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【裏切り者】 「―――飛竜ッ!」 聞きなれた声に名を呼ばれ、飛竜は森の中を走る足を止めた。 「………楓………」 応えた声は、己でも意外なほどに憔悴していた。 息を荒げて走り寄ってきた幼馴染の娘は、彼が手にした剣を―――そこについた赤いものを見つめて、泣きだしそうに、顔をくしゃくしゃに歪める。 「―――間に、合わなかったんだ………やっぱり………」 「………悪ぃ………」 何に対する謝罪か、己でもわからぬままに、飛竜はそう呟いた。 「月が消えたから………わかってたけど………けど―――」 楓は何かをこらえるようにぐっと両の拳を握って、その拳で己の目元を拭う。 そうして、飛竜の顔を真っ直ぐに見上げ、告げた。 「―――飛竜、その剣、あたしに預けて」 「………なに?」 予想外の言葉に、飛竜は目を見開く。その彼に、楓は笹の書簡を懐から取り出して見せた。―――その宛名の筆跡は、確かに飛竜が笹から預かった書簡と同じ筆跡。 「笹ちゃんの手紙………遺書、かな。―――ここに、書いてあったの」 楓は飛竜に書簡を渡すことなく、懐にしまう。―――ここには、笹の飛竜への思いが綴られている。彼女が最期に語ったにせよ、そうでないにせよ、見せるべきものではない。 飛竜はそのことに異を唱えることなく、ただ一言。 「―――なんて?」 楓も、短く応える。 「“神殺し”の力を後世に残して欲しい、と」 “神殺し”―――“神子”の因果律を絶つために、笹が飛竜の剣に宿した力。 ―――運命(さだめ)打ち破る力。 笹は、楓への手紙にそう記していた。 「その力は、神だけでなく、かつて神であった侵魔に対しても強力な刃となる。 ―――だからこそ、今ここで、万一にも“金色の魔王”の手に渡らぬように、と」 確かに、“金色の魔王”がこの剣の存在を知れば、奪取にかかるかもしれない。 彼の魔王にこの剣が渡れば、どのように悪用されるか―――そうならなくとも、人類にとっての希望が一つ刈り取られる。 「―――わかった。任せる」 言って、飛竜は楓に剣を手渡した。―――自身の身を守る術がなくなるが、それよりも笹の願いを叶える方がずっと大切だった。 楓は剣を受け取って、気づいたように飛竜に向き直る。 「そうだ―――時雨さん………時雨さんに遇わなかった?」 問われて、飛竜は目を伏せて、答える。 「―――笹の最期を、見せ付けることになっちまった」 楓が息を呑んだ。痛々しげに顔を伏せて、ややあって、きっと顔を上げる。 「あたし、笹ちゃんが遺した時雨さんへの手紙、預かってるの。剣を封じたら、渡しに行ってくる。 ―――飛竜は、社に戻ってて。今、時雨さんに会うのは………」 お互い、辛いでしょう―――そう言う楓に、飛竜は素直に頷いて、踵を返す。 「―――頼む」 その一言に、言い表しきれぬ思いを全て込めて。 「―――うん、また後でね」 楓もまた、短く返し―――二人は別れる。 ―――“また”が、もうないことを、知らぬままに。 “星の巫女”の社へと一人戻り、飛竜はそれに気づいた。 ―――何の騒ぎだ?─── 社が妙に騒がしい。もしや、自分のしたことが伝わったのか―――そう思って、庭からやや遠巻きに、中の声へ聞き耳を立てる。 「―――“星の巫女”はどこにいる!」 「わかりません、一人飛び出されて―――それきり―――」 ―――正仁に、瑠璃か?――― 楓が一人飛び出したのが騒ぎになってるのか、そう思いかけて、違和感に気づく。 ―――“星の巫女”? 正仁は、いつも楓のことを“楓様”と呼んでいた。もし二つ名で呼ぶにしろ、呼び捨てというのはあの男の性格にそぐわない。 眉をしかめた飛竜に、とんでもない言葉が届いた。 「―――己が危機を感じて逃げたか………災いを齎す巫女よ!」 ―――何だって?――― 意味がわからない。―――災いを齎す? 誰が? 「何をおっしゃっているのです、正仁様!」 飛竜の思いを代弁するように、瑠璃が問う。 正仁は、いつもの温厚さからは想像も出来ない猛々しい口調で告げる。 「“星の巫女”は人々を束ね、星を読んで時を見る、侵魔に抗う我らの柱。 ―――しかし、稀に災いを呼ぶ“星の巫女”もいる! 楓はその災いを招く巫女だ!」 ―――ありえない!――― 思わず、飛竜がそう叫ぶより早く、叫ぶ声があった。 「何を言うのです、正仁様! 楓様は今まで我々を正しく導いてくださったではありませんか! それが、何故突然、災いを齎すなどと!」 抗弁する瑠璃の声。しかし、正仁は一言の元に断言する。 「天に赤い星が昇ったのだ! あれは“星の巫女”目掛け、大いなる災いとなって地上に降り注ぐ!」 ―――赤い星――― その言葉に、飛竜は天を仰ぐ。双月の消えた空に、金の月はなく――― ―――赤々と妖しく輝く、星の姿があった。 「―――災い齎す“星の巫女”は、あの星を地上へと誘う道標なのだ! 巫女自身の意志も、感情も関係ない! 巫女の存在そのものが世界を滅ぼすのだ!」 「………そんな………!」 狂ったように叫ぶ正仁の言葉に、瑠璃が悲鳴のような声を上げる。 「―――災いを回避するには、もはや巫女を殺すほかにない!」 ―――なんだよ、それ――― 正仁の言葉に、飛竜は呆然と立ち尽くす。 ―――楓の意思も感情も関係ない? それなら、楓は何も悪くないじゃないか――― それで、何故――― ―――楓が死ななきゃいけない!?――― そう、思った刹那、 ―――笹だって、何も悪くなかったのに――― 胸の中で、誰かが、そう言った。 それは確かに自分の声で、その声は容赦なく、飛竜の罪を暴き立てる。 ―――彼女もただ、うちに宿る力を利用されただけなのに――― ―――彼女は必死に皆を救おうとしていたのに――― ―――自分(おまえ)は、彼女をすくう手立ても考えようともせず――― ―――ただ、文字通り彼女を切り捨てただけじゃないか――― とめどなく湧き出続ける、糾弾の言葉。 ―――だって、それは、笹がそう望んだから!――― 必死で抗弁した言葉は、 ―――じゃあ、自分(おまえ)は、楓が世界を救うために死を望んだら、受け入れるのかよ――― その一言で、打ち崩された。 そうして、気づく。気づいてしまう。 笹のためとか、里のためとか、世界のためとか、そんな言葉に全てを転嫁して――― ―――自分(おまえ)は、楓を守るのに一番楽な道に逃げただけだろうが――― 「―――は、ははっ………」 乾いた笑いが、喉から漏れる。 「は………はははははははははっ!」 壊れたような、哄笑。喉から溢れて止まらない。 その声に気づいてか、瑠璃と正仁が庭に下りてきた。 「―――飛竜………!?」 「何事だ、飛竜!?」 口々に問う二人にも答えず、飛竜はただ嗤う。 二人は飛竜の様子を案じるように―――また気味悪げに見つめ――― 瑠璃が、気づいた。 「―――飛竜………服の裾………?」 もともと、赤を基調とした色彩のために目立たないが、その服の裾に見える染みは――― 「―――血………?」 「―――そうだよ」 ぴたりと哄笑を止め、飛竜は答える。 何の感情も窺えぬ―――不気味な、能面じみた表情で。 「笹の―――“碧き月の神子”様の、血だ」 息を呑んで凍りつく二人に、飛竜は一転して、笑って―――嗤って、告げる。 「―――神子は、俺が、殺した」 二人は、目をこれ以上なく見開き―――瑠璃が叫ぶ。 「―――飛竜、言っていい冗談と悪い冗談が―――!」 「………冗談?」 くくっ、と喉の奥で飛竜は笑う。 その様に―――瑠璃は絶句し、後退る。 「―――あなた………誰………?」 気味が悪いものを見るような目で問われ、飛竜は笑う。 得体の知れぬ嗤いではなく―――いつもの彼の笑みで。 「―――飛竜だよ。ただ、楓を守るためだけにこの里に来た、未熟な小童だ」 その言葉に、正仁がはっとなったように叫ぶ。 「まさか、貴様―――“星の巫女”を逃がすために、神子様を手にかけたのか!?」 飛竜はただ肩を竦める。―――その仕草をどう取るかは相手の勝手だ。 「―――貴様っ!」 走り寄りざまに振り行かれた刃を後ろに飛んで躱し、着地と同時に今一度地を蹴る。 大きく飛び上がって、背後の塀に着地。そこから、社全体に―――里全体に響くように、叫ぶ。 「―――我が名は飛竜! 私情にて神子を殺めし大罪人! 赦されざる裏切り者! 仇討ちたくば―――追って来るがいい!」 そうして、ざわめく社に背を向けて塀の外に飛んで――― 森とは逆に―――楓のいる場所から離れるように、駆け出した。 走り、奔り、飛んで、跳んで、回り、捻り、躱す。 迫り来る者、迫り来る物、全て躱して、走り続ける。 己の名の如く、飛ぶ竜のように、迅く。 ―――少しでも、少しでも遠くへ。 何を賭しても守りたい娘から、この脅威を遠ざける。 己の身を守る刃はない。あったとしても、そもそれを振るう資格ももはやない。 ―――俺は、楓を守るために、笹を犠牲にした――― その時からもう、己に、正仁(かれ)らを責める資格も、留める言葉もありはしない。 ―――彼らは、世界のために楓を殺す――― それは、飛竜が楓のために笹を切り捨てたのと同じで。 だから、もう飛竜は彼らに向ける刃も、留める言葉も持たない。 ―――だったら、せめて、この身一つで。 言葉も、刃もなく、ただこの身一つで、いけるところまで。 ―――彼らから、楓を守り抜く。 例え、それで世界がどうなっても――― ―――楓が死んだら、俺の世界はどの道終わりだから――― 幼い頃から共に在った。共にあるのが当たり前で、それ以外の状態など認識の外だった。 好きとか嫌いとか、そんな次元ではなく、もはや自身の一部だった。 両親や姉は口々に、楓が嫁に来るのが楽しみだ、大切にするんだぞと、冷やかすように、楽しげに笑っていて。 その言葉にいちいちそんなんじゃないと叫び返しながらも、彼女以外の相手と生涯を共にする姿は自分でも思い浮かばなくて、結局いつかはその通りになるのだろうと思っていた。 けれど―――その世界は三年前に、終わった。 楓が“星の巫女”になって、手の届かない遠い存在になると知った時―――彼の世界は一度、終わっていたのだ。 それをもう一度取り戻す機会をくれたのが、“七星の剣”だった。 ―――これをもって戦えば、楓の傍にいることを許される。 ならば、何を厭うことがあるか――― ―――そう、最初から、自分は楓(じぶんのせかい)を守るためだけに、剣を振るっていたのだ。 それ以外は全部おまけ。楓が望むから、楓のためになるから、楓が悲しむから―――でもそのどれも、楓自身の安否の前には塵芥のように吹き飛んでゆく。 ―――俺は、裏切り者だ――― そう、裏切り者だ。世界に対して、“人”として死にたいといった友に対して、憎まれ口を叩き合った男に対して―――最も大切な彼女に対しても、赦されざる裏切りを犯した。 でも、今更取り返せない。ならば――― ―――最期まで、このまま走り抜いてやるさ。 そう思った時―――楓がいるはずの森から、赤い閃光が天へと迸った。 地に剣を突き立て、楓は空を見上げる。 この“神殺し”の刃を封じるのに、星を読もうと天の輝きを見る。 「―――え?」 まず目に付いたのは、見覚えのない赤い星。 その気配はあまりに禍々しく―――恐ろしい、と思った。 けれど――― 「―――そんな場合じゃない」 強く、一度頭を振って、楓は改めて星を読む。 ―――この剣をどこに封じるべきか。 ―――いつまで封じるべきか。 読んで、合わせ、呪を紡ぐ。 「―――“星の巫女”が命ずる。“七星の剣”よ、星の彼方にて汝が担い手を待て」 一度、宝玉が赤く輝く。 「―――“大いなるもの”が希む。“運命(さだめ)打ち破る力”よ、時の果てにて未来を切り拓け」 今一度、赤い煌き。 「―――ゆけ、汝が宿命を果たすために!」 声と共に、赤い閃光が辺りを包み―――天へと奔る。 その光が収まるまで見送って、楓は前に向き直る。 「時雨さん―――今、行くよ」 ―――あなたの大切な人が、あなたに遺した言葉を、届けるために。 「―――何だったんだ………? 今の………」 口々に呟く追っ手たちの声に、飛竜は内心歯噛みする。 今のはおそらく剣を封じた光で、楓に何かあったわけではないだろうけど――― ―――まずい。このままでは――― 楓の方に、追っ手が行ってしまう―――そう思って、 思考の乱れが、動きを乱した。 「―――がッ!」 振るわれた刃、それを躱しきれず、脇腹を貫かれる。 動きを縫いとめられて、そこへ更に刃が迫る。 「―――ぐッ………がぁッ!」 次々と身を貫かれ、灼熱の痛みが全身を襲う。 ―――笹も………きっと、痛かったよな――― そう思って、 ―――楓は、こんな思いしなければ、いいな――― この期に及んでそう思う自分に、呆れた。 「見つけたぞ、“星の巫女”」 聞き慣れた声が、聞き覚えがないほど冷たい声音で呼ばわるのに、楓は森を行く足を止めた。 「………正仁?」 どうしてこんなところに―――そう思った楓が問うより早く、彼が口を開く。 「―――全く、もう少しで引っかかるところだった。あの男は囮だったのだな」 「………囮?」 意味がわからない。一体、何の話をしているのか。 「忌まわしき災い招く“星の巫女”よ、世界のために―――その命、貰い受ける」 言葉と共に、振るわれた刃は、無慈悲に―――否、いっそ慈悲深いほど正確に――― “星の巫女”の名を負わされた娘の、命を一瞬で刈り取った。 全身から熱が逃げていく。痛みが、痛みとして認識されなくなってゆく。 自分はここで死ぬのだと、嫌でも、悟る。 けれど――― ―――今度は……… 「―――強く、なって…………戻、……てっ、くる……」 荒い息の下、宣言する。追っ手に対してではない。誰が聞いていようといまいと関係ない。 己自身に、宣言する。 「―――…………っ、にっ」 ―――自身の弱さに――― そう言ったつもりの声は、喉から溢れたものに遮られたけれど、構わず、続ける。 「……負け、ない……二度、と……」 ―――今度、生まれ変われたら、守り抜いてみせる。 何も犠牲にしない。自分の守りたいものを犠牲にしないために、どんな犠牲も許容しない。 ―――楽な選択肢に逃げる、弱い人間になったりしない。 「―――裏切り者が……!」 誰かが低く呻いて、身体に異物が突きこまれる感触があった―――もはや、痛みは麻痺してそうと感じられない。 ―――ああ、もう死ぬのか――― そう思って、笑みが零れた。 ―――楓と、笹と、時雨と、一緒に生まれ変わってやり直せるなら――― 彼らと一緒に生まれ変わるために、この裏切りという大罪を洗い流す必要があるというなら――― ―――地獄に行くのも、悪くはないさ――― そう思って――― ―――後世に、“裏切りの飛竜”と名を残す男は、息絶えた。 神子の娘は、己の思いのまま、笑んで逝き――― 巫女の娘は、己が何故殺されぬかも知らぬまま、そうと悟る間もなく逝き――― 剣士の青年は、己の所業を悔いて、決意と共に逝き――― 唯一生き残った男は、無知ゆえに、怨嗟を膨らませて、記憶を捨てた。 そうして―――五百年の時が、流れる。
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●東京都内 天原骨董品店 「……それで?」 王侯貴族顔負けの応接室。 そのソファーにふんぞり返った少女は、目の前に立つ、背広姿の男を見下したような眼で睨んだ。 絹のような艶やかな長い髪に透き通るような白い肌。黒くつややかな髪。十代半ばに達しているかさえおぼつかない、華奢な体を包むゴシック調のドレス。 あどけない顔に浮かぶその表情は、あからさまなまでに、目の前の相手を歓迎していない。 一方。 少女の目の前に座る一流企業の社員(マシン)然とした男は、少女の視線を受けても、能面のような顔を崩さない。オールバックにまとめた髪に仕立ての良いスーツ。やや細く角張った顔。その皮膚の下に、血が流れているかさえわからない。 そんな男だ。 「そんなご大層な御方が、こんなちっぽけな店になんの御用で?」 「これはご謙遜を」 男は小さく笑った。 その笑い方が気に入らないのか、少女の端正な眉が少しだけつり上がった。 「天下の天原商会総帥のお言葉とも思えませんな」 「愚かなイヤミにしか聞こえないわ。もう一度聞きます……ここに、何をしに来たのですか」 「ビジネスです」 「それはおあいにく様」 少女は、心底楽しい。とばかりに、ころころと笑った。 「ビジネスの基本は、信頼のおける相手と信頼の取引を行うこと。わが商会は、一見(いちげん)様との取引は行わないことにしているわ」 その言葉には、不思議な威厳があった。 「お引き取りを」 「紹介状はここに」 「―――ご用件は?」 少女は、差し出された封筒を受け取ろうともしない。 「お力添えをいただきたい」 男は黙ってテーブルに紹介状を置いた。 「お力添え?」 「はい」 「……」 少女は、恐ろしいほどの形相で相手を睨み付けた。 「アフリカでの馬鹿騒ぎに加担しろと?」 「馬鹿騒ぎとは随分ですな。犠牲がどれほどかご存じで?」 「知ったことですか。私には何の関係もないです―――で?」 少女の顔つきは未だ厳しい。 「要点を」 「……アフリカの部隊は一時的に魔界へと引き上げます」 「永劫に、じゃなくて?」 「部隊という表現は使いましたが」 男はティーカップに手を伸ばした。 「……いいお茶ですね」 「どうも」 「心が和みます……南米及びアフリカで暴れたのは、単に“妖魔の群れ”に過ぎません」 「……組織戦ではなかったと?」 少女の顔が、きょとん。となった。 「人類側は魔族軍と呼称していますが?」 「本当に興味がなかったようですね。あれは、我々の流した情報が変な形でリークしたのが、人類のマスコミに伝わった結果で」 「魔族軍の残党にもならない、妖魔部隊が単に暴走しただけ?」 「ええ。数だけはいましたがね。軍としての組織戦はしていません。なにしろ、指揮官が司令部ごと不在でしたから。 ご存じでしょう? 先の戦乱の後、天帝軍によって魔族はすべて一カ所に集められ封印されています。 妖魔部隊を指揮する者がいるのは」 男は、まるで試すように少女を見た。 「アフリカではありません」 「妖魔でも、オークやライノサラス程度なら」 少女は軽く頷いた。 「人類には十分脅威でしょう」 「それが、状況は一変しました」 「成る程?妖魔部隊のみを開放し、あなた達が指揮官を自前で用意すればいいと思っていたけど、実際やってみたら……」 「……認めましょう」 男は力無く頷いた。 「“呪具”で単にコントロールするだけでは戦争は出来ませんでした」 「馬鹿みたいですね。一体、どれほどの犠牲を被ったのです?」 「約8割です」 軽く数十万に達する犠牲ということだ。 「戦力を復旧するのに何年かかると思ってます?ヴォルトモード卿が聞いたら、黙ってませんよ?」 「無様な話です。確かに」 男は、自分に言い聞かせるように頷いた。 「指揮官の不在は、我々の予想以上に大きい打撃でした。 いえね? 指揮官は用意していたのです。 ところがこの連中、せいぜい小隊規模を運用した経験は豊富ですが、それ以上となると未経験。つまり」 「―――呆れた」 少女は目を丸くした。 「大隊級以上のクラスの指揮官が」 「経験のある人材の確保が出来ませんでした」 「部隊の運用に混乱を来した挙げ句、自滅したと?」 「それともう一つ。失敗のもう一つの原因に、補給がありました」 「……まさか」 少女は、額に手を当てた。 「正規ルートを通したのではないでしょうね」 「その通りです」 「……」 「……」 「……悪いことは言いません」 少女は、暫しの時間が過ぎた後、ようやく口を開いた。 「もう二度と、この分野に関わらないことです」 「この分野とは?」 「それさえわからなければ、社会に出ないことです。世の中は怖いんですよ?」 「……我々の失敗は」 男はソファーの背もたれに倒れかかるような勢いで体を預けた。 「全てを外部委託していたことです」 「どこへ?」 「もう言っても良いでしょう」 男は投げやりな仕草で言った。 「……レンファ商会ですよ」 「レンファへ?」 レンファ商会 魔界の民間軍事コンサルタント会社。 魔界軍最高レベルの将校が多数雇用されており、商会幹部に言わせれば、「一平方フィート当たり将軍の数は、魔界軍司令部よりレンファの方が多い」となる。 それ故、軍事関連企業では、一流どころとして知られている。 「そうです。神音商会軍事部門もライバル会社です」 「言葉を選びなさいっ!」 少女は、ムッとした顔で怒鳴った。 「あんな高級将校(むのうども)の天下り先と、ウチを同格に扱うなんて!」 「そうです。その通りです」 男は頷いた。 「我々は、業務委託先を間違えた。最大の失敗がそれでした」 「まったく」 少女は軽く姿勢を正した。 「実戦経験もなく、部下の功績をかすめ取ることと、司令部の椅子を暖めることしか能のない軍高官(ばかども)を、レンファ商会が血眼になって雇っているのは、そんな連中でも、軍内部に圧力をかけやすいからです。 補給部隊と工兵隊だけで戦争が出来ると勘違いしてるような、軍の動かし方すらロクに知らない幹部共は、全てを―――責任ですら部下任せにして当然な組織。 それがレンファ。 ウチのように、戦争の規模を問わず、戦争そのものをコントロールすることを目的として、それを可能にするだけのスタッフを抱えているところとは、何もかも違うのです」 「そうです。事情があったとはいえ、我々が馬鹿でした。おかげで大損だ」 「魔界からの物資輸送に、規制だらけ正規ルートを使ったのも、連中の利権が絡んでいるどころか、それ以外に方法を連中が知らなかったからでしょう?」 「こちらの手配した補給物資の9割が届かず仕舞でした。こちらが裁判沙汰に出来ないことを良いことに好き放題」 「ザマみなさい。でも、あなた達はあの馬鹿社長との繋がりがあるみたいね。政治的な繋がりでしょう?」 「故人の悪口は止めましょう」 男は軽く首を横に振った。 「すでに現地へ魔族部隊を派遣しています」 「傭兵ですか?」 「失礼ながら、神音様のコネクションは外させていただきました。理由はお察しください。 本音を言うなら、今すぐにでもあなた方に全業務を委託したい。 しかし、すでに当局の警戒の目は動いている」 「魔界政府は馬鹿じゃないわ―――こちらからの人的支援は、絶対に無理よ。情報省が動いたらアウトですからね」 「わかっています。人的な支援は諦めています。 お願いしたいのは、兵器と物資の販売、そしてお持ちの門(ゲート)を用いた魔界からの輸送」 「それもお断り」 少女はきっぱりと即答した。 「うちの門(ゲート)は、はっきり非合法。いい?人間界で門(ゲート)が使えるのは、魔族または神族が、その地域を明確に保有していることを宣言した地域に」 「すでに、その辺の手配は出来ています」 男はブリーフケースから書類を取り出した。 「政府公式の人間界側、門(ゲート)設置許可証です」 「……政府にもかなり影響力のあるということですか?」 「何とでも」 「あなた達、今更、アフリカに何の未練があるのです?妖魔達がアフリカ人を殺し尽くしたのに」 「まさか!」 男は首を横に振った。 「人間界には人類がかなり残っているがご存じですか?」 「人類を絶滅させるつもり?」 「そこまではやりません」 男の晴れやかな顔は、少女には狂気にさえ見えた。 「我々の目的は、時計の針を戻すことだけです」 「……針?」 「人類は進歩しすぎました。人類のあらゆる技術、思想……諸々全ての進歩の針を中世に戻します」 「……」 「そうでなければ、人間界に未来はありません。人間の技術的進歩が、多くの種族を絶滅に追い込み、人間界そのものを苦しめています……ご理解いただけるものと」 「……先の戦争の終結において」 少女はため息混じりに答えた。 「人類の精神的進歩を、我々魔族と、神族は共に期待した。ところが」 「技術は進歩しましたが、精神面では劣化し続けている……ここ数百年、変わることのない魔界・天界双方の共通見解です。 ―――例えば、 人間界の技術的進歩が21世紀なら、精神的進歩は? わかりますか? 6世紀にも満たないのです。 しかも、現実の6世紀の人類の方が、精神面を含め、あらゆる面で優れていた。 科学技術の進歩と共に精神はすさむ一方。 むしろ類人猿(プロトタイプ)の方が今の人類よりマシだと、そう主張する学者も多い位でして」 「……」 「ですから」 男は声を少しだけ高めた。 「我々は、人類の精神面と技術のバランスをとるべく動いている。時計の針を戻すとは、精神面に相応しい技術力のみを人類に与えることに他ならない」 「そのために、数を減らす?」 「当然です」 男は頷いた。 「60億は多すぎます。その数そのものが、人類の罪です。1億で十分です」 「……物騒な考え方だけど」 少女は言った。 「それに加担する見返りについて、何の説明もないけど?」 部屋から出た男に、控え室で待っていた部下が恭しく頭を下げた。 「商談は成立だ」 ブリーフケースを手渡しながら、男は言った。 「かなりの代償は支払うことになるが、やむを得まい」 「レンファの失態が痛く付きましたな」 「アレを使うことを主張したコウカク達は?」 「死罪」 「レンファのアホ共、誰がアフリカの家畜を皆殺しにしろと命じたのだ」 男は吐き捨てるように言った。 「我々は、アフリカを支配下に置けと命じたのだ」 「妖魔の“呪具”コントロールではそこまでは無理ですよ」 「出来ると豪語したのは、コウカクとレンファだ」 「コウカクは所詮、レンファのセールスマンです―――それで?」 「当面、アフリカの中央高原一帯は死守する」 男は言った。 「せっかくの橋頭堡だ。そう簡単に放棄してはならない。 人類の使うメサイアというのに対抗して、メースを投入する許可が下りたばかりだ」 「メースを?」 「ああ。目には目を。巨人兵器には巨人兵器を―――メース相手なら、人類側も我々に対する攻勢を止めるだろう」 「アフリカを一時放棄して」 部下は言った。 「ヴォルトモード軍の魔族を発見次第、そこへ新たに門(ゲート)を作るだけでも」 「そうはいかん」 男は苦笑しながら肩をすくめた。 「ここまでの失態は、すべてレンファに背負ってもらう。アースフィールドに世論対策はどうなっているか報告させろ。 レンファの失態で、百万の妖魔部隊を失った大失態だ。 マスコミ、特にレンファの息がかかった連中が弁明に動き出す前に先手を打つ必要がある。 人類に一矢報いた彼らの功績を無に帰したのはレンファだと世論に認めさせねば、全てが我々の責任となって、我々を苦しめることになる―――それにさえしくじったら」 「しくじったら?」 「―――あの小娘に頭を下げに来た意味がなくなるぞ」 「……小娘で悪かったわね」 イヤホンを耳から外した少女は、不機嫌そうに毒づくと、窓辺に立った。 魔法で合成された木漏れ日が目に眩しい。 「……かのん」 「はいじゃ」 後ろに控えていた、少女そっくりな人形が頷く。 「すぐに、連中に届けられるメースは?」 「在庫からして」 うーん。 “かのん”と呼ばれた少女は腕組みした後に答えた。 「即時待機モードのツヴァイが2500、サライマが1500……在庫は豊富じゃ」 「思ったより少ないのね」 「ツヴァイはとっくの昔に正規軍を退役したロートルじゃ」 かのんはあきれ顔で言った。 「辺境の貧乏国家に売りつけるための代物じゃ。サライマは退役が始まっておる。 クリーヌランド方面での反乱もあって、市場ではタマ数が少なくなっておるんじゃ。 むしろ、2500は多いのじゃ」 「戦争する上ではどう?」 「人類のメサイアは大したことない」 かのんは馬鹿にしたような顔で言った。 「装甲、動力、すべての面でツヴァイより落ちる」 「……そうね」 「しかも、在庫ストックは豊富じゃ。ネットワーク使えば騎数は何倍にもなる」 「……」 「いかほど用意するんじゃ?」 「連中の提案額から送り出せる騎数の最大数を割り出しなさい。継戦期間は1ヶ月。グレードは低くていいわ」 「ううむ」 かのんはしばらく唸った後、 「……150騎。他パーツの用意も含めて、それ以上は無理じゃ」 「いいでしょう―――輸送艦を用意して。門(ゲート)を使います」 「ご……ご主人様?」 「―――何?」 「まさか―――人間界へ?」 「私も少し」 少女は薄ら寒い笑みを浮かべた。 「―――人類への恨み辛みがありますからね」 かのんが下がった部屋で、少女は、男との会話を思い出していた。 「―――正直」 男は、わざとらしく両手を広げた。 「我々が成そうとしていることは、“結果”に過ぎません」 「……結果?」 「そうです。予め、決められたシナリオ通り。と表現するのが最も適切でしょうな」 「……どこで」 少女は訊ねた。 「何をしようとしているのです」 「人間界で」 「お断りするわ」 少女は即答した。 「リスクが高すぎる。通常価格ではとても無理」 「我々は、リスク込みの金額でお取引を願い出ているのです」 男は言った。 「滝川村の安全は、何としても護りたいのではありませんか?」 「―――」 ぴくり。 少女の動きが止まった。 「―――どういう、ことです?」 「ヴォルトモード卿が、どこに封印されているかは、もうご存じでしょう?」 「……先代と先々代の記録は残っているわ」 「心強い」 パンッ。 男のクセらしい。 まるで柏手を打つように、楽しげに手を叩いた。 「“それ”をご存じなら、私が何を言いたいのかもおわかりで」 「―――私と取引したいなら」 その外見からは想像も付かない威厳ある重々しい声が、男の言葉を遮った。 「脅しじみた物言いはやめなさい」 「―――失礼」 パンッ。 男は再び手を叩いた。 「どうも予想通りに事が運ぶと興奮するクセがありまして」 「悪い癖ね」 「恐れ入ります。神音様」 「―――で?」 “神音”と呼ばれた少女は、訊ねた。 「で?とは?」 「何を、いくらで、どれだけほしいの?」 「それはもう!」 男は楽しげに言った。 「とりあえず、人間界への裏輸送ルートの確保。そしてこちらのリストの物資を」 男は、席を立って神音に近づく。 「裏ルートを使う以上、取引はウチの独占と判断してよいのね?」 神音はリストを受け取った。 「はい」 「“サライマ”……メースまで?」 「人類の格言にあります―――“目には目を”」 「……メサイアのことですね」 「そうです。アレは、人類の唯一に近い対抗手段です。対する我々の現有戦力では……」 「……他の業者のブツを扱うなら、ルートは即座に閉鎖します。違約金は天文学顔負けのケタになりますから、覚悟しておいて。事前に断っておくわ。よろし?」 「―――はい」 「滝川を抑えられたら私は交渉に乗るしかないじゃない。ったく、由忠がふがいないから」 「ハハッ……感謝します」 「大盤振る舞いね。何です?他だと困るのですか?」 「裏表いずれにも、神音様ほど影響力のある所はございません。下手に動くと天界までも」 「……面白くもないけど……で?何て言ったかしら?あなた達」 「―――中世協会」 男は言った。 「第四計画とお呼びいただいても結構です」 「これは、確認と、そしてあなた達の誠意を試すためのテストです」 神音は言った。 「返答次第で品質が決まります」 「―――どうぞ?」 「何がお望みで、こんな騒ぎを?」 「人類の進歩の停止……人間界に永遠の中世を」 「……どう答えるべきかは」 神音は答えた。 「後の行動によって代弁させてもらうことにしましょう」 「……そうするか」 何事かを逡巡していた神音は、インターフォンをとった。 「かのん?あの連中にメースのカタログ持っていって、こう伝えなさい。水中型にお買い得がありますよ?って」
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渋谷 統(CV:梶 裕貴) 「俺のこと見てて。絶対、カッコいい男になるから」 東京×七光 / 元総理を父に持つおぼっちゃま プロフィール ◆出身地:東京都 ◆誕生日:9月9日 ◆年 齢:16歳 ◆血液型:O型 ◆身 長:168cm ◆体 重:59kg ◆好 き:もんじゃ焼き、購買の三色パン ◆嫌 い:ピーマン、グリーンピース 詳しくは東京(仮)へ。 【ヤマカレ版】 おぼっちゃまであることを気取らない、自然体のさわやか少年。 主人公に接近したのはキングに選出してもらうこと目当てでは、と虎丸に言われた際「そんなことしない」と涙目で殴って反論。 元総理でもある彼の父親からの贈り物は、多くの乙女たちの間で物議をかもした。 シルフで連載されていた漫画版では主役。 【ダイカレ版】 通称「小クワ」 他の特進科メンバーたちが濃すぎるためか、空気よりも空気扱いを受ける不遇の人そのいち。 人気取りやキャラ作りに悩みやすく、何かと凹みやすい子。豆腐メンタル。 千歳 冬馬(CV:松原 大典) 「あ、あの…その…僕…話しかけてごめん…なさいっ」 気弱×北海道 / パペットが親友の気弱な王子様 プロフィール ◆出身地:北海道 ◆誕生日:7月5日 ◆年 齢:16歳 ◆血液型:A型 ◆身 長:180cm ◆体 重:64kg ◆好 き:自然、クマール男爵(クマのパペット) ◆嫌 い:人づき合い、辛い食べ物 詳しくは北海道(仮)へ。 【ヤマカレ版】 北海道の大牧場の息子。祖母からの隔世遺伝で、日本人離れした容姿を持つ。 意外とデカい。そして足が速い。 手にしたパペットと会話(自問自答)をすることで自分の感情を整理したり、言いにくいことを代弁させたりしている。 【ダイカレ版】 通称「クマ」や「北海胴」など。クマが本体。 スレへの降臨頻度は南胴くんやタラコ並に高い(おもにAA付きの自分age書き込み)ものの、そのたび凹られる。 大嶺 虎丸(CV:谷山 紀章) 「いいから、黙ってそこにいろ」 不良×中国 / 努力を惜しまないの孤高の虎 プロフィール ◆出身地:山口県 ◆誕生日:8月7日 ◆年 齢:16歳 ◆血液型:A型 ◆身 長:176cm ◆体 重:63kg ◆好 き:自力で手に入れたもの ◆嫌 い:馬鹿な奴、フグ 詳しくは中国(仮)へ。 【ヤマカレ版】 舌打ち。 シナリオが独特。テロリストの登場やその襲撃による負傷など、多くの乙女に衝撃を与えた。 後日ヤマカレ特集番組で中の人が暴走、乳☆輪太郎事件が発生。この事件が元でファンを卒業した人もいるとかいないとか。 フグが苦手なのは、親戚のおじさんが食べて死にかけたところを目の当たりにしたせいらしい。 金銭感覚や特殊能力などにおいてぶっ飛んだ奴ばかりの特進科の中では、比較的常識人。 寮の部屋は2階、中庭を挟んで南城の向かい側。 【ダイカレ版】 通称「大クワ」 他の特進科メンバーたちが濃すぎるためか、空気よりも空気扱いを受ける不遇の人そのに。 …だったのが、いつの間にか首長系貧乏少年としてスレのアイドルに。 南城 蓮(CV:新垣 樽助) 「俺に賭けてな。世界で一番幸せにしてやるさ~」 ナンパ×沖縄 / 南国育ちの陽気なラブハンター プロフィール ◆出身地:沖縄県 ◆誕生日:11月29日 ◆年 齢:16歳 ◆血液型:O型 ◆身 長:185cm ◆体 重:68.5kg ◆好 き:ギャンブル、女の子 ◆嫌 い:寒さ 詳しくは沖縄(仮)へ。 【ヤマカレ版】 ホテル王の次男坊。 たまご料理だけは得意。 彼の過去エピソードはあまりに鮮烈。南胴くんとのイメージギャップに、多くの乙女が驚愕した。 礼央キュンシナリオでは「裸エプロン」を提案したらしい。渋谷父に負けず劣らずの変態っぷりである。 寮の部屋は2階、中庭を挟んで虎丸の向かい側。 【ダイカレ版】 通称「南胴くん」 心優しい和み系胴長紳士。 結城 静也(CV:神谷 浩史) 「一秒だって、君を忘れたことないんだ」 幼なじみ×関東 / 主人公を一途に思う好青年 プロフィール ◆出身地:茨城県 ◆誕生日:5月30日 ◆年 齢:16歳 ◆血液型:AB型 ◆身 長:173cm ◆体 重:61kg ◆好 き:主人公 ◆嫌 い:無粋なこと 詳しくは関東(仮)へ。 【ヤマカレ版】 記憶力抜群で、5歳の頃主人公と遊んだ時のことも鮮明に覚えているという。 他キャラシナリオでの言動や漫画版の含み笑い等から、配信前にしてヤンデレストーカー扱いされている。 と思ったら、それ以上に病んだメンヘラだった。救いのないシナリオと中の人の演技力から、数多くの乙女たちを恐怖のどん底へと叩き込む。 11年前、主人公が体調を崩して入院した1ヶ月間しか付き合いがないのに“幼なじみ”を自称している。 【ダイカレ版】 通称「空気」 エロネタを仕込んだ台詞付きAAでスレにもわりと降臨する。愛が無ければ見えない。 おめでとう!くうきはきょうきに進化した! …進化して実体を得てからは、ますます暴走している。 一宮 礼央(CV:岸尾 だいすけ) 「ねえ、手ぇつながん? アンタともっと、交感させて!」 天才×中部 / 明るく無邪気な天才少年 プロフィール ◆出身地:愛知県 ◆誕生日:1月10日 ◆年 齢:14歳 ◆血液型:AB型 ◆身 長:159cm ◆体 重:44kg ◆好 き:金色、インスピレーションの源 ◆嫌 い:地味なもの、取扱説明書 詳しくは中部(仮)へ。 【ヤマカレ版】 飛び級して特進科に入った天才少年。 特許をたくさん持ってる。 地元企業の耐震実験への協力や味噌アイスなど、郷土愛に溢れた面を見せてくれる。 貴重なショタ枠。 今までのキャラで一番、キャラやシナリオが安定している。ksシナリオを期待して肩すかしを食らったり、不意打ちでガチ萌えした乙女もいるらしい。 【ダイカレ版】 通称「イソギンチャク」「イソギン」 貴重な触手枠。 腕長。 現代アートのAA付きで毒舌や暴言をふるうことも。 遠野 雪緒(CV:高橋 直純) 「ふふ。ぼーっとしてると、さらわれちゃうよ? 心も、身体もさ」 色気×東北 / フェロモン全開のセクシーボーイ プロフィール ◆出身地:岩手県 ◆誕生日:3月7日 ◆年 齢:16歳 ◆血液型:A型 ◆身 長:170cm ◆体 重:58kg ◆好 き:綿雪、そば ◆嫌 い:退屈、薄味の食べ物 詳しくは東北(仮)へ。 【ヤマカレ版】 ちゅるちゅる。 「本当の好き」がわからない、気まぐれな色白美青年。 生まれつき人間離れした色気や、金縛り能力がある。 しかも男女問わず魅了できる。先生や、花屋の旦那も被害に遭った。 プロローグから主人公を押し倒す暴挙に出たり、最初から最後までエロ全開だったり。そのいかがわしさに、全乙女が震撼した。 【ダイカレ版】 通称「河童」 ダイカレかっぱと、ヤマカレカッパがいる。前者は愛でられ、後者は凹られる。 中の人ネタでいじられることが、おそらく一番多い人。理由についてはお察しください。 高岡 矢太郎(CV:小野 大輔) 「あはは、おまんの笑っちゅう顔、まっことかわいい!」 天然×四国 / お菓子大好きなマイペースお兄ちゃん プロフィール ◆出身地:高知県 ◆誕生日:2月14日 ◆年 齢:17歳 ◆血液型:O型 ◆身 長:188cm ◆体 重:70kg ◆好 き:海、駄菓子全般 ◆嫌 い:なし 詳しくは四国(仮)へ。 【ヤマカレ版】 希有な幸運に恵まれ、様々な分野で優秀な成績を修めてきた。もっとも自分では「運がいいだけで真面目に頑張った人を出し抜いてしまう」強運さが好きではなかった。 一年次に一度、留年している。表向きには、海難事故に遭い生死の境をさまよったことになっているが、実際には運がいいだけでイチガクや特進科に入ったことを申し訳なく思い、悩んだ末に学校を辞めようとしていた。 四人兄弟のお兄ちゃん。漁師の父とその手伝いをしている母、中学生の弟ふたりと、小学生の妹がいる。 バイト先はカフェバー。 なお作中では強運設定であり、立ち絵やBGM等かなり優遇されているが、リアルラックには恵まれない。配信当初バグによりベストEDが封鎖されていたり、時期が年末年始の繁忙期や大規模規制と重なったこともあり、今一つスレが盛り上がらなかった気の毒なキャラ。 怖い話が苦手? 寮の部屋の配置は不明だが、出入りをしようとする際には縁の部屋の前を必ず通ることになるらしい。 【ダイカレ版】 通称「カツオ」 「ごくつぶし先輩」「59224先輩」とも呼ばれる。由来は河童による「運がいいだけの穀潰し」というカツオへの辛辣な評価。 また、スレを閑古状態にしてしまうその力から「過疎男」という不憫で不名誉な呼び名まで与えられた。 彼の駄菓子袋の中身はパチスロの景品らしく、「開店前の列に並んでいた」という目撃証言も過去何度かある。 真の空気。 芦屋 縁(CV:鈴村 健一) 「……覚えろ。ココが俺しか触れられない、お前の痛いところだ」 ドS×近畿 / 絶対零度の究極ドS プロフィール ◆出身地:兵庫県 ◆誕生日:10月30日 ◆年 齢:16歳 ◆血液型:B型 ◆身 長:174cm ◆体 重:60kg ◆好 き:いじりがいのある人間 ◆嫌 い:脳天気な人間、音痴 詳しくは近畿(仮)へ。 【ヤマカレ版】 成績優秀、スポーツ万能、音楽の才能にも恵まれており、性格以外は完璧ないじめっ子。 絶対音感の持ち主。しかし音痴。 クリスマスボイスあたりから「ドSと言うより俺様厨二病なのでは?」という疑惑が浮上していた。 が、実際には自分に自信のありすぎる小二病キャラだった。負けず嫌いで努力家な一面もある、愛すべきアホの子。 お姉さんが三人いる弟キャラでもある。 長らくエロ担当と目され、性犯罪四天王入りが待望されていたが、セクハラ比率は意外にも低めらしい。 まさかの「かわいい系」という事実、また笑いだけでなく萌えまで提供したことで株爆上げ。数多の乙女たちが混乱に陥った。 「絶対零度の究極ドS」とは何だったのか。 寮の部屋は、矢太郎の手前。 【ダイカレ版】 通称「タラコ」「キモグロス」等 極度の構ってちゃんでドM。まったく自分に関係ない話題にも超反応を見せ、凹られては愉悦に浸る。 たまに銀糸を出す。 古賀 大河(CV:置鮎 龍太郎) 「お前も苦労するな。俺は、お前の味方だよ」 教師×九州 / 実家は武家の硬派な先生 プロフィール ◆出身地:福岡県 ◆誕生日:10月2日 ◆年 齢:26歳 ◆血液型:A型 ◆身 長:187cm ◆体 重:69kg ◆好 き:明太子、ラーメン ◆嫌 い:カラオケ 詳しくは九州(仮)へ。 【ヤマカレ版】 イチガクOBで特進科の担任。担当教科は日本史。 どのキャラのシナリオでも必ず登場。 学生時代にキングになれなかった後の傷心旅行中に沖縄の海で溺れ、当時6歳だった南城に助けられたことがあるらしい。 シナリオ自体は先生がかわいく、主人公もマトモで普通に萌えられるものの、教員なのにキング(生徒会長)になれてしまうEDがあるせいで「胴長短」と言い表すしかない出来だったという。 身内も受け持つ生徒も問題のある人ばかりの苦労人。悲劇のヒロイン枠。 【ダイカレ版】 通称「先生」「能面先生」 怒れる般若のようなAAで降臨することがある。 卓球の鬼。 最近、薄毛が気になる。 週末はよくハジけて泥酔している。 キング(CV:鳥海浩輔) 「……次のキングは、あの子に決めてもらう」 俺様×関東 / 絶対的な権限をもつイチガクの王様 プロフィール ◆出身地:神奈川県 ◆誕生日:3月14日 ◆年 齢:17歳 ◆血液型:AB型 ◆身 長:177cm ◆体 重:62kg ◆好 き:シュウマイ、いたずら ◆嫌 い:トマト 詳しくは神奈川(仮)へ。 【ヤマカレ版】 イチガクの現キング。 先生の親戚であり、矢太郎の元同級生。 シナリオ解禁に条件が設けられているキャラ。2011年3月までに配信済みのキャラを一人でも100%達成していればおkな模様。 「王様」の異名を持ち紙飛行機を自在に操る高貴なるセンパイ。 ただし属性:俺様というよりは、おちゃらけた兄ちゃん。 達筆で将棋好き。 その厨二の権化のごとき生い立ちとシナリオは「胴ワンゴの本気」と称され、乙女たちのLPを容赦なく削り取っていった。 【ダイカレ版】 通称「モップ」「金具」「-king-」 不潔そう&露出狂すぎる外見のせいで、何かと敬遠されている。 ◇ いまのところ攻略対象ではないキャラクター ナミオ様 朝日奈 実央(CV:未定) 詳しくはナミオ様へ。 古賀 大洋 古賀 大洋(CV:楠 大典) プロフィール(ラジオより) ◆出身地:小さいころから全国各地を転々(※中の人は東京出身) ◆誕生日:9月3日 ◆年 齢:25歳 ◆血液型:? ◆身 長:? ◆体 重:? ◆好 き:? ◆嫌 い:? 【ヤマカレ版】 兄大河が大好きな、陽気なお兄さん。 イチガクの食堂の調理師。 上着の下は、ラーメンマイスターと縦書きされた手作りTシャツ。 「おもに性格が残念なイケメン」であり、ブラコンをひどくこじらせている。 その正体はなんと前キング。いろいろとツッコミどころが多すぎるキャラ。 大五郎さん 羆大五郎(CV:未定) 詳しくは大五郎さんへ。 その他 ―胴本 剛 ―鼓胴 鴇(こどう とき) ―道躰 長一(どうたい おさかず) ―胴體(どんちぇ) ―安胴 長次郎(あんどう ちょうじろう) 詳しくはその他へ。 キャラ呼称まとめ ナミオ 東京 北海道 中国 沖縄 関東 愛知 岩手 高知 兵庫 福岡 大洋 現王 ナミオ 私 統くん 冬馬くん 虎丸くん 蓮くん 静也くん 礼央くん 遠野くん雪緒くんユキくん 高岡さん矢太郎さん 芦屋くん 古賀先生 センパイ 東京 (名前) 俺 冬馬 虎丸 礼央 ユキ※2 縁 大洋さん※2 北海道 (苗字)さんマーガレット 渋谷くん統くん 僕バンビーノ 虎丸くん 南城くんシャーク坊 大洋さん※3 中国 (苗字) 統 冬馬 俺 南城 古賀 沖縄 (苗字)ちゃん※1 渋谷※3 王子 トラリン 俺 静也サマ レオたん ユキちゃん 縁様 大河 ラーメンマン※3大洋さん※4 関東 (名前)ちゃん 統※4 蓮 僕 礼央 高岡さん 芦屋くん 愛知 (名前) スベル トーマ トラ レンレン シーちゃん オレ ユッキー ヤタ兄ぃ エンちゃん タイガー タイヨー※3 岩手 お前 統 冬馬 虎丸 蓮 結城 礼央 僕 矢太郎さん矢太郎 縁 先生 高知 おまん(名前)ちゃん トラ 静也 ユキ わし 芦屋 大河先生 キング殿 兵庫 南城 ユキ※3 高岡さん 俺 古賀センセ 福岡 (苗字) 渋谷※2 千歳※2 虎丸 南城 結城 一宮※2 遠野 高岡 芦屋※2 俺 大洋※2 遊 大洋 渋谷統※2渋谷くん※4 静也くん※4 兄さん※2 俺 現キング 渋谷 南城 一宮 ヤタ 大河 俺 ※1 第四章終盤のみ「(名前)呼び捨て」 ※2 漫画版より ※3 ドラマCDより ※4 イベントのミニドラマより
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律「私の方こそゴメン……たくっ、私ってば何考えてんだろうな? 澪が言いたくないって言ってんだから聞いちゃダメだよなぁ……」 頭の芯が熱くなっていく。肩が震えるのを必死で堪える。 律「さっさと帰ろ帰ろっ。早く帰らないと私みたいな美少女は襲われちゃうからな」 顔面神経痛患者のように引き攣った笑顔を浮かべているであろう自分を見られた くなくて、律は踵を返して、そそくさと澪の前を歩いていった。 言葉を交わすことは無かった。五分もしないうちに澪の家の前にたどり着いた。 澪「律、じゃあ……また明日」 別れの挨拶を告げる時でさえ、律は澪の顔を直視できなかった。 律「また明日な」 律の遥か上にある三日月にまもなく雲がかかろうとしていた。 ♪ 自分の部屋に入って電気もつけずに、律はベッドに飛び込んだ。 自分がわからなかった。 自分のことなのにまるで赤の他人のことのように理解できなかった。 胸の奥が滾った熔岩のように奔流する感情に襲われ、涙が頬を伝い落ちる。 どうして――どうしてこんなに涙が溢れて止まらないのか明白な理由が思いつかない。 澪が自分から離れてしまったから?もしくは、澪を自分から奪いさった唯が憎いのか。 どこかで働いていた理性が決壊しようとしている。そんな気がした。 ――スカートのポケットに入っていた携帯が不意に鳴った。 枕に押し付けていた顔を慌てて上げ、律は携帯を取り出し画面を見た。 澪からメールが来ていた。 律「澪……!」 急いでメールを開こうとして……やめた。 どうして、澪に、自分の感情に、こんなにも振り回され続けなければいけない? ふとそんな疑問が頭をもたげた。 徐々に熱に浮された思考が冷えていく。正常に回転し始めた脳みそが新鮮な空気を求める。 律は空気を入れ換えるために窓を開けようと身体を起こして、窓の前に立った。 窓ガラスに淡く映った律の目は赤く潤んでいた。 律「ふふ……」 三日月の形に割れた唇から小さな笑声が漏れた。 何を悩んでいるのだろう。懊悩などに意味が無いことくらい、わかりきっているのに。 律「そうだよ。私は何を悩んでんだ?私はハッピー百パーセントの田井中律だ。 悩む暇があるなら行動しなきゃな」 雲間から覗いた月がひっそりと律を照らし出した。 ♪ それからまた一週間が経過した。 その間の律は第三者から見れば、今までと何ら変化の無いように思われた。 軽音部の皆とは普段と同じように接することができていた。 澪と話す時でさえ平生と変わらぬ接し方をすることができた。 澪がそのことに対してどのような思いを抱いていたのかは、 律にはわからなかったし先週のことについて、彼女がどのような 結論に至ったのかについても思いつかなかった。 ――しかし、小さな変化が起きた。 律と澪が一緒に帰らなくなった。 澪『これからは部活の後は図書館で勉強することにする。もうすぐ三年生になるしな』 澪はその宣言以来、部活後は図書館で勉強するため一人で帰っていた。 それについて律は何も言わなかった。 ただ、いつもと同じようにからかって、ガンバレと言ってやっただけだった。 そして金曜日の今日。 そんなマジメな彼女が珍しいことに学校を欠席した。 まさか、サボタージュをする度胸は澪には無いはずなので、何か欠席には理由があるはず。 律「まあとりあえず、りっちゃん隊員としては澪ちゅわんに会いに行くべきだよな」 様子が見たいというのもあるが、単純に澪に会いたかった。 会って何でもいいから話がしたかった。 そういうわけで、現在、部活を終えた律は澪の家へ向かっている最中だった。 ただし、澪の家に向かっているのは律一人ではない。 唯「澪ちゃん大丈夫かな?」 わたしのケータイにもメール来ないし――律の隣を 歩く唯が、心配げに携帯電話の画面を見つめながら呟いた。 律「ケータイしながら歩いてると危ないぞ」 普段ならおそらく言わないであろうことを、 口にして、そのことに無意識に眉を顰めた。 唯「そうだね、危ないよね」 そう言って唯は携帯電話を閉じた。歩くペースが速くなる。 律「……」 前を歩く唯の背中を眺めながら律は黙考する。 ――何を自分は苛立っているのだろう? 唯が澪に会いに行くことは、予想できたはずだ。 唯と澪は女同士でありながら、お互いに好意を抱いて付き合っているのだから。 ――恋人が恋人のもとへ見舞いに行くのは当たり前のことだろ? 律「……唯」 見慣れた背中が振り返った。 唯「どうしたの?」 律「唯は澪のこと、好き?」 唯の両目が不思議そうにしばたたく。 唯「何言ってんの?りっちゃん。 当たり前だよ。りっちゃんだって澪ちゃんのこと大好きでしょ?」 素直に頷くことができなかった。 唯の『好き』と律の『好き』は字面が一緒でも意味合いはまるで違う。 澪にとって、唯は恋人で、律は幼なじみなのだ。 恋愛感情と友情はまるで違うモノ。今だって澪が心配で、唯と律は彼女の家に向かって いるのに、二人が澪に対して抱いている気持ちはまるで違う。違うはずなのだ。 でも……だとしたらこの胸の奥で燻っているドス黒い感情は一体全体何だというのか。 唯「りっちゃん、どうしたの?コワイ顔して」 律「……何にもだよ。それやり早く澪の家に行こうぜ」 答えは――まだ出てこない。 ♪ 澪「入って」 澪は、自分の見舞いに来た唯と律を部屋へと招いた。 律「お、今日はけっこう片づいてんじゃん」 軽口を叩いたが、それに対して今までならあったであろう、澪の合いの手はなかった。 澪「ベッドにでも座ってくれ」 言われて唯と律はベッドに腰をかける 。 実際、澪の部屋は綺麗に片付いていた。 最近は澪の家には来ていなかったせいなのか、妙に懐かしく感じられた。 昔はこうやってよくこのベッドに座って 澪と駄弁っていたな、と思い出して、律は頬を緩めかける。けれども、 澪の暗澹たる表情はそんな律の暖かな思い出をいともあっさり胡散霧消させた。 唯「澪ちゃん、大丈夫?」 聞くまでもなく、澪の表情は大丈夫からは程遠かった。 憔悴とまではいかないまでも、澪の顔に浮かんでいるのは紛れも無い心労だった。 唯「澪ちゃん、何があったの?」 澪「……」 どういうわけか、澪は質問に答えようとはしなかった。 律は澪の表情をじっくり窺ってみる。否、じっくり見るまでもなく、澪が何か悩みを 抱えているのは明白だった。 唯はおもむろに立ち上がると、ベッドの正面にある椅子に 腰を掛けた澪の前に、ひざまずいた。澪の手を優しく包み込んで、唯は澪を見上げた。 唯「澪ちゃん、わたし約束したよね?澪ちゃんが困ってたら絶対に助けるって」 澪「……」 唯「澪ちゃんを守ってみせる、って。澪ちゃんの悩みはわたしの悩みでもあるんだよ。 一人で抱えこまないで。わたしが側にいるから」 澪「唯……」 唯は柔らかな微笑みを湛えて、澪の頬を両手で優しく包んだ。 どこまでも暖かで真摯な言葉に澪の能面のような表情が崩れた。 澪「……っ」 嗚咽を漏らして肩を震わせる澪を唯は、優しくけれども力強く抱きしめた。 律はただ、二人を見守ることしかできなかった。 ♪ 澪「――先週からなんだ」 ようやく落ち着いたところで澪は改めて、唯と律に向き直った。 その瞳はまだ濡れていたが、それでも澪の表情は幾分か見れるものになった。 澪は机の隣に設置された引き出しを開けて、あるものを取り出した。 唯「これは……手紙?」 澪は小さく頷いた。 ――澪いわく、何の前触れもなくその手紙は送られてきたらしい。 手紙の内容はずいぶんと汚い字での誹謗中傷、罵詈雑言であったそうだ。 もっとも内容はあるようでまるで存在せず、宛名も無いので、これが秋山家のポストに 入っていなければ、澪に対して向けられたものかどうかすら判断できなかっただろう。 ただ手紙は一枚には収まらなかった。 最初にその手紙が投函されてから二週間。手紙の合計は七枚にも及んだ。 そのどれもが、似たり寄ったりな内容では あったが、送られる側としてはやはり不愉快極まりないものでしかなかった。 それに澪は繊細な少女だった。 正体不明の誰かから送られて来る手紙 なんてものに、恐怖心を感じずにいられるはずがなかった。 澪「それにこれだけじゃないんだ……」 ――今週に入って更なる変化が起きた。 図書館に通い出してから今日で五日目。 澪は昨日までの四日間誰かにつけられていたそうだ。 最初、澪は気のせいだと思っていたが、 日にちが経つにつれて自分が誰かにストーキングされていると、確信を持つに至ったらしい。 澪「それで、恐さに耐え切れなくなって今日は学校を休んだんだ」 律「……なるほどな。そういう事情があったわけか……ってどうしたんだよ唯?」 なぜか、今度は唯が沈黙して青ざめだまま固まっていた。 心なしか白くなった頬は氷の膜でも張ったかのように硬くなっている。 唯「う、ううん何でもだよ」 明らかに動揺しているのを唯は隠そうとして、しかし全く隠せていなかった。 澪「唯……?」 澪の表情が不安に曇る。 唯「大丈夫だよっ澪ちゃん。私がついてるからね」 唯の言葉は奇妙な程頼りなかったが それでも澪には心強く聞こえたのか、少しだけ安心したように胸を撫で下ろした。 澪はまるで唯の動揺に気づいていなかった。 自分のことで精一杯で気づくことができなかったのだろう。 律だけが、今この場で唯の小さな狼狽に気づいていた。 律「でも、誰が澪にそんな嫌がらせをしてるんだろうな?」 律は何気なくぼやいただけのつもりだったが、唯と澪は黙って何も言おうとはしなかった。 二人が黙ってしまったので、律も必然的に口を閉ざすことになった。 ――霜が下りたかのような沈黙を打ち破ったのは、律の携帯電話の着信音だった。 律はポケットに突っ込んでいた、電話を取り出してメールを開いた。 紬からだった。メールの内容は―― 『澪ちゃんの様子はどう?家にはいましたか?来週は皆で 揃ってティータイムができることを願っています』 ♪ その週も次の週も表面上は比較的平穏無事に推移した。 澪に届けられる不吉な手紙は相変わらず、続いている。 変化も起きた。 澪が図書館に行くのをやめて皆と一緒に帰るようになった。 唯と律は放課後は澪の家にできるだけ足繁く通うことにした。 しかし澪は紬と梓には、自らが今置かれている状況について一切説明していない。 皆に心配をかけたくないと澪が、突っぱねたからだ。 とにかく澪は気丈に振る舞って、決して自分が陥っている状況を周りに悟らせなかった。 澪が今置かれている状況を知っている人間としては 奇妙な感想かもしれないが、正直言って律は感心していた。 いつの間にこんなに強くなったのだろう――そう思わずにはいられなかった。 昔の澪ならとっくに音を上げて、 律に縋り付いてたとしても全くおかしくなかったはずだ。 澪の変化の理由は、やはり唯に関係しているのだろうか? 唯の姿が脳裏に浮かんだ時、不意に肺腑が熱くなって、律は考えるのをやめた。 どんなに思案しても、自分を苛む問題に対する解答は出ないのだ。考えるだけ無駄だ。 律「うわ……雨降りそうじゃん」 見上げた空には、分厚い雲が立ち込めていた。 雨なんてクソくらえ、と、まもなく泣き出すだろう空に毒づきつつ、律は澪の家へ急いだ。 ♪ 朝、律が寝坊をして澪を待たせてしまうことはそれほど珍しい ことではなかったが、逆のパターンというのはなかなかどうして新鮮だった。 五分程待って、ようやく澪が玄関から出てきた。 澪「おはよう」 寝不足のせいなのか澪の目は充血していた。ここのところ、 澪はずっとこんな調子だ。睡眠時間が足りていないのは誰が見ても明らかだろう。 律「澪、大丈夫か?」 澪「大丈夫だよ。ちょっと寝不足なだけだから」 これに似たような会話は既に何回かしていた。 しかし、律がどんなに案配を確認したところで澪は同じことしか言わなかった。 ♪ 律の不安は的中した。 澪は休み時間に保健室に行ったらしい。熱を測ると三十八度六分もあって昼前 に帰宅した――という話を放課後、たまたま廊下ですれ違った和から聞くことになった。 和「それと、もう一つ唯のことで話があるんだけど……時間あるかしら?」 律「唯のこと?何の話?」 和「悪いけど、ここじゃ話せない。生徒会室に行きましょ」 ♪ 放課後、病欠した澪の家を唯と律は訪ねた。 もっとも澪の熱は昨日から全然下がっていなかったので、 ほとんどまともにしゃべることはできなかった。律としては昨日の 放課後に澪の家を訪問していなかったので、少しでも話をしたかったが、 それで風邪に苦しむ彼女を余計に苦しめるのは嫌だったので何とか我慢した。 澪へのお見舞いを早々に済ませ、唯と律は昨日と同じ曇り空の下を二人一緒に歩いていた。 普段通りであれば、唯と律は澪の家から 帰る時はそれぞれの家に真っ直ぐ帰宅するところであったが、今日は違っていた。 律はぼんやりと昨日の和と交わした会話の内容を反芻していた。 和『これは私の勝手な思い込みかもしれないっていうのをあらかじめ言っておくわ』 和はそう前置きをしてから話を始めた。 和『二週間くらい前……ちょうど澪が休んだ日あたりかしら。 ……その日から唯の様子がおかしい気がするの。 はっきりとはわからないけど、一緒に登校する時とか妙に後ろを振り返ったりとかするし。 それに本人は自覚してないかもしれないけど、 日が経つごとに疲れた顔をしてることが増えてる気がするの。 なのに私が何を聞いても唯は何にもないよ、の一点張りだし。 あの娘が何かに悩んでるのをただ黙って見ているなんてできない。 律は何か唯のことで知らない? 何でもいいの。何か知ってるなら教えて』 和はそう捲し立てたが、律は首を振ることしかしなかった。 ただ、唯のことは気になった。 その日は唯には何も言わなかったが、 結局次の日になって部活が終わった後、二人だけの音楽室で思い切って尋ねてみた。 律『唯……最近何か悩んでない?』 唯『……どうしてそう思うの?』 律『見てればわかる』 真っ暗な音楽準備室に二人の声だけが、ひっそりと木霊した。実際、唯の表情が 自分の知っているものよりも暗く見えるのは明かりが灯ってないせいだけではあるまい。 唯『そっか。うん、そうだね。りっちゃんにだけは話そうかな……』 唯は訥々と語り出した。 ――送られて来る嫌がらせの手紙以外にも、もう一つ澪を悩ませているものがあった。 正体不明の誰かによるストーキング行為。もっともこれは、 律と唯の二人と一緒に下校することによって回避することができていた。 だが――ストーキングされていたのは澪一人ではなかった。 唯もまた、その被害者の一人だった。 唯『澪ちゃんが誰かにつけられてるって聞いた時、わたし、驚いたんだ。 だって澪ちゃんまで、そんな目にあっているなんて思わなかったから』 酷く力の抜けた声が律の耳朶を撫でた。 続けて唯は律に言った。その声もやっぱり何かが欠けていた。 唯『今日だけでいいから……今日だけ、 澪ちゃんの家から帰る時、りっちゃんに着いてきてほしいな』 ――そんな流れで、曇天の下を律は唯の隣で彼女に歩調を合わせて歩いていた。 唯「ねえ、りっちゃんは澪ちゃんのこと好き?」 不意に投げかけられた唯のその質問はいつか二人で、 澪の家へ向かっている時にも彼女が律にしたものだった。 あの時、律は頷くことができなかった。 でも今は、はっきりと頷くことができた。 3
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「仮面の夜~顔の無い目」 ある朝、目覚めると顔に違和感を覚えた。 しかし鏡を見ても変化は無い。手触りもそのままだ。だが、何か自分の顔なのに自分の顔ではない・・・そんな感じを受ける。 だが鏡とにらみ合っても変化は無い。 違和感が拭えないまま、私は里へ出かけようと鏡に背を向け、奇妙な視線を感じた。 振り返ったが鏡の中の私は普通に不審そうに私を見返している。 気のせい・・・とはあながち言えないかも知れない。 私は嫌な予感がして、まずは博麗神社に相談に行く事にした。 この郷に落ちてきてから1年、最初は戸惑いしかなかったが、郷の守護者や博麗の巫女を始めとした重鎮のおかげで、ここの暮らしにも何とか慣れた。 仕事は主に御用聞きだが、博麗神社や寺子屋の方はまだ良いとして、他の地域・・・紅魔館や冥界などは里人が行きたがる所ではない。 古典的な確信、と言うか、ここにはまだ、外界では薄れている祟りや奇跡、魔法や超能力のようなものが生々しく息づいている。 それゆえに人は幻想郷の重鎮達を恐れ敬い、必要以上の接触は図ろうとしない。 外来人達はその恐怖が薄い事もあり、危険地域の御用聞きや荷物の運搬等は給金の高さもあいまって、二つ返事で引き受けるものが多かった。 私もその一人なのだが。 里人は彼女達を畏れるが、そこまで言われている程に重鎮達は怖い存在では無いと思っている。 破魔札や護符などを報酬とは別に貰えるし、皆親切に接してくれる。 そんな事を里人に話したら、こう言われた。 「お前達はそう思うが、俺達からすれば彼女らは畏れの対象でしかない、気をつけろ。力のある女は人だろうが人の身で無かろうが その中身は人よりも強く精神に依存する。その姿に油断して近づきすぎればいつの間にか絡め取られて食われている事にも気付かない。 蜘蛛や食虫植物と同じで、見かけで人を誘い、食らい尽くす。お前達もいつか知る事になるが、それに気付いた時はもう手遅れだ。」 外界では「女の顔は請求書」と言う言葉で表わしていたが、そのくらいのものだろうと思っていた。 博麗神社。 この幻想郷の要になる巫女はここでいつも暇そうにしている。 私は鳥居をくぐると、すぐに社務所の方へ足を向けた。 この時間帯に限らず、出かけていない限りはそこの縁側で茶を飲んでいる事が殆どだ。 時折来客として魔法の森の魔法使いや、この幻想郷を作り上げたという妖怪、山の上の神々も分社の点検と称して遊びに来て、 縁側で茶を飲んでいる所を見かける。 いつもの縁側で、巫女は退屈そうに茶を飲んでいる。 私を見つけると、巫女はいつもと変わらず声をかけてきた。 「○○じゃないの。今日は仕事休みなんでしょ?何か起こったの?」 「いや実は・・・。」 私の相談に、巫女は腕を組んで暫く考えていたが、やがて私に顔を向け直し 「心配は要らないと思うけど、貴方が不安なら協力するわ。今日もヒマだしね。」 近所に買い物に行く気軽さで返してくる。流石に異変解決に奔走しているとこのような事では動じないのか。 顔に出ていたのか、巫女はそれを打ち消すように笑って、 「大丈夫よ。今日の夜までには結果が出るわ。それまで家で待つか、里でのんびりしてて。」 幾分ほっとしながら神社を出る。 やはり異変解決のエキスパートだけに、こう言う所でその言葉が信頼できるのは有難い。 私は顔の違和感を若干気にしながら、里の方へ足を向けた。 「おや、○○じゃないか。」 フランクな声が頭上から降ってくる。 その直後に、モノトーンの服に金髪の魔法使い・・・霧雨 魔理沙が箒に乗って降りてきた。 「何か神社から来た様だけど、今日は霊夢の所に何か用だったのか?」 意外そうな問いに、私は巫女に相談した内容を話した。 「ふーん、顔に違和感、か・・・。」 「何か思い当たるところが?」 「いや、もしかしたら魔法が関わってる可能性もある。私はそちらの方で何人か頼れる奴を知っているから、霊夢の手伝いがてら情報を共有するぜ。」 魔法が関わる事は魔法の専門家に任せろという事か。巫女・・・霊夢には悪いが、ここは解決できる者が多いほうがいい。 「兎に角、夜までに答えを出せると思うから、夜には家に居てくれ。結果が出ても出なくても報告はしに行くぜ。」 魔理沙はそう言うと、すぐに博麗神社の方へ飛んで行った。多分霊夢に合流して作戦会議と行くのだろう。 「あんなに頼もしいのに、里の連中は何であそこまで警戒するんだろうな?」 私は里人の避けようが信じられなかった。 そのまま里へ行く。その途中で声を掛けられる。 「○○、浮かない顔をしてどうした?」 声のする方には、里の守護者であり、寺子屋で教鞭を取る慧音先生が立っていた。 「あ、どうも。」 「私に出来る事があるかもしれない、もし差し支えがないのなら、私に話を聞かせてくれないか?」 心底から心配する様子に、私は無下に断るのも悪いと思い、今朝から続く違和感や、解決の為、既に二人動いてくれている事を話した。 「ふむ、なら私もお前が来た歴史の方から当たってみる事にしよう。」 「しかし慧音先生、既に二人動いておりますし、わざわざ先生の手を煩わせなくても・・・。」 「私は里の守護者として、お前達外来のものにも隔てなく救いの手を差し伸べる義務がある。怪異の源を調べてある程度目星がついたら報告しよう。 とりあえず夜までかかるかもしれないが、その頃には家に居てくれ。」 私はその言葉に安堵しながら、守護者としての立場を優先するその姿勢に感謝した。 「なに、気にする事は無い。里に居るものは守られるべきもの、それは誰も同じだ。」 その言葉に安心して深く礼をして、私は里の中心へ足を向けた。 。 夕方。 顔の違和感が抜けないまま、帰途に着く。 「やはり違和感だけでは手がかりが少なすぎるかな・・・。」 夕暮れの空を見上げて一人ごちる。歴史を調べる事のできる慧音先生なら他の二人と連携するのも容易いと思ったのだが、 あえて単独行動を取っているのか。 真っ赤な空の反対側には、血で洗ったような色の月が霞んでいる。 「今日は満月か・・・。」 緋の月・・・狂気の月、血の月、その光は人妖問わずその心を狂わせる。 今日はとてもその色が禍々しく忌まわしく見える。私は家路を急いだ。 十数分後。 家に近づくごとに顔の違和感は増していく。まるで皮膚の下を無数のヤスデが這い回っているような薄ら寒いこそばゆさ。 背中にべっとりと張り付くような粘着感、顔を抑えて蹲りたい気分だ。 しかしここでグズグズしていては、三人からの連絡が受けられない。更に足を速める。 何も考えないで、足だけを動かすことに集中して歩き続けると、私の家が見えてきた。 しかし何故だろう、顔の感覚はもっと酷くなり、足を速めているはずなのに一向に家に近づかない気がする。 いや、家に近づくと同時に足が遅くなっていく気分がする。 足の重さが現実になったように歩みは遅くなる。汗が粘つく、吐き気を感じる、めまいがしてくる。 やっとの思いで家に着き、床に手を着いて呼吸を整える。 顔中を引っ掻き回されている不快感。気が狂いそうになる。 這いずって居間に行くと、血の色の月が窓から光を投げかけていた。 その光の中に浮かぶ、三つの影法師。そのひとつには見慣れない角が見えた。 「遅かったわね、○○。」 「大分待たされたぜ。」 「自分から名乗り出ておいてなんだが、あまり人を待たせるのは感心せんな・・・。」 霊夢、魔理沙、慧音先生。三人が私の部屋に居た。 話すのも苦痛なほどだが、話は聴かないといけない。 「あの・・・私のこの異常は・・・?」 搾り出すように話すと、三人が言葉をリレーするように口を開いた。 「ああ、それなら既に解決してるわ。」と霊夢 「○○、今はきついだろうが、我慢して欲しい。」と魔理沙 「この話さえ終わればすぐに片付くようになっている。私がそうした。」と慧音先生。 何を言っているのだ? 言葉がすぐに理解出来ない。そもそも私はこの状態なのにもう解決しているとはどう言う事か。 「一体何を・・・?私は・・・。」 私の問いに、霊夢が応える。 「みんな、あなたを気にかけていたのよ。あらゆる意味で。」 どれはどういう意味だろう? 「そう、気にかけるだけでは足りなくて、お前を独り占めしようとした。」と魔理沙。 独り占め? 「そう、誰にも気兼ねなく、気さくに接するお前が、皆、気になっていた。私も含めて。」 慧音先生? 「私だけではない。」と角を生やした影法師。 その時、ふっと部屋に明かりが燈る。 そこには、三人の他に、里で見知ったもの達の顔が並んでいた。角が生えた影法師は慧音先生だったが、服の色も変わり、いつもの帽子は無い。 紅魔館の主従、永遠亭の面々、白玉楼の主人と庭師兼護衛、山の新聞記者と哨戒天狗、洩矢神社の巫女と、彼女の祀る二柱。この郷の管理者・・・。 「な・・・皆さん、どうして・・・?」 みな、私を笑顔で見ているが、何故かその笑みは固まったような、能面のような違和感を与える。 私の疑問は加速するが、それを解さずが如く、慧音先生は続けた。 「○○、お前は知らないうちに、私達に近づきすぎた・・・いや、意識はせずに私達の心の中に踏み入りすぎたと言った方が良いか。」 何がだ? 「その為にみんな、貴方を気に入った・・・いえ、好きになったと言った方がいいかしらね。」 「でも、気付いた時にはその為に、不毛な争いを避けられるような状態じゃなかったのさ。」 話が理解出来ない。 それが何でこの違和感や重圧になっているのか解らない。みな、何を言っているのか。 「だから、一触即発の状態だった。」霊夢の声が歪んで聞こえる。症状は酷くなるばかりだ。 「そしてこの争いを避けるために、出した結論はお前を皆で『共有』する事だった。」と慧音先生。 共有? 「皆、お前をその髪の毛の先まで絡め取って自分のものにしたかったのだ。だが、そんな事をしてはお前を結果的に殺してしまう。」 殺す?先生、正気ですか? 「それなら、私達の力で貴方の体を共有して、その為に行き場を失った貴方が誰を選ぶかを決めさせればいい、と結論が出たの。」 行き場を失う?何を言ってるんだ霊夢。 「この紅い月がお前の体を共有するための媒体になる。だから今日の朝からお前の体の感覚がおかしかったんだよ。」 魔理沙、解るように言ってくれ。 「解らないって顔だな?じゃあ○○、これなら解るだろう?」 魔理沙の声に顔を上げる。 彼女は帽子を下げて一瞬、顔を隠す。その帽子が再び上げられた時、私の背筋が凍った。 その顔は、私の顔そのままで微笑んでいた。こみ上げる吐き気を必死にこらえる。 「これが貴方を共有する、と言うこと。」と霊夢。 その顔もまた、私の顔だった。 「すまないな○○、もう私達は自分を抑えるのに疲れてしまったんだ。」 慧音先生も私の顔で悲しそうに言った。私の顔を悲しそうに歪めて。 畳に何かが落ちる音が一斉に響いた。 目をやると面のようなものが落ちている。いや、正確には各人の顔を模した、と言うよりも顔そのものが。 顔を上げるのが怖い。多分、ではなく確実に、ここに居るもの達の顔は私の顔になっているだろう。 歯の根が合わなくなる。寒くないのに歯がガチガチ鳴るほどに心が恐怖に満ちている。皆狂ってしまっているのか? 「狂っては居ないと思うけど、私は自信ないな」と魔理沙の声。 止めろ。 「貴方への気持ちを自覚したときから、みんな正気のままで壊れたのかも知れないわね。」 霊夢、私の顔を返してくれ。 「でも、知らずのうちに賽を投げてしまったのは○○、お前なんだ。」 慧音先生、後生ですから私の顔で楽しそうに言わないで。 「満月は魔力や私たちの能力を引き上げる。」霊夢もう黙ってくれ。 「それは人間の心以上に、私達の心を赤裸々にする。狂気もな。」魔理沙止めるんだ。 「私は姿も変わるし、心は妖怪に近くなる。」慧音先生・・・! 「心はお前に煽られて、月に後押しされた。」魔理沙の声が私の声に変わる。私の体を弄ぶな。 「だから、この事件の犯人はここに居るみんな。貴方もまた被害者兼加害者。」私の声が霊夢の声に戻る。私に何の罪がある! 「私も共犯だ。悪いとは思っているが・・・私達だけが狂うのは公平ではなかろう?」そんな理由で私が!! 再び部屋が暗闇になる。浮かぶ顔、かお、カオ・・・全て私だが私ではなく、彼女達だが彼女達ではない。 口々に私の顔が私の声で、でも私とは違う声で語りかける。 『諦めてくれ。』 『大丈夫、人ではなくなるけど、私たちが居るから安心して。』 『後は自由だ。行き先はお前自身が選ぶといい。』 『選ばなくてもいいけどね。』 『どのみち、貴方はここには居られなくなる。』 『仕事は無くなるでしょうけど、大丈夫ですよ。私達が居ますから。食にも不自由しませんし。病に倒れる事もなくなります。』 『明日になれば解りますよ。』 『今は休んでください。疲れたでしょう?疲れましたよね。』 勝手な事を散々言って、その口から笑い声が漏れる。明るい笑いだが病み憑かれた狂気の含まれた笑み。 さざめくように響き渡る笑い声は、今夜の月の光にも似て狂っていた。 声にならない叫びが私の口をついて出る。やめろやめろやめろやめろろおろろろややっやああやややめめめめめえええぇぇぇぇ・・・・・・・・。 そこで私の意識が途切れた。 目が覚めると、部屋の中には私一人だった。 あの忌まわしい感覚も消えて、力のみなぎる元の体に戻っている。 夢だったのかは解らない。 畳の上には何も無く、ただ、窓からの日の光が差し込むだけだった。 手を握り、開く。 足を上げて、戻す。 昨日のあれが嘘みたいに消えていた。 「・・・夢だとしても、もう二度と見たくは無い・・・。」 私の声だ。 私が自分で出した声だ。 安堵して、私は顔に手をやって・・・凍りつく。 指先に顔の感覚が無い。何も伝わってこない。 指を深く顔に突き刺すと、抵抗も無くするりと根元までめり込んだ。だが、顔に指がめり込んでいる感触さえも無い。 見たくない、見るな、行くな。ここに居ろ。止まれ。 だが、立ち上がった私は吸い寄せられるように鏡へ歩を進める。その動きは滑らかに、確実に私の意思に反して鏡へ近づく。 頭の中で警報が鳴り響く。戻れなくなる。見るな。止めろとまれ進むな。 しかし、歩みは止まらず、私は鏡を覗き込む。目をつぶるんだ。 だが目は閉じなかった。瞼が下りない。 ダメだ。見るな。私はまだ正気で居たい。もうやめてくれ。 鏡に映った私の顔は、 黒い空間に 目だけが ぎらついている 虚無。 凄まじい叫びが空気を震わせた。これが私の声なのか。 暫くして、耳障りな哄笑が響きだした。これも私の声か。 それに重なるように、聴きなれているはずの声が重なる。 霊夢の 魔理沙の 慧音先生の 紅魔館の主従の 白玉楼の 天狗達の 洩矢神社の 永遠亭の 私が見知った、この郷の、重鎮達の。 。 気がつくと、私を心配そうに覗き込む、彼女。 「大丈夫?」 私は何も言わない。言えない。しかし彼女は微笑んだ。どこかで見た事のある笑みで。 「今はおやすみ。目覚めたらもう何も覚えていない。」 私は安心しているのだろうか。 でも、彼女の温かさはそれに足るものに感じた。 子供のような笑み。でも、目の光はガラス玉のそれだ。 それを知ってか知らずか、彼女は嬉しそうに壊れた笑みで私に言った。 「今は寝ていて。大丈夫だから。」 意識が暗闇に落ちる。 その直前に、ありえない歓喜を含んだ声が私に語りかけた。 「ようこそ、私の住まいへ。これからは一緒に。もう怖くないから。」
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第531話:痛みが教えてくれること 「やあ」 声をかけてきたのは、笑顔だったか無表情だったか。 答えは梢の傘の下に広がる闇の中で、それは永遠に分からないだろう。 「会えてよかった」 なんでこんな場所でサックスに出くわすのだろうか。 戸惑いと疑問に対する論理的な思考をすっ飛ばして、直感的にルカは銃を構えた。 そうしないと、サックスが近づいてくるから。 近づいてきて、きっと―― だから闇に紛れて立っているサックスが動いたような気がしたとき、ルカは跳べっ、と身体に命令を下した。 判断を下したのは自分は直接戦わないとはいえ長く戦闘に関わってきた者のカンだ。 茂みへと身体を躍らせたルカは、さっきまで立っていた所をすごい速さで突き抜けていく槍、そしてサックスを見た。 頭の中でちょっと前の爆発と、サックスが結びつく。 「ハッさん……!」 押し込めていた嫌な予感が、抑えられないほどに膨れ上がっていく。 何故、一緒にいなかったのか。 改めての後悔、けれどそれよりもルカの内には自分が戻らなければ、という強い決意が生じていた。 ハッサンを助けるため、そして謝るために。 それは最悪の予想から目をそらす逃避であり、ルカ自身を行動させるための自責の強迫でもある。 しかし、少年はもう一つ、考えなければならないことに直面している。 さし当たってはっきり殺す気で突いてきた男、サックスをなんとかしなければならない。 気配なんて読めなくても、サックスが間違いなく体勢を立て直してまた攻撃してくるのは子供でもわかる。 だから、駆け出す――ふりをしていきなり反転し、狙いも付けずにウインチェスターの引き金を引いた。 響く発砲音。再反転するときに耳にした不自然な葉擦れの音では多分サックスの回避行動のものだろう。 結果は関係ない。追ってくれば反撃の痛い牙があるぞと、わからせればそれでいい。 あとはもう構うものかと後ろを振り返ることなく、ルカは木々の間を走り抜けていった。 カッと、黒い炎が燃え上がるのを感じた。 火種となったのは鋭い発砲音。 遮蔽物を求めて木の陰へと身体をすべりこませながら、理不尽だと、サックスは怒った。 一突き、復讐して心を晴らす。心に受けた傷を、返す。 それだけだったのに、なぜ自分のほうがこうして身を隠さねばならない? ともかく、ひとまず炎が揺らめく心を落ち着かせ、あの少年が使っていた武器のことを思い出す。 遠く離れた距離から相手を射抜く、機械。 射程は驚異的だが単発、さらに弓同様キッチリ命中させられるように使いこなすのは難しそうだ。 障害物の多い森、狙いを隠す闇。分析すれば恐れるような条件にはない。 少年ルカはそれを承知で森での遊撃戦にサックスを引き込む気か? それはない、とサックスは即断する。 姿を消したルカがどこに向かうか察しはついた。 再び、衝動がサックスを駆け巡る。 突き動かされるように闇の中、少年の目的地へ向かって走り出す。 森の中、進んできた路を戻るだけだ。 ルカより先にたどり着くことさえできるような気で、サックスは少年を追った。 ハッサンを置きざりにして歩いた距離だけルカは懸命に走った。 バカだ、おれは。 その間中、ずっとそう繰り返す。 あたりの木の感じに見覚えがある気がする。ちょっと前、逆方向に通った気がする。 突然、懸命に動かしてきた足をピタリと止めた。 崩れそうになる膝を懸命に支えながら、呆然と立ち尽くす。 ――本当に、おれは、バカだ。 自らの愚かさを愕然と呪いながら、ルカはその焼け焦げた塊をじっと見つめていた。 「あまり走らせないで欲しいな」 サックスの声。それが背後ではない別の方向であることを察し、ルカははっと顔を上げる。 姿は完全に闇の向こうに隠れているが、確かにそこに憎むべき相手が潜んでいることがわかる。 大きな暗闇そのものを睨みつけ、ウインチェスターを構えた。 「爆発したんだ。……だから」 誰のこと、何のことを言っているのか、ルカにはすぐに理解できた。 目を滑らすとさほど離れていない距離、動かないハッサンの巨体がそこにうつぶせで横たわっている。 傷だらけで瀕死でも不思議と死ぬ感じじゃあなかったハッサンが、今は見る影も無い。 「嘘だっ!」 叫び声とともに再び激情込みの鋭い視線をぶつけ直す。 声から一歩遅れて、子供にはやや手に余る大きさのウインチェスターから再び音が響く。 今度は、闇の向こうからは何の反応も無い。 「ハッさんは動けなかったんだ! 動かなきゃ爆発なんかしない!」 「そうだったんですか」 ひどく冷静で、無感情な声だと感じられた。 構えたままの銃口の延長線上に槍を構えたサックスの像が見える気がする。 夜の森のひやりとした空気がゆっくりと張り詰めていく。 「なら、無理にでも動いたんですよ」 「違う! お前だ! お前がその槍でやったんだろ!」 あたりが急に沈黙する。刹那、すべてが緊張に張り詰めていく。 じっとりと汗ばみ始めた両手で銃に力をかける。息が少しずつ荒くなる。 命を賭けた立ち合い。 膨らんでいく重圧に蝕まれまいと耐えながら、闇の中のサックスを見極めようとする。 その時だった。 ――サックスは左肩にダメージ。軽度の毒―― 不思議な感覚が、闇の一角にサックスの像を結ぶ。同時に情報が流れ込む。 ルカにとっては何故かわかってしまった、としか言いようがない。 それは、見極めようとした気持ちが引き出したマテリアの能力。けれどルカには知る由もない。 不思議としか言えない感覚、あるいはハッサンが助けてくれているのかとさえ思えた。 ともかく、この情報がルカの敗北の未来を救うこととなる。 見破ったサックスの姿は銃口の延長線より外れた――ルカにとって予想外の――位置にある。 槍先はしっかりとルカの居場所を指してその命に狙いを付けているようだ。 自分とサックスの差というものを実感し、ルカは攻撃より回避を即断していた。 間髪おかず、またもサックスの半歩先を制して右へ身体を投げ出す。 その傍らを、闇から現れた恐ろしく速い突進が突き抜けていった。 体勢を立て直しながら、闇から薄明かりのある場所へ現れたサックスを見る。 見た目にはわからないものの、 あんなに速い突きを繰り出せる人とは別人のようにぎこちなく(それでも、遅くはないが) 片腕で槍を旋回させるサックスの動きが、不思議な情報の正しさを証明するようだった。 「戦いの緊張感に負けていない。そして二度までも僕の攻撃をかわしてみせた。 君もただの子供じゃない、ってわけか」 長台詞を聞きながら、ルカは反撃のタイミングだと、思った。 攻める側ならここは相手を休ませず攻撃し続けて押すポイントで、 あんな科白を吐きながらルカに思考と行動の時間を与えているサックスは、 それだけまだ自分を子供だと甘く見てくれているのだろう。 構え、狙い、引き金を引く。身体に与えようとした命令は放り捨てられていく槍を見て中断した。 肩を怪我しているといってもあれだけ強烈な攻撃ができる武器なのに? 理由を見つけられなくて、この意外な行動に驚いたルカは一連の戦いで初めて後手を踏んだ。 気付けばサックスは再び闇に身を沈めていた。 息を呑みながら闇に警戒を向けるルカの脳裏に、イメージが閃く。 ――サックスは左斜め前方。毒により緩やかに体力減少中―― 先ぶくれの変わった棒を持ったサックスの姿を察知して、ルカはそちらへ顔を向けた。 その顔面を、岩や肌の硬さとは異なる不思議な硬さの衝撃がかすめていった。 押されてのけぞり、視界がぶれる。 何をされたのか分からない。 分からないまま、同じ衝撃が今度はしっかりとルカを捉えた。 重心が崩され、両足は体重と衝撃の合成力を支えられない。 口の中に血の味が広がるのを感じながら、銃だけは決して離すもんかと指に力を込めた。 音を立てて地面を滑り、摩擦の痛みが肌を刺す。 必死に立ち上がりながら、ルカは危険を感じながらサックスを探した。 このままじゃ危ない。あいつはどこだ? ――サックスは左。冷気属性は吸収―― 答えるように不思議なイメージが湧く。 今度は、迷いない動きのつもりで把握した位置へ向け銃を持ち上げ、一気に引き金を引く。 いや、引こうとしたその動きは中断を余儀なくされた。 形としてはウインチェスターの銃身で衝撃を受けた格好になり、 腕、肩と伝わるブレが容赦なくルカのバランスを崩していく。 そこへさらにあの妙な硬さの衝撃――いや、風?が殴りつけた。 さらに崩れ落ちるのを許さず、立て続けに同じ攻撃がルカの身体を叩いていく。 痛みと混乱の中、それでもルカはサックスの位置を問う。 ――サックスは正面。炎属性は半減―― 見開いたルカの両目が、確かに闇の向こうから手にした棒を振るうサックスを見つけた。 その身体を、真正面から風の塊がえぐる。 そんな攻撃、アリか? なんだよ、それは? ちょっと待てよ。待てって。 「待てって……いってる、だろ!」 じっとサックスを睨みつけたまま腹の底から声を出して、無理矢理に怒鳴った。 何故だか、不意に攻撃が止まった。 風の乱打を浴びている少年の眼光と視線が合い、その少年ルカが叫んだ、それだけのはずだった。 その一瞬、右腕ひとつで猫の手ラケットを振るっていたサックスの身体が、 喝を浴びたように、視線で射すくめられたように固まる。 サックスの攻勢がそれで中断し、森の中には一時静寂が戻る。 予想外の事態にわずかに狼狽しつつサックスは固まったまま数度呼吸を繰り返す。 始まり同様、唐突にその拘束は解けた。 「本当に……君は何だ」 運動能力、反射神経、戦士としての身体の完成度には大きな差がある。 それなのに、大きく隙があるとも思えない槍での一撃を二度、ルカはかわして見せた。 ならばと威力こそ劣るものの取り回しと連打の速さに勝る猫の手ラケットでの攻撃に切り替える。 実力差の通りルカはこれを避ける事はできなかったが、 しかし今度は何らかの力でサックス自身を止めて見せた。 「無駄な抵抗を。…………槍だったら一度で済んだのに」 冷たい心に、ふつふつと黒い炎が浸食する。 目の前の少年は、正当に自分に復讐を遂げられるべきなのだ。 なのに無駄な抵抗をするから、こんなにも気分が悪いじゃないか。 サックスはラケットに両手を沿え、大きく振りかぶる。 「どうして僕が、こんなに嫌な思いをしなくちゃならない? どうしてみんな、僕の望まないほうへ変わっていく?」 それから感情をぶち当てるようにルカへ向けて一息に振り切った。 片手で使っていたときより大きな風塊が放たれ、ルカの身体を吹き飛ばした。 勢いで二度バウンドして、ルカの身体は焼け焦げたハッサンであった塊にぶつかり止まる。 倒れている二人の姿をひとつの視界に認め、サックスの気分は晴れていく。 燃え上がった炎は影に戻り、元通りのさっぱりした気分を取り戻しつつあった。 あと、一刺し。 ハッサンの腕に乗り上げるようにうつぶせているルカが立ち上がれないことを確認し、 放られていたビーナスゴスペルを拾い上げる。 「会えてよかった」 右腕に槍を抱え、にじりよりながらサックスはかすかな笑顔を見せた。 どこかでその瞬間を待ち望んでいた自分が、姿を見せている。 心に導かれるように、槍の刃を少年へと運んでいく。 ルカを見下ろすように立ったとき、サックスには得もいえぬ優越感が到来していた。 ――実力に差があるゆえの、油断。 バネ仕掛けのように顔を向けたルカの強い視線がサックスを射る。 その傷だらけの顔は、笑っていた。 差し上げるように伸ばされたルカの手、その指に鈍い輝きがある。 後悔するより早く、今度は不思議な力に囚われることなくサックスは身を翻した。 その背後から、爆風がサックスを突き飛ばした。 手も足も、自分の身体じゃないみたいにひどく自由が利かない状態。 その時、人の肉が焦げた嫌な臭いと指先に触れた希望、いや覚悟の感覚が、ルカの意識をつなぎとめていた。 サックスが、倒れて動けなくなった自分にとどめを刺しに来るだろうと予想はできた。 慎重に、残る全力を込めて指輪を引き抜き、自分の指に移し変える。 その間、今になって動けないハッサンの気分が身をもってはっきり理解できた。 とにかく悔しくて、無念――そして、あとからあとから死ぬことへの恐怖が湧いてくる。 このまま怖いとか絶望とかに飲み込まれてしまえばイルの気分も体験できるのかもしれない。 だが、諦めない。 この男、サックスなんかには負けたくない。その気持ちがルカを焚きつける。 嫌な思い? 思い通りにならない? おれだって――誰だってみんな、同じだよ。一人で不幸ぶるな! ちゃんと答えてくれる不思議なイメージが、サックスの位置を教えてくれる。 距離が離れるとダメだから、チャンスは1回きり。 タイミングを計って振り返った視線の先、能面みたいな表情が歪むのが見えた。 しかし、ルカにはサックスの表情など気にする余裕なんか無い。 ただ、感づいたのか身を翻していく、それはわかった。 構うもんか、狙う必要なんかないんだ。このまま、指輪をした手を、叩きつける! ………… ……数分後。 ルカは、全身激痛の中にあった。 ぬるいダメージではない。今度は本当に、動く気にもなれないくらいに痛い。 どうやら、サックスを倒すことはできなかった。 不思議なイメージが教えてくれることには無傷で逃れることもできなかったようだが。 そして今、愉快な戦闘結果が告げられる。 ――サックスは『逃げだした』。近くには存在しません―― ルカは笑ってやろうと思ったが、それさえも痛くてままならない。 けれど一人で不幸ぶって他人を傷つける奴に負けなかったことは嬉しくもあり、誇らしくもあった。 ただ、悲しいこともある。 呪いの爆発は、ハッサンの身体も吹き飛ばしてしまったのだ。 ……ハッサン。 体験してみて、ハッサンがどれだけ恐ろしい呪いに耐えていたのか知ることができた。 同時に瀕死でも死ぬ感じがしなかったわけもわかった。 こんな爆発を何度も体験して、それでもまだ誰かのために駆けつけようとしたハッサンは本当に馬鹿だと思う。 「ごめん、よ……ハッさん」 言えなかった言葉を、虚空に向けて何とか搾り出した。 しかし、その相手はもう身体すらこの世に残っていないのだ。 自然に涙が溢れ、頬を伝って地面へ流れ落ちていく。 ルカは、今はそれを拭うこともできない。 けれど――― 生き延びてやる。そして、ハッサンの仇を取る。 木々の間から星を見上げるその眼には確かに、強靭な意思が受け継がれていた。 サックスは、苛立っていた。 動くには支障は無いものの、身体にはいくつもの傷が増えている。 相討ち狙いの行動に気付かなかった自分も腹立たしいが、 何よりも一度見下した相手に思わぬ反撃を受けたことが気分を晴れなくしていた。 ずっと、そうだ。 リルムのときも。 レオンハルトのときも。 あの2人に見捨てられたときも。 …フルートのときも。 すべては常に望まない方向に進み、自分は常に失い続けてきた。 この身体の痛み、そして心の痛みが精神の奥で暗い炎を灯し続けている。 そして、進み行く時間に望まれぬ故に過去を取り戻せ、と教えてくれている。 復讐を果たしたというのに晴れない心を引きずり、 暗い炎に魂を浸食されながら、サックスは故郷へとゆっくり、ゆっくりと歩いていた。 【サックス (HP半分程度の負傷、軽度の毒状態、左肩負傷) 所持品:水鏡の盾 スノーマフラー ビーナスゴスペル+マテリア(スピード) ねこの手ラケット チョコボの怒り 拡声器 第一行動方針:ウルの村へ行く 最終行動方針:優勝して、現実を無かった事にする】 【現在地:ウル南部の森→ウルへ】 【ルカ (瀕死) 所持品:ウインチェスター+マテリア(みやぶる)(あやつる) シルバートレイ 満月草 山彦草 雑草 スタミナの種 説明書(草類はあるとしてもあと三種類) E 爆発の指輪(呪) 第一行動方針:ウルの村へ行く 第二行動方針:仲間を探す/呪いを解く 最終行動方針:仲間と合流】 【現在地:ウル南部の森】
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祖母自作服奥 772 :名無しの心子知らず:2009/05/21(木) 17 20 25ID 6F2aM0vS ぶったぎりごめんなさい。 悲しい事が起こりました。 悲し過ぎるので書かせて貰います。 私には1歳半と1ヶ月になる2人の息子が居ます。 妊娠中から何となくモニョるコトメが居たんですが私の2人目とコトメ1人目の予定日が 1ヶ月差だったので何となく連絡取ってはいました。 産後コトメは里帰り(私の家から車で10分)していて、産後2ヶ月ですが まだ実家に居ます。 そして今日コトメがコトメコ(♂)を連れてうちに来ました。 上の子と下の子が生まれた時期が半年違うからお下がりは無理っぽいんだ~ と話をしていたらコトメがおもむろに 「ならうちが貰あげるよ。どうせ邪魔でしょ。」 ・・と。 でも上の子の服にも思い出が詰まってるし、コトメコは下の子と1ヶ月しか 違わないから無理だよ~って言ったのに。 今タンス見たら丸々無いよ・・ 今は寝たきりになったおばあちゃんが作ってくれたカーディガンやズボンも消えてる。 コトメしかあり得ない。 773 :名無しの心子知らず:2009/05/21(木) 17 23 15ID A8riOBiz 772 乙。残念だけど悲しんでられないぞ。旦那さんには連絡した? コトメ旦那が話分かる人だと良いんだけど。 774 :名無しの心子知らず:2009/05/21(木) 17 25 26ID vyPA2EJD 772 電話しれ 「家からものがなくなったの、これから警察に通報するわ。 あなた今日来たから指紋の協力してもらうことになるけどいいわよね?」と 抑揚の無い棒読みで伝えるといいよ。772旦那にもね。 まあ家が近いならコトメ夫が居る時間帯に訪問していいと思う とりあえず今は能面顔の練習しながら夕飯作っとけ 775 :名無しの心子知らず:2009/05/21(木) 17 26 06ID TGGuSjpn まず警察呼べ で調べてもらえ 779 :名無しの心子知らず:2009/05/21(木) 17 39 12ID 6F2aM0vS 丁度旦那がもうすぐ帰宅するようなので詳しく話をしてみます。 電話で興奮?し過ぎて泣いてしまったので話がキチンと伝わらなかったと思います。 ご飯は異常を感じた旦那が買って来てくれるみたいなので今夜はサボらせて貰います。 少なくとも裁縫がプロ級な(昔は委託で仕事していたらしい)おばあちゃんが 作ってくれた物だけでも返して欲しいです。 私には両親が居ないので舐められてるのかもしれませんね・・。 780 :名無しの心子知らず:2009/05/21(木) 17 40 51ID ZNCAiYgX まずは・・・ 盗まれたらしい衣類が写っているデータを全て纏めて義実家でマヤるんだ! 義母さんからいただいた 722第一子 着用の【大事な】衣服が無くなったのです~ (戴いたモノを無くしてしまうなんて○○家の嫁失格ですね・・・・ 責任をとって籍を抜かせていただきマス・・・・・オロロンw とかやって義母さんを味方にするよろし。 781 :名無しの心子知らず:2009/05/21(木) 17 42 22ID ROoa0jXG 持ってく宣言したつもりなんだろうけど、許可がでてないじゃん どうして勝手に持ち出すんだろうね 784 :名無しの心子知らず:2009/05/21(木) 17 50 48ID vyPA2EJD 凸するにしても旦那が帰ってから、コトメ旦那が帰ってからのほうが都合がいい 785 :名無しの心子知らず:2009/05/21(木) 17 52 38ID nnSXwrdm 旦那連れて、コトメ旦那が帰ってきたころに凸、がベストってことかな。 その凸はホントに連絡無しでいいんだよね。証拠隠滅されたらたまらん。 786 :名無しの心子知らず:2009/05/21(木) 17 53 27ID 6F2aM0vS 正直全てのデータ収集は難しいかもしれません。 私が若かった為周りに結婚した友人も少なく、一人目だったのもあって 私達を含め親戚やら友人がフィーバーして大量に洋服をプレゼントして くれたので全てを写真に撮っていた訳でも無くて・・。 出来る限りは探してみますが。 義両親は不妊治療を続けてやっと出来たコトメコ万歳状態なので、どうなることやら。 あ~ 家に入れるんじゃなかった。 インフルエンザ持って来てませんように。 792 :名無しの心子知らず:2009/05/21(木) 18 15 48ID +FiiwF8G 786 今からコテトリつけておいてー 紫煙 831 :名無しの心子知らず:2009/05/21(木) 23 17 11ID 6F2aM0vS 豆しば可愛い(*´ω`) 夕方コトメにおばあちゃん自作服を盗られた者です。 案の定旦那は新しいな買いなよとふざけた事を言ってましたが、 おばあちゃんの作った物だけでもと泣いて頼みました。 旦那も私のおばあちゃんとは仲良しだったので自作服も含まれていたと知ると 俄然やる気になってくれて義実家に行きました。 コトメはパジャマで何故か寝ていたので体調が悪いのかと聞いたら 「産後はゆっくりしなきゃいけないから☆」 だとの事。 妊娠中から上に子供が居る私に妊婦は横にならなきゃいけないのに 動き回るなんてと説教していただけあります・・。 余計な事書きすぎましたが、結論としてはおばあちゃんの作った物は返して貰えました。 他のは私があげなきゃコトメコは裸の生活を送らなきゃならないと 思い込む事にしてそのままあげてきました。 義母の目もありキツく言えませんでした。 ヘタレで申し訳ない。 832 :名無しの心子知らず:2009/05/21(木) 23 25 01ID LytLBDFH 乙。もう家に上げるな。 833 :名無しの心子知らず:2009/05/21(木) 23 26 48ID 02gFVuKX 831 乙。後で「私が恵んであげた服着てます?」とでも聞いてやれ 836 :名無しの心子知らず:2009/05/21(木) 23 30 33ID T0m9qFjN これからはコトメが来る時は鍵付きの戸棚にしまわなきゃだね。 ダイヤル式の(数字を合わせるタイプ)南京錠なら100均にも売ってるよ。 841 :名無しの心子知らず:2009/05/21(木) 23 41 28ID 31U7oPHm 義母もやりとり見ててコトメを叱らなかったんなら、出産入院中は自衛しないと どんどん色々なものを奪われそう。心配だ。 コトメコフィーバーしてるなら盗んだ品は全部返して、ウトメが新品買ってやれよと思う。 850 :名無しの心子知らず:2009/05/22(金) 00 25 02ID 7yqIis8k 新しい物を買いなよと言ったのは旦那だ。 旦那の小遣いを減らして、ドーンと買ったらよろしいがな。 泣き落としの次は、言ったことには責任を取らせて ばっちり教育的指導で締めるんだ。 851 :名無しの心子知らず:2009/05/22(金) 00 26 50ID AR0GDism 831です。 コテ付けとくべきでしたね。 もう二人目も産んでるので産後入院中の心配は無いです。 妊娠中に上の子を預けた時にコトメに結核にさせられそうになったりしていたので、 余り事を大袈裟にすると私の子供達に肉体的な被害があったら怖いので キツく言えませんでした。 本当ヘタレですが基地な目をして(何故か)怒り狂っているコトメを見ていて 怖くて仕方ありませんでした。 義母も凄く良くしてくれていたのですが、実娘には敵わなかったみたいです。 コトメの自宅は遠いのでまた暫く会わなくて済みそうです。 854 :名無しの心子知らず:2009/05/22(金) 00 35 15ID HeCjxJqe 実際に、子供の将来のことを考えると 叔母が犯罪者であるのと基地外であるのでは、どちらが有害なのか悩むところだね。 今は身内が許してくれるけど、他人様に泥したらそうはいかないからなー。 855 :名無しの心子知らず:2009/05/22(金) 00 36 18ID rimHStZ2 基地ならなおさら…というか、とにかく旦那を絞めろ。 義実家と縁切りしないと子供が危ない気がするんだけど。 858 :名無しの心子知らず:2009/05/22(金) 00 43 41ID aSsQlr2u 851 コトメに結核にさせられそうになったりしていたので、余り事を大袈裟にすると 私の子供達に肉体的な被害があったら怖い それを旦那さんは知ってて「あげちゃえば?」だったの? コトメが基地外だから自分が関わりたくなくて「あげちゃえば?」だったの? 自分の親族なのに糞だね。 本当ヘタレですが基地な目をして(何故か)怒り狂っているコトメを見ていて 怖くて仕方ありませんでした。 関係者には831さんの立場は弱いと認定されてるんだね。 義母が良くしてくれるのは、コトメの負い目があるからってだけでは? 子供は人質、自分は人身御供の立場でこのまま居続けるの? なんだかんだ基地外と関り続けさせる環境を維持する旦那とトメは糞だと思うよ。 家族が大事で怖がってるなら、基地外とは絶縁するから。 859 :名無しの心子知らず:2009/05/22(金) 00 46 53ID AR0GDism コトメ旦那は正直弱々です。 コトメが言った事が全てな感じでコトメに言い返しているのを見た事ありません。 もう後出しし過ぎなんですが義実家が草加なんですよね。 旦那は違いますが。 だから私が物を盗られたり子供が肺炎 (さっき結核って書きましたが間違えました。肺炎です。) になったのも妊娠中に切迫早産になったのも私の信心が足りないかららしいです。 この際このカルト集団と縁切りの方向で頑張って行きます。 旦那はエネなのかもしれません。ってかママンスキー・イモウトスキーなんですよね。 悪露がまだ止まらないのも信心が足りないからなのかしら・・。 861 :名無しの心子知らず:2009/05/22(金) 00 59 34ID ODKfqfvX 859 信心でそんなものが回避できるなら、 信者に死者も病人もいないはずだよw 現に、コトメは基地じゃないの(コトメ本人が入信してるかどうかはともかく) そういう弱気なところに連中はつけこんでくるからね。 お子さんのためにも、旦那さんとしっかり話しあってがんばれ。 862 :名無しの心子知らず:2009/05/22(金) 01 04 51ID +8cw3HxR 859 エネか・・・ちょっと本格的に話し合ったほうがいいよ。 最悪の場合旦那有責での離婚を視野に入れた義実家との縁切りの話し合いね。 はっきり言ってその宗教の事とか結婚前に知ってた? 子供と自分の将来のために本気で取り組んだほうがいいよ 864 :名無しの心子知らず:2009/05/22(金) 01 08 42ID qml6IJUo こんなこと言うのはあれだけど日記をつけるようにしといた方がいいかも 頼る血縁者がいないのならいざというとき一人でも生きていけるように経済力、へそくりも 確保しておくと精神的にとても楽になりますよ トラブルが起きた時、創価にきちがいじゃ勝ち目ないなあ 867 :名無しの心子知らず:2009/05/22(金) 01 17 55ID AR0GDism 義両親は私や上の子が産まれた時に無理矢理層化に入れようとしたのを 旦那が止めてくれたので、私的にはそれだけでも充分壁でした。 夕方から夜にかけて勧誘にくる奥様方も追い払ってくれましたし。 コトメコは一族で祈った?結果、奇跡的に授かった尊い命らしいです。 私はそんな事しなくても二人授かったんですけどね・・。 結婚する時はまだ私が世の中を分かっていなくて層化の恐ろしい所を いまいち理解しないまま『大好きな彼は違うんだし大丈夫☆』って思ってしまいました。 868 :名無しの心子知らず:2009/05/22(金) 01 29 14ID EtZACbAS 基地なんかと縁があったら子供に何されるかわからないし、怖くない? 実際、肺炎にさせられかけたんでしょ? 物を盗んでも謝らないとかも含めて悪影響でしかないし、 それに、いずれ貴方の子供を層化に入れようとするかもしれないよ。 子供のために、これを機に義理実家と縁切りした方が良い気がする 870 :名無しの心子知らず:2009/05/22(金) 01 42 57ID Rfln/+xm 無理矢理層化に入れようとしたのを旦那が止めてくれた 夕方から夜にかけて勧誘にくる奥様方も追い払ってくれましたし。 つかそれは普通にやるべきことで・・・ まるでDV共依存の妻の発言みたいだなぁ。 874 :名無しの心子知らず:2009/05/22(金) 03 05 30ID IhO39Si0 旦那さんをああだこうだと言うわけではないけど こういう新興宗教系の人達は、何事かあるとすぐ入信させようとしてくるよ 騙してやろうとかではなく、本人たちはほんとに信じてるから始末に負えない 例えば、病気とか怪我とかはたまた仕事や事業の失敗など・・・ そう言うときは気弱になってたりするから、ずるずる引っ張り込まれたりするんだよね 876 :名無しの心子知らず:2009/05/22(金) 03 34 15ID tDB1zffQ 一族皆層化だけど旦那だけは違うからって結婚したら なんだかんだで旦那も層化に引きずり込まれて結局離婚てパターンよくあるよ。 874があげてるように何か不幸な事があるとそこにつけこんでくるから。 877 :名無しの心子知らず:2009/05/22(金) 03 42 17ID AR0GDism 子供の授乳で目が冴えてしまった。 なんか旦那が凄い不良債権だったんだと分かって来て複雑な心境です。 妊娠中3ヶ月位入院してて毎日お見舞いに来てくれた旦那は最高に素敵なんだ と思ってたけど、単に自分の身を守りたいだけの人なんだなぁと。 私は確実にDQ認定される年なんだけど、本当についさっきまで早くに結婚して出産して 大変だけど子供達は可愛いし育児楽しいし、旦那も育児に積極的で優しくて幸せだなぁ。 コトメは怖いなぁなんて呑気に考えてた自分が居た訳です。 今はまだ正直経済的に旦那に頼りっきりのでスグに離婚やら別居は難しいですが、 義実家との関わり方(絶縁)を旦那と話してみて駄目そうなら 積極的にサヨナラ出来るように頑張っていきます。 879 :名無しの心子知らず:2009/05/22(金) 03 57 51ID g580k3ne 結婚や子育ては最高の環境で、とか、娘の配偶者にはちょっと位の欠点も許さない、とか、 そんなことを偉そうに言うつもりじゃないんだけど、自分の娘や孫が、 大事にしてたものを盗まれて、最終的にこんな事の納め方をするような配偶者を持ったら、 心配でたまらないというのが親の気持ち。 妻に優しい夫とはいえ、大事な局面で儀実家優先で、 犯罪者相手でも妻に理不尽な我慢をさせるとか、無いわ。 孫がちゃんと育つの、この環境では大変だと思う。 無駄な苦労させたくないと思うのが親だと思う。 自分の実家に相談できるならしてみたほうがいいかも。 手助けは得られなくても、事情だけでも知ってもらったほうがいい。 親の側の立場で言えば、その辺が正直な気持ち。 親は娘を泣かせたり、苦労させたくて大事に育てたわけじゃないよ。 880 :名無しの心子知らず:2009/05/22(金) 03 59 09ID 3BZVvF9K 877 落ち着きなよ。スレみてる人たちは所詮他人ごとなんだから離婚絶縁簡単にいえるけど、 あなたが旦那さんは強く「こいつはダメだ」と思ってるわけじゃないんなら 早まった考えは辞めた方がいい。子どもにとって父親の存在は大きいよ。 積極的に草加に引きずりこもうとしてるわけじゃないし 883 :名無しの心子知らず:2009/05/22(金) 04 27 47ID AR0GDism 前からなんとなく『この人なんか違うなぁ』って部分があったんですが 結婚ってそんなものかと・・。 100%信じたつもりは無いですが、他人から見るとやっぱりそう見えてしまうんだな って感じです。 私には家族?が弟しか居なくて弟はバイトしながらそのお金で大学に行っています。 だから余計な心配や迷惑を掛けたくもないので話すつもりはありません。 それと書き方悪かったですが、私も子供達も入信していません。 なんかコトメの事からこんなgdgdな事になってごめんなさい。 続きはこちら→祖母自作服奥2 次のお話→洋服の青山店員(789)
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59 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 15 28 04.09 P 久しぶりに訪れた偽実家にて。義妹(18)が夫(23)に姫様抱っこをねだったりしてキモかった。 夫も甘えたいんだなー!可愛い奴めとのりのりで抱っこしてたし、寒い。 私(28)が無言能面でいると、夫がフォローのつもりか、「やっぱり愛する人以外を姫様抱っこすると重く感じるなー」とかぬかす。 しるかぼけ、こちとら産後でまだ体重もどってないのに嫌味かよ。 他にも義妹は夫にブランドものの香水をねだったりして夫=兄とは別家庭の認識がない。 ので、海外の香水は臭すぎて公害だからねぇ。(愛用してる人すまん!)早く彼氏できるといねw、おねだりしたら?wあなたにプレゼントあげるくらいなら私にプレゼントするわよね?家族だもの、ね?夫くん?発言。 抱っこの件でこってり絞られた夫は覚醒してお前にやる金はねーよ、子供と妻のために使うわと言ってもらいスッキリ。 76 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 15 51 03.72 P 59です。後だしぽくてすまん。 姫様抱っこのやりとりは突然だったもので阻止できず、偽実家から帰宅して夫を〆たわけです。 夫は付き合ってたときから、義妹が大事なおにーちゃんを奪ったからあの人(私)嫌いーって言ってたのでまぁ嫌われてるんだろうなと。それを伝える夫にもなんなの?喧嘩させたいの?ときれたわけですけども。 他にも出産したときも凸してきて、私(義妹)にそっくり!とか言い出して不快だったもので。 まぁ、、、義妹と10歳も離れて嫉妬乙と言われたらなんともいえない。 82 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 15 56 56.33 0 76 それ旦那が悪いし子供すぎる。 >あの人(私)嫌いーって言ってた@伝えたの旦那 これって多分 76に嫉妬して欲しくて言ってるっぽい。 嫉妬してほしくて妹をダシに使ってるって人としてちょっとね。 76も年が上なんだからもっと包容力持っても良い気もするけど 話きいた限りは旦那が甘ちゃんぽい。 85 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 16 00 45.33 0 普通に接してたら嫉妬なんてないでしょ 18なんてまだ子供じゃない 私のほうがお兄ちゃんに愛されてる!って アピールが単純に気持ち悪いでしょう 87 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 16 01 56.09 0 >義妹が大事なおにーちゃんを奪ったからあの人(私)嫌いーって言ってたので これを鳩る夫が問題なのであって義妹は実は雑魚じゃないの? 彼が出来て彼氏の方が大事になったら兄なんてどうでもよくなったりするもんだ。 90 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 16 05 22.83 0 お兄ちゃんに姫だっこねだるのもまあ気持ち悪い気もするけどなw 彼氏にやってもらえばいいのにね^^ 91 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 16 05 52.61 0 年増の嫉妬乙だよね。 ブランド物っていったって香水でしょ? バッグや時計ならまだしも香水くらいで細かいよ。 94 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 16 08 20.86 0 妹をお姫様抱っことか普通にキモいんですけど。 キモオタの妹萌えとかに通じるキモさがある。 104 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 16 18 24.46 0 91 コトメ本人乙! コトメと関係良好なら、まだ腹も立たないんだろうけどね。 105 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 16 18 46.09 0 59の心が狭いから義妹も意地になって兄に固執してるんじゃないの? 10歳も年上なんだからうまくやればいいのに。 106 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 16 21 10.51 0 心が広いと、姉妹が夫にホステスみたいに ベタベタするのを許せるわけ~? そりゃちょっと無茶ってもんだよ。 どんな大らかな関係だと兄弟に お姫様抱っこを「強請る」っていうのよ。 110 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 16 25 29.36 0 104 私は嫁の立場だよ。うちの義妹も最初は「あれ?」って感じの行動をとってたけど、 「広い心」で放置してたら安心したらしくまた自分の人生に戻って行ったよ。 兄妹仲がよかったら「お兄ちゃんを取られて寂しい」みたいな気持ちは普通でしょ。 それをいちいち目くじらたててオオゴトにするからこじれるんだよ。 114 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 16 29 01.79 0 110 兄弟姉妹仲いいけど、「お兄ちゃんを取られて寂しい」みたいな気持ちはあっても 姫抱っこはないわw そこだけは正直、しんから気持ち悪いと思う 116 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 16 29 37.99 0 キャバ嬢みたいな義妹ですねw 118 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 16 29 57.70 P 59です。結婚したのは夫が20のとき。もともとインターン生の教育係として私があてがわれ夫の若さ溢れる猛アタックで転職をを機に付き合いそれから結婚、、、と言った馴れ初めで。 嫉妬させてるってのは納得した。思えば会話の端々で嫉妬する姿って可愛いだかそんなセリフ言ってた気が。 あと娘に人魚姫、シンデレラなど童話などの絵本読ませてお姫様抱っこは好きな人にするんでしょっていう前提があり。 んで娘がパパがおばさんを姫だっこしたー!と驚いていたんで…それもスイッチ入ったきっかけ。 兄妹だからいいのよって娘にいう余裕もなく。 まぁ、嫉妬も大きいので私の精神鍛え直しと夫の鳩をやめさせます。。。スレチなってきた。すんません。。 122 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 16 33 33.40 0 兄妹でお姫様抱っこって普通なの? 心底びっくりだ 123 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 16 34 03.52 0 118 絵本が理解できてお姫様だっこ云々も理解できる娘さんって何歳? 産後間も無いって書いてあったからまだまだ新生児かと思ったよ 124 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 16 34 05.25 P 自分には兄がいて夫には妹がいる立場だけど、兄に姫様抱っこねだるのはちょっときもい でも仲がいい兄弟は沢山いるしと逆バージョンも妄想してみた 18の弟が23の姉に姫様抱っこしてやるよと抱き上げる、やだもー弟くん~とニコニコの姉の図 やっぱりきもかった 127 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 16 36 00.61 P 1232歳と2ヶ月の赤持ちです。 131 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 16 37 35.56 0 こりゃ長続きせんなとか続いても諍い絶えないだろうな子供も可哀想 とゲスパーしちまうな 甘えたい夫と厳しいだけになってしまった年上妻って夫の成長が両者の関係に 折り合いつけられるのが早いか不満の爆発が早いか妻が夫の幼さに嫌気が さすのが早いかの競争みたいに見える 136 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 16 41 51.00 0 18歳の身内がいるが、お兄ちゃん抱っこしてってそりゃ普通にきもい。 もし自分がこの娘の同級生だったらどう思うよ?こんな話聞いたらどん引きするわ。 大人だから「仲がいいのね」くらいで表向きは取り繕うが、やっぱり内心「気持ち悪い兄妹」だと思うな。 153 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 17 04 34.61 0 まとめてみた。 59(28)と夫(23)は夫の教育係として夫が10代のときから付き合って結婚。 付き合っている最中に夫が「義妹(18)が 59のこと嫌いだってー」と鳩る。 この時点で義妹と 59は険悪ムード。 義妹が 59の子供が生まれて病院に凸って私(義妹)にそっくりー!と発言、 さらに 59の娘の前で義妹が夫にを姫様だっこをねだる。 それにのる夫にも不快感を表す 59。 その後 59が夫を〆て義妹が夫にブランド物をねだってたときにDQN返し。 でいいのか? 自分だったら嫉妬年増、兄弟愛は抜きにして 娘の前でお父さんがお母さん以外の人を特別扱いしたってところにひくわ。 157 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 17 08 27.29 0 153 鳩の時点で旦那がおかしいよね 無神経な妹を使って妻を煽って、間に挟まれるモテモテ僕ちんになりたかったんかな 169 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 17 38 26.58 0 お姫様だっこ コトメが小柄で40Kぐらいしかなくて 旦那がムキムチだったらわかるけど ごく普通の体系なら いい年して何してんだ?こいつら? と冷たい目で見てると思うわ 170 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 17 40 26.28 0 朝青竜みたいな妹を細い兄がお姫様抱っこする という芸ならOK 178 :忍法帖【Lv=1,xxxP】:2011/05/30(月) 18 06 47.15 0 10歳年下とか、そういうんじゃなく 「18歳」の女が兄にお姫様抱っこをねだる方がおかしいような。 ギリ高校生っていっても、結婚もできるし初体験だってしててもおかしくない年でしょ。 同じ女として自分と比較ではなく、純粋に近親相姦みたいで気持ち悪いな。 179 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 18 15 52.06 0 178 普通はそれを求めるコトメに気持ち悪さ5だったら それを許す旦那に気持ち悪さ10だと思うのに コトメにしか気持ち悪いと思ってないからおかしいと思う 181 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 18 21 33.74 0 10歳の妹がねだるならまだ可愛いが、18歳は無いわ。 どれだけブラコンなんだかねぇ。 彼氏がいて学校が楽しくて…と自分の世界が充実してりゃ こんな事にはなるまいよ。 182 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 18 22 42.41 0 178 そうそう、近親相姦的なキモさがある このスレだったかな、コウトが姪である我が子にベタベタするのが気持ち悪くて それを訴えても夫や義実家の面々が嫉妬乙でpgr で、我が子は遠ざけたが、コウトはコトメの娘にベタベタするようになって 最初は、ほら何でもないでしょ、そんなこと考えるアンタの方が気持ち悪いと笑っていたトコメが 数年後深刻な顔で相談に来たとか何とか ここで28歳妻の嫉妬乙と言っている奴には、その義実家の面々と同じ痛さを感じる 183 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 18 25 03.91 0 179 あああ旦那の方は気持ち悪い通り越して見えないもの扱いになってた。 自分も年上女房で7歳下の義妹が居る。 性格も見た目も可愛いし、それなりに仲良しだと思うし女としての勝負しようなんて まったく思わないけれど、同じ事されたら旦那にも義妹にもドン引きw まーじキモイ。 184 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 18 25 04.37 P 179 59です。いや、夫も十分キモかったので〆たんですよ。 いい歳した兄妹で姫様抱っこって気持ち悪いんですけどって。 そしたら仲のいい兄妹ならこれくらい普通!って言ってたので、 まだ付き合っていた頃に、私(25)が酔っ払って実家に帰って玄関で寝た私を 弟(20)がおぶってベッドまで運んだのをキモイって言ってたのは どこの誰だって突っ込んだら黙りました。 189 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 18 44 30.01 0 兄にお姫様抱っこなんて考えただけでキモいw 普通の兄妹関係なんてこんなものだと思ってたがな 192 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 18 48 50.85 0 189 兄が「お前いい年して何いってんだよw」って笑い飛ばせばよかったのにね 笑い飛ばさない時点で旦那も同じキモい人種だよ 断る理由は色々あったろうにそれをせずにしてるんだから 実は喜んで抱きかかえてたりしてたら気持ち悪すぎる 197 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 19 06 15.35 0 妹だけど兄に抱っこしてとかないわwコトメ気持ち悪いっす 200 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 19 08 45.19 0 お姫様だっこ云々の時にその場で 「お姫様だっこは好きな人としかしちゃダメなのよ」 「そういうのは彼氏にでもお願いしなさいね~」 で良かったのでは? 206 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 19 20 40.38 O ごめん真面目に聞くんだけど 横抱きとお姫様抱っこって違うの? 意識ある人には落ちないように首に手を回してもらうのが 基本だと思うんだけどそれ以外に何か違いあるの? 208 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 19 25 16.10 0 なんだなんだ、お姫様抱っこってこんなにヒートアップするような言葉だったのか 209 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 19 28 25.55 0 お姫様なら無問題だが、いい歳した妹をってとこがw 210 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 19 32 00.81 P 206形として違いはないが 娘には童話の挿絵に対してお姫様抱っこと教えてる。 ある日、テレビの介護のシーンで娘が姫ちゃん!と連呼してたので違うよと教えたけど理解してるかどうか。 ただ義妹と夫に対して姫だっこ!と言ってたので特別なこととぼんやり認識してるのかなぁと。 212 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 19 34 58.01 0 209 リアルお姫様だって、自分の兄弟にはされないと思うw 215 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 19 41 56.42 I だから横抱きでも兄妹でキモイだろw 子供の絵本で介護と一緒のだっこだよっつたら ハッピーエンドもくそもねぇよw 217 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 19 45 30.33 0 お姫様抱っこなんて不用意にしたら腰痛めるでしかし 219 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 19 50 35.23 O そのままシュミット式バックブリーカー→ムーンサルトプレス だったらこんなに荒れなかったのに 223 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 19 54 28.70 0 まあ旦那がしなきゃ起こらなかったことではあるな 236 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 20 08 22.36 0 233 気持ち悪いよね 239 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 20 12 18.21 0 236 兄妹、どっちも最大限にキモいでFAだよね。これが18じゃなくて、15でもキモいわ。年齢じゃない。 252 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 20 40 11.98 O 年齢フェイクで妻30over夫20代半ばコトメ20overとかならキモさも嫉妬も分かるかも。 253 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 20 40 59.68 0 252 それフェイクする必要ないじゃないw 258 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 20 56 20.09 I いや、18でもキモイてw 259 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 20 57 45.02 0 「おにいちゃーん(はあと)」が許されるのは小6までだよねー。 260 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 20 58 11.43 0 小学校卒業以上は十分にキモイ物件だと思う 264 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 21 03 35.71 P 59ですが、フェイクなしです。 モデルを目指すの!といいながら キャミとホットパンツ吐いてポーズをきめた写真を夫に送ったり香ばしい。 流石の夫もなんだこりゃといいながら写メ消してた。 265 :忍法帖【Lv=1,xxxP】:2011/05/30(月) 21 05 39.37 0 新たなdqn返しが投下されてるんだからキモイ兄妹の話題はもうヤメテー>< 266 :名無しさん@HOME:2011/05/30(月) 21 07 51.09 P 59だす。すみません、小姑キライスレだかチラウラにいってきます。 次のお話→241
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登録日:2014/08/03 Sun 19 48 36 更新日:2024/03/10 Sun 07 56 20 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 おっさん ギャグ ジャスティス ネタキャラ ネタバレ項目 マイペース リアクション 佐藤美一 刑事 刑事課 感情 感情表現 所轄 正義 正義の味方 正義漢 熱血 熱血漢 番轟三 相棒 警察 警察官 警視庁 超展開 逆転裁判 逆転裁判5 電気 困ったことがあったら呼んでくれ!いつでも駆けつけるぞ。 合い言葉は……”ジャスティス”だッ! 番轟三(ばんごうぞう)とは、『逆転裁判5』に登場する所轄署刑事課所属の刑事である。 年齢33歳。本作におけるライバル検事であるユガミ検事こと夕神迅の相棒を務める。 声優は佐藤美一。 強い正義感の持ち主であり、「ジャスティス!」を合い言葉に日々市民を守る。 常に感情表現豊かで大袈裟なリアクションをするため、とにかく暑苦しい。 「正義」の象徴である白いスーツに身を包み、ガンベルトから拳銃を出すような動作で警察手帳を取り出してくる。 非常にマイペースで、ユガミ検事の心理操作が通じないことから相棒を任されている。 二人のコンビネーションは息がピッタリで、指笛一つで証言台に駆けつけたり、仕草のみで意思疎通が可能な程である。 ユガミ検事自身が囚人であるため、 彼はその目付役であると共に、捜査に行けない検事に代わって必要な証拠品を集める立場である。 彼自身はユガミ検事について「更生させ、社会復帰させたい」と考えているらしい。 また、ユガミ検事が暴走した時には、 リモコンの遠隔操作で手錠に電流を流して鎮圧する こともある。 彼の行動原理は全て自分の信じる正義に基づいており、 弁護側が困っている時には公平な裁判のために情報を流してくれることがあるほか、 DLCシナリオ『逆転の帰還』では、弁護側からの要請に応えて事件の再調査を行ってくれた。 また第4話『星になった逆転』から最終話『未来への逆転』にかけても、ある事情から弁護側に積極的に協力してくれる。 逆転裁判5におけるイトノコ刑事ポジションの人物。 イトノコ刑事同様に抜けている所が多く、重要な証拠品を見落としたり、精密検査を忘れたりしてユガミ検事から呆れられることもしばしば。 探偵パートにおいては 「現場に調査しに来た王泥喜と心音を 不審人物と思って即逮捕しようとする 」 「 素足に履いてる靴を盗まれても気付かない (しかも2回も)」 「フレンドリーに 窓からジャスティスと挨拶 してくる」 「『肌身離さず守っている』と宣言した証拠品を、 直後に肌身離して電話を取りに行く 」 「『逆転の帰還』では弁護士バッジをつきつけると即座に 警察手帳をつきつけ返してくる 」等 色々とユニークな反応を見せてくれる。 その強烈な個性がプレイヤーの印象に残ったためか、 2013年のニコニコ生放送における公式人気投票では、5位にランクインするという快挙を成し遂げた。 ちなみに相棒のユガミ検事は7位と、こちらも高順位であった。 「まあ、追記・修正がんばりたまえよ! Wiki篭もりたち!」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- この先、逆転裁判5のネタバレのため注意。 オロカなキミ達も、ジブンが亡霊ではないとわかったね? ”亡霊”(逆転裁判) 登録日:2014/08/03 Sun 19 48 36 更新日:2024/03/10 Sun 07 56 20 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 おっさん ギャグ ジャスティス スパイ ネタキャラ ネタバレ項目 マイペース ラスボス リアクション 亡霊 佐藤美一 刑事 刑事課 感情 感情表現 所轄 正義 正義の味方 正義漢 熱血 熱血漢 犯人 番轟三 相棒 警察 警察官 警視庁 超展開 逆転裁判 逆転裁判5 電気 その正体は『亡霊』と呼ばれる国際的なスパイであり、本作におけるラスボス。 7年前にユガミ検事が有罪判決を受けた「UR-1号事件」の真犯人であり、心音にトラウマを植えつけた張本人。 そして、現代では大河原宇宙センターを爆破し、乗組員であり王泥喜の親友である葵大地を殺害した犯人である。 正確には「番轟三」という人物は本編開始前に既に死亡しており、作中に登場するのは『亡霊』が変装している偽物である。 感情の起伏が極端に少なく、番刑事として活動していた時の感情表現豊かな振る舞いも全て演技に過ぎない。 恐怖心も殆ど感じないため、普通の人間には出来ないような危険な行動も躊躇なくやってのける。 スパイとしてのスキルやマスクを使うことで他人の顔・言動・音声までも本物そっくりに真似ることができ、 任務のために常に他の誰かとして生きてきたため、本当の顔や性格は自分でも分からなくなっている。しかし、何故か本作ではギャグ目的でしか使われていない… と言うか顔を自由自在に変えれるなら7年前の犯行でわざわざ能面を被る必要はなかったのではないだろうか。 スパイという立場上、常に殺し屋に命を狙われており、正体がバレることについて強い警戒心を持つ。 ユガミ検事に近づいたのも「更生させるため」というのは建前で、真の目的は自分の正体に関わるデータを奪うことであった。 そもそも彼は誰にも正体を知られないように生きてきたため、他人と信頼し合うという感性は持ち合わせていないのである。 信頼、理解し合うなどというものは感情に支配された弱者の思想だ。 信じられないからこそ、人間は……信頼などという幻想にすがるのだよ。 ストーリー終盤では証拠品であるライターの指紋データを捏造することで心音に葵大地殺害の罪を着せようとする。 最終話の法廷パートにおいて成歩堂達により彼の正体や捏造工作が明らかにされていくが、 『亡霊』もハッキングによるココロスコープの妨害や感情のコントロール、傍聴人の不信感を煽る等の手段で心音の心理分析から逃れようとした他、 ワイヤーを使って 直接攻撃 を仕掛けたり 法廷から逃げようとする ばかりか 証拠品を奪って燃やしてしまう 等、手段を選ばず最後まで抗ってくる。 御剣の調査により本物の番刑事が死んでいると判明すると、星成太陽、一路真二、成歩堂龍一と次々にマスクを換えつつ「自分は正体不明の潜入捜査官である」とシラを切ってくる。 第1話『逆転のカウントダウン』の冒頭で法廷が爆破されたのも、正体に関わる証拠品である月の石を消してしまうために彼が仕組んだことであった。 しかし、最終的に彼が存在を知らなかったもう一つの月の石が決め手となり、完全に正体を暴かれることになる。 追い詰められた『亡霊』はそれまでのような感情のコントロールができなくなり、「恐怖」を叫びながら、馬等島晋吾、美葉院秀一、一路真二、天馬出右衛門、静矢零、星成太陽、夕神かぐや、天馬ゆめみ、夕神迅と次々にマスクを変えながら発狂。 これが、自分の中の……恐怖? あ……あああ……あああああああ! やめろ!やめてくれ!どこだ!いるのはわかってるぞ! 見ろ……まだバレてない!バレてないって証明してやる! ……ウ、ウウオオオ……本当の顔!本当の顔なんか!顔顔顔顔顔顔! ぼくはアアア!オレはアアア!わたしはアアアアア!ダレなんだァアアアアアアアアアアアアア 同時に法廷を監視していた殺し屋に狙撃されてしまうが、急所を外れたことで一命を取り留め、緊急逮捕されることとなった。 なお、狙撃して倒れた際に「番轟三」のマスクが外れ、影で隠れた顔が出てきたが、 それが『亡霊』の本当の「素顔」なのか、はたまた他の誰かのマスクなのかは全くの不明。 いずれにせよ、優れたスパイのスキルを持っていながら「本当の自分」をわからないのは全くの皮肉である。 新キャラクターの中でも人気を集めたことや、当初は本作におけるイトノコポジションと思われていたこともあり、一連の展開に衝撃を受けたプレイヤーも多かった様子。 彼の演技力からしても劇中での番轟三のなりふりは本物に似せていると推察されるが、それだけに本物が既に亡くなっているのは悔やまれる点である。 亜内検事の弟がライバル検事として登場したように、続編ではせめて番刑事の兄弟を出して欲しいという声も少なくない。 追記・修正は感情表現豊かにお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ナルホド君の前振りの瞬間悟って絶句したのはいい思い出.....いやトラウマか。自分の中ではイトノコ並の信頼ポジションだっただけに衝撃がデカかった。「なんでや!なんでアンタなんや.....」って -- 名無しさん (2014-08-12 01 05 51) もったいねえんだよこの良キャラ使い捨てるのはよ!スタッフバカヤロー! -- 名無しさん (2014-08-12 01 57 09) 凄腕のスパイという事だが、声を録音されたテープを回収することから始まり、何一つ成功しないどころか墓穴掘り続けてるんどよな。 -- 名無しさん (2014-08-12 17 35 26) 検事2並みに正体を掴めなかったラスボス。 -- 名無しさん (2014-08-12 18 54 45) 最初はうっとおしい奴だと思ってたが、だんだん好きになっていった分マジでショックだった。特に特別編での彼の細やかな気遣いとかを見ると本物もいい人だったんだろう。入れ替わってたのは4・5話だけでラストで奇跡の生還を遂げるとかでもよかったのに。 -- 名無しさん (2014-08-12 22 50 20) やってることはシリーズ最大級なのに穴が多かったり、最後のヘタレっぷりから強い印象がないわ。 -- 名無しさん (2014-08-14 09 14 25) 演技とわかってても番刑事としてのキャラが良すぎるんだよ…ほんと勿体無い -- 名無しさん (2014-08-15 16 49 30) それらしいタグを追加してみた 亡霊としての正体を匂わせるタグはないほうがいいかな、やっぱ -- 名無しさん (2014-08-15 23 09 26) 別に殺さなくても4、5話だけ本物と入れ替わってて、本物はどこかに監禁されてたというのでもよかったのではないかと思う。 -- 名無しさん (2014-08-16 10 15 35) 本物が生きて救出でもされたらバレてしまうかもしれないからね、プロならそんなミスはしないだろう。 生きてて欲しかったのはとてもよくわかるのだが。 -- 名無しさん (2014-08-21 12 02 57) なんか変なやつだな→でも嫌いじゃないな、良いやつだし→嘘だろ?って感じだったな -- 名無しさん (2014-09-20 16 14 25) やっぱり皆「嘘だろ?!」ってなるんだな。第三章で窓からジャスティスしてるあたりから大好きになったから本当にショックだったわ -- 名無しさん (2014-09-28 19 29 58) 愛される馬鹿なラスボスという点では4のがりゅーんにも通じるけど、あくまで「番轟三」としてであって、「亡霊」としては確かに愛嬌あんまりないなぁ… -- 名無しさん (2014-11-17 02 17 40) シーナの正体もバ葛だったからな~ -- 名無しさん (2014-12-11 00 38 26) 過去に戻った大逆転裁判で本物が出ると良いなあ。ちょんまげ似合いそうだし -- 名無しさん (2014-12-20 19 08 08) ゲーム内で、法廷爆破を起こしたのがこいつって証拠だしてなくね? -- 名無しさん (2015-01-06 20 31 41) 嫌いじゃないわッ!! -- 名無しさん (2015-01-07 01 51 33) 今日の相棒を見てちょっとこの人のことを思い出した -- 名無しさん (2015-03-18 23 07 49) ↑ただ、あちらは本物の刑事だから余計タチが悪いよなぁ -- 名無しさん (2015-03-18 23 27 05) ↑3年間の積み重ねがある分、余計にね・・・ -- 名無しさん (2015-03-19 00 12 28) 第3章の時の窓から出てきたのにめっちゃ吹いた…のになんでこの人が亡霊なんだ… -- 名無しさん (2015-07-03 18 01 12) 亡霊とかじゃなくて本人が犯人の方が驚きがあったのになぁ、そのせいで「えっ終わり?」感が半端なかった -- 名無しさん (2015-10-02 22 17 54) 6から振り返ってみて元々5の時点でも茜の続投案が出来たにも関わらずぽっと出の刑事を出した時点でお察しだったな -- 名無しさん (2016-06-20 20 53 45) 実は5-4と5-5の間だけ亡霊と入れ替わっていて、最終的には助かってはEDで「亡霊につかまって一時はどうなるかと思ったが、弁護士君達くんのおかげで何とか命拾いしたよ」 -- バババーン (2016-06-20 21 06 52) ↑続き。「やはり正義は勝つということだ。ジャスティーーース!!!」とかやってほしかったな -- 名無しさん (2016-06-20 21 07 28) BGMもあり、個人的にはジャスティスよりはマイティっていうイメージだった。 -- 名無しさん (2016-08-22 22 04 22) 昨日5をクリアしたんだけど、表情と感情がバラバラなのを見て、笑いながら怒る竹中直人さんを思い出したのは俺だけじゃないと思いたいw -- 名無しさん (2016-08-22 22 06 17) 発売前から割と黒幕予想は多かった。自分はそういう展開もあるかもなーぐらいだったが、宇宙センターであった時点であっ・・・ってなったから、驚きは今までのシリーズで一番なかったなあ。 -- 名無しさん (2016-08-22 22 31 59) 正体不明の潜入捜査官って無理あるだろ? -- 名無しさん (2016-12-01 20 07 52) 設定は最強なんだけど、劇中での行いがマヌケすぎるのとゲームとしてヌル過ぎた。検事2のラスボスもゲームとしてはヌルかったが劇中の活躍は素晴らしかったのにな -- 名無しさん (2017-09-14 13 27 34) コイツがラスボスなのが不評なのって、亡霊としてはマヌケすぎるのがデカいと思う。ちゃんと検事2のラスボスのように設定どおりの有能だったらもっと好評だったろう -- 名無しさん (2017-09-14 13 29 09) 最初は亡霊にわくわくしたのだが設定に反してアレすぎたのがほんともったいない -- 名無しさん (2017-09-14 13 30 44) 人気のあるゴドーだってあれきりだったし、冥やガリューのその後のメディア進出みるに5で出て終わっていいキャラだったよ -- 名無しさん (2018-01-25 12 47 35) ハリーポッターのムーディー先生と殆ど同じような正体だったな本物の性格をかなり忠実に真似て、成り行き上とはいえ主人公達を助けてたってところも ただこっちは本物はもう亡くなってますって顛末だったから喪失感凄いけど 7で実はやむを得ない事情で死を偽造してましたって事にして再登場してくれないかな 番刑事を演じてた亡霊は亡霊で好きだし一命取り留めてホッとしたけど -- 名無しさん (2018-07-24 07 43 44) 愛すべきバカというより、愛すべきバカのフリをした外道と呼ぶべきでは?(今までのアレは演技でもあったわけだし) -- 名無しさん (2020-06-03 22 40 58) 亡霊とかではなくちゃんとした人格が欲しかったな。人間離れした魑魅魍魎の類じゃ、ミステリの犯人という感じがしない。その点検事2のラスボスは人間臭くてよかった。 -- 名無しさん (2020-09-19 07 24 37) 刑事が弁護士に情報垂れ流すというゲーム的都合をジャスティスというキャラ付けで説明したのは面白いと思ったんだがな。イトノコや茜はキャラとしては好きだけど、私情で弁護士と関わっている感じが強まってるとも思ってたから -- 名無しさん (2021-04-20 21 01 14) 5って話が繋がっているから、ユガミを除いて複数話を通して登場しているのは誰ってなるのが番しかいないから、黒幕は誰か意外とわかりやすかった -- 名無しさん (2022-03-11 16 15 03) この人が所々マヌケなのはユガミの警戒心を解いてあの証拠を手に入れるためだと思った -- 名無しさん (2022-06-19 18 48 19) 2話から出てきて憎めない人柄と描写で好感あった分、ラストの真実にはショックを隠せなかったな。葵ももう少し前から出番あれば良かったんだけど… -- 名無しさん (2022-07-06 23 42 11) 名前 コメント
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セレブの池沼唯(その1) ブロロロー… 一台のバスが停車しました。 先生「それでは唯ちゃんさようなら」 唯「せんせー、ばいばーい(^q^)/ 」 一人、いや一匹の池沼がバスから降車します。 そう皆のアイドル!?池沼唯ちゃんです。いつものなかよし学校から家まで帰る道のりでの出来事です。 唯「あーうー(^q^) ゆいはおりこう、うんたん♪、うんたん♪、ゆいはせーぶれつー(^oo^)/ 」 何もしなくても大きい鼻の穴を更に大きくして調子外れの歌をうたっています。 いつもに増してごきげんな唯ちゃん! 何故このようにごきげんなのかは昨日の平沢家での夕食時にさかのぼります。 昨日晩… 唯ちゃんと妹の憂ちゃんはテレビを見ながら仲良く食卓を囲んでいました。 キチンとしたテーブルマナーで行儀よく食事をとっている憂ちゃんに比べ、唯ちゃんは手づかみで顔のまわりいっぱいにごはんやおかずを付け テーブルやテーブルの下に撒き散らしながら食事をとっています。 憂ちゃんがいくら注意して食事の取り方を躾けても、池沼の中の池沼の唯ちゃんには出来るはずもなく、いつしか憂ちゃんも諦めるようになり、唯ちゃんのイスの下には汚れてもいいようにビニールシートがひかれています。 こんな憂ちゃんの苦労も知らず唯ちゃんはというと… 唯「まんまおいちーでつ!(^Q^)/、うーい、もっとよこす!(^ρ^) 」ガツガツ!クチャクチャ! 唾を垂らしながら豚や家畜のようにご飯を食べています。 憂「はいはい…」 憂ちゃんも半ば諦めモードで唯の大好きなブタさんマークの入った特大ドンブリにご飯をよそいます。 唯「あうっ(゚q゚)」 食べる事に夢中だった池沼がパタッと手を止めてテレビに目を移しました。 そこには海外のセレブの生活に迫るドキュメンタリーが映っていました。 黒塗りのリムジンから両脇に男を連れ、ゴージャスなドレスに身を包み、キラキラのアクセサリーを付けた女性。 それを見た唯ちゃんは… 唯「あーう(゚q゚)きえーでつねー!(*´q`*)、」 綺麗とはほど遠い池沼が素直にテレビに向かいコメントを述べました。 すると台所からご飯のこんもりよそわれたドンブリ飯を持った憂ちゃんが言いました。 憂「この人は海外でも有名なセレブなのよ~。何年たっても美貌は衰えないし綺麗で私も憧れちゃうな~! 歌もかっこよくてCDも持ってるのよ。ただプライベートはかなりのワガママで好き放題してるらしいけど…」 憂ちゃんは自分が好きなセレブがテレビで特集されるとあって得意気に話していました。可愛い子です。 しかし池沼に説明したところで理解出来るはずもないのですが… 唯「うーい!せーぶってなんでつか??(゚ q゚)ポカーン…」 憂「セレブっていうのはね、お金持ちで、キラキラな服を着て、とても大きなお家に住んで、とてもおいしい物をたくさん食べられる人よ!」 今度はちゃんと説明したところで理解できないと思ったのか、池沼の唯にも分かるように簡単に(少し適当ですが)説明しました。 唯「ほげ~(゚oo゚)」 と憂の話に耳を傾けていた唯ちゃんですが、とんでもないことを口走ります… 唯「ゆい、せーぶになりまつ\(^Q^)/、せーぶ!せーぶ!せーぶ!ゆいはせーぶでつよー\(^q^\))三((/^p^)/」 唯ちゃんは池沼特有の大はしゃぎを始めてしまいました。 憂「wwww馬鹿じゃないのお姉ちゃん!セレブと一番離れてる存在の池沼がなれるわけないでしょ! 食事も満足にとれない癖に偉そうに!」バキィ 唯「あう( q #)」 憂ちゃんも生意気にはしゃぐ池沼にイラっときたのかビンタをお見舞いしました。 唯「あ”―!うーいぶつやめる(`q´)、うーいわるいこ!ゆいはせーぶでつよ!おしおきするでつよ(`q´#)」 また騒ぎ出しそうだったので憂ちゃんは池沼を無視して片付けを始めました。 いつもなら気絶するまで池沼を痛めつけるのですが、今日憂ちゃんは学校の帰りにCDショップでそのセレブの新しいアルバムを買っていて、後で部屋で聞こうと思っていたので、ここで神経をすり減らすのは止めようと思いとどまったのです。 まさに命拾いの池沼です。 しかし唯ちゃんはそんな事情を知るはずもなく、(ゆいがセレブだからうーいは静かになったんだ)と思い込みご機嫌にテレビの続きを堪能し、平沢家の夜は更けていくのでした… …時は戻りなかよし学校の帰り道 昨晩の出来事もありご機嫌な唯ちゃんですが、更になかよし学校はバスでの送迎を義務としているので、このことも池沼の唯は(ゆいはセレブだからぶーぶーに乗って帰れるんだ) と思い込み、輪をかけてご機嫌にさせているのです。 そしてなんといっても今日の唯ちゃんは一味違います。 何が違うのかというと… いつも唯ちゃんの着ているものは間抜けな文字の入ったTシャツですが、今日は文字の部分がキラキラのビーズで装飾され、「マドンナ」と記されている特別製です。 唯ちゃんは今朝いつもの唾液や鼻水などの池沼汁で薄汚れたロマンス♥Tシャツを 唯「これやーの!( q )、ちがうのでつ(`Q′)」 と憂ちゃんを困らせました。 代わりに持ってきた「おやつ」と書いたTシャツも拒否したので、バスの時間が迫っているのもあいまって、憂ちゃんは姉が成人式の時にでも着せてあげようと買って仕舞っておいた特別製の「マドンナ」Tシャツを持って行きました。 すると… 唯「これー!これでつ!きれーでつー(*´q`*)うーいはやくよこす!!」 という事があり、いつもの唯ちゃんとは一味違うのです。 さながら唯ちゃんの歩いているいつもの道はLike A Virgin ロードです。 デカイ鼻の穴を膨らませフーフーと臭い息を吐き、肩で風をきるように歩く唯ちゃんに通行人も関わりたくないのか避けて通ります。 皆が道をあける様子を見て池沼の頭の中では女王様になったような気分なのでしょう。 すると向こうから二人の男性が歩いてきました。 大学生A「最近少し涼しくなってきたといってもまだまだ暑いな~、今日は久々の学校もバイトもボランティアもないしゆっくり羽を伸ばそうぜ。」 大学生B「そうだな。せっかく隣町まで来たし。今日はうまい物でも食べて帰ろうぜ!」 そして唯ちゃんと擦れ違おうかという時に、大学生Aが言ってはならないキーワードを言ってしまいます。 大学生A「ちょっと涼むついでにアイスクリームでも食うか?」 唯「!!!!!!!!????????」 これを聞いた唯ちゃんは鼻息を更に荒くして男達二人に突っ込んでいきます。 唯「ふーふーふー("oo")、あいすでつか!ゆいもあいすほしー!!あいすください(^q^)」 人生で一番好きなものといっても過言ではないアイスという言葉を聞き唯ちゃんはいてもたってもいられません。 涎を垂らしながら大学生二人に話しかけます。 大学生A「うわっ!!な…なんだ??」 大学生B「………」 いきなり後ろから走ってきて大声で話しかけられたので大学生二人もビックリして一瞬言葉を失いました。 それも鼻水と唾を垂らし、醜く肥えた池沼だったのでビックリも大きかったのでしょう。 大学生A「ど、どうしたの?ひとり?お母さんとかはいないの?」 大学生Aは尋ねました。すると大学生Bが 大学生B「おいA!こいつ池沼じゃないのか?関わらない方がいいぜ?」 大学生A「B!!障害者だからってそういう目で見るのは止めろ!そういう態度をとるからこの子たちの居場所がどんどん少なくなっていくんだ!」 実はこの大学生Aは大学で介護を専攻していて、将来は障害者学校の教諭になるという夢があったのだ。ボランティアというのも隣町のなかよし学校(名称ひまわり学級)にボランティアとして参加していた。 普段から池沼と接する機会が多い大学生Aは唯に対しても、いつも通り分け隔てなく接しようとした。 後にこれがAの人格を破壊してしまうとも知らずに… 唯は大学生のやりとりを「ほーげー( q )」と見つめていました。 すると大学生Aはもう一度唯にむかい尋ねました。 大学生A「君名前は?今は一人?お母さんとか家族の人は??」 しかし唯は家族という言葉などはわからないので、数少ない特技の一つ「自己紹介」を披露しました。 唯「あーう(^q^)わたしはひらさわゆいです。18さいでつ。なかよしがっこうすみれぐみれす!(^q^)キャッキャ」 大学生B「18でこれか…俺たちとそんな変わんねーじゃないか。世も末だな…」 唯「ゆいじこしょーかいじょーず!!あいすくれまつか?(゚q゚)」 大学生A「ごめんね。今アイスは持ってないんだ。」 唯はせっかく自己紹介をしたのに騙されたと思い 唯「むふー(`q´)うそついた!わるいこでつ!」 大学生A「ごめんね。許してね。」 なにも悪いことをしていないが、池沼を怒らせると後々面倒になる事をAは知っているので、ここは素直に謝る事にしました。 しかし… 唯「ゆいゆるたない(`q´#)あいすくれないとゆるたない(`q´) 」プイ 大学生A「じゃあアイス食べにいっしょに行こうか?」 大学生B「はぁぁぁ!?何言ってんだよA!せっかくの休みなのにこんな池沼に潰されてたまるかよ!」 唯「あうっ(°q°)」 二人は同時にAの言葉に反応しました。 唯「いくでつ(^q^)ゆいあいすたべるー!おりこうでつねー(^ε^)/」 大学生A「ははっ。B!アイス食べさせたらすぐに帰すから、そうカリカリするなって。 (小声で「夜はお前の行きたがってたアレに行こうぜ」)」 すると大学生Bも少し照れた様子を見せ、 「わかったよ…。そのかわりさっきの事は絶対だぞ。」と一人悦に浸っていた。 大学生A「それじゃゆいちゃんアイス食べに行こうか。ちょっと歩いた所のパーキングに車を停めているからそれで行こう。」 唯「あーう(^p^)ぶーぶーでつか?」 大学生A「そうそうブーブーだよ(笑)」 唯「キャキャ(^q^)/ ゆいはせーぶでつねー(^Q^)」 昨日のテレビを思い出したのか、更に喜びを爆発させます。 大学生A「せーぶ?ライオンズかな?まぁいいか。ゆいちゃんはせーぶだねっ」 意味の分かっていない大学生Aでしたがここは唯に合わせてあげる事にしました。 パーキングでつ(^q^) ほどなくしてパーキングに到着するとAは自慢の愛車を動かしました。 黒塗りのそこそこ値の張る車です。 この車はAが高校時代からバイトをしてお金を貯め免許を取り、大学に入ってからも学業とボランティアの合間をぬい、深夜のカラオケのバイトをしながら必死の思いで買った車です。 この車を見た唯は昨日のテレビでのセレブの車を思い出し、大変興奮しはしゃぎだしました。 実際には全然違うのですが池沼に車の違いなどわかりません。 唯「あ”-う”― (゚q゚)ぶーぶーでつ!ぶーぶー!ゆいのぶーぶー!アウアウア\(^q^\))三((/^p^)/アウアウアー」 大学生B「チッ!てめーのじゃねーよこの池沼が!」 唯は雑菌だらけの汚い手でピカピカに洗車されている車を触ろうとしたので大学生Bは唯のTシャツの首根っこを引っ張りドアをあけて後部座席に放り込みました。 そしてAの車を涎や鼻水などの池沼汁で汚されたくなかったので自分もいっしょに後部座席に乗り込みます。 唯「きぃぃぃ!ゆいおくびいちゃい!びぇぇぇぇぇぇん( q ) 」 と池沼泣きを始めようとしました。 しかし大学生Bが「泣くなら叩き出すぞ!!静かにしなきゃアイスは無しだボケ!!」 と言うと、知能はIQ25の猿以下なのに自分の欲望にはずる賢い唯ちゃんは 唯「ゆいはおりこーさんでつ!あいすないいわない(`q´#)」 大学生A「唯ちゃんはおりこうさんだから静かに待ってれるよね~?」 と尋ねると 唯「あーう(^q^)あいすたんゆいがいきまつよー!」 とご機嫌になりました。 車を走らせること15分… いつもなら15分もあれば問題の一つや二つ起こしてもおかしくない池沼の唯ちゃんが、そんなにアイスが食べたかったのか珍しくほとんど騒がず静かにしていました。 唯「ほーーげー( q )」 実はいつも乗っているなかよし学校のバスとは違う車で違う景色をみるのに夢中になっていただけですが… そんなこんなで某アイスクリーム屋に到着しました。 アイスクリーム屋のカウンターに行くと、唯ちゃんには夢のような世界が広がっていました。バニラ、ストロベリー、チョコなど他には池沼の唯ちゃんには絶対に味わえないような種類の味もたくさんあります。 よほど興味深々なのか涎で顔をグチャグチャにし、今にも突進していきそうな勢いでガラスケースを見つめています。 店員「いらっしゃいませー!店内でお召し上がりですか?(池沼かよ…最悪だな…)」 大学生A「ほら、ゆいちゃんは何味が食べたい??」と尋ねました。 しかし唯は 唯「あ”―あ”- ?!( p )」と要領を得ません。 それもそのはずで、唯ちゃんはいつも憂ちゃんが買ってくるガリガリ君かお徳用パックの10本入りアイスしか食べたことがなく、味という事がわからないのです。 こんな池沼にアイスクリーム屋のアイスなどもったいない… そんな唯ちゃんを見かねた大学生Aは「それじゃあこのバニラのシングルをコーンで3つ下さい。」 と一番無難で外れのない味を選んであげました。 目の前に差し出されたアイスに唯ちゃんは興奮し、Aの手からひったくるようにアイスを奪いました。 それを見ていたBは怒りの声を上げようとしましたが、Aに制され空いている席に腰掛けます。そしてAと唯も座席にすわりアイスを食べ始めました。 唯は口の周りをアイスだらけにしながらアイスを舐め続けます。 なんて醜い。不細工な太った池沼がアイスを顔いっぱいに付けながら舐めている。せっかく憂ちゃんに出して貰った「マドンナ」Tシャツも見る見るうちに唾とアイスで汚れていきます。 とても見れたものじゃありません。隣に座っていたカップルも嫌な顔をして席を移動しました。 そして一息ついて大学生BがAに話しかけました。 大学生B「A~、今日の夜はどうする?ピンサロ?ソープ?正直初めてだから今から緊張だぜぇ~」 大学生A「俺彼女いるしヌキだけでいいかなぁ。あんまり金も使いたくないし。もうすぐ彼女の誕生日なんだよ。普段忙しいからたまにはおいしいレストランに連れてくって約束したし。それに…」 大学生B「いいねぇ~彼女持ちは。しかもお前の彼女大学でも結構人気あるしな。あのボディを好きに出来るなんて、ヨダレがズビッって感じだよなぁぁ」 大学生A「おいおい!変な妄想するなよwww」 大学生B「しゃーねーか。今日はヌキって事で。俺の童貞はいつか出会う大好きな彼女にささげる事にするぜ!」 とこんなバカ話で盛り上がっていました。 おや?唯ちゃんが静かですね?? そうです。実はAとBが目を離している間に池沼は大問題を引き起こしていました… じかんはすこしさかのぼるでつ( q ) 自分のアイスを食べ終えた唯ちゃんは、まだまだお腹がいっぱいにならないのか辺りをキョロキョロと見渡しました。 するとそこには3段に積み重ねられたおいしそうなアイスを持つ男の子の姿が… 唯「う”―――!!ゆいのあいすとったー(`q´)う”-う”-…わるいこにはおしおきでつーー!!」 と叫びだしました。 唯は普段憂からお仕置きという名の暴行を受けている(原因は唯にあるのですが)ので、池沼なりにストレスでも感じているのか、自分より力の弱い小さい子に対し八つ当たりを頻繁に行います。 今回も自分よりも弱い相手の物は自分の物だという自分本位な考えからきています。 そして、唯「ゆいのかえつー!ぬうぁあ”あああああああ!!(`Д´#)」ドスドスドスドス と叫びながら男の子にでかい巨体を揺らしながら突っ込んで行きました! 男の子は唯の方向に背を向けており、グラグラ揺れるアイスのバランスを取っている為に唯の突進に気づいていません。 そして…… 滅多に当たらない唯の池沼タックルが珍しくヒットします。 男の子は突然の事に「うわっっ!!」と吹っ飛ばされてしまいました。 そして地面に身体を強く打ちつけて泣き出してしまいました。 男の子「うぇぇぇぇぇん!」 しかし唯はそんな事はお構いなしに男の子が床に落したアイスを豚のように這いつくばり床をグチャグチャにしながら舐めています。 唯「あいすおいちーーー!!あうあうあ~~う(^q^)キャキャ」ベロベロベロ するとそこに会計をすませた男の子の父親が登場しました。 この状況を一目見て把握した父親は泣いている息子に自分のアイスを渡し唯に詰め寄ります。 お父さん「おい!!お前何をやってるんだ!!」 そして豚のように床に這いつくばりアイスを舐める唯を見て腹が立ってきたのか、唯の脇腹に力いっぱい蹴りを入れました!グシャ 唯「むふぅうううううううううううううううううううううう(`q´#)」 唯は蹴られた事よりもアイスを食べていたのを邪魔されたのに怒ったようで、丸々太った身体を父親の方にむけてノソッと立ち上がりました。 唯「あ”ぅ――!ゆいいじめる、わるいこ!おしおき!!!(`q´#)」 自分は男の子からアイスを奪っているのを棚に上げ、あたかも自分が被害者の様に言い放ちました。 そして… 唯「ゆいのたーたりーーーー!!だああああああああ!!(`Д´#)」 と叫び、太った身体を丸めながら父親に突進していきました。 普段は当たらない唯の体当たりが先程男の子に当たった事に気を良くしたのか体当たりのバーゲンセールです。 しかし先程とは違い、スピードの遅い丸々太った巨体が真正面から来るのが分かっているので避けることなど造作もない事です。 お父さんは体当たりを軽々避け、唯の後ろに回り込み、そして唯の丸まった背中に向けて回し蹴りをお見舞いします!バキィ するとお父さんの回し蹴りの力も加えられ唯は巨体をお店の壁に凄い勢いでぶつけました!ドーーーン 唯「ぶう”う”ぅぅう――!ゆいいちゃい……("q")てんてんいちゃいよーー( q ) 」 更にお父さんは手を休めません。 唯に向かっていきマドンナTシャツの襟を掴み、身体を起こし上げて、唯のした事を息子に謝らせようと話しかけました。 お父さん「ほら!息子に謝るんだ!そうしたら許してやる!!」 しかし唯はお父さんの事を、「唯のアイスを食べるのを邪魔し、奪いに来た敵」と認識しています。 そして唯は謝るどころか思わぬ反撃に出ました!! 唯「はなちぇーー(`q´)ああぁあ”あ”―ぶぅぅぐぁぁあああーーーーー(`Д´#)」 と声にならない叫びを発しお父さんの腕に噛みつきました!! お父さん「いってぇぇぇぇぇぇ!ぐぅぅ…この池沼め!大人を舐めやがって!!このビチグソがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 お父さんも怒りが頂点に達したのか、唯の顔めがけて拳を浴びせました。 唯「あうっ(゚q゚#)あうっ( q #)あ”ぅっ(#゚q゚#)あ”うっ(# q #)」 しかしこれだけ殴られても唯は噛みつきを緩めません! お父さん「オラァーーーー!!!!」ドギューン お父さん渾身の一撃が唯のまんまる鼻を直撃しました。 これには流石の唯も耐えきれずに鼻血を噴き出して気絶してしまいました。 唯「あう”っ(#×q×#)」プシュー 場面変わって大学生A、B… (大学生A,Bの席は少し離れた死角になってる位置な為、唯の騒動に気付いていません) 「オラァーーーー!!!!」 大学生A「ん?なんか騒がしいな…」 大学生B「おいA!あの池沼がいないぞっ!!」 二人「まさか……」ダダッ 二人が駆け付けると店の中は騒然としていました。 男の子は泣きやんでいましたが、床に溶けて散らばったアイスとグッタリと鼻血を出しながら気絶している醜い池沼が一匹そして周りのギャラリーとお店の人に頭を下げるお父さんという光景に大学生A、Bも事態を飲み込めていません。 A,Bはお店の人に事情を聞きました。 Aはすぐさま男の子と父親の所まで行き頭を下げ、唯に奪われたアイスと同じものを買い男の子に手渡します。 大学生Aの謝罪を聞き、男の子の父親も快く許してくれました。 Bはお店の人と周りのギャラリーに頭を下げに行き、店から雑巾を借りて唯の汚した床の掃除を始めました。 この二人の対応に店の人も渋々ながらお咎めなしということで許してくれました。 しかし池沼をこのまま放っていくわけにもいかず、すぐに連れて出て行ってくれということで二人は巨体の唯を引きずりながら店をあとにしました。 大学生B「この池沼マジでおかしいぞ!お前のボランティアで行ってるとこの子供達とはレベルが違うだろ?もう早くどこかに捨てて行こうぜ!」 大学生A「ごめんな。お前にまで迷惑かけて…。わかった。でもこのまま置いていくのはマズイ。やっぱりもといた場所に帰さないと…。」 大学生B「わかったよ。もうはやく車に乗せて行こうぜ。幸い気絶してくれてんだしよ。」 大学生A「わかった。じゃあ急ごう。」 二人は駐車場まで唯を運び車に乗せようとしましたが、運悪く手が滑って後部座席に唯の頭をうちつけてしまいました。 唯「あうっ(゚q゚)ここはどこでつか??」 大学生Bは「しまったー」と思いました。更に唯は続けます。 唯「あーたはだれでつか?ゆいはゆいでつ(^q^)」 ついさっきまでいっしょにいたのに忘れてしまったのでしょうか。 スポンジ以下の脳みその本領発揮です。 大学生BはAに早く車を出せと言い、Aも車を発進させます。 すると… ブブブーーー!!!!! 唯「あうっ(゚q゚)」 クラクションの音でしょうか?いいえ違います。 アイスを沢山食べお腹が冷えたので、唯は大量のウンチをお尻の穴から放出しました。 唯「ゆいブブブーでまちた(^q^)おむつかえる!!くちゃいでつ…( q )」 大学生B「クサッ!A!窓開けろ!こいつウンコ漏らしやがった!!」 大学生A「わかった!!」Aは窓を全開にします。 車通りの多い道路をウンコの匂いを全開にして走ります。 もうこんな池沼とは1秒たりともいっしょにいたくないのか、車を停めてオムツ交換をすればいいのですが、二人は車を止めることなく走らせます。 すると唯はブブブーをした解放感からか、後部座席にある箱に目を付けます。 唯「あーう?!(^p^)」 と箱をパカッと開けると中からキラキラ光る指輪が出てきました!!! そう。お気づきの人もいると思いますが、この指輪は大学生Aが彼女の誕生日プレゼントに、車を買うために貯めたお金の余った分で買った指輪なのです。 普段大学やボランティア、バイトで中々時間の取れないAが彼女にと思って用意したサプライズだったのです。 運転中のAは唯の行動に気付かなかったのですが、唯と同じく後部座席に座るBは唯の行動に気付き、その指輪が何であるかもすぐに理解しました。 大学生B「何やってんだお前!!かえせ!!!」 と唯に掴みかかりました! すると唯もこの指輪が取り返されると思ったのでしょうか 唯「やーの!!こえゆいのでつ!!!ぜったいかえたない(`q´)ぐぅぅうううううう!!」 唯はこの指輪を昨日のテレビで見たセレブの付けていた指輪と勘違いし、これを付ければ唯はもっとセレブになれる!うーいも皆も褒めてくれる!アイスをくれる!と思い込んでいます。 その為に唯も抵抗を繰り返します。 大学生Aは状況を飲み込めずに「どうしたんだ??!」と言葉を発しました。 Bが指輪を返さない唯にキレたのか唯の腹めがけて思いっきり拳を浴びせました。 唯が「ぐぇっ("q")」と吹っ飛んだ拍子に唯の手から指輪が飛んで行きました。 しかも唯がブブブーを漏らしたせいで換気の為窓は全開になっています。 そして…… 案の定運悪く指輪は走っている車の外に飛び出していってしまいました。 そしてBが「A!車を停めろ!この池沼お前の指輪を外に投げ捨てやがった!」 するとAも事態を把握しすぐに車を停め、運転席から飛び出すように指輪を探しに向かいました。 Bは車に残り唯にむかって 「こいつっ……!ボコボコにしてやる!!泣いて謝っても許さねぇ!半殺しにしてやる!!」 と言い放ちました。 唯も自分の本能が危険を感じ取ったのか、車から引きずり出そうとするBに対して必死に抵抗します。 そしてとんでもない行動を取り出しました… 唯「だあ゛あ゛あ゛ああああ!!!くりゃえぇぇぇぇえええ!!!!(`q´)」ポイッ なんと唯はおむつの中に手を入れ、先程出した自分のブブブーをBに向かって投げつけました。 さすがのBもこれには堪えたのか引きずり出す手を離し距離を取ります。 唯はこの攻撃が効いたと感じたのか、さらにオムツに手を入れ四方八方にブブブーを投げ散らかしました! 唯「ゆいつよいでつ(^q^)ブブブーまらありまつよーーーー(^oo^)」ポイポイポイッ 大学生Aの努力の結晶でもある宝物の車がみるみるうちに唯のブブブーに染まっていきます。 Bもこれにはキレていたのを忘れて口をあんぐりさせ呆然と立ち尽くすしか出来ませんでした… しばらくしてAが汗だくになり車まで戻って来ました。 そして自分の愛車で起こっている惨状を目の当たりにして、Aの身体からスゥーと汗がひいていくのが分かりました。 するとAがBに向かって 「B…車に乗れ…」と言い放ちました。 正直ウンコまみれの車内に入るのはためらわれましたが、BがAの顔をのぞき見ると、今まで見た事のない能面のような冷たい目をした無表情だったのです。 今まで温和な性格の為、ほとんど怒った所を見た事のないAのこんな表情を見てBは金縛りにあったように返事もせず車に乗り込みました。 唯は先程までキレて唯に殴りかかってきたBが乗ってきたので 唯「ぶふうううぅぅぅぅ!!ぶふふううううううっぅぅぅぅぅ!!!(`q´)もうゆいかえう!おうちかえう!!ゆいいじめるわるいこでつ!!しーーね!しーーーね(`q´)」 車から降りようとしますが、ドアの開け方がわからないので開いている窓から身を乗り出し降りようとします。 しかし唯はデブなのでお腹の贅肉がつっかえて出ることが出来ません。 唯「ぶふぅーぷふぅーー!!ぽんぽんいちゃい!!ぽんぽんいちゃいよー!( q )」 唯の腹の贅肉がパワーウインドウに挟まる形になり出られない事で唯は池沼泣きを始めました。 大学生A「B…引っ張って座席に座らせろ…」と小さな声で呟きました。 Bは無言頷き、唯の身体を引っこ抜き座席に座らせます。 唯「あ”うっっ( p )」ポンッ するとAは唯に向かい満面の笑みで、「今からとーってもおいしいアイスを食べに行くんだけどゆいちゃんは帰っちゃうの?たくさんアイスがあるのになぁ…」 と言うと唯は先程までの池沼泣きを止めて 唯「アイスでつか(゚q゚)あいすいぱーいでつか(゚q゚)?」 と聞き返します。 大学生A「いっぱいだよ!いっぱーいアイスが食べられるよ!」 すると唯は「あーう(^q^)あいすいぱいっあいすいぱいっ!!ゆいはおりこーだからでつね!!(*´Q`*)」キャッキャ アイスと聞くと直前まで自分がしていた事を忘れてしまうとは…なんて卑しい池沼でしょうか… するとAは車を猛スピードで走らせました。 Aの車はまるで池沼にウンコまみれにされ、悲鳴をあげているかのような音を出しながらカーブを曲がります。 どこかの豆腐屋の車でも追い付けないスピードです。 車が走る事20分…… 本来ならとっくに池沼唯と出会った場所に着いてもおかしくないのですが… そこはどこかの廃工場のような場所です。Aは車を停車させます。 唯「ここあいすやさんでつか??( q )」 大学生B「そんなわけねぇだろこの池沼がぁぁ!!今からお前に地獄見せてやるからなぁ!」 と叫び唯を車から引きずり出しました。 Bは唯が親友のAにした仕打ちがどうしても許せなく、まるで自分の事のように怒りをぶつけています。 唯「ぶふぅ”ぅ”ぅ”ーー、ここあいすない!うそいった!!ゆいおこったでつ(`q´メ)ばーーかーー!しーーーねぇ(`q´#)」バタバタ こともあろうに唯は自分が嘘をつかれたので被害者だと、太った身体を揺らせながらAやBに暴言を浴びせてきました。 Bは唯に突っ込んで行くとまず頭を掴み、丸々と太った顔めがけて飛び膝蹴りを叩き込みました。 大学生B「ウダラァアーーーーー!!!」ベコッ 顔面に膝を打ち付けられた唯はバランスを崩し頭から地面に叩きつけられます!ドゴッ 唯「びぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇん( q )いちゃいーーー!おつむいちゃいーーー!!」 頭を打ち付けてタンコブができたのでしょうか?痛がり泣き出します。 更にBは唯の肥えた腹の上に全体重をかけたエルボーを浴びせます。グボッ 唯は一瞬身体がビクンッと宙に浮くとうつ伏せに転がり 唯「う”っお”ぇ・・・・・・( q )、おえええぇ・・・・・・ゲロゲロビチャャーー(=q=)」 と大量のゲロを吐きだしました。 消化しきれていない食べ物や胃液が混ざりあいとてつもない悪臭を放っています。 しかしBはお構いなしに転がっている池沼に向かい蹴りを浴びせます。 大学生B「この雌豚がぁぁ!!!!」バキィ!ドカァ!メタァ!グシャ!ボキッ! 脇腹に綺麗に決まっていきます。アバラ骨が折れた音もしました。 唯は「んひいいぃぃぃぃ、んひいいぃぃぃぃぃ(TqT)」と呻き声を上げながらうずくまっています。 そして更にBが蹴りを入れようとしたところでAが… 大学生A「B!もうやめろ!!!」 大学生B「A!もうやめちまうのか?こいつはお前の…」 と言いかけた所でAが言葉を発します。 大学生A「誰がやめると言った?俺がやるからお前は下がってろって事だ…」 Aは更に冷たい口調で言い放ちました。 それを聞きBも「わ、わかった。」と静かに引き下がります。 そしてAはうつ伏せになっている唯に近づき、唯の身体を思い切り蹴り上げました。 すると唯は仰向けに転がり「ぶふぅぅう…ぶふぅぅぅぅう……("oo")」 とBに蹴られたアバラが痛むのか脇を押さえながら、大きなまんまる鼻で呼吸しています。 Aは唯の身体にまたがり、その能面のように冷たく無表情な顔で唯の顔を見つめます。 すると唯もAの顔が尋常じゃないのを本能で感じ取ったのか 唯「ごめなたいっ…ごめんなたいつる!ゆい、ごめんなたいつるでつ( q )」 すると唯の汚い顔にポツリ…ポツリと何かが落ちてきます。 ここは屋内なので雨などではありません。 …なんとAが涙を流しているのです! この涙が自分の宝物の車をウンコまみれにされた事や彼女への誕生日プレゼントの指輪を捨てられた事の対する涙なのか、それとも池沼の中の池沼の唯を痛めつけている事に対する涙なのか… その涙の意味はA自身にもわかりません。 すると唯はその涙を見て 唯「ないてるでつか?…あやまたら、ゆるつれすよ(^q^)」 その言葉を聞いたAは涙は流したままですが、一瞬、かすかに口元に笑みを浮かべました。 唯「あう~?( q )あやまたら、おしおきないで…」バチィーーン!!! 唯「つよ(゚q゚#)」バキィーン!!! Aは涙は流したままですが、口元は笑った状態で、唯の顔面に向けて拳のラッシュを叩き込みます! 大学生A「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!」 某スタンド攻撃も真っ青な程のラッシュを浴びせ続けます! 唯「あうっ(゚q゚#)あうっ(#゚q゚#)あ”うっ(##゚q゚#)あ”うっ(##゚q゚##)あ”う”っ(###゚q゚##)あ”う”っ(###゚q゚###)」 大学生A「無駄―!!!!!!!!」ドゴォォォォン 最後の渾身の一撃を唯の鼻めがけて叩き込みました。 唯「ぐぅぇぇ(###×q×###)たちゅけ…て……ぅー……ぃ……」ゴボッッ!ブブブー!!! 醜く赤く腫れあがった鼻から鼻血を噴き出し、口からも血を吐き、更には又ブブブーとウンチを漏らしながら気絶してしまいました。 本日二度目の鼻へのパンチをくらい、まんまる鼻が更に倍ぐらいに膨れ上がっています。 (その2) に続く 池沼唯のSS に戻る 池沼唯 SS -ジャンル別リスト- に戻る (2011.09.26--2011.09.29) カウンター 今日 - 昨日 - 合計 -