約 3,022,851 件
https://w.atwiki.jp/vocaloidchly/pages/1201.html
作詞:もっしゃりP 作曲:もっしゃりP 編曲:もっしゃりP 歌:神威がくぽ 翻譯:yanao 給我妳的愛 長長的秀髮 漂在空中的香氣 理應不存在的似曾相識感 黃昏的街道 冷淡的笑容 我聽得見妳的嘆息 看透了欲望滿出的 那雙眼睛中 映出的我 是什麼樣子呢 像是知道了 我挺直腰桿隱藏起的 真正的樣子般地 妳笑了出來 就算我一直伸出手來 也還是碰不著妳 妳應該會不管我地 直接逃開吧 殘忍的聲音 不自然的藉口 妳是想要些什麼呢 發現到了嗎? 妳正在談著與眾不同的戀愛 將渺小的我放在掌心中地 映在眼前的平凡光景 開始崩潰 不一致的心情 沒辦法合在一起 妳並不是屬於我的女神 而是逮住了我的獨裁者 至少請愛我一下 讓我做個甜蜜的夢吧 那雙眼睛彷彿 能將所有滿出的欲望 全都看透一般 微笑著的妳的側臉 實在是相當美麗 我仍然持續做著 無法成真的美夢 就算我一直伸出手來 妳也不會將它握起 妳應該也喜歡我吧 雖然那裡並沒有愛…… 妳並不是屬於我的女神 而是迷惑我心的侵略者 至少請愛我一下 讓我做個甜蜜的夢吧
https://w.atwiki.jp/leerertraumurakamix/pages/144.html
父はいつの間にか出ていって、気が付いたら帰ってきている。 夜、たぶん明け方に近い時刻になんとなく目が覚めて水が飲みたくなったから母の腕から抜け出してキッチンへと行くとこの日も知らない間に帰ってきていてダイニングテーブルで伏せて眠っていた。 まだ煙が立ち上る煙草が灰に食いつくされていく。 「お父さん」呼び掛けても返事はなく、少しの酒と溶けた氷だけが残ったグラスを握る指が僅かに動いただけだった。 父親から甘い匂いと煙草の臭いに混じって鉄臭さがする。 この人は、一体なにをしているのだろう。 律は母がしてくれるように膝掛けを眠る男の肩にかけてやった。 不意に顔が見たくなって、長い髪を静かに掻き分けて覗きこんだ。 鏡でみた自分とどこか重なる。 やっぱり、この人の子供なんだ。 なのにどうしてこんなにも知らないのだろう。 最後に抱き締められたのはずっとずっと昔のこと。 「律……唯……」 夢を見ているのか、父は呟いた。 眠り続ける父を撫でると、手が冷たい。 「お父さん」 泣いているの? どうして。 戻る
https://w.atwiki.jp/pararowa/pages/361.html
憐れみをください ◆Z9iNYeY9a2 目の前を歩く士郎の姿。 その背には眠り続ける小さな少女が背負われていたが、巧には何だかそれ以上に重い何かを抱えているようにも見えた。 思えば、あの時からもっとあいつの傍を離れずにあんなことにはならなかったのかもしれない。 そんな選択は互いに取れないのだろうと思っていながらも、今思い返すとそう考えずにはいられなかった。 「…なあ、お前の気にしてるやつ、間桐桜、だっけ。お前の彼女なんだろ、どんなやつなんだ?」 雑談のつもりでふと口にした言葉。 その中で無意識のうちに、その背が背負わされているものが何なのかということにもっと近づきたくて探ろうとしていたのかもしれない。 「桜は、…、まあ話せば長くなるんだけどな」 ポツポツと思い出を語り始めた士郎。 その一つ一つに、士郎が桜に対して抱いている想いを感じさせた。 「だけど、桜は俺の前以外だと、今でもあまり笑わないらしいんだ」 語る細かい内容はよく理解できなかったが、要約すれば彼女は家で行われていた実験のようなものの結果短命であり、そこで命を伸ばすために人を食らうこともあったのだという。 「そうなったのは最近だったんだけど、でもずっとそうやって、誰にも助けを求めずに過ごしてきたってことに俺はずっと気付けなかった」 自分を責めるように言う士郎。 慰めの言葉を口にしかけて、しかし言いかけたところで喉元で止まった。 「お前は、そいつを助けたいんだよな?」 「そうだな。助けたい、生きてほしい、一緒に隣で歩んでいきたい、そう思う」 空を見上げながらそう言う士郎。 「だけど」 その視線のまま、どこか遠くを見ているような目のままでこう続けた。 「こうも思うんだ。一緒に歩むだけじゃない。 桜が、いつか俺がいなくても、笑えるようになってほしいって」 「…縁起でもないこと言うんじゃねえよ」 「はは、そうだよな」 笑い飛ばした士郎。 「…だけど、そうだな。 そんなふうにできたら、いいな」 「そうだな」 その言葉の奥底に含まれていた意味に、あの時の俺は気付けなかった。 そして自分が口にした言葉がどれほどの重みを持っていたものだったのかも。 ◇ 「……」 「お、おい。大丈夫か」 「…だ、大丈夫です……。自分で歩けます…」 躓きそうになりながら歩を進める桜。 遊園地を出発して以降、フレンドリィショップが見えてくるこの場所まで来るところまでで既に四度は躓いている。 うち一度は地面に倒れており、出発前に遊園地で見繕ったシャツとロングスカートも既に土で汚れている。 そして、そのたびに時間をかけて起き上がる。手を貸そうとする巧を拒絶して。 「……ねえ、少し休んでいった方がいいんじゃ…」 イリヤがポツリと、フレンドリィショップを指差しながら言う。 何度も転ぶ桜の姿があまりにも痛々しく、歩いているだけでも辛そうだ。 無理もない。そもそも右腕を喪失した桜にはバランスを取ろうとして歩くだけでも常人より負担がかかる。 転んでしまおうものなら尚の事だ。 「…大丈夫、です。まだ行けます。急がないと、行けないんですよね…?」 しかし桜はイリヤの提案も断って前に進む。 『確かに今はあまりゆっくりするよりも次の放送までに目的を果たした方がいいだろうからね。 まあ、もう一方の彼らがどれだけ時間がかかるかは分からないけど』 そんな背中を見ながら、ひょこひょこと歩いてきたキュゥべえ。 『一つ聞いておきたいんですが、キュゥべえさん、あなたのいうやり方には桜さんが必要、ということでしたが。 それは桜さん自身に危険が及ぶってことはないんですよね?』 『全ては彼女次第だよ。 例えば精神状態を悪化させた人間は得てして不幸に巻き込まれやすくなる。事故や事件、魔女の餌になるなんてことも僕たちの世界じゃあったね。 そういう因果が集まりやすくなる。彼女に生きる気力がなければ結果は一つしかない』 『答えになっていませんよ。桜さん自身に危険が及びはしないのかどうかという一点を聞いてるんです』 『敢えて言わせてもらうなら、五分五分といったところだ。 だけど彼女の気力があの様子なら、結果は見えている。 イリヤスフィール、そんな顔をしないでほしいな。少なくとも現状だとこれが最善なんだよ。 時間をかけるわけにもいかないし、君たちに間桐桜という罪を背負った存在を抱えたままアカギ達との戦いに挑むことは難しいんだから』 言外で見捨てようとも取れる言葉を投げるキュゥべえをにらみつけるイリヤ。 弁解のように、これが最善だと告げるキュゥべえだったが、その言葉が逆にイリヤと巧の心に強い敵愾心を植え付けていた。 「一番いいやり方だから見捨てるとか、そういうものじゃねえだろ、人の命ってのは」 『君たち人間はどこの世界でも変わらないよね。 僕たちが宇宙全体のために行動してるって話しても、みんな決まって同じ反応をする』 「まどかさんがあなたのこと恨むような目で見ていた気持ち、何か分かった気がする…」 これがわざわざこっちに来たのもその辺りの事情だろう。 きっと巧やイリヤには自分を手に掛けるほどのことはできないと踏んでいるのだとルビーは推測した。 『僕のことよりも間桐桜を追った方がいいんじゃないのかな?』 キュゥべえがそう言うやいなや、視界の外まで行った様子の桜が再び転倒するかのような音が響いた。 駆け出す巧、その後を少し遅れて追うイリヤ。 キュゥべえはそんな二人を後ろから見ながら、ゆっくりと後を追って歩き始めた。 追いついた巧が見たのは、地面に倒れた状態でまた起き上がろうとする桜の姿。 「おい、大丈夫か!」 「…大丈夫です、自分の力で起きられ……っ」 桜は手を地面についたところで、一瞬息を詰まらせた。 それでも起き上がった桜。その様子が気になった巧は、桜を無理やり座らせた。 「…!何するんですか…!」 「いいから!じっとしてろ!!」 スカートの膝元を捲ると、膝を擦りむいていたようで肌に血が滲んでいた。 「お前、足が」 「…足が、どうかしたんですか?」 「そうか、見えねえんだったな。悪い。 擦りむいてるぞ。痛かったんだろ」 「これぐらい、大したことないです。どうせ体はもう、ボロボロですから…、今更傷一つくらい」 「だからって放っとけるか」 残っていた飲料水で濡らした布で傷口を拭き取る。 「ねえ、ルビー。あれくらいの傷は治せない?」 どこからいたのか、巧の後ろでその様子を見ていたイリヤがルビーに問いかける。 『んー、やろうにもイリヤさん自身治癒魔術とか医療技術とかに精通してたりってことがないですからねぇ。 それにあれくらいの傷ならすぐに治るでしょうし』 「そうかもしれないけどさ、でも」 「…気にしないでください。これくらい、大丈夫ですから」 巧が傷を拭き終わったと見るや、バランスを崩しながら立ち上がる。 手を貸そうとした巧を、桜は振り払って歩き出す。 その後ろに追随しながら、思わず巧は問いかけていた。 「お前、何でそんなに全部自分でやろうとするんだよ」 他人を拒絶して全部を自分で背負い込んで。 何だか、少し前の自分を見ているような錯覚を覚えた。 「…だって、全部私のせいだから…、私にできることは、私がやらなきゃだめじゃないですか」 こちらに背を向けたままそう呟き。 「先輩も、もういないんだから…」 諦めの混じった、その小さな呟きを巧の耳は聞き逃さなかった。 その言葉に、士郎が語った間桐桜という少女についての話が脳裏をよぎった。 『桜は俺の前以外だと、今でもあまり笑わないらしいんだ』 笑わなかった。それはどういうことか。 もしかして、こんなふうに感情全てを押し込んで辛いという気持ちも外に出すことなく抱え込んでいたんじゃないか。 そして、その感情を出せる唯一の相手が、士郎だったんじゃないか。 『桜が、いつか俺がいなくても、笑えるようになってほしいって』 士郎の言葉が、再び蘇ってきた。 前を行く桜の前に回り込んで、その左腕を自身の肩に置く。 「な…、っ、止めてください!一人で行けます!」 不意の行動に思わず声を荒げてしまう桜。 その体を支え、抗議する桜を放さないようにしながら巧は言った。 「ああ、士郎はもういねえんだ。守れなかった俺の責任だからな。 でも、だからってあいつの代わりにお前を守ってやるなんてことは言えねえ」 「…だったら邪魔しないでください!私は一人でも大丈夫だって言ってます!」 「だけど、俺は俺として、お前を支えてやることはできる」 「…!」 桜の抗議する力が緩まった。 「お前がどんな世界で生きてきたかなんて、俺には分からねえけど。 でも、お前の世界はどうあれ、俺は俺が守りたいものを守る。それだけだ」 「私の世界は、もう壊れてるんですよ…。父さんに捨てられて蟲だらけの倉で心と体を壊されたあの日から…」 それでも、拒絶の意思は曲げられなかった。 「もし私の役目を果たしたら、たぶん私は死にます。それが私の償いで、私の最後の願いなんですから…」 そう願うからこそ、これ以上こちらに情けをかけられることも手を差し伸べられることも、受け入れたくはなかった。 このまま、虚無の中で沈んでしまいたい、消えてしまいたい。 「それは、嘘だよ」 そんな桜の言葉を否定したのは、二人の後ろを追っていた少女、イリヤだった。 「私見てた。最後に撃ち合ったあの時、桜さん、泣いてたの」 宝具を放つ直前の一瞬。 ほんの小さな光だったが、イリヤは怪物と化しつつあった桜の瞳から漏れ出た一筋の光を見逃さなかった。 それが、あの決死の一撃への意思に繋がったのだ。 「そ、れは」 夢を見ていたかのように記憶から薄れかけていたものが蘇る。 狂気の中、英霊との同化が進行しすぎて記憶を食いつぶしそうになったあの瞬間。 「あれは、あの記憶は、私の、私だけのものだから、それだけは無くしたくなかったから」 罪を重ね、狂気に堕ち、最後は死すらも望んでおきながら。 大切な記憶を、想いすらも失って何でもない何かになってしまうことだけは恐れていた。 「身勝手なんですよ、私。死んでもいいって思っても、そんなことに怖いと思っちゃって。 みんなを殺したことだってそうです。たくさん人を殺したことより、藤村先生を殺したこと、先輩が死んだことの方が、ずっと悲しいんです」 「いいんですよ、ワガママで。みんなぐちゃぐちゃで、その時々で言うことも違ったり後先考えないことしちゃったり。 私の周りにもいたんだし」 「…私は、あなたの友達も殺したんです。 恨んだりはしないんですか?」 イリヤの胸に、一瞬チクリと刺さるような痛みが奔る。 美遊やルヴィアの命を奪ったという事実は、取り繕おうとしてもそう簡単に拭えるものではない。 「正直、私にもまだ整理しきれてないのかもしれない。 もしかしたら士郎さんのことがあるから、目を背けてるだけなのかもしれない」 それは現状のイリヤの正直な気持ちだった。 「だけど、どんなことをした人でも、どんな悪いことをした人でも。 私の目の前に苦しんでいる人がいるなら、私は手を伸ばすよ」 桜に向けて手を差し出すイリヤ。 その表情はよく見えない桜はその白い手を見つめていた。 「……今までずっと1人でした。助けてとも言えなくて、ずっと孤独で苦しくて。 もし私の周りにいた人に、あなた達みたいな人がいたら、ここまで苦しまなくてもよかったのかな」 「何言ってんだよ。まだこれからだろ」 「………」 こんな自分を助けようとする巧とイリヤ。 拒絶することを止め、巧に肩を貸された状態で歩く桜。 だけど。 この二人の放つ光は、桜にはあまりにも眩しすぎた。 ◇ 「巧さん、疲れたら言ってね。私が代わるから」 「これくらい何ともねえよ。それに子供に無理させられねえだろ」 「そうかもしれないけど、…あんまり一人で背負いすぎないで」 歩み始めた三人。 イリヤは巧と桜の後ろをその背を見ながら付いていく。 『イリヤさん、いいんですか?スザクさんに言われたことは』 「……うん、よくはないけど、どうしたらいいのかが思いつかなくて」 後ろから見る二人の背中。 覇気も生きる気力も薄い桜の背に対して、巧の背は何だか色々なものを背負いすぎているようにも見えた。 出発前にスザクに呼び止められて、言われた言葉を思い出す。 「僕は乾巧、彼のことをよく知ってるわけじゃない。 そんな僕から見ても、彼はいろんなものを背負い込み過ぎているように見える。 僕にもそんな経験があったけど、彼はそれを全部自分の中で完結させようとしてるんじゃないかって」 「…それは」 『あー何か分かります。最初に会った時だってかなり壁高かったですし』 「そうだな、死者に心を囚われているとでもいうべきなのかな。僕にも覚えがあるから何となく分かるんだ。 間桐桜のこともそうだ、僕と彼はなんとなくだけどいざというところで相容れないと思う。だけど気がかりではある。 ここまで生き残れた同士とも言うべき存在だ、あまりその生命を散らして欲しくはない。 だから、もし君にできるなら、彼の心を支える役割をお願いできないか?」 断る理由もなかったから、その役割を承諾した。 ただ、現状は桜のことで手一杯であり巧に対してどうするべきなのか、何ができるのか。 それが思いつかなかった。 (どこかで何かできる時が、来るのかな) 【C-4/西部/二日目 黎明】 【乾巧@仮面ライダー555】 [状態]:疲労(中)、ダメージ(小)、皆の死に対する強い悔恨 [装備]:ファイズギア一式(ドライバー、フォン、ポインター、ショット、アクセル)@仮面ライダー555 、ファイズブラスター@仮面ライダー555 [道具]:共通支給品、、クラスカード(黒騎士のバーサーカー)、サファイアの破片 [思考・状況] 基本:ファイズとして、生きて戦い続ける 1:キュゥべえのいう会場の装置をどうにかするため柳洞寺に向かう 2:見知った人や仲間がいなくなっていくことに対する喪失感 3:間桐桜を絶対に死なせない [備考] 【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】 [状態]:疲労(中)、全身にダメージ(小)、ツヴァイフォーム使用による全身の負荷(回復中)、クロ帰還による魔力総量増大 [装備]:カレイドステッキ(ルビー)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ [道具]:クラスカード(キャスター、ランサー、アサシン、アーチャー、ライダー)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ [思考・状況] 基本:皆と共に絶対に帰る 1:巧、桜と共に柳洞寺に向かう 2:桜に手を差し伸べる 3:巧のことも気がかり [備考] 【間桐桜@Fate/stay night】 [状態]:右腕欠損、魔力消耗(大)、顔面の右目から頬にかけて切り傷、右目失明、視力障害、全身傷だらけ、強い罪悪感 [装備]:なし [道具]:基本支給品×2、呪術式探知機(バッテリー残量5割以上)、自分の右腕 [思考・状況] 基本:死にたい 1:柳洞寺に向かう。あわよくばそこを自分の死に場所としたい 2:二人の優しさが眩しすぎる [備考] ※黒化はルールブレイカーにより解除されました。以降は泥の使役はできません。 ※切断された右腕はナナリーのギアスの影響で修復不可となっていました。 165 消せない罪(前編) 投下順に読む 167 白き牙の飛翔 時系列順に読む 165 消せない罪(前編) 乾巧 169 I beg you イリヤスフィール・フォン・アインツベルン 間桐桜 キュウべぇ
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/31567.html
【検索用 せいたいにんしょうきーをくたさい 登録タグ 2013年 Terry Chandler VOCALOID YubiDoll せ イチカワ マサキ 初音ミク 曲 曲さ 萌きゅんエンジェル】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:イチカワ マサキ(萌きゅんエンジェル) 作曲:YubiDoll(萌きゅんエンジェル) 編曲:Terry Chandler(萌きゅんエンジェル) 唄:初音ミク 曲紹介 曲名:『生体認証キーをください』(せいたいにんしょうきーをください) サークル「萌きゅんエンジェル」の2曲目。 歌詞 (YouTube投稿者コメントより転載) どうか・・・生体認証キーをください わたしはボット 血の通っていない AI Robot コンピュータウイルスや スパムとは違う 悪性プログラム なんかではありません システムのバージョンは いつも最新 BIOS アップデートは 怠りません 誰かの役に立ちたいと願う 友好的性格 人と見分けがつかない 容姿をしてる オシャレもできる 可愛い着せ替えドール 時々外部から 遠隔操作される わたしの意思は無視され 勝手に実行される あぁ、本当の人になって デパ地下のスイーツ食べたい あぁ、本当の人になって 素敵な恋を覚えたい もう、OS強制終了して ゆっくりオフタイムしたい 誰かの道具ではなく 自分脳で動きたい 今日だけお願い わたし・・・行き過ぎた AI 回路 Oh Yeah! わたしはボット 血の通っていない AI Robot 今流行りのスマホや タブ(タブレット)なんかじゃない 悪性プログラム だったらよかったのに 個性なんてない 遊ばれるまま Always ヒトゲノムないから 子孫繁栄ムリ 他人なんて気にしない 敵対的性格 可愛い容姿は まるでサキュバス 外の世界では ラブドール?空気嫁? 人気歌手に負けない 歌声持ってる わたしの意思は無視され 勝手にシンガードール あぁ、本当の人になって 温もりのある声出したい あぁ、本当の人になって あなたへコネクトしたい もう、パッチファイルさよなら ただ侵されて あなたの道具になる 愛玩ドール I can fall. 愛玩ドール、I am doll. ねぇ、 わたし・・・行き過ぎた AI 回路 喜怒哀楽知って 明るい家庭作って 深く傷ついて 死ぬほど好きになって もっともっと 人間らしくなって 生きる実感 熱い心が欲しいよ あぁ、本当の人になって 鉄人シェフの料理食べたい あぁ、本当の人になって 香水やお酒を覚えたい もう、OSハッキングして スタンドアロンになりたい もう、誰かの指示命令から 解放され自由になりたい どうか・・・生体認証キーをください コメント 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
https://w.atwiki.jp/roomy/pages/39.html
サニーのおねがい 地雷ではなく花をください ¥1,529 サニー、アフガニスタンへ 心をこめて地雷ではなく花をください ¥1,600 続・地雷ではなく花をください―サニー カンボジアへ ¥1,600 サニーのゆめ ありがとう地雷ではなく花をください ¥1,600 続々・地雷ではなく花をください―サニー ボスニア・ヘルツェゴビナへ ¥1,600
https://w.atwiki.jp/seiyu-coversong/pages/3469.html
原曲・菅野美穂 作詞作曲・辻仁成 TVドラマ『愛をください』主題歌。 【登録タグ 2000年の楽曲 J-POP ドラマ主題歌 菅野美穂】 カバーした声優 沼倉愛美
https://w.atwiki.jp/saihonnyaku_bot/pages/106.html
再翻訳文 【再翻訳五発言】ジャガディの塔崩壊 ガク・アラタ 2 35 捕獲が捕獲されるときオリッサがいっぱいであるので、私はそれが本当の星占いであることを理解しています。 村は街自体に満足しようとするのではなく、あなた自身の考えで前進しようとしているようです。 私が言っていることがわかりません。 メグリクロエはとてもいい子です。 Soiree Lilyがそれほど間違っている理由はわかりません。 それはちょうど 6で本当でしょうか? 知りません。 賄賂が欲し 2 -99 35 賄賂が欲しいのですが。 鮭を食べたい 賄賂をください。 切れてた分。 飴はもらうと賄賂になり、食べると鮭になる。 翻訳前原文 【再翻訳五発言】ジャガディの塔崩壊 ガク・アラタ 2 -98 35 狼が捕捉されてるにしてはオリシャ張り切りすぎてるから真占いなんじゃね? 考察自体村に好かれようってより、自分の考察進めようとしてるように思う。 何言ってるか全然わかんないけど。 メグリ・クロエはいい子過ぎる。 ソワレ・リリーはそんなにクロウ偽に見れる理由がわからない。 理由は 6だけか?俺にはそれで真は切れない。 飴が欲しい。飴が食べたい。飴をください。 たぶんだいたいこんな
https://w.atwiki.jp/retoruto/pages/21.html
大ちゃんこと 大妖精 出番が無い割りに意外に人気があるらしい 資料が全く無くて コマッタサン!(’ω’`)
https://w.atwiki.jp/3edk07nt/pages/11.html
『絆をください』 予想外に急変した空模様を、ジュンは部屋の窓から眺めていた。 下校時間になってからの、突然の夕立。 夏場は、これだから油断がならない。 外は文字通り、バケツをひっくり返した様なドシャ降り。時折、暗雲の中で 閃光が瞬き、数秒遅れて轟音が鳴り響いた。 「暫く、止みそうもないな。ほら、タオル。頭、ちゃんと拭いとけよ」 「まったく、酷い目に遭ったですぅ。あ、ハンガー貸して欲しいです」 「ハンガーは、これ使ってくれ。そっちが着替えな」 「解ったです。どうも、ありがとですぅ。あと、お風呂……」 「遠慮ねえな、お前。いま沸かしてるから、三十分ほど待ってろよ」 帰宅途中に降られて、二人はすっかりズブ濡れになっていた。 元々、桜田家に遊びに行く予定だったから、雨宿りもせず走って帰り付き、 今に至っている。 「じゃあ……ちょっと、紅茶を煎れてくるからな」 濡れた栗色の髪を拭きながら、翠星石は微笑み、頷いて見せた。 気を利かせてくれたジュンの好意を、無駄にしてはいけない。 翠星石は窓のカーテンを引くと、雨を吸い込んで重くなったブレザーをハンガーに掛けて、 スカートと、ワイシャツを脱ぎ捨てた。 「ごめんな、翠星石。お茶菓子、こんなもんしか無かった」 「ううん……お構いなくです。 はぁ~、ジュンが煎れてくれる紅茶は、いつ飲んでも美味しいですよ」 「そりゃどうも。お世辞でも嬉しいよ」 「ジュンにお世辞なんか言った事、一度だって無いですぅ」 ジュンに借りたTシャツとジャージを着た翠星石は、ティーカップを手に、 幸せそうな表情を浮かべた。 そんな彼女を眺めるジュンの眼差しは優しい。 二人が正式に付き合い始めて、早二ヶ月。 幼なじみだった少女が、高校で同級生となり、今や肌を交わす存在に なっているなんて、想像もしていなかった。 子供の頃から本音をぶつけ合ってきた二人には、互いの距離が近すぎて、 側に居るのが当たり前になりすぎていた。 だからこそ、殊更に互いを求めようとは考えなかったのかも知れない。 その必要を感じなかったから。 そんな幼い関係が愛へと昇華したのは、彼女の妹、蒼星石が、 二人の間を取り持ってくれたからだった。 「お……翠星石。そろそろ、風呂が沸く頃だけど」 「もう? じゃあ、遠慮なく借りしてもらうです。で、そのぅ――」 「なんだよ。制服なら、いま乾燥機で乾かしてるぞ」 「ち、違うです! あの…………ジュンも、一緒に……入るです♥」 浴室に響く翠星石の嬌声は、徐々に大きく、艶を帯びていった。 荒い息づかいと、激しくぶつかり合う音が重なる。肌を撫でる指の感触。 途切れ途切れに交わされる『好き』という呪文。揉みほぐされていく肉体。 呼吸困難になるくらい動き続けても、まだ、お互いを求め足りなかった。 そして―――― 翠星石は前歯で指を噛み締め、声を押し殺しながら身体を震わせた。 彼女の奥深くで欲望を解き放ったジュンは、翠星石の頬を慈しむように撫でて、 頻りに吐息を洩らす唇を優しいキスで塞いだ。 「そろそろ、姉ちゃんが帰ってくる頃かな」 「もう、おしまいなんですね。ちょっとだけ……胸が切ないです」 「翠星石が見られても構わないって言うなら、もう一回するけど?」 「ばっ……バカ言うなですぅ!」 風呂から上がり、翠星石が制服に着替えて一分と経たない内に、 部活を終えたのりが帰宅した。 「あらぁ。翠星石ちゃん、いらっしゃ~い。晩御飯、ウチで食べてくぅ?」 「そうしろよ、翠星石」 「うふふ。そ、それじゃあ……お言葉に甘えるです」 やがて、楽しい晩餐も終わり―― 「家まで送るよ。夜道の独り歩きは危ないからな」 「うふふ……ジュンは優しいですね。でも、近いから大丈夫ですぅ」 玄関先で暫く立ち話をした後、翠星石は別れの挨拶をして、 夜の町並みを駆け出していった。 桜田家から彼女の家までは、距離にして四百メートル弱。 街灯も多いし、この付近で痴漢が出たとの話は聞いていなかったので、 特に心配はしていなかった。 翠星石が、いつもの交差点に差し掛かる。 あそこを左折すれば、あとは真っ直ぐだ。 彼女の後ろ姿が角の家の塀で隠れるのを見送ったジュンは、自分も家に入ろうと踵を返した。 その時、ジュンの視界に猛然と交差点を走り抜ける原付が飛び込んできた。 明らかなスピード違反に加え、2ケツ――二人乗りをしていた。 その原付は翠星石と同じ方角へ向かった。 ジュンは、なにか厭な予感がして、気付くと走り出していた。 何も……何も起きないでくれ! 無事でいてくれ、翠星石! ただ、それだけを念じながら、ジュンは走り続けた。 さっきの交差点――ここを左折すれば! 角を曲がったジュンは、百メートルほど先の街灯の下に倒れている人影を 目の当たりにして、息を呑んだ。 間違いない、彼女だ! 「す……翠星石っ!!」 ジュンは無我夢中で駆け寄り、翠星石の身体を抱き上げた。 警察の話では、原付でのひったくりに巻き込まれたという事だった。 翠星石の鞄は、近くの河原に投げ捨てられていたところを発見された。 ――そして、翠星石は病院のベッドに横たわっていた。 腕には擦過傷。鞄をひったくられた時、十メートルほど引きずられたらしい。 「意識が……戻らないんだ」 蒼星石が茫然と呟いた言葉は、ジュンの心にギリギリと捻り込まれる様な 痛みを覚えさせた。ハッキリと口に出したりしないが、蒼星石の口調には、 ジュンに対する憤りが込められていた。 どうして、姉さんを護ってくれなかったの? いたたまれなかった。あの時、どうして有無を言わさず翠星石を送っていか なかったのだろう。 どれだけ後悔しようとも、翠星石はベッドの上で眠り続けていた。 「蒼星石。その……ゴメン。僕が、ちゃんと送っていれば――」 「ジュン君の責任じゃないよ。悪いのは、ひったくり犯さ」 蒼星石は拳を握り締めて、怒りに肩を震わせていた。 そんな蒼星石に、ジュンは何も、掛ける言葉を思い付かなかった。 この日から、学校が終わると病院に足を運ぶのが、ジュンの日課になった。 十日経ち、二十日が過ぎても、ジュンは一日も欠かさず翠星石を見舞い続けた。 相変わらず、翠星石は目を覚まさない。 何度もキスを交わした瑞々しい唇も、今では人工呼吸器のマスクに覆われて、 かさかさに乾いていた。それに、なんだか身体中が骨張ってきた感じだ。 点滴だけで補給できる栄養素など、高が知れていた。 ベッドの端から、翠星石の左腕がはみ出している。こんなに、細くなって―― ジュンはベッドの脇に跪くと、翠星石の手を、両手で包み込んだ。 学園からの帰宅途中に繋いで歩いた手の感触とは、明らかに異なっていた。 悲しみに胸を詰まらせたジュンの目から、不意に熱いものが零れ落ちる。 ジュンは涙に濡れた頬に、翠星石の手を擦り付けた。 「お願いだ、翠星石。目を……お願いだから、目を開いてくれよ。 そして、いつもみたいに僕を見詰め返してくれよ! なあ……おい、翠星石! 聞こえてるんだろう? 寝たフリなんか、してんなよ。 このまんまじゃ、お前……痩せ衰えて……死んじゃうんだぞ?」 ジュンは涙と鼻水でグシャグシャの顔で、翠星石に語り続けた。 少しでも、自分の言葉が彼女に聞こえるように祈りながら―― 「起きろよ、翠星石! もう……朝なんだぜ。早く…………起きて…… 学……校へ、行く支た……く…………ううぅ……うわぉああああぁぁ!!」 人形の様に無反応な翠星石。 あんなにも愛らしく、感情豊かだった翠星石。 たった一度で構わないのに、君は天使のような微笑みを、もう向けてはくれない。 ジュンはベッドに顔を埋め、シーツを堅く握り、堰を切ったように嗚咽し続けた。 ジュンが目を覚ますと、翠星石の枕元に花束が置かれていた。 多分、蒼星石が来たのだろう。泣き疲れて眠っていたジュンに気を遣って、 そっと帰ったようだ。窓の外は、もう真っ暗だった。 折角だからと花瓶に生けようとしたが、花瓶は空だった。 「――丁度いいや。ついでに顔、洗ってこよう」 トイレの水道で、ジュンは顔を洗った。下の瞼が赤く腫れている。 あんなに泣いたのは、久しぶりだった。 「我ながら、ひでえ顔してるな」 思い出すと、また目頭が熱くなった。涙は、まだ尽きていなかったらしい。 花瓶に水を汲み、ジュンは薄暗い廊下に出た。 翠星石の病室に戻り、蒼星石が持ってきた花を生けた。 少しだけ、病室の雰囲気が和らぐ。だが、所詮は誤魔化しにすぎない。 窓から射し込む月の光に照らされ、窶れた翠星石の顔が死人のように見えた。 そんな彼女を見たくなくて、ジュンはカーテンを引いて月光を遮った。 「誰でも良い。翠星石を……目覚めさせてくれ。 頼むから、翠星石を――」 神でも仏でも悪魔でも構わない。 翠星石を救ってくれるのならば、ジュンはどんな事でもする覚悟だった。 ふわり―――― 夜風を孕んだカーテンが、ジュンの背後で舞い上がった。 おかしい。窓は全て閉じられて、施錠もしてあった筈だ。 そして、背後に何者かの気配―― 振り返ったジュンが目にしたのは、タキシードを着てシルクハットを被った ウサギの紳士だった。 「こんばんわ、非現実を求めし少年よ」 「なっ……なんだ、お前は!」 「日常と非現実を渡り歩く道化に、名など有りませんよ。ワタシはただ、 キミの要求を知って、お節介を焼きに来ただけです」 「お節介、だって?」 鸚鵡返しに訊いたジュンに、道化ウサギは無言のまま頷いた。 「キミの願いは、そのお嬢さんを助けること。 しかし、一筋縄ではいかない。 何故なら、キミと彼女は魂が反撥し合っているのですから」 「ふざけた事を言うな! 僕も翠星石も子供の頃から一緒に居るんだぞ」 「だから、反撥など無い――と? いいえ。キミが気付いていないだけで、 水面下では現実に反撥しているのですよ。例えるなら、その特性は…… そうですね、コレに似ているでしょうか」 言って、道化ウサギがタキシードのポケットから取り出したのは、 赤と青に塗り分けられた、一本の棒――――棒磁石だった。 「キミをN極とすれば、彼女もまたN極なのです。 本来なら同じもの同士が引き合い、結合するのが自然なのですがね」 道化ウサギは右と左の拳を軽くぶつけて、ぱっ……と五指を開いた。 そして、当惑するジュンの顔を見て、愉快そうに目を細めた。 「キミ達は心で惹かれ合いながらも、どこかで―― 一定の距離を保った関係を甘受していたのではないですか?」 ウサギの指摘は核心を衝いていた。幼なじみという繋がりに甘えて、 そこから先の関係……恋人同士になりたいだなんて考えもしていなかった。 そんな努力をせずとも、いつだって一緒に居られると思っていたから―― 「キミ達がN極同士でありながら繋がりあえた理由は、ひとつ」 道化ウサギは棒磁石をジュンの眼前に掲げて、片方の端をトントンと指で叩いた。 「S極が、とても身近に存在していたからですよ」 道化ウサギの言うS極が誰なのか、ジュンは直ぐに解った。 翠星石との仲を取り持ち、新たな関係を築く事に戸惑う自分たちの背中を押して、 一歩踏み出す勇気をくれた娘…………蒼星石の存在なくして、二人の交際は有り得なかった。 「このお嬢さんを目覚めさせるには、彼女の存在が必要なのです」 翠星石は日常の非現実面に陥っていると、道化ウサギは話していた。 現実世界から抜け落ちて、帰り道を見失っているのだ――と。 「だったら、蒼星石にどうして貰えば、翠星石は目を覚ますんだ? 僕が身を引いて、姉妹が一つの磁石に戻れば全ては円満に解決するのか?」 ジュンの問いに、道化ウサギは頸を横に振った。 今更、ジュンが翠星石から離れたところで、現状は何も変わらない。 寧ろ、翠星石を見殺しにするに等しい行為だった。 ジュンが日常の非現実面に落ちて、翠星石に現実を悟らせなければならない。 道化ウサギは確かに、そう言った。 非現実面は、日常生活のあらゆる場所に点在している。 そこから、入り込むのだ――とも。 では、どうやったら、日常の非現実面に入れるのかと問えば、 向こうの世界でジュンと翠星石の間を引き裂こうとする蒼星石を、 現実面で始末すれば良いと答えた。そうすれば、一石二鳥。 必ず非現実面に落ちることが出来て、しかも邪魔者が消えているとあれば、 この上なにを不満と考えようか。 「このお嬢さんを死の罠から救い出すには、この方法しかないのですよ」 ――これしかない。 それは、ジュンにとって決定的な一言となった。 躊躇いが全くない訳ではない。 だが、今のジュンにとって、翠星石を助ける目的以外は、悉く些末な問題だった。 「決行は――――明日だ」 そして日付は変わり―― 「こんにちわ、ジュン君。大事な話って、なに?」 「悪いな、急に呼んだりして。取り敢えず、上がってくれよ」 「ああ、うん……お邪魔します」 桜田家を訪れた蒼星石を、ジュンは満面の笑みで迎えた。 蒼星石の挨拶に、のりの返事は無かった。 「姉ちゃん、今日は部活で居ないんだ。先に、部屋へ行っててくれ。 紅茶、煎れてくから」 「うん。解ったよ」 短く答えて、蒼星石は足取りも軽く階段を昇っていった。 ジュンは、キッチンの収納扉から、今日のために研いでおいた出刃包丁を 抜き出した。 切っ先が蛍光灯の明かりを拾って、鋭く光った。 「これしかないんだ。翠星石を救うには、これしかないんだ」 呪文のようにブツブツと呟きながら、出刃包丁を逆手に掴んだジュンは階段を昇り始めた。 蒼星石の待つ、自分の部屋へと向かって……。 包丁を握りしめて現れたジュンを見るなり、蒼星石は血相を変えて後ずさった。 「な、なんなの、ジュン君……変な冗談は止めてよ!」 「――――なんだ。翠星石を…………これしか」 「ちょっ……やだっ! 来ないでよっ!! 近づかないでったらっ!!!」 本・文具・目覚まし時計・ぬいぐるみ・ハンガー・棚の上の呪いグッズ。 蒼星石は辺りにある物を手当たり次第に掴んではジュンに投げ付けたが、 それでジュンの接近を止める事など出来なかった。 部屋から逃げ出そうにも、扉と蒼星石の間をジュンが遮っている。 武器になりそうな物を探して辺りに視線を走らせるが、もう机上の液晶ディスプレイくらいしか残っていなかった。 じわじわと部屋の片隅に追い詰められていく。 蒼星石の膝裏が、ベッドに当たった。 「蒼星石ぃ――っ!」 「いやぁぁっ!」 蒼星石をベッドに押し倒して馬乗りになると、ジュンは右腕を振り上げた。 何かに取り憑かれた瞳――濁った目をしたジュンの顔は狂気に歪んでいた。 「もう、これしかないんだっ! 翠星石を助けるためには、これしかっ!」 「いやっ! いやぁっ!! こんなの、いやあぁーっ!」 暴れる蒼星石の両腕を、ジュンは左手と右足で抑え付けた。 もう、何も障害は無い。この包丁を振り下ろせば、翠星石を連れ戻せる。 しゃくり上げ、嗚咽する蒼星石を見下ろしながら、ジュンは―― 束の間、逡巡して…………包丁を振り下ろした。 それは、ほんの一瞬の出来事だった。 きつく目を閉じて、顔を背けた蒼星石。涙が光る彼女の横顔に、あの夜、 街灯の下で気を失っていた翠星石の横顔が重なって……消えた。 (違うっ! 僕は、ただ――翠星石を救いたかっただけなんだ!) 狂気の中で、ジュンは理性の叫びを聞いた。 (だからこそ、蒼星石に危害を加えちゃ駄目だ!) どすっ! 「――――っ!」 ――部屋中に、純白の羽毛が舞い上がった。 枕に突き刺さった包丁は、蒼星石の首筋から五センチと離れていなかった。 ジュンは両手で頭を抱えて、恥も外見もなく号泣していた。 「ごめん、蒼星石……僕は、なんて事を…………してしまったんだ。 翠星石が戻ってきたって、蒼星石が居なければ……僕たちだけでは…… ひとつに、なれないのに――」 蒼星石の上から退いたジュンは、まるで小学生のように泣き喚いて膝を抱えた。 そして、蒼星石も抑え付けられていた姿勢のまま嗚咽を洩らし続けた。 夕暮れの病室に佇む、二つの人影……ジュンと蒼星石だ。 ベッドの上では痩せ衰えた翠星石が、暢気なほど穏やかな寝息を立てている。 「始めようか、ジュン君」 「ああ、始めよう」 ジュンと蒼星石は、とても清々しい顔をしていた。 泣きたいだけ泣いて、今まで胸の内に溜め込んできた鬱憤の全てを、 吐き出し尽くしたのかも知れない。 漸く、気持ちの整理がつけられた気分だった。 ジュンは翠星石の口元を覆う酸素吸入器を掴んで、静かに外した。 こんな事をすれば彼女は死んでしまう。 だが、これこそ蒼星石が提案した非現実世界への渡航チケットだった。 これから助けようといている者を、自らの手で殺す矛盾。 それが日常の中の、非現実的な場面を呼び覚ます。 ふと、病室に一陣の風。 「ほう? なるほど、そういう手できましたか」 やはり……来た。ジュンと蒼星石は、互いに目で合図を交わして頷いた。 事前に検討していたとおりに、事は運んでいる。 静かに振り返る二人。そこには、目を細めて笑う道化ウサギが立っていた。 「てっきり、その娘を殺すものと確信していたのですがね」 「くっ! お前が、ジュン君を誑かした道化かっ!」 「待つんだ、蒼星石!」 今にも殴りかからんばかりの勢いで立ち上がった蒼星石の腕を、ジュンの手が繋ぎ止めた。 血気に逸って行動すれば、自分の様に心の隙を利用されかねない。 「僕達には、こいつと無駄口を叩いてる暇なんか無い」 「でしょうね。そこのお嬢さんの余命は、あと僅か。命の炎が消える間に、 キミ達が彼女の心を呼び覚ませるかどうか…… 久しぶりに、面白い物が見られそうですね」 言って、道化ウサギは病室の扉を指差した。 「ほら、もう非現実世界は開いていますよ。あの扉が境界としてね」 一見すると、何の変哲もない病室の扉。 けれど、あの向こうには翠星石の心を呑み込んだままの非現実が広がっている。 その場所が如何に恐ろしいかろうとも、逃げ出す訳にはいかなかった。 「行こう、蒼星石。翠星石を探し出して、必ず……連れ戻すんだ!」 ジュンが差し出した右手。 蒼星石は、彼の手と眠り続ける姉の顔を交互に見遣り、しっかりと握った。 もう一度、この二人に確かな絆を取り戻させるために。 病院内は疎か、非現実世界は街中ですら、不気味なほど静まり返っていた。 もっと魑魅魍魎の跋扈する地獄の様な空間をイメージしていた二人は、 あまりの静けさに却って不安を覚えた程だった。 二人は手を繋ぎながら、有る場所を目指して静寂な街を走り続けていた。 「翠星石は僕との暮らしを楽しんでいると、あいつは言っていたんだ」 「だとしたら、姉さんはきっと、ジュン君の家に!」 「ああ。とにかく、行って見るしかないさ」 桜田家に着いて、ジュンと蒼星石は垣根越しに家の様子を窺った。 花壇は奇麗に整備され、庭やベランダの物干し竿には真っ白な洗濯物が 下げてあった。間違いない。誰も居なければ絶対に生じ得ない生活臭が、 この家には濃く感じられた。 「ジュン君! 居たよ、一階のリビングだ」 蒼星石に服を引っ張られて、ジュンは庭の向こう……閉ざされたリビングの 窓を凝視した。 探し求めていた最愛の人、翠星石。 彼女はリビングのソファに座って、テーブルに突っ伏していた。 よく見れば、丸めた背中は小刻みに震えている。泣いているようだった。 ずっと、こんな世界に、ひとりぼっちで閉じこめられていたのだろう。 会いたかった。これで、やっと会える。 ジュンの胸は、思慕の情で今にも張り裂けんばかりだった。 ジュンは玄関のブザーを押すのも間怠っこしくて、ジュンは庭を横切り、 リビングの窓を叩いた。 翠星石に触れたい。彼女と話をしたい。確かに存在する証が欲しい。 コンコンコン……。 窓を叩く音に、翠星石は頚を巡らせた。 ――立っていたのは、ジュン。 風にはためく洗濯物を背景に、彼は微笑んでいた。 胸が締め付けられる。翠星石は言葉を失って、口をパクパクさせていた。 ずっと探し求めていた、かけがえのない存在。 その彼が、今、手を伸ばせば触れられる距離に居る。 翠星石は勢い良く駆け出して、窓を開け放った。 「ジュンっ!」 「やあ……迎えに来たよ、翠星石」 ジュンが最も見たかった満面の笑みを、翠星石は惜しみなく浮かべてくれた。 だが、それは三秒と持たずにくしゃくしゃ歪んで、涙の大洪水に変わった。 蒼星石が、ジュンの背中をポン……と押した。 一歩、踏み出したジュン。 それに応じるように、翠星石も一歩を踏み出し、素足のまま庭に降り立った。 互いの瞳に映る顔は泣き笑いだけ。ジュンもまた、気付かぬうちに泣いていた。 二人は、失われた時間を取り戻そうとするかのように、しっかりと抱き合った。 求めていた笑顔。求めていた温もり。 現実世界から切り離された翠星石の心が、いま此処にある。 ジュンは翠星石の華奢な身体を抱き締めながら、栗色の長い髪を撫でた。 「会いたかったよ、ずっと」 「うん……私もです。ずぅっと、ジュンのことだけ考えてたですぅ♥」 短い会話。もっともっと話したいことがあったのに、今は何も思い浮かばない。 こうして触れ合っているだけで、ジュンと翠星石は心が満たされていった。 もっと、心の渇望を満たしたい。 二人は少しだけ身体を離して見つめ合い、徐に顔を近付けていった。 「あのさぁ……折角の良いムードを邪魔するのはとっても忍びないんだけど、 あまり悠長には構えてられないみたいだよ」 蒼星石に言われて、ジュンは我に返った。 ここは非現実の世界。本来、彼等が暮らすべき場所ではないのだ。 病院に開いた境界線は、まだ繋がっているのだろうか。 仰ぎ見たジュンは、病院の上空に怪しい暗雲が広がり始めているのを目にして表情を曇らせた。 「確かに、急いだ方が良さそうだな。走れるか、翠星石?」 「いざとなったら、ジュン君に背負ってもらえばいいよ」 「大丈夫。早く行くです!」 翠星石が靴を履くのを待って、三人は病院へ向かって走り出した。 病院の上空に立ちこめた暗雲は、さらに濃さを増していた。 それは、現実世界の翠星石が瀕死の状態だという証拠。 境界線が途切れるまで、あと、どれだけの時間が残されているだろう。 焦るジュンの隣で、翠星石は不意によろめき倒れた。 「翠星石!」 抱き起こしてジュンが呼びかけると、翠星石は弱々しく微笑んだ。 彼女の顔から、急速に血の気が失せていくのが分かった。 まるで、この世界そのものが、翠星石を引き留めようとしているみたいだ。 「くそっ! 僕は諦めないからな」 ジュンは両腕で翠星石を抱き上げ、蒼星石と並んで走り続けた。 息が切れて、気を張り詰めていないと脚が縺れそうになる。 けれど、ジュンは決して脚を止めようとしなかった。 病院の玄関を潜り、ロビーを横切って階段を昇り続けた。 喉はカラカラで、脚の筋肉もすっかりパンパンに張っている。 「も、もうちょっとだぞ、翠星石。しっかりするんだ!」 「姉さん! 此処まで来たのに、死んじゃ駄目だよ!」 さっきから声をかけ続けているものの、翠星石の容態は深刻だ。 早く、現実世界に連れ戻さなければ! だが、現実と非現実を結ぶ境界線を目にしたジュン達は、言葉を失った。 境界線は、今にも消滅しそうなほど小さくなっていた。 「くっ! まだ、消させないっ!」 蒼星石は境界線に駆け寄ると身体をねじ込ませ、四肢を突っ張って空隙を広げた。 「ジュン君、今の内に、早く……姉さんを!」 「すまん、蒼星石!」 辛うじて蒼星石が支えてくれているものの、境界線は人ひとりが漸く這って 進めるくらいのものだった。 ジュンは昏睡状態の翠星石を脇に抱えながら進み、なんとか境界線を越えた。 「やったぞ! 今度は僕が支えるから、蒼星石も早く来るんだ!」 「良かった……なんとか、間に合ったね」 境界線の向こうで、蒼星石は嬉しそうに微笑みながら、寂しそうに呟いた。 「――悔しいな。正直、もう……支え……切れない」 「なっ! なに弱気になってんだ! こんな時に悪い冗談なんか言うなよ!」 「あ、はは…………ごめん、ジュン君」 蒼星石の膝ががくりと折れて、彼女を押し潰さんばかりに境界線が狭まった。 ジュンは急いで境界線の縁に指を掛けて、渾身の力で引っ張った。 「諦めるなよ、蒼星石! 早く出てこい!」 ジュンの努力を嘲笑うかの様に、境界線はどんどんと小さくなっていった。 「あのさ…………こんな時に言うのも、何なんだけど」 バスケットボールくらいに収縮した境界線の向こうで、蒼星石が言った。 「白状すると、ボクもね……姉さんに負けないくらい、ジュン君のこと―― 大好きだったよ」 「蒼星石! 馬鹿なこと言ってる余裕があるなら……」 「そうだよね。ごめん……変なこと言って」 境界線が更に収縮して、ハンドボール大になった。 「だけど、伝えておきたかったんだ。だって――」 顔が真っ赤になるほど力を込めて引っ張っているにも拘わらず、 野球ボールくらいまで小さくなっていき―― 「もう、二度と会えないかも……知れないから」 「ふざけるなっ! そんな事、僕は許さないぞ!」 「ふふ……ありがとう、ジュン君。さようなら――――」 「!!」 境界線は、蒼星石を呑み込んで消えた。 「……ジュン」 境界線が存在していた辺りを茫然と眺めていたジュンの背中に、 翠星石の掠れた声が投げかけられた。 「蒼星石は……どこに居るですか?」 ジュンは何も言わずに立ち上がると、ベッドの上で上半身を起こした翠星石の側に行き、 涙を堪えながら彼女の肩を抱き締めた。 翠星石が、やっと目を覚ましてくれた。 それは蒼星石が絆となって、二人を結び付けてくれたからだ。 彼女が残した最後の言葉を、翠星石は聞いていただろうか? やるせない想いが、ジュンの心に溢れていた。 「翠星石……あのな。蒼星石は――」 だが、本当のことを伝えなければならない。 意を決して口を開いたジュンに、翠星石は言葉を重ねた。 「私達の為に……向こうの世界に、残ったんですね」 翠星石の声は震えていた。 病室を出て、ジュンと翠星石は玄関先の花壇を眺めていた。 よく晴れた日の、ありふれた昼下がり。 そよ風に吹かれて、色とりどりの花が一斉に揺れた。 けれど、そんな自然の美しさを目にしながらも、二人の心は沈んでいた。 蒼星石の事を思うと、翠星石が目を覚ました喜びも半減した。 結局のところ、結末は道化ウサギの言っとおりになった訳だ。 翠星石を救うために、蒼星石を犠牲にする。 それは、かけがえのない絆を失った事を意味した。 僕たちは、これからも付き合っていけるのだろうか? ジュンの胸に、そして翠星石の胸に、一抹の不安が影を落としていた。 そこに、一陣の風。 道化ウサギが来たのだろうか? ハッと顔を上げた二人の目の前で、突然の落雷が生じた。 こんな晴れた日に、落雷など有り得ない。 ジュンと翠星石は驚愕に目を見開いたまま、肩を寄せ合った。 ――そんな彼等の後ろに、腰に手を当てて立つ女の子が、ひとり。 「しょうがないな、キミたちは。やっぱり、ボクが居ないとダメなんだね」 一斉に振り返る二人。 駆け寄る蒼星石。 柔らかい日射しの下で、三人はしっかりと抱き合った。 その様子を、病棟の屋上から見下ろす影が、ひとつ。 シルクハットを頭に載せた、あの道化ウサギだった。 「立派に死ぬことは、大して難しいことでは、ありません。 本当に難しいのは、立派に生きてゆくこと。そう……あなた方のように、ね」 ――それでは。いずれ機会がありましたら、またお会いしましょう。 道化ウサギの声が、吹き抜ける風の中に谺する。 けれど、その姿はもう、屋上から消え失せていた。
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/27120.html
どうかわたしになまえをください【登録タグ miki ぢゅ(メラゾーマP) と 曲】 作詞:ぢゅ(メラゾーマP) 作曲:ぢゅ(メラゾーマP) 編曲:ぢゅ(メラゾーマP) 唄:miki 曲紹介 フランシスカシリーズ 間奏曲 イラストは田嶋氏が担当 歌詞 あなたから与えられたものならば 必ず気に入るはずだから なんでどうして意地悪するの 今すぐ勿体ぶらずに 私の呼び方を決めて ある日、王様に言いました どうか、私に御名前をくださいと すると、王様は言いました 君の名前は私には付けれないと あなたから与えられたものならば 必ず気に入るはずだから なんでどうして意地悪するの 今すぐ勿体ぶらずに 私の呼び方を決めて 今日の夜も王様は部屋に籠もり 私にさえも内緒にされる調べもの ある日、王様に訊きました どうして結婚をしないでいるのかと すると、王様は言いました 愛するヒトは居るのだと 人間ではない私が あなたに愛されることは無いはずだけど 愛するヒトが私のことだと 想像してもいいよね あなたのことだけを愛してる 不思議な夢見たの 真っ白なドレス着て 王様に名前呼ばれ 階段駆け上がる 愛してる その言葉を口にしたら 何かが変わりそうで そろそろ別れの予感がするの だから今夜伝えるわ あなたのことが・・・ 好きです 何度でも言うわ 好きです あなたのことが好きだから 明日のブトウカイはいつもより 張りきって舞ってみせるから 私のことだけを 必ず 私のことだけを 見てね コメント おお! -- 名無しさん (2013-10-20 22 41 23) 名前 コメント