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目次 【時事】ニュース大堀相馬焼 大堀焼 Soma ware RSS大堀相馬焼 大堀焼 Soma ware 口コミ大堀相馬焼 大堀焼 Soma ware 【参考】ブックマーク 関連項目 タグ 最終更新日時 【時事】 ニュース 大堀相馬焼 四季カメラ 大堀相馬焼の工房から 音が織りなす世界(福島県)(テレビユー福島) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース COP26で郡山の女子短大生デザインのエコバッグ配布 環境省との連携授業で制作 | 福島民報 - 福島民報 ガッチ株式会社、JR常磐線全線開通記念と福島の更なる復興を願い「JR常磐線箸置き」を12月10日より販売 - アットプレス(プレスリリース) 第21回:トークの会「福島の声を聞こう!」vol.37報告「懐かしい風景は、みんな消えてしまった」(渡辺一枝) - マガジン9 松岡茉優さんの新たな福島PR動画公開 | 福島民報 - 福島民報 日テレ『鉄腕DASH』城島茂51歳誕生日「大ハズシ」も米作りでサプライズ決行?伝わるキンプリ岸優太、SixTONES森本慎太郎、草間リチャード3人の「もう大丈夫」感! - 日刊大衆 震災遺構の請戸小学校 一般公開41日目で1万人に達する|NHK 福島県のニュース - nhk.or.jp 12/2(木)~12/6(月)に福島県郡山市の「うすい百貨店」にて「ふくしま!ごはんまつり」を開催 - PR TIMES 浪江町から避難の大堀相馬焼錨屋窯 白河市に新店舗オープン | 福島民報 - 福島民報 請戸漁港の復旧祝う 「常磐もの」復興推進、小中学生ら防潮堤に絵 - 福島民友 冬の器を手に、窯元と交流 福島県浪江町の道の駅なみえ 大堀相馬焼協同組合が企画展(福島民報) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 請戸漁港のサケのモニュメント:時事ドットコム - 時事通信ニュース “売り”はモノではなくヒト。福島の生産者を応援するECサイト「シオクリビト」。福島県商工会連合会が立ち上げる通販事業をスマイルズがプロデュースしました。 - PR TIMES 復興の現状伝える「新聞」披露 池上彰さん、子ども記者を講評(福島民友新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 只見川の絶景楽しもう 12月4、5日に「風っこ号」運行 福島県の只見線全線開通50周年記念(福島民報) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 犬童一心監督初 ドキュメンタリー映画、クラウドファンディングを 11月8日開始、『人気急上昇中のプロジェクト』に選定! - PR TIMES <速報>福島県内1人感染確認 新型コロナ(10日発表)(福島民報) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 11/10(水)~11/16(火)でグランデュオ立川にて開催される「ふくしまフードフェア」で福島県浜通り地域等12市町村の商品を販売 - PR TIMES サケの採卵、ふ化事業 福島・富岡川で11年ぶり再開(福島民報) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース セシウム、北回りでも回帰 福島事故、北極海に到達も(共同通信) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 在日外国人に会津観光PR 福島県の3市町が都内のイベント出展(福島民報) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 子どもたちに天然芝ピッチを無料開放 福島県のJヴィレッジ(福島民報) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 巨大な登り窯の遺跡見つかる 大堀相馬焼の窯と共通点 福島県大熊町 | 福島民報 - 福島民報 木曽町長選告示 現職が届け出 - 47NEWS 白河だるまの絵付け体験 福島県が移住体験プログラム(福島民報) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 福島県浪江町にコミュニティ実験農場を開園 「東の食の会」が被災地支援で(福島民報) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 親善交流締結20周年で絆しっかり 福島・会津若松市の一行が長野・伊那市を訪問(福島民報) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 請戸小のピアノ、10日から伝承館で展示 卒業生による校歌演奏も 福島県浪江町(福島民報) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 豊かな森、秋色深まる はやま湖畔(福島県飯舘村)(福島民報) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 豊かな森林を未来へ 福島県浪江町でふくしま植樹祭(福島民報) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース <速報>福島ファイヤーボンズがアースフレンズ東京Zに勝利(福島民報) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【津島小の巡回展】風化防止の力に(10月22日) | 福島民報 - 福島民報 イオンスタイル板橋で10月22日(金)~10月25日(月)に開催される「まるごと福島フェア」にて、福島県浜通り地域等12市町村の商品を販売 - PR TIMES 福島・浪江町 学校と震災の記憶を刻む 双葉町の伝承館で企画展始まる | 福島民報 - 福島民報 「陶芸の杜おおぼり」は2022年度中に復旧の見通し 福島・浪江町(福島民報) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 木と水素で新たな建築 町民の記憶 繊細につなぐ 隈研吾さんに聞く - 読売新聞 家呑みを極めるならコレも重要!ビールがもっと美味しくなるビールグラスおすすめ13選| - @DIME 原発事故で避難の旧津島小(福島県浪江町) 古里への思い込めた「博物館」が関西で巡回展に | 福島民報 - 福島民報 仕事のゲンバ:白岩焼(仙北市) 「複雑な蒼」緻密に継承|秋田魁新報電子版 - 秋田魁新報 住民避難続く福島・浪江にフォーカス 仙台のアマ写真家作品展 - 河北新報オンライン 【五輪公式工芸品】商品数日本一を誇りに(9月20日) | 福島民報 - 福島民報 ぐるっと東日本・母校をたずねる:福島県立原町高/6 陶芸家 志賀暁吉さん /東京 - 毎日新聞 苦難の10年、未来へつなぐ 浪江町が記録誌発行 - 河北新報オンライン 津波で流失、心のよりどころ再建へ 閖上・観音寺上棟式 - 河北新報オンライン 福島・浪江の再開発 隈研吾氏の事務所が設計へ「世界に発信を」 - 毎日新聞 - 毎日新聞 福島県被災12市町村の商品展示販売会場を福島県郡山市の「うすい百貨店」内に新設 - 仙台経済新聞 浪江の大堀相馬焼窯元、福島に新工房 「魔法の腕ある」と励まされ - 河北新報オンライン 福島県浪江町でパラリンピック種火起こし 復興を発信 - 47NEWS 大堀相馬焼台湾へ オリジナル商品開発、窯元とビール会社タッグ - 47NEWS 福島・会津で焼き物の里を巡る - 読売新聞 東京2020公式「伝統工芸品コレクション」、ついに47都道府県を網羅へ (2021年4月16日) - エキサイトニュース ももクロ・佐々木彩夏が総合プロデュース!浪江女子発組合、「道の駅なみえ」訪問時の映像を公開 (2021年4月10日) - エキサイトニュース 更地が広がる浪江駅周辺【東日本大震災10年 パノラマ】Vol.643 - 産経ニュース 地酒と焼き物がずらり 道の駅が全面オープン 福島・浪江 - 河北新報オンライン 「道の駅なみえ」3月20日全面開所 假屋崎省吾さん生け花展示 - 47NEWS 《震災10年特集》震災から10年、大堀相馬焼の今 | Jukushin.com - 慶応塾生新聞 唯一の在校生の「なみえ博物館」 震災後8年の郷土学習まとめる - 毎日新聞 - 毎日新聞 福島・浪江町の大堀相馬焼職人 逆境乗り越え再開に苦闘<あの日から・福島原発事故10年> - 東京新聞 大堀相馬焼バーチャル伝承館、ネット上で“開館” - アットプレス(プレスリリース) [災後の福島で 第7部] ふるさと教育(4) 故郷は自分で決める - 読売新聞 大堀相馬焼の火西郷で 「松永窯」避難先で再建へ - 読売新聞 福島の伝統工芸「大堀相馬焼」の魅力を伝えるポップアップイベントが開催|DESIGN - OPENERS 大堀相馬焼×雄勝硯から生まれた黒照が、JEANASISの新ブランド「eL」とコラボ - アットプレス(プレスリリース) 大堀相馬焼松永窯、相馬野馬追の開催に合わせた、新商品「大堀相馬焼 かわらけ」の発売開始!売上の一部を相馬野馬追執行委員会へ寄付 - valuepress SAKEの力でコロナに勝つ! 福島県双葉町「ジョーズマン2号」×福島県浪江町「大堀相馬焼」のクラウドファンディングがスタート - valuepress ガッチ株式会社、福島のストーリーを詰め込んだ豆皿・湯呑み「ふくしま焼き物旅マップ」シリーズを4月24日より販売 - アットプレス(プレスリリース) 大堀相馬焼陶吉郎窯で、新作づくりを行う近藤賢さん - いわき経済新聞 キャンパる:東日本大震災8年 福島を訪ねて 伝統ある窯、浪江の誇り 大堀相馬焼、新天地で継ぐ心 - 毎日新聞 避難先で復活した伝統工芸。大堀相馬焼が震災を経て見出した、伝統を継ぐための新たなカタチとは。 - greenz.jp 167人のクリエイターがデザイン! 銀座で「大堀相馬焼167のちいさな豆皿」展示・販売 - TABROOM NEWS CREATION Project 2018 クリエイターと福島の窯元がつくる「大堀相馬焼1 6 7 のちいさな豆皿」11月27日(火)より開催! - PR TIMES お酒を味わいつくすための、二重焼のぐい呑みセット「IKKON」が「2018年度グッドデザイン賞」を受賞 - アットプレス 福島)浪江町の「うけどん」、イメージアップキャラ就任 - 朝日新聞社 伝統工芸の未来を考えるアイデアソンを福島で開催 - PR TIMES 宇野亞喜良ら167人のクリエイターによる豆皿を展示販売 - Fashionsnap.com 法人設立 記者発表会「福島の伝統工芸」と「バーチャルろくろ」の出会い 6月28日14時~(限定20名)神楽坂にて - PR TIMES 矢吹に工房オープン 大堀相馬焼、山田陶器店栖鳳窯 | 東日本大震災 - 福島民報 福島県の大堀相馬焼が中川政七商店で取扱開始 オリジナル二重湯呑が全国32店舗で展開! - @Press 震災を乗り越え、未来へ駆ける大堀相馬焼:「陶徳」の挑戦 - nippon.com カップを替えると不思議! お酒の風味が変化する3種類のぐい飲み|IKKON - OPENERS 浪江の伝統工芸:大堀相馬焼 新宿「ビームス」で販売へ - 毎日新聞 - 毎日新聞 福島県 × BEAMS タイアップ発信プロジェクト「ふくしまものまっぷ」 - PR TIMES 東日本大震災で消滅した幻の「大堀相馬焼」が一新 職人たちの懸ける思いとは - しらべぇ 九州北部豪雨による大打撃を受けた福岡県東峰村『小石原焼』を福島県浪江町「大堀相馬焼松永窯」にて期間限定で販売支援開始 - @Press “最後の”大堀相馬焼の魂を蘇らせる。地震で割れた陶器のカケラを使ったアクセサリー「Piece by Piece」 - greenz.jp 福島大堀相馬焼「松永窯」落成式を4月26日に開催、浪江から西郷へ 震災・原発事故の苦難を乗り越え再建 - @Press 大堀相馬焼復興、元年!10人の若手デザイナーが紡ぐ“明日を駆ける馬” 300年の伝統技術を活かした二重湯のみ『KACHI-UMA』発売 - @Press 大信に待望の工房 決意胸に開始式 「地元に溶け込みたい」 | 東日本大震災 - 福島民報 新天地、矢吹に工房 8月にも制作 「ゼロから」仮設店舗で | 東日本大震災 - 福島民報 大堀焼 四季カメラ 大堀相馬焼の工房から 音が織りなす世界(福島県)(テレビユー福島) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース COP26で郡山の女子短大生デザインのエコバッグ配布 環境省との連携授業で制作 | 福島民報 - 福島民報 ガッチ株式会社、JR常磐線全線開通記念と福島の更なる復興を願い「JR常磐線箸置き」を12月10日より販売 - アットプレス(プレスリリース) 第21回:トークの会「福島の声を聞こう!」vol.37報告「懐かしい風景は、みんな消えてしまった」(渡辺一枝) - マガジン9 松岡茉優さんの新たな福島PR動画公開 | 福島民報 - 福島民報 日テレ『鉄腕DASH』城島茂51歳誕生日「大ハズシ」も米作りでサプライズ決行?伝わるキンプリ岸優太、SixTONES森本慎太郎、草間リチャード3人の「もう大丈夫」感! 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福島県双葉町「ジョーズマン2号」×福島県浪江町「大堀相馬焼」のクラウドファンディングがスタート - valuepress ガッチ株式会社、福島のストーリーを詰め込んだ豆皿・湯呑み「ふくしま焼き物旅マップ」シリーズを4月24日より販売 - アットプレス(プレスリリース) 大堀相馬焼陶吉郎窯で、新作づくりを行う近藤賢さん - いわき経済新聞 キャンパる:東日本大震災8年 福島を訪ねて 伝統ある窯、浪江の誇り 大堀相馬焼、新天地で継ぐ心 - 毎日新聞 避難先で復活した伝統工芸。大堀相馬焼が震災を経て見出した、伝統を継ぐための新たなカタチとは。 - greenz.jp 167人のクリエイターがデザイン! 銀座で「大堀相馬焼167のちいさな豆皿」展示・販売 - TABROOM NEWS CREATION Project 2018 クリエイターと福島の窯元がつくる「大堀相馬焼1 6 7 のちいさな豆皿」11月27日(火)より開催! - PR TIMES 伝統工芸の未来を考えるアイデアソンを福島で開催 - PR TIMES 宇野亞喜良ら167人のクリエイターによる豆皿を展示販売 - Fashionsnap.com 矢吹に工房オープン 大堀相馬焼、山田陶器店栖鳳窯 | 東日本大震災 - 福島民報 福島県の大堀相馬焼が中川政七商店で取扱開始 オリジナル二重湯呑が全国32店舗で展開! - @Press 震災を乗り越え、未来へ駆ける大堀相馬焼:「陶徳」の挑戦 - nippon.com 浪江の伝統工芸:大堀相馬焼 新宿「ビームス」で販売へ - 毎日新聞 - 毎日新聞 福島県 × BEAMS タイアップ発信プロジェクト「ふくしまものまっぷ」 - PR TIMES 東日本大震災で消滅した幻の「大堀相馬焼」が一新 職人たちの懸ける思いとは - しらべぇ 九州北部豪雨による大打撃を受けた福岡県東峰村『小石原焼』を福島県浪江町「大堀相馬焼松永窯」にて期間限定で販売支援開始 - @Press “最後の”大堀相馬焼の魂を蘇らせる。地震で割れた陶器のカケラを使ったアクセサリー「Piece by Piece」 - greenz.jp 福島大堀相馬焼「松永窯」落成式を4月26日に開催、浪江から西郷へ 震災・原発事故の苦難を乗り越え再建 - @Press 大堀相馬焼復興、元年!10人の若手デザイナーが紡ぐ“明日を駆ける馬” 300年の伝統技術を活かした二重湯のみ『KACHI-UMA』発売 - @Press Soma ware gnewプラグインエラー「Soma ware」は見つからないか、接続エラーです。 RSS 大堀相馬焼 #gnews plugin Error gnewsは1ページに3つまでしか使えません。別ページでご利用ください。 大堀焼 #gnews plugin Error gnewsは1ページに3つまでしか使えません。別ページでご利用ください。 Soma ware #gnews plugin Error gnewsは1ページに3つまでしか使えません。別ページでご利用ください。 口コミ 大堀相馬焼 #bf 大堀焼 #bf Soma ware #bf 【参考】 ブックマーク サイト名 関連度 備考 Wikipedia ★★ 関連項目 項目名 関連度 備考 研究/福島 ★★★ 研究/浪江 ★★★ 研究/陶磁器 ★★★ 研究/陶芸 ★★★ 研究/なみえ焼きそば ★★★ 研究/相馬駒焼 ★★★ タグ 創作 最終更新日時 2013-07-10 冒頭へ
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「白翼の対価*②*③」 執筆者:CHU AD101_12/15_16:31 その男は、今まさに死につつあった。 汚い廃棄処分場の片隅で、ただ人生の終焉を待つだけであった。 満足に呼吸も出来ず、喉からは掠れた擦過音が漏れる。指一本動かす事も出来ず、――否、体が言う事を訊かないのだ。動けと命じても、脳がそれを筋肉に伝達する事を拒む。 だが、男は己の運命を受け入れていた。 だから、もう足掻くことも諦めていた。 自分は翼を失い、地に落ちた。それは自分の撒いた種によるものだ。座して死を待つ結末にも、後悔だけはしていなかった。 幾らかの時間、気を失っていたらしい。塵屑のシルエットが朧気になる程度には、辺りが薄暗くなっていた。 ふと、胡乱なままの視界が遮られる。それは、顔が映り込みそうなくらいに磨き上げられた黒い革靴だった。自分を含め、塵屑しか無いこの処分場には明らかにそぐわない高級品だ。 持ち主の顔を拝もうと、顔を持ち上げようとしたが無駄に終わる。仕方無く目の前の革靴をじっと見つめた。 "こ――ア――か?" "―い、――" 革靴の主達は何かを囁き合っていた。 頭上での会話は聞こえていたが、意味を理解することを脳が拒んだ。自分の事について言っているくらいしか分からない。 声の主達は最後に何か言った後、来た時と同じ唐突さで去って行った。 声が聞こえなくなるのと程なくして、遠くから車のエンジン音も聞こえて来た。どうやら、大型の車両が一台、この廃棄処分場へ乗り入れて来るようだ。 静寂から一転して急に騒がしくなり始めた処分場。面倒になる前に死ねなかった自分の不運を呪いながら、男の意識は暗い闇の淵に沈んでいった。 ※ 目覚めて、まず最初に目に飛び込んで来たのは真白い天井だった。 眼球だけを動かして辺りを見回す。 白い天井に白い壁。棄てられた廃棄処分場で飽く程見た、薄汚れた灰色の空は無い。 ――どこだ、ここは。 窓も無ければ時計も無い。白い部屋という視覚情報以外に、状況を把握する材料が無かった。 どうやら、自分はベッドに寝かされているらしい。清潔そうなシーツが体に掛けられ、背中にはやや固めなマットレスの弾力を感じる。右腕には、点滴のためのチューブが刺さっていた。 ――病院、病室か。指は……動くみたいだな。 驚いたことに、体が動くまでに回復していた。 確か自分は指一つ動かせずにいたはずだが、今は力こそ入らないものの、体を動かすことが出来るようになっていた。 ナメクジが這うように、酷く緩慢な動作で、手を顔に持っていく。触れた感触から、頭を全て覆うように包帯が巻かれていることが分かる。 勿論、この場所で目覚める前はこんなものしていない。 状況を整理すると、信じ難いことではあるが、死に掛けだった自分を何者かが治療してくれたらしい。 ――いったい、誰がこんなことを? 頭は霞掛かったようにボンヤリしていたが、普通に思考することが出来る。 ゆっくりと、意識を失う前の事を思い出す。 ――俺は確か、作戦で失敗して多額の負債を……。 時間が経つにつれ、次第にはっきりと思い出す。 ――そうだ、その負債が負債を呼び込んで、全てを失ったんだったな……。 レイヴンだった自分は、とある作戦に参加した。自らの試金石ともなる大規模な作戦だ。 知り合いのレイヴン達と参加したその作戦で、自分は致命的な失敗を犯した。敵に命乞いをされ、見逃してしまったのだ。そして、その敵は、作戦の鍵を握る敵側の要人だった。 作戦は当然失敗。自分はその責を全て負い、多額の負債を背負い込む結果になった。 冷静になって考えてみれば馬鹿げた金額だと思う。 新品のACが何機という程度ではなく、それなりの規模の都市予算に匹敵する程の金額だった。 『世間知らず』だった自分は、碌に内容を改めないまま、負債の契約書にサインをしてしまった。 ――その結果が、あの地獄だ。 途方も無い金額を個人で返済する手段など、常識で考えてあろうはずも無い。自分の身柄は債券との引き換えに、ある研究所へ引き渡された。 表向きは強化人間研究を謳ってはいたが何のことはない、その実態は、人間を弄ぶことに悦楽を覚えるような、真性の変態科学者共の掃き溜めだ。 時間の感覚が消失する程の長い間、自分はその地獄で身体を徹底的に弄ばれた。 稚児に与えた玩具の方が遥かにマシな待遇と思える程に、研究所での所業は凄惨を極めた。 死ななかったのが不思議だが、死んだ方が幸せだろう。 意識がまだある内に、腹を裂かれ、内臓を摘出される方が好みというのならば、また話は違って来るが。 そしてそんな地獄が永劫続くかと思われたが、呆気ないくらい唐突に終わりはやって来た。 被検体だった自分には何があったのかなど知ったことではないが、散々玩具扱いしてくれた悪魔共が、右往左往して狼狽している姿は、見ていて痛快と言うほかなかった。 その後、自分は文字通り『ゴミ』として廃棄処分された。 そして何者かが処分場に来て、気付けばこの有り様という訳だ。 ――ともかく、体はまだ完全とは言い難いか。今すぐどうこうすることは出来んな。 腕くらいならば動かせたが、体を起こすことはさすがに無理だった。 仕方なく腕を下ろし、静脈に刺さったチューブを滴り落ちる点滴を眺めていると、荒い足音が近付いて来るのが分かった。 誰かがこちらに向かって来ているようだ。 足音から判断するに女――それも、若い女だ。 足音が部屋の前で止まると、ドアが遠慮がちに開けられた。 入って来たのは、どこかの企業の制服であろうスーツに、なぜかエプロンというチグハグな格好をしているが、人目を惹き付ける程の美しさを持つ女だった。 プラチナブロンドの髪と、陶磁器のような抜ける程に白い肌。それらに負けない整った顔立ち。そして何よりも、ルビーの如き赤い瞳が印象的だった。 見たことも無い美貌に見取れていると、女がベッドの横まで歩み寄り、こちらの顔を覗き込んだ。 掛ける言葉も見付からず、暫しの間、互いに見つめ合う。 先に口を開いたのは女の方だった。 「やっと気がついたのね、良かった……」 「……」 「どうしたの? どこか痛む?」 面識の無い人間に心配されて困惑しているだけだったのだが、余りにこの女が心配そうな顔をするものだから、こちらが悪いことをしている気になってしまう。 「いや……、別にどこも、痛まない」 本当は背筋に刺すような痛みがあり、内腑も焼けるように熱かったのだが、女の心底安堵した表情を見ていると、そんなことはどうでも良くなった。それに、痛みには慣れている。この程度なら屁でもない。 「でもほんとに良かったわ。アナタ、ここに運び込まれてもう一ヶ月も意識が戻らなかったのよ? さすがにもう駄目かと思っちゃった」 「一ヶ月……?」 そんなに時間が経っていたとは思わなかった。精々が三日程度だと――。 「でもま、その間はほとんど手術だったから仕方ないのかも」 自分の身体の事も気になったが、それよりも聞いておきたいことがあった。 「ここはどこだ? なぜ俺はここに居る? 誰が俺を治療した?」 目が覚めた時からの疑問を矢継ぎ早に口にする。 「ここ? ここはミラージュのコロニーにある病院で、アナタを拾っ……治療したのはコーテックスよ」 「コーテックス? あのグローバルコーテックス?」 「“その”グローバルコーテックスよ」 「……そう、なのか?」 疑問が解けた途端、また新たな疑問が浮かぶ。 グローバルコーテックスといえば、不干渉中立を謳った――言い換えれば『冷たい』ことで名の通った傭兵仲介企業だ。不良品の自分を、一体いかなる理由で助けたというのだろうか。 まさか女が嘘をついている訳でもあるまい。 第一、自分を騙した所でメリットが無いではないか。 答の出ない問が出口を求め頭を廻る。 だが、自分は詮無いことは気にしない質だ。疑問を脇に追いやり、横に立つ女に話し掛けた。 「お前はここのナースか何かか?」 「……あのね、レディに対して『お前』は無いでしょ、『お前』は!」 「えっ? あ、いや……すまない」 何か自分はドジを踏んだのだろうか。急に女が怒り出したので、慌てて謝る。 横目で様子を窺うと、女は額に手を当て『やっぱりほっとくべきだったかしら……』などと良く分からないことを呟いていた。 どうにも居心地が悪いので、無理矢理話題を探す。 こういった時に朴念仁の自分が憎らしい。 「えーっと、それじゃ何て呼べばいいんだ? 君のこと」 「ワタシ? ワタシはフラーネ。フラーネ・フェモニカよ。アナタは?」 フラーネと名乗った女はパッと顔を輝かせ、身を乗り出して逆に聞き返して来る。 変わり身が早いというのか、目まぐるしく表情が変わる女だ。 女の“アナタは?”というのは、自分の名を聞いているのだろうか。 ――いや、まあ、そうなんだろうが。 恐らく、被検体番号でも、レイヴンとしてのコードネームでもなく、「名前」を要求しているのだろう。 名前など終ぞ使ったことも無いから忘れ掛けていた。 気恥ずかしかったが、怒らせた手前、名乗らないわけにもいかない。 「俺は……アルバ。アルバート・ワイズ・イークレムだ」 「そっか、よろしくねアルバ」 差し出された手を、力の入らない手で握り返すと、フラーネは満足そうに微笑んだ。 それからフラーネには色々な事を教えられた。 自分が公には死亡扱いになっていること、内臓がほぼ人工器官に置換されていること、背骨の中をファイバーケーブルが通っていること。 そして、自分があの研究所に一六年も居たということだ。 彼女の話と摺り合わせると、そういう結論になる。 全て聞き終わる頃には、頭がパンクしそうだった。 「体の傷は実はもう大したことないの。ただ、筋肉が衰えているから長いリハビリが待ってるけどね」 「そうか……」 リハビリが必要と聞いてもさして気にならなかったが、これからのことを考えると、どうしても不安が頭をよぎる。 治療費やら、病室の利用料やらで多額の請求が来るのは明白だ。 しかし、自分には返済の当てが無い。 ACがあれば治療費どころか、病院を丸ごと買い取るくらい造作無いのだが、生憎と、愛機は借金のカタに売り払われてしまった。 体一つしかない自分に、この際恥も外聞も無い。 覚悟を決めて口を開く。 「ええっと、フェモニカ……さん?」 「フラーネでいいわ。さんも要らない」 「それじゃフラーネ。俺の体が動くようになったら、どこか働ける所を紹介してくれないか? 君の知り合いの所で雑用でもいい」 小間使いだろうが、稼ぐためならやるしかない。 会ってまだ数十分の人間にこんなことを頼むのも野暮の極みだが、今は藁にでも縋るしかないのだ。 フラーネはこちらの申し出に意表を突かれたのか、不思議そうな顔をしていたが、やがてやんわりと子供に言い聞かせるように言った。 「働きたいっていうのは殊勝だけど、今は体を治すことに専念するべきね。体が動かない内からそんな皮算用してどうするの」 「そうは言ってもな、……俺は無一文だ。ここの支払いだって出来やしない」 「ああ、そんな事気にしてたわけね」 フラーネはおかしそうに笑っている。 「治療費も病室の利用料も、全部ワタシが払って上げたわ。だからアナタは安心して養生すればいいの」 「へ?」 今、何か良く分からないことを聞いた気がする。払ったとか、何とか――。 いくら何でも自分に都合良く聞こえすぎだろう。 「あー、すまないフラーネ。まだ耳の調子が悪いみたいだ。何か君が代わりに治療費を払ったとか聞こえたんだが」 「そう言ったんだけど」 「何でだよッ、おかしいだろ!?」 「なによー。何がおかしいっていうの?」 「何で見ず知らずの君が、俺の治療費を払ったりするんだ!」 「だって、アルバはもうワタシの所有物なんだもん」 「…………」 耳が悪いと思ったら、どうやら自分は脳もやられていたらしい。 言うに事書いて『所有物』と来たもんだ。 「今、所有物と言ったのか?」 「そーよ」 「もしかしてこの病院が君の所有物?」 「違うわよ」 「じゃあ、この病室が――」 「もう、違うったら! アナタが! ワタシの! 所有物なの!」 やはり聞き間違いでは無かったらしい。 「じゃあ何か。俺の債権者は君だっていうのか」 「債権者? ワタシは単にアナタの身柄をコーテックスから買っただけよ。――ちなみにこれが証明書ね」 フラーネはそう言って、スーツの内ポケットから折り畳まれたプラスチックペーパーを取り出し、こちらに見やすいように差し出した。 確かに、鼻先に突き付けられた書類は、自分の身柄をフラーネが購入したことを示す契約書だった。 まるで物扱いだが、事実そうなのだから反論出来ない。 それに、こうして動かぬ証拠を見せられたならば、もはや認めざるを得なかった。 「……分かった。確かに俺は法的に君の物だ。しかし俺をどうするつもりなんだ?まさか君のバトラーでもさせようってのか」 「そんなわけないでしょ。ワタシはアルバにもう一度レイヴンになってもらうつもり」 「何だって?」 「アルバはレイヴンなんでしょう? なら、戦場で死になさい。不様に地面を這うなんて許さないわ」 「――!?」 紅い瞳に射抜かれ、有無を言わさぬ強い口調で『命令』される。 「返事をしなさい、アルバート・ワイズ・イークレム」 「……り、了解」 気が付けば、反射的にそう言っている自分が居た。 「ふふっ、よろしい!」 自分の返答を聞くと、フラーネは、またにっこりと笑うのだ。 彼女のその笑顔は悔しいくらいに魅力的で、その笑顔にどうしようもなく惹かれて行くのを、アルバートは禁じることが出来なかった。 ※ それからはフラーネの言う通り、リハビリの毎日だった。 意識が回復して最初の一週間は満足にスプーンすら持てず、(死ぬ程恥ずかしかったが)フラーネに病院食を食べさせて貰う体たらくだった。 しかし、リハビリが一ヶ月も過ぎる頃には、(杖は必要だったが)自力で歩けるようになるまで回復していた。 担当の医師も「尋常ではない」と驚く程の回復速度だ。 どうやら、自分の血液中には目に見えぬ微細な機械が無数に存在しており、その機械が代謝を促進し、回復力を高めているとのことだった。 自分の身体の変わり様には驚かされるばかりだったが、鏡を見た時にはさすがに度肝を抜かれた。 それは自分の顔だ。 鏡を見て目に映ったのは、間違いなく自分の顔だった。ただし、それは二〇台後半時の自分のものである。 フラーネの話を信じるならば、今自分は四四歳のオジサンでなければならない。 いくら童顔気味だったとはいえ、これは老化が遅いのではなく明らかに“停止”していた。 医師に相談して調べて貰った所、どうやら細胞レベルで異常が起きているらしい。 だが医師に「もはや人間として逸脱している」と宣告された時も、自分の心は諦念に似た何かで満たされ、凪いでいた。 研究所に身を委ねた時点で、既に全てを諦めていたのだからそれも当然である。 リハビリを受けている間、フラーネといえば嫌な顔ひとつせず、献身的に介護してくれた。 筋力トレーニングの介助や歩行補助、食事や身の回りの世話に至るまで全て彼女自身が行った。 本来ならばそれは病院のスタッフの仕事である。フラーネがやる必要性はまるで無い。 だが、フラーネは泣き言一つ言わず介護を続けた。 時には仕事終わりのスーツ姿で――。 時には貴重な休日を全て返上して――。 何故そこまで自分に良くしてくれるのか不思議に思い、彼女に問い掛けると、決まって「もうアルバはワタシのパートナーだから」と返って来るのだ。 そして、三ヶ月も経つ頃には、身体は以前と変わらないまでに回復したのだった。 ※ アルバートは何時ものように体を伸ばし、柔軟をしていた。 ここは病院に備え付けられているトレーニングルームだ。 一人で動けるようになってからは、ここで体を動かすことが日課になっていた。 そろそろ本格的に運動を始めようとした時、フラーネが軽やかな足取りで現れた。 何時もより上機嫌に見える。何かあったのだろうか。 「どうしたフラーネ。何か良い事でもあったか?」 「もちろん吉報よ!やっとアルバの退院許可が下りたの」 「へぇ、今頃か」 リハビリが二ヶ月も経過すると、フラーネは担当の医師に退院するという旨を伝えていたのだが、やっと医師が首を縦に振ったらしい。 「アルバはもう大丈夫だってのに、『まだ様子を見るべきだ』とか難癖つけるのよあの藪医者」 「それは普通の反応だと思うぞ」 フラーネの無茶な言い分に苦笑する。 あれだけ身体を弄られた人間を、二ヶ月で退院させるべきでは無いと医師は判断したのだろう。 有り難いくらいに一般的な処置である。 しかし、フラーネはご立腹な様子だ。 来た時の機嫌は彼方へ消え去り、ぷりぷりと怒りを露わにしている。 フラーネとの付き合い方も大体心得て来た。こういう時は、さっさと話題を変えてしまうに限るのだ。 「そうか退院か……。それじゃ住む所を探さないといけないな」 「え? なになに?」 こちらの思惑通り、フラーネは今までの怒りを忘れて食い付いて来る。 「いや、退院するとなれば住む所が必要だろ? 住み込みで働ける所があれば都合がいいんだがな」 「何でそうなるのよっ。レイヴンになるって約束したじゃない!」 「だからレイヴン試験に受かるまで住処が必要じゃないか。今期の募集はもう締め切られたし、次の試験まで半年近くある」 フラーネと話し合った結果、コーテックスのレイヴン試験を受けてみようということになった。 フラーネがコーテックスのオペレーターだから、というのが理由だ。 だが、肝心のコーテックスの新人レイヴン募集は、リハビリを受けている間に終わっていたのだ。 「どの道、退院するとなったら避けられんことだ。いつまでも病院のベッドを使うわけにもいくまい。どこか家賃の安い所でも探すさ」 なるべくフラーネの負担を減らそうという、アルバートなりの配慮だった。 「……住む所ならもう決まっているわ」 「ん? そうなのか」 しかし、その配慮も無駄に終わる。 どうやら、先んじて手配してしまったらしい。 フラーネは、名案だとでも言うかの様に、ガッツポーズをしながら自信満々に語った。 「ワタシの家に住めばいいのよ!」 「………………」 その瞬間、空気が凍りついたのは気のせいではないだろう。 ――私の家に住めばいいのよ……。誰が? 俺か?) 疑問を素直に口に出してみる。 単なる聞き間違いの可能性にアルバートは賭けた。 「俺が、君の家にか?」 「当たり前じゃない。他に誰が居るってのよ」 アルバートは、その場にしゃがみ込んで頭を抱えたい衝動を必死に堪え、自分に言い聞かせるかの如く、ゆっくりと口を開く。 「な・ぜ・だ」 「だってパートナーだし」 「おかしいだろォ――――!!」 アルバートの咆哮がトレーニングルームに響き渡る。 「な、なによー」 こちらの剣幕に気圧されたのか、フラーネはジリジリと後退った。 「パートナーだからって、何で同じ家に住む必要がある?大体、君は警戒心が足りなさ過ぎだ!俺に下心があったらどうするんだよ!」 今まで思っていたことをぶちまける。 そうなのだ。フラーネは余りにも無防備過ぎた。逆にこちらが心配になってしまう。 「な、なに? アルバは下心あるの?」 「えっ、いや、別に無いけど……」 アルバートが口ごもると、我が意を得たとばかりにフラーネが反撃してきた。 「……なら別にいいじゃない! ワタシがいいって言ってるんだから!」 「そ、それはそうだが……」 「それとも何? アルバはワタシと一緒に住むの嫌なの?」 「え……、それはぁ、別に嫌ではないけどぉ……」 こういう時に女はズルいと思う。 そんなことを言われたら、反対など出来るわけがないではないか。 しかし、こうなってしまったら完全にフラーネのペースだ。言葉に詰まっている内に大勢は決してしまう。 もはやフラーネに従うしか道はなかった。 引っ越し作業は退院許可が下りたその日に行われることになった。 そもそもアルバートに私物など無く、体一つなのだから作業と言う程の事はしていない。 自宅に案内すると言うフラーネに、自分のリードを預けるだけだ。 二人は居住区に向かうリニアに乗っていた。 コロニー型の都市は、概ね公共交通機関としてリニアレールシステムを採用している。 この、ミラージュが管理するコロニー都市〈HOPE〉もその例には漏れない。 都市全域を網羅するリニアは、人と物資の運搬をスムーズに行い、都市の機能維持に多大な貢献をしている。 車両の天井に取り付けられたスピーカーから、後五分もすれば居住区に着くと、機械音声でアナウンスが流れる。 リニアの加速を肌で感じながら、アルバートは物憂げに窓からの景色を眺めていた。 この引っ越しについてはいくらなんでも性急すぎる、と思ったが口には出さず、顔にだけ出しておく。 しかし、リニアの隣の座席に座るフラーネに、その事を読み取らせるのは至難だろう。 フラーネは少女のように目を輝かせ、居住区への到着を今か今かと待ち望んでいた。 これでは自分の作り顔など目に入るはずがない。 それに加え、フラーネ自身の事について自分は何も分かっていないのも悩みの一つだ。 なぜ自分をコーテックスから買ったのか? なぜ自分を再びレイヴンにさせようというのか? なぜ自分なのか? 何一つ謎のままだ。 フラーネにその事を聞いても、何時も同じ様にはぐらかされる。 知りたい欲求は確かにあるが、無理に聞き出そうとは思わなかった。 言いたくない理由があるのだろうし、いずれ話してくれるだろうと思ったからだ。 それに――と思う。 彼女は自分にとって恩人である。その彼女の心証を悪くするのは本意ではない。 ふと、違和感に気付いた。 それはフラーネの瞳だった。 ――瞳が、……蒼い? そういえば今まで気付かなかったが、フラーネの瞳が蒼い。 最初に会った時は確かルビーのような紅い色だったはず。だが今は、青空の様な透き通った蒼い色をしている。 ――見間違えか? ……それにしては随分とはっきり覚えているんだが……な。 記憶を掘り起こしても、フラーネの瞳が紅かったのは最初の時だけだった。 リハビリに付き添ってくれていた時も、確かに瞳は蒼かった。 単なる見間違えにしてはやけに鮮明だったが、そんなことを詮索しても仕方がない。 悶々としたまま景色を眺める作業に戻った。 リニアは対照的な二人を乗せ居住区へ走る。 そして、アナウンス通りに、きっちり五分後に到着したのだった。 「ここがワタシたちの家よ。入って入って」 フラーネに案内されたのは、居住区の一角にあるコーテックスの社員寮としてあてがわれたマンションだった。 外観は量産を前提にしたシンプルなデザインで、飾り気が無いと言えば聞こえは悪いが、自分はこのくらいシンプルな方が好みだ。 内装も驚く程シンプルで――――というよりは単純に物が無かった。 玄関から入ってすぐのリビング兼ダイニングの割と広い部屋には、テーブルとチェアがポツンと置かれている。それだけだった。 観葉植物もソファーも、一般的な家電すら無かった。 フラーネ位の年代の部屋にしては、どうにも閑散とし過ぎている。 自分の思っている事に気付いたのか、フラーネが気恥ずかしそうに取り繕い始める。 「ああ、この家、物が無いでしょ――なにも。……ワタシは寝るためと仕事にしか使わないから、インテリアとか置いてないの。ホントよ?」 質素と呼ぶには余りにも閑散とし過ぎていたが、自分の借りていた部屋もこんなものだった。 仕事に使うコンピューターデスクに、ACのパーツカタログなどのAC関連本が収められたアルミラック、世界情勢を知るためのミリタリージャーナル と、安いビールの詰まった冷蔵庫。それ以外に物は無い。 それならばこの部屋の方が余程上等だ。 「いや、いいんじゃないか、それで。俺はいいと思う。……良く分からないけど」 ……自分は何を言っているのだ。まるでフォローになっていないではないか。 ただ、言いたい事は伝わったようである。 フラーネは小さく笑うと、『ありがと』と呟いた。 →Next… ② コメントフォーム 名前 コメント
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審問官 廿七――主体弾劾者の手記 廿六 瞼裡に仄かに輝き浮かぶ瞑目した全く面識のない赤の他人の彼の人は、ゆるりと瞼裡全体が渦を巻き始めたときに口元が仄かに微笑んだやうに見えたのはもしかすると私の気の所為かもしれぬが、しかし、それを見た刹那彼の人は地獄ではなく極楽への道を許されたのだと思った。 ――それにしてもこの瞼裡の光景は私の脳が勝手に私に見せる幻視なのか……。 と、そんな疑問も浮かぶには浮かんだが ――へっ、幻視でも何でもいいじゃないか。 と更に私の意識は瞼裡の影の虚空に引き込まれて行くのであった。さう、私もまた、瞼裡の渦にそれとは知らずに巻き込まれてゐたのであった。 ――うぅぅぅぅあぁぁぁぁああああ~~ それにしても中有は彼の人以外ゐないところから徹底的に孤独でなければならぬ場らしい。瞑目した彼の人は、さて、この孤独の中で何を思ふのか。既に死の直前には自身の人生全体が走馬灯の如く思ひ出された筈である。 ――そもさん。 ――説破。 と、彼の人は自己の内部に、否、魂の内部に沈潜しながらその大いなる《死》の揺籃に揺られながら既に《物体》と化した自己を離れ《存在自体》若しくはカント曰く《物自体》と化して自問自答する底知れぬ黙考の黙考の黙考の深い闇の中に蹲りながら《存在》といふ得体の知れぬ何かを引っ掴んで物珍しげにまじまじと眺め味はひ、そして、その感触を魂全体で堪能してゐるのであらうか……。 ――うぅぅぅぅあぁぁぁぁああああ~~ その証拠が瞼裡の影の闇の虚空に仄暗く浮かび上がる彼の人の顔貌の輪郭なのではないか……と思ひながら私はまた煙草を ――ふう~う。 と、喫むのであった。すると、私は何やら名状し難い懊悩のやうな感覚に包まれたかと思ふと源氏物語の世界の魂が憧(あくが)れ出るが如くに私の自意識の一部が凄まじい苦痛と共に千切れるやうに瞼裡の闇の虚空に憧れ出たのである。私もまた其の刹那 ――うぅぅぅぅあぁぁぁぁああああ~~ と、呻き声に成らぬ声を私の内部で発したが、しかし、それは言ふなれば私といふ《眼球体》――それはフランスの象徴主義の画家、オディロン・ルドンの作品「眼は奇妙な気球のように無限に向かう」(1882年)のやうなものであった筈である――がその闇の虚空へと飛翔を始めた不思議な不思議な感覚であった。何もかもがその闇の虚空では自在であったのだ。私の思ふが儘、その《眼球体》と化した私は自在に虚空内を飛び回れるのである。それはそれは摩訶不思議な感覚であった。 ――うぅぅぅぅあぁぁぁぁああああ~~ 《眼球体》と化した私は瞑目して深い深い黙考の黙考の黙考の中に沈潜してしまった彼の人にぴたりと寄り添ひ今更ながらまじまじと彼の人の顔貌を凝視したのであった……。 (以降に続く) 崖上にて この頬を掠め行く風の群れの中にもしや鎌鼬達が身を潜め今直ぐにでも私の頬を切り裂くやうな朔風が断崖絶壁のこの崖の壁面を這ふやうに登って来る中で、多少高所恐怖症気味の私は崖の際に打ち付けられた手摺りに掴まって漸く下界の景色が味はへるのであったが、その下界はといふとすっかり冬支度を始めた木々達の紅葉が誠に美しかったのである。一方この朔風の上昇気流を上手く利用して鳶達が天空をゆっくりとゆっくりと輪を描きながら上昇し悠々と飛翔してゐるのであった。 ――地球の個時空の《現在》たる地表もまた波打ち起伏に富んだ《ゆらぎ》の下でしかその形象を保ち得ずか……。 さうなのである。《現在》とはのっぺりとした《平面》である筈は無く、高峰から海淵までの《現在》のずれが自然を自然たらしめる重要な要素なのは間違ひない。 ――それにしても宇宙全体から見れば全く取るに足らぬこの地球の個時空の《現在》のずれは、しかしながら、人類にとっては最早畏怖すべきものであって人類は自然外では一時たりとも生きられない羸弱極まりない生き物にも拘はらず、未だ反抗期の子供の如く自然に反発してみたはいいが、しかし、その結果人類は人類自身の手で滅亡する瀬戸際に人類自ら追いやったその馬鹿らしさに漸く気付き始めたが、ところが、それは最早手遅れかもしれないのだ。 山上には古からの山岳信仰と仏教が絶妙に習合した地獄に見立てられた地も極楽に見立てられた地もあるが、成程、下界から見れば山は《過去》でも《未来》でもあり得る聖地に違ひない。死者達の魂が集ひし所でもあり神が棲む、否、山そのものが神たる霊峰として崇められてゐる。 と、突然と突風が私の身体を持ち上げんばかりに吹き付けて来たのである。 ――ううっ。このまま眩暈の中に私自身が飛び込んだならば、さて、私は神の懐に潜り込むことで、私が神に成り果せるかな、ふっ。馬鹿らしい。ところが、人類は神に成らうと目論んでゐたのは間違ひない……。その結果が、巨大な墓石の如き鉄筋Concreteで出来た群棟に住む摩訶不思議な《高層族》が出現し、日々其処から誰かしらが飛び降り自殺をするどん詰まりの生活場に人類は引き籠ってしまった……。さて、千年後、さう、高々千年後、この崖から私が今見てゐる景色を見る未来人は、さて、存在するのであらうか……。 私の心には巨大な穴がぽっかりと開いたのか、下界から吹き付けて来る朔風が私の心に開いたその巨大な穴をも吹き抜けて、私は何やら物凄く薄ら寒い不安の中に独り取り残されたやうに、下界の誠に美しい木々の紅葉を眺めながらも途轍もなく重苦しい孤独の中に独り沈潜して行くのであった……。 しかし、 ――だが…… と、この暗澹たる思ひを全て飲み込むと私は顔をくっと上げ次第に強まる朔風に真っ向から対峙するが如くに鳶が悠然と飛んでゐる虚空を睨み付けるのであった。 ――ふっ、千年後に生き残ってゐるのは何も人類でなくても良いじゃないか。 審問官 廿六――主体弾劾者の手記 廿五 ――うぅぅぅぅあぁぁぁぁああああ~~ と閉ぢられた瞼裡の闇の虚空に仄かに輝きながらその輪郭を浮かび上がらせた私と全く面識のない赤の他人のその顔貌の持ち主の彼の人は、咆哮とも慟哭とも嗚咽とも歓喜の雄叫びとも、または断末魔とも解らぬたった一声を心の底から思いっ切り叫びたいのであらうが、既にその彼の人は恒常の《現在》といふ時間の流れに飛び乗って、つまり、彼の人にとっては時間が全く流れぬ彼の世へと既に旅立ってしまった故に、凝固したままぴくりとも動かぬ自身、つまり、《x0 = 1(x 0):0より大きい数の 0乗は 1》のxたる《主体》は0乗たる《死》といふ現象により《完全なる一》たる《存在体》へと変化した故に最早その一声すら上げられぬまま《完全なる一》たる《存在体》として凝固してしまった自身に対して観念せざるを得ないことを自覚させる永遠の黙考の中に沈潜してしまった彼の人は、音若しくは声ならざる音未満の ――うぅぅぅぅあぁぁぁぁああああ~~ といふ《声》を発してゐるのであった。それを例へてみれば超新星爆発後にエックス線など通常では観測されない電磁波などを発する星の死骸に似てゐた。 ――うぅぅぅぅあぁぁぁぁああああ~~ 瞼裡の闇の虚空に仄かに浮かび上がった彼の人は、さて、《完全なる一》たる《存在体》に封印されてその頭蓋内の闇の虚空に何を思ひつつ彼岸へ旅立ったのだらうか。彼の人は死と共に《完全なる一》たる《存在体》に己が成り果せた事を束の間でも自覚し、歓喜したのであらうか。多分、その瞬間に彼の人は全てを悟った筈である。だが、それでも納得できない彼の人は ――うぅぅぅぅあぁぁぁぁああああ~~ と《声》ならざる《声》を発せざるを得ない底知れぬ哀しさの中に封印され凝固してしまったのであらうか。私は彼の人に ――存在とは何ぞや。 等等問ふてみたが答えは全て ――うぅぅぅぅあぁぁぁぁああああ~~ であった。多分、彼の人は既に《完全なる一》たる《存在体》から堕して腐敗といふ《完全なる一》たる《存在体》の崩壊へと歩を進めてしまったのであらう。 ――うぅぅぅぅあぁぁぁぁああああ~~ は彼の人の崩壊の《音》成らざる《音》なのかもしれない。 ――うぅぅぅぅあぁぁぁぁああああ~~ と、不意に瞼裡の闇の虚空に仄かに浮かび上がった彼の人の顔貌はゆらりゆらりと揺らぎ始め私の視線の先に忽然とゆるりと時計回りに旋回する渦の中心が現れたのであった。 ――これがもしや中有なのか。 私の瞼裡に仄かに浮かび上がった彼の人の顔貌はそこでゆるりとゆるりと渦の動きのままに旋回し始めたのであった。 ――ふう~う。 私は何故かそこで煙草を一服したのである。正直なところ ――うぅぅぅぅあぁぁぁぁああああ~~ といふ《音》成らざるその《声》は悲痛極まりなく私には煙草でも喫まなければ最早堪えられなかったのであった。 ――うぅぅぅぅあぁぁぁぁああああ~~ 私はゆっくりと瞼を開け雪の純真無垢な顔を見ずにはゐられなかったのである。雪は全てを既に了解してゐたのかにこっと私に微笑み掛け ――存分にその苦悩を味はひ尽くしなさい。それがあなたの安寧の為よ。 と私に無言で語り掛けてゐた。 私は雪の頬笑みを見てほっとしたのか軽く微笑み再び瞼を閉ぢたのであった。 ――うぅぅぅぅあぁぁぁぁああああ~~ (以降に続く) 考へる《水》 四 ‐ 『隧道(ずいだう)、そして瀑布』 隧道(Tunnel)は閉所恐怖症の為かどうも苦手であるが、或る日、壮観な大瀑布が見たくなって或る滝を見に出掛けたのであった。 時空間が円筒形に巻き上げられ《現在》の中のみに身を曝し唯唯隧道の出口に向かって進むのみの或る種《一次元》世界に閉ぢ込められたやうなその隧道の入口に立つと、さて、これは産道を潜り抜けて此の世に《生》を授けられたその瞬間の遠い遠い記憶を呼び起こすのか、または茅の輪くぐりの如く厄を祓ひ《新生》する儀式にも似た《生まれ変はり》を無理強ひするのか、或る種の異界への入口のやうな暗い隧道に対して或る種の恐怖心が不思議に沸き起こって来るのである。 それは《現在》のみに身を曝すことが即ち《不安》若しくは《猜疑心》を掻き立てるといふ事でもあった。 ええい、儘よ、と、私はその隧道の中へ歩を進めた。 隧道に溢れ出た地下水が岩盤が剥き出しのままのその隧道の壁面を伝って流れ落ちる様を見るにつけ、矢張り隧道の中は気味が悪い、が、しかし、《現在》とはそもそも気味が悪いものである。ほんの百メートル程しかないその隧道の明るい出口からは水が流れるせせらぎの音が聞こえて来るのを唯一の頼りに私は足早にその隧道を通り抜けたのであった。 ――ふ~う。 眼前には別世界が拡がってゐた。其処は渓谷の断崖絶壁の上に築かれた細い道で渓谷の底には清澄極まりない美しい水が渓流となって流れてをり、彼方からは滝壺に崩落する水の音が幽かに聞こえて来た。 くねくねと曲がったその細い道を歩き続けて行くと忽然と一条の垂直に水が流れ落ちる滝が視界に出現する。それはそれは絶景である。 さて、滝壺のすぐ傍らまで来ると滝壺に叩き付けられ捲き上がった水飛沫が虹を作り、さて、百メートル程の落差があるその大瀑布たる滝を見上げると、私はたちどころに奇妙な感覚に捉はれるのだ。普段は水平に流れる川の流ればかり見てゐる所為か巨大な垂直に流れ落ちる水の流れに愕然とし、その感覚は或る種の《敗北感》に通じるものである。それはドストエフスキイ著「白痴」の主人公、ムイシュキン公爵が病気療養で滞在してゐたスイスの山で見た滝に対した時の感覚にも似てゐるのかもしれない。 其の感覚は言ふなれば無気味な《自然》に無理矢理鷲掴みにされ何の抵抗も出来ぬ儘唯唯《自然》の思ふが儘に弄られた羸弱なる人間の限界を突き付けられ、唯唯茫然と《自然》に対峙する外無い無力な自身を味はひ尽くさねばならない茫然自失の時間である。 ――他力本願。 といふ言葉が巨大な滝を見上げながら不意に私の口から零れ出たのであった……。 ――この自然を文明に利用出来、支配出来ると考へた人類は馬鹿者である。 私の眼には絶壁を自由落下する水の垂直の流れがSlow motionの映像を見るが如くゆっくりとゆっくりと水が砕けながら流れ落ちる様が映るばかりであった……。 パスカル著「パンセ」(【筑摩書房】 世界文学全集 11 モンテーニュ/パスカル全集)より 四五五 自我は嫌悪すべきものである。ミトンよ、君はそれを隠しているが、隠したからといって、それをしりぞけたことにはならない。それゆえ、君はやはり嫌悪すべきものである。 ――そんなわけはない。なぜなら、われわれがやっているように、すべての人々に対して親切にふるまうならば、人から嫌悪されるいわれはないではないか? ――それはそうだ。もし自我からわれわれに生じてくる不快だけが、自我の嫌悪さるべき点だとすれば、たしかにその通りだ。しかし、私が自我を嫌悪するのは、自我が何ごとにつけてもみずから中心になるのが不正であるからであるとすれば、私はやはりそれを嫌悪するであろう。 要するに、自我は二つの性質をもっている。それは何ごとにつけても自分が中心になるという点で、それはすでにそれ自身において不正である。また、それは他の人々を従属させようとする点で、他の人々にとって不都合である。なぜなら各人はの自我はたがいに敵であり、他のすべての自我に対して暴君であろうとするからである。君は、自我の不都合な点を除き去りはするが、その不正な点を除き去りはしない。それゆえ、自我の不正な点を嫌悪する人々に対して、君は自我を愛すべきものとさせることはできない。自我のうちに自分たちの敵を見いださない不正な人々に対してのみ、君は、自我を愛すべきものとさせることができるにすぎない。それゆえ、君は依然として不正であり、不正な人々しか悦ばせることができない。 四五八 「おおよそ世にあるものは、肉の欲、眼の欲、生命の誇りなり。感ぜんとする欲、知らんとする欲、支配せんとする欲。」これら三つの火の川が潤おしているというよりも燃えたっている呪われた地上は、何と不幸なことであろう! これらの川のうえにありながら、沈まず、まきこまれず、確乎として動かずにいる人々、しかもこれらの川のうえで、立っているのではなく、低い安全なところに坐っている人々、光が来るまであえてそこから立ちあがろうとせず、そこで安らかに安息したのち、自分たちを引きあげて聖なるエルサレムの城門にしかと立たせてくれる者に、手をさしのべる人々は、何と幸福なことであろう! そこではもはや傲慢が彼らを攻め彼らを打ち倒すことはできないであろう。それにしても、彼らはやはり涙を流す。それは、すべての滅ぶべきものが激流にまきこまれて流れ去るのを見るからではなく、その永い流離のあいだたえず思いつづけてきたなつかしい彼らの祖国、天のエルサレムを思い出すからである。 四五九 バビロンの河は流れ、落ち、人を引き入れる。 ああ、聖なるシオンよ。そこにおいては、あらゆるものが永存し、何ものも落ちることがない。 われわれは河の上に坐らなければならない。下でも、中でもなく、上に。また、立っていないで、坐らなければならない。坐ることによって、謙遜であるために。上にいることによって、安全であるために。だが、われわれはエルサレムの城門では立ち上がるであろう。 その快楽が永存するか流れ去るかを見よ。もしも過ぎ去るならば、それがバビロンの河である。 審問官 廿五――主体弾劾者の手記 廿四 と不意にまた一つの光雲が私の視界の周縁を旋回したのである。私は煙草によって人心地付いたのと、また光雲が視界の周縁を廻るのを見てしまった私を敏感に察知しそれに呼応する雪の哀しい表情が見たくなかったのでゆっくりと瞼を閉ぢたのであった。瞼裡に拡がる闇の世界の周縁を数個の光雲が相変はらず離合集散しながら左に旋回するものと右に旋回するものとに分かれぐるりぐるりと私の視界の周縁を廻ってゐた。 ――死者達の託けか……、それとも埴谷雄高曰く、《精神のリレー》か……。 勿論死んで逝く者達は生者に何かしら託して死んで逝くのだらう。私の瞼裡の闇には次々と様々な表象が浮かんでは消え浮かんでは消えして、それは死者達の頭蓋内の闇に明滅したであらう数多の思念が私の瞼裡の闇に明滅してゐるのだらうかと考へながらも ――それにしても何故私なのか? と疑問に思ふのであるが、しかし、一方で ――死者共の思念を繋ぎ紡ぐのがどうやら私の使命らしい。 と妙に納得してゐる自分を見出しては内心で苦笑するのであった。 と不意に金色の仏像が瞼裡の闇の虚空に浮かび上がったのである。 ――ふう~う。 とそこで間をおくやうに煙草を一服し、もしやと思ひ私は目玉を裏返すやうに瞼を閉ぢたままぐるりと目玉を回転してみると、果たせるかな、血色に燃え立つ光背の如き業火の炎は私の内部で未だ轟轟と燃え盛ってをり、再び目玉をぐるりと回転させて元に戻すと未だ金色の仏像――それは大日如来に思へた――が闇の中空に浮かび上がって何やら語り掛けてゐたのであるが、未熟な私にはそれを聞き取る術が無く静寂のみが瞼裡の闇の世界に拡がるばかりであった。 と忽然と ――存在とは何ぞや。 といふ誰とも知れぬ声が何処からともなく聞こえて来たのであった。 ――生とは何ぞや。 とまた誰とも知れぬ声が聞こえ ――そもそも私とは何ぞや。 とまた誰とも知れぬ声が聞こえた。と、そこで忽然と金色の仏像は闇の中に消えたのである。 これが幻聴としてもどうやら彼の世に逝くには自身の存在論を誰しも吐露しなければならないらしい。ふっふっ。 すると突然、左右に旋回してゐた数個の光雲が無数の小さな小さな小さな光点に分裂離散しすうっと瞼裡の闇全体に拡がったのである。すると突然 ――何が私なのだ! と誰とも知れぬ泣き叫ぶ声が脳裡を過ったのである。そこで漫然と瞼裡に拡がってゐた無数の光点はその叫び声を合図に何かの輪郭を瞼裡に仄かに輝きを放ち浮かび上がらせるやうに誰とも知れぬ面識の無い他人の顔の輪郭をぼんやりと浮かび上がらせたのであった。私は一瞬ぎょっとしたが、それも束の間で、 ――うう…… とも ――ああ…… とも判別し難い声成らざる奇怪な嗚咽の如き《声》を、瞼裡に浮かび上がったその顔の持ち主が発してゐるのに気付いたのであった。 ――ふう~う。 と、この現前で起きてゐる意味を解かうとしてか再び無意識に私は煙草を一服し、そして、意味も無くそこで瞼をゆっくりと開け月光に映える雪の顔をまじまじと凝視したのである。 ――何? と雪は微笑んだ、が、直ぐ様私の身に起こってゐる事を直覚した雪は ――また……誰かが亡くなったのね……、大丈夫? といふ雪に私は軽く頷き満月が南中へ向かって昇り行く奇妙に明るい夜空を見上げてから再び瞼を閉ぢたのであった。果たせるかな、瞼裡の闇の虚空には相変はらず誰とも知れぬ面識の無い他人の顔の輪郭がぼんやりと輝きを放って浮かんでをり、私は最早声に成らざる嗚咽の如き奇妙奇天烈なその《声》にじっと耳を澄ませるしかなかったのであった……。 (以降に続く) Laser(レーザー)光の悲哀 ※ 註 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』のレーザーの項目を参照 ※ 簡単に言へばウィキペディアによるとレーザー光は、レーザー発振器を用ゐて人工的に作られる光である。 時折河原を宵闇の中逍遙してゐる時に天空に向かってLaser光が発振されてゐるのを目にすることがあるが私にはそれがとても切ないのである。 それは何故かと考へるのだが、どうやら人間によって無理矢理に此の世に出現させられた上に光共振器内で増幅されつつ二枚の鏡の間を何度も何度も往復するといふ、それを例へて言ってみれば合せ鏡の中に突然置かれ二枚の鏡に向かって全速力で突進し、鏡にぶち当たる度に『定常波』といふ平準化される宿命を負ひ、其処で目にするものと言へば唯唯《己と仲間の哀れな姿》のみであるといふ切なさ、更に言へば光共振器から発振されてからも《直進》することを運命づけられた哀しさ等等、Laser光は哀しさに満ちてゐる。 一度Laser光が発振されると反射、散乱させる物質がその進路に存在しなければ《無限》に向かって進むことがLaser光の宿命である。その中には一緒に発振させられたが直進することから《脱落》する《仲間の光》の《宿命》さへをも背負ひ続け唯只管に《無限》の彼方に向かって進まざるを得ない哀しい《宿命》、これは《永劫》に長い直線道路をマラソンする人々に似てゐる。その虚しさは計り知れないのだ。 尤も、この宇宙が閉ぢてゐるとすると一度発振され《脱落》せずに《無限》に向かって進み続けたLaser光はあはよくば何百億年後かに元の場所に戻って来る筈であるが、さて、しかし、その時既に発振された場所、つまり、人類も太陽系も此の世から消滅してゐるとすると尚更Laser光は哀しい存在である。さう、一度発振されたLaser光は《永劫》に此の世を《直進》しなければならない何とも何とも哀しい存在なのであるる またLaser光の一条の閃光が天空に向かって発振された……。 ――底なしの哀しさとは彼らLaser光の為にあるのか……。 そもそも職人の手以外に強制的に人間の愚劣な《便利》のためにある機能を背負はされ此の世に生み出される電化製品等はLaser光のやうに哀しい存在である。その製造段階では金型職人等の何人かの職人は関わるには関わるが、それは極々少数で、例へば徹頭徹尾職人の手になる万年筆や陶磁器などに比べると工場で生産された製品には愛着といふ《魂》が宿らず哀れである。それら工業製品はDesign(デザイン)といふ意匠を仮面の如く付せられるが、その薄っぺらさがまた哀れを誘ふのである。 人工物は職人の職人気質といふ《魂》が籠ってゐなければそもそもが哀しい存在である。 すると、此の世の現代的で先進的な生活は悲哀に満ちてゐることがその前提といふ誠に誠に哀しい現状に人間は置かれてゐるのであるが、それに気付かぬ振りをしてか人間は《現代》の哀れな存在物の中で《文明的》に生活するこれまた哀れな存在である。つまり、極端なことを言へば他者が考へた製品や建築物や街並み等等といふ《他者の脳内》に棲むのが人間といふ哀れな生き物である。 ――さて、ドストエフスキイ著「罪と罰」の主人公、ラスコーリニコフが接吻した《大地》は何処に消えたのか……。 ――ふふ。人間は既に《他者の脳内》といふ世界を造り上げ其処に引き籠ってしまったのさ。生の《大地》といふ《現在》からの遁走が人間には心地良いのさ。 ――そんな馬鹿な事が……。 ――実際、生の《大地》といふ《現在》とは距離が生じた《文明的》である《過去》へ逃げ込んだのさ。ふっ。考へてもみ給へ。面倒臭い《不便》な《現実》を誰が好む? 《便利な生活》といふ《現実逃避》こそ人間の《夢の世界》なのさ。 ――そんな馬鹿なことが……。それでは尋ねるが《現実逃避》した《現代》に生きる実感はあるのか? ――ふつ。人間はもう既にそんなものなど望んでなぞゐない。何しろ《文明》といふ甘い蜜の味を、それが失楽園とも知らず知ってしまったからな。 ――それでは人間は生きることをとっくに已めた哀れ極まりない生き物に成り下がってしまったのか……。 ――ふつ。さうさ。人間は生きながら死ぬといふ離れ業を生きる奇妙奇天烈な生き物に《進化》したのさ。嗚呼、哀れなるかな、人類は……。 またLaser光の一条の閃光が天空に向かって発振された……。 - -
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前:ある日の比呂美8 (危ないところだった) 比呂美が行為を中断してくれなかったら…… その先を考えるとゾッとする。 どこまで堪え性が無いんだ、と自分を内心で罵倒しつつ、眞一郎は比呂美を刺激することに意識を集中させた。 比呂美から見て右側に身体を横臥させ、指の腹で陶磁器のような肌の感触を味わう。 「……ん……んん……」 瞼を硬く閉じたまま、右へ左へと顔を動かして身悶える比呂美を観察する。 鎖骨や腰骨のような『飛び出た部分』に触れると、彼女の身体は強く反応するようだ。 逆に腰より下、まだショーツに覆われている局部に刺激が近づくと、恥ずかしさからか理性が回復するらしい。 太腿の前面から内側に手をスライドさせると、比呂美はパチッと眼を開き、自分を見つめてくる。 怒っているとも懇願しているとも取れる眼差し…… 眞一郎はそれを、「順番が違うでしょ」という意味だと解釈した。 右手の位置をゆっくりと上半身に戻し、まだブラに包まれたままの乳房に狙いを定める。 眞一郎の指は腰からわき腹を通り、浮き出た肋骨を弾きながら下乳に達した。 乳房を形作るラインを中指でスッとなぞってから、ブラの上に覆い被せるように手の平を置く。 二日前の失敗を繰り返さないように慎重に加圧していくと、比呂美の喉が「んんっ」という快楽の音を鳴らした。 (……) 比呂美の艶かしい反応と、乳房が返してくる反発力、そしてその量感…… ゴクリと大きな音を立てて飲み下さねばならないほどの大量の唾液が、舌下からこんこんと湧き出す。 (……ひ…比呂美……) 野獣になれたら、どんなに楽だろう…… 刹那、そんなことを考える。 邪魔な布切れを剥ぎ取り、乱暴に美肉を貪って、突き入れ、そして吐き出す…… ………… (するもんか、そんなこと。絶対にしない!) 相手の気持ちを無視した交わりに、一体どんな意味があるというのか。 動物的な欲望を満たしたいのなら、自慰でもすればいい。 …………比呂美に『したいこと』……『してやりたいこと』は、そんなんじゃない………… フーッと大きく息を吐き、邪悪な妄想を振り払ってから、眞一郎は再び右手の触覚に意識を向ける。 全体を軽く揉み込んでいくと、球体の中心に硬い物が生まれる感触が、ブラの厚い布越しに伝わってきた。 何だ?と思い、視線を比呂美の目に向けると、彼女はそれを受け止めず、プイと横を向いてしまう。 (…………あぁ、そうか) 手の平を押してくるコリッとしたモノの正体に、眞一郎は気がつく。 そして、『出っ張り』が弱点なら『ここ』はどうなのだ?という疑問が頭の中に浮かんできた。 ブラの上からなら少し強くしてもいいだろう、と思い立ち、中指の爪でピンッと弾くように刺激を加えてみる。 「くッッ!」 電気ショックでも浴びたかのように、比呂美は軽い叫びと共に、首を仰け反らせた。 左手でシーツをギュッと掴み、眞一郎の身体を抱えるようにしていた右手は、その背中に爪を食い込ませる。 「…………」 背面の皮膚にチクリとした痛撃を感じながら、眞一郎は思った。比呂美は感じやすい体質なのではないかと。 痙攣、とまではいかないまでも、身体全体を小刻みにくねらせている比呂美の痴態。 その姿が、眞一郎に次なる疑問を呼び起こす。 …………直接触ったら……どうなる?………… 思いついたら、もう止められない。……それに…………比呂美の胸を……見たい…… ………… 「……比呂美……あの……とっ…て……いいか?」 顔を半分枕に埋めていた比呂美の瞼が薄っすらと開き、上半身を起こして覗き込む眞一郎に、視線が向けられる。 「そ、そんなの………」 恥ずかしいから訊かないで、と言外に眞一郎を非難する比呂美。 ムードの無いことを口にしたなと反省し、「悪い」と謝罪しながら、したいようにさせてもらう事にする。 カップとカップの間に止め具がある『フロントホック』のブラジャーを、比呂美は身に着けていた。 (…………これ……どう外すんだ?……) 『経験者』である眞一郎だったが、女性の衣服を脱がせたことは一度も無い。 フロントホック・ブラの扱い方など、知るはずもなかった。 止め具に手を掛けるものの、見当違いな方向に指を動かし、一向に作業が進まない。 あれ?おかしいな……と一人ごちて焦る眞一郎に、比呂美は目を合わせないまま囁く。 「……あの……上下に……」 比呂美の言葉を聞いた眞一郎は、はぁー、と息を吐いて気持ちを落ち着かせてから、彼女のレクチャーを実行する。 プラスティックが外れるカチッという音と共に、比呂美の双乳を包んでいた二つの椀が、少しだけ距離を離した。 比呂美の乳房は標準よりは大きめだったが、ブラのカップを弾くほどではない。 白い三角形の布は、重力に押されるかたちで、まだ比呂美の胸の上に鎮座している。 (…………見られちゃうんだ……眞一郎くんに……) 『止め具を外させる』という行為まで許しておきながら、比呂美の中で羞恥が大胆さを再び押しのけ始めた。 成長した自分の乳房が、初めて異性の目に触れようとしている…… 熱く注がれる視線が『仲上眞一郎』の物であるのは、とても喜ばしいことなのだが…… (……ッ!) ぎこちなく伸ばされる眞一郎の右手よりも早く、比呂美の左腕が乳房を防御するかのように動いた。 「?!」 え?なんで?という困惑の表情を浮かべる眞一郎の顔。 触れてもいいのに、見てはいけないなんて…… ほんの少しだけ寂しげになった目が、そう訴えている。 「ち、違うの…… その……やっぱり自分で……」 胸を隠したまま、右肘を支えにして上半身を起こし、眞一郎と向き合う。 「前でとめるブラって、寝たままだと取れないから……」 もっともらしい理由を口にし、恥ずかしさを誤魔化す。 だが、これでもう逃げ道はない。 ……自分で……眞一郎に乳房を晒すしかなくなってしまった。 チラと視線を眞一郎に戻すと、彼の双眼はただ一点、自分の胸元に注がれている。 鼻息も荒くなっている眞一郎を、比呂美は「あっち向いて」と小声で叱りつけた。 「!! あ……ご、ゴメンっ!」 眞一郎はあたふたと身を翻し、比呂美に背を向ける形で正座する。 その様子……こちらを見ようとしていないか……を確認してから、比呂美は左腕のガードを外した。 拘束を解かれたカップが乳房から離れ、柔らかな双乳が、重力に引かれて僅かに落ちる。 肩紐を外し、その白い輪から両腕を引き抜くと、比呂美は手にしたブラを壁側に投げた。 小さな布がシーツに触れて立てたパサッという音に、眞一郎の肩がピクリと反応する。 今度は両方の手の平で乳房を隠すと、比呂美は「……いいよ」と眞一郎に声を掛けた。 再びこちらに向き直る眞一郎の様子は、とてもぎこちない。 回遊魚のように目線を泳がせるさまは、深いキスや巧みな指の動きで、自分を翻弄した『男』と同じ人間とは思えない。 眞一郎の喉から、また唾液を飲み下す大きな音がした。 (……緊張してる…… 緊張…………してくれている……) 湯浅比呂美の乳房を初めて目にするという事は、仲上眞一郎にとって、大切な儀式なのだ…… そう理解することが、比呂美に勇気を奮い起こさせる燃料になった。 「眞一郎くん…………見て……」 恥ずかしさで思わず視線を横に逸らしながらも、比呂美は震える両腕をゆっくりと下ろしていく。 押さえ付けていた乳房が元の形に戻る感覚と共に、視界の外にいる眞一郎が息を呑む気配が伝わってきた。 (……変じゃないかな……私の胸……) 平均よりも、ボリュームはやや大きめ。小ぶりな乳首と乳輪は若干上向いて頂上に鎮座し、色素沈着も薄い。 美の女神すら嫉妬する完璧な乳房を比呂美は持っていたのだが、本人はそれに気づいてはいなかった。 いや、神様や世界中の男たちが賛辞を送ったとしても、比呂美にとっては無意味だっただろう。 ……眞一郎が気に入るかどうか…… 比呂美の価値基準は、その一点のみである。 (…………眞一郎…くん……) 反応を返してこない眞一郎…… 正直、不安になる…… チラと目線を戻し、眞一郎の様子を伺うと、彼はまるで天使にでも出くわした様な顔で一言、呟いた。 「…………きれいだ……」 ようやく開かれた眞一郎の口から、漏れ出した感嘆の声。 驚きとも感動ともつかない……その二つが入り混じった言葉。 眞一郎が気に入ってくれた…… 眞一郎が褒めてくれた…… その感動が、比呂美の『前へ進む力』となる。 「……触って…………いいよ……」 そう言って比呂美は眞一郎に、三度目の接触を許可した。 許しを得た眞一郎は、またゴクリと生唾を飲み下してから、今度は両腕をゆっくりと伸ばしてくる。 ブラという壁の無い『直接』の接触…… 更なる快楽を期待して、比呂美の鼓動は高まった。 そして、眞一郎の両の手の平が柔らかな乳房に軟着陸を果たした瞬間、比呂美は喉を突き出して僅かに仰け反る。 ピリッとした快美感が胸から発生すると、脊髄を抜けて脳と下腹部に到達し、性感を高揚させていく。 「……んん……眞一郎…くん…………して……」 悦楽を制御しようと腹筋を緊張させた比呂美の声は、途切れ途切れになってしまう。 眞一郎は無言で頷くと、比呂美の求めに応じて、再び指技を施し始めた。 吸い付くような肌、とうい表現がある。 比呂美の肌は、まさにそれだなと眞一郎は思った。 サラッとした皮膚の表面が、どういうわけか自分の手の平にピタリと追随してくる感覚だ。 「……んん……ふぁ……ふ……はぁ……」 噛み殺すようにしていた比呂美の声が、徐々にではあるが解放されてきた。 段階的に激しくなっていく呼吸に合わせて、比呂美は唇を閉じておくことが出来なくなってくる。 正座を崩さずに、両腕を上体の横に張り付かせ、眞一郎に乳房を突き出す体勢。 その特異な状況もまた、比呂美の心を昂ぶらせるスパイスになっているようだった。 「痛かったら…言えよ」 また二日前の失敗が頭をよぎり、眞一郎は比呂美を気遣った。 「……うん……大丈夫」 そう言って微笑みを返してから、比呂美は小さく「気持ちいいよ……」と付け加える。 比呂美にとっては何気ない……小さな仕草が、眞一郎の胸に杭を打ち込まれたような衝撃をもたらす。 …………鼓動と……興奮が高まっていく………… (……比呂美……もっと良くしてやる…… もっと…もっと気持ち良くしてやるよ……) 眞一郎は左右から乳房を挟み込んでいた手の平の位置を変え、正面から押し当てる体勢をとる。 そして指先を軽くめり込ませて全体を掴むと、ゆっくり円を描いて乳房を動かし始めた。 手の腹は桜色の突起に触れるギリギリの距離を保ち、その表面だけを撫でるように刺激していく。 「……ふぁ……んん……」 比呂美の嬌声が新たな刺激に対応して、別の……更に官能的なものへと変化する。 瞼を見開いたかと思うとすぐに閉じたり、身悶えたかと思うと硬直したりと、刺激に対する反応が激しくなる比呂美。 そんな中、眞一郎は比呂美の視線が、瞬間的に『ある部分』を見つめて静止している事に気づいた。 (……比呂美……『俺の』を見てるのか?) ……間違いなかった。空中を彷徨う視線が、何度も自分の股間に向けられている。 しかも、性感の高揚に比例して、回数も増え、見つめる時間も長くなってきているようだ。 (……それなら……) 比呂美に見せよう。比呂美を欲しがっている牡が、どんな形になっているのか見てもらおう。……そう眞一郎は考えた。 ………… 激しかった眞一郎の手の動きが、ピタリと止まる。 「……?……どう…したの?」 快楽を中断された比呂美が、少量の不満を混ぜた視線を眞一郎に向ける。 「比呂美、俺……全部脱いでもいいか?」 「え?!」 素っ頓狂な声を上げる比呂美に構わず、眞一郎はトランクスに手を掛けた。 「ちょっ……待って眞一郎くん。……その……心の準備が……」 紅潮した顔を手で覆いながら恥じらいを見せる比呂美だったが、その瞳に興味と期待が宿っているのは確かだ。 「お前のそんな姿見たら……俺、もう苦しくってさ」 眞一郎はそう言って中腰に立ち上がると、比呂美の目の前で、中心が粘液で汚れたトランクスを脱ぎ捨てた。 「!!!!!」 目線の高さに戦闘態勢の男性器を晒され、比呂美の呼吸が止まる。 生まれて初めて目にする『牡そのもの』に、比呂美は視線を縫い付けられてしまった。 「そんなに……ジッと見るなよ」 そう言いながら、眞一郎は股間を隠す事はせず、あぐらを掻いて再び比呂美の前に座る。 「え……えっと……その……あ、あの……」 激しく動揺しながらも、『男』への好奇心は抑えられないのだろう。 熱く自分の勃起を凝視している比呂美に、眞一郎は言った。 「……触って…みる?」 「えええぇぇぇ???」 驚いているのか嬉しいのか、嫌がっているのか喜んでいるのか分からない比呂美の声。 眞一郎としては、比呂美が拒絶するなら無理強いするつもりはなかった。 まだ二人の愛の営みは始まったばかり…… 慌てて今日、そんな事をする必要は無い。 ニッコリとした笑みで見つめる眞一郎の眼を、比呂美は口を尖らせて見つめ返す。 「……眞一郎くん……時々、意地悪だよね」 「あ……はは……ゴメン」 まだ早かったか、と反省し頭を掻く眞一郎の耳に、「いいの?」という消えそうな比呂美の声が届く。 恥じらいとの闘いに忙しく、それ以上喋れない比呂美に向かって、眞一郎は無言で頷いた。 「…………」 長く短い逡巡の末、羞恥に打ち勝った比呂美の好奇心は、ゆっくりと彼女の右腕を操り始めた。 (……?……濡れて…る?) 比呂美から見て右側から差し込んでくる月光が、眞一郎自身に反射して、先端を光らせている。 男も濡れるとは聞いていたが、なるほどこういう風になるのか、と比呂美は納得した。 (なんか……かわいい……) 初見で受けた猛々しい印象も、慣れてしまうと何ということもない。 むしろ、眞一郎の身体の一部だと思うと、愛おしさが止め処なく湧き出してくる。 チラと眞一郎の眼を見て「いいよね?」という意志を示すと、彼は軽く頷いて了承してくれた。 (…………よし……) 慎重に右手を近づけ、人差し指で亀頭にチョンと触れてみる。 「うっ!」 ほんの僅かな刺激に反応し、眞一郎は呻きを上げた。 反射的に収縮した括約筋に連動して、上下にお辞儀をするように動く陰茎に、思わず見入ってしまう比呂美。 (うわ……動くんだ……) 何度か指先での『突っつき』を加えて眞一郎の悶える姿を楽しんだあと、比呂美は素朴な疑問をぶつけてみる。 「横には動かないの?」 「…………んなこと、出来るわけないだろ」 眉間にシワを刻み、困り果てる眞一郎を見て、比呂美はおかしくなってしまった。 ククッと声を殺して笑い出す比呂美に釣られて、眞一郎の口からも笑いが漏れる。 「……ふふ…フフフ…」 「はは………ハハハハ」 二人の間にあった『緊張』という氷が溶けていくのを、比呂美は感じた。 裸を相手に見せ合う状態にも、もうほとんど抵抗を覚えない。 笑いが治まると、比呂美は腹ばいになって、あぐらを掻いている眞一郎の膝に、自分の肘をもたれさせた。 陰茎のすぐ近く……臭いが感じられるほど近くに、顔を近づける。 「……比呂美……」 「じっとしてて」 まだ舐めたりは出来ないけど、と前置きしてから、比呂美は眞一郎の『茎』に手を添える。 自分の手ではない柔らかな圧力に包まれ、眞一郎はまた軽く呻いた。 「…………上下に……擦ればいいんでしょ?」 瞼を閉じて神経を局部に集中させている眞一郎は、「……うん……」と答えるのがやっとだった。 比呂美の口角が少しだけ上がるのと同時に、眞一郎を握った細い指がスライドを始める。 陰茎の先から零れる雫を拭うことなく行われる上下運動は、室内に粘りのある水音を大きく響かせた。 淫靡な音と、陰茎から発生する性臭と熱…… それが比呂美の気持ちを加速させていく。 「眞一郎くん……気持ちいい?」 「…………」 返事が無いので上目遣いに様子を確かめてみると、眞一郎は唇を噛み締め、襲い来る悦楽と必死に戦っていた。 男のプライドだろうか…… 可能な限り声を出さないようにと下唇を噛んで、眞一郎は快感に耐えている。 だが、比呂美のしなやかな指が繰り出す快楽は的確で、あっという間に眞一郎を限界へと追い詰めていった。 「ひ…比呂美ッ……ちょ、ちょと待って」 予想外に早く臨界点が近づき、焦りから声を上げた眞一郎を、比呂美は無視した。 眞一郎の両脚にグッと深く体重を掛け、逃げられないようにして指技を続ける。 上半身を仰け反らせ、身悶える眞一郎を見ながら、比呂美は口元を妖しく歪ませた。 (眞一郎くん……見せて……私に……全部見せて……) ……眞一郎が快楽の頂に達した時どうなるのか…… 比呂美は自分の目で確かめてみたかった。 『男性』がではない。他の男など…どうでもいい。……『眞一郎』がどうなるかが見たいのだ。 ……『仲上眞一郎』が『湯浅比呂美』の導きで、どうなってしまうのか……それが知りたい。 「比呂美ッッ!……だ、ダメだッッ!!!」 眞一郎がそう叫ぶのと、握り締めた陰茎が震え膨らむのは、ほとんど同時だった。 危険を知らずに、自分の顔へと向けていた眞一郎の鈴口がパッと開き、その中から何か白い物体が飛び掛ってくる。 「ひゃっ!!」と小さな悲鳴を上げて顔を背けたものの、腹ばいの体勢では、それ以上の逃避は不可能だった。 眞一郎が無意識に突き出す腰の衝撃に合わせて、次々と自分の顔に降り注いでくる生温かいモノ…… 潤滑油に使っていた透明な粘液とは違う、強烈で刺激的な臭い…… (…………シャセイ……眞一郎くんが…射精…している…………) 眞一郎の『生命力の噴出』を文字通り肌で感じた比呂美は、驚きや嫌悪ではなく、幸福でその身を満たしていた。 ……自分は愛する人を、生き物が感じられる至高の悦楽へと導くことが出来たのだ…… その思い……満足感と充足感が比呂美の胸に充満し、妖しげだった表情を徐々に恍惚とした物へと変えていった。 「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……」 息など切らしている場合ではない。 あろう事か自分は、比呂美に大量の精液をふり掛けるという愚行を犯してしまったのだ。 薄目を開けて呆然としている比呂美の顔には、右頬を中心に何ヶ所も白い塊が張り付いている。 ここ数日、事態が混乱していた事もあるが、眞一郎は何日もの間、自分が性欲の処理していなかったのを思い出した。 約一週間分……物理的に蓄積された白濁の量は半端ではなく、濃度も臭いも濃い。 (……早く拭いてやらなくちゃ……) 自己嫌悪などに陥っている場合ではない。比呂美を……きれいにしてやらなければ。 そう思って身体を動かし始めた時、眞一郎は比呂美の舌が上唇の端についた精液をペロリと舐めるのを目撃した。 「! ば、バカ!なにやってんだよ!」 精液の味に反応し、「うぇ」と舌を出している比呂美を見て、眞一郎は急いでティッシュに手を伸ばす。 ロフトの隅に転がっている箱から数枚を手早く引き抜き、比呂美の舌と肌にこびりついた汚れを優しく拭き取っていく。 「…変な味…」 「当たり前だろ。口に入れる物じゃない」 そう言いながら、朋与に飲み込ませた事は胸の奥に仕舞い込んで、清掃を続ける眞一郎。 幸い、髪の毛には精液が飛び散っておらず、一分と掛からずに比呂美の顔から白濁を取り除くことができた。 「ゴメン……出さないつもりだったんだけど」 結構な枚数を使ってしまったティッシュを丸めながら、言い訳にもならない言い訳を口にしてみる。 精液を閉じ込めたボールを弄びながら、眞一郎は、比呂美が早漏という単語を知っていたらどうしようかと心配した。 比呂美は腰の引けてしまった眞一郎を包み込むように微笑むと、眞一郎の手にしている紙の球を取り上げる。 そして紙の塊を鼻の前まで持ってくると、祈るような仕草と共に、そこから発する香りを肺一杯に吸い込んだ。 「?」 あまり良い臭いとは言えないそれを鼻に当て、比呂美はまだ静止している。 「比呂美……何してるんだ?」 掛けられた眞一郎の声を合図に、比呂美の祈りは終わりを告げ、紙の球は下の部屋に向かって放り投げられた。 かなり離れたところにあるゴミ箱に、見事に納まるティッシュボール。 「……さすが…」 眞一郎の呟きに応え、比呂美はウインクをしながらガッツポーズを見せた。 持ち上げた腕の動きに連動して、形の良い乳房が揺れ、また眞一郎の心臓をドキリとさせる。 乳房を見つめる視線に比呂美は気づいたが、それには応じず、代わりに小さな声で先程の質問に答えた。 「ゴメンねって言ってたの。……その……眞一郎くんの…赤ちゃんたちに……」 「……え……」 比呂美はそれ以上、何も話さなかった。……というより、彼女の中にも明確な答えは無かったのかもしれない。 ただ、自分では気にも留めていない精液という物質を、比呂美が大切なものと感じてくれた事に、新鮮な感動を覚える。 (…………子供……か…… そんな風に考えた事…無かった……) 愛されているという確信が身体を吹き抜け、胸の中で燃えている炎が、更に勢いを増していくのを眞一郎は感じた。 「……比呂美」 目の前の愛を確認するように響きの良い名前を呼んで、大切な……とても大切な存在を抱きしめる。 両腕に少し力を込めると、比呂美の腕も再び自分の背中に回され、同じ様に抱き返してきた。 「……眞一郎くん」 耳元での囁きと同時に、比呂美は身体を後方へと反らせ、眞一郎を誘うように布団へと倒れこんでいく。 もつれ合いながら寝具の海に身を沈めた二人は、しばらくの間、何も考えずに互いの体温を貪った。 相手の名を呼びあい、唇を求め、身体を……肌のきめを弄る…… そんな中で、眞一郎の指は、自然と比呂美の下腹部へと向かっていった。 まだショーツに包まれている……比呂美の『女』の部分…… 許可を得てから、などと小賢しいことを、もう眞一郎は考えなかった。 本能に……自分の気持ちに正直に従えばいい…… 時折見つめ返してくる比呂美の瞳と熱い肌も、「して」と言っているように、眞一郎には思えた。 手の平を肉づきの薄い臀部から、徐々に薄布で守られた陰部へと移動させていく。 中指を折り曲げ、溝に合わせて軽く滑らせてみると、そこはすでに粘度の低い体液が滲み、潤いを見せていた。 指先に伝わる愛液の冷やりとした感触が、分泌されたのが今ではないことを物語っている。 (……俺のを握りながら……濡れて……) 眼の奥を覗き込む眞一郎の視線を避け、「…いや…」と枕に顔を伏せる比呂美。 だが、その言葉は拒絶を意味するものではないと、眞一郎には分かっていた。 腰骨の張り出し……その下にあるショーツの細い部分に、人差し指を引っ掛けて下へと引っ張る。 比呂美は顔を伏せたまま、その行為を助けるように背筋を反らせて臀部を持ち上げた。 つづく ある日の比呂美10
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情報戦的優位(ビバ=ノウレッジ) ◆6YD2p5BHYs 日が暮れた商店街に、光が灯る。 街灯に照らされた無人の街の中、何故かホカホカの肉まんを手にして歩く人影が3つ。 パピヨン、こなた、そして2人から僅かに遅れてついていくシェリスの3人だ。 彼らは肉まんを食べながら、何やら話をしている。話をしながら、何かを探している。 「おっ……あれは、お肉屋さんか。『当店自慢の手作りコロッケ』。蝶・美味そうだな。あれも頂こう」 「……パピヨン、まだ食べるの?」 「あれだけ運動したからな。腹が減るのも仕方ないだろう」 「あんま食べ過ぎると太るよ~」 「なに、これでも人間じゃないんでな。多少のことでこの蝶パーフェクトな体型が変わるわけがない」 パピ!ヨン! と叫びながら肉屋に飛び込んでいく彼の後姿に、こなたは少し呆れて溜息をつく。 確かにこのハードな殺し合いの場において、食事抜きでは体が持たない。 先ほど確保した暖かい肉まんは、こなたやシェリスにとっても有り難いものだった。 だがそれにしたって、パピヨンは食べすぎじゃないだろうか。肉まんだけでもぺろりと5個も平らげている。 さらにこの上、コロッケだなんて……あの派手な吐血から1時間も経ってないというのに、呆れた健啖ぶりだ。 あのゼクロスとの死闘が、一段落した後―― おもむろにパピヨンが提案したのは、夕ご飯だった。言われてみれば腹も減っている。 幸いと言うべきか、S3駅の周辺に広がっているのは繁華街。料理や食料を扱う店には事欠かない。 中華料理屋のテイクアウトコーナーで熱々に蒸されていた肉まん。 焼き鳥屋の店先に並べられた、少し冷めてしまった焼き鳥。 弁当屋にあった、ちょっと海苔が湿気っていたおにぎり。 八百屋の店頭に広げられた果物の数々。 いずれも、本気で探せばすぐに見つかった。逆に言えば、探す気がなければ素通りしていたかもしれない。 先ほど見つけたお湯の張られた銭湯と同様、その気になればすぐに参加者が利用できる状態。 人々の日々の暮らしが普通に営まれている中、住人たちだけが神隠しに合ったような、そんな格好である。 「ちっ……コロッケは冷めてたか。まあいい。これはこれで美味い。お前も食べるか?」 「いや、いいよ私は……。それより、パピヨン。さっきの放送だけどさ……」 「ああ」 差し出されたコロッケを断るこなたの顔が、僅かに曇る。 パピヨンも、面白くもなさそうな表情で手元のコロッケに齧りつく。 思い出すのは、ついさっき流れた3回目の定期放送。この6時間で命を落としたという、10名の名前。 「やっぱり、勝くんたちってさ……」 「才賀勝に、空条承太郎。何が起こったのかは分からんが、それぞれ『何か』があったんだろうな。 好戦的な参加者に遭遇したか、あるいは……」 「助けに行かなくていいのかな」 「どこに居るかも分からん。焦って下手に動いて入れ違いになる方が怖い。 食事が終わったら、一旦喫茶店に戻るぞ。そろそろ誰かが戻ってきているかもしれない」 ぺろり。先ほどこなたに差し出した分も自分で食べ、パピヨンはさらなる食料を求めて周囲を見回す。 まだ足りないの? とうんざりするこなただが、しかしそれ以上は急かす気にもなれない。 勝と一緒だった独歩や、承太郎と共に出て行ったはやてと会えれば、きっと詳しい事情を知ることもできる。 でもなんとなく、真相を知ってしまうのが怖いような気がしていた。 ここまで悲惨な現場に遭遇せずに済んできた彼女だ。ちゃんと受け止められるのかどうか、自信が無かった。 * * * シェリス=アジャーニは……そして、そんな2人の様子を少しはなれて見ながら、1人考えにふけっていた。 彼女は今までのことを思い出す。パピヨンの言動を、思い出す。 (……そう考えてみれば、色々と辻褄は合う……!) 考えてみれば、彼女と出会った直後の行動からして不審があったのだ。 戦いも予想される場に向かった独歩と勝。足手まといを怖れて1人残ると言い出したこなた。 ここまではいい。彼らの性格や能力を考えれば、不自然な点は何一つない。 だが何故そこで「十分に戦えるはずの」ホムンクルス・パピヨンまでが駅前に残ろうとしたのか? しろがねに嫌われている、という言い訳も、シェリスを尋問するという目的も、共にやや弱い。 (あの吐血を見た今なら分かるわ。パピヨンは、明らかに「戦闘を避けていた」。 あんな怪人を手玉に取れる実力があって、なお可能な限り「本気の戦闘」を避けていた……!) 戦闘後に見せた吐血。あの消耗しきった態度。 そして、仲間との合流よりも優先させた今の食事。過剰にも見える食欲。シェリスは確信する。 (パピヨンは強いわ。パワーもスピードも頭の回転も、どれも超人そのものよ。 でも、そんな彼も『持久力』には劣っている。 それも、致命的なまでに。並大抵の人間さえも下回るほどに。あの程度の戦いで底をついてしまうほどに。 戦闘を避けてたのも、きっとそのせい。この旺盛な食欲も、たぶん一刻も早い回復を図ってのこと――!) 虚弱体質と超人的能力の奇妙な調和。不治の病を抱えた「不完全な」人型ホムンクルス。 それが、蝶人パピヨンの本質だ。そのことに気付いてしまったシェリスは、ここにきて不安を覚える。 (彼と組んで、彼らと一緒にいて……それで本当に劉鳳の助けになれるの? 私の目的を果たせるの? そりゃきっと、こんな状態でもパピヨンは私より強いし、戦ったりしたら返り討ちなんだろうけど……) 今はまだその時期ではない。今は行動を起こすべきではない。 けれど、もしも何かチャンスがあったら、その時は。 パピヨンを見捨て、パピヨンの所から離れ、他の参加者につく頃合なのかもしれない……! 不穏な決意を心に決めるシェリスは、しかし今は素直にパピヨンたちについて歩く。 商店街で食べ歩きを続ける彼らの後に、そっと従い続ける。そして……。 * * * 「…………む。こっちは違うか」 「やだな~パピヨン。何期待してんのかな~?」 「……ちょっと、女の子2人連れてどこ行く気よ?!」 食料を求めて彷徨っていたパピヨンの足が、ふと止まる。女性2人から同時にツッコミが入る。 こなたからはやや苦笑交じりの声で。シェリスからは焦りと羞恥の混じった声で。同時に拳が飛ぶ。 何故なら、彼らが今いるあたりは……。 「居酒屋にキャバレーにバーに……ダメだな、せいぜい酒かつまみくらいしか置いてなさそうだ」 「おっ、本屋発見! ってあの店か~、ここ同人誌の品揃えけっこういいんだよね~。18禁ばっかなんだけど」 「……なんでこなたがそんなこと知ってるのよ」 繁華街から何本か奥に入った裏通り。ネオンの灯り始めた夜の街。 酒を振舞う店から始まって、怪しげなホテルに、風俗店に、いかがわしい本屋。 パピヨンたちが迷い込んだのは人が集まれば必ず生まれる都市の暗部、いわば街の「裏側」だった。 地図の上ではE-2あたり。繁華街の北東部。 こういった歓楽街は、繁華街のすぐ近く、しかしお堅い市役所などからは離れた所に自然発生するものだ。 シェリスは頬を赤らめる。 『本・ビデオ・同人誌』との看板を出す店にフラフラ行きかけたこなたの襟首を捕まえ、パピヨンに抗議する。 「もうっ、さっさと引き返しましょう! こんなところに用はないでしょ!?」 「やー、せめて新刊のチェックだけ。10分でいいから。こないだのイベントで買いそびれたのがあってさー」 「あなたもちょっとは自重ッ! 女の子でしょ!! なんでわざわざこんないやらしいお店に……」 「……2人とも、静かにしろ」 どたばたしていた2人の動きを止めたのは、鋭い声。 はッとして振り向けば、パピヨンは立ち並ぶ建物のうちの1つを見つめている。 彼の視線の先にあったのは、見るからに扇情的な看板が並んだ―― 「ストリップ劇場? パピヨンも好きだね~」 「違う。感じないか? この濃厚な気配、傲慢なまでの存在感。どうやら向こうは隠れる気もないらしい」 「……??」 「……!!」 パピヨンの言葉に、こなたは不思議そうに首を傾げ、シェリスはハッとする。 言われてみれば、シェリスにも感じられる。理屈ではなく、直感的に分かってしまう。 見ずとも聞こえずとも感じられる、ジグマール隊長やスーパーホーリーの面々が放っていた圧倒的な威圧感。 それに近いものが、無人のはずの劇場の中から放たれている――!? 日没後間もない歓楽街が、異界へと姿を変える。 『それ』が『そこ』に居ると気付いただけで、世界の色が塗り替えられてしまう。 ゴゴゴゴゴ……、と、遠雷のような地響きさえ聞こえてくるような気がする。 いつの間にか、シェリスの膝が震え始める。額に脂汗が滲む。 こんな場でも平然としていられるのは、まだ何も気付いていないこなたか、あるいは。 「相手もこちらには気付いているだろうに、反応なしか。これは『入って来い』ということかな?」 「ちょ、ちょっとパピヨン!?」 「せっかくの『御招待』だ。挨拶くらいしないと失礼だ」 「ん? なになに? 誰かいるの? なら私も行くよ~」 「ちょ、ちょっとこなた!?」 それほどの相手に気づいてなお、パピヨンは顔色1つ変えずにストリップ劇場に踏み込んでいく。 先ほどの食事で消耗は回復したということなのだろうか? それとも、何か考えでも? ついてくるこなたに何も言わないのも驚きだ。さっきの戦闘のように「ここに残っていろ」とも言わない。 何があっても守りきる自信があるのか? それとも、迂闊に離れるより近くに居た方が安心だと言うのか? しばし呆然としていたシェリスは、そして自分1人取り残されかけていることに気付き、慌てて叫んだ。 「ちょ、ちょっと待ってよ2人とも! あたしも行くってば! こんな所に置いてかないでよ!」 * * * その男は、悠然と待ち構えていた。 四方からスポットライトを浴びた舞台の上。 どんな演目で使うものなのか、舞台中央に据えられていたのは大きなソファ。 まるで自分の家であるかのように寛いだ姿で座っていたのは、大柄な西洋人。 キラキラと輝く黄金色の頭髪。陶磁器のように白い肌。整った顔の造り。 男性がつけることが珍しいハート型のアクセサリーも、この男には妙に似合っている。 場の設定といい、身なりといい、あまりに突き抜けているがために逆にフィットしてしまう、そんな男。 帝王の風格すら身に纏った男が、そこにいた。 「これはまた……奇妙な組み合わせのお客さんが来たものだ」 何気ない囁きひとつに、匂い立つような色気が含まれている。 シェリスもこなたも、彼の圧倒的なカリスマの前に身じろぎひとつできなくなって…… そんな中、ただ1人パピヨンだけが、普段の調子を崩さない。 「ふん。好き好んでこんな所に城を構えたお前に言われたくはないな」 「ふふふ。なら、なおさら女連れで入るような場所ではないだろう?」 「よく言う。俺たちがバラけた所で仕掛ける気マンマンだったくせに」 「ほう……気付いてたか。優れているのは、そのファッションだけでもないようだな」 「おや、この蝶サイコーなセンスが理解できるか。お前のそのセンスも悪くないぞ。俺にはやや劣るがな」 舞台上の男は、余裕たっぷりに3人を見下ろす。舞台の下のパピヨンも、余裕の笑みを崩さない。 己の「存在感」の強さを自覚し、それを「策」に組み込んだ男。その「策」を看破し封じたパピヨン。 どちらも、只者ではない。そしてどちらもイニシアチブを渡すつもりはない。 高まる緊張の中、舞台の上の男が不意に微笑む。 「ふっ。これは失礼。私の名はDIO。 試すようなことをして悪かったね、『蝶野攻爵』……いや、『パピヨン』と呼ぶべきか。 『錬金術』の1つの究極の到達点、『人型ホムンクルス』のパピヨン君」 「!? 貴様、俺の名を……?!」 「帝王は何でも知っているものさ」 一瞬動揺を見せるパピヨンに、DIOと名乗った男はニヤリと笑う。 どちらも頭の良い者同士だ。一方的に情報を握っていることの優位が、分からぬわけではない。 『お前のことを知っているぞ』――その事実でもってパピヨンの動きを封じたDIOは、そして視線を転じる。 パピヨンの陰に隠れるようにして固まっている、女性2人。 舐めるような、値踏みするような視線。DIOの紳士的な態度の下にあるものが、一瞬だけ顔を覗かせる。 「そちらの連れのお嬢さん方のことも、知っているよ。 シェリス=アジャーニ、15歳。牡牛座のO型。身長157センチ、趣味はダンスと占い。 スタンド、いや、『アルター』の使い手。能力名は『エターナル・デボーテ』。他者の能力を増幅する能力。 『ホーリー』という部隊の隊員だったが、現在は市民権剥奪中。ちなみに――非処女」 「……なっ!? それって、ちょっ……!」 「小さい方は、泉こなた、こんな体格でありながら、正真正銘の17歳。双子座のA型。 ニホンのハイスクールに在学中。特異な能力特になし。 強いて上げるならば、『オタク』とかいう分野の知識に人並み外れて優れている……」 「いや~、それほどでも……ってひょっとして私、有名人?」 「しかし、実に不思議な組み合わせだ。 私としては、どういう経緯で君たちが共に行動することになったのか、大変興味がある。 ひとつ、教えてはくれないだろうか……?」 情報戦において一気にイニシアチブを握ったDIOは、ニンマリと笑う。 3人の戦闘力を大まかに知った上での、この余裕。DIOにはそれだけの実力があるのだ。 口調こそ紳士的だが、その目は鼠を嬲る猫そのもの。 生殺与奪の権を一手に握っていると確信する者の視線。 死にたくないなら、あるいは、死ぬまでの時間を僅かでも引き延ばしたいのなら、情報を提供しろ―― そう言外に告げるDIOの言葉に、パピヨンは。 「……なるほどな。DIO、貴様の言う『帝王』っていうのは、カンニングして悦に入るような奴なわけだ」 「んん~~? 何のことだ?」 「デイパックから、手品の種が覗いているぞ。ちゃんと閉めたのか? 4つも抱えてれば無理もないがな」 「!!」 パピヨンの呆れた声に、DIOの動きが凍りつく。 咄嗟に手元の4つのデイパックの1つに手を伸ばし、そのチャックがきちんと閉じていることを確認。 確認してしまってから、そんな自分の動きに気付いてしまって……彼の顔が、怒りに歪む。 「――次にお前は『騙したなパピヨン!』と言う」 「騙したなパピヨン! …………はッ!?」 「ああ、騙した。だが、間抜けは見つかったみたいだな」 皮肉たっぷりの微笑み。 こんどはパピヨンがDIOを嘲る番だった。 * * * パピヨンが口にしたのは、要するに一種のハッタリである。 だがそれに対する反応を見てしまえば、疑念は一気に確信に変わる。 相手が立ち直る隙を与えず、パピヨンは畳みかけるように追い討ちをかける。 「察するに、そこに入っているのは参加者の個人情報を記した詳細な名簿、ってところか。 これだけの準備を整えた主催者なら、それくらい用意できてもおかしくないな」 「パピヨン、貴様ッ……!」 「DIO、貴様は調子に乗りすぎた。星座や血液型といった、語る必要のないデータを語りすぎた。 ま、そういうデータは覚えやすいし語りやすい。一度知ってしまえば、思わず口をついて出るだろうさ」 そう、機先こそ制されたものの、パピヨンは素早く複数の可能性を検討していたのだ。 なんらかの特殊能力でパピヨンたちの記憶や思考を読み取った可能性。 これまでに他の参加者と接触して、パピヨン一行の話を聞いていた可能性。 けれども、それではああいった数値やデータは出てこない。出てきても真っ先に言うべきものではない。 何気ない言葉の端々に、『アルター』や『オタク知識』に関する無知も匂わせてしまっている。 詳しい事情を知った上での発言ならば、ああいう言葉にはならないはずなのだ。 DIOのことを鼻先で笑いながら、しかしパピヨンは用心深く彼の動きに注視する。 心理的優位は今のやり取りで取り戻した、と思う。だがこういうものは攻めすぎても危険なのだ。 ひょっとしたら怒りのあまり、ここでDIOが襲ってくるかもしれない――そう警戒を強めるパピヨンの前で、 DIOは、大声で笑い始めた。 「クククッ……フハハハハハハ! 面白い、面白いぞ! 資料にも頭の良さは書かれていたが、想像以上だ! いや、全く。その才能、ここで殺してしまうのは本当に惜しい。 ……どうかな、パピヨン。この帝王の下につく気はないかね?」 「断る。俺は誰かの下につくような性分ではなくてな」 即答しながら、しかしパピヨンは僅かに怯む。 自分の実力に絶大な自信があるのだろうか。だがこれは普通は「優位にある時」に言うべきセリフだ。 こんな風にパピヨンにやり込められた後に言う言葉ではない。 見たところこのDIOという男、やられっぱなしで済ませるような性格でもないのに――? そんなパピヨンの動揺に、DIOは。 「ふふふッ。プライドが邪魔するかな、パピヨン? なら、今は『部下』という扱いでなくともいい。ほんのちょっと、私に協力してくれるだけでいい。 どうせ我々は、同類だろう?」 「同類、だと?」 「ああ――ほんのちょっと、そこにいる『食料』を分けてくれるだけでいいんだ。それで事足りる」 ニヤリ。意味ありげに微笑んだDIOの口元から、鋭い犬歯が覗く。 DIOの視線が、パピヨンの陰に隠れる2人の少女に向けられる。こなたとシェリスがビクリと身を震わせる。 一瞬呆けたような表情を浮かべたパピヨンは、そして、 「――貴様、まさかッ!?」 「君がわざわざ無力な人間を連れ歩いているというのは、『いざという時の非常食』ということなのだろう? なあ、パピヨン。いや――『人食いの怪物』ホムンクルス、パピヨン!」 DIOの宣言に、こなたとシェリスは息を飲む。パピヨンの顔が、怒りとも焦りともつかぬカタチに歪む。 その反応自体が、千の言葉よりも雄弁な肯定となる。誤魔化しようのない告白となる。 ここまで伏せてきた、ホムンクルスの「人喰い」という生態。それは詳細名簿にも載っている、事実である。 「貴様もこのDIOと同じく、自らの意思で人間を辞め、人間を喰らう側に立った存在なのだろう? 実の親兄弟すらもその手にかけ、思うがままに貪ったのだろう?」 「…………まれ……」 「ホムンクルスというものが、どうやってヒトを喰うのかは知らないが…… 私は血だけでいいんだ。君は残りの肉を食べればいい。悪くない共生関係が築けると思うがね?」 「…………黙れ、DIOッ……!」 「ああ、シェリス=アジャーニは惜しいな。ここで食べてしまうには惜しい能力を持っている。 できれば彼女には、生きたまま私の部下に加わって欲しいところだ。 そういえば――あの『高良みゆき』とかいうのはそこの『泉こなた』の親友だったか」 「ふぇ……!? み、みゆきさんのこと、知ってるの……?」 不意に名前を呼ばれたこなたが、場違いに間抜けな声を出す。 爆発寸前の怒りに震えるパピヨンを無視し、DIOは舌なめずりを1つして、 「ああ。イエローモンキーの雌にしては、なかなか悪くない味だった」 * * * たぶん、今が「そのとき」なのだろう。真っ白に塗り潰されていく頭の片隅で、こなたはそう思った。 『あたしはね、まだ信じられないんだ。 あの爺さんが名前を読んだだけで……みゆきさんが死んだことになったのが、さ』 逆十字号の上での会話。2回目の放送の後に交わした会話。 自分自身が発したかつての言葉が、遥か遠くから聞こえてくるような気がする。 『多分本当にみゆきさんは死んじゃったんだろうけど、上手くそのことが認識できてないんだよね』 認識できたはずがない。それまでこなたは、幸か不幸か、殺し合いを回避し続けてきたのだ。 死体を目の当たりにしたこともなく、殺気を正面から叩きつけられたこともない。 目撃したパピヨンとゼクロスの超人的なバトルも、どこか怪獣映画じみていて、リアルな実感に乏しかった。 危機ではあったし、死の恐怖も無いわけではなかったが、それでもどこか他人事で済んでしまっていた。 『だからいつかその死が事実なんだって分かったときが来たら、そのときに凄い傷つくんだと思う』 だから――あの時点のこなたには、まだ分からなかった。 本当にみゆきの死を受け入れた時、どんな感情を自分が抱くことになるのか、まだ分かっていなかった。 実際にそこにあったのは、感傷ではない。追悼の念でもない。怒りでも憤りでもなかった。 ゲームやアニメのような作り物ではない、リアルな死の危機を前に、 自分の親友を殺し喰らったと笑いながら告白する吸血鬼DIOを前に、 その吸血鬼が、今度は食欲も露わに自分に食指を伸ばしてくる姿を前に、 ずっと一緒にいて気も合うと思っていたパピヨンも、実は『人食いの怪物』だったという事実を前に、 泉こなたは、恐怖した。圧倒的な恐怖に、自分を見失った。 「~~~~~!!」 「…………!! …………!!」 パピヨンとDIOがまだ何か言っている。何か言い争っている。でもこなたの耳には届かない。 パピヨンがついに殴りかかる。DIOの体から出てきた人型の影がそれを受け止め、逆に殴り返す。 両者の間で交わされる無数の拳。吹き飛ぶ座席、大穴の開く壁。 まるで現実味のない戦いを目にしながら、こなたは、 逃げ出した。 何も考えられない真っ白な頭で、ただ恐怖に駆られて、その場を逃げ出した。震える膝で必死に駆け出した。 どこに行こうとか、どうすれば生き延びる確率が上がるかとか、そんなことはまるで意識できない。 ただ、逃げ出した。全速力で、激しい格闘戦の繰り広げられるストリップ劇場から、逃げ出した。 * * * 「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!!」 「パピパピパピパピパピパピパピィ~ヨンッ!!」 DIOの身体から飛び出したスタンドが、猛烈なラッシュをかける。 超人的な腕力とスピードを持つパピヨンが、そのラッシュに拳を合わせる。 互いの攻撃の余波で、周囲がどんどん壊れていく。こなたもシェリスも、悲鳴を上げて逃げ出して。 戦う両者はストリップ劇場の壁を破り、外に飛び出し、いつしか歓楽街の路上にその戦場を移す。 無人の路上で、貧相な街灯と毒々しいネオンが2人の戦いを彩る。 「貧弱、貧弱ゥッ! WRRYYYYYYッ!!」 「なんの! 蝶ォォォォォォォッ!!」 DIOの嘲る声に、パピヨンはさらに怒りの色を濃くする。拳を手刀に切り換え、繰り出す速度をアップさせる。 それでも濃密な拳の弾幕に守られたDIOには届かない。 相手の肩口を掠めるのが精一杯。逆にパピヨンが拳を受け、弾き飛ばされる。 路上に違法に置かれていたピンク色の捨て看板が、巻き添えを喰らって宙を舞う。 S7駅での激闘のダメージが残り、『ザ・ワールド』の動作がいつもより鈍い。パピヨンの動きも悪くない。 それでもやはり、地力ではDIOの方が上だ。 ここまでのラッシュだって、まだまだ手を抜いている状態だ。全然本気を出していない。 切り札の時間停止も温存している。それでもなお、こうしてパピヨンを圧倒しているわけで。 DIOの顔に、余裕の笑みが浮かぶ。追いうちをかけることもせず、相手が立ち上がるのを待つ。 だが、パピヨンもただ殴られていたわけではない。 全ては避けられないと見るや、あえて前もって狙いをつけていた方向に殴り飛ばされたのである。 叩き込まれた居酒屋の店頭で、ビールのケースを掴むと腕力任せに放り投げる。 空中でビール瓶を片端から蹴り割れば、それは尖ったガラスの散弾と化してDIOに襲い掛かる。 流石のDIOも、これには迎撃で手一杯。 一瞬相手の動きが止まったのを見逃さず、パピヨンは一気に飛び込んでヤクザキック。 今度はDIOが向かいの店に叩き込まれる番だった。 粉塵がもうもうと上がる。 焼き鳥屋の店内で、DIOが悠然とその身を起こす。 確かに不意はつかれたが、この程度はDIOにとってダメージのうちにも入らない。 むしろ、パピヨンの攻撃力の程を見極められたことの方が意味が大きい。 この程度のパワーなら、DIOにとってさほどの脅威ではない。時間停止抜きでも、倒される気がしない。 絶大な自信を抱いたまま、DIOは外に歩み出て…… 「……逃げたか。なかなか思い切りのいい」 そこに、パピヨンの姿はなかった。 どこかから出血したものか、僅かな血痕だけ残して消え去っている。 頭に血が昇っているようだったが、それでも彼我の実力差を察する程度の理性は残っていたということか。 あの知恵者をここで倒しきれなかったのは痛いが、DIOの方にも深追いするだけの余裕はない。 まだ、昼間のダメージが身体に残っている。 溜息1つついて頭を掻いたDIOは、そしてふと気がつく。 「そういえば……デイパックの数が足りないな。どこかで落としたか?」 後編
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◆一般アイテム 装備品・馬以外のアイテムはここに分類されます。 主に使用することで効果を発揮するものが多く、中には所持するだけで効果があるものもあります。 製作素材等、全く効果が無いアイテムも存在します。 ※本編未実装のアイテムも掲載されています。 食料 嗜好品 薬品 冒険道具(消耗) 冒険道具(非消耗) 鋼糸 素材 骨董品 その他 食料 分類 アイテム名 希少価値 重量 価値 属性 攻撃力 防御力 AP 効果 食料 《携帯食料》 ★ 3 50G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。自分の食料値を 2 回復する。 食料 《丸パン》 ★ 3 40G 🔂使用効果(消耗):戦闘・罠以外の自分の冒険で使用できる。自分の食料値を 2 回復する。 食料 《干し魚》 ★ 3 80G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。自分のHPを 5 回復し、食料値を 2 回復する。 食料 《獣肉》 ★ 2 20G 🔂使用効果(消耗):戦闘・罠以外の自分の冒険で使用できる。自分の食料値を 1 回復する。 食料 《海の幸》 ★ 2 20G 🔂使用効果(消耗):戦闘・罠以外の自分の冒険で使用できる。自分の食料値を 1 回復する。 食料 《山の幸》 ★ 2 20G 🔂使用効果(消耗):戦闘・罠以外の自分の冒険で使用できる。自分の食料値を 1 回復する。 食料 《里の幸》 ★ 2 20G 🔂使用効果(消耗):戦闘・罠以外の自分の冒険で使用できる。自分の食料値を 1 回復する。 食料 《缶詰》 ★★ 3 200G 🔂使用効果(消耗):戦闘・罠以外の自分の冒険で使用できる。自分の食料値を 3 回復する。 嗜好品 分類 アイテム名 希少価値 重量 価値 属性 攻撃力 防御力 AP 効果 嗜好品 《葡萄酒》 ★ 5 50G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。使用した日、自分のクリティカル値を -1 する。次回冒険を行う日、自分のファンブル値を +2 する。 嗜好品 《特産葡萄酒》 ★ 5 70G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。使用した日、自分のクリティカル値を -1 する。次回冒険を行う日、自分のファンブル値を +1 する。 嗜好品 《高級葡萄酒》 ★★ 5 400G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。使用した日、自分のクリティカル値を -2 する。次回冒険を行う日、自分のファンブル値を -2 する。 嗜好品 《魔法のお菓子》 ★ 1 50G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。自分の食料値を 1 回復する。 薬品 分類 アイテム名 希少価値 重量 価値 属性 攻撃力 防御力 AP 効果 薬品 《ポーション》 ★ 3 100G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名を対象として使用できる。対象者のHPを 10 回復する。 薬品 《鎮痛薬》 ★ 3 100G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名を対象として使用できる。この日対象者が受ける全てのダメージを-4する。 薬品 《免疫薬》 ★ 3 100G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名を対象として使用できる。この日対象者が行う抵抗判定の達成値を+4する。 薬品 《強化薬》 ★★ 3 150G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名を対象として使用できる。対象者はこの日、攻撃力・防御力を +3 する。 薬品 《特劇強化薬》 ★★★ 3 500G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名を対象として使用できる。使用には【薬学知識】が必要。対象者はこの日、攻撃力・防御力を +6 する。 薬品 《魔法薬》 ★★ 3 150G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名を対象として使用できる。対象者はこの日、APを +4 する。 薬品 《特劇魔法薬》 ★★★ 3 500G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名を対象として使用できる。使用には【薬学知識】が必要。対象者はこの日、APを +8 する。 薬品 《解毒薬》 ★ 3 100G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名を対象として使用できる。対象者がこの日受ける毒系の罠・エネミースキルによる効果を無効化する。 薬品 《炎属性オイル》 ★★ 5 200G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。効果期間中、自分が装備属性の攻撃を行う場合、レベル1の炎属性で行うことができる。この効果はエリアを移動するか、武器が外れるまで継続する。属性オイルの効果は重複しない。 薬品 《氷属性オイル》 ★★ 5 200G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。効果期間中、自分が装備属性の攻撃を行う場合、レベル1の氷属性で行うことができる。この効果はエリアを移動するか、武器が外れるまで継続する。属性オイルの効果は重複しない。 薬品 《雷属性オイル》 ★★ 5 200G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。効果期間中、自分が装備属性の攻撃を行う場合、レベル1の雷属性で行うことができる。この効果はエリアを移動するか、武器が外れるまで継続する。属性オイルの効果は重複しない。 薬品 《風属性オイル》 ★★ 5 200G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。効果期間中、自分が装備属性の攻撃を行う場合、レベル1の風属性で行うことができる。この効果はエリアを移動するか、武器が外れるまで継続する。属性オイルの効果は重複しない。 薬品 《地属性オイル》 ★★ 5 200G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。効果期間中、自分が装備属性の攻撃を行う場合、レベル1の地属性で行うことができる。この効果はエリアを移動するか、武器が外れるまで継続する。属性オイルの効果は重複しない。 薬品 《水属性オイル》 ★★ 5 200G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。効果期間中、自分が装備属性の攻撃を行う場合、レベル1の水属性で行うことができる。この効果はエリアを移動するか、武器が外れるまで継続する。属性オイルの効果は重複しない。 薬品 《植生瓶》 ★★ 2 100G 🔂使用効果(消耗):戦闘を行う冒険者1名を対象として使用できる。対象者が戦闘中のエネミーの攻撃力を 2 低下させる。 薬品 《猛毒瓶》 ★★ 4 100G 🔂使用効果(消耗):戦闘を行う冒険者1名を対象として使用できる。対象者が戦闘中のエネミーに「毒」による無属性の 7 ダメージを与える。 薬品 《溶解瓶》 ★★ 4 100G 🔂使用効果(消耗):戦闘を行う冒険者1名を対象として使用できる。対象者1名が戦闘中のエネミーの【硬質】【防御】スキルを無効化し、無属性の 3 ダメージを与える。このアイテムでダメージを与えた場合、そのエネミーに通常攻撃で与えるダメージを+1する。 薬品 《煙幕瓶》 ★★ 4 100G 🔂使用効果(消耗):戦闘を行う冒険者1名を対象として使用できる。対象者が戦闘中のエネミーから受ける戦闘ダメージを -5 し、対象者はその戦闘で受ける遠隔系エネミースキルを回避する。ボス・不死・物質系エネミーとの戦闘に対しては使用できない。 薬品 《爆薬》 ★★★ 5 500G 🔂使用効果(消耗):戦闘を行う冒険者1名を対象として使用できる。対象者が戦闘中のエネミーに「爆破」による無属性の 8 ダメージを与える。このアイテムは耐性系エネミースキルの効果を無視してダメージを与える。 冒険道具(消耗) 分類 アイテム名 希少価値 重量 価値 属性 攻撃力 防御力 AP 効果 冒険道具 《罠抜けロープ》 ★ 3 100G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。自分が行う罠判定の達成値を +3 する。 冒険道具 《ピックツール》 ★ 3 100G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。自分が行う開錠判定の達成値を +3 する。 冒険道具 《香油》 ★ 3 100G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。自分が行う会話判定の達成値を +3 する。 冒険道具 《照明玉》 ★ 3 100G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。自分が行う調査判定の達成値を +3 する。 冒険道具 《ポケットつるはし》 ★ 3 0G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。自分が行う採掘判定の達成値を+2する。 冒険道具 《妖精のブーツ》 ★★ 5 200G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。自分がいるダンジョンの進行度を+2する。 冒険道具 《火炎の術符》 ★ 1 100G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日【火炎】が使用可能になる。 冒険道具 《火炎の簡易術符》 ★ 0 0G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日【火炎】が使用可能になる。「簡易術符」アイテムは1つしか同時に所有できず、他の冒険者と取引できない。 冒険道具 《雷撃の術符》 ★ 1 100G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。自分の冒険で使用できる。この日【雷撃】が使用可能になる。 冒険道具 《雷撃の簡易術符》 ★ 0 0G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日【雷撃】が使用可能になる。「簡易術符」アイテムは1つしか同時に所有できず、他の冒険者と取引できない。 冒険道具 《吹雪の術符》 ★ 1 100G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日【吹雪】が使用可能になる。 冒険道具 《吹雪の簡易術符》 ★ 0 0G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日【吹雪】が使用可能になる。「簡易術符」アイテムは1つしか同時に所有できず、他の冒険者と取引できない。 冒険道具 《吸臭丸》 ★★ 4 150G 🔂使用効果(消耗):戦闘以外の冒険を行う冒険者一名に対して使用できる。対象者が次に動物系エネミーから不意打ちを受ける場合、その不意打ちを無効化する。この効果は重複せず、効果が適用されるかエリアを移動するまで継続する。 冒険道具 《鳥の餌》 ★ 1 10G 🔂使用効果(消耗):鳥装備時、自分の冒険に対して使用できる。この日、自分は1回多く〔使役〕を行うことができる。その時、「鳥」以外の使役効果は適用できない。 冒険道具 《トラップツール》 ★★ 5 200G 🔂使用効果(消耗):戦闘以外の冒険を行う冒険者一名に対して使用できる。対象者が次にエネミーと戦闘を行う日、エネミーの攻撃力を-5する。この効果は重複せず、効果が適用されるかエリアを移動するまで継続する。罠を発見した冒険者に対して使用した場合、このアイテムは消耗しない。 冒険道具 《採取キット》 ★ 4 50G 🔂使用効果(消耗):動物または植物系エネミーとの戦闘を行う冒険者1名に対して使用できる。その戦闘に勝利した場合、《生体サンプル》を3つ入手する。 冒険道具 《白紙の五線譜》 ★ 4 100G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日、「音色」と付く任意の吟遊詩人スキル1つを使用できる。 冒険道具 《白紙の地図》 ★ 4 100G 🔂使用効果(消耗):現在の進行度が4以上の場合、自分の冒険で使用できる。自分がいるダンジョンの進行度を+1する。 冒険道具 《パワーボルト》 ★ 3 0G 🔂使用効果(消耗):弓・撃糸装備時または【鉄工】を使用した日、自分の冒険で使用できる。この日行う自分の通常攻撃で与えるダメージを+1する。「ボルト」アイテムの効果は重複しない。 冒険道具 《ピアスボルト》 ★★ 3 0G 🔂使用効果(消耗):弓・撃糸装備時または【鉄工】を使用した日、自分の冒険で使用できる。この日行う自分の通常攻撃はエネミースキル【硬質】【樹皮】を無視する。「ボルト」アイテムの効果は重複しない。 冒険道具 《ホローボルト》 ★★ 3 0G 🔂使用効果(消耗):弓・撃糸装備時または【鉄工】を使用した日、自分の冒険で使用できる。この日、防御・耐性系スキルを持たないエネミーに対して通常攻撃ダメージを与えた場合、追加で2ダメージを与える。「ボルト」アイテムの効果は重複しない。 冒険道具 《マグナムボルト》 ★★ 3 0G 🔂使用効果(消耗):弓・撃糸装備時または【鉄工】を使用した日、自分の冒険で使用できる。この日、自分の通常攻撃で与えるダメージを一度だけ+4する。「ボルト」アイテムの効果は重複しない。 冒険道具 《聖水》 ★★ 3 200G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名に対して使用できる。対象者はこの日、呪いと環境「瘴気」の影響を受けない。 冒険道具 《呪血》 ★ 2 0G ※このアイテムは一度に1つしか同時に所持できず、馬・倉庫・借家に預けることはできない。🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日、メイジスキルの消費APを-1し。自分の所持する使い魔1体のレベルが低下しなくなる。 冒険道具(非消耗) 分類 アイテム名 希少価値 重量 価値 属性 攻撃力 防御力 AP 効果 冒険道具 《キャンプキット》 ★★ 10 500G 🔁使用効果:休憩地点を発見した冒険に対して使用できる。その休憩地点の効果を受ける冒険者は、食料系アイテムを1つ消費することで冒険終了時にHPを10、食料値を2回復する。《キャンプキット》の効果は重複しない。 冒険道具 《誘い笛》 ★★★ 6 2500G 🔁使用効果:戦闘以外の自分の冒険で使用できる。次回冒険日に動物系エネミーと戦闘を行う場合、先制攻撃となる。自分が習得中の狩人スキルの個数以下のレベルを持つエネミーとの戦闘に対してのみ効果がある。 冒険道具 《測距儀》 ★★★ 8 2000G 🔁使用効果:戦闘以外の自分の冒険で使用できる。この日、自分が弓を装備して行う通常攻撃と使用する狙撃手スキルは、環境・エネミースキルによる使用制限を無視して使用できる。 冒険道具 《ピックガジェット》 ★★★ 10 0G ※このアイテムは使用した場合、取引・素材利用不可になり、エリアを移動した場合に失われる。🔁使用効果:冒険者1名を対象として使用できる。対象者が行う開錠判定の達成値を +1 する。 冒険道具 《ロープガジェット》 ★★★ 10 0G ※このアイテムは使用した場合、取引・素材利用不可になり、エリアを移動した場合に失われる。🔁使用効果:冒険者1名を対象として使用できる。対象者が行う罠判定の達成値を +1 する。 冒険道具 《金床》 ★★ 20 1000G ⏹所持効果:【鉄工】の消費APを-2する。 冒険道具 《調合器具》 ★★ 20 1000G ⏹所持効果:【錬金術】の消費APを-2する。 冒険道具 《〇〇の地図》 ★ 4 100G ⏹所持効果:自分およびパーティメンバーは〇〇の深度を-1する。同名アイテムの効果は重複しない。 鋼糸 分類 アイテム名 希少価値 重量 価値 属性 攻撃力 防御力 AP 効果 鋼糸 《靭糸》 ★★ 5 50G ※このアイテムは使用した場合、取引・素材利用不可になり、エリアを移動した場合に失われる。🔁使用効果:自分の冒険に使用できる。エネミーに無属性の 1 ダメージを与え、エネミーの攻撃力を-3する。【羽虫】【非実体】を持つエネミーには効果がない。 鋼糸 《裂糸》 ★★★ 5 200G ※このアイテムは使用した場合、取引・素材利用不可になり、エリアを移動した場合に失われる。🔁使用効果:自分の冒険に使用できる。エネミーに無属性の 4 ダメージを与える。【羽虫】【非実体】を持つエネミーには効果がない。 鋼糸 《白熱線》 ★★★★ 5 500G ※このアイテムは使用した場合、取引・素材利用不可になり、エリアを移動した場合に失われる。🔁使用効果:自分の冒険に使用できる。エネミーに無属性の 1 ダメージを与え、レベル1炎属性の 2 ダメージを追加で与える。【羽虫】【非実体】を持つエネミーには効果がない。 素材 分類 アイテム名 希少価値 重量 価値 属性 攻撃力 防御力 AP 効果 素材 《生体サンプル》 ★ 1 15G 素材 《培養胚》 ★ 0 0G ※このアイテムは取引できず、馬・倉庫・借家に預けることはできない。 素材 《精油》 ★ 1 10G 素材 《調合火薬》 ★★ 1 250G 素材/金属 《青銅》 ★ 3 50G 素材/金属 《鉛》 ★ 4 70G 素材/金属 《鉄》 ★★ 5 200G 素材/金属 《鋼鉄》 ★★ 7 500G 素材/金属 《黒鉄》 ★★★ 9 1000G 素材/金属 《金剛鉄》 ★★★★ 11 2500G 素材/金属 《隕鉄》 ★★★★★ 8 8000G 素材/金属 《銀》 ★★★ 3 2000G 素材/金属 《砂金》 ★★★ 2 500G 素材/金属 《黄金》 ★★★★ 8 3500G 素材/金属 《白金》 ★★★★ 5 4000G 素材/金属 《極致金剛鉄》 ★★★★★ 13 6000G 素材/金属 《臨界金剛鉄》 ★★★★★ 13 6000G 素材/金属 《ミスリル》 ★★★★★ 3 10000G 素材 《銀の雫》 ★★★★ 1 0G ⏹所持効果:最大HPを-15する。 素材 《水晶》 ★★★ 8 1500G 素材 《凝縮水晶》 ★★★★★ 12 7500G 素材 《空の霊石》 ★ 2 50G 素材 《炎の霊石》 ★★ 3 300G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名を対象として使用できる。この日、対象者の装備品に炎属性を2つ付与する。その後、《空の霊石》を1つ獲得。 素材 《氷の霊石》 ★★ 3 300G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名を対象として使用できる。この日、対象者の装備品に氷属性を2つ付与する。その後、《空の霊石》を1つ獲得。 素材 《雷の霊石》 ★★ 3 300G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名を対象として使用できる。この日、対象者の装備品に雷属性を2つ付与する。その後、《空の霊石》を1つ獲得。 素材 《風の霊石》 ★★ 3 300G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名を対象として使用できる。この日、対象者の装備品に風属性を2つ付与する。その後、《空の霊石》を1つ獲得。 素材 《地の霊石》 ★★ 3 300G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名を対象として使用できる。この日、対象者の装備品に地属性を2つ付与する。その後、《空の霊石》を1つ獲得。 素材 《水の霊石》 ★★ 3 300G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名を対象として使用できる。この日、対象者の装備品に水属性を2つ付与する。その後、《空の霊石》を1つ獲得。 素材 《虹の霊石》 ★★★★ 3 5000G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名を対象として使用できる。この日、対象者の装備品に炎氷雷風地水属性を1つずつ付与する。その後、《空の霊石》を1つ獲得。 素材 《聖霊器》 ★★★ 5 1600G 素材 《邪霊器》 ★★★ 5 1600G 素材 《魔獣の骨》 ★★★ 4 1300G 素材 《龍鱗》 ★★★★ 8 4200G 素材 《龍眼》 ★★★★★ 4 7000G 素材 《硬木》 ★ 4 60G 素材 《霊樹の枝》 ★★ 4 800G 素材 《星樹の樹皮》 ★★★★ 8 4500G 素材 《錬化金属粉》 ★★ 1 200G 素材 《甘露》 ★ 1 20G このアイテムは《蜂蜜》の代わりの素材として使用できる。 素材 《蜂蜜》 ★ 2 40G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。自分のAPを +1 し、HPを 1 回復する。 素材 《毒液》 ★ 2 40G 🔂使用効果(消耗):戦闘を行う冒険者1名を対象として使用できる。対象者が戦闘中のエネミーに「毒」による無属性の 2 ダメージを与える。 素材 《反応液》 ★ 2 40G 🔂使用効果(消耗):戦闘を行う冒険者1名を対象として使用できる。対象者1名が戦闘中のエネミーに通常攻撃で与えるダメージを+1する。 素材 《大樹の葉》 ★ 1 10G このアイテムは《薬草》の代わりの素材として使用できる。 素材 《薬草》 ★ 2 20G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。自分のHPを 3 回復する。 素材 《けむり草》 ★ 2 25G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日自分が受ける戦闘ダメージを-3する。 素材 《星光草》 ★ 2 50G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日、自分が受ける毒によるダメージを -6 する。 素材 《陽光草》 ★ 2 50G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日、自分の攻撃力を +1 する。 素材 《月光草》 ★ 2 50G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日、自分のAPを +1 する。 素材 《霊花》 ★★ 2 100G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日、自分が行う全ての行為判定の達成値を+1する。 素材 《闇の残滓》 ★ 1 0G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。自分のHPを10減らす。 素材 《星の欠片》 ★★★ 1 500G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日、自分のダイスの合計出目を+1する。 素材 《星の大片》 ★★★★ 1 2000G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日、自分のダイスの合計出目を+2する。 素材 《星の塊》 ★★★★★ 1 3000G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日、自分のダイスの合計出目を+6する。 骨董品 分類 アイテム名 希少価値 重量 価値 属性 攻撃力 防御力 AP 効果 骨董品 《陶磁器》 ★ 10 500G ⏹所持効果:自分がHPダメージを受けた場合、このアイテムを失う。 骨董品 《銅細工》 ★★ 10 1000G ⏹所持効果:自分がHPダメージを受けた場合、このアイテムを失う。 骨董品 《しゃれこうべ》 ★★★ 10 1500G ⏹所持効果:自分がHPダメージを受けた場合、このアイテムを失う。 骨董品 《名画》 ★★★ 10 2000G ⏹所持効果:自分がHPダメージを受けた場合、このアイテムを失う。 骨董品 《銀細工》 ★★★ 10 3000G ⏹所持効果:自分がHPダメージを受けた場合、このアイテムを失う。 骨董品 《宝石》 ★★★★ 10 4000G ⏹所持効果:自分がHPダメージを受けた場合、このアイテムを失う。 骨董品 《金細工》 ★★★★ 10 5000G ⏹所持効果:自分がHPダメージを受けた場合、このアイテムを失う。 骨董品 《白金細工》 ★★★★ 10 6000G ⏹所持効果:自分がHPダメージを受けた場合、このアイテムを失う。 その他 分類 アイテム名 希少価値 重量 価値 属性 攻撃力 防御力 AP 効果 その他 《古の金貨》 ★★★ 1 0G ※集めるといいことが……? その他 《茜色花火》 ★★ 5 200G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名に対して使用できる。対象者およびその冒険に〔鑑賞〕した冒険者は経験値を1獲得する。同名アイテムの効果は重複しない。 その他 《空色花火》 ★★ 5 200G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名に対して使用できる。対象者およびその冒険に〔鑑賞〕した冒険者は経験値を1獲得する。同名アイテムの効果は重複しない。 その他 《藤色花火》 ★★ 5 200G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名に対して使用できる。対象者およびその冒険に〔鑑賞〕した冒険者は経験値を1獲得する。同名アイテムの効果は重複しない。 その他 《翠色花火》 ★★ 5 200G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名に対して使用できる。対象者およびその冒険に〔鑑賞〕した冒険者は経験値を1獲得する。同名アイテムの効果は重複しない。 その他 《橙色花火》 ★★ 5 200G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名に対して使用できる。対象者およびその冒険に〔鑑賞〕した冒険者は経験値を1獲得する。同名アイテムの効果は重複しない。 その他 《虹色花火》 ★★★★ 5 1000G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名に対して使用できる。対象者およびその冒険に〔鑑賞〕した冒険者は経験値を5獲得する。同名アイテムの効果は重複しない。 その他 《汎用技術書》 ★★ 5 1000G ※このアイテムは同時に1つしか所持できず、馬・倉庫・借家に預けることはできない。🔽使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日の冒険終了時、任意の★★補助スキルを1つ習得する。詳細は補助スキルを参照。 その他 《追憶のホネ》 ★★★ 4 0G 🔽使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日の冒険終了時、所持中の狼のスキルを再習得する。 狼 《ウルフ》 ★ 0 0G ※所持には【狼使い】が必要。⏹所持効果:習得済みの狼スキルを使用・適用可能。詳細は狼使いを参照。 使い魔 《簡易型錬成使役体》 ★ 0 0G ※詳細は使い魔を参照。 使い魔 《人型錬成使役体》 ★★ 0 0G ※詳細は使い魔を参照。 使い魔 《獣型錬成使役体》 ★★ 0 0G ※詳細は使い魔を参照。 使い魔 《翼型錬成使役体》 ★★ 0 0G ※詳細は使い魔を参照。 使い魔 《蔓型錬成使役体》 ★★ 0 0G ※詳細は使い魔を参照。
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国名 モスン帝国(Yeke Mosun Ulus) 年代 6515年~7192年 首都 テングル(6542年~6595年)完安(6595年~6687年) 通貨 交鈔馬蹄銀 前代 ジャーガルク・シャー国冨王朝ロードレス諸邦円十字軍国家 次代 後冨王朝ジャーガルク・シャー国カノミス王国ロードレス諸邦 ・概要 ・歴史・建国以前(約1万年前~6515年) ・建国(6515年) ・ジャーガルク遠征(6515年~6520年) ・トゥガ国遠征(6522年~6527年) ・北冨遠征(6534年~6537年) ・2代皇帝オゴ・ハーンの統治(6539年~6551年・ロードレス遠征(6542年~6547年) ・3代皇帝ドヅジュ・ハーンの統治(6556年~6558年) ・4代皇帝クン・ハーンの統治(6561年~6569年)・イクファターナ遠征(6562年~6569年) ・5代皇帝ライ・ハーンの統治(6570年~6594年) ・狼王朝(6580年~7205年) ・アル・ハン国(6569年~6987年) ・ジャル・ウルス国(6550年~7200年代?) ・行政制度・組織 ・地方行政 ・軍事制度・情報戦略 ・経済 ・文化・宗教 ・モスン帝国が侵攻した国・滅ぼした国 ・征服し宗主国として支配した国 ・継承国家 ・概要 モスン帝国とはシンガ北部の狼亜人系遊牧民及び諸民族を統一したアルタ・ハーンが創設した遊牧国家であり、モスン語ではイェケ・モスン・ウルス(Yeke Mosun Ulus)すなわち「大モスン・ウルス」と称した国家である。 歴代ハーンと『四天四走』に代表される勇将達が双子高原から領土を拡大し、西はゾロタ列島、東は現タンクレート民主共和国領、南はレオネッサ半島の教皇領まで侵攻、双子高原を支配するモスン皇帝(カアン、大ハーン)を中心に、各地に分封されたのアルタ・ハーン子孫の王族たちが支配する国(ウルス)が集まって形成された連合国家の構造をなし、最盛期には1億人以上の人々を支配した。 ・歴史 ・建国以前(約1万年前~6515年) 狼亜人系遊牧民族が史書に初めて記されるようになったのは印王朝の時代からであり、『印書』の北狄伝には双子高原のみならず、南の中原にも進出し、諸邦が治める都市国家の支配が及ばない地域で生活し、時に都市国家に侵攻して略奪し、又時に諸邦の有力者と通婚していたとされている。 また、東西韓朝並立戦国時代に韓王朝が東西に分裂し、諸邦が都城を巡って相争うようになると、諸国は彼らを味方に引き入れ、戦闘を有利に進めようとした。しかし諸邦が都城と街道による点と線による統治から面による領国支配へ政策を転換し始め、領内の異民族を追放ないし同化するようになると、狼亜人系民族はシンガの西北にある双子高原へ追いやられていった。 更に覇王朝の成立後は、李槙大将軍率いる覇軍が度々高原へ遠征を行い、同地に長城を建設するとその勢力は劣勢となっていった。しかしヘファイスティオンが覇王朝への侵攻を開始し、李槙とその軍がその対応に追われ、さらにその財政負担によって覇王朝が滅亡すると、長城をメンテナンスする者が居なくなったため、狼系遊牧民たちは騎馬による機動力を利用して、度々近隣の都市村落を略奪した。 その様な中で、チノ氏族の首長である木訥単于が双子高原を中心に北部の狼系亜人を統一、同時期に中原を統一した後韓王朝の 王玲は近臣の反対を押し切り、度々中原を略奪するチノ国を討伐しようとしたが、チノ軍の偽装撤退に騙されて進撃を続け、補給線が伸びきったところを包囲されて、止む無く韓軍はチノに降伏、後韓は毎年チノへ貢物を送るようになった。 しかし、度重なる分割相続等が原因で、4000年代よりチノ内部で単于の位を巡って争うようになり、4034年には後韓による分離工作によって齊凍単于の死後、その子供である厭鵜単于と先君の弟である座塔単于が対立し、チノ国は南北に分裂、北チノ国は双子高原の支配者として権勢を誇ったが、ヴィスヴィオ大噴火と小オメデス彗星衝突による寒冷化及び食糧難によって更に分裂し消滅した。 一方、南チノは4040年に後韓王朝へ服属し、北方の警備を担当したが、後韓王朝滅亡後は中原の各勢力に傭兵として雇われ、各勢力ごとに部族は分裂していき、更に芯王朝が寅亜人族カプラン氏族の酋長である寅診に滅ぼされ、韓人が中原北部の支配権を喪失して以降は(楼・宍・甚)等の新国家を建設し、更にその末裔(*1)であるヴォルク族は代々北守節度使を世襲し、5085年にはジャーガルク・シャー国を建国した。 ・建国(6515年) 旧北チノ国滅亡後、その故地には諸民族・部族連合が割拠し、統一されることは無かったが、その様な中で小部族の首長であるアルタは中原にテン等の毛皮動物やシンガ西部のオタネニンジンを販売し次第に勢力を拡大、更に商売の関係から北部山岳地帯で鉱山開発に携わる金鱗族とも同盟を結び、コークス製鉄が盛んである冨王朝に鉄鉱石を売り込み巨万の利益を獲得、血縁ではなく個人的な主従関係による戦士集団を形成していった。 更に彼は優れた戦略家でもあり、氏族ごとにバラバラであった民を血縁に基づかない千人隊や百人隊へ再編、戦術を動く藪の陣形・湖の陣形等に体系化して、手旗信号や銅鑼の合図で騎馬隊を運用し、また諜報戦と補給線の確立も重視した。 そして7613年には臣従していた白羊骨部族連合に反旗を翻してその軍勢を破り、次の年にはその残党と黒羊骨部族連合を破り双子高原を統一、6515年に遊牧民のクリルタイでカン(王)に推挙された。 ・ジャーガルク遠征(6515年~6520年) 一方で同時期のジャーガルク・シャー国はシャーを宗主としつつも各地で土豪が乱立し、その中で大勢力であったオウチ家は度々北冨へ入犯し、略奪や農地の収奪を行っており、中原の王朝を悩ませてきた。 その為、北冨王朝は「夷を以て夷を制す」の理論でモスン国を利用しようと考え南方遠征を条件に支援を開始、モスン側も南部の穀倉地帯を獲得できるため遠征を行い、オウチ領のみならずジャーガルクの大陸領を全て制圧、列島の諸侯やシャーも服属(*2)した。 ・トゥガ国遠征(6522年~6527年) ジャーガルク遠征後の6521年にハーンは同時期にトゥガ国を統一したフルウ・ガンポに通交の使者を送ったが、ハーンを成り上がり者と見なしていたガンポは問答無用で使者を殺害し、生き残った使者にハーンとモスン帝国を罵倒する内容を記した書状を持たせ帰国させた。 彼の態度にハーンは激怒5万の兵を率いトゥガ王国へ侵攻し、全ての王族を殺害しトゥガ王国は消滅、しかし多くの寺院はジャーガルクの寺院と交流があり、モスン軍の強さを伝聞で知っており、非暴力を貫きアルタ・ハーンが使者を送る前に服属を誓ったため、寺院は保護され僧侶がトゥガの国政の主導権を握るようになった。 ・北冨遠征(6534年~6537年) 一代で2国を併呑し、大帝国を築いたアルタ・ハーンを警戒した北冨王朝は、経済制裁として朝貢・互市の停止処分を行ったが、6534年に激怒したモスン軍が侵攻、首都皇安(現栄都)は陥落し皇帝は捕縛されたものの、皇族が南部に逃れ、臨時政府を樹立(南富)、南富王朝は直ぐにアルタ・ハーンへ謝罪の使節を送り、逆にモスン帝国へ臣従し、歳幣を送ると約束、折しもハーンが危篤であったため、モスン側も遠征継続は不可能と判断し、休戦条約が結ばれた。 ・2代皇帝オゴ・ハーンの統治(6539年~6551年} アルタ・ハーンの没後、生前の勅令により直属軍である「千人隊」の8割は4男のイルが相続したが、一族会議によって次男であるオゴ・ハーンが即位、彼は長男の三男であるパリ(*3)に2万の兵を率いさせ東方ロードレス遠征を命じ、遠征を名目に4男の兵力を削減した。 また駅伝制(通称ジャムチ)を帝国全土に広め、官僚制に詳しい韓人・狐亜人官吏(*4)を重用、遊牧民には家畜100に対して1が、農耕民には10の収穫に対して1が税となる十分の一税制が帝国全土に適用された。 ・ロードレス遠征(6542年~6547年) 当時のロードレスには小諸邦と円十字軍国家が存在しており、殆どが都市国家レベルの小国であったため、ジャーガルク遠征や北冨遠征で培ったバリスタ・投石器・攻城櫓等の攻城兵器を用いた戦術によって小国は次々と降伏した。 慌てたロードレス諸国は同盟を組み8万の兵でモスン軍を迎え撃った(ナホトカ大会戦)が、敵が少数であったため侮り、偽装撤退にまんまと引っかかってしまい、諸侯が功を巡り競って進撃したが、モスン軍が反転すると混乱し潰走、さらに事前にモスン軍の工兵部隊が河川の上流を塞き止めており、ロードレス連合軍がモスン軍を追撃し浅くなった河川を渡河したのを別動隊が狼煙で連絡したのを合図に堤防を破戒し、川を増水させたため、連合軍は退路を断たれ、モスン軍に討たれるか、川で溺れ死ぬかの二択となった。 残った南部の円十字軍国家の女王シタンは現カノミス王国北部を支配していたサンタ・クロース騎士団やイクファターナ諸国に支援を要請、しかし彼ら円十字軍国家と対立していた騎士団や教皇は彼らの苦難を寧ろ歓迎し、「蛮族の侵攻は不信者達に対する天罰であるから、彼らを援助する必要はない」として救援を無視、その為、モスン軍のロードレス侵攻はスムーズに進んだ。 ・3代皇帝ドヅジュ・ハーンの統治(6556年~6558年) オゴ・ハーンが過度の飲酒によって55歳で病没、一族が遠征などによって各地に分散しているからという名目により、集会(クリルタイ)を無視してオゴ・ハーンの次男である、ドヅジュ・ハーンが即位、それに反発した東方イクファターナ遠征中のパリ・ハンはドヅジュ・ハーンの即位を認めつつも反発、東方領土の税が一時滞るようになる。 ・4代皇帝クン・ハーンの統治(6561年~6569年) ドヅジュ・ハーンの死後、その皇后はドツジュの弟カルと結婚し、権力を維持しようとしたが、中央政府の勝手な行動に反発したパリはクリルタイを欠席し、更に王家の中で最も裕福な四男イルの長男であるクンに即位を要請した。 4男家王族の大多数は前皇后とカルに皇位を諦めるよう説得を続けたが、最終的には諦め、同時にクンが自領で即位、彼は即位に前皇后・カルを中心とした即位に反発する勢力を粛清、その後、彼はすぐさま使節を送り東方パリ・ハンとの対立関係を解消した。 また同母弟であるアルにイクファターナ遠征を命令、一方で学問を推奨して、首都テングルに学者を集め、皇族・貴族の子弟を教育し次代の官僚育成に努め、また前南冨王朝への侵攻を積極的に進めたが、その陣中にて病没した。 ・イクファターナ遠征(6562年~6569年) 当時イクファターナとモスン帝国領の間にはサンタ・クロース騎士団領が存在し、ジャルの軍が度々威力偵察の遠征を行っていたが、ローラン率いる勇敢な騎士たちは封土を守るため奮戦、その情報を入手していたアルは自らも威力偵察を行い、現地人が異教徒に強い敵愾心を有している事、騎士たちが重い甲冑を身に着けており、その突撃力は強大である事を知った。 一方、騎士たちは自領へ度々略奪を行う蛮族に憤慨しており、その様な中で1人の百姓が「敵将が近臣のみを連れ国境地帯で狩りを行う」とモスンの兵卒が言っていたと報告(*5)、騎士団は全軍と志願した農民兵を連れモスン領へ進撃、すると豪華な服を着たモスン人部隊を発見し、騎士団長ローランは「我と一騎打ちせよ!!」と叫んだが、敵は無視し逃走、騎士にあるまじき(*6)行為に激怒した騎士団は憤怒し追撃したが、前方には凍った大河が存在し、モスン兵は直ぐに渡河、続いて騎士・農民軍も渡河しようとしたが、大軍 モスン兵より馬も装備も重装という事もあって氷は軋んだ。 その時モスン軍は遠方から投石器と火槍(ロケット兵器)で攻撃、氷は割れ追撃者、特に重い甲冑を装備した騎士たちは殆ど溺死し、僅かに生き残った農民兵たちは恐怖に慄き、村落に帰還後、モスン帝国軍の恐ろしさを過大に村民・都市民へ伝え、殆どの都市村落は戦わずして降伏した。 サンタ・クロース騎士団消滅後、彼らの宗主国であるクラリッサ帝国は反抗的で税を中央に収めない騎士団の消滅を歓迎、一方レオネッサの諸都市国家は北部から伝わる蛮族の侵攻に恐怖したが、教皇はアルの母親が円十字教徒であるという理由で「反抗的なレオネッサの諸都市国家を征伐し、その領土を教皇に献上するはず」と勝手に思い込み、モスン軍に遠征を勧める使者を送っていた。 そんな事を気にせずアル率いるモスン軍はレオネッサ半島へ進撃を開始、しかしモスン兵は教皇の予想に反してレオネッサ各地で略奪・破戒・強姦を行い、その被害は教皇領まで及び、予想外の展開に激怒した教皇マヌケス3世はモスン軍を叱責する使者を送った。 しかし使者は無視され侵攻が続いたため、教皇は傭兵隊長の提言に基づき、「貢物として金塊を渡します。講和の席なので大将と少数の兵のみで来てください。」という書状をモスン軍へ送達、モスン側はまんまと騙され、将軍スブタと少数の兵が講和会議の会場である都城へ来訪、しかし入場後に門が閉められた。 教皇側は将軍を捕虜として、モスン軍との交渉材料にしようとしたが、スブタは「敵の虜となるよりは」と舌を噛み切り自害、自殺を禁忌としていた円十字教徒の教皇側はこの事態を予測しておらず、混乱状態となった一方、モスン軍の大将ライは敵の卑劣な策謀に激怒し、教皇領への侵攻を開始、レジーナを攻略し、略奪(*7)と破壊の限りを尽くし、教皇を捕らえて両目に溶けた鉛を流し込み、絨毯に包んで圧殺(*8)、また貴族の女性や枢機卿の処女たちを連行し、モスン将軍・皇族の妾となるか、彼ら専用の売春施設に送られた。 一方で本土の周囲が湿地であり、攻略が難しいことからヴェネーツィア遠征は難航し、更にヴェネーチア軍の提督エンリコは艦隊を率い中央山脈と海の間が一番狭くなる地点に上陸、補給路が絶たれることを恐れたアルは中央山脈以北へ急ぎ撤退、その後再度イクファターナへ遠征しようとするが、直前に皇帝(クン・ハーン)の訃報が伝わったため、新支配地の地固めと自領の独立を優先し、イクファターナ遠征を中止した。 ・5代皇帝ライ・ハーンの統治(6570年~6594年) クン・ハーンの死後その同母弟であるライとアリケがハーンの地位を巡り対立、クン・ハーンの前南冨王朝遠征に従っていたライはアリケが集会(クリルタイ)の用意を行っている間に遠征軍の支持を集め、さらに各地の方面軍を味方につけ、アリケのいる首都テングルへ侵攻、寄せ集めのアリケ軍を破り勝利し、アリケはライの軍門に下った。 即位したライ・ハーンは前南冨遠征を再開し、先に臣従させたムスルマーネンに南冨との貿易禁止を命じ、また優勢な南冨水軍に対抗するため、ムスルマーネン人の船乗りを雇い水軍を整備、さらに金鱗族(*9)の工兵に敵の要塞を水攻めにさせ、救援に来た北冨水軍の水上機動部隊を自国水軍で殲滅、主力部隊を失った南冨王朝は劣勢となり、6578年にモスン帝国は前南冨を滅ぼし中原全土を制圧、6580年には国号を狼とした。 ・狼王朝(6580年~7205年) 内戦終了後、ハーンが直接影響力を及ぼせるのはシンガのみとなり更にライ・ハーンは近しい王族に地方の支配を委ね、前南冨征服後ライ・ハーンは2つの新しい都(*10)を建立、塩を基にした兌換紙幣の発行や運河建設によって商業を推奨し、また安定した社会の下技術も発達、染付陶磁器など新しい特産品が登場した。 反抗的な一族は粛清する一方で同母弟が建国したアル・ハン国やジャル・ウルス国と緩やかな連合体制を創出し、商人の安全を確保した。 しかし6621年に6代皇帝テルー・ハーンが逝去すると後継者争いが勃発し、即位したチン・ハーンを外戚勢力(*11)が暗殺、そこから外戚・貴族・軍閥による政争が勃発、同時に駅伝・港湾整備による流通の発達によって帝国全土に緑死病が蔓延し、また浮屠教の大寺院を建立するため韓族へ重税を課したため、飢饉に伴い政情は不安定化、6687年には韓族の反乱によって中原の領土を喪失した。 中原喪失後もモスン帝国はシンガ西部を領有(西狼)し存続したが、皇位の争奪戦は続き、他民族に戦力を頼るようになっていったため、次第に彼らの発言力が増し、皇帝は有力部族の傀儡となっていき、6889年にはジャーガルク人酋長エゼ・ベクによって最後のハーンであるチベ・ハーンが殺害され、狼王朝は一時的に消滅した。 しかしエセ・ベクに全土を統括する器量は無く、部下によって暗殺、ジャーガルク旧領は諸部族・豪族が相争う場となったが、チベ・ハーンの弟の曾孫であるダーン・ハーンが比較的安定しており、アトリオンとの貿易で潤っていたジャーガルクのシャーと結婚し、その財力を元手にマスケット銃(*12)と火薬を多量に入手、銃装備の乗馬歩兵と野戦築城を駆使した戦略と経済力を駆使し、大陸領の5分の3を統一、しかし途中で戦死した。 シャーとの間の子は女児2人のみであったため、妾の子がハーンの位を巡り対立、更に家臣の対立・台頭もあってトワクー・ベクが可汗として天下統一を成し遂げた時にはハーンの一族はそれに従う小領主ばかりとなっていた。 ・アル・ハン国(6569年~6987年) イクファターナ遠征の途中にハーンの逝去を知ったアル・ハンは占領地(現カノミス王国)で独立を宣言、先ずは連れてきた韓人・狐人・メトラ人官僚達に戸籍を整備させ、検地を行い現地に広大な森林地帯と果樹園があるというメリットを生かし、林業とワイン製造を推奨した。 またそれらの物産を中原に輸出できるよう街道(駅伝)を整備、更に今まで小さな漁村であったペールに港湾を整備し、緯度航法に詳しいメトラ商人を呼び寄せ、関所を撤廃し商売の税金は最終目的地で一括銀納とし、商売をスムーズにした。 この様な税の一本化は農村でも行われ、今まで騎士たちが気まぐれに目の前にあるものを適当に徴税していたものから改善され実質減税となったため、農民の購買意欲も高まり、またこの時期に羅針盤が流入し、ハンが商船の経費を負担し、商売による利益を半々で分け合うという制度も確立されていたため、商業が発達、最盛期にはペールにムスルマーネン=カリフ国・ヴェネーツィア共和国・帝国の商人が集まり、国際都市として賑わったとされている。 しかし一方で中央山付近にはレコンキスタ(国土回復)を目指す騎士団残党が割拠しており、度々村落を襲撃、次第に山岳地帯に城砦を築き円十字教原理主義に基づく共同体を形成、その中で農民出身の戦士エル・シドは度々アル・ハン国領へ遠征を繰り返し、少しづつ勢力を広げていった。 彼は時にモスン人貴族やメトラ商人と結び、彼らの制度を真似て税を一本化し、騎士に俸給を払い、領地での略奪を控えさせ、民心を得たが、彼の跡を継いだエリコ1世は宗教的情熱に基づきレコンキスタを押しすすめ最後のカンを打ち取り国土を統一、更に「商売は神の教えに反する卑しい行為だから商人を殺せば天国に行ける」という理由から外国人商人を虐殺、旧大陸諸国との商売が途絶えたため、慌てたカノミス商人たちは新しいマーケットを探すため各地へ探検隊を送るようになった。 ・ジャル・ウルス国(6550年~7200年代?) ジャル・ウルス国の支配者であるモスン人は都市住民の統治法を知らなかっため、旧来からの現地勢力を生かし、定期的に貢物を徴収する政策を行い、特別に首都も置かず、天幕(ゲル)で各地を移動し生活を続け、次第に一族が分かれていき、現地勢力と通婚していく中でジャル・ウルス国は自然消滅した。 ・行政制度 ・組織 皇帝にはケシクと呼ばれる親衛隊・給仕達が仕え、ハーンや地方勢力に仕える彼らが官僚として諸事を司り、軍は中軍・右軍・左軍に大別され更に郡内は先鋒部隊・中軍・輜重部隊ダルガチ(*13)が占領地の統治を行い、実務は韓人・狐亜人・メトラ人の官吏が司った。 しかし科挙などによる学歴重視の人材登用制度は一度廃止され、ライ・ハーンの没後復活したものの前王朝に比べると合格者は少なく、縁故や血縁による人事が中心となっていき、帝国末期には腐敗した官僚や自立した軍閥の存在が問題となっていった。 ・地方行政 中央政府である中書省(書記・財務官僚機構)が実質的に支配するのは完安(現栄都)と順安近郊の直轄地のみであり、各地に中書省の代行機関として行中書省という官庁が置かれ、その行政区画が現在の清河に存在する省となり、またジャーガルク旧領を中心に服属した豪族やモスン王侯貴族の領地やムスルマーネンなどの服属した国家等が存在した。 ・軍事制度 モスン帝国の軍隊は万人隊・千人隊・百人隊・十人隊に基づき編成されており、特に千人隊は平時遊牧民の社会単位でもあり、日常から各隊は長のゲルを中心に部下のゲルが集まって円陣を組むという社会形態をつくって遊牧生活を送っており、有事には馬や武具を持参して馳せ参じ、指揮官の命令には絶対服従であった。 一方で先鋒部隊による略奪は禁止されており、彼らが敵を追撃する代わりに中軍が略奪を行い、報酬は輜重部隊であっても平等に分配され、また様々なマニュアル化が進められており、戦術だけではなくレーションの作成法や剣・複合弓の修理方法まで体系化されていた。 ・情報戦略 モスン帝国は同時期の軍に比べかなり情報を重視しており、各国の商人に大金を払い、各国の情報を話させ、韓人書記に記録させており、また定期的に敵地へ偵察を行い、時には現地人同士のを利用し、内通者を創ったり、偽の情報を流して敵を混乱させたりしていた。 ・経済 モスン帝国は商業を重視し、街道(駅伝)・水路・港湾を整備するのみならず、各地の関税を撤廃し、商品の最終売却地でのみ商品価格の三十分の一の売却税をかけるように税制を改め、更に新しい商売をしようとする商人には積極的に投資を行った。 税制も中原では両税法を引き継ぎ、大体農業収入の十分の一が税となり、高原では家畜100頭の内1頭が税金として納められ、旧ジャーガルク領は成人一人当たり、穀物1石、あるいは土地1畝ごとに畑は3升、灌漑地は5升、というように人数割と田畑の面積割の二種類のうちどちらかを払うようになっていた。 また狼王朝は塩の専売を行っており、塩で兌換できる塩引を発行し、金銀への兌換準備が不足しても紙幣価値の下落は進みにくい構造を創出、塩引は国際通貨である銀と交換される価値を獲得し、しかも一枚の額面額が高いために、商業の高額決済に便利な高額通貨ともなった。 ・文化 街道が整備され、夜盗などが殲滅されたため、帝国領内の治安は良くなり、人の行き来が盛んになったため、様々な宗教や文化が交流し、商材としての新商品(ワイン・染付陶器・絹織物)の開発が進み、また領内の秤・貨幣も統一したため帝国の経済的一体化が信仰し、各地の天文学者が観測記録を広大な領内で交換し合ったとされている。 ・宗教 モスン人自体は天を信仰するシャーマニズムを信仰していたが、帝国に反抗しない限り、他人や他民族の信仰に介入する事は無かったため、各地で異端として弾圧された者達がモスン帝国領に集まり、海外の情報を伝えたり、時に侵略の案内人となった。 一方でモスン人の中にも円十字教・メトラ・浮屠教に改宗する者も多く、特にライ・ハーンの治世以降、トゥガの浮屠教が流行し、王侯貴族が競って寺院に寄進を行い、帝国末期の財政難に拍車をかけたとされている。 ・モスン帝国が侵攻した国 ・滅ぼした国 冨王朝 トゥガ王国 ロードレス諸邦(抵抗が激しかった国) 円十字軍国家 サンタ・クロース騎士団領 レオネッサ諸都市国家 ・征服し宗主国として支配した国 ジャーガルク・シャー国 トゥガ国 ムスルマーネン=カリフ国 ロードレス諸邦(直ぐに服属した国) ・継承国家 最後のハーンとシャーの末裔が現ジャーガルクのシャーであり、帝国時代の遺産(教皇の髑髏杯等)を所有している一方、清河政府はモスン帝国を飽くまで中原の歴史の一部と認識しており、野蛮な少数民族が進んだ中原の制度を導入し、世界帝国を築いたと主張している。
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フリーズ・オクトーバー 第三十五章―肉体の苦痛は、人々の生命の幸福のための必要条件である。「それでも、やはり痛い。肉体的に苦痛なのだ。なぜこんな痛みがあるのだろう?」と人々はたずねる。「なぜなら、われわれにとってそれが必要なだけでなく、痛くないなどということなしに生きてゆかれないからだ」われわれに痛い思いをさせこそしたが、痛みをできるかぎり少なくして、この痛みから生ずる幸福をできるだけ大きくしてくれた人なら、こう答えるに違いない。―トルストイ著 原卓也訳『人生論』新潮社 (1975) p.201より引用 @傷の多い生涯を送って来た。俺には『普通の高校生活』というものが、見当つかなかった。俺は不幸な星のもとに生まれたので、平穏な生活を初めて手にしたのは、大学生になってからだった。別段誰かに唆された訳でもなく、大きなきっかけがあった訳でもなく、示し合わせた訳でもなく。非常にスムーズな流れで、美琴に惹かれ、美琴に恋し、美琴と愛し合った。それは、太陽が沈んで月が出て来るような、極々自然な流れだった。そうして自然に付き合い始めた俺達は、これまた極々自然な流れで同棲を始めた。俺が大学進学を期に男子寮を出る際、既に一人暮らしをしていた美琴に「家賃も勿体ないし、折角だから一緒に住もうか」と、合理的かつロマンティックな提案をしたところ、美琴もノリノリでついてきたのだ。トントン拍子で話が進むとはこのような状態を言うのだろう。俺と美琴の住むマンションには寝室が1つしかない。さらにベッドも1つしかない。リビングのソファも人が寝るには不適切なサイズだし、雑魚寝出来るような予備の布団も用意していない。要するに、俺と美琴は常に一緒のベッドで一緒に寝ているということになる。……今、イヤラシイ妄想をした連中、怒らないから正直に申告しなさい。それが正解だ。しかし、俺と美琴の寝室でのアレコレを語るのは、このお話の趣旨から逸脱するので差し控えさせて頂きたい。もし寝室でのアレコレを語り始ようものなら、忽ちこの『全年齢対象』のスレから追放されてしまうだろう。まあ、小萌先生風に言わせてもらうと、「イロイロあったのですよ~イロイロ~」ということだ。各自、妄想にて補完して頂きたい。閑話休題。俺は現在、寝室の前で閉め出しを食らっている。どうしてこうなった。 @@時間を少し巻き戻そう。夜の10時のことだ。這々の体でアルバイトから帰ってきた俺を待っていたのは、絵に描いたように不機嫌な顔をした美琴だった。より正確に言うと、生気の抜けた顔と言った方が正しいのかもしれない。時折、腕を組んだり肩肘をついたり腰に手をやったりと、見るものをやきもきさせる仕草をとる。美琴は、ぼんやりとした青白い顰め面を浮かべながら、むっつりと押し黙っていた。あまりにも生気のない青白い顔をしているので、体調を慮って、「風邪か?病院でも行くか?」と尋ねてみたが、「違う。別に病院も行かなくていい」という、味気ない回答しか帰って来なかった。俺は美琴を気遣い、少しでも明るい雰囲気にするべく、大学やバイトで起きた抱腹絶倒必至の話を繰り出す。「……で、『あれ~何か聞いたことのある内容だな~』って思ってたら、去年の授業だったんだよ!」「へえ」「店長のヅラがさあ、帽子と一緒にずれ落ちてんだよ!でも、本人は気付いてないつもりでさあ!」「そう」「『このクーポン使えますか?』って持って来たの、ド○ドムバーガーのクーポンなんだよ!ここスーパーだぜ!?」「ふうん」という、2文字乃至3文字程度の曖昧模糊とした返事しか返って来なかった。最初は美琴のご機嫌を取ろうと躍起になっていた俺だっただが、煮え切らない態度の美琴にイライラし始めた。怒りが沸々と澱の様に募っていく。間を見計らって話かけるが、美琴は相変わらずのむっつりのままだった。堪りかねた俺は、ついに、「なあ、俺なんかしたか?文句があるならハッキリ言えよ!」と、声を荒げてしまった。それでも美琴は、のれんに腕押し糠に釘といった様相のままだった。そして、「今日は先に寝るね」とだけ言い残して、早々に寝室に引きこもってしまった。俺は憤りを隠せなかった。今回は特に美琴の不機嫌の理由が思い当たらなかったからだ。というか、今日は今の今まで美琴と一言も会話を交わしていなかったので、不機嫌にさせるような要因がないのだ。俺は昼からの講義だったので、朝起きた時にはもう美琴はいなかったし、講義の後は夜の10時までアルバイトをしていた。今日は美琴のプリンも食べていないし、下着もちゃんとネットに入れて洗濯した。『ゆうべはおたのしみでしたね』だったので、昨日から不機嫌という訳でもない。では、何故美琴が不機嫌なのか。俺には全く見当もつかなかった。 @@@暫くの間、ダイニングのスツールに腰掛け、沈思する。『アイツ何であんなに不機嫌なんだ!?文句があんなら直接言えっての!』や、『いやいや。俺には言えない何かで悩んでるんだ。男なら寛大な心で……』や、『まさか浮気か!?俺とは遊びだったのか!?』や、『ま、なるようになるんじゃね?今日はもう疲れたし、諦めてリビングで寝ようぜ』といった様々な俺が、ヤルタ会議でのアメリカとソ連の如く、脳内で侃々諤々とやりあっていた。最終的に、『いやいや。俺には言えない何かで悩んでるんだ。男なら寛大な心で……』と宣う、最も理知的で穏便派な俺の意見が尊重され、スマートな大人を気取りながら寝室へと向っていった。俺はドアを流麗にノックしながら、美琴に呼びかける。「みこと~大丈夫か?」そこまで言ったところで、「ゴメン。今は静かにしてて欲しいの」と、布団の中に籠ったまま言ったであろう、くぐもった声が返って来た。その平坦で冷ややかな声は、忽ち俺をヒートアップさせる。『アイツ何であんなに不機嫌なんだ!?文句があんなら直接言えっての!』と宣う、最も暴力的で武闘派な俺が強引に主導権を奪い取ってしまった。俺は、シャボウスキーの記者会見を受けてベルリンの壁に殺到した東ドイツ市民の如き勢いでドアをノックし、チャントを熱唱するマンチェスターユナイテッドサポーターの如き勢いで美琴を呼び続けた。しかし、寝室へのドアは、幕末の京都御苑新在家御門のように、頑に閉ざされたままだった。それでも固執的に美琴を呼び続け、ドアをノックし続けていると、ついに、「静かにしてって言ってるでしょ!」という、絹を裂くようなヒステリックな叫び声があがり、『ガン!ガシャン!パリーン!』という、目覚まし時計っぽい破壊音が轟き、俺は沈黙を余儀なくされた。その後、どちらからともなく謝罪の言葉を交わすが、耳が痛くなるような静寂が辺りに漂っていた。居た堪まれなくなった俺は、一切の思考を放棄すべく、全てを眠りに委ねることにした。しかし、先程申し上げた通り、我が家には寝室が1つしかない。俺はダイニングキッチンのフローリングに羽織っていたジャケットを敷き、ごろんと横になる。しかし、ビニール樹脂のフローリングは、あまりにも硬質で無愛想で酷い寝心地だった。かつては浴室で寝起きしていたという苦々しい実績もあるが、それはあくまでも布団があればの話である。いよいよ居場所のなくなった俺は、自宅を見限ることにした。 @@@@ネカフェ、ファーストフード店、或いは野宿。一夜をしのぐぐらいなら方法はいくらでもある。そんな中、俺は『友人宅に泊まる』という選択肢を選んだ。哀れなる羔を匿ってくれる、寛大で奇特で酔狂な友人を探そうと、携帯のアドレス帳を開く。すると、アドレス帳の一番最初に出てくる『あ』行欄に、最も相応しいであろう友人の名を見つけた。『青髪ピアス』である。青髪は大手を振って『友人』と呼ぶには些か憚られる存在だ。どちらかといえば『腐れ縁』むしろ『人生の汚点』にカテゴライズするのが相応しい気もする。しかしアイツなら、事情を説明すれば、『ぎゃはははは!何やらかしたん?浮気?不倫?カミやんはええ加減一夫多妻制の国に移住した方がええよ!』みたく俺を思う存分罵倒し、爆笑しながら迎え入れてくれるはずだ。今俺に必要なのは、慰めでも同調でもなく、笑いだ。とにかく、行き場のない怒りと悲しみを、笑いで誤摩化したかった。意を決して青髪に電話をかけ、事のあらましを説明する。途端、青髪からの、「ぎゃはははは!何やらかしたん?浮気?不倫?カミやんはええ加減一夫多妻制の国に移住した方がええよ!」という、先程の俺の思考をそのままコピペしたような回答が返って来た。あまりにも予想通り過ぎることに驚愕しながら、俺は厚顔無恥甚だしいお願いをする。「つうわけで、わりぃけど今からお前んち泊まりに行ってもいいか?」「そんな気使わんでかまへんて!カミやんは『独身サイド(こっち側)』に帰って来てくれるって信じとったよ!」「いや、まだ『リア充サイド』にいるつもりなんだけど……」「いやいや。もう諦めって!今日は失恋記念に朝までエロゲパーリナイや!」夜中なのにこのテンション。いろいろあって既にくたくたになっていた俺は、早くも青髪に頼った事を後悔しつつあった。しかし、おかげで今夜は枕を濡らす暇もなさそうだ。と、その前にもう一人連絡しておかなければいけないヤツがいる。俺は、アドレス帳の『さ』行から、1人の名前を選び出した。そして、次の文言のメールを送信した。『俺と美琴に関する大事な相談がある。明日の夕方Joseph'sに来て欲しい』と。 @@@@@とあるファミレスの一席にて。いきなりだが、俺は今、肥沃に実った秋の稲穂の如く、深々と頭を垂れている。一方、目の前に座る白井黒子は、憮然たる表情でふんぞり返って座り、敵意と殺意のこもった冷徹な目つきで俺を睥睨している。あまりにも露骨な拒否反応に若干たじろいでしまうが、恐れをなしている場合ではない。事態は急を要するのだ。俺は恥も外聞もかなぐり捨て、月にまで届きそうなほどよく通る声で嘆願した。「折り入って相談がある」「お断りですわ」見事な即答だった。回答まで0.5秒も時間を要していない。TBSオールスター感謝祭では、きっといい成績を残すことが出来るだろう。ああ、この決断力をほんの少しでも日本の政治家達にお裾分け出来れば……と、そんな事を考えているヒマは無い。俺は、早くも崩れ始めた根性に激を入れ、諦めずに食い下がる。「そんなご無体な!せめて内容を聞いてからでも……」「どーせ『美琴の機嫌が悪いんだけど、何か思い当たる節はないか?』とか、『美琴が可愛過ぎて生きるのがつらい』といった類いの、屁の突っ張りにもならない痴話話か、聞くだけで糖尿病を患いそうなゲロ甘おノロケ話でしょう?」図星だ。こいつは心理掌握か何かか?「まあ概ねその通りだな……美琴が可愛いのも、美琴の機嫌が悪いのも否定できない……」「お姉様の美しさは万国共通、永久不変の理ですの!よくもまあ、そのニンニク臭そうな口でいけしゃあしゃあと!」「はいはいそうですそうでございますそうでごさいました!私が悪うござんした!」「どうしてこんな類人猿とお姉様が……とにかく、私はお猿さんと戯れる程ヒマではありませんので!」「ちょ、待ってくれよ!」「ぜーったいにお断りですわ!」白井はそう言って席を立ち、こちらに一瞥もくれずに帰ろうとしている。マズい。このままでは、唯一と言ってよい頼みの綱を失ってしまうことになる。俺は再び恥も外聞もかなぐり捨て、必死のパッチで白井を呼び止めた。「頼む!俺にはお前しか(頼るヤツが)いないんだ!」騒々しかった店内は、まるで時が止まったかのような静寂に包まれた。一瞬の間が空き、ざわつきと共に徐々に自然解凍されていく店内から、「え、なになに?痴話喧嘩?」「わあー!昼ドラみたーい!」といった類いの不穏な囁きが聞こえたが、いまは放置しておこう。渦中にいる白井は、そんな囁きなどどこ吹く風といった様子だったが、一瞬の静止の後、面倒くさそうに振り返り、憤懣やる方ない表情を浮かべながら言った。「そのような言動がお姉様の機嫌を損ねているという事実を、アナタはいい加減ご理解なさるべきですわ」「なんの話だ?とにかく俺はお前を必要としている。お前無しではもう立ち直れそうにないんだ!」「……それはひょっとしてギャグで仰っているのですか?」「だからなんの話だ?俺はいつもいつでも本気で生きてるつもりだぜ」「お姉様はどうしてこんなアホな男なんかに!ああ、嘆かわしい!お姉様、どうか正気にお戻りになって……」白井は両手で顔を覆い、およよよ…と、すすり泣き始めた。しかし、それは誰がどこをどう見てもハッキリと断言出来るほど、あからさまな嘘泣きだった。かつては『クラスの三バカ(デルタフォース)』という称号を欲しいがままにした俺だったが、いくら何でもこんなわざとらしい嘘泣きに引っかかるほどバカではない。俺は白井の安っぽい三文芝居を華麗にスルーし、先を促す。「はいはい、ごめんね~。で、いい加減俺の話を聞いてくれるのか?くれないのか?」「その居丈高な態度は何ですの?あなたこそ人にものを頼む気がありますの?」「ありますあります!ほら、このとーりでございます!」俺は、腰部を折り目正しく90°に折り曲げ、すかさず平身低頭、絶対服従の姿勢をとった。愈々観念したのか、小さく嘆息をついて、「あくまでもお姉様の為にですのよ?決してアナタの為ではありませんので、その旨をよーく念頭において……」どうやら大勢決したようだ。俺は、白井が欣喜雀躍しそうな、しかし俺自身にとっては憂慮に耐えない悩みを打ち明けた。「俺、美琴に嫌われた……」 @@@@@@「俺、美琴に嫌われた……」そう言い終わるか否かのところで、白井は満面の笑みを浮かべながら宣う。「ざまあみさらせですわ!やはり黒子とお姉様が端然と築き上げた愛の花園を踏み荒らすことは許されないのですわ!嗚呼お姉様!嗚呼嗚呼お姉様!嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼お姉様!やっと正気に戻られたのですね!私は、黒子は、どれ程この日を待ちわびたことでしょうか!お姉様が『変態が服を着て歩いている』と評されるこの上条当麻の毒牙にかかって幾数年!黒子とお姉様との間に堅く結ばれていた愛の赤い糸はもう失われてしまったのではないか、お姉様はもう黒子を愛して下さらないのではないか、黒子を見捨てて出奔してしまうのではないかと危惧しておりました!いえ、黒子は悲嘆に暮れながら半ば諦めておりましたの!しかしながら!やはり心の深淵では黒子を愛し続けて下さいましたのね!黒子は今、万感(無い)胸に迫らせておりますの!今日は人生で3番目に喜ばしい日ですわ!2番目はお姉様と起居を共に出来ることが決まった日!もちろん黒子にとって人生最良の日とは、今後来たるであろうお姉様と黒子が結ばれる日ですわ!嗚呼!もう居ても立ってもいられませんの!お姉様、式は如何なさいます?神前式?仏前式?それとも教会式?黒子はオールカマー!なんでも来いですのよ!たとえお姉様が世界遺産・厳島神社で式を挙げる事をご所望されようとも、鳥取県にある三仏寺投入堂で式を挙げる事をご所望されようとも、チェコにあるセドレツ納骨堂で式を挙げることをご所望されようとも、黒子は喜んで受け入れますわ!いいえ、黒子とお姉様との間には式など必要ありませんの!黒子はお姉様が傍にいるだけで、天にも登る程の幸せを感じるのですから!まあ仮に教会式で挙げたとして、どのようなコンセプトにしましょうか?黒子としては……」白井の狂気的独白が始まった。『長口上はあくびの種』とは言い得て妙である。俺は、「ざま」あたりで既に聴覚をシャットアウトしており、目の前のコーヒーに意識を集中させていた。コーヒーはすでにぬるくなっており、底には溜った砂糖の層が出来ていた。それをくるくるとかき混ぜながら、嵐が過ぎ去るのをただひたすら待った。ああ、それにしても周囲の目が痛い。 @@@@@@@「……なあ、白井」「お姉様おやめ下さいまし!こんな往来では黒子、お恥ずかしゅうございます……って何ですの?」白井がバナナで釘を打てるんじゃあなかろうかと言わんばかりの、冷ややかな目で俺を睥睨している。文字通り俺を見下ろしながら。「頼むからテーブルから降りてくれ……」「……あらあらまあまあ!私としたことが!淑女としてあるまじき行為ですわ!」そう言いながら悪びれる様子もなくテーブルから降りる。ぱんぱん、とスカートの折り目を直し、ごほん、と咳払いをひとつ。そしてこちらに向き直り、「で、アナタは何をやらかしたんですの?」と、ワクワクテカテカした表情を隠そうともせずに尋ねて来る。俺は腕を組みながら、思い出したくもないが、昨日の痛ましい出来事について語り始めた。「つまり、アナタは何もしていないのに、帰ってきたらお姉様のご機嫌がすこぶる悪かった……と?」「Yes, that's right.」「なるほど……」「何かわかったのか?」「お姉様はようやく学園都市屈指の演算能力の高さを、自己分析の方に向けてお使いになられたのでしょう」「はあ?」「で、『アナタと交際している』という重大で致命的な誤謬について、ようやくお気づきになられた」「はあ」「平たく言えば『私、何でコレと付き合ってるの?』『もう愛想が尽きたわ』といった類いの意味ですわ」「……そうか」「ま、アナタのような凡百が、高貴なるお姉様とお付き合いするというのが、土台無理な話なのですわ」「……だよなあ」「まったくその通りですわ!華麗なるお姉様の経歴に傷を……って、どうして泣いておりますの!?」俺はさめざめと涙を流していた。3歳も年下の女子高校生の毒舌だけで泣かされるという、日本男児にあるまじき屈辱である。ああ、何とも情けない。これじゃあ美琴も愛想を尽かす訳だ。「……そうだよなあ。俺じゃ美琴と釣り合わないよなあ」「ちょ、ちょっとアナタ……!こんなところで!」「白井すまん……申し訳ない……こんな男じゃ、美琴も愛想尽かすよなあ」「い、いえ……そんなことは……」俺は、金ダライ1杯分ぐらいあるのではないかと思われる程の滂沱の涙を流し続けた。だくだくと流れ続ける涙が、喉の奥につっかえる。白井が差し出したハンカチで目頭を抑えながら、涙の洪水がおさまるのを待った。ドギツイピンク色をした白井のハンカチは、フローラルな甘い香りがした。 @@@@@@@@「落ち着きましたか?」「ああ。ありがとな」涙でボドボドになったハンカチを白井に返す。たっぷりと涙を流し続けた俺は、存外にスッキリとした気分だった。仕上げにテーブルの横に添えられた紙ナプキンで、ちーんと鼻をかむ。目の前の白井は、「まあ、はしたない」と、毒づいているが、その表情からは普段の剣呑とした雰囲気は感じ取れなかった。白井にとって俺は不倶戴天の怨敵であるはずだが、コイツなりに気を使ってくれているのだろう。その優しさが身に沁みる。俺は、胸の内に渦巻いているどろどろとした心情を、ぽつりと吐露する。「……俺、美琴と別れた方がいいのかな」「私の口からは申し上げることが出来かねますが……アナタとお姉様の間に愛がないのであれば……」「俺は勿論、まだ美琴を諦められない。でも、美琴の生気の抜けた顔を見てるとどうにも……」「まあ……お姉様がそのような表情をなさるなんて……」「ああ。俺が原因だよな。美琴は血の気の失せたような顔をしているのに、声をかけることしか……」またしても、涙が溢れ出る。美琴がこんな様子を見れば、きっと愛想を尽かすに決まっている。しかし、白井は、「アナタ、今なんと……?」と、目を少し見開きながら怪訝そうに俺に問いかけて来る。別段気に触るようなことを言ったつもりではなかったが、思い当たる言葉をリピートする。「『美琴は血の気の失せたような顔してるのに、声をかけることしか……』か?」「上条さん、お姉様の様子を詳しくお聞かせ願えますか?」白井は忽ち表情を切り替え、さながらジャッジメント然とした慇懃な表情になる。突然の白井の豹変に戸惑いながらも、俺は昨日の美琴の様子について思惟する。「そうだな……ぼーっとした生気のない顔をしていて」「はい」「何を言っても上の空で」「ええ」「時々腕を組んだり頬杖ついたり腰に手をやったり、ダルそうで」「……」「さっき言ったように、血の気の失せたような顔をしてたなあ」「……分かりましたわ」そう言うと、白井はふーっとため息をつき、天を仰いだ。それは、名探偵が事件の真相に辿り着いたが、カタルシスを得られない時に浮かべるような表情だった。俺は、どうやら何かに気づいたらしい白井に尋ねる。「分かったって、美琴の不機嫌の理由か?」「ええ。恐らくは。もっとも、確証は持てませんけれども」「勿体ぶらずに教えてくれ!」切羽詰まって火急を要する俺は、白井に詳細を問いただす。鼻息荒く迫る俺に対して、白井は何か含みのある表情のまま言う。「こればかりはご自分でお気づきになられるか、お姉様自身のお言葉でなければ……」「どうしてだ!?俺じゃ信用できねえのか!?」俺はさらに語気を強めて白井に詰め寄る。端から見れば、相当みっともない男に見えるだろう。しかし、今の俺にはなりふりかまっている余裕などなかった。それでも白井は、いつになく堅い表情を浮かべながら、「申し訳ありませんが、これはお姉様を慕うもの、いえ、1人の女性として申し上げる訳にはいきません」と、毅然とした声で言い切った。何が何だか分からず混乱したままの俺を取り残して、白井は言葉を続ける。「今、お姉様は自分自身と戦っておられます。これは貴方がどうこう出来る問題ではありません」分かっていたとはいえ、きっぱりと『俺に出来る事は無い』と言われると辛い。自分の無力さ、そして不甲斐なさを痛感させられた。俺は、「……何か、俺に出来ることは無いのか?」と、まるで死刑回避を哀願する被告人のような声で、白井に訴えかける。すると白井は、それまでの硬質な表情と声色を緩め、子供を諭すような柔和な声で言う。「手を、握ってあげて下さい。そして、お姉様が元気になられた時には、目一杯愛してあげて下さい」と。 @@@@@@@@@白井は、「大丈夫ですわ。貴方とお姉様はきっとやり直せます。……実に不本意ですが!」と、特に後半部分に力を入れてキッパリと言い切った。俺は、イマイチ判然としないままだったが、追い返される様にして自宅へと帰った。「ただいま~」恐る恐る声をかけ、玄関へ歩を進める。なぜ自宅に帰るだけなのに、これほど恐がってるんだろう。俺は自分自身の不甲斐ない心に激を入れながら、ダイニングへと進む。そこは昨夜俺が飛び出した時と、ほぼ同じ状況だった。「おーい、美琴~?」蚊の鳴くような囁き声で、美琴を呼ぶ。しかし相変わらず返事はなく、美琴の行方も杳として分からなかった。となると、残された可能性は寝室しかない。俺はゴクリと生唾を飲み込み、意を決して寝室に入っていった。予想通り、美琴はベッドで布団に籠り、ネコのように丸くなって眠っていた。俺は掛け布団を少し押し退け、美琴の顔を覗き込む。明度を下げた栗色をした髪の毛が、無造作に顔を覆っていた。出逢った頃は肩につかない程度の長さだったが、今では鎖骨を覆う程の長さになっていた。その髪の毛を優しく払い、出逢った頃より幾分か大人びた表情を眺める。普段は血色の良い肌色をしているはずの頬が、まるで陶磁器のように青白く不健康そうな色をしていた。閉ざされた瞳は堅く閉ざされており、まるで必死に何かから逃れようとしているように見えた。すらりとのびた鼻筋も、薄く伸びた唇も、何もかもが果敢なげで苦しそうに見えた。『美琴、苦しそうな顔をしてる……まるで何かに耐えているような……!』何故かは分からない。ふいに、唐突に、突然に。俺は理解した。美琴の不機嫌の理由が、いや、全てが。どうして白井が理由を教えてくれないのか。どうして俺に出来ることが何もないのか。どうして美琴が不機嫌なのか。どうして美琴の体調が悪そうなのか。俺は天を仰ぎ、嘆息をついた。「そりゃ、美琴の性格じゃ言えるはずもないよな」と、誰に言うでもなくつぶやいた。分かってみれば、実にデリケートでシンプルな問題だったのだ。『男』である俺が、この問題の本質を理解することは未来永劫叶わないだろう。だから『俺がどうこう出来る問題』ではなく、『手を握る』ことしか出来ないのだ。『美琴自身の問題』なのだから、外野が出来ることと言えば、応援し、支え、励ますことぐらいしかない。そして、この『美琴自身の問題』を白井の口から聞くのは、あまりにも無神経で野暮な話というものだ。俺は、白井に言われた通り、美琴の手を握る。少し冷えた美琴の手を暖めるようにしっかりと。そして、苦悶に満ちた美琴の顔を、優しく愛でるように撫でる。少しだけ美琴の表情が和らいだ気がした。それを見て、俺の心のわだかまりは一気に氷解した。後は時の流れに身を任せるしかないのだ。いや、時の流れに身を任せておけばいいんだ。丁度、月の満ち欠けのように。丁度、潮の満ち引きのように。時間が全てを解決してくれるから。そして、その時が来るまで、俺は美琴の手を握り、支えようと思う。そして、その時が来たなら、俺は目一杯愛して、愛されようと思う。
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LEVEL6に登録されている問題のうち、問題IDが501から600のものを掲載しています。 ※環境依存文字はデバイスによっては正しく表示されない場合があります。 難易度の目安:漢字検定配当外漢字 目次 + ... 目次 501~510〆而辻(しめてつじ) 蠣(あざ)の(持ち殺し) 嘸蝦米(ボシャミー)(輸入法) 丶部(ちゅぶ) 畀(あたえるもの) 扶乩(フーチー) 梘水(かんすい) 五百箇統(いおつすばる) 滷肉飯(ルーローハン) 隯竹(だんちく) 511~520兄鷹(しょう) 羗(きょん) 䘀螽(ふしゅう) 偽茸虫(きのこむしだまし) 眉茶𫛉(まみちゃじない) 垣小鳥(かきちんない) 黄顙魚(ぎぎ) 鯳(すけとうだら) 𡢽(おんななるかみ) 抙傘(あいあいがさ)(艶白雨(いろのゆうだち)) 521~530重重人重(やえひとえ)(詞曾我(ことのはそが)) 楤(たら)(の芽) 桃花心木(マホガニー) 筕篖(あんぺら) 筐屮(かたみぐさ) 救世主国(エルサルバドル) 麻爾底磨(ボルチモア) 鹿特担(ロッテルダム) 倭文纏(しずま)き 六糸緞(むりょう) 531~540崖路(ほきじ) 頭椎大刀(かぶつちのたち) 鼙(せめつづみ) 䡾䡾(げつげつ) 凮(ならわし) 鬲(かなえ) 巳己巳己(みこしき) 普洱茶(プーアルちゃ) 梅子黄(うめのみきばむ) 熊蟄穴(くまあなにこもる) 541~550麦秋至(むぎのときいたる) 丰丰然(ほうほうぜん) 懸疣(さがりふすべ) 疒部(だくぶ) 赫夜姫(かぐやひめ) 腿(うちあわせ) 慳(やぶさ)がる 建(おざ)す 金楚糕(ちんすこう) 窫窳(あつゆ) 551~560倜儻(てきとう) 地震(ない) 縁底(なにによりてか) 雄誥(おたけび) 鱙(か)り 皨(ほし) 萙(くたび)れる 怳(ほろ)ける 集(うごな)わる 蒺藜銜(うばらぐつわ) 561~570褦襶(だいたい) 滑瓢(ぬらりひょん) 讟(うら)む 𠹭囉仿謨(コロロホルム) 大包平(おおかねひら) 歋歈(いゆ) 鯘(あざ)れる 呪(ほさ)く 懇(ねもころごろ)に 機躡(まねき) 571~580座(とど)す 次次(すがいすがい) 礼礼(いやいや)し 多(ふすさ)に 遽走(そそばし)る 鱣子(キャビア) 株(くいぜ)を守る 平題箭(いたつき) 視告朔(こうさく) 会(たまたま) 581~590保食神(うけもちのかみ) 防鴨河使(ぼうかし) 窳圔(ゆおう) 狐者異(こわい) 神逐(かんやらい) 跆拳道(テコンドー) 閻婆叵度処(えんばはどしょ) 退出音声(まかでおんじょう) 拌三絲(バンサンスー) 蛙目土(がいろめづち) 591~600玄枵(げんきょう) 賢瓶宮(けんびょうぐう) 約(せばせば)し 牫牱(かし) 矗立千尺(ちくりゅうせんせき) 匿(しな)む 踏歌(あらればしり)の(豊明) 怛羅吒唅𤚥(たらたかんまん) 乙(かな)でる 鋏(やっとこ) LEVEL6のその他の問題 501~510 〆而辻(しめてつじ) 意味:以上の数を合わせたあとに、合計がいくらという場合に用いられる語。 別解:なし 別表記:締而辻 など 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0501 追記:なし 蠣(あざ)の(持ち殺し) 意味:役に立つ物や才能をもちながら、活用できないことのたとえ。宝の持ち腐れ。 別解:なし 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0502 追記:蠣(あざ)は、天正カルタやめくりカルタで配点が50点の強い札のこと。 嘸蝦米(ボシャミー)(輸入法) 意味:一九八九年に考案された、コンピュータ上における中国語入力方式。 別解:なし 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0503 追記:開発者である劉重次の名前から「Liu」という別名で呼ばれることもある。 丶部(ちゅぶ) 意味:漢字の部首のひとつ。「丸」などの、「丶」で分類した漢字の一群。 別解:なし 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0504 追記:なし 畀(あたえるもの) 意味:「扁平な矢尻」を表すものであったが、仮借され意味が変容した漢語のひとつ。 別解:なし 別表記:畁 など 解答条件: 6文字指定 問題ID:Lv06_0505 追記:なし 扶乩(フーチー) 意味:二股の木の下に筆などをつけ、砂上に置き書かれたしるしで神意を知る中国の占い。 別解:なし 別表記:扶箕 など 解答条件: 4文字指定 問題ID:Lv06_0506 追記:「ふけい」とも。 梘水(かんすい) 意味:中華そばなどに使用される、粘弾性を増し、独特の色と香りをつける食品添加物。 別解:なし 別表記:鹹水、乾水、漢水、碱水 など 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0507 追記:なし 五百箇統(いおつすばる) 意味:多くの玉を緒に貫いたもの。五百箇は数の多く豊かなことをいう。 別解:なし 別表記:なし 解答条件: 6文字指定 問題ID:Lv06_0508 追記:『日本書紀』では「五百箇御統(いおつみすまる)」。 滷肉飯(ルーローハン) 意味:豚バラ肉を醤油のスープで甘辛く煮込み、ご飯にかけた台湾の郷土料理。 別解:ローバープン 別表記:魯肉飯 解答条件: 6文字指定 問題ID:Lv06_0509 追記:なし 隯竹(だんちく) 意味:イネ科の多年草。ヨシタケの別名。 別解:なし 別表記:葮竹、暖竹 など 解答条件: ●●●く 問題ID:Lv06_0510 追記:なし 511~520 兄鷹(しょう) 意味:小さい鷹。また、オスの鷹。 別解:なし 別表記:なし 解答条件: 3文字指定 問題ID:Lv06_0511 追記:大きい鷹、またはメスの鷹を「弟鷹(だい)」という。 羗(きょん) 意味:偶蹄目シカ科の動物。特定外来生物として指定されている。 別解:なし 別表記:羌 など 解答条件: 3文字指定 問題ID:Lv06_0512 追記:なし 䘀螽(ふしゅう) 意味:バッタやイナゴのこと。 別解:なし 別表記:なし 解答条件: 4文字指定 問題ID:Lv06_0513 追記:「いなご」「きりぎりす」とも。 偽茸虫(きのこむしだまし) 意味:甲虫目ゴミムシダマシ科の昆虫。 別解:なし 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0514 追記:なし 眉茶𫛉(まみちゃじない) 意味:スズメ目ツグミ科の鳥。日本では主に渡りの途中に飛来し、少数が越冬する。 別解:なし 別表記:眉茶鶫、眉茶𪃹 など 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0515 追記:なし 垣小鳥(かきちんない) 意味:ミソサザイの別名。 別解:なし 別表記:なし 解答条件: 6文字指定 問題ID:Lv06_0516 追記:なし 黄顙魚(ぎぎ) 意味:ナマズ目ギギ科の魚。日本在来のギギ科としては最大。 別解:義義、䱩、鱨、𬵗、𬵝、𫙬 など 別表記:なし 解答条件: 2文字指定 問題ID:Lv06_0517 追記:なし 鯳(すけとうだら) 意味:タラ目タラ科の魚。北太平洋に広く分布する。卵は明太子の原料となる。 別解:なし 別表記:助党鱈、介党鱈、佐渡鱈、須介党、助宗鱈 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0518 追記:なし 𡢽(おんななるかみ) 意味:歌舞伎、浄瑠璃の外題。『鳴神』に登場する鳴神上人を尼にした作品の俗称。 別解:なし 別表記:女鳴神 解答条件: 7文字指定 問題ID:Lv06_0519 追記:なし 抙傘(あいあいがさ)(艶白雨(いろのゆうだち)) 意味:歌舞伎、浄瑠璃の外題。 別解:なし 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0520 追記:なし 521~530 重重人重(やえひとえ)(詞曾我(ことのはそが)) 意味:歌舞伎、浄瑠璃の外題。 別解:なし 別表記:重重重詞曾我 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0521 追記:なし 楤(たら)(の芽) 意味:タラノキの若芽。おもに食用として利用する。 別解:なし 別表記:桵の芽、惣の芽、樰の芽、𣗄の芽、𬂳の芽、𬄸の芽 など 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0522 追記:なし 桃花心木(マホガニー) 意味:ムクロジ目センダン科マホガニー属の総称。高級家具や高級楽器などに使用される。 別解:なし 別表記:桃花木 など 解答条件: 5文字指定 問題ID:Lv06_0523 追記:なし 筕篖(あんぺら) 意味:イネ目カヤツリグサ科の多年草。茎を平らに叩き、むしろなどに利用される。 別解:なし 別表記:なし 解答条件: あ●●● 問題ID:Lv06_0524 追記:なし 筐屮(かたみぐさ) 意味:イネ目イネ科の多年草。また、マコモの別名。 別解:なし 別表記:形見草 など 解答条件: 5文字指定 問題ID:Lv06_0525 追記:なし 救世主国(エルサルバドル) 意味:中央アメリカ中部に位置する共和制国家。首都はサンサルバドル。 別解:なし 別表記:薩爾瓦多 など 解答条件: 7文字指定 問題ID:Lv06_0526 追記:なし 麻爾底磨(ボルチモア) 意味:アメリカ合衆国のメリーランド州にある同州最大の都市。 別解:なし 別表記:なし 解答条件: 5文字指定 問題ID:Lv06_0527 追記:なし 鹿特担(ロッテルダム) 意味:オランダの南ホラント州に位置する基礎自治体。 別解:ロッテルタム、ロットルダム 別表記:鹿特堤 など 解答条件: 6文字指定 問題ID:Lv06_0528 追記:なし 倭文纏(しずま)き 意味:古代の織物の一種である倭文を巻いたもの。 別解:しつまき 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0529 追記:なし 六糸緞(むりょう) 意味:中国から渡ってきた、繻子に似た絹織物。たていとが粗く、光沢がやや劣っている。 別解:なし 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0530 追記:なし 531~540 崖路(ほきじ) 意味:山腹の険しい道。がけみち。 別解:なし 別表記:なし 解答条件: ほ●● 問題ID:Lv06_0531 追記:「がけじ」とも。 頭椎大刀(かぶつちのたち) 意味:柄頭が拳状に膨らみをもった、古墳時代の刀装形式のひとつ。 別解:くぶつちのたち 別表記:頭槌大刀 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0532 追記:なし 鼙(せめつづみ) 意味:騎兵が馬の上で打ち鳴らす軍用の太鼓。 別解:なし 別表記:なし 解答条件: 5文字指定 問題ID:Lv06_0533 追記:なし 䡾䡾(げつげつ) 意味:高いさま。高く盛んなさま。 別解:なし 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0534 追記:なし 凮(ならわし) 意味:しきたり。習慣。 別解:なし 別表記:習わし、俗わし、慣、風 など 解答条件: 4文字指定 問題ID:Lv06_0535 追記:凮は風の異体字。 鬲(かなえ) 意味:食べ物を調理したり、祭事に使用する三本脚の器。 別解:なし 別表記:鼎、𣂰󠄁、䰛、㽁、𮫙、𫓊、鎘、𩱔 など 解答条件: 3文字指定 問題ID:Lv06_0536 追記:なし 巳己巳己(みこしき) 意味:よく似ているもののたとえ。 別解:なし 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0537 追記:なし 普洱茶(プーアルちゃ) 意味:中国雲南省南部及び南西部を原産地とする、発酵させて作る茶のひとつ。 別解:なし 別表記:なし 解答条件: 6文字指定 問題ID:Lv06_0538 追記:なし 梅子黄(うめのみきばむ) 意味:七十二候のひとつ。六月十六日から六月二十日ごろ。 別解:なし 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0539 追記:なし 熊蟄穴(くまあなにこもる) 意味:七十二候のひとつ。十二月十二日から十二月十五日ごろ。 別解:なし 別表記:なし 解答条件: ●●●●●●●る 問題ID:Lv06_0540 追記:なし 541~550 麦秋至(むぎのときいたる) 意味:七十二候のひとつ。五月三十一日から六月五日ごろ。 別解:なし 別表記:なし 解答条件: む●●●●●●● 問題ID:Lv06_0541 追記:なし 丰丰然(ほうほうぜん) 意味:ふくよかで肉づきのよいさま。 別解:なし 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0542 追記:なし 懸疣(さがりふすべ) 意味:たれ下がったいぼやこぶのこと。 別解:なし 別表記:なし 解答条件: 6文字指定 問題ID:Lv06_0543 追記:「けんゆう」とも。 疒部(だくぶ) 意味:漢字の部首のひとつ。やまいだれ。 別解:なし 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0544 追記:なし 赫夜姫(かぐやひめ) 意味:『竹取物語』に登場する、光る竹の中から見つけ出され、翁夫婦に育てられる主人公。 別解:なし 別表記:赫映姫、赫耶姫、輝夜姫 など 問題ID:Lv06_0545 追記:なし 腿(うちあわせ) 意味:内側の腿。大腿部。 別解:なし 別表記:打ち合わせ 解答条件: 5文字指定 問題ID:Lv06_0546 追記:なし 慳(やぶさ)がる 意味:物惜しそうな様子をみせる。 別解:やふさがる 別表記:吝がる など 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0547 追記:なし 建(おざ)す 意味:北斗七星の柄の先が、十二支のいずれかの方向を指す。 別解:なし 別表記:尾指す 解答条件: 2文字指定 問題ID:Lv06_0548 追記:「くつがえす」とも。 金楚糕(ちんすこう) 意味:小麦粉にラードと砂糖を加えて焼いた、沖縄県名産の菓子。 別解:なし 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0549 追記:なし 窫窳(あつゆ) 意味:中国に伝わる伝説上の神、怪物。人の顔と赤い牛のような姿、馬のような足をもつ。 別解:なし 別表記:猰貐 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0550 追記:なし 551~560 倜儻(てきとう) 意味:才気が衆人よりはるかにすぐれていること。 別解:なし 別表記:俶儻 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0551 追記:なし 地震(ない) 意味:地盤や大地のこと。「ないふる」で、地震が起こることを表す。 別解:なえ 別表記:なし 解答条件: 2文字指定 問題ID:Lv06_0552 追記:なし 縁底(なにによりてか) 意味:強い願望の意を表す語。いかでか。どうして。 別解:なし 別表記:何に縁りてか など 解答条件: 7文字指定 問題ID:Lv06_0553 追記:なし 雄誥(おたけび) 意味:男らしい勇ましい叫び声をたてること。 別解:なし 別表記:雄叫び など 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0554 追記:なし 鱙(か)り 意味:農作物の被害を防ぐために行う狩猟。 別解:なし 別表記:田り など 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0555 追記:なし 皨(ほし) 意味:晴れた夜空に点々と光って見える天体。 別解:せい 別表記:星 など 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0556 追記:皨は星の異体字。 萙(くたび)れる 意味:疲れはてて元気がなくなる。また、使い古して見た目が悪くなる。 別解:なし 別表記:草臥れる など 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0557 追記:なし 怳(ほろ)ける 意味:知覚がにぶくなる。また、まとまっていたものがくずれる。 別解:なし 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0558 追記:なし 集(うごな)わる 意味:集まる。寄り集まる。 別解:なし 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0559 追記:なし 蒺藜銜(うばらぐつわ) 意味:朝儀の出行列のときに用いる、銜のひとつ。鏡板が茨の形状に似ていることから。 別解:うばらくつわ 別表記:茨銜、蒺蔾轡 など 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0560 追記:なし 561~570 褦襶(だいたい) 意味:日傘や、日よけの笠。また、分別のないさま。 別解:なし 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0561 追記:なし 滑瓢(ぬらりひょん) 意味:ぬらぬらとして、ヒョウタンナマズのようにつかまえどころがないとされる日本の妖怪。 別解:なし 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0562 追記:なし 讟(うら)む 意味:人に悪い言葉を浴びせて傷つける。誹謗中傷をする。 別解:なし 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0563 追記:なし 𠹭囉仿謨(コロロホルム) 意味:ハロゲン化アルキルのひとつ。溶媒や溶剤として利用されている。 別解:なし 別表記:なし 解答条件: こ●●●●● 問題ID:Lv06_0564 追記:なし 大包平(おおかねひら) 意味:平安時代末期に作られたとされる日本刀。現存する日本刀の最高傑作として知られる。 別解:なし 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0565 追記:なし 歋歈(いゆ) 意味:からかう。ひやかす。 別解:やゆ 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0566 追記:なし 鯘(あざ)れる 意味:魚肉などが腐る。また、荒れ果てる。 別解:なし 別表記:鮾れる 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0567 追記:なし 呪(ほさ)く 意味:祈って他人の不幸を願う。のろう。 別解:なし 別表記:祝く など 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0568 追記:なし 懇(ねもころごろ)に 意味:入念に。心から。心をこめて。 別解:なし 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0569 追記:なし 機躡(まねき) 意味:織機の道具のひとつ。足の親指で踏んで、綜を上下させる板。 別解:なし 別表記:招木、躙木 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0570 追記:なし 571~580 座(とど)す 意味:すわる。かがむ。しゃがむ。 別解:なし 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0571 追記:なし 次次(すがいすがい) 意味: つぎつぎに行なわれるさま。また、あとからあとから現われるさま。 別解:なし 別表記:次い次い など 解答条件: 6文字指定 問題ID:Lv06_0572 追記:次(すが)うは、「すぐ後に続く」の意。 礼礼(いやいや)し 意味:礼儀正しい。うやうやしい。 別解:なし 別表記:恭し 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0573 追記:なし 多(ふすさ)に 意味:多く。たくさんに。ふさに。 別解:なし 別表記:なし 解答条件: 3文字指定 問題ID:Lv06_0574 追記:なし 遽走(そそばし)る 意味:あわただしく走る。 別解:なし 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0575 追記:なし 鱣子(キャビア) 意味:チョウザメの卵巣をほぐしたものの塩漬け。 別解:なし 別表記:なし 解答条件: 4文字指定 問題ID:Lv06_0576 追記:なし 株(くいぜ)を守る 意味:昔の習慣に固執するがあまり、融通が利かなくなることのたとえ。 別解:なし 別表記:杭を守る、杙を守る、𬂠を守る 解答条件: 3文字指定 問題ID:Lv06_0577 追記:なし 平題箭(いたつき) 意味:木や金属などで作った、先のとがっていない小さい鏃。 別解:いたづき 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0578 追記:なし 視告朔(こうさく) 意味:古代、朔日に天皇が大極殿で官吏の出勤日が記された公文書を閲覧する儀式。 別解:なし 別表記:告朔 解答条件: 4文字指定 問題ID:Lv06_0579 追記:なし 会(たまたま) 意味:時おり。また、偶然に。 別解:なし 別表記:偶、適 など 解答条件: 4文字指定 問題ID:Lv06_0580 追記:なし 581~590 保食神(うけもちのかみ) 意味:日本神話で、五穀をつかさどる神。食物の神。 別解:なし 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0581 追記:『日本書紀』のみに登場。ツクヨミに殺されてしまう。 防鴨河使(ぼうかし) 意味:都の浸水を防ぐため、平安初期に設置された鴨川の堤防修築の任をあたった官司。 別解:なし 別表記:防河使 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0582 追記:なし 窳圔(ゆおう) 意味:声が低くなるさま。 別解:なし 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0583 追記:なし 狐者異(こわい) 意味:『絵本百物語』に登場する妖怪。生前に他人の食物を食うような者がなるとされる。 別解:なし 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0584 追記:なし 神逐(かんやらい) 意味:日本神話において、神を追放すること。 別解:かみやらい、かむやらい 別表記:逐降 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0585 追記:なし 跆拳道(テコンドー) 意味:朝鮮半島に伝わる武術を集めたとされる韓国の格技。足と拳を用いて攻撃する。 別解:なし 別表記:なし 解答条件: 5文字指定 問題ID:Lv06_0586 追記:なし 閻婆叵度処(えんばはどしょ) 意味:無間地獄のひとつ。畑や飲み水の水源を破壊し、人々を渇死させた者が落ちる。 別解:なし 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0587 追記:なし 退出音声(まかでおんじょう) 意味:雅楽で、楽人や舞人が退出するときに演奏される音楽。 別解:なし 別表記:罷出音声 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0588 追記:なし 拌三絲(バンサンスー) 意味:細切りにしたダイコンやキュウリ、春雨などを酢であえた中国料理。 別解:なし 別表記:なし 解答条件: 6文字指定 問題ID:Lv06_0589 追記:なし 蛙目土(がいろめづち) 意味:陶磁器に用いる粘土の一種。長石質母岩の風化作用でできたもの。 別解:なし 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0590 追記:なし 591~600 玄枵(げんきょう) 意味:十二次のひとつ。星紀と娵訾(しゅし)の間に位置する。 別解:なし 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0591 追記:なし 賢瓶宮(けんびょうぐう) 意味:宿曜経での十二宮のひとつ。摩竭宮と双魚宮の間に位置する。 別解:けんびょうきゅう 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0592 追記:なし 約(せばせば)し 意味:非常に狭い。幅がせまく窮屈である。 別解:せわせわし 別表記:狭狭し など 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0593 追記:なし 牫牱(かし) 意味:船を繋ぎ止めておくために水中に立てた杭。 別解:なし 別表記:戕牁 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0594 追記:なし 矗立千尺(ちくりゅうせんせき) 意味:極めて高く、まっすぐ立っていること。 別解:なし 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0595 追記:なし 匿(しな)む 意味:物を隠す。また、物事を他にわからないよう秘密にする。 別解:なし 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0596 追記:なし 踏歌(あらればしり)の(豊明) 意味:なかむかし、足で地を踏みながら列をなして歌いながら祝う、宮中の正月行事。 別解:なし 別表記:蹈歌の豊明、阿良礼走りの豊明、霰走りの豊明 など 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0597 追記:なし 怛羅吒唅𤚥(たらたかんまん) 意味:不動明王の真言の一部。不動の威力をたたえた、真言の結びの語。 別解:なし 別表記:なし 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0598 追記:なし 乙(かな)でる 意味:舞をまう。舞って手を動かす。 別解:なし 別表記:奏でる など 解答条件:指定なし 問題ID:Lv06_0599 追記:なし 鋏(やっとこ) 意味:針金や板金、鍛造材料などをはさむときに用いる工具。 別解:なし 別表記:なし 解答条件: 4文字指定 問題ID:Lv06_0600 追記:なし LEVEL6のその他の問題 + ... 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登録日:2024/03/31 Sun 19 10 20 更新日:2024/04/15 Mon 18 00 00NEW! 所要時間:約 20 分で読めます ▽タグ一覧 ATLUS P4 P4G アトラス ゲーム ペルソナ ペルソナ4 ペルソナ4 ザ・ゴールデン 架空の地名 田舎町 町 稲羽市 街 都市 若干のネタバレがあるので、未プレイの方は注意 稲羽市とはゲーム『ペルソナ4』の舞台となる架空の都市。 【目次】 概要 歴史戦国時代 江戸時代 明治~昭和時代 現代 主な場所八十稲羽駅 堂島宅 鮫川河川敷 稲羽中央通り商店街バス停 MOEL石油 四目内堂書店 だいだら. 丸久豆腐店 四六商店 愛家 惣菜大学 辰姫神社 巽屋 コニシ酒店 天城屋旅館 稲羽市立病院 八十神高等学校歴史 校舎 制服と校則 行事 ジュネス八十稲羽店時給 フロアガイド その他の場所沖奈市 七里海岸 ベルベットルーム 概要 両親の海外出張により、主人公が1年間滞在することになる地方都市。 八十神山を中心とした山々と八十神丘陵に周りを囲まれ、市内のどこにいても遠くに山が見える。 この山に囲まれた一帯が八十稲羽と呼ばれ、稲羽市の中心になっている。 名前の由来は『古事記』に登場する因幡の白兎から。 自治体が制定した市の花はガマで、市の動物はウサギ。こちらも因幡の白兎の説話が元になっている。 歴史 戦国時代 遥か昔から山々と丘陵に囲まれ、わずかな平地に集落が点在するほかは、たまに猟師が訪れる程度でほとんど人は住んでいなかった。 しかし、戦国時代に一帯を治めていた領主が、その天然の要塞と言うべき地形を活かして新たな城を築くことを決定。 最も標高が高い八十神山の山頂に城は築かれ、八十神山城と名付けられた。そして、山の麓に城下町が形成される。 田舎の小さな領地であったが、大きな戦火に巻き込まれることもなく、付近の山や川で採れる新鮮な食材に恵まれ、領民の生活は豊かだった。 江戸時代 戦乱が終息すると、庶民の間で娯楽としての旅行が流行り始める。 八十稲羽の地では以前から温泉が湧いており、噂を聞きつけた旅行者が集まるようになった。 さらに当時の領主が「我が地の温泉は、かの武田信玄公が立ち寄られ、掘り当てられたものである」と発言したことで(*1)、信玄の隠し湯として評判になり、ますます人が集まり城下町が活気づいていった。 最初の繁栄期を迎えた稲羽の町であったが、その繁栄は突如として終わってしまう。 八十神山城は標高が高い場所にあるため、冬になると厳しい寒さに襲われるのだが、ある日の早朝、城の下働きが寒さを凌ぐために火をおこす。 しかし、寒がりだった下働きがいつもより激しく火をおこしたことで、近くに積んであった薪に燃え移り、あっという間に屋根まで炎が広がる。 城内のほとんどの者が起き抜けだったため、消火活動もままならず、午後になる前に城は焼け落ちてしまった。 幸いなことに山にまで燃え広がることはなく、この火事による死傷者は一桁に留まったが(*2)、城は城壁を残して焼失。 領主の一族は以前住んでいた旧城に戻ることになり、城下町の人々もそれに伴い移住していった。 その結果、城が築かれる前の八十稲羽へと戻ってしまった。 明治~昭和時代 文明開化により西洋の技術が取り入れられ、日本全体が急速に近代化・工業化していった。 そして、燃料となる石炭の需要が高まり、忘れられていた八十神山が人々の注目を集めることになる。 八十神山から良質な石炭が発掘されたことで、稲羽炭鉱が開坑。炭鉱の町として再び繁栄を迎えるのだった。 全国から労働者とその家族が集まった結果、爆発的に人口が増加し、一気に村から市へと昇格。こうして、稲羽市が誕生したのだった。 現在の稲羽市民の多くは、この時に移住してきた炭鉱労働者の子孫である。 総人口の9割が移住者だったため、古くから住んでいる住民と新しい住民の対立も少なく、順調な発展を遂げる。 しかし、1960年代になると、石炭から石油へとエネルギー移行が進んでいき、石炭の需要が減少していった。 稲羽市にあった石炭の加工用の工場も徐々に閉鎖していき、1980年代に炭鉱が閉山。 炭鉱の町としての稲羽市は終わりを迎えたのだった。 現代 少子化と高齢化による人口減少に悩まされており、過疎化の一途をたどっている。 多くの自然に溢れているが、景勝地と呼べるほどの目立った名所は無い。 陶磁器や染め物など伝統工芸はいくつかあるが、他の地方との差別化を図れるほどの名産品や特産品も無い。 交通の便も悪いため、市民の生活は市内だけでほぼ完結している。 数年前から町おこしの一環として、稲羽牛を使ったビフテキを名産品にしようという動きがあり、行政も後押ししている。 しかし、町の住民との会話によると稲羽市に肉牛を育てている場所は無いらしい。遠くに牧場はあるが、乳牛しかいないとのこと。 そのため、何の肉を使っているのか市民から怪しまれている(*3)。 そして、物語が始まる1年前にジュネス八十稲羽店がオープン。 食料品から家電まで何でも揃うため、ジュネスを歓迎する市民は多い。 その一方で、ジュネスの進出により商店街の多くの店が閉店に追い込まれたため、ジュネスに対して複雑な思いを抱いてる市民もいる。 最近は人々の間でマヨナカテレビという噂が広まっており、雨が続いた後には深い霧が立ち込めるなど不穏な空気が漂っている。 主な場所 八十稲羽駅 都会から来た主人公が到着した駅。主人公はこの駅から出たところを堂島親子に迎えられる。 稲羽線というローカル線の中心駅で、稲羽市の公共交通機関はこの鉄道とバスのみ。 しかし、この駅から直接都会へ行くことはできず、途中で特急列車に乗り換える必要があり、3時間前後の時間がかかる。 駅のモデルは山梨県笛吹市にある石和温泉駅(*4)。 堂島宅 堂島遼太郎と堂島菜々子が住む家。木造2階の一戸建て。 主人公は1年間この家に居候することになり、2階に主人公の部屋がある。 新築ではなく、売りに出ていたところを堂島が買ったらしい。 家の隣には庭があり、5月22日のイベントで、菜々子と一緒に家庭菜園を作ることになる。 様々な効果のある野菜を栽培できるほか、堂島や菜々子と一緒に苗の手入れをすると、好感度が上昇する。 クエストを進めると、家の前に野良猫が現れる。猫を撫でることでステータスが上がり、さらに猫の数が増えていく。 鮫川河川敷 鮫川は市の中心部を南北に貫いて流れており、稲羽市に自然の恵みをもたらしている。 人々は水遊びや釣りを楽しんでおり、死神コミュの黒田ひさ乃は河原で日向ぼっこをしている。 主人公も釣り竿があれば、釣りに挑戦できる。 稲羽中央通り商店街 南側と北側に分かれている。ジュネス進出の影響でシャッターを閉めている店が多い。 バス停 稲羽市の公共交通機関の1つ。主人公はバイト先への通勤に利用している。 隣の市と結ぶ東西の路線と、八十神山の中腹にある施設と市街を結ぶ南北の路線がある。 しかし、バスの本数は少なく、利用者もそれほど多くはない。 MOEL石油 主人公と堂島親子が訪れたガソリンスタンド。 フレンドリーな店員が対応しており、主人公はアルバイトの勧誘を受け、店員と握手した。 この店員は何故か雨の日だけ店の外に立っており、それ以外の天気の日は見かけない。 四目内堂書店 四目内(よめない)とは店主の名字。 「よめない」という本屋としてはどうかと思う店名だが、店主の四目内さんは全く気付かず、開店した後でふさわしくない名前だと気付いたという。 店の名前が知れ渡ると、地元の小学生たちが「本が読めない本屋はど~こだ?」とナゾナゾで楽しむようになり、四目内さんは密かに気にしていた。 しかし、時間が経つにつれて開き直るようになり、今では自分の趣味の本しか置かないようになった。 そのため、変わった趣味の常連客が大半になり、普通の客は入りづらく、本当に読めない本屋になりつつある。 だいだら. よく「だいだら」と間違えられるが、正しくは「だいだらぼっち」であり、最後の「.」も含めて店名である。 金属細工店……の筈だが、売っている商品は銃刀法に違反しそうなものばかり。店主のオヤジさん曰く、これらは全てアートだとか。 主人公は戦闘で入手した素材を売り、装備品を作ってもらうことになる。雨の日の夜は全商品が2割引きになる。 『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』では八十神高校の実習棟2階に職人見習いの弟子がいる。彼に特定の武器を渡すと、変わった見た目の武器と交換してくれる。 オヤジさんは時々、自作のアートを店先で嬉しそうに振り回しているそうだが、知らない人からすれば凶器を振り回す危険人物である。 しかし、顔に傷がある強面のオヤジさんが怖くて、誰も通報できないのだとか(*5)。 『Persona4 the ANIMATION』では13話で花火職人として登場し、「花火もアート」と語っていた。 丸久豆腐店 久慈川りせの実家。 昔ながらの製法と素材へのこだわりが支持され、ジュネス進出後も生き残った数少ない店。 「久慈川」という名字が店名の由来だが、周囲からは「まるきゅうさん」と呼ばれているため、本当の名字はあまり知られていない。 りせの祖母が1人で店を切り盛りしていたが、年齢のせいか最近は製造量を減らし、営業時間の短縮や休業日が多くなっていた。 しかし、孫のりせが来てからは彼女のサポートもあり、店はフル稼働に戻った。 朝一番の豆腐の水揚げはりせの仕事であり、その噂がファンの間で伝わり、早朝からファンが列を作った結果、店の最高売上を更新した(*6)。 四六商店 昔から商店街に店を構えている雑貨屋。 創業当時は薬売りだったため、よく効く薬の代名詞として知られる「ガマの油売り」の口上に出てくる「四六のガマ」が店名の由来。 主人公はここで回復アイテムなどを購入でき、雨の日は全商品が2割引きになる。 店主である四六のおばちゃんは主人公のことを「ぼっちゃん」と呼び、気にかけている。 しかし「ぼっちゃん、いつも変なもの買ってくから……おばちゃん、ちょっと不安だよ」と心配されることも。 『P4G』で追加された夜会話によると、クマはホームランバーが大好物なのだが、ジュネスには無いため、この店で真冬でも大量に買い込んでいる。 + そして、夜になると…… 夜になると、スナック紫路宮という店に変わる。 おばちゃんも派手な化粧と真っ赤なキャミソールを身に付け、紫路宮のママとして接客している。 主人公は皿洗いのバイトに応募したり、戦闘で入手した宝石と武器を交換することが可能。 店内にある巨大な水槽には、アキヒコという名の魚が泳いでおり、捕まえた昆虫を食べさせることができる。 しかし、アキヒコは飽きっぽく、同じ昆虫を5回食べさせると他の昆虫を欲しがるようになる。 それを繰り返していくことで、アキヒコは少しずつ成長していくのだが、最終的には水槽と同じくらいの巨大な魚になる。 どう見ても主人公の倍以上の全長があるのだが、昼間はどうやって隠しているのだろうか? 愛家 代々続いてきた油屋だったが、現在は「アイヤー」「~アル」など怪しい中国語を話す店主がいる中華料理店。 しかし、店を経営している中村さん夫妻は生まれも育ちも稲羽市の日本人。 店主によると「THE 麺道」という本に感動してこうなったとのこと。この本は愛家を8回利用すると貰うことができる。 中村あいかという娘がおり、アニメでは度々登場する。ゲームでは会えないが、店主との会話で名前が出てくるため、設定上は存在している。 店のメニューは以下の4つ。 麻婆豆腐定食 焼きそば定食 肉丼 雨の日スペシャル肉丼 曜日や天気によって注文できる料理が変わり、食べることでステータスが上昇する。 惣菜大学 数年毎に違う店に変わる。貸しビデオ屋、下着屋ときて、肉屋になった。 だが、肉だけ売っていても繁盛しないことに気付き、今度は「おふくろの味」を売りにした惣菜屋に鞍替え。 しかし、都会の人間とは違って、稲羽市民は「おふくろの味」に全く飢えていなかったため、この試みは失敗した。 ジュネスから出店のオファーが来たが、「趣味の店だから」と断ったらしい。完二によると、日によって味が変わるため、趣味というより気分の店だとか。 近年は町おこしに便乗した、ビフテキを使ったメニューを売り出している。 本格的なステーキには敵わず、行き詰まりを感じているものの、値段が安いことから、学生たちには人気がある。 放課後には大勢の学生が立ち寄っており、何よりも肉を愛する里中千枝もよくここで買い食いしている。 店のメニューは以下の3つ。 特製コロッケ ビフテキコロッケ ビフテキ串(*7) 久保美津雄はかつて、この店でアルバイトをしていた。 辰姫神社 石段を登った先の頂上にある寂れた神社。毎年8月に夏祭りが開催される。 祀られている祭神は豊玉昆売命(とよたまびめのみこと)。開運や安産、水難の厄除けなどの御利益がある。 豊玉昆売命の真の姿は八尋和邇(やひろわに)とされており、稲羽市の由来である因幡の白兎の説話にも和邇(わに)が登場している。 おみくじが引けるほか、虫取り網があれば昆虫採集ができる。夜になると白い着物を着た女性が現れ、特定の魚と宝石を交換してくれる。 隠者コミュのキツネが住み着いており、キツネは神社の復興を目指している。 主人公はキツネが持ってきた絵馬に書かれた願いを叶えることで、神社の評判を高めていき、復興に協力していく。 キツネはダンジョンの探索にも登場し、何処かの山から調達してきた回復効果のある葉っぱを使い、自称特別捜査隊をサポートしてくれる。 ただし、ギブアンドテイクであり、回復には料金がかかる。金額はキツネの機嫌によって変わるが、コミュのランクが上がると料金が安くなっていく。 巽屋 巽完二の実家。先代の店主は完二の父親で、現在の店主は完二の母親。 明治時代に鮫川の清浄な流れを利用した染色が盛んになり、巽屋はその時代に開業した老舗の染め物屋である。 先代の店主は全国的に有名な職人であり、その名声は今でも伝わっているため、ジュネス進出後も順調な経営を続けている。 完二も手芸や裁縫が得意で、皇帝コミュでは少年にあみぐるみをプレゼントし、終盤では店で手芸教室を開く予定になっている。 天城屋旅館に土産品を卸しているため、天城家とは昔から親交がある。 白鐘直斗が主役のスピンオフ小説『ペルソナ×探偵 NAOTO』では、タツミブランドのあみぐるみという商品が八十稲羽店とは違うジュネスで販売されている。 どうやらジュネスと提携して、全国的なブランド展開を始めた模様。 コニシ酒店 小西早紀と小西尚紀の実家。 代々続く酒屋だったが、ジュネスの影響で客足が遠のいてしまい、経営の危機にある。 姉の早紀は高校3年生で主人公たちの先輩にあたる。ジュネスでアルバイトをしており、花村陽介は彼女に片思いしている。 弟の尚紀は刑死者コミュで主人公と関わることになる。 コニシ酒店という店名の由来は、バトル担当スタッフの小西氏の実家が酒屋だったため、仮の名前として「小西酒店」と名付けたら、そのまま採用されたらしい。 天城屋旅館 天城雪子の実家。有名な老舗の温泉旅館。 温泉の泉質は酸性ラドン泉。客室は全30室で、その内の半数以上が離れにある。 地元の野菜と川魚を使った料理など、八十稲羽の自然を満喫できる名店として、テレビや雑誌にも取り上げられている。 女教皇コミュをMAXにしていた場合は、3月20日にバス停から行くことができる。 稲羽市立病院 主人公のバイト先の1つであり、悪魔コミュの上原小夜子の勤務先でもある。 水曜日から金曜日の夜にバス停から行くことができ、この病院で働くことが死神コミュの発生条件の1つになっている。 皇帝コミュでは完二の父親がこの病院で亡くなったことが明かされ、太陽コミュの小沢結実の父親も入院することになる。 メインストーリーの終盤でも、堂島親子や生田目太郎が入院し、選択肢を間違えるとバッドエンドになってしまう。 八十神高等学校 主人公たちが通う県立高校で、略称は八高(はちこう)。男女共学の普通科高校で、1学年につき3クラス。 県内の偏差値は中ランクだが、近年はランクが上がってきている。生徒たちの素行も良く、地元の評判は上々。 大学に進学する生徒はあまり多くなく、地元で就職する生徒が多い。 実は県庁などに八高を含む県立高校の学閥があり、地元での出世を望むなら県立高校に進学せざるを得ないという裏事情がある。 歴史 1944年、第二次世界大戦中に創立された八十神山兵役学校が起源。 創立の目的は青少年の教育ではなく、開校することで炭鉱が空爆の目標となるのを避けるため。 終戦後は通常の高等学校として再整備されるが、軍事的な施設だった頃の象徴として、現在でも敷地の隅に実物大のゼロ戦が置かれている(*8)。 校舎 校舎は教室棟と実習棟の2つに分かれている。 戦後の再整備に伴い改修や補修工事が行われたが、基本的な構造は創立当時のまま。 老朽化が進んでいるが、定期的な補修工事が行われており、今のところ新校舎の建築計画は無い。 炭鉱の町として栄えていた頃は今よりも生徒数が多かったため、実習棟の方にも教室があった。 しかし、炭鉱が閉山してからは少子化が進み、空き教室が増えていった。 その空き教室を無駄にしないために、各種の実習教室を設置した結果、生徒数の割には設備が充実していると評判になったとか。 校舎以外には講堂を兼ねた体育館、陸上トラックがある校庭、野球場などがある。 ただし、プールは無いので、水泳の授業は無い。 制服と校則 制服は男子は学ラン、女子はセーラー服をベースにしている。 制服の着こなし方はキャラクター毎にかなりの差があるが、八高の校則はそれほど厳しくないため、余程の改造さえしなければ特に注意されない。 直斗は男子の制服を着ていることについて「校則に違反してる」と言っているが、実は女子が男子の制服を着てはいけないとは書いていないため、厳密には校則違反ではない。 アルバイトは勉強の妨げにならなければ、届け出をすることで許可が下りる。しかし、未成年にふさわしくない職種は却下される。 バイク通学は校則で禁止されているが、剛毅コミュでは隠れてバイク通学をしている生徒が登場する。 行事 林間学校 毎年6月に1泊2日で行われる。1年生と2年生の合同で、目的は「若者の心に郷土愛を育てる」こと。 近くの山でゴミ拾いをした後、それぞれの班に別れて夕食を作ることになる。 男女別にテントで寝ることになるが、夜にテントを抜け出すと1発で停学。 修学旅行 毎年9月に2泊3日で行われる。生徒数の減少と予算削減のため、2年に1回となり、1年生と2年生の合同に変更。 さらに主人公たちの担任だったモロキンが考えた企画により、観光中心だった内容が見直され、勉強中心の旅行になった。 旅行先は『ペルソナ3』の舞台であった辰巳ポートアイランドで、私立月光館学園では学校交流会が開催。 主人公たちは生徒会長になった伏見千尋から歓迎され、江戸川先生による特別授業を受けた。 文化祭 毎年10月に開催され、一般客の入場も可能。 それぞれのクラスによる出し物のほか、外部の業者の出店も認められているため、神社の夏祭りと同じような感覚で楽しまれている。 主人公が参加した年はミス?コンとミスコンという2つのコンテストが合わせて開催された。 ジュネス八十稲羽店 物語が始まる1年前にオープンした全国チェーンの大型スーパー。店長は陽介の父親である花村陽一。 稲羽市の南端には国道が通っているのだが、ジュネスは国道の近くにあるため、近隣の市町村からも大勢の客が訪れている。 アルバイトやパートなどで地元の人間を雇い、地域活性化に貢献しているが、前述の通り商店街の関係者からは複雑な思いを抱かれている。 マスコットキャラクターは特にいなかったが、クマが現実世界に出てきてからは、アルバイト兼マスコットの熊田くんとして働いている。 『P4G』の夜会話によると、ジュネスの本社から視察にやって来た重役に気に入られ、専属モデルのオファーを受けたらしい。 だが、社会的にはクマは身元不明の存在であるため、陽介は色々と焦っていた。 時給 高校生は690円、それ以外は900円。 夏休みに陽介から臨時のアルバイトを頼まれるが(*9)、月曜日から金曜日の5日間で4万円の給料が貰える。これは陽介が気を利かせて、特別待遇にした結果らしい。 シナリオ担当スタッフによると「きっと陽介は時給400円ぐらいでこき使われています」とのこと。最低賃金法違反では? フロアガイド 西側出入口 主人公はいつもここからジュネスに出入りし、フードコートに行く時はエレベーターを利用する。 足立透はよくここで仕事をサボっており、道化師コミュの発生場所になっている。 そして、真エンドへの入口にもなっている。 1F 食料品売り場があるフロア。食料品売り場に限り、24時間営業となっている。 出来立ての惣菜は16時・19時・22時に売り場に並び、堂島が好きなたくあんも売っている。 フォアグラなどの高級食材も売っているが、前述の通りホームランバーは無い。 クマは「ホームランバーを入れろ」と陽介にリクエストしているが、残念ながら実現していない。 林間学校で作ったカレーライスや、事件解決の打ち上げで作ったオムライスなど、この売り場の食材から様々な物体Xが誕生した。 2F 家電売り場があるフロア。捜査隊がテレビの中の世界に行く時に使う大型テレビが置いてある。 マッサージチェアなども置いてあり、初めて現実世界に出てきたクマが多彩なもみ技を堪能していた。 屋上 フードコートがあるフロア。捜査隊はフードコートを特別捜査本部として利用している。 フードコートのメニューではウルトラヤングセットの人気が高く、完二も1度食べてみたいと考えているが、いつも売り切れらしい。 これはハンバーグ・ビフテキ・メンチカツ・唐揚げの盛り合わせで、量がかなり多いが、千枝は普通に完食していた。 ダンジョン内の陽介との会話で「ウルトラヤングセットが何の肉なのか知らない」「まさか、キツネの肉では?」という疑惑が聞けるが、これはただの考えすぎ。 実際はジュネスと提携している牧場から、牛肉や鶏肉を仕入れているらしい(*10)。 ヒーローショーなどが催される屋外ステージがあり、『P4G』で追加されたイベントでは、りせの特別ライブが行われた。 ちびっこ広場と乗り物のりばという子供たちが遊べる場所もあり、看板には下手くそなウサギの絵が描かれているが、この絵は店長の直筆らしい。 その他の場所 沖奈市 稲羽市の隣にある都市。隣といっても間に山を挟んでおり、電車やバスの本数も多くないため、車やバイクがないと交通時間がそれなりにかかる。 主人公はバイクを乗り回すことで、沖奈市に行けるようになる。 コミュや休日のイベントなどで訪れることがあり、6月15日のナンパイベントの舞台にもなった。 映画館やアパレルショップ、喫茶店などがあり、稲羽市よりも都会。 喫茶店のマスターの名前は無門であり、『P3』の塔コミュの無達と名前や風貌が似ている。 「出家した兄がいる」と語っていることから、この2人は兄弟だと思われる。 七里海岸 稲羽市に最も近い海岸。主人公はバイクで遠出することで海岸に到着する。 海釣り竿があれば、海釣りに挑戦できる。海水浴や静かに海を眺めて過ごすこともできる。 8月23日のイベントでは、原付免許を取得してバイクに乗った捜査隊が海水浴に出かけた(*11)。 ベルベットルーム 夢と現実、精神と物質の狭間にある場所。 商店街やテレビの中の世界のエントランスにある青い扉から行くことができる。 イゴールとマーガレット、そして『P4G』ではマリーもいる。 ペルソナの合体やペルソナ全書の利用、スキルカードの購入などができる。さらにマーガレットは女帝コミュ、マリーは永劫コミュを担当する。 ベルベットルームは訪れる者によって姿を変えるが、『P4』では霧に包まれた道を進むリムジンとなっている。 これは謎に包まれた事件に立ち向かう主人公の不安を表しているとのこと。 イゴールたちは主人公の目の前にいるので、誰がリムジンを運転しているのか気になるかもしれないが、それも含めて主人公の不安であるため、運転席には誰もいないらしい。 追記・修正は稲羽市に引っ越してからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 読みやすい良い項目、しかしこうしてみると稲羽市ってなんだかんだ充実してる都市だよなぁ、作中じゃ田舎で何も無いみたいなこと言われてるけど -- 名無しさん (2024-04-01 01 13 21) 喫茶も無ェ!映画も無ェ!クラブやディスコは勿論無ェ!活気も無ェ!希望も無ェ!マヨナカテレビを見るしか無ェ! -- 名無しさん (2024-04-01 10 31 06) てか戦国時代の頃から設定作られてるのね。全然知らなかった。 -- 名無しさん (2024-04-01 11 30 45) 食料品売り場だけとはいえ田舎で24時間営業してる大型スーパーって凄いな… -- 名無しさん (2024-04-01 12 31 22) 稲羽町なら現実にもあったんだけどな 町のどこを見ても山が見える、大型ショッピングモールに生活を支配された町ってのも同じだ 今は各務原市の稲羽地区に変わっちゃってるけど -- 名無しさん (2024-04-01 17 44 21) めっちゃ設定作り込まれててビビる -- 名無しさん (2024-04-01 18 09 35) 大型ショッピングモールが出来た田舎の解像度がやたら高い事で有名と聞いた -- 名無しさん (2024-04-01 18 42 32) 町の一部がP4U/P4U2のステージに使われている -- 名無しさん (2024-04-01 19 29 59) 稲葉駅ってローカル線路だったのか。居眠りしてたら辿り着いた順平ェ… -- 名無しさん (2024-04-01 20 05 22) 想像以上にしっかりした項目だったし設定めちゃ細かいのな…授業あまりよく聞いてなかったのがバレる… -- 名無しさん (2024-04-01 23 10 20) ホルスタインを肥育したブランド牛ってのも実在するんで、「乳牛しかいない(ように見える)のにビフテキが名物」というのもありえなくはない -- 名無しさん (2024-04-04 02 58 05) Qに出てくる時計塔(の原型)とか「あの子」が入院していた病院とかも一応稲羽市だよね…? -- 名無しさん (2024-04-04 03 37 10) 名前 コメント