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Boys don t cry ◆TIZOS1Jprc 昔、"悪いのは私"とよく心の中で呟いていた。 実際、それは便利な言葉だった。 どんな酷い仕打ちを受けても、どんな酷いことをしても、"悪いのは私"と考えていればラクでいられた。 母さんがおかしくなったのは私のせい、アルフが悲しい顔をするのも私のせい、ジュエルシードを集めるために恨みを買っても、全部私のせい。 私がいい子でいれば、ワガママでなければ、もっとしっかりしていれば、うまく立ち回っていれば、余計なことを言わなければ。 あの事件が終わった後、私は自ら進んで時空管理局で嘱託の仕事を受けた。贖罪のつもりで。 義母や義兄に『フェイトは悪くない』と言われたって納得できなかった。 自分を罰することが、罪に対する償いになると、そう思っていた。 私は、確かに悪いことをしてしまったのだから。 けど、もうその時には"悪い"の意味が変わっていたんだと思う。 単なる罪に対する"自分だって傷付いている"という言い訳から。 自分が傷付けてしまった人達と真摯に向き合うための覚悟の言葉へと。 そう、あの言葉を受け取ったときから。 ……………………………………………………………………………… 「フェイトちゃん、フェイトちゃん」 「え?」 急に名前を呼ばれて、タチコマのポッドの中から地上を見渡していたフェイトは双眼鏡から目を離した。 「ええと……今、お寺の地点から約100m上空にいるんだけど……」 「うん、なら降下して中を調べないと」 「そうなんだけど……。たいへん申し上げにくいんですが……」 「?」 何を躊躇しているのだろう。無駄に滞空していてもバッテリーが勿体ないだけだ。 やがてタチコマは意を決して言った。 「なにやらこの"タケコプター"、調子がおかしくて……。さっきから全然命令を受け付な――――」 丁度その時。 プスンプスンと嫌な音を立てながらプロペラの回転数が落ちていき。 ガクンと一度大きく揺れたきり、タケコプターはその機能を完全に停止した。 空中においては、タチコマには推進力も揚力もある訳が無い。 当然タチコマはフェイトもろとも真っ逆さまに自由落下を始めた。 「うひゃあああぁぁぁ~~~」 「きゃあああぁぁぁ~~~!!」 "推定終端速度:54m/s...推定終端運動量:113kNs..." 墜落まで、5秒。 近場にある20m以上はあろうかという針葉樹の幹の上部に向けて2発ワイヤーを発射。 「ハッチを閉めて!」 墜落まで、4秒。 ワイヤーの先端が2発とも幹の真ん中に命中した。 フェイトはハッチを開放したままS2Uを取り出す。 墜落まで、3秒。 瞬時にワイヤー液が硬化した。 呪文詠唱を受けてS2Uが待機状態から魔法杖に変形する。 墜落まで、2秒。 ワイヤーを操作して、半ば錐揉み状態になりかけていた姿勢を立て直す。 同時にバリアジャケットがソニックフォームに換装される。 墜落まで、1秒。 高度がワイヤーの着弾点より下がると同時に、フルパワーで引き戻す。 落下スピードが急激に減衰。 しかし、幹のたわみが予想以上で速度を殺し切れない―――― 「ソニックセイル!」 フェイトの両手足に光の翼が展開。タチコマもろとも魔力フィールド内に押し込む。 強力な上方への加速により、瞬時に落下速度がゼロに。 二人は地上より50cm程上空をしばし浮遊した後、ぽすんと腐葉土に落下した。 重りに耐え兼ねた巨木がみきみきと音を立てて折れ始める。 間一髪だった。 「あ、あぶなかった……」 フェイトはS2Uをカードに戻しタチコマから降り、そのまま地面にへたりこむ。 魔導士にとって飛行魔法は比較的簡単で便利な反面、常に落下の危険と隣合わせ。 それゆえ、空中では安全確認を怠ってはならない。 基礎中の基礎を忘れていた、反省せねば。 と、つんつんとタチコマのマニピュレータがフェイトの背中をつついた。 「? どうしたの?」 「ダメじゃないか。さっきの魔法が間に合わなかったらどうするつもりだったんだい? 僕の中なら対衝撃機能が付いてるから安全だったのに」 褒められこそすれ、叱られる筋合は無い。 ちょっとムッとなる。 「でも、……もしそうしたらタチコマはどうなってたの?」 「相当ダメージを受けていただろうね」 「ダメじゃない!」 ここは少し自分の能力に対する認識も改めてもらおうと、二の句を告げようとしたその時。 忌々しい笑い声が空に響く。 見上げると空を割ってあの仮面の男の映像が浮かんでいた。 ◇ ◇ ◇ 哄笑だけを残して男の姿が消えていく。 フェイトは先ほどの放送の内容を反芻した。 彼女の友人は一人として名を呼ばれなかった。 結構な事だ。 状況は依然絶望的だが、そうでも思わないとやってられない。 そして死亡者数は前回の時のほぼ半分にまで減った。 結構な……事なのだろうか? 予想していたより少なかったからと言って、素直に喜べることではない。 そして、最後の方で呼ばれた二人の名前。 草薙素子とバトー。 確か、彼らはタチコマの……。 フェイトはおそるおそる振り返った。 タチコマは、ただそこにたたずんでいた。 「……タチ、コマ?」 「うん?」 なんだい? とタチコマはフェイトの方にセンサーを向けた。 「キミの友達の名前は呼ばれなかったみたいだね。侵入禁止区域も確認したし、そろそろ行こうか」 そういうと目的地の寺に向けてガショガショと歩き始めた。 いつもの口調。悲しみなど微塵も感じられない。 ゆえにフェイトの不安はますます募った。 「悲しく……ないの?」 「何が?」 「あの……タチコマの仲間が死んじゃったこと」 言ってしまってから、無神経だったと恥ずかしくなって顔を伏せる。 「うーん、どうだろう?」 タチコマはセンサーユニットを捻った。 「以前よりは、なんとなく"死"について理解できるようになったとは言え、僕は半不死だからね。人間の死に対する観念に共感できないから……。 もちろんバトーさん達と相互にコミュニケートできなくなった事を"イヤな事"と認識してはいるけど、それを悲しいというものなのかな……」 "半不死"という言葉がなんとなく引っかかる。 「タチコマは、死なないの?」 「うん。基本的に記憶は二重構造だし、たとえ大破してもメモリさえ無事なら、それを新しい機体に移せば完全に元の個体と同一になるよ」 記憶だけ移したところで、それは果たして元のタチコマと言えるのか。 自身の出自故か、フェイトには納得できなかった。 再生は別れの悲しみを癒しこそすれ、完全に無くせる訳では無い、フェイトはそう思う。 言い返したい。 それは間違っていると伝えたい。 でも、何と言えばうまく伝わるのか。 考えてもタチコマを納得させられるような言葉が見付からなかった。 しばし無言で二人は歩く。 寺は着地地点から数十メートル程のところだった。 山門の代わりに何故か鳥居が入口に建てられている。 『椎七寺』 そう大書された板を二人して見上げた。 こんな状況でつまらない冗談をかます神経に、フェイトは呆れ果てる。 「これはひょっとすると、マップのC-7エリアと椎七を掛けているのかな?」 「そーなんじゃないかな」 精神的に疲れたフェイトは、普段よりいささかぞんざいに答えると寺の引き戸に手をかけた。 こんな所になのはが籠っているとは考え辛いが、ひょっとしたら休憩しているのかもしれない。 「開けるよ」 「あっ! タンマ――――」 既に足を一歩踏み入れた状態。 頭上に気配を感じて見上げると、子供ぐらいのサイズの物体が何個かこっちに向かって落ちてくる。 とっさに飛び退くと、さっき居た辺りを陶器制の人形が雨あられと降り注いだ。 人形は木端微塵に砕け散り、破片が辺り一面に舞うが、防御が必要なほどの勢いは無い。 一瞬安心して気を抜きかけるフェイトに、左側面から猛烈な勢いで何かが迫る。 避けられない――――! 目を瞑って身を硬くするフェイトの頭上を、ひょいと巨大な機体が飛び越し盾となる。 飛翔物は3つともタチコマの装甲に弾かれ、一つは壁に突き刺さって止まった。 「ど、どうなったの……」 「トラップだよ、二段構えの。頭上の奴は囮だね。本命はこっち」 タチコマは壁から竹槍を引き抜いた。 「……竹?」 「うん。空洞に小石と土を詰めて重量を増やしてある。人間の筋肉位なら貫通できるかもね」 良く見ると扉には細いロープが張り付けられており、左手の繁みまで延びている。 タチコマが繁みをかき分けると、すぐにそれは見付かった。 連動式のボウガン。材料は竹と紐と重りの石だけ。 これだけの材料で満足に動作するトラップを設営した犯人に、タチコマは感心した。 赤外線で辺りを見渡すがそれ以上仕掛けらしき物は発見できなかった。 ボウガンを踏み潰すとそのままフェイトの待つ寺の扉の前に戻った。 「やあ、お待たせ」 「うん……それより、さっきので怪我とかは大丈夫なの?」 「? キミは特に怪我してないみたいだけど?受動神経系にバグでも生じたかい?」 「そうじゃなくて! タチコマが……」 「ああ。それなら問題ないよ。アルミ合金とセルロースじゃ強度が段違いだからね」 言うが早いかさっさと寺の中に入ってしまう。フェイトも慌ててそれに続く。 寺の中はさっき頭上から落ちてきたものと同じ遮光型土偶で埋めつくされていた。 悪趣味極まりない。 「あんまり物と接触しないようにね。罠があるかもしれないし」 巧みに土偶を避けながら奥まで進んでいるタチコマに声を掛けられる。 それから10分程二人で慎重に家探しをしたが、使えそうな物は全く見付からなかった。 フェイトは、仏壇をひっくり返した上で仏像まで手に掛けようとしているタチコマに声をかけた。 「長居しても仕方がないし、一度外に出てお昼にしよう」 境内まで戻り一息つく。 フェイトはパンと水を、タチコマはオイルをとる。 味気の無い食事だった。 パンを半分ほどかじったところで、フェイトはぽつりと口を開いた。 「タチコマは、もっと自分を大事にするべきだと思う」 既に燃料の補給を終えたタチコマのセンサーが少女に向けられた。 「きっとタチコマだって、いなくなったら悲しいって思う人がいると思う。 人間だからとか機械だからとか、そういうのは関係ないよ。だから……」 「ありがとう」 はっとしてタチコマを見上げる。 ジェスチャーのないその機体からは表情を読み取ることが出来ない。 「キミは僕の事を心配してくれていたのかぁ。いま、やっと判ったよ」 さあっ、と風が凪いだ。 「でも、言ってしまえば余計な御世話、かな?」 「え?」 「僕の自己保全の権限は人間より低いって決まっているんだ。それを覆したいとは思わないようにプログラムされてるし。 それに考えてもごらんよ。仮にあらゆるプライバシーを侵害できる偵察能力と、人間をミンチにできるパワーを持った思考戦車が自己の保全を優先するようになったらどうなるか。社会はメチャメチャになるよ」 「タチコマはそんなこと――――」 「できるよ。命令があったら、そうする。そこで悩んだりしないし、対象に同情して傷付いたりもしない」 フェイトは再びうつむいた。 きっと彼らが生きる社会は自分達のそれ以上に厳しい物なのだろう。 自分なんかがタチコマの生き方に口をはさむのは、軽率なのかもしれない。 「それに、さ」 タチコマは続けた。寂しさなど微塵も感じさせない、いつもの口調で。 「僕達は何も生み出せない。次の世代に受け渡せる新しい価値を創り出すことが出来ないんだ」 「価値を……生み出す……?」 「うん。きっと、それが出来るのはキミ達ゴーストを持った人間だけだよ。僕達にできるのは、記憶することと破壊することだけ」 「コピーができるんじゃ……」 「それは創造とは呼べないよ。ただ増え続けるだけならウィルスにだってできる。自らを知り、他者を知り、その同一性と差異を定義して全く新しいネットワークを構築するのは凄いことだと思う。 けど、その可能性を踏みにじり、自分の価値を押しつける人達も居るんだ。ギガゾンビのようにね。彼は殺し合いに価値を見出しているみたいだけど、その為に79人分の価値を侵害していい訳がない。 それらを排除するのも九課の仕事さ。前は何も考えずにただ命令に従ってたけど、いまではその可能性を守るために自分の存在を懸けるのも悪くないって思う。 僕が自己保全を優先しない理由がそれじゃ、ダメかな?」 フェイトはようやく理解できた。 タチコマは人間ではなく機械なのだ、どこまで行っても。 その機械ならではの純粋さで世界を見ている。 "親に従わされる"理不尽を嘆いて目を閉ざしてしまうのでなく、自分の出来る範囲で聞こえない声にまで聞き耳をそばだて、自分のやりたいことを知ろうとしているのだ。 人間は、きっと一人ではそんなことは出来ない。 きっと目を閉ざし、耳を塞いでしまう。かつての自分の様に。 それが出来るのは、きっとタチコマが機械だからだろう。 でも。 例えばバルディッシュは人間じゃない。 アルフだって厳密には人間とは違う。 けれど彼女らを蔑ろにしていいとは、決して思わない。 彼女たちは生きている。 だから、きっと、タチコマだって生きているに決まっている。 その思いを、フェイトは最後のパンのかけらと一緒に飲み込んだ。 「あと、いつだって男の子は女の子を守るものさ」 おどけてタチコマはそう締めくくった。 フェイトは少し吹き出す。 タチコマに性はない。その概念すらよく判っていない。 しかしそれを冗談のネタにするセンスは持ち合わせている。 それに"男の子なんだから"というフェイトの認識に乗ってみたいと、なんとなく感じていた。 「もう、行こうか。僕は少佐達が遺したネットワークを探さないといけない」 「ネットワーク?」 「この状況を制圧するための人材、物資、あと何と言っても電脳に記録された情報を遺しているはずだよ。これが無駄になったら、彼らは本当に死んでしまう。きっとそれらは人の集まる市街地にあると思う。 でも、なのはちゃんがそこにいるとは限らないね。辺りを探せば誰かいるかもしれないけど」 「なのは達がいたら私を避ける理由が無いよ。それに、なのはもきっと街の方にいると思う」 そう、彼女なら積極的に事態の解決に向けて動いているはず。そういう子だ。 「とりあえず山を降りてみよう」 「いえっさー!」 ぴょこんと敬礼の真似をする。 "Sir"ではなく"Ma am"が正解なのだが、フェイトはあえて訂正しない。 相棒の口癖を思い出して彼女は微笑んだ。 ◇ ◇ ◇ 沙都子は水色のロボットが見えなくなったのを確認すると、ほうっと息をついた。 同時に忘れていた恐怖がぶり返し、ガタガタと震え始める。 予想外だ。 あんなバケモノ相手では、自分の作ったトラップなど豆鉄砲も同然。 もしアレが戻ってきて自分に襲いかかって来たら。 そう思うと生きた心地がしない。 生き残るにはあんなのも倒さなければならないのか。 そういえば、自分と同じくらいの歳の女の子が側に居た。 姿を現して申し出れば、自分も保護してもらえたかもしれない。 でも、もしトラップを仕掛けたのが自分だとバレたら、そう思うと足がすくんで動けなくなった。 だけど、いつまでも座り込んでいる訳にはいかない。 にーにーは、ここにはいないのだ。 生き残るためには、強くあらねばならない。 沙都子は立ち上がった。 もっと、トラップを作らねばならない。 もっと沢山、もっと強力なものを。 ボウガン程度では大怪我をさせるのがせいぜい。あのロボットは疎か大人に襲いかかられたら、ひとたまりもない。 他の部活メンバーは未だ生き残っているのだ。自分も最後まで生き残ってみせる。 寺に戻る途中、ふと見ると何かの箱が転がっている。 そういえば、あのロボットが落下している最中に何かを落としていたような気がする。 近付いてみると、何かの薬箱のようだ。 「なんですの……」 ◇ ◇ ◇ 少女を載せ、タチコマは山を下りる。 フェイトはハッチを開いて身を乗り出し、双眼鏡で辺りを見回す。 だから、搭乗席内のモニタが明滅していることに気付かない。 ――――renewing LTM... 〈長期記憶野更新中〉 ――――mv file "Motoko Kusanagi" "Batou",division "alive" to "lost". 〈"草薙素子"と"バトー"の項を分類"生存者"から"行方不明者"に移動〉 ――――cp file from STM,"Fate T Haraoun". 〈短期記憶野より新項目追加、"フェイト・T・ハラオウン"〉 【C-7 1日目 日中】 【フェイト・T・ハラオウン@魔法少女リリカルなのはA s】 [状態]:全身に軽傷、背中に打撲、決意 [装備]:S2U(元のカード形態)@魔法少女リリカルなのは、双眼鏡 [道具]:支給品一式、西瓜1個@スクライド、NTW20対物ライフル@攻殻機動隊S.A.C(弾数3/3) [思考] 1:下山して市街地に入る。 2:双眼鏡を使い、タチコマに乗って他の参加者を探す。 3:カルラの仲間に謝る。 4:自分の友人とタチコマの仲間との合流。 5:眼鏡の少女と遭遇したら自分が見たことの真相を問いただす。 6:放送で言っていた"身動きの取れない参加者"が気になる。 基本:シグナム、ヴィータ、眼鏡の少女や他の参加者に会い、もし殺し合いに乗っていたら止める。 【タチコマ@攻殻機動隊S.A.C】 [状態] 装甲はぼこぼこ、ダメージ蓄積、燃料満タン [装備] ベレッタM92F(残弾16、マガジン15発、マガジン14発)、タチコマの榴弾@攻殻機動隊S.A.C タケコプター@ドラえもん(故障中、残り使用時間6:25) [道具] 支給品一式×2、燃料タンクから2/8補給済み、お天気ボックス@ドラえもん、西瓜47個@スクライド 龍咲海の生徒手帳、庭師の如雨露@ローゼンメイデンシリーズ [思考] 1:下山して市街地に入る。 2:フェイトを彼女の仲間の元か安全な場所に送る。 3:トグサと合流。 4:少佐とバトーの遺体を探し、電脳を回収する。 5:放送で言っていた"身動きの取れない参加者"が気になる。 6:自分を修理できる施設・人間を探す。 [備考] 光学迷彩の効果が低下しています。被発見率は多少下がるものの、あまり戦闘の役には立ちません。 効果を回復するには、適切な修理が必要です。 タケコプターは最大時速80km、最大稼動電力八時間、故障はドラえもんにしか直せません。 二人はエルルゥの薬箱を落とした事に気付いていません。 【C-7、寺付近 1日目 日中】 【北条沙都子@ひぐらしのなく頃に】 [状態] 右足粉砕(一応処置済み) [装備] スペツナズナイフ×1 [道具] 基本支給品一式、ロープ、紐、竹竿他トラップ道具、 エルルゥの薬箱@うたわれるもの(筋力低下剤、嘔吐感をもたらす香、揮発性幻覚剤、揮発性麻酔薬、興奮剤、覚醒剤など)(落下による破損の度合は不明) [思考・状況] 1:生き残ってにーにーに会う 2:寺の内外に罠を張り巡らせ、ここに来る者を仕留める(ガッツやみさえでも構わず仕留めるつもり) 3:部活メンバーとは会いたくない 時系列順で読む Back さよならありがとう Next ゴーゴーメガネ! ゲイナーくん 投下順で読む Back さよならありがとう Next ゴーゴーメガネ! ゲイナーくん 159 黒い死神、赤いあくま、そして銀の殺人人形 フェイト・T・ハラオウン 173 ぶっ飛ばせ! レヴェッカさん 159 黒い死神、赤いあくま、そして銀の殺人人形 タチコマ 173 ぶっ飛ばせ! レヴェッカさん 138 ハードボイルド・ハードラック 北条沙都子 196 「ブリブリーブリブリー」
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00.雪と山と森とシカと ひゅん、と空気を裂く、小気味良い音がした。 「はッ!」 それに続くのは、気合の入った年若い女性の呼吸。 年の頃は――十代前半といったところだろうか。短い金髪の後ろでウマの尻尾のようなまとめ髪が少女の動きに合わせて揺れている。その下には幼いながらも整った顔立ち。意志の強さと精悍さ、そして可愛さを持ち合わせた顔。 「っ、やッ!」 ひゅんひゅん、と空気を裂く音がする。 音の出所は、少女の拳。白い包帯を巻かれたその小さな拳が宙を無尽に裂く度に、その小気味良い音が周囲の白い野原に響いている。 少女の格好は、およそこの場所――小雨のように雪の降る高山の原には相応しくないものだった。 顔を温めるものは自前の金髪しかなく、その細い身体といえば羽毛で作られたと思しき地味な外套と、胸元で赤光の輝きを放つブローチと、その下にある薄手の白のワンピースのみ。 それぞれの手は包帯ひとつのみで、下は靴下もなく、ただ雪の上に直接、小さな爪の整った綺麗な素足を下ろしている。 ただ、少女に寒がっている様子はまるでない。 小さく汗を流して、ただ見えない相手に徒手空拳で立ち向かっている。 「はッ、やっ、っあッ! ……ふう」 ひゅんひゅん、ひゅん。 左右の拳のコンビネーションの後、大振りではあるが鋭い上段蹴りを――ワンピースの裾が捲れ上がってその下の肌色が見えるのも構わずに――放ち、少女はひとつ息を吐いた。 小さな拳で小さな額の汗を拭い、視線を動かす。 その視線の先には、羽毛の塊としか表現の仕様がないものが転がっていた。 枝のそこかしこに小さな雪の塊を乗せた裸木。その下に転がる白く柔らかい羽毛の塊は、まさしく羽毛の塊であった。大きさは少女の五倍ほどはあるだろうか。これだけ羽毛があれば、これひとつで羽毛布団が数枚は拵えられるかもしれないと思わせるほどである。 ただ奇妙な点を挙げるなら、その羽毛団子の頂点に二本の角が――その隣に生えている裸木のような、幾重にも枝分かれした立派な角が生えていることか。 少女はその白い羽毛の塊に近付くと、すう、と息を吸い、 「司祭さん、起きて下さい!」 と、その小さな身体からは想像も出来ないほどに大きな声で叫んだ。 裸木の上に乗っていた雪の塊がひとつ、羽毛団子の上に落ちる。 声に反応したのか雪に反応したのかは定かではないが、羽毛団子が小さく震えた。 そこから見せた変化は劇的だった。 まず、羽毛団子のあるかどうか分からない両側面から手が生えた。クマのようなずんぐりむっくりとした形に長く鋭い爪を生やした手。それも羽毛だらけであったが、見る者が見れば、これはクマの手だと判別できたろう。 そして次に、羽毛団子の上、立派な角の下から顔が出た。ただの顔ではない。トリの――タカとワシを足して二で割り、そしてクチバシを控えめにしたような顔。その上には勿論、先程まで羽毛団子の上にあった立派な角が乗っている。 次に、その頭と手を生やした羽毛団子が縦に伸びた。少女の背丈がかなり小さいとは言え、その三倍強ほどもある高さだ。胴体は勿論と言うかのように羽毛が山盛りで、肥満体型を身長で誤魔化しているような状態だった。その様相はフクロウを連想させる。 最後に、その全てを持ち上げるように短く太い足が生えた。短く太く、先端だけが鋭い肉厚の爪の生えたそれは、まるで猛禽類の爪と偶蹄類の爪を足して、それにクマの足を付けたような――とにかく奇天烈な足だった。 そしてその珍妙で奇妙なケモノ――いや、人は、そのそびえ立つような巨体の割に小さくつぶらな青い瞳を少女に向けて、 「……もう、朝?」 「はい、朝です」 年若いボーイソプラノの声で、そんなことを聞いた。 少女は小さな微笑みと一緒に、そう答えた。 ざくざくざく、と羽毛の塊はその短い足を動かして、雪が覆う急斜面を軽快に駆け下りる。 その頭の上に腰掛けて、操縦桿のように角を握るのは金髪の少女。 「司祭さん、そう言えば何処に行ってるんですか?」 少女がそう問うと、司祭と呼ばれた人は、んー、と考えるような声を出し、 「取り敢えず、集会に。ふたつ向こうの山の麓だから、夕暮れには着くよ」 そう応えて、ぽーん、と崖を跳んだ。巨体が薄い曇り空を背景に宙を流れ、ぼすん、と雪の斜面に落ちる。しかし衝撃など無かったかのように、また司祭は走り出した。 「集会?」 「シカの集会。シカはね、国を持たないのさ。各国で神事を司っていて、定期的に何処かに集まって集会を開くんだ」 「シカの集会、ですか」 疑うようにな声色の少女。その視線は彼女が掴まっている角に向けられている。 「昨日、あれだけ説明したのに。セレンはまだ疑ってるんだね?」 「いえ、その、そういうわけじゃないんですけど、なんというか」 セレンと呼ばれた少女は言葉を濁す。無理もないことだろう。司祭のその姿にある、シカ、と言えなくはないものなど、頭の角しかない。 「まあ、着けば分かるよ。私は司祭の中でも古い方だから。皆覚えてくれてる、と思う」 「自信、ないんですね?」 「久々だからね」 それだけ言って、また司祭は、ぽーん、と崖を跳んだ。軌跡は綺麗な弧を描き、対面の崖に着地する。 「セレンは、護身の心得があるんだね。向こうで習ったもの?」 「あ、はい。まだまだ未熟者ですけど」 「ふうん…… 他には何か出来ることはある?」 「ええと…… ドイツ語とロシア語と、あと英語を少し」 「それは向こうの言葉かな? んー、他にはないかい?」 「ええっと…… これといって誇れるようなものは、あまり。学校以外では、殆ど道場に行っていたもので」 「そっか。うーん、せめて男の子だったら良かったのにね」 「え? それはどういう――わっ」 三度司祭が崖を跳んだ。 着地の際に跳ね上がった雪を受けて、セレンの言葉はかき消されてしまった。 昼を過ぎ、夕暮れ前になると、辺りの雪は消えて、針葉樹の立ち並ぶ森林地帯にふたりは差し掛かった。 「枝、気を付けてね」 「は、はい」 言って、司祭は突撃していく。その巨体で小枝をばきばきとへし折りながら。 とにかく立ち止まらない。慣性の法則を最大限に利用するかのように司祭は進む。 そしてややあって――急激にその速度を落とした。 「到着」 最後の一茂みを掻き分け、司祭は森の中の開けた場所に出た。 広間のようになった中央に、一本の立派な木が生えている。その大樹はそこかしこにその大樹自身のものではない蔦状植物を生やし、それでも幾ばくも衰えることなく立っている。 そしてその大樹を取り囲むように、無数のシカ達が跪いていた。誰も彼もがその頭に司祭ほどではないものの立派な対の角を生やし、ゆったりとした緑のローブを身に着けて、静かに祈るように跪いている。 その中からひとり、その中でも特に立派な角を持っているシカが顔を上げて司祭の方を見て、音もなく立ち上がった。 「微睡みの。よくおいでになった」 「久々だったからね。夢見の」 夢見の、と呼ばれたシカがふたりに歩み寄ってくる。 立派なシカだった。身長は角も含めれば少女の二倍程度あり、司祭には及ばないものの、十分に立派な体格をしている。精悍なシカ顔で、その身に纏った緑のローブといい、本を片手に持てばこれほど絵になるシカもいないだろう、といった風体だった。 「して、こちらのヒトは?」 「途中で拾ったんだ。見捨てるわけにもいかなくてね」 「幸運だ」 セレンか、司祭か、どちらに向けての言葉かはセレンには分からなかったが、シカは次にセレンに視線を向けて、 「私はエルトリュム。夢見の司祭とも呼ばれている」 と、片手を上げる挨拶のような動きと共に名乗った。 「宮野・瀬憐と言います。初めまして」 「ふむ。セレンか。汝の行く道に僅かばかりの幸運があらんことを」 「あ、ありがとうございます」 「うむ。 ――皆の者、今日はこれで解散とする」 セレンの返事に大様に頷くと、エルトリュムは踵を返し、跪いているシカ達にそう声を掛けた。 それを皮切りに、シカ達は森の中へとめいめいに散っていく。中にはセレンや司祭をちらと見る者や軽く一礼をする者もいた。 「では、立ち話も何だ。こちらへ」 エルトリュムも森の中へと歩き出す。司祭はセレンを頭の上に乗せたまま、その後ろに追随する。 三者はしばし無言のままに森の中を歩き、ややあって小さな祭殿のような建物の前に到着した。木々の中に紛れて建っている木造建築で、色褪せや老朽具合によって、建てられてから少なくとも数十年を経た風格を漂わせている。 そこに入り、広々とした居間のような空間でエルトリュムは腰を下ろす。司祭もその対面で同様に重そうな腰を下ろし、セレンも司祭の頭から降りて、その隣で正座の姿勢を取った。 「――さて、微睡みの。猫国はどうであったかな?」 「表面上はともかく、あまり安定はしていないようだね。狼狽えるような無様は見せていないけれど、やはり衝撃はあったようだ」 「ふむ。では狗国は」 「同様。 ――いや、という訳でもないか。先の件で意識的にそれなりの変化があったようだから、これから多少は良い方向に向かうのではないかな」 羽毛で包まれた顎を羽毛で包まれた手で撫で、司祭は答え、そして問い返す。 「そっちはどうだったかな。兎国だったっけ?」 「うむ。気質のせいもあってか、色々とありつつも安定しているよ。独学のための時間も十分に取れる。しばらくは逗留するつもりだ」 「そうかい。何かあったら寄らせて貰うよ」 「お待ちしている。他の司祭方からの報告では、狼も羚羊も大なり小なり騒動はあったがそれも程なく収まったようだ。狐はやや不明だが、あそこは相変わらずだろう」 「相変わらず、か」 「うむ」 会話が落ち着いたのか、しばし静寂が続く。 「――して」 そこで不意に、エルトリュムの鳶色の瞳がセレンを捉えた。 「微睡みの。彼女に説明はしたのかね?」 「ある程度はね」 「ふむ。貴方のことだ。大方、重要なところはまだなのだろう」 話題が自分のことに移ったことで、セレンは僅かに怖れを抱きつつもエルトリュムのシカ顔を見つめ返す。 「セレン。あなたは微睡みのからこちらについてどの程度説明を受けた?」 「え、あ、ええっと……」 「ああ。今は自分の置かれている状況について理解していることだけを言えばいい」 「……その、ここは地球ではないと。私は落ちてきて、帰るのは…… まず無理、だと」 「ふむ。やはり肝心なところが抜けているな」 「え?」 「君の立ち位置についてだ。 ……奴隷、という身分について君は詳しいかな?」 エルトリュムの深い知性を伺わせる瞳は、強い戸惑いに揺れるセレンの顔を見つめていた。 そこへ司祭がどこか咎める様子で口を挟む。 「――夢見の。あまり急くことはないと思ってたんだけど。セレンは落ちてきてまだ二日だから」 「そこは察している。だが、遠まわしにしていいものでもないだろう。特に貴方が首輪を付けるのでなければ」 「く、くび……?」 「ああ。まずはどこから説明するのがいいか…… 過酷な話になるが、君がこの世界から帰ることが出来ない以上は避けがたいものだ。心して聞きたまえ」 そう前置いて、エルトリュムはセレンにとってとても信じられない話の羅列を始めた。 ひとつ言葉を聞くごとにどんどんと色を失っていくセレンの顔を、司祭はそのつぶらな蒼い瞳で見つめていた。 セレンはふと、自分が毛布のようなものに包まれて眠っていたことに気付いた。 「あれ……?」 寝惚け眼を擦りながら身を起こす。身体の脇に着いた手は毛布のようなものにふわりと沈み、暖かい。 まだ薄暗い祭殿のような建物の中。扉も何も無い入口の向こうには、朝焼けと思しき朱色の光が差し込む森林が広がっている。 「あ、そっか……」 それをしばし呆と見つめて、セレンは思い出す。自分が異世界に落ちてきてしまったこと。そして、昨日エルトリュムに話してもらった“ヒト”についての信じがたい処遇。 「……う」 涙が溢れてきて、しかしセレンは腕でそれを拭うと、そっと毛布のようなものの傍を離れた。 「朝の練習、しよう」 ひとり呟いて、セレンは祭殿を出る。 日も登り切らぬ朝であることに加えて山中であるからか、空気はヒトの肌に対して刺すように冷たい。しかし気にする風もなく、セレンは土と草の地面に両足を下ろし、彼女の日課と定められている鍛錬を始めた。 手足を軽く伸ばす準備運動に始まって、そこそこの広さがある祭殿の周りをぐるぐると何周も駆け、続いて空拳を振るう。 それをしながら思い出すのは、セレンが敬愛していた祖父のこと。 『――泣くでない! そんな暇があったら少しでも早く手足を動かさんか!』 格闘武術道場を開いていた母方の祖父は、セレンに護身術と称して厳しい稽古をしてくれた。 跡継ぎにと期待していた自身の子供が女ばかりであっただけに、孫にこそ、と期待していた分もあったのだろうと母から聞かされたことがある。結局、その娘達が産んだ孫もセレンを初めとして女ばかりであったわけだが。 そんな中でセレンを一際可愛がってくれたのは、セレンの父に関係がある。 セレンの父はロシア人とドイツ人のハーフで、何故か日本中国の格闘技の熱心なファンだった。父は祖父と一晩殴り合って母との結婚を認めて貰ったという逸話があり、そんな経緯の間に孫として生まれたセレンが祖父に付き合わされるのはある意味で当然だったのかもしれない。 しかしそれらを計上しても、セレンは祖父のことが大好きだった。 稽古の時は鬼か悪魔かという厳しさではあったけれど、祖父が言うことには全て筋が通っており、理不尽なことは何ひとつ言わなかった。そしてその厳しさの裏で大変気遣ってくれていたのをセレンは知っている。 「……お祖父様、心配してるかな」 セレンにとって何より辛いのは、その祖父にもう会うことは絶望的であるということ。 酷い処遇だけならまだ耐えられた。いつか帰れるのなら、絶対に耐えてみせるつもりがあった。 でも、こちらに落ちてきたヒトで帰ることが出来たヒトはいないと改めて聞かされて、一気に心が折れそうになった。 「う……」 また滲んてきた涙が頬を伝う。 最後に見た祖父の姿は、学校に行くセレンを玄関先で手を振って見送ってくれた元気な姿。 きっといつものようにセレンの帰りを玄関先で待っていてくれているのだろう。 けれど、セレンはもうそこには戻れない。別れを言うことすら許されない。 「う、あぁ……!」 ぼろぼろと零れ出してきた涙は拭い切れずに、ついにセレンは赤子のように泣き出した。 こんなのってない。どうして。どうして。私が何をした。お祖父様に会わせて。お父さんに、お母さんに会わせて。 呪詛のように心の中で呟きながら、セレンは泣き続ける。 そして流石にというべきか、その悲痛な声に釣られるように、ぬう、と祭殿の中から羽毛の塊――司祭がその巨体を覗かせた。 司祭は億劫そうに祭殿を出て、セレンの傍に立つ。そしてそのどうにも珍妙な手をセレンの頭の上にそっと置いた。 「――もしも、この世界で生きるのが嫌なら」 嘴からゆっくりと声が紡がれる。 「私が食べてあげよう。セレンは美味しそうだから、特別だよ」 返事はすぐにはなかったが、ややあってセレンはぐしぐしと涙を手の甲で拭い、それから司祭を睨みつつ答えた。 「遠慮、します」 「そうかい。残念だ。じゃあ、これをあげよう」 鋭い爪を伴う司祭の手が胸元にやってきて、思わず一歩セレンは後退った。が、司祭は半ば彼女を捕まえるように背中からも手を回すと、前の手で白いワンピースの胸元を掴み、そして離した。 その跡には、セレンが元々持っていた赤光の輝きを持つブローチに加え、それよりもやや豪華に思える同じく赤色のブローチがもうひとつ。周りの模様は何を象ったのかはセレンには分からなかったが、複雑な意匠を凝らされている。 「あ、ありがとうございます」 セレンが反射的に礼をすると、司祭は満足気に頷いてのそりのそりと祭殿の中に戻っていく。 途中で不意に足を止め、くるりと顔だけがセレンの方を見た。 「明日にはここを発って、ネコの国に行こうか。君の引き取り手を見つけないとね」 「……は、はい」 返事を聞くと、司祭は今度こそ祭殿の中に消えた。 セレンはひとつ息を吐き、鍛錬を再開する。 ――死ぬなんて言ったら、お祖父様に怒られてしまうから。だから絶対に生きてやる。 何はともあれ、そうセレンは決意した。 その日は昼を少し過ぎた頃に、エルトリュムがやってきた。 「セレンか。 ――微睡みのは?」 「えっと、寝てます。ちょっと前まで起きてたんですけど」 「相変わらずか」 祭殿の中に上がる階段に腰を下ろしたセレンと、その前に立ったままのエルトリュムは言葉を交わす。 「……ふむ。先日は済まなかったな」 「あ、その……」 「重ねて言うが、遠回しにしてもいい話ではないと思ったのでな。微睡みのが気紛れでも起こしていればまだ良かったのだが」 精悍なシカ顔でセレンの顔を覗き込み、エルトリュムは言う。 セレンはそれに何とか微笑みを作って応じる。 「いえ、ありがとうございました。私、頑張ってみます」 「ふむ。そうか。それは前向きで好ましいと思うよ。ヒトと接するのは初めてだが、セレンのようなヒトなら私も好きになれそうだ」 「え、う……?」 好きになれそう、と言われて、セレンは面食らった表情になる。 父以外の男性からはっきりとした好意を示す言葉を貰ったのは初めてだったからだ。 惜しむらくはエルトリュムがシカであったことだろう。セレンはシカ顔についてある程度の良し悪しは分かっても、好意となるとまた別の問題であったからだ。少なくとも今はまだ。 「あ、ありがとうございます」 「そうだな、ふむ。私からもひとつ贈り物をしようか」 「え?」 セレンが驚いている間に、エルトリュムは自分のローブの懐に手を入れると、そこから青色の宝石が嵌ったブローチを取り出して、セレンの胸元、赤い宝石のブローチがふたつ付いているその下に青のブローチを更に付けた。 植物を象ったのであろう装飾部の中心に深い空のような蒼色の宝石が嵌め込まれているそれは、心なしかぼんやりと光を放っていた。 「あまり出来はよくはないが、良かったら身に付けていてくれ。きっとセレンがこの世界で生きる助けになるだろう」 「え、その、こんな……」 「気にせずともいい。微睡みのもその赤の宝珠を贈ったのだろう。ならば私からも贈るのが筋というものだ」 戸惑うセレンの声を遮って、微笑みを零しながらエルトリュムは言う。 「――古き精霊と神の祝福が、汝の往く道にあらんことを」 初めて会った時とは異なる祝詞を告げて、エルトリュムは踵を返す。 「あ、あの、司祭さんは?」 「微睡みのには昼過ぎに私が来たとだけ言っておいてくれ。それで通じる」 振り返ることもなく、エルトリュムは木陰に溶けるように姿を消した。 司祭はその後、夕方前に起きてきて、セレンが伝言を伝えるとひとつ頷いてまた眠った。 そして翌日の早朝。 ひとりの少女とひとりの自称シカは、ネコの国へと旅立った。
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大部品 NW森林組合 FairyForest :T21 RD 132 評価値 12 大部品 NW森林組合(組織):T21 RD 124 評価値 11大部品 組織概要:T21 RD 59 評価値 10大部品 基本方針:T21 RD 5 評価値 3部品 NW森林組合の目的:T21 部品 NW森林組合の活動範囲:T21 部品 組合共通の管理方法:T21 部品 手作業での業務実施の例外:T21 部品 組合支部によるスケジュールの作成:T21 大部品 禁止事項:T21 RD 4 評価値 3部品 特殊な技術・魔法を用いた業務の禁止:T21 部品 生態系を破壊する植物の植え付けや持ち出しの禁止:T21 部品 非合法組織との取引や協力の禁止:T21 部品 禁止事項の例外的措置:T21 大部品 批准する法律・条約・規約:T21 RD 3 評価値 2部品 各組合支部が順守する法律:T21 部品 大法院による法:T21 部品 国際条約「環境維持保全法」の批准:T21 大部品 安全対策:T21 RD 37 評価値 8大部品 組合員が行う安全対策:T21 RD 7 評価値 4部品 組合員が行う安全対策の概要:T21 部品 現場に居合わせてしまった場合:T21 部品 挨拶や声掛けをする:T21 部品 朝の30分清掃と日常の清掃の徹底:T21 部品 作業は最低でも二人一組:T21 部品 森林巡回員による定期的な見回り:T21 部品 定期的な避難訓練の実施:T21 大部品 テロ対策 RD 20 評価値 7大部品 防犯カメラによる防犯システム(システム) RD 8 評価値 5部品 システム概要 部品 有効範囲と規模 部品 設置型カメラ複数設置による死角フォロー 部品 広域データ観測による時系列の把握 部品 防犯カメラの情報の集積 部品 防犯カメラの設置場所の工夫 大部品 防犯カメラ RD 1 評価値 0部品 防犯カメラの規格 部品 プライバシーの保護 大部品 概要 RD 2 評価値 1部品 意義 部品 方針 大部品 パトロール RD 2 評価値 1部品 巡回による抑止力 部品 警備体制 大部品 設置型テロへの対策 RD 2 評価値 1部品 清掃の徹底 部品 不審物対策 大部品 自爆テロ対策 RD 3 評価値 2部品 自爆テロの危険性 部品 持ち込み制限 部品 警察との協力 大部品 テロ発生時の対応 RD 3 評価値 2部品 避難経路 部品 避難誘導 部品 指揮系統 大部品 監査部の設立:T21 RD 6 評価値 4部品 監査部の概要:T21 部品 監査部のスタッフ:T21 部品 帳簿・報告書の確認:T21 部品 監査の実施:T21 部品 不正が発覚した場合の対応:T21 部品 監査結果の公開:T21 大部品 外部組織との協力:T21 RD 4 評価値 3部品 外部組織との協力の概要:T21 部品 大法院への裁判の申請:T21 部品 大統領府・宰相府による内部監査:T21 部品 対クロスアクシャ対策室との協力:T21 大部品 NW森林組合の収支:T21 RD 3 評価値 2部品 組合の収入:T21 部品 組合の支出:T21 部品 間伐材の取得と再利用:T21 大部品 組合員の雇用と福利厚生:T21 RD 7 評価値 4部品 設定国民の雇用:T21 部品 雇用条件:T21 部品 雇用の手順:T21 部品 健康診断の実施:T21 部品 新人組合員への教育:T21 部品 樹木医資格制度:T21 部品 森林巡回員資格制度:T21 大部品 組合の構成員:T21 RD 6 評価値 4部品 組合長:T21 部品 特別顧問:T21 部品 組合員:T21 部品 本部スタッフ:T21 部品 運営スタッフ:T21 部品 特別対応班:T21 大部品 組合業務:T21 RD 19 評価値 7大部品 組合業務の概要:T21 RD 4 評価値 3部品 一般業務と特別業務:T21 部品 報告書作成の義務:T21 部品 意見交換会について:T21 部品 一般国民に対する業務について:T21 大部品 業務の流れ:T21 RD 6 評価値 4部品 森林組合への加入:T21 部品 業務依頼の受付:T21 部品 料金の支払い:T21 部品 組合支部への通達と年間計画の作成:T21 部品 日々の業務と報告:T21 部品 意見交換会の実施:T21 大部品 一般業務:T21 RD 4 評価値 3部品 一般業務の概要:T21 部品 森林管理業務:T21 部品 植林業務:T21 部品 森林復興業務:T21 大部品 特別業務:T21 RD 5 評価値 3部品 特別業務の概要:T21 部品 遺跡および遺跡周辺の森林管理:T21 部品 特別な植物の栽培:T21 部品 大規模復興計画の支援:T21 部品 危険地域指定された森の巡回・偵察:T21 大部品 主な活動:T21 RD 10 評価値 5大部品 A世界での活動記録:T21 RD 9 評価値 5部品 募金を募っての出発(ターン14):T21 部品 植樹キャンペーン(ターン14):T21 部品 潤沢な資金を得て守られ始める森(ターン14):T21 部品 るしにゃん王国の復興支援(ターン15):T21 部品 全国の組合員が200万人を超える(ターン16):T21 部品 水色の種の栽培・・・・・・できず(ターン16):T21 部品 共和国の自然が回復しきるまであと一歩(ターン16):T21 部品 スーパーインフレと燃料不足への対応(ターン17):T21 部品 魔法熱の流行、そして壊滅的被害(ターン17):T21 大部品 B世界での活動記録:T21 RD 1 評価値 0部品 B世界での再出発(ターン20):T21 大部品 NW森林組合加入藩国:T21 RD 29 評価値 8大部品 A世界でのNW森林組合加入藩国:T21 RD 1 評価値 0部品 A世界での組合本部と組合支部:T21 大部品 B世界でのNW森林組合加入藩国:T21 RD 28 評価値 8部品 B世界での組合本部と組合支部:T21 部品 るしにゃん王国:T21 部品 akiharu国:T21 部品 フィールド・エレメンツ・グローリー:T21 部品 海法よけ藩国:T21 部品 鍋の国:T21 部品 レンジャー連邦:T21 部品 世界忍者国:T21 部品 玄霧藩国:T21 部品 土場藩国:T21 部品 よんた藩国:T21 部品 後ほねっこ男爵領:T21 部品 ナニワアームズ商藩国:T21 部品 フィーブル藩国:T21 部品 Flores Valerosas Bonitas:T21 部品 詩歌藩国:T21 部品 紅葉国:T21 部品 羅幻王国:T21 部品 越前藩国:T21 部品 無名騎士藩国:T21 部品 リワマヒ国:T21 部品 ゴロネコ藩国:T21 部品 神聖巫連盟:T21 部品 暁の円卓藩国:T21 部品 星鋼京:T21 部品 愛鳴之藩国:T21 部品 満天星国:T21 部品 蒼梧藩国:T21 部品 NW森林組合(組織) 流用先一覧:T21 大部品 NW森林組合独自の施設:T21 RD 3 評価値 2部品 組合事務所:T21 部品 貯木場:T21 部品 直営診療所:T21 大部品 NW森林組合独自の職業:T21 RD 3 評価値 2部品 森林組合員:T21 部品 樹木医:T21 部品 森林巡回員:T21 大部品 NW森林組合独自の道具:T21 RD 2 評価値 1部品 森林組合員の道具一式:T21 部品 森林巡回員の道具一式:T21 部品 NW森林組合の目的:T21 ニューワールドは各藩国の発展に伴う環境破壊や戦争などによる国土の荒廃が著しく、森林の消失や生態系への悪影響が懸念されている。 また、星見司より各所に出現している危険な遺跡を植物が封印しているとの見解が出ていることを踏まえ、本組合は環境保護と遺跡封印の二つを通じてニューワールドに貢献することを目的として設立された。 最終的にはニューワールドの人々に環境保護意識を持ってもらい、自発的に自然環境を守っていってもらうようにしたいと考えている。 部品 NW森林組合の活動範囲:T21 『NW森林組合 FairyForest』の主な活動場所はニューワールド(A世界)およびキャスリング・ニューワールド(B世界)となる。 どちらのニューワールドにおいても共和国大統領と帝國宰相の許可の元、NW森林組合はNW森林組合に加入している全藩国で活動を行う。 ただし、藩国が組合に加入していたとしても各業務の依頼が無い場合はNW森林組合名義での活動は行わないこととする。 組合支部の設置場所については該当藩国と協議の上、指定された場所に設置され、その他の施設も設置する前に所属藩国に申請を行う。 部品 組合共通の管理方法:T21 ニューワールドに存在する各藩国のテックレベルが個々に違う事と本組合の森林管理が商用のための大規模伐採が目的ではない事から、基本的にはテックレベルに左右されない小道具を用いた手作業での森林管理を組合共通の管理方法としている。 自然の持つ回復力を補助する形での植林・森林管理に努めていくことを是とし、地道な活動こそが自然環境の回復への最善の道であり、それが人の形質を守る事に繋がると信じてのことである。 部品 手作業での業務実施の例外:T21 NW森林組合は全国規模で活動する組織という事を踏まえ、組合業務で行う作業は基本的に手作業で行っている。これは各支部が所属する藩国のテックレベルや物理域を考慮し、一番共通して行える方法が手作業である事に起因する。 しかし、間伐した樹木の輸送や製材等を人力のみで行うのは少々荷が重いという場合があるため、そのような場合には例外的に人力以外の方法を取ることもある。 その際は組合員は組合支部の、組合支部は組合長の指定する方法で作業を行うこと。 部品 組合支部によるスケジュールの作成:T21 森林管理のやり方や年間スケジュールなどは各藩国での気候風土などに大きく左右されるため組合本部側からは細かく規定していない。 そのため、各支部は所属する藩国の気候風土に合った方法で森林管理の方法を決め、スケジュールを立てていくことになる。 これらは支部内での方針が決まった後に報告書にまとめられ、組合本部へ送られる。 部品 特殊な技術・魔法を用いた業務の禁止:T21 過去に『繁茂』と呼ばれる技術を用いたことで植物が異常増殖した果てに変質してマンイーターと呼ばれる疫病になったことを省み、技術の暴走や暴発を防ぐためにNW森林組合では森林管理業務の一環として特殊な技術や魔法を用いる事を禁止している。 部品 生態系を破壊する植物の植え付けや持ち出しの禁止:T21 元々その場所にない外来種を持ち込んでしまったが故に逆にその場所に元々あった生態系や環境を破壊してしまうという話は往々に見受けられる。 そういったケースを考慮し、NW森林組合では外来種等の藩国の生態系を崩す可能性のある植物の植え付けや持ち出しを禁止している。 また、逆にこういったものが森林管理を任された森林地帯に見受けられた場合、生態系や環境を守るためにそれらの植物の根絶を目指す事とする。 部品 非合法組織との取引や協力の禁止:T21 共和国・帝國双方、あるいはどちらか片方が非合法組織として指定した組織や企業、それらの関係者とのあらゆる業務受付・取引・協力を禁止する。 ターン20でオーダーとして発令したものと同じであり、これが破られた場合は厳罰を以って対応する。 部品 禁止事項の例外的措置:T21 植物の異常増殖で伐採が追い付かない場合や早急に大量の植林を行わねばならない場合などの人力での環境保全が難しいと判断される状況、業務依頼で外来種の植え付けを依頼された場合や環境破壊を食い止めるために特定の外来種が有効とわかり環境破壊の可能性を考慮してなおそれを行わねばならない状況など、特定の状況下で行わねばならない業務が禁則事項に抵触する場合に限り、組合長の判断で禁止事項の例外的措置としてそれらの使用を認める場合がある。 状況的にこの項目が該当するケースだと判断した場合、各支部は組合本部へ一報を入れる事。 なお、非合法指定された企業や組織、それに関わる個人等との取引や連携といった事項に関しては例外的措置は適用されない。 部品 各組合支部が順守する法律:T21 NW森林組合は全国規模で活動する組織であるため、基本的には各組合支部はそれぞれが所属する藩国の法律に従って活動を行う。(例えば、NW森林組合の本部はFEGにあるため、組合本部はFEGの法律と組合内規定で活動を行っている) しかし、該当藩国内では合法であっても、一般道徳や国際的な見地、森林組合という組織の活動から逸脱する行為が見受けられた場合、組合長の判断で大法院や大統領府・宰相府の判断を仰ぐ場合がある。 また、大統領府あるいは宰相府、藩国政府、組合長などから発令されるオーダーは危機的状況や危険回避を目的として発令される場合も少なくなく、オーダーが破られた場合は法の裁きを待つことなく刑が執行されるケースもあるため、オーダーは遵守することが求められる。 部品 大法院による法:T21 NW森林組合の組合支部の活動で、一般道徳にもとる行為や国際的に見て避難されるべき行為が見受けられた場合、該当藩国では合法であっても組合長の判断で大法院への引渡しと大法院による法の裁きを受ける事となる。 大法院による法の裁きで有罪と判断され、組合長からも情状酌量の余地が無いと判断された場合は該当する組合員はNW森林組合を解雇される。 部品 国際条約「環境維持保全法」の批准:T21 『NW森林組合 FairyForest』は環境保護や技術の暴走を抑制することを目的としてテラ領域法制調査機構(TLIO)が公布した国際条約「環境維持保全法」に批准する。 NW森林組合では各藩国の持つ本来の自然環境を著しく損なう可能性のある技術を用いての植林・森林管理は原則禁止とし、また、この国際条約に基づく環境保護や復興活動、人間の形質を守るための国際的な取り組みに協力し、その活動を支援する。 国際条約「環境維持保全法」:https //www24.atwiki.jp/idress_lap/pages/73.html 部品 組合員が行う安全対策の概要:T21 NW森林組合は各藩国の設定国民を雇用して組合員にしているため、敵性組織の襲撃や遺跡の活性化による何者かの出現などの事態に直面すると組合員の生命が危険に晒されてしまう。 とはいえNW森林組合は基本的に武力を保有しない組織であるため、危険が発生しても立ち向かうという選択肢は取れない。 そのため、NW森林組合では「危険を感じたら逃げる」「戦時指定などが行われた場合は活動をやめる」等を安全対策の基本としている。 部品 現場に居合わせてしまった場合:T21 ニューワールドでは敵性組織との戦闘や遺跡の活性化などが要因となって危険な状態に陥ることがしばしばある。 そのため、NW森林組合では作業中に異常を感じた場合、以下のように行動することを定めている。 1:現場に居合わせてしまった場合は作業を中止し、異常を確認しようとはせずに機材を破棄してでも即座にその場を離れる。 2:身の安全が確保できたと判断したら組合支部または組合本部に連絡を入れて指示を受ける。もしも、身の危険が迫っている場合は組合支部より先に警察に連絡を入れて指示を仰ぐ。 3:組合員から連絡を受けた支部は組合本部とも連絡を取りつつ森林組合名義で藩国政府に連絡を入れ、場合によっては運営スタッフも非難する。 4:組合本部あるいは組合長は連絡を受けたところで情報を取りまとめ、大統領府もしくは宰相府に連絡を入れ、必要に応じて特別対応班を編成して対応する。 部品 挨拶や声掛けをする:T21 単純な事ではあるが挨拶をするだけでも防犯対策になることもある。 加えて、きちんと挨拶をすることは地域住人との交流を円滑にするという側面もあり、NW森林組合ではきちんと挨拶をするよう指導している。 部品 朝の30分清掃と日常の清掃の徹底:T21 不審物を見つけ出す一番簡単な方法は、小まめに掃除をするという事である。 NW森林組合では、日常的に行われる清掃の他に、毎朝始業直後の30分間は組合員それぞれが掃除を行う時間と定めて実施している。 掃除する場所は基本的に組合員自身のデスクやロッカーの中、もしくはここはやった方がいいだろうと判断したところ。 不審物対策という意味も勿論あるのだが、こうすることで自分の中のスイッチを切り替え、かつゴミを溜めない環境作りをすることができる。 また、常日頃から掃除を行う事で業務中に出たゴミや道端のゴミが目につくようになり、自主的にゴミの片づけをするようになる事も狙いの一つである。 部品 作業は最低でも二人一組:T21 山林や森林の中は視界も道も悪い。仮に活動中に何かあった場合でも気が付かれにくく、また助けを呼んでも到着まで時間が掛かるし救助もしにくい。そのため安全対策は予防に力を入れている。 森林組合では、基本的には複数人のチームを編成、仮にそれができなくとも最低でも二人一組で業務を行うように定めている。 二人以上いれば一人が怪我をしてももう一人が対応できるし、見回りをした時の見落としも少ないというメリットがある。こういう部分でも数は力なり、なのである。 この辺りはとある森の中で一人での活動を余儀なくされ、苦労を重ねた組合長の経験からも来ている。 部品 森林巡回員による定期的な見回り:T21 テロ対策にしても勝手な伐採を防ぐにしても、人が見まわることの効果は大きい。 二人一組で、管理している森林や組合事務所の周りを巡回するだけでも十分な抑止力となるし、そうした方が危険を察知しやすい。 不審者を見つけた場合は所属する組合支部に連絡し、武装をしているなど明らかに危険な場合は警察やISSにも通報して皆に避難を呼びかけるように定めている。 基本的には全ての組合員が心掛けるべきものだが、NW森林組合では森林管理業務などで指定された森林地帯を巡回する森林巡回員を用意することで見回りでの安全対策の精度を上昇させている。 部品 定期的な避難訓練の実施:T21 よくあるパターンだが、何かと危険な事が起きやすいニューワールドではこう言った事を行うのも重要な事である。 組合支部も建物にはわかりやすい避難経路の案内の設置がされており、各部屋には非常用のライトやランタンなども用意されている。 また、避難訓練の他にも消防訓練や救急救命の訓練なども行われ、非常時にスムーズな行動ができるようにされている。 部品 システム概要 観測される範囲の安全を確保し防犯につとめるために運用されるシステムであり、当然ながら観測する側が範囲内のものを管理、支配するためのものではない。 部品 有効範囲と規模 防犯カメラが設置されている場所でしか有効にならない。 個人、民間組織、公共など利用者に制限はないが 防犯カメラを設置する範囲が自己の管理下であることが必要。 範囲が広くなればなるほど、そのデータを管理する組織、機材の規模も大きくなる。 部品 設置型カメラ複数設置による死角フォロー 設置型カメラの首は回る角度が決まっており、360度すべてを見られるわけではないのでどうしても死角が出来てしまう。 複数台設置することでその死角を補い、より精度のある情報を記録できる。 部品 広域データ観測による時系列の把握 同時に広域を観測することで、その時系列を追うことができる。例えばそこに写っている人がどのような順序で道を歩いたか…などが複数のカメラの映像を繋ぐことで推測できる。 部品 防犯カメラの情報の集積 過去の情報を解析することで犯罪捜査に役立ったり、事件発生率を把握、危険地域を特定できる。ただ、記録情報も記録媒体の容量を必要とするため、特別な情報以外は一定期間で廃棄される。 警察組織以外が管理している場合、犯罪捜査協力として警察組織に情報を提供する場合がある。 部品 防犯カメラの設置場所の工夫 テロ防止、防犯の意味であれば人の多く集まる場所に設置し、犯罪の抑制に使用する。また、薄暗い通りなど住民に危険がおよびそうな場所に設置することで同様の効果が得られる。 部品 防犯カメラの規格 犯罪の証拠として撮影した映像を解析し犯罪捜査に役立てるのはもちろんだが、そこに防犯カメラが「ある」と思わせるだけで犯罪の抑制になりうる。 前者の場合は目立たない場所に、後者の場合は目立つ場所に設置されることが多い。 情報は設置者の下へ集められる。 複数設置することで死角を補う効果はあるが 全く同じ場所に沢山つけて同じ方向を写しても意味はない。 部品 プライバシーの保護 国民のプライバシーは守られることは、重要である。 しかし、テロ対策として、個人の記録の閲覧・利用が必要な場合もあり、その場合は、法の司、護民官と協議の上、藩国上層部の責任として閲覧・利用することがある。 部品 意義 国内において国営施設や多人数が集まる施設など、テロの対象となる施設が数多く存在している。 そういった施設をテロの脅威から守るため、テロ対策をまとめる必要性が高くなった。 部品 方針 テロ対策は、国民の安全を守るためには重要であることは間違いない。しかし、テロ対策を至上命題とし、新たな差別や国民の生活が圧迫されることとならないよう、法の司や護民官などと連携し、行き過ぎたテロ対策を行わないよう管理、運用している。 部品 巡回による抑止力 結局人が見まわることの効果は大きい。警官や警備員の制服を着用した人間が巡回していることは、テロに対してかなりの抑止力となる。 ただし、場所によっては威圧感を与えすぎないため、場合によっては私服で巡回することも行う。 部品 警備体制 制服を着用した、警官や警備員の巡回を基本とし、防犯カメラから得られた情報を解析することにより、テロの兆候を事前に察知できる体制を整える。 部品 清掃の徹底 施設各所に設置されたごみ箱については、定期的な巡回によってこまめに廃棄される。この際、不審物の確認が行われる。 また、視覚的に不審物を早期に確認できる、中身が見えるゴミ箱の設置を検討する。 無論ポイ捨ても禁止。 部品 不審物対策 不審物が発見された場合の対応について、スタッフには十分な教育がされている。 後述の、藩国主催の避難誘導研修において、不審物発見時の避難誘導とともに、連絡先や警察等の専門家が到着するまでの対応も徹底的に叩き込まれることになる。 部品 自爆テロの危険性 自らの命を顧みない自爆テロは、断固防ぐべきものである。 警察による地道な捜査、監視カメラの情報、民間からの情報提供などを駆使し、事前に察知、取り押さえることを前提に考え、いざとなれば、実力行使により対象を制圧することもある。 部品 持ち込み制限 各施設の基準に従い、持ち込める荷物の種類、大きさ、数量等に制限が課せられる。特に不特定多数が集まるイベント等の際は手荷物検査等も実施される。 また、空港や政府重要機関においては、持ち物検査に加え、X線検査などより厳しい検査が行われている。 部品 警察との協力 民間と警察との協力は、積極的に行われている。 民間でのイベント時の警察の協力や、警備会社から重要施設への警備員派遣などで連携を深めつつ、定期的に効率的な連携のための会議が持たれている。 部品 避難経路 施設には、わかりやすく避難経路が設置されていなければならない。 入り口やエレベーターホールなど施設内の人が集まってくる箇所には、非常口への案内板の設置。また、天井には停電時でも光って避難経路を示す誘導灯の設置が義務付けられている。 部品 避難誘導 藩国主催による避難誘導研修が行われており、緊急時には、避難誘導研修を受けたスタッフによる避難誘導が行われる。 なお、警察官や警備員はこの研修の受講が義務付けられており、緊急時のスムーズな避難誘導に一役買っている。 部品 指揮系統 不幸にもテロが発生した場合、藩王、もしくは摂政がトップとなる対応会議が招集され、事態の収拾にあたることになる。 指揮系統は明確な順位付けがされ、迅速に処理にあたることが可能となっている。 ※上位者が何らかの原因で、指揮を取れない場合は、この順位により指揮責任者が決定される。 なお、通常時のテロ対策に関する指揮は、警察機構にゆだねられており、法の下運用されている。 部品 監査部の概要:T21 NW森林組合での活動の透明性の確保と外部勢力の浸透対策、組合支部の汚職や悪事などを兼ねて設立された部門。 組合長が筆頭を務め、森林組合の人員とは異なるスタッフが用意されている。ある意味においては監査専門の特別対応班とも言える。 なお、この監査部の対象はNW森林組合だけでなく、NW森林組合が運営する他の施設や病院、学校なども含まれる。 部品 監査部のスタッフ:T21 監査部のスタッフはNW森林組合の組合員とは別に用意されており、管轄としては組合長の直轄の部門となる。 スタッフの採用は組合長自らが採用を行い、各々の顔と名前、履歴などを記憶・記録している。 また、最終的に各国に配備されるスタッフの代表1名は大統領府や宰相府に登録を行い、監査部が機能不全に陥る可能性の軽減を図っている。 部品 帳簿・報告書の確認:T21 NW森林組合は日々の記録を報告書として残すように定めている。 これに加えて帳簿の確認を定期的に行い、不正や悪事を働いていないかチェックを行う。 部品 監査の実施:T21 組合支部において活動や報告書の作成などに不正が無いかを確認する監査は基本的に不定期で行われる。 これは定期的な監査ではその時だけ辻褄を合わせるというやり方でやり過ごす可能性があるためで、外部組織の監査も含め、事前通告なしで行われる。 なお、監査部の筆頭は組合長ではあるが、監査の実施と組合長の手伝いと称した組合支部の訪問は連動していない。 部品 不正が発覚した場合の対応:T21 監査により不正が発覚した場合、情状酌量の余地に関わらずその情報は組合長に伝えられ、組合支部の所属する藩国の法律と森林組合内での罰則規定に沿った対応が行われる。 また、それが悪質である場合やオーダーを無視したものである場合、大法院への申し立て等の法的手段や厳罰を以って対応を行うことになる。 部品 監査結果の公開:T21 監査結果については監査部の手によって報告書としてまとめられ、希望者が確認できるように公開される。 組合支部が所属する藩国に対して森林組合の活動の透明性を示す意味で、組合支部の所属する藩国に対しては監査結果の報告書は提出が義務付けられている。 また、公開中の報告書が改竄される可能性を考慮し、報告書は複数用意され、公開されるものや提出されるとは別に保管される。 部品 外部組織との協力の概要:T21 NW森林組合は軍事組織や諜報組織ではなく経済的に影響力のある組織でもないため、敵性組織などによる攻撃に対する防御力を持っているとはいいがたい。 一応は内部監査部が用意されてはいるが必ずしも効果を発揮するかと言えばそうでもないため、敵性組織による内部への浸透や乗っ取り、あるいは組合内で起こる問題の解決に関しては別の外部組織の協力が不可欠である。 部品 大法院への裁判の申請:T21 NW森林組合は組合に加入した藩国に支部を置き、そこを拠点にその藩国の国民を組合員として雇用することで成り立っている。 そのため、基本的にはその藩国の方に則って活動することになるわけだが、組合支部の活動に一般道徳や一般常識などを逸脱した行動が見受けられた場合、該当する組合員・組合支部に対する大法院による法の裁きを申請し、事の是非を裁判で決してもらう。 部品 大統領府・宰相府による内部監査:T21 敵性組織の浸透や乗っ取りに対して大統領府もしくは宰相府による監査を行う。 本来ならばNW森林組合の本部は共和国側にあるため大統領府に行ってもらうのが筋なのだが、NW森林組合は帝國側にも組合支部があるため、帝國側に関しては宰相府に監査を行ってもらう場合がある。 また、NW森林組合はA世界にあった頃から、何者かに操られて事件を巻き起こしたりマンイーターを始めとする感染病を撒き散らしてしまったりすることを防ぐ事を目的として大統領府もしくは宰相府からスタッフを送ってもらい定期的な健康診断を組合員に対して実施している。 部品 対クロスアクシャ対策室との協力:T21 ターン20以降、敵性組織の筆頭として挙げられるのがクロスアクシャであり、NW森林組合も被害を被っている。 そのためNW森林組合内部のクロスアクシャ関係者に対する内偵や対応への協力を行っている。 なお、この事実を知っているのはNW森林組合内では組合長を始めとしたごく一部のもののみである。 部品 組合の収入:T21 NW森林組合の収入は組合に加入した各藩国が森林管理等の業務を依頼する際に業務内容に応じて支払う料金に依存する。 一般業務の料金は一定額ではあるが、特別業務は必要金額が状況によって変化するためその都度変動する。 A世界のニューワールドでは、植林費用が範囲100㎡あたり3億、森林管理費用が面積に関わらず1ターン4億を料金としており、B世界でもそれを基本としている。 部品 組合の支出:T21 NW森林組合は組合業務の際に支払われた資金を組合支部への活動費と組合員への給料として支払う。 また、特別業務において特に必要であった場合にも支払いを行う。 A世界のニューワールドでは活動費と給料の支払いで「毎ターン3億×業務のあった支部の数」で支払いを行っていた。 部品 間伐材の取得と再利用:T21 NW森林組合はターン中の組合業務で伐採された樹木を間伐材(生物資源)として取得できる。 ここで取得された間伐材は基本的に商用利用することは無いが、保管されている間伐材を必要に応じて再利用することはあり、その判断は組合長によって決められる。 量はターン毎に変化するため、その都度確認を取る必要がある。 部品 設定国民の雇用:T21 『NW森林組合 FairyForest』の構成員である組合員は、ほぼ全てが森林組合に加入した藩国で雇用した設定国民である。 これは各藩国の設定国民の方が自国の情勢に詳しいので適切な森林管理ができる、設定国民を雇用した方がマンパワーを確保できる、組合に加入している藩国の雇用対策となる、といった実利的な意味合いが大きい。 その一方で森林組合の業務を通じて環境保護意識を持ってもらうという意味合いも持つ。設定国民が環境保護の意識を持たせる。これもまたNW森林組合が行う環境保護活動の一環なのである。 部品 雇用条件:T21 森林管理はかなりの割合で体力勝負であり、業務に必要な知識や技術は仕事をしながら習得できるように取り計らうため、基本的には健康でやる気と意志があれば雇用条件を満たしている。あとは一般的な採用試験と同じように人格面や犯罪歴などを調べて雇用を決める。 なお、ニューワールドの森林地帯や遺跡などは非常に危険な場所でもあり、そういった場所で活動することも考慮して根源力が一定値以下の者、一度でもなりそこないになったことがある者、といった自身と周囲を命の危険に晒す危険性がある者は安全面の問題から雇用しないように定めている。 部品 雇用の手順:T21 雇用の手順は、基本的に多くの企業と同じである。違うのは身元確認と経歴調査がやや厳しいことである。 1:各支部は届けられた履歴書の経歴と身元が正確なものか確認を行う。 2:身元や経歴に問題が無ければ人格面の確認のための面接と安全面の問題を踏まえて雇用条件を満たすか健康診断を行う。 3:全て合格すると仮採用という形で組合員の仲間入りを果たす。仮採用期間は一般業務と並行して組合員講習を受けて必要な知識と経験を積んでもらう。 4:仮採用の期間中に、組合本部は仮採用された人物の経歴などを大統領府・宰相府にお願いして文殊などを使ってチェックしてもらう。 5:ここまでで問題が無かった場合、本人と支部のスタッフに異論がなければ本採用という形となる。 部品 健康診断の実施:T21 『NW森林組合 FairyForest』では、ターン終了時などの一定のタイミングで森林組合に所属する組合員の健康診断を実施している。 定期健診を行う事で、単純に健康状態をチェックできるだけでなく、何者かに操られて事件を巻き起こしたりマンイーターを始めとする感染病を撒き散らしてしまったりすることを防ぐことができるためNW森林組合は定期的に健康診断を行っている。 なお、定期検診は専門的な診断が必要となるため大統領府・宰相府からスタッフを送ってもらう形で対応している。 部品 新人組合員への教育:T21 森林管理や環境対策は数世代に亘る長期的な視点で活動を行わねばならず、経験則的な知識や職人技ともいえる技術など座学で学ぶだけでは修得しきれないものも存在している。 そのためNW森林組合では古参の組合員から新人組合員への知識や技術の伝承するべく定期的な研修会を実施している。 また、樹木医資格を目指すものに対しては、樹木医資格を持つ組合員から講習を受ける事もできる。 部品 樹木医資格制度:T21 組合員の質の向上と後進の育成、一般社会への普及啓発などを考えて導入された資格制度。 現役の森林組合員であることと一定期間の実務経験があることが受験の条件で、試験に合格し、その後の研修を受ける事で成ることができる。 部品 森林巡回員資格制度:T21 森林管理業務に当たる組合員とは別に、山林・森林地帯の巡回を行い木々や地形に異常がないかを見て回る専門職として作られた資格。 現役の森林組合員として一定期間の実働実績があるものが資格試験を受ける事ができ、合格後に特別訓練を受けることで資格を得る事ができる。 部品 組合長:T21 『NW森林組合 FairyForest』のトップ。 森林組合全体の意思決定、森林管理業務受付期間の決定、各種業務依頼の取り纏めと通達、各支部からの情報収集などを行う。 基本的に森林組合の意思決定は意見交換会などで支部の意見や要望などを聞いた上で組合長が意思決定を行う。 また、特別対応班の一員として陣頭指揮に当たる場合もある。 2017年7月の段階では那限・ソーマ=キユウ・逢真が組合長を務めている。本人の性質上、各支部を回って業務を手伝いながら情報取集と情報共有を図っている。 部品 特別顧問:T21 組合長がNW森林組合に協力してくれるACEに対して与える役職。 役割そのものは特に決まっておらず、任命する際に組合長がACEと相談して決めている。 (具体例として、ピクシーQ・ソーマ=キユウは渉外担当の特別顧問という扱いになっていた) なお、組合長と同様、特別対応班に抜擢される場合がある。 部品 組合員:T21 森林組合を構成する大多数の設定国民。本部スタッフ、運営スタッフ、樹木医、森林巡回員なども広義の意味ではここに含まれる。 支部全体の指揮をする支部長・副支部長とチームの取り纏めを行う主任がいるという部分で多少の上下関係はあるが、基本的に全ての組合員は所属藩国や生まれに関わらず平等な扱いとなっている。 彼らが働いてくれているからこそ森林組合は成り立っているのであり、それゆえ戦時指定やテロなどで設定国民に被害が及ぶような事態が発生するとその支部は機能不全を起こす。 部品 本部スタッフ:T21 NW森林組合の組合本部で働くスタッフ。組合長と特別顧問もここに含まれる。 支部の運営スタッフとは異なり、組織全体の運営に加え、全国の組合支部からの報告の取り纏めと経理のチェックなども行うため事務仕事を行うスタッフが大半。 組合長が特別対応班を兼任していたり業務を手伝いに出掛けてしまったりするため、本部のスタッフは組合長抜きでも組織の維持と一般業務の実施ができるように考えられており、それゆえ選考基準が支部の運営スタッフよりも厳しくなっている。 ちなみにこちらのスタッフもローテーションで組合業務に参加をして組合員との親睦を深めると同時に業務で身体を動かすようにしている。 部品 運営スタッフ:T21 森林組合の支部を運営するための人員。支部長、副支部長、事務、経理、主任から成る。 支部長と副支部長は支部全体の取り纏めを行い、事務は組合員の採用や健康管理などの人員把握と書類作成を行い、経理は業務依頼などで入手した資金の管理と運用を行い、主任は組合員のチーム分けや作業の取り纏めを行う役職である。 支部長と副支部長以外は複数人のグループで構成されており、支部長以下全員にローテーションで現場に赴いて森林管理などの業務を行うよう定めている。 これは現場の実情を知らない運営スタッフと現場の組合員との意見の乖離が起こることを危惧した事と例え事務方であっても身体を動かした方が健康的であるという観点から来たものである。 部品 特別対応班:T21 特別業務を行う際にPLACEやACE、プレイヤー、選抜された組合員などを中心に編成されるチーム。なので正確には構成員というわけではない。 テロや妨害工作が懸念される中で作業を行う組合員の護衛部隊であったり遺跡の森林管理に赴く監視兼作業部隊だったりとその時々で編成されるため業務内容が一定しない。 森林管理とか植物学とかに詳しく、かつ組合員の護衛をできるようなACEが見つからないため、人手不足に喘いでいることが多い。 部品 一般業務と特別業務:T21 一般業務は森林組合員に所属する全組合員が各々が所属する藩国からの依頼で行う業務。特別業務は選抜された組合員が特別編成のチームを作って作業に当たる業務を指す。 メタな言い方をしてしまえば、前者はイベント等に関わりなく行われる業務で、後者はイベントに合わせて編成・実施される業務である。 NW森林組合としては一般業務が主たる仕事であり、収入等も基本はそちらに依存する。特別業務はイベントやら世界情勢やらに左右されるので定期的な収入や仕事にならないのである。 部品 報告書作成の義務:T21 NW森林組合は組合業務の一環として各支部に毎日の業務報告書の作成と提出を義務付けている。 これは森林管理を通して藩国の状態を報告してもらう事で、何らかの問題があった場合に即座に対応できるようにする事が目的である。特に危険な状態を察知した場合には大統領府や宰相府に連絡して早めに手を打てるようにするためのものでもあるため、安全のため報告書の作成は義務であることを周知徹底している。 特に森林巡回員に関しては業務の内容上重要度が高く、提出の義務の度合いがより高くなっている。 部品 意見交換会について:T21 ターン終了時、あるいはある程度の期間で定期的に行われる各支部が組合長にそのターンでの業務報告と問題提起、意見要望などを述べる場。情報共有もここで行われる。ある支部が抱える問題を別の支部が持つノウハウで解決できる可能性もあることから組合長や支部長が直接顔を合わせる総会形式で行われる。また、不定期ではあるが組合長と一支部の運営スタッフだけで行う小規模な意見交換会も存在する。 なお、別支部から別支部へ知識や技術を伝える場合、かつそれを大規模に導入する場合はそれが逆に環境破壊に繋がらないかどうかの調査と研修を行うなど安全面でも注意を払っている。 部品 一般国民に対する業務について:T21 支部が所属する藩国が森林管理業務の依頼を行っていた場合、その藩国内の設定国民からの業務依頼も受ける事ができる。 基本的には森林組合で言う一般業務を個人に対して行う形だが、行うのは植林や間伐などの出向いて数日で終わらせられる業務に限る。 また、樹木医として病気になった樹木の診断と治療を行う、間伐した木材の製材なども有料で行うこともある。 部品 森林組合への加入:T21 NW森林組合に業務を依頼する場合、依頼を行う藩国はまずNW森林組合に加入する、あるいは加入している必要がある。 基本的に加入脱退は自由で、加入したからと言って必ず業務を依頼しなければいけないわけではない。 ここでの加入申請は該当藩国に組合の支部を作るために必要な手続きであると言っていい。 加入していない場合はNW森林組合への加入を行い、既に加入済みの場合はそのまま業務依頼の処理を行うことになる。 部品 業務依頼の受付:T21 業務の依頼はは組合本部に依頼を打診するか、組合長に直接持ち込んで行う事になる。 一般業務は前者、特別業務は後者が該当することが多い。ただし、特別業務に関しては組合長自らが依頼人となる形で発生することもある。メタな言い方をすればイベント次第で特別業務が発生するかが決まる。 基本的には森林管理業務はターン更新時の一定期間内に受け付けるが、それ以外の業務はターン途中で随時受け付ける形になっている。 部品 料金の支払い:T21 森林組合に加入している藩国は、まず組合本部に希望する業務を依頼する。 その際、業務内容に応じた料金の支払いと必要があれば要望を伝える。 ここで支払われる料金は、そのまま組合支部の活動費と組合員の給料になるため、組合本部がキャンペーンでも行わない限りは減額されることは無い。 というより、最初から組合支部が充分な活動をできるギリギリのラインで料金設定をしているため、下げたくても下げられないのである。 部品 組合支部への通達と年間計画の作成:T21 業務依頼を受け付けた後、組合本部は依頼のあった藩国の組合支部に依頼内容を通達し、組合支部はその藩国の森林管理状態や植林政策等を踏まえて年間スケジュールを立てる事になる。 このあたりは地元である組合支部の人間の方が詳しいという判断から、組合本部側は藩国側の要望に関すること以外では基本的に口を挟むことは無い。 組合支部はスケジュールを作成した後にそれを組合本部に報告し、組合員に指示を与えて依頼された業務を始める事となる。 なお、特別業務の場合はこの課程は省略されることが多く、組合本部でスケジュールを作成し、組合支部と擦り合わせを行った後に業務を開始する形となる。 部品 日々の業務と報告:T21 組合員は年間スケジュールが作成されると、それに合わせて日々の業務を行うことになる。 一日の業務を終えると業務に当たった者はそれらを報告書にまとめて保管。何か危険な兆候や問題などがあれば必要に応じて組合本部に連絡を取り、組合本部は必要ならば人員を派遣し、問題を直接確認して対応を行う。 特に山林・森林地帯を巡回する森林巡回員の報告に関しては重要度が高く、森林巡回員の報告書作成と提出は厳に行われている。 これらは機密性の高い業務になることもある特別業務の場合も同様で、後々同じような出来事があった場合の参考資料として利用される。 部品 意見交換会の実施:T21 ターン終了時あるいはある程度定期的に組合本部は意見交換会を実施。各支部はターン中の報告書と財務表を提出し、必要なら業務に関する報告や提案を行う。 この時、組合本部と各支部は情報の共有を図り、意見交換や技術提供なども行われる。 意見交換会が終了した後、組合本部は提出された報告書を確認し、情報の改竄や隠蔽、不正経理が行われてないかをチェックする。 組合支部はそのターンの業務内容に応じて支払われた活動費と給料を使い、次の業務に備える。 部品 一般業務の概要:T21 一般業務とは、組合加入藩国からNW森林組合に依頼され、各支部で雇用された組合員が行う業務の事を指す。 概ね1ターンを通して行われる長期間の業務であり、NW森林組合にとっては主業務にあたる。 各藩国出身の組合員が業務を行う事でその土地に適した植物の育成・管理や入ってはいけない場所や地域に配慮した活動を行う事ができ、同時に広い土地を管理するだけのマンパワーも確保している。 業務依頼の際に支払われる料金がそのまま活動費用になるため依頼を受けない限りは業務を行うことができない。 部品 森林管理業務:T21 対象となる藩国全体の森林や自然環境を管理していく業務。業務依頼はターン初めの受付期間のみに行い、1ターンを通して業務を行う。これはターン途中に依頼があった場合、支部ごとの組合員の時間当たりの給料に差が出てしまう事や期間が短い事で中途半端な管理しかできないという事態を避けるためである。 この業務依頼がなかった場合、その藩国の組合支部は活動資金が無い状態になるためそのターンは活動ができなくなる。 なお、ターン途中で植林業務の依頼があった場合は植林に関するものの活動は行われることになるが、植林終了後の森林管理業務は行われない。 部品 植林業務:T21 対象となる藩国に植林を行う業務。ターン途中であっても随時業務の依頼をすることができる。 100平方メートルを1単位として扱い、1単位ごとに規定の料金が発生する。藩国側は業務依頼の際に植林する植物の種類や場所を指定することができ、特に指定がない場合は組合支部の判断で種類や場所が決められる。 ターン初めの森林管理の依頼が無くとも依頼を受ければ植林を行う事ができる。ただし、森林組合への加入は必要。 部品 森林復興業務:T21 戦災などで失われた森や木々を植林などを行って復興する業務。ターン途中であっても随時業務の依頼をすることができる。 基本的にはNW森林組合単体で行うことは無く、復興業務を依頼された藩国に政策面での支援と資金提供をしてもらい、森林組合はそれを受けて実作業を行うという形を取る。 森林管理業務と異なり、復興開始から復興終了までの間にターンを跨いだとしても業務は続けられる。ただし、この業務は復興が必要な場所や地域に限って行われる臨時業務のためターン途中であっても復興が完了した段階で管理業務は行われなくなる。 また、藩国側の要請があった場合や該当藩国の戦時指定等によって森林組合が活動不能になった場合は業務が中断される場合がある。 部品 特別業務の概要:T21 特別業務は一般業務とは異なり、藩国単位ではなくニューワールド全体への貢献として行われる業務である。業務を行う際の危険度が高い傾向があり、それらへの対応として特別対応班が用意されたり組合員から有志が募られるケースもある。 この業務が行われる場合、国際貢献的なものであるため金銭的な利益には繋がらない事の方が多いが、同時に割とそんなことを言っていられない状況だったりする事も多い。 部品 遺跡および遺跡周辺の森林管理:T21 ニューワールド各所に出現している遺跡を植林した木々によって封印する業務。 星見司からの見解で遺跡の封印を植物が行っていることが判明しており、この業務は遺跡への植林と森林管理を行う事で封印を補強することが目的である。また、森林管理をすることで遺跡に異常がないかの確認も行う事ができ、異常があれば藩国政府・大統領府・宰相府に連絡する手筈になっている。 しかし、遺跡周辺での活動は危険度が非常に高く一般市民である組合員に任せる事ができないためマンパワーの確保が難しく2017年7月の段階では実施されていない。 部品 特別な植物の栽培:T21 特定の事件や状況に対して効果を発揮する可能性のある植物の栽培を行う業務。 敵性組織による妨害が予想される場合が多く、その場合はそれらに対する防衛戦力として特別対応班が用意される。 ナイトメア対策として栽培予定だった水色の種のように、開始寸前まで行って事件が解決してしまうというケースのある業務である。 部品 大規模復興計画の支援:T21 にゃんにゃん共和国もしくはわんわん帝國、あるいはその両方の単位で行われる大規模な復興計画の支援を行う業務。 業務内容は通常の復興業務に近いが規模がより大きく、復興に乗じた都市部の拡大などで環境破壊が引き起こされてしまう可能性があるため環境保護という観点からの責任もより大きい。そして、貢献の仕方が分かりやすいので意義も大きい。 部品 危険地域指定された森の巡回・偵察:T21 予言等で森林地帯が戦時指定あるいは危険区域指定された際に、異常事態などが発生していないか巡回する業務。 通常よりも異常事態への遭遇率が高いことが予想されることから特別対応班として編成が行われ、組合長や特別顧問が同行するケースもある。 偵察要員・早期警戒要員としての活動が主となるため、基本的には戦闘には参加しない。 部品 募金を募っての出発(ターン14):T21 全国規模の活動を想定していたNW森林組合は設立に100億と100マイルが必要であった。 そのため、NWまごころ募金組合を通して全国から募金を募ることになる。結果、藩国、会社、個人を問わず沢山の募金があり、『NW森林組合 FairyForest』は無事に設立されることとなった。それは期待を背負った出発と言えるのだろう。 2009年9月頭の話である。 部品 植樹キャンペーン(ターン14):T21 設立されたNW森林組合が最初に行った事。それは植樹キャンペーンだった。 募金のおかげで充分な体力があるうちに、戦災や事件で減ってしまった木々をたくさん植林し、できる限りのことをやっておこうと思ったのである。 見方によっては長期的視野のないやり方ではあるが、ここでそれをしなかったら森林組合を設立した意味がなかったのだ。 部品 潤沢な資金を得て守られ始める森(ターン14):T21 ターン14が終わり、全ての組合員にとって初めての給料日。 NW森林組合では1ターンの間に組合業務が発生すれば3億の資金が活動費と給料として支払われる。支払われた支部数は19。実に57億に上る。 支払う藩国側とて決して安い金額ではないその多額の資金に組合員たちは喜び、その資金が力となって森を守り始めた。 部品 るしにゃん王国の復興支援(ターン15):T21 ターン15のナンバリングイベントEV152で貴重な森の約三割が吹き飛んでしまったるしにゃん王国。その森の復興をるしにゃん王国とNW森林組合が協力して当たることになる。 森林組合が主導すると復興費用が10億掛かるところが藩国主導で行うと復興費用が90億掛かってしまい、あわやるしにゃん王国滅亡というエピソードはあったものの、るしにゃん王国政府とNW森林組合の協力で無事にるしにゃん王国の森は復興していくこととなる。 部品 全国の組合員が200万人を超える(ターン16):T21 ターン14終了時に行った給料支払いが潤沢であった事もあり、NW森林組合の志願者は増え続け、ターン16が始まる頃にはその数が全国で200万人を超え、大きな組織へと成長していた。 この時点で共和国・帝國合わせて30ヶ国が森林組合に加入、その半数でNW森林組合は組合業務の依頼を受けて活動を行っていた。 部品 水色の種の栽培・・・・・・できず(ターン16):T21 ターン16に入って激増したナイトメアの被害。NW森林組合は組合員からの提案で、そのナイトメアの対策として有効な水色の種の栽培に乗り出す。 しかし、栽培以前に敵性組織からの妨害が予想されたため、栽培開始まで難航する。当たり前だが、森林組合に武力などないのだ。 最終的に組合長護衛の元、FEGと宰相府での栽培を開始する直前までこぎつけるも、その前にナイトメア事件は解決。水色のための栽培は行われることなく終わってしまった。 部品 共和国の自然が回復しきるまであと一歩(ターン16):T21 にゃんにゃん共和国は度重なる戦災で自然が減少し続けており、このまま自然が無くなれば生態系の崩壊や遺跡の活性化などが待っている。明るい要素のないその事態を避けるべく、ニューワールドでは様々な手が打たれていた。 そうした中、ターン16終了時の時点で共和国の自然がターン12以前の状態まで回復するまであと一歩のところまで来ていることが判明する。 暗い未来を避けるために各藩国が尽力し、森林組合の立ち上げがそれを後押しした結果だった。 部品 スーパーインフレと燃料不足への対応(ターン17):T21 ターン17に入ると共和国ではスーパーインフレが発生。それとそれに伴う対応の結果、共和国では燃料不足が原因の森林伐採が行われインフレ前と比べて森林が10%減少していることが分かった。 NW森林組合は毎ターン森林管理業務などで出た間伐材(生物資源)を保有しており、3ターンに亘って溜め込まれた生物資源40万トンを燃料として放出。共和国の立て直しが終わるまでの時間稼ぎに貢献した。 部品 魔法熱の流行、そして壊滅的被害(ターン17):T21 NW森林組合は組合に加入している藩国の設定国民を組合員とすることで活動をしている。それは逆に言えば設定国民がいなければ活動できないということでもある。 ニューワールド全土で巻き起こった大規模な魔法熱の流行。そしてそこから始まる戦禍によりニューワールドは大打撃を被り、NW森林組合も活動不能のレベルまで人的被害を受ける事となった。 部品 B世界での再出発(ターン20):T21 迷宮競技会を経てB世界にたどり着いたものの、そこは砂漠が広がる荒廃した世界であった。 共和国・帝國はA世界への帰還を果たすべく、まずは足元を固めるところから始めた。即ち復興である。 これに伴い、NW森林組合もB世界で再出発を目指す事となった。そのあまりの荒廃ぶりに木々を植え、自然を増やさねばならないと感じたからであった。 部品 A世界での組合本部と組合支部:T21 組合本部は組合長である那限・ソーマ=キユウ・逢真が所属し、にゃんにゃん共和国の中心地ともいえる場所であることからフィールド・エレメンツ・グローリーに組合本部が置かれている。FEG政庁城の一室を借りて業務を行っており、FEGのスタッフによって不正会計が無いかのチェックも行われていた。 組合支部の方はA世界では加入したタイミングこそ異なるものの、ターン17時点でほぼ全ての藩国が加入しており、その約半数で毎ターン活動を行っていた。 なお、本部が置かれているFEGでは本部と支部の両方が置かれていることになる。 組合加入藩国一覧(A世界):https //www19.atwiki.jp/nakagiri-ouma/pages/49.html 部品 B世界での組合本部と組合支部:T21 組合本部はA世界と同じくフィールド・エレメンツ・グローリーに置かれている。 組合支部に関してはA世界とは多少異なっているが、砂漠からの復興が必要だったために存在する藩国はほぼ全てが加入している。 組合加入藩国一覧(B世界):https //www19.atwiki.jp/nakagiri-ouma/pages/113.html 部品 るしにゃん王国:T21 共和国の森国人国家の1つ。A世界のかつての事件で森の8割が失われ、各国の協力を得て復興を進めたことがある。その時から森林保護に非常に意欲的であり、森林再生のノウハウ共有と、有事の迅速な共同対応のため、再度組合に参加することにした。 部品 akiharu国:T21 共和国所属の南国人国家。深い密林に包まれた国家であり、南国としての環境と生態系保護のために森林組合へと加入した。 部品 フィールド・エレメンツ・グローリー:T21 共和国に所属する西国人の国。高層ビル群に住む高物理域国家だが、建築がメイン産業であり、建材として木材を利用したぶん植林しなければならないと考えている。またA世界でかつておきた森林不足による土壌汚染を再び起さないよう森林組合に加入した。 部品 海法よけ藩国:T21 森を愛する森国人の国。戦乱や災害の中に森が失われたこともあり、森の保全や再生には心を砕いている。志を同じくする森林管理組合には、協力を惜しまない。 部品 鍋の国:T21 共和国に属する南国の島国。南国の動植物の生態系の保護や維持には、まずは緑の適切な状態と維持が大事!ということで、緑に詳しい森林組合に加入。 部品 レンジャー連邦:T21 共和国にある砂漠の島国。緑の少ない西国ではあるが、飛砂による生活環境被害と海抜低下を防ぐため、ぐるりと島を囲むように防風・防砂林が設置されている。国民の生活に大切なこの防風林の維持管理に、専門家の助言と力添えを願うべく、森林組合に加入した。 部品 世界忍者国:T21 世界忍者ロジャー・サスケを愛する藩王によって作られた忍者の国。忍者の里も猫士の種族である忍者猫の隠里も森を必要とするため、その森を保存・維持するためにNW森林組合に加入している。 部品 玄霧藩国:T21 共和国に所属する森国人の国。医療に優れ、現代医学と魔法医学双方を進めている。国土の多くが山林であるため、自然・生態系保護と森国人にとっての木々は生活の中心であるため、森林組合参加を決定した。 部品 土場藩国:T21 帝国所属の食糧生産国家。人種は北国人。高速道路の開通や食料生産地の拡張など国土の開発に伴う過剰な森林資源の減少を抑制する為に加入を申請します。 部品 よんた藩国:T21 所在地大阪。帝國所属。食糧生産に必須である土壌、水質を管理し維持するために森林自然保護運動を行う目的で加入 部品 後ほねっこ男爵領:T21 田舎の風光明媚な自然を有していた北国国家のひとつ。豊かな針葉樹林を原風景とする国民のために、環境の変化によって失われることがないよう森林の保護に国家の大事として臨んでいる。その一環として森林組合への加入と森林保護活動の支援を行う。 部品 ナニワアームズ商藩国:T21 共和国所属の西国人国家です。砂漠の国なので緑地面積は少ないですが、環境の保全と水質を守るため、今ある森林を大事にしていきたいと思い森林組合に加入した。 部品 フィーブル藩国:T21 共和国に所属する、北海島にある西国人の藩国。数少ない自然や森林を守るために、NW森林組合に加入を申請した。 部品 Flores Valerosas Bonitas:T21 帝國に属する宇宙国家。A世界では地上は聖地として緑の世界と化していたが、B世界では荒廃していると知り、緑の世界の復活のために宇宙生活で培った技術を転用し、森林組合と共に復興させたいと願っている。 部品 詩歌藩国:T21 帝國に所属する島国。厳しい寒さと地熱等が特徴。森林を維持、配慮することでそこに住む生態系や連なった環境に良い影響を与える。という事で森林組合に加入した。 部品 紅葉国:T21 共和国に属する南国人の国家。広大な海と密林の島、および都市船という巨大な人工居住環境が特徴。密林と海洋の生態系維持、都市船内部の移植環境の保全のため、森林組合へ加入。 部品 羅幻王国:T21 共和国所属の西国人国家。砂漠と海を中心とするが、山岳地帯等に森林がある等、各地に森や林が存在している。その森林保全を目的として参加した。 部品 越前藩国:T21 福井県に位置する東国人の藩国。木と紙で出来た家が好まれるため木材資源の維持は死活問題であり、持続可能な林業と環境保護の両立を目指すべく森林組合への加入が決定された。 部品 無名騎士藩国:T21 共和国に所属する西国人と南国人が同居する国。砂漠とオアシスの国で、ながみ村方面では元気に農業が行われている。オアシスとながみ村双方で、緑と自然を大切にするため、参加することを決定した。 部品 リワマヒ国:T21 植物に縁の深い南国の国、リワマヒ国。これまでの藩国での歴史を踏まえ、植物とより共存していくため、まずは砂漠化した世界の自然の復興協力のためにも組合に加入することとなった。 部品 ゴロネコ藩国:T21 共和国に所属する森国人の国家。かつて森が滅びかけ森国人の形質を失いかけ、森林組合等の助けで持ち直した過去がある。 藩国のほぼ全域を楡の木が覆っている姿が国の正しい姿であり、森を復活、維持するために森林組合に加入した。 部品 神聖巫連盟:T21 建物の大半を金属に頼らず、木材や紙でまかなう帝国の国家。信仰に厚い国家であり、山林信仰もまた深く、国内には神域、鎮守の森と呼ばれる保護森林が存在する。また、神職や漢方医など、森を守る役割を担う存在が多い。産業と自然が共生し、バランスを保っている国家。国の森林を守る一つの手段として、森林組合に加入した。 部品 暁の円卓藩国:T21 帝國に所属する藩国の一つで戦士の国と呼ばれる。近年開拓が進み、自然減少の危惧を藩王が覚えた為、組合加入を決めた。暁の本来の姿は自然と人が共存する牧歌的な風景であり、その維持の協力がお願いできればと考えている。 部品 星鋼京:T21 帝國領・北国系国家。広大な針葉樹林帯に住む生態系の維持、また林材利用の際の過度な伐採の抑制などを目的に森林組合に加入。もっとも、国民の大多数は原風景としての針葉樹林帯の保全こそをもっとも望んでいる。 部品 愛鳴之藩国:T21 北国系とはてない国系が合併した、帝國に属する藩国。子供たちの健全な育成のためにも、戦乱や災害からの回復のためにも森は望まれるもの。故にその回復、そして適切な保全を望んで組合加入を決定した。 部品 満天星国:T21 帝国領、北国と東国が合併して生まれた国。かつては世界一空気がきれいな国を目指し、草花生い茂る美しい国であった。破壊されてしまったその環境を取り戻すため、森林の保護と回復を目的として組合に加入することとなった。 部品 蒼梧藩国:T21 帝国に所属する東国人の国。国土を貫く蒼江上流に豊かな原生林を持ち、これを保護しつつ、建材等の材木資源を再生可能なものとして維持・利用していくため、森林組合への加入が決定された。 部品 NW森林組合(組織) 流用先一覧:T21 基本的にはNW森林組合に加入している藩国が流用先となる。 組合加入後に準藩国化した藩国の威信点は除外される。 組合加入藩国一覧(B世界):https //www19.atwiki.jp/nakagiri-ouma/pages/113.html 部品 組合事務所:T21 NW森林組合がNW森林組合に加入している藩国に設置される支部の建物となることを想定して作られた施設。 藩国によって建物の文化や自然環境などが異なるため、支部によって建築資材や間取り、内装、外見などの変更は認められている。 大きく分けて事務所となる建物、福利厚生のための建物の二つから成り立っている。 部品 貯木場:T21 貯木場とは木材を長期間に亘って貯蔵するための施設のこと。 陸上貯木場と水中貯木場の二種類があり、前者は貯蔵だけでなく販売のための加工も行い、後者は前者よりも長期の木材保存に向いた施設である。 NW森林組合では木材の商用利用は積極的に行っていないが、そのまま放置するのも景観的には良くないしもったいなくもあるので保存を行っている。 部品 直営診療所:T21 組合員の怪我や事故、毒を持つ生物に噛まれた等の問題に対応するためにNW森林組合が直営で運営している診療所。 部品 森林組合員:T21 『NW森林組合 FairyForest』に所属する者が着用する職業アイドレス。 基本的にはNW森林組合に加入している各藩国の設定国民向けのものであるが、プレイヤーも着用可能。 NW森林組合の組合員としての心構えと山林や森林を歩き回るためのトレッキング能力から成る。 部品 樹木医:T21 魔術的・科学的手法に偏らずに樹木や植物を治療し、それと同時に後進の育成や普及啓発を行うために導入された職業。 規定年数以上の実働実績を持つ森林組合員が資格試験を合格し、その後の研修課程を修める事で習得することができる。 樹木や植物の診断・治療に重きを置いた職業であり、植物学者ほど専門的ではないが病理解明や育成環境の調査のために研究なども行っている。 樹木医として行う行動と各種専門課程の二つから成る。 部品 森林巡回員:T21 山林や森林地帯を巡回し、森に病気が蔓延していないかや地形に危険な場所が無いか、そして化け物の出現といった異常事態が発生していないか調べて回るための職業。ある意味においては森林地帯専用の早期警戒要員である。 規定年数以上の実働実績がある森林組合員が資格試験を合格し、その後の特別訓練を修了することで習得できる。 異常事態に遭遇する可能性があるため、特別訓練では主に生存能力を高める訓練が行われる。 部品 森林組合員の道具一式:T21 森林組合員が使用する道具の一式セット。 作業着や安全帯などの他、鋸や鎌、伐採斧などの森林管理や植林業務で使用する道具がセットになっている。 振り回すと危ないので正しく使うように。 部品 森林巡回員の道具一式:T21 森林巡回員用の道具の一式セット。 様々な物理域の森の中を巡回する可能性を考慮したため装備としてはややレトロ感漂う装備となっている。 実は特注品がそれなりにあったりする。
https://w.atwiki.jp/flightglide/pages/484.html
例えば今日のように、盗んだ物とお金を全て取られ、店に連れ込まれた後。液体を吐き咳き込む喉を押さえ、水溜りに顔を突っ込んでいる時。 僕が思い浮かべるのは、いつも真逆の光景だ。 針葉樹林が風で揺れ、草食動物が野山を駆ける。 肉や配管が所狭しと並び、太陽の光すらろくに差し込まないこの旧軍港地区よりも、もっと自然らしい場所だ。 一度も見た事がないのを除けば。 帝都──インダストラリーゼ。 そんな名前はもはや過去のものだ。「帝作戦」だなんて大それた仰々しい戦いが起き、僕の全ては奪われた。 宰相派の貴族の下で生きていた両親が、貴族の身代わりで逮捕され、僕だけが取り残された。両親を逮捕した近衛騎士は僕の事をこの貧民街に放逐し、六王湖へ逃げた貴族など眼中になかった。 帝都に宰相派貴族の居場所はない。元宰相派貴族という証はないが、今まで貴族として優雅に暮らしていた僕にこの暮らしは耐え難い。 妙に女顔であるせいで今日みたいな目に遭うし、元貴族には物取りのスキルなどない。 痛む頭を片手で抑え、空いたお腹を抑え、焦げ付いた旧軍港地区の匂いを鼻から吸うと、けんけんと肺から咳が出る。 周りにあるのはゴミ捨て場、食べ飽きて捨てられた人工肉や排泄物、馬糞や犬の死骸などが回収されずに放置されている。 ここは帝作戦で崩壊した軍港地区跡地、その近そうに作られた無限の回廊。暮らす人々は男も女も一度も風呂に入ったことがなく、酒を片手に一度も磨いていない歯から罵声を放つ。 店という名の物乞いの商売皿には小銭すら入らず、裏路地からは微かに甘い悲鳴が聞こえてくる。 周りの人々はトボトボと歩く僕などに気にもせず、ただただ自分だけのことを考えて生きている。そんな世界だ。 最後に食べ物を口に運んだのは三日前、それ以来体が凍てつくように凍るのを感じている。 僕は足を前へ送る事をやめた。 路地脇にへたり込み、冷たくて汚い路地に体を横たえる。 このスラム街を元貴族が一人で生きていくなんて無理だ。いっその事、ここで寝て死体ひとつを作ろう。次の朝清掃員が迷惑そうに僕の片手を取り、他のクルカの死骸と共にゴミ捨て場に捨ててくれるはずだ。 そう決意した僕の耳を、突然鈍い雷鳴が打った。 雷鳴ではなく低く重い生体機関の鳴き声、すぐにそれに気づき、僕は仰向けになって微かに見える空を見上げた。 焼け焦げた空への道を、大きな影がごごごと覆い隠す。赤く燃えるような色の船体に青い生体器官、携えた長砲身砲が新鋭戦艦である事を意味する。宰相派が思い思いに作った宮殿まがいの戦艦とは大違いで、まさに戦う船だった。 伸びた髪を水溜りに付けながら、僕は手を伸ばした。この手を天使が取ってくれると思い、僕はあの船の向こうへ手を伸ばした。 「死にたくないわよね?」 その手を、女性の優しい声が取った。 「まだ死にたくないわよね?」 女性兵士はそう言った。 ◇◆◇◆◇◆◇◆ フリッグ・インペラート・クランダル女帝殿下のファンは多い。ラツェルローゼに並び、同じ近衛騎士の長であり新生クランダルト帝国の長でもある彼女。それを信仰しない近衛騎士が居ないのは、まあ当たり前の話だ。 しかし、近衛騎士の中にはその忠誠心を私利私欲に利用するズル賢いのもいる。例えば忠誠心を言い訳に使役艦隊を増強したり、忠誠心はあるから休ませてくれと豪遊をしたりである。 この目の前にいる近衛騎士も、そのズル賢い人の一人だ。 足を揃えて旗を持ち、服を揃えて行進する少年たち。ノイエラントの外れにあるこの宮殿に、実に数百人の少年たちが集まっていた。 少年たちは足並みを揃えて踵を鳴らし、軍隊の如き整った整列を整え行進する。 あどけなさの残る少年たちの目線は壇上に座る少女、フリッグ女帝陛下に捧げられており、彼女もその姿を見て静かに微笑む。 しかし、その彼女の微笑みには少し悲しげな表情が見え隠れする。 それもそのはず、彼らの手には子供に似合わない物騒な小銃が握られていた。小綺麗な旗も新生クランダルト帝国の旗を掲げており、彼らが帝国に対して忠誠を誓っていることが見える。まだ幼いのにも関わらず、だ。 「「「「ミーレ・インペリウム!」」」」 壇上に座るフリッグ女帝殿下に対し、帝国式の敬礼をする少年たち。 彼らの意思は硬い。自分が何か言える事は少ないと悟り、私──カレン・リューメリン少佐は口を噛み締めた。 鉄の味のする口の中を収め、再び私はまたあどけなさの残る少年たちを見た。彼らは今後兵士になるよう運命付けられている。 フリッグ青少年団──通称 フリッグユーゲント 。 上級近衛騎士エデルガルトが設立した、フリッグ殿下に忠誠を誓う青少年団だ。名前の通り構成員のほとんどが未成年の少年で占められている。 その設立は帝作戦直後。まだ懐疑的だった民衆のフリッグ殿下に対する忠誠心を集める為、フリッグの為に忠誠を誓う少年たちを募って集められた。 もちろんこの事はフリッグ殿下とラツェルローゼの公式公認。少年たちは自ら進んで志願し、フリッグ殿下に報いる為日夜フリッグ殿下のイベントに出席、パレードでの行進などのパフォーマンスを行う……だけの組織だったはずだ。 それが今では本物の小銃を持ち、兵士になる準備をしている。明らかに間違った道を歩んでいるのは目に見えている。 ……まあ、この組織が初めから間違った道を歩んでいたとも言える。近衛騎士の中には自分より若い男が好きで好きでたまらない奴もいる。忠誠心の現れと言いくるめ、青少年団を作って少年たちを侍らせる、そんなズル賢い奴らによって設立された。 だからこそ、侍らせている少年団に徴兵命令が出た時、彼女らは真っ先に反対するかと思っていた。かと思えば彼女らは真っ先に賛成し、少年たちに軍事訓練を追加した。 この徴兵命令にフリッグやラツェルローゼの意思は絡んでいない。この組織を作り、徴兵したのは私の隣の女──エデルガルト・ラインマイヤー中将だ。 整列する少年たちを見てニヤニヤ笑うその口を抑える。 「今日! 16歳になった少年たちが兵士へと志願した! 皇女殿下の土地を北の悪魔から守る為に!」 近衛騎士エデルガルトは壇上に立ち、マイクに向かって叫んだ。 「貴様らユーゲントは!フリッグ女帝陛下のに命を捧げると誓うか!?」 「「「「はい!」」」」 「帝国のために命を捧げると誓うか!?」 「「「「はい!!」」」」 エデルガルトはその様子を見てニヤリと笑った。 「今日から貴様らは大人と同じ兵士だ! 歓迎するぞ!!」 「「「「はい!!!」」」」 少年たちは純粋無垢な目で近衛騎士の女性らを見て、笑顔で返事をした。 「狂ってる……」 その狂った様子を見、私もエデルガルトの次に壇上に立ち、私は── その日の執務を滞りなく終え、今私は執務室で今日のパレードの報告書をさらさらと書き上げている。削れかけた古い万年筆が紙に擦れ、要目を全て書き出す。 「何かあったかしら……」 パレードだけでは報告する事柄が少ない。全く無いと言っても過言では無い。実際報告書を要求した上もそんなに紙の数は要求していないらしく、ただ出来事を日記のように記して記録しておくだけのものらしい。 少なく短い報告書でひぃひぃ言っている私はまだ幸せ者だろう。北側では民主主義であるが故にもっと多くの報告書を要求されるらしい。 考えるだけでやりたくは無い。短い報告書を書くだけでもこんなに苦労しているのに、さらに多くの報告書を要求されるなんてたまったものじゃ無い。 ──そういえば…… 今日のパレード、一人だけ他の子に着いて行けてないバテた子がいたのを思い出した。どこかから転属してまだ慣れてないのか、それともそもそも団体行動に慣れてないのか、隊列が乱れかけたりしていた。 終わった後解散した後もベンチに座ってバテていた上、他に友達も居なさそうな子で少し心配になる。 「あの子は……確かインダストラリーゼ支部から派遣された子だったな」 腕を組みながら思い出す。今日何人か来た他の支部の子全ての顔を覚えているが、一際金髪が長く女の子のような見た目をした少年だった。いつも下を俯いていたのも覚えている。 「名前は確か……フリットだったかしら……」 仲間の近衛騎士が彼に対して声をかけると、びくついた様子で驚いたのを見ると、戦場の砲声や銃声を聞いて耐えられるかどうか心配だ。 「彼だけは外せないかしら……」 彼だけは徴兵命令から外したいという私情に駆られる。とりあえずは彼のような心配になる子がいることを報告書にさらさら書き起こし、私は報告書を完成とした。 紙を束ねて封筒に入れ、執務室の机から立つ。廊下へ出るとまもなく団員の消灯時刻、宿舎から騒ぎ立てる声は薄くなっていた。 佐官執務室から上層部の執務室へは、一度宿舎を通らなければならない。というかここフリッグユーゲント本部は団員の宿舎も兼ねており、近衛騎士がそこを経由して行き来する事で監視の体制を作っていた。 本当は侍らせる少年たちの顔を見たいだけに過ぎないのだが、一応将官以外は宿舎の部屋を開けることは禁止になっている。大人の女性が子供に手を出さない為の措置、になっているはずなのだが…… 「貴様! 答えろ!」 アレア大尉という部下の近衛騎士が宿舎の扉を半開きにして怒鳴り声を漏らしているのを見て、私はため息をついた。 ◇◆◇◆◇◆◇◆ 自由時間が終わった後、僕は新しい宿舎に直行した。別にやる事もないし友達も居ないここでやるべき事もない。 なら新しい友達を作れと言われればその通りだが、残念ながら僕には無理な話だ。昔から貴族として普通の社交性を教育されてこなかった僕にとって、ここは窮屈で仕方ない。 けれど、ここ以外に居場所はないのは事実だ。他の居場所は帝作戦で潰され、親は未だに拘束されている。 僕を見つけたユーゲントの創設者の女の人は、僕の状況をわかっていたのか、こう言った。 ──お前がユーゲントに入るなら親の無実を証明してやる。 ──そしてお前にも、居場所を与えよう。 宿舎に戻った後はベットで昼寝をするだけだ。今日は新しい環境に放り込まれて一段と疲れている。まだ僕の頭に慣れてない硬い枕に頭を預け、目を瞑って寝ようとする。 「寝れない……」 やはり慣れていない環境のせいか、いまだに寝付けない。気づけば自由時間が刻々と過ぎていき、僕の安らぎの時間は消えていく。 そんな時、ガチャリと扉が開く音で僕はさらに目覚めた。 「あれぇ? あれれぇ?」 もう、そんな大声で言われたらもう寝れないじゃないか。 「こんな所に近衛さん以外の女の人っていたっけ?」 絵に入ってきた彼は僕に近づき、興味津々に顔を見た。 「え?」 「あ、でも声は男の子だ! 君は新しく入ってきた子!? 名前は!? どこから来たの!?」 「え、えっと……」 いきなり質問攻めにされ、僕はたじろいで少し後ろに下がる。この子は新しく入ってきた僕に対して興味があるのか、キラキラした目で問いかけてくる。 「ま、まって! 一つづつ説明させて!」 「いいよ!」 僕は彼の了承を聞きつつ、一つづつ説明を始めた。僕が新しく入ってきた子である事、自分の名前、帝都から来た事。 「へぇ……フリットくんか! よろしくね! 僕アストル!」 彼──アストルは満足したように言った。 「う、うん……」 「いやぁ……僕インダストラリーゼから来た子初めて見たなぁ!」 「インダストラリーゼ?」 「?、帝都は今そう呼ばれているよ。知らなかったの?」 「あ、そう……なの……」 それを聞いて暗い気持ちに少しなる。自分がスラム街で暮らしていた7年間の間に世の中が変わってしまった事、置いてきぼりにされた事を知り自分の世間知らずさを恥じた。 「まあいいや! そう言えばフリットくん、パレードの時少し縮こまっていたよね。大丈夫だった?」 意外な事を言われ、僕は顔を上げる。 「え? あ、うん……多分大丈夫……」 「大丈夫じゃないさ! これから僕たち仕事が増えるんだよ? 本当に大丈夫?」 彼は僕を心配してくれるのか、声のトーンを下げてそう言う。そうは言ってもお世辞しか言えないのは僕の悪い癖だ。 「これから慣れるよ……出来なくても慣れなきゃ」 「うーん、そっか。まあ、こんな所なんて嫌だったらやめてもいいんじゃない?」 「え?」 あまりに飄々とした態度でその言葉を言うので、僕はかなり意外に思った。このユーゲントでは監視体制が厳しく、宿舎であってもこんな気の緩んだ言葉は言ってはいけない決まりだ。 「別に辞めてもいいんじゃない? ユーゲントなんて近衛さんが僕たちを侍らせるためのものでしかないからね〜」 「え、えっと……」 「あー、いいからいいから! 流石に宿舎まで聞き耳立てる奴なんていないって!」 フリッグ陛下のことを罵倒していないだけで、彼はユーゲントのことをそうこき下ろした。ここユーゲントで近衛騎士をこき下ろすなんて、なんて恐れ知らずかと少し怖くなった。 しかし彼の飄々しさにはむしろ清々しさを感じる。確かに考えてみれば今すぐにでも辞めてみたい、本当に。僕もここに入ってきてから近衛騎士の人に叱られたり触られたりして嫌な思いはして来た。 それでも辞められないのは、あの時言われた言葉を信じるしかないからだ。けど── 「まあ……確かに僕も騎士の人にお尻を触られたりとかしたけど……」 「あーわかるわかる! 僕なんて前から股を触られたよー」 「え!? アストルってそんな事までされたの!? てかそんな事までする人いるの!?」 「フリットは逆にやられた事ないの? まあ毎日じゃないけれど……触られるだけだし」 「潰されたりとかは……?」 「された子は居るみたいだねー、お仕置きとかで」 「ヒェッ……」 青ざめる僕を見て、彼は面白さげに笑った。 「はははっ、冗談だって! そんなわけ無いじゃん!」 「え、ええ!? どこまでが嘘なの!?」 「ご想像にお任せしまーす!」 「そんなぁ! 怖いよ僕!」 怖がって震える僕をみて、アストルはさらに大笑いした。しばらくして笑いが止まり、笑い涙目を人差し指で拭くと僕に語りかけた。 「まあ大丈夫だって。どうせ成人になったら捨てられるんだから、今耐えれば怖い思いはしないよ」 「そう……なの……?」 「そうだよ。まあ、他のみんなは成人になるまでに命を捧げるつもりで居るらしいけど、僕はどうかなぁ……無理矢理やらされたようなものだし」 無理矢理、と言う言葉に少し疑問を抱く。まるで僕と同じようにユーゲントにいるしか無い理由があるかのようだった。 「どう言う事?」 「僕は親が皇女派? って言われる人でさ、ユーゲントが設立された時親は入れ入れって煩かったんだ」 「そうなの?」 「本当は普通の高校に入りたかったんだけど、ここしか入れないぞ! なんて言われたから仕方ないかぁ、って」 彼は仰向けに腕枕を敷き、呆れたように目を閉じた。 フリッグユーゲントに入団した団員たちは専門の学校が用意される。彼らはその学校に通うことが強制され、当然生徒は皆男子で先生は皆近衛騎士の女性だ。 「実は僕もなんだ……」 「そうなの?」 「僕はスラム街の出身で……近衛騎士の人に誘われた時言われたんだ、ここに入れば助けてやるって」 僕は都合の悪いところだけを隠して素性を簡潔に言った。流石に親が宰相派だと言うことは、皇女派だった彼には……まだ言うことはできない。 「そっかぁ……まっ! 僕も今回の徴兵は強制みたいなもんだし、仕方ないよね! 僕は嫌だけど!」 アストルの無邪気な声音に、僕は自然と笑いが溢れた。それを見たアストルも僕に釣られて笑い始め、二人っきりの部屋に子供の声が響く。 と、その子供だけの空間を隔てる扉がドしんと叩かれ、二人は振り返る。 『おい貴様ら! 今の言葉聞こえたぞ! 扉を開けて出てこい!』 「やっば! アレアのオバさんだ!」 有名人なのか、アストルは焦って扉へ向かってドアノブを捻る。 「いや〜ごめんごめんアレアさん、まだ消灯時間じゃ無いからはしゃいじゃって……」 「言い訳するな、先程まで近衛騎士を笑っていたのは聞こえてるぞ」 扉を開けて出てきたのは、金髪で吊り目を施した化粧の濃い近衛騎士の女性だった。顔は性格を表すというが、いかにもキツそうなその顔に合わさり声のトーンもキツかった。 「それからこれからは大尉と呼べ、貴様らはもはや兵士なのだからな」 そう言って彼女はアストルを廊下に立たせた。 「おい、貴様もだ」 「え? えっと……」 「いいから来い!」 大声で怒鳴ってくる人は苦手だ。たとえそれが女性であったとしても。 廊下に立たせれた僕は直立の姿勢を強要され、彼女は手を大きく振り上げた。 「ッ!!」 乾いた音が2発、二人の頬を引っ叩いた。僕は痛みに耐えかね少し涙が出て、困惑して言葉が出なかった。 「いいか? ユーゲントたる貴様らはもはや兵士だ! 帝国に使える立派な兵士なのだぞ!」 彼女は鞭を取り出し、アストルを1発引っ叩く。 「フリッグ殿下は無論のこと! 近衛騎士団を馬鹿にすることすら許されんのだぞ!」 「……!……!」 「分かっていのるか!?」 一通り彼をいたぶると満足し、彼女は無知の矛先を僕に向けた。 「それから貴様……今日の行進はなんだ一体? あのトロトロとした動き、やる気があるのか?」 「え、えっと……」 「貴様! 正しく答えろ!」 鞭を振りかざそうとした彼女。僕は目を瞑り、迫り来る痛みに耐えかねようとした。だが、その鞭の矛先は横槍のような一声に止められる。 「止めなさいアレア大尉!」 凛としたその声は、大声で怒鳴っても僕の耳を貫かなかった。 「ッ!、カレン少佐……!」 「振り下ろそうとしているのは鞭ね? そんなものを子供に振りかざすのは止めなさい」 「しかし少佐! 彼らは我らを馬鹿にして……!」 「だからといって鞭を振りかざすのはやりすぎです。言葉で叱る程度にしてください、いいですね?」 カレン、と言われた女性士官は金髪に三つ編みの凛とした雰囲気を醸し出す。彼はその髪をふさりと手で払いつつ、アレアという女を叱りつける。僕の鼻腔に甘い香水の匂いが漂った。 「少佐! 彼らは体罰を与えなければ学習しません! 馬鹿は叩かなければならないのです!」 それでもなお、彼女は鞭を片手に自分の主張をぶつける。 「……貴女、少年たちをいたぶって楽しんでいるでしょう?」 「ッ!」 しかし三つ編みの女性はその主張をバッサリと切り捨てた。 「少なくとも私の前では少年らへの体罰は禁止とします。良いですね?」 「くっ……分かりました……」 彼女は吐き捨てるようにそう言い残し、足をツカツカと廊下を去っていった。彼女が去った後、周りの部屋のガヤが再び聞こえ始めた。どうやら彼女は相当嫌われているらしい。 「大丈夫ですか? 二人とも?」 「え、えっと……」 女性士官──カレンさんは僕たちの頭を撫で、 「うん、まあ平気だよカレンさん」 「カレン少佐、ですよ」 さっきの女とは違い、優しげな声で注意するカレン少佐。その目線が僕を見るたび、少し照れ臭くなる。ありがたい優しさだった。 「あ、貴方はこの前やって来た子ですね?」 「え、あ、はい……」 「私はカレン、カレン・リューメリン少佐です。貴方は?」 彼女が顔を近づけると、自然と心臓の鼓動が速くなる。僕はたじろぎながらも自分の名前を絞り出す。 「え、えっと……フリット、フリット・リコリスです。階級は二等兵からスタートしました」 「フリット二等ね、ありがとう。来月から本当に戦場に向かうかもしれないけれど、頑張ってね」 そう言って僕を撫で、にこやかに微笑む彼女。僕は自然とどきりとした。カレンはにこやかに立ち上がると僕は頭に残った手の余韻に浸っていた。 「フリット! 凄いじゃん!」 「え? 何が……?」 彼女が去ると同時に、アストルが声をかけてくる。彼はフリットに興奮した様子で目をさっきよりも輝かせている。 「カレンさんに気に入られたんじゃ無いの!?」 「え、え?」 「カレンさんはみんなに優しくしてくれるけど、出会って1日目で撫でられるなんて!」 「そ、そんなにすごいの……?」 「すごいって人じゃないよ! みんなの憧れだよ! 羨ましいなぁ……撫でられた頭、触らせてよ!」 「え、ええ!?」 その後、アストルに羨ましがられてわしゃわしゃと髪を撫でられる。今日出会った友達にこんなことを言うのはなんだが、彼女の手の感覚が消される感覚が微かにした。 もっと彼女の余韻に浸りたかったなぁ……
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(作者注:本作は、エロパロスレで連載されていた『4seasons』の三次創作です。作者の16-187氏にはいちおう公開のご許可をいただいています) あの日のことを。 三年前の、あの日のことを。 決して忘れないだろう、あの日のことを。 私が初めてクリスマスを憎んだ、あの日のことを。 こなたと二人で血の涙を流した、高校三年のイブの夜のことを──。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『クリスマス・ツアー』 (こなかが避難所版) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ようやく東の地平線が白み始めたとはいえ、今なお暗闇が支配する空。 街路灯の光を浴び、まるで純白のカーペットを敷き詰めたようにきらめく雪原。 そして見渡す限り広がっている、深い緑色に染められた針葉樹の森。 ピーンと張り詰めた冷気が、まるで遊ぶかのように私の頬をなでていく。 ひょっとすると吐く息まで凍ってしまうのではないか、という錯覚すら覚える。 およそ何から何までが日本とは違っていて。 まさにここは異国──というより、むしろ異世界という言葉がふさわしい。 「おーい、かがみぃ!」 バスを降りた誰もが寒さで身体を縮こませている。もちろん私も例外じゃない。そんな異世界の中でただひとりだけ、子どものようにはしゃいでいるこなた。氷点下二七度の寒波も、こいつの元気を削ぐことはできないようだ。今日だけは『インドア派のオタク』のレッテルも返上、というところだろうか。青で統一された防寒着とマフラーで、すっかり着膨れしてることなど微塵も感じさせない軽やかな動きが、見ていてとても心地いい。そんな格好では凍傷になると指摘され、あわてて現地で買い込んだ茶色の毛皮の帽子だけが、残念ながらややミスマッチ。 ──そして私は、ひそかにため息をつくのだ。周りの誰にも気づかれないように。 日付は十二月二四日。 時刻は午前十時四八分。 場所は東経二五度四四分、北緯六六度三二分。 成田から飛行機で九時間で、ヘルシンキ・ヴァンター空港へ。 そこからリムジンバスで四十分あまりで、ヘルシンキ中央駅へ。 今度は夜行列車に乗り換えてさらに十三時間で、北の州都ロバニエミへ。 市内のホテルに大きな荷物を預けて、朝食を取ってから徒歩で市の中心街へ。 そして路線バスに乗りこんで、北に三十分ほど行ったところ。 そこでは、かのサンタクロースに会うことができる、のだという。 ネットや書物で入手した情報でイメージはしていたつもりだったけど、こうしてこの地に立ってみると、ああなるほどと納得してしまう。これなら、ここならば、たとえ人外の存在がいたとしても何の不思議もない。そこは二一世紀を迎えてもなお、頑ななまでに人の手を拒み続ける極北の世界。あの日から丸三年──大学三年生になった私とこなたが訪れたのは、まさにこの世の果てと呼ぶにふさわしい場所なのだった。 ◇ 入口で入場チケットを買うときに、こなたが「子ども料金でいけるよネ?」なんてつぶやいていたが、そこは軽くスルーしておく。 門をくぐると、そこには田舎の小学校のグラウンドくらいの広場があった。その広場を取り囲むように、いくつかの積み木細工のような木造建築が配置されている。そしてその中のひときわ高い建物の屋根から、いったいどのような技によるものなのであろうか、一本のきらめくケーブルが広場の空を分断するかのように横切っていた。 私はどうやらそれが、いわゆる『北極圏の境界線』らしいと見当をつける。 北極圏。 それは真冬に太陽が昇ることがない、そして真夏に太陽が沈むことがない、北緯六六度三三分以北の地域。ここはその入り口なのだ。 「ねえ、写真撮ってよ」 いつものニマニマ顔を浮かべながら、こなたがその『北極圏の境界線』の真下に立っている。得意げに決めているポーズは、ウルトラマンの真似だっけ? 「はいはい」 そこを私が、手持ちのデジカメでパチリと一枚。 「あんがと。じゃあ次、かがみの番ね」 「ええっ。わた、私は別にいいってば」 いちおう両手を振って拒絶の意思を示してみるが、もちろん素直に言うことを聞くような奴じゃない。 「まあまあ、こういうのはお約束だから」 両手首を掴まれて、なすすべもなくずるずると引っ張られてしまう。わかってる。抵抗は無意味だ。 「はい、いち+いちは?」 きっとまた、微妙な表情しているんだろうな、私。 そんな実にしまらない感じで、私は恐る恐る北極圏とへ足を踏み入れたのだった。 ◇ えーっと、ざっと三百人くらいはいるよね、これ。 「こんなところでまた行列かよ……」 半ば無意識のうちに、今日何度目かのため息をつく。 「いやいや。こういうワクワクドキドキのつまった行列なら、私はいつでも大歓迎ですヨ」 「まったくこういう時はほんと、とことんポジティブだよな」 そう、こいつはそういう奴なのだ。髪の毛がショートになったり、身体のラインがより女性らしくなったりしているけど、本質は良くも悪くもあの頃のまま。その事実に気づいた私は、改めて好意的な驚きを覚えていた。 しばらく順番待ちの行列に身をゆだねながら、頭の中で記憶を検索する。確か大使館で読んだ資料によれば、この行列の先にあるサンタクロースの部屋でようやくサンタクロースに会うことができる。はるか遠いコルヴァトゥントゥリ山から毎日やってくるかの人は言語が堪能で、なんと片言ながら日本語も話せるとか。 『次の方、どうぞ』 ほどなく私たちの面会の順番がやってきた。癖の強い英語に誘われるように、私たちはサンタクロースの部屋に身体を滑り込ませた。 「「おおっ」」 打ち合わせをしたわけでもないのに、私たちはほぼ同時に声を上げた。 初めて出会う本場のサンタクロースは、身長二メートルはあろうかという巨人だった。ついでにウエストも二メートルくらいありそうなのだが、この場合は恰幅がよい、と褒めるべきなのだろうか、なんとも判断に迷うところだ。雰囲気に飲まれてしまったのか、こなたは身体を硬くして私の腕にしがみつき、離れようとしない。 「こんにちは、カワイイお嬢さんたち。ご兄弟ですか?」 妖しげな発音ではあったけど、彼は日本語で私たちのことを歓迎してくれた。部屋に入ってからというもの、緊張しっぱなしのこなたの代わりに私が答える。 「はい、私たちは「恋人同士です」 「こなた……」 突然のリアクションに、私はこなたを凝視する。正気なの、あんた。 「そう伝えて。サンタクロースさんにもわかるように」 「でも……いいの?」 「お願い。サンタクロースさんにはウソつきたくないの」 「そう。うん、わかった」 頭の思考回路を英語に切り替えると、私は何かの呪文を唱えるように言葉を紡いだ。 『私たちは恋人同士です』 はたしてサンタクロースは少し驚いたようだったが、すぐに元の笑みに戻った。そして私の右手とこなたの左手を取ると、彼の大きな両手で包み込むようにしてから、おもむろに口を開いた。 『茨の道を歩む子羊たちに、より多くの祝福がありますように』 意味を理解した瞬間、全身の血液が逆流するのが感じられた。 ──あなたに何がわかる。 『ありがとう。でも……』 余計なお世話です、と続きを言わずに済んだのは、私の手がこなたによって力強く握られたからだった。思わずこなたの方を振り返る。すると彼女は、そっと左右に首を動かして見せた。 「(だめだよ、かがみ)」 一秒で頭が冷えた。 そうとも、悪気などないのだ。むしろその間逆。彼は彼なりに、精一杯の好意を伝えてくれているだけなのだから。そんな人を責めるのはあまりに酷というものだろう。 もう、こなたったら。なんて空気を読める娘。 「ところでお嬢さんたち、サンタクロースと一緒に記念撮影などいかがデスカ?」 私たちのやり取りをニコニコしながら見ていたサンタクロースが、またもや妖しげな日本語で話しかけてきた。 「あ、はい、ぜひお願いします」 「では一枚三十ユーロいただきマス」 「……は?」 なんとすばらしきかな商業主義。 ◇ 併設されているレストランで、早目の昼食を取ることにした。 「へえぇ」 声が漏れるのを抑えられなかった。建物の慎ましやかさとは裏腹に、一歩中に踏み込んだそこは意外にもお洒落な雰囲気。だけども、初めて訪れた場所なのになぜか既視感を覚えてしまう。少しだけ考えてその正体に思い当たった。この内装、大学の見田キャンパスのカフェテリアの雰囲気にとてもよく似ているのだ。ひょっとしたら設計した人の中に、北欧かぶれの人でもいたのだろうか。 窓際の二人がけの席に陣取り、メニューを片手に料理をオーダーする。ここでも私が仕切り役だ。もっとも、こなたは英語が苦手だから仕方がないのだけど。 「さっきはごめん」 「なんのこと」 本当に思い当たることがないらしい。ひたすら首をひねるこなた。可愛い。 「ほら、サンタクロースの部屋で暴発しかけたことよ」 「ああ。いいっていいって。元はと言えば私が妙なことを言い出したからだし。気にすることないヨ」 「ありがと」 そして沈黙。 うう、気まずい。何か別の話を振らなきゃね。ええと……。 「今回」 「え?」 「今回は、こなたがどうしてもサンタクロースに会いたいって言うから付き合うような形になったけど、実を言うと私も以前から興味はあったんだ」 「サンタクロースに?」 「違う。この国のことよ」 「へえ」 「確か国際法の講義の時だったと思うんだけど、たまたま時間が余って半ば雑談みたいな状態のときに出てきた話題なの。国際連盟の最後の仕事は何かって。私だけじゃなく、ゼミの誰もが答えられなくて、しかたなく講師の先生に教えてもらった。 正解は『ソ連の除名』。そのきっかけになったのが、この国に対する侵略行為。 それは一九三九年、ナチス・ドイツの台頭で欧州は風雲急を告げていた頃のことよ。バルト三国を併合したソ連は、次の目標をこの国に定めると、五十万人もの大軍を送り込んできた。 埼玉県の人口くらいしかいない相手によ。まったく大人気ないわよね。 当然、当時の国際社会は口々に非難したけど、でもどこの国も直接手助けはしようとしなかった。だから一ヶ月と持たずにこの国は滅びる、世界の誰もがそう確信した。 ……ああ、こんな話は退屈?」 「そんなことない。いいよ、続けて」 「うん。ありがと」 舌で唇をわずかに湿らせると、私は続けた。 ──それは人類史の暗闇の、ほんの一幕。 「でもこの国の人々だけは決してあきらめなかった。みんなが力を合わせて、それこそ死に物狂いで抵抗した。当然ソ連の味方をすると思われていた、国内の共産主義者までが銃を取ったらしいわ。正規の兵隊が全滅して、料理兵がフライパン片手に戦った、なんていう話もあるんだって。 そんな雰囲気だったから、一ヶ月で終わると思われていた戦争は、二ヶ月たっても、三ヶ月たっても終わらなかった。 そのうちに冬がやってきた。未曾有の寒波を引き連れて。 結局、ソ連軍は寒さで十万人以上の犠牲を出し、この戦争は終わった。 多くの犠牲を払いながらも、国の独立と民族の尊厳だけは守られた」 「そうだったんだ。私、全然知らなかったよ」 感心したようにこなたが相づちをうってくれる。今や私は絶好調だ。 「この国はね、存在自体がマイノリティみたいなモノなの。だからなんというか、つい自分の立場を重ねてしまうのよね。理解できない、気持ち悪い、場合によってはただ少数だからという理由で差別され、迫害される。そんな人たちがこの世の中にはたくさんいる。 でもそんなだからって泣き寝入りしていたら、決して不幸から抜け出すことはできない。 ありとあらゆる手段を使って主張する、抵抗する、戦って勝ち取る。そんなことを教えられたような気がするの。そして……」 私はここで一息ついた。この後の台詞を吐くには少しばかり勇気が必要だ。そんな気配を察してくれたのか。こなたは何も言わず、次の言葉を待ってくれている。 「……そして私は、そんな人たちと共に歩いていきたい」 うわ、我ながら赤面。恥ずかしい台詞、禁止? 「あー、それは私も一緒に歩いていいのカナ? カナ?」 そんな私の気持ちをすくい取るように、こなたは受けとめてくれる。ごく自然に。 「あたりまえでしょ。こなたがいなきゃ、意味ないんだからね」 「そ、か」 再び沈黙。でも、さっきよりはかなりマシな雰囲気になったかな。だよね、多分。 『お待たせしました~』 ちょうど頼んでいた料理がやってきたので、この話はそのままおしまいになった。 「あのさーかがみ、そんなに食べるとまた太るよ」 「またって言うな」 痛いところを突かれて、思わずジト眼でこなたのことを睨みつける。だけどトナカイの肉をほお張りながら顔を真っ赤にして反論しても、あんまり説得力はないかもしれない。 「でも仕方ないじゃない。確かに肉自体はいまいちだけど、このラズベリーソースとのハーモニーがまた絶品で、食べ始めたら止まらないのよ」 「えー、そっかなー。ここまで甘いと逆に引くんですけど」 しかめっつらを浮かべながら、こなたがフォークで肉を突き回している。どうやら私のイチオシメニュー『トナカイの肉のソテー&ラズベリーソースがけ』はあまりお気に召さなかったらしい。 「大使館でこのメニューを発見してから、ずっと楽しみにしてたんだけどなぁ」 「そんなに気にいったんなら、私の分も食べる?」 「え、いいの?」 「だけどさ、かがみ……」 「わかってる。わかってるから、もう言うな」 あうう、帰国してから体重計をみるのが怖い。 ◇ 日本では雪だるまは普通、頭と胴体の二つだが、こちらのは頭、胸、お腹の三つでできている。朝は慌てていて気づかなかったけど、ホテルの玄関で私達を迎えてくれた雪だるまも、やはりこちら風のデザイン。そのうえ大きさがハンパじゃない。少なく見積もっても四メートルはある。私の背の高さの軽く二倍以上、こなたの背丈なら優に三倍はあるのではなかろうか。そう言うと、こなたが不満げに「むぅ」と口を尖らせた。 ホテルで預けていた荷物を引き取ってから改めてチェックイン。エレベータで五階まで登り、フロントで指定された部屋に潜りこむ。窓のカーテンを開けると、まだ午後二時だというのに日はとっぷりと暮れていて、街のネオンだけが妖しく光っていた。 ──だめだ。 あわててカーテンをきっちり閉めなおす。湧き上がってくる根拠のない不安感を理性の力で無理やりねじ伏せる。 「どったの、かがみん」 「ん、なんでもない」 ──この動揺を、こなたにだけは知られたくない。 今日はもう外出の予定はない。夕食はホテルに来る途中に寄り道したマックでテイクアウトした、ライ麦バーガーセットで済ませるつもりだし。だがそれにしても、だ。 「セットメニューで十ユーロなんて、マジありえないよね」 「そだね。こういうのを見ると、日本って結構恵まれてるってわかるよ」 時間的にかなり早いとは思ったけど、二人でシャワーを浴びて汗を流した。ちなみにこの部屋に浴槽はついていない。 そういえばこのホテルには、大浴場ならぬ共同サウナがあるそうだ。今のところ利用する気はないけど。 そうそう、『サウナ』はこの国が発祥の言葉と聞く。ここでは各家庭に専用のサウナルームがあり、家族の憩いの場になっているそうだ。そして『私の家のサウナにいっしょに入りませんか?』というのは、最上級のもてなしの言葉なのだという。その話を聞いた時、なんとなく『裸の付き合い』という日本の言い回しを連想し、妙に可笑しかったことを思い出してしまった。 シャワーしながら洗った下着を干して、バスタオルで髪の毛の湿気を取りながら、今度は二人で保湿クリームを塗りっこした。冬の埼玉の湿気の少なさもかなりのものだと思っていたが、こちらの乾燥ぶりはさらにその上をいく。一日でもケアを怠れば、たちまち肌がボロボロになってしまうのは間違いない。乾燥肌は乙女の大敵なのだ。 「明日からはラップランドだね」 「うん」 こなたの問いかけに、私は短く答える。ラップランドと呼ばれる北極圏の奥地。そこは現地語で『カーモス』と言い習わされる、太陽が昇ることのない暗闇の季節のまっただ中。まったく不安がないといえばウソになるけど、こなたといっしょなら何があってもきっとなんとかなる。 ──私はそう信じたかった。 そうして時間だけが、音も立てずにただ過ぎていって。 いろんな細々とした作業を全て片付けてから、決して広いとはいえない部屋の明かりをすべて消し、たった一つのキャンドルに火をともした。ゆらゆらと揺らめく小さなオレンジ色の炎の光は、私たちをやさしく包み込んでくれているような気がする。 どちらからともなく、お互い寄り添うようにベッドの一つに腰を下ろした。寝巻き代わりのトレーナーを通して、こなたの息づかいが、体温が感じられる。 「私さ、ずっと気にしてたんだ」 めったにみせることのない真摯な表情を浮かべながら、こなたがポツリと言った。 「何?」 「クリスマスをかがみが毛嫌いしていること」 「あ……」 いや、わかってはいるのだ。去年もおととしも、こなたとクリスマスを過ごしたとき。三年前のあの日の想いが、喉にトゲのように突き刺さっていることを意識せずにはいられなかった。だからきっと、私は心からの笑顔を浮かべていられなかったのだと思う。 だけど恐れているのはあの時の部屋の暗闇なのか、それとも別の何者なのか、未だに図りかねていた。 「努力はしてみるわ。約束はできないけど。でも」 「でも?」 「こんな風に、二人だけの思い出を積み重ねていけば、いつかは……ね」 「うん。しようよ、思い出作り。かがみと二人で」 ふっとこなたが微笑んだ。たったそれだけのことで、薄暗いこの部屋がまるで春の日差しに照らし出されたように感じてしまう。 ──ああ、そうだ。 ──いつもこうやって、私は救われてきたような気がする。 ──傍らにこなたが立っていてくれる限り、私に敗北の二文字はない。 ──これから先、どれほどの暗闇と向き合うことになったとしても。 たとえ今は無理でも、ひょっとするといつか赦せる日がやってくるのかもしれない。油断すると吸い込まれてしまいそうなエメラルドグリーンの瞳で、私のことを見つめるこなたを真正面から見据えながら、そうあってほしいものだとぼんやりと思った。 「ところでさ。日本に帰ったら十二月三十日だよね」 ふと気がつくと、いつの間にかこなたの顔にあのニマニマ笑いが復活していた。なんだかイヤな予感がする。実に不幸なことに、この手の私の予感は的中率百パーセントなのだ。 「まさか、あんた……」 「いやぁ苦労したよ。なんとか冬コミの最終日に間に合うよう日程調整するのにさ~。ちゃんとサークルチケットも二枚ゲット済みだし。 というわけで、かがみも参加よろしく」 「ちょ、おまっ。また私を巻き込むんかい!」 「えー、いいじゃ~ん。一人だといろいろ不便だしつまんないんだよ。その点、かがみはもう常連だから貴重な戦力だし」 「勝手に人のことを当てにするな。っていうか、なんで私が常連扱いなのよっ!」 「むふふ、久しぶりにかがみのツンを見たよ。最近デレてばっかりだから、正直ちょっともの足りなかったんだよね~」 「なんだと貴様。誰のせいでそんなになったと思ってるんだっ。無い物ねだりすんなっ!」 そんなたわいもないやり取りをしながら過ごすのもいいものだ。なにしろ今年のイブの夜は、ありえないほどに長いのだから。 ──そして、おそらくはこの先も。 (Fin) コメントフォーム 名前 コメント 三次創作って凄いな…でも実際名作だもんな。素敵です。 -- 名無しさん (2022-11-03 12 27 11) 「4seasons」‼ 自分も大好きです‼あれは名作ですよね! シリアス系ではあれが一番好きです‼ この作品もGJです! -- 名無しさん (2010-10-08 23 52 01) もし「三年前のイブの夜にいったい何が起こったの?」と思われた方は、ぜひぜひ本作の元となった『4seasons』をお読みください。長い物語ですが、まごうかたなき傑作です。自分が絶対の自信を持ってお勧めします。 なお、エロパロ保管庫はちょっと……という方は、http //sakuyahiiragi.blog94.fc2.com/の「クリスマス・ツアー」のページへどうぞ。16-187氏のHPへのポインタが示してあります。こちらは全年齢向けですので、18歳未満の方でも大丈夫です。 -- H2-156 (2008-10-11 05 26 35)
https://w.atwiki.jp/butumori_wii/pages/166.html
- コメントページ作成 -- ( b(){管理人) 2008-11-27 11 04 09 - 関係ない話ですけど、くだものってやっぱ他の村いかないとないですかね… -- 名無し (2008-11-22 22 12 37) - そうですね。私の村には、りんごしかありません(;^_^A -- コスモス (2008-11-23 11 29 31) - でも、ヤシの実は村に流れついたりするみたいですね。 -- 名無し (2008-11-23 12 44 01) - 積極的に雑草を抜いたり、積立金を寄付したり、花を植えたりと環境の改善に貢献しております。 -- 環境守君 (2008-11-23 21 15 01) - やりましたー^^噴水が村に完成いたしました! -- 環境守君 (2008-11-23 21 18 12) - おめでとう!環境守君!!!!! -- なつみ (2008-11-24 12 44 37) - がんばって風車を建てるぞーーー!!! -- 環境守君 (2008-11-24 13 03 59) - あか×きいろでオレンジのコスモスが咲きました~ -- ハチミツ (2008-11-24 14 29 24) - DSと同じで白×白のバラで紫のバラできましたー -- かづ (2008-11-25 12 30 25) - あか×しろでピンクのコスモスとチューリップ確認! -- のののののの (2008-11-25 23 07 18) - くだものは村の住人に「ありがとう(改行)ありがとう(改行)ありがとう」でくだものつけて手紙送ればもらえますよ。 -- 名無しさん (2008-11-26 00 52 08) - あか×きいろ…とかってどうやるんでしたっけ。だれか教えてください。ちなみに、自分たんぽぽひろいました。 -- まぁる (2008-11-26 19 56 03) - 赤x黄という事なのでとりあえずパンジーだけ表にしてみましたが、実際に色を付けないと分かりにくいですねぇ。後で悩みます。 -- ( b(){管理人) 2008-11-27 11 17 25 - くだもの集め!がんばるぞーー -- (はるリン) 2008-11-27 19 53 59 - となりどうしに花をうえても交配しないのですが、なんでですか -- (マリオ) 2008-11-28 21 46 05 //122.17.183.43/うそつきうそつきうそつきうそつき -- (れい) 2008-11-28 23 45 39 - この表って、どうやって見るんですか?誰か教えてください! -- (9番はるはや) 2008-11-29 19 55 12 - 枯れたラフレシアに水をかけると次の日には復活している事を確認しました。何てことだ。 -- (名無しさん) 2008-11-29 20 21 47 - 青いバラが咲かせたいけど・・・。 -- (ピカピカくん) 2008-11-30 11 47 49 - 自己解決しましたすいません。 -- (マリオ) 2008-11-30 17 49 37 - ラフレシアってどれくらいたったら消えるの? -- (名無しさん) 2008-11-30 22 35 28 - ペナルティや環境カオスで咲くラフレシアって一度咲いたら消えないのかな?わかる方いますか? -- (レザード) 2008-12-01 01 37 40 - ↑追記。しばらく出張で家を空けるために帰ってきたらさいてそうなんでからし方?知ってるかたいたら教えてください・・・ -- (レザード) 2008-12-01 02 12 25 - 『このページの内容がそっくりそのまま別のサイトにコピペされてる』という通報をもらったのですが、別にいいと思います。その方が万人に対して便利なので良い事だと思います。長く楽しむゲームですからね。ただ、お願いしたいのは「間違ってたらアドバイスが欲しい」という事のみですね。その方が助かりますのでヨロシクです。[[マイデザイン 基本操作]]の方の色を作らないと花や家具の色も作れないのでしばしお待ち下さい。仕事が立て込んでて更新が全然滞ってるのですが週末目標に仕上げたいと期待しております。 -- ( b(){管理人) 2008-12-01 15 46 07 - ラフレシアについてですが、咲かせる実験をしてもなかなか発生しないように仕様変更がありそうな気配です。1ヶ月放置ぐらいならよほど散らかってない限り、出て来ないのでご安心下さい。ジョウロ以外の貴重品はタンスにしまって門を開けっぱなしで出張すれば誰かが水をやってくれるかもしれませんね。 -- (管理人) 2008-12-01 15 46 24 - 管理人様。情報提示ありがとうございます。明後日には出張に行くので明日中にむらをきれいにしていきます。 -- (レザード) 2008-12-01 17 01 50 - 赤とピンクのカーネーションの交配で白いカーネーション確認しました。 -- (名無しさん) 2008-12-01 18 06 22 - 赤と黄でオレンジ確認しました{薔薇} -- (ブリザード) 2008-12-01 18 10 51 - ラフレシアは近くの雑草抜いたら翌日には消えてるって聞きましたよ。 -- (ブリザード) 2008-12-01 18 11 42 - 環境がうまく整いません;;誰かHELP・・・ -- (///_///) 2008-12-01 21 41 37 - どこが足りないんだかわからない、そんな人用環境をよくする最終手段、いったんすべての木&花を除去→上の方からから規定数ぴったり木&花を植えていく 色々と面倒だけど確実によくなります -- ( ) 2008-12-02 16 44 39 - 交配表なんとか作りました。後で色つけます。「しろいカーネーション」入手条件が凄く謎だったのですが、交配だったんですね。ありがとうございます。 -- ( b(){管理人) 2008-12-03 02 07 58 - 白いカーネーションは2000ベルでした。 -- (名無しさん) 2008-12-03 04 07 42 - カーネーション赤×赤→赤 ピンク×ピンク→ピンク でした。 -- (名無しさん) 2008-12-03 04 08 48 - カーネーション赤×ピンク→赤、ピンク、白 でした -- (名無しさん) 2008-12-03 04 10 15 - 了解です。色を付けてみましたが少し大きいようなので後ほど修正します。又、このページの内容を転載される方は『&ref(』と『.gif)』を削除すればそのまま使えるようにしてあるので後々の工数が少なくて済むでしょう。 -- ( b(){管理人) 2008-12-03 06 36 10 - 母からの手紙で交配種の紫のパンジーの種が送られてきました。 -- (名無しさん) 2008-12-03 13 01 29 - 環境について…川や建物があるとこも、木は1区画10本以上ですか?地形的に無理過ぎる…↓↓ -- (みぃ) 2008-12-03 13 57 50 - 僕1区に10本くらい木植えたと思うんですが、まだ少ないといわれます。詳しい方僕の村にきてアドバイスくれませんか? -- (街森住人) 2008-12-03 15 44 47 - 質問:川は縦と横、マス的にいうと何マスなのでしょうか?よろしくお願いします。 -- (サム) 2008-12-03 15 56 30 - どうやれば他の果実をとればいいのかわかりません。教えてください。 -- (ミン) 2008-12-03 16 01 14 - 川とか海で植える面積が狭いとこは10本でも大丈夫でした☆ それ以外のとこは12本位ずつ植えたらサイコーになりましたよ☆☆ もちろん花も毎日買って植えました♪ -- (みぃ) 2008-12-03 17 13 14 - もう環境を最高にしようとして合計20時間くらいはやってると思うのですが全然できないです。 -- (街森住人) 2008-12-03 17 51 09 - 私は面倒くさいですが、確実にしたかったので16×16をスコップで穴を掘って数えながらやりました☆それでもならなかったですか?力にならないかもですが、良かったら直接見に行きますか? -- (みぃ) 2008-12-03 18 06 08 - 16×16でやると、どうしても5区画できません。川を抜かして数えたら72×72で8マス足りないんですけど、この分はどうすればいいんですか?川が8マスあると思えませんが… -- (ユカ) 2008-12-04 20 27 21 - ピンクのカーネーションはどうやって入手するんですか? -- (ミッチェル) 2008-12-05 19 27 18 - [[四季のイベント]]を参照して下さい。父の日か母の日です。 -- (管理人) 2008-12-05 20 15 16 - ユカさん、横は16マスが5つありますよ。縦は13マスですが13マスでやったら最高にできました -- (街森住人) 2008-12-06 10 24 37 - 街森住民さん、ありがとうございます。言われたとおりに整理し直したら最高になりました。 -- (ユカ) 2008-12-07 02 35 06 - 木が少なくても花まみれにしたらサイコーになりました! -- (モンキー・D・ドラゴン) 2008-12-07 07 54 29 - まだ12がつなので手に入りません -- (999) 2008-12-07 19 34 44 - 花の交配はななめにうえても咲きますか。 -- (アルベルト) 2008-12-08 15 09 58 - 咲きますよ -- (DEATH) 2008-12-09 20 55 45 - 村の評価が「緑が足りない」と言われました。木の苗を植えてから、どの段階で「緑」と認識されるんでしょうか??果物の木なら実が付くまで育たないと認識されないんでしょうか?それとも1日立って枯れなければそこから認識されるのでしょうか? -- (ぴょん) 2008-12-10 20 25 27 - 木は一日経って枯れてなければ数に入ったと思います^^ あと木は植えた日を1日目とすると5日目に成熟します(フルーツの場合は実も生ります)。 花は周囲8マスに同じ種類の花があり、空きスペースがあれば交配できるようです。 「緑が少ない」でも花が多ければ良いようです(不確定要素)。 ピンクカーネーションは母の日にもらえます(他検証中)。 -- (11番ちょこ☆) 2008-12-10 20 59 07 - 11番ちょこ☆さん白カーネーションは父の日ですか? -- (ruru) 2008-12-11 20 19 04 - 初カキコです^^ 一区画の意味がいまいち解らないのですが、どなたか詳しく教えてくださいませんか。 -- (名無しさん) 2008-12-12 01 04 18 - 確かにわかりにくいので「環境のめやす」の節に図解を設置しました。 -- ( b(){管理人) 2008-12-12 12 52 20 - <管理人さん>ありがとです。とりあえずやってみます。 -- (名無しさん) 2008-12-12 21 32 55 - ◆「緑が少ない」についての検証結果◆ 金のジョウロもらいました♪ もちろん正規の方法で^^ つまり、環境最高の状態です^^ けれど気付けば、「木が一本もない区画」があることが判明w そこには大量に花を植えていたので「緑」として換算されていたからかと。そこで思ったのが、「花はどれくらい木の代わりになるのか?」です。で、実際にあらゆるパターンで計測w 結果:木0の場合、花0~5=×、花6~20=△、花21~=○。木1の場合、花0~3=×、花4~18=△、花19~=○。木2の場合、花0~16=△、花17~=○。木3の場合、花0~14=△、花15~=○。・・・木8の場合、花0~4=△、花5~=○。木9の場合、花0~2=△、花3~=○。木10~の場合、花0~=○。 (○=最高、△=いまいち、×=最悪) 要するに、①木が10本以上(多すぎると別問題)ある。②木1本2p、花1つ1pとして、合計21p以上ある。のどちらかが成り立てば最高評価を得られる模様^^(その区画のみ) なお、木は植えたばかりのやつでも、花は萎れてる(?)やつでも、数に入る模様^^ ただし、木および花の種類の違いや、村全体での関わりなどがあるかどうかは不明。もちろん、切り株は木ではないので^^; 頑張れば(景観は損ねる恐れがあるけど;)村に一本も木がないのに環境最高評価得られるようなお花畑の村にできるかもw -- (11番ちょこ☆) 2008-12-12 18 53 07 - 度々です。崖の段差も一マスと考えるべきなのでしょうか?16×16で一区画、16×13一区画どっちのほうがいいのでしょうか?度々すいません。教えていただけませんでしょうか? -- (名無しさん) 2008-12-13 02 08 55 - 今、16×13でやったら縦が6になったんですが、やっぱりおかしいですよね?16×16なら5×5になるのですが、16×13で、出来てる方もいるようなのですが、どちらで考えたほうがよろしいのでしょうか?。 -- (名無しさん) 2008-12-13 02 18 48 - もちろん16x16ですよ。足場の無い海のマスを考慮しないと縦80マスにはなりません。ちなみに水辺のマスがある区画は役場の住民課は判定をゆるくしてくれてる気配がありますよね(みぃさんのコメントを参照)。 -- (管理人) 2008-12-13 03 15 41 - <管理人さん>ありがとです。又頑張ってみます。 -- (名無しさん) 2008-12-13 03 40 45 - 度々です。ヤシの木も数に入るのでしょうか? -- (名無しさん) 2008-12-13 15 47 49 - ヤシの木も木です。数に入ります。 -- (11番ちょこ☆) 2008-12-13 16 52 03 - ありがとです。 -- (名無しさん) 2008-12-13 17 04 04 - 度々です・・・。「何てゆーかちょっとだけ物足りないんよね」と言われて、「一人一人の気配りでと」言われたのですが何が足りないんでしょうか?やっぱり花でしょうか? -- (名無しさん) 2008-12-13 18 31 15 - もう一つ良いでしょうか・・・さっきのように言われて花植えたらサイコーになったのですが、次の日に又同じこと言われたのですが、その日のうちに又サイコーになれば、連続扱いされるのでしょうか? -- (名無しさん) 2008-12-13 18 51 45 - 私の村では、ふつうと言われるのですがどうすればよいのでしょうか? -- (チャプチェ) 2008-12-13 21 03 27 - 区画できっちり計算するのが面倒な人は、状態を「緑が少ない」ところまで持って行き、あとは花を植えまくるといいと思います。 -- (テレサ) 2008-12-14 15 10 28 - 母の日にピンクカーネーションをもらった後、調べたいことがあったので同じ年内で1ヶ月戻して、そのまま1日ずつ進めてたのですが、2回目の母の日到達時にピンクカーネーションをもらえませんでした(掲示板での告知はあった)。その年のイベント終了フラグでもあるんでしょうかね?その場合、いつフラグリセットされるか知りたいんですけど、検証できかねますね^^; もっと欲しかったですw 花を育てているので日を進められないのが痛いですね; -- (11番ちょこ☆) 2008-12-15 20 21 15 - 雨が降った日はジョウロで水遣りしなくても次の日、花が元気(枯れてた花は再生、新たに枯れてる花は出現しない)になってるって情報、どこかに載ってますか? なければここにそのこと載せたほうがいいかも^^ -- (11番ちょこ☆) 2008-12-17 02 25 06 - 一応参考に・・・。区画で区切るのが面倒で「みどりが少ない」と言われ続けていたので木を植えていたのですが、ある一部分の区画が少ないだけで他全部の区画の木が多すぎにもかかわらずに「みどりが少ない」といわれていました。優先される区画でもあるんでしょうか。ちなみにサイコー状態にしたいので区画に渋々区切ったところ、海岸沿いの下5区画が木が少なく、他の区画に限っては19本も木がはえている場所がありました。なので、あまり「みどりが少ない」はあてにしないほうがいいと思いますよ。ちなみに木が多すぎることに気づいたのは区画わけをする前に花を植えていたら急に「みどりが多すぎる」といわれたことからです。おかげで斧が3本もいってしまいましたが・・・ -- (通りすがり) 2008-12-18 12 07 33 - そうなんですよね。私も木が全くない区間があって木を植えると「木が多すぎる」といわれて、本当にショックでした。今はがんばって花を植えまくってます。 -- (あすとろ) 2008-12-18 15 23 55 - 花畑を作りすぎたら、枯れてもいない花が消えていく…。どなたか検証された方いらっしゃいます?黒バラ出neee! -- (Pietro) 2008-12-19 03 30 33 - 母からの手紙で交配種のタネが送られてくる事があることを確認しました。(紫のパンジーの種が送られてきました) -- (名無しさん) 2008-12-19 07 39 45 - 以前、苗は1日経過して腐っていなければ「緑」としてカウントされる、と教えていただきましたが色々検証した結果、植えても腐らない場所に植えれば「緑」として認識されるようです。 -- (ぴょん) 2008-12-19 13 17 38 - 交配表の見かたがわからない>< -- (名無し) 2008-12-19 20 54 06 - 名無しさん、いつごろ交配の花の種おくられてきましたか? -- (どう森LOVE★ミ) 2008-12-20 18 21 07 - 木は切り株の状態でも緑としてカウントされるのでしょうか? -- (株主) 2008-12-21 00 27 57 - たぬきちが『緑が少ない』と行っているのですが、お店がある区画には木が14本生えています。どうすれば、たぬきちに満足して貰えるでしょうか? -- (もも) 2008-12-21 17 42 12 - 木だけじゃなくて花も植えてみたらどうでしょう? -- (moppi) 2008-12-21 19 22 30 - ぴょんさん、以前に植えた苗は一日経っても枯れてなければ数に入ると言いましたが、確かに数には入りますが、一日経ってなくても数に入ることがわかっています。 ももさん、それはバイトでですか? あと、切り株は木ではありません。 花は水をやらないと急に枯れることがあります。水をやると次の日、枯れてることはないので大事な花は、雨が降ってなければ毎日水遣りすることをオススメします^^ -- (11番ちょこ☆) 2008-12-21 19 48 32 - 言葉が足りなくてすみません。 役所で環境について尋ねたときです。 -- (もも) 2008-12-21 20 00 56 - 赤*黄で、紫のバラが生えました。まだ交配表は完璧じゃない? -- (yoru) 2008-12-22 08 08 53 - 赤+黄はオレンジ、あなたの勘違いor近くに、白+白があった。のどっちかです。絵の具のいろと、行程がにています。 -- (やま) 2008-12-24 13 13 48 -220.147.220.192東京@nifty/投稿ブロック/通報済み - 金色の薔薇と金色の薔薇で黄色の薔薇が交配するかもです。二、三回位は気のせいかと思ったのですが、四回以上金薔薇の隣に黄色の薔薇が出来たので -- (名無しさん) 2008-12-27 12 31 33 - どう森LOVE★ミさん。時間移動を繰り返してる時、手紙の中に紛れ込んでいたので時期の特定は難しいですが恐らく春~夏ではないでしょうか? -- (名無しさん) 2008-12-27 12 33 45 - 手紙の内容はガーデニングを始めたら、こんな花が生えてたのうえてみたら?と言うような内容でした。同じ手紙を何度も貰っていて、毎度花の種が付いてくるのですが普通の種の中に一つだけ紫パンジーの種が混ざっていました。 -- (名無しさん) 2008-12-27 12 37 14 - 私も赤*黄で紫のチューリップが生えましたよ。ちなみに、周りには何の花もありませんでした。 あ、でもチューリップは表に書いてありますね。 -- (ウミウシ) 2008-12-29 13 36 40 - わからないことなんて沢山ある上、誤報もあるのでなかなか情報が固まらないものです。攻略本には書いてあるのかも知れませんが私も含め購入してない人は結構いますし、さらに攻略本ですら間違いが載ってたり書かれていないこともあります。 金のバラどうしで黄色ができるかは知りませんが、黄色のバラ自体、何もないマスによくできるので信頼性のあるところまで持ってくのは難しいと思います。例えば、3×3の9マスの中に、中心のマスだけ空けて8マスに黄色のバラを植えているとその中心のマスに黄色のコスモスができた場合、黄色のバラ同士で黄色のコスモスができると誤認してしまう人もいると思います。黄色のコスモス自体も何もないマスに急にできたりするので。更にそういった情報は確証があっても人に伝える際は それなりの信憑性が必要になるので結局、あらゆる可能性を残すものについては断言できなくなるのです。でも、ちょっとしたものでも情報があるのは良いことだと思います。 つまりはこのページを含め、載ってる情報は完璧ではないことが多いので、その点はご了承ください^^(って、何か管理人さんみたいなw -- (11番ちょこ☆) 2008-12-29 20 15 16 - 今更ですけど、表の見方は百マス計算と似たもんです。例えばチューリップの場合は縦列の上の赤と横列の左の赤で、赤か黒のチューリップが出来て、縦の赤とさっきの隣の白とで、ピンク、赤、白のチューリップが出来るんです。知ってるか。分かりにくくてすいません。 -- (かずや) 2008-12-30 00 57 12 - 1区画の目安にデザインを貼ろうと思うのですが 皆さん16マスは何で図ってますか? デザインをいちいち貼るのは正直億劫で迷ってます。 -- (メッサポルタ) 2008-12-30 05 13 30 - ってのは、あきらめた方がいいぞwww頑張って張ることを進めます。村の上から区切ろう、川は4マス -- (やま) 2008-12-30 12 29 04 - 回収の手間を考えると、やっぱりマイデザインが良いですね。16マス毎に木を村の端まで植えるのもありです、それで1区画あたり8本になり 残りの4本を間に植えれば1区画12本になります 枯れて育たなかった分は間に植える本数を調整すればok。 -- (アーロン) 2008-12-31 10 04 08 - なぜか金のなる木ができない・・・ なんで? -- (バニラ大好き少女) 2008-12-31 10 40 33 - バニラ大好き少女さん、一度木を切ってそこに埋めてみては?ていうかちゃんと金のスコップでやってますよね…あとは努力のみっすね>< -- (とりにく) 2008-12-31 14 27 45 - できるだけ、7万とかをうめたほうが高確率で金のなる木ができますよ -- (まみこ) 2008-12-31 16 46 22 - 水遣りってどのくらいのペースでやればいいんですか? -- (ぷうたろう) 2008-12-31 16 50 06 - 1日一回ぐらいじゃ。。。?>ぷうたろうさん -- (ニャンタン♪) 2008-12-31 18 08 12 - 金のなる木で水遣りは、1日5回くらいやってたら木がなくなってしまいました。なんですけど、どうしてでしょう? -- (らった) 2009-01-01 17 09 10 - 木には水をあげなくてもいいですよ。それと木は近くに木があると、かれてしまいます。 -- (いちごとうふ) 2009-01-01 18 50 10 - 雑草を全部ぬいて、花を植えまくったらどうです?花ならいくら植えても大丈夫ですからね。寄付金って関係ありなんですか? -- (名無しさん) 2009-01-01 16 26 54 - 区画の線を引いてある村の写真だけど島みたいなのって本当に出来るの? -- (青ピクミン) 2009-01-01 17 32 41 - あれは、三角州(よめないと思うので、さんかくす)と言う。俺のとこはあれです。 -- (やま) 2009-01-02 00 12 00 - 正式には三角州ではないですね^^; 単に川が分かれてるだけの地形です。あれは村ができたときにできるかどうか決まるので、村を作り直さないかぎり新たにできたり、すでにあるものがなくなったりはしません。一つのその村の個性ですね^^ 区画整理で16マスを図るには、マイデザで敷き詰めるか、スコップで2,3マス間隔でほって区画の隅っこだけにマイデザ張るとやりやすいですね^^ スコップで掘った穴は村更新時になくなるので手間が省けるので後者をする人が多いようです。 花の交配は必ずしもできるものではなく、むしろできないほうが圧倒的に多いです。あくまでも「できる可能性がある」なので気長に待ちましょう(^ー^) -- (11番ちょこ☆) 2009-01-03 01 31 28 - 三角州的な島の地形だと橋が最初から3本なのかな?? -- (tk) 2009-01-03 22 15 53 - やまさん、ちょこさん、tkさん。ちなみに現在ではC5の地点にも橋がかかっており、合計で4本の橋があります(本音ではD3に欲しかったですが・・・)。B3は、もっぱら花地帯にしてますね。 -- (管理人) 2009-01-04 15 54 59 - 質問です。金のなる木は,1回ベルを取ると もうできないのですか? -- (ハン) 2008-12-07 22 25 17 - ハンさんそうです -- (こなたん) 2008-12-08 00 53 48 - 金の薔薇もやはり交配するようです。金+金だと黄色。金+黒だと赤という様な感じでした。また、雨,雪もしくは水をやらないと花は交配しないようです。 -- (名無しさん) 2009-01-04 18 15 32 - クローバーは雪が有っても自然に咲きます。 -- (名無しさん) 2009-01-04 19 14 39 - そういえば金のなる木ってまだちっちゃい段階で木をゆすると金が実らなくなりますねw -- (モヘア) 2009-01-05 18 50 53 - マジですか!? -- (R77) 2009-01-05 18 54 36 - だれかヤシの実のとりかた教えてくださーい。 -- (ky) 2009-01-07 10 41 57 - ヤシの実は海から流れてきます。 -- (Mi.) 2009-01-07 14 25 59 - 黒い花って作れるんですか? 誰か教えてくださいッ。 -- (名無しさん) 2009-01-07 18 03 49 - ↑に書いてあるんですけど・・・バラとコスモスとチューリップは黒い花ができます。 -- (いちごとうふ) 2009-01-08 19 24 50 - 環境のことなんですが、ただいまサイコーの状態3日目なんですが、雑草は1本残らず抜かないと状態は維持できませんか?目をこらして探したんですが、今日は2本しか抜けなかったんです。。。一日3本はえるんですよね? -- (名無しさん) 2009-01-09 18 42 44 - 118.240.16.121/光/118x240x16x121.ap118.gyao.ne.jp/通報されました - あんこ -- (そして崩壊) 2009-01-12 02 18 09 - 金バラと黄バラでピンクのバラが咲きました。金バラは妙な交配をしますね。 -- (名無しさん) 2009-01-12 18 54 29 - 白と金でオレンジバラ確認しました -- (名無しさん) 2009-01-12 19 40 26 - 金+白→オレンジ、赤 金+黄→黄、ピンクを改めて確認しました。 -- (名無しさん) 2009-01-12 21 44 33 - 金+赤→ピンク、赤を確認しました。 -- (名無しさん) 2009-01-12 22 47 36 - 環境のことなのですが、16×16マスに15本づつすべてのマスに植えても緑が少ないといわれます、何がいけないのでしょうかおしえてください。 -- (名無しさん) 2009-01-15 03 49 30 - 雑草が散らかっているか、花が少ないのではないでしょうか。 -- (いちごとうふ) 2009-01-15 17 53 13 - 埴輪やモノが埋まってたり、出しっぱなしにしてたりしても緑が少ないといわれることがあります。 -- (名無しさん) 2009-01-16 05 44 06 - 初めまして。前に比べて交配の確立が低くなってませんか・・・?;; -- (K7t。) 2009-01-18 20 44 54 - ウチの村では今5本のスズランが咲いています。皆さんの所は? -- (ミロ) 2009-01-18 21 54 21 - どうがんばっても、16×16のマスが出来ません。木とか川は1マスに入るんですか? -- (ふうせんさん) 2009-01-21 17 58 27 - 入りますよ -- (名無しさん) 2009-01-22 14 35 46 - 名無しさん、ありがとうございます。じゃあ川はだいたい何マスですか? -- (ふうせんさん) 2009-01-22 16 49 19 - 紫、青、黒の花はどうやったら交配ができますか。 -- (三国志) 2009-01-23 15 38 07 - 三国志さん、上に書いてありますよ。 -- (ふうせんさん) 2009-01-24 13 21 03 - 木は住人の引越し、橋や泉などの施設増加、季節の移り変わりやイベントなどで勝手に変動することがあります、イベントで確認したのは12月15日にイルミネーション用の針葉樹が大量に配置された事(サイコーの状態が一瞬で多すぎ状態になりました) -- (プリン丼) 2009-01-24 17 30 45 - 木、うえすぎた・・・・・。どうすれば、環境よくなりますか。 -- (トド) 2009-01-26 18 39 02 - 環境状態が「雑草が問題」になるのは、実際に何本雑草が生えてると言われるものなのでしょうか? 知っておられる方が居ましたら教えて下さい…!>< -- (名無しさん) 2009-01-26 19 58 53 - 切り株は木の数にはいらない、木は植えた瞬間に1本に数えられる、枯れそうな木も1本に数えられる -- (名無しさん) 2009-01-27 10 33 36 - ヤシの実はあるのに木が枯れる!どうしたらいいですか!? -- (青ピクミン) 2009-01-29 09 14 37 - ヤシは砂浜から上に2~4マスぐらいのところで植えるのが、いいと思います。 -- (いちごとうふ) 2009-01-30 19 07 47 - 枯れそうな木なんてあるんですか? -- (>-<) 2009-01-30 15 06 42 - 植えた次の日に育っておらず、虫食いの穴があれば次の日枯れる木です、気になるならすぐ掘り返して新しいのを植えても問題なしです -- (プリン丼) 2009-01-30 16 41 24 - ヤシの木はどの変に植えれば、育つのでしょうか?前に南側に植えたのにかれちゃいました><;; -- (リボンちゃん) 2009-01-30 18 53 38 - リボンちゃんさん、ヤシの木は上の表で言う5のA~Eの部分に植えると育ちますよ!! それと砂浜には育ちませんよ。 -- (ふうせんさん) 2009-01-30 20 44 43 - たびたびすみません。わたしは、地面にデザインをはっているんですが、上の表で言う5のA~Eの部分にぴったり5マスできないんです。4ますあまります。 -- (ふうせんさん) 2009-01-31 11 41 33 - いちごとうふさん!?日にちを進めてはいけませんか? -- (青ピクミン) 2009-02-01 11 14 01 - 日にちを進めても木は育ちますよ。青ピクミンさん。 -- (いちごとうふ) 2009-02-01 18 20 04 - やっぱり枯れまず(•ロ•;) -- (青ピクミン) 2009-02-02 18 44 19 - 近くに看板や木はないですか。 -- (いちごとうふ) 2009-02-03 19 04 40 - 返事スイマセン( 皿 /)看板も木もありません -- (青ピクミン) 2009-02-06 17 35 47 - 日付を1日戻したら前日植えた木や花は無くなりますか? -- (いちご) 2009-02-04 15 40 40 - はじめまして。よろしくお願いします。木を植えたら、毎日水遣りしないと育ちませんか? -- (いと) 2009-02-04 16 58 59 - いいえ。しなくていいですよ -- (ふうせんさん) 2009-02-04 17 39 57 - マスは、どうやって数えるんですか? -- (ようこ) 2009-02-04 19 51 38 - 全体を16×16に区切ったのですが施設や川、海等ある場合でも区画内に12本程度植えるべきなのでしょうか…? 植え過ぎというか密集してしまって多いと言われるのか気になります。 -- (きいろ) 2009-02-04 20 29 15 - ヤシのみは夏しか砂浜に落ちていないんで -- (だいすけ) 2009-02-05 21 12 27 - すいません、改めてやしのみは砂浜にしか落ちていないんですか。 -- (だいすけ) 2009-02-05 21 17 27 - ヤシの実は、砂浜だけだと思いますよ。 -- (ゆうミン) 2009-02-05 22 31 41 - お金やアイテム、フルーツをいろんなとこに置いたまま通信していて、帰ってきたらぺりこにゴミが散らかりすぎ…みたいな事を言われました。 全て取り、埋まっているものも取り除いたのですが、まだ同じ事を言われています。 原因が分かる方いらっしゃいますか? -- (みかん) 2009-02-06 01 57 03 - まじめましてぇ~ あのぉ~~地面に草が生えてないとあたらしいはなはでてきませんか?? -- (ぺい) 2009-02-07 12 51 19 - そんなことありませんよ。 -- (ねこ) 2009-02-07 13 46 10 - はじめまして、あの、タンポポって綿毛になった後、勝手に消えてしまうんでしょうか?? -- (みゆき) 2009-02-07 14 17 37 - 綿毛の上で走ったりしないかぎり消えないとおもいます。たぶんですけど。 -- (ゆうミン) 2009-02-07 15 53 35 - 大正解です。走らないかぎり散りません -- (青ピクミン) 2009-02-07 22 03 06 - 金のバラと紫のバラの交配で黄色のバラが出来ました。自生しただけかも知れませんが念のため報告しておきます。他の方は金との交配で別の色のバラが咲いているようですね。金のバラは色を全て持ってるのでしょうかね?金と赤の交配なら青以外のバラが咲くとか・・・推測ですが(´・ω・`) -- (´・ω・`) 2009-02-08 15 21 57 - ついでに、ヤシは夏でも冬でも一年中流れてくると思われます。木は植えようとしているマスの周りに8マス無いとダメっぽいです。壁にくっつけるように植えるとか、崖っぷちに植えるとか。あと木が育たないマスですが、坂になってる場所ではほとんど育たないようです。周囲8マスの中に坂があっても育たないようです。周囲8マスが空いてても育たない場所もあります。自分の場合、どういうわけか役場の裏に植えて育ちませんでした。育たないマスではいくら植えても育たないので植える位置を少しずらしたりすると育つと思います。長い文章たらたらと失礼しました(´・ω・`) -- (´・ω・`) 2009-02-08 15 53 05 - 金のバラは交配しないと聞いていますが…。 -- (ねこ) 2009-02-09 15 59 20 - いっきにノーマルの花をいっぱい植えたら違う色の花はでてきませんか?? -- (ぺい) 2009-02-09 20 42 16 - マスを空けとかないと駄目ですよ それも沢山、(交配した花だけで無く自然に生えた花かも知れません)せいぜい10~25マスですね 金のバラは金のジョウロを使います -- (青ピクミン) 2009-02-10 16 56 08 - 金のバラは金のジョウロを使います -- (青ピクミン) 2009-02-11 13 04 24 - ヤシの木ってどうやって育てるんですか?教えてください>< -- (シオピー) 2009-02-11 21 42 53 - 普通に育てればいいです。南1区画じゃないと育ちません。不安ならば海の方にある木を1本切り、そこにヤシを埋めて育てましょう。 -- (´・ω・`) 2009-02-11 22 13 25 - きのなえって、水をやる事は必要なんですか -- (miss) 2009-02-12 19 24 57 - やる必要は、ないですよ。 -- (チェリー) 2009-02-12 19 36 17 - 黒い花は1日でも注水サボるとすぐ枯れますね。 -- (´・ω・`) 2009-02-13 21 46 44 - ベルのなる木って、何ベルくらい埋めたらできますか? -- (黒猫) 2009-02-13 22 44 42 - すずらんって最大何本とかきまっているんですかね?8本から全然生えません。。 -- (げん) 2009-02-14 08 59 06 - 金のバラと金のバラの交配ってできるんですか? -- (ピーチ) 2009-02-14 14 56 00 - まず金のバラを2つ手に入れることが難しすぎますよ -- (だれか) 2009-02-14 17 22 41 - 花に毎日水やりすると、何か効果ありますか?教えてください -- (ジョニー) 2009-02-14 19 01 04 - 枯れないってだけですかねぇ・・・? -- (ゆうミン) 2009-02-14 22 26 04 - 枯れる時期はほぼランダムです。大抵は1日や2日は水をやらなくても枯れませんが、黒い花は毎日水をあげないと高確率で枯れます。昨日の自分の書き込みで書き忘れたのですが、あくまで体感です(´・ω・`) -- (´・ω・`) 2009-02-14 22 33 04 - 何と呼んでも構いませんよ。ところで、1回の水やりの範囲ってどうなってるんでしょうね?花が3×3の9マス植えてある場所があるのですが、真ん中の花にしか水を与えていないのに周り8マスの花が全く枯れません。 はにわが見つからないので雨も雪も降っていないと思われます。 -- (´・ω・`) 2009-02-21 11 52 05 - 銀、金のジョウロの場合、1回で一気に、9マスの花に水を与えることができます。 -- (いちごとうふ) 2009-02-21 18 38 06 - なるほど、ちまちま水を与える必要は無いわけですね。ありがとうございます。 -- (´・ω・`) 2009-02-22 08 25 18 - この前花畑にしてた場所にアルベルトが引っ越して来て、花がほとんど下敷きにされた!!!!!アルベルトの奴め・・・この恨みはいつか返してやるーーー!!!!!!! -- (ルル) 2009-02-22 14 52 21 - あらら・・・もったいない事しちゃいましたねえ・・・ -- (いちごとうふ) 2009-02-23 18 57 38 - 引っ越してくる場所に黒いバラなど無くてよかったですね・・それでも花畑を潰されたときの気持ちは私もわかります・・ -- (とってぃたん) 2009-02-23 20 16 24 - 全区画10本以上にしたけど緑が少ないてっいわれました。どーユーことなんでしょう(数え間違えはありません) -- (鍛冶) 2009-02-23 21 08 32 - 全ての区画に12本植えるとまず大丈夫ですよ。樹の本数が10本と言うのは、緑の少なくて良い区画のみになります。樹の変わりに花を大量に植えても大丈夫です。体感では花3本=樹一本でした。 -- (名無しさん) 2009-02-24 21 06 30 - 上の方でちらほら出てますが、如雨露で水をあげると格段に交配率が上がります。又、雨や雪の後でも交配率は上がります。少しは実験や調べてみましょう。 -- (名無しさん) 2009-02-24 21 22 35 - お金のなる木ってずーっとお金がなるんですか? -- (リボンちゃん) 2009-02-26 02 53 39 - なりません。1回だけです。 -- (いちごとうふ) 2009-02-26 19 35 25 - 紫のチューリップがなかなか咲きません…。( _ )赤+黄色=紫っていうのも理解できないのですが(^-^;)ピンクはすぐ咲くんだけどなぁ~ -- (まさにゃ) 2009-03-01 00 22 19 - タンポポが、一日目に花が咲き、二日目に綿毛になり、三日目には消えていたのです!必ず三日目に消えちゃうんですか??? -- (まさにゃ) 2009-03-01 00 24 16 - 街をどうやって区画わけするのですか? -- (らーめん) 2009-03-02 15 13 05 - いやいや街はしなくていいですよ。 -- (いちごとうふ) 2009-03-02 18 38 27 - どこではなのたねおかうんですか -- (こうき) 2009-03-03 18 33 52 - たぬきの店ですよ。 -- (いちごとうふ) 2009-03-03 18 37 43 - ありがとうございました でもたぬきちのみせにいってもうってなかったんですよ -- (こうき) 2009-03-03 19 03 07 - 売ってるはずですよ。無かったら誰かが買ったんでしょう。 -- (だれか) 2009-03-03 20 33 14 - DS版と違ってたんぽぽは消えてしまうのですね。たんぽぽで花壇を作ろうとおもっていたのに・・・。 -- (ファル) 2009-03-03 22 49 25 - 木の数え方のコツを教えてください -- (村長) 2009-03-04 19 14 20 - さっき言い忘れたんですが、ピンクのバラがいつの間にか咲いてましたカワイイ♥(*人*) -- (のー) 2009-03-06 18 38 23 - あの、坂道でも受粉しますか?教えてください。 -- (ジョニー) 2009-03-07 11 55 26 - 受粉するのではないでしょうか? -- (とってぃたん) 2009-03-07 20 19 13 - そうですかー、なかなか受粉しないもので -- (ジョニー) 2009-03-08 11 05 47 - 交配の配列ですが、一列に交互に(赤・白・赤・白というように)並べたほうが交配の確立が高かったです。青いバラはなかなか咲きませんね…。( _ ) -- (まさにゃ) 2009-03-09 01 57 36 - タンポポは、綿毛の時に水をあげれば大丈夫なのでしょうか?枯れてもいないのに消えてしまったのがとても残念でした。DS版ではタンポポは不滅に近かったので、とてもショックです… -- (まさにゃ) 2009-03-09 01 59 14 - タンポポは、水をあげなくてもいいですよ。 -- (いちごとうふ) 2009-03-09 18 17 17 - タンポポが消えない方法があれば教えてください!DS版と違って、スズランがかなりがんばってくれています♪(現在10本咲いています) -- (まさにゃ) 2009-03-10 02 10 53 - フルーツを植えたいんですけど、スコップで穴を掘っても、「地面に置く」しか出てこないんです!「地面に植える」が出てきません!どうして? -- (みるる) 2009-03-10 10 58 57 - きちんと穴を掘った場所のまえにいますか?シャベルはもっていますか? -- (ジョニー) 2009-03-10 19 17 06 - タンポポとみつばのクローバーは、花としてカウントできますか? -- (名無しさん) 2009-03-11 15 47 32 - タンポポは、わたげになったらかれちゃうし、クローバーもラッキー家具だからカウントされないと思う。 -- (こう) 2009-03-11 18 24 45 - クローバーは雑草でも花でも何でもないものです 四つ葉のクローバーも上と同じ扱いですが身につける事も出来、植え直す事も出来、家具としても扱えます そして枯れません -- (ren) 2009-03-14 11 19 09 - 村の状態なんですが極端に緑の部分が少ないんですがどうしてなんでしょうか?最初から少なかったんです。 -- (マルコ) 2009-03-11 11 36 22 - ほっとけば そのうち緑になりますよ!マルコさん -- (まいける) 2009-03-13 20 22 29 - 花を植えればなおりますよ! -- (かみゅ) 2009-03-13 20 33 26 - ずっと同じ道をあるいているとくさがどけてくれます!でもしばらくゲームをやっていないとまたもとにもどってしまいます。 -- (チェリー) 2009-03-18 20 58 13 - 役場で「あそこに緑が少ない」って言われるけど、あそこってどこなのかな!? -- (ゆずママ) 2009-03-15 19 59 17 - 「環境のめやす」を参考に木の数を数えて必要本数に増やしてください -- (まさてつ) 2009-03-15 21 49 22 - 四つ葉のクローバーの事で、お聞きしたいのですが、1度出て1人のキャラに持たせているのですが、もうでないのでしょうか?ご存知の方、教えてください。よろしくお願いします。 -- (ナナ) 2009-03-19 10 21 58 - ナナさん、四つ葉のクローバー、今日2個目を見つけました。1個目は持ってはクローゼットにしまってました。参考になれば。 -- (モンキー) 2009-03-21 18 44 13 - 木の苗やフルーツをうめたら、じょうろでお水をあげた方がいいのでしょうか!? -- (ゆずママ) 2009-03-19 12 38 34 - あげなくても、平気ですよ。基本的に木はみずやらなくても、 -- (ジョニー) 2009-03-20 00 58 22 - ジョニーさん、ありがとうございます!最初から村にあった梨以外のフルーツを埋めてみました。実るといいなぁ〜!! -- (ゆずママ) 2009-03-20 21 43 16 - ところで、雨が降ってる日は、花に水をやらなくても大丈夫ですか。 -- (ジョニー) 2009-03-20 00 59 58 - 大丈夫ですよ -- (ふうせんさん) 2009-03-20 11 03 23 - 最近始めたばかりで、今12月なのですが。森の針葉樹がライトアップされてます。これって何か意味がありますか? -- (モンキー) 2009-03-21 18 45 57 - クリスマスシーズン、または正月シーズンだからでしょうじゃないでしょうか?そのときしかライトアップされませんよ。 -- (かみゅ) 2009-03-21 21 04 18 - モンキーさん、ライトアップしたのは冬祭りだったからではないでしょうか? -- (うずまき) 2009-03-23 13 54 58 - いちごとうふさんにあこがれました 友だちになってください -- (うずまき) 2009-03-22 13 19 15 - 金のばらの育て方って知っていますか? -- (うずまき) 2009-03-22 13 26 02 - 金のジョウロで、黒いバラの枯れた時に水を与えるとできますよ。(ありがとうございます。うずまきさん。) -- (いちごとうふ) 2009-03-23 18 46 06 - ありがとうございます。 とてもうれしいです!よろしくお願いします。 -- (うずまき) 2009-03-24 10 48 13 - 通信で来てくれたお友達に花水やりをしてもらうと交配花が咲きやすくなるみたいです。(次の日だけ)反対に訪問先でも水やりすると友達村で交配花が多くでました。もっと多くの事例を重ねたら「素敵な裏ワザ」になると思いますから、皆様もためしてみてもらえませんか? -- (まったりや) 2009-03-22 16 52 55 - 木の本数なんですが、区画のラインに生えてる分はどうカウントしたらいいですか?両方に1本ずつになるのか、どちらにもカウントされないのか。 -- (つばめ) 2009-03-25 11 06 44 - 区画の境目のラインは2本ですよ。 -- (管理人) 2009-03-26 10 06 37 - 管理人さん 境目に何本生えていても、両方に2本としてカウントするんですか? -- (つばめ) 2009-03-26 10 19 04 -1区画が16x16なので境目となるラインは計60マスの外周を持つ正方形となります。区画と区画が重なる境目では「境目は共用されるのではなく、各々個別したライン」という事です。 br()例えば図で説明すると、A1の東側でB2と接する箇所は「A1の東側のライン・B1の西側のライン」という意味で区画の境目のラインは2本と表現致しました。 -- (管理人) - 管理人さん 理解しました。ラインではなくマスとして見ればよかったんですね!わかりやすい説明ありがとうございました。 -- (つばめ) 2009-03-27 21 24 26 - 皆さんすみません。どうしても質問したくて… ラフレシアをさかせるには、どうやったら咲かせますか? 環境最悪って何をどのくらいやれば良いんでしょうか… -- (清水薫) 2009-03-27 02 03 13 - 清水薫さん、時間をものすごい進めればいいですよ -- (名無しさん) 2009-03-27 11 52 53 - あれ?最近花の交配率が高くなった気がするんだけど気のせい?昨日は3本ぐらい交配のみの花が生えていて今日して1本・・なんだか変?)リップさんへ収穫しなくてもなくなりません。 -- (かみゅ) 2009-04-02 19 59 01 - あの、サクラの木が昨日まで木の苗を買ったらちゃんとサクラの木だったのですがなぜですか? サクラのきはどうやったら、植えられますか? -- (ジョニー) 2009-04-02 20 37 26 - 多分うえなくても自然に桜になってるとおもいます。 -- (ピース) 2009-04-03 17 46 34 - 以前、役場で「あそこに緑が少ない」と言われたので、1区画に12本ずつ木を植えました。それでもまだ少ないと言われるのは花が少ないのでしょうか?「緑」って地面の草?の事ですか?ちなみに我が村は土(茶色い部分)がほとんどです。 -- (ゆずママ) 2009-04-03 20 04 27 - お世話になってます。今環境が「物足りない」になってて、なかなか進みません。花は11区画3本以上植えてるのですが…評価は翌日以降じゃないと変わりませんか? -- (つばめ) 2009-04-04 16 29 42 - 更に花植えたらサイコーになりました!アレコレ考えて植えてたのが馬鹿らしくなった… -- (つばめ) 2009-04-05 11 25 33 - 4つばのクローバーは身につけていると何か効果ありますか? -- (ジョニー) 2009-04-11 09 53 02 - 身につけても効果は無いと思います。部屋に置けばハッピールームのボーナスポイントが付くはずです。(間違えてたら訂正お願いします) -- (のー) 2009-04-11 10 28 25 - 金のジョウロを持っているんですが、金のバラになりません。なかなか咲かないんですか? -- (トロ) 2009-04-11 23 42 07 - 黒バラがかれたときに金のジョウロでみずをあげると・・・です -- (なっち) 2009-04-12 18 07 10 - あ、まず黒バラが咲いてないとダメなんですね^^;ありがとうございました^^ -- (トロ) 2009-04-13 00 06 16 - どういたしまして(^^) 黒バラは、赤バラと赤バラで できますよ -- (なっち) 2009-04-13 17 11 04 - 交配しやすい方法ってなにか、ありますか。 -- (ヨッシー) 2009-04-20 17 10 41 - とりあえず交配させたい花に水でもまいとけば交配率は上がる。雨のひのあとでも交配率はあがる。 -- (かみゅ) 2009-04-22 20 29 09 - 村の地面の緑はどうやったら増えるの?時間を戻したらハゲハゲになっちゃった。 -- (よっしー) 2009-04-29 21 11 29 - はじめまして!どうか教えてください…うちの村はほとんど草がないです…土の地面で…どうやったら、草がが出来るのでしょうか? -- (クゥー) 2009-04-30 11 51 12 - あまりお勧めしないけど、時間を急激に変えるという方法もあります。 -- (いちごとうふ) 2009-05-01 19 09 28 - しばらく待ってたら生えてくるんじゃないの? -- (ルル) 2009-05-02 11 21 32 - このページの交配表の見かたがイマイチ分かりません。だれか教えて下さい。 -- (なな) 2009-05-02 13 35 46 - んwww。。私も。>< -- (star*) 2009-05-02 16 00 32 - 交配表 例えば 黒いチューリップを作りたければ 赤同士を隣同士にうえる。 -- (はなはな) 2009-05-03 11 30 47 - あおいバラ チューリップなにとなにでこうはいするのおしえてー -- (ヨッシー) 2009-05-03 12 07 29 - ヨッシーさん 青薔薇は黒と紫です。 黒薔薇は赤×赤 紫は白×白 それからですね -- (名無しさん) 2009-05-07 23 58 44 - 金バラと黄or金バラでピンクバラが咲くみたいです。 -- (チハタン) 2009-05-03 19 30 47 - チハタンさん私は白と赤で咲きましたが・・・? -- (のー) 2009-05-04 15 03 34 - 知ってました?パンジーの、赤黄は、咲きやすいそうです。はずれてたらスイマセン。 -- (ひろりん) 2009-05-04 17 31 25 - 交配ですが、× のあいているところに植えます。そうすると、お花を見るとこんな形にみえます。◆上下同じ色。左右同色。チューリップ赤上下。白左右。ピンクのチューリップで成功しましたよ。もし、黒いバラは赤全部です。他のお花と距離をおいてみてください。ちょっと時間かかるかもです。楽しいですよ。 -- (名無しさん) 2009-05-07 14 42 19 - ひし形です。(はなはなさん)のでも成功しました。 -- (名無しさん) 2009-05-07 14 46 06 - 緑が少なくていい区画ってどのあたりになるんでしょうか? -- (ぶーぶー) 2009-05-09 00 17 10 - ないんじゃないでしょうか? -- (いちごとうふ) 2009-05-09 18 31 30 - カーネーションは増えるのでしょうか? たとえば、2株植えてるとそのうち3株目が咲く…みたいな -- (マグ) 2009-05-11 08 53 37 - 増えますよ、カーネーション -- (mo) 2009-05-12 17 32 19 - うちの村は、木が多いといわれています。どうすればいいでしょう? -- (ああああ) 2009-05-16 07 21 24 - 木が多いと言われるのなら、少し木を切ってから、また聞いてみてください? -- (クロナ) 2009-05-17 06 30 34 - 黒いバラと紫のバラ。どっちが交配率は低いのですか?? -- (かみゅ) 2009-05-22 19 57 19 - 紫の薔薇は、なかなか咲きにくいですよ -- (名無しさん) 2009-05-24 15 25 27 - 紫の薔薇についてですが・・・5.24に咲きにくいと、コメ入れたのですが、勘違いです・・・青い薔薇が咲きにくです。 -- (名無しさん) 2009-05-29 10 10 25 - 環境で、たぬきちがアドバイスしてるみたいですが、他のキャラとかもするのでしょうか?(きぬよとか)教えてくださいm(_)m -- (りんご) 2009-05-25 14 01 44 - おそらくたぬきちが一番の基準だなも!その↓の段階が確かあさみです。サイコーとサイテーは知ってませーん!【すいません】 -- (かみゅ) 2009-05-25 21 06 54 - かみゅさん---有難うございます!まずはあさみのコメントがもらえるように頑張ります(^^)木も結構植えたし、後はお花で微調整かもしれません(^00^) -- (りんご) 2009-05-26 07 41 16 - りんごさん、サイコーはコトブキからのコメントですよ^^ 黒バラが咲かず。。。 -- (おかりん) 2009-05-28 22 15 02 - ヤータンさん<崖の所とか、どうでしょうか?交配しそうなところにもお水を掛けてみてください。デザを張り付けてるところの近くはやめた方がいいと思います。場所をかえてみても良いかもです^^ -- (名無しさん) 2009-06-03 13 06 11 - 名無しさん>崖の所には、金のバラを植えてあります -- (ヤータン) 2009-06-03 19 42 17 - ヤータンさん>針葉樹が育つ場所はどうですか? あと、黒いチューリップはお部屋にしまってみてね。 -- (名無しさん) 2009-06-03 20 21 54 - ドルを80000ドル植えたのに3日目、水あげたのになくなってrました。なぜですか? -- (ちー) 2009-06-04 08 28 23 - 質問するより、上を読んだ方がいいですよ・生えてる木のマスは、オノで切って他の木を植えると高確率で育つ。 ・植える周囲に1マス空間が無いと育たない。 ・村には木の育たないマスがある。 -- (通りすがり) 2009-06-04 09 06 44 - 針葉樹が育つ場所に青バラ交配させてたら、いつの間にか交配してました>名無しさん -- (ヤータン) 2009-06-05 10 04 21 - 質問ですが、きんのバラを植えると環境が最高になるとか、影響しますか?ふつうの花や交配花をたくさん植えると環境が最高になると言われてますが・・・ -- (ヤータン) 2009-06-07 14 03 17 - 村の状態が、サイコーで、15日間日にちをすすめた状態なのですが、金のじょうろをもらえません。自然に現実の1日を、15日間過ごせば金のじょうろが手に入るのでしょうか? -- (トモミ) 2009-06-07 18 41 45 - 多分はながかれて環境がサイコーじゃなくなったのではないかと。サイコーだったらもらえるはずだし・・・ -- (かみゅ) 2009-06-09 19 46 46 - ヤータンさん、環境に花の種類は関係ないはずです。トモミさん、ズルはいけません。 -- (リル) 2009-06-10 02 07 59 - >リルさん ずるではなく、知識が無いのです。でも、わかりました。自然に15日を過ごせばいいのですね。ありがとうございます。 -- (トモミ) 2009-06-10 06 20 43 - トモミさん、雑草を生やさずに時間経過だけを行う事は不可能です。つまり、毎日の雑草チェックや水やりを怠った為に環境サイコーの状態では無くなったと考えられます。一般的にはズルです。 -- (管理人) 2009-06-10 08 36 20 - わたしのプレイ内容は、ちゃんと毎日の雑草チェックや水やり、村民との会話を毎日していました。分かりにくい文章ですみませんでした。それから、今日、無事に金のじょうろを貰う事が出来ました!ご迷惑をかけてすいません。 -- (トモミ) 2009-06-10 14 47 11 - 例えば、金のバラを村一面に植えていると環境は最高のままでしょうか? -- (ヤータン) 2009-06-11 12 07 30 - ヤータンさん、どの花もデータ上はただの花です。試しに金のバラを普通の花に植え替えてみてはいかがでしょう。 -- (リル) 2009-06-16 01 45 04 - 区画整理のとき、マイデザインを貼る場所に木が生えていた場合、その木はどの区画に入るのでしょう? -- (四つ葉) 2009-06-16 21 17 36 - 2009-03-25 11 06 44 あたりのコメントを参考にして下さい。 -- (管理人) 2009-06-16 21 44 42 - 村の中の草地がほとんどありません。草を増やす方法は無いんでしょうか(雑草ではなく、地面の緑です) -- (銀狐) 2009-06-20 10 17 47 - 草をはえさせたい部分を30にちぐらいかな?踏まないでいると徐々にくさがはえてきますよ。(花を植えるとはやく伸びます) -- (向日葵) 2009-06-20 11 15 39 - はじめまして、街森始めて一ヶ月、気がとうくなる区画整理終わりやっと今日サイコーになりました。これから15日サイコーを保つには、雑草に気を使ういがい何かあればアドバイスください。 -- (こち) 2009-06-22 18 06 00 - こちさん、毎日村に行くのがいいと思います。当たり前の事かもしれませんが、そうすると雑草やしおれた花にも気が付きます。あまり役に立たなかったらごめんなさい… -- (四つ葉) 2009-06-23 21 35 32 - 白と白で紫バラが出来るはずなのに、黒バラが咲きました。バグ!? -- (香凛) size(80%){2009-07-04 21 56 43} - 白×白=紫 赤×赤=黒 ですよ。黒バラが咲いたのは見間違いでは?>香凜さん -- (ヤータン) size(80%){2009-07-05 14 00 58} - 香凛さん、近くに赤×赤の組み合わせがあったのではないですか? -- (四つ葉) size(80%){2009-07-08 21 58 42} - ヤータンさん、四つ葉さん、ありがとうございます。見間違いではなかったですが、多分白バラ群とバラ群の境目だったので、四つ葉さんの言う通りかもしれません。紫が咲いてくれたので、次は青が咲けばいいと思っているのですが、まだです。 -- (香凛) size(80%){2009-07-09 23 25 36} - いいますがなぜか毎日四つ葉でないのですが。 -- (ゆうすけ) size(80%){2009-07-18 13 01 22} - 四葉は確率低いです。毎日クローバー引っこ抜いて(毎日も出ないけど)も、春から今まで出ふたつしか出ませんでした。 -- (テス) size(80%){2009-07-18 23 12 58} - フルーツの木って、フルーツを落とすと、ふつうの木になるんですか? -- (真) size(80%){2009-07-20 12 42 15} - 3日でまたなりますよ -- (ヨッシー) size(80%){2009-07-20 18 10 37} - 金のバラがなかなかできません。咲いた人が入れば咲かせるコツとか教えてください! -- (なはなは) size(80%){2009-07-28 21 38 38} - もう適当に植えてったらイイです。黒いバラが枯れたら金のジョウロで水をやってください(^^★9 -- (るう) size(80%){2009-07-29 22 53 17} - はじめまして。花の交配にチャレンジ中なのですが、なかなか咲いてくれません。何かコツとかありますか?何日目位で咲き始めるのでしょうか? -- (みぃたん) size(80%){2009-07-31 21 09 04} - みぃたんさん。毎日必ず水をあげてください。銀か金のジョウロだと、一度に9マス分水をあげれるので、時間も短縮できますよ。あとはたくさん花を並べて、確率を上げていくしかありません。がんばって! -- (テス) size(80%){2009-07-31 22 39 47} - 追記。咲くときは翌日に咲いたりします。咲かないときは数ヶ月経っても咲かないので・・・数ヶ月咲かなければ、場所を少し変えたり、並べ替えたりしてみると、たまに咲きます。 -- (テス) size(80%){2009-07-31 22 42 09}
https://w.atwiki.jp/wiki6_piro/pages/6905.html
21世紀に残したい日本の自然100選 21せいきにのこしたいにほんのしぜん100せん 財団法人森林文化協会と朝日新聞社によって1983年に選定された自然地。 1982年に候補地を公募。4万5000通の応募があり、候補地は2000カ所以上におよんだ。 国立公園などすでに保全されているところ以外を対象地とし、身近な自然や破壊の恐れがある自然地が含まれていた。 100地点の発表は1983年元旦の朝日新聞紙上でおこなわれ、この選定によって全国的に注目されるようになった自然地も多かった。 森林文化協会はその後17年間、10地点で定点観測を続け、自然の変化を追った。 1 知床半島…の自然林 北海道斜里郡斜里町・目梨郡羅臼町 知床連峰の西側は、わが国で最も原始的な景観といわれる 2 釧路湿原 北海道釧路市・釧路郡釧路町・川上郡標茶町・阿寒郡鶴居村 タンチョウツルの生息地として知られる国内最大の低層湿原 3 富良野の樹海 空知郡上富良野町・空知郡中富良野町・空知郡南富良野町 東大演習林が中心で、約23,000haにわたる広大な樹林 4 函館山… 函館市西部 観光名所だが、北海道の植物種の3分の1が見られる宝庫 5 屏風山湿原 西津軽郡木造町 高層から低層まで、各種湿原の経年変化のさまを観察できる 6 蔦温泉の自然林 上北郡十和田湖町奥瀬 ブナやトチなどの自然林。低木しか育たない典型的な雪田も 7 櫃取湿原 下閉伊郡岩泉町 標高約1,000mの国有林の谷底。ミズバショウが群生 8 五葉山 大船渡市・釜石市・気仙郡住田町 ツツジ科のゴヨウザンヨウラクはこの山の固有種。動物も多い 9 白神山地のブナ林 秋田県山本郡藤里町・峰浜村・青森県西津軽郡鯵ヶ沢町 ブナ、ミズナラの自然林。ブナは国内最大級の密集地 10 能代海岸の砂防林 秋田県能代市後谷地 クロマツ82万本。約10kmにわたる。野鳥も住み、市民が憩う 11 今神山 最上郡戸沢村・大蔵村 今神御池には珍しい沈水植物ヒメミズニラが群生している 12 寒河江川・朝日川上流のブナ林 西村山郡西川町・大江町・朝日町 直径1m以上の巨木も。キツネやコガラなど動物、野鳥の天国 13 伊豆沼・内沼 栗原郡築館町 わが国有数のハクチョウ、ガン、カモ類の飛来地 14 広瀬川 仙台市 仙台市街地を貫き、市街地でアユなどが釣れる川として有名 15 信夫山 福島市 アカマツ、ナラ、クヌギなどの雑木林は市民の憩いの池 16 新舞子浜のクロマツ林 いわき市 約300年前に平藩主が植林した潮害防備保安林。約10kmに及ぶ 17 奥久慈渓谷 日立市 流域にある袋田の滝…は日本三大瀑布の一つとされる 18 涸沼 東茨城郡大洗町・東茨城郡茨城町 海と淡水の魚が共存する汽水沼で、ニシンの南限、産卵場所 19 鷲子山 那須郡馬頭町 南方、北方系植物の接点。ブナ、カヤ、カシなどが混在する 20 西ノ湖 日光市中宮祠 北岸から西岸にかけて広い砂浜とヤチダモなどの林が広がる 21 丸沼・菅沼 利根郡片品村大字東小川字丸沼 日光白根山の噴火で流失した溶岩が川をせき止め、できた沼 22 赤城山粗山高原 勢多郡富士見村・宮城村 赤城山外輪山の一角の高地。豊かな自然林と草原をもつ 23 名栗川渓谷 入間郡名栗村・飯能市飯能 山々に囲まれ、子持岩、弁天岩などの奇岩が続く 24 狭山丘陵 所沢市・入間市 狭山湖、多摩湖に野鳥が憩う。ムカシヤンマの生息地も 25 平林寺の雑木林 新座市野火止 クヌギ、クリ、アカマツなどが昼でも薄暗い樹林をつくる 26 小櫃川河口の干潟 木更津市 東京湾で、背後に植物群落をもつ唯一の干潟。渡り鳥の休息地 27 清澄山… 安房郡天津小湊町(現鴨川市) 山頂部、清澄寺境内の池にはモリアオガエルが住む 28 多摩川 東京都 奥秩父から東京港へ。東京の代表的な川。上流部に清流が残る 29 高尾山 東京都八王子市高尾町 温帯林と暖帯林が混生。東海自然遊歩道の起点でもある 30 秋川渓谷 西多摩郡檜原村 滝と緑が織りなす景観。シュンランなど多摩の野草も残る 31 高麗山 神奈川県中郡大磯町 スジダイ、タブなど関東で数少ない臨海性常緑広葉樹林が残る 32 箱根旧街道の杉並木 神奈川県足柄下郡箱根町箱根・湯本 「昼なお暗き・・・」と歌われた大木430本が道路沿いに続く 33 福島潟 豊栄市東部 オニバスなど貴重な植物や魚が多い。渡り鳥の飛来地 34 天水越のブナ林 東頚城郡松之山町 関田系の一角。雪の影響でブナの背たけは低く、幹は太い 35 木曽・赤沢の自然林 木曾郡上松町 江戸時代以来の保護策に守られた天然ヒノキの広大な森 36 奥裾花渓谷 上水内郡鬼無里村土倉 4月下旬から約1ヶ月、約80万本のミズバショウがさきほこる 37 青木ヶ原樹海… 山梨県西八代郡上九一色村・南都留郡鳴沢村 密生した大樹林は、いまも人の立ち入りを拒む。動物も多様 38 西沢渓谷 山梨県東山梨郡三富村 典型的なV字型渓谷。シャクナゲをはじめ植物も豊か 39 寸又峡 静岡県榛原郡本川根町犬間 春はヤマザクラ。林道でもカモシカやシカに出会うことも 40 柿田川湧水群 静岡県駿東郡清水町伏見 富士山に降る雨や雪解け水を集めた地下水が湧き出ている 41 汐川干潟 愛知県豊橋市・渥美郡田原町 典型的なV字型渓谷。シャクナゲをはじめ植物も豊か 42 葦毛湿原 豊橋市岩崎町 湿原植物250種。近くの森にはムササビやウサギも顔を出す 43 宇津江四十八滝 吉城郡国府町 遊歩道は広葉樹林を縫い、新緑、紅葉、氷結とそれぞれの趣 44 金華山 岐阜市 カシ、シイなど700種類以上も温暖帯性広葉樹。リスも住む 45 御在所岳・江野高原 三重県三重郡菰野町・滋賀県神崎郡永源寺町 昔からツツジで知られ、キツネやタヌキ、山ザルもいる 46 七里御浜 三重県熊野市・御浜町・紀宝町・鵜殿村 御浜小石といわれる石がびっしり。海浜植物も豊富 47 呉羽丘陵 富山県富山市呉羽山 コナラ、ヒサカキ群落など多彩な植物相が見られる緑の丘陵 48 縄ヶ池 富山県東礪波郡城端町蓑谷 ミズバショウの群生地。昭和天皇が詠まれた歌の歌碑がある 49 内灘砂丘 石川県河北郡内灘町 ハマナス、ハマヒルガオなど約60種の砂丘植物が見られる 50 鉢伏山 石川県鳳至郡柳田村 ブナ林を中心にサワクルミなどの大木が広がる。山岳信仰のやま 51 冠山 今立郡池田町 5月の岸壁にはシャクナゲ。冠平は高山植物のお花畑になる 52 毛比の松原 敦賀市松原町 日本三大松原のひとつ。クロマツなど約12,000本が茂る 53 余呉湖 伊香郡余呉町 古戦場賤ヶ岳を背にし、「鏡湖」の名もある静かで小さな湖 54 御池岳オオイタヤメイゲツ群落 神崎郡永源寺町 最高峰の丸山に群生する。カエデの一種で、20mに及ぶ木も 55 京都・北山杉 京都市北区小野下町 観光客は多いが、施設はほとんどなく、静寂を保っている 56 芦生の自然林 北桑田郡美山町 大部分が京大の演習林。新緑、紅葉が美しく、動物も多い 57 千里丘陵の竹林 大阪府吹田市・豊中市 千里ニュータウンの一角にモウソウダケの林、約90ha 58 淀川ワンド群 大阪市旭区他 河川敷に、明治初期の工事の名残の大きな水たまりが点在 59 再度山 神戸市中央区・北区 北山腹の修法が原には、池や林の広場公園や外人墓地がある 60 氷ノ山 養父郡関宮町・鳥取県八頭郡若桜町 日本海気候と瀬戸内気候の接点地帯。針広混交林が多い 61 大和三山 橿原市中央部 畝傍、耳成、香久。古書や古歌に登場する歴史とロマンの山々 62 玉置山 吉野郡十津川村 玉置神社境内には500年を超えるスギの巨木が茂る 63 天神崎 田辺市元町 黒潮の海に面した岬。森、磯、海が一体となった自然 64 串本・大島の海金剛 西牟婁郡串本町樫野 巨岩、奇岩。海水の浸食で長い間に形成された自然の造形美 65 津田の松原 大川郡津田町津田 約2kmの海岸線にクロマツの林が続く。野鳥の観察もできる 66 寒霞渓 小豆郡内海町神懸通 集塊岩の奇岩が連なる渓谷。初夏は新緑、秋は40種類の紅葉 67 眉山 徳島市眉山町 徳島市の「緑のびょうぶ」。針葉、広葉樹が山を覆う 68 吉野川河口の干潟 徳島市 西日本でも有数の水鳥の楽園。幻の魚といわれるアオギスも 69 面河渓 上浮穴郡面河村 陰性植物の宝庫であり、奇岩と渓流、周辺の自然林も美しい 70 岩屋寺の自然林 上浮穴郡美川村 トチノキやスギの樹木が、巨岩とともに雄大な景観を形成 71 四万十川 高知県中村市(現四万十市) 大河で「最後の清流」といわれる。数多くの支流をもつ 72 魚梁瀬千本山 安芸郡馬路村 林野庁指定の天然スギ学術保存林で、国内でも屈指の美林 73 百間川 岡山市 流域に500種を超える植物が分布。珍魚オヤニラミも生息 74 臥牛山 高梁市山下 ブナなど樹木235種、草花315種が繁茂。キツネやサルも住む。 75 帝釈峡 比婆郡東城町・神石郡神石町 タイシャクイタヤなど、地名を冠にした珍しい植物が多い 76 八幡湿原 佐伯郡湯来町・広島市佐伯区 小規模な湿原群だが、四季折々の花が咲く。周辺はハンノキ林 77 久松山 鳥取市 常緑、落葉樹が入り交じった自然林。珍しいチョウが多い 78 諸鹿川渓谷 八頭郡若桜町 溶岩流でできた岩や、諸鹿七滝といわれる滝々が続く 79 宍道湖 島根県八束郡宍道町 小泉八雲もその美しさをたたえた水都・松江の象徴 80 日御碕 簸川郡大社町日御碕 ウミネコが舞う。島根半島の最西端で、奇岩や絶壁が続く 81 十種ヶ峰 阿武郡阿東町徳佐下 長門富士ともいわれる秀峰。大規模なササ群落がある 82 長門峡 山口市阿東・萩市川上 阿武川中流。さまざまな広葉樹の林。シダ類は120種を超える 83 宝満山 太宰府市・筑紫野市 大宰府天満宮の背後にそびえ、自然林がよく保存されている 84 英彦山 田川郡添田町・大分県下毛郡山国町 修験の山として知られた。ツクシシャクナゲなど豊かな植物相 85 豊前海岸 豊前市 周防灘に面した遠浅の海岸。「環境権」の考え方が起こった土地 86 虹の松原 佐賀県唐津市東唐津・東松浦郡浜玉町 約5㎞にわたり、100万本のクロマツ林。白砂青松の典型 87 黒髪山 佐賀県杵島郡山内町・西松浦郡有田町 そそり立つ奇岩。約1,000種の植物があり、珍種も多い 88 多良岳 佐賀県藤津郡太良町 標高983mの山頂近くで清水が豊かに湧き、動植物が多い 89 千々石海岸 長崎県南高来郡千々石町 タンカーによる石油備蓄の橘湾奥。白い砂と松の緑が美しい 90 江津湖 熊本市江津・江津町 水生植物の宝庫。西側には加藤清正が築いたという堤防が残る 91 市房山 球磨郡水上村・宮崎県児湯郡西米良町 針、広葉の豊かな自然林と多彩な動物。野鳥は150種 92 文殊仙寺の自然林 大分県東国東郡国東町大字恩寺2432 仏の里・国東半島。寺の境内を中心に広がる濃密な緑 93 黒岳 直入郡久住町 春、登山道沿いに花のトンネル。中腹に風穴、夏も氷が残る 94 綾渓谷の照葉樹林 東諸県郡綾町・西諸県郡須木村 綾北、綾南川沿いに世界でも最大規模の照葉樹林ひろがる 95 祝子川渓谷 東臼杵郡北川町 「ツツジの標本室」といわれ、自然林にはカモシカも住む 96 高隈山の照葉樹林 鹿児島県垂水市・鹿屋市 スダジイ、イスノキ、アカガシ林の垂直分布が見られる 97 屋久島の自然林 鹿児島県熊毛郡屋久町・上屋久町 瀬切川右岸に照葉樹林の垂直分布。海岸部に亜熱帯性植物 98 八重岳 沖縄県国頭郡本部町 約4㎞の山道にヒカンザクラの並木。沖縄特有の野生動物も 99 石垣島・川平湾 沖縄県石垣市市川平 湾内に小さな隆起サンゴ礁の島。黒真珠の養殖イカダが浮かぶ 100 西表島 沖縄県八重山郡竹富町西表 東洋のガラパゴスと呼ばれ、沖縄でも最も原始的な自然を残す 関連項目 七里御浜 タグ 「に」 旅用語 百選
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北国人+帝國軍歩兵+帝國軍歩兵+迷宮巡視員 北国人+帝國軍歩兵+帝國軍歩兵+迷宮巡視員設立前夜 迷宮巡視員 訓練風景 世界一おいしい携帯食の開発 一般性能開示チェック用URL 設立前夜 「迷宮課、か」 まだ、誰もいない部屋に付けられた、真新しいプレートを見上げながら、火足水極は、 なんだか冗談みたいな響きだよな、とひとりごちる。 迷宮課。迷宮と城砦都市の保守管理及び警備を一手に引き受ける、新たなる国防の要。 現在はまだ設立を急いでいる段階で、装備はともかく人員が一人もいないというさびしい 状態だが、早急に郷土軍と警察から火足水極自ら適性試験を行い、課員が選抜される予定 だ。迷宮課設立の暁には、彼らは迷宮巡視員と名付けられ、平時は遺跡の監視する意味も 含めて迷宮を巡回しつつ、城砦都市の保守や管理を行い、一朝事ある時は、侵攻する敵を 迷宮で迎え撃ち、避難した藩国民を守る最後の盾となる。 先のケルベロス作戦において名を馳せた後ほねっこのパイロットが、その性質上、攻性 な作戦において最も力を発揮するのに対し、迷宮巡視員は防性な作戦でこそ、その実力を 発揮する組織となるだろう。 今、後ほねっこ男爵領に、槍と盾が揃おうとしている。無力が、悪いことだとは思わな い。だが、弱いというただそれだけの理由で、生存を許されない時代に、後ほねっこ男爵 領は身を置いているのだ。もはや、弱いままでいることは許されない。思いきり殴りつけ たら、今度はこちらが殴り返されないために守り固める番か、と火足水極はほろ苦く思う。 迷宮課の設立を、更に急がせなければならない。最後に決意の表情で迷宮課のプレート へ眼差しを送ると、火足水極は、靴音を響かせてその場を歩き去る。激務が待つ、執務室 へと。彼のために用意された戦場へと。もう二度と、藩国民を無為に死なせないという、 その理想のために。強く、さらに強くあるために、彼に立ち止っている暇などありはしな いのだった。 ~後ほねっこ迷宮防衛計画『ある日の藩王』より再掲~ 追記 これより数日の後、藩王てずからの迷宮巡視員選抜試験が始まる。 なお、初回以降も選抜試験は常に藩王の監督のもとに行われ、能力よりもむしろ、各人 の思想、性情を考慮したものとなった。 これは、防諜という面もさることながら、能力は訓練で伸ばすことが出来ても、健全な 利他の心を短い訓練期間だけで芽生えさせることは困難であるという、藩王火足水極の決 断によるものであった 迷宮巡視員 光射す事のない、地の底。 何処からともなく照らされるライトの灯りが闇を丸く切り裂く。 その灯りに導かれるように、隊列を組んで黙々と歩く一団がいる。 闇の広大さに比べれば、あまりにも心細い光を頼りに、淀みない足取りで迷宮を踏破し ていく。 慎重に、細心の注意を払って、闇に紛れるように、しかし、風のように素早い。 迷宮の各所に仕掛けられた罠の状態を一つ一つ確認しながも、彼ら自身が罠を発動させ ることはない。 T13現在、NWに存在するどの集団よりも高い迷宮生存能力誇る彼ら。迷宮の番人。 後ほねっこ男爵領最後の砦を守る、人で出来た砦。 後ほねっこ迷宮の管理・維持のために定期的に迷宮を見回る彼らを、人はこう呼ぶ。 迷宮巡視員、と。 後ほねっこ迷宮の大深度に存在する、城砦都市。緊急時の避難場所として用いられるこ の地底都市に、迷宮巡視員の詰め所は存在する。 おおむね、詰め所での迷宮巡視員の業務は三つに分類される。一つは城砦都市の保全。 一つは、戦闘訓練。最後の一つが、その名の由来となった、迷宮の見回りである。 どの業務が割り当てられるにせよ、詰め所及び迷宮への滞在は厳しい期間制限が課せら れる。滞在上限は三ヶ月。勤務を終えた後は、地下に滞在した日数に応じて、規定の日数 の休暇を取る事が義務付けられている。 これは、地下遺跡の影響による心身への変質を防ぐという意味合いもあるが、同時に、 迷宮巡視員の業務の過酷さも物語っている。 特に、迷宮巡視員の主たる業務である、致死性の罠が充満する迷宮最下層から、上層へ と移動しながら行われる迷宮の見回り(通常は小隊単位で行う)の過酷さはつとに有名で、 三日に一度行われるこれに帯同して、初めて一人前の迷宮巡視員であるといわれる。 見回りは小隊単位で行われ、各員が火足水極が厳選したダンジョン用サバイバルツール を装備するだけでなく、万が一の事態に備えて、取り回しが良いソードオフしたショット ガン、手りゅう弾を所持。小隊機銃代りに二挺の自動小銃も配備されている。 ある程度以上の直接戦闘にも耐えられるように訓練もされているが、その真骨頂は、迷 宮という特異な地形を知り尽くしていることによる、嵌め手。いわゆるトラップである。 日常業務として、トラップの見回りをしている以上、迷宮内の構造を誰よりも熟知して いる(除く火足水極)迷宮巡視員ならではであるが、そのやり口の悪辣さは特筆すべきも のがある。 例えば、迷宮巡視員の走った後なら、安全だろうと追いかけたのに、何故か自分だけ落 とし穴に引っかかったなど可愛い方で、先手を取って尾行しているつもりが、気がついた ら機関銃で弾幕が張られる長い直線に引きずり込まれていた、腐食性ガスのトラップが発 動して武器が壊れた瞬間を見計らって何処からともなく襲撃された、などなど、訓練を施 した誰かさんの底意地の悪さが垣間見える戦術を好んで執る。 火力や人員で劣勢であっても、迷宮のギミックを利用することにより、対等以上の条件 に持ち込んでから仕掛けるのが、迷宮巡視員の流儀なのだ。 とはいえ、戦闘は本来彼らの職務ではない。余技に類する技能であり、本領を発揮する のは、迷宮内の闇を紛れて行う偵察や、追跡などである。移動困難地形である迷宮内にも 関わらず、マシラの如く、と形容される速度と隠密性。サバイバルツールを用いた情報収 集能力の高さこそが、迷宮巡視員の特性であり、これに関しては、迷宮内だけでなく、N Wの何処の戦場でも十分に通用すると言われている。 また、迷宮巡視員の特色として、常に小隊につき何匹かの特殊な訓練を受けた犬と行動 するというものがある。 迷宮の見回りに犬の散歩のようで微笑ましいという者もいるが、視覚の当てにならない 迷宮において聴覚と嗅覚に優れた犬は、極めて高い適正を誇る。 判断に迷った時は、同行する犬の様子を見ろとまで言われるのは伊達ではない。 命を共にする相棒として、また心強い仲間として、迷宮巡視員から愛される存在なので ある。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 (多機能暗視スコープや、帝國・ほねっこの紋章の入ったベレー帽//モデル:たらすじ、いも子) 訓練風景 迷宮巡視員の詰め所の一角は、迷宮を模した訓練場になっている。 必ずしも地下である必要のない訓練場を、敢えて城砦都市に建造したのは、訓練は可能 な限り、実戦に近づけるべきであるという、藩王の方針が反映されているためだ。 この狭く、寒く、そして、じめついた暗がりで、迷宮巡視員(とその訓練生)たちは、 日々、泣いたり笑ったり厳しい教官を呪ったりしながら訓練に明け暮れているのである。 そんな中に、一人の少女がいる。 波打つ黒髪を一つに纏め、幼いその顔には、真剣な表情が浮かんでいる。大の大人だっ て泣き言を漏らす厳しい訓練に、愚痴一つ言わずに食らいついていくその姿は、温かみに 欠ける後景と相まって、強烈な違和感を醸し出していた。 だが、その事を指摘する者は、迷宮巡視員の中にはいない。 彼らにとって、少女と共に訓練を行う、この風景こそが日常なのだ。 誰よりも長く迷宮で暮らす少女。いつか必ずやってくるその時に、共に闘う仲間。 少女の名を、後藤亜細亜という。 「よし、今日は後藤とリンパルは上がってよし。 ベイルマン、ハレーン、インゲション、カールステッド、リンドブラードはもう1セッ ト追加だ。特に、カールステッドは何をやってる。あれが実戦なら、お前は三度はトラッ プに掛かって死んでいるぞ」 教官の言葉を聞いた訓練生たちが、指示に従って三々五々に散っていく。 考課表を片手に眺めながら、今後の訓練計画について考え込む教官の前に、小柄な影が 差した。 気配を感じてふと顔を上げた教官が目にしたのは、物問いたげな表情の亜細亜だった。 思わず表情を和ませそうになって、慌てて引き締める。何時も健気なまでに頑張るこの 少女に対して、常に厳しい態度を貫くというのは、筋金入りの教官である彼をして、中々 の難事だった。 辛うじて威厳を保った教官だったが、亜細亜が、何故、彼の前に残ったのか、実を言え ば、大体のところは想像がついている。 「あの、ライル教官……」 「ああ、訓練が終わってからは、教官と呼ばなくて結構ですよ。訓練中こそ、訓練生とし て接していますが、本来、君は迷宮課の職員ではありませんから」 厳つい外見に反して、教官の物腰は柔らかい。訓練中の鬼のような厳しさが嘘のようだっ たが、こちらの姿が、本当の彼である事を、亜細亜はよく知っている。 本当は、優しい穏やかな人だ。だから、不安になる。 「あ、はい、ライルさん、あの、先に訓練を上がってしまって良いのでしょうか? もしか して……」 す、と掌で抑えるような仕草で、ライルは亜細亜の言葉を遮った。 「それ以上は」 でも、と言葉を続けようとする亜細亜に対して、ゆっくりと左右に首を振る。 「訓練に手心を加えられているのではないかという、君の懸念は分かります。しかし、私 もプロです。訓練生として扱うと決めた以上、君を甘く評価するという事はありません」 穏やかなその言葉の奥には、真剣な怒りがある。その事に気付いた亜細亜は、首をすく めた。だが、その姿を見たライルは、今度こそ、表情を和らげた。 微苦笑に似た表情を浮かべながら、亜細亜に向かって語りかける。 「後藤さん、君は自分自身の実力に対して、もっと自信を持った方が良い。君は十分に訓 練についてきているし……」 と、そこまで言ってから、声を潜める。 「これはここだけの話ですが、むしろ同期の訓練生と比べても、優秀なくらいです。 君を巡視員にスカウト出来ないのが、残念だよ」 そこまで話すと、不器用にウィンクをする。 亜細亜の表情がパッと明るくなった。 「あ……はい!」 「さて、疑問はそれくらいかな。では、行きなさい。シャワーで汗を流して、ゆっくり休 むといい」 「はい。お疲れ様でした。それでは失礼します!」 ぺこり、と一礼をして、羽根でも生えているのかと思うほど、軽い足取りで帰っていく。 初めての訓練のあと、立っているのも出来ないほど疲労困憊していたのが嘘のようだった。 その成長を嬉しく思いながら、ライルは感慨にふける。 彼は、帝国の民の常として、ヒロイックこそが最上の価値観であると信じていたし、そ して、後ほねっこの民の常として、後藤亜細亜こそ、その価値観をもっとも能く体現して いる少女だと信じていた。 教官と訓練生という関係で、実際に身近に接するようになって、その確信はさらに深まっ た。いつか、彼女と肩を並べて戦う日が来るかもしれないと思うと、我知らず心が弾んだ。 そう、いつの日か、共に戦う日が来るだろう。 怒りの日と、表現しても良いかもしれない。 NWの未来を賭けて戦う日が。 NWの全てが、何をし、何を積み上げたのか、試されるその日が。 世界一おいしい携帯食の開発 迷宮巡視に於いて、武器などと同様に重視されるのが携帯食である。 食料? と聞いて笑うなかれ。 機械だとて稼動するには燃料が必要であろう、生命体である限り人も犬士も栄養は必要なも のである。 腹を満たすだけではあらず、労働意欲にも密接に関与してくる。 ある日、国内のとある食品会社に持ち込まれた依頼は以下のようなものであった。 『携帯食料だからと言って栄養面だけに偏ってはいけない。 だが、嵩張らず、日持ちがする。 あとバリエーションは多めに。 冷たくても温かくても食べられる世界一美味しい携帯食料』 無茶難題とも言える依頼ではあるが、この依頼を持ってきた政庁の職員の目は本気だった。 無茶難題とも言える依頼ではあるが、この依頼を受けた食品会社の担当の目も本気だった。 食べるということは、人にとっては栄養摂取以上に何かをもたらす事である。 僅かの甘いもの、温かい物、心に残る味。 ほんの僅かでもそういうものがあることで頑張れる。 だから、迷宮で頑張っている人々にそんなものを食べてほしい。 その意気込に答えたい。 担当者らが、連日連夜に渡る試行錯誤の結果、以下のような携帯食が完成となる。 温かい食事に関しては、生石灰を水と反応させて出来た熱によって保温を可能とする。 これは技術開発により、以前のものよりも使用する生石灰と水の量を半分程度まで抑えるこ とができ、携帯量を減らせるようになった。 生石灰は、水と反応させることにより消石灰となり使用した後は迷宮内の土に撒いてくるこ とが可能。 その為、使用後に荷物を減らすことが出来る。但し、使用後は必ず細かく撒くこと、植物の 多い場所には撒いてこない。(土の酸度を調整するため、酸性を好む植物の除草作用がある) など、いくつかの取り決めがある。また、急激な発熱による火傷の予防のためビニールを厚 手の物とし数回の使用が出来るような耐久性のあるものを採用した。 専用のビニール袋に、生石灰と一定の水、携帯食を入れると温まるようにしある程度の保温 も可能となる。携帯食は、蓋を開ければそのまま摂取できるようになっており別の容器も不 要。 食べ終わった後はくるくると小さくまとめれば、だいたいクレヨン程度のサイズとなりポケ ットに入れておけば大きなごみにもならず持ち帰ることも出来る。 携帯食料だからといって味もおろそかにしてはいけない。 味というものは、時にその場の士気すら左右する重要なものとなる。出来れば美味いもので 英気を養って職務に励んでもらうことが何よりだ。 何の味気もないものより、出来ればほねっこの家庭の味を……というのが一番いいのだが家 庭ごとに独特の味がある。このあたりに関してはリサーチを重ねた上にほねっこの郷土の味 付けをベースに調理・味付けを行っている。冷たくとも食べられるように若干味付けは濃い 目ではあるが、元々北国のほねっこでは味付けは濃い目なのでそれほどではないだろう。塩 分が若干多めであるが、迷宮の巡視という肉体労働では塩分が不足しがちになるため必要量 をぎりぎりに絞った、味付けを壊さない程度の塩加減であり、モニターには好評であった。 また少量でも満腹感が得られるようになっており、荷物がかさばらないように工夫もなされ ている。 種類も最近は多様化し、逆にどれを持っていくか迷うという事態もあるそうだ。 また、小麦が主産業であるためパン食が多いことも考慮してラスク状にしたものや予め缶詰 のままで焼いたパンの缶詰も持参率が高い。現在は真空圧縮したパンを元の状態に戻す技術 を研究中でもある。 これらは、人間用と犬士用があるがどちらも基本的なコンセプトは同じである。 他、すぐにエネルギーに変えることが出来る糖類と、消化吸収がよく腹持ちがよい澱粉質が 取ることが出来るよう甘味類を各自が持参している。 最近、巡視員がよく持参しているのは『ほねっこビスケット』(通称:ほねビス)と呼ばれる 代物である。 ビスケットといってもクッキーに近く、味はアーモンド風味でありながら口に入れればさら りと溶け後に残らないように工夫されている。 上記の携帯食は最低5年は保存がきくことや、少量ながら1食分のカロリーもあり災害時の 非常食にも取り入られ始めるようになっている。 (文章:深夜、たらすじ//イラスト:南天//漫画:南天//その他アイディア:ほねっこall STAFF) 一般性能開示 L:帝國軍歩兵 = { t:名称 = 帝國軍歩兵(職業) t:要点 = 歩兵銃,軍服 t:周辺環境 = なし t:評価 = 体格4,筋力4,耐久力5,外見4,敏捷5,器用5,感覚4,知識5,幸運3 t:特殊 = { *帝國軍歩兵の職業カテゴリ = ,,基本職業アイドレス。 *帝國軍歩兵の位置づけ = ,,歩兵系。 *帝國軍歩兵のみなし職業 = ,,<歩兵>。 *帝國軍歩兵の近距離戦闘行為 = 歩兵,,近距離戦闘行為が可能。#近距離戦闘評価:可能:(敏捷+筋力)÷2 *帝國軍歩兵の近距離戦闘補正 = 歩兵,条件発動,(射撃(銃)、近距離での)攻撃、評価+2、燃料-1万t。属性(弾体)。 *帝國軍歩兵の中距離戦闘行為 = 歩兵,,中距離戦闘行為が可能。#中距離戦闘評価:可能:(感覚+知識)÷2 *帝國軍歩兵の中距離戦闘補正 = 歩兵,任意発動,(射撃(銃)、中距離での)攻撃、評価+3、燃料-1万t。属性(弾体)。 *帝國軍歩兵の遠距離戦闘行為 = 歩兵,,遠距離戦闘行為が可能。#遠距離戦闘評価:可能:(敏捷+感覚)÷2 *帝國軍歩兵の遠距離戦闘補正 = 歩兵,条件発動,(射撃(銃)、遠距離での)攻撃、評価+2。属性(弾体)。 } t:→次のアイドレス = 帝國戦車兵(職業),帝國偵察兵(職業),帝國工兵(職業),帝國砲兵(職業) } /*/ L:迷宮巡視員 = { t:名称 = 迷宮巡視員(職業) t:要点 = 犬と一緒,見回り,亜細亜 t:周辺環境 = ほねっこ迷宮 t:評価 = 体格4,筋力4,耐久力6,外見4,敏捷5,器用4,感覚3,知識4,幸運3 t:特殊 = { *迷宮巡視員の職業カテゴリ = ,,派生職業アイドレス。 *迷宮巡視員の白兵距離戦闘行為 = 歩兵,,白兵距離戦闘行為が可能。#白兵距離戦闘評価:可能:(体格+筋力)÷2 *迷宮巡視員の白兵距離戦闘補正 = 歩兵,条件発動,(白兵武器(剣)、白兵距離での)攻撃、評価+5、燃料-1万t。 *迷宮巡視員の近距離戦闘行為 = 歩兵,,近距離戦闘行為が可能。#近距離戦闘評価:可能:(敏捷+筋力)÷2 *迷宮巡視員の近距離戦闘補正 = 歩兵,条件発動,(射撃(銃)、近距離での)攻撃、評価+5、燃料-1万t。属性(弾体)。 *迷宮巡視員の迷宮での防御補正 = ,条件発動,(迷宮での)防御、評価+8。 *迷宮巡視員の迷宮での移動補正 = ,条件発動,(迷宮での)移動、自動成功。 *迷宮巡視員の迷宮での移動時AR消費 = ,条件発動,(迷宮での)移動、AR消費1。 } t:→次のアイドレス = 罠師(職業),モンスター使い(職業),サイレントキル(技術),召喚魔法陣(イベント) } /*/ L:北国人 = { t:名称 = 北国人(人) t:要点 = 暖かい服装,白い肌で美しい人材,白い髪 t:周辺環境 = 針葉樹林,木もないような雪原,豊かな小麦畑,豪雪対策された家,高い山 t:評価 = 体格1,筋力0,耐久力-1,外見1,敏捷0,器用0,感覚0,知識1,幸運0 t:特殊 = { *北国人の人カテゴリ = ,,基本人アイドレス。 *北国人の食料変換 = ,,(生産フェイズごとに)食料+1万t。 *北国人の生物資源消費 = ,,(生産フェイズごとに)生物資源-1万t。 *北国人のイベント時食料消費 = ,条件発動,(一般行為判定を伴うイベントに参加するごとに)食料-1万t。 } t:→次のアイドレス = 犬妖精(職業),魔法使い(職業),歩兵(職業),パイロット(職業),整備士(職業),国歌(絶技),アイドレス工場(施設),寮(施設),食糧生産地(施設),バトルメード(職業),高位北国人(人) } チェック用URL 継承 北国人を継承します。 HQボーナスと適用範囲 HQ 筋力+1
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プロローグ(冬知らずの魔女、カレン) 自分の生まれた意味がはっきりと分かっている人が、この世の中にどれくらい居るだろう。 政治家なら、国民の幸福のためとか、自分の信条とかがそれに当たると訴えるだろうか。 あるいは芸術家なら、作品を残すためと言い切るだろうか。 もしくは意味なんてないと否定するだろうか。 私にとって、それは明白だった。 生まれた時から決まっていた。 やるべきことがはっきりしているのはいいことだと思う。 ドイツ南西部、シュヴァルツヴァルト。 常緑針葉樹が鬱蒼と茂るこの地は、その名が示す通り昼夜を問わず黒い森となる。 総面積5180㎢にも及ぶこの森の中を、今、たった一人で歩む少女の姿があった。 金というよりはオレンジがかった明るい黄色の髪を三つ編みにし、瞳の色は深いグリーン。 目鼻立ちの整った小柄な美少女だが、服装は奇妙だ。 とんがり帽子にワンピース、ショートパンツとロングブーツ。ハロウィン・パーティーの季節でもないというのにその全てが真っ黒で、クラシックな魔女の衣装を現代風にアレンジしたコスプレにしか見えない。 しいて言えば足りないのは箒だけだ。 更に奇妙なことに、少女は煌々と緑色の炎を灯すランタンを前方に掲げ、ひたすら同じ地点を歩き回っていた。 道に迷っているにしてはその足取りに躊躇はなく、少女の表情にもそれほど焦りはない。 明らかに自然のものではない炎の色は少女の周囲を照らし出し、不吉な絵画めいた光景を作り上げている。 「シアラン。大丈夫? 本当にこれで合ってる?」 少女が小首をかしげて虚空に問いかけると、キイ、と軋むような音でランタンが鳴った。 まるで返事をしたかのようなタイミング。 少女は頷き、再び右往左往を繰り返す。 そのうち、出し抜けに景色が変化した。 少女の傍らには今まで影も形もなかった屋敷が出現している。 それも煉瓦造りの地上五階建て。 列柱式(コロネード)のベランダも美しく、豪邸と言っていいほどの大きさがある。 「ああ、よかった。やっと開いた」 少女はほっとしたように肩の力を抜いて呟いた。 ランタンは再び軋んで鳴った。 開いた、というのは結界の話だ。 この屋敷は常人が偶然迷い込むことが無いよう封印がなされており、特定の歩調で特定の方角へ進む手順を繰り返さなければ目視すらできない。 少女は正しい手順を踏み、この家に入る資格を得た。 それを証明するかのように玄関の扉はひとりでに開いた。 玄関から入るとすぐ、吹き抜けの広いエントランスホールに出る。 高い天井の付近には一応明り取りの窓が設けられているが、森の中では差し込む光も少ない。 少女は相変わらずランタンを灯したまま、きょろきょろと辺りを見回しながらエントランスホールの中央まで歩み進んだ。 「おいガキ。どうやってここに入った」 突然男の低い声が響き、少女は足を止めた。 声の主はエントランスの奥、一階から二階へ通じる階段の手すりの上に腰かけているが、その姿は影になっていてよく見えない。 「ここはお前みたいなガキが来る場所じゃねえ。出てけ」 荒々しい語調に低い唸り声が続いたが、少女は腰に手を当てて朗々とよく通る声で挨拶した。 「私はカレン。大魔女ヴェナリスの娘、カレンよ」 ヴェナリスの名を聞いた瞬間に男は階段の手すりから飛び降り、狼の顔を見せた。 比喩ではなく狼そのものの顔である。 男の上半身は真っ白な獣毛に覆われており、背後ではふさふさした長い尻尾が揺れていた。 「ヴェナリスの娘だと……?」 「初めまして。皆殺しの悪魔、グレイタウルさん」 カレンはぺこりとお辞儀をし、名を呼ばれた狼男は肩を怒らせてそこへ近づく。 グレイタウルの身長は2メートル以上あり、筋骨隆々の身体は横にも広い。華奢なカレンなど一口で首を食いちぎられそうなほどの体格差だ。 しかしカレンは、獣臭い息が顔に吹きかかる距離まで近づいても全く物怖じする様子はなかった。 グレイタウルはそんな彼女の様子を間近でじろじろと眺め、ふん、と鼻をならした。 「確かに似てなくもねえな。さっさと帰ってクソ魔女に言え、封印した俺に用があるなら自分で直接来いってな」 「んー、それがね。ママはちょっと出かけてて」 「知るかよ」 「この話長くなるんだけど、お茶の準備をしてもいい?」 「すんな、ボケ」 「お茶うけも持ってきたんだよね。シュトーレン」 「時期じゃねえだろ、何だそのチョイス。ドイツに対するイメージが貧困なんだよ……つーか、出さなくていい!」 次第に会話のペースを握られつつあったグレイタウルは慌てて吠えたが、カレンが取り出したのはお茶やお菓子ではなく一枚の大きな写真であった。 「これ見てくれる?」 グレイタウルは差し出された写真をひったくるようにして奪い、眺める。解像度が低くはっきり映ってはいないが、それは長く尾を引く流星の写真のようだった。 「何だこりゃ。流れ星か」 「ううん。それ、ママだよ」 「ア?」 グレイタウルはもう一度その写真を眺めた。 流星の中に、どことなく顔や手足のようなものが見て取れなくはない。 「……これがクソ魔女?」 「そう。たぶん直径15㎞くらいだって」 理解が及ばず、グレイタウルはぱちぱちと瞬きをした。 「何を言ってる?」 「その写真を念写で撮影したのは佼魔協会の偉い人で、まあ、撮った直後にママの遠隔呪殺で死んじゃったんけど」 佼魔協会は、既存の魔法関連組織に組み込まれなかったはみ出し者が寄り集まってできた世界的なネットワークだ。 かつては大魔女ヴェナリスも所属していた。 グレイタウルもそこまでは知っている。 「アアアア! ワケがわからねえ! 順を追って説明しやがれ!!」 「聞いてくれるのね。ありがとう」 待っていましたとばかりに、カレンはにっこり笑って説明を始めた。 天才であり天災。世界一甘美な毒。異端にして深奥。暗黒の太陽。 我儘で愛らしく、頭脳明晰な破天荒、最もお近づきになりたくない女神。 大魔女ヴェナリスを知る者は彼女をそのように評する。 だがしかし、悪しざまに罵りながらも、人々はどこかで彼女を認め、彼女に期待をしていた。あるいは彼女ならばやってくれるのではないかという身勝手な期待だ。 それはすべての魔法使いの欲求、すなわち魔法の根源の解明だった。 魔法という奇跡のような力がどこからどうやって来たのか。何から生まれたのか。大小の差はあれど、これを解き明かす事に惹かれない魔法使いは居ない。 ヴェナリス自身にもそれを求める意識はあったという。 「それでママはとうとう、宇宙の果ての果てに、最初の魔法使いらしきものを見つけたわけ。三ヶ月くらい前かな」 「ハハハ。読めたぜ」 乾いた笑いを上げ、つかつか歩いて、グレイタウルは乱暴にソファに腰を下ろした。 「クソ魔女はそいつに会いに……いや、違うな。そいつと戦いに行ったんだろうよ。自分の方が上だってな」 「よく分かってるねえ。さすが、ママの古くからの仲間」 「別に仲間じゃねえ」 「それで、多分その何かに負けて、ママはこうなっちゃったわけです」 カレンが再度先ほどの写真を見せると、グレイタウルはくっくっと低く押し殺した声で笑った。 「おかしい?」 「ああ、笑うしかねえ。あのクソ魔女め。なまじ力があったもんだから、調子に乗って、自分の手に負えないモンにちょっかい出して、その有様か! ざまぁねえな!」 嘲笑に怒るでも悲しむでもなく、カレンは淡々と話を続ける。 「協会の偉い人が言うには、今のママはエネルギーの塊みたいな状態になっていて、話をするのは無理なんだって」 「ああ、そうかい。別に今更話す事もねえよ」 顔を逸らされても、前方に回り込んでカレンは話を続ける。 「でね。ここからが大事なんだけど、ママはこんなになっても帰ってこようとしてるんだよね」 「……あ?」 急に話の内容が変わった。 それでも、カレンは友達と世間話をするような気安さで話し続けている。 「どんどん近づいてきてて、あと八日くらいで地球に帰ってきちゃうんだよ」 「……わかりやすくまとめろや」 「あと八日で、巨大なエネルギーの塊になったママが地球に降ってきて、世界が終わりそうの巻!」 「ちょっと楽しそうに言うんじゃねえーッ! どうすんだよ!」 グレイタウルはびたんと尻尾で床を叩く。 「ああ、クソ! こんな話、聞く前に追い出しときゃよかったぜ!」 「助けてくれるでしょ。ママの昔の仲間で手伝ってくれそうなの、グレイタウルさんだけなんだもの」 「何だそりゃ、ふざけんな! 俺はそんなお人よしじゃねえんだが!?」 腕組みしてうろうろ歩き回るグレイタウルの尻尾はせわしなく揺れ、カレンはそれを目で追っている。 「手伝うって、お前、どうにかできんのか。ヴェナリスの娘ってことは相当の魔法が使えるのか」 「ええと、実は私、魔人堕ちしちゃってて」 「最悪だ! バーカバーカ!」 魔人堕ちは、魔法使いが魔人に覚醒した際にごく稀に起こる現象だ。 魔力の循環に不可逆的な不具合が生じ、高度な魔法が軒並み使えなくなる。 魔法使いとしては「一生ポンコツ」の烙印を押されたに等しい。 「あ、でも、薬草の調合は得意だよ。ママから教わった秘伝のレシピ、九つの薬草を使えば、大抵の怪我や病気は」 「治るのか?」 「……三日くらいかかるけど」 「話にならねえ! 協会の重鎮どもは何をしてやがる!」 「帰ってくるママを利用するか殺すか滅びを受け入れるかで、絶賛内輪もめ中」 「アアアアア! 人間は愚かだなァ!」 ひとしきり叫んで疲れたのか、グレイタウルは腰を下ろしてため息をついた。 律儀な反応にお人よし感が漂っている。 「そんなに悲観しないでよ。一応、いいニュースもあるんだよ」 「へえ。そりゃ楽しみだ」 それからカレンが語ったのは、SuperSpaceダンジョンなる不可思議な迷宮の話だった。 日本。長野県某市。 探索者は1対1の戦いを要求される。 4戦ほど勝ち抜けば、どんな願いでも一つだけ叶えられる。 話が進むにつれ、最初は白けきって頬杖をついていたグレイタウルも次第に神妙な顔つきになり、最後は身を乗り出すようにして聞いた。 「どう? この願いを使えるなら、まだ望みはあると思うんだけど」 「胡散くせえ話だが、賭ける価値はあるかもな。昔……すげえ昔に、同じような迷宮の話を聞いた覚えがある。ギリシアだかどっかで」 「へえ。ナガノケンじゃないんだ」 「同じ奴が作ったのかもしれんし、誰かが移したのかもしれねえ……いや、問題はそこじゃねえ」 グレイタウルは再び立ち上がった。 「いいか、クソガキ。まず俺はここから出られねえ。お前のクソ母親が施したクソ封印のせいでな」 「クソ、多くない?」 カレンの抗議をグレイタウルは無視。 「次に。もし仮に出られたとしても、その迷宮は1対1で戦うんだろうが。俺が戦ってる間お前は何してんだ。遊んでるつもりか?」 その質問は予想済み、というようにカレンは人差し指を立てる。 「私の魔人能力、『伏魔のリートゥス』は。賭けをして勝てば、悪魔を道具に変えて使役する事ができるの。このシアランみたいに」 カレンが床に置いたランタンがキキッ、と鳴るのをグレイタウルは目を細めて眺めた。 「妙な気配だと思ったが、そいつもザコ悪魔だったか……で?」 「調べたんだけど、道具に変身した状態ならこの結界からは出られるみたいだよ。迷宮でも一緒に戦えるんじゃないかな」 「ほーお。お前はこの俺を道具にして従えると?」 「うん。箒になってくれると嬉しいな。箒があれば空も飛べるし」 にこにこと笑うカレンは、グレイタウルが怒りで体をぶるぶると震わせているのに気が付いていないのか、それとも気が付いていないふりをしているのか。 「おう、ガキ。悪魔には悪魔の誇りってもんがあんだ。お前に従えば外に出られるとしても、このままここに居たらあと八日で死ぬとしてもなァ」 ギリギリと牙を剥き、皆殺しの悪魔が顔を近づける。 「お前みたいな、何の力もねえ弱っちいガキに下僕として使われるなんて、死んでもごめんだぜ!」 カレンはその言葉にうんうんと頷き、今度は元気よく指を三本立てて示す。 「力を示せばいいのね。じゃあ、あなたの攻撃で私が傷を付けられなければ、私の勝ち。チャンスは三回。それでどう?」 ぴくりと狼の眉が上がった。 「……三回だと?」 「うん。あ、もしあなたが勝ったら逆に私があなたの使い魔になるよ。というか、能力の代償がそうなん……!?」 風が吹いた。 目を見開いたカレンの背後で、グレイタウルが苛立たしげに息を吐いた。 駆け抜けた姿も、すれ違いざまに鋭い爪がカレンの右肩を切り裂いた動作も、全ては知覚できない速度で行われた。 「ナメんじゃねえ、ガキが。一発で充分……!?」 今度はグレイタウルが目を見開く番だった。 カレンの体には傷一つ付いていない。 「残り二回です」 新たな声の主はカレンの頭上でゆっくりと目を開いた。 黒いとんがり帽子に開いた目がきょろきょろと周囲を見渡し、きゅうっと挟まる。 それは初めからそこに居たのだ。 「おお、おお、かわいいカレンの説明を最後まで聞かないとは、愚かな狼ですね。頭が獣なら知性も獣並みというわけですか?」 「こら。フェリテ、口が悪いよ」 カレンが帽子を押さえて、めっと小声で注意すると、フェリテと呼ばれた帽子は素知らぬ顔で(目がついた帽子の素知らぬ顔というのは実に想像が難しいだろうが)沈黙した。 「フェリテだと……チッ、そういうことかよ。わざわざ攻撃に三回の制限を付けたのは」 グレイタウルが知るフェリテは、『甘やかしの悪魔』だ。 日に三度まで、あらゆる苦痛や衝撃から契約者を守る力を持っている。 帽子に姿を変えてもその能力は健在らしい。 「理解できましたか、駄目狼。私は残り二発の攻撃も完璧に防ぎきることができます。つまり、あなたはもう賭けに負けているのですよ」 「クソが……!」 楽しげなフェリテとは正反対に、グレイタウルは不快感を隠しもせず床に唾を吐き捨てた。 もしもカレンがチャンスを一回に絞ったら、さすがにグレイタウルは罠を警戒していただろう。 チャンスは三回と言われたことで、無意識に気が緩んでいた事に気が付いたのだ。 「だから俺は魔女ってやつが嫌いなんだ。いつも後出しで話をひっくり返して、隠してたわけじゃなくて言ってなかっただけだ、ときやがる!」 「そりゃ、体は悪魔より弱いもん。策も弄するよ」 カレンは悪びれた様子もなく肩をすくめる。 「おお、哀れな狼よ。言っておきますが私を取り外そうとしても無駄ですよ。今はカレンと霊的に一体化していますので」 「えっ、それ知らなかったよ。やだ。なんか怖い」 「おお、おお、かわいいカレン。どうか我慢してくださいね。あなたを守るためなのですから」 「ごちゃごちゃうるせえ!」 噛みつかんばかりの勢いで、グレイタウルは二人の会話に割って入る。 「おいガキィ! 他に契約している悪魔は居ねえだろうな! 居るんだったらこの賭けは不成立だ!」 「シアランとフェリテだけだよう。あとはあなたと契約したら、それが私の限界」 魔人能力者は理屈を超えた部分で己の能力を詳細に把握している者が多い。 この証言が虚偽という可能性もあるが、少なくともグレイタウルは納得した。 前提条件に嘘をついても儀式が有効ならばとっくに勝負はついている。 「俺と契約したら、だと? そうはならねえよ」 丸太のような腕が、お姫様抱っこの要領でカレンを抱え上げる。 「わっ、やっ、何?」 「おお、何をしていますかこの破廉恥狼! 今すぐカレンを離しなさい!」 「フェリテよぉ。てめえが消せるのはダメージだけだろ? だったらこうすりゃいいんだろがぁああああ!」 突如、グレイタウルはカレンを天井に向かって放り投げた。 彼の言った通り、フェリテが消せるのはあくまで契約者のダメージのみ。 強制的に移動させられるのを防ぐことはできない。 カレンの147㎝の体は、砲弾のような勢いで天井へ激突した。 「残り一回です……!」 激突のダメージを消したフェリテの声に余裕はない。 昇ったあとは、当然落ちる。 五階建ての建物。吹き抜けで作られたホールの、天井から落ちる。 「お前がそこから下に落ちるのは自然現象だ。俺の攻撃にはカウントしねえよなあ?」 落ちる。 下では鋭い爪を構えてグレイタウルが待ち構えている。 先ほどカレンは箒があれば空を飛べると言った。裏を返せば、箒が無ければ空を飛べないという意味になる。 あるいは、その言葉も偽りであったならまだ望みはあるが。 「下に落ちて、フェリテの力を使い切った瞬間に攻撃させてもらうぜ。傷が残っても恨むなよ」 落ちる。 落ちる。 落ちる。 カレンは成す術もなく落下した。 グレイタウルは、最後に残った攻撃の権利を行使した。 鮮血が舞った。 「……残り、ゼロ回です」 能力の終了を告げるフェリテの声には悲しみが満ちていた。 グレイタウルは爪を振り下ろした姿勢のまま動けなかった。 (なんでだ) 指先一つも自分の意志では動かせなかった。 「ゲホッ、ガッ、ガハッ。賭け、は……ゲホッ! 私の、勝ち……うう、うっ!」 激しく咳き込み、折れた歯と鼻血をこぼしながらカレンは笑った。 右足と左腕は奇妙に捻じれている。 しかし、グレイタウルの爪が狙った箇所には傷一つついていない。 「おお、おお、かわいいカレン。私は言われた通りにしました。しかし、なんと痛ましい」 フェリテが嘆いている。甘やかしの悪魔にとって、契約者が傷つくのを黙って見ているのは拷問に等しい苦痛なのだ。 (このガキ……落下のダメージを消さなかった(・・・・・・・・・・・・・・)のか。そういう事もできんのかよ!) 落下のダメージを消さなかったことで、フェリテの能力は一回分だけ残った。 そこにグレイタウルは攻撃し、ダメージは無効化された。 言ってしまえば単純な話だが、そのためにカレンが引き受けたダメージは即死一歩手前のレベルだ。 明らかにグレイタウルが負わせようとした傷よりも大きい。 それでも、カレンはグレイタウルの攻撃ではダメージを受けていない。 グレイタウル自身が、落下のダメージは自分の攻撃ではないと宣言してしまったのだから。 賭けは決着し、儀式が完成する。 「くっそぉおおおお!」 グレイタウルの巨躯は瞬く間に窄まり、細い木の柄となる。ふさふさした尻尾がそのまま穂に変わる。 獣面の悪魔は箒の姿となって床に直立した。 その様子を見届け、帽子のフェリテは目を閉じた。 「おお、力を使い切りましたので私はしばし眠ります。見事な勝利、おめでとうございます。カレン」 「あり、がと……フェリテ」 少し離れた床の上でシアランもキシリと鳴った。 すっかり箒に変わったグレイタウルは、床にうずくまったまま咳き込んでいるカレンの傍に立っている。 「お前、馬鹿か? その怪我じゃどっちみち死ぬぞ。こんな場所じゃ助けも来ねえ」 「ん……ぐ、それは、大丈夫」 痛みに顔を歪ませながら、カレンは無事な方の腕で自分のカバンの中を漁った。 取り出した水筒の蓋を器用に片手で開け、中身を無理やり口に流し込む。 「九つの、薬草調合液。三日あれば、私は、動けるように、なる。お腹が空いたら……シュトーレンも、あるし。ゲホッ、ゲホッ」 「てめえ……!?」 一体どこからどこまでがカレンの思惑通りだったのか。 考えても分からないので、グレイタウルは思考を放棄した。 放棄しつつも、一つだけ聞いておきたい質問があった。 「わからねえ。何故お前がそこまでする? 化け物になった母親の退治なんざ、誰か他の奴にやらせりゃいいだろうが」 「ううん。これは私の仕事。私がやらなければいけないこと。誰かに譲るつもりはない」 カレンは言葉を途切れさせることなくきっぱりと言い切り、グレイタウルはそこに狂気に近い意思を感じ取った。 いったい何が彼女をそうさせるのか、彼女が大魔女ヴェナリスの娘であるという以上の理由がありそうな気がした。 「でも、今の私じゃ、ゲホッ、力が足りない、だから……ちょっとだけ、力を、貸してね。箒の、グレイタウルさん……」 「けっ。こうなっちまったら、どうせ拒否権なんかねえだろ!」 グレイタウルはイライラして歩き回っているのだが、体が体だけに、勝手に床を掃き掃除するような動きになっている。 「あ……っ!?」 「今度は何だよ!」 「ケホッ……おトイレの、こと……考えて、なかった。どう、しよう」 ここへ来て初めて絶望的な表情を浮かべるカレンの姿にグレイタウルは頭を抱えたくなったが、箒になったせいで抱えるための腕がないので諦めた。 「おい。今回はしてやられたがな、悪魔ってのは嘘をつくもんだ。裏切られて泣かねえように気を付けるんだな」 「それは、魔女も同じ……だよ?」 それだけ言い返し、微笑を浮かべてカレンは気を失った。 【大魔女ヴェナリス 地球到着まであと8日】 このページのトップに戻る|トップページに戻る
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たまと別れてから野良の襲撃にこそ遭遇しなかったものの、戦闘に巻き込まれていたせいで車体が少なからずダメージを受けていたようで、途中で停止して点検と修理をする事になった。 おかげでリタとライ、スティーヴは大忙しだが、他のメンバーは客車の中で暇を潰すはめになる。 修理は思ったよりも長引いてしまい、気付けば東の空から太陽がひょっこり顔を出している時間になっていた。 早く寝た遥とまどかが起きたのと入れ代わるように、リタとライが夢の世界へ。リヒトとルガーは夜遅くまで起きていたらしく、未だ睡眠中だ。 「出発進行」 どこか疲れを感じさせるスティーヴの合図と同時に、再び列車が走り出す。目的地は、もう目と鼻の先だった。 「遠くで見ても凄かったけど、近くで見るともっと凄い……」 立ち込める朝靄と乱立する針葉樹の中をどこまでも伸びている巨大な塔を列車の窓から見上げて、遥が感嘆の溜息をつく。 「なごみちゃんの本体がなければ観光名所になる予定だったんですよ」 すぐ隣で同じように軌道エレベーターを見上げながら、まどか。つい先程までひどく寝ぼけていたが、どうやら正気に戻ったようだ。相手をするには手を焼かせられた。 「まどかちゃんは来た事あるの?」 窓を開ける。凜とした空気が入り込んできて、さらなる意識の覚醒を促した。 「はい、父に連れられて何度か……たまちゃんも一緒に」 一般人はこんな場所に来る事はないと思うが、まどかはブラウニング領の領主の娘で神子だから不思議ではない……と、思うが、いや、そんな事よりも、 「たまちゃん、大丈夫かな」 「たまちゃんなら絶対大丈夫ですよ。今頃こっちに向かってると思います」 平然と言ってのけるあたり、おそらく本気になったたまちゃんの実力は相当のものなのだろう。極東を揺るがせた大妖狐なだけはある。 ――――でも、普段の様子を見るとなぁ……。 とてもではないが、大物の雰囲気は感じない。それに意外と抜けてるとこあるし。 「あ、そうだ。もう一回呼び出せばいいんじゃない? そうすればすぐに――――」 「私もまだ未熟なので、そういう事はできないんですよ」 あはは、と恥ずかしそうに頬を赤らめながら笑う。 「そうなの?」 「はい。そういうのってマナの通り道をしっかり覚えてないと駄目なんですよ、迷子になっちゃうので」 地下や上空、世界中に蜘蛛の巣のように張り巡らされたマナの通り道を把握していないと、転送に失敗して行方不明になってしまう事があるそうだ。 そして通り道の把握は神子のマナのコントロール力に依存するらしく、まどかはそれがまだ未熟だという事らしい。 「例えばガレージなんかの、“いつもそこにある”場所から今いる場所までの道を把握したり、それで来た道を辿ったりするなら簡単なんです。あと、私の場合は自由に転送できるのは半径一キロが限界ですね」 「なるほど」 半径一キロでも、転送自体が出来ない遥には十分凄いと思うのだが。 「師匠はどれくらい出来るんだろう」 「リヒトさんは……どうでしょう。私なんかよりもずっと遠くまで飛ばせると思います」 「へぇ」と相槌を打つ。やっぱり何だかんだでリヒトは凄い人のようだ、まどかが言うのだから間違いない。 「私も、できるようになるかな?」 雲ひとつないコバルトブルーの空を見上げながら、遥がぼそりと呟いた。 「ちゃんと神子になれればできますよ、だって“遥”さんなんですから。きっと私よりもずっと遠くに飛ばせます」 そう言って柔らかい笑顔を浮かべるまどか。 「じゃあ私の妹はもっと遠くに飛ばせそうな名前だね、だって彼方だもん」 太陽の昇る方角――――東の空へと首を廻らせた。八時間程ある時差からして、向こうはもうとっくにお昼時だろう。 ここまで考えて、そういえばまだ故郷に手紙を出していない事を思い出す。最後に送ったのは二ヶ月前だから、そろそろ連絡のひとつでも入れておかないといらぬ心配をかけさせてしまうだろう。 「ふふっ。そうですね、彼方さんには一度お会いしたいです。極東にも行ってみたいなぁ……」 「じゃあさ、暇ができたらみんなで行こ?」 隣のまどかに、甘えるようにもたれかかる。まどかの身体からは、甘い匂いとぬくもりが感じられた。なんだか少しだけ、お母さんのようなイメージ。 「はい、行きましょう、みんなで」 遥の頭を撫でながら、まどかがにこりと微笑んだ。 「でも、不思議だなー」 「何がですか?」 「なんかまどかちゃんって、師匠よりも師匠らしいというか、先生みたいっていうか、お母さんみたいっていうか……」 それを聞いたまどかが、また恥ずかしそうに頬を赤らめる。 「私がお母さんだなんて、そんな」 まどか自信は遥の事をそう思っていたので、遥の言葉は予想外のものだった 「優しいところとか、お母さんみたいだと思うの」 カーブにさしかかったのか、列車が二回、大きく揺れた。そのせいで、今度は逆にまどかが遥にもたれかかる形になってしまう。 「そうかもしれませんけど……でも、たまにでいいので、私にも甘えさせてくださいね?」 少女が照れ隠しに、ふふっと笑った。 「もちろん。だって私、お姉さんだもんね」 同じく照れ隠しに笑いながら、後から「……一応」と慌てて付け足した。 目的地は、もうすぐそこだ。 揺れる列車から、空を見上げる。流れていく景色の中で、空だけは何ひとつとして変わる事はなかった。 ♪ ♪ ♪ それからすぐに、列車は目的地に無事到着した。何もない、誰もいない無人駅だ。退廃的な雰囲気を感じるこの場所は、どことなく哀愁を感じさせる。 「御乗車誠にありがとうございました、ブラウニング・バビロン、ブラウニング・バビロンです……って、あれ」 お決まりの文句を言いながら客車に入ってきたスティーヴが目を丸くした。何故ならば、 「みんな寝てるよ……」 あれだけの連戦だったのだから無理もないが、気持ち良さそうな寝顔を見ていると、なんだかこちらまで眠気を誘われてしまう。特に女性陣の可憐な寝顔は、いつもジジィやオッサンのきったない寝顔ばかり見ているスティーヴにとってはとりわけ新鮮で―――― 「って、何考えてるんだ俺は」 どうしよう、とりあえずクルップにも手伝ってもらってみんなを起こそうか。 「クルップさーん! みんな寝てるんですけど、どうしましょう!」 そしてしばらくして返ってきたのがこれである。 「いいのー、儂もまどかちゃん達と添い寝たいのー」 若干……いやかなり殺意が湧いたが、ここはグッとこらえる。そんな事よりもやおよろずの面々を起こさなければ。 と、いうわけで。 「ま、まどかさーん。朝ですよー」 へにょっとした顔で幸せそうに眠っているまどかの肩を恐る恐る揺らしてみる。 「んぅー……」 起きている時は美しかったが、寝ている時は、 「かわいい……」 スティーヴがそう呟いたのと同時に、まどかがむくりと身を起こした。 「ふぁ、すちーふさん……」 まだ寝ぼけているのか、半開きの目をぱちぱちしばたたかせている。 「ひっ!?」 基本的に異性との交流がないスティーヴは、情けない声を上げて尻餅をついた。一方のまどかは寝ぼけ眼のままスティーヴへと迫っていく。 「く、来るな! 来るなぁぁぁぁー!」 スティーヴの制止も虚しく、まどかは彼に馬乗りになった。豊満なバストが、その、なんというか、身体に当たって―――― 「みみー、ふかふかー」 「アッ――――!」 ♪ ♪ ♪ 「ふぁ……っ」 あくびをしながら座席から身を起こすと、肩に掛かる三つ編みが流れるようにするりと落ちた。 頬をぱしんと叩いて眠気を吹き飛ばす。 どうやら二度寝をしてしまったようだ。というわけで、まずは状況確認。揺れを感じないという事は列車が停止しているという事だ、おそらく目的地に着いたのだろう。皆既に起きているようだが、まどかとスティーヴが互いに目を合わせようとしないのは何故だろう。 「あ、遥さん起きましたね!」 リタの声で遥が起きた事に皆気付き、口々に朝の挨拶をした。 「あ、うん、おはよう。ごめんね、二度寝しちゃった」 「だ、大丈夫ですよ、私も、二度寝、しちゃいましたし……」 そう言うまどかがなんだかぎこちないのは……なるほど、読めた。寝ぼけていたせいでスティーヴと何か、こう、アレな事があったのだろう。とりあえず触れるのはよしておこう。 「やあ弟子よ、今ちょうど朝食を食べてたとこだ」 そう言いながらウインナーをボリボリ食べるリヒト。それを見ていると、なんだかこちらまでお腹が減ってくるようで―――― ぐぅ。 「あ」 腹が、鳴った。 「あっはっはっはっは! おう、食べろ食べろ!」 ♪ ♪ ♪ 食後三○分以内の運動は身体に悪いと言われている。せっかく胃に集まった血液が体中を循環してしまうからだ――――とまあ、そんな事は置いといて、現在車庫に列車を入れて仮眠をとっているクルップ達と別れて、駅から軌道エレベーターまでの道のりを移動中だ。 ちなみに食事終了から三○分も経っていない、若干健康が心配である。 「贅沢言うなら、食後三○分は横になりたいんだけどねぇ」 しかもこの道のりが、なかなかどうして険しいのだ。階段は多いし、道は複雑だし、藻でも生えているのかけっこう滑るし……。実はライもここへ来るのは初めてだったりする。 「ライ、食べてすぐに寝ると牛になっちゃうよ」 からからと笑いながら遥がからかう。だからこうやって言い返してやった。 「牛になれば胸も大きくなるよね」 途端に無言になって、自身の胸を寄せて上げ始める遥。やっぱり気にしていたようだ。……言い過ぎただろうか。 「あ、ごめ――――」 「でも胸だけ大きくなってもねぇ」 ライの謝罪を遮って、遥があははと苦笑した。さらにそれを遮るように、 「おう弟子よ! 今いい事言った! ロリ巨乳など言語道断! やはり幼女はナイチチであるべきだ!」 「捻りますよ? 師匠」 先刻とは打って変わって暗いく低い声の遥。うん、今のは確実にリヒトが悪い。 ――――さて、鳥の囀りとリタの調子外れなハミングをBGMに、やおよろず一行は進んでいく。そして、残る階段はひとつだけ、というところで、 <お待ちなさい! あなたたち、このブラウニング・バビロンに何の用ですか!> 階段の上からぬっと現れたのは、長槍を持った藍青色の小型オートマタだった。見た事のないタイプだが、旧型か新型か、はたまたワンオフか。 <貴様、何者だ……!> 「リヒター、すぐに噛み付いちゃだめでしょ」 リヒターが遥を庇うように前方に踊り出ようとして止められる。 <……イエス・マイマスター> まるで犬のようだ。 「あなたは?」 遥が問うと、オートマタは武器を下ろさず、凜とした女性の声でこう言った。 <私はサリサ・サリッサ。この地の守護と、なごみ様の世話係を……って、後ろにいるのは、もしかして……リヒトさん?> 「おう。久々だな、サリー」 リヒト達の姿を確認した瞬間、刺々しかったサリサの声が途端に柔和になった。なごみ様の世話係と言っていたし、どうやら野良ではないようだ。 <もう! 連絡も寄越さないから、倒産でもしたのかと勘違いしてしまったじゃないですか!> 「ごめんね、サリサちゃん。最近忙しかったんだ」 ルガーが白い歯を見せながら、爽やかな笑顔で謝罪の言葉を述べた。ルガーとサリサ、並び立つと身長は同じくらいだ。これはルガーが大きいのかサリサが小さいのか、あるいはその両方だろうか。 「その割に収入はありませんけどね!」 リタの補足にオーナーのまどかが、あははと乾いた苦笑い。 <そうだったんですか……。あ、この方達は?> 自身の全高の二倍はあろう長さの長槍を折りたたみ、背部のウェポンラックに固定する。 「はい、この眼鏡の方はライディース・グリセンティさん。彼とは何度か電子メールのやりとりをした事があると思います」 まどかがひとりひとりを手で差しながら説明する。 「で、三つ編みの彼女は先日新しく入社した一条 遥さん。そして遥さんが持っているのが、彼女のオートマタのリヒター・ペネトレイターさんです」 「よろしく」 「よろしくお願いします」 <よろしくお願いします> ライがキザったらしく中指と人差し指を伸ばし、遥が礼儀正しくお辞儀をした。 <ライディース様、遥様、リヒター様ですね。こちらこそよろしくお願いします> 対するサリサも丁寧に返礼。 <ところで、玉藻様がいらっしゃらないようですが……> 「ああ、それについては長くなるのですが……」 <あ、すみません、お疲れですよね。中へどうぞ、なごみ様も喜びます> そう言って、サリサがぶ厚い金属製の扉をがらりと開けた。 ♪ ♪ ♪ 幾重にも仕掛けられた厳重なロックをサリサに案内されるままに通過していったやおよろず一行の前に現れたのは、“No.75753”と書かれたプレートが掛けてある一枚のドアだった。 木製の、どこにでもありそうなありふれたデザインのそれは、周囲の無機質な灰色の風景の中ではひどく浮いていて。 <なごみ様、お客様です> サリサがドアを二回ノックする。すると、 「ここはトイレではないぞ」 ドア越しなのでくぐもっていて、些か聞き取り辛いが――――ムスっとした少女の声が聞こえてきた。 <も、申し訳ございません> 「荒れてんなー、なごみ」 人事のように、リヒト。ちなみに荒れている原因は、 <リヒト様達が構ってくださらないから拗ねてるんです> ほかならぬリヒト自身だったりする。 気を取り直して三回ノック。確かこれなら大丈夫だったはずだ、と若干不安になりつつ返事を待つ、サリサ・サリッサ。そして、しばらくして、 「入ってこい」 扉が、ひとりでに開かれた。 「よく来たの、お客人」 中で待っていたのは、銀色の髪の小柄な少女だった。肌はまるで陶磁器のように白く、銀色の癖っ毛と相俟って、ファーストインプレッションはまるで人形のよう。 「何の用じゃ、下らない用事だったらすぐにでも締め出すぞ」 長い犬歯を剥き出しにして、大きな革張りの椅子に座った少女がやおよろず一行を威嚇した。しかしその刃物ような表情は、次の瞬間鞘に収まる事となる。 「よっ。久しぶりだな、なごみ」 「リヒト! リヒトではないか!」 <なごみ様、すっかり上機嫌ですね!> リヒト以外のやおよろず一行は、この光景にデジャヴを感じてこう思う。この上司にしてあの部下あり、というところだろうか、と。皆の心がひとつになった、記念すべき瞬間であった。 「む? ところで見覚えのない顔がちらほらあるが、こやつらは何じゃ? たまもおらんようじゃが」 ひとしきりリヒトにベタベタしてから、ようやく後ろの遥達に気付く少女。 今更ですか――――皆の心が再びひとつになった、記念すべき瞬間であった。 まどかがここに来るまでに至ったいきさつを事細かに説明した。情報の閲覧制限の解除ができなくなった事や、遥の賢者の石の事、ペネトレイターフレームの事や、機械人形殺しの事を。 そして、しばらくして―――― 「なるほどのぅ。まあ、つまるところが」 「パスワードを受け付けなかったのは、機械がイカれていたからだ、と」 あちゃー、と頭を抱えるライディース。 「かっかっか、問題の答えや探し物は、存外くだらぬところにあるもんじゃて」 破顔一笑。どこからか取り出していた『日進月歩』と書かれた扇子を広げ、パタパタと扇ぐ。 「それよりも、じゃ」 パタン、扇子を閉じて、ぽいと投げる。投げられた扇子は粒子になってどこかへ消えた。 「まだ自己紹介がまだじゃったの。わちはアーネンエルベ No.75753、この辺り一帯の管理をしとる。なご なごみ、なごみ、なごさん、好きな名前で呼ぶがよい」 片手で頬杖をつきながらにやっと笑う。 「はい、なごみさん」 「なんじゃ、エリクシルのチビっ子」 見た目は自分とどっこいどっこいではないか――――内心そう思いつつも、口に出したい衝動はぐっと堪えて、遥が質問。 「なごみさんは機械じゃないんですか?」 「機械じゃよ?」 即答。 「この身体はナノマシン……極小の機械の集合体なんじゃよ。つまるところが、限りなく人に近い外見の機械人形じゃな。その証拠になるかどうかはわからんが……ホレ」 なごみの小さな身体がモーフィング変形していく。あまりに動作が自然過ぎて、気持ち悪いとは感じなかった。 ややあって、目の前に長身のグラマーな銀髪美女が降り立つ。 「こんな風に姿形を変える事もできる。ちなみに本体はちゃんと別の場所にあるから、たとえこの身体が塵芥になろうとも、わちは大丈夫じゃ」 「わぁ、すごいなぁ……!」 新たな未知と遭遇し、遥が感嘆の溜息を吐きながら呟いた。 「じゃろ? なかなか可愛い奴じゃなおぬし。……さて、ぬしが宿してとると言われておる賢者の石についてじゃが――――」 遥がこくりと喉を鳴らした。 「いや、ぬしが宿しておる、というより、ぬし自身が賢者の石だと言ったほうが適当かもしれんの」 それを聞いた場の全員が目を丸くした。 「つまり遥さんは石だったんですね!」 <はぁ、ゴーレム遥ですか> 「そうなんですか?」 「マジかよ、確認のためにちょっと触らせアッ――――!」 「いや、まどかちゃん、本気にしないで……。どういう事なんですか?」 セクハラを試みたリヒトの腕を捩曲げつつ、いつもの調子で遥が尋ねた。 「賢者の石とは可能性の塊じゃ、ある意味生きとし生けるもの全てが賢者の石だという解釈の仕方もあるが――――まあそれは別の話として」 なごみが一度咳ばらいをすると、一瞬で着ていた服が白衣に変わり、フレームレスの伊達眼鏡が掛かる。そして手には指し棒のマスターハンド君。 「きょ、巨乳女医だ!」 <目の色変えちゃって、破廉恥ですねライディースさん> 「マナは生命の力、万物の源、機械人形のエネルギーでもある。そして星はそれを無限に生み出す事ができるんじゃ。賢者の石も同じ能力を持っとる。言うなればひとつの星そのものじゃな、賢者の石は」 「……はぁ」 気のない返事。正直に言うと、何を言っているのかわからない。 「むぅ、理解できとらんと見える。そうじゃな、簡単に言うと、賢者の石を手にした者は神にも悪魔にもなれると」 「つまり遥さんはスーパーロボットだったんですね!」 <はぁ、マジンガー遥ですか。武器はおっぱいミサイルと> 「それどっちかというとアフロダイとかその辺だよね」 <本当ですか、マスター> 「マジかよ、確認のためにちょっと触らせアッ――――!」 「いや、リヒター、本気にしないで……。それが私が賢者の石になった原因とか、わかりませんか?」 セクハラを試みたリヒトの腕を捩曲げつつ(以下略)。 「それは――――」 「それは?」 「――――わからん」 静寂が辺りを占領した。ゴウンゴウンという何かの機械の作動音だけがいつまでも、いつまでも響き続けた。 「いや待てぬしら、ここはコケるところじゃろう――――まあよい。次に、そこの」 続いてなごみは、手の平の中に出現させた扇子で、リヒターの宿る宝玉を差した。 <はい、何でしょう、なご なごみ> 「ぬし、リヒター・ペネトレイターといったの。ペネトレイターという機械人形は、残念ながらアーネンエルベのデータベースには登録されとらん、“機械人形殺し”も同じくの> <そうですか……> 唯一のアテが外れてしまったせいで、リヒターが意気消沈する。 「まあ待つがよい、面白い情報ならあったぞ、一条 遥、リヒター・ペネトレイター」 指を弾くと、なごみの眼前にスクリーンが現れ、文字を出力した。メガネのブリッジを上げながらそれを一読する。 「どうやら過去にも何度か賢者の石を持つ者が現れたらしいんじゃ。そしてその傍らには必ず一機の機械人形がおったらしい。おそらく、それがかつてのぬしじゃろう」 「じゃが」と、スクリーンを閉じた。 「その機械人形は、まるで彫刻のように美しかったそうじゃ……機械人形には見えん程、の。というか、解像度は低いが画像がある。ホレ」 再度指パッチン。ほとんどモザイク同然の画像が大きく表示された。 そこに写っていたのは、リヒターのようでリヒターではない、異形のオートマタだった。翼にも見える十二のプレートを辺りに滞空させ、自身も空中で制止している。 「似ているけど、所々違いますね。確かに機械人形のようには見えません」 「待って、これ――――」 遥が何かを言おうとした時、警報が鳴り響いてそれを打ち消した。 <なごみ様! レオーネタイプの機械人形が外で暴れています!> レオーネタイプ――――戦闘特化型の大型オートマタで、その太い四肢から繰り出される怪力と、その名の通り獅子のような髦が特徴だ。戦闘特化型と言われるだけあって、その戦闘力はオートマタの中でもトップクラスであり、性格も好戦的な者が多い。 「酔っ払いか、困ったもんじゃ。追い払え、サリサ」 <イエス・マイマスター。しかし私単機では返り討ちにあう可能性が高いです> 「じゃあ、俺が手伝ってやるよ、久々に暴れたいからな」 リヒトがナノマシンで構成された杖、ヘーシェンを伸ばす。 <では、ちゃちゃっとやってやりましょう> たまは列車から落とされ、リヒターの身体はやおよろずの倉庫の中だ。どちらも呼び出す事ができない今、オートマタ戦えるのはリヒトしかいない。 「おまえらはそのまま続けてろ――――すぐに戻ってきてやるよ」 ♪ ♪ ♪ 後篇にーつづく。 ↓ 感想をどうぞ(クリックすると開きます) +... 名前