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西公園 西公園は、明治8年に開園した市内で最も古い都市公園です。当時は桜ヶ岡公園と称していましたが、町の西側にあることから西公園と呼ばれるようになり現在の西公園に名称が変わりました。 4月になると多くの人が花見に訪れる市内屈指のサクラの名所として有名です。公園内には、幹が3mほど伏臥している仙台藩初代藩主伊達政宗ゆかりの「臥龍梅(がりょうばい)」や、仙台空襲の際に焼けたにもかかわらず翌春には芽吹いたと言われるイチョウの古木などがあります。また、広瀬川の川岸には仙台キリシタン殉教碑も建てられています。 春は新緑のトンネルの中を歩き、夏は緑陰に憩い、秋は落ち葉をさくさくと踏みしめながら散歩し、冬には木々に積もった雪の下を静かに歩く・・・・。 〈仙台市役所・西公園HPより引用〉 西公園 所在地:宮城県仙台市青葉区桜ヶ岡公園 TEL:022−225−7211 FAX:022−211−0016 パンフレット ※画像をクリックするとパンフレットが開きます。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 ホームページ http //www.city.sendai.jp/kensetsu/ryokka/midori100/guide/016/016.html 〈ブログ〉 仙台市音楽発表会 参加 http //blogs.yahoo.co.jp/yasu3_han6/11380554.html 仙台市西公園のC601蒸気機関車 http //blogs.yahoo.co.jp/uj1417/947301.html 定禅寺ジャズフェスティバルP2 http //blogs.yahoo.co.jp/mdyrm724/21356419.html きやすめグラフィティー http //blogs.yahoo.co.jp/japaninstaizu/37816024.html 広瀬川とC60形蒸気機関車@仙台市西公園 http //blogs.yahoo.co.jp/keebow121/63394421.html まじスゴイ!仙台・光のページェント・1 http //blogs.yahoo.co.jp/tokyonightsightview/62066305.html 仙台市中心部の紅葉 (広瀬川、西公園、他) http //blogs.yahoo.co.jp/blackmoon729/62015648.html 仙台の風景 2010/10/11 http //blogs.yahoo.co.jp/yarigatakezo/33387642.html 久しぶりの仙台市でのフリマ http //blogs.yahoo.co.jp/sakuranohana1616/18709442.html 仙台散歩 http //blogs.yahoo.co.jp/simibang/34939064.html 仙台市 http //blogs.yahoo.co.jp/maitakeoyaji/51908845.html 杜の都・仙台散策ー2 http //blogs.yahoo.co.jp/starth68/50746937.html 携帯サイト 最新のチラシ imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 《周辺情報》 〈ブログ2〉 #blogsearch /
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関係あるとみられるもの 蓬莱山輝夜(東方永夜抄) 住所 鳴沢氷穴 山梨県南都留郡鳴沢村8533 富岳風穴 山梨県南都留郡富士河口湖町西湖青木ケ原2068−1 コウモリ穴 山梨県南都留郡富士河口湖町西湖2068 青木ヶ原樹海 山梨県富士河口湖町から鳴沢村にかけて広がる原生林。縦6キロ、横5キロ、約3000ヘクタールに及ぶ広大な面積を持つ。 今より遡ること1150年ほど前の西暦864年ごろ、富士山が「貞観の大噴火」を起こすと、甚大な量の溶岩が富士山の北北西麓に流れ出し、それまであった森や集落、巨大な古代湖「剗(せ)の海」などを飲み込み死の世界となった。やがて溶岩が冷えると、その上にわずかに土壌が堆積し、新たな木々が芽吹いた。これが現代の青木ヶ原樹海(以下単に「樹海」という。)のはじまりである。ちなみに富士五湖のうち西湖と精進湖は、溶岩に飲み込まれて埋没してしまった「剗(せ)の海」が、寸断されて部分的に残っているものだと考えられている。 樹海の内部は、常緑針葉樹のヒノキや広葉樹のソヨゴをはじめ多様な植物が発達している。木々の屋根に覆われて全体的にほの暗いが、至る所で木々の間隙から木漏れ日が差し込み、光と陰のコントラストを作っている。林床を覆う苔が日光を照らし返す景観は非常に個性的であり、神秘的でもある。「もののけ姫」に出てくる森を想像すると大体わかりやすいと思う。一方で、わずか数十センチ程度しかない浅薄な土壌の下には、固く冷えた溶岩の岩盤が存在しているため、植物は深く根を張ることができない。そのため、木々はその種類を問わず一定の高さまでしか成長できない。故に樹海を上から見渡すと、同じくらいの高さにそろった緑の木々がまるで波打つ海原のように見える。これが「樹海」と呼ばれる由来となっているとも言われる。「樹海」自体は木々の折り重なる深い森を想起させる一般名詞であるが、現在日本で「樹海」という呼び名が浸透しているのは青木ヶ原樹海だけなので、単に「樹海」と言った場合、青木ヶ原樹海を指すように固有名詞的な取り扱いがされることも少なくない。 後述する幾多の都市伝説の影響によって「迷いの森」や「オカルトスポット」と見なされることも多い樹海だが、実際に樹海で意図せず遭難するようなことはまずあり得ない。樹海の内部には遊歩道が整備されており、案内板の表示もされているからである。勾配もあまりないため、お手頃な森林浴・トレッキングコースとして地元の方々や観光客に親しまれている。もっとも、遭難の恐れがまず無いのは「ルールを守って適切に散策すれば」の話であって、遊歩道をはずれて深部に入り込むなどすれば容易に遭難してしまうこともあり得る。樹海内部では似たような景色が続くことが多いので、一度方向感覚を失ってしまうと今来た道を引き返すことすら非常に困難になる。うっかり遭難して地元の警察・消防・自治体・住人等に多大な迷惑をかけることがないよう、軽率な行動は控えましょう。なお、樹海は富士箱根伊豆国立公園に属し、国の天然記念物並びに特別保護地域および特別地区に指定されている。そのため、林道から外れての入林は自然公園法・文化財保護法違反となり禁止されている。溶岩石を採掘することも禁止。命やゴミのポイ捨てももちろん禁止である。 現代都市伝説としての樹海 樹海は世界的に見ても貴重な自然遺産であり、都心部からのアクセスが容易な観光資源でもある。ところが近年では、そういった樹海本来の価値よりも心霊スポットや自殺の名所といった横顔にスポットライトが当てられることが多くなっている。平成21年度の青木ヶ原樹海での自殺者数は発見ベースで52名と地域単体で見れば確かに飛びぬけて多いものの、それ以上にネット上等では「死の森」としての過大なイメージが独り歩きしているようにも思われる。なぜ樹海が自殺の名所と思い込まれるようになったかについては、1970年代に人気を得た推理小説の舞台となったことが原因ではないかとも言われているが、そもそも樹海の持つ独特の景観が人によっては「神がかり的」「不気味」という印象を抱かせるものであることに端を発しているのではないかと思われる。以下、樹海にまつわりどのような都市伝説が生成されているのかを列記する。 噂① 一度樹海に入ると、二度と生きては戻れない。 んなこたあない。先述のとおり遊歩道が整備されており、普通に散策して迷うようなことは一切あり得ない。 ただし遊歩道をはずれて100mも樹海の中に入ると遭難の可能性がかなり高くなる。それでも「絶対出られない」とまで言い切れるものではない。普通の山と同じ。 噂② 方位磁石がグラグラと動いてしまい、使えない。 んなこたあない。普通に使える。ただし、遭難してしまうと方位が分かった所でわりとどうしようもない。そういう意味では、ある意味使えない。 溶岩が生む電磁波が磁石を挙動不審にすると言う疑似科学的な説明もつくパターンもある。 噂③ GPSが使えない。 んなこたあない。噂②の近代版であると思われるが、完全に事実無根である。 噂④ 携帯電話が使えない。 んなこたあない。遊歩道付近では普通に使うことが出来る。ただし、犬のCMのアレだけは未だにちょっと怪しい。"つながりやすさNO.1"って虚偽表示じゃないの? 噂⑤ 樹海の中心部には、自殺をしそびれてしまった人たちが暮らす自給自足の村がある。 逆に訊きたいが、真実なわけがあるだろうか?精進湖の付近に「精進湖民宿村」があるが、これを航空写真等で見ると隔絶された集落があるように見えるのが原因だとされている。 噂⑥ 夜になると野犬の群れが出て、自殺者の死体を食い荒らす。 野犬がいるのは本当である。不届きな飼い主が捨てていくこともあるという。実際に遭遇したことがある。目があったらしばらくついてきた。樹海から出たらバイバイした。群れで生息しているとまでは考えがたい。もちろん野犬のお腹を満たすほど定期的に自殺者が供給されるわけではない。なお万が一発見しても狂犬病を持っている可能性があるので近づくべきではない。 噂⑦ 謎の怪僧が樹海内部に住み着いている。 本当です。風穴から精進湖登山道に至る道を少し山林に入った所に乾徳道場という建物があり、老夫妻が住み着いている(現在もお元気かは不明)。国定公園の中に住み着くのはもちろん違法で、建物は夫妻が勝手に建築したものである。40年以上前からこの地に棲んでいるため既得権を獲得しているんだとか。樹海において人に見つからずに死ぬ方法を解説する極めて迷惑な名著『完全自殺マニュアル』においても「謎の坊主をあなどるな!」と一目置かれている。 溶岩洞穴 火山によって噴出した溶岩が元となって形成される洞窟の事をいう。その生成にあっては、流れ出る溶岩の表層部だけが先に冷えて固まり、冷え切らない内部の溶岩が再移動して空洞を生むパターンと、溶岩流の内部に高圧力の火山ガスが閉じ込められ、溶岩表層部がガスに押し上げながら凝固、その後ガスが地上へと抜けて空洞を生むパターンとがある。青木ヶ原樹海の生成は火山の噴火と大いに関係しているため、樹海内部には数多くの溶岩洞穴が存在している。以下、その中の代表的なものをいくつか列記する。 鳴沢氷穴 青木ヶ原樹海の東の入口に位置しする溶岩洞穴。総延長は153m程度。樹海の洞穴の中でも最も気温が低く氷点下を下回る。真夏に訪れると、日常生活では暑さのあまり冷凍庫に顔を突っ込んでお母さんに怒られる時意外にほぼありえない気温変化=不自然な冷気を全身で体感する。きっとチルノに遭遇した時に感じる冷気も、こんな感じだと思う。 水脈の近くにある鳴沢氷穴では、そこら中から地下水がこんこんとわき出してはそのそばから凍っていく。そのため洞穴内は年間を通して氷におおわれており、古来より天然の氷室として利用されてきた。洞穴の天井から染み出す地下水が巨大な氷柱(つらら)を形成し、一冬を越えた4月ごろには高さ3mに達するまでに成長することもあるという。最深部には地獄穴と呼ばれる竪穴があり、その深度は計り知れないと言う。一説では地獄までつながっていると言われたり、江の島まで続いていると言われたりしている。これらの仮説を統合すると、江の島=地獄ということになる。(冗談ですよ?) なお、洞穴内部の深い竪穴が地獄に通じているという逸話は「東方地霊殿」において主人公らが1stage「幻想風穴」を経て地獄へと至ったプロセスと重なりあうことから、鳴沢氷穴がモチーフとなっている可能性がある。 富岳風穴 鳴沢氷穴から少し離れた場所にある溶岩洞穴。総延長は201m程度。平均気温は3度と冷蔵庫なみの涼しさのため、昭和初期まで蚕の卵の貯蔵などに利用されてきた。壁が玄武岩質のため、音を反響せず吸収するという。最深部にはヒカリゴケが生息している。ヒカリゴケは、「東方三月精 Strange and Bright Nature Deity」第2巻第11話及び第12話『玄武の沢』前編・後編に登場し、玄武の沢に自生し光を放つ不思議な苔として題材にされている。 コウモリ穴 西湖近くにある溶岩洞穴。他の洞穴同様、年間を通じて低気温が保たれるため今でもコウモリの冬眠場所となっている。生息しているコウモリはウサギコウモリやキクガシラコウモリなど。よく訓練された東方ファンであれば、ときめかざるを得ないチスイコウモリはいない。そもそも日本にいない。一時期は地質の変化や来客の増加により洞穴内のコウモリは全滅近くまで追い込まれたが、現在では一般公開されるまでに回復している。洞穴に付属する施設ではコウモリについての説明展示等を行っているほか、販売棟ではコウモリグッズなども手軽に購入できる。また、青木ヶ原樹海を自然を満喫できる「富士河口湖町公認ネイチャーガイドツアー」の拠点でもある。 東方projectにおける富士の樹海 「あ、今……」 「どうしたの?メリー、急に怖い顔をして……」 「急に頭が重くなった気がしたの。蓮子は感じない?ここら辺の空間は少し他と感じがちがうわよ。 それに結界の裂け目も見える……スクリーン制御プログラムのバグかしら」 「ああ、それはきっとここが霊峰の下だからよ。 少しは空気も違う、いや時空すらも異なるかもしれないわね。 過敏なメリーにはちょっと緊張が走るかもしれないわ」 「なるほど、富士山の血かね。 なら判らないでもないわ。昔から富士の地下には冥界の入り口があるっていうもんね。 でも、富士山って火山でしょう?そんな地下にトンネルなんて掘って大丈夫なのかなぁ」 (中略) とにかく東京と京都を結ぶ事だけを考えて設計した卯酉東海道だったが、政府は霊峰富士 の真下に穴を開けるという、畏れ多き事態だけは避けた。 卯酉東海道は、富士を避け、樹海の地下を走っている。 ただ、樹海には古くから良くない言い伝えが多く、樹海の真下を走るというだけで新幹線 の運行や乗客数に影響が出てしまうかも知れない。 そう考え、樹海の真下を走っているという事は一般に明かされなかった。 東方project秘封倶楽部 「卯酉東海道Retrospective53 minutes 5.青木ヶ原の伝説ForbiddenForest」よりばっすい 東方projectにおいては現代都市伝説としての樹海のイメージが公式設定として引用されている可能性が非常に高い。余談ではあるが、2006年に発表された卯酉東海道の「ほぼ地下を通る列車」という発想は、現在「リニア中央新幹線」という形で現実化されようとしている。2006年現在のリニアはまだ試験走行段階だったので、ZUNの着想には非常に先見の明があったと言える。富士山の世界遺産登録も実現したし。 もっとも、現実のリニアは京都と東京を中間駅なしで結ぶものではなく、甲府付近から長野飯田、岐阜中津川らを経由していったん名古屋に南下するため若干ルートは異なり、樹海にはかすらない。また作中に「卯酉新幹線は富士山の直下を避けた」とあるが、東京と京都を最短で結ぶ場合でも、富士山の直下は通らずに最初から樹海かもしくは樹海のやや北を通るような気がする。そしてルートは東海道と言うより中山道とかぶる部分の方が多いように思えてならない。「卯酉中山道」じゃダメだったんでしょうか、と諏訪方面から誰かのツイートが聴こえて来る気がした。 方位磁石が狂うのは、実は回転罠の所為だったと専らの評判の樹海。 このゲームを終えたら樹海に行こうと考えていたら、是非思い直しなさい。 東方永夜抄 蓬莱山輝夜のラストワード「蓬莱の樹海」に関するZUNのコメントより 2004年に発表された「東方永夜抄」にも樹海は都市伝説を帯びたイメージで引用される。スペルカードの使い手である蓬莱山輝夜は、永夜異変が発生するまで1000年近くにわたり(すなわち樹海が生成されるかされないかの頃から)、月の使者から身を隠すために住居自体に永遠の魔法をかけて潜伏していたはずである。他方で、外界において「樹海」という通名の元に富士山北部の原生林に特異性が発見されたのはごく最近のことであり、自然科学ないしオカルトの世界から注目を集めるようになった歴史は極めて新しい。蓬莱山輝夜が「樹海」に特別な意味を付与してスペルカード化しているとするならば、いつ、どこで、どのようにその基礎となりうる情報を手に入れたか推察することは、永夜異変前夜の永遠亭の生活について空想を広げる一端となりそうである。 名前
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戦闘空間 このページではダンゲロスSS4の試合の舞台となる戦闘空間の説明をします。 出場選手の誰がどの試合場で戦う事になるかは、選手同士のマッチング時に決定するため、直前までわかりません。 戦闘空間内のNPCについて 欠片の時計によって送られる戦闘空間は、建造物はもちろん、他の人間や動植物も存在する、平行世界です。 しかし、戦闘空間内に他の人間が存在する状況で送り込まれるかどうかは、それぞれの時計の個性によります。 他人を巻き込まない性質の時計もあれば、その逆の時計もあると考え、SSごとに書き手のプレイヤーの自由に設定してください。 試合開始時の初期位置について 試合開始時の互いの位置関係は、書き手のプレイヤーが自由に決定して構いません。 自分が有利になる位置から始めるのも、その逆も自由です。 各戦闘空間説明 以下が今回のバトルロイヤルで選手達が戦う戦闘空間になります。 記載されていない詳細な設定についてはプレイヤー各自で補完してください。 おおまかな舞台設定と時代のみが決まっていますので、それに沿って自由にイメージをふくらませてください。 すべての戦闘空間は平行世界として扱われるため、実際の歴史に即していなくとも構いません。 異国の地、歴史上の実在事件、有名史跡などを扱うのも、書き手の自由です。 【現代】 2014年現在を含む、登場人物にとってもっとも時間軸の近いステージです。 このカテゴリには、現在から数年程度の過去や未来も含まれます。 1.【現代】希望崎学園 戦闘領域:学園敷地内 東京湾に浮かぶ巨大な人工島ひとつが敷地となる魔人学園。 校舎や体育館など、通常の高校に存在すべき設備は全て揃っている。 魔人学生にとっては、もっとも馴染み深い空間でもあるだろう。 2.【現代】大都市 戦闘領域:500m四方 多くの人や車が行き交い、摩天楼の聳え立つ近代都市。 ビル街ならではの高低差や入り組んだ視界にも注意が必要。 近代施設を抜け目なく利用する知性が重要となる。 3.【現代】ショッピングモール 戦闘領域:ショッピングモール内 生活に必要な物資のほとんどが揃うショッピングモール。 調理器具や工具などは、武器としても十分な危険性を発揮するだろう。 食料品も豊富に存在するため、籠城戦術にも十分に堪える。 4.【現代】地下駐車場 戦闘領域:駐車場内 薄暗い地下空間を蛍光灯が照らす、地下駐車場。 暗闇の閉所においては、奇襲や待ち伏せを常に警戒する必要があるだろう。 無論、駐車された車が走行できるだけのスペースも存在する。 5.【現代】病院 戦闘領域:病院敷地内 医療に必要な設備や機器が設えられた病院、あるいは診療所など。 通常の暮らしでは触れることのない薬品や機器を用いた戦いは、 予想外の番狂わせを生むことがあるかもしれない。 6.【現代】水族館 戦闘領域:水族館内 水槽を隔てて、多種多様な水棲生物を鑑賞できる水族館。 しかし、激しい戦闘の中で一度隔壁が破壊されれば、 安全な鑑賞スペースは、水と恐怖に満ちた危険地帯にも一転し得る。 7.【現代】テーマパーク 戦闘領域:園内 観覧車、ジェットコースターなど、多数の遊具が備わった遊園地。 大掛かりかつトリッキーな仕掛けを戦闘に活かすためには、 他の空間以上に機転と順応性が求められるだろう。 8.【現代】変電所 戦闘領域:変電所内 鉄のジャングルという形容が相応しい、入り組んだ危険地帯。 高電圧高電流が間近に行き交う環境下では、一度のミスが死を呼ぶ事になる。 もちろん、他の施設以上にそれを逆用する方法にも事欠かない。 9.【現代】サバンナ 戦闘領域:500m四方 凶暴で強大な野生動物達が闊歩する危険な原野。 草むらや水場などの自然環境に適応した戦術が活かせる空間でもある。 あるいは、野生動物以上の脅威の記憶が刻みこまれた世界であるかもしれない。 10.【現代】軍用列車 戦闘領域:列車から周囲30m以内 極地を走行する、火器と装甲に覆われた堅牢な装甲列車。 列車内には、兵士用の携行火器も存在するかもしれない。 高速で走行し、かつ正面遭遇の避けられない危険な空間でもある。 26.【現代】マンション 戦闘領域:マンション敷地内 限りなく日常の光景に近い、現代的な生活風景。 同時に、多数の部屋が立体的に配置された、複雑な戦場でもある。 戦闘に活用できそうな生活用品も素早く把握する必要があるだろう。 27.【現代】オフィスビル 戦闘領域:ビル内 都市の一角に存在する、企業がオフィスを構える拠点。 最新鋭のセキュリティと堅牢性を備えた高層ビルであることも、 薄暗く死角に満ちた雑居ビルであることもあり得るだろう。 28.【現代】温泉旅館 戦闘領域:旅館内 人に賑わう観光地に佇む、昔ながらの日本旅館。 快適な環境や豪華な料理などを前に油断をしてしまえば最後、 温泉旅館ならではの凶悪犯罪が待ち受けているかもしれない。 29.【現代】公園 戦闘領域:公園敷地内 様々な目的をもって、一般に開放されている土地。 広大な自然公園、あるいはごく狭い児童公園が戦いの舞台となるかもしれない。 遊具やオブジェなども、使い方次第では危険な存在へと変化するだろう。 30.【現代】高速道路 戦闘領域:料金所間 多くの車両が絶え間なく走り抜ける危険地帯。 無論、車両のみならず、敵となる相手にも注意を振り分けねばならないだろう。 他と比べ縦に長い戦闘領域を、勝利のために用いることもできるかもしれない。 31.【現代】避暑地 戦闘領域:1km四方 山間の美しく澄んだ湖に臨む、風光明媚な避暑地。 森と水、光が揃いながらも、過酷な環境ではなく、観光地用に整備もされている。 もちろん、自然環境以外にも、別荘やキャンプ地などが存在する可能性もある。 32.【現代】動物園 戦闘領域:動物園内 通常見ることのない、多種多様な動物が鑑賞できる動物園。 当然、檻の中には人間に危害を及ぼしかねない猛獣も存在するため、 動物の生態に対する知識量が問われる戦場でもある。 33.【現代】刑務所 戦闘領域:刑務所内 罪に問われた犯罪者達を収容するための刑事施設。 堅牢かつ厳重な警備体制をかいくぐりつつ戦わねばならず、 囚われた犯罪者自身も、解き放たれれば制御困難な存在と化すことだろう。 34.【現代】空港 戦闘領域:空港内 主に航空機が離発着するための滑走路を備えた、近代的な飛行場。 それ自体が複合施設であり、旅客や航空機のための様々な機能を備える。 旅客機そのものが巨大なギミックとして機能することもあり得るだろう。 35.【現代】最終処分場 戦闘領域:500m四方 現代においてその役割を終えた廃棄物が流れ着く先。 公的に運営される処分場であるとは限らず、人目を憚る無秩序なゴミ溜めであったり、 あるいはさらに危険な産業廃棄物が投棄されているかもしれない。 【過去】 中世から近代程度の時代となる、登場人物が生まれる遥か以前の世界です。 現代とはまた違った風景では、過去の歴史の知識が実際に役立つかもしれません。 11.【過去】希望崎学園 戦闘領域:学園敷地内 東京湾に浮かぶ魔人学園の、どこかの過去における姿。 その時代において、高校に存在すべき設備は全て揃っている。 あるいは自らに繋がる過去をここで垣間見ることがあるかもしれない。 12.【過去】戦場跡 戦闘領域:500m四方 歴史に知られた、または記憶からも忘れ去られた戦いの直後の光景。 兵の死体や装備品の中に、来る戦いに再活用できるものがあるだろう。 だが、地雷やトラップの存在など、依然として危険地帯であることも忘れてはならない。 13.【過去】市街 戦闘領域:500m四方 過去の町並み。その時代と国の文化に応じた設備が立ち並ぶ空間。 人々が生活するごく普通の光景だが、現代の常識と異なる状況も多い。 他の空間以上に、教養や知性を活かすべき空間となる。 14.【過去】豪華客船 戦闘領域:客船から周囲100m以内 かつて存在した豪華客船。当時の富裕層を楽しませる装飾や設備を備えている。 海上を移動する、特異な戦闘空間である点にも注意が必要。 あるいは事故に見舞われるかもしれないが、戦闘によるものとは限らない。 15.【過去】遊郭 戦闘領域:500m四方 訪れる者を非日常へと誘う、華やかな色街。主に川沿いに存在した。 刃物の持ち込みは許されていないが、逆に刃物を預かる場所があるということでもある。 木造建築の立ち並ぶ見晴らしの良い光景は、接近戦に有利な環境といえる。 16.【過去】教会 戦闘領域:教会敷地内 長椅子や祭壇などが備わった、キリスト教の宗教施設。 あるいは有名な史跡であったり、芸術的価値の高い建築物であるかもしれない。 施設内部だけでなく、墓地や庭なども、敷地内であれば利用可能。 17.【過去】孤島 戦闘領域:島内 白い砂浜に囲まれた、未だ文明の手が入らぬ無人島。 木々に覆われた自然豊かな島、あるいは不毛の孤島であるかもしれない。 広大な閉鎖空間においては、潜伏と探索の技術が何よりも求められる。 18.【過去】田園 戦闘領域:1km四方 一面に広がる、どこか郷愁を呼び起こす田園の風景。 畑や水田という地形はもちろん、農具なども戦闘に活用できるだろう。 当然、農家や水車小屋なども同じ空間内に存在することだろう。 19.【過去】工場 戦闘領域:工場内 際限なく発展を続けた産業の時代を象徴するかのような巨大工場。 かつて存在した化学工場や紡績工場、あるいは機械部品の製造工場かもしれない。 蒸気や有害排水などは、労働者のみならず戦闘者にとっても十分に危険である。 20.【過去】闘技場 戦闘領域:闘技場敷地内 競技の場、あるいは武芸上覧の場として設えられた闘技場。 動きやすく障害の少ない地形は、相手との相性次第で有利にも不利にもなり得る。 闘技を競う場である以上、既にそこには武器が用意されているかもしれない。 36.【過去】駅 戦闘領域:駅構内 蒸気機関や手動改札が全盛である時代における駅。 駅構内に乗り入れている間であれば、列車内部も戦場として扱われる。 線路に転落すれば、致命的な事態が待ち受けるのは現代の駅と同様である。 37.【過去】港湾 戦闘領域:1km四方 過去に漁港や軍港など、様々に用いられた港湾地帯の姿。 戦闘領域は大きく海を含むため、水中戦を得意とする者に有利をもたらす地形。 あるいは、船舶を動かすことも考慮に入れる必要があるだろう。 38.【過去】劇場 戦闘領域:劇場内 演劇やオペラなどで大衆の目と耳を楽しませる、巨大劇場。 古来より、演出のための効果的な音響や舞台装置などが工夫されてきた。 観衆を前にしての戦闘は、通常の地形とはまったく異なる効果を生むだろう。 39.【過去】桜並木 戦闘領域:500m四方 広く長い街道に沿って、満開に咲き誇る桜の並木道。 土地や時代の差の他に活用できる要素の少ない地形ではあるが、 桜吹雪の舞う鮮烈な光景は、強く心に焼きつくことだろう。 40.【過去】神社 戦闘領域:境内 古くより日本原風景に根付いた、神道の宗教施設。 本殿や鳥居だけでなく、神社に共通する施設は殆ど存在する。 神社ならではの、祭やそれに類する行事に縁を持つかもしれない。 41.【過去】図書館 戦闘領域:図書館内 知識を広める役割を担う、古今東西の書物の宝庫。 書架が縦横に立ち並ぶ施設内は、見通しの悪い環境となる。 書物が保管されている以上、火気や水気などには十分な注意が必要。 42.【過去】開拓地 戦闘領域:500m四方 自然や外敵との戦いとともに切り拓かれた、広漠たる新天地。 一見荒廃めいて見える土地には思いもよらぬ危険が隠れ潜み、 そこに暮らす人々も、高い自衛意識を持つ傾向にある。 43.【過去】地下墓地 戦闘領域:墓地内 何らかの理由で地下深くに収められた遺骸へと続く建造物。 文字通りのカタコンベから王の墳墓まで、形態こそ様々だが、 総じて狭く入り組んだ、驚異に満ちたダンジョンといえる。 44.【過去】ディスコ 戦闘領域:ディスコ内 かつて一世を風靡した、音楽とダンスを主とする娯楽施設。 アルコールも提供されており、戦闘の熱狂をも盛り上げるだろう。 強い音と光は、知略のステージでも効果を発揮するかもしれない。 45.【過去】坑道 戦闘領域:坑道内 貴金属や化石燃料などを採掘するために設けられた坑道。 かつて知られていた廃坑の全盛の姿を見ることができるだろう。 掘削に用いられるトロッコや爆発物などは、戦闘においても覿面の効果を生む。 【古代】 古代文明の黎明期や、あるいはその遥か以前となる、遠い過去の世界です。 現代とまったく異なる環境下での戦闘では、何よりも適応力が試されることになるでしょう。 21.【古代】大浴場 戦闘領域:浴場内 かつて古代文明に存在した公衆浴場。現代の視点から見ても十分に文明的な施設であり、 適度な温度に保たれた浴槽やサウナなどを備え、食事や遊戯なども嗜むことができる。 浴場ならではの、火や、あるいは湯そのものを利用した戦術も可能となるだろう。 22.【古代】原生林 戦闘領域:500m四方 現代の生態系とは全く異なる植物が生い茂る、遥か古代の原生林。 あるいはさらに脅威となる生物と遭遇することがあるかもしれない。 身を隠せる場が多い反面、死角に隠れているものにも注意を払わねばならない。 23.【古代】氷河 戦闘領域:1km四方 氷河期の世界。全てが凍りついた死の世界には、十分な文明すらもまだ存在しない。 長く身を晒すことが死を意味する極寒環境下では、 他ならぬ自身が用意した状況のみで速やかに決着をつける電撃戦が要求される。 24.【古代】寺院 戦闘領域:寺院敷地内 古代より存在する、あるいは今はもう失われた寺院建築。 仏教やイスラム教、またはさらに不可解な古代宗教の施設であるかもしれない。 十分に伝統的なものであれば、その内装や設備にも、現代の知識が通用するだろう。 25.【古代】湿地 戦闘領域:500m四方 かつての地球の湖や沼、あるいは満遍なく泥にぬかるんだ湿地帯。 草が生い茂り足場の悪い状況の中では、機動力が大きく削がれることに注意が必要。 もちろん、淀んだ水の中から現在知られる生物が現れ出る保証はどこにもない。
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豊公園 ほうこうえん 滋賀県長浜市にある公園。 1909(明治42)年、長浜城跡(豊臣秀吉の居城。江戸時代前期に廃城。)に作られた。 琵琶湖に面した広い公園内にはソメイヨシノ約800本が植えられ、「日本のさくら名所百選」に選ばれている。 天守を模して1983年に作られた歴史博物館や、日本庭園、テニスコートや市民プールなどの運動施設、国民宿舎豊公荘がある。 所在地 滋賀県長浜市公園町1325 地図 関連項目 タグ 2005年8月28日 2005年8月29日 宿泊地 滋賀県 野宿 長浜市
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噴水と街灯がこだわりの公園。 街っぽい。 実は噴水の中からネザーへ行くことが出来ます。 ネザー入口。 名前 コメント .
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青梅市梅の公園 おうめしうめのこうえん 東京都青梅市にある公園。 山の斜面に120品種、1500本の梅が植えられた、吉野梅郷の観光の中心地。 青梅市が昭和47年に整備し、平成5年に拡張された。 所在地 東京都青梅市梅郷4-527 料金 無料(2月下旬から3月上旬は200円) 地図 より大きな地図で 東京都 を表示 関連項目 タグ 公園 東京都 梅林 自然 花 青梅市
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自然(ロギア)系は、身体を自然物そのものに変化させ、自在に操れるようになる種である。 三種の中では最も稀少。自然現象さながらの広範囲に及ぶ絶大な破壊力に加え、体を原形を留めない自然物に変える事で通常の物理攻撃を受け流し無効化する絶対的な防御力から、三種の中でも最強種とされる 名前 能力者 自然物 備考
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あるちるのの一生 ずっと続いていく物語 16KB 愛で 捕食種 自然界 人間なし シリアスな愛で作品に挑戦してみました 作、長月です ※駄文、稚拙な表現注意 ※俺設定注意 ※本作のみのゆっくりちるのとれてぃに関する設定があります。 ※愛で注意 それは昔々の話。 あるところにゆっくりちるのとゆっくりれてぃがいました。 れてぃは巨大な捕食種なので友達がいません。話しかけようとしても向こうのほうが逃げてしまいます。 寂しがりやのれてぃはいつも寂しい寂しいと泣いてばかり。 それを見かねたちるのはれてぃの友達になってあげようとします。 しかしひとつ大きな問題がありました・・・・ これはあるちるのとれてぃの物語。十年前から続く2匹のゆっくりの物語。 あるちるのの一生 ずっと続いていく物語 作、長月 はっと目を覚ますちるの。見えるのは自分の巣の天井だ。 「ゆめか・・・・」 そう言いながらむくりと起き上がる。ひんやりとした朝の空気が気持ちいい。 久しぶりに母の夢を見た。母が永遠にゆっくりした時の夢を。 もう長い間、思い出していなかったのに。 「ん・・・・?」 まだ夢の中にいるかのようなちるのだったが巣の中から見える銀白の世界に一気に覚醒した。 「ゆきだ!!!」 入り口のけっかいを押しのけて外に出るちるの。一面、純白の世界に歓喜する。 今年初めての雪。昨日の夜に降った雪がこの山を白く覆ったのだ。 カレンダーなど持たないちるのにとって初めて雪が降った日が冬ということになっている。 自分の・・いや自分達の季節である冬だ。 「わーい。ゆきだ、ゆきだ!!」 雪の上でごろごろと転げまわるちるの。その様は雪遊びに興じる子供そのものだ。 しばらく雪と戯れていたちるのだがはっと思い出す。 「そうだ!!れてぃをおこさなくちゃ!!」 ふわりと飛び立つちるの。 「れてぃ・・・いまいくよ!!!」 そのまま森の岩山のほうへ飛んでいく。 自分の親友であるゆっくりれてぃに会う為に。 数時間後 「遅いわね・・・あのこ・・・」 草原のほうを見続けるドスサイズのゆっくりが一匹。 ちるのの親友ゆっくりれてぃだ。 「まったくあのこったら・・・毎年毎年ひとをまたせて・・・・」 そう言いながられてぃはため息をつく。 冬になったらちるのがれてぃを迎えに来る。これがちるのとれてぃのルールだ。 十年前友達になって以来続く変わらないルール。 とはいえおバカなちるのは毎年れてぃの巣への道順を忘れ、れてぃは長い間外で待たされることになるのだが。 「まぁ・・待つのは嫌いじゃないけどね・・」 ちるのと何してゆっくりしようか考えながら待つのも乙なもの。 どうせ春夏秋と数ヶ月の間待ち続けてきたのだ。今更数時間待つくらいなんてことはない。 「あっ、いた!!おーいれてぃー!!」 ちるのがやってきた。自分の姿を認めると全速力でこちらへ飛んでくる。 「ひさしぶりっ、れてぃ!!ゆっくりしてってね!!」 「久しぶりじゃないわよ。どれだけまったと思ってるの・・・」 苦笑しながらもうれしそうなれてぃ。 「さぁごはんさんをさがすわよ。ずっと巣にこもってたからおなかがすいたわ。」 「わーい。ごはんごはん!!」 森の中へ跳ねていくれてぃ。それにちるのも後に続く。 こうしてちるのとれてぃの冬が始まった。 森の中に入っていった2匹はまず腹ごしらえをすることにした。 ちるのは朝から何も食べてないし、れてぃに至っては長い間、巣の保存食しか食べていなかったのだから当然の選択といえよう。 「むーしゃむーしゃ、しあわせー!!」 「むーしゃむーしゃ、あたいったらしあわせね!!」 2匹で冬でも採れる木の実や花をとり食欲を満たしていく。他のゆっくりには取れない高い場所にある果実も飛べるちるのや巨体のれてぃには楽々とれることができる。 このあたりはゆっくり保護用の自然公園で危険な獣もいない。餌場が冬でも豊富にある。 ここは2匹にとって理想的なゆっくりプレイスだった。 しかし楽しい時間も長くは続かなかった。 「ここにいたんだね。れてぃ・・・」 そこにいたのはドスまりさだった。なぜか神妙な顔をしている。 「おしごと・・・たのみたいんだぜ・・・」 「そう・・・」 沈痛な表情のれてぃ。ドスがこんな寒い中自分に会いにくる用事なんて一つしかない。 このドスまりさこの辺り一帯を取り仕切るドスだ。本来ならドスの縄張りであるこの森にれてぃのような捕食種が巣を作ることは許されない。 もし無理やり居つこうものなら、ドススパークを含めた実力行使で追い出されることになる。 だがこのドスは平和主義者で捕食種にも理解があった。 けして群れのゆっくりに手を出さないこと、そしてある「おしごと」を引き受けることを条件にれてぃの永住を許したのだ。 「ちるの・・・わるいけど一人で遊んでてくれるかしら・・・れてぃはドスにおしごと頼まれたから・・・」 「そう・・・ゆっくりがんばってね、れてぃ・・・」 「だいじょうぶ・・・すぐにもどるから・・・」 そう言ってドスとともにれてぃは去っていく。 後にはやりきれない顔をしたちるのが残された。 「ここなんだぜ・・・」 れてぃが連れてこられたのはある洞窟の前だった。 「じゃあドスはかえるんだぜ・・・あとはいつもどおりに・・・」 そう言ってドスはそのまま帰ってしまった。これから始まる惨劇を見たくはないのだろう。 れてぃの仕事。それは群れの掟を破ったゆっくりに対する制裁である。 聞くところによるとここは元々ここはぱちゅりーとありすのつがいの巣だったのだが、ある日ゲスまりさとでいぶが侵入してきて巣ごと冬ごもり用の食料を強奪してしまったのだ。 ぱちゅりーとありすは家を失い、その時受けた傷が原因でどちらも死んでしまった。 群れのゆっくりはこのゲス達を制裁しようとしたが、誰が制裁を実行するかとなると全員尻込みし始める。 ゲスとはいえ同じ群れのゆっくりを殺すようなまねは誰もしたくないのだ。 そこでれてぃに「おしごと」が回ってきたのである。捕食種のれてぃなら良心も痛まないだろうということだ。 「おじゃまするわよ・・・」 そう言ってれてぃは巣の中を覗き込む。 「むーちゃむちゃちあわせー!!」 「ゆふふ。あのありすたち、たっぷりためこんでたね!!」 「これでゆっくりふゆがこせるんだぜ!!」 そこにはありす達がコツコツ集めていただろう保存食を食い散らかすゲス親子の姿があった。 ドスまりさの言うことは本当だったのだ。できれば嘘であって欲しかったが。 「ゆ!!ぎゃぁああああ!!!れてぃだぁああああ!!!」 「ゆわぁああああ!!きょわいよぉおおおお!!」 「たじけでぇえええええ!!!」 ゲス親子達がれてぃの姿に気づいた。捕食種の姿にパニック状態になる子ゆっくり達。 ゲスまりさがなんとか落ち着かせようとする。 「お・・・おちつくんだぜ!!れてぃはおでぶだからここへははいってこれないんだぜ!!」 そうこの洞窟の大きさは高さ1メートル、奥行き2メートル程度。ドス並に大きいれてぃが入れるはずもない。 このままれてぃが諦めるまでこの巣で篭城しよう。幸い食料はたくさんある。 そう安堵するゲス親子。 しかし。 「ゆ?おしょらをとんでいりゅみたい・・」 不意に宙に浮く子れいむ。れてぃの伸ばした長い舌に捕まったのだ。 そのままれてぃの口の中へと吸い込まれる。 まりさ達は知らなかったがれてぃ種の舌は最大で自分の身長程度の長さまで伸ばすことができる上、人間の手のようになんでも掴むことができる。 つまりこの洞窟内は全てれてぃのテリトリー。むしろ逃げ道がない分、まりさ達は袋のネズミだ。 「うがぁああああ!!!よぐもおちびちゃんをぉおおおお!!!」 怒りにかられ、れてぃに特攻するれいむ。ゲスながらも子ゆっくりに対する母性はあったようである。 「しねぇええ!!!・・っゆべ!!」 しかしそんなもの自殺行為でしかない。そのまま舌につかまれ食べられる。 「しにたくにゃい!!!しにたくにゃいよぉおおお!!!」 「ゆんやぁあああ!!!たじげでぇえええ!!!」 「うがぁああああ!!!どけぇえええ、くぞれでぃいいいい!!!」 死にたくないと狂ったように喚き散らす子まりさ。 誰かに助けを求める赤れいむ。 なんとか外へ逃げ出そうとする親まりさ。 行動は三者三様だが結果は同じ。変幻自在の舌に捕まり、親子仲良くれてぃの腹の中だ。 こうして巣の中には誰もいなくなった。 「・・・ん。」 いや、まだ一匹残っていた。 物陰に隠れていた赤まりさが一匹。震えているのは寒さのせいではないだろう。 れてぃと目が合い逃げようとするがここは洞窟。れてぃのいる入り口以外は行き止まりだ。 カリカリカリ・・・・ なんとか歯で穴を掘り、向こう側に逃げようとする赤まりさ。 カリカリカリカリ・・・ポキィ「ゆびぃ!!」 しかし赤ゆっくりの歯で堅い岩盤が掘れる訳もなく歯が欠けただけだった。 赤まりさに逃げ場などない。 「やめちぇ・・・ゆるしちぇ・・・」 舌足らずな言葉で必死に命乞いをする赤まりさ。泣きながらしーしーを漏らしている。 それを見るれてぃの顔も険しくなる。 できれば見逃してあげたい・・・ それがれてぃの偽らざる本音だ。 しかし通常種の赤ゆっくりが一人で生きていけるほど野性の世界は甘いものではない。 どの道、今以上に苦しんで野垂れ死にするのが関の山だろう。 そしてゲスの子はゲスになりやすく、仮に成体になれても群れに害をなす可能性が高い。 「ごめんね・・・・」 れてぃはガタガタと震える赤まりさにそっと舌を伸ばした。 「ただいま・・・ちるの。」 「おかえり・・・れてぃ。」 「おしごと」から帰ってきたれてぃをちるのは迎える。しかしれてぃの表情はさえない。 ちるのはれてぃの「おしごと」が何をしてるか知っている。その上でれてぃの親友なのだ。 本来、捕食種が通常種を食べることはなんら罪悪感を感じることではない。 人間が牛や豚を食べるのと同じ、ごく当たり前の行為だ。 しかしれてぃは罪の意識を感じてしまう。その優しすぎる性格ゆえに。 それなのに他のゆっくり達はれてぃを「冷酷非道なゆっくり殺しの捕食種」「おちびちゃんも殺すゆっくりでなし」と陰口をたたいているらしい。 本当はれてぃだってあんなことはしたくないはずだ。 実際れてぃが自分から通常種を襲ったことは一度もないと聞いている。 だけどゲスを野放しにすれば更にゆっくりできなくなる者がでる。だからこの誰もやりたがらないこの汚れ仕事を引き受けたのだ。 「れてぃ・・・」 そっとその大きな体にすーりすりするちるの。 悪いゆっくりを制裁するのがれてぃの仕事なら、傷ついたれてぃを慰めてあげるのがちるのの仕事だ。 なぜなられてぃは友達なのだから。 れてぃ種の生涯は孤独だ。 れてぃは冬の始まりに子供を作る。 基本的に胎生にんっしんっで1匹しか子供を産まないれてぃに姉妹はいない。またれてぃはれてぃ種同士でしかすっきりーをせず、父親役をしたれてぃはすっきりー後は他の場所へいってしまう。 唯一の肉親である母れてぃも、子供に一通り狩りや春夏秋ごもりの方法を教えられると、そのまま半ば追い出すように一人立ちさせられる。 れてぃは赤ゆっくりでも通常種の成体より大きく、冬の間は危険な獣もあまり出歩かないので赤ゆっくりでも十分生きていくことができるからだ。 「おちびちゃん・・・かなしいけどこれでおわかれだよ。ゆっくりしたくろまくになってね。」 「みゃみゃ・・・・」 そう言うと母れてぃは目に涙を浮かべてれてぃの前から去っていった。それ以来、母れてぃとは一度も会っていない。 こうしてまだ赤ゆっくり言葉が完全に抜けないうちに一人で生きていくことになったれてぃ。 幸いにもれてぃはこの自然公園を見つけ、餌や巣には困ることはなかった。 豊富な餌場に虐待お兄さんや猛獣もいない。野生としてはこれ以上ないようななゆっくりプレイス。 しかし孤独であることに変わりはない。 捕食種であるれてぃには通常種の仲間はできない。 どんなに友達になろうとしても向こうは話も聞かない。 通常種はもちろん同じ捕食種のれみりゃやふらんですら、れてぃを見ただけで逃げてしまう。 れてぃはいつも寂しい思いをしており、巣の中で泣いてばかりいた。 そんなある日、ちるのがれてぃの前に現れたのだ。 「あんた、れてぃっていうんだろ。あたいがともだちになってやるよ。」 巣の中で泣いていたれてぃにいたずら小僧のようにニカッと笑かけるちるの。 この日以来ちるのとれてぃは友達になった。 何か教えても次の年には忘れてしまうおバカなちるの。だがそのちるのにれてぃはどれだけ救われているだろう。 以前は捕食種であるゆっくりれてぃに生まれた己の運命を呪ったこともあるが今は違う。れてぃとして生まれたからこそちるのと会うことができたのだと前向きに考えることができる。 ちるのは友達。れてぃのたった一人の大切な友達なのだ。 そして季節は巡る。 れてぃ達の住んでる山にも雪がとけ春の陽気が漂い始めた。 春はたくさんの生命を産みだし、冬ごもりを終えたゆっくり達はつかの間のゆっくりを謳歌している。 だが、それはちるのとれてぃの別れを意味していた。 暑さや陽気に弱いれてぃ種はもう巣に戻り夏ごもりをしなければならないからだ。 「じゃあちるの・・・ゆっくりしてってね!!」 「ゆっくりしてってね!!」 別れを終えるとれてぃは自分の巣穴に戻り、厳重に入り口を封鎖する。 他のゆっくりや動物の侵入を防ぐとともに暑さ対策の為である。 巣の中には冬の間に用意した干草などが山のように積んである。冬まで腐らないよう加工したれてぃご自慢の保存食だ。 そのまま次の冬まで眠り続けるのだ。時折起きて巣の保存食を食べてまた眠る。その繰り返しである。 またちるのと会えるその日を夢見ながら。 しかし、れてぃは知らなかった。 この別れがちるのとの今生の別れになることを・・・ そして1ヶ月がたった。 今日も元気に巣から飛び立つちるの。そして・・・ 「あちゃい!!」 「さいきょー!!」 ちるのの後に付いて回る数匹の赤ちるの達。数日前にちるのが産んだ赤ゆっくりだ。 あまり知られていないことだがちるのは通常のすっきりーの他に単為生殖、つまりつがいがいなくても子供を作ることができる。 「さあ、おちびちゃんおかあさんのおはなしをきいてね!!」 「「「ゆっくちりきゃいしたよ!!」」」 ちるのは自分の知識を余すことなく赤ゆっくり達に教えていく。 餌のとり方、保存の仕方。 巣の見つけ方、作り方。 危険な場所に危険な獣のこと。 そして自分の、いや自分達の親友れてぃのことを。 「みゃみゃー。れちぃのおはなしもっときかしぇてー」 れてぃの話をせがむ子供たちにちるのはゆっくりと話ていく。 れてぃがどんなゆっくりか。 れてぃはどんな「おしごと」をしているか。 そして自分達ちるのの「おしごと」について・・・ 季節は巡り秋。 巣の中にはちるのともう成体間近まで成長した子ちるのが1匹。 残りの子供たちは皆ここから巣立っていったが、この子ちるのだけはある理由でここに残ったのだ。 「・・・おちびちゃんよくきいて・・・おかあさんのたったひとつだけのおねがいを・・・」 ちるのは息も絶え絶えの声で話しかける。 ちるの種の生涯は短い。春に生まれたちるのは半年ほどで成体になり、次の年の秋には死んでしまう。 2度目の冬を迎えることはけっしてないのだ。 「あのこの・・・れてぃのともだちになってあげて・・・」 子ちるのは解っていた。もう母が長くないことを。もうすぐ永遠にゆっくりしてしまうだろうことを。 そして知っていた。れてぃと友達になるということがどういうことか。 「わかったよ、おかあさん・・・あたいなるよ・・・れてぃのともだちに・・・」 泣きたいのを必死で我慢して笑顔を作る子ちるの。 もはや母は助からない。ならばせめて死にゆく母を安心させて逝かせてあげたい。 そう思い無理に笑おうとする子ちるの。 今まで泣いていたので涙で顔もグチャグチャ。最低の、しかし精一杯の笑顔を母に見せる。 そんな子ちるのにちるのもにっこりと微笑み返す。 思えば自分もそうだった。死にゆく母にせめて安心させようと無理に笑ったっけ。そう思いながら。 「そう・・・ありがとう・・おちびちゃん・・・ゆっくり・・・してってね・・・」 そう言い残し、ちるのは息を引き取った。 それは昔々の話。 あるところにゆっくりちるのとゆっくりれてぃがいました。 れてぃは巨大な捕食種なので友達がいません。話しかけようとしても向こうのほうが逃げてしまいます。 寂しがりやのれてぃはいつも寂しい寂しいと泣いてばかり。 それを見かねたちるのはれてぃの友達になってあげようと思いました。 しかしひとつ大きな問題があります。 それはれてぃがちるのの何十倍も長生きだと言うこと。 友達になってもちるのが先に永遠にゆっくりしてしまいます。当然ちるのが死ねば、れてぃは今以上に泣いてしまうでしょう。 これでは何の為に友達になったのか解りません。 れてぃにいつまでも変わらない笑顔をしてもらいたい。 だからちるのは考えました。 自分のおちびちゃんのおちびちゃん、そのまたおちびちゃん、その先のおちびちゃん達もずっとれてぃの友達でいてあげればいいのだと。 これはあるちるのとれてぃの物語。十年前から続く優しい嘘の物語。 そして今年も冬が来る。 「まっててね、れてぃ!!」 雪の中、元気一杯飛んでいく子ちるの。その頭のお飾りは母から貰った最初にれてぃと友達になったちるののリボンだ。 「んー。れてぃはどこにいるのかなぁ?」 大体の場所は母に教えてもらったとはいえ、子ちるのにとってここは始めてくる場所。 れてぃを見つけるまでたっぷり数時間はかかってしまった。 「あっ!!れてぃだ!!」 やっとれてぃを見つけることができた子ちるの。本当は始めましてだけど子ちるのの言うことは決まっている。 「ひさしぶりっ、れてぃ!!ゆっくりしてってね!!」 これはあるちるのとれてぃの物語。寂しがり屋のれてぃの為にずっと続いてく物語。 あとがき いつもご愛読ありがとうございます。餡コンペ何書けばいいのか思案中の長月です。ご意見、ご感想等コメント欄に書いていただければ嬉しいです。 挿絵 byめーりんあき 挿絵 byめーりんあき 今まで書いた作品 ふたば系ゆっくりいじめ 176 ゆっくりちるのの生態(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 185 選ばれしゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 196 新種ゆっくり誕生秘話 選ばれしゆっくり番外編 ふたば系ゆっくりいじめ 208 ゆっくり見ていってね ふたば系ゆっくりいじめ 218 またにてゐ う詐欺師てゐの日々 ふたば系ゆっくりいじめ 227 VS最強のゆっくり 史上最低の戦い ふたば系ゆっくりいじめ 247 夢と現実のはざまで ふたば系ゆっくりいじめ 264 あるまりさの一生 ふたば系ゆっくりいじめ 298 ゆっくりを拾ってきた ふたば系ゆっくりいじめ 336 ゆっくり Change the World(出題編) ふたば系ゆっくりいじめ 357 ゆっくり Change the World(出題編2) ふたば系ゆっくりいじめ 391 ゆっくり Change the World(解答編) ふたば系ゆっくりいじめ 400 あるゆっくりできない2匹の一生 ふたば系ゆっくりいじめ 441 てんこがゆっくりするSSさん ふたば系ゆっくりいじめ 457 あるドスまりさの一生 とてもゆっくりした群れ ふたば系ゆっくりいじめ 476 ゆっくりを愛でてみた ふたば系ゆっくりいじめ 511 れいむと幸せを呼ぶ金バッジ ふたば系ゆっくりいじめ 528 としあき博士のれいぱーありす矯正計画 ふたば系ゆっくりいじめ 624 あるてんこの一生 メスブタの群れ ふたば系ゆっくりいじめ 653 あるさなえの一生 ゆっくりは皆それぞれ(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 679 あるさなえの一生 ゆっくりは皆それぞれ(後編) ふたば系ゆっくりいじめ 816 誰も救われない話 ふたば系ゆっくりいじめ 904 あるババ・・お姉さんの結婚 ふたば系ゆっくりいじめ 939 もらうぞ ふたば系ゆっくりいじめ 1007 めすぶた祭り 長月の作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 感動した -- 2021-04-10 17 57 39 …チルノぉぉぉ…ゆっくりの中のゆっくりだよぉぉぉ… -- 2016-05-22 01 17 01 ちるのは馬鹿だけど馬鹿だから持っている純粋さっていうのがあるのかな?やっぱりちるの可愛い。初代ちるのの意思をついでおちびちゃんのちるの達がれてぃを笑顔にさせるために頑張っていて泣いちゃいました -- 2016-01-19 20 57 28 初代ちるのの意志は今でも受け継がれている……ちるのっ…… -- 2015-08-14 13 21 22 大妖精「私の出番はまだですかぁぁぁぁぁ!!」 -- 2015-02-05 21 57 05 画像からこれを発見してしまった。すごく泣ける話だ -- 2015-01-15 16 31 19 ↓お前が落ち着け うわああああああああああああああああああああああああああああああ ちるのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお -- 2014-06-15 18 17 42 お前ら落ち着けよ こんなので泣くなwwwwwwwwwwwwww うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ ちるのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお -- 2014-06-11 21 25 37 ええはなしや……(´;ω;`) -- 2013-12-11 19 37 53 泣けます。 -- 2013-07-18 20 20 32 チルノフゥゥゥゥ -- 2013-03-05 00 31 00 チルノ・・・感動させてくれて・・・ありがとう;w; -- 2013-02-20 18 11 56 ううっ…ちるのおおおおおおおおおおおおおお -- 2012-09-17 15 20 18 そうだよ!おちつけーね! ……にしてもチルノはかわゆいなぁ〜(´・ω・`) ぅぅ…ぅうぅううおおおおおおおおおおおおおおお!!!!! チルノぉおおおおおおおおおおおおお!!! -- 2012-04-01 15 14 02 おまえらもちつけwww -- 2012-01-19 00 12 13 ↓お前も、お、おちつけよwww 息すって~ はいて~ すぅーー はぁ~ぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああ ちるのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!! -- 2011-12-04 20 06 42 ↓お、落ち着け!まずは落ち着いて深呼吸だ!! スーハー、スー・・・うわああああああちるのおおおおおおお!!! -- 2011-10-21 20 30 15 宇和ああああああああああああああああああああああああああああああああ ちるのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!! -- 2011-10-21 18 11 38 道忘れるのただのバカかと思ったらこんなことが…… -- 2011-09-23 15 21 13 ちるのは本当に優しいなあ。れてぃを悲しませないために・・・ -- 2011-04-28 20 54 32
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ポケモン図鑑 全国版【387-493】 ★ジョウト図鑑 / 全国版図鑑【1-151】 / 【152-251】 / 【252-386】 / 【387-493】 赤字のとくせいは第四世代(DPt)から追加されたもの 「HGSS内で入手できるか」についてはポケウォーカー含む(通信交換は考慮しない)「●」 入手可能。 「×」 HGSSでは入手できない(見ることもできないのでGTSも不可) 「進化」は進化、「タマゴ」はタマゴから孵化することでのみ入手可能。 「※」 特殊な方法で入手可能。備考欄に補足。 No. 名前 タイプ とくせい 備考・入手方法 HGSS内で入手できるか 編集 387. ナエトル 草 - しんりょく - シンオウ御三家 × 編集 388. ハヤシガメ 草 - しんりょく - 【L18でナエトルから進化】 × 編集 389. ドダイトス 草 地 しんりょく - 【L32でハヤシガメから進化】 × 編集 390. ヒコザル 炎 - もうか - シンオウ御三家 × 編集 391. モウカザル 炎 闘 もうか - 【L14でヒコザルから進化】 × 編集 392. ゴウカザル 炎 闘 もうか - 【L36でモウカザルから進化】 × 編集 393. ポッチャマ 水 - げきりゅう - シンオウ御三家 × 編集 394. ポッタイシ 水 - げきりゅう - 【L16でポッチャマから進化】 × 編集 395. エンペルト 水 鋼 げきりゅう - 【L36でポッタイシから進化】※ミカン再戦後、GTSで交換可能 ※ 編集 396. ムックル ノ 飛 するどいめ - ニビシティ(ずつき) ● 編集 397. ムクバード ノ 飛 いかく - 【L14でムックルから進化】 進化 編集 398. ムクホーク ノ 飛 いかく - 【L34でムクバードから進化】 進化 編集 399. ビッパ ノ - たんじゅん てんねん 30番道路ほか(シンオウサウンド)ポケウォーカー(シンオウのはら) ● 編集 400. ビーダル ノ 水 たんじゅん てんねん 【L15でビッパから進化】ポケウォーカー(おおきなもり) 進化 編集 401. コロボーシ 虫 - だっぴ - トキワの森(大量発生)クリア後の木曜日or土曜日の虫取り大会ポケウォーカー(シンオウのはら) ● 編集 402. コロトック 虫 - むしのしらせ - 【L10でコロボーシから進化】クリア後の木曜日or土曜日の虫取り大会 ● 編集 403. コリンク 電 - とうそうしん いかく 29番道路ほか(シンオウサウンド)サファリゾーン、ポケウォーカー(シンオウのはら) ● 編集 404. ルクシオ 電 - とうそうしん いかく 【L15でコリンクから進化】サファリゾーン ● 編集 405. レントラー 電 - とうそうしん いかく 【L30でルクシオから進化】 進化 編集 406. スボミー 草 毒 しぜんかいふく どくのトゲ ウバメのもり、トキワのもり(シンオウサウンド)サファリゾーン、ポケウォーカー(シンオウのはら) ● 編集 407. ロズレイド 草 毒 しぜんかいふく どくのトゲ 【ロゼリアに光の石】 進化 編集 408. ズガイドス 岩 - かたやぶり - ダイヤモンド・プラチナとの通信が必要 ※ 編集 409. ラムパルド 岩 - かたやぶり - 【L30でズガイドスから進化】※タケシ再戦後、GTSで交換可能 ※ 編集 410. タテトプス 岩 鋼 がんじょう - パ-ル・プラチナとの通信が必要 × 編集 411. トリデプス 岩 鋼 がんじょう - 【L30でタテトプスから進化】 × 編集 412. ミノムッチ 虫 - だっぴ - 38番道路(要ロッククライム、ずつき) ● 編集 413. ミノマダム 虫 草 きけんよち - 【L20でミノムッチ♀から進化】 進化 編集 414. ガーメイル 虫 飛 むしのしらせ - 【L20でミノムッチ♂から進化】 進化 編集 415. ミツハニー 虫 飛 みつあつめ - 5番道路ほか(ずつき)、虫取り大会ポケウォーカー(シンオウのはら) ● 編集 416. ビークイン 虫 飛 プレッシャー - 【L21でミツハニー♀から進化】 進化 編集 417. パチリス 電 - にげあし ものひろい サファリゾーン、ポケウォーカー(リゾートち) ● 編集 418. ブイゼル 水 - すいすい - 30番道路ほか(シンオウサウンド)ポケウォーカー(しろいみずうみ) ● 編集 419. フローゼル 水 - すいすい - 【L26でブイゼルから進化】サファリゾーン ● 編集 420. チェリンボ 草 - ようりょくそ - 自然公園(ロッククライム、ずつき) ● 編集 421. チェリム 草 - フラワーギフト - 【L25でチェリンボから進化】 進化 編集 422. カラナクシ 水 - ねんちゃく よびみず ポケウォーカー(あれたうみべ)桃色と青色の2種がいる青色は通信が必要 ● 編集 423. トリトドン 水 地 ねんちゃく よびみず 【L30でカラナクシから進化】桃色と青色の2種がいる 進化 編集 424. エテボース ノ - テクニシャン ものひろい 【ダブルアタック(Lv32)を覚えたエイパムがLvUP】 進化 編集 425. フワンテ 霊 飛 ゆうばく かるわざ ダイヤモンド・パ-ル・プラチナとの通信が必要 ※ 編集 426. フワライド 霊 飛 ゆうばく かるわざ 【L28でフワンテから進化】※マツバ再戦後、GTSで交換可能 ※ 編集 427. ミミロル ノ - にげあし ぶきよう 大量発生(25番道路) ● 編集 428. ミミロップ ノ - メロメロボディ ぶきよう 【ミミロルがなつき進化】 進化 編集 429. ムウマージ 霊 - ふゆう - 【ムウマに闇の石】 進化 編集 430. ドンカラス 悪 飛 ふみん きょううん 【ヤミカラスに闇の石】 進化 編集 431. ニャルマー ノ - じゅうなん マイペース パ-ルとの通信が必要 × 編集 432. ブニャット ノ - あついしぼう マイペース 【L38でニャルマーから進化】 × 編集 433. リーシャン 超 - ふゆう - 洞窟内(シンオウサウンド)きよめのおこうを持たせたチリーンの卵ポケウォーカー(しろいみずうみ、しずかどうくつ) ● 編集 434. スカンプー 毒 悪 あくしゅう ゆうばく ダイヤモンドとの通信が必要 ※ 編集 435. スカタンク 毒 悪 あくしゅう ゆうばく 【L34でスカンプーから進化】※強化キョウ再戦後、GTSで交換可能 ※ 編集 436. ドーミラー 鋼 超 ふゆう たいねつ 洞窟内(シンオウサウンド)ポケウォーカー(さむいやまみち、チャンプのみち) ● 編集 437. ドータクン 鋼 超 ふゆう たいねつ 【L33でドーミラーから進化】 進化 編集 438. ウソハチ 岩 - がんじょう いしあたま がんせきおこうを持たせたウソッキーの卵ポケウォーカー(おおきなもり) ● 編集 439. マネネ 超 - ぼうおん フィルター あやしいおこうを持たせたバリヤードの卵ポケウォーカー(シンオウのはら) ● 編集 440. ピンプク ノ - しぜんかいふく てんのめぐみ こううんのおこうを持たせたラッキー/ハピナスの卵ポケウォーカー(ふれあいのはら) タマゴ 編集 441. ペラップ ノ 飛 するどいめ ちどりあし マダツボミのとう、やけたとう、スズのとう(シンオウサウンド) ● 編集 442. ミカルゲ 霊 悪 プレッシャー - ポケウォーカー(しずかどうくつ) ● 編集 443. フカマル 竜 地 すながくれ - サファリゾーン ● 編集 444. ガバイト 竜 地 すながくれ - 【L24でフカマルから進化】 進化 編集 445. ガブリアス 竜 地 すながくれ - 【L48でガバイトから進化】 進化 編集 446. ゴンベ ノ - ものひろい あついしぼう まんぷくおこうを持たせたカビゴンの卵ポケウォーカー(しずかどうくつ、チャンプのみち) タマゴ 編集 447. リオル 闘 - ふくつのこころ せいしんりょく サファリゾーン ● 編集 448. ルカリオ 闘 鋼 ふくつのこころ せいしんりょく 【リオルから朝昼なつき進化】 進化 編集 449. ヒポポタス 地 - すなおこし - サファリゾーン ● 編集 450. カバルドン 地 - すなおこし - 【L34でヒポポタスから進化】♂と♀で色が違う 進化 編集 451. スコルピ 毒 虫 カブトアーマー スナイパー サファリゾーン ● 編集 452. ドラピオン 毒 悪 カブトアーマー スナイパー 【L40でスコルピから進化】 進化 編集 453. グレッグル 毒 闘 きけんよち かんそうはだ サファリゾーン、ポケウォーカー(イベント) ● 編集 454. ドクロッグ 毒 闘 きけんよち かんそうはだ 【L37でグレッグルから進化】 進化 編集 455. マスキッパ 草 - ふゆう - ウバメのもり、トキワのもり(シンオウサウンド)サファリゾーン ● 編集 456. ケイコウオ 水 - すいすい よびみず ポケウォーカー(あれたうみべ) ● 編集 457. ネオラント 水 - すいすい よびみず 【L31でケイコウオから進化】 進化 編集 458. タマンタ 水 飛 すいすい ちょすい さざなみのおこうを持たせたマンタインの卵 タマゴ 編集 459. ユキカブリ 草 氷 ゆきふらし - ポケウォーカー(さむいやまみち) ● 編集 460. ユキノオー 草 氷 ゆきふらし - 【L40でユキカブリから進化】 進化 編集 461. マニューラ 悪 氷 プレッシャー - 【ニューラにするどいツメを持たせて夜にLvUP】 進化 編集 462. ジバコイル 電 鋼 じりょく がんじょう 【テンガン山(DPt)でレアコイルがLvUP】※ミカン・マチス再戦後、GTSで交換可能 ※ 編集 463. ベロベルト ノ - マイペース どんかん 【ころがる(Lv33)を覚えたベロリンガがLvUP】 進化 編集 464. ドサイドン 岩 地 ひらいしん ハードロック 【サイドンにプロテクターを持たせて通信交換】 進化 編集 465. モジャンボ 草 - ようりょくそ リーフガード 【げんしのちから(Lv33)を覚えたモンジャラがLvUP】 進化 編集 466. エレキブル 電 - でんきエンジン - 【エレブーにエレキブースターを持たせて通信交換】 進化 編集 467. ブーバーン 炎 - ほのおのからだ - 【ブーバーにマグマブースターを持たせて通信交換】 進化 編集 468. トゲキッス ノ 飛 はりきり てんのめぐみ 【トゲチックに光の石】 進化 編集 469. メガヤンマ 虫 飛 かそく いろめがね 【げんしのちから(Lv33)を覚えたヤンヤンマがLvUP】 進化 編集 470. リーフィア 草 - リーフガード - 【イーブイがハクタイのもり(DPt)でLvUP】 × 編集 471. グレイシア 氷 - ゆきがくれ - 【イーブイが217ばんどうろ(DPt)でLvUP】 × 編集 472. グライオン 地 飛 かいりきバサミ すながくれ 【グライガーに鋭い牙を持たせ夜8 00以降にLvUP】 進化 編集 473. マンムー 地 氷 どんかん ゆきがくれ 【げんしのちからを覚えたイノムーがLvUP】 進化 編集 474. ポリゴンZ ノ - てきおうりょく ダウンロード 【ポリゴン2にあやしいパッチを持たせて通信交換】 進化 編集 475. エルレイド 闘 超 ふくつのこころ - 【キルリア♂に目覚め石】 進化 編集 476. ダイノーズ 岩 鋼 がんじょう じりょく 【テンガンざん(DPt)でノズパスがLvUP】 × 編集 477. ヨノワール 霊 - プレッシャー - 【サマヨールに霊界の布を持たせて通信交換】 進化 編集 478. ユキメノコ 霊 氷 ゆきがくれ - 【ユキワラシ♀に目覚め石】 進化 編集 479. ロトム 電 霊 ふゆう - ダイヤモンド・パール・プラチナとの通信が必要 × 編集 480. ユクシー 超 - ふゆう - 伝説のポケモン(シンオウ) × 編集 481. エムリット 超 - ふゆう - 伝説のポケモン(シンオウ) × 編集 482. アグノム 超 - ふゆう - 伝説のポケモン(シンオウ) × 編集 483. ディアルガ 鋼 竜 プレッシャー - 伝説のポケモン(シンオウ)※シント遺跡にアルセウスを連れていく ※ 編集 484. パルキア 水 竜 プレッシャー - 伝説のポケモン(シンオウ)※シント遺跡にアルセウスを連れていく ※ 編集 485. ヒードラン 炎 鋼 もらいび - 伝説のポケモン(シンオウ) × 編集 486. レジギガス ノ - スロースタート - 伝説のポケモン(シンオウ) × 編集 487. ギラティナ 霊 竜 プレッシャー(アナザー) ふゆう(オリジン) 伝説のポケモン(シンオウ)※シント遺跡にアルセウスを連れていく ※ 編集 488. クレセリア 超 - ふゆう - 伝説のポケモン(シンオウ) × 編集 489. フィオネ 水 - うるおいボディ - マナフィとメタモンのタマゴ × 編集 490. マナフィ 水 - うるおいボディ - wi-fiで配信(現在は終了) × 編集 491. ダークライ あく - ナイトメア - プラチナと通信映画配信「ディアルガVSパルキアVSダークライ」(現在は終了) × 編集 492. シェイミ くさ - しぜんかいふく - プラチナと通信映画配信「ギラティナと氷空の花束シェイミ」(現在は終了) × 編集 493. アルセウス ノーマル - マルチタイプ - 映画配信「アルセウス超克の時空へ」(現在は終了) × 編集
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「ゆゆ!ゆっくりしてないにんげんさんがいるよ!」 夕暮れに染まる山を、私は歩いていた。 「なにもってるの!!あまあまさんだったられいむにちょうだいね!!あまあまさんをおいていったらゆっくりしないではやくきえてね!!」 私が手に持っているのはコーヒーゼリー。かつて、一緒に暮らしていたぱちゅりーが大好きだった物だ。 「どぼじでむじずるの゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛」 私はこの山に、そのぱちゅりーを埋めた。他ならぬ、彼女の願いであった。 今日、私達がこの山に訪れたのは、ぱちゅりーの墓参りをするためだ。 一週間に一度、休日を利用して私達はこの山を登る。彼女が永遠にゆっくりしたあの日から、それを欠かした事はない。 「むじずるじじいはゆっぐりじね゛ぇぇぇぇ!!!!」 私の頬を伝う涙は、私がまだ彼女の死を乗り越えていないからであろう。 彼女は聡明であった。ゆっくりらしからぬ程、聡明だった。 心の中では、いまだに信じる事が出来ない。何故。何故、彼女が・・・ 本当は判っている。死因は老衰・・・幸せそうに天寿を全うした彼女の死を、何時までもこうして引き摺り続けるのは、彼女への冒涜であることも。 だが、もう少しだけ、もう少しだけ・・・この悲しみに浸っていたい。 「じね゛ぇぇぇ!!ゆっくりできないじじいはゆっぐりじないでじね゛ぇぇぇぇ!!!!」 この、胸を締め付けるような苦しみに反して、私はどこか、愛おしささえ感じていた。 「ゆ゛ぅぅぅぅ!!!ゆ゛ぅぅぅぅぅ!!!!」 私が・・・彼女を愛していたという、証だから・・・ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「むきゅ、やっといなくなったわね。あのれいむ。」 そう言って顔を出したのは、彼女の娘であり、私の家族でもあるゆっくりぱちゅりーだ。 「れいむなんていたのか・・・。気が付かなかった。悪い事したな。」 「別にそうでもないわ。図々しい子だったし。」 「そうか、帰りにまた会う事があったら、前にお供えしたゼリーをあげないとな。」 「むきゅう・・・野生の子にそんな物をあげたら可哀想よ。舌が肥えちゃうわ。」 この子も、彼女に似て賢い。 血筋・・・ではなく、彼女の教育の賜物だろう。――何故なら、 「むきゅー・・・着いたのかしら?」 「ごめんなさい、ぱちぇ達が山を登れたら、お兄さんに運んでもらう必要もないのだけど・・・」 「むきゅ!少しなら私達も自分で歩けるわ!疲れたら遠慮なく言って頂戴!!」 彼女は、街で暮らす野良ゆっくりの群れのリーダーだった。 ・・・彼女達に出会った後に知る事になるのだが、彼女達は全員、賢いゆっくりだった。 それはもう、他のゆっくりとは比べられない程に。 「気にする必要はないよ。それに、もう着いたし。よし、みんな外に出てくれ、一緒にお参りをしよう。」 「「「「むきゅ!わかったわ!」」」」 彼女の他に成体が7人、それに彼女の娘を加えた計9人のゆっくりぱちゅりーが彼女の群れであった。 今、ここにはいない残りのぱちゅりーは、伴侶を見つけて嫁いで行ったのが2人。 ・・・娘を嫁にやる親の気持ちが判る。定期的に会う機会があるのだが、その度に幸せそうな姿を見られるのがせめてもの救いだ。 ・・・もう1人は、彼女と同じ様に、永遠にゆっくりしてしまった。 悲しい事故だった。・・・私は自己嫌悪する。 事故の事ではない。私は・・・2人の死を・・・比べている・・・。 同じ、ゆっくりぱちゅりー。 同じ、家族の様に一緒に暮らしてきた。 同じ、死。 同じ、 同じ・・・同じはずなのに 悼む気持ちは変わらない。 なのに、何故こうも。 彼女を想うと胸が苦しいのか。 何故・・・ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― あくる日の晩、私は、仕事帰りに空腹を満たそうと、飲食店を横目に街を歩いていた。 「ラーメン!・・・は昨日食ったばっかだしなぁ・・・牛丼・・・って気分でもないしなぁ。」 誰に言うのでもなく、独り言をつぶやきながら店を選んでいると、声を掛けられた。 「むきゅー!お兄さん!お腹が空いてるのならここでご飯さんを食べていかないかしら!」 見れば、透明な箱に入れられたゆっくり、と呼ばれる喋るお饅頭がこちらを向いてセールストークしている。 「・・・俺に言ってんの?」 「ええそうよ!お仕事帰りでお腹が空いてるでしょ!!ウチのお店でゆっくりしていってね!!」 ウチのお店?・・・そのゆっくりが乗っている台の横には"ゆっくりしていってね!キャンペーン中!!可愛らしいゆっくりがお客様を接客致します!!" と、書いた看板が立っている。下に小さく"調理・食材の管理は全て人間が行っています。接客するゆっくりは、全て清潔な固体です。ご安心ください。"・・・と注釈してあるが。 「へぇ~、珍しいな。ゆっくりが接客・・・ね。」 「むきゅん!とってもゆっくり出来るご飯さんなのよ!ぱちぇが保証するわ!」 上に掲げてある看板を見上げると、○スバーガーという文字が煌びやかに光っていた。 「ハンバーガーか」 「お兄さんは物知りね!今ならとってもお買い得なクーポン券も付いてくるのよ!!」 「ほほう、いっちょ前に客引き出来るじゃないか。よし!今日の晩飯はこの店に決めたよ。」 「むきゅ!!一名様!!ゆっくりしていってね!!」 ――ゆっくり、そう呼ばれる生命体がこの世に現れてから、十数年が経つ。・・・少なくとも、私の物心が付く頃には、いた。 ・・・というのも、ゆっくりの歴史についてなんて、自分で調べない限り分からないし、知る由も無い。 小さい頃、田舎に帰るたびに野生のゆっくりと追いかけっこしたっけなぁ。今思い返すと、泣き叫びながら逃げてたけど・・・子どもなんてそんなもんだ。 そんなゆっくりが、街でも姿を見かけるようになったのは何時からだっけ・・・ 確か・・・第一次ゆっくりペットブームが去った後に起きた、捨てゆっくり問題ってのを中学生の頃によくニュースでやってたから・・・ 十年以上前か。あの後、増えすぎた野良ゆっくりが、ゴミを漁ったり、家に侵入して荒らしたりする問題が起きて。 一斉駆除されたり、また流行ったりと色々あったな。 今じゃ、収まる所に収まったと言うべきか、程々にゆっくりを飼う人がいて、程々に野良ゆっくりを見かける。 増えすぎれば駆除されて、減ってきたら放置される。まるで犬や猫だな。 ・・・ただ、個人経営ならまだしも、チェーン店でアルバイト?をしてるゆっくりは初めて見た。・・・店長の趣味か? まぁいいや、と自動ドアをくぐる・・・ 「「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」」 ・・・びっくりした。いや、店員としてはやる気に満ち溢れていて大いに結構なんだけど・・・。 「お好きな席にお座り下さい。ゆっくりが注文を聞きに参りますので。」 店員に促され、首だけの会釈をしながら席に座る。 辺りを見回すと、そこらかしこにゆっくりが跳ね回っていて、なんというか・・・その・・・凄く一杯一杯だな・・・。 てっきり、そういう訓練を受けたゆっくりがいるもんかと思っていたが、そうでもないらしい。 外にいたあのゆっくりは、手馴れた雰囲気だったが。 「むきゅー・・・い、いらっしゃいませ・・・ご注文はなんでしょう・・・」 しばらく待っていると、足元にメニューを重たそうに頭に乗せたゆっくりがやってきた。 ・・・ゆっくりぱちゅりーだっけ?外にいたのも同じ奴だったな。 「ご苦労様。」 と、言いながら今にも潰れそうなゆっくりを机に乗せる。 「むきゅきゅ・・・ごめんなさい・・・」 謝られた。 「いえいえ、どういたしまして」 「メ、メニューです、ゆっくり注文が決まったら、ゆっくりよ・・・お呼び下さい・・・」 接客もたどたどしい、少し興味が沸いて、このゆっくりに話を聞いてみることにした。 「注文を決めている間、少しお喋りに付き合ってもらってもいいかな?」 「むきゅ・・・」 視線を逸らされてしまった。乗り気でなかったかな? いや、どうやら人間の店員を気にしているようだ。 「・・・サボってると思われたら後で大変か、ちょっとここで待っててね。」 言うや否や、ゆっくりを机に放置したまま、店員の元へ足を運ぶ。 「・・・申し訳ございません。ウチのゆっくりが何か粗相をしてしまいましたか?」 謝られた。 「いえ、そうではないです。少し彼女とお喋りを楽しみたいと思いまして。」 「はぁ・・・」 「彼女の業務の邪魔になるのなら無理にとは言いません。駄目でしょうか?」 「いえ、お客様をご満足させるのが、あの子達の仕事ですから。どうぞ、お構いなく。」 すみません、とお互い頭を下げつつ席に戻る。ボソッと「愛で派の人だったか・・・」なんてつぶやきが聞こえたが、バイトをするゆっくりに興味が沸くのは珍しい事なのかね。 「お待たせ、店員さんも許可してくれたけど、君は嫌かい?お喋りするの。」 目の前にいるゆっくりが首?身体?を必死に横に振っている。否定の仕草かな? 「・・・どうして判ったの?ぱちぇが店員さんを気にしてるって・・・」 「そっちに視線を動かしてたからね。」 むきゅん!と言いながら顔を染めている。なんか可愛いなコイツ 「まだ仕事に慣れてないようだけど、君は入ったばかりなのかい?」 「むきゅ!ぱちぇ達は今日が始めてなの・・・」 ・・・はい? 「えっ、初めてって、研修とかは?」 「けんしゅう?ぱちぇには判らないけど、人間さんのお仕事を手伝うと、後でご飯さんが貰えるって聞いて・・・」 「もういやだなんだぜぇぇぇ!!!はやくごはんさんをもってくるんだぜぇぇぇ!!!!」 大声がする方に視線を移すと、黒い帽子を被ったゆっくりが泣きながら騒いでいた。懐かしい、小さい頃、よく追いかけっこをしたゆっくりまりさだ。 「こんなはなしきいてないんだぜぇぇぇ!!!はやくまりさにあまあまさんをもってくるんだぜぇぇぇ!!!!!」 ・・・初めて、って言うのは嘘じゃないらしい。・・・というか、ここにいるゆっくりって特殊なゆっくりじゃないんかい! 「はなぜぇぇぇぇ!!!ゆっぐりできない゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛」 ・・・あっ、店員さんに連れて行かれた・・・ ・・・・・・・。 「ゆ゛ぴゃあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛」 「ごべんなざい゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛」 「おじおぎはゆっぐじできな゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛」 ・・・断末魔が・・・あれ、さっきのゆっくりの声だよな? 「むきゅー・・・」 「・・・君達ってさ、そういう訓練を受けたゆっくりじゃないのかな?」 「・・・ぱちぇ達は野良ゆっくりよ、まりさ・・・もう少しの我慢だったのに・・・」 ・・・これは酷い。 「詳しく聞かせてもらえるかな?」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ・・・わーぉ・・・ 聞いた話を整理すると、ここで働いているゆっくりはみんな野良ゆっくりで、ろくな説明も受けずにいきなり現場に放り出されるらしい。 仕事成り立たないだろっ!って突っ込みたくなったが、周りの客はそれでいいらしく、思い思いに仕事が出来ないゆっくりを虐め・・・ 虐めてるよ・・・くそっ、そういう店かよぉぉぉぉ・・・・・・ ・・・ここにいるゆっくり達は、労働の対価として仕事が終わればご飯を分けてもらえるらしいが、あの途中退場したまりさは貰えないだろうな・・・てか、生きてんのか? つまる所、ゆっくりが働く珍しい店だと思って入ったこの店は、仕事に不慣れなゆっくりを小突きながら食事を楽しむ店だったって事だ。 店のイメージダウンに繋がるんじゃないかとも思ったが、野良のゆっくりに対する感情なんてたかが知れてる。はぁ。 「・・・ありがとう。じゃあ・・・悪いけど、このベーコンレタストマトバーガーのセットのサイドメニューはポテトで飲み物は・・・」 「むきゅー・・・ごめんなさい、もう一度・・・」 「言うのが早かった?ごめんね。えーっと、ベーコン、レタス、トマト、バーガーの、サイドメニューは・・・」 「むきゅきゅきゅ・・・」 ・・・ですよねー。 「びー、える、てぃー、って言うのを2つ貰えるかな。」 「むきゅ!わかっ・・・かしこまったわ!!!」 ・・・空しい。 「お待たせ致しました。こちら、BLTの単品がお二つになります。ご注文は以上でお間違いありませんか?」 あぁ、物を持ってくるのは人間なんだ。そりゃそうだよなぁ。ゆっくりって手足ないし。 「・・・あの、すみません。」 「はい?」 「ゆっくりを使うのって、逆に疲れませんか?なんでゆっくりなんか・・・?」 「申し訳ございません、本部の意向でして・・・」 ・・・ですかー。 「判りました、スミマセン・・・」 「いえいえ、ごゆっくりどうぞー!」 ・・・帰ろう。さっさと食ってさっさと帰ろう。 「ありがとうございましたー!!」 ・・・ふう。 「むきゅ!お兄さん!」 外に出ると、入り口で客引きをしているゆっくりに声を掛けられた。 「ゆっくりできたかしら?」 「ゆっくりは・・・どうかねぇ、ハンバーガーは美味しかったよ。ご馳走様。」 そう言いながら、透明な箱にポンポンと手を置く。 「むきゅん!また、ゆっくりしていってね!!」 「おー。(多分もう来ないけどなー)」 コイツだけ、妙に手馴れてるんだよな。 店内で生き残ってるのも、殆どゆっくりぱちゅりーだったし、他のに比べて頭がいいって話は本当だったんだ。 店のすぐ横で、一服すべくタバコに火を着ける。 ゴミ捨てに勤しむ店員さんと目が合ってお辞儀された、お辞儀を返し、心の中でご苦労様です。とつぶやく。 ・・・非日常な体験をして少しテンションがおかしかったのか、店員さんにふとした疑問をぶつけてみる。 「あの外で客引きしてるゆっくりは、他のとは違うんですかね?」 「え?あぁ、いえ、アイツも他と一緒ですよ。そこらへんから集めた野良の内の一匹です。」 「にしては手馴れてるなーと、あなたもそう思いません?」 「ですね、あそこまで賢い固体ってのはなかなかいませんからね。アイツに限らず、アイツが連れて来た他のパチュリー種も。」 「・・・というと?」 「店内に居るぱちゅりー種は、アイツが連れて来たんですよ。」 ・・・そういや、店内にいたゆっくりって、ぱちゅりーが殆どだったな。 「ほーほー、経験者なんですかね?こういうのの。」 「・・・いや、元飼いゆっくりとかじゃないんですか?だってこの後、生き残ったのも全部潰しちゃいますし。」 ・・・・・・は? 「・・・えっ?彼女達って、ご飯が貰えるから仕事してるんですよね・・・?」 しまった・・・という顔をして、慌てて店員が取り繕う。 「い、いえ、まぁ表向きはというか・・・ほら、野良に餌をあげると条例違反ですし・・・」 ・・・世知辛いな、頑張った挙句、待っているのは死・・・か。 「あぁ、確かに・・・条例違反ですけど・・・」 「えぇ、すみませんが、そういう決まりですので・・・」 店員さんの目には、私がどこかのゆっくり愛護団体に見えるのか、居心地が悪そうにそそくさと店内に戻ろうとしている。 ・・・街に住むゆっくりは、その日の糧を得るもの難しいのだろう。 というのも、たまに見かけるゆっくり達はまるで、浮浪者のような姿をしているし、ゴミを漁るのだって、他に食べ物がないからだ。 ・・・ゆっくりには、今まで関心すら持っていなかったが、こうして人間と一緒に共存?しようと頑張っている姿を見ると、なんだか可哀想に思えてくる・・・。 ・・・・・・。 「あの、何度もすみません――」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ただいま・・・」 自宅に戻り、電気を付ける。 ただいまと言った所で、誰もいない我が家。一人暮らしを始めてからどのくらい経ったっけ? ・・・でも、もう一人じゃない。 「窮屈だったろ、今出してやるからな。」 モ○バーガーの袋に入れてもらったある物を、袋から取り出していく。 「むきゅ・・・」 「むきゅん・・・」 「むきゅきゅ・・・」 「むきゅ?」 「むきゅー・・・」 「むry」以下省略 計8匹のゆっくりぱちゅりーだ。 ・・・あの後、閉店まで待って、結局生き残った・・・仕事をやり遂げたのは、ぱちゅりー種だけだった。 気に入ったので、良かったら譲ってくれませんか?と尋ねたところ、二つ返事で了承された。 ゆっくりなんて飼った事もないし、エゴと言われればその通りなのだが、どうしても放ってはおけなかった。 「・・・お仕事お疲れ様。えーっと、ゆっくりしていってね?」 「「「「「「「「ゆっくりしていってね!!」」」」」」」」 「むきゅ・・・?ここはどこかしら?」 「あー、俺の家。えーっと・・・」 「お兄さんの・・・?お兄さんはお客さんではなかったのかしら。」 もっともな疑問です。 「うん、そうだったんだけど・・・その、君達の仕事ぶりに感動してね、譲ってもらったんだよ。あのお店から・・・」 「「「「「「「「・・・・・・。」」」」」」」」 反応がない。ちょっと無理があったかな? 「むきゅー・・・ゆっくり理解したわ・・・あのね、お兄さん」 8匹いるゆっくりぱちゅりーの内、私と会話をしているのは1匹だけだ。他の7匹は少し下がった所で整列?している。 「なんだい?」 「・・・お仕事の対価を貰いたいのだけど・・・」 ものすごく申し訳なさそうな顔をして、ゆっくりは言う。 「あぁ、ごめんごめん!!おなか空いたよね!はい!これがご飯だよ!」 そう言って、私はモス○ーガーの袋から、譲ってもらったお礼とばかりに買い込んだハンバーガーを出す。 「「「「「「「「・・・・・・・。」」」」」」」」 「・・・袋開けないと食べられないよね!!ごめんごめん!!」 「「「「「「「「・・・・・・。」」」」」」」」 あれ?もしかしてゆっくりって・・・コレ食べられない? 「あー・・・もしか「むきゅー!お兄さん・・・」」 「おぉ、なにかな?」 「ゆっくりありがとう!・・・でもね、ぱちぇ達はここじゃご飯さんは食べないの。」 そっかそっか、そりゃ家に帰ってから食べるよな。普通。 「・・・あのさ、ちょっといいかな?」 「むきゅー・・・なにかしら・・・?」 怯えてるのか・・・これは。 「君達がよければ、ここに住まないかい?」 あのお店からゆっくりを引き取ると決めた時に、飼えるなら飼おうという決心はした。 それが衝動的な行動だったとしても、一応は、分別の付いた大人であると思いたい。飼うからには、責任をもって。 「むきゅー・・・」 なんか焦ってる・・・とても喜んでいる風には見えん。 「あのね、怒らないで聞いて欲しいのだけど・・・」 雲行きも怪しい。 「ぱちぇ達は、お家におちびちゃんを残してきてるから、お兄さんの家には居られないの・・・。」 そりゃ、今日初めて会った間柄だもんなー。信用・・・え? 「・・・えーっと、ごめん、もう一回言ってくれるかな?」 「むきゅん・・・ごめんなさい、お兄さんの好意は嬉しいんだけど、お家でおちびちゃんがお腹を空かせて待ってるのよ・・・。」 あぁ、そういう事か。 「なら、一緒におちびちゃんを迎えに行こうか。」 「「「「「「「「むきゅ!!」」」」」」」」 え?なにこの反応。 「むきゅん!!だ、大丈夫よ!ぱちぇ達は自分で帰れるわ!!」 ・・・話が掴めない・・・ 「遠慮なんかしなくてもいいんだよ?」 「ち、違うのよ!!むきゅー・・・むきゅー・・・」 困ってる・・・なんでだ・・・あっ 「ごめんね!!ちょっと、5分くらい待っててもらえるかな!?」 急いでパソコンの電源をつけ、グーグルにこう打ち込む。 "野良ゆっくり" ・・・・・・。 検索結果の一番上に出てきたのは、"【ヒャッハー】野良ゆっくり駆除スレ536匹目【虐殺だァー!】"・・・だ。 恐らく、私の機嫌を損ねないように、なんとかこの窮地を脱しようとしているんだろう。 人間は、野良ゆっくりにとって、危険な存在なのだから・・・・・・。 「・・・お兄さん・・・?」 物凄く不安そうな声。予想は当たってたみたいだ。 「・・・・・・ごめんね。」 「むきゅ・・・?」 「いきなりこんな所に連れて来られて、怖かったよね。・・・ごめん。」 「そ、そんな事ないわ!!」 一度気が付くと、一生懸命私の機嫌をとろうとしているのが判る。うかつだった。 「・・・でもね。」 でも、現実問題として・・・ 「外はもう暗いし・・・家から君達のお家までの道のりって・・・判るかな?」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 街灯に照らされた道を歩き、街灯に照らされてない公園へとたどり着いた。 「怖っ・・・夜の公園怖っ・・・」 街灯一本に照らされた夜の公園は、中々ホラーな雰囲気を醸し出している。 これでブランコがギィギィ揺れているものなら、間違いなく帰路に着くだろう。 ・・・用事がなければ。 「むきゅ、この公園よ!」 前に抱えたリュックサックから、半分だけ顔を出してそう声をあげるのは、私が保護・・・半ば攫って来たゆっくりぱちゅりーである。 あの後、どうしたものかと情け無い顔で悩んでいる私に、ぱちゅりー達はある提案をした。 ● ● ● 「・・・みんなで相談する時間が欲しいのだけど・・・」 提案というか、完全に怯えちゃってます。本当にごめんなさい。 「・・・うん、判った。」 既に、元々無い信頼をマイナス地点まで持っていってしまっている私は、せめて、彼女達が怯えないように優しく声を掛ける。 ・・・嘘。落ち込んでいて流されるがままだ。 ・・・・・・。 「人間さんにお家の場所を教えるのは・・・」 「でも、私達は捕まっちゃってるし・・・」 「子どもを見捨てるわけには・・・」 「でも・・・」 「・・・・・・」 盗み聞きをするつもりはないのだが、ちょくちょくショッキングな会話が聞こえてきて、更に落ち込む。 「・・・隣の部屋・・・は無いから、玄関にでも行っておけばよかったなぁ」 都会の一人暮らしといえば、大半がワンルームな訳であって、狭い部屋の反対側まで移動しても、彼女達の会話は聞こえてしまうのだ。 「むきゅー・・・でも、あのお兄さんは、ゆっくりできる人間さんだと思うわ・・・」 お? 「ぱちぇがお仕事をしている時、優しくしてくれたもの・・・」 ・・・という事は、あの子は店の前で客引きをしていた子か、注文を聞きに来た子かな? 「そうね。あの人はゆっくりできる人かも知れないわ。」 一人だけ他のゆっくりと違って、人間さんって言わないんだよなぁ。なんでだろう。 「あなた達がそう言うなら・・・」 「どうせ助からない命だし・・・賭けてみるのも・・・」 肯定意見も出ているみたいだ、ちょっと傷つく事を言っているけど・・・ 「お兄さん。」 「は、はい!」 「私達のお家は、ほにゃらら自然公園と言う所にあるのだけど、ご存知かしら!」 「あぁ、その公園なら知っているよ。」 この近くに、公園は一つしかないしね。 「みんなで行ったらお兄さんの迷惑になるし、私だけそこへ連れて行って欲しいの。」 迷惑? 「それは全然構わないけど、いいのかい?全員で行かなくても」 「えぇ、子どもの無事を確認できたらもう、一度、子どもと一緒にお兄さんの家に連れて行ってもらって、後は自分達の足で帰るわ!!」 「判った!子どもも心配しているだろうし、そうと決まれば早く行こうか!」 「お願いするわ!むきゅん!」 ・・・これも後になって判る事だけど、普通のゆっくりは一回行って帰ってきた位じゃ道なんて覚えられないらしい。 人間が歩いて10分"も"掛かるほど遠い場所なんか、特に・・・。 こうして私とぱちゅりーは、彼女達の家があるという公園にやってきたのあった。 「・・・どうする?不安なら私はここで待ってよっか?」 気が付けば、彼女達に対しての一人称が、俺から私になっている。 少しでも不安を和らげるために、編み出した苦肉の策だ。 「そこまで気を使ってくれなくてもいいわ、私達は、あなたを信用することに決めたんだもの!」 ・・・彼女達と接していると、ゆっくりが駆除される理由が判らなくなってくる。 「・・・ごめんね。」 「むきゅ!謝らないで!・・・私達のお家は花壇さんの中にあるわ・・・」 "立ち入り禁止!!花を踏まないで!!"の看板がでかでかと立っている花壇に、入るのは気が引ける。 んな事言ってる場合じゃないか。 「ごめんなさい、花壇さんの中にお家を作れば、人間さんに見つかる可能性も低くなると思って・・・」 あれ?人間さん? てっきり、人間さんって言わない子を連れてきていると思っていたけど・・・見間違えたかな? 「いやいや!すんばらしい自衛手段だと思うよ!うんうん!」 花壇を整備している人にごめんなさいをしつつ、なるべく花を踏まないように足を進めていく。 ・・・自然公園と銘打っているだけあって、花のエリアを抜けたら、木々が蔓延る魔境が見えてきた。 ・・・正直帰りたい。怖い。 「むきゅ、もうすぐ着くわ!」 「お?じゃあリュック外に・・・」 ・・・あ、やべ。外に出そうとしたのに、リュックの中に落としちゃった・・・ 「ご、ごめん、今すぐ出してあげるから!!」 「むきゅきゅ!!ゆっくり出来ない人間さんが来たわ!!」 お? 「これは早くお家に帰らないと!!」 お? 「むきゅきゅきゅ!ぱちぇは人間さんなんかに捕まらないわ!!むきゅー!!」 ・・・あれは、ぱちゅりーかな?なんか言ってたけど・・・ 怯えさせてごめん。 「・・・と、それどころじゃない、早く助けないと!!」 ・・・・・・。 「むきゅー・・・酷い目にあったわ・・・」 「本当にごめん。」 「いいの、あなたは悪くないわ。ここまで連れて来てくれて、本当にありがとう。」 ・・・野良が駆除される理由が本当に判んない。 「・・・むきゅ、こっちよ、ゆっくり着いてきてね。」 「あ、うん。」 ・・・ぱちゅりーの案内に従って、道無き道を行く、少し前に怯えさせちゃったゆっくりが跳ねて行った方向とは別だったに、ちょっと安心した。 「むきゅー・・・」 木の根元に穴が開いている。ここがお家なのだろうか? 「どうしたんだい?」 「いないわ・・・子どもが。」 ・・・なんとも言えない空気。 「むきゅう・・・ごめんなさい。ぱちぇ達の帰りが遅かったから・・・」 恐らく、亡くなってしまったであろう、子どもに向けられたその言葉は、グサグサと私に胸に突き刺さってます。 「・・・ごめんね、私が勝手なことをしたばっかりに・・・」 「むきゅー・・・・・・」 弔いの気持ちを込めて、黙祷を捧げる・・・。 「どぼじでおうぢの前に居るのー!!?」 お? 「さっき、ぱちぇのおうぢは向こうにあるっでいっだでしょー!?!?!」 あれは・・・さっきの 「むきゅ?・・・ぱちゅりーなの!?」 ・・・どっちの台詞だ? 「むきゅー!?お母さん!!?人間さんに捕まっちゃったの!?」 なるほど、・・・え? 「むきゅー・・・生きてたのね、良かったわ・・・。」 「帰りが遅くて心配したんだから・・・!」 ・・・生きてた? 「人間さん、お願いだからお母さんを放してくれませんか?」 放してくれと言われても、ぱちゅりーは私の目の前にいる。 「・・・むきゅ、ぱちぇの話を聞いてね。」 ・・・・・・続く