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今日はさらに、ランダムから事実が決定するメカニズム、何故人によって幸不幸の差があるのか、そんな事実を知っている人間がいる事等・・・・・・珍しく霊夢から物を学ぶ事が出来た。『記録ではなく記憶が未来を決定する』事も自分の本に書き留める事にしよう。そして、それを読んだ人の記憶がその人の運命のメカニズムに作用すれば、未来は予想できない物になるだろう。人間は妖怪も考えつかない未来へ進み、妖怪も明日何が起こるのか判らないといった、人間と同じ未来の楽しみ方が味わう事が出来たら幸いである。 森近 霖之助(もりちか りんのすけ) 東方Projectの登場キャラクター。未知のアイテムの名称と用途が分かる程度の能力。人間と妖怪のハーフ。 小説作品「東方香霖堂」の主人公。ニコニコRPGの公開時点では唯一の男性キャラクター(*1)。二つ名は「香霖堂店主」等。 能力を用いることで、未知のアイテムの名称と用途は分かるが、用法は分からない。 幻想郷の外の世界のものを拾ってきて売る、古道具屋「香霖堂」(こうりんどう)店主。 …であるが、本人にあまり商売する気が無いようで、自分で使って便利なものはすぐ非売品にしてしまう。 名前の由来は魔法の森の近く、霧雨と森を合わせて霖、香は神(こう)で神社のこと。 ちなみに小説作品「東方香霖堂」は、彼が書きとめている日記(歴史書)という設定である。上記の台詞もその一部、深い… 変わり者の多い東方Projectの登場人物の中で、少々ヒネている所もあるがかなりの常識人(かつ偏った知識人)である。 魔理沙とは彼女が幼い頃からの付き合いで、「香霖」と呼ばれている。ファンの間でも愛称として定着。 また、作中で霊夢が唯一さん付けで呼ぶ相手だったりもする。 様々な道具を作り出すこともでき、魔理沙が恋符「マスタースパーク」の発動に用いる「ミニ八卦炉」も彼の作品である。 他にも魔理沙に与えた影響は非常に多く(*2)、彼なくして今日の魔理沙の活躍はないといってもいいだろう。 「月のイナバと地上の因幡」では、店の中に商品として「ブルマー」が置かれていた。(*3) 魔理沙が生まれる前は霧雨家で修行していたが、 霧雨家の取り扱う商品と人間の客では自分の能力を活かせないから、と独立。 魔理沙に対しては頭が上がらない。魔理沙は実家のこともあり、遠慮していると考えているがそうではない。 実際には蒐集癖のある魔理沙が集めるゴミを不当に安い条件で手に入れているから。(*4) 第5話冒頭で魔理沙が「幻想郷にも男ぐらいいるぜ?よく、ふんどし一丁だけど…」と発言しているが、これが霖之助のこと。 ただしこれは完全に二次設定である。 ユーザー主催で行われた第2回・東方最萌トーナメントにおいて、 『2回戦第1試合・霖之助vs鈴仙』という、あまりにも人気差がある組み合わせが発生した。 だが霖之助の支援一発目に褌一丁という素晴しすぎる支援絵が投稿され、 そのあまりのインパクトにネタ好きのユーザーの票が集中したため、予想外の接戦となった。 以後、彼には「いつでも褌姿の変態」という役がすっかり定着してしまった。 現在では綺麗な霖之助に魅了される人も多く、年内中に東方香霖堂が書籍となって発売されるということもあって 褌ネタはニコニコ以外では廃れてしまった。 今では褌や変態な霖之助は「こーりん」という名の別キャラクターとして扱われている。 ニコニコ以外の場で褌、変態キャラ発言は嫌われるので自重しましょう。 ちなみにその一発目がコレ。 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/20311/1107227520/756 余談だが、東方Projectの登場キャラクターが女性ばかりである理由は このゲーム行われているのはあくまで「少女たちの遊び」であり(*5)、 そこに大人や男が入ってくるのは不自然・・・という作者ZUN氏の考えがあり、 番外小説を書くにあたって「少女たちの遊び=戦闘の行われない日常を描くに当たり男を出してみよう」という考えから、 森近霖之助が誕生したということらしい。 ・・・でも男はともかく千やら億歳単位のキャラが既に出ているような。少女の定義とはいったい…… 元ネタ(主なニコニコ動画出演作品) ――外はすっかり暗くなっていた。今頃霊夢と魔理沙は神社で宴会をしているのだろう。いつもの面子で、いつもの様にお酒を呑んで、いつもの様に賭け事で霊夢が勝って、いつもの様に呑み過ぎてしまう……。 でも、決して世界はループはしていない。何故なら、霊夢も魔理沙も妖怪達も、人間と妖怪のハーフであるこの僕も、その事を記憶しているから。その記憶が毎日を少しずつ楽しくしていくのだから。 ,,.. -―- ..,,__ }'、 ,,. ''´ `´ヽ/__〉 / ',`ヽ / / / ヽ ヽ ∠、_ノ / / l } ', '、 {∠ノ / l /r=、lヽl/ } ヽ ヽノ/|ノ  ̄l /';弋r/ヽ'l /从/ | } { 从 l//`ヽ、 /l /-‐/ } l | ∧ ヽ,l / `''⌒/テヽ';/ l l ,. -、_ _,,..ゝ∧l ./ ヽ、 }ヽ、/l/ //'} /´ ヽ/`l''ーv' ´ /l/ l/ヽ、 `ヽ ´´ ,.ノ l/l/ 〈ヽ l ヘ l l〉〉 {\\ \_ ,,.. ィ´ | / } \ l ∧ l 〈 〈l l ヽ, ' ..,,_/\´ /l // // ヽ | ,/ } l 〉 ',、 ヽ`''ー// 〉ヽ、/ノ/´ . /_ノ ヽ ´ | l l lヽ`' / 〈 / `ヽ,_ l l ゞ '; / ヽ \ ヽ / 〈 / //l l `ヽ //''‐-、-、 l, / ヽ ∨´ / /// l | l`'''- ..,/`ヽ、ヽ,/ノ __,,.ゝ-\ ', </ { v /, ヽ / / `'' ..,,`v、''´ ー- -- `ヽ、_,,..ノ ` ´l /ノ/、 / l , ' ー----‐'''´ ̄ ̄`''ヽ ''´`ヽ /' / / ヽ. / l _、_ / / ,l_ノ ̄,____ `'l'ヽ`ヽ、 `ヽ// / `l. / ,l ,..,_ヽ{ l_ノ_ソ,'´ l;.;.;.;.;.;.;.;. ̄`'ー-、., ヽミ 〉 / ,. -'´';// {/ `ヽ、} || ||_|;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.`ヽ、{`ヽ /ヽヽ/ヽl / \ \ || |/|| |ヽ;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.ヽ ''ヽ/___ ,/ / \{ ' ` \| ,'| l `ヽ__;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.} ,.. / / ヽ\ ヽ _ゝ-----、;.;.;.;.;.;.;`'''ー----t´ ヽ / / \ ヽ \/´ _ ヽ;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;l ,,.. - '´ ̄ ̄`''----、 `ヽ `、 ,,./ /´ ヽ;.;.;.;.;.;.;.;. ,,.. ┴´ / `' ,.. }-‐'´, \ /l' / ',ー-- / ヘ / ,,.. '''´ ,,. -‐''´,,. -‐'''´; ; / / | l ヽ },.. '´ ヽ /,,. ''´ ,,.. -'´ ,,. -‐'´ ; ; ;; ; ; ; ; ; / / l/ ヽ l , _,,. 〉 /,,,. -‐''´,,.. -‐'´ ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; l / | ゞ /|l // / ; ; / /,,... -‐''´ ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; / / l | / |//,/; ; ; ;; / /________ ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; { | |{/; ; ; ;//_ノ ,. ' __ `ヽ、 ; ; ; ; ; ; | l | |; ;/_ノ´ / / l ヽ、 ; ; ; ; / __| | l;/ / / / | ヽ ; ; ; . / /; ; ; ; ;| l ヽ/ { | l ; ; ; / /; ; ; ; ; ; ; ;| | ̄ ̄`''ー-- ..,,, | | ; ;
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秘封霖倶楽部 森近霖之助 森近 霖之助(もりちか りんのすけ)は『秘封霖倶楽部』の主人公。香霖(こうりん)とも。基本的な設定は派生元の作品『洒落怖秘封霖』から継承されている。 概要 独自設定 外部リンク 関連項目 概要 原作(『東方』シリーズ)では幻想郷という異世界で道具屋を営む年長者であり、「見ただけで物の名前と用途が分かる程度の能力」を持つという設定は『秘封霖倶楽部』でも度々重要な役割を担う。『洒落怖秘封霖』と同様で蓮子とメリーの監視役という設定だが、親作品では彼女らの親役のような立ち位置だったのに対し、NDの三次創作では大学の友達にほぼ変わりないような立ち位置(一緒に大学に通っている)になっている。 霖之助は作者のNDにとって、かつて『RPGぱろでぃ』制作当時から『東方』シリーズを「霖之助以外どうでもいい」と言わしめたことがあるほどの贔屓キャラで(*1)、『東方』や『洒落怖秘封霖』の二次創作に手を出したのも主にはこのキャラクターが目的だったと考えられる。 独自設定 『秘封霖倶楽部』独自の設定と思われるものとして、半妖であるために怪奇現象などの影響を受けにくいという特質を持つ。しかし、初期作品の第二話「変態倶楽部」の回や「第零話」では事態の解決に寄与した行動を取るにもかかわらず、以降は作中の事件や現象に対して積極的に働きかける機会が少なくなっていき、ボコボコにされて気絶したり死亡したりすることも少なくなくなる。この霖之助の受動性に関して読者の間では賛否両論があったが、少なくとも敵側や超常現象の恐ろしさを強調する意図があるという説と、あるいは霖之助に狂言回しの役割を無理やり担わせようとしているという説がある。 「メアリー・スー」の回では「霖之助も現代の世界におけるメアリー・スー(*2)」と仄めかすような箇所がある。例として、この回ではメアリー・スーの起こした現象で大学の授業が中学レベルまで落ちるという描写があるが、普段から大学の様子はあたかも高校のように描かれており、京大の経済学部1年という設定であるはずの霖之助はなぜか「数学II」や「古文」を履修している。これも「メアリー・スー」を意識した描写だとしたらなかなかのものである。 外部リンク 森近霖之助とは (モリチカリンノスケとは) 単語記事 - ニコニコ大百科 関連項目 秘封霖倶楽部 秘封倶楽部 ND RPGぱろでぃ
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前編へ 【子煩悩】後編 寝付いた霖太郎を見ていた霖之助だが、困ったことに気がついた。 店番に行くと、霖太郎が起きたときに霖之助の姿が見えなくなってしまうのだ。 起きている時ですら、部屋にひとりで残されることを嫌った霖太郎のことである。 目が覚めたときに霖之助がいなければ、本格的に泣き喚くであろう。 少々過保護な気もするが、霖太郎はつい今朝、起きたら親がいなくなっていたという経験をしたばかりだ。 できればそのような思いを日に2度もさせるようなことはしたくない。 悩んだ霖之助だったが、結局すぐに開き直ることにした。 どうせ店番をしていても客など来ないし、知り合いはさっき来て帰っていったばかりだ。 泥棒ならこんなところの店を標的になどしないし、霊夢や魔理沙が品物を取っていくのは店番をしていようがいまいが変わらない。 ならこの子を安心させるためにここにいるのが最善だ。 いつの間にか、霖太郎は霖之助内優先順位決定戦のトップランカーに躍り出たらしい。 しばらくして、霖太郎が目を覚ました。 寝ぼけ眼をこすりながらあたりを見渡すが、霖之助の姿はない。 霖之助に置いていかれたのかもしれないと思って泣きかけた霖太郎だったが、後ろを振り返ると胡坐をかいて寝ている霖之助の姿を発見した。 パアッと笑って、霖之助のところへとことこと歩いていく霖太郎。 霖之助の顔を覗き込むが、どうやら霖之助も朝からの騒動で疲れているらしく、起きる様子はない。 む~っという顔で霖之助の膝をぺちぺち叩いたり、服を引っ張ってみるが効果はなし。 かといって部屋から出て霖之助が見えないところに行くのも嫌。 結局霖之助で遊ぶことにしたらしく、組んだ足に乗ってバランスをとってみたり、そこから飛び降りたり、首につかまってぶら下がってみたりするのであった。 さしもの霖之助も、そこまでされれば嫌でも起きる。眠い目のこすり方まで霖太郎とそっくりだ。 「おはよう、起きたのかい霖太郎」 霖之助が起きたのが嬉しいらしい霖太郎は、にへー、と笑って首に飛びついてきた。 霖之助はそれを落とさないように抱きとめると、さてこれからどうしたものかと思案を巡らせる。 この店には子供の遊具となるようなものが一切ない。 かといって本を読んでもまだわからないだろう。そして自分は歌が苦手だ。 アリスやミスティアには残って貰っても良かったかな、と考えるが後の祭り。 悩みに悩んだ挙句、霖之助はある場所に出かけることにした。 靴を履かせ、霖太郎を連れて歩くこと数十分。 どう見ても親子にしか見えない2人組みは、立派な花畑にやってきた。 「さて……」 霖之助といえども、この花畑に無断ではいるのは少々よろしくない。 まずは話を通しておこうと緑髪の少女を探していれば、向こうのほうから話しかけてきた。 「あら、霖之助じゃない。あなたからこっちに出向くなんて珍しいわね。……その子が例の隠し子?」 まさか幽香まで知っているとは。 文はたった1時間足らずでどこまで噂を広めたのだろうか。 「……一応弁解しておくが、この子は僕の実子でも養子でもないよ。 今朝起きたら、書置きと共に店先で泣いていたから面倒を見ているんだ」 「そう。それで、何の用?」 「なに、大したことじゃない。この子と君の自慢の花畑を鑑賞させて欲しいんだ。 無論ただでとは言わないよ。君の日傘が壊れたら3回まで無償で修理する。 悪い条件じゃあないだろう。もちろん花を摘んだりしないようきちんと見張っておく」 「……まあいいわよ。 その条件なら私のほうに断る理由はないし。 それにしても、どうしてここを? 私が言うのもなんだけど、他にも安全な花畑くらいあるでしょう?」 「それを言うなら魔法の森にいる所から考え直さないといけないよ。 人里なんかと比べれば危険だが、用心していればまず問題はない。君の許可ももらったしね。 それにここの花畑は、規模といい花の活力といい、幻想郷随一だ。 僕はいつまでこの子と居られるかわからないから、行けるうちに僕の知っている最高のものを見せてあげたくてね」 「……そ。まあ好きにするといいわ」 交渉は成立したようだ。 去っていく幽香の背中にありがとうと声をかけ、霖之助たちは花畑を見て歩くことになった。 これほど大量の花を見たことがないのか、霖太郎はずっと口を開けてキョロキョロしている。 さっきから見上げてばかりの霖太郎を見て、霖之助は肩車をしてやることにした。 よほど楽しいのだろう。霖太郎は体をゆすってケラケラと笑っている。 「ほら霖太郎、これは向日葵って言うんだ。言ってごらん。ひ ま わ り」 「い あ ま い?」 小首をかしげる霖太郎に、まあこんなものだろうなあ、と苦笑する。 「そう。ひ ま わ り」 「いあまいー!」 一点の曇りもない笑顔は、きっと周りの花畑が綺麗だから。霖之助が肩車してくれているから。霖之助と話しているから。 霖太郎は今、幸せに包まれていた 「ああ、ほら掴んじゃダメだ霖太郎。優しく撫でてあげないと」 それから、本当に幸せな日々が続いた。 あれほど一人の時間を望んでいたのに、今ではそんな自分は微塵も見当たらない。 食事は一回一回本当に悩んで献立を考え、全身全霊を持って作り上げる。霖太郎はどれも美味しそうに食べてくれた。 一緒に風呂に入っては、丁寧に体を洗い、湯船で数を数え、2人で歌にもならない歌を歌った。 寝るときは同じ布団で、互いにしっかりと抱き合って眠った。 知り合いに頼み込んで、人里を訪ねた。 神社を、竹林を、冥界を、紅魔館を、大蝦蟇の湖を2人で見て回った。 アリスに人形劇を披露してもらい、慧音に子供用のおもちゃで遊ばせてもらい、ミスティアの歌に聞き入り、妹紅の炎に見とれた。 店に訪れる魔理沙や霊夢、咲夜や美鈴と一緒に遊んだ。 いつも霖太郎は笑ってくれた。いつも霖之助に笑いかけてくれた。 そんな至福の時間。 だが、その時間も永遠には続かなかった。 ある日、慧音が一人の女性を連れてきた。 「……あなたは」 それは数年前、香霖堂に訪れた女性だった。 その顔を見て、霖之助は当時の会話を思い出す。 ―――人と妖怪は幸せに添い遂げることができるか……と?――― ―――はい。こちらの店主様は半人半妖と伺いましたので――― ―――……古来、人とその他の存在が交わった例はいくらでもありますし、あなたに後悔しない覚悟さえあるなら、きっと幸せになれるでしょう。人間だった母からの受け売りですがね――― 「店主様には本当にご迷惑をおかけしました。……申し訳ありません」 事情はこうだ。 妖怪と愛しあうこの女性は、将来に不安を覚え、妖怪と人のハーフである霖之助に相談しに来た。 自分と同じ存在を生み出すことに抵抗はあったが、今は自分の頃とは時代が違う。そう考えた霖之助は、肯定的な意見を述べた。 その霖之助の言葉がきっかけとなり、妖怪と女性は目でたく結ばれ、霖太郎が生まれることになった。 不幸だったのは、女性の家が由緒ある名家だったこと。そして、その妖怪が人と偽って婿入りしたこと。 ある日、霖太郎の父が妖怪であることを知った当主は酒の席で不意を打ち、妖怪は半死半生で打ち捨てられた。 流石に幼子である霖太郎を傷付けるのは忍びなかったらしく、女性の隙を狙って連れ出し、腕利きを雇って魔法の森まで捨てに来たらしい。 霖之助が相談を受けたということは、霖太郎の父について調べる内に知ったようだ。 責任を取れという置手紙は、妖怪の血を引く子供が生まれるきっかけとなった責任を取れという意味で書いたということだった。 今回のことで、女性は生家と縁を切ることにしたらしい。 今日まで迎えにこれなかったのは、霖太郎の父が一命を取り留めるまで看病していたからだそうだ。 「あまり人里と付き合いのない家のことで、私も気付かなかった。……すまない」 「……随分勝手な話だ」 「もちろん知っていればなんとしても止めました。しかし、まさか彼のことが知られるとは思っていなくて……」 「……そうじゃない。 僕の言った覚悟とは、隠し通す覚悟のことなんかじゃない。 周りに妖怪と添い遂げることを打ち明けて、反対されても引かない覚悟だ。 生家を追われ、妖怪と子供、3人で暮らすことになっても、後悔しない覚悟だ。 生家での生活のために、妖怪と惹かれあったことを隠すような覚悟で……妖怪の子が欲しいなど……」 彼女にも事情があっただろうことはわかっているが、怒りをこらえきれない霖之助。 「……」 反論は無意味だとわかっているか、女性も何も言い返してこない。 そして、動いたのは霖太郎だった。 「……うー」 女性の前に立ち、通せんぼをするように手を広げる霖太郎。 霖之助が母をいじめているのだと思ったようだ。 それを見て、霖之助の胸に去来した思いは、霖太郎に選ばれなかった悲しみでもなく、怒りでもなく、……安堵だった。 少なくとも自分は霖太郎に好かれている。自惚れではなくそう確信している。 だが、霖太郎はその自分を睨みつけてきた。誰でもない、母を守るために。 それは、この女性が霖太郎を大切に育ててきた証拠だ。 いくら優しくされても、本心から愛されていなければ子供はここまで母を慕うことはないだろう。 「……どうやら、僕は振られてしまったようですね」 「店主様……」 「この子を見ればわかります。あなたがどれほどこの子を大切に育ててきたか。 だから、もう僕から言うことは何もありません。 ……ただ、約束してください。もう2度とこんなことは起こさせないと。 そして、この子が大きくなったら伝えてください。 ……この子のことを、実の子のように大切に思っている男が、ここにいることを」 「……ありがとう……ございます」 そして、女性は霖太郎を抱き上げる。久しぶりに母に抱かれ、霖太郎は嬉しそうに笑った。 だが、女性が霖太郎を抱きかかえたまま去ろうとすると、その顔は不安そうなものに変わった。 あー、あー、と叫んでは霖之助に向かって体を乗り出し、届かぬ手をそれでも届けといわんばかりに伸ばしてくる。 女性が香霖堂から遠ざかるにつれ、その声は悲痛な泣き声へと変わっていった。 「……っ」 火がついたように泣きつづける霖太郎の姿に、胸がつぶれそうに痛む。 この数日、いつも笑っていた顔がゆがんでいるのに耐えられない。 許されるなら今すぐ駆け寄って抱き寄せてやりたい。 力づくで霖太郎を奪い返して、自分が育てるのだと叫んでしまいたい。 だが、そんなことはできるはずもない。なぜなら、親と暮らす幸福を霖之助自身も知っているから。 だから、まるで振り切るかのように、泣き喚く霖太郎に背を向けた。 そんな霖之助の姿に、霖太郎はさらに強く泣き叫ぶ。 そして、無限にも思える地獄のような数分間が過ぎ去り、後には慧音と霖之助が残された。 「霖之助……」 肩を震わせている霖之助に声をかけるが、霖之助は振り向かない。 「すまない……今だけは……そっとしていてくれ……」 向こう側を向いているため、霖之助が泣いているのかどうか慧音にはわからなかった。 抱きしめてやることもできたが、今の霖之助は慰めを求めてはいないだろう。 霖太郎と分かれた悲しみを、誤魔化すことなく受け止めようとしているはずだ。 霖之助の握り締めた拳から、赤い雫が一滴地面に滴り落ちた。 それから数十年の後、香霖堂を頻繁に訪れる、店主に良く似た若者の姿があったという。
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森近 霖之助(使用者) こーりん。 初出は第一篇 『異変』-アクシデント-。ただしイベントエフェクトのイラストとしてのみの登場。 現在まで、使用者が森近 霖之助のスペルカードは登場していない。 関連カード 使用者が森近 霖之助のスペルカード 森近 霖之助のスペル・ドライブ 森近 霖之助に関連する効果を持つカード イラストのテーマが森近 霖之助のイベントエフェクト 「失われし東方の三賢者」 参考
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各キャラ紹介文 森近 霖之助 ここは こうりんどう のてんしゅ りんのすけ のAAを ほかんするぺーじ したの りんくから しなものを えらぼう iヽ ,.. -─''""´ ̄`"''-、ノ ノ / ,.、 く / / /`ヽ ヽ _人人人人人人人人人人人人人人人_ / / / / / i ヽ、> ゆっくりみていってね!!! < ' / / /ーi-ト、 i ハ i , ',  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ ! 〈 | /rrー‐-!、ハノヽハ‐!- i ,ゝ | | ハ i-'T(ヒ_]|.- 、/ヒ_ントヘハ | ノシレ| 'ゝ`ー--‐' ヽ、_,ノ、/ ゝ ,-v-、 |,.イ| | | ,___, イ | ハ| / _ノ_ノ ^) レ| | ハ ヽ _ン ハ ハ| / _ノ_ノ_ノ /) .! !ハ ヽ. / |// / ノ ノノ// _,.r-‐,!、./〉 〉、! ノ'ヽ.|>、,___,.イ´ | ハ|/ ____ / ______ ノ 「\ノ ノ / / ノ、 V>ヽ、______7、レヘ|´/__(" `ー" 、 ノ ,.'" / / / / /、 \`>\/く// 7/ ト、 ``ー-、 ゙ ノ/ / ' ' '__i ./i\\</ // ト|/ `ヽ. ( `ー''"ー'"〉、_、 i / !/ / .|ヽ/く//| ト| _,.イ、 \ /ノ +こ.森近 霖之助 1 こ.森近 霖之助 1 ■森近 霖之助(もりちか りんのすけ)○右向き ○左向き ■胴体付き ■香霖堂コンビ ■パソコン ■カンペ ■きめぇこーりん ■無茶しやがって… ■香霖堂にて ■やりたい放題なこーりん ■ふんどし ■マッチョ +こ.森近 霖之助 2 こ.森近 霖之助 2 ■メガネ男子 ■2008年 ■クリーチャー ■ちくしょおおおおー! ■哀愁 ■春待精 ■パンツ一丁 ■茨華仙 ■モリチカタイヤ ■森近3兄弟 ■茨華仙タクシー ■競技「こーりんぐ」 ■話は聞かせてもらった ■メガホン +は.森近 霖之助 3 は.森近 霖之助 3 ■貞操の危機 ■スネ夫 ■おいなりさん直撃 ■不死身 ■年末商戦 ■逆転検事 ■注射 ■アクション ■摂理 各キャラ紹介文 森近 霖之助
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森近 霖之助(もりちか りんのすけ) +1 霖之助11スレ目 14 1スレ目 35 1スレ目 91 1スレ目 115-116 1スレ目 405-406 2スレ目 756 3スレ目 420 4スレ目 156 5スレ目 72 5スレ目 766 8スレ目 46 8スレ目 950 8スレ目 1000 10スレ目 178 +2 霖之助2 +3 霖之助3 レス 1 32スレ目 538-539より後のレスは霖之助1以降にまとめ
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このページは東方幻想板の香霖堂スレで使われる用語を集めたものです。 必ずしも「東方香霖堂 ~ Curiosities of Lotus Asia.」に通じるものばかりではないことは必ずご了承ください。 キャラクターに関するの項 柴 ゆかりん メディアに関するの項 聖典 うどんげっしょう その他に関するの項 機織 B.K S.K 「霖」が変換で出てこない 境界が曖昧になる 東方香霖堂発売日 天狗たち バロット
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前の話へ 次の話へ あらすじ アリス、霖之助に協力してもらって日本人形を作成。 完成のお礼に料理を振舞う(作ったのはアリスの人形)。 霖之助への好意を自覚した。 「ご馳走様。実に美味しかったよ」 「はい、お粗末さまでした」 食事が終わった後も2人の会話は途切れることはない。話題は主に今日完成した人形について。 どこどこが大変だった、あそこは割りとスムーズに行ったとアリスが語り、 その割には良くできていた、流石高名な人形遣いだと霖之助がほめる。 会話は収まる所を知らず、むしろさらにヒートアップしていく。 霖之助が人形を手に取って、細かい箇所を指で示しながら語り出し、アリスも霖之助の真横に腰を下ろして手元を覗き込む。 その状態で霖之助の講釈を聞いているうち、いつのまにか霖之助にしなだれかかるような体勢になっていることに気付く。 そのときアリスが感じたのは、拒絶でも喜びでもなく、驚きだった。 話に夢中だったとはいえ、自分がここまで無防備に他人に近寄っていることに。そしてその相手が男性であることに。 しかしその変化は忌避する類のものではない。むしろなんとなく心地よさを感じる変化と言えた。 こうなると気になってくるのは霖之助がどう思っているのかである。 こっそり様子を伺うが、霖之助のほうは気にした様子もなく口を動かし続けている。 別に霖之助を誘惑するつもりはない。 好意を抱いていることに間違いはないが、まだ積極的にどうこうなりたいというほどに強いものでもない。 それでも自分は女性で、彼は男性だ。こんなに近くに居るというのに、本当になんとも思っていないのだろうか。 そもそも自分から通っていたとはいえ、ここ数週間の間に何度も2人きりになることがあった。 それなのに、一度も自分はそういう目で見られなかったのか。 自分もついさっきまでそういう目で見ていなかったことを完全に棚に上げているが、まあそこはご愛嬌。 とにかく、ちょっとだけ女としてのプライドが傷ついたアリスだった。 「おや、もうこんな時間か」 気付けば日はすっかり落ち、辺りはすっかり闇の帳が落ちていた。 「普段なら帰るよう促すところだが……」 そう言いつつ立ち上がった霖之助は、ちょっと待っていたまえと言い残して奥に引っ込む。 戻ってきた霖之助の手には酒瓶とお猪口が2つ握られていた。 「これは霊夢の略奪から運よく逃れた一品でね。折角のお祝いだし、今日飲んでしまおう」 霖之助としても、完成した人形を褒めるだけでは物足りない。 優秀な弟子を労うべく、縁側に出て月見酒と洒落込むことになった。 「僕はこうして月を肴にちびちびとやるのが好きでね。 魔理沙なんかは『酒は豪快に飲んで豪快に酔うもんだぜ』などと言って風情を楽しむということをしない。 その点、君は繊細さで言うと魔理沙とは比べ物にならないし、きっと理解してくれると思うんだが」 乾杯、と杯を軽く合わせ、注がれた酒を少し口に含む。 普段余り酒を飲まないアリスでも、なんとなく良い酒なのだろうとわかった。 「これって結構いいお酒じゃないの? 私より他にお酒の事がよくわかる相手がいると思うんだけど」 「構わないさ。君は僕にとっていわば弟子のようなものだ。頑張った弟子にご褒美を上げるのも師匠の義務というものだよ」 「そう、そこまで言われちゃ断るのも失礼ね。ありがたく頂くわ」 先ほどまでとは打って変わってほとんど会話はなかったが、アリスも霖之助もこの雰囲気を楽しんでいた。 杯を開けては互いに酒を注ぐ。月を眺め、風の音を聞き、ちびりちびりと酒を味わう。 たしかにこれは良い。じんわりとなんともいえない心地よさが広がっていく。 「霖之助さん」 「うん?」 「ありがとう。今日は最高の一日だわ」 月を眺めながらそうささやく。 白い肌は酒のせいかうっすらと上気し、月明かりを受けて神秘的なまでに美しい。 そして何よりも、その微笑みがとても綺麗で、思わず我を忘れて見とれていた。 (参ったな・・・) 自分は当の昔に枯れ果てている。そう思っていたが、 (僕の中にも、まだ男としての感性が残っていたとはね・・・) そんなことは、自分の勝手な思い込みに過ぎなかったようだ。 前の話へ 次の話へ
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前の話へ 次の話へ あらすじ 休日に香霖堂へ向かった後、様子がおかしくなった美鈴。 事情を聞いたレミリアに張本人が何とかしてくれと言われ、何とかした霖之助だった。 美鈴はその過程でほめ殺されて撃沈。 霖之助の説得が効いたのか、普段の調子を取り戻した美鈴。 例の件のショックはもう感じさせず、むしろいつもより元気がよい。 また、昼寝が減ったのはレミリアや咲夜にとって嬉しい誤算と言えた。 そして、休日に香霖堂を訪れるのが、最近の美鈴の楽しみとなった。 雨降って地固まる。2人の心の中で、徐々にお互いの存在が大きくなっていく。 基本的には美鈴が商品を物色し、たまに霖之助が解説する。 いつも邪魔をしているからと、昼食や夕食は美鈴が中華の腕を存分に振舞い、毎回霖之助に絶賛される。 ある日は美鈴の服のすそがほつれているのを霖之助が直し、料理の腕に比して裁縫の苦手な美鈴が手取り足取り教わった。 ある日は霖之助の体が硬いことに気付いた美鈴が半強制的に柔軟運動をさせた。 どちらも教わるときは普段より接近する相手に緊張し、その割りに教えるときは集中していてそのことは気にならない。 結果、お互いに『もっと異性ということを気にして欲しい』と願いあう、奇妙な関係が出来上がる。 少し変わってはいるが、お似合いの上に相思相愛。 しかし、2人ともこれ以上お互いの仲を進展させる行動に出ることはない。 霖之助はこう考えている。 美鈴は紅魔館の門番であること誇りに思っており、自分などその誇りの前では小さなものだ、と。 だから、好意を寄せてくれていることは確信しているが、自分のために紅魔館での生活を捨てることはないだろう、そう諦めていた。 そんな霖之助の考えとは裏腹に、美鈴にとって霖之助はすでに恋愛の対象にまで昇格している。 実際、霖之助のパートナーとして生きる道を真剣に考えたことは1度や2度ではない。 しかし、その度に何か違和感を感じるのだ。 何か大切なことを忘れている、そんな違和感を。 その違和感が、なんとなくだが積極的になることを阻んでいた。 「こんにちは!」 「おや、今日はお休みかい? 美鈴」 「はい、また来ちゃいました」 そして、いつもどおりの一日が始まる。 今日の話題は、2人の中が進展するきっかけとなった例のものだった。 「霖之助さん」 「なんだい?」 「例のブルマなんですけど、たしか『外の女性が運動するときに穿くもの』って言ってましたよね? 上に着るものはないんですか?」 「あるにはあるよ。君には必要ないと思って言わなかったが、こちらは体操服というらしい。 確かこの辺にしまったはずだが……。お、あったあった」 体操服の入った箱を持ち出す霖之助。 中を覗き、そのうちの一着を手に取る美鈴。 「こっちも不思議な素材ですね……」 「何なら着てみるかい? それなりに数はあるから進呈しても良いよ」 「え……ええっと……」 興味がなくはないが、やはり気恥ずかしいようだ。 しばし悩んだ末、美鈴は霖之助に一つ聞いてみることにした。 「霖之助さんは……私がこれを着ているところを見てみたいですか……?」 顔を赤らめて探るようにこちらを見る美鈴。 こんな美鈴も久しぶりだな、などと考えつつ霖之助は率直に言ってみる。 「そうだね、運動するための服だし、君ならさぞ似合うだろう」 美鈴はその言葉が最後の一押しになったらしく、 「……わかりました。奥の部屋を借りますね」 むん、と小さくガッツポーズをして気合を入れ、店の奥へと上がっていった。 数分後、着替えたのであろう美鈴の足音を耳にした霖之助が顔を向けると、顔だけを出してこちらを伺っている美鈴と目があった。 「「……」」 とりあえずこのままにらめっこをしていても仕方がない。 自分が折れることにして声をかける霖之助。 「やはり恥ずかしいのかい?」 「だ……だってこの服、いつも着ているのと比べてすごく露出が多くて……足なんて腿の付け根まで丸出しなんですよ?」 「そんなことを言ってももう着てしまったんだろうに……。 ここまできたらもう観念して見せてくれないか?」 「うぅ~、わ、わかりました」 ついに腹をくくったのか、美鈴はおずおずとその全身を見せる。 「ほう……」 思わず見とれてしまった。 スタイルは抜群で、すらりとした白い足がまぶしい。 恥ずかしいのか体操服のすそを引っ張って隠そうとしているのが微笑ましく、 なにより全身から放たれる健康的な魅力が霖之助をひきつけてやまなかった。 「そ、そんなにじろじろ見ないでくださいよ~」 困惑したような美鈴の言葉が耳に届くと同時に、不躾に見ていた自分に気付く。 「あ、ああ。すまないね。いやしかし、思っていた以上に似合っているよ。 思わず我を忘れて見とれてしまったくらいにね」 「そ、そうですか? えへへ……」 恥ずかしいとは思っていても褒められると嬉しいようだ。 その後、2~3回ほど立て続けに霖之助が褒め続けたためか、危うく今日はブルマで過ごすことになりかけたが。 昼食をとり、再び定位置に戻る霖之助。 すると、美鈴があるものをもってきた。満面の笑みの中に、何か企んでいるような雰囲気が見て取れる。 霖之助はその能力を使うまでもなく、美鈴が握っているものの名前を思い浮かべた。 すなわち、耳かき。 「……君が次に何を言うか確信している僕がいるんだが、聞きたいかい?」 「はい、是非」 「『霖之助さん、耳掃除してあげましょうか』だろう?」 「ちょっと惜しいですね。正解は『掃除してあげましょうか』、 じゃなくて『掃除してあげるので横になって下さい』、です」 「つまり僕に拒否権はないと」 「よくわかってるじゃないですか」 「さっきまで恥ずかしがってた割には少々積極的な気がするんだが?」 「流石にあの格好じゃ無理ですけど、今は普段の服ですし。 それに霖之助さんには散々恥ずかしい思いをさせてもらいましたので、このあたりでお返しを、と」 これ以上何を言ったところで彼女の意思は曲がらないだろうし、どうせ腕力では彼女に適わない。 なまじ力づくで抑え込まれるよりは、進んで受け入れたほうがマシだ。 男としてのプライドが傷つく感覚に既視感を感じつつ、美鈴の腿に横たわる霖之助だった。 「はい、終わりましたよ。……霖之助さん?」 見れば霖之助は安らかな寝息を立てている。 「んー、寝ているなら眼鏡は邪魔ですよね。 よ……っと。 ふふ、こうしてみると霖之助さんって結構かわいいですね」 母性本能が刺激されたのか、優しく微笑んで霖之助の髪を撫でる。 すると、霖之助は小さな声で、しかしはっきりとこうつぶやいた。 「……母さん」 きっと母の夢でも見ているのだろう。 一筋流れた涙をそっとぬぐい、美鈴は霖之助の髪を撫で続ける。 やはり自分は彼に好意を抱いているようだ。 最初はありえないと思っていたが、やはり彼と生きていくのも悪くないかもしれない。 紅魔館との生活を天秤にかけるほどに男性と親密になるなど、考えたこともなかった。 そう思った瞬間だった。最近感じていた違和感の正体を思い出してしまったのは。 忘れていたのは、かつて自らに科した誓い。 すでにどれほど前のことかも定かではないが、荒んでいた自分を救い上げてくれた主に、確かに告げた。 ――これからの一生の全てを、あなたに尽くして生きていきます―― ザァッ、と言う音が聞こえるほどに血の気が引く感覚。 例え他の誰かから見ればくだらない誓いでも、この誓いと引き換えに全てを失うことになっても、……例え主が忘れていたとしても。 この誓いだけは守り通すと決めたはず。 それなのに、今の自分はなんだ? なぜ忘れていた? そして今、 自 分 は 何 を 考 え て い た ? 美鈴の顔が悲痛なものへと変わる。 起こさないように霖之助の頭をゆっくりと退かせ、起きたときに体が痛まないよう、慎重に体勢を整えて店の外へ。 寂しそうに店を見つめた後、一度だけ頭を下げると、美鈴は紅魔館へ戻って行った。 それから3週間、美鈴は香霖堂に姿を見せなかった。 前の話へ 次の話へ
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こうりんどうてんしゅ りんのすけ 香霖堂店主、霖之助 1白 伝説のクリーチャー ─ スピリット・人間 1/1 習合(森近 霖之助) (ゲーム中、このカードは「森近 霖之助」という名前である。) 1緑青:香霖堂店主、霖之助はターン終了時まで+X/+Xの修整を受ける。Xは場に出ているアーティファクトの数に等しい。この能力は、各ターンに1回のみプレイできる。 香霖堂店主、霖之助が場に出たとき、あなたの墓地にあるクリーチャーでないアーティファクト・カード1枚を対象とし、それをあなたの手札に戻す。 33版の 244 [部分編集] サイクル 同人ゲーム、東方Projectの登場人物を元ネタにした、習合を持つ2マナ1/1の伝説のクリーチャー。 いずれも友好色のマナによるパンプ能力を持つ。霖之助は書籍主人公。 楽園の巫女、霊夢 普通の魔法使い、魔理沙 小さな百鬼夜行、萃香 香霖堂店主、霖之助 境界の妖怪、紫 イラスト _______  ̄二つ )、_ _,. -'" `ヽ、____ ,.'" < , ' γ 、 -、 、 `, .,' ノ_ ハ ハヽ、ヽ i ハ i ゝ i' く レ イ,.--=.、ハノ_イ、ハノイ´ i i ヘイハ'゜ _ノ⌒i Lォ.!ハ ノ ハ |  ̄ 、`ー-'l | |,.イ λ ゝ. -_- ハ リ レヘハ イiヽ、 /iノ __,.-.イ V L_ゝ、ニT´、!/ γ ヽ \ \_ _/ / i `゙r、 / i〉 \ y' / |/ _.〉_ i _,,...--...,,ヽ / / /| Y ',. ,.イ、 / / / .|、 ', ハ! ._ヽ!イ__イ____/___yゝ、ヽ, ', r '"´ `', ', ', ヽ!