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特殊装備系 小銭箱 (コゼニバコ) 【特殊装備】 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (小銭箱.JPG) 基本性能 価値 重量 防御力 耐久度 3 2.1 2 19 命中補正 回避補正 物理耐性 妖術耐性 − − − − 装備可能 全職 装備区分 特殊装備 必要Lv 6以上 付与効果 魅力+5 備考 そろばん坊主のドロップ N売り:9文
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ファウストは考えていた 永遠とも思える時間の中でただ唯一自分が心酔するに至った偉大なる指導者の事を 人間の成しえる限界を遥かに超えた偉業を成し遂げる力 誰もが持つはずの心のブレーキを持たない、善悪を超越した際限無き意志力 生まれた事自体が奇跡とも言えるかのような存在を 「フューラー・・・」 ただのクローンでは駄目だ 完全なる肉体と完全なる力を以ってしなければ、あのお方の完全なる魂に相応しくない 「そのためにもヴァジュランダが、無限エネルギー機関の秘密が欲しい。絶対に必要だ」 ネオナチ壊滅後の新生ネオナチス『アポカリプス・ナウ』 現在の総統代理もなかなかに素晴らしい力を持ってはいるが力だけだ 「必ずや甦らせてご覧にいれます。このファウストが必ず」 衛星と諜報員の情報によればドバイには既に神具の守護家たるキルリアン家の騎士団がその陣を構えている そしてマグダリーナ・キルリアンが十六聖天本部に向ったとの情報も得ている 「進攻するには今しかない。少数精鋭で一気に奪い去る」 「お父様」 自身の研究室でDNAの塩基配列図と人体組成マップを見ながら ブツブツと独り言を言っていたファウストの後ろに新武装の調整を終えたブリュンヒルデが現れる 「準備は整ったか。ではよろしい、これから戦争をしに行く」 軍服の上から羽織った白衣を翻し部屋を出て行くファウスト 基地のドックに係留してあるのは闇夜に紛れるための漆黒の飛行船 「遅いぞファウスト。10分前集合が正しい集合時間だ」 既に飛行船の前に集まっていた4人のコマンダーの一人である序列5位の男 白いマフラーに赤と黒の派手なバイクスーツを身に纏いガスマスクで顔を隠す自称正義の味方 「残酷」ザイデルベックが腕を組み足を肩幅に開いたヒーロー立ちで出迎える 「これは失礼した。どうやら既に全員お集まりのようだ」 そう言って顔を向けた先には先にはニホンオオカミの頭にツキノワグマの胴体 恐竜(獣脚類)の下半身にオオサソリの尻尾が生え赤と黒の包帯が巻かれた人間の腕を持つ不気味な男 序列3位、人型決戦生物兵器「拒絶」のジョン・ドゥ が居た 「・・・」 「しかしいつ見ても悪の怪人みたいだな君は。せめてもう少し愛想良くしたらどうだ」 「その愚痴はもう聞き飽きたぞ。またこの間のように喧嘩になりたいのか?」 緊張感漂うムードの中、ザイデルベックの好き勝手な話を静止したのは新参のコマンダー 序列10位「物質主義」のドミトリエフ 「雄鶏のケンカに興味はないわ。早くしてくれる?」 長い金髪に黄金の瞳、端正だが冷たい表情をした歳若い新たなコマンダー 「あぁ、これから俺達は協力して悪の組織から神秘の秘宝を奪取しなければならないのだからな!」 「それにしても大袈裟なメンバーね。少し敵を買いかぶり過ぎじゃない?」 「総統代理の指示を受けたリーダーの意向です。我々に決定権は無いと思われます」 「今作戦はAAAクラスの重要任務だ。この編成は妥当だよ」 「総帥代理は慎重であらせられるのさ」 全員が揃ったと思われた最中、最後のコマンダーが時間に遅刻してデッキの入り口から姿を現した 「それに、ここで奴等を一人でも潰しておけば何かと都合が良い」 後ろに鎖で繋がれた過激なメイド服の女性を付き従え やや機械音声のような声色でかつての美貌を今は無粋な機械で補う男 「さすが復活が早いな。だが遅刻とはいただけない」 「君のような良い素材を扱えて、私も科学者冥利に尽きるよ」 「お褒めに預かり光栄です、ドクトル・ファウスト」 以前次郎に一刀両断され死んだはずの序列7位「色欲」のアルゲマイネが ファウストの手により改造手術を受けアルゲマイネ・ギアとして甦っていたのだった アポカリプス・ナウが誇る屈強な兵士達の中でも圧倒的力を誇るトップ10人『クリフォトの十大悪』 そのコマンダー達の内6人と謎の新たなコマンダーが一堂に会し一つの作戦行動に従事する それはまさにドバイに死山血河の地獄が生まれる事を意味していた 8i 「貪欲」のファウスト 4i 「無感動」のブリュンヒルデ 5i 「残酷」ザイデルベック 3i 「拒絶」のジョン・ドゥ 10i 「物質主義」のドミトリエフ 7i アルゲマイネ・ギア そして・・・ 死を運ぶ黒い飛行船が今ドバイ上空に向けて発進した
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ラノで読む(ラノ向けに改行しているので推奨) その日の朝、一人の女生徒が亡くなった事が伝えられた。 名前は彦野舞華《ひこの まいか》、2016年7月に学園で起こったラルヴァ襲撃事件に巻き込まれて重傷を負い、その状態で無茶をした事による体力と魂源力《アツィルト》の消耗が原因だという。2年間の間ほとんど学校に通えず入院し通しの生活を送っていた。先日の醒徒会選挙では無理をおして登校、投票をしたものの、それが彼女の限界であり、その上に内緒で病院を抜け出した事が致命的となったらしい。最期は安らかな表情を浮かべていたというが、話を聞くと、その言動は常に何かと戦っているような、苛烈な物だったと聞く。 「何か……というよりも、ラルヴァだよ、ね」 学校に出てきて一番にその話を聞いた彼女、春奈《はるな》・C《クラウディア》・クラウディウスは、そんな言葉を洩らしたという。 一人の少女の死に際して ついに、時が来てしまった。春奈の頭の中では、そんな言葉が渦巻いている。 彦野舞華は、2年前のあの事件……立浪みか、みき姉妹が与田技研の人間を中心とする何かに『消された』事件に巻き込まれたのだろう。あの事件は、2年のタイムラグを経て、2人の教え子を彼女から奪ったのだ。 (彦野さんだったら、真っ先に突っ込んじゃうだろうからね……) ホームルームを終え、職員室の椅子に座った春奈が、目を瞑って当時のことを思い出す。受け持ちの授業は2時限からだ、それまでは少しこうしていよう。 彦野舞華は、真っ直ぐすぎる少女だった。そして、その真っ直ぐ向かう方向が、奈落へ繋がる一本道だという事は目に見えていた。 「彦野さん、ちょっといいかな?」 ある日の放課後、彼女を呼び出した。先日あった集団模擬戦闘しかり、他の異能実技担当の教諭からの報告しかり、その異能の使い方に破滅的なものを感じる……というのが、個別面談に彼女を呼び出した理由だった。彼女の異能特性上ある程度は仕方ないとはいえ、時には指示を無視してまで相手を倒すことについて固執する。その事についてやんわりと質問した……少なくとも彼女は、出来るだけ穏やかな言葉を選んだ。その問いに対する舞華の返事は、 「私は、少しでも多くのラルヴァを倒さなきゃいけないんです」 その言葉に対して、春奈は軽く息をつく。彼女の事情を考えれば、そういう思考に行き着くことは当然ありえる筈なのに。 ラルヴァは徹底的に排斥、排除すべき。そういう考えは、決して珍しくも不思議でもない。その思考に至るケースも様々で、ラルヴァは悪であるという通り一遍の教えを受けたもの、自分の異能に溺れて単に力をぶつける相手を見つけたいもの(関係ないが、そういう輩が風紀委員になろうとすると歴代風紀委員長によって即座にブッ飛ばされるらしい)、もしくは『何もしなければラルヴァは人間を滅ぼす。ならこっちから先に殲滅しなきゃいけない』と分かったような口で理論を唱えるものと様々だが、その中でかなりの数を占め、かつ根深いのが『実際にラルヴァの被害に遭い、何故こんな目にと考えた結果そうなった人達』である。 双葉学園には、ラルヴァに対して因縁がある……もっと言えば、ラルヴァによって大事なものを奪われた、人生を狂わされた人が、決して少なくない。春奈もその一人であり、目の前の少女……舞華も、まぎれもなくその一人である。その憤怒は、ある程度までは必要なものだと考えている。しかし、何事も度をすぎると毒となってしまうのだ。 毒の一つ。少なくとも、今の学園のスタンスは『有害なラルヴァの退治』であり、それを無視して勝手に行動を取られるのは、そのスタンスに反する……つまり、度をすぎてラルヴァを討つことに固執する生徒は、いわゆる『言う事を聞かない生徒』なのである。中等部や高等部で、異能者としての道徳と称して情操教育に取り入れようという動きもあるが、その効果に春奈は懐疑的である。少なくとも、その気持ちはある程度理解できているつもりなのだ……画一的な情操教育で、個々の怒りや悲しみを抑えられるかどうか。 毒の一つ。ラルヴァ討伐に執着するあまり、自身や他者へ攻撃的な性格になってしまったり、視野が狭くなって自身の可能性を埋もれさせてしまうこと。春奈は、こちらをより懸念している。より強い力を手に入れようと自身に罰を与えたり、自身の意にそぐわない相手に対して人格攻撃までしたり、といった傾向が見られる。2018年の醒徒会選挙で執拗なまでにラルヴァ排斥を唱えた立候補者、与田光一《よだ こういち》が落選したのはは、これによって投票権を持つ一般生徒を『引かせた』のが要因の一つだったように思える。 なお、その逆……ラルヴァに対して攻撃的でなければそんな事は無いのか、という事については、ラルヴァを崇める過激な新興宗教団体『聖痕《スティグマ》』の例を挙げるまでも無く否定できる。偏った考えをこの多感な時期から持つことが危険なのだ。 彼女、彦野舞華は「ラルヴァを倒さなければいけない」という一念に囚われて、自身の道をそれ一本に決めてしまっている。春奈はそう感じた。 「だからね、今の自分が思っていることが全部だ、って思って欲しくないの。無限の可能性がある……とまでは言えないけど、足を止めてまわりを見れば、きっと別の道も見えるはずだよ」 「……先生は、見つけたんですか?」 『私の気持ちが~』というお決まりの一言を、舞華は発しなかった。春奈の過去……1999年の出来事がひょんな事からバレてしまったのもあるが、彼女の矜持がその発言を許さなかったのだろう。 「見つけたのが、教師って道だった……で、いいのかな。少なくとも、この学園に入ったら必ず戦わなきゃいけないって訳じゃないから。もし道を探すなら、あたしは全力でサポートするよ」 春奈は『ラルヴァに対して憎しみを抱くより前に、するべきことがある』という考えである。怒りや悲しみだけを戦いの理由にして欲しくない、同じ戦うのでも、未来に何かを残して欲しい。難しいかもしれないけど、自分にとっての『それ』を探して欲しい。そういう事を伝えたい、それが、この道を選んだ理由の一つだ。 教育者は、その言葉が教え子に届くことを祈って、ひたすらに言葉を発し、態度で示すしかない。 その時の言葉が舞華に届いたかどうか、春奈はついに知ることが出来なかった。 海外出張から戻ってきた春奈が耳にしたのは、ラルヴァ襲撃事件の発生と、それによる被害……彼女の教え子では、行方不明となった立浪みき、一部内臓を完全に破壊され、重体と言ってもいい怪我を負わされた彦野舞華、他重軽傷者数名という惨事。 立浪みきの件についてきな臭い気配を感じていた春奈はそれを調査する一方、怪我を負った生徒の見舞いに回った……彼らは事件について触れようとはせず、春奈もあえて突っ込むことは無かった。彼らが話さなかったのは、立浪みきの秘密を守るためだったのか、別の理由だったかは定かではない。 重傷を負った彦野舞華は、その後春奈に心を閉ざし、何かを話すことは無かった……話すことは無い、と本心から言われてしまったのでは、取り付く島も無い。その後容態が快復しないまま何度も面会するが、その態度は、最期まで変わらなかった。 彼女の心の扉を開ける方法はあったのか。今でもそれは、分からないままだ。 「……せい、クラウディウス先生?」 「……!? あれ、佐々木先生……もしかして、もう時間?」 「……もう二時限目始まってますよ」 「ごめん、ありがと~!! 行ってきま~す!!」 完全に思考の海に溺れ、時間の感覚を失っていた。一つ下の後輩であり、同じく教諭となった佐々木タクミの声で意識を取り戻した春奈は、慌てて荷物をまとめ職員室を飛び出した。 「……なるほど、これは……」 後には、二時限の授業が無い佐々木が残される。彼は、亡くなったその生徒の情報を見ていた。 春奈は翌日、彦野舞華の葬儀へと参列した。彼女の両親は、互いに壁を作っていたようでもあり、互いに慰めあっているようにも見える。舞華の弟がラルヴァに襲われて亡くなり、その後不仲が噴出して一家がバラバラになったと聞く。そして一人残された娘との死別で、再び肩を並べる……その心境は、男性と付き合った経験、もしくは結婚した経験の無い春奈には、まだ分からない感覚なのだろう。 ……その夜、人通りの絶えた通りを、滅多に出さない喪服を着て、春奈が帰宅の道筋を辿っている。 「何度経験しても……ね……」 教師としての経験のほかに、その異能によって戦場で指揮をとることもある彼女。だが、人が亡くなるという感覚はいつまで経っても慣れることはない。それを『自分がまだ正常な証拠』と考えるのは慰めにもならない……といった事を、つらつらと考えてしまう。 何かに、声をかけられるまでは。 『--はありませんか?』 後ろから、唐突に声が聞こえた。 どこかで聞いたような声が、今まで聞いたことが無いような憂いを帯びて聞こえる。 声は、すぐ近く。 制限モードにある春奈の異能でも、その気配を感じ取れる。 彼女が読み取れない思考。 ラルヴァの気配。 ゆっくり、ゆっくり振り返る。 『生きるのが辛くはありませんか?』 その姿は さっきまで写真で見ていた、彦野舞華のものだった。 その手には、彼女に似つかわしくない短剣。 目の前のラルヴァが、なぜ彼女の姿なのかは分からない。 けれども、これが彼女でないことは分かる。 葬儀に顔を出したからではない。 彼女は一度も、そんな悲しそうな声を出したことが無かったから。 『生きるのが辛くはありませんか?』 もう一度、問われる。 舞華の姿が、一歩ずつ近づく。その動きは緩慢で、春奈の足でも逃げられるだろう。 だが、彼女はそうしなかった。 常識的な判断は、今の春奈の頭には存在しない。 「うん、辛いよ」 一歩、また一歩。短剣が、春奈の目の前にまで迫る。 「でも、それでいいの」 舞華の姿をした何かの足が、止まった。 「楽しいこと、嬉しいことを全部使っても、相殺できないくらい辛いけど……まだ、やりたいこと、やらなきゃいけないと思うことがあるから。それで、いいの」 舞華の姿は、そこで立ち止まったまま、春奈の言葉を聞いている。 「辛いのなんて、大丈夫だから、いくらでも我慢するから。全部やり終わって、あたしが満足するまで……もうちょっと、待ってて」 言いたいことを言い終わり、春奈はきびすを返して立ち去る。 背後でラルヴァの気配が消失するが、わき目も振らない。 やりたい事があるから生きる。これ以上に単純明快な理由は無いだろう。 このラルヴァは、死者の姿を模倣する。それならば、既に亡くなったものと思われていた、立浪みきの姿を借りていてもいい筈だ。 後にミセリゴルテと呼称されるラルヴァが彦野舞華の姿を借りて現れたのは、何故か。 立浪みきが、まだ生きている事を春奈が信じていたからなのか。 直前に亡くなった、彦野舞華の印象が強すぎたからなのか。 それとも、彼女の無意識にある別の理由か。 もしかしたら、ミセリゴルテに何らかの力があるのかもしれない。 それは恐らく誰にも分からず、春奈自身も分かっていないだろう。 春奈が、離別した存在と対峙するのは、それから一年後のことである。 一人は変わり果てた姿で、もう一人は、一見姿を留めて。 「皇女様と猫」もしくは に続く トップに戻る 作品投稿場所に戻る
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野水伊織、西明日香、村井理沙子、月宮みどり タイトル 発売日 アニメ PV 未来色の約束 2012/11/09 えびてん 公立海老栖川高校天悶部OP あり
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着色白紙/ヘアー 作者名:公式 配布形式:公式 備考:公式着色白紙 関連アイテム:
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ただ一直線に、どこまでも伸びる無限の回廊。 頂も見えぬ書架の壁で左右を埋め尽くす古書の牢獄。 それこそが、リオン=グンタの生成した月匣の姿であった。 地平の果てすら見渡せぬ、長い、長い回廊の中心にひっそりと佇みながら、彼女はただ茫洋たる視線で柊たちを見据えている。 秘密侯爵の放つ魔力と圧力には、肌を刺すような緊迫感や殺意は欠片も感じられない。 しかし、その代わりに肌にまとわりつくような粘度と、心身を縛り付けるような重苦しい質感と、骨の髄まで滲みこむような冷気とを伴っている。 それは雨後の湿った空気のごとく。 厳冬の最中、霜の降りた剥き出しの土のごとく。 まさしく魔王の名に恥じぬ ――― いや、魔王と呼ばれる存在でなければ持ちえぬ気配を、彼女は身に纏っていた。 柊は身構えたまま、正眼に構えた魔剣を揺るがせもせず。 その切っ先を、リオンの身体の真っ芯を走る正中線に定めながら、呼吸を静かに整えた。 いつでも斬りかかることができるように。 いつ彼女の繊手から、害為す魔力が迸り出ようとも、それを防御することに遅滞なきように。 背中の気配を探れば、エミュレイター ――― いや、魔王との遭遇は初めてにもかかわらず、紫帆もミナリもこの状況におたついている様子はない。 ミナリが制服の裾を翻しながら、腰のベルトに差したコンバットナイフを引き抜く。 紫帆のかざした右腕が、周囲の光の微粒子を掻き集め、目にも鮮やかな剣の姿を形作る。 それぞれの戦いの準備は瞬時に済み、柊を中心に挟んで左右に躍り出た少女たちの立ち姿は、下手な新米ウィザードよりもずっと堂々としていた。 ウィザードとしての経験が浅いものならば、『魔王』の名を冠する存在の放つ覇気や闘気、ほとばしる殺気や身に纏う大気を浴びただけで萎縮しかねない。 しかし紫帆は。ミナリは。 そしておそらくは柳也もきっと。 自分とは違うオーヴァードという立場ではあっても、それ相応の修羅場を潜り抜けてきた猛者たちなのであろう、と柊にはそれがようやく理解できた。 (なかなかどうして、頼れるかもしれねえな) 柊が口元だけで不敵に笑う。 三人の戦闘の意志の奔流をまともに浴びたリオンが、胸元にかき抱いた分厚い書物から、その左手をそっと離した。 (来る!) 柊のみならず、紫帆もミナリもそう感じた。 だが。ゆっくりと持ち上げられたリオンのしなやかな手は、柊たちに向けて差し向けられることはなく。ただ、彼女自身の青白い頬に添えられただけであった。 「……?」 リオンの仕草から、来たるべき攻撃の気配を捉えることができず、柊たちは一様に当惑する。 彼女が初めに姿を現したときに感じた圧力は、錯覚であったか。 そう思えるほどに、いつの間にかリオンの放つ魔王としての気配は薄れ、掻き消えていた。 「……うふふ。さすがは柊蓮司……」 目尻をわずかに下げ、見ようによってはひどく底意地悪く見える微笑を浮かべるリオン。 唐突に柊を賞賛する言葉を呟くと、ローブの袖で口元を隠す。 ちらちらとこちらを見ながら忍び笑いを続けている様子がなんとなく癪に障った。 「なんだよいきなり! お前に褒められるようなことをした憶えはねえぞ!」 激昂し、魔剣を横薙ぎに払う。なんとなく、リオンに馬鹿にされているような気がした。 「……相変わらず、さすがと言いたいだけです……どんな任務に就き、どんなところへ行っても、貴方はいつもイイ思いをするようですね……それも、この書物に書いてある通り……」 意味不明な言葉を、リオンが吐いた。 「イイ思いってなんだよ!? アンゼロットに半ば無理矢理放り出された任地で、いままでイイ思いをしたことなんて、ただの一度もねえよ!」 「あらあら」 これは意外だ、と言うようにリオンが気の抜けた相槌を打つ。紫色の双眸が柊の顔の上を通り過ぎ、興味深いものを見比べるように、左右にちらちらと振れた。 リオンがまずミナリを見、続いて紫帆の顔を窺う。 そして最後に、もう一度柊の顔を見つめ、やっぱりクスリ、と笑いかけた。 「だからなんなんだ!?」 「いいえ、別に……私はただ、貴方がどこにいるときでもどんなときでも、常に可愛らしい女の子たちを侍らせていることを、さすがは柊蓮司だ、と言っているだけですよ……?」 ぴしり。 空気が凍りついたような音が聞こえたのは幻聴であっただろうか。 突如として出現した、ただならぬ気配を持つローブの少女に注意を向けていたはずの紫帆とミナリが、リオンそっちのけで柊の後姿をまじまじと見た。 二人の少女の視線に込められたものは、大なり小なりの複雑な思いである。 それもそのはず。 新たに加わった仲間であるこの青年が、実は、普段は自分たちの知らないところで女の子を侍らせている、と聞けば、女性としては心穏やかではないし、非難めいた思いも浮かぶだろう。 幸いなことに柊は、背後からの刺々しい視線には気づかない。 「あん? なんだそりゃ? 仲間が女の子だと、なにがどうイイ思いなんだ?」 リオンに本気で聞き返す柊。 「まあ、俺が頼れて、信頼できる連中が仲間、っていう意味でならありがたい思いをさせてもらってるかもしれねえけどな。でも、あいつらが女だからありがたいと思ったことは ――― 」 このとき柊は少しだけ首を捻り、一瞬だけ自問するように考え込み。 「 ――― ただの一度もねえよ」 はっきり、きっぱりとそう言い切った。 その答えに、三者三様の表情を作って見せたのは柊を除く女性陣である。 リオンは「あらあら」ともう一度呟いて、口元をローブの袂で隠し。 ミナリはさきほどまでのジト目こそ引っ込めたものの、複雑な面持ちで柊の背中を見つめ。 紫帆は打って変わって、そんな柊の言葉に彼を見直したようである。 しかし、二人がそれでも、なにごとかを言いたげな様子で、彼の横顔をちらちらと所在なさげに窺っていることには変わりない。 どちらにせよ、彼の仲間が「女の子ばかり」であることについては、柊は否定をしなかったのだから。 そのくせ、周囲を女性に囲まれている自分の境遇に、彼はどうやらなんの感慨も抱いている様子はない。 これはある意味、ただの女好きやただの女たらしよりも、性質の悪い男なのではなかろうか? 「……老婆心ながら忠告します。それが貴方の本心なのでしょうが、当の本人 ――― いえ、本人たちの前ではその発言を控えたほうがよろしいかと」 相手によっては ――― そして相手の心の中がどうであれ。 その言葉に心乱されるものもあるいは居るかもしれません、とリオンは言葉を続ける。 「そう……たとえば ――― 赤羽くれは、などの前では言わぬが吉、かもしれませんよ……?」 「なんでだよ。そこでくれはの名前が出てくるのが、ますます理解できねえ。っていうか、お前がわざわざ俺に忠告すること自体、胡散臭え」 二人のやり取りのうちに、ピンときたものがあったのだろう。紫帆がミナリの腕を取り、数歩後ずさる。 (ちょっと、なに紫帆?) (わかっちゃったよ、私。いまの話の流れからいくと、赤羽さんっていうのは、きっと柊クンのことを好きなひとのことなんじゃないかな) こそこそとミナリに耳打ちをする紫帆。 いまやすでに、数秒前までのこの場の緊迫感は皆無であった。 (あのねぇ……いま、そんなことを言っている場合じゃないでしょう、紫帆?) (それで柊クンは、彼女の気持ちに気づいていない、ってところじゃないかな。ね、委員長?) (ちょっと、なにごともなかったかのように話続けないでよ!) 紫帆をたしなめながらも、リオンと話を続ける柊の声にちゃっかり耳をそばだてているあたり、ミナリもしっかり年頃の少女と変わらない。 さっきまでの張り詰めた空気は完全に弛緩し、ひそめていたはずの話し声も段々と高くなる。 紫帆たちの想像の内容があらぬ妄想の域にまで達し、そういえば上司までが小さな女の子というのはどうなのかしら、という、柊にとっては聞き逃せぬ発言にまで至ったとき、 「うぉい!? それは俺の責任じゃねえし、そもそもあいつは俺の上司でもなんでもねえ!」 柊のツッコミの声が月匣内に響き渡った。 いきなりの怒声に首をすくめるオーヴァード組二人が、ばつが悪そうな顔をしてシュンとする。 そこへいかにも呆れた口調で、長い溜息をつきながら、 「あの……そろそろ本題に進んでもよろしいでしょうか……?」 などとリオンが言うものだから、 「お前が言うな!」 柊のツッコミも冴え渡らざるを得ないのであった。大体、リオンが言うところの本題に入る前に脱線したのは、他ならぬ彼女自身である。 「それを、さも俺たちが悪いみたいに言いやがって……」 ぶつくさと口の中で文句を垂れながら、柊は右手をだらりと地面に向けて下げる。 魔剣の切っ先が虚空のなにもない空間に吸い込まれて、刀身までをも包み隠した。 「柊さん、あの」 「け、剣、しまっちゃって大丈夫なの……?」 「ああ。あいつは戦闘をしにきたわけじゃなさそうだからな。そうだろ、リオン」 こくん、と頷く暗い人型の影。 わずかの逡巡の後、紫帆とミナリもそれぞれの武器を収めることにする。 姿形こそ、どう見ても自分たちと同じ年頃の少女ではあるが、彼女がエミュレイターであることは柊の言葉でも明らかだ。だから、当然油断はできない。 それでも、この場においてのリオンには一応戦闘の意志はない、という柊をとりあえず信じて間違いはないだろう。 「あー……まあ一応、紹介しとくか。こいつはリオン。リオン=グンタ。エミュレイターだってのはさっきも説明したが、その中でもこいつは魔王級。特に、強力なエミュレイターだ」 ウィザードである自分が、まさか魔王を他人に紹介する羽目になるとは思ってもいなかった。それゆえ柊も、困惑気味だし歯切れも悪い。 リオンはリオンで、柊の当惑などお構いなしに、彼の立つすぐ真横までぽてぽてとのんびり歩いてきて、 「……よろしく」 ミナリと紫帆に短く挨拶をした。 「あ、えっと……」 「よ、よろしく……」 魔王があまりに普通に挨拶をするものだから、二人とも毒気を完全に抜かれてしまい、やはり普通に挨拶をしてしまった。 普通だ。あまりにも普通だ。 異国情緒のあるローブという装い、胸元に分厚い古書を抱えているという、一風変わったスタイルではあるが、外見は普通の少女なのである。 いままで、自分たちが戦ってきたジャームや、ファルスハーツの敵エージェントたちに比べると、随分接しやすいように思えてしまうのは仕方のないことであろう。 「気は抜くんじゃねえぞ」 柊の、思いの外低く厳しい声音にハッとなる。 そうだ。 彼女はエミュレイター。彼女は魔王。人類の敵であり、捕食者なのである。 柊はそれと知っているからこそ、気の抜きどころも、力の抜き加減も分かっているだけなのだ。 ウィザードとしての知識を持たない自分たちが気安く彼女に接するのは。 彼女を与し易し、と侮るのは。 それはひどく危険なことである、と柊は言外に諭しているのであろう。 よくよく考えてみればその通りである。 甘言を以って人心を弄し、安堵の後に奈落へ引きずり落とす ――― 悪魔とは、確かそういう存在ではなかったか。 「そんなに警戒しなくてもいいですよ。いまは、貴女たちと戦うつもりはありませんから……今日はただ、ちょっとお話をしに来ただけです」 「話だと?」 「ええ。警告と、“宣戦布告”。それに ――― 」 淡々と、不吉で過激な台詞を言いながら、リオンがそこで言葉を切る。 すっ、と紫色の視線が紫帆の顔を真正面から捉えた。紫帆の瞳を、リオンの視線が強い磁力で縛り付ける。しばし興味深げにその姿を注視し続けていたが、 「 ――― それに、七村紫帆……さん。貴女に、ちょっとしたプレゼントを持ってきたんです」 リオンは感情の色のこもらない声でそう呼びかけると、紫帆に向かって握り締めた左拳を差し出した。 そこには ――― なにかが握られているようである。 リオンの掌に収まるぐらいの小さな、小さなものが。 「もしかして……私へのプレゼント、ってそれのこと……?」 差し出された握り拳を指差しながら紫帆は問う。 問いかけながら、胸の高鳴るのを抑えることができない。 なんだろう。さっきまでの緊張が、さっきよりも激しく甦ってくる ――― とくん、と。胸の奥から込み上げてくるものは温かさであり、脈動であり、不安と同時に懐かしさのようでもあった。高鳴る。高鳴る鼓動。 いや。 胸が高鳴るなどという表現で追いつくものではない。 紫帆の“心臓そのもの”が、リオンの手の中の品に応えるように脈打っている! 「あ……!?」 「紫帆っ!?」 「おい、どうした!? お前、顔色が真っ青じゃねえか! リオン、てめえ、なにかしやがったのか!?」 口々に叫ぶミナリと柊に、 「ご安心を……彼女に接近したことで一時的に『これ』が活性化しただけのことですから」 リオンは落ち着き払ってそう言った。 ゆっくり。ゆっくりと握り締められた拳が開いていく。 しなやかな五指は花弁が開くように解け、指の隙間から蒼く冴えた淡い輝きが漏れた。 リオンの用意したプレゼント ――― それは、ひとつの石だった。 蒼く。冷たく。 しかしそれは確実にゆっくりとした鼓動を刻み、明滅を繰り返す輝きの結晶であった。 「まさか、そんな……賢者の石……!?」 ミナリの叫びに呼応するかのように。 自らを賢者の石と讃える言葉に歓喜するように。蒼い輝きは白身を帯び、“銀色の”光へと変じていく。 「これが……貴女に用意したプレゼントです、七村紫帆」 口元に薄い笑みを浮かべたリオンに、紫帆は初めて戦慄した。 ああ ――― やっぱり。やっぱり、彼女は魔王の名に違わぬ存在であった。 あんな微笑を浮かべるものを ――― それ以外のどんな名前で呼ぶというのであろうか。 「それでは話を始めましょうか……? 魔王である私たち。ウィザードであり、オーヴァードである貴方たち。それぞれにとって、大きな意味のある戦いが始まろうとしているのですから ――― 」 ※ それより、わずかに時を遡り。 場所は、その場の主以外にはすっかり人気のなくなった、喫茶店ぺリゴール店内。 若人たちの賑やかなお喋りの声が消え去って閑散とした店内で、九条柳也は胸ポケットから取り出した携帯電話のディスプレイに、呼び出したくもない相手のアドレスを表示する。 躊躇いがちにプッシュされたナンバーは、腐れ縁の悪友のものだ。 随分と待たされた挙句に、ようやく電話口に出たその相手は、相変わらず柳也の神経を逆撫でするような能天気な声を張り上げた。 『やあ、久し振り。君のほうから電話をしてくるなんて珍しいねえ!』 「ようやく出たか……突然だがな、少し俺の仕事を手伝えよ ――― 」 眉間に皺を寄せながら柳也が口火を切る。 前置きも時節の挨拶もなしに、さっさと本題に入るのがコイツと話をするときの鉄則だ。 さもなければ、立て板に水とばかりに妄言をまくし立てる相手のペースに巻き込まれて、ろくにまともな話もできずに会話が終わりかねないのであった。 『仕事って、UGNのかい?』 なんだ、つまらない用件だねえ ――― 電話の向こうで、わざとらしく嘆く声がする。 「ああ、厄介なことになりそうだ……薫 ――― 」 柳也の呼ぶところの薫とは、言うまでもなく千城寺薫 ――― かつての銀目の鴉事件において共に戦った仲間であり、旧友でもあり、悪友にして天敵。 自らの知的好奇心を最優先に行動する、少々性格に難ありの研究者ではあるが、彼自身も優秀なオーヴァードである。 中枢評議会“アクシズ”のメンバーにもコネを持つ彼は、そんなわけで、柳也が厄介ごとに巻き込まれたときなど、目下のところは最も頼りになる男なのである ――― 不本意なことに。 「出来れば直接会って話を……まあ、本当はしたくはないんだが……」 霧谷自らが事件の話を持ってきたこともさることながら、わざわざ外部組織のウィザードとかいう得体の知れない連中にまで救援を求めるような胡散臭い事件である。 だからたとえ当人のパーソナリティーはどうであれ、手駒は多いに越したことはない。 柳也はそう判断したのである。 『うーん。他ならぬ君のお願いだし、久し振りに会いたいのは山々なんだけどねえ』 どうにも煮え切らない口調で薫が答えを渋る。 「なんだ? なにか別の事件にでも巻き込まれてんのか? それとも……いま日本に居ない、とかじゃないだろうな?」 薫であれば、いま海外です、などということもあり得ることだった。 なにせ実家がヨーロッパにあって、古めかしい古城に住んでいるくらいなのだから。 『いやいや、そういうわけじゃないよ。急ぎで携わっている研究もなければ、事件に巻き込まれているわけでもない。まして日本国内に居ないわけでもない』 というか、いま鳴島市に滞在中なんだよね~……と。 柳也の度肝を抜くようなことを平然と言い放つ薫であった。 「なに!? 来てんのか、ここに!? だったらすぐに ――― 」 『あっははは。実は、いまデート中なんだ』 「な……にぃ……?」 意外といえばあまりにも意外な薫の返答に、しばし柳也も言葉を失った。 『だからこっちからかけなおすよ。とにかくいまは忙しいんだ。おっと、あまり長引くかせて彼女を退屈させてしまうのはジェントルマンとしてよくないな。それじゃあ ――― 』 「あ、おいっ、待て、薫! かけなおすって、いつ……」 ぷつ。 つー、つー、つー、つー…… 「……切りやがった……あのヤロウ……」 柳也が、呆然と呟いた。 ※ 鳴島市ポートタワーの三階、街を見渡す展望喫茶店。 そこは、街に暮らす人々の営みが色取り取りの灯となって夜を照らす様子を一望できる、鳴島市唯一の場所でもある。 その喫茶店のテーブルについて、ブレンドコーヒーとチーズケーキを堪能していたところを、突然の旧友からのコールによって妨げられた千城寺薫は、 「それじゃあ ――― 」 と、そっけない別れの挨拶をして柳也からの連絡を断ち切った。 「やれやれ。友人からの連絡は嬉しいとはいえ、時と場合によりけりだねえ」 長い金髪をオールバックにしてカチューシャで留めたスタイルはいつもの通り。 さすがにこの場では、普段のように白衣を身につけてはいなかった。 「よろしいんですか。お友達を邪険に扱っても」 薫が座るテーブルの対面。 ほっそりとした華奢な手にティーカップを持ちながら、薫の“デートの相手”は、特に彼の交友関係を気遣う様子もなさそうにそう言った。 「んん~? この程度で本気で怒るような相手じゃないからね。大体、あの程度でいちいち臍を曲げていたら、この僕の友人は務まらないよ」 おどけた調子で言う薫に、なるほど、とクスリと笑いかけ。 “その少女”は薄い唇をカップにつけると、音も立てずにその中身を嚥下した。 「さて、これからどうしようかなあ。夜の海浜公園を二人で歩くのもムーディーでいいと思うんだけど、ショッピングモールで仲良くお買い物というのも悪くないねえ」 いまが夏で、昼間だったら、アクアパークも捨てがたいと思うんだけどなあ ――― などと。 指折り数え、天井を見上げながら薫がそんなことを言う。一瞬、向かいに座った少女が身体を硬直させ、まじまじと薫の顔を凝視した。 「冗談としては、あまり面白くはありませんね」 非難というほどでもなく。 不快というほどでもなく。 淡々とたしなめるような口調は、とても少女のものとは思えない。 見れば、少女の歳の頃は、わずかに十歳かそこらの幼さであり。 大人びた口調も、唇に常に浮かんだ歳に似合わぬ妖艶さも、不釣合いとさえ見て取れた。 「本気だよ、僕は! こんな可愛らしいお嬢さんをエスコートできるんだもの! これをデートといわずになにをデートと呼ぶんだい!」 二十代後半の成人男性が、大人びているとはいえ見た目は十歳の少女を前にして、堂々と叫ぶような台詞ではない。 もっとも、ここにもしも柳也がいたとしたら、 「本気と見せかけた諧謔。さもなければ、おちょくる相手を見つけて躁状態になっているだけ。取るに足らんいつもの大騒ぎを、いちいち本気にしていたらこちらの身が持つはずもない」 そう、分析するのではあるまいか。 薫の奇行に不慣れなためか、少女の唇の端が微かに引きつったようにも見える。 それを目ざとく見つけた薫がここぞとばかりに言葉を畳み掛けた。 「さあ、できる限り君のご要望に応えようじゃないか。どこに行きたい? なにをしたい? それとも ――― 」 薫の瞳の奥で、ちろりと仄暗い光が一瞬揺らめくと ――― 「それとも ――― この僕にいったい“なにをさせたい”のかな? “都築京香”ちゃん?」 いつもどこかふざけたあの面影に、どこか危険な匂いを漂わせ。 のんびりとしておどけた口調の裏に、触れれば切れるような刃の影をちらつかせながら薫がそう言うと。 少女は ――― “プランナー”、都築京香は ――― 幼い顔を怪しくほころばせ、艶然と微笑むのであった。 (続く) ← Prev Next →
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スキンの基本情報 紋章が演じているのは大人になれない子どもピーターパン。時々紋章は気まぐれなことをするので、たしかにとても子どもっぽい。しかし紋章の雰囲気のせいか、今回のピーターパンは……みんなが知っているピーターパンより意地悪そう? 装着可能キャラ イザーリン ガーナ 親ページ 紋章 スキン演出 出撃時 勝利時 敗北時 イザーリンの聖痕「電磁妨害」 イザーリンの聖痕「減幅振動」 ガーナの聖痕「深淵のタッチ」 ガーナの聖痕「衝撃をはじく」 従魔奥義使用時
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373 通常の名無しさんの3倍2017/01/04(水) 18 52 35.29 ID zGp0fu5O0 イオ「よおーし、俺も初詣いくかー」 シロー「おい、わかってると思うけど、賽銭箱の前にフードを広げて立って、間違って入ってきた小銭をネコババなんて真似はするなよ」 イオ「おいおいシロー。俺もいい大人だぜ?そんなみみっちい真似するかよ」 シロー「ならいいんだが」 アムロ「おいロラン。もう整髪料の替えがないぞ」 ロラン「おかしいですね、年末に買ってたはずですけど」 キオ「それならさっきイオ兄ちゃんが物凄い勢いで使ってたけど」 シロー「…おいイオ。お前の髪、今日はいつにも増してツンツンしてるな?」 イオ「そ、そうか?まあ年始だからな気合入れてセットくらいは…」 シロー「まさかお前、今年はその剣山みたいな髪の毛で引っかけて、賽銭のネコババ狙う気じゃないだろうな?」 イオ「ギクリ」 シロー「ギクリじゃない!いい大人が何考えてんだ!!」 ガロード「!」 ジュドー「!」 シロー「その手があったかみたいな顔をするなそこの二人!」 378 通常の名無しさんの3倍2017/01/05(木) 00 26 00.63 ID NXM83QvnO 373 ジュドー「整髪料もないしとりあえずズラでいいよな」 ガロード「いや、だからってアフロはないだろ。それになんで真っ赤なんだよ」 ピキーン イデ「なんか」 ミネバ「呼ばれてる気がする!」 379 通常の名無しさんの3倍2017/01/05(木) 00 38 54.37 ID +WB40Ex80 378 アムロ「トミノだ!! トミノだろう!? なあ トミノだろうおまえ 首置いてけ!! なあ!!!」 三日月「トミノって…アムロ兄さんにとって死んでいい奴なんだよね? 俺も手を貸すよ…」 380 通常の名無しさんの3倍2017/01/05(木) 00 51 06.05 ID SvsSLluR0 アスラン「ズラじゃない、カツラ…でもないザラだ」
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TOG/009 R SR “あの日の少女”ソフィ/光子格闘 女性 パートナー “プロトス1”ソフィ/光子格闘 女性 レベル 2 攻撃力 3000 防御力 5000 【わたしは負けない! 解放します……! 必中必倒! クリティカルブレード!!】《原素》《ヒロイン》 【スパーク】【自】あなたのベンチと控え室とリタイヤ置場に《ヒロイン》がいるなら、あなたは相手のベンチのカードをすべて選び、【レスト】する。 作品 『テイルズ オブ グレイセス エフ』 1月28日 今日のカードで公開。 自分のベンチ・控え室・リタイヤ置場の全てに《ヒロイン》のカードが置かれているなら、相手ベンチのカード全てをレストするスパーク技。 《ヒロイン》を主体とする『迷い猫オーバーラン!』の文乃単デッキでの使用も可能であり、このカードを入れることで『迷い猫オーバーラン!』の除去の弱さを補える。 ご機嫌な文乃や素直じゃない文乃を使って自分の控え室やリタイヤ置場に《ヒロイン》のカードを置くことで、序盤からこのカードの技の条件を満たすことも可能である。 「スタンドしているカードをレストする」というテキストの技と異なり、相手ベンチのリバース状態のカードをレスト状態に復帰させてしまう点には注意。 関連項目 『テイルズ オブ グレイセス エフ』の、自分のベンチ・控え室・リタイヤ置場に指定の技属性のカードがあることを条件とするスパーク技“光の双銃士”ヒューバート/煇術剣士 “光の投刃士”マリク/投刃剣士