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蚤の市の結果 2015年の結果はこちら 2016年の結果はこちら 2017年1月 5~8日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第1チーム 13473935 ミナス 249回 2位 第2チーム 12447405 ミナス 249回 3位 第4チーム 12228845 ミナス 244回 4位 第8チーム 12162025 ミナス 242回 5位 第3チーム 10923920 ミナス 231回 6位 第6チーム 10693450 ミナス 225回 7位 第7チーム 10637120 ミナス 223回 8位 第9チーム 10508770 ミナス 219回 9位 第5チーム 9499440 ミナス 203回 ラッキーアイテム:魔女の帽子+20%、ヒストリーブック(紫) +30% 15~18日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第6チーム 11861417 ミナス 264回 2位 第3チーム 11745727 ミナス 262回 3位 第2チーム 11732007 ミナス 261回 4位 第4チーム 11716327 ミナス 260回 5位 第9チーム 11544012 ミナス 253回 6位 第7チーム 10749092 ミナス 243回 7位 第1チーム 10738052 ミナス 242回 8位 第8チーム 10660192 ミナス 239回 9位 第5チーム 10496077 ミナス 231回 ラッキーアイテム:黒ネコのヌイグルミ+25%、デビルドレス +30% 25~28日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第6チーム 12187539 ミナス 258回 2位 第4チーム 12114339 ミナス 257回 3位 第5チーム 11985739 ミナス 254回 4位 第2チーム 10954899 ミナス 252回 5位 第7チーム 10883649 ミナス 250回 6位 第8チーム 10873199 ミナス 249回 7位 第9チーム 10859424 ミナス 248回 8位 第1チーム 10456444 ミナス 236回 9位 第3チーム 10387299 ミナス 233回 ラッキーアイテム:針葉樹の飾り+25%、ガーネットローズドレス +30% 2017年2月 5~8日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第7チーム 15271423 ミナス 274回 2位 第8チーム 13886023 ミナス 270回 3位 第1チーム 13652118 ミナス 265回 4位 第5チーム 13564438 ミナス 261回 5位 第9チーム 13430128 ミナス 256回 6位 第2チーム 12403803 ミナス 241回 7位 第4チーム 11450343 ミナス 238回 8位 第6チーム 11220373 ミナス 229回 9位 第3チーム 11206933 ミナス 228回 ラッキーアイテム:ドラニアティアラ+20%、ガーネットローズボウ +30% 15~18日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第9チーム 14234825 ミナス 279回 2位 第8チーム 14124425 ミナス 278回 3位 第6チーム 14084705 ミナス 275回 4位 第7チーム 13107710 ミナス 267回 5位 第2チーム 12628230 ミナス 250回 6位 第3チーム 11724960 ミナス 252回 7位 第1チーム 11657160 ミナス 251回 8位 第5チーム 11629610 ミナス 249回 9位 第4チーム 11450695 ミナス 242回 ラッキーアイテム:魔女のティアラ+25%、アリスのドレス(桃) +30% 25~28日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第4チーム 13456115 ミナス 261回 2位 第9チーム 13313705 ミナス 256回 3位 第5チーム 12292355 ミナス 253回 4位 第2チーム 12261485 ミナス 252回 5位 第7チーム 12144330 ミナス 246回 6位 第3チーム 11939600 ミナス 243回 7位 第6チーム 10843550 ミナス 236回 8位 第1チーム 10816850 ミナス 234回 9位 第8チーム 10770570 ミナス 233回 ラッキーアイテム:フェアリーテイルティアラ+25%、ブックボンネット +35% 2017年3月 5~8日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第3チーム 16250480 ミナス 284回 2位 第4チーム 15102530 ミナス 285回 3位 第8チーム 14964980 ミナス 282回 4位 第5チーム 14946780 ミナス 281回 5位 第1チーム 14677855 ミナス 274回 6位 第6チーム 14190465 ミナス 268回 7位 第7チーム 13630780 ミナス 264回 8位 第2チーム 12176840 ミナス 249回 ラッキーアイテム:兎の御前髪飾+25%、人形師の鋏+35% 15~18日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第1チーム 13474721 ミナス 255回 2位 第5チーム 11765165 ミナス 233回 3位 第4チーム 11752705 ミナス 232回 4位 第6チーム 11749590 ミナス 232回 5位 第7チーム 11686665 ミナス 228回 6位 第9チーム 9905660 ミナス 213回 7位 第3チーム 9777560 ミナス 207回 8位 第2チーム 8695350 ミナス 197回 9位 第8チーム 4853780 ミナス 151回 ラッキーアイテム:マッチ売りのドレス+25%、デビルドレス+30% ※15~16日にアクセス障害 25~28日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第5チーム 14708309 ミナス 275回 2位 第3チーム 14116999 ミナス 270回 3位 第8チーム 13517304 ミナス 263回 4位 第6チーム 13517304 ミナス 262回 5位 第7チーム 13407254 ミナス 261回 6位 第2チーム 13254894 ミナス 256回 7位 第4チーム 12232979 ミナス 242回 8位 第1チーム 11006264 ミナス 233回 (全8チーム) ラッキーアイテム:ドラニアティアラ+20%、ブックボンネット+35% 2017年4月 5~8日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第2チーム 16401472 ミナス 311回 2位 第4チーム 14150427 ミナス 281回 3位 第1チーム 12765178 ミナス 266回 4位 第3チーム 12539873 ミナス 257回 5位 第7チーム 12501253 ミナス 257回 6位 第9チーム 12490473 ミナス 256回 7位 第6チーム 11240128 ミナス 246回 8位 第8チーム 11017328 ミナス 138回 9位 第5チーム 10246693 ミナス 129回 (全9チーム) ラッキーアイテム:タイタニアの服+20%、砂糖菓子の杖+30% 15~18日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第2チーム 15578120 ミナス 275回 2位 第7チーム 15560950 ミナス 274回 3位 第8チーム 14389795 ミナス 265回 4位 第1チーム 14327355 ミナス 262回 5位 第5チーム 14296485 ミナス 260回 6位 第3チーム 12894050 ミナス 249回 7位 第4チーム 12863690 ミナス 247回 8位 第6チーム 11987453 ミナス 231回 (全8チーム) ラッキーアイテム:魔女のほうき(白)+25%、イースターバスケット+35% 25~28日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第2チーム 16280609 ミナス 296回 2位 第3チーム 16265629 ミナス 295回 3位 第5チーム 15895264 ミナス 287回 4位 第4チーム 15890974 ミナス 286回 5位 第6チーム 15890974 ミナス 286回 6位 第7チーム 14665689 ミナス 271回 7位 第1チーム 13987419 ミナス 268回 8位 第8チーム 13955374 ミナス 265回 (全8チーム) ラッキーアイテム:アクアライアー+20%、シュガードレス+30% 2017年5月 5~8日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第2チーム 15645988 ミナス 285回 2位 第4チーム 14357758 ミナス 277回 3位 第8チーム 13102998 ミナス 271回 4位 第1チーム 12600528 ミナス 262回 5位 第6チーム 12482073 ミナス 257回 6位 第3チーム 12444023 ミナス 254回 7位 第5チーム 12414968 ミナス 253回 8位 第7チーム 12290323 ミナス 251回 (全8チーム) ラッキーアイテム:浪漫通りの傘+25%、ヒストリーブック(紫)+40% 15~18日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第3チーム 13692818 ミナス 283回 2位 第6チーム 12423858 ミナス 269回 3位 第2チーム 12340728 ミナス 264回 4位 第8チーム 12327008 ミナス 263回 5位 第1チーム 12132883 ミナス 258回 6位 第5チーム 12023533 ミナス 256回 7位 第7チーム 11995983 ミナス 254回 8位 第4チーム 11034428 ミナス 243回 (全8チーム) ラッキーアイテム:桜のカンカン帽+25%、イースタードレス+35% 25~28日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第9チーム 13230189 ミナス 266回 2位 第1チーム 13060184 ミナス 259回 3位 第6チーム 12860914 ミナス 255回 4位 第4チーム 12606169 ミナス 247回 5位 第7チーム 11657439 ミナス 249回 6位 第3チーム 12023533 ミナス 244回 7位 第5チーム 11995983 ミナス 240回 8位 第8チーム 11034428 ミナス 237回 9位 第2チーム 10323944 ミナス 233回 (全9チーム) ラッキーアイテム:魔女のほうき(白)+25%、ヒストリーブック+35% 2017年6月 5~8日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第8チーム 15314429 ミナス 286回 2位 第1チーム 15065379 ミナス 281回 3位 第3チーム 14996219 ミナス 279回 4位 第5チーム 13750539 ミナス 272回 5位 第4チーム 13464729 ミナス 265回 6位 第7チーム 13449049 ミナス 264回 7位 第6チーム 13119329 ミナス 250回 8位 第2チーム 12153659 ミナス 241回 (全8チーム) ラッキーアイテム:桜のカンカン帽+25%、ショコラドールの帽子 +35% 2017年6月 15~18日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第6チーム 16697385 ミナス 294回 2位 第1チーム 15763230 ミナス 281回 3位 第2チーム 15399110 ミナス 277回 4位 第4チーム 13852435 ミナス 271回 5位 第3チーム 13712085 ミナス 268回 6位 第8チーム 13700975 ミナス 267回 7位 第5チーム 13576975 ミナス 266回 8位 第7チーム 13517490 ミナス 261回 (全8チーム) ラッキーアイテム:黒ネコのヌイグルミ+25%、ドールマスターの服 +35% 25~28日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第6チーム 16447274 ミナス 289回 2位 第5チーム 14844114 ミナス 277回 3位 第7チーム 14804679 ミナス 277回 4位 第4チーム 14753169 ミナス 272回 5位 第2チーム 14387409 ミナス 270回 6位 第1チーム 12386799 ミナス 248回 7位 第8チーム 12098379 ミナス 241回 8位 第3チーム 12045889 ミナス 240回 (全8チーム) ラッキーアイテム:兎の御前髪飾+25%、イースタードレス(茶) +40% 2017年7月 5~8日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第7チーム 16091106 ミナス 295回 2位 第2チーム 16052686 ミナス 294回 3位 第6チーム 15903656 ミナス 292回 4位 第8チーム 15819056 ミナス 289回 5位 第4チーム 15091561 ミナス 282回 6位 第5チーム 14934761 ミナス 280回 7位 第1チーム 13567686 ミナス 266回 8位 第3チーム 13202401 ミナス 256回 (全8チーム) ラッキーアイテム:タイタニアの服+20%、アリスのカチューシャ(桃) +30% 15~18日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第1チーム 16299251 ミナス 281回 2位 第5チーム 16036861 ミナス 278回 3位 第3チーム 15953536 ミナス 275回 4位 第4チーム 14888206 ミナス 272回 5位 第2チーム 14475311 ミナス 269回 6位 第8チーム 14348211 ミナス 268回 7位 第6チーム 14198466 ミナス 261回 8位 第7チーム 14166616 ミナス 259回 (全8チーム) ラッキーアイテム:雪の女王の服+20%、ドールマスターハット +35% 25~28日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第7チーム 15431909 ミナス 283回 2位 第2チーム 15337369 ミナス 284回 3位 第1チーム 15260919 ミナス 279回 4位 第4チーム 15208399 ミナス 278回 5位 第3チーム 13504249 ミナス 266回 6位 第6チーム 13328769 ミナス 261回 7位 第8チーム 13328769 ミナス 261回 8位 第5チーム 13261544 ミナス 258回 (全8チーム) ラッキーアイテム:魔女の服+20%、ブックワンピース +35% 2017年8月 5~8日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第7チーム 16271141 ミナス 291回 2位 第1チーム 14737021 ミナス 282回 3位 第8チーム 14524523 ミナス 274回 4位 第4チーム 13321018 ミナス 267回 5位 第5チーム 13292148 ミナス 265回 6位 第6チーム 13168548 ミナス 259回 7位 第3チーム 12935198 ミナス 255回 8位 第2チーム 12630758 ミナス 247回 (全8チーム) ラッキーアイテム:魔女のティアラ+25%、ショコラドールの傘 +35% 15~18日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第3チーム 16706398 ミナス 299回 2位 第4チーム 16107838 ミナス 286回 3位 第2チーム 15280858 ミナス 281回 4位 第6チーム 13963363 ミナス 275回 5位 第1チーム 13948213 ミナス 274回 6位 第7チーム 13372233 ミナス 264回 7位 第5チーム 13350750 ミナス 263回 8位 第8チーム 12274655 ミナス 241回 (全8チーム) ラッキーアイテム:浪漫通りの傘+25%、デビルドレス +30% 25~28日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第2チーム 18167625 ミナス 304回 2位 第7チーム 17916475 ミナス 298回 3位 第8チーム 17511330 ミナス 286回 4位 第4チーム 16205690 ミナス 282回 5位 第1チーム 14800550 ミナス 274回 6位 第3チーム 14178535 ミナス 268回 7位 第5チーム 14135555 ミナス 265回 8位 第6チーム 12880345 ミナス 250回 (全8チーム) ラッキーアイテム:ミント傘+20%、イースターボンネット +35% 2017年9月 5~8日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第2チーム 16128077 ミナス 296回 2位 第8チーム 14758112 ミナス 287回 3位 第6チーム 14415690 ミナス 281回 4位 第1チーム 14302750 ミナス 277回 5位 第7チーム 12881110 ミナス 273回 6位 第4チーム 12615495 ミナス 265回 7位 第5チーム 12606405 ミナス 264回 8位 第3チーム 11179770 ミナス 251回 (全8チーム) ラッキーアイテム:フェアリーテイルワンド+25%、イースタードレス(茶) +40% 15~18日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第6チーム 18273530 ミナス 315回 2位 第2チーム 16709305 ミナス 305回 3位 第7チーム 16342270 ミナス 294回 4位 第4チーム 16187795 ミナス 289回 5位 第5チーム 15207450 ミナス 281回 6位 第3チーム 14988460 ミナス 278回 7位 第1チーム 13646170 ミナス 271回 (全7チーム) ラッキーアイテム:兎の御前衣装+25%、イースターバスケット(白) +40% 25~28日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第5チーム 20049215 ミナス 326回 2位 第3チーム 18255710 ミナス 310回 3位 第7チーム 18128510 ミナス 306回 4位 第4チーム 17612440 ミナス 303回 5位 第2チーム 17490850 ミナス 299回 6位 第6チーム 16864365 ミナス 285回 7位 第1チーム 13667875 ミナス 252回 (全7チーム) ラッキーアイテム:猫女将の服+25%、ガーネットローズハット +30% 2017年10月 5~8日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第3チーム 20592524 ミナス 338回 2位 第1チーム 20059409 ミナス 324回 3位 第6チーム 18888724 ミナス 328回 4位 第4チーム 18773019 ミナス 323回 5位 第5チーム 16724144 ミナス 306回 6位 第2チーム 14505519 ミナス 282回 7位 第7チーム 14488359 ミナス 281回 (全7チーム) ラッキーアイテム:三味線+25%、ラグドールの服 +20% 15~18日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第6チーム 20707622 ミナス 323回 2位 第3チーム 19759122 ミナス 314回 3位 第7チーム 19737342 ミナス 314回 4位 第1チーム 18165932 ミナス 308回 5位 第2チーム 17967452 ミナス 301回 6位 第5チーム 17827452 ミナス 300回 7位 第4チーム 16009492 ミナス 283回 (全7チーム) ラッキーアイテム:オクトーバークイーンの服+25%、シュガードレス +30% 25~28日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第5チーム 18566553 ミナス 315回 2位 第6チーム 17322743 ミナス 298回 3位 第4チーム 15623813 ミナス 282回 4位 第2チーム 14438243 ミナス 269回 5位 第1チーム 14318703 ミナス 267回 6位 第8チーム 13736253 ミナス 252回 7位 第3チーム 13722478 ミナス 251回 8位 第7チーム 12866233 ミナス 244回 (全8チーム) ラッキーアイテム:フェアリーテイルティアラ+25%、ショコラドールの帽子 +35% 2017年11月 5~8日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第1チーム 17726203 ミナス 305回 2位 第4チーム 17167503 ミナス 291回 3位 第7チーム 15826098 ミナス 284回 4位 第3チーム 15508958 ミナス 278回 5位 第5チーム 14277373 ミナス 272回 6位 第2チーム 13934268 ミナス 270回 7位 第8チーム 13598493 ミナス 262回 8位 第6チーム 13352798 ミナス 251回 (全8チーム) ラッキーアイテム:浪漫通りの服+25%、チョコパラソル(緑) +20% 15~18日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第1チーム 19412054 ミナス 320回 2位 第6チーム 18781429 ミナス 311回 3位 第7チーム 18781429 ミナス 311回 4位 第5チーム 17332549 ミナス 305回 5位 第4チーム 17074984 ミナス 298回 6位 第2チーム 16531708 ミナス 287回 7位 第3チーム 14118848 ミナス 270回 (全7チーム) ラッキーアイテム:オクトーバークイーンの服+25%、イースターボンネット(茶) +40% 25~28日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第2チーム 18475693 ミナス 307回 2位 第5チーム 18308843 ミナス 304回 3位 第6チーム 18108853 ミナス 300回 4位 第1チーム 18032803 ミナス 298回 5位 第3チーム 17903238 ミナス 292回 6位 第7チーム 16473238 ミナス 286回 7位 第4チーム 16086098 ミナス 279回 (全7チーム) ラッキーアイテム:マッチ売りのフード+25%、ショコラドールの服 +35% 2017年12月 5~8日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第3チーム 36180757 ミナス 447回 2位 第4チーム 35842592 ミナス 439回 3位 第2チーム 35161792 ミナス 437回 4位 第7チーム 31796827 ミナス 417回 5位 第1チーム 31371247 ミナス 409回 6位 第6チーム 31316717 ミナス 407回 7位 第5チーム 31242717 ミナス 405回 (全7チーム) ラッキーアイテム:アイスクリームディッシャー+25%、シュガードレス +30% 15~18日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第3チーム 18732030 ミナス 316回 2位 第4チーム 18655611 ミナス 313回 3位 第1チーム 17472916 ミナス 300回 4位 第6チーム 17306116 ミナス 297回 5位 第7チーム 17306116 ミナス 297回 6位 第5チーム 17287391 ミナス 296回 7位 第2チーム 15533221 ミナス 280回 (全7チーム) ラッキーアイテム:マッチ売りのフード+25%、ウェディングブーケ +35% 25~28日 順位 チーム名 総売上 売上回数 1位 第4チーム 20405970 ミナス 344回 2位 第7チーム 20153075 ミナス 334回 3位 第3チーム 18896310 ミナス 314回 4位 第6チーム 18792970 ミナス 315回 5位 第5チーム 18454690 ミナス 306回 6位 第5チーム 17477335 ミナス 295回 7位 第2チーム 16302810 ミナス 284回 (全7チーム) ラッキーアイテム:マッチ売りのフード+25%、シュガードレス +30%
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オスミナ 殿軍 (2) やはり白の三は良い機で、ルキアニスの思う通りに動く。 何より後続を待つ必要がほとんどない。 進むのは一頭引きの馬車なら進める細い道だ。両脇は、細いまっすぐな針葉樹の森が、近づいたり、離れたりして、曇天は時には狭く、時には広く見える。糸杉、というのだという。 ここはオスミナ軍の道だ。糸杉の丸太を四本か五本、縦に並べて道にしている。ただ並べてあるだけでなく、左右に杭を打ってある。丸太の左右は砂利が敷いてある。かなり厚く敷いてあるらしく、ルキアニスが白の三を歩かせることもできた。もともとは機卒を歩かせるところなのだろう。今の白の三の機重ならば、糸杉の上を歩いても平気だとは思う。ただ、後続の黒の二は踏み崩してしまうだろう。 この道は、そもそも機装甲を通そうとは思っていないだろう。砲もたぶん重すぎて通せない。それにオスミナ軍はあまり砲を使わないと、ルキアニスは聞いていた。弩をよく使うのだという。大きなものだと三、四呎あって、それが機装甲の間接のはざまに突き立てば、機体も動けなくなるという。弩には機装甲が携帯できるくらいのものもあって、機装甲から打ちかけてくるとか、陣地に隠したものから放ってくるとか、時には機卒からも放つのだと聞いていた。 たしかに、この地勢ならそうなるのかもしれない。森の国で、でも森の切れたところは、川の水を溢れさせて水浸しにしてしまう。力押しに進んできたなら、弩を一斉に放つ。 それにしても、この道はうまく隠されている。緑の野と林が、相互いに点々と入り混じった、そんなところだ。道は、多少の凹凸はそのまま縫って進んでいる。丘と丘との狭間を行くところでは、林の中に道が作られている。というより木々を植えたのだろう。そして林には、馬のための水飲み場や、座って休めるように置かれた丸太などがあった。ずっと細いけれど、帝國の街道と同じだ。時には別の道が寄り添って、一つになったりもする。それでも太さは変わらない。小さい隊列と馬の背の荷物、それが少しずつ通る道だ。 『気をつけろよ、ルキアニス』 マルクスの声が魔術で響く。 『この感じだと、そろそろ連中の、主抵抗線だ』 ルキアニスは脚を止め、機体に片膝をつかせる。 「そういうことは、止まってるときに言って。歩いてるときには聞いてられない」 『今気づいたんだよ』 マルクスは応じる。 『一つの陣地に一個分隊くらいか。弩を一つ扱うとして、経路が二度合流したから、複数の小隊ってことだ。この経路一つじゃないから、この先には複数の中隊が合流する。本物の陣地があるはずだ』 「了解」 しかしそこには、今は賊軍も、オスミナ軍もいないはずだ。連隊が聴取した賊軍俘虜の話では、オスミナ軍の反撃はまだここまで至っていない。ただ、確かかどうかはわからない。 「・・・・・・あった」 確かにその通りだった。林の切れて急に大きく広がる。先に低い丘が見える。賊軍の使った道もだ。踏み荒らされた砂利道は、丘へと向かってゆき、めぐって立つ木柵に沿って丘を回り込み、さらに向こうへ続いている。広がる草原、その草原と相互いに噛み合うような森と林。彼方へ向けてやや上りになっている。 道の手前側には、幾段もの可搬柵があったが、いずれも道から押しのけられている。手槍のような長いものがあちこちの地に刺さっている。あれが弩から放たれたものなのだろう。前に砂盤設想でやったような丘と陣地だ。役割もそれに近い。これまで前衛に居た部隊を集め吸収して、その勢力でできるだけ長く足止めする。これを壊さないと、後続が通れない。 だからだろう、賊軍は正面から砲撃して、木柵を打ち壊し、機卒と機装甲を送り込んだようだ。丘の斜面には踏みえぐられたあとがいくつもある。丘の上にあっただろうオスミナ軍の陣営は半分ほどは打ち崩されている。残りは賊軍が使ったのかもしれない。賊軍もオスミナ軍も、こんなところで死力を尽くして戦いはしない。賊軍は砦を開いて逃げれば良しであったろうし、オスミナ軍も、ここが抜かれればおしまいというわけでもない。いずれも進むは、オスミナのより奥へ向かってだ。 連隊前衛をやっているなら、随伴騎兵に先行してもらって偵察してもらう。敵がいたなら、後続の先導中隊に任せる。今はそんな戦力はない。 「陣地は、すでに放棄された模様。丘を検分しょうか」 『連隊長、こちら先導。オスミナ軍の国境主抵抗陣地に到達。すでに両者から放棄されたものと見られるが、確認は取れない。検分するか』 『連隊長より先導へ。先導現位置を視認している。同所を小休止所とする。先導は陣地周辺、その前方の経路を偵察、小休止所へ帰還せよ』 『先導了解』 「了解」 ルキアニスも応じる。肩越しに後ろをうかがう。いつもの位置にマルクス機がいる。そのさらに後ろに連隊長たちの本隊がいる。本隊とはいっても、こないだの臨時編成連隊本部中隊でしかない。 手槍を携えてルキアニスは機を進ませる。オスミナ軍がこの先陣地を作るとしたら、これまでのような、小さな陣地の組み合わせだろう。消耗した国境部隊は、そこに少しずつ依拠しながら、後退する。その先に、第二線があるはずだ。第二線は、第一線との交代や人員供給の部隊が慌てて配置につくところだ。屯田兵だったりもする。それでもまだオスミナ軍や、諸侯の精鋭ではない。時間を稼いで、それら精鋭の糾合を待つ。 丘の陣地へ近づいてゆく。規模はそれほど大きくない。陣地をめぐる道は、白い砂利が敷き詰められているが、轍と機装甲の踏み跡で崩され、泥に茶色く汚れている。水たまりもそのままだ。帝國の道は、そのまま部隊をいくらでも移動させられるが、オスミナのこの道は、帝國に踏み込ませないための道だ。 陣地の柵の下をめぐり、その向こうが開けてくる。踏み崩された道を、どれだけの数が進んでいったのだろう。段列を引き連れる限り、この道から外れるのはむつかしい。だが、ルキアニスたちは違う。 「陣地に配置無し。この道も先では、オスミナ軍の陣地に入り込むみたいだね」 『側面に小陣地を用意して、な。陣地内経路を取ろう』 「二機併進で前方偵察」 『了解』 丘の道をめぐって、マルクス機が追いついてくる。二人して、砂利の道からみどりの野へと踏み出す。今の白の三は軽甲だから、踏んだ野にもそれほど沈まない。二人の目で林を見ながら進む。林のどこを見ても、人の気配は無いけれど、もし撃たれたら互いに援護するために。マルクスの機が足を止める。 『見えた。鹿砦。俺の右から回り込め。敵影は確認できない』 「了解。突入する」 ルキアニスも脚を止める。脚を止めると、撃たれやすくなる。それでも、マルクスの言った鹿砦が見えた。林が草原に向かって膨らんだところだ。なるほど、陣地前衛部といったところだ。そこに先をとがらせた丸太の杭を斜めに打ったものの列が見える。鹿砦だ。機装甲をそこで足止めする。止まった機装甲に刺突爆雷を使うのは常の事だし、オスミナには弩を使う。ただ弩も兵隊も見えない。それにアレが陣地前衛ならば、近くに援護陣地を置くだろう。まだ見えない。 だから、ルキアニスは駆けた。マルクスの背後を回って、大きくめぐり、マルクスの示した林に向かって、横合いから突っ込む。 茂みを蹴り、梢を押し割り、肩で太い枝をへし折る。針のような緑の葉が舞い飛ぶ。 「・・・・・・」 しかし、林の中には何もなかった。残されているのは、鹿砦の杭だけだ。ルキアニスはゆっくりとあたりを見回し、それから林の出口のような木々の切れ目を見つけた。進み、機体を入り込ませれば、やはり林を切り開いたところのように見える。機をかがませ、覗き見る。待ち伏せられてるとは思わないけれど、気を抜けるとも思っていない。 木々の向こうに、また別の木々の集まったところがある。そちらにも、鹿砦の尖った杭とそれをつなぐ横木が見える。援護のための後構えの陣地だ。今ルキアニスたちのいる茂みはここは出城と同じ。ここでの押し合いは、相手も考えている。ここに居座った敵を、あの茂みの後構えの陣地から打つことも。 「マルクス、二機がかり」 『了解』 地の響きに続いて、マルクスの機が林に踏み込んでくる。糸杉の間をすり抜けるようにして、ルキアニスに並ぶ。 示す前を見て、うなずき返してくる。 『行くぞ』 「いまっ!」 ルキアニスの声とともに、二人して地を蹴る。ルキアニスは左へ、マルクスは右へ。林を飛び出して、目指す茂みに、左右から突っ込む。目の前にあった鹿砦の横木を、ルキアニスは飛び越える。その向こうへ舞い降りる。 敵の姿はない。弩を据え付けていただろう、木の床が二つあるだけだ。回りは広めに刈り取られた草原になっている。そしてどこかへ続く、丸木敷きの道が見える。 「敵なし」 ただここからは、賊軍の通った道の方は良く見えない。本当に後構えか、それとも普段の配置なのかもしれない。 「進んでみる」 『慌てることは無いからな』 「了解」 ルキアニスは進む。どうやらこの後構え陣地には、すぐ後ろまで機卒が入れるようになっているらしい。鹿砦も機卒に作らせたのだろう。マルクスの機は、その鹿砦の杭をゆすぶり、引き抜き、投げ捨てていた。道の先は、これまでの物に似ている。枝分かれした先には、やはり小さな陣地があるようだ。いずれも林の中に作られているけれど、中にはその糸杉の木々がへし折られているものもあった。多分、砲撃でだろう。賊軍とオスミナ軍で戦ったのだ。その折れた幹の向こうに、道が見えた。 賊軍の使った道だ。据付の弩が相手なら、あの道を速やかに前進し、敵の主抵抗拠点に到達して、後続をもって周囲を掃討するしかない。オスミナ軍もそれがわかっているはずだ。主抵抗拠点に敵が到達するのを遅らせながら、陣地から退いてゆくのだろう。 『こちら先導、陣地群に敵の姿なし。これまで同様の陣地内通行路を発見する。通行に問題は無いと思われる』 『連隊長了解』 『これより一時後退、小休止所で合流する』 「・・・・・・マルクス」 『どうした』 彼の機の魔道の双眸が、ルキアニスを見返す。妙な顔、というのは、機装甲ではできない。ルキアニスはただ、このまま、どんどん進めてしまえそうだ、と言ってみたくなっただけだ。でもマルクスは、稼働状況とか、手入れとか言うと思ったのだ。 「・・・・・・なんでもない」 小休止、大休止も、機甲ではそれらの関りで行う。機の乗り手が胎内から降りて、機体の手入れをする。機装甲が最も弱いその時とも言える。小休止所では随伴の騎兵が警戒を行い、機装甲の乗り手は手入れを行う。今は、各機の機付きが騎馬で同行してくれているから、一人でやるよりずっといい。 けれど予備の部材は機体自体に積んだ分しかない。白の三で想定されたのは、自力での三日程度の稼働継続だとルキアニスは聞いていた。出撃前整備を入れて、四日の行動猶予がある。二日の前進と、二日の後退。それがこの行動の計画だった。どれだけ進めるかは、経路障害がどれだけないかによる。 「敵陣地群後方経路には、敵の姿は見えません。賊軍の姿も見えません」 マルクスは連隊長を前に報告する。 「連隊陣地に収容された数からすれば、この経路沿いに、さらに多くが後退してきてもおかしくないはずです」 「賊軍が撤退経路を変えたことは、連隊も認知している。しかし現在の私の目的からすれば、賊徒は、行動障害でしかない」 シルディール連隊長は、冷ややかに応じる。 「遭遇しても、賊徒の収容や支援は実施しない。排除して前進する」 はい、連隊長殿、とマルクスも応じる。排除、と言っても、機装甲に抗える兵など多くは無い。ゆえに刺突爆雷で機装甲に立ち向かう猟兵は歩兵連隊最精鋭なのだ。要するに賊徒にかまわず進めということだ。敬礼と答礼。小休止が終われば再び出立する。今度の前位はマルクスの機だ。 「賊徒、か」 「なに?」 つぶやく彼にルキアニスは問い返す。だが素気無い答えがあるだけだ。 「何でもない。俺が前、援護頼む」 「うん。了解」 それは、前と変わりない。どちらか一方が前衛をやったら、次の小休止で交代する。お互い、小隊長任命されてしまうと、小隊の中での交代と、小隊同士の交代になってしまう。だから、こんな風に進むのは、本当に久しぶりだ。もうずいぶん前のことに思える。 マルクスの機は、さっきのオスミナ軍の陣地跡へと進んでゆく。後続が段列を含む部隊ではないから、経路選びも機装甲が通行可能であればよい。鹿砦もすべて壊してしまうことはなく、機体が通れるくらいに山刀で打ち壊し、丸太を折る。 陣地はおおよそ林の中にあり、茂みなどはわざわざ密になるように植えているようだった。陣地の中には、丸太を敷いて床が作られていて、オスミナの弩はそのうえで扱われるようだ。こすれた跡が輪のようにあるから、車輪がついているのかもしれない。それを引き込むための道も、丸太が敷いてある。ほかの道と同じだ。 陣地からは、狙っていた道もよくうかがえた。白い砂利を敷き詰められている道は、ここも轍と水たまりでぐちゃぐちゃになっている。人はそれらを避けて道の外に出入りするから、その部分も踏み荒らされて泥がむき出しになっている。 たくさんの足跡はいずれも北へ向かっている。どれくらいの人なのだろう。戻ってくることはできるのだろうか。 少し進めば、オスミナ軍の中隊規模の営地もあった。水場があり、丸太づくりの倉庫が何棟も建てられている。これまでの陣地や、この営地に、いつも人がいるわけじゃない。何かあった時に、人が送り込まれて、この倉庫の物を使って、いくさに備える。 営地に人影はなく、マルクスの機はかまわず進んでゆく。ルキアニスは待つ。後衛と前衛は近づきすぎたら駄目なのだ。けれど離れすぎてもいけない。ルキアニスも歩き始める。営地の先の道も、細いままだった。せいぜい機卒が単機で進めるくらいだ。その白い砂利と、丸太を敷かれた道が、林を抜け、緑の野の起伏を這ってゆく。 曇天の空が開け、また糸杉の樹頂に切り取られる。林で、見通しはあまりよくないのに、林の切れ目で不意に開ける。 前を行くマルクス機が、脚を止める。 『先導より連隊長へ、賊徒を発見した・・・・・・』 彼はわずかに口ごもり、けれど言う。 『すでに自裁の模様』 マルクスの機が、ちらりと肩越しにルキアニスを見やる。 『来なくていい』 そんなことを言われたからといって、通らぬわけにも行かぬのだ。ルキアニスは歩を進める。そして、木々の向こうのそれを見た。 林の際に賊徒たちが倒れている。 踏み崩された砂利の道に沿った草原だ。小休止にはちょどよく見える。でも生きたものが、その中に在るとは思えない。すぐ近くに濡れた刃や、握る者のいない銃がある。いずれも、主の最後のあとに、取り落とされたものだ。 マルクスの機が、そちらへ歩いてゆく。ルキアニスも続く。林の木々の間を抜けて、砂利の道の前へと踏み出してゆく。 伏せた姿は、いずれも怪我をしている。重い怪我に見える者が多かった。泥だらけの道から、林の際に身を寄せて、いずれも傷に包帯や布を巻き付けていた。まだ赤黒く血の染みのあるものもいた。木々に背を預けて休むようにして、あるいはうずくまって。馬車などは無い。ここまで歩いてこられたのだろうか。それとも降ろされたのだろうか。 そんな姿が幾十か、もう動かない。 連隊長の機もすぐに追いついてきた。 機を降りたシルディール連隊長は、ひどく不機嫌そうに見えた。 あたりを見回す。 機を降りたのは、連隊長だけだった。そう命じたのだ。随伴騎兵すら遠巻きにしていた。 ルキアニスが、機の胎内から魔道の双眸を通して見ても、その背中が何を思っているかなど、わかるはずもない。いつも通りの、黒髪を一本束ねに結った、そのうなじが白く見えているだけだ。 彼ら賊軍は、ここまで戻ってこられたけれど、この先にはもう進めないと思ったのだろう。それは、帝國軍部隊が国境にやってきたからだ、とルキアニスは思った。収容されるというのは、助けてもらえるだけでなく、罪を咎められることでもある。皇帝陛下の許しなく、国境を犯し、異国へ踏み込んだ罪だ。それはとても重いことは、ルキアニスも知っていた。そうでなければ、帝國は気ままに他所の国に踏み込む、野盗のような国になってしまう。 そして、ここで自ら命を絶つということは、皆がそれを判っていたからだろう。国境を犯す前から。判っていたのに、国境を犯したのだ。 不意に、シルディール連隊長の髪が揺れる。 倒れた者たちの中の、どこかを見る。 そちらへ向かって歩き始める。速足に。揺れる剣を鞘ごと抑えて。倒れたままの者を幾人かまたいで。不意に足を止める。何者かを見下ろしている。シルディール連隊長は片膝をついて身をかがめる。 生きてる者がいたんだ、と、ルキアニスは思った。 連隊長は用具を持っていない。けれど、白の三の装具箱にはそれがある。ルキアニスが機の片膝をつかせたとき、連隊長が己の肩越しにルキアニスの機を見たのがわかった。 しかしそれ以上、何のしぐさも、命じる動きもしないまま、再び間近の何者かへと目を向ける。ルキアニスは機との同期を解いて仮面を外し、席を這い出し甲蓋を押し開ける。気に金気臭さを強く感じる。血の匂いだ。ルキアニスは装具箱から医療具嚢を引き出し、機の背を伝い降りる。遺体だらけの草原を、連隊長の元へと走る。 「無用です」 常とは違う口調で、シルディール連隊長は言う。 身を起こし、立ち上がり、しかしその瞳は、足元の何かを見つめている。 「もう助かりません。生きたいとの願いを果たせるものはいません」 連隊長の髪が揺れる。顔を上げ、辺りの倒れ伏せた者らを見やる。 何も言わなかった。 その面が見えない今に、ルキアニスは安堵を覚えていた。たぶん、なにものも浮かべない、いつも通りの美しい面があるだけだろうと、わかっていても、それを直に見るのが、何故か怖かった。 不意に、シルディール連隊長は言った。 「むこうに、なにも、ありはしないのに」 それから肩越しにルキアニスを見た。闇色の瞳に、思わずルキアニスは退いた。 「あなたは、見てきたのでしょう」 ゆっくりとシルディール連隊長は振り返り、ルキアニスをまっすぐに見た。優しいとすらいえる笑みがある。答えなど待っていない。すでにシルディール連隊長の中にゆるぎなくあるのだと、ルキアニスは思った。確かめようとすら思っていないこともわかった。連隊長の答えは、もはや外から揺るがしようもなく強くあるのだから。 問うような言葉は、確かめただけであるのも、ルキアニスにはわかった。ルキアニスが、知らぬはずなどない、と。 ルキアニスは、一度は死んでいるのだから、と。むこうを、垣間見たはずなのだから、と。 彼女は歩く。倒れたものらを取り残して。今ここに在る何ものにも、決して彼女を傷つけることはできない。その頬に浮かぶ笑みは、それら何もかもを見下ろして、何も知らぬものらを、気の毒にとすら思ってるように見える。 「前進する。以後、同様のものには関与する必要はない。生残の人員についても、聴取以上は実施しない」
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関係あるとみられるもの ルーミア 秋穣子 秋静葉 犬走椛 射命丸文 八坂神奈子 姫海棠はたて 八ヶ岳(やつがたけ) 守屋山山頂からみた八ヶ岳(蓼科山~編笠山) 長野県佐久地域(もしくは諏訪地域)から山梨県北杜市にまたがる、いくつかの山々の総称。日本百名山の一つに数えられているが、南北約20キロにわたって連なる2000メートル超の雄大な尾根の連続をもって「八ヶ岳」という一個の山体と見なされており、「八ヶ岳」という名の山は現在も過去も存在したことがない。ただし、古い文献や伝承の中では「八ヶ岳」が一個の山として描写されることも少なくないため、「八ヶ岳」の山体を構成する山々のうちの一つが単独で「八ヶ岳」とみなされたことも少なからずあったものと思われる。 どの山からどの山までを指して「八ヶ岳」と呼ぶのかは諸説があり、ともに「八ヶ岳」をおらが山としている諏訪地方・佐久地方(長野県)側の人々と甲斐地方(山梨)側の人々の間でも、かなりの見解の相違がある。北端に蓼科山(後述)を加えたり加えなかったり、ちょうど真ん中ら辺にある「夏沢峠」を境として「北八ヶ岳」と「南八ヶ岳」に分けたり、このうち「南八ヶ岳」だけを八ヶ岳と呼んだりすることもある。以下、「八ヶ岳」に含まれるとされる山を列記する。 北八ヶ岳 ①蓼科山(たてしなやま) 標高2,531m。日本百名山の一つ。詳細は後述する。 ②北横岳(きたよこだけ) 標高2,480m。三角点は標高2742mの南峰にある。正式名称は「横岳」だが、南八ヶ岳にも横岳があるため"北"横岳と呼ばれる。 ③縞枯山(しまがれやま) 標高2,403m。まるで巨大生物の爪跡のように針葉樹が直線状に枯れる"縞枯れ現象"が山名の由来にもなっている。 ④茶臼山(ちゃうすやま) 標高2,384m。北八ヶ岳を縦断する麦草峠(メルヘン街道)にほど近いため、初心者でも比較的容易に登ることが出来る。 ⑤丸山(まるやま) 標高2,330m。麦草峠を挟んで茶臼山の南。山頂に丸山神社という茅葺風味のミニ神社がある。 ⑥中山(なかやま) 標高2,496m。上述の丸山から縦走するほか、観光名所の白駒池・高見岩を経由してくるルートがある。山頂付近は樹林帯。 ⑦冷山(つめたやま) 標高2,193m。「れいざん」ともいう。山中のどこかに巨大な黒曜石の塊が存在する。現代でもひっそりと信仰されている。 ⑧天狗岳(でんぐだけ) 標高2,646m。山頂が東西に二峰ある。西暦888年に崩落したが、原因について噴火・地震いずれの痕跡も無く謎とされている。 ⑨根石岳(ねいしだけ) 標高2,603m。夏沢峠を境界として八ヶ岳を北と南に分けた場合、北八ヶ岳の最南端に位置する。 南八ヶ岳 ⑩硫黄岳(いおうだけ) 標高2,760m。奥まった所にあり、単独でアプローチされることはあまりない。巨大な火山壁を持つ。 ⑪横岳(よこたけ) 標高2,829m。なだらかで登りやすい北横岳と好対照に岩ばった峻厳な山。ともに南北八ヶ岳の山容の相違を象徴している。 ⑫赤岳(あかたけ) 標高2,899m。現在の八ヶ岳の最高峰。 ⑬中岳(なかたけ) 標高2,700m。赤岳と阿弥陀岳の中間にあり、いずれかから縦走するのが一般的。 ⑭阿弥陀岳(あみだたけ) 標高2,805m。現在は八ヶ岳第3位の高さだが、かつては八ヶ岳の最高峰だった。 ⑮権現岳(ごんげんだけ) 標高2,715m。「薬師ヶ岳」の古名をもつ。明治頃まで山梨側で「八ヶ岳」というと、この山を中心とした一帯を指した。 ⑯西岳(にしだけ) 標高2,398m。南八ヶ岳の中では標高が物足りず、登山道もほぼ樹林帯のためイマイチ人気が無い。 ⑰編笠山(あみかさやま) 標高2,524m。編笠を伏せたような美しい山容。八ヶ岳の最南端としてほぼ異論はない。 蓼科山(たてしなやま) 諏訪湖の南東、八ヶ岳の北に位置する山。八ヶ岳に加えられることもあり、八ヶ岳と蓼科山をあわせ「八ヶ岳連峰」と呼ばれることもある。諏訪富士(すわふじ)や「女神山」といった雅称でも知られ、非常に美しい山容を持つ。一方で峻厳な登山道には浮石や巨岩がゴロゴロしており、成層火山らしい豪快な顔も持ち合わせる。「蓼科」は「たてしな」と読むのが通例であり長野県立科(たてしな)町の由来にもなっているが、かつては「たでしな」と呼ばれることもあったらしい(『明治神社誌料』)。 古くは信仰の対象とされてきた山でもあり、「蓼科神」という女神として神格化された。余談だが、諏訪地方(厳密に言と諏訪湖の東方)は女神の記憶が極めて色濃く残る稀有な地方である。諏訪から美ヶ原・蓼科方面に伸びる有料道路(現在は無料)に「ビーナスライン」という名が選定されたり、農業用の溜池に「女神湖」の名が付けられていたりと、なにかと女神プッシュをしたがる風潮がある。長野県茅野市から国宝「縄文のビーナス」「仮面の女神」が発掘されていることなどから、遥か太古から女神を祀る風習があったのか、卑弥呼のような偉大な女首長の記憶が刻まれているのか、神奈子アンド諏訪子のような強大な女神が強権をもって君臨していたのか、そのいずれかであろう(確信)。民話の中で登場する蓼科山は富士山及び八ヶ岳の妹とされており、富士山に蹴飛ばされて小さくなってしまった八ヶ岳(後述参照)を憐れに思い声をあげて泣いたという。その涙が川となって流れだし、やがて諏訪湖を形成するようになった言うから、強権というよりはお姉さん(お兄さん)思いの非常にやさしい神様である。なお、八ヶ岳がそうであるのと同様に、蓼科山を霊山として信仰する風潮は現代までに衰退してしまったと言わざるを得ない。蓼科のふもとには「蓼科神社」、山頂には「蓼科神社本宮」が今でも残されているが、その主祭神は高皇産霊尊(タカミムスビ)や木花咲耶姫(コノハナサクヤビメ)にとって代わられており、名居神社と同様に古い神さまの名を留めるのみとなっている。 また、諏訪大社で7年に一度催される奇祭御柱祭(おんばしらさい)の御用木は、通常諏訪大社の社有林から選定することがならわしであるが、西暦2004年及び2011年の御柱祭では蓼科山の東麓のあたる箕輪平より選ばれて切り出されている。東方projectにおいて八坂神奈子ら守矢三神が幻想郷にやってきたのは2007年ごろの事なので、神奈子の背中にニョキニョキ生えているオンバシラあるいはスペルカード「エクスパンデットオンバシラ」で神奈子が投げつけてくる(『グリモワールオブマリサ』P79)オンバシラにはメイドイン蓼科がまぎれこんでいる…かもしれない。 このほか、蓼科にはビジンサマが住んでいると言う伝説がある。ビジンサマは山の神さまとも妖怪とも言われているが、伝承自体がほぼ口伝により出典も不明であるため、詳細は謎に包まれていると言わざるを得ない。ビジンサマという「イケメン君」ばりに恥ずかしい呼び名がかなりユニークだが、そんな名前がかすむほどに更にユニークなのがその見た目である。黒い雲に覆われた両手で抱えられないほどの大きさの球体で、その下に赤や青のビラビラしたものが下がっている。という。宙に浮く黒い球体と聞いてルーミアさんを、青や赤のビラビラと聞いてフランちゃんを想像できたら、諸兄も立派な東方クラスターであると言えよう。民俗学的に考えても、ここまでとんがった見た目と名前を持つ以上、ビジンサマには何らかの元ネタとなるような生物・現象があったと考えて然るべきところである。「ビジンサマを見ると雨が降る」「ビジンサマに遭ったらその日は仕事をしてはならない」というさらにまた一風変わった伝承もあるため、山を登って来る黒い雨雲や積乱雲の放電現象が未知の存在化された可能性もあるだろう。 背比べ神話 山の神さまたちが、元気に活動していたころの話。 富士山には木花咲耶姫(コノハナサクヤビメ)という女神がおり、浅間様(せんげんさま)とも呼ばれていた。 浅間様はとても気性の激しい神さまだった。普段より「我が富士山の標高は日本一ィィィィ!」といばりくさっていた。 そのころ富士山の北側にもう一つ高い山があった。そこには権現様(ごんげんさま)という男の神様がいた。 権現様も中々アレな性格で、浅間様がいばるたびに 「日本一高いのは、自分の山だ!」と烈火のごとく怒った。 二人の神さまには譲り合う心が皆無であったため、こうして言い合うたびに最後には実力行使のガチけんかに発展した。 山同士のけんかは、頭から溶岩を吹き出し、地面を揺らし、火山弾をまき散らす激しいものだった。元祖弾幕ごっこと言える。 迷惑したのは、山のふもとに住む人々や動物たちである。けんかが起こるたびになす術なく逃げ回るしかなかった。 そんなことが何百年も何千年も続いていた。 やがて二神は、この不毛すぎる争いに飽きたのか 「この際御嶽山の阿弥陀如来様にどちらが高いか見てもらい、白黒はっきりつけようず!」という結論に至った。 余談だが、一説において阿弥陀如来の垂迹神(権現。仏が神の姿をとってあらわれるもの)は八幡神とされている。 浅間様ことコノハナサクヤビメは言わずもがな天皇の祖先であるニニギの妻であり、 八幡神は(一般的に)に第15代天皇の応神天皇であると考えられている。つまり阿弥陀如来は浅間様の身内ということになる。 (この説が正しいとするなら、身内にジャッジさせるのは)いかんでしょ。 二神が阿弥陀如来のもとを訪れて事情を話すと、阿弥陀如来は長い長い、長すぎる樋(とい)を持ってきた。 そして樋の一方のはじを富士山の頭の上にのせ、もう一方のはじを権現の山の頭の上にのせた。 参考「樋(とい)」 「この樋のまん中から水を落す。水が流れていった方が低いということだろ。常識的に考えて。」 そう言うと、阿弥陀如来は樋のまん中から水を落した。水はスルスルと流れ、背の低い富士山の方へしたたり落ちた。 「これで権現様の山が日本一高い山と決まった。」 阿弥陀如来は高らかに宣言した。それを聞いた権現様は大喜びした後、長年の紛争が解決して安心したのか眠り込んでしまった。 一方、面目を丸つぶされた浅間様はくやしくて仕方ない。おもむろに権現の山に忍び寄ると、力いっぱい蹴飛ばした。 不意打ちでとてつもない衝撃を受けた権現の山は、哀れにも八つに割れて低くなってしまった。 こうして、今では富士山が日本一高い山として何くわぬ顔で君臨している。 頭を八つに割られてしまった権現の山は、その後「八ヶ岳」とよばれるようになった。 以上が現代でも諏訪・甲斐地方を中心に残る、「かつて八ヶ岳は富士山より高かった」神話の最もポピュラーなパターンである。 なお、公明正大なジャッジメンターとしての阿弥陀如来は一切登場しないパターンもあるし、浅間様はキックではなく競争に用いた樋あるいはこんなこともあろうかと用意しておいた丸太で八ヶ岳をフルスイングしてぶっこわしたという説もある。競争相手となった山の神はなんちゃら権現という男神だった(「八ヶ岳」になってしまう前の山の名前が伝わってないのと同様に男神の名も伝わってないのだ、という設定)とする一方で、「八ヶ岳」になる前の山の主で浅間様とけんかしたのは浅間様の姉の岩長姫(イワナガヒメ)であるというパターンもある。 このような「背比べ」伝説は八ヶ岳VS富士山の他にも、熊本の阿蘇山VS根子(ねこ)岳や島根の大山VS鷲峰山など全国で類似点の見られる伝説が残されている。伝説の形成にあたって、なぜ富士山の相手方に八ヶ岳が選ばれたのかは非常に興味深いテーマのひとつであるように思われるが、古くより八ヶ岳の威容あるいは火山としての破壊力が富士山のそれと比肩されながらリスペクトされてきたことにまず疑いはないだろう。ふもとの民が見た富士山が「超高層の摩天楼」だとするならば、八ヶ岳は「平屋の豪邸」のように見えたのかもしれない。 小説版の『東方儚月抄』においては、この神話が"史実"として上白沢慧音の口より藤原妹紅に語られている(91ページ)。 かつて富士山には妹の木花咲耶姫と姉の岩長姫が二人で住んでいた。岩長姫は不変を司る神であり、不尽の力によって富士山の火山活動をコントロールしていた。一方木花咲耶姫は、水や変化を司る神だった。すなわち、浅間(火山)の神と呼ぶべきなのは木花咲耶姫ではなく岩長姫の方だった。 木花咲耶姫は、上白沢慧音にも「性格に少し難がある」と評価されるような神さまで、ある時、権現の山と背比べをした挙句に破壊すると言う暴挙に出る。その件について『小説版 儚月抄』88ページ(妹紅の回想シーン中)中で木花咲耶姫自身が「その昔あの山とちょっと喧嘩しましてね・・・ま、そんな話は置いといて」とテヘペロ感覚で振り返っていることから、ほぼ反省の色は無いものと思われる。そんな木花咲耶姫の性格に嫌気のさした岩長姫は八ヶ岳へと移住してしまい、以後富士山の火山活動は木花咲耶姫が水の力で抑え込むことでコントロールするようになった。このようにして、いつからか木花咲耶姫が火山の神=浅間様と見なされるようになったという。 また、どのような曲折があったかは一切不明であるが、岩長姫の住むようになった八ヶ岳、しかも木花咲耶姫に破壊される前の本来の姿をもった八ヶ岳はその後妖怪の山と名前を変え、幻想郷に存在しているともされる(90ページ~91ページ)。①外界にあるはずで、②木花咲耶姫が破壊したはずの八ヶ岳が、なぜ①幻想郷にあって、②破壊される前の姿をしているのか。頑強な2つの矛盾が折り重なったこの問題は、『東方儚月抄』のみならず東方projectの世界観全般を見渡しても屈指の難題の一つであると言えよう。というわけでいくつか仮説を考えてみた。 ①木花咲耶姫に破壊された八ヶ岳は元の大きさに「復元」され、かつ幻想郷入りした説 現在外界に存在する八ヶ岳は、神話の「八ヶ岳」に比定されているだけの全く別の山。 ②復刻された八ヶ岳説 妹(木花咲耶姫)の罪をつぐなうとかそんな理由で、岩長姫が瓦礫等を集めて幻想郷に本来の姿をした八ヶ岳(レプリカ)を復刻した。 ③岩長姫あるいは岩長姫の分霊が、ありし日の八ヶ岳の山体に姿を変えている説 三輪山のように、妖怪の山自体が岩長姫のご神体である。岩長姫・ザ・ジャイアント。 ④けーね先生の表現のあや説 「本来の八ヶ岳と思われる」という予想自体が誤謬(ごびゅう)。幻想郷にあるのは木花咲耶姫に蹴散らされた後の八ヶ岳の一部又は別の山にすぎない。 ⑤蹴ると増える説 在りし日の妖怪の山が質量をもった残像として残り、かつ忘れ去られたために幻想郷に存在している。幻想郷では質量保存の法則に囚われてはいけないのですね! ※なお、全て根拠は一切ない。 余談 妖怪の山の標高について 東方projectに登場する妖怪の山は、明確に実在する場所をモチーフとしている。その点において、東方projectの世界観と現実とをつなぐ諸考察の上で非常に稀有な位置づけにあると言える。 まず、その所在地については 人間より昔からこの地に棲みついている妖怪が多く棲む場所が、妖怪の山だ。通常、山とだけ言った場合はこの妖怪の山の事を指す。ここに棲む妖怪達は、人間や麓の妖怪とは別の社会を築いており、幻想郷のパワーバランスの一角を担っている。特に天狗や河童は外の世界に匹敵するか、それ以上の技術力を持っている。 『東方求聞史紀』P141 危険区域案内「妖怪の山」の項よりばっすい とある。八雲紫が妖怪拡張計画によって幻想郷に移民を呼び込んだのが約500年前であることから、仮に地形としての「妖怪の山」が外界から移動してきたとするならば、(妖怪の山の自発的行動でない限り)これ以降ということになる。人間より古くからこの地(幻想郷)に存在していた妖怪が比較的最近(約500年前)になってやってきた妖怪の山にわざわざ移住しようとしたとはやや考えにくいことから、妖怪の山はもとより幻想郷にあった可能性が最も高いと考えられる。よって、古八ヶ岳(以下、「元の姿をした八ヶ岳」をこう呼ぶ)の位置を特定することは、幻想郷の位置を特定することと、かなり近い意味を持つと考えてよいだろう。 次に妖怪の山の標高については 「八ヶ岳は大昔、富士山と同じくらい高い山でした。」 『小説版 東方儚月抄』P91 上白沢慧音のセリフよりばっすい という表記から考え、富士山とほぼ同じと考えてよさそうである。よって、妖怪の山の標高は最大で3,800m前後ということになる。 他方で古八ヶ岳・富士山の両山の歴史を辿ってみると、今からおよそ1万年前頃までは、本当に古八ヶ岳の方が富士山より大きかったことも地質学的に明らかになっている。そもそも富士山は、最初「先御岳」という小さな山だったものが、30万年前の噴火により標高約2,300mの「先小御岳」に、10万年前の噴火により標高約2,700mの「古富士」となり、およそ1万年の噴火によって標高3,776mの「新富士(現在の姿)」になったものだと考えられている。言うなれば富士山は、同じ場所で何度も噴火を繰り返すことにより、周りの山を飲み込みながら「成長した山」である。対して八ヶ岳は、150万年前に北八ヶ岳が噴火したのを皮切りに南北20キロにわたり火口を移動させながら噴火を繰り返してきたと考えられている。言うなれば八ヶ岳は、噴火と崩落を随所で繰り返しながら山体が「拡大した山」である。約30万年前に標高3,400mにまで高度を上げ当時の八ヶ岳の主峰となった阿弥陀岳も、崩落を繰り返した後に10万年前には現在の山容に落ち着いたものと考えられている。 すなわち八ヶ岳と富士山の標高の逆転現象は、今から約1万年前に発生したものであり、その最もダイナミックな要因は「八ヶ岳が破砕して縮んだから」ではなく「富士山が噴火して成長したから」であるというのが「科学的事実」と言える。古八ヶ岳が浅間様に蹴っ飛ばされたと言う神話とは真逆である。しかし、八ヶ岳西側山麓地帯の大扇状台地(標高約1,050m)には、少なくとも5千年以上前から人類が生活していたことが判明している(尖石・与助尾根遺跡)ことから、「かつて八ヶ岳の方が富士山より高かった」ことは、約1万年前の逆転現象以前の山容に関する記憶が継承され、神話として形成された可能性も大いにあるだろう。富士山の噴火ではなく、それ以前に古八ヶ岳の崩落を受けて富士山が最も高い山となっていたのかもしれない。ともすれば、古八ヶ岳と富士山の背が最も伯仲していた時代の標高、すなわち約30万年前から約1万年前ごろまでの両山の標高=3,000m前後が、妖怪の山の標高の最小値として考えれられるだろう。 ※なお、上述の噴火年代とか推定標高とかは学者先生の研究の成果によって変わるかもしれません。と言うか変わると思う。 名前
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編集者各位:ページ編集時は「編集中!」の文字を貼るのを忘れずに!! パターン概要 種類 アップデート履歴 コメント欄 パターン 概要 パターンはペイントの上書きとなる。パターンのON/OFFが選べ、ONにしてると選択したパターンが優先される。元々ペイントで色を弄っていたりしても、その色は消えずにパターンOFFにすれば表示されるようになっている。 HG とついているレアリティの高いパターンのみ、色の塗替えが可能。色変え可能なパターンは追加でパターンカラー設定が表示される。色塗りは通常のペイントと同じ。 詳しい説明はペイントページ参照のこと。 図:4色迷彩HGによる色変更例 種類 画像 名称 レア 必要階級 必要リサイクルチケット 色変え 特徴 おすすめマップ 4色迷彩HG ☆☆☆ 200 ◯ アメリカ陸軍のM81迷彩(ウッドランド迷彩)が元だと思われる.ミリタリーファッション柄としても有名.ヨーロッパの針葉樹林帯での効果を期待して開発された.植生地帯で使用する. 山岳地帯 4色迷彩01 ☆ 40 × 山岳地帯 4色迷彩02 ☆ 40 × 墜落跡地熱帯砂漠 4色迷彩03 ☆ 40 × 港湾基地無人都市 ウッド&ラインHG ☆☆☆ ◯ こちらもウッドランド迷彩が元だと思われる.4色迷彩より色の幅が広めで,一本線が追加されている. フィールド迷彩HG ☆☆☆ ○ これもウッドランド迷彩が元だと思われる.色ごとの重なり方が大きめ.名前はおそらくアメリカ軍が野戦用に用いていたフィールドジャケットからと思われる. スプリッター迷彩01 ☆ 40 × 幻惑迷彩(ダズル迷彩)の一つで,フェリス迷彩とも呼ばれる.「見えにくくする」ことが目的では無く,敵に 輪郭・大きさ・速度・進行方向・距離 を誤認させることが主目的となる.故にカモフラージュしにくい船舶や航空機に塗装されることが多い.三角形を基調とした本迷彩は主に現用ロシア空軍機に用いられている. 港湾基地無人都市 スプリッター迷彩HG ☆☆☆ ○ 草原迷彩01 ☆ 40 × ワルシャワ条約機構迷彩 .旧東ドイツ軍等の共産圏で幅広く使われていた. 豹紋01 ☆ 40 × レオパルドパターンとしてしられる.1970年代初期からザイール(現・コンゴ民主共和国)のモブツ大統領警護隊の迷彩に使われていた.草原での迷彩効果もさることながら,畏敬の念の抱かせるヒョウの毛皮をモチーフにしていることから威圧的な示威効果も持ち合わせる. 墜落跡地熱帯砂漠 豹紋02 ☆ 40 × 多色斑点迷彩01 ☆ 40 × オーストラリア軍のAUSCAMと呼ばれる DCPUパターン .米軍ダックハンターに影響を受けている.オーストラリアの地形の航空写真を元に開発された.オーストラリア全域の熱帯ジャングルや乾性低木林で効果を発揮する.ウサギやコアラ模様が可愛いため,ファッション柄としても用いられることがある. まだら迷彩01 ☆ 40 × 不明.しいてあげるならフランス軍のデザートカモやアメリカ陸軍のコーヒーステイン迷彩,ロシア軍の迷彩が近いか. 角まだら迷彩01 ☆ 40 × 雪上迷彩01 ☆ 40 × ロシア等で使用される雪上迷彩.真っ白だと逆に目立つため適度に汚れている. 雪上迷彩HG ☆☆☆ ○ 霜降り迷彩01 ☆ 40 × 第二次世界大戦後半(ノルマンディー作戦移行)のドイツ国防軍機甲部隊に使用された有名な迷彩パターン.待ち伏せ迷彩(独:Hinterhalt-Tarnung,英:Ambush pattern)と呼ばれる.斑点部分はドットとディスクパターンがあるが ドットパターンは主にDiamler-Benzの工場から出荷された戦車(パンター五号戦車等)用いられた. フレクター迷彩01 ☆ 40 × 現用ドイツ軍のフレクターパターン迷彩.フレックターンとも呼ばれる斑点系迷彩.冷戦期の西ドイツで開発され,東西ドイツ統一後のドイツ連邦軍でも使用されている.近くで見るとドットパターン,遠くで見ると分断迷彩に見えるよう設計されている.Flecktarn(独)は英語でMottle(まだら・斑点模様)の意味. 山岳地帯 砂漠迷彩01 ☆ 40 × 現用ドイツ軍やデンマーク軍が使用している砂漠用迷彩を参考にしたと思われる.01は日中、02は夕刻、03は夜間を意識した配色になっている. 砂漠迷彩02 ☆ 40 × 砂漠迷彩03 ☆ 40 × まだら斑点迷彩01 ☆ 40 × WW2において44年型迷彩服(M44)に採用され,ドイツ武装親衛隊(SS)が使用していた.一般的にはピーパターン迷彩と呼ばれる.「ピー:pea」とはエンドウ豆のことで,小さな斑点が特徴. スプリンター迷彩01 ☆ 40 × 1920年代の独逸軍で開発された「Splittertarnmuster」と呼ばれる戦闘服用の迷彩パターン.一般的には英訳された「スプリンター迷彩」と呼ばれる.艦艇用のダズル迷彩と同様の設計思想のため,直線的なポリゴン状のパターンで設計されている.幻惑効果に加えてカモフラージュ効果を併せ持つように雨のようなランダムなダッシュパターンが加えられている.スプリンター迷彩01は「Splittertarn 31 pattern」として有名. スプリンター迷彩02 ☆ 40 × デジタルドット迷彩01 ☆ 40 × 近年主流になりつつあるデジタル迷彩.コンピューターを用いて想定される戦場の 普遍的な風景の色彩パターンを解析 し,平均的に合致するパターンをデジタル合成してデザインすることで「近くで見たら不自然でも遠めに見てしまえば周りと溶け込んでしまう」迷彩パターンがデジタル迷彩である.日本の自衛隊もこの2色構成デジタル迷彩を使っている戦車がある.それらを参考にしたと思われる.01は砂漠、02は都市、03は夜間や宙域を意識した配色になっている. 墜落跡地熱帯砂漠 デジタルドット迷彩02 ☆ 40 × 港湾基地無人都市 デジタルドット迷彩03 ☆ 40 × 港湾基地無人都市 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (Digital_Camo_HG.png) デジタルノイズ三色迷彩HG ☆☆☆ ◯ こちらはノイズというだけあって波形が乱れている. 市街地迷彩01 ☆ 40 × アメリカ海兵隊が1990年台に試験的に開発した迷彩.「アーバンテリアン」や「Tパターン」とも言われる.その名の通り市街地戦向け迷彩だが,試験段階止まりで実戦投入はされなかった. 港湾基地無人都市 市街地迷彩02 ☆ 40 × 港湾基地無人都市 樹皮柄迷彩01 ☆ × TREBARK迷彩として広くしられてる民間狩猟用迷彩.木の幹を模したいわゆるリアルツリーと呼ばれるタイプの草分けとも言える柄で,80年代後期~90年代前半にファッションアイテムとしても大ヒットした.映画「ケープフィアー」でロバート・デニーロが最後の復讐するシーンで着ていた迷彩としても有名. 樹皮柄迷彩02 ☆ × 樹皮柄迷彩03 ☆ × ブロックパターン01 ☆ 40 × デジタル都市迷彩の一つ.別のパターンで実装されている「デジタルドット迷彩」よりもドットサイズが大きく設計されており,偵察衛星や高高度無人偵察機などによる偵察に対して効果を発揮する.また,ブロックパターンの輪郭の明度差が大きく車輛の輪郭がわかりにくくなるため,近距離戦闘ではダズル迷彩の効果も期待できる. 同型機に別の機体属性が存在する機体(イフリート,ジム系統など)に使用すると機体名が同定されにくくなる効果がある ブロックパターン02 ☆ 40 × ブロックパターン03 ☆ 40 × imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (block_HG.png) ブロックパターンHG ☆☆☆ ◯ ダックハンター01 ☆ 40 × USMCダックハンター迷彩.第二次世界大戦(太平洋戦争)において主にアメリカ海兵隊で使用された迷彩.主に南太平洋地域での効果を考慮して考案された.ベトナム戦争でも一部使用された他,韓国・トルコなど多くの国でこの迷彩のコピーが作られ使用された.アメリカ陸軍では1944年に生産が終了し使用が完全中止された.フランスノルマンディー上陸後,ナチスドイツと戦うアメリカ陸軍が着ていたダックハンター迷彩とナチスのガレキ迷彩が非常に似ており,誤射が多発したためである. レインドロップ01 ☆ 40 × 不明 レインドロップ02 ☆ 40 × レインドロップHG ☆☆☆ ○ タイガーストライプ01 ☆ 40 × その名の通り虎の縞模様を模した迷彩.フランス軍のリザード迷彩を参考にベトナム戦争時のベトナム海兵隊が開発したのが発祥とされている.アメリカ軍も採用したことによりワールドワイドになって、アジア方面で今でも人気の迷彩. タイガーストライプ02 ☆ 40 × タイガーストライプ03 ☆ 40 × トータスシェルHG ☆☆☆ 200 ◯ 二色網目迷彩と呼ばれるパターン.WW2のドイツ陸軍が利用した.重駆逐戦車エレファントのものが特に有名.前作でも人気の迷彩で,塗り分け次第ではユニコーンガンダム(デストロイモード)のような見た目に出来る. 墜落跡地迷彩 ☆ 40 × その名の通り墜落跡地の外壁部分を模した本作オリジナル迷彩 墜落跡地 港湾基地迷彩 ☆ 20 × その名の通り港湾基地に散見される建築物を模した本作オリジナル迷彩.ほとんどグレーで塗り分けられててパターンが見えづらい.グレーなので無人都市外部や,廃墟都市にも溶け込める. 港湾基地無人都市廃墟都市 熱帯砂漠迷彩 ☆ 40 × その名の通り熱帯砂漠の本作オリジナル迷彩.砂漠部分と中央や外周側の岩部分のブラウンで塗り分けられたパターン. 熱帯砂漠 廃墟都市迷彩 ☆ × その名の通り廃墟都市の本作オリジナル迷彩.廃墟になったビル群のグレーで塗り分けられたパターン. 廃墟都市 無人都市迷彩 ☆ × その名の通り無人都市の本作オリジナル迷彩.ビル群のグレーで塗り分けられたパターン. 無人都市 暗礁宙域迷彩 ☆ 40 × その名の通り暗礁宙域に散見される残骸を模した本作オリジナル迷彩.残骸+宇宙の黒さで廃墟都市にも溶け込みやすい 暗礁宙域廃墟都市 要塞内部迷彩 ☆ 20 × 宇宙要塞内部の壁や建築物を模した本作オリジナル迷彩.ほとんどダークグレーで塗り分けられててパターンが見えづらい.ダークグレーなので,他の宇宙マップにも溶け込める. 宇宙要塞内部暗礁宙域資源衛星 スケイルパターン01 ☆☆ × 鱗状の迷彩.魚の鱗は色合いだけでなく光の反射を利用することで偽装効果を持つ. 軍港 スケイルパターン02 ☆☆ × スケイルパターン03 ☆☆ × imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (hex_01.png) ヘックスパターン01 ☆ × 六角形のマスを大量に並べたパターン.プラモ用でよくある迷彩. ヘックスパターンHG ☆☆☆ ○ ランダムヘックスHG ☆☆☆ ○ こちらは六角形マスの大きさ違いのものがまばらに並んでいる. ドットグリッド迷彩HG ☆☆☆ ○ 規則的な間隔で並べられた点が特徴のパターン.迷彩というよりピクセルアート.地図の測量で使われたりする. 小斑点HG ☆☆☆ ○ まだら模様迷彩.この手の迷彩は第二次大戦中に日本・イタリア・ドイツ等々世界各国の空軍が実際に使用していた. 熱帯砂漠密林地帯 スキャニングラインHG ☆☆☆ ○ スキャン時に見られるようなライン線をまとめた迷彩.ネオンのような綺麗なラインを描ける.横ラインのみで縦ラインには出来ないのは惜しい. ゼブラパターンHG ☆☆☆ ○ しまうま柄.派手に見えるが大型の天敵を混乱させる保護色になる…と最近まで考えられていたが,現在では天敵ではあるが小型な病原菌持ちのアブが好まない色彩に進化したという説が濃厚になっている. アーバン迷彩HG ☆☆☆ ○ 都市迷彩.市街地戦を想定して街中に溶け込み目立たないような色になっている. 角まだら迷彩HG ☆☆☆ ○ 角張ったまだら迷彩. ツィンメリット01 ☆ × 表面に細かなギザギザが彫られたパターン.第2次世界大戦後期ドイツ軍が「ツィマー社」に依頼して装甲戦闘車両用に塗布された.名称もこのツィマー社に由来している.迷彩目的ではなく吸着地雷対策の非磁性体のコーティングだったとのこと.ドイツ軍が自分たちで作った吸着地雷に自信持ってたから相手も使うだろうって対策だったのだが,他の国家は吸着地雷開発なんてしておらず,そうなると車両が重くなるだけのコーティングとなってしまい1年程度で廃止された逸話が有る. ツィンメリット03 ☆☆ 40 × imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (net_01.png) ネットパターン01 ☆ × 網目模様. ネットパターンHG ☆☆☆ ○ リップルパターンHG ☆☆☆ ○ リップルはさざ波とか波紋を意味する. インクスポット迷彩HG ☆☆☆ 250 ○ インクによる染みみたいなのが並ぶ迷彩.『METAL BUILD Hi-νガンダム』のシールド表面に採用されていたため,再現用の実装と言っても過言ではない. 波状迷彩01 ☆ × 波のうねりを模した迷彩 ラージドット迷彩01 ☆ × 大きなドットで形成された迷彩 木目01 ☆ × 木目調 ▲トップに戻ります▲ アップデート履歴 2019/01/17:新規追加. 2019/01/31:「雪上迷彩」追加. 2019/02/14:「霜降り迷彩」「フレクター迷彩」追加. 2019/02/28:「砂漠迷彩」追加. 2019/03/07:「まだら斑点迷彩」追加. 2019/03/21:「スプリンター迷彩」追加. 2019/04/04:「デジタルドット迷彩」追加. 2019/05/02:「樹皮柄迷彩」追加. 2019/05/16:「ブロックパターン」追加. 2019/05/30:「ダックハンター」追加. 2019/06/13:「レインドロップ」追加. 2019/06/27:「角まだら迷彩」追加. 2019/07/11:「豹紋02」追加. 2019/07/25:期間限定任務報酬として「スプリッター迷彩HG」追加. 2019/08/15:「タイガーストライプ」追加. 2019/08/29:「トータスシェルHG」追加. 2019/12/05:期間限定任務報酬として「墜落跡地迷彩」「暗礁宙域迷彩」追加. 2019/12/30:第3回ランクマッチ任務報酬として「ヘックスパターンHG」追加. 2020/03/26:期間限定任務報酬として「ドットグリッド迷彩HG」追加. 2020/04/09:リサイクル窓口に「港湾基地迷彩」追加. 2020/04/23:リサイクル窓口に「要塞内部迷彩」追加. 2020/04/30:期間限定任務報酬として「熱帯砂漠迷彩」追加. 2020/07/21:期間限定任務報酬として「ウッド&ラインHG」追加. 2020/12/03:期間限定任務報酬として「小斑点HG」追加. 2021/02/25:300万DLログインボーナスとして「スキャニングラインHG」追加 2021/03/25:期間限定任務報酬として「ゼブラパターンHG」追加. 2021/07/29:期間限定任務報酬として「アーバン迷彩HG」追加. 2021/08/12:期間限定任務報酬として「角まだら迷彩HG」追加. 2021/12/09:期間限定任務報酬として「ランダムヘックスHG」追加. 2022/02/10:期間限定ログイン報酬として「ツィンメリット03」追加 2022/04/14:期間限定任務報酬として「ネットパターンHG」追加. 2022/10/13:抽選配給のおまけとして「スケイルパターン01」「スケイルパターン02」追加 2023/03/16:期間限定ログイン報酬として「リップルパターンHG」追加 2023/03/30:期間限定ログイン報酬として「フィールド迷彩HG」追加 2023/04/13:期間限定ログイン報酬として「スケイルパターン03」追加 2023/07/27:リサイクル窓口に「インクスポット迷彩HG」追加 2023/08/10:期間限定任務報酬として「廃墟都市迷彩」追加 2023/11/30:期間限定任務報酬として「雪上迷彩HG」追加 2023/12/07:期間限定任務報酬として「無人都市迷彩」追加 2023/12/14:期間限定任務報酬として「レインドロップHG」追加 2024/01/25:期間限定任務報酬として「波状迷彩01」追加 2024/02/01:期間限定任務報酬として「ラージドット迷彩01」追加 2024/02/08:期間限定任務報酬として「木目01」追加 2024/02/15:期間限定任務報酬として「ツィンメリット01」追加 2024/03/28:期間限定任務報酬として「ヘックスパターン01」追加 2024/04/04:期間限定任務報酬として「ブロックパターンHG」追加 2024/04/11:期間限定任務報酬として「ネットパターン01」追加 2024/04/18:期間限定任務報酬として「デジタルノイズ3色迷彩HG」追加 コメント欄 過去ログ 1 名前 ブレイカーシリーズが息してない現状、塗装は重要な要素。新参がパターン、特に色変え出来るHGシリーズの殆どを手に入れる手段が無いの本当に悲しい。課金でもちろん構わないから何とかしてほしい。 - 名無しさん (2022-10-26 13 17 32) 5/16~7/11追加分の画像を追加。説明は後々 - keasemo (2019-07-20 09 36 23) ありがとうございます.ブロックパターン・ダックハンターの説明を追加. - 伏流 (2019-07-20 10 51 53) 編集者の方へ:いつも編集作業ありがとうございます.「改行」は文脈内容的に段落をつけたいときのみご使用ください.「見た目を整えるための改行」は利用者の環境(画面横幅や利用フォント)によってかわってきますので意味がありません.私の環境では改行がガタガタになっていたため,表内の不必要な改行は削除致しました.ご了承ください. - 伏流 (2019-05-03 04 11 43) 「樹皮柄迷彩」追加. - 伏流 (2019-05-02 16 22 34) 「必要DP」欄を削除. - 伏流 (2019-05-02 16 25 35) 「霜降り迷彩」の子細がわかったので記述を追加.「フレクター迷彩」の解説が間違っていたため修正. - 伏流 (2019-04-08 16 06 18) カモ画像について,本家サイトにあがっているものはそちらの高精細画像に差し替え.廃止された「image2プラグイン」を「imageプラグイン」に差替. - 伏流 (2019-04-08 16 18 00) keasemoさんもミリタリーに造詣が深いようですね.パターンの追加および説明ありがとうございました.旧ウィキの説明等も含めて追記致しました.なお,アクセス環境によって画面横幅は変わりますので,改行コマンドは細かく入れなくて大丈夫だと思います. - 伏流 (2019-04-04 22 57 25) かじった程度なので…追加説明ありがとうございます。改行は少なめにしときます。 - keasemo (2019-04-05 19 56 24) 「マーク&パターン」ページから分割しました.元ページはペイント/マーク一覧表に名前を変更しました.こちらのページは新規作成しましたので古い編集履歴を閲覧したい場合にはペイント/マーク一覧表を参照のこと. - 伏流 (2019-02-16 23 09 58) 霜降り迷彩01、フレクター 迷彩01 を画像とともに追加. - pikachusuzuki (2019-02-15 02 29 28) 雪上迷彩01のパターン画像を追加. - pikachusuzuki (2019-02-01 18 39 58) マークとパターンの画像をアップしました. - pikachusuzuki (2019-01-19 21 41 32) マークとパターンの画像は、順次アップする予定です. - pikachusuzuki (2019-01-18 05 37 46) セカンドwikiのデカール、スキンのページから備考・元ネタの転記完了. - pikachusuzuki (2019-01-18 05 18 57) test - pikachusuzuki (2019-01-18 04 30 49) 最新の20件を表示しています.全てのコメントを見る ▲トップに戻ります▲
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プラレール総合スレ4 より(雑談・新車情報を除いたもの) 816. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/06/26(月) 14 35 36 ID OZzu7xLF0 ビックカメラで銀河鉄道999が780円(税込)だった。プラキッズ欲しさに購入したよ。 ダイソーパチプラ見てきた。 レールはジョイントがマル型。流用できるかもしれないけど、連結強度に不安。色は高架レールより明るい感じ。枕木のモールドがしてあっていいんだか悪いんだか。 直線、曲線の他に、坂レールやストップレールもあった。以前のレポにもあったがストップレールはそっくり。 列車はパチ500系。先頭車、中間車、後尾車で売られていた。 確認できた情景パーツは9つ。 信号機…トミーの電気式信号機の電池無しバージョン。オレが唯一購入したパーツ。 ストップレールがうり二つなので、問題なく使用できた。 トンネル…分割式のトンネル。かなり明るい黄緑。 鉄橋…プラレ鉄橋のコピー品。 踏切…プラレニュー踏切のコピー品。 車庫…2分割式の車庫。色は白と青で塗り分け。おそらく1両しか隠れない。プラ成型色そのままのプラレ車庫より良いかも。 橋脚…台座が丸形。プラレに流用できるかは不明。 架線…4個入り。色はガンメタリック。形はリアルだけどプラレールには使用不可。 足下を削ればいけそう。 ニュータウン駅…昔のプラレっぽい駅。100円なら…と思わせる出来だったが、開封してみるとやはり100円レベル。パッケージで裏になっている部分にはシールが貼っていない。 全長もプラレ駅に比べるとやや短く、レール(ストップレール)も付属していない。連結不可。並べるだけ。 立木…オレの行った店には無かったが、パッケージ絵から判断。プラレのそれがナチュラルな曲線なのに対し、パチは段付きドット絵風。一番流用がききそうなパーツ。 今回オレがパーツは信号、架線、駅。100円だから仕方ないとはいえ、相当に安っぽい。 プラスティックも薄く、かなり柔らかい。まさしく100円ショップグッズのソレ。 立木が入荷したら買っても良いけどそれ以外はいらないや。長文失礼。 817. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/06/26(月) 14 43 04 ID OpNpR6QyO 813 ・軌道の改良 ・低重心化 ・カーブでの前輪操舵機能 ・ガイドローラーorガイドポール装備 818. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/06/26(月) 15 21 35 ID 2jAjN7xY0 816 おお!それならレイアウト作りも安く済ませられる。 103系高運転台車のパチと跨線橋・高原の駅・島式ホームも発売してくれれば なおさらいい! 820. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/06/26(月) 18 06 53 ID 0kuewgtm0 さっそくダイソーに出かけたら、29日まで休み…OTL 830. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/06/27(火) 18 16 02 ID r8HljgZF0 今日ダイソー行ってジェネリックプラレールの車庫と駅買ってきた。 車庫はモールドがやたら凝ってる。すりあわせが悪いのはまぁ、100円ということで。 駅は…塗装さえしてやれば割とよくなる・・かな。 木は、大小2色各1本づつ、計4本入りで100円。ちょっと高い気がしたからやめた。 あとは架線柱とか橋脚とかあった。橋脚に水位のゲージがついてるのに驚いた。 全体的にモールドが異常に凝ってて、設計者のこだわりを感じるシリーズ。 とりあえず塗料買ってこようっと。 831. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/06/27(火) 20 14 25 ID Kuq+9Oyx0 816 ありがとう、おかげで自信持って信号機買ってこれたよ。 爪が折れて瀕死だった小田急新宿駅と鹿児島中央駅が生き返りますた。 ところで、うちではパチプラ洗車機の真ん中をカッターでちょん切って、直線レールに両面テープで貼り付けて使ってる。 832. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/06/27(火) 21 51 34 ID AEktj9VN0 ダイソーのパチモンで賑わってるなぁ。 そういう漏れもプラレの樹木が一向に一般販売されないから反動で樹木10セット買ってきた。 買ったはいいけど段々になってるせいか幾何学模様のように見えて上からずっと見てると気持ち悪くなるかも・・・。 まぁ4個INで一個26円だから頭数揃えるのには良いかな(プラレ立ち木は1個60円だったし) 車庫: 830 の言うとうりプラレのオレンジ単色車庫よりいかしてる。買って損はないのでは? 踏み切り:それなりに出来よし。ただいらないかも。100円なら。 架線柱:多少ぐらつくけどプラレールに流用可。4個入りで単価も安いので欲しい人はどうぞ。グレー色。 トンネル:まんま曲線トンネル。ただ薄緑で安っぽい。色塗るとか。他のパチモンと比べると劣るかも。 駅:対向駅。置くタイプだけどそれなりに作ってある。安いので複数置いたりしたい人はいいんじゃないの。ホーム幅が結構広い。 レール各種:直線曲線は4本入り。分岐2種、ストップ、坂(分割式)は2本。 枕木とかモールドしてあってぶっちゃけプラレよりいいかも・・・ 灰色(ポケトレインのレールぽい色)で青より冴える。少し柔らかい。相互走行可?(試してないけど幅はいけるぽい) 車両はパチモン新幹線が3種で1が赤、2がE2もどき(緑)、3がブルーシャーク+500系(笑 POPではドクイエ色の4番と100系もどきの5番が載ってたけど売ってない模様。 レールはちょっと押し込めばすんなりとプラレールと繋げれる。結構流用可能なので驚いた。 100円なのでさすがに質感他もろもろ本家には劣るけど100円にしたら上出来のほうかなと思う。安いところの半額以下だし。 ヒットは無理ぽいけど実両車両で普通に玩具屋で売られてたら安さと相まって一般新規層をかなり食ってたかもね。 833. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/06/27(火) 22 09 27 ID YR6jVwbVO 息子「パパー、これプラレールじゃなーい」。・゚・(ノД`)・゚・。 834. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/06/27(火) 23 32 24 ID AEktj9VN0 833 宝と合併して新シリーズになったんだよと教える 835. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/06/28(水) 08 16 50 ID 7mcLREY40 今後のヤフオクで点数水増しに使われる可能性大だな〜 842. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/06/30(金) 18 34 31 ID DBxDsIfe0 ブレーキクリーナーをモーターの中やギアに吹くだけで随分違うよ。 モーター交換はコツと慣れが必要。 843. 838 2006/07/01(土) 05 55 56 ID eETjzeW40 842 潤滑系のスプレーでもOK? シリコン。 モーターと聞くと、マブチモーターを思い出す。 戦艦のプラモデルで、マブチモーターを使って、水上を走らせるヤツを よく作ったっけ。 追加・昨日より入線。 スハ43 1両。 計 7両。 蒸気機関車用(C11 C12 D51)として、 客車をたくさん繋げて、「音入り踏み切り」を通過させると、 音が連続して、踏み切りの連続した警告音らしくなるのが楽しい。 844. 842 2006/07/01(土) 11 11 35 ID vYap2Jqi0 843 プラレールは買った状態でモーターやギアに大量のグリスが付いているから、 クリーナーでグリスを落としてからシリコン等は吹けばいいんだけど、 何故かプラレールは潤滑系を吹くと遅くなったので、クリーナーだけ 吹けばいいと思う。 ただ、 842 で「随分違う」と言ってしまいましたが、圧倒的に ブチ抜いてやりたいのならやはりモーター交換でしょう。 タミヤのスプリントダッシュ、パワーダッシュなら、クリーナーとの 相性は抜群。 845. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/07/01(土) 13 33 56 ID dhuYoYc70 俺は逆に速度を落したいくらいだよ 846. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/07/01(土) 14 09 39 ID UrPQkEh00 845 漏れもそう思って既出のピニオン変更(8T→10T)やってみた モーターの常用回転数を上げただけになってしまい ONでレールに置いたら左右にうねりながら走ってく もちろん曲がらないorz 847. 25tモーターカー 2006/07/01(土) 17 07 05 ID 0HoGdtJi0 プラレがよく、パクられるのはなぜ??????????? ダイソーにいた親子の話を聞いていたら「オイ、これプラレールに使えるかもよ、 オイ買うか」 といっていた。 848. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/07/01(土) 17 13 44 ID dv1v5xEo0 まちがってキャブクリーナー吹くと全部溶けるorz 849. 844 2006/07/03(月) 00 29 42 ID NTfhiM5H0 ダイソー行ってきたよ。 ttp //cocoa.gazo-ch.net/bbs/18/img/200607/849828.jpg ttp //cocoa.gazo-ch.net/bbs/18/img/200607/849829.jpg ttp //cocoa.gazo-ch.net/bbs/18/img/200607/849830.jpg ttp //cocoa.gazo-ch.net/bbs/18/img/200607/849834.jpg ttp //cocoa.gazo-ch.net/bbs/18/img/200607/849838.jpg 今日は、隣の街の個人商店の、玩具店へ。 リモコンのポイントレールや、C62重連セット、EF66機関車用の ターンレール、165系の桜仕様、ステーションセットなどなど。 見ていて面白いが、入りにくいところもあるね。 プラレールで、プレミア的なものを求めている人って、ごく僅かなような気がしました。 853. 844 2006/07/03(月) 13 48 49 ID wcj+GR4A0 ダイソ 買い足し。 ttp //cocoa.gazo-ch.net/bbs/18/img/200607/850585.jpg ttp //cocoa.gazo-ch.net/bbs/18/img/200607/850587.jpg ttp //cocoa.gazo-ch.net/bbs/18/img/200607/850588.jpg 852 お役に立てたのなら、うれしいです。 この前も「新幹線開業40周年記念スペシャルセット」を個人商店で手にいれました。 消費税分、安かったです。外箱の状態は、色あせや、スレはありましたけど、 集めるのが趣味ではないので、私的には問題なかったです。 今回は、「鉄三勇士」は見つけられませんでした。 次の休みに期待です。 854. 844 2006/07/03(月) 15 02 18 ID wcj+GR4A0 ダイソ。追加あげ忘れ。 ttp //cocoa.gazo-ch.net/bbs/18/img/200607/850742.jpg ttp //cocoa.gazo-ch.net/bbs/18/img/200607/850743.jpg 858. 25tモーターカー 2006/07/03(月) 22 07 46 ID GqVn4Hy90 3両停車してゆとりが生まれるプラットホーム(2分割にして、屋根有り、屋根無しのセット) 今売ってる「町の駅」という駅は旧製品の方がよかった、 何しろ今のは、屋根が複線レイアウトには、使えない。 やっぱ、屋根の種類を二つキボン 859. 844 2006/07/04(火) 05 38 05 ID hZamrzeg0 鉄橋にレールは、はまりません。 橋脚のレールはめ込み部分の幅は36ミリ。 プラレールの幅が、38ミリ。 よって、そのままでは、ハマリません。 画像は、すこしお待ちください。 会社から、あげます。 861. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/07/04(火) 16 13 04 ID GpheN3P90 だれだよぅ…聖績ダイソーの車庫買い占めた奴…。 悔しいから府中ダイソーでありったけ買ってしまったじゃないか…。 862. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/07/04(火) 18 55 09 ID aeCMHLgP0 PSソフトに「電車だいすき!プラレールがいっぱい」っていうソフトがあるけど知ってる? あの新幹線運転した時、リアルさに欠けたよ。「名古屋」のこと「なこや」だって。 それとATCじゃなかったよ。なぜか線路沿いには信号機が。しかもATSだって。 プラレールに関してもなぜ、新幹線セットの付属品に信号機が??(かれこれ20年前の話) 863. 844 2006/07/04(火) 23 06 26 ID hZamrzeg0 856 ダイソ鉄橋・橋脚とレールです。 ttp //cocoa.gazo-ch.net/bbs/18/img/200607/852905.jpg ttp //cocoa.gazo-ch.net/bbs/18/img/200607/852908.jpg ttp //cocoa.gazo-ch.net/bbs/18/img/200607/852910.jpg ttp //cocoa.gazo-ch.net/bbs/18/img/200607/852912.jpg ttp //cocoa.gazo-ch.net/bbs/18/img/200607/852917.jpg 865. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/07/05(水) 15 09 35 ID M+D98hx80 863 乙! かなり削り込みや現物合わせが必要だけど 貨物線のようなやけに短いトラスや 連続トラスの両方に使えそうな良い素材だ それと おまいら!駅と車庫ばっかり根こそぎ攫うんじゃないwwww 866. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/07/05(水) 17 35 39 ID m6XkuleZ0 そういや駅と車庫はそのまんま使えるせいか無かったりするな。 木も期待していくつか買ったけどちょっとドリルだからなぁ・・・出来が微妙。 本家もちょぼちょぼ変なの出すんじゃなくて上記で人気の 置型新駅(島式対向両対応連結可orリアル色)、新車庫(ドクイエセットの色塗り) 立ち木(深緑のピーマンじゃないやつ)、高架直線単品等の 新情景出してくれないものかな・・・今年はなんだか寂しいよ。 867. 866 2006/07/05(水) 17 41 23 ID m6XkuleZ0 訂正:立ち木(深緑のピーマンじゃないやつ)→(深緑色で土台が赤じゃなくて茶色のピーマン色じゃないやつ) しかし駅と車庫は100円の割に出来がいいよな。色塗れば本家以上かも。 868. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/07/06(木) 14 30 51 ID yqANXunW0 ダイソ立木も針葉樹だと思えばいいと思うけどなw 869. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/07/06(木) 14 49 52 ID KQLd5pCd0 近所のダイソー2軒回ったけどパチプラは無かった…。 売り場面積どれくらいの店舗なら置いてあるんだろう? 870. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/07/06(木) 14 54 35 ID kTUXY9vx0 パチプラ 立川のダイソでも入手可能 871. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/07/06(木) 15 39 32 ID Bxe19IQo0 869 200坪以上の所なら置いてあるんじゃない? 専用棚で置いてあるからあるところなら売り切れてても分かると思う。 大型店では2棚分あってクロスや1/2レールも売ってた。 ちなみに他の100均ショップ(キャンドゥとか)じゃないよな? 872. 869 2006/07/06(木) 15 51 06 ID KQLd5pCd0 さすがにソレは無いよw 108坪と128坪の店だったからなぁ…。 ちょっと離れてるけど500坪の店があるから今度行ってみる。 サンクス! 873. 25tモーターカー 2006/07/07(金) 00 47 42 ID ed/jVzC60 やっぱり、100均も案外馬鹿にできませんね。 886. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/07/09(日) 23 15 52 ID auXL2ggq0 やっとダイソーでパチプラ買ってきた。 立ち木、駅、トンネル、車庫を買った。 駅とトンネルは安物の印象。車庫は本家より全然良い。 890. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/07/10(月) 21 45 06 ID HAx9T3i/o 886 パチモンのプラレール?パチブリオなら買ったことあるがパチプラもあるのか!買いに行く! 891. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/07/11(火) 07 17 10 ID Mhg4pWeV0 890 このスレの700から下あたり読め。 892. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/07/11(火) 18 05 41 ID 37nYPHE+0 ダイソーパチプラ買ってきました。 とりあえず木6、車庫4、信号2。 なんか安っぽいけど、結構満足できる。 特に車庫はイイ! 893. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/07/11(火) 18 34 17 ID jKum2Pey0 パチプラの感想みんな同じだな。 894. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/07/12(水) 00 16 04 ID De6yYeXo0 おまえらがパチプラ宣伝するから近場のダイソーじゃ駅とか車庫だけのきなみ売り切れてっぞゴラァ あと何故か曲線レールがない 895. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/07/12(水) 00 50 50 ID hlnemW500 ダイソ・車庫。 894 ttp //cocoa.gazo-ch.net/bbs/18/img/200607/866227.jpg 900. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/07/12(水) 22 57 23 ID +iS0PHVB0 ダイソーのパチ噂どうりの使えるものでした 車庫最高!明日も買ってきます! みなさんと同意見で車庫&駅以外はいらね って感じだったです しいて言えば信号使える感じでした 919. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/07/13(木) 23 47 49 ID vquf/tJR0 916 ここはダイソーの100円レールにがんばってほしいものだ。 あれで版権取れたら食えるんだがなー。 920. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/07/14(金) 02 15 10 ID 9DqKbrak0 JR西日本商事に期待ダナ。 HP見てみぃww 925. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/07/14(金) 20 24 34 ID 8cAamhwx0 自動発車複線ステーションはマジで欲しいなぁ 付属部品は幅合わせレールしか入ってなくても 922 の価格設定なら買うぞー ◎出来れば端部階段は取り外し可能で 929. ぼくらはトイ名無しキッズ 2006/07/15(土) 11 35 32 ID ZahG6FVZ0 >922 おうふくEF66の復刻は来年頼む。
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食糧倉庫 ↑クリックで拡大。 作:yuzukiさん&SOUさん L:食糧倉庫={t:名称=食糧倉庫(施設)t:要点=食糧倉庫t:周辺環境=備蓄されている食糧,ネズミ捕りのなにかt:評価=なしt:特殊={*食糧倉庫の施設カテゴリ = 藩国施設として扱う。*毎ターン食料+15万tされる。}→次のアイドレス:・食品加工工場(施設)・陸軍兵站システム(技術)・豊饒の大地(施設)} 設定文章 旧ビギナーズ王国の農業環境の変化と今後の展望 ~大規模食糧倉庫の建設と流通体制の変化~ 1.旧ビギナーズ王国における、当時の状況 1.1.農業大国としての藩国 旧ビギナーズ王国は国土の多くを農地が占める農業生産国である。初夏と秋には黄金色の海が視界を覆うほどの小麦の生産を誇る。冬季に入ると、黄金色の海は一面の銀世界に置き換えられる。寂寞とした白銀の世界の裏では、多くの杜氏が収穫された麦や米から酒造りに励む。 小麦の生産を主として、牧畜、野菜、果樹など幅広く食糧品を生産してきた王国であった。近年相次ぐ戦争に憂慮して、更なる食糧の増産を進め、わんわん帝國の食料庫としての地位を確固たるものとしようとしている。その一環として、大規模な食糧倉庫の建造に着手した。 1.2.戦争による食糧増産の必要性 相次ぐ戦争への出兵はわんわん帝國各国の支出を増大させていた。I=Dの利用により燃料や資源の消費が注目されているが、恒常的に消費され続ける食糧の存在は大きかった。 一部の藩国では出兵が不可能となるほどの食糧備蓄の低下、という事態を迎えるに至っていた。潤沢な食糧備蓄を抱える藩国であっても、情勢が不安定であるがために中央市場に食糧が流通せず、食料価格の上昇という結果を招いている。こうした影響を一番に受けたのは一般市民である。中央市場における食料価格の上昇を受け、各地の市場においても食料価格は上昇し、一般市民の食糧不足といった社会問題を発生した。 1.3.趣向の多様化による取り扱い品目の増加 * ちびちびビール騒動 趣向の多様化を象徴する事件が「ちびちびビール騒動」である。有能な吏族として知れ渡り、またジャズマンとしても隠れた人気を集めるamurが吏族仲間であるtactyとバー交わした会話で、ちびちび飲めるビールを勧めた。 「ちびちびビール」とは国内で最も流通している上面発酵ビールのことを指す。この種類のビールは多種多様ではあるが、下面発酵に比較すると、総じて味わい深く、濃厚で、香り高いのが特徴である。下面発酵のビールがぐびぐびっ、ぷはぁ~、と、勢いよく飲むことが多いのに比較して、上面発酵のビールはちびちびと飲んでも美味しく飲めるため、「ちびちびビール」と通称されるようになったと考えられる。 amur、tactyの談話はそれまで主流派だった上面発酵ビールのシェアをさらに拡大させる結果を生み、結果として農業大国でありながらビールを不足に陥るという大混乱を巻き起こした。 思わぬ騒動に対応を迫られ、旧ビギナーズ王国国王たくまは自ら下面発酵ビールの宣伝を主張。自らマスコミの前で下面発酵ビールを飲むアピールをしようとしたが、「未成年だから」と周囲に取り押さえられ、結果摂政が代行することとなった。 ちびちびビール騒動は食糧を豊富に有する旧ビギナーズ王国だからこそ発生する事件であった。舌の肥えた市民の食へのこだわりは高まっており、こうした食に対する趣向の多様化に対応する必要が迫られたのだった。 幸いにして市民の中に食糧生産従事者の多いために、食品に対するモラルの低下といった問題は避けられていたものの、今度同様な騒動が頻発する可能性が考慮され、大規模な流通網の整備が強く意識された。 旧ビギナーズ王国中部のナナオ村。ここは旧ビギナーズ王国有数のビール山地である。 4月の今現在のナナオ村では、20cmほどに成長した小さな青々とした麦が広がっている。ナナオの大地はミネラルを多く含み、水はけもよいために大麦の生産に向いた土地である。ナナオ村の農家はこの大地にさらに石灰窒素などを加えて土壌改良を加え、よりよい麦作りに勤めている。 ナナオ村のビール工房では付近の農家で生産された大麦からビールが生産されている。 サイロに貯蔵された大麦は製造に適したのみの大麦に選別されている。収穫直後の大麦は麦芽製造に適していないため、貯蔵し、麦芽になる時期を待たなくてはならない。 こうして、準備の整った麦をさらに選別し、水につけて発芽させる。この際、水を交換し、麦の汚れなどを落としつつ、麦に水を吸収させる。麦の酵素がでんぷんやタンパク質を分解させて、おいしいビールの元となる麦芽になる。 乾燥させた麦芽を砕き、湯で熱し、さらに酵素を加えて熱することで、麦汁を作る。この麦汁を濾過し、煮沸。さらにホップを加える。 ホップの生産には王国の冷涼な気候が適しており、ナナオ村でも栽培されている。麦畑の外れに棚が設置されており、今頃はちょうど根株から芽が出ている頃だ。 このホップを加えることによりビール特有の苦みと香りが生まれる。 煮沸を終えた麦汁は冷却され、酵母が活動しやすい温度で加えられる。この時の温度は常温。発酵を1週間、さらに2週間熟成させてビールの完成である。 こうして出来たビールをボトリングして、出荷される。 上面発酵で無濾過のビールは賞味期限が短い。地域の中規模倉庫を経由して、納品量を調整して大規模倉庫へ出荷。ただちに取引が行われ、首都や諸藩国に出荷される。 2.今後の食糧政策と食糧倉庫 2.1.食糧倉庫の現状 これまでも大量の食糧を生産してきた旧ビギナーズ王国に食糧倉庫がなかったわけではない。各農地における協同組合によって設立された中規模倉庫や各農家がそれぞれ備えているサイロや倉庫である。こうした各地に点在している倉庫間の食糧をトラックが頻繁に行き来することにより国内の、さらには帝國全体の食糧需要を満たしてきた。 2.2.農作物の価格調整 食糧の増産に伴い予見される農産物の価格下落への対策が必要である。これまでは二期作や定期的な麦畑の転用によって、麦の生産は調整が行われてきた。しかし、今後の食糧増産の見積もりを行ったところ、これまでと比較してより積極的な流通調整が必要だ、との結論が得られた。 2.3.国内の食糧備蓄量の把握 国家規模が拡大するにつれて藩国における資産の収支の変動は小刻みに変化するようになった。こうした収支変動の把握の必要性が再認識されたのが、先の組閣後に行われた大吏族チェックであった。この際に国庫の収支変動の把握に追い回された藩王たくまは、今後の収支把握の簡略化を図った。 2.4.流通体制の強化 食糧増産に伴い、先に述べた「ちびちびビール騒動」に見られる趣向の多様化の他、今後の戦争の行く末など、食糧の流通体制の強化は藩国の急務となっている。 これに対応するためには、各農地における中規模倉庫の機能拡充を図ると同時に、大規模な流通基地を整備することが必要である。これにより、流通規模に応じた食糧流通が可能となる。 2.5.戦災時備蓄食糧の確保 相次ぐ戦争による各地の市場の混乱、さらには社会への影響を憂慮して、一般市民の使用に限った備蓄食糧の確保することが藩王による決定された。この備蓄食糧は災害などへの利用も目的としており、平時、戦時を問わず指定の備蓄量を確保すること、一般市民への使用に限られることが定められた戦災時備蓄食糧法が藩王自らにより定められた。 同法に基づく食糧の備蓄は、非常時における輸送の困難を配慮して各地の中規模倉庫に分散備蓄された。これらの備蓄の不足分の補填と、対外的な一時支援分を確保として大規模倉庫が位置づけられた。 2.6.食糧倉庫の建造 以上をふまえて、これまでの食糧倉庫の体勢と流通体制では今後の食糧政策に対応しかねる、と判断された。その対策として食糧倉庫が建造された。 3.食糧倉庫の概要 3.1.食糧倉庫の位置づけと機能 2章で述べたように、食糧倉庫に求められているのは国内の食糧備蓄のみならず食糧流通基地としての側面も求められている。 食糧備蓄機能としては、流通在庫としての一時備蓄機能と、戦災時備蓄食糧や軍事用の備蓄食糧などの長期備蓄機能に分けられる。一時備蓄に関しては、農家や商社と言った企業にスペースが貸し与えられた。 流通基地機能としては、大規模市場が整備されるとともに、各地の中規模倉庫の情報集積や、諸外国の食糧事情の把握が行われた。 3.2.食糧倉庫の立地・構造 3.2.1.食糧倉庫の立地 食糧倉庫は第3層の農林水産エリア、その農業研究所に併設された。立地に関しては主要の農産地に隣接した藩国中央部が相応しい、という意見もあった。しかし、国内食糧流通において大規模市場が中・小規模の市場を圧迫することが懸念されたために現在の立地が最善という判断がなされた。 施設周辺は針葉樹林帯に囲まれており、これらが防風林の役目を果たしている。防風林の存在により、体感温度が必要以上に下げられることが防がれ、冬季においても比較的活動しやすい衣類の着用が可能となっている。また、荒天下であっても最低限の施設の運用が可能となっている。 3.2.2.食糧倉庫の構造 構造は地上部と地下部からなる。藩国の積雪量は多く、食糧倉庫の立地環境も例外ではないため、地上部より地下部が広く取られている。積雪対策として通常の倉庫よりも加重に耐えられるよう、内壁、柱、天上が強化されている。結果として災害や有事の際の倉庫の安全性も向上し、施設としての信頼性は高い。 地上部一階は天上が高く大空間が確保され大規模市場と一時備蓄用の倉庫に用いられる。トラックの直接乗り入れも可能となっている。 地上部二階、三階は小規模市場と食糧情報センターが設置されている。また、その他施設としては、食糧倉庫運営部や見学センターなどが備えられている。 地下部は長期備蓄用の倉庫として確保されているが、一部は一時備蓄用の倉庫としても開放されている。 4.食糧倉庫の運用 4.1.食糧倉庫の運営 食糧倉庫の運営は第三セクターの運営機関によって行われる。運営資金は市場手数料や一時備蓄用倉庫のリース料、藩国からの備蓄用倉庫の利用料などによってまかなわれる。 各地で生産された食糧や諸外国から輸送されてきた食糧は首都外環道をはじめとする主要幹線道路を経由して行われる。昼夜を問わず運び込まれる食糧に対応して、倉庫は24時間活動を続けている。 4.2.取り扱い品目 4.2.1.麦、米 取り扱う食糧のうち最も量が豊富なものは、何と言っても小麦である。藩国のみならずわんわん帝國の主食となっているため国家の備蓄食糧の主要品目であることはもちろん、さまざまな加工食品用の小麦まで含めると多種多様の、そして大量の小麦が貯蔵されている。 主食として人気の高まっている米も重要な取り扱い品目の一つだ。近年、地下稲作プラントでの生産が活発化しているが、生産量豊富な東国人の国、特に隣国である越前藩国からの流入は多い。 4.2.2.肉、魚介類 これまでの中・小規模倉庫と比較して大規模保冷庫を完備した食糧倉庫の登場により、肉の流通はますます活発になった。肉類は主に藩国産の牛肉、豚肉などが主流である。近年では詩歌藩国のカリブー肉なども持ち込まれるようになり、食の多様化に貢献している。 魚介類に関しては、たけきの藩国、FVBなどからの輸入品が多く取り扱われている。藩国周辺の海域も漁場としては恵まれているそうだが、牧畜が栄えている藩国では漁業は発展しておらず、これまでは食生活にも密着した存在ではなかった。今後、輸入による魚介類の人気が高まれば藩国の漁業の活発化も見込まれるかもしれない。 4.2.3.野菜類 食糧倉庫の恩恵を最も受けた品目が野菜類であるといえよう。これまで近郊農業による寒冷地向きの野菜の取引が主であったため、旬を過ぎるとこれらの価格は高騰し、生鮮野菜が手に入りにくかった。 大規模食糧倉庫の登場により、各地の名産品が安定量流入、あるいはある程度の保存が可能となり、一年を通じて様々な野菜が食卓に並ぶようになった。たけきの藩国のきのこ、詩歌藩国のにんじん、奇眼藩国のリンゴ、FVBの食用花、さらには神聖巫連盟の変わった野菜などが挙げられる。 4.2.4.酒類 美酒の国だけあって、酒類の取り扱いはその他の加工品と比べても多い。近年爆発的なブームにより生産量が増大したビールを始め、米酒、ウォッカ、ウィスキー、アクアビットなどが取り扱われている。これらは諸外国にも輸出され、帝國の酒蔵とも言える存在となっている。 4.3.食糧の管理 藩国内の生産食糧に限ってみても取り扱いの食糧は多種多様に及ぶ。そのために一時備蓄用倉庫、長期備蓄用倉庫は共に、温度・湿度調整機能が完備されている。北方の寒冷地に位置する旧ビギナーズ王国において食糧を低温で保存することは比較的容易な環境にある。更に、地下倉庫は通年で安定した気温・湿度を維持しやすくなっている。こうした環境を活かすことで温度・湿度調整コストが抑えられている。 4.4.食糧の防衛 広大な食糧倉庫を管理する手段として新に開発されたのが対ネズミ決戦兵器である。わんわん帝國参謀にも出仕しているS×Hにより考案・開発された決戦兵器は食糧を狙うネズミの撃退と施設内のパトロールを目的としている。 決戦兵器は自律防衛機能を有しており、施設内の各所を24時間監視している。ネズミを発見した場合には上部のセンサーから中央情報センターを介して各決戦兵器に情報が伝達され、目標を包囲・駆逐する。こうした自律防衛機構について、S×H氏はいずれ帝國全体の対空防衛網への転用を行いたいと意気込んでいる。 ネズミとの戦闘時には主要兵装であるレーザー光線が上部のレーザー発射口から射出される。レーザー光線は現状では出力不足が指摘され実戦兵装への応用が難航している兵器であるが、対ネズミレベルであれば十分可能な実験データが得られている。 狭い場所へ逃げ込んだネズミに対しては背中のファスナーが下ろされることで、小型決戦兵器(黒色塗装)が出撃する。火力などで本体ロボットには及ばないものの、ネズミの追い出しなど支援的な運用が期待される。 決戦兵器のカラーリングは白と黒のツートンカラーであり、倉庫内部での作業員の目につきやすいように設計されている。また、撃退したネズミは掃除用ロボに位置データが送信され処理される。 なお、パンダ型と言われるようなデザインとなった理由についてS×H氏は「軍事機密のため公表できません」と沈黙を守っている。 4.5.食糧倉庫の防衛 食糧倉庫は帝國全体の市民生活の基盤施設である上、軍事的な要所となるため、通常の警備に加えて軍による警戒も行われいる。 不信人物の侵入や襲撃の際には、倉庫各所のセンサー及びに対ネズミ決戦兵器、警備兵による早期発見と通報が期待される。対ネズミ決戦兵器は警告の後に威嚇攻撃までが許可されている。決戦兵器の対人防衛機能に関しては、摂政が視察時にこっそりワインを持ち出そうとして決戦兵器に追い回される、という珍事が起こっており、その性能が証明された。 倉庫からの通報の際には、通報レベルに応じて治安警察、軍隊が派遣される。軍隊の指揮権は治安警察のそれを優越し、通常の出動においても軍隊から人員が派遣されることになっている。 5.考察 5.1.藩国内産業への影響 食糧倉庫の流通拠点としての活用は、藩国国内の食の多様性に貢献する一方で、これまでほぼ100%を維持してきた食糧自給率を下げる結果となっている。また、現在は大きな問題となってはいないが、今後の農産業の発展の阻害になるのではないか?という疑問の声も上がっている。 この点は前向きに考え、今後の藩国の食糧生産の発展に活かしていきたい。食糧自給率の低下は主として藩国内での生産が困難な食品や、生産体制が十分に整っていない食品に限られている。こうした品目の生産は低い流通コストで他国の生産品に対抗できると考えられる。また、これまで馴染みの薄かった食品も国内での認知度が高まるため、自国生産を高める気運のきっかけともなる。もちろん、生産環境の保証のために、藩国がこうした品目の生産者への補償を検討する必要もあるだろう。 5.2.中小食糧倉庫や流通環境の維持 大規模食糧倉庫の登場、流通システムの変化により、これまで藩国で培われていた地域内流通体制が破壊されては意味がない。国内生産品が優勢を誇っている現状においては地域内流通は依然として活発である。流通コスト面などから市場原理が働いた結果であり、流通情報網の整備が混乱を防ぐことに一役買っているようである。 今後とも藩国側も流通状況を把握することにより、国内の食糧自給状況、流通状況を把握し、必要とあれば食糧生産を保護する政策をとる必要性も考慮しておく必要があるだろう。 5.3.食糧生産と藩国内産業の今後 産業に対する旧ビギナーズ王国国王たくまの姿勢を表す談話がある。戦場においてI=Dが隆盛を誇っている情勢からある臣下が工場建設を進言したところ、藩王はこう言い放ったという。 「工場が乱立すれば、土地は汚れ、水は淀む。農業でさえも陛下から下賜された土地を荒らしてしまうのだ。帝國全ての藩国が工場を建設すればどうなるだろう?帝國臣民が安心して食べられる食糧が無くなってしまうではないか。私は藩国を、そして帝國を滅ぼす訳にはいかないのだよ。」 談話の真偽のほどは定かではない。しかし、軍の工廠を除けば積極的に工場建設を行わない藩国の施政を考慮すると、今後も藩国内産業は農産業、畜産業が主となるのではないだろうか。 ~旧ビギナーズ王国農産部職員の報告書より~ 作:ピストンさん 設定文章2 満天星国となった現在では、これまで都築藩国では薄かった備蓄計画を旧ビギナーズ王国農産部からの引き継ぎ資料を基に、計画的生産・備蓄・消費を行うと政策が立てられており、旧ビギナーズ王国のノウハウは最大限に生かされていると良いだろう。そしてまた、旧ビギナーズ王国の藩王であったたくま氏の意思も同様に引き継がれ、美しい田園を残そうというその方針は未だ変わってはいない。 ちなみに、ちびちびビール騒動を知った藩王の都築は「なんでその時俺を呼ばなかったんだ!!」と叫んだそうである。
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食糧倉庫 ↑クリックで拡大。 作:yuzukiさん&SOUさん L:食糧倉庫={t:名称=食糧倉庫(施設)t:要点=食糧倉庫t:周辺環境=備蓄されている食糧,ネズミ捕りのなにかt:評価=なしt:特殊={*食糧倉庫の施設カテゴリ = 藩国施設として扱う。*毎ターン食料+15万tされる。}→次のアイドレス:・食品加工工場(施設)・陸軍兵站システム(技術)・豊饒の大地(施設)} 設定文章 王国の農業環境の変化と今後の展望 ~大規模食糧倉庫の建設と流通体制の変化~ 1.現状 1.1.農業大国としての王国 ビギナーズ王国は国土の多くを農地が占める農業生産国である。初夏と秋には黄金色の海が視界を覆うほどの小麦の生産を誇る。冬季に入ると、黄金色の海は一面の銀世界に置き換えられる。寂寞とした白銀の世界の裏では、多くの杜氏が収穫された麦や米から酒造りに励む。 小麦の生産を主として、牧畜、野菜、果樹など幅広く食糧品を生産してきた王国であった。近年相次ぐ戦争に憂慮して、更なる食糧の増産を進め、わんわん帝國の食料庫としての地位を確固たるものとしようとしている。その一環として、大規模な食糧倉庫の建造に着手した。 1.2.戦争による食糧増産の必要性 相次ぐ戦争への出兵はわんわん帝國各国の支出を増大させていた。I=Dの利用により燃料や資源の消費が注目されているが、恒常的に消費され続ける食糧の存在は大きかった。 一部の藩国では出兵が不可能となるほどの食糧備蓄の低下、という事態を迎えるに至っていた。潤沢な食糧備蓄を抱える藩国であっても、情勢が不安定であるがために中央市場に食糧が流通せず、食料価格の上昇という結果を招いている。こうした影響を一番に受けたのは一般市民である。中央市場における食料価格の上昇を受け、各地の市場においても食料価格は上昇し、一般市民の食糧不足といった社会問題を発生した。 1.3.趣向の多様化による取り扱い品目の増加 ちびちびビール騒動 趣向の多様化を象徴する事件が「ちびちびビール騒動」である。有能な吏族として知れ渡り、またジャズマンとしても隠れた人気を集めるamurが吏族仲間であるtactyとバー交わした会話で、ちびちび飲めるビールを勧めた。 「ちびちびビール」とは国内で最も流通している上面発酵ビールのことを指す。この種類のビールは多種多様ではあるが、下面発酵に比較すると、総じて味わい深く、濃厚で、香り高いのが特徴である。下面発酵のビールがぐびぐびっ、ぷはぁ~、と、勢いよく飲むことが多いのに比較して、上面発酵のビールはちびちびと飲んでも美味しく飲めるため、「ちびちびビール」と通称されるようになったと考えられる。 amur、tactyの談話はそれまで主流派だった上面発酵ビールのシェアをさらに拡大させる結果を生み、結果として農業大国でありながらビールを不足に陥るという大混乱を巻き起こした。 思わぬ騒動に対応を迫られ、藩王たくまは自ら下面発酵ビールの宣伝を主張。自らマスコミの前で下面発酵ビールを飲むアピールをしようとしたが、「未成年だから」と周囲に取り押さえられ、結果摂政が代行することとなった。 ちびちびビール騒動は食糧を豊富に有するビギナーズ王国だからこそ発生する事件であった。舌の肥えた市民の食へのこだわりは高まっており、こうした食に対する趣向の多様化に対応する必要が迫られたのだった。 幸いにして市民の中に食糧生産従事者の多いために、食品に対するモラルの低下といった問題は避けられていたものの、今度同様な騒動が頻発する可能性が考慮され、大規模な流通網の整備が強く意識された。 ビギナーズ王国中部のナナオ村。ここはビギナーズ王国有数のビール山地である。 4月の今現在のナナオ村では、20cmほどに成長した小さな青々とした麦が広がっている。ナナオの大地はミネラルを多く含み、水はけもよいために大麦の生産に向いた土地である。ナナオ村の農家はこの大地にさらに石灰窒素などを加えて土壌改良を加え、よりよい麦作りに勤めている。 ナナオ村のビール工房では付近の農家で生産された大麦からビールが生産されている。 サイロに貯蔵された大麦は製造に適したのみの大麦に選別されている。収穫直後の大麦は麦芽製造に適していないため、貯蔵し、麦芽になる時期を待たなくてはならない。 こうして、準備の整った麦をさらに選別し、水につけて発芽させる。この際、水を交換し、麦の汚れなどを落としつつ、麦に水を吸収させる。麦の酵素がでんぷんやタンパク質を分解させて、おいしいビールの元となる麦芽になる。 乾燥させた麦芽を砕き、湯で熱し、さらに酵素を加えて熱することで、麦汁を作る。この麦汁を濾過し、煮沸。さらにホップを加える。 ホップの生産には王国の冷涼な気候が適しており、ナナオ村でも栽培されている。麦畑の外れに棚が設置されており、今頃はちょうど根株から芽が出ている頃だ。 このホップを加えることによりビール特有の苦みと香りが生まれる。 煮沸を終えた麦汁は冷却され、酵母が活動しやすい温度で加えられる。この時の温度は常温。発酵を1週間、さらに2週間熟成させてビールの完成である。 こうして出来たビールをボトリングして、出荷される。 上面発酵で無濾過のビールは賞味期限が短い。地域の中規模倉庫を経由して、納品量を調整して大規模倉庫へ出荷。ただちに取引が行われ、首都や諸藩国に出荷される。 2.今後の食糧政策と食糧倉庫 2.1.食糧倉庫の現状 これまでも大量の食糧を生産してきたビギナーズ王国に食糧倉庫がなかったわけではない。各農地における協同組合によって設立された中規模倉庫や各農家がそれぞれ備えているサイロや倉庫である。こうした各地に点在している倉庫間の食糧をトラックが頻繁に行き来することにより国内の、さらには帝國全体の食糧需要を満たしてきた。 2.2.農作物の価格調整 食糧の増産に伴い予見される農産物の価格下落への対策が必要である。これまでは二期作や定期的な麦畑の転用によって、麦の生産は調整が行われてきた。しかし、今後の食糧増産の見積もりを行ったところ、これまでと比較してより積極的な流通調整が必要だ、との結論が得られた。 2.3.国内の食糧備蓄量の把握 国家規模が拡大するにつれて王国における資産の収支の変動は小刻みに変化するようになった。こうした収支変動の把握の必要性が再認識されたのが、先の組閣後に行われた大吏族チェックであった。この際に国庫の収支変動の把握に追い回された藩王たくまは、今後の収支把握の簡略化を図った。 2.4.流通体制の強化 食糧増産に伴い、先に述べた「ちびちびビール騒動」に見られる趣向の多様化の他、今後の戦争の行く末など、食糧の流通体制の強化は王国の急務となっている。 これに対応するためには、各農地における中規模倉庫の機能拡充を図ると同時に、大規模な流通基地を整備することが必要である。これにより、流通規模に応じた食糧流通が可能となる。 2.5.戦災時備蓄食糧の確保 相次ぐ戦争による各地の市場の混乱、さらには社会への影響を憂慮して、一般市民の使用に限った備蓄食糧の確保することが藩王による決定された。この備蓄食糧は災害などへの利用も目的としており、平時、戦時を問わず指定の備蓄量を確保すること、一般市民への使用に限られることが定められた戦災時備蓄食糧法が藩王自らにより定められた。 同法に基づく食糧の備蓄は、非常時における輸送の困難を配慮して各地の中規模倉庫に分散備蓄された。これらの備蓄の不足分の補填と、対外的な一時支援分を確保として大規模倉庫が位置づけられた。 2.6.食糧倉庫の建造 以上をふまえて、これまでの食糧倉庫の体勢と流通体制では今後の食糧政策に対応しかねる、と判断された。その対策として食糧倉庫が建造された。 3.食糧倉庫の概要 3.1.食糧倉庫の位置づけと機能 2章で述べたように、食糧倉庫に求められているのは国内の食糧備蓄のみならず食糧流通基地としての側面も求められている。 食糧備蓄機能としては、流通在庫としての一時備蓄機能と、戦災時備蓄食糧や軍事用の備蓄食糧などの長期備蓄機能に分けられる。一時備蓄に関しては、農家や商社と言った企業にスペースが貸し与えられた。 流通基地機能としては、大規模市場が整備されるとともに、各地の中規模倉庫の情報集積や、諸外国の食糧事情の把握が行われた。 3.2.食糧倉庫の立地・構造 3.2.1.食糧倉庫の立地 食糧倉庫は国際的な流通を視野に入れて首都の南部高山地帯の麓に建造された。立地に関しては主要の農産地に隣接した王国中央部が相応しい、という意見もあった。しかし、国内食糧流通において大規模市場が中・小規模の市場を圧迫することが懸念されたために現在の立地が最善という判断がなされた。 施設周辺は針葉樹林帯に囲まれており、これらが防風林の役目を果たしている。防風林の存在により、体感温度が必要以上に下げられることが防がれ、冬季においても比較的活動しやすい衣類の着用が可能となっている。また、荒天下であっても最低限の施設の運用が可能となっている。 3.2.2.食糧倉庫の構造 構造は地上部と地下部からなる。王国の積雪量は多く、食糧倉庫の立地環境も例外ではないため、地上部より地下部が広く取られている。積雪対策として通常の倉庫よりも加重に耐えられるよう、内壁、柱、天上が強化されている。結果として災害や有事の際の倉庫の安全性も向上し、施設としての信頼性は高い。 地上部一階は天上が高く大空間が確保され大規模市場と一時備蓄用の倉庫に用いられる。トラックの直接乗り入れも可能となっている。 地上部二階、三階は小規模市場と食糧情報センターが設置されている。また、その他施設としては、食糧倉庫運営部や見学センターなどが備えられている。 地下部は長期備蓄用の倉庫として確保されているが、一部は一時備蓄用の倉庫としても開放されている。 4.食糧倉庫の運用 4.1.食糧倉庫の運営 食糧倉庫の運営は第三セクターの運営機関によって行われる。運営資金は市場手数料や一時備蓄用倉庫のリース料、王国からの備蓄用倉庫の利用料などによってまかなわれる。 各地で生産された食糧や諸外国から輸送されてきた食糧は首都外環道をはじめとする主要幹線道路を経由して行われる。昼夜を問わず運び込まれる食糧に対応して、倉庫は24時間活動を続けている。 4.2.取り扱い品目 4.2.1.麦、米 取り扱う食糧のうち最も量が豊富なものは、何と言っても小麦である。王国のみならずわんわん帝國の主食となっているため国家の備蓄食糧の主要品目であることはもちろん、さまざまな加工食品用の小麦まで含めると多種多様の、そして大量の小麦が貯蔵されている。 主食として人気の高まっている米も重要な取り扱い品目の一つだ。近年、地下稲作プラントでの生産が活発化しているが、生産量豊富な東国人の国、特に隣国である越前藩国からの流入は多い。 4.2.2.肉、魚介類 これまでの中・小規模倉庫と比較して大規模保冷庫を完備した食糧倉庫の登場により、肉の流通はますます活発になった。肉類は主に王国産の牛肉、豚肉などが主流である。近年では詩歌藩国のカリブー肉なども持ち込まれるようになり、食の多様化に貢献している。 魚介類に関しては、たけきの藩国、FVBなどからの輸入品が多く取り扱われている。王国周辺の海域も漁場としては恵まれているそうだが、牧畜が栄えている王国では漁業は発展しておらず、これまでは食生活にも密着した存在ではなかった。今後、輸入による魚介類の人気が高まれば王国の漁業の活発化も見込まれるかもしれない。 4.2.3.野菜類 食糧倉庫の恩恵を最も受けた品目が野菜類であるといえよう。これまで近郊農業による寒冷地向きの野菜の取引が主であったため、旬を過ぎるとこれらの価格は高騰し、生鮮野菜が手に入りにくかった。 大規模食糧倉庫の登場により、各地の名産品が安定量流入、あるいはある程度の保存が可能となり、一年を通じて様々な野菜が食卓に並ぶようになった。たけきの藩国のきのこ、詩歌藩国のにんじん、奇眼藩国のリンゴ、FVBの食用花、さらには神聖巫連盟の変わった野菜などが挙げられる。 4.2.4.酒類 美酒の国だけあって、酒類の取り扱いはその他の加工品と比べても多い。近年爆発的なブームにより生産量が増大したビールを始め、米酒、ウォッカ、ウィスキー、アクアビットなどが取り扱われている。これらは諸外国にも輸出され、帝國の酒蔵とも言える存在となっている。 輸入品としては、隣国の越前藩国の焼酎やワイン、GoMの米酒などが挙げられる。 4.2.5.その他 その他の品目として特筆すべきはえ~藩国の菓子類である。菓子類はフルーツを使ったものは国内でも活発に生産されているが、過日の同時多発爆発の折にタルクがお土産として持ち帰った福翠の卵を使ったエッグタルトは王国の女性陣から人気を博し、取扱量が増大している一品だ。 その他、FVB産の薬草や、詩歌藩国のハーブなども取り扱われている。 4.3.食糧の管理 王国内の生産食糧に限ってみても取り扱いの食糧は多種多様に及ぶ。そのために一時備蓄用倉庫、長期備蓄用倉庫は共に、温度・湿度調整機能が完備されている。北方の寒冷地に位置するビギナーズ王国において食糧を低温で保存することは比較的容易な環境にある。更に、地下倉庫は通年で安定した気温・湿度を維持しやすくなっている。こうした環境を活かすことで温度・湿度調整コストが抑えられている。 4.4.食糧の防衛 広大な食糧倉庫を管理する手段として新に開発されたのが対ネズミ決戦兵器である。わんわん帝國参謀にも出仕しているS×Hにより考案・開発された決戦兵器は食糧を狙うネズミの撃退と施設内のパトロールを目的としている。 決戦兵器は自律防衛機能を有しており、施設内の各所を24時間監視している。ネズミを発見した場合には上部のセンサーから中央情報センターを介して各決戦兵器に情報が伝達され、目標を包囲・駆逐する。こうした自律防衛機構について、S×H氏はいずれ帝國全体の対空防衛網への転用を行いたいと意気込んでいる。 ネズミとの戦闘時には主要兵装であるレーザー光線が上部のレーザー発射口から射出される。レーザー光線は現状では出力不足が指摘され実戦兵装への応用が難航している兵器であるが、対ネズミレベルであれば十分可能な実験データが得られている。 狭い場所へ逃げ込んだネズミに対しては背中のファスナーが下ろされることで、小型決戦兵器(黒色塗装)が出撃する。火力などで本体ロボットには及ばないものの、ネズミの追い出しなど支援的な運用が期待される。 決戦兵器のカラーリングは白と黒のツートンカラーであり、倉庫内部での作業員の目につきやすいように設計されている。また、撃退したネズミは掃除用ロボに位置データが送信され処理される。 なお、パンダ型と言われるようなデザインとなった理由についてS×H氏は「軍事機密のため公表できません」と沈黙を守っている。 4.5.食糧倉庫の防衛 食糧倉庫は帝國全体の市民生活の基盤施設である上、軍事的な要所となるため、通常の警備に加えて軍による警戒も行われいる。 不信人物の侵入や襲撃の際には、倉庫各所のセンサー及びに対ネズミ決戦兵器、警備兵による早期発見と通報が期待される。対ネズミ決戦兵器は警告の後に威嚇攻撃までが許可されている。決戦兵器の対人防衛機能に関しては、摂政が視察時にこっそりワインを持ち出そうとして決戦兵器に追い回される、という珍事が起こっており、その性能が証明された。 倉庫からの通報の際には、通報レベルに応じて治安警察、軍隊が派遣される。軍隊の指揮権は治安警察のそれを優越し、通常の出動においても軍隊から人員が派遣されることになっている。 5.考察 5.1.王国内産業への影響 食糧倉庫の流通拠点としての活用は、王国国内の食の多様性に貢献する一方で、これまでほぼ100%を維持してきた食糧自給率を下げる結果となっている。また、現在は大きな問題となってはいないが、今後の農産業の発展の阻害になるのではないか?という疑問の声も上がっている。 この点は前向きに考え、今後の王国の食糧生産の発展に活かしていきたい。食糧自給率の低下は主として王国内での生産が困難な食品や、生産体制が十分に整っていない食品に限られている。こうした品目の生産は低い流通コストで他国の生産品に対抗できると考えられる。また、これまで馴染みの薄かった食品も国内での認知度が高まるため、自国生産を高める気運のきっかけともなる。もちろん、生産環境の保証のために、王国がこうした品目の生産者への補償を検討する必要もあるだろう。 5.2.中小食糧倉庫や流通環境の維持 大規模食糧倉庫の登場、流通システムの変化により、これまで王国で培われていた地域内流通体制が破壊されては意味がない。国内生産品が優勢を誇っている現状においては地域内流通は依然として活発である。流通コスト面などから市場原理が働いた結果であり、流通情報網の整備が混乱を防ぐことに一役買っているようである。 今後とも王国側も流通状況を把握することにより、国内の食糧自給状況、流通状況を把握し、必要とあれば食糧生産を保護する政策をとる必要性も考慮しておく必要があるだろう。 5.3.食糧生産と王国内産業の今後 産業に対する藩王たくまの姿勢を表す談話がある。戦場においてI=Dが隆盛を誇っている情勢からある臣下が工場建設を進言したところ、藩王はこう言い放ったという。 「工場が乱立すれば、土地は汚れ、水は淀む。農業でさえも陛下から下賜された土地を荒らしてしまうのだ。帝國全ての藩国が工場を建設すればどうなるだろう?帝國臣民が安心して食べられる食糧が無くなってしまうではないか。私は藩国を、そして帝國を滅ぼす訳にはいかないのだよ。」 談話の真偽のほどは定かではない。しかし、軍の工廠を除けば積極的に工場建設を行わない王国の施政を考慮すると、今後も王国内産業は農産業、畜産業が主となるのではないだろうか。 ~ビギナーズ王国農産部職員の報告書より~ 作:ピストンさん
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( .〔 ̄ | ! | ~T(_/|_|__!____jゲーセンはむぱん【げーせんはむぱん】アーケードゲームをするはむぱん。ワイン持ち。ためコマンドが出来ないにもかかわらず春麗を使い日々ボッコされている。 ( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\_____ \ \ニニ人 \_____\_| /\| \ / |/\ //\| (●) (●) |/\\ //\|∵∵↓ ∵∵ |/\\ / /\ ーttュ‐' /\ \ | |ゲームセンターサレし【げーむせんたーされし】元ネタはゲームセンターあらし。 | ̄ ̄ ̄ ̄| | マリオ | |____| /;;;;\;;;;;;/;;;;\ /\| \ / |/\ //\| (●) (●) |/\\ //\| ↓ |/\\ / /\ ー- /\ \ | | ||| | ̄ ̄ ̄ ̄| ガシャン /;;;;\;;;;;;/;;;;\ /\| ⌒ ⌒ |/\ //\| Nintendo |/\\ピコーン♪ //\| ↓ |/\\ / /\ ー- /\ \ | | ||| | ̄ ̄ ̄ ̄| ガシャン /;;;;\;;;;;;/;;;;\ /\| ⌒ ⌒ |/\ //\| ■■■■ |/\\ピコーン♪ //\| ↓ |/\\ / /\ ー- /\ \ | | バグってやがる…ゲームボーイサーレー【げーむぼーいさーれー】頭にゲームボーイのソフトを刺されるサーレー。認識されない場合は下のような状態になる。GB世代には非常に懐かしいAAである。ソフトをフーフーすると基盤がサビて故障の原因になるのでやってはいけない。 ,.,.、,、,..,、、.,、,、、..,_ / \ . 、 , ,. `゙ .゙ L (●) .、. ',. . _;.;;..; ) |_ノ / (_) ノ | |________ノ帰ェロ【けぇろ】すました顔のむかつくズッケェロ。 /⌒;''; ;;'; ; ;ヽ ↓( ゚); ; ; ; ) =´__()_ノ∩ )))((( ( つ ノ (__⌒Y )) (( し' U 激 戦 区激戦区【げきせんく】スレでなんとなく描かれた落書きが元ネタ。最近のスレはズッケェロのAAが抜きんでて多く、活躍できるAAはほんの一部である。そういう意味での激戦区なのかもしれない。 ┛┗,.、,、,..,、.,、..,_ ┓┏ . , ` . l\ / _;.;.; ) |(○)(○),!_) ノ | ↓ l__ノ l = | | l | l!| / \ |i / ヽ !l ヽi ( 丶- 、 しE |そ `ー、_ノ l、E ノ レY^V^ヽl激怒ズッケェロ【げきどずっけぇろ】あらゆることに怒りまくるズッケェロ。思いあたるフシは色々ありすぎる。 /;;;;ミミ;;;;;;/;;;;ミミ /\ミ≡ミ\ミミミ/≡≡ミ/\ ええ! //\ミ≡(●)ミ(●)≡三/\\ この毛深さでどんな寒さも //\ミ≡≡↓≡≡≡ミ三/\\ ムンムン安心じゃあねーかッ! / /\≡ミー-≡≡/\ \ おいッ! 三≡≡≡≡三毛サーレー【けさーれー】極寒の地、カニベリアに住むとっても毛深いサーレー。吹雪にも耐えることのできるすごいサーレー。逆にちょっとでもあったかいところに連れて行くと死にそうになるので絶対に行こうとしない。 /■\■/■\ /\|■\■/■■■/\ ええ! //\|(●)■(●)■■/\\ 苦味とえぐみが //\|■■↓■■■■/\\ ムンムンわいてくるじゃあねーかッ! / /\■ー-■■/\ \ おいッ! |■■■■| 消し炭サーレー【けしずみさーれー】焼かれても燃え尽きずにそのまま生き延びた伝説の救世主サーレー。誰にも食われることのないとっても苦いボディを持つ。 /;;;;\;;;;;;/;;;;\ /\/ \ / \/\ アイゴー! //`く (\) (/) ´\\ 賠償金と謝罪を //\\ U↓ U √/ /\\ ムンムン要求するニダッ! / /\ u ー- u / /\ \ おいッ! | u u |ケジャンサーレー【けじゃんさーれー】韓国出身のサーレー。なにかにつけて謝罪と賠償を要求するが殴られる。 ∧/\ /ヽ∧ ∧|(◎)↓(◎)|∧ /ヽ ー- /\「l三| iニ○○ニニニニニl」三| //〈 〈 l二二l (_) (__) |__|下水掃除夫【げすいそうじふ】貴族の町で働く掃除夫。とっても汚いモップをこすり付けて攻撃。給料が安いのがストレスの元。 [IIIII]. / ∧ / ∧. / ∧ / ∧/\|\ / |/\/\|(●)↓ (●) |/\/\| ー- |/\. 人____,ノケチャップサーレー【けちゃっぷさーれー】使用時逆さにすると奇声を発するのでとても使いにくい。 ( ,、 ,, ) ( ,、 ,, ) ) ソヾリソレ ) ソヾリソレ ヾ K`゚↓゚´|j ヾ K´;↓;`|j ソ 丶 〆丿 俺が結婚してやるみゅ! ソ 丶 〆丿ブワッ (つ l,) (つ と) しーJ し─J ( ,、 ,, ) ( ,、 ,, ) ) ソヾリソレ ) ソヾリソレ ♪ヾ K´゚↓゚`|j ヾ K´゚↓゚`|j ⊂ソ 丶 〆丿 ♪⊂ソ 丶 〆丿 / ノ⊃ / ノ⊃♪ し―-J ♪ し―-J結婚してやるみゅ【けっこんしてやるみゅ】意味がよくわからない。スレでは「ミュージカルか?」との考察があったけど結局はわからなかった。本当に元のAAと顔以外変えてないから困る。 ダイジョウブ (. ^^ ヽ ┬-∥ __,/(゚)(゚)| __ | | ∥ | ; |`↓ / | . 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(●)↓/ / ヾ (_) ヽ = / ズッケェロの時代だげぼっ げぼぼっ! ヽ________| | ,/ /__ /´ (___) / ヽ / / /\ \ / / ) ) / / ( \ (_/ \_)げぼっげぼぼっ【げぼっげぼぼっ】ムンムンやみゅみゅみゅのような口癖がないズッケェロの口癖として考えられたもの当然全く流行らなかった ,.,.、******** / / . 、 , ,. .; ;. .; . ; .フ ↓(●) .、. ',. . _;.;;..; __/ = ソ ソ ソ(_)(_)イラガ幼虫カエデ、ツバキなどに付く。太く短い体型と痛そうなトゲが特徴刺されるととにかく痛い。少しすると痛みは収まるが、今度はかゆくなる ,.,.、,、,..,、、.,、,、、..,_,.,.、,、,..,、、.,、,、、..,_,.,.、,、,..,、、.,、,、、..,_ / / . 、 ,● ,.● ● ●; ;●. ● .;● .● ;● . ; ,フ ↓(●) .、. ',. . _;.;;..; .; ; .; . ; .;. ,; ,; ..; . ; .;.;.; ; . __/ = ソ ソ ソ (_) (_) (_) (_) チャドクガ幼虫ツバキ科の植物に付く。いかにも毛虫といった姿で群れている様子は見ただけで鳥肌もの●の部分はミクロサイズの毒毛が約600万本密集しており、皮膚に付くと恐ろしくかゆい毒毛が飛散しやすい上、服を突き抜けてくるのでとにかく厄介 ,.,.、,、川,.川川.,_,.,.、,、,..,、、.,、,、、..,_,.,.、,、,..,、、.,、,、、..,_ / / . 、 , ,. .; ;. .; . ; . ; ,; ; .; .;.; .; . ;.; ..; ;.; ..; フ ↓(●) .、. ',. . _;.;;..; .; ; .; . ; .;. ,; ,; ..; . ; .;.;.; ; . __/ = ソ ソ ソ (_) (_) (_) (_) マツカレハ幼虫針葉樹に付く。群れたりはしないが一匹がデカくインパクトは随一刺激すると普段は頭の後ろに収納してる毒毛の束を出して威嚇する毛の全てに毒があり刺されると痛痒いが、収まるのは意外と早い毛虫ズッケェロ【けむしずっけぇろ】日常で見かけるさまざまな毛虫をズッケェロで説明したAA。ズッケェロの見た目が上手く馴染んでかわいい。 ,-、 nn.r-、 _00 / '┴'r'.| '´ r┘ !「`L00、|.l└ク_;厂 /.| 「| | l| |Ln r┘|.l _lニユ、 ./. ̄└r''"´]_ l| | r゙=゙┐ |└ァ / / /、ヽ、 ,ゞ´_ | l| |「二 7 .|.l └′/ / /. \\`´ | |. l| l 〈 / 、 ! '/ \ ̄ l ! / //;''; ;;'; ; ;ヽ ↓(⌒); ; ; ; ) ェェィ__()_ノゲラゲラ【げらげら】文字通りゲラゲラ笑うズッケェロ。とてもうるさい - =≡( ,、 ,, )- =≡ ) ソヾリソレ ≡- =≡ヾ K´゚↓゚`|j =不人気はくたばれみゅ!!─ =≡.ソ 丶 〆丿 ≡ ガッ _,..、、,、,.、、,..,、,、.、─ =≡○_ ⊂)_=_ \ 从/-=≡ . ´´ ., , 、 . \ ヽ── =≡ __ ノ )) > -=( ;..;;.; _ . ., .、. (●)↓ うああああああ─ =≡ ( / ≡ /VV\-=≡ ヾ (_) ヽ =── .=≡( ノ =≡ " ,ヽ -= ヽ________| | " "" """ " ,ヽ /~~\ ⊂⊃ "", ,,, ,, , ,, ,,,"_wノ| / .\"""" v,,, _,_,,, ,,/l ... | ............,,,,傘傘傘 傘傘傘............... ,.-r '"l\,,j / |/ L,,/ i, ,/|,/\,/ _,|\_,i_,,,/ / ./ _V\ ,,/\,| i, Y i/ |蹴り飛ばすはむぱん【けりとばすはむぱん】崖の上から容赦なくズッケェロを突き落すはむぱん。サーレーを落とすバージョンも存在する。 / ̄ ̄ \ / \ ───| \ / |─── ───| [●] [●] .|─── ───| ↓ |─── ー\ ー- /─ | | ノ \ (_ノ⌒\_ノ⌒\_ノゲルマニウムβ【げるまにうむべーた】原子トリオの一人。体から出てくる謎のねばねばした液体で敵を包み込む。冷気には弱く凍ってしまうと死ぬ。 ,.,.、,、,..,、、.,、,、、..,_ / ⌒ . 、 , ,. `゙ .゙ ↓( ●)、. ',. 川川川川 ゲロハゲェロンゲーナ =´ 川川川川 | | 川川川川ゲロハゲェロンゲーナ【げろはげぇろんげーな】 ,.,.、,、,..,、.,、..,_ / . , ` .(( / ) ) ) )) l\ / _;.;.; ) | ⊂) |(●)(●),!_) ノ | │ | ↓ l__ノ | │ l = | | ヽ l | ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄\ \____ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ | ヽ、⊂,──┬─´ | │ | │ / ̄ ̄ │ / ____ │ / / \ │((/ ̄ / │ │ \___/ )) │ │ │ │ │ \ \ \ \___/元気なエビ【げんきなえび】元気が有り余って踊るズッケェロ。しかし真顔 ,.___ l^| | i.!l \人从_从人从_从人_从人_从_从人_从_从人/ | | | |.!| < 判決── おこたえしま──す > / ´ ̄∩ /WY^YY^YW^WYW^YW^W^^YW^W^YW^\ | 了 `| ゝ ´ _ノ,..,、,、.、 \人从_从人从_从人_从人_从_从人_从_从人/ / /, 、 . ⌒ ヽ < 地獄いき決定── > / /_ . ., .、. (゚ )↓/WY^YY^YW^WYW^YW^W^^YW^W^YW^\ / /(_) ヽ `=. 〈 _ノ|_______| |. ヽ  ̄ | /,ー‐-、 \、 / 丶 ____ ノ/ 丶. ヽニニ `  ̄ ̄ ̄ ´ Y | ヽ |___」 | | | | ,,| | | ー- __ | | |  ̄ ̄ | |げんこつエビ太【げんこつえびた】大ヒット漫画「げんこつ岩太(がんた)」の主人公、岩太の決めゼリフが元ネタ。ズッケェロは完全にふざけてる。 ____,/⌒ヽ ___/{ ̄/ ̄/ /\ノ /二\___,/二\ニハ /\| |(\______/) | |ニ|/\ ええ! //\| |(二 二) | |ニ|/\\ 暗殺拳が //\| | ↓ | |ニ|/\\ ムンムンわいてくるじゃあねーかッ! / V\/ ̄\ V/\ \ おいッ! |l(元)l l} |元サーレー【げんさーれー】 ( ,、 ,, ) ) ソヾリソレヾ K´゚↓゚`|j かかってこいみゅ ソ 丶 〆丿 √| ̄L| ̄|つD――― ⊂|/|__| ̄ /_入_\ \_\\_\ (__) (__)剣士はむぱん【けんしはむぱん】ハムパーム帝国の剣士。正々堂々の勝負より後ろから騙し討ちをするのが好きな卑怯なやつ。 /;;;;\;;;;;;/;;;;\ /\| \ / |/\ ____ ____,,,,,,,,,,,,,,ノ=! //\| (●) (●) |/\\ トントンするより __,!i____ ̄==========〃`i //\| ↓ |/\\ 撃ったほうが `フ´ニ/;;| ヾ---------`‐' / /\ ー- /\ \ 早くね? ,ノイ |;;;;;| 」/ .゙'-v,, | ,-‐-ニ、__ヾ--ヾ/-〃 /′ . ..,,_.`^'''''ー.―--ヽ ".,イ /,; ! `‐-、_/!/ '" ´.`'''''''''.''' .゛ l 、 、 __,ゝ'"´ i ー-、、 )/ ル ,_,,,,.... -―¬"''" ̄ `←イノ拳銃サーレー【けんじゅうさーれー】この世の真理に気付いてしまったサーレー。クラフトワークが泣くぞ。 /\|\ / |/\ /\|(●)↓ (●)|/\ どうも、ケンタウロスです /\| ー- |/\ |┌┐ | ∪ | | _,,,......,,,,,___ ____,,,,,,.ィ / ,γ´ / llll .. ... i' |ll ; ' ; /. i|ll ノ、 ;;;_ _;;i ;;ノ. |l/| /  ̄ ̄ ̄ | | | / /| | | || ! / / .| | | | | | | | .| | | | .| | ゙'┘ ゙'┘ ゙'┘゙'┘ケンタウロスサーレー【けんたうろすさーれー】カニシャ神話に登場する伝説の半人半獣。出会うと気さくに挨拶してくるいい奴。 ∧ __| .| ∧ \ | / |_ \__|________/ / 原点回帰しようぜ! | \ / |  ̄| (●)↓(●) | ̄ ─  ̄| ー- ! ̄ ─  ̄`ー────一  ̄ ─原点回帰カニ【げんてんかいきかに】カニとして原点回帰したサーレー。とても素早い。はむぱんにハサミを奪われたため今のサーレーにはハサミが無い。 ∧ __| .| ∧ \ | / |_ \__|_____/ / ( ,、 ,, ) ─) ソヾリソレ─ ─ ─ヾ K´゚↓゚`|j─ ─ ─ソ 丶 〆丿─ ─原点回帰ぱん【げんてんかいきぱん】 /\ /ヽ {/ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ! ∠__╋___j /\| ⌒ ⌒ |/\ 足場固定ヨシ! //\| (●) (●) |/\\ //\| ↓ /´ ̄)`ヽ / /\ ー-' / /⌒ヽ L ⊂ ̄ ヽ_>―――‐'’,〈 (__) └ヘ(_ ィ r―‐γ ! _,ノ j | | { { ノ /\ \ス ̄ ̄ ̄lしイ\ \ ( ̄ ) j / \_j\  ̄ ̄ ( `ヽ \__) \__ノ現場蟹【げんばがに】 △___△ (__土___) ) ソヾリソレ__ ヾ K´゚↓゚`|j ) ヽ ソ 丶 〆丿 ヘ |⊂⌒)_/ `=´ イ (_) `ー、_ノ/ ̄ヽ .| _|| | | ( 人_ノ Λ \ス ̄レ-Λ \ ( ̄ ) / / \ノ\  ̄ ̄ ( ヽ \_) \ノ現場猫ぱん【げんばねこぱん】
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前ページ次ページルイズと無重力巫女さん それは、少年の放ったエア・ハンマーで魔理沙とルイズが吹き飛ばされる五分前の事。 彼女たちと同じくしてカトレアから貰ったお小遣いを見知らぬ少女に全額盗まれたハクレイは、その子を追っていた。 広場で偶然にも出会った女の子に盗られたソレを取り返すために、彼女はあれから王都を走り回っていたのである。 最初に盗まれたと気づいた時には、追いかけようにも人ごみに足を阻まれて思うように進むことが出来なかった。 少女の方もそれを意識してか、体の大きい彼女には容易に通り抜けられない人ごみに混じって追ってくる彼女を何度も撒こうとした。 幸い運だけはある程度良かったのか、 ハクレイは必死に足を動かしたり通りの端を歩くなどして少女を追いかけ続けていた。 二人して終わらぬ鬼ごっこのような追いかけっこを延々と、されど走ってないが故に大した疲労もせずに続けていた。 「こらぁ~…はぁ、はぁ…!ちょっと、待って、待ちなさい!」 そして追いかけ続けてから早数時間。大地を照らす太陽が傾き、昇ってくる双月がハッキリ見えるようになってきた時間帯。 人ごみと言う人ごみを逆走し、体力的にも精神的にもそろそろ疲れ始めてきたハクレイはまたも人ごみを押しのけていた。 一分前に再び女の子の姿を見つけた彼女は、いい加減うんざりしてきた人ごみを押しのけながら歩いていく。 幸い周りの通行人たちと比べて身長もよく、女性にしては程々に体格が良いせいか容易に流れに逆らう事ができる。 しかし少女も頭を使うもので、ようやっとハクレイが人ごみを抜けるという所でUターンして、もう一度人ごみに紛れる事もあった。 だがハクレイもハクレイで背が高い分すぐに周囲を見回して、逃げようとする少女を見つけてしまう。 正にいたちごっことしか言いようの無い追いかけっこを、陽が暮れても続けていた。 周りの通行人たちの内何人かが何だ何だと二人を一瞥する事はあったが、深入りするようなことはしてこない。 少女とって幸いなのは、そのおかげでこの街では最も厄介な衛士に追われずに済んでいた。 彼女にとって衛士とは恐ろしく足が速く、犯罪者には子供であってもあまり容赦しない畏怖すべき存在。 だから追いかけてくる女性の声で気づかれぬよう、雑音と人が多い通りばかりを使って彼女は逃げ続けていた。 しかし彼女も相当しぶとく、今に至るまであと一歩で撒けるという瞬間に見つかって今なお追いかけ続けられている。 一体どれほどの体力を有しているのだろうか、そろそろ棒になりかけている自分の足へと負荷を掛けながら少女は思った。 両手に抱えたサイドパック。あの女性が持っていたこのパックには大量の金貨が入っていた。 これだけあれば美味しいパンやお肉、野菜や魚が沢山買えて、美味しい料理を沢山作れる。 いつも硬くなって値段が落ちたパンに、干し肉や干し魚ばかり食べているじ唯一の家族゙にそういうものを食べさせてあげたい。 毎日毎日、何処かからお金を持ってきてそれを必死に溜めている゙唯一の家族゙と一緒に、ご飯を食べたい。 だから彼女は今日、その家族と同じ方法でお金を手に入れたのだ。 自分たちの幸せを得る為に『マヌケ』な人が持っているお金を手に入れ、自分たちのモノにする。 少女は知らなかった。世間一般ではその行為が『窃盗』や『スリ』という犯罪行為だという事が。 「待っててね、お兄ちゃん…!『マヌケ』な女の人から貰ったお金で、美味しい手料理を作ってあげるからね!」 自らの犯した罪を知らずに少女は微笑みながら走る、逃げ切った先にある唯一の家族である兄との夕食を夢見て。 「あぁ~もぉ!あの子とニナはいい勝負するんじゃないかしら…!」 その一方で、ハクレイは延々と続いている追いかけっこをどうやって終わらせられるのか考えようとしていた。 追えども追えどもあと一歩の所で手が届かず、かといって見逃す何てもってのほかで追い続けて早数時間。 いい加減あの子を捕まえて財布を取り戻した後で、軽く叱るかどうかしてやりたいのが彼女の願いであった。 しかし少女は自分よりもこの街の事に詳しいのだろう、迷う素振りを見せる事無くあぁして逃げ続けている。 本当ならすぐにでも追いつけられる。しかしここトリスタニアの狭い通りと明らかにそれと不釣り合いな人ごみがそれを邪魔していた。 しかも日が落ちていく度に通りはどんどん狭くなっていき、その都度少女の姿を見失う時間も増えている。 (普通に走って追いつくのが駄目なら、何か別の方法でも見つけないと……ん!) 心の中ではそう思っていても、それがすぐに思いつくわけでもない。 一体このイタチごっこがいつまで続くのかと考えていたハクレイは、ふと前を走る少女が横道にそれたのを確認した。 恐らく他の通行人たちで狭くなり続けている通りを抜けて、人のいない路地から一気に逃げようとしているのだろうか? (…ひょっとすると、今ならスグにでも捕まえられるかも?) 「ちょっと、御免なさい!道を空けて貰うわよ」 「ん?あぁ、おい…イテテ、乱暴に押すなよテメェ!」 咄嗟にこれを好機とみた彼女は前を邪魔する通行人たちを押しのけて、少女が入っていった路地の入口を目指す。 途中自分のペースで自由気ままに歩いていた一人の若者が文句を上げてきたが、それを無視して彼女は少女の後を追おうとする。 「コラ!いい加減観ね――――ング…ッ!!」 しかし。いざそこへ入らんとした彼女の顔に、子供でも両手に抱えられる程の小さな樽がぶつかり、 情けない悲鳴とも呻きにも聞こえる声を上げて、そのまま勢いよく地面へ仰向けに倒れてしまう。 「うぉ…っな、何だよ…何で樽が?」 先ほど彼女に押しのけられ、怒鳴っていた若者はその女性の顔にぶつかった樽を見て驚いていた。 幸い樽の方は空であったものの、それでも目の前の黒髪の女性――ーハクレイには大分大きなダメージを与えたらしい。 目を回して仰向けになっている彼女にどう接すればいいのか分からず、他者を含めた何人かの通行人が足を止めてしまう。 その時、樽を投げた張本人である少女が路地から顔を出し、ハクレイが気絶しているのを確認してから再び通りへと躍り出る。 最初こそハクレイの読み通り、路地から逃げようとした少女であったが、道の端に置かれていた小さな樽を見て即座に思いついたのだ。 ここで不意の一撃を与えて気絶させるなりすれば、上手く逃げ切れるのではないのかと。 そして彼女の予想通り、投げられた樽で地面に倒れたハクレイが起き上がる気配はない。 (ちょっとやりすぎだったかも…ごめんね) 樽は流石にまずかったのか?そんな罪悪感を抱きつつも少女は何とかこの場から離れとようとしていた。 ハクレイとの距離はどんどん伸びていく。四メイル、五メイル、六メイル…。 倒れたハクレイを気遣う者達とそうではない通行人たちの間を縫うように歩き、距離を盗ろうとする。 しかし少女は知らなかった。ハクレイは決して気絶していたワケではないという事を。 (うぅ~ちくしょぉ~!中々やるじゃないの、あの子供ぉ…) 思いっきり樽をぶつけられた彼女は、あまりの痛さとこれまで蓄積していた疲労で立とうにも立てずにいた。 重苦しい気だるさが全身を襲い、下手に気を緩めてしまえば今にも気絶してしまう程である。 それでもカトレアが渡してくれたお金を取り戻すのと、それを盗んだ女の子を止めなければいけないという使命感で、 辛うじて気絶するのは避けられたものの、そこから後の行動ができずにいるという状態であった。 そういうワケで身動きが取れないでいる彼女は、ふと自分の耳に大勢の人たちがざわめく声が入って来るのに気が付く。 (でも、何だか騒がしいわね?野次馬が周りにいるのかしら) 目を瞑っているせいで周りの状況が良く分からないが、そのざわめきから多くの人が囲んでいるのだろうと推測する。 無理もない、何せ街中で幼女に樽を投げつけられて気絶した女はきっと自分が初めてなのだろうから。 きっとここから目を開けて、何とか立ち上がって追いかけようとしても恐らく間に合いはしないだろう。 あの意外にも頭が回る少女の事だ。今が好機と見て残った力で逃げ切ろうとしているに違いない。 彼女にとって、それはあまりにも歯痒かった。カトレアの行為を無駄にし、あまつさえ見知らぬ少女の手を前科で汚させてしまう。 もっと自分がしっかりしていれば、きっとこんな事にはならなかった筈だというのに…。 (せめて、せめて一気に距離を詰めれる魔法みたいな゙何か゛があれば…――――ん?) ―――――めね、全然だめよ。貴女ってはいつもそうね 無力感と悔しさの二重苦に直面したハクレイはこの時、野次馬たちのそれとは全く別の『声』耳にした。 それは外から耳が広う野次馬たちのざわめきとは違い、彼女の頭の中で直接響くようにして聞こえている。 (何、何なのこの声は?) ――――――昨日も言ったでしょう?霊力はそうやってただぶつける為の凶器じゃないの 性別は一瞬訊いただけでもすぐに分かる程女性の声であり、声色から何かに呆れている様子が想像できてしまう。 そして、ハクレイはこの声に『聞き覚えがあった』。カトレアでもニナのものでもない女性の声を、彼女は知っていたのである。 (何が何だか分からないけど…知ってる!私はこの声を何時か…どこかで聞いたことが…) ――――霊力にも様々な形があるけど、貴女の場合それは攻撃にも防御にも、そして移動にも利用できるのよ。俗に言う器用貧乏ってヤツよ? 声の主はまるで覚えの悪い生徒へ指導する教師の様に、同じ単語を話の中に何度も混ぜながら何かを説明している。 そして奇遇にもその単語―――『霊力』がどういう風に書き、用いる言葉なのかも。彼女は知っていたのだ。 (一体、これはどういう……――――!) 突如自分の身に起き始めた異変に困惑しようとした直前、ハクレイの頭の中を何かが奔り抜けた。 まるで電撃の様に目にも止まらぬ速さで、そして忘れられない程の衝撃が彼女の脳内を一瞬の間で刺激する。 それは彼女の脳を刺激し、思い出させようとしていた。―――今の彼女が忘却してしまったであろう知識の一つを。 (何…これ…!頭の中で、何かが…゙設計図のような何か゛が完成していくわ…!) 突然の事に身動き一つできず、ただ耐える事しかできないハクレイの脳内に、再び女性の声が響き渡る。 ――――貴女の霊力の質なら、きっと地面を蹴り飛ばしてジャンプしたり壁に貼り付くなんて事は造作ないと思うわ。 ――――ただ大事なのはやり方よ?足が着いている場所に霊力を流し込むイメージをするの。そう…思い浮かべてみるのよ? その長ったらしい説明の直後、気を失いかけた彼女は永らく忘れていた知識の一つを取り戻す事が出来た。 先ほど自分が欲しいと願っていた、一気に距離を詰められる魔法の様な知識を。 「ん―――んぅ…」 「お、うぉわ!」 集まってきた野次馬に混じってハクレイを間近で見ていた若者は、彼女が急に目を覚ました事に驚いてしまう。 それで急ぎ後ずさった彼を合図に彼女がムクリと上半身を起こすと、他の者達も一様にざわめき始めた。 何せてっきり気を失ったと思っていた女性が急に目を開けて、何事も無かったかのように体を起こしたからである。 そんな思いでざわめく群衆を無視しつつ、ブルブルと頭を横に振るハクレイはあの少女が何処へいったのか確認しようとした。 当然ながら近くに姿は見えない。恐らく自分を囲んでいる群衆に紛れて逃げようとしているのか、あるいは既に… 「ま、どっちにしろ手ぶらじゃあ帰れないわよね」 一人呟いた後で腰に力を入れて、スクッと先ほどまで倒れていたのが嘘の様に立ち上がることができた。 さっきまであんなに疲れていたというのに、その疲労の半分が体から消え去っていたのである。 何故なのかは彼女にも分からない。何か見えない力でも働いたのか、それともあの謎の声が関係しているのか… 色々と考えるべきことはあったが、今からするべき事を思えば横に置いてもいい事であった。 周りにいる人々が何だ何だとざわつく中、彼女に肩をぶつけられて怒っていた若者が困惑気味に話しかけてくる。 「あ、アンタ大丈夫か…?さっき女の子にアンタの顔ぐらいの大きさがある樽をぶつけられてたが…」 「ん…心配してくれてるの?まぁそっちはそっちで痛いけど大丈夫よ。それよりも、私の近くに女の子が一人いなかった?」 「え…えっと?あぁ、そういや確か…アンタに樽ぶつけた後にあっちの通りへ走っていったが」 てっきり怒って来るのかと思っていた彼女は少しだけ目を丸くしつつも、自分のすぐ近くにいた彼へ女の子を見なかったかと聞いてみる。 その質問に最初は数回瞬きした若者は困惑しつつも、ハクレイの背後を指さしてそう言った。 やはり自分が気を失っている間に逃げる算段だったようだ、彼女はため息をつきつつも若者が指さす方向へと身体を向ける。 案の定少女が通って行ったであろう通りは人で溢れてしまっており、今から走っても見つけるのは無理に近いだろう。 「あちゃぁ~…やっぱり逃げられたかぁ。…ていうか、今からでも追いつけるかしら?」 「追いつけるって、さっきの女の子をか?」 「他に誰がいるのよ。…ともかく、どこまで逃げたのかは知らないけれど…」 まずは一気に詰めなきゃね。そう言ってハクレイはその場で軽く身構え、体の中で霊力を練り始めた。 周囲の喧騒をよそ丹田から脚へと流れていく力を、地面と同化させるように足の指先にまで流し込んでしまう。 やがて下半身を中心に彼女の霊力が全身に行きわたり、その体に常人以上の活力で満たされていく。 彼女は段々と『思い出し』ていく。それが何時だったかはまだ忘れたままだが、かつて今と同じように事をしていたという事を。 (不思議な感じたけど、こうやって身構えて…霊力を溜めるのって懐かしい感じがするわね) まだ見覚えの無い懐かしさに疑問を抱きながらも、ハクレイの全身に霊力が回りきる。 そして…さぁこれからという所で彼女は背後の若者へと顔を向け、話しかけた。 「あ、そうだ…そこのアンタ。ちょっと後ろへ下がっといたほうが良いかもよ?」 「は?後ろに下がれって…なんでだよ」 「何でって…そりゃ、アンタ――――――」 ――――今から軽く『跳ぶ』為よ。 そう言って彼女は若者へ涼しげな表情を向けながら言った。 「―――…った、やった!逃げ切れた…!」 サイドパックを両手で抱えて走る少女は、人ごみの中を走りながら自らの勝利を確信していた。 あの路地に逃げようとした矢先に見つけた樽が、思いの外この状況を切り抜けるカギになったらしい。 現に投げ飛ばしたアレが顔に直撃し、道のド真ん中で倒れた黒髪の女性は追いかけて来ない。 それが幼い少女に勝利を確信させ、疲れ切った両足に兄の元へ帰れるだけの活力となった。 「待っててお兄ちゃん…!すぐにアタシも帰るからね…」 はにかんだ笑顔で息せき切りながら、少女はトリスタニアに作った『今の家』までの帰路を走る。 柔らかいそうな顔を汗まみれにして、必死に足を動かす彼女を見て何人かが思わず見遣ってしまう。 永遠に続くかと思われた人ごみであったが、終わりは急に訪れる。 大人たちのの間を縫って通りを走っていた少女は、街の広場へと入った。 王都に幾つか点在する内一つである広場は、すぐ後ろにある通りと比べればあまりにも人が少ない。 日中ならまだしも、この時間帯と時期は男や若者たちは皆酒場に行くものである。 現に夜風で涼もうとやってきている老人や、中央にある噴水の傍でお喋りをしている平民の女性たちしか目立つ人影はない。 確かに、こう人の少ないところは涼むだけにはもってこいの場所だろう。女や酒を期待しなければ。 「あ、通り…そうか。抜けれたんだ…」 まるで樹海の中から脱出してきたかのような言葉を呟きながら、少女は肩で息をしながら近くのベンチへと腰かける。 このまま『今の家』に帰る予定であったが、追っ手がいなくなったのと落ち着いて休める場所があったという事に体が安心してしまっていた。 先ほどまでは何時あの女性が追いかけてくるかと言う緊張感に苛まれて逃げていた為に、幼い体に鞭打っていたのである。 けれども、今は誰も追ってこないし、落ち着ける場所もある。それが彼女の緊張感をほぐしてしまったのだ。 「ちょっと、ちょっとだけ…ちょっとだけ休んだら、お家に戻ろうかな…ふぅ?」 ベンチの背もたれに背中を預けながら、少女は暗くなる空へ向かって独り言をつぶやく。 肩で呼吸をつづけながら肺の中に溜まった空気を入れ替えて、夜風で多少は冷えた夏の空気を取り込んでいく。 薄らと見え始めている双月を見上げながら、彼女は今になってある種の達成感を得ていた。 各地を転々と旅しつつも、お金が無くなった時は兄がいつも新しいお金を取ってきてくれる。 自分も手伝いたいと伝えても、兄は「お前には無理だ、関わらなくても良い!」といつも口を酸っぱくして言っていた。 でも、これで兄も認めてくれるに違いない。自分にも兄のお手伝いができるという事を。 未だ両手の中にある金貨入りのサイドパックを愛おしげに撫でて、兄に褒められる所を想像しようとした―――その時であった。 つい先ほど彼女が走ってきた通りから、物凄い音とそれに続くようにして人々の驚く声が聞こえてきたのは。 まるで硬い岩の様な何かを思い切り殴りつけた様な音に、少女がハッとして後ろを振り返った瞬間、彼女は見た。 通りを行き交う人々の頭上を飛び越えてくる、あの黒髪の女性―――ハクレイの姿を。 ロングブーツを履いた両足が青白く光り、あの黒みがかった赤い瞳で自分を睨みつけながら迫ってくる。 自分たちの頭上を飛び越えていくその女性の姿に人々は皆驚嘆し、とっさに大声を上げてしまう者もチラホラといる。 少女は驚きのあまり目を見開き、咄嗟に大声を上げようとした口を両手で押さえてしまう。 「ちょ、何アレ!?」 「こっちに跳んでくるわ!」 噴水の近くにいた女たちが飛んでくるハクレイに黄色い叫び声を上げて広場から逃げていく。 お年寄りたちも同じような反応を見せたものがいたが、何人かはそれでも逃げようとはしなかった。 三者三様の反応を見せる中で、勢いよく跳んできたハクレイは少女のいる広場へと降り立った。 青く妖しく光るブーツの底と地面から火花が飛び散り、そのまま一メイルほど滑っていく。 これには跳んだハクレイ自信も想定していなかったのか、何とか倒れまいとバランスを取るのに四苦八苦する。 「おっ…わわわ…っと!」 まるで喜劇の様に両腕を振り回した彼女は無様に倒れる事無く、無事に着地を終えた。 周囲と通りからその光景を見ていた人々が何だ何だとざわめきながら、何人かが広場へと入ってくる。 彼らの目には、きっと彼女の今の行為が大道芸か何かに見えているに違いない。 「…すげー、今の見た?あっこからここまで五メイルくらいあったぞ」 「魔法?にしては、杖もマントも無いし…マジックアイテムで飛んだとか?」 「さっきまで光ってたあのブーツがそうかな?だとしたら、俺も一足欲しいかも…」 「っていうかあの姉ちゃん、スゲー美人じゃね?」 暇を持て余している若者たち数人がやんややんやと騒いでいるのを背中で聞きつつ、少女は逃げようとしていた。 今、自分が息せき切って走ってきた距離を一っ跳びで超えてきたハクレイは、自分に背中を向けている。 だとすれば逃げるチャンスは今しかない。急いで踵を返して、もう一度人ごみに紛れればチャンスは…。 そんな事を考えつつも、若者たちが騒いでいる後ろへ後ずさろうとした少女であったが―――幸運は二度も続かなかった。 「ふぅ~…こんな感じだったかしらねぇ?何かまだ違和感があるけど――――さて、お嬢ちゃん」 「…ッ!」 一人呟きながら自分の足を触っていたハクレイはスッと後ろを振り返り、逃げようとしていた少女へ話しかける。 突然の振り返りと呼びかけに少女は足を止めてしまい、騒いでいた若者達や周囲の人々も彼女を見遣ってしまう。 相手の動きが止まったのを確認したハクレイは、キッと少女を睨みつけながらも優しい口調で喋りかける。 「お互い、もう終わりにしましょう。貴女だって疲れてるでしょう?私も結構疲れてるし…ね?」 「で、でも…」 相手からの降伏勧告に少女は首を横に振り、ハクレイはため息をつきながらも彼女の傍まで歩いていく。 そして少女の傍で足を止めるとそこで片膝をつき、相手と同等の目線になって喋り続ける。 「私は単に、貴女が私から盗んだモノを返してくれればいいの。それだけよ、他には何もしない」 「…他にも?」 「そうよ。貴女がやったことは…まぁ『犯罪』なんだけど、私は貴女を付き出したりしないわ」 本当よ?そう言ってハクレイは唖然とする少女の前に右手を差し出して見せる。 周囲にいて話を聞いていた人々の何人かが、何となくこの二人が今どういった状況にいるのか察する事ができた。 大方、この女性から財布か何かを盗んだであろう少女を諭して、盗られたモノを取り返そうとしているのだろう。 王都は比較的治安が良いが、だからといって犯罪が一つも起こらないなんて事は無い。 大抵は盗賊崩れや生活に困窮している平民、珍しいときは身寄りのいない子供や貴族崩れのメイジまで、 様々な人間が大小の犯罪に手を染めて、その殆どが街の衛士隊によってしょっぴかれてきた。 中には目の前にいる少女の様な子供まで衛士隊に連れて行かれる光景を目にした者も、この中には何人かいる。 残酷だと思われるが、犯罪で手を汚ししてしまった以上はたとえ子供であっても小さい内から大目玉を喰らわせなければいけない。 痛い目を見ずに注意だけで済ましてしまえば、十年後にはその子供が凶悪な犯罪者になっている可能性もあるのだから。 そう親兄弟から教えられてきた人たちは、どこかもどかしい気持ちでハクレイと少女のやりとりを見つめていた。 「なぁ…あの女の人、衛士呼ばないのかねぇ?物盗りなんだろ?」 「物盗りといってもまだまだ幼いじゃないか、ここでちゃんと諭してやれば手を洗うだろうさ」 「甘いなぁお前さん、そんなに甘い性格してる月の出ない夜に財布をスラれちまうぜ!」 「でもいくら犯罪者だとしても、あんな小さい子を衛士に突き出すってのは少し気が引けちゃうよ…」 少女に詰めよるハクレイを少し離れた位置から眺める人々は、勝手に話し合いを始めていた。 幾ら犯罪者には厳しくしろと教わられても、流石にあの少女ほどの子供を牢屋に閉じ込めるのはどうかと思う者達もいる。 そういう考えの者達と犯罪者には鉄槌を、という者達との間で論争が起こるのは必然的とも言えた。 さて、そんな彼らを余所に少女はハクレイの口から出た、ある一つの単語に首を傾げていた。 「犯…罪?何それ…」 まるで他人のお金を取る事を悪い事だとは思っていないその様子に、ハクレイは苦笑いしながら彼女に説明していく。 「う~ん…何て言うかな、そう…私の財布ごと何処かへ持っていこうとした事が…その犯罪っていう行為なのよ?」 「え?でも…お兄ちゃんが言ってたよ。僕たちが生きるためには金を持ってる奴から取っていかないと――って…」 「お兄ちゃん…。貴女、他にも家族がいるの?」 思いも寄らぬ兄の存在を知ったハクレイがそう聞いてみると、少女はもう一度コクリと頷く。 彼女が口にした言葉にハクレイはやれやれと首を横に振り、何ゆえに少女が窃盗を悪と思っていないのか理解する。 恐らく彼女の兄…とやらは何らかの理由で窃盗を稼業としていだろう。この娘がそれを、普通の事だと認識してしまうくらいに。 あくまで推測でしかないがもしそうなら自分の財布を返してもらい、見逃したとしても根本的な解決にはならない。 日を改めた後に、また何処かで盗みを働いてしまうに違いない。そして行く行くは、別の誰かの手によって…… そこまで想像したところでハクレイはその想像を脳内から振り払い、少女の顔をじっと見つめる。 自分を見つめるその顔には罪悪感など微塵も浮かんでおらず、まるで磨かれたばかりの真珠のように純粋で綺麗な眼。 ここで財布を取り返して逃がしたとしても、罪悪感を感じていなければまたどこかで同じ過ちを繰り返してしまうだろう。 きっとカトレアなら、ここでこの娘とお別れする事はない筈だと…そんな思い抱きながら、ハクレイは少女に話しかける。 「ねぇ貴女、もし良かったら私をお兄さんのいる所へ案内してくれないかしら?」 「え…お兄ちゃんの…私達が『今いる』ところへ?」 何故か目を丸くして驚く少女に、ハクレイはえぇと頷いて彼女の返事を待った。 もしここにカトレアがいたのなら、少女が何の罪悪感も無しに罪を犯すきっかけとなった兄を諭していたかもしれない。 例えそれがエゴだとしても…いつかは破綻する生活から助け出すために、きっと説得をしに行くに違いないだろう。 半ばカトレアを美化(?)していたハクレイは、ふと少女が丸くなった目で自分を凝視しているのに気が付いた。 一体どうしたのかと訝しもうとした直前、少女はその体を震わせながらハクレイへと話しかける。 「わ、私達をどうするの?お兄ちゃんと私を、どうしようっていうの…?」 「…?別にどうもしない。ただ、ちょっとだけアナタのお兄さんと話がしたいだけよ」 急な質問の意図がイマイチ分からぬままハクレイはそう答えると、突き出していた右手をスッと下ろす。 しかし、それを聞いた少女の表情は次第に強張っていき、一歩二歩…と僅かに後ろへ後ずさり始める。 それを見たハクレイはやはり警戒されているのかと思いながらも、尚も諦める事無く彼女へ語りかけた。 「逃げなくてもいいのよ?本当に、私は『何もしない』わ…ただ、アナタのお兄さんに盗みをやめるよう説得したいだけなの」 「…!」 何がいけなかったのか、彼女の説得に今度は身を小さく竦ませた少女が大きく後ずさる。 その様子を見て若干流石のハクレイでも理解し始める。彼女が自分におびえているという事に。 下がった先にいた一人の野次馬がおっと…!と声を上げて横へどき、急に様子が変わった少女を大人たちが不思議そうな目で見つめる。 少女を見つめる者たちの何人かがこう思っていた。一体この少女は、何を怯えているのかと。 彼女の前にいる黒髪の女性は酷く優しく、その様子と喋り方だけでも衛士に突き出す気は端から無いと分かる。 しかし少女は怯えていた。まるで女性の背後に、幽霊が佇んでいるのに気が付いているかの様に。 ただの通りすがりであり、少女との接点が無い周りの大人たちは少女が何に怯えているのかまでは知らなかった。 そして少女に財布を盗られ、ここまで追いかけて来たハクレイも彼女が何故自分を怖れているのかまでは理解できずにいる。 ―――しかし、ハクレイを含めだ大人゙たちには、決してその怯えの根源が何なのかを知ることは出来ないであろう。 何故なら、少女が何よりも怖れていたのは…『何もしない』と言い張る大人なのであるから。 かつて少女は兄に教わった、自分たちの天敵が大人であるという事を。 自分たちが生きていくうえで最も警戒すべき存在であり、出し抜いていかなければいけない相手なのだと。 ―――良いか?大人を信用するなよ。アイツらは意地汚くて狡猾で、俺たちを子供だからっていつも下に見てるんだ! ――――俺とお前だけで生きているのがバレたら、大人たちは必ず俺たちを離れ離れにしようとするに違いない。 ―――――特に、俺たちが孤児だと勘づいて親切にしてくる大人には絶対気を許すな! ――――――そういう奴こそ「大丈夫、『何もしない』よ」と言いながら、俺とお前を適当な孤児院にぶちこもうとするんだ! ――――もしそういう大人に出会ったら、お前も腰にさした『ソレ』を引き抜いて戦うんだ! ―――――俺たちは決して弱者なんかじゃない!舐めるなよっ!…という意思を込めて、呪文を唱えろ! 脳裏によぎる兄から聞かされたその言葉が少女に恐怖を芽生えさせ、右手が懐へと伸びていく。 そうだね大人は敵なんだ。こうやって優しい言葉で自分たちを騙して、離れ離れにさせようとする。 決めつけとも、大人を知らぬ子供のエゴとも取れるその考えに支配された彼女には、これから起こす事を自分では止められない。 ただ、守りたいがゆえに…この一年間兄に守られ共に暮らしてきた少女にとって、唯一の家族であり頼れる存在でもあった。 それを何の気なしに奪おうとする大人たちとは戦わなければいけない。例えそれが、見た事ない力を使う女の人であっても。 「ちょっと、どうしたのよ?そんなに怯えた顔して…」 そんな少女の決意がイマイチ分からぬまま、ハクレイは怪訝な表情を浮かべて少女に話しかける。 少女の背後にいる群衆も互いの顔を見合わせながら、少女が何をしようとしているのか気になってはいた。 そして…この場に居る大人たちが彼女が何をしようととしているのか分からぬまま、少女はついに動き出す。 大事な家族を守る為、これからも続けていきたい二人の生活を明日へ繋ぐためにも、彼女は一本の『ソレ』を懐から取り出し、天に掲げる。 『ソレ』はこのハルケギニアにおいて最も目にするであろう道具であり、今日までの世界を築き上げてきた力の象徴。 同時に、平民たちにとっては最強の力であり、畏怖するべき貴族たちが命よりも大事と豪語する―――…一振りの杖である。 後ろにいた観衆に混ざり込んだ誰かが、少女が天に掲げた杖を見た小さな悲鳴を上げる。 誰かが「あのガキ、メイジだ!」と怒鳴ると、少女を囲んでいた平民たちは慌てて距離を取り始めた。 正に「美しい花には棘がある」という諺そのものだ、あんな小さな子がメイジだったとは誰もが思っていなかったのだろう。 例えどんなに小さくとも、杖を持っていて魔法を唱えられるのなら大の大人であっても簡単にねじ伏せてしまう。 魔法の恐ろしさを十分に知っている彼らだからこそ、杖を見たとたんに後ろへ下がれたのだろう。 一方で、少女から最も近いところにいるハクレイは周囲の反応と杖を見てすぐに少女がメイジなのだと理解していた。 まさかこんなに小さくてかわいい子がカトレアと同じメイジだったのだと思いもしなかったのである。 そして新たな疑問も沸き起こる。何故彼女は魔法が使えるというのに、こんな犯罪に身をやつしているのか? アストン伯やカトレア、そして彼女の取り巻き達の様な貴族たちとの付き合いしか無かったハクレイはまだ知らないのである。 世の中には、マントを奪われあまつさえ家と領土すら奪われだ元゙貴族達も相当数がいる事に。 少女は自分を見て硬直している相手と平民たちを交互に凝視つつ、もう数歩後ろへと下がっていく。 逃げる気天!?そう思ってかハクレイは、慌てて少女の足を止めようと立ち上がろうとした。 「……ッ!アナタ…ッー――!」 「来ないで、私に近づいちゃダメ!」 立ち上がった瞬間を狙ってか、少女はこちらに向けて手を伸ばそうとするハクレイへ杖の先端を向けた。 幼年向けであろう、普通のよりもやや短い杖の鋭そうな先が彼女の額へ向いている。 ここから魔法が飛んでくるのを想像して怯えているのか、はたまた相手を刺激せぬようにしているのか、 ハクレイはその場でピタリと足を止めつつ、されど視線はしっかりと少女の方へと向いていた。 彼女にはワケが分からなかった。少女が杖を隠し持っていたメイジであった事と、このような事に手を潜めている事。 そして、何故急に怯え出した彼女に杖を向けられているのかも…ハクレイには分からなかった。 だがそれで少女を説得する事を彼女は諦めてはおらず、むしろ何が何でも止めなければと改めて決意する。 周囲の平民たちと同じように、ハクレイもまた魔法が日常生活や攻撃としても十分使えるという事は知っていた。 だからこそ、少女が下手に魔法を使わぬよう穏便に説得しようとしのである。 「ちょっと待ってよ?どうしたのよ一体…」 「だ、だから近づかないでって言ってるでしょ!?」 しかし、少女の内情を知らない彼女の説得など初めから効くはずもなかった。 より一層冷静になるよう心掛けてにじり寄ろうとしたハクレイに気づいて、少女はそう言いながら杖を振り上げる。 周りにいた平民たちは皆一様に悲鳴を上げて、更に後ろへと下がっていく。 メイジが杖を振り上げる事は即ち、これから魔法を放ちますよと声高々に宣言するのと同じ行為である。 何人かの平民がまだ少女の傍にいるハクレイへ「何してる逃げろ!」や「杖を取り上げろ!」と叫ぶ。 今のハクレイには、逃げる暇や杖を取り上げる時間も無い。あるのはただ放とうとされる魔法を受け入れるしかない現実だ。 だが…タダで喰らう彼女でもなく、すぐさま体を身構えさせて少しでも目の前で発動される呪文を防ごうとした。 それと同時に、少女は杖を振り下ろした。口から放ったたった一言の呪文と共に。 「イル・ウインデ!」 「え?…うわぁッ!」 口から出た短いスペルと共に、ハクレイの足元で突如小さな竜巻が発生したのである。 唱えた魔法は『ストーム』という風系統の魔法。文字通り指定した場所に竜巻を発生させるだけの呪文だ。 詠唱したメイジの力量と精神力によって威力に差は出てくる。そして少女に力量は無かったが、精神力だけは豊富にある。 その為、彼女が発生させた竜巻は大の大人一人ぐらいなら簡単に飲み込み、吹っ飛ばす程の力は有していた。 まさか足元から来るとは予測していなかったハクレイは呆気なく竜巻に巻き込まれてしまう。 何の抵抗も出来ずに透明な竜巻の中で回るしかない彼女は、さながらルーレットの上を走るボールの様だ。 「わ・わ・わ・わわわ…ワァーッ!」 グルグルと竜巻の中をひとしきり回った彼女は、勢いよく竜巻の外へと吹き飛ばされる。 地上で見守っていた人々とほぼ同時に悲鳴を上げたハクレイが飛んでいく先には、広場に面した共同住宅があった。 丁度窓越しに食事や酒、読書を嗜んでいた人々がこっちへ向かってくる彼女に気が付き、慌てて窓から離れていく。 後数秒もあれば、吹き飛ばされたハクレイは哀れにも勢いよく共同住宅の壁に叩きつけられてしまうだろう。 (不味いわね…!流石にこれは―――でも、今ならイケるかも?) ここまでされてから初めて危機感を抱いたハクレイはしかし、たった一つの解決策を持っていた。 このまま勢いよく今日住宅に突っ込んでも、決してダメージを受けずにいられる方法を。 激突まで後二メイルで時間にすればほんの僅かだが、それだけあれば充分であった。 既に手足の方へと霊力は行きわたっている。ただ一つ気にすることは、背中からぶつからないように気を付ける。 (全ては神のみぞ知る…ってヤツかしら!) 心の中でうまい事成功しなければという決意を抱いて、真正面から共同住宅へと突っ込み…―――そして。 「おっ!―――よっと!」 瞬時に青白く発光した手足でもって、共同住宅の壁へと『貼り付いた』のである。 てっきりぶつかるかと思っていた群衆は彼女が見せてくれた大道芸じみたワザに、驚愕の声を上げた。 その声に思わず顔を背けていた人々に、共同住宅の住人達も窓越しに壁へ貼り付くハクレイの姿を見て驚いている。 暫しの間広場で彼女を見つめている人々はざわめいていたが、何故かその外野から幾つもの拍手が聞こえてきた。 恐らく何かの催しだと勘違いした通りすがりの者なのだろうが、最初から最後まで見ていた者達には酷く場違いな拍手に聞こえてしまう。 そしてハクレイ自身は何で拍手が聞こえてくるのか分からず、そしてこうも『上手く行った』事に内心ホッと安堵していた。 「いやぁ~…できるって気はしてたけど、まさか本当にできるとは思ってもみなかったわ」 右手と両足を霊力で壁に張り付けたまま、左腕の袖で顔の冷や汗を拭う彼女の胸は興奮で高鳴っていた。 実際、彼女がこのワザに『気が付いた』のは先ほどここまで跳んでくる前に聞こえたあの謎の声のお蔭である。 あの女性の声は言っていたのだ、自分の霊力なら、地面を蹴り飛ばしてジャンプしたり壁に貼り付くなど造作ないと。 だからあの時、目を覚ましてすぐにジャンプできたりこうして壁に貼り付いて激突を回避したのである。 最初こそ一体何なのかと訝しんでいたが、今となってはあの声の主に感謝したいくらいであった。 もしもあのアドバイスがなければ、今頃この三階建ての建物に叩きつけられていたに違いない。 「とはいえ…流石にあの勢いだと。イテテテ…手がヒリヒリするわね」 そう言ってハクレイは、赤くなっている左の掌を見つめながら一人呟く。 実際のところ成功する確率は五分五分であり、彼女自身失敗するかもという思いは抱いていた。 まぁ結局のところ上手くいったのだが勢いだけは殺しきる事ができず、結果的に両手がヒリヒリと痛む事となったが。 彼女は気休め程度にと左の掌にフゥフゥと息を吹きかけようと思った時、後ろから自分を吹き飛ばした張本人の叫び声が聞こえてきた。 「ど、どいてぇ!どいてよー!」 恐怖と悲痛さが入り混じったその叫びと共に、群衆の動揺が伺えるどよめきも耳に入ってくる。 何かと思いそちらの方へ視線を向けてみると、あの少女が手に持った杖を振りかざしながら人ごみの中へと消えようとしていた。 右手には杖、そして左手には自分から盗んでいったカトレアからのお金が入ったサイドパック。 恐らく魔法による攻撃が失敗に終わったから、せめて必死に逃げようとしているのだろうか。 「まずいわね…何とかして止めないと」 このまま放っておけばカトレアから貰ったお金を全て無くしてしまううえに、あの少女を説得する事もできない。 何としてもあの少女を止めて、もう二度とこんな事をしないようにしてやらなければ、いつかは捕まってしまうだろう。 その時には彼女のいう兄も…だから今ここで捕まえて、何とかしてあげなければいけない。 何をどうしてあげればいいのか、どう説得すれば良いのか分からないが放置するなんて事はできない。 改めて決意したハクレイは群衆をかき分けて逃げる少女を確認した後、自分の右隣にある建物へと視線を移す。 恐らくここと同じ共同であろう四階建てのそこからも、窓越しに自分を見つめる人々がチラホラと見えている。 マントを着けている事から貴族なのだろうが、皆いかにも人生これからという若者たちばかりだ。 「あそこまでなら、届くかしらね?」 そう呟いてた後、彼女は両足と右手の霊力にほんの少しアクセントを加え始める。 今この建物の壁に貼り付いている霊力を変異させて、正反対の『弾く』エネルギーへと変換していく。 それも『今の』彼女にとって初めての試みであり、そして何故かいとも簡単に行えることができる 何故そんな事がでるきのかは彼女にも分からないし、生憎ながら考える暇すら今は無い。 今できる事はただ一つ。自分が忘れていた自分の力を使って、あの娘を止める事だと。 (距離はここから二、三メイル…まぁいけるかしら) 目測で大体の距離を測りつつ、彼女は両足と右手へと霊力をより一層込めていく。 少なすぎても駄目だし、多すぎれば最悪向こうの建物の壁にぶち当たるかもれしない。 必要な分の霊力だけをストックして、一気に解放させなければあの建物の壁に貼り付く事など不可能なのである。 向こうの共同住宅に済む若い貴族たちが窓越しに自分を見つめて指さし、何事かを話し合っているのが見えた。 一体何を話しているのかは知らないが、間違いなく自分に関して話しているという事は分かっていた。 「とりあえず、窓から顔を出さなければそれに越した事はないけど…」 跳び移るのは良いが、最悪窓を割るかもしれないが故にハクレイは内心でかなり緊張している。 時間にすればほんの十秒足らず。その間に手足へ一定の霊力を込められたハクレイは、いよいよ準備に移った。 壁に貼り付けている右手をグッと押し付け、青白い霊力を掌へと流し込んでいくさせていく。 両足も同様に、際どい姿勢で張り付けているブーツ越しの足裏へ掌と同じように霊力を集中させる。 これで準備は整った。後は彼女の意思次第で、壁に『貼り付く』力は『弾く』力へと変化する。 目測も済ませ、覚悟も決めた。後残っているのは、成功できるかどうかの力量があるかどうか、だ。 短い深呼吸をした後、ほんの一瞬脱力させた彼女はグッと手足に力を込めて、跳んだ。 それは外野から人々の目から見れば、空中で横っ飛びをしてみせたも同然の危険な行為であった。 群衆はまたもや驚愕の叫び声を一斉に上げ、彼女が飛び移る先にある建物の住人達は急いで窓から離れ始める。 何せ隣の建物に張り付いていた正体不明の女がこちらへ跳んでくるのだ、誰だって逃げ出すに違いないであろう。 まさか、窓を破って侵入してくるのでは?そんな恐怖を抱いた人々とは裏腹に、ハクレイの試みは思いの外上手くいったのである。 「ふ…よっ…―――――――ットォ!!」 まるで壁に『弾かれた』かの様に横っ飛びをしてみせた彼女は、無事に下級貴族たちの住むワンランク上の共同住宅の壁へと見事貼り付く。 てっきり今度こそぶつかるかと思っていた地上の人々は、壁に貼り付いた彼女の姿を見て再び驚きの声を上げた。 その声に窓から離れていた住人の下級貴族達も何だ何だと窓へ近づき、そして驚く。 何せ隣の建物から跳んできた女が壁に手と足だけで貼り付いているのだから、驚くなという方が無理である。 途端若い貴族たちは争うようにして窓から身をのり出し、その内の何人かがハクレイへと声を掛けた。 「おいおいおい!こいつは驚いたな、まさか珍しい黒髪の女性がこの辛気臭い共同住宅に貼り付くだなんて!」 「そこの麗しいお姉さん。良かったらこのまま僕の部屋に入ってきて、質素なディナーでもどうですか?」 得体が知れないとはいえ、そこは美女に飢えた青春真っ盛りの下級貴族たち。 見たことも聞いたことも無い方法で壁に貼り付くハクレイに向かってあろうことか、必死にアプローチを仕掛けてきた。 そんな彼らに思わずどう対応してよいか分からず、困った表情を浮かべつつ彼女は通りの方へと視線を向ける。 少女は既に人ごみの中に入ってしまったものの、目印と言わんばかりに人ごみが大きく動くのが見えた。 それは遠くから見つめるハクレイへ知らせるように移動し、この広場から離れようとしている。 「あそこか。でも流石にここからだと届かないし、ようし…!」 少女の大体の一を確認した彼女は一人呟いてから、今自分が貼り付いている共同住宅を見上げた。 四階建てのソレには屋上が設けられているらしく、手すり越しに自分を見下ろす下級貴族たちが数人見える。 恐らく夕涼みに屋上へ足を運んでいたのだろう、何人かはその手に飲みかけのワイン入りグラスを握っていた。 今彼女がいる場所からは丁度三メイル程であろうか、゙少し頑張れ゙ばすぐにたどり着ける距離である。 「んぅ~…ほっ!よっ!」 もう一度手足に力を込めたハクレイは、霊力を纏わせたままのソレで器用に共同住宅の壁を登り始めた。 まるでヤモリのようにスイスイと壁に手足を貼り付かせて登る女性の姿と言うのは、何とも奇妙な姿である。 窓や屋上からそれを見ていた下級貴族達や広場で見守っている平民たちも、皆おぉ!とざわめいた。 一体全体、何をどうしたらあんな風に壁を登れるのか分からず多くの者たちが首を傾げている。 その一方で、下級とはいえ魔法に詳しい下級貴族たちの驚きはかなりのもので、部屋にいた者たちの殆どが顔を出し始めていた。 「おいおい!見ろよアレ?」 「スゲェ、まるでヤモリみてぇにスイスイと登っていきやがる…」 それ程勉強ができたというワケでも無かった者達でも、あんなワザは魔法ではない事を知っている。 じゃああれは何なのだと言われてそれに答えられる者はおらず、彼女が壁を登っていく様は黙って見るほかなかった。 「は…っと!…ふぅ、大分慣れてきたわね」 「わっ、ホントに来ちゃったよこの人!」 時間にすればほんの十秒程度であっただろうか、ハクレイは無事屋上へ辿り着く。 やはり夕涼みに来ていたらしく、ほんの少しのつまみ安いワインで宴を楽しんでいた若い貴族達は皆彼女に驚いている。 無理もないだろう。女が手と足だけで壁に貼り付いて登ってやってきたのならば、誰だって驚くに違いない。 そんな事を思いながら驚く貴族たちを余所に屋上へ足を着けたハクレイは、意外な程この『力』を使える事に内心驚いていた。 最初にエア・ストームで吹き飛ばされ、貼りついた時と比べれば彼女は格段に『慣れ』始めている。 まるで水を得た魚のように物凄い勢いで『忘れていたであろう』知識を取り戻し、活用していた。 (まぁ今は便利っちゃあ便利だけど…うぅん、今はこの事を考えるのは後回しよ) そこまで思ったところで首を横に振り、彼女は屋上から周囲の光景を見下ろしてみる。 既に陽が落ちようとしている時間帯の王都の通りは人でごったがえし、繁華街としての顔を見せかけている最中だ。 眼下の喧騒が彼女の耳にこれでもかと入り込んでくる中、ハクレイは必死に逃げる少女の姿を捉える。 屋上からの距離はおおよそ五~六メイルぐらいだろうか、屋上から見下ろす通りの人々か若干小さく見えてしまう。 ここから先ほどのように壁に貼り付きながら降りることも可能だろうが、その間に逃げられてしまう可能性がある。 最悪壁に貼り付いている所を狙われて魔法を叩きつけられたら、それこそ良い的だ。 一気に少女の近くまで飛び降りてみるのも手だが上手くいく保証は無く、そんな事をすれば他の人たちにも迷惑を被ってしまう。 彼女の理想としてはこのまま一気にあの娘の傍に近づいて杖を取り上げてから捕まえたいのだが、現実はそう上手く行かない。 次の一手はどう打てばいいのか悩むハクレイを余所に、少女は彼女が屋上にいる事に気付かず必死に通りを走っている。 今はまだ視認できものの、進行方向にある曲がり角や路地裏に入られてしまうとまたもや見失ってしまうだろう。 「さてと…とりあえずどうしたらいいのかしらねぇ?」 策は思いつかず、時間も無い。そんな二つの問題を突き付けられたハクレイは頭を悩ませる。 屋上の先客である下級貴族たちは何となくワインやつまみを口にしながらも、そんな彼女を困惑気味な表情で眺めていた。 彼らの中に突然壁を登ってきた彼女に対して、無礼者!とか何奴!と言える度胸を持っている者はおらず、 床に敷いていたシートに腰を下ろしたまま、持ち寄ってきていた料理や酒をただただ黙って嗜む他なかった。 まぁ暇を持て余している身なので、これは丁度良い余興だと余裕を見せる者も何人かはいたのだが。 さて、そんな彼らを余所に次にどう動くべきか考えていたハクレイであったが、そんな彼女の目に『あるモノ』が写った。 その『あるモノ』とは、今彼女がいる屋上の向こう側に建てられている二階建ての建物である。 少し離れた場所からでも立てられてからかなりの年月が経っていると一目で分かるそこは居酒屋らしい。 彼女には読めなかったものの、『蛙の隠れ家亭』と書かれた大きな看板が入口の上に掲げられている。 どうやらまだオープンしてないらしく、ドアの前では常連らしい何人かの平民たちが入口の前で屯っていた。 そしてハクレイが目に付けたのは、その居酒屋であった。 「あそこなら、うん…さっきのを応用してみればうまい事通りへ降りられるかも?」 一人呟きながらハクレイは手すりへと身を寄せると、スッと何の躊躇いもなく手すりの向こう側へと飛び越えていく。 彼女を肴に仕方なく酒を飲んでいた者たちの何人かは突然の行動に驚き、思わず咽てしまう者も出る。 手すりの向こう側は安全を考慮して人一人が立てるスペースは作ってあるが、それでも足場としては心もとない。 彼女が何を決心して向こう側へ行ったかは全く以て知らなかったが、かといって放置するほど冷たい者はいなかった。 「おいおい、何をしてるんだ君は?危ないぞ!」 「え…?え?それ私に言ってるの?」 「君しかいないだろ!?いまこの場で危険な場所に突っ立っているのは」 見かねた一人がシートから腰を上げると、後ろ手で手すりを掴んでいるハクレイに声を掛ける。 大方飛び降り自殺でもするのかと思われたのだろうか、慌てて自分の方へ顔を向けたハクレイに若い貴族は彼女を指さしながら言う。 思わぬところで心配を掛けられたハクレイは慌てながら「だ、大丈夫よ大丈夫!」と首を横に振りながら平気だという事をアピールする。 「別にここから飛び降りるってワケじゃないから、本当よ?」 「…?じゃあ何でそんな所に立ってるんだ、他にする事でもあるっていうのかね?」 その言動からとても自殺するとは思えぬ彼女に、若い貴族は肩を竦めつつも質問をしてみる。 彼女としてはその質問に答えるヒマはあまり無かったものの、答えなければ止められてしまうかもしれない。 そんな不安が脳裏を過った為、ハクレイは両足に霊力を貯めながらも貴族の質問に答える事にした。 「まぁ何といえば良いか。『飛び降りる』ってワケではないのよ。ただ…―――」 「ただ?」 「―――――『跳ぶ』だけよ」 首を傾げる貴族に一言述べた後に、彼女は右足で勢いよく屋上の縁を蹴り飛ばした。 彼女が足に穿いている立派なロングブーツが勢いよく縁を蹴りあげ、纏わせていた霊力が爆発的なキック力を生む。 その二つの動作を同時にこなす事によって、彼女の体は驚異的なジャンプ力によって屋上から飛び上がったのである。 彼女の傍にいた若い下級貴族は突然の衝撃と共に飛び上がったかのように見えるハクレイを見て、思わず腰を抜かしてしまいそうになった。 他の貴族たちもこれには腰を上げると仲間に続くようにして驚き、屋上からジャンプしていった彼女の後姿を呆然と見つめている。 「な、な、な…なななんだアレ?なぁ、おい…」 「お…俺が知るかよ!あんなの系統魔法でも見たことが無いぞ…!」 後ろの方で様子を見ていた二人の貴族がそんなやり取りをしている中、その場にいた何人かがハクレイの後姿を追いかける。 ここから約二メイル程ジャンプしていった彼女は、微かな弧を描いて向こう側の居酒屋の方へと落ちていく。 誰かがハクレイを指さしながら「あのままじゃあ看板にぶつかるぞ!」と叫び、それにつられてハッとした表情を浮かべてしまう。 しかし幸運にも、彼の予想はものの見事に外れる事となった。 屋上からジャンプしたハクレイは青白く光るブーツを、人で満ち溢れた通りに向けて飛び越えていく。 地上にいる人々は気づいていないのか、何も知らずに通りを行き交う人々の姿というものは中々にシュールな光景だ。 そして、思っていた以上に即行だった行動が上手くいった事に内心驚きつつも、着地の準備を整えようとしていた。 次に目指すはあの共同住宅と向かい合っていた居酒屋―――の入口の上に掲げられた看板。 入り口からでも見上げられるように少し地上に向けて傾けられているソレ目がけて、彼女は落ちていく。 角度、霊力、スピード…共に良好。…だが何より一番大切なのは、勢いよく顔から激突しないよう気を付けることだ。 しかし、それは今の彼女にとっては単なる杞憂にしかならなかった。 「よ…ッ!…っと!わわ…ッ」 丁度看板と建物の間に出来たスペースへ綺麗に降り立った彼女は、着地と同時に驚いた声を上げる。 原因は今彼女が着地したばしょ、傾けて設置されている看板がほんの少し揺れたからであった。 流石に人一人分の体重までは支えきれないのか、看板と建物を繋ぐロープがギシギシとイヤな音を立てる。 ついでその音が入り口付近で開店を待つ客たちにも聞こえたのか、下の方からざわめきも聞こえてきた。 「流石に長居はできないか…っと!」 このままだと看板を落としかねないと判断したハクレイは独り言を呟き、急ぎこの上から離れる事を決める。 しかし、その前に確認する事があった彼女は何かを探るように周囲を見回すと、追いかけている少女の姿をすぐに見つけた。 それは前方、それまでの通りと比べてかなり人通りが少ないそこを必死で走る彼女の後姿。 どうやら杖はしまっているらしく、何か小さなモノを大事にそうに抱きかかえて走っているのが見える。 ――――…追いついた!彼女の魔法攻撃で大分距離を離されていた彼女は、ようやくここまで近づけることが出来た。 まだ少女の方は気が付いておらず、もう大丈夫だろうと思ってやや走る速度も心なしか落ちているように見える。 距離は大体にして約十一、二メイルといったところだろうか、ここから先ほどのように跳んだ後にダッシュすれば良い。 幸い人の通りはまばらであり、着地地点が良ければ誰も怪我させずに跳ぶことだって可能だ。 そうなれば善は急げ、再び足に霊力を溜めようとしたハクレイであったが…―――そこへ思わぬ妨害が入った。 妨害は地上で何事かと訝しんでいた客でも、ましてや先ほどまで彼女がいた共同住宅の屋上からではない。 今の彼女が立っている場所、ちょうど建物の二階にある窓を開けた中年男からの怒声であった。 「あぁオイコラァッ!てめぇ、ウチん店の看板を踏んでなにしてやがる!」 「…え!?…わ、わわッ!」 突然背後から浴びせられた怒鳴り声にハクレイは身を竦ませると同時にその場で倒れそうになってしまう。 元から人が立つには不自由な場所だった故なのだが、それでも辛うじて転倒することだけは阻止できた。 倒れそうになった直前で、辛うじて掴めたロープを頼りに立ち上がると慌てて後ろを振り返る。 そこには案の定、店の人間であろう男が開けた窓から上半身を乗り出しながら自分を睨み付けていた。 「テメェ!そこはウチの看板だぞ!さっさとそこから降りやがれ、潰れちまうだろうが!?」 「い、いや…ごめんなさい。でも、すぐにどくつもりで…あ!」 上半身と一緒に出している左腕をブンブンと空中で振り回しながら怒鳴る男の形相には鬼気迫るモノがあった。 怒りっぷりからして恐らくは店長なのだろう、そう察してすぐに謝ろうとしたハクレイはハッとした表情を浮かべる。 そしてまたもや慌てながらもう一度振り返ると、通りを歩いていた人々が後ろからの怒声に何だ何だと視線を向けていた。 酒場へ行くであろう平民の労働者や若い下級貴族に、いかにも水商売をやっていますといいたげな恰好をした女たち。 そして案の定『あの娘』も振り返ってこちらを見つめていた、金貨入りのサイドパックを大事に抱えたあの少女が。 自分の魔法で蹴散らしたと思っていた女の人がすぐ近くにまで来ている事に気づき、目を見開いて凝視している。 気のせいだろうか、ハクレイの目にはその瞳にある種の感情が宿っているように見えた。 距離がありすぎてそれが何なのかは分からなかったが、少なくとも好意的な感情ではないだろう。 そう思ってしまう程、少女の見開いた瞳が自分に向けて刺々しい視線を向けていた。 少女とハクレイ。暫しの間互いの瞳を数秒ほど見つめ合った後、先に体が動いたのは少女の方であった。 「―――…ッ!」 口を開けて何かを叫んだ少女は急いで踵を返し、全力で走り出したのである。 近くにいた通行人の何人かが突然走り出した少女へと思わず視線を向けてしまうが、止めようとはしなかった。 「あ……――ま、待って…待ちなさいッ!」 少女が走り出した事で同じく我に返ったハクレイは、左足で勢いよく看板を蹴り付ける。 貯めてはいたものの、練りきれなかった霊力が彼女の足にジャンプ力と破壊力を与えてしまう。 結果、薄い材木で造られた看板は彼女の刺々しい霊力に耐えきれる筈もなく…窓から身を乗り出していた店主の目の前で、惨事は起こった。 「お、オレが五年間溜めたお金でデザインしてもらった店の看板がぁああぁぁああああぁぁ!!」 程々に厚い木の板が割れるド派手で乾いた音が周囲に響き渡ると同時に、男の悲痛な叫び声が混じった。 呆気なく砕け散った五年分の売り上げが注がれた看板゙だっだ木片は、バラバラと地上へと落ちていく。 何が起こったのかイマイチ分からない入口の客たちももこれには流石に慌てて店の周りから一斉に逃げ出してしまう。 周りにいた通行人たちは派手に割れた看板へと注目してしまうが、それを踏み台にしたハクレイにはより多くの視線が注がれていた。 その場にいた大半の者たちは皆頭上を仰ぎ見ていた、地上よりほんの少し上まで上がってしまったのである。 「うわ…ヤバ!跳びすぎちゃったかしら?」 そう、あの看板を思わず踏み砕いてしまうほどの力で跳んだ彼女は、看板の上から五メイル程まで跳んでしまっていた。 逃げる少女を見て、咄嗟に霊力を調節せずに跳んでしまった事がこうなってしまった原因かもしれいな。 でなければやや垂直ながらもここまで高くは跳べなかっただろうし、蹴り付ける際に看板まで壊してしまう事はなかっただろうから。 咄嗟にやってしまった事とはいえ、人が大切にしていたモノを壊してしまった事に彼女は妙な罪悪感を抱いてしまう。 「流石にあれは弁償しないとダメよね?…とにかく、この状態から早くあの娘を捕まえないと」 しかし、だからといって今はそれに浸り続ける事は許されず、彼女は急いで通りの方へと視線を向ける。 幸い必死に走る少女の姿はすぐに確認する事が出来、先程よりも更に人通りが少なくなった通りを全力疾走していた。 後方では足を止めて自分を見上げている人が多かったが、少女がいる場所は何が起こったのかまだ知らないのだろう。 それと同時に、十メイル以上まで跳んだハクレイの体はそこから三メイル程上がった所で一旦止まり、そこから一気に地上へと落ち始める。 すぐさま視線を地上へと向ける。幸いにも自分の事を上空で見守ってくれていた人々は彼女が落ちてくると瞬時に察してくれたのだろう。 丁度自分が落ちるであろう場所にいた人々が急いでそこからどく事で空きスペースという名の着地地点ができる。 人々がそこから下がってすぐに、十メイル以上もジャンプしたハクレイは地上へと戻ってこれた。 ブーツに纏っていたやや過剰気味な霊力のおかげで怪我をすることも無く、硬いブーツと地面がぶつかりあう音が周囲に響き渡る。 それでも完全に相殺する事はできなかったのか、ブーツを通して彼女の足に痺れるような痛覚がブワ…ッと足の指から伝わってくる。 「……ッ痛ゥ!流石に十メイルは無理があったかしらぁ…?」 痛む右足へと一瞬だけ視線を向けた後、すぐさま少女を捕まえる為の準備を始めた。 先ほど看板を蹴った時の様な間違いは許されない、下手をすればあの少女を傷つけかねないからだ。 慎重かつできるだけ素早く霊力を練っていくハクレイは、先ほど上空からみた光景を思い出す。 少女との距離は十メイル以上は無く、周りにも巻き添えになってしまうような人はあまりいなかった。 それならばここから直接跳んで、上から抱きかかえるようにして捕まえる事も可能かもしれない。 捕まえた後は自分が怪我をしても良いので何とか受け身を取って、まずは財布を取り返す。 その後はまだ曖昧であったものの、ひとまずはこんな事を二度としないように説得しようと考えていた。 誰かに大人のエゴだとしても、例えメイジであったとしてもニナと同い年の子供が犯罪に手を染めてはいけないのだから。 (待ってなさい、今すぐそっちへ行くわよ) 心の中で呟き、改めて捕まえて見せると決意した彼女は霊力の調節を終えた右足で地面を勢いよく蹴る。 それと同時に彼女の体は宙へ浮いたかと思うと、そのまま一気に少女がいるであろう方向へ跳びかかった。 得体の知れぬ自分を助けてくれたカトレアの意思を尊重し、そして彼女が渡してくれたお金を取り戻すために。 しかし、この時彼女は『ミス』をしていた。至極単純で、確認すべき大事な事を忘れていたのである。 それさえやっていれば恐らくあんな事故は起こらなかったであろうし、少女を捕まえて無事お金も取り戻せていたに違いない。 この時は早く捕まえなければという焦燥を抱いてしまったが故に、慌てて跳びかかってしまったのである。 だが…正直に言えば、誰であろうとまさかこんな事故が起こる等と思っても見なかったであろう。 何せ、偶然にも少女は自分と同じように財布を盗って追われていた兄と遭遇し、 ついでその兄も、服装こそまともだが空を飛んで追ってくるという霊夢の姿を目にしたうえで、 その霊夢が杖の様な棒で兄の頭を叩こうとしたが故に、押し倒すようにして二人揃ってその場で倒れた瞬間…。 丁度跳びかかってきたハクレイと霊夢が仲良く空中衝突したのだから。 霊夢も霊夢で兄を追いかけるのに夢中になって反応が遅れてしまったことで、事故は起こってしまったのである。 結果的に、仲良くぶつかった二人はそれぞれ明後日の方角へと墜落してしまう羽目となった。 無論双方共にかなりのスピードでぶつかったのだ、当然の様に気を失って、互いに追っていた者達を見失ってしまう。 運勢は正に神の気まぐれとしか言いようの無い程の変則ぶりを見せてくれる。 幸運続きかと思えば突然不幸のどん底に落ちたり、不幸の連続から急な幸運に恵まれる事もあるのだ。 そして今回、この追いかけっこで勝利を制したのは小さな小さな兄妹。 彼らは無事(?)に、自分たちを追いかけてくる鬼を撒いて暫くは幸せに暮らせるだけのお金を手に入れたのだから。 ざぁ…ざぁ…!ざぁ…ざぁ…!という木々のざわめく音が頭の中で木霊する。 まるで大自然から起きろとがなり立てられている様な気がした霊夢は、嫌々ながらに目を覚ました。 渋々といった感じに瞼を上げて、妙な違和感が残る目を袖でゴシゴシとこすった後、ほんの少しの間ボーっと寝転がり続ける。 それから十秒、二十秒と経つうちに自分が今どこで寝転がっているのか気づき、ムクリと上半身を起こして一言… 「――――――…ん、んぅ…?何処よ、ここ?」 頭の中で想像していたものとはまったく違っていた辺りの風景に、彼女は目を丸くして呟く。 予期しきれなかった思わぬ衝突で気を失った彼女が目を覚ました場所は、何故か闇に覆われた針葉樹の中であった。 流石の霊夢も目を覚ませば王都で倒れていただろうと思っていただけに、思わぬ展開に面喰っている。 それでも博麗の巫女としての性だろうか、何とか冷静さを取り戻そうとひとまず周囲の様子を確認しようとしていた。 「えーと、確か私は何故か街にいた巫女モドキと空中でぶつかって…それで気絶、したのよね?」 気絶する直前の事を口に出して確認しながらも、彼女は周囲を見回してここがどこなのか知ろうとする。 やや高低差のきつい地形と、そこを埋めるようにしてそびえたつ細身の巨人の様な樹齢に何百年も経つであろう樹木たち。 辺りが暗すぎる為にここが何処かだか詳しく分からなかったが、これまでの経験から少なくとも山中であろう事は理解できる。 それに闇夜の中でも薄らと分かる地形からして、少なくとも人の手がそれ程入ってないであろう事は何となく分かった。 「まさか、ぶつかったショックで意識を無くしたまま飛んでって山奥まで…って事はないわよね?」 そうだとしたら自分が夢遊病だというレベルを疑う程の事を呟きながら、彼女はゆっくりと立ち上がる。 遥か頭上の闇夜で揺れる針葉たちの擦れる音は、不思議と耳にする者の心に妙なざわめきを生んでしまうものだ。 風で絶え間なく揺れ続け、喧しい音を立てる葉っぱは人をじわりじわりと追い詰めていく。 止むことを知らないざわめきはいつしか、それを聞く者に対しているはずの無い存在を想起させる一因と化す。 今こうして木々がざわめいているのは、天狗や狐狸の悪戯だと考えてしまい冷静な判断ができなくなってしまうのである。 実際には単なる風で揺れているのだとしても、焦燥と見えない恐怖でそうとしか考えられなくなってしまう。 (まぁ外の世界ならともかく、幻想郷だと本当に狐狸や天狗の悪戯だったりするけど…) 彼女自身何度も経験したことのある妖怪たちの悪戯を思い出しつつ、ひとまずここがどこなのか探り続ける。 妖怪退治を生業とする彼女にとって闇夜など毛ほどに怖くもない。むしろそこに妖怪が潜んでいるのなら退治にしにいくほどだ。 だからこそまともに視界が効かぬ中、ひっきりなしに木々のざわめきが聞こえていても動じる事などしていないのである。 とはいえ、このまま気の赴くまま動いてしまっては迷ってしまうのは必須であろう。 足元もしっかりと見回しつつ、霊夢は何か目印になるようなものがないか闇の中をじっと睨みつけていた。 まるで闇の中に潜んでいる不可視の怪物と対峙するかのようにじっと凝視しながら、あたりを見回していく。 しかし、彼女の赤みがかった黒い瞳に映るのは闇の中に佇む針葉樹や凸凹の山道だけである。 何処なのかも知れぬ山中で立ち往生となった霊夢は一瞬だけ困った様な表情を浮かべたものの、すぐにその顔が頭上を見上げる。 まるで空を突き刺さんばかりに伸びる針葉樹の隙間からは、森の中よりもやや薄い夜空が広がっている。 幸いにも彼女が空へ上がるには十分な隙間は幾つもあり、ここよりかは幾分マシなのには違いない。 「んぅ~…面倒くさいけど、誰かが待ち伏せしてるって気配は無いし…しゃーない、飛びますか!」 寝起きという事もあってか気だるげであった霊夢は仕方ないと言いたげなため息をつくと、その場で軽く地面を蹴りあげた。 するとどうだろう。彼女の体はそのまま宙へと浮きあがり、ふわふわ…という感じで上空目指して飛び上がっていく。 そして三十秒も経たぬうちに、空を飛ぶ霊夢は無事濃ゆい闇が支配する森の中から脱出する事が出来た。 地上と比べて風の強い空へ浮かんでいる彼女は、容赦なく肌を撫でていく冷たい風に思わずその身を震わせる。 「ふぅ~…やっばり夏とはいえ、こう風がキツイと肌寒い…ってあれ?」 針葉樹の枝を揺らす程の強い風におもわずブラウス越しの肩を撫でようとした霊夢は、ある違和感に気づく。 感触がおかしい。ルイズに買ってもらったブラウスの感触にしては妙に生々しかったのである。 思わず自分の両肩へと視線を向けた直後、霊夢は今の自分がルイズから貰った服を身に着けていない事に気が付く。 無論、一糸纏わぬ生まれたまま…ではない。今の彼女が身に着けている服、それはいつもの巫女服であった。 紅白の上下に服と別離した白い袖、後頭部の赤いリボンと髪飾り。そしていつもの履きなれた茶色のローファー。 いつもの着なれた巫女服を身に纏っていたという事実に今更になって気が付いた彼女は、目を丸くして驚いている。 何せついさっきまで大分前にルイズが買ってくれた洋服一式を着ていたというのだ、おかしいと思わない筈がない。 「…ホントにどういう事なの?だって私は気絶する直前まで……う~ん?」 流石の彼女も理解が追いつかず、思わず頭を抱えそうになったとき―――ふと、ある考えが頭の中を過った。 こうして落着ける場所まで来て、良く良く考えてみればこの意味不明の状況を全てそれに押し付ける事ができる。 「――――まさか…ここは夢の中ってオチじゃないわよね?」 首を傾げた霊夢は一人呟いた後で、ここでは自分の疑問に付き合ってくれる者がいない事にも気が付いた。 あの巫女もどきとぶつかった後、呆気なく気を失ってしまったのは理解していたので、きっと現実の自分は今も意識を失っているのだろう。 それならば今自分が体験している出来事は、全て自分の夢の中という事で納得がいく。 闇夜の森の中で目を覚ましたのも、いつの間にか巫女服になっていたのも全て夢だというのなら説明する必要もない。 「な~んだ、それなら慌てる必要も無かったじゃないの。馬鹿馬鹿しい」 ひとまず今の自分が夢を見ているという事で納得した霊夢は、安堵の色が混じる溜め息をつきながら空中で仰向けになった。 空を飛ぶことに長けた霊夢らしい特技の一つであり、何かしらする事がなければ幻想郷でもこうして寝転がる事が多い。 今が日中で快晴ならば風で流れゆく雲を間近で見れるのだが、当然ながら今は夜である。 しかも月すら雲で隠れているせいで、眺めて見れれるものは闇夜だけと言う情緒もへったくれもない天気。 だが今の霊夢は綺麗な夜空は見たかったワケではなく、今の自分が夢を見ているだけという事に安心しているのだ。 「最初は何処ここ?とか思ってたけど、夢ならまぁ…特にそれを考える必要はないわねぇ」 上空よりも暗い闇に包まれた地上に背を向けながら、彼女は気楽そうに言った。 ここが夢の中ならば何もしなくても目を覚ますだろうし、変に動き回れば夢がおかしくなって悪夢に変わる事もある。 だからこうして空中で横になって、そのまま夢が覚めるまで目でもつぶって見ようかな?…と思った所で、 「……そういえば、私とルイズたちの財布を盗んでいったあのガキはどうしてるのかしら?」 ふと、自分が気を失って夢を見る原因の一つとなったあのメイジの少年の事を思い出した。 ルイズと魔理沙は魔法で吹き飛ばれさていたし、自分はあの巫女モドキとぶつかってしまっている。 となれば誰もあの少年を追う事などできず、アイツはまんまと三千エキュー以上の大金を盗まれてしまったことになる。 そんな事を想像してしまうとついつい悔しくなってしまい、その気持ちが表情となって顔に浮かんでしまう。 まぁここなら誰にも見られることは無いのだが、それでも悔しい事に代わりは無い。 あの時、もっと前方に警戒していれば何故かは知らないが自分に突っ込んできた巫女モドキもよけられた筈なのだから。 「うむむ…まぁ所詮は過ぎた事だし、どんな言い訳しても結局は負け犬の遠吠えね」 心の内に留めきれない程の悔しさを説得するかのような独り言をぼやきながら、それでも霊夢は未だあのお金を諦めきれないでいた。 あれだけの大金があるならばまともな宿にだって長期宿泊できたし、何より美味しい食べ物やお酒にもありつけた筈なのだから。 それをまんまと盗んでいったあの子供は、今頃自分たちの事を嘲笑いながら豪遊している事だろう。 街で買ってきた安物ワインとお惣菜で乾杯し、実在していた自分の妹へ今日の追いかけっこをさも自分の武勇伝として語っているに違いない。 無論、それは霊夢の勝手な妄想であったのだが、考えれば考える程彼女の苛立ちは余計に溜まっていった。 「……何か考えただけでもムカついてきたわね?私としても、このままやられっ放しってのも癪に障るし…」 そう言いながら空中で仰向けに寝ころばせていた上半身を起こした後、グッと左手で握り拳を作る。 お金の事を考えていると、ついついあの少年が自分に向かってほくそ笑んでいると思ったからであった さらに言えば、霊夢自身このまま世の中舐めきったあの子供に黒星を付けられている事も気に入らなかったのである。 「まず夢から覚めたら捜索ね。あのガキをとっ捕まえてからお金を取り返して、余の中そうそう甘くないって事を教えてやらなくちゃ」 器用にも夢の中で夢から覚めた後の事を考える彼女の脳内からは、アンリエッタから依頼された仕事の事は一時的に忘れ去られていた。 「ん?…何かしら、あのひ―――って、キャア!」 そんな風にして、やや私怨臭い決意を空中で誓って見せた彼女であったが…、 突如として視界の隅で眩い閃光のような光が瞬いたかと思った瞬間―――耳をつんざく程の爆発音で大いに驚いてしまった。 ビックリし過ぎたあまり、そのまま落ちてしまうかと思ったが何とかそれを回避した彼女は、音が聞こえた方へと視線を向ける。 「…ちょっと、いくら何でも夢だからって過激すぎやしないかしら?」 爆発音の聞こえてきた方向を見た彼女は一言、ジト目で眺めながら一人呟いた。 それは丁度彼女がいま立っている場所から前方五十メイル程であろうか、針葉樹から爆炎の柱が小さく立ち上っている。 爆炎に伴い周囲の光景が暴力的な灯りにより照らされ、火柱よりも高い針葉樹が不気味にライトアップされていた。 「一体何のかしら?あの派手な爆発音からして何かよろしくないものが爆発したような雰囲気だったけど…」 すぐさま空中での姿勢を元に戻した霊夢は、乱暴な焚火がある場所へと目を向けて分析しようとする。 火の手が立ち上っているという事は人が係わっている可能性は高いが、それにしては勢いが強すぎだ。 恐らく何かしらの事情があってあんな火柱とは呼べないレベルのものができたのだろうが、きっと余程の事があったに違いない。 「――むぅ…ここは夢の中だと思うんだけれど、何でかしら?体が言うとこを聞かない様な…」 博麗の巫女としての性なのだろう、何かしら異常事態を目にしてしまうとつい無性に気になってしまうのだ。 例えこれが夢の中だとしても、面倒くさいと思ってしまっても、それでも気にせず現場へ赴きたくなってしまう。 「…うぅ~!どうせ夢の中だから何もないだろうけど…まぁ念の為を考慮して…行ってみようかしら?」 地上であるならば、灯りひとつない山道を歩くだけでも相当な時間を要する。 それに対し、霊夢の様にスーッと空から飛んでいく事が出来れば時間も然程かかることは無い。 距離にもよるが、今回の場合ならばたったの二、三分程度ヒューッと飛んで行けばすぐにでも辿り着く程度だ。 「…!あれは?」 火が立ち上っている場所のすぐ近くまで飛んできた彼女は、眼下で何かが盛大に燃えているのを知った。 全体的なシルエットはやや四角形っぽいものの、その四隅には車輪が取り付けられている。 それが山中の少し開けた場所で盛大に横転しており、ついで勢いよく燃え盛っていたのである 一瞬馬車の類なのかと思ったものの、それを引いていたであろう馬は見当たらない。 逃げてしまったのか、それとも馬車みたいな何かを襲った存在の喰われてしまったのか… そこまでは彼女の知るところではなかったし、今の彼女には別に考えるべき事があった。 夢の中の出来事とはいえ、こんな光景を目にしてしまっては無視したり見なかったことにするのは彼女的に難しかった。 それにもしかすると、まさかとは思うが…これが夢ではなく現実に起こっている事なのだとすれば、 そこまで考えた所で、霊夢は面倒くさそうなため息を盛大についてみせた。 結局のところ、夢の中だとしても自分は博麗の巫女なのだという現実を改めて思い知った彼女なのである。 「夢の中とはいえ…流石に見過ごすのは良くないわよ…ねぇ?」 一人呟いた彼女はやれやれと肩を竦めながら、そのままゆっくりと燃え盛る馬車モドキの傍へと降り立つ。 着地まで後数メートルという所から馬車モドキを燃やす炎の熱気は凄まじくなり、彼女の肌に汗が薄らと滲み出てくる。 服で隠れている肌にもはっきりと伝わってくる熱気が、目の前で燃え盛ってる炎がどれだけ凄まじいモノなのかを証明している。 「うっ…これはひどいわ。中に人がいたとしても、これじゃあ流石に…」 顔に掛かる熱気を服と別離している左腕の袖で塞ぎながら、彼女は周囲に何か落ちていないか見回してみる。 もしもこの馬車モドキに人が乗っていたとするならば、何かしら証拠の一つはある筈だ。 そう思って辺りを見回してみたのだが、周囲の地面には何も散らばっておらず、粘土交じりの土だけしか見えない。 「まぁ特に期待はしてないけど…それにしたって、誰がこんな事をしでかしてくれたのかしら?」 彼女自身それ程真面目に探していなかった為、今度は馬車モドキを燃やしたであろう犯人を捜し始める。 どういう方法でここまで燃やしたかは知らないが、少なくとも生半可なやり方ではここまでの惨事にはならなかっただろう。 先ほどと同じように周囲と頭上へ視線を向けて探ってみるが、当然の様に怪しい者や人影は見つからない。 まぁこれも予測の範囲内であった霊夢は一息ついた後、目を閉じて周囲の気配を探るのに集中し始める。 相手が何であれ、まだ近くにいるというのなら何かしらの気配を感じられる筈である。 それは霊夢が本来持つ勘の良さから来るモノなのか、それとも先天的なハクレイの巫女としての才能の一つなのかまでは分からない。 だが、異変以外の妖怪退治の仕事があった際にはこの能力を使って、隠れていたり物や人に化けた妖怪を見破ってきた。 今回もまた、何処かで馬車モドキが燃えているのを眺めているであろう『何か』を探ろうとした彼女であったが、 意外にも早く、というか呆気ない位に…馬車モドキをここまで酷い状態にしたであろう『モノ達』を見つけたのである。 「………ん?―――――!これって…もしかして妖怪?」 彼女は今立っている方向、十一時の方向に良くない気配―――少なくとも人ではないモノを感じ取った。 気配の先にあるのはモノへと続く鬱蒼とした茂みであり、時折ガサゴソと揺れている。 気配と共に滲み出ている霊力の質と量からして、相手が下級程度の妖怪だと判断する。 (夢の中とはいえ、まさか久しぶりに妖怪と戦うだなんて…働き過ぎなのかしら?) そんな事を考えながら彼女は目を開けると、気配を感じ取った方向へと視線を向けつつスッと懐へ手を伸ばす。 懐へ忍ばした右手が暫く服の中を物色した後、目当てのモノを掴んでそれを取り出した。 彼女が取り出したモノ―――それは霊夢直筆のありがたい祝詞がびっしりと書かれたお札数枚であった。 右手が掴んできたお札をチラリと一瞥した霊夢はホッと一息ついた後、左手に持ち替えて軽く身構えて見せる。 「てっきり夢の中だから無かったと思ってわ、…まぁ無くても何とかなりそうだけどね」 経験上今感じ取れてる霊力の持ち主程度ならば、そこら辺の木の棒ではたいたり直に触れるだけでいい相手だ。 御幣程とまではいかないがただの棒きれでも霊力は伝わるし、直接タッチできれば直に霊力を送り込んで痛めつけられる。 とはいえ、お札があると無いとでは安心感が違う。遠くから攻撃できるのであればそれに越したことは無い。 お札を左手に持ち、戦闘態勢を整えた霊夢は先手必勝と言わんばかりにお札を一枚、茂みへと放った。 彼女の霊力が入ったお札は、一枚の紙切れから霊力を纏った妖怪退治の道具へと変わり、一直線に突っ込んでいく。 このまま真っ直ぐ行けば、茂みの中に隠れているであろうモノは霊夢からの先制攻撃を喰らう事になる。 そうなれば、妖怪を殺す為だけに作られたと言えるお札の力で、呆気なく倒されてしまうだろう。 投げた霊夢自身もすぐに片が付くと思っていた。何だかんだ言っても、やはり戦いは手短に済ませた方が良い。 しかし…予想にも反して相手は寸でのところで茂みから飛び出し、彼女の一撃をギリギリで避けたのである。 彼女がこれまでの妖怪退治で聞いたことの無いような、鳴き声とは思えぬ奇声を発しながら。 「オチャカナ!オチャカナ!」 「…!」 まさか、あの距離で攻撃を避けられるとは思っていなかった霊夢は思わずその目を丸くしてしまう。 そしてすぐに、飛び出してきたモノの姿を燃え盛る火で目にし、奇声を耳にして相手が人語を解す存在だと理解する。 茂みから飛び出してきた妖怪は、全身が黒い毛皮に身を包んだ猿…とでも言えばよいのだろうか。 全体的な姿は幻想郷でも良く目にするニホンザルと似ているものの体格は一回り大きく、そして毛深い。 手足の指は五本。しかしそれが猿のものかと言われれば妙に違和感があり、どちらかと言えば人間のものに近い。 何よりも特徴なのは、ソイツの顔はどう見ても猿ではなく、人間…しかも、乳幼児程度だという事だろう。 まだ生まれて一年も経っていない、乳飲み子の様なふっくらとした優しげな顔。 しかし、人外としか言いようの無い毛深く大きな猿の体にはあまりにも不釣り合いな顔である。 そんなアンバランスな、しかし見る者を確実に恐怖させる姿は正に妖怪の鑑といっても良い。 最も、妖怪は妖怪でも紫やレミリアと比べれば遥か格下の低級妖怪…としてだが。 茂みから姿を現したソイツの姿を目にした後、霊夢はやれやれと言いたげな様子でため息をつく。 あの馬車モドキを炎上しているから、てっきり下級は下級でも一癖も二癖もある様なヤツかと思っていたが、 何でことは無い、大方長生きし過ぎた猿がうっかり妖怪化してしまった程度の存在だったのだ。 「何が出てくるかと思いきや、まさか妖獣の類だなんてハッタリも良いところね」 そんな軽口を叩きつつも、少し離れた場所でダラダラと両手を振ってこちらを凝視する妖獣相手に身構える。 相手が妖怪としては大したことはないにせよ、相手が妖怪ならば退治するに越したことは無い。 幸い人語は解するにしてもこちらと会話できる程の知能を持ち合わせているようには見えなかった。 「夢の中とはいえ、妖怪退治をする羽目になるとはね…」 そんな事を呟きながらも、いざ目の前の猿モドキへ向けて再度お札を投げようとした――――その時である。 妖獣が出てきた茂みの方、先ほどのお札が通り過ぎて行った場所から再び奇怪な鳴き声が聞こえてきた。 しかもそれは一つではなく、明らかに数匹が纏まって鳴いているかのような、耳に来る程の声量である。 一体なんだと霊夢が攻撃の手を止めた瞬間、あの茂みの中から似たような個体が二、三匹飛び出してきた。 顔立ちや毛並みに僅かな違いがあるが、全体的な特徴としては最初に出てきたのと酷似している。 突然数を増やした妖獣に攻撃の手を止めてしまった霊夢はその顔に嫌悪感を滲ませながら妖獣を見つめていた。 「うわ…何よイキナリ?人がこれから退治しようって時にワラワラ出てくるなん……て?……――――ッ!」 そんな愚痴をぼやきながらも、まぁ出てきたのなら探す手間が省けたと攻撃し直そうとした直前――――感じた。 先程妖獣たちが出てきた茂みの向こう――墨で塗りつぶされたかのような黒い闇に包まれた森。 彼女はそこから感じたのである。恐らくこの妖獣たちがここへ来たであろう原因となった、怖ろしい程に『凶暴』な霊力を。 恐らく妖獣たちに対してであろう殺意と共に流れ出てくるソレを察知している霊夢は、思わずそちらの方へと視線を向ける。 まだこの霊力の持ち主は姿を見せていないのだが、その気配を霊夢より一足遅く感じ取ったであろう妖獣たちは、皆そちらの方へ体を向けていた。 (…何なのこの霊力の濃度、紫程じゃないにしても…コレって私より…いや、それとはまた別ね) 一方で、攻撃の手を止め続けている霊夢は感じ取れている霊力とその持ち主が気になって仕方が無かった。 その霊力はまるで相手の肉を骨ごと噛み砕く狼の牙の様に鋭く、そして生かして返す気は無いと断言しているかのような殺意。 人外に対する絶対的な殺意をこれでもかと詰め込んだ霊力に、霊夢は知らず知らずの内に一層身構えてしまう。 そして…霊夢が無意識の内に身構え、妖獣たちが茂みの向こうへと叫び声を上げた瞬間―――『彼女』は現れた。 霊夢の動体視力でしか捉えられない様な速さで森から飛び出した『彼女』が、一番前にいた妖獣へ殴り掛かる。 殺意が込もった凶暴な霊力で包まれた右の拳が、赤子そっくりな妖獣の顔を粘土細工の様に潰してしまう。 一瞬遅れて、炎で照らされた空間に血の華が咲き誇り、それを合図に『彼女』は周りにいる妖獣たちへ襲い掛かった。 妖獣たちも負けじと叫び、意味の分からぬ人語を喋って『彼女』へ飛びかかり―――そして殴られ、潰されていく。 分厚い毛皮に包まれた体に大穴が空き、拳と同じく霊力に包まれた左足の鋭い蹴りで手足が吹き飛ぶ。 正に有無を言わさぬ大虐殺、圧倒的強者による妖怪退治とは正にこの事だ。 そんな血祭りを、少し離れた所で眺めていた霊夢は思った。――――どちらが本当の妖怪なのだと。 『彼女』は確かに人間だ。霊力の質と量からして妖怪ではないのだすぐに分かる。 しかし、あぁまで残酷かつ野獣のような戦い方をしているのを見ると、どちらが化け物なのか一瞬戸惑ってしまうのだ。 「アイツ、本当に何者なのよ?」 一人呆然と眺め続ける霊夢は、妖獣を殺していく『彼女』へ向かった懐疑心を込めながら言った。 最初に会った時は手助けしてくれて、その次は何の恨みがあるのか人様にぶつかってきて…。 そして今自分の目の前…夢の中で猿の妖獣たちを、まるで獲物に食らいつく野獣の様に引き裂いていく―――あの巫女モドキへと。 暗く、熱く、そして血に塗れてしまった自分が夢から覚めたと気づいたのはどれぐらいの時間を要したか。 ついさっきまで夢の中にまでいたかと思って起きた時には、既に霊夢の体は慣れぬベッドの上で横になっていた。 目を開けて、これまた見慣れぬ天井をボーッと見つめ続けて数分程して、ようやくあの夢が覚めたのだと気が付く。 首元まですっぽりと覆いかぶさる安物勘が否めないカバーをどけて、霊夢はゆっくりと上半身を起こして自分の体を確認する。 今身に着けているのは気絶する直前まで来ていた洋服ではなく、その下に巻いていたサラシとドロワーズだけのようだ。 そして、今自分が妙に安っぽくてそれでいてあまり埃っぽくない部屋の中にいるという事を理解して、一言述べた。 「…どこよここ?」 夢の舞台も妖怪が出てくる変な森の中であったが、起きたら起きたで見た事の無い部屋で寝かされている。 まぁあのまま街中で気絶したままというのも嫌ではあるが、だからといってこうも見た事の無い場所でいるというのも不安なのだ。 そんな事を思いながら、部屋を見回していた霊夢はふとその薄暗さに気が付いて窓の方へと視線を移す。 しっかりと磨かれた窓ガラスから見えるのは、すっかり見慣れてしまったトリステインの首都トリスタニアの街並み。 今自分がいる部屋の向こう側で窓を開けて欠伸をしている男が見えるので、恐らく二階か三階にいるのだろう。 そこから少し視線を上へ向けると、並び立つ建物の屋根越しに空へ昇ろうとしている太陽が見えた。 幻想郷でも見られるそれと大差ない太陽の向きからして、恐らく今は夜が明け始めてある程度経っているのだろう。 (そっかぁ~、つまりは…あれから一夜が経っちゃったて事よね?) まんまと自分やルイズたちのお金を盗んでいったあの子供の事を思い浮かべていた、ふと窓から聞き慣れぬ音が聞こえてくるのに気が付く。 窓ガラス越しに聞こえる街の生活音はまだまだ静かで、しかし陽が昇るにつれどんどん賑やかになろうとしている雰囲気は感じられる。 通りを掃除する清掃業者と牛乳配達員の若者同士の他愛ない会話に、軒先に水を撒いている音。 普段人里離れた神社に住む霊夢にとっては、夜明けの街の生活音というのはあまり聞き慣れぬ音であった。 「まぁ、嫌いってワケじゃあないんだけど……ん?」 そんな事を呟きながら何となく窓のある方とは反対方向へ顔を向けた時、 出入り口のドアがある方向に置かれた丸いテーブル。その上に、自分がいつも着ている巫女服が置かれているのに気が付いた。 ご丁寧に御幣まで傍らに置かれているところを見るに、きっと自分をここまで連れてきてくれたのは親切な人間なのだろう。 しかし疑問が一つだけある、どうして自分の巫女服一式がこんな見知らぬ部屋の中に置かれているのか。 そして気絶する直前まで着ていた洋服が消えている事に霊夢つい警戒してしまうものの、身を震わせて小さなくしゃみをしてしまう。 恐らく昨晩は下着姿で過ごしたのだろう、いくら夏とはいえいつも寝巻姿で寝る彼女の体は慣れることができなかったらしい。 (まぁ、別段おかしなところは感じられないし…着ちゃっても大丈夫よね?) 霊夢はそんな事を思いながらゆっくりと体を動かし、ベッドから降りて巫女服を手に取った。 「うん…良し!あの洋服も悪くは無かったけど、やっぱりこっちの方が安心するわね」 手早く巫女服に着替え、頭のリボンを結び終えた彼女はトントンとローファーのつま先で床を叩いてみる。 トントンと軽い音といつもの履き心地にホッとしつつ、最後に御幣を手にした彼女はひとまずどうしようかと思案した。 御幣はあったもののデルフがこの部屋に無いという事は、恐らく魔理沙はすぐ近くにいないという可能性がある。 それにルイズの安否もだ。彼女がいなければ幻想郷で起きた異変を解決するのが困難になる。 最後に目にした時は、無事に藁束に落ちた所であったが、少なくともあれからどうなったのかはまでは分からない。 もしかしたらこの家?のどこか、別室で寝かされているかもしれない。そんな事を考えながら霊夢は窓から外の景色を眺めていた。 通りを行き交う人の数は昨夜と比べれば酷く少なく、本当に同じ街なのか疑ってしまう程である。 「とりあえずここの家主…?にお礼でも言った後、ルイズたちを探しに行った方がいいわよね」 ひとしきり身支度を整え、何となく外の景色を眺めていた彼女がぽつりとつぶやいた直後であった。 まだドアノブにも触れていないドアから軽いノックの音が聞こえた後、「失礼します」と丁寧な少女の声が聞こえてくる。 何処かお偉いさんのいる場所で御奉公でもしていたのだろう、何処か言い慣れた雰囲気が感じられた。 (ん、この声って…まさか) 何処がで聞き覚えのある声だと思った時にはドアノブが回り、ガチャリと音を立てて扉が開かれる。 ドアを開けて入ってきたのは、霊夢と同じ黒髪のボブカットが特徴の、彼女とほぼ同い年であろう少女であった。 そして奇遇にも、霊夢と少女は知っていた。互いの名前を。 「もしかして、シエスタ?」 「あっ!レイムさん、もう起きてたんですか!」 ドアを開けて入ってきた彼女の顔を見た霊夢がシエスタの名を呟き、ついでシエスタも彼女の名を呼ぶ。 いつもの見慣れたメイド服ではなく、そこら辺の町娘が着ているような大人しめの服を着ている。 ドアを開けて入ってきたシエスタは静かにそれを閉めると、既に着替え終えていた霊夢へと話しかけた。 「レイムさん、怪我の方は大丈夫なんですか?ミス・ヴァリエールが言うには頭を打ったとか何かで…」 「え?…あぁ、それはもう大丈夫だけど、ここは…」 シエスタが話してくれた内容でひとまずルイズかいるのを確認しつつ、ここがどこなのかを聞いてみる。゛ 「ここですか?ここは『魅惑の妖精亭』の二階にある寝泊まり用のスペースですよ」 「魅惑の、妖精………あぁ、あのオカマの…」 彼女が口にした店の名前で、霊夢は寝起き早々にシエスタの叔父にあたるこの店の店主、スカロンの事を思い出してしまった。 以前、魔理沙が街中でシエスタを助けた時にこの店を訪れた時に出会って以来、記憶の片隅にあの男の姿が染み付いてしまっている。 その気持ちが顔に出てしまっていたのか、再び窓の方へ視線を向けた霊夢に苦笑いしつつ、 「はは…まぁでも、あんな見た…―変わってても性格は本当に良い人なんですけどね…」 少し言い直しながらも、シエスタは見た目も性格も一風変わった叔父の良い所の一つを上げていた時であった。 「シエスタ―いる~?入るよぉ~」 先程とは違いやや早めのノックの後、声からして快活だと分かる少女がドアを開けて入ってくる。 シエスタと同じ黒髪を腰まで伸ばして、彼女と比べればやや肌の露出が多めの服を着ている。 遠慮も無く入ってきた彼女は既に起きてシエスタと会話していた霊夢を見て、「おぉ~!」とどこか感心しているかのような声を上げて喋り出す。 「あんなにぐったりしてたから、まだ寝てるかと思いきや…いやはや丈夫だねぇ~!」 「ジェシカ、アンタか…」 頭に巻いた白いナプキンを揺らして入ってきた少女の名前も、当然霊夢は覚えていた。 スカロンの娘でシエスタの従姉妹に当たる少女で、確かここ『魅惑の妖精亭』でウェイトレスとして働いている。 彼女のやや大仰な言い方に、霊夢は怪訝な表情を浮かべつつもその時の事を聞いてみる事にした。 「何よ、気絶してた時の私ってそんなにひどかったの?」 「そりゃぁ~もう!ルイズちゃんと今ウチで働いてる旅人さんが連れてきた時は、死んでるかと思ったよ」 「ジェシカ、いくら何でも死んでるなんて例え方しちゃダメよ…それにルイズちゃんって…」 両手を横に広げてクスクス笑いながら昨日の事を話すジェシカを、シエスタが窘める。 ジェシカそれに対してにへらにへらと笑い続けながらも、「いやぁ~ゴメンゴメン」と頭を下げた。 そのやり取りを見ていた霊夢は、本当に二人の血がつながってるとは思えないわね~…と感じつつ、 ふと彼女の言っていだ旅人さん゙とやらと一緒に自分を連れてきてくれたルイズの事が気になってきた。 ルイズがここにいるのならば、成程この『魅惑の妖精亭』に巫女服が置かれていたのも納得できる。 実は彼女が持っていた肩掛け鞄の中に、もしもの時のためにと巫女服を入れてもらっていたのだ。 巫女服の謎を解明できた霊夢は一人納得しつつも、ジェシカに話しかける。 「そういえば…ルイズと後一人が私を運んできてくれたそうだけど…ルイズはここに?」 「うん、そーだよ。今はウチの店の一階で一足先に朝ごはん食べてると思うから…で、アンタも食べる?」 霊夢の質問にジェシカはあっさり答えると、親指で廊下の方をさしてみせる。 その指さしに「もう大丈夫か?」という意味も含まれているのだろうと思いつつ、霊夢はコクリと頷く。 不思議な事に、あの巫女もどきと結構な速度で衝突したというのに頭はそれほど痛まない。 まぁ痛まないのならそれに越したことは無いのだが、残念な事に今の彼女には考えるべき事が大量にあった。 自分たちの金を盗んでいった子供の行方やら、魔理沙とデルフの事…そして、さっきまで見ていたあの悪夢の事も。 解決すればする程自分の許へ舞い込んでくる悩みに霊夢は辟易しつつも、まずはすぐ目の前にある問題を片付ける事にした。 そう、ここにいるであろうルイズから昨夜の事を聞きながら、朝食で空腹を満たすという問題を。 「そうね、それじゃあ遠慮なく頂こうかしら」 「それキタ。んじゃあ案内するよ、シエスタは部屋の片づけよろしくね」 「お願いね、それじゃあレイムさんは、ジェシカと一緒に一階へ行っててくださいね」 ジェシカが満面の笑みを浮かべながらそう言うと、シエスタに片づけを任せて霊夢と共に部屋を後にした。 最も、この部屋の中で直すべき場所と言えばベットぐらいなものだろうから然程時間は掛からないだろう。 『魅惑の妖精亭』の二階の廊下はあまり広いとは言えないが、その分しっかりと掃除が行き届いているように見える。 ジェシカ曰く二階の半分は店で働く女の子や従業員の部屋で、街で部屋や家を借りれなかった人たちに貸しているのだという。 もう半分は酔いつぶれた客を寝させる為の部屋らしいが、今年からは宿泊業も始めてみようかとスカロンと相談しているらしい。 「それに関してはパパも結構乗り気だよ?何せウチのライバルである゙カッフェ゙に差をつけれるかもしれないしね」 「う~ん、どうかしらねぇ?部屋はそれなりに良かったけど、肝心の店長があんなだと…」 「ぶー!酷い事言うなぁ。あれでも私の父親なんだよ、性格はあんなで…いつの間にか男好きにもなっちゃったけど」 霊夢の一口批判にジェシカが口を尖らせて反論した後、二人そろって軽く苦笑いしてしまう。 シエスタを置いて部屋を出た霊夢は、二階の狭い廊下を歩きながら先頭を行くジェシカに質問してみた。 「そういえば、何でシエスタがここで働いてるの?まぁ間柄上、別におかしい事は無いと思うけどさぁ」 「…あぁーそれね?まぁ…何て言うか、シエスタの故郷の方でちょっと色々あってね」 先程とは打って変わって、ほんの少し言葉を濁しつつもジェシカが説明しようとした時、 すぐ目の前にある一階へと続く階段から、聞きなれた男女の声が二人の耳に入ってきた。 「さぁ~到着したわよぉ~!ようこそ私達のお店、『魅惑の妖精亭』へ!」 最初に聞こえてきたのは、男らしい野太い声を無理やり高くしてオネェ口調で喋っている男の声。 その声に酷く聞き覚えのあった霊夢は、すぐさま脳内で激しく体をくねらせる筋肉ムキムキの大男の姿が浮かび上がってくる。 朝っぱらからイヤなものを想像してしまった霊夢の顔色が悪くなりそうな所で、今度は少女の声が聞こえてきた。 「おぉー!…相変わらずお客さんがいなくて閑古鳥が鳴きまくってるような店だぜ」 『突っ込み待ちか?ここは夕方からの店だろうから今は閑古鳥もクソもないと思うぞ』 あまりにも聞き慣れ過ぎてもう誰だか分かってしまった少女の言葉に続いて、これまた聞きなれた濁声が耳に入る。 その三つの声を聞いた霊夢は、先頭にいたジェシカの横を通って一足先に階段を降りはじめた。 見た目よりもずっとしっかりとしたソレを少し軋ませながらも、軽やかな足取りで一階にある酒場を目指す。 思っていたよりも微妙に長かった階段を降りた先には、想像していた通りの二人と一本がいた。 「魔理沙!…あとついでにデルフとスカロンも」 「ん?おぉ、誰かと思えば私を見捨てて言った霊夢さんじゃあないか!」 「……それぐらいの軽口叩ける余裕があるなら、最初から気にする必要は無かったわね」 階段を降りてすぐ近くにある店の出入り口に立っていた魔理沙は、階段を降りてきた彼女を見て開口一番そんな事を言ってくる。 まぁ実際吹き飛んだ彼女を見捨てたのは事実であったが、別に霊夢はそれに対して罪悪感は感じていなかった。 「おいおい…酷い事言うなぁ、そうは言っても私かあの後ぞうなったか気にはなっただろ?」 「別に?ルイズはともかく、アンタならあの風程度でくたばる様なタマじゃないしね」 今にも体を擦りつけてきそうな態度の魔理沙にきっぱり言い切ってやると、次に彼女が手に持っていたデルフを一瞥する。 インテリジェンスソードは鞘だけを見ても傷が付いているようには見えず、これも心配する必要は無かったらしい。 そんな事を思っていると、考えている事がバレたのか鞘から刀身を出したデルフが霊夢に喋りかけてくる。 『おぅレイム、大方「なんだ、全然無事じゃん」とか思ってそうな目を向けるのはやめろや』 「ん、そこまで言えるのなら元から心配する必要は無かったようね。気苦労かけなくて済んだわ」 『…なんてこった、それ以前の問題かよ』 魔理沙ともども、最初から信頼…もとい心配されていなかった事にデルフがショックを受けていると、 霊夢に続いて階段を降りてきたジェシカが「へぇー!珍しいねェ」と嬉しそうな声を上げて、デルフに近づいてきた。 「インテリジェンスソードなんて名前は聞いたことあったけど、実物を見るのは始めてだよ」 『お?初めて見る顔だな。オレっちはデルフリンガーっていうんだ、よろしくな』 「あたしはジェシカ、アンタとマリサをここへ連れてきてくれたスカロン店長の娘よ」 『はぁ?スカロンの娘だって?コイツはおでれーた!』 流石に数千年単位も生きてきて、ボケが来ているデルフでもあのオカマの実の子だとは分からなかったらしい。 信じられないという思いを表しているかのような驚きっぷりを見せると、そのジェシカの父親がいよいよ口を開いた。 「いやぁ~ん!酷い事言うわねェー!ジェシカは私のれっきとした娘よぉ~!」 朝方だというのにボディービルダー並の逞しい体を激しくくねらせながら、『魅惑の妖精亭』の店長スカロンが抗議の声を上げる。 そのくねりっぷりを見てか、刀身を出していたデルフはすぐさま鞘に収まり、スッと沈黙してしまう。 いくらインテリジェンスソードと言えども、スカロンの激しい動きを見ればそりゃ何も言えなくなってしまうに違いない。 デルフにちょっとした同情を抱きつつも、ひとまず霊夢はスカロンに挨拶でもしようかと思った。 「おはようスカロン、まだあまり状況が分からないけれど…昨日は色々と借りを作っちゃったらしいわね」 「あぁ~ら、レイムちゃん!ミ・マドモワゼル、昨日は心配しちゃったけど…その分だともう大丈夫そうねぇ~!」 尚も体をくねらせながらもすっかり元気を取り戻した霊夢を見やってて、スカロンはうっとりとした笑みを浮かべて見せる。 相変わらず一挙一動は気持ち悪いが、シエスタの言うとおり性格に関しては本当にマトモな人だ。 何故かくねくねするのをやめないスカロンに苦笑いを浮かべつつ、霊夢は「ど、どうも…」と返して彼に話しかける。 「そういえばスカロン、ルイズもここにいるってジェシカから聞いたんだけど一体どこに―――」 「ここにいるわよ。…っていうか、一階に降りてきた時点で気づきなさいよ」 彼女の言葉を遮るようにして、店の出入り口とは正反対の方向からややキツいルイズの言葉が聞こえてくる。 霊夢と魔理沙がそちらの方へと視線を向けると、厨房に近い席で一足先に朝食を食べているルイズがこちらを睨み付けていた。 「おぉルイズ、無事だったんだな」 「くっさい藁束の上に落ちて事なきを得たわ。その代償があまりにも大きすぎたけど」 霊夢よりも先に魔理沙が左手を上げてルイズに声を掛けると、彼女も同じように左手を顔の所まで上げて応える。 その表情は沈んでいるとしか言いようがない程であり、右手に持っている食いかけのサンドイッチも心なしかまずそうに見えてしまう。 彼女の表情から察して、結局アンリエッタから貰った分すら取り返せなかった事を意味していた。 結局一文無しとなってしまった事実に、霊夢はどうしようもない事実に溜め息をつきながらルイズの方へと近づいていく。 「その様子だと、アンタもあのガキどもを捕まえられなかったようね」 「…言わないでよ。私だって追いかけようとしたけど、結局藁束から抜け出すので一苦労だったわ」 自分の傍まで来ながら昨日の事を聞いてくる巫女さんに、ルイズはやや自棄的に言ってからサンドイッチの欠片を口の中に放り込む。 魔理沙もルイズの様子を見て何となく察したのか、参ったな~と言いたげな表情をして頬を掻いている。 「そういえば貴方たち、昨日お金をメイジの子供に盗まれたのよねぇ~そりゃ落ち込みもするわよぉ」 「あーそいやそうだったねぇー。まぁここら辺では盗み自体は珍しくないけど…まぁツイテないというべきか…」 そんな三人の事情を昨夜ルイズに聞いていたスカロンとジェシカも、彼女たちの傍へと来て同情してくれた。 ルイズとしては本当に同情してくれてるスカロンはともかく、「ツイテない」は余計なジェシカにムッとしたいものの、 それをする気力も出ない程に落ち込んでいたので、コップの水を飲みながら悔しさのあまりう~う~唸るほかなかった。 「そう唸っても仕方がないわよ。それでお金が戻って来るならワケないし」 「じゃあ何?アンタは悔しくなんか…無いワケないわよね?」 「当り前じゃない。とりあえずあの脳天に拳骨でも喰らわたくてうずうずしてるわ」 霊夢も霊夢で決して諦めているワケではなく、むしろ今にも探しに行きたいほどである。 しかし、一泊させてくれたスカロンたちに礼を言わずにここを出ていくのは気が引けるし、何よりお腹が空いていた。 人探しには自信がある霊夢だが、自分の空腹が限界を感じるまでにあの子供を探せるという保証はないのである。 それにタダ…かもしれない朝食を食わせてくれるのだ、それを頂かないというというのは勿体ない。 「んじゃ、私は厨房でアンタ達の朝メシ用意してくるから」 「ワザワザお邪魔しといて朝ごはんまで用意してくれるとは、嬉しいけどその後が怖いな~」 一通りの挨拶を済ましてから厨房へと向かうジェシカに礼を述べる魔理沙。 そんな彼女がここに来るまで…というよりも昨夜は何をしていたのか気になった霊夢はその事を聞いてみる事にした。 「魔理沙、アンタ吹っ飛ばされた後はどこで何してたのよ?さっきスカロンに連れて来られてたけど…」 「それは気になるわね。私は藁束から出た後で道端で気絶してた霊夢を見つけてたけど、アンタの姿は見てないわ」 「あぁ、あの後不覚にも風で飛ばされて…まぁ情けない話だが気絶してしまってな…」 黙々と食べていたルイズもそれが気になり、魔理沙の話に耳を傾けつつサンドイッチを口の中ら運んでいく。 彼女が説明するには、ルイズが箒から落ちた後で少し離れた空き地に不時着してしまった殿だという。 その時に頭を何処かで打ったのか、靴裏が地面を激しく擦った直後に気を失い、デルフの声で気が付いた時には既に夜明けだったらしい。 慌てて箒とデルフを手に吹き飛ばされる前の場所へ戻ったが案の定霊夢たちの姿は付近に無く、当初はどうすればいいか困惑したのだとか。 何せ気を失って数時間も経っているのだ、あの後何が起こったのか知らない魔理沙からしてみればどこを探せば良いのか分からない。 『いやぁー、あれは流石のオレっちでもちょっとは慌てたね』 「だよな?…それでデルフととりあえず何処へ行こうかって相談してた時に、用事で外に出てたスカロンとばったり出会って…」 「で、私達が『魅惑の妖精亭』で寝かされているのを知ってついてきたってワケね」 デルフと魔理沙から話を聞いて、偶然ってのは身近なものだと思いつつルイズはミニトマトを口の中にパクリと入れた。 トマトの甘味部分を濃くしたような味を堪能しながら咀嚼するのを横目に、霊夢も「なるほどねぇ」と頷いている。 しかしその表情は決して穏やかではなく、むしろこれから自分はどう動こうかと ひとまずは魔理沙が王都を徘徊せずに済んだものの、今の彼女たちの状況が改善できたワケではない。 ルイズがアンリエッタから頼まれた任務をこなす為に必要なお金と、ついで二人のお小遣いは盗まれたままなのだ。 しかも賭博場で荒稼ぎして増やした金額分もそっくり盗られているときた。これは到底許せるものではない。 だが探し出して捕まえようにも、こうも探す場所が広すぎてはローラー作戦のような虱潰しは不可能だ。 そんな事を考えているのを表情で読み取られたのか、魔理沙が霊夢の顔を覗き込みながら話しかけてくる。 「…で、お前さんのその顔を見るに昨日の借りを是非とも返したいらしいな」 「ん、まぁね。とはいえ…ここの土地は広すぎでどこ調べたら良いかまだ分からないし、正直今の状態じゃあお手上げね」 「でも…お手上げだろうが何だろうが、盗ませたままにさせておくのは私としては許しがたいわ!」 肩を竦めながらも、如何ともし難いと言いたげな表情の霊夢にミニトマトの蔕を皿に置いたルイズが反応する。 盗まれた時の事を思い出したのだろうか、それまで落ち込んでいたにも関わらず腰を上げた彼女の表情は静かな怒りが垣間見えていた。 席から立つ際に大きな音を立ててしまったのか、厨房にいたジェシカやスカロンが何事かと三人の方を思わず見遣ってしまう。 自分の言葉で眠っていたルイズの怒りの目を覚まさせてしまった事に、彼女はため息をつきつつもルイズに話しかける。 「まぁアンタのご立腹っぷりも納得できるけど、とはいえ情報が少なすぎるわ」 「スカロンも言ってたな…最近子供が容疑者のスリが相次いで発生してるらしいが、まだ身元と居場所が分かってないって…」 思い出したように魔理沙も話に加わると、その二人とルイズは自然にこれからどうしようかという相談になっていく。 やれ衛士隊に通報しようだの、お金の出所が出所だけに通報は出来ない。じゃあ自分たちで探すにしても調べようがない等… 金を奪われた持たざる者達が再び持っている者達となる為の話し合いを、ジェシカは面白いモノを見る様な目で見つめている。 彼女自身は幼い頃からこの店で色々な人を見てきたせいで、人を見る目というモノがある程度備わっていた。 その人の仕草や酒の飲み方、店の女の子に対する扱いを見ただけでその人の性格というモノがある程度分かってしまうのである。 特に相手が元貴族という肩書をもっているなら、例え平民に扮していたとしてもすぐに見分ける事が出来る。 父親であるスカロンもまた同じであり、だからこそこの『魅惑の妖精亭』を末永く続けていられるのだ。 「いやぁー、あんなにちっこい貴族様や見かけない身なりしてても…同じ人間なんだなーって思い知らされるねぇ」 「そうよねぇ。ルイズちゃんは詳しい事情までは教えてくれなかったけど、お金ってのは大切な物だから気持ちは分かるわ」 「そーそー!お金は人の助けにもなり、そして時には最も恐ろしい怪物と化す……ってのをどこぞのお客さんが言ってたっけ」 そんな他愛もない会話をしつつもジェシカはテキパキと二人分のサンドイッチを作り、皿に盛っていく。 スカロンはスカロンで厨房の隅に置かれた箱などを動かして、今日の昼ごろには運ばれてくる食材の置き場所を確保している。 その時であった、厨房と店の裏手にある路地を繋ぐドアが音を立てて開かれたのは。 扉の近くに立っていたジェシカが誰かと思って訝しみつつ顔を上げると、パッとその表情が明るくなる。 店に入ってきたのは色々とワケあってここで働いている短い金髪が眩しい女性であった。 昨夜、ルイズと共に霊夢をこの店を運んできだ旅人さん゙とは、彼女の事である。 「おぉ、おかえり!店閉めてからの間、ドコで何してたのさ?みんな心配してたよー」 「ただいま。いやぁ何、ちょっとしたヤボ用でね?…それより、向こうの様子を見るに三人とも揃ってる様だな」 ジェシカの出迎えに右手を小さく上げながら応えると、厨房のカウンター越しに見える三人の少女へと視線を向ける。 相変わらず三人は盗まれたお金の事でやいのやいのと騒いでおり、聞こえてくる内容はどれも歳不相応だ。 もう少し近くで聞いてみようかな…そう思った時、いつの間にかすぐ横にいたスカロンが不意打ちの如く話しかけてきた。 「あらぁー、お帰りなさい!もぉー今までどこほっつき歩いてたのよ!流石のミ・マドモワゼルも心配しちゃうじゃないのぉ~!」 「うわ…っと!あ、あぁスカロン店長もただいま。…すいません、もう少し早めに帰れると思ってたんですが…」 体をくねらせながら迫るスカロンに流石の彼女のたじろぎつつ、両手を前に出して彼が迫りくるのを何とか防いでいる。 その光景がおかしいのかジェシカはクスクスと小さく笑った後で、ヒマさえできればしょっちゅう姿を消すに女性に話しかけた。 「まぁ私達もあんまり詮索はしないけどさぁ、あんなに小さい娘もいるんだからヒマな時ぐらいは一緒にいてあげなって」 「そうよねぇ。あの娘も貴女の事随分と慕ってるし尊敬もしてるから、偶には可愛がってあげないとだめよ?」 「…はは、そうですよね。昔から大丈夫とは言ってますが、偶には一緒にあげなきゃダメ…ですよね」 ジェシカだけではなく、くねるのをやめたスカロンもそれに加わると流石の女性も頷くほかなかった。 彼女の付き人であるという年下の少女は、女性が店を離れていても何も言わずにいつも帰ってくるのを待っている。 時には五日間も店を休んで何処かへ行っていた時もあったが、それでも尚少女は怒らずに待っていた。 少女も少女でこの店の手伝いをしてくれてるし、女性はこの店のシェフとして貴重な戦力の一人となってくれている。 休みを取る時もあらかじめ事前に教えてくれているし、この店の掟で余計な詮索はしない事になっていた。 それでも、どうしても気になってしまうのだ。この女性は何者で、あの少女と共に一体どこから来たのだろかと。 本人たちは東のロバ・アル・カリイエの生まれだと自称しているが、それが真実かどうかは分からない。 (…とはいえ、別に怪しい事をしてるってワケじゃないから詮索しようも無いけれど) 心の中でそんな事を呟きつつ、肩をすくめて見せたジェシカが出来上がった二人分のサンドイッチを運ぼうとしたとき、 「あぁ、待ってくれ。…そのサンドイッチ、あの二人に渡すんだろ?なら私が持っていくよ」 と、突然呼びとめてきた女性にジェシカは思わず足を止めてしまい顔だけを女性の方へと振り向かせる。 突然の事にキョトンとした表情がハッキリと浮かび上がっており、目も若干丸くなっていた。 「え?いいの?別にコレ持ってくだけだからすぐに終わるんだけど…」 「いや何、あの一風変わった二人と話がしてみたくなってね。別に良いだろ?」 「う~ん?まぁ…別にそれぐらいなら」 女性が打ち明けてくれた理由にジェシカは数秒ほど考え込む素振りを見せた後、コクリと頷いて見せた。 直後、女性の表情を灯りを点けたかのようにパッと明るい物になり、軽く両手を叩き長良彼女に礼を述べる。 「ありがとう。それじゃあ、あの三人が食べ終えたお皿も片付けておくからな?」 「ん!ありがとね。私とパパは今やってる仕事が終わったら先に寝るから、アンタも今夜に備えて寝なさいよね」 ジェシカからサンドイッチを乗せた皿を受け取った女性は、彼女の言葉にあぁ!と爽やかな返事をしつつ厨房を出て行こうとする。 霊夢達へ向かって歩いていく女性の後姿を見つめていたジェシカも、視線をサッと手元に戻して止まっていた仕事を再開させた。 彼女よりも前に仕事に戻っていたスカロンの視線からも見えなくなった直後、霊夢達へ向かって歩く女性はポツリ…と一言つぶやいた。 「全く…あれ程バカ騒ぎするなと紫様に釘を刺されていたというのに。…何やっているんだ博麗霊夢、それに霧雨魔理沙」 先程までジェシカたちと気さくな会話をしていた女性とは思えぬ程にその声は冷たく、静かな怒りに満ち溢れている。 そしてその表情も、先ほどまで彼女たちに向けていた笑顔とは全く違う、人間味があまり感じられないものへと変貌していた。 まるで獲物を見つけた獣が、林の中でジッと息をひそめているかのような、そんな雰囲気が。 「…?―――――…ッ!これは…」 最初にその気配に気が付いたのは、他でもない霊夢であった。 魔理沙やルイズ達とこれからの事をあーだこーだと話している最中、ふと懐かしい気配が背後からドッと押し寄せてきたのである。 「んぅ?…あ…これってまさか…か?」 『……ッ!?』 ある種の不意を突かれた彼女が口を噤んだことに気が付いた魔理沙も、霊夢の感じた気配に気づいて驚いた表情を見せた。 テーブルの下に置かれてそれまで楽しげに三人の会話を聞いていたデルフの態度も一変し、驚きのあまりかガチャリと鞘越しの刀身を揺らす。 唯一その気配を感じられなかったルイズであったが、この時三人の急な反応で何かが起こったのだと理解した。 「ちょ…ちょっと、どうしたのよアンタ達?一体何が起こったのよ」 朝食を食べ終えて水で一服していたところで不意を突かれた彼女からの言葉に、魔理沙が首を傾げなからも応える 「いや、゙起こっだというよりかは…゙感じだと言えばいいのかな」 『あぁ…感じたな。それも物凄く近いところからだ』 彼女の言葉にデルフも続いてそう言うと、丁度厨房に背を向けていた霊夢もコクリと頷いて口を開いた。 「近いなんてモンじゃないわよ……多分これ、私達のすぐ後ろにまで来てるわよ」 切羽詰まった様な表情を浮かべている霊夢の言葉にギョッとしたルイズが、咄嗟に後ろを振り向こうとしたとき……゙彼女゙は口を開いた。 「やぁ、見ない間に随分と彼女との仲が良くなったじゃあないか。…博麗霊夢」 冷たく鋭い刃物のようなその声色に覚えがあったルイズが、ハッとした表情を浮かべて後ろを振り返る。 そこに立っていたのは、黒いロングスカートに白いブラウスと言う昨日の霊夢と似たような出で立ちをした金髪の女性が立っていた。 厨房へと続く入口の傍に立ち、こちらを睨み付けている彼女は、昨日気絶して路上に倒れていた霊夢を一緒にここまで運んできてくれた人である。 気を失って倒れていた彼女をどうしようかと悩んでいた時に、突如助けてくれてこの店で一晩過ごせるようにとスカロン店長に頼み込んでくれたのだ。 そんな優しい人…というイメージを持ちかけていたルイズには、彼女が自分たちを睨んでくるという事に困惑せざるを得なかった。 ここは、どう対応すればいいのか?鋭い眼光に口を開けずにいたルイズを制するように最初に彼女へ話しかけたのは霊夢であった。 「何処にいるかと思ったら、案外身近なところで潜伏していたようね」 「まぁな。お前たちが散々ここで大騒ぎしなければ私だって静かに自分の仕事だけをこなせてたんだがな」 「…え?え?」 初対面の筈だと言うのに、女性と霊夢はまるで知り合いの様な会話をしている。 これには流石の霊夢も理解が追いつかず、素っ頓狂な声を上げて霊夢と女性の双方を交互に見比べてしまう。 そんなルイズを見て女性は彼女の内心を察したのか、二人分のサンドイッチを乗せた皿をテーブルの置いてから、サッと自己紹介をしてみせた。 「お初にお目にかかかります、私の名前は八雲藍。幻想郷の大妖怪八雲紫の式にして九尾の狐でございます」 右手を胸に当てて名乗った女性―――藍は、眩しい程の金髪からピョコリ!と獣耳を出して見せる。 ルイズの記憶が正しければ、それは間違いなく狐の耳であった。 前ページ次ページルイズと無重力巫女さん
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部品構造 大部品 銀盾整備士部隊の標準的隊員(土場藩国) RD 37 評価値 8大部品 北国人(後ほねっこ男爵領作成版) RD 12 評価値 6部品 北国人(後ほねっこ男爵領作成版)の流用実績 部品 北国人の由来 部品 北国の自然 部品 豊かな小麦畑 部品 北国人の容姿 部品 豪雪対策がされた家 部品 暖かな服装 部品 食文化 部品 木製製品を愛用する 部品 パイロットが別格に扱われる 部品 科学と魔法のどちらにも忌避感がない 部品 北国人の参政意識 大部品 銀盾整備士 RD 25 評価値 7大部品 来歴 RD 3 評価値 2部品 名称 部品 認証 部品 銀盾整備会 大部品 職務 RD 3 評価値 2部品 I=D整備 部品 その他機械類の整備 部品 特殊なものの整備 大部品 責務 RD 3 評価値 2部品 守秘義務 部品 品質維持 部品 環境保護 大部品 待遇 RD 3 評価値 2部品 給与 部品 保養 部品 休暇 大部品 技能 RD 4 評価値 3部品 一般整備技術 部品 特殊整備技術 部品 銀盾流整備技術 部品 車両系機械免許 大部品 作業用車両等 RD 5 評価値 3部品 運搬車両 部品 高所作業車 部品 フォークリフト 部品 小型クレーン 部品 加工用道具 大部品 装備 RD 4 評価値 3部品 一般工具 部品 特殊工具 部品 防護服 部品 護身にも使える獲物 部品定義 部品 北国人(後ほねっこ男爵領作成版)の流用実績 北国人(後ほねっこ男爵領作成版)は、 星鋼京さんの「北国人(星鋼京版)」 瀬戸口まつりさんの「(瀬戸口家の母)瀬戸口まつり」、「事務作業特化型瀬戸口まつり」に流用していただいています。 部品 北国人の由来 北国人はわんわん帝國の初代皇帝である先代のシオネについてきた蛮族の末裔であり、“汚染”を受けていない辺境の民を祖としている。そのため遺伝的な変異・欠損もなく人の形質をよく保っている。 部品 北国の自然 高くそびえる雪山と、麓に広がる針葉樹林が、空の色と相まって、青・白・深緑のコントラストを描き出している。冬には国土の多くが雪に覆われ、厳しい寒さに見舞われるが、その中でたくましく生きる活力を北国人は持っている。 部品 豊かな小麦畑 北国の夏の風物詩といえば、一面に広がる麦の穂である。実った金色の穂が風に揺られる様子は、多くの北国人の原風景であろう。当然ながら北国人の主食は小麦の加工品であり、パンやパスタが一般的である。 部品 北国人の容姿 北国人の外見的特徴は、白い髪と白い肌である。北国に降り積もる純白の雪を宿したかのようなその姿は他国の民をしてさながら雪の精と評されることもある。北国人が全般として美しく整った容貌であることも一因であろう。 部品 豪雪対策がされた家 藩国によって程度の差はあるものの、冬になれば辺り一面が雪景色となる北国において、生活の拠点となる住居は豪雪に耐えるものでなければならない。屋根の形状や窓、扉の付け方、暖房設備など様々なところでその国毎の工夫が加えられている。 部品 暖かな服装 寒さ厳しい北国で生活する上で暖かな服装は必須である。体温を逃がさない保温性と、冷たい風を通さない遮断性を備えた衣服が重宝される。デザインは各国ごとの文化、伝統や流行によって様々である。 部品 食文化 北国人は家庭での食事を大事にしており、客人に対しては家に招いて家庭料理を振る舞うことがもてなしとされている。そのため、家庭料理のための食材・調味料や、食卓を彩る食器にお金をかける文化がある。また食卓に並ぶ料理の量は多い。これには北国ゆえに食材の保管がしやすいことも関係している。 部品 木製製品を愛用する 北国人は一般に木製製品を愛用しており、その愛用度合いは供給が途絶えると戦争に発展しかねないと言われるほどである。実際に戦争が起こるかはさておき、家屋そのものから家具、食器、その他の雑貨にと木製製品の需要が高いことは確かだろう。 部品 パイロットが別格に扱われる 北国ではパイロットは騎士であり、自動的に貴族の仲間入りをする。これは帝國のI=Dが総じて装甲が弱く、パイロットの生存性が低いことから生前に特進するという処置による。この制度を貴族が積極的に利用していることで一般的に北国には貴族が多い。 部品 科学と魔法のどちらにも忌避感がない 北国人はその歴史的経緯から、科学技術に対しても魔法に対しても忌避感を抱いておらず、どちらの方向へもその可能性を伸ばすことができる。もっとも実際に発達させるのはどちらか一方に限定する傾向が非常に強く、また仮に両者が併存したとしてもそれぞれの分野の独立に強くこだわるため、あえて科学技術と魔法を合体させようと思うことはない。 部品 北国人の参政意識 北国人は歴史的にも君主制国家に馴染んだ民であり、北国に民主国家はなく、多くの国民が投票行為の意味をほとんど理解していないとされる。北国人の国民にとっては優良な君主による永い善政こそが望みなのである。 部品 名称 銀盾整備士とは、土場藩国が主催する総合整備業である『銀盾整備会』に所属する整備士に与えられた称号である。 部品 認証 銀盾整備士の称号を得るには、銀盾整備会の活動に従事し、藩王または華族から認証を与えられた者のみである。 部品 銀盾整備会 銀盾整備会とは、帝國・共和国の区別無く、I=Dおよび機械類全般の整備を請け負う集団であり、他国からの信用も高い。 部品 I=D整備 銀盾整備士の主な整備対象であり、帝國・共和国、共通機・藩国の独自兵器、それら全てを整備して見せるのである。 部品 その他機械類の整備 車両・航空機・船舶・宇宙船・鉄道等etcetc銀盾整備会はその他保守作業が必要になるあらゆる対象の整備を担っている。 部品 特殊なものの整備 様々な対象を整備する彼らであるが、TLOと呼ばれるものに関しては、銀盾整備士の中でもごく限られた者のみが担当している。 部品 守秘義務 銀盾整備士が他国等からの業務委託により職務上知りえた情報に対しては、守秘義務が発生し違反者には罰則が適用される。 部品 品質維持 銀盾整備士の矜持として、安易な整備による職務遂行は恥とされ、整備対象の性能を十全に維持する努力と成果が求められている。 部品 環境保護 業務上発生する産業廃棄物等に関しては、適正な処分及びリサイクル活動が求められており、周辺環境の保全が重視されている。 部品 給与 銀盾整備士達の給与は、業務内容に応じて土場藩国より現金(又は銀行振り込み)で支払われており、その水準は土場藩国の平均的な企業基準で査定されている。 部品 保養 文化的で健康的な職場を目指す銀整会は、土場経済グループと提携し、職員に対して保養施設等の優先使用権を与えている。 部品 休暇 職務に就く銀盾整備士には一定期間ごとに有給休暇が与えられ、職務上において問題ない期間に消化する事が推奨されている。 部品 一般整備技術 一般的な機械を整備するための技術。短期的な業務量の増加よりも、安全性・信頼性を優先して確実な整備を心がけている。 部品 特殊整備技術 緊急的に整備を求められる時に使用する技術。つまり突貫作業。「動かない」と「とりあえずは動く」の差は大きいのだ。 部品 銀盾流整備技術 銀盾整備士達の間に伝わる秘伝の整備技術。簡単に言ってしまうと、その職務のノウハウ。この技術は企業秘密と言っていい。 部品 車両系機械免許 整備で必要になる機械類の免許。これは着任時に経費で取得する事が出来る。整備士にとっては必須ともいえる技能だろう。 部品 運搬車両 大型の工具や整備用機械類を運搬するための車両。銀盾整備士もこれに乗って移動する事が多い。4輪駆動でパワフル。 部品 高所作業車 I=D等の大型機械類を整備する時に使用する特殊車両。ブームの展開時にはアウトリガーを張り出して安定させている。 部品 フォークリフト 整備作業時に、人力で運ぶには大変な(又は不可能な)重量物を小運搬する際に使用する。運搬車両にも積載可能だぞっ! 部品 小型クレーン 重量物を吊り上げる際に使用される。重量にもよるが、一般的な使用では半径20メートル程度までは旋回できるぞっ! 部品 加工用道具 金属の切断や加工、溶接などを行うための機械類一式。現地で微調整等を求められる事も多いのでこれも欠かせないのだ。 部品 一般工具 機械類を整備するために用いられる一般的な工具。銀盾整備士達の間では腰袋やツナギに収納している事が多い。 部品 特殊工具 普段はあまり使わないような工具も、様々な機械類に触れる事が多い銀盾整備士達には欠かせない。どんな状況でも万全の整備を求められているのだから。 部品 防護服 銀盾整備士達が普段から来ているツナギは、繊維工業が盛んな土場藩国の技術が盛り込まれており、防弾・防刃・耐熱・耐化学物質の効果が高いのである。 部品 護身にも使える獲物 工具の中には近接武器として使用可能なものもある。金属用カッター、大型レンチ、大ハンマー。銀盾整備士達は、いざともなれば、それら扱いに習熟した工具を武器として使用することもできるのである。 提出書式 大部品 銀盾整備士部隊の標準的隊員(土場藩国) RD 37 評価値 8 -大部品 北国人(後ほねっこ男爵領作成版) RD 12 評価値 6 --部品 北国人(後ほねっこ男爵領作成版)の流用実績 --部品 北国人の由来 --部品 北国の自然 --部品 豊かな小麦畑 --部品 北国人の容姿 --部品 豪雪対策がされた家 --部品 暖かな服装 --部品 食文化 --部品 木製製品を愛用する --部品 パイロットが別格に扱われる --部品 科学と魔法のどちらにも忌避感がない --部品 北国人の参政意識 -大部品 銀盾整備士 RD 25 評価値 7 --大部品 来歴 RD 3 評価値 2 ---部品 名称 ---部品 認証 ---部品 銀盾整備会 --大部品 職務 RD 3 評価値 2 ---部品 I=D整備 ---部品 その他機械類の整備 ---部品 特殊なものの整備 --大部品 責務 RD 3 評価値 2 ---部品 守秘義務 ---部品 品質維持 ---部品 環境保護 --大部品 待遇 RD 3 評価値 2 ---部品 給与 ---部品 保養 ---部品 休暇 --大部品 技能 RD 4 評価値 3 ---部品 一般整備技術 ---部品 特殊整備技術 ---部品 銀盾流整備技術 ---部品 車両系機械免許 --大部品 作業用車両等 RD 5 評価値 3 ---部品 運搬車両 ---部品 高所作業車 ---部品 フォークリフト ---部品 小型クレーン ---部品 加工用道具 --大部品 装備 RD 4 評価値 3 ---部品 一般工具 ---部品 特殊工具 ---部品 防護服 ---部品 護身にも使える獲物 部品 北国人(後ほねっこ男爵領作成版)の流用実績 北国人(後ほねっこ男爵領作成版)は、 星鋼京さんの「北国人(星鋼京版)」 瀬戸口まつりさんの「(瀬戸口家の母)瀬戸口まつり」、「事務作業特化型瀬戸口まつり」に流用していただいています。 部品 北国人の由来 北国人はわんわん帝國の初代皇帝である先代のシオネについてきた蛮族の末裔であり、“汚染”を受けていない辺境の民を祖としている。そのため遺伝的な変異・欠損もなく人の形質をよく保っている。 部品 北国の自然 高くそびえる雪山と、麓に広がる針葉樹林が、空の色と相まって、青・白・深緑のコントラストを描き出している。冬には国土の多くが雪に覆われ、厳しい寒さに見舞われるが、その中でたくましく生きる活力を北国人は持っている。 部品 豊かな小麦畑 北国の夏の風物詩といえば、一面に広がる麦の穂である。実った金色の穂が風に揺られる様子は、多くの北国人の原風景であろう。当然ながら北国人の主食は小麦の加工品であり、パンやパスタが一般的である。 部品 北国人の容姿 北国人の外見的特徴は、白い髪と白い肌である。北国に降り積もる純白の雪を宿したかのようなその姿は他国の民をしてさながら雪の精と評されることもある。北国人が全般として美しく整った容貌であることも一因であろう。 部品 豪雪対策がされた家 藩国によって程度の差はあるものの、冬になれば辺り一面が雪景色となる北国において、生活の拠点となる住居は豪雪に耐えるものでなければならない。屋根の形状や窓、扉の付け方、暖房設備など様々なところでその国毎の工夫が加えられている。 部品 暖かな服装 寒さ厳しい北国で生活する上で暖かな服装は必須である。体温を逃がさない保温性と、冷たい風を通さない遮断性を備えた衣服が重宝される。デザインは各国ごとの文化、伝統や流行によって様々である。 部品 食文化 北国人は家庭での食事を大事にしており、客人に対しては家に招いて家庭料理を振る舞うことがもてなしとされている。そのため、家庭料理のための食材・調味料や、食卓を彩る食器にお金をかける文化がある。また食卓に並ぶ料理の量は多い。これには北国ゆえに食材の保管がしやすいことも関係している。 部品 木製製品を愛用する 北国人は一般に木製製品を愛用しており、その愛用度合いは供給が途絶えると戦争に発展しかねないと言われるほどである。実際に戦争が起こるかはさておき、家屋そのものから家具、食器、その他の雑貨にと木製製品の需要が高いことは確かだろう。 部品 パイロットが別格に扱われる 北国ではパイロットは騎士であり、自動的に貴族の仲間入りをする。これは帝國のI=Dが総じて装甲が弱く、パイロットの生存性が低いことから生前に特進するという処置による。この制度を貴族が積極的に利用していることで一般的に北国には貴族が多い。 部品 科学と魔法のどちらにも忌避感がない 北国人はその歴史的経緯から、科学技術に対しても魔法に対しても忌避感を抱いておらず、どちらの方向へもその可能性を伸ばすことができる。もっとも実際に発達させるのはどちらか一方に限定する傾向が非常に強く、また仮に両者が併存したとしてもそれぞれの分野の独立に強くこだわるため、あえて科学技術と魔法を合体させようと思うことはない。 部品 北国人の参政意識 北国人は歴史的にも君主制国家に馴染んだ民であり、北国に民主国家はなく、多くの国民が投票行為の意味をほとんど理解していないとされる。北国人の国民にとっては優良な君主による永い善政こそが望みなのである。 部品 名称 銀盾整備士とは、土場藩国が主催する総合整備業である『銀盾整備会』に所属する整備士に与えられた称号である。 部品 認証 銀盾整備士の称号を得るには、銀盾整備会の活動に従事し、藩王または華族から認証を与えられた者のみである。 部品 銀盾整備会 銀盾整備会とは、帝國・共和国の区別無く、I=Dおよび機械類全般の整備を請け負う集団であり、他国からの信用も高い。 部品 I=D整備 銀盾整備士の主な整備対象であり、帝國・共和国、共通機・藩国の独自兵器、それら全てを整備して見せるのである。 部品 その他機械類の整備 車両・航空機・船舶・宇宙船・鉄道等etcetc銀盾整備会はその他保守作業が必要になるあらゆる対象の整備を担っている。 部品 特殊なものの整備 様々な対象を整備する彼らであるが、TLOと呼ばれるものに関しては、銀盾整備士の中でもごく限られた者のみが担当している。 部品 守秘義務 銀盾整備士が他国等からの業務委託により職務上知りえた情報に対しては、守秘義務が発生し違反者には罰則が適用される。 部品 品質維持 銀盾整備士の矜持として、安易な整備による職務遂行は恥とされ、整備対象の性能を十全に維持する努力と成果が求められている。 部品 環境保護 業務上発生する産業廃棄物等に関しては、適正な処分及びリサイクル活動が求められており、周辺環境の保全が重視されている。 部品 給与 銀盾整備士達の給与は、業務内容に応じて土場藩国より現金(又は銀行振り込み)で支払われており、その水準は土場藩国の平均的な企業基準で査定されている。 部品 保養 文化的で健康的な職場を目指す銀整会は、土場経済グループと提携し、職員に対して保養施設等の優先使用権を与えている。 部品 休暇 職務に就く銀盾整備士には一定期間ごとに有給休暇が与えられ、職務上において問題ない期間に消化する事が推奨されている。 部品 一般整備技術 一般的な機械を整備するための技術。短期的な業務量の増加よりも、安全性・信頼性を優先して確実な整備を心がけている。 部品 特殊整備技術 緊急的に整備を求められる時に使用する技術。つまり突貫作業。「動かない」と「とりあえずは動く」の差は大きいのだ。 部品 銀盾流整備技術 銀盾整備士達の間に伝わる秘伝の整備技術。簡単に言ってしまうと、その職務のノウハウ。この技術は企業秘密と言っていい。 部品 車両系機械免許 整備で必要になる機械類の免許。これは着任時に経費で取得する事が出来る。整備士にとっては必須ともいえる技能だろう。 部品 運搬車両 大型の工具や整備用機械類を運搬するための車両。銀盾整備士もこれに乗って移動する事が多い。4輪駆動でパワフル。 部品 高所作業車 I=D等の大型機械類を整備する時に使用する特殊車両。ブームの展開時にはアウトリガーを張り出して安定させている。 部品 フォークリフト 整備作業時に、人力で運ぶには大変な(又は不可能な)重量物を小運搬する際に使用する。運搬車両にも積載可能だぞっ! 部品 小型クレーン 重量物を吊り上げる際に使用される。重量にもよるが、一般的な使用では半径20メートル程度までは旋回できるぞっ! 部品 加工用道具 金属の切断や加工、溶接などを行うための機械類一式。現地で微調整等を求められる事も多いのでこれも欠かせないのだ。 部品 一般工具 機械類を整備するために用いられる一般的な工具。銀盾整備士達の間では腰袋やツナギに収納している事が多い。 部品 特殊工具 普段はあまり使わないような工具も、様々な機械類に触れる事が多い銀盾整備士達には欠かせない。どんな状況でも万全の整備を求められているのだから。 部品 防護服 銀盾整備士達が普段から来ているツナギは、繊維工業が盛んな土場藩国の技術が盛り込まれており、防弾・防刃・耐熱・耐化学物質の効果が高いのである。 部品 護身にも使える獲物 工具の中には近接武器として使用可能なものもある。金属用カッター、大型レンチ、大ハンマー。銀盾整備士達は、いざともなれば、それら扱いに習熟した工具を武器として使用することもできるのである。 インポート用定義データ [ { "id" 106358, "title" "銀盾整備士部隊の標準的隊員(土場藩国)", "description" null, "part_type" "group", "created_at" "2017-09-13 13 04 21.787616", "updated_at" "2017-09-13 13 04 21.787616", "children" [ { "id" 30197, "title" "北国人(後ほねっこ男爵領作成版)", "description" null, "part_type" "group", "created_at" "2017-08-22 05 31 13.574317", "updated_at" "2017-08-22 05 31 13.574317", "children" [ { "id" 57994, "title" "北国人(後ほねっこ男爵領作成版)の流用実績", "description" "北国人(後ほねっこ男爵領作成版)は、\n星鋼京さんの「北国人(星鋼京版)」\n瀬戸口まつりさんの「(瀬戸口家の母)瀬戸口まつり」、「事務作業特化型瀬戸口まつり」に流用していただいています。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-24 10 42 30.264155", "updated_at" "2017-08-24 10 42 30.264155", "children" [], "character" { "id" 425, "name" "ユーラ" }, "localID" 2 }, { "id" 30198, "title" "北国人の由来", "description" "北国人はわんわん帝國の初代皇帝である先代のシオネについてきた蛮族の末裔であり、“汚染”を受けていない辺境の民を祖としている。そのため遺伝的な変異・欠損もなく人の形質をよく保っている。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-22 05 31 13.609505", "updated_at" "2017-08-22 05 31 13.609505", "children" [], "character" { "id" 425, "name" "ユーラ" }, "localID" 3 }, { "id" 30199, "title" "北国の自然", "description" "高くそびえる雪山と、麓に広がる針葉樹林が、空の色と相まって、青・白・深緑のコントラストを描き出している。冬には国土の多くが雪に覆われ、厳しい寒さに見舞われるが、その中でたくましく生きる活力を北国人は持っている。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-22 05 31 13.750906", "updated_at" "2017-08-22 05 31 13.750906", "children" [], "character" { "id" 425, "name" "ユーラ" }, "localID" 4 }, { "id" 30200, "title" "豊かな小麦畑", "description" "北国の夏の風物詩といえば、一面に広がる麦の穂である。実った金色の穂が風に揺られる様子は、多くの北国人の原風景であろう。当然ながら北国人の主食は小麦の加工品であり、パンやパスタが一般的である。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-22 05 31 13.805959", "updated_at" "2017-08-22 05 31 13.805959", "children" [], "character" { "id" 425, "name" "ユーラ" }, "localID" 5 }, { "id" 30201, "title" "北国人の容姿", "description" "北国人の外見的特徴は、白い髪と白い肌である。北国に降り積もる純白の雪を宿したかのようなその姿は他国の民をしてさながら雪の精と評されることもある。北国人が全般として美しく整った容貌であることも一因であろう。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-22 05 31 13.880381", "updated_at" "2017-08-22 05 31 13.880381", "children" [], "character" { "id" 425, "name" "ユーラ" }, "localID" 6 }, { "id" 30202, "title" "豪雪対策がされた家", "description" "藩国によって程度の差はあるものの、冬になれば辺り一面が雪景色となる北国において、生活の拠点となる住居は豪雪に耐えるものでなければならない。屋根の形状や窓、扉の付け方、暖房設備など様々なところでその国毎の工夫が加えられている。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-22 05 31 13.930558", "updated_at" "2017-08-22 05 31 13.930558", "children" [], "character" { "id" 425, "name" "ユーラ" }, "localID" 7 }, { "id" 30203, "title" "暖かな服装", "description" "寒さ厳しい北国で生活する上で暖かな服装は必須である。体温を逃がさない保温性と、冷たい風を通さない遮断性を備えた衣服が重宝される。デザインは各国ごとの文化、伝統や流行によって様々である。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-22 05 31 13.999583", "updated_at" "2017-08-22 05 31 13.999583", "children" [], "character" { "id" 425, "name" "ユーラ" }, "localID" 8 }, { "id" 30204, "title" "食文化", "description" "北国人は家庭での食事を大事にしており、客人に対しては家に招いて家庭料理を振る舞うことがもてなしとされている。そのため、家庭料理のための食材・調味料や、食卓を彩る食器にお金をかける文化がある。また食卓に並ぶ料理の量は多い。これには北国ゆえに食材の保管がしやすいことも関係している。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-22 05 31 14.057302", "updated_at" "2017-08-22 05 31 14.057302", "children" [], "character" { "id" 425, "name" "ユーラ" }, "localID" 9 }, { "id" 30205, "title" "木製製品を愛用する", "description" "北国人は一般に木製製品を愛用しており、その愛用度合いは供給が途絶えると戦争に発展しかねないと言われるほどである。実際に戦争が起こるかはさておき、家屋そのものから家具、食器、その他の雑貨にと木製製品の需要が高いことは確かだろう。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-22 05 31 14.129514", "updated_at" "2017-08-22 05 31 14.129514", "children" [], "character" { "id" 425, "name" "ユーラ" }, "localID" 10 }, { "id" 30206, "title" "パイロットが別格に扱われる", "description" "北国ではパイロットは騎士であり、自動的に貴族の仲間入りをする。これは帝國のI=Dが総じて装甲が弱く、パイロットの生存性が低いことから生前に特進するという処置による。この制度を貴族が積極的に利用していることで一般的に北国には貴族が多い。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-22 05 31 14.215798", "updated_at" "2017-08-22 05 31 14.215798", "children" [], "character" { "id" 425, "name" "ユーラ" }, "localID" 11 }, { "id" 30207, "title" "科学と魔法のどちらにも忌避感がない", "description" "北国人はその歴史的経緯から、科学技術に対しても魔法に対しても忌避感を抱いておらず、どちらの方向へもその可能性を伸ばすことができる。もっとも実際に発達させるのはどちらか一方に限定する傾向が非常に強く、また仮に両者が併存したとしてもそれぞれの分野の独立に強くこだわるため、あえて科学技術と魔法を合体させようと思うことはない。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-22 05 31 14.285458", "updated_at" "2017-08-22 05 31 14.285458", "children" [], "character" { "id" 425, "name" "ユーラ" }, "localID" 12 }, { "id" 30208, "title" "北国人の参政意識", "description" "北国人は歴史的にも君主制国家に馴染んだ民であり、北国に民主国家はなく、多くの国民が投票行為の意味をほとんど理解していないとされる。北国人の国民にとっては優良な君主による永い善政こそが望みなのである。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-22 05 31 14.345733", "updated_at" "2017-08-22 05 31 14.345733", "children" [], "character" { "id" 425, "name" "ユーラ" }, "localID" 13 } ], "character" { "id" 425, "name" "ユーラ" }, "expanded" true, "localID" 1 }, { "id" 32121, "title" "銀盾整備士", "description" null, "part_type" "group", "created_at" "2017-08-22 11 51 08.896028", "updated_at" "2017-08-22 11 51 08.896028", "children" [ { "id" 32122, "title" "来歴", "description" null, "part_type" "group", "created_at" "2017-08-22 11 51 08.96686", "updated_at" "2017-08-22 11 51 08.96686", "children" [ { "id" 32123, "title" "名称", "description" "銀盾整備士とは、土場藩国が主催する総合整備業である『銀盾整備会』に所属する整備士に与えられた称号である。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-22 11 51 08.977019", "updated_at" "2017-08-22 11 51 08.977019", "children" [], "character" { "id" 700, "name" "シュワ" }, "localID" 16 }, { "id" 32124, "title" "認証", "description" "銀盾整備士の称号を得るには、銀盾整備会の活動に従事し、藩王または華族から認証を与えられた者のみである。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-22 11 51 09.482357", "updated_at" "2017-08-22 11 51 09.482357", "children" [], "character" { "id" 700, "name" "シュワ" }, "localID" 17 }, { "id" 32125, "title" "銀盾整備会", "description" "銀盾整備会とは、帝國・共和国の区別無く、I=Dおよび機械類全般の整備を請け負う集団であり、他国からの信用も高い。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-22 11 51 09.600311", "updated_at" "2017-08-22 11 51 09.600311", "children" [], "character" { "id" 700, "name" "シュワ" }, "localID" 18 } ], "character" { 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