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朝日新聞逮捕から17年「判断遅すぎる」 足利事件・刑執行停止(2009/06/04) 読売新聞菅家さんと免田さん、冤罪撲滅へ“共闘”誓う(2009/06/05) 足利事件と同じDNA鑑定法、飯塚事件再審請求へ(読売新聞/2009/06/06) 産経新聞【足利事件】「捜査は妥当だった」「思い出したくない」 栃木県警元幹部ら(2009/06/04) <「足利事件」とDNA鑑定>佐藤博史弁護士に聞く(あらたにす/2009/06/02) 朝日新聞 逮捕から17年「判断遅すぎる」 足利事件・刑執行停止(2009/06/04) http //www.asahi.com/national/update/0604/TKY200906040181.html 90年代初頭に実施されたDNA型鑑定の結果が再鑑定で覆されていた「足利事件」をめぐり、東京高検は受刑者の刑の執行停止という異例の判断に踏み切った。冤罪を訴え、早期の釈放を求めてきた弁護団からは評価する声が出る一方、判断が遅すぎるとの反発の声も上がった。 東京・霞が関の東京高検では4日午前、渡辺恵一次席検事が、「刑の執行を停止する」などとしたコメントを淡々と読み上げた。 「再審で無罪論告をするのか」と問われ、「釈放措置がすべてを物語っている」と否定しなかった。刑の執行停止については「厳しく受け止めている」と述べた。 再審請求審では、検察側と弁護側がそれぞれ推薦した鑑定人2人が、どちらも「DNA型が一致しない」とする鑑定結果を出した。検察側は刑の執行は停止したものの、弁護側が推薦した本田克也・筑波大教授(法医学)の鑑定については「信用性に欠ける」と主張している。本田教授は「釈放は大変結構なことだ。しかし、なぜこのタイミングなのか。20ページ余りの鑑定書を読んで結論を出すのに、なぜ1カ月もかかるのか全く納得がいかない」と批判した。 菅家利和受刑者(62)の弁護人を務める渋川孝夫弁護士は「良かったのひとことだ。検察にも良識があったのかと思う。ただ、本当なら、再鑑定の結果が出た時点で釈放すべきだった」と語った。佐藤博史弁護士は「誠に一方的で唐突な釈放。17年半も自由を奪った人に対し、自らの責任の重さを自覚しない行動だと思う」と声を荒らげた。 弁護団によると、菅家受刑者は先月8日、「DNA型は不一致」とする鑑定書を千葉刑務所でガラス越しに見せられ、涙を流した。「一日も早く再審開始をしていただいて、一刻も早く出してもらって両親のお墓参りをしたい」と語ったという。 4月11日付で、朝日新聞記者に寄せた手紙にも「私は無実」と繰り返し書かれていた。「再審開始になると信じて毎日すごしております」ともつづられていた。 ◇ ■足利女児殺害事件の経緯 90年5月 栃木県足利市内で女児が行方不明。翌日、渡良瀬川河川敷で遺体が見つかる 91年11月 警察庁科学警察研究所のDNA型鑑定で、菅家受刑者のものと「一致」との結論 12月 菅家受刑者を逮捕・起訴 92年2月 公判で菅家受刑者が起訴事実を認める 12月 菅家受刑者が被告人質問で一転、否認 93年7月 宇都宮地裁が求刑通り無期懲役判決 96年5月 東京高裁が菅家受刑者の控訴棄却 00年7月 最高裁が上告棄却、無期懲役判決が確定 02年12月 菅家受刑者と弁護団が独自のDNA型鑑定を新証拠に宇都宮地裁へ再審請求 08年2月 宇都宮地裁が再審請求を棄却。弁護団が東京高裁に即時抗告 12月 東京高裁がDNA型の再鑑定を決定 09年5月 再鑑定の結果「不一致」との結論 読売新聞 菅家さんと免田さん、冤罪撲滅へ“共闘”誓う(2009/06/05) http //www.yomiuri.co.jp/national/news/20090605-OYT1T00818.htm?from=nwlb 栃木県足利市で1990年、当時4歳の女児が殺害された「足利事件」で無罪が確定的となり釈放された菅家利和さん(62)と、元死刑囚として初の再審無罪を勝ち取った福岡県大牟田市の免田栄さん(83)が5日、面談し、冤罪(えんざい)撲滅へ“共闘”を誓い合った。 免田さんはこの日、身柄拘束で国民年金の加入機会を奪われたとして、総務省に受給資格を求める申立書を提出するため上京していた。菅家さんが東京拘置所にいた時に数回、激励に訪れており「喜びを分かち合いたい」と面談を求めた。 東京・霞が関の弁護士会館で顔を合わせると、免田さんは、再審間近とされる菅家さんを「元気そうで何より。正しい者は最後に勝つ。自分のやっていることに信念を持ちなさい」と、激励。菅家さんは「協力して、冤罪で困っている人を助けましょう」と、力強く応じていた。 (2009年6月5日19時25分 読売新聞) 足利事件と同じDNA鑑定法、飯塚事件再審請求へ(読売新聞/2009/06/06) http //kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20090606-OYS1T00214.htm 1992年に福岡県飯塚市で女児2人が殺害された「飯塚事件」で死刑判決が確定し、昨年10月に刑が執行された久間三千年(くまみちとし)元死刑囚の弁護団が、今秋以降にも福岡地裁に再審請求する方針であることがわかった。 久間元死刑囚は無罪を主張していたが、最高裁は2006年9月、DNA鑑定の信用性を認めた。弁護団は「足利事件」と同じDNA鑑定法だったこともあり、鑑定の不備を柱に再審を求める方針。久間元死刑囚の親族も請求に同意しているという。 久間元死刑囚は92年2月、小学1年の女児2人(いずれも当時7歳)を車で連れ去り、殺害して山中に遺棄した疑いで94年9月に逮捕された。犯行を直接裏付ける物証はなく、遺体周辺から採取された血痕のDNA鑑定が一致したことが逮捕につながった。 飯塚事件の鑑定法は足利事件と同じく、DNAの配列の一部だけを目で見るなどして調べる「MCT118型検査法」を採用。弁護側は「鑑定は不正確」として無罪を主張したが、最高裁は鑑定結果の信用性を認めた。 弁護団は約15人態勢で、7月上旬にも会議を開き、再審請求に向けた立証方針を決める見通し。まずはDNA鑑定に関する検証に取り組むが、当時の試料は残っておらず再鑑定はできないという。 弁護団の岩田務弁護士は「再審請求に向けて、さらに鑑定不備を裏付けるような証拠を固めていきたい」と話している。 (2009年6月6日 読売新聞) 産経新聞 【足利事件】「捜査は妥当だった」「思い出したくない」 栃木県警元幹部ら(2009/06/04) http //sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090604/trl0906041213005-n1.htm 足利事件で菅家利和さん(62)の釈放が決まった4日午前、事件捜査にあたった元栃木県警幹部らは「捜査は妥当だった」と強気の姿勢を示す一方、「事件のことは思い出したくない」と複雑な表情をみせた。 「えっ、そうなの」。県警職員は庁舎内で菅家さん釈放決定のニュースを見ると、絶句。幹部らが情報収集に追われた。 当時の刑事部長(75)は「無罪が確定したわけではない。問題はこれから。法律に基づいて妥当な捜査をし、自供も得ている。(菅家さんが)やったと信じている」と話した。 別の捜査幹部は、菅家さんの釈放決定を県警関係者から4日朝、電話で知らされたという。自宅前で記者に「何も言うことはない」と繰り返し、いらだちを隠せない様子。「もう思い出させないでくれ」と、記者の質問をさえぎった。 2009.6.4 12 11 <「足利事件」とDNA鑑定>佐藤博史弁護士に聞く(あらたにす/2009/06/02)
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* * * 一大摘発劇の夜、横溝重悟警部は縄のれんをくぐっていた。 小上がりで、白鳥が小さく手を上げるのが見える。 横溝がそちらに出向くと、白鳥の向かい側には先客がいた。 年の頃なら三十過ぎ、知的にして勝ち気な雰囲気。堅めのいい女。 「こちらは?」 その美女と向かい合う形で座り、横溝が尋ねる。 「九条です」 九条玲子が緩めた掌の中から、白いバッジが見えた。 横溝が、グラスを手にする。 九条が、すっとビールの小瓶を差し出した。 「ああ、すいませんね」 「色々、探りを入れていたみたいですね」 「言っておきますが、尻尾を掴まれたのは横溝さんですよ」 横溝のグラスにビールを注ぎながら九条が言い、白鳥が付け加えた。 「まずは」 九条が音頭を取り、横溝が苦笑を浮かべて三人がグラスを掲げた。 「鈴木建設河豚舎副社長の自宅強盗事件を担当する神奈川県警横溝警部と、 マル被との関係が疑われるマルB(暴力団)射殺事件を担当する白鳥警部」 「そして、検察のマドンナ…ん?東京地検、それで今夜…」 九条が見せた皮肉な笑みに、横溝が後の言葉を呑み込んだ。 九条は東京地検公判部の検事であり、 今日は、東京地検各部署はもちろん東京高検管内の各地検も、最低限度の維持要員を残して 東京地検特捜部の世紀の摘発に最大規模の応援派遣を行っている事は想像に難くない。 そして、かつては東京地検特捜部に応援派遣されて将来の特捜検事と目され、 東京地検公判部検事として着任している事からも、彼女の検察庁での評価は決して低いものではなかった。 刑事と関わるのは多くの場合起訴を担当する刑事部の検事であるが、 補充捜査などで関わりを持つ警視庁の白鳥はもちろん、 神奈川の横溝も切れ者で知られる九条の名前は耳にしている。 だが、最近で言えば、その評判は余り芳しいものではない。 起訴後有罪率99.9%超を誇る日本検察、その顔とも言える東京地検公判部。 そこで、担当した事件から立て続けにまずい結果が出ている。 それだけなら、警視庁や地検刑事部にも大きな責任があるのだが、 彼女自身が事件に深入りする余り交通部の仕事に無理やり割り込んだ挙げ句死人を出す、 弁護士との内通疑惑で弁護士会にまで問題視されると言う、職権濫用弁護士法違反共犯紛いのやり方で、 ホシこそあげたもののとうとう辞表出せクラスの懲戒処分を受けるに至っている。 官僚社会の中でも特に無謬を重んじる検察官が、 平検事の内にここまでやったら将来は非常に厳しい。 今の東京地検の勤務が終われば、今後政令指定都市を管轄するA庁での勤務は難しいだろう。 * * * 「鈴木建設は記者会見を開き、巨額の簿外債務がある事を明らかにしました。 記者会見では、主にA…商事に対する債務保証と言う形で、河豚舎前副社長が独断で… 鈴木建設では外部の有識者を加えた調査委員会を設置し、 河豚舎前副社長に対する法的措置を含めて…」 「鈴木建設副社長の名前で、独断で行っていた巨額の債務保証。あれが、動機ですか」 店内で掛かっていたテレビニュースに視線を向け、横溝が言った。 「少なくとも、河豚舎前副社長本人はそう考えています」 九条が言う。 「元々、河豚舎は過去の手帳やノート、PCや録音などの資料を 大学時代の友人である弁護士に郵送して保管を依頼していました。 そして、自宅での強盗事件の直後、その証拠を刷毛高監査法人に提出する様に要請しています。 それと共に、河豚舎自身も監査法人に出向いて事情を説明している。 河豚舎の独断で、鈴木建設代表取締役副社長としての債務保証を濫発したと言う事の説明をね。 河豚舎は、警察や地検特捜部の事も手放しでは信用していなかった。 でも、監査法人がこの事実を知った場合、対策を取らない事には監査法人自身が危なくなる」 「その事実に蓋をして決算に適正意見を出せば、 監査法人の会計士も特別背任の共犯で刑事責任を問われる。 もちろん、民事の損害賠償請求に行政処分、法人としても会計士としても終わりですね」 九条の説明に白鳥が付け加え、九条が頷いた。 「簿外債務だけなら監査法人でも対応できた話だけど、その流出先が悪過ぎた。 説明を受けて、会計士の手に負える話じゃないと判断した監査法人側では、 本人の了承を得て過去の事件で知己のあった財政経済班の検事を紹介すると共に、 元検事総長の鈴木建設監査役に正式に通告する形で監査役から検察への通告を働きかけた」 「なるほどねぇ…」 九条の説明に、横溝はふうっと息を吐く。 「事は極秘に進められました。警察はもちろん地検でも当初は極めて限られた範囲で。 ただ、警視庁刑事部の幹部を通じて、SITによる身辺警護をお願いしていました」 「つまり…」 横溝は、バリッと頭を掻いて九条に尋ねる。 「やっぱり、こっちの事件のマル害、河豚舎副社長がタタキに遭ったのは何かの口封じで、 それで追い込まれた河豚舎が東京地検に駆け込んで全部ゲロッた、 刺される前に刺す、そういう話だって事ですかね?」 「少なくとも、河豚舎容疑者はそのつもりの様ですね」 横溝の問いに、九条が答える。 「ただ、実際に河豚舎に強盗団を差し向けたのがどの筋か、そこまでは特捜部も掴んでいない。 掴んでいたとしても、今の私の立場でそれを知るのはかなり難しいですが」 * * * 熱燗傍らにモツ煮を突きながら、横溝と九条がやり取りをしていた。 「河豚舎が濫発した債務保証、そのかなりの部分がA…商事のルートで使われました」 「大阪の府警と特捜部が着手してましたね。 関西事業本部の本部長である常務とその下の営業部長が逮捕された」 白鳥の言葉に、説明していた九条が頷いた。 「容疑は今の所は詐欺、農協から事業関連の融資を受けるに当たってデタラメな報告を繰り返していた。 これに関しても、府警が被害者の筈の農協サイドに相当強くねじ込んで告訴状を出させている。 このデタラメな融資申請をスルーした責任者も背任での立件は避けられないでしょうね」 「そいつらにも毒饅頭が回ってたって事ですか」 横溝の言葉に九条が頷き、銚子を差し出した。 「A…商事で犯行グループの後ろ盾だったワンマン会長も今日の臨時役員会で解任に追い込まれた。 ハッキリ言って関西事業本部が行っていた大規模事業の相当部分が採算以前のスカスカ、 鈴木建設の債務保証で引き出した現金をトンネルさせていただけ。 A…商事からの告訴で特別背任事件に発展するのは時間の問題。 会長の逮捕までいくでしょうね。事実上素通りで承認してたみたいだけどそれ自体許されない」 「挙げられた常務は会長の娘婿で只のシャッポ、本命はその下の営業部長。 車低来行、関西じゃあそこそこ知られた名前ですな。 タタキのマル害(被害者)関連って事でうちの組対も情報収集しましたが、 まあ、カタギの会社に入り込んで食い潰す企業舎弟である事に違いはない。 しかも、殺しの調べまで始まってるってな」 「婿殿の口を封じようとして失敗、でしたか。 東京はSITですが大阪もMAATまで引っ張り出しての一騒動だったみたいですね」 ぐいっと猪口を空けた横溝に白鳥が続いた。 「これも、妙な経緯で発覚しています」 九条が言う。 「事件を担当していたマルサの査察官に匿名の密告電話が入りました。 電話で指定されていた通りに廃墟に隠された茶封筒を回収すると、 そこには録音データと解説文が同封されていた。 解説文では、車低に絡む犯罪スキームの詳細なチャート図と、進行中の常務暗殺計画が詳細に。 そして、録音データですが…」 「胸くそ悪い」 横溝の吐き捨てる様な言葉に九条も頷く。 「……県警の所轄警察署の刑事一課長と車低との電話盗聴でした。 計画では常務の愛人であるキタのホステスが泊まりがけのゴルフに誘い出し、 そこで事故死又は自殺に見せかけて殺害。 一課長が直々に臨場して話の通じる嘱託医と共に事件性無しとして処理する」 「いわゆる死因不明社会ですか」 白鳥の言葉に横溝はクビを横に振り、九条が頷いた。 「盗聴データは裁判には使えない。 しかし、元々この刑事一課長は車低の警察人脈として内偵中の大阪の二課からマークされていて、 録音データを解析した科捜研からも簡易鑑定での捏造判定はネガティブ。 大阪の一課が出勤前のホステス、二課が例の一課長にカマを掛けて状況を確定すると、 今度はMAATを動かして極秘裏に常務本人に接触。囮捜査に着手して実行部隊を一斉検挙した」 「実行部隊ってのは…」 横溝が呟く様に言う。 「マーダーインク」 「殺人株式会社、ですか」 九条の言葉に白鳥が言った。 「暴力団であれば下請け、孫請けの不始末であっても、 トップまで民事、下手をすると刑事責任まで直結するのが最近の法律や判例の流れ。だから………」 九条は、関西系の最大組織の名前を出す。 「組の指揮系統、盃事を外れたマーダーインクを持っている、 特に経済事犯に絡んではかなり前から聞こえていた話です。 殺人計画での実行犯摘発の直後、とっくに潰れた組の元幹部で、 近所では隠居した元社長で知られていた人物がミナミで拳銃自殺しました。 大阪の一課、四課の調べもその元幹部で止まっているのが実情です。 問題の一課長も朝には首を吊って死亡しています」 「県警にすりゃてめぇの庭のど真ん中で大阪のMAATにスタングレネードまで使われて、 まー面子丸潰れだわな。だからって言ってとてもじゃないが文句なんて言えたモンじゃない」 「実際、大阪の側は自殺した一課長の上申書を暗に示して黙らせたみたいですね」 横溝の言葉に、九条が続けた。 「結果、殺されかけた常務は身を守るためにも、 今や信頼ゼロになった車低を揚げる一番筋のいい容疑を完落ち、 アリバイ工作のためか東京に出ずっぱりで、失敗を悟ったのか出国する寸前に逮捕された」 「こんだけのヤマだ、国売った所で時間の問題だったでしょうがね」 九条の言葉に、横溝が言う。 「車低の若い頃の事はこちらの組対でも分からない事が多い。 表に出て来たのは「文題建設」の特別背任事件から。あの事件で逮捕されていますね。 その逮捕ですら、あの男の強かさを示す材料になりましたが」 「「文題建設」は関西のサブコン、結局あの事件で弾けちまった。 あの事件じゃ起訴猶予でしたね。 ガキの頃のヤンチャ仲間が政治家の秘書になって、そこから顔を利かせていったってのは聞きましたが」 白鳥の言葉に横溝が続けた。 「盃こそ受けていなくても実態は企業舎弟。それは確かです」 九条が言う。 「昔馴染みが国会議員の秘書、それも各種団体とのパイプ役をやっていた事で、 その人脈と結び付いてマルB(暴力団)やバッジ(議員)との厄介な裏交渉にも手腕を発揮した。 「文題建設」と関わりを持ったのも、 地元トラブルで大阪のその方面の有力者に支払ったリベートの税務処理がこじれたから。 当時の会長が付き合いのあったヤメ検弁護士の紹介で、 当時大阪で不動産業者をしていた車低に仲裁を依頼して、 支払先とも税務署ともうまく話をまとめて会長から信頼を得た」 「ああー、どこでもここでも一度入り込んだらガッチリ掴んで中から食い荒らして、 その意味じゃあ一流のハイエナだった。そういう話でしたね」 九条の説明に横溝が言い、九条が頷いた。 「まさに、そういう男です。過去にいくつかの建設会社に勤務して、 ある時は部長、ある時は社長にまでなっていますが、どこの会社も闇社会に食われる様に倒産しています」 「死に神かよ」 「会社にとっては、ですね」 横溝の言葉に九条が応じた。 「車低のバックは顔根吾留」 九条の言葉に、横溝と白鳥は小さく頷いた。 今回の一斉摘発で挙げられた顔根吾留は国内最大規模で知られる関西系でも指折りの暴力団幹部、 当然知っている名前だった。 「人脈を手繰ってターゲットの会社のトップに気に入られる人っ垂らし。 様々な迂回路を使って闇の人脈を近づけておきながら、 自分はあくまで例え違法行為でも命令に従っただけ、と言う証拠しか残さない。 部長として特別背任の共犯で逮捕された事もありますが、 その時も積極的な捜査協力と従属的な立場を認められて起訴猶予になってる。 府警や地検の現場からは車低と顔根こそ本筋だって意見も根強かったのですが、 むしろ積極的に捜査に協力し資料を提供した車低の供述に乗っかる事でトップの特別背任が綺麗にまとまる。 大阪高検や最高検のそういう方針を覆せなかった」 「そつなく公判維持が優先、でしたか」 九条の説明に、横溝が言って猪口を傾ける。 「裏の税務処理を多く手がけていたために、 検察、特に関西では国税を通じた顔見知りがいたとも聞いています。 車低が潰した建設会社から早々に人材を含む優良資産を買い取る形になったのが…」 「鈴木建設、窓口になったのが当時鈴木にいた剤黄只士」 九条の言葉に、横溝が続けた。 「剤黄只士、鈴木の業務屋です。特捜部の応援をしていた時、調べた事がある。 幾たびもの修羅場を経て、本社役員から参与、嘱託、顧問と肩書きを変えても、 鈴木の裏の代表として談合を取り仕切って業界や行政、政治家、裏社会にも顔が利いた辣腕の業務屋。 談合の徹底摘発が国の方針として避けられなくなった時、鈴木を離れた筈でしたが…」 「下請けのサブコンで汚れ仕事、裏営業を引き受けてたって訳だ。 それで、今回とうとう元総理なんて大物共々パクられた。 車低は車低で、潰した会社はさっさと見限って今度はA…商事を食い潰した」 九条の言葉に横溝が続け、九条が頷いた。 「いくつかの会社、経済事件に関わった後、 コンサルタントを再開した車低の所に人づてで相談を寄せたのが当時のA…商事の会長周辺。 当時本社の営業部にいた会長の娘婿が関西方面で起こした厄介なトラブルの仲裁を依頼され、 依頼を受けた車低が話を付けた」 「マッチポンプ臭いですがね」 九条の説明にそう言った横溝が、九条と笑みを交わす。 「そんなこんなで車低に絶大な信頼を寄せた会長は、 後継者と目していた娘婿を関西事業本部長に就任させ、その部下として地元に明るい車低を付けた。 そうなる様に会長に入れ知恵したのが車低の息の掛かった人間とも知らずに。 車低が先行投資で演出した見せかけの実績と遊興、買収工作で、 会長も本部長も上も下も見事に籠絡されて婿殿は常務取締役関西事業本部長に昇進。 婿殿は丸め込まれるままに車低の持ち込む事業計画を次々と承認していった。 その結果、鈴木建設の債務保証を濫発する河豚舎と結び付いて、 中身の無いスカスカの事業計画で膨大な資金を流出させて破滅へとまっしぐら。これが今の所の流れ」 ぐっと猪口を空けた九条が、横溝から酌を受けた。 「その、名目だけの事業計画で抜かれたって言う巨額の裏金。 その中から、剤黄の関わった政界工作資金が出ていると?」 白鳥が尋ねた。 「どちらにも河豚舎が関わっている以上、その可能性は高い。 河豚舎の関わった債務保証の濫発は、 その使途を含めて彼自身の作成していた記録と共に特捜部が把握しています」 「車低がメインだとすると、かなりの部分がマルBにも流れたと見るべきだ。 だから、顔根も、顔根と連んだ安他茶振なんて顔役もまとめてパクッた。そういう事でしょう」 「鈴木ルートにはもう一人、最も肝心な人物がいました」 「いました、ね」 ふっと笑みを漏らす横溝に、九条も頷いた。 「鈴木会長が逮捕された直後に殺害された伊西田データの伊西田。 そもそも、鈴木会長が勝手に株式を売却した、その売却先が伊西田です。 鈴木会長が恐らく突発的に京都府警に逮捕され、その伊西田が殺され、更に婿殿まで殺され掛けた」 「そりゃあ、大阪府警も検察もこれ以上待てやしない。 俺達の商売、生かしてぶち込んでなんぼだ」 九条の言葉に、横溝が言った。 「そう。キーパーソンの死亡で捜査網が一部破綻しかけた。 相手は関西の魑魅魍魎、殺るか殺られるか、 事件を綺麗にまとめる事が難しくなり、だからと言って退く事は出来ない」 「だから、背後関係まで力ずくで根こそぎ。 荒っぽいっちゃあ荒っぽいが、第二の殺人未遂が裏目に出たな。 そんな状況に追い込まれりゃあ、操り人形だった常務だって完落ちだ」 「破滅寸前まで気が付かないほどの信頼を得る。それが凄腕の企業舎弟ですか」 横溝の言葉に、白鳥が言う。 「まさにそういう男だったみたいですね。 「過去の建設会社の倒産整理で、車低は今回逮捕された剤黄との接点もあった。 剤黄は、談合摘発を受けて表向きは鈴木本社から退いても鈴木の裏業務に変わりはなかった。 バッジやマルBとの関わりも含めて」 「「之矢九建設」、鈴木の下請けサブコンの社長として返り咲いて裏営業を取り仕切っていたって訳だ。 狭い業界だ、こっちもあり事件を調べてりゃあ色々と聞こえては来ていましたがね、 正直車低と剤黄の裏営業方面、そっち方面は我々では手が出せない」 「河豚舎による巨額の裏保証と、車低と剤黄が河豚舎と連んで色々きな臭い事をしていたと、 聞こえて来てはいましたが、近づくのは難しかった」 横溝の言葉に白鳥も続けた。 「周辺の人脈が危険過ぎて、一課の刑事が近づくのは危険過ぎる。 右から左に警察官の配置を飛ばせる人間があの周辺にはうじゃうじゃいる」 九条が言った。 「この二つだけでも十分厄介だってのに、菅須賀なんてのまでいやがるしなぁ」 横溝が、バリッと頭を掻いた。 「建築経営コンサルの菅須賀が、顧客の建設会社に、 河豚舎の発行する鈴木崎の債務保証書を斡旋してたってのはこっちにも聞こえて来てる。 その菅須賀が建設会社に手抜き工事を指導していたと内部告発された。 労基法違反は完全な別件逮捕。福岡地検の特別刑事部直々の一斉捜索、 本命は手抜き工事、そして、手抜きで浮いた差額の行き先、 菅須賀のバックに見え隠れするヤバイ連中の事も含めて」 「キッチリやるつもり。すぐに菅須賀代表の逮捕とまではいかなかったけど、 告発した建設会社とコンサル幹部の身柄を取ってガサ入れを優先した。菅須賀の背後には…」 横溝の言葉に九条がそう言って、いくつかの名前、関東系の大物暴力団幹部の名前を出す。 「それに、バッジも見え隠れしてる。告発した社長は本気で怯えていた。 労基法違反で強制捜査を受けた頃から、口封じをされるんじゃないかってね。 労基署からは書類送検されていたんだけど、いっそ口封じを無効にしてしまおうと、 刑事部の検事に知っている事をぶちまけた。 今の福岡の検事長は特捜出身のやり手。 報告を受けて特別刑事部を中心に高検管内の検察官を動員した大型捜査班を編成して一斉捜査に着手した」 「そうなって来ると、いよいよもってどの筋が河豚舎副社長を狙っていたのか…」 九条の説明に、白鳥がお手上げしそうな口調で言った。 「河豚舎から資料を回収しようとしていた奴、マルBを弾いた奴、やった奴は必ずいる。 金ならとにかく、実行犯だけの判断で家ん中で資料かき集めて勝手にポックリ逝きましたで通る話じゃねぇ。 特捜のエリート様が上から叩き割るか、それとも…」 「足跡追い掛けて、地べたから引きずり出すか、ですか」 横溝の言葉に白鳥が言い、九条が頷く。 改めて、三人のお猪口に熱燗が満たされた。 次話へ進む 戻る 小説保管庫へ戻る
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List_of_Goyo-Scholars_related_to_Nuclear_Power_Generation 原発事故調査委員会 原発関連御用学者リスト 名言・迷言 日本原子力学会 275 名前:名無しさん@お腹いっぱい(東京都)[] 投稿日:2011/05/24(火) 11 34 39.32 ID fHbgn3xu0 注目の事故調査委員会の委員長に失敗学の畑村先生に 白羽の矢が立った訳だがこのスレ的にはどうでしょうかね? 276 自分:御用聞き(東京都)[sage] 投稿日:2011/05/24(火) 11 37 22.09 ID /mWBg2rC0 [7/7] 275 だめだめじゃないか? prspctv 2011.05.24 10 13 (―今後、日本は原発とどう付き合っていけばいいのですか?) 畑村「人類は原発を知り尽くしていない。だからこれからも事故は起きるだろうが、 事故を克服して原発を使っていくべきだ」| 4/21産経:原発事故考(下)失敗学会理事長・畑村洋太郎 http //sankei.jp.msn.com/affairs/news/110421/dst11042103130002-n1.htm 277 返信:名無しさん@お腹いっぱい。(チベット自治区)[sage] 投稿日:2011/05/24(火) 11 39 47.33 ID dEtc08ST0 [4/4] 276 ダメすぎじゃねーかwwwww 278 返信:名無しさん@お腹いっぱい(東京都)[] 投稿日:2011/05/24(火) 11 44 12.88 ID fHbgn3xu0 [2/2] 276 ありゃwww こりゃ御用学者集めてちゃんちゃんでまた世界の笑い者確定コースか 279 名前:名無しさん@お腹いっぱい。(dion軍)[] 投稿日:2011/05/24(火) 11 45 47.13 ID gVj8I0A30 [2/3] ダメダメダメwwwwwww 280 返信:名無しさん@お腹いっぱい。(茨城県)[sage] 投稿日:2011/05/24(火) 11 46 28.46 ID AXSAzDsR0 276 事故を克服して 何人の犠牲者を想定してるのか知りたい。 289 名前:名無しさん@お腹いっぱい。(京都府)[sage] 投稿日:2011/05/24(火) 12 43 15.40 ID tR+2byCG0 [3/3] 今後、日本は原発とどう付き合っていけばいいのですか 畑村 人類は原発を知り尽くしていない。だからこれからも事故は起きるだろうが、事故を克服して原発を使っていくべきだ。 電気自動車は原子力で走る 畑村洋太郎 原子力でやっていくしかないのに、 世の中が真正面から見ようとしていない。 本当は危険を内包していることを認めて使わざるを得ない。 電気自動車が環境に優しいというが原子力で走るということをきちんと伝え、 全体を考えるようなことをやらないといけない。 小学校の教育をフランスと比較すると、フランスは小学校の先生の賛同を得て、きちんと取り組んでいる。 中立ではなく、バリバリの推進派てことは、すぐ分かったw 79 名前:名無しさん@お腹いっぱい。(埼玉県)[sage] 投稿日:2011/05/28(土) 02 06 26.47 ID boqI25HQ0 原発事故調査・検証委員会委員長に、畑村洋太郎(東大名誉教授)が内定したが、こいつも碌でもない奴みたいだ。 今日の東京新聞に書いてあった。ブログに載せてる人がいたので貼っておく。 ■【特報】原発事故調委員長内定 「失敗学」畑村氏とエレベーター事故(27日付東京新聞) http //d.hatena.ne.jp/vanacoral/20110527 こんな奴が委員長では、今回の原発事故の真相究明なんてまったく期待できない。 85 名前:名無しさん@お腹いっぱい。(チベット自治区)[] 投稿日:2011/05/28(土) 02 29 19.60 ID DQCLy3r00 79 原因が全く掴めなかったって、当時少し叩かれてたな。 畑村は非常に東大的な学者なんだと思うよ。 東大学者の知人がいるけど、そこの家系代々東大で、 信じられないけど家訓は【東大以外は人に非ず】だ。 一番信用出来る「東大の」教え子を選んだのは、畑村にとっては最善策。 「東大」と自我がくっついちゃってる学者って沢山いるよ。 個人的には東大の学者は、しばらく離れてもらったほうがいいと思う。 126 名前:名無しさん@お腹いっぱい。(茨城県)[sage] 投稿日:2011/05/28(土) 09 57 13.09 ID SJsROUvP0 [1/2] 79 メモ 「事故調査・検証委員会」 委員 畑村洋太郎・東大名誉教授 柳田邦男・作家、日航ジャンボ機墜落などの検証に取り組んだ 古川道郎・福島県川俣町町長、「計画的避難区域」に一部地域が指定された 尾池和夫・前京大学長 柿沼志津子・放射線医学総合研究所放射線防護研究センターチームリーダー 高須幸雄・前国連大使 高野利雄・元名古屋高検検事長 田中康郎・元札幌高裁長官 林陽子・弁護士 吉岡斉・九州大副学長 事務局長 小川新二・最高検検事 hatatomoko 2011.06.07 15 37 内閣の第三者機関「原発事故調査・検証委」の初会合で、 委員長の畑村東大名誉教授(失敗学)は「100年後の評価に耐えられる報告にしたい。 責任追及は目的としない」と述べた。 「私自身も被告」と菅総理が言っているのに「責任追及しない」と宣言することは、 既に委員長として「失敗」。愚か過ぎる。 畑村洋太郎は、日立製作所の社員だった。福島の原発を作った会社でもある。 -- (akaka) 2011-06-15 20 43 56 畑村氏の失敗学の本をめくっている。どうしてこんなことに。 失敗学つらい。相次ぐ事故を目の当たりにしたとき、技術(ここでは船に使う溶接)を封印せずに真正面から向き合ったので発展が、とか書いてある。 やばい。誰かこれとめられなかったのか失敗学。「失敗と成功の関係は、生物学でいう個体発生と系統発生の仕組みに似ています」……な、なんだってー!
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無罪 鹿児島 - Google ニュース http //news.google.co.jp/news/search?pz=1 cf=all ned=jp hl=ja q=%E7%84%A1%E7%BD%AA+%E9%B9%BF%E5%85%90%E5%B3%B6 cf=all scoring=n 日付順 重複を表示しない 白浜 鹿児島 - Google ニュース http //news.google.co.jp/news/search?pz=1 cf=all ned=jp hl=ja q=%E7%99%BD%E6%B5%9C+%E9%B9%BF%E5%85%90%E5%B3%B6 cf=all scoring=n 日付順 重複を表示しない 鹿児島夫婦強盗殺人事件 - Yahoo!ニュース http //dailynews.yahoo.co.jp/fc/local/kagoshima_murder/ 鹿児島夫婦強盗殺人事件のニュース一覧 - Yahoo!ニュース http //dailynews.yahoo.co.jp/fc/local/kagoshima_murder/news_list/?pn=1 47NEWS(よんななニュース) - 記事検索 http //47news.popin.cc/index.html?q=%E7%84%A1%E7%BD%AA%20%E8%A3%81%E5%88%A4%E5%93%A1%E8%A3%81%E5%88%A4%20%E5%88%A4%E6%B1%BA 新着順 無罪 裁判員裁判 判決の検索結果 http //47news.popin.cc/index.html?q=%E7%99%BD%E6%B5%9C%E6%94%BF%E5%BA%83 新着順 白浜政広の検索結果 記事検索結果 - 毎日jp(毎日新聞) http //search.mainichi.jp/result?p=%E9%B9%BF%E5%85%90%E5%B3%B6%E5%A4%AB%E5%A9%A6%E5%BC%B7%E6%AE%BA st=s 「鹿児島夫婦強殺」 で検索した結果 鹿児島の情報は南日本新聞 - 特集・裁判員制度 http //373news.com/_kikaku/saibanin/index.php http //backupurl.com/rmp1mq [記事一覧] 鹿児島の情報は南日本新聞 - 「人を裁く」って何 http //373news.com/_original/shiho/index.php http //backupurl.com/i9kxgk <寄 稿> ※この連載は100回を持ちまして終了しました。 五十嵐二葉 /弁護士 強盗殺人|ニュース・天気|KTS 鹿児島テレビ http //news.ktstv.net/tag%E5%BC%B7%E7%9B%97%E6%AE%BA%E4%BA%BA 南日本新聞エリアニュース http //373news.com/modules/pickup/index.php NHK鹿児島県のニュース http //www.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/ NNNニュース http //www.kyt-tv.com/nnn/prefecture/46.html 鹿児島のニュース MBCニュース<鹿児島> http //www.mbc.co.jp/newsfile/news-v/mbcnews.shtml KTSニュースヘッドライン|ニュース・天気|KTS 鹿児島テレビ http //news.ktstv.net/ KKB鹿児島放送|スーパーJチャンネル|月~金曜日・午後6時28分~6時55分放送|鹿児島県内のニュースをどこよりも早くお届けします!| http //www.kkb.co.jp/news_move/jchan_move_detail.php?news_flg=0 param1=0 取材ノートから-京都新聞 http //www.kyoto-np.co.jp/kp/rensai/syuzainote/2010/110112.html http //megalodon.jp/2011-0113-1743-18/www.kyoto-np.co.jp/kp/rensai/syuzainote/2010/110112.html [京都新聞 2011年1月12日掲載] 鹿児島の最新ニュース 鹿児島の情報は南日本新聞 - どげんけ? かごしま - 宮 「推定無罪」への挑戦? http //www.373news.com/modules/nmblog/response.php?aid=292 http //backupurl.com/gutq9m (2011-01-27) 鹿児島市夫婦強殺 高検が現場で補充捜査 南日本新聞エリアニュース http //www.373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=30171 http //backupurl.com/u2cukt (2011 02/09 11 21) 東京新聞無罪主張の難事件 ことし続々 裁判員に重い負担社会(TOKYO Web) http //www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011021702000025.html http //megalodon.jp/2011-0218-2011-41/www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011021702000025.html 2011年2月17日 朝刊
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クロニクル★2012年5月? から クロニクル★2012年7月 へ 120601 野田首相、輿石幹事長と消費増税法案の採決日程・内閣改造について協議 思惑すれ違い ユーロ、東京市場でも96円台 東証8400円台まで下げる アイルランド国民投票 EU新協定批准へ 賛成60% 120602 エジプト刑事裁判所、ムバラク前大統領に終身刑判決 デモ隊へ発砲「加担」、収賄は時効判断 側近・治安幹部ら無罪 各派が抗議デモ 120603 オウム真理教事件で特別手配の菊地直子容疑者逮捕 逃亡17年 相模原市で男性と同居 野田首相、小沢議員と再会談、自民党との協議入りを告げる 小沢、消費増税にあくまで反対で、物別れ 120604 内閣改造 5人が交代 防衛相に民間初の森本敏・拓殖大大学院教授 国交省に羽田雄一郎参議 農水相に郡司彰参議(元農水副大臣) 首相記者会見 「会期内に採決」明言 120605 民主議員117人、大飯原発再稼働再考を求める署名を首相に提出 政務三役や小沢議員も G7が緊急電話会議 欧州危機に協調対応確認 中ロ首脳が北京で会談 共同声明と資源・外交・安保分野で協定に調印 対シリア協調も確認 120606 消費増税 賛成32%、反対56% 朝日新聞世論調査 滋賀・京都知事が大飯原発再稼働で新提言 30キロ圏内の自治体に監視権限 NYダウ286ドル高 追加金融緩和期待 120607 民自公3党が幹事長会談 消費増税修正協議入り決まる 各党隔たり大きく協議成立は不透明 東京高裁、東電社員殺害事件の再審と無期懲役刑の執行停止を決定 これを受け東京高検、マイナリ受刑者を釈放、入管に移送 中国、3年半ぶりに0.25%利下げ 120608 首相、記者会見で大飯再稼働再稼働の必要性を表明 「国民生活守るため、立地自治体の理解の上で手続進める」 120610 大阪・心斎橋路上で無差別殺人 36歳の無職男が男女2人包丁で 犯人は5月に刑務所出所したばかり 120611 水俣病研究の第一人者・原田正純元熊本大学助教授が急性骨髄性白血病で死去。。享年77歳。 福島県の住民1324人、原発事故で東電幹部・国の関係者らを告訴・告発 120614 民自公3党、原子力規制法案で最終合意 「40年廃炉」に見直し規定 120615 オウム特別手配最後の一人髙橋容疑者逮捕 東京・蒲田の漫画喫茶で 120615 民自公実務者協議、消費増税修正で合意 社会保障で民主妥協・後退 自民・谷垣総裁「ばらまき政策に歯止め」 首相「マニフェストの旗は降ろしていない」 120616 福井県知事、大飯原発再稼働に同意 政府、関係閣僚会議で再稼働を正式決定 120617 福島原発事故直後、米が提供の放射線実測図を政府が放置していたことが判明 ギリシアでやり直し総選挙 財政緊縮派が過半数獲得 ユーロ圏離脱回避か エジプト大統領選 ムスリム同胞団系のムルシが勝利宣言 フランス国民議会選挙 与党・社会党系が過半数 緑の党が17議席大躍進 120618 民主党党内手続の合同会議、修正合意の了承持ち越す 小沢系、反対で結束 120619 運用受託の年金資金消失問題でAIJ投資顧問社長らが逮捕 70億円詐欺の疑い 民主党党内手続 前原会長が一任取り付けを宣言して打ち切り メキシコ・ロスカボスでG20首脳会議 欧州危機封じ込めへ一丸演出 大阪府市統合本部、事業見直し方針を発表 地下鉄・バス・一般廃棄物3事業の民営化で200億円削減 120620 政府・民主党三役会議で3党修正合意を了承 民自公3党、修正合意した消費税関連法案を衆院に共同提出 民主党、審議日程を自公に非公式打診 26日衆院本会議採決 東電が原発事故最終報告書を公表 事故の主要原因は想定を超える津波、と結論 東電の責任明言せず ギリシア・サマラズ政権発足 中道左派連立 120621 衆院本会議、国会79日延長を議決 輿石幹事長、22日の衆院議決「最大限努力」表明 自公了承 小沢系議員50人、離党届に署名 特別委員会、26日採決の日程を提示 120622 大阪ガス、テキサスのシェールガス権益取得を発表 欧州4か国(独仏伊西)首脳会議、成長促進に13兆円投資、金融取引税早期導入で合意 「国連持続可能な開発会議」@ブラジル・リオデジャネイロ(リオ+20)閉幕 「グリーン経済」宣言採択 各国首脳欠席 具体策欠く 120624 エジプト大統領選 ムルシの当選発表 120625 元最高裁判事・団藤重光死去 刑法学の権威、死刑反対のリベラル 民主党臨時代議士会 野田首相、結束を訴え 「心から」を3度 広島県知事、鞆の浦架橋撤回を表明 1983年以来の論争に終結 景観利益重視の流れ 120626 消費増税法案衆院通過 民主では小沢ら57人反対票 棄権・欠席16人 120627 関西電力株主総会に大阪・神戸・京都の3市長出席 橋下市長、脱原発迫る 9電力会社総会 脱原発提案はすべて否決 東電、実質国有化、新経営陣を承認 大飯再稼働「反対」46%、「賛成」37% 朝日新聞世論調査 大阪市市政改革プラン最終案発表 3年で399億円削減 150億円下方修正 敬老パス公明に譲歩 120628 橋下代表、次期衆院選で「維新」の候補全国擁立を表明 小沢元代表、輿石幹事長に消費増税撤回を要求 分裂秒読み 120629 EU首脳、銀行への直接資本注入で合意 3大証券、インサイダー取引関与が発覚 日本板硝子公募増資で 野村、社内調査と処分を発表
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◆逮捕から保釈までの経過 平成17年 3月18日 事件発生→私人(男性)による逮捕 3月21日 勾留 3月30日 勾留理由開示請求 4月1日 勾留理由開示期日 4月5日 勾留取消請求 小林さんの身の潔白を信じる16名もの人の上申書を添付。 4月7日 勾留取消請求は却下 4月8日 起訴 保釈請求。27通の上申書を添付。 4月13日 保釈請求却下 4月18日 準抗告申立 4月20日 保釈許可決定 ◆第1審の経過 平成17年 6月7日 第1回公判起訴状朗読、検察官の冒頭陳述、証拠請求、起訴状に対する求釈明、証拠開示命令の申立て 6月10日 合議体による審理を求める上申書 6月22日 証拠開示命令の申立(繊維鑑定の結果の開示要求)検察官による遮ぺい措置の申立 7月22日 検察官から証拠開示についての意見。繊維鑑定を依頼した事実はあるが、付着していようといまいと犯人性の確たる証拠とはならない、との理由で開示を拒否。 8月9日 第2回公判求釈明に対する検察官の意見。検察官の証拠開示に対する意見に対する弁護側の意見陳述。検察官が遮ぺい措置を求めたことに対する弁護側の意見陳述。 9月20日 遮へい措置決定 9月22日 第3回公判被告人検面調書の閲覧は許すも謄写をさせないことから謄写請求。検察官は「謄写させる必要ない」と回答。証人尋問実施(女性) 11月4日 弁護側から証拠開示命令申立(男性の実況見分調書) 11月8日 開示の必要がないとの検察官の意見 11月15日 第4回公判裁判所、証拠開示につき職権発動せず。弁護人異議を述べるも棄却。証人尋問実施(男性)証人尋問の結果、やはり実況見分調書の開示が必要と請求。 平成18年 1月16日 第5回公判弁護人冒頭陳述。小林さんの冒頭陳述(公正・公平な裁判を求める意見の陳述)証拠開示命令の申立(繊維鑑定、男性の実況見分調書、謄写拒否調書など) 2月下旬 ようやく繊維鑑定に関する証拠が開示される→繊維の採取に失敗したため鑑定不要という結果だった。 3月7日 弁護側 証拠請求の理由及び訴訟進行に関する意見 3月13日 第6回公判証拠請求の理由及び訴訟進行に関する意見及び同(2)を陳述証人尋問実施(奥さん) 3月28日 第7回公判 5月8日 第8回公判 6月21日 第9回公判 証人尋問(医師・1回目) 7月6日 第10回公判 証人尋問(医師・2回目) 7月18日 第11回公判 9月11日 第12回公判 被告人質問・1回目 9月28日 第13回公判 被告人質問・2回目 10月16日 求釈明。検察官による釈明 10月30日 第14回公判 12月25日 第15回公判 論告、弁論 平成19年 2月27日 第16回公判判決宣告(懲役1年10月・実刑)控訴申立て再保釈請求、再保釈不収容決定 ◆控訴審の経過 平成19年 7月13日 控訴趣意書 8月24日 控訴趣意補充書(1) 9月14日 控訴趣意補充書(2) 9月20日 第1回公判控訴趣意書、補充書(1)(2)それぞれ陳述。 10月30日 第2回公判 証人尋問(男性) 12月11日 弁論 平成20年 1月17日 判決宣告(控訴棄却)上告申立再々保釈請求、保釈不収容決定 ◆最高裁の経過 平成20年 5月14 弁護人上告趣意書被告人上告趣意書 8月29日 弁護人上告趣意補充書(1) 平成21年 2月27日 被告人上告趣意補充書 7月1日 弁護人上告趣意補充書(2) 平成22年 4月30日 公正な判決を求める意見書 7月26日 上告棄却決定 ◆収監から現在に至るまで 平成22年 10月19日 東京拘置所に収監 11月10日 静岡刑務所に移送この時、何も連絡がなかったため、小林さんが行方不明になったと軽く騒ぎになる。 11月18日 小林さんの命を守るネットユーザーの会が立ち上がる。主に手紙や嘆願書、メールで法務省へ小林さんの待遇改善訴え 11月26日 治療に必要な、血管拡張剤の投与を開始したとの一報弁護士が面会。報告はこちら 12月1日 「小林さんの処遇改善と刑の執行停止を求めるネット署名」を開始。期間は約40日 12月3日 ご家族と知人が面会。報告はこちら 12月8日 紙面でも同署名を開始 12月14日 弁護団と主治医が面会。報告はこちら 12月21日 署名が目標数1000を突破。 12月27日 弁護団が小林さんの刑の執行停止を高検に申し入れる。申し立て文 平成23年 1月10日 署名を一旦締切る。ネット1527筆、紙面195筆 1月17日 ご家族面会。報告はこちら 2月14日 「小林さん事件の再審開始・刑の執行停止を求める2.14集会」再審申立てと署名の提出 2月25日 小林さんの娘さんが面会。報告はこちら 3月23日 小林さんの娘さんが面会。報告はこちら 4月11日 小林さんの娘さんが面会。報告はこちら 4月22日 小林さんの娘さんが面会。報告はこちら 5月16日 小林さんの娘さんが面会。報告はこちら 5月29日 弁護団による電車内の再現実験。詳細はこちら 6月27日 小林さんのご家族が面会。報告はこちら 今ここ 編集をされた方はどこを更新したかなどを、軽くメモをお願いします。 (入力後メモ更新をクリックで保存されます)
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ニュース記事や動きをどんどん貼っていこう。(新しい方を上に記載すること。) 放送への批判 理解しない放送倫理機構2007/05/27 http //www.janjan.jp/media/0705/0705236028/1.php テレビ局が批判されているが、放送業界は深刻に考えているのか? NHKと民放各局による第3者機関「放送倫理・番組向上機構(BPO)」。放送業界の体たらくから、視聴者の不満が出ており、どうしようもなくなって作ったようなものである。しかし、業界寄りのBPOですら、放送局は気に入らないらしい。 もっと問題なのは、BPOに視聴者からの批判が来て、放送業界が岐路に立っているとしかいえない状況で、ホームページに次のような文章が載っていることである。 広場のルールは広場で作る─私たちは放送法改正に反対します─ 確かに広場の自治であれば、広場にリーダーを置いて話し合いで解決するのが基本であろう。 しかし、現在の放送業界は、広場で犯罪や非行が行われていて、誰も止められない状況にたとえられよう。グレた連中が広場を荒らしているなら、何をするのが必要か? 器物損壊や違法行為が行われているなら、警察を呼ぶのが基本であろう。やくざや愚連隊が荒れているのに、話し合いで解決するような発想であろう。それで解決するものか? 解決までは長い時間かかるというが、守るべきルールである放送法を無視し、自らが決めた放送倫理に目もくれない「ぐれた連中がいる」のが、今の業界ではないのか?悪質な放送を製作する者は、ぐれた連中と同類である。 広場の治安が悪くなれば、広場を避けるか広場が閉鎖されるか、愚連隊が集まるかである。 自分たちが問題をほったらかしておきながら、規制を拒否するとは、倫理がまったくないに等しい。 今、放送自体が信用されていない原因は、投書に如実に現れているはずだ。はっきりいって、業界が縛られると面白くない、好き勝手にしたいだけといわれても仕方ないと思える。 (松山大智) 5月25日 BPOの「朝ズバッ!」審理入り結論見送りに唖然! http //news.livedoor.com/article/detail/3174993/ 【PJ 2007年05月25日】− BPO(放送倫理・番組向上機構)の「放送倫理検証委員会(川端和治委員長)」は予定通りこの23日に初会合を開いた。BPOは不二家信頼回復対策会議の元議長、郷原氏らから「捏造の疑いがある」などとして調査、審理に入るよう要請があったTBSの「みのもんたの朝ズバッ!」の不二家報道問題について「十分な議論ができなかった」(川端委員長)として次回会合に判断を持ち越すことになった。 「放送倫理検証委員会」新設を発表した際に、民放連の広瀬道貞会長は「グレーゾーンは広い。疑わしきは調査してもらうというのが放送界にとってプラスになる」と正論を述べた。捏造問題など不祥事の続発する放送事業者の代表としては至極当然の発言であった。 しかし、そもそも「あるある」の捏造問題に端を発し新設された「検証委員会」の初会合で、「捏造の疑い」があるとして審理申請が出されている「朝ズバッ!」の扱いについて「次回さらに(審理入りを)議論したうえで決めることにした」との川端委員長の発言は、「疑わしきは調査してもらう」という至極当然の民放連会長の正論とは対極に位置するものと断じざるをえない。この委員長発言を聴いて新生BPOの鼎の軽重がはやスタート当初から問われることになり、「検証委員会」の存在意義すら疑問視せざるをえない事態となった。 総務省は先にTBSに対し「朝ズバッ!」を含む3番組における「問題への対応について」文書において厳重注意を行った。そのなかで「朝ズバッ!」について「事実に基づかない報道が行われた」と認定した。メディアが権力と適切な距離感を保ち、権力に対するチェック機能を健全に果たし、権力の報道・言論への介入を排除するとする姿勢は正しい。またそうあらねばならぬことは、国民の知る権利を担保するうえで重要な要素であることは言を俟(ま)たない。 そうであればこそ、総務省から「事実に基づかぬ報道」と名指しされた「朝ズバッ!」について「放送倫理検証委員会」は率先して事実究明を行うべきである。そのうえで当局の指摘がおかしいのであれば、それこそ「権力のメディアへの介入」であると堂々と胸を張って国民に対して宣言すればよい。そのときは当然のことだが、国民も一緒になって当局の言論・報道への介入に対し毅然たる抗議を行うはずである。 BPOの「放送倫理検証委員会」は注目される初会合において、なぜ即座に「朝ズバッ!」に関し「『特別調査チーム』(調査顧問・高野利雄元名古屋高検検事長)の派遣を決定した」と、宣言しなかったのか。その断固たる不羈(ふき)の姿勢を示すことこそが、現在、国民の信頼を揺るがせているメディアが、自らの足で再生への第一歩を踏み出したのだという「強い意志」を国民にわかりやすく伝える最善のメッセージではなかったのか。そのために既存の「放送番組委員会」を発展的に解消し「放送倫理検証委員会」を新設したのではなかったのか。 言論界に身をおく先生や学識経験者等第三者から選ばれた10名の委員により「放送倫理検証委員会」は構成されている。だからこそ「検証委員会」によって、客観的な立場で純粋に、国民の知る権利と表裏にある言論・表現の自由ならびに報道の自由を担保すべく最善の対応がとられるはずであった。 初会合で時間が限られていたとして、「朝ズバッ!」審理入りの結論見送りなどと悠長なことを言っているほど、大手メディアに対する国民の不信感の高まり度合いは甘くはない。逆に信頼崩壊のピッチはますます早まっているのだということを、メディア界のみでなく言論界や学界に身を置く先生方にも心底、肝に銘じてもらい、やるべきことを迅速に果たして欲しいと願うのである。 次回の「放送倫理検証委員会」は6月8日金曜日に開催が予定されている。【了】
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尖閣事件船長釈放の驚きの真相 官邸と検察の間で一体何が?水面下の緊迫の攻防を青山がズバリ! 9/29放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ” http //kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid889.html 検察の間では、大林検事総長を除き、「船長釈放は許せない」という声が渦巻いているそうです。 もちろん船長釈放を主導したのは官邸で、「ニューヨークにいる間に解決してくれ」と菅首相から伝えられた仙谷官房長官は、柳田法務大臣を呼び、「このままでは指揮権を発動せざるを得なくなる可能性もあるが、それでいいのか?」。 また、28日あたりから中国が急に「軟化」した理由とは? コーナー本編は間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。 画像はテレビ画面からデジカメで撮影しました。 ※実は今週はYouTubeに動画を見つけることができましたが。が、当方が使用しているMacOS9では基本的にYouTubeは視聴できないため裏技を使って見るしかなく、それも画面が大変小さく表示され、従ってキャプチャ画像も大変粗くなり細かな文字が判読できないため、あえてデジカメ画像をUPさせていただきました。ご了承下さい。 内容紹介ここから____________________________ ■尖閣諸島漁船衝突事件 中国外務省報道官、日本との関係改善を模索する姿勢示す(FNN9/28) ■中国レアアース輸出手続き停止問題 通関手続きの一部が再開か(FNN9/29) ■中国レアアース輸出手続き停止問題 大畠経産相、補正予算で備蓄要求する考え(FNN9/29) ■中国漁船衝突事件受け、国家主権について考える超党派議員連盟発足のための準備会合へ(FNN9/29) 山本浩之 「ま、ここへ来て、態度に、姿勢に、変化が出てきた中国なんですけれども、これについては青山さん、どういうふうにご覧になりますか」 青山繁晴 「これは、日本が船長釈放したから、軟化してきたっていうふうに、受け止めてはいけないと思ってます。これはあの、アメリカはですね、あの、日米安保条約第5条、つまり、日本の統治下にある地域に、危機があったら、もし日本の要請があったらアメリカ軍も動きますよっていう、ま、趣旨なんですけど、尖閣諸島はそれに含まれますということ言いましたね。で、それプラス、でも、日本は早期に解決しなさいよと、してくれよということを、ま、言ったんですね。これ実は中国に対しても言ってるんですよ。ええ。だから、日本が船長釈放したから中国は態度を軟化させてきたように見えるんじゃなくて、その、アメリカにそろそろいい顔しないと、今の現状では、アメリカ軍が本気になったら中国は全く対抗できませんし、それから中国は、ま、だんだん世界の孤児になりつつあって、その、中国も要するに世界経済の中で生きてるだけですから、一人では生きられないから、日本に対してじゃなくて、その、アメリカと世界全体に対して、軟化させ始めたんだと、船長釈放のおかげじゃないという現実を僕らしっかり見る必要があると思いますね」 山本浩之 「なるほど。えー、緊張する日中関係なんですけれども、もちろん今日の青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーでは、詳しくこの問題について解説をしていただきたいというふうに思います」 青山繁晴 「はい。ま、あの、今日は、最初、実はちょっと僕、胸がえぐられる思いなんですけれども、あの、わずか1週間前なんで、あの、このスタジオにいるスタッフも、それから視聴者の方もちろん、ご記憶の通り、僕は先週のこのコーナーで、もしもこの船長を起訴できないようなことがあったら、日本の民主主義は死に瀕しますと、いうことをあえて申したわけですけど、ま、正直その時、まさかこういう処分保留のまま釈放ってことは僕も想像もしなかったんです。で、その、わずかあとの先週金曜日に、えー、船長の釈放ってことが起きてしまいまして、わずかそれから、まだ1週間経ってないわけですけど、何かこう、この国、あるいは世の中が変わってしまったような感じするぐらい、その、大きな衝撃だったですよね。で、こういう時にこそやっぱり僕ら大事なのは、主権者として大事なのは、その事実を、フェアな事実をあくまで踏まえるってことなんで、今日はその、事実は何だったかっていうことを、一番その、軸にしたいんです。で、その上で今日のキーワードはこれです(フリップ出す)」 山本浩之 「『中国の誤算』」 青山繁晴 「はい。これずっと、もうとにかく日本は負けたんだと、中国にやられてしまったという、この世の中の雰囲気になってるし、中国自身も勝った勝ったと今まで言ってるんですが、いや、それだけですか、実は中国も大きな誤算を犯していますよというお話も、えー、一緒にやりたいと思います」 山本浩之 「はい。えー、ではコマーシャルを挟んで青山さんの解説です」 (いったんCM) 山本浩之 「尖閣諸島沖で発生した中国漁船の衝突事件。船長釈放に至るまで、一体何があったのか。まずはそこからお願いしたいと思います。よろしくお願いします」 青山繁晴 「はい。ここにまあ、日本で犯罪を犯したままの、この船長がVサイン出してる写真があって、皆さんカーッと来るでしょうけど、カーッと来るよりも、やっぱりほんとは何があったのかを、僕らはこの国の主人公として、主権者として、ほんとに知ることが今、一番大事だと思います。その上で、一番最初に皆さんに知っていただきたい、報道されざる事実をまず申しますと、実は検察の中で、この船長の釈放に賛成の人っていうのは、僕が知る限りは、僕が知る限りは、一人しかいないんですよ」 村西利恵 「一人?」 青山繁晴 「全検察の中で。ま、もちろん僕は全検事に会ったわけじゃありませんよ。あるいは副検事も含めて会ったわけじゃないけど、少なくとも首脳陣、幹部と言われる中で、賛成という人は一人しかいない。それ誰かというと、岡安ちゃん、誰ですか?」 岡安譲 「えー?!それは長官ですか?」 青山繁晴 「はい。久しぶりに来ましたが、えー、検察には長官て人はいなくて、でも言いたいことは分かる。トップ、つまり、検事総長ですね。大林宏さんて検事総長、は、えー、この決断を下したから賛成なんですけれども、実はそのすぐ下から、ずーっと下に、若手検事に至るまでですね、これ許せないっていう声が、検察の中に実は渦巻いてるわけですよ。表に出てきてませんけれども」 村西利恵 「出てきてませんね」 青山繁晴 「はい。従って、その僕の取材の手がかり、きっかけの一つは、その、検察の中の、良心にかけて、本当のことを明らかにしたいっていう人々です。一人ではありません。で、さらにどれだけだとあの、一方通行になりますから、実は現職閣僚も含めて、僕なりの確認作業をいたしました。それを踏まえて、えー、しっかり見ていただきたいと思うんですが、まず今までの事実経過を見ましょう」 村西利恵 「船長の拘置の延長が決定した19日から、釈放が決まった24日までの動きです」 青山繁晴 「はい。これ皆さん、これあえてこの前(19日より前)が抜いてありますよね。つまりご記憶の通り、9月の8日にこの船長を逮捕いたしました。で、それがどうして抜けてるかというとですよ、つまり、9月8日からこの最初の拘置期限が切れるまでの(19日までの)、この間と、それからあとが、全然、世界が違ってしまったということなんですよね。で、実は、この、日本が、えー、日本ていうか日本の、司法が、拘置延長を決めるまでは、明らかに中国は、もうこの拘置延長なくて釈放されると思ってたわけです。で、それは、この船長のところに、実は毎日、えー、中国の大使館員と領事館員がやってきて、えー、いろんな相談をしてたと。例えば、その、弁護士もお断りする、それから全面否認をするってことをやってたわけですね。だからあの、日本人が、ま、捕まってる4人の日本人の方々が、やっと領事と2回目に会えるっていうのは、そういう意味からも極めてバランスを失しているわけですけれども。話戻しますとね、その、日本はその様子を見てて、要するにあくまで否認をしてですよ、この船長が、そして弁護士もつけないんだったら、まず略式起訴ってのはできないんですよ。略式起訴って基本的には本人が容疑を認めた上で略式になるわけですからね。すると、起訴か不起訴しかないわけですけど、その不起訴っていうことは、あの、ここにちょっとだけ写真載ってますけど、前原外務大臣が言ってる通り、ビデオ観れば一目瞭然で、意図的にぶつけてきたわけですから、不起訴はないという判断に至って、すなわちこの時点では何のために拘置延長したかというと、えー、皆さん、出してくれますか、はい」 村西利恵 「この19日の拘置延長が決まった段階で、那覇地検と福岡高検の判断で『正式起訴』を決めていた」 青山繁晴 「はい。皆さんこれ、あれっと思われる人いらっしゃるでしょう?つまりずっとこのあとの24日、釈放決定したのは那覇地検が発表したじゃないですか。ところがそうじゃなくて、実はこの拘置延長する時には、今言ったような事情で、もうこれは正式起訴、つまり裁判をやるしかないと決めていた。だから、この容疑者の人権のためにも拘置延長したんですよ。言い分をしっかり聞かなきゃいけない。弁護士もついてないから、本人からちゃんと話も聞かなきゃいけないし、裁判やる以上は、その証拠も、もうきっちり固めなきゃいけないってことで、拘置延長して、拘置延長して、この意思を、那覇地検と福岡高検、これ那覇地検の上が福岡高検になるわけですが、この一番上は最高検になるわけですね。その最高検に報告もしてて、その時は、ま、はっきり申すと検事総長以下、えー、実は納得するっていうか、反対がなかったんですよ。だからこの時の検察の意思はそうだったわけです。ところがですよ、この直後から、中国の態度がガラリと変わったわけですよ。ね。それはどうしてかというと、拘置延長するってことに中国も気がついたわけです。中国は、中国の普通の国民だけじゃなくて、意外にも政府当局者も、日本の民主主義や司法制度がよく分からないわけです、本当のところは。僕、今まで接してきた中国の当局者からもそういう印象を受けてます。やっぱり、本来司法というのは政府の言う通りになるはずだというイメージがあって、どうしてもこういう、検察だ裁判だってその、そこが決定していくというのが分かんないわけです」 村西利恵 「自分たちの概念にないわけですもんね」 青山繁晴 「ところがこの拘置延長があって、実は日本人の弁護士にもかなり取材したようで、領事館員や大使館員が。ということは、これ裁判やるのかと。裁判やったら船長がその、公判廷に立たされるんだと。ということは延長した、ほんとは29日まで延長あるわけですけど、それだけじゃなくて、初公判が始まるまで拘留されてですよ、いや、すみません、拘置されて、そして初公判の法廷にこうやって船長が立つのかと。Vサインじゃなくて。そうするとこれは日本の領土だってことが国際社会に、領土領海ってことが国際社会にアピールされるから、それ避けなきゃいけないんで、中国はそれまでやや柔軟な態度からものすごい強硬にいきなり変わったんですよ」 山本浩之 「船長の人権とかそういうこっちゃなかったわけですね、つまりは」 青山繁晴 「その通り。船長の人権じゃなくて、あくまで中国の国益を考えてやったわけですよ。で、そりゃまあ、あの、中国だけじゃないんですけどね、そういう動きは。そして、だからこのわずか2日後に、それまで日本が想像してなかった、温家宝首相が即時釈放を急に要求することになった。で、これに驚いたってこと自体が、皆さんほんとはこれ、僕たち怒らなきゃいけなくてですね、それまでまさか総理大臣が出てこないと思ってたんですよ、日本側は。しかし日本側は菅総理以下がこの問題に取り組んでたわけでしょ。ということは、日本は、総理と総理が対等じゃないってことですか。日本は総理大臣が一生懸命やってて、中国はもっと下がやってて、それでいいんだというのが、ここにあったわけでしょ、この間に(21日までの間に)。そして、いわば中国の首相が出てきたら大慌てしたわけですよ。ということは、日本の総理から見たら上に扱ってるようになるから、これ自体、非常に間違ったメッセージを国際社会、あるいは中国に発したことになるんですが、これで驚いてですね、実はその、日本側が、あの、ま、はっきり言うと慌てたわけです。特に官邸が慌てた。慌てたために、その翌日に迫っていた渡米の時に何があったかというと、こうです」 村西利恵 「菅総理は、訪米前に『ニューヨークにいる間に解決してくれ』と、仙谷官房長官に伝えたと」 山本浩之 「へえー」 青山繁晴 「はい。これ(モニターの「政府高官」)はですね、あの、もちろん一人ではありません。で、この件は意外にたくさんの政府当局者が知ってます。で、これあの、ま、菅さんらしいなと僕は思うんですけども、言ってるようで、何も言ってないようで、言ってるんですよ。というのは、例えば船長釈放しろとかですよ、ね」 一同 「そうか…」 青山繁晴 「あの、例えばあの、極端な話、指揮権発動しろとかいうようなことは一切言ってないわけじゃないですか」 村西利恵 「具体的には言ってませんね」 青山繁晴 「さらに温家宝さんとニューヨークで会いたいとも言ってないわけですよ。しかしこれを受け取ったその、仙谷さん、それから仙谷さんを支えるその高官たち、スタッフたちは、みんなはこれはどういう意味かというとですよ、この、自分がニューヨークにいる間に、つまり25日帰るはずだから、24日ぐらいまでに、24日ぐらいまでに釈放しろと、してくれって意味だなあと思い、それはどうしてそうやって急ぐのかというと、同じニューヨークに温家宝さんが行くんだから、そこで、その日中首脳会談やりたいよと、いうふうに受け取ったわけですよ」 山本浩之 「はいはい…」 青山繁晴 「で、これで、その、いわばお尻が決まってしまった、事実上24日までに決めなきゃいけないってことに決まってしまったっていう面があるんですね。で、皆さんこれ(時系列の表)見ていただくとですよ、ちょうどこの23日に、例のフジタの4人の方々が拘束された。これほんとは20日から拘束されてたんですが、23日に、わざわざ中国の国営通信社の新華社が、予告までして、日本人を調べてるって報道をこれからやりますよと(笑)、僕は元共同通信ですから、新華社の人たちも昔から知ってますけど、そんな予告報道って生まれて初めて聞いたんですよ」 一同 「うーん」 青山繁晴 「それまでわざわざやって、23日に、この、4人を捕まえたよっていうのをですね、わざわざ公表したわけですね、中国は。そして24日未明、これは日本でも報道されて、そして例のレアアースの、事実上禁輸状態にしてるっていうのも、もう少し前から始まってたけども、明らかになったのはこのあたりなんですよ。そうするとですよ、この、その人命に関わることと、それからレアアースの禁輸、つまりレアアースが入ってこなかったら日本の誇るハイテク製品が作れないと、こういう大きな危機、命の危機と経済の危機があったから釈放になったかに見えるじゃないですか」 岡安譲 「見えますね」 青山繁晴 「これははっきり言うと、からくりなんですよ。これが上手く弁明に使われてると、いうのが、こう実態だと、言わざるを得ないと思います。その証拠として、皆さん、那覇地検の会見の内容をちょっと見て下さい」 村西利恵 「那覇地検の鈴木次席検事は24日、会見で、『当庁は本日、公務執行妨害容疑で拘置していた中国人船長を、処分保留のまま釈放することを決定した』。中略します。『中国人船長の身柄を拘置したまま、捜査を継続した場合の、わが国国民への影響や、今後の日中関係を考慮すると、これ以上身柄の拘束を継続して捜査を続けることは相当でないと判断した』と」 青山繁晴 「はい。この24日の、午後2時半頃だったと思いますけど、この那覇地検の鈴木次席検事が発表した時には、僕も本当にびっくりしたですよ。しかしその上でですね、皆さんにまず、この会見で申しておきたいのは、この文章はこの那覇地検が作ったものではありません。これは結論から申しますと、さっき申しました大林宏検事総長を含め、検察のトップのところで作ったものを、那覇地検が、これも、これは僕の責任でこの言葉使いますが、無理やり読まされただけであって」 村西利恵 「無理やり」 青山繁晴 「那覇地検が作ったものではありません。そして、この、全体を通じてですね、まず驚くのは、その、僕も若い頃は司法記者でしたが、その、検察はいかなる事件があっても、発表する時には、法と証拠に基づいて、この処分決定をいたしましたと、言うんですよ。ところが全文の中に、法と証拠ってのが、出てこないんですよ。ということは何を言おうとしてるかというと、法に基づいてません、証拠にも基づいてませんってこと言ってるわけですよ」 一同 「ああー」 青山繁晴 「ね。で、そのかわりにこういう後ろの言葉が入ってくるんですが、その前にですね、この処分保留っていうのも、これ理屈から言うと当たり前のようにも見えるんですよ。つまり、処分保留ってやり方は実際はあります。例えばその、容疑者が病気になったりした時は、とりあえず釈放して病院に入れると。で、処分は、つまり起訴するのか不起訴にするのかはあとで決めますっていうのあるんですよ。ところが今回の意味はそうじゃない。何かというとですよ、検察庁の本当の仕事っていうのは、ここに書いてあるように日中関係を考えるとかですよ、国民への影響を考えるのが仕事じゃなくて、あくまでも送られてきた容疑者を、どう処分するのか決めるんですよ。その、今、問題になってる特捜事件は別として、普段は、送られてくるわけですよ、その容疑者が、その容疑付きで。今回も、海上保安庁からですよ、この船長の身柄ごと、送検されてきた、検察庁に送られてきたんですね。その処分、起訴か不起訴か決めるのが仕事なんだけど、それ、できませんでしたと。本来の仕事をやらせてもらえなかったと言ってるわけですよ」 一同 「はあー」 青山繁晴 「で、その上で、その理由として、国民への影響と今後の日中関係、だから、法と証拠じゃなくて、国民への影響と今後の日中関係っていうように、言葉置き換わってんですが、この、今後の日中関係の方からまず見たいんですが、どうしてこういう言葉が、えー、いわば、あの、検察のトップによって盛り込まれたかというと、こういう事実経過があるからです。出して下さい」 村西利恵 「『このままでは指揮権を発動せざるを得なくなる可能性もあるが、それでいいのか?』」 青山繁晴 「はい。この言葉なんですが、ここに書かれてる通り、仙谷官房長官が、2度以上にわたって柳田法務大臣を呼んで、仙谷さんから柳田さんに言い渡した言葉なんですよ。で、これも、さっきの菅さんの時とちょっと似てますけど、なかなか、したたかというか巧妙というか、ほんとは姑息と言うべき言い方であって、指揮権発動すると命ずるとも言ってないし、指揮権発動してくれないかって法務大臣に相談もしてないわけですよ。それから、船長釈放しろとも言ってないわけですよ。このままでは、指揮権を発動せざるを得なくなる可能性もあるが、それでもいいのかと言ってるだけで、ね。でも柳田さんは当然、これは、あの、タイミングが24日よりあとにずれていったりするとですよ、指揮権を発動、法務大臣が、検事総長に対してやって、船長を釈放しなきゃいけないようになんのかなあ、これはえらいことだなあと思うでしょ?ね。思いますよね。思う時に、そこまでは誰でもそうなんですが、これ、はっきり言うと、毅然とした法務大臣なら、これ押し返すはずですよ。ね。法務・検察預かってんですから。ちょっと待って下さいよと押し返すはずが、スコーンと大林宏検事総長に下ろしたんですよ。さて、その上で指揮権発動って何なのか、念のために見ましょう。はい、出して下さい」 青山繁晴 「はい。ここにちょっとずらっとこう文字が並んでますが、あの、分かりやすく言いますからね。検察庁法、当然、全部法律ですから、検察庁法の中にこういう定めがあります。まず最初はですね、法務大臣は、検察官を一般的に指揮監督できる。それは当たり前ですよね。検察庁っていうのは準司法機関、準ってのは準ずるって意味です、純粋じゃなくてね。で、準司法機関であると同時に、行政機関でもあるんですよ。だから法務大臣が一般的には指揮監督できますよと。但し、それぞれの事件の取り調べ、あるいは処分、つまり起訴するのか不起訴については、検事総長だけを指揮できるって書いてるわけですよ。これを指揮権発動って言うんですね。つまりこれは何を言ってるかというと、一般的なことじゃなくて、例えば政治家の取り調べ方法とか、政治家の起訴不起訴については、その、検事総長にしか指揮できないよと。つまり検事総長の意思に任されてるよって意味でもあるわけですよ。で、従って、伊藤栄樹(いとうしげき)さんっていう、『人間は死んだらゴミになる』(『人は死ねばゴミになる』)っていう有名な本を書いた、もう亡くなりましたけど、その検事総長は、指揮権発動された時は、検事総長には3つの道があるとも言ってんですよ。その通りやるのか、その通りやらないのか、それとも、自分が辞めて抗議するのか、3つやり方があると言ってるんですが、ということは、これフェアに言うと、下ろしてきたことだけが問題じゃなくて、この大林検事総長がどういう判断をなさったのかっていうのが、問われなきゃいけないですね」 山本浩之 「そうですね」 青山繁晴 「それは、実はこうです。はい、出して下さい」 村西利恵 「検察のまず内部では、『あえて指揮権を発動させるべきだ。これは強硬論ではない』という声があった」 青山繁晴 「はい。声があったとは、今は村西さんが柔らかく言ってくれたんですが、僕の知る限り、これはあくまでも僕の責任ですけれども、大林さん以外の他の方は、皆そうだったと、僕は取材の結果、えー、ほぼ確信する、ほぼじゃない、確信するに至ったんですよ。で、これは強硬論じゃないってのが大事なところでですよ。今、皆さん、検察庁法第14条で見ていただきましたね。難しいなと思いながら、皆さんも頑張って見ていただいたと思うんですけど、ということは、ちゃんと指揮権発動は法律の中に書いてあるんですよね。だから、政府としてですよ、これもうやむを得ないと、だから指揮権発動しますと、この件はとりあえず船長を釈放して、処分あとで決めようと、いう指揮権をやると、いうことを、国民と世界に示したならば、何とか司法は、その、フェアネスと独立が保たれるんですよ。何でかというと、法律の枠内ですから」 一同 「うん」 青山繁晴 「ところが、それを明らかにしないまま、このうやむやな言葉のまま、検事総長が決断してしまえば、船長釈放を決断してしまえば、それは法を超えた話になってしまうから、あえて、指揮権発動させるべきだと、強硬論で言ってんじゃありませんと、いうことだったんですけれども、結果はこうなりました」 村西利恵 「検察内部でこのような声があったにも関わらず、大林検事総長は、指揮権が発動される前に自らの判断で船長を釈放するということを話しました」 青山繁晴 「はい。当然これは理由があるわけで、えー、大林さんは、僕は本当は、これはいずれ国民に自ら説明なさるべきだと思います。しかし、その、首脳陣の中で話された理由、まず1個はこうです。はい」 村西利恵 「理由は、発動されると検事総長を辞任になる」 青山繁晴 「はい。皆さんこれ正確に申しますが、実は大林さんはこういう言い方はしてません。これはむしろ周りから、発動されたらですよ、いずれにしろ検事総長を辞めなきゃいけない。ね。これは別にあの、そう法律に書いてあるわけじゃありませんよ。しかし、まあ慣習、慣習といっても一回しか発動してませんけど、おそらくこうなると。ね。で、それをその、大林さんももちろん考えているという、ことだったってことなんですよ。そして僕は取材の過程でですね、え?ということはその、大林検事総長の保身のためですかと言ったら、いや、違いますということなんですよ。2番目、はい、出して下さい」 村西利恵 「理由2つめは、人事権が奪われる」 青山繁晴 「はい。これどういうことかというと、これは今の検察の解釈ですよ。今の検察の解釈として、今の民主党政権は、指揮権発動にためらいが少ない、ハードルが低いと思ってるんですよ。それどうしてかというと、千葉景子さん、前の法務大臣が就任なさる時に、記者会見で、小沢一郎さんの事件の関連で指揮権発動はあり得ますかという、聞かれた時に、必ずしも明確に否定しなかったですね。そのあと検察はいろんな分析をして、この政権は比較的ハードルが低いと判断して、ということは今回、指揮権発動を許すと、抵抗した結果、指揮権がほんとに発動されると、そのあと何かにつけ、何度も発動されるかもしれないと。そうするとそのたびに検事総長辞めなきゃいけなくなって、これ検察もはっきり言うと官僚組織ですから、誰が次の検事総長かっていうのをもう、何代かにわたって事実上決めてるとこあるんですよ。それが崩れてしまって、結局ごちゃごちゃになって最終的には検事総長を、自分たちで決める人事権を奪われてしまう。これ僕、あの、良い認識だと言ってないんですよ。これはだから自己保身というより組織防衛の話なんですよ。官僚組織としてのですね。で、組織防衛って話をされたらですよ、例えば、その、那覇地検がそれに抵抗できるはずがないわけですよね」 山本浩之 「そうですよねー」 青山繁晴 「そして皆さん、もう一回これを見ていただくと」 村西利恵 「24日の会見ですね」 青山繁晴 「はい。ですから、今、皆さんにお話ししたことがここに表れてて、今後の日中関係考慮っていうのは、政治から、指揮権は発動してないけれども、指揮権発動をいわば根拠にした、法律を根拠にしながらも、明らかにできない話で圧力が来ましたよってことを実は示唆してるわけですね」 一同 「うーん」 青山繁晴 「そうすると、これより前にわざわざ置いてある、国民への影響って何だろう、それをこのあと、後半お話ししたいと思うんですね。そして、後半に向けての、今日のキーワードはこれです(フリップ出す)」 村西利恵 「ここでズバリキーワードは、『ほんとうの亡国』。もう一つの圧力とは一体誰のどんなものがあったのか、CMのあと詳しく話していただきます」 (いったんCM) 山本浩之 「官邸の圧力があったとの解説はよく分かりました。では船長釈放の背景にもう一つの理由、これは何なんでしょうか」 青山繁晴 「はい。ここに書いてある国民への影響っていう、いわばこの謎の言葉が出てきた、背景の圧力とはこれです」 村西利恵 「それは、経済界から、検察だけがいい顔をして正義漢になって、その陰で日本経済が破綻してもいいのかという圧力があった」 青山繁晴 「はい。これは、皆さん改めてこっち(時系列の表)見ていただくと、例えばレアアースのことだけ言ってるんじゃないんですよ。で、本当はこの2つはですね、例えば日本人4人、フジタの4人の方ですが、フジタってのは遺棄化学兵器の事業に関わってるんですね。この遺棄化学兵器ってのは、今日時間がなくて全部説明できませんが、本当は日本軍が遺棄したものではありません。これは日本軍が、ちゃんとソ連軍と国民党軍を中心としたところに、ちゃんと正式に渡したんですよ。従って、それが放り出されたりしたらソ連軍とか国民党軍とか、そっちの、あるいは中国側の責任なんであって、これは中国はそれを上手に使いながら、日本から多額のお金を引き出してるわけですね。だからこの、フジタの方をもうほんとに最終的に酷い目に遭わしたりしたら、その事業がおかしくなるから、これは本当はあの、もちろん楽観視はできません、4人の方の命、何より大事ですから、僕たちは全力を挙げて守らなきゃいけないし、守っていますけれども、しかしその、たとえば経済界のこういう圧力の本当の背景ではないんですよ。それからレアアースの方も、これWTOに提訴したら日本が勝ちますし、それからアメリカが何よりもこれ嫌がってるから、アメリカが味方になると、中国はWTOに提訴された時に勝てるわけがないです。だからそうじゃなくて、この経済界の言ってるのは、要するに中国が日本の作ったものを買わなくなってくれたら、日本がものを作って誰が買ってくれるんだと。自動車にしろ何にしろ、もう日本国内もデフレ、世界もだんだんデフレになるのに、中国が買ってくれなかったら日本経済破たんするだろうというプレッシャーをかけてきて、えー、これを僕に証言した、いわば良心派の検察首脳の一人は、これは辛かったと。で、正直、日本の経済界は、愛国者はそんなに多くないからねという言い方をされて、僕の胸にぐさっと突き刺さったんですよ。で、この番組のスタッフの中にもね、僕にこれは拝金主義ですかという意味のことを聞かれた方いらっしゃいますけど、僕はそれは違うと思いますよ。経済活動はまっとうな経済活動であって、それは拝金主義でも何でもない。そうじゃなくてですよ、この経済界の人を一方的に責めるんじゃなくて、日本経済が中国頼みになるっていうのが本当の亡国なんですよ」 一同 「うん」 青山繁晴 「中国頼みじゃない日本経済を作らなきゃいけないということを、本当は僕はこれは物語ってるんだと思うんですね。で、その上で、皆さん、このあと、今どうなってるのか、これからどうなっていくのかを当然考えなきゃいけなんですが、現在はこうです。はい、出して下さい」 村西利恵 「今、尖閣諸島周辺はどうなっているかというと、官邸から海上保安庁に明確な指示は出ていない」 青山繁晴 「この明確な指示ってのは何のことを言ってるかというとですよ、まず、今までと同じように漁船が入ってきて、その漁船が、ま、ひょっとしたら偽装漁船であるのも含めてですよ、巡視船、日本の巡視船に体当たりしてきたりしたら、逮捕します、もう一度。今回が処分保留であろうが釈放だろうが、それは逮捕します。で、僕は、海上保安庁の側に提案してるのは、現行犯逮捕すべきだと、半日置くんじゃなくて、と言ってますが、それは海保ははっきり言って検討中だと聞いてますけれども、いずれにしろ、それははっきりしてんですよ。官邸側の意思がどうであれ」 青山繁晴 「しかし、明確な指示がないって何を言ってるかというと皆さん、この船見て下さい。これ漁政(ぎょせい)って耳慣れない言葉でしょうが、これ日本で言うと水産庁にあたるんですよ。そして漁業監視船って言ってるんですが、これ中国、漁政って書いてますけどね、これが何と、もともと軍艦だった船を改装したものが多いんですよ。これはたまたまこのへん黒いですけど、あの…(VTRに別の白い魚政が映る)」 青山繁晴 「僕も実際に尖閣諸島の近辺で見てますけれども、それから中国でも見ましたけれども、もうあの、要するに白く塗った軍艦なんですよ」 岡安譲 「確かにいかついですねー」 青山繁晴 「ね。で、これが今どこにいるかというと、ここにいるんですよ、今。2隻。ぐるぐる回って。これあの、尖閣諸島ですね。そして領海ってのはその、海があの、要するに、地面に接してるとこですよ。ね。だから島の周りは領海なんですが、その、その周りは、えー、最近の考えで、えー、排他的経済水域ですね。そこの間に、この中間地域、接続地域って言うんですが、ここをぐるぐる回っててですよ、それ今どうしてるかというと、海上保安庁はとりあえずこれ伴走って言うんですけど、あの、一緒に走るですね、その伴走してこうやって付いて回って、付いて回って、その、質によって、スピーカーでやったりしてるんですが、これをどうすんのかっていう指示はないんです。この伴走も、海上保安庁の自分の決意でやってるんですよ」 山本浩之 「ああー」 青山繁晴 「もうあの、船長が釈放されたからガッカリしてるんじゃなくて、未だに自分の決意を貫いてやってるんですよ、海上保安庁は」 一同 「うーん」 青山繁晴 「で、その上でですね、これがどうなるかというと、やがてこうなるんですよ。はい、出して下さい」 青山繁晴 「はい。これ海監(かいかん)。海監。その、海の監視って言いましてね。これが皆さん、わずか2年前の2008年12月にここにやってきて、その時はまっすぐこの尖閣諸島のこの領海に入ってきたんですよ。で、その時も海上保安庁は、それを伴走してその、出ていって下さい、出ていって下さい、これ実はですね、漁船なら対応できるけども、こういう中国の政府の船が出てきた時は、これあの、海上保安庁は対処できないんですよ。で、しかもその時の日本の報道はでね、海上調査船と報道したんですが、違います。それは中国の言ってる見せかけであって、日本で言ったら、巡視船プラスアルファの、要するに武装してる船なんですよ」 村西利恵 「武装してる」 青山繁晴 「はい。それと2年前に向かい合った時に、海上保安庁の側から出ていって下さいって言った時に、向こうから返答があったんですよ。皆さん、あとでね、当時の新聞記事見て下さい。中国側から返答があったという、そこで記事が終わってんですよ、ほとんどの、全部の記事が。ほんとはその返答っていうのは、ここは中国の領海であると、我々がパトロールするのは当たり前だという返答が返ってきたんですよ。それで済ましてたから、今回の事件も実は起きたわけなんですよ」 一同 「はあー」 青山繁晴 「従って、あの、この先どうなるかについてはですよ、やっぱり、海上自衛隊も含めて、もう一回腹を決め直して、領土と言うなら、領海と言うなら、どう守るかを決めなきゃいけないんです。しかし皆さん、今日、一番最初に言いましたね、中国だって誤算がありますよと。その証拠の顔を見て下さい。はい、出して下さい」 青山繁晴 「はい。これ『きょうゆ』と読みますけれどね」 村西利恵 「報道官」 青山繁晴 「この女性のま、外務副報道局長ですが、この人がまあ、すっごい、すみません、こういう言い方して悪いかもしれないけど、上から目線で、もうあの、中国が世界を支配してるような感じで言うってのは、皆さんお馴染みでしょ。ところが、これ、これ写真では笑ってるように見えないけど、昨日突然にニコニコしてですよ、その、例えば報道ステーションなんかは、急に機嫌が良くなったと報道してましたけど、機嫌が良くなったんじゃありません。これは中国が今、世界から孤立し始めて、おっかないと思われてるから、この報道官もニコニコしなきゃいけないようになったんですよ」 一同 「ああー」 青山繁晴 「つまり中国はやりすぎたんです。中国も世界なしでは生きていけませんから」 山本浩之 「なるほど」 青山繁晴 「それと同時に、もう一つ誤算があって、これです」 村西利恵 「それは、日本国民の目が覚めた」 青山繁晴 「はい。これあの、中国の当局者も当然見てらっしゃるからあえて申しますけれどね、日本の政治家とか官僚を、今まではっきり言うと舐めてかかってこられたんでしょうが、日本国民、私たちみんなが目が覚めていくっていうのは、これは世界を変えていきます。そして、大事なことは、今までこう意識の高かった、あるいは関心の強かった人だけじゃなくて、今回、そんなことを普段考えてない普通の市民からもたくさん僕にお手紙、メールをいただきましたし、みんなが本当に、僕すごいと思ったんです、あの24日の那覇地検の会見の直後から、みんな本気で怒ったじゃないですか。立場の違いを超えて、左右を超えて、怒ったでしょう?」 山本浩之 「そうですねー」 青山繁晴 「それを考える。そして、あるいは教育の現場で、尖閣諸島を通じて、日本の領土とか領海、そもそも国にとって領土、領海は何なのかって教育を、普通の先生ができますから、これで僕は世界は変わっていくと思います」 山本浩之 「民主主義はその、危機に瀕してるかもしれないけれども、今回のことで、そういう意識、問題意識がこう芽生えたとしたら、わずかながらですけども、ま、収穫というふうに言っていいんでしょうか」 青山繁晴 「いったん死に瀕したからこそ、再建が、本物の再建ができると僕は思ってます」 山本浩之 「ありがとうございました。えー、“ニュースDEズバリ”でした」 ____________________________内容紹介ここまで 先々週(9/15)の放送で、違法操業の中国漁船を取り締まりたくても取り締まりできない状況にあって、心身に異変を生じる海上保安官までいるという青山さんのお話がありましたが、今回、船長釈放という憂き目にあってもなお決意を貫いて頑張ってらっしゃる海上保安庁の皆さん、本当に素晴らしいと思います。どんなにかお辛いでしょうに。また応援メールを送りたいと思います。 海上保安庁への意見・質問 http //www.kaiho.mlit.go.jp/shitugi/index.html 青山繁晴の尖閣紛争論
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マル激トークオンディマンド過去の出演者一覧は、ビデオニュース・ドットコム内のインターネット配信番組「マル激トークオンディマンド」の過去の出演者の一覧。 名前の後の数字は出演回、名前が太字の人物は複数回出演者。肩書きは出演当時。 2001年-2005年(第1回-第248回) 2001年-2005年(第1回-第248回) 2001年 回 日付 タイトル ゲスト 肩書き 備考 16 6月22日 報道被害を生むものとは何か 三浦和義 17 6月30日 痛みの伴う改革とは 宮崎学 21 7月27日 スキャンダリズムの公益性 岡留安則 『噂の真相』編集長 23 8月10日 中国からみた靖国参拝問題 葉千栄 東海大学助教授 24 8月17日 田中康夫のリーダー論 田中康夫 36 11月19日 なぜ2ちゃんねるに人が集まるのか 山本一郎 37 11月16日 ブロードバンドは終わったのか 下村健一 市民メディアアドバイザー 38 11月23日 本当に言葉を失う前に 森達也 2002年 回 日付 タイトル ゲスト 肩書き 備考 50 2月22日 NGOはどうあるべきか? ケンジョセフ NGO代表 51 3月 1日 内部告発のすすめ Part2 /br 不正隠蔽は組織防衛にならない 川田悦子 52 3月 7日 道徳的理由からのメディア規制は危険だ 山本夜羽 漫画家 53 3月15日 鈴木宗男はただのスケープゴート /br システムを変えない限り第2、第3のムネオが出る 葉千栄 60 5月 2日 「足るを知ること」が日本改革のカギなり 中村敦夫 参院議員 87 11月 8日 それでも狼は来る 金子勝 89 11月22日 なぜ日本人は過去と向かい合えないのか 角谷浩一 90 11月29日 誰が本当にテロを起こしているのか 田中宇 国際情勢解説者 91 12月 6日 出来レースの内部対立劇に惑わされるな マッド・アマノ パロディスト 94 12月27日 日本は行き着くところまで行くしかないのか 森達也 2003年 回 日付 タイトル ゲスト 肩書き 備考 100 2月14日 「市場の番人」に聞く公正な市場実現の処方箋 竹島一彦 公正取引委員会委員長 101 2月21日 なぜ政治は機能しないのか 河村たかし 民主党衆議院議員 102 2月28日 対イラク攻撃が正当化されない理由 横田洋三 中央大学教授 103 3月 7日 石油権益から見たイラク戦争 柴田明夫 丸紅経済研究所研究員 104 3月14日 日本は「空気」だけでいいのか 105 3月21日 この戦争を私たちはどう考えるべきか 106 3月28日 エコ・エコノミーとイラク戦争の関係 レスター・ブラウン 環境学者 107 4月 4日 イラク戦争の大義がますます見えなくなってきた 108 4月11日 やっぱり危ない修正個人情報保護法 梓澤和幸 弁護士 109 4月18日 戦争報道の限界とイラク戦争の報道が残した課題 武田徹 110 4月25日 山拓愛人スキャンダルに見る日本人の倫理基準 111 5月 2日 表現の自由を規制する社会的コストとは 112 5月 9日 日本の愛国心には数学が足りない?! 江川達也 113 5月16日 有事法制論議にみる未成熟な法治国家の現状 枝野幸男 民主党政調会長 角谷浩一 ジャーナリスト 114 5月23日 公的資金注入と責任問題 115 5月28日 りそな問題に出口はあるのか 池尾和人 慶応大学教授(金融論) 116 6月 6日 検察の裏金疑惑に見る日本指導層の病理 三井環 元大阪高検公安部長 117 6月13日 イラク攻撃の総括せずに自衛隊を出して本当にいいのか 118 6月20日 イラク支援法案と歯止めを失った自衛隊の海外派遣 前田哲男 東京国際大学教授 (軍縮・安全保障論) 119 6月27日 それでも民主・自由は合流する 120 7月 4日 ネタとベタの考現学 宮崎哲弥 121 7月11日 政治を変えるために私たちに何ができるか 山口二郎 北海道大学教授(政治学) 122 7月18日 小泉改革はどんな日本を作ろうとしているのか 山本一太 参院議員(自民党) 123 7月25日 道路公団民営化で何が変わるか 猪瀬直樹 124 8月 1日 監視カメラの氾濫で市民が失うもの 125 8月 8日 地方分権が日本を復活させる 片山善博 鳥取県知事 126 8月15日 なぜ靖国参拝が政治問題になるのか 127 8月22日 運用体制の不備が住基ネットの落とし穴に 山田宏 東京・杉並区長 128 8月29日 自民党総裁選で問われるもの 角谷浩一 129 9月 5日 ナショナリズムのゆくえ 香山リカ /br 山口二郎 130 9月12日 監視社会に突入する前に考えるべきこと 斎藤貴男 131 9月19日 自民党総裁選特集 小泉再選の先にあるもの 山口二郎 /br 角谷浩一 132 9月26日 小泉新内閣の意味するもの 二木啓考 日刊現代ニュース編集部長 133 10月 3日 世論調査を疑え 134 10月10日 鈴木宗男的政治手法が投げかける小泉改革への疑問 鈴木宗男 前衆議院議員 135 10月19日 小泉はブッシュと心中するつもりなのか 春名幹男 共同通信編集委員 136 10月24日 藤井総裁解任に見る人気先行内閣の限界 小長井良浩 弁護士 137 10月31日 この最高裁でいいのか 138 11月 1日 戦後保守主義の終焉 中村啓三 毎日新聞政治コラムニスト 139 11月 8日 政教分離の一線は守られるのか 保坂展人 白川勝彦 元衆議院議員 140 11月15日 間違いだらけのイラク統治政策 高橋和夫 放送大学助教授 141 11月28日 イラク市民が日本に期待すること ケンジョセフ 142 12月 5日 日本人外交官殺害の意味を考える 143 12月12日 なぜ日本は難民を 受け入れたがらないのか 渡辺彰悟 弁護士 144 12月21日 対米追従の向こうに何が見えるか 中村敦夫 145 12月26日 2003年世界はこう動いた 2004年 回 日付 タイトル ゲスト 肩書き 備考 146 1月 9日 日本人はいつから言葉を失ったのか 鈴木孝夫 慶応大学名誉教授・言語学 147 1月14日 2004年拉致問題は進展するか 平沢勝栄 衆議院議員 148 1月24日 公開収録@徳島 メディアが変われば日本も変わる?! 149 1月30日 米英の大量破壊兵器論争と日本の自衛隊派遣 森達也 150 2月 6日 幻の大量破壊兵器はいかに捏造されたのか 151 2月11日 日本に裁判員制度は根付くか 片山徒有 市民の裁判員制度つくろう会 代表世話人 152 2月23日 日本のBSE検査基準は過剰なのか 中村靖彦 農政ジャーナリスト 153 2月27日 ケン・ジョセフのイラク報告2 ケンジョセフ 在イラクNGO代表 154 3月 5日 アメリカのイラク統治はなぜ失敗したか 酒井啓子 アジア経済研究所参事 155 3月15日 浅田農産会長の自殺は防げなかったのか 下村健一 市民メディアアドバイザー 156 3月19日 『噂の真相』的ジャーナリズム論と日本メディアの衰退 岡留安則 『噂の真相』編集長 157 3月26日 内部告発は日本をどう変えるか 大塚将司 元日経新聞ベンチャー市場部長 158 4月 2日 日本の年金制度に未来はあるのか 保坂展人 ジャーナリスト 159 4月 9日 小泉政権の人質事件への対応は正しいのか 藤田祐幸 慶応大助教授 160 4月16日 政府に迷惑をかけて何が悪いのか 「自己責任論」を斬る 加藤朗 桜美林大教授 161 4月20日 河野太郎が外務省を害務省と呼ぶ理由 河野太郎 162 4月23日 /br 4月30日 日本の針路が大きく間違っているようなこの感覚は何なのだろう 加藤紘一 163 5月 7日 渦中の彼らは日本の自己責任騒動をどう見ていたのか 安田純平 ジャーナリスト 渡辺修考 人権活動家 164 5月14日 小沢民主党は小泉政権を倒せるのか 藤井裕久 衆議院議員・民主党 165 5月23日 拉致と核・ミサイル問題のバランスはどうあるべきなのか 武貞秀士 防衛庁防衛研究所主任研究官 166 5月28日 人権問題としての天皇制を考える 横田耕一 流通経済大学教授 167 6月 4日 日本の政治はどこまで堕ちるのか 岡田克也 168 6月11日 ウィニー事件で見えてきたネット社会における抵抗勢力 池田信夫 169 6月18日 誰がインターネット選挙の実現を邪魔しているのか 170 6月23日 プロ野球はその使命を終えたのか 二宮清純 171 7月 2日 イメージ選挙に踊らされないために 川上和久 明治学院大学教授・政治心理学 172 7月12日 この参院選でわたしたちは何を選択したか 山口二郎 173 7月19日 私たちは少年犯罪とどう向き合えばいいのか 藤井誠二 174 7月26日 言葉を失わないためにできること 森達也 175 7月30日 新しい国防政策のすすめ 久間章生 176 8月 4日 テレビ討論がカギ握る米大統領選挙 歳川隆雄 ジャーナリスト 177 8月13日 「華氏911」を絶賛できないこれだけの理由 178 8月20日 美浜原発事故を関電問題で終わらせていいのか 槌田敦 名城大学教授 熱物理学・環境経済論 179 8月30日 オリンピックのナショナリズムと「つくる会」のナショナリズム 大塚英志 180 9月 3日 遺伝子組み換え食品とアメリカの世界食糧戦略 天笠啓祐 市民バイオテクノロジー情報室代表 181 9月11日 NTTの民営化失敗の教訓 町田徹 182 9月17日 自然エネルギーにみる、国際社会から取り残される日本 飯田哲也 環境エネルギー政策研究所所長 183 9月24日 ペットボトルはこのままでいいのか 安井至 国連大学副学長 184 10月 1日 日本の援助はなぜ嫌われるのか 松本悟 NPO法人メコンウォッチ代表理事 185 10月 8日 中国人に日本人の歴史観はどう映っているのか 劉傑 早稲田大学教授(日中外交史) 186 10月15日 集団自殺や引きこもりの根底にある「心の闇」とは何なのか 斎藤環 187 10月23日 米大統領選とその後を展望する 田中宇 188 10月29日 ノムヒョン政権がメディアを改革できた理由 辺真一 コリア・レポート編集長 189 11月 5日 ブッシュ再選でどうなる米軍再編と日本の安全保障 小川和久 軍事アナリスト 190 11月12日 日本のもう一つの構造問題 ベンジャミン・フルフォード フォーブス誌アジア太平洋支局長 191 11月22日 インターネットは主要産業になったのか 西垣通 東京大学情報学環教授 192 11月26日 小泉政権の官邸外交を検証する 信田智人 国際大学助教授 193 12月 3日 ゆとり教育は間違っていたのか 寺脇研 194 12月10日 NHKはどうなってしまったのか 長村中 日放労委員長 195 12月18日 日本初の環境政党、 かく戦い、かく敗れたり 中村敦夫 196 12月20日 「へたれてる場合じゃないじゃない」 /br 公開マル激@中央大学 多摩キャンパス 2005年 回 日付 タイトル ゲスト 肩書き 備考 197 1月11日 神保レポート: スリランカ津波被害 現地報告 198 1月15日 NGOは世界をどう変えるのか 目加田説子 中央大学教授 199 1月21日 監視社会とどう付き合うか 東浩紀 哲学者・批評家 200 1月28日 200回記念スペシャル・パート1 /br マル激の4年間、 日本は、世界はどう動いたか 201 1月29日 200回記念スペシャル・パート2 田中改革いまだ志半ばなり 田中康夫 長野県知事 202 2月10日 誰のための憲法改正か 鳩山由紀夫 衆議院議員 203 2月18日 三井環裁判の判決から見えてくるもの 三井環 元大阪高検公安部長 204 2月27日 ライブドア問題のマル激的考察 大杉謙一 中央大学法科大学院教授 205 2月23日 神保リポート 今ツバルで起きていること 三井信男 茨城大学教授 206 3月11日 ニートが投げかける日本の構造問題の深層 玄田有史 207 3月18日 ホリエモンの「テレビは無くなる論」を考える 西垣通 208 3月23日 ホリエモンかく語りき 堀江貴文 209 4月 2日 BSE安全宣言のカラクリを斬る 山内一也 食品安全委・プリオン専門調査会専門委員 210 4月 9日 命をかけて無実を訴えていきます 植草一秀 211 4月15日 ホリエモンの「テレビはなくなる論」を考える(その2) 水越伸 東京大学助教授 212 4月24日 憲法シリーズ第2回 日本人にはまだ憲法は書けない 小室直樹 213 4月27日 こんな国に発明家は育たない 中村修二 カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授 214 月日 こじれた日中関係をどう立て直すか 加藤紘一 衆議院議員(自民党) 215 5月14日 重大事故はなぜ無くならないのか 黒田勲 医師・日本ヒューマンファクター研究所長 216 5月20日 発明の秘訣は心にあり 中松義郎 217 5月25日 憲法シリーズ第3回 9条は宝の持ち腐れに終わるのか 土井たか子 前社民党党首 218 6月 4日 今中国に何が起きているのか 興梠一郎 神田外語大学助教授 219 6月 8日 ウォーターゲート事件の神話は崩壊したのか 春名幹男 共同通信特別編集委員 220 6月17日 日本に『第三の道』はあるのか 山口二郎 北海道大学教授 221 6月24日 IT社会の『ばら色の未来像』を嗤う 三輪信雄 株式会社ラック代表取締役 222 7月 1日 『過去の克服』のために今、日本がすべきこと 佐藤健生 拓殖大学教授 223 7月 7日 なぜ今債務帳消しが必要なのか 北沢洋子 途上国の債務と貧困ネットワーク・共同代表 224 7月 6日 憲法シリーズ第4弾 条文をめぐる改憲議論はまだ時期尚早 枝野幸男 衆議院議員・民主党憲法調査会長 225 7月15日 国は半分の予算で運営できる 加藤秀樹 シンクタンク構想日本代表 226 7月29日 第5週目スペシャル 何だかあまり世の中変わってませんね 227 8月 5日 郵政国会と橋梁談合の接点 須田慎一郎 経済ジャーナリスト 228 8月 6日 航機事故20周年特別企画 飛行機は安全になったのか /br 規制緩和の中で揺れる公共交通機関の安全性 戸崎肇 明治大学商学部教授 229 8月12日 選挙特番 私が郵政民営化に反対する本当の理由 荒井広幸 参院議員 230 8月20日 9・11選挙スペシャル もう一つの争点(1) 小泉連立政権と創価学会 平野貞夫 231 8月19日 9・11選挙スペシャル もう一つの争点(2) 南米の奇跡・コスタリカにわれわれは何を見るか 伊藤千尋 朝日新聞記者 232 9月 2日 9・11選挙スペシャル もう一つの争点(3) これでいいのか最高裁国民審査 野村二郎 司法ジャーナリスト 233 9月 9日 9・11選挙スペシャルもう一つの争点(4) 選挙CMにみる各党の本音 関根建男 CM総合研究所代表 234 9月17日 それでもあえて郵政民営化を問う 山崎養世 235 9月24日 前原民主党復活のシナリオとは 前原誠司 民主党代表 高野孟 ジャーナリスト 236 9月30日 マル激『5金』スペシャル 猿でもわかるオタク入門 斎藤環 237 10月 7日 誰のための共謀罪か 海渡雄一 弁護士 238 10月14日 まちがいだらけの東シナ海ガス田問題 猪間明俊 元石油資源開発取締役 239 10月21日 私はなぜ戦わなければならなかったのか 亀井静香 240 10月28日 誰が何のために何の罪でフセインを裁いているのか 大野元裕 中東調査会上席研究員 241 11月 4日 米国産牛肉輸入問題とは何だったのか 242 11月 9日 鈴木宗男は何と戦っているのか 鈴木宗男 衆議院議員 243 11月18日 外交立国への道険し 田中均 前外務省外務審議官 244 11月25日 「会社は誰のものか」論を嗤う 小林慶一郎 経済産業研究所研究員 245 12月 2日 なぜ女性・女系天皇は天皇制の根幹に関わる問題なのか 百地章 日本大学法学部教授 246 12月 7日 憲法シリーズ第5弾 アメリカ依存から卒業するためにも憲法改正は必要 石破茂 247 12月16日 小泉政治とは何だったのか 橋本晃和 政策研究大学院大学教授 248 12月23日 2005年日本と世界はどう動いたか(2005年総集編)
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横浜事件(よこはまじけん)とは、第二次世界大戦中の1942-1945年におきた言論弾圧事件のことである。 1942年、雑誌『改造』に掲載された論文が問題になり、執筆者が治安維持法違反で検挙された。これを発端に編集者、新聞記者ら約60人が神奈川県警察特別高等警察課によって逮捕された。横浜地裁は敗戦から治安維持法廃止までの期間に約30人に有罪判決を下し、4人の獄死者を出した。 戦後、無実を訴える元被告人やその家族・支援者らが再審請求を繰り返し、2005年に再審が開始されることになったが、最終的に罪の有無を判断せず裁判を打ち切る免訴が確定した(後述)。なお、別の遺族が2002年3月に申し立てた第4次再審請求について、2008年10月31日、開始される事が決定した。 経緯 1942年、総合雑誌『改造』(8-9月号)に掲載された細川嘉六の論文「世界史の動向と日本」が共産主義的でソ連を賛美し「政府のアジア政策を批判するもの」などとして問題となり、『改造』は発売頒布禁止処分にされた。そして9月14日に著者が新聞紙法違反の容疑で逮捕された。 捜査中に、同著者と『改造』や『中央公論』の編集者などが同席した集合写真が同著者の郷里・富山県泊町(現・下新川郡朝日町沼保)の料亭旅館「紋左」(もんざ)で見つかり、日本共産党再結成の謀議をおこなっていたとされた(「泊事件」)。実際は同著者が1942年7月5日、出版記念で宴会を催した際の写真であったとされている[1]。1943年に改造社と中央公論社をはじめ、朝日新聞社、岩波書店、満鉄調査部などに所属する関係者約60人が次々に治安維持法違反容疑で検挙され、神奈川県警特別高等警察(特高)は被疑者を革や竹刀で殴打して失神すると気付けにバケツの水をかけるなど激しい拷問をおこない、4人が獄死(神奈川県警察の管轄事件であったために横浜事件と呼ばれるようになった)。『改造』『中央公論』も廃刊となった。 判決が下ったのは終戦直後、即ち治安維持法が廃止される1ヶ月前の1945年8月下旬から9月にかけてで、約30人が執行猶予付きの有罪とされた。GHQによる戦争犯罪訴追を恐れた政府関係者によって当時の公判記録は全て焼却され、残っていない(遺族が再審請求に提出した証拠の「確定判決書」はアメリカ国立公文書記録管理局(NARA)に保存されていた物の謄本(全文写し)である)。当時手を下した元特高警察官30人が告訴され、うち3人が有罪となったが、彼らはサンフランシスコ平和条約発効時の大赦により、1日も服役することなく釈放された。また判検事に対しては何らの処分もされていない。 真相については現在でも不明な部分が多く、言論弾圧的な側面だけではなく反東條英機の有力な重臣であった近衛文麿の失脚を期したものではないかと推測される場合もある。というのは、被疑者の1人が近衛文麿の側近・後藤隆之助の主宰した昭和塾で講師をしていた関係で、塾からも検挙者がでているからである。 再審 有罪判決を受けた関係者・遺族は、当時非合法の秘密結社でなければならなかった共産党を再結成しようとする人間が会合の写真などを撮る理由はなく、また同著者の論文も軍情報局の検閲を通過していたため弾圧の理由はなかったはずだとし、まったくのでっち上げ(フレームアップ)だと主張しており、名誉回復を求めていた。 無実を訴え続けた元被告人やその家族、支援者らは再審請求を繰り返した。1986年の第1次、1994年の2次再審請求は棄却、元中央公論編集者の妻ら元被告人5人の遺族が1998年に申し立てた第3次再審請求で横浜地裁は2003年に再審開始を決定(横浜地決平15・4・15、判時1820・45)。検察官の即時抗告申立てに対し東京高裁は抗告審(2005年3月10日)で、警察官の拷問を認定した確定判決から、 「被告人らに対しても相当回数にわたり拷問を受け、虚偽の自白をしたと認められる」 「自白の信用性に顕著な疑いがある」 「横浜事件の有罪判決は、自白のみが証拠であるのが特徴」 「自白の信用性に疑いがあれば、有罪の事実認定が揺らぐ」 と認定。「再審は事実認定の誤りの是正が基本。法解釈の誤りを理由にするのは、再審の本質と相いれない」ことを理由として検察側抗告を退け、横浜地裁の再審開始決定を支持した。東京高検は最高検と協議した結果、特別抗告を断念。再審開始が確定した。 他界した元被告人らの遺志を受け継いで再審を請求した遺族らは、「無罪の一言を聞くのはもちろん、なぜ横浜事件がつくられたのかを解明することが大事だ」と語った。これは再審が無罪を認めるだけではなく、治安維持法がどのような法律であったか、どれだけ多くの人がその害をこうむったのかを解明して、司法の犯罪と日本の戦争責任を明らかにすべき裁判であることを強調したものである。 一審の横浜地裁では、2006年2月9日、「ポツダム宣言廃止とともに治安維持法は失効し、被告人が恩赦を受けたことで、刑訴法337条2号により免訴(根拠法の廃止により事件は初めからなかったものとし、有罪・無罪の判断をしない)が相当」という判決が出た。 控訴審の東京高裁では、免訴判決に対して無罪判決を求めて控訴できるかの法律論に終始し、弁護側が求めた事実審理は行われなかった。結局、2007年1月19日の判決公判では、免訴判決について「被告人は刑事裁判手続きから解放され、処罰されないのだから、被告人の上訴申し立てはその利益を欠き、不適法」として、控訴を棄却した。弁護団は即日、最高裁に上告した。 上告審の最高裁判所第二小法廷は、2008年3月14日、「再審でも、刑の廃止や大赦があれば免訴になる」として遺族らの上告を棄却した。これによって再審手続きに法的な決着はついた形になったが、第3次請求に関しては事件の真相が明らかにされることなく終わった。 第4次再審請求は2002年に行なわれ、2008年10月、横浜地裁は再審開始を決定した。この再審では「自白は拷問により強要されたもの」として無罪判決を求める予定。 文献 1959年 美作太郎、藤田親昌、渡辺潔(共著)『言論の敗北 横浜事件の真実』三一書房[2] 1966年11月 青山憲三『横浜事件 「改造」編集者の手記』弘文堂[3] 1975年12月 黒田秀俊『横浜事件』学芸書林[4] 1979年4月 中村智子『横浜事件の人びと』田畑書店[5]/1980年10月、増補版[6]/増補2版、1989年5月[7] 1982年12月 木村亨『横浜事件の真相 つくられた「泊会議」』筑摩書房[8]/1986年10月 増補2版『横浜事件の真相 再審裁判へのたたかい』笠原書店[9] 1986年3月 畑中繁雄(梅田正己編)『日本ファシズムの言論弾圧抄史』高文研、ISBN 4874980732 1986年10月 青山憲三『横浜事件 元『改造』編集者の手記』希林書房、ISBN 4879210579 1986年12月 笹下同志会編『横浜事件資料集』東京ルリコール、ISBN 4924742023 1987年1月 海老原光義ほか『横浜事件 言論弾圧の構図』(岩波ブックレット、岩波書店、ISBN 4000030183 1987年11月 小野貞、気賀すみ子(共著)『横浜事件 妻と妹の手記』高文研、ISBN 4874980899 1992年6月 小泉文子『もうひとつの横浜事件 浅石晴世をめぐる証言とレクイエム』田畑書店、ISBN 4803802416 1995年7月 アジアに対する日本の戦争責任を問う民衆法廷準備会編『司法の戦争責任・戦後責任 内外の民衆抑圧を支えた司法の実態』樹花舎、ISBN 4795226709 1995年1月 小野貞、大川隆司(共著)『横浜事件・三つの裁判 十五年戦争下最大の言論・思想弾圧事件』高文研、ISBN 4874981534 1998年11月 Janice Matsumura, More Than a Momentary Nightmare The Yokohama Incident and Wartime Japan, Cornell University East Asia Program, ISBN 1885445520 (hardcover), ISBN 188544592X (paperback) 1999年3月 横浜事件の再審を実現しよう! 全国ネットワーク編『世紀の人権裁判横浜事件の再審開始を!』樹花舎、ISBN 4795250448 2001年10月 鳥居民『第一部=8 横浜の壊滅』(シリーズ 昭和二十年)、草思社、ISBN 4794210787 2002年2月 木村亨(松坂まき編)『横浜事件木村亨全発言』インパクト出版会、ISBN 4755401151 2003年3月 小野貞『谷間の時代・一つの青春』高文研、ISBN 4874983014 関連項目 日本における検閲 言論の自由 - 表現の自由 - 報道の自由(- 出版) 改造 (雑誌) - 中央公論 ゾルゲ事件 満鉄調査部事件 治安維持法 太平洋戦争 浪曼事件(1941年) 外部リンク 横浜事件の再審を実現しよう! 全国ネットワーク 法政大学大原社会問題研究所『日本労働年鑑 特集版 太平洋戦争下の労働運動』横浜事件1、横浜事件2、横浜事件3(第五編 言論統制と文化運動 第六章 出版活動 第一節 横浜事件) 松山大学法学部教授・田村譲のホームページ:横浜事件、再審決定要旨 日本弁護士連合会 - 会長談話 横浜事件東京高裁の再審開始決定に際して(2005年3月10日) Yahoo!ニューストピックス 横浜事件 デイリーテレグラフ Japan reopens wartime trial of Communist cell (英語。2005年10月28日、問題の写真を掲載) 東京新聞神奈川版 『濁流泳ぎ、たどり着いた』- 横浜事件再審初公判(2005年10月18日 記事は掲載期間経過で削除) 出典 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』_2008年12月13日 (土) 17 03。