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十師族(じゅっしぞく)は、日本で最強の魔法師の家系。二十八家から4年に一度開催される「十師族選定会議」で選ばれた10の家系が『十師族』を名乗る。十師族とそれ以外の魔法師の間には、乗り越えがたい実力の差があるとされている(*1)。 概要 十師族体制 師族会議師族会議の通達 オンラインの師族会議 責任 選定会議 メンバー2089年~2097年2月4日 2097年2月4日以降~ その他 登場巻数 コメント 概要 九島烈が確立した序列(*2)。 魔法師の『人として生きる権利』を守る為の組織であり(*3)(*4)(*5)、また魔法師が国家権力によって使い捨てにされないための仕組みとして、日本という国家に口答えする為の組織として作られたという一面もある(*6)。互いに牽制しあうことで魔法師の暴走を予防するという意味合いも持つ(*7)。 表向きは民間人(*8)。表の権力は放棄しているものの政治の裏側では司法当局を凌駕する権勢(*9)、超法規的な特権を持っている(*10)。 十師族体制 十師族はいわば私的な枠組みであるが、日本国内の魔法師は現代魔法師も古式魔法師も十師族をリーダーとする魔法師のコミュニティに所属し、十師族体制と呼ばれる自治に従っている(*11)(*12)(*13) 但し、十師族は日本魔法界のリーダーであって支配者という訳ではない(*14)が、十師族に属する者達や十師族の地位を得る事を望む人間の中には、「十師族が日本魔法界の支配者である」と意識している者が少なからずいる。 魔法師の利害を代弁する組織としては日本魔法協会が存在するが、協会は公式の組織として政府の意向を無視することができない。核戦争の防止という絶対に譲れない目的の為には、政府に大きく譲歩することもやむを得ないという雰囲気がある。 それに対し十師族は、時に政治家や財界人に便宜を図り、時には自ら泥をかぶって権力者に貸しを作る代わりに魔法師の利益を追求し不利益を阻止している。十師族の活動には権力者との裏取引を常として、非合法活動も厭わないとこがある。しかしながら、人は一度非合法活動を必要悪と認めてしまうと、それを口実にして歯止めを失いがちである。その結果、やり過ぎて裁かれるか、自滅してしまう。それを避けるべく、十師族は相互監視の不文律を自分たちに課している(*15)。 師族会議 師族会議(しぞくかいぎ)は、十師族各家の当主のみで行われる会議。各家対等で上下関係はない(*16)。日本魔法界におけるサミットと位置づけられている(*17)。 九島烈は2095年の三年前の当時、師族会議議長の席にあった(*18)と発言しているが、円卓テーブルで行われるため、上座や議長席などは存在しない。最年長が進行役を務める不文律ができ上がっているに留まる(*19)。 発言内容は対外秘がルールで(*20)、傍聴も許されない(*21)という話だが、九島家などは会議の模様を様々な手段で外部に漏らしておりルールは守られていない(*22)。 十師族各家が魔法による実戦を行った場合は、規模に拘わらず師族会議に報告する義務がある。これは魔法の私的濫用を牽制するために定められた措置だが、忠実に守られているとは言えず、魔法戦闘は隠蔽されることの方が多い(*23)。 師族会議の通達 師族会議の通達は、二十八家と百家の各当主に対して通達される文書(*24)。師族会議用の暗号解読には手間が掛かるので、短くない時間一人になる必要がある(*25) 本来ならば数字付きの直系でもない限り高校生が目に出来る文書ではないが、実際はマル秘指定されていない限り難しい事ではない(*26)。 オンラインの師族会議 オンラインの師族会議は、十師族が自分の家から通信回線を繋ぐやり方と、最寄りの魔法協会(京都本部、関東、東北、四国、九州の各支部)に出向いてやるやり方がある(*27)。 責任 日本魔法協会の職員に対する責任(*28)、日本魔法協会に対する責任(*29)がある模様。 選定会議 十師族を決める会議は、十師族選定会議(じゅっしぞくせんていかいぎ)と呼ばれ、4年に一度開催される。 十師族の選定基準は、二十八家の内その時点で最も強力な家。ただし強さの基準は魔法力だけでなく、国家に貢献する能力も問われる(*30)。相応しくない家に投票しても昔のように数字を剥奪されることはない。見る目が無いという汚名がついて回る(*31)。 2097年2月に行われた十師族選定会議は、箱根の高級なホテルの貸し会議室で行われた(*32)。 メンバー 十師族のメンバーは、二十八家から4年に一度の「十師族選定会議」で選ばれる。 欠員が生じた場合は、次の十師族選定会議まで師族会議が選んだ補充メンバーがその務めを果たすことになっている(*33)。 2089年~2097年2月4日 一条家、二木家、三矢家、四葉家、五輪家、六塚家、七草家、八代家、九島家、十文字家 (※2093年の十師族選定会議では、前回と同じ十家を十師族に選出した)(*34) 2097年2月4日以降~ 一条家、二木家、三矢家、四葉家、五輪家、六塚家、七草家、七宝家、八代家、十文字家 その他 十三使徒の動向に関する諜報活動は大きく力を割いている分野(*35)。 この国の魔法師は、国家に裏付けられた「公式」の権力を手にすることを、十師族により禁じられている。その代わりに政府や軍や警察や財界といった、様々な意味で権力を持つ者に魔法のスキルを提供することで自らの存続する基盤を得ている(*36)。 「十師族は表立って高位高官にならない」という原則が確立されている(*37)。一方では、判明しているだけでも五頭家、八朔家、十山家の当主の子が軍務に就いており(*38)、どの地位までは許されるのか、原則が家族のどこまで適用されるのかは、今のところ作中では明らかにされていない。 十師族当主が表立って行動する場合には統合軍令部の同意を得る必要がある、という政府との非公式の取り決めが存在する(*39)。 魔法協会の本部・支部には十師族専用の秘密回線が通っていて、国防会議の極秘情報ですら入手可能となっている。(*40) 十師族当主の氏名は、日本の魔法師にとっては一般知識(*41)。 北海道と小笠原方面、沖縄方面は国防軍所属の魔法師の縄張り意識が強く、十師族も簡単には手を出せない状況である(*42)。 登場巻数 2巻、3巻、4巻、5巻、7巻、9巻、11巻、12巻、13巻、16巻、17巻、18巻、19巻、SS、20巻、21巻 コメント この制度は対立や争いしか生まないよな - 2017-06-30 18 15 21 九島烈はそのために - 2017-06-30 18 35 50 魔法を使える人間と使えない人間がいる限り対立は無くならないよ。全員が魔法を使える時代になったら魔法師と非魔法師の争いは無くなると思うよ。 - 2017-07-01 13 27 26 それはあり得ない。魔法師が非魔法師と結婚すると、非魔法師として生まれる確率はかなり低くなるらしく、魔法師が子孫を残す為には、非魔法師は絶対的に相容れない存在になる。 (2021-09-28 10 47 58) 各家の特色とか説明されるけど3世代位経つと婚姻とかで能力的にも政策的にも独自性って消えていきそうなんだけど皆同系の家同士で結婚してるのかな。戦国時代って100年位だけどやたら親戚同士になってたりするんだけど - 2017-09-09 10 36 18 戦国時代より前からやたらに縁戚繰り返してるけどな家同士って。それとどんな家でも3代まで続くと世襲の悪弊のためか、人材がいなくなるケースが多い。よくもっても5代。あとは時々中興のケースはあるが。 - 2017-09-09 11 00 01 大名の親戚関係はとある策士が狙ってやった東北地方以外はそうでもないぞ。他の地方では、有名な大名の母親が近隣の大名で~ってのはほとんどない。 - 2018-02-09 11 40 28 六塚や八代が真夜とほぼ同タイミングでオンライン会議引き上げたり、師族会議では真夜によく同調して弘一のデモデモダッテ近親リスクガーにうんざりしてたりするのを見るに、十師族に派閥があるとしたら四葉派なんだろうか - 2018-03-09 02 04 41 真夜様外見だけなら30そこそこで通じるから、若い当主たちがある意味で誑し込まれてるだけではないかと。弘一は愛憎入り混じってる部分があるだろうし。 (2021-01-04 18 15 03) 七草弘一の意見とか女性の立場からしたら失礼極まりないからな (2021-07-21 19 01 10) 七草弘一は、心の何処かで自分を裏切ったと思っている真夜を屈服させたいと言う感情があるかも。 (2021-09-28 10 50 13) 十三使徒の動向に関する諜報活動は大きく力を割いている分野としながら、中国の新十三使徒の動きは掴めず、一条はベゾブラゾフから戦略級魔法を貰い、劇場版ではリーナから国内に戦略級魔法を貰い…本当役に立たない設定だな。最近、脚色のつもりで適当に余計な文言足してように見えてきた。 - 2018-03-09 09 36 18 しかたないだろ。ちゃんと機能してたらピンチに陥りようがなくなって、達也の活躍の場が減るんだよ。ヒーローものでやられ役の重要性を考慮すれば、彼らはこれでいいの。すべては達也が活躍する為の舞台装置なんだからさ。 - 2018-03-09 12 45 27 大きく力を割いているのに動向が全く掴めない無能集団ですってことだなw - 2018-03-09 13 30 10 というか見れば魔法式の構成がわかる達也が普通におかしいんだが。 (2021-01-04 18 19 20) 続編でも十支族はダブルセブン状態なんかなー。 (2021-01-04 18 12 04) こういうSF、ファンタジー作品でありがちな国や地域を実質支配してる集団にしては善人気質よな。大体の作品だと悪巧みしかしてない (2021-04-03 01 00 49) 一般的に寄生虫は寄生先を大事にするものだよ。 (2021-05-30 10 16 33) >名字もそれぞれ「一」~「十」まできっちり10通り揃える徹底ぶりが光る。 なんかこの書き方おかしくね?これだと十師族は一から十までわざと揃えてるように読めるけど、実際はたまたま重複してないだけだし (2021-07-21 18 27 39) メイジアンカンパニーで季節は春過ぎだけど冬には十師族選定会議がある。そこで四葉は脱退するかも。 (2021-07-21 19 18 26) そもそも四葉さんは国家権力より上のスポンサーいる時点で四葉としては十師族である意味がないというか (2021-07-22 12 27 22) 七草(もしくは一条)が再び何か四葉にやらかしたら脱退の可能性は出てくるかもね (2021-07-22 22 33 05) 七草家はもう没落目前で叔母上は三矢家をロックオンしていつ滅ぼされるかわからんし四葉家が離脱より他の家の大幅入れ替えがあるかも (2021-07-26 20 13 21) 九島閣下亡き今十師族に四葉を止められる存在が皆無 (2021-07-24 18 44 42) 十師族が戦国大名で、それ以外の師補十ハ家が守護大名に見えるなー。もういっそのこと、四葉家に天下統一して貰った方が良くない。そうなったら、信長のような恐怖政治になりそうだけど… (2021-09-28 15 27 35) 戦国大名と守護大名の違い分かってる?あと、ノッブ「は」激甘やぞ。超ブラックだけど。 (2021-09-29 00 26 13) 十師族 家系 用語
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KARE imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 「俺の為に――――――死んでくれ」 「紹介」 KARIYAの重要登場人物、本作の主人公でありながら、刈谷の最大の敵である ストーリーの序盤では生徒会の会長であったが、徐々に本性を現して行くこととなる。 人口生命体という、作られた存在であるため異常な力を発揮することができる 人間を恨んでいて人間である刈谷達を殺そうとする。 どんなてを使ってでも相手を殺す極悪人 に見せたかったのであろうが、基本的に空回り 殺せる場面がいくつもあるのに殺していない。 ただの馬鹿 くず 能無し KARIYAの登場人物の中でも最大級の彼優遇補正を受けている。 それもそのはず。作者彼自身を小説に登場させているためである。 優遇されてるだけありかなりのご都合主義 どんなストーリー展開でもKAREがしつこく絡みつき、どんな強敵が現れようともその上にKAREが立ってくる 刈谷の兄貴である。 作品内ではKAREの本心として刈谷達を殺そうと考えているのか、何故か最初は操られている設定であった。 多分KAREを操られている悪だが、実はいいやつ的な感じを演出するも納得いかず結局最大の悪として自分を 展開していったのであろう。 技の数も明らかに他キャラよりも多い。 クリスや他のキャラとイチャつきまくっている。 チャH常連 タッチペンをすぐ失くしそうな顔をしている 「特徴」 もう一人の主人公でありながら悪役である。 作者が小説に自分を出してしまうという中学生レベルの痛々しい行動に驚愕を隠せない 生徒会の会長→味方→裏切り→人工生命体でした~WW→神をも超える存在←?! New ↑話の大まかな経緯 イラストからも見れるが、他キャラより圧倒的に力を入れているキャラクター。 最近は神をも超える超展開っぷりを見せている。 恐らく終章を迎えようとしているのだろうか・・・? 駄文なんて終わらせて絵に全うしてほしいところではある 煽り癖があり、なんでも煽る。 煽り返されると顔真っ赤なのを隠し冷静を装う。 人工生命体を自ら作り出したらしく、DrKAREとまで呼ばれていたらしい。 藍音をわいせつ目的で保護したのもKAREである。 さぞ気持ちいいオナニー設定であろう。 武器は あめのむらくも、デュランダル を所持している 前作の最終回にて死んだが最終章の2話に超高速復活を遂げている。 『技や特殊能力』 鋼、再生、催眠 鋼は何でも跳ね返す程度の能力 どこまで東方厨なんだ。 しかし、鋼では鼻毛という単語と類似してる上に炎によわいという致命的弱点がある 反射でよかったのではないかと思う 再生 なんでも治癒出来る 最初のほうの話でかりやの傷を癒したときがあった。 KAREがナース姿で治癒する姿を想像したきみはくそしてねよう!! 催眠 強制催眠というご都合主義技をどこかで使う。 『神竜の魂(マスター・オブ・ドラゴンソウル)』 それがKAREの新能力、どんなに傷が開こうが血の一滴も流れることなく次第に驚異の速度で再生する恐るべき力! おそらく元ニエタはマスターオブドラゴンナイトという遊戯王のモンスター 響きがいいからそっからとったのだろう。 KARIYAから引用 KAREの能力 全ての能力の記憶する程度の能力 能力の一部 催眠、召喚、加速、逆転etc… 催眠 【魔力】を消費して対象に【言霊】を放ち自身の思うままに操る力 召喚 【KANATA】を筆頭とする精霊等を呼ぶ力、ただし発動の最初だけ無防備となる 加速 自身の【精神力】を犠牲にし、自身の速度(スピード)を倍にする。又、同時に【脚力】も倍に なり、キック力に破壊力を増す 逆転 あらゆる行動を【逆転】させる能力 技集 不可視シリーズはKAREもあいねも使用可能 『魔吸収』(マジックアブソーバー) 魔力を吸収する 『完全催眠』(マインドルーラー) その名のとおり、相手に催眠をかける。 『簒奪眼』(ハンターアイズ) 倒した相手の能力を奪うために作られた目のこと。 実際能力であり 技ではない 『ダークウィング』 漆黒の翼で強い強風を起こす技 あのひどい顔の奴に翼が生え更にバタバタさせる光景はシュールきわまりない 『次元転送』(ディメンジョンテレポート) 自分の作り出した世界へ転送する。 つまり妄想の世界へ案内する技 『アイトソニックウェーブ』(不可視の波動) 見えない波動を相手に放つくそ技。発生保障+発生無敵+超発生によるぶっぱから 補正が優秀かつほとんどの技からキャンセルで入る 『アイトソニックソード』(不可視の剣) 見えない剣で敵を切り裂く厨技 とりあえず振ってれば勝てる 『邪神の雷』 剣から、雷を発生させる。 『永遠の闇』(エンドレスダークネス) 右手?を掲げそこから黒い球体を放つ。大惑星並みの闇球体を放つ。 『幻惑の瞳』(イリュージョンアイズ) 相手を惑わせ、体とシンクロさせる技。 惑わせてシンクロというなら、ただ相手を飲み込み吸収するような設定のほうがカッコいいと思います 『竜魔人モード』(ドラゴニック) 竜人の姿へと変貌する。 三形態目へと進化する。 どこぞのフリーザ様 『NO EFFECT』 新たな人口スキル。 相手の認識した技を全て無効化する 『破滅の剣』 一瞬姿を消し、その間に相手を切り裂く。 発生してる間無敵+くそ追尾 判定も超優秀のくそ技 『破滅の力激動』(ブレイクパワーフルモーション) KANATAが使用する技だが分身であるためKAREも使えるであろう 『絶対零度の障壁』 対象一人に対して魔方陣から吹雪を発生させる 『荒ぶる神風の障壁』 拳から巨大な竜巻を発生させる 『終わりなき混沌の炎』(エンドレスカオスブレイズ) 四つの魔方陣の中央から混沌の炎を発生させる 『終焉の雷』 手からすさまじい電撃を放つ
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咏「えりちゃんえりちゃん」 えり「なんですか。今忙しいんですけど」 咏「メール打ってるだけじゃん。えりちゃんって高校生と付き合ってんの?」 えり「えっ!?つ、突き合ってるって一体どうして知ってるんですか!?」 えり(京太郎とのことはバレないようにしてきたのに!) 咏「いやー、こないだ制服着てる子といるとこ見てねー」 咏(まぁ制服着た男子高校生のファンって可能性もあるけど、これはマジかー) えり「まさか……見られていたとは」 えり(外で京太郎としてたあの時か……あの時は時間なかったから油断してたな) 咏「高校生か……まぁえりちゃんの好みなら私は何も言わないけどさー」 咏(人気アナウンサーと高校生って週刊誌が好きそうなネタだけどね) えり「そう言ってもらえるのは嬉しいですね」 えり(男子高校生の元気さがいいんですよねー) 咏「まぁ気を付けなよ?」 咏(マスコミとかにバレたら面倒だろうし) えり「ええ、そこはキチンとしてますよ」 えり(避妊はバッチリです) 咏「しっかしいい子なんだろ?」 咏(ここまでえりちゃんが言うくらいだしなー) えり「ええ、元気ないい子ですよ」 えり(時間があれば何回でもいけますからね) 咏「へぇ。今度紹介してくれね?私も会ってみたいわ」 咏(どうやってえりちゃん落としたか気になるしねぃ) えり「うーん……まぁ本人がいいと言えば」 えり(新しいこともやってみたいって言ってたし) 咏「じゃ、ヨロシクね」 咏(楽しみだねぇ) えり「ええ、彼に言っておきます」 えり(着物の着付けとか大丈夫かな) その後、プロとアナウンサーの両手に華状態の男子高校生が見かけられたとか カンッ!!
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IDdata Name 伊座波 命(いざなみ みこと) Alias 【グレートマザー(大地母神)】 Class インダストリアリスト Rank ロード++ Money 742,452,653,175W¢ Point 1031601-965pt Ranking 124/6473226 OOPARTS Link 伊座波農林水産協会所属 Age 23 学年 四十二年度入学 予科程五年終了 本科九年目 職業 伊座波農林水産協会会長&農林水産業特別顧問&指導役 人種 純日系 所在地 メインヤード 伊座波農林水産協会本社ビル 連帯保証人 ドナルド・ワクダネル PROFILE 伊座波農林水産協会会長にして、伊座波四姉弟の長女。 インダストリアリストながら戦闘能力もあり、かと思えばワーカーとしての能力も高く、勿論インダストリアリストとしての能力も超一級。何事も一流にこなす天才である。 農業、林業、水産業全てに深い知識と技術を持ち、月夜、須佐雄、照子が尊敬してやまない存在。個々の部門の知識ではそれぞれ担当させている彼らには劣るものの、その差も僅かである。それに三部門の知識を非常に高いレベルで有している為、広い視野を持つ。妹弟達が彼女に意見や助言を求めに来る事もあり、間違いなく農林水産関係においては学園トップの存在である。 ”病葉古鉄会”の中でも古株にして大幹部の一人であり、奈良の『高天原組』の長である天野 御那珂の孫の一人である。 といっても、直接の血縁関係にある訳ではない。そもそも天野は高齢ながら健康的で,身体を何も弄っていない割に若々しい肉体を保ってはいるが、生涯の独身を誓っている。その為に今も独り身であり、直接の血筋を継ぐ者はいない。 その代わり、天野は戦前・戦中・戦後と家族を失った者達を広く養子として組に迎え入れた。高天原組はファミリーであり、組というよりは家族という思いが強かった。実際に、組員の一部は彼に養子として迎え入れられた者達だ。 命は、そうして養子となった人物を親として生まれた二世だ。彼女のような二世は高天原組に多いが、命が尤も先に生まれ、多くの親、多くの弟妹達を持つ長姉として育った。 彼女の父親は伊座波 凪という。母は伊座波 命。彼女と同名だった。 彼女が命の名を継いだのは、母が彼女を生むと同時に死亡したから。そこで彼女は凪より、忘れ形見としてその名をつけられた。 なので、月夜、須佐雄、照子の三人とは、伊座波三姉妹と名乗っているが実際は腹違いであるが、本人達はあまり気にしておらず,本当の姉妹と同じように仲が良い。と言っても、高天原組の子供達は基本的に皆、血が繋がっていなくとも本物の兄弟以上の絆を持っている。 命の父である凪は、妻の事をとても強く想い、愛していた。それ故にその死を酷く悼み、嘆いた。 その結果、彼は娘に眼を付けた。愛する妻の面影を強く残す赤子に。 凪は娘に妻と同じ命の名をつけ、彼女を妻と同一存在にしようと考えた。幼い頃から教育し、妻の似姿へ変えようと。 その為、彼は娘の存在も隠した。その考えを周囲は諌めるだろうと考える理性を持っていた為、邪魔をされまいと、子供も死産であったと周囲に説明、そして細心の注意を払って命を連れ出した。心の傷を癒すと偽って外へ出、そこで命を育てていた。 そうして育った命であるが、5歳の時、父の不自然さに気付く。彼女は生まれつき聡明だった。そして、彼の意図しない部分で生まれつき母に似ていた。とても誇り高いという点で。 父にのみ育てられ、父以外の考えを知らずにいた彼女であったが、それでも父が自分以外の誰かを自分に映している事に早くから気付き始めていた。それでも愛する(ように育てられた)父の為、自分を変えようかと考えた事もあったが即座にその考えは彼女の中から消え去った。 彼女が辿り着いた結論は一つ。『自分を愛してくれるならば一向に構わない。私も父上を愛します。しかし、父上が私を誰かにしようと言うのなら、私はそれに全力で抗う』というものだった。 その後、彼女は育てられた家を脱出し、父の後を尾行して高天原に辿り着いた。5歳の子供が父親に気付かれず尾行を成功させたのは奇蹟に等しいが、それだけ彼女が優れていたと言う事と、凪は精神的な負担が大きくなっていて、更に命がそのような行動に出れるとは少しも考えていなかったからだろう。そうでなければ、優れたとはいえ稚拙な尾行は容易く見破られていただろうから。 そうして命は本家に登場し、自分の存在を語った。凪はどうにか言い繕うとしたのだが、その場に御那珂がいた事でその嘘を一瞬にして喝破され、命の処遇は御那珂扱いとなった。 本来、その場で凪は御那珂より身内をたばかった事と、命を隠していた事で裁かれる事になるのが普通だったが、命がそれには及ばないとして凪は何の罰も受けずに終わった。自分が見られていない事に対して不快であった命だが、父親の事は当然ながら愛していたのだ。 ただ、暫く凪と命を共に暮らさせるのは危険という事で、命は御那珂預かりとなった。御那珂直々の教育を受け、またそれまでは月夜が一番年長の孫として存在したのが命の存在が明るみになった事でその立場が彼女に渡り、二世代目筆頭としての役目が彼女に与えられ、周囲に温かく見守られながらも厳しい教育を受けた。 その結果、生まれつき持った天賦の才が教育により開花し、一族全員から期待と信頼を受ける事になった。 余談だが、高天原組は基本的に性に関して開放的で、多夫多妻の形相を為している。純日系の血を強く意識しているという程ではないが、それでも多少はその点が関わっているのだろう。近親であろうともあまり厭わない傾向にある。凪が命(母)を強く愛していたのにも関わらず、命(娘)の三年後には月夜が生まれた背景にはそのような理由がある。 彼女が関西ではなく、トランキライザーに通う事になったのは、彼女自身の希望による。 関西では彼女の名は、8歳当時にして天野の、即ち高天原組の後継者と語られるようになっており、有名に過ぎた。それでも別に構わなかったのではあるが、どうせならもっと広い視野を持ちたいとの事で、また刺激や人種、経験の多さが関西よりも期待出来ると判断したからトランキライザーを選んだ、という理由だ。 しかし実際は、謹慎が解けて構ってくる凪の溺愛っぷりがうざくなったからではないか、と噂されている。恐らく、両方の理由があるのだろう。 余談だが、凪の命に対する溺愛は、彼女が脱出してきた出来事があってからより強くなった。何故なら、命が知る由もないが、彼女の母親はもし同じような状況になれば間違いなく従う事を良しとせずにいる性格であり、知らずして彼女は母と似た性格になっていたからだ。血は争えないと言う事だろう。 ただ、凪もその当時は既に反省し、妻の忘れ形見であり生き写しであり命が成長するのを楽しみにする普通の父親となっている。現在でも連絡はよく取り合っているようだ。御那珂とも同様に、暇を見つけては帰省している。 トランキライザーでは関西程に彼女の名は知られていなかったが,寧ろそれを快しとして彼女は1から動き出した。学びながら、日本の国土を取り戻す為、またかつての噂でしか聞かない美しき神々宿る自然を取り戻そうと,農林水産という事業を興した。 その成長は至って順調であり、予科の時代から既に一流に数えられる程になっていた。予科程に時間をかけたのは、事業を優先して授業やテストを積極的に受けなかった為。 更に二年後には命を慕って月夜が、更に五年後には須佐雄が月夜に呼ばれてやってきた。その更に三年後には照子が加わり、彼女のリンクは万全の体勢となった。 因に照子が生まれたのは命が組を出て少ししての事であったので、あまり命は彼女に構えなかった。時折帰ってきた時に相手をするくらいだったのだ。彼女が照子を尤も可愛がっているのは、年少・同性である以上に,今まで構えなかった分を取り戻そうという考えの方が強い。 ただ照子を溺愛しているのは確かで、彼女の言う事なら何でも肯定的に取る傾向があるその様子からして、その考えは強過ぎるように想える。須佐雄や月夜を差別している訳ではないが、優先順位的には『照子>月夜>>>>(越えられない壁)>>>須佐雄』だと公言している。 余談だが、伊座波以外にも高天原組からトランキライザーに来たものは多い。多くは命を慕って来た彼女の家族達で、その多くは彼女のリンクに属しているが、神風に所属している者も多々いる。その為、伊座波農林水産協会と神風はかなり友好的な関係を保っている。 彼女のエイリアスは、古代日本の神話に由来する彼女の名から連想されてのもの。独力で世界的リンクとなり、ゾディアックソサエティの中の企業から特別顧問&指南役として呼ばれるまでになった事、そして関西における彼女の立ち位置から、彼女がエイリアスを持つのは当然の事だろう。その企業以外にも講習や説明などのコミュニケーション能力が非常に高く、指導役として最適である為に、よく依頼を受けている。 穏やかな性格をしているように見えるが、その性格は徹底したリアリスト。基本として、押されても決して退かず、柳のように受け流しながらも自分の要求を通す人。 普通の生活の分には穏やかさが先に立って気付きにくいが、交渉事が非常にうまく,気付けば彼女に有利な提案をせざるを得なくなっている状況になる。反対に彼女に不利な提案をした場合は、いつのまにか立場が変わってしまう。更に怒らせた際は普段の穏やかさが嘘のように豹変するので、その変貌を見た相手は大抵ビビる。 一度、予科時代にリンクが妨害工作を受けた事があった。その際は彼女が本気でブチ切れて、生家から武力を取り寄せ、また学園の仲間(ドナルド含む)を引き連れ、更に学園に自分の正当性と相手の不当性を徹底的に伝えた上で相手リンクを塵も残さず壊滅させた。その様子を見た月夜や組の仲間、他の学園生徒達の大半は『何があっても怒らせないようにしよう』と冷や汗を流しながら誓ったという。 またその性格が故、あまり相手を人格で判断しない。勿論、ただ自分が気に入っているから,相手がいい子だからという理由で付き合いを持つが、他にビジネス的な部分で自分の助けになるから付き合う、という考え方ができるタイプ。ドナルドと最初から親しくなったのも、ドナルドの強さが自分の為になると考えたからだろう。ドナルドの方もそんな命を少し面白いと感じたようで、当時から親しい関係にあった。周囲はその繋がりが読めずに困惑していたようだが。 また、同様の理由でバーンハートとも親しい。その関係で、ワクダネルズ、ファラリス畜産協会、とは共同歩調を取っており、一種の同盟関係にある。 更に出身の関係もあり、経世などとも友好な関係にある。 楚々としてにこやかな笑顔を浮かべているが、実は割とエロい。なお、その辺は本家の性質と、凪の初期教育の賜物である。その為、別に自分から何かするという程ではないが、ボディータッチ等のスキンシップは過剰である。 更に着物の下にタバサと並ぶプロポーションを隠した美女でもある。何度か経世と食事を共にした時、何度か冗談でアプローチをかけて誘惑し、経世をリアルにドギマギさせてテンパらせた前科がある。なお、その事がバレた際に経世がヘル女史から折檻を受けた事は言うまでもない。 因に、この手の冗談は彼女が食事をともにする程度に親しい生徒相手ならば誰にでもするので、特段、経世に恋愛感情を抱いている訳でもない。恋城から不安げに、それでいて本心を隠して経世への想いを聞かれた時に、きちんとそう宣言している。 なお、彼女は基本姿勢として女性の味方である。その為、未だに恋城の想いにそもそも気付いていない経世にマジ説教をしている時が多々あるとか。 命について 伊座波姉弟より 『素晴らしい方ですわ。お姉様より優れた人など一握りしか存在し得ないでしょう(月夜談)』 『良い姉貴だぜ。怒らせない限りは、って補足はつくがね(須佐雄談)』 『命お姉ちゃん? すっごい優しいよ(照子談)』 ABILITY
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ホーリーランス(ほーりーらんす) 概要 ホーリーランスとは、聖なる槍で敵に攻撃する術のこと。 ほぼ単体攻撃という点はシリーズ共通の性能。 初出はデスティニーのクレメンテ。 北米版表記はそのまま「Holy Lance」。ロンギヌスの槍の異称でもある。 登場作品 + 目次 デスティニー(PS) デスティニー(PS2) エターニア シンフォニア アビス イノセンス ヴェスペリア グレイセスf アライズ TOWなりきりダンジョン2 TOWなりきりダンジョン3 TOWレディアントマイソロジー TOWレディアントマイソロジー2 TOWレディアントマイソロジー3 関連リンク派生技 関連技 ネタ デスティニー(PS) 習得者:ラヴィル・クレメンテ 分類 晶術 属性 光 HIT数 1 消費TP 57 威力 1500 詠唱時間 習得条件 Lv31 晶術の一種。クレメンテがLv31で修得する。 光の槍を7本つき刺す。 単体攻撃で使い勝手はいまいちだが、ラストのリオンがちょうど光属性弱点なので、そこで活躍する。 使用者:エリアルナイト 山寺宏一ボイスで放ってくるので印象に残る。 ▲ デスティニー(PS2) 習得者:フィリア・フィリス 聖なる加護を受けた無数の槍で敵を貫く晶術。 分類 晶術 属性 光・射 HIT数 10 消費CC 4 威力 810(81×10) 詠唱時間 250F(4.17s) 習得条件 Lv39 晶術の一種。フィリアがLv39で修得する。 打ち上げた相手に連続的に槍を突き刺す。槍は足元→周辺多数→頭上の順に発生。 最初の足元からの槍が当たらないと追撃が発生しない。 しかも横の攻撃範囲が絶望的に狭いため移動中の敵にはまず当たらない。 攻撃術のバリエーションの多いフィリアにとってさほど重要性の高くない術だが、ヒット数の多さを生かして味方のコンボの援護にでも使おう。 台詞 光よ!ホーリーランス! 使用者:ミクトラン ▲ エターニア 習得者:キール・ツァイベル、メルディ 分類 晶霊術 属性 光 HIT数 1 消費TP 52 威力 詠唱時間 習得条件 レム:Lv21マクスウェル:Lv20 晶霊術の一種。Lv21以上のレムとLv20以上のマクスウェルをフリンジすると発生、レム側のキャラが使用できる。 空からターゲットに向かって光の槍を8本飛ばし、それが5本以上ヒットすると爆発が起こる。 爆発はターゲット以外の敵にも当たる上、かなりの高威力。 各光の槍は100の固定ダメージ。光の槍では敵のHPは1までしか減らない。 つまり5本以上ヒットさせないと止めはさせない。 槍1本ごとに追尾性能があるため命中精度が高い。 詠唱文(没) 光よ、邪悪を滅ぼす槍と化せ! 使用者 ネレイド 詠唱が阻止できない。 何故か衰弱の追加効果がある。 台詞 神の裁きを受けよ! 使用者 ゼクンドゥス ハード以上でミリオンアサルトから連携してくる。 丁度最後のゼクンドゥスレーザーで吹っ飛ばされて操作不能の所に追撃されるので避けられない。 使用者 レム ハード以上でHP半分以下から使用開始。レーザーを下に撃った後に使用することが多い。 知力が高いため喰らうと非常に危険。 ▲ シンフォニア 習得者:リフィル・セイジ 対象となる敵を聖なる槍で貫く光系上級魔術 分類 上級術Sタイプ 属性 光 HIT数 5 消費TP 40 威力 900 詠唱時間 習得条件 Lv46以上、フォトンを50回以上使用 使用回数100回以上でOVL時に使うとセイクリッドシャインが発動(PS2版) 魔術の一種。リフィルがLv46以上でかつ、Sタイプでフォトンを50回以上使用すると修得する。 小型の槍4本で貫いた敵に頭上から大型の槍を突き刺す。 単体攻撃術はフォトンで十分なので、広範囲を攻撃できるTタイプのレイを習得させた方が無難。 この術のエフェクトの色を変えた敵専用魔術ブラッディランスが存在する。(マイソロなどのデモンズランスに酷似) レイに範囲が劣るだけでなく、複合特技プリズミックスターズを発動できないというのも痛い。 威力ではこちらが勝るがレイを取った方が良くなってしまう。 ただし、闘技場シングルでは話が別で、これがないと話にならないので、リフィルで闘技場に挑む際は一時的にでもこちらを習得させておくこと。 PS2版ではプリズミックスターズが発動できないのを考慮しなければ、グングニル・福音・魔浄光符は発動できるのでお好みで選んでもあまり損しなくなった。 詠唱文 行くわよ! ホーリーランス!! 使用者:レミエル、ユグドラシル、ミトス (第1形態)、英雄ミトス、メルディ バックステップで簡単に避けることが可能。 メルディ版は、エターニアで没になっていた詠唱台詞が使用されている。 余談だが、基本的にメルディの使う上級術はユニゾン・アタックでないと止められないが、なぜかこれは例外で沙雨系の技連発で詠唱阻止可能。 詠唱文 レミエル:裁かれるがいい! ホーリーランス!! ユグドラシル:滅せよ! ホーリーランス!! ミトス:ホーリーランス!! (発動時のみ) メルディ:光よ、邪悪を滅ぼす槍と化せ! ホーリーランス!! ▲ アビス 習得者:ティア・グランツ 対象となる敵を聖なる槍で貫く上級譜術。 分類 上級譜術 属性 光 HIT数 5 消費TP 34 威力 650(130×5) 詠唱時間 7秒 習得条件 Lv48 FOF発生:光100%地・闇のFOFでクラスターレイドに変化FSチャンバー効果・赤:ダメージ10%上昇・青:硬化時間25%軽減・緑:消費TP1/8軽減・黄:無色FOFでも変化 譜術の一種。ティアがLv48で修得する。 光の槍を敵の頭上から降らして攻撃する光属性の攻撃術。 範囲が狭く、発生もあまり早くないので、敵に逃げられないようにしたい。 ティアの攻撃術の中ではランダム性やダウン効果が無いので、前衛との連携に適した術である。 前衛の攻撃中に、火力を援護するつもりで使っていきたい。 詠唱文 聖なる槍よ、敵を貫け! ホーリーランス!! 使用者:リグレット 詠唱文 受けてみろ! ホーリーランス!! 使用者:ヴァン・グランツ 台詞 目障りだ! ▲ イノセンス 習得者:アンジュ・セレーナ 対象の敵を聖なる槍で貫く術 分類 天術 属性 光 HIT数 5 消費TP 24→12 威力 1075(215×5) 詠唱時間 114F(1.90s) 習得条件 アンジュ:Lv43以上+レイの熟練度Lv4以上エルマーナ:Lv38 画面暗転効果あり。消費TPは熟練度が上がるごとに減少。 天術の一種。アンジュがLv43以上かつ、レイの熟練度が4以上、エルマーナがLv38で修得する。 対象の敵の頭上から5本の光の槍を降らせて攻撃する天術。 威力は悪くないのだが一点に攻撃が集中する関係上、攻撃範囲が狭いため小さな敵や動きの速い敵には当てづらい。 前衛が押しとどめている敵にあてていくなど使用する相手を選んでいかないと当てるのはなかなか難しい。 アンジュはこの術を使いこみレベルを上げることでビッグバンを習得できる。 ▲ ヴェスペリア 習得者:エステル(エステリーゼ・シデス・ヒュラッセイン)、フレン・シーフォ(PS3版) 対象となる敵を聖なる槍で貫く上級魔術。神速の槍が敵を貫く 分類 上級魔術 属性 光 HIT数 6 消費TP 48:エステル56:フレン 威力 480 詠唱時間 320F(5.33s) 習得条件 エステル:Lv57フレン:Lv60 表記は「ホーリィランス」スキル変化 水塵:ホーリィレイン 魔術の一種。エステルがLv57、PS3版のみ、フレンがLv60で修得する。 対象を聖なる槍で貫く。 習得Lvが高い割に威力が低く、攻撃範囲も狭い。 回復の手が空いた時に使う程度か。 スキル変化術のホーリィレインは対照的にフィールド全域攻撃に化ける。 フレンのものはXbox360版では敵時専用術。 威力と詠唱時間はエステルと変わらないが消費TPが高い。 ホーリィレインにスキル変化できないため使い道はほぼない。 詠唱文 聖なる槍よ、敵を貫け 使用者 Sドラコ-Cヘッド ノーマル以上で使用。 ▲ グレイセスf 習得者:リチャード 聖なる槍で貫いた敵に、追い討ちの槍を12本生み出し、次々に突き刺す術。 分類 バースト技攻撃術 属性 精神体・妖魔・暴星・斬撃・マヒ HIT数 15 消費CC 5 威力 1400(93×15) 詠唱時間 5.67秒 習得条件 称号で習得 赤チャージ後に発動で斬撃、マヒ特性追加(f)称号による強化により最大で以下の付加効果が得られる。・ダメージ+10%・クリティカル率+30%・「防御力減少」の確率効果・一定確率:CC1回復 バースト技の一種。リチャードが称号で修得する。 PS3版で追加。 光の槍が敵を貫いて空中に固定し、複数の光の槍が敵を追撃する。 追撃する光の槍は、最初の槍が外れても発生するので回避されてもある程度のダメージが期待できる。 詠唱は長めで攻撃範囲も狭く、実戦で有効に使うとなると状況はかなり限定される。 ハイスペル発動中や愚弄などでダウンさせた相手への追撃時に使うのが効果的か。 なお、シューティングスターと同じく発動中は背景が専用のものに切り替わる。 詠唱文 聖なる槍よ、十二の証と共に貫け!ホーリーランス! 使用者 ラムダ・テオス 暴星バリア展開中に使用。 左右ステップで対応回避可能だが、最後1発の攻撃範囲がステップ4回分の距離で当たるほど広いので 早めの回避を心がけたい。もしくはさっさと暴星バリアを破ってしまおう。 台詞 ぬうう!永久(とわ)の闇に滅せよ! 使用者 大煇星竜(ソロモス) HP3/4以下で1回だけ使用。 四海兄弟で生み出した分身も同じ条件で使用。 ▲ アライズ 習得者 リンウェル ??? 分類 星霊術光撃 属性 光 HIT数 消費AG 消費CP 詠唱時間 習得条件 詠唱文 日本語版 英語版 Illuminate the dark! Come forth, holy glimmer! Holy Lance! ▲ TOWなりきりダンジョン2 習得者:ウィザード/ウィッチ、エンチャンター/エンチャントレス、フィリア 使用者:ライトメイジ 目標に無数の光槍を突き刺す 分類 術 属性 光 HIT数 消費TP 70 威力 詠唱時間 181 習得条件 ウィザード/ウィッチ、フィリア:Lv.40エンチャンター/エンチャントレス:Lv.37 暗転あり 複数の光の槍で対象を滅多刺しにする。 ▲ TOWなりきりダンジョン3 習得者 クレリック ??? 分類 属性 HIT数 消費TP 威力 詠唱時間 - 習得条件 発動条件 ▲ TOWレディアントマイソロジー 習得者:僧侶、ティア・グランツ 分類 術 属性 光 HIT数 5 消費TP 40 威力 詠唱時間 習得条件 僧侶:Lv53ティア:Lv34 術の一種。僧侶がLv53、ティアがLv34で修得する。 複数の光の槍が敵を貫く攻撃術。 範囲が狭いので前衛が足止めしているときに発動したい。 この術の闇属性バージョンがデモンズランス。 ▲ TOWレディアントマイソロジー2 習得者:僧侶、フィリア・フィリス、キール・ツァイベル、ティア・グランツ、エステル(エステリーゼ・シデス・ヒュラッセイン) 対象となる敵を聖なる槍で貫く術 分類 術 属性 光 HIT数 5 消費TP 24 威力 1075(215×5) 詠唱時間 330F(5.50s) 習得条件 僧侶:Lv60フィリア:Lv44キール:Lv44ティア:Lv49エステル:Lv63 複数の光の槍が敵を貫く攻撃術。 攻撃範囲が狭い割に、かなりの上空から槍が出現するので発生も遅め。 威力は高く、ヒット数も多めなので、味方の前衛が攻撃中の敵に対して援護するように放つとよい。 単体で光属性攻撃をしたいときは、僧侶ならフォトンを覚えるのでそちらがよい。 ▲ TOWレディアントマイソロジー3 習得者:僧侶、フィリア・フィリス、ティア・グランツ、ヴァン・グランツ、エステル(エステリーゼ・シデス・ヒュラッセイン)、フレン・シーフォ、アンジュ・セレーナ 使用者:ユグドラシル 複数の光の槍が敵を貫く攻撃術。 この術の闇属性バージョンがデモンズランス。 範囲が狭く、相当上空から槍が出現するので発生も遅めなので前衛が足止めしているときに発動したい。 他に役立つ攻撃術を習得するキャラはこの術を封印してしまってもいいだろう。 余談だが、今作ではキールは秘奥義と差し替えられたため習得しない。 ▲ 関連リンク 派生技 クラスターレイド ホーリィレイン ビッグバン セイクリッドシャイン ▲ 関連技 フォトン レイ デモンズランス ブラッディランス ▲ ネタ ホーリーランスネタ ▲
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【検索用 こふぇるのほうきゃくせん 登録タグ 2023年 Okaka Saki/合成音声 Synthesizer V VOICEPEAK c.c.R こ 曲 曲か 紙崎ねい】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:紙崎ねい 作曲:紙崎ねい 編曲:紙崎ねい 絵:c.c.R(Twitter) 動画:Okaka(Twitter) 唄:Saki・VOICEPEAK 曲紹介 “思い出して” 曲名:『ゴフェルの忘却船』(ゴフェルのぼうきゃくせん) 『ボカコレ2023春』TOP100参加曲。 artcoreとポエトリーリーディングの楽曲。 歌詞 (YouTube概要欄より転載) 静謐な空間に置かれる。 13の規則。 砂時計から零れ出す沈黙。 無機質な理によって紡がれるべき安息。 「泣いているのは誰?」 “思い出して” 微睡む微笑に揺れる合図は 藍を説く左目の巡礼者 自戒の声に導かれるの 「ねえ、いのちの名を教えて」 “zyrk novem o duz /r/aw/ul.q(k)wy” 歓びの円舞曲、白日の彼方 「まだ終わらないで」 硝煙が断つ業 物語の栞に残るから 今、沈む廃都 ノイズ上の懐古 “思い出して” 隠された最初の鍵 眠る前に抱きしめる、声、1つ 目に映るものが全て 終わりのない楽園の幻視 まだ戦火踊る夜、制度が描くのなら 鉄塔に月が舞う。 晩祷には不確かな未来を捧げた。 機械仕掛けの人々は笑わない。 鐘の音が鈍く響く。 この傷跡に1つ、灯す約束があった。 “思い出して” “思い出して” 「いつも寝る時には大きなクマさんと一緒なの!」 “思い出して” 「パパはいつ帰ってくる? お手紙書いたのにな」 “思い出して” 「痛い!」 “思い出して” 「ママは私のこと嫌いなの?」 “思い出して” 「ねえ、ライラ」 317年の春。 反世界との境界崩れにより、実世界の3/4が消滅。 統一国家企業はこれを「大終焉」と命名する。 無人機による管理体制は必然であった。これによる都市機能の維持。 生命という種の保全の為、320年、方舟は建造された。 裁かれた最期の偽物 沈む前に抱きしめる、鼓動、2つ 「目に映るものが全て?」 救いのない楽園の残滓 どうか40の夜、真実を描くのなら 君が醒める日まで 朽ちて、滅びゆくとして いつまでも いつまでも いつまでも 見守って いつの日か いつの日か いつの日か その声を コメント 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
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『だいりしゅっさん 後編その1』 55KB 制裁 不運 自業自得 群れ ゲス 希少種 自然界 独自設定 ナナシ作 *はじめに。 前回は私の認識不足により、様々な方に余計な手間を与えてしまったことを、この場を借りてお詫びいたします。 特に代理アップをしてくれた方は本当にありがとうございました。 あれから一週間ぐらい、あーでもないこーでもないといろいろいじった結果、無事この場所へたどり着くことができました。 今後はこのようなことがないように努めたいと思います。 ナナシ 前回のあらすじ 長ぱちゅりーは早々に事件を収束させるため、まりさたちを群れから追放することを決意する。 しかしこれを聞いたれいむは、そんなことをしたらまりさを自分の奴隷にできなくなると怒り狂い、 幹部みょん幹部ちぇんを抱き込んで、長ぱちゅりーを長の座から引きずり落とす計画を画策する。 そんなれいむのたくらみにいち早く気付いた長ぱちゅりーは、このままでは群れがれいむによって支配されてしまうと焦り、 幹部みょん幹部ちぇんたちにれいむと手を切るようにと要求する。 しかし長ぱちゅりーは交渉の際に、怒りのあまり幹部二匹に高圧的な態度に出てしまい、 また幹部みょんが誤解から自分らをはめようとしていると勘違いしたこともあり、交渉は完全に決裂。 もはや打つ手なしと思われた長ぱちゅりーは最後の手段として、ゆっくりえいきを群れの呼ぶことを決意する。 はたしてゆっくりえいきとは、いかなるゆっくりなのか? そしてこの事件はいかなる収束を見せるのだろうか? 群れの内の某所。 「ゆゆ!きいたきいた?れいのはなし!」 「きいたよ!おさが、えいきをこのむれによぶってはなしでしょう!なんだかおもしろいことになってきたねぇ!」 「ゆふん!まりささまは、なんだかきにいらないのぜ!そもそもえいきって、なんなのぜ?」 「ゆゆ!そんなこともしらないの!えいきはねぇ、すっごくえらいゆっくりなんだよぉ!」 「ふん、どれだけえらいのかしらないけれど、 ありすは、そんなえたいのしれない、いなかものに、このとかいはなむれのじけんの、はんだんをあおぐというのはどうかとおもうけど!」 「ゆふふ!しんぱいしなくても、えいきがきたって、いまのげんじょうはうごかないよ! あれは、おさぱちゅりーのわるあがきだって、みんなうわさでいってたもん!おさはもうおしまいだよ!」 「ゆへへへ!そうなのぜ!あのなまいきなおさも、これでおわりなのぜ! そしてこれだけのしったいをおかして、むれにめいわくをかけたんだぜぇ! じけんがおわったら、おさは、せっさいがとうぜんなのぜ! ゆへへ!そしたらこのまりささまが、じきじきにたっぷりと、いたぶってやるのぜぇ!」 「ゆほほほ!それはあの、はんにんのまりさとしてもおなじことよ! ようは、れいむのおちびちゃんに、しょくりょうさえとどければいいんでしょ? つまり、それいがいのじかんは、このありすのすっきりどれいにして、なんのもんだいもないってことよねぇ! いままでのつみをつぐなわせるために、たーっぷりこのありすがとかいはなあいをそそぎこんであげるわ!」 「ゆゆ!それはたのしみだねぇ!はやく、はんけつがでないかなぁ!れいむ、はやくせいっさいしたいよぉ!」 ざわ…ざわ…。 長ぱちゅりーと幹部みょん幹部ちぇんたちの交渉決裂から二日後の今日。 群れのゆっくりたちは、とある事件の談議に盛り上がっていた。 その話の内容とは言うまでもなく例のまりさの事件のことだ。 群れ内ではまた新たな噂がゆっくりたちの間で広まっていたのである。 その噂とは以下の様なものであった。 再び事件の続報である。 かねてから群れを騒がせてた前代未聞のあの事件。 そう、まりさのおちびちゃん奴隷化事件に新たな動きがあったようである。 つい先日までの状況についておさらいしておくと、まりさの刑について意見が割れている状態だった。 具体的には、長ぱちゅりーのまりさたちを群れの外へ追放すべきという刑と、被害者れいむ、幹部ちぇんみょんたちによる、 まりさたちをれいむのおちびちゃんのために働かすという刑の二つが争っている状況である。 そしてこれはそのまま長VS幹部という群れの権力争いの構図でもあった。 常識的に考えればこの戦いは群れの最高権力者でもある長のほうが優勢であると思えるであろう。 なぜなら、幹部はしょせん長を補佐する立場でしかないのだから、長に意見するなど通常はあり得ないことだからだ。 しかしである。 実際にふたを開けてみれば、今現在の状況は圧倒的に幹部陣営が優位である。 なぜか? それは前回の噂でもお伝えした通りである。 長ぱちゅりーのやっていることは無茶苦茶なのに対し、被害者れいむと幹部二匹がしている主張は至極まっとうであり、 非常に正しいものだからである。 ゲスゆっくりばかりのクズな群れならばともかく、ここは善良なゆっくりたちが集まる正義の群れ。 ゆっくりたちは自らの頭で考え、善の道を選択する。 ゆえに正しい意見が支持され、ゲスな意見は退けられるのは当然のことである。 愚かな長ぱちゅりーはそのことを理解していなかったようだ。 こうしてこのまま事件は一件落着かと思えたその時、どうしても長の座を守りたい長ぱちゅりーは苦し紛れの一手を放った。 なんと事件の判断を仰ぐために、ゆっくりえいきをこの群れの招くと発表したのだ。 ゆっくりえいきとは、知るゆっくりぞ知る、ゆっくりの神である。 何でも、どうしても群れのゆっくりたちのみで解決できない事件が起こった場合、その事件を裁くものとしてゆっくり裁判を行うゆっくりだといわれている。 そしてその召還方法は、代々群れの長にのみ伝わっているものらしい。 この発表をした長ぱちゅりーに対し、群れのゆっくりたちはその困惑を強めた。 そんなことをしなくとも、事件の判決は明らかなはずである。 なぜわざわざそんな手間のかかることをするのか、理解に苦しむというわけだ。 実際この処置に対し、これは長ぱちゅりーが少しでも長く長の地位にいるための時間稼ぎではないか? という意見も多数群れ内で出ており、長ぱちゅりーに対するゆっくりたちの呆れと嘲笑の視線は日々増してきている。 また中には、事件後に長ぱちゅりーのせいっさいを望む声も高まってきており、今回のえいき召還は、 長ぱちゅりーにとって、起死回生の一手どころか、完全にみずからの首を絞める結果となっているようだ。 とにもかくにもこの事件にたする最終的な決断は、近日中に行われるゆっくり裁判に委ねられた。 一体いかなる判決が下されるのか、今後も目が離せない状況である。 以上群れの噂より抜粋。 「むきゅう!やれやれね!」 所変わってここは長ぱちゅりーのおうち。 今ここで、一仕事を終えた長ぱちゅりーは、ふーっと長い息を吐き出した。 ちょうど長ぱちゅりーは、ゆっくりえいきを群れへと呼ぶための複雑な儀式を終えたところであったのだ。 それを示すように、長ぱちゅりーの背後には複雑な模様が描かれた一本の幅の広い棒が突き立てられている。 これは、いわば目印だった。 どういう仕組かは不明だが、群れに代々伝わっているこの珍妙な棒を頼りにゆっくりえいきは群れにやってくるらしいのだ。 「ふう!これでもう、あともどりはできないわね!」 えいきを群れの呼ぶためにはこの棒を突き立てる他にも決められた手順で、決められた儀式を行う必要がある。 そして一度その儀式を終えるともはや取り消しはできない。 長ぱちゅりーはすでに儀式を終えているため、もはやいかなる手段をもってしてもえいきがやってくることは阻止できないのだ。 「むきゅ!まさかこのさいごのしゅだんをつかうことになるとはね! ほんとうに、このてだけはつかいたくなかったけど、もはやこのじけんはぱちぇのてにはおえないわ! えいきなら、どんなけっかになろうとも、あのれいむが、むざいになるというはんけつだけはださないはず! げすのてに、このむれをわたすわけにはいかない! たとえぱちぇがさばかれることになったとしても!」 ゴクリとのどを鳴らし、覚悟を新たにする長ぱちゅりー。 えいき決しては自分の味方ではない。 むしろその存在は諸刃の剣。 ゆっくりえいきは、ゲスゆっくりのみを自動的に始末してくれる都合のいい道具ではないのだ。 えいきが裁くのはあくまでの罪を犯したゆっくり。 つまりえいきが罪だと判断すれば、どんな善良なゆっくりでも裁かれるのである。 今回の事件に当てはめれば、自分やまりさも裁かれる可能性が高いということだ。 まりさについては、前回散々考えたように代理出産=奴隷売買とえいきが判断すれば制裁の対象になるであろうし、 自分については、まりさたちや群れのみんなに、意図的に真実を伝えなかったということが罪と判断される可能性がある。 もちろんまりさは、自分が奴隷売買をしているという自覚など露程もなかったであろうし、 自分だって真実を隠したのは群れのために良かれと思っての行動である。 だがそんなことは一切の関係がない。 それが罪と判断すれば、一切の慈悲なく裁きを与える。それがゆっくりえいきなのだ。 だが、それでいい。 いや、そうでなくては困る。 本来ならばそれくらいの厳正さがなければ、裁くなどという行為は行ってはなららないのだ。 ゆっくりはなにかあると、すぐせいっさい!せいっさい!と騒ぎ出すが、ゆっくりがゆっくりを裁くということはそう単純な話ではない。 あるいは、そういったゆっくり特有の安直さを戒めるための最後の砦こそが、ゆっくりえいきという神の存在理由なのかもしれなかった。 だからこそ細々とではあるが、いつまでも廃れずにこの群れにはえいきを呼び出す方法が伝承されてきたのだ。 ゆっくりが、本当の意味でのゆっくりを失わないためにも! 「むきゅ!それにしても、みょんたちは、あいかわらずむだなことをしているようね!」 えいきのことはとりあえず脇に置いておくとして、今の群れの現状に考えを巡らせる長ぱちゅりー。 相変わらず群れでは自分を叩き、幹部みょんたちを持ち上げる噂が広まっているようだ。 もちろん幹部みょんたちが意図的に流させたものであろう。 まったくバカの一つ覚えというやつだ。 すでに状況は変わってきているというのに。 この作戦が有効だったのは、事件が群れ内のみで完結している時の話だ。 ある意味で完全な部外者であるえいきの前では、こういった噂による印象操作、捏造の類は一切意味を持たないということに気付いていないのだろう。 とはいえ今流されているこの噂から気になる点もあった。 それは今回の噂の内容は、長である自分対幹部ということがやたら強調されており、 前回まであった被害者れいむを賛美するコメントがほとんどないということだ。 恐らくこれは、ゲスれいむと幹部みょんたちの密接な連携が途切れたことを意味しているのだろう。 近い将来、自分たちが長となったときに起こるであろうゲスれいむとの対決を意識して、 必要以上にゲスれいむの人気が、群れ内で高まらないように調節しているのかもしれない。 交渉が決裂したあの日、幹部みょんは自らが長になり、その邪魔になるようならばれいむも消し去ると宣言した。 そしてどうやらそれは本気だったようである。 まあ、今となってはそれもどうでもいい話か。 今の自分できるのは、ただ待つことのみである。 最早覚悟はできている。 たとえ自らが裁かれることになったとしてだ。 それにもう疲れた。 今回がいい引き際なのだろう。 裁かれるというのならそれもいし、そうでなくても、この事件の後に自分は長を引退するつもりだ。 長なんてまっぴらだ。そしてもう二度とごめんだ。 それにしても、まったくなんだってゲスは皆、長なんて厄介な仕事を進んでやりたがるのだろう? そればっかりは本当に理解できない。 「むきゅう」 長ぱちゅりーは深い深いため息をついたのだった。 「みょん!むれのみんなの、はんのうはどうだみょん!」 「わかるよー!ばっちりだよー!みーんな、ちぇんたちをしじしてくれてるよー!」 「みょん!とりあえずはよていどおりということだみょんね!」 所変わってここは幹部ちぇんのおうち。 今ここで、幹部みょんと幹部ちぇんは作戦会議を開いていた。 自分たちがこれから長として、群れの覇権を握るにはどうすればいいのか。 そのための重要な会議だった。 「これでとりあえずのもんだいは、おさがよんだ、れいのえいきってゆっくりだけというわけだみょんね!」 「わかるよー!このちょうしだったら、そのえいきってやつがくるまえに、ちぇんたちがおさになれるんじゃないかなー! そしたら、ゆっくりさいばんのはなしも、なしになるかもよー!」 「いや、さすがにそれはむりだみょん! おさは、ゆっくりさいばんで、こんかいのじけんのしまつをつけると、むれのみんなにだいだいてきにはっぴょうしてしまったみょん! そしてむれのみんなは、このさいばんのけっかを、たのしみにしている! こうなってしまったいじょう、いまむりやりおさのざにおさまっても、こんどはむれのれんちゅうがなっとくしないみょん! つまり、えいきがくるまえに、おさのこうたいは、ありえないということだみょん!」 「わからないよー!となると、やっぱりげんじょうでのさいだいのもんだいは、そのえいきってことになるんだねー!」 「そのとおりだみょん!」 ちぇんとの会話に幹部みょんは頷いた。 そう、現状は上手くいっているのだ。 問題はあの長ぱちゅりーが呼んだという、ゆっくりえいきのことだ。 長ぱちゅりーがえいきを呼ぶと言い出したのは一昨日のあの時、長ぱちゅりーにはっきりと絶縁を叩きつけたときのことだ。 あのとき長ぱちゅりーは、自分らに向かって「これでぱちぇもあなたたちもおしまいね」と言った。 これは一体どういう意味なのか? そもそも、そのゆっくりえいきという存在が得体がしれない。 ゆっくりを裁くというゆっくりの神。その召還方法は代々長にのみ口伝されている。 そんな風な噂くらいなら幹部みょんも聞いたことがあるが、その実態はやはり謎だ。 始めは長ぱちゅりーが、苦し紛れの時間稼ぎのためにでたらめを言っているのかとも思ったが、群れのゆっくりたちに大々的に来ると約束した以上、 でたらめではなく実在するゆっくりだと判断すべきだ。 とすれば、早急に手を打つ必要があるのだが、正体不明のゆっくりに対していかなる備えをせよというのか? いや、ここは弱気になってはだめだ。 自分はもうすでの後戻りできないところまできているのだ。 だったら……。 「ちぇん!ぶかのゆっくりたちに、うわさをながさせるのはもうじゅうぶんだみょん! もう、みょんたちの、ぜったいてきなにんきはくずれようがないみょん! かわりに、いまから、ゆっくりさいばんにむけて、みなに、せんとうじゅんびをさせておくみょん!」 「ゆえええ!わからないよー! どういうことなの! まさかえいきをやるきなの?」 自分に驚きの目を向けてくる幹部ちぇん。 「みょん!おちつくみょん!そいういうてんかいもありえるということだみょん! さいわいそのえいきとかいうゆっくりは、よそもの! きえたところで、このむれのゆっくりは、だれもこまらないみょん!」 「い、いや、さすがにそれはまずいんじゃないかなー! かりにもえいきは、ゆっくりのかみさまって、はなしだよー! それがこのむれで、えいえんにゆっくりさせられたって、しれたら、 ほかの、かみとかがだまってないんじゃ……」 「ゆふふふ!あんしんするみょん! けすといっても、それはあくまでさいしゅうしゅだんだみょん! そのえいきって、ゆっくりがどれほどのものかしらないけれど、どうせあのぱちゅりーみたいに、あたまでっかちで、 えらそうにしているだけの、みかけだおしのゆっくりにちがいないんだみょん! ちょっとおどしをかければ、すぐにびびってみょんたちのいいなりになるにちがいないみょん!」 「わっ、わかるよー!そうだね!そのとおりだよー! ちぇんたちがいっせいにかかれば、いくらえいきだって、てもあしもでないはずだよね!」 「そうだみょん!そうだみょん! それに、いざとなれば、このむれいちばんのゆうしゃであるこのみょんが、じきじきにはくろーけんで、まっぷたつにしてやるみょん! なにかもんだいがあるようなら、えいきのしいんは、じこ、とでもしておけばいいだけのはなしだみょん! なにもおそれることはないんだみょん!」 それだけ言うと、幹部みょんはそばに突き刺してあったはくろーけん(ただの木の棒)を口で引き抜き、思い切り横なぎに振り払った。 ブンと風を切る音が響き、それが心地いい。 今日も絶好調だ。 そうとも、自分は幹部であると同時に、群れ最強のゆっくりでもあるのだ、そして将来の長でもある。 幼いころからのライバルであった幹部ちぇんでさえ、純粋な戦闘では一度も自分に勝ったことはない。 どこの馬の骨とも知らないえいきとかいうゆっくりなどに、万が一でも後れを取るはずもないのだ。 のこのことやっくるえいきに、この群れを支配しているのが、いったい誰なのかということを直々にわからせてやる。 そう、ゆっくり裁判など本来は必要ないのだ! なぜならこの群れのすべてを決めるのは自分だからだ。 まあ、向こうも神としても建前があるから、100歩譲って形だけのゆっくり裁判はやらせてやってもいい。 だがその結果はすでに決まっている。 判決は、まりさとありすは奴隷売買の罪で有罪!さらに長も群れを混乱に陥れた罪で有罪だ! そしてその刑は、まりさとありすは、れいむのおちびちゃんのために食料をあつめ、それ以外の時間は群れの連中のストレス解消用奴隷ゆっくり! 長ぱちゅりーは、むれ総出でのせいっさいの末この群れを永久追放! これは決定事項だ。 それ以外の判決はこのみょん様が一切認めない! 「わかるよー! それじゃあついでに、れいむもいっしょにやっちゃう?」 「みょん?」 幹部みょんが裁判について考えているところへ、横から幹部ちぇんがれいむもこの際同時に始末しては?と提案してくる。 なるほど、確かにあのれいむはもう用済み、もとい危険な存在だ。 長ぱちゅりーが言っていたように、いつか必ず自分らに不利益をもたらす疫病神となりうるであろう。 いつまでも生かしておく理由などあろうはずもない。 だが、 「いや、いまのだんかいで、れいむとことをおこすのはうまくないみょん。 そもそも、ゆっくりさいばんのないようは、あくまでれいむと、まりさのどれいばいばいのもんだいなんだみょん! これでもし、いまれいむがきえれば、さいばんそのものがひらかれず、さいあく、みょんたちがおさになるちゃんすもうしなわれることになるみょん! あのれいむをしまつするのは、あくまでみょんたちがおさになったあとだみょん! いまは、えいきのみにしゅうちゅうすべきだみょん!」 そう幹部みょんは答えた。 れいむをいつか消すのは決定事項だが、それを今してしまうと、自分が長になるチャンスと長ぱちゅりーを群れから追い出すチャンスを失ってしまうことになりかねない。 それは上手くないのだ。 しょせんれいむなど、事件の影響で一時的に人気になっただけのただのゆっくりにすぎない。 もともと幹部という地位があった自分たちはとはまるで違う。 自分たちが噂を流すのをやめた今、その人気だっていつまでもつか。 それにれいむには自分らが長になったとには、幹部の地位を約束してある。 今慌てて消さなくとも、しばらくはそれに満足しておとなしくしているだろう。 だったら、まず確実に長になることが先決なのだ。 「わかったよー!それじゃ、ぶかのみんなに、せんとうじゅんびをしておくようにいっておくよー!」 「まかせたみょん!」 これで全ての準備は整った。 えいきだかなんだかしらないが、来るなら来てみるがいい。 そして己の無力さを知るがいい。 長ぱちゅりーや、裁判をしにやってくるというえいきは勘違いをしているのだ。 群れを支配するのに必要なのは、長ぱちゅりーやえいきのような何の役にも立たないような正義や知性ではない。 絶対的な力なのだ。 そう、この世は所詮力なのだ。 そして自分はその力を持っている。 多くの部下を従え、自身も最強のゆっくり。 その武力の前では賢さなど何の意味もない。 何が賢者だ、何が神だ。 この群れにやってきたら、力によって、群れのゆっくりたちの前で惨めに這いつくばらせてやる。 自分がこの群れを支配する日は近い。 「むーしゃ!むーしゃ!しあわせええええええ!」 「むーちゃ!むーちゃ!ちあわちぇぇぇぇぇぇ!」 所変わってここはれいむのおうち。 れいむは今、食事の真っ最中であった。 くっちゃくっちゃとわざとらしく音を立てながら、でかい口に大量に食料を押し込み、周囲につばや涎をまき散らしながら豪快に食す。 そしてそんなれいむを真似して、子れいむもまたこれでもかと下品に食料を食い散らかしている。 人間が見れば、思わず顔しかめて目を背けたくなるような醜悪さだった。 だがそれは所詮人間から見た場合の価値観でしかなく、ゆっくりからすればこの食事風景はとんでもなくゆっくりしている、とそう評価できるものであった。 最近はとんと数が減ってきたゆっくりらしいゆっくり。 その究極の理想の姿がここにあった。 ちなみにこの二匹が今食べている食料は、もちろんれいむが狩りでとってきたものではなく、すべて群れの他のゆっくりからの贈り物だった。 凶悪事件の被害者であるれいむと、そのおちびちゃんである子れいむ。 この悲劇の親子に対し、群れのゆっくりたちは食料の援助を惜しまなかった。 もちろん一匹一匹からの寄付の量はそれほどでもなかったが、それでも沢山のゆっくりがいればその量は大量となる。 そんなわけで食料にはまるで困ることのない二匹の親子は、これぞゆっくりだといわんばかりに終始笑顔であり、幸せそのものだった。 「ゆふふふふ!ゆっくりしてるね!おちびちゃん!」 「ゆっくり!ゆっくりー!」 自分のおちびちゃんの、はしゃぐさまを見て微笑むれいむ。 すべてが計画通り、いやそれ以上の結果だ。 始めはただあの憎くっきまりさを奴隷にするだけの計画だったが、 あのアホな幹部たちのおかけでさらなる飛躍が可能となった。 まあ、えいきとかいう、よくわからないゆっくりの登場は流石に計算外だったが、計画には何の変更もない。 いまさらどこの誰がこようと、それは大した問題ではないのだ。 「ゆふふふふ!まったくどいつもこいつもまるでわかっちゃいないねぇ! そうでしょ?おちびちゃん!」 「ゆっくり!ゆっくりー!」 れいむの問いかけに嬉しそうに応える子れいむ。 それに満足げに頷くれいむ。 そう、やつらは何もわかっちゃいないのだ。 まりさも、長ぱちゅりーも、幹部みょん、幹部ちぇんも、そしてこれからやってくるというえいきだって、きっとわかっていないのだ。 みな勘違いをしている。 この世で一番大切なこと、それは正義や知性、ましてや力などでは断じてない。 ゆっくりだ! ゆっくりこそがこの世の真理であり、また絶対のものだということを連中は知らないのだ。 「ゆふぅ!まったく、こんなかんたんなこともわからないなんて、ほんとだめだめだよねぇ! これはもう、れいむがむれのおさになって、みんなをみちびいていかなきゃいけないって、ことだよ! そうだよねぇ?おちびちゃん!」 「ゆっくり!ゆっくりー!」 れいむの問いかけに、またも嬉しそうに返事をする子れいむ。 今のれいむの目的。 それは群れの長になることだった。 長になることにより、失われたゆっくりを取り戻すのだ。 以前の自分はまるでダメダメだった。 毎日毎日ゆっくりできない日々。 まさに生きる屍だった。 だが、おちびちゃんが生まれてから変わった。 地上最強にゆっくりしている、れいむのおちびちゃん。 そのおかげで、れいむもまたとんでもなくゆっくりできるようになった。 おちびちゃんを一目見たその瞬間、れいむのゆっくりは解放されたのだ。 それと同時に今まで見えていない物が見えてきた。 この群れはまったくゆっくりしていない。 自分とおちびちゃん以外のゆっくりがまるでゆっくりしていない。 これじゃだめだ! ゆっくりはゆっくりしなければならない。 これはこの世の真理なのだ。 ではなぜこの群れはゆっくりしていないのか? 長ぱちゅりーだ! あのぜんぜんゆっくりしていない、くだらないゆっくりが群れを仕切っているからこういうことになる。 でもだからといって、幹部みょん幹部ちぇん、ましてやあのまりさなどが長をやるのは論外だ。 どいつもこいつもゆっくりしていない。この群れのゆっくりたちは皆そうだ。 じゃあ自分がやるしかないじゃないか。 長になるんだ! れいむが長になった暁には、今までのゆっくりできない掟はすべて撤廃し、どんどんゆっくりできる掟を作っていく。 人間の住処があるという、山のふもとへ領土を拡大するのもいいだろう。 すべてはゆっくりのものとなるのだ。 そもそも群れで一番ゆっくりしている自分が群れの長となるのは必然だと言えるし、そのための準備はすでに整っている。 このままいけば間違いなく長ぱちゅりーは失脚し、長の座は空位となるだろう。 これはもう決まっていることだ。 なぜなら、群れで一番ゆっくりしているこのれいむの決めたことだからだ。 これはもう絶対だ。 すると次に起こると予想されるのは、幹部みょんか幹部ちぇん、もしくはその両方が長の座に就くことだろう。 これが普通だ。 だがそうはいかない。 長ぱちゅりーが長の座から転落したその瞬間、すぐさまれいむは群れの長へと立候補するのだ。 きっと、幹部みょん幹部ちぇんは度胆を抜かれることだろう。 事前にあいつらとは、れいむを幹部にするようにという約束が交わされている。 つまりは、れいむが長に立候補するとは夢にも思っていないということだ。 てっきりなんの障害もなしに、自分たちが長になれると思い込んでいた幹部二匹が慌てふためく様子を想像すると笑いがこみあげてくる。 だいたいれいむは群で一番ゆっくりしているゆっくりなのだ。 その自分が幹部ごときの地位などで満足できるはずもあるまい。 というかそもそも、もしあの連中が無事に長になれたとしても、れいむに弱みを握られるということに気付いていなかったのだろうか? 多分そうなんだろう。 だからあいつらはアホなのだ。 まあ、あるいはもしかすると、奴らが長になった後で、れいむを消すという段取りがあったのかもしれない(今流れている噂はなんだか変だった。あれほど念入りに言ってあったれいむを称えるコメントが入っていない)が、 だがどちらにしろ、遅い遅い。 やつらは長になることなく、表舞台から退場していただくことになる。 もし仮にれいむ、幹部みょん、幹部ちぇんの三匹から長を選べと言われれば、群れの皆は絶対に自分を選ぶ。 間違いない。 その根拠はある。 それは前回のまりさの騒動の時に実証済みのことだ。 あの日、れいむが群れの広場でまりさを追い詰めたあの時。 周りにいたゆっくりたちからすれば、れいむとまりさの状況は完全に五分だったはずだ。 まりさが持っていた大量の食料も所詮は状況証拠にすぎず(というか冷静に考えればあれで犯人扱いするほうがどうかしている)、 れいむの主張とまりさの主張、そのどちらが真実かを明確に判断する材料はあの場にはなかった。 にもかかわらず群れのゆっくりたちはれいむを支持し、まりさを悪者と決めつけた。 なぜか? 答えは簡単だ。 それはれいむの主張のほうが、ゆっくりできるからだ。 長ぱちゅりーVSれいむ、みょん、ちぇんの戦いだって同じことだ。 本来ならば長であるぱちゅりーのほうが圧倒的優位なはずなのに、実際は群れのみんなは、れいむにたちを圧倒的支持している。 これは、長ぱちゅりーの示したまりさの刑よりも、れいむが示した刑のほうが、よりゆっくりできると群れの皆が判断した結果なのだ。 そう!この結果こそが真実なのだ。 確かにれいむは嘘をついた。それは間違いない。 さらに真実を言っているのはまりさの側であり、また本来の正義とやらも長ぱちゅりーの側にあるのかもしれない。 だがそんな『真実』や『正義』とやらは何の意味もない。 それこそ、うんうん程の価値もない。 ゆっくりだ! どれだけゆっくりしていたかこそが大事なことなのだ。 れいむはそれをわかっていた。 だからこそ勝利できたのだ。 まりさにも長ぱちゅりーにも。 ただただ真実を主張すれば、みんなわかってくれると思い込んでいたまりさ。 それが正しいことだと信じて、むりやり刑を確定しようとした長ぱちゅりー。 ダメだダメだ。 全然ゆっくりしていない。 だから勝てないんだよ! そんなんじゃ甘いよ? れいむの勝ちだね! そして次も必ず勝つ! 近いうちにあるだろう長の座をかけた幹部みょん幹部ちぇんとの直接対決でも勝敗は見えている。 れいむは長に立候補する際に、みんながゆっくりできる掟を同時に提案するつもりだ。 対して幹部みょん幹部ちぇんはどうだろうか? 予想外のれいむの立候補に対し、おろおろすることしかできないのではないか? 大体奴らは自分らが幹部だというだけで、次期長になれると思い込んでいるような小物たちだ。 恐れるに足りない。 群れのゆっくりたちは今までと同じように、必ずゆっくりとしたれいむを支持することは間違いない。 れいむの長就任は確定したようなものだ。 「ゆっふっふっ! かんっぺきだよ!かんっぺきなけいかくだよ! そうだよね!おちびちゃん!」 「ゆっくり!ゆっくりー!」 「ゆーん!でもねぇ!おさになるまえに、ゆっくりさいばんとかいうのがあるんだよねぇ! めんどくさいねぇ!まったくゆっくりできないよ! そうでしょ!おちびちゃん!」 「ゆっくり!ゆっくりー!」 少々げんなりした表情をするれいむ。 近々開かれるというゆっくり裁判。 そしてゆっくりえいきという存在。 流石にこればかりはれいむの想定の埒外だった。 無論れいむは裁判という行為自体はなんら恐れてどいない。 なぜなら負けるなどとは、全く考えていないからだ。 れいむのやることはいつもと変わらない ただゆっくりするだけだ。 それだけで勝ちは確定しているのだ。 予定には何の変更もない。 とはいえ、自分を差し置いてゆっくりの神と呼ばれているえいきの存在が気にならないかと言えば嘘になる。 えいきはいったいどんなゆっくりなのか? まあ、罪を裁くというくらいなのだから、自分の敵であることは間違いないだろう。 そして、あのゆっくりできない屁理屈屋の長ぱちゅりーが最後の手段として頼みにするくらいだから、 やはり幹部みょんのように力で何でも解決しようとするような脳筋バカではなく、正義とやらで物事を治めていくような理屈タイプと見るべきか。 とすれば、幹部みょんたちのように、ゆっくりを餌に一時的に操るようなことは難しいだろう。 このタイプの連中はゆっくりとは対極の位置にいる。 群れで唯一れいむのゆっくりをはねのけた長ぱちゅりーのように、あくまでれいむのゆっくりを否定し続けるであろう。 つまり裁判のでの直接対決は避けられないということだ。 「ゆふふふふ!ゆっくりのかみかぁ! あんがいこれは、いいきかいかもしれないねぇ!」 そう!これはれいむの力を見せつけるいい機会だ。 ゆっくり裁判は、公平を期すために群れの全ゆっくりの前で行われる。 つまりそこは、れいむのフィールドだということだ。 ゆっくりは、よりゆっくりとしたゆっくりの数が多ければ多いほどその力が強化されていく。 そして群れのゆっくりたちは、この事件を通してれいむがとった行動のおかげで、徐々にゆっくりとしたゆっくりに変貌しつつある。 その確かな手ごたえが、群れのゆっくりたちの会話の節々から感じられるのだ。 とすれば、裁判では群れのゆっくり全員がえいきの敵になるということだ。 観衆の前で、神を名乗る愚かなゆっくりを辱めてやるのも面白いかもしれない。 そしてこの裁判で勝利することで、自らのゆっくりは神すらも上回るということを証明するのだ。 「ゆふふふふ!これはこれでいいかもしれないねぇ! ゆっくりのかみをなのるえいきが、どんなかおをするのかたのしみだねぇ!そうでしょ!おちびちゃん!」 「ゆっくり!ゆっくりー!」 れいむの問いかけに対し、子れいむは終始ニコニコしたままだった。 それから数日後 ついにその日はやってきた。 それはよく晴れた昼下がり。 なんとはなしに空を見上げた一日のゆっくりが、突然叫んだ。 「ゆゆ!あれはなに!」 その声につられて周りのゆっくりたちも次々と空を見上げる。 そこには……。 「あれはなんだ!」 「とりだ!」 「ひこうきだ!」 「いや、ゆっくりえいきだあああああああああああ!」 突如空に現れた謎の物体(それは人間が見れば木製の小舟の形をしていると気付くのだが、山に住んでいるゆっくりが船の存在を知るはずもない)に、 慌てふためくゆっくりたち。 その物体の上には二匹の見慣れないゆっくりが乗っていた。 そのうちの一匹は船の後方部分にいる赤髪のツインテールが特徴のゆっくり。 この船を操縦しているのは位置的にはどうやら彼女のようだ。 しかしだがどういうわけか、口から涎を垂らしながらすっかりと眠りこけているように見える。 どう見ても居眠り運転だ。 まあ、きっと空は地上と違って障害物が少ないので、いったん方向さえ定めてしまえばあとは適当に運転してもなんとかなるのだろう。 そんなことよりも、注目すべきはもう一匹の方だった。 船の中央部分にどっしりと構えて、群れを空から見下ろしているゆっくり。 緑色の髪に、派手な装飾がなされた見事な帽子。 そしてなによりその超然としたその態度。 誰に教えられることなく、群れのゆっくりたちは瞬時に理解した。 あのゆっくりこそがゆっくりえいきだと。 どんなゆっくりがやってくるだろうと、悪い意味で面白半分に期待していた群れのゆっくりたちは、この空から船にのってやってくる、という登場方法に度胆を抜かれた。 だがこれは考えてみれば当然の移動手段だ。 特別な手順を踏んで呼べば、全国どの群れにも現れるというゆっくりえいき。 その移動手段が徒歩なはずもない。 少し考えれば飛んでくるか、あるいは突然ワープしてくるかのどちらかしかないことは簡単に予想がつく。 とはいえやはり、実際に堂々と空を飛んで登場してくるというインパクトは桁違いでだった。 その常識はずれの振る舞いに、広場にいるゆっくりたちは今、自分らが対峙している相手はやはり神なのだということをあらためて認識した。 さて、そうこういっているうちに、船は徐々に高度を下げていき、やがて群れの広場の中心部へと着陸する。 そして船からゆっくりと地面に降り立つえいき。 ザザザッと波が割れるように、ゆっくりたちが船から距離をとる。 そんなゆっくりたちからの恐れや畏怖、好奇の視線をものともせず、えいきは堂々と第一声を放った。 「みなさんはじめまして、ゆっくりえいきです。 もうご存知かと思いますが、このたびはゆっくり裁判のためにこの群れに来ました。 さっそくですが、この群れの長はいますか?」 「はっ、はひぃ!」 えいきの呼びかけに、緊張のためか上ずった声で返事をする長ぱちゅりー。 慌ててゆっくりたちの集団からとびだし、えいきの前へと進み出る。 「むっ、むきゅ!えんろはるばる、よ、ようこそおいでくださいました! このむれのおさをしている、ぱっぱちぇです!どっ、どうかよろしくおねがいします!」 えいきの前に出た長ぱちゅりーはしろもどろになりがらあいさつし、深々と、それこそ顔を地面にこすり付けるように頭を下げた。 そんな長ぱちゅりーの様子をみて、えいきは、 「こちらこそよろしくおねがいします。 そんなにかしこまらなくてもいいですよ」 と、ややくだけた口調で言った。 その柔らかいしゃべり方に安心したのか、ほっ、と体の力を抜く長ぱちゅりー。 どうやら早々に不評をかうような事態は避けられたらしい。 なんといっても相手は神なのだ。 無礼な態度を取り、いきなり制裁!なんてことになったら目も当てられない。 とはいえこのえいきは、見た感じそういった横暴なことはしないタイプではないかな、と長ぱちゅりーは想像した。 「むきゅ!それでは、このむれのげんじょうをせつめいしたいとおもいますので、 まずはぱちぇのおうちまでおこしください!」 「ええ、お願いします」 長ぱちゅりーが今群れで問題になっている事件の説明をするため、えいきをおうちへと招こうとしたその時である。 「やいやいやい!ちょっとまつみょん!」 けたたましい叫び声が広場に響いた。 皆一斉に声がした方に振り返る。 するとそこには、幹部みょん幹部ちぇんとその部下たち多数が、広場へとなだれ込んでくるところであった。 さて、時をわずかに遡り、えいきが群れの大地に降り立つ数分前。 「わかるよー!きた!きたよー! ついにえいきがこのむれにやってきたよー!」 「みょん!ついにきたみょんか!」 幹部みょんのおうちに、幹部ちぇんが急ぎやってきた。 どうやら、えいきがついにこの群れにやってきたらしい。 「それで、いまどこにいるみょんか? むれのいりぐちみょん?」 やってきた幹部ちぇんに、えいきの現在地を訊ねる。 すると、幹部ちぇんは、やや複雑な表情をして言った。 「それが……どうやらむれのひろばのじょうくうに、とんでいるみたいなんだよー!」 「みょん!?」 幹部ちぇんからの報告を聞き、慌てておうちを出て広場の方の空を見上げてみる。 すると確かに空に謎の物体が浮いており、それがゆっくりと静かに降下してきているのが見える。 あの物体に乗っているゆっくりがえいきというわけか。 「みょん!そらをとんでくるなんて、ふざけたやつだみょん!」 思わず忌々しげに呟く幹部みょん。 目立とうとしやがって。 空が飛べるからと言って、自分は偉いとでもいうつもりか? ふざけるな! その辺の駄ゆっくりなら、あの姿を見て恐れ敬うところだろうが、自分はごまかせないぞ! 自分はこの程度ではビビったりしない。 だいたいあれは、えいきがすごいのではなく、空を飛んでいるあの乗りもがすごいのだ。 恐れるに足りない。 そうだ、あの乗り物もえいきから奪ってしまえばいい。 「ちぇん!ぜんぶかに、きんきゅうしょうしゅうだみょん! ひろばにのりこむみょん! さっそくこのむれのるーるってやつを、あのおやまのたいしょうに、おしえてやるみょん!」 「わかるよー!そういうとおもって、すでにぶかたちにはしょうしゅうをかけてあるよー!」 「みょん!それでこそだみょん!さすがはみょんとおなじ、しょうらいのおさだみょん! じゅんびができしだい、すぐしゅっぱつだみょん!」 こうして幹部みょんは、自分たちの勝利を疑うことなく、出陣の号令をかけたのだった。 そして……。 「やいやいやい!ちょっとまつみょん!」 広場にたどり着いた幹部みょんは、えいきを見るなりそう言い放った。 今までえいきに注目していたゆっくりが一斉に振り返る。 そしてまた、えいきと思われる緑色の髪をしたゆっくりもまた幹部みょんを見る。 唯一見慣れない赤毛のゆっくりのみが、幹部みょんの方向を向かず何故か「zzz」といびきをかいて寝ていたが、 ま、こいつはどうでもいい。どうせ下っ端かなにかだろう。 「えいきだかなんだからしらないけど、このむれのかんぶである、みょんさまにあいさつなしとはどういうつもりだみょん! かみだなんだと、えらそうにしておきながら、さいていげんのるーるすらまもれない、ゆっくりのくずみょんか! さっさとあたまをさげて、このみょんさまに、あいさつするみょん!」 「わかるよー!これだからいなかものは、れいぎがなってないんだよねー! おっと、ありすみたいなこといっちゃったよー!」 まずは先制パンチとばかりに、えいきに威圧的に接する幹部みょん幹部ちぇん。 とにかく始めが肝心なのだ。 幹部みょんたちの目的は、力によりえいきを屈服させ、これから行われる裁判の結果を意のままに操ることにある。 ここであいてに舐められず、かつ恐怖心を与えることができれば、以後の駆け引きが格段にやりやすくなるわけであり、 これはその第一歩というわけだ。 だが肝心のえいきは、幹部みょんたちの態度に恐れるでも不快な顔をするでもなく、まるで無表情だった。 別に幹部みょんのことを無視しているわけではない。 えいきはちゃんとこちらを向いている。 にもかかわらずまったくリアクションがない。 まるで「お前程度の存在には、いちいち注意をはらう価値もない」と言わんばかりであった。 そんなえいきの態度は、幹部みょんをイラつかせた。 「ほらほら!どしたんだみょん!だまってちゃ、わからないみょん! ああぁん!びびって、くちもきけないみょんかぁ!」 声を荒げ、えいきへと滲み寄っていく幹部みょん。 周りにいるゆっくりたちは、ゴクリと生唾をのみ込み不安そうな顔をしながら、あるいはニヤニヤと何かを期待しながら、それを黙って見つめている。 「おらぁ!なんとかいったらだどうだみょん!」 そして幹部みょんがあと一歩という距離にまで詰め寄った次の瞬間。 「みょん!むししてんじゃないみょん!」 幹部みょんは思い切り大地を蹴りつけ跳躍した。 周りにいたゆっくりたちが「あっ!」と声を上げる。 えいきへむかって、不意打ちぎみに体当たりをおみまいしたのだ。 ドン! 幹部みょんの体に、体当たりした際特有の衝撃が走る。 自分が跳ね返る感覚ではない、相手を吹き飛ばす際に感じる感触だ。 やった!命中だ!手ごたえありだ。 「ゆぴぃぃぃぃ!いだいよおおおおおおおおおおおおおお!わがらないよおおおおおおおおおおお!」 直後に聞こえてくるクッソ情けない叫び声。 見ろよ!聞いたか!あのショッボイ声を! 普段、神だなんだとかえばってるくせに、ちょっと手を上げたらすぐこのざま。 自分の一撃によって、さっそく化けの皮が剥がれたというわけだ。 ちょろい!ちょろい! なぁ、そうだよなぁ、ちぇん! 「わがらないよおおおおおおお!なにするのおおおおおおおおおおおおおお!」 「……みょん?」 だが、ここへきて幹部みょんは事態の異常さに気付く。 よく見ると、自分の前で無様に転がっているのはえいきではなく幹部ちぇんだ。 そして肝心のえいきは相も変わらず無表情で自分たちのことを見ている。 なんだ?何が起こった?一体どうなっている? 幹部みょんは混乱した。 どうやら状況から考えて、自分の体当たりが命中したのは、えいきではなく幹部ちぇんらしい。 しかしそんなことあり得るか? 自分は外さないよう、えいきの目と鼻の先まで接近してから体当たりをしかけたのに、なんでそれが幹部ちぇんに当たってるんだ? 百歩譲ってえいきが自分の体当たりを避けたというならわかる。 だが、それが自分の真後ろにいたはずの幹部ちぇんに命中するというのは絶対におかしい。 考えられない!どうなってるんだ! 答えを求めておろおろとあたりを見回す幹部みょん。 だが、困惑しているのは自分だけではなく周りのゆっくりたちも同じようで、みな呆気にとられていた。 「みょん!ずるいみょん!いったいなに……うっ!」 このわけのわからない憤りをぶつけようと、再びえいきに詰め寄ろうとしたその瞬間、 幹部みょんに悪寒が走った。 それは殺気などという生易しいものじゃなかった。 明確な死の気配。 それが幹部みょんにまとわりついている。 「なっ……にが……」 何もされてないはずなのに巨大な何かに押さえつけられるような重圧を感じる。 体中からとめどなく冷や汗が流れ出てくる。 かつてないほどのゆっくりできなさが、自分を覆っている。 そして幹部みょんは気づく。 その気配の正体に。 あの赤毛のゆっくりだった。 ついさっきまで能天気にいびきをかいていたはずのあの赤毛のゆっくりが、片目を開けこちらを睨みつけている。 その視線はさながら死そのものだった。 「ゆっ、ゆひぃ!たっ、たすけて!」 わけもわからず、恐怖心からつい許しを請うような声が口から出てしまう。 だが、次の瞬間ヒュッと何かが風を切るような音がきこえたかと思うと、 ブチッ! 「ゆぎゃあああああああああああああああああああああああああああ!」 幹部みょんの右頬が突然えぐれた。 いや、違う。 何かが高速で飛んできて、それが頬にかすったのだ。 超高速で飛んできたそれは、かすっただけで幹部みょんの右頬をわずかに削り取り、それで突然えぐれたように見えたのだ。 そして当たり前のことだが、頬が削られて痛い。 超痛い。 だが幹部みょんは痛みよりも恐怖が勝った。 一体自分に何が起こったのかまるでわからないのである。 「ひいいいぃぃぃぃぃぃぃ!」 ブシャアアアアア! 幹部みょんの下半身から下品な音を立て、汚物がまき散らされる。 あまりの恐怖に、おそろしーしをぶちかましたのだ。 力で脅そうとしていた連中に逆に怯え、群れ中のゆっくりの前で失禁までかましてしまう。 これ以上ないくらいの失態だった。 だがそんなことどうでもよくなるくらい幹部みょんは恐怖に打ち震えていた。 ブルブルと怯えることしかできない情けないゆっくり。 そしてそんな憐れで矮小なゆっくりを、赤毛のゆっくりは無慈悲にも始末しようと……。 「やめなさい、こまち!」 と、ここでえいきは静止の声を上げた。 「へーい!」 この緊迫した場にそぐわぬ気の抜けた返事で赤毛のゆっくりが答え、再び目をつぶる。 するとそれだけで、いままで幹部みょんを襲っていた死の重圧がかき消えた。 やはりなにもかもがあの赤毛のゆっくりの仕業だったのだ。 「むっ、むっきょおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!おまえたち、なんてことおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」 ここにきてようやく長ぱちゅりーが悲鳴のような声を上げながら、幹部二匹を叱責する。 ついさっきまであまりに予想外の事態に完全にフリーズ状態だったのだ。 「もうっしわけありません! うちのむれのかんぶが、とんだそそうを! ほんっとうにすいません!むっきょおおおおおおおおおお!」 再び長ぱちゅりーは、えいきの前で顔を地面にこすり付けるように頭を下げた。 群れへやってきたお偉いさんに対して、群れのゆっくりが暴力沙汰を起こす。 よく考えなくても大問題である。 普通なら即座に責任者の首が飛んでもおかしくない事態だ。 だがえいきは先ほどと同様、やはり不快や苛立ちの表情を出さず、むしろ軽く微笑みすらしながら言った。 「いえ、きにしなくていいですよ。 そうですか群れの幹部の方でしたか。 あまりにも品位がないので、群れの外からはぐれゆっくりが襲撃してきたのかと思いました。 改めて初めまして。 ゆっくりえいきです。 今回ゆっくり裁判をすることになりました。 短い間ですがどうかよろしく」 そして幹部みょんに軽く会釈する。 「ひぃ、みょっ、みょん!わっ、わかればいいんだみょん!」 ずりずりと数歩後ずさりながら、これを精一杯の威厳をこめて受ける幹部みょん。 だが、自分が垂れ流したしーしーにまみれた状態では威厳もなにもあったもんじゃない。 この二匹の正反対の状況を目にし、群れのゆっくりたちは思った。 器が違う。 この場にいたどのゆっくりもが、さらには幹部みょんたちの部下のゆっくりたちでさえそう感じていた。 「むっ、むきょ!それではあらためて、ぱちぇのおうちへとあんないさせていただきます! どうぞ!どうぞこちらへ!」 これ以上の厄介ごとはごめんだとばかりに、急ぎえいきたちを先導しようとする長ぱちゅりー。 「わかりました。 行きますよ、こまち!」 「へーい!」 それに続いて移動するえいきと赤毛のゆっくりであるこまち。 後に残されたのは、幹部みょんにふっとばされて倒れたままの幹部ちぇんと、自らの汚物にまみれたままの幹部みょん。 それを冷ややかな目線で見つめる野次馬のゆっくりたちと、気まずそうな表情の幹部の部下ゆっくりたち。 誰の目にも勝敗は明らかだった。 いや、最早勝負にすらなってなかった。 実力が違いすぎるのだ。 「ゆぐぐぐぐ!こんな、こんなばかなことが……」 呆然と呟く幹部みょん。 これは夢ではないか?そう思いたかった。 しかし、謎の攻撃によってわずかに削り取られた右頬がじんじんと激しく痛み、これが現実だと激しく主張している。 これが夢でないのだというなら、あんな、あんな化け物相手にどうやって戦えというのだ。 幹部みょんは目の前が真っ暗になりわけがわからなくなった。 ただ一つわかっていることは、力によりえいきを脅し、裁判を意のままに操るという愚かな計画は盛大に失敗したということだけであった。 そして、その夜。 ここはれいむのおうち。 「むーしゃ!むーしゃ!しあわせええええええ!」 「むーちゃ!むーちゃ!ちあわちぇぇぇぇぇぇ!」 相変わらずれいむ親子は、おうち内に大量にある食料を下品に食していた。 ここ数日のれいむ親子の行動パターンは一貫している。 寝る、食う、ゆっくりする。 ほとんどこれだけだ。 それは、えいきがこの群れへやってきたこの日も変わることがない。 「ゆふぅ!ゆっくりしてるねぇおちびちゃん!」 「ゆっくり!ゆっくりー!」 ワンパターンな会話を繰り返すれいむと子れいむ。 いつもならほとんどこれだけで会話が終わるところだが、しかし今日はもう少しだけバリエーションに富んでいた。 「そういえばきょう、れいのえいきがむれにやってきたらしいね! むれのれんちゅうがうわさをしてたよ!」 「ゆっくり!ゆっくりー!」 特別な用事がないかぎり、一日のほとんどをおうちで過ごすれいむだが、わずかな時間外に出る時がある(主にうんうんとしーしーをするため)。 その時にれいむは、えいきがやってきたこと、そしてその際に起こった事件のことを小耳にはさんだのだ。 「どうやらあのかんぶみょん、かんぶちぇんが、えいきにけんかをうったそうだね! でも、かいりうちにあっちゃったんだってね! ゆぷぷぷぷ!ばかなれんちゅうだねぇ! まるでゆっくりしてないよ!」 「ゆっくり!ゆっくりー!」 今群れ内では、今日の昼ごろに起こった事件での幹部みょん幹部ちぇんの失態で大盛り上がりだった。 無論この噂は、幹部みょんたちお得意の戦術によって意図的に捏造された噂ではない。 事件を目のあたりにしたゆっくりたちによって、正真正銘本当に口コミで広がった噂である。 その内容は、今年一番の期待外れゆっくり、群れ一番の勇者(笑)睨まれただけでしーしーを漏らす、失禁(笑)幹部、満足に戦うことすらできないザコゆ、 やられるためだけにでてきたかませ、なんにもしないうちに気絶した群れ一番の知恵者(笑)、所詮被害者れいむに便乗しただけの主体性のないクズ幹部、 こんな恥をさらしたのだから事件後のせいっさいは確定、などなど 散々な言われようだった。 もちろん今までコツコツ積み上げてきた人気は一気にがた落ち。 こんな奴らが本当に次期長で大丈夫か?と疑問の声が上がっている始末。 そしてこの展開はれいむにとっては非常に好都合だった。 幹部連中の人気が下がれば下がるほど、後に行われる長を決める選挙で自分が優位になるからだ。 もうあの幹部二匹は駄目だろう。 れいむの長就任は確定したも同然だ。 「ゆっふっふっふー!まったくこわいくらいにうまくいくねぇ! そうでしょ!おちびちゃん!」 「ゆっくり!ゆっくりー!」 まったくもって計画は超順調であった。 れいむが特に行動を起こさなくても、ただゆっくりしているだけでれいむにとって有利な状況が勝手に転がり込んでくる。 いや、違うな。 ほかの連中はあまりにもゆっくりできない行動ばかりするので、必然的に失敗して転げ落ちていくのだ。 やはりゆっくりこそが最強なのだ。 そしてガイヤがれいむにゆっくりしろと囁いているのだ。 と、そんなことをれいむが考えていると、 「御免下さい。 れいむはいますか」 「ゆゆ?」 おうちの外かられいむを呼ぶ声が聞こえてきた。 何なんだこんな夜中に。ゆっくりできないなぁ! 「なんなの!れいむはいまいそがしいんだよ! 用があるならあとにしてね!」 苛立たしげに声を上げるれいむ。 しかし外のゆっくりは先ほどと変わらぬ口調で続ける。 「まあまあ、そう言わずに、一度会ってもらえませんか? 大してお時間は取らせませんよ」 静かだが、その内に強い意志を感じる声だった。 目的を達成するまでは絶対に引かない。 下手すりゃ明日の朝までこの場から離れない。 そんな予感をれいむに抱かせるに十分な雰囲気を待っていた。 「ああ、もうわかったよ!めんどくさい! だれだかわからないけど、ようがあるなら、はいってきてね!」 結局れいむは、すぐに折れた。 言葉の通りめんどくさかったからだ。 深い意味はない。さっさと要件とやらを済ませて帰ってもらえばいいだけのことだった。 「そうですか。 それでは失礼します」 言葉とともにおうちへ入ってくるゆっくり。 その姿を見た瞬間、さすがのれいむも息をのんだ。 「ゆなっ!お、おまえは!」 緑の髪、派手な帽子、威厳に満ちた顔。 噂に聞いた通りの姿形。 「はじめまして、ゆっくりえいきです。 このたびはこの群れのゆっくり裁判を行うことになりました。 以後お見知りおきを」 入ってきたゆっくりはそう軽く挨拶した。 なんと、れいむのおうちへと訪ねてきたきたゆっくりは、えいきだったのだ。 「なっ、なんで」 呆然として当然の疑問を口にするれいむ。 「長ぱちゅりーから今回の事件における詳細な事情を聞きました。 その結果、この事件の中心ゆん物は、れいむ、あなただと判断しました。 なので裁判の前に一度、この目でどういったゆっくりなのか直接見ておこうと思いまして。 話で聞いただけではわからないこともありますから」 そう静かに答えるえいき。 「ゆぐっ……。 ふーん!あっ、そう! そりゃわざわざごくろうさんだねぇ!そうでしょ、おちびちゃん!」 「ゆっくり!ゆっくりー!」 突然の事態に一瞬慌てたれいむだが、しかしすぐさま冷静さを取り戻す。 気圧されてはいけない。 ゆっくりだ! ゆっくりするんだ! まずは相手がどの程度ゆっくりしたゆっくりなのかを調べることが大事だ。 落ち着いたれいむは、無遠慮にえいきの全身をなめまわすように観察する。 その結果出した結論、それは 「だめだね! ぜんっぜんゆっくりしてないよ!」 「ん?」 このえいきとかいうゆっくりはまったくゆっくりしていない。 それがれいむが出した結論だった。 「ゆっくりのかみ、とかいうから、どれくらいゆっくりしたゆっくりなのかとおもっていたら、 とんだきたいはずれだよ! れいむのあしもとにもおよばないよ!」 「私がゆっくりしていない? ふふっ、確かにそれはそうかもしれませんね」 れいむの侮辱とすらとれる言葉に対して、しかしえいきは微笑すらして余裕で返す。 そんなえいきの様子を見て、れいむは舌打ちしたくなった。 通常ゆっくりにとって、ゆっくりしてないと宣言することは、最大限の侮辱なのだ。 だというのに、このえいきとかいうゆっくりはまるで堪えた様子がない。 もはや呆れを通して気味が悪かった。 「わらってるんじゃないよ!ばかにしてるの! だいたいねぇ!じけんのことで、おまえがれいむのとこへ、くることじたいおかしいんだよ! このじけんのはんにんは、あのげすまりさでしょおおおおおおおおお! それを、ひがいしゃである、このれいむのところにくるのはおかしいでしょうがあああああああ!」 やや激昂ぎみの口調でれいむが言い放つ。 えいきは、長ぱちゅりーの話を聞いてここまで来たと言っていた。 つまり、れいむがまりさを騙した事情を知っているはずである。 だが、そんな『事実』は関係ない。 れいむはあくまで、被害者の立場を通すつもりだった。 なぜならばその方がゆっくりできるからだ。 「確かにすべての出来事の発端、いわゆる引き金となったのは、あのまりさの行動なのかもしれません。 しかしそれはあくまできっかけにすぎません。 その後に起こった意図的な、あるいは偶発的におこったさまざまな事象の中心には、れいむ、 すべてあなたがかかわっているのです。 その意味で、この事件の中心ゆん物はあなたをおいてほかにない。 すなわちこれは、あなたの事件なのですよ、れいむ」 やや興奮気味のれいむとは対照的に、えいきは静かに語った。 だがれいむは怯まない。 「ゆふん!だとしてもそれがどうしたっていうの! ゆっくりはねぇ!ゆっくりすることこそがぜったいのせいぎなんだよぉ! ほおぉら!このとってもゆっくとした、おちびちゃんがみえないの?」 「ゆっくり!ゆっくりー!」 れいむは見せつけるようにして、子れいむをえいきの前へと押し出す。 「ええ、見えますよ」 その瞬間、えいきは無表情になり、何もない虚空を見つめ言った。 「罪なき憐れな魂の残滓がね」 「はぁ?」 急に何言ってんだコイツ? 頭がおかしいのか? 憐れ?こんなにもおちびちゃんはゆっくりしているのに? まったくこんなゆっくりしてない奴がゆっくりの神だなんてふざけてる! こんな調子ではこれから開かれる裁判だって楽勝にちがいない。 「ゆふん!なんのつもりかしらないけど、れいむはぜったいまけないよ!」 れいむは胸を張った。 それは勝利宣言だった。 そうだ!はじめからこんなやつに負けるはずもないのだ。 まったくちょっとでも警戒していた自分がバカらしくなる。 れいむはもともとあった勝利への確信をさらに濃くした。 「負ける?何のことです?」 そんなれいむの態度にえいきは一瞬キョトンとしたが、すぐに「あぁ」と納得顔になった。 「どうもあなたは裁判のことを勝ちとか負けとか勘違いをしているようですね。 裁判とは上から下へ一方的に行われるものであり、決して勝負ではありません。 咎人は裁かれ、冤罪のそしりを受けた者はその名誉を回復する。 そこには優越などはないのです。 ただ事実があるだけ。ただそれだけの話なのです」 そう滔々と語るえいき。 だがそんなえいきを、れいむはフンと鼻で笑う。 やはりコイツはわかっていない。 所詮こいつも長ぱちゅりーやまりさと同じだ。 何よりも大切なことを理解していない。 れいむの敵ではないのだ。もう話は十分だろう。 このえいきとかいうゆっくりの底は知れた。 「ゆふん!まあどうでもいいよ、そんなことはさ!」 「そうですか。 ですが、どうもさきほどから、あなとは微妙に会話の趣旨がずれているように感じます。 わずかな齟齬が、のちに大きな誤解を生みだすこともあるのす。 ですので、きちんと説明するにこしたことはありません」 「よけいなおせわだよ! はなしはもうすんだんでしょ!だったらかえってね! れいむいそがしいんだよ!」 「……ふむ。 そうですね。 もう私の用も済みました。 では、明日のゆっくり裁判でお会いしましょう。おやすみなさい」 月並みの別れの言葉とともに、れいむのおうちを去っていくえいき。 そんなえいきの後ろ姿にれいむは、ベーと舌を出した。 「まったくとんでもなくゆっくりしてないゆっくりだったよ! このむれでいちばんゆっくりしてない、おさぱちゅりーよりもゆっくりしてないんじゃないの? あんなんでれいむにかとうだなんて、おろかなはなしだよね! そうでしょ、おちびちゃん!」 「ゆっくり!ゆっくりー!」 子れいむは相も変わらず、終始笑顔のままだった。 それから少し時間が流れ、夜も更けて深夜。 群れのすべてのゆっくりが寝静まったころ。 群れの端の方にある小高い丘に静かにたたずむえいき。 そしてそんなえいきに後ろから近づく影があった。 「どーもえいき様。 どうでした?群れの様子は?」 影は気さくな調子でえいきに話しかけてくる。 その正体はゆっくりこまちだった。 「そうですね。全体的に見て、あまり善良な群れとは言い難いですね」 ちらり、とやってきたこまちを振り返るでもなく目の端で確認すると、えいきはそっけなく言った。 「この事件に対する、群れのゆっくりたちの態度があまりよろしくないように感じます。 群れで起こった重大事件に関心を持つこと自体は問題ないのですが、その興味の方向性がよくない。 本来ならばなぜそういった事件が起きてしまったのか?再発を防ぐにはどうすればいいのか?などのことに対して注目すべきはずなのに、 この群れのゆっくりたちが気にしているのは、どのゆっくりが制裁されるのか?またその制裁方法は何か?そしてその制裁には自分は参加できるのか? そんなことばかり気にしている。彼らにとって事件は娯楽なのでしょう。 そしてさらに、そんな自分たちのことを正義であり善良だと思い込んでいる。 ハッキリ言って危険な兆候です。 群れ全体がゲス化する二歩手前といったところでしょうか」 「あー。 やっぱりえいき様もそう思います?この群れなんだか雰囲気悪いですもんねー」 昼間の出来事を思い出しながら、こまちがしみじみと言う。 昼間、自分たちが群れに到着したときに、襲い掛かってきた幹部だとかいうゆっくり。 こまちはけっこう長くこの仕事をしているが、あの行動には内心驚かされたものだった。 そりゃ自分たちは群れのゆっくりからすれば完全な部外者なわけで、しかもゆっくり裁判などという、ゆっくりできなさそうなものを開きにやってくるのだ。 敵意の視線を向けらることはしょっちゅうだし、それに慣れてはいる。 しかし、いきなり襲い掛かってこられることなどめったにないのだ。 あのえいき様にいきなり体当たりしてきたゆっくり。 たしか幹部みょんだったか? 自分のゆっくり限定で距離を操る能力により、後方へと移動させた後に弾幕で威嚇して黙らせた(まあえいき様ならあの程度の体当たりではびくともしなかっただろう)が、 あいつの目つきと態度は、何でもかんでも力で解決してしまおうというゲス特有の短絡思考によるものだった。 おそらく自分らを力で屈服させて言うことを聞かせようとしたのだろう。 それこそどこの群れにも所属していないような弱肉強食を生きる完全野生のゆっくりならともかく、群れというコミュニティに属するゆっくりとしてはあり得ない行動だ。 正直えいき様が止めなかったら、あのまま仕留めていた。 だが、長ぱちゅりーの話によると、幹部みょんは確かに少し乱暴で短絡的なところはあったものの、 あそこまで浅はかなゆっくりではなかったという話だ。 これはつまり、群れのゲス化傾向の顕著な表れと言えるかもしれない、とこまちは考えていた。 「やっぱり、えいき様が言っていた、事件の中心にいるっていうゲスれいむの影響ですかい?」 「はい。 どうにも、この事件の中心ゆん物である、れいむというゲスにつられて、群れ全体のモラルが著しく低下しつつあるように感じます。 群れで流れていた噂にも少なからず作為的なものを感じましたしね。 潜在的にあまり賢くないというのもありますが……。 それに対して長ぱちゅりーといえば単体としては優秀ですが、やや統率力に欠けるようですね。 平時ならそれで問題なかったのでしょうが、今回のような大きな事件を治めるのは難しかったのでしょう。 幹部に至っては論外ですね。 あれは地位や権力を持たせてはいけないタイプのゆっくりです。 あげくれいむに引きずられてゲス化し、昼間の強行手段にでるありさま。 まったくなにをやっているんだか」 呆れ気味にえいきが言う。 全くだとこまちも思った。 「そういえば、その例のれいむの様子はどうでした?」 「別に、普通でしたよ」 「ありゃ、そうなんですか? えいき様がわざわざ様子を見に行くなんて言い出すから、よっぽど難儀なれいむかと思ったんですけどねえ」 こまちは、長ぱちゅりーのおうちでのことを思い出しながら言う。 長ぱちゅりーから一通りの説明を受けた後、えいきはしばし無言で考えてから、れいむに会いに行くと言い出したのだ。 普段のえいきならこんなことをしない。 それだけにこまちは今回のれいむは何か特別な相手なのでは、と勘ぐったのだった。 「あのれいむ自体は別段特別なことはなにもありません。 たまたま幸運に恵まれただけの、どこにでもいるゲスです。 まあ、若干悪知恵が働くことは認めますがね。 ですがそれだけです。 私が気になったのは別のことなのです」 「というと?」 「こまち、あなたは気になりませんでしたか? あの長ぱちゅりーの話の中で一つだけ確定していない描写があったことに。 長ぱちゅりーは事件の全貌を把握しているつもりのようでしたが、それは勘違いなのです。 ある重要な点を見落としています。 そしてその点とは、事と次第によっては、この事件を根本的にひっくり返してしまうほどの事実となり得るのです。 私はその事実確認のために、れいむのおうちへと赴いたのです」 「ひえー!そうだったんですか! あたいはそんなの全然気づきませんでしたよ」 「まあ、そうかもしれませんね。 こう言っては何ですが、よほど注意していなければ気付かないことです。 また、もし仮に気付いたとしても、事実確認は私かあなたの能力でなければできないことです。 それを一介の群れの長に求めるのも酷な話でしょう」 そこまで言ったところで、えいきはこまちに向かって振り向いた。 「さて、こまち。 それを踏まえた上であなたに仕事です」 「えっ? ちょ、今からですか?」 「そう今からです」 「そっ、そんなー! 今はもう夜ですよ!満月ですよ! 夜は寝るものと相場がきまってるものでしょうが!」 「うるさい!」 「きゃん!」 「あなたは昼間にあれだけ昼寝したでしょうが!まだ寝たりないんですか!いいから今から私の言うことをよく聞きなさい。 わかりましたね!」 「へーい」 「返事は『はい』です」 「はい! とほほほほ……」 こまちはついてないなと思いながら、えいきの話を聞き、仕事へと取り掛かったのだった。 そして夜が明ける。 いよいよゆっくり裁判が開かれる時が来たのであった。 つづく ナナシ作