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それはゆっくりが今のように有名になる以前の話。 一匹のゆっくりまりさが森をのんびり飛び跳ねていました。 「ゆっくり~♪ゆっくりできるよたのしいよ~♪」 歌いながらとても楽しそうに跳ねていると向こう側から人間がやってきました。 まりさは人間が怖いものだと知っていたのでとっさに草むらに隠れます。 「あれぇ?おかしいなぁ・・・確かこの辺にゆっくりまりさがいたような・・・?」 けれど人間はよほど確信があるのかなかなかその場から離れようとしません。 その緊張感に耐えかねたまりさは一計を案じて、こんな言葉を口走りました。 「やあ、ぼくはぎゃくたいおにいさんだよ!」 それは以前森に迷い込んできた人間がまりさの両親を虐待する前に発した言葉です。 まりさはそれを人間流の挨拶と勘違いしていたのでこんなことを言ったのですが、かえって人間の機を引くだけ。 「ん、誰かいるのか?」 「だれもいないよ!ゆっくりかえってね!」 「ふ~ん・・・なんだ、やっぱりいるんじゃないか・・・」 何と言う失策。 ついゆっくりと口走ってしまったまりさは餡子脳をフル回転させて軌道修正を図ろうとします。 「ちがうよ!ゆっくりのふりをしてるとゆっくりがあつまってくるんだよ!」 「・・・本当かよ・・・・・・ゆっくりしていってね!」 「「「ゆっくりしていってね!」」」 疑いつつも、人間がまりさの適当な言葉を実践すると草むらから2匹のゆっくりが飛び出してきました。 勿論、かなり頭のいい個体であるまりさは返事こそすれど迂闊に飛び出すことは無いので、どちらもまりさ以外のゆっくりです。 「・・・すげぇ、マジで集まってきた」 「「ゆゆっ!おにーさんはゆっくりできるひと?」」 「あ、ああ・・・そうだよ。だからお兄さんの家でゆっくりしようね」 「「ゆっくりりかいしたよ!」」 こうして人間は2匹のゆっくりを連れて去っていきました。 そして翌日。 「ゆゆっ、これなあに?」 昨日のまりさは人間に見つからなさそうな場所を目指して逃げている最中に、人間が捨てていった水槽を見つけました。 何か良くわからないので取りあえず突っついてみたりしていますが、やっぱりこれがなんなのかさっぱり理解できません。 そうこうしていると何故か昨日の人間がまたやってきました。 「くっそー・・・虐待に夢中になってたらもう一匹を逃しちまった・・・」 そんなことを呟きながら人間は辺りを見回しています。 またしてもこの緊張感に耐えられなくなったまりさはあの言葉を口にしました。 「やあ、ぼくはぎゃくたいおにいさん!ゆっくりしていってね!」 「おお、アンタは昨日の人!おかげで昨日は良い虐待が出来ましたよ!」 と言いながらも浮かない顔をしている人間はまりさの返事を待つことも無く話を続ける。 「でも、2匹のうち1匹を逃してしまったんですよ・・・どうにかなりませんかねぇ?」 などとぼやく人間から少しでも距離をとろうと草の陰を移動するまりさ。 人間はまりさの気配に気づいていない。気づいていなかったのだが・・・ ガタッ! 不運にもまりさはさっきまで遊んでいた水槽にぶつかってしまいました。 「ん・・・・・・あっ!!?」 その音を聞いた人間は一目散にまりさのそばへ駆け寄ると・・・ 傍に落ちていた水槽を抱え上げ、子どものようにはしゃぎ始めます。 「そうか!こんな簡単なことだったんだ!これなら虐待の光景も見せられるし、幽閉自体が虐待になる・・・」 そんなことを叫びながら、人間は全速力で森を出て行きました。 更に翌日。 「あー・・・参ったなぁ・・・」 まりさが今日は人間が落としていったマッチなるものと格闘していると、またしても人間がやってきました。 そしていつも通りまりさは草陰に隠れ、いつも通りの台詞を口にします。 「やあ、ぼくはぎゃくたいおにいさん!ゆっくりしていってね!」 「はぁ・・・ちょっと話を聞いてくれませんか?」 「な、なあに?ゆっくりはなしてね!」 そう言うと人間は手近な場所に腰を下ろして話し始めました。 昨日の水槽はなかなか重宝したもののコストパフォーマンスの問題が発生したことを。 更には彼が今までに行ってきたゆっくり虐待の数々を。 他にもゆっくりがいかに目障りな存在なのかなどを懇々と説き続けます。 その言葉を聞いているうちにまりさは怒りが頂点に達し、近くにあったマッチを人間に投げつけました。 「あだっ・・・こ、これはっ!?」 その人間はマッチを見た瞬簡に目を見開き、またしても森から出て行ってしまいました。 それから人間とまりさの奇妙な関係は1ヶ月近く続き、その関係が終るころにはまりさのいた森のゆっくりは全滅してしまいました。
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◆属性/株 株のお姫様(*´д`*) `ァ `ァ 板対抗面から続いた株の悪印象を春風のそよぎの如く浄め祓った。 今では、株系国家?の代名詞的存在である。
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亀様│和(土州)│祀部│ http //wakanmomomikan.yu-nagi.com/momomi2/maki-2048.htm
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第526話:想いは一つも届かない 作:◆eUaeu3dols (さて、ヘルメットを作らないとな) セルティは影を練り始めた。 首の断面から溢れる影が、首の上で徐々に固まり始める。 このゲーム内では“制限”のせいか、影で何かを作る度に激しく消耗する。 しかし今回は、以前にサイドカーを作った時に比べれば1割にも満たない体積だ。 当然、ヘルメットはすぐに、殆ど消耗もなく作り出された。 (……真っ黒なのは少し残念だな) なんというか、お洒落ではない。 ただ、それでも周囲の感想を上げるなら。 「……なんだか可愛いですね、セルティさん」 志摩子の評した通り、それはどことなく可愛らしく見えた。 なにせ、ネコミミ付きなのだから。 これがセルティのデフォルトだ。 普段は影製ではないヘルメットを使っている。 今回の影で作った物は真っ黒で、その事は大分不満がある。 『ああ、可愛いだろう』 それでも、メモで返事をするセルティはちょっと嬉しそうだった。 セルティは以前にも影でヘルメットを作った事が有った。 (静雄に被らせた事も有ったな) それは別に猫耳ヘルメットではなかったが。 彼の顔を隠したのはいざこざが起こらないようにするためだった。 もっとも、静雄はガンを付けられたのにキレてあっさり騒動を起こしたのだが。 (まったく、あいつは血の気が多すぎる) この島でもきっとそれは変わらないだろう。 60名も上げられた死者の名の中に、静雄が殺した物が混じってなければ良いのだが…… (また、何処かで喧嘩しているだろうしな) * * * マンションから東南東にある港町。青年と少女が睨み合っていた。 呆然と、あるいは明確に、殺意を向け合って。 「ああそうかい、てめえはそいつの仲間なんだな」 静雄は、シャナが呆然としながらも得物を構えたのを見た。 静雄はデイパックを地面に降ろす。 「保胤っていう野郎の仲間なんだな」 「仲間……もう、私の方からそんな事は言えない」 シャナは掠れた声で返事を返す。 「でも……あの人達は傷つけさせない」 「ああそうかなら殺す」 槍の振り下ろしがシャナを襲った。 「――っ」 殆ど予備動作の無い無造作な力任せの一撃。 だがそれは圧倒的暴力に裏打ちされた予測できない高速の一撃だった。 それでもシャナはかわしきる。 暴力は止まらない。 続けざまに放たれた連撃が旅館の庭木を叩き折り。 木の塀が障子のように引き裂かれる。 大地が穿たれ倒れてきた庭木が弾け跳び庭石が砕け散る。 石灯籠が叩き割られる。 「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す――!」 (なんて怪力!?) シャナは驚愕する。 目の前に居るのは人間のはずだ。 その外見からすればこんな怪力が有り得るはずはない。 フレイムヘイズのように超自然的力で肉体を強化しているわけでもない。 それでも目の前にある理不尽な力を否定する事は出来ない。 蹴り飛ばされた庭石を避ける。 叩き割られた庭木の破片を振り払う。 木の塀を引き裂きながら全く速度の落ちない薙払いがシャナに迫る。 だが―― 本来、シャナは自らの肉体強化にほぼ特化したフレイムヘイズだ。 坂井悠二と出会うまではろくに炎を操る事さえ出来なかった。 その分だけ肉体能力に秀でていた。 しかしそれも制限で抑えられていた。 一方、静雄の圧倒的暴力はあくまで生物学的限界を突破した物理的限界に過ぎない。 そのため殆ど制限を受ける事がなかった。 制限下において言えば静雄はシャナを上回る驚異的肉体能力を持っていたのだ。 それに対するシャナは坂井悠二のおかげで制御しえた炎の力を使いこなし、 静雄を上回る戦闘経験と得物への慣れで戦いを制する。 そんな、シャナが僅かに優性した程度の拮抗した戦いになるはずだった。 だが―― シャナの握る刃は静雄の暴力を真っ向から受け止めた。 「なんだと……?」 静雄が僅かに驚く。自らの全力を受け止めた少女に。 シャナは気づいた。 (私は負けない) 払いのけ、刃を振り下ろした。 静雄は受け止め――ずしりと足が沈み込むのを感じた。 「チィッ!」 鋼の如き肉体はその衝撃に耐えれても濡れた土壌が耐えきれない。 沈み込んだ右足を抜きそのまま蹴りを放つ。 シャナの左腕がそれを受け止めた。 静雄は左腕で拳を放つ。 シャナの額がそれを受け止めた。 シャナは右手の贄殿遮那を払い上げ、静雄が右手だけで持った槍を払い除ける。 互いに軽く距離を取る。 シャナは確信した。 ――負ける事は有り得ない。 静雄が一歩踏み込んだ。シャナは残りの距離を全て詰めた。 静雄の槍をシャナの刀が弾き飛ばした。 静雄が右腕で殴りかかる。左腕で殴りつける。 シャナは右拳を受け止めた。左拳も受け止めた。 「殺す!」 頭突き――! 「あぐっ」 流石に目の前に星が飛び――お返しに受け止めた両腕を力いっぱい握り潰した! 「ガアアアアァッ!!」 静雄は激痛に咆哮を上げ、更に全力の頭突きを叩き込んだ! まるでボーリングの球同士をぶつけたような重い音と共に両者は弾かれた。 シャナは感じていた。 痛みは有る。ダメージは無いわけじゃない。だけどそれでも…… シャナは難なく立ち上がった。 痛みはすぐに消えた。目眩も殆ど無かった。 静雄もすぐに立ち上がる。立ち上がろうとした。 それなのにその足がふらつく。視界が揺れる。 脳が揺れる。 「くそったれ……」 俺の体は何をしている。 力だけは殺す殺す有り殺す余って殺す殺すいる殺す俺殺すの体殺すは殺すどうし殺すた。 殺す殺す殺すくそ殺す殺殺すす殺すぞ殺す殺す殺す殺す殺す―― 「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す……」 殺意に塗りつぶされた思考が体を起動して行く。 やがて静雄も立ち上がる。限りなく危険を増していく憤怒と殺意を薪にして。 そして骨すら飛び出る程に壊れた両手で庭木の一本を掴み取る。 自らの筋肉を破損させる破滅的な力み。 全身の傷から吹き出た血がバーテン服を真っ赤に染める。 筋肉の千切れる音がする。神経を引き裂く音がする。 それは、あっさりと為された。 目の前でぼごりと音を立て、土の絡みついた根っ子ごと樹木が引き抜かれる。 それを見てシャナは強烈な寒気と一つの確信を固めていった。 (こいつは尋常じゃない) もう宝具の槍だって弾き飛ばした。腕は半ば破損した。 なのにあろう事か信じがたい怪力で樹を引き抜いて武器にした。 (こいつは人間じゃない) 目の前の人間は人間であって人間じゃない。 あんな力を出せる人間が居るものか。 あんな殺意を放つ人間が人間であるものか。 (どんな力を使ってでも……倒さなきゃ、いけない) 目の前の人間の形をしたものは敵だ。 もう殺さなければ止まらない。 傷を付けて血をぶちまけて死ななければ止まらない。 そうだその内の血をぶちまけろ赤い血を赤い赤い赤い赤い血をぶち撒き散らして―― 「殺す!!」 「死ね!!」 ――激突。 * * * (……よし、こんなものか) セルティは影で作ったヘルメットを微調整し、具合を確かめる。 静雄の事は気にはなったが、命の心配はしていなかった。 確かに静雄は無敵ではない。 不意を突かれたとはいえ、たかだか拳銃に結構なダメージを受けた事がある。 心臓を撃たれれば死ぬだろう。 蜂の巣にされれば確実に死ぬだろう。 車で轢かれれば……それは大丈夫かもしれない。 それでもその肉体の強度だって、例えば竜堂終という少年の方が強い。 弱点となる器官が存在しないセルティの方がタフだ。 それでもセルティは静雄に喧嘩で勝てる気がしなかった。 たとえ戦いになっても、静雄なら相手を叩きのめすだろうと信じていた。 * * * 咆哮も悲鳴も轟音に掻き消された。 樹木が砕け散る音。旅館の壁が砕ける音。猛火が火花を散らす音。 互いに自らの叫びすら聞こえない無音の絶叫。 シャナは猛速で投げつけられた樹木を叩き斬り、焼き払い、炎を撒き散らした。 衝撃を止めきれずに吹き飛ばされるも完全に受け身を取っていた。 それだけだった。 逆に静雄の被害は甚大だった。 本来超えられない限界を常に超えて肥大し続けた暴力の行使に耐える奇跡の肉体。 その肉体が悲鳴を上げていた。 更にシャナが樹木を叩ききった業火の剣の余波が静雄の全身に酷い火傷を作り出す。 蛋白質の焦げる匂いがべとついた空気と共に広がり始めている。 「殺す…………殺……す……殺…………す殺……す…………」 立ち続けるその体は傍目から見てもとっくに限界を超えている。 そもそも彼が戦い始めたその時から、動ける容態ではなかったのだ。 絶対安静のはずの肉体が膨れ上がる殺意に呑まれ動き続ける。 だがそれもここまで。 シャナはトドメを刺すために歩み寄る。 殺す為にと考えて。啜る為にと体が語る。 しかし―― 「…………?」 何かを、踏みつけた。 足下にはデイパックが転がっていた。 自分の物ではない、多分目の前の青年の物だろう。 そこから転がり出たそれは…… 「……十字架?」 「っ! そいつを……返せ…………!!」 静雄が呻く。 「そいつを、踏むなんざ……許さねえ! おまえは……殺すぞ!」 その呻き声は殺意と怒りに満ちていて、だけど僅かな、ほんの微かな悲しい嘆きを感じた。 「これは……何……?」 だからそれを拾い上げて、問うた。シャナは興味を持った。 静雄は叫んだ。 「由乃のロザリオだ!」 それは短い平穏の時間だった。 静雄はセルティの事を話した。 他に知り合いは居ないのかと聞かれてイザヤの事もムカツク奴とだけ話した。 悪戯っぽくからかわれて反射的に怒りに駆られ、暴力を振るった。 ……擦り抜けた。 「怒らせてごめんなさい! お詫びに……そうだ、今度は私の友達の話をしてあげるね」 由乃は驚いただけで怖がらず、謝って自分の話をし始めた。 福沢祐巳の事。藤堂志摩子の事。佐藤聖の事。 ……死んでしまった小笠原祥子の事。キーリという少女の事。 この世界に来ていない、彼女の大切なお姉様の令ちゃんの事。 他人の友達の話なんて興味が無かった。 だけど友達の友達の話なら無いわけじゃなかった。 殺されてしまった身なのに。 無くしてしまった、無くしてしまいそうな友達の話なのに。 由乃は努めて笑顔で、どんな事が楽しかったか、どんな事が嬉しかったかを話して聞かせた。 「おまえ、なんでそんなに…………」 そんなに笑うことが出来るのか。言い終わらずとも伝わった。 由乃は笑顔で答えた。 「…………だって、この島は酷い所だから」 「この島は酷い所だから、きっと祐巳さんも、志摩子さんも、聖さまも、 生きてはいても痛い目や辛い目に遭ったり、とても悲しい想いを感じてるだろうから」 「だから私の事くらい、ちょっとでも優しい話にしたいかなあって思うの。 令ちゃんほどじゃないけど祐巳さんも泣き虫だもの。 ……静雄さんも笑ってよ。私の話、そんなにつまらなかった?」 涙を零しながら必死に笑顔を作っていた由乃を、友達に会わす事すらしてやれなかった。 あんなにも優しい想いは実らなかった。 せっかく与えられた時間は誰にも届かなかった。 「殺す!」 だから許せなかった。 「平安野郎のせいで由乃がどれだけ苦しんだ!? 殺すぞ! 命を弄んで苦しめやがってふざけるな殺す! 百編殺してやる反省させて後悔させて殺す! 偽善っぷりが許せねえから殺す! 殺して殺す!! 死なせてから殺す!!!」 その叫びは支離滅裂だ。 だけどシャナにも一つだけは伝わった。 目の前の男は保胤が哀れに思い気遣った少女の為に怒っている。 保胤の同情が彼女を傷つけたのだと怒っている。 誰かの為に、絆の為に怒っている! それだけは、間違いない。 「……殺しちゃ、いけない」 彼に言った言葉ではない。 彼に言っても届かない。 だからこれは自分に言い聞かせる言葉だ。 「こいつを殺しちゃ、いけない」 どうしてか。 どうしてそう思うのか。 どうしてそう考えられるのか。 どうしてわたしは血に飢えて狂ってはいないのか。 わからない。 それでも。 「おまえは殺さない。みんなの所に連れていって……治療させる。 だけど、保胤に手は出させない」 「ふざけんなよテメェ」 静雄は二本目と、三本目の庭木を引き抜いていた。 凄まじい握力で握り潰している幹の一部が『握り』となってそれを保持する。 「平安野郎は俺がぶっ殺す」 激しすぎる怒りと怒りの合間にある、ほんの僅かな、激しいけれど静かな怒りの時間。 静雄は本当に珍しく、静かに怒っていた。 「命を弄ぶような奴なんだ。 どうせセルティの事だって、化け物だと思って利用してるに決まってる」 保胤はそんな人じゃないと言おうとして……シャナはふと気づいた。 この男は何者だ? 保胤を知っているのは幽霊であった由乃という少女に聞いたのだろう。 それならセルティの事も? そうなのかもしれない。 だけど、まさか……もしかして…… 「おまえ、名前は?」 その問いに、目の前の男は名乗った。 「――平和島静雄」 セルティの友の名を。 * * * (まあそもそも、喧嘩が起きないのが最善だけどな。 なによりこの島じゃ喧嘩で止まらず殺し合いになってしまうだろうし) ここは池袋とは違う。 たった18時間の間に120人近い人口が半減してしまう悪夢の島だ。 静雄の喧嘩は派手で、激しく、豪快でさっぱりしていて……かっこいい。 だけどこの島の喧嘩は喧嘩で止まってはくれないだろう。 だから、戦いの火種は一つでも減らさないといけない。 (そういう意味じゃ、さっさとヘルメットを作っておくべきだったな) シャナに初めて会った時、彼女に人喰いの怪物だと誤認されてしまった。 咄嗟の斬撃はなんとか凌ぐ事が出来たし誤解もすぐに解けた。 その後もシャナは話しかけづらそうにしていたが、その程度だ。 ……その程度でさえ、シャナを追いつめる一端になっていたのかもしれないけれど。 (でも、あの子は何もわるくない) * * * 息を呑むシャナの目前で、平和島静雄の静かな時間は終わる。 「ああもう、うるせぇ。殺す。殺す、殺す、殺す殺す殺す殺す殺す!!!」 噴出する憤怒と殺意が暴発する。 「テメェもブッ殺す!」 静雄は叫ぶ! 再び突撃を開始する。二本もの樹木を武器にして! 「おまえは、殺さない!」 シャナは叫ぶ! そして走り出す、炎の翼でこれまで以上に加速して! 間合いの外から振り下ろされる左手の樹木。 外れ? いやこれはさっきと同じ―― (投擲!) 視界いっぱいに広がる樹木を前に、シャナは炎を纏わせた贄殿遮那を、振り下ろした! 衝撃が土塊の絡まる根っ子を割り砕く。 高熱が樹木の幹を完全に燃やし尽くす。 業火が爆発し残骸を消し飛ばす。 炎の先から見える視界は…… (二本目!) 「殺す!」 静雄は両手で握り締めた二本目の樹木を振り下ろす! 隙のない攻撃に対しシャナは、炎の翼を強くはためかせた。 上へ、ではなく……前に! フレイムヘイズと吸血鬼の、赤と紅の力が混ざり、更に速く、速く――! 「これで……」 樹木が地面を叩いた瞬間、懐に飛び込んだ小柄な少女は刀の峰を叩きつけていた。 「止まれぇ!」 「テメ……ェ………………」 静雄の肺から空気が押し出され足が地面を離れ宙に浮いて。 静雄は吹き飛ばされ、地面を転がっていった。 重要器官を潰さず、肋骨も折らず。 ただ戦う力だけを根こそぎにへし折られて。 * * * (あの子は何もわるくない) 本来、首が無い彼女に落ち着いて接する事が出来た保胤や、 驚いても落ち着いて話し合える状況にあった他の者達の方が貴重なのだ。 そしてシャナは、坂井悠二を弔うセルティ達から逃げる時にその心を教えてくれた。 直撃しても骨も折れなかっただろう、ただ距離を取る為の峰打ち。 心の余裕は無くなっているかもしれない。だけど。 (それでも、あの子はわるい子じゃないな) だから今は何処かで吸血鬼化に悩まされているシャナも、親友である平和島静雄も。 二人とも、誰とも争わず、誰も殺さずに……生き延びて欲しい。 ただ、そう願っていた。 * * * (クソッタレ……) 静雄は思う。 何処かで、何かを、間違えていた。 それは判る。だけど……どこだ? 由乃の為に平安野郎に怒りを感じた事か? 目の前に現れたその仲間に怒り問いつめた事か? 戦ったことか? それとも。 怒りに流されちまうテメェ自身か? (ハッ、それが一番……だな…………殺……す…………) ――その思いは、叶っていた。 「…………どうして?」 理解できなかった。 平和島静雄に致命傷は与えなかった。 殺さないように打撃を加えた。 あの人達の所に連れていく為に。 シャナ自身は気づいていなかったが、悠二の血に潤った吸血鬼の肉体は、 殺意を抑える事を許して力だけをシャナに与えていた。 少女は自らの全てを制御して、自らの意志で選択する事ができた。 全てが良い方に回っていた。 (だからわたしは彼を殺さなかった) ……はずなのに。 そのはずなのに! 「……どうして?」 理由は、明白だった。 吹き飛ばされ転がった平和島静雄は、それでもよろよろと立ち上がろうとした。 だけど、その体に…………“刻印が浮かび上がった”。 彼は全身から血を吹き出して魂さえも失って死んで壊れて徹底的に終わって、倒れた。 平和島静雄は、死んだ。 静雄は怒りに我を忘れて、その事を思い出せなかった。 シャナは悲しみに暮れて、間違いなく耳にしていたその事を覚えておけなかった。 『次に禁止エリアを発表する。 19 00にC-8、21 00にA-3、23 00にD-6が禁止エリアとなる』 ここはD-8エリアの北端。 だけど静雄が吹き飛ばされたあそこはC-8エリアの南端で。 19時はとっくに過ぎていた。 平和島静雄は、死んだ。シャナの手によって。 「どうして!!」 殺すまいとしたのに! 彼を生かそうとしたのに! それなのに、それなのに……どうして!! 世界の残酷は止まらない。 【037 平和島静雄 死亡】 【残り 53人】 【C-6/マンション/1日目・20 25】 【大集団】 【セルティ・ストゥルルソン】 [状態]:平常 [装備]:黒いライダースーツ&影のヘルメット [道具]:携帯電話 [思考]:静雄の捜索及び味方になる者の捜索/静雄とシャナが心配 【D-8/旅館の前の道路/1日目・20 25】 【シャナ】 [状態]:吸血鬼(身体能力向上)/ダメージ軽微 [装備]:贄殿遮那 [道具]:支給品一式(パン6食分・水2000ml) /悠二の血に濡れたメロンパン4個&保存食3食分/濡れていない保存食2食分/眠気覚ましガム /悠二のレポートその2(大雑把な日記形式)/由乃のロザリオ [思考]:………………。 [備考]:体内に散弾片が残っている。 手術で摘出するまで激しい運動や衝撃で内臓を傷つける危険有り。 ただし吸血鬼の再生能力と相まって高速で再生する。 神鉄如意がD-8側に転がっています。 静雄の死体はC-8の南端に転がっています。 ←BACK 目次へ(詳細版) NEXT→ 第525話 第526話 第527話 第525話 時系列順 第570話 第525話 セルティ 第529話 第518話 平和島静雄 - 第518話 シャナ 第527話
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たなばたさまのねがいごと【登録タグ た なみP ねこ 初音ミク 曲】 作詞:なみP 作曲:なみP 編曲:ねこ 唄:初音ミク 歌詞 (PIAPROより転載) こどものころに おしえてくれた えがおのいみと なみだのわけを ほしのかわ ながれるように なみだで あふれないように いつもえがおで いられたらいいね いつのひにか かなうとしんじ たんざくにかいた ちいさなねがい あなたにあえる そのひをおもい コメント 名前 コメント
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DQMCH 物質系Bランクの神官服のモンスター。やっぱり中の人はいない。 習得する特技はバギ、ホイミ、ザオラル。 野生では【満月の塔】に出現し、バギマと本来自力では習得しないザキを使用する。 残念ながら【さまようよろい】とは出る階層が違うので共演はしない。
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768:メダイ 2006/09/26(火)11 02 30 ID yK3FepX0O 512:すいれん◆q2uCvkx07 2006/09/25(月)04 30 51 ID +QSRUUHt しばらくこちら来なくて 私の偽者まで出てきたみたいで超びっくりした 770:睡蓮 2006/09/26(火)14 23 56 ID BBCUHH/eO 他のコテハンさんと名前が被ってしまってるのですね…orz。 「すいれん」さんと私は別人ですよ。 丘板ではここにしか来ないので知らなかったです。(「すいれん」さん、すみません(-人-;)) 281:睡蓮 2006/03/29(水)13 42 20 ID 54KagEC+O 片思いを両思いにする目的の術は、復縁にもおKです! あくまでも睡蓮の経験からの発言ですが。 588:本当にあった怖い名無し 2006/03/32(土)00 24 55 ID E4YwrY/q0 ひょっとして今まで投下してくださった術は全て暗闇の中ですべきものだったのでしょうか?? 条件を指定されていないぶん、電気をつけたままやってたりとかしましたが・・・ 591:睡蓮 2006/03/32(土)00 37 10 ID iVOuMTEpO まあキャンドルの灯りだけで行うに越したことはないけれど。 術をかけなれていない場合は暗闇怖いですよね。 電気を消さなければならないものはそう書いてありますので、 指定がなければ電気ついてても大丈夫と思います(^-^) 24:本当にあった怖い名無し 2006/04/06(木)17 55 33 ID OrCxjj4/O 例えば9本ピンだと23 30〜0:30にかけてという感じで、 おまじないにしろ魔術にしろ日をまたいでするのは良くないと聞いた事があります。 これは本当なのでしょうか? 流儀によって違うのかも知れませんが… 52:睡蓮 2006/04/06(木)23 23 53 ID CHtwGc6bO 私が習った流派ではベストではないけれど特に問題はないです。大丈夫ですよ。(^-^) 175:本当にあった怖い名無し 2006/03/27(月)01 40 50 ID WMbJ1rsn0 やっと来週は新月がくるとゆうのに生理になってしまいました この日を待っていたのに。 前レスで生理の日は術を控えたほうが良いとあったのですがそれは本当でしょうか? 55:睡蓮 2006/04/06(木)23 37 45 ID CHtwGc6bO 私は魔女術やウィッカではなく魔術師として学んできているので、 その流儀からすると生理中は集中を持続するのが難しい、 気が高ぶりすぎたり逆に落ちてしまう事もあるのでむかないとの事です。 が、魔女様のウィッカの方では逆にパワーアップされるということなので、 生理痛が軽くて普段通りに行える方は行って、生理痛が重かったり 不安定になる方は見送る、でおKと思います。(^-^) 325:睡蓮 2006/03/29(水)19 09 28 ID 54KagEC+O 精神論のようになるのですが、半端な態度や気持ちで術を行うのはやはり良くないですね。 睡蓮の周りでは酷い目にあった人はいませんが。 善行というとボランティアでもしなきゃいけないの?という事になりますが、 例えばエレベーターのボタンを押して待ってあげる、 荷物を持っていてドアがあけにくそうな人の為に開けておいてあげるとか 小さな事でいいのです。 どんな術を行うにしろ、このスレの住人の方々は真摯な姿勢で なさるだろうと信じています。一人でも多くの住人の願いが叶うと 私も書き込みする甲斐があります(^-^) みんな本当に彼が好きで(ρ_;)っていう方々が多いと思います。 今のところ、今後も人を不幸にするような怖いのは書かないです。 ライバルを不幸にさせて彼から引き離すようなのは紹介してないので 余り怖がらないで大丈夫。(^-^) 414:睡蓮 2006/03/30(木)13 59 30 ID CKIFo8X3O 同じ術は時間をおいて三回位繰り返し行うのがよいと私は教わったので、 経験からの私見としてはおKと思います。 765:本当にあった怖い名無し 2006/04/17(月)12 29 09 ID XtSTvCt60 睡蓮様、『術は3回行う事』について質問よろしいでしょうか? 使った道具はその都度新しいものを用意するべきですか? ロウソクなどは前回の使い回しでもいいのでしょうか? 788:睡蓮 2006/04/17(月)20 57 00 ID +xJUTZK4O 術を閉じる為に埋めたり川に流したりするもの以外は大丈夫です。 698:睡蓮 2006/04/02(日)00 48 59 ID FVRnLdbCO 私が紹介したものは時々念を入れ直すものが多いです。 758:睡蓮 2006/04/17(月)10 17 48 ID +xJUTZK4O 個人の努力の範囲について論議になってますね。 社会人と学生、一人暮らしと親元では生活環境が違いますよね。 夜中まで残業して睡眠時間を削ってまでして術をかけられた方がいらっしゃいますね。 また、仕事の都合や家族とのしがらみで思うように出来なかった方も たくさんいらっしゃると思います。 要はその人のキャパで出来る限りの事を為さってほしいという事です。 私の返答が優しすぎる、もっとはっきり一番効くやり方を教えて欲しい、 という方もいらっしゃいました。 確かにそうですね。その通りかも。ちょっと甘いかなと思って反省しました。 術者ではないのだからある程度のことはよしとしようという私の考えが 間違っていたと思います。逆に皆様に失礼だと思いました。 ここに集っている皆様は願いは違えども一生懸命ですよね。 それならばやはり妥協せずに行っていただきたいです。 例えばこれまで私がギリギリおKを出した方も「あの部分の詰めが甘かった」などと 思い当たる方は来月念押しをして下さい。 術は最低三回は行う、これには人間は完全ではないからという事も含まれます。 自分で完全だと思うものを三回行って、やっと一回に足りる。 うんざりしてしまいますがそうなんです。 私も恐らく他の術者さんも術かけに失敗したり思うように 効果が出なかったりという事もあります。 やはりそういう時は、自分で思い当たる要因があります。 無理は続かないので自分の出来る範囲で最大の努力をしていただけたらと思います。 前スレにも術を行って、自然にワクテカになったという方がいらっしゃいましたが、 出来るだけの事はやった、手は尽くしたと思えるように行ってほしいと思います。(^-^) 762:本当にあった怖い名無し 2006/04/17(月)11 00 43 ID QntNSvY5O 結局翌朝埋める場合は何時頃がベストなのでしょうか? 763:睡蓮 2006/04/17(月)11 04 23 ID +xJUTZK4O 朝、という指定がある場合、日の出から午前8時までがベストです。 これは他の術でもそうです。(^-^) 806:睡蓮 2006/04/17(月)22 19 03 ID +xJUTZK4O ライバル退散や縁切りの術では夜に埋めたり川に流したりのものが多いです。 基本的に他人を去らせる術は夜に閉じると覚えて下さい。 797:睡蓮 2006/04/17(月)21 33 15 ID +xJUTZK4O (※土に埋めるのは)なるべく早朝です。が。夜中に埋めるという術もあるので そのような場合は明記します。基本的にここに投下した術では朝です。(^-^) 802:本当にあった怖い名無し 2006/04/17(月)21 57 38 ID BkBBsp200 いままで投下された術は早朝に埋めなければいけなかったのですね! 砂を人形にかけていく術も、夜にやって翌朝に埋めるんですか? 812:睡蓮 2006/04/17(月)22 45 38 ID +xJUTZK4O そうですね。夜にかけるので時間は8時以降の自分の都合のいい時間で良いと思います。 768:本当にあった怖い名無し 2006/04/17(月)12 58 43 ID 9X3VZdwK0 3という数字は何か特別な意味があるのでしょうか。 792:睡蓮 2006/04/17(月)21 05 31 ID +xJUTZK4O 三回行うのは既に充分な念が入っている場合は念押し (サッカーで1-0で勝っているのを2-0、3-0にするような感じ) になりますし、どうしても意識できない穴を埋めることにもなります。 ですから「もう一度行っておく」というのはオススメです。 行う内に相性の良くなかった術と相性がよくなっていく場合もあります。(^-^) 術の解き方 870:本当にあった怖い名無し 2006/03/22(水)11 07 33 ID TmGpGwMOO 五ぼう星を書くのは、一筆書きですか? それとも☆の周りの線をなぞって書く感じでしょうか?? 927:睡蓮 2006/03/23(木)12 49 24 ID dkQcTnxkO 一筆書きです。 上→左下→右上→左上→右下→上の順です。 878:睡蓮 2006/04/04(火)23 39 43 ID NlS04OgPO 指で空中に五ぼう星を一筆書きで書いて、 そのまま逆戻りになぞって 頭の中で五ぼう星を消して下さい。 そして「呪術の効果は無に還る」と 唱えてから使った羊皮紙やキャンドルを 土に埋めて上に塩を撒き、ご自身は 塩をひとつかみほど入れたお風呂に入って下さい。 これで術は解けますが、かけた術を解くのは 最小限にとどめて下さいね。 途中で解く癖がついてしまうと 肝心なときに術が効かなくなる恐れがあるので。 61:睡蓮 2006/04/07(金)00 07 23 ID gn+0ZLsbO 余り途中で術を解く事が多いと肝心なところで効かなかったりする事がありますので。 914:睡蓮 2006/04/05(水)15 12 59 ID wQeTYfSCO 一度解いた術を再びかけ直すには新月を三回見送るのが私が教わった流儀です。 それまでは今できる術を続けて下さい(^-^) 40:本当にあった怖い名無し 2006/04/06(木)21 34 13 ID Vwfa7BAu0 術を解いた後 次の日から別の術をしますが それは大丈夫ですか? 58:睡蓮 2006/04/06(木)23 45 49 ID CHtwGc6bO きちんと術を解く作業をして、気持ちもしっかり切り替えた上で集中して行うならそんなに問題ではないですよ。(^-^) 885: 本当にあった怖い名無し 2006/04/18(火) 21 45 43 ID 0p2kqH+bO 五ぼう星の書き方がまったく間違っていましたΣ(゜口゜;) これって術解除になってないですよね?塩のお風呂も入ったのに… 8:睡蓮 2006/04/21(金) 05 59 00 ID ybjbhsoPO 術の解除でペンタグラムの書き順を失敗した方、上、左下を通して上に戻る切り方で (ゴールデンドーンの切り方)、召還術ではないのでそのまま逆になぞって消して、 埋めた所に塩を撒き、呪術の効果は無に還ると唱えて念じて入浴しておいて下さい。 296:睡蓮 07/01/1503 37 30 ID VUPRul7qO 家内のハンドルネームで書き込み失礼致します。 1月14日21時40分、睡蓮こと私の家内が他界致しました。 2ちゃんねるの皆様には生前の家内が大変お世話になった事を感謝しております。 どうか皆様がお元気である事と、皆様の願い事が叶う事をお祈り致します。 297:睡蓮 07/01/1503 47 38 ID VUPRul7qO 最後の二日間は昏睡状態で、ほとんど苦しんだ様子はありませんでした。 皆様には感謝しております。有難うございました。 家内の分も幸せになって頂きたいと思っております。