約 48,720 件
https://w.atwiki.jp/memomem/pages/19.html
オブジェクト指向も最初から正しく活用されていたわけではありませんでした。 「ズバリこういう事です」と簡単に単純に一言で説明できないため、その特徴の一部分、特に実装的側面が切り取られ曲解されていったようです。また、初学者にわかり易くしようとするためか、書籍による解説も観点が実装寄りになってしまい、その考え方(ポリシー)がうまく説明されていなかったようです。 その中でも、代表的な誤解は以下の3点です。 オブジェクトとはデータ+操作である。 カプセル化とはデータの隠蔽である。 継承は特殊化と再利用の手段である。 これらはもっともらしく見えますが、本質ではありません。 オブジェクト指向の正しい理解 詳細は後に委ねますが、先の誤解の正しい理解は以下になります。 オブジェクトとは責務である。 カプセル化とは流動的要素の隠蔽である。 継承はオブジェクトを分類する手段である。 参照オブジェクト指向の誤解 オブジェクト指向とは
https://w.atwiki.jp/matome3435/pages/124.html
彼への誤解 Wed,07Jun200623 42 51GMT 私は、彼が、私のことを考えていないと思っていた。 私からメールが届いたら、やっと私のこと思い出してくれる、程度に感じていた。 でも昨日彼からのメールで 「四六時中二人の結婚のこと考えてますよ。どうすれば(私の)母に認められるか日夜 頭を悩ましてますよ。」 とお返事が来て、もしかしたら私は彼のこと、誤解していたのかもしれないって思った。 彼は自分の気持ちを表現することがとても下手で、シャイな人なのかもしれないって思った。 何年も付き合っていて、いまさら、だけれど。 私は、彼と知り合ったばかりで、まだ彼のことをあまりよく知らない時、この人はとても 寂しい人なんだって感じた。 とても陰のある人だと感じた。 何か重たいものを背負っているような。 表面的には、彼はとてもカッコ良くて、明るくて、爽やかで、ちょっと見ただけでは好青年。 でもなんとなく暗いものを感じた。 決して本心を見せない、モヤモヤしたものを心に持っているような、でもそれには決して 触れてはいけないような、そんな空気を持っている人だった。 彼は一人っ子で、もう両親も亡くなっているので、今は一人ぼっち。 私は両親も健在、仲の良い妹と弟もいて、親戚付き合いも多い。 彼との将来を真剣に考えるようになってきた時、私のこの幸せを彼にも分けてあげたい、 一緒に楽しみたい、と思うようになってきた。 私の母は、 「心のないあのお方(彼)は、そんな親切ありがた迷惑と思われるだけよ、同情するような ことやめてくれ、と逆ギレされるのが関の山よ。親切や優しさもあのお方にとっては無駄 ですよ。親戚づきあいなんて面倒なだけだと思われるでしょう、子子孫孫に至るまで 受け継いでいかなくてはいけないものがないお家に育ったお方には理解できないのでしょう。 我が家のことも、成金程度にしか思っていらっしゃらないのでしょう。」 と、厳しいことをおっしゃる。 母は私と彼との結婚どころか、お付き合いにも大反対なのだ。 これが今一番の悩みである。 私は彼が、本当は優しい人であることを知っている。 ちょっと表現が上手ではないけれど、でも、両親に大切に育てられた、本当は優しい心の 持ち主だってわかっている。 だからこそ、誰に反対されても、彼とお付き合いをしている。 もっと私にきちんと伝わるように、愛情表現してくれたら、うまくいくのにね。 (終わり) 前の日記 次の日記 桜の欲求不満日記
https://w.atwiki.jp/compe/pages/114.html
「クソッ!どうしてあんな・・・」 フクロウをモチーフにしたコスチュームを纏い、仮面とゴーグルで顔を隠した男・・・ナイトオウル2世ことダニエル・ドライバーグは、巨木に拳を叩きつけながら主催者への怒りと憎悪を滾らせていた。 その見た目からもわかる通り、ナイトオウルことダニエルはヒーローである。 ヒーローの活動を禁じる法律『キーン条例』の制定によってやむなく引退したが・・・つい先日、とある理由から活動を再開。 不当に逮捕されたヒーロー時代の相棒・ロールシャッハの脱獄計画を実行しようとした矢先に、この殺し合いに参加させられたのだ。 しかも、ヒーロースーツ姿で。 ダニエルにはこれが、『主催者からの挑戦状』に思えてならなかった。 『お前が本当にヒーローだと言うのなら、ヒーローの姿でこの殺し合いを止めてみせろ』。 そう言われているように思えてならなかったのだ。 ダニエルは・・・いや、ナイトオウルは仲間のヒーロー達と比べると『平凡』な部類に入る人物である。 超人であるDr.マンハッタンのように超能力があるわけではない。 出世頭であるオジマンディアスのように『世界一』と評されるような財力と頭脳と肉体があるわけでもない。 盟友であるロールシャッハのような自分の信念に決して妥協を許さない狂気的な精神も、 大先輩であるコメディアンのような暴力行為を心から楽しむような衝動も、 紅一点のシルクスペクターのようなセックスシンボル的な魅力も持っていない。 あるのは、 銀行家だった亡き父が残したある程度は働かなくても生活していけるだけの財産、 ハーバード大学で手に入れた機械工学と動物学の博士号、 その知識を活かして作り出した様々な秘密兵器と、 その秘密兵器群を自力で作成できるだけの発明の才能、 一般人よりは鍛えられた肉体・・・ そして、少年のようなヒーローへの純粋な憧れと正義感だけである。 「・・・やってやろうじゃないか」 ナイトオウルは支給されたデイバッグを担いで動き出した。 ヒーローとして、ナイトオウルとして、一人でも多くの人を助ける為に。 それが彼なりの、主催者への反抗だった。 しばらく歩いて・・・茂みの中から声が聞こえてきた。 若い女性の叫び声だ。 「・・・!?」 まさか襲われているのでは? ナイトオウルは駆け出した。 「大丈夫ですか!?」 そして声の主の下へと駆けつけて・・・ 「・・・えっ?」 ・・・呆然となった。 ☆☆☆ 少し前・・・ 「・・・へっきし!まったくぅ〜」 グラビアモデルも裸足で逃げ出しそうなグラマーな美女・・・怪盗『ルパン三世』一味の紅一点・峰不二子は主催者に不満を募らせていた。 それもそのはず。 「なんで『こんな格好』で、殺し合いなんかさせようとするのよ〜!?」 現在、不二子は『裸』だったのだ。 豊満すぎる胸はピンク色の先端もむき出しで、括れたウエストもへそ出し。 唯一身に付けている衣類は股間を隠しているショーツだけで、両腕は後ろ手にロープで縛られているときた・・・。 第三者から見たら、『恥女』扱いされても仕方のない姿だが・・・これには理由があった。 この殺し合いに呼ばれる直前・・・不二子を初めとするルパン一味は、とある少数民族が残した財宝を目当てにモロッコにいた。 不二子はそこで、同じく財宝を狙う『結社』に潜入したのだが捕らえられてしまい、結社に雇われていたオカマの殺し屋に拷問にかけられ、パンツ一丁の姿で天井からつるし上げられ・・・その時に、この殺し合いに呼ばれたのである。 「もう・・・冗談じゃないわ!」 こんな姿では他の参加者から『変態』扱いされてしまうし、最悪『性的な意味で』襲われてしまう。 不二子は何とかロープを外そうと悪戦苦闘するが、中々きつく結ばれていて一向にほどける気配はなかった。 その時である。 「・・・大丈夫ですか!?」 ☆☆☆ 「・・・えっ?」 「・・・あっ」 突然の事態に二人は固まってしまった。 ヒーロー仲間の紅一点であるシルクスペクター以上のグラマーな美女が、裸で緊迫されているという状況にナイトオウルは唖然となり、 不二子もまさかヒーローみたいなコスチュームを着た人物が突然現れるとは思っていなかったので、呆然となったのだ 「・・・」 ナイトオウルはマスクから覗く口元を茹で上がったタコのように赤くし・・・ 「し、失礼しました!」 ・・・少々声を裏返させながら、回れ右して立ち去ろとしたのだった。 「・・・ち、ちょっと待ちなさいよ!」 立ち去ろうとするナイトオウルを、不二子は呼び止めた。 「は、はい!な、なんでしょうか!?」 「なんで立ち去ろうとするのよ!?ロープ外してよ!!」 「は、はい!ちょっと待って下さい!今、目隠しを・・・」 「バカ!見たって良いから、早くロープを外してよ!!」 不二子に急かされるまま、ナイトオウルは不二子を縛るロープに手をかける。 その時である。 「・・・どうしたんですか!?」 ☆☆☆ 「そんな・・・どうしてあんな事を・・・」 緑色の髪に蛙と蛇を模した髪飾りを付け、青を基調にした巫女服を着た少女・・・幻想郷は妖怪の山、守矢神社の風祝である東風谷早苗は、主催者によって見せしめとして殺された人物を思い、さめざめと涙を流していた。 早苗とて、幻想郷で妖怪退治を行う者。 これまで幻想郷で巻き起こってきた、様々な異変の解決に尽力してきたのだ。 だが、幻想郷の異変はあくまでも『お遊び』の範疇で済む物であり、死人はおろか重傷者が出る事も一度としてなかった。 この『殺し合い』はそんな生ぬるい『異変』とは全く違う。 文字通り命懸けの戦いなのだ。 いかに守矢の風祝とはいえ、早苗は年端も行かない少女・・・生き残れる可能性は限りなく低かった。 「・・・」 さめざめと泣いていた早苗は、急に涙を袖で拭い取り、頬を叩いて活を入れた。 「いけない・・・こんな時こそ頑張らないと。こんな姿、神奈子様や諏訪子様に笑われちゃう」 そう・・・自身の敬愛する祭神達ならば、きっとこの殺し合いを打破する為に動く筈。 そう考えた早苗は支給されたデイバッグを手に立ち上がった。 「神奈子様、諏訪子様・・・私、やります!」 あの主催者を退治し、参加者達を救う。 そう決意した早苗は移動を開始したのだった。 歩き始めてしばらくした頃・・・どこかからか年上の男女の諍いの声が聞こえてきた。 「!?」 早速誰かが襲われている。 そう確信した早苗は声のする方に駆け出した。 「・・・どうしたんですか!?」 ☆☆☆ 「・・・えっ?」 『・・・えっ?』 突然の早苗の乱入にナイトオウルと不二子はまたも固まってしまった。 しかし、それは早苗も同じだった。 映画に出てくるヒーローのような格好をした男性が、裸の女性を縄で縛っている姿を目にし、早苗の頭は一瞬真っ白になった。 (本当は縄を『ほどこうと』していたのだが、早苗には『縛っている』ように見えた。) 「あ、あの・・・」 早苗の顔は瞬時に熟れたリンゴのように真っ赤になり・・・ 「しししししし失礼しましたぁぁ!!」 ・・・顔を両手で覆って一目散に来た道をUターンしたのだった。 『ちょっと待ってぇぇぇ!!!』 その後、三者三様な誤解を解くのに丸々2時間かかったのだった。 まる 【ダニエル・ドライバーグ(ナイトオウル2世)@ウォッチメン】 [状態] 健康、動揺、困惑 [装備] ナイトオウルのコスチューム@ウォッチメン [道具] 基本支給品、ランダム支給品1〜3 [思考・状況] 基本 ヒーローとして、参加者を助ける 1 この女性(不二子)の縄をほどく 2 少女(早苗)の誤解を解く 3 なんで彼女(不二子)は、こんな状況でSMプレイしているんだ? [備考] ロールシャッハを脱獄させる直前からの参戦。 コスチュームは支給品ではありません。 【峰不二子@ルパン三世】 [状態] 健康、裸にパンツ一丁で縛られている、困惑 [装備] 無し(裸) [道具] 基本支給品、ランダム支給品1〜3 [思考・状況] 基本 とりあえず服を着たい 1 なんで裸なのよ〜!? 2 コスプレ男(ダニエル)にロープを外してもらう [備考] テレビスペシャル『トワイライト☆ジェミニの秘密』で、貞千代に拷問されて五ェ門に助けられる直前からの参戦。 【東風谷早苗@東方project】 [状態] 健康、困惑、動揺 [装備] 無し [道具] 基本支給品、ランダム支給品1〜3 [思考・状況] 基本 主催者を退治し、参加者を救う 1 は、ハレンチな・・・!/// 2 なんでこの人達(ダニエルと不二子)、こんな状況でイメクラみたいな事してるの? [備考] 『東方鬼形獣』までの時間軸からの参戦。 このSSが面白かったなら……\ポチッと/ 感想/ 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/zsphere/pages/3260.html
友よ、こんなささいな事件にかかわってみても、いつもながら経験することだが、世の中のいざこざの因になるのは、奸策や悪意よりも、むしろ誤解や怠慢だね。すくなくとも、前の二つの方がまれなことはたしかだ。 ゲーテ『若きウェルテルの悩み』
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/617.html
涼宮ハルヒの誤解 第一章 涼宮ハルヒの誤解 第二章 涼宮ハルヒの誤解 終章
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/638.html
涼宮ハルヒの誤解 第一章 涼宮ハルヒの誤解 第二章 涼宮ハルヒの誤解 終章
https://w.atwiki.jp/hengokurowa/pages/45.html
「クソッ!どうしてあんな……」 フクロウをモチーフにしたコスチュームを纏い、仮面とゴーグルで顔を隠した男……ナイトオウル2世ことダニエル・ドライバーグは、古ぼけた壁に拳を叩きつけながら主催者への怒りと憎悪を滾らせていた。 その見た目からもわかる通り、ナイトオウルことダニエルはヒーローである。 ヒーローの活動を禁じる法律『キーン条例』の制定によってやむなく引退したが……つい先日、とある理由から活動を再開。 不当に逮捕されたヒーロー時代の相棒・ロールシャッハの脱獄計画を実行しようとした矢先に、この殺し合いに参加させられたのだ。 しかも、ヒーロースーツ姿で。 ダニエルにはこれが、『主催者からの挑戦状』に思えてならなかった。 『お前が本当にヒーローだと言うのなら、ヒーローの姿でこの殺し合いを止めてみせろ』。 そう言われているように思えてならなかったのだ。 ダニエルは……いや、ナイトオウルは仲間のヒーロー達と比べると『平凡』な部類に入る人物である。 超人であるDr.マンハッタンのように超能力があるわけではない。 出世頭であるオジマンディアスのように『世界一』と評されるような財力と頭脳と肉体があるわけでもない。 盟友であるロールシャッハのような自分の信念に決して妥協を許さない狂気的な精神も、 大先輩であるコメディアンのような暴力行為を心から楽しむような衝動も、 紅一点のシルクスペクターのようなセックスシンボル的な魅力も持っていない。 あるのは、 銀行家だった亡き父が残したある程度は働かなくても生活していけるだけの財産、 ハーバード大学で手に入れた機械工学と動物学の博士号、 その博士号を活かして作り出した様々な秘密兵器、 その秘密兵器群を自力で作成できるだけの発明の才能、 一般人よりは鍛えられた肉体…… そして、少年のようなヒーローへの純粋な憧れと正義感だけである。 「……やってやろうじゃないか」 ナイトオウルは支給されたデイバッグを担いで動き出した。 ヒーローとして、ナイトオウルとして、一人でも多くの人を助ける為に。 それが彼なりの、主催者への反抗だった。 しばらく歩いて……とある家屋の庭から声が聞こえてきた。 若い女性の叫び声だ。 「……!?」 まさか襲われているのでは? ナイトオウルは駆け出した。 「大丈夫ですか!?」 そして声の主の下へと駆けつけて…… 「……えっ?」 ……呆然となった。 ☆☆☆ 少し前…… 「……へっきし!まったくぅ~」 グラビアモデルも裸足で逃げ出しそうなグラマーな美女……怪盗『ルパン三世』一味の紅一点・峰不二子は主催者に不満を募らせていた。 それもそのはず。 「なんで『こんな格好』で、殺し合いなんかさせようとするのよ~!?」 現在、不二子は『裸』だったのだ。 豊満すぎる胸はピンク色の先端もむき出しになっており、括れたウエストや安産型のヒップも丸出し。 唯一身に付けている衣類は股間を隠しているショーツだけで、両腕は後ろ手にロープで縛られているときた……。 第三者から見たら、『恥女』扱いされても仕方のない姿だが……これには理由があった。 この殺し合いに呼ばれる直前……不二子を初めとするルパン一味は、とある少数民族が残した財宝を目当てにモロッコにいた。 不二子はそこで、同じく財宝を狙う『結社』に潜入したのだが捕らえられてしまい、結社に雇われていたオカマの殺し屋に拷問にかけられ、パンツ一丁の姿で天井からつるし上げられ……その時に、この殺し合いに呼ばれたのである。 「もう……冗談じゃないわ!」 こんな姿では他の参加者から『変態』扱いされてしまうし、最悪『性的な意味で』襲われてしまう。 不二子は何とかロープを外そうと悪戦苦闘するが、中々きつく結ばれていて一向にほどける気配はなかった。 その時である。 「……大丈夫ですか!?」 ☆☆☆ 「……えっ?」 「……あっ」 突然の事態に二人は固まってしまった。 ヒーロー仲間の紅一点であるシルクスペクター以上のグラマーな美女が、裸で緊迫されているという状況にナイトオウルは唖然となり、 不二子もまさかヒーローみたいなコスチュームを着た人物が突然現れるとは思っていなかったので、呆然となったのだ 「……」 ナイトオウルはマスクから覗く口元を茹で上がったタコのように赤くし…… 「し、失礼しました!」 ……少々声を裏返させながら、回れ右して立ち去ろとしたのだった。 「……ち、ちょっと待ちなさいよ!」 立ち去ろうとするナイトオウルを不二子は呼び止めた。 「は、はい!な、なんでしょうか!?」 「なんで立ち去ろうとするのよ!?ロープ外してよ!!」 「は、はい!ちょっと待って下さい!今、目隠しを……」 「バカ!見たって良いから、早くロープを外してよ!!」 不二子に急かされるまま、ナイトオウルは不二子を縛るロープに手をかける。 その時である。 「……どうしたんですか!?」 ☆☆☆ 「そんな……どうしてあんな事を……」 緑色の髪に蛙と蛇を模した髪飾りを付け、青を基調にした巫女服を着た少女……幻想郷は妖怪の山、守矢神社の風祝である東風谷早苗は、主催者によって見せしめとして殺された同い年くらいの少女を思い、さめざめと涙を流していた。 早苗とて、幻想郷で妖怪退治を行う者。 これまで幻想郷で巻き起こってきた、様々な異変の解決に尽力してきた。 だが、幻想郷の異変はあくまでも『お遊び』の範疇で済む物であり、死人はおろか重傷者が出る事も一度としてなかった。 だが、この『殺し合い』はそんな生ぬるい『異変』とは全く違う。 文字通り命懸けの戦いなのだ。 いかに守矢の風祝とはいえ、早苗は年端も行かない少女……生き残れる可能性は限りなく低かった。 「……」 さめざめと泣いていた早苗は、急に涙を袖で拭い取り、頬を叩いて自身に活を入れた。 「いけない……こんな時こそ頑張らないと。こんな姿、神奈子様や諏訪子様に笑われちゃう」 そう……自身の敬愛する祭神達ならば、きっとこの殺し合いを打破する為に動く筈。 そう考えた早苗は支給されたデイバッグを手に立ち上がった。 「神奈子様、諏訪子様……私、やります!」 あの主催者を退治し、参加者達を救う。 そう決意した早苗は移動を開始したのだった。 歩き始めてしばらくした頃……どこかからか年上の男女の諍いの声が聞こえてきた。 「!?」 早速誰かが襲われている。 そう確信した早苗は声のする方に駆け出した。 「……どうしたんですか!?」 ☆☆☆ 「……えっ?」 『……えっ?』 突然の早苗の乱入にナイトオウルと不二子はまたも固まってしまった。 しかし、それは早苗も同じだった。 映画に出てくるヒーローのような格好をした男性が、裸の女性を縄で縛っている姿を目にし、早苗の頭は一瞬真っ白になった。 (本当は縄を『ほどこうと』していたのだが、早苗には『縛っている』ように見えた。) 「あ、あの……」 早苗の顔は瞬時に熟れたリンゴのように真っ赤になり…… 「しししししし失礼しましたぁぁ!!」 ……顔を両手で覆って一目散に来た道をUターンしたのだった。 『ちょっと待ってぇぇぇ!!!』 猛スピードで来た道をUターンしようとする早苗を、ナイトオウルと不二子は慌てて引き留める。 「は、はははははいっ!な、なななんでしょうか!?」 「あ、あの違うんだよ!これは『人助け』であって、決してイヤらしいプレイとかじゃないんだよ!」 「そうよ!私達別に、恋人でも何でもない赤の他人同士だし……」 「あ、赤の他人同士でこんな……まさか貴方がた、イメクラ嬢とそのお客さんなんですか……?」 『ちっがーう!!!!』 斜め上な解釈をする早苗の誤解を解こうと、ナイトオウルと不二子は必死に説明したが…… 「えっ!?何?どうしたの!?」 ☆☆☆ 「う~ん……ドッキリ、とかじゃないよね?」 青い髪を腰まで伸ばし、ピンク色のセーラー服を着た小柄な少女……ある業界では『伝説の少女A』と呼ばれているオタク少女、泉こなたは空に輝く赤い月を眺めながら呟いた。 最初にあの双子の少女から説明を受けた時は『あれ?何かのイベント?』と思ったが、見せしめとして少女の首輪が爆発したのを見て、冷や汗が流れた。 こなたはオタクであることを除けば、どこにでもいる平凡な女子高生。 合気道を嗜んではいるが、それが殺しあいにおいて有利に働くかどうかは微妙だった。 「全く……ただのイベントに興味ありません、なんてレベルじゃないよ」 どっかで聞いたようなセリフを口にしながら、こなたはとぼとぼと歩き続ける……その時だった。 どこかから人の叫び声のようなものが聞こえてきた。 「!?」 まさか、本当に殺しあいをしているのか? いてもたってもいられず、こなたは叫び声が聞こえてきた方に走った。 「えっ!?何?どうしたの!?」 ☆☆☆ 「えっ?」 『えっ?』 こなたという新たな乱入者の出現に、ナイトオウルと不二子のみならず、早苗もまた固まってしまった。 それはこなたも同じだった。 アメコミに出てくるヒーローのコスプレをした男性が 裸の女性を縄で縛り、 その横で巫女服らしきコスプレをした少女が顔を赤くしているという、『どんなエロゲだよ』とツッコミたくなる光景に目を丸くしたのだ。 「……」 こなたは真顔に戻ると…… 「すいません、お邪魔しました」 ……何事もなかったように去っていった。 『ちょっと待ってぇぇぇぇぇ!!!!』 そのあまりにもくそみそ過ぎる光景に、空に輝く赤い月も苦笑いを浮かべたのだった。 まる 【ダニエル・ドライバーグ(ナイトオウル2世)@ウォッチメン】 [状態] 健康、動揺、困惑 [装備] ナイトオウルのコスチューム@ウォッチメン [道具] 基本支給品、ランダム支給品1~3 [思考・状況] 基本 ヒーローとして、参加者を助ける 1 この女性(不二子)の縄をほどく 2 少女(早苗)の誤解を解く 3 なんで彼女(不二子)は、こんな状況でSMプレイしているんだ? [備考] ロールシャッハを脱獄させる直前からの参戦。 コスチュームは支給品ではありません。 【峰不二子@ルパン三世】 [状態] 健康、裸にパンツ一丁で縛られている、困惑 [装備] 無し(裸) [道具] 基本支給品、ランダム支給品1~3 [思考・状況] 基本 とりあえず服を着たい 1 なんで裸なのよ~!? 2 コスプレ男(ダニエル)にロープを外してもらう [備考] テレビスペシャル『トワイライト☆ジェミニの秘密』で、貞千代に拷問されて五ェ門に助けられる直前からの参戦。 【東風谷早苗@東方project】 [状態] 健康、困惑、動揺 [装備] 無し [道具] 基本支給品、ランダム支給品1~3 [思考・状況] 基本 主催者を退治し、参加者を救う 1 は、ハレンチな……!/// 2 なんでこの人達(ダニエルと不二子)、こんな状況でイメクラみたいな事してるの? [備考] 『東方鬼形獣』までの経験あり。 【泉こなた@らき☆すた】 [状態] 健康、困惑 [装備] 無し [道具] 基本支給品一式、ランダム支給品1~3 [思考・状況] 基本 殺されたくはないけど、人殺しもしたくない 1 これなんてエロゲ? [備考] 高校3年時からの参戦
https://w.atwiki.jp/3d-printer/pages/16.html
3Dプリンターに関する誤解 3Dプリンターはテレビ等でも取り上げられ、急速に注目を集めるようになりましたが、紹介時に映される造形物が非常によく出来ていることから、魔法の技術のように思われがちです。 ここではいくつかの誤解について説明します。 非常に高精細なものが作れる。拳銃だって作れる。という誤解 確かに作れるのですが、それは業務用の非常に高価な3Dプリンターの話です。家庭向けの3Dプリンターでは拳銃を作ることは出来ません。 詳しくは造形方式のページを参照してください。 テレビで紹介される「3Dプリンターで作ったもの」は、ほぼすべてが業務用の高価なマシンで作ったものだと思ってください。 3Dデータさえあればすぐに完成品が手に入る。という誤解 2つの誤解があります。 まず、造形にはかなりの時間を要します。家庭用の3Dプリンターは10cmx10cmx10cm程度の大きさのものしか造形出来ませんが、それでも1つ造形するのに10時間以上かかることだってあります。 次に、造形して出来たものは、完成品ではありません。 家庭向け3DプリンターのほとんどがFDM方式ですが、表面がどうしても粗くなってしまいます。 そのため、やすりで削ったり、アセトンなどを用いて加工してあげる必要があります。
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/129.html
大いなる誤解 ◆C0vluWr0so キラ、武蔵、テニア――三人が合流してから、早一時間が過ぎようとしていた。 情報交換や機体のチェックなど、しなければならないことはいくつもある。 が、それらは滞り無く素早く行われ――終わった後は三人とも特にすることもなく、ジョナサンを待って無為な時間を過ごしている。 既に辺りは完全な闇に包まれていた。 闇――それが人の心に与える影響は、決して良いものではないというのは周知の事実。 まるでこの殺人遊戯の混沌さを象徴するかの如く、三人の胸中にはそれぞれ違った思いが渦巻いていた。 キラ・ヤマトの心にあるものは、亡くなってしまった少女への想い。 こう、何もしない時間が続くと――不意に彼女の姿と言葉を思い出してしまう。 少女は、ここで死ぬべき人間ではなかった。キラはそう思う。 彼女は、世界を導いていけるだけの思いを備えていた。 自分はそんな彼女の剣に、盾になりたいと、そう願っていた。 しかし、その願いも既に打ち砕かれた。あの放送が本当だとは信じたくない。 だが、それを嘘だと決めつけ、ラクスの生存を信じることが出来るほど自分は馬鹿じゃない。 少女、ラクス・クラインの死。それは――分かっていても、受け止めたくはない現実。 沸々と沸いてくる後悔とも怒りともつかない感情を理性で律しているのが、現在のキラだった。 主催者の言葉に心が揺れなかったわけではない。むしろラクスを生き返らせることが出来るのなら、修羅の道に堕ちることさえ厭わないつもりだった。 だがそれは、少女の思いとは道を違える考え。 キラは、彼女の姿に救われたのではない。彼女の言葉、そして思いに救われたのだ。 ラクスの思いを曲げてまで、彼女の命を取り戻す。彼女がそれを望むとは思えなかった。 「だから僕は……、君の分の思いまで、背負ってみせる。 それが僕に出来る君への弔いだと思うから……」 後悔、怒り、悲しみ、憎しみ。その気持ちはあるけれど、それを否定は出来ない。 それは人の業だから。だからこそ……人は強くなれるのだから。 少年の心には――確かに、勇気の輝きがあった。 巴武蔵の心にあるものは、この馬鹿げた争いに対する憤り。 この馬鹿げた戦いの中心にいるあの異形の化け物は、その外観に負けず劣らず凄まじいほどの力を有している。 自分はいつの間にあの最初の場へと呼ばれた? それ以前に、あの怪物はどうやって自分たちをあの場へと呼び寄せた? なぜ呼んだ? なぜ殺し合いをさせる? 死者を蘇らせることなど本当に出来るのか? 頭には数多くの疑問符。しかし――『アレは、そういうモノなのだ』と、それだけで納得してしまえるほど――アレは、強い。 この場に呼ばれるほんの半日ほど前まで闘い続けてきた恐竜帝国……もしかするとあいつらよりもだ。 だがなぁ……! 勝ち目の無い戦いなんか……絶体絶命のピンチなんか……いくつでも潜り抜けてきた! おいらは……おいらはゲッターチームの一員だ! たとえ、あの化け物に歯向かうことがどんなに無謀だとしても―― おいら達は……勝つことを諦めちゃいけないんだ! そうじゃねぇとお前らに顔向け出来ないからな。 なぁ、リョウ、ハヤト……。 それにな、と武蔵は自機の横にたたずむ白き機体へと目を向けた。 どうもおいらは……こういうのに弱いみたいだよ。 柄じゃないんだけどな、と苦笑する。 それでも、守ってやりたくなるじゃねぇかよ、恋人同士の絆ってヤツは。 「……ホント、柄じゃねぇや」 フェステニア・ミューズの中にあるものは、裏切りの算段と利用への画策。 テニアは考える。自分だけがこの悪趣味なゲームに勝ち残り、トウヤを手に入れるための道程を。 武蔵だけじゃない……今はキラという駒も近くにある。 少し話してみた限りでは、キラという少年はこの殺し合いに乗るつもりは無いようだ。 それどころか、この争いを止めるつもりなのだという。 うふふ……これは好都合ね。 こんな状況であんな化け物への反抗を企てられる人間は、たいていが持ち前の正義感に酔っている人間。 常識的に考えて……あんなヤツに歯向かおうなんて甘ちゃんもいいとこ。万に一つの勝ち目も無いんだから。 それより、ここにいる数十人の中の一人になる方が確率論的にも正しいと思わない? そのためにはねぇ……全て、利用するの。 武蔵もキラもカティアの首輪も……そしてトウヤさえも。 大丈夫。 『私の』トウヤは殺さないから。 あの化け物もなかなか粋な計らいをするじゃない? ここにいるトウヤは……いくら殺しても大丈夫なんでしょ? あはは……あははははは! ちょっと思考がずれちゃった。いけないいけない、ここじゃ気を緩めちゃいけないの、テニア。 それを忘れちゃいけない。でもまぁ……二つも楯があるんだから大丈夫と言えば大丈夫かしら。 武蔵とキラ……こういう正義漢はね、か弱い女の子のピンチには弱いの。 弱い者を助けるのが自分の正義だって信じ込んじゃってるから。 馬鹿よねぇホント……。でもこっちにとっては好都合。他の参加者と潰し合ってくれればこの上ないけど、それでなくても楯くらいにはなってくれるわよねぇ? 「二人とも……アタシのこと助けてくれるよね? アタシ……二人のこと信じてるから」 うふふふ……あはははははは! 夜は更けてゆく。三者三様、様々な思いを巡らせて――。 ◇ 『キラ、三時方向から機影が接近している。確認出来る限りでは機影は一つだ。 どうする? 接触するか? 進行方向と我々の位置から判断するに向こうはこちらに気づいていないようだが』 トモロからの警告は、見知らぬ機影の接近を知らせるものだった。 戦艦級のレーダーでようやく捕捉出来る距離にある機体。 この空間ではレーダーの類が極端に阻害されているらしい、とはトモロの言。 しかし通信回線を開いたまま接近すれば、向こうの機体とて気づくだろう。 問題があるとすれば、あの機体に搭乗しているのが殺し合いに乗った人間であるかもしれないこと。 確認出来た機影は一つ。 「一機……か……」 何故一機で行動をしているのか? これまで、誰にも会わずに彷徨い続けてきたと考えるのは簡単だ。 だがもしも、もしもだ。 あの機体の主が出会った者全てを殺してきたのだとすれば――? 迂闊に近づいて、武蔵さんたちを傷つけてしまうことだけは絶対に避けたい。 しかし、地図によれば四百キロ四方もあるらしいここで、この接触の機会を逃せば再び会えるのが何時になるか分からない。 あの怪物に対抗するには一人でも多くの仲間が欲しい。 どうする、どうする、どうする? 「キラ! 悩んでたってしょうがない、接触するぞ!」 キラの思考を遮断したのは武蔵の一声。 「で、でももしもあの機体がこちらに攻撃してきたら……」 「おいら達のことは心配するな。おいらがテニアの分まで守ってやるからな」 ……言い切られてしまった。どうやらこちらの悩みは向こうには筒抜けだったらしい。 「行こうぜキラ。一人でも多くの仲間を集めて……あの化け物をぶっ倒すんだろ!?」 「……はい! トモロ、急ごう。向こうのほうが先に行ってしまうかもしれないし」 『いや、その心配はない。どうやら駆動系にガタがきているようだな。 現在、低速で移動中……いや、今完全に停止した。おそらく向こうはまともに動けないだろう』 「ええっ!? もしかしたら戦闘で負傷してるのかも……それなら急がないと!」 「テニア、話は聞いてただろ? 今からその機体のところへ向かう。おいら達についてきてくれ」 「うん、了解。……その機体、動けないんでしょ? それなら大丈夫よね」 かくして三機は接触を試みるべく移動を開始した。 ◆ 「まったく……マサキの方向音痴ここに極まれりニャー」 「どうしてこんなところで止まるんだニャー」 「う、うるせぇっ! そもそも、コイツが動かなくなったのに俺の方向音痴は関係無いだろっ」 「でもマサキがあんな変なところに入らニャかったら、こんなことにはニャらなかったんだニャ」 「だからやっぱりマサキのせいだニャ。まぁあの地下通路を無事に出られたことは褒めてやるニャ。よしよしだニャー」 「お、おめえら……! ふざけてないでこの状況をなんとかする方法を考えやがれっ!」 動けなくなった機体――それはマサキの駆る百式だった。 地下で倒れていた少女を保護した後、どうにかこうにかで地下通路から飛び出しは出来た。 しかし、落石の影響で損傷をしていた駆動部の調子が悪化し完全に停止することとなる。 気づけばこうしていつもの掛け合いをすることになっている、というわけである。 機体に関しては専ら操縦専門、不調の整備は本職でないというマサキに再び百式を動かせ、というのも酷な話。 ――しかし、このままここにいるのもヤバイ……。撃って下さいと言わんばかりだぜ。 思わず舌打ちがこぼれる。身動きが取れないこの状態……襲撃をされても交戦すら出来やしない。 「くそッ!」 気づいたときには拳を握りしめ、コンソールへと叩きつけていた。 魔装機神の操者として……いや、それ以前に一人の人間として、マサキはこの理不尽な状況への怒りを露わにする。 その怒りの向かう先は、この殺し合いを演出するあの化け物だけではない。 放送で呼ばれた死者……。その者たちを手にかけた殺人者たちもまた、決して許せない存在だった。 無論、その全てが悪人だと断定出来ないことも分かっている。 襲われたから撃退した――そんな事例も勿論あっただろう。 だが、とマサキは横で眠る少女の顔を眺める。 少女は地下通路で保護してか一度も目覚めることはなかった。 現在も安らかな寝息をたてながら、ときおりロランが~とかお姉様~などと寝言を発している。 けれども少女の右足は痛々しく腫れ上がり、誰の目からでも骨折していることが分かる。 応急処置のためと巻き付けられた鉄パイプとハンカチでさえ、逆に怪我の深さを表していた。 クロとシロが見つけたとき、この少女は機体にも乗らずに倒れていた。 ……生身で動き回る少女というのは、数減らしを目的にした参加者の格好の的に違いない。 抵抗出来ない少女を狙い、執拗に一時間もの攻撃を続けた機体。 恐竜の姿をしたそれを、マサキは許せなかった。 「あの恐竜野郎……! 必ず……必ず倒してみせる!」 収まらない怒りで握りしめた拳を、今度は更なる決意で握りしめる。 これ以上……犠牲者を増やしてたまるかよ。 「あのーマサキ……熱い決意を胸に宿してる最中に悪いんだけどニャ……」 「どうもピンチかもしれないニャ。機影が三つ接近中だニャ」 「な、なにいっ!? そんな大事なことは早く言えよっ!」 「そんニャこと言ったってここじゃレーダーの調子が悪いんだから仕方無いニャ。 いきなり撃たれたらたまらニャいニャ、まずは通信を試みてみることを提案するニャ」 「そうだな。相手は三機、おそらく殺し合いに乗った連中じゃないとは思うが……」 ここで失敗するわけにはいかない。マサキは再び気を引き締めると、通信回線を開くべく機器の操作を開始した。 どう呼び掛ける? 下手に呼び掛ければ逆に相手の戦意を煽ってしまうかもしれない。 ……ええい、ままよ! 元々考えるのは性に合わねぇ! 当たって砕けろだ! 「こちら、マサキ・アンドーだ! 俺たちに交戦の意志は無い! 怪我人を抱え、機体も動かねぇ。手を貸してくれないか?」 「こちら、キラ・ヤマトです。こちらにも戦う気はありません。ひとまずはこちらの指示に従ってもらえませんか?」 「キラ……キラだって? お前もしかしてカズイの知り合いのキラ・ヤマトなのか?」 「……! あなた、カズイに会ったんですか!? 彼は今どこに!?」 「俺も少しの間一緒にいただけだ。今あいつがどこにいるかは分からねぇ。 だが心配はいらねえよ。あいつと一緒にいる連中はなかなか頼りになりそうな奴らだったからな。 もう一度聞くぞ。お前ら本当にこの馬鹿げた殺し合いには乗っていないんだな?」 「ああ、おいらたちはこの戦いを止めるために動いてる。おいらは巴武蔵、もう一人はテニアだ」 「アタシも戦う気なんて無いよ。どうにかして……ここから脱出したいと思ってる」 「マサキさん、一度こちらの艦に来ませんか? 怪我人がいるんでしょう? そして……出来るならば、僕たちの仲間になってください。一緒に、戦ってください!」 「……少し考えさせてくれ。俺にも……しなければいけないことがある」 マサキは考える。……確かにキラたちの提案は自分の目指すそれに通じるものがある。 しかし、サイバスターの行方とあの恐竜……それが必ずしも彼らの行く道の上にあるとも限らなかった。 それでもこの出会いは僥倖と言える。決してこの殺し合いに乗った者たちばかりではなく、こうしてあの化け物を倒すために動いている人間がいる。 それは今のマサキにとってはこの上なく力強い現実だった。 「まだ一緒に動くかは決めねえ。……決められねえ。だがもう一つの提案は飲むぜ。 一度そっちの艦に行こう。足を折って動けない奴がいるんだ、運ぶのを手伝ってくれないか?」 ◇ 「……と、ここまでが俺の今までの行動だ。俺は……風の魔装機神の操者として、サイバスターを追わなくちゃいけない。 そして……あの恐竜野郎もぶっ倒す!」 武蔵の協力で、未だ眠り続ける少女をJアークの中へと運び込んだマサキは今までの道程とこれからの目的についてキラたちに話していた。 カズイ、ゼクス、カミーユとの出会い、そして自らの相棒サイバスターとの遭遇。 サイバスターを追って単身で探索を続け、その途中でこの少女を発見したこと。 そして……少女を襲ったと見られる恐竜の姿をした機体。 「そいつは……無敵戦艦ダイだ。おいらが元居た世界での敵で、かなりの力を持っている」 マサキの語る機体の特徴に武蔵が反応する。 と、それと同時に―― 「ン、ううん……。あれ? ここはどこなの?」 ようやく少女が目を覚ました。 純朴そうな瞳が一同を見渡す。その表情からは明らかな戸惑いが見られた。 「あなたたち……誰? ここはどこなの? ……ッ、痛っ!」 立ち上がろうとした少女は尻餅をつく。骨折の激痛が少女の顔を苦悶で彩っていた。 「お、おい無茶するな! 骨折してんだぞ! 安心してくれ、俺たちはお前を襲おうなんて思っちゃいないぜ」 慌ててマサキが少女のもとへと駆け寄り、その肩を抱く。 「あなた……その言葉、信用していいの?」 「嘘なんかつくつもりはないぜ。信じてくれ……としか言えないけどな。お前名前は? 俺はマサキ、マサキ・アンドーだ」 「……ソシエ・ハイムよ。ソシエでいいわ。マサキ……あなたの言うこと、確かに嘘じゃないわね。 もしあたしを襲う気なら気絶してる間にいくらでもチャンスはあったわけだし。 なら、教えてちょうだい。あたしはなんでこんなところにいるの?」 「……もう一度説明、か。話すのはあんまり得意じゃないんだけどな……」 「仕方ないニャマサキ」 「……え? あれ? もしかして今、このネコ……」 「どうもはじめましてだニャ、ソシエ。アタシたちはクロとシロ。二人揃ってマサキの使い魔だニャ」 「えええええええ!? な、何なのこれ……!? ネコが喋るなんて非常識もいいとこじゃない!」 「あー分かった……。そこらへん含めてもう一回説明だな」 で、かくかくしかじか……。 マサキの説明を聞いたソシエはようやく納得の表情を浮かべる。 「そしたらマサキがあたしを助けてくれたってこと? ありがとう。おかげでどうにか生きてられたみたいだし、いくら感謝してもしきれないわね。 それでこの子たち、あなたのしもべってわけかしら」 「しもべ……確かにそうニャんだけど……」 「はっきり言われるのはニャんだか複雑な気分ニャ……」 「あら、いいじゃない。あなたたち可愛いし」 「ま、まぁこいつらのことは置いといてだ……。ソシエ、お前はどうして機体にも乗らずにあんなところにいたんだ?」 「そうね、話せば長くなるんだけど……かいつまんで話せば襲われて機体が壊れてどうしようもなくなったから外に出たの。 そしたらあの恐竜……無敵戦艦ダイだっけ? あれに攻撃されたみたい。 情けないことだけどすぐに気絶しちゃったから、あまり詳しくは分からないんだけどね」 「やっぱりここでもダイはおいらたちの敵なのか……クソッ!」 倒すべき宿敵――ダイの暴挙を聞いた武蔵は怒りに拳を震わせる。 その目は今にも燃え出しそうな憤怒ではち切れんばかりだった。 「キラ……おいらたちでダイを倒せないか? 隣のエリアにはテニアの仲間の遺してくれた機体が無傷のまま残ってる。 マサキにも協力してもらって4機で攻めればいくらダイでも……。 いや、おいらはやっぱり一人でもダイを倒しにいく。それがゲッターチームの一員としての……おいらの義務だ」 「……武蔵、その機体ってのはどこにあるんだ? 俺も手伝うぜ。あいつを野放しに出来ないのは俺も同じだからな」 「マサキ……! いいのか? ダイの恐ろしさは……直接戦ったおいらにはよく分かる。下手をすれば……」 「関係ないぜ。俺も武蔵と思いは同じだ。これ以上……傷つく人間を増やすわけにはいかねえ!」 ダイを倒す――! その目的に武蔵だけでなくマサキも賛同する。 そして勇気を心に秘め持つ少年もまた―― 「……トモロ、Jアークの残りの武装を確認してくれ」 『キラ……』 「僕も……僕も願いは同じだから。誓ったんだ。一人でも多くの人を助けるって。だから……」 『……Jアークの武装は現在80%まで回復している。持久戦にでもならない限り戦闘を行うには十分な数値だ』 「分かった。それなら大丈夫だね。武蔵さん、マサキさん。僕も……戦います。一人でも多くの命を助けるために」 キラもまた、名乗りを上げる。 「みんな行くんなら……アタシだけ行かないわけにもいかないよね」 「テニア……! でももし……」 「その時は武蔵たちが守ってくれるんでしょ? ……大丈夫。やれるよ」 「もちろんあたしもついていくわよ! そりゃ操縦はこの足じゃちょっと難しいけど…… でも出来る限りで手伝うわ。あたしだってあの恐竜にはお返ししなきゃと思ってたところだしね」 そして少女たちもまた……。 ◆ ここに竜を討たんとする者たちが五人。 竜――無敵戦艦ダイとの戦いは熾烈を極め、穿たれる傷も数多くなることだろう。 しかし、本当に最悪なのは……。 彼らが大きな誤解をしていたこと。 一人の少女を除いて彼らの願いは同じもの。 それすなわち『この場からの脱出』。 彼らは知らない。彼らの思う敵もまた――同じ目的のもと動く同志だということを。 【共通認識】 無敵戦艦ダイ、およびそのパイロットを危険だと判断。 D-6に放置されたVF22S・Sボーゲル2Fを回収次第ダイへと攻撃予定。 【キラ・ヤマト 搭乗機体:Jアーク(勇者王ガオガイガー) パイロット状態:良好・ジョナサンへの不信 機体状態:ジェイダーへの変形は可能?・左舷損傷軽微良好(補給修復開始) EN、弾薬共に80%まで回復 現在位置:C-6 第一行動方針:ダイを倒す 第二行動方針:テニアがもしもゲームに乗っていた場合、彼女への処遇 第三行動方針:このゲームに乗っていない人たちを集める 最終行動方針:ノイ=レジセイアの撃破、そして脱出】 備考:Jアークは補給ポイントでの補給不可、毎時当たり若干回復。】 【フェステニア・ミューズ 搭乗機体:ベルゲルミル(ウルズ機)(バンプレストオリジナル) パイロット状況:非常に不安定 機体状況:良好・マニピュレーターに血が微かについている・ガンポッドを装備 現在位置:C-6 第一行動方針:どのように行動を取ればうまく周りを騙せるか考察中 第二行動方針:とりあえずキラ達についていく 第三行動方針:参加者の殺害 最終行動方針:優勝 備考1:武蔵・キラ・マサキ・ソシエ、いずれ殺す気です 備考2:首輪を所持】 【巴武蔵 搭乗機体:RX-78ガンダム(機動戦士ガンダム) パイロット状態:カラ元気でも元気、ダイに対する激しい怒り 機体状況:良好・オプションとしてハイパーハンマーを装備・反応弾を所持 現在位置:C-6 第一行動方針:ダイを倒す 第二行動方針:統夜を探しテニアを守る 第三行動方針:信頼できる仲間を集める 最終行動方針:主催者を倒しゲームを止める 備考1:テニアのことはほとんど警戒していません 備考2:キラと行動を共にする場合は反応弾を彼に任せてもいいと思っています。】 【マサキ・アンドー 搭乗機体:無し パイロット状況:良好、シロとクロも健康 機体状況: 現在位置:C-6 第一行動方針:ダイを倒す 第二行動方針:サイバスターを追いたい 第三行動方針:サイバスターを邪悪な者には渡さない 第四行動方針:味方を集める 最終行動方針:ゲームからの脱出またはゲームの破壊 備考:謎の小石はクロが銜えています。 地下道はマサキ達が確認できている範囲では一本道です】 【ソシエ・ハイム 搭乗機体:無し パイロット状況:右足を骨折、気力回復 機体状況: 現在位置:C-6 第一行動方針:ダイを倒す 第二行動方針:新しい機体が欲しい 第三行動方針:仲間を集める 最終行動方針:主催者を倒す 備考:右足は応急手当済み】 ※百式(機動戦士Ζガンダム) 機体状況:外見がボロボロ、機体各部の装甲や駆動系にダメージ 修理をしなければ稼働不可 がC-6エリアに乗り捨てられています。 【初日 21 30】 BACK NEXT 壁に耳あり、障子に目あり 投下順 暗い水の底で MISS 時系列順 広がる波紋 BACK NEXT もしも、その時は キラ 広がる波紋 もしも、その時は テニア 広がる波紋 もしも、その時は 武蔵 広がる波紋 少女ハンター・ランドール マサキ 広がる波紋 少女ハンター・ランドール ソシエ 広がる波紋
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/1599.html
おっすバカ野郎ども、南千秋だ。 何と前回の話でオッサンと魂だけが入れ替わっちまったんだよ。 しかもオッサンは私の肉体とともに死んじまった。 姉さまを探そうにもこの姿じゃダメじゃねぇか。何とか心で通じたりしないものか? 好き放題オッサンヴォイスで泣き終えた私は主催を倒すため行動することにしたわけだ。 とりあえず私の死体は回収しておこう。何故かって?元の姿に戻るために必要かもしれねぇじゃねぇか。 それにしても自分の死体を見るのは気分のいいモンじゃねぇな。 私は自分の死体をデイバッグに突っ込もうとした時、悲鳴が聞こえた。 私が悲鳴が聞こえた方向に振り向くと何とマキがいた。 このタイミングで知り合いに出会うとは何という幸運だろう。 「人殺しーっ!!」 マキはそう叫ぶと逃げていった。何を逃げることがあるんだ?私はマキを呼ぶ 「おい待てよバカ野郎。」 そこで気付いた。しまったぁーっ!私としたことが!!今はオッサンの身体なんじゃねぇか!!! しかも私は丁度自分の死体をバッグに入れようとしたんだぞ!? 事情の知らん第3者にとってはどう見える?少女の死体愛好家という異常性癖のオッサンにしか見えないじゃねーか!! 私はとりあえず全力でマキが逃げてった方向へ走る。 しばらく走っているうちに私は男子高校生と出会った。なにやら少し困っているようだ。 感謝しろ少年私の心はでっかいんだぞ。とりあえず助けてみるか 「何があったんだ?話してみろ。」 「ええ…実は恋愛関係の話なんですけど…」 ほう恋愛関係でお困りか。生憎私には経験が全くないが適当なアドバイスはしてやろう。 その少年の話を聞く限り分かったことを適当に自分の頭の中にまとめた。 何と言うバカ野郎だ。自分が浮気したらいろいろ泥沼になっただと? 恋愛経験は全くないが小学生が考えても分かるぞ。てめぇの自業自得じゃねぇか。 てめぇの優柔不断すぎる態度のせいでこうなったんだバカ野郎。恋愛の道を舐めるなよ。 私はツッコミ気質なので気付くと少年に「自業自得だろ!!」と突っ込んでいた。 夏奈のバカ話に自分の手で思い切り夏奈の頭を叩くのと同じようにその少年の頭を叩いた。 はたまたしまったと思った。このオッサンの身体は対化物用に強化されてるんだった。 アーカードとかいう化物と互角に殴り合えるほどだったんだよな?さっき私は本気でその少年の頭を叩いたよな? その少年の頭に私のツッコミが炸裂した瞬間その少年の頭はスイカが割られるかのように割れて 中からスイカの中身が飛び出すが如く大量の血と脳漿を噴出した。 ★ ★ ★ 彼はただ、殺し合いを止めたいだけだった。 なのに、彼が声をかけた人はみんな悲鳴をあげて彼から逃げていく。 彼の顔が恐ろしいから、たったそれだけの理由で。 突然の殺し合いが開始されてから、一緒に力を合わせてこの間違った行いを止められる仲間を探し続けた。 信用できそうだと思った相手には勇気を出して声をかけた。 しかしその者たちは皆、彼の顔を一目見ると真っ青になる。殺人犯を見たかのような形相で、悲鳴を上げて逃げていくのだ。 実際に刃物や銃口を向けられて、命からがら逃げたこともある。 どんなに優しく声をかけても駄目なのだ。振り向いた彼や彼女が叫ぶ言葉は決まって (中略) 「いや……諦めては駄目だ。私がここで諦めたら、いつもこの話をしている園児達に示しが付かない。 必ずどこかに私を信じてくれる人がいるはずだ。人間は見かけじゃないんだから!!」 救うことが出来なかった二人の生徒の顔を思い出した。彼らのためにも、他の生徒は必ず一人残らず助け出す。 そう決意した彼にとんでもない人物が目に入った。 園長先生の前にいたのは、背が高く眼鏡をかけ神父服をきた壮年の男性だった。 背中に金属バットと鉄パイプという物騒な凶器を背負い込んでおりその神父服は血まみれだった。 まるで、誰かの返り血がついたかのように。 そして彼のすぐ近くに頭部のない男子高校生の死体が横たわっていた。 「ひぃぃぃぃ!! 人殺しぃぃぃぃぃ!!」 と叫ぶと、彼は一目散に逃げていった 「おい待ていくな!!」 千秋が呼び止めようとした時には園長先生の姿は消えていた。 姉さま。今の私の状況ちっとも笑えません。 【一日目・午17時45分/ホンジュラス】 【マキ@みなみけ】 [状態]:健康 [装備]:不明 [道具]:支給品一式 [思考] 1:とりあえず危険人物から逃げる 2:アンデルセン神父を危険人物と認識 【園長先生@クレヨンしんちゃん】 [状態]:健康 [装備]:不明 [道具]:支給品一式 [思考] 1:とりあえず危険人物から逃げる 2:アンデルセン神父を危険人物と認識 【アレクサンド・アンデルセン(南千秋)@ヘルシング】 [状態]:血まみれの神父服着用、傷は再生中 [装備]:金属バット、鉄パイプ [道具]:支給品一式、南千秋の死体 [思考]基本:積極的に殺し合いには乗らない。アカギを制裁する 1:姉さまを探したいがこの姿じゃあ… 2:オッサンの仇はできればとりたい 3:何とか誤解を解きたい 4:元の姿に戻る方法も探る 【伊藤誠@スクールデイズ 死亡確認】 死因:ツッコミ