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富山県南砺市松島の高野山真言宗 八乙女山金城寺(やおとめざん きんじょうじ)をお訪ねしました。 御本尊大日如来の御朱印です。 なで仏の御朱印です。 イラスト風の各種御朱印が人気、とのこと。特段、私は集める気はありませんが、ご興味ある方はご検索ください。 所在地 富山県南砺市松島16
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円城寺 燐 プロフィール フォスファラセンス 円城寺 燐 えんじょうじ りん 18歳・女 _月_日生まれ 147cm/42kg スペックカラー:右目/ファイアーブライト バディ:次江ゆきの/ペンデュラム 防衛軍所属の年の離れた兄がいる女子高生。 オフの日には一緒にガンシュー系のゲームをやっていたのでヒットマーク看破能力が結構高い。 小学生の頃、兄のいる駐屯地のイベントでレプリカを構えさせて貰った際、興奮したのかフレイムタンしてエクスプロージョンしてしまい爆発騒ぎを起こしてしまった。 その後能力発現の影響と判明し日常生活に支障が出ない程度に訓練したり支援に出たりして現在に至る。 ボンバーガール呼ばわりが地味に嫌だったのでボーイッシュな格好をするようになった。 ライフパス 経歴 捕獲 威圧+5 出自 軍人 回避+5 経験 鍛錬 部位狙いを取得 境遇 大事故 ステータス 発火能力 ランク5 身体 感覚 知力 意志 魅力 能力値 9 16 9 17 15 成功率 45 80 45 85 75 疲労 軽傷 重傷 致命傷 8 4 3 2 属性耐性 切断 銃弾 衝撃 灼熱 冷却 電撃 4 4 4 2 2 2 装備 名前 装備 種別 属性 対象 射程 行動 攻撃力 防御力 トーチ【ソード】 武器 近接武器 切断 単 至近 -1 1d10+10 バトルドレス 防具 -2 4/4/4/2/2/2 アイテム 名前 個数 効果 備考 バッジケース 1 通信端末 1 軽傷治療スプレー 2 軽傷を2回復 疲労回復剤 3 疲労を3回復 図面ケース【ファッション】 1 特性能力 スキル名 判定 タイミング 対象 属性 射程 コスト 効果 ファイアスターター 任意技能 自身 疲労1 特性能力の効果の範囲に限り、任意の判定+30 アンチヒート 自動成功 自身 なし ダメージ軽減 灼熱 ファイアブラスト 特性能力 メイン 単 灼熱 近 疲労1 2d10+15のダメージ エクスプロージョン 特性能力 メイン 周 衝撃 近 軽傷1 2d10+10のダメージ フレイムタン 特性能力 セットアップ/メイン 自身 疲労2 自身の攻撃手段の属性を灼熱にして攻撃力+5シーン継続 コンティニュアルファイア 特性能力 メイン 単 至近 疲労1 相手の運動/身体*3と対決し勝利するとDOT 軽傷2を付与。 フレイムシールド【上級】 特性能力 リアクション 自身 疲労1 遠隔攻撃・冷却属性の攻撃のリアクションを特性能力で行う バディエフェクト 特性能力 バディ 至近~近 バディにフレイムタンを使用可能シーン継続 特技 特技名 効果 知識 ネフィリム ネフィリム関係の知識に+30 部位狙い 負傷表の参照欄を1つずらすことができる 精密攻撃 攻撃判定+20 技能 特性能力 100 当身 50 近接武器 80 銃器 30 飛び道具 30 回避 55 威圧 56 運転 40 運動 40 応急手当 40 隠密 20 解錠 10 観察 72 機械修理 20 交渉 45 コンピューター 50 捜索 45 調査 50 追跡/逃走 30 抵抗力 60 特殊機械操作 10 成長処理 +
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10日ぶりの更新である。というわけで文字通りやりたい放題やった結果が、今回のフェイトの大冒険である。手持ちのアイテムを少しづつ無くしていって、最後に何も持たなくなった時に、求めるものを得られる、という文法は、ロシアの童話では結構頻繁に使われていたと記憶してる。そういう意味では、今回のお話は書いていて非常に楽しかった。やはりオーソドックスなものはオーソドックスであるだけの事はある、ということであろう。 フェイトは基本的に食が細い。そして極めて幸運なことに、これまでの短い人生の中で飢えるという経験をしたことがなかったりする。さらに、一般庶民の食事は一日二食であるのが当たり前の世の中で、三度三度欠かすことなく食事をすることができていた、ということも理由としてあった。食べ物にがっつかなくて済む環境で育ったことが、彼女の口をきれいにしていたといえる。 「先輩が焼いてくれた焼き菓子だ。さあ、食べたまえ」 「はい。ありがとうございます」 そして何かというと、こうして食べ物を勧めてくれる人にこと欠かなかったせいで、食べることにさほど執着を持たずに済んだともいえた。 自習室で教科書に目を通すつもりでいたフェイトは、気がつけばノイナに勧められた薄焼き菓子を一枚とって端から少しづつかじっていた。一人机に座って数学の教科書をひろげようとしたところで、ノイナが声をかけてきたのだ。その教科書はすでに何回か目を通していたため、断る必要もないだろうと席を一緒にする申し出を受け入れたところ、さっそくお菓子を勧められたというわけである。 丁寧に挽かれた上質の小麦粉に、卵と砂糖と牛乳をふんだんに使ったとても美味しいお菓子であった。香り付けにナツメヤシの実から抽出した果汁を使っているのか、とても甘い。 基本的に外から食材を搬入しなくてはならないこの「学院」で、どうやって生ものである卵と牛乳を入手したのか、それがフェイトには不思議であった。もっとも、魔導を行使することをクラウディアから禁止されているため、その来歴を観測するようなことはしなかったが。 勧められた焼き菓子を一枚食べ終わると、フェイトはにこにこと微笑んでいるノイナにぺこりと頭を下げて感謝の気持ちを表した。 「ご馳走になりました」 「遠慮することはない。さあ、もう一枚ゆきたまえ」 「ありがとうございます。ですが、夕食が食べられなくなります」 「ははっ、君は本当に小食だなあ! まるで小鳥のようだ」 なにが嬉しいのか、ノイナは声をあげて笑う。フェイトにとって間食とは、誰かに勧められるか、お付き合いで食べるものであって、特に自分から食べたいと思ったことがなかった。なにしろここしばらくは第901大隊の営舎で暮らしていたのだ。軍隊式のこってりとしていて量のある食事を三度三度食べていたのである。それだけで十分お腹がくちくなる。「学院」の食事も、おかずが一品少ないくらいで、味はともかく量だけならば十分なものがあった。 フェイトと一緒に焼き菓子を口にしていたノイナが、嬉しそうに話を続けている。 「先輩の焼く菓子は、本当に美味しいなあ。うちから砂糖を取り寄せた甲斐があったというものだ」 「砂糖の精製をしているのですか?」 「そうさ。砂糖大根の栽培をやっていてね。いや、他ににも色々と手広くやっているのだが、あまり無心するのもはしたないからなあ」 領主というものは、できる限り自分の領地で採れたものでやってゆくのがたしなみなのだ。 自慢げにそう答えたノイナは、ぱちりと片目をつむってみせた。 そんな彼女のフェイトは目の前に山とある焼き菓子を見て、そういえば無名やクラウディアはこれを口にしたらどういう感想を述べるのだろう、と、興味を抱いた。確かにこの菓子は、ノイナが自慢するだけあって、大層美味しい。 二つ折りにされている袖のカフからハンケチを取り出したフェイトは、お菓子を何枚か包んで席を立った。 「ああ、ウェーラが焼いたお菓子だね。美味しかったよね」 「はい」 離れた席でアウレリアと一緒に勉強をしていたクラウディアのところにお菓子をもっていったフェイトは、これを焼いたのがクラウディアの友人であることを聞かされた。すでに二人とも同じものを口にしていたようで、ハンカチに包まれた焼き菓子を見て嬉しそうに微笑んでいる。 「フェイトさんは、どちらでそれを?」 「ノイナさんから頂きました」 「ああ、ウェーラと同室の子だね。そっか。さっそく友人ができたみたいでよかったよ」 「ケイロニウス御一門の方とうかがっていましたけれども、仲良くやっていらっしゃるようで良かったですね」 話は焼き菓子からノイナのことに移っていて、フェイトはそれにどう反応したらよいのか迷った。 皇統であるケイロニウス一門が「帝國」では大変に大きな存在であるということは、「学院」に入学してしばらく過ごすうちに実感として理解できた。なにしろレオニダス公爵家姫君のノイナと同じ学級なのである。学友達が畏れを抱いてか、あまり彼女に近づかないようにしているのを見れば、いやでも判るというものである。敬して遠ざけられるとはこのことであろう。そんな彼女だからこそ、特に畏れたり取り入ろうとしたりしないフェイトに、こうして好意を示すことができるのではないかと思ったのだ。 二人がすでにこの焼き菓子を口にしているのであれば、特にここにいる理由はなくなる。 次は無名に食べてもらおうと思って自習室を見回してみるが、どこにも彼女の姿は見えない。 無名はどこにいるのか、それをクラウディアに聞こうと視線を向けたところで、足音も高く近づいてくる少女がいた。 「クラウディア、無名を見なくて?」 「いや、見ていないけれど? 何かあった?」 「あの子! 人が勉強をみてあげるというのに、それを断るなんて!」 一期生学生代表のセレニアである。長く真っ直ぐの黒髪を後ろに流し、萌黄色の髪留めでとめて秀でた額をあらわにしている。何か気に入らないことでもあったのか、まなじりを決していて、肩をいからせていた。普段はつとめて優雅に振舞っている彼女が、こうも感情を激発させている姿を見せるのは、それはそれで珍しい。 「そっか。それで?」 「私が、復習を見てあげるから、と言ったらなんて返事したと思って? 「勉強は嫌いだ。だから授業中だけで済ませるようにしている。いい」ですって!! まったく、次の試験で上位に入らなかったらただでは済まさなくてよ」 「あはは。無名らしいや」 「笑い事ではなくってよ!」 確かに無名らしい、と、フェイトも思った。 ナタリアに「学院」受験のための勉強を見てもらっている時も、はっきりと興味なさげな様子であったし、そもそも自習室で教科書を開いているところを見たことがない。そういえば、彼女は二言目には、あいつがいるから入学するんだ、と、口にしていたか。 フェイトの記憶では、無名はむしろ本はよく読んでいたようであるが、自分の興味の向かないことにはまったく見向きもしないのが彼女らしいといえばいえた。 腹立たしさに頬を上気させているセレニアに、フェイトは両手で包みを開いたハンカチの上の焼き菓子を差し出した。 「いかがです?」 「あら、ウェーラの焼いたお菓子ね。ありがとう。でも私も頂いているの。気持ちだけ受け取っておくわ」 一瞬前の激発が嘘の様に落ち着いた様子になって、セレニアはフェイトに向かって微笑んだ。 「取り乱したところを見せてしまってごめんなさいね。ええ、もう大丈夫よ。それは貴女がお食べなさい」 「はい」 「本当にあの子、勉強が終わったらこれを食べさせてあげようと思っていたのに。今日はお預けね」 まったくもう。憤懣やるかたない、という口調でそう言葉にしたセレニアに向かって、ぺこりと頭を下げたフェイトは、無名を探すべくその場を離れた。 無名は基本的に人見知りする上、気分を害するとすぐ殺気立つ。そんな彼女がのんびりとした時間を過ごすには、誰か人の気配のしないところが必要である。「学院」の敷地は広いが、かといって人の気配のしないところ、というのが難しいところであろう。何がしかの必要があってのこの広い敷地なのであり、ゆえに何がしか人の気配があるものなのだから。 フェイトは、脳内に「学院」の敷地を地図として展開し、そのどこならば無名のいる可能性が高いか考察した。 寄宿舎、ということはまずない。この学院で最も他人の気配が濃く、彼女にとって最も居心地が悪い建物であるから。 校舎、これもない。今の時間帯は、課外活動のために多数の学生がおり、人目を引きたくない彼女が近づく可能性は限りなく低い。 講義棟、図書館、食堂、職員棟、礼拝堂、以上どこも同様の理由で除外。 倉庫棟。ここの近辺ならば、基本的に人の気配はしないはず。そこは今すぐ必要ではないものを格納しておくための場所であって、常に人がいるわけではない。この近辺ならば、人の気配のない場所があるだろう。 フェイトは、入学以来あちこち歩き回って自分の目で確かめて廻った経験をいかして、倉庫棟に向けて歩き出した。 「「「眠りは甘い砂糖菓子、もろくも崩れて再びの地獄♪」」」 フェイトが倉庫棟の近くにまで足を運んだところ、透き通るような美しい声色で、だがコブシの効いた腹の底から出される腰の据わった歌声が聞こえてきた。 「「「ゆらめく影は、よみがえる悪夢♪」」」 フェイトの記憶であれば、この歌は兵隊歌謡のはず。少なくとも、修道会系の学校で女生徒が歌っているはずのない代物である。 誰が歌っているのだろう。存在するはずの無いものが現実にはここに在る。その事実に興味が沸いたフェイトは、そっと気配を忍ばせて歌声のする方に近づいていった。 「「「炎に焼かれ煙にむせて、ここで生きるがさだめであれば、せめて望みはぎらつく孤独♪」」」 歌っていたのは、食堂でフェイトの右隣に座しているダリアという二期生学生代表の娘と、最近になってその隣で食事をするようになったルスカシアとアルブロシアの三人であった。 歌のリードをとっているのはダリアで、それに音階を合わせてルスカシアとアルブロシアが歌っている。三人の中ではダリアが最も歌が上手で声量も音感も抜群であった。アルブロシアも声量で敵わず、腹ではなく喉で歌っているところがあったが、音感は決して悪くはない。最も下手なのがルスカシアで、大声で叫ぶようにして声を出している上、音階など無視して調子っぱずれで勢いのままに歌っていた。 腕を振るい、全身を揺らして歌う様は、礼拝堂で練習している聖歌隊の学生らとは正反対の様子であったが、それでも歌うことの楽しさを三人揃って全身をつかって表現していた。 「はぁはぁ、いやー やっぱ人数いたほうが気持ちいいじゃん。な、次「さよなら兄弟」いこうぜ、ダリア」 「待てってばよ。少し休ませろっての。あー 水、水。っと、アルブロシアも飲め」 「うん。ありがとう」 一通り歌い終わってから水筒の水を回し飲みし始めた三人の姿を見て、フェイトはここにも無名はいなさそうだと見当をつけ、くるりと背を向けて立ち去ろうとした。 だが、なんの偶然か、ルスカシアがフェイトの後ろ姿を見つけて声をあげた。 「おぉうっ!! ふぇいとだ、ふぇいと!!」 「は? 誰だよ、そいつ?」 「お前の左隣に座ってる子だってば! おーい、ふぇいとぉー 一緒に歌おうぜー」 「おい、待て、なんでそぅいう話になるんだよ、お前はさぁッ!!」 目ざとくフェイトを見つけたルスカシアが、猛然とダッシュをかけ、フェイトに向かって飛びつく。 それを避けて逃げるくらいフェイトにとっては特に難しいことではなかったが、しかし、魔法を行使することを禁じられているのと、ここで逃げ出しても食堂であれこれ詮索されることが明白であるため、この場はあえてルスカシアのなすがままにさせることにした。 「そぉいっ!!」 そのままフェイトに跳びついたルスカシアは、ぎゅっと抱きしめると、少女の金髪の頭にほほを摺り寄せ、すんすんと匂いをかぐ。 「うおっ! すげぇー ぷにぷにでさらさらで最高ぉーっ!!」 「なにオヤジ臭ぇこと抜かしてんだ、お前はよッ。ほれ、こいつ驚いているじゃねぇか。離れろってばッ」 「……ごめんなさい。大丈夫?」 「はい」 うっとりとした表情でフェイトの全身をぺたぺた触り始めたルスカシアをダリアがひっぺがすと、アルブロシアが腰をかがめてフェイトの顔をのぞきこんだ。 背が高く大人びたアルブロシアが気遣わしげな表情をしているのを見て、フェイトは、ぺこりと頭を下げた。 「お邪魔をしたようで、ごめんなさい」 「ううん、平気だよ。こちらこそごめんね、驚いたでしょう?」 「いえ、大丈夫です」 跳びつかれた時に、よろけて倒れそうになったものの、半身になり腰を落として構えておいたおかげで転がらずに済んだ。そして、ぎゅっと抱きしめられたり、頬をすりよせられたりするのは、ナタリアを相手にしていることもあって特段驚くようなことでもない。 だが、そんなフェイトの側の事情を知るよしもないアルブロシアは、そっと軍用水筒を差し出した。 「回し飲みでごめんね。湯冷ましだけれども飲む?」 「頂きます。ありがとうございます」 手渡された水筒を両手を持ち上げて、一口水を含む。歩き回っていて身体が水分を欲していたのであろう、その湯冷ましは大層美味しかった。 「いかがですか?」 湯冷ましのお礼のつもりで、ハンカチで包んでいた焼き菓子をアルブロシアに向かって差し出す。 「おっ、もーらいー ……うまっ!!」 「おめーって奴はッ、少しは考えろってばよ。……おろ、本当に美味めぇ」 「うん、これ美味しいよ」 フェイトが差し出した焼き菓子を、横からルスカシアが一枚さらって口に放り込む。それをたしなめたダリアも、フェイトがハンカチを引っ込める様子が無いのを見て自分も一枚とって一口かじり、最後にアルブロシアが手をつけた。 三人が三人そろって焼き菓子が美味しいことに驚いている様子に、フェイトは、三人にも食べてもらって良かったと思った。 「よしっ、もう一枚~」 「おめぇは少し遠慮しろッ!」 さらにもう一枚と手を出したルスカシアの手の平を、ぺしっと叩いてひっこめさせたダリアが、フェイトに向き直って頭を下げた。 「美味しいものを、ありがとうございました。改めて友人の無礼をお詫びします。申し訳ありませんでした」 「いいえ。問題ありません」 「ごめんなー フェイトって、あんまりに可愛いからさー 一回抱き心地を確かめてみたかったんだー」 「それもどうかと思うよ」 てへへー という表情で笑ってごまかそうとするルスカシアを、アルブロシアが冷めた目で見、ダリアがやれやれという表情になった。 そんな三人の仲の近しさに、フェイトは色々なことを不思議に思った。見たところ、生まれも育ちも性格も随分と違う様子の三人であるのに、こうして仲良く歌を唄って楽しんでいる。その様な関係というものは、少女はこれまで見た事がなかった。 「そーいや、ダリアってば、せっかく隣なのに全然フェイトと話さないのな」 「たりめぇだろうが。そもそもきっかけが無かったんだからよ。あと、食事時にぺちゃくちゃおしゃべりすんのは無作法なんだよ。お前もちっとは反省しろ」 「いやー でも食事って、にぎやかな方が楽しいじゃん」 「生憎と世の中には、礼儀作法っていうもんがあんだよ。お前は少し勉強しろ」 ぎゃあぎゃあと言い合うダリアとルスカシアの二人を、じっと見つめているフェイトに、困ったな、という表情でアルブロシアが視線を向けてきている。 「お、そーだ。お菓子のお礼なー」 いい加減ダリアとじゃれあうのに飽きたのか、ルスカシアはフェイトに近づくと、自分の頭の両脇で癖の強い茶髪をまとめていた黒いリボンをほどいて、フェイトの髪をまとめ始めた。 さすがにルスカシアのこの行動は予測できなかったフェイトは、目をなんどもぱちくりとまばたきしつつ、彼女のやりたいようにさせるしかなかった。 「……うおっ、可愛ぇっ!!」 「うわ……、確かにこれは反則だぜ……」 「うん……」 両耳の少し後ろあたりの上の方で黒いリボンでまとめられた金髪が肩から後ろに二筋流れ、「学院」の黒い制服と白いケープ付きカラーのせいでよく映えている。フェイトの瞳はどこまでも澄んだ真紅の色合いで、ま白い肌と透き通るような金髪の中で一点の輝きとなって強い印象を他人にあたえた。 だが、そうした自分の容姿に全く興味がないフェイトにとっては、あまりのことに絶句した三人の態度は理解の外であった。ただリボンを譲ってもらったという事実だけが彼女にとっては意識するべきことであって、少女はルスカシアの前に歩を進めると、ぺこりとおじぎをした。 「ありがとうございました」 「お、おう。……皆には黙っとく」 頭を下げたフェイトの耳元に唇を寄せたルスカシアが、そう一言つぶやいた意味を、少女は正しく理解した。 なにしろ彼女はフェイトの髪をまとめるために頭に触れているのだ。少女の側頭部に本来は生えているべきものが切り落とされた跡にも触れている。だが、その事実をおくびにも出さないだけの性根がルスカシアにはあった。彼女が黙っている、と口にした以上、本当に墓場まで黙ってもってゆくつもりなのであろう。それだけの覚悟が、彼女の短い一言の中に感じ取れた。 だからフェイトは、もう一度深く腰を折って、ルスカシアのその覚悟に礼を述べた。 ルスカシア達三人と別れたフェイトは、一度寄宿舎の方に戻ってみることにした。人がいないはずのところにも、ああして人がいる以上、無名が人のいないところにいるとは考えられなくなったからである。人の気配が感じられても、実際には人が訪れないところ。そういうところを探してみることにしたのだ。 そうして建物へ向かって林の中を歩いていると、不意の開けた場所に出た。そこは人の手が入っていて、小さいながらもよく手入れされた菜園になっている。諸々の作物のみならず、各種の薬草までも植えられていることに興味をもったフェイトは、立ち止まって観察を始めた。 「フェイト学生じゃね」 その老人の気配に声をかけられるまで気がつけず、フェイトは、はっとして声の方向に向き直った。 そこには、粗織りの粗末な修道服に麦わら帽子をかぶった老修道僧が、農機具を手に立っていた。真っ白い髭を綺麗に整え、すっくと真っ直ぐに背筋を伸ばしている姿は、とても見た目通りの老人には思え無い。さらに老人が声をかけてきたのが、フェイトの間合いのすぐ外側からということが彼女の注意を喚起した。 「そこで立っているのもなんじゃろう。こちらに来て座りなさい」 「はい。学院長殿」 彼が入学式の最後に色々な講話をしたことを覚えている。エウリュネス・クラウディウス・ネロ導師。かつて帝國元帥にして帝國方伯であり、副帝レイヒルフトにも匹敵するとも噂された軍事的才能の持ち主。今では出家し、この「学院」の学院長として「帝國」の次を担うべき若者らを育てている教育者にして聖職者。 だが、フェイトの目の前に立っている老人は、奥深さこそ感じさせるものの、ただ姿勢の良い好々爺にしか見えない。 エウリュネス導師にうながされるままに菜園の外れに据えられている丸太の長椅子に腰を下ろした。 「どうやら馴染めている様子じゃな。善き事よ」 「ありがとうございます」 「探し人は見つからぬ様子じゃが、案外近くにおるかもしれんよ。人は往々にして足元は見えぬもの故にの」 「!?」 フェイトが無名を探していることは、この老人は知らぬはずである。傍から見れば、ただ林の中をさ迷っていたようにしか見えないはず。 「ふむ、驚いた様子じゃな。何、歩いている人を見る時、まず足元を見てみなさい。歩き方と靴は、嘘をつかぬからの」 「よろしいでしょうか、学院長殿」 「なにかの?」 「私の足元から何を知り得たのでしょうか?」 フェイトは、自分の足元を見、学校指定の短靴と長靴下をはいていることを確認し、そこからこの老人が何を知り得たのか理解できずにいた。 「その事か。靴に泥と裏手の倉庫の辺りの樹の葉が付着しておるな、そして手に包みを持ち、疲れておるのか膝があまり上がっておらなんだ。その上で林の中を真っ直ぐに建物へ向けて歩き来た。今の時間帯は、学生は寄宿舎か校舎におるはずじゃからの。そこから倉庫の方に歩いてゆき、そしてまたこうして真っ直ぐ戻ってきたわけじゃ。何か誰かを探しておったのじゃろう、とは、まあそう思ったわけじゃよ」 「了解いたしました」 「ついでに言えばの、そのまとめてある髪も、左右で長さが違うておる。その黒いリボンを貰って、その場で髪をまとめてみた、そんなところかの」 「……はい」 本当によく見ている。多分今口にした以上の事もフェイトのあり方から見てとっているのであろう。これが副帝レイヒルフトに特に請われて「学院」を任されることになった男か。少女は内心、この老人にどういう態度をとればよいのか判らず、色々な可能性を考察しようとした。 「難しく考える必要はないんじゃよ。ただ見たものを見た通りに見る。感じたもの感じた通りに感じる。意味を付けるのはその後のこと。そう師から教わらなんだかの? 事物はただその場に在るもので、それの意味は、意味をつける者の数ほどにも種類がある故にな」 その言葉はフェイトにとっては馴染みのある内容であった。そもそもが魔導とは、観測者と観測対象との相互性で成立している。そして両者の存在の意味は、その時その場で相互の関係性によって規定されるものであるのだ。 「ただ歩いてみるだけでも、人は、見るべき様に見れば、未知に出会うことができる。故に未知を既知とするために人は歩いてゆくものじゃよ。そなたは今日は多くの未知と出会い、受け入れた様子じゃな。善き事かな。善き事かな」 皺深い顔に穏やかな微笑みを浮かべてそう語った老人に、フェイトは、ただうなずいて返すしかできなかった。この老修道士がフェイトの事情について何も知らぬわけがない。むしろ全ての事情を知った上で学院に受け入れたのであろう。魔族である自分を、そうと知った上で受け入れてくれる人がここには何人もいる。その事実にフェイトは知らず知らずのうちに感謝の気持ちを抱いていた。 「……よろしければ、いかがでしょう?」 「ほう。これは美味しそうなお菓子じゃな。それでは、それをお茶請けにするとしようかの。ついてきなさい」 丸太から立ち上がったエウリュネス導師の背中にぺこりとお辞儀したフェイトは、そのまま老人の後ろをついていった。 エウリュネス導師の元でお茶を喫し、お礼を述べてからその場を去ったフェイトは、ふと思い立って礼拝堂の方へと歩いていった。老修道士の話は含蓄に富んでいて、色々と考察してみる価値のあるものであった。その充実した時間の余韻を感じたままでいたくて、あえて寄宿舎の方には戻らなかったのである。 そうして歩いていると、礼拝堂と校舎の間の人気の無い敷地で、一人木刀を振るっている少年がいた。いや、この「学院」の女生徒の制服を着用している以上、少年と呼ぶのは相応しくはない。だが、少年としか形容しようのない雰囲気を身にまとった者であった。 彼が新しく第901大隊の第766教育隊に配属された学生の一人で、モリフォリウスと呼ばれていることをフェイトは思い出した。 「やあ。君はフェイトだね。僕はモリフォリウス」 「ごきげんよう」 フェイトの視線を感じたのか、木刀を振るうのを止め、真っ直ぐの姿勢をとり右手の人差し指で天を指しつつ左手を組み人差し指と小指を立て、モリフォリウスはそう名乗った。 そんなモリフォリウスにフェイトは軽く会釈して挨拶した。 「礼拝堂に何か用かな。もう誰もいないけれどね」 「いえ」 別に礼拝堂に用があるわけではない。ただ無名を探して歩き回るのは止めにしただけのことである。歩くために歩いている、というのが今のフェイトの気持ちに近いところであろうか。だが、それを口にするつもりはなかった。 「誰かを探しているなら自習室にゆくといい。何かを探してるなら舎監のところにゆくといい。物事には、かく為るように為る「道理」というものがあるのだから」 「はい」 このモリフォリウスが何を考えているのか、フェイトには別の意味で判らなかった。多分何も考えていないのではないか、というのが正解に近いのではないか、とも思えてくる。 そんなフェイトの困ったような雰囲気を察したのか、判っていないのか、モリフォリウスは話題を変えた。 「是非教えて欲しいんだが、その手にしているハンカチの中身はなんだい?」 「先輩が焼いて下さったお菓子です」 「そうか。そういう行為もここでは許されているのか。修道会の寄宿舎といいつつ、なんという自由さ。いいね、気に入った」 「……………」 「そういうわけだ。僕にも一つ食させて欲しい」 「駄目です」 なにしろ色々な人に配って歩いたせいで、焼き菓子は残り一つだけになっている。最後の一つは無名の分なのだ。ここでモリフォリウスに食べさせるわけにはいかない。 「……フェイト。君は人が何のために生きているか知っているかい?」 「いえ」 「それはッ! 「欲する物を手に入れること」!! ひと言で言うならッ、人が生きるということは「ただそれだけ」なのさ!!」 すっと体捌きでフェイトの前に移動したモリフォリウスが、くるりとその場でひと回転し、少女の右手に移動する。 フェイトが左手の方に身体を移した時には、すでにハンカチはモリフォリウスの手に移っていた。 「うおォン! 美味い、美味いぞーッッ!! フェイトぉおおッ!!」 ハンカチに包まれた最後の焼き菓子を口に放り込んだモリフォリウスが、全身を使って喜びを表している。さしものフェイトであっても、彼のその姿にはいらっとくるものがあった。次の訓練日には、ナタリアに頼んで是非ともモリフォリウスと模擬戦をすることを心の中で誓う。 わずかに目を細めて無表情なまま、内心ではそれなりに不愉快な感情を覚えていたフェイトに、少し離れたところから声がかけられた。 「よう。どうしたフェイト」 「無名さん」 「機嫌、悪そうだな」 礼拝堂の影から現れた無名が、軽く右手を上げてすたすたとフェイトの方に向けて歩いてくる。学院長の言う通り、ごく近いところにいた。その事に内心では舌を巻きつつ、フェイトは無名に向けてぺこりとお辞儀をした。 「髪、まとめたのか。似合っているぜ」 「ありがとうございます」 ふっ、と目を細めて笑った無名に、フェイトはもう一度ぺこりとお辞儀をした。普段、人の容姿について何も口にしない無名が褒めるのだ。きっととても良く似合っているに違いない。 「で、何があったんだ」 「焼き菓子を頂きました」 「そうか」 「無名さんにも食べていただくつもりでしたが、無くなってしまいました」 「そうか」 「最後の一つを彼が食べました」 「そうか」 次の瞬間、無名はまるで「転移」したかの様にモリフォリウスの前に立っていて、軽く左肘を上げて身体を半回転させていた後であった。 そして、モリフォリウスはすとんと膝から崩れ落ち、その場に尻餅をつくようにして地面に座りこむと、そのまま仰向けに倒れた。その無名の動きを、フェイトは全く目で追う事ができないでいた。 「どうやったのですか?」 「肘をおとがいに当てた。しばらく寝ているだろ」 「はい」 無名にモリフォリウスの行為について伝えたのは、単に事実を知らせるべきだと思ったのが理由である。まさか即座に意識を刈り取るとは、さすがにここ数ヶ月一緒に営舎で暮らしていたフェイトにも読めなかった。クラウディアが彼女のことであれこれ心配するのが何故か、今この瞬間はっきりと心と身体で理解できた。確かに彼女は危険だ。ささいなきっかけで何をしでかすか判らない。 「なあ、本当にもう無いのか?」 「セレニア先輩が持っている可能性が高いです」 「本当かよ。まいったな」 そんな無名であっても、セレニアは苦手とみえる。眉をハの字にして、どうしたものかと思案顔で困っている。 だからフェイトは、初期の目的を達成するべく、無名に提案してみることにした。 「私と一緒に、お菓子を食べさせてもらえないか、頼んでみましょう」 セレニアは、フェイトのお願いに抗うことはできなかった。
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ようやくニクシアの766教育隊入り。助教の下士官は「ROME」のあの人から。 雪解けでぬかるんでいるはずの営庭は、きちんとならされ踏み固められていて、そして乾いていた。「土」の系統の魔道を使うことができるニクシアは、直立不動の姿勢のまま、軍隊というのはすごいところなのだな、と、そう密かに感心していた。 初春の風はまだまだ冷たくて、ネッカチーフをしっかりと巻きとめていなかったならば、きっととても寒い思いをしたに違いなかった。左隣の双子の姉妹、多分古人なのだろう二人は、風が吹くたびに声をもらして身体を震わせている。実家で近衛騎士の制服を仕立てた時に、近衛軍団で中隊先任従士長を努めていたというのが自慢の爺やが、あれこれ兵隊としての心得を聞かせてくれていた事がもう役に立ってくれていた。 営庭にはニクシア達だけが並んでいて、身長順にニクシアの左隣に一人、右隣に四人立っていた。左隣の子は、焦げ茶色の髪をして左右の瞳の色が違う少年の様な古人の子。右隣の子供らは、金髪や栗毛や赤毛の少女みたいな古人の子ら。一人だけ魔族の子がいるけれども、東方遠征に参加したという親戚から聞いたような邪悪で恐ろしい感じはしなかった。皆の中で一番背が高くて、眼鏡をかけていて、そして何が楽しいのかにやにやと笑っている。 ニクシアが他の子に視線を移そうとした時、営舎からさらに四人の少女らが出てきた。背の高い黒髪に眼鏡の少女を先頭に、古人の少女らが三人。年頃は同じくらいに見えるのに、まとっている雰囲気が全く違っている。軍服に慣れているというのか、軍隊に慣れているというのか、この近衛騎士団に所属する部隊の駐屯地にいても違和感がない。あえているならば、兵隊らしいとでもいうのだろうか。彼女らは、駆け足でニクシア達の右隣に並び、両足を広げ両腕を後手に回す姿勢をとった。 そして十人の少女らが一列に並んだところで、営舎から何人かの大人の軍人達が現れ、魔族の高級士官を先頭にゆっくりとした足取りで近づいてくる。 「全体、気をぉつけっ! 敬礼、頭ぁー――――中ッ!!」 「はい、休んでいいです」 「直れ! 休め!」 「この度、近衛軍独立近衛第九〇一重機甲兵大隊第二中隊教導隊第七六六教育隊隊長に任命されました帝國子爵メトポロニア騎士隊長です。皆さん初めまして」 皆一斉に右端の眼鏡の女の子の号令に合わせて直立不動の姿勢を固め、頭をメトポロニア騎士隊長に向け、戻し、そして両足を肩幅までひらいて両手を腰に回した。右側の四人の子らは、見事に揃った流れるような動きで号令に合わせて姿勢を変えたのに対して、ニクシア達六人はてんでばらばらであった。 ニクシア達の前に立った魔族の高級士官は、そう自己紹介をした。側頭部に小ぶりのカウホーンが生えていて、茶髪を二つの三つ編みにまとめていて、鼈甲縁の眼鏡をかけている。その歩き方と豊かな胸の盛り上がりから、上級魔族の双性者であることが判る。彼女の声は若々しく溌剌としていて、そしてその表情はにこにこと微笑んでいた。 「私は見ての通り魔族で、昔はエドキナ大公殿下の下で邪神鎧に搭乗していました。私の任務は、中距離から近接距離までの魔導を併用した機神の戦技の教育を行うことです。私の教育方針は、できるまでやらせる、です。皆さんもそのつもりでがんばって下さい。以上です」 ニクシアは、メトポロニア騎士隊長の軍人とは思えないほどに柔らかい口調にほっとした。軍隊での教育とは、無理冠詞に鉄拳と書く、とちまたではよく言われる代物である。でもこの教官にならば、殴られることはないのだろうと、そう思ったのだ。 「それでは皆さん、自己紹介をお願いします。まずは左端の貴女から」 メトポロニア騎士隊長の視線が、ニクシアの右隣の子に向けられる。それに合わせて彼は声を張り上げた。 「僕は、モリフォリア・シュネルマヌス・レスローティアです。よろしくお願いいたします」 「聞こえませんでした。もう一度」 「……モリフォリア・シュネルマヌス・レスローティアです! よろしくお願いいたします!」 「聞こえませんね。もう一度」 「モリフォリア・シュネルマヌス・レスローティアですッ!! よろしくお願いいたしますッ!!」 え? ニクシアは、モリフォリアの大声にびくっとして、そしてメトポロニア騎士隊長のことをまじまじと見つめてしまった。モリフォリアの声は良く通る綺麗なボーイズソプラノで、魔族の教官のところまで声が届いていないはずがない。ひたすら繰り返して名乗らせる彼女が何を考えているのかが判らない。 「モリフォリアさん」 「はいッ!!」 「貴方の身上書には、モリフォリウス・シュネルマヌス・レスロートゥスと記載されていますね?」 「……はい」 「では、言い直して下さい」 「はい。ボクは、モリフォリウス・シュネルマヌス・レスロートゥスです」 「聞こえませんでした」 何度も何度も叫ばさせられて、モリフォリアことモリフォリウスは、すっかり喉がかれてしまっていた。一通り怒鳴らさせた後、メトポロニア騎士隊長の視線がニクシアに向けられる。その翡翠色の瞳が表情とは逆に全く笑っていないことに、少女は胃が縮みあがるような気持ちになった。 「次の貴女。自己紹介をお願いします」 「はいっ、私はっ、ニクシア・レスロートゥス・プブリコラといいますっ、よろしくお願いいたしますっ」 ニクシアは、精一杯大きな声を出して名乗った。 だが、魔族の教育隊長は、変わらぬ楽しそうな声で言い放った。 「聞こえませんでした。もう一度」 何度も何度も自分の名前を叫ばさせられて喉もかれ、頭の中がぐるぐるになってしまったニクシアは、今度はメトポロニア騎士隊長の後ろに控えていた中年の下士官達に名前を呼ばれて前に出ることとなった。 「マリエル学生殿、ニクシア学生殿、初めまして。自分は第七六六教育隊助教に任命されましたヴォレヌス従士長であります。これより教育隊長の補佐を努め、御二人に「助言」を申し上げることになります。以後自分の「助言」は、近衛騎士団長陛下よりの言葉と同様のものと心得られた上で従っていただくことになります。以上、よろしくご理解いただきたく願います」 癖の有る金髪を短く刈り込んだ、皺深くて頬骨が目立つヴォレヌス従士長は、古兵の貫禄を存分ににじませた表情と口調で、そう丁寧に自己紹介した。そして、その言葉の意味を一息遅れて理解したニクシアは、思わず下唇を噛んで、えぐっ、と声を漏らしてしまった。 この助教の言うには、彼がどれだけ理不尽な事を二人にやらせるとしても、それは近衛騎士団長、つまり副帝レイヒルフトの命令と同じものとして従え、というのだ。近衛騎士見習いであるニクシアは、階級だけならば目の前の従士長より上ではある。しかしこの第七六六教育隊においては、彼女らは最底辺の兵隊未満の存在でしかなく、ヴォレヌス従士長が「助言」する通りにしごかれることになる。 みっしりとした密度のある筋肉をした古参従士長の迫力に、ニクシアは、内心で怯え、どうなるのだろうとひたすらそればかりを考えていた。
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すとアン時代からいる最古参の一人ですとなり潰す(st)のタイチョウ。 23年1月までいたがそれ以降は失踪している。 再起不能リタイアという同じ家の中でアモアスしてる友達がいる。 スキン 名前 コメント
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雑談界隈民で、1代目と二代目の制作者(管理人)ですとアン時代からいるかなりの古参。 23年8月から失踪していたがクリスマス前に僅かに復帰している。 スキン 彼が作ったもの 1代目雑談wiki 二代目雑談wiki 名前 コメント
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あ か さ た な は ま や ら わ その他 あ アメリカ合衆国/ムヒロン アラスカ イタリア/いたりぃ インド ヴァルディス連邦/シュガー/大日本帝国/メミル/大露帝国/ハク ウクライナ か 北朝鮮 さ ソ連 た たーきー ダイエー 中華民国 ドイツ な 日本 西ドイツ は 東ドイツ 東ティモール ベネズエラ ま モナコ や ら 陸海軍 わ その他 nto
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あ い う え お か き く け こ さ し す せ そ た ち つ て と な に ぬ ね の は ひ ふ へ ほ ま み む め も や ゆ よ ら り る れ ろ わ を ん その他/英語 あ アースアイ あうー アラスカ あいうえ 青猫(フロート) 頭悪いガキしばく アメリカ 赤キャベツ 青キャベツ あすお 綾鷹 あてぃな 鮎。 荒らす派 紫陽花 新たに推しが増えた 荒らさないチーター い イケッチ イケD いぶ いんゆ滅 いーぶいぃ いかめし 医学部 イケマン イクマン う うぇぶ 海胆 うる え AB型の焼き餃子/海老 nb えるが 永眠 永久凍結 お オヤスミマン お肉くえ OB型の焼き餃子 奥イキ/奥猫 おはぎ 小倉トースト か 角砂糖 核 飼い猫雑談 かなめ カニカマ 岩石ちゃん ガブポスター 傘ほしい カフェラテ 鴉 かむかむ 果汁マンゴー 会社の皆には内緒だよ かぼにき 鴨鍋の白菜 かもみぃる き キムチ沢庵 き男 吉良吉影 キャベツぅ gk 気まぐれ殺人クック 気づいたら地獄ロミ く 腐レタス 葛餅 くりまろ くまりぃ 呉 ぐらます(ラメル) クレアおばさん グレイシア クルー雑談 くれは け けと こ ころんぶす 小松菜マーチ ごいえもん 小林 ゴジラ系女子 古明地ぽよ さ 雑談の悪魔 鯖缶 サキエール サイガ 雑談きもい 雑談好き 雑談の天使 桜 し しげこ シグ じぇっと 執事 柴犬 しがっち ショコラス じぇりー しゃちぃ 充電 白狐さん シュガー/ハク じぇるみんてぃー しぃ す スネ夫頭良すぎだろ スタフル すとぷりきしょすぎw 寿司ネタ戦士イエ口ー すぼ]] せ 戦犯恐怖症 せーさん そ た ダイス・ポット たわし警察 たかし 沢庵 たらしだんご たくぴー ダンボールうまい 田中大田中 ち 厨聖心 潮汐力 ちあおわ ちゃづけまる 茶番民は外字w雑談 チョコソフトクリーム つ 潰さない茶番潰し]] ツナマヨ て てるとま と ドンカマ2000 とある世界の情報屋 トルオール どっくぅら トナカイ とむ 独裁 な 萎え子 西風 に にんじんは美味しい 西ドイツ にくぽす 2等兵三角形 ぬ ね ネジキ 寝寝ル の は hank ぱろ 汎用性の高いキノコ 汎用性の低いタケノコ ハム太郎 ハク バギル ひ ひかる ビール ひよこ 非常識 暇人ロス ひろし ヒカッチ ふ ブリンガー 不思議な人 復活のメガネ野郎 へ hate/平土 ほ ほなみ 蓬莱ニート ま Mana まめみ大明神 み みけ ミロズ ミジンコ木っ端微塵 Mikebeefy む 無為鉄平 むのー め めめみー 雌猫 も ももじゅーす や 野菜炒めニキ やさいくえ やさい ゆ ゆき よ yomu よーかん Yume 米花町の黒タイツ ら Lala Latte り リアスナ りか りふ リタイア 律]] りょーた りな[桃月里奈] る るあ れ れたすにき れみ れもニキ レジワロス ろ ロボ ロボっち ロミオ ロシアMBT愛好家 わ を ん その他/英語 후마【STAY】 a lyricgrand jolteon JAGER ヵヶマロ E Usami monat whippimply
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