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霧天狗銀雨二次創作 テーマ:隠密衆-夜天-の日常 登場人物 蘇芳(当人) 白(もとい珀琵のこと) 特別出演:未定 その他(所謂…-夜天-裏設定) 姫巫女(夜天所属の運命予報士:蘇芳の妹…綾華) 羅輝/琉輝(本来は蘇芳の双子の兄たち/銀誓館は蘇芳が編入する前に卒業) 迅(蘇芳の幼馴染という設定) ―タイトル:蘇芳帰省する…―の巻(仮 ここは何処かの山間にある隠れ里。蘇芳の故郷でもある。 12の時に里を出て6年ぶりの帰省である。もちろん蘇芳を追い里をでた白と人狼の銀も一緒だ。 「ここは変わらないじゃな」 「…そう、ですね」 愛用扇子を手に蘇芳は呟く。それに応じるように白も頷く。白にしてみれば3年ぶりの故郷の地だった。 「…くん・くん、懐かしい匂い♪」 銀は鼻をひくつかせて初めてくる土地なのに懐かしいと嬉しそうにする。それもそのはず此処はかつて日本が倭の国と呼ばれていた雰囲気を今も色濃く残す場所なのだから。 すると、蘇芳たちの目の前を一陣の風が吹き抜ける。そして―! 「イグニッション!」 蘇芳が叫ぶと、扇子が詠唱銀へと姿を変えた。一緒にいた白は梵字が書かれた札を手にする。銀は何事?といった感じにきょとんとする。お前も起動しろ、と言いたいところだがあえて無視。(ちょっw 「…何のつもりで、ござ――」 ガッ!言うや否や重なりあう鋼の音、蘇芳はそれを忍者刀で受け止める。見ればそれは鎖鎌…を弾き返す蘇芳。続けざまに放たれる水の刃! 構えを取り前方に練り上げた水のエネルギーを展開する。もっとも…爆水拳は、本来はこんな使い方はしないのだが。場所が場所だから許せ。(ぉぃ 「ったく、出会い頭に襲ってくるなんざ、相変わらずだな…」 蘇芳の持つ忍者刀がみるみるのうちに氷結する、そして 「これで、頭を冷やすで…ござるよ」…忍者刀を返し、身ね打ちを当て、愛刀を鞘に納める。 「ん?これ…だぁれ?」 其処には氷漬けにされた人型のオブジェを見上げつつ銀が蘇芳に訪ねると…蘇芳は何時の間に元のスタイルへと…。 「…迅さんだ」代わりに白が答えた。 「ふぅ…白、元に戻してやれ」 「無理です」 蘇芳の問いに白はきっぱと答えた。当然だ、彼は魔氷を回復する術は持っていないのだから。 「そうじゃったな。んじゃ、ほっとけ」 すたすたと一行はその場を、何もなかったように通り過ぎて行った。 「…相変わらずデカイじゃな」 呆れたようにため息をつく蘇芳。―此処は蘇芳の生家である。今時珍しい萱葺き屋根の旧家。そして遠方に見えるのは幾つもの層に分かれている試練の回廊と呼ばれるモノ。それはさておき、たったったた…と足音が次第に大きくなると 「兄様!」と蘇芳に飛びつく華奢な少女。―蘇芳の妹だ。 「ぉっと、久しいな…綾華」 「お帰り…蘇芳」 「琉輝…?」蘇芳の3つ上の双子の兄だ。彼も…そしてもう一人の兄も実は、蘇芳が銀誓館に編入する以前に銀誓館を卒業している。もちろん蘇芳は知らない…6年ぶりの再会だし(汗) すると突如、地鳴りが…もとい人の唸り声が聞えてきた。 「――!?」 地下の方からだ。地下にあるのは座敷牢のはず…蘇芳は琉輝を見やる。その表情は硬い―。ふと、ある事を思い出す―。 「見えざる狂気…」そう呟く蘇芳。いったい誰が?琉輝は答えない。でも…会いに行くか?と訪ねてきた。…頷く蘇芳。お前達はここで待っていろ…その言葉に白と銀は素直に頷き、綾華に二人を任せた。 地下へと続く階段を下りると其処には幾つかの座敷牢が並んでいた。場所的に一番奥になるだろうか、一箇所だけ奇怪な檻が…幾多の札が施された牢屋―。 『あひゃっ!あっひゃっひゃ…わしは最強じゃ、最強なのじゃぁああああ』 カツッ!カツッ、カツッ、カツッ…。蘇芳は足を止めた。 「…潤柴の爺様」―蘇芳の曾祖父(そうそふ)つまり祖父の父親に当たる人物だ。 「…何時から?」 「一昨年の3月下旬あたりからだよ。それまでは自我を保っていたけど…」 一昨年の3月…覚えがあるのは土蜘蛛戦争―! 「そう言えば…この時期は銀誓館で大きな戦があったよね…蘇芳」 「…!」 「…ふふ、そう驚かないでよ。僕も兄貴も実は銀誓館の卒業生だよ」 「…ぇ」 「まぁ、蘇芳が里を出て6年だもんね(苦笑する兄)」 『…―!』 『…す…おう?………蘇芳?』 「―!」名前を呼ばれて、思わず振り返る蘇芳 『…ふふふ、蘇芳坊…でかくなったのぉ。昔はこーなんじゃった…のに……ぶつぶつ。ぐふっ、貴様もわしを殺しにきたか!そんなことはさせんぞぉぉおお』 一瞬、その瞳に光が宿る。しかし数秒立たぬうちに、その瞳は狂気を帯びていた。 「…どう、いうことだ?琉輝…」 動揺する蘇芳の肩に手を置き、稀に自我が戻る時があるんだよ。と―。そしてその場をあとにする。 その頃、里の入り口付近― 「―――。…―――ん。……―迅!さっさっと起きろぉお!!!!」 「はっ?!」 「……のれぇーーーー!?蘇…っ!」 「やかましい!このアホ!!」 ごっ!と鈍い音が地味に響いたのである。 「…ん?……蘇芳?―あいつ戻って来ているのか?!」 「~~~ッ! 痛いっすよぉ~~羅輝さん。へっ?…蘇芳が戻って来てるんですか?」 「はっ?」 「…――あ、確か…里の結界を抜けてきた輩が居たんで、追い出そうと思って……あれ?」 迅は足元の落ちている、何かを拾った。チリーン…小さな蓮の形をした風鈴だった。そして、僅かに香る匂い… 「―あれ、この匂い…前に―?」 羅輝も香りに気づき…そして気づいた。 「迅、屋敷に戻るぞ。お前も来い」 「ぁ、はい!」訳が解らず迅と呼ばれた若者は羅輝と呼ぶ青年のあとを追う。 リーン…チリーン……その鈴の音が優しく辺りを包んだ。そして、仄かな香りを残していく。 ―夕刻半。 ガラッ!と引き戸を開くと…お帰りなさいませ羅輝様。お勤めご苦労様です。 「ぁ、羅輝様。蘇芳さまが…」 「知っている」 「…しかし、蘇芳は久ぶりだな。今まで何処におったのだ?」 「父上も元気でなにより…俺は―まぁ、それなりに」 「白も久ぶりだな」 「…はい、旦那様もお元気で。あの時、わたしめの我がままを聞いて下さりありがとうございます」 「うむ」 どたどたどたっ!と廊下蹴る音が近づいてくると…。パッシーン!と襖を開ける。 「蘇芳が戻ってきているそうだな!」 「…ぁ、羅k…」 彼は目的の者を見つけ、思いっきり抱きついてきた。ぎゅぅ~~~と! 「…あ~あ、鬼の羅輝も…所詮は弟馬鹿だね」 所謂ブラコン・ツンデレ属性の羅輝は、他人に厳しく・自分にも厳しい…次期頭領は弟には甘いのであった。 「あーお取り込み中申し訳ないのですが…」 リーン…チリーン…と風鈴の音がする 「まぁ、綺麗な音ね。癒しの効果が施されているようですわ…それにこの香り」 物陰から…ふと、物静かな大人の女性がほぅーと呟きつつ現れた。何処と無く蘇芳に似ている。それもそのはず―蘇芳の母なのだから。 「あ、はい…奥様。里の入り口に落ちていまして…」 「そうか、どこかで落としたなと思ったのじゃが…あの時か。おぬしがイキナリ襲ってきたんで、紐が切れてしまったのじゃな…迅」 「…!?…あの時、俺を氷漬けにした輩!」 迅は鎖鎌を構え、襲って来た。かと思いきや…そのまま寝に堕ちた。白が導眠符を投げつけたのであった。 「ったく…」 蘇芳は迅の胸倉を掴みあげ、片手を振り下ろした!パッシーン!パッシーン!往復ビンタが炸裂する。 ふと気づく迅、しかし…導眠符の余韻が残っていたのか意識がはっきりしない。 ―そして、徐に蘇芳の頬に手を添えつつ………。スパコーン!
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裏設定 ジャック・バッティの半生 彼が物心ついた時には既に親族や兄弟姉妹は死亡。天涯孤独の身であった。【ヴァランレーヌ】の孤児院で育っていた彼はある夜、一人の少女と出会う。 その少女こそ後に『詠歌女王』と渾名され民衆から畏怖される"リュミノシテ"だった。 まだ幼かったジャックはその少女が次期女王候補と気付かずに、道に迷ったのだろうと親切心から声を掛けた。 一方、リュミノシテは今と違い、子供時代はとても活発で生意気な性格をしており、孤児院付近を偶然彷徨いていたのも屋敷から抜け出していたからだ。 屋敷に連れ戻そうとする追手と勘違いしたリュミノシテはジャックを当初、邪険に扱い逃亡するが本物の追手に見つかり、捕まりそうになってしまう。 何だか放っておけないと追いかけて探していたジャックがその光景を目撃。後ろから鈍器で追手の頭を思い切り殴り付け怯ませた隙に、リュミノシテの手を引いてその場から逃げ去った。 そのことからリュミノシテは自らの勘違いを悟り、ジャックに謝罪。ジャックも大して気に留めていなかったので受け入れ、この瞬間に身分を越えた友人関係が生まれた。 リュミノシテから屋敷に連れ戻されたくないと言われたジャックは、人の多い場所に行くのは見つかるかもと思い、孤児院に帰る事を辞めて二人で適当に人のいなさそうな所で寝泊まりした。 「まるで秘密基地みたいね。私、こんなの初めて」 無邪気に微笑むリュミノシテの言葉を聞いて、確かにその通りだとジャックは思う。ジャックは無口で感情を表現しない性格の為か、今まで友達と呼べる程仲良くなった人が居なかった。だから、秘密基地などそういった子供らしい遊びをして来なかった。 ―――あぁ、そうか。これが、友達か。 生まれて初めて友達が出来たということにようやく気付いたジャックは、大切にしようと誓う。 家族の暖かみを知らないジャックにとって、誰かの温もりを感じるのもこの時が初めてだったのだ。 彼と彼女の奇妙な同居生活は、数週間後に終わりを告げる。ある日、なけなしの金で食料を購入したジャックが秘密基地に戻ってくると、留守番をしていた筈のリュミノシテが何処にも見当たらない。 誘拐を疑ったジャックは秘密基地を飛び出して付近を探したものの、全く見付からなかった。 ある日突然現れた友達は、ある日突如姿を消した。 言い表せない虚無感と失意に苛まれ、目的を失ったジャックは孤児院への帰路につく最中、家電量販店の店先に並べられていたTVのニュースの音声と映像に驚き思わず足を止める。 リュミノシテの名前が、写真が映し出されていた。 ニュースの見出しは、次期女王最有力候補誘拐事件解決!というものだった。 何者かの差金で攫われてしまったリュミノシテ様は救出され、今は屋敷で休んでおられます、とアナウンサーが読み上げていた所だった。 真実を知るジャックからすればとんだ笑い話で、フィクションだと分かるのは当然だった。 実際、次期女王が屋敷を抜け出し何処の馬の骨とも知れぬ子供と遊んでいたなど世間に公表出来る訳も無い。架空の事件、架空の犯人の手で酷い目に合わされた悲劇のヒロインにしてしまう方が民の同情と支持を集められるというものだ。 最も、幼いジャックはそんな政治の裏側を、大人の策略を見抜けなどしなかった。ただ、ジャックにはこの日々のお陰で一つの目標が生まれていた。 いつか大人になったら、女王の側で誰よりも女王をお守りしてみせる。そうすれば、例えリュミノシテが俺のことを覚えていなかったとしても近くに居られるから、と。 たったそれだけの思い出を理由にして、やがて成長した彼は、女王に直接仕えるまでに成り上がった。 彼は自らの思いが既に友情ではなく、恋に変わっていると理解しておらず、またするつもりもない。 恋を知らない生物は、恋事情に疎く、そして何かを愛する感情に気付くことは出来ないからだ。 そして、恋に気付けたとしても彼は感情を吐露などしない。誰にも見せない、知らせない、教えない。 ジャックが望んでいるのは、リュミノシテの幸福と平穏だけ。側に居られる、いざという時は身代わりになれるかもしれない。彼はそう思えるだけで十分だった。 リュミノシテが、ジャックのことを。たった一人の友人と過ごした日々さえ、覚えていないとしても。
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【女王 裏設定】 彼女には、切り札が存在する。 それこそ、かつて世界を滅ぼした力《N-WGIX/v》。 古代の遺跡より発掘された古代兵器であるアーマードコア(AC)をヴァランレーヌの技術を結集し、改修を行ったもの。 サーヴァントである主任の搭乗していたハングドマンを参考として改修が行われた代物であり、本機はオリジナルより1回り程度大きくなっている。 サーヴァントコアによる稼働を行っておりプライマルアーマーの展開等が可能。 機体の耐久値は無傷・中破・大破・撃墜の順に蓄積される。回避を無効(無傷)、重症を中破、瀕死を大破、クリティカルを撃墜として、算出していく。 ☆以下搭載武装一覧☆ プライマルアーマー(PA) 被撃ダイス時、その前に防御ダイスを行う。 防御ダイス 貫通2/軽減3/防御1 貫通時、通常通りのダメージダイスを行う。 軽減成功の場合は、ダメージダイスの結果から一段階損傷軽減。 防御だと完全に攻撃を防ぎ、ダメージダイスを無効化する。 1日3度まで自動発動する。 二連装ライフル 上下に銃身を二つ搭載した連射型ライフル。 上下の銃身から交互に射撃を行うことで、連射性能を上昇させた。 大型の標的への精度は高いが、小型の標的への精度は低い。 対大型兵器の場合 重症4/回避2のダイス 対小型兵器(人間含む)の場合 瀕死1/重症1/回避4のダイス 高出力レーザーブレード レーザーを刀身とする近接武装。 斬撃を行う際に、レーザーが放射状に放出され、目標を熱によって破壊する。 こちらも大型の標的への精度は高いが、小型の標的への精度は低い。 対大型兵器の場合 即死2/重症1/回避3のダイス 対小型兵器(人間含む)の場合 即死1/瀕死1/回避4のダイス 1日3度まで使用可能。 Sマイン 飛翔型拡散爆弾。背部から射出される筒状の弾頭から、地上へ向けて複数の弾丸が発射される対人武装。 命中率こそ他の武装よりも高いものの殺傷性は低く、致命傷にはならないが、相手の動きを止めることは可能。大型兵器への使用は推定されておらず、効力皆無のため、ダメージを与える事は不可能。 重症2/1ロルスタン2/回避2のダイス 1日3度まで使用可能。 【詳細】 古代遺跡である《タワー》より発掘された大型機動兵器。この国の国宝と呼べるものであり、サーヴァントコア試作機の第一号でもある。また、主任をサーヴァントとして呼び出す際の触媒にも使用された。かつて世界を破壊した《破壊天使》と呼ばれる存在の一つであるが、完全な復元は出来ておらず、従来の出力のおよそ30%程度で稼働している。
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【涅マユリ 裏設定】 ◉超人薬 セイバー(涅マユリ)が作った特殊な薬。 使用した者に時間感覚の延長により、達人同士の戦いで稀にある剣などの動きが止まって見えるという「達人の感覚」を体感させることができる。 使用する場合一滴を25万倍に希釈したものがこの薬の適量なのだが、マユリは自らの体内に『原液』を数億倍に凝縮させた液体入りの特殊な加工細胞を仕込んでおり(この加工効果によって超人薬はマユリ自身には何ら影響を及ぼさない)、万に1つ液体に触れてしまった場合には体が「達人の感覚」についていけず相手の言葉や動作が数兆年に及んでいるような著しく遅い感覚になり、動きも非常に緩慢になってしまう。
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▼以下裏設定▼ 彼は肉親にさえ、ひた隠しにして来た特異な魔術を会得している。 その魔術は「近未来予知」。 彼には自分の意思とは関係無しに未来を視る事が出来る。 この魔術は遺伝子の特殊な変異が原因で発現したものであり、継承は不可能。 綺礼はこの魔術を通じて、過去に様々な未来を視て来た。そして、その度にその視た未来と全く同じ行動を取って来たのだ。 過去に彼は凄惨な未来を視て、その未来を変える為に視た光景とは全く異なる回避行動を取ってしまった。 その結果、自分こそ救われたが、未来を変えた影響―その凄惨な未来は形を変えて彼の母に訪れ、ほどなくして他界してしまった。 それをきっかけに彼は未来に従って生きている。 しかし、1ヶ月前。 彼は視たのだ。自分が殺される未来を。 その予知は時間の経過と共に鮮明になっていき、やがて彼は聖杯戦争に辿り着く。 自分が聖杯戦争の参加者であるマスターに殺害されると知った彼は、その未来に従う為に自ら監督役を志願して聖杯戦争に介入した。 だが彼は内心その未来を否定していた。 生きる事への執着は無意識に彼を動かしていく。
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__さて……1つ、昔話をしようではないか。 君達にとってはただの与太話だが……暇潰しには、丁度いいだろう? ……これはとある者の話。哀れで愚かなる、人間の話。 ずっと、ずっと一人ぼっちで生きるために、誰かを演じ続けた「化物」───「彼」の顛末を……。 「彼」は生前、舞台俳優として一世を風靡し、世を賑わせた大俳優だった。 しかし、そんな「彼」の過去を知る者は、誰1人として居なかった。 これはそんな「彼」の……誰も知らなかった、『過去』のお話さ。 「彼」はごく一般的な家庭に産まれた、普通の男児だった。 しかし不幸というのは、いつしも唐突に訪れるものである。 「彼」が産まれて間もなく、「彼」の両親は不慮の事故によりこの世を去ることとなってしまった。 これは後に「彼」が知る事実なのだが……「彼」の両親は、国家権力によって謀殺されたそうだ。全く、世も末だね。 ……話が逸れてしまったな、続けようか。 「彼」には他に親族が居なかった為、行く宛が無かった。 しかし「彼」は、とある組織に拾われた。 ……もしかすると、それが「彼」にとっての悪夢の始まりなのかもしれないねぇ……。 「彼」は組織に拾われた後、組織の隠蔽により戸籍上は“死亡扱い”となり、社会的に抹殺された上で組織の人間に育てられた。 その組織は、実はテロ組織だったのさ。驚きだね。 そんなテロ組織の主な『仕事』は、“要人の暗殺”だったらしいよ。 「彼」は他に行く宛もなく、『暗殺者』として育てられていった。 そんな「彼」が暗殺の武器として選んだのは、『演技』だった。 「彼」にとっては『演技』が1番、効率的だったのかもね。 ……それが後に、自分を苦しめる種になる事に……気付きもしないで、ね。 それから「彼」は、数々の武勲……と、言っていいかは正直微妙な所ではあるが……とにかく、数々の『仕事』を成功させてきた。 「彼」の『演技』は組織内でも、あらゆる意味で圧倒的で、まさに“怪演技”……そう呼ぶに相応しい出来栄えだった。 その為、「彼」は表の顔として、“舞台俳優”をする事にしたのさ。特技は活かした方が吉だろう? 元々組織内でも評価の高かった「彼」の『演技』は、瞬く間に評判となり、巷で有名な“舞台俳優”となったのさ。 そんな狂っていた人生を送っていた「彼」だが……生涯に1度だけ、“恋”をした事があったのさ。 “恋”をした相手は、「彼」のファンだという1人の女性。 確か歳は、「彼」と同じくらいじゃなかったかな? 「彼」は“恋”というものを知らなかった。…否、少し語弊があるな。 「彼」は暗殺の為に『演技』を学び、その過程で“恋”を学んだ為、『知識』として知ってはいた。 しかし、“恋”は理屈で分かるものではない。つまり、「彼」は“恋”を[知ってはいる]が、[理解はしていない]のである。 最初は彼女……仮に、Sとしておこうか。 Sは「彼」に一目惚れし、とある舞台の後に「彼」に告白した。 「彼」はその告白を、キッパリと断ったそうだ。 今まで“恋”をした事が無かったから、なのだろうかねぇ……。 しかしSは諦めなかった。その理由は、「彼」に明確な拒否理由が無かったからだ。 Sは「彼」に告白し続けた。「彼」はSの告白を断り続けた。 傍から見た人達はどう思っただろうねぇ? 少なくとも私は、微笑ましさすら感じるよ。 そんな事が続き、最初の告白からいつの間にか1ヶ月が経っていた。 Sの84回目の告白。結果はいつも通り?……否、その日は違った。 「彼」はSの告白に、OKを出したのだ。不思議だろう? これは私なりの考えなのだが……諦めずにひたむきに告白し続けたSに、「彼」は惹かれていったのかも、しれないね。 そしてSと「彼」は、その日からお付き合いを始めたのさ。 最初の方は何処と無くぎこちないカップルではあったが……次第に2人は惹かれ合い、互いを愛し合うようになっていった。 しかし、皮肉なことに……不幸というのは、いつしも唐突に訪れてしまう。 ……いや、今回はそれは関係無かったな……すまない、忘れてくれ。 2人が付き合って1年と3ヵ月が経ったある日のこと。Sは「彼」に別れを切り出した。 自ら告白して自ら別れを切り出すというのも、なかなか皮肉だねぇ。 何、別れを切り出した理由かい?それはね…………………………。 …………「貴方の言葉は、貴方の行動は、まるで『演技』の様に現実味が無いわ」…………。 「彼」は皮肉なことに、『演技』という“型”にハマり過ぎたのさ。 「彼」は嘸かし絶望した事だろうねぇ……自らが極めてきた『演技』を、自らの『存在意義』を、全否定されたのだから。 だからこそ「彼」は、自らが信じた『演技』に更に打ち込んでいった。 そして……気付けば人間性は完全に失われてしまい、技能だけが熟練されていき、いつしか社会的にも稀代の演技派俳優として認知されるようになっていったのさ。 かくして「彼」は、完全な「化物」に成り果ててしまったのさ。 全く、人間というものはどうして、罪深いのだろうね? …………ん?「彼」の最後かい?それを聞いて何になるのかな? ……おっと、済まなかった。話してあげるから泣かないでくれたまえ。 確か「彼」は、最終的に自分自身に絶望して……首をくくって“自殺”したと、聞いているよ。 さて、昔話はこれにて御終いだ。面白かったかい? ……何、「悲し過ぎる」?……まぁ、仕方ない事であろう……。 ……『現実』は……『物語』ほど、甘くはないのだから……。
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▼以下裏設定 彼女に逃亡を促し、その手助け役となったとある無駄に正義感の強い研究員。彼の手により、彼女の体にはある一つのプログラムが組み込まれていた。 その名を「脳核破壊後自立制御殺戮システム」 脳を破壊され、彼女が死亡した場合、胸部に位置する魔力炉に存在する残り全ての魔力をもって魔動機殻体を再起動。 殺害者を排除するという至極単純な命令に従う殺戮人形となる。 脳核の撃破後、魔力炉が全くの無事であることがこのシステムの大前提である。 この殺戮人形を停止させるには、四肢を破壊し行動不可能とするか、動力となる魔力炉を破壊する必要がある。 また、魔力炉内に残された魔力が尽きれば停止する。 動きも生前と比べて単純になるが、生前より自身の体の損傷など一切気にせず、ただ対象の排除の為に行動する為加減というものを知らない。また、既に脳は破壊され機能していない為、そこに彼女の意思など存在しない。 攻撃する際はダイスから回避の消失したクリティカル1 大破5の特殊ダイスとなる。 行動が単純となる為、攻撃を受けた場合のダイスから回避が消失し、クリティカル3 大破3の特殊ダイスとなる。 2回目の被撃に関しては確定クリティカルとなる。 彼女自身はこのシステムが組み込まれていることは知らず、起動されたとしても彼女は既に死亡している為彼女が知ることは不可能。 研究員がその善意のもと彼女に逃亡を促し、それの手助けをしたのは全て彼と研究所による大掛かりなお芝居。 実際の目的はこのシステムの実験の為だけである。 勿論、彼女にこの事実を知る由も無いが。
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裏設定 翠(本名「ラピスラズリ・フランヴェルーチ」) 彼女の願いは、血のつながった家族に会うこと なぜ家族に会いたいのか、それは彼女の記憶に家族のモノがないからである。 ではなぜ、家族の記憶が彼女に存在しないのか それは彼女が人間ではないからである。 もともとは人間であった。 彼女が人間だった頃、彼女には姉と魔術を研究している両親がいた。 姉には魔力があまりなく、親は姉よりも翠に魔術を教えた。 もともとの素質もあり、彼女は魔法陣というスキルをマスターした。 姉はそんな妹、翠のことを尊敬していた。 そんなある日、翠は親に呼ばれて親の研究所に向かうこととなる。 彼女は普段通り、魔術を親が教えてくれるものだと思っていたが、そうではなかった。 彼女の親は、魔力の多い翠を使って魔術兵器を作り、金儲けがしたかったのだ。 翠に拒むことは出来ず、なす術もなくただ親に玩具のように身体をいじられていくのであった。 異変に気づいた姉は翠を心配して、より面倒を見てくれるようになった。 そしてその日、いつものように翠は親に「研究」されていた。 その日は両親だけでなく他の研究者も研究室におり、翠は体中に魔法陣を書かれていた。 「少し痛いけどすぐに終わるから……」 そう研究員のひとりが言うと、他の研究員が何かを唱え始める。 すると、体中の魔法陣が光りだし、体中に激痛が走る。 もがいても叫んでも魔法陣が消されることはなく、あちこちから血が流れていく。 魔法陣は彼女が死ぬまで消えることは無かった。 彼女が最後に目にしたものは、我が子を心配する親ではなく、役に立たないガラクタを見るような両親の目であった。 翠の死後、彼女の魔法陣の才能を勿体無いと思った研究者達は、翠の人格を埋め込んだホムンクルスを作り上げた。 それが今聖杯戦争に参加している翠なのである。 作られた彼女は愛を知らない。 例え実験が成功していたとしても親から愛を教わることは無かっただろう。 彼女の願いは、上にもあるが「血の繋がった家族に合う」ことだが、彼女はホムンクルス、作られたモノであるため、最後まで生き残っても得られるのは無慈悲な真実と虚無感だけである。 「幽体精製」 魔力、精神を一番思い入れのあるモノに自分の精神体(分身)を飛ばす。 この分身には攻撃能力がない。 相手の監視、偵察、捕捉を行うためのものである。 この分身は、攻撃を受けると消滅する。 分身を攻撃しても本体には何の影響もない。 なぜ水なのか、それは翠の記憶の中で一番古いものが海であるからである。 一定の間隔で押し寄せる美しい波、それが彼女の一番古い記憶である。 「聖銀の懐中時計」 彼女が大切に持っている銀色の懐中時計 この懐中時計には自分の名前、生まれた年、魔法陣が掘られており、所持者を操作系の術から守ってくれる。 (吸血やギアスなどを受ける時、回避を1つ増やすことが出来る。) この懐中時計は目を覚ました時からずっと持っている大切な唯一自分を証明するものであり、これを壊されると彼女は心の支えをなくす。
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まとめ とりあえずスレごとにまとめていきましょうか。 他にアイディアがあったら提案お願いします。 知ったら恐い裏設定まとめ 知ったら恐い裏設定2まとめ 知ったら怖い裏設定4まとめ コメント 名前 コメント