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剣士 大剣 順位 武器名 タイム スタイル スキル 食事 HN 備考 1位 太刀 順位 武器名 タイム スタイル スキル 食事 HN 備考 1位 片手剣 順位 武器名 タイム スタイル スキル 食事 HN 備考 1位 双剣 順位 武器名 タイム スタイル スキル 食事 HN 備考 1位 ハンマー 順位 武器名 タイム スタイル スキル 食事 HN 備考 1位 狩猟笛 順位 武器名 タイム スタイル スキル 食事 HN 備考 1位 ランス 順位 武器名 タイム スタイル スキル 食事 HN 備考 1位 ガンランス 順位 武器名 タイム スタイル スキル 食事 HN 備考 1位 燼滅銃槍ブルーア 19`50`55 ブシドー 絶対回避【臨戦】 見切り+2 業物 弱点特効 超会心 ネコのかかってこい ネコの短期催眠術 ネコの乗り上手 rin 画像 画像 スラッシュアックス 順位 武器名 タイム スタイル スキル 食事 HN 備考 1位 チャージアックス 順位 武器名 タイム スタイル スキル 食事 HN 備考 1位 操虫棍 順位 武器名 タイム スタイル スキル 食事 HN 備考 1位 ガンナー ライトボウガン 順位 武器名 タイム スタイル スキル 食事 HN 備考 1位 あまとぶや軽弩の水珠 16`28`88 ブシドー 全弾装填Ⅲ 水属性攻撃強化+2 装填数UP 貫通弾・貫通矢UP 特定射撃強化 フルチャージ ネコの暴れ撃ち Angeline 画像 2位 ネビュラシュトローム 20`51`20 ストライカー 全弾装填Ⅲ 絶対回避【臨戦】 絶対回避 水属性攻撃強化+2 装填数UP 貫通弾・貫通矢UP 連発数+1 特定射撃強化 ネコの防御術【大】 ネコの暴れ撃ち つばさ 画像 ヘビィボウガン 順位 武器名 タイム スタイル スキル 食事 HN 備考 1位 弓 順位 武器名 タイム スタイル スキル 食事 HN 備考 1位 勇猛と光明の凄烈弓 28`12`76 ブシドー アクセルレインⅢ 弱点特効 通常弾・連射矢UP 強撃ビンLV1追加 装填数UP 特定射撃強化 ネコの暴れ撃ち ネコの手配上手 コマ 画像 ニャンター 猫 順位 武器名 タイム サポート スキル 食事 HN NN 備考 1位
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鎧袖一触~鎧の端の心に触れろ~ ◆2XEqsKa.CM さわわっと、夜風が草根を分けそよぐ。 草原に群ぐ雑草たちが、陽光の名残を惜しんでさんざめき。 明日の我が身を鑑みることもなく、ただただ光を求めて揺れる刹那草。 この殺人ゲームを模すかのように、今を生き足掻いていて美しい。 そんな草叢を掻き分け、夜闇に熔けて強殖装甲が駆ける。 草原を、抜ける。次なるフィールドは水辺。強化された脚力で泥底を踏みしめたその瞬間。 異形が、割れる。甲殻を思わせる鎧が弾けるように外れ、"中身"が露出していく。 泥と藻に足を取られ、"中身"は転倒した。押し寄せる水に、全身が翻弄される。 熱を、寒気を、怖気を、良識を、後悔を、内外あらゆる障害物を排除し、装着者を守ってきた鎧が、今はもうない。 そうして"中身"は無防備だった。肉体はもちろん、精神すらも、磨耗しきっていた。 辛うじてそんな"中身"に存在意義と存在理由を与えていた強殖装甲。 無機質なそれは、自己を否定する者に恩恵を与える情など持ち合わせない。 不幸と失態の果てに、全てを拒絶した"中身"は。 遂に、己の『根』をも手放しつつあった。 「う……ごおええええ!!! ごえええええ!!! 」 嘔、吐。黄色じみた血の混ざった吐瀉物が、水面を汚して広がって。 たった今まで仮面に覆われていた顔からは苦痛しか読み取れない。 体内の全ての水分を吐き出した、と思えるほどの穢れを垂れ流しながら、"中身"は泣いていた。 「――――●∴→!! φ〆!!!」 のたうちまわり、仰向けになった"中身"が激しく痙攣しながら声にもならない雄叫びを飛ばす。ズキン、ズキン。 はて、"中身"の頭にズキン、と響くもの。それは痛み? 心の痛み? いや、"中身"の心は既に痛みを感じない。 何故なら"中身"は壊れているから。この場の仲間を見捨て、この場の肉親を見捨て、日常へ戻る事だけを求めてきた。 そう、"中身"はその実最初から――この島に降りたった瞬間から、その為だけに生き、殺してきたのだ。 ..... (そうだ……俺は、最初に何をした!?) 気付いた。"中身"は、自分の『根』に、今始めて目を向けた。 この殺し合いの舞台に落とされ、"中身"が最初にとった行動。 それは、他者の身を案じる事ではなく、自分の武器の確認だった。 (SOS団の仲間を救う? その為にハルヒとここで仲良くなった奴を殺して長門の親玉を満足させる!? うっかりハルヒを殺しちまって、ええと次は何だっけ? そうそう、長門に皆を生き返らせてもらって、 都合よく記憶を消してもらって万々歳! ああ、そんな感じだったそんな感じだった、俺の思考ッ!!! 仕方ないよなぁ、そういう思考なら俺以外の奴を皆殺しにしてもいいんだ、仕方ない、仕方なかったよなぁ。 って馬鹿か! 死んだ人間は生きかえらねえし、長門一人ならまだしも、草壁のおっさんがいるんだぞ、 殺し合いの結果を無意味にする願いなんて叶えるわけがないだろ! はっきりしない口約束だけで、 なんで俺は信じちまったんだ? 信じなけりゃ、それで終わりだったからさ! ああ、希望に縋りついて何が悪い!? 畜生、痛え、痛くねえっ! こんなもん、ハルヒに比べりゃ全然痛くねえだろ、多分。って俺誰に話してんだ? 【俺】か? 【俺】って誰だよぉぉぉぉぉっ!!! そんな奴、どこにもいねえよ! 俺は一人! 生き残るのも一人! だからって、何で殺しちまったんだろうな? そんなの決まってんだろ……生き残りたかったからだよ……。 怪物がいっぱい居るこんな島で生き残るには、こっちから攻めるしかないんだ! 俺は力を手に入れたんだから! でも、もうガイバーもなくなっちまった! スバルを殺したのがそんなに堪えたのか? もう何人も殺したのになぁ、 おかしいなぁ……はは、はははは……ハルヒィィィィィィィーーーー!!!! ハルヒィィィィィィィーーーー!!!!) 激しく流れる、まとまらない、指針のない思考で痛みが麻痺し始める。 鎧を失った"中身"には、狂気、恐怖、憐憫、忘失志願、自己肯定etcetc...数多の感情が飛来していた。 力によって抑制され、押さえつけられてきたいわゆる人間らしい感情が、窯窪にくべられた様に燃え上がる。 それが一段落着くと、次は一旦棚上げされた痛みが帰ってきた。 痛みの出所は、ウォーズマンのスクリュー・ドライバーを喰らった左頭部の挫傷。 そのダメージの回復中に起こった、"中身"の揺らぎ。仲間と肉親の死による、大きな揺らぎ。 心が壊れていても、"中身"には変えられない過去があり、変わらない精神がある。揺らぎも無理ならぬ事。 だが、その揺らぎの代償は大きい。途中で回復を中止された挫傷からは、じわじわと血が流れ始めていた。 血は"中身"の目に入って、視界を赤く染めていた。仰向けに倒れた"中身"は、四肢で水の流れを感じながら、 口元にたどり着いた血を舌で拭う。味を感じているのかいないのか。"中身"は無表情のまま、空を見上げる。 「星が、星が見えないぞ……長門、そりゃお前は天体観測なんてする必要ないだろうがな、風情って物がなぁ……」 うわ言のように呟き、ふらりと立ち上がる。おぼつかない足取りで水場から離れて、草原に戻る。 「まったく……なんで、こんな事になったんだろうなぁ……一日足らずで人間ってここまで変われる物なのか?」 自分が何をしてきたのか。"中身"は、それを無性に誰かに話したい気分になっていた。 がさり、と背後から物音。今はガイバーならぬ身、気付かなかったのは当然。 背後から近寄ってくる物がなんであれ、"中身"に抗う術はない。 だから、"中身"は"振り向いた"。この島に来てから恐らく初めて、何の計算もなしに、自然に。 「キュックルー!」「ガウウ……」「キュア~♪」「ヴォー!」『Mr.キョン……』 「よりにもよってお前らかよ……」 『キョン』。 それは、"中身"の名前ではない。 それでも、今現在の"中身"にとっては。 『……キョ、ン? な、何なのよその変な格好はー!!!』 最も心地よい、呼ばれ方だった。 「ヴォー?」 「……いいよな、お前らは……何も考えてなさそうでさ……」 ◇ 「……いいよな、お前らは……何も考えてなさそうでさ……」 少年……ケリュケイオンが言うには、キョンと言うらしいが……キョン少年は、ぼそりとそう呟いた。 全く、人型種族ってのはいつもこうだな。自分達が最も賢いと思っていやがる。 まあ、ライガー族の俺からすれば賢さなんぞ二の次。 忠義と敵を食い破る牙さえあれば生きていける事が、俺達の誇りだ。 さて、俺の御主人様はどうこいつに接するのかね……? 「ヴォー」 おいおい……また見逃すつもりか。 今までの流れから見ても、こいつが御主人に害をもたらす存在であることは明らか。 本来ならこの場で俺がこのキョンとやらの首を噛み千切っているところだ。 だが、この島では俺は(恐らくは、ピクシーのババアも、フリードさんもだろうが)、 御主人様の意志に沿う行動しか取れない。俺が御主人様の為を思っても、命令があるまで動けない。 そして御主人様は今まで、自分の身に危険が迫っても俺やババアやフリードさんを矢面には立たせなかった。 その優しさには胸を打たれるが、それでは何故俺達を召喚したのか分からないではないか。 今のところ賑やかしとしてしか活動してないぞ、俺達……。別に戦いたいわけではないが、俺もあと数時間の命。 どうせ死ぬならこの命、せめて御主人様のために燃やし尽くしたいものだが……。 『Mr.キョン。貴方を追って温泉から飛び出してきたMr.ケロロから話は聞きました。今すぐ我々と共に……』 「どの面下げて戻れってんだ? 俺はスバルを殺した……」 『Ms.スバルは死んでいません。マッハキャリバーが身を呈して守ったそうです』 「……そうかよ、まだあいつを戦わせたいってわけか……せっかく楽にしてやろうと思ったのに」 『どうやら錯乱して起こした行動ではなかったようですね。それならばなおさら、温泉に出頭するべきです。 貴方はMs.高町達に裁かれなければならない。このまま人殺しを続ける事は、貴方にとってよくない事です』 「いや。もう、俺は戻れない」 ケリュケイオンの野郎が、キョンに話しかける。そうそう、このキョンが温泉から尋常ならぬ様子で飛び出してきて、 皆で何事かと温泉の前まで向かった時にあの旨そうなカエルが飛び出してきて、俺達に一部始終を説明したのだ。 しかしこのデバイスって連中は何故俺達と違って共通語が喋れるのだろう。動けないからか? マッキャリ君や一口サイズのボインちゃんも喋れてたよなぁ……いいよなぁ……御主人様の言葉は分かるが、 こっちの言葉が通じてるのか分からないのは地味にやり辛いのだ。って、そうだった! コイツ……キョン野郎! 「ガウガウ! ガガウ!(てめえよくも貴重なロリ巨乳を殺してくれたなぁ! 俺はボインちゃんが大好きなんだよ!)」 「吼えるなよ……俺はお前らとは違うんだ……今から話すよ、俺がやってきた事を。聞いてくれ……頼む……」 全く、言葉が通じないのは不便だ。誰もお前の言い訳なんぞ聞きたくないってんだ。 罪悪感を感じてるならさっさと自殺でもなんでもしやがれ、この災害野郎。 と、御主人様が俺の方を見て、ヴォーと鳴く。……ああ、ボインちゃんを殺したのはコイツじゃないのか。 あのカエルの慌てた口ぶりじゃコイツのせいでボインちゃんとマッキャリ君が死んだって印象だったが……。 御主人様には、他者の感情を深読みする力があるのかもしれない。 だからか、御主人様は俺に大人しくキョンの話を聞くように、ともう一度短く鳴いた。 「俺はここに来てからすぐ、男の子を殺した。大人しそうな、中学生くらいの子だったよ。 軍曹とか姉ちゃんとか、死に際に言ってたなぁ……殺した理由は、ほら、覚えてないか? 最初にルールを説明したあの女の子。あの子、俺の仲間なんだよ。楽しくやってた、仲間だったんだ……。 涼宮ハルヒ、古泉一樹、朝比奈みくる、それとあの長門有希。SOS団、なんてもんを作ったりして、 学校で本当に仲良くしてたんだぜ? でも、ハルヒって奴にはちょっとした不思議な力があってな。 俺以外のメンバーはそれを調べるためにハルヒに近づいてたんだ、最初はな。 でも、あいつの無茶苦茶に振り回されるうちに、俺達は本当に"団"になってたと思うんだよ。 だから長門も、目的……ハルヒがこういう舞台に巻き込まれてどういう反応をするかって事だと思う……それをさ、 その目的さえ達成すれば、俺達を元に戻してくれると思ったんだ。笑えるだろ? 笑えよ、アクセサリー」 『……』 「次に俺は、妹を殴った。運悪く出会っちまってさ。で、そのバチが当たったのか、ナーガっておっさんに負けた。 で、その後に、肝心要のハルヒを殺した。本当はヴィヴィオとかって子供を殺して、ハルヒを刺激しようとしたんだ。 長門の目的の為に、な。でも、ハルヒは死んじまった。だから俺は……参加者を皆殺しにして、優勝して長門達に 全部元通りにしてもらおうと決めたんだ。最初は俺自身は日常に戻るつもりはなかったんだが、 雨蜘蛛やナーガに何度も負けたり、土下座したりしてるうちに、俺にも"生きたい"って気持ちがある事に気付いた」 『虫のいい話ですね。死者の蘇生? そんな世迷言を本気で信じていて、しかも自分も生きたい、と?』 「アクセサリーに説教されるようじゃ、俺もいよいよだな……。ああそうだ、白状するよ。俺は、帰りたかった。 ハルヒのためだ、みんなのためだって口では言ってたし頭でも無理矢理そう思ってたが、本当はきっと、 あの日常に帰って、何もかもを忘れたかったんだよ、そんな甘っちょろい考えだったから、【俺】だの夢だの、 くっだらねえ現実逃避をうじうじ続けて、目的も手段もダメにしちまったんだろうなぁ……。 でもよ、俺は何で責められなきゃいけないんだ? 俺はお前らみたいな戦いが日常の奴等とは違う、 まともな人間だったんだよ。いきなり殺人鬼になんてなれるわけないじゃないか。ヒーローなんてもっと無理だ。 だから俺はショウやスバルを偽善者と呼んで見下し、ナーガのおっさんには"様"をつけて服従した。 芯のある奴を、真っ直ぐ見れなかったんだ……我ながら、情けないって思うよ。もう嫌だ……辛い……」 『自分を客観視することは更正への第一歩です。しかし貴方はまだ本当の意味で自分に向き合っていない。 貴方がどれだけの心痛を感じていたかは理解しましたし、貴方の行動の動機も大方分かりました。 しかし、貴方が殺した人にはそんな事は問題にはならない。貴方は現実に裁かれなければならない』 「現実なんて糞くらえだったよ。普通に考えれば死んだ人は生き返らないし、こんな事をした長門が全部を元通りにして、 更に元のSOS団に戻るなんてことはありっこないって、最初ッから分かってはいたさ。でもそれを認めたら、 俺には何も出来なかった。ナーガのおっさんを巨人殖装で殺したときに、長門に会ったんだ。その時、 長門は俺に対して特に感情を見せなかった。いや、普段から感情を見せないのが普通な奴なんだが。 それでも俺には、あいつが変わっちまったことくらいは分かる。それでも、もう戻れなかったんだ。 その後、長門が俺の妹を殺したって分かってから、そこで初めて、長門の変化を実感した、そう思う。 俺はもう何人も殺した。全部元通りになる、なんて馬鹿げた夢も捨てた。もうバトルもロワイヤルもないんだよ……。 だからって死ぬのは嫌だ。殺すのも、うんざりだ。全部忘れて元の世界に戻れないなら、俺はどうすればいいんだ? もう、後の事を考えないで妄想レベルの希望にだけ進むなんて事は出来ない。自分の本心に気付いちまったからな」 『確かに、死んだ人間は蘇りません。貴方自身が殺したというMs.涼宮も。しかし、死者は無価値ではない。 貴方からMs.スバルを守って死んだマッハキャリバーが決して無価値ではないように。 Ms.涼宮も、親友だった貴方に今のような醜態を晒して欲しいとは思わないでしょう。 死ぬのも殺すのも、現実逃避さえも嫌だというのなら、貴方はさながら悪夢のように彷徨うしかない。 死んでいても生きていても同じ、無価値な存在になる。それはとても悲しいことです。だから、私達と共に来なさい。 Ms.長門達に逆らい、勝利しましょう。そして貴方は仲間のいない貴方の世界に戻り、貴方の世界の裁きを受けなさい。 それで初めて、貴方が殺したMs.涼宮達に、貴方は顔向けが出来る様になる、と私は判断します』 「そういう異世界じみた考えとは相容れないってんだよ……。 俺は普通の人間だと言ってるのが分からないのか? 俺の生きてきた人生には、殺し殺され殺しあうなんてイベントはなかった。だからこそ、人を殺すってのがどれだけ おかしくて、許されないことかっていうのが分かるんだよ。俺はもう、お前たちの側にはいけない。 俺は人を殺した。人を殺したんだよ……。お前らみたいな、戦いに明け暮れてるヒーローワールドの住民には 分からないだろうがな、人間が人間を殺すってのは、普通の感覚だと在り得ないんだ。だから、俺ももう在り得ない。 俺はもうどこに戻れないしどこへも行けないんだ。無価値な存在? ああそれでいい、それでいいからほっといてくれ。 スバル達に伝えてくれ、俺にはもう構わないでくれってな。俺はもう疲れた。もう何も考えたくない」 『……』 川にゲロが流れていくのを見てもらいゲロしそうになってたら、会話が途切れた。っていうかセリフ長えな、オイ。 キョンの野郎、「僕はもう疲れたからほっといて!」って言うのにどれだけかかってんだよ。 あとケリュケイオン、機械仕掛けの癖によく喋るなぁ、ウゼえ。御主人様の方を見ると、悲しそうな顔でキョンを見ている。 御主人様にこういう顔をさせるだけで本来なら死刑確定なんだが、命令がないのでストレスが溜まるぜ。 会話にも参加できないので、余計にゲージが上がるって感じだ。今なら大技が出せる、気分的に。 大体何だコイツ、のほほんとした世界にいた事が免罪符みたいな口を聞きやがって。 俺の勘では、こういう情けない声の奴は俺達の世界にいても凶悪なワルモンになっていたに違いない。 と、ケリュケイオンが再びキョンに話しかけた。こいつの声の調子は常に一定だが、やや不快なニュアンスを孕ませて。 『わかりました。Ms.高町たちにはその旨伝えます。スバルは貴方を更正させられると思っていたようですが、 客観的に見てそうは考えられませんので、貴方の申し出を拒否する理由はありませんから。……ここからは私見、 デバイスである私が私見など、本当は言いたくないのですが、あなたが我々に二度と近づかないよう、あくまで Ms.高町たちの為に申し添えます。私もインテリジェント・デバイスとしての機能上、多くの悪党と相対してきましたが、 貴方ほど美点を見出せない醜い人間は滅多に見ません。自分の行為を恥じ、後悔している風に振る舞いながら、 それを改めも戒めもしない。それは、貴方が貴方の心の平穏の為に後悔を装っているだけだからです。 貴方は悪党ですらありません。貴方の言うような普通の人間でもありません。要らない人間、まさしくそれです。 Mr.キョン、さようなら。今後もし貴方に出会っても、私やMs.スバル達が貴方に関心を寄せることはないでしょう』 「う……」 キョンがたじろぐ。全てを否定しても、自分が否定されるとこれか。コイツ、本当に見所ねえな……。 多分ケリュケイオンは自分のマスターの同僚に危険が迫るのを避けるために、 機械的な動作でこういう毒舌を吐いているんだろうが、大体俺も同じ意見だった。ババアやフリードさんもそうだろう。 が……我らが御主人様は、違う。 「ヴォーヴォーロォーーー!!!」 『Mr.troll……? 何をおっしゃりたいのですか?』 翻訳もしてやれねえが、簡潔に言うとこういうことだよ、ケリュケイオン。 『それでも、放っておきたくない』。御主人様は既に自分が守ろうと思っていた子供を何人か失っている。 ここでキョンを放っぽり出せば、メイやサツキ、シンジの二の舞は確定だからな。 こんな無意味なこいつを見捨てない、それが俺達の御主人様なんだよ、ケリュケイオン……。 お前もそのうち、理解してくれるだろう。少しづつだが、俺達の意思を汲み取れるようになってるみたいだしな。 さて、御主人様の意向は分かった。御主人様への忠誠心と、キョンへの嫌悪感を天秤にかける。 忠誠心は俺の心のテーブルをぶち破り、地球の反対側まで沈んでいった。当たり前だ、この小僧と御主人様を 比べること自体が不忠。俺は御主人様の方を見て、小さく唸る。御主人様は少し驚いた顔をしながらも、 ニカーッと微笑んで、俺に命令(御主人様からすればお願い、だろうが……)を下さった。 『Mr.ライガー……?』 「ガウ、ガーウ……(あばよ、ケリュケイオン、ババア、フリードさん……いつか必ず再びあなたの御前に、御主人様)」 俺が、目が死にきったキョンの目の前まで歩き、背に乗るように促す。 キョンは驚いたように一歩後ずさったが、御主人様を見て無言で首を垂れ、俺の背に乗った。 不快だが、感じる体重にさえもう生気がない。惨めな野郎だ。 消える瞬間に御主人様の側に居られないのは、無論辛い。だが、御主人様が俺を信頼して、任せてくれたのだ。 もちろん本当は御主人様自身がキョンを運びたいのだろうが、せっかく仲間と会えたケリュケイオン達をそれに 付き合わせるのはどうか、と考えておられた。だから、俺が単独でコイツを運ぶ役を買って出た。 御主人様は、キョンがきっといつか改心できると信じている。善の極地におられる御方だからな。 その是非はどうでもいい。俺は忠義を果たすのみ、ライガー族の誇りにかけて、キョンを落ち着ける場所へ運ぼう。 俺が消えるまで後数時間、それでどこまでコイツを運べるか。御主人様の命令では、なるべく安全な場所がいいらしい。 御主人様の身の安全を考えるなら禁止エリアに突撃するのがいいのだろうが、俺が従うのは御主人様の御心。 俺は走り出す。決して振り向かない。御主人様が俺に求めたのは、劣情と隷属ではなく、友情と共生。 友達が泣く姿など、御主人様は見たくはないだろう。御主人様――どうか、御無事で。 最後の忠義、御覧あれ。 いや――最後はあえて、こう呼ぼう! さらば、我が友! ◇ 狼みたいな獣の背に乗って、視界が激しく変わっていく。 ガイバーでもないのに、このスピードはキツイ。あの怪獣も、余計な気を回してくれたもんだ。 もっとも、もう俺には今までみたいに偽善者の気遣いを蹴って悪態をつくような余裕もなかったんだがな。 殺し合いに乗ってもどうせ全て元通りになんかならない、と認めちまった以上、もうそんな意地を張る意味もない。 襲われたら抵抗するだろうし、朝倉辺りが襲われてたら助けるかもな。でも、自分からはもう戦う気はない。 で、利用できる物は全部利用するだけだ。今までやってきた事を考えれば、そんな物はもうほとんどないだろうけどな。 狼をチラリと見ると、なんか泣いていた。泣くほど嫌なら乗せなければいいのにな。可哀想に。 「採掘所は……ダメだな、掲示板の書き込みで古泉を裏切った以上、もうノコノコいけるわけもない」 「ガウ」 俺が操縦しているわけでもないが、そう言うと狼は多少進路を変えたように感じた。 それ以外にどこか行きたくない所、行きたいところを思い浮かべてみたが、特に浮かばなかった。 強いて言うなら、ハルヒの死体の場所だろうか。放置されているなら、埋葬したい。 もう、誰も殺さなくていいんだから、それくらいの時間は悠々取れるだろう。 まあ、この狼がたまたまあの学校にたどり着いたりしたら、そうしようかな。 その後は……ハハ、何も思い浮かばねえや。誰にも会わなけりゃ、それが一番なんだろうなぁ……。 あれ? それだと、死んじゃうのか。オレンジジュースになって。 死にたくねえよ。どうすりゃいいんだ? 死ななくても、どうにもならないんだろうけどな。 あーあ。誰か、俺を導いてくれよ。『団長』とかって腕章をつけた、ポニーテールが似合う無軌道凶悪女子高生とかさ。 全くどうして……。 「どうしてこんなことになったんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!! 」 答えてくれる奴は、もちろんどこにもいなかった。 【G-5 草原/一日目・夜】 【名前】キョン@涼宮ハルヒの憂鬱 【状態】ダメージ(中)、疲労(大) 無気力 【持ち物】デイパック(支給品一式入り) ライガー@モンスターファーム~円盤石の秘密~ 【思考】 1:もう何も考えたくない。 2:誰か俺を導いてくれ。 3:もし学校に着いたら、ハルヒを埋葬する。 【備考】 ※「全てが元通りになる」という考えを捨てました。 ※ハルヒは死んでも消えておらず、だから殺し合いが続いていると思っています。 ※あと3~4時間程でライガーは消えます。ライガーはそれまで『キョンを安全な場所に運ぶ』為に行動します。 ※ガイバーは使用不能になりました。以後使えるようになるかは後の書き手さんにお任せします。 『Mr.troll、何故……?』 「ヴォー……」 『彼の弱さに同情しているのなら、それは間違いです。彼は強い。この世で最も悪い方向に、ですが』 温泉へと戻りながら、ケリュケイオンは問い掛ける。 ……理解不能。何故、あんなものに情けをかけるような真似をするのだろうか? Mr.ライガーはあと数時間の命。Mr.キョンなどをどこかに運ぶことが最後の活動など、あまりに残酷だ。 Ms.高町たちから遠ざけると言う意味では、悪くないが……それより、彼女達にMr.キョンの事をどう話すかが問題だろう。 『Ms.ヴィヴィオ……』 Mr.キョンが襲ったという、Ms.高町の娘。 これを聞いて、Ms.高町がどういう行動を取るかは大方予測できる。 Ms.スバルが重傷の今(更に、もうすぐ夜中だ)、戦力の分散は出来るだけ避けたい。 言うべきか、言わざるべきか……。 インテリジェントデバイス、ケリュケイオンは、早くもキョンをメモリーから消しつつ、深く考えるのであった。 【G-4 草原/一日目・夜】 【トトロ@となりのトトロ】 【状態】腹部に小ダメージ 【持ち物】ディパック(支給品一式)、スイカ×5@新世紀エヴァンゲリオン ピクシー(疲労・大)@モンスターファーム~円盤石の秘密~ 円盤石(1/3)+αセット@モンスターファーム~円盤石の秘密~、デイバッグにはいった大量の水 フリードリヒ@魔法少女リリカルなのはStrikerS、ケリュケイオン@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【思考】 1.自然の破壊に深い悲しみ 2.誰にも傷ついてほしくない 3.???????????????? 【備考】 ※ケリュケイオンは古泉の手紙を読みました。 ※大量の水がデイバッグに注ぎ込まれました。中の荷物がどうなったかは想像に任せます。 時系列順で読む Back カッコつけた言葉じゃない強さを見せてくれ Next 彼女らのやったコト 投下順で読む Back カッコつけた言葉じゃない強さを見せてくれ Next 彼女らのやったコト ピエロのミセリコルディア キョン どうしてこうなった トトロ war war! stop it
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鎧袖一触~鎧は殴るために在る~ ◆2XEqsKa.CM ――――身を隠す。 視界に突如飛び込んできた大量の水、オアシスといったところか。 砂漠で生きる川口夏子にとってそれは二度目に見る威容。 だが彼女が素早く林の中に引き返したのは、湖に気圧されたからではない。 湖の中心、リングの上に二つの影が見えたからだ。 二人以上の侵入者を感知し、試合に備えてライト・アップされたリング上。 そこにあった影は、双方とも彼女が知るものだった。 (万太郎君と……古泉! まさか、悪魔将軍もすぐ近くにいるの!?) 先刻の万太郎の叫び声から予測はしていた事だが、あれからまだ2分も経っていない。 悪魔将軍の手先である古泉がこうも早く万太郎に接敵している事を考えれば、それは容易に推測できた。 万太郎と一度戦っているはずのオメガマンも、今や悪魔将軍に与しているのだろう。 敵は四人……万太郎に引きつけさせておけばいいという考えは捨てるべきか? (朝比奈みくると離れ離れになった時、私達は隠れていたのに悪魔将軍たちに発見された……この距離はマズイ!) リングからここまで、おおよそ200mといった所だろうか? ガイバーの能力ならば、派手に動けば察知される可能性は決して低くないだろう。 彼女は数十m先まで救急車で来ていたが、その駆動音が気付かれているのでは、という懸念は捨てた。 気付かれているなら、既に攻撃されているはずと考えたのだ。 夏子は息を潜め、同時に嗅覚を研ぎ澄ます。 この近くに落ちたはずのロケットが噴出していたガスの臭いを捉える。 発臭元を目で追えば、ギリギリ視界に入る位置に地面にめり込んだ弾頭と、それに括られたディバックが見えた。 林の中だ。リング上からは見えないはず……夏子は僅かに身を揺らす。 今は動けない。運よくやり過ごせる事を願うしかない……。 身を焼くは悔しさ、憎悪、怒り。自分の弱さが情けなかった。力があれば、こんな雌伏で時間を取られる事もないだろうに。 歯軋りも出来ず、視線を再びリングに戻す。 激しく言い争いをしていた万太郎と古泉の様子に、異変が生じていた。 静かな夜に、音を反射する水面の上での会話だ。 先ほど万太郎の声を聞きつけたように、この距離で耳を澄ませばある程度の大声なら内容も聞こえるのではないか? 目を凝らし、静かに銃を抜いて、事の成り行きを見守る。 (ごめんなさい、万太郎君……私には君を助けてあげることは出来ない。 だからせめて一人でも多く、連中を道連れにしてね……?) これからここで確実に起こるであろう、惨劇の成り行きを。 ◇ 背後で水音が聞こえ、飛沫があがったと万太郎が気付き、振り向いた時。 既に古泉一樹は、ガイバーの飛行能力によってリング上に飛び込んでいた。 湖から爆風で流れ込んだ水でマットを濡らし、万太郎を睨みつける。 「ガ……ガイバーⅢーーーっ! 一番手はキミってことだね! さっきみたいにはいかないよ!」 「あなたは……」 ボロボロの体でファイティング・ポーズを取る万太郎。 そんな正義超人に向け、殺意すら込もった呆れ声で古泉が言葉を繋ぐ。 「あなたは、バカですか?」 「な……なんだってぇ!? 超人界でプロフェッサーとまで呼ばれたボクに対して何たる暴言!」 「ヘタレ。貴方は俺をそう呼びましたよね。これでおあいこって事で」 「あ、あれは単なる挑発だよ! ひょ、ひょっとして悪魔将軍も今の君くらい怒ってた? ヒャワワワ~~ッ! お、お前のカーチャンデベソは言い過ぎたかな~~っ」 「知りませんよ」 つい先ほど勇猛果敢な叫び声を上げたとは思えない取り乱し様の万太郎の問いに、冷たく答える古泉。 その返答と態度は、狼狽する万太郎の目にも奇怪に映った。 「知らないって……キミは悪魔将軍の手下だろう? ひょ、ひょっとして正義の心に目覚めてヤツと別れたとか……。 そうか! やっぱりあの時のビームはボクを生かす為に手加減してくれてたんだね!」 「……そう、なりますかね」 無難な言葉を返しながら、万太郎を観察する古泉。 コンディションだけ見ても、仮にこれから自分と二人がかりで悪魔将軍に立ち向かったところで返り討ちにされるだろう。 反逆の時には、やはりまだ満ち足りない。一刻も早くここを離れるべきだと、万太郎に注進する。 「それはできないよ! 悪魔将軍を放っておけば必ずその犠牲者は増えていく……だから、ボクはここに来たんだ!」 「勝てないとわかっているのに、ですか」 「勝てるさ! キミが協力してくれれば、きっと勝てるよ! あのノーヴェって娘も悪い子には見えなかったし、 彼女だって説得すれば協力してくれると思うんだけど、ガイバースリーはどう思う?」 「いえ、それはないです。だから一刻も早くここを……」 言いつつ、古泉は万太郎の言葉に妙な説得力を感じていた。 (流石は将軍が恐れていた"キン肉マン"の眷属といったところですか……ヒーロー的なカリスマがありますね。 追い詰められる程、それが表面化するタイプと見ました。しかし、それも万全ならば、の話です) 古泉は、激しく脳を働かせて策を練る。 悪魔将軍とオメガマンはまもなくこの場に来るだろう。 ノーヴェは……来たとしても、もう自分の味方になるとは思えなかった。 (俺は彼女を裏切ったんですからね。希望的観測は避けるべきでしょう) 必ず悪魔将軍たちを倒そうとポジティブに自分に詰め寄る万太郎を適当にいなしながら、古泉は周囲に気を配った。 ……気配は感じない。まだ僅かに猶予はあるか。と、万太郎が聞き捨てならない言葉を発した。 「悪魔将軍やオメガマンはそりゃ強いけど、決して無敵じゃない。だって20年以上前にボクの父上に負けてるんだからさ。 今じゃ没落した悪魔超人軍の首領が何故ここにいるのかはわからないけど、勝てない相手じゃないはずだよ。 いや……むしろ奴等に勝てなきゃ、ボクは超人オリンピック二世代制覇なんて到底なし得ないんだ! ボクだって父上の血を引いて火事場のクソ力を習得したキン肉マン2世! きっと勝てるさ、ガイバースリー! 」 「え……? 20年前って……どういうことですか、万太郎さん!?」 「く、食いつくところおかしくないかな……?」 万太郎が、淡々と悪魔将軍たちの出自、そしてその末路を語る。 それは彼にとっては訓練所の授業で習った当たり前の、常識とも言えるものであった。 が、古泉はその情報に大きな衝撃を受ける。数秒の逡巡。古泉の頭を様々な情報が駆ける。 超人。正義超人。悪魔超人。悪魔将軍のプライド。ノーヴェ。オメガマン。朝比奈みくる。復讐。未来。没落。"彼"。 様々な要素を組み重ね、やがて古泉は会心の"策"に辿り付いた。 「万太郎さん。悪魔将軍とオメガマンがここに着き、俺とあなたにタッグマッチを挑むとします。 そうすれば、我々のコンディションでは絶対に勝てない。それは理解してくれますか?」 「ム……そ、それはそうかもしれないけど、正義超人はどんな苦境でも逃げない――」 「俺は正義超人じゃありません。でも、あなたと同じく悪魔将軍に危険を感じている。 彼は俺の目の前で俺の仲間を殺した。そして、俺を悪魔超人として改造しようとしている……。 これはまだ言っていませんでしたね? 将軍は自分のためなら、他者をどこまでも利用し、蹴落とすことが出来ます。 いずれは自分の意に沿わない者全てを殺しつくすでしょう。間違いなく、彼は最も優勝に近い参加者の一人です」 「なんだって! そ……そうか!やはりキミは仲間を殺されて、脅されてあんな悪魔と同行してたのかい? ボクとしたことが告白されるまではっきりそうだと分からかったなんて! 必ず仇は討つ……いや、一緒に討とう!」 自分の事のように古泉の仲間が殺されたことに憤慨する万太郎。 そんな男に僅かに心を和まされる古泉だったが、その安息を即座に捨てる。 自分は"駒"として万太郎を利用しようとしているのだ。情は捨てろ、要点だけを話せ、と心に刻む。 「ですから……ここは一時撤退すべきなんです。失礼ですが、今貴方は感情的になりすぎている。 試合をするならベストコンディション、これはどんな格闘技にも通じる常識のはずでは?」 「ボクが感情的になってるって? それはないよ、ガイバースリー。ボクは今『無我』の教えを取り戻してる! 例え相手がどんな酷いやつで、こっちがどんなにボロボロでも、リングの上では正々堂々戦えるよ!」 「……」 ダメだ、と古泉は説得を諦めた。自分とはあまりに考え方が違いすぎる。 自分のように、憎しみで動く者の冷静な打算など、この万太郎にとっては一生無縁の物なのだろう。 体育会系と文科系、なんて生易しい差異ではない(もっとも、古泉はそのどちらでもないが)。 ならば、と古泉はシンプルに、万太郎をこの場から離す為の簡易策を発動させる。 「あっ! ノーヴェさん! いくら湖で夜だからって裸で何を!?」 「えっ!? あの子そんなに大胆なタイプだったの?」 「ふんもっふ!」 股間を隆起させながら凄い勢いで振り返った万太郎の腹部に、古泉はガイバーの武器、"重圧砲"を打ち込んだ。 呼吸を激しく乱され、口をパクパクさせながら気絶する万太郎。 「やっぱりダメじゃないですか……」 万全の状態でも万太郎は振り向いただろうが、こんな弱い一撃で気絶はしなかったはず。 苦笑しながら古泉は自分のディバックから紙を一枚取り出し、サラサラと"策"を記す。 リング中央に、風などで飛ばされないように、そしてちょっとした演出を狙い、コンバットナイフで紙を突き立てる。 「さて……」 古泉は気絶した万太郎を抱え、迷わず湖に身を投げる。 激しく痛む身体を歓喜でなんとか持たせ、ガイバー・ユニットによる重力制御で水面上を飛ぶ。 歓喜。古泉には、今その感情しかない。 なぜならば――遂に、憎っくき悪魔将軍に挑戦状、下克上を叩きつけたのだから。 ◇ 何が、間違いだったのか。 私は荒々しく歩を進めている。キン肉万太郎への制裁を行うべく、だ。 しかし、その歩みは決して早いものではない。 当然だ、自分が"負けた"歴史の存在を聞かされたのだからな。 オメガマンは嘘を言っているようには見えなかった。 ならば、私はキン肉スグルに負けたのだろう。奴の生きた時代ではな。 時間超人の存在を知る私にとっては、それは大した問題ではない。 心を乱される必要もない、これからその"敗北"の歴史を塗り替えればよいのだから。 「とはいえ、キン肉マンが私に勝った時空もあるならば、それについて考える意味はある」 ぼそりと呟き、キン肉マンが自分に勝利するイメージを浮かべる。 キン肉マンが持つ不可思議なスキル、火事場のクソ力以外に自分が遅れを取る事は想像できなかった。 「万太郎がキン肉王家の一員であることは間違いあるまい。あんなセンスのないマスクを選ぶのは奴らくらいだ」 ならば、万太郎が火事場のクソ力を持つ可能性もなくはない。時空が入れ乱れて参加者が集っているとわかった今、 キン肉万太郎はキン肉スグルの実子である、などといった無茶苦茶な可能性すら許容されるのだ。 だからこそ、私自らが赴いているのだからな。火事場のクソ力を奪う事はあのバッファローマンにも出来なかった。 だがこの悪魔将軍ならば、それも不可能ではないはず。キン肉マンの唯一の長所を得られれば、私の勝ちは揺らがない。 と、湖の方から言い争う声が聞こえる。ここからでは内容までは聞き取れないが、万太郎に誰かが接触しているのか? 「……少し急ぐか」 別に本気で火事場のクソ力を欲している訳ではないが、もし自分より先に古泉やノーヴェが万太郎を始末しては拙い。 キン肉王家はこの手で断絶したいし、古泉たちが自分の命令を無視したならそれに対する制裁もせねばならない。 私は歩幅を広げ、数分で湖にたどり着いた。しかし。 「万太郎の姿がない……逃げたわけではないだろうが……む?」 私の視界に、リングに突き立てられたナイフが映った。 何かを固定しているのか……? 「ボートを漕ぐのは面倒だな」 すぐ側に新しいボートがあったが、ノロノロ漕いでいっては何分かかるか分からん。 私はディバックからユニット・リムーバーを取り出し、全力で投げる。 自身もプラネットマンの宇宙的レスリングを彷彿とさせる跳躍でリムーバーに飛び乗り、 一直線に湖中央のリングに向かった。リムーバーがマットに突き刺さり、着地成功。リングに刺さったナイフを抜く。 そのナイフは、一枚の紙切れをリングに縫い付けていた。 「汚い字だな……」 灯りを取り出し、紙切れに書かれた文字を読む。 それは、挑戦状だった。万太郎からのではなく、我が部下からの。 『拝啓 悪魔将軍様 俺はあなたを裏切ります 理由は単純 あなたと居るメリットが消滅したからです 驚愕しましたよ あなたがあれほど雄弁に語っていた悪魔超人軍の権威が地に落ちていたとはね もはやあなたに就く意味なし そう判断させていただきました そしてあなたへケジメをつけさせて頂きます 翌日 09:00 あなたにここ湖上リングでタッグマッチを申し込みます そちらのパートナーは誰でも構いません こちらのパートナーはもちろんあなたを破ったキン肉マンの息子 あなたにとっては未来の超人、キン肉万太郎氏です 歴史を繰り返したくなければ逃げることをお勧めしますよ 我々マッスル&ガイバーズからね 正義超人 古泉一樹より 』 「ほう」 薄々古泉の叛意には気付いていたが、こうも明確に反逆するとはな。 小癪にも時間稼ぎの為に時間指定までしておるわ。 ヤツと同行していたノーヴェも恐らく既に殺されているだろう。 まったく、愚かなヤツよ。だから古泉には気を許すなと忠告したものを。 「マットはまだ温かい……そう遠くへは行っていないだろうが……」 挑戦状を懐にしまい、私は古泉について考えを廻らせる。 奴が裏切ったのは、万太郎が私の未来について語ったからだろう。 この文面を見てもそれは明らかであり、悪魔超人界に入ることを断念した理由としては妥当だ。 何らかの理由で正義超人に鞍替えする悪行超人などそう珍しくもない。だが、私は古泉の本心を見抜いていた。 「愚かな……オメガマンもそうだが、この私に一度仕えた者が私から離れて生きていけると思うのか……!」 声のトーンが危険さを増し、湖全てに流れ込むように私の怒りが漏れる。かまうものか。 古泉は、結局朝比奈みくるの死と涼宮ハルヒの呪縛から逃れられなかったのだ。 やはり人間が手に入れ得る悪魔の精神など、あの程度が限界だったか。 少しは期待していたが、恥知らずにも正義超人を名乗るようではもう見込みはない。 アシュラマンの替わりは他で探すとしよう。 「……が、この悪魔将軍に挑戦状を叩きつける気概は買ってやらねばな。いいだろう、古泉よ! 明日九時、ここで! 貴様の挑戦、しかと受け取った! 聞いているなら精々身を休め、引退試合に恥じぬ状態でリングに上がるのだな!」 湖全体に轟く叫び声を上げ、私は再びユニット・リムーバーを投擲、騎乗する。 今すぐ古泉たちを追えば容易に捕らえられるだろうが、試合を挑まれてそんな無粋な真似をする超人はいない。 無論、私とて紳士というわけではないから、試合前に"偶然"出くわせばそこで決着をつけることになるだろうがな。 さて……適当なタッグ・パートナーを探さねばな。 湖上の深々とした裂風を身に浴びながら、陸地が迫る。 私の目に、風になびく赤い髪が映った。 ◇ 「……僥倖でしたね、オメガマンが将軍を裏切っていたとは」 E-8中央部分、湖の畔の木々の枝根にて。 湖上を飛ぶ悪魔将軍に憎悪の目を向けながら、指向性マイクから耳を離して古泉が一人ごちる。 片脇には気絶した万太郎。いびきや鼻息で悪魔将軍に気取られては笑い話にもならないので、布で口を縛られている。 古泉にとっては悪魔将軍があの挑戦状を受け入れる事は予想通り。 悪魔超人の首領が、正義超人から試合を挑まれて受けないはずがない。 最も、あの場に留まって直接試合を申し込んでも素直に時間を与えてくれるような人物ではない。 ゆえに、噴飯物の古風な挑戦状などを使わざるを得なかったのだが……。 「あのリムーバーがある以上、俺は悪魔将軍の前ではほとんど無力……だから、今まで大人しく従ってきたわけですが」 遂に、悪魔将軍の行動を操作できるチャンスが来た。 "明日" "朝九時" "ここ"に、悪魔将軍は確実にやってくるだろう。 しかし、古泉が狙う好機はその瞬間ではない。 古泉は超人ではなく、リング上での試合に拘ることもない。 「万太郎さんをどう言いくるめるか……それも面倒ですが、俺にとっての理想の展開は一つ。 そこに持っていく為に、早速行動するとしましょう」 古泉の計画は、果し合いではない。奇襲。試合前の緊迫した時間……七時から八時辺りになるだろうか。 その時間帯に、できるだけ多くの仲間を集めて悪魔将軍をリング外で襲撃し、打ち倒す。 人数が居れば、前衛に将軍を抑えてもらってリムーバーの効果が及ばない距離から援護に徹することも出来る。 「オメガマンの協力はなんとしても欲しいところですが……危険が大きい。ノーヴェさんや"彼"は論外として……。 朝比奈さんと行動していた女性と動物や、朝倉涼子……知り合いの中にはそう信頼を置けそうな人物はいない、か」 戦力的にも、関係的にも、自分が知っていて現在生き残っている者に期待を寄せるのは難しそうだった。 まだ見ぬ強者に加勢を望むしかないのか……幸い、時間は10時間近くある。ガイバーのままなら、眠くなることもない。 必死で会場を駆けずり回り、悪魔将軍が見込んでいた『高町なのは』や『キン肉スグル』を探し出す、それしかないか? 蜘蛛の糸を渡るような、ハイリスクでローリターンすら期待できない作戦だ。 だが、古泉が悪魔将軍への復讐を遂げる為には、この薄氷を踏み砕く覚悟と、冗談のような強運が必要なのも事実。 「将軍としばらく過ごしていて、寝首を掻くのは不可能だと分かりましたからね。裏を掻くのが無理ならば、 正面から――いえ、側面から、といったところですか。横合いから殴りつける、これしかありません」 漁夫の利を狙うつもりなどない。 あくまで、将軍を倒すのは自分だと古泉は胸中に言質を込める。 強者を集め、彼らの協力の下で将軍を倒す。言葉にすれば簡単だが、 古泉自身がこの計画の問題点を深く理解している事は彼の仮面の下の苦悶の表情からも明白であった。 彼は自分が仲間だと思っていた者に偽の悪評を流され、悪魔に加担していたという事実さえある。 参加者に広まる自己の風評次第では、この計画は一瞬で崩れ去るだろう。 「それでも……引き返すわけにはいかないんですよ、ノーヴェさん」 自分が裏切り、下手をすれば将軍に処刑されるかもしれない状況に追い込んだ女性に詫びるように呟き、 古泉……ガイバーⅢは、自分が滅ぼすべき悪鬼が去ったことを確認し、暗く沈む闇の中に消えていった。 【E-8 森林/一日目・夜】 【キン肉万太郎@キン肉マンシリーズ】 【状態】ダメージ(大)、疲労(大) 気絶 勃起 【持ち物】ザ・ニンジャの襟巻き@キン肉マンシリーズ 【思考】 1.悪魔将軍を倒し、ガイバーを解放する。 2.危険人物の撃退と弱者の保護。 3.夏子たちと合流する。 4.頼りになる仲間をスカウトしたい。 父上(キン肉マン)にはそんなに期待していない。 会いたいけど。 【備考】 ※超人オリンピック決勝直前からの参戦です。 【E-8 森林/一日目・夜】 【古泉一樹@涼宮ハルヒの憂鬱】 【状態】疲労(中)、ダメージ(中)、悪魔の精神、キョンに対する激しい怒り 【装備】 ガイバーユニットⅢ 【持ち物】ロビンマスクの仮面(歪んでいる)@キン肉マン、ロビンマスクの鎧@キン肉マン、みくるの首輪、 デジタルカメラ@涼宮ハルヒの憂鬱(壊れている?)、 ケーブル10本セット@現実、 ハルヒのギター@涼宮ハルヒの憂鬱、デイパック、基本セット一式、考察を書き記したメモ用紙 基本セット(食料を三人分消費) 、スタームルガー レッドホーク(4/6)@砂ぼうず、.44マグナム弾30発、 七色煙玉セット@砂ぼうず(赤・黄・青消費、残り四個) 高性能指向性マイク@現実、ノートパソコン@現実? 【思考】 0.復讐のために、生きる。 1.悪魔将軍と長門を殺す。手段は選ばない。目的を妨げるなら、他の人物を殺すことも厭わない。 2.この場から離れる。 3.使える仲間を増やす。特にキン肉スグル、朝倉涼子、高町なのはを優先。 4.地図中央部分に主催につながる「何か」があるのではないかと推測。機を見て探索したい。 5.デジタルカメラの中身をよく確かめたい。 ◇ 「起きろ」 「んあ……?」 戦闘機人、ノーヴェが湖が見える位置まで着いたと思った瞬間。その眼前には悪魔将軍が佇んでいた。 バチン、と電源が落ちたような音。取り戻したばかりの意識が、再び一瞬消滅する。 身体がうつ伏せになっている事に気付き、寝ぼけ眼で立ち上がろうとする。 ……立ち上がれない。悪魔将軍が、ノーヴェの背中を踏みつけていた。 「え……? しょ、将軍……?」 「お前は……要らん」 冷たく言うと、悪魔将軍はその体重をノーヴェの矮躯に押し付けた。 メリメリと、機械と肉が軋む音。 悲鳴すら上げられずに、ノーヴェは激痛にその身を支配されていた。 「ッガッ……ァ……」 「ふん」 体重を除け、ノーヴェの短い髪を掴み、持ち上げる。 堰を切ったように咽込むノーヴェの顔を、殴る。悪魔将軍は、殴る。 「え……? なぁ……?」 殴られながら、しかしノーヴェは反撃できない。 痛みに苛まれているから、ではない。 明確な殺意。それを今まで向けられる事のなかった彼女は、混乱していた。 敵意とは違う。彼女が過去向けられた害意は、あくまで対等な"敵"あるいは"標的"が放つものだった。 蠅を潰すような動作で、躊躇なく自分を破壊しようとする……こんなものでは、決してなかった。 混乱は戦慄に、戦慄は恐怖にシフトしていく。目の前の存在は、先ほどまで同行していたモノと同じとは思えなかった。 (これ……将軍……だよな? なんで、だ? 古泉が裏切ったからか?) 「私のくれてやったアドバイスを言ってみろ」 「え……ひっ……」 「復唱しろ!」 「こ、ここ古泉に対して、けけ警戒をおをお怠るな、だよな? わわ、悪かったよ、あた、あたしがあ、甘」 がくがくと膝を笑わせながら、呂律の回らない謝罪をするノーヴェ。 表情にはうっすらと笑いを乗せ、自分に対し殺意を向ける悪魔将軍に媚び、宥めるような意志を伝えている。 しかし、それは将軍の拳で遮られる。 顔面を殴られて「ひっ」と声を漏らし、涙を漏らす戦闘機人に、普段の勝気な性格は欠片も見えない。 「貴様が甘いことなど、その様を見れば知れるわ。最も、古泉も甘い……貴様を生かしていったのだからな」 「ご、ごめん。ごめん。あたしが悪い、わる、悪かったって。今度から、今度から気をつけ」 「貴様に次などあると思うか?」 悪魔将軍は淡々と呟き、渾身の力でノーヴェを近くの木に押し付けた。 ....... いや、押し込んだというべきだろう。木に押し付けられたノーヴェが、僅かに樹皮にめり込むほどの勢いだった。 「ちょ、ちょっと待てって、ま、まだ放送、放送来てないよな? ま、万太郎を殺せば、って、って約、約束」 「……貴様を倒した古泉はその万太郎と合流し、私に挑戦状を叩きつけていったぞ?」 「えっ」 一瞬、恐怖が追いやられ、ぎょっとした顔になるノーヴェ。 本当に将軍を裏切ったのかよ……? と目で語るノーヴェの腕を取り、悪魔将軍は少女を地面に叩きつけた。 最初の態勢と同じ、うつ伏せの形に戻るノーヴェの腹部に、容赦なく横からの蹴りが入る。 「はッアッッ……アアアッ! ガッ! や、やめ……」 「ノーヴェ」 「……ぁ、ァァ……」 「ノーヴェ!」 「なな、なんだ、なんで、なんですすす、か」 蹴りがやみ、仰向けにされるノーヴェ。血と涎の混ざった汁を吐き出しながら、空ろな目で将軍を見上げる。 慣れない敬語を使おうとしたのか、戦々恐々とした顔で尻切れトンボに小さく呟いている。 「貴様、強くなりたいのではなかったのか」 「……」 「ならば、何故私のアドバイスに背く。何故甘さを捨てない」 「……」 「貴様のやり方では、永遠に強くなどなれんぞ」 断じるように言う将軍に、普段なら反発の色を露わにするノーヴェも、一言も言い返せない。 今の彼女は、この恐怖から、初めて感じる"死"の恐怖から逃れることだけを、求めている。 「……わ、分かった、分かったよ。もう将軍の言う事に逆らわないから。逆らわないから。ごめん。ごめんな、さい」 「いや、もういい」 貴様は要らんといっただろう、と悪魔将軍が吐き捨てる。 ――殺される。 そう直感したノーヴェは、悪魔将軍の足元に縋りつき、体を震わせながら懇願した。 「もう……もう、将軍の言う事を疑ったりしないから! み、見捨てないでくれ……あたし、あたし強く、強く……」 なりたいんだ、と吐露する。ノーヴェは、今まで真面目に将軍の下につく意味を考えたことがなかった。 しかし、それを今直感で理解する。将軍が自分に向けた殺意を、自分が他人に向けるイメージを持つ。 今――ノーヴェは、悪魔の精神の土壌を得た。戦闘機人のプライドが、将軍の配下である事のプライドに置き換わる。 しかし、返答は無情。 「仏の顔も、三度まで。そう言ったはずだ。貴様は三度誤った」 「……」 「……だが、三度も謝った貴様に対し、私も少々思うところがないでもない。そうだな……。 後一度、チャンスをやろう。可愛い部下よ、キョンという奴の事は覚えているな? そいつを探して連れてくるのだ。 そいつ以外にも、私と気が合いそうな者がいたら集めて来い。タッグ戦の日取りが決まったのでな。 パートナーが必要なのだ。……オメガマンには気をつけろ、奴も私を裏切ったからな」 「あ、あたし一人で、か?」 「休息は許さん。行け。私はモールにでも行って貴様を待っていることにしよう」 いましがた、製造(うま)れて初めての恐怖を味わったノーヴェにとって、夜道を一人で歩く事は厳しい試練であった。 だが、将軍はそんな怯えを許さない。縮こまるノーヴェを一瞥すると、ディバックからユニット・リムーバーを取り出した。 腕に装着し、振りかぶる。ノーヴェの脳裏によぎるのは、このユニットで無惨な姿になった女性の死化粧。 「い、行く、行くよ! キョンって奴と、将軍と気が合いそうな奴だな! わかった!」 「ノーヴェ」 「な、なななんだよ」 「弱い貴様は、今死んだ。心に悪魔のプライドがあれば、誰にも負けることはない」 「!! ……行ってくるぜ、将軍!」 見ようによっては不器用な励ましにも取れる将軍の言葉を胸に、僅かに覇気を取り戻し、ノーヴェが駆ける。 それをつまらないものを見るような目で見送り、悪魔将軍もまた反対方向へと駆け出した。 ... 「あんなものが悪魔を名乗れると考えていたとはな。我ながら不覚、だ」 ――冷たい、鎧の拳を握りながら。 【F-09 森林/一日目・夜】 【悪魔将軍@キン肉マン】 【状態】健康、万太郎への激しい敵意。 【持ち物】 ユニット・リムーバー@強殖装甲ガイバー、ワルサーWA2000(6/6)、ワルサーWA2000用箱型弾倉×3、 ディパック(支給品一式、食料ゼロ)、朝比奈みくるの死体(一部)入りデイパック コンバットナイフ@涼宮ハルヒの憂鬱 【思考】 0.他の「マップに記載されていない施設・特設リング・仕掛け」を探しに、主に島の南側を中心に回ってみる。 1.翌日09:00に湖上リングへ行き、万太郎、古泉を自らの手で殺す。 2.ノーヴェは見限る、使い捨てとして扱う。 3.強い奴は利用、弱い奴は殺害、正義超人は自分の手で殺す(キン肉マンは特に念入りに殺す)、但し主催者に迫る者は殺すとは限らない。 4.殺し合いに主催者達も混ぜ、更に発展させる。 5.強者であるなのはに興味。 6.もしもオメガマンに再会したら、悪魔の制裁を施す。 7.モールでタッグパートナーを待つ。 【ノーヴェ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 【状態】 疲労(小)、ダメージ(大) 悪魔の精神(弱) 恐慌 【持ち物】 ディパック(支給品一式)、小説『k君とs君のkみそテクニック』、不明支給品0~2 【思考】 0.強くなる 1.悪魔将軍の命令に従う 2.ヴィヴィオは見つけたら捕まえる。 3.タイプゼロセカンドと会ったら蹴っ飛ばす。 4.ジェットエッジが欲しい。 5.キョン、悪魔将軍と気が合いそうな奴を探してモールまで連れて行く。 ※参加者が別の世界、また同じ世界からでも別の時間軸から集められてきた事に気付きました。 ◇ 誰も居なくなり、数分ほど置いて灯りも消えた湖のリングを眺めながら。 川口夏子は、先ほど聞いた情報、特に将軍の怒声の内容を頭の中で組み替えていた。 結局小声での会話の内容までは聞き取れなかったが、手に入れた情報は三つ。 古泉が万太郎を気絶させ、リングになんらかのメッセージを残して去った。 そのメッセージを読んだ悪魔将軍の叫びによれば、オメガマンと古泉が悪魔将軍を裏切った。 明日9時にここで古泉らと悪魔将軍の戦闘が起こる可能性大。 古泉と万太郎の関係、悪魔将軍達と共にいた赤髪の少女の行方など不明な点も多かったが、これだけ分かれば十分だ。 (……あの悪魔将軍たちも一枚岩ではない、ということね。付け入る隙があると分かったのは良かったわ) 9時から始まるという内戦。自分が今後どのようにこの島で立ち回るにしても、有益な情報を入手できた。 万太郎がそれに巻き込まれている様子なのは同情を誘ったが、自分にはどうしようもない。 夏子はわずかに笑みを浮かべ、念のため這ってロケットの元に向かう。 (悪魔将軍……危険なのは確かだけど、戦力として見れば彼以上の逸材はいない) 口先での説得が可能だとは思えないが、リングの上での様子を見る限り実力を重視するタイプの人間に見えた。 少なくとも先ほどまでの、ロボット兵のような意思疎通すら困難な怪物という認識は薄れた。 (恩を売って、有用と言えるほどの力を見せれば協力できない事もないでしょうけど……何を考えてるんだか、全く) 知り合いを最低でも一人は殺している参加者と共闘を考えるなど、と己を軽く律する。 ロケットに括り付けられたディバックに到達。中身を引っくり返し、出来るだけ素早く確認。 ハムとの待ち合わせ時間まで、そう時間はない。 壊れた剣。金貨がぎっしりつまった箱。ディバッグ複数(食料も水もある!)。更に首輪の残骸。 ウィンチェスターM1897。これは確か、水野灌太が愛用していた銃だ。 他にもガラクタが大量に詰まっていた。これらも、使い方次第によっては十分な利器となるだろう。 総合してみれば、時間を割いて回収しに来た甲斐はあったといえるだろう。 と、ディバッグの隅に押し込まれた饅頭を見つける。 「包みもなしとはね」 苦笑しながら口に運ぶ。緊張で小腹が空いていたのだ、丁度いい。 『……噛まないでもらいたい』 「そげぶっ!?」 彼女、砂漠の凄腕美人・川口夏子を知る者なら想像も出来ない声。 だが無理もない。食べようとしていた饅頭がしゃべり、耳を突き出してギョロ目で彼女を見たのだから。 あたふたと饅頭を取り落としつつも、懐から無駄のない動作で拳銃を取り出し、構える。 「ななっ!? えっ? じゅ、銃を……う、動くな!」 『今はそんな事をしている場合ではない! 一刻も早く私を連れてここから離れてもらいたい!』 喋る饅頭に指図されるという異常事態。しかし考えて見ればウサギやブタが喋るのだ、饅頭が喋ったって……。 と、そこまで考えたところで、夏子が饅頭に見覚えがある、と気付く。これは……。 「あなた、アプトムの頭に付いてた……えっと、ネブラ、だったかしら?」 『そうだ。君は確かアプトムに脅されていた女性だな。私の能力を知っているなら手っ取り早い。 私を頭につけてくれたまえ。君はそれで飛べるようになる、この場を離れられるのだ』 「……」 正直、かなり抵抗があった。夏子にとってネブラ(というかアプトム)には悪い思い出しかない。 しかし、このネブラという生物……なんというか、可愛……いや、妙な安心感がある気がする。 結果、夏子は自分に憧れていた小砂のように、嫌悪していたアプトムのように、ホイホイネブラを身に付けてしまった。 「……はい、これでいいかしら。ああ、飛ばなくてもいいわよ。車があるから」 『車……ああ、地球の機械か。飛んだほうが早いと思うが……』 「お断りよ。目立ちすぎるわ」 きっぱりと斬り捨てつつ、夏子は頭部でウニョウニョ動くネブラの異様な感触に参っていた。 フラフラと立ち上がり、戦利品を全て抱えながら歩く。 『ちょっといいかね?』 「荷物でも持ってくれるの?」 『いや、私の前の持ち主が産んだミサイルを私の中に入れて欲しいのだ。 私に装填していればすぐに発射できるし、君の頭部が重くなる事もない』 「……どんな奴よ、ミサイル産むって」 なんとなく予想はつく気はしたが(市街地で暴れていた奴だろう)、一応突っ込む夏子。 と。 「……」 ミサイルを自身に収納するネブラを見て、夏子の目つきが変わる。 湖畔に目を向け、中心にあるリングへの距離を目で測る。 「ネブラ。そのミサイル、あそこまで届くかしら」 『あのリングまで、かね? 届くと思うが……』 「あなた、自在に動けるのよね? 銃、扱える?」 『教えてもらえば大抵の作業はできる。今は平常時よりテンポが遅れるかも知れんがね。 それより早くここを離れよう。君は見ていたのだろうが、先ほどここにいた闇の者(ダークレイス)は……。 あれは、マズイ。アレは、私の処理能力を大幅に超えている。今のままでは勝てないだろう』 「悪魔将軍の事? ……そうね、待ち合わせの時間ももうすぐだし、あまり時間を潰すわけにもいかないわ」 『頼む。私がここに来た詳しい経緯や、私の詳細は追って教える。今はここを離れてくれ』 はいはい、と請け合いながら、夏子は隠してある救急車の元へ歩き出す。 満面の笑みで。いかな色にも染まる、真っ白な満面の笑みで。 "力"を手に入れた、実感を伴いながら。 この湖周辺に集った五名。 復讐鬼:古泉一樹。復讐の殖鎧を纏う者。 セイギノミカタ:キン肉万太郎。筋肉の正鎧を纏う者。 無始無終:悪魔将軍。虚ろな邪鎧を纏う者。 隷属者:ノーヴェ。恐怖の弱鎧を纏う者。 傍観者:川口夏子。白地の黒鎧を纏う者。 さて、一番恐ろしいのは誰か。 それは今後のお楽しみ、と。 【D-09 湖畔/一日目・夜】 【川口夏子@砂ぼうず】 【状態】顔にダメージ、強い決意。 【装備】ネブラ=サザンクロス@ケロロ軍曹 ゼクトールの生体ミサイル(10/10) 救急車 【持ち物】デイパック×4(支給品一式入り、水・食糧が増量)、基本セット(水、食料を2食分消費)、ビニール紐@現実(少し消費)、 コルトSAA(5/6)@現実、45ACL弾(18/18)、夏子とみくるのメモ、チャットに関する夏子のメモ 各種医療道具、医薬品、医学書 光の剣(レプリカ、刀身折損)@スレイヤーズREVORUSION、 金貨一万枚@スレイヤーズREVORUSION ヴィヴィオのデイパック、ウィンチェスターM1897(1/5)@砂ぼうず ナイフ×12、包丁×3、大型テレビ液晶の破片が多数入ったビニール袋、スーツ(下着同梱)×3 消火器、砲丸投げの砲丸、喫茶店に書かれていた文面のメモ 首輪の残骸(アプトムのもの) 黄金のマスク型ブロジェクター@キン肉マン、ストラーダ(修復中)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、、 【思考】 0、何をしてでも生き残る。終盤までは徒党を組みたい。 1、19時半を目安に、ゴルフ場の事務室でハムと待ち合わせ。20時までに来なければ、単独行動を行う。 2、キン肉スグル、ウォーズマン、深町晶、キョン、朝倉涼子を探してみる。 3、ハムは油断ならないと思っているが今は自分を見放せないとも判っている。 4、生き残る為に邪魔となる存在は始末する。 5、翌日09:00に湖上リングに向かい、臨機応変に行動。 6、ネブラと情報交換する。 7、水野灌太と会ったら―――― 【備考】 ※主催者が監視している事に気がつきました。 ※みくるの持っている情報を教えられましたが、全て理解できてはいません。 ※悪魔将軍、古泉、ノーヴェ、ゼロス、オメガマン、ギュオー、0号ガイバー、怪物(ゼクトール、アプトム)を危険人物と認識しています。 ※深町晶を味方になりうる人物と認識しました。 ※トトロ(名前は知らない)は主催と繋がりがあるかもしれないと疑いを持っています。 時系列順で読む Back 彼女らのやったコト Next 『4分33秒』 投下順で読む Back 彼女らのやったコト Next 『4分33秒』 I returned キン肉万太郎 ザ・ネゴシエーター 古泉一樹 悪魔将軍 寸善尺魔~憎魔れっ子が世に蔓延る(前編)~ 川口夏子 魑魅魍魎~つどうファクター・トゥ・ダイ~ Grazie mio sorella. ノーヴェ 闇夜の森の隠れ鬼
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第23話 鎧袖一触 第24話 譜面通りの騎士道 第25話 響かぬ理想 驚異の戦闘力を持つ騎士団との 終わらない戦いに疲弊するレンジャー達。 ただ救いなのは倒した騎士たちが正気に戻り 正義のために悪と戦ってくれる事だ。 オトレン博士はこう言った。 「誰でも過ちは犯す。 それを認め、その後どう振舞うかが大切だ!」 レンジャーの中には 「お前が言うな。」と思う者がいた。 第23話 鎧袖一触 第24話 譜面通りの騎士道 第25話 響かぬ理想
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第21話 組織の影・再び 第22話 ムジークリッター 第23話 鎧袖一触 音楽騎士団ムジークリッター それは大昔から世界平和を守ってきた謎の組織だ。 猛威を振るうマッド・ワルモーン帝国は 彼らにとって粛清対象のはずである。 しかし、今回の一連の騒動に対し 彼らは行動を起こす事は無かった。 なぜ、悪を許さぬ組織が、 悪であるマッド・ワルモーン帝国を見過ごすのか? 有ろう事か彼らは キミとレンジャー達に戦いを挑んできた! 彼らにとって我々こそが悪の対象なのか!? 負けるなオトレンジャー! 正義の心は折れることなど無い! 第21話 組織の影・再び 第22話 ムジークリッター 第23話 鎧袖一触
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染谷 感覚 【 性別 】:男性 【 学年 】:1年 【 所持武器 】:医療用包帯30m 【 攻撃力 】:0 【 防御力 】:0 【 体力 】:5 【 精神力 】:10 【 FS名 】:染色センス 【 FS 】:10 特殊能力名 鎧袖一触即時染色 効果1:特殊能力封印 40 範囲1:半径2マス 1.8 時間1:永続 2 非消費制約:カウンター 0.64 非消費制約:カウンター条件を達成したキャラクターはバステ【鎧袖一触即時染色】を付与される 0.85 消費制約:精神5点消費 +25 カウンター条件 敵に自分が殺される(後手) 0.4 カウンター対象 条件を満たしたキャラクター 1 待ち受け範囲 同マス 1 待ちうけ時間 永続 2 待ちうけ回数 1回 0.8 カウンタータイミング 後手 1 カウンター倍率 0.4*1.0*2*0.8*1=0.64 発動率 (100-(40*1.8*2*0.64*0.85)+25)*(1+0.1*10)=93.3% ※バステ【鎧袖一触即時染色】 このバステが付与されたキャラクターは、この能力と同じ能力のカウンター待ち受け状態となる。 【 能力原理 】: 自分を殺害した相手の服を、死の間際に 一瞬にして染め上げて自分の服と同じ色にしてしまう。 服だけではなく、相手の能力までも自分と同じに染め上げてしまうのだ。 染められた相手が殺されたなら、今度はその相手が 服を染められ、能力を染められていく…… キャラクター説明 自作Tシャツ作りが趣味の新入生。 顔を包帯でグルグル巻きにしているが、彼曰く「オシャレ」らしい。 嫌いなものは眼帯キャラ。
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◆最大冠◆ 確認クエスト 集★5 脅威!火山の鉄槌 集★5 グレート・ハンター・ゲーム 集★6 竜の大槌・火山の化身 【特殊許可】宝纏狩猟依頼4 サイズ 2606.77 2585.92 2565.07 判別方法 画像 ◆最小冠◆ 確認クエスト 村★5 脅威!火山の鉄槌 集★5 脅威!火山の鉄槌 集★6 竜の大槌・火山の化身 集★7 鎚と刀のつばぜり合い 集★7 熱気で熱狂!炎の軍勢! 集★7 鎧袖一触のパワフルアームズ 【特殊許可】宝纏狩猟依頼4 【特殊許可】隻眼捕獲依頼7 イベント上位 鎚と戈の競演 サイズ 1876.88 1856.02 1835.17 判別方法 「集★6 竜の大槌・火山の化身」 秘境探索術をつけてスタートダッシュで下に落ちた時、ウラガンキンの目の前(1回避分ぐらい余裕がある)に おちたら最小候補 画像 コメント 集★7 鎧袖一触のパワフルアームズにて最大金冠2606.77を確認 -- (ささにしき) 2016-03-26 23 14 00 イベント上位 鎚と戈の競演にて最小金冠1856.02確認 -- (名無しさん) 2016-07-03 14 23 15 名前 コメント すべてのコメントを見る
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親カテゴリ:獣人 出現戦地 傭兵 -- × 進化 進化ユニット 進化1 進化2 進化3 進化4 進化5 進化6 ユニット名 ワーウルフ ワーウルフキング ワーウルフカイザー エンシェント・ワーウルフ ファウンダー・ワーウルフ ウールヴヘジン ランク G F E B- S- X- 進化要求経験値 32,050 72,250 269,570 696,700 880,130 累積 1,950,700 基本データ 説明 鎧を着ず、叫び、盾を食い砕き、獰猛に荒れ狂う。ベルセルクと並び称されるライカンスロープ究極の存在。 詳細 成長タイプ ランク STR AC DEX HP 耐性 属性 服従Lv 購入 売却 精神 麻痺 毒 特攻 魔法 ブレス 戦士型 X- 264 183 270 312 0 0 0 15 0 0 木 44 ?文 3,562文 特殊能力 技名 種類 対象 属性 説明 2回攻撃 複数回攻撃 2回 無 2回連続で攻撃する。 3回攻撃 複数回攻撃 3回 無 3回連続で攻撃する。 鉄と獣人の守 能力上昇 全体 無 強大な鉄と獣人の守によって、パーティー内の獣人の種族のみ鉄のごとく硬くなる。(AC+?%) 力と獣人の守 能力上昇 全体 無 強大な力と獣人の守によって、パーティー内の獣人の種族のみ無限の力が湧き上がってくる。(STR+?%) 習得能力 習得技名 習得Lv 習得形式 種類 対象 属性 説明 4回攻撃 5 追加 複数回攻撃 4回 無 4回連続で攻撃する。 乾坤一擲 20 追加 特殊攻撃 1 無 運命を掛けた全身全霊の一撃を叩き込む。 鎧袖一触の連撃 30 乾坤一擲→鎧袖一触の連撃 特殊攻撃 2 無 触れるものを一撃で葬り去る打撃を連続で放つ。ただし、同一対象に対する複数回攻撃は行われない。 鬼哭啾啾の乱撃 40 鎧袖一触の連撃→鬼哭啾啾の乱撃 特殊攻撃 5 無 大地を揺るがす剛気を放ちながら、敵を葬り去る打撃が次々と放たれる。ただし、同一対象に対する複数回攻撃は行われない。 屍山血河の狂乱 70 鬼哭啾啾の乱撃→屍山血河の狂乱 特殊攻撃 10 無 猛り狂い、狂乱の様相で打ち叩き、暴れ狂う。屍を積み上げる終わりなき狂気の連打。 力と獣人の加護 50 力と獣人の守↓力と獣人の加護 能力上昇 全体 無 強大な力と獣人の加護によって、パーティー内の獣人の種族のみ無限の力が湧き上がってくる。(STR+?%) 鉄と獣人の加護 100 鉄と獣人の守↓鉄と獣人の加護 能力上昇 全体 無 強大な鉄と獣人の加護によって、パーティー内の獣人の種族のみ鉄のごとく硬くなる。(AC+?%) 力と獣人の恩寵 100 力と獣人の加護↓力と獣人の恩寵 能力上昇 全体 無 強大な力と獣人の恩寵によって、パーティー内の獣人の種族のみ無限の力が湧き上がってくる。(STR+?%) 参考ステータス ステータス Lv.10 Lv.20 Lv.30 Lv.40 Lv.50 Lv.60 Lv.70 Lv.80 Lv.90 Lv.100 最小 最大 最小 最大 最小 最大 最小 最大 最小 最大 最小 最大 最小 最大 最小 最大 最小 最大 最小 最大 STR 333 838 1064 1106 2140 2690 3251 AC 249 724 987 994 1998 2437 2943 DEX 346 1043 1343 1415 2911 3603 4288 HP 408 1407 1885 1945 3914 4815 5831 経験値テーブル ここを編集 Lv.1-2 Lv.2-3 Lv.3-4 Lv.4-5 Lv.5-6 Lv.6-7 Lv.7-8 Lv.8-9 Lv.9-10 1,330 3,080 7,170 16,700 38,900 90,600 211,050 491,640 1,145,260 Lv.14-15 Lv.19-20 Lv.24-25 Lv.29-30 Lv.34-35 Lv.39-40 Lv.44-45 Lv.49-50 Lv.54-55 4,414,640 7,692,780 11,009,650 14,428,670 18,050,820 22,015,400 26,498,010 31,706,030 37,871,950 Lv.59-60 Lv.64-65 Lv.69-70 Lv.74-75 Lv.79-80 Lv.84-85 Lv.89-90 Lv.94-95 Lv.99-100 45,244,890 54,080,610 64,630,460 77,129,850 91,786,430 108,768,810 128,196,030 150,128,290 174,559,460 技使用率 Lv1-19 Lv20-29 Lv30-39 Lv40-69 Lv70~ 技名 使用率(%) 技名 使用率(%) 技名 使用率(%) 技名 使用率(%) 技名 使用率(%) 2回攻撃 ? 2回攻撃 ? 2回攻撃 ? 2回攻撃 ? 2回攻撃 17 3回攻撃 ? 3回攻撃 ? 3回攻撃 ? 3回攻撃 ? 3回攻撃 19 4回攻撃 ? 4回攻撃 ? 4回攻撃 ? 4回攻撃 ? 4回攻撃 11 乾坤一擲 ? 鎧袖一触の連撃 ? 鬼哭啾啾の乱撃 ? 屍山血河の狂乱 54 コメント (ログはこちら) Lv60 STR1395 AC1253 DEX1762 HP2567 UEX- - 2013-01-11 11 28 43 備考欄:ベルセルクと対をなす獣人ユニット。ベルセルクよりも複数回攻撃の使用率が高いが、数%の差なので好きな方を選べば良い。アンセスター・ドラゴンと同様に大器晩成で、経験値を二千万ほど入れたlv40からは特殊攻撃の中でも指折りの強さを誇る、鬼哭啾啾(きこくしゅうしゅう)の乱撃を修得する。また、注意点として耐性の低さが挙げられる。特に屍山血河(しざんけつが)の狂乱を会得している場合、魅了・混乱状態になると技の強力さも相まってユニットロストにつながることもある。 - 2012-08-05 16 26 03 Lv10 STR313、AC248、DEX345、HP426、ランクXX- - 2012-07-13 14 43 33 Lv40 851/725/992/1421 - 2012-07-11 13 37 22 鎧袖一触の連撃▶触れるものを一撃で葬り去る打撃を連続で放つ。ただし、同一対象に対する複数回攻撃は行われない。 - 2012-05-26 20 50 59 ありがとうございます、反映しました - 2012-05-27 10 13 54
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武将名 いそのかずまさ 先鋭の剛将 SR磯野員昌 浅井家家臣。姉川の戦いでは信長の本陣へ突撃をかけ信長まであと一歩のところまで迫るも援軍の徳川家康に阻まれ敗れた。浅井家滅亡後は信長に仕え、近江高島郡を与えられるが天正6年に改易、追放されてしまった。「魔王へと至る道は. 俺が切り開いてみせる・・・・・・!」 出身地 近江国(滋賀県) コスト 2.5 兵種 槍足軽 能力 武力9 統率6 特技 計略 鎧袖一触 敵に衝撃によるダメージを与える。効果はお互いの武力で上下する。 必要士気7 Illustration 風間雷太 2.5コスト槍足軽としては、特技こそ無いが高い武力に中統率とスペックは悪くない。 ただ、浅井家には同コスト同兵種で9/5制魅のR遠藤直経がいるため、スペックのみでの採用はやや厳しい。 計略の「鎧袖一触」はお互いの武力差を参照してダメージを与えるダメージ計略。 チャージ計略と違って即座にダメージを与えられるため、山津波や火牛の計と同じ感覚で使える。 士気7とダメージ計略としては平均的だが、素の状態で確殺できるのは武力3までと、威力はさほど高くない。 しかし武力や兵力を減らすデメリットのある計略が割と使われている現状においては意外と有効。 舞デッキに対してもプレッシャーを与えていける。