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「かわさないでね、高いんだからっ!」 性別:女性 身長:159cm 体重:47kg スリーサイズ:B77/W57/H80 イメージカラー:赤 特技:あらゆる事をそつなくこなし、ここ一番で失敗する 好きなもの:宝石磨き、士郎いじり 苦手なもの:電子機器全般、突発的なアクシデント 天敵:言峰綺礼 TYPE-MOONの18禁ゲーム『Fate/stay night』(PS2版は全年齢)の登場人物。名前の読みは「とおさか りん」。 主人公と同じ、穂群原学園に通う二年生。 成績優秀・容姿端麗、人当たりも良い優等生であるため、学園内で男女問わず人気が高いが、 魔術師としての裏の顔も持ち、アーチャーのサーヴァントのマスターとして聖杯戦争に参加する。 メインヒロインの一人であると同時に、OPは彼女の視点から物語が綴られるなど主人公的な側面も持つ。 PS2版の声優は『マリア様がみてる』の福沢祐巳、アニメ版『月姫』の琥珀等でお馴染みの 植田佳奈 氏。 + 原作詳細 学校で見せる、人当たりの良いお嬢様然とした態度は完全に演技である。 優等生で通してるのは遠坂家の家訓である「どんな時でも余裕を持って優雅たれ」に倣っての物で、本性はイジワルで小悪魔的、そして男前。 本性を知った後の主人公・衛宮士郎曰く「あかいあくま」、 友人M曰く「アンタの猫被りは擬態っていうより別人格のレベル」などと評されるほど。 学園を通して本性を知っているのは親しい何人かだけで、気付いているのは敵対している生徒会長(男)だけである辺り筋金入り。 魔術師であった父親を尊敬しており(ただし父親は遠坂の魔術師としては平凡であり、凛の方が素質も能力も上)、 魔術師らしく非人間的な冷酷な顔も持つ。 が、最後の最後で非情に徹し切れなかったり、面倒見が良かったりと、魔術師としてはとにかく「甘い」性格。 本人はそういう気質を「心の贅肉」などと評し最終的には合理的な結論を選ぶ事が多いものの、それでも相当のお人好し。 主人公をDEAD・BADEND送りにする回数もヒロイン中で一番少なく、逆に主人公の巻き添えとして死ぬ回数は一番多い。 というか他のヒロインが主人公殺しすぎ 舞台である冬木市の霊脈を管理する一族の末裔で幼少から魔術師の訓練を受け、第5次聖杯戦争でマスターに選ばれた際には、勝者候補と目されていた。 最優のクラスと言われる「セイバー」クラスのサーヴァントの召喚を狙うも、 狙った英霊を呼ぶ為の触媒を用意していない(そのため、意図せずに「あるもの」が触媒として機能してしまった) 父親の小細工に気付かず、魔力のピークの時間を1時間間違える おかげで、今まで貯め込んできた宝石の内半分を使った召喚陣は一切機能しない といううっかりが重なり、 地下室で儀式を行ったのに居間上空に召喚されたサーヴァントが落ちてくる 召喚されたのはセイバーではなくアーチャーのクラスのサーヴァント 挙句にそのアーチャーも召喚事故で(最初の内は本当に)記憶障害を起こしていた と壮絶な珍プレーをかましている。 ちなみに、このうっかり癖は遠坂家代々のものである。 しかし、「普段はうっかりしてないが生死に関わる場面でうっかり」な父に比べれば、普段うっかりなだけの彼女はマシだろう。 魔術特性は「転換」、属性は「五大元素(アベレージ・ワン)」。要するに全部。文句なしに天才と呼ぶに相応しい。 自身の魔力を宝石に封入する事で、後発的に魔術を行使する「宝石魔術」の使い手。 宝石は外付けHDDみたいなもので、自身の最大出力以上の魔術行使も可能。 彼女は純度の高い宝石に自身の血液経由で大量の魔力を備蓄し、最高級の魔弾を用意しておいた。 聖杯戦争開始時点で十個しか弾がない正に切り札である。しかも場面によっては一度に複数個ぶっ放す。 その威力は巨大な家屋二軒を吹き飛ばせるほどで、セイバールートではバーサーカーを一回葬った。 他にも指さした相手を呪い病気にする北欧の魔術「GUN道ガンド」(凛は詠唱無しで連発可能かつ拳銃並の威力)や、 兄弟子であり第二の師匠でもある言峰から教わった中国拳法もどきを使用出来るため、遠距離も近距離もこなせる万能型。 更に身体能力強化に重量制御、防御に治療に使い魔作成と、あらゆる用途の魔術を一通り使える。 とあるルートでは一族の大師父の宿題「宝石剣ゼルレッチ」の設計図を(チート方法で)解析(してもらい)、 そのレプリカを作成し(てもらい)、無限に連なる並行世界の魔力を引き出し放つ攻撃手段を得て最終決戦に挑む。 そして斯様なチート手段を用いておきながら、ちゃっかりその魔法理論を物にしていたりする (もっとも、ファンディスクではそれを実践しようとした結果、いつものウッカリで大惨事を引き起こしかけたのだが)。 一方で、機械は大の苦手。具体的な描写には乏しいが、携帯電話は使えないらしい。*1 このようにバランスよく高い能力を持っており、知識もあるため作中では便利屋・解説屋として扱われている。 おまけにたまに間違ったり重要な事は知らなかったりするので、作り手側が謎を隠しつつ話を進めるために余計便利。 ちなみに解説する時は伊達眼鏡をかける。もちろんただの気分作りであり、魔術品でもなんでもない。 旧『Fate』の主人公(女性。ちなみにセイバーは伝説通り男性だった)のコンセプトを受け継いだキャラであるためか、 戦闘においてもどのルートでもそれなりの戦果を挙げるなど、名実共にメインキャラと言える。 反面公式で「アーチャーにいいとこ持っていかれてる」「弱い」「読者に近い側の魔術師」と言われるなど、 ヒロインとしての活躍ぶりはやや地味。残りのヒロイン2名がやらかし過ぎという事も含めて。 もっとも不遇と言うわけではなく、自分のルート以外でもエンディングでは常に主人公と一緒にいる。なんという優遇ぶり。 ちなみに主人公が死亡したらしたで、結婚して子供産んでママさん魔術師として幸せに暮らしている。 ファンからの人気も高く、公式の人気投票では第1回・第2回共にセイバーに次いで2位になっている。 キャラマテの分類では遠野秋葉に近いキャラクターらしい。あっちも人気投票は2位が多かったし。 何より凛もまた胸を気にしているという共通点g……ま、まぁ秋葉よりはマシな胸だよね! 一方で『劇場版UNLIMITED BLADE WORKS』あたりの時期から公式絵でも比較的大きめに描かれるケースが増えてきており、 「身近にもっと凄いのが居るが故の相対的貧乳」となりつつある。 また、主人公殺害ENDこそ少ないものの魔術関連の記憶を全部抹消して強制的に一般人にするといった、 彼の性格を考えると死よりも過酷なバッドエンドがあったり、 また桜ルートで明かされる諸々の事情や、幼少期を描いた『Zero』を鑑みると、桜を気にしていると言いつつ一切関わらず助けにも来ず、 彼女が片思いしている相手を横からかっさらっていく泥棒猫になってしまったり、 加えて敵対した桜を殺害する事が出来ず、これらが桜ルートにおける惨劇と壮絶な戦いの原因となったり、 上述の「裏事情を全く知らない」「冷徹になり切れない」ために問題を引き起こす事も多い。 とはいえ遠坂の当主たる凛が他家の内部事情に首を突っ込む事は魔術師としては有り得ない行動であるため、 いくら桜が心配でもどうしようもなかった、という側面が大きい(実際、魔術に関係ない「兄から妹への態度」については慎二に注意を行っている)。 加えて桜が受けている魔術師としての訓練の辛さや過酷さは自分のそれと同じものだと誤解していたのも大きく、 真実を知った時は大いにショックを受けていた。 また、桜も恋愛においては「自分は付き合う資格が無い」と一歩引いており、むしろ凛のゴールインにはとても喜んでいた節がある。 桜ルートでは自分を選んでもらえたという喜びがあったからこそ、それを凛に奪い取られると誤解し、 かつ諸々の事情で精神的に不安定な状況だったため抑えが効かなくなって暴走してしまったので、 凛が原因となったトラブルは、総じて凛の責任というより「間が悪かった」という点に尽きる。 まあ型月ではいつもの事いつもの事 ファンディスクの序盤ではロンドンに短期滞在中。凛に手紙を出すと帰ってくる。 デレデレした平行世界の凛と会話出来たり、番外編で痴話喧嘩してたり、 シリアスパートでもクライマックスの最初を飾ったり、と美味しい役目も担っているのだが、 変な杖(昔、凛と声が一緒だった気もするが、気にしてはいけない)のせいでネタキャラと化した。 というかスタッフから色物っぽくなってきたとか言われてた。 信じられないだろ?一応殺し合いに参加してたんだぜ、こいつ? そう言えば、変な杖の元ネタの人も、昔はドシリアスだったのに、いつしかネタキャラになってたような……。 + エロゲー的な余談、微ネタバレ 型月キャラはたまに百合っぽい扱いをされる事があるわけだが、 彼女はその中でも飛び抜けて百合キャラ扱いされやすいキャラである。 いや、そんな生易しいレベルではない。公式で男でも女でもいけるクチなんじゃねーかという疑惑すらある。 原因は間違いなく、PC版セイバールートにおいてセイバーに性的な意味で最初に手を出すのは凛だという事。 一応理由はあるのだが、士郎が覚悟決めないならとそんな行為を行うのはいかがなものか。後にアニメ版でも同じ事をしでかしました。 他にも桜ルートでは士郎を差し置いて桜と殺し愛した挙句自力で和解したりと、 主人公そっちのけで他のメインヒロインにコナかけるのには定評がある。なんなんだアンタ。 + 余談 EXTRA凛 本篇の未来世界ないしパラレルワールドの一種を扱うRPG『Fate/EXTRA』には、彼女に生き写しの「遠坂凛」が登場する。 声優も同じ植田佳奈氏。 偶然に名前も似通っているのではなく、凛の親父・時臣が海外で設けたご落胤の血を引く、れっきとした遠坂一族の血筋との事。 もっとも姿が生き写しなのは舞台が電脳舞台であるため仮の姿を使っているだけで、 現実における容姿は純日本人ではないために本篇の凛と髪の色が違う(金髪碧眼)。それ以外はそっくりだが。 実際の所、ゲーム限定特典のパスワードで見られる公式サイトの映像によればこの時空にも「遠坂時臣の正統な令嬢の黒髪の遠坂凛」は存在しており、 EXTRA凛とは幼い頃に会合している。要するに、SNの遠坂凛とは並行世界の人物としても「全くの別人」である (黒髪凛はEXTRAの舞台となる時代より以前に生まれており、EXTRAの金髪凛と比較して十年程度の年齢差があると思われる)。 このようにかなり重要そうな設定なのだが、現在はサイトのブラウザの都合により、正規の方法ではその映像は見られなくなっている。 17 34~ また、やっている事は魔術師というよりも衛宮切嗣のような魔術使いに近く、機械にも強い。 ただし気質や性格はかなり似ており、ルート次第では色々言いながらも主人公を気に入り手を貸してくれる。 しかし、案の定遠坂一族のうっかり癖も引き継いでおり、彼女のサーヴァントからは痴女扱いされたり、 買おうとした商品が高くて手が出せなかった事をからかわれたりしている。 また、行きがかり上しょうがないのだが、彼女も主人公のサーヴァントに手を出す。どういう一族なんだ。 ちなみに、今回主人公が使役出来る一人である彼を選んでいると……?女主人公だともうひどいNT(ry それにしても凛の尊敬する偉大なオヤジ。彼は分かってて落胤を設けたのか、はたまたうっかり妊娠させてしまったのかは現時点では謎に包まれている……。 + 『CCC』ネタバレ注意 サーヴァントがランサー兄貴から変更されたものの、引き続き『CCC』でも登場。 ……したはいいのだが、本作の悪役であるBBに操られて登場する上、 聖杯戦争準決勝の対戦相手から初戦のボスに降格した。 洗脳が解けてすぐ仲間になる都合上しょうがないとはいえ、いくらなんでも降格し過ぎではないだろうか。 敵として登場する際には洗脳の影響で凛の「裏に秘めた願望」が強く出た状態になっており、 職人芸とまで言われる「テンプレーション(ツンデレ)」の他に、「拝金主義」「実は隷属願望がある」事が判明。 「強力な門番モンスターを通路に召喚し、主人公に「これを倒したいのなら課金して門番のレベルを下げろ」と迫って金を巻き上げようとする」 「新しいランサー(女性)のパシリにされた上に、ランサーに「躾」と称して尻尾で滅多打ちにされるがまんざらでもなさそう」 などとネタキャラ的な側面を思いっきり暴露してしまった。 ……どの世界線でも彼女のネタキャラ化は共通しているのだろうか。 そして、3サイズや生年月日などの詳細も判明。なんと本編の凛よりも胸がある(B82)。 ……が、新たに出てきたキャラなども含めると、そのバスト順は下から数えた方が早いという非常に悲しい現実が待っていた。 まぁ本作自体、上位が160、109、96(ちなみに三者とも新キャラ、あと2人目は爆乳というかぶっちゃけ肥満(ウエストが凛の胸より上))なので、 遠慮とか平均とかがぶっ飛んでると言えばフォローに……なるような、ならないような。 なお、本作の隠しボスとして冬木時空の、つまり『stay night』の凛+アーチャーと戦えるのだが、 本編の凛はわざわざ新しく3Dモデルを作り起こされている。 相違点は主に胸。もちろんSN凛の方が小さい。 + 『unlimitedcodes』における凛 機動力が高いキャラで、師の言峰と同じ八極拳と、宝石を交えた魔術を使って戦う万能キャラ。 宝石とガンドを使った飛び道具・昇龍に相当する対空技「連環腿」などを備え、 高い機動力も相まって攻撃性能に関しては高水準にまとまっている。 徒手空拳で戦うため各種通常技はリーチこそ短いものの、技の発生速度に優れ隙も少ない。 飛び道具の「宝石魔術」「エア(アイス・スタン)グレネード」では魔力を込めた宝石をそれぞれ正面・放物線を描く軌道で投擲し、 着弾すると様々な特殊効果(エアで相手を打ち上げる竜巻、アイスでは凍結など)が発生する。 宝石は原作通り弾数制だが、1ラウンド中20発も撃つ事ができ、多少の無駄撃ちは許容範囲。 「投げから安定して追撃が可能」「ゲージ消費で強力な高火力コンボに移行可能」と、 リーチの短さというデメリットを引いてもおつりがくるほどの、攻撃面ではほぼ盤石の性能を誇る。 ゲージがある時の彼女の火力は「ucの補正切り」が可能な事もあって本作の中でも中の上で、難度こそ高いものの、リターンはデカい。 地上中段こそ持たないものの、同じ境遇の彼と違い、攻め手は潤沢にあるため、あまり問題視されない。 超必殺技は「功程四拍」「カッティング・セブンカラーズ」。 前者は名前通りの四連撃の乱舞技で、後者は正面に太い宝石魔術のビームを放つ。 どちらも優秀ではあるが、「ucの補正切り」を行いやすいセブンカラーズが強力なお陰で、功程四拍は少々影が薄い。 弱点はやはり低い体力と、リーチ。 リーチを補う手段としては各種宝石魔術やガンドが存在し、宝石魔術・グレネードを当てれば中距離でもコンボ移行が可能ではあるが、 それらは総じて弾速が遅く、牽制としては優秀だが直接当てられる場面は少ない。 ランサーあたりには苦しい戦いを強いられる。 ……まぁ、あいつの攻撃性能が飛び抜けておかしいから仕方ないと言えば仕方ないのだが。 『uc』をあまり知らない人でも、対戦動画で延々と連環腿で相手を打ち上げループしていく彼女の姿は目にした事のある方は多いのではないだろうか。 ちなみにこれをバーサーカー相手でもやってのける。ゲームだから仕方ないとは言え、恐ろしい光景である。 キャラランクでは「2強次点」。機動力の低い英雄王にやや有利に立ち回れるのが強み。 さて、ではストーリーはどんなものかと言うと……他のキャラがシリアスに原作をなぞったりバッドエンドになったりする中、 彼女はメインヒロインの中でただ一人ネタルートを突っ走ってしまった。 ちなみにもう一人のネタキャラは凛のライバルであり、そこでも凛はネタキャラである。 なお、こいつはこいつでアニメの秋葉と同じ声。一体どういう因果だ。 + Fate/Grand Orderにおける活躍 「度胸だけは一人前ね、いいわ、少しだけ遊んであげる」 ソーシャルゲーム『Fate/Grand Order』でも第七章に登場。……厳密には凛本人とも言えないが。 冬木の遠坂凛にメソポタミアの女神イシュタルが憑依した疑似サーヴァントとして参戦した。 クラスはアーチャー。乗っている巨大な弓に見えるものは、イシュタルが所持していたとされる「空翔ける天舟マアンナ」。 性格は凛が3イシュタルが7の割合らしいが、元々波長が合うらしく表面上はそこまで大きな変化は無い (一応イシュタルは人類が滅びようが続こうがどっちでもいいと思っているらしい)。 しかし、呪いレベルでのうっかりも健在。ある宝具をうっかり落としてしまうという信じられない事をやらかしている。 性能は、全体攻撃宝具持ちのアーチャーの中でもトップクラスの火力の持ち主。 第3スキル「魔力放出(宝石)」が1ターン後に攻撃力アップ(=次ターンコマンドカードによっては空撃ち)という点がやや癖があるが、 第2スキル「輝ける大王冠」でNP50%獲得、無敵貫通付与、無敵状態付与などを一通り備えており、 宝具発動も防御もしやすく、周回から高難易度まで活躍できる汎用性を持つ。 ただし、「輝ける大王冠」の無敵貫通付与+無敵付与はどちらも発動確率80%であり、 たまにうっかりミスしてスカるのが難点。 + もう一人の女神 「……………………(落ち着け、わたしー! クールに、クールに!) (今回は顔見せ! 顔見せよエレシュキガル……! クール系女神でやり直すチャンスなんだから……!)」 イシュタルの裏面とも呼ぶべき女神エレシュキガルも、凛の姿で同時に召喚されていた事が同章で判明する。 こちらは外見的には金髪だったりと『EXTRA』の凛本体のものに近い。 だが、設定資料やきのこ氏の発言によると、あくまで彼女も冬木の凛がベースらしい。 イシュタルと違って主人格はエレシュキガルが基本らしく、凛のサーヴァントだったランサーことエリザベート・バートリーとも特に絡みが無く、 ギルガメッシュに対しても『CCC』での因縁ではなくバビロニアでの記憶が濃いようだ。 イシュタルが凛の「颯爽と生きる、責任感のある女」の面なのに対し、エレキシュガルは「生真面目な秀才、恋にも真剣な少女」を受け持っている。 なお、当初は召喚出来るサーヴァントとしては実装されておらず、シナリオで敵対する時も汎用の巨大骸骨ゴースト(汎用エネミー)の姿で現れた。 そして七章から1年後のクリスマス。2017年クリスマスイベントと共に遂に多くのマスターが待ちわびた本実装と相成った。 + ……の、はずだったのだが 第二部への導入シナリオの都合で全サーヴァントは2017年12月26日を以て退去した事になってしまった。 そしてエレシュキガルがカルデアに来る事が出来たのは早くとも2017年12月25日未明。 誰が言ったかカルデア一泊二日の女。なんとも不憫な話である。 一応シナリオの都合なので引けばちゃんと手元に居てくれるので安心して欲しい ……と思いきや、後に概念礼装(装備カード)のフレーバーテキストとして案の定公式ネタになってしまった。 この女神、幸運Bのはずなのにどこまでも不憫である。 「楽しくなってきたー!」 2017期間限定夏イベント「デッドヒート・レース 夢と希望のイシュタルカップ2017」ではキーパーソン。 ライダークラスの無料配布サーヴァントとして実装された。こちらは憑代の凛の影響か宝石魔術ビームや八極拳のような肉弾戦で戦うタイプ。 ライダークラスに鞍変えした影響か「旅好き」としての性格が色濃く出ており、 宝具ではマアンナの櫂(ボートのオール的なアレ)を改造した現代風のスクーターで世界中を飛び回り、流星を敵全体に降らせる。 前述のカーレース大会イシュタルカップを全財産を投じてまで開催しており、当人が語るには「カルデアの皆への慰安・娯楽目的の慈善活動」との事。 どう考えても裏があると全ユーザーが思いました。実際そうだったし どうも、前述の彼女がバビロニアで落とした「ある宝具」が関連しているようだが……? イシュタルカップのストーリーをクリアする事で正式に契約(入手)する事が出来るが、宝具の強化には高難易度クエストのクリア報酬が必要になる。 「準備オッケー! 稼ぎに行きましょ?」 2019年10月開催のイベント『セイバーウォーズ2 ~始まりの宇宙へ~』において、 サーヴァントユニヴァース時空のイシュタル、通称「スペース・イシュタル」が期間限定で実装された。 クラスはアヴェンジャー。 霊基再臨によって個別に3種類の攻撃モーション、3種類のボイスに変化する贅沢な仕様になっており、 第1段階は「二刀流で戦うヴィラン風」、第2段階は「ウェスタンなアメコミヒーロー風」、第3段階は「コズミックパワーで戦うボス風」になる。 スペース・イシュタルは疑似サーヴァントではなく、サーヴァント・ユニヴァースにおける「実在する女神」であり、 「地球人が見た(観測した)金星を司る女神」ではなく「金星の古代文明に発生した金星の女神」、つまりエイリアンに近い存在で、 サーヴァント・ユニヴァースにおける遠坂時臣に相当するトキオミ教授が、禁忌宙域で発見した存在であった。 また、イシュタルにはソロモン72柱の悪魔であるアスタロトと混同される逸話がある事から、 イシュタル登場時は「バビロニアの魔神柱はアスタロト=イシュタルでは?」と騒がれていたが、バビロニアにはそもそも魔神柱が登場せず、 アスタロトも最終章に名前のみの登場だった。 それを踏まえてか、『セイバーウォーズ2』では第1段階の姿が悪の側面・アシュタレトとして登場した (第3形態はイベントのボス・イシュタルオリジンとして登場)。 それぞれの形態ごとにセリフが変化し、さらに追加霊衣「アシュタレト・オリジン」のボイスに専用のセリフパターンが追加されており、 その上イベント用ボイスまであるので、サーヴァント1体に搭載されるボイスは全サーヴァント中トップの多さを誇る。 でもその後他のシナリオへの出番は存在が世界観ごと浮き過ぎているせいか、ノーマルのイシュタルやエレシュキガルと比較してぶっちぎりで空気 MUGENにおける遠坂凛 + ドロウィン氏製作 やさぐれ凛 ドロウィン氏製作 やさぐれ凛 本編に登場する凛ではなく、おまけコーナー「タイガー道場」に登場する、 つくりものじ氏作画のパロディキャラ、通称「やさぐれ凛」である。 ドロウィン氏のキャラは、そのほとんどがフリーティケットシアター終了によるリンク切れで入手不可な中、現在も入手可能。 中国拳法や宝石魔術は使わず、ガンドを使った攻撃で戦う(というか、通常技からして射撃である)。 また、ストライカーとしてセイバーやアーチャーを召喚する。 本体がダメージを受けても消えないため、使い勝手はよい。 さらに、自動車で相手を撥ねる、空中ガード不能な超必殺技「ザ・ドライブ」も持つ。 これはファンディスクのミニゲーム『風雲イリヤ城』からのネタである。 ちなみにこの車、相方だろうが容赦なく轢く。 参考動画 ボイスは未搭載。 柊・竹・梅氏による外部AIが公開されている。 + 大会ネタバレ 郡民氏主催のたたかうのりものといっしょにたたかうたいかいでは、選手の身分でありながら同時に車に乗る身分でもあるという、 ある意味大会の趣旨に合ったキャラクターとして参戦。 味方ののりものと協力して相手を轢き殺し、ベスト8入りする好成績を残した。 ……もっとも、彼女にとって本番となるのはここからである。 廃車ブロックでのりもの枠に回った彼女は、強化された攻撃力によって次々に味方を一撃で轢き殺していった。 一応敵を仕留める時もあったがほとんどは味方も同時に仕留めた20割。正に「あかいあくま」。 特にランダムセレクトで凛が二人登場した時は、芸術的とも言える20割を披露している。 その活躍ぶりに、郡民氏からはなめてるやつで賞が贈られた。 + 郡民氏製作 世紀末救世車ケンシロウ 郡民氏製作 世紀末救世車ケンシロウ 晴れて(?)のりものキャラの仲間入りを果たした凛。 常に車に乗り、助手席にケンシロウを座らせている。 なんでこの車に救世主がって?そりゃリンで(ケン)シロウだから……。後ろに繋がれたままの士郎が不憫でならない どないやをベースにドロウィン氏の凛の技を搭載しており、セイバーとアーチャーがそれぞれバットとアミバになっている他、 「ザ・ドライブ」改め「世紀末ドライブ」は味方殺しはそのままに、画面を覆わんばかりに巨大化して横切るようになった。 ボイスは死あたぁ仕様のケンシロウのみ。 その後、世紀末救世車をベースに複数ののりものキャラが作られた事で、 凛の必殺技は多くののりものに標準装備されている。 + Aki氏(Akimoto氏)製作 『BMW銀』ドット Aki氏(Akimoto氏)製作 『BMW銀』ドット 現在は氏のHP閉鎖により入手不可。 同人ゲーム「BattleMoonWars銀」のドット絵を使用した凛。 ファイル名やディスプレイネームは「Ren」だが、DLページでは「Rin」となっているので、ただのミスであろう。 基となったゲームは簡単に言うとTYPE-MOONキャラを用いた『スパロボ』風のSRPG。 それ故かしゃがむ事が出来ず、ダウン時の画像は立ち絵を横にしただけなのでシュール。ロボットなら横にしただけでも違和感は無いんだけど。 通常攻撃が宝石剣、必殺技が飛び道具のガンド2種類、超必殺技がガンド2種類+宝石弾丸の計3種類。 最終更新日が2008年、完成度は80%との事だが、以上の技しか搭載されていない。 同氏の製作キャラは音声ファイルが無い事がままあるが、彼女には何故か朽木ルキアの音声が搭載されている。 ちなみに、ルキアはアニメのシエルと同じ声。本当にどういう因果だ。 AIは搭載されていない。 + 如月竜人氏製作 メルブラ風ドット 如月竜人氏製作 メルブラ風ドット Pixivユーザーのアチャ氏製作のスプライトを如月竜人氏が組み上げたもの。かなり長かったがようやくまともな凛の登場である 性能的には『MELTY BLOOD』風にアレンジされた『unlimitedcodes』版といった感じ。 公開時点では宝石に弾数制限が無かったが、現在はラウンド中に10個の制限がある(ラウンドごとに回復するため出し惜しみする必要はないが)。 また、BLOOD HEAT時には宝石の弾数が∞となり、さらに宝石魔術を宝石魔術でキャンセルが可能な散財モードとなる。 散財モード中も宝石使用回数はカウントされており、BLOOD HEAT終了後には使用した回数分減少しているため、 無計画に撃ちまくると散財終了後に現実に戻って絶望する事になる(財政的にも)。 ただし、宝石の残数が0の状態から散財モードになる場合も∞になるため、それこそ破産する覚悟で宝石魔術を行使可能。 散財モード中は宝石を宝石でキャンセルする事が可能なため、AIの設定次第では宝石をマシンガンのように投げ付けさせる事も可能 (人操作では処理速度の問題でほぼ不可能。その速度はあまりに早すぎて処理落ちするほど)。 中々強いAIもデフォルトで搭載されている。 また、回転踵落としでパンツが見えないが、足を振り下ろした直後にパンツが見えてしまう。 + Joan Riñones氏製作 『JUS』風ドット Joan Riñones氏製作 『JUS』風ドット 『ジャンプスーパースターズ』風ドットを使用して作られたちびキャラ。 遠近共にバランスの取れたオールラウンダーな性能をしており、 超必殺技では「宝石剣ゼルレッチ」を使用する他、専用のカットインも存在する。 AIもデフォルトで搭載されている。 DLは下記の動画から この他には、ゆ~とはる氏の初音ミクがニコニコオールスターズで呼び出してくる事がある。……「ザ・ドライブ」で。 出場大会 + 一覧 + 遠坂凛 シングル 大人数トーナメント オールスターゲージ増々トーナメント MUGEN祭 大盛りシングルトーナメント MUGEN祭 並盛りシングルトーナメント マニー主催!! お年玉争奪杯 筐体クラッシャーズ集合!台パンシングルランセレバトル2 たまに見るならこんな並キャラ大会 タッグ プチタッグトーナメント2【背中に気を付けろ】 第2回遊撃祭 たたかうのりものといっしょにたたかうたいかい ふたたびのりものたいかい 毛利元就の名タッグ決定トーナメント[毛利杯] 大会であまり見ない男達と男女タッグ大会´PLUS ゲージ増々タッグトーナメント 地獄のサバイバルレース30里 mugenオールスター?タッグファイト 9条流!全部全画面攻撃サバイバルトーナメント! 友情の属性タッグトーナメント2 俺、ツインテール大会開きます。 MUGEN祭 並盛りタッグトーナメント 新生地獄の果てまで仲良し! 喧嘩上等! 強~凶下位付近タッグバトル 友情の属性タッグサバイバル ゲージMAX!!クレイジータッグランセレバトル チーム 闇鍋パーティー(Part2、イベントボス) 凶上位~狂中位ぐらいまでの35+α作品別チーム大会 男子禁制!女子会ランセレ! 新春テーマ別チームバトルF その他 カオス上等!地獄の超混成バトル 武装VS非武装(笑)シングル&チーム&タッグ大会 第4回 4人タッグVSボス 大会 決闘しようぜ!お前カードな!大会 ムゲンモンスターGS 第5回 4人タッグVSボス 大会 凶&狂オールスターバトル 超乱闘世紀末ランセレ杯 ぜったい最胸☆OPPAI戦争!! 北斗四兄弟前後!!世紀末!!最狂チームトーナメント 金ラオウ前後狂中位級ランセレバトルFINAL EDITION タッグ多め!凶上位ランセレバトル 思い出を打ち破れ!強ランク前後連合対決 仲間集めの希望vs狂上位メインのアニメ化絶望軍 集大成2!1R先取式サバイバル! 更新停止中 第二回同名キャラタッグトーナメントWTマークIIセカンド タタリフェスティバルッ!!-II 「仲間は拾った」ダンサバチームトーナメント 凶前後ランセレタッグバトルロワイヤル再逢 多分台パン時間厳守!!ルーズな奴はカエレ!バトル きゅんっ!乙女達のランセレバトル ぷらす 凍結 Big Bang Age 削除済み 良キャラ・珍キャラ集めて趣味全開大会2nd 凶以下狂以上 改造も人力TASも無いなら…追加ルールしかないじゃない!大会 ヴァーンさん下限、魔法少女たちのランセレ大会 + 世紀末救世車ケンシロウ 【世紀末救世車ケンシロウ】 シングル みんなが平等に闘える大会【一撃必殺】 「お前ら、真面目にやれ!」シングルランセレ大会 幕末前後!核ゲー入門ランセレバトル MUGEN ARMOR ONLY TOURNAMENT 狂_100 タッグ ふたたびのりものたいかい 統劇!MUGEN オールスタータッグトーナメント2010 第3回遊撃祭 地獄のサバイバルレース30里 MUGENモーターショー 神ベガの逆襲!!狂キャラランダムタッグトーナメント カオス成分山盛りタッグBATTLE チーム 続☆続【たぶんSMH未満】凶&狂キャラトーナメント 単騎無双VS数の暴力大会 最も狂ったスタイル決定トーナメント E長森5P前後チームトーナメント その他 初心に帰ってふつうの作品別チームリーグ サイズが変わるよ!MUGENランセレバトル 大乱闘!強以上際限無しトーナメント【強~神クラス】 自重率0%世紀末チームトーナメントII【全部チート級】 真・単騎無双VS数の超暴力 大会 メジャー&マイナーごちゃまぜ狂キャラ大会 GATTAIトーナメント 史上最大級 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍 真・最終章 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍2 単騎無双VS数の暴力 FINAL WARS Aカイン前後 狂上位ランセレチームバトル 凶悪キャラオンリー!狂中位タッグサバイバル! 北斗四兄弟前後!!世紀末!!最狂チームトーナメント 金ラオウ前後狂中位級ランセレバトルFINAL EDITION 新参vs古参 ~令和から懐かしき日まで~ 歴史を超えたチームバトル 更新停止中 美少女ゲーム大集合!エロゲトナメ ギリギリ格ゲー?チームトーナメント【本気エルクゥクラス】 タタリフェスティバルッ!!-II 狂下位前後ランセレバトロワ大会 大乱戦!!強以上極限0トーナメント【強~神クラス】 凍結 門番ぐらいまでランセル大会 【たぶんSMH未満】凶&狂キャラトーナメント Final 削除済み 幻想郷キャラコンセプトトーナメント 凶以下狂以上 改造も人力TASも無いなら…追加ルールしかないじゃない!大会 狂以上神未満チームトーナメント ゼットン前後ランセレサバイバル 相方が死ねば負けトーナメント 出演ストーリー MUGEN STORIES INFINITY *1 参考までに述べると彼女の父親は魔術で代用出来る事もあり、また聖杯戦争という有事から傍受の危険性を考慮し、 身内の連絡に当時普及していたFAXを使おうとしなかった(ただし、魔術的手段で代用した場合のコストが遥かに高くなる事は気にしていない)。 また、作中世界における魔術師は現代科学の産物や電子機器を好まない傾向が強く、 これを気にしないのは魔術師としての歴史が浅い家系や本人の才覚・実績が乏しい魔術師、 もしくは目的達成のために徹底して効率的な手段を採るイレギュラーな気質の持ち主等が該当する。 一例としては、外伝『ロード・エルメロイII世の事件簿』では名門魔術師がSNSを始めとする技術に無知であったがため、 「盗電が騒動になる=注目されて神秘が秘匿出来なくなる」という点に一切気付けなかった、というケースもある。
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【作品名】Fate/stay night [Unlimited Blade Works] 【ジャンル】アニメ 【名前】遠坂凛 【属性】あかいあくま 【年齢】19歳 【長所】なあなあで士郎との同盟を最後まで続けたりと完全に冷徹にはなりきれないお人好し 【短所】ドジっ娘、うっかり、携帯電話は確実に使えない程の機械オンチ 【備考】UFO版アニメでは25話で17歳から2年後のエピローグである19歳の遠坂凛が登場している vol.2 Fate/stay night [Unlimited Blade Works] Blu-ray Disc Box Standard Edition(通常版)
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【作品名】Fate/stay night [Unlimited Blade Works] 【ジャンル】アニメ 【名前】遠坂凛 【属性】あかいあくま 【年齢】19歳 【長所】なあなあで士郎との同盟を最後まで続けたりと完全に冷徹にはなりきれないお人好し 【短所】ドジっ娘、うっかり、携帯電話は確実に使えない程の機械オンチ 【備考】UFO版アニメでは25話で17歳から2年後のエピローグである19歳の遠坂凛が登場している vol.2
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遠坂凛&ライダー ◆FFa.GfzI16 深夜。 何者かの監視から隠れるように、二人の男女が動きを止めた観覧車の中に潜んでいた。 一人は赤い服とミニスカートを着た少女だ。 つり目がちな目は勝ち気な性格を、その奥に宿る爛と輝く光は意志の強さを感じさせる。 もう一人は治安維持組織『HOLY』の制服を着た若い男だった。 痩せぎすの身体は、しかし、野獣じみた精気を発している。 そして、その隠し切れない獣性とは裏腹に瞳の奥には理知的な色があった。 少女は右手に刻まれた刺青を、左手に持った木杭でゆっくりとなぞる。 そう、少女は、『遠坂凛』は『方舟の聖杯戦争』とでも呼ぶべき聖杯戦争にマスターとして参加しているのだ。 となると、もう一人はサーヴァントであろう。 外見からクラスを察することは出来ない。 「ひとまずは、挨拶から。 此度の聖杯戦争においてライダーのクラスにて現界しました。 真名はストレイト・クーガーです」 しかし、凛と会話を交わしていることから、バーサーカーではないだろう。 かのクラスは特殊な例外を除き、言語能力の類を持たない。 ましてや、このサーヴァントの切れ長の目の奥からは確かな知性を感じさせるのだから。 何かを求める、探求者の目を。 根底は真理を求める凛と同じもののはずだ。 「真名を教えてくれるのね……それにしても不用心じゃない?」 凛は手持ち無沙汰に、ツン、ツン、と木杭を弄りながらライダーへと尋ねる。 『ゴフェルの木片』。 遠坂凛は、冬木の聖杯戦争における召喚時とは対照的に、その聖遺物を手に入れた。 入手させられた、と言い換えても良い。 兄弟子である言峰綺礼から手渡された木片。 遠坂凛の本命は、遠坂家に因縁の深い『冬木の聖杯』。 『方舟』の逸話は確かに興味が惹かれるが、あくまで本命は『冬木の聖杯』だ。 これは武者修行と言い換えても良い。 手渡してきた兄弟子――――言峰綺礼の挑発的な顔に、妙な反発を覚えたのだ。 それは反抗期の娘そのものの態度だった。 「それすらも一つの手札に加えるのがマスターの技量というものでしょう。 それにこれから聖杯をめぐる戦争をともにするパートナーです、わざわざ隠すこともないでしょう」 そんな凛の若さを見透かすように、ライダーは言葉とは裏腹に仏頂面を崩さず応えた。 「つまり、宝具も?」 凛は面白くなさそうに顔を歪めながら、尋ねた。 周囲の監視は厳重に重ねている。 しかも、ライダーは真名を口にしたのだ。 ここまでくれば、宝具についても聞いておくべきだろう。 「宝具については口で言うよりも実際に体験したほうが良いでしょう」 ライダーはそう言うと、胸元からサングラスを取り出した。 人工的な紫桃のサングラスだ。 そのサングラスを掛けると、触覚のような一房にまとめられた前髪が押さえつけられる。 「……体験?」 『見せる』ではなく『体験する』という言葉に凛は疑問の念を上げる。 しかし、ライダーは答えない。 押さえつけられた一房の前髪に右手の指をかけ。 すっと軽やかな動作でサングラスの拘束から解放する。 「私の宝具の名は――――」 その瞬間。 今まで仏頂面を続けていたライダーが破顔した。 子供のような、しかし、子供には絶対にできない。 そんな不思議な笑みだった。 「ラディカル!グッドスピィィィイド!!!」 光。 光。 そして、光。 その言葉と同時に光が溢れだし、凛の魔力回路に負担が生じる。 一面の光に凛の身体は包まれた。 「え?」 間の抜けた声だった。 常に優雅たれ、という言葉を自らに課している凛が出したとは思えない声だ。 しかし、それは無理もないことだろう。 今、目の前で起こっていること。 それは、凛も最初は理解できなかった。 次第に理解していき、顔を青くしていく。 二人の乗る観覧車が光りに包まれ、その外装を分解していく。 二人の乗るゴンドラはむき出しとなり、外装という外装は取り除かれる。 観覧車を成り立たせる必要最低限の骨格だけが残された。 その骨格を塗りつぶすように再び光が集う。 光は「ここではないどこか」から法則とエネルギーを引っ張り出してくる。 現実では起こりえるはずのない出来事を、無理矢理に押し通してくる。 そうだ。 ――――ここではない、どこかから。 ――――エネルギーを引っ張り出してくる。 遠坂凛には縁の深い。 遠坂凛がいずれ得たるべきだと考えている。 その技は。 ――――その、『魔法』は。 「だ、第二魔法!?」 煩雑とした思考をまとめるように凛は大きく叫んだ。 人間が実現できるはずのない『魔の法則』。 それを目の前のライダーは軽々と使用してみせたのだ。 「私の宝具は!なんでも速く走らせることが!出ぇ来まぁぁすぅ!!」 しかし、凛のアイデンティティすら揺るがしかねない激しい動揺は。 次の瞬間により大きな、即物的な同様に塗りつぶされた。 ――――動くはずのない観覧車が、小さな風車もかくやというスピードで回転し始めたのだ。 「ちょ、ちょ、ハァ!?」 「イィィィィヤッホォォォォ!夜風が気持ちいいいいいぃぃぃ!」 クーガーの前衛的なセンスによって前衛的なデザインへと再構成された観覧車。 それは人工的な濃い紫桃にペインティングされており、 人を載せるゴンドラは鋭角な移住へと変わり、窓を廃することで直接風を感じることが出来る。 椅子もまた手狭になっており、少し身動ぎするだけですぐに剥き出しの窓枠へと身を任せてしまいそうになる。 ライダーのサーヴァントであるストレイト・クーガー。 彼は恐らく、観覧車に絶叫マシーンとしての性能を求めている性格なのだろう。 「これ、止めなさい! 止めなさい! 壊れないでしょうね、これ!?」 「やめてくださいよマスタァー! 俺という速さを求めて止まない人間が、その速さが生み出す負荷を考えていないと思ってるんですか!?」 「あ、安心していいのね!?」 「それはそれとして速さと耐久なら速さを優先するに決まっているでしょう!」 「止めなさあああああああい!」 一瞬、令呪を行使することが頭によぎる。 だが、その一瞬の思考が命取りだった。 加速を増していくラディカル・グッドスピードに包まれた観覧車の暴走がさらに増していく。 その加速によって意識が飛びかけ、懸命に呼び戻す。 今の凛はこのスピードについていくことに精一杯だった。 そう、二人の乗った観覧車は、この瞬間、月の観測マシーンが誇る最大の絶叫マシーンへと姿を変えたのだ。 「見てくださいマスター、夜空に輝く星たちが高速で回転していますよ。 わかりますか、俺達は今地球の超高速自転のスピードすらも凌駕する超スピードで動いているんです! 気のせい?そんなわけないでしょう最速の男であるこの俺の宝具が地球ごときに負けるなんてそんなまさか! この瞬間の俺達は流星、光の速さで宇宙を旅して根源へと向かって加速し続ける! そうだァ!速さの奥に真理がある、魔術師は全てスピードレーサーになるべきなんですよ! わかりますかマスター!速さです! 速さ!そこに全てがあるんです! 人が失ったものはこの宇宙をめぐる星々のような速さなんです! 俺はねぇ、その速さを求めているんですよ!人々が記憶の奥に失ってしまった速さを! その速さを手に入れた時、第二の魔法である向こう側の世界すらも見ることが出来るんですよ! わかりますかマスタアァァァァァ!」 人知を超える早口。 この急激なGにあふれる空間でここまで舌を回してよく噛まないものだ。 そこはまごうことなき英霊ということだろうか。 そして、英霊でない遠坂凛はというと。 「い……いぃ……かぁ!?ら、止めぇ……なァ!さいッ!」 同じ言葉を繰り返すことしか出来なかった。 【クラス】 ライダー 【真名】 ストレイト・クーガー@スクライド 【パラメーター】 筋力D 耐久D 敏捷EX 魔力D 幸運B 宝具B 【属性】 中立・中立 【クラススキル】 対魔力:E 魔術に対する守り。 無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。 騎乗:B 自らの宝具によって分解させ、自ら専用のチューニングを施すことが出来る。 【保有スキル】 仕切り直し:A 窮地から脱出する能力。 不利な状況であっても逃走に専念するのならば、相手がAランク以上の追撃能力を有さない限り逃走は判定なしで成功する。 戦闘続行:D 瀕死の傷でも長時間の戦闘を可能とする。 単独行動:C マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 ランクCならば、マスターを失ってから一日間現界可能。 【宝具】 『神髄へと至る道(ラディカル・グッドスピード)』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1人 精神官能性物質変換能力、通称『アルター能力』の一つ。 各人によって異なるアルター能力だが、クーガーのアルター能力はあらゆるものを速く走らせることが出来る能力。 その際に生じる負荷は凄まじく、能力を解除すると骨格であるエンジンなども崩壊してしまうほど。 自らの身体に『鎧』を構成させることも可能である。 【weapon】 ラディカル・グッドスピードによってブーツを再構成させ、そこから生み出されるスピードでの格闘戦。 【人物背景】 横浜を中心に起こった謎の大隆起現象によって生み出された『ロストグラウンド』の住民。 わずかに残された市街とは別の崩壊地区で生まれ、育ち、やがて市街の武装組織『HOLY』の一員となる。 アルター使いであるため、ロストグラウンド外の本土から様々な非人道的手術を受けている。 その生い立ちからか、はたまた元よりの性格か、『文化の神髄』を求めている。 そして、それこそが『速さ』であると考えている。 人智を超えた早口。 【サーヴァントとしての願い】 今よりも凄まじい速さを手に入れる。 【基本戦術、方針、運用法】 宝具を利用したヒット・アンド・アウェイ。 【マスター】 遠坂凛@Fate/Stay Night 【参加方法】 兄弟子の言峰綺礼から渡された『ゴフェルの木片』を、半ば喧嘩腰で受け取ったため。 【マスターとしての願い】 魔術師である以上、聖杯を利用した真理への到達が目的である。 【weapon】 魔術。 【能力・技能】 本来は二つの属性の魔術を使えれば有能であるが、凛は五つの全属性を扱うことが出来る。 宝石に込められた魔術を利用する『宝石魔術』を得意としている。 【人物背景】 冬木の管理者・遠坂の六代目継承者。 本来参加するはずであった冬木の聖杯戦争では最優とされる「剣士」の英霊を召喚すべく準備してきた。 だが、召喚の触媒が用意できず、父・時臣の遺した宝石で儀式を行う。 結果、赤の弓兵を召喚。 学園で起こったランサーとの戦闘に巻き込まれ口封じのために殺害された衛宮士郎を、自らの魔術で蘇生し助ける。 その後、期せずしてセイバーを召喚した士郎と同盟を組み、聖杯戦争を戦う。 【方針】 優勝狙い
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セイバー 衛宮士郎 ランサー ライダー バーサーカー ギルガメッシュ アサシン キャスター 遠坂凛 (ノ∀`) アチャー 言峰綺礼 間桐桜
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■このWikiについて fate/unlimited codesの凛まとめWIKIです。 したらばにある情報を元に成り立ってます。 【現行スレ】 【絶対】遠坂凛part2【領域】 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/44525/1216961240/ 【過去スレ】 遠坂凛 part1 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/44525/1213253455/ ■TOP絵募集中 提供してくださる方は、掲示板の方にご連絡お願いします 人 }\ /\ _ ________ ___/ \ _ / } { ヽ,. ´ \_ /´ `ヽく、 ,>/ /{ ∨ / / ,. /∨l i \ ヽ、 ! \_,l i ! |´ ̄| l、 |`ー , | l l i{ |_ノ! |\ハ ,ハ ∧ | 聖 杯 戦 争 | , |i<「ヽ| !ノ ̄∨ ̄}/ ¨l ! | ヽ!ト==== ===== ′ ! l l i l〃〃 〃〃 l ! も う だ め ぽ 。 , l八 ,rr‐| , ヽ ! >.、_ ⊂⊃ _,. < !l | , l | l i / `T=== ´i `ヽ.l ! ! | l i { ` ╋ ´ l ! | ERROR このプラグインは使用できません。
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登録日:2009/05/28(木) 21 12 07 更新日:2024/04/21 Sun 18 47 37NEW! 所要時間:約 13 分で読めます ▽タグ一覧 EXTRA Fate TYPE-MOON Zero hollow stay night ×諸葛凛 〇迂闊凛 あかいあくま お人好し きのこのお気に入り エルメロイ教室 エロゲヒロイン カレイドルビー ツーサイドアップ ドジっ娘 ハッピーガンド プリズマ☆イリヤ マジカル☆八極拳 マスター 士郎の嫁 士郎殴っ血Kill 守銭奴 心の贅肉 支配の王扇 時々メガネっ娘 時計塔 植田佳奈 機械音痴 氷室の天地 穂群原学園 素晴らしい太もも 絶対領域 脚線美 脱税系ヒロイン→獄中ヒロイン 衛宮さんちの今日のごはん 遠坂凛 高校生 魔法少女 魔術師 Fate/stay nightのメインヒロインの一人。 (*1) 年齢:17歳 身長:159cm 体重:47kg スリーサイズ:B77/W57/H80 誕生日:2月4日 イメージカラー:赤 特技:あらゆる事をそつなくこなしながらここ一番で失敗する。※これは遠坂家代々伝わる遺伝 好きなもの:宝石を磨く事、士郎いじり、猫 苦手なもの:電子機器全般、突発的なアクシデント CV:植田佳奈 魔術の名門、遠坂家の後継者。 魔術師として冷酷であろうとするが、根はお人好し。 第五次聖杯戦争でアーチャーのマスターとして活躍。 純血の日本人ではなくクォーター。 彼女の父・遠坂時臣の遺志を継いで聖杯戦争に参加する。 家訓の「常に優雅であれ」を実践し、学園内では非の打ち所のない優等生、かつ美少女なため男子生徒の人気も高い。 唯一ケチをつけるならば、胸があまり大きくない点ぐらいだろうか(とはいえ彼女の体格から考えると、貧乳というほどではない)。 衛宮士郎、間桐慎二の2人も彼女に憧れていたりする。 しかし本性は士郎曰く「あかいあくま」。その本性を当初から知ってたらしき柳洞一成は彼女のことを『女狐』呼ばわりするほど嫌っている。 朝は低血圧らしく非常に寝起きが悪い。起きたばかりの姿は千年の恋ですら冷める程のものとか。 その姿は、士郎の中で、史上稀に見る速度で崩壊した物。 たまに(伊達)眼鏡を掛けるが、これは雰囲気作りに必要な物とのこと。 普段は裸眼で過ごしているように見えるが、視力については不明である。 彼女自身の観点で『無駄なことを行う』ことを「心の贅肉」、その中でも最上級な行為は「心の税金」とそれぞれ揶揄している。 例えば凛は、物語序盤で聖杯戦争やサーヴァントなどについて一切知識がない士郎に、懇切丁寧にレクチャーしているが、 聖杯戦争に勝ちたいのならこのようなことをする必要はないどころか、完全に敵に塩を送るも同然の行為である。 それを「フェアじゃないのは嫌」という(彼女視点で)取るに足らない理由で行うことを、凛は「心の贅肉」と自嘲しており、 実際「聖杯戦争のマスター」としてはよろしくない行為なのだが、その自覚があってもやってしまうのが彼女の人格的魅力でもある。 一人暮らしが長いためか生活能力も高めで、料理の腕前は少なくとも中華料理に関しては士郎より上。 魔術師としては、北欧の魔術「ガンド」と「宝石魔術」を得意としている。 ガンドは人差し指で指差す事によって相手の身体活動を低下させて体調を崩させるという間接的な呪いで、対象を視界におさめて撃つ為「ガンド撃ち」とも呼ばれる。 ガンドの強力なのを「フィン」と呼び、本来は物理的な破壊力を伴う物ではないが、高密度な魔力を纏ったフィンは弾丸並の威力を持つ。 因みに凛のはフィンのガトリングらしい。 人を指差す行為は失礼だというのはこのガンドに由来するとか。 「宝石魔術」は遠坂家の魔術師が代々得意とする魔術であるが、高価な宝石を用いるため、 当人の性格や洋館に住んでいること、永く続く魔術師の家系であることからお金には困っていなさそうだが、実際にはお金に細かい。 ちなみに、遠坂の秘蔵の宝石(10個あり、凛が十七年間一日も欠かさず魔力を充填したもので、Aランク相当の大魔術行使も可能)は一個につき円で8桁程するほど高価な代物。 なお、魔術に用いる宝石は、主に中古の骨董屋で安く仕入れている。これは出費を抑えるためもあるが、一度人の手から離れた宝石の方がより魔術行使に向いているのだとか。 ただ、それでも出費がかさむ為、年末年始は冬木市の神社で巫女のアルバイトをしている。 ちなみに、本来遠坂家は非常に裕福な家であり、所有する不動産から莫大な賃料を得ていたのだが、 父・時臣の死後、未だ幼かった凛の後見人となった言峰綺礼がずさんな管理を行ったせいで、実入りの良い土地・物件は他人の手に渡ってしまっている。 なお、言峰は清貧を良しとする聖職者としての価値観からこのような運用・管理を行っただけで、特に悪意などはないため、 確かに実際にやらかしたのは言峰なのだが、元を糺せば資産運用のプロではない彼に遠坂家の資産管理も任せてしまった時臣のせいとも言える。 また、時臣は画期的な魔術様式を考案しており、魔術協会から特許料が入っていたのだが、 凛が成長するころには既に陳腐化しており、不労所得として当てにできるものではなくなっていた。 魔術師としての才能はまさに「天才」であり、若くして既に卓越した魔術師だが、魔術の狙いは割と粗い。 その才能をダイアグラムで表すと綺麗な円形を描く。数値で表すならシエルを100としたら凛は70~100。 長すれば歴代の魔術協会の中でも百番以内に入る。 父親である時臣を尊敬しており、魔術師として目標にしているが、才覚だけ見れば凛の方が遥かに上だったりする。 体内に流れる魔力は清流を舞う魚をイメージ。 魔力回路を開くときのイメージは「心臓をナイフで刺す」という物騒なもの(士郎の場合は「銃の撃鉄を起こす」)。 魔術回路は20本あれば良い方(傷んだ赤い人は20本で量B+という評価なので、一流魔術師の水準といった所か)だが、 凛はメインに40本サブに30本ずつの計100とされる。 また魔力量は平均を40とするなら、凛はメインに500サブに500と才能の塊と言っても過言ではない。 (どれくらいヤバいかっていうと人間の身で宝具を発動できちゃうくらいヤバい) しかも属性がアベレージ・ワンと呼ばれる五大元素(空・風・火・水・地)で、殆どの分野の魔術に手を延ばす事が出来るが、 逆にどれを選んだら良いか迷うという贅沢な悩みがある。 魔術の他に、護身用として八極拳もどきを嗜み、その師匠は言峰綺礼。 魔術による強化を程せば直接的な戦闘力が低ければサーヴァント相手でも一方的に殴り倒せる程度には鍛えられている。 なお、「天才」というのは魔術師としての才に限らず、「努力すれば割と何でもできる」という才覚の持ち主。 さらには自らの才能にあぐらをかくことなく、必要とあれば努力を厭わない「努力する天才」であり、文武両道・才色兼備を地で行く超人。 「常に優雅たれ」という遠坂の家訓通りの行いを学校で貫けているのも、この才覚と努力を厭わない精神によるものも大きい。 人気投票は2回連続2位であったが、TYPE-MOON10周年記念オールキャラクター人気投票ではアーチャーに抜かれ4位となった。 以下ネタバレ注意 ルートによって経緯は異なるが、どのルートでも主人公である士郎と同盟関係を結び、彼の頼れる相棒として活躍する。 性格的な相性も(特に凛視点では)良く、魔術師としては「へっぽこ」な士郎の事実上の師匠にもなる。 さらに、凛ルートでは士郎と恋愛的な意味でも良い仲になるが、状況もあってはっきりと互いに好意を伝えるのは後半になる…のだが、 当人たちに自覚がないだけで、中盤以降の士郎とのやり取りには最早夫婦漫才・痴話喧嘩めいたものもあり、 プレイヤーの選択肢(士郎の言動)にもよるが、一時共闘したランサーに「傍から見たらとっくに出来上がってる(恋愛的な意味で)」等と冷やかされる場面がある。 ちなみに彼女がそばにいる限り、士郎は「彼」にはならないらしい。 凛が主軸となる凛(UBW)ルートでは、同盟関係を結んだ士郎がキャスターの姦計でセイバーのマスター権を彼女に奪われるという事態に陥り、 凛はアーチャーの意見を無視してでも彼との同盟関係を維持するも、そのアーチャーまでもが彼女を裏切り、キャスター陣営に付くというアクシデントに見舞われる。 二人してサーヴァントを失ってしまった凛と士郎だったが、聖杯戦争を投げ出すことはせず、二人で出来ることを探し、イリヤとバーサーカーを味方に付けるべくアインツベルン城に向かう。 結局イリヤは寸前で謎のサーヴァントにバーサーカー共々殺害されてしまうが、そこで共闘を提案してきたランサーと手を組むことに。 そうしてキャスター陣営に挑むも、アーチャーの再度の裏切りにより、キャスター陣営が壊滅。何度も裏切りを繰り返したアーチャーの真の目的は「衛宮士郎の抹殺」であった。 キャスター陣営との戦いで疲労困憊の士郎、そして彼を護ろうとするもキャスターの拷問で既に魔力が尽きかけていたセイバーにはアーチャーの撃退は難しいと思われたが、 凛が、キャスターが斃れてマスターがいない状況にあったセイバーとマスター契約を即席で交わしたことで、彼女からの魔力でセイバーが完全復活(*2)。 フルスペックのセイバーにはさしものアーチャーも敵わないと撤退を決意するも、彼の目的と安全な退却のために凛は拉致されてしまう。 拘束された凛は、自身に異常な執着を持つワカメに性的な意味で襲われかかった上、実は生きていた外道神父に殺されそうになるも、駆け付けたランサーによって助けられた。 その後、独自の目的で動いていた黄金のサーヴァントによって、イリヤの心臓を埋め込まれたワカメを核として大聖杯が起動。 魔術師でもないワカメは大聖杯の核としては不適格も良いところで、黄金のサーヴァントの目論見通り大聖杯は暴走。 凛は士郎、セイバーと共に、黄金のサーヴァントと最悪の呪いと化した大聖杯の打倒・破壊に乗り出す――。 エンディングは二つ。 どちらであっても既に士郎とは恋仲になっているため、士郎の魔術の師匠兼恋人という立ち位置。違いは彼女がいるかいないか。 なお、間桐桜とは実の姉妹の関係にある(名字が違うのは桜が間桐家の養子に出されたため)のだが、この事実が明かされるのは桜(HF)ルートのみであり、 そのHFルートではそれまで見せなかった「姉」としての凛の姿が見られる。 魔術師らしく冷徹であろうとし、必要とあらば手を汚すことも厭わないが、それでも人間らしい「甘さ」で非情に徹しきれない。 劇中でも、マスターとして参加した聖杯戦争中、自分のサーヴァントの戦いに巻き込まれたとある一般人が敵サーヴァントに殺害されたのを見るや、 自分に全くメリットがなく、むしろコスト分損をするにも関わらず、「とっておき」の礼装の魔力をも惜しみなく注いで蘇生させたのを皮切りに、 バーサーカーに斬られた士郎を介抱したり、半ば自業自得で聖杯の依代にされた人間を危険を省みずに救助したり、 妹を自らの手で殺そうと決意したのに、土壇場で「自分には殺せない」と悟り、反撃で殺されかねないのに攻撃を止めてしまう等、 士郎ほど振り切れているわけではないが、そうすることで自分が損をする・危険を冒す(そして後で自己嫌悪に陥る)ことも厭わず、 わずかでも可能性があるなら目の前の誰か(命)を助けよう、あるいは犠牲を出すまいとするお人好し。 前述の通り、魔術師として類稀なる才覚を持ちながらも、人間としての本質は実に魔術師らしからぬ人物。 本編では、よく士郎に巻き込まれてBADENDで悲惨な結末に遭っている。 例として、 バーサーカーに握り潰される 葛木に首から上を吹き飛ばされる 黒桜の影の中で凌辱されつづける 等々、まあ散々である。 一方で凜自身の士郎キルスコアは1であり主要女性陣の中では断トツの最下位(*3)。しかもその1つは介錯である。 本編後は高確率でロンドンに向かうことになり、永遠のライバルであるルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトと出会うことになる。 凛ルートを映像化した『Fate/stay night[Unlimited Blade Works]』のエピローグでは、士郎と共に渡英した後のエピソードが少し描かれ、 偶然出会った士郎を気に入ってちょっかいを掛けるルヴィアと護身術の授業という名目で派手に戦ったり、アーサー王の墓を士郎と二人で訪れたりしていた。 なお、既に士郎と付き合っているため、士郎に膝枕されながらルヴィアにやられたところが痛いと騒いだり、墓参りの帰りには彼の肩に頭を寄せて眠りこんだりと、 HAに登場した並行世界の(士郎にメロメロになった)凛を彷彿とさせるような、素直に士郎に好意を表し、甘える姿も描かれている。 また、最終回後を描いた特典ドラマCDでは、自分と桜の関係を士郎に既に話した事を匂わせる描写が存在する。 ところで、上記で電子機器を苦手としているとあるが、その苦手さはかなりのものでPC関連の扱いは壊滅的。 「ビデオ録画」こそ出来るが「DVDレコーダー」を使おうとして「ヴァルハラに精神が旅立つ」程度の機械音痴っぷりをみせる。電源を入れて、録画ボタンを押すだけ、電源を入れて、録画ボタンを押すだけ……… hollowではエアコンのリモコンすらもぶっ壊した。 この機械音痴ぶりは周りもよく知っているようで、ドラマCDで彼女の車に乗った士郎は五体満足で帰れるか本気で心配したレベル。 きちんとTVのリモコンを扱えただけで驚かれる人物はなかなかいないと思う。 因みに、同じ魔術師である士郎や桜は一般家庭にあるような電子機器なら使えるが、 近代科学技術を軽んじる気質の人が過半数を占める魔術師という人種からすれば、彼らの方がむしろ異端に当たる。 ただ飲み込みは早いようで、2010年エイプリルフール企画ではtwitterを少しはしていた。 だが、どういうものかあまり理解しておらず、間違って日記を公表していた。 『Fate/hollow ataraxia』 序盤に登場するが本格的に登場するのは後半からである。 以下ネタバレ注意 開始時に凛が不在なのは、卒業後の進路先であるロンドンの『時計塔』に軽い留学を兼ねて寮の契約に行こうとしたことに端を発する。 出立前に、今年の生徒は有望揃いという話を聞いた凛は「舐められるのは癪だから」という理由で桜に借金をしてまで器材や資料を揃え、 第二魔法の宝石剣のミニチュアのミニチュア、平行世界の波を観測するペンダントをイリヤの城、アインツベルン城で作る事を決意する。 そして順調に作り上げて完成し、テストプレイをした結果…見事に遠坂一子相伝のうっかりスキルを発動し観測器は暴走した。 これによって観測器はおろか資料や器材も全てパーになるわ、 実験場となったアインツベルン城の三階が目茶苦茶になり、その修復費として借金は上乗せになるわ、 "何でもあり"な世界を作りそうになるわと散々な目に遭った。 イリヤ曰く「命があるだけでも化物」とのことだが、通帳を見て完全に生ける屍となってしまった。 しかも追い討ちとしてこの事が『時計塔』にバレそうになり、下手したら"封印指定"を食らう為、上記の予定+事故の揉み消しをする為にロンドンへ行く事となった。 上記設定は原作者本人がこれはミスリードのための設定といっているため、どこまで現実側と符合するかは不明。少なくともループ開始する前の怪談とループ終了後の五日目に凛は冬木にいるのだから ロンドン留学時については『少年フェイト』で絶賛休載中のハッピーガンドを参照。 帰国後は士郎の相談にのったり、街の調査をするという重要なファクターをこなしながら士郎の部屋にエロ本がないか(当然無許可で)セイバーと探ったり、 文化祭の話し合いの場を提供する為に遠坂家に招待したり、魔法少女、軍師、箱入り娘になったりと日常面でも活躍する。 少し未来の並行世界には、士郎に対して一切好意を隠さず、電話口にキスをするほどデレデレになった凛も存在しており、 とある特殊な状況下で携帯電話を使用したためにその並行世界の凛と電話が繋がってしまったエピソードでは、 声や口調は自分が知る凛とさほど変わりないのに、同一人物とは思えないあまりの自分へのデレっぷりに士郎は絶句し、 彼に代わって並行世界の自分とは気付かないままに話を始めた本編の凛は、傍で聞いている士郎がミニマムになりそうなやり取りをしていた。必見。 PSVita版では植田佳奈氏の演じ分けが光るやり取りになっているので、是非とも声付きで聞いてほしい。 ちなみに、凛は並行世界の自分を、そうとは知らないままに「士郎の天敵」と評している。まさかの本人お墨付きの天敵認定であった。 携帯電話を持っているが使い方は知らず、アドレス帳には一件の登録も無い。 因みに凛のうっかりは晩年になると直るらしい。 『Fate/EXTRA』 ランサーのマスターとして参戦。 作品世界の時間軸的に、この凛は別人。同性同名(HNの可能性はあるが)、かつ、酷似した外見だが別人。 時臣が留学した際の落胤の末裔らしい。 因みにこの世界では遠坂本家は没落している(とはいえSN凛が存在しないわけでもないらしく、EX凛は幼い頃にSN凛に出会っているという描写がある)。 現実世界の彼女は、アバターとほぼ同一の外見だが金髪。 この金髪凛は予約特典のFate/the Factでも確認出来る。 服装は殆ど同じだが、スカートの中にガンホルダーっぽいガーターを着用し、そこにポリカーボネイド製のナイフを隠し持っている。 SN凛と違って料理は苦手だが機械類はお手の物。 また地上での私服もガムを片手にアメリカンチックの服装を着込んでいる。 SN凛とはそこらへんの趣味が合わないのか某漫画でSN凛と対峙した際に彼女からは「品がない」と言われて怒っていた。 直後に胸がないと言い返しケンカしている(因みにSN凛はB77だが、EXTRA凛はB82)。 当初は主人公をNPCと誤解していた。 聖杯戦争に何の覚悟もなしに参加する彼(彼女)に色々とキツい言葉を浴びせるが、徐々に戦う覚悟や意思を見つけようと奮闘する彼(彼女)を認めていく。 本当に別人か?という声もあるが、凄腕のハッカーとして名を馳せているという一点で別人であることは疑いようがないだろう。 凛ルートではデレ期に入り、本項の凛とは違って料理に慣れていないのか手に絆創膏を貼りつつ弁当まで作ってくれる。 また、キャスター(EXTRA)曰く「らんせエロチカ~♪」な目に遭ったりもする。 ラニルートでは準決勝で主人公と当たるが、この時主人公のパートナーがアーチャーだと、凛が相手である事に対しての複雑そうな彼の心境や、 原作Fate時代からのランサーとの因縁を匂わせる会話等ファンサービスが全開である。やるな茸。 『Fate/EXTRA CCC』 引き続き登場。 黒幕であるBBの影響もあってか可笑しい言動を繰り返していて、自らを「月の女王」と自称していた。 正気を取り戻してからは主人公のサポート役に徹するも上記の頃の言動を度々ネタにされていた。 また終盤には、裏ボスとしてエミヤアーチャーと共に登場。こちらはEX凛ではなく第五次聖杯戦争のコンビである。とある部分を見れば違いは一目瞭然 「アーチャー、あれやって!あれ!あいあむざぼーんおぶまいそーど!」 「ハァ……急激にやる気がなくなったのだがね」 『プリズマ☆イリヤ』 この作品では本編とは違い中学卒業と同時にロンドンの時計塔に留学した模様。 新たなスキルとして「肉体言語」を手に入れた。…時計塔って何をする処だっけ? キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグの弟子の座を巡ってルヴィアと喧嘩し講堂を破壊してしまい、 罰として英霊の力を宿した「クラスカード」と呼ばれるカードの回収を命じられ日本に帰国。 が、魔法少女の力を使って任務そっちのけでルヴィアと私闘に明け暮れたため帰国早々カレイドステッキに見捨てられた。 以後はルビーに強制的に契約を結ばされたイリヤに対し、脅迫めいた形でカードの回収任務を代行させる。 これは余談ではあるのだが、魔法少女化した凛の衣装は、ミニスカートでフリルとレースがフリフリだ。おまけに猫耳+猫の尻尾つき 続編の『ツヴァイ!』では、カード回収には成功したものの、「協調性を身に着けるまで帰ってくるな!」とルヴィア共々強制的に穂群原学園高等部に編入させられ、 学業の傍らルヴィアの家でメイドとして働いている。 学校ではカレイドステッキの策略でラブコメ展開に振り回される学園生活を送り、 バイト先では日々ルヴィアとその執事にいびられ美遊に励まされている。 本編と同じく士郎に惚れているようだが、ツンデレ気質のせいか今一つ素直になれず、積極的にアプローチを仕掛けるルヴィアといがみ合ったりしている。 桜との関係は多分姉妹であるが、本編よりも関わりを拒んでいる模様。 第三部『ドライ!』では、異世界に来て早々敵であるエインズワーズに捕えられた挙句、人格を擬似人格と置換されルヴィアと共にメイドとして扱き使われていた。 イリヤ「うわ。格差が」 元に戻してもらった後は「大人」としてイリヤたちを援護する。 「お兄ちゃん」の正体にはルヴィアともどもかなり驚いていた。 そして彼の現状を知ると「残りの寿命がどれほど残っているかわからない」ということで彼を前線から引き離すのもかねて後方支援に回っている。 『衛宮さんちの今日のごはん』 中華料理に精通するヒロイン。でもほとんど食べる専。 学業に遊戯にお祭りにセイバーや桜とのお出かけと平和な日常を満喫。 ただイリヤには、警戒されている辺り『hollow ataraxia』のように何かやらかしたのかもしれない。(ライダーにすら日頃の行いが悪いと言われる程) 物語途中で、士郎の料理がおいしいあまり食べ過ぎて体重増加という悲劇が。(やっぱり姉妹だな) ただ追い打ちをかける桜のライダーと違い、こちらには的確に食事と栄養サポートをしてくれるバトラーのサーヴァントがいるため、彼の料理と適度な運動で無事ダイエットに成功した。 『Fate/Grand Order』 FGOではもっぱら礼装イラストで出てくるのみであった。 しかし…… ヤッホー! あいかわらずのんびりした顔をしているわね! でもホッとした、アナタはそうでなくちゃ。 え? 知らない? 覚えてない?……そっか、まあそうよね。 私は女神イシュタル。美の女神にして金星を司るもの。 せいぜい敬い、恐れながら貢ぎなさい エルメロイⅡ世に続く、2例目の擬似サーヴァント役として登場。 なお憑依した英霊はよりにもよってギルガメッシュに蛇蝎のごとく嫌われ、色んな作品で散々言われていたあの女神イシュタルである。 そりゃ『CCC』でギルガメッシュからはイシュタルと似ていると言われていたけど…… レアリティは最高の☆5。イラスト担当は森井しづき氏。 詳細はイシュタル(Fate)を参照。 第7章ではイシュタルの鏡面存在であるエレシュキガルが登場し、1年後プレイアブルとしても実装された。 こちらもレアリティは☆5で、イラストレーターも同じ。外見はSN凛に近いイシュタルに対してEX凛に近くなっている。 言動も凛に似ているが、「~なのだわ」という語尾を使うことが多い、劇中の関わりから主人公(マスター)に対してデレ成分多め等、若干の違いがある。 いずれも性格に凛としての要素は薄いが、どっちも原典では相当なひとでなしなので、凛の与えた影響はかなり大きかったりする。特にイシュタル。 そして、割と何でもありのFGOイベントでも屈指のトンチキ世界観である『サーヴァントユニバース』におけるイシュタルも凛ベースの姿で登場。 こちらは本来のイシュタルとの区別のために「スペース・イシュタル」と呼称される。 生まれ育った環境も割と近いため、主人公との関係性も合わせてこちらの方がより(SNにおける)凛に近いキャラ付けになっている。 『ロード・エルメロイⅡ世の冒険』 聖杯戦争後時計塔に入学し、それから数年が過ぎた時代に登場。 後書きによると「3ルートとも微妙に違う独自のルート」らしいが、士郎の動向はアニメ版UBW後日談と一緒の様で、 本作ではロンドンに士郎を慣らすため彼に留守番を任せ、一人夏期休暇を取っていた。 ルヴィアとの喧嘩はかなり派手な様で、時計塔に与えた損害は数知れずだが一方でその研究成果で損害額を打ち消す程の利益を挙げている。 またある時は士郎を巡ってのやり取りの末、2人で手に手を取り合ってロンドン塔から身投げしたこともあったとか。なんでさ。 何気にグレイとはここで初対面。 意図的にⅡ世が会わせないようにしていたらしく、実際にあまりにもセイバーにそっくりだったことで少なからず驚いた様子。 だがすぐに打ち解け、一つの旅を終える頃には手のかかる妹みたいな形で面倒を見るようになっている。 本作では新たに投影魔術を併用するように。 どこかの誰かのインチキ投影と異なり次元式且つ大幅に劣化したアイテムを作り出す普通の投影だが、 どうせ使い捨てるなら数瞬保てば十分だというⅡ世のアドバイスを受けて使用するようになった。 投影により実質的に好きな疑似宝石をその場で作り出すことにより、内包された魔力、質ともに大幅に落ちるが故に、大した規模では無いがあらゆる魔術を使えるようになり、 なおかつ五大元素属性というあらゆる属性を操る多才さ、宝石魔術特有の発動までのタイムラグの少なさという二つの特性を活用する事で、 相手の魔術を見て解析し、その後疑似宝石を投影してその魔術に最も相性の良い魔術を選択、発動しカウンターで相性勝ちをするという後出しジャンケンじみた行動が可能になった。 コスパもある程度克服できているが、結局貧乏性は変わってない。 だがいずれ世界の中に霧散する「魔術」ではなく世界に紐づけられた「現実」という事象、例えば永続する特殊な投影や既に物理的存在として完成している水銀生命体、 または単純にダンプカーに乗って突撃してくるといったものに対しては相性勝ちすることは出来ず無力となる。 追記・修正は機械操作が出来ない方の代わりにお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2017-02-20 22 44 08) SNで最も出番と活躍が多いヒロイン その代わりに、バットエンドでの死亡数もヒロイン1 その上、ヒロインの中で一人だけ凌辱エンドでまである(しかも完全に心を折られる) -- 名無しさん (2017-04-10 22 46 15) 『Fate/mahjong night 聖牌戦争』の凛はやたら色っぽい 心なしか胸も大きい -- 名無しさん (2017-04-10 23 22 06) イシュタルの魔力放出(宝石)をうっかり使い忘れるマスターは多いと思う -- 名無しさん (2017-04-13 00 34 45) イシュタルの本来の性格チラッと判明したが、融合元がお人よしの凛でホントよかったという -- 名無しさん (2017-04-13 02 19 15) 公式でも絵によっては胸の大きさが結構違うお方 -- 名無しさん (2017-04-13 07 11 55) イシュタルの項目新しく出来たみたいだけどこっちのイシュタル関連の文章はそっちに統合したほうがいいかね? -- 名無しさん (2017-04-30 06 52 36) イシュタルとしての内容を統合しました -- 名無しさん (2017-04-30 13 04 54) コミカライズHFの淫夢のシーンがすごいことになってた... -- 名無しさん (2017-10-19 19 52 27) Fate/EXTRA Last Encoreの遠坂凛は千年の地獄に耐え抜いた(さすがに摩耗してたけど)がSNの凛もやはり同等のメンタル強度なのだろうか だとしたら、その凛が一日で心をへし折られ泣いて許しを請うまでにされた間桐の蟲凌辱、恐るべし…… -- 名無しさん (2018-04-07 23 56 42) アルトリアがFateシリーズの顔なら凛はFateシリーズの案内人(桜がFateシリーズの大体のラスボス)だよね。そして大体いつもひどい目にあうヒロイン。しかも英霊に取りつかれるレベルで・・・・え?士郎や桜、イリアもやってる?というか衛宮一家で英霊化してないの後は舞弥位だよね(凛と桜はある意味で士郎の未来の嫁だし該当するよね?)ルヴィア?その内英霊に取りつかれそうだよね。 -- 名無しさん (2019-01-31 09 40 15) ↑桜はラズボス(偽)だし、イリアじゃなくてイリヤだぞ そもそも士郎の周囲の人間は士郎自身も含めて大体がいつもひどい目に遭ってるだろ -- 名無しさん (2019-05-10 19 02 17) 士郎君がエミヤになっていく強力な運命を、殴って蹴って引きずって却下する。物事を引っ張るパワーはFateシリーズ最強かもしれぬ -- 名無しさん (2019-08-02 00 27 10) プリヤ世界の凛の言動から、プリヤ世界の桜の状況は、原作準拠なのかな・・・? -- 名無しさん (2019-09-01 15 00 47) ↑、そりゃ「間桐桜」な時点で養子に出されたのは確定だろ そして髪の色が変わってるんだから大聖杯が失われた現在は不明だが幼少時にはSNやZeroと同じ目に遭わされてたのは確実 -- 名無しさん (2019-12-28 05 32 14) やっぱ一番好きなヒロイン -- 名無しさん (2020-03-31 21 54 38) 誤解されがちだけど、UBWでの凛と士郎の関係は凛が一方的に士郎を助けるのではなく互いに支え合うというもの 凛もまた魔術師という特殊な生き方の中で自分の信念と遠坂の家訓を貫くために常に気を張っていて素の自分をさらけ出せる相手は限られてる その中でも凛が自分から甘える事ができる相手が士郎なのである -- 名無しさん (2020-04-11 01 56 52) ↑アニメ版UBWのエピローグでも、だいぶ士郎に甘えてたよな だからこそ士郎にデレデレになる平行世界も存在すると -- 名無しさん (2020-04-11 22 36 04) ↑×2別に士郎じゃなくてもこいつは結婚するルートが普通にあるし、本編では一方的に助けてる側なのでそう見えるのは勘違いでもなんでもないでしょ。恋人になる前や、アニメとかで後付けされる前のステイナイト限定でそういうシーンが複数ないとそう見えないのは妥当すぎる -- 名無しさん (2020-09-02 09 37 30) 宝石剣はイリヤがデーターを引き出し、士郎が投影したモノだから、アレに関しては本当に「姉さんはズルいです!」だったなw -- 名無しさん (2020-09-19 09 24 48) ↑2本編のUBWでも、自分の迂闊な行動で慎二の暴走を招いて学校の生徒たちが倒れた時は自失に近い状態になったのを士郎に立ち直らされてたし、アーチャーに裏切られて傷ついてた時も士郎に支えられてたし、互いに支え合う関係なのは描かれてる というか、他の男と結婚するルートがあるとか何の関係もないだろ -- 名無しさん (2020-10-13 04 11 33) ギル様はロ凛と組めばそれだけでzeroをいい感じに持って行ける。なお遠坂の根源を求める悲願は聖杯ぶっ壊すからある意味トッキー的には一番きついENDにw -- 名無しさん (2021-05-27 12 10 25) そういえば、彼女が士郎とエッチした経緯ってなんだったっけ……? -- 名無しさん (2021-05-27 12 28 34) ↑魔力供給 コンシューマー版のゲームやアニメ版では魔術刻印の移植によって魔術回路を繋げてたが、PC版ではいわゆる房中術でセックスにより魔術回路の波長を繋げた なお士郎が「遠坂とはそういうのを抜きでる触れ合いたい」と言い、凛も承諾した事から、結局ラブラブなセックスになってる 初キスもこの時 -- 名無しさん (2021-09-14 18 14 59) ↑5凛が一方的に士郎を助けてる側って、原作の序盤しかやってないのか、内容を覚えてないのか・・・ 全ルートで凛は士郎に危機を救われてるシーンが何度もあるぞ つーか、他の男(名前すら不明)と結婚してるルートがあるから士郎と支え合ってるように見えないという理屈が謎すぎるんだが? -- 名無しさん (2021-09-21 19 25 33) ↑4ギルは別に聖杯を壊す理由が無いだろとマジレス ついでに聖杯の器だけ壊しても大聖杯が無事ならまた聖杯戦争が繰り返されるのは本編の通りだぞ -- 名無しさん (2021-09-21 19 27 52) 二世が頭の中だけで組み立てるようなハッキング方法とか対魔術用魔術式あっさり単独で実現できたりアイアスの再現魔術やったり才能お化けですね -- 名無しさん (2022-02-14 15 06 54) ↑二世と違って母方の血のおかげで血統の魔術特性とか魔術回路を最大限引き出されてるからね、世にも珍しいアベレージワンは伊達ではないのです。 -- 名無しさん (2022-02-14 18 01 29) ↑ それを父方の血のうっかりのせいでパーにしかねないのがリスクなんだがな -- 名無しさん (2022-02-15 11 59 40) Ⅱ世の指導を受けて凜は更なる高みに達した。もう以前のステージにはいない。 -- 名無しさん (2022-07-07 18 28 48) というか、時臣は「普段は完璧なのに、ここ一番でうっかりする」、凛は「普段はうっかりが多いが、ここ一番で決める」、というのが公式の設定だぞ -- 名無しさん (2022-07-23 19 42 05) ↑12原作も知らずに凛が一方的に助けてるだのアニメの後付けだの恥ずかし過ぎだなw UBWの序盤から士郎はライダーから凛を守ってるぞ 魔術師なんだから血を残すために必ず結婚するのは当然の義務でしかないのがわかってない辺りからもドにわかなのが丸出し -- 名無しさん (2023-05-12 21 34 21) アニメや漫画だと胸の大きさを盛られがち EXTRAの方の凛と同じか、それ以上の時もある -- 名無しさん (2023-05-12 21 36 32) fakeでも活躍が期待できる。 -- 名無しさん (2024-04-21 18 28 20) 名前 コメント
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遠坂凛 CV:植田佳奈 タイガーころしあむからの追加/変更分のみ記載 コスチューム1:私服 出現条件 デフォルト コスチューム2:制服 出現条件 デフォルト コスチューム3:軍服凛 出現条件 デフォルト コスチューム4:水着 出現方法 マジカルルビー(ハード)をクリア 出現条件 最初から 登場キャラ ステージ 設定ルール 第1話『お猫さまがみてる?』 VS藤村大河(私服) 衛宮邸(昼) ポイントバトル:15 第2話『かもすぞー』 VS間桐慎二&真アサシン 大橋(昼) タイムバトル:90 第3話『おおきく拳をふりかぶって』 VSバゼット&葛木宗一郎 新都ビル(昼) ポイントバトル:15 第4話『奥様も夫もWitch』 VS衛宮切嗣 &アイリ わくわくざぶーん(昼) タイムバトル:90 第5話『悪魔が来たりて菌を付ける』 &アーチャー(私服)VSカレン&ランサー(戦闘服) 教会(昼) バトルロイヤル2 第6話『宴の支度』 &アーチャー(私服)VSネコアルク&アヴェンジャー コロシアム(夜) タイムバトル:120 第7話『宴の始末』 VSアーチャー(戦闘服)&カレイドルビー ルビーランド ポイントバトル:18 戦闘ボイス 内容 ボイス お知らせ 内容 台詞 コスチューム入手(水着) さ、私についてきて!!
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遠坂凛(ST) 基本情報 名前 遠坂凛 種族 魔種 ジョブ マジシャン 召喚コスト 30 <タイプ> 魔求者 タイプ Fate/stay night HP 400 ATK 40 DEF 40 覚醒 可 超覚醒 可 アーツ 有 CV 植田 佳奈 アビリティ 召喚 なし 覚醒 なし 超覚醒 魔術刻印起動 攻撃力と防御力が上がる。さらに、宝石を所持していると効果が上がる。 アーツ 宝石魔術 宝石を一定数得る。ただし、宝石は自身が一定回数攻撃すると消滅する。このアーツは、自身が超覚醒していないと使用することができない。 消費マナ 30 効果時間 なし wait時間 60秒 最近修正されたバージョン Ver3.511 [2017.03.07] ステータス 状態 HP ATK/DEF 召喚 400 40/40 覚醒 450 60/60 超覚醒 500 140/140〔アビリティ発動時〕210/210〔宝石所持時〕 DATA・イラスト・フレーバーテキスト +Ver3.3 Ver3.3 身長 1.59[meter] 遠坂凛がレムギアで目覚めて数日が経過した。目覚めた時はひどく混乱していたが、この世界の住人だというオッドアイの戦士のおかげでなんとか落ち着きを取り戻した。「感謝するわ。あなたがいなかったら、何もわからずにあの場所で死んでたでしょうね……化け物みたいな使い魔とかそれを従える「ロード」…だったかしら。 ホント、理解できない事だらけで逆に落ち着いたわ…」彼女の世界では伝説上の生物だった天使や悪魔から、竜や神獣などといった「幻想種」までもが、特別な力があるとはいえ一人の人間に従っているなど、レムギアは完全に彼女の理解を超越した世界だった。「少なくとも向こうの常識と比較する意味がないことだけはわかったんだし、元の世界に戻る方法を探す為にも、しばらくはあなたのお世話になるしかないわね。考えようによってはとんでもなく貴重な体験をしてるんだし…よし! そうと決まればさっそく行動開始よ!」 体重 47[kg] 魔術属性 五大元素使い 好きなもの 宝石磨き、士郎いじり 苦手なもの 電子機器全般 天敵 言峰綺礼 イラストレーター TYPE-MOON・ufotable・FSNPC 考察 新たにゲストで追加された30コストマジシャン。召喚は40/40と平凡な数値だが、超覚醒するともれなくATK/DEFが20ずつ上がって140/140に。 この時点で荒らしに対する迎撃には十分使えるスペックだが、彼女の真骨頂は30マナを支払ってアーツを使い、宝石を得た後である。 この宝石は一度に5個得られ(最大値5個)3回攻撃するたびに1個ずつ消えていくが、 1個以上宝石があれば一定値のステータス上昇効果が付加される仕様で、個数によってステータスの上昇値が変わるわけでは無い。 つまり、宝石を得た瞬間ステータスが上がり、全部使いきった瞬間(15回攻撃したとき)にステータスが下がる。 宝石を得た後の彼女のスペックは、30コスト帯としては驚異の210/210。開幕タワー制圧からの初手択として出し、その時点ではほぼ並ぶ者のいないスペックで荒らしを返り討ちにしたり、逆に荒らしまわったりができるなかなかに強力なカード。 (ちなみにATKに関しては、フィオやアレイスター・グレイグルとの併用で10コス確殺ラインの230まで持っていけるので参考に。) この場合シューターでもATK170が出せるので、遠くから敵の根本をイジメることも容易である。) 相手にアタッカーがいないとシューター併用で終わらない荒らしが出来る。 また、210/210というスペックは十分に終盤まで通用する値。 しかもバフォメットやカイネと違って、15回攻撃するまではフィールドにいくら居座って戦闘をこなしてもスペックが下がらない。 そして下がった後も、30マナさえ確保していれば再びアーツを打つことでスペックを上げることが出来る。 総じて序盤から終盤までその強力さを失わない、なかなか完成度の高いカードである。 ただし注意したいのが、宝石を使い切った際にATKと共にDEFも下がることである。 調子に乗って攻撃し続けているとといつのまにかDEFが下がって、洒落にならないダメージを受けていることもあるので注意。 また所詮は30コストなのでそもそものHPが低い。 いくら相手とのステータス差があっても固定値を喰らい続けると割と痛いので、特に根本アタッカーの多いタワーに深入りするのも禁物である。 無理せずシュータースタイルで攻めると良い。 そして最後に、宝石を得るたびに30マナ支払わなければならないことにも意識を割いて置く必要がある。 あまりアーツを連発し過ぎると主力完成が遅くなるので気をつけよう。 Ver3.511 [2017.03.07~]にて、「魔術刻印起動」の宝石を所持しているときの攻撃力上昇値、防御力上昇値が+60から+70に上方修正された。 キャラクター説明 Fate/stay nightより参戦。 同作のヒロインの一人。Ver3.3へのバージョンアップ時に放映されていたアニメ、 Fate/stay night [Unlimited Blade Works]は原作ゲームにおける彼女がヒロインの、いわゆる「凛ルート」。 若い身ながらも物語の舞台である冬木市の名家、遠坂家の現当主。 聖杯戦争と呼ばれる戦いに参加するべく、戦力としてセイバーを召喚しようと試みるが、 轟音と共に現れたのは赤いマントのキザな男。 その後の顛末はとても書ききれるものではないので関連wiki等へ。 関連カード +編集用コメント *編集が苦手な方はこちらへ情報提供お願いします 名前 コメント 余りにも当Wikiやゲームから逸脱した無関係な雑談や、誹謗中傷めいた暴言、ページに関係ないコメントはおやめ下さい。 wikiは不特定多数の人が利用する場です。プレイヤーの個人名や所属ギルドなどを書き込む行為は慎んで頂きますようお願いします。 個人的な日記として使用するのも控えて下さい。 +コメント *雑談や使用方法などの相談にご利用下さい 名前 コメント
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一般人が遠坂凛と言う少女を比喩する言葉を探した場合、一番相応しい言葉は才色兼備だろう。 可憐な容姿、明晰な頭脳、優れた運動神経、何をやらせても卒なくこなせる多方面への才能。 それに加えて、典雅流麗たるその立ち居振る舞い。異性からの好意を一纏めにするだけでなく、同性からも憧れの対象と見做される程の、優等生であった。 魔術師が遠坂凛と言う少女を評価した場合、天才以外の評価は下しようがないだろう。 一属性操れるのが普通、二属性も扱えれば上等な魔術師の世界にあって、五つの属性全てを平均的に扱えるアベレージ・ワンと言う才能を持った彼女は、 誰が文句を吐けようかと言う程の超一級の天才児だ。魔術回路の数も胸を張って自慢出来る程多く、家格も魔術師の世界では広く名が知れている。 遠坂凛はとどのつまり、表舞台の世界でも、一般人から見れば裏の世界と言ってもいい魔導の世界に於いても、極めて優秀な人物なのであった。 いつか来るであろう聖杯戦争に向けて、独自のルートから宝石を仕入れていた時の事である。 遠坂の魔術師は転換、特に宝石を用いた魔術を得意とする一族。魔力を移し、溜めておくのも宝石なら、攻撃に用い、儀式の触媒とするのも宝石である。 所謂宝石魔術と呼ばれるそれを操る魔術師は兎に角宝石を掻き集めなければならない。当然タダではない。 純度の高い宝石を仕入れる以上、莫大な金が入用になる。宝石魔術を生業とする魔術師は、兎に角収入と金策の管理をしっかりとし、余計な出費を抑えねばならない。 当然遠坂凛も、その常道に外れていない。なるべくなら安く、それでいて質の高い宝石はないかと目を光らせてはいるのだが、実際そんな美味い話などある筈もなく。 結局、値段が安い宝石と言うのは、それ相応の質と純度しかないのだ、と言う当たり前の現実をまざまざと見せつけられるだけだった。……あの日までは。 遠坂家が代々贔屓にしている『そっちの筋』の宝石商が持って来た宝石の中に、純度・質共に、今まで見た事もない程見事なサファイアで出来た鍵があったのだ。 それの出所が気になった凛は、如何なる代物なのか宝石商に聞いて見た所、スコットランドのピトロッホリーに広がる荒野で拾ったのだそうだ。 こんな上物をただで拾うなど、何と運の良い商人であろうか。凛はこの鍵が気になった。このサファイア、ただクオリティが高いだけではない。 凛が目を付けたその時点で、既に莫大な魔力を有していたのだ。さぞや高い値段で売り付けるつもりなのだろうと思い、商人に値段を聞いて見た所、これが安い。 正味数千万、事によっては億の額は堅い、このサファイアで出来た鍵を、商人は百万ぽっちの値段で捌こうとしていたのだ。 本人曰く、宝石商の勘が、この鍵は不吉極まりない代物だと警鐘を鳴らしているのだとか。凛は構わずこの宝石に食いついた。 これだけの代物、今自分が抑えておかねば、宝石魔術を専門とする魔術師でなくとも手を伸ばすのは自明の理。 それに魔術師が、曰くつきの代物を怖れるなど笑止千万。宝石商からその鍵を即決価格で買い取り、我が物としたのである。 ――神が遠坂凛と言う少女に対して課した運命を言い表した場合、一番相応しい言葉は『過酷』だろう。 彼女が手にしたその鍵こそが、数か月後に冬木の街にて起こる聖杯戦争とは違う、別の世界の聖杯戦争への片道切符である事を知っていたのならば。 凛はその宝石鍵をツンと無視したであろう。宝石商がスコットランドの荒野で拾ったその宝石の名前は、サファイアで出来た宝石細工ではなく契約者の鍵。 遠坂凛が生きていた世界とは別の世界へと赴く為の、彼が商っていた宝石の正体なのであった。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 遠坂凛は単刀直入に言って、相当困惑していた。 一地方都市である冬木市から、日本の首都東京の新宿区……ではなく、 新宿 に何故か転送された事もそうである。 この 新宿 が凛の知る新宿区ではなく、元いた世界の新宿とは全く異なる歴史を歩んでいるという事もそうである。 目玉が飛び出る程に地価の高い神楽坂の一等地に、冬木の街に居を構えていた遠坂邸が寸分たがわぬ外観と内装で建てられていた事もそうである。 だが一番の当惑の原因は、恐らくは並行世界の新宿区と思しきこの場所で、聖杯戦争が開催されていると言う事実の一点に他ならなかった。 脳内に刻み込まれた聖杯戦争への知識及び、その舞台となる 新宿 の知識が、凛の脳髄に刻まれていた。 特に聖杯戦争に関する知識は、冬木で学んだそれとほぼ同じそれ。聖杯戦争に参加し、聖杯を勝ち取る事は父の代からの遠坂の悲願だ それに対して参加する事自体に、不満はない。――問題は、冬木の聖杯戦争ではなく 新宿 の聖杯戦争である事だ。 つまりそれは、今までシミュレートして来た、冬木での聖杯戦争でどう立ち回るかと言う計画が、全て水泡に帰してしまった、と言う事を意味する。 聖杯戦争において聖杯を勝ち取ったり、聖杯を例え取れなくても無事生き残ったりする為には、サーヴァントの優秀さが明暗を分けると言っても過言ではない。 無論マスター自体の優秀さも勘案されるべき事柄なのではあるが、しかしそれは、優れたサーヴァントを引き当てているか、と言う事実の前では瑣末な事。 例え 新宿 で行われる聖杯戦争であろうが、サーヴァントを宛がわれる、と言う根幹は全く変わらない。つまりここでも、サーヴァントの強さは最も大きいファクター。 遠坂凛は優れた魔術師である。そんな彼女の下へとやって来るサーヴァントだ。きっと優秀な存在に違いない。……違いない。 「えーっと、貴女が私のサーヴァントですか?」 「私はマスター!!」 「そうでしたか」 「私は遠坂凛よ……私は優秀な魔術師……、だから私の引き当てたサーヴァントは優秀なのよ優秀……」。 恐い位の勢いで心の中でそう念じ、自己暗示する凛であったが、とてもではないが目の前にいるサーヴァントが、優れたサーヴァントである風には、見えなかった。 アイロンなど全くかけていないのだろう、よれよれの礼服を着用した、百九十は堅いであろう大柄で、骨太の体格の男だった。 彫りの深い端正な顔立ちをした男だが、切れ長の瞳は何処か眠たげで、間抜けな印象を凛に与える。 床屋や美容院などで髪を切らず、自分で散髪しているのだろう。男の髪は、一目見て解る、左右不均等でかっこの悪い髪型であった。 とてもではないが優れたサーヴァントには……いや、訂正しよう。 優れている風には、見えない。見えないのだが同時に、この男を見ていると凛は、底知れぬ不安感に覆われるのだ。 何が面白いのかは知らないが、淡い笑みを浮かべて此方を見下ろすこの大男は、ひょっとしたら引き当ててはいけない存在だったのでは、と。凛の直感は告げていた。 「……で、よ。貴方のクラスを教えてくれるかしら?」 強いサーヴァントを引き当てるのは勿論の事だが、それと同じ位に大事なのが、そのサーヴァントのクラスである。 呼び出されたクラスによって、聖杯戦争とどう付き合って行くかが大きく変わって行く。 ただ単に強いサーヴァントを引き当てて、片っ端から喧嘩を売って行くと言うスタイルでは駄目なのだ。そのクラスにあった運用法を無視すれば、最悪格下にすら不覚を取りかねないのだから。 「確か私は、バーサーカーでしたか」 最悪だ、と凛は思った。バーサーカー、つまりは狂戦士のクラスだ。 あわよくば最優のクラスであるセイバー、妥協点でアーチャー・ランサー、ライダーが欲しかった凛にとっては、頭の痛くなる現実である。 バーサーカーとは理性や言語能力を失わせる事で、弱い英霊を強化する為のクラス。これまでの聖杯戦争でバーサーカーを引き当てた魔術師は、 結局は彼らを御し切れずに自滅してしまったケースが殆どである。こう言う過去の事例を知っていたからこそ、凛は最優のクラスであるセイバーが―― 「……あれ?」 このバーサーカーとどうやって聖杯戦争を付き合って行くか、右脳左脳をフルスロットルで回転させていた凛であったが、ふと気づいたのだ。 「貴方、何で喋れてるの?」 バーサーカーとは先述したように理性と言語能力を引き換えに強さを得るクラスなのである。 故に、通常彼らはマスターとコミュニケーションが取れない傾向にある。なのに、何故このバーサーカーは、言葉を喋れて、理性の喪失が全くないのか? 「そう言う事もあるのではないのでしょうかな?」 考える素振りも全く見せずに、バーサーカーが返事をする。 考えるのが面倒くさいだけなのか、それとも理由を隠しているのか。……もしかすると、本当に自分でも解っていないのか。 それは凛には解らない。が、今はそれでも良いかと考える事にした。引き当てたサーヴァントはバーサーカーだが、言葉を交わせるとは言うのは大きいアドバンテージ。 その一点だけでも、凛は良しとする事にした。 「それで、バーサーカー。貴方の真名を教えてくれるかしら」 「真名……あぁ、名前の事ですな。黒贄礼太郎です」 先ず思ったのは、日本の英霊なのかと言う事であった。 脳裏に刻まれた聖杯戦争への知識によると、宛がわれるサーヴァントは洋の東西の英雄や猛将と言った存在だけでなく、別の世界の強者も呼ばれうるらしい。 凛の引き当てたこの黒贄と言う男も、その類なのであろう。 「黒贄……ね。解ったわ。私の名前は遠坂凛。苗字と名前、好きな方で呼んでも良いけど、相手のサーヴァントの前ではマスターで通して頂戴」 「ほほう、遠坂ですか」 「あれ、もしかして……遠坂の家名って、異世界にも轟き渡ってたりとか?」 「いえ、初耳ですな」 思わず前のめりにずっこけると言う、一昔前のコミック的表現を体現してしまいそうになる凛。 期待させる様な口ぶりしないでよ、とジト目で黒贄の事を睨めつけるが、彼は意にも介していなかった。 「取り敢えず、バーサーカー。早速だけれども、今後の事を話し合うわよ」 「遠坂さん、私の名前はバーサーカーではなく黒贄礼太郎です」 「馬鹿ね、聖杯戦争ではクラス名で呼び合うのが当たり前なのよ。貴方の真名が露見して、弱点が知れ渡ったらコトでしょ?」 「ははあ、そう言うものなのですか」 ――もしかして、不安の正体とはこれか? と勘繰る凛。 このサーヴァント、聖杯戦争の戦略上まず考えられる事由について、あまりにも無知である。 幾らなんでもこの程度の事すら考えられないようでは、自分のサーヴァントとしては余りにも不出来である。凛は試しに、黒贄に対して質問を投げ掛けようとする。 「バーサーカー」 「遠坂さん、私の名前は黒贄ですよ」 「……黒贄」 変な所で律儀な男である。自分の調子が狂うのを凛は感じた。 「聖杯戦争の目的とか、貴方、しっかりと解ってるのよね?」 「もちろん。其処は勉強しましたから」 「流石にその点は大丈夫よね」 「ええ、殺人をしても問題がないなんて、素晴らしいですよね。殺人鬼魂が疼きますよ。戦争、と言う名前が少々アレですが、規模から言って戦争と言うよりは小競り合いのような物ですし、まぁ良しとしましょう」 「んんん~?????」 致命的な話の噛み合わなさに、凛は間抜けみたいな表情を作ってしまう。 同じ国の言葉を話し、難しい言葉も言い回しも用いていないのに、何故だろう。言葉のキャッチボールが全く出来ていないと言う感触が、否めないのだ。 急速に嫌な予感を感じ取った凛は、恐る恐る口にして見る。 「バーサ……黒贄?」 「なんでしょう」 薄い微笑みを崩しもせずに、黒贄が訊ねる。 「聖杯戦争が何を目的としているのかは、解るわよね? 貴方の言う通り、人を殺す事も当然あるけれど、最大の目的は聖杯を手に入れる事よ?」 「成程、聖杯ですか」 「それ位は流石に解るわよね」 「いえ、初耳でした」 ――今度こそ前のめりにずっこけた。 「おや、立ち眩みですかな?」、凛が今直面している、事態の深刻さとは裏腹に、黒贄は実に間の抜けた声色で凛に声を掛けて来た。 「せ、聖杯も知らないサーヴァントって……」 よろよろと立ち上がり、近くにあった椅子に腰かけ、何とか言葉を紡ぐ凛。 そもそもサーヴァントと言うものは、聖杯に何か願うところがあるか、現世で何かしら成したい事があるからこそ、聖杯戦争の舞台に呼ばれるものなのではないのか? このサーヴァントが聖杯戦争のセオリーから外れた存在なのか、はたまた、 新宿 の聖杯戦争そのものが異常なのか。 どちらにせよ、冬木で学んできた聖杯戦争の常識は、一部通用しない所がある、と見た方が良いだろうと凛は結論を下した。今怒鳴るには、尚早が過ぎる。 「黒贄……、聖杯って言うのは、どんな願いでも叶えてくれる器の事よ」 「ははあ、凄いものもあるのですねぇ」 「……欲しくないの?」 黒贄の言葉には、聖杯に対する執着心がこれっぽちも感じられない。そういうものもあるんだなぁ、程度の感慨しか受け取る事が出来ないのだ。 「逆に問いますが、凛さんは聖杯が欲しいのですかな?」 「えぇ。聖杯を手に入れる事は、遠坂の悲願だから。だからその為には、貴方の力が必要なの」 「ふうむ、それはつまり、依頼と言う事で宜しいのですね?」 「そうなるわね」 「解りました。では、依頼料の方を……」 「お金取るの!?」 思いもよらない提案に、およそ優雅を家訓とする遠坂家の女性らしからぬ声を上げてしまう。 何かしらの生贄や代償、供物を求めるサーヴァントと言うものも、ひょっとしたら呼び出した存在次第ではありうるかもしれない。 しかし、現代に流通している貨幣や硬貨となると、話は別だ。余りにも価値が違い過ぎる。もしかして本当に、凛が生きている時代と、ほぼ同じ時代の英霊なのかも知れない。 「探偵ですからな、ただで仕事は受けませんよ」 「探偵だったんだ……」 正直、見えない。ボケっとしていてそうで抜け目も隙もない、と言うのが世間一般の探偵のイメージであるが、この男は正直隙だらけだ。 サーヴァントではあるが、凛ですら、黒贄がちょっと向こうを向いている間に殺せそうな、弛緩した空気しかこの男は醸し出していなかった。 「それで……いくら払えば良いのかしら? 二百万円で足りるかしら」 「ではそれで行きましょう」 「(いいんだ……)」 聖杯戦争の危険性を考えたら、二百万円どころか、遠坂家の全財産のみならず自分の身体すら要求されるものかと凛は危惧したが、そんな事はなかったらしい。 尤も、一千万以上の額を要求されたら、その瞬間凛は、令呪を用いて黒贄を御していたのだが。 二百万。決して安い金ではないが、凛がいつも用意している宝石の値段に比べればまだ許容出来るのであった。 「報酬の方は後払いとかで、大丈夫?」 「結構ですよ。そう言った依頼人も多いですから。では改めて、依頼の方は聖杯、と言う物の捜索で、宜しいですかな?」 「えぇ、問題ないわ」 「了解しました。それでは、この箱の中から選んでください」 言うと黒贄は、何処からか立方体の箱を取り出して、凛の前に差し出した。箱の上面には、丸い穴が空いている。余裕を持って手を入れられる周径の穴だった。 穴を覗いてみると、折り畳まれた紙片が幾つも入っており、まるでくじ箱のようだと凛は思った。 いつの間にこれを取り出したのか、と一瞬疑問に思ったが、相手はサーヴァントである。それ位の不思議は、まだまだ許容範囲だった。 言われた通り穴の中に手を入れ込み、適当に紙片を一つ摘まみ、それを開いてみる。9番、と言う数字が書かれていた。 「ほう、中々くじ運がよろしいですな」 「あら、そう?」 「えぇ、そうですよ」 黒贄はそう言って、右腕を高々と掲げると、彼の右手の周りの空間が、水のように揺らぎ始め、そして、歪み始める。 空間の変化からゼロカンマ三秒程経過した後、黒贄の右手に、ある物が握られていた。 やや湾曲した薄い刀身を持った、刃渡り五十cm程の剣。峰の部分はギザギザとした鋸状で、切ると言う行為と引き切ると言う行為の二つを行える代物だった。 凛は知らないが、この剣はマチェットと言い、中南米の国民が農作業や山作業の時に使う山刀なのである。 突如としてこんな物を出されて驚く凛だったが、よくよく考えればサーヴァントが武器を持つのは当然の事ではないか。 聖杯戦争はサーヴァントを呼び出した時点で、既に始まっているものと見るのが道理。 であるならば、自分のサーヴァントである黒贄が、武器を持ち、警戒に当たるのは寧ろ良い事であろう。 イレギュラーな事態が連続しているとは言え、結局 新宿 の聖杯戦争も、聖杯戦争の基本からブレていない。 凛は聖杯戦争に関する事柄について勉強し、この日の為に魔術の腕を磨く鍛錬をサボった事など殆どなく、その腕前も実に見事な程にまで成長した。 これらの点において凛は、他参加者より一歩所か何十歩も先んでた所にいると言っても良いのだ。 理はまだ此方にある。例え引き当てた存在がバーサーカー、しかもやや常識知らずのサーヴァントとは言え、こちらの優位性がまだ揺らいだ訳じゃないのだと。凛は思い直したのだった。 「では、調査に行きましょうか、凛さん」 「調査って……聖杯の? 聖杯は他のサーヴァントを全員倒さないと……」 と、此処まで言って、考えた。どうせ黒贄に言った所で無駄だろうと。 それに今の凛は、聖杯の調査など無駄だと解っていても、遠坂邸の外を歩いてみたくなったのだ。 理由は単純明快。彼女は 新宿 の地理に全く疎いからである。見知った冬木の街ならばいざ知らず、今まで足も踏み入れた事のない東京。 しかも、本来の歴史とは異なる歴史を歩んでいる 新宿 で行われる聖杯戦争なのだ。万難は、可能な限り排しておきたい。 土地鑑が弱かった為に負けました、など、笑い話にもなりはしない。だからせめて、自分の家の周りだけでも、見ておきたかったのだ。 「――いえ、解ったわ黒贄。一緒に調査に付き合うわ」 「解りました。それでは」 言って黒贄は霊体化を行い、物質的な肉体を持たなくなった。 このような機会で東京の街に訪れる事になろうとは凛も思いもしなかったが、この現実、最早受け入れる他はなかった。 これから行われる戦いが凛の知る聖杯戦争であるのならば――彼女も手を抜かない。開催時期が早まり、開催地が違ってしまっただけだと思う事にした。 ツカツカと歩いて行き、黒贄と今まで話していた遠坂邸のリビングを後にする。 ――遠坂凛の安息は、この瞬間に終わりを告げた。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 靴を履き、外に出る。雲一つとない、晴れ模様。洗濯するにも散歩をするにも打って付けの天気である。 この辺りに住む人間は経済的にも時間的にもゆとりのある人物が多いらしく、普通の人間であれば仕事をしている時間であるのに、のんびりと散歩をしている風の、身なりの良い中年や老年の人物が、道を歩いている。 凛の視界には、見るからに家賃の高そうな、モダン風のマンションが建ち並ぶ光景が広がっていた。 凛が住んでいた冬木市では、少し見られない風景であった。これを見ると、自分は本当に冬木の街とは違う、正真正銘本物の都会にやって来たのだと実感する。 街並みが違う。空気が違う。道路が違う。道行く人が違う。夢でもなければ、幻でもなし。此処は本当に、 新宿 であった。 「こんな状況でなければ……」 ゆっくりと街を観光出来たのに、と、続けようとした時であった。 霊体化した状態で凛の隣で随伴していた黒贄が、いきなり霊体化を解き始めた。 サーヴァントを聖杯戦争の参加者は元より、聖杯戦争に全く関係のない人物―― 新宿 ではNPCと言うらしいが――にすら、見られる事は得策ではない。 理由は単純。目立つからである。特に聖杯戦争のマスター達には、なるべくならその存在を秘匿しておかねばならない。 黒贄の姿は、NPCには「自分の連れ合い」と言う言い訳が通用するかもしれないが、マスターやサーヴァントにはそうも行かない。 「勝手に霊体化を解くな」、と叱りつけようとしたその時だった。 「すいませ~ん」 と、何とも気の抜けるような、本当にサーヴァントかと疑いたくなるような声で、黒贄は凛ではない、道路を行く赤の他人に声を掛けたのだ。 「はい?」 黒贄の声に反応したのは、いかにも人のよさそうな見た目をした、中年の女性であった。 一目見て、聖杯戦争とは何の繋がりもないと解る人物。平和な日常の中に生きている事がありありと見て取れる、ごく普通の一般人であった。 「この馬――」 鹿、と凛が続けようとした、その時であった。 「聖杯と言う物をご存知でしょうか?」 言いながら黒贄は、右手に持ったマチェットを垂直に振り下ろした。 マチェットの刀身は中年の女性の脳天を裂き、そのまま臍まで、彼女の服ごと裂いた。 チーズの様に身体を裂かれた中年女性は、桶をひっくり返した様に血液をたばしらせる。アスファルトを血液の褪紅色が赤く染め上げる。中年女性が前のめりに倒れた。即死だった。 「な、な……?」 パクパクと、酸欠気味の金魚の様に口を開閉させながら、凛が言葉にもならない言葉を呟く。 今の彼女は、遠阪家の家訓たる『常に余裕をもって優雅たれ』から、全くもって程遠い、間抜けな姿をしていた。 「ありゃりゃ」 自らが成した凶行の産物を見下ろしながら、黒贄は、やってしまったと言う風で口にする。其処に、罪悪感など欠片もなかった。 彼はすぐに、道の脇に止めてあったセダン車へと近づいて行く。運転手であろう、年の若い、セールスマン風の男は、黒贄の凶行を目の当たりにしていたらしい。目を丸くし、黒贄と、女性の死体に釘付けであった。 「すいません、聖杯をご存知でしょうか?」 言って黒贄が、マチェットを思いっきり突きだす。 サイドガラスを濡れた薄氷みたいに容易く突き破り、マチェットの剣尖がセールスマン風の男の歯突き破り、そのままの勢いで喉元を貫く。 うなじまで、マチェットの剣身は突き出ていた。それを引き抜き黒贄は、凍り付いたようにその場から動けずにいる四人組へと近づいて行く。 見るからに学生風の四人だった。 新宿 の大学と言えば……この辺りで有名なのはW大だ。恐らくは講義をサボってこの辺りをぶらついていたのだろう。不運だった、としか言いようがない。 「もしもし、聖杯と言う物を――」 今度はご存知とすら言わなかった。既に右腕を横薙ぎに振るっていた。一緒にいた、如何にも今時の服装と髪型をした男の首が跳ね飛ばされ、宙を舞う。 返す刀で一緒に歩いていた女子大生の頬の真ん中より上が地面に落ちた。正確無比に黒贄が、眼鏡をかけた男の心臓をマチェットで貫き、 引き抜いて直に、山刀を袈裟懸けに振り下ろしてやや肥満気味の男の右肩から左腰までを斬った。朱色の線が剣の通った軌道と同じ位置に刻まれており、その線に沿って肥満気味の男の身体がズレて、道路に倒れ込んだ。 「うわぁ殺人鬼!!」 道行く人の一人が漸く、叫び声を上げた。年の割にはカジュアルで、若々しい恰好をした中年の男だった。 「ラララ聖杯さ~ん」 黒贄は風のような速度で、先程叫んだ中年の所へと接近し、山刀で腹を裂いた。「うぐぅ」と言って中年は倒れ伏した。 ――忽ち、平和な一時で満ち満ちていた神楽坂の往来は、蜂の巣を突いたような大パニックに陥った。 悲鳴や金切り声が空気を切り裂く。「警察に連絡しろ!!」と言う至極尤もな怒号が上がる。倒けつ転びつと言った体で、その場から皆逃げようとする。 「ああ~聖杯さ~ん、貴方は~、ど~こ~に~」 最早聖杯の所在を聞く気すら、この男にはなかった。如何にも即興で作ったような歌を口ずさみながら、逃げ惑う人々の下へと凄まじい速度で接近して行く。 マチェットを振り下ろす、セールスマン風の女性の身体が頭頂部から股間まで真っ二つになる。マチェットを横薙ぎに振るう、少年の首が刎ね飛んだ。 マチェットを突き差す。杖を突いて歩いていた老婆の胸部に深々とマチェットが突き刺さる。マチェットの柄で殴る、バイクに乗って逃げようとしていた男のヘルメットを突き破り、柄が何cmも頭蓋にめり込んだ。 凛が一呼吸している間に、平均して一人或いは二人の人間が殺されて行く。 遠坂邸の建てられた通りにいた人間を殺し尽した黒贄は、なおも飽き足らないのか、大通りの方へと残像が残る程の速度で走っていった。 凛がその事に気付いたのは、黒贄の黒い残像が消えかけて行くのとほぼ同時であった。遥か遠くで、凄まじい怒声と悲鳴、そして自動車などのクラクションが鳴り響いている。 ――拙い拙い拙い拙い拙いッ!! 心臓が早鐘を打つ、大脳がモーターみたいに空回りする。冷たく粘ついた汗が背中をじっとりと濡らし、胃に石でも詰められたかのように呼吸が苦しい。 どうしてこうなっている何でこうなっている!? この後どうしたら良いのか、焦りながら凛は考える。 十秒程経過して、凛はどうしたらよいのか思い付いた。やはり、聖杯戦争の事柄について学んでおいて良かった。決して此処に来るまでの日々は無駄ではなかったのだ。 急いで凛は遠坂邸へと駆け込み、リビングへとドタドタ足を運び、自らの右手に刻まれた令呪に力を込めて祈る。 「令呪をもって命ずる――」 言った瞬間、凛の令呪が激しく輝く。それは、漢字の『狂』の字を模した令呪。『けものへん』の二本の横線部分が、爛々と輝いていた。 「大人しくなった後、此処へ来なさいッ!! バーサーカーッ!!」 ありったけの怒りを込めてそう叫ぶと、凛の前に黒贄が姿を現した。 呆けた表情を浮かべながら、「ありゃ」と言って周りを見渡す黒贄の身体は、髪の毛から靴先に至るまで、赤くない部分がない程に血で濡れている。 髪の毛と、血を吸った礼服から、ポタポタと血液が滴っている。これらは全て、返り血であろう。であるのに、血液を満たしたプールで泳いできたかのようだった。 何人の返り血を浴びれば、此処まで真っ赤になれるのか。 「おや、これは凛さん」 軽く会釈する黒贄。血液は今もぽたぽた滴っている。 爪が割れるのではないかと言う程の勢いで両拳を固く握りながら、凛はブルブルと震えていた。 恐怖から来る震えではない。鬼相の刻まれた表情を見れば解る。彼女は――嘗てない程の勢いで憤っていた。 「馬鹿ああああああぁぁぁぁぁぁッ!!!!」 喉から稲妻が迸ったのでは、と思う程の声量で凛は叫んだ。肺に溜まった空気を全て、この一言を発するのに費やした。 室内の調度品や窓ガラスがビリビリと小刻みに振動する。人は大声で、物を揺らす事が出来るのだ。 「アンタ何やってるの!? どんな悪党だって、普通は目立つだろうなって考えて、真っ昼間の往来で人なんか殺さないでしょ!? そんな事も考えられなかったの!?」 「いやぁ申し訳ございません。つい発作的に、八津崎市にいた頃のような振る舞いをしてしまいました」 「やつざき市ぃ? そんな冗談みたいな街があってたまるか!!」 「はぁ」 過去此処まで、暖簾に腕押し、と言う諺を体現した存在がいただろうか。 目の前の男は凛の烈火の如き怒気を浴びても、春風駘蕩とした態度を崩しもせず、飄々と、薄い笑みを浮かべるだけであった。 「ああ~もう最悪……聖杯戦争に備えて、抜かりのない聖杯獲得の計画をシミュレートして来たのに、一瞬で台無しじゃない……」 頭を抱えて唸り出す遠坂凛。 この家にテレビがないのが悔やまれる。もしもこの家にテレビがあり、適当にチャンネルを回したのならば、間違いなく黒贄の凶行について緊急特番が組まれ、 放送中の番組を中止してまで、彼の犯した大殺戮を報道している事であろう。 目立たない、水面下でやるのが鉄則の聖杯戦争、その一端が事もあろうに近代メディアの俎上に上がるのだ。これ程最悪な状況は、先ずないであろう。 「まあいいじゃないですか凛さん、私は楽しかったですよ」 「私が楽しくないの!!」 本当に、人の神経を逆なでする才能は天下一である。 凛は自分が、令呪を使ってこのサーヴァントに自殺を敢行させないでいる自らの我慢強さに、我ながら心底驚いていた。 「第一、聖杯の事を赤の他人に聞くのならまだしも、何で其処で手が出るのよ!! アンタ本当に生前は探偵だったんでしょうね!?」 「すいません、私は探偵は探偵でも、世界に一人しか存在しない特別な推理を得意とする探偵ですので」 「……それって?」 じとついた瞳で黒贄を睨めつけながら、凛が口にする。 「私は『殺人鬼探偵』です」 ――余りの言葉に凛は思わず仰向けにぶっ倒れそうになる。いや、と言うより、後ろに倒れた。仰向けにならなかったのは、丁度その位置に椅子があったからであった。 ストレスやら頭痛やら展望の真っ暗さやら初手でサーヴァントがやらかしたと言う絶望感やら。もう意識はブラックアウト寸前。 ――お父様ごめんなさい、私遠坂凛は聖杯を勝ち取る以前にもう駄目かもしれません―― 血を滴らせる黒贄礼太郎を、椅子に座った状態で見上げながら凛はそんな事を考えた。 家の外でけたたましく鳴り響く、パトカーのサイレン音すらも、今の凛には遠い音なのであった。 【クラス】 バーサーカー 【真名】 黒贄礼太郎@殺人鬼探偵 【ステータス】 筋力A+++ 耐久EX 敏捷A+ 魔力E- 幸運E- 宝具D 【属性】 混沌・中庸 【クラススキル】 狂化:EX バーサーカーでありながら意思の疎通も言葉によるコミュニケーションも可能。 但しバーサーカーの思考は『殺す』と言う思考のみに特化されており、損得勘定など一切無視して、ありとあらゆる人間を殺害してしまう。 状況次第ではマスターすらも殺害対象になり、実質上このバーサーカーを制御する事は、不可能に近い。 【保有スキル】 不死 不死。葬る手段がない。 首を斬られようが体中を燃やされようが、身体の半分近くをひき肉にされてもライフル銃で胸を撃たれても、バーサーカーは死ぬ事がなかった。 傷の再生には魔力を消費し、死亡からの復活となると、莫大な魔力を消費する。バーサーカーの特技は、誰も知らない所でこっそり復活である。 戦闘続行:EX 往生際が悪すぎる、と言うより往生際がない。どんなに身体をズタズタにしても、首を切断しようとも、戦闘を続けようとする。 四肢の一部が極限まで炭化したり、骨だけの状態になり神経や筋肉がない状態でも、十全の状態で戦闘が可能と言う怪物。 足止め程度の攻撃では、バーサーカーの殺害意欲は先ず削ぐ事は不可能。 怪力:A+++ 一時的に筋力を増幅させる。魔物、魔獣のみが持つ攻撃特性……なのだが、バーサーカーは何故か人間なのに有している。 使用する事で筋力を向上させる。バーサーカーの場合は発動した場合相手を殺すか、その相手に逃げられでもしない限り、永続的に筋力が向上し続ける。 更にバーサーカーは、怪力スキルを筋力だけでなく敏捷にも適用させる事が出来、瞬間的に凄まじい速度での移動をも可能とする。 貧困律:D 人生においてどれだけ金銭と無縁かと言うスキル。ランクCは、纏まった金が入り難いレベル。 バーサーカー自体の宿命もそうであるが、探偵の仕事を依頼して来た依頼人を、報酬金を支払う段階で殺してしまうなど、バーサーカー自体のせいによる所も大きい。 威圧:C 普段のバーサーカーは眠たげな瞳をした気だるげな男であるが、殺人の際になると、絶対零度の冷たさを宿した、機械的な瞳をするに至る。 ランク以下の精神耐性の持ち主は、その余りの眼力に即座に怯んでしまう。 【宝具】 『狂気な凶器の箱(凶器くじ)』 ランク:D+ 種別:対人宝具 レンジ:1~3 最大補足:5 生前バーサーカーが殺人に使っていた道具の数々が、宝具となったもの。 バーサーカーは依頼を引き受ける度に、依頼人にくじを引かせ、引いたくじの番号に対応した凶器で、事件を(力技で)解決させてきた。 相手サーヴァントと対峙する度にマスターにくじを引かせ、そのくじ番号と同じ武器が、何もない虚空から出現。それを握ってバーサーカーは戦闘に臨む。 チェーンソーやククリナイフ等のいかにもな武器もあれば、スプーンや着ぐるみなど、およそ武器とは言えないものまで、実に多種多様な凶器が揃っている。 凶器くじで選ばれた凶器は、Eランク相当の宝具として扱う事が可能。 【weapon】 凶器くじに収められた武器の数々: 色んなものが入っている。因みに探偵業の収入の殆どを、この武器の購入に充てている。 【人物背景】 史上最強の殺人鬼。最悪の破壊者。異世界アルメイルの元魔王。第一回世界殺人鬼王。世界を破壊しかけた男。 様々な呼び名を持っているが、一つ確かな事は、彼は何処までも殺人鬼であると言う事だ。 【サーヴァントとしての願い】 不明 【マスター】 遠坂凛@Fate/stay night 【マスターとしての願い】 聖杯の獲得。かける願いはない 【weapon】 アゾット剣: 魔術師の世界ではよく使われ、師匠が一人前となった弟子に贈ることが多い。凛の場合は、兄弟子の言峰に手渡された。 父である時臣の遺品として渡された品だが、実は彼の直接の死因となった武器がこれである。この事実はまだ知らない。 【能力・技能】 ガンド: 指差した相手に対して呪いの弾丸を放つ魔術。呪いの種類は様々だがそれ自体で致死に到るものではない。 しかし凛は、高い魔力のおかげで拳銃並みの威力のダメージを与える、フィンの一撃を放つ事が出来、しかもこれを機関銃のように連射が可能。 宝石魔術: 宝石に蓄積していた魔力を解放、破壊や治癒など様々な用途に利用する。 聖杯戦争に備えて今日まで練り上げて来た、サーヴァントの頭すら吹き飛ばす程の魔力の籠った宝石を複数所持している。 この他にも、五属性全てを扱える魔術師の為、火や風、水などの様々な属性を操る事が出来る。早い話が天才 【人物背景】 冬木の管理者・遠坂の六代目継承者。父に魔術師の遠坂時臣を持つが、既に故人。 家訓の「常に優雅であれ」を実践し、学園内では非の打ち所のない優等生として男子生徒の人気も高い。 しかしそれは表向き振る舞っている性格で、実際には競争相手がいるならば周回遅れにし、刃向かう輩は反抗心をつぶすまで痛めつける事に、抵抗を持たない。 やるからには徹底的に、を信条としている。が、実際の所お人よしで甘い所が見られる上に、ここぞの場面で大ポカをやらかす、詰めの甘い少女。 アーチャー召喚から数ヶ月前の時間軸から参戦。 【方針】 聖杯戦争は勝つ……勝つけど、サーヴァントがアレだしどうしようもう。 時系列順 Back タイトル未記入 Next LEMONDROPS 投下順 Back タイトル未記入 Next LEMONDROPS Character name Next→ 遠坂凛 全ての人の魂の夜想曲 バーサーカー(黒贄礼太郎)