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食糧生産地 酪農: 作:yuzukiさん 大根: 作:SOUさん 小麦畑: 遠くに見えるのが保管用サイロ及び倉庫。 カットインが倉庫内の小麦袋&それを運び込んでいる人 作:ニーズホッグさん L:食糧生産地={t:名称=食糧生産地(施設)t:要点=食料,育成中の食料,生産地で働く国民t:周辺環境=食糧倉庫,食糧生産に向いた地形t:評価=なしt:特殊={*食糧生産地の施設カテゴリ = 藩国施設として扱う。*毎ターン食料+15万tされる。}→次のアイドレス:・神殿(施設)・農業機械(施設)・食糧倉庫(施設)・猫神(にゃんにゃん共和国のみ)(職業)} 設定文章 名称:・食糧生産地(施設)要点:・食料・育成中の食料・生産地で働く国民周辺環境:・食糧倉庫・食糧生産に向いた地形評価:食料+10万t(毎ターン開始時)特殊:なし備考:なし→次のアイドレス:・食糧生産地・神殿・農業機械・食糧倉庫・猫神(にゃんにゃん共和国のみ) ビギナーズ王国は農業立国である。国土の多くを農地が占め、 南部に連なる山脈から国土を眺めれば、その彩り豊かな眺望が目に入る。 雪の銀に寒々とした緑の針葉樹林。そして季節によって粧いを鮮やかに 変える王国の畑、果樹園、牧場である。各農地の近くでは貯蔵の為の施設が点在して作られ、 年間を通して続々と生産される農作物の流通でトラックが頻繁に行き来している。 王国の食料生産高は非常に高いのである。 王国の農地の多くは小麦が占めている。比較的風雪激しい北方では主に春小麦が、 王国中央部の畑では冬小麦が行われ、年中を通して小麦栽培に人の絶えることはない。 小麦栽培の始まりは湿気の除去、及び防ぐために畑を耕し土を 盛る事から始まる。それから麦を蒔き、芽が出ると麦踏みが行われる。 麦踏みは王国の人々の生活であるとともにその郷愁を誘うものであり、 麦踏みを行う人々が歌う歌は単純で素朴だが厳かな抑揚を持った 麦畑の味わい深い風景の一つ。また故郷を去った王国人を慰めるおくにの歌でもある。 麦が育ってくる初春と夏には畑が希望に満ちた目にまぶしい青となり、 伝染病を防ぐための防除作業が行われる。初夏と秋には重々しい実りを 惜しげもなく風になびかせる黄金の海となる。 国歌の豊穣の原とはこのことである。喜びの内に収穫作業が行われる。 翻って北の大地から眺めれば雪原と森の間の霞んで見えなくなる先まで 続いた重い穂を揺らす麦と、その向こうに望んだ遠くの雪の山脈。 これがビギナーズ王国の風景の一つでもある。麦類ではその他に大麦、 ライ麦、カラス麦、オート麦が食用、飼料用として栽培されている。 王国の麦は収穫量、品質ともに特級であり王国はわんわん帝国の 食料庫を自負しているのである。もちろん現在麦が最たる農業生産物で あるビギナーズ王国ではパンが主食であり、王国の町、村、集落ではパン屋が 竃に火を入れる事が朝の始まりでもある。また、大量生産の為に首都近郊では パン工場が並び、こちらは昼夜を問わずにパンが作られている。 王国で生産される農作物は多様であり、そこから作られるパン類もまた多様である。 小麦のパンは元より、大麦パン、ライ麦パン、他にミートパイやアップルパイ等が つくられている。麦の休農期の畑では輪作で大豆やクローバーやアルファルファなどの牧草、 品種改良したジャガイモなどを栽培して虫害や土地がやせるのを防いでおり、 同じ土地での続けての麦作に耐えられるように図られている。 こちらも広大な麦畑を転用して行われている為に、農業風景は素朴で規模の 大きな農地経営は行われないが、収穫される作物、牧畜による食肉乳製品も生産量は大きく、 王国の重要な農産物の一つである。麦を主とした農地運営の他にジャガイモ、 キャベツ、レタス、白菜、大根やキャベツなど寒冷地に適した作物も王国の主要生産物と して輪作の主として栽培されている。王国の寒冷な大地では主に春蒔きで作られており、 麦畑の合間を縫って盛土の上に並んだこれらの作物は農地面積こそ麦類よりも狭いが、 丁寧な耕うんと土づくり、生育状況に合わせた追肥によりその質、生産量は高く、 特に大根とカブは引き締まっていて味が良いと評判のものである。 これらは虫害を防ぐ効果が出るよう品種改良されたオート麦が主に 輪作の相手として栽培されている。その他生産量の多いものとして菜種があげられる。 これは主に搾って食用油を得るためのものである。大豆なども油を得るために使用され、 絞った油粕は家畜の飼料として牧場などへ送られる。 また、菜種畑の黄色一面の風光を一種の観光地として公開している農家もあり北国の遅い春を 喜んだ人々がピクニックに訪れる事もある。全ての畑としての農地利用の内全くの 休農地では土地が荒れるのを防ぐためにそばが栽培される。 王国ではまた、平地から山間、特に南部山脈の南斜面に置いて果樹園が広がっている。 ここではりんごを主として、なし、桃などが作られている。 これは王国南側から訪れる人々を迎える風景の一つである。 春から初夏にかけての桃、なし、りんごの花々は可憐でおとずれる人々はもちろん王国民を 楽しませる風景の一つでもあるし、もちろん収穫期の初夏から晩秋にかけてはりんごや桃、 なしが一面に実りを鮮やかに見せる。その見事と言っても良い風光とは裏腹に、 これら果物は無袋栽培で作られており、果物への日照時間を増やし、味、風味、 彩りを豊かにすることが狙われているが、その栽培自体、また生産量確保にかかる手間は大きく、 栽培に従事する人々は国の一日一日の天気の様子に非常に繊細な対応を行っている。 品質を落とさぬ事を第一として果樹園の運営は行われているのである。 その成果は大きく、りんご、なし、桃は王国の誇る生産食料の一つである。 生食はもちろんの事、ジャムや、パイやタルトの原料にも使われる。 牛や羊を主とした牧畜も王国の食料生産物としてあげられる。 麦の輪作に組み込まれた牛、豚の牧畜の他に農家で個人的に少数飼育している豚、 鶏、規模の大きな専用の養豚養鶏場、平地山間にかけては牛や羊の牧場が存在する。 平地での牛や豚等は主に食肉の為に飼育され、山間では酪農が行われている。 もちろん羊は食肉の為の品種や、羊毛の為の品種も飼育されている。 栄養の高い他の飼料を用意できるようになったため現在では縮小傾向にあるが、 牧畜を行う農家は伝統的に飼料用の作物を育てており、牧草はもちろん、 カラス麦やオート麦、かぶ、高山部ではひえなどが牧畜が行われる近くで栽培される。 食肉や生乳は勿論、ハム、ソーセージやベーコン、チーズ、クリーム、バター等の加工食品は 各農家が個人的な規模で腕を競っている他、工場などで大量加工されており、 牧畜が行われる農地規模も相まってその生産量は高い。 また別に、近年の食料生産の成果として地下稲作プラントがある。 主に首都の一部、首都郊外、山脈の地下に広がっており、プラント入り口付近では 東国人の町をまねた東国人街が形成され、東国人風に装った給仕を 用意する等趣向を凝らしており、国民に大人気である(「週刊Begin!」参照の事)。 ここは建国王ジャン・タクマによって行われた鉱物資源採掘跡の再利用研究の末に 開発整備されたもので、東国人の米食に感銘を受けた当時の藩王が国内の エネルギー関連からカオス理論までの研究者を集めて稲作に適した温帯のランダムな気候季節を 巨大な地下空間に再現させ、さらに東国人の稲作従事者を招聘してスタートさせたものである。 ここでの稲作は全く通常の稲作と遜色無く行われる。早春に米を浮かせて種となる米を選び、 水を吸収させる。米を暖め、苗箱に良く選んだ床土を敷き撒く。 苗を育てる為に温室へ入れる。暑い温室の中で水や肥料をやる。その合間に田の土を作る。 早夏頃、田に水を張って代かきをし、田植えをする。この田植えをされた田園風景は 王国の第2の豊穣の海として認知されつつある。そして、追肥を加えるなどし、秋頃に収穫する。 収穫した籾を乾燥させ、玄米にされる。刈り取った藁は干して主に料理用の燃料に なったり畜産の為に用いられる。米の生産量はそこそこの規模を誇り、酒米品種「犬巌待」の 独自開発に成功する等、多大な成果が上げられ、 今後更に発展し麦類に匹敵する生産物となることが予想されている。 一部の農地では大学や研究機関と提携し、土地がやせることによる生産量の 低下を防ぐための作物サイクルの研究やそれに伴った品種改良または、人、 作物に悪影響のない農薬の開発、更には少ない積熱量日射量で品質、収穫量の落ちない品種、 の研究などが行われている。特に北方の冬季の畑の使用方法は極寒の土地条件も あいまって国をあげての重要な研究課題の一つとなっている。 これらは北方の農業国として発展してきたビギナーズ王国において建国の頃から 継続して行われてきた研究でもある。 さらに、王国は美酒の国、でもある。豊富な農産物を原料としたさまざまな種類の酒が作られ、 その銘は膨大なものがあり、国内の酒生産カレンダーが作成されている程である。 まず、ウォッカ、がある。これは主に北方で作られ、蒸留機を含む工房が点在している。 小麦やジャガイモを原料とし発酵後白樺の炭で丹念に濾過されるのが王国風である。 北方農村部では生のまま飲む事が国民の間で強く推奨されているが、首都など都市部では主に カクテルにして飲まれている。沿岸部ではウィスキーが作られている。 これはピートが沿岸部で豊富に取れる為で、大麦の麦芽を丹念にピートで燻す為、 非常にスモークフレーバーの強いウィスキーが出来上がる。 また、小麦を原料としたブレンドの為のグレーンウィスキーは元より、 大麦麦芽の他に未発芽の大麦やライ麦小麦を使ったピートを使わないスタイルの ウィスキーも内陸側では作られ、こちらはまろやかな味わいにつくられる。 麦類が最大生産量を誇る王国ではもちろんビールが造られており、 大麦とホップのみを原料としたり、小麦を混ぜる事できめ細かい風味を出す等 使われる原料の違いの他、常温で短い時間で発酵を行う上面発酵のものと低温で 長時間発酵を行う下面発酵のものと作り方にも明確な分類が不可能な程違いがあり、 多種多様な味に作られている。国内では一般に上面発酵のビールが多い。 針葉樹林の近くで、生産量は少ないながら、根強い人気を誇り作り続けられている 酒にアクアビットがある。ジャガイモを発酵させ蒸留したものに針葉樹林近くで 採取される香草で風味を付けるこの酒は香りの付け方に酒工房によって違いがあり、 それぞれの風味に魅了された人々が偏愛して止まない程の風味がある。 更に、主に南方で作られるりんごの絞り汁を発酵させた酒にシードルがある。 果物農家の冬期の生産物として農家の一つ一つに大きな納屋が仕込み場として作られている。 秋のりんごの収穫期から即座に仕込まれるこの酒は、一片の肉を仕込み樽の中に 入れておくのが良い酒が出来る方法として、樽の中には豚の足等が入れられる。 味は爽やかで口当たりが大変良い。また、これを蒸留したカルヴァドスも 作られている。なしを同じ様に発酵させた酒も作られているが、こちらは生産量は 少ない。また、地下稲作プラントの成果として清酒がある。酒米「犬巌待」の 開発成功により国の特産品として近年大きく取り上げられる様になった清酒は、 有名な銘に「大忠義」や「酔犬」などがある。 稲作プラント内や首都近郊にちらばる各蔵元では杜氏の方針に寄って酒の仕込み方が また様々にある。新米の取れた秋の終わり頃に殆どの蔵元が活気づく。 一日の始めに早朝杜氏と蔵人は蔵に入り神棚に柏手を打ち仕込みが始まる。米を選び、精米し、 麹を造り、酒母酵母を造り、もろみをつくり、搾り、混ぜ、火を入れる。 それぞれの間に蔵元によって異なる行程が加わる。 これが約半年間に行われる酒造りの過程である。 と、ざっと上げただけでも国内で作られる酒は多様であり、またその生産量は非常に多い。 作:amurさん
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食糧12 一般兵14 バンディット2、ベルセルク2、大盾槍兵2、ヴァージンパイク2、ブラックガード2、長弓傭兵2、山賊2、 英雄5 テジロフ、ゼリグ、パルテノス、プルル、レイダ 戦術9 会心の一撃、パリィ、兵站線、緊急招集、食糧基地攻撃 アンブッシュ、挑発、戦略的撤退、遺跡 序盤は大盾槍兵バンディット山賊をだして、ドローしつつプルルパルテノスを決める。ドローユニットやドロー戦術は空うちでも使うことが多いです。 とにかくドローやレイダでの食糧増加が命です。 延長1ターン前にテジロフを布陣します。大型ユニットの相手はベルセルクやテジロフで対処。
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日本食糧産業 【商号履歴】 日本食糧産業株式会社 【株式上場履歴】 <東証1部>1949年5月16日~1951年10月15日(資本金不足)
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食糧生産地 (絵師・舞花) (絵師・木曽池春海) (絵師・猫神絵馬) 生産している食物は、特産である小麦(塔のマークをしたパンなどで有名)を中心に、ジャガイモ、林檎などの栽培が盛んである。 一部ではメロンなどの果物生産や変わった植物の栽培も行われている。 雪原や針葉樹林などが存在するような北国・奇眼藩国は、一見すると大規模な食料生産には向いていない。 が、実際には地熱によって雪が積もらないような土地やなども存在し、国中が極寒という訳では決して無いため、食料生産は十分に行えているのである。 また、山の形状や針葉樹林の配置によって強い風雪が遮られ、涼やかではあるものの作物に害を及ぼすほどではない、つまり小麦の生産に適した土地が広がっているのだ。 ここに作られた一大小麦畑が実り、黄金に煌めく様は白銀の雪原とよく対比され、奇眼藩国の美しい光景として有名になっている。 これらの地域には美味しい湧き水がこんこんと溢れ出しており、地熱や風雪をしのぐことと合わせて考えると、大変食料生産に適した土地と言えるだろう。 丘や山の低い部分ではリンゴ林が斜面に作られている。 中でも、『おりひめ』と呼ばれる品種のリンゴは薫り高く、甘く、大変美味しいと言われている。 このおりひめというリンゴは、七夕の時期に生まれた為に名付けられたという話である。 最も、実際には数日のずれはあったのかもしれないが、ともかくそうして生まれたこのリンゴ、現在は『ひこぼし』という夫婦品種の開発が行われていたりもする。 関係者の中では、少しでも早くおりひめをひこぼしに会わせてやりたい、などと楽しそうに現在の進展状況が語られる。(尚、開発部門は『カササギ』などと呼ばれており、同じく七夕にちなんでいる模様) 工業区にやや近い食料生産区域では、比較的寒い場所でも生産が行えないかと作物の品種改良や、室内での栽培方法などの工夫が続けられている。 ビニールハウスによる栽培や、水栽培による育成などもそういった研究の一環である。 特に温室栽培はかなり高い効果を発揮し始めており、今後は様々な種類の食物生産が行えるようになるのではないかと高い注目を集めている。 この温室は、(一部で有名な)温泉の地熱を利用して暖めることにより、エネルギーの消費量を大きく抑え、かつ自然な暖房効果を得ている。 また、食料生産区域からは少々離れるが、工業区の研究専門区域では人工の光と栄養による、完全室内栽培の研究も行われているが、一般への受け入れはまだまだ、といったところである。 国民は、シェパードと呼ばれる伝統的な作業着を身につけて農作業を行うことが多い。 だが、現在ではそうした伝統の代わりに科学的な対策を多く施された、最新鋭の作業着を身につけて作業を行う若者が出てきている。 これらはやや高価なのだが、その分防寒性能や作業のしやすさはよいため、伝統に縛られる必要は無いというのが彼らの考えだ。 かといって従来の作業着の性能が悪いというわけではなく、コストパフォーマンスを考えるのならばどちらもどちら、といったところであろう。 シュトラウス・ブランドでは伝統を生かしつつ、最新技術を採り入れた作業着を作ることによってこの問題の仲立ちができないかと日々苦心している。 が、もうしばらくこの対立は続きそうである。 最も、こうした論争もより良い優れた生産環境を整えようという情熱がもたらすものであり、仲違いをして協力関係が破綻するようなことは無い。 或いは、仲違いをしても翌日にはすっぱりうち切って和解している。こうした気性の良さはこの国の国風と言えよう。 使用する道具は一般的なものから、やや特殊な形状のものまで多用である。 鍬の代わりにスコップを使うものも中には居るようだが、まあ一般的にはやはり普通の農具を使う。 小麦畑などは広い土地を使っての栽培なので、機械を導入して効率の良い農作業を行っている。 高山地帯では作物などの栽培は難しいが、代わりにやぎの酪農などが行われている。 これらのやぎから取れた乳などはチーズやヨーグルトなどにも加工され、名産品の一つとなっている。 バトルメードを目指す者達が作るチーズフォンデュやシチューなどは絶品だと言う評判だ。 食糧倉庫は地上に建設されたものもあるが、主なものは地下倉庫として存在している。 元々寒冷な気候の為、他の地域に比べて長期間の保存がしやすい為、特殊な設備などが少なくて済んでいる。 また、地下はシェルターなどとも繋がった設備であり、もしもの際にも対応がしやすい等、工夫は随所に込められている。 運送用なのか、トロッコを使って運搬することもあるようである(何故かレールが敷かれているのだ)。 偶に忍び込んだ子供達がこれに乗って暴走することもあり、ある種の冒険スポットとも化してしまっている。最近の問題の一つだ。 尚、この地下には大きなワイン蔵が存在し、熟成を待っている。或いは、そこそこ有名な銘柄が保存されている。(ワイン保存に適した温度に保ち続けるのに、この国の気候と地下という場所は大変適していたのだ) 工業区では取れた魚や野菜で缶詰を作ったり、或いは小麦で乾パンを作ったりしている。 こうした保存の利く食料は、長期の行軍や不作の際に大変重宝されている。 元々は不作の時期が続いた時代に、こうした保存食を作る技術が求められてこれらの設備は建設され、以後不作が少なくなっていっても生産は伸び続けていった。 いわば、これらの保存食生産は必要に迫られて生まれた、生きるための技術の一つなのである。 (文士・水瀬悠) /*/ 食糧生産地 リクエスト:イラスト3点+設定文章 イラスト一点につき4時間です。設定文章は2000文字程度(2時間)とします。 名称:・食糧生産地 要点:・食料・育成中の食料・生産地で働く国民 周辺環境:・食糧倉庫・食糧生産に向いた地形 評価:食料+15万t →次のアイドレス:・食糧生産地・神殿・農業機械・食糧倉庫・猫神(にゃんにゃん共和国のみ)
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1211 飢えに苦しむ人、世界で9億6300万人に…国連見通し [読売] 1112 世界の人口67億人超 22年にはインドが世界一? [朝日] 0606 食糧サミット:宣言採択し閉幕…「高騰に協調行動」 [毎日] 0529 食糧価格、今後10年で大幅に上昇…途上国が市場支配へ [読売] 0221 「燃える氷」新潟沖に眠る 地下へ柱状100m [朝日] 0219 「燃える氷」実用化へ 深海資源・メタンハイドレート [朝日] 石油が足りなくなる? 産出ピーク説強まる [朝日]1/16 名前 コメント ↑ご自由にコメントをお書き下さい。 1211 飢えに苦しむ人、世界で9億6300万人に…国連見通し [読売] 【ローマ=松浦一樹】国連食糧農業機関(FAO、本部・ローマ)は9日、2008年の世界飢餓人口が昨年比約4000万人増の9億6300万人に達するとの見通しを発表した。 世界的な金融・経済危機で、飢餓状況はさらに悪化する恐れがあるという。 FAOによると、世界各地に食糧危機をもたらした穀物などの価格高騰は、今年前半に下落に転じた。 ただ、肥料や種子の価格は、依然高水準にあるため、開発途上国では穀物生産が増えず、深刻な食糧不足が続いている。さらに、金融・経済が農業投資などに悪影響を及ぼせば、「09年に食糧価格が再び急騰することも考えられる」という。 飢餓人口はアジアとアフリカに集中しており、インド、中国、コンゴ民主共和国など7か国だけで、全体の65%を占めている。 (2008年12月11日02時26分 読売新聞) URL http //www.yomiuri.co.jp/world/news/20081211-OYT1T00135.htm 1112 世界の人口67億人超 22年にはインドが世界一? [朝日] 2008年11月12日23時3分 国連人口基金(UNFPA)は12日、08年世界人口白書を発表した。世界人口は67億4970万人で、昨年よりも1億3380万人、5年前に比べると4億4820万人増えている。 人口が最も多い国は中国で13億3630万人、インドが11億8620万人で続く。5年前と比べ、それぞれ3210万人、1億2070万人の増加だ。05~10年の年平均増加率は中国が0.6%、インドが1.5%となっている。このままのペースで両国の人口が増加し続けるとして単純に計算すると、22年にはインドが中国を追い抜いて世界1位になるとみられる。 地域別の05~10年の年平均増加率は、アフリカが2.3%と高く、中南米は1.2%、アジアは1.1%だった。欧州は0%と横ばい。世界の人口の増加は今後も止まらず、50年には91億9130万人に達すると、白書は予測している。 一方、日本の人口は1億2790万人で、5年前と比べてほぼ変わっていないが、50年には1億250万人と減少を見込んでいる。米国や英国、フランスなど多くの先進国では、人口は増加する見込みだ。 URL http //www.asahi.com/international/update/1112/TKY200811120363.html 0606 食糧サミット:宣言採択し閉幕…「高騰に協調行動」 [毎日] 【ローマ藤好陽太郎】ローマで開かれていた食糧サミットは5日夜、食糧高騰に対し、「緊急かつ協調した行動を取る」との国際社会の決意を表明する宣言を採択し、閉幕した。 宣言は「現在8億人超が栄養不足の状態にあることを許容できない」と指摘。そのうえで、「食糧安全保障を恒久的な国家の政策として位置づけることを誓う」と強調した。 宣言に盛り込まれた途上国への食糧援助については7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)で具体策が検討される。 また宣言採択直前に、米国の経済封鎖を受けているキューバが封鎖批判を宣言に明記すべきだと主張を展開し、米国と対立。ベネズエラも同調し、宣言の採択が危ぶまれる場面もあったが、キューバなどの主張を付属文書にすることで決着した。 毎日新聞 2008年6月6日 11時59分(最終更新 6月6日 14時47分) URL http //mainichi.jp/select/biz/news/20080606k0000e010045000c.html 0529 食糧価格、今後10年で大幅に上昇…途上国が市場支配へ [読売] 【パリ=林路郎】経済協力開発機構(OECD)と食糧農業機関(FAO)は29日、2008年から17年にかけての世界の農業予測をパリで公表し、高騰が問題となっている食糧価格について、今後10年の平均値がこれまでの10年の水準を大幅に上回るとの見通しを示した。 「予測」は、発展途上国における人口増や経済成長、食生活の変化に加え、バイオ燃料の生産や投機的ファンドの動きなどが価格上昇の背景にあると指摘。そのうえで、今後10年間の主要農産物の平均価格について、牛肉・豚肉は約20%、小麦・トウモロコシ・脱脂粉乳は40~60%、バターは60%以上、植物油は80%強も上昇すると予測した。 また、小麦以外の全品目で途上国の消費・生産が先進国を上回って伸びていることから、「2017年までに、大半の1次産品の生産・消費で途上国が世界市場を支配するようになる」とも記している。 世界的な食糧備蓄増が見込めないうえ、気候変動によって生産が不安定になるため、価格がこれまで以上に変動しやすくなり、食糧を輸入に頼る途上国では「特に供給が不安定化する」と警告。最も深刻な打撃を受ける途上国の都市住民を救済するための支援拡大や農業環境の改善、農産物貿易の効率化を訴えている。 (2008年5月29日21時12分 読売新聞) URL http //www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20080529-OYT1T00705.htm 0221 「燃える氷」新潟沖に眠る 地下へ柱状100m [朝日] 2006年02月21日 「燃える氷」として、次代の燃料と注目されるメタンハイドレートが新潟県上越市沖の海底に露出し、海底の下約100メートルの地中まで柱状につながっているらしいことを東京大などのグループが見つけ、20日発表した。海底下数百メートルに分布していることが多く、日本周辺で深い場所から海底まで露出しているメタンハイドレートが見つかったのは初めてだ。 メタンハイドレートは、天然ガスの成分のメタン分子を水分子が取り囲み、シャーベット状に固まったもの。深海底下の低温・高圧の場所ででき、火をつけると燃える。東京大、海洋研究開発機構、産業技術総合研究所などが共同で、沖合約30キロ、水深800~1000メートルを無人潜水艇で調べ、2カ所で採取した。 海底下の電気の流れやすさを調べ、メタンハイドレートは柱状に分布していると推定。地下深部の堆積(たいせき)岩に含まれる有機物が熱で分解され、メタンを発生し、上部に移動したメタンが集積してメタンハイドレートが生成されたらしい。 注目される一方で、メタンは温室効果をもつ。メタンハイドレートが放出するメタンガスで、付近の海水のメタン濃度は数十~数千倍高かった。グループは、温暖化への影響も探る方針だ。 URL http //www.asahi.com/science/news/TKY200602200352.html 0219 「燃える氷」実用化へ 深海資源・メタンハイドレート [朝日] 2006年02月19日 日本近海に100年分の埋蔵量があり、石油代替エネルギーとして期待される「メタンハイドレート」の実用化に向け、経済産業省が本腰を入れ始めた。1月には初めて生産コストの試算をまとめ、今年末にはカナダで抽出実験に乗り出し、採掘技術を確立したうえで、10年後の実用化を目指す。生産コストが高いことがネックだったが、原油価格の急騰で採算ラインに乗る可能性が出てきたとしている。 メタンハイドレートは、メタン分子を水の分子が取り囲んでシャーベット状に固まったもの。氷に似ているが、火を付けると燃えるため、「燃える氷」とも呼ばれる。 穴を掘れば地上に噴き出してくる石油と異なり、固体で深海底に眠るメタンハイドレートは採掘に膨大な費用がかかるため、商業ベースには乗らないとされていた。 ただ、これまで生産コストに関する試算はなかった。このため、経産省が今年1月に初めてシミュレーションをまとめ、メタンハイドレートから抽出したガスの取引価格が1バレル当たり54~77ドルになることが分かった。 ニューヨーク市場の原油価格は1バレル=60ドル前後で推移している。30ドル程度だった2年前に比べると、メタンハイドレートの価格競争力が増している。液化天然ガス(LNG)も1バレルあたり90ドルという契約例も出てきた。経産省幹部は「今後の価格上昇を考えれば、ついに商業ベースに乗ることが確実になった」と語る。 採掘技術も進んできた。01年のカナダでの実験では氷塊を掘り出すのではなく、掘った穴に温水を注入して解かし、分離したメタンガスを吸い取る「加熱法」による採掘に成功。今年末のカナダでの実験では、加熱法よりもコストが低い新たな「減圧法」を試す。経産省はこの実験を通じて、減圧法の採掘技術を確立したい考えだ。 ただ、日本エネルギー経済研究所の兼清賢介常務理事は「技術的には商業化はまだこれから。世界をリードしている技術の開発を粛々と進めることが肝要だ」と語る。 URL http //www.asahi.com/science/news/TKY200602180234.html 石油が足りなくなる? 産出ピーク説強まる [朝日]1/16 (要旨) 原油産出量が頭打ちとなり横ばいや減少に転じる「石油ピーク」を迎えた産油国が相次いでいる。 60年代以降、新規油田の発見が減り、ここ20年は生産量が埋蔵量の増加を上回るペース。 石油業界による探査投資が衰えたことも原因。 「現存油田を従来の採掘技術で生産するだけなら、15年後には需要の半分が賄い切れなくなる」(欧州の石油メジャー幹部)
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食糧倉庫 ↑クリックで拡大。 作:yuzukiさん&SOUさん L:食糧倉庫={t:名称=食糧倉庫(施設)t:要点=食糧倉庫t:周辺環境=備蓄されている食糧,ネズミ捕りのなにかt:評価=なしt:特殊={*食糧倉庫の施設カテゴリ = 藩国施設として扱う。*毎ターン食料+15万tされる。}→次のアイドレス:・食品加工工場(施設)・陸軍兵站システム(技術)・豊饒の大地(施設)} 設定文章 旧ビギナーズ王国の農業環境の変化と今後の展望 ~大規模食糧倉庫の建設と流通体制の変化~ 1.旧ビギナーズ王国における、当時の状況 1.1.農業大国としての藩国 旧ビギナーズ王国は国土の多くを農地が占める農業生産国である。初夏と秋には黄金色の海が視界を覆うほどの小麦の生産を誇る。冬季に入ると、黄金色の海は一面の銀世界に置き換えられる。寂寞とした白銀の世界の裏では、多くの杜氏が収穫された麦や米から酒造りに励む。 小麦の生産を主として、牧畜、野菜、果樹など幅広く食糧品を生産してきた王国であった。近年相次ぐ戦争に憂慮して、更なる食糧の増産を進め、わんわん帝國の食料庫としての地位を確固たるものとしようとしている。その一環として、大規模な食糧倉庫の建造に着手した。 1.2.戦争による食糧増産の必要性 相次ぐ戦争への出兵はわんわん帝國各国の支出を増大させていた。I=Dの利用により燃料や資源の消費が注目されているが、恒常的に消費され続ける食糧の存在は大きかった。 一部の藩国では出兵が不可能となるほどの食糧備蓄の低下、という事態を迎えるに至っていた。潤沢な食糧備蓄を抱える藩国であっても、情勢が不安定であるがために中央市場に食糧が流通せず、食料価格の上昇という結果を招いている。こうした影響を一番に受けたのは一般市民である。中央市場における食料価格の上昇を受け、各地の市場においても食料価格は上昇し、一般市民の食糧不足といった社会問題を発生した。 1.3.趣向の多様化による取り扱い品目の増加 * ちびちびビール騒動 趣向の多様化を象徴する事件が「ちびちびビール騒動」である。有能な吏族として知れ渡り、またジャズマンとしても隠れた人気を集めるamurが吏族仲間であるtactyとバー交わした会話で、ちびちび飲めるビールを勧めた。 「ちびちびビール」とは国内で最も流通している上面発酵ビールのことを指す。この種類のビールは多種多様ではあるが、下面発酵に比較すると、総じて味わい深く、濃厚で、香り高いのが特徴である。下面発酵のビールがぐびぐびっ、ぷはぁ~、と、勢いよく飲むことが多いのに比較して、上面発酵のビールはちびちびと飲んでも美味しく飲めるため、「ちびちびビール」と通称されるようになったと考えられる。 amur、tactyの談話はそれまで主流派だった上面発酵ビールのシェアをさらに拡大させる結果を生み、結果として農業大国でありながらビールを不足に陥るという大混乱を巻き起こした。 思わぬ騒動に対応を迫られ、旧ビギナーズ王国国王たくまは自ら下面発酵ビールの宣伝を主張。自らマスコミの前で下面発酵ビールを飲むアピールをしようとしたが、「未成年だから」と周囲に取り押さえられ、結果摂政が代行することとなった。 ちびちびビール騒動は食糧を豊富に有する旧ビギナーズ王国だからこそ発生する事件であった。舌の肥えた市民の食へのこだわりは高まっており、こうした食に対する趣向の多様化に対応する必要が迫られたのだった。 幸いにして市民の中に食糧生産従事者の多いために、食品に対するモラルの低下といった問題は避けられていたものの、今度同様な騒動が頻発する可能性が考慮され、大規模な流通網の整備が強く意識された。 旧ビギナーズ王国中部のナナオ村。ここは旧ビギナーズ王国有数のビール山地である。 4月の今現在のナナオ村では、20cmほどに成長した小さな青々とした麦が広がっている。ナナオの大地はミネラルを多く含み、水はけもよいために大麦の生産に向いた土地である。ナナオ村の農家はこの大地にさらに石灰窒素などを加えて土壌改良を加え、よりよい麦作りに勤めている。 ナナオ村のビール工房では付近の農家で生産された大麦からビールが生産されている。 サイロに貯蔵された大麦は製造に適したのみの大麦に選別されている。収穫直後の大麦は麦芽製造に適していないため、貯蔵し、麦芽になる時期を待たなくてはならない。 こうして、準備の整った麦をさらに選別し、水につけて発芽させる。この際、水を交換し、麦の汚れなどを落としつつ、麦に水を吸収させる。麦の酵素がでんぷんやタンパク質を分解させて、おいしいビールの元となる麦芽になる。 乾燥させた麦芽を砕き、湯で熱し、さらに酵素を加えて熱することで、麦汁を作る。この麦汁を濾過し、煮沸。さらにホップを加える。 ホップの生産には王国の冷涼な気候が適しており、ナナオ村でも栽培されている。麦畑の外れに棚が設置されており、今頃はちょうど根株から芽が出ている頃だ。 このホップを加えることによりビール特有の苦みと香りが生まれる。 煮沸を終えた麦汁は冷却され、酵母が活動しやすい温度で加えられる。この時の温度は常温。発酵を1週間、さらに2週間熟成させてビールの完成である。 こうして出来たビールをボトリングして、出荷される。 上面発酵で無濾過のビールは賞味期限が短い。地域の中規模倉庫を経由して、納品量を調整して大規模倉庫へ出荷。ただちに取引が行われ、首都や諸藩国に出荷される。 2.今後の食糧政策と食糧倉庫 2.1.食糧倉庫の現状 これまでも大量の食糧を生産してきた旧ビギナーズ王国に食糧倉庫がなかったわけではない。各農地における協同組合によって設立された中規模倉庫や各農家がそれぞれ備えているサイロや倉庫である。こうした各地に点在している倉庫間の食糧をトラックが頻繁に行き来することにより国内の、さらには帝國全体の食糧需要を満たしてきた。 2.2.農作物の価格調整 食糧の増産に伴い予見される農産物の価格下落への対策が必要である。これまでは二期作や定期的な麦畑の転用によって、麦の生産は調整が行われてきた。しかし、今後の食糧増産の見積もりを行ったところ、これまでと比較してより積極的な流通調整が必要だ、との結論が得られた。 2.3.国内の食糧備蓄量の把握 国家規模が拡大するにつれて藩国における資産の収支の変動は小刻みに変化するようになった。こうした収支変動の把握の必要性が再認識されたのが、先の組閣後に行われた大吏族チェックであった。この際に国庫の収支変動の把握に追い回された藩王たくまは、今後の収支把握の簡略化を図った。 2.4.流通体制の強化 食糧増産に伴い、先に述べた「ちびちびビール騒動」に見られる趣向の多様化の他、今後の戦争の行く末など、食糧の流通体制の強化は藩国の急務となっている。 これに対応するためには、各農地における中規模倉庫の機能拡充を図ると同時に、大規模な流通基地を整備することが必要である。これにより、流通規模に応じた食糧流通が可能となる。 2.5.戦災時備蓄食糧の確保 相次ぐ戦争による各地の市場の混乱、さらには社会への影響を憂慮して、一般市民の使用に限った備蓄食糧の確保することが藩王による決定された。この備蓄食糧は災害などへの利用も目的としており、平時、戦時を問わず指定の備蓄量を確保すること、一般市民への使用に限られることが定められた戦災時備蓄食糧法が藩王自らにより定められた。 同法に基づく食糧の備蓄は、非常時における輸送の困難を配慮して各地の中規模倉庫に分散備蓄された。これらの備蓄の不足分の補填と、対外的な一時支援分を確保として大規模倉庫が位置づけられた。 2.6.食糧倉庫の建造 以上をふまえて、これまでの食糧倉庫の体勢と流通体制では今後の食糧政策に対応しかねる、と判断された。その対策として食糧倉庫が建造された。 3.食糧倉庫の概要 3.1.食糧倉庫の位置づけと機能 2章で述べたように、食糧倉庫に求められているのは国内の食糧備蓄のみならず食糧流通基地としての側面も求められている。 食糧備蓄機能としては、流通在庫としての一時備蓄機能と、戦災時備蓄食糧や軍事用の備蓄食糧などの長期備蓄機能に分けられる。一時備蓄に関しては、農家や商社と言った企業にスペースが貸し与えられた。 流通基地機能としては、大規模市場が整備されるとともに、各地の中規模倉庫の情報集積や、諸外国の食糧事情の把握が行われた。 3.2.食糧倉庫の立地・構造 3.2.1.食糧倉庫の立地 食糧倉庫は第3層の農林水産エリア、その農業研究所に併設された。立地に関しては主要の農産地に隣接した藩国中央部が相応しい、という意見もあった。しかし、国内食糧流通において大規模市場が中・小規模の市場を圧迫することが懸念されたために現在の立地が最善という判断がなされた。 施設周辺は針葉樹林帯に囲まれており、これらが防風林の役目を果たしている。防風林の存在により、体感温度が必要以上に下げられることが防がれ、冬季においても比較的活動しやすい衣類の着用が可能となっている。また、荒天下であっても最低限の施設の運用が可能となっている。 3.2.2.食糧倉庫の構造 構造は地上部と地下部からなる。藩国の積雪量は多く、食糧倉庫の立地環境も例外ではないため、地上部より地下部が広く取られている。積雪対策として通常の倉庫よりも加重に耐えられるよう、内壁、柱、天上が強化されている。結果として災害や有事の際の倉庫の安全性も向上し、施設としての信頼性は高い。 地上部一階は天上が高く大空間が確保され大規模市場と一時備蓄用の倉庫に用いられる。トラックの直接乗り入れも可能となっている。 地上部二階、三階は小規模市場と食糧情報センターが設置されている。また、その他施設としては、食糧倉庫運営部や見学センターなどが備えられている。 地下部は長期備蓄用の倉庫として確保されているが、一部は一時備蓄用の倉庫としても開放されている。 4.食糧倉庫の運用 4.1.食糧倉庫の運営 食糧倉庫の運営は第三セクターの運営機関によって行われる。運営資金は市場手数料や一時備蓄用倉庫のリース料、藩国からの備蓄用倉庫の利用料などによってまかなわれる。 各地で生産された食糧や諸外国から輸送されてきた食糧は首都外環道をはじめとする主要幹線道路を経由して行われる。昼夜を問わず運び込まれる食糧に対応して、倉庫は24時間活動を続けている。 4.2.取り扱い品目 4.2.1.麦、米 取り扱う食糧のうち最も量が豊富なものは、何と言っても小麦である。藩国のみならずわんわん帝國の主食となっているため国家の備蓄食糧の主要品目であることはもちろん、さまざまな加工食品用の小麦まで含めると多種多様の、そして大量の小麦が貯蔵されている。 主食として人気の高まっている米も重要な取り扱い品目の一つだ。近年、地下稲作プラントでの生産が活発化しているが、生産量豊富な東国人の国、特に隣国である越前藩国からの流入は多い。 4.2.2.肉、魚介類 これまでの中・小規模倉庫と比較して大規模保冷庫を完備した食糧倉庫の登場により、肉の流通はますます活発になった。肉類は主に藩国産の牛肉、豚肉などが主流である。近年では詩歌藩国のカリブー肉なども持ち込まれるようになり、食の多様化に貢献している。 魚介類に関しては、たけきの藩国、FVBなどからの輸入品が多く取り扱われている。藩国周辺の海域も漁場としては恵まれているそうだが、牧畜が栄えている藩国では漁業は発展しておらず、これまでは食生活にも密着した存在ではなかった。今後、輸入による魚介類の人気が高まれば藩国の漁業の活発化も見込まれるかもしれない。 4.2.3.野菜類 食糧倉庫の恩恵を最も受けた品目が野菜類であるといえよう。これまで近郊農業による寒冷地向きの野菜の取引が主であったため、旬を過ぎるとこれらの価格は高騰し、生鮮野菜が手に入りにくかった。 大規模食糧倉庫の登場により、各地の名産品が安定量流入、あるいはある程度の保存が可能となり、一年を通じて様々な野菜が食卓に並ぶようになった。たけきの藩国のきのこ、詩歌藩国のにんじん、奇眼藩国のリンゴ、FVBの食用花、さらには神聖巫連盟の変わった野菜などが挙げられる。 4.2.4.酒類 美酒の国だけあって、酒類の取り扱いはその他の加工品と比べても多い。近年爆発的なブームにより生産量が増大したビールを始め、米酒、ウォッカ、ウィスキー、アクアビットなどが取り扱われている。これらは諸外国にも輸出され、帝國の酒蔵とも言える存在となっている。 4.3.食糧の管理 藩国内の生産食糧に限ってみても取り扱いの食糧は多種多様に及ぶ。そのために一時備蓄用倉庫、長期備蓄用倉庫は共に、温度・湿度調整機能が完備されている。北方の寒冷地に位置する旧ビギナーズ王国において食糧を低温で保存することは比較的容易な環境にある。更に、地下倉庫は通年で安定した気温・湿度を維持しやすくなっている。こうした環境を活かすことで温度・湿度調整コストが抑えられている。 4.4.食糧の防衛 広大な食糧倉庫を管理する手段として新に開発されたのが対ネズミ決戦兵器である。わんわん帝國参謀にも出仕しているS×Hにより考案・開発された決戦兵器は食糧を狙うネズミの撃退と施設内のパトロールを目的としている。 決戦兵器は自律防衛機能を有しており、施設内の各所を24時間監視している。ネズミを発見した場合には上部のセンサーから中央情報センターを介して各決戦兵器に情報が伝達され、目標を包囲・駆逐する。こうした自律防衛機構について、S×H氏はいずれ帝國全体の対空防衛網への転用を行いたいと意気込んでいる。 ネズミとの戦闘時には主要兵装であるレーザー光線が上部のレーザー発射口から射出される。レーザー光線は現状では出力不足が指摘され実戦兵装への応用が難航している兵器であるが、対ネズミレベルであれば十分可能な実験データが得られている。 狭い場所へ逃げ込んだネズミに対しては背中のファスナーが下ろされることで、小型決戦兵器(黒色塗装)が出撃する。火力などで本体ロボットには及ばないものの、ネズミの追い出しなど支援的な運用が期待される。 決戦兵器のカラーリングは白と黒のツートンカラーであり、倉庫内部での作業員の目につきやすいように設計されている。また、撃退したネズミは掃除用ロボに位置データが送信され処理される。 なお、パンダ型と言われるようなデザインとなった理由についてS×H氏は「軍事機密のため公表できません」と沈黙を守っている。 4.5.食糧倉庫の防衛 食糧倉庫は帝國全体の市民生活の基盤施設である上、軍事的な要所となるため、通常の警備に加えて軍による警戒も行われいる。 不信人物の侵入や襲撃の際には、倉庫各所のセンサー及びに対ネズミ決戦兵器、警備兵による早期発見と通報が期待される。対ネズミ決戦兵器は警告の後に威嚇攻撃までが許可されている。決戦兵器の対人防衛機能に関しては、摂政が視察時にこっそりワインを持ち出そうとして決戦兵器に追い回される、という珍事が起こっており、その性能が証明された。 倉庫からの通報の際には、通報レベルに応じて治安警察、軍隊が派遣される。軍隊の指揮権は治安警察のそれを優越し、通常の出動においても軍隊から人員が派遣されることになっている。 5.考察 5.1.藩国内産業への影響 食糧倉庫の流通拠点としての活用は、藩国国内の食の多様性に貢献する一方で、これまでほぼ100%を維持してきた食糧自給率を下げる結果となっている。また、現在は大きな問題となってはいないが、今後の農産業の発展の阻害になるのではないか?という疑問の声も上がっている。 この点は前向きに考え、今後の藩国の食糧生産の発展に活かしていきたい。食糧自給率の低下は主として藩国内での生産が困難な食品や、生産体制が十分に整っていない食品に限られている。こうした品目の生産は低い流通コストで他国の生産品に対抗できると考えられる。また、これまで馴染みの薄かった食品も国内での認知度が高まるため、自国生産を高める気運のきっかけともなる。もちろん、生産環境の保証のために、藩国がこうした品目の生産者への補償を検討する必要もあるだろう。 5.2.中小食糧倉庫や流通環境の維持 大規模食糧倉庫の登場、流通システムの変化により、これまで藩国で培われていた地域内流通体制が破壊されては意味がない。国内生産品が優勢を誇っている現状においては地域内流通は依然として活発である。流通コスト面などから市場原理が働いた結果であり、流通情報網の整備が混乱を防ぐことに一役買っているようである。 今後とも藩国側も流通状況を把握することにより、国内の食糧自給状況、流通状況を把握し、必要とあれば食糧生産を保護する政策をとる必要性も考慮しておく必要があるだろう。 5.3.食糧生産と藩国内産業の今後 産業に対する旧ビギナーズ王国国王たくまの姿勢を表す談話がある。戦場においてI=Dが隆盛を誇っている情勢からある臣下が工場建設を進言したところ、藩王はこう言い放ったという。 「工場が乱立すれば、土地は汚れ、水は淀む。農業でさえも陛下から下賜された土地を荒らしてしまうのだ。帝國全ての藩国が工場を建設すればどうなるだろう?帝國臣民が安心して食べられる食糧が無くなってしまうではないか。私は藩国を、そして帝國を滅ぼす訳にはいかないのだよ。」 談話の真偽のほどは定かではない。しかし、軍の工廠を除けば積極的に工場建設を行わない藩国の施政を考慮すると、今後も藩国内産業は農産業、畜産業が主となるのではないだろうか。 ~旧ビギナーズ王国農産部職員の報告書より~ 作:ピストンさん 設定文章2 満天星国となった現在では、これまで都築藩国では薄かった備蓄計画を旧ビギナーズ王国農産部からの引き継ぎ資料を基に、計画的生産・備蓄・消費を行うと政策が立てられており、旧ビギナーズ王国のノウハウは最大限に生かされていると良いだろう。そしてまた、旧ビギナーズ王国の藩王であったたくま氏の意思も同様に引き継がれ、美しい田園を残そうというその方針は未だ変わってはいない。 ちなみに、ちびちびビール騒動を知った藩王の都築は「なんでその時俺を呼ばなかったんだ!!」と叫んだそうである。
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食糧生産地(食糧生産地 (EV14食糧増産にて収得)) 食糧生産地(食糧生産地 (EV14食糧増産にて収得))「食糧生産地」 設定:(担当:リワマヒ国文族の皆さん )「リワマヒ国と田んぼ」 「インタビュー:農家のおっちゃんにインタビュー」 「リワマヒ国とミカン園」 「リワマヒ国の果樹園(食糧生産地2(ルール改正により廃棄されたもの))」 「近年の取り組み~雨林栽培農法~」 「あるリワマヒ国農家の一日」 「リワマヒ国の民話(1):小さな蛙のお話」 「リワマヒ国の祭り(1):田植え祭り」 「リワマヒ国の祭り(2):秋の祭り」 「リワマヒ国の民話(2):びんぼうにんのひつじのお話」 「リワマヒ国の祭り(3):犠牲祭り」 「リワマヒ国の漁業」 「食糧生産地」 L:食糧生産地 = { t:名称 = 食糧生産地(施設) t:要点 = 食料,育成中の食料,生産地で働く国民 t:周辺環境 = 食糧倉庫,食糧生産に向いた地形 t:評価 = なし t:特殊 = { *食糧生産地の施設カテゴリ = ,,,国家施設。 *食糧生産地の位置づけ = ,,,生産施設。 *食糧生産地の面積 = ,,,10000m2。 *食糧生産地の食料生産 = ,,,(生産フェイズごとに)食料+15万t。 } t:→次のアイドレス = 神殿(施設),農業機械(施設),食糧倉庫(施設),猫神(にゃんにゃん共和国のみ)(職業) } ※HQ認定により、生産量+5万tされ、20万t生産できる 設定:(担当:リワマヒ国文族の皆さん ) 「リワマヒ国と田んぼ」 絵:シコウさん リワマヒ国では冬に積もった雪が解けたときに洪水が発生し、多少の被害と引き換えに栄養分を多く含んだ豊かな土壌を運んでくる。その土と水がたまってできた沼沢を利用して米の生産を行っている。小国であるため田植えの作業は一般の国民だけでなく、藩王や執政までの国全体の全国民が参加する一大イベントなっている。天候を考慮したうえで会議によって田植えの日程が決定され、その日に国民全体が参加する大仕事である。本来であればとてもしんどい作業であるため嫌がられるはずのこの田植え作業であるが、ただ田植えの作業を行うだけではなく、同じ日に豊作を願う儀式やお祭りも一緒に行われるため、田植えの作業をするときのリワマヒ国はいつも以上に活気に満ちており、国民たちもこの日を待ち望んでいる。春に田植えをした稲は夏の間にすくすくと育ち、秋を迎えると収穫される。このときも田植えのときと同様に国民総出による作業となる。収穫後には無事に収穫できたことを自然に感謝するための儀式と、収穫を祝う収穫祭がとり行われる。収穫祭では取れたての新米を使った料理が振舞われる。このときの料理は米の味を存分に楽しめるように藩王の好物であるお茶漬けや、塩にぎり(藩国の財政が苦しいときにはこればっかり食卓に並ぶ)などの米がメインとして使用された料理が多く、どれも大量に作られて作業を終えた国民たちに配られる。イラストは田植えをする国民たちを描いたもの。 「インタビュー:農家のおっちゃんにインタビュー」 ええ、今回初仕事で農家のおっちゃんにインタビューすることになった新人Mです。 とりあえずリワマヒの農家なら誰でもよさそうだったので、塩むすびをくれたおっちゃん(ゴサク)にインタビューしてみました。 ○一人目:稲作農家のゴサクさん 新人M「えー、塩むすび美味しかったので、おっちゃんのことを教えてください。」 ゴサク「何がなんだかさっぱりだ、オラはただの農家だが。」 インタビューした農家のおっちゃんのプロフィール 名前 ゴサク リワマヒで古くから稲作を行っている農家の当代、両親と兄、二人の子供と 3代で稲作に励んでいる。 最近のお気に入りはバッドさんのコロッケ屋台の『男のメンチカツコロッケ』。 ―自己紹介をどうぞ ゴ:オラん家はリワマヒで古くから稲作で生計を立ててる農家のゴサクといいます。、 今はオラの両親と兄貴のヨサク、オラの二人の子供と一緒にやってます。 ―稲作の仕事について詳しく教えてください ゴ:リワマヒでは冬に積もった雪の雪解け水が運んでくるんですが、その土や水を非常に栄養分豊かな土壌として重宝しています。 運ばれてきた土と水のたまった沼沢を水田にそのまま使うんです。 水害で運ばれてくる草木等が堆肥となり、肥料をわざわざやる必要もない本当に豊かな土壌となってくれるんで。 ただ、どうしても岩や大きな土の塊等もありますので田起こしはやってます。 ―大自然の力は偉大ですなー、豊かな土壌があってこその稲作なわけですね ゴ:ええ、本当に感謝しております。 特にこのリワマヒの環境は稲作をするのに非常に適しているんですが、しってましたか? ―(メモをひっぱりだして確認中) ゴ:リワマヒは定期的な雨量が見込めるんですが、これが水田を維持するのにとても最適です。 定期的な雨量があるので水耕栽培することができるわけです、雨が降らなければ定期的に水を水田に送り込まなければならないでしょ。 雪解け水が運んでくる土や水でできた沼沢を利用しているので水耕栽培しかできない環境ですが、水耕栽培には最高の環境なんです。 水耕栽培のほうが品質のいい米ができ収穫高も高いとも言われています。 詳しい理由はLOW機関のほうにでも聞いてください、ただオラの家では代々そう教えられてきてるんです。 ―リワマヒの環境は最高ですか ゴ:このリワマヒの環境があればこそだと思ってます。 自然環境が全てではなく、食に理解ある王様や国民環境もです。 リワマヒでは田植えも収穫も全国民で国をあげて盛大に行ってくれます、農家としては本当に感謝してます。 よりよい作物を作って国民の期待に応える、それがリワマヒの農家のつとめだと思ってます。 ―田植えも収穫も大変な作業ですなぁ、そしてそれを国をあげて手伝うというのがとてもいい。 ゴ:大変な作業ですが豊作の祭り、収穫の祭りがまってますからね。 祭りもそうですがやはり国民にとって大事なのは、おいしいご飯を食べるためにだと私は思っています。 オラもそうですが大変な作業も全てはおいしいご飯のためです、そしておいしいご飯はリワマヒの国民にとって非常に大事なことです。 大事なことのためなら苦労もいとわないでしょう、あなたもそうでしょう? あなたもリワマヒ国の一員なのですから、きっと同じはずでしょう。 ―ありがとうございました。最後に一言 ゴ:王様から国民に至るまで、一つの家族みたいなものでとても暖かい国です。 この国の大自然に感謝して、オラはこれからもおいしい米をみんなに届けたいと思っております。 ○インタビュー後 新人M「おっちゃんおっちゃん、このおいしい塩むすび 王さまに一つおくれ。」 ゴサク「王様のためだ、一つといわず全部もっていってくれてええよ。」 新人M「そんな太っ腹のおっちゃんにお願いだー、摂政様のために その米焼酎もくれるとおっちゃんのことかっこいいって書いちゃうぜ!」 ゴサク「その話しのっただよ、かっこよくたのんだでよ。」 今回の戦利品:塩むすび3個、米焼酎1本 後で届けさせていただきます。 ○二人目:ミカン農家のタムラさん 調子にのって二人目いってみます。 二人目の農家はこの人、リワマヒ特産ミカンを作ってる ミカン農家の兄ちゃんです。 リワマヒではミカンが有るのが当たり前、そんなリワマヒ国民の味方です。 新人M「そこのお兄ちゃん、おいしそうなミカン作ってるじゃないか」 タムラ「あっはっは、リワマヒのミカンは最高だよ。特にうちのは世界一だからな。」 インタビューした農家の兄ちゃんのプロフィール 名前 タムラ リワマヒ国で大人気のミカンを作っているミカン農家。 自慢のミカンでオリジナルブランドを作って売る予定らしい、 得意技はミカンの選定作業。 ―自己紹介をしてください タムラ:オヤジから畑の半分をもらって世界に誇るリワマヒのミカンを作っているタムラだ。 ―ミカンついて教えてください タムラ:ミカンっていうのは本来作れるシーズンが限られた作物なんだ。 一年中リワマヒがミカンの生産地たりえてるのは一重に先代達の努力だよ。 一年中ミカンを食べていたいという国民の食への渇望を満たすために、先代達の努力の結晶が今のリワマヒのミカンだな。 リワマヒの環境に合わせた一年中とれるミカン、こはリワマヒの夢をかなえた作物なんだ。 ―なるほど、血と汗と涙の結晶ですね タムラ:血と汗と涙なのかはわからないが、ただリワマヒの国民は大喜びだよ。 国民は1年中食べれるのを喜んでくれているし、今ではいつでも食べれて当たり前になってきてるんだ。 そんなミカンを作っていることを俺は誇りに思っているんだよ。 ―ミカンを作ってるうえでの苦労とかはありますか? タムラ:苦労はあるよ、ミカンを作ることは生き物を育てることだからな。 それでも手間隙かけてやればおいしいミカンができるし、そのミカンがあれば皆喜んでくれる。 ミカンは我が子と同じさ、苦労はかかるけど手間隙かけてあげればしっかり育つ。 愛をもって接してあげてるのさ、これは俺達農家だけじゃなく国民も同じだろ。 みんなリワマヒのミカンを愛しているさ。 ―確かにおいしいミカンです(もらったミカンを食べながら) タムラ:ははは、自慢のミカンだからな。 リワマヒの国内はもちろん、他の藩国からも人気があるから大盛況だよ。 先代達の努力もそうだが、リワマヒの土壌は栄養分が豊富、太陽の光を十分に浴びているし下地は完璧なんだよ。 リワマヒの環境は作物にとっては最高の環境だろうな。 ―稲作農家のおっちゃんも同じ事をいってましたね、やはり環境ですか? タムラ:リワマヒで農業してるやつなら誰でも同じ事を言うと思うよ。 ミカン農家も稲作農家も豆や野菜を作ってる農家も、家畜を育ててる人だってきっと言うさ。 俺達の仕事はこの環境があって成り立っているんだって、だから俺達はいつもこの大地に感謝の祈りを捧げているんだよ。 もちろんおいしい物を作るために日々努力もしてるけどな。 ―ありがとうございました、最後に一言 タムラ:うちのミカンは最高のミカンだから皆食べてくれよな! インタビュー後 タムラ「ところであんた、いったい何者だ?なんかすごい怪しいやつにしかみえないんだが。」 新人M「どこが怪しいのかわからんが、うちはリワマヒ国所属で大事な仕事してるだけだぞ。」 タムラ「あんたのその髪型怪しすぎるだろうが・・・」 「リワマヒ国とミカン園」 絵:シコウさんコタツがすべての国民に愛用されているリワマヒ国にとって、ミカンは必要不可欠のものといえるだろう。夏季と冬季の気候の差が激しく一年中通して同じ作物を生産することが非常に難しいリワマヒ国であったが、「一年中ミカンを食べたい!」という要望は強く、そのための努力は惜しまれなかった。 品種改良を重ねられたリワマヒ産のミカンは今では一年中収穫が可能であり、夏には凍らせて冷凍ミカンとして、冬にはあったかいコタツに入りながら食されている。 リワマヒ国の今後の方針を決める会議(通称おこた会議)では日本茶、せんべいと共にミカンが会議出席者に配られるのが常であり、ミカンなくして会議は進められないといっても過言ではない。リワマヒ国ではミカンをそのまま食べるだけではなく料理の材料として利用することも多く、中に入っている実の部分だけでなく外側の皮も料理のソースや隠し味として多くのものに多く私用されている。また国民たちのよりおいしくという願いと農作業に関わるものたちの愛を一身に受けて作られたリワマヒ産ミカンは実が大きく、非常に濃厚な味となっており、その甘味と酸味の絶妙なバランスで生み出すハーモニーはリワマヒ国内だけでなく他国の国民にも大人気である。このためミカンは貿易の際、リワマヒ国の主力商品の一つとなっている。イラストは収穫直前のミカンを描いたもの。倉庫絵:うにさん夏の間は暖かいため大量の野菜や果物が作られて収穫されているリワマヒ国だが、冬になると国全体が雪に閉ざされて野菜や果物といった食料の生産は限られてくる。そのため、冬の間食糧不足に陥らないようにするための食料の保存も重要な国策事業となっている。 秋までに収穫された農作物は腐らないように加工された後、種類別に分類されてそれぞれ専用の保管庫へと運ばれて保存される。リワマヒ国の気候上、時期が遅くなりすぎると雪が積もりはじめ作業が困難になるためこの作業は収穫後に急ピッチで進められる。この作業も田植えや稲刈りのときと同様に国全体で行われる。お祭りや儀式は開催されないがこの作業をサボるとせっかく収穫した農作物が無駄になってしまうのでみんな真面目に作業に参加している。食に対する欲求が高いリワマヒ国では食料生産量が多く、国の予算としても食料に対する予算配分の割合が高めとなっているため保管庫はかなりの数が作られている。 「リワマヒ国の果樹園(食糧生産地2(ルール改正により廃棄されたもの))」 ……廃棄されておりましたものを統合するためリンクを張らせて頂きます。 食糧生産地2 「近年の取り組み~雨林栽培農法~」 近年リワマヒ国にて取り組まれている最新農法について紹介しよう。 さらなる食糧増産の必要に迫られる昨今の情勢に対応すべく、リワマヒ国では国土の半分を占める熱帯雨林(ジャングル)地域においての農地開発が行われている。 リワマヒ国は春の洪水により上流から運ばれる地味の肥えた土壌を用いて耕作が行われ、また夏季にかけての降雨は湖沼地に溜められ、農業用水としてもちいている。 当初、熱帯雨林の農業利用については焼畑農業を用いた大規模開発が示唆されたが、この農法はしばしば水質汚染の原因となり、希少価値のある植物や野生種の生存をおびやかす。この為リワマヒ国ではこれを全面的に見直し、雨林の特色を生かした新たな農法の開発が行われている。 リワマヒ国の熱帯雨林は、冬季の急激な温度低下と春の増水によって高木がみな枯れて倒壊してしまう関係上、低木とつる性植物が主体の植生にて構成される。また、通常の熱帯雨林と異なり、土壌は中性に近い弱酸性である。これは、通常であれば(夏季の高温による分解が進むことと多雨により養分が溶脱してしまうことより)地質は自然にやせ、土壌は酸性となるところを、春の増水により氾濫するリワマヒ川によって栄養豊富な土壌が多量に補給されるためである。 リワマヒ国における新農法とは以上のような特徴を持つジャングルの特性を利用して栽培、養蜂などを行うものである。これによって発生する膨大な手作業については、生態多様性および植物相を考慮した生物共生型農法を導入することによってクリアしている。具体的な農法については以下のとおり。 1)クローバー、ダイズ豆緑肥による土壌改良 空気中から窒素を固定する能力をもつマメ科植物を栽培し、土中にすき込む(緑肥という)ことによって、土壌を改善する。 緑肥にはクローバー、ダイズなどが用いられ、花からは養蜂によって蜜が採られる。 鋤きこみ作業はリワマヒ国内で放牧されている牛や野生の犀を追い込み、開拓する土地および田畑を歩きまわらせることで行われる。この農法を特に蹄耕(ていこう)”と呼んでいる。 2)水田耕作における複合農法 開拓した土地はダイズ畑とするほか、水を引いて水田として利用する。水田においては害虫や雑草の被害を以下によって抑制する。 1.田植えされた稲以外の雑草や害虫を餌として食べる鯉やドジョウ、およびアヒル、合鴨を水田に放すことで、除草、害虫防除をおこなう。合鴨は稲が十分育った後に放つことで、合鴨による稲苗への被害を防ぐことができる。 2.アヒルや鯉が泳ぎ回ることで田んぼの泥がかき混ぜられ、そのため雑草が光合成できずに生えてきにくい環境になる。 3.鯉やアイガモの餌として水生シダ植物であるアカウキクサを水田中にて育てることで、撒き餌の手間を省く。 なお、鯉、合鴨などは稲刈り後処分する。 3)プロテオバクテリア類を利用した無機物固定化バイオリアクター・カプセルの散布 密林内の沼沢地に無機物を固定する細菌類を固定化したゼリー状カプセル(固定化菌体)を散布することで、沼沢地の硫化水素、アンモニアなどを除去することで水質を改善し、農業用水として利用する。 4)小動物利用による害虫駆除 落葉や腐植などの層を破壊するシロアリの活動を抑制するため、シロアリを食べるアリを育成、散布する。また、アリ自体の害を抑制するため、センザンコウを飼育し放ちアリの生育数を調整している。 シロアリのアリ塚は周辺の土壌に無機栄養塩を集め植物の生育を向上させるため、シロアリ自体の完全な駆除は行わない。 これら農耕技術にはリワマヒ国の高い生物資源に関する造詣が生かされている。 現在リワマヒ国の一般的な農場では環境的、社会的側面は抜本的に改良されている。土壌は保護され、熱帯雨林は保存・植樹され、河川や重要な野生種の生息地が保全されている。 また、労働者は適正賃金や清潔な居住環境や学校をあてがわれ、健康管理にも気を配られている。 リワマヒ国民により管理された熱帯雨林の中で育てられたリワマヒ国の農作物は、市場においても高い価値を認められているが、リワマヒ国政府の優遇政策により国民は安価に生産物を手に入れることができる。 「高い品質で生態系にやさしい農作物を生産供給できることをリワマヒ国民は誇りに思っています」とはリワマヒ農業管理者一同の言である。 「あるリワマヒ国農家の一日」 ここで、リワマヒ国の一般的な農家の一日を見てみましょう。 リワマヒ国のとある農場、「ユキノシタファーム」の農場長ジンジさんの1日は、 朝6時半に家を出て、アヒル小屋の様子を見るところから始まります。 国の助成金のおかげでぴかぴかの小屋で寝起きするアヒルたちをリヤカーに乗せ、ジンジさんは水田のある森へと向かいます。 水田に着いたら、アヒルを放ちます。さっそく水田に飛び出してゆくアヒルたち。 アヒルは水田に放し飼いの鯉とともに、水田をかき混ぜて雑草の発芽を押さえてくれます。 ジンジさんのアヒルはメスが32羽、オスが6羽。みんな元気そうですね。 アヒルを選んだのは、体が大きくてあまり飛ばないぶん管理しやすいためだそうです。 害虫のほとんどをアヒルが食べてくれるので、ユキノシタファームではめったに農薬を使うことがありません。 自分たちも食べるものだから、農薬はなるたけ使わないようこころがけている、そうジンジさんはいいます。 リワマヒ国の厳しい有機農産物基準を満たす農薬だけを、危険なときに数回使うだけで田畑を維持するジンジさん。 アヒルや鯉、さまざまな生き物の力を借りて田畑を守っています。 リワマヒ国では、アヒルも鯉も、一緒に農園をやっていく上での農家のパートナーなんですね。 9時。水田近くの畑に、シソとニガウリを植えます。 ジンジさんの農場は、田んぼが2反(おおよそ2000平方メートル)、畑が1反、コーヒーの木、クワの木、パラミツの木が半々で1町。 いずれも森の中にあり、5~60種類の野菜を育てています。 一人ではとてもやりきれない、とジンジさんはいいますが、今年は森国人のみなさんが一緒に手伝ってくれてとても助かったそうです。なんでも文通をはじめたとか。 13時。昼食は塩むすびにお新香、お茶が定番です。 14時。田んぼの見回りをしたあと、畑でタマネギを収穫します。 夏の厳しいリワマヒ国では、ちょうど今頃、初夏がタマネギの収穫時期にあたります。 暑さに弱いタマネギは、冬季の間に王城にある王立温室ハウスで育てられ、2月に畑へ定植されます。 冬季と夏季の温度差が激しいリワマヒ国では、温室ハウスを使った農業が盛んにおこなわれています。 ジンジさん、収穫後のすき込み作業を終えたら、畑には秋ダイズを植えるそうです。 来年は水田にして、今水田になっているところは一部畑に戻してまた野菜を育てるそうです。 同じ土地でさまざまな作物を育てることで、リワマヒ川がもたらす土の栄養をあますことなく野菜に変えていくのですね。 16時。ここからは残業です。 農園そばで育てているコーヒーの木の鉢植えを見回ったあとで、クワ園でクワの実を採取します。 コーヒーの木は観賞用で、綺麗な赤い実をつける鉢植えを1つ1つ栽培しています。 コーヒーの木は日陰でも育つので、森の切り開いていないところでも育てられる、とジンジさんは言います。 コーヒーの鉢植えはオフィスに飾られるのに人気なのだとか。 ただ、コーヒーの実は熟すまで時間がかかるので、収穫目的で育てられないのが残念そう。 クワの実は甘い香りを放ってジンジさんの鼻をくすぐります。 クワの実は氷砂糖といっしょにホワイトリカーにつけて果実酒にします。こころなしか、ジンジさんの頬もゆるみがちです。 クワの木を見ると、てんとう虫が飛びまわって、葉についた虫を退治しています。 このてんとう虫も、LOW研究開発センターからもらった虫駆除用のテントウムシです。 足元を見れば、落ち葉をシロアリが運んでいます。 あしたはおなじくアリ退治にセンザンコウを借りてきたほうがよさそうです。 18時。仕事はおしまいです。 田んぼのアヒルを呼び寄せてリヤカーに乗せ、タマネギとかごいっぱいのクワの実を持って帰ります。 夕暮れの森を出ると、遠く南にはサカサコタツ遺構が、南西には王城が見えます。 今日もいい一日でした。 明日は契約している会員のみなさんに今日取れたタマネギとクワの実、その他野菜を箱詰めして発送します。 ジンジさんのユキノシタファームでは、共和国天領をはじめ各国にいる有機農法野菜の会員の方に、 季節に沿ったとれたて野菜を週に1箱25にゃんにゃんで送っています。 会員数は60名。おおよそ月に6000にゃんにゃんの売り上げは、ジンジさんの貴重な副収入となっています。 21時。今日の夕食はタマネギのサラダと揚げナスの酢漬け、バッドさんのコロッケ、ほうれん草のシチューです。 片づけを終えたら寝てしまいます。早寝早起きが美味しい野菜作りの秘訣。 明日もがんばります。おやすみなさい! 「リワマヒ国の民話(1):小さな蛙のお話」 ……ページ表示限界のため別ページに切り分けました。 →小さな蛙のお話 「リワマヒ国の祭り(1):田植え祭り」 リワマヒの厳しい自然の中で常に土と歩んできた農民達は、四季折々に常に祭をもって自然への感謝と豊作への祈りを表してきました。 またリワマヒには「十穀百菜」という言い表し方があります。これはリワマヒで育て収穫できる穀類・野菜類の数を総称しての昔からの慣用句です。現在は当然のことながらもっと多くの種類の穀物や野菜、果実などを育てることが出来ますが、今でも農民達は自分たちの育てる作物達を、誇りと愛情を持ってこう呼びます。 その十穀百菜の中でも特に重要視されているのが、国民の主食でもある「米」です。米はリワマヒの食物の中心にあり、また育てるのに非常に手間のかかる作物でもあることから、常に特別視されてきました。 米にまつわるリワマヒの祭りに「田植え祭り」というものがあります。文字通り田植えの時期に行われ、国を挙げての一大事業である田植えの始まりを告げ、豊作を祈願する祭りです。年に二回行われる「天鎮祭」のような国家の祭礼ではなく、他国から観光客が来るような華やかなものではありませんが、リワマヒ国民にとっては重要な祭礼の一つになっています。 毎年春に起こるリワマヒ川の氾濫、この雪解けの水は有機物が多く含まれ、それによってかきまぜられた土地にもにその栄養はくまなく行き渡ります。そうした自然の働きにより、リワマヒの土壌は痩せることなく豊かな地味を毎年保つことが出来ています。そして有機物と空気、水を大量に含んだリワマヒの土壌は、稲作にもっとも適したものでもあるのです。また、年間通して十分な降水が見込める雨の多い土地柄も、米の生育を助けます。 リワマヒの水田の多くは、氾濫の水が引いたあとに出来た沼沢地を整備して作られます。遥か上流から運ばれてきた木や岩などをどけて、土が平になるようにならします。その一方でよく選定された種を使って苗を育てていきます。 田の調子をよく整えることも強い苗を均一に育てることも、一農家だけではとても叶わないことです。一つの村落単位で互いに助け合って行い、場合によっては街から人々を呼んで手伝って貰うこともしょっちゅうです。 そうして田の準備も整い、苗も丁度いい大きさに育つ五月中頃、政庁から田植えを開始する案内が全戸に出されます。その日は農家はもちろんのこと、学生や学兵達ばかりではなく、手を離せない仕事を持っている人を除くほぼ全ての国民が、タバタ農園を中心とする全ての水田に配置されます。 祭りの開始は朝の九時。政庁が鳴らす合図の鐘が全ての電波に乗ってリワマヒ国内に響き渡り、LOW研究開発センターの調査員が全国を回って調べ借り上げた一番土壌の状態のいい田の周りに、神へと捧げる米を植える「早苗女(さなえめ)」達が揃います。そろいの巫女装束をまとった「早苗女」は毎年自薦他薦で応募してきた国内の女性達から抽選で選ばれ、若い娘達の間では「早苗女」となることが一種のステータスとなっています。 LOW研究開発センターで育てられた苗が田の前に作られた祭壇へと置かれ、豊作を祈願する祝詞が読み上げられます。川の神、大地の神、天の神、珍しいところでは雨を司る蛙の神にも祈りが捧げられ、その後苗は「早苗女」達の手によって神田へと植えられていきます。その時彼女たちが歌うのが田植え歌です。 この様子は放送で全国へと流れ、神田への田植えが完了したあと、待機していた全国民が一斉に田植えを始めます。各田ではおのおのの田植え歌が歌われ、その唱和の声は遠く銀の街やツキジの市場にまで届きます。 この田植えの指揮を執るのはリワマヒの国王・摂政達で、自らも定められた田に苗を植えながら、全国に散らばった職員達が逐一報告してくる進行状況を確認し、終了した田から遅れている田へと素早く学兵達を移動させていきます。 途中、昼の休憩時には農民達から心づくしの食事が振る舞われ、街の者も農民達も、車座になって豪華な昼餉を楽しみます。和やかになった座の真ん中で、舞や囃し歌が披露されることもあります。 よく休息し、英気を養ったところで、午後の田植えが始まります。迅速で適切な人員配置によって、毎年夕暮れ時には全ての田植え作業が終わります。 田植えが終わる頃、宮城前の広場に灯がともり、田植えを終えた人々が長城を通って集まってきます。広場に設えられた特設舞台で永久座の面々が奉納芝居を行うのを、みんなで見物する為です。奉納芝居の演目は天の神と大地の神の婚姻を表したものであり、この「田植え祭り」にて常に演じられてきた、由緒正しい演目なのです。 広場の周りからその周辺には様々な屋台も出て、人々は一日の疲れを癒すように祭りに芝居にと興じます。そうして、明日からの収穫までの長い日々を、過ごす英気を養うのです。 「リワマヒ国の祭り(2):秋の祭り」 リワマヒ国を秋に訪れた方は、なだらかな丘全体が黄金色に輝く美しい田畑をのぞむことができるでしょう。 主要作物のひとつである米のほか、多くの作物が実りの時期を迎える秋は、リワマヒ国がもっとも忙しい時期です。 高床式の食糧倉庫が収穫物で満たされ、国民総出で行われる収穫作業も終わりに近づくと、 いよいよお祭り好きのリワマヒ国民が待ち望んだ、秋の祭りの準備が始まります。 この祭りは、建国者である“国母たる第一猫公女の夫 第一入植者 偉大なる冒険家にして学徒の束ね”ムロガ一世(?~1524)がリワマヒ国を建てた際、当時この地を治めていた小麦色の肌に健康的な金髪をした猫妖精の一族「夜明けの民」族の助力によって豊作を得たことを起源としています。 伝説によれば、その年の秋は作物が豊作であったため、ムロガ一世と入植者たちは「夜明けの民」族の助力に感謝し、族長の一族を筆頭とした88名の猫妖精たちを入植地に迎え入れ、5頭の羊をほふり3日に渡って歓待しました。このときの祭りにてムロガ一世は族長の娘と恋に落ち、やがてムロガ一世は“国母たる第一猫公女 英明なるもの 優しき”室賀扶桑花(むろがハイビスカス)として彼女を娶ったとされています。 ムロガ一世と室賀扶桑花は国をよく治め、老いた後は後継者を定めてリワマヒ湾のかなたに去ったとされていますが、年に一度、秋の祭りの日に海から姿を変えて現れ、国の安寧を願うと言い伝えられています。 秋の祭りは、この国母とその夫とを迎える一連の儀式として行われます。現在、祭りの間多くの観光客の目を楽しませている舞踊劇も、元来はその儀式の一部でもありました。 秋の祭りの準備は、各村々で上演される建国伝説の劇に参加するものが清めの儀式を受けるところから始まります。 役者となった国民を乗せたきらびやかな神輿(みこし)にはシンバルと笛を中心とした雅楽隊がつき、役者たちは賑やかに演奏されながら国内を南北に流れるリワマヒ川まで身を清めに向かいます。 役者に選ばれ川まで運ばれる国民たちの顔は、老若男女、誰もが誇らしげに見えます。 お祭りの初日には、開催に先駆けて闘羊が行われます。 これはリワマヒ国で半ば野生化している羊を争わせ、大地の悪霊を慰めるための供養といわれています。 勝利した羊は洪水対策とともに永遠の命を意味する「石で囲まれた祠」にまつられ、お祭りが終わる日まで大切に飼われます。 お祭りの間、姿を変えた国母とその夫はサカサコタツ遺構に滞在すると考えられ、国民は飽きられないように、また楽しんでもらうために、日夜美しい芸能をサカサコタツ遺構にて奉納します。国母は美しいものが好きだったと考えられ、サカサコタツ遺構はにぎやかに飾りつけられ、国民も普段の布地の少ない衣服より一段と着飾ったハレの姿で参内します。 沿道には、各村々からの役者や見物に来た国民らを楽しませる露天商や屋台が並び、祭礼の雰囲気を盛り上げています。 露天では国母やその夫をかたどった仮面、大猫面や蛙神面などが売られますが、近年ではテレビで流行のバンバンジー面、恋愛や体当たりにご利益ありとされるパンチグローブやマペット人形なども子供たちに人気のようです。 「リワマヒ国の民話(2):びんぼうにんのひつじのお話」 ……ページ表示限界のため別ページに切り分けました。 →びんぼうにんのひつじ 「リワマヒ国の祭り(3):犠牲祭り」 リワマヒ国の年の瀬は賑やかであり、新たな年を迎える日の一週間ほど前から年納めを兼ねて連日祭が行われている。 犠牲祭は連なる祭の先駆けとして数日に渡り行われ、期間中はいわゆる忘年会のような宴席が設けられる。 犠牲祭。何やら物騒な名称ではあるが、刃傷沙汰が起こる訳ではない。 古くから藩王が主催してきた特殊な祭であり、各々がコタツや鍋を持ち寄り宴席を設け、説教の後に皆で湯豆腐や鍋料理を食べる。 特別な催しがあるでもなく、例年であれば地味な祭となる。 しかし現藩王の室賀兼一はこのような祭が大好きであり、呆れる内務大臣を尻目に喜々として準備を始め、あろうことか栄光の野戦炊飯具1号まで導入して盛大な宴にしようなどと画策する始末であった。 犠牲祭の由来は翌年の天災を免れるために行われていた儀式であり、神へ供物を捧げることにより被害が軽減され豊穣が約束されると信じられていた。 古くはリワマヒの代表的な家畜である羊を各世帯が1頭ずつ供物として捧げることが義務づけられていたようである。 この祭で豆腐が食べられるようになったのは、文献に記された犠牲祭の伝承に起因するとされている。 リワマヒ国では米と豆が多く生産されており、豆を使った伝統的な食品として豆乳を海水で固めた堅豆腐が作られている。 また、冬季には豆腐を軒先に吊して凍結乾燥させている光景が見られることからも、豆腐は古くから一般に親しまれていた食品と推察される。 一方、冬季の家畜は貴重であり、おいそれと食べられるものではない。そのため肉に代わる蛋白源として豆腐が食べられるようになったと考えられている。 豆腐は民が日常的に食べている食品であり、犠牲祭では王が民と共に豆腐を食べることから、王としての権威を犠牲にする祭だとする説も存在している。 何よりも権威を重んじる古き時代であれば、王が民と同じ卓につくという行為自体に意義を見出だしていた可能性もあるのではないか、と。 時代が変われば祭の意義も変わっていく。 生産量の増加や技術の進歩に伴い安定した収穫量が見込めるようになるにつれ、次第に犠牲祭本来の呪術的な意味合いは失われていった。 犠牲祭は藩王と接見する場であるため、基本的に国民は正装する習わしとなっている。 しかし現在の藩王は仕事着こそが真の正装と考えている節があるようであり、普段着で参加しても咎められたという話は聞かない。 また、説教は本来は法官を招いたとされているが、近年では摂政による内政報告などの機会として利用されているようである。 かつては広場に設営したかまくらの中で湯豆腐を食べていた時代もあったが、兼一王の代となり宮城が開放されるようになってからは会場を室内に移し、出店も列ぶようになった。 現在においては年末に行われる冬の天鎮祭を本祭とした前夜祭のような形となっており、期間中は本祭で着用する衣装や奉納する絵巻などの製作に勤しみながら鍋をつつく人々の姿が多く見られるようである。 「リワマヒ国の漁業」 ここではリワマヒの漁業、中でも養殖業について記す。 リワマヒにおいて養殖業の歴史は比較的浅い。 現在でも大規模に養殖が行われているのはリワマヒ湾内、月の島より南方にある国営の養殖場ただ一箇所である。当初は失敗も続き常に試行錯誤の中であったが、やがて国営のプロジェクトとして軍とも提携する研究施設からの海中生物の生態についての研究結果、及びリワマヒ独特のバイオテクノロジーが活用されることとなり、大きく進展を遂げた。 その過程において発生した問題とその解決について以下に記し、同時にリワマヒのおける養殖業の特色について述べるものである。 ○漁場汚染問題とその解法 一般に養殖業で危惧される問題の中に、餌の過剰供与による漁場汚染がある。 また、その漁場汚染及び濃密養殖などによる一般消費者が抱く品質不信もまた大きな問題とされていた。リワマヒにおける魚介の養殖にもこの問題はついて回ることとなり、養殖場がリワマヒ湾内の工業地帯にほど近い場所にあったということもまた、不信を助長する一因となっていた。 しかし、養殖場には海流の緩い入り江などの立地が適するため、他の候補地を探すことが困難、また同じような場所を見つけても(海流が緩いなどの要件により)自浄作用の低い場所しか選べないため同じような問題が起こる、などの理由により安易な移転もできず、抜本的な対策が取れないままリワマヒの養殖業は停滞を迎えていた。 しかし、国営プロジェクト化と共にこの問題は大きく転換を遂げる。 生産する品種のみの生態から、その品種を取り巻く生態系へと視点を移行させたのである。その結果として、養殖場全域及びその周辺への大規模な海底植林が行われることとなった。人為的に餌を与えることを最小限にするための方策として「天然の漁場を人工的に作り上げる」という大胆な手段を取ったのである。 また、植林される海藻類はバイオテクノロジーを活用し、通常の品種より浄化作用の高いものが用意されており、魚介の生息数に対する環境のキャパシティを引き上げている。これがグリーンベルト的な役割を果たすに至り、養殖場の水質はリワマヒ湾でも有数のものとなった。 反面、生け簀は大規模なものとならざるを得ず、民間単位の参入が困難なものとなった。これに対しては養殖が軌道に乗った時点での漁協への技術及び養殖場の払い下げをもって対応するものとしている。 現在では、海底植林やそれに伴う養殖対象外の生物の繁殖に伴い、限定された区画においての海中生態系の研究モデルとしても重要なサンプルとして活用されている。 ○品質不信に対する対応 海底植林により大きく養殖環境と品質の向上に成功したが、消費者の不信は根強く 残っていた。そこで成果に対する大規模なプロモーションこそが必要とされるという結論に至る。消費者に受け入れられる方策を探すという問題に、専門外である養殖の研究者たちは途方にくれていた。 ある日、実験段階であるためにわずかな生産量でありながらも売れ残った魚を前にある養殖研究員が思案に暮れていた所、一匹の猫がその魚を盗み取り、物陰で食べ始めた。 これにヒントを得て、あるCMが作成される。 それは、天然と養殖の2種の魚を前にどちらを食べるか頭を抱えて悩む猫が、結局どちらも持ち去っていくというもので、苦悩する猫の愛らしさから国民に一大ブームを引き起こした。 その時流を活かし、養殖された魚介類に三段階で等級をつけることでブランドイメージの定着に成功する。この等級を表すマークとして図案化された猫が用いられた。 上から「三つ猫」「二つ猫」「一つ猫」である。 大半が「二つ猫」あるいは「一つ猫」とされ、「三つ猫」が得られるものは極めて 希少であり、現在、「三つ猫の養殖リワマヒマダイ」と言えば希少価値から天然ものを上回る値段がつけられる高級魚になっている。 ○生産過剰問題とこれからの課題 こうして順調に発展を遂げた養殖業であったが、それゆえに新たなる問題を抱えることとなった。生産量の増大に伴い市場へと養殖魚介が大量に流入し、価格の暴落が起こり始めたのである。 これを重く見た政府は、養殖による生産量を厳しく管理することでこれに対応した。国営であるがゆえにこの介入は容易であったが、将来的に民営化を見据える中ではこの対策は抜本的なものとは言えず、今後対応が必要とされている。 ○養殖場の現在 民営化のための問題を抱えながらも、現在のリワマヒにおいて養殖業は庶民の食卓を潤す上で重要な役割を担うこととなっている。当初、細々と続けられた養殖の研究は大きな実を結び、食卓事情には欠かすことのできない存在にまで大きく発展したのである。 食の充実は大半のリワマヒ国民にとって重大な関心事であり、これは大きな成果であった。 だが、それだけではない。 海中の生態系の研究サンプルや、休日には釣堀としても解放されており、一般の庶民にも親しみやすい場所としてリワマヒ国民の生活に根付いたものとなっているのである。
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種別 国民番号 作成者 族称 提出物 資金 資源 食料 燃料 娯楽 I=D 14 06001 砂浜ミサゴ 技族 ナツメヤシ園の風景 - - +18 - - - 同上 06002 楠瀬藍 吏族 レンジャー連邦日誌:食糧増産作戦 - - ↑ - - - 同上 06003 青海正輝 文族 漁業:巨大鯨との戦い - - ↑ - - - 同上 同上 同上 同上 農業:新型肥料の開発 - - ↑ - - - 同上 06006 アスカロン 大族 オアシスの果樹園 - - ↑ - - - 同上 06010 双樹真 文族 新型帆船 - - ↑ - - - 同上 同上 同上 同上 猫と農夫と鬼ごっこ - - ↑ - - - 合計 - - - - - - +18 - - -
https://w.atwiki.jp/kiganhankoku/pages/92.html
食糧増産命令 種別 国民番号 作成者 族称 提出物 資金 資源 食料 燃料 娯楽 I=D パターン2 28001 水瀬悠 文族 URL - - +18 - - - パターン2 28002 木曽池春海 技族 URL - - - - - - パターン2 28003 猫神絵馬 技族 URL - - - - - - パターン2 28009 舞花 技族 URL - - - - - - パターン4 28010 吾妻 勲 文族 URL - - - - - - パターン4 28001 水瀬悠 文族 URL - - - - - - 合計 - - - - - - +18 - - -
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食糧需要に関する政策 NW全体において、急激な人口増加などによる食糧需要の急激な高まりが想定されております。 一部ではすでに食料の買占めが始っております。 投機家の皆様には増収のチャンスとなりますが、 買占めにより国民の皆様の中に食事を満足に取ることもできない人々が出てくることも充分に予想されます。 そこで、以下の政策を実行いたします。 1.食糧による税金物納の推奨と優遇 特例処置として食料による物納での納税を推奨いたします。 こちらで税金を納めた場合、現状の藩国での価格の20%増しとして算定します。 2.食糧価格高騰時における適正価格での販売 1の政策により納められた食糧は、非常時に政府介入として適正価格で市場に放出いたします。 3.食料の安全・健全な保管 食糧保全法(http //www24.atwiki.jp/idress_lap/pages/71.html#id_f5815ca4)に基づきNACのトレーサビリティ管理のもとに、 厳重にチェックし、毒混入などされぬよう、厳重な管理を行います。 4.今後の予定 以前にお知らせした通り、子供達とともに成長する学園都市構想の実行を予定、 また食糧生産に変わる産業復興を考えておりますが、 食料生産も重要な産業であるため、より能率よく、確実に、差別化できる食料の生産が出来るよう、見直しを検討しております。 以上、投機家の皆様にはご迷惑をお掛けいたします。 どうか、国民生活を、子供達を守るためとご理解くださいませ。 何とぞよろしくお願いいたします。 愛鳴之藩国摂政 花井柾之 文章作成 ミーア 製作指揮・承認:花井柾之