約 261,465 件
https://w.atwiki.jp/cityofmagicalgirl/pages/16.html
■概要 瀬平戸市で公園と言うと此処を指す程の有名(?)スポット かなり広めに作られており屋根次の休息所や御手洗い、遊具も充実している バトルフィールドとしても使用可能 ■共有 どうぞ遊ぶなり戦うなりに使って下さい ただしある程度の破壊は大丈夫ですが消し飛ばしたりしないで下さい
https://w.atwiki.jp/nico2525/pages/23.html
「自然」タグに含まれる用語 あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行
https://w.atwiki.jp/kitanokuni/pages/49.html
自然 イタンキ浜 (道南 / 室蘭市) 絵鞆岬 (道南 / 室蘭市) 金屏風 (道南 / 室蘭市) 銀屏風 (道南 / 室蘭市) 大黒島 (道南 / 室蘭市) 地球岬 (道南 / 室蘭市) トッカリショ (道南 / 室蘭市) ハルカラモイ (道南 / 室蘭市)
https://w.atwiki.jp/wiki6_piro/pages/995.html
豊公園 ほうこうえん 滋賀県長浜市にある公園。 1909(明治42)年、長浜城跡(豊臣秀吉の居城。江戸時代前期に廃城。)に作られた。 琵琶湖に面した広い公園内にはソメイヨシノ約800本が植えられ、「日本のさくら名所百選」に選ばれている。 天守を模して1983年に作られた歴史博物館や、日本庭園、テニスコートや市民プールなどの運動施設、国民宿舎豊公荘がある。 所在地 滋賀県長浜市公園町1325 地図 関連項目 タグ 2005年8月28日 2005年8月29日 宿泊地 滋賀県 野宿 長浜市
https://w.atwiki.jp/tohomusicdb/pages/689.html
不自然な自然 収録作品:東方天空璋 ~ Hidden Star in Four Seasons. エンディングテーマ データ BPM 135 拍子 再生時間 調性 使用楽器 コード進行 ZUN氏コメント 解説 コメント この曲の話題なら何でもOK! 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/pam-iwate/pages/2769.html
西公園 西公園は、明治8年に開園した市内で最も古い都市公園です。当時は桜ヶ岡公園と称していましたが、町の西側にあることから西公園と呼ばれるようになり現在の西公園に名称が変わりました。 4月になると多くの人が花見に訪れる市内屈指のサクラの名所として有名です。公園内には、幹が3mほど伏臥している仙台藩初代藩主伊達政宗ゆかりの「臥龍梅(がりょうばい)」や、仙台空襲の際に焼けたにもかかわらず翌春には芽吹いたと言われるイチョウの古木などがあります。また、広瀬川の川岸には仙台キリシタン殉教碑も建てられています。 春は新緑のトンネルの中を歩き、夏は緑陰に憩い、秋は落ち葉をさくさくと踏みしめながら散歩し、冬には木々に積もった雪の下を静かに歩く・・・・。 〈仙台市役所・西公園HPより引用〉 西公園 所在地:宮城県仙台市青葉区桜ヶ岡公園 TEL:022−225−7211 FAX:022−211−0016 パンフレット ※画像をクリックするとパンフレットが開きます。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 ホームページ http //www.city.sendai.jp/kensetsu/ryokka/midori100/guide/016/016.html 〈ブログ〉 仙台市音楽発表会 参加 http //blogs.yahoo.co.jp/yasu3_han6/11380554.html 仙台市西公園のC601蒸気機関車 http //blogs.yahoo.co.jp/uj1417/947301.html 定禅寺ジャズフェスティバルP2 http //blogs.yahoo.co.jp/mdyrm724/21356419.html きやすめグラフィティー http //blogs.yahoo.co.jp/japaninstaizu/37816024.html 広瀬川とC60形蒸気機関車@仙台市西公園 http //blogs.yahoo.co.jp/keebow121/63394421.html まじスゴイ!仙台・光のページェント・1 http //blogs.yahoo.co.jp/tokyonightsightview/62066305.html 仙台市中心部の紅葉 (広瀬川、西公園、他) http //blogs.yahoo.co.jp/blackmoon729/62015648.html 仙台の風景 2010/10/11 http //blogs.yahoo.co.jp/yarigatakezo/33387642.html 久しぶりの仙台市でのフリマ http //blogs.yahoo.co.jp/sakuranohana1616/18709442.html 仙台散歩 http //blogs.yahoo.co.jp/simibang/34939064.html 仙台市 http //blogs.yahoo.co.jp/maitakeoyaji/51908845.html 杜の都・仙台散策ー2 http //blogs.yahoo.co.jp/starth68/50746937.html 携帯サイト 最新のチラシ imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 《周辺情報》 〈ブログ2〉 #blogsearch /
https://w.atwiki.jp/tyasoba/pages/60.html
概要 最初に仲間に出来る鼠以外にも自然(動物)も一定の確率で仲間になるようです 条件は定かではありませんが兵種とテクノロジーが関係するようです !!情報募集中
https://w.atwiki.jp/clownofaria/pages/107.html
第一部 第十四話『雪夜のライヴとカーチェイス』中編 「みんな。集合ご苦労」 雪奈は武道館の中ある関係者用の駐車場で揃った諜報部局員に声をかける。 「次元航行部隊や陸士部隊の騒ぎ様から解るように、如月千歳。音無琴羽。二人の周辺警備担当のフェイト・T・ハラオウン執務官。以下三名が誘拐された」 諜報部に所属する局員の大体は動揺を顔に出さず、部隊長である雪奈の命令を待つ。 しかし弥生はまだ信じられないらしく、少し動揺している。 「諜報部部隊長として指令を下します。アイドル二人が誘拐された事によって騒ぎが起こる事は想定されますので、騒ぎの鎮圧をお願いします。並びに緊急の作戦変更も行なう事を想定し、念話の回線は常に展開。以上!」 「Yes Sir!」 諜報部の局員は足並みを揃え、雪奈に敬礼した。 「幽霧霞三等陸士と如月弥生さんはここに残って下さい。それ以外は解散!」 雪奈の号令によって幽霧と弥生以外は駐車場を後にする。 「長月さん……」 誘拐された三人が心配な弥生は弱々しい声を出す。 冷ややかな目で弥生を見る雪奈。 その目に弥生は一種の恐怖感を感じ、背筋に寒気が走った。 雪奈はそのまま説明を始める。 「次元航行部隊013。ティアナ・ランスター執務官補佐の話によると誘拐犯は弁当屋を装って来たらしいです。私の予想だと配達中の弁当屋を強襲して、衣服から何まで揃えて来たのでしょう。全く……相手も馬鹿ではありませんね」 「自分はどうすれば……」 楽しそうに笑う雪奈に弥生は訊ねた。 想定していたとしても、やはり自身の担当しているアイドルを誘拐される現実に直面するとうろたえてしまう様だ。 うろたえながら尋ねる弥生に雪奈は楽しそうに笑う。 「簡単至極過ぎる事を聞くんですね~。貴方が幽霧と一緒に誘拐犯から三人を取り戻して来れば良いのですよ」 そう言って弥生に背を向ける雪奈。 「場は繋いでおきます」 心配そうな顔をする弥生に雪奈は言った。 弥生は雪奈の口から出た言葉に驚く。 「え……?」 「その代わり三人を取り戻すまで、この武道館をお借りしますね。お金はそちら持ちでよろしくお願いします」 「はいっ!?」 身勝手とも言える雪奈の言葉に素っ頓狂な声を出す弥生。 雪奈は笑顔で弥生に優しく言った。 「大丈夫です。如月弥生さんの所の社長に聞いたら、快く承知して下さりました。さあ、早く行って下さい。私にも準備というのがあるので」 駐車場から武道館内へ歩き出す雪奈。 そこで何かを思い出したらしく、背を向けたまま言った。 「多分、誘拐犯たちは弁当屋のワゴンで移動していると思います。どんな手を使ってでも追いかけて下さい。助っ人も呼んでおきましたので、上手にお使い下さい。貴方の車周辺で待機していると思うので」 「……ありがとうございます」 背を向けている雪奈に頭を下げる弥生。 「御武運を」 弥生は軽く手を振る雪奈から背を向け、幽霧と共に自車を止めている場所へ走り出す。 会場入りを誘拐犯に悟らせない様にするためだったらしく、弥生の使っている白いワゴンは近くの無料駐車場に置かれていた。 その白いワゴンに流線型のサングラスをかけた少年がよしかかっていた。 ジャージを身にまとい、肩には長細いバックがかけられている。 「長月さんの言っていた助っ人は冬秋だったのか」 弥生に冬秋と呼ばれた少年は身体を起こし、流線型のサングラスを外す。 サングラスの向こうから、人懐っこい顔が現れる。 冬秋はニヤリと笑いながら手を差し出す。 「そういうことや。よろしくな、弥生」 「ちゃんと働いて貰うからな」 差し出された手を握り、わざと力を入れる弥生。 力を入れる弥生に冬秋は楽しそうに笑い、力を入れ返す。 「いたっ! いたたたた! 力入れるな! 握り潰すつもりか!」 自業自得だがやはり痛いらしく、弥生は悲鳴を上げる。 「車を乗り換える事も想定されるので、早く行きましょう」 幽霧の言葉で二人は我に返る。 弥生は幽霧にワゴンの鍵を投げた。 鍵をキャッチした幽霧は不思議そうな顔をする。 「誘拐犯を追跡する術はある。運転とその両方は出来ないから、君が運転して下さい」 「……分かりました」 弥生の指示に幽霧は頷き、運転席に乗り込む。 助手席には弥生が乗り込んだ。 「助っ人の方はどちらへ?」 「ここや」 外からそんな声が聞こえ、軽くワゴンが揺れる。 そしてまるで大人一人分の体重が全体にかかったかのように、車体が地面に少し沈んだ。 車体の天井に乗るとは思わなかった弥生は唖然とする。 何をしようとしているか微かに理解した幽霧は驚きながらも天井を叩いた。 「よろしくお願いしますね」 「了解や」 冬秋は肯定と一緒に屋根を叩いた。 弥生から渡された鍵を穴に刺し込み、エンジンを開ける幽霧。 難なくエンジンがかかり、幽霧はアクセルを踏み込んだ。 車は地面にタイヤの黒い跡を残して走り出す。 「弥生さん。ナビゲートをお願いします」 幽霧たちが雪奈から作戦を受け、犯人の追跡を開始したその頃。 三人を誘拐した犯人たちの乗るワゴンはクラナガンの市内を走っていた。 そのワゴンの側面にはしっかりと「ミッドフーズ」という塗装がなされていた。 帽子で顔を隠し、口にはタバコをくわえた男がワゴンを運転しながら呟く。 「ん~。緊急の依頼だったけど、実際は依頼内容を詳しく知らないだよなー」 「ったく出発前に読んどけよボケェ! セレス、そこの紙取ってくれ。」 赤い髪に黒い瞳の男が助手席でタバコを吸いながら、弁当を入れる為に椅子が取り外されている後ろで依頼書を読む女性に声をかける。 「京極もウラも車内でタバコは吸わないで! 全く……はい、どうぞ」 セレスはタバコの煙を煙たそうにしながらウラに依頼書を渡す。 「あぁ? そんな事前からだろ。そろそろ慣れてもいいんじゃねーのか? …ほら、依頼書。」 ウラは荒い口調で言い返し依頼書をフードを被った男――京極に渡す。 「どれどれ……」 器用に京極はハンドリングを怠らずに依頼書を読む。 「アイドルグループ『ウィンドワルツ』の如月千歳と音無琴羽の誘拐。後はこの車を乗り捨て、依頼人に届けるだけか」 「意外と楽な依頼だったな」 後ろを再び見るウラ。 そこには弁当を入れる大きなプラスチックケースの代わりに三人の女性が眠っていた。 二人はきらびやかな衣装を身にまとい、もう一人は黒いスーツとタイトスカートを着ている。 まさしくその三人は誘拐された如月千歳。音無琴羽。フェイト・T・ハラオウンだった。 「弁当屋の格好で会場に侵入。『蛇』から買った強力な催眠ガスでスタッフや警護に来ている管理局の人たちを眠らせ、ターゲットを誘拐だったからな」 「でも油断は禁物」 セレスは二人を諌める。 「弁当屋の車を使っているとはいえ、どこで計画が破綻するか分からない」 しかしウラはセレスの言葉を否定する。 「そんなの関係ねぇ」 ウラの言葉に京極も笑う。 「俺たちのしたい事を……」 「「するだけだもんげ!」」 楽しそうに笑いながら運転する京極と大声で笑うウラにセレスはため息をついた。 「とりあえず、おじぃの待つ場所まで行ければいっか……」 クラナガンの市街を犯人であるウラたちの乗るワゴンが走る。 幽霧たちは念話や通信で入る情報を元に誘拐犯のワゴンを追っていた。 しかしクリスマスだと弁当屋やデリバリーサービスの車も大量に出没しているらしく、特定が出来ない。 ほとんど当てずっぽで走っているような感じだ。 「中々見つかりませんね」 運転しながらも周囲を見る幽霧。 怪しい車は一つも見つからない。 「そういえば幽霧は何歳だっけ?」 弥生はワゴンのハンドルを淀みなく操る幽霧に訊ねた。 幽霧のハンドルさばきは慣れたもので、周りの流れに合わせながら進む動きは熟練のものであった。 しかし少女のような風貌をしている幽霧だとお世辞にも、運転手が板についているとは形容しがたい。 淡々とした様子で幽霧は答えた。 「十五です」 弥生は幽霧の口から出た回答に硬直した。 「車の免許は?」 「持ってます」 「……何故に?」 規定年齢より下であるのに、免許書は所有しているという状態に驚く弥生。 ワゴンを運転する幽霧はどうやって得たのだろうか。 「仕事上で必要だったので」 「……取ったのは?」 怪訝そうな顔をしながら問う弥生に幽霧は無表情で答えた。 「去年です」 「一体どうやって?」 きっと幽霧は嘘をついていると思ったのだろう。弥生は更に問い詰める。 「鯖読みしました」 まるで他人事のように幽霧は答えた。 「上? 下? というか、本当の年齢は何歳?」 弥生はまだ疑っているらしく、幽霧に年齢を尋ねる。 「十五歳です。免許を取るときは上に鯖読みしました」 そう言いながら幽霧は弥生に車の免許書を見せる。 確かにカードの左端には幽霧の写真が入っていた。 習得した年もきちんと書いてある。 確かに偽造でもなさそうであった。 証拠まで見せられた弥生は納得するしかない。 軽く息を吐き出し、幽霧に弥生は言った。 「じゃあ、君の秘密を黙っておく代わりに自分の秘密も黙って貰おうかな」 持っているケースから大学ノートとボールペンを取り出す弥生。 意味深長な言動と取り出された物に首を傾げながらも幽霧は弥生の行動を見守る。 大学ノートを開き、ボールペンを構える。そして弥生は呟いた。 「先天性古代遺失物能力発動……」 「!?」 弥生の口から紡ぎ出された言葉に幽霧は驚く。 『先天性古代遺失物能力者』は裏オークションで聞いた謎の名称。 まさか、隣の助手席にその『先天性古代遺失物能力者』が座っているとは幽霧は思ってもいなかった。 驚く幽霧など意識の外らしく、全く気づかずにその名を紡いだ。 「『欺瞞神《ロキ》の悪戯聖書《いたずらバイブル》』」 ボールペンを握る弥生の手に金色の紋章が入り、片目が深紅の瞳に変わる。 弥生は肌に金色の紋章が浮かぶ手に握ったボールペンを大学ノートに走らせる。 ノートに書かれた事柄は二つ。 《今から五十分後に誘拐犯と接触》と《誘拐犯はクラナガン自然公園の駐車場にいる》。 弥生がノートからペン先を離した途端、書かれた文字が一瞬だけ金色に輝いた。 「うん。これで良しっと……」 ノートとボールペンを仕舞う弥生。 「如月弥生さん」 「ん? 何?」 幽霧は車を運転しながらも弥生に訊ねた。 「今の……何ですか?」 弥生自身も上手く説明出来ないらしく、苦笑しながら答える。 「書いた事を現実にする能力かな? いつの間にか身に付いていた能力だね」 苦笑しながらも問いに答える弥生に幽霧は閉口する。 しばらくしてから幽霧は口を開く。 「……差し出がましい事を言いますが、よろしいでしょうか?」 「うん? 何ですか? 自分の答えられる物なら答えるけど……」 幽霧は直球な問いを弥生に投げかける。 「貴方はそれをどういう物だと仮定しますか?」 「そうだね……」 実際にそんな事を考えてみた事がないらしく、弥生は考える。 しばらく間を置いてから幽霧に答えた。 「自身の願いを叶える手段の一つ……かな」 「そうですか……」 車の中に静寂が訪れる。 聞こえるのは温風から出ると外で車が走る音のみ。 しばらく経ってから幽霧は口を開く。 「これは本当に個人的な問いですが……」 そのまま言葉に出すのは躊躇われるらしく、少し考える幽霧。 躊躇いがちに言葉を区切りながら訊ねる。 「……貴方はとはいえ……何故、今も芸能界に身を……置いているのですか? その……」 「裏では「女装フェチの変態」と陰口を叩かれているのに?」 幽霧が訊ねにくそうにしている内容を弥生は笑いながら口に出す。 「……はい」 弥生の言葉に幽霧は頷く。 「存在意義は他人がどうこうじゃなくて、自分がどうしたいかなんですよ。他人に答えを求めるようなものではありません」 弥生の口から出た言葉に幽霧は感嘆する。 周囲から何を言われないようとも自身の意思を変えないという事は難しい事だからだ。 「理由は簡単です。千歳と琴羽さんが沢山の観客がいるステージでスポットライトを浴びる姿を一番近い場所で見たい……ただそれだけですね」 「弥生のシスコン軍曹~」 さっきまで黙っていた冬秋がワゴンの上から茶化す。 「黙れ! この撲殺中毒者!」 「そうや。ワイはワーカーホリックや。何か文句あるかい?」 あっさり開き直られたら反撃のしようがない。 悔しい弥生は歯噛みする。 「奥さんの神威姐さんとセックスレスやからって、妹と妹の友人を襲ったらあかんで~。琴羽ならまだええけど、千歳やったら近親相姦や」 「ちょっ! 千歳を襲うわけないだろ!」 顔を真っ赤にして否定する弥生。 説得力が全くない。 「あやしいなぁ~。つーか、セックスレスは否定しないんかい……ちゃんと神威姐さんを満足させなあかんで~。雪奈姐さんの話だと、神威姐さんは羽にゃんこちゅう物に夢中ちゅう話やし」 「なんだってぇ!」 冬秋の言葉に驚く弥生。 「そういえば、最近は風切羽捜査官によく絡んでいるらしいですね」 「うそだっ!」 淡々と話す幽霧に叫びながら頭を抱え始める弥生。 弥生の叫びを路上に響かせながら幽霧の運転するワゴンはクラナガン自然公園へと走っていく。 「本当に来ますかね」 「来るよ。自分の能力が外れた事は無いからね」 弥生は車から降り、クラナガン自然公園の駐車場で誘拐犯を待っていた。 待ち伏せしている事が誘拐犯に分からないようにライトは消してある。 誘拐犯が来るのを待つ間に幽霧は弥生に訊ねた。 「再度聞きますが、如月弥生さんのそれは何なのですか?」 「書いた事を現実にする能力だよ。自身の運を犠牲にしてね」 息を呑む幽霧。さっきは能力の代償までは知らされていなかったからだ。 そして何故、『欺瞞神《ロキ》の悪戯聖書《いたずらバイブル》』を最初から使わない理由も分かった。 常に使用していたらそれだけ運を消費する。 運が悪く怪我をしたり、運悪くテロに巻き込まれてもおかしくない。 だから出来るだけ使用を控えていたのだろう。 「自分の予測の範囲内だけど……先天性古代遺失物能力は使用者の願望が忠実に現れているのだと思う。何故ならこの能力を得るまでは、自身の考えた通りに物事が進んで欲しいと思っていたからね……」 「そうなのですか……」 核心にはまだ遠いかもしれないが、実際の能力者と会う事によって一歩前に進んだと幽霧は思った。 ワゴンの上に乗ったままの冬秋は幽霧と弥生に通達した。 「来たで」 駐車場の入り口からライトが近づいてくる。 そして側面に「ミッドフーズ」と塗装されたワゴンが止まる。 ドアが開き、中から赤い髪に黒い瞳の男が降りる。 「おじぃ……」 「こんばんは。誘拐犯さん」 影から現れた弥生は出てきた男に声をかける。 「お前は……如月弥生!」 「誘拐したうちのアイドルたちを返して貰います」 男に近づく弥生。 「京極! 車を出せ!」 「了解」 返事の代わりに男はワゴンに乗り込み、逃走を図る。 「幽霧! 出して!」 「はい。了解いたしました」 弥生は幽霧の運転するワゴンに乗り込む。 「……行きます」 幽霧からの呟きとほぼ同意。 タイヤをスリップさせながらワゴンが発車する。 「――っ!」 冬秋は加速による衝撃に耐えながらも少しずつ腰を上げていく。 何とか直立の姿勢になり、相手の車と接触する瞬間に備える。 幽霧は法定速度を超えたスピードを出し、誘拐犯のワゴンを追う。 誘拐犯たちもスピードを上げ、必死に幽霧たちから逃げる。 更にアクセルを踏み込む幽霧。スピードメーターの針はもう少しで振り切れそうだ。 弥生は身体を押し付けられるような衝撃に耐える。 走行しながら幽霧は相手のワゴンに自身のワゴンを寄せた。 瞬間、冬秋は天井を蹴り、跳躍する。 そして相手の車へと飛び移って着地。 冬秋はすぐに腰を低くし、これから訪れる衝撃に備える。 それから瞬きもしないうちに、冬秋の乗る車が思いっきり揺れた。 幽霧の運転する車から離れようと、大きくそれる。 冬秋は四肢を広げて車の上にへばりつき、何とか振り落とされないように踏ん張る。 あわせるようにして、幽霧の運転する車が大きく曲がる。 ブレーキをかけながらハンドルを切った為、車がほとんど九十度に回転した。 下手をすれば車体自体が反転しかねない無謀なハンドリング。 そしてそれをあと刹那遅れていれば相手の車に激突しかねない絶妙なタイミングで幽霧はやってのける。 口笛を吹く冬秋。 「あの可愛い譲ちゃんもなかなか凄まじい事をすんな~。春夏姉と同等かそれ以上のイカレっぷりや~」 すぐに車は体勢を整え、相手に遅れない速度で追走を開始する。 冬秋が乗っている車は左右に振られながらも、じきにまっすぐ走り始めた。 感じる振動も少ない。 しかし走り方が落ち着いてきたとはいえ、中では混乱が起きているのだろう。 大声が車から響く。 「おい! なんか追ってくるぞ!」 「知らないわよ!」 聞こえてくる声に冬秋は小さく苦笑する。 まさか一人の青年が自車の屋根に飛び移ってきたなど、夢にも思っていないであろう。 そして仮に冬秋の存在が気づかれたとしても、これから行う事の支障にはならない。 肩に掛けていた長細い円筒状のバックのファスナーをゆっくりと開け、手を突っ込む冬秋。 「よっこらせっと……」 バックの中から、冬秋は獲物を抜いた。 それは一振りの釘バット。 金属バットに無数の釘が刺さっている。曲がったり、紅いものが付いている釘がすごく禍々しい。 グリップをしっかり握り、冬秋はゆっくりと腰を上げていく。 直立姿勢になるとしっかりと車の屋根をスパイクつきの安全靴で踏み込み、身体の軸を固定。 「おわっ!」 車の中から驚いたような声が聞こえた。 誘拐犯に気づかれてしまったが、これから行う冬秋の行動に支障はない。 軽く構えを取る。足を肩幅に開き、釘バットのグリップを握りながら全身で仰け反る様に思いっきり振り上げ、肩の力を抜く。 丹田に気を込め、大きく息を吸う。 「せぃっ!」 思い切り息を吐き出し、全力で振り上げた釘バットを車へと叩きつける。 破壊音。 いや。これはもう、爆発音の領域であった。 幽霧は唖然とする。 一瞬、屋根の中心がへこみ、反対に車の両端が若干地面から浮いたように見えたからだ。 釘バットは半分ぐらいがワゴンの天井にめり込む。 衝撃は車のフレームを駆け巡り、ほぼ全体に伝わっていく。 車が走行する為に必要な部分を徹底的に蹂躙していく。 威力が全て車に伝わった手応えを感じるや否や、冬秋は屋根に食い込んだ安全靴と釘バットを強引に引き抜き、屋根から飛び降りる。 車の尻が左右に揺れたかと思うと、いきなり急ブレーキをかけた。 きっとハンドリングが上手く切れなかったのであろう。 地面に身を転がしながら、冬秋は車が急ブレーキをかける音を聞いた。 次の瞬間、ハンドリングが効かなくなったワゴンは脇のガードレールに衝突する。 ブレーキでワゴンをゆっくりと停める幽霧。 弥生はいてもたってもいられないのか、助手席のドアを開き、ガードレールに衝突したワゴンに駆け寄る。 ワゴンの助手席から男が出てきたのを見た途端、弥生は拳を握る。 「俺の千歳と琴羽に何してんだボケェぇぇぇぇぇぇ!」 そして渾身の力で握られた弥生の拳が男の頬を捕らえた。 車から出た途端、いきなり殴り飛ばされた男は地面に叩きつけられる。 激昂している弥生は誘拐されていた千歳と琴羽の事など頭に無く、誘拐犯をボコボコにする事だけを考えていた。 今度は千歳と琴羽を連れて行こうとする男に殴りかかる。 「セレス。ターゲットだけでも頼むなー」 「分かった」 男は弥生に気づき、仲間の女に連れて行く二人を任せる。 「おらぁぁ!」 雄叫びを上げながら殴りかかってくる弥生の拳を片手で掴む男。 あいている片手で弥生の腹部に拳を叩き込んだ。 「ごぶっ……ぼぇ……」 弥生の腹部に拳が突き刺さり、強引に息が吐き出させられる。 普通なら意識を失って地面に叩きつけられる所なのだが、弥生は自分から舌を噛む事で意識を保つ。 男の頭を掴む弥生。そして身体を後ろに反らせ、あろう事か、その頭を男に振り下ろした。 「これは千歳と琴羽の分っ!」 一撃で額がへこんだのではないかと錯覚するほどの一撃が直撃する。 「これも千歳と琴羽の分っ!」 再度、男の額に弥生の頭が衝突する。男は脳が揺れるような感覚に襲われる。 弥生も痛いはずなのに、一撃ごとに頭突きの威力は増していく。 しかし弥生は男の頭をしっかりと掴んでいる。 弥生は男に向かって笑った。額の皮は裂け、額から出血していた。 ここで初めて男は弥生の執念とも言える固い意志に恐怖する。 「最後も……千歳と琴羽の、分だっ!」 渾身の力で弥生は頭突きの三連撃を叩き込んだ。 一瞬だけ男の意識が刈り取られ、身体から力が抜ける。 弥生は男の頭を掴んだまま強引に頭を下げさせる。そして片膝を叩きつけた。 叩きつけられた片膝が男の顔に突き刺さった。 男は意識を失い、弥生に倒れかかる。 気絶しているとは気づいていない弥生は更に攻撃を加えた。 倒れかかってきた男の背中に腕を回し、身体を反らす。 それはへそで投げるタイプのバックドロップ。 弥生によって男は完膚なきまでに倒される。 「あ~あ。ワイの出番は無しやな」 意識を失った女を脇に抱えながら冬秋は呟く。 「……冬秋」 「大丈夫や。千歳も琴羽も無事や」 冬秋の言葉に安心する弥生。 誘拐犯の乗っていたワゴンに歩み寄る弥生。 後部座席では千歳と琴羽が眠っていた。 少しだけ髪形が乱れているが、それ以外は変わりない。 「良かった……良かった……」 「ワイは腹部にパンチ喰らっても頭突き三連撃かまして、更にバックドロップで止めを刺すお前の方が危険だと思うわ。というか、ココナッツクラシャーで既にオチとったで?」 気絶した女を脇に抱えながら冬秋は安心する弥生に苦笑した。 「ん……? 兄さん……? 冬秋……?」 弥生と冬秋の声がうるさかったらしく、千歳は目を覚ます。 「おはよう。千歳」 弥生は目を覚ました千歳に笑顔を浮かべる。 「兄さん……はっ! ライヴは! 琴羽。琴羽。早く起きて!」 ライヴ前に誘拐された事を思い出した千歳は隣で寝ている琴羽の身体を揺らす。 「千歳ちゃん……?」 琴羽もどうにか目を覚ます。 「如月マネージャー……ココ、どこなのでしょうか……? えっ!?」 「ライヴはどうしたの兄さ……きゃっ!」 所載を訊ねる二人をいきなり抱きしめる弥生。 抱きしめられている二人は意味が分からない上に気恥ずかしいらしく、頬を赤らめながら弥生の腕の中で暴れている。 「良かった……本当に良かった……」 弥生に抱きしめられている二人はその言葉で暴れるのを止めた。 「兄さん……」 「如月マネージャー……」 二人は弥生の背中に腕を回し、抱きしめ返した。 その光景を遠くから眺めながら幽霧は念話を雪奈に接続する。 [長月部隊長] [ん? 誘拐犯たちから奪還できました?] 雪奈は幽霧の念話に瞬時に反応する。 [ええ] 頷く幽霧。 [威信を取り戻したいと思っている陸士部隊の方々を寄越すから、陸士部隊の方々が来たら、出来るだけ早く戻っておいで。ちゃんと場は繋いであるから] [了解いたしました] 雪奈との回線が切断される。 念話が切れた後、幽霧は弥生たちのいるワゴンの方へと歩く。 「陸士部隊の方が来るそうです。誘拐犯を引き渡した後、出来るだけ早く武道館に早く戻って欲しいそうです」 遠くからパトカーのサイレンが聞こえてきた。 「分かりました。ありがとうございます」 弥生は幽霧に頭を下げる。 「えっと……ライヴの方は長月部隊長が場を繋げているそうです」 「ご丁寧にありがとうございます」 「ありがとうございます」 千歳と琴羽の二人は幽霧に頭を下げる。 「兄さん……それ……どうしたの?」 「マネージャー……?」 弥生の顔を見た千歳と琴羽は驚いたように瞬きしている。 「何でもない。二人は気にしなくても良い」 顔を二人から背ける弥生。 「兄さん!」 千歳は手を伸ばして弥生の頭を掴み、無理やり前に向かせる。 そして二人は言葉を失った。 弥生の額に出来た傷跡から流れた血で顔が血塗れなのだ。 全然大丈夫、と開き直るように弥生は笑う。 「弥生はな~」 「……言わなくても良い」 冬秋は弥生の言葉など無視して、話を続けた。 「二人を誘拐した奴らにキレて、殴りかかったんや。二人の為にな」 気恥ずかしいのか、弥生は二人から顔をそらしている。 「……兄さん……」 「マネージャー……」 二人は着ている衣装の裾で血塗れになった弥生の顔を拭こうとする。 「止めろ。衣装が汚れる」 衣装を汚さない為に弥生はわざと厳しい声を出す。 「じゃあ。これをどうぞ」 幽霧は二人にハンカチを差し出す。 そして誘拐犯の使ったワゴンの中で眠るフェイトの方へ行く。 「フェイトさん。フェイト・T・ハラオウン執務官」 安否を確かめる為に幽霧はフェイトの身体を軽く揺らす。 「ん……。ゆう……ぎり……くん?」 「おはようございます。フェイトさ!」 目を覚ました途端、いきなりフェイトに抱きつかれる幽霧。 「……フェイト・T・ハラオウン執務官?」 何度も抱き疲れていると免疫も出来てくるらしく、無表情で淡々としている幽霧。 抱きついた状態でフェイトは言った。 「……夢を見たの」 「夢ですか?」 言葉を返す幽霧にフェイトは頷く。 幽霧の肩に顔を乗せ、耳元で囁く。 「うん……幽霧くんが沢山の人を殺していたのそして……」 言葉の続きを紡ぎ出すことを躊躇っているらしく、フェイトは口をつぐむ。 そしてゆっくり吐き出す様にフェイトは幽霧に囁いた。 「……最後に自身の頭にアルフィトルテちゃんの銃口を突きつけて自殺するの……」 「……」 フェイトの言葉に幽霧は硬直した。 硬直した幽霧にフェイトは頭を下げる。 「……ごめん。変な事を言って」 しかし謝罪した後も夢の内容がまだ尾を引いているらしく、フェイトは幽霧から離れようとしない。 その状態でフェイトは幽霧に訊ねる。 「幽霧くんはいなくならないよね……?」 フェイトの問いに大使、幽霧はすぐには答えなかった。 代わりに幽霧はフェイトの背中を優しく叩く。 まるで泣きじゃくる子供を慰める母親のようであった。 「……幽霧くん?」 「自分はそんな事はしませんよ」 背中を叩きながら幽霧は答える。 「そんな事をする理由もありませんし……そんな事をする気もありません。それに……」 幽霧は言葉を区切り、自信に言い聞かせるように答えた。 「……あの赤い世界の真実を知るまでは……死ねませんから」 「兄さん……大丈夫?」 誘拐犯を陸士部隊に引き渡した後、幽霧たちは弥生のワゴンで会場の武道館へと向かっていた。 そのワゴンの助手席で千歳は運転席で運転する弥生に尋ねる。 血は止まっているが、弥生の額には傷が残っていた。 「気にしなくても良い。お前と琴羽さんは気分を落ち着かせる事だけ考えれば良い」 弥生は前だけを見ながら答える。 「でも……」 まだ納得出来ていない千歳は引き下がろうとしない。 そこで今もワゴンの上で座っている冬秋が口を挟む。 「弥生の言う通りやで~。千歳と琴羽は自身のしたいようにやって行けばええ。泥や血を浴びるのはワイと弥生だけでええんや」 そう言って冬秋はケタケタと笑う。 「冬秋の言うとおりだ。泥や血を浴びるのは自分だけで良い」 ハンドルを切りながら弥生は答えた。 車内には振動がほとんど無く、運転手姿も板についている。 運転する姿からも弥生が熟練者であるように感じられた。 「ありがとうございます」 真ん中の後部座席で心からの笑顔で言う琴羽。 「……ありがとう……兄さん。冬秋さん……」 そして千歳は頬を赤らめながら恥ずかしそうに言った。 弥生と冬秋は満更でもない顔でニヤリと笑った。 一番後ろの後部座席では、幽霧は窓からぼんやりと空を見上げていた。 空は灰色の雲で夜空が隠れている。 季節的にはそろそろ雪が降ってもおかしくないのだが、降る様子も無い。 「空を眺めて、どうしたの?」 隣で座っているフェイトが幽霧に尋ねた。 「そろそろ雪が降っても良いはずなのに降らないので」 「雪……そうだよね。今日はクリスマスイヴで、明日はクリスマスだから……雪も降って欲しいよね」 フェイトも幽霧と一緒に空を見上げる。 ちょうどその時だった。 ワゴンの隣をオレンジ色の物体が通り過ぎたのは。 車道の隣で何かが爆発する。 発生した衝撃波で走っている車を揺らす。 「きゃあぁぁぁ!」 激しく揺れるワゴンに千歳と琴羽は悲鳴を上げる。 [幽霧] いきなり雪奈から通信が入る。 [長月部隊長?] [まず最初にごめん。幽霧。陸士部隊がしくじった] 謝罪する雪奈の声から申し訳なさが感じられた。 詳細について、幽霧は雪奈に訊ねた。 [一体、何があったのですか?] [実は『ウィンドワルツ』を誘拐しようとした人たちにはまだ仲間がいてね~。装甲車で突っ込んで来たそいつにね……] 幽霧は後ろを振り向き、背後の窓から後ろを見た。 予想通り背後には装甲がつけられた無骨な形の車がワゴンから距離を取りながら追いかけてきている。 [注意するように言おうと思ったけど……遅かったようだね] [はい……] 背後から飛んでくる射撃魔法やミサイルを眺めながら幽霧は頷く。 今は牽制が多いが、ワゴン狙いも何発かあった。 「おらぁ!」 冬秋はワゴンに飛んでくるミサイルや射撃魔法を釘バットで打ち返す。 しかし何発かは誘爆を喰らったらしく、冬秋のジャージの所々がこげていた。 [管理局で禁止している質量兵器も装備しているようです] [まあ……裏の方面では、対魔導師兵器として質量兵器も流通しているからね~] 苦笑する雪奈。その笑いにも力は無い。 周囲の爆音がより大きくなる。 窓からアルフィトルテを握った腕を出し、幽霧は飛んでくるミサイルを迎撃する。 アルフィトルテから撃ち出された魔弾は空中でミサイルと接触し、空中爆発を起こす。 [雪奈さん。上からの判断はどうなったのですか?] フェイトは幽霧と雪奈の通信に口を挟む。 [上は管理局自体が質量兵器の存在を認めないから、様子見] [なら……] バルディッシュを指の間に挟むフェイト。 どうやら背後の装甲車を撃墜する気らしい。 そこでフェイトを止める雪奈の声が飛ぶ。 [貴女がアレを撃墜しないで下さい] [何でですか! 雪奈さん!] 止める雪奈にフェイトは声を荒げる。 雪奈は淡々と答えた。 [砲撃魔法や高ランクの魔法などは質量兵器が誘爆で災害を起こす恐れもあるからね] 「くっ……」 確かに雪奈の言うとおりであった。 追っている装甲車には質量兵器がまだまだ入っている恐れがある。 その質量兵器が魔法で爆発したらどうなるか。 きっと装甲車の中にいる誘拐犯たちだけではなく、周囲にも多大な被害が来るだろう。 危険なのは爆発だけではない。爆発によって飛来する金属片なども人を殺す危険性がある。 多重の意味で幽霧たちは生半可な方法で装甲車を撃墜する事は出来ない。 背後の装甲車になされるがままにされている事態にフェイトは唇を噛む。 ミサイルが足りなくなってきたのか、今度はワゴンに狙って銃弾が飛んできた。 ある一発の銃弾がワゴンのバックドアを貫き、幽霧の頬と千歳の髪を掠める。 しかしそんなことで動じている状況ではなかった。 「兄さん!」 助手席でカーナビを見ていた千歳が叫ぶ。 「徐々に会場から遠ざかって来てるよ!」 カーナビは確かに弥生の運転するワゴンが目的地である武道館から離れていっている事を表示していた。 きっとこれも誘拐犯の作戦の一つであろう。 誘拐出来ないのなら、ライヴに出れない様に妨害すれば良い。 こうして妨害していれば例えライヴ会場のスタッフが場をつないでいても、痺れを切らせたファンが勝手に帰っていく。 そしてライヴを行われなかった事が報道され、世間でのイメージが落ちる。 もしかしたら犯人たちの作戦は妨害で無いかもしれない。 弥生たちが上手く逃げているから妨害として作用しているのであって、本当の狙いは『ウィンドワルツ』の二人並びに関係者を殺す事であるのかもしれない。 こうした殺人の類は裏社会で生きる者の得意な分野だ。 例え殺人であっても事故に見せかけたり、殺人の証拠を出させずに雲隠れする事くらい十八番であろう。 「分かってる!」 弥生はアクセルを踏み込み、スピードを上げる。 装甲車もスピードを上げる。 スピードを保ちながら弥生のワゴンは左折した。 これで装甲車を撒けると弥生は考える。 しかしの予想は綺麗に外れた。 更にスピードを上げた装甲車が左折してきた。 下手をすれば車体自体が反転しかねないリスクを負いながらも装甲車の運転手は弥生たちを追ってきた。 それにより、弥生のワゴンと誘拐犯の装甲車が併走している状態になる。 「……ちっ」 弥生はハンドルを握りながら舌打ちをする。 装甲車を撒く為に弥生はスピードを出しながら左折したのだが、装甲車の運転もそれなりの技術者であるようだ。 併走している装甲車の窓が開く。窓からせり出してきたのはショットガン。 「幽霧くん!」 誰よりも一番先にショットガンの餌食になる幽霧にフェイトは叫ぶ。 「――。アイギス」 至近距離でショットガンを撃とうとする相手に幽霧の顔は引きつる。しかし瞬時に[アイギス]を撃ち込んだ。 [アイギス]は装填された弾から何まで石化させる。 用を成さなくなったショットガンをいらないと判断のか、石化したショットガンを投げてきた。 幽霧はそれをキャッチし、[アイギス]の石化を解除。 ショットガンの銃口を装甲車に向ける幽霧。 「え……幽霧くん!?」 明らかにショットガンに装填された弾を撃ち込む気満々の幽霧にフェイトがぎょっとする。 死んだ魚の様に無機質な瞳で装甲車を眺めながらショットガンの銃爪を引く。 銃口から撃ち出された弾が爆発音を立て、装甲車の装甲に穴を開けた。 ショットガンによって吹き飛ばされた装甲は後ろに飛んでいく。 後ろを走行している車がいたら避けてくれる様にフェイトは祈った。 幽霧の追撃を考慮したのか、再び装甲車は後ろを下がる。 しかしワゴンを追う事は諦めていない。 [あっ。陸士部隊が交通規制を敷いたみたい] すぐに入った情報らしく、少しだけ驚いた声で報告する雪奈。 [規制範囲はどのくらいですか?] [武道館の周辺十km] 幽霧は身体を伸ばし、運転席の隣にあるカーナビを見る。 今は少し交通規制がなされている範囲から離れているようだ。 少し考えた後、幽霧は雪奈に訊ねた。 [交通規制範囲内で直線距離が一km以上の場所は] [あれでケリをつける気?] 幽霧の問いに雪奈は驚いたような声を出す。 [はい] [ふむ、分かった。完全詠唱版の使用を許可しよう] 頷く幽霧に雪奈はニヤリと笑い、ある魔法の詠唱を許可する。 [君たちのいる位置から五百m先を右折。その後、一km先で右折した位置からがグッドポイントだよ] 「弥生さん」 「了解」 雪奈の指示を聞いていた弥生はアクセルを踏み込み、スピードを上げる。 幽霧はフェイトにも指示を出す。 「フェイト・T・ハラオウン執務官。その地点に着くまで、シールド展開を頼みます」 「うん。分かった。……パルディッシュ」 「イエス。サー」 フェイトとバルディッシュはワゴンを覆うようにシールドを展開する。 幽霧はわざとワゴンのバックドアに「アイギス」を撃ち込む。 バックドアは「アイギス」の効果によって石化した。 [じゃあ、次は会場で会おう。絶対にも戻っておいで。まだまだ幽霧にはして貰わないといけない事があるからね] [はい] 頷く女顔の少年に蒼い髪の女性は微笑んで見せた。 微笑が優しく溶ける。 まるで労わる様な。慈しむ様な。 そんな微笑み。 雪奈と幽霧の通信はココで終了する。 「じゃあ……いくよ」
https://w.atwiki.jp/tanosiiorika/pages/95.html
スーパーレア [[]] ベリーレア 轟天ディバイン・マウンテン レア 自然の世界樹 アンコモン 種族の地平線 [[]] コモン フェアリー・キャッスル プロモ [[]] ビクトリーレア [[]]
https://w.atwiki.jp/makoto-world/pages/31.html
噴水と街灯がこだわりの公園。 街っぽい。 実は噴水の中からネザーへ行くことが出来ます。 ネザー入口。 名前 コメント .