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ムトウタチバナが死んだ この衝撃の事実は驚くべき早さで、その日のうちに生き残った土星と杏子からサトヨシ達へと伝えられた。 土星、、彼はサトヨシの古くからの友人であり、またよき相談相手でもあった。 一連のスタンド能力者異常大量発生にともない、サトヨシはドルチと共にスタンド使いの能力を消し去ってくれないかと、ムトウに話を持ち掛けた。 サトヨシには、自らが動けない理由があったのだ。 前々からサトヨシに好意を抱いていたムトウには、断る理由などなかった。 だが、ムトウの自分に対する純粋なその愛が、サトヨシは心配だった。 愛する者の為なら、愛おしい者の為になら、ムトウは自らの命を盾にしてでもその者を守るだろう。 それがわかっているだけに、サトヨシはムトウを一人いかせるの心配だった。だがムトウはそういった心遣いを良しとはしない。 だから、サトヨシは土星にムトウの事を相談した。 そして、ムトウがピンチになった時、助けてやってくれ、と頼んでいたのだ。 「サトヨシ…」 「いや、いいんだ土星。 …ありがとう。」 「……ぽえーん。」 サトヨシのアトリエ、隣の部屋では杏子が泣きじゃくっている。 側には佐藤がいて、彼女を慰めているが、彼もまた愛する生徒、、いや、それ以上に信頼できる友人だった彼の死を信じられずにいた。 静かだ… こんな時、どうしようもできない自分の無力さが嫌になる。 いつだったか、、前にも、こんな事があったような… 佐藤は目の前にいる杏子を見ているうちに、奇妙な感覚を覚えた。 デ ジャブ そうだ、、、確か、あれは俺が学校に赴任したての頃だった…。 あの時も、俺は泣いているあいつに何もしてやれなかった。 あいつは、立ち直れただろうか。 それとも、今も俺を憎んでいるのか。 『隕鉄…』 ___________________ その頃、とある病室では…まだ、ムトウの死を知らないシバミが、ザキを見舞いに来ていた 「、、、どういう事っスか?」 「ここ数日、誰かがこの町でスタンド使いを増やしてるって言ってたでしょ?ザキの友達もその頃に姿が見えなくなった。だから、この事件の犯人を追えば、自然にザキの友達の情報も入ってくる。そう思うのよ。」 「確かに、、。で、何か有力な情報は?」 「うーん、それが、まだ今のところは…。今わかっているのは『スタンド使いを増やしている何者か』の存在と『スタンド能力を消し回っているホモ達』と、、」 (ホモ達、、?) 「あと、、『スタンド使いをターゲットにして殺し回ってる奴ら』の存在。」 「、、、。」 ザキは自分達を襲ったスタンド使いを思い出していた。 彼は仲間の復讐をする為に戦っていたのだと、後で知った。一連の事件の犯人。そいつにたどりつく為にスタンド使いをターゲットに殺し回っていたのだと。 「復讐…か。」 ザキの脳裏によぎったのは、この町に異変が起きてから、自分の前から突然姿を消した、友人の顔 「とりあえず、私はコウ達ともう少し調べてみるわ。」 「ええ。俺も最近はリハビリもかねて少し町を散歩してるから(無許可で)退院するまで俺も別口で探してみますよ。」 「だね。じゃ、ザキ、また来るね! あ!そうそう!!そこの水筒の水、ブランデーに変えといたから♪」 「ッッッ!!!!!!」 驚いて文句を言う前にシバミは出て行ってしまった。 (はぁ、これで見つかったら俺が院長に怒られるよ、、) 「シバミさん、ありがとう。 俺も…とりあえず行動するか。」 そういうとザキは病室の窓からN・Aを使って病院の中庭にゴム弾を撃ち込んだ。 ポーーン 地面にあたりゴム弾は大きく跳ね返り、そして、、、 キャッチッッ!! 跳ねたゴム弾はもう一度地面にふれる事なく、側の芝生からとびだしてきた犬の口にくわえられた。 「よう、アン!元気か? 今日はちょっと隣町まで散歩といこうぜ。」 アンと呼ばれたその黒い犬はザキが降りてくるのをしっぽを振って庭で待っている。 ザキが入院中にちょくちょく抜け出しているうちに知り合った、野良とは思えない美しいまでに漆黒で艶やかな毛並みの犬。 本体名:アン(闇 全身真っ黒な犬 スタンド名:フル・フラット(完全なる平面 ) 「今日はまだ時間があるし、少しばかり遠出だ。お前に手伝ってもらう為に、何かあいつの品を探さなきゃな。 あいつ、、『 隕 鉄 』の、、。」 地に伏した少年の体。 この世界から、また一人、スタンド使いが居なくなった。 少年を始末した男は、煙草に火をつけ、ゆっくりと煙を吸う。 舞い上る煙が… ゆるやかに「捩れる」。 この能力は…自分の「心」そのものだ。 男は自嘲する。 捩れているのは自分の方…。 なのに、それを周囲に押し付ける。 結果、相手を傷付けて… 全てをダメにしてしまう。 今までずっとそうやって生きてきた。 だから…この力を手にしてしまうという形で、ツケが来たのだろう。 この呪われた能力。 人を不幸にする力。 『スタンド能力』。 「…殺ったのか…」 不意にかけられた声。 「…煙草を吸ってる時は、俺に声を掛けるなと、 何時も言っている筈だよな…? え…? 『ウェイ』…」 【本体名 ウェイ スタンド名 スイートリベンジ 能力 人形遣いのスタンドが本体を操り超人的能力で戦う】 「あー、いやいやスマン。 忘れちゃってたってわけじゃあねーのよ。 たださあ…」 軽い口調、明るい声。 だが、捻じれた死体を眺める表情は、重い。 「たださあ…」 「これも何時も言っている。 嫌になったのなら、何時でも抜けて構わない、とな」 吸い切った煙草を、放り投げる。 空中で煙草が、ズタズタに捻じ切れた。 「いやいやいや、いやいや何言っちゃってんだよお前。 俺がそんなハンパな信念で動いちゃってるように見えるワケ? 俺がおめーと一緒に動いてんのはさー、 そりゃ確かに俺の目的っちゅーのと被るってのもあるよ? たださあ… 俺もお前の考えには、やっぱ賛成なんだよ」 スタンド使いは死ぬべきだ。 それが、「彼ら」の共通認識。 望まぬ能力を与えられた者達。 異能が引き起こす惨劇をイヤと言うほど味わってきた。 常人が持たない能力を振りかざし、 他人を不幸にする人間を、何度も見て来た。 スタンド使いによって、自分の命が危険に晒された者も居る。 友を、恋人を、失わされた者も居る。 「やっぱさ、要らないじゃんこんなの。 いずれゼッテー不幸になるっちゅーの? あるいは誰かを不幸にしちゃったりするっちゅーの? 道具が悪いんじゃない、道具を悪く使う人が悪い、とか、 『キレイゴト』いうヤツ多いけどさあ… 結局、なっちゃうものはなっちゃうんだよね… どうあがいてもさあ…」 軽い口調。 硬く握り締められた、拳。 「フン…どうだかな。お前の内心は解らねえ…」 「あー、ひっでえの。俺様信用ないなー。 やっぱこの素晴らしく良すぎるノリがダメ子ちゃんなのかなあ… そういや『アイツ』から聞いた隕鉄? なんでもさ、スタンド『無くせる』ヤツが居るらしーのよ。 でもさ、結局それって『選民思考』? 僕は使えるからいいけど、アンタ未熟だからダメね、みたいな… っておい、どこ行っちゃってんだよ人の話の途中でさあ」 「もう仕事は終わった」 背を向け、その場を離れる隕鉄。 『スタンド』を無くす『スタンド』? 隕鉄には、いや、彼らには、笑いの対象でしかない。 しょせんスタンドとは人の心が生み出すもの…。 不安定なのだ。常に。 封印したからといって、それが完璧なのか? そしてもう一つひっかかる。 ウェイが言った通り…。 『本当にそれが、自分の為でない行動なのか』? 「ま。どちらにしても…殺すがな」 去り際に、己が殺した少年の死体を一瞥する隕鉄。 今まで彼が殺してきた者に、共通する外傷…『捻じられ』た死体。 やがて連続殺人事件として、この事実は報道されるだろう。 そうすれば…あいつらは俺だと、解るに違いない。 自分の心の中に、まだ『甘さ』があるのを隕鉄は感じていた。 銀紙を噛んだように、不快であり、尾を長く引く『甘さ』…。 自分の能力が『不完全』なのが、それがある証拠だ。 これからもスタンド使いを殺し続けるのであれば、 その『甘さ』は命取りになる。 「『あのふたり』を殺せば… 俺の『甘さ』は無くなるのか…?」 「え~?何か言った?」 「…いや。なんでもない」 唯一打ち解けられた、親友と呼んだ男。 そして、我が人生の、恩師。 隕鉄は、その二人を殺さねばならない。 (そう言えば…) 隕鉄は携帯電話を取り出す。 相手に繋がり次第、挨拶も抜きで質問した。 「ナガセを殺した奴の正体は、掴めたのか?」 ざっきとアンが病院を抜け出す少し前… 天気の良い、昼下がりの病院の屋上。 「キャァッ!先生何するんですかぁ!?」 若いナースのお尻をサラリ撫でまわす、やさおとこ風の医者。 『まぁまぁ、減るもんじゃな……』 バアシィィィン!! そう言いかけた瞬間、男に強烈なビンタが炸裂する。 『ッ痛ィィ!! 』 スナップの利いたそのビンタは男の頬に真っ赤なもみじをつくった。 「今度やったら訴えますよッ!」 『はぁ~い、それより今晩一緒に食事でもど…』 言い切る前にそそくさとナースは仕事場に戻った。 『なんだァ、連れないなぁ…』 反省の色を全く感じさせない。 この男の名は「Dr.ER」。 普段はヘラヘラしているが、腕のたつ救命救急医だ。 『最近、妙な患者が多いな…、先日運ばれたきた彼といい、やはりこの街で何かあるな。 俺のこの能力と関係あるのかもしれない。 少し、探りをいれて見るか…』 そう言うと彼は右手をグッと深くおさえ、 その場を後にした。 ・外伝『レモンハート』 「でね…やっぱり最近のシバミさんは犯人探しも就職活動をしないことを自分に納得させる為の口実にしているとしか思えないんだ」 アンは「同感だ」とでも言いたげにワン!相槌を打った、嗅覚が優れるアンに、あの強烈なアルコール臭は耐え難いものがある。 「あの人は社会人としても主婦としても完全に欠落してるからなぁ…結婚する人は大変だよ。病院で酔っ払ってるってどいうモラルな訳?」 ザキは左右の重量が極端に違う為、フラフラと蛇行しながら歩いてしまう。 骨折だって完治するのに一月を要するのに、肩口から切断された傷口や神経が一週間やそこらで馴染むハズもなく、神経が圧迫されるような、骨が擦れるような痛みの波に、歩けばすぐに滝のように汗が流れ、息が上がってしまう。 「ゴメン、眩暈が…ちょっと休憩」ザキは酸欠に頭を抱えて座り込んで呼吸を整えようとし、アンは心配そうに傍らに寄り添う。 射撃の名手と猟犬、二人は強い信頼関係にある。 いや、冷静で賢いアンは信頼の重要性を理解し、知性でそれをコントロールしているのだ。 「こんな大怪我してる人間が外出するのに、だねっとか簡単に言ってくれてさ…止めてくれてもいいじゃんよ…」 ザキは人前で明るく気さくに振舞っているが、歩く振動すら耐えがたいほどの怪我に少々ナーバスになっている。 しかしそんな傷を抱えてまでも親友の身が案じられて仕方がない、人任せではいられないのだ。 そんな優しいザキが唯一自分にはグチをこぼして弱みを見せてくれるのだ、アンの使命感は強固なものになった。 「え~っ、これマジっすか?せっかく見つけたのにアイツ電話出ないじゃん?また煙草か?頼むよぉ~隕鉄さんよぉ」 声の方を振り返ると、ザキを横目で見ながら携帯を操作する男がいた、ウェイだ。 ザキはウェイに隕鉄のことを尋ねようとするが、「あの人ってほら、スタンド能力は恐ろしいけど思考回路が直線じゃない?純粋一直線?で最近連敗しちゃってっからさ」と話に割って入られてしまう。 「でね、それ以来キレにキレまくってんのよ。野生の本能に目覚めたって言うか?マジキレてんだわ」 何だかわからないが「強い力を持つスタンド使いの隕鉄」ザキの親友に違いなかった。無事で良かった、ザキは安堵する。 ウェイは目の前のザキに構わず、別の対象に電話をする。 「調子どお?……いやさ、隕鉄の友達見つけたんだけど、繋がんねぇからさぁ…マジで?そっちも今ロックオンしちゃった?大漁じゃん!マジキレてんね!…うん、コイツ殺っちゃっていいかな?…あーそれはそうだわ、じゃあ、競争ね。罰ゲーム考えといて…ハイハーイ、お疲れちゃ~ん」携帯をしまい詰め寄って来る「そう言う訳だから」 警戒するザキ「オマエらか?スタンド能力を奪って回ってるホモ達って…」 「なんでホモだよ!ちょーウケんなぁ。でも、そんな胡散臭い連中と一緒にされるのって心外よ、俺も我慢できないわ、それだけはよ」 ウェイのスタンド『スウィートリベンジ』が発現する。頭上に現れたそれは、本体を操る人形遣いのような像。 「くっ」接近戦は不利だ、ザキはすかざずN.Aでゴム弾を発射、効果的な弾や作戦を考えてる余裕はない!「畜生っ!?」重心が左にズレていて照準合わせが今まで通りにできない!? 弾丸は大きく左に反れた。照準の補正を頭と体に叩き込まなければ戦闘では使えない! 弾込め…敵は?いない!?アンが吼える!敵は…背後だ!?殴り飛ばされるザキ。 「うわぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁっぁぁっ」 ザキは転がり、右肩から走る激痛にのた打ち回る(ヤベェ!これはヤベェ!意識が切れそうだ!)。 「俺の能力って、スタンドに操作されて限界を超えた動きができる。ちっとショボイような感じするじゃん?でもよ、ナガセじゃねぇけど、本体が強いってのは正直そうとう強力じゃん?」 トドメを刺そうとするウェイの前にアンが立ち塞がる。臭いは覚えた。 ___________________ 「姐さぁぁぁぁぁんっ!!」 コウの悲鳴が響き、ヒデエモンが叫ぶ!しかしヒデエモンは満身創痍で身動きが取れない、敵は突然襲い掛かってきた。 屋外では百%力を発揮することはできないが、ヒデエモンは周囲の建物の壁やあらゆる手段を使い応戦した、しかしまったく通用しない!全て捩じ切られ破壊された。 そして敵はコウの腕を掴んで吊るし上げると、その腕をバキバキと捻り折ったのだ。 「もっと詳しく聞かせてくれよな。オマエらはナガセを倒した奴の仲間なんだろ?」隕鉄は意識を失ったコウを地面に叩き付ける。 「今日がおまえら仲良しグループの命日だ」 人間は愚かだ。個々の“主義・主張”が違いすぎる。犬のように真面目で、仲間意識が高かったら、世界は平和になるのによ。 ウェイを一瞥し、アンは思った。そして、こうも考えた。 一種の本能かもな。本来の、野蛮な人間のする姿。 だが、ザキは違う。アル中(シバミ)をカバって、大怪我をした。 犬でも中々できることじゃないぜ。多分、俺だってできるか分からない……。 だから、ザキ、お前の行動に敬意を表するぜ。 俺 は ザ キ を 守 る アンはウェイとザキの間に割って入った。 「何だこの犬は?黒くて不吉じゃん?てかめっちゃ邪魔じゃん?」 『や……やめろアン……くそっ。上手く声を出せない……』 影。古来から陰とされ、怪物だと思ったものが、単なる犬の影が恐怖心から怪物に見えたという話がある。外国では、自分とそっくりな影をドッペルゲンガーと呼び、不吉の象徴としている。 アンの能力……それは 『フル・フラット!』 突然アンと酷似した犬が影からウェイに飛びかかり、片腕を食い千切った。 影。アンは自分の影を操る。 『まずはザキと同じ痛みを与えてやる……』 「な……なんじゃこりゃゃゃああああああ!!」 飛ばされた片腕を見て、ウェイは絶叫した。それにアンは一瞥をくれると、ザキに“行け”という合図を送る。 「アン……お前…」 『仲間の元へ行け。ここは俺で充分だ。』 ザキにアンの心が伝わって来るような気がした。誇り高い犬の精神が……。 自分を思う、アンの気持ちが。 「分かった」 「ワンッ!」 ザキは覚束ない足取りで、その場を離れた。そして、ウェイとアンが残された。 「この糞犬……殺してやる…… 殺 す 」 『ふん……』 ザキが見えなくなったことを確認し、アンは戦闘の構えをとった…… 「正直に言いな、そうすりゃ命だけは、、、いや、駄目だな。 どのみち、殺す。」 隕鉄は気を失ったコウに更に蹴りをいれた 「ッッう!!」 コウの表情が歪む。 「、、、、てんめぇぇッッッl!姐さんにこれ以上触れてみやがれぇッッ!」 「、、、、。 触れたぞ。 さぁ、どうするんだ?」 隕鉄はわざとらしくコウの首もとに手をあてる。 「このまま、、 首をねじ切ってやろうか、、、?」 「カーペンタァーーズッッッッッ!!」 ヒデエモンは背後の建物の壁を操った。無数のコンクリートのラッシュが隕鉄を狙う 「ふん、馬鹿か? さっきと同じだ。俺にこんなもんは通用せん。 ツイスター!!」 コンクリートは隕鉄にあたる前に、全て捩じ切れ、地面へと崩れ落ちた 「ましてや、お前のスタンドは屋内でしかその威力を発揮できないんだろう? 屋外からでも壁を操ったのには驚いたが、、スタンドの成長か。 だが、所詮この程度。さぁ、、お前も捩じ切ってやる。」 「、、ハァ、、ッハァ、、、ッッ。」 ヒデエモンは後ろの壁にもたれて息を荒げている だがしかし、その目は死んでいない。ヒデエモンは、凛として隕鉄を睨み返す。 「、、ん?」 ヒデエモンに近づいた隕鉄は何かに気づいた。 辺りが暗い。さっきまで晴れていたのだが、、雲が、太陽を隠したのか。 少し違和感を覚えたが、すぐに隕鉄は頭の中でそう納得し、更にヒデエモンに近づく 「成長、、確かにてめぇが突然襲ってきたせいで、、成長できたみてぇだ、、。前は屋外では能力を使う事なんて出来なかったもんなぁ。」 ヒデエモンは壁にもたれながらふらふらと立ち上がる ツイスターの射程距離まで、、あと3m。 「感謝しとくぜ、、。今までは建築中、外側で感じた違和感を修正するのに、また中に入って直さなきゃいけなかったもんでよ。」 あと2m。 「いつも思ったもんだ、、『あぁ、、あそこの壁を、こう、、もうちょっと右に引っ込めたら、、最高のバランスなのによぉ。』 その度に、こいつら『オヤカタ、ムリダァ!』『ナカダ!ナカニハインナイトヨォォ』ってよ、、。」 あと1m 「だから、、すげぇ感謝してる。俺は気になったらとことやってしまうタイプだからよ、、。」 「、、だから、なんだと言うんだ。お前は今から死ぬ。気になっても、もう『とことん出来ない』んだ。 ツイスター!お前を射程距離内に捉えた!喰らえッッ!!」 「、、お前、何か勘違いしてないか、、、? 例えば、この暗さ、、。 少しだけ、、暗くなってる まさか、、、太陽が雲に入ったとか、、、思ってんじゃないよなぁ?」 「!?」 な、、違うのか!? 隕鉄は先ほどの違和感が一気に蘇り、一瞬ひるむ。だが、その隙をヒデエモンは見逃さなかった。 「カァァァペンタァァ------ズッッッッ!!!!」 『ッッッシャァア!』 『オヤカタッ!』『マカセトケ!!』 『モウ、俺タチノ[リョウイキ]ダッ!!』 隕鉄の足下の床がいきなり大きく反り返り、彼をはじき返す! 「ッッッッな!!」 「もう、、ここは『屋内』なんだぜ、、。気付かなかったな、、いや、勘違いしたんだよなぁ、、雲と。 おかげで助かったってもんよ。」 ヒデエモンの背後の高い壁、その一番上の部分からまるで自分たちを太陽から守るかのようにひさしがでている、、 「ひさしは建物の一部、よくあるよな、、喫茶店のオープンテラスとかでよ。そして、、その下の範囲は、、、あくまでも『建築物内』、、。」 ガッシャーーーンッッ! 隕鉄は隣の廃ビルの窓を突き破ってそのまま落下した。 「そして、、てめぇが吹っ飛んでいった所も、、『屋内』だ! もう、、逃がさねぇ!どんなに捩じ切ろうっつてもよ!姐さんの安全を確保するまでとことこん修復、リフォーム再生してやるぜぃ!!」 (押している。このままならば、十分ほどで俺の勝ちだ) アンは冷静に考える。 確かにアン本体がスイートリベンジを食らえば、それで終わりだ。 だがしかし、そもそもが2対1の戦い。 加えてフル・フラットは、常にウェイの死角に回り込み、 攻撃を仕掛ける事が出来る…。 確かにスイートリベンジは強力なスタンドなのだろう。 だがしかし、スタンドが本体を操作していては、 本体をスタンドが守れない…。 ウェイの傷は、見る間に増えていく。 (理解しているのだろう?人間。殺そうとする、という事は、 即ち殺し合いをする、という事だ!) 来る。 来てしまう。 このままでは、来てしまう。 ウェイの一番嫌いな、アレが。 アレが…。 アレが近づいてくる。 アレは…嫌だ。 アレは、嫌いだ。 アレが……… 来る。 「うわああああああああああッ!!!」 突然の絶叫。そして、そう、まるで糸の切れた人形の様に、 ウェイの体がぐったりと沈んだ。 糸は、確かに繋がったままなのに。 (何だ…?) アンは油断をしない。 ゆっくりと、相手の動きを観察する。 だが、ウェイは動かない…。 (壊れたか。脆いものだ… だが、止めは刺す…!) 食い込んだ。 最初にちぎり飛ばした、ウェイの左腕が、アンの喉笛に。 (なんだ…ッ!?) 驚愕はすれども、躊躇はしない。 身を守るよりも、相手に止めを。 フル・フラットが背後から、ウェイに飛び掛り… そしてウェイは、それを回避した。 まるで上から引っ張られたような、不自然な動きで。 広げられた腕。 力なく垂れ下がった、指先。 かくん、と頭が上がり、虚ろな瞳が、アンを眺める。 喉を締め付ける指の力が、よりいっそう強まった。 (こ、い、つ、は…… …… ザ、キ…… す、ま、な) 鈍い、音。 ウェイが気がついた時には、 引き裂かれた黒犬の肉片が、散らばっていた。 「また、かよ……」 ウェイは自分の能力が、嫌いだ。 恐怖が極限まで達した時… スイートリベンジは本体である筈の彼を操り、敵を破壊する。 「つまるところ… 俺には、敵とまともに戦えるだけの度胸すらない、っつーワケなんだよね…」 ウェイは自分の心の弱さが、嫌いだ。 だからこそ…自分の心を信じ、正義とは決して言えぬ立場で、 正義を掲げ戦える隕鉄の事を、敬愛している。 「…だからさあ… どんなことがあってもさあ、隕鉄さんにさあ、 親友とか殺して欲しくないワケなんだよね…」 痛む体を無理やり引き起こし、ウェイは歩き出す。 引き裂かれた腕は、スタンドの糸により縫合されていた。 なに、いつもの事だ。 「隕鉄さんの親友はさあ… 何があっても、俺がぶっ殺すよ。自分の意思で…」 隕鉄は荒れ狂うだろう。 怒りに任せ、自分の事を遠慮なく攻撃するだろう。 あの人の事だ。多分、20回…いや、25回はぶっ殺すって言うだろうな。 だが…隕鉄は、自分の事を殺さない。 殺されても構わない。 だが、彼にはきっと、殺せない。 「隕鉄さんがさあ… そんな、親友とか恩師とか、平気でブッ殺しちゃうような奴に… …、なっちゃうのさあ… やなんだよね、俺様ってば…」 荒い息。ベンチに身を預け、携帯電話を取り出す。 「…あー。そっちはどう? え、もう終わった?マジ?ガンマジ?きっついなあ… で、どうなってんの?今は服従してる?何それ? …へえ…スタンドで一発? さっすが…怖いねえ、お前のスタンド。 敵が強ければ強いほど、自分のスタンドの不意打ちは致命的になる… 頼んだよ、ツチノコ・スター… その、捕まえた、サトウセンセイとやらをさ、隕鉄さんに会わせる前に…」 銃声。 携帯を取り落とす、ウェイ。 涙を流しながら、ゆっくりとスタンドを消す、ザキの姿。 それが、ウェイが最後に見た光景だった。 【ウェイ スイートリベンジ アン フル・フラット 再起不能(リタイア)】 「アン……ッ!! すまない…アン…… アンーーーーーッ!!!!」 友の頭を抱いて泣くザキの腕の傷口に、 死んだ筈の影が伸びて、ゆっくりとその中に入っていった。 その意味を知るものは、まだ誰もいない。 泣き崩れるざき…。 彼はひしひしと感じていた。 アンの、彼の誇り高きその精神を。 そして あまりにも自分が無力だということ。 彼を救えなかった自分自身に吐き気をもよおすほどの後悔を感じていた。 「ゴメンよォォ!!アン!!俺が…俺がァァ!!」 ざきは、出会って間もないアンに、家族以上の深い絆があったという事に気付いてしまった。 「ゥゥッ………」 止めどなく溢れ、込み上げる涙。 静かに雨が降り出す。 。。。 ―――――――――――ぎょろォん 不自然にアンの眼球が動き出す。 しかしざきは気付いていない。 いや気付く事が出来なかった。 『ふぅむ… 確かこの男はざき… だったかな。 むこうにぶったおれてるのは… あぁァ、ウェイか。 このアンとかいう犬も生命反応を感じないな。』 すこし離れた狭い路地裏で一部始終を見ていた男が一人。 そして傍らには白い犬が一匹。 『ふぅむ… 少し流れが変わったみたいだな。』 そう言うと男はすっと立ち上がり、そばにおいてあった白い杖を握るとゆっくりと歩み始める。 『もう少し傍観者を楽しませてもらうとするかね。 まだまだフィナーレに早過ぎるから、ね…。 クックックッ…… さぁて行こうか。 マニエル。』 【ソマ・バンガルデフ】 スタンド名:ナイト・ヴィジョン ――アンを弔うかのように降り続ける雨の中、痛みと疲労でざきは意識を失った…。 目が覚めるとそこは病院の中、見慣れたベッドの上だった。 『ったく無茶しやがってェ、あんたはまだ外出許可でてないんだぞ…!!』 横たわるざきにDr.ERが語りかける。 「スイマセン先生… あの…アンは! 黒い犬は……!」 『あぁ…あのワンコか。勝手ですまないが病院の庭のところに埋めさせてもらったよ。 …それより教えてくれ 一体なにがあったんだ。』 そしてざきは話した。今までの事、 そしてあの戦いの事を…。 『なるほどね、そういう事だったか… それにしても、この能力、「スタンド」というのか…』 Drはおもむろに右手を出し、ざきに見せた。 ドクン…ドクン… 静かに脈うつその右手には血が滴り、黒い十字が刻まれていた。 「まさかッ!? 先生もッ!! スタンド使い!?」 そう思った瞬間、ざっきの脳裏に不安がよぎる。 「あの! あそこにもうひとり誰かいませんでしたか!?」 『イヤァ、誰もいなかったぜ… 俺がたまたま通りかかった時には君とワンコしかいなかったが… 誰一人として見てないよ。 そんな事より君はまだ安静にしてなさい。 傷口がまた開く。』 「ハイ、すみません」 『すこし落ち着いたらあとで中庭にいって、あの犬に線香でも立ててあげよう。 俺も手伝うよ。』 「ありがとう…ございます…」 バタン。 そう言うとDrはニコッと笑い、部屋を出て行った。 外をみると雨が上がっている。 晴れて青空にアンに良く似た 真っ白な雲が浮かんでいた。 通り雨が過ぎていった。 ヒデエモンは力の限りを尽くしていた。 迷宮を作り、扉のない部屋に隔離し、天井を落とし、 今までにない力の手ごたえを感じている。 俺のスタンド能力はいま最高に充実した、自由自在、無敵だ。 この獣野郎を、俺が退治してやる! そう思っていた…なのに、なのに! 「てやんでぇ、なんなんだよぉ!この化け物はよぉ!!」 ヒデエモンの能力は隕鉄とやりあうには相性が悪すぎた。 何故なら相手は建築物を破壊する重機! ブルドーザー! もっと言えば巨大ドリル!! どんどんと壁を掘り進む。 カーペンターズの修繕速度が足りない。 「オヤカタ、モウムリダ!」 「シュウゼンガオイツカネェ!」 隕鉄を自分のフィールドに追い込んだまでは良かった。 しかし、直しては壊し、直しては壊し、 相手は単純作業だがこっちは繊細な工程と計算が必要なのだ、 精神力の磨り減り方が桁違いだ。 「きばれっ!カーペンタァァァァァズ!!」 自分はここを離れられない、 しかしコウは目を覚まさない。 「姐さん!姐さん!」 ヒデエモンの集中力は限界を迎えていた、 「くそっ」膝が崩れる。 「キタ!キタヨォ!!」 「ヒィィィィィィィィアァァァ!!」 正面の壁が弾けとび瓦礫が舞う。 『ツイスター・レボリューショナリー・レボリューション』 その力を隕鉄は完全にコントロールできるようになっていた。 どんな権力も、知性も、人生も、 身に降りかかってしまった圧倒的な暴力の前では無力。 「諸行無常だな…」隕鉄はヒデエモンに迫る、 それはまさに破壊の権化。 「話は、一人残せば聞けるよなぁ? 選ばせてやるよ、先に死ぬか、 女が細切れになった後に話して死ぬか」 ヒデエモンに力は残ってなかった、 「てやんでぇ…俺っちから殺しやがれ…」 自分の無力が嘆かわしかった。 犬死にか……。 通り雨が過ぎていった。 ヒデエモンは力の限りを尽くしていた。 迷宮を作り、扉のない部屋に隔離し、天井を落とし、 今までにない力の手ごたえを感じている。 俺のスタンド能力はいま最高に充実した、自由自在、無敵だ。 この獣野郎を、俺が退治してやる! そう思っていた…なのに、なのに! 「てやんでぇ、なんなんだよぉ!この化け物はよぉ!!」 ヒデエモンの能力は隕鉄とやりあうには相性が悪すぎた。 何故なら相手は建築物を破壊する重機! ブルドーザー! もっと言えば巨大ドリル!! どんどんと壁を掘り進む。 カーペンターズの修繕速度が足りない。 「オヤカタ、モウムリダ!」 「シュウゼンガオイツカネェ!」 隕鉄を自分のフィールドに追い込んだまでは良かった。 しかし、直しては壊し、直しては壊し、 相手は単純作業だがこっちは繊細な工程と計算が必要なのだ、 精神力の磨り減り方が桁違いだ。 「きばれっ!カーペンタァァァァァズ!!」 自分はここを離れられない、 しかしコウは目を覚まさない。 「姐さん!姐さん!」 ヒデエモンの集中力は限界を迎えていた、 「くそっ」膝が崩れる。 「キタ!キタヨォ!!」 「ヒィィィィィィィィアァァァ!!」 正面の壁が弾けとび瓦礫が舞う。 『ツイスター・レボリューショナリー・レボリューション』 その力を隕鉄は完全にコントロールできるようになっていた。 どんな権力も、知性も、人生も、 身に降りかかってしまった圧倒的な暴力の前では無力。 「諸行無常だな…」隕鉄はヒデエモンに迫る、 それはまさに破壊の権化。 「話は、一人残せば聞けるよなぁ? 選ばせてやるよ、先に死ぬか、 女が細切れになった後に話して死ぬか」 ヒデエモンに力は残ってなかった、 「てやんでぇ…俺っちから殺しやがれ…」 自分の無力が嘆かわしかった。 犬死にか……。 通り雨が過ぎていった。 ヒデエモンは力の限りを尽くしていた。 迷宮を作り、扉のない部屋に隔離し、天井を落とし、 今までにない力の手ごたえを感じている。 俺のスタンド能力はいま最高に充実した、自由自在、無敵だ。 この獣野郎を、俺が退治してやる! そう思っていた…なのに、なのに! 「てやんでぇ、なんなんだよぉ!この化け物はよぉ!!」 ヒデエモンの能力は隕鉄とやりあうには相性が悪すぎた。 何故なら相手は建築物を破壊する重機! ブルドーザー! もっと言えば巨大ドリル!! どんどんと壁を掘り進む。 カーペンターズの修繕速度が足りない。 「オヤカタ、モウムリダ!」 「シュウゼンガオイツカネェ!」 隕鉄を自分のフィールドに追い込んだまでは良かった。 しかし、直しては壊し、直しては壊し、 相手は単純作業だがこっちは繊細な工程と計算が必要なのだ、 精神力の磨り減り方が桁違いだ。 「きばれっ!カーペンタァァァァァズ!!」 自分はここを離れられない、 しかしコウは目を覚まさない。 「姐さん!姐さん!」 ヒデエモンの集中力は限界を迎えていた、 「くそっ」膝が崩れる。 「キタ!キタヨォ!!」 「ヒィィィィィィィィアァァァ!!」 正面の壁が弾けとび瓦礫が舞う。 『ツイスター・レボリューショナリー・レボリューション』 その力を隕鉄は完全にコントロールできるようになっていた。 どんな権力も、知性も、人生も、 身に降りかかってしまった圧倒的な暴力の前では無力。 「諸行無常だな…」隕鉄はヒデエモンに迫る、 それはまさに破壊の権化。 「話は、一人残せば聞けるよなぁ? 選ばせてやるよ、先に死ぬか、 女が細切れになった後に話して死ぬか」 ヒデエモンに力は残ってなかった、 「てやんでぇ…俺っちから殺しやがれ…」 自分の無力が嘆かわしかった。 犬死にか……。 「待って!!」 シバミの声がヒデエモンに届く。 コウが戦闘中にWWWの力で携帯に触れずに、 シバミに助けを求めていたのだ。 シバミがヒデエモンの傍らに駆けつける、 崩れ落ちるヒデエモン。 「アンタ、よく踏ん張っててくれた」 「オマエか、ナガセを倒したスタンド使いってのは?」 「そうよ、アンタよくも好き放題やってくれたわね」 隕鉄をまっこうから睨み付けるシバミ。 「駄目だ姉御!そいつは次元が違う、 俺っちたちの手に負えねぇ! 佐藤先生かホモの兄ちゃんに助けを求めるんだ!」 「ホモに助けを求めるぅ…ごめんだね!」 この敵は強いのだろう、しかし、 助けを呼んで間に合う訳もなく、 二人を置いて逃げる訳にもいかない。 「なまっちょろいなぁ、オマエのチームは」 よほど戦いに慣れていなければ、とても隕鉄には敵わない。 しかし皮肉なことにタチバナはもういない、 そして佐藤は敵の手に落ちた、 そのことをシバミたちは知らない。 隕鉄の携帯が震える、表示は……ウェイ? シバミたちを意識しながら隕鉄はその電話に出る。 「いま取り込み中だ……ふはっ、よお!」 「……隕鉄か?」 「そうだよ、親友」 携帯の先から聞こえるのはザキの声だ。 ウェイを撃って直後、 手掛かりにとしっかり携帯だけは回収しておいた。 直前にかけた履歴にこの番号が残っているのだから。 「オマエ、何やってるんだよ! オマエがスタンド使いを殺して回ってる 犯人だとでも言うのか!」 ザキはそれを言葉にしても、 その明確なハズの答えを信じてはいなかった。 しかし、「そうさ、オレだよ」隕鉄は挑発する。 「なあザキ、どうやらオレにはオマエが必要だぜ。 今夜会おう、今夜だ、あの場所で待っていろ、 分かるな?殺し合いをしようぜ」 「待て、話を聞かせてくれ!隕鉄!隕て……」 隕鉄は携帯の電源を切る シバミと対峙する隕鉄。 「ザキ、土産に仲間の死体を三つ持っていくぜ…」 夏の雨。それはいい加減で、降るタイミング、止むタイミングを掴めない。 晴れたと思った雨は、また大地を濡らしていた。 「シバミさんとやらよぉ……あんたはザキのこれか?」 隕鉄は小指をシバミに立てて見せた。 「……だからどうしたの?」 「やっぱりよ。普通の仲間を殺されるより、恋人を殺される方が絶望は大きいだろ?」 「……」 「まあ殺されるお前には関係無いか。構えな。無駄な努力だがな」 シバミは一向に構えを見せない。戦意を喪失しているようにも見える。 「ツイスター!捻り殺せ!」 しかし、その拳はシバミに当たる寸前に回避された。2打目、3打目、4打目も同じように空を切る。 「くそっ!くそっ!」 「酔えば酔うほど……私は強くなる」 シバミが隙をつき、隕鉄の顔面にカウンターを叩き込んだ。 プーツン 「死に方を選ばせてやる……捻られて死ぬか、それとも……」 ツイスターRR。物体のみならず、空間さえも捻る強力なスタンド。 「やっぱり捻られて死ぬか……だ」 空間が捻られて、シバミは隕鉄に対して背中を向ける恰好になる。 「いくら酔拳の達人でも、背後から超スピードで迫る者は避けれないよなぁ?」 隕鉄は背後で吠えた。既に突撃の構えを見せている。 「貴方は……自分で詰んだのよ。私の能力を知っておいて、私に準備させる時間を与えた。」 シバミの能力。水分を酒にする。 「シバミディア。雨を酒にして……」 シバミと隕鉄の間に降る雨は、全て酒になる。 スピリタス。ナガセと戦った時に使った酒。 「ちぃ!だからどうした?」 「こうするのよ」 シバミが持っていた物、それはライター。どこにでもある、100円のライター。 「隕石のように……燃え尽きろ」 「ツイスター!上を捻じ曲げろ!」 隕鉄はライターを投げて来るのかと思った。 それは大きな誤算だった。 カッ 足元の水溜まりが次々と火の海になる。 隕鉄はその海の中にいた。 「あああああああああああ」 隕鉄の絶叫が辺りに響玉した。 「ヒデエモン、コウを運ぶの……手伝って……」 「……わかりやした」 途中、ヒデエモンは気が付いた。 後ろに……気配がある。 そこには大火傷をした隕鉄が立っていた。 まだ隕鉄の命は燃え尽きていなかった…… 「あ、、シバミの姉御!!」 「!!」 振り返ると、そこには身体を焼かれながらも、二人に迫る隕鉄の姿があった。 「て、、てめぇ、、、逃がすか、よ。」 なんという、、執念! 何だ? いったい、何が奴をここまで動かすんだ? 「ツイスタァーー!俺の周囲の空気を、、、捩じきれッ!!」 グシュウシュァァア!! ツイスターRRによって、隕鉄の周囲の空気が捩れ、渦を作り炎が隕鉄から分離する!! 「グゥッッ!!」 しかし、螺旋状に立ち上ったいくつもの炎は、その回転力ゆえに、隕鉄自身に容赦なく炎の爪痕を残す 「き、、きついぜ。 はぁ、、はぁ、、少々手荒だが、、。 だが、これで、俺の身体からやっかいな炎は離れた、、。 そして、、この炎の渦を、、逆に利用してやる!喰らえぇぇッッ!」 シバミ達と隕鉄の間に、、大きな空気の渦を発生させる 渦とは空気の回転。シバミ達の周りにある空気を隕鉄側に回転させれば、、、隕鉄の周囲の空気は当然、、、 「焼け死にやがれ!」 「なッッ!」「うわぁ!!」 大量の炎の渦が猛スピードでシバミ達に襲いかかる! そして、、彼女らを飲み込もうとした、その瞬間!! [右斜め、下側の空間にラッシュを!] 「、、、え!?」 シバミの耳に、、直接声が響いた (声、、?いったい、、) 「シバミッッッ!早く!! あの、渦と渦の隙間を打ちまくるのよッッッ!!『見える』はずよ!!」 「ハッ!」 「ディアアァァァァアァァーーーーーーッッッ!!」 シバミの目に、確かにそれは『見えた』。 自分の打つべきポイントが、くっきりと色が変わって差別化されている。 「無駄だ! そんなラッシュで炎を防げる訳、、、!! ッッ!?何ィ!!!」 炎が、、シバミ達をすり抜ける いや、すり抜けたのではない。 避けて通ったのだ 「どうなっている、、。」 「どんなに希望がないように見えても、、見えないだけ。 それは確かにある、、。 空気と空気がぶつかり合う、、『狭間』がね。 そこをシバミディアのラッシュで無理矢理こじ開けた。 ほんと、、危なかったわ。 でも、よかった、気がついたのね、、コウ。」 「私の能力は、、情報を入手する能力。 力の流れを計算し、、その死角を見つけ出す。 とっさにあなたの脳に直接W・W・Wで情報を流し込んだんだけど、、問題は無いみたいね、、。」 コウは、、傷だらけの身体で、、シバミに微笑んだ。 隕鉄は苛ついている。 あのシバミとかいう女が出て来たあたりから… 何かがおかしい。 様子見に回った、前回の戦いはともかく、だ。 何故俺が、殺す気で戦って、この程度の奴らを殺せない? 隕鉄は苛つき、舌打ちしながら、ガードレールを捻り切る。 『らしくないねえ、隕鉄さんってば』 …。 『大振りの攻撃ばっかり振り回しちゃって』 ああ…。そうか。お前か。 お前が、理由か。 『え、ナニナニ? 俺が死んじゃって、そんなに動揺しちゃった?』 何時も…。俺を苛つかせる男だ。 ヘラヘラして。 時々、解ったような口を聞く。 命を懸けられる程の度胸も無い癖に… 俺に命を預けやがった。 『いい加減さあ~、しゃんとしなって。 俺なんて隕鉄さんにとっちゃ、どうでも良いしょ?』 ふ ざ け る な ッ ! 隕鉄の雰囲気が、一瞬で変わったのは…シバミ達にも伝わった。 無言でゆっくりと、三人に歩み寄る隕鉄。 隕鉄の背後で、ゆっくりと、ガードレールが捻れて行く。 「…え? …駄目…シバ、ミ…ッ。逃げて…」 コウの言葉よりも、歩み寄る隕鉄に何故か気圧されながら、 シバミは強く首を振る。 「今離脱したらヤバいのよ… 各個撃破されたら、あんた達じゃ絶対相手にならない! 力が合わせられる今…アイツをブッ叩く!」 「無理…私達じゃ勝てない… そう、タチバナさん、を…」 「あんなホモッ!!!それに居ないしあのホモッ!!! ってわけでぇ、サポート頼むわよ、コウッ!」 叫び、前に立つシバミ。 その顔が、更に加えられた酒気により赤くなる。 「…未熟」 「ハぁア?それが負けてる側の言うセリフぅ?」 「ああ。俺の…未熟」 現れる、ツイスターRR。 「仲間を失ったこの感情を抑えられず… しかし認められもしない… 未熟の極み…アマ過ぎる」 近まる、距離。 「な~にぃ、今更謝りたいってぇ? 許さないわよぉ!あんたこそ私の仲間、こんなにしといて!」 「謝罪はしよう、この腑抜けた戦いに。 だから…一瞬で決めてくれるッ!」 振るわれるツイスターの拳。 五連のラッシュを、シバミは超人的スピードで、 全て回避してみせる。 ツイスターの恐ろしさは、その一撃必殺の攻撃力… 故に、回避してしまえば、しょせん無意味… […じゃ、ない…ッ!] 「え…?」 ツイスターが最後に拳を繰り出した右足元の空気が、 ゆっくりと捻れだした。 「クッ!」 慌てて逆に飛ぶシバミ。 そして…最初にツイスターが拳を振るった、左肩… 今まさにシバミが飛んだ空間が、突然急激に捻れる! 「か…ハッ!」 体に直接食らったわけではない。致命傷にはならない。 しかしモロに捻れに巻き込まれ、動きが止まるのは避けられない。 そこを… ツイスターの右拳が、吹き飛ばした。 ツイスターは本来、単純な力押しのスタンドではない。 時間差の空間の捻れ。 場所不定。 攻撃パターンは無限大。 近距離限定ではあるが、ツイスターに拳を振るわせれば… 当たろうが当たるまいが、そいつは既に敗北している。 「姐御ぉっっ!!!」 [ウソ…シバミィィィィッ!] 冷ややかな視線を送る、隕鉄。 しばしの沈黙…。 「…ツイスターの能力は、使っていない」 「[!!]」 「当たり前だ…このザマで…相手を殺せば、勝利だとでも?」 ボロボロの己の胸に、強く爪を立てる隕鉄。 「その酔っ払いに伝言しておけ… 次は最初から全壊で、殺すとな…ッ!!」 「まち…やがれい…っ!」 去ろうとする隕鉄に、弱々しくヒデエモンが声をかける。 「…もう、今日は貴様等に用事はない。 捻りきった後の、微塵のひとつまみ程にもな」 「名乗れねえお嬢と姉御に変わって言ってやらあ… 俺っちはヒデエモン!こっちはコウ! そして!この人の名は、シバミ姐さんよ!」 しばしの沈黙。 「俺は…隕鉄」 ただそれだけを残し、男は去って行く。 【ヒデエモン カーペンターズ コウ W・W・W シバミ シバミディア 隕鉄 ツイスター 全員 生存…】 ――――病室からガヤガヤと騒がしい声が聞こえる。 「いやぁ、何とか助かったわねェ~~ …ヒック」 「姉御ォォ!!それはいーんですが、病室で酒はやめた方がイィとあっしは思うんすが…」 「ひっく、ウッサイわねぇ…命の水らのよォォ~」 「シバミさん……知らないっスよぉ、僕前回のこともあって、先生とか看護師にかなり目つけられてんですから……」 「らによォォ、ザキのくせにィィ…!!」 「……(ハァ、駄目だこの人。)」 あの戦いの後、 そのまま3人は病院に運ばれたのだった。 しかも、なんの因果かザキが入院している病院に…。 「はれぇ……そーいやコゥはァァ~!?」 「お嬢ならまだ眠ってやすよ」 「そっかァァ、なら仕方らいわねぇ~~ (あとでお酒もっていこ~っと♪)」 コツコツコツ… ゆっくりと足音が聞こえる。 「ったく不良患者どもが……ちょっとはおとなしく出来ないのかよ。 ッて、あ! アンタらみんなツレかよ。。。」 頭をかきむしりながらDr.ERが回診にあらわれる。 「そんな事よりさぁ…先生もいっしょに飲みませしょうよぉぉ~」 「(…まぁまぁイイ女だ)駄目だ。 今は仕事中、 ……… でも、もしよかったら今晩にでもぉ~~」 そう言うおうと瞬間 、おもいっきりはたかられるDr。 スパァァ―ん!! 「ィ痛いィィ!」 「先生、何患者さん口説こうとしてるんですか。…院長に直訴しますよ。 そんな事より次の患者さんが待ってますよ。」 「はァァ~い、行きますよ、行きゃいいんでしょ。」 かけつけた看護師そう言われると、 ふて腐れながらもせっせと準備するDr。 「おっと。言い忘れるところだった。 もしまた何かあったら教えてくれ。俺も協力するよ。 なんだかこの町は気になる事が多過ぎるんでな。 ま、そーいうわけだ。じゃなっ!」 そう言うと Dr.ERは病室をさっていった。 ぶっちゃけ私って、普通の女子高生じゃない? 私は学校に戻って来た。 ウチのガッコはスポーツ弱いから、この時間に活動してる部活なんてない、静かなものだ。 もっとも私は帰宅部で、学校すら頻繁に休むけど。 誰もいない校庭には、ただ一人高跳びの練習をしてる田中の姿があった。 陸上部なんて弱すぎて大会もろくに出ないのにね。 私はしきりに陸上はダサいとか、無駄な努力が暑苦しいとか言ってた、 陸上とかマラソンとか、特にキツそうなのにゲームの要素もないようなスポーツは、 めんどくがりの私から言わせたら拷問以外のなんでもないから。 でも何でだろう?無性に応援したくなる。 「おーい!がんばれよーっ!」 エールを送ると「なんだよ気持ち悪ぃなぁ!」とヤツは爽やかに笑う。 ちょっとキュンとした。 スタンド能力を持っているとどうしても戦いに巻き込まれてしまうから、能力を無くす。 という説明をサトヨシさんから受けた。 エレチュンとの別れを惜しむ私にサトヨシさんは猶予をくれて、 私は空が近くて広い、よく授業をサボって昼寝した屋上で、エレチュンと最後の時間を過ごすことにした。 エレチュンは頭上を飛び回る。 好きな人が死んだ……。 なんて言うと少女漫画みたいだけど、正直あの人のこと何もしらないしね。 私、妄想癖あるからすぐ舞い上がっちゃうのよ、 でも妄想って自分に都合がいいから、後でガッカリするのはもうなれた。 戦いだって、現実味が無かった。 現場に戻って驚いたもの、敵の死骸がスプラッタ映画のゾンビよりグチャグチャで…。 そう、あの人の死体なんて……欠片も残ってな…。 冷や汗が溢れ出た、鳥肌が立って体がガタガタ震えた。 ムリムリムリ! だって私は缶蹴りしただけだもの! どうやって倒されたかも覚えていないもの! あの人はそんな戦いを1人でずっとしていたとか、 サトヨシさんと出会った時の話とかも聞いた、 凄い人だったんだ、私とは別世界の人。 ぶっちゃけ私、ただの女子高生じゃない? あーあ、エレチュンと別れるのは悲しいな…。 でも私、死にたくないもの。「さようならだね」 「おーい、アンコ!」 「殺すよ!」 帰りがけ、1人で片付けをしていた田中を手伝う。 「つきあわないか?」 わあ!?突然切り出されたもんで驚いた。 驚いた…けど、嫌じゃない。 それはなんか自然な気がした、なんの抵抗もない。 同級生の恋人ができて、普通の女子高生らしく過ごす。 オッケー、付き合いましょう、良いことあるじゃーん。 でも返事を返す前に田中が「大丈夫か?」と聞いてきて、 私は自分の目からボロボロ涙が流れ落ちていることに気がついた。 だって、だってさ、今まで私は、 「何ができるか?」とか「何になりたいか?」とか考えないで生きてきた。 「楽しい」「めんどくさい」判断の基準がそれしかなかった。 あの人はあんなに!命だって投げ出せるのに!私は情けないよっ! 田中は慰めてくれて、「好きな人いるの?」とそれだけ聞いてきた。 私は「うん」と答えた。 あの優しい佐藤先生や、あの人が大好きなサトヨシさんが命の危険にさらされてるのに、 私は今までみたいにダラダラ昼寝して、携帯いじって、スナック菓子食べて、カラオケなんて言ってられない。 田中はいつもみたいに笑って見送ってくれた。 私、アンタをちょっと尊敬するよ。 あー、泣いちまった、恥ずかしい、死にたい。 私は佐藤先生が迎えに来てくれる予定の場所に行くと、変わりに土星さんが来ていた。 「私、やっぱりそっち側に行くよ」 あの人の代わりにはなれないだろうけど、見て見ぬフリはしないことに決めた。 あの人を見習って一分一秒をちゃんと生きる!…努力はする……多分する。 「ぽえ~ん」 土星さんは少し悲しそうな顔をした。 さて、ここで僕、土星さんからの問題。 これまでの流れから、レッドとは別にスタンド使いを皆殺しにしたい人物がいます。 当然、強すぎるレッドは邪魔なので、死ぬように手引きしたことでしょう。 誰もが知ってる訳じゃないシバミ達の情報を隕鉄にリークした人物がいます。 同じく佐藤先生の情報もツチノコスターにリークした人物がいます。 それができた人物は誰でしょう? 結果、最強のスタンド使いレッドとその部下を一網打尽にした上に、、邪魔者タチバナまでも始末できた。嬉しい悲鳴だね。 今回シバミ達の壊滅を目的のように見せて、メインのサトヨシを孤立させる作戦は完了してるんだよね。 「土星さん電話?」 可愛そうな杏子さん、可愛そうな杏子さんは、僕が携帯を持っていることが意外そうだ。 僕は電話に出る、表示はツチノコスター。 「こんぷりーと もどって せいかん」 結果は上々、あとは我が強くて作戦に組み込み難い隕鉄と、それに依存しすぎのウェイは、 シバミ達も含めてできるだけ多く潰しあってくれたら最高。 だから僕らはしばらく隠れて様子見に徹しようじゃないか。 さあ、隕鉄、ハデに暴れるんだね。全員死んだらベストなんだから。 第6話『螺旋花』 To Be Continued... ・外伝『不光の世界』
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220060400 ルディブリアム/歪んでいる回廊 <出現モンスター> ゲートキーパー30秒 <NPC> なし <ポータル> ルディブリアム/歪んでいる時間の道4 ルディブリアム/時計塔の奥 ←ルディブリアムに戻る
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220070400 ルディブリアム/忘れられた回廊 <出現モンスター> タナトス30秒 <NPC> なし <ポータル> ルディブリアム/忘れられた時間の道4 ルディブリアム/時計塔の奥 忘れられた闇 ←ルディブリアムに戻る
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登録日:2023/09/16 (土) 13 11 00 更新日:2023/11/15 Wed 09 54 35NEW! 所要時間:約 18 分で読めます ▽タグ一覧 CAPCOM Nintendo Switch PS3 PS4 Steam Xbox One Xbox360 XboxOne アクションRPG オープンワールド カプコン ゲーム ダークファンタジー ドラゴン ドラゴンズドグマ ハイファンタジー 心臓 その手が啓く先に、答えは在る 『ドラゴンズドグマ』(Dragon's Dogma)とは、2012年5月にカプコンから発売されたアクションRPG。 プラットフォームは当初PlayStation3およびXbox360。 レーティングはCERO D(暴力)。 後に拡張版『ドラゴンズドグマ:ダークアリズン』(Dragon's Dogma Dark Arisen)が発売されている。 HDリマスターは『ダークアリズン』込みで、PS4、Xbox One、Nintendo Switch、Steam、GOGで発売されている。 簡単な操作で派手なアクションを楽しめるゲーム性や生活感のあるオープンワールドを指向してか、広大な大地を走り回る他に様々な物事が連鎖しプレイヤーの行動が後に響いてくるストーリー展開も見ものである。 とはいえ、景観にせよ敵にせよあまり変わり映えしない単調さ(*1)があり、お使いも多く移動の煩わしさが強調される面もあるのだが。 しかし漫画化・アニメ化したりオンライン版が運営されたり、続編製作が発表されたりと、作品展開もそれなりに手広い作品である。 ストーリー 昔々、ドラゴン退治に命がけで挑んだ男たちがいました――というのはさておいて。 ドラゴンの出現が予言されている、などと突拍子もないお触れを告げる衛兵。そんなものは存ぜぬと元気に走り回る子供たち。 そんな何の変哲もない漁村に、予言通りに真っ赤なドラゴンが現れた。桟橋や家々は破壊され、衛兵は剣を捨てて逃げ……一人の村人がその剣を取ってドラゴンに立ち向かう。 当然ながら敵うべくもなく一撃のもとに吹き飛ばされ、さらに胸を鉤爪で貫かれてしまった。しかし、心臓を失ったその者は『覚者』として蘇生し、竜を討伐するための冒険がはじまった。 用語 覚者 かくしゃ。ドラゴンに心臓を奪われ、取り戻すためにドラゴンを追うことを宿命づけられた人間。 老いで死に至ることはないらしく、老化自体もゆるやかになる。病気になるかは不明だが、外傷では普通に死ぬ。 おもに主人公がそう呼ばれるが、その他にも覚者は登場する。ダークアリズンではモブ覚者が大勢いたりするし。 なお、心臓を取り戻したとしても胸の傷跡はそのままである。 ポーン 『異界渡り』と呼ばれる、人間の姿をした人間ではない存在。右掌に光る文様がある。 覚者は『リム』という石碑のようなものから彼らを呼び出せるほか、半島のあちこちを普通に闊歩している。 並行世界間を流れる記憶が人の姿を取ったような存在であって、不老であり、肉体的な死を迎えても存在の消滅を意味しない。 (ゲーム的には倒れてから三分間放置するとロストするが、同じポーンの再召喚は可能。またワンタッチで蘇生できる) 生命に関する感覚が薄く、冗談を介さない……とされるが、世界に長く留まるとそれなりに人間味を備えて来るという。 教会 西洋風ファンタジーにありがちな教会。 元のイメージに違わず学府としての機能も持ち、禁断の知識とされ外部での研究が禁止されている領域もあったりする――例えば、ドラゴン。 “救済” ドラゴンによる破壊を待望するドゥームズデイ・カルト。もちろんお上からは目をつけられている。 不平をため込んだだけの末端信徒は浮世離れした雰囲気はなく、本部栄転だの出世だの俗っぽい。 敵として登場する構成員は魔術師系。あるいはアンデッド(の餌)。 地名 グランシス半島 物語の舞台となる国。ドラゴンの襲撃を受けてか、各地にゴブリンや野党がはびこり始めている。 カサディス 半島南部にある漁村。(ゲーム中では)領都以外には唯一の、人間が定住している集落。 ドラゴンに襲撃されて海沿いの一部施設が破壊され、死傷者も出ている。 すぐ北にある軍隊の宿営地までの短い街道は安全、だったのだがゴブリンや狼が頻繁に現れるようになった。 領都グラン・ソレン グランシス半島の首都、かつ(ゲーム中では)唯一の都市。 治安はそれなりに良く、武器を構えたところを衛兵に捕まると投獄されてしまう。GUARD BANK VENDOR BUY 地下には螺旋回廊を中心としたダンジョン『エヴァーフォール』が存在する。 黒呪島 謎の女性オルガに導かれて訪れる、『ダークアリズン』の舞台となる謎の島。竜に関わる者以外には訪れるばかりか見ることもできない。 地下には巨大で危険な迷宮が広がっており、その最奥では“闇のめざめ(Dark Arisen)”を目の当たりにすることになる。 狭くて暗くて水っぽい、敵も強くておかわりもある巨大高難度ダンジョン。即死技持ちのボスまで完備。その分実入りはデカい。 ここを訪れれば領都到着以前でも転職が可能なのが便利。入口付近で採取採掘するだけでも結構儲かるし行って損はない クリアしてもさらに挑むことが可能で、三周目となると正にエンドコンテンツ。とんでもないデバフを背負って戦う羽目になる。 ストーリー的には周りが何か勝手に納得して終わるので蚊帳の外感が半端ないが、主人公の物語は半島側にあるので仕方ないところか キャラクター サヴァン 過去に覚者として戦った人物。ファイター。デフォルトっぽいが若干異なる容姿で、装備品も実はなかなかのもの。 チュートリアルクエストで操作するキャラクタ。メインのサルドに加えてクインスとモルガーナ、三人のポーンを引き連れて戦う。 ドラゴンの顔出し、ポーンの羽交い絞め、大型モンスターへのしがみつきといった基本を学べるが出番はそこまで。 このくだり、二周目以降はスキップされる。そのことも伏線なのだから恐れ入る 主人公 漁村カサディスの住人。村を襲撃したドラゴンに心臓を奪われ『覚者』となった。そのため心音がない。 心臓をブチ抜かれただけあって、初期装備は胸元が破れて血痕のある質素な服。派手な傷跡が丸見えである。 キャラメイクが可能なため台詞のないタイプだが、カットシーンでは表情豊か。美形に作れても表情が合わないのはよくある + キャラメイク関連 このゲームは荷重によって移動速度が露骨に変わり、アクションへの影響も出てしまう。 荷重の許容量はキャラクタの体重で決まる(70kgで中間、110kgあれば最大容量)。その分、長身傾向となる。 長身のキャラは近接攻撃のリーチも長く、移動速度も高くなる(*2)。……というわけで、2mオーバーの巨漢がゲーム的には有利である。 130cm台の子供も作れるが、縛りプレイ以外の何物でもない。移動は遅くなるわ水場で濡れやすくなるわ。 女性の場合は70kgに到達させるだけでも妙な体格になりがちで、それ以下の数値ではかなり不利。セクシーな衣装だと傷が見えるのも難儀。 この辺の仕様が後述のキナ関連の不自然さを遠ざける……のかも知れないが、それで爺さん覚者は防げないので、意図的なものではないかも。 ともあれ、キャラメイクのやり直しは髪型などの一部を除いてハードルが高めなので慎重に。 + ジョブ関連 ◆初期に選べる基本職 ファイター 使用武器は片手剣、盾。防御面に優れた近接タイプ。アビリティ『速離』はいざと言う時に有効。 ストライダー 使用武器はダガー、弓。射撃戦の他に搦め手も使える器用さが売り。高速移動も得意。 メイジ 使用武器は杖。魔法使い。基本的な攻撃魔法と属性付与を得意とするが、唯一回復魔法が使えるのが特徴。 ◆レベル10以上で転職可能になる上位職 基本職の上位版に見えるが、使える武器は別物で性質も違う。 ウォリアー 使用武器は両手剣、ウォーハンマー。大振りで隙は大きいがとにかくパワフル。 レンジャー 使用武器はダガー、大弓。狙撃や全力射撃が可能だが、ストライダーに比べてダガー技が弱体化している。 ソーサラー 使用武器は大杖。詠唱時間の長い大魔法が売り。アビリティ『談判』も有効性が高いので使って損はない。 ◆ポーンは転職できない(NPCやモブには稀にいる)混合タイプ ミスティックナイト 使用武器は片手剣、メイス、魔道盾、杖。ファイター+メイジ。支援能力が高いが魔法攻撃もこなせる。 アサシン 使用武器は片手剣、ダガー、弓、盾。ファイター+ストライダー。攻撃特化タイプだがカウンター技もある。 マジックアーチャー 使用武器はダガー、魔道弓、杖。ストライダー+メイジ。ホーミングする魔道弓が強烈の一言。閉所にも強く、公式公認最強ジョブ。 パラメータ成長にもそれぞれ差異があり、全くやり直しが効かないので留意すべし。 メインポーン 正確な用語ではないが、便宜上この名を使用する。プレイヤーがカスタマイズできるポーン。略してメイポ。 カスタマイズ要素は外見やジョブ・スキルに留まらず、行動傾向や口調もカスタムできる。慎重派だとちょっと困るかも プレイに応じて土地やモンスター、あるいはクエストの知識を蓄積し、攻略情報を与えてくれることもある。 サポートポーン 本作のメインのオンライン要素。略してサポポ。 他プレイヤーのメインポーンを二人まで雇い入れてパーティを作ることが可能。 解雇する際にお土産とメッセージを持たせる事が可能なので、出来れば死なせずに運用したい。 なお、オフラインでもあらかじめ用意されたポーンを雇えるので問題はない。最初に雇うポーン『ルーク』もこの類。 キナ カサディス村長の娘。主人公とは幼馴染なので、主人公が子供だったり老人だったりすると不自然なことになる。 覚者となった主人公のために、ドラゴンに関する知識を得ようと奔走する……という筆頭ヒロイン。 終盤で特異な台詞や演出のあるヒロイン候補の中でも特別待遇で、イベントによる退場が早いが脈絡を無視して舞台に戻って来る。 メルセデス 浅黒い肌をした異国の女騎士。車だったり悪魔だったりはしないがくっころはある 安酒大好きな酒豪。 ドラゴン出現により、各国の約定によって半島に派遣された。しかしろくに手勢もなく辺鄙な宿営地に詰めており、手土産を確保できてようやく領都へ参じることが出来た辺りに扱いと腕の悪さが見える。 本人も力不足を認識しており、それでも現状をなんとかしようと努力する好人物。 ヒロイン候補の一人。その中でも確実に絡む(*3)人物だが、中盤接触が取りにくくなったり退場が早いのが難儀。 マデリン 女商人。女性用防具が目玉商品。派手な容姿に似つかわしい、わがままでがめつい人物。しかも迂闊。 得られる伝手を何でも使って店を構えたまでは良いが、その伝手のせいで身を危うくしてしまう。 ヒロイン候補の一人。嫁にしても貸した金は帰ってこない セレナ 森にすむ『魔女』(正確には魔女は彼女の「おばあちゃん」だが)。材料を持ち込めばハーブ酒を作ってくれる。 ゴスっぽい見た目が祟ったか、ドラゴン出現の濡れ衣を着せられて魔女狩りに遭ってしまう。 ヒロイン候補の一人、かつ、事の真相にも近いキャラ(*4)である。退場どころか主人公と同居するのがまた強い。 エリノア 領王エドマンの妃。嫁いできたばかりらしく、年齢の離れたエドマンからの扱いとの関係は良くない。 偶然出会った主人公に惚れてしまい、すったもんだの末に扼殺離宮に幽閉されてしまう。 その救出を主人公は頼まれるのだが……離宮で『ゆうべはおたのしみ』した上に、洞窟をお姫様抱っこ(*5)で突破する。 どう見てもドラゴンクエストです。 本当にありがとうございました ヒロイン候補の一人。退場するイベント(上記)がヒロイン確定の直前に発生するため、そのままこなすと確定しかねない。 レイナード 旅の行商人。ゴブリンに絡まれているところを助けるファーストコンタクトから懇意の客になると相談を持ち掛けられ、さまざまな品を探すことになる。 なお、本当に行商しておりあちこちの拠点を数日ごとに移動する行動パターンを持っている。 専用台詞ありのヒロイン候補ではあるが、女性陣とは違ってラストが簡素になる。 バルミロ カサディスに住む知的好奇心と行動力の塊のような青年。たびたび失敗はするがめげることのない人物。 ヒロイン候補の一人、ラスト部分はレイナード同様。 ジュリアン メルセデスとは別の異国から派遣された騎士。物凄い勢いでメイスを振り回す豪傑。 散々胡散臭いところを見せておいて実際裏はアリアリ、その割に妙に正直なところもある男。しれっと脱獄しておいてとんぼ返りしたり。 ヒロイン候補の一人、ラストは以下略。 アッサラーム 領都の宿の主。宿泊(=通信)・倉庫・転職などの機能を持つ最重要窓口。オバダビィトゥデイ ヒロイン候補ではない。以下同様。 モンテバンク 歓楽区の路地に店を構えるクズ物屋。珍品を取引している。 そればかりか、『贋作』としてアイテムを増殖することも請け負っている。 フォーニバル 富裕区に住まう豪商。覚者には高級消耗品を売ってくれる。珍品好みだが贋作も大好きという謎 あくどいやり口で有名であり、ファーストコンタクトも地上げの片棒をかつげというもの。そのイメージにたがわない、剥げた恰幅の良い中年である。 手広く"やりすぎた"ことが祟り、ストーリー中盤で訴追されてしまう。主人公はその裁判のため奔走することになる。 ステファン 魔術師(志望)の男、おそらくソーサラー。昔の大魔術師の書き残した書物を探しており、主人公に捜索を依頼してくる。 その恩義を返すために、後々の大捕物で加勢してくれる熱い男でもある。(*6)偽の魔術書を渡すことも可能で、その場合…… 竜識者(りゅうしきしゃ) 相当昔から存在している覚者。手足が真っ黒に変色した老人。主人公にさまざまな助力を与える。 愚者 竜識者のメインポーン。若々しい姿だが主とそっくり。長く仕えたポーンは主人に似てくるんだとか。 彼らの住むヒルフィギュアの丘に描かれた地上絵の作者でもある。槍の穂先のところに本物の槍の穂先を仕込むお茶目さん。 領王エドマン 覚者の一人。ドラゴンを倒したことで王となった男。別名『竜王』、その名が伊達でない力も備える。 またも出現したドラゴンへの対処として主人公を使い走り各地に派遣することで力量を見極める。 なお、周辺国は二度目のドラゴン征伐には警戒を強めており、兵を派遣してはいるが裏がありあり。 人間キャラとしては最強格。生半可な覚者は衛兵を待つまでもなく返り討ちにできる。 エリシオン “救済”の長。深い皺の刻まれた青白い肌をした隻眼の男。死霊を操る力を持つ。 序盤から主人公の前に現れ、たびたび顔を見せては逃げおおせる曲者。 地下組織の主らしく、演説は堂に入っている。その最期はダークファンタジーというよりホラー映画かパニック映画 + ストーリーを少々とゲームの仕様、あるいはオバダビィトゥデイ このゲームの人間NPCは多くが固有名を持ち、隠しパラメータ『好感度』も持つ。 それによって話しかけた際の反応が変わったり、高ければ依頼を持ち込まれたりする。 好感度を上げる方法は関連するクエストをこなす・プレゼントをする・話しかける。何度も話すだけで気に入られていくのである。 しかし、好感度が高いのは(本人にとって)良い事ばかりではない。 クライマックス直前で、好感度が最も高いキャラクタがドラゴンにさらわれてしまうのである。(同率一位ならその内で最後に話した相手) では誰が攫われるのか?というと、宿の主人アッサラーム。便利機能が詰まったキャラなのでたびたび話しかける=好感度MAXかつ最後に話す可能性高。 攫われる以前に、髭のおっさんが顔を赤らめピンクのオーラを纏ってオバダビィトゥデイ(*7)と出迎えてくれる時点でヤバい雰囲気もMAXなのだが。 しかもそのおっさんがゴブリンにくれてやる、好きにしろッ状態にされる。わかると言われるのはゴブリンだが さらに、ゲーム的機能が死ぬので本当に困る。いちいちカサディスか宿営地に戻れと? ……という、無印でのお話。 ダークアリズンによってアッサラームだけは話しかけても好感度が上がらない仕様に変更されているので、前述の悲喜劇は自動回避される。 それに意図的にやったとしても、黒呪島に飛べば済むので攫われること自体はそれほど困らなくなっている ただし、ほとんどのキャラクタをヒロインにできてしまうフリーダムさ加減は失われていない。 幼馴染の娘や王妃様ならいざ知らず、大臣・酒場の親父・盗賊の親分・そこらの兵士・市場にいた奥様・漁村の少年……と、ソレどうなのってキャラまでヒロインに仕立ててしまえるのである。もちろん性別は無関係。 キャラ紹介の項で『ヒロイン候補』と書き添えたキャラ以外は、使い回しの台詞しかないのがちょっと残念。 アイテム 戻りの礎/刹那の飛石 領都に設置してある設備と、そこへ瞬間移動する使い捨てアイテム。キメラのつばさ 戻りの礎はアイテムとしても存在し、適当な場所に設置しておくと転移時の選択肢が増える。 なお礎の方は周回につき1つ(しかも後半のイベントまで入手不可)だけ、飛石は1つ20,000G(ほどほどの武具に匹敵する価格)と、滅茶苦茶不便な仕様だった。 ダークアリズンでは礎が周回につき5つ+カサディス(と黒呪島)がデフォルト追加、飛石は領都到着時点で『刹那の永久石』を自動入手(使い放題)と非常に便利になった。 とにかく移動が面倒なゲームなのでありがたい変更である。 薬草 この手のゲームにありがちな回復アイテム。メイジしか回復魔法を使えず、また魔法での回復では完全回復できない仕様のため非常に重要。 もちろん上位版やら複合版やらが多数存在し、アイテム調合やなんやかんやあるので好みで使い分けていきたいところ。 キノコ スタミナを回復させるアイテム。肉や魚なども同様の効果を持つが、店売りかつ時間経過での劣化が存在しないのが強み。 魔法を含むスキル発動、ダッシュ、しがみつきといったアクションは全てスタミナを消耗するので備えて損はない。 というか、備えてないと死ぬ場面もあるので常に備えろ。 竜の鼓動 蘇生アイテム。ポーンではなく、セルフ蘇生が出来るアイテムである。 死んだNPCを蘇らせることまで可能で、それによって話の筋が変わることもある。 ランタン ダンジョンや夜は暗くて見通しが効かないが、魔法での明かりなどはほぼ存在しない(*8)ためコレが必須。 バッドステータス『水濡れ状態』になると即座に消えてしまい、着け直しの手間がかかる。バステ耐性では防げないので腰まで浸かる深さの水には注意。 ポーンが持っていても光源としてはあまり役に立たないが、屋外であれば昼夜の判定に使える。 爆裂の矢 物理弓職が使用可能な特殊矢の一種。名の通りに命中すると爆発し大ダメージを与え、ついでに炎上効果まである。 使用可能な職はもれなく複数の矢をまとめて放つスキルを持っているため、職業間バランスを爆裂させている。 欠点はクソ重い(一本で0.27kg)こと。五十本もあれば下位ドラゴン亜種でも秒殺だが、それだけ持つと他の矢(重い部類の『石化の矢』で0.03kg)との差がとんでもないことになる。 会心の矢 同様の矢の一種。一本しか持てない(使用後に買い直すのは可)上にかなり高価(30万G)。 つがえると触手が生えてくるわ、放つとセーブされるわと物々しい仕様に違わず、命中すると相手の身体を触手が貫いて即死させる。 ごく一部の例外的なモンスターを除いて耐えることは不可能で、それはドラゴンすら例外ではない。 余談だが、デザインを一言で言うと『白いロンギヌスの槍』。 お守り 物理攻撃/防御・魔法攻撃/防御の四種があり、短時間のバフを与える使い捨てアイテム。 問題は、四つ重ね掛けすると二倍にまで跳ね上がること。もちろん爆裂の矢にも有効なので…… そして、あなたはここに覚者として立つ 真実を識るもの、竜を斃すものとして… モンスター ゴブリン 小鬼型モンスター。武具や火を使い、人語も解すばかりか(個体によるだろうが)手紙を書けるほどの知能を持つ。 土地が移ろうが事態が変わろうが、たいていの場所に亜種が現れるため『変わり映えしない』印象を持たれがち。 類似品に狼とハーピー、あとリザードマン。こいつらは最強種が目立つ分ゴブリンよりはマシだが。 ドラゴン 真っ赤な鱗に翼と手足を持つ、極めてスタンダードなドラゴン。亜種を含めてポーンに対して妙に強く、掴んで洗脳したり咆哮で即死させる力を持つ。 うずくまるような態勢で現れたり、主人公を指先で突いたり、話すのに鼻面を突き出してきたり、魔法詠唱で手をちょこっと上げる仕草が可愛い。 サヴァン操作時にも顔見せ(物理)するが、その様子がD&D赤箱を彷彿させるド迫力。決戦時にはギミックたっぷりの激戦を演じることになり、さらに迫力が増す。ワールドツアーにも付き合えるぞ! そして斃した暁には、竜の血を浴びた武具が限界を超えて強化される。 キメラ スタンダードな獅子・山羊・蛇の合成獣。サヴァン操作時のボスであり、各地に散在する大型モンスター。 獅子と山羊が別箇のHPを持っており双方を"黙らせ"ないと倒せない。しがみついて山羊を斬る、というチュートリアルにはもってこいな相手である。 尻尾は普通に部位破壊(このゲームに剥ぎ取りはないがドロップあり)だが、亜種だと再生する。 サイクロプス 一つ目の巨人。主人公がまともに相手取る最初の大型モンスター。 見た目通りのパワーで、棍棒のスイングをまともに食らえば人間がホームランされてしまう。 初見時はモブ兵士が頑張っていたおかげかかなり弱っており、爆弾をうまく投げつければ一撃で終わる程度。 もちろん通常時は普通にタフだし、鎧を着たものもいる。こいつも頻繁に出会うし、大抵はゴブリンがおまけでついてくる。 ハイドラ スタンダードな四つ首の大蛇。サイクロプス戦の後に、宿営地を襲撃し破壊した。 首は案外簡単に切り落とせるが、神話通りに再生する。傷口に火をかければ再生が遅くなるのも(ある程度)神話通り。首を全部落とせる(再生するまで行動を止める)辺りから完全に神話とは違ってくる。 初見時は爆弾を飲ませて首を一本吹き飛ばしたところで戦闘終了、その首を手土産に領都へ向かうことになる。 また、イベントをこなしていくと別な線からの因縁も見えたりする。一部プレイヤーからはコイツが手紙を書いたと思われているらしい(*9) オーガ さらにその次に遭遇する大型モンスター。巨人あるいは鬼。サイクロプスよりは小さい。 女を見ると発奮する性質があり引っ掴んで拉致する。女装した男は襲ってから気づいてダウンするという物凄いアレっぷり。 探知範囲が意外に狭いので、初期はむやみに仕掛けないのが吉か。黒呪島には男好きの亜種もいるのでバランスは取れている ゴーレム 光る筋のある土巨人。大きな光点への物理攻撃しか通用せず、しかも刃物は効きづらい。 亜種のメタルゴーレムに至っては本体が完全無敵。フィールドに散在する弱点を探しながらビームを回避する別ゲーが始まる。 グリフィン 鷹の前半身に獅子の後半身という伝説どおりの姿。正規兵を襲撃する衝撃的デビューを遂げ、討伐作戦がもつれて東の果てにある塔での決戦に至るという、妙に優遇されたモンスター。塔での攻防は演出がかなり派手。 撃破シークエンスがくだんの作戦で提示されるあたりは、このゲーム良く出来ている。 コカトリス グリフィン亜種。なので体形が伝説から外れている。能力も石化ガスブレスとアレンジされているが、そのお陰でかなりの惨事を引き起こす事に成功している。 何せ石化には竜の鼓動が効かないので、無惨な石像が農場に転々とする光景が…… + エンドコンテンツ(のひとつ)をとりあえず伏せ ウルドラゴン ドラゴンを白っぽいカラーリングにしたようなモンスター。ラストダンジョンの一角に登場する(レイド)ボス。八~十分ほどの時間制限を超えると飛び去る。 部位破壊可能な箇所がなんと30も存在し、その全てを破壊しなければ撃破できない規格外の存在。尻尾の先を食べ残してビチビチするんだわこれが HP総計はオフラインでも百五十万弱、オンラインでは三千万と桁外れなもの。(*10) オンライン版は倒すごとに『第●●代』とカウントアップされていき、2023年7月にSwitch版で確認できる限りでは900代を超えている。 オフライン版で挙動や手順を覚えれば(*11)、倒せないまでも貢献報酬を貰える程度には戦えるので試してみるのも吉。 ゲームモード 元々は無料DLCだったもの。 タイムアタックモード インゲームタイムを記録するスピードラン競技モード。 残念ながらオフライン専用(*12)。手動セーブ不可。つよくてニューゲームで開始できるが、このモードの結果は引き継がれない(クリア特典はある)。 好タイムを狙う場合、裸の巨漢がキノコをドカ食いしながらダガーを振り振り爆走して王様を放り投げたりドラゴンを即死させたりする素敵なプレイを繰り広げることになる。 ハードチャレンジモード 被ダメージ・消費スタミナ・敵撃破時の経験値・金貨のドロップ率が上昇する、というシンプルなハードモード。 こちらも報酬アリで、オンラインウルドラゴンの撃破報酬と同格のものも貰える。 余談 コラボレーション PS3・Xbox360版では『ベルセルク』コラボが存在した。ガッツとグリフィスの衣装や武器が実装されていた。 なお、その影響でメルセデスがキャスカ呼ばわりされることもあったらしい。 残念ながら、リマスター版では消えた要素である。そのためメルセデスは車扱い コラボレーションと言うには合致しないかもしれないが、無印の主題歌はB z『さまよえる蒼い弾丸』の英語ver『Into Free -Dangan-』。 ダークファンタジーには合わないなどと言われてはいるが、PVは格好良いし歌詞も意外と作中の物事に合った名曲。(*13) しかし残念ながら、ダークアリズンでは別の曲に差し替えられてしまった。そちらはそちらで雰囲気に合った良曲。 wiki籠りよ……おぬしが現れ、 ドラゴンもまた現れた。その意味、とくと考えるがよい。 まずはこれからも、追記・修正にはげむがいい。ふさわしき項目を、おぬしに施そう。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] エリノアとの“おたのしみ“の後にベッド調べるとシルクランジェリー(Tバックになってる女性用アンダー)が手に入るのが意味深 -- 名無しさん (2023-09-16 15 05 44) 主人公よりも自分のポーンに愛着が湧くゲーム -- 名無しさん (2023-09-17 15 23 50) 本文の内容からするとページタイトルは「ドラゴンズドグマ」が正しくないか? -- 名無しさん (2023-09-18 15 13 39) オープンワールドとしては今一つだが、アクション面は操作がシンプルかつ派手と光る部分があり、決して悪いゲームではない。カプコンはよくダウンロード版のセールするし、気になったら是非ともやってみよう -- 名無しさん (2023-09-18 18 34 27) エアサンディングで主人公とメインポーンの中身が入れ替わった事に気付くのはキナとセレナの二人だけなんだよな… -- 名無しさん (2023-09-19 17 51 24) 名前 コメント
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「ふふっ、ようやく見つけましたよ。」 人里から少し離れた森林の奥。阿求はドスまりさが率いる群れを前に普段の彼女からは想像も出来ない様な邪悪な笑みを浮かべていた。 息は荒く、瞳孔も開き、目の光は消えているのに爛々と輝いている様に見える。 兎に角尋常じゃないご様子である。 昼下がりの森はあらゆる生命が活発化している。 目の前のドスの群れもそんな生命の中の一つなのだろう。 …もっとも自然界からしてみれば歪な存在のそれらが森の生命の一個に入れていいかは各々の考える所なのだろうが。 しかし今はそんな彼らの存在定義等はどうでもいい事だ。 阿求はその小さな体格を生かして群れの近くの茂みで全身から溢れそうになる異様なオーラを抑えつつ隠れていた。 以前神社へ行く道中に偶然見つけたドスの群れ。 通常ドス種はその大きさからそれなりの攻撃力と耐久力、それに長生きしている分ある程度知能を持ち合わせ、流石に丸腰の人間に対処出来る存在ではない。 退治は専門のハンター鬼意山が手がけていた。 しかし里の虐待鬼意山も畏怖する程のゆっくりへの加虐癖を持ち合わせた彼女には、そんな楽しそうな仕事を他人に任せるなんて考えられない。 とは言え相手はドス。 タダでさえ身体の弱い阿求が愛用の玄翁一つで挑むには無謀が過ぎる。 だからこの為に河童にその道具を特注し、完成品が届き次第ここにすっ飛んできた。 今茂みから見えるドスの群れはドスを中心に大小様々なゆっくりがゆっくりしている。 彼らは里に近づかず、天敵となる妖怪や人間、大型の鳥獣が少ないこの森で集団を作り、生き延びてきた。 しかしそれも今日まで。 阿求はスマイルゼロ円の笑顔を被ると、茂みから出て群れに近づいた。 寺小屋の同世代の子供が見れば十中八九彼女の虜になるであろう笑顔は人間を避けてきたゆっくり達の警戒心も解き、 『ゆっくりしていってね!』 と言わせるのに十分な物だった。 「お姉さんはゆっくり出来る人?」 群れの中の小さい固体たちがそんな阿求に向かって一応歓迎の姿勢であるテンプレを言った。 「ええ、ゆっくり出来ますよ。 私とゆっくり遊んでくれますか?」 「いいよ! 一緒にゆっくり遊ぼうね!」 そんなやり取りをする間にリーダーのドスや大小様々なゆっくり達が阿求を取り囲んでいた。 こちらにはドスがいる事だし万が一悪い人間でも相手は一人の少女。 長い間ゆっくりしてきた自分たちの敵では無いと踏んでの判断だった。 『お姉さんゆっくり子供達と遊んであげてね!』 「ええ、ゆっくり遊びましょうね。」 少なくとも彼女自身は嘘をついていない。 何たってこれは彼女にとっては遊び以外の何物でもない。 少なくとも自身の認識の範囲では里で同世代の子供達がままごとや鬼ごっこをしているのと変わらない遊び。 ゆっくりを虐め倒して遊ぶ子供もいるのだからその延長線上というだけ。 AQN「アーマード・クォータース・マシン」 懐から一枚のスペルカードを取り出し、天にかざして宣言した。 するとカードの中からホログラムの様に彼女の倍はある巨大な人型が写し出される。 阿求自身をモーチーフに、桜着物の様な装甲を纏ったそれは実体化し、胸部から発射された光は阿求を包み込むと光の粒子へと変えて中に吸い込んだ。 「ゆっお姉さんがいなくなっちゃったぜ!」 「かっこいい~!」 「とかいはなデザインね! ありすにぴったりだわ。」 口々に感想を述べる子供達だがドスは違った。 今までの経験が警告をしている。 これは強力で危険な物だと。 自分達にとんでもない脅威をもたらすと。 「みんなゆっくりはなれてぇ!!」 叫んだがもう遅い。 これこそ阿求が河童に特注したゆっくり虐待用強化マシンスーツ。 「アーマード・クォータース・マシン」 略称AQN。 全長二メートル強、巨大人型兵器というわけでは無いが、近いジャンルのそれは里有数資産を持つ稗田家の財力に物を言わせて河童の技術の粋を結集して作らせた。 そこらの妖怪等束になっても相手にならない、幻想郷の実力者級の戦闘力を持ち、スペルカード形式で封印された武装を使いこなす。 ちなみに動力は最近地底で見つかったという新エネルギーだ。 動力部は色々洩れない様に結界で保護されているので人体への安全は保障されている。 どう考えても十歳前後の少女には過ぎた代物だった。 しかもその少女はゆっくりに対して異様なまでの加虐癖を持ち合わせている。 「ゆっくり遊びましょうね。」 情報化されてAQNと一体化しているので表情等見えないが、その顔は間違いなくさっきの邪悪な笑みだったんだろう。 「ゆっお姉さんそれに乗っているの?」 足元の赤まりさへの答えの代わりにその足を赤まりさの上に乗せていた。 ぶぎゅる! という音と共に足元で餡子をぶちまけて潰れ、一瞬にしてその生涯を終えた赤まりさ。 周りのゆっくりは何が起きたか理解できず呆然としていた。 「虐待ツール、ガトリング螺旋回し。」 興奮を隠し切れない声でスペルカード宣言。 腰に取り付けられたカートリッジから出したスペルカードをかざした左手にカードから写し出された情報が実体化。 左腕部に尖端に四本の爪と、その中央に銃口の様な穴の開いたツールが装着され、それを群れの一角に向けた。 「インパクト!」 銃口からインパクトドライバーとしてレールガン形式でガトリングの様に高速連射される長さ5寸の無数木螺子の様な弾丸の嵐が回転しながらその一角の集団をズタズタに引き裂く。 「やめでえええ!!!」 「ゆっぐりざぜでええ!!」 ようやく考えの追いついた生き残りのゆっくり達が逃げ惑う。 それでも大きな個体たちは懸命に飛び掛り、体当たりを仕掛け、足に食らい付いて戦おうとした。 「ゆっくりしねえ!」 「健気で微笑ましいですね、勝てると思っているのでしょうか?」 飛び掛ってきた大きめのゆっくりれいむをガトリング螺旋回しの爪で捕らえて持ち上げる。 ゆっくりとしてはかなり大きな個体のれいむの身体を軽々と持ち上げて尖端の爪のギミックを操作してホールド。 そのまま空中で高速回転させた。 「ぎゅゆゆゆゆゆゆ…!!」 遠心力で皮を引き裂きながら中から餡子をぶちまけるまりさを鈍器にして足元のゆっくり達を殴りつけ、散らす。 「ゆぐぎゅえ!」 「むきゅが!」 各々に悲鳴を上げて散る大ゆっくり達。 それでも残ったれいむを蹴り飛ばし、逃げようとする赤ゆにぶつけ、潰す。 「ああああああ…ごべんねえええ!!」 たまたま潰したそれらが自分の子供だったのか、口から餡子を垂れ流しながら泣き喚くそれに銃口を向けた。 「自分より子供の心配が出来るなんて優秀な個体ですね。 きっとあの世ではゆっくり出来ますよ。」 何とか潰れずに生き残った赤ゆもろ共五寸木螺子弾で蜂の巣にした。 「あ、確か閻魔さまはゆっくりがお嫌いでしたね。 あの世でも貴方達はゆっくり出来ません♪」 続けて爪で手当たり次第に薙ぎ払っていると妙な光景を見つけた。 普通サイズのまりさがありすを潰している。 「お姉さん、まりさはお姉さんの味方なんだぜ!」 「まりざやべでええ!! なんでごんなごどずるのおお!!」 「うるさいんだぜ! お前を殺せばまりさは助かるんだぜ! お姉さんまりさはこの通りお姉さんの味方だから助けでほしいんだぜ!」 「へえ~…」 「ゆっ?」 冷めた声を漏らすとツールの爪を意味が分かっていないまりさの上に置いた。 「何で貴方達が閻魔様に嫌われたり人里に出れば殺されるか知っています?」 「わからないんだぜ! まりさ達はゆっくりしたいだけなんだz…ゆででででで…!!! お姉さんまりさは味方だって言っているんだぜ! ゆっくり理解できないの?馬鹿なの? さっさとまりさを放すんだぜ!」 ゲスっぷりに苛立ちを覚えて爪に更に体重をかける。 「平気で人家に上がりこんで荒らし、農家の皆さんが育てた畑を荒らし、人語を話すくせに罪の意識も無い。 あげくが自分の為なら平気でこうして仲間を裏切り的外れな交渉を持ちかけるゴミ以下の個体が多くを占める。 そんな歪な生き物に存在価値があると思いますか?」 地面にまりさを押さえつけたまま爪を回転させる。 「ゆぐげええあああ!!! なんでなんだぜえええええ!!!!」 まりさは最後まで理解出来ないまま地面の上で磨り潰されてボロボロの皮に姿を変えた。 「ん、ドスからエネルギー反応?」 そういえばこの惨状にも関わらずドスはあまり動いていない。 気になってふとドスの方に視界を向けた。 「ゆっくりしねええええええ!!!!!!」 丁度ドスが口から膨大なエネルギー波を吐いた所だった。 ドススパーク。 ドスまりさだけが撃てるマスタースパークに似た光線は長く生きたまりさ種の切り札。 今まで仲間が殺されても群れの存続だけを考えてじっとこの為のエネルギーを溜めていたのだ。 その渾身の一撃はAQNを飲み込み消し去る…筈だった。 光線が消え去った後AQNは無傷で健在している。 「まさかとは思いましたけどやっぱり。 保護結界(プロテクトシェード)を張っていなかったらタダじゃすみませんでしたね。」 今までどんな大型の獣に襲われてもこれで撃退してきた切り札を破られたドスにはもう手段は無い。 連発できない上に体力はもう無いに等しいのだからただのデカイだけの的だ。 「ああああ…」 「さてデザートは最後にとっておくとして、残った数もそんなにいない事ですし(作者が)飽きたから貴方達には死んで貰いますね。」 残ったゆっくりの殆どは撃ちもらしの瀕死の者達や妊娠しているなどで元々動けない者達だ。 阿求は手ごろな木を引っこ抜いて来るとドスの口につっかえ棒にして口を開けさせると 「ゆう…ゆう…」とか細い息をしているそれらを蹴り飛ばす等して口の中に放り込んでいった。 「最後の食事をゆっくり味わって下さいね。」 といって木を口から取り外してあごを蹴り上げる。 「ぐゆうっ!!」 生き残りのそれらはその一撃でドスの中で完全に息絶えた。 これで実質群れは全滅。 AQNのレーダーにも反応は無いので逃げられた個体もいないだろう。 いや、足元に一匹小さいのがいる。 殺し損ねた赤ゆかと思ったが様子がおかしい。 拾い上げてよく見てみるとそれは早産した赤ゆだった。 「ふぅん… 貴方身ごもっているんですね?」 多分さっき蹴った衝撃で産道から出てきたんだろう。 それはドスまりさの最後の希望だった。 もし群れが全滅して自分も死んでもお腹の中の赤ゆは自分の身体に残った栄養で何とか生き延びて彼女が退散した後に生まれると踏んでいた。 「じゃあ念入りに殺さないといけませんね。」 「やべでええ!!」 「赤ちゃんは、赤ちゃんはだずげでええ!!!」 「却下♪」 カートリッジからスペルカードを右手でかざす。 「ゴルディオン玄翁!!」 スペルカードから巨大な玄翁と、それを扱うための右椀部の手袋の様な強化ーパーツ、左手にはぶっとい凶悪な返しが付いた杭が実体化。 「玄翁コネクト!」 ガキンッという金属音で強化パーツが腕に装着、AQNの右手には巨大な玄翁が握られる 「えい!」 釘を左手でどすの身体、産道近くに付き立てる。 「ゆぐうえええ!!」 ドスのぶっとい悲鳴は心地良いが何も一本で終わりじゃない。 続けて何本も実体化させて産道に付き立てて行く。 最初は派手な悲鳴をあげていたが、その体力も無くなったのか黒ひげ危機一髪状態になる事には 「ゆぐっ…!!」 と短い悲鳴に変わっていた。 「玄翁ヘル!」 さらに突き立てた釘を今度はゴルディオン玄翁で打ち込む作業がある。 「玄翁ヘル!玄翁ヘル!玄翁ヘル!玄翁ヘル!玄翁ヘル!玄翁ヘル!玄翁ヘル!玄翁ヘル!」 「や、やべでえ…あがじゃんじんじゃう…」 「大丈夫ですよ、まだ間の子は生きていますから。 …生きていますから仕上げですね。」 「ゆ…?」 「アンドヘブン!」 「ゆぐぎゃあああああ!!!! ゆっゆっぐりやべでえええ!!」 最後にガトリング螺旋回しの爪で釘を掴んで一本づつ回転させながら引き抜いていくAQN。 一本抜くたんびに釘の返しに引っかかってボロボロと中の赤ゆが外に溢れてくる。 「あは、あはははははは…!!! これです! やっぱりこれがなくっちゃ!! 最後の希望も経たれてのた打ち回る体力も無く息絶えていく。 最高のショーじゃないですか?!」 それを踏み潰し、噴出す餡子に塗れながらわけの分からない感想を笑いながら叫ぶ頭がアドレナリン出まくりヘブン状態の阿求は多分AQNの中でヤンデレフェイスをしているだろう。 そんなんで全部抜き終えた頃にはドスも死にかけ、今度こそ悲鳴を上げる体力も残っていない。 「ゆっくりよ、土に還れえええええええ!!!!!」 最後にAQNが最大出力で振り下ろした巨大玄翁によって群れは絶滅した。 数時間後。 里の人間の通報でドスの群れを処理しにきたハンター鬼意山は絶句していた。 ドスが潜んでいるという森の一角は餡子の海となり、その中心で自慰行為に耽る少女がいたから。 言い訳 THE大量虐殺ってのに挑戦してみましたがどうにも虐殺のバリエーションが乏しかったですね。 AQNの名称は無理矢理です。 ギミックは某勇者王にちなんで工具で統一してみましたが正直その縛りがきつかったかも? あと阿求は絶叫させるキャラじゃないからかなり無理しちゃった感が… 「ゴルディオン玄翁」 正直このネタがやりたかっただけという気もします。 このSSに感想を付ける
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入手方法 メギドクエスト(火曜日:フルフル) 要求するメギド一覧 メギド 進化の段階 個数 備考 [[]] ☆→ 個 合成できる素材 素材名 必要素材 費用 [[]] G 説明 ステータス強化 制限レベル 売却値 フルフルが落とす欠片取得は困難と言われる 最大HP+24 25 1020G
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虚構の回廊70Fで入手できるアイテム 種別 アイテム名 錬成具 エンチャント 建築 皮革 布系 食材 鉱石 エレメント 骨系 薬品 分裂の秘薬 植物 魔術 宝石 書物 特殊 宝箱 装備品 情報求む! 名前 コメント ここを編集
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