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雪害で折れ曲がったクヌギ。周辺に苗木を植えるには、事前にこれを除伐する必要があった。 作業日誌(2010年4月25日)に戻る
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何度目の寸止めだろうか。 もう、「オシオキ」なんて生易しい響きで済ませていいものじゃない。 これは、拷問だ。 「ひや、ひやぁあああっ!!らめ、あぁあああああぁ…」 止められれば止められるほど、イくことへの欲求も、イく直前の快楽も増していく。 けれど、それらは決して解消されずに、フラストレーションのように体に留まるだけ。 ビクン、ビクン、と、処女が初めての絶頂を味わうかのように、体中が痙攣していた。 あそこは、火箸を突っ込まれたかのように熱い。 「なえぎ…くゅん…」 舌をずっとつままれ、こねくり回されているために、まともに喋ることもままならない。 逃げ場のない快感が、体中をはいずりまわる。 お預けに耐えきれず、とうとう私の体は、継続的に震えだした。 もうダメだ。これ以上は、耐えきれない。 「いぁっ、ひっぎ…うやぁあ、らめ…」 一度だけ。一度だけ、素直に認めよう。 この体が淫猥なメスで、心の底から絶頂を願っていることを、今の一度だけ。 彼の指はくすぐるように、私のあそこをなでまわしていて、それでも、それすらも耐えきる余裕はない。 「な、なえぎ、くゅん…!」 「…どうしたの、霧切さん」 尋ねながらも、彼は手を止めない。 指でクリクリと、やさしくクリトリスの周りをなぞっている。 「あ、あぁあ…も、もう、らめらから…がまん、れきないれす…」 ろれつが回らないのは、彼の指のせいか、あそこの疼きのせいか。 「いかへて…いかへて、くら…さいっ!!お、おねがい、ひまふ…」 言った。認めた。 それだけでもう、あふれ出んばかりの絶頂感が、体中を満たしている。 体中が、絶頂を待っている。やっと、この溜めに溜めた、気の狂う快楽を解き放てる。 「そ、そこ、もっと、ぐちゃぐちゃにしへ……あぁあああっ!」 求められてもいない言葉まで口走ってしまう、どうやら口も快楽で腐ってきたようだ。 もう、思考すらも、浸食され―― ダメだ、まともに考えられない。 イきたい、イきたいイきたいイきたい! 彼に自由を奪われた体で、私のことをわかると言っていた彼自身の指で、 もっと、もっと刺激を! 「あ、あぁ、あっあああぁああっあああああ…!」 ぴたり、と、 彼の指が止まった。 「…っ………い、やぁ……」 絶望。 同じことを繰り返されていたから、何が起こったかはすぐに分かった。 限界まで、ダムをもう少しで越えるまで高められた快感の波。 それは、越えることのないまま、留まらされた。 「いやっ…いやっ、いやぁああぁあぁあ…! なんで、なんでぇ…?」 ぬるり、と、彼がようやく私の口から手を離す。 つ、と引いた唾液の線を気にも留めず、私は泣き叫んだ。 「い、イかせてって、ちゃんと言ったのにっ、い…も、もう耐えられ、ないのに…っ! イきたくなったら言えって、い、言ったじゃない…」 「ああ、ごめんごめん…口に指が入ってたせいで、なんて言ってるかわからなくてさ… それに、イきたくなったら言って、とは言ったけれど、イかせてあげるなんて一言も言ってないよ」 「そんな…そんなぁあ…」 一気に、緊張していた体の力が抜けた。 ずるり、と、彼に預けていた体がずり落ち、 その拍子で、捕えられていた片方の腕が、偶然にも自由になる。 「あ…」 「腕、自由になったね」 彼はまるで、性交などしていない時のような調子で話す。 「…」 「さっき、『腕が自由になったら覚えていろ』って僕に言ったよね。自由になったけれど、どうするの?」 「あ…う…」 「反撃するのかな?それとも… エッチな霧切さんは、自分のあそこをひたすらいじりたいのかな?」 ドクン、と、心臓が驚くほど強く脈を打った。 彼の言葉が暗示や天啓のようにまで聞こえる。 自分で、好きなようにイっていいの…? 「腕は自由だよ。僕は霧切さんをイかせないけど、霧切さんがオナニーするなら、それは止めない。 霧切さんがどうしてもイきたければ、自分がそれほどエッチだって認めるのなら、好きにしていいよ」 「あ、あぅ…」 彼の言葉に屈辱を覚えながらも、私は自分の股間に伸びていく手を、止めることができなかった。 「あれ、あそこに…霧切さんの一番エッチな場所に、手が伸びているけど。反撃はしなくていいんだね?」 「うぅ…う゛ぅあぁああ…」 指が、触れる。 「ひ、ぎっ…~~~っ!!」 あまりにも強い感覚に、一瞬それを激痛かと思い違えるほど。 次いで溢れ出す、性感の奔流。 「あぅあぁああ…」 指が中に入り、奥を小突く。声にならない声が、口からだだ漏れる。 鏡には、それはエロチックな少女の姿が映っていた。 好きな男に足と片腕を絡めとられながら、秘部は自由の利く右手の指をいやらしく呑み込んでいる。 これ以上にない、というような至福の表情を浮かべて。 「あぁ…あぁあああぁ…」 いつもなら、反射的に足を閉じ、腰を引いてしまうほどの激しい快感。 けれど、 「大丈夫だよ。足も腰も、僕が押さえつけてるから、霧切さんの体は快感から逃げられない。 反射で止められることもないから、思う存分、自分をなぶっていいんだよ」 「あぁ…はぅう…あんっ、やっ、あぁん!あぅん、ふぁ、はぁぁあ!」 「しょうがないよね。気持ちいいもんね。僕がさんざん焦らすから、我慢できなくなったんだよね。 今だけは素直になっていいんだよ。どんどんエロくなって。僕はそれを見てる」 快楽がどんどん高まる。 もう、誰にも、自分自身にすらも邪魔されない。 そう思うと、奥から奥から液が溢れてくる。 私はいっそう、指の動きを強くした。 「う、あぁ…イく、イくっ…あっ、か、うぁっああぁあぁあっ…ひ、ぎぃ、ぃいいいいいいいい!!!」 ドクン、と 背骨が緩んだのか、とでも思うくらいの脱力感。 一瞬遅れて、電気のような強烈な快楽が、背中から全身に駆け巡った。 溜めに溜めた、何十回分の絶頂が、一同に私を犯す。 その快感に身をすくませることすら、体の自由を奪われた今の私には不可能だった。 「っ…!…っ!!…ぁっ…!」 もう、声すら出ない。 息を吸うことも、吐くことも叶わない。 目の前がバチバチと光り、まともな視界も失せる。 背骨が軋みそうなほどに大きく背中を反らせて、長く激しい絶頂を耐える。 時間にすれば10秒ほどだろうか、いや、もう少し短いかもしれないが、 私には途方もない長さのように思えた。 「つ…はぁあ…あぁ…」 絶頂が終わり、彼の体から解放されると、私はそのまま後ろに倒れ込んだ。 体は、後遺症とでも言うのだろうか、絶頂時の敏感さや疲労をずるずると引きずっており、 特に下半身は、足を少しでも動かそうものなら、それだけでまたイってしまいそうだ。 なんとなくだけど、と、私は鈍った頭で考えていた。 絶対そんなことあり得なそうだけど、もしかしたらこれは、彼流の荒療治かもしれない、と。 好きと言われても信用できない卑屈さ。心のどこかで、愛する人を疑ってしまうという行為。 全て、私が自分を信じていないから、大切にしていないから。 だから、自分で自分をイかせるように、自分に素直になれるように、そう仕向けたのではないか… いや、考えすぎだ。 口の次は脳みそまで、彼がくれる甘すぎる愛情で、腐ってきたのかもしれない。 ふ、と苗木君が、私の頭をなでた。 重い体を少しだけ持ちあげると、彼は優しくほほ笑みながら、そっと頬にキスをする。 子どものように扱われていることが、少し悔しかったけれど、なぜか嬉しくなってしまう。 反論の言葉や、この仕打ちに対する非難の言葉を考えようとして――やめた。 今はいいじゃないか。 あれだけ恥ずかしい思いをしたんだ。 素直に、彼なりの愛し方を受けていたって、バチは当たらない。 絶頂の余韻とも相まって、その幸福感の中で、私は目を閉じた。 『苗木の視点』 やりすぎたとは思っている。 正直、この麗しき彼女を、自分色にぐちゃぐちゃに染めてしまいたい願望はあった。 もちろん、今までそれを必死に抑えてきたし、こんなひどいことをしたのは今回が初めてだ。 自分でも、どうしたのかと思う。 そっと、頭をなでると、霧切さんは悔しそうにしながらも顔を赤くして、 その表情が本当に可愛くて、僕は心底彼女に惚れてしまっているのだ、と実感する。 頭をなで続けると、霧切さんはそのまま目を閉じて、眠ってしまった。 僕は霧切さんが大好きで、彼女も僕を好きだと言ってくれる。それだけなら話は簡単だったけれど、 彼女は僕の「好き」という気持ちを信用できないでいて、僕はそれがどうしても許せなかった。 余っていたからじゃない。なりゆきじゃない。 僕はそんな失礼な気持ちで、霧切さんを好きになったわけじゃない。 そう伝えたかったのに。 …どういうわけかその憤りは、普段から抑え込んでいる僕の異常(…なんだろうか、やっぱり)な性欲と仲良くマッチして、 歯止めがきかずに追いこんでしまったわけだけれど。 目を覚ましたら、まずどうしようか。 やっぱり、謝るのが最初かな。謝るくらいならやるな、と怒られそうだけど。 それから、ゆっくり話そう。 『霧切お目覚め』 夢とも幻覚ともつかない、もやもやとした眠りから覚めると、 彼は私が目を閉じる前と同じ場所で、同じ顔をして、私の頭を優しくなでていた。 「…え、えーと…おはよう」「おはよう…ずっと、そうしていたの?」 「うん、まあ」「よく飽きもしないで…」 「飽きないよ。霧切さんの寝顔、可愛かったし」「っ…」 いつもならここで、「馬鹿」だの罵声を浴びせたり、頭を小突いたりして、素直になれない代わりの照れ隠しに当てるのだけど。 いや、正直今も、彼をどつきまわしたいほど恥ずかしいし、彼もそれを察して、頭を庇っている。 でも… 「苗木君」「はい…」 「今日は…その」「…ぶたないの?」 「ええ…ちょっと、その…」「?」 彼が、あれだけ私にしてくれた。 だから私も、応えよう。 ここで退いたら、女が廃る。必死に、まだ恥ずかしがっている自分に言い聞かせて。 「…今日だけ、今日だけでいいから…明日からは、また普通に戻るから… 苗木君に迷惑や、押しつけがましい好意も、かけないから… その…思いっきり、苗木君に甘えても良いかしら…」 苗木君は、それこそポカン、という擬音がぴったりなほど呆けていて、 おそらく私の顔も、羞恥に耐えきれず、これ以上ないくらい真っ赤になっていることだろう。 「あ、あの、もちろんだよ!今日と言わず、毎日でも…」 一瞬間があって、それから彼はおおいに賛同してくれた。 「毎日は、さすがに無理よ…私にとっては、すごく、恥ずかしいことで… でも、自分の気持ちに嘘をついているのも、そろそろ限界なの… だから、今日だけ。今日だけ、私は自分を許す。そういう条件付きでなら、素直になれそうだから。 それと…本当にいいの…?私、ホントはもっとわがままで、感情的で…」 私の内面の醜いそういう感情を知ったら、やっぱり彼は、私のことを嫌いになってしまうんじゃないだろうか。 そんな疑心が、心を埋め尽くしている。 彼は私を信頼してくれるのに、私は彼を信頼できない。その不誠実さを自覚している。 罪悪感に悶え苦しみながら、 これが私が考えた、自分へと、苗木君へ提示できる、現時点での最大の妥協点。 やっぱり、彼は探偵の…いや、この場合はエスパーとでもいうのか。 私のそんな鬱屈とした感情を、読み取ってくれたようで、 「どれだけ霧切さんが我がままで、感情的だったとしても、それで嫌いになったりは絶対にしないよ」 私の肩にそっと手を乗せて、あの爆弾級の笑顔で、そう言うのだ。 「…見ていなければ、何とでも言えるわ。私がいかに自己中心的で、汚い心の持ち主か…」 「霧切さんがどんな欠点を持っていても、気にしないよ。 だって僕は、それに負けないくらい、霧切さんの良いところを知ってるから。 言ったでしょ?ずっと、見てきたんだから」 「…苗木君、その笑顔」 「え?」 「私があなたの笑顔に弱いって、知っていてわざとやってるんじゃないの?」 「そ、そんなこと…そうなの?」 照れながら困惑する彼が、これ以上にないくらいに愛おしい。 「ほら、見なさい。あなた、私を見てきたから、私のことを分かっているって言うけど、 あなたが知らないことなんて、まだまだたくさんあるんだから」 私はそう言って、勢いよく彼に口づけた。 「…ほ、本当にいいの?さっきまであんなにしてたのに…」「『あんなにしてた』のは、どこの誰だったかしら」 「う…」「正直言うと、まだ足に力が入らないわ。ちょっと腰も痛いし、ココもまだジンジンする」 「ご、ごめんなさい…」「謝るくらいなら、最初からやらなければいいのよ……ま、まぁ、悪くは、その、なかったけれど」 「あ、う…で、でも、それなら尚更止めた方が…僕なら、大丈夫だから」 これ以上ないくらいにギンギンにさせて、どこが大丈夫なのか。 男の子の性欲は分からないけれど、彼のそれは、もう爆発しそうなほどに腫れあがっていた。 「…さっき、甘えさせてくれるって言ったわよね。わがままでもいい、そう言ってくれたのは…」 「う、嘘じゃないけどさ…」 ホントに、この少年ときたら。 「…私は、苗木君のことが大好きで苗木君の笑顔とか真剣な目とか困った表情とかが大好物で 苗木君に触られると全身性感体になるんじゃないかってくらい敏感になる、変態…です。 苗木君が望むことは全部してあげるし、してあげたい。苗木君がいやだというなら絶対にしません」 鏡越しに、自分の顔を見た。真っ赤なんてものじゃない。 正直になれとあなたが言うから、言いました。 ここまで言わせて、恥をかかせるなんてこと、絶対にないわよね? 「…あっ、うぅ…」 「…ほら…幻滅、したでしょ?」 「してないよ!」 「ま、まあとにかく、今日の私は、その、とことん本音で行くわ。 …自分の心情を正直に話すことは慣れていないから…ちょっと変になってしまうこともあるかもしれないけど… さて、聞きます。苗木君、私の中に…入れたい?」 上目遣いで尋ねると、彼も私と負けず劣らず顔を真っ赤にさせた。 「う、うん…霧切さんに、入れたい…です」 「…はい、よろしい」 一度わがままな私を受け入れると言ったからには、 今日は苗木君にも、とことん付き合ってもらおうじゃないか。 私は彼に跨り、ゆっくりと、彼のそれを、私の秘部にあてがう。 「っ…ホントは、これ以上気持ちよくさせられたら、頭がおかしくなりそう…」 「あぅ…き、霧切さん、やっぱり…」 「や、めない、わ…あなたと繋がらずに終わるなんて、絶対あり得ない…」 ゆっくりと腰をおろし、中に彼のものを受け入れる。 ずぷ、ぬぷぷ、と、卑猥な音を立てて、彼が私の中に入っていく。 「あっ…んん!!」 「す、すごい…霧切さんの中、すごく熱い…」 「そ、そういうことは…」 言わないで、と言おうとして、私は思いとどまった。 今日だけは、本音。嘘をつかない。 「…もっと、言って」 「え?」 ああ、頼むから、聞き返さないで。 これでもまだ、本音を出すのは、顔から火が出そうなほど恥ずかしいのだから。 震える体になんとか根性を叩き込み、私は一気に足の力を抜いた。 「ふぅっ…!」「うぁあっ…!」 高さの違う、二つの喘ぎ声。 重力に身をゆだねた私の体は、そのまま沈み込み、最奥まで彼のモノを加えこんだ。 「はぁ、はぁ、っ…」「霧切さん…大丈夫…?」 「…響子」「え?」 「いつか、言ったでしょ…?交わっている間は、下の名前で、ぅ…呼んでって…」 彼の返事も聞かず、私は再び足に力を込める。 ずるり、と、あそこから内臓まで引きずり出されるかのような、激しく、少しだけグロい感覚。 「あ、あぁああぁ…」 いつも彼が動くのを、受動的に待っているだけだけれど、 自分で動けば、これだけ違うのか。 「あ、き、響子…」 「何?…誠君」 「あ、そ、その…すごく、エッチだよ、今の響子の姿」 ゾクリ、と、背筋が震える。 羞恥と快楽で赤く染まった彼の顔。 それらに耐えながら『もっと言って』という私の願いを、必死に叶えてくれた彼の健気さ。 そして、自分自身が彼の眼に、エロチックに映ってしまっているという羞恥。 「あ、はぁ…」 必死に力を込めて引き抜いている途中だったのに、意思とは無関係に彼のモノを締め付けて、 いっそうの快感が背筋をかけあがり、私の足から力が抜ける。 力が抜ければ、重力に逆らえないのが道理で、 「あ、あぁんっ!」 再び私は、腰を落としてしまうのだった。 「う、ぅ…イかせたいのに…今度こそ、っん…誠君を、イかせたいのに… 私が上になれば、好きに動けるはずなのに…なんで足に、力が入らないのかしら…」 「響子…っ」 彼が、私の尻を鷲掴みにする。 「え、え?」 そして、グイ、と引き抜いたかと思うと、 思いっきり膣内に、それを叩きつけた。 「はぁああぅっ!」 ゆるやかで断続的な快感から一転、激しく重い絶頂感が、またたく間に走り抜けた。 「あっ、あっあっ!イって、るの、誠君、イってるからぁっ!!」 「ご、ごめん…あんまり焦らされるから、我慢できなくて…っ!」 パン、パン、と、リズミカルな音を立てて、彼が腰をたたきつけてくる。 一突き一突き、そのたびに私は何度も絶頂に突き上げられる。 体も、快楽に素直になったのか。それとも、彼に文字通り体を許したのか。 子宮を小突かれ、飛んでしまいそうになる意識の断片で、そんなことを考える。 「ごめ、ごめん響、子っ…やめてあげたいんだけど、気持ちよくて…!」 「やめないでいい、やめないで、ぇっ、はぁああ!!私で、あぁぁああっ…わ、私で気持ち良くなって…!」 子宮がキュウ、と閉まる。 一つの絶頂が収まりきる前に、次の絶頂に押し上げられる。 あまりの快楽は頭の許容量を超え、もう思考が焼き切れそうだ。 でも、ダメだ。 もっと、もっと。 この先しばらくは、また彼に甘えられない、捻くれた私に戻るのだろう。 だから、今だけ。今のうち。 未来の分も前借して、精いっぱい彼を感じなくては。 「奥、おくぅっ!あぅううう!奥、弱いっ、から、もっと突いてぇ!」 「はぁ、はぁ、はぁっ…!」 もう、限界に近い。 中に入っている彼のそれが、いっそう大きく膨らみ、一突きが小刻みに、速くなってきている。 私は彼の背に手を回した。 「わ、かってると、思うけど…っ、あぁん、はぁんっ!!」 「うんっ…中に、出すから…!」 快楽の向こう側の、これ以上ない幸福感。 女に生まれてよかったと、心の底から思える瞬間。 彼が、グイ、とそれを中に押し付けて、子宮が思いっきり押し上げられた。 「ふっ…うぁああぁぁああああっ…!」 その絶頂の瞬間に重ねるように、 「響子っ…で、出るっ!!」 ビュクビュクと、その子宮に、熱いそれが注がれて、 「――――~~~~っっ!!!」 声もなく、息も出来ず、目も眩むような絶頂にやられ、 目いっぱいの力で、私は彼に抱きついた。 絶頂が収まると、体中から力も抜け、彼と繋がったまま引き抜くことも出来ず、 私はしばらく、舌を出したままのだらしない蕩け顔で、彼にもたれかかっていた。 「あ…っ…ひ、ぐ……」 苗木君の絶頂感も同じようなものだったらしく、ベッドに倒れ込みはしないものの、 私をこれでもかというくらいキツく抱きしめて、快感に耐えているようだった。 また、抱きしめたまま、苗木君が私の頭をなでる。 どうもその感覚に慣れず、もたれかかったまま、私は彼の耳元に口を寄せる。 ホントは面と向かってピロートークなんていうのも憧れなのだけど、今のこのだらしない蕩け顔はさすがに見せられない。 「人の頭をなでるのが、随分好きなのね」 「あっ、いやだった、かな…」 彼が遠慮がちに尋ねた。 ホントに、さっきまでの強気な彼はどこに行ってしまったのか。 今はもう、いつも見慣れている、気弱で少し頼りないけど、優しさに満ちあふれた少年になってしまっている。 もちろん、こんな彼が大好きなのだけれど、時々はさっきのような強引さも欲しい、と思ってしまうあたり、 やはり彼の前では、私はマゾヒズムに冒されてしまっているのだろうか。 「いや、じゃない…」 「そ、そっか」 いやじゃない、というのに、彼は私の頭から手を離した。 「~~っ、もう…」 私は再び彼の手を握り、むりくり自分の頭に押し付ける。 「えっ、えっと…」「なでて」 「へ?」「…」 やっぱりこの少年は、まだまだ私を知らないのだろう。 今の私の「いやじゃない」は、もっと分かりやすく言えば、 「あなたになら何をされてもいい」だ。 「なでてって言っているの」 自分でもどこから出たのか分からない、少し拗ねたような幼い声で抗議すると、彼は私をあやすように、優しく頭をさすった。 あなたが、私のことを分かっているというのは、やっぱり悔しいけれど、どこか嬉しい。 でも、私はあなたに話していないことが、まだたくさんある。 探偵小説の次に、恋愛小説が好きなこと。 暗闇が苦手だということ。 時々あなたが舞園さんを思い出しているのに気付き、嫉妬すること。 あなたがくれたイン・ビトロ・ローズが、誰にも言っていないけれど、密かに宝物だということ。 探偵という職業柄、知られることは恥ずかしいことだと、そう思ってきた。 知られたら負けだ、そんな世界で生きてきたのだから。 でも、あなたになら、負けていい。 だから、もっと私を知ってください。
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東雲 優子 アセット 西城真里亞 鳴上寺 勇 津久田 稲子 紅月 魅亜 月隠 白夜 封獣 無有 巌美 霞 苗木 誠 白澤 取柄
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――ぎ……ん……きて……えぎくん…… ――な、に……? 何か聞こえ…… 「苗木君起きなさい」 ――バチンッ! 「いだっっ!? 何っ!? えっ、何っ!? えっ!? 霧切さん!?」 僕は左頬に激しい痛みを感じて飛び起きようとした――けれどそれはできなかった。恐 らく今僕の頬をひっぱたいた犯人であろう霧切さんがベッドで寝ている僕に馬乗りになっ ていたからだ。当然僕は状況を飲み込めずパニックに陥った。 「え!? なんで霧切さんが僕の部屋に居るの!? ていうかなんで僕の上に乗ってる の!?」 「あなたが何度言っても起きないからよ。鍵も開いていたし、それにここまでの熟睡って ……あなた簡単に殺されるわよ?」 混乱する僕を前に霧切さんはいつも通り冷静に淡々と話す。でも、僕はそれどころじゃ ない。お腹の上の柔らかい感触で今にも発狂しそうだった。 「わかった! わかったから!今後は気を付けますからお願いですから降りてください っ!!」 「……そんなに必死になるほど重かったかしら」 「そ、それは違うよ! 別の問題があるからぁあっ!! とにかく降りてっ!」 僕が必死に叫ぶと彼女は「別の問題?」と眉を顰めながら呟いてようやく僕の上から降 りてくれた。ちょっともったいないかも、なんて全っ然思ってないけど、もう少しで本当 に色んな意味でやばかった。精神的に死んでたかも。 「苗木君? あなた顔が赤いわよ。息も上がってるし発汗もみられる……具合でも悪いの かしら」 「え、霧切さんが突然現れるからびっくりしただけだよ!(どう考えても君のせいじゃない か!)」 「苗木君、すぐにバレる嘘は感心しないわよ」 「え……ちょ、ちょちょちょ、霧切さんっ!?」 僕の嘘について批判しつつ、なんと彼女の顔が僕の顔にどんどん近づいてきた。 ――えっ?何これ?僕キスされるのかな。 そう一瞬でも思ってしまったら僕が焦らないわけがない。けれど、もちろん当然霧切さ んがそんなことをするわけがなかった。至近距離に霧切さんの顔があるのが恥ずかしくて 目を瞑っていたら、コツン――という感触が額にあった。恐る恐る僕が目を開けると、相 変わらず至近距離に霧切さんの顔があり、その額は僕のと重ねられていた。僕はようやく、 さっきの会話の流れを考えてみても、僕の熱の有無を確かめてくれているんだと分かった。 「あ、あの……霧切さん?」 「……少し微熱程度くらいには熱がありそうね。でも高熱じゃなくて良かったわ」 離れた霧切さんが、僕を案じてくれる言葉をかけながらフッと笑った。いつもポーカー フェイスを維持している彼女だから、時々見せる笑みに僕はいつもドキリとしていた。 「あ、ありがとう。でも、熱を確かめるなら手で……あっ、手袋してるからか」 「ええ、そうよ。何か不快だったかしら? だとしたら謝るけど」 「いや、そんなことないよ! こっちこそごめん、変なこと言って」 「別に気にしてないわ」 霧切さんはそういうと右手で髪を払った。その仕草と、サラリと動く綺麗な髪に僕は一 瞬見とれる。ここだけの話、僕は霧切さんのその仕草が好きだったりする。 「それで、どうして僕の部屋に?」 「ああ、そうだったわ。苗木君のせいで忘れるところだった」 「どう考えても僕のせいじゃないと思うけど」 「何か言ったかしら?」 「……あの、霧切さん? この際だから言うけど人の部屋、っていうか異性の部屋に勝手 に入ってくるのはよくないと思うんだ」 僕はそのまま何も言わず用件を聞こうとも思ったけど、なんだか霧切さんはそういう所 が危なっかしい気がして、僕の考えを話すことにした。 「勝手に入ったのは悪かったわ。でも叩かれるまで起きない人がインターフォンの音程度 で起きるかしら?」 「うっ……それは……でも! それはダメだよ! 僕だって男なんだよ!?」 僕が意を決して言い放った言葉に霧切さんが、珍しく驚いた顔をした。でもすぐにいつ ものポーカーフェイスに戻……え?霧切さんが笑ってる? 「き、霧切さん?」 何か霧切さんの様子がおかしいことに気付いた僕の問いかけを無視するように、霧切さ んが無言のままベッドの方に近づいてくる。それだけじゃない。彼女は何を考えているの か、ネクタイを緩めシャツのジッパーを少しだけ下ろして――って、えぇっ!? 「ちょ、霧切さん何やってるの!?」 「ネクタイを緩めてジッパーを下げたのよ」 「いや、そうじゃなくて!! 見えたらいけないものがもう少しで見えそうなんだけど!」 「見たいの?」 いつもの僕をからかう時の笑みを浮かべながらとうとう霧切さんが再びベッドの上どこ ろか僕の太ももの上に乗って来た。そして彼女の右手が僕の左胸に添えられる。もう何が 何だかわからない。僕の動悸は全力疾走をしても足らないほどに激しく脈打っていた。霧 切さんは分かっているのにわざっとやっている。いくら僕だって理性が揺さぶられないは ずがない危険な状況だった。そして霧切さんは僕の耳元に顔を近づけて言った。 「すごい、動悸ね。ふふっ……ねぇ、苗木君。あなたは確かに男の子だけど、私の信頼を 裏切るような甲斐性はないわ」 「へっ?」 僕が間抜けな声を出すと、霧切さんは何事もなかったように離れて服装も元に戻した。 何だか男としてはすごく複雑なことを言われた気がする。 「ね? あなたは、こんな状況になっても何もできなかったでしょ? だからあなたの反 論は認められないわ。でも……確かに男の子だというのは認めるけど」 少し顔を下に向けながら言う霧切さんの視線を追うとそこには――っ!? 「うわぁあっ!! み、見ないでよ霧切さん! セクハラだよっ!!」 僕は顔の熱がさらに上がるのを感じながら、足元にくるまっていた布団を急いで抱え込 んだ。霧切さんはそれを見て笑ってるんだから本当に性質が悪い。 霧切さんには適わないな。それを痛感した精神疲労の激しい夜だった。 ― END ―
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苗木「梅雨ってイヤだよね…じめじめしてさ」 江ノ島「だよねぇー」(憂鬱な表情の苗木…マジそそるwwwww) 舞園「……」 江ノ島「ん?なぁにぃ?」 舞園「共感しますよ、江ノ島さん」ニコッ 江ノ島「へ?……うん?じめじめはイヤだよねぇ」 腐川「じめじめ……濡れる……濡れる白夜様ぁあああぁああっ!!」 十神「近づくな。そして湿って臭い。風呂に入れとあれだけ言っただろう」 桑田「あ……はぁーん、なるほどねぇ」 十神「何だ」 桑田「いやいやいや、何でもないって!ハハハハハ」 十神「……くだらないことを考えてるのは分かってる」 石丸「くだらない!?人の思想をくだらないと言うのは失礼だぞ!例え桑田君でもあなどってはならない! 奇跡的に稀にもしかしたら良いことを考えてるかもしれないのだぞ!」 大和田「かばってるのか貶してるのかどっちだよ……」 朝日奈「うぅ……梅雨なんかぁ!シャツがぺたーって気持ち悪いよぉ」 葉隠「シャツがぺたーだべ!?」 山田「シャツがぺたーですと!?」 大神「貴様ら……覚悟はいいな?」 セレス「はぁ……まったく、醜いですわね」 不二咲「でも楽しいよねぇ。雨の音って何か落ち着くよぉ」 霧切「そうね……まぁ、濡れるのは勘弁だけど」 葉隠「濡れるだべ!?」 山田「濡れるですと!?」 ジェノ「濡れるぅ!白夜様のせいでびしょ濡れになりたいわぁぁぁん!」 戦刃(もうやだこのクラス……)
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植えた苗木の周囲に竹棒を4本刺してみた状況。 作業日誌(2010年3月21日)に戻る
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サリッドは苗木を育て、もてなし、食べてしまう。 Thallids nurture saprolings, entertain them, and eat them. ドミナリア 【M TG Wiki】 名前
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――ぎ……ん……きて……えぎくん…… ――な、に……? 何か聞こえ…… 「苗木君起きなさい」 ――バチンッ! 「いだっっ!? 何っ!? えっ、何っ!? えっ!? 霧切さん!?」 僕は左頬に激しい痛みを感じて飛び起きようとした――けれどそれはできなかった。 恐らく今僕の頬をひっぱたいた犯人であろう霧切さんがベッドで寝ている僕に馬乗りになっていたからだ。 当然僕は状況を飲み込めずパニックに陥った。 「え!? なんで霧切さんが僕の部屋に居るの!? ていうかなんで僕の上に乗ってるの!?」 「あなたが何度言っても起きないからよ。鍵も開いていたし、それにここまでの熟睡って……あなた簡単に殺されるわよ?」 混乱する僕を前に霧切さんはいつも通り冷静に淡々と話す。 でも、僕はそれどころじゃない。 お腹の上の柔らかい感触で今にも発狂しそうだった。 「わかった! わかったから!今後は気を付けますからお願いですから降りてくださいっ!!」 「……そんなに必死になるほど重かったかしら」 「そ、それは違うよ! 別の問題があるからぁあっ!! とにかく降りてっ!」 僕が必死に叫ぶと彼女は「別の問題?」と眉を顰めながら呟いてようやく僕の上から降りてくれた。 ちょっともったいないかも、なんて全っ然思ってないけど、もう少しで本当に色んな意味でやばかった。 精神的に死んでたかも。 「苗木君? あなた顔が赤いわよ。息も上がってるし発汗もみられる……具合でも悪いのかしら」 「え、霧切さんが突然現れるからびっくりしただけだよ!(どう考えても君のせいじゃないか!)」 「苗木君、すぐにバレる嘘は感心しないわよ」 「え……ちょ、ちょちょちょ、霧切さんっ!?」 僕の嘘について批判しつつ、なんと彼女の顔が僕の顔にどんどん近づいてきた。 ――えっ?何これ?僕キスされるのかな。 そう一瞬でも思ってしまったら僕が焦らないわけがない。 けれど、もちろん当然霧切さんがそんなことをするわけがなかった。 至近距離に霧切さんの顔があるのが恥ずかしくて目を瞑っていたら、コツン――という感触が額にあった。 恐る恐る僕が目を開けると、相変わらず至近距離に霧切さんの顔があり、その額は僕のと重ねられていた。 僕はようやく、さっきの会話の流れを考えてみても、僕の熱の有無を確かめてくれているんだと分かった。 「あ、あの……霧切さん?」 「……少し微熱程度くらいには熱がありそうね。でも高熱じゃなくて良かったわ」 離れた霧切さんが、僕を案じてくれる言葉をかけながらフッと笑った。 いつもポーカーフェイスを維持している彼女だから、時々見せる笑みに僕はいつもドキリとしていた。 「あ、ありがとう。でも、熱を確かめるなら手で……あっ、手袋してるからか」 「ええ、そうよ。何か不快だったかしら? だとしたら謝るけど」 「いや、そんなことないよ! こっちこそごめん、変なこと言って」 「別に気にしてないわ」 霧切さんはそういうと右手で髪を払った。 その仕草と、サラリと動く綺麗な髪に僕は一瞬見とれる。 ここだけの話、僕は霧切さんのその仕草が好きだったりする。 「それで、どうして僕の部屋に?」 「ああ、そうだったわ。苗木君のせいで忘れるところだった」 「どう考えても僕のせいじゃないと思うけど」 「何か言ったかしら?」 「……あの、霧切さん? この際だから言うけど人の部屋、っていうか異性の部屋に勝手に入ってくるのはよくないと思うんだ」 僕はそのまま何も言わず用件を聞こうとも思ったけど、なんだか霧切さんはそういう所が危なっかしい気がして、僕の考えを話すことにした。 「勝手に入ったのは悪かったわ。でも叩かれるまで起きない人がインターフォンの音程度で起きるかしら?」 「うっ……それは……でも! それはダメだよ! 僕だって男なんだよ!?」 僕が意を決して言い放った言葉に霧切さんが、珍しく驚いた顔をした。 でもすぐにいつものポーカーフェイスに戻……え?霧切さんが笑ってる? 「き、霧切さん?」 何か霧切さんの様子がおかしいことに気付いた僕の問いかけを無視するように、霧切さんが無言のままベッドの方に近づいてくる。 それだけじゃない。 彼女は何を考えているのか、ネクタイを緩めシャツのジッパーを少しだけ下ろして――って、えぇっ!? 「ちょ、霧切さん何やってるの!?」 「ネクタイを緩めてジッパーを下げたのよ」 「いや、そうじゃなくて!! 見えたらいけないものがもう少しで見えそうなんだけど!」 「見たいの?」 いつもの僕をからかう時の笑みを浮かべながらとうとう霧切さんが再びベッドの上どころか僕の太ももの上に乗って来た。 そして彼女の右手が僕の左胸に添えられる。 もう何が何だかわからない。 僕の動悸は全力疾走をしても足らないほどに激しく脈打っていた。 霧切さんは分かっているのにわざっとやっている。 いくら僕だって理性が揺さぶられないはずがない危険な状況だった。 そして霧切さんは僕の耳元に顔を近づけて言った。 「すごい、動悸ね。ふふっ……ねぇ、苗木君。あなたは確かに男の子だけど、私の信頼を裏切るような甲斐性はないわ」 「へっ?」 僕が間抜けな声を出すと、霧切さんは何事もなかったように離れて服装も元に戻した。 何だか男としてはすごく複雑なことを言われた気がする。 「ね? あなたは、こんな状況になっても何もできなかったでしょ? だからあなたの反論は認められないわ。でも……確かに男の子だというのは認めるけど」 少し顔を下に向けながら言う霧切さんの視線を追うとそこには――っ!? 「うわぁあっ!! み、見ないでよ霧切さん! セクハラだよっ!!」 僕は顔の熱がさらに上がるのを感じながら、足元にくるまっていた布団を急いで抱え込んだ。 霧切さんはそれを見て笑ってるんだから本当に性質が悪い。 霧切さんには適わないな。 それを痛感した精神疲労の激しい夜だった。 ― END ―
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ここは住民の作成したデュエリスト・デッキ案を作成するページです。 気軽にご参加ください。 ※あくまで案ですので、ここで作成されたキャラクターが登場するとは限りません。 また、悪役やネタキャラとして登場する可能性もあります。予め留意しましょう。 名前 出典 デッキ名 高町ヴィヴィオ 魔法少女リリカルなのは 【Dragoon D-END】 原村和 咲-Saki- 【ジェネクスペンギン】 バルバトス テイルズオブデスティニー 【効果なぞ使ってんじゃねえ!】 折部やすな キルミーベイベー 【タンホイザーおジャマ】 ロート・シュピーネ Dies irae 【スパイダー】 仮面ライダーブレイド 仮面ライダー剣 【絵札の三銃士】 アポロガイスト 仮面ライダーX及びディケイド 【迷惑なサクリファイス】 苗木誠 ダンガンロンパ 【超高校級の希望皇ホープ】 苗木誠2 ダンガンロンパ 【超高校級の希望皇ホープver2ZW型】 苗木誠3 ダンガンロンパ 【超高校級の希望皇ホープver2RUM型】 苗木誠4 ダンガンロンパ 【超高校級の希望皇ホープver3】 苗木誠X ダンガンロンパ 【超高校級の希望皇ホープONE&エアーネオス1kill】 ありす/アリス Fate/EXTRA 【黒い森のありす/アリス】 コガラシ 仮面のメイドガイ 【仮面魔獣デス・ガーディウス】 ライダー Fate/stay night 【レプティレス】 西行寺幽々子 東方妖々夢 【茫漠の死者】 H.P.ラヴクラフト 実在の人物(クトゥルフ神話) 【名状しがたくも冒涜的な宇宙的恐怖デッキ】 ヴィルヘルム Dies irae 【ヴァンパイア】 エリュシア・デ・ルート・イーマ(エルシィ) 神のみぞ知るセカイ 【よーし!!掃除しちゃいまーす!!】 ネプチューンマン キン肉マン 【ネプチューン・スラッシャー】 フレイザード ダイの大冒険 【フロフレ征竜】 ハンナ・ルーデル ストライクウィッチーズ 【超爆撃幻獣機】 夜神月 DEATH NOTE 【パーフェクトDEATH】 アリス・キャロル ARIA 【聖刻リチュア】 雲居一輪 東方星蓮船 【雲魔物】 新島 春男 史上最強の弟子ケンイチ 【新島式先史遺産ダークガイア】 丸藤翔 遊戯王GX 【ビークロイド】 モモメノ セブンスドラゴン 【アンデトリック】 斑木ふらん フランケン・ふらん 【デミス不乱健】 タケシ ポケットモンスター 【地属性フルモンスター】 窓付き ゆめにっき 【悪夢の迷宮】 島津豊久 ドリフターズ 【六武覇射乱打亜】 平坂黄泉 未来日記 【仮面魔道士】 ロイ・マスタング 鋼の錬金術師 【ヴォルカニック】 黒川エレン スイートプリキュア♪ 【キュアビート】 ラハールちゃん ディスガイアD2 【進撃のガーゼット】 松岡修造 実在の人物 【もっと、熱くなれよぉおおおおおおおお!!!】 ドッピオ ジョジョの奇妙な冒険 【チャルアイーター】 マスク・ド・クリムゾン Rozen Maiden(?) 【騎士くんくんと真紅の騎士】 天野河リュウセイ 人造昆虫カブトボークVxV 【エヴォル】 モノ子 ゆめにっき 【白黒帝】 沙耶 沙耶の唄 【貪欲レティキュラント】 MIX アクエリオンEVOL 【古代の機械】 萩村スズ 生徒会役員共 【ランク1エクシーズ】 松実玄 咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A 【ドラゴン族】 モッピー IS-インフィニット・ストラトス(?)- 【六武衆】 永江衣玖 東方緋想天 【サタデー・ナイト・サンダー】 犬走椛 東方風神録 【シルバー・フォング】 左右田和一 スーパーダンガンロンパ2 【推理スクラップ】 ブロント ファイナルファンタジーXI 【光と闇が両方そなわり最強に見える強欲で謙虚なナイト】 萩原雪歩 THE IDOLM@STER 【ギアギア機皇ドリル】 ムスカ 天空の城ラピュタ 【先史遺産】 シン・アスカ 機動戦士ガンダムSEED DESTINY 【デステニーライダー】 イワーク・ブライア 機動戦士ガンダムAGE 【SDロボ】 諸葛亮孔明 横山三国志 【アブソーブ・ヴァンダルギオン】 武藤カズキ 武装錬金 【コアキメイル】 中野梓 けいおん! 【インヴェルズ】 長谷川虎蔵 宵闇眩燈草紙 【霞の谷の雷神鬼】 鴇羽舞衣 舞-HiME 【火之迦具土】 ゴセイナイト 天装戦隊ゴセイジャー 【天装戦隊】 水野灌太 砂ぼうず 【砂塵の悪霊】 イスカンダル Fate/Zero 【剣闘獣】 ロジャー・スミス THE ビッグオー 【THE ビッグサターン】 ガチャピン ポンキッキシリーズ 【兎ディノインフィニティ】 紅美鈴 東方紅魔郷 【ヴァンダルギオンカオスドラゴン】 石丸清多夏 ダンガンロンパ 【風紀ライトレイ】 魂魄妖夢 東方妖々夢 【不死武士ブレード】 藍染惣右介 BLEACH 【洗脳解除コントロール】 藍染惣右介2 BLEACH 【洗脳解除コントロール】 加藤茉莉香 モーレツ宇宙海賊(ミニスカ宇宙海賊) 【猫フォトン】 モモ・ベリア・デビルーク ToLOVEる 【アマリリス】 東方不敗マスター・アジア 機動武闘伝Gガンダム 【裏サイバー流】 神原駿河 化物語 【猿魔王ゼーマン】 渡良瀬準 はぴねす! 【救世の美神ノースウェムコ】 染谷まこ 咲-Saki- 【水属性フルモンスター】 アルル・ナジャ ぷよぷよ 【スライム増殖炉】 トニー・スターク アイアンマン 【XX-セイバー】 アスタロッテ・ユグヴァール ロッテのおもちゃ! 【おもちゃ箱】 ファニー・ヴァレンタイン スティール・ボール・ラン 【いともたやすく行われるえげつない行為】 カリム・グラシア 魔法少女リリカルなのはstrikers 【預言者の魔導書】 黒木智子 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 【便乗サイレント・マジシャン】 コブラ COBRA 【ハイパーサイコガンナー】 纏流子 キルラキル 【ネイキッド・ギア・フリード】 エルス・タスミン 魔法少女リリカルなのはViVid 【C(チェーン)】 南条光 アイドルマスター シンデレラガールズ 【E・HERO】 一条聖也 賭博破戒録カイジ 【クレイジー・ボックス】 ギコ 2ch 【デーモンの召喚】 パチュリー・ノーレッジ 東方紅魔郷 【魔導】 リインフォース 魔法少女リリカルなのはA s 【サイバー・ブレーダー】 櫂トシキ カードファイト!!ヴァンガード 【かげろう(シンクロドラゴン)】 櫂トシキ2 カードファイト!!ヴァンガード 【なるかみ(エクシーズドラゴン)】 コメント #size(16){#aa(){{{{{ここにアスキーアートを記述}}}}} でAAが貼れます。 AAが大きすぎたりして見栄えが良くないときは ()内の数字を16から12とかにしてみましょう (2013-10-09 18 09 32) 中々面白いデッキが多いねぇ それぞれの感想とかあると投稿者や紳士さんも嬉しいかも (2013-10-09 17 16 13) コメント欄作ったので、意見雑談等あればどうぞ (2013-10-06 18 01 04) テスト (2013-10-06 16 46 28)
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「う……ん」 覚醒した頭が、光の差さない暗闇と辺りに漂う腐臭を知覚し始める。 理想とする優雅かつ爽やかな目覚めとはほど遠い、最低な気分の目覚めだった。 「ふぅ……」 最早慣れたもの、と溜め息をつき、身体を起こす。 寝台となっているのは、天蓋付きのベッドではなく古びたソファー。 身体に掛けられているのは、純白のシーツではなく小汚い毛布。 今ではこの生活が、私――セレスティア・ルーデンベルクの日常だった。 ここは希望ヶ峰学園地下ゴミ処理場。 あの日、私は"処刑"のため、魔女狩りの魔女よろしく火あぶりにされ――その最中に飛び込んで来た浪漫もへったくれもない消防車に轢き潰された。 否、そうなるはずだった。 私が生まれつきプログラムされた幸運――勿論、"超高校級の幸運"という触れ込みの彼ほどの物ではないが――これまでのギャンブル人生を支え続けていたそれが作用したのかどうなのか、私は奇跡的に轢殺を免れ、消防車が駆け抜けた後の瓦礫の山に無傷で転がっていた。 モノクマは大仰なセットまで用意した処刑方を失敗したことがえらく気に障ったようで、壊れたセットごと私の周りの床を無造作に落とし、そしてまたしても無事に落下した先がこのゴミ処理場だったという訳である。 その日からもう8日が過ぎようとしている。 それまで特に不自由のない生活を送って来た身としては、この環境は正に地獄と呼んで差し支えない。 ゴミ処理場の名の通り、辺りでは処分されないままのゴミが酷い悪臭を放っている。 どこかに脱出口は無いかと動き回ったせいで自慢の衣装は真っ黒だし、当然身体も洗う訳にもいかず汚れ放題である。 こんな目に合うくらいなら、あそこで処刑されていた方がどれほど良かったか。 「ん……?」 どさ、と何かが落とされてくる音がする。 また新しいゴミだろう。 嫌だけれど、早く漁らないと。 新しいゴミはそれでもまだ口にできる物が多い。少しでも時間が経った物は、すぐに腐って使い物にならなくなってしまう。 此処へ落とされた当初は、そんな惨めな自分の姿に涙を溢したものだが、今では生きるためにその行為を受け入れる事が出来ていた。 少し前の自分からはとても考えられない姿だろう。 それまで何より優雅であろうとしてきた自分が、いざ生きるためとなればゴミをも漁る。 (全く、浅ましいものですわね。人間というものは……) ――まして、自分のように、生きるため他人の命を奪った者が。 「……いけませんわね。そんな事を考えている場、合……じゃ……」 頭を振り、いつもの様にゴミの落とされてくる方へ歩き出そうとし――そして足をもつれさせその場に倒れた。 「あ……ら……?」 身体を起こそうとして、腕に全く力が入らない事に気づく。 そんな、まさか。 確かここ3日はろくな物を食べていない。まともな飲み水ともなれば尚更だ。 もう……限界が来たというの……? 「いや……」 こんな、こんな所で終わりだなんて。 まだ私の夢も叶えていない。 決死の覚悟で行った殺人もあっさり暴かれ、彼らの命を無為に奪ってしまったまま何も出来ずに、こんな―― 「いや……いや……いや……ですッ!!」 残された力を振り絞り、上体を持ち上げ――そのまま手を滑らせ、無様に仰向けに倒れる。 「う……あ……」 目に映るのは、空ではなく黒い虚空。 希望の全てを呑み込むかのような、深い暗闇だけだった。 「なえ……ぎ……く」 自分の口から思わず出た名前に、はっと目を見開く。 その驚きは、すぐに哄笑に変わった。 「ふ、ふふふ……あはは……」 おかしな話だ。 こんな時に浮かんでくるのが、あの凡庸という言葉を人型に当て嵌めたような少年だなんて。 戯れにナイトなどと呼んでからかったりもしたけれど、確かに彼との時間は楽しかった。 将来性も含めてCランクなどと、私としたことがかなり甘めの採点をしてしまったけれど、でも、本当は―― (ああ……) 光を失ってきた瞳に、彼の姿が写ったような気がした。 最後の時に、幻といえど顔を見せてくれるとは、なかなか気が利く男の子だ。 これなら、世界で初のランクBに格上げしてあげてもいいかもしれない―― (流石は、わたくしのナイト、ですわ) そして、私の意識は、闇の中へと沈んでいった。 「う……」 覚醒した頭が、光の差す空間と調理された食べ物の匂いを知覚し始める。 「……ここ、は?」 横になったまま、周囲の様子を確かめる。 簡素だが清潔なベッドと、物は少ないが整理の行き届いた部屋。 天国というには味気無いし、地獄というには物足りない。 そして何より、その景色はここ数週間を過ごした部屋と余りに酷似していた。 (寄宿舎……?どうして) がちゃ、と扉の開く音がする。 そちらの方へ顔を向けると、そこにはここ数日ですっかり見慣れてしまった少年が立っていた。 彼は私の顔を見ると、抱えていた果物を取り落とし駆け寄って来る。 「セレスさん――!」 「苗木……君?」 駆け寄ってきた彼は床に膝をつき、両手で私の手を握る。 温かい。 幻ではない確かな温もりが、心と身体にじんわりと染み渡ってくるようだった。 「良かった……生きててくれて……」 「苗木君……わたくしは一体」 状況のわからない私に、彼は一通りの説明をした。 私が地下に落とされた後の経緯。 真相に近づきすぎた霧切さんを殺すため、黒幕が彼女を処刑するためにルールを無視した裁判を行ったこと。 それを庇った苗木君が代わりに処刑されそうになり、そしてゴミ処理場に落とされ、倒れていた私を発見したこと。 彼が作ったという卵雑炊を口に運びながら、私は静かに彼の話を聞いていた。 「そうですか……地上は随分と忙しない有様だったのですわね」 「これからボク達は、きっと黒幕と直接戦うことになる。セレスさんも、ボク達と一緒に――」 「――いいえ。それはできませんわ」 きっぱりと、彼の話を断る。 ……彼がそう言うであろうことはわかっていた。 けれど、それだけは出来ない。 「わたくしは、一度は仲間と呼んだ人を殺めた人間です。そんな者を再び仲間と呼べる人など……何処にいるでしょうか?」 「セレスさん……」 山田君。それに、私が直接手に掛けた訳ではないとはいえ、石丸君。 私の身勝手で命を落とした二人。 そんな彼らに今更詫びることなど出来ないし、かつての仲間達にも同じ事が言える。 私は、もう、皆と一緒にはいられないのだ。 しかし――そんな私の思いに反論するかのように、熱い掌が私の手を握ってくる。 「そんな事ない」 「苗木君……?」 彼は時折見せる、強い意志のこもった眼差しで私を見つめてくる。 「悪いのは黒幕だ。ボク達を殺し合いせざるを得ない状況に追い込んで、そうせざるを得ないように仕向けた」 沈痛な面持ちで彼は言う。 「誰もが、犯人になってしまう可能性があったんだ。……だから、ボクには犯人だった人も恨むことはできない」 「…………」 本気、のようだった。 彼は本気でそう言っている。 被害者となってしまった皆。そして――私を含めた、犯人となってしまった皆。 その両方を思い、彼は悲しんでいるのだ。 「……そう言って頂けるのは、とても有難い事です。ですが、苗木君はそう言って下さっても、他の皆は……」 「ボクが説得する。わかって貰えなかったら、わかって貰えるまで何度だって」 彼の強い視線に、それ以上何も言えなくなってしまう。 「ボクは引き摺って行くよ。山田君や石丸君、舞園さん、不二咲君の事も……犯人になってしまった、皆の事も。だから、もしセレスさんが彼らの事を少しでも思うのなら――ボクと一緒に引き摺って行って欲しい」 「――――」 仲間の死と自分の罪を背負い、引き摺っていく。 彼の言うその道は、きっと険しいものになるだろう。 罰を受け処刑されるより、あの地下での生活より、ずっと。 けれど、彼が隣に居てくれるのなら、這いずってでも進んでいけるかもしれない。そう思えた。 「――ありがとう、ございます」 決して罪が消えた訳でも、罰を受けた訳でもない。 それでも、この絶望的な学園の中で、少しだけ救われた気分になっていた。 「……不思議な方ですね、苗木君は。いつもは頼りない男の子ですのに、こんな時ばかりは頼もしく思えてしまいますわ」 「あはは。人より少しだけ前向きなのがボクの唯一の取柄だから」 彼は気付いていないのだろう。 彼のそんな姿が、私に――そしてきっと、今もこの学園を生きている仲間達にも希望を振り撒いていることに。 「謙遜することはありませんわ。わたくしのナイトなのですから、それくらいは当然です」 私に光を与えてくれたように。 彼はこれからも誰かを救って行くのだろう。そういう人なのだ。 「ふふ、うふふ……そんな苗木君をいつまでもCランク扱いしているのは失礼に当たりますわね」 私の心は決まった。 彼ならば、きっと後悔することはない。 「――おめでとうございます。これで苗木君は、晴れてBランクに昇格致しましたわ」 「あ、うん、どうも……」 彼はよくわかっていない様で、曖昧に頷く。 私の、生涯初にして唯一のBランク。 それが一体何を意味するのか。 ……ああ、やっぱり。 あの時、無意識に彼の名前を呼んでしまった時からおぼろげには自覚していたのだけれど。 どうにも、私は、本気で彼の事を―― 「そうだ。セレスさんが起きた時のためにお菓子も作っておいたんだ。ちょっと持ってくるよ」 「あ、待って――」 「あ」 「え?」 起き上がった為、身体に掛かっていたシーツがはらりと剥がれ落ちる。その下の私の姿は――一糸纏わぬ全裸だった。 「――――!!」 「ご、ごめんッ!!」 咄嗟に両腕で身体を隠すのと同時に、彼が超高校級の反応で後ろを向く。 「あの、地下から出てきた時、セレスさん汚れてたから、その……霧切さんが綺麗にしてあげた方がいいって。も、勿論ボクは見てないし触ってもいないから!!」 確かに、今の自分からは長い地下生活で汚れていた形跡などまるで見えない。霧切さんが丁寧に清めてくれたのだろう。 こうして地上に出た以上、あの時の自分の酷い匂いなど思い出したくもない。 服は今頃ランドリーに出されているのだろう。ただでさえ洗い辛い特注の衣装だ。乾くまでには時間がかかる。 「もう、よろしいですわよ」 手早くシーツを身体に巻きつけると、彼にこちらを向くよう促す。 「ごめん……」 彼はこちらの方に向き直り、しかし視線は明後日の方へ向けながら、重ねて謝罪する。 でも、私の方はといえば――恥ずかしさは勿論あるけれど、決して嫌な気分ではなかった。 「……何を謝ることがあるのです?」 「何を、って、それはその……」 「うふふ……」 彼は言い辛そうに口篭る。 世界でただ一人のBランク。 私のナイト。 彼になら、私は―― 視線を外している彼に気付かれないよう、軽く身体の調子を確認する。 ……うん。少し疲れが溜まっているけれど、"出来ない"ほどじゃない。 まあ、実際にやってみた事がある訳ではないから、多分、という但し書きが付くけれども。 「――苗木君、わたくし喉が渇いてしまいましたわ」 「あ、うん。何がいいかな。水と……それとセレスさんが好きな紅茶も」 伸ばされた腕を掴む。え、と驚く彼を尻目に、そのまま投げの要領でベッドへ引き込むと、その反動を利用して馬乗りの体勢になった。 彼の体格が小さくて良かった。他の男子ならばこうはいかない。 体を入れ替えるようにベッドに仰向けに寝るかたちで倒された彼が、子犬のような瞳で見上げてくる。 「セレスさん、何を……!」 「ふふ……言わなければわかりませんか?」 心臓が高鳴るのを感じる。これほどまでに大胆になれた勇気に感謝しながら、私は言葉を続けた。 「御礼――ですわ」 そして、彼の顎に手を添え、少しだけ上を向かせると、勢いに任せて唇を重ねた。 「!?」 「ん……」 最初のキスは軽く。 けれども決して親愛の情というだけでは済まされない深さで、唇を重ねた。 ……そのまま、たっぷり5秒は経過した辺りで、そっと唇を離す。 「セ、セ、セレス、さん……?な、今、何……!」 顔を赤くし、慌てて後ずさりするように下がって行くものの、元より狭いベッドの上。 すぐに終点に辿り着いた彼を追い詰める様に、ゆっくりと近づいていく。 「ですから、御礼と。わたしくの命を救ってくれたのですもの。……勿論、このくらいでお返し出来るとは思っていませんわよ?」 再び馬乗りの体勢になり、しなだれかかるように体を倒すと、彼はより一層狼狽を強める。 「ダメだよ!カメラが……」 彼は私たちを今この時も監視している無粋なカメラに眼をやる。 ……気に入らない。 私がこんなに近くに居るのに、私よりカメラなんかを気にする彼が。 「……関係ありませんわ。むしろ見せ付けて差し上げましょう」 「そ、そんな……んんっ!?」 二度目のキスは、より情熱的に。 唇を重ねるだけの幼稚なキスから、彼の口中に舌を差し込む濃厚なものに変化する。 こんな行為、精々が歳相応の知識だけで経験はまるで無かったのだけれど、驚くほどスムーズに身体が動いてくれた。 これが人の本能というものなのだろう。 身体の熱と昂ぶり、そして彼への想い。それに身を任せるだけで。 「ん……ちゅる……れぇろ……ちゅ」 「んー!?んんっ――!」 何度目かの唾液を彼の口に送った所で、彼の顔が真っ青になっているのを確認する。 ……どうやら、息をすることを忘れてしまっているらしい。 名残惜しいけれど、ここで気絶されては元も子もない。 最後に小鳥が啄ばむようなキスを送ると、彼の唇を開放した。 「ちゅ――は、ぁ……」 「んーっ!……ぷはぁっ!セ、セレスさん……」 ようやく息を継げた彼の呼吸は荒く、顔はこの上ないほど真っ赤になっている。 きっと自分の顔も同じくらい赤くなってしまっているのだろう。 さあ、この後は―― (……どうしましょう) 勢いに任せてここまで来てしまったものの、既に相当恥ずかしい。 そして恐ろしいことに、これから更に恥ずかしい事をしなければならないのである。 努めて表に出さない様にはしているけれど、既に心臓はばくばくだし、頭は茹ったまま冷めようとはしない。 (いいえ……大丈夫、大丈夫です) 自分の中に生まれた弱気を消し去るように、心に強く念じる。 ここで引く訳にはいかない。 乙女は度胸。乙女は愛嬌。そして乙女は任侠だ。 勝負士の勘が告げている。ここが、勝負所だと―― かっと目を見開く。 狙うはただ一点。 今は腰の下に敷いている彼の股間部分へ手を伸ばすと、神業的な速さでベルトを外しジッパーを降ろす。 「ちょ、そこは――!」 彼の制止も聞かず、少しだけ下着を押し上げている塊を手探りで取り出すと、覚悟を決めてえい、と露出させた。 「――――っ!!」 「これが……」 初めて見る男性の性器は、柔らかめのゴムのような、それでいて私の中の女性を刺激せずにいられないような、そんな印象だった。 衝動に駆られ、思わずそれに手を伸ばす。 「熱い……これが、苗木君の……?」 「セレス、さんッ――!」 完全に露出されたそれを、掌で撫で回すように弄ってみる。こうすると気持ちいいのだと聞いたけれど……。 「っ……!ん……あ……!」 「……どうでしょうか、苗木君?気持ちよくできていますか……?」 「き、もちいい……よ」 微かな喘ぎを溢しながら、彼はそう言ってくれる。 快感を覚えてくれているのだ。この私で。 「う、ふふ……ふふ」 その事が、純粋に嬉しい。 もっと彼を悦ばせたい。 昔読んだ雑誌の記憶を辿り、手を筒状にして更に彼のモノを刺激する。 そのまま数回、ゆっくりと上下に擦っていると、にちゃ、と手が粘液で濡れた。 掌で性感を刺激された彼の性器は、半分固くなっていた状態から完全に勃起し、先端からひくひくと先走りを出していた。 (これが、私の中に……?) 彼の可愛い顔に似合わず凶悪なフォルムと大きさを誇る性器を前に、弱気の虫が騒ぎ出す。 (だ、大丈夫……女性の体は男性を受け入れられるように出来ているはずです。だから、大丈夫……) 心の中で自分に言い聞かせると、少しだけ腰を持ち上げ、狙いを定めるように体勢を整える。 「セ、セレス、さん……」 「いいから、動かないで下さい。……わたくしも、こういった睦み事に慣れている訳ではありませんの」 「え?」 「なんでもございませんわ。さあ――始めましょう」 大きく息を吸い込むと、身体を包むシーツを一息に剥ぎ取る。 再度明りの下に晒け出された裸体に、彼がごくりと唾を飲み込むのが見えた。 (興奮、してくれているでしょうか……?) 胸には、その……同年代の女子と比べても余り自信は無い。 しかしこんな物の大きさなど、ほとんどが生まれつきDNAで決まっているものなのだ。 そんな物を重要視するのは、少しでも綺麗になるために日々涙ぐましい努力を続けている女の子に対する冒涜というものではないか。 手入れと美容を心がけてきた身体のラインならば多少は自慢できる、と思うのに。 「だ、ダメだよセレスさん!お礼だからって、そんな事までするのは……」 「……そんなこと?」 「そうだよ!こういう事は、その、好きな人とするもので――」 ……何処まで鈍感なのでしょう、この人畜無害のナイト様は! 「苗木君は、一つ勘違いをしているようですわね」 「かん、ちがい……?」 「貴方は、わたくしが御礼だからと言って簡単に身体を差し出すような女だと、そう思っていらっしゃる訳ですわね?」 「!? そ、そんな事は――!」 「好きです」 「あ……」 彼の頬に両手を沿え、目を合わせる。 嘘ばかりついてきた人生だけれど、こんな時ばかりは、私も狼少年にはなりたくはない。 「好きです。貴方の事が。――それが理由では、いけませんか?」 「セレス、さん……」 心から告げる、紛れもない真実。 ここまで本心を晒け出すのは、いつ以来のことか。 「……苗木君は、誰か想う方がいらっしゃいますの?」 「いや、そういう訳じゃないけど……」 「そうですね。霧切さんは美人ですし、ミステリアスな所も含めて男性にはたまらないかもしれませんわね。朝日奈さんは明るくて可愛らしくて……スタイルも、とても良いですし。腐川さんは――まあ置いておくとして」 「ちょ、ちょっと待って!どうして皆なの?」 「……だって」 彼の周りにいる女の子は、みんな魅力的な娘ばかりだから。 だから、不安になってしまう。 「彼女達は、別にそういうのじゃないよ」 「……そうですか。まあ、どちらにしても関係ありませんけれど」 内心嬉しかったのだけれど、ついそんな風に言ってしまう。 結局基本的には嘘つきなのだ、私は。 「――わたくし、欲しい物は力づくでも奪い取る主義ですの」 そして心の中で再度覚悟を決めると、一気に腰を落とした。 「んっ――!う、あ……!」 「うあっ……!」 息を大きく吸い、そして吐き出すのを繰り返しながら、少しずつ彼の性器を体内に納めていく。 初めて進入を許すそこは堅く強張り、体内の異物を潰さんばかりに締めつけている。 「い、痛くはない、ですか……なえぎ、くん」 「ぼ、ボクは平気……むしろ、あったかくて、きもち、よくて……!」 「そう、ですか……んんっ……!」 そのまま彼の性器を半ばほど納めた所で、それ以上の進入を邪魔をする感触があった。 これが、処女膜。 私の、純潔の証。 生涯に、ただ一度だけの―― 「…………こ、の」 ええい、全く、目障りな――! 生涯で一度だけと言うのなら。 私の大事な物だと言うのなら。 私と彼の、大切な生涯初の繋がりを、邪魔するんじゃない!! 恐怖を怒りで振り払うと、腰を性器が抜ける直前まで持ち上げ、意を決し思い切り体重をかけた。 「ッッ――――――!!!!」 何かが千切れる感触と共に、身体がずぶ、と深く沈む。 私の腰と彼の腰が隙間なく密着し、彼の性器を最奥まで納められたのがわかった。 「う…………あ…………」 痛い。いや、痛いなんて生易しいものじゃない。死ぬほど痛い。 ものの本でも確かに最初は痛いと書いてあったけれど、これは、そういった次元を超えてしまっているような―― 「セ、セレスさん!大丈夫?」 「だ、だい、じょうぶですわ……この程度……宇都宮市民の意地に賭けて……」 自分でも何を口走っているのかわからない。 それほど私は切羽詰まっていた。 しかし、男女の営みはまだまだこれだけでは終わらないのである。 「う、ぐ……うごき、ます、わね……」 震える腕と脚を叱咤すると、少しずつ腰を持ち上げ、そしてまた奥まで彼の性器を迎え入れる。 「痛っ……!う、あ……」 本当にこれで正しい作法なのだろうか。 世の女性達は皆このようなものを乗り越えていたのだろうか。 こんなことなら、もっと勉強しておけばよかった。 「い……如何、ですか……?なえぎ、君……」 腰を落とす度に走る激痛に涙さえ滲んでくる。 でも、これで彼が悦んでくれるなら―― 「――無理、しなくていいよ」 「え……」 ……そんな。 どうして、どうしてそんな事を言うの……? 「無理などではありません!わたくしが苗木君と、その……最後までしたいのです……」 「…………」 彼が無言で腕を伸ばしてくる。そのまま上体を引き寄せられると、身体を優しく抱き竦められた。 「無理、しなくていいから」 「――――」 裸の胸同士が合わさる。 彼の心臓の鼓動が伝わる。 私の心臓の高鳴りと完全に一致していたそれは、不思議と私を落ち着かせてくれた。 「うん。ボクもセレスさんと最後までしたい。だから……」 「きゃっ!?」 彼が身体を起こす。自然、彼の上に跨っていた私は、ベッドに倒される形になった。 「あ……」 「行くよ……」 主体が移り、今度は彼が身体を動かし始める。 彼は私のような強引な挿入ではなく、入り口から少しずつほぐすような出し入れを繰り返していく。 「んっ、あ……うっ……」 彼は私の反応を見ながら、身体への愛撫も織り交ぜつつ身体を動かす。 奥まで刺されると痛いのは変わらないけれど、体位が変わった分だけ楽になっていた。 「あっ、んはっ……苗木、くん……キス、キスを……」 「うん……」 口づけをねだる私に、彼は身体を倒すと、優しいキスを落としてくる。 その首に腕を回すと、私は夢中で彼の唇を吸った。 「んっ、んんっ!ふぁ……あむ、ちゅ……」 「ん……セレス、さん……」 「はぁ……あ……んふ……ちゅる、ちゅぱ……あ……」 そうして口づけを繰り返しながら挿入されていると、先程までの痛いだけの行為とは違う、くすぐったいような、それでいて甘い疼きが少しずつ身体の奥底から生まれ始めるのを感じた。 「ぷはっ、あぁ……あ、んぁっ!な、苗木くん、わたくし……」 「うん……濡れてきたね……」 彼の言う通り、私の秘所はいつの間にか濡れそぼり、出し入れする彼の動きもスムーズになっていた。 (これが……感じるということ……?) 彼はキスをしていた顔を胸の方へ向けると、今度はそちらへキスを落としてくる。 「くふぅん……!ふぁっ、苗木君……そんな……」 控えめな乳房を口に含まれ、敏感な突起を舌で転がされると、我慢しきれない声が溢れてくる。 「やあっ!ああんっ!わた、し……こんな、声っ……!」 口から漏れている嬌声が自分のものだとは思えない。 いつしか彼に貫かれている箇所は痛みを忘れ、快感だけを伝えてくるようになっていた。 「いっ!やあっ!あっ、ひゃああっ!」 何かに急かされるように、彼の腰の動きが早まってくる。 同時に私の中の快感は水位を上げ続け、繋がっている箇所から響く音はほぼ掻き回される水音となっていた。 「いやっ、駄目!ダメです、苗木く――ひゃああうんっ!」 「っく……!出す、よ……セレスさんッ!!」 「……!は、はいっ!はいっ!出し、て……!わたくしの、なか……いっぱい……!」 自分が自分で無くなるかのような感覚。 縋りつくものを求めて、気がつけば彼の身体を全身で抱きしめていた。 「ッッ――――!!!!」 「っ――あああああああああぁっ……!!!!」 膣内が熱いもので満たされる感覚と、意識を塗りつぶすほどの快楽。 彼を力いっぱい抱きしめる腕と脚は、精を注ぎ込まれる度に痙攣を繰り返す。 やがて彼の腰の動きが完全に止まり、私は全身の力を失ってベッドへ倒れこんだ。 「なえ……く……わた、くし……」 「セレ、ス……さん……」 視界一杯に写る彼の顔。 全身から香る彼の匂い。 優しく頭を撫でてくれる手の感触。 それら全てから伝わる彼の存在に幸せを感じながら、私は彼の腕の中で意識を失った。 「ん……は、くしゅん!……あ、セレスさん……?」 「うふふ。お目覚めですわね」 彼の鼻をくすぐっていたこよりを隠すと、まだ寝ぼけ眼の彼を見てくすくすと笑う。 この学園に閉じ込められて以来、こんなにも光に満ちた朝を迎えられるとは思わなかった。 「うん……おはよう」 「はい。おはようございます。苗木君」 「…………」 彼はしばらく押し黙ると、私の手を取って真っ直ぐに見つめてくる。 「昨日、言いそびれたけど」 「はい」 「ボクだって、なんとも思ってない女の子とこんな事したりしない。――セレスさんの事が、好きだ」 「……はい」 嬉しかった。 彼にそう言って貰えることを、どれ程望んでいたか。 「だから、改めて言うよ。ボクと一緒に歩いて欲しい。ボクと一緒に、全部を引き摺りながら」 「……は、いっ……!」 思わずこぼれてしまった嬉し涙を拭う。 けれど、後から後から溢れ続ける涙が止まらなかった。 こんな顔じゃ締まらない。 私の理想は、もっと優雅で典雅な物じゃないといけないのだから。 「それでは――」 涙を拭うことを諦め、すっと手を差し伸べる。彼も私の意図を理解したようで、恭しく手を重ねてくれた。 これから私を待つ未来は決して明るいものではないだろう。 仲間との事。 私の罪の事。 全てを解決するには私は余りに無力で、その重さに押しつぶされてしまうかもしれない。 それでも、この手を離さない限り、私の心から希望が消えることはない。 そう信じさせてくれる、彼と一緒なら―― 「参りましょう。わたくしの――たった一人のナイト様」