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No.19635 Q: E101では魔法使いは宇宙で運用不可能でしたがこれはラーカウ要塞のせいであり、今回、宇宙船のパイロットに魔法使い系のアイドレスが混じった人を使うことは特に問題ないと考えてよろしいでしょうか?A: 問題はあるかどうか分からない。賭けだね。ただ、地上-宇宙ステーションの移動までなら魔法使い系でも問題ない。
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魔法使い データ 読み まほうつかい 属性 魔性 種類 職業 能力 魔法を使う程度の能力 説明 「魔法使い」とは、男性が30歳の誕生日を越えた頃に到達するとされる、ひとつのステージである。 クラスチェンジ条件はそれまで女性との関係を持たないという、非常に難易度の高いものである。 なぜ「魔法使い」になるためにはこのような条件が必要なのだろうか? 「女性と関係を持つ」、その対価となるコストが膨大となることは先人の知恵から伺い知ることができる。 結果得られるものといえば 【※検問削除】程度のものであることも想像に難くない。 しかしながら、個が消費することを許されている資源は膨大であるが有限である。 その量を見誤り、いたずらに浪費することはあってはならない。 例えば、仮に、その資源を余すことなく己の深淵を覗き続ける行為に賭したとしよう。 すると時を刻むにつれ、その者の所作は見るものに「魔法」のように映るようになっていくかもしれない。 そして、我々は「魔法」を扱う者のことを「魔法使い」と呼ぶ。 君は有限なる人生の対価として 【※検問削除】程度のものを手にするか それとも― +『コスト・資源』 『コスト・資源』 金、時間、精神。 +『己の深淵を覗き続ける行為』 『己の深淵を覗き続ける行為』 作品制作のこと。 コメント 名前 コメント
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魔法使い。それは万人が認めるファンタジーの存在也。 ただ、マビの魔法使いは思ったより夢がない。 トリプメンバーでの魔法使いキャラはひよこ侍とウィッツといったところ。 戦闘面の評価 魔法は必中なので安定感は抜群。落ち着けば多タゲ食らわない限りまず死なない。 ただ、弱点はなんと言っても火力。MMOでは大抵一番重視される火力があまりにもないのでマゾだの言われる。 物凄く地味。とにかく地味。別ゲーの魔法使いの印象のままやると痛い目を見ます。 でも地味だからって弱いわけではない、「渋い銀の活躍」や「縁の下の力持ち」という言葉がよく似合う陰の立役者。 その地味さは持久火力にも出ているか。カウンターのランク次第ではジリ貧の戦いが非常に得意。 ただし、陰に居られないソロだときついのが難点。 育成、金銭面の評価 唯一マナPOTだけは店売りしてないので金銭面では最悪。 基本的に近接と織り交ぜていくので、優れた武器はどうしても必要。 成長傾向は完全に晩成。初級魔法だけならAPは少ないが、中級魔法を上げるとなるとアホみたいなAPが必要になる。ただ、Intはあまり効果がないのでステ上げは必死にならなくていい。(コレが弱い原因にも繋がるが) そのため、上級者向けのタイプ。 何かと育成、金銭面では不遇さが目立つが、魔法は武器を使わないため(ワンドは例外)修理費がかかりにくい利点はある。 まぁワンドの修理費はカオスですが。 育成のススメ とりあえず考えるべきはミルだろうか?まぁここでは割愛する。 その後はカウンターをC~9程度まで上げてから魔法を上げる。 魔法はカウンターとの相性が非常にいいため、極力カウンターは高くしたい。 早めに中級を一個は覚えておきたい。値段的にはTHが一番楽。 コストがもろに響くため、初級魔法はFB以外2止めお勧め。FBだけは1になると威力が跳ね上がるが、IBとLBはそうでもないのが難点。 とりあえずLB2IB2FB1になればひと段落。中級魔法を上げるのが魔法使いとしての道だが、そこから派生するのも当然あり。ここから先は魔法使いとしての腕も磨いておきたいところ。 中級魔法はクリ計算に敵の保護を無視するため、上げ始めたらクリも1にしておきたい。 戦闘のススメ ソロは基本的に近接+魔法。 スマやアタックを使いつつ魔法でジリジリ削る地味な戦いを強いられる。 PTならとりあえずタゲを取ろう。抜群の安定感ゆえにタゲ取りは超一流。 また、魔法は援護を入れてもらえるポイントを増やせるので事前に打ち合わせして狙っていきたい。 基本的にタゲ取りだが、中級魔法を使うことによって逆の立場に回ることも可能。 要は立ち回り。魔法使いは立ち回りが特に要求されるので、臨機応変に行動を変えていく必要がある。これも難しさの原因か。 さしずめ役割は味方にも敵にも遊びをさせない「遊撃」といったところだろうか?大変な役割である。 また、突進は魔法使いでも使える。魔法より射程が長いので移動の際積極的に混ぜて行きたい。ワンド時は盾を持つことが多いのも救いだ。 使いこなしたいスキルのススメ ライトニングボルト 魔法使いの数少ない、他職と張れる基本攻撃。 長い仰け反りとそこそこの威力でハメ殺すことも可能。 ただ、15秒で放電とかチェーンタイプの癖が強い。 詳しくはこちらをどうぞ つ各種初級魔法について サンダー 中級魔法その1。唯一の多段魔法で威力も高い。 チャージ数も1~5どこでも放て、範囲射程威力共に申し分ない性能は最も使いやすい中級魔法とも言える。 弱点である最小ダメージの低さも多段チャージなら攻撃回数の増加によってあまり気にならない。 また、最大ダメージの高さと攻撃回数の多さゆえにクリと相性がいい。 多段状態になるとデッドリーの敵にも勝手にトドメが決まることもある。なかなか便利。 ワンド属性的にサブ魔法がLBなのも強み。 最大の弱点はMR2の相手に使いにくい点か・・・ それと、落雷までに時間がかかるため(ランクが高いほど長い)、落雷のタイミングにダウンさせたりすると不発することがあるのも難点。 また、巻き込み数に限界がある。(ランクとチャージ数によって変動。1ランク+5チャージだと12匹なのでここまで行くとあまり気にならない) 小技、支援のLBと大技、粉砕のTHを使いまわせることを考えると「立ち回り派」にお勧めな中級魔法です。 アイススピア 中級魔法その2。威力は中級にしては低いが詠唱も短い。 一時的に敵を凍結して動けなくしてしまうのはなかなか便利。 連携に組み込みやすい魔法なので使い方はしっかり学びたい。少なくともマグとか用意してくれているのに、間をいれずISを連射するのはNG。 弱点は威力単位のマナ効率の悪さ、射程の短さ、凍結中敵が無敵(THとかよく消します)MR2↑もちは凍結しないなどの結構あります。 ただ、ワンド的にサブ魔法がIBなのは救い。魔法使いじゃなくても使える中級魔法。 射程のことと、自らタゲを取りにいったほうが使いやすいことを考えると「斥候派」に向いている中級魔法か? ファイアーボール 中級魔法その3。威力は最も高いが最も使いにくい。 5チャージ専用なので基本的に相手の策敵が狭い場所限定になる。 威力はとんでもなく、上級Dの敵すら一撃で終わることも。 ただ、やはり5チャージまで動けない&サブ魔法がFBという不便さが目立つ。融通性ではTHと真逆。 大技が好きな「大魔法派」(?)にお勧めの中級魔法です。 魔法使い向け裏技 アタック→LB→アタック 1打目のアタックからすぐ詠唱して発射してまたアタック。 タイミングはシビアです。もちろん2打一刀or両手限定。 また、純魔じゃないとあまり意味がなさないのも難点。 FB→LB FBで吹き飛ばした後すぐにIB等を詠唱してたたみかける戦法。 コレを利用したFBIBカウンターなどもありますが、ここでは魔法のみで倒す手法として扱います。 FBで吹き飛ばすとノックバックしやすくなるため、LBを連射するとノックバックしてハメられます。 威力、仰け反りを考えるとIBよりLBでやりたいところです(IBでも一応可能) IS+突進 ISを連射していると、敵が射程から離れることがあります。 そうなる前に移動するのが普通ですが、その移動手段を突進にして楽してしまおうというナマケモノ戦法。 もちろん突進は決まりません。止まったらすぐIS詠唱を。 TH→TH TH高ランク者のみに許されたハメ技戦法。 THでびりびりしびれている間にもう一回THを詠唱し、相手が吹き飛んで起き上がってきた際にもう一度・・・これを繰り返す。 こうすれば敵はいつか倒れます。 難点は巻き込んで多タゲになってしまったりする点と、THは最初の1チャージのマナコストが劣悪という点です。 重ねTH これもTH高ランク者専用 THを当てた敵に落雷が発生する前にもう一発入れるという戦法。 これで最高落雷6段を一気にやることが出来ます。 弱点はこれで死ななかった場合多タゲでカオスになる点か・・・ 以上、こんなもんかな? 名前 コメント
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魔法使いの呪文 魔法使いはその名があらわすように呪文のエキスパートである。多彩な攻撃呪文を操って戦局を変えたり、不思議な魔法によって敵を欺いたり、果てには予想もつかないような大魔術も披露してくれる。 魔法使いはウィザードに置き換わる職業だが、【知力】か【魅力】を一番高い能力値にするといいだろう。このルールでは魔法使いの呪文に関係の深い能力値は【知力】または【魅力】の高いほうとしている。ドラゴンクエスト魔法使いの中には【魅力】で呪文を唱えるような人物がたくさん居るからだ(そのような人物はえてして魔法使いの肩書きを持っていなかったかもしれないが)。そして二番目には【耐久力】か【敏捷力】、または魔法戦士を目指すのであれば【筋力】、賢者を目指すのであれば【判断力】も重要になってくる。 レベル 習熟ボーナス 特徴 1 +2 武器スキル、呪文、始まりのテンションアップ、魔法の小瓶 2 +2 呪文の心得(1つ目) 3 +2 4 +2 能力値上昇 5 +3 6 +3 上級職、呪文の心得(2つ目) 7 +3 8 +3 能力値上昇 9 +4 10 +4 呪文の心得(3つ目) 11 +4 呪文ブレイク 12 +4 能力値上昇 13 +5 14 +5 呪文の心得(4つ目) 15 +5 16 +5 能力値上昇 17 +6 18 +6 呪文の心得(5つ目) 19 +6 能力値上昇 20 +6 職業の特徴 魔法使いであることにより、君は以下の特徴を得る。 ヒット・ポイントとマジック・パワー 1レベル時のヒット・ポイント:6+【耐久力】修正値 以後のヒット・ポイント:1レベルより後の魔法使いのレベルごとに(1d6(または4)+【耐久力】修正値) 1レベル時のマジック・パワー:君は魔法使いとして(2+君の【知力】または【魅力】修正値)に等しい最大MPを有している。 以後のマジック・パワー:1レベルより後の魔法使いのレベルごとに2。 ヒット・ダイス:魔法使いのレベルごとに1d6 習熟 鎧:軽装鎧 武器:杖、短剣、ムチ、ブーメラン 道具:なし 呪文:こうげき魔力 セーヴィング・スロー:【知力】、【判断力】 技能:以下から2つ選択;〈医術〉、〈看破〉、〈宗教〉、〈捜査〉、〈魔法学〉、〈歴史〉 装備品 初期装備品は100ゴールドから購入する。お勧めの選び方は以下の通り。 鎧:君が鎧にお金をかけたくないなら 毛皮のマント(10ゴールド) そうでないなら 絹のローブ(45ゴールド) 盾:君が盾を使うつもりなら かわの盾(5ゴールド) 武器:以下の中から1つを選ぶ ブロンズナイフ(2ゴールド) かわのムチ(2ゴールド) かしのつえ(1ゴールド) その他:まだ所持金に余裕があるなら以下の備えを用意する。 ブーメラン1本(1ゴールド) たいまつ6本(1ゴールド) やくそう1束(10ゴールド) アモールの水(50ゴールド) 呪文発動 呪文の使い手である君は、魔法使いの呪文を発動できる。呪文発動の一般則はダンジョンズ&ドラゴンズ5版を参照すること。 君は常に習得している呪文を発動可能な魔法使い呪文として準備している。君はMPの許す限りどのような組み合わせでも呪文を発動することができる。MPは大休憩が終了するたびに最大値まで回復する。 1レベルの時点で君は、魔法使いの呪文の中から習得レベルが1のものを(1+君の【知力】修正値または【魅力】修正値)個習得している。さらに毎レベル新しいレベル以下の習得レベルリストにある呪文から1つを習得する。 呪文発動能力値 君の魔法使い呪文発動能力値は【知力】または【魅力】である。呪文に”こうげき魔力”とある場合、それは”君の習熟ボーナス+君の【知力】または【魅力】修正値”を指す。 君が発動する呪文のセーヴ難易度は”8+こうげき魔力”となる。 武器スキル 1レベルの時点で君は習熟しているものの中から1種類の武器スキルを選択する。 始まりのテンションアップ 君はパーティーの頭脳または司令塔として、常に冷静であることを心掛けることができる。誰よりも早く戦場をコントロールできる瞬間を見逃さないし、敵の出方に応じて後の先を取るチャンスをものにしてしまうのだ。君のイニシアチブ・ロールの出目が1または20だった場合、君はテンションを得ることができる。 魔法の小瓶 魔法使いにとってマジック・パワーとは命の次か同じくらいに大切なものである。君はもしものときのために、マジック・パワーをエキスとして持ち歩いている。1日1回、小休憩を終えた時点で、君は消費したマジック・パワーを瓶詰めのエキスから取り出して回復することができる。回復するMPの量は君の魔法使いレベルに等しい。 呪文の心得 2レベル以降4レベルごとに、君は特定の攻撃呪文の系統を重視して呪文を修練する。呪文の心得は君が該当する呪文を発動するときはいつでもその利益を得ることができる。6レベル以降呪文の心得を新たに獲得するとき、君は新しい系統の呪文の心得を獲得するか、すでに得ている呪文の心得のこうげき魔力とダメージへのボーナス、1日に使える特殊な効果の回数を重ねて得ることができる。 メラの心得:君はメラ系の呪文をより深く学ぶ。メラ、メラミ、メラゾーマ、メラガイアーを唱えるときのこうげき魔力とダメージに+1のボーナスを得る。1日1回君はボーナス・アクションとして君の次のターン開始時までに唱えるメラ系のダメージ・ダイスをこうげき魔力に等しい個数まで最大値にすることができる。 ギラの心得:君はギラ系の呪文をより深く学ぶ。ギラ、ベギラマ、ベギラゴン、ギラグレイドを唱えるときのこうげき魔力に+1のボーナスを得る。1日2回君のギラ系呪文は範囲内のクリーチャーのうち、君のこうげき魔力体までを選択できる。選択されたクリーチャーは君の次のターン開始時までその呪文の効果を受けない。 ヒャドの心得:君はヒャド系の呪文をより深く学ぶ。ヒャド、ヒャダルコ、ヒャダイン、マヒャド、マヒャデドスを唱えるときのこうげき魔力に+1のボーナスを得る。1日2回君はヒャド系の呪文で地形に影響を与えるときに、その影響を与えないマスを選ぶことができる。 イオの心得:君はイオ系の呪文をより深く学ぶ。イオ、イオラ、イオナズン、イオグランデを唱えるときのこうげき魔力に+1のボーナスを得る。1日1回君はイオ系の呪文の効果範囲の半径を倍にすることができる。 能力値上昇 4、8、12、16、19レベルの時点で、君は任意の1種類の能力値を2上昇させるか、あるいは任意の2種類の能力値を1ずつ上昇させることができる。通常通りこの特徴によってもまた、能力値を20より上にすることはできない。 上級職 6レベルの時点で君は魔法使いとして一人前となり、晴れて上級職への道が開かれる。君は前提条件を満たした上級職を一つ選び、以後その上級職の特徴を獲得していく。 呪文ブレイク 11レベル以降、君は攻撃呪文を唱えるときに貫通力を増すことができる。大休憩を終えるたびに、君が習得している呪文の中から一つを選び、その呪文によるダメージは抵抗を無視することができる。この特徴で完全耐性を無視することはできず、抵抗を持たない相手に脆弱性を与えることもない。
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魔法使い(まほうつかい) 人知を超えた力を使える存在。 仕様 男性の中でも少数派とされる、25歳を過ぎても純潔を守り続けた人間だけが目覚めることの出来る神に許された禁断の力。純潔を長い間守り続けることでその力は向上し、その力は神に果てしなく近くなるといわれている伝説上の存在。魔法使いを見たという報告は多数存在するが、実際に魔法使いとして確認された人物はまだいない。地球上で最も魔法使いに近いと言われているのがホワイト氏である。 ぶっちゃけ 童貞の事。
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基本データ 能力 転職必要能力値 力 知恵 精神 体力 敏捷 運 5 10 5 5 5 5 パッシブスキル [Lv7]魔法使い魔法 [2倍]アイテム魔法攻撃力 [半減]魔法に強い 職業固有スキル [魔法使いLv15]魔力増幅 攻撃魔法のダメージが上昇します。(キャラクターレベルx1%) [魔法使いLv30]魔力吸収 通常攻撃を行うと使用済みの魔法が再び使用可能になります。 [魔法使いLv70]魔力障壁 魔法攻撃力の30%の数値が魔法防御力に加算されます。 ゲーム内説明 攻撃魔法を扱うエキスパートです。 敵全員に効果のある強力な攻撃魔法を扱えるため、魔法使いの数は殲滅力に大きな影響を与えるでしょう。 魔法攻撃力が全職業一位であるため、転職せずに高レベルを維持することも有効です。 しかし、HPが低く打たれ弱いため、後列で守らなければすぐに死んでしまいます。 魔法障壁を持っており、魔法ダメージを半減できます。 転職すると魔法を全て覚えなおしになる為、転職するならば早めが良いでしょう。 メモ 物理攻撃に耐性のある敵が出るダンジョンでは特に重要な魔法攻撃役。 種族は火力特化のサイキック、先制全体攻撃のためのピグミーチャムが人気。 また、人間で作るのもオススメ。育成が早く、時間をかければLv200まで成長するのでLv15スキル魔力増幅の効果を最大限に活かせる。 前職の定番は成長の早いロイヤルラインだが、忘却の書などを装備するアイテム枠が稼げる戦士や、成長がはやく安価な修道者もあり。 種族別LvMAXステータス 青:才能 赤:無能・半減 種族名 HP 攻撃 命中 回数 必殺 防御 回避 魔攻 魔回 魔防 罠解 人間(男) % % % % サイキック 1671 122 416% 17 8% 161% 796 791 531 122% ワーウルフ % % % % ドラゴニュート % % % % 人間(女) 2607 160 549% 27 5% 179 208% 741 837 405 129% ピグミーチャム % % % % エルフ % % % % 吸血鬼 % % % % アンデッドマン % % % % ゴーレム 1567 107 373% 17 5% 77 138% 477 539 85 112% 鬼 % % % % 巨人 % % % % サイボーグ % % % %
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▼ 首都近郊の摩天楼の一角。 その中にあっては目立たない、大きくも小さくも無いマンションの前にさゆみは立っていた。 遥か昔にはこういう大都会に身を置いていたこともあったけれど その頃の『都会』とは何もかも違う。 M13地区の表通りとも随分と違う。 往来が激しく賑やかで、道行く人の顔はどこか疲れていた。 さゆみは今一度建物を見上げ、それから近くのコンビニで買い揃えた手荷物を確認して 足を踏み入れた。 マンションの真ん中あたり、特に目印も無い部屋を ぼんやりと記憶していた番号を頼りに探し当てる。 確証も持てないままインターフォンのベルを鳴らすと 程なく、くぐもった声が聞えてきた。 『どちらさま?』 「道重です」 さゆみの返事に、その声は楽しそうな色を帯びた。 『道重ちゃん?待ってて、今開けるよ』 部屋の中からガサゴソと音が聞え それからガチャリとドアが開いた。 「こんにちは。 この間のお礼に」 さゆみがそういって手に持っていたコンビニの袋を掲げると その人はニッと目を細め手招きした。 「いらっしゃい道重ちゃん。ほんと久しぶりだねぇ。 入って入って。ちょっと散らかってるけど」 招かれるまま、さゆみは部屋の中に足を踏み入れた。 さっぱりとした大きな部屋。 品のいい調度がバランスよく置いてある。 目を引くのは、壁一面を占拠する大画面テレビ。 そこから何やらゲーム機のコントローラーらしきものが伸びていて 画面ではCG映像らしきものが忙しなく動いている。 その部屋の中に魔力を感じるものは何一つなかった。 自分の家とは随分と違う。 センスも、魔法と、人との関わり方も。 この人がここに居ることをどれだけの人が知っているのだろう。 果たしてこの部屋が『三大魔道士』の一人、”金色の魔法使い”後藤真希の部屋だと分かる人がどれくらいいるか。 久々に会った真希は相変わらず美しい、雨のような人だった。 「そのへん適当に座っててよ。 ジュースいれてくるね」 「はい」 真希がキッチンに消える間、大画面を眺める。 そこに映っているのが何かのデモ画面なのか、現在も進行中のゲーム画面なのか 疎いさゆみには分からなかった。 ほどなく真希がお盆にオレンジジュースを二つ載せて戻ってきた。 「ありがとうございます。一応借りをチャラにしてもらう為に来たんですけどね」 あまり御馳走になるわけにはいかない。 自分が手土産に持ってきたものといえば、 さっきコンビニで買ったあたりめと貝ひもと燻製卵とピスタチオ。 夕飯でも御馳走されようものならば借りが余計に増えてしまう。 ジュースくらいはまあ、いいけれど。 さゆみがここへ来た理由が、借りを返すというのは殆ど建前だった。 自分がわざわざ真希を訪ねて来た理由に心当たりがある。 話したくなったのだ。 つんくと話し、戦ったことがどう関連しているのかはよく分からないけれど。 「わあ、美味しそう。わざわざ買って来てくれたの?ありがとう。 そんな気使わなくてもいいのに」 「こういうの確か好きでしたよね、後藤さん」 「うん。あれ、道重ちゃんってお酒飲んだっけ?」 「私はあんまり」 「あはっ。ごとーもあんまり。でもこういうのは好きなんだよねぇ」 何十年ぶりか、下手をすれば何百年ぶりだけれども 不思議と緊張もぎこちなさも無く会話が出来ていた。 自分は前に真希と会った時とは随分変わったという自覚がある。 だけどこの人は本当に、何も変わらない。 そこが魅力でもあり、敵わないと思える部分でもあった。 「突然押しかけてすみません。ゲーム中でした?」 「ん?いいのいいの。今仲間がレベル上げやってくれてるから。 それにしても面白いんだよこれ。もう嵌りっぱなしでさ。道重ちゃんもやってみない?」 「私はどうもゲーム苦手で」 「そっか」 長い人生の中で、こういうテレビゲームが登場したのもつい最近のことだ。 それがあっという間に進化して、こんな大迫力になっているのだから そういう技術には魔道士だって舌を巻く。 そんな矢のように過ぎる流れに見事に乗っている真希も、さゆみからすれば凄すぎるというしかない。 「そうそう、協会から招待状、道重ちゃんとこにも来た?何か新会長の就任式?みたいなの。 会長さん変わるんだねぇ」 「来ました。やっぱり後藤さんのところにも毎回来てるんですね。 本当に『三大魔道士』が集まったらどうするつもりなんだか」 さゆみが苦笑する。 真希もクスクスと笑った。 「いっそ大集合しちゃう?つんくさんにも連絡してさ。 協会の人達びっくりするだろうね」 「面白そうですけど、ちょっと今アイツと顔を合わす気にはなれないですね」 さゆみの言葉に、また真希がクスリと笑う。 さゆみは折角だからとオレンジジュースに口を付けた。 「聞いたよ。つんくさんと大喧嘩したんだって?」 「誰から聞いたんですか」 さゆみが呆れた声を出す。 この部屋にいて、何で魔道士に関連する情報に詳しくなれるのか。 自分も分からないつんくの居場所も知っていたし。 どうせ問い詰めたって無駄なことは分かっているけれど。後藤真希という人はそういう人なんだと思うしかない。 「ネトゲ仲間に聞いたの。 いやーでもビックリしたよ。道重ちゃんとつんくさんの喧嘩なんてさ。 皆もビックリしてたよ」 真希の声は、言葉とは裏腹にあまりビックリしている様子でも無かった。 さゆみとつんくが戦ったことも、今さゆみが訪ねて来たことも 全部お見通しだったのかと思える程に、真希の様子は自然体で変わらない。 「いろいろあったんですよ」 「何があったの?」 「弟子の友達が誘拐されました」 「へぇ」 真希も一口ジュースを飲んだ。 細められた目が何を意味するのかさゆみには分からない。 やっぱり、一番何を考えているのか分からないのが真希だと思った。 「因子持ちだったんですよ。その子達。 アイツは因子持ちを魔道士にする研究をしてたらしくて、こともあろうに私の街から二人も誘拐していきました。 私が怒ってた理由はそれです。ま、ちゃんと二人は取り戻しましたけど」 「なるほどねぇ。そりゃ怒るのも無理ないわ。 でもつんくさんも凄いこと考えるね。『因子持ち』の魔道士かぁ」 真希もそこに食いつくだろうとは思っていた。 「不老長寿の魔法」が失われた今、三大魔道士に匹敵する魔道士が現れる可能性は殆ど無い。 だけど因子持ちの人間が魔道士になったとしたら、その力は自分達を遥かに上回るかもしれない。 三大魔道士だからこそ想像出来ること。 「後藤さんはどう思いますか?」 「本当に出来るなら、凄い面白そうだと思うけど。 でも、その子達は辛いかもしれないね」 「そうですよね」 「そんなに力があったって、何やればいいかわかんないもん」 さゆみは聖に、魔道士になることを断固反対すると告げた。 勿論失敗のリスクがある。 力を持て余す危険もある。 本当に様々な危険が、聖や香音の身に降りかかることになる。 だけどもしそれらを乗り越えられたとしても、やっぱり魔道士になるべきでは無いと思った。 理由は、『異物』になるからだ。 自分達三大魔道士と同じ、この世界の『異物』。 それまで人々の中で培われた営みや構造を、理を破壊することは出来ても創造することは出来ない、そんな異物。 一人で生きて行ける。 だけどそれならばもう、生も死も意味が無い。人でない何か。形ある厄災。 そういう存在に聖や香音もまたなってしまうのだとしたら、 それは幸せや不幸とは別の地平。 そんな存在が何を目指し何処へ向かうのか興味深くはあっても 聖や香音をそうさせてまで見たいとは思わない。 「『結果壊れる』のは仕方ないとしても、出来るだけ『壊し』たくは無いですから。私は」 「ふふふ。道重ちゃんも変わらないね」 真希が笑う。 変わらない、だろうか。 自分は確かに昔から『変化』することを酷く恐れていた。 いつしか『変化』することは仕方の無いことだと諦めるようにもなった。 今は自分に世の中を変化させるだけの力がある。 だからこそ、なるべくなら自分のせいで変化させることは無いように。 そんな風に生きるようになったのは、最後に真希にあった後だったか、前だったか。 「アイツと戦ってる間、ちょっと話したんですよ」 「つんくさんと?」 「はい。アイツも変わってませんでした。 積極的に世の中を混ぜ返して、変化を起こしてそれを観察して楽しむ…。 まあ私とどっちもどっちだとは思いますけどね」 「あはは。二人でバランス取れてるんだね」 「後藤さんは…どっちでも無いですよね」 「ごとーはつんくさんとか道重ちゃんみたいに器用じゃないからねぇ」 また異なことを言う。 だれよりも器用で何でもできる天才魔道士が。 「後藤も結構前につんくさんにあったんだよ。 道重ちゃん、知ってた?つんくさん結婚したんだよ」 「え?」 突然の言葉に、その意味がよく理解出来なかった。 あの怪物、三大魔道士が結婚。意味が分からない。 「想像もつかないんですけど…」 「ウチもビックリしたけどね。綺麗な奥さんで、子供さんもいて。 つんくさん照れちゃっててさ、でも幸せそうだったよ」 さゆみは何だか眩暈がして天井を見上げた。 あの化け物の妻となる人が何者なのか、それ以上に妻子を連れて照れているつんくが想像出来ない。 一体その人達は今どうしているのか。 「もう奥さんも子供さんもみんな亡くなっちゃったみたいだけどね」 「へー…」 「魔道士でも無い普通の奥さんだったしね。 子供たちも。 みんな幸せに長生きしたみたいだよ。 でもつんくさんよりは先に死んじゃった。こればっかりはしょうがないことなんだけどね」 想像もしていないことだった。 さゆみが長い間色々な人と小さく関わりながら生きていたように つんくも長い時間の中で関わり合った人がいたということ。 当たり前の話なのだけれど。 彼は一人で岩のように研究を続けていたのだと、そう思い込んでいた。 「つんくさんが弟子を取り始めたのってね、その最後の息子さんが亡くなって暫くしてからなんだって。 てことは結構最近だよね。『因子持ち魔道士』の研究を始めたのもそれからじゃないかな」 「なんでそんなに詳しいんですか…」 「いろんなとこから噂も入って来るしね。つんくさんともたまーにだけど連絡取ってたのよ」 真希はまた目を細めて笑うと言葉を続けた。 「つんくさん、もしかしたら好奇心の他に『因子持ちの魔道士』に『使って貰いたい魔法』でもあったのかもね」 確かに因子持ちの魔道士は想像を絶する魔力を持ち得る可能性がある。 自分達三大魔道士ですら決して不可能なことを、成せてしまう可能性が無くは無い。 勿論想定されるというだけだけれど。 あるいは死者にもう一度会うことも―― さゆみは頭を振った。 想像だけでつんくの内心を忖度しても仕方ないことだし、別にだからといって自分が何か変わるということもない。 ただ真希のしてくれた話は、知らないよりは知れて良かったと思った。 世の中は単純じゃないし、人の数だけ想いがあるように、三大魔道士だろうと化け物だろうと その人生とそれに付随する想いはあるのだ。 だから世の中は大きすぎて手に負えない、そして面白い。 「聞かなきゃよかったです」 さゆみが苦笑すると、真希も楽しそうに笑った。 「なんで?今度会った時つんくさんを揶揄う格好のネタになるよ」 何だかんだと、随分話していた。 二人ともジュースを飲みほしていて、南向きの窓から入る日差しは伸びている。 改めて真希と膝と突き合せて話していることが不思議だった。 子供の頃。 まだ不老長寿の魔法を得る前のさゆみにとって 真希は手の届かない憧れであり伝説の魔法使いだったから。 あれから過ぎた月日は、もう数え上げることもバカバカしい。 そんな今、旧知の間柄としてジュースを飲み交わしているのだから、世界はやっぱり予測不可能で、面白い。 少し会話が途切れた間、ふと頭に浮かんだことをさゆみは何げなく口に出した。 「死にたくならないか?って言われたんです。この間アイツに。 それで何か色々考えちゃって。後藤さんに会いたくなったのもそのせいだと思うんです」 真希が優しく笑う。 「後藤さんは、死にたくならないですか?」 「うん。今のところはね」 「どうして?」 「ゲームが面白いから。 これね、凄いんだよ。滅茶苦茶やり込み要素があって、しかもすぐに新バージョンが発売されるからさ もうどんだけ時間があってもやり足りないんだよ。だからコンビニがすぐ下にあってくれてほんと助かる」 「さゆみが言えることじゃないですけど、不健康そう」 「あはっ、そこは大丈夫。時々身体動かす為にジムに通ったりしてるんですよ、こーみえて」 希のシンプルな理由に、さゆみも思わず気が抜けて笑った。 だけど真希は表情を変えないまま続ける。 「ゲームもそうだけど、コンビニとかもさ、つい50年くらい前までこんなのが成り立つなんて思わなかったよね。 『いつでも必要なものが必要なだけ揃ってる空間』なんてさ。魔道士だったら、考え付いても無理って諦めるレベルだよね。 それを魔力も無い人達が、大勢で知恵を絞ってシステムを作って流通させて実践して、当たり前みたいにそこにあるんだからさ。 人って凄いなって思わない?魔道士も負けてられないけど、負けっぱなしだよね。これじゃ」 「私たち魔道士はすぐ魔法に頼っちゃいますもんね。 それで魔法でも出来ないことは『不可能』になっちゃう。見習って、反省しなきゃですよ」 「そうそう。 人間ってすごいなーって思ったらさ、なんか見てたいと思っちゃうよね。 普通の人も、勿論魔法使いもさ、きっともっともっと凄いから。 だからあんまり死にたいって思わないかな。最近はね」 真希の答えはシンプルだった。 人間が好き。 多分つんくもそうなんだろう。 人間が好きだから、人間として生きている。 自分も、そうなのだろうか。 「それで、『魔法を捨てて人の営みの中』で生きてるんですか」 「え?別に魔法捨てたりしてないよ? 普通に魔法使うこともあるし」 「ふふ。魔道士の間では後藤さんはそんな風に言われてるんですよ。 さゆみは、そんな極端な人じゃないと思ってましたけどね」 「あはは。みんな大袈裟だからね。ごとーは中途半端がモットーだから。 それに道重ちゃんも、『恐ろしい冷酷無比の大魔女』になっちゃうね」 「そんなのは随分昔の話ですよ」 笑い合う。 嘗て憧れた金色の魔法使いと。 「正直、つんくさんも変な人ですけど後藤さんが一番変ですね。 天才で無敵で英雄で、欲が無くてのんびり屋だけど義理堅くて。 そんな人が今でも生きててのほほんとゲームやってるなんて不思議すぎますよ。 さゆみ、後藤さんに憧れてたんです。勿論今でも。 でも滅茶苦茶嫉妬もしてて、同じ三大魔道士って呼ばれるようになってからは 比べられるのが嫌で、なんであんな何でも出来る人と同じように 自分も生き残っちゃったんだろうとか思ったんですよ。 後藤さんみたいなタイプって真っ先に死ぬと思ってたのに」 さゆみが茶化すように言うと、真希はお腹を抱えて大声で笑った。 ヒイヒイと笑いを引きずり、涙目でさゆみを見上げる。 その目がまたキュっと優しく細められた。 「道重ちゃんが憧れてくれてたのも知ってたし、嫉妬されてたのも知ってたよ」 「そうですよね」 「でもね。道重ちゃんも十分変だと思ってたよ。あ、いい意味でね」 さゆみは少し眉根を寄せて真希の顔を覗きこんだ。 「道重ちゃんも大概不思議だよ。 嫉妬したりとか悔しい想いとか、劣等感とか嫌な気持ちとかさ、そういうのって誰にでもあると思うけど 道重ちゃんって『ずっと持ち続けて』るよね?後藤に、今でも嫉妬してるよね?」 さゆみには何となく真希の言いたいことが分かった。 確かにその通り。自分は暗い感情を消すことが出来ないのだ。 「普通はそういう気持ちって何かに変化させるものだよ。 『絶対に抜かしてやる』って励みにしたり、 『自分は自分』って割り切ったり、『別のことで抜かせばいい』って切り替えたり。 スパっと別の世界に踏み出したりさ。 でも道重ちゃんって嫉妬なら嫉妬っていう気持ちのままずっと持ち続けてるよね。 他の事をどれだけ頑張っても成功しても、暗い感情を暗い感情のまま、それを自分の一部として直視してる。 目を逸らさずにその感情と一緒に生きてる。 それってさ、普通出来ることじゃないんだよ。ごとーでも無理。 ごとーなんか、敵わないと思ったらすぐ諦めちゃってサヨナラしちゃうからね」 こんなに、この人は自分のことを見ていたのだろうか。 さゆみはそんなことを考えていた。 まだお互い若いころ、確かに共に仲間の輪には加わっていたけれど それでも立場には天と地ほど違いがあった。 「嫌な感情が消せない。暗い気持ちを変化させられない。 それって物凄くつらいことだと思ってたし、生きるのだって嫌になりそうなのに、 道重ちゃんは今でも生きてる。 全部の気持ちと嫌な記憶と、感情を引き連れてるのに。 ね、つんくさんの質問に何て答えた?道重ちゃんはどうして生きてるの?」 さゆみはふと思った。 自分が何故生きているのか、そのことを何度も自問していたけれど 結局答えは真希やつんくと同じなのだと。 「多分、嫌な想いよりもちょっとだけ、大切な思い出とか楽しい気持ちの方が多かったんですよ。 これからも、ちょっとだけ多いんじゃないかと思って。だから生きてるのかもしれません」 「あはは。やっぱ道重ちゃんが一番変だよ。 感情のさ、容量が底なしなんだよね。 全部受け入れちゃう。で、全部を『道重さゆみ』の一部にして、辛いくせに、それが自分だって腹を括っちゃうところ。 昔からね、そういう所はかっこいいなって思ってたんだよ。自分にとっては一番嫌な部分かもしれないけどね」 「結局、私たち三人、生きてる理由は同じなんですね」 「うん。シンプルに、底抜けに人間が好き。それだけなんだよ」 少しだけ気持ちが晴れた。 別にいいやと思える。 わざわざ生きる理由を探さなくても。 好きだから、で。 今まで出会って来た人達、勿論嫌いな人もいたけれど さゆみの人生を彩った人達のことはみんな大好きだった。 悔しい想いや嫉妬や劣等感を抱えたままでも、それ以上に好きだった。 そして今、衣梨奈や里保、聖や香音、亜佑美、優樹、遥、春菜、そんな大好きな子達を見ていたいと そう思うことが理由。それでいいんだと思えた。 「また話そうよ。 今度は弟子の子達とか、その『因子持ち』の子達にも会ってみたいな」 すっかり長居してしまったことを詫びた後の帰り際、真希はそんなことを言った。 「私も弟子達を後藤さんに合わせてみたくなりました。 もう一人の三大魔道士との邂逅は最悪でしたからね」 「あはっ。道重ちゃんいい顔してる。 その弟子の子達のお蔭でしょ?」 「本当に、普通の子達なんですけどね。 魔道士としてだって、昔の仲間に比べたら特別才能があるわけでもない。 でも不思議なんですよ。 あの子達なら世界一凄い魔法使いになれるって、そうとしか思えないんです」 「いい師匠バカっぷり。そういうの好きだよ。 つんくさんも弟子とってるっていうし、なんか羨ましくなってきちゃった」 「後藤さんの弟子…それも見てみたいですね。ふふ」 さゆみは真希の部屋を後にした。 時は夕刻に差し掛かったところ。 もう衣梨奈たちは学校から戻っているだろうか。 早く帰ろう。 自慢の弟子と、大好きな子供たちが待っている。 ▲ ▼ 「なんか…ごめんね、香音ちゃん…」 「うんにゃ、いいけど」 里保と香音は並んで歩いていた。 高く晴れ渡った空。 千切れた雲が風の中で棚引く。 天使が舞い踊っているような秋空だった。 放課後、里保と香音は先生に用事を頼まれた。 たまたまそこにいたからというだけの理由。 衣梨奈や聖を待たせるのもなんだと先に帰らせて、 はやく先生の用事を済ませようとしていたのだが 里保が盛大に転んでプリント類をぶちまけてしまった。 そんなこんなで二人して大幅に時間を食っての下校となった。 下校途中にも里保は一度つまずいて転んだ。 「里保ちゃん、気抜けて無い?」 香音が穏やかな笑みを浮かべている。 呆れを通り越してしまったらしい。 里保はばつが悪そうに頭を掻いた。 「うう…。そうかも。ごめん」 足元に蟻の行列を見つけて二人が立ち止まる。 里保が大きく足を広げて、踏んずけてしまわないように行列を跨いだ。 また転ぶんじゃないかという香音の心配をよそに 里保はスタッと行列の向こう岸の降り立って 得意気に手を広げて見せた。 香音がクスリと笑う。 香音が普通に行列を跨ぐと 二人また肩を並べて歩き出した。 「どったの?」 「ん?」 「なんでそんな気が抜けてんの?」 「あー」 会話のキャッチボールはフワフワとしていて 香音は、話しているうちにどんどん自分の気も抜けていることに気付いた。 だけどそれもいい。 「ウチさ、魔道士なんだよ」 「うん」 「執行魔道士なんよ」 「そだね」 「でさ、こないだ道重さんたちの『本気』の魔法見てさ、 なんか、またよく分かんなくなっちゃって」 「ごめん全然分かんない」 香音の言葉に、里保が「ひひひ」と笑った。 「道重さんもつんくさんも凄すぎてさ、ヤバイなって思ったんだけどね。 なんだかんだでウチら道重さんと一緒につんくさんと戦ったのさ」 「そうだね」 「今のウチなんかじゃ比べ物にならないのは確かなんだけどね、 『絶対に無理』じゃないって思ったの。いつまでたっても超えられない、三大魔道士はそういう存在じゃないって。 そしたらさ、また何を目指して魔法を研究したらいいのかよく分かんなくなった。 道重さんの背中をずっと追いかけてたら、道重さんを守れるような魔道士になれないんじゃないかって」 「はぁ」 香音が盛大に息を吐いた。 里保の言葉の意味を、魔道士でない自分がどれくらい理解出来たのかはあやしい。 だけど、里保の気が抜けている理由は何となく分かった。 「そんな果てしなく高いことばっか考えてるから転ぶんだよ」 「あはは。流石香音ちゃん。まさにその通りなんですよ」 蜂が2匹、二人の目の前に飛んできたので立ち止まる。 仲良く二人の周りを飛び回った2匹の蜂は、何のことも無くどこかに飛び去った。 また歩き出す。 「まあでも、よく転ぶ里保ちゃんは好きだけどね」 里保はまた小さく笑った。 ふと前を見ると、見覚えのある背中が3つ。 亜佑美と優樹と遥。 その先で尻尾を振っている黒猫が一匹。 同じ方向に帰宅するはずなのに、三人と一匹の進路は帰路とは少しずれている。 「どこいくんだろ?」 里保が早歩きになって追いかける。 香音もそれに続いた。 早歩きなんかして、また里保が頃ぶんじゃないかと心配したけれど 転ばなかった。 ▲ ▼ 里保と香音に「先に帰ってて」と言われた衣梨奈と聖は 二人での下校をのんびりと楽しんでいた。 いつも4人一緒。 里保が来る前も、3人で一緒だったから 二人きりなんていつ以来だか本当に思い出せない。 衣梨奈と香音、聖と香音の二人で帰ったことならば何回かあるけれど。 二人の足取りはいつもよりゆっくりだった。 のんびり歩いていればそのうち里保と香音が追いついてくるかもしれない。 それに珍しい二人での下校を、少しだけ長く楽しみたいという思いが どちらにもあるらしかった。 並木の下を通ると、足元でカサカサと音がする。 落ち葉を踏んで歩いていることに、秋の入り口を改めて感じた。 衣梨奈は自分の足音のリズムが随分とゆっくりだなと感じていた。 普段はもっとスタスタと歩いていく方だから。 今は隣を歩く聖の足音がとてもゆっくりで、楽しそう。 だからゆっくり歩く自分も何だか楽しかった。 「涼しくなったね」 聖が言う。 前を向いて微笑みながら独り言のように。 「あっという間やね」 衣梨奈も口元に笑みを浮かべながら独り言のように呟いた。 衣梨奈がこの街に来てから4度目の秋が来る。 濃密で、矢のように過ぎていく時間は 秋の入り口で一度スローダウンする。毎年そんな風に感じていた。 聖や香音と知り合って、さゆみの弟子になって丸三年。 「丘の方行ってみない?」 半歩先を歩いていた聖がふいに振り返って言った。 穏やかで楽しそうな、大人びた顔に少し見惚れて、それから衣梨奈は笑って肯いた。 坂の先に緑地がある。 展望台になっていて、衣梨奈たちが住む街と海が一望出来る。 衣梨奈のお気に入りの場所。 里保も香音も、たぶんさゆみも。 この街で生まれ育った聖にとってもきっとそうだろう。 だから二人の足は自然と、展望台を目指していた。 「聖ね」 秋の匂いに想いを馳せていた衣梨奈は、聖の柔らかい声に少しだけ顔を上げた。 子守歌のように優しい声。 だけど続く言葉は衣梨奈を驚かせた。 「パパとママに話したの」 「え?何を?」 「全部。今回のことと、全部」 衣梨奈は思わず立ち止まり聖の顔を凝視した。 聖も立ち止まる。その顔には変わらない笑みが浮かんでいた。 「全部って…?」 「魔法のこと。因子のこと。 道重さんやえりぽんたち、それに香音ちゃんに死ぬほど迷惑かけちゃったこと。 聖が、魔法に憧れてて、えりぽんや里保ちゃんが羨ましくて、嫉妬してたこと」 「みずき…」 「聖のせいで、みんな死んじゃうかもしれなかった。 聖がバカで、何にも考えて無いせいで」 聖は笑みを浮かべたまま柔らかく言葉を紡いだ。 酷く自分を責めているというよりは、それが事実だと、一つ一つ確認するように。 衣梨奈はそんな聖の様子に戸惑っていた。 「久しぶりに、滅茶苦茶叱られるって思ったんだけどね、叱られなかったんだ。 かわりにパパもママも泣いて、本当に久しぶりに聖のことずっと抱きしめてくれて。 ああ、ホント聖ってバカだなって、思った」 「そんなことなかよ」 衣梨奈の呟きに、聖は「ふふ」と笑ってまた歩きだした。 そんな聖の半歩後ろを着いていく。 衣梨奈が誰かの後ろを歩くなんて、本当に珍しい。 聖が凄く大きく見えた。大人に見えた。 衣梨奈と里保は、ついに今回のことを父に話せなかった。 三大魔道士の衝突の余波は、多分世界中で観測されただろう。 当然協会もすぐ察知し、厳戒態勢を敷いていた。 一夜明け、局長が里保に事態の確認を行うその前に、さゆみが先手を打った。 自分と西の大魔道士の間で小競り合いがあったが、衣梨奈や里保は関わっていないとさゆみは嘘をついた。 衣梨奈も里保もその嘘に乗じた。 さゆみがどういう意図で嘘を吐いたのかは分からない。 だけど衣梨奈には父に事実を話すことは出来そうになかった。 衣梨奈や里保の身を案じてくれている両親がどう思うか。 絶対に自分達のとった行動は正しかったと胸を張って言えるだろうか。 生きて帰れなかったかもしれないのに。 さゆみが電話を掛け終えた後 「ま、お父さんは察してるかもしれないけどね」と言った。 衣梨奈も里保も、まだどうしても真実を告げる勇気が持てなかったのだ。 聖と衣梨奈の足が再び止まる。 衣梨奈の眼前には、夕日に黄金色に染め上げられた街と 宝石の平原のように輝く海があった。 展望台のベンチに二人腰かける。 「なんか急に聖が大人になりようけん、置いてかれた気分」 衣梨奈が言うと、聖がクスリと笑って顔を伏せた。 「そんなことないと思うけど」 「そんなことあるよ。何があったんってくらい」 「何がって… あるよ。あったじゃん。 聖のせいで、道重さんが、えりぽんが、里保ちゃんが 亜佑美ちゃんと優樹ちゃんとどぅーとはるなんが、死んじゃうところだった。 香音ちゃんも、さくらちゃんも、つんくさんも、みんな…」 今度は笑っていなかった。 辛そうに、聖が肩を震わせる。 それも多分自分を責めているわけじゃない。 ただ、思い出してしまったんだ。 みんなを失う恐怖を。 衣梨奈がそっと聖の手を握る。 不安気に顔を上げた聖に、精一杯の笑顔を向けた。 「えりはここにおるけんね。 道重さんも里保もみんなも、さくらちゃんもみんなおるけん」 衣梨奈の瞳の中で戸惑いに揺れていた聖の顔が 少しずつ和らぐ。 「そうだよね。良かった…」 不意に海風が吹き上げ 髪が乱れてどちらからともなく繋がれた手が外された。 「あのね、聖さっきパパとママに全部話したって言ったじゃん」 「うん」 「でもね、やっぱり全部じゃなかった」 「うん?」 「どうして魔法使いになりたいって思ったのか。 どうしてえりぽんや里保ちゃんに嫉妬してたのか。 何に憧れてたのか。 本当に聖が欲しがってたものは何だったのか」 風の間から聖のしなやかな声が届く。 衣梨奈はそれを音楽のように聴いていた。 「あのね、えりぽん」 「うん」 「聖ね、その、えりぽんの――」 「待って」 衣梨奈は聖の心地よい声の続きを聞きたかった。 だけど敢えて制止した。 多分これから紡がれる言葉は聖にとって大切な心。 だから、背後の繁みの中から聞こえる無粋なヒソヒソ声があまりにも場違いだ。 ――うひょーキタキタキタァ ――ちょっはるなん暴れないでよ! ――まさお腹すいた ――まーちゃん今いいとこだからちょっと我慢してて! ――え、なに?てかウチらなんで隠れてんの?普通にえりぽんとフクちゃんとこに ――ダメー!鞘師さんそれはKYすぎますって! ――ダメだこの魔道士たち… なぜばれないと思ったのだろう。 確かに聖は気付いていないけれど。 いくら鈍感と言われる衣梨奈だって魔道士だ。 そんなにゴソゴソと騒がれたら、そりゃあ気付く。 止められて、疑問符を浮かべる聖を見ながら衣梨奈は考える。 どうしたもんか。後ろの変な連中を。 だけどもう一つ別の気配が近付くのを感じ 苦笑を一つ。 どうやら聖の話の続きを聞くのはまたになりそうだ。 学校ででもどこでも、いくらでも話す時間はある。 聖の想いも、香音の気持ちも少しでも知りたいし、きっとこれからまだまだ機会はあるだろう。 大切な大切な、親友同士だから。 「生田さん!譜久村さん!」 丘の上に響いた声に 衣梨奈が笑って、聖が驚いて振り返る。 「凄い!偶然ですね! 私も夕焼けの街を見てみたくて来たんですよ! あ、コレですか?さっきそこでたこ焼き売ってて、美味しそうだからつい買っちゃいました。 一緒に食べませんか?」 可愛らしい、楽し気な声を弾ませるさくらに 聖の顔にも笑みが浮かんだ次の瞬間、背後の繁みが盛大に揺れ 無残に折り重なった人影から放たれた絶叫が空に木霊した。 「小田ぁあああああああああああああああああああああああ!!!!」 ◆ 衣梨奈に冷めた目で睥睨された6人の出歯亀たちが小さくなっているのを 聖が面白そうに、さくらが不思議そうに眺めたあと 静かな夕暮れ時は賑やかな夜更け前に一変した。 なんだかんだと皆で騒ぐのは楽しく、笑い声が丘の上に響く。 さくらが買ってきたたこ焼きをみんなでつまんで一はしゃぎ。 「なに、小田は一人でたこ焼き10コも食べる気だったの?」 亜佑美の詰るような口調にさくらは動じない。 「そうですよ?」 「夕食前なのに」 「ぜんぜん余裕です。私幾らでも食べられるんで」 「太るよ」 「運動します」 実際には突如メンバーが9人になったので、一人一個、一つ余り。 「残りの一個、どうします?道重さんに持って帰ります?」 春菜の問いに遥が眉を顰める。 「流石に一個だけたこ焼き持って帰ってきたら道重さん怒りません?」 「でもまーたちだけたこ焼き食べたって知ったら怒りそう」 「誰かが歯に青のりつけてて見つかる未来が見える…」 香音の言葉に皆の視線が一斉に里保を向く。 「な、なんでウチを見るの…。てか小田ちゃん青のりついてるよ」 「ホントだ!二つ!」 「え?ほんとですか?」 「小田ぁ」 あーでもないこーでもないと言い合っていると 神妙な顔をして考え込んでいた衣梨奈が声を上げた。 「分かった。これはえりが食べる」 「え…生田さん大丈夫すか…」 「大丈夫。里保、うちにたこ焼きプレートあったよね?」 「道重さんの? そういやあった気がする。まさか、えりぽん」 「今日は、急遽タコパ―開催する! 聖と香音ちゃんも参加ね!勿論はるなんも! 道重さんにも、いっぱい食べてもらえば嫌味も言われんやろ!」 「やったー!タコパ―!」 「是非参加させていただきます!」 「はーい、聖も参加しまーす」 「何このノリ…」 「香音ちゃんは?」 「もちろん参加させていただきますとも」 秋の風吹く丘の上で始まったたこ焼きパーティー計画は ついさっきまで随分と大人びていた子供たちを 幼子のようにはしゃがせた。 夕闇迫る丘を9人で駆け下り、スーパーに寄って買い物をして 道重邸につくと 今しがた『金色の魔法使い』のところから戻ったさゆみと出くわした。 タコパ―計画を伝えるとさゆみも大はしゃぎの輪に加わって 10人で楽しくたこ焼き作り。 これでもかというほど、たこ焼きを食べて笑ってはしゃいでまた食べて。 もう当分たこ焼きなんて見たく無いと皆が思い始めた頃 さゆみが衣梨奈に言った。 「生田、たこ焼きパーティーとは珍しくナイス提案だったじゃない」 急に聞えたさゆみの声が優しくて 衣梨奈は不思議そうに顔を向けた。 三々五々お喋りをしていた他の子供たちも、何となくさゆみと衣梨奈の方に視線を向けている。 「どうしたんですか急に」 「大分家事も上達したし、今までまあよく我慢したよね」 「我慢?」 さゆみが穏やかに笑う。 その笑みに何となく衣梨奈の背筋が伸びた。 里保も春菜も、亜佑美も遥も、聖も香音もさくらも居住まいを正す。 「明日から教えてあげるよ。魔法」 「え?ええ?え?」 「嫌なの?」 衣梨奈がブルンブルンと首を振る。 「ま、さゆみが直接教えたら、あんたの目指す『世界一の魔法使い』には遠回りになるかもしれないけどね」 衣梨奈真っ直ぐにさゆみを見つめた。 「それが道重さんもした遠回りなら、是非えりもしたいです」 「ふふ、そう」 さゆみがそっと衣梨奈の頬を撫でる。 それから視線を移した。 「りほりほも」 「え?」 「勿論嫌なら無理にとは言わないけどね」 里保も思い切り首を振る。 衣梨奈と里保の妙なシンクロにさゆみがクスクスと笑った。 「弟子にはしないけど、でもいいよね?」 「はい。どのみち道重さんから盗むつもりでしたから」 さゆみが里保の頬も優しく撫でる。 里保はくすぐったそうに目を閉じて笑った。 さゆみが部屋を見回す。 「はるなん、佐藤と工藤、石田、小田ちゃん。みんな教えてあげるよ。 私の魔法。私の研究。知りたいだけ、学びたいだけね。 役に立つ保証は無いけど」 子供たちはそれぞれに、戸惑いと期待とを双眸に浮かべた。 『大魔女』から直接教えを受けることが出来る。 そんなことを、共に暮らしていても想像していた者はいなかった。 「ふくちゃんと香音ちゃんも、教えてあげる」 「私たちも、ですか…?」 「うん。魔法のこと、知識、それから経験、 二人が知りたいことがあれば教えてあげる。 ま、さゆみも知らないことの方がずっと多いけどね」 「ウチらも、いいんですか…?」 「うん。 ま、さゆみは先生なんてガラじゃないから 教え方も下手だろうし、別に大したこと教えられないかもしれないけどね。 だけど少なくとも今の皆よりは色んなこと知ってるし、色々出来るから。 教えた魔法や知識、どう使うのかはみんなの心で決めてね」 「心で…?」 「これからみんな大人になってくんだよ。 どういう心で大人になるのか、さゆみはそれが楽しみなの」 「あの、私もですか?」 さくらがおずおずと声を上げる。 さゆみは満面の笑みで答えた。 「もちろん小田ちゃんも。 みんななら、きっと大丈夫 そう思えたから、教えてあげることにしたの。 これからきっとさみんな、ゆみも知らない景色を見るんだから さ、たこ焼き片付けよっか」 子供たちは大魔女の言葉を深く胸に畳み込んだ。 秋の宵。たこ焼きパーティーの夜。 大魔女と9人の子供たちは約束を交わし、一つ先の未来へと歩を踏み出した。 M13地区に星が巡る。 魔法使いえりぽんと少女たちの物語は今宵もまた 紡がれてゆく。 ▲ 2017/07/19(水) 『魔法使いえりぽん』終わり ←本編34
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魔法使い 第1話「あなたはだあれ?」 339 :魔法使い[]:2010/10/27(水) 09 47 52.25 ID /EPDe6hQ0 96です。一応冒頭から書きます。 あと、厨二全開なのでご注意ください。 たった1人の師匠の教えを守って、俺はいくつもの世界を救ってきた。 一体どれほどだろうか?数えるのも馬鹿らしいぐらいだ。 だが、”救世主”というのはいい加減もう飽きた。 形だけの、もて囃されるだけの存在。 どこかに俺の求める安息の地はないのだろうか…? そう思いながら俺は新たな世界へと向かった。 第1話「あなたはだあれ?」 俺「ようやく着いたか…これが次の世界か」 この作業は何回やっても慣れない。 世界によって文明や時代が様々であり、例え宇宙人がいてもおかしくないのだ。 いつも通りの手順で世界を認識していく。 俺「ふむ…俺のと似た魔力が存在している…」 俺「この世界の彼女達は同業者なのかも知れないな」 そうぼやきながら、俺はある場所へ向けて飛んでいった。 340 :魔法使い[]:2010/10/27(水) 09 52 38.61 ID /EPDe6hQ0 ウーーーーーーーーーー ミーナ「みなさん、ネウロイが現れました!大型が1機のようです。」 ミーナ「トゥルーデとフラウ、宮藤さん、リーネさん、ペリーヌさんが出てください。残りの人は基地待機です!」 5人「了解!」 ブーーーーーーーーーーン ゲルト「宮藤はわたしの2番機に入れ、ペリーヌはハルトマンだ。リーネは後方支援を頼む」 エーリカ「ちゃっかり宮藤を指揮下にいれるんだねー」 ゲルト「なっ//そんなつもりじゃないぞ!適当に割り振っただけだけだ!!」 エーリカ「はいはーい、それよりもうすぐでしょ?」 宮藤「あ、あそこです!」 ペリーヌ「ネウロイですわ!」 リーネ「行きましょう!」 ダダダダダダダ 341 :魔法使い[]:2010/10/27(水) 09 58 40.19 ID /EPDe6hQ0 ゲルト「くっ…硬いな」 リーネ「私の攻撃も通らないなんて…」 ???「情報どおりだな、こいつがネウロイか…」 ???「とりあえずお手並み拝見といくか」 ペリーヌ「なんですのあなた!?いつの間に…」 普通、魔法には呪文詠唱が不可欠である。 しかし、俺の魔法は独自の術式によりそれを簡略化することができる。 すなわち予め定められた言葉を唱えるだけで、魔法が放てるのだ。 フレイムシュート ???「焼き尽くせ!炎の弾丸!!」ゴオッ ドォン ドォン ドォン フィジカルブースト ???「硬いな…ならば直接だ。身体強化!」キィィン ヒュン ドゴッ ???「これがコアか…綺麗な赤色をしている。まあ破壊させて貰うがな」バキッ パリィン キラキラキラキラ 342 :魔法使い[]:2010/10/27(水) 10 03 34.80 ID /EPDe6hQ0 宮藤「うわー、ネウロイ倒しちゃいましたよ!?」 エーリカ「しかも変な格好してるね」 ゲルト「どうやら聞かねばならんことは多いようだ…」 ゲルト「おい!そこのお前何者だ!名前と所属を言え!」 俺「ストライクウィッチーズ…か。自己紹介しよう。名前は俺、所属はなしだ。」 ゲルト「その奇妙な格好はなんだ?ウィッチなのか?」 俺「いや、俺は”魔法使い”だよ」 ゲルト「はぁ?何をわけのわからんことを…」 俺「それより何か食べさせてもらえないか?長旅で腹が減ってるんだ」 ゲルト「お前みたいな怪しい奴に食わせる飯はない!」 エーリカ「まぁまぁいいじゃん、悪い奴じゃなさそうだし」 宮藤「そうですよ!ネウロイを倒してたんだから、私達の味方ですきっと!」 ゲルト「む…しょうがない、とりあえず基地まで連行だ」 343 :魔法使い[]:2010/10/27(水) 10 08 34.52 ID /EPDe6hQ0 基地に連れてこられた俺は、11人を前に説明した。 世界を渡り歩いていること、”救世主”をしていること、 魔法使いだということ、そしてこの世界のこと。 ミーナ「つまりあなたは…私達に協力しに来たってこと?」 俺「ああ、ネウロイを殲滅するには俺1人の力では足りない。 しかしこの世界には、ストライクウィッチーズという最強の魔女達がいるらしいじゃないか。」 ミーナ「信じるかどうかは置いといて…話はわかりました。上層部に…」 俺「おっとそれは待ってくれよ、俺の存在を報告されたらどうなるかわからん」 カムフラージュ 俺「ちょうどいい機会だ、1つ魔法を見せてやろう。―――隠蔽。」 俺の杖から光が拡散し、やがて収束していく。これは情報を操作する魔法の1種だ。 まるでそうであったかのように思わせる。 いや、そうであるように記憶を上書きする。 大きく変えるならかなりの魔力が必要だが、11人を12人にするぐらいなら大したことではない。 344 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/27(水) 10 11 08.41 ID qqCGmKaV0 支援 345 :魔法使い[]:2010/10/27(水) 10 13 15.73 ID /EPDe6hQ0 シャーリー「一体何をしたんだ?」 俺「俺は昔からストライクウィッチーズに居る、ということにした。まあ先に知ってる奴には無効なんだけどな」 坂本「つまり…ストライクウィッチーズは12人だった、ということか?」 俺「ご名答!」 ミーナ「あなたを完全に信用したわけではありませんが、こうなってしまった以上認めるしかないようね」 俺「これからよろしくな!それより飯はまだか?」 宮藤「もう準備できてますよー」 ミーナ「もうこんな時間だし、食事にしましょうか」 ――――――――――――――――――――― 自己紹介が終わって、いよいよ食事の時間となった。 宮藤「俺さんの魔法って私達のと同じなんですか?」 俺「ちょっと違うかな、魔力が似てるから根本は同じなんだろうけど」 エーリカ「わたしにも使えるの?」 俺「それはちょっと難しいだろうな、術式が完全に我流だから」 エーリカ「かっこよかったのになーあの魔法」 346 :魔法使い[]:2010/10/27(水) 10 16 03.20 ID /EPDe6hQ0 ゲルト「それよりその長ったらしいローブとでかい杖はどうにかならんのか!」 俺「これでも俺の大切な相棒なんだぜ?ほとんど脱がないな」 ちなみにこのローブは魔力で編んであるから、ちょっとの攻撃なら防いでくれる優れものだ。 ゲルト「とにかくもうちょっとマシな服装をしろ!」 ペリーヌ「それにしてもよく食べますわね…そんなにお腹がすいてらしたの?」 俺「魔法使うと腹も減る気がするんだよ」 散々質問攻めにあった後、俺は部屋に案内された。想像以上にいい部屋で、過ごしやすそうだ。 そして、1人風呂から上がりようやく1日目を終えた。 次回予告 ようやくストライクウィッチーズに入ることが出来た俺。 しかし、一部のメンバーからは信用されてないようだ。 信用を得るためにはどうすればいいのか…その答えは… 次回、第2話「俺の魔法とウィッチの魔法」 魔法と魔法が交わる時、世界は変わり始める――― 347 :魔法使い[]:2010/10/27(水) 10 17 13.15 ID /EPDe6hQ0 今回の投下はここまで またある程度溜まったら投下します。 348 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/27(水) 10 18 42.17 ID QmW4eq2aO 乙! 349 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/27(水) 10 43 59.04 ID LsH1iktzO 厨二病か、ひかれるな 350 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/27(水) 10 44 21.29 ID 5uHqeDUeO 乙 これはいい厨二臭だ 魔法使い第二話
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童貞ままで30歳を迎えるとなれるとされている 魔法使い作家リスト ? 魔法使い候補作家リスト うれ椎名りんご 金原正山
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魔法使い(種族) 関連カード 種族「魔法使い」を持つ使用者 霧雨 魔理沙 パチュリー・ノーレッジ アリス・マーガトロイド 聖 白蓮 種族「魔法使い」に関連する効果を持つカード 参考 種族リスト