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無機質な照明器具が照らす部屋の中には、ぴちゃぴちゃと何かを舐める音だけが響いていた。 部屋の中には三人の人間。いや、正確に言うならば、ぼく――供儀創貴と二人の魔法使い、水倉りすかと影谷蛇之が居た。 りすかの父親である水倉神檎の手がかりを求め、ぼくらは影谷蛇之と一戦を交えにきた。 しかし、頼みの綱であった懐中電灯を失い、影谷の魔法によってぼくたち二人は身動きが取れない絶体絶命の状態に陥ってしまった。 ぼくは死を覚悟したが、影谷は二人を殺そうとはしなかった。 ――徐にズボンのチャックを下ろすと、露出した性器をりすかの口に含ませたのだ。 流石は少女愛好家の変態紳士、ぼくらを殺す前に自らの性欲を発散させるつもりらしかった。 どれだけの時間が経っただろうか、今も影谷はりすかの口腔の感触を楽しんでいる。 「……あっはぁ、やっぱりナガサキの女の子は最高だよ。快感が全然違う。織絵ちゃんなんて、ひたすら嫌がるだけで全然ダメだったよ。無理矢理突いたら吐いちゃったしさぁ」 影谷は満足そうな表情でりすかを見下ろす。 りすかはというと、自ら舌を動かして影谷の男根を必死に舐め回している。ここからでは表情までは見えない。 僕はその二人をただ黙って見ていることしかできない。 「……んっ」 口の中で、懸命に舌を動かすりすか。小さな口では、影谷の肉棒は半分程しか挿入することはできないだろう。 「いいよぉ、りすかちゃん。とてもいやらしい姿だ…お父さんに見せたら何て言うかなぁ」 「んんっ……!むぐっ」 何かを言おうとしているようだが、性器をくわえたままでは言葉にならない。 今りすかは、どんな表情をしているのだろうか。 怒りに満ちているのか。もしかしたら泣いているのかもしれない。 「あっはぁはぁ!いいよその表情、スゴくいい!僕もうイっちゃいそうだよ!」 そう言うやいなや、影谷はりすかの頭を掴むと自ら腰を振り始めた。 「んっ…!うぐっ!」 りすかの苦悶に満ちた声。それと一緒にぐちゅっ、ぐちゅっという淫らな音が部屋に響く。音の間隔は、徐々に短くなっていく。 「出すよりすかちゃん!全部飲むんだよ!」 「んーっ!」 影谷はそう叫ぶと、りすかの咽喉の奥まで自らの男根を達させようとするかの如く、りすかの顔を腰の辺りで抱き締め固定した。 白濁した精液を全てりすかの体内に放出するために。 まさにその時、僕は叫んだ。 「いまだ、りすか!」 一瞬の静寂。 次の瞬間、影谷蛇之は恍惚に満ちた表情から一変――苦痛に満ちた顔でりすかをいきなり突き飛ばした。 衝撃によって、影に刺さったダーツによる束縛から解放されるりすか。 影谷蛇之はへなへなとその場に屈み込む。 りすかは、赤と白に彩られた塊を足下にべちゃっと吐き出すと、僕の方に歩いてきて影に刺さったダーツを抜いた。 「……予定通り、なの」 「あぁ、良くやった」 僕はりすかに言葉をかける。フォローは大事だ。 「ぐぁ…!お前たち、一体何を…!」 鬼の形相で僕らを見上げる影谷蛇之。両手で股間を押さえている。 そこからは、大量の血液が溢れ出していた。 「勿論、お前の汚いイチモツを噛み切ったのさ。苦肉の策だったが、お前が変態で助かったよ」 「ふ、ざけるな」 りすかに視線を移す影谷。りすかの口の端からは、いまだ精液と鮮血が流れ続けている。 「そうでなければ、りすかがお前の粗末なモノなど自分から舐めると思うか?思い上がりもいい加減にしろ…やれ、りすか」 りすかはカッターナイフを取り出すと、影谷蛇之に向けてゆっくりと歩き出した。 戻る
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アニメ スタッフ-な行 名前:西尾 維新 よみ:にしお いしん 原作 2012 TV - めだかボックス 2012 TV - 偽物語 アニメ スタッフ-な行
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アニメ ライトノベル リスト 西尾維新 読了 『化物語(上)』(講談社) 『化物語(下)』(講談社) 『傷物語』(講談社)
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戯言シリーズ * 『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』2002年02月05日、ISBN 4-06-182233-0 * 『クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識』2002年05月08日、ISBN 4-06-182250-0 * 『クビツリハイスクール 戯言遣いの弟子』2002年08月05日、ISBN 4-06-182267-5 * 『サイコロジカル(上) 兎吊木垓輔の戯言殺し』2002年11月05日、ISBN 4-06-182283-7 * 『サイコロジカル(下) 曳かれ者の小唄』2002年11月05日、ISBN 4-06-182284-5 * 『ヒトクイマジカル 殺戮奇術の匂宮兄妹』2003年07月、ISBN 4-06-182323-X * 『ネコソギラジカル(上) 十三階段』2005年02月08日、ISBN 4-06-182393-0 * 『ネコソギラジカル(中) 赤き征裁 vs. 橙なる種』2005年06月07日、ISBN 4-06-182399-X * 『ネコソギラジカル(下) 青色サヴァンと戯言遣い』2005年11月08日、ISBN 4-0618-2400-7
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【戯言・リスカ】西尾維新 Vol.10【化物語・刀語】 オリジナル http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1257998209/ ミラー http //eroparolog.x.fc2.com/log/zaregoto10.html 【戯言・リスカ】西尾維新 Vol.9【化物語・刀語】 オリジナル http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1253368328/l50 ミラー http //eroparolog.x.fc2.com/log/zaregoto09.html 【戯言・リスカ】西尾維新 Vol.8【化物語・刀語】 オリジナル http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1248753509/l50 ミラー http //eroparolog.x.fc2.com/log/zaregoto08.html 【戯言・リスカ】西尾維新 Vol.7【化物語・刀語】 オリジナル http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1235670145/l50 ミラー http //eroparolog.x.fc2.com/log/zaregoto07.html 【戯言・リスカ】西尾維新 Vol.6【化物語・刀語】 オリジナル http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1212206088/ ミラー http //eroparolog.x.fc2.com/log/zaregoto06.html 【戯言・リスカ】西尾維新 Vol.5【化物語・刀語】 オリジナル http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1180183378/ ミラー http //eroparolog.x.fc2.com/log/zaregoto05.html 【戯言】西尾維新 Vol.4【化物語】 オリジナル http //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1161702773/ ミラー http //eroparolog.x.fc2.com/log/zaregoto04.html 【戯言】西尾維新 Vol.3【りすか】 オリジナル http //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1140100806/ ミラー http //eroparolog.x.fc2.com/log/zaregoto03.html 【足コキ】戯言等、西尾維新スレvol.2【髪ズリ】 オリジナル http //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1111663212/ ミラー http //eroparolog.x.fc2.com/log/zaregoto02.html 戯言シリーズエロパロスレ オリジナル http //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1092519561/ ミラー http //eroparolog.x.fc2.com/log/zaregoto01.html
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【名前】水倉りすか 【出展】新本格魔法少女りすか 【種族】魔法使い 【性別】女 【声優】 【年齢】 【外見】 【性格】 【口調】 一人称: 二人称: 【呼称】 [[]]→ [[]]→ 【特異能力】 【備考】
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結果の前に過程を求めるのは各人それぞれ自由であってもしかし経緯というものは無かったにはできないと、 この僕、供犠創貴が後悔することになったのは土曜の午後水倉りすかの家にて作戦会議もとい雑談をしていた 時だった。 「キズタカ、そういえば合言葉の中で教えてほしいことがあるのが陵辱の意味なの」 りすかはコーヒーを一口飲んで思い出したように言った。僕は少し気を抜いていてソファにもたれていたと ころというか油断していたので、そのりすかの何気ない口調ととんでもない内容を理解せずに、 「そんなことも知らないのか」 などと返してしまった。 「ん……知ってるみたいだけど教えてくれないのがチェンバリンなの。もしかしてみんな知ってるのが陵辱 なの?」 「いや、少なくとも僕やりすかの年で知っている人間はいないだろうな」 「ふうん、コアな情報なのが陵辱なの」 連呼しないで欲しい。 りすかは再びコーヒーカップを口元に持っていき、今度はきっちり飲み干して手錠をちゃらりと鳴らすと、真実邪気も無い目で僕を見た。 「それじゃ、教えて欲しいのキズタカ」 …… うっかり返事してから予想はついていたことだが、一年近く魔法使い狩りを続けてきた僕とりすかは知識を交換し共有することに 慣れている。聞くなといえば聞けないし言えないといえば言わせないという基準はあるにしても、それは切羽詰った最低ラインの線引きで あってこういう日常会話にまで持ってこれるルールではない。だからこそりすかは何となしに聞くのだが―― 「キズタカが黙るのはどうしてなの?」 「……」 さて、純然たる事実として今だ年端もいかない十歳という子供に対し、犯罪者をぬかせば特殊な 趣味を嗜む人間達の領域である陵辱というジャンルにおいてりすかの性格に歪曲を与えず僕への見 方を白いものにさせず僕等の関係にいささかの引っかかりも生じさせないうまい切り抜け方という か説明の仕方を僕は考える。 間を持たせるために自分のコーヒーを飲み、僕の隣に座ったりすかには目を向けず何でもないよ うに一口チョコレートに手を伸ばす。 「つまり強姦の事だ」 「ゴマのこと?」 疑問符をたっぷりまぶして、りすかは聞き返す。本来ならこういった低脳発言に対し有り余るほ どの憐憫と侮蔑をもって突っ込むべきだろうが、用意されたチョコレートは口の中で溶けてイイ感 じにうまかった。 「片方が強制するセックスのことで、レイプとも言うな」 「……どういうものなのがセックスなの?」 「それは――前戯があって胸に触ったり」 「じゃあ、例えばキズタカが私の胸に触ってもなの?」 「いや、そういうわけでもない」 「むずかしいのが説明なの……例えば今も出来るものなのがセックスなの?」 質問に答えを返しているだけなのに微妙に追い込まれる気分になっていく。チェンバリンが主人 の傍を離れてどこかに行っていて、りすかと僕で部屋の中に一対一というのもかなり拍車をかけて いるようだった。なんとも間が悪い。いや、間が良いというべきなのか。いづれにしても随分条件 に恵まれたものだ。 「一応できる」 「それなら、してみた方が早いのなの」 さすがに動きを止めざるを得なかった僕に対し、りすかはそう言って座りなおした。両手を軽く 重ねて膝の上に置き、背筋を改めてじっと僕を見つめる。一挙一動を受け入れるように。 戻る
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「キズタカに、触って欲しいのが、わたしなの」 まだあどけないという表現の方が遥かに似合う少女 であるところのりすかの口から、そんな言葉が紡ぎ出され たという事実は、少なからずぼくを動揺させた。 「興味のある女の子には、エッチなことをしたいのが、 男の子だって聞いたの」 他者と接触する機会が極めて少ないりすかが、誰から 聞いたというのだろう。まさかチェンバリンがそんなこ とを吹き込むとも思えない。テレビででも得た情報なの か。こんなとき、疑問を疑問のままにしておけないのが、 ぼくという人間だ。 「誰に聞いたんだよ」 「お兄ちゃん」 とんでもない男だと、ぼくは内心溜息を吐いた。幾ら 「運命干渉系」の魔法を使うからといって、ぼくたちの 運命に直接干渉なんてして欲しくは無い。そして、そん なぼくの心中に、りすがが当然気付く筈もない。軽く首 を傾げた格好で、彼女はぼくに軽く詰め寄った。 「好きなのが、キズタカだから、触って欲しいのが、わ たしなの。それとも――わたしに興味ないのが、キズタ カ?」 困ったことを聞いてくる。ぼくは確かにりすかに対し て、他の手駒の誰よりも深い繋がりを感じている。だけ ど、それが一般的に恋愛感情と呼ばれるものであるのか どうか、それはぼく自身にもわからないのだ。「興味が ないわけないさ」取り合えず、ぼくは答える。それは嘘 じゃない。その言葉にりすかは、嬉しそうに頬を染めた。 「いつか君は言ったよね。もう少し自分の気持ちも考え て欲しいと」 ぼくの言葉に、りすかがこくんと首を振る。 「今君は、ぼくに触れて欲しいと願っている。そして、 君に興味のない訳じゃないし、人並みには好奇心もある ぼくとしても、それに応じることはやぶさかじゃない」 「……いつも難しくてわからないことを言うのがキズタ カなの」 「まあ、結論だけ言えば」りすかが唇を尖らしかけたの で、ぼくは慌てて言葉を続ける。「ぼくが君に触れるこ とに関しては、何ら問題はないってことさ」 その言葉に、りすかの顔が再び明るい色を取り戻した。 「それで――りすかは、ぼくに何処を触って欲しいんだ い?」 ぼくの問い掛けに、逡巡するように視線を宙にさまよ わせた後、りすかは消え入りそうな声で「胸」と呟いた。 ぼくは正直拍子抜けした。もっと、こう――とんでもな い要求を突き付けられるのではないかと、そんな風に考 えていたのだ。だけど今の10歳のりすかなら、それで すら十分と言うべきか。そう。27歳の、あの最強で最 凶で最狂な『赤き時の魔女』ならいざ知らず、ぼくの目 の前で、何処か萎縮するような表情を浮かべている彼女 は、ただ魔法が使えるというだけの、当たり前の女の子 なのだ。 「構わないよ」 ぼくは鷹揚にうなずく。りすかは嬉しそうに、服をぺ ろんと半分だけめくり上げた。その裾から、ぼくは手を 滑り込ませて、りすかの温かい肌に触れる。直接触って みると、それは予想以上に存在感のある代物で、もちろ んぼくが唯一知る女性であるところの、記憶の中の母親 のそれとは比べ様もないのだけれど、それでも確かに膨 らみを感じるものだった。 「気持ちいいのかな」 問い掛ければ、微かにかすれた声が、「よくわからな いの」と返った。 「でも、感じるのが、キズタカだから、嬉しいのが、わ たし。――動かしてみて」 「こうかい?」 そっと指に力を込めて、そこを掴めば、りすかは体を びくんと震わせる。そのまま軽く手を揺らす。りすかは 頬を紅潮させて、目を閉じた。 =了= 戻る
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2011年1月16日 かつて西尾維新が「期待の新人推理作家」だったという、嘘のような本当の話。 すでに4か月も前の話題だが、Togetterでまとめられた「西尾維新がラノベ読みに広く知られるようになったのはいつ頃か」(2010年9月15日)を昨日たまたま目にした。ライトノベルレーベルから作品を出していない西尾維新が、いつ頃からライトノベルの読者に読まれるようになったのかという議論である。 西尾維新は、2002年2月に、当時「ミステリの賞」と見なされることの多かった講談社のメフィスト賞を受賞した『クビキリサイクル』(講談社ノベルス)でデビューしている。その後も、講談社ノベルスや講談社BOXなどで作品を刊行しており、文庫サイズの一般的なライトノベルレーベルから作品を刊行したことは一度もない。 さて、この議論を見たときに、 「某掲示板の「ミステリー板」と「ライトノベル板」のスレッドの消費速度を見れば、当時の読者の分布が目に見える形で分かるのではないか」 と思いいたった。今でこそミステリー板に西尾維新のスレッドはないようだが、以前は確かにあったのである。ミステリー板の西尾維新スレッドがいつ頃消えてしまったのかも気になる。という訳で、調べて以下の表にまとめた。 当時のメフィスト賞をめぐる環境 2000年3月 『2000 本格ミステリ・ベスト10』(東京創元社)で殊能将之『ハサミ男』(メフィスト賞受賞作)第2位。 2000年12月 『2001 本格ミステリ・ベスト10』(原書房)で古泉迦十『火蛾』(メフィスト賞受賞作)第2位、殊能将之『美濃牛』第5位、古処誠二『少年たちの密室』(のちに『フラグメント』に改題)第6位。 2001年3月 舞城王太郎デビュー 2001年4月 『メフィスト』巻末座談会にて、秋月涼介『月長石の魔犬』、佐藤友哉『フリッカー式』、津村巧『SURVIVOR』(=DOOMSDAY)、西尾維新『並んで歩く』(=クビキリサイクル)、北山猛邦『失われたきみ』(=『クロック城』殺人事件)がメフィスト賞に当確。 2001年7月 佐藤友哉デビュー 2001年11月 (米澤穂信デビュー、滝本竜彦デビュー) 2001年12月 『2002 本格ミステリ・ベスト10』(原書房)で古処誠二『未完成』(のちに『アンフィニッシュト』に改題)第4位、黒田研二『硝子細工のマトリョーシカ』第5位。『このミステリーがすごい! 2002年版』で舞城王太郎『煙か土か食い物』第8位。 2002年2月 西尾維新デビュー 2002年3月 北山猛邦デビュー 2002年7月 (乙一『GOTH リストカット事件』刊行(本格ミステリ大賞受賞)) メフィスト賞はミステリ専門の賞という訳ではなく、エンターテイメント全般を募集する賞だが、この時期は特に受賞者が「本格ミステリ」の分野で活躍しており、ミステリの賞だと見なされていたように思う。そんな中、2001年になってメフィスト賞から舞城王太郎・佐藤友哉がデビュー。そして翌2002年2月、西尾維新がデビューした。 米澤穂信・滝本竜彦・乙一(3人とも1978年生まれ)はメフィスト賞作家ではないが、この界隈で関連して触れられることが多いので、関連情報を示した。上記で挙げたその他の作家は、メフィスト賞作家である。 2002年2月の西尾維新デビューから、2006年12月の講談社BOX『化物語(下)』刊行までの約5年間 ★=ミステリ側の反応 ▼=サブカルチャー(?)側の反応 ◆=ライトノベル側の反応 ミステリー板(2000年2月8日開設) ライトノベル板(2000年1月24日開設) 出来事 2002年2月 『クビキリサイクル』(戯言シリーズ1作目) 3月 ガンバレ!戯言使いスレッド(03/14) 4月 5月 クビキリサイクル、クビシメロマンチスト(05/18) 『クビシメロマンチスト』(戯言シリーズ2作目) 6月 7月 8月 戯言遣い 西尾維新 Part2(08/16) 『クビツリハイルクール』(戯言シリーズ3作目) 9月 ★『本格ミステリ・クロニクル300』(原書房)で300冊のうちの1冊に『クビキリサイクル』 10月 西尾維新その2 クビキリシメツリ戯言遣い(10/02) 11月 戯言遣い 西尾維新 Part3(11/10) 同人誌『タンデムローターの方法論』/『サイコロジカル』(戯言シリーズ4作目) 12月 戯言遣い 西尾維新 Part4 「傑作だな」(12/03) 西尾維新その3 ロジカルマジカル戯言使い(12/19) 『零崎双識の人間試験』連載開始/★『2003 本格ミステリ・ベスト10』(後述) 2003年1月 ★2chが選ぶこのミステリーがすごい!2003年版で『クビシメロマンチスト』第4位 2月 戯言遣い 西尾維新 Part5(02/05) 3月 戯言遣い 西尾維新 Part6(03/28) 西尾維新その4<戯言シリーズ>(03/18) JDCトリビュート『ダブルダウン勘繰郎』 4月 『メフィスト』に『きみとぼくの壊れた世界』「もんだい編」掲載、解答を募集★『本格ミステリこれがベストだ!2003』(東京創元社)西尾維新インタビュー 5月 西尾維新その5<きみとぼくの戯言世界>(05/29) 6月 戯言遣い 西尾維新 Part7 『甘えるな』(06/05) 7月 戯言遣い 西尾維新 Part8 「師匠は」(07/14) 西尾維新その6<師匠の事、好きです>(07/08)西尾維新その7<魔女・七々見奈波>(07/24) 『ヒトクイマジカル』(戯言シリーズ5作目) 8月 戯言遣い 西尾維新 Part9 『俺とお前の因果』(08/12) 西尾維新その8<やさしい戯言は遣えない>(08/24) 9月 西尾維新玖<惜しまれる萌えキャラなのが子荻なの>(09/19) 『ファウスト』Vol.1 10月 戯言遣い 西尾維新 Part10 『戯言だけどね』(10/27) 西尾維新その十全ですわ<最萌潤優勝>(10/25) 11月 西尾維新 Part11 『犯人はメイドのゲートベル』(11/25) 西尾維新その11<戯言使いと破片拾い>(11/16) 『きみとぼくの壊れた世界』 12月 西尾維新その12<ぽわぽよブルマー>(12/11) ▼『波状言論』創刊準備号、1号(翌月)、2号(翌月)に西尾維新インタビュー 2004年1月 西尾維新 Part12 『戯言遣いの新しいステージ』(01/23) 西尾維新<13階段>(01/17) 2月 西尾維新 Part13 『豚野郎』(02/28) 西尾維新 紫木一姫中間試験 追試第十四回目(02/10) 『零崎双識の人間試験』/『ファウスト』Vol.2 3月 西尾維新 part14 『エアマスター』(03/18) 西尾維新 その15<お兄ちゃん助けに来たよ!>(03/06)西尾維新 その16 <答えよう。優しさで>(03/30) 4月 5月 西尾維新17 気分がいいので、西尾スレに行こう。(05/21) ◆『Quick Japan』掲載の「ライトノベル必読書一〇〇冊」に『クビシメロマンチスト』◆ネット上の有志による企画「このライトノベルがすごい!」で作家別ランキング第1位作品ランキングでは『きみとぼくの壊れた世界』第6位、『ヒトクイマジカル』第7位 6月 西尾維新その18<不幸中の災い>(06/20) 7月 西尾維新その19≪もっと牛乳、飲まなくちゃ≫(07/17) 『新本格魔法少女りすか』/『ファウスト』Vol.3◆『ライトノベル完全読本』のランキングで戯言シリーズ第5位 8月 西尾維新その20≪20番目の地獄≫(08/06)西尾維新lt;lt;21歳の処女作 gt;gt;(08/25) 9月 西尾維新<発売延期から22日目>(09/18)西尾維新その23<絶体絶命、戯言遣い!>(09/30) ▼『ユリイカ』臨時増刊号「総特集 西尾維新」 10月 戯言遣い 西尾維新 Part15 @ファウスト合宿中(10/13) 西尾維新<24OISIN>(10/13)西尾維新その25<ヒトクイマジカル絶賛発売中!>(10/28) 11月 西尾維新その26<西尾維新の読者殺し>(11/17) 『ファウスト』Vol.4 12月 西尾維新その27<曳かれ者の小唄>(12/03)西尾維新その28(12/22) ◆この年刊行が始まった『このラノ』で戯言シリーズが第2位男性キャラクター部門でいーちゃんが第1位 2005年1月 西尾維新その29<クビツリへの十三階段>(01/14) 2月 西尾維新その30<電波読者はネコソギの夢をみるか>(02/01)西尾維新その31<行けるとこまで>(02/09)西尾維新その32<続きがないから、終わり>(02/12)西尾維新lt;泳いだのっ!?gt;(02/15)西尾維新その34<それでも物語は存在するのだから>(02/22) 『ネコソギラジカル(上)』(戯言シリーズ6作目) 3月 西尾維新その35<「……わん」>(03/07)西尾維新その36<「にゃるろ!」>(03/21) 『新本格魔法少女りすか(2)』 4月 西尾維新その37<終わりへの加速は発売日への加速>(04/05)西尾維新その38<シメキリスギテル 富樫義博と戯言遣い>(04/28) 5月 西尾維新その39<FOXワード>(05/19)西尾維新その40<さんくーいーちゃん(39+1=40)>(05/21) 『ファウスト』Vol.5 6月 戯言遣い―西尾維新 Part16(06/17) 西尾維新その41lt;狐に赤き征裁をgt;(06/06)西尾維新その42<もふもふフレンチクルーラー>(06/10)西尾維新その43<リストカットで気分スカッと>(06/17)西尾維新その44<四天王とかに4とけよ>(06/27) 『ネコソギラジカル(中)』(戯言シリーズ6作目) 7月 西尾維新その45<体は剣で出来ている>(07/13)西尾維新その45<4匠はいちいち5月病です>(07/13) 8月 西尾維新Part46(08/21) 『化物語』第一話「ひたぎクラブ」、『メフィスト』に掲載 9月 西尾維新 Part48(09/19) 『ニンギョウがニンギョウ』 10月 西尾維新その49(10/10)西尾維新その50~hollow ataraxia~(10/24) 11月 西尾維新その51(11/03)西尾維新その52~約束されし勝利の剣~(11/07)西尾維新その53(11/09)西尾維新その54(11/13)西尾維新その55(11/21) 『ネコソギラジカル(下)』(戯言シリーズ 完結)/『ファウスト』Vol.6A 12月 西尾維新その56(12/09)西尾維新その57(12/31) ◆『このラノ』で戯言シリーズが第1位、男性キャラクター部門でいーちゃんが第1位『ファウスト』Vol.6B/『化物語』第二話「まよいマイマイ」、『メフィスト』に掲載 2006年1月 58 戯言シリーズ、台湾で刊行開始(『斬首循環』)/『西尾維新クロニクル』 2月 戯言遣い―西尾維新 Part17(2006年2月~2009年7月) 59、60 3月 61 4月 62、63 『化物語』第三話「するがモンキー」、『メフィスト』に掲載 5月 64 6月 65 『ザレゴトディクショナル』 7月 66、67 8月 68、69 ノベライズ維新『DEATH NOTE』、『xxxHOLiC』 9月 70 10月 71、72 戯言シリーズ、韓国で刊行開始(『잘린머리 사이클』) 11月 73、74、75 講談社BOX創刊、『化物語(上)』/『零崎軋識の人間ノック』 12月 76、77 『化物語(下)』◆『このラノ』で戯言シリーズが第3位 2007年~現在は省略。『化物語』が刊行されておよそ4年が経った。ミステリー板では、2006年2月に立てられたPart17が2009年7月まで約3年半存続して落ちたのち、後続の西尾維新スレッドは立っていない。ライトノベル板では、2011年1月16日現在、「西尾維新その176」が立っている。 ライトノベル板では、53番目のスレッド以降は「西尾維新そのXX」でスレッドタイトルが統一されているため、2006年のものはタイトル(とスレッド開始の日付)を省略した。 右の「出来事」の欄では、短編の雑誌掲載などは省略している場合がある。 こうして見てみると、やはり最初は、西尾維新のスレッドはミステリー板に立っていることが分かる。メフィスト賞を受賞し講談社ノベルスから刊行される作品は、当時としてはやはりミステリとして語るのが自然の流れだったのである。 ミステリー板に遅れること2か月、戯言シリーズの2作目『クビシメロマンチスト』が刊行された月に、ライトノベル板に西尾維新のスレッドが立っている。その後、『メフィスト』に『きみとぼくの壊れた世界』の「もんだい編」が掲載された2003年4月頃(デビューから1年と2か月)までは、ミステリー板の方がやや速いペースでスレッドを消費している。 この頃は「本格ミステリ」の文脈で西尾維新が語られることが多く、1987年9月以降のミステリ小説を300冊紹介する『本格ミステリ・クロニクル300』(2002年9月、原書房)ではその1冊に『クビキリサイクル』が選出されている(ちなみに佐藤友哉『フリッカー式』も選出されている)。2001年11月に刊行されていた米澤穂信『氷菓』が300冊の内に入らず、『クビキリサイクル』が入っているのはやはり刊行レーベルの差だろう。講談社ノベルスから刊行されている、ということが当時それなりに重要な意味を持っていたのである。 2002年12月(デビューから10か月)刊行の『2003 本格ミステリ・ベスト10』では、西尾作品はランクインしなかったものの、「新人作家総まくり」と題された市川尚吾氏によるコラムでは以下のように紹介されている。 メフィスト賞で該当するのは『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』の西尾維新と『「クロック城」殺人事件』の北山猛邦の二人。両作ともマンガ等からの影響が強く感じられ、そういう部分では安直さも感じられるが、この二人には確実に本格ミステリ作家としてのセンスがあるし、すでに両者とも三作品を刊行して健筆ぶりを見せてくれているので、次代の本格を担う書き手として期待を寄せたい。 2003年4月の『本格ミステリこれがベストだ!2003』(東京創元社)では、2本のインタビューの内の1つが巽昌章氏による西尾維新インタビューだった。もう1つは『活字倶楽部』編集部へのインタビューであり、つまりは、ミステリがキャラクター小説との距離感を探っている時代だったのである。 ◆ 転機になっているのは、2003年7月(デビューから1年と5か月)刊行の戯言シリーズ5作目『ヒトクイマジカル』のようである。完全にミステリから離れ、異能バトルものと化した感のあるこの作品が刊行されて以降、ライトノベル板のスレッドは消費速度が急に上がり、2003年10月にはついにミステリー板に先んじてスレッドのPart10が立っている。ただし、翌2003年11月には『きみとぼくの壊れた世界』というミステリ作品が刊行されており、ミステリー板の方でも、この板では通常ありえない程の速度でスレッドが消費されていった。デビューから2年後の2004年2月には、ミステリー板のスレッドがPart13まで、ライトノベル板のスレッドがPart14まで進んでいる。 やや前後するが、『ヒトクイマジカル』が刊行された2か月後の2003年9月(デビューから1年と7か月)には、講談社から文芸誌『ファウスト』が創刊されており、西尾維新・舞城王太郎・佐藤友哉らは「ファウスト系」などとも呼ばれるようになる。 2004年、ライトノベル評論ブームにともなって、西尾維新をライトノベルとして評価する目に見える動きが多発するようになる。まず2004年5月、『Quick Japan』Vol.45でライトノベル特集が組まれ、「冲方丁×乙一によるライトノベル必読書一〇〇冊」の1冊に『クビシメロマンチスト』が選出される。『クビシメロマンチスト』を選んだのは乙一だが、冲方丁との話し合いの中で乙一は「広義のライトノベルに入ると思います」と発言している。また同月、インターネット上の有志により行われた企画「このライトノベルがすごい!」(注:当時は宝島社の『このライトノベルがすごい!』の刊行がまだ始まっていない)で、西尾維新が作家別ランキングの1位に選出される。作品のランキングでも、『きみとぼくの壊れた世界』が第6位、『ヒトクイマジカル』が第7位と好位置につけた。その2か月後、2004年7月に刊行されたライトノベル評論本の先駆け『ライトノベル完全読本』では、戯言シリーズが第5位となっている。 このような時期を経て、その5か月後の2004年12月(デビューから2年と10か月)に初めて刊行された『このライトノベルがすごい!』では、戯言シリーズが第2位(1位は涼宮ハルヒシリーズ)、男性キャラクター部門で戯言シリーズの語り手である「いーちゃん」が1位と好成績を収めている。つまりこの頃には、ライトノベル読者の間で、戯言シリーズは十分すぎるほどに知名度があったということになる。戯言シリーズは翌年に第1位に輝き、男性キャラクター部門では「いーちゃん」が連覇した。戯言シリーズはその翌年にも第3位となっている。3年連続でベスト3に入ったことで、「西尾維新の作品はライトノベルなのか」という議論をあざ笑うかのように、西尾維新作品は「ライトノベルとして評価された」という既成事実を手に入れたのである。 さて、このように、2004年には西尾維新のライトノベルとしての評価が目に見える形で広まったが、一方でミステリー板の西尾維新スレッドの方は、消費スピードが急激に落ち、やがては消滅することになった。 ◆ 2004年以前については、ライトノベル評論本の類が出ておらず、戯言シリーズが当時どのように評されていたのかは、ライトノベル読者の思い出を聞くしかなさそうである。ただ、スレッドの消費速度から見れば、やはり『ヒトクイマジカル』の頃、西尾維新はライトノベル読者の間で急激に知名度が高まったと言えそうである。 個人的な思い出を語れば、『クビキリサイクル』を読んだ当時(刊行の翌月)はライトノベルというものの存在すらおそらく知らなかった頃で、メフィスト賞作家のミステリを追いかけていた流れで、西尾作品もなんのためらいもなくミステリだと認識して読んでいた。3作目の『クビツリハイスクール』はミステリとは呼べないものだったが、この頃から、西尾維新の魅力は別のところにあるようだとやっと認識し始めた。それでも、4作目の『サイコロジカル』はミステリ作品だったし、2003年4月に『メフィスト』に掲載された『きみとぼくの壊れた世界』の「もんだい編」は、よく読み込んで、熱心に解答を考えたものだった。だから個人的には、西尾維新はミステリの流れをくむ、ライトノベルと一般文芸の中間にいる作家だというのが最もしっくりくる考え方である。 リンク 西尾維新@2ch カコログオキバ メフィスト賞と講談社ノベルスの愉快な仲間達@ミステリー板 過去ログメフィスト賞と講談社ノベルスの愉快な仲間達 (西尾維新デビュー時の講談社ノベルススレッド) 【ファウスト】【講談社BOX】【パンドラ】@ライトノベル板 過去ログ ライトノベル関連に戻る
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NISIOISIN(回文) 言葉遊びやコミカルな掛け合いが特徴的。 筆が異常に早い。 第23回メフィスト賞を受賞。『このライトノベルがすごい!2006』1位。 ○作品(小説) ○〈物語〉シリーズ 絵:VOFAN ○掟上今日子の備忘録 絵:VOFAN ○戯言シリーズ 絵:竹 ○刀語 絵:竹 ○伝説シリーズ ○作品(漫画) ○めだかボックス 絵:暁月あきら