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選択肢 ◆/Vb0OgMDJY …………女の人の声がする。 聞いたことのある声だけど、どこで聞いたのだっけ。 小さい声だし、ところどころ途切れていて、すごく聞きづらい。 何て言っているのか気になって、“誰”って聞いてみた。 返事はなくて、女の人は一方的に何かを喋り続けている。 少しして、……それが放送だって気付いた。 おかしいな? 何でこんなに聞こえづらいのかな。 でも、そこで思い出した。 おかしいのは放送じゃなくて、ボクのほうなんだ。 多分、もうボクの耳は……、 ううん、耳だけじゃないか、もう、ボクの体はほとんど壊れちゃってるんだね。 さっきまで体中が痛くてしょうがなかったのに、今はもうほとんど痛くないや。 その代わり、もう、首を動かすことさえ出来そうにないみたい。 まだ、目と口は何とか動かせるのかな。 試しに声を出してみたけど、 「ぅ…」 とても小さな声で、それしか聞こえなかった。 “うぐぅ”って言ったんだけど、これじゃあ、祐一くんにボクだって気付いてもらえないかな。 それで、何もやることがなくなっちゃった。 だから、まだ流れていた放送を、何となく聞いた。 あんまり聞こえなかったけど、多分ボクの名前は呼ばれなかったと思う。 まだ、ボクは死んでいないという扱いみたい。 ボクがいうのも変だけど、もう、ほとんど…同じだと思うんだけどなあ。 よく聞こえなかったけど、今回は5人くらい死んだみたい。 圭一君や美凪さん、武さんに名雪さん、それから……佐藤さんも呼ばれてなかった……と思う。 圭一君達……は、大丈夫かな…… 名雪さんは、ボクがやった傷が悪化していないといいけどな…… 佐藤さんは…………、もうボクが考えてもしょうがないか。 もう、ボクは、……助からない。 ボクを助けてくれる人は、もう、どこにもいない。 今のボクを見ても、きっと……助けようと思わないと思う…。 死体と間違われて埋められたら……どうしようかな。 でも、そんな心配も、あんまり長く考えなくてもいいのかな 気が付いたら、静かになっていた。 少しして夕日が落ちて、辺りは急激に暗くなってきた。 暗くなるのが普通よりも早いような気がして、死ぬときは辺りが暗くなっていくって話を何となく思い出した。 今のボクに関係あるのかわからないけど、……ううん、もうどっちでもいいのかな。 ボクには、もう何も出来ない。 このまま、のんびりと死………………そう、死ん、でいくだけ。 “この人形は、三つだけなんでも願いをかなえてくれるんだ” “遅いよ、祐一くん” “ごめん、ちょっと遅れた” “ちょっとじゃないよ。たくさんだよ” “さあ、楽しい人形劇の始まりだ” “それなら良かった。改めて自己紹介をしておこう……私は鉄乙女だ。お前、名前は?” “私を、助けてくれるか?” “あゆちゃーーーん!” “な、名雪さん!” “無事でよかったよぉ~” “うぐぅ。名雪さんも~” “あ、あのぉ~つ、月宮さん?” “駄目だよ大石さん。あーん” “ふむ。高望みはしていなかったが、これはありがたいな” “え、ええ。そう、ですね” “うぐぅ……料理出来なくてごめんなさい” “お前には感謝している” “おっ、気がついたのか、っておわ!!” “……えっちですね、前原さん” “怖くても逃げちゃ駄目。 一番怖いのは罪から目をそらして生き続けることだから。” “……” “逃げるのは簡単。 けど今逃げたら後で一生後悔する” 「ゃ……」 いやだ 「…ぃた…、…ぃぁ……」 まだ、……死にたく…………ないよぉ……。 あの楽しかった時間に……戻りたい。 何でボクは、ボク達は、こんなところで……殺されなくちゃいけないの? ボクは、死にたくない! まだ、生きていたい! 誰でもいい! 誰でもいいから! だから! だから……ボクを……助けて……よ………… 「死にぁく……ないよぉ……」 心の底から、そう思った。 もう叫ぶ事も出来ないけど、今のボクの精一杯の叫び。 誰にも届かない、届いてもどうしようもない叫び。 勿論、叫んでも何も変わらなかった。 辺りは相変わらず静かなままで、 いつの間にか夕日も沈んでいた。 虫の声一つしない、とても静かな場所で、 ボクはようやく、本当にどうしようもないのだと思った。 そして、悲し…と、…しさと、情…なさと、…望感と、……と、…さ…、とにか…色々な……に包…れていた時……。 「ならば、汝の全てを奉げると誓うか」 知らない誰かの声がした。 ◇ ◇ ◇ ◇ 我が、その声の持ち主のところへ向かったのは、気まぐれだった。 我は、ある契約者の願いによってこの場所を創り上げ、その奥深くで時を待っていた。 かつて、遥か過去の我に届いた声により、あの者と契約を交わした。 その後、あの者が新たに望んだ契約。 それは我にとって、行う価値のあるものだった。 我の空蝉や、子供達。 異なる世界に存在する、かつて居たヒトと同じ生命体。 及び多少の差異がある、近似種。 果ては、全く違う理によって生み出された肉に依らない存在。 それらを集め、殺し合わせる。 それは、元々の行いの縮図。 だが、それよりも遥かに多くの可能性に満ちたもの。 ゆえに、我はこの地を模写し、切り離した。 様々な世界から、可能性を集めた。 ある力を持った存在を招いた。 強力な敵対者を退けた。 そして、その時手に入れた、敵対者の力の一部、及び同種の力、 集めた者達に関係のあるもの、 彼らに科せられたくびきを解き放つしくみ、 そして我の下へ到達するための鍵を彼らに与えた。 そうして、かなりの力を失ったが、舞台は完成し、契約者の手に委ねた。 その後、とても短い時間ではあるが、眠りにつく事にした。 契約者を退け、誰かが我の下へ到達するか、 この地の仕組みに敗北し、契約者が我の下へ来るか、 その時まで、待っているつもりだった。 しばらくして、声が聞こえ始めた。 今の契約者が我を呼んだ時と、同じくらいの呼びかけは、かなりの数、聞こえていた。 だから、我はそれに満足しつつも、動くことはなかった。 だが、その中にいくつか、気になる声が存在した。 そして、その中の一つ、他とは明らかに異なる……強いて言えば音階を持つ声が、最大の、そして恐らく最後の望みを発した時、 我はその声の持ち主の前に立っていた。 ◇ ◇ ◇ ◇ 「成る程、肉の体ではなく、精神が肉体の形状を持っているのか。 それ故に、純粋な精神の発露が、直に声となって届いた……と。 肉に依らない存在として妖精には注目していたが、このような形態の存在という選択肢もあるのか」 男の人(?)が何かを言っていた。 その声は、なぜかはっきりとボクの耳に届いていた。 言っている内容はまるでわからないけど、ボクに向かって言っているのだけは分かった。 「ぁ…れ」 「我は、この地において必要以上の干渉を禁じていた。 だが、汝は意思を伝えるという面において、他の固体よりも遥かに優れた存在だ。 ゆえに、『我が現れる』という行為が、汝という固体の持つ特徴によるものとすれば、我が干渉する事こそが汝の必然、ということになるのか」 ……何を言っているのかな……。 誰? って聞いたのに意味が分からない答えが返ってきちゃった。 「我との契約を望むならば、対価として汝の全てを奉げよ。 汝はいかなることがあっても、我の下、この地の最奥部まで来るのだ。 そうすれば、先ほどの願い、叶えてやろう」 先ほどの……願い……? 「ぉ…を……ぇく…ぅの」 ボクは、死にたくない。 ボクを助けてくれるの? 「望むなら、奉げよ、汝の全てを。 髪の毛一本から血の一滴に至るまで。 魂さえも我に奉げると誓え」 捧げる? ボクの全てを? ボクの全てなんて、もうほとんど壊れてるのに? それだけ誓えば助けてくれるの? た っ た そ れ だ け の こ と で ? 「ぅん……ちぁ……よ、だぁら」 “だから助けて”って言う前に 「ならば誓え」 男の人(?)が言った。 その後は、なんでか自然と声が出た。 「髪の…毛一本ぁ…ら、…の一滴に至…まで……、そぃて、この魂を差し出しぁす」 「契約は交わされた」 ボクの声に答えて、男の人(?)が言ったとたん、 「……うぐぅ?」 体がなんだか軽くなった。 あれ? と思わず体を起こしてみたら、さっきまで全然動かなかったのに、今はとても自然に動いた。 全然痛みも感じなかった。 それで、 「治って……る?」 服は相変わらず血でぐちゃぐちゃで、あちこち擦り切れたり破れたりしているけど、 体の何処を動かしても、全然痛く感じない。 それに、さっきまでほとんど壊れていた耳も、目も、声も、今は自然に動いてる。 「治って……る!」 もしかして、ううん、間違いない! ボクの体は治ってる! どこも壊れてないし、痛くも無い、全然血も出ていない。 ボクの体は健康そのものだ! ボクは、……ボクは、…助かったんだ! 「契約は履行した、後は汝が約束を果たすのみだ」 心の底から、喜びがあふれ出そうになったときに、その声が聞こえた。 それで、ようやくそこにいる人に気が付いた。 「……天使……さま?」 ボクよりも大分年上の男の人がいた。 なんだか変わった服を着ている。 そして、背中から大きな羽が生えていた。 「天使? ……汝らの信仰上の存在か。 否。 我はウィツァルネミテア。 そのように呼ばれるもの。 その分身だ」 ういった……何? よく分からないけど、天使さまじゃないの? 見た目は間違いないんだけどな。 「えっと、その、ウッタリ……?さん、その、助けてくれて有り難うございます」 よく分からないけど、お礼を言っておいた。 「その名は汝が他者に告げることは禁じられている。 現在の肉体はかつてディーと呼ばれていた固体。 ゆえにディーと呼ぶが良い」 なんだがまたよく分からない事を言った。 よくわからないけど、ディーさんって呼べばいいのかな? なので、もう一度お礼を言おうとしたら、 「それに礼は不要だ。 我はただ契約を行ったのみ。 ゆえに、汝が行うべきは礼ではなく、契約の履行だ」 そう言われた。 契約……? そう言えばさっき、助ける代わりに契約をしろって言われたんだっけ。 えっと確か……ボクの全てを奉げる……とか。 さっきはそれこそ必死だったから、なんとも思わなかったけど、全てを奉げるってどういうことだろう? 「うぐぅ……全てを奉げるって、ボクは何をしたらいいんですか?」 よく分からないから聞いてみた。 えっちなことじゃないといいな。 「否、汝は既に『 全 て を 奉 げ た 』のだ。 汝の全ては既に我の物であり、汝は契約に従い、我の下に来る義務がある」 ……やっぱりよくわからない。 ボクがこの人の物って言われても、具体的にどういうことなの? それに我の下、って言われても、……目の前にいるよ? 「うぐぅ……、ボクはあなたの目の前にいるよ?」 「ここではない。 汝は我の眠る地、この地の最奥部まで来る義務がある。 契約者を打ち倒すか、 この島の理に従い、他者を殺し尽くすか、 どのような方法をとろうと、汝は我の下まで来なければならない」 他者を……殺し尽くす……? そうだ、 忘れてた、 ボクは、 ボク達は、 この島で、殺し合いをさせられているんだ。 え……? でも、今の言い方は? 殺し尽くして、それで会いに来い? え……その、じゃあ………………ま…さか……、 「あ、あなたは、鷹野って人の……仲間…なの?」 そんな、まさか、ちがうよね、 「否」 うん、そうだよ 「我はその契約者、鷹野という固体に力を与えたもの。 あの者の願い、我に価値を齎しうるものの為にこの地を作り出し、汝らをこの地に招いたもの」 ……ね……。 …………う…そ…。 じゃあ、この人が、ボク達をこんなところに連れてきたの? ボク達に殺し合いをさせているの? ボクや名雪さんが苦しんでいるのも、 乙女さんや大石さんや……祐一君が死んだのも、 全部、この人のせい? 「う、」 あれも、これも、全部、全部、全部全部全部全部全部全部全部。 この人のせい? 「う、う、う、」 この人が、この人が、この人さえ、この人さえいなければ? 「ううううううううううううううううううううう」 この人さえイナケレバ? 目の前が真っ赤になっていく。 のどが渇いてる。 体中が震えている。 叫ぶのを抑えられそうにない。 そして、ボクの体が一つの行動を起こしそうになったとき。 「やめておけ」 それで、終わり。 それで、ボクは動けなくなった。 それだけで、ボクは、ボクの体が理解した。 ボクは、この人に、逆らえない。 ボクの全ては、この人に奉げられていることが、理解できた。 ボクには、従うことしか出来ない。 ボクが逆らえば、……そこでボクは、死ぬ。 「理解したか。 ならば、契約を履行せよ」 ボクが動けないでいると、男の人――ディーさんはそういってボクから離れようとした。 「待って!」 だから必死で呼びかけた。 「ボ、ボクは、何をすればいいの?」 ボクは何をすればいいの? どうすれば死なないですむの? 「先ほども言ったはずだ。 我の下へ到達せよ。 この地の理に従い、他者を殺し尽くすか、 この地の理に逆らい、契約者を退けるか、 他者を殺すか、協力するか、従えるか、従うか、欺くか、いかなる方法でもかまわない。 必ず、我の下へ到達せよ。 その時に、我は汝という存在を選択肢に入れよう」 他の人を殺して…? そんなこと、出来ないよ……。 じゃあ、協力して……? “謝る? 今さら何を謝るの? 大石さんと乙女さんを殺したこと!? 私も殺そうとしたこと!?” “謝る必要なんてないんだよ……。 許すつもりなんかないんだからね!!” …………出来るはず……ないよ。 「で……できませ……」 その先は言えなかった。 言ってしまったら、ボクは終わってしまう。 そんなボクにかまわずに、話は終わりとばかりにディーさんは去っていこうとする。 だから、 「な、なにか、そ、そうだ、何か下さい! ボクが貴方のところまで、行けるようになりそうな物を!」 何でもいいから必死で叫んだ。 それを聞いて、ディーさんは振り返って、冷たい目でボクを見た。 とても、冷たい目。 それだけでボクは喋れなくなった。 「汝という固体には興味はないが、汝の存在は稀有だ。 我としても契約の履行を望む。 故に」 そこでスッと手を伸ばして、 「この地の北西、工場という施設に到達せよ。 契約者ならば、そこで力を手に入れられる」 それだけを言うと、今度こそディーさんはボクの前から姿を消した。 そうして、ボクは一人になった。 「どう……しよう…………」 逃げる事は出来ない。 他の人に頼ることは出来ても、事情は話せない。 それじゃあ、誰もボクを受け入れてくれない。 そもそも、頼れそうな人なんていない。 助けを求めたら、もっと過酷な場所に放り出された。 「工場……だっけ」 ボク達を、こんな目に合わせた張本人。 そんな人に縋りたくない。 でも、ボクにはもう他に縋るものなんてない。 もう他に、ボクには選択肢なんてないのだから。 【F-5 平原・トロッコの近く(マップ左)/1日目 夜】 【月宮あゆ@Kanon】 【装備:背中と腕がボロボロで血まみれの服】 【所持品:支給品一式】 【状態:健康体、ディーと契約】 【思考・行動】 0:どうしよう 1:工場に行く 2:誰か助けて(でももう頼れないかも) 3:お腹へった 【備考】 ※契約によって傷は完治。 契約内容はディーの下にたどり着くこと。 ※三回目の放送の内容を知りません。 ※悲劇のきっかけが佐藤良美だと思い込んでいます ※名雪の第三回放送の時に神社に居るようようにするの情報を得ました (禁止エリアになった場合はホテル、小屋、学校、図書館、映画館の順に変化) ※土見稟(死体)はあゆの隣にある血だらけのトロッコの中。 ※契約によって、あゆが工場にたどり着いた場合、何らかの力が手に入る。 (アブ・カムゥと考えていますが、変えていただいてかまいません) ※ディーとの契約について 契約した人間は、内容を話す、内容に背くことは出来ない、またディーについて話すことも禁止されている。(破ると死) 【????/1日目 夜】 【ディー @うたわれるもの】 【状態:????】 【思考・行動】 基本思考:ゲームの終了を待つ 1 精神体に興味。 2 他の特殊な存在にも僅かな興味。 【備考】 ※基本的に参加者と接触するつもりはありません。 ※原作で特殊な能力(主に精神面)がある参加者が呼びかければ接触するかもしれません。 (巫女である梨花や、読心能力のあることり、異世界に意思が届いた悠人あたりなら可能性あり?) (好きに考えていただいてかまいません) ※ディーとの契約について 契約した人間は、内容を話す、内容に背くことは出来ない、またディーについて話すことも禁止されている。(破ると死) 153 歯車二つ(後編) 投下順に読む 154 救心少女夢想(前編) 153 歯車二つ(後編) 時系列順に読む 150 憎しみの果てに 143 血みどろ天使と金色夜叉 月宮あゆ 164 彼女たちの流儀 ディー
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選択肢 「コレットさん」 闇夜の森を二人並んで歩いていたクレスが、口を開いた。 「何ですか?あ、それと、もう呼び捨てにしてもらって結構です」 「・・・コレット、君はさっきの放送の内容をメモしてるかい?」 「はい、勿論です。サレさんにそうするように言われましたから」 あの時、暴走する男に一度逃げられてから三人で男を探して、 サレが男を発見しもう一度対峙した時、放送が流れた。 幸いどちらも攻撃を仕掛ける前のことだったので、にらみ合いながらも放送を聞き逃すことは無かった。 そこでサレはコレットに放送の内容をメモするように言い、クレスと二人で男と牽制し合っていた。 やがて放送が終わった後に、クレスが男を気絶させ、拘束し、 コレットが二人に放送の内容を伝えて、彼女とクレスの二人で負傷者を探しに出た。 「悪いけど、それをもう一度見せてくれないか?」 「あ、はい、いいですよ」 彼女はザックに手を入れ、メモした紙を取り出してクレスに見せた。 彼は黙ってそれを見つめて、しばらくして紙を返した。 「ありがとう」 礼を言うものの、その顔は笑っていない。いや、それどころかどこか表情に陰が落ちていた。 「あの・・・失礼なようですけど、もしかして、その・・・」 「・・・ああ。僕の仲間が何人かやられていた」 クレスはほとんど無表情に、感情の無い調子でそう告げた。 コレットはどう言っていいか分からず、悲痛な表情のまま、祈るようなしぐさで両手を組んだ。 彼はそれ以上何も言わず、黙って歩き出した。 彼女も慌てたように駆け出す。 クレスの心は乱れていた。 あの放送で、彼の見知った人物が三人、死んでいた。 すず、チェスター、アミィ・・・ こういう状況でも決して動じることは無く行動するだろうと思っていたすずが死んでいた。 彼女なら誰かと戦闘になっても容易にはやられはしないだろうとは思っていた。 そしてクレスの親友のチェスターとその妹、アミィ。 チェスターはこの魔法陣に乗る前、クレスに向かって、必ずアミィを守ると言っていた。 その彼も、アミィも死んでいた。 彼は何とかアミィと合流できたのだろうか。 その上で、二人をまとめて葬った者が居たのだろうか。 それはクレスには分からなかった。だが、失われた命は戻らない。 あの主催者が言っていた『願い』を除けば。 忘れかけていたかつての誓いが、再び脳裏に宿った。 生き残るためなら戦いも辞さない。 それは彼以外の参加者を倒し、願いを叶えて全員を元の世界へ返すことだった。 しかし今、それが出来るのか?もう既にこうして他の者と行動を共にするようになってしまったのに? この少女を今ここで殺してしまうのか? だが、それは出来ない。少なくともこの少女はそんなことは望まない。 戦うことを辞さないということは、彼の仲間、 ミントやアーチェといった仲間も手に掛けなければならないことを意味していた。 やっぱり駄目だ。この少女が言うように、みんなが無事に帰れる方法はあるはずだ。 ・・・しかしそれでは死んだ者は帰らない。 もしも彼以外の仲間が居なくなった時、それでもまだ殺し合いをしないで、 願いを叶えないで帰ろうと思えるか、疑わしかった。 だが・・・・・・ 「クレスさん?」 コレットが心配そうにクレスに近寄り、上目遣いに彼を見上げた。 彼は笑顔を取り繕って、 「ああごめん、そんなに心配しなくても大丈夫。とりあえず今は、ケガした人を探そう」 「はい・・・」 彼女は一応納得したように頷くと、再び歩き始めた。 自分以外の参加者全員を殺して生き返らせて皆で帰るか。 まだ生き残っている者で力を合わせ何とか脱出するか。 クレスはその二つの選択肢に悩み、葛藤していた。 だが、どちらにせよ戦いは避けられない。 彼は手にした剣を強く握り締めると、前を見据えて歩き出した。 彼がいずれどんな選択をするか、それは彼含めて誰にも分からなかった。 【クレス 生存確認】 所持品:ダマスクスソード ???? 状態:無傷 TP消費(小) 第一行動方針:負傷した人物を探す 第二行動方針:生き残るためなら戦いも辞さない 第三行動方針:コレットと行動 第四行動方針:コレット、サレと行動 現在位置:F4の森から東に移動中 【コレット 生存確認】 所持品:忍刀血桜 ???? 状態:無傷 TP消費(微) 第一行動方針:負傷した人物を探す 第二行動方針:クレスと行動 第三行動方針:サレ、クレスと行動 第四行動方針:ロイド達と合流 現在位置:F4の森から東へ移動中 前 次
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簡単な仕事、の筈だった。 少なくとも、少年に命令を出した組織の幹部はそう言っていた。 用意された鞄を持って標的に近付き、同じく渡されたスイッチを押すだけ。 それだけで諸悪の根源たる GRF に正義の鉄槌が下される。 そして、正義の代行者たる少年は神の下に召され、そこで再び両親と暮らせるのだと。 「お母さんか、どんな女性かな。 美人だと嬉しいな。 お父さんは逢った事も無いから判らないや。 まだ何処かで生きてるかもしれないし。」 こんな与太話を信じている訳ではない。 ただ、何か信じられる物が欲しかったのかもしれない。 少年はある国のスラムで生まれ育った。 母親は娼婦で、父親は何処の誰だか判らない。 その母親も、少年が5歳の時に、20歳の誕生日を前に死んだ。 写真の1枚も無いので顔も思い出せない。 母親が死んで1週間、飢えと渇きで死に掛けていた所を、あるテロ組織に拾われた。 その組織は、同じ様な境遇の子供達を集め戦闘訓練を施し、商品として各地へ出荷していた。 自分達がさせられている事が何なのか、初めは理解出来なかった。 理解してからも文句は無かった。 ここで戦闘訓練をしてさえいれば、その日の食事には困らなかったからだ。 少年は優秀だった。 同じ年頃の誰よりもナイフの扱いが巧かったし、銃の使い方も1番に覚えた。 頭の回転も速く冷静で、常に最適な選択をした。 組織で度々行われた「共喰い」でも、動きを鈍らせる事は無かった。 「共喰い」とは、優秀な子供に使い物にならない子供達を殺させる訓練、いや、一方的な殺戮だ。 この試練を乗り越える事で、人を殺す事への躊躇いが消え、優秀な戦闘マシンへ変貌する。 しかし、精神に異常をきたす者も出て、育成効率は良いとは言えなかった。 だが、材料たる子供なら容易に調達出来るし、商品は取引先でも好評だった為に定期的に行われていた。 訓練中の事故死、「共喰い」による脱落、発狂した末の自殺。 日に日に友達が減っていく内、少年は生き残った。 数年の後、少年は女の子に間違えられる程愛らしく成長したが、その精神は正常な物ではなかった。 常軌を逸した生活を強いられた少年は、いつしか全てを諦め、全てを受け入れてしまった。 命令されれば何処でも誰でも、いつもの愛らしい笑顔のまま殺す、それだけの人形になっていた。 何も感じず、考える事は如何に確実に標的を始末するかというルーチンワークのみの殺人機構。 兵士、いや機械に心や感情などは必要無いと考えていた組織には、理想の商品と歓迎されたが。 そんな少年は、別の組織へ売られた事も、その組織の少年嗜好の変態幹部に犯された事も受け入れた。 そもそも、それを拒絶する心は残っていなかったのだ。 少年を買ったのは、とある産油国をスポンサーに持つテロ組織だった。 世界的なエネルギー資源の枯渇により、未だ豊富な埋蔵量を誇るこの国は、国際社会への発言力を増していた。 だが、 ニュード の発見以降はその勢いを失った。 いずれ ニュード が実用化されれば国際社会から孤立し、他に産業を持たないこの国は破滅するだろう。 焦った首脳部は配下のテロ組織を用い、 GRF に圧力と妨害をかけていた。 エネルギー問題解決の救世主たる ニュード だったが、全人類に無条件で歓迎されている訳ではなかったのだ。 GRF と EUST との武力衝突が始まると、双方の共倒れを狙って活動の規模を広げた。 今回の標的は、 GRF が抱えるチームの1つ、ブロッサム隊の隊長ベテラン。 GRF は連携を重視し、 ボーダー をチーム単位で運用している。 ブロッサム隊は、高い作戦成功率を誇る古参のチームの1つで、 GRF 戦力の中核だ。 その司令官を消す事で、 GRF に物理的にも精神的にもダメージを与えようというのだ。 なるべく派手な方法で実行し、スポンサーと世間に活動を認知させねばならない。 方法は、爆発物を使ったテロと決まった。 笑顔の子供には誰しも警戒心が薄くなる、実行者には少年が選ばれた。 スポンサーの国の宗教に心酔している組織幹部は、この作戦を「神の御心に適う正義」だと、少年を弄びながら説いた。 殉教する少年は神の下に召され、そこで再び両親と幸せに暮らせるのだと。 「お母さんか、どんな女性かな。 美人だと嬉しいな。 お父さんは逢った事も無いから判らないや。 まだ何処かで生きてるかもしれないし。」 変態幹部に辱められながら、少年は、そんな事をぼんやり考えていた。 ターゲットのベテランは、次の戦闘エリアに指定されたブロア市街に、部下数名と視察に来ていた。 ブロア市街では来るべき戦闘に向け、 GRF と EUST が急ピッチで其々のベースを建設中だった。 住むべき街を失ったかつての市民が、工事特需の恩恵に与る為、或いは抗議の為に故郷に押しかけていた。 その喧騒の中に少年は紛れていたが、ベース付近はニュード汚染区画であり一般人は近付けない。 少年は高いニュード耐性を持っていたが、一人だけベースに近付いては目立ってしまう。 組織が得た情報では、標的は明日の早朝、市街地に赴くらしい。 夜のうちに市街地に潜伏し、待ち構える事にした。 ブロア川の近くの廃墟を今晩の塒に決め潜り込む。 持ってきた毛布に包まり、携帯食料をミネラルウォーターで流し込む。 「味気ない『最後の晩餐』だなぁ。」 当然だが、応える者は居ない。 特にやる事も無いので早々に眠る事にした。 早く寝た所為か、夜明け前に目が醒めた。 暗闇の中、持ち物を確認する、。 爆薬10kgを入れた背負い鞄、ポケットの中の起爆装置、愛用のナイフ数本、拳銃と予備マガジン3本。 その他の物はここに捨てていく、どうせあの世には持って行けないのだから。 残っていたミネラルウォーターを飲み干し、少年は外に出た。 丁度、太陽が昇ってきた。 街並が朝日に浮かび上がり水面が煌く、美しくも悲しい風景だった。 街は無人の廃墟で、川の澄んだ水もニュードに汚染されている。 ニュード耐性を持たない者なら、半日も居たら命を落しかねない死の街。 「こんなキレイな場所で死ねるなら、それも悪くないかもね。」 自分が「共喰い」で手にかけた友達の顔を思い出しながら、独り言ちる。 坂の上から、1台の装甲車が降りてくるのが見えた。 恐らくは標的だろう、少年は身を隠して様子を伺う事にした。 ブロア市街中央に架かっている橋の麓に停まった装甲車から、3人の男が降りた。 「攻めるにしろ守るにしろ、この橋が重要ですねぇ。」 「ACを使える強襲兵装なら川越えも楽だろうが、それ以外は橋頼みになりそうだな。」 「陽動で橋に意識を向けさせて、ACで一気に強襲ってのも悪くないんじゃないか?」 一際体格の良いスキンヘッドが標的のベテランだ。 お供の2人も、ブロッサム隊の ボーダー だと思われる。 「時にお二人共、どうも監視されているようですよ。 あぁ、そのまま聞いて下さい。 5時の方向、約30m、廃墟の中からこちらを伺っています。」 「…何でそんなにはっきり解るんだ?」 「オペ子の情報にあったテロ組織か?」 「 EUST でないとすると、恐らくは。 標的はベテラン氏でしょう、確実に仕留める為に自爆でもする気ですかね。」 「正気じゃねぇな、どうする?」 「お二人はこのまま川沿いを移動して下さい。 適当な頃合で、一瞬で構いませんのでそちらに意識を向けさせて下さい。 その隙を突いて拘束します。」 「…殺らねぇのか?」 「気配からすると子供の様なのでね、出来れば殺したくはありませんね。 ではお願いします。」 3人は市街地を眺めながら何か話していたが、標的と若い男が川沿いを移動し始めた。 もう一人は別の方向に歩いてゆくが、そちらには用が無い。 少年は潜んでいた廃墟から出て二人を追う。 暫くして突然、若い男の方が振り向き、少年に声をかけた。 「そこの餓鬼、隠れてないで出て来いよ。」 「(見つかった! どうしよう、ここで殺しちゃおうかな?)」 隠し持っているナイフも拳銃も、少年が扱える小型の物だ。 標的と若い男の着ているバトルスーツを貫通させ、致命傷を与えるのは難しい。 「(やっぱり爆弾しかないよね。 起爆させるにはまだ遠いし、どうにかしてもっと近付かないと…)」 ゆっくりと建物の影から姿を現す少年。 「(ホントに餓鬼だな…。 まずは起爆装置から手を離させないとな…) そんな所で突っ立ってないで、こっち来いよ。」 若い男も標的のベテランも、銃はホルスターに仕舞ったままだ。 「(このまま有効範囲内まで近づけるかな?) あの、ボク…。」 不自然ではない速度を保ちながら、ゆっくり二人との距離を縮める少年。 拍子抜けする程あっさりと、二人の側に来てしまった。 少年がポケットの中でスイッチにかけた指に力を入れようとした瞬間。 「チョコレートでも喰うか? 支給品だから味は保証しないけどな。」 若い男が差し出した板チョコを、少年は反射的に両手で受け取ってしまった。 無条件に何かを与えられた経験の無い少年は、これをどうして良いのか判らなかった。 若い男と標的のベテランと、自分の手の中の板チョコを順繰りに見比べる。 「あの、えっと、これ…あぅっ!?」 倒れこむ少年の後ろに、いつの間にかもう一人の男=ナルシーがスタンガンを持って立っていた。 「おや、まだ意識が有りますか。 大人でも気絶する出力なんですがね。 流石に動けはしないでしょう、そのまま寝てて下さい。」 手際良く少年を拘束し、武装解除させてゆくナルシー。 「ふぅ、嫌な汗かいたぜ。 しかし、ナルシー、あんた、忍者か何かなのか?」 若い男=熱血には、建物の壁から突然ナルシーが現れたように見えたのだ。 「えぇ、通信教育で『甲賀デスシャドー流ゲルマン忍法』36段を修めてクロオビを頂きました。 こんな所で役に立つとは思いませんでしたが。」 壁に擬装するのに使った唐草模様の風呂敷を仕舞いながら答えるナルシー。 「…俺は何処から突っ込めば良いんだ? ベテラン、この餓鬼、どうするよ?」 「ここに捨て置く訳にもいかんだろう、ベースに連行する。 テロ組織の情報が引き出せるかも知れんしな。」 少年は連れて行かれたベースで彼等から尋問を受けた。 聞かれた事で知っている事は、全て素直に答えた。 黙秘する、或いは嘘を教えるなんて事はしなかった。 物心付いた時から命令され従う事で生きてきた少年には、そもそもそんな事、思い付きもしなかったのだ。 少年から得た情報により、すぐさま当局が組織のアジトを襲撃・摘発した。 GRF からも傭兵が派遣されたし、驚くべき事に EUST からも協力があった。 この組織には、 EUST も少なからず損害を受けていたのだ。 アジトでの激しい銃撃戦の末、組織幹部の数名が射殺された。 少年を育てた母国の組織も壊滅し、多くの子供達が救出された。 それらの知らせを聞かせされても、少年はいつもと同じ笑顔で、「そうですか」と、答えただけだった。 「なぁ、ナルシー、あの少年だけどよ。 …これからどうするんだろうな?」 「残酷な事ですが、普通の生活は送れないでしょうね。 彼は戦う事、いえ、殺す事しか知りません。 何より、自分の意思と云う物が無いんですよ。」 「どういう事だよ?」 「長く命令に従い殺すだけの生活だった所為なんでしょうね。 限られた条件の中で最適だと思われる選択をする事しか出来なくなっています。 しかも、それは殺しの手段に限られます。 …少年はね、夕食のメニューすら、自分で決められないんですよ。」 「………酷ぇ話だな。 俺達傭兵も、大概クズだと思ってたがよ。 自分の意思で戦う事を選んだだけ、まだマシなんだな。」 「その少年ですがね。 ベテラン氏とオペ子さんが何か企んでるみたいですよ?」 「ボクが ボーダー に、ですか?」 「あぁ、君さえ良ければ、だが。 君の居た組織も故郷の組織も壊滅した今、君は自由の身だ。 だが、勝手な言い草かも知れんが、行く当ても無いんじゃないか?」 事実だった。 テロリストとして暗殺の手段しか知らない少年は、他に生きる術を知らない。 そして何より、自由と言う物が理解出来なかった。 「 ブラスト・ランナー の操縦なら心配しなくても良い。 スクール で訓練すれば、君なら数ヶ月でマスター出来るだろう。 費用とか面倒事は、このお姉さんが巧い事やってくれる。」 「よろしくね、少年君。」 「勿論、嫌だったらそう言ってくれて構わない。 君にはその権利がある。」 少年は、ベテランとオペ子の顔を見比べた。 「(そっか、今度はこの人達の命令を聞けば良いんだ。) はい、 ボーダー になります。 よろしくお願いします。」 命令する人が変わるだけ、今までと何も変わらない、少年はそう思った。 少年は気が付かなかった。 他に選択肢が無かったとはいえ。 これは、少年が生まれて初めて、自らの意思で選んだ選択肢だと言う事を。 少年の人生が、この瞬間、改めて始まったという事を。 ベテランは少年に手を差し出しながら。 オペ子は少年に優しく微笑みながら言った。 「ようこそ、ブロッサム隊へ。」
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マ「あー、いい湯だった。」 夏のお風呂は寒い冬のそれとはまた違った良さがある。 日中に散々かいた汗を流してさっぱりとする気持ちよさは他では味わえない。 さて、入浴も済んだし、後は寝るばかりである。 それまでを蒼星石と二人きりで過ごすのは一日の最後にして最高の時間だ。 マ「蒼星石今夜時間ある?」 蒼「特に用事はないよ。」 マ「じゃあ今から二人で遊ぼうか。」 蒼「うん。」 笑顔でそう言ってくれる。こちらが付き合わせてしまってるのに喜んでくれているのが嬉しい。 マ「じゃあ、準備をするからちょっと待ってて。」 各部屋をまわって、窓とカーテンを閉める。 マ「じゃあ電気を消すね。」 蒼「何をするの?真っ暗になっちゃうよ。」 マ「うん、真っ暗闇のほうが気分が出るからね。」 蒼「暗闇で…何をするのさ?」 マ「初めてだったらちょっと怖い事かもね。」 蒼「怖いのは…嫌だよ。」 マ「確かに怖かもしれないけれど、楽しめるようなムード作りをしたいから。 明るいところでやるのもちょっと興醒めだからねえ。」 蒼「楽しむだなんて、それに遊びでだなんt…」 カセットを挿し込み、スイッチを入れ、テレビをつける。 辺りに透き通った感じはするが、どこか寂しげで怖気だつような音楽が流れ出す。 蒼「これは?」 マ「選択肢で物語の展開が変化するサウンドノベルというジャンルのゲームだよ。 結構好きなシリーズなんだけど、この夏最新作が出るらしいから今のうちに旧作をやっておこうと思ってね。」 蒼「さっきムードがどうこうって…。」 マ「雪山での殺人事件がテーマだから、なんとなくこうした方が雰囲気が出るでしょ。」 蒼「マスターって…、悪趣味だよね。いつもそうやってボクをからかって…。」 マ「まあホラーみたくグロッちくはないと思うからさ、お付き合いしてよ。」 そんなことを言いつつ自分は主人公の名前の入力を済ませる。 普段はデフォルトの名前があれば、それを使うが今回は本名にしてみた。 このゲームでの本名プレイは微妙だが、やはり相手がいるならやってみたい気もする。 そして『彼女』の名前を入力する画面に変わる。 マ「『彼女』役に蒼星石の名前借りていいかな?」 蒼「別に構わないけれど、主人公とこの人って…。」 マ「友達以上恋人未満、ってやつかな。まあ定番の関係だよね。」 蒼「恋人…未満か…。」 マ「ありゃ、『蒼』がない。じゃあ、『瑠璃』…も無理か。ひらがなで『そうせいせき』なら…かろうじて入るな。 それとも『そう』の方がいい?」 蒼「…別に、どっちでもいいよ。」 心なしかさっきから蒼星石がつまらなそうにしている気がする。 なんとか元気付けたいものだが…。 マ「せっかくだから蒼星石がやってみる?」 少しは気が紛れるかと思い、そう提案する。 蒼「え、ボクが?」 マ「全部は見てないけれど、犯人とかトリックとかを含めてある程度知っちゃってるからさ。 むしろ蒼星石がやってるのを見た方が展開が読めなくて面白そうだし。」 蒼「そうなの?分かった、じゃあやってみるね。どう進めていけばいいのかな?」 マ「基本はこのボタンで文章を読み進めて、時々選択肢が出るからそのときは上下に移動させてボタンで決定。 あとは選んだ内容に応じてその後の話の進み方が変わるから。」 そんなこんなで結局ヒロインの名前は『そうせいせき』にして一回目のプレイが始まった。 今はまだ最初のうちの和やかな旅行の場面だ。まだあの惨劇の影は見えず、『僕』と『そうせいせき』も楽しそうだ。 蒼星石もそんな様子を見てまるで我が事のように顔をほころばせている。 ……今度二人で旅行にでも行こうか。そうしたらもっと素敵な笑顔を見せてくれるのではないだろうか。なんとなくそんな気がした。 さて、ゲームの中ではそんな楽しいスキーも終わり迎え、『二人』がペンションに戻ってくる。 今はまだ平和なペンションももうじき惨劇の舞台となってしまう。そう思うと蒼星石の笑顔が胸に痛い。 そう、もうじき死体が発見されてしまえば……… ………あ、社長のお誘いを受けて大阪に行ってしまった。誰も死ななかったけれど、『僕』と『そうせいせき』はお別れしてしまうエンドだ。 心なしか蒼星石がしょげている。『僕』が『そうせいせき』と結ばれなかったからだというのは自惚れだろうか? 何はともあれ気を取り直して再プレイ。 『こんや12じだれかがしぬ』 話は着々と進み、ついに恐怖が姿を見せ始めた。 バラバラ死体の発見、真実味を帯びだした脅迫文、ペンションに閉じ込められた宿泊客達…、さまざまな要素に彩られた恐怖が。 ……そして二回目のエンディングは見事に『僕』が犯人に殺されてしまった。まあ妥当な結果だろう。 蒼「マスターが…殺されちゃった。」 唖然としながら言う。 マ「まあ、そういうゲームだからね。気にしない、気にしない。」 その後は次第に生き延びて展開を進められるようになっていく。 それと同時に次々と発見される死体、死体、死体。 次第に蒼星石がこちらに体を寄せてくる。 ドラマなんかと違いシルエットである分、かえって自分がもっとも恐れる姿を重ねてしまっているのだろう。 まあ犯人が美樹本だと知っていればここまで殺されまくりはしないのだが、初プレイではこんなものだろうな。 犯人の見当が付かず、何回も何回も無残にも殺されてしまう。だからこそ犯人を捕らえたときの喜びもひとしおなのだろう。 …自分はネタバレしていたのでそんな感動は味わえなかったが。 まあ、蒼星石からそれを奪うこともあるまい。 その後も何度も何度も犯人の餌食になってしまう『僕』。あとその他の宿泊客。 『そうせいせき』も何度か殺されている。というか勘違いした『僕』が殺してしまったのもある。 はっきり言って非常に気まずくなった。思わず謝ってしまった僕を蒼星石は笑って許してくれたが。 いつの間にやら蒼星石は自分の横にぴったりと寄り添っている。 そのうち、いつもお茶をがぶがぶ飲むせいかトイレに行きたくなった。 マ「ごめん、ちょっとお手洗いに行ってくる。」 蒼「え、一人にしないで。」 マ「すぐ戻ってくるから、ね?」 蒼「……マスター、ボクもついていっていい?」 マ「えと、電気は点けててくれていいから。」 蒼「それでも怖いよ。自分が…ってのもあるけれど、なんかマスターが帰ってこないような気がして。」 我が家に殺人鬼が潜んでいるはずはないのだが、確かにこの手のものを体験したあとは物陰に何かが潜んでいるような、 そういった疑心暗鬼に襲われてしまうというのは自分も経験があるから良く分かる。 だが、そこでこちらの身を案じてくれるというのがいかにも蒼星石らしい。 マ「じゃあお願いするかな。」 二人で手をつないでお手洗いへ行く。当たり前だがこんな事をするのは初めてなのでなんか新鮮だ。 マ「お待たせ。」 不安そうにしながら待っていた蒼星石が話しかけてきた。 蒼「マスター、ボクの事うっとうしいって思ってない?」 マ「まさか!僕も昔あれを初めてやった時はしばらく暗いところとかが怖かったし、 それにこうして二人で引っ付いていられると無性に嬉しいし、全然煩わしくなんかないよ。」 蒼「そ、そう?ボクもそうなんだ。マスターと一緒で嬉しいな…。」 マ「結局のところ似たもの同士なんだろうね、あはは。」 蒼「そうかもね、へへっ。」 マ「ただ、蒼星石はもっと素直になってくれてもいいかな。」 蒼「ボク…マスターに対してそんなに反抗的だったかな?」 蒼星石はしゅんとしてしまう。 マ「そうじゃなくって、自分に対して素直にね。今みたいにこちらの事をいつも気遣ってくれるのはとっても嬉しいんだけれど、 蒼星石にも蒼星石がしたいようにして欲しい。変にこっちの迷惑を気にして我慢しないで欲しいんだ。 たぶんそうやってお互いが自分に素直になれた方が、お互いにもっと幸せだと思うんだ。 だから今みたいに心細い事があったりしたら、気兼ねなく僕に伝えて欲しい。出来る限りのことはするから。」 蒼「うん…、じゃあボクも出来る限りやるから何かあったら気にせずに言ってね、約束だよ!」 マ「ああ、約束ね。」 マ「どうする?続きやる?」 就寝時間にはまだ少しあるが蒼星石はもう嫌かもしれない。 蒼「うん、もう少しやるけど。……ねえマスター、膝に乗せて?」 マ「え!?ああ、いいよ。」 という事で意外にも早速甘えてきてくれた蒼星石を膝の上にちょこんと乗っけてプレイ再開。 怖いシーンがあったりすると、不安げにこちらの顔をチラチラ見てくるのがなんか可愛くてたまらない。 その後も死ぬ、死ぬ。未だ犯人に皆目見当が付かないといった感じだ。 そのうち成り行きに不穏なものを覚える。 この展開は、確か………。 『あなたがみんなを殺したのね!!』 ザクゥッ! あー、やっぱり『僕』が『そうせいせき』に殺された。 蒼「マ、マスターがぁぁ!」 いきなりの悲鳴にこっちが驚いてしまう。 蒼「マスターごめんなさい、ごめんなさい。」 マ「あー、ゲームなんだから気にしないの。」 くんくんを見ている時もそうだけれど、蒼星石は話への集中力がすごい。すなわち感情移入もすごい。 ショッキングなシ-ンではあるが、何もそこまで、と言いたくなる程に蒼星石は動揺している。 今まで頑張って恐怖を抑えていたところにダメ押しとなってしまったのだろう。 マ「さっきは『僕』が『そうせいせき』を殺しちゃったし、これでおあいこでいいじゃん。」 すっごく嫌なおあいこではあるが、とりあえずそう言ってなだめる。 マ「じゃあ今日はもう止めて寝よっか。」 時間も遅くなってきたのでゲームを打ち切って寝ることを提案する。 結局犯人にはたどり着けなかったが、もともと一晩で終わるような分量ではないので気にしない。 蒼「マスター、今日は一緒に…。」 マ「ああ、一緒に寝てくれないかな?」 二人で布団に入り、蒼星石に腕枕をする。 蒼星石はこちらを向いてはいるが、何かを考えるように黙っている。 どれほど時間が経ったところでか… A.僕は蒼星石に話しかけることにした。 B.蒼星石がこちらに話しかけてきた。 C.いきなり蒼星石が僕を……! C .いきなり蒼星石が僕を……!!(※グロ注意)
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各回の選択肢について星見司(世界の謎ハンター)が解説する予定地です。 戯言屋さんのまとめにも簡単な説明があります。 選択肢解説/第一回 選択肢解説/第二回 選択肢解説/第三回 戻る→トップページ
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選択肢一覧 花宵ロマネスク(無料版)における、本編の選択肢一覧となります。 キャラごとの選択肢をご覧になりたい方はキャラ名を、 各話ごとにご覧になりたい方は、話数をクリックしてください。 (キャラごとのページにご覧になりたい攻略が掲載されていないことがあります。 その場合は、各話の攻略ページをお調べになってみてください) 宝生綾芽 宝生菫 城崎ともゑ 宝生桔梗 宝生葵 宝生紫陽 第一話 第二話 第三話 第四話 第五話 第六話 第七話 第八話 第九話 第十話 第十一話 第十二話 第十三話 第十四話 第十五話 第十六話 第十七話 第十八話 第十九話 第二十話 第二十一話 第二十二話 第二十三話 第二十四話 第二十五話 第二十六話 第二十七話 第二十八話 第二十九話 第三十話 第三十一話 第三十ニ話 第三十三話 第三十四話