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◆一般アイテム 装備品・馬以外のアイテムはここに分類されます。 主に使用することで効果を発揮するものが多く、中には所持するだけで効果があるものもあります。 製作素材等、全く効果が無いアイテムも存在します。 ※本編未実装のアイテムも掲載されています。 食料 嗜好品 薬品 冒険道具(消耗) 冒険道具(非消耗) 鋼糸 素材 骨董品 その他 食料 分類 アイテム名 希少価値 重量 価値 属性 攻撃力 防御力 AP 効果 食料 《携帯食料》 ★ 3 50G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。自分の食料値を 2 回復する。 食料 《丸パン》 ★ 3 40G 🔂使用効果(消耗):戦闘・罠以外の自分の冒険で使用できる。自分の食料値を 2 回復する。 食料 《干し魚》 ★ 3 80G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。自分のHPを 5 回復し、食料値を 2 回復する。 食料 《獣肉》 ★ 2 20G 🔂使用効果(消耗):戦闘・罠以外の自分の冒険で使用できる。自分の食料値を 1 回復する。 食料 《海の幸》 ★ 2 20G 🔂使用効果(消耗):戦闘・罠以外の自分の冒険で使用できる。自分の食料値を 1 回復する。 食料 《山の幸》 ★ 2 20G 🔂使用効果(消耗):戦闘・罠以外の自分の冒険で使用できる。自分の食料値を 1 回復する。 食料 《里の幸》 ★ 2 20G 🔂使用効果(消耗):戦闘・罠以外の自分の冒険で使用できる。自分の食料値を 1 回復する。 食料 《缶詰》 ★★ 3 200G 🔂使用効果(消耗):戦闘・罠以外の自分の冒険で使用できる。自分の食料値を 3 回復する。 嗜好品 分類 アイテム名 希少価値 重量 価値 属性 攻撃力 防御力 AP 効果 嗜好品 《葡萄酒》 ★ 5 50G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。使用した日、自分のクリティカル値を -1 する。次回冒険を行う日、自分のファンブル値を +2 する。 嗜好品 《特産葡萄酒》 ★ 5 70G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。使用した日、自分のクリティカル値を -1 する。次回冒険を行う日、自分のファンブル値を +1 する。 嗜好品 《高級葡萄酒》 ★★ 5 400G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。使用した日、自分のクリティカル値を -2 する。次回冒険を行う日、自分のファンブル値を -2 する。 嗜好品 《魔法のお菓子》 ★ 1 50G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。自分の食料値を 1 回復する。 薬品 分類 アイテム名 希少価値 重量 価値 属性 攻撃力 防御力 AP 効果 薬品 《ポーション》 ★ 3 100G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名を対象として使用できる。対象者のHPを 10 回復する。 薬品 《鎮痛薬》 ★ 3 100G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名を対象として使用できる。この日対象者が受ける全てのダメージを-4する。 薬品 《免疫薬》 ★ 3 100G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名を対象として使用できる。この日対象者が行う抵抗判定の達成値を+4する。 薬品 《強化薬》 ★★ 3 150G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名を対象として使用できる。対象者はこの日、攻撃力・防御力を +3 する。 薬品 《特劇強化薬》 ★★★ 3 500G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名を対象として使用できる。使用には【薬学知識】が必要。対象者はこの日、攻撃力・防御力を +6 する。 薬品 《魔法薬》 ★★ 3 150G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名を対象として使用できる。対象者はこの日、APを +4 する。 薬品 《特劇魔法薬》 ★★★ 3 500G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名を対象として使用できる。使用には【薬学知識】が必要。対象者はこの日、APを +8 する。 薬品 《解毒薬》 ★ 3 100G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名を対象として使用できる。対象者がこの日受ける毒系の罠・エネミースキルによる効果を無効化する。 薬品 《炎属性オイル》 ★★ 5 200G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。効果期間中、自分が装備属性の攻撃を行う場合、レベル1の炎属性で行うことができる。この効果はエリアを移動するか、武器が外れるまで継続する。属性オイルの効果は重複しない。 薬品 《氷属性オイル》 ★★ 5 200G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。効果期間中、自分が装備属性の攻撃を行う場合、レベル1の氷属性で行うことができる。この効果はエリアを移動するか、武器が外れるまで継続する。属性オイルの効果は重複しない。 薬品 《雷属性オイル》 ★★ 5 200G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。効果期間中、自分が装備属性の攻撃を行う場合、レベル1の雷属性で行うことができる。この効果はエリアを移動するか、武器が外れるまで継続する。属性オイルの効果は重複しない。 薬品 《風属性オイル》 ★★ 5 200G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。効果期間中、自分が装備属性の攻撃を行う場合、レベル1の風属性で行うことができる。この効果はエリアを移動するか、武器が外れるまで継続する。属性オイルの効果は重複しない。 薬品 《地属性オイル》 ★★ 5 200G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。効果期間中、自分が装備属性の攻撃を行う場合、レベル1の地属性で行うことができる。この効果はエリアを移動するか、武器が外れるまで継続する。属性オイルの効果は重複しない。 薬品 《水属性オイル》 ★★ 5 200G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。効果期間中、自分が装備属性の攻撃を行う場合、レベル1の水属性で行うことができる。この効果はエリアを移動するか、武器が外れるまで継続する。属性オイルの効果は重複しない。 薬品 《植生瓶》 ★★ 2 100G 🔂使用効果(消耗):戦闘を行う冒険者1名を対象として使用できる。対象者が戦闘中のエネミーの攻撃力を 2 低下させる。 薬品 《猛毒瓶》 ★★ 4 100G 🔂使用効果(消耗):戦闘を行う冒険者1名を対象として使用できる。対象者が戦闘中のエネミーに「毒」による無属性の 7 ダメージを与える。 薬品 《溶解瓶》 ★★ 4 100G 🔂使用効果(消耗):戦闘を行う冒険者1名を対象として使用できる。対象者1名が戦闘中のエネミーの【硬質】【防御】スキルを無効化し、無属性の 3 ダメージを与える。このアイテムでダメージを与えた場合、そのエネミーに通常攻撃で与えるダメージを+1する。 薬品 《煙幕瓶》 ★★ 4 100G 🔂使用効果(消耗):戦闘を行う冒険者1名を対象として使用できる。対象者が戦闘中のエネミーから受ける戦闘ダメージを -5 し、対象者はその戦闘で受ける遠隔系エネミースキルを回避する。ボス・不死・物質系エネミーとの戦闘に対しては使用できない。 薬品 《爆薬》 ★★★ 5 500G 🔂使用効果(消耗):戦闘を行う冒険者1名を対象として使用できる。対象者が戦闘中のエネミーに「爆破」による無属性の 8 ダメージを与える。このアイテムは耐性系エネミースキルの効果を無視してダメージを与える。 冒険道具(消耗) 分類 アイテム名 希少価値 重量 価値 属性 攻撃力 防御力 AP 効果 冒険道具 《罠抜けロープ》 ★ 3 100G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。自分が行う罠判定の達成値を +3 する。 冒険道具 《ピックツール》 ★ 3 100G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。自分が行う開錠判定の達成値を +3 する。 冒険道具 《香油》 ★ 3 100G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。自分が行う会話判定の達成値を +3 する。 冒険道具 《照明玉》 ★ 3 100G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。自分が行う調査判定の達成値を +3 する。 冒険道具 《ポケットつるはし》 ★ 3 0G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。自分が行う採掘判定の達成値を+2する。 冒険道具 《妖精のブーツ》 ★★ 5 200G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。自分がいるダンジョンの進行度を+2する。 冒険道具 《火炎の術符》 ★ 1 100G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日【火炎】が使用可能になる。 冒険道具 《火炎の簡易術符》 ★ 0 0G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日【火炎】が使用可能になる。「簡易術符」アイテムは1つしか同時に所有できず、他の冒険者と取引できない。 冒険道具 《雷撃の術符》 ★ 1 100G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。自分の冒険で使用できる。この日【雷撃】が使用可能になる。 冒険道具 《雷撃の簡易術符》 ★ 0 0G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日【雷撃】が使用可能になる。「簡易術符」アイテムは1つしか同時に所有できず、他の冒険者と取引できない。 冒険道具 《吹雪の術符》 ★ 1 100G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日【吹雪】が使用可能になる。 冒険道具 《吹雪の簡易術符》 ★ 0 0G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日【吹雪】が使用可能になる。「簡易術符」アイテムは1つしか同時に所有できず、他の冒険者と取引できない。 冒険道具 《吸臭丸》 ★★ 4 150G 🔂使用効果(消耗):戦闘以外の冒険を行う冒険者一名に対して使用できる。対象者が次に動物系エネミーから不意打ちを受ける場合、その不意打ちを無効化する。この効果は重複せず、効果が適用されるかエリアを移動するまで継続する。 冒険道具 《鳥の餌》 ★ 1 10G 🔂使用効果(消耗):鳥装備時、自分の冒険に対して使用できる。この日、自分は1回多く〔使役〕を行うことができる。その時、「鳥」以外の使役効果は適用できない。 冒険道具 《トラップツール》 ★★ 5 200G 🔂使用効果(消耗):戦闘以外の冒険を行う冒険者一名に対して使用できる。対象者が次にエネミーと戦闘を行う日、エネミーの攻撃力を-5する。この効果は重複せず、効果が適用されるかエリアを移動するまで継続する。罠を発見した冒険者に対して使用した場合、このアイテムは消耗しない。 冒険道具 《採取キット》 ★ 4 50G 🔂使用効果(消耗):動物または植物系エネミーとの戦闘を行う冒険者1名に対して使用できる。その戦闘に勝利した場合、《生体サンプル》を3つ入手する。 冒険道具 《白紙の五線譜》 ★ 4 100G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日、「音色」と付く任意の吟遊詩人スキル1つを使用できる。 冒険道具 《白紙の地図》 ★ 4 100G 🔂使用効果(消耗):現在の進行度が4以上の場合、自分の冒険で使用できる。自分がいるダンジョンの進行度を+1する。 冒険道具 《パワーボルト》 ★ 3 0G 🔂使用効果(消耗):弓・撃糸装備時または【鉄工】を使用した日、自分の冒険で使用できる。この日行う自分の通常攻撃で与えるダメージを+1する。「ボルト」アイテムの効果は重複しない。 冒険道具 《ピアスボルト》 ★★ 3 0G 🔂使用効果(消耗):弓・撃糸装備時または【鉄工】を使用した日、自分の冒険で使用できる。この日行う自分の通常攻撃はエネミースキル【硬質】【樹皮】を無視する。「ボルト」アイテムの効果は重複しない。 冒険道具 《ホローボルト》 ★★ 3 0G 🔂使用効果(消耗):弓・撃糸装備時または【鉄工】を使用した日、自分の冒険で使用できる。この日、防御・耐性系スキルを持たないエネミーに対して通常攻撃ダメージを与えた場合、追加で2ダメージを与える。「ボルト」アイテムの効果は重複しない。 冒険道具 《マグナムボルト》 ★★ 3 0G 🔂使用効果(消耗):弓・撃糸装備時または【鉄工】を使用した日、自分の冒険で使用できる。この日、自分の通常攻撃で与えるダメージを一度だけ+4する。「ボルト」アイテムの効果は重複しない。 冒険道具 《聖水》 ★★ 3 200G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名に対して使用できる。対象者はこの日、呪いと環境「瘴気」の影響を受けない。 冒険道具 《呪血》 ★ 2 0G ※このアイテムは一度に1つしか同時に所持できず、馬・倉庫・借家に預けることはできない。🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日、メイジスキルの消費APを-1し。自分の所持する使い魔1体のレベルが低下しなくなる。 冒険道具(非消耗) 分類 アイテム名 希少価値 重量 価値 属性 攻撃力 防御力 AP 効果 冒険道具 《キャンプキット》 ★★ 10 500G 🔁使用効果:休憩地点を発見した冒険に対して使用できる。その休憩地点の効果を受ける冒険者は、食料系アイテムを1つ消費することで冒険終了時にHPを10、食料値を2回復する。《キャンプキット》の効果は重複しない。 冒険道具 《誘い笛》 ★★★ 6 2500G 🔁使用効果:戦闘以外の自分の冒険で使用できる。次回冒険日に動物系エネミーと戦闘を行う場合、先制攻撃となる。自分が習得中の狩人スキルの個数以下のレベルを持つエネミーとの戦闘に対してのみ効果がある。 冒険道具 《測距儀》 ★★★ 8 2000G 🔁使用効果:戦闘以外の自分の冒険で使用できる。この日、自分が弓を装備して行う通常攻撃と使用する狙撃手スキルは、環境・エネミースキルによる使用制限を無視して使用できる。 冒険道具 《ピックガジェット》 ★★★ 10 0G ※このアイテムは使用した場合、取引・素材利用不可になり、エリアを移動した場合に失われる。🔁使用効果:冒険者1名を対象として使用できる。対象者が行う開錠判定の達成値を +1 する。 冒険道具 《ロープガジェット》 ★★★ 10 0G ※このアイテムは使用した場合、取引・素材利用不可になり、エリアを移動した場合に失われる。🔁使用効果:冒険者1名を対象として使用できる。対象者が行う罠判定の達成値を +1 する。 冒険道具 《金床》 ★★ 20 1000G ⏹所持効果:【鉄工】の消費APを-2する。 冒険道具 《調合器具》 ★★ 20 1000G ⏹所持効果:【錬金術】の消費APを-2する。 冒険道具 《〇〇の地図》 ★ 4 100G ⏹所持効果:自分およびパーティメンバーは〇〇の深度を-1する。同名アイテムの効果は重複しない。 鋼糸 分類 アイテム名 希少価値 重量 価値 属性 攻撃力 防御力 AP 効果 鋼糸 《靭糸》 ★★ 5 50G ※このアイテムは使用した場合、取引・素材利用不可になり、エリアを移動した場合に失われる。🔁使用効果:自分の冒険に使用できる。エネミーに無属性の 1 ダメージを与え、エネミーの攻撃力を-3する。【羽虫】【非実体】を持つエネミーには効果がない。 鋼糸 《裂糸》 ★★★ 5 200G ※このアイテムは使用した場合、取引・素材利用不可になり、エリアを移動した場合に失われる。🔁使用効果:自分の冒険に使用できる。エネミーに無属性の 4 ダメージを与える。【羽虫】【非実体】を持つエネミーには効果がない。 鋼糸 《白熱線》 ★★★★ 5 500G ※このアイテムは使用した場合、取引・素材利用不可になり、エリアを移動した場合に失われる。🔁使用効果:自分の冒険に使用できる。エネミーに無属性の 1 ダメージを与え、レベル1炎属性の 2 ダメージを追加で与える。【羽虫】【非実体】を持つエネミーには効果がない。 素材 分類 アイテム名 希少価値 重量 価値 属性 攻撃力 防御力 AP 効果 素材 《生体サンプル》 ★ 1 15G 素材 《培養胚》 ★ 0 0G ※このアイテムは取引できず、馬・倉庫・借家に預けることはできない。 素材 《精油》 ★ 1 10G 素材 《調合火薬》 ★★ 1 250G 素材/金属 《青銅》 ★ 3 50G 素材/金属 《鉛》 ★ 4 70G 素材/金属 《鉄》 ★★ 5 200G 素材/金属 《鋼鉄》 ★★ 7 500G 素材/金属 《黒鉄》 ★★★ 9 1000G 素材/金属 《金剛鉄》 ★★★★ 11 2500G 素材/金属 《隕鉄》 ★★★★★ 8 8000G 素材/金属 《銀》 ★★★ 3 2000G 素材/金属 《砂金》 ★★★ 2 500G 素材/金属 《黄金》 ★★★★ 8 3500G 素材/金属 《白金》 ★★★★ 5 4000G 素材/金属 《極致金剛鉄》 ★★★★★ 13 6000G 素材/金属 《臨界金剛鉄》 ★★★★★ 13 6000G 素材/金属 《ミスリル》 ★★★★★ 3 10000G 素材 《銀の雫》 ★★★★ 1 0G ⏹所持効果:最大HPを-15する。 素材 《水晶》 ★★★ 8 1500G 素材 《凝縮水晶》 ★★★★★ 12 7500G 素材 《空の霊石》 ★ 2 50G 素材 《炎の霊石》 ★★ 3 300G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名を対象として使用できる。この日、対象者の装備品に炎属性を2つ付与する。その後、《空の霊石》を1つ獲得。 素材 《氷の霊石》 ★★ 3 300G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名を対象として使用できる。この日、対象者の装備品に氷属性を2つ付与する。その後、《空の霊石》を1つ獲得。 素材 《雷の霊石》 ★★ 3 300G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名を対象として使用できる。この日、対象者の装備品に雷属性を2つ付与する。その後、《空の霊石》を1つ獲得。 素材 《風の霊石》 ★★ 3 300G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名を対象として使用できる。この日、対象者の装備品に風属性を2つ付与する。その後、《空の霊石》を1つ獲得。 素材 《地の霊石》 ★★ 3 300G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名を対象として使用できる。この日、対象者の装備品に地属性を2つ付与する。その後、《空の霊石》を1つ獲得。 素材 《水の霊石》 ★★ 3 300G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名を対象として使用できる。この日、対象者の装備品に水属性を2つ付与する。その後、《空の霊石》を1つ獲得。 素材 《虹の霊石》 ★★★★ 3 5000G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名を対象として使用できる。この日、対象者の装備品に炎氷雷風地水属性を1つずつ付与する。その後、《空の霊石》を1つ獲得。 素材 《聖霊器》 ★★★ 5 1600G 素材 《邪霊器》 ★★★ 5 1600G 素材 《魔獣の骨》 ★★★ 4 1300G 素材 《龍鱗》 ★★★★ 8 4200G 素材 《龍眼》 ★★★★★ 4 7000G 素材 《硬木》 ★ 4 60G 素材 《霊樹の枝》 ★★ 4 800G 素材 《星樹の樹皮》 ★★★★ 8 4500G 素材 《錬化金属粉》 ★★ 1 200G 素材 《甘露》 ★ 1 20G このアイテムは《蜂蜜》の代わりの素材として使用できる。 素材 《蜂蜜》 ★ 2 40G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。自分のAPを +1 し、HPを 1 回復する。 素材 《毒液》 ★ 2 40G 🔂使用効果(消耗):戦闘を行う冒険者1名を対象として使用できる。対象者が戦闘中のエネミーに「毒」による無属性の 2 ダメージを与える。 素材 《反応液》 ★ 2 40G 🔂使用効果(消耗):戦闘を行う冒険者1名を対象として使用できる。対象者1名が戦闘中のエネミーに通常攻撃で与えるダメージを+1する。 素材 《大樹の葉》 ★ 1 10G このアイテムは《薬草》の代わりの素材として使用できる。 素材 《薬草》 ★ 2 20G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。自分のHPを 3 回復する。 素材 《けむり草》 ★ 2 25G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日自分が受ける戦闘ダメージを-3する。 素材 《星光草》 ★ 2 50G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日、自分が受ける毒によるダメージを -6 する。 素材 《陽光草》 ★ 2 50G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日、自分の攻撃力を +1 する。 素材 《月光草》 ★ 2 50G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日、自分のAPを +1 する。 素材 《霊花》 ★★ 2 100G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日、自分が行う全ての行為判定の達成値を+1する。 素材 《闇の残滓》 ★ 1 0G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。自分のHPを10減らす。 素材 《星の欠片》 ★★★ 1 500G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日、自分のダイスの合計出目を+1する。 素材 《星の大片》 ★★★★ 1 2000G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日、自分のダイスの合計出目を+2する。 素材 《星の塊》 ★★★★★ 1 3000G 🔂使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日、自分のダイスの合計出目を+6する。 骨董品 分類 アイテム名 希少価値 重量 価値 属性 攻撃力 防御力 AP 効果 骨董品 《陶磁器》 ★ 10 500G ⏹所持効果:自分がHPダメージを受けた場合、このアイテムを失う。 骨董品 《銅細工》 ★★ 10 1000G ⏹所持効果:自分がHPダメージを受けた場合、このアイテムを失う。 骨董品 《しゃれこうべ》 ★★★ 10 1500G ⏹所持効果:自分がHPダメージを受けた場合、このアイテムを失う。 骨董品 《名画》 ★★★ 10 2000G ⏹所持効果:自分がHPダメージを受けた場合、このアイテムを失う。 骨董品 《銀細工》 ★★★ 10 3000G ⏹所持効果:自分がHPダメージを受けた場合、このアイテムを失う。 骨董品 《宝石》 ★★★★ 10 4000G ⏹所持効果:自分がHPダメージを受けた場合、このアイテムを失う。 骨董品 《金細工》 ★★★★ 10 5000G ⏹所持効果:自分がHPダメージを受けた場合、このアイテムを失う。 骨董品 《白金細工》 ★★★★ 10 6000G ⏹所持効果:自分がHPダメージを受けた場合、このアイテムを失う。 その他 分類 アイテム名 希少価値 重量 価値 属性 攻撃力 防御力 AP 効果 その他 《古の金貨》 ★★★ 1 0G ※集めるといいことが……? その他 《茜色花火》 ★★ 5 200G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名に対して使用できる。対象者およびその冒険に〔鑑賞〕した冒険者は経験値を1獲得する。同名アイテムの効果は重複しない。 その他 《空色花火》 ★★ 5 200G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名に対して使用できる。対象者およびその冒険に〔鑑賞〕した冒険者は経験値を1獲得する。同名アイテムの効果は重複しない。 その他 《藤色花火》 ★★ 5 200G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名に対して使用できる。対象者およびその冒険に〔鑑賞〕した冒険者は経験値を1獲得する。同名アイテムの効果は重複しない。 その他 《翠色花火》 ★★ 5 200G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名に対して使用できる。対象者およびその冒険に〔鑑賞〕した冒険者は経験値を1獲得する。同名アイテムの効果は重複しない。 その他 《橙色花火》 ★★ 5 200G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名に対して使用できる。対象者およびその冒険に〔鑑賞〕した冒険者は経験値を1獲得する。同名アイテムの効果は重複しない。 その他 《虹色花火》 ★★★★ 5 1000G 🔂使用効果(消耗):冒険者1名に対して使用できる。対象者およびその冒険に〔鑑賞〕した冒険者は経験値を5獲得する。同名アイテムの効果は重複しない。 その他 《汎用技術書》 ★★ 5 1000G ※このアイテムは同時に1つしか所持できず、馬・倉庫・借家に預けることはできない。🔽使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日の冒険終了時、任意の★★補助スキルを1つ習得する。詳細は補助スキルを参照。 その他 《追憶のホネ》 ★★★ 4 0G 🔽使用効果(消耗):自分の冒険で使用できる。この日の冒険終了時、所持中の狼のスキルを再習得する。 狼 《ウルフ》 ★ 0 0G ※所持には【狼使い】が必要。⏹所持効果:習得済みの狼スキルを使用・適用可能。詳細は狼使いを参照。 使い魔 《簡易型錬成使役体》 ★ 0 0G ※詳細は使い魔を参照。 使い魔 《人型錬成使役体》 ★★ 0 0G ※詳細は使い魔を参照。 使い魔 《獣型錬成使役体》 ★★ 0 0G ※詳細は使い魔を参照。 使い魔 《翼型錬成使役体》 ★★ 0 0G ※詳細は使い魔を参照。 使い魔 《蔓型錬成使役体》 ★★ 0 0G ※詳細は使い魔を参照。
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笑い声が消えると同時に、春花はその場にへたり込む。 「な、夏月ちゃん……」 ゴーグルの奥にある翠がかった瞳から、とめどもなく熱いものがこみ上げてくる。 ――知ってました? 冬雪君と三四郎さんって、両思いだったんですよ。嘘だと思うなら、そこの窓から覗いてみてください。仲良くしている二人が見えるはずです―― 昨日、夏月に言った言葉。闇に飲まれていたとはいえ、まさか、あれが最後の言葉になるなんて。 そんなの、嫌だ。また会って、話をしたい。ごめんねって、謝りたい。せっかく、冬雪や秋綺とも仲良くなれたのに。戻ってきてよ。戻って 「大丈夫だよ、春花さん」 頭上から響く、緩やかな声。ふと、顔を上げると、そこには。勝気な表情を浮かべる。 「夏月ちゃん!?」 「え?」 瞬きをした時、そこには、冬雪の顔があった。途端に、春花は目を背ける。 「な、なんでもありません……」 自分でもわからない。なんで、冬雪と夏月を間違えたのだろう。 「俺も、碓氷に同感だ。あいつらの目的は、メイデンズ殲滅。だったら、人質として手元に残すはずだ」 秋綺が、極めて冷静に言い放つ。 「すごい……そこまで考えられるなんて。秋綺の方が、ずっと水の巫女らしいね」 「あれ? お前も同じ考えじゃなかったのかよ」 「うん、なんていうか……夏月なら大丈夫かな、なんて思ったから」 「お前、相変わらずお気楽なやつだな」 そんなやり取りを見ながら、春花はうつむく。 自分は、なんて身勝手なんだろう。一番辛いのは、冬雪のはずなのに。 そうだ、冬雪のためにも、いや、自分たち四人のためにも、アヤカシの本拠地を探さなければ。 春花が決心を固めた、その時。 「あのお……」 三四郎が、腰を低くして、話題に入り込む。 「あなた達は……春花さんに卜部さん、それに、冬雪君ですか?」 途端に、冬雪と秋綺は、気まずそうな表情をする。それ横目に、春花は三四郎の前に一歩進み出る。 「はい、そうです!」 春花はそう言って、ゴーグルをはずす。 「やっぱり……。もしやとは思っていましたが」 腕組みをする三四郎の反対側で、冬雪は困惑した表情を見せる。 「は、春花さん。どういうつもり?」 「ギブアンドテイクです。私達はメイデンズのことを話す。そして、三四郎さんにはダークメイデンのことを話してもらいます。もしかしたら、アヤカシの住処を探す手がかりになるかもしれません」 そう、夏月を救うためには、ひとつでも情報がいる。だったら、出来るだけ情報を。 「じゃあ、場所を移しましょう。丁度私の家、今日も親がいませんし」 にっこり微笑む春花の後ろで、秋綺は背中を向ける。 「ちょっと、家に戻るわ。アヤカシに関する資料、持ってくる。もしかしたら、あいつらのねぐらがわかるかもしれないから」 冷めた口調で言う秋綺に、冬雪はこっくりうなずく。 「はい。ごめんなさい、バレるの嫌がってたのに……」 そう言って手を合わせる春花に対し、冬雪と秋綺は、笑顔で返す。 「いいんじゃねえ? 確かに、恥ずかしがってる場合じゃないし」 「だよね! じゃあ、春花さんの家で」 こうして秋綺は、春花の視界から去っていく。 ――本当にありがとう、私なんかの意見を受け入れてくれて。 春花は心の中で、再び二人に手を合わせた。 「うっ……ううっ……。や、やっぱり、サーラ対鋼はいつ見ても泣かされるなあ」 畳の上であぐらをかき、テレビの画面に食い入る中年男「山川夏夫」。よれよれになった袖で、しきりに涙をぬぐう。 「いい年して、泣いてるんじゃねえよ」 耳に飛び込む冷ややかな声……秋綺だ。 山川は、重そうに体を動かし、秋綺をたしなめる。 「こんの不良娘が。今までどこほっつき歩いてたんだ?」 「とりあえず、俺がいなくなってるにも関わらず、のんきにアニメ見ながら飯食ってたあんたには言われたくないな。ていうか、もう朝飯かよ」 山川は、ちゃぶ台の上にあるどんぶり飯を、得意げに箸で指し示す。 「ああ。メイプルシロップを湯で割った『楓ジュース』に、馬肉入りコンビーフをご飯に乗せた『葵丼』。これが本当の姉妹丼ってか? だーっはっはっはっはっは!」 「あんた、浮いた話もないのに、オヤジ化だけは進行してるな」 これまでにないほど哀れみに満ちた視線を、秋綺から向けられる。それは、今までのどの攻撃よりも鋭く、山川は打ちひしがれる。 そんな山川のことを、全く気にしていないかのごとく、秋綺は自分の机の上のファイルを手に取る。 「んじゃ、行ってくる。今日は学校、行かないから」 「ファイル、大事に扱えよ。俺が必死こいて集めてきたやつだから」 「あんたには、本当に感謝してる。色々ありがとう」 くすりと笑みを浮かべる秋綺。その柔和な笑顔は秋桜のよう。 秋綺が出て行き、扉が閉まると同時に、山川は腕組みする。 秋綺は中学生とは思えないほど魅力的だ。ピンで留められた、耳までかかるショートカット。陶磁器のように白くなめらかな肌。スレンダーでありながら、出るところは出ている体つき。それにプラスし、女性特有のしなやかさが加わった気がする。まあ、こんなことを当人に話したら、ぶっとばされそうだが。 「ん~あとニ、三年ってところかな?」 「お前も相変わらずだな、山川」 ざらざらとした顎を撫でながらにやつく山川に、声変わり前の少年の声がかかる。ふと、扉のところに目を移すと、そこには小柄な少年の姿が。 「どうした? 俺と一緒にアニメでも見に来たか? 丁度ここに『どどめ色の通行人』があるし」 「なんだよ、その虹色トレイルのパクリみたいなやつ。いらねえよ」 つれない少年の態度に肩をすくめ、山川は不適に笑う。 「そっか、まあいいや。ところで、随分中途半端な形で物語に関わっているじゃないか? お前だろ、あの四人引き合わせたの? その上、主要キャストに毎回ちょっかいかけるなんて、どういうつもりだ?」 「三四郎先輩はオレだけど、メイデンズはちげーよ。ただの偶然だ」 「へぇ、となると、虫の知らせってやつかね? ふ~ん、あの三人がね~」 腕を組み、感慨深げにうなずく山川。それを、少年は鋭い口調で責め立てる。 「お前こそどうよ? アヤカシの目的、白虎の巫女に教えやがっただろ」 「ん、もしかしてそれを注意しに? 俺はいいんだよ。俺はなんにも束縛されずに生きてるから。それに、俺は材料をやっただけで、答えにたどり着いたのはあいつだ」 少年は、小さく舌打ちをし、顔に不快の色を浮かべる。 彼がこのような顔をするのは、本当に快感だ。 そう思いながら、一層ニヤついた表情を、山川は浮かべる。 「なあ、お前何者だ? 人間じゃねえだろ」 「ん? 俺はただの新聞記者だよ。違ったとしても、お前に話す気はサラサラねえし」 少年は、無言で山川を睨みつける。そして、 「邪魔したな」 とだけ言うと、背を向けた。山川は、その背中に声をかける。 「別にいいんじゃね? 関わってもよ。どうしても我慢できなきゃ、そんな信念捨てちまえ。俺あ信念なんて、やりたいことを妨げる荷物ぐらいにしか思ってないから」 「お前のように思えたら、どれだけ楽だろうな」 少年は背中を向けたまま、木製のドアを開け、部屋を出て行った。 あとに残された山川は、棚からコーラキャンデーを出して、口に含める。その瞬間、甘ったるい味が、口一杯に広がる。 ――やれやれ、そんなに人間が嫌いかよ。 「まあ、別にいいけど」 山川は、小さく呟くと、ところどころ虫食いのある畳にドテ寝した。 「――そっか。あの娘、桃ノ木君の」 ここは、春花の住むマンション。そこにあるソファーに、冬雪達三人は腰掛けている。 「ええ。終里ちゃんは、僕のことをとても慕ってくれました。確かにちょっと浮いてました。けど、終里ちゃんだけです、一日も休まず、誰よりも早く来るのって。よく気がつくし、頑張り屋の、とてもいい娘だったんです。だから……」 三四郎は、そこで言葉につまり、うつむく。その瞳は、事実を享受し切れていない。 言わなくても、冬雪にはわかる。よっぽど、仲がよかったのだろう。その目は、三四郎への告白を見た、自分と同じ。 「全部……嘘だったんですね。僕を慕っていたのも、単に利用しようとしただけで」「そんなことない!!」 三四郎の言葉を遮り、冬雪は叫ぶ。 「ダークメイデン……いや、終里さん、言ってたよね? 三四郎先輩と出会えて本当によかった、って。利用してた相手に、そんなこと言わないよね?」 三四郎の顔を覗き込み、その肩に、冬雪は自分の手を乗せる。 「信じようよ、自分の好きな人のこと。ね?」 「ふ、冬雪君……」 肩にかけられた手を、そっと握る三四郎。瞬間、手と手の間に春花の手刀が振り下ろされる。 「汚い手で……冬雪ちゃんに触ってるんじゃねえよ」 満面の笑みを浮かべる春花の瞳は、少しも笑っていない。 ――相変わらず、怖いよお。 サーッと血の気が引いていき、冬雪と三四郎は、引きつった笑みを浮かべる。 「あ、あはははははははは! じゃ、じゃあ、トイレお借りしますね! あははははははははは」 渇いた笑いを残し、三四郎はトイレへと逃げる。 ――う、うまく逃げた……。それにしても、今。 「ね、ねえ春花さん。今僕のこと……冬雪『ちゃん』って」 そう言った途端、春花は顔を紅潮させ、わたわたと慌て始める。 「え、いや、その……ふ、冬雪君が夏月ちゃんに。いえ、そうじゃなくて、あの!」 正直、ここまで狼狽するとは、思わなかった。 作り笑いを浮かべ、冬雪は両手を左右に振る。 「い、いいよ! 冬雪ちゃんで。春花さんの好きなように呼んで。その代わり……その」 仄かに頬を桃色に染め、冬雪は上目遣いで春花を見る。 「僕も……春花さんのこと、春花『ちゃん』って呼んでも、いいかな?」 「は、はい。私は構いません」 「じゃ、じゃあ……呼ぶよ」 冬雪はふっと春花に体の正面を向け、その小さな口を動かす。 「春花……ちゃん」 お互いの目が合う。冬雪と春花は恥ずかしげな笑みを浮かべ、両手をつなぐ。 「冬雪ちゃん」 「春花ちゃん」 「冬雪ちゃん」 「春花ちゃん」 「冬雪ちゃん!」 「春花ちゃん!」 その時、玄関の戸が開き、短パンTシャツ姿の秋綺が入ってくる。 「おーい、鍵開いてたぞ? 無用心だな」 「「あ、秋綺ちゃんだ!」」 二人は、同時に声を揃える。 「いや、誰が秋綺ちゃん?」 ソファーに腰掛けた秋綺は、手早く目の前のテーブルに資料を広げる。 「これ……全部秋綺ちゃんが?」 「俺の力じゃねえよ。新聞記者の友達が、探してくれたんだよ。それから、その名前で呼ぶの、や、やめろよ……」 顔を紅葉色に染め、恥ずかしそうに、秋綺は顔を背ける。 ――こうして見ると、秋綺も普通の女の子だなあ。あ、そういえば男の子だったか。 「これは、古事記ですね?」 机の上の本をつまみ上げ、神妙そうな顔をする三四郎に対し、秋綺は不敵な笑みを浮かべる。 「さすが桃ノ木、怪談好きなだけあるな。そう、日本最古の歴史書。こいつは勿論、複製版だけど。その序文は『古(いにしえ)は天地未だ剖れず、陰陽(めを)分れざりし時』」 「それって、メイデンズに変身する言霊!」 素っ頓狂な声を上げる冬雪に、秋綺はこっくりうなずく。 「天地開闢について示した部分……つまり、万物の理を表す。この言霊を通して、俺達は四聖獣と一体化する。問題は、こいつだ」 秋綺は、パラパラと素早くページをめくりながら、説明を続ける。 「お前らも一度は聞いたことがあるだろ? 英雄スサノオの化け物退治。その化け物は治水工事のメタファーから生まれたって話だけど、やがて話が一人歩きを始め、最初で最強のアヤカシとなった」 冬雪は「メタファー」というのがどういうものか知らない。だけど、その怪物は知っている。 「魔獣『八岐大蛇(やまたのおろち)』。古事記の表記では八俣遠呂智だけど、まあ、同じだな。そいつを倒すために生まれたのが、五人の巫女」 「私達の、先輩ですね。私も青龍さんから聞きました」 「うちの玄武は、なんにも教えてくれなかったけどね。初めて知ったよ」 そう言って冬雪は、床の玄武をジト目で見る。 それにしても、五人? 四聖獣なのに。 「高次な存在である聖獣は、人間の女の体を通して力を発揮する。まあ、そのお陰で大蛇は、めでたく別次元に追いやられたわけだ。だけど、その戦いで特異な力を見せた巫女は、迫害された」 「なんで……そんな?」 冬雪は、思わず口に手をやり、驚愕の色を浮かべる。 巫女達は、みんなを救ったはずなのに。 「人間は……人並みはずれた存在を受け入れることが出来ないんですよ。昔からそうやって、多くの人が殺されてきました」 秋綺の代わりに、三四郎が目を伏せながら答える。 冬雪には、理解できない。 なんで、手を取り合って生きてはいけないのだろう? 相手を大事に思う気持ちだけでは、駄目なのか? 「結局、巫女は死んだ。そのことを特に嘆いたのは、中央を司る大地の聖獣。それかららしいぞ、そいつが二度と人間には手を貸さないようになったのは。話によると、あの世とこの世を行き来することも出来るらしいけどホントかね?」 そう言いながら、秋綺はその涼しげな瞳を向ける。 「さて、ここからが問題だ。これを見てくれ」 そう言って、秋綺は机の上に黒いファイルを広げる。そこには、セピア色に変色した、新聞記事が。内容は「中学生少女 トイレで自殺」というもの。その顔写真を見た途端、冬雪はアッと声を上げる。 「は、花子さん!!」 間違いない。ある日突然少女になっていて、自殺した元少年の霊。その原因は、最後までわからずじまいだった。 「こいつがなあ、珍しいニュースだったもんで、新聞に取り上げられたんだよ。ほら、ここの部分『女の子になる前日、紫の大蛇が夢に出てきたって』。これ、八岐大蛇のことだよ」 「ということは、この少年が性転換したのは、アヤカシの仕業ってことですか? なんで、そんなことを……」 「連中は、巫女を探してたんだよ」 春花の疑問に、秋綺は間髪入れずに答える。 「八岐大蛇は別世界に追放された。再びこちらの世に召還するには、媒体が必要だった。だけど、人間を救うのが目的の聖獣と違って、人間に理由もなしに危害を加えるアヤカシの味方をする馬鹿は中々いない。だから、クラスの中でも浮いた存在のこいつを性転換させて、心を闇に染めようとしたんだろ? だけど、利用する前に、さっさと自殺をした」 冬雪は腕組みをし、頭に血を巡らす。 紫の蛇……確か、春花が利用された時、その周りを取り巻いていたのも、そうだった。そういえば、花子の武器もダークメイデンの武器も、同じ鎌。じゃあ、やっぱりダークメイデンとアヤカシは、八岐大蛇を復活させようとしているのか。 秋綺は、そこで、一息置く。 「ところで、なんでアヤカシは性転換能力を持っていたと思う?」 突然の質問に、冬雪は困惑する。 そんなこと、考えもしなかった。春花と三四郎も、同じように頭をひねる。そんな三人を見かねてか、秋綺は口を開く。 「これはあくまでも推測だけど、あいつらには終里の意思が入り込んでるんじゃないのか? つまり、強い願望」 そこまで言われ、冬雪はハッとする。 「あいつは恐らく、俺や碓氷と同じ」 秋綺は目を一層鋭くし、言葉を続ける。 「つまり……男だ」 しばしの沈黙が、辺りに流れる。部屋には呼吸音だけが聞こえ、時折クラクションの音が遠くから聞こえてくる。 「終里ちゃんが……男?」 三四郎は、呆けた表情で呟く。 信じられないのも無理はない。冬雪の目から見ても、違和感のようなものは全く感じなかった。 「多分、それに関することで、アヤカシと手を結んでるんだろ? やつは、桃ノ木に噂をばらまかせる一方で、実際にアヤカシを出現させ、人々に認知させた。そうすることで、現実と虚構の境界を曖昧にしたんだ。そうすることで、大蛇を引っ張り出しやすい状況に持っていった」 「終里さん、言ってましたね。もうすぐ、復活するって」 サラサラとした髪を人差し指で玩び、秋綺は苛立たしげに答える。 「ああ、阻止しなきゃいけない。だけど、場所がわからないんだよ……アヤカシのアジトが。一応、この町の北東辺りだってことは押さえたけど、どこだか」 「旭小学校七不思議。十二時きっかしに校門をくぐると、黄泉の国に行ってしまう」 突如呟く冬雪の声に、全員が顔を向ける。 「旭小学校……確か、北東!」 「冬雪君、すごいです! 僕だって、一つひとつの学校の七不思議なんて把握していないのに!」 目を輝かせ、三四郎は感心する。 知っていても、おかしくはない。そう、そこは、冬雪と夏月が通っていた学校。 あの時の夢は、もしかしたらこういうことだったのかもしれない 「それで、提案があるんだけど」 冬雪は顔を上げ、作戦を説明する。 「まず、敵の本拠地だから、アヤカシが待ち構えているはず。だから、防御が得意な僕と春花ちゃんがそいつらを抑える。その間、秋綺は終里さんを抑えつつ、隙があれば夏月を奪い返す」 そこで冬雪は、そのすみれ色の瞳を三四郎に向ける。 「そして、桃ノ木君は、終里さんを説得して」 途端に、秋綺は目をむく。 「お前……正気かよ? 桃ノ木連れてくのかよ。第一あれは、説得しても応じるタマじゃないぞ」 それは、秋綺に言われるまでもない。終里の闇がなんなのかを冬雪は知らないが、相当深いということだけはわかる。 でも。 「助けたいんだ! どうしても、助けなきゃいけないんだ。僕だって、夏月や春花ちゃん、秋綺や玄武、ついでに桃ノ木君に出会わなかったら、そうなってたかもしれない。それに、もしかしたら、友達になれるかもしれないし」 そう訴える冬雪を、秋綺は呆れた表情で見る。 「お前、相当お人よしの上、肝据わってるな。坂田が人質にとられてるってのに。やっぱ、水の巫女はお前だよ」 「え、図太いのと冷静なのは、違うんじゃ……」 そう言って頬をかく冬雪に、春花は桜色の笑顔を向ける。 「いえ、こんな時に自分を見失わないなんて、やっぱり冬雪君は水の巫女です。ますます、惚れ直しました!」 両拳を握り締め、三四郎は言う。 冬雪は思わずうつむき、顔を仄かに染める。 「そ、そんなに誉められても……」 自分はただ、やりたいようにやっているだけなのに。 「じゃあ、俺からもわがまま一つ良いか? ダークメイデンを抑えるのは、俺じゃなくて碓氷を推薦する」 突然の指名に、冬雪は目を白黒させる。 なんで、自分が!? 「俺が敵わなかったアヤカシを、お前は追い詰めた。確率なら、お前の方が高い」 「う、うん……」 そう言われても、今一自信がない。 「じゃあ、十二時まで、体力蓄えておくか……ふわぁ」 秋綺は、大きくアクビをする。思わず写真に撮りたいくらい、可愛い表情をしていた。 「ですね! あ、三四郎さん。そこの右の部屋、お父さんとお母さんの部屋なので、そこのベッドを使ってください」 そう言って指差す春花に、三四郎は歯を見せて笑う。 「いやあ、どうせならみなさんと一緒のベッドで……」 次の瞬間、三四郎は、三人の少女の冷線を食らう。そのどれもが、軽蔑に満ちている。 「……は無理ですよね。おやすみなさい」 そのまますごすごと、エロ眼鏡は退散する。 「とりあえず、夏月とうちのお母さんに『一緒に泊まってる』って電話してから寝ようよ。もう、起きてる時間だし」 「ですね。余計な心配かけちゃまずいですし」 ベッドの上で身を寄せ合い、規則正しい寝息を立てている春花と秋綺。カーテンの隙間から差し込む、かすかな日の光が、少女達の白い肌を透かしている。 その真ん中で冬雪は、壁に目をはせている。そこには、冬雪達メイデンズ四人の絵が。 夏月は昔から絵が上手だった。その絵は、今まで見た中でも、一番の出来。表情の一つひとつが、生き生きとしている。 そういえば、四人揃った時って、いつも戦う話の時だけ。このメンバーで遊んだことなんて、一度もない。 そうだ、戦いが終わったら、一緒に遊ぼう。みんなで買い物に行ったり、海に行ったり、とにかくいっぱいいっぱい。女の子だけで、連れ立って遊ぶのも悪くないかな? なんて。 チッ、チッ、チッと、時計の無機質な音が、規則正しくリズムを刻んでいる。 それに合いの手を入れるように、雀が時折、チュチュッとよく通る声で鳴く。 部屋には、薄暗闇が、静かな影を落としていた。 それにしても、終里の言葉が気になる。 「この女も、十分真っ黒だった」 あれは一体、どういう意味だったのだろう? その時だった。突如秋綺が寝返りを打ち、その細腕で、冬雪を抱きしめる。 ――ええっ!? 「ん……んんっ……」 秋綺は、その柔らかく、豊かな胸の双丘を、冬雪の胸に押し付ける。丁度、服がすれる度に、衝撃が体を駆け巡る。 「駄目だってぇ、今は女同士なんだから……ふにゃ……」 ――ど、どんな夢見てるの!? ひゃうっ! すぐ目前には、秋綺のまつげが長く、整った顔が。心臓の音が、次第に時計の音を上回っていく。 「うふふふふふふ、夏月ちゃんも冬雪ちゃんも大胆ですねえ。秋綺ちゃん、私達も負けてはいられませんよぉ」 そう言って、春花が反対側から腕を回してくる。 ――は、春花ちゃんまでぇ!? 二人の柔らかいく滑らかな肉体に、サンドィッチされる冬雪。日本中の男が、どれだけ羨むだろう。そんな冬雪自身も、今は女の子だが。 二人の寝息が、交互に冬雪の耳に当たる。その度に、冬雪は身を震わせる。 ――はぅう……ね、眠れないよお!! 心の中で叫び、冬雪は目をギンギンと見開くのだった。 終里が見ている世界は、いつも黒一色だった。 光もなく、人もなく、来る者を拒まない闇。 全てを包み込み、ひとりぼっちにしてくれる闇。 性同一性障害、それが終里の病名。 体は男。 心は女。 そんな彼女を、周りは「化け物」と呼んだ。 友達も、先生も、親も、みんな終里から離れていく。 ――なんで、「私」じゃなくて「ボク」でなきゃ駄目なの? ――なんで、可愛い服を着ちゃ駄目なの? ――なんで、女子トイレを使っちゃ駄目なの? ――なんで、男と女って分けるの? そうやって、終里は繰り返す。 仲間にだけは温かい、光への憎しみを。 ひとりぼっちの自分には冷たい、光への恨みを。 仲間をバラバラに引き離す、闇への賛美を。 ひとりぼっちだということを問題にしない、闇への慈しみを。 「終里!」 旭小学校への道を歩いていた終里の背中に、声変わり前の少年の声が響く。振り返ると、そこには同じクラスの「野々宮 始」が。童顔で、短めのスポーツ刈り。その小柄な体を、学ランが包んでいる 「朝っぱらからなにやってんだよ? 学校、そっちじゃないだろが」 ――いよいよ儀式が始まるというのに、余計なやつが現れた。 始は、終里によくちょっかいをかけるので「グドン」の異名をとる。そんな彼を、終里は煙たがっていた。 「別にいいでしょ? 終里がなにしようと、あんたには関係ない」 ――本当に、こいつは自分のすることに一々うるさい。 プイと背を向ける終里の肩を、突如始はつかむ。小さいながらも、骨ばった男の手。終里は、思わずドキッとする。 「好きだ! お前のことが」 肩の手を払い、終里は始を睨みつける。 「なんの冗談? そんなのに付き合ってるほど、終里は暇じゃないよ」 そう言って、終里は始の目を見る。睨みつけるような視線。思わず、見つめ続けてしまう。 ハッとし、終里は慌てて顔を背ける。 「そ、そんな顔しても駄目だよ! 終里なんか、終里なんか、いいところなんてひとつもないでしょ!」 そう言って、終里は逃げるようにその場を去る。 「ハァ……ハァ……」 電信柱に背をつけ、終里は息を整える。ヒューヒューと喉をかすりながら通る息。激しい動悸は、未だ止まる気配がない あんなの、嘘に決まってる。そう、誰も自分のことなんて、大事に思わない。それに、愛なんていらない。あの女のように、縛られるなんてまっぴら。 終里はその懐から、クシャクシャになった画用紙を取り出す。そこには、クレヨンで、幼い男の子と女の子が描かれている。男の子の周りは赤いクレヨンで塗りたくられ、女の子は大粒の涙を流している。 それを見て、終里は口の端を歪める。 「くすくす、お前が絵を破いたように、バラバラにしてあげる」 ふっと顔を上げる終里。その瞳に光はなく、夜のように深い闇色をしている。 「お前の仲間をね。キャハ、キャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」 終里は目を見開き、狂ったように笑う。まるで、天までその声を届けるように、いつまでも。 もう、光なんて求めない。 自分を受け入れない温かさなんて、必要ない。 全部、闇で塗りつぶし、グチャグチャにしてやる。 綺麗なもの、美しいものを、全部、全部。
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Phalaenopsis -愛しいきみへ、愛するあなたへ- ◆6XQgLQ9rNg ◆◆ 落涙していた。 目の前に立ちはだかる男は、その双眸から、滂沱の涙を流していた。 何かを告げるべく口を動かそうとするが、濡れそぼった吐息が苦しげに吐き出されるだけで、何一つ意味のある言葉にはならないでいる。 整ったその顔は、えずきを堪えるように酷く歪んでいて、愛する女性の声を聴いたことによる喜びの表情とは程遠いものとなっていた。 胸の内を荒れ狂う辛苦を抑えきれず、ピサロの表情に現れているようだった。 今しがたのロザリーのメッセージによれば、かつてロザリーは、憎しみに突き動かされるピサロを止めたという。 ならば、ロザリーの言葉はピサロに届くという証だ。 しかしながら、ピサロは武器を収めない。 ロザリーの意志を無視してでも、彼女を蘇らせたいと願うからか。 ――きっとそれは間違いじゃない。でも、それだけじゃない。 それだけならば、こんなに苦しみを飽和させるはずがない。 みっともないほどに涙して、それでも戦おうとする理由が、他にもあるはずだ。 アナスタシアはロザリーのメッセージを思い返す。 同時に、夜雨の下で目の当たりにしたピサロの様子を想起する。 すぐに、ピンと来た。 ピサロは深い憎しみを抱き、人間の敵となった。 その原因は、ロザリーを人間の手によって殺されたからだった。 ならばつまり、ピサロが抱いた憎しみというものは、深い愛情の裏返しなのだ。 ロザリーを傷つけた者を許せない。 ロザリーの命を奪った者を、許せない。 「貴方は……」 だからこそ。 「貴方は、誰よりも自分を傷つけたいのね……」 ◆◆ 痛みを求めていることに気付いたのは、余計な負の感情を捨て去り、ただ愛だけで心を満たしてからだった。 自覚できていないだけで、きっと今までも、そうだったと思う。 ロザリーを蘇らせるためという目的意識を壁にし、自分以外をも憎悪することで憎しみを分散させていた。 その結果、復讐心を細分化し無意識の奥底に押し込めて、見えないままでいられた。 ピサロは、憎しみを糧に絶望感を燃やし、純粋な愛を錬成した。 その愛は汚れのない鏡面のような輝きを放つ。 怨まず、憎まず、絶望せず。 されど消えない傷跡は、じくりじくりとピサロを苛むのだ。 疼きのような鈍痛は止まらない。 しかし、足りない。 その程度の痛みでは駄目なのだ。 耐えられる程度の痛みでは、ロザリーが受けた苦しみには届かない。 もっと強い苦しみが必要だった。更に強い痛みを渇望した。 ロザリーを殺した者<ピサロ>に、復讐をしたかった。 ピサロはロザリーを想う。 誰よりも深く、何よりも愛しく思う。 彼女の優しさは知っている。争いを望まぬ気持ちを理解している。共存を願う意志を熟知している。 その気高い尊さこそ、ロザリーという女性そのものなのだ。 そこから――ピサロは目を背ける。 ロザリーの全てを理解したいと、受け入れたいと切望しながらも、決して彼女の手を取らない。 想っているのに優しさに目も暮れず、大切にしたいのに争いを望まぬ気持ちを無視し、愛しているのに共存を願う意志を置き去りにする。 そうやって騙して、裏切って、茨まみれの道を行き、返り血だらけになって、ロザリーが心より忌避するほどの身になって。 ようやく、ロザリーの命へと至れるのだ。 とても辛いことだった。 とても苦しいことだった。 とても痛いことだった。 これ以上の復讐は、存在しなかった。 そうしてピサロは、ロザリーを蘇らせるために武器を振るい、無意識下で自身への復讐を続けてきた。 復讐の念があったからこそ、ロザリーの意志を無碍にして彼女を蘇らせようと決意できた。 たとえロザリーのメッセージを受け取っても。 この島にいる全ての者へと発信されながらも、ピサロを想う気持ちがいっぱいに溢れるメッセージを聞き届けても。 それすらも裏切り、痛みに変える。 ロザリーの声を、願いを、想いを、祈りを、愛を。 夢ではなく真正面から受け取り、その上で取り入れず捨てるのは、感情が振り切るほどの激痛だった。 だから、涙が飽和した。心が深手を負った。 それでも、まだ。 強い純愛を抱く故に、ピサロは自傷行為を止められない。 無様に涙するほどに心が悲鳴を上げる。言葉を放てないほどに心が痛みを訴える。 それこそが望みと言わんばかりにピサロは戦う。 その果てに、最愛の女性が蘇ると信じて前へ行く。 全てを捨て去り純粋な愛だけを燃え盛らせるがために表面化した痛みを求め、更なる先へ。 滲む視界の先、アナスタシアの姿がある。 痛みを抱きながらも涙を振り払い、ピサロは、バヨネットの切っ先を敵へと突き付ける――。 ◆◆ 本当は、救いたいと想った。 だから、アナスタシアは一人でピサロに対峙した。 それでも叩きつけられたのは無力さで、救えないと実感し、怒りを以ってピサロと戦った。 結局、アナスタシアはピサロを救えないのだと思う。 どんなに頑張っても、どんなに言葉を練っても、女神を覚醒させた愛の化身には、手が届かない。 だが、よくよく考えたらそれは当然なのかもしれなかった。 たった一つの最愛を胸に抱く男の心を、何処の馬の骨とも知らない女が動かそうなどと、おこがましい思い上がりだ。 それでも。 それでも、心の片隅でやっぱり止めたいと思ってしまうのは。 彼が愚直にまで闘う理由の一端を、垣間見てしまったからか。 彼を愚直にまで愛する女性の声を、受け取ってしまったからか。 「馬鹿だわ」 男も女も本当に馬鹿だ。 馬鹿でなければ、女への愛を抱き自身を痛めつけられるはずがない。 馬鹿でなければ、身だけではなくココロまで傷つけられても、男を好きでいられるはずがない。 だが、もしも。 本気で恋をすれば、馬鹿になってしまうというのなら。 なってみたいと思う。 そんな恋愛をしたいと、アナスタシアは心の底から強く深く激しく思う。 「ほんッとうに――羨ましいくらいの純愛だわねこのバカップルがッ!!」 両手で握り締めたアガートラームを、掲げる。 これはラストチャンスだ。 頑固で馬鹿な男を止めるための、ラストチャンス。 アナスタシアは集中する。 アガートラームはただの武器ではない。人々の想いを束ね、繋ぎ、未来へ進むための鍵である。 そのイメージを強く持ち、意識を聖剣へ注ぎ込む。アガートラームが輝きを放ち始める。 白く眩い光は広がり、周囲の想いを集めていく。 光を通し、アナスタシアは想いを感じる。 拡散していくロザリーの想いを、だ。 あのメッセージは、何らかの方法で生前のロザリーが残したものなのだろう。 それは記録に過ぎない。けれど、そこに込められた想いは本物だった。 その想いを、もう一度カタチにする。 記録だけではなく、ロザリーの想いを、ここに形作る。 こんな芸当は、アガートラームの力だけでは到底不可能だ。 だがここには、ラフティーナがいる。 愛する想いと愛される想いを、きっと彼女は祝福してくれるはずだ。 想いを、アナスタシアはかき集める。 最愛を胸に抱く男を止められるのは、最愛を胸に抱く女だけなのだ。 輝きは次第に強さを増し、世界を覆い尽くしていく。白が広がり、想いを集め、剣へと収束させていく。 もっと、もっと。 もっと輝け。 消えゆく想いを繋ぎ止め、ここに想いを成すために。 分からず屋の男へと、一人の女の想いを届けるために。 光は広がる。 何処までも何処までも広がる。 その輝きが、周囲を埋め尽くした瞬間に。 愛の奇跡は、果たされる。 ◆◆ 世界が白い。 果てがないような白さが、ピサロの視界を埋め尽くしていた。 自分の姿と輝き以外が見えない世界で、ピサロは足音を聞く。 小さな足音だった。 それは丁寧な足運びを思わせる足音で、アナスタシアが立てる粗雑な音とは全く異なるものであった。 音は近づいてくる。白の世界に、人影が浮かび上がる。 ピサロは意識を戦闘状態に切り替え、魔法を詠唱し始め――。 『よせ。彼の者は敵ではない』 ラフティーナの制止に、ピサロは怪訝さを覚えながらも影へと目を凝らす。 深い霧を思わせる白の中、人影が鮮明になっていく。 その華奢なシルエットを、ピサロは知っている。 またも目を剥き、息を呑んだ。 一瞬、幻術かと疑う。 だが、愛の貴種守護獣は一切の警戒を見せてはいなかった。 その間にも、人影は、ピサロが視認できるところまで、やってきた。 極上の絹糸を思わせる桃色の髪。 髪の合間から存在を主張する、整った形をした尖った耳。 一流の職人が作り上げた陶磁器よりも白い肌。 錬成に錬成を重ねた紅玉にも勝る美しい瞳。 「……ロザリー……?」 震える声で名を呼ぶ。 対し、彼女は嬉しそうに目を細め、頷いた。 「はい。ロザリーです。またお会いできて嬉しく思います、ピサロ様」 清らかな声は心地よく鼓膜を震わせる。 こうしてロザリーに会えた喜びよりも、ロザリーと対面している事実を、ピサロは信じられなかった。 このロザリーが、幻でないとすれば。 「夢でも、見ているのか……?」 いいえ、とロザリーは首を横に振る。 「私は、死んだのか……?」 違いますわ、とロザリーは首を横に振る。 「ならば、君は……」 このロザリーが、幻でもなく、夢でもないのなら。 この白の世界が、死後の世界でもないのなら。 「君は、蘇ったのか……?」 ピサロの希望は、しかし、もの寂しい表情で、そっと否定される。 そうではありません、と、ロザリーは首を横に振る。 「私の想いを集めてくださった方がいました。そして――」 形のよい唇が、言葉を紡ぐ。 「ピサロ様が、私を強く深く愛してくださいました。だから、私は今、ここにいられます。貴方に想いを、届けられます」 呆然とするピサロに、ロザリーは歩み寄り、手を伸ばす。 細く綺麗な手が、ピサロの頬に触れ、汚れきったピサロの頬を撫でる。 その手は、温かかった。 「こんなに――」 否定しようもないその温かさは、ピサロの胸を解きほぐし、曇りを拭い取り、疑念を完全に取り払う。 ロザリーだ。 目の前にいるのは、本当にロザリーなのだ。 「こんなに、傷だらけになってしまわれたのですね」 ロザリーの瞳に雫が溜まる。雫はすぐに溢れ、輝かしいルビーとなり、零れ落ちていく。 それを見るのが辛くて、ピサロは慰めるように返答する。 「大した傷では、ないのだ。まだまだ、全然痛くなど、ない」 「嘘を、つかないでくださいませ」 「嘘ではない。私は、嘘などついてはいないよ」 「では、どうして――」 ロザリーは悲しげに、自分の左胸に手を当てる。 「私のココロは、これほどまでに痛いのですか?」 「……ッ!」 返答に詰まるピサロの胸へと、ロザリーは飛び込んでくる。 ロザリーの両腕が背へと回され、優しくピサロを抱き締める。 ピサロに刻まれた無数の傷を確かめ、癒すように。 「貴方の傷は私の傷。貴方の痛みは私の痛み。貴方の苦しみは私の苦しみ」 ロザリーの香りが鼻孔をくすぐる。ロザリーの柔らかさを全身で感じる。ロザリーの体温が肌に伝わってくる。 ロザリーは、震えていた。 「痛いです。苦しいです、ピサロ様」 ピサロは動けない。 武器を握った手をだらりと下げたまま、ピサロの胸に顔を埋めるロザリーを見下ろすしかできないでいた。 「ピサロ様が私を想い、私の命を願ってくれるのは大変嬉しく思います。 ですが、痛みと悲しみの果てにある命なんて、私は、いりません」 ロザリーが、顔を上げる。 濡れる真紅の瞳が、ピサロを捉えていた。 「ピサロ様ならば、分かってくださいますよね? 私を喪い、あれほどまでに悲しんでくれたピサロ様ならば、命を奪うという行為がどれほどの痛みと悲しみを生むのかを。 あのような痛みと悲しみが広がっていくのは、辛いです。傷つく人が増えるのは悲しいです」 ロザリーは優しいから、殺戮によって生まれる痛みと悲しみを感じ入り、自分のことのように苦しむだろう。 蘇った後もきっと、その痛みと悲しみに苛まれることだろう。 分かっていた。知らないはずがなかった。 それでもピサロは、殺戮を続けてきた。 殊に、ピサロが奪ったのは、ロザリーの命だけではない。 「もう、遅いのだ。私は……君の友を殺めた。君の友が愛した人をこの手に掛けた」 魔法使いの少女と暗殺者の少年の姿を思い起こし、告げる。 背中に回された腕の力が、強くなった。 「過去はもう、戻せません。できるのは、未来へ伸びる道を歩むことだけです。 過ちを繰り返さず、償いを果たしてくださいませ。殺めた貴方が行うべき償いを、果たしてくださいませ」 忘れないでください、と締めるロザリーに、ピサロは口籠る。 生きて、償う。 それは、ロザリーを蘇らせるという終着点にはたどり着けない道だった。 示された一本の道筋を前で、ピサロは立ち尽くす。やはりピサロは、希わずにはいられないのだ。 身勝手で醜悪で無様な言い分だとしても。 他者を顧みず無数の運命を蔑ろにする、罪深い欲望だとしても。 ロザリーの命を今一度、望まずにはいられない。 「それでも、私は、君に……」 弱音めいた口調が、零れ落ちた。 それをロザリーは、宝物のように掬い取る。 「逢えます。私が貴方を愛する限り、貴方が私を愛している限り、いずれ、必ず」 断言には揺るぎがない。 お互いに想い合う気持ちさえなくさなければ、絆はきっと引き寄せられると、ロザリーは告げている。 ですから、とロザリーは続ける。 「ニノちゃんが伝えてくれた私の想いを、もう一度、私の言葉で伝えます」 毅然として、堂々と。 「もう、お止めください。私の命を願い息づく命を奪う行為など、私は、決して望んではおりません。 その果てに蘇ったとしても、私は」 それでいて、ひどく痛そうに、とても苦しそうに、見ていられないほどに辛そうに。 「貴方を、愛せません……ッ」 断言する。 「どうか、私にくださる想いやりを、少しでも他の方に向けてあげてください。 罪を思い、償いを成し、そして――ご自身を大切になさってください」 お願いです。 「どうかこれ以上、貴方を傷つけないで。私を、苦しめないで……ッ」 深い吐息を挟み、ロザリーは、想いを吐き出した。 「ずっとずっとずっと、貴方を、好きでいさせて……ッ!!」 責められても仕方あるまいと、憎まれても言い返せまいと、怨まれて当然であると。 嫌悪され、唾棄され、侮蔑され、憎悪され、忌避され、厭悪されるであろうと。 思っていた。思い込んでいた。 そうあるべきだと独りよがりに信じていた。だから躊躇わず、ロザリーの想いを裏切ってきた。 そんなピサロのココロに、ロザリーの震えが、嗚咽が、切なる願いが突き刺さる。 ピサロの傷がロザリーの傷ならば、ピサロの復讐は、ロザリーをいたずらに痛めつける行為でしかなかった。 自傷行為が愛する者を傷つける行為に繋がるというのなら。 この復讐は、二人の傷を深めるだけで、決して終わらない。 ピサロはロザリーを三度殺した。 それだけではなく、殺した後も、その高潔な想いを冒涜し続けた。 「すまない……。本当に、すまない……ッ!」 見て見ぬふりはもう出来ない。ロザリーの傷を目の当たりにしても復讐を続けられるほど、ピサロの愛は歪んでいない。 謝罪の気持ちが溢れ、またも涙が視界を滲ませる。 「抱きしめて……くださいませ……」 変わらず両手を下げたままのピサロを、ロザリーは、潤んだ瞳で真っ直ぐに求めてくる。 泣き声の彼女に、ピサロは、歯を食い縛って首を横に振った。 「私の手は血塗られている。罪に塗れている。そんな手で君を抱き締めるなどと――」 言い淀むピサロへと、ロザリーは繰り返す。 ルビーの涙を流しながら、ピサロを真正面から見据えて、繰り返す。 「抱きしめて、くださいませ。私を抱き締めるのは……お嫌ですか?」 問いかけと呼ぶには生易しい強さを孕むその言葉は、ピサロの想いの確認だった。 言い訳がましい否定よりも、逃避めいた理屈よりも、ただ、愛おしさが勝る。 もう、裏切るのは止めにするべきだと思った。騙すのは止めにしたかった。 大切な女性の願いたった一つを叶えられないというのなら、そこに愛は、きっとない。 ピサロの手から武器が落ちる。 空いた手で、代わりに。 愛しき身を、抱き締めた。 腕の中にある肩はとてもか細い。 この細い肩は、どんなことがあったとしても、絶対に傷つけてはならないもののはずだったのだ。 その根本にあった誓いを押し出し、内省へと繋げ、傷ついたロザリーのココロを撫でるように抱き締める。 「愛している。未来永劫、本当に君を愛し続けると誓うよ、ロザリー」 「私も、愛しています。貴方の愛に負けぬほどの、心よりの想いを、貴方に注ぎ続けます、ピサロ様」 どちらともなく、見合わせた顔を、ゆっくりと近づける。 想いを確かめ合うように、二人は口付けを交わす。 その口付けは、最高に甘かった。 ◆◆ はぁ、と溜息を吐いたのは何度目だろう。 この短時間で、アナスタシアはもう一生分の溜息を吐いた気がする。 うっとりしているわけでは決してなく、ピサロとロザリーの想像以上のいちゃつきっぷりに呆れ果てていた。 奇跡の立役者として立ち合う権利くらいあるだろうと言い訳をし、出歯亀根性に従ったのが間違いだった。 一部始終を見物したのはいいが、これほどまで見せつけられるとは全くもって予想外だ。 脚本も台本もない生のラブロマンスは、完全にアナスタシアから気勢を削いでいた。 ――なんかもう……どーでもいいわ。色々と。 怒りが失せて毒気が抜け、代わりに壮絶な疲労が全身に圧しかかって来る。 立っているのも億劫になり、大の字に倒れ込んで、横目でピサロとロザリーを窃視する。 まだ、ちゅーちゅーやっていた。 さすがに見ていられなくて、アナスタシアは目を逸らし、もう一度盛大に溜息を吐く。 信じられないくらい体中が痛むのは、あのアツアツっぷりが目に毒だからに違いない。 ――いいなー。いいなあー。わたしも素敵な彼氏がほしいなあー。 ヤケクソ気味な欲望を声に出さなかっただけ、自分を褒めてあげたいとアナスタシアは思う。 再度の生を得て、仲間が出来て、少しくらいは満たされたと思っていた。それは確かだ。 けれど人の欲というものは果てを知らない。 ましてやアナスタシアは、ルシエドを従えるほどに欲深いのだ。まだまだ乾いている箇所はいくらでもある。 もっと生きたい。生きてやりたいことは山ほどある。欲しいものだって星の数ほどある。 まだまだ欲望の火種は、アナスタシアのココロで燻り脈打っている。 だから、アナスタシアは安心できた。 ――まだ、わたしは“わたし”でいられるのね。 その安堵はすぐに、強烈な眠気へと変わる。 瞼が重い。とんでもなく重い。 耐えられず、アナスタシアは目を閉じた。 心地よいまどろみの中で、素敵な男性のことを夢想し、アナスタシアの意識は消えていった。 ◆◆ 腕の中の温もりが消えていく。唇に触れる湿っぽい柔らかさが遠ざかっていく。 目を開ければ、もはや白の光はなく、荒れ果てた地が目に入った。 甘い奇跡の時間は終わった。 空になった掌に、ピサロは目を落とす。 そこにはまだ、温もりが残っている。温かい残滓を逃さないように、ぐっと握り締める。 手の甲を目尻に押し当て、流れる涙を思い切り拭き取る。 息を吸い込む。 肺に満ちた埃っぽい空気を、長く吐き出した。 目元を擦り深呼吸を繰り返す。 膿を出し澱を抜くように、体内に淀む空気を入れ替える。 愛する者を痛めつけ続ける不毛な復讐の念を、外に放り出す。 悲嘆と殺戮の果てに愛する者の命を求める旅路は、もはや歩めない。その旅の果てに、ロザリーの姿はないと知ってしまったから。 行くべきは、ロザリーが示してくれた別の道。 過ちを繰り返さず、罪を償い、ロザリーを決して裏切らない道のり。 その方向へ、ピサロは、自らの意志で踏み出すのだ。 ピサロがこの手で奪った命に、ピサロ自身の想いを以って償うために。 一歩を行く。 何ができるか分からない。何をすべきかは定まらない。だが、やると決めたのだ。 ならばもう、迷ってはいられない。 ピサロはバヨネットを拾い上げる。意志を貫くための、力とするために。 やけに重く感じる武器を持ち上げ、天へと翳し、目を閉じる。 ――ニノ。そなたに宣言した約束を反故にすることを詫びる。 ――そして、不実を承知で頼む。これからも、ロザリーの傍にいてやってくれ。 引き金を引く。 打ち上げられた魔力が、天空で爆ぜる。 ――ジャファル。ともすれば、ラフティーナを呼び覚ましていたのは貴様だったやもしれぬ。 ――貴様の至った境地、立派だったと今にして思うぞ。私が次に道を踏み外そうものなら、その手で我が身を裁いてくれ。 撃鉄が落ちる。 舞い上がる魔力が、蒼穹を彩る。 ――ロザリー。何度でも、何度でも言わせてくれ。私は君を愛している。いつまでもいつまでも、愛している。 ――私は、君を傷つけず苦しめない道のりを辿るよ。その果てで必ず君に、逢いに行く。 ――だから今は、どうか。 ――どうか、安らかに。 魔砲が、唸る。 迸る魔力が高く、高く、高く昇り上がり、ソラを染め上げた。 ピサロは忘れない。この想いを、決して忘れない。 見送りを終えて、砲を降ろす。 耳にあるのは残響と、少し遠くから響く戦闘の音。 奇妙なほどに静かで、ピサロは怪訝さを表情とし、あたりを見回し、見つける。 大の字で地面に倒れ込むアナスタシアを、だ。 近づいてみるが、彼女は目を開けない。動かない。 「おい」 呼びかけてみる。 「おい!」 だが、返事はない。 呼んでも、答えは返ってこない。 顔を覗き込み、少し声を張り上げ、 「おい……アナスタシア・ルン・ヴァレリア!」 初めて、その名を呼ぶ。 「……ふにゃー、そこは、駄目よぉ……」 寝言が返ってきた。それも、口端から涎を垂らして、だ。 殺してやろうかと、本気で思った。 沸々とわき上がる黒い感情を、ロザリーの顔を思い出して必死で抑える。 本当に、この女は気に入らない。 粗雑で下品でやかましく欲深い。ロザリーの慎ましさを少しくらいは見習うべきだとピサロは思う。 だが不本意ながら、アナスタシアには借りができてしまった。 彼女がいなければ、ピサロはロザリーを傷つけ続けるだけだっただろう。 「全く……」 呆れるように呟き、ピサロは手を翳す。 癒しの光がたおやかに輝き、アナスタシアへと降りかかる。 「……そ、そこ、いいわぁー。気持ち、いー……」 お気楽な寝言を零すアナスタシアに肩を竦めたとき、ふと、ピサロの手から回復魔法の光が消えた。 全身から、力が抜ける。 膝をつくだけの気力も絞り出せず、ピサロはアナスタシアの隣に倒れ込んだ。 またも、魔力切れ。 更に、感情が揺れ動いたことによる心労が、ピサロの魔力をより早く枯渇させていた。 強烈な睡魔が、意識を侵食してくる。 眠るな、とピサロは思う。 まだ戦いは続いている。仲間のいないピサロにとって、今この場で眠るのは危険極まりない。 なんとか起き上がろうと手を地面につけたとき、声が響いた。 『案ずるな。汝に危機が迫りしとき、我が汝を呼び覚まそう』 音なき声は、ピサロの頭に直接届く。 『二人の愛がある限り、我が力は不滅。愛しき者を想い、今は休むがよい』 愛のガーディアンロードの囁きは優しく、穏やかで。 ピサロは、身を委ねるように目を閉じる。 ◆◆ かくして、魔王と恐れられた男と、英雄と称えられた女の喧嘩は終わる。 神聖さも荘厳さも大義も野望もない、感情と意地と欲望のぶつかり合いの果てで、二人は並んで眠りにつく。 そこには、あらゆる戦場と切り離されたかのような静けさが満ちていた。 【C-7とD-7の境界(C-7側) 二日目 昼】 【アナスタシア・ルン・ヴァレリア@WILD ARMS 2nd IGNITION】 [状態]:ダンデライオン@ただのツインテール ダメージ(大) 胸部に裂傷、重度失血 左肩に銃創 リフレッシュの連発とピサロの回復により全体的に傷は緩和。爆睡中。 精神疲労(超極大) 素敵な彼氏が欲しい気分 [装備]:アガートラーム@WA2 [道具]:感応石×3@WA2、ゲートホルダー@クロノトリガー、基本支給品一式×2 [思考] 基本:“自分らしく”生き抜き、“剣の聖女”を超えていく。 1:まだまだ生きたい。やりたいこと、たくさんあるもの。 2:ジョウイのことはとりあえずこの場が全部終わってから考える 3:今までのことをみんなに話す [参戦時期]:ED後 [備考]: ※名簿を未確認なまま解読不能までに燃やしました。 ※アナスタシアの身にルシエドが宿り、聖剣ルシエドを習得しました。大きさや数ついてはある程度自由が利く模様。 現在、セッツァーが欲望の咢を支配しているため、剣・狼ともどもルシエドを実体化できません。 【ピサロ@ドラゴンクエストIV】 [状態]:クラス『ピュアピサロ』 ダメージ(大) ニノへの感謝 ロザリーへの純粋な愛(憎しみも絶望感もなくなりました) 精神疲労(極大) 魔力切れ 熟睡中 [装備]:クレストグラフ(5枚)@WA2 愛のミーディアム@WA2 バヨネット [道具]:基本支給品×2、データタブレット@WA2、双眼鏡@現実 点名牙双@幻想水滸伝Ⅱ、解体された首輪(感応石) 天罰の杖@DQ4 [思考] 基本:ロザリーを想う。受け取ったロザリーの想いを尊重し、罪を償いロザリーを傷つけない生き方をする 1:償いの方法を探しつつ、今後の方針を考える [参戦時期]:5章最終決戦直後 [備考]:*クレストグラフの魔法は、下記の5種です。 ヴォルテック、クイック、ゼーバー、ハイ・ヴォルテック、ハイパーウェポン *バヨネットはパラソル+ディフェンダーには魔導アーマーのパーツが流用されており魔導ビームを撃てます *ラフティーナの力をバヨネットに込めることで、アルテマを発射可能です。 時系列順で読む BACK△147-1Aquilegia -わたしの意地、私の意地-NEXT▼148 オディオを継ぐもの 投下順で読む BACK△147-1Aquilegia -わたしの意地、私の意地-NEXT▼148 オディオを継ぐもの 147-1 Aquilegia -わたしの意地、私の意地- アナスタシア 149-1 魔王様、ちょっと働いて! ピサロ ▲
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記述問題のポイント 「設問の要求に答える」という点では、選択問題であれ記述問題であれ作業自体は変わりません。すなわち、 設問の要求を理解し、解答の方向性をイメージしたうえで、 設問設置箇所(傍線部)に戻り、 周辺を精査しポイントを拾う ということになります。ですが、「記述」しなければならない、となるとどうしても「表現力」が問われ、以下のようなポイントも求められます。 過不足のないポイント集め 取捨選択(優先順位を意識し、核となるポイントを絶対に残す) 表現の吟味(特に、具体例や比喩は一般化する) さらなる補充(書かれていないものを自分の言葉で補う) 以上を念頭に置いた上で、 実際に問題に触れ、自力で答案を作成し、第三者に添削してもらう ことが大切で、これに勝る学習法はありません。こうした実践的訓練を繰り返すなかであなたの中に「記述問題の解き方」なるものが確立すればいいのであって、はじめから「どう解けばいいですか?」と人に聞くものではありません。 それでは、以下のスライドにて、早速例題を用いてチャレンジしてみましょう。 いかがでしょうか? 解説を読んで理解できたなら問題ありませんが、定期的に第三者に見てもらい、自分の悪い癖に気付くことも大切です。 特に二次試験では、文章が平易な場合、解答要素を集めるという点に関してはほぼ全員がクリアできるため、表現力の部分で差がつきます。 例えば、述部をどう表現するかによって、設問の要求にダイレクトに答えているものと少し外れているもので分かれます。こういう、ある種些細な部分が点差に反映していくことになりますから、あなた自身が「書けた!」と思っても第三者から見れば「微妙」ということは多々あります。 動画で学びたい人向けに 僕も今まで沢山の記述問題の解説授業をしてきました。その中でも特におすすめなものをピックアップしていきます。 ⭐️国公立大現代文(全5講) ▶︎東大、京大の問題のみに厳選。 河合塾東大即応オープン解説 https //www.youtube.com/watch?v=0y8_59eCCzE ▶︎パワーポイントも使いながら解答プロセスを「これでもか」というくらい分かりやすく解説しています。 全統マーク模試解説 https //www.youtube.com/watch?v=OV3toMAzrhI ▶︎やってることはセンター試験の解説ですが、最後の1時間ぐらいで、「記述問題として解くならこうやってやるよ」という話をしています。 私大国語解説 https //www.youtube.com/watch?v=dWdkODpp6Ns ▶︎私大向けの授業ですが、十分国立でも通用する話をしています。1 13 36から記述の話をしています。 添削希望者用課題 ここからは、20題近くの練習問題を用意しました。添削希望者は、このページの一番下にあるコメント欄に、必ず「第○回」と記入したうえで解答を送信してください。添削させて頂きます。 第1回 記述の基礎1「心情説明」 問1 傍線部のときののび太の心情を説明しなさい。 ジャイアンに殴られて、のび太は①泣いた。そして②ドラえもんのところへ行った。道具を出してもらった。 問2 傍線部の理由を説明しなさい。 僕は居間でテレビを見ていた。そしたらお母さんが、宿題をなかなかやり始めない弟を叱っていた。僕はあわてて自室にもどり勉強をはじめた。 問3 傍線部のときのA君の心情を説明しなさい。 A君は、不登校になりかけの状況である。今日も、朝になると親に「学校行きなさい!」と強く言われた。そして、トイレに駆け込み鍵を閉めた。 第2回 記述の基礎2「内容説明」 問1 傍線部の指示内容を、二〇字で述べなさい。 バンドウイルカのシェイラは、水族館で一番の人気者です。それは、最近はじまったことではありません。 問2 傍線部の指示内容を、十六字で述べなさい。 人間の子どもの成長は、その自然的、社会的な環境に応じて決められる部分が多い。その中でも、特に目立つのが言葉の習得である。子どもは、自分が育っていく社会の言葉をまず覚える。そして、それによって、人間社会の文化や習慣を学んでいくのです。 問3 傍線部とは、どういうことか。説明しなさい。 近年、成人式で暴れる猿がいることが話題となっている。若者は、久々に出会った同級生や幼馴染らとともに、酒を好き放題に飲み、暴れる。場はとめどなく荒れてゆく。もはやそこに秩序はない。成人式が果たしてこのようなものであっていいのだろうか。 第3回 記述の基礎3「理由説明」 このように、いろいろな角度から検討してみると、日本人がこれまで、「森」や「林」ということばがそれぞれ何をさすかという点で微妙な違いを意識してきたことがわかる。と同時に、両者に対してかなり異なったイメージを描いてきたこともわかる。明るく、田園的で牧歌的な「林」に対し、暗く、奥深い自然の「森」に、全貌をとらえきっていない未知なるものへの恐れを抱き、それを神秘的な、あるいは夢幻的なものとして、深く心に刻んできたように思う。「林の精」ではなく、どうしても「森の精」でなければならないのは、そういうイメージの集約があってのことなのだろう。 (中村明「センスある日本語表現のために 語感とは何か」より) 設問 傍線部「『林の精』ではなく、どうしても『森の精』でなければならない」のは、「森」にどのようなイメージがあるからですか。本文中のことばを使って三十五字以内で答えなさい。 解答・解説 (前編) https //www.youtube.com/watch?v=iRBvbt5406o (後編) https //youtu.be/1nbnEORtqck?si=EDF1Z1l8-zXahEBc 設問文より、答え方は「〜(なものであるという)イメージ。」となる。 傍線部直後に「そういうイメージの集約があってのこと」とあるので、指示語の内容を押さえてまとめればよい。 すると、「森」のもつ「イメージ」について述べた箇所が3箇所見つかる。 A:暗くて奥深い自然 B:全貌をとらえきっていない未知なるものへの恐れを抱き C:神秘的な、あるいは夢幻的なもの 35字以内という字数制限で上記のポイントを最大限に詰め込むことを考え、凝縮していくと、 A:暗く、奥深い(自然) ←「暗い」と「奥深い」のどちらか片方を外すことは困難 B:未知なるものへの恐れを抱かせるもの ←「全貌を〜」は修飾語なのでカットできる C:神秘的で夢幻的なもの ←「神秘的」と「夢幻的」のどちらか片方を外すことは困難 この中で優先度の一番低いものを1つ選んで削ることを考えると、「神秘的」が「未知なるもの」と内容的にかぶることが分かるだろう。そして「未知なるもの」という言い方のほうが具体的で分かりやすい。したがって、カットするならC。 解答例①:未知なるものへの恐れを抱かせる、暗くて奥深いものというイメージ。(32字) Aを削った場合の解答例も一応提示しておく。 解答例②:未知なるものへの恐れを抱かせる、神秘的で夢幻的なものというイメージ。(34字) また、A〜Cの全ポイントを詰め込むと以下のようになる。 解答例③:暗くて奥深く、神秘的で夢幻的で恐れを抱かせる未知なものというイメージ。(35字) 注意点としては、 ・「森」という言葉は入れてはらないこと。 ・「未知なるものへの恐れというイメージ」だと日本語的におかしい。(まだ「未知で恐ろしいというイメージ」のほうが日本語としてはいい) 第4回 中学入試1「省略の補充」 ① 『小さい牛追い』(マリー・ハムズン作/石井桃子訳、岩波書店)という本がある。これは美しい本で、ノルウェイの農場に暮らす四人の子供たち――一人が一頭ずつ牛を所有している――の生活が、北欧特有の透明な空気を背景にして、成長物語としてなどでは全然なく、ただ瞬間のつらなりとして、気持ちのいい文章でテンポよく描かれている。 ② 四人の子供たちのうちの一人、オーラ、は、本を読むことが好きだ。けれど彼は、つまらない児童書によくでてくるような、“本ばかり読んんでいる内向的な少年”ではない。“孤独癖”があるわけでもないし、“空想ばかりしている”わけでもなく、“人づきあいが苦手”なわけでも全然ない。山で遊び川で遊び、農場の仕事もたくさん手伝う。他の子供たちと一緒に木の葉の家をつくったり、インディアンごっこをしたりする。知らない大人にも驚せず話しかけるし、自分の持ち物を取引して、おまけをせしめる商売っけさえあるのだ。 ③ 彼が本を読む場面が私は好きだ。こう書かれている。 ④ オーラは、とても本がすきでした。じぶんの手にはいるものなら、なんでもござれ、聖書から、おかあさんのお料理の本まで読みました。オーラは、アメリカ・インディアンの本ニ冊と、ロビンソン・クルーソー一冊という、すばらしい蔵書の持ち主で、このたいせつな宝物が、ぼろぼろになるまで読みました。 ⑤ 何かあたらしい本が手にはいると、いつもこっそりどこかにかくれて、じぶんが、どこにいるのかも忘れて、読みふけります。ほかの子どもたちが、そういう状態にいるオーラを呼ぼうとすれば、それはまるでべつの、遠い世界から、かれをつれもどすようなあんばいでした。不幸なことに、おとなたちもまた、オーラを呼ぶという、ふゆかいなくせをもっていました。オーラ、少し薪をわっておくれ、オーラ、早く、水を一ばいくんできておくれ、などというのです。オーラ、それ、オーラ、あれ、というぐあいで、一日つづきます。 ああ、かわいそうに! あれだのそれだの言われて、どっぷりと本のなかに身を沈められないなんて。と、思うことは思うのだけれど、現地と地続きの場所で読むからこそ、世界が立体的になるのだ、とも言える。 ⑥ 本を読んでいてすっかり没頭し、そこが部屋だろうが駅のベンチだろうが電車のなかだろうが、物音も他人の存在もないもののようになり、というより本を読んでいる自分自身が、そこにいていないものになる、という経験は、おそらく誰にでもあるはずだし、たしかに幸福で、えも言われない。 設問 傍線部「不幸なことに」とありますが、なぜ不幸だというのですか。「没頭」という言葉を使って四十字以内で答えなさい。 第5回 中学入試2「指示語①」 ① 世の中にはさまざまな数値が溢(あふ)れている。物価の統計、大銀行の不良債権(さいけん)、世論調査、失業率、年金の予想負担額、降水確率や地震の確率、売上高、等々である。その中で、ウソではないがホントでもない、ということがさまざまな場面で見受けられる。ある面をとってみればウソではない。しかし、別の面をみればホントでもない。そこで、ある者はウソではないことを強調し、また別の者はホントでないことで反論する。それに対してどのような態度をとるべきか、いくつかの例をあげて考えてみよう。 ② ある公共事業を新規に起こそうとするとき、それによってどれだけの人が恩恵(おんけい)に預かるかの予測が行なわれる。高速道路なら走る予定のクルマの数であり、ダムなら利用するであろう水の量である。公共事業を推進しようとする官僚は、この数値に巧妙(こうみょう)な策略を講じる。余りに過大に見積もるとすぐにウソだと見抜かれてしまうし、少なすぎると事業を起こす意味がないと言われるだろう。そこで、公共事業として投資するだけの価値があるとする数値をでっちあげることになる。通常は、過去数年の周辺を通っているクルマの数に適当な増加率を掛けたり、過去数年の農業用水や工業用水や家庭用水の利用量に予想成長率を勘案して、十分な利用があると見せかけるのだ。過去数年の実績に基づいているということを根拠に、数値をホントらしく(ウソではないと)思わせるテクニックである。ところが、社会情勢が変わって低成長になったり、少子化や過疎化の進展で過去の実績に意味がなくなると、その数値はホントではなくなっている。しかし、未来予測は変えようとしない。そのため、過去の実績を基礎にしているという意味ではウソではないが、実際の社会動静(どうせい)から見ればホントでもない、そんな数値がいつまでも通用するのだ。徳山ダムや川辺川ダムの水利用、諫早(いさはや)湾の土地利用、本四(ほんし)架橋(かきょう)のクルマの利用など、どのような未来予測をしてきたか、一覧表を作って点検してみる必要がありそうである。 設問 傍線部「そんな数値」とありますが、これはどのような数値ですか。「ウソ」「ホント」という言葉を使わないで四十字以内で答えなさい。 第6回 中学入試3「指示語②」 ① ここで本当に問題にすべきなのは仮定されている増加率や成長率の教値で、過去数年の実績だけでなく、社会の動向を厳しく吟味(ぎんみ)して未来予測をしなければならない。高度成長時代の実績をそのまま延長していては意味がないし、少子化や過疎(かそ)化の進展を考慮しなければ信用できる数値にはならないからだ。公共事業が完成するのは、高速道路なら五年も先であろうし、ダムなら一〇年以上も時間を要する。ならばいっそう、厳密な未来予測が必要とされるのである。そして、それがウソの数値であるとわかったとき(ホントの数値ではないと判明したとき)には、きっぱりと撤退する勇気を持たねばならない。それまでに投下した資本を惜しむあまり、ウソでもないがホントでもない数値を後生大事に守り続けることは、未来により大きなツケを回すことに他ならないからだ。宍道(しんじ)湖(こ)の干拓事業を中止した英断を、私は高く買っている。 ② 別の例として、ある川の水質調査をするとしてみよう。問題がないと証明したいときには、水が澄んでいてきれいな時期のデータを選んで発表するだろう。ふだんは淀んで汚いことが多く、夜間に汚水(おすい)の不法投棄などで水質が悪いケースがあっても、それは見過ごされてしまうのだ。実際に水質調査をしたという意味ではウソではないが、いつどの場所での調査結果であるかを明示せず、それが川の状態を代表していると言えばホントではない。どのような条件下でのデータであるかが示されないと信用してはいけないという好例である。 ③ 川の水質調査だけでなく、同様な問題がいろいろなコマーシャルに溢れている。クルマの燃費とか、洗剤の洗浄力とか、薬の効能とかで、従来の製品と比べて良くなったと宣伝されているが、どの時点との比較なのか、どのような条件でテストしたのか、客観性はどのように保証されているのか、などが示されないと直ちに信じ込むのは危険である。といって、短いコマーシャルでは、それらを全部書いたりしゃべったりできないから、全部カットされてしまう。おそらくはウソではないのだろう。しかし、ホントであることは何も保証されていない。私たちには確かめようがないのである。では、どのように対応すべきなのだろうか。 ④ やはり、ウソではないだろうがホントでもないとして、信じ込まないことが大事である。そして自分の眼を鍛えていくことだ。どのような製品でも、しっかりと説明書を読んだり成分表を吟味して、何が信用でき何が信用できないかを見分ける眼力を養うことが大事なのである。互いの信用の上に社会が成り立っているはずだから、なんだか寂しい限りだが、自分の身を守るためには仕方がない。といっても、消費期限の張り替えを行ったり、偽造表示がまかり通っていて、それすら信じることができない状態なのだが、とりあえずは表示を信用してコトに当たるしかない。そして、世の中に溢れている数値を一つ一つ、ウソではないがホントでもないかどうかを確かめる癖を身につけることだ。私たちが曖昧で不確定な社会に生きていることを実感することも必要なのだから。 (池内了「科学の落し穴―ウソではないがホントでもない」〈晶文社〉より) 設問 傍線部「同様な問題」とは、どのような問題ですか。文章中の言葉を使って五十字以内で答えなさい。 第7回 高校入試1「詰め込み」 ① 数年前、森林関係の研究所に勤務している研究員のところに、ある村の村長が訪ねてきた。その村の森には、それほど多くはないけれど、いまでは希少価値になった天然のヒノキが大きく育っているのだという。そのヒノキを一番高く売るには、どうするのがよいのかが村長の問いだった。研究員はいろいろ調べたうえで、後日その方法を教えた。それは玄関の表札にして売るのが有利だというものだった。 ② ところがそう話したら、村長はきわめて不愉快そうな顔をした。樹齢二百年を超えた大木が、柱になった後も堂々と建物を支えつづけ、生きつづける姿を思い描いていた村長には、それが細切れにされることなど、容認できることではなかったのである。商品価値を高めることが、木を侮辱することであってはならないと思った。 「それがあのころ一番高く売る方法だったのに」 研究員は私にその話をしてから、「しかし村長の気持ちもわかるし」と言って楽しそうに笑った。自分の提案が拒否されたことは、彼にとっても愉快な出来事だったのである。 ③ 木が本来もっている価値を生かすことと、商品として木を高く売ることは、必ずしも一致しない。いまでは天然のスギの銘木(めいぼく)は、紙のような薄い板にされ合板に張りつけられて、天井板などになることが多い。それが天然スギを一番高く売る方法でもあるし、そのことによって天然スギのもっている木目を比較的安い価格で、だれもが楽しめるようになったと評価する意見もある。しかし、それでもなお私は、山奥の路上で合板にされるために乾かされている天然スギを見かけると私は村長と同じような気持ちをいだくのである。 ④ 今日では山の木が建築物に変わるまでの間には、次元の異なる二つの過程が重なりあっているのであろう。それは使用価値と商品価値の違いによって生ずるズレ、といってもよいのだけれど、木自体がもっている価値を生かすか、商品としての木の価値を優先するかをめぐって、木にたずさわる者たちもまた動揺してきた。そしてそのことは、ときに力強く木の育った美しい森と経営効率を優先させた森の違いとなってあらわれ、製材や建築の過程で職人的な仕事と商品をつくるだけの労働の違いとなってくる。 ⑤ たとえば製材工場を訪ねても、スギやヒノキなどの国産材をひく工場と輸入材をひく工場とでは、雰囲気がずいぶん違う。国産材は、どこにノコギリの刃をあてるかで木目の出方も変わり、木の価値も商品価値も変わってくるから、木目の出具合を読む職人の経験やカン、コツが工場を支えている。ところが輸入材は木目も一定のものが多く、しかも(注)大壁工法などの柱のない家の部材になることが多いから、部品をつくる自動化工場のようである。最近では労働力不足に対応して、コンピュータ製材が関心を高めているけれど、それも職人の腕を必要としなくなった輸入材専門工場での話にすぎない。国産材の工場はいまも職人の世界である。 ⑥ 山の木を単なる商品にしてしまわないためには、職人的な腕が生きていなければいけない。確かに山の木は、林業家から製材業者へ、工務店から消費者へと、商品として流れていく。ところがこの流れのなかに、美しく、大きく森を育てていこうとする村人の腕や、製材職人の腕、木の特性を生かしていこうとする大工の腕などが健在である間は、木と人間は一体化して、木の文化をもつくりつづけることができる。 ⑦ 木の文化は、天然のヒノキが細切れの板にされるのをかわいそうだと感じる、あの村長の気持ちに支えられてきた。そしてその気持ちを仕事のなかで実現させる職人たちの腕とともにあったのである。 (内山節「森にかよう道」より) (注)大壁工法=断熱材等でできている壁板を、柱をおおうように張っていく建築 設問 傍線部「かわいそうだと感じる」とあるが、それはなぜか。(六十字以内) 第8回 高校入試2 都立入試過去問自校作成問題(小説文)を使用 第9回 高校入試3 都立入試過去問自校作成問題(論説文)を使用 第10回 センター試験 次の文章中のある一文に傍線部を設置し、「なぜか」の設問を作りたい。傍線部を設置する場所としてベストと言えるのは、どの文か考え、そこに線を引け。また、その設問に対する解答を40字以内で作成せよ。 変形によって芸術のすべてが説明できる、とは言えなくても、芸術創造が先行するものの変形を重要な要素として含むことは疑いがない。このことから、いくつかのことが帰結する。 芸術の創造が先行するものから出発してそれを変形するのであれば、芸術のスタイルが変化するのは必然的である。この点で芸術は科学と異なっている。 科学の場合でも変化というものはあるし、その変化は、客観的真理への接近といったものではなく、クーンのいうパラダイム・チェンジといった性格をもつものかもしれない。しかし、科学の場合は変化する必然性はないように思われる。もし科学がその目標に到達して、すべてをきれいに説明できるような日がくれば、そこからさらに変化していかなければならないという理由はない。科学の場合、変化は、まだ目標に達していないことのしるしである。しかし芸術の場合、変化は未完成のしるしではないし、いつの日にか変化しないような状態に到達するわけでもない。 もしバッハが偉大で(たしかに偉大である)、完璧な曲を作った(実際、完璧と思わずにはいられない。訂正の余地がないように思えるのだから)のだとすれば、人類はそれ以降の作曲家を必要とせず、バッハも完璧な曲を作った後は作曲をやめたとしてもよさそうなものである。しかし実際には、どの芸術家も作品を作れるかぎり作り続けるのであり、芸術家はつぎからつぎに登場するのである。 これは芸術全般にみられる基本的事実である。どんなに「完璧な作品」を作っても、それで終わりということにはならないのである。 (センター試験2000年(追試験)/土屋賢二『猫とロボットとモーツァルト』) 第11回 私立大1 人間の脳のアーキテクチャーとコンピュータのアーキテクチャーはそもそも成り立ちが違う。コンピュータが、プログラムで指定された処理を正確、高速に繰り返し行うために設計されているのに対して、私たちの脳は、同じ計算を正確、高速に繰り返すのは苦手である。 私たちの脳は、新しいものを生み出す、創造性という素晴らしい能力を持っている。そして、ITが高度に進化しつつある今、人間は単純な知的労働から解放されて、創造性の発揮に専念することができる条件が整いつつある。人間の創造性にとってのルネッサンスの時代が訪れようとしているのである。 一握りの天才だけが創造性を発揮すればよいのではない。どんなに平凡に見える人の中にもある新しいものを生み出す力、その潜在的な力を活かすべき時代が来たのである。 創造性を活かすことは、時代の要請であるばかりでなく、私たち一人ひとりが人間らしく生きるために必要な条件でもある。人は、創造的に生きることで、よりよく生きることができる。よりよく生きることで、より創造的になることができるのである。 (明治大学2006年(商)/茂木健一郎『脳と創造性』による) 設問 傍線部「人間の創造性にとってのルネッサンス」とはどのような意味か。「ルネッサンス」の意味が明確になるように、本文中の 語句を用いて三十五字以内(句読点を含む)で説明せよ。 解答 単純労働から解放され、新しいものを創る力が見直されるようになったこと。(35字) 単純労働から解放され、新しいものを創ることに改めて価値が置かれたこと。(35字) 解説 「時代が訪れ」とあり、変化の文脈になっていることを押さえてください。変化前については明確な記述はないですが、変化後として、「創造性」=「新しいものを生み出す」ことに専念できるようになった、ということは明確に書かれています。もしそれの理由まで答案に入れるのであれば、「ITの進化」による「単純な知的労働」からの「解放」です。 ですが、ここまでの作業は誰でもできるはずで、これだけで答案を作ってしまうともしかしたら0点かもしれません。設問条件として、「ルネッサンス」の意味を明確に、とあります。もちろん、世界史なんかで「ルネッサンス」という言葉は出てきますから、「再生」「復活」といった意味であることは分かるでしょう。(世界史的には、14世紀頃、ギリシア・ローマの文化を復興しようとした運動を指します。)とすれば、「どんなに平凡に見える人」の中にもあり、「私たちの脳」が「潜在的」にもつ「力」である「新しいものを生み出す力」を「発揮」することに改めて「専念」できるようになったとか、そういう力の価値や重要性が見直されるようになった、という形で「復活」のニュアンスを出さなければいけません。 しかも、字数指定があり、その中に「単純労働からの解放」というポイントも詰め込むとなれば、表現の凝縮が求められます。 このように、点差を分けるポイントが複数あることを意識したうえで、正しい日本語で、句点まで含めて「〜こと。」という文末表現で締めくくることを考えると、結構頭を使います。だからこそ問題として成立するわけですね。 第12回 私立大2 門出れば我も往く人秋の暮れ 蕪村 与謝蕪村は、先人松尾芭蕉の旅に憧れ、ひきかえてしがらみに流される我が身のつたなさを嘆いてこの一句を詠んだ。角の煙草屋まで出掛けるほどのこともなく、自家の門からたった一歩だけ往来に足を踏み出すことで、蕪村は旅を経験したのである。死の床の夢にまで枯野をさまよった芭蕉の、徹底した旅のプロフェッショナリズムに対して、どうしようもない自分を抱えてオロオロと自室を旅するしかない蕪村は、全きアマチュアリズムである。ただそれだけに、蕪村は一貫したインナートリッパー(心の旅人)ではなかっただろうか。蕪村の山野を、陋屋で過激にトレースした蕪村は、芭蕉とはちがう意味で、またしたたかな旅の達人だったという気がしているのだ。 僕は蕪村が好きである。また、どちらかといえば蕪村型人間ではないかと思っている。僕は旅が好きで、カメラマンというじっさいもあって、芭蕉ほどではないにしても、これまで数えきれない旅に出ている。ただ僕は、いかなる旅先においても常に心に余裕を持てない性質なので、山野に心を遊ばせるすべを知らない。真に野に遊ぶことが、どれほど苛酷にして充足するものなのか、旅の空の下にいて、追われるように次の旅を思い、後に残してきたさまざまな煩悩の糸を断ち切れずいつも気に病んでばかりで、その一期一会に見るべき掌中の珠(たま)を見逃して過ごす僕の旅は、芭蕉の足許(あしもと)にもおよばないだけではなく、 蕪村のあのすさまじい鬱屈ともほど遠い。 いつどこへ旅しても、僕につきまとういい知れぬ不安。といえば体裁よく思われてしまいそうであるが、本人はほんとうにつらい。むろん現実からぷっつり切れ、自意識を捨て切ることなど生きている以上いかなる事態においてもありえないから、それを旅に望むことは不可能である。むしろ旅とは、そうして丸抱えにしてしまっている自分のぬきさしならなさを、未知の時空に投げ入れることによって、さまざまな擦過の過程のなかから自分のなかにさらに新しい自意識の覚醒をはかることであろう。僕の内にひそむ、 過去の経験による多くの記憶と、未知への予感から生れる記憶との交感によって、かならずしも、自覚的ばかりではない自分を発見し予見する行為のひとつのかたちが、たとえば旅である。旅は、リサイクル(自己再生)でもあり、また未知に向けてのフィードバックでもあると規定するならば、人間は旅人であり、人生は旅なのだというたとえもあるていどは納得できる。 それにしても、与謝蕪村の芭蕉に対するコンプレックス(複合意識)にはすさまじいものがある。破れ畳を草枕に見たて、生活のためには売り絵すら描いたという弱さは、むしろ僕にはしぶとさとして映る。「荒海や佐渡に横たふ天の川」と詠む芭蕉のスペクタクルはないが、「牡丹(ぼたん)切(きり)て気のおとろひし夕(ゆうべ)かな」という蕪村の句境には、芭蕉とそのコントラストにおいて、等質のという以上にむしろ凌駕するリアリティを覚える。 深更の自室で、地図と時刻表をかたわらに、テーブルの上に描く地平線に向けてひとり想像の旅に出ることがある。旅に出たくてもままならず、あれこれしがらむことなどもあってする空想の旅は、たしかに心情のおもむくままにどこへでも行けるのだが、もっとも肝心な出会いがない。ひとりナルシスティックにする旅は、立ち戻ったあとに空しさだけがつのる。心で辿るまぼろしの旅路はちょうど宛名のないラブレターに似ている。 〔立教大学2003年(社会[現代文化]/経済[経営])/森山大道『犬の記憶』による〕 設問 傍線部について。「出会い」のある旅とはどのようなものか。本文中にあるごくを用いて、句読点とも三十字以上四十字以内でしるせ。 第13回 資料活用型1 共通テスト記述式問題 モデル問題例1を使用 第14回 資料活用型2 平成30年度実施 第2回共通テスト試行調査 第一問を使用 第15回 科目横断型 青山学院大学 総合政策学部 サンプル問題を使用 イスラームでは、セム的宗教の大原則に従って政教一元(タウヒード)の政治思想を堅持しており、両者を区別しようとする政教分離思想とは相容れない。このようなイスラーム的政治制度を国教として導入している国は、現在約40カ国ほどあり、国連加盟国中の20パーセントにもなる。 これらの国では、政治と宗教の分離という思想を持たず国家運営を行っているし、かつてのイスラーム文明の繁栄も、その原則の上に花開いていた。特に、イスラームは8世紀から16世紀頃まで、世界の大部分で政治的・文化的ヘゲモニーを握っていたのであり、その存在は無視し得ないものである。 つまり、 【 】。 (保坂俊司『国家と宗教』(2006年、光文社)より) 設問 本文中の空欄【 】には、政教分離についての筆者の考えが入る。次の3つの語句をすべて使い、空欄に入る文を、60字以内で書け。 イスラーム的なタウヒード思想 近代的な政教分離主義 神道的な祭政一致 解答・解説 60字のうち、指定語句だけで32字を占めますから、記述問題とは言え、書けることはかなり限られてきます。つまり答えはしっかりと一つに決まるわけです。そして、この問題の面白いところは、一つ判断を間違えてしまうととんでもない答えが出来上がってしまうということです。ある意味、選抜機能を果たしているという意味で良問です。 まずはこの問題の罠からお話ししましょう。「イスラームでは」という本文の書き出しから、この文章は「イスラーム」の話をしていると思ったそこのあなた。そんなあなたは、おそらく、指定語句の「イスラーム的なタウヒード思想」という語句を主語・主題として用い、以下のような解答を作ったのではないでしょうか? ▶「イスラーム的なタウヒード思想は、近代的な政教分離主義とはほど遠く、神道的な祭政一致に近いものであった。(49字)」××× 残念ながら、この答案だと一点も点数が入りません。 どこかの塾の先生が、模範解答として以下のような内容を提示していました。 ▶「イスラーム的なタウヒード思想においては、近代的な政教分離主義よりも、神道的な祭政一致に近い考え方が取られているのである。」××× このように、イスラームを主語・主題とし、本文の冒頭文のように「イスラームの政教一元的な考え方は、政教分離とは相容れない」という方向で書いた答案には残念ながら1点も点数を入れることができません。 なぜでしょうか?理由は2つあります。 まずそもそも、設問文に「政教分離についての筆者の考え」と書いてあります。つまり、イスラームを主語・主題にしてはいけないということです。 そしてもう1つは、「つまり」という接続語です。これがある以上、直前部の言い換え・要約を持ってこなければいけません。直前で、「イスラームの存在は無視し得ない」、あるいは「政教一致の国家運営をしている国が今も沢山存在する」ということを言っています。そういう文脈が展開している中で、タウヒード思想の説明をしてしまうと前後のイコール関係が残念ながら成立しません。そもそも、タウヒード思想の説明は本文冒頭で説明されており、そのことを前提として筆者は「そういう政教一致の国って意外にも多いんだよ」と話を次に展開しているんです。 とすれば、空欄に入る内容はどんな内容になるでしょうか。設問要求も踏まえるならば、 ▶「政教分離については、必ずしもそうであるべきとは思わない。政教一致の国がこれだけ世界を支配していることを考えるならば。」 という方向の内容を述べるしかないのです。あとは指定語句を見て考えます。3つあるうち、はじめの2つは既に本文中に登場してきたものです。しかし、3つ目の「神道」の話は、この本文には出てきていません。つまり、具体例の一つと考えるしかありません。もちろん、「一致」とあるのですから、政教一致の考えと近いと言えば近いのでしょうが、イスラームと神道は別物なのですから、結局、指定語句は3つとも「別々の思想」と見てやるべきです。とすれば、この3つを並列させて、 ▶【解答例①】イスラーム的なタウヒード思想や近代的な政教分離主義や神道的な祭政一致はいずれも一つの形態に過ぎず、どれかが絶対ではない。(60字) ▶【解答例②】イスラーム的なタウヒード思想、近代的な政教分離主義、神道的な祭政一致のいずれの形態にも価値を置くことが可能である。(57字) ▶【解答例③】イスラーム的なタウヒード思想、近代的な政教分離主義、神道的な祭政一致のいずれかが間違い、ということではないのである。(58字) このような方向で解答を書くしかありません。ですから、採点基準としては、 ①指定語句の3つを並列していること ②政教分離を全面的に肯定しているわけではないという内容になっていること が絶対です。これらの条件さえ満たしていれば、解答に用いる表現はなんでもいいのであって、「この表現を用いなければダメ」というのがあるわけでもありません。 実際の本文を参照 さて、実際に出典である『国家と宗教』(保坂俊司)の中ではどう書いてあるでしょうか。10ページに該当箇所はありました。引用すると、 ▶イスラーム的なタウヒード思想も、近代的な政教分離主義もあるいは、神道的な祭政一致の形態も人類文明の一形態であり、決してどれか一つが普遍的で、絶対的であるということではない、ということである。(本書では、これらを比較し、その歴史背景や長短を明らかにし、日本における政治と宗教を考える上での参考になればと願っている。) このような内容になっていました。そう、実際の本文は60字に収まらないくらいの長さになっているのです。ですが、明確な設問要求と指定語句により、指定字数内で本文とほぼ同内容を再現することは十分に可能なわけで、選抜機能も果たせる非常に良い問題だと思います。 第16回 国公立大1 北海道大学2004年の問題を使用 第17回 国公立大2 余りに単純で身も蓋もない話ですが、過去は知覚的に見ることも、聞くことも、触ることもできず、ただ想起することができるだけです。その体験的過去における「想起」に当たるものが、歴史的過去においては「物語り行為」であるのが僕の主張にほかなりません。つまり、過去は知覚できないがゆえに、その「実在」を確証するためには、想起や物語り行為をもとにした「探究」の手続き、すなわち発掘や史料批判といった作業が不可欠なのです。 そこで、過去と同様に知覚できないにも拘(かかわ)らず、われわれがその「実在」を信じて疑わないものを取り上げましょう。それはミクロ物理学の対象、すなわち素粒子です。電子や陽子や中性子を見たり、触ったりすることは、どんな優秀な物理学者にもできません。素粒子には質量やエネルギーやスピンはありますが、色も形も味も匂いもないからです。われわれが見ることができるのは、霧箱や泡箱によって捉えられた素粒子の飛跡にすぎません。それらは荷電粒子が通過してできた水滴や泡、すなわちミクロな粒子の運動のマクロな「痕跡」です。その痕跡が素粒子の「実在」を示す証拠であることを保証しているのは、量子力学を基盤とする現代の物理学理論にほかなりません。その意味では、素粒子の「実在」の意味は直接的な観察によってではなく、間接的証拠を支えている物理学理論によって与えられていると言うことができます。逆に、物理学理論の支えと実験的証拠の裏づけなしに物理学者が「雷子」なる新粒子の存在を主張したとしても、それが実在するとは誰も考えませんし、だいいち根拠が明示されなければ検証や反証のしようがありません。ですから、素粒子が「実在」することは背景となる物理学理論のネットワークと不即不離なのであり、それらから独立に存在主張を行うことは意味をなしません。 (2018年 東京大学第1問 野家啓一『歴史を哲学する―七日間の集中講義』) 設問 「その痕跡が素粒子の『実在』を示す証拠であることを保証しているのは、量 子力学を基盤とする現代の物理学理論にほかなりません」(傍線部)とは、どういうことか、説明せよ。 第18回 長文記述1 文化は英語のculture、ないし独語のKulturの訳語である。独語のKulturには物質文明に対する精神文化という意味合いがある。一方、英語のカルチャーは人々の生活様式(way of life)と定義される。ひらたく言えば暮らしのたて方である。日本語で文化というときには両方の意味が混在しているが、英語圏の文化の定義は文化人類学(民族学)で広範に使用され、国際的な普及度が高い。 近代文明と経済発展とは一体のものとみなされているが、文化と経済とは対立的に考えられがちだ。しかし、その考えは浅薄である。 メセナ活動への理解がすすみ、両者を両立させる動きはあるが、メセナ活動は企業による芸術活動への援助なので、経済は富を生み、文化は富を使うという理解をもっている人がいる。「文化は金食い虫」と言ってはばからない向きもある。また、数式は文化論には適用しにくいが、経済学には活用できるから、文化は非合理的だが、経済は合理的だという人もいる。 ことはそう単純ではない。経済は生産と消費、供給と需要、販売と購入からなる。しかし、いかに生産の合理化を追求し、供給ルートを押さえ、販売に力を入れても、人々が消費せず、需要がなく、購入しなければ、経済活動にならない。消費とは経済活動であり、同時に生きる行為である。消費なくして暮らしはない。 暮らしにはスタイルがある。ライフスタイルである。ライフスタイルは個性であり、人間のアイデンティティにかかわる。どのような物をどのように消費・需要・購入するかは一律ではない。性別、年齢、社会的地位、用途、人格、好みなどさまざまな要因に左右される。これらは量に還元できない。人生の質にかかわる。 海外で物を売るには、その地域の暮らし(文化)に合った物を売らねばならない。それゆえ〔 a 〕が不可欠になる。古い例では、海外向けの輸出者は、イギリス向けは日本と同じハンドル、アメリカ向けは左ハンドルにしたり、地域で仕様を分けた。市場調査とは消費性向、需要動向、購入意欲を調べるものであり、〔 b 〕といってもよい。 生産は消費のためにあり、供給は需要を産むためにあり、販売は購入に支えられる。その点からすれば、生産・供給・販売は消費・需要・購入に従属するとすらいえる。言いかえれば、経済は文化に従属する。あるいは経済は文化にしもべであり、文化の発展に奉仕する活動といってもよいだろう。 文化は衣食住のように目に見えるものと、価値観・制度などのように目に見えないものとからなる。アメリカ文化とはアメリカン・ウェイ・オブ・ライフのことだ。ウェイ・オブ・ライフは前述のように「生活様式」と訳すのが慣例だが、個人レベルに即してもっと単純に訳せば「生き方」である。ライフスタイルと同義である。日本人一人ひとりの生き方(ライフスタイル)の集合が日本文化(ジャパニーズ・ウェイ・オブ・ライフ)である。 日本では、人々の暮らしや一人ひとりの生き方に( ア )芸術・芸能・学問のみを文化あつかいしている。それは誤りではないが、いかにも狭義の文化理解であり、いわば文化の花の部分だけを見ているのである。花を支えている土壌・根・茎・葉にも目配りがいる。 生活文化を視野にいれなければならない。日本人の生活様式ないし暮らしのたて方が日本文化なのだから。 既述のように、文化は生活様式という定義があるが、文明には文明論者の数だけ定義がある。そこで、まずB私なりの文化と文明の区別に触れ、ついで文化・文明の観点から経済文明としての近代社会の成立を略述しておこう。 文化は地球上のどの地域に住む人々ももっている。しかし、文明はそうではない。地球上の一部の地域にしか存在しなかったし、現にそうである。たとえば、エーゲ海にギリシャ文明が栄えたころのローマは文明ではない。やがて一九世紀に世界の七つの海を支配する大英帝国になったとき、英国は近代資本主義の覇者として( イ )文明になった。 英国人が「文明」という言葉を使い始めるのも一九世紀であり、それ以前にはない。日本最初の文明論というべき福沢諭吉の『文明論之概略』で参照された英国人バックルの『英国文明史』が書かれたのは一八五七~六一年、一九世紀中葉に大英帝国が世界に君臨したときだ。英国の衰退とともに、人々は文明としての大英帝国よりも英国文化を語るようになる。文化は遍在するが、文明は偏在する。 このように、ある地域の文化が文明になる。文化は人々の暮らしがあるところに遍在するだけでなく、永続する。一方、文明は興亡する。古い文明は衰亡し、新しい文明が隆盛する。それに応じて文明地域は移動する。文明は長続きするが、永続しない。文明の存在する地域にはかならず、その地域の文化がある。文化が文明の基礎である。それゆえ文明を論じるさいにも、文化を見据えておかねばならない。 それでは、いかなる地域の文化が文明になるのか。文明にはかならず求心力と遠心力がある。何が求心力・遠心力を獲得するのか。 文明の基礎としての文化である。アメリカン・ウェイ・オブ・ライフすなわちアメリカ文化に、戦後の日本人を含め、世界の多くの人々が憧れた。人々がこぞってアメリカに行きたがり、またアメリカ文化を自国に導入しようとする。このことによってアメリカ文化は広まる。広まることによって、二〇世紀後半のアメリカ文化は自他ともに認める文明となったのである。 同じように、古代のローマ文化は他地域から憧れられて、取り入れられ普及してローマ文明になった。古代の中国文化は周辺の他地域から憧れられて受容され、普及して中国文明になった。文化が他地域に普及する遠心力をもったとき、その文化は文明になる。 文化の求心力とは他地域から憧れられること、文化の遠心力とは他地域に影響を与えることである。求心力が働けば中心性を、遠心力が働けば普遍性を獲得する。ある文化が中心性と普遍性を備えると、人々はその文化を「文明」とよぶようになる。それゆえ、「文明とは、他地域から憧れられて、広まっていく文化である」と定義することができるであろう。再言すれば、文明の基礎には文化がある。 近代文明は資本主義として勃興した。つまり経済を軸にした文明である。それゆえ資本主義の勃興については経済的説明がなされることが多い。しかし、C西洋資本主義の出生の秘密をたどれば、アジア地域の文化への憧れがもとになっていることが知られる。すなわち、文明はアジアにあった。 その点に触れる前に、西洋資本主義の勃興が西洋域内の非経済的・非合理的要因の宗教を核とする文化と分かちがたく結びついていたことを、手短かに説明しておこう。 宗教革命で起こったプロテスタンティズムは資本主義と密接な関係がある。魂の救済を求めるプロテスタントたちの宗教心は禁欲的な生活態度を生みだした。その結果、かれらの貯蓄が増えた。貯蓄の増加は、プロテスタントの心情レベルでは神に奉仕する禁欲的生活の証しだが、その証しを強めるために貯蓄はさらに増えた。それは浪費されない。浪費されずに貯蓄を増やすために活用され、貯蓄がさらに増えた。 貯蓄の増加は神への奉仕という目的にとっては手段である。だが、あるとき手段が目的に転じればどうなるか。事実、転じたのだ。それは富の蓄積を目的にする投資行動になった。蓄積のための蓄積、それは資本主義の本質である。マックス・ウェーバーは資本主義の成立に先だつプロテスタントの宗教心の役割を強調した。 一方、人々が貯蓄と投資に励んでも、作った物は売れるとはかぎらない。美しい陶磁器に甘い砂糖をたっぷりいれた異国の飲み物にいれあげ、豪華に飾ったサロンで異性と恋愛を楽しむ贅沢の流行が資本主義の勃興した地域で観察される。ヴェルナー・ゾムバルトはその点を強調し、恋愛と贅沢が資本主義の起源だという大胆な主張をした。 西洋の資本主義の起源について、宗教的禁欲に求めるか、世俗的贅沢に求めるかについては激しい論争があるが、ともに非経済的・文化的要因を強調している点では共通しているのである。 そもそも、大航海時代は、地球が球形だと確信したコロンブスが西回りで「黄金の国」日本に向かったところ、アメリカに到達したことで幕をあけた。中南米に大量の金銀財宝があったことが航海熱をかきたてた。黄金を求めてヨーロッパ人はアメリカ植民に乗り出したが、金銀財宝は物を買う交換手段であって、目的ではないはずである。 アメリカの金銀財宝はヨーロッパ経由、太平洋経由でアジアの海に運ばれた。金銀で買おうとしたもの、それが目的だ。一五〇〇年頃から一八世紀前半にいたる最初の二世紀半における最大の購入品は、胡椒・香辛料であった。その胡椒・香辛料――一八世紀から薬味になるが、それ以前は疫病に効く薬と信じられていた――の獲得が目的であった。 一四世紀半ばから一五〇〇年まで間歇的に襲った黒死病でヨーロッパ総人口の三分の一が失われるという危機があった。胡椒・香辛料は疫病に効能があると信じられ、生命がけで求められ、人々はいかに高価でも買わざるをえなかったのである。ボッカチョは『デカメロン』の冒頭部分に黒死病の恐怖を記し、シェイクスピアは『ヴェニスの商人』で東方の胡椒・香辛料貿易を題材にした。生命の危機感が大航海時代を生み出したのである。決して経済的利益だけで説明しきれないのである。 さて、大航海時代にヨーロッパ人のやってきた東方の中心地域は東南アジアであった。東南アジアには北からは中国人・日本人、西からはインド人・ペルシャ人・ユダヤ人・アラビア人など、さまざまな人々が集まっていた。一六~一七世紀の東南アジアには異なる民族が生活物資を持ち寄り交換していたから、まさに多文化交流の坩堝(るつぼ)であった。文明の交流圏であったといってもよいだろう。 それをアントニー・リードという学者は「商業の時代」とよぶが、経済に偏した野暮な見方だ。確かに商業活動はあったが、中身は文化交流である。アジアの海で、胡椒・香辛料はもとより、木綿・絹・宝石・茶・陶磁器・砂糖など大量の物産が交換された。東方の物産に魅惑されないヨーロッパ人はいなかった。獣皮・毛織物を衣料としていたヨーロッパ人が、色彩豊かに染め上げられ洗濯しても色の落ちない木綿を見たときの感激は、想像して余りある。憧れられたアジアは文明であった。 ヨーロッパ諸国では、人々が木綿欲しさに、輸入量を激増させ、国庫の枯渇を招いた。インド木綿の使用禁止令や輸入禁止令が出たほどである。この危機を乗り切るには、インド木綿を買わないで、みずから作る以外に方法がなかった。後に産業革命の主軸産業になったのが木綿産業であったその背景には東方の木綿に憧れるファッション革命があった。まさに文化革命が主導して産業革命があとを追いかけたのである。 こうした事例は上げればキリがない。要するに、ヨーロッパの生活危機、宗教意識、またアジアの文明への憧れが、ヨーロッパに人類最初の経済文明が出現した背景にあるということである。憧れられたアジアの中東・インド・中国は、古代以来、中世末まで文明であった。憧れられなくなるや、それらの地域は文明でなくなり、やがて第三世界に転落していった。 (同志社大学2004年(法/神)/川勝平太『文明の基礎とは何か』) 設問 筆者は、「経済」と「文化」と「文明」の関係をどのように考えているか、「文化」を主語にして説明せよ(句読点とも四十字以内)。 第19回 長文記述2 ① いわゆる自然派というヨーロッパ近代文学思想の移入(あやまれる)以来、日本文学はわが人生をふりかえって、過去の生活をいつわりなく紙上に再現することを文学と信じ、未来のために、人生を、理想を、つくりだすために意欲する文学の正しい宿命を忘れた。 ② 単にわが人生を複写するのは綴方(つづりかた)の領域にすぎぬ。そして大の男が綴方に没頭し、面白くもない綴方を、面白くない故に純粋だの、深遠だの、神聖だなどと途方もないことを言っていた。 小説というものは、我が理想を紙上にもとめる業くれで、理想とは、現実にみたされざるもの、即ち、未来に、人間をあらゆるその可能性の中に探し求め、つかみだしたいという意欲の果であり、個性的な思想に貫かれ、その思想は、常に書き、書きつづけることによって、上昇しつつあるものなのである。 けれども小説は思想そのものではない。思想家が、その思想の解説の方便に小説の形式を用いるという便宜的なものではない。即ち、芸術というものは、たしかに絶対なもので、小説の形式によってしかわが思想を語り得ないという先天的な資質を必要とする。 ③ 小説は、思想を語るものではあっても、思想そのものではなく、読物だ。即ち、小説というものは、思想する人と、小説の戯作者と二人の合作になるもので、戯作の広さ深さ、戯作性の振幅によって、思想自体が発育伸展する性質のものである。明治末期の自然派の文学以来、戯作性というものが通俗なるもの、純粋ならざるものとして、純文学の埒外(らちがい)へ捨て去られた。それは、実際に於ては、むしろ文学精神の退化であることを、彼らは気付かなかった。 ④ 即ち彼らは、戯作性を否定し、小説の面白さを否定することが、実は彼らの思想性の貧困に由来することを知らなかった。 ⑤ 彼らには思想がなかった。理想がなかった。人生を未来に託して、常により高く生き抜こうとする必死な意欲を知らなかった。「思想性が稀薄であるから、戯作性、面白さと、だき合うことができなくて、戯作性というものによって文学の純粋性が汚されるような被害妄想をいだいたわけだが、本当のところは、戯作性との合作に堪えうるだけの逞しい思想性がなかったからに 外ならぬ。 (坂口安吾「理想の女」より) 設問 傍線部のように言うのはどうしてか、わかりやすく説明せよ。 第20回 要約問題 次の文章の内容を、①八〇字以内、②四〇字以内の二通りに要約せよ。 ①日本語の定型詩が対句を用いるのはきわめて稀である。②詩論、すなわち平安時代以後、殊にその末期に俊成・定家父子を中心として行われた「歌論」が対句に触れることもない。③その理由は比較的簡単で、要するに日本では『古今集』以来極端に短い詩型(いわゆる「和歌」)が圧倒的に普及したからである。④音節数では和歌(三一)は五言絶句(二〇)よりも多いが、語数では和歌の方が少なく、対句を容れることはほとんど物理的に不可能である。⑤しかも後には連歌から「俳句」が独立して和歌(または短歌)に加わる。⑥俳句はおそらく世界中でも最短の詩型の一つであろう。⑦俳句はそれ自身が一句だから、対句は問題にならない。⑧『万葉集』の時代には「長歌」もあったし、『梁塵秘抄』の時代には「今様」もあった。⑨しかしそのどちらにも二行を一組として扱う対句の多用はみられない。⑩『万葉集』の長歌の技法には、相称的な形容句を重ねて用いる修辞法が含まれるが、その場合にも相称的表現が作品全体の構造に決定的な役割を果たしたわけではない。⑪今様は四行の歌詞である。⑫その二行が中国風の対句を作る例は、現存する本文に関するかぎり、ほとんどない。⑬要するに極端な短詩型の支配は、左右相称の言語的表現を排除したと思われる。
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61 :私は人がわからない ◆lSx6T.AFVo :2010/06/28(月) 14 20 22 ID Gejk2pPM 放課後、私は斎藤ヨシヱの元を訪れることにした。 まだ人の減らない本校舎を抜けて、一階の隅にある長い渡り廊下を目指す。 本校舎と部活棟を繋ぐ通路は、この一本しかない。そのことが、部活棟の存在を更に希薄にしている気がした。 そもそも、この高校は部活動があまり盛んでない。 体育系文化系を問わず、どの部活も平等に弱小で、県大会出場はおろか地区大会一勝すらしたことがなかった。 その上、まがりなりにも進学校で通っているため、大半の生徒が部活ではなく勉学に走ってしまう。かくいう私も、その内の一人だった。 本当は、仲間達と共に汗をかき、切磋琢磨し合いながら部活動に打ち込んでいく、そんな学生らしいことに憧れていたりするのだが、自分じゃそういうことが出来ないのはわかっていた。私は、少し違う。 渡り廊下に着いた。 寒風から守ってくれていた本校舎を出て、寒空の下へと身を投げこんでいく。 前々から言っていることだが、私は寒いの苦手だ。 冬の寒さに首を縮こませながら、一刻も早く目的地に着いてしまおうと、足早に渡り廊下を進んで行く。 そして、しばらく歩いていると、老朽化の目立つ、黒ずんだクリーム色の壁が視界に入ってきた。 部活棟の壁だ。 私は、目の前の建造物を見上げてみる。 62 :私は人がわからない ◆lSx6T.AFVo :2010/06/28(月) 14 21 30 ID Gejk2pPM この部活棟は主に文化系部活のためのものだった。 体育系部活に関しては、利便性を考慮してグラウンド前に設置されているプレハブ小屋が使われている。 一般の生徒でこの部活棟を訪れる者は、まずいない。 学内で仲間外れにされたように位置する此処は、校門とは真逆の方向にあるし、寄り道するにも少し遠すぎる。 私自身、斎藤ヨシヱのことがなかったら一生訪れなかったかもしれない。 ここの唯一の入口であるガラス戸を開け、中に足を踏み入れる。 その瞬間、世界から全ての音が消えた。 本校舎から聞こえていた居残っている生徒の声も、グラウンドや体育館からの部活動の喧騒も全て。 どうして、放課後の部活棟はこんなにも静かなのだろうか。 私はここを訪れる度にそう思った。 廊下に連なる部室の扉の中にも、部活動に勤しんでいる生徒達が沢山居るはずなのに。辺りはまるで防音対策がされているかのように静まり返っていた。耳鳴りがしてしまうほどだ。 やけに足音の響くリノリウムの床の上を歩きながら、茶道室を目指す。 茶道室は、この部活棟の最上階である二階の一番奥に位置していた。 階段を昇り、夕日が差し込むオレンジ色の廊下を歩いた。 茶道室には直ぐに辿り着けた。 私はサムターン式の鍵がついた扉の前に立ち止まり、ドアノブに手をかける。鍵はかかっていないようだ。 なるべく音をたてないように、ゆっくりとドアノブを手前側へと引いていく。 キィ、と金属が軋む音をたてながら、扉は開いていった。 徐々にひらけていく視界。 その中に、斎藤ヨシヱは居た。 彼女は窓枠に肘をつき、湯呑みを片手に持ちながら、気怠そうに虚空を見上げていた。 63 :私は人がわからない ◆lSx6T.AFVo :2010/06/28(月) 14 22 37 ID Gejk2pPM いつもの彼女だ。最後に会った時から何ひとつ変わっていない。 なのに、私は彼女に声をかけることが出来ずにいた。 この室内を支配する静寂を破ってしまうことで、目の前に映るこの優美な光景も壊れてしまう気がしたのだ。 斎藤ヨシヱは美しい人だった。 鋭い光を宿した切れ長の瞳。 しみひとつ無い、白雪のように真っさらな肌。 背中にまで垂れる長い髪は、その素肌とは対照的に墨を零したように真っ黒で、何を塗ったらそうなるのか白い光輪がとりまいている。 およそ高校生らしい幼さの残る可愛さなどは微塵も無く、完成された美術品のような、気品を感じさせる美しさが彼女にはあった。 呼吸をするのを忘れていたことに気付く。それほどまでに、目の前の光景に目を奪われていたらしい。 しばしの間、斎藤ヨシヱの整い過ぎた横顔を見つめる。 どのくらいの時間が経っただろうか。 彼女は漸く私に気付いたようで、その切れ長の瞳をゆっくりと私の方へと移動させた。 そして私を視認すると、薄く口角を吊り上げて、いつもの人を小馬鹿にしたようなシニカルな笑みを浮かべる。 「こんにちは。久しぶりね、タロウ君」 氷を連想させるような、冷え切った声。 「こんにちは、斎藤先輩。本当にお久しぶりですね」 私は軽く会釈をすると、靴を脱いで畳に上がった。 そして部屋の隅に積まれている紫座布団を一枚持って、彼女の前でそれを敷き、その上に座った。 それきりだった。 二人の間に、特に会話は無い。 斎藤ヨシヱは気が向いた時にしか私と話さないし、私自身も無理に彼女と話をしようとは思わなかった。 一日中会話をしないまま、そのままお開きになるなんてことも、決して少なくはない。 私は、彼女の側に置かれている急須等のお茶セットを見た。 今日は、お茶を出してくれないみたいだな、と思った。 茶道室を尋ねた時は、必ず最初に彼女がお茶を出してくれるかどうかを確認するのが常だった。 斎藤ヨシヱは、機嫌が良い時は私にお茶を振る舞ってくれるのだ。 今日は出してくれないみたいだけど、別段不機嫌という風にも見えないので、可もなく不可もなくといったところなのだろう。 64 :私は人がわからない ◆lSx6T.AFVo :2010/06/28(月) 14 24 05 ID Gejk2pPM 私は彼女の機嫌確認を終えてしまうと、何となく手持ち無沙汰になり、いたずらに視線をさ迷わせていた。 ふと、斎藤ヨシヱの脚が目に入る。 スカートから伸びる彼女の長い脚には、ソックスが着けられていない。 そのせいか、陶磁器のように白い肌が、畳の緑色に反してよく映えていた。 斎藤ヨシヱは畳に上がる時、必ずソックスを脱ぐ。 理由は知らない。 何故ソックスを脱ぐのかを聞いてみたかったりするのだが、彼女の脚に多大なる感心を寄せていることを悟られてしまうのは非常に不本意なことなので、未だに聞けずにいる。 私が彼女の脚をまじまじと見つめていると 「二週間振りくらいかしら」 と、斎藤ヨシヱが不意にそんなことを言った。 一瞬、独白かと思って黙っていたのだが、彼女がちらりと私に視線を寄越したことで、どうやら話し掛けていたらしいことに気付く。 「ええ、そのくらいになると思いますよ」 慌てて相槌を打ってみたけれど、彼女は何の反応も示さずに、黙ってお茶を啜った。 会話を広げる気は無かったみたいだ。 しかし、せっかく見つけた会話の糸口。このまま終わらせるのも少し惜しい。 私は自分から話し掛けてみることにする。 「そういえば、斎藤先輩って茶道部なのにちゃんとしたお茶をたてたりしませんよね」 私は、彼女の側に置かれている電気ポットを見ながら言った。 「もしかして、本当はたてれなかったりします?」 「別にたてれないわけじゃないわよ」 私の問いに、斎藤ヨシヱはあっさりと否定する。 「ただ、お茶をたてるのには色々と準備が必要で凄く面倒なの。その上、大して美味しくもないからたててないだけ。最初に興味本意で一度やったきりで、それからは触ってもないわ」 「随分とまあ、茶道部員らしかぬ言い草ですね」 「そうね」 そこで再び、彼女との会話が途切れた。 毎度思うが、斎藤ヨシヱとの会話はいつも絶望的なまでに広がらない。 彼女は基本的にお喋りじゃないし、加えて気まぐれだからなあ。それとも、まだ私との好感度が高くないのかしら。 65 :私は人がわからない ◆lSx6T.AFVo :2010/06/28(月) 14 25 25 ID Gejk2pPM そうやって次の会話のタネを考えていると、ふと、頭の隅にひっかかるものがあった。 そういえば、彼女に聞きたいことがあった気がする。 なんだったっけ。 しかし、意外とすぐにそれは思い出せた。 「斎藤先輩。ひとつ聞きたいことがあるんですけど、よろしいでしょうか?」 斎藤ヨシヱは何も言わず、目だけで先を促した。 それでは、と私は居住まいを直し、しっかりと彼女の瞳を見据えた。 なるべく真摯な態度で聞かなければ、ふざけていると思われるかもしれないからだ。 私は真面目っぽく、重々しい口調で言った。 「斎藤先輩は、私が誰かから好かれるような人間に見えますか?」 ゆらゆらと湯呑みを揺らしていた彼女の手が、接着剤みたいにピタリと止まった。 それから長い間をおいて、探るように聞く。 「それは、どういう意味の好きなのかしら?一概に好きと言っても、様々な意味の好きがあるけれど」 「うーん、そうですね……」 私は、ふむと顎を撫でた。 「しいて言えば、ライクではなくラブのほうの好きです」 「Love」 彼女は流暢な発音で言い直した。 「つまりは恋愛の好きということね」 「そうなりますね」 「そう」 彼女は持っていた湯呑みをコトリと盆の上に乗せた。 「……そう」 そして悲しげに目を伏せて、そっと口元を手で覆う。 私に背を向けるようにくるりと半回転すると、小さく肩を落とした。よく見るとその肩は小刻みに震えている。 「……先輩?」 斎藤ヨシヱの突然の異変に、私は大いに戸惑った。 いきなり、どうしてしまったのだろうか。 お腹でも痛くなってしまったのだろうか、と最初に思った。 いや、そうじゃない。 私は思い直す。 どうせ私のことだ。無意識の内に彼女を傷付けることでも言ってしまったのかもしれない。昔から、そういうことは多々あった。 「すいません、先輩。気を悪くさせてしまったみたいで」 私は思わず、彼女の肩に手を伸ばした 「……んっ?」 のだが、異変に気付き、伸ばした手を途中で止める。 何か、聞こえた。 「……ふっ、ふふふ……」 それは、押し殺すような小さな笑い声。 斎藤ヨシヱの口元から、くつくつと笑い声が漏れ出ていた。 66 :私は人がわからない ◆lSx6T.AFVo :2010/06/28(月) 14 26 45 ID Gejk2pPM 「……やだぁ、おかしい……くくく……お腹、お腹痛い……たっ、タロウ君……ちょっと待って……」 …………。 待てと言われたので、おとなしく待つことにする。 それから、十分後。 そこには、いつも通りの皮肉な笑みを浮かべた斎藤ヨシヱがいた。 しかし、その笑顔はどこか不自然に歪んでいる。というか、全然シニカルじゃない。頬の辺りがぴくぴくと引き攣っている。 「ちょっとタロウ君。いきなり笑わせないでくれるかしら。あたし、こう見えても結構キャラって重視するほうなのよ」 そうだったのか、と私は思った。 それなら随分と申し訳ないことをしてしまったみたいだ。 すいません、と私は素直に頭を下げる。 「本当よ、全く。もうあんなこと言うのは金輪際止めてよね。あんな……あんっ……くっ……ふふっ……あはは」 ……さらに十分後。 「ああー、笑った笑った。こんなに笑ったのは久しぶりね。ありがとう、タロウ君。おもしろかったわよ」 「……どうも」 斎藤ヨシヱは急須を手に取ると、湯呑みにお茶を注ぎ、私に手渡してくれた。 私は、ありがとうございますと礼をして、湯呑みを受け取った。 どうやら機嫌が良くなったらしい。 確かに、彼女は過去に例が無いくらい上機嫌に見えた。 別にニコニコと微笑んだりしているわけじゃないが、何と無く楽し気なオーラが発せられているのを感じる。 「それで、質問だったわね」 そんな和やか雰囲気とは打って変わって、斎藤ヨシヱの顔が急に真剣なものに変わる。 切替の早い人だな。 私も幾らか緊張しながらも、聞く姿勢を整えた。 「質問は、あなたが異性から好かれるかどうか、で合ってるわよね?」 「はい」 「そう」 彼女はそこで、思い出し笑いのように一度笑ってから、ゆっくりと口を開いた。 答が告げられる。 「そんなの、無理に決まってるじゃない。あなたみたいな人間が誰かに好かれるなんて、不可能よ」 量刑を宣告する裁判官のような口調で、斎藤ヨシヱはそう断言した。 彼女の宣布に、私の心がずんと沈むのを感じる。 不可能、か……。 薄々、そんなことを言われるのではないかと予想はついていたけど、実際に言われるとやはり傷付く。 そんな、不可能とまで言わなくても……。もうちょっと、希望を残す言い方をしてくれてもいいじゃないか。 67 :私は人がわからない ◆lSx6T.AFVo :2010/06/28(月) 14 28 10 ID Gejk2pPM しかし斎藤ヨシヱは、そんな傷心中の私にも構わず続けた。 「いい、タロウ君?人間関係に置いて最も重要なのは相互理解よ。相手のことを理解し、相手にも自分のことを理解してもらう。そういう感情的な対応を含む、個人と個人との関係において人間関係は成立しているの 「あなたにはわからないと思うけど、他者を理解するのはとても難しいことなのよ。自分ならともかく、相手を完全に理解するなんてそれこそ無理なのだから当然ね。 「けど、人間というのはそれでも相手を理解していこうとしていく。そういう性を持つ生き物なの。けれど、あなたは――」 斎藤ヨシヱは、不敵に微笑む。 「他人どころか、自分のことすら理解していないじゃない。そんな人間が誰かに好かれるかだなんて、ちゃんちゃらおかしい話ね。本当、戯言も甚だしい」 斎藤ヨシヱは、まるでそのことが不変の真理であるような言い方をした。 一片の毀れも感じない、揺るぎのない自信を感じる。 彼女はきっと、私が人に好かれるのと明日地球が滅びるのとじゃ、間違いなく後者を選ぶことだろう。 「……はぁ」 私はそこで一度、大きく溜め息をついてみせた。 勿論、わざとだ。 自分の不機嫌さをこれっぽっちも隠そうともしない。 こういう態度をとるのは我ながら珍しいことなのだが、しかし彼女の言い方はとても癪に障った。 さすがに、今のはカチンときた。 「あら?どうしたのタロウ君。なんだか怒っているみたいだけど」 「怒っているんです」 誰だって、二日連続で化け物扱いされたら不機嫌にもなるだろう。 私は苛立ちを含んだ口調で言った。 「先輩は時たま、私のことを何の心も無いロボットみたいに言う時がありますけど、はっきり言ってそれは間違いですよ。全然違います。 「確かに、私には人がわからない時がありますよ。それは認めますけど、だからと言って、そのことが私に感情が無いということに繋がるわけではないでしょう?現に今だって、先輩の言葉に怒っているじゃありませんか」 「それも演技かもしれない」 「演技って――」 腹の底から込み上げて来た言葉を、なんとか飲み込む。 少し、熱くなりすぎていた。私らしくもない。冷静になれ。 心を落ち着かせるために、長く、深い息を吐いた。 68 :私は人がわからない ◆lSx6T.AFVo :2010/06/28(月) 14 30 07 ID Gejk2pPM 斎藤ヨシヱは、そんな私の様子を冷めた目で見ながら、愚者を説き明かすように続けた。 「だっておかしいじゃない。感情はあるのに人がわからないなんて。はっきり言って矛盾してるわよ」 「矛盾?」 私は繰り返した。 「そうね……」 何やら思案顔で彼女は言う。 「タロウ君、あなた痛覚はある?」 「あるに決まってるじゃないですか」 「あら、そうなの?それは驚きね。けど、それなら話が早いわ」 斎藤ヨシヱはそう言うと、いきなり自らの腕に爪をたて、思い切り皮膚を引き裂いた。 荒々しい切傷が一つ出来、赤黒い血が一筋、白い肌を伝っていく。 「タロウ君。あなたはこの傷を見て、これがどの程度の痛みかがわかる?」 「えっ?ああ、はい」 忽然の出来事に、呆気にとられていた。 「まあ、漠然とですが一応」 「そうよね。では何故、あたしが負っている傷を、当事者でないタロウ君が憶測することが出来るのか。それは、まず大前提としての“痛覚”それと“経験”があなたにはあるからよ」 「“痛覚”と“経験”、ですか……」 何やらまた小難しい話が始まったな。 「あなたは今、過去に経験したことのある同程度の切傷を想像し、それをあたしに投影することによって一時的に痛覚を共感しているの。だから、この切傷の痛みがわかる」 「この言い方だと“経験”が絶対必要みたいに聞こえるけれど、実際はそうじゃない。実を言えば、この“経験”の方は大して重要じゃないの。 「なぜなら、相手と同じ経験をしたことがなくたって、過去に自分が経験したことのある“他の類似した経験”を相手に投影すればいいだけの話なのだから。十二分に用は足りるわ。 「つまり、マザーボードである“痛覚”さえあれば、後はいくらでも勝手がきく。そのことはわかった?」 私は頷いた。 多少こんがらがりはしているが、なんとか理解出来た。 これは、生理痛を使って例証してみればわかりやすい話だ。 女性固有の苦しみである生理痛を、男性である私が経験するのは身体の構造上不可能なことであるが、彼女の言うマザーボードである“痛覚”さえあれば、相手の眉をしかめた顔、お腹をさする動作などを見て 今までに自分の経験したことのある、例えば腹痛などの痛みを想像し、それを相手に投影することによって、想像上ではあるが、一時的に生理痛の苦しみを共感することが出来る。 69 :私は人がわからない ◆lSx6T.AFVo :2010/06/28(月) 14 31 41 ID Gejk2pPM 他者との痛覚共感。 彼女が言っているのは、おそらくそういうことだろう。 けど―― 「それがなんだって言うんですか?」 話はわかるが、言いたいことがわからない。 寓話のつもりで話しているのなら、何かしらの教訓や諷刺があるはずだ。 「相手を理解するというのも、それと同じことなの」 斎藤ヨシヱの論説は続く。 「つまり、今言ったことを高度に応用させたものが他者を理解するということなのよ。自分の持っている“感情”を相手に投影し、共感する。簡素に言ってしまえば、そういうことになるわね。 「だから、そのセオリーでいけばおかしいのよ。“感情”があるのに、人がわからないというタロウ君が。 「さっきも言ったけど、大元の“感情”さえあれば、個人差はあるけれど、それなりに他者を理解することは出来るわ。普通、あなたほどの異常者は生まれない。 「“感情”があるのに人がわからない。タロウ君はそう言うけど、あなたはこれを矛盾と言わずに何と言うのかしら」 斎藤ヨシヱはそう言って、貶るように私を見た。 その瞳には絶対の自信を感じる。 彼女は本当に自分に自信がある人なんだな、と思った。 しかし、彼女のそれは、少し盲目的過ぎる気がした。 斎藤ヨシヱは間違っている。私はそう確信する。 確かに、彼女の言うことはそれらしく聞こえた。私自身、ふむふむと頷き返してしまった程だ。 けど、それは只それらしく聞こえただけに過ぎない。 なぜなら、彼女は私に心が無いということを前提に話を進めていたからだ。 私には心がある。 その反例が存在する時点で、まず話の前提自体が成立していないのだ。前提が崩壊しているなら、論理も崩壊している。斎藤ヨシヱの見解も、一笑に付すべきものであるのに違いはない。 独断と偏見に満ちた教条主義的な考え。 はっきり言って、先輩は間違っています。 私が一言、そう言ってしまえばいいのだ。 70 :私は人がわからない ◆lSx6T.AFVo :2010/06/28(月) 14 33 28 ID Gejk2pPM そう思っているのに、なのに―― 私は何も言えなかった。 理由はわかっている。 心の奥底で、彼女の言葉に納得してしまっている自分が居るからだ。 きっと、その時点でもう駄目なんだろうな。 認めたくはないが、私も異常者なのかもしれない。 「それでも、私にはちゃんと心があります」 そう言う私の声も、どこか力弱く感じた。 それから、気まずい沈黙が流れた。 いや、それは思い違いだろう。 気まずいと感じているのはきっと私だけだ。斎藤ヨシヱは、そういうことを気にするような人ではないし。 そんな彼女が口を開いたのは、唐突だった。 「さっきはああ言ったけど、あなただって、もしかしたら誰かと付き合えるかもしれないわよ」 そう言う斎藤ヨシヱの声には、幾らかの親しみが感じられた。どうやら、彼女なりにフォローしてくれているらしい。人を慰めるなんて、斎藤ヨシヱにしてはかなり珍しいことだった。 「そもそも人間というのは社会に適応するための表明的な人格、所謂ペルソナを着けて生きている。そのくらいは知っているわね? 「それを踏まえて言えば、恋愛なんてのは所詮、互いのペルソナを好き合っているのに過ぎないのよ。見ているのは相手の仮面だけ、中身なんて誰も見ちゃいないわ。 「だから、タロウ君も仮面を着けてしまえばいいのよ。視界を確保する穴さえ塞いでいるような分厚い仮面をね。いえ、あなたの場合は仮面どころか、甲冑でも着けなきゃ駄目でしょうけど 「でもタロウ君、忘れないで。嘘っていうのはつくのは簡単だけど、つき続けるのは至難の業よ。あなたは嘘に綻びが生まれぬよう、常に最大限の注意を払わなくてはいけない。 「幸い、タロウ君は決して容姿が良い方じゃないけど、壊滅的ってほどでもないし、あなただって頑張れば――」 と、斎藤ヨシヱは、何故かそこで一度言葉をつぐんだ。 それから独り言のように、ぶつぶつと呟き始める。 「いや……でも、タロウ君だしな……しかし……うまく騙せば……けど……やっぱり……厳しいか?………………」 そして、遂に何も言わなくなった。 フォロー失敗。 なんだかなあ。人を慰めるなんて、慣れないことをするからだよ。 71 :私は人がわからない ◆lSx6T.AFVo :2010/06/28(月) 14 35 01 ID Gejk2pPM しかし、斎藤ヨシヱはやはり泰然自若としていた。 「まあ、いいじゃない彼女なんか出来なくたって。タロウ君は今の所はまだ、クラスでうまくやれているのでしょう?だったらまずは、その奇跡に感謝しなくちゃ。そもそも、あなたが恋人だなんて高望みしすぎなのよ」 「そうかもしれませんね」 と言いながら、私は出された湯呑みに手を出していないことに気づき、ぐいっとそれを飲み干した。 お茶は既にぬるくなっていた。 「話は変わるけど」 斎藤ヨシヱが聞く。 「どうして、突然こんなことを聞く気になったの?自分が誰かに好かれるかなんて、随分とあなたらしかぬ質問だったけど」 「ああ、それはですね。実を言うと、昨日私に人生初の恋人が出来まして」 「へー、よかったじゃない。さすが、たろうくんね」 「……信じてませんね」 「やあねぇ、信じてるわよ」 そう言って、斎藤ヨシヱはけらけらと笑った。 私は驚いた。 嘲笑以外の彼女の笑顔を見るなんて、果たして何時以来だろうか。 色々と辛辣な言葉を浴びせはしたが、やはり根っこの部分では相当に機嫌が良かったらしい。 何がそんなに嬉しかったのだろうか。 「さてと」 斎藤ヨシヱは近くで転がっていたソックスに手を伸ばし、それを身につけ始めた。 どうやら、今日はもうお開きらしい。 いや、今はそんなことはどうでもいいか。それよりも―― 私は彼女の下半身を凝視した。 ソックスを履く時、斎藤ヨシヱがいい感じに膝を曲げているので、でスカートの中が見えそうになっている。 見えそうになっているのだが、何故か見えない。 これは、おかしい。 私は首を傾げた。 さりげなく首を動かしたりして角度を変えてみたりするが、やはりどの位置から見ても、うまい具合に彼女の足先が邪魔になってどうしても見えない。 まるで全年齢対象のギャルゲーみたいだ。 私がそうやって下着を見ようと四苦八苦している内に、斎藤ヨシヱはソックスを履き終えてしまった。非常に残念だ。 72 :私は人がわからない ◆lSx6T.AFVo :2010/06/28(月) 14 36 49 ID Gejk2pPM 「それじゃ、片付けお願いね」 彼女はそう言って立ち上がる。 私のお茶を飲む飲まぬに関わらず、片付けに関しては私の仕事だった。 「わかりました」 私も立ち上がり、紫座布団を元の場所に戻してから、片付けを始める。 斎藤ヨシヱは、そんな私の横を通り抜けて、茶道室を出て行った。 私がせっせと湯呑みや急須を盆の上に乗せて、片付けに勤しんでいる時。 それは風に乗って、私の耳に届いた。 「それでもあたしは、タロウ君のことが大好きよ」 後ろを振りむく。 しかし、斎藤ヨシヱの姿は既に無く、パタリとしまる扉が見えるだけだった。 私はしばらく扉を見つめた後、ぽつりと呟いた。 「大好き、か……」 下手な嘘だな、と思った。 彼女が私に好意を抱くなど、万が一にも有り得ないことだった。 斎藤ヨシヱがこうやって私と会っているのは、彼女が私に興味があるからに過ぎない。 飽きてしまえば、何の未練や惜別の念も無く、さっさと棄てられてしまうだろう。 「それは嫌だな……」 私としても、たった一人の友人を失うことは非常に惜しいことだった。 彼女とはまだ、友達でいたい。そう思った。 けど、今はそれよりも考えることがあるか。 斎藤ヨシヱは私の疑問をひとつ解消してくれたが、そのおかげで再び、新たな疑問がまたひとつ生まれてしまった。 ――あなたみたいな人間が誰かに好かれるなんて、不可能よ。 彼女は、そう断言した。 別に斎藤ヨシヱの言っていることを全面的に肯定した訳ではないが、私が人に好かれ難いと言う点については同意出来る。自分のことは、自分が一番よくわかっていた。 しかし私は、現在進行形で私のことを好いてくれている少女を、一人知っている。 田中キリエ。 彼女はどうして、私のことを好きになったのだろうか。 畳に伸びる自身の影を眺めながら、しばらく考えてみたが、私にはやっぱりわからなかった。
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登録日:2012/01/23(月) 22 52 50 更新日:2021/09/04 Sat 18 24 35 所要時間:約 10 分で読めます ▽タグ一覧 Fate Fate用語項目 TYPE-MOON Zero hollow stay night ガス漏れ多し プリズマ☆イリヤ 一部→東京 冬木市 危険地帯 大災害 幕張 平々凡々 平々凡々←大災害と連続殺人事件にまみれた冬木史が平々凡々?←型月ではよくあること 氷室の天地 港町 神戸市 街 都市 魔都 『Fate/stay night』の舞台である架空の地方都市の名称。 モデルは神戸市とされており、大橋や教会、公園や衛宮邸とといった一部の施設は実在するものをほぼ再現している。ただし、『Grand Order』では冬木市の場所を表すマーカーは九州に付けられている。 さらにFGOのスピンオフである「冬木GAMEOVER」にて明確に九州にある冬木市と明言された。(*1) 西日本にあるそこそこの規模の地方都市で、山と海に囲まれており、中心には未遠川という川が流れている。 現在は『氷室の天地』の主人公氷室鐘の父親である氷室道雪が市長を務めている。 日本では有数の霊脈が通っており、たびたび聖杯戦争が行われてきた。そのため魔術師の家系である遠坂、間桐の住居兼拠点があり、郊外の森にはアインツベルンの城もある。 土地としては遠坂家が管理しており、また教会には聖堂教会から監督役が派遣される。 10年前の第4次聖杯戦争時には大火災が発生し、現在その跡地は公園となっているが、今なお怨念が残っているという。 冬木という名前は冬の期間が長いことからついたそうだが、寒さが厳しいわけではなく、むしろ比較的温暖な方。 未遠川から東側の新都は発展しており中心部はビル街が立ち並び、西側は古い町並みの残る深山町となっている。 冬木市においては、未遠川にかかる冬木大橋を渡って行き来することができる。 謎の住民大量昏睡事件・大量の死者 行方不明者が度々発生・大火災 破壊などが度々起きるが冬木市ではよくあること。ちなみに空なら安全と思ってもたまに極太ビームや大量の器物が飛んでいたり超高速物体が飛んでいたりするので危険。無差別に起きることが多々あるので住宅街や人が多いところでも危険だが、人気の少ないところも当然危険。また、たまたまナニカを見る可能性が高いのだが……記憶喪失にされる程度なら非常に運が良い部類…基本的には殺されると考えてよい(魔術師側も命懸けなので)。 主な施設 〇深山町 衛宮邸 元武家屋敷で昔ながらの和風建築。衛宮切嗣が所有していたが、切嗣が死去した後は衛宮士郎が家主に。 第4次聖杯戦争で切嗣が拠点として確保していたが、当時はかなり荒れていた。現在では立派な邸宅として修繕されている。 広い敷地と庭に、離れまである住居、道場と、士郎が魔術の鍛練に使う土蔵がある。 解放的な構造のため魔術工房とするには向かないが、敷地内に侵入者が入ってきた時点で察知する結界が張られている。 危険は少ないように思われるが、実は壊れた人間が住んでいて、しかも893の息のかかっている物件なので非常に危険。 遠坂邸 丘の頂上にある立派な西洋建築。かつては遠坂時臣が住んでいたが、死去した後遠坂凛が継いだ。 冬木市では円蔵山に次いで2番目に格が高い霊脈で、遠坂家の魔術工房となっており、第二次聖杯戦争で聖杯降臨の地になったこともある。 怪我をしてもしばらく埋まっていれば回復する、らしい。 うっかり勝手に侵入すると危険。 間桐邸 遠坂家より少し下ったところにある間桐家の屋敷。こちらも西洋建築。 中は住人の人格からかかなり薄暗い。 ワカメが生息しており、間桐桜は時々帰るが、普段はよく衛宮邸に通っている。 勝手に侵入すると危険。普通は入ることは叶わないが地下にはえげつない空間が広がっている。 藤村邸 藤村大河の自宅。作中に描写は無いが衛宮邸のお隣であるそうな。 大河の祖父である藤村雷画が親分を務めるヤクザ屋さん「藤村組」の本拠ともなっており、かなりの大所帯。 ルートによってはイリヤが住み着く事もある。 柳洞寺 円蔵山にある寺院。柳洞一成など柳洞家の自宅だが、他にも修行僧などが暮らしている。 冬木市は無論日本でも随一の霊地であり、第一次聖杯戦争と第五次聖杯戦争の聖杯降臨の地。 サーヴァントなど人間ではない者は、正面の山門以外から進めても大幅に力を抑えられる結界がある。 魔術師に対しては身体に害を及ぼして修行や研究に響きかねない程にマナが濃く、それを理由に御三家もここに本拠地を置こうとはしなかった。 普段誰も入らないが、地下には鍾乳洞があり巨大な洞窟となっていて、その奥には聖杯戦争の大本である大聖杯が設置されている。 洞窟内部はもちろん、洞窟でなくてもちょっと変なところに踏み込むと洩れなく命はない、超危険地域。ただでさえ身体に悪影響があったりとお坊さん達は大変である。サーヴァントなら安全だと思っていたら対サーヴァント用の一撃必殺の罠が仕込まれていたりもする。何なのこのYAMA? 裏の山には池があり、かつてバブルの頃に放生会という生き物を逃がして功徳を積むという行事の会場にしてみたところ、当時のプチ成金たちがわけのわからない外来種を放流するという珍事に発展。 現在ではワニガメ、マタマタ、ゴライアスガエル、アリゲーターガー等が生息する蠱毒と化している。 聖杯戦争終結時の大振動で、山体崩壊と寺院の倒壊が発生するが、この「局地地震(一般人の認識)」でのほぼ唯一の大規模被害だったため、 『氷室の天地 Fate/school life』では翌日、蒔寺から「裏では徳の低いことをやっていた仏罰だぜ、今度から『ドスケベ寺』って呼んでやろう」といわれるハメになる。 ※お坊さんたちは徹頭徹尾深刻な被害者です ちなみに「ドスケベ寺」には由緒正しい(?)元ネタがあり、 『Grand Order』に登場する概念礼装「ハロウィン・プリンセス」が「ドスケベ礼装」と呼ばれる(イリヤママンが非常にけしからん格好してるんだ、仕方がないよね!) ↓ その後「ハロウィン・プリンセス」の下位互換となる概念礼装「柳洞寺」が実装される ↓ 誰が呼んだか「ドスケベ寺」爆☆誕!(完全に風評被害である) 穂群原学園 士郎達の通う学校。立派な弓道場があり、『stay night』では美綴綾子が、『hollow ataraxia』では、間桐桜が弓道部の部長を務めている。 裏にはやけにただっ広い雑木林がある。 間桐家当主の間桐臓硯がPTA会長を務めており、最初は見た目から誤解されがちだがその立派な人柄から生徒からも慕われている。(外面だけ?一般人には名士だよ!) 『プリズマ☆イリヤ』では初等部も併設されており、イリヤも通学している。 人が大勢集まる閉鎖的空間なので意図的に標的にされやすかったり、暗示をかけられた生徒がうろついたりと、地味ながらも超危険地帯。その上裏の雑木林では多少の戦闘行為もバレないために、平然と殺されたりする可能性が非常に高い。 マウント深山商店街 深山町にある商店街で、士郎行きつけのスーパーや、マーボー神父お気に入りのやたら激辛な麻婆豆腐を出す中華料理店の泰山などがある。 イリヤが遊びにきたりする他、『hollow ataraxia』ではライダーとランサーがそれぞれ骨董店と花屋でバイトしている。 冬木市にしては珍しく治安が良い…が、冬木市なので朝や昼だから安全と判断することは禁物。 詠鳥庵 老舗の呉服屋。陶磁器を中心に骨董も扱っている。蒔寺楓の自宅。読みは「えいちょうあん」であり、決して「えいどりあん」ではない。深山町きっての大商家。 経営者である蒔寺家が、呉服屋を開業する前は、海賊で生計を立てていたためか、店の蔵には曰く付きの品が大量に保管されている。 そのおかげで入った者も霊症に見舞われ、家屋すらも軽い霊症の被害に遭っていたり…が、冬木市全体からすると軽い軽い。 海浜公園 冬木大橋の近くにある海と川沿いにある公園。娯楽施設もあるのでデートスポットの一つ。 普段は問題無いのだが広くて人気も微妙に少ないせいか、たまに変態に遭遇したり大規模な破壊活動に見舞われたりする。 双子館 エーデルフェルトの双子館(西)。西洋建築が立ち並ぶ丘の山中に立てられており、遠坂邸からすぐ近く。現在では魔術協会に譲渡されている。 第三次聖杯戦争において、時のエーデルフェルトの双子当主により立てられた館。管理は行き届いており、第五次聖杯戦争に参加した外来の魔術師もここを拠点としようと考えていた。 この名称及び東館と離れた立地は、当時の双子当主の仲の悪さに起因している。 〇新都 冬木教会 丘の上にある教会。聖堂教会から監視役が派遣され、聖杯戦争時には監督役となる。 脱落したマスターはここまで来れば身の安全を保証してくれることになっている。 第3次聖杯戦争から第4次聖杯戦争までは言峰璃正が、第5次聖杯戦争までは言峰綺礼が、『Fate/hollow ataraxia』ではカレン・オルテンシアが司祭を務めている。 土地の霊格も高く、第三次聖杯戦争の聖杯降臨の地。 冬木市では第三位の霊脈にあり、もとは東欧から移住してきた間桐が居を構えたのだが、後に一族と霊脈の属性が合わないことが発覚し、引き払ったところを聖堂教会が聖杯戦争に介入するにあたり確保した、という経緯がある。 地下にとんでもないものが隠されていたり、それと同等に神父がやばかったりと冬木市一危険な地域として特に若奥様に人気のある場所。 外人墓地 かつて冬木に移住してきた異邦人達の墓所で、洋風の墓石が並ぶ。 人気が無いからと稀に容赦なく破壊活動が行われるため危険。しかもFateの世界では霊魂が普通に存在するのに…。荒らされた痕跡は教会が何とかしてくれるかもしれないが、地雷物件であることは疑いようがない。 センタービル 新都で最も高いビルで、新都開発を担った企業のオフィスが詰め込まれている。 壁を勝手にガンガン蹴られたり、攻撃をされていたり、屋上を赤の他人が勝手に私闘の場にしたりと迷惑を被っている被害者。 冬木市ハイアットホテル センタービル近辺にあったホテルだが、第4次聖杯戦争で衛宮切嗣によって爆破されてしまう。 その後再建されたようで、バゼット・フラガ・マクレミッツが分譲で滞在している。 コペンハーゲン 蛍塚家が経営している酒屋。夜には居酒屋を兼ねる。士郎のアルバイト先。『Zero』の聖杯問答でライダー(Zero)が持ち込んだワインの大樽は、この店からかっぱらってきたもの。 ギルガメッシュは不味いと言っていたが、実際は極上品。 後に成長したウェイバー・ベルベットによってワインの損失は補填された。 ヴェルデ ショッピングモール。ゲームショップや電器店、ブティック等のテナントがあるが、ホームセンターは入っていないらしい。 ファンシーショップ ぬいぐるみ専門店。セイバーを一日連れ回した士郎が最終的な解答として選び出した場所。 野生の王国、バービー帝国、軍事産業ファンシーIVの三つのセクションに分かれて売り上げを競っているとか。 『hollow ataraxia』ではセイバーのぬいぐるみを見てうらやましがったイリヤをつれてくることにもなる(本当はそんな可愛い動機ではないが)。 お好み焼き 鍾馗 お好み焼き屋。本編の10年前から営業しており、イスカンダル曰くモダン焼きが絶品らしい。 『氷室の天地』では沙条綾香の行きつけの店で、『世紀末覇者焼き』や『五重の塔焼き』など変なメニューも多い。 冬木中央公園 駅前中心街から少し外れた場所にある広めの公園。 聖杯戦争のための霊脈加工によって後天的に霊地と化した土地で、第四次聖杯戦争の聖杯降臨の地。 冬木市民会館が建設途中であったが、戦闘の余波で焼け落ち、周囲一帯も火の海となった。その後、復興計画で自然公園として生まれ変わった。 火災の犠牲者の怨念が染み付いており、ある種の固有結界じみた特異空間となっている。 一般人ですら何故かガタガタ震えたり、ここを通ると無条件に体調が崩れるなども珍しくない。 蝉菜マンション 冬木市新都玄木坂四番地にある中高級マンションで氷室家が所有している。 美綴綾子、氷室鐘の自宅で『strange Fake』の主人公であるA氏も以前はここに住んでいた。 『氷室の天地』では聖杯戦争の終結後、柳洞寺が全壊したため再建までの間柳洞一成一家がA氏が住んでいた階に仮住まいする事になった。 また、同じ階にはシエルが仮の拠点としていた形跡があった。 怪談話の現場で普通に事故物件。 港 漁港ではなく、貨物用の船が時々来る。『hollow ataraxia』ではランサーがよく釣りをしているが……。 わくわくざぶーん 全天候型室内ウォーターリゾート。大型のプール施設である。 『stay night』後にオープンし、『hollow ataraxia』でプールデートに使われる。 『hollow ataraxia』ではギルガメッシュが買収してオーナーになっているが、彼も気に入っているだけになかなかの施設。 ちなみに名付け親は陸上部三人娘と美綴綾子。 双子館 エーデルフェルトの双子館(東)。深山町にあるものと作りは全く同じ。立地と名称の由来は上記の通り。 喫茶店 アーネンエルベ 境界線上の喫茶店。Fate側の入り口はこの町にある。 『Carnival Phantasm』では大量の半獣人らしき何かだけで店員が構成されており、臨時で騎士王がバイトしていたり、某慢心王が金塊を代金代わりにして来店したりする。 ちなみにマーボーが絶品で「商店街の中華料理屋がいらなくなるほど(by氷室)」らしい。あれ?喫茶店て何だっけ? 〇その他 未遠川 冬木市中央を分断する川で、深山町と新都の境界線。 竜神が住む川という言い伝えがあり、それを鎮めたのがかつての柳洞寺住職であったという伝もある。 冬木大橋 冬木市中央を流れる未遠川にかかる大橋。片側二車線、歩道は車道とは別の段に備えられている。 モデルは神戸大橋で、それと同様の真っ赤なアーチ型鋼橋。 冬木市内でも特に目立つシンボル的な存在であり、なおかつ地理的にも重要な位置にある橋であるためか、よく聖杯戦争やそれに関係した戦闘の舞台になる。 しかし、どれだけ派手な戦闘があっても橋自体は無傷か大したダメージを受けずに済んでいるため冬木市最強の建造物と、時々ネタにされる。 川を自在に渡れない住民は橋を利用する必要があるが、遮蔽物などが一切ないために待ち伏せされる恐れが高い 危険な場所である。 郊外の森 アインツベルンの所有する、冬木市の南西に広がる広大な森。 第一次聖杯戦争の時にマキリや遠坂と同じ地に拠点を置くことを嫌った当時のアインツベルンの当主により買い占められた(手続きや根回しなどには管理者である遠坂が奔走させられたという)。 柳洞寺や遠坂邸には劣るがそれなりの霊地で迷いの森としての機能もある。 森全体に結界がかけられており、来訪者はすぐ察知される。 奥にはアインツベルンの城があり、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンとその侍従が住んでいる。 霊的能力が弱い者なら追い払う亡霊等も徘徊している模様で、一般人限定で意外と危険は少ない模様。 アインツベルン城 冬木市の南西に広がる広大な森の奥にある西欧風の城。 モデルはシンデレラ城のモデルにもなったドイツのノイシュヴァンシュタイン城。 迷いの森の効果によって、霊的能力が低い一般人は通常は森の奥の城まで辿り着くことができないのだが、それでも時折迷い込んでくる者もおり、冬木市の住人の間では都市伝説になっている。 建造物その物は俯瞰すれば凹字型になっており、中央のへっこみ部分が中庭に当たる。 中庭には花壇もあり、管理担当はセラ。 無断で入ると彼女に怒られるが、イリヤと一緒であればその限りではない。 元々アインツベルンには花を育てる伝統は無いのだが、イリヤの希望をセラが汲み取って中庭に花壇が作られた。 セラの手による花壇作成の記念碑があり、イリヤ曰く「ガラじゃなーい」。 イリヤたちがこの城にやって来たばかりの頃は荒れていたが、その段階でも咲いていた花は残っていたらしく、士郎は十年前はかなりの数の花が咲いていたのではないかと予想している。 後にその荒れた中庭はリーゼリット&セラの働きにより整えられる。 『hollow ataraxia』においてイリヤは他人に誇れるほど雅ではないと自信なさげであったが、少なくとも一般人の視点から見れば充分美しい庭園になっている。 二年後くらいには今以上に花いっぱいの庭園になるのを目指してセラが頑張っているようだ。 優美な外観とは裏腹に防犯用に作られた地下牢直通の落とし穴があったりもする。 地下にはワインセラーも存在するが、住んでいる住人の中に飲酒を嗜む人間がいないため、現在は利用されていない。 三階はイリヤ曰く凛が散らかしたままの面白い状態、士郎及び一般人の感性で述べるなら危険な状態で放置されているらしい。 時には風雲イリヤ城となっていたり……。 ガス会社 施設として名前が出たことはないが聖杯戦争ではある意味重要な存在である。 というのも爆発や火災といった直接的な戦闘行為によるものから集団昏倒事件といった間接的なものまで、その多くが監視役の隠蔽工作によって「ガス会社による事故」として処理される為。(*2) 第四次聖杯戦争でキャスター(Zero) が召喚した大海魔についても「ガス漏れによる幻覚」とかなり無理のある濡れ衣を着させられている。 よってユーザーからは「聖杯戦争の最大の被害者はガス会社」「こんなに重大なガス事故が続発したらそのうちオール電化になる」という声もある。 どのようにして営業をし続けていられるのかは謎に包まれている。 2018年に札幌市のガス爆発事故が話題になったこともあって、現在ではガス爆発のニュースが報道されると「聖杯戦争やってんだろ」「聖堂協会による隠蔽工作の結果」とネタにされることも。 〇マスコットキャラクター 2010年のエイプリルフール企画「fuyuki.com」では、『ごーるでん冬木くん』『聖杯くん』という市のマスコットキャラクターが紹介されている。 『ごーるでん冬木くん』はギルガメッシュを某平城遷都1300年記念事業マスコットキャラ風にデフォルメしたデザインで、頭には無数の刀剣が刺さっている。 当初は「きもい」「呪われそう」「なんで頭に剣が刺さっているの」と非難轟轟、対抗キャラが生み出されるまでに至ったが、現在では冬木市の顔として定着。 休日にはショッピングモール等に出現して子供たちと楽しくふれあっており(そのイラストでは冬木くんの出没に逃げ惑う子供たちが描かれている)、人気にあやかったキャラクターグッズは市への経済効果も十分期待できると専門家(匿名)も分析している。 一方『聖杯くん』の方は汚染された冬木の大聖杯を無理矢理ゆるキャラ化したようなデザインで、口からは常に得体のしれない汚泥を垂れ流している。 紹介記事によれば、「あのキモい金ぴかを何とかしよう」という事で対抗キャラを作ろうとしていたところ、柳洞寺在住の若夫婦の奥方が名乗り出てデザインしたキャラクターらしい。 市民は名前の由来は何か、何をモチーフにしたか等がさっぱりわからず当惑する毎日とのこと。 なお聖杯くんは『Carnival Phantasm』にも出演。声は間桐桜と同じ下屋則子氏で常に「う~ふ~ふ~」と不気味な笑い声をあげている。 死の運命を回避する方法をランサーに教えたり、サーヴァントに手を焼くマスター達に秘密道具(名前は違うがいずれも出刃包丁)を渡したりする。 追記・修正はガス漏れ事故の被害を受けた方がお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 世紀末都市 FUYUKI -- 名無しさん (2014-06-08 05 35 33) 損害賠償請求の事務手続きでてんてこ舞いの冬木市役所 -- 名無しさん (2014-06-08 06 16 07) どっちかと言うと西宮の方が霊地としては優秀な気がするけど…… -- 名無しさん (2014-06-08 06 25 18) 神父「住民の昏倒事件は大体ガス会社のせい」 -- 名無しさん (2015-02-12 11 00 33) ↑おいおいつぶれるわガス会社 -- 名無しさん (2015-04-16 17 00 23) 数十年後、キリツグの仕掛けた爆弾によって消滅確定の都市・・・でいいのかな?誰も爆弾のこと知ってなさそうだし -- 名無しさん (2016-03-13 16 38 40) 大聖杯の破壊目的なので街は消えないだろう -- 名無しさん (2016-03-13 16 41 43) FGOだと九州っぽい位置に存在 SN時空でもそうなのかは不明 -- 名無しさん (2016-03-13 16 44 33) 冬木の市長は大変だな。氷室パパ、お疲れ様です・・・。 -- 名無しさん (2016-04-30 22 50 28) 冬木が九州なら小次郎とか天草出ても仕方がないわー -- 名無しさん (2016-08-04 08 37 53) だいぶ魔境だな -- 名無しさん (2016-08-04 09 22 51) 絶対住みたく無い街 -- 名無しさん (2016-09-04 17 38 39) 兵庫県・・・なんだよな。 -- 名無しさん (2016-11-17 21 10 24) これどう見ても神戸でしょ。fgoだとどう見ても九州だけど。 -- 名無しさん (2017-04-11 00 51 52) メガテンシリーズの東京と双璧を成すレベルの魔都かも。東の東京、西の冬木みたいな感じでw -- 名無しさん (2017-04-15 09 21 25) 三咲町とだったらどっちが危険度上だろう? -- 名無しさん (2017-04-18 10 34 35) 魔境 -- 名無しさん (2017-04-18 11 49 39) 道端に核ロケット砲が落ちてる川越よりマシじゃね? -- 名無しさん (2017-04-20 15 32 30) 最後にもう一回エルメロイ二世達がドンパチすることが確定してる、住むならその後がいいな -- 名無しさん (2017-04-20 22 21 20) ↑現実世界では大分前に十年経っているけどいったい何時になったら第六次聖杯戦争をやるのだろうか -- 名無しさん (2017-05-01 23 31 03) 冬木市「す、少し休みください・・・・。」 -- 名無しさん (2017-05-02 15 56 08) 神室町とどっちが危険なのか気になるな -- 名無しさん (2017-09-25 06 17 49) ↑3 タイプムーンがスピンオフで稼げなくなったら -- 名無しさん (2017-10-25 12 50 35) 犯罪都市米花町がネタにされるくらいだし、こっちでもそんなスピンオフが出てきてもおかしくないと思ってる -- 名無しさん (2018-03-31 22 25 05) き、きっとガス会社は聖堂教会か時計塔のフロント企業なんだよ。冬木で聖杯戦争が行われることは監督役が派遣され始めたころには確定していたことなんだから、きっと某財団みたいに時代によって手を変え品を変え、神秘の隠蔽に利用できる根回しを続けて来たんだよ。そうに違いない。魔術なら幻覚作用のあるガスが漏れてもおかしくないじゃないか。よかった、毎度毎度無実の罪を押し付けられるガス会社さんはおらんかったんや。 -- 名無しさん (2018-04-11 13 32 13) それなりに栄えてる設定のはずなのに深山町と新都の交通手段が片道2車線+歩道の冬木大橋オンリーってヤバない? 朝から晩まで渋滞してそう -- 名無しさん (2018-05-09 17 56 56) もうstaynightのアニメ見てると謎のガス漏れニュース見るだけで笑っちまうぜ…。 -- 名無しさん (2018-05-09 18 01 19) ↑2 何かあったときに封鎖しやすいようにじゃないかなぁ…流石にホロウの最終戦クラスを想定してのものではないだろうけど、残骸が馬鹿正直に橋渡るお陰で多少は楽になっただろうし -- 名無しさん (2018-05-10 03 27 08) 地形的には大分市にそっくりだよね、川が真ん中にあったり北側で瀬戸内に面してたり -- 名無しさん (2018-05-23 09 03 12) 大分市という声があったので -- 名無しさん (2019-02-22 15 56 41) 推測ですが大分市との比較した場合都市機能のみが東西逆転しています -- 名無しさん (2019-02-22 16 00 52) ですが大まかであれば教会や商店街など一致するところが多いです -- 名無しさん (2019-02-22 16 03 07) ホント現代で聖杯戦争もやりにくいとわかる -- 名無しさん (2020-03-03 16 15 40) 川がど真ん中にある立地は、たいていの都市で共通。古代文明から変わらず、水っていう必需品の近くから発展することが多いから。瀬戸内に面した大都市っていうと博多か神戸とは思うんだけどね。 -- 名無しさん (2020-03-03 16 53 33) 龍脈の文言に沿うなら温泉地ってのもある意味納得できる節があるから大分市と別府市が混ざった感はある -- 名無しさん (2020-06-01 10 45 49) 特異点fの内容の追加して良いのかな? -- 名無しさん (2020-06-01 11 31 19) アニメ等で示された座標や温泉、隠れキリシタンの存在等を考えるに大分、別府説が濃厚。都市構造のモデルとしては神戸をはじめ色んな都市をまぜこぜした感じだろう。博多、神戸はマップで示された地形的にない。(Fate zeroのは他作品とは南北が逆転してるので除外) -- 名無しさん (2020-09-22 14 00 20) 米花町、サウスパーク、スプリングフィールド(シンプソンズ)、田無(ケロロ)らと並んで危険地帯 神室町は住宅地でなく繁華街だから、住民は巻き込まれるのは承知で生きてるからちょいと除外 -- 名無しさん (2020-11-19 16 45 29) ↑ゴッサムもあった -- 名無しさん (2020-11-19 16 47 23) 名前 コメント
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ぱちぱちと薪の爆ぜる音を覗けば、それはそれは静かな日であった。 小さな小屋程度であれば丸ごと一件収まってしまうほどに大きな応接間は巨大にして繊細な細工で彩られたシャンデリアで柔らかく照らされ、 堅牢な石造りの壁も床も様々な装飾品と上品な柄の絨毯のお陰か冷たさを感じることはない。 「ふ~、寒い寒い」 と、そこに追加の薪を抱えた給仕服の少女が重厚な扉を背中で押し開けながら現れた。 まだ幼さの残る彼女の声に答えるように、室内で暖炉を囲むように立ち控えていた同じ年頃の女中達も一斉に振り返る。 現在、広い応接間にいるのはお揃いの給仕服を着た彼女達だけである。 「外は雪ですよ~。去年よりも早いんじゃないかな~?」 「それは貴女を見ればわかります」 はぁ、と溜息を付きながら少女達の輪からは少し離れていたメイリア…… 年の頃なら二十歳を過ぎ黒い髪を腰まで伸ばすことの許されている家政婦……が所々雪を被ったまま入室してきた少女に頭を振りながら応じた。 「あ!」 そんなメイリアの機微を敏感に感じ取った輪の中の一人、 小間使いの少女フィオナが周囲の家女中達を慌てて促す「だめですよレオチェリ、絨毯が痛んでしまいますから! マリエ、シャーリィは薪を持って。アナは何か拭く物を持って来てください!」 わたわたと一斉に動き出す様子はお世辞にも上品とは言えなかったが、メイリアは溜息を重ねるだけで敢えて叱責はしなかった。 というか毒気を抜かれてしまった。 「貴女達、無闇に走り回るものではありませんよ」 だから家政婦として最低限の指摘だけで、後は少女達に任せることにした。 「「はいっ」」 まったく返事だけは一人前なのだから、と呆れながらもメイリアが妹たちを見守る姉の瞳で皆の働く様子を眺めていると、 レオチェリが雪塗れで入ってきた扉の反対側にある、更に奥の部屋への扉が重々しい音と共に開いた。 「おお! これはこれは、まるで春の花畑のようだ」 現れた背広姿の初老の紳士はいそいそと動き回る可憐な少女達を蝶にでも例えたのか、 柔和な笑みを浮かべながら満足そうに口ひげを撫でている。 「申し訳ございませんサイクス様。お見苦しいところを……」 「いやいや、別に皮肉で言っとりゃせんぞ? 屋敷というのは賑やかすぎる位が丁度良い」 「……恐れ入ります」 サイクスと呼ばれた紳士は教師として呼ばれた客人だ。 一日の仕事を終えた彼が応接室のソファに腰を下ろすのを合図に使用人達は本来の職務に戻ってゆく。 外から戻ったばかりのレオチェリは馬車の手配のために厩舎へ、アナとフィオナは軽食とお茶を運ぶべく厨房に、 そしてシャーリィとマリエは控えの位置へと静かに素早く移動する。 「ところで、お嬢様のご様子は……?」 「うむ」メイリアが差し出すマッチの火ででパイプを付けながらサイクスが応じる 「いつも通り、少々声が小さいという点を除けば良い生徒だよ。 集中力は高いし記憶力もあるし、なんと言っても向学心が強いので教え甲斐もある。 まぁ純粋な勉学への興味と言うよりは、外の世界への好奇心の方が大きいのかも知れんが、 どちらにせよ優れた吸収力という形で反映されているのだから物を学ぶのに理想的なことには変わりは無い。 これで体さえ…………あいや、それは君に零しても詮無いことだったな……」 「いえ、ご足労をお願いしているのは私共の方ですから」 この人里からは少し遠い山腹にある屋敷の持ち主は彼女達の雇い主である貴族だが、 自身が訪れたことは一度も無く実質的な主は家政婦のメイリアだ。 そしてその名目は、病弱な令嬢の静養である。 「失礼いたします」 そこへアナとフィオナが、それぞれ茶具を乗せたトレイと共に戻ってきた。 「外は雪でございます。どうぞお体を温めてくださいませ」 恭しく頭を下げるメイリアの言葉を合図にアナが支度を始める。 そしてフィオナは静かに部屋を横切り、先程まで授業が行われていた隣室に。 この地を治める貴族の末娘リュミエィルは、テーブルの脇の椅子に腰を下ろして膝の上の書物を熱心に読んでいた。 屋敷の一番奥、元は書庫であった窓も飾りもない部屋の中でしか自由を得られない14歳の少女の小間使いとなって何年も経つが、 未だに美しくも儚げなその姿に見とれ魂を奪われそうになることが何度もある。 「失礼いたします、リュミエィル様」 質素な作りのドレスの上からでもわかるシルエットは清らかな湖の精霊を模した脆い硝子細工の様に細く、 白くて長い髪は燭台の灯りを反射して淡い輝きを纏い、裾からのぞく素肌は透けるほどに透明で染み一つない。 「リュミエィル様?」 「あ、フィオネ……」 そして読み入っていた膝の上の本から視線を外し、フィオネを見つめてくる葡萄酒色の瞳。 呪いと恐れられ、本来なら生まれたと同時に闇から闇へと葬られ死産扱いにされるか、 それでなくても身分を隠し人買いに売り飛ばされ玩具か見世物のとなり短い生涯を恥辱の中で過ごすしかなかった筈の彼女は、 父親の気紛れで母親から隠されたまま僻地の屋敷で幽閉され一度も外界と触れることなく幽霊となって生かされ続けている。 「お茶をお持ちしましたよ。少し休まれては如何ですか?」 「そう……そうですね、そうしましょうか」 仄かに頬を染め、少し恥ずかしげな笑みさえ美しい。 清楚という言葉はこの少女のために存在するのに違いないと思えてしまうほどに優雅な仕草で首を傾げ、 細い腕で重そうな本を閉じる。 「サイクス様、褒めてらっしゃいましたよ。リュミエィル様は良い生徒だって」 テーブルの上を支度しながら笑みを向けると、リュミエィルの笑みが嬉しそうに変わる。 「ほんとう? でしたら次もお越し頂けるかしら。あ……」 そうして、フィオネの入れたお茶のカップを上品に持ち上げ傾け先ずは香りを楽しむ。 「……林檎の香りがする」 「はい。先日、里まで行って参りました折に見つけました。なんでも南方の方の品種で甘みよりも酸味が多いので、 そのまま食べるのには余り向きませんが甘く煮込んだりお茶の香り付けに使うと良いと聞いたのですが……如何ですか?」 「……美味しいです。自然な甘さがあって、喉越しの香りも爽やかで」 「お気に召して頂けたようで良かったです」 二人は姉妹のように打ち解けた笑みを交わす。 その後、年頃の少女らしくお菓子の話題で盛り上がった二人だが、 頃合いを見計らってフィオナは入室した時から気になっていた事を尋ねてみた。 「ところで、随分と熱心にご覧になってた様にお見受けしたのですが、新しい御本ですか?」 小間使いとして最低限の礼儀作法に加え読み書きも一通り習っているフィオナだが、 リュミエィルほど読書慣れはしていないし外国語などは全然だ。 だから時折、話し相手になって差し上げる際に外国の物語や伝説などリュミエィルから聞くことも珍しくない。 その延長線上くらいの気持ちの軽い質問だったのだが。 「あっ!」 何故かお嬢様は驚いた。というかフィオナには理解不能な外国語の表紙だというのに、 膝の上の本を慌てて庇い、華奢な上半身を折るように抱え込んでしまった。 「…………見ました、か?」 どう答えて良いのか一瞬迷ったが、とりあえず嘘を付いても仕方が無いとフィオナは判断する。 「表紙だけ少し拝見しましたけど、その……読めない字なので……」 「そ、そうでしたか……」 と安心した様子のリュミエィル 「……あの、出来れば内緒にして欲しいのですけど、先生にお願いして外国の恋物語をお持ち頂いたのです」 最後の方は完全に尻つぼみだったが、フィオナには理解できた。 「それは……確かに旦那様やメイリア様のお耳には入れたくありませんね……」 幽閉した父親の命令でリュミエィルは色恋の話や同じ年頃の異性の話、 中でも性知識については厳しく制限されていて、自分が許したこと以外を娘に教えることを禁じている。 「私、こんな体で……お父様に嫌われても仕方ない役立たずだって自分でも分かってはいますし、 人様もと同じ恋なんて身の程知らずだって、わかっているんですけど…… それでも、せめて夢だけでもって思って……先生に無理にお願いして……」 「どんなお話なのでしょう?」 「……え?」 「恥ずかしながら、先程も申しました通り私には外国の言葉はわかりかせん。 宜しければ後日、リュミエィル様のお言葉でお話の内容をお教え頂けますでしょうか?」 もちろん秘密で、とおどけて見せるとリュミエィルが顔を上げた。 「フィオナ……!」 うっすらと涙を浮かべた葡萄酒色の目が、たちまち笑みの形に変わってゆく。 「その、それほど大層でも難しいお話でもないのですよ? 生まれた村から一歩も外に出たことのない村娘が、 狩りで山に来て他の従者達から離れていた王子様と偶然出会って惹かれてゆくお話なんですけど……」 「あら、ロマンチックで良いお話ではないですか?」 「はい、それでですね? 先ほど読んでいた所では、お忍びで会いに来て下さった王子様と美しい滝のある場所で逢い引きをするのですけど」 夢見る少女の顔で楽しそうに語るリュミエィル 「そこで娘が足を痛めてしまって、もう背負って山を下りるのは暗すぎる時間になってしまっていたので、 二人は近くの洞窟で肌着で抱き合い、体を温め合って過ごすのですけど……あ!」 不意に声が途切れた。 「あの?」 見るとリュミエィルは陶磁器のような肌を薄い桃色に染め、 もじもじと恥じ入りながらも何処かもどかしそうに椅子の上で足を擦り合わせている。 「リュミエィル様?」 「ご、ごめんなさいフィオナ……」 「あ!」 と、今度はフィオナが声を上げた 「失礼いたします」 いやぁ、と赤くなった顔を手で覆うお嬢様の前に跪き、そっと本を取り上げ細い膝をゆっくりと左右に広げると、 リュミエィルの太股の間が少女にはありえない何かの形に盛り上がっていた。 「ごめんなさい、ごめんなさい……」 『半陰陽』 それが先天性白皮症以上に恐れられ、少女を世界の一番隅へと追いやることとなった最大の要因であり、 屋敷の中でも事実を知っているのはフィオナとメイリアだけという秘密なのだ。 「そう言えば……前にお慰めして差し上げたのは三日ほど前でしたものね? 御本のお話に憧れてしまうのも、お年頃では仕方のないことですし」 「……はしたない子だって、思いませんか?」 そして可憐にして聡明なリュミエィルは、己の体の異質さを正しく理解し社会的な認識を正確に学んだ為に自分の性器の反応を浅ましい物だとしか思えなくなっていた。 「浅ましいだなんて、私は思ったりしませんよ」 立ち上がり、小さな頭を胸に抱き美しい髪を撫でながら優しく話すフィオナ。 「ぐす、ほんとうですか?」 「ええ。例え誰に何をされても言われても、リュミエィル様は私の言葉だけを信じて下されば良いのです。 私は貴方様の素晴らしさを誰よりも良く存じていますからね?」 「はい、ありがとうございます……」 さぁ参りましょうと燭台を持つフィオナが先に立ち、二人はもう一つの扉から足音を忍ばせてリュミエィルの寝室へと向かった。 「ふぁ……ぁ……ぁぁ……!」 ぴちゃぴちゃぴちゃ、とフィオナが奏でる卑猥な水音の合間にリュミエィルの押し殺し嬌声が混じり寝室内を淫靡な性臭で満たしてゆく。 年端もいかぬ少女が一人で使うには大きすぎるキングスサイズのベッド。 その上で全裸になり膝立ちになったリュミエィルの細すぎるシルエットを蝋燭の灯りが微かに照らし出している。 「あふぅ……れろ、れろ……ちゅぅぅ……」 「ひ……ぁっ!」 その背後、同じように全て脱いだフィオナが四つん這いになり、リュミエィルの小さな尻たぶを両手で広げて顔を埋め、 排泄器官とは思えないほど白く小さな穴に舌と唇で奉仕をしている。 お嬢様が快楽を堪え苦しげな様子なのと正反対に、小間使いの表情は何処か光悦として自らが快感を得ているかの様に熱心に吸い付いている。 「お、お願いですフィオナ、余り音を立てないでく……ああっ、中は駄目ですっ!」 「大丈夫ですよ。とても美味しゅうございますから、れろれろれろっ」 「い……ぃ……ぃ……!」 すっかりフィオナの舌の味を覚えたリュミエィルの肛門は勝手に緩み、まるで誘うようにくぱくぱと動いて簡単に侵入を許してしまう。 「いや! 熱い……熱いです……ぅぅ!」 潜り込んだ舌から肛門管の内側に塗りつけられる唾液の熱さで細い体が痙攣し、 女性的な成長の遅さに合わせてか包茎の剥ける気配もない幼い勃起がぴくぴくと跳ね回る。 その疼きを我慢できず、未熟過ぎる乳房を刺激していた左手を伸ばして握ろうとするリュミエィルだが。 「いけませんよリュミエィル様。それ以上醜くて大きくなってしまっても宜しいのですか?」 「あ……い、いやです!」 気配を察知したフィオナに諭されて再び乳房に戻ってゆく。 肛悦を教え込むようにと命じられのと同時に、 陰茎や女裂での快楽を覚えさせてはいけないと厳命もされているので間違った知識で触らせないようにするしかないのだ。 「そのように汚らわしい場所でお手を汚す必要などないのですよ。 満足されるまで、いくらでもご奉仕して差し上げますからね?」 「ひぁぁっ!?」 広がった尻穴に濡れた舌を根元までねじ込むと、悲鳴のような声が出てしまう。 そして少女自身が自分では見たこともない無毛の女性器から白濁化した愛液がドロリと滴り落ち、軽く達してしまったことが窺えてしまう。 「変にぃ、変になってしまいますからぁ!」 「じゅるるるるるっ!」 「いぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」 更に大きく震えて、鈴口から射精のように先走りが飛び散る。 普通なら知る筈もないドライアクメで頭の中が真っ白になってしまう。 未だ性器での絶頂はおろか、接吻さえ知らないというのに。 「もっと良くして差し上げますからね……」 力尽き俯せに倒れ込んだリュミエィルの弛緩したアヌスから舌を抜き、 ちゅっと軽く口付けをしたフィオナは口の周りを唾液と腸液でどろどろに汚しながらも笑みを浮かべ、 脇に用意してあった木製の双頭の張り型を自分の秘部にあてがう。 先程から華奢なお嬢様の排泄口を舐めて吸って興奮していた彼女の蜜壺は十分すぎるほどに潤っており、 少し力を入れると自ら飲み込むような律動で偽りの男を美味しそうに銜え込んでしまう。 「リュミエィル様、ほんとうに可愛らしい……」 「ひあっ!?」 べろり、と濡れた舌で背筋を舐め上げられリュミエィルが震える。 「駄目、だめなんです。いまは肌がぴりぴりしていて……あぁぁぁん!?」 「ああ、甘い。甘くて美味しいです」 肩、背中、脇腹、そして桃尻。自らの体内を張り型で掻き混ぜリュミエィルが漏らした愛液以上に白くて粘度のある自分の液をまぶしながら、 うっすらと血管の浮き上がった透明な素肌を濡らす汗を舐め取ってゆく。 そして一度は鎮火したリュミエィルの火を灯すように内太股の最も敏感な部分に執拗にキスを繰り返し焦らし始める。 「あぁ、だめ! だめ……だめ……なのにぃ……!」 やがて小さなお尻がゆらゆらと揺れ出すと、少女に許された唯一の性交器官であるアヌスに狙いを定めるが、 今度は中まで刺激することなく穴の周囲を舌先でチロチロとくすぐり回すのみ。 「あふっ、あ、あ、あ、あっ!」 いかに清楚なお嬢様とはいえ、何年もの肛門への快楽責めで無理矢理開花させられた挙げ句に 最も敏感で唯一許された場所である尻穴を絶頂の余韻の中で弄ばれて我慢など出来るはずもない。 いつの間にか排泄時のように括約筋を操作して穴を動かし、小間使いの舌を追いかけ食べようと腰を動かし始めるが、 それを翻弄するようにフィオナは穴の表面を唾液でドロドロに濡らすのみ。 「あん! フィオナ、お願いですからイジワルしないで……」 何も言わずにフィオナが顔を引くと、リュミエィルがお尻を突き出して追いかける。 「欲しいですか、リュミエィル様?」 「ほ、欲しいです! 欲しいんですっ!」 気がつくと、俯せのまま足の力だけでお尻を突き出すという淑女には有り得ないポーズでお強請りをしてしまっていたが、もう形振りなどどうでも良かった。 「これが、欲しいのですね?」 ぬちゃぁぁ、と糸を引くほど興奮した愛液で濡れ光る張り型を膣から抜き取り、 汗と涙と涎でドロドロになった顔で振り返るリュミエィルの前で先端部を舐めてみせるフィオナ。 「あ……」 ごくり、と白い喉が鳴る 「……はい、それです! フィオナのお汁がいっぱい付いたそれが欲しいです」 「じゃあ……んんっ……ご自分で入れやすく広げて頂けますよね?」 張り型の濡れていない側を再び咥えたフィオナは、リュミエィルと同じ両性具有者だ。 その顔に浮かんだ艶めかしい微笑みを見ただけで、リュミエィルの子宮からは脳を麻痺させるほどの渇望が分泌され血液と共に全身を駆け巡る。 「はい、こうです……よね? あぁぁ……!」 不自然なポーズで膝を振るわせながら、小さな手で小振りな尻を掴み思いっきり左右に割り広げると アヌスの皺まで伸びてテラテラと濡れ光る直腸内までもが露わになる。火照った内臓に冷たすぎる外気が侵入してきて背筋がゾクゾクしてしまうが、 その悪寒すら今のリュミエィルにとっては羞恥と興奮の炎を一層煽り立てる薪だ。 「はぁん、あのリュミエィル様に、こんなに素直にお強請りされてしまっては仰せの通りにするしかありません。 私と一つになって頂けますでしょうか?」 「はい! はやく一番奥まで……一番奥でフィオナを感じさせてください!」 にゅる、と愛液という粘膜を纏った張り型の先端部が処女の排泄口と触れあい、 敏感な部分を傷つけないように徐々に拡張しつつ体内に埋まってゆく。 「「はぁ……んっ!」」 リュミエィルは物寂しさすら感じていた腸内を満たされてゆく感触に、 フィオナは自分が仕えている乙女の背徳的な部位を征服する抵抗感と手応えを張り型越しに膣内で感じ、 それぞれ満足そうな溜息を漏らしてしまう。膣と違い行き止まりのない腸は男性器を模した玩具を際限なく飲み込み、 やがて二人の肌が密着する所まで進んで、ようやく挿入が完了する。 「……お腹の中、フィオナでいっぱいです……」 えへへ、と嬉しさ半分恥ずかしさ半分の照れ笑いで呟くリュミエィル。 幾度となく繰り返しているというのに、この瞬間フィオナの中に言いようのない愛しさがわき上がる。 その衝動を未だに抑え込むことが出来ないフィオナは、脇の下から潜らせた手でリュミエィルの小さすぎる乳房を包み混み、 背後位から背立位へと、軽い上半身を引き上げ全身の素肌を密着させる。それ以上に二人の絆を強くする方法を知らないから。 「リュミエィル様のお胸、柔らかくて暖かくて……鼓動が伝わってきます」 「フィオナのも柔らかくて気持ちいいです。それに、背中に感じるトクトクが懐かしくて」 どちらともなく呼吸を合わせると、心臓のリズムまで溶け合うような気がしてしまう。 「…………リュミエィル様」 「はい」 互いに体が馴染んだことを確かめたフィオナは慎重に腰を引いて……叩きつける! 「うあぁぁっ!?」 どくんっ!! 裏側から未熟な子宮を突くように犯すと、悲鳴と一緒に精液が飛び散る。 陰茎への刺激もなく肛悦と処女の子宮絶頂で達してしまったのだ。 「で、出ちゃいました。白いおしっこ……」 自分の股間から吹き出し寝具を汚したゼリー状の粘液を、射精の余韻でぼんやりと見つめるリュミエィル。 「はい、あれが何かお教えして差し上げましたよね?」 「わ、私の一番汚らわしい場所に溜まった膿……私を卑しい女の子にしてしまう毒……」 「そうです。あれが呪いなのです」 可憐に咲く前の野花の蕾み、その先端部を思わせる豆粒のような淡い乳首を指先で弄びながら耳元で囁くフィオナ 「でも、こうやって出すようにしていればリュミエィル様の男根も次第に小さくなって、いつかは呪いも解けましょう」 「はい……」 「ですから努々、ご自分で触ったりなさらないようお気を付けくださいましね。 そんな卑しい真似をなさってしまうと、もっと大きく醜くなってしまいますからね?」 「はい。あの……フィオナ?」 「もっと、お出しになられますか?」 「は、はい」 恥じらいの余り俯き、口の中で呟くリュミエィル 「い、いっぱい溜まっているみたいですので……もっとお腹の奥から押し出してください」 「はい、仰せのままに」 再び腰を引いたフィオナは角度を整え、今度は陰茎の裏側辺りの尤も弱い部分を擦るように子宮めがけて体ごと打ち込む。 「ひぁぁぁぁっ!!」 そして再び悲鳴のような嬌声と共に吐き出される少女の子種。 上下に激しくのたうちながら、まだ青い果実を握りつぶした時のように若々しい汁をまき散らす。 「んくっ!」 同時にフィオナも浅く達してしまった。リュミエィルの肛門の締め付けが強すぎる余り、勢い余って自分の子宮口を突いてしまったのだ。 「フィオナ、あの……」 「あ、はい」 もどかしそうにお尻を動かすリュミエィルの動きで我に返るフィオナ 「申し訳ございません、もっとして差し上げますね?」 「はい、お願いしひゃぁん!!」 「リュミエィル様の中、濡れているのにキツくて……私も良くなってしまいますぅっ!」 言うが早いか激しいピストンに切り替えてリュミエィルの直腸をかき回すフィオナ。 すっかり堅く尖った乳首がリュミエィルの素肌越しに肋骨に擦れて転がされる感触さえ快感なのか、 全身を激しく上下に揺さぶって男のように責め立てる。 「あん! フィオナ、激し……あん、あん、あん、あんんんっ!?」 「ん、ん、ん、ん、っ!!」 断続的に前立腺と子宮を同時に擦られ、リュミエィルの射精が止まらない。ま だ精通を迎える前の男児のように未熟な形状の先端部から絶え間なく漏れ出してベッドのみならず吐き出した本人の下腹部まで汚しながら放ち続ける。 「いやぁ、止まらなっ! 白いの! 沢山、でちゃうっ!」 まるで粗相にしか見えない射精を目の当たりにして半泣きになってしまうリュミエィル。 その真下のヴァギナも綻び愛液を垂れ流しているのだが、そちらに気づく余裕すらないらしい。 「リュミエィル様っ、なんてっ、はしたないお姿にっ!」 お嬢様の淫靡な姿に小間使いのピッチが更に高まる。 自分が仕えている貴族のご令嬢の肛門を犯しているという興奮と、自分で腰を振って自分の密壺を掻き混ぜている興奮と、 そも女同士で男女の営みのように快楽を貪っている興奮とが混ざり合って共鳴を起こしてしまう。 「ああ、言わないでくださいっ! こんな、きひゃぁ! こんなの、私じゃっ!」 「良いのですよっ、全ては呪いのっ! ああっ、リュミエィル様のお尻……締まって!」 「ごめんなさい、ごめんなさいっ! でも、大きいのがっ、私っ、大きいのに飲み込まれて飛んじゃいますっ!」 いよいよ最大の絶頂が近づいてきたのか、もっと奥まで咥えようとリュミエィルもフィオナに押し付けるように腰を振っていた。 その動きでフィオナも一番奥をぐりぐりと刺激されて。 「私も、もう果ててしまいそうですっ! リュミエィル様っ、ご一緒に!」 「でもでも……ああっ、歯を立てないでください爪を立てないでくださいっ! 奥、ごりごりはもっと駄目ですっ! 胸、背中に押し付けられたら……ぁ!!」 「奥、奥で果ててしまいますっ! 果てますっ!」 ぱんぱんぱんぱん、と素肌同士を打ち付け合う音と二人の乙女の様々な液が飛び散る音と叫ぶような喘ぎ声が薄暗い寝室を満たす。 「だめ、飛んじゃいます! 飛んじゃいますからぁ!!」 「ああ、更にキツく締まって……っ!!」 互いに相手の一番奥を犯し、自分の一番奥で求めながら二人は一気に上り詰める。 その様も行為も良識ある人の目から見れば信じがたい異常さではあったが、二人は確かに繋がり求め合い、 溶け合って何処にでもいる恋人同士と同じように頂点を感じた。 「飛んじゃ……んんんんんんんんんんんっ!!」 「リュミエィルさまぁぁぁぁぁ!!」 どぴゅっ、と最後の子種を噴水のように飛ばした後、二人は張り型を入れたまま飛び散った精液の上に力尽き倒れ込んだ。 「……はぁ、はぁ……真っ白になっちゃいました……」 ツンと鼻を突く匂いで少しだけ熱の引いたリュミエィルが、まだ情欲の名残で潤んだ瞳のまま目の前の精液を指で掬って感触を確かめている。 頬にも胸にもお腹にも、敷布が吸いきれなかった同じ粘液が張り付いているのを感じるが、それほど嫌とは感じない。 「あ!」 遅れて帰ってきたフィオナが、それを咎めようとするが 「いけませ……はうっ!?」 「きゃん!」 奥まで刺さったままの玩具が動いてしまい揃って声を上げてしまう。 「と、とにかく! そのような物に触っては大切なお手が汚れてしまいますから」 しかし動けないなりにフィオナは手を伸ばし、汚れたリュミエィルの手を包み自分の口元まで運んで…… 「はむっ、ちゅるるっ!」 「あ……!」 綺麗に舐め取ってしまった。 「ちゅるっ……良いですか? いけませんからね?」 「はい……」 そうして丁寧に舐め清めた指に自分の指を絡める。 「……リュミエィル様は私の宝物なのです。ですから、かような事をなさらないで下さいまし」 「はい……」 「では、そろそろお湯浴みに参りましょうか? お疲れでしょう?」 「あのっ……フィオナ?」きゅ、と小さな力で握り返すリュミエィル 「もうちょっとだけ、このままでいたいのですが、いけませんか……?」 「…………少しだけですよ? お肌がお弱いのですから、匂いが付いてしまっても強く擦って差し上げることが出来ないのですからね?」 「はいっ!」 ありがとうございます、姉様……と口の中で小さく付け足すリュミエィル。 (もう少しだけ、もう少しだけ何も知らない子でいますね?) 腹違いの姉の温もりを大切にしながら、せめて匂いだけでも覚えておいてあげようと今夜も無駄にしてしまった自分の子種達を見つめながら。
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登録日:2024/03/31 Sun 19 10 20 更新日:2024/04/15 Mon 18 00 00NEW! 所要時間:約 20 分で読めます ▽タグ一覧 ATLUS P4 P4G アトラス ゲーム ペルソナ ペルソナ4 ペルソナ4 ザ・ゴールデン 架空の地名 田舎町 町 稲羽市 街 都市 若干のネタバレがあるので、未プレイの方は注意 稲羽市とはゲーム『ペルソナ4』の舞台となる架空の都市。 【目次】 概要 歴史戦国時代 江戸時代 明治~昭和時代 現代 主な場所八十稲羽駅 堂島宅 鮫川河川敷 稲羽中央通り商店街バス停 MOEL石油 四目内堂書店 だいだら. 丸久豆腐店 四六商店 愛家 惣菜大学 辰姫神社 巽屋 コニシ酒店 天城屋旅館 稲羽市立病院 八十神高等学校歴史 校舎 制服と校則 行事 ジュネス八十稲羽店時給 フロアガイド その他の場所沖奈市 七里海岸 ベルベットルーム 概要 両親の海外出張により、主人公が1年間滞在することになる地方都市。 八十神山を中心とした山々と八十神丘陵に周りを囲まれ、市内のどこにいても遠くに山が見える。 この山に囲まれた一帯が八十稲羽と呼ばれ、稲羽市の中心になっている。 名前の由来は『古事記』に登場する因幡の白兎から。 自治体が制定した市の花はガマで、市の動物はウサギ。こちらも因幡の白兎の説話が元になっている。 歴史 戦国時代 遥か昔から山々と丘陵に囲まれ、わずかな平地に集落が点在するほかは、たまに猟師が訪れる程度でほとんど人は住んでいなかった。 しかし、戦国時代に一帯を治めていた領主が、その天然の要塞と言うべき地形を活かして新たな城を築くことを決定。 最も標高が高い八十神山の山頂に城は築かれ、八十神山城と名付けられた。そして、山の麓に城下町が形成される。 田舎の小さな領地であったが、大きな戦火に巻き込まれることもなく、付近の山や川で採れる新鮮な食材に恵まれ、領民の生活は豊かだった。 江戸時代 戦乱が終息すると、庶民の間で娯楽としての旅行が流行り始める。 八十稲羽の地では以前から温泉が湧いており、噂を聞きつけた旅行者が集まるようになった。 さらに当時の領主が「我が地の温泉は、かの武田信玄公が立ち寄られ、掘り当てられたものである」と発言したことで(*1)、信玄の隠し湯として評判になり、ますます人が集まり城下町が活気づいていった。 最初の繁栄期を迎えた稲羽の町であったが、その繁栄は突如として終わってしまう。 八十神山城は標高が高い場所にあるため、冬になると厳しい寒さに襲われるのだが、ある日の早朝、城の下働きが寒さを凌ぐために火をおこす。 しかし、寒がりだった下働きがいつもより激しく火をおこしたことで、近くに積んであった薪に燃え移り、あっという間に屋根まで炎が広がる。 城内のほとんどの者が起き抜けだったため、消火活動もままならず、午後になる前に城は焼け落ちてしまった。 幸いなことに山にまで燃え広がることはなく、この火事による死傷者は一桁に留まったが(*2)、城は城壁を残して焼失。 領主の一族は以前住んでいた旧城に戻ることになり、城下町の人々もそれに伴い移住していった。 その結果、城が築かれる前の八十稲羽へと戻ってしまった。 明治~昭和時代 文明開化により西洋の技術が取り入れられ、日本全体が急速に近代化・工業化していった。 そして、燃料となる石炭の需要が高まり、忘れられていた八十神山が人々の注目を集めることになる。 八十神山から良質な石炭が発掘されたことで、稲羽炭鉱が開坑。炭鉱の町として再び繁栄を迎えるのだった。 全国から労働者とその家族が集まった結果、爆発的に人口が増加し、一気に村から市へと昇格。こうして、稲羽市が誕生したのだった。 現在の稲羽市民の多くは、この時に移住してきた炭鉱労働者の子孫である。 総人口の9割が移住者だったため、古くから住んでいる住民と新しい住民の対立も少なく、順調な発展を遂げる。 しかし、1960年代になると、石炭から石油へとエネルギー移行が進んでいき、石炭の需要が減少していった。 稲羽市にあった石炭の加工用の工場も徐々に閉鎖していき、1980年代に炭鉱が閉山。 炭鉱の町としての稲羽市は終わりを迎えたのだった。 現代 少子化と高齢化による人口減少に悩まされており、過疎化の一途をたどっている。 多くの自然に溢れているが、景勝地と呼べるほどの目立った名所は無い。 陶磁器や染め物など伝統工芸はいくつかあるが、他の地方との差別化を図れるほどの名産品や特産品も無い。 交通の便も悪いため、市民の生活は市内だけでほぼ完結している。 数年前から町おこしの一環として、稲羽牛を使ったビフテキを名産品にしようという動きがあり、行政も後押ししている。 しかし、町の住民との会話によると稲羽市に肉牛を育てている場所は無いらしい。遠くに牧場はあるが、乳牛しかいないとのこと。 そのため、何の肉を使っているのか市民から怪しまれている(*3)。 そして、物語が始まる1年前にジュネス八十稲羽店がオープン。 食料品から家電まで何でも揃うため、ジュネスを歓迎する市民は多い。 その一方で、ジュネスの進出により商店街の多くの店が閉店に追い込まれたため、ジュネスに対して複雑な思いを抱いてる市民もいる。 最近は人々の間でマヨナカテレビという噂が広まっており、雨が続いた後には深い霧が立ち込めるなど不穏な空気が漂っている。 主な場所 八十稲羽駅 都会から来た主人公が到着した駅。主人公はこの駅から出たところを堂島親子に迎えられる。 稲羽線というローカル線の中心駅で、稲羽市の公共交通機関はこの鉄道とバスのみ。 しかし、この駅から直接都会へ行くことはできず、途中で特急列車に乗り換える必要があり、3時間前後の時間がかかる。 駅のモデルは山梨県笛吹市にある石和温泉駅(*4)。 堂島宅 堂島遼太郎と堂島菜々子が住む家。木造2階の一戸建て。 主人公は1年間この家に居候することになり、2階に主人公の部屋がある。 新築ではなく、売りに出ていたところを堂島が買ったらしい。 家の隣には庭があり、5月22日のイベントで、菜々子と一緒に家庭菜園を作ることになる。 様々な効果のある野菜を栽培できるほか、堂島や菜々子と一緒に苗の手入れをすると、好感度が上昇する。 クエストを進めると、家の前に野良猫が現れる。猫を撫でることでステータスが上がり、さらに猫の数が増えていく。 鮫川河川敷 鮫川は市の中心部を南北に貫いて流れており、稲羽市に自然の恵みをもたらしている。 人々は水遊びや釣りを楽しんでおり、死神コミュの黒田ひさ乃は河原で日向ぼっこをしている。 主人公も釣り竿があれば、釣りに挑戦できる。 稲羽中央通り商店街 南側と北側に分かれている。ジュネス進出の影響でシャッターを閉めている店が多い。 バス停 稲羽市の公共交通機関の1つ。主人公はバイト先への通勤に利用している。 隣の市と結ぶ東西の路線と、八十神山の中腹にある施設と市街を結ぶ南北の路線がある。 しかし、バスの本数は少なく、利用者もそれほど多くはない。 MOEL石油 主人公と堂島親子が訪れたガソリンスタンド。 フレンドリーな店員が対応しており、主人公はアルバイトの勧誘を受け、店員と握手した。 この店員は何故か雨の日だけ店の外に立っており、それ以外の天気の日は見かけない。 四目内堂書店 四目内(よめない)とは店主の名字。 「よめない」という本屋としてはどうかと思う店名だが、店主の四目内さんは全く気付かず、開店した後でふさわしくない名前だと気付いたという。 店の名前が知れ渡ると、地元の小学生たちが「本が読めない本屋はど~こだ?」とナゾナゾで楽しむようになり、四目内さんは密かに気にしていた。 しかし、時間が経つにつれて開き直るようになり、今では自分の趣味の本しか置かないようになった。 そのため、変わった趣味の常連客が大半になり、普通の客は入りづらく、本当に読めない本屋になりつつある。 だいだら. よく「だいだら」と間違えられるが、正しくは「だいだらぼっち」であり、最後の「.」も含めて店名である。 金属細工店……の筈だが、売っている商品は銃刀法に違反しそうなものばかり。店主のオヤジさん曰く、これらは全てアートだとか。 主人公は戦闘で入手した素材を売り、装備品を作ってもらうことになる。雨の日の夜は全商品が2割引きになる。 『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』では八十神高校の実習棟2階に職人見習いの弟子がいる。彼に特定の武器を渡すと、変わった見た目の武器と交換してくれる。 オヤジさんは時々、自作のアートを店先で嬉しそうに振り回しているそうだが、知らない人からすれば凶器を振り回す危険人物である。 しかし、顔に傷がある強面のオヤジさんが怖くて、誰も通報できないのだとか(*5)。 『Persona4 the ANIMATION』では13話で花火職人として登場し、「花火もアート」と語っていた。 丸久豆腐店 久慈川りせの実家。 昔ながらの製法と素材へのこだわりが支持され、ジュネス進出後も生き残った数少ない店。 「久慈川」という名字が店名の由来だが、周囲からは「まるきゅうさん」と呼ばれているため、本当の名字はあまり知られていない。 りせの祖母が1人で店を切り盛りしていたが、年齢のせいか最近は製造量を減らし、営業時間の短縮や休業日が多くなっていた。 しかし、孫のりせが来てからは彼女のサポートもあり、店はフル稼働に戻った。 朝一番の豆腐の水揚げはりせの仕事であり、その噂がファンの間で伝わり、早朝からファンが列を作った結果、店の最高売上を更新した(*6)。 四六商店 昔から商店街に店を構えている雑貨屋。 創業当時は薬売りだったため、よく効く薬の代名詞として知られる「ガマの油売り」の口上に出てくる「四六のガマ」が店名の由来。 主人公はここで回復アイテムなどを購入でき、雨の日は全商品が2割引きになる。 店主である四六のおばちゃんは主人公のことを「ぼっちゃん」と呼び、気にかけている。 しかし「ぼっちゃん、いつも変なもの買ってくから……おばちゃん、ちょっと不安だよ」と心配されることも。 『P4G』で追加された夜会話によると、クマはホームランバーが大好物なのだが、ジュネスには無いため、この店で真冬でも大量に買い込んでいる。 + そして、夜になると…… 夜になると、スナック紫路宮という店に変わる。 おばちゃんも派手な化粧と真っ赤なキャミソールを身に付け、紫路宮のママとして接客している。 主人公は皿洗いのバイトに応募したり、戦闘で入手した宝石と武器を交換することが可能。 店内にある巨大な水槽には、アキヒコという名の魚が泳いでおり、捕まえた昆虫を食べさせることができる。 しかし、アキヒコは飽きっぽく、同じ昆虫を5回食べさせると他の昆虫を欲しがるようになる。 それを繰り返していくことで、アキヒコは少しずつ成長していくのだが、最終的には水槽と同じくらいの巨大な魚になる。 どう見ても主人公の倍以上の全長があるのだが、昼間はどうやって隠しているのだろうか? 愛家 代々続いてきた油屋だったが、現在は「アイヤー」「~アル」など怪しい中国語を話す店主がいる中華料理店。 しかし、店を経営している中村さん夫妻は生まれも育ちも稲羽市の日本人。 店主によると「THE 麺道」という本に感動してこうなったとのこと。この本は愛家を8回利用すると貰うことができる。 中村あいかという娘がおり、アニメでは度々登場する。ゲームでは会えないが、店主との会話で名前が出てくるため、設定上は存在している。 店のメニューは以下の4つ。 麻婆豆腐定食 焼きそば定食 肉丼 雨の日スペシャル肉丼 曜日や天気によって注文できる料理が変わり、食べることでステータスが上昇する。 惣菜大学 数年毎に違う店に変わる。貸しビデオ屋、下着屋ときて、肉屋になった。 だが、肉だけ売っていても繁盛しないことに気付き、今度は「おふくろの味」を売りにした惣菜屋に鞍替え。 しかし、都会の人間とは違って、稲羽市民は「おふくろの味」に全く飢えていなかったため、この試みは失敗した。 ジュネスから出店のオファーが来たが、「趣味の店だから」と断ったらしい。完二によると、日によって味が変わるため、趣味というより気分の店だとか。 近年は町おこしに便乗した、ビフテキを使ったメニューを売り出している。 本格的なステーキには敵わず、行き詰まりを感じているものの、値段が安いことから、学生たちには人気がある。 放課後には大勢の学生が立ち寄っており、何よりも肉を愛する里中千枝もよくここで買い食いしている。 店のメニューは以下の3つ。 特製コロッケ ビフテキコロッケ ビフテキ串(*7) 久保美津雄はかつて、この店でアルバイトをしていた。 辰姫神社 石段を登った先の頂上にある寂れた神社。毎年8月に夏祭りが開催される。 祀られている祭神は豊玉昆売命(とよたまびめのみこと)。開運や安産、水難の厄除けなどの御利益がある。 豊玉昆売命の真の姿は八尋和邇(やひろわに)とされており、稲羽市の由来である因幡の白兎の説話にも和邇(わに)が登場している。 おみくじが引けるほか、虫取り網があれば昆虫採集ができる。夜になると白い着物を着た女性が現れ、特定の魚と宝石を交換してくれる。 隠者コミュのキツネが住み着いており、キツネは神社の復興を目指している。 主人公はキツネが持ってきた絵馬に書かれた願いを叶えることで、神社の評判を高めていき、復興に協力していく。 キツネはダンジョンの探索にも登場し、何処かの山から調達してきた回復効果のある葉っぱを使い、自称特別捜査隊をサポートしてくれる。 ただし、ギブアンドテイクであり、回復には料金がかかる。金額はキツネの機嫌によって変わるが、コミュのランクが上がると料金が安くなっていく。 巽屋 巽完二の実家。先代の店主は完二の父親で、現在の店主は完二の母親。 明治時代に鮫川の清浄な流れを利用した染色が盛んになり、巽屋はその時代に開業した老舗の染め物屋である。 先代の店主は全国的に有名な職人であり、その名声は今でも伝わっているため、ジュネス進出後も順調な経営を続けている。 完二も手芸や裁縫が得意で、皇帝コミュでは少年にあみぐるみをプレゼントし、終盤では店で手芸教室を開く予定になっている。 天城屋旅館に土産品を卸しているため、天城家とは昔から親交がある。 白鐘直斗が主役のスピンオフ小説『ペルソナ×探偵 NAOTO』では、タツミブランドのあみぐるみという商品が八十稲羽店とは違うジュネスで販売されている。 どうやらジュネスと提携して、全国的なブランド展開を始めた模様。 コニシ酒店 小西早紀と小西尚紀の実家。 代々続く酒屋だったが、ジュネスの影響で客足が遠のいてしまい、経営の危機にある。 姉の早紀は高校3年生で主人公たちの先輩にあたる。ジュネスでアルバイトをしており、花村陽介は彼女に片思いしている。 弟の尚紀は刑死者コミュで主人公と関わることになる。 コニシ酒店という店名の由来は、バトル担当スタッフの小西氏の実家が酒屋だったため、仮の名前として「小西酒店」と名付けたら、そのまま採用されたらしい。 天城屋旅館 天城雪子の実家。有名な老舗の温泉旅館。 温泉の泉質は酸性ラドン泉。客室は全30室で、その内の半数以上が離れにある。 地元の野菜と川魚を使った料理など、八十稲羽の自然を満喫できる名店として、テレビや雑誌にも取り上げられている。 女教皇コミュをMAXにしていた場合は、3月20日にバス停から行くことができる。 稲羽市立病院 主人公のバイト先の1つであり、悪魔コミュの上原小夜子の勤務先でもある。 水曜日から金曜日の夜にバス停から行くことができ、この病院で働くことが死神コミュの発生条件の1つになっている。 皇帝コミュでは完二の父親がこの病院で亡くなったことが明かされ、太陽コミュの小沢結実の父親も入院することになる。 メインストーリーの終盤でも、堂島親子や生田目太郎が入院し、選択肢を間違えるとバッドエンドになってしまう。 八十神高等学校 主人公たちが通う県立高校で、略称は八高(はちこう)。男女共学の普通科高校で、1学年につき3クラス。 県内の偏差値は中ランクだが、近年はランクが上がってきている。生徒たちの素行も良く、地元の評判は上々。 大学に進学する生徒はあまり多くなく、地元で就職する生徒が多い。 実は県庁などに八高を含む県立高校の学閥があり、地元での出世を望むなら県立高校に進学せざるを得ないという裏事情がある。 歴史 1944年、第二次世界大戦中に創立された八十神山兵役学校が起源。 創立の目的は青少年の教育ではなく、開校することで炭鉱が空爆の目標となるのを避けるため。 終戦後は通常の高等学校として再整備されるが、軍事的な施設だった頃の象徴として、現在でも敷地の隅に実物大のゼロ戦が置かれている(*8)。 校舎 校舎は教室棟と実習棟の2つに分かれている。 戦後の再整備に伴い改修や補修工事が行われたが、基本的な構造は創立当時のまま。 老朽化が進んでいるが、定期的な補修工事が行われており、今のところ新校舎の建築計画は無い。 炭鉱の町として栄えていた頃は今よりも生徒数が多かったため、実習棟の方にも教室があった。 しかし、炭鉱が閉山してからは少子化が進み、空き教室が増えていった。 その空き教室を無駄にしないために、各種の実習教室を設置した結果、生徒数の割には設備が充実していると評判になったとか。 校舎以外には講堂を兼ねた体育館、陸上トラックがある校庭、野球場などがある。 ただし、プールは無いので、水泳の授業は無い。 制服と校則 制服は男子は学ラン、女子はセーラー服をベースにしている。 制服の着こなし方はキャラクター毎にかなりの差があるが、八高の校則はそれほど厳しくないため、余程の改造さえしなければ特に注意されない。 直斗は男子の制服を着ていることについて「校則に違反してる」と言っているが、実は女子が男子の制服を着てはいけないとは書いていないため、厳密には校則違反ではない。 アルバイトは勉強の妨げにならなければ、届け出をすることで許可が下りる。しかし、未成年にふさわしくない職種は却下される。 バイク通学は校則で禁止されているが、剛毅コミュでは隠れてバイク通学をしている生徒が登場する。 行事 林間学校 毎年6月に1泊2日で行われる。1年生と2年生の合同で、目的は「若者の心に郷土愛を育てる」こと。 近くの山でゴミ拾いをした後、それぞれの班に別れて夕食を作ることになる。 男女別にテントで寝ることになるが、夜にテントを抜け出すと1発で停学。 修学旅行 毎年9月に2泊3日で行われる。生徒数の減少と予算削減のため、2年に1回となり、1年生と2年生の合同に変更。 さらに主人公たちの担任だったモロキンが考えた企画により、観光中心だった内容が見直され、勉強中心の旅行になった。 旅行先は『ペルソナ3』の舞台であった辰巳ポートアイランドで、私立月光館学園では学校交流会が開催。 主人公たちは生徒会長になった伏見千尋から歓迎され、江戸川先生による特別授業を受けた。 文化祭 毎年10月に開催され、一般客の入場も可能。 それぞれのクラスによる出し物のほか、外部の業者の出店も認められているため、神社の夏祭りと同じような感覚で楽しまれている。 主人公が参加した年はミス?コンとミスコンという2つのコンテストが合わせて開催された。 ジュネス八十稲羽店 物語が始まる1年前にオープンした全国チェーンの大型スーパー。店長は陽介の父親である花村陽一。 稲羽市の南端には国道が通っているのだが、ジュネスは国道の近くにあるため、近隣の市町村からも大勢の客が訪れている。 アルバイトやパートなどで地元の人間を雇い、地域活性化に貢献しているが、前述の通り商店街の関係者からは複雑な思いを抱かれている。 マスコットキャラクターは特にいなかったが、クマが現実世界に出てきてからは、アルバイト兼マスコットの熊田くんとして働いている。 『P4G』の夜会話によると、ジュネスの本社から視察にやって来た重役に気に入られ、専属モデルのオファーを受けたらしい。 だが、社会的にはクマは身元不明の存在であるため、陽介は色々と焦っていた。 時給 高校生は690円、それ以外は900円。 夏休みに陽介から臨時のアルバイトを頼まれるが(*9)、月曜日から金曜日の5日間で4万円の給料が貰える。これは陽介が気を利かせて、特別待遇にした結果らしい。 シナリオ担当スタッフによると「きっと陽介は時給400円ぐらいでこき使われています」とのこと。最低賃金法違反では? フロアガイド 西側出入口 主人公はいつもここからジュネスに出入りし、フードコートに行く時はエレベーターを利用する。 足立透はよくここで仕事をサボっており、道化師コミュの発生場所になっている。 そして、真エンドへの入口にもなっている。 1F 食料品売り場があるフロア。食料品売り場に限り、24時間営業となっている。 出来立ての惣菜は16時・19時・22時に売り場に並び、堂島が好きなたくあんも売っている。 フォアグラなどの高級食材も売っているが、前述の通りホームランバーは無い。 クマは「ホームランバーを入れろ」と陽介にリクエストしているが、残念ながら実現していない。 林間学校で作ったカレーライスや、事件解決の打ち上げで作ったオムライスなど、この売り場の食材から様々な物体Xが誕生した。 2F 家電売り場があるフロア。捜査隊がテレビの中の世界に行く時に使う大型テレビが置いてある。 マッサージチェアなども置いてあり、初めて現実世界に出てきたクマが多彩なもみ技を堪能していた。 屋上 フードコートがあるフロア。捜査隊はフードコートを特別捜査本部として利用している。 フードコートのメニューではウルトラヤングセットの人気が高く、完二も1度食べてみたいと考えているが、いつも売り切れらしい。 これはハンバーグ・ビフテキ・メンチカツ・唐揚げの盛り合わせで、量がかなり多いが、千枝は普通に完食していた。 ダンジョン内の陽介との会話で「ウルトラヤングセットが何の肉なのか知らない」「まさか、キツネの肉では?」という疑惑が聞けるが、これはただの考えすぎ。 実際はジュネスと提携している牧場から、牛肉や鶏肉を仕入れているらしい(*10)。 ヒーローショーなどが催される屋外ステージがあり、『P4G』で追加されたイベントでは、りせの特別ライブが行われた。 ちびっこ広場と乗り物のりばという子供たちが遊べる場所もあり、看板には下手くそなウサギの絵が描かれているが、この絵は店長の直筆らしい。 その他の場所 沖奈市 稲羽市の隣にある都市。隣といっても間に山を挟んでおり、電車やバスの本数も多くないため、車やバイクがないと交通時間がそれなりにかかる。 主人公はバイクを乗り回すことで、沖奈市に行けるようになる。 コミュや休日のイベントなどで訪れることがあり、6月15日のナンパイベントの舞台にもなった。 映画館やアパレルショップ、喫茶店などがあり、稲羽市よりも都会。 喫茶店のマスターの名前は無門であり、『P3』の塔コミュの無達と名前や風貌が似ている。 「出家した兄がいる」と語っていることから、この2人は兄弟だと思われる。 七里海岸 稲羽市に最も近い海岸。主人公はバイクで遠出することで海岸に到着する。 海釣り竿があれば、海釣りに挑戦できる。海水浴や静かに海を眺めて過ごすこともできる。 8月23日のイベントでは、原付免許を取得してバイクに乗った捜査隊が海水浴に出かけた(*11)。 ベルベットルーム 夢と現実、精神と物質の狭間にある場所。 商店街やテレビの中の世界のエントランスにある青い扉から行くことができる。 イゴールとマーガレット、そして『P4G』ではマリーもいる。 ペルソナの合体やペルソナ全書の利用、スキルカードの購入などができる。さらにマーガレットは女帝コミュ、マリーは永劫コミュを担当する。 ベルベットルームは訪れる者によって姿を変えるが、『P4』では霧に包まれた道を進むリムジンとなっている。 これは謎に包まれた事件に立ち向かう主人公の不安を表しているとのこと。 イゴールたちは主人公の目の前にいるので、誰がリムジンを運転しているのか気になるかもしれないが、それも含めて主人公の不安であるため、運転席には誰もいないらしい。 追記・修正は稲羽市に引っ越してからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 読みやすい良い項目、しかしこうしてみると稲羽市ってなんだかんだ充実してる都市だよなぁ、作中じゃ田舎で何も無いみたいなこと言われてるけど -- 名無しさん (2024-04-01 01 13 21) 喫茶も無ェ!映画も無ェ!クラブやディスコは勿論無ェ!活気も無ェ!希望も無ェ!マヨナカテレビを見るしか無ェ! -- 名無しさん (2024-04-01 10 31 06) てか戦国時代の頃から設定作られてるのね。全然知らなかった。 -- 名無しさん (2024-04-01 11 30 45) 食料品売り場だけとはいえ田舎で24時間営業してる大型スーパーって凄いな… -- 名無しさん (2024-04-01 12 31 22) 稲羽町なら現実にもあったんだけどな 町のどこを見ても山が見える、大型ショッピングモールに生活を支配された町ってのも同じだ 今は各務原市の稲羽地区に変わっちゃってるけど -- 名無しさん (2024-04-01 17 44 21) めっちゃ設定作り込まれててビビる -- 名無しさん (2024-04-01 18 09 35) 大型ショッピングモールが出来た田舎の解像度がやたら高い事で有名と聞いた -- 名無しさん (2024-04-01 18 42 32) 町の一部がP4U/P4U2のステージに使われている -- 名無しさん (2024-04-01 19 29 59) 稲葉駅ってローカル線路だったのか。居眠りしてたら辿り着いた順平ェ… -- 名無しさん (2024-04-01 20 05 22) 想像以上にしっかりした項目だったし設定めちゃ細かいのな…授業あまりよく聞いてなかったのがバレる… -- 名無しさん (2024-04-01 23 10 20) ホルスタインを肥育したブランド牛ってのも実在するんで、「乳牛しかいない(ように見える)のにビフテキが名物」というのもありえなくはない -- 名無しさん (2024-04-04 02 58 05) Qに出てくる時計塔(の原型)とか「あの子」が入院していた病院とかも一応稲羽市だよね…? -- 名無しさん (2024-04-04 03 37 10) 名前 コメント
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用語集 世界観 共通基本設定まとめ 種族まとめ 国家まとめ 魔法まとめ に収まりきらない用語や語句なんかはここに。 実質作者の個人ページ扱いである作品別設定資料集とは逆に、 こっちはどうぞどんどん読者ことスレ住民の手で埋めてって。 世界観資料wikiを見ることができなくなったのでこちらに移動 作品別設定資料集 <あ> ■アフアの実 果実。ココナッツやヤシの実に似た、白い果肉の南国木の実。 ただし絞って出来るジュースは見た目・質感・匂い、全てまんま精液(味除く)。 媚薬効果があり、特にヒトには劇的な効果がある為原液を飲ませると大変な事に。 火蓮と悠希 ■アルケール タマネギぽい野菜 虹絹の乙女達 ■イサーニョ ジャガイモに似た食物。 木登りと朱いピューマ ■イサーニョの甘辛煮 ヒト世界の料理を真似たもの、イサーニョを甘辛煮したもの、見た目は芋の煮っ転がし。 木登りと朱いピューマ ■犬缶 イヌの人にも意外と好評。 鉄は凍月と舞う ■インスタントラーメン とある姫は、麺を食べ終わった後にゴハンを入れておじやにするのがフルコースらしい。 こちむいシリーズ ■ウニ(砂海産) 現地名ウニ、味もおそらくウニ、見た目はハルキゲニアぽく、大変美味。 放浪女王と銀輪の従者 万獣の詩 ■ヴィックルヴェポラップ 落ち物のヒト用『塗る風邪薬』使用期限と内容物を確認の上ご使用ください。 こちむいシリーズ ■エビ(砂海産) 現地名エビ、味の方もエビ、外見はアノマロカリスぽい。 放浪女王と銀輪の従者 ■お風呂 お湯により体を清潔にするための設備、効能は無し。 何故か種族的にネコの方は、お風呂が苦手な方が多いようです。 なお、女性と一緒に入ろうとするのはセクハラですので自重しましょう。 こちむいシリーズ 万獣の詩 木登りと朱いピューマ ■温泉 イヌ国等に沸く天然のお風呂、非常に良いものでネコの方も愛好者が居る。 なお、ウサギの国の首都に温泉は無いので、誤解無きよう願います。 狗国見聞録 ■音封石 一定の魔力を送り込んでいる間、周りの音を記録する事ができるアイテム。 トラやカモシカやネズミなど、魔法の素養に欠ける種族は使用出来ないが、 猫国で最近開発された専用の機具さえあれば、誰でも使用可能になるらしい。 迷探偵クリフ=ヴァレンタイン 万獣の詩 <か> ■海草スープ 昆布と鰹出汁のスープ、三食とも魚とこれだとヒトは辛いらしい。 金剛樹の梢の下 ■カカオ 昔は“神の実”と呼ばれた栄養価の高い食べ物、焙煎し荒く砕いた物をカカオニブ、 さらに細かく砕いてペースト状にした物をカカオマスと言い、 砂糖、ミルク、カカオバターを加えて加工した物がチョコレートである。 一部のヒトに対する風邪の特効薬で、手間と愛情がこもってます。 岩と森の国ものがたり ■がむてぇぷ 世界の壁を隔てたヒト国より伝わりし、あらゆる物を修復接合する万能素材であり。 特に『だんぼぉる』なるものと組み合わせた暁には、 冬の路上にハウスを打ち立てる事すら可能とされる究極物質の一つ。 壁の穴を塞ぐ時には、イヌ♂と合わせて御使用下さい。 万獣の詩 ■カラオケ屋 ネコの国の王都の城下町にある、カラオケセットで歌を歌えるお店。 インターホン付き電話を個室に取り付ける等、非常に近代的。 食事のサービスも承っております。 こちむいシリーズ ■ガレー船 複数の漕ぎ手を推進力とする船、鍛えられた肉体で駆動すると帆船にも劣らないらしい。 医学とHの関係 ■缶ビール クーラーボックス等で冷やして飲むと大変美味、マナ姫は発泡酒は好きではないようだ。 こちむいシリーズ ■絹織物 狐耳国と獅子国の特産。この世界でも高級品。 獅子国伝奇 ■虚無 呼び方は作品によってさまざま。精霊だったりブラックホールだったり。 とにかく、なにもない空間に突然現れ、いろんなものを吸い込む時空の裂け目。 世界のパワーバランスが崩壊したときに現れるっぽい。 岩と森の国ものがたり ■クイ テンジクネズミを起源とする種、日本人に馴染み深い名前はモルモット。 木登りと朱いピューマ ■クイとユンカのトマトソース和え ヒト世界の肉類とコーンのトマトソース和えを真似たもの。 木登りと朱いピューマ ■クスクス 粒状のパスタにスープをかけた料理 放浪女王と銀輪の従者 ■ケール ネギっぽい野菜、イヌ国のとある八百屋では25センタほどで売られていた。 ジークは苦手らしい。 狗国見聞録 傭兵回想記 ~サムゾラノマチ~ ■剣闘士 シュバルツカッツェの闘技場で、ネコの貴婦人達の娯楽として命がけの戦闘をさせられるヒトの少年少女がいる。 総合格闘技の「ナックル」篭手着用の打撃格闘技「ガントレット」武器と防具を着用する「シルト」半裸に真剣使用の「ソード」がある。 露出度の高い美少年美少女の剣奴隷のグラビアやブロマイドは腐ネコやヒトオタに人気。 岩と森の国ものがたり ■コーラ 落ち物で時折落ちてくる炭酸飲料で、コピー品も数多く作られている。糖分補給に適するらしい。 メントスと呼ばれる落ち物の菓子を入れて密封すると大変危険である。よい子は真似しないように! シャコのお嫁さん ■コロッケ ネコの国の王都、『山猫亭』で販売されている、美味だが食べ過ぎによる胸焼け注意。 こちむいシリーズ ■炬燵 魔洸にて作動する以外はヒト世界のものと同じと思われる。 冬場のネコを行動不能にするカースアイテム。 さらに、蜜柑とそれを剥くヒト召使がいると、寒い間はまず抜け出せない。 「猫井技研の科学力は世界一ぃぃぃぃぃ!」 こちむいシリーズ こたつでみかん ■五番のアイボリー ディルドー、常用にお勧めの品。 聖プッシーキャット女学院 ■コンドーム ナマでするほうがやはり良いらしい。 ネコの国の姫が使用した物は、シャフトの途中にぼこぼこが出ていたり、 先端にはびっしりと軟らかいプチプチやトゲトゲのあるエグイ代物。 どちらも連続使用は、破損の危険があるので計画的に。 こちむいシリーズ 万獣の詩 <さ> ■左近衛府 都の治安を守る役所。 盗賊から妖怪や魑魅魍魎までいろんな相手から都を守っている。 ちなみに、右近衛府は都の中でも特に朝廷と役所と巫女連を中心に防衛しているため、広い都の防衛は左近衛府のお仕事。 剣術少女と狐耳っ子 ■雑誌 イヌやネコ国では印刷技術は比較的高水準にあるらしく、趣味や情報誌が確認されている。 ペット関連の『ペットのいる生活』『小鳥とふれあう』『一人暮らしでも飼えるペット』や、 婦人や青年層向けと思われる『乙女の祈り』『紳士の嗜み』が確認されている。 万獣の詩 狗国見聞録 ■サトルの料理 何を作っても、美味しくも不味くも無いらしい。 料理のレパートリーは、キーマカレー、パンケーキもどきにチリビーンズ等。 放浪女王と銀輪の従者 ■獅子国料理 おそらく、テーブルと椅子以外は美味しく調理してしまえる神秘の国。 医食同源、活力全快、夜のお供の料理の詳細は以下の獅子国HPより。 獅子国伝奇 ■白い汁粉(仮) 熱い湯気と共に鼻腔をくすぐる、少し古くなった安米特有の米臭さ! そこに割り込んでくる、甘党も逃げ出すような舌を腐らす露骨な甘味ッ! かくて奏でられる不協和音、ジャイ○ンシチューもびっくりなジーク作の一品 狗国見聞録 ■蛇毒杖 直径5cm長さ120cmほどの鉄柱でその長さの1/4程の長さだけ水銀が詰めてある。 『やけうぼうる』と併用した『葬らん』は危険なので、相手を選んで使用しましょう。 放浪女王と銀輪の従者 ■三番オーク 初心者向けディルドー、初めてでも安心です。 聖プッシーキャット女学院 テイルズ オブ コンチェルト ■シタデルバスター 『城砕き』とも言われる竜の一種、知性は獣並で古代戦闘では飼いならされて城門を破壊するために用いられた。 岩石を主食とし、岩盤のような鱗とマツボックリ形状の鉄球のような尾の破壊力は脅威。 ただし、魔法防御が皆無なために現在の軍では使用しておらず、野生化した物も討伐されている。 輸送用の竜としてはコストパフォーマンスは今一つなので都市部ではあまり使われていない。 街中に乗り入れると、ヒト世界で街中をトラクターで走る位には目立つので、ゴロツキに目を付けられない様に注意。 虹絹の乙女達 ■銃 高性能の落ちものから、この世界で生産された劣化コピー品まで、数量は少ないなりに色々なものがある。 この世界で作られた銃の中には重量3.2キロの55口径リボルバーみたいな、ヒトの使用を全く考慮していない代物もある。 岩と森の国ものがたり ■シュバイン 食肉。シュバインとリントの合い挽き肉が、ハンバーグの材料になるらしい。 牛に似ているのではないかと推測される。 無垢と未熟と計画と? ■書籍 学術書や実用書等の固めの本、イヌやネコの国では比較的見かける。 『社会構成比較論』『魔洸以後~犬猫貿易摩擦~』『治安維持平定の12命題』などが作中には出ていた。 狗国見聞録 ■書籍(落ち物) ヒトの文字で書かれているため解読が難しい、特に日本語以外で書かれたものは、 落ちてくるのが日本人が多いため、さらに解読しにくくなる。 翻訳しようにも、概念自体が無い言葉も存在する。 雑誌やビジネス誌、心理学やインド哲学、分子生物学等のほかにも、 アガサクリスティやSFの宇宙戦争物等のフィクションな物も落ちて来ているもよう。 放浪女王と銀輪の従者 ■人頭税 獅子国やイヌの国などでヒトにかけられる税金。ネコの国では存在しない。 国家や地域によって納税形態や納税対象、および税額は異なる。 ヒトがこの世界で「財産=モノ」扱いされている証拠。 獅子国伝奇 ■スノーベリー 果実。ウサギの国の特産である雪のように真っ白な苺。ジャムや果実酒にもなる。 十六夜賛歌 万獣の詩 ■セパタ この世界における米ドルみたいなポジションの通貨単位であり、紙幣通貨。 これさえあれば大抵の国で買い物が用足りる。 元々はネコの国の通貨なのだが、ここ200年程のネコの国の対外経済進出と、 それによる大陸経済の座巻によって、ほぼ世界共通通貨化。 ちなみにネコ以外のほとんどの国は未だに金貨銀貨を使っているような状態。 センタという小単位貨幣がある。 1セパタ=1000センタ=日本円で約2000円に相当。 こちむいシリーズ 狗国見聞録 万獣の詩等 ■双頭ディルドー(漆黒の闇編) アトマーシャ製の性医学とマナ姫協賛の魔法化学が融合した、 通称『これであなたもお気軽に性転換v 彼氏のお尻を狙っちゃえ☆君』(双頭張り子) 魔法知識の無い方でも内部に張り巡らされた擬似神経を膣に半融合し、安全にいつでも解除可能なのに感度バツグン。 射精は分泌された愛液の98%をディルドが瞬間的に回収して、放出させる。絶頂感覚もバツグン。 しかも張り子なのに勃起硬度が任意に変更可能、さらに自身の表面色を自動で調整し色合わせする一品。 ちなみに、代金二千四百八十セパタなり、高性能で高級感溢れる一品となっております。 虹色の乙女達 <た> ■大外壁 獅子国の首都ウーアンを囲む六重の巨大城壁。 一番外側の城壁は総延長24キロ、一番内側の城壁は高さ45メートル。投石機2000基、弩10000台が配備されており、仙術を駆使した魔法障壁も完備。 15年の歳月とのべ80万人の時間と手間をかけて作り上げたチート防壁。 獅子国伝奇 ■タイヤキ ネコの国の落ち物ヒット商品。 ウサギの国にてタイヤキ屋さんの存在を確認。 セットでたこ焼も販売しているようです。 万獣の詩 こちむいシリーズ ■大犀 タイサイと読む、後記述の大命に良く似た滋養強壮の特効薬、ただし、媚薬としても用いられるので、使用には最新の注意をお願いします。 獅子国伝奇 ■大命 タイメイと読む、滋養強壮効果の有る薬草、前記の大犀とよく似ているので注意。 獅子国伝奇 ■タイヤキプレート タイヤキ作成の調理器具。 製作ロットナンバーが一桁のものが、競売にかけられていた。 医学とHの関係 ■タネクサレシイタケモドキ 茸。シイタケによく似た毒キノコ。媚薬。 発情する種族の内分泌を撹乱し、強制的に発情状態を誘引する。 アフアの実とは違い、発情機構を持たないヒトその他には効果がないらしい。 過去イヌの品種交配実験において使用された歴史を持つ。 犬国奇憚夢日記 ■タマケール 痛そうな名称のラッキョウぽい野菜 虹色の乙女達 ■玉子酒 風邪の時には最適、添加物が無いのを確認の上で飲みましょう。 こちむいシリーズ ■チチャ酒 サンキンユース地方の地酒。 木登りと朱いピューマ 夜明けのジャガー ■茶 獅子国の主な輸出品。船で輸出されることが多く、船内で発酵させて紅茶や烏龍茶にする。 獅子国伝奇 ■中古ヒト 主人に飽きられたり壊されたりして捨てられたり、売り飛ばされたりしたヒト。 捨てられたヒトは野良犬か生ゴミみたいなもので誰でもお持ち帰り自由なため、貧しい人たちがヒトを手に入れるパターンの一つである。 だが、中古ヒトはすでに心身に損壊を抱えていることが多く、拾っても心身性ショックのためにほどなく死ぬことが多い。 それを乗り越えた場合は、命の恩人としてもれなくラブラブの主従生活が待っている…??? 獅子国伝奇 ■チョコレートケーキ 中央にあるアルシフォンで作られるソレは、甘党にとって、 食べないのは一生の損と言わしめる一品(ジーク談) 狗国見聞録 ■通信機 ヒトでも使用可能な探偵用通信アイテム。 ただし、背負い式でクソ重い(使用ヒト談)し高価らしい。 通信可能距離や使用可能時間は不明。 迷探偵クリフ=ヴァレンタイン ■通信室(仮) 旧式の大型スパコンの様な設備で、魔法のレーダー、遠話機能、情報端末、 擬似通信文書送受機器の機能を持ち、情報は薄い水晶板へ投射される。 ヒト世界の20年前の初期パソコン通信並の容量・機能をもつ。 狗国見聞録 ■九十九式変換機 魔力を電気に変えるマジックアイテム、関西圏及び関東圏対応機でアーク溶接も出来るらしい。 見た目はトトロ型のネコが背負える大きさの酒樽。 作者は無期限休養中、復活して自己進化、自己修復、自己増殖を備えた百式の開発が(一部で)望まれている。 狗国見聞録 ■テレビ(旧式) 魔洸にて動く製品、20年間使っていてもまだ現役。 狗国見聞録 ■甜岩 獅子国で取れる、粉にすると甘みを感じる岩。岩にしては柔らかいため加工は容易。 砕いて石ですりつぶすと、砂糖とはすこし異なる甘味調味料となる。 獅子国伝奇 ■テンプラ 菜種油を使い、小麦粉をまぶした野草や蜥蜴を揚げた物、空腹は最高の調味料。 荒野のテンプラナイト ■陶磁器 獅子国の特産。船を使ってネコや狐に輸出される。芸術品からコーヒーカップまで品目は雑多。 獅子国伝奇 ■トゥン ル・ガル王政公国の独自通貨。世界通貨セパタに対するカウンタマネー。 1トゥン=25セパタが基礎為替レートとなっているもシュバルツカッツェの為替市場ではある程度の変動相場となっている模様。 下位通貨としてダトゥン、バクトゥンが使われており、それぞれ上位通過の1%の価値と定められている。(1トゥン=100ダトゥン=10000バクトゥン) 狗国見聞録 犬国奇憚夢日記等 ■奴隷 ヒトのこの世界での基本的な立場、近代のアメリカのような意味での奴隷では無く、 資産であり高価な耐久消費財として使われた、古代ローマの奴隷がイメージには近いと思われる。 無論、そんな幸運な奴隷ばかりではないけれど。 こちむいシリーズ 放浪女王と銀輪の従者 狗国見聞録等 <な> ■七番アイアン 女の躯を苛む刃の無い剣、長大さと重量感を持つ、最強のディルドウ。 別名『にゃんこスレイヤー』ご使用は計画的に。 聖プッシーキャット女学院 テイルズ オブ コンチェルト 医学とHの関係 ■生肉(仮) 炬燵により人肌に暖められたソレは、肉食の方々のつまみ食いに最適。 周囲に飛び散った血と、口の周りの掃除はお忘れなく。 狗国見聞録 ■ナメクジ ウサギの国のこれを用いた料理は、長時間酒蒸しした魚?料理で、 アワビよりもだいぶ淡白であっさり味、お酒にとても合います。 なお、やや固めなのでトリの方は細かく切ってからお食べ下さい。 万獣の詩 ■男体盛り 姫様方手製の料理、器まで美味しく頂けます。 こちむいシリーズ ■濁酒 米で作ったオオカミ国の地酒、甘めで飲み口爽やか、『徳利』と『ぐい呑み』でお飲みください。 万獣の詩 ■ネコ風邪 獅子国で季節の変わり目に流行る風邪、名前に反して獅子の民にしか発病しないもよう。 主な症状は熱と関節痛と倦怠感と肉体疲労。ついでに咳。 獅子国伝奇 ■ノートパソコン 落ち物、文章の作成からデータの保存等にも使える便利な機械。 バッテリーが切れると動かなくなるのでご使用は計画的に。 医学とHの関係 <は> ■ハイヒール 女性用の靴、その立ち姿を美しく彩る女の防具であり、不埒者に天罰を与える武器でもある。 獣人♂♀のパワー格差を比較的簡単に埋める『凶器攻撃』と呼ばれ、容 易 に 人 体 も 破 壊 す る 。 万獣の詩 ■パインジュース パイナップルを材料とした飲み物、某ネコ医者はお昼に7杯飲んでも大丈夫らしい。 医学とHの関係 ■封景鏡 縦8cm、横13cm、厚さ5mm規格の魔法銀と高純度のガラスで作られた板、 撮影機材を用いる事で風景を写し取り、現像機材を用いる事で絵として再現できる。 非常に傷が付きやすく、埃にも弱いので丁寧に使用下さい、ちなみに一枚五百センタと高価です。 万獣の詩 ■符 キツネの国原産の、あらかじめ魔法使いによって、紙切れに魔法の構成と力が込めてあり、誰にでも『起動』するだけで使用できる魔法の品。 様々な効果と種類があり、悪名高い『魔法封じの符』、傷を治癒する『治癒符』、武器の手入れのための『錆取り符』等。 護身用に『火炎符』や『氷結符』等が有るが、一枚一枚の威力はさほど高くは無い。 紙と墨を使い、時間と手間隙をかけて精神力を消費するだけで作れる。 原価をあまり気にする必要が無いため、加工産業が盛んなイヌの国等でも作られている。 こちむいシリーズ 狗国見聞録等 ■フェリシア製薬ジクロフェナクティーム剤 風邪薬、座薬型、用法容量を確認の上でご使用ください。 こちむいシリーズ ■ブッフー 食肉。豚と牛を合わせて羽毛で包んだような外見の食用家畜。高価。 肉が非常に美味しいので珍重乱獲され、純粋な野生のブッフーはもうレッドリスト。 迷探偵クリフ=ヴァレンタイン ■ブッフーモドキ 食肉。ブッフーの品種改良版で、過酷な環境でも生存可能、飼育も容易だが、 味や触感はブッフーよりも数段落ちる。値段も安い。 ブッフーと見た目が酷似してるので、しばしば詐欺のネタにもなる。 迷探偵クリフ=ヴァレンタイン ■太い日でも安心ビジタープラス 炎症止効果と筋弛緩作用の成分を配合したローション、プラスは精力増進効果配合の意味。 サイズの違う方々や激しい日でも安心です、相談により成分調整も受け付けております。 医学とHの関係 ■船 獅子国ではジャンク、ネコの国ではバーグ級の帆船もあるし魔洸動力の最新鋭船も。 海上貿易で一攫千金を狙う商人は多い。 獅子国伝奇 ■フレイムベリー 果実。ウサギの国の特産である炎のように真っ赤な苺。ジャムや果実酒にもなる。 十六夜賛歌 万獣の詩 ■干し杏 果物を干した保存食、疲労回復効果や体を温める効果がある。 放浪女王と銀輪の従者 <ま> ■魔剣 武器全般の総称、イヌ国の特産品だが、同じように魔力を付与した武器は何処の国にも存在する。 最低ランクの物ですら、折れず曲がらず切れ味が落ちないと言うまさに魔法の剣。 その分、安い魔剣でも並の刀剣百本分(数千セパタ)の価格で、最高級品では30万セパタ、伝説の品物に至っては国宝となる程である。 『形質保持』『耐血耐脂』『切れ味向上』『身体能力強化』『超加速』『身体防護』『放電攻撃』『マナドレイン機能』等の効果が確認されている。 こちむいシリーズ 狗国見聞録 無垢と未熟と計画と?等 ■魔洸製品 ヒト世界の家電製品のコピー品、ネコやイヌの国等の先進国の、 比較的裕福な家や、軍等の公共施設で見かけられる。 冷蔵庫、テレビ、蛍光灯に換気扇やコンロ等、電気では無く魔洸で動いているらしい。 こちむいシリーズ 狗国見聞録 迷探偵クリフ=ヴァレンタイン等 ■魔洸ドリンク 茶色い小瓶に入った魔力を回復させる飲み物、変なとろみの付いて後味の悪い硬水サイダー味、安物は美味しくないらしい。 手持ちの魔力は回復しても、身体への負荷は回復しないと思われるので、御使用は計画的に。 昔気質の魔法使いには、こんな物で魔力を回復させるなんてと、嘆かれてる。 狗国見聞録 無垢と未熟と計画と? 医学とHの関係 ■魔法 魔素と呼ばれる存在を体内で魔力に変換し、それを意思の力で物理現象に変換する技術。 凄い切れ味の剣を作ったり、隕石を落としたり、銃弾を弾く障壁を作ったり、生命体まで作り出せる。 質量保存の法則も万有引力も無視する現象だが、無から有を作り出すのでは無く、物理法則とは異なる法則に従った現象。 詳しくは魔法まとめへ。 狗国見聞録 無垢と未熟と計画と? 医学とHの関係 ■ミノ丼 ミノタウロス丼。ヨシノ屋系列のチェーン店で供されている、牛丼に酷似したメニュー。 使用されているのがミノタウロスの肉かどうかは不明。 虹衣の乙女達 ■豆と燕麦の混ぜ煮 金剛樹お姫様の食事、ヒト曰く鳥の餌。 金剛樹の梢の下 ■眼鏡 視力を補正するための道具で、ファッションとして身に付けたり、魔法式を刻まれたりもしている。 形状は耳の位置の関係で後頭部に紐で止める方式や、単眼鏡と言われる片方の眼窩にレンズをはめ込むようにして使うタイプが有る。 放浪女王と銀輪の従者 <や> ■ヤトゥン・オンダ 巨大投石紐とも言われる投射武器、丈夫な紐の先に大人の頭ほどの岩塊を結びつけ、 反対側の端を両手で持って振り回し、ヒト世界のハンマー投げの様に使用する。 ジャガー族の巨躯によって遠心力を加えられた物体は、砦の防壁にめり込むほどの破壊力である。 夜明けのジャガー ■野球用品 ヒト世界のスポーツ用品、衣服と木や金属製の棒、そして「やけうぼうる」等。 基本的には遊具だが、「やけうぼうる」は投擲武器としても使用される。 無垢と未熟と計画と? 放浪女王と銀輪の従者 ■妖怪 狐耳国や猪の国で現れる魑魅魍魎。魔素とさまざまな怨念、悪念が結びついて生まれる。 通常の武器では傷つけられないこともあり、陰陽師や魔術使い、霊剣使いでなくては倒すのは難しい。 剣術少女と狐耳っ子 ■養殖ヒト フロミアなどで、ヒトを配合して人為的に生まれた第二世代以降のヒト。 生まれたときから売り物として扱われるため、徹底した教育と容姿、スタイルの矯正を施されるため、実は普通の落ちものより召使スキルや性奴隷スキルが高いことも多い。 信頼の置けるブランド物の養殖ヒトは高値で取引される。 この世界で生まれたヒトであっても、「商品として生まれたヒト」ではない場合は、普通に「第〇世代のヒト」と呼ばれる。 岩と森の国ものがたり <ら> ■らあめんや ヘビの国の国家アディーナの中央広場で、夜間に営業している屋台引きのラーメン屋。 メニューは塩とタンメンと酒が少々しか無いが、日本式のラーメンの味。 駱駝の骨と炒めネギベースのスープは単純ながら見事な味らしい。 ただし、あまりヘビの皆さんには受けが良くないため、常連や通好みの店になっているらしい。 最近ヘビの店員が入り、メニューと椅子とお客が少し増えた。 放浪女王と銀輪の従者 ■落愕病 落ちてきたヒトが低確率で発症する病気。 落ち方が悪かった、または空気中に存在する特別な物質が原因らしいが詳細は不明。 症状としては記憶の混乱、又は喪失。色素、体質の変化。言語、聴覚障害などが存在する。 稀に上記の症状が同時に複数発症する「重度」の症状がある。 ペンギンの国等 ■リャマ サンキンユース地方の騎乗動物、特別な帰巣訓練を施された軍用リャマも存在する。 夜明けのジャガー 木登りと朱いピューマ ■竜 幻想動物の王様。こちむい世界でも大半の人にはファンタジーの産物、空想上の存在と思われてるけど、実は本当にいたりする。 砂漠の果てにすむ、八頭二尾の黒い飛竜(外見:コウモリダコ)とか…… 岩と森の国ものがたり ■リント 食肉。シュバインとリントの合い挽き肉が、ハンバーグの材料になるらしい。 豚に似ているものと推測される。 無垢と未熟と計画と? 万獣の詩 ■リントの丸焼き獅子国風 見た目はヒトの世界の『西洋風豚の丸焼き』。 トマト、ケール、アルケールのみじん切りに、餅米、粟、こうりゃんの穀物類。 黒鳥肉のミンチに干した小海老、干したホタテの貝柱、もどした干し茸類をそこに加え、 ニンニク、ナツメグ、ルナリスリーフ、八角、クロイツの実で味をととのえた料理。 某イヌの主任さんなら骨まで美味しくいただけます。 万獣の詩 ■錬金術 卑金属を貴金属に変える魔法。物理的にありえないはずのそんな魔法が存在するあたりがこの世界の怖いところ。 ネコの国で完成され、金本位制を取っていた周辺諸国の経済を大混乱に陥れた。 その結果として、セパタが世界通貨となった側面もある。 岩と森の国ものがたり <わ> ■ワイコ サツマイモのような食べ物。 木登りと朱いピューマ ■ワイコのそら豆ワッテリア ヒト世界の料理を真似たもの、色が緑だが香りは味噌汁。 木登りと朱いピューマ <英数字> ■4Sキャノン サトルがバネ銃に対して付けた名前、翌日からは未使用。 自動車のサスペンション用のバネを滑車の力で巻き上げて、直径3cmほどの鉄球を飛ばす武器。 鉄球は一マガジンに5つ装填されており、バネを巻き上げると同時に銃身内に装填される仕組み。 ポップアップ機構により弓には劣るものの射程もそこそこ、アディーナの一部衛兵に支給され始めている。 放浪女王と銀輪の従者 ■NECOマーク 猫井エンターテイメントカンパニーオフィシャルの略。某家電メーカーとは無関係。 猫井の作ったおもちゃにつけられる信頼のブランド。 子供のおもちゃから大人のおもちゃまで、安心と信頼の猫井ブランドの証。 岩と森の国ものがたり