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現在の表示中のページ:活動報告/20130607 [編集] 活動日 学習テーマ あらまし ページタグ [編集] 活動日 2013年06月07日(金) [編集] 学習テーマ 手話講座再入門 [編集] あらまし この日まで学習テーマが秘密にされていました。「お楽しみに」と機関誌に掲載されていた。取り上げられたテーマを一言にまとめるなら「手話講座再入門」となろうか。 自己紹介。私の名前は○○です。よろしくお願いします。入門講座では、「名前」の手話を教えていただくが、実際はどうか?私+○○+軽いうなずき。+よろしく+お願い。実際の場面では、相手と対面しての会話となる。「名前」の手話ははぶく。句読点に変えて、「うなずき」が入る。 おはようございますやこんばんわ。手話は入門講座ですと、朝+あいさつや。夜+あいさつの手話単語を使って教えていただく。でも、手話サークルやろう者同士のあいさつ場面では使われない。どのように表現するのか?朝+軽い会釈や夜+軽い会釈で表しますと教えていただいた。 断る・断られる、頼む・頼まれる、盗む・盗まれるなど。動かす手の方向を切り替えることによって意味が逆転する単語をいくつか教わりました。 微妙に異なる文章を手話で適切に表す方法。テレビを見た・テレビを見終わった・テレビを見ていない・テレビが見られない。新聞を読んだ・新聞を読んでいない・新聞で読んだ・新聞で読んだ? 最後は5月に行われた、おいでん祭で体験した困ったことの紹介がありました。手話サークルとして取り組めることはなんですか?考えて欲しいとの問題提起を行い締めくくった。 [編集] ページタグ
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1 :風吹けば名無し:2009/12/22(火) 21 46 31.77 ID YvtXDOg+ 球界屈指の畜生として名を馳せる巨人小笠原内野手(36)が、CM撮影のため、都内のスタジオを訪れた。 記者団の質問に対し「(共演者は)覚えていない。かわいい子らしいね(ニッコリ」と話しながら我慢汁を垂らすなど、ご機嫌な様子を見せていたが、 スタジオに足を踏み入れた途端、共演者であったこども店長を発見すると、さすがの巨人小笠原も不快感を露にした。 当初は憮然とした表情を見せながらも大人の対応をとっていた巨人小笠原だったが、 「紅白に大橋のぞみちゃんと共演することになったんです」と、女性スタッフに愛嬌を振りまくこども店長に激昂。 「俺のまいんを返せ」「この珍カスが」「コンソメパーンチ!」などと意味不明な言葉を叫びながら突進、 慣れた手つきでズボン、下着を脱がせるとこども店長のアナルに挿入、絶頂、射精した。 巨人小笠原はしばらく射精後の余韻に浸っていたが、この油断が命取りとなる。 突如息を吹き返したこども店長は、およそ子供とは思えない力で激しい締め付けを開始。 これに驚いた巨人小笠原は慌てて引き抜こうとするも、キンタマまでずっぽりと挿入していたため、 抜くことが出来ず、キンタマを切断され絶命。死体はバラバラにされ島根の山中に捨てられた。 これに対し大正義巨人軍原監督は、「来季は真価が問われる」とその目は早くも来季を見据えていた。 http //live23.2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1261485991/
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※人間視点100% ゆっくりが嫌われるまで 作者:古緑 俺がまだ家族と同じ家にいた頃 家族揃っての外食の為に家を開けた夜に ゆっくりが僅かな隙間から家に入り込んでいた事があった。 このゆっくりとはいつの間にか日本に湧いた生き物だが それまで俺の住む地域ではゆっくりなんてほとんど見る機会はなく 年に数回山の近くで迷ってるのを見るぐらいだった(それも直ぐに山に入っていってしまう) なのにどういうワケかあの頃はゆっくりが沢山街に下りて来た。 トンガリ帽子のゆっくりの5匹から成る家族だった。 確か名前はゆっくりまりさとか言ったか。 その大きなゆっくりまりさが一匹と小さなゆっくりまりさが二匹、 短めの金髪に赤い髪飾りを乗せたゆっくり (名前を知らないから赤カチューシャとでも呼ぶ)が大小それぞれ一匹づつ。 ゆっくり達は破いたスコッティのティッシュや新聞紙を床にバラ撒き、 テーブルクロスを引っ張ってその上にあった皿を5枚程割ってくれた。 その際落とした昼の食べ残しの焼そばと観葉植物を食べ散らかし、 俺が家族と共に家に戻った時の居間はまさに惨状。 その時俺は産まれて初めてゆっくりから声を掛けられた。 それによるとここは自分達の家だから出て行って欲しい、だそうだ。 結果から言うと摘み出すという形にはなったが、 両親も俺も最初は話し合いで解決しようとした。 というのも当時俺も家族もこの生物は言葉が通じると知ってたから こちらの正当性を理解してくれると思っていたからだ。 (地球は皆のモノという意見が両方の間で正当性を持つなら話は別だが) それにゆっくりがどんな牙を持っているかもしれず危険だったというのもある。 この家族が例え団地中のどこの家に入っていったとしてもきっと同じ扱いを受けた事だろう。 確かに言葉は通じた。君たちと呼べば何?と答え 出て行って欲しいと言えば、ここはまりさのお家だよと答える。 それが通じたと言えるのかは分からないが 十分近くも様々な言い方で俺等はゆっくりに出て行くよう勧告した。 だがとうとう怒った大きなゆっくりまりさが一言何か叫んだと思うと 一番下の、当時まだ小学生だった弟に体当たりし始めた。 それを見て父親は慌ててゆっくりまりさを蹴りつけた。 どうでもいい事だが、父親は車を用いてレストランまで行くよう 母にせがまれたため酒が飲めなくてイラついてた。 父は子供に悪影響を与える事無くこの問題にケリを付けるきっかけが欲しかったに違いない。 ちなみに体当たりを受けた弟は平然と立っていた。 これもまたどうでもいい話だがゆっくりが居間を汚した事で 弟は驚くより先に腹を立てた事だろう。 何故なら弟は焼きそばが好物だったし、ゲーム機があるのも居間だった。 弟は俺と数日前に買ったばかりの二人で遊べるアクション系のゲームで 早く遊びたくてうずうずしていたのだ。 弟はこの生物を無力だと判断し、持ち前の積極性から 窓を開けて小さなゆっくりまりさを二匹掴むと まるで授業中に消しゴムのカスを同級生の後頭部に投げつけるように 気軽に外に向けて投げ捨て始めた。 それを見て父親も動き出した 蹴られて泣いている大きなゆっくりまりさの長く掴みやすい髪の毛を掴むと 弟のように投げ捨てるのは肩を痛めるかも、と思ったのか玄関まで行って放り捨てた。 母は動かなかったので俺が残った大きな赤カチューシャと 小さい赤カチューシャを捕まえて父親を追って門の外につまみ出した。 この時大きな方の赤カチューシャがゆっくり特有の言葉なのか 「いなかもの」だの「とかいはじゃない」等と連呼していたが未だに意味が分からない。 喚く五匹を外に捨てて玄関をしめ、居間に戻ると 真っ赤な顔をした母が箒とチリトリを持って階段から降りて来たところだった。 昔から母の顔が赤いのは爆発寸前の合図だった。 ゆっくりばかり見ていたから忘れていたが 母は弟とは比べ物にならないぐらい腹を立てている。 楽しみにしている九時からのドラマが始まってもう二十分も過ぎていたのに グダグダと下らない問答を続けていたからだ。そもそも車の中で既にイライラしていた。 それにも関わらず掃除を手伝う気が無さそうに 冷蔵庫からビールを取り出す父に限界を迎えつつあるのだろう。 この時弟はゲーム機の電源をつけた。 俺は母の機嫌を取るためにも手伝うと告げて箒を一つ貸して貰った。 二人でやればこのぐらいすぐだ。 その時 バン!バン!と外からけたたましくプラスチック製の門が鳴るのが聞こえた。 私達の家の門がこんな音を立てた事は今までで二度だけだった。 酔っ払った父が門の前で派手に転んだ時が一度目、 家の前で俺とサッカーボールで遊んでいた弟が誤って 門の方にボールを蹴り飛ばした時が二度目、 記念すべき三度目がゆっくりの体当たり。 まずいと思った。 窓からそれを見た母はヒステリックに床を踏み鳴らしながら 箒を持ったまま外に飛び出して行った。 門が開く音とほとんど同時にさっき聞いたのと同じ類の悲鳴が門の方から聞こえた。 母はあいつ等を殺すかも知れない。 いつか酔っ払った父と口論になった母が同じようにヒステリーを起こして 座っている父の頭に向かって4kgぐらいあるパーティー用のサラダ皿を 振り降ろそうとしたのを止めた時を思い出した。 母を止めるために慌てて外に出た俺が目にしたモノは 眼球のあった場所に箒の柄を突き立てられ転げ回るゆっくりまりさの姿だった。 俺はゆっくりが可哀想と言う感想を述べるより先に こんな夜中に団地中に響きわたりそうな悲鳴を出させているのが 自分の母親だと言うことが問題だと思った。 このままでは近所でよろしくない噂が立つ事だろう。 母に団地での立場を無くさないでほしい。 そう思って母を羽交い締めにして家へと戻そうとしたが手遅れだった。 騒ぎを聞きつけた向かいの○○さん家の奥さんが玄関から出て来たのだ。 目をカッと見開き口に手を当てて驚いている。 母を急いで家に戻したが○○さんはしっかり見ただろう。 どうせ母は話せる状態じゃないだろうし、俺が出来る限りの言い訳をするしかない。 何しろ小動物の眼球を箒で掃除するのを見られたのだ。 半端な言い訳じゃ通じないとは分かっていた。 だが結局俺は話も嘘も下手くそだったのでほとんど本当の事を話してしまった。 (ちなみにこの時ゆっくり達はどこかへ跳ねていった) ○○さんは母の加入している仲良し主婦連盟の一員であり 主婦の多くが噂好きなのと同様に誰かの噂話が大好きな中年女性だ。 この手の中年女性の中には大抵聞いた話にプラスαを加えてから広める癖を持ち どこかの夫婦が喧嘩した事実が離婚したかもという話に変わっていたら 影でこのタイプの女性が動いていると考えて良い。 だが不幸中の幸いだったのは○○さんは噂好きだったが そのプラスαタイプの女性じゃなかった事。 幸運な事に少なくとも母の周りには事実は改竄される事無く伝わった。 (勿論伝わらない方が良かったに決まっているが) そして母は仲良し連盟から『異常なレベルのゆっくり嫌い』と認識された。 でもそれは間違っている。母はドラマを見るのを邪魔する生物が大嫌いなだけだ。 それから仲良し主婦連盟の内の一人は母の『嫌い』の範囲は犬にまで及ぶと思ったのか 犬の散歩の際に母と会った時は母から犬を出来る限り距離を置かせ警戒していた。 当然かも知れない。例え偶然刺さったとしても 小動物の目をエグるような人間は問題有りと見なされる。 この頃は母が友達の家に行く機会は減ったし、友達が家に来るのも減ったように思えた。 それからの暫くの間、家では母の気に障る事を恐れて テレビでゆっくりが出たらさりげなくチャンネルを回していたし 新聞記事にゆっくりが出ても話題には上げなかった。 父もそうしていたし勿論俺だってそうしていた。弟は知らない。 だが、母の友人が置いた距離はそれからの数週間でまた元通り縮まった。 ゆっくりまりさ達が俺達の家から追い出された次の日の夕方 中学校から帰る途中に小学生が3、4人輪になってしゃがんでるのが見えた。 輪の中心から「まりしゃはまりしゃだよ」と声が聞こえてきてから分かった事だが 輪の中にあの忌々しいゆっくりまりさがいるのだろう。 俺はゆっくりに対していいイメージを持てなかったが(なにしろ第一印象がアレだ) 人によっては可愛く見えるのだろう。例え生首のような姿でも。 その小さなゆっくりまりさは俺を見ると口を結んで膨らんだように見えた。 俺はその時初めてこのゆっくりまりさが昨晩のゆっくりと同じだと分かった。 後で友人に教えてもらった事だが膨らむのは家を追い出した俺への威嚇だったらしい。 ここにいたらコイツは俺が家族の目をエグった等と変な誤解を招くような事を言いかねない。 俺は足早にその場所を立ち去った。 その後家の近くで母の仲良し連盟の一員であるお婆さんが俺に話しかけて来た。 この若い人間と喋るのが大好きなお婆さんと三分程お話をしたところ やはり話の中にゆっくりに関する話が出て来た。 俺の家で起きた事件については残念ながらお話し出来なかったが、 突然町に住み始めたゆっくり達は退屈な団地でのいい話題となる。 お婆さんは昼間の間赤いリボンのゆっくりが庭の花を食べていたのを見たが 特に手入れをしてる庭でもないので放っておいたと言う。 俺はお婆さんにそいつはその内家に入ってきて お爺さんの位牌にお供えした焼そばを食い散らかしますよ、 と言いたかったが適当な所で話を切り上げて家に帰った。 ゆっくり達を町で見かけるようになってから暫くはいつもと変わりなかった。 さっきの小学生のように面白がって学校の帰りに鞄に隠していた飴を上げる子もいたし 庭で草を食べていても大抵放っておかれてた。 暫くの間はゆっくり達にとってこの辺は楽園だったに違いない。 それから二週間程経ってゆっくり達を見る頻度はまた少し多くなった。 また山から下りて来たのかと思ったが、 小さなゆっくりが多い事から恐らく子供を産んだのだろう。 ゆっくり達はもうこの辺には慣れたというように 道の隅で這うように歩いていたゆっくり達は道の真ん中を跳ね出し、 小学校の通学路に数匹で飴を貰うために集まっているのを毎日見かけた。 だがゆっくり達はここに住む上で守るべき人間のルールを理解する程賢くなかった。 ある日母親が自治会館での集会から帰って来て言う事には ゆっくりが○○さんの庭にある草花を食べた事が問題になったらしい。 彼女はゆっくりが草花を好んで食べる事を知らなかったのだ。 それを聞いた時俺は庭の草花を食べられるぐらいで問題になったの?と疑問に思ったが ○○さんと言えばガーデニングを趣味に持つオバさんと言う事を思い出して納得した。 おそらく泣きそうになりながら戸締まりに注意するよう皆に呼びかけたのだろう。 庭の無い俺の家には関係無い事だけど 通学路から見られるあの小さくも綺麗な庭から花が消えたのを想像すると 俺はゆっくりの事がまた少し憎くなった。 翌朝俺は登校中に○○さんの庭の様子を見たが(この家には塀も門もなく庭はむき出しだ) 少し高い所にある花は前と変わらなかったが地面の草花はもう全然無かった。 その代わりに庭では赤いカチューシャが二匹寄り添って寝ていた。 ○○さんは一人暮らしだし気が弱くて誰かさんみたいに 小動物の眼球をエグれそうな人じゃない。追い出せなかったのかもしれない。 でも追い出してもゆっくりまりさ家族のように戻ってくるんだろうな。 この前に家に来た赤カチューシャと似てるけど俺にはゆっくりの顔の区別はつかない。 いつまでも見てて遅刻するのも嫌なので放っておいた。 中学校への坂を上っているとまたゆっくりがいた。 今度はゆっくりまりさ、赤カチューシャ、赤リボンの三種類それぞれ一匹づつだ。 驚いた事に三匹並んで車道の真ん中を跳ねている。 この車道は交通量は大した事は無いが制限速度50kmと標識が教える危険な道路であり あんなノロい生物が見通しの悪い頂上付近で 並んで跳ねてたら轢いてくれと言ってるのと同じだ。 「ひろくてゆっくりできるね」等と言ってる場合じゃない、 そう奴等に注意しようと小走りに近づいたその時 直管マフラーのとんでもない騒音バイクが二台坂の下から上がってくるのが聞こえた。 アレは中学に上がってからたまに見るようになった高校生達だ。 この辺じゃ最も関わり合いになりたくない類いの人間である事は 乱れた服装とバイクのステッカーから判断出来る。 珍しく朝早くからの登校なんですね等とは言えないが このままだとあのゆっくり達に躓いて転倒しかねない。 だけど俺は声を張り上げて注意する事はしなかった。怖いから。 ゆっくり達は向かって来る赤と緑のバイクに向かって いつかのゆっくりまりさのようにぷくーっと膨れだした。 あの状況で威嚇とは信じられない行動だがゆっくりなりの最大の防衛手段なのだろう。 高校生達もやっとゆっくりに気がついたのかスピードの乗ったバイクに ブレーキをかけながらゆっくりを避けようとしたが 横に並んで大きく膨れるゆっくりを避ける事が出来ず その内の一匹を轢いてバランスを崩し転倒した。 改造された赤いバイクがガリガリと音を立ててアスファルトに削られていく。 二人のうち一人は無事だったが、 転んだ方は腕を怪我したらしく血を滴らせながら呻いていた。 (この時俺は事故の現場を目撃した事よりアスファルトに花が咲くように広がった ゆっくりの中身を見て、あぁ、本当に餡子で出来てるんだな、とちょっと感動していた) 転んだ時にはもうそれほどのスピードは出ていなかったし大袈裟な怪我じゃない、 救急車を呼ぶなら仲間が呼ぶだろうなと思い、俺はそのまま歩き出した。 直ぐに後ろから絶叫が聴こえたので振り向いたら 緑のバイクを端に停めた太った男がゆっくりを蹴り殺していた。 そんな事より救急車を呼ぶべきですと思ったが、怖いのでやっぱり黙っていた。 当然の事ながらこの事件は直ぐに問題となった。 山から下りて来たゆっくりは交通ルールなんて知らないので狭い道と広い道があったら 当然のように後者を選ぶ。しかも迫って来る車を避けたりしない。 ブレーキが間に合えば威嚇が成功したと勘違いして車道を跳ねる事を止めず、 間に合わなければ潰れて死ぬだけだからだ。 この二点の問題からああいった事件はその後も起こった。 これからは車を運転している時にゆっくりが前にいたら必ず停車して ゆっくりを車道から摘み出さなくてはならない、と夜に父が愚痴っていた。 父は一度その機会に遭遇した時にクラクションを鳴らすことで ゆっくりをどけられないかと考え、実行したが より一層大きく膨れただけだったと言う。変なところで勇敢な生物だ。 ゆっくりはこの辺一帯のドライバーを敵に回したのかも知れない。 この事件を境に段々と町のゆっくりに対する空気が変わり始めた。 翌朝庭を荒らされた○○さんの庭を通り過ぎると 昨日のヤツかは分からないけど大きな赤カチューシャと小さな赤カチューシャが 今度は通学路に飾ってある児童会の子供が植えた花を食べていた。 まだ朝早いとは言え、何人もの生徒がこの二匹を見た筈なのに 誰も止めるように話しかけなかったのだろうか? これを止めるのはゆっくりが生きる為に草花を食うのを否定する事になるが 草花なんてここじゃなくてもその辺にある。とりあえずこの花は食べさせちゃ駄目だ。 オイ、それを食べると人間にとってもお前等にとっても不都合なことが起きるので お前達はあっちの雑草を食べなさい 「なにいってるのおにいさん?くさをたべるなんてとかいはじゃないわ!」 俺はあの夜の下らない問答を繰りかえす事になりそうな気がしたので 無言でこの二匹を摘まみ上げて、まず最初に重い方から道路に放り投げた。 少し痛い目に会えば家に入ったゆっくりみたいに退いてくれるだろう、そう思った次の瞬間 「ごのいながも」ブレーキの間に合わない軽自動車が赤カチューシャを轢き殺した。 俺は車に轢き殺させる為に赤カチューシャを投げたわけじゃない。 小さな方の赤カチューシャは力を無くした左手からぽろりと落ちると 轢き潰された大きな赤カチューシャにふらふらと近づいていった。 俺は車に向かってそのまま通り過ぎていってくれと願い、 足を震わせながらドクドク鳴る胸を押さえ付けていた。 しかし完全に停車し、運転席のドアが開くのを見た俺は怒られるのが怖くなり 通学路とは全く関係のない階段の道に向かって逃げ出した。 この時俺は赤カチューシャの命を奪った事の罪悪感よりも、ずっと、 大人にちょっと怒られる程度の事の恐怖を強く感じていた。 思えばこの事件を通して俺は自分がゆっくりの命について どのように思っているか認識出来たのかもしれない。 毎日どこかで同じような悲鳴を聞いてるうちに流石に慣れたのか、 奴等が所詮饅頭であり、人ではないと分かったからなのか、 言葉は話せるが会話が成り立たない事が多々あるせいなのか、 それとも迷惑な事ばかりする癖に道でデカイ顔して膨れるのが気に食わないのか どれでもいいがそれからと言うものの 俺は町の何処かでゆっくりの悲鳴を聞いても何とも思わなくなったし、 うっかり踏みつぶしても大して罪悪感を感じなくなった。 その日の友人達との帰り道でゆっくりの死体が転がってるのを見つけた。 友人が言うにはゆっくりに通せんぼされたドライバーの中には ゆっくりをどける際に誰も見てなければゆっくりを殺してしまう人も出て来たらしい。 何度も邪魔されれば殺してやりたくもなるかもしれない。 なにしろ脆弱な生物である事は昨日の太った男がゆっくりを 簡単に蹴り殺したのを見てたので知ってる。 右脚を上げて全力で降ろすだけのアクションで殺す事が出来るだろう。 路上にゆっくりの死体があっても友人は驚かなかったが、最近多くて慣れたと言っていた。 家に帰ると暫く顔を見なかった母の友人が三人遊びに来ていた。 その中にはあの夜の母の醜態を見た○○さんもいたが ○○さんの家じゃゆっくりに車のボンネットの上を汚されたらしく、 ゆっくりの話で盛り上がってるようだ。主にゆっくりに対する文句で。 被害者意識を通じて(あの夜の被害者がどっちだったのかは人の判断によるが) 母が友人達とまた元通りの距離感を取り戻す事が出来たのは俺にとっても喜ばしい事だ。 どうやら話にプラスαを加えるのは母だったらしく、皿は二十枚割られた事にしていた。 そんな生活がまた暫く続いて、この町でのゆっくりの暮らしは4週間前とは随分変わり、 ゆっくりに対する人々の態度は段々と冷淡なモノになっていった。 草だけでなく花を食うと知り、庭に入って来たゆっくりを殺す人もいるそうだし、 俺の家のように家に入り込まれた人もやっぱり出て来た。 この辺はそうでもないが少し離れた所では騒音公害も問題になっている。 その上で更に町のゆっくりにとって不都合な事件が起きた。 この事件はゆっくりが絶対に敵に回してはならない子供達と、PTAを敵に回すきっかけとなった。 ゆっくりが小学生の女の子に怪我をさせた事件だ。 ある日の夕方、いつもと同じようにゆっくり達は飴を貰うため女の子を待っていた。 飴を貰えると知って待っているゆっくり達の数は7匹もいたらしい。 飴をくれるのはこの女の子しかいない為頑張って待っていたのだろう。 ゆっくり達が集まる場所の近くに住む友人が言うには ゆっくりは女の子から飴を貰うため一時間も二時間も待ち続けていたらしい。 女の子の姿を見るとゆっくり達は一斉に女の子に集まっていった。 だが、その日女の子は飴の袋を持っていなかった。先生に見つかって没収されていたのだ。 女の子から飴を貰えないと聞いたゆっくりはガッカリしてどこかに帰っていった。 だが帰らないゆっくりがいた。 人間と同様に、ゆっくりの中にも自分中心的な性格を持つゆっくりがいる。 帰らないゆっくりは自己中心的で大きな体格を持つゆっくりまりさだった。 ごめんね、と謝って背を向けた女の子の背中に向かって そのゆっくりまりさは体当たりをした。 前のめりになって倒れ、地面に手をついた女の子は産まれて初めて捻挫という怪我をした。 これでゆっくりは飴さえ貰えなかったもののいくらか気分よく帰れる事だろう。 だがゆっくりにとって都合の悪い事は その女の子は優しくて可愛いクラスの人気者だった事と、 その日は三者面談で女の子は親と一緒に帰っていた事だ。 ついでに人間は人間に怪我をさせたその個体だけを危険視することは無いと言う事。 それからというものゆっくりの姿は減ったように思えた。 女の子の親が駆除申請したのかどうかは知らないが通学路のゆっくりの死体は確実に増えた。 勿論保健所は殺して放置なんてマネはしない。町の人間の仕業だ。 例えば今友人が跨いだ赤いカチューシャのゆっくりだったモノは 汚れ具合から散々蹴られた挙げ句に道の真ん中でさらし者になった事が分かる。 多分小学生だろうな、と思った。 子供達はゆっくりの事を女の子を後ろから攻撃するような生き物だと認識し、 攻撃する事の正当性を得たつもりなのかもしれない。 例えそんな汚い事をするのがあの一匹だけだったとしてもだ。 後ろから来る小学生が今度は赤いリボンのゆっくりを石蹴りの石代わりにしているが 俺も友人もそれを止める事は無かった。 何故ならそもそも俺はゆっくりが好きじゃないし この生き物は町にとって害になる事が分かった。 自分から遊び殺す気にはならないが、 小学生がそれをするのを止める気には全くならない。 きっと友人も俺と近い考えを持っていると思う。 ゴキブリを殺すのと一緒だ あんなの、と。 ゆっくりが家に侵入してきた事件が終わってから丁度5週間経った晴れた休日の朝 ニコニコと機嫌良くコーヒーを入れてくれる母に 溜まったダンボールごみを外に出しておくように頼まれた。 父が酒に酔わず母が上機嫌、ついでに弟が大人しくしてれば家族は幸せだ。 俺はそれを承諾し、玄関にあったダンボールを紐でまとめると 両手にそれらを抱えて門を出た。 門を出てすぐに半ズボンから剥き出しになったふくらはぎに何かがぶつかるのが分かった。 金髪に赤カチューシャ。 きっと俺に親を奪われたゆっくりか、最初に家に侵入してきたゆっくりのどちらかだろう。 みゃみゃにょかちゃきーとかしきりに鳴いていたが意味が分からない。 俺はコレを母が見てあの夜を思い出してまた機嫌が悪くならないように、 スニーカーの底が汚れないように、 抱えていた片方のダンボールを赤いカチューシャに乗せてその上から足で踏み潰した。 車を運転する大人達はゆっくり達を刺し殺す為の細長い棒を 助手席に用意してから運転する人の方が多くなったし、 家の近くをうろつくゆっくりは問題を起こす前に処分される。 特に通学路付近では暫くの間子供達の安全の為、 トングと麻袋を持った父母会の会員が巡回していた。 町は人間のルールを守れなかったゆっくりに対して冷たくなり、 人はゆっくりを踏み潰しても大して心を痛めなくなった。 ゆっくりはこの町じゃ嫌われ者。それが当然になった。
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赤い翼の輪舞曲 第12話――決戦! 悲しみを刃に変えて!!―― (呼吸が、できない) それは問題ない。 せつなの状態でも五分、イースならその数倍は息を止められる。 (真っ暗で、何も見えない) それも構わない。 暗闇こそは、自分の本来の住処なのだから。 (身体が、思うように動かせない) それがどうしたと言うのだろうか? もがき、苦しむのは自分の宿命。生まれた時から自由なんてなかった。 だけど、 (頭が……割れるように痛い!) フュージョンの体内の、分解機能が働いているのだろう。 肉体の痛みならば、いくらでも耐えられる。けれど、悲鳴を上げているのは、イースの存在そのものだった。 心も、身体も、全てが砕け散っていくような気がした。まるで荒れ狂う大海に、ボート一艘で挑むような――そんな、絶望的な戦いだった。 フュージョンの体内に侵入したイースは、苦痛に耐えながら、直感のみを頼りに移動していく。 今となっては、外側からどうこうできる相手ではない。倒すチャンスがあるとしたら、体内からの攻撃しかないだろう。 分解吸収されるまでに、後、何分残されているのか? 元より一か八かの賭けだった。目指すものが見つからず、暗い絶望感がイースを苛む。 それは――精神が汚染され、自我が保てなくなり、身体をフュージョンに明け渡す寸前の出来事だった。 “ギィヤァァ――!!” 魂を震わせる鳴き声が、眠りに付こうとしていた意識を覚醒させる。 同時に、自分の心の中から、怒りや悲しみが、後悔や憎悪といった感情が、抜き取られていくような気がした。 (ダメッ! これは――渡せないわ!) 突き刺さるような、強烈な殺気が込められた鳴き声。声の主には心当たりがあった。彼が――参戦するのだ。 フュージョンの巨体から、膨大な意思の塊が排出されていく。それは、吸収された人々が、同化される前に残した残留思念。 イースが何度も目にしてきたもの。かつて、自分自身が集めてきたもの。占い館の貯水槽に蓄えられた、不幸のエネルギーそのものだった。 (そう――あなたも戦おうというのね? ならば、これは共同戦線よ!) “Release Mode Protection Program Eas Restarted” 既に、イースの身体はフュージョンに侵食されつつある。 だが、無策で突入したわけではない。彼女の身体を包む強化服は、ラビリンスの超科学の結晶だ。 イースの覚醒と共に、スーツの自己防衛プログラムが起動する。着用者の身体を“管理”し、正しく運用させるためのシステム。 胸の赤いダイヤが、淡い光を放って、彼女の体の状態を解析していく。不要な因子である、フュージョンの侵入を遮断して――強制排除する。 (出て行け! 私の心と身体は、私の愛する者にだけ捧げるもの。お前の自由にはさせない!) どうしてメビウスは、不幸のエネルギーを、幸せに満ち溢れていた四つ葉町で集めようとした? 決まっている。幸せのないラビリンスには、不幸もまた、存在しなかったからだ。 まして、そのエネルギーなど、集めようがなかったからだ。 (そう。私は、幸せだった――) 思い出せ、楽しかった日々を! 悲しみは、失ったものを愛していた気持ち! 憎悪とは、失ったものを、まだ愛している気持ちだから! 不幸とは、幸せの反対側にあるんじゃない! 限りなく近いところにある気持ちなんだ! 「我が名はイース! 憎しみの心を刃に変えて、フュージョンを滅する者!」 イースは再び移動を開始する。液体金属のような高密度の体内を移動するのは、大変な時間と労力を必要とした。 そうでなくとも、既にイースは大半の力を消費してしまっているのだ。 焦る気持ちを抑えて、一際強い意志の存在を探す。 ノイズに負の感情を吸い取られたせいか、フュージョンの体内の混濁した意思の圧力は、随分と弱くなっていた。 やがてイースは、金色に輝く人型の前にたどり着く。 「どうしてお前がここに居る! なぜ、吸収されずに私の前に立てる!」 「蛇の道は蛇って諺があるわ。この力は、かつてメビウスが全パラレルを支配するために作り上げたもの。道を誤った者同士、共に滅びるがいい!」 「質問に答えろ! どうしてここに、“私”が居るとわかった?」 「知れたことよ。メイジャーランドのお前には人格が無かった。そもそも、無数の人間の意志を矛盾なく統一などできるはずがない。必ずどこかに、核(コア)があると思ったまで!」 金色の人型――フュージョンのコアが、イースの赤い眼光に射竦められる。が、それも一瞬。すぐに余裕を取り戻して、威圧的に言い放つ。 「どうして、お前は戦える? 今となっては、元の世界に戻る手段も無いはず。この世界で、お前が守るべき者はもう居ない!」 「ピーちゃんが教えてくれたわ。愛情や、希望や、祈りだけじゃない。悲しみだって、戦う力になるんだって」 「……最後の質問だ。力を使い果たしたお前が、どうして私に勝てると思った?」 金色のフュージョンが、真っ直ぐに右手を繰り出す。ストレートパンチ。最も初歩的な、人類の原初の攻撃手段。シンプルだが、それ故に最も信頼できる技。 超高速で突き出された拳は、イースの胸のダイヤを狙う。打ち砕いて、変身を解除させるはずだった。 ユラリ、とイースの身体が揺らぎ、被弾する直前に姿を失う。 目標を失って困惑する暇もなく、ゾクッとする殺気がフュージョンの背中に突き刺さった。 「こっちよ」 「なにっ! ゴフッ!」 (残り、2秒……) 「ありえんっ! 私の体内で、私の背後を取るなど……」 フュージョンが、苦悶のうめき声を上げる。その胸の真ん中から飛び出しているのは、細くしなやかな一本の腕。 イースの拳が、フュージョンの胴体を背中から打ち抜いたのだ。 「力を暴走させたのは知っていたはず。どうして使い果たしたと思ったの?」 イースが不敵に笑う。 金色のフュージョンから、輝きが失われる。ゆっくりと、その身体が崩れ落ちる。 「私からの唯一の質問だけど、答える余裕は無いようね。ならば、止めを刺させてもらうわ!」 (残り、1秒……) うずくまるフュージョンに、イースの最後の力を注いだ一撃が迫る。 その瞬間、二人の周囲に激震が走った! 「グッ――アアァ――ッ!!」 「これは、何が起こってるの!?」 ピーちゃん……いや、ノイズとフュージョンが、外で戦っているのは知っている。 だが、フュージョンの体内は流体だ。海底の地震や、海面の津波で水中が揺れないように、これまでイースは然したる衝撃を感じなかった。 しかし、今は違う。まるで周囲の液体ごと、巨大なミキサーにかけられたかのようだった。螺旋状の水流に、イースと、ダメージを負ったフュージョンのコアが翻弄される。 激流に飲み込まれたイースは、フュージョンのコアを見失い、何処ともなく押し流されていった。 『赤い翼の輪舞曲――決戦! 悲しみを刃に変えて!!――』 空が――墜ちてくる。 それは、悪魔としか形容できない姿をしていた。 気の弱い人間なら、それだけで死を悟り、意識を断ってしまうだろう。 鋭い鉤形となった、猛禽類のような爪。遥か上空までしなやかな曲線を連ねる、長大な尾。 皮骨の変化した、黒光りする分厚い装甲板。それに護られた胴体。背中から伸びるのは、鷲とも蝙蝠とも異なる尖った翼。 頭から背中にかけては、鶏冠のように鋭利な角が立ち並ぶ。緩やかに湾曲した口の中には、鮫を思わせるような鋭い牙が無数に並んでいた。 倒すべき敵を見定め、ノイズの強靭な脚が降りてくる。 三股に分かれた足指の鉤爪は、一つ一つが人間の体を超える大きさだった。 獲物を切り裂き、掴み殺すための武器。それが、天空の高みからの二本の矢となって、フュージョンに突き刺さる。 聴覚など、最初の激突による破砕音で麻痺してしまっていた。 眼前に広がる凄惨な光景と、街ごと揺さぶる振動だけが、辛うじて、これが現実の出来事だと教えてくれる。 華々しい必殺技など何もない。もっと単純で、原始的で、粗暴なる直接攻撃。それは本気の――そしてあまりにも巨大な物理破壊だった。 ノイズの鉤爪は、斜めに振るわれることで『切り裂く剣』となり、直線状に振り下ろされることで『貫く槍』となる。 標的となったフュージョンは、ドス黒い体組織を撒き散らしつつ、大地を揺るがす絶叫を上げる。 しかし、攻撃はそれで終わりではなかった。 ノイズは、数十メートルにも及ぶ翼を水平に広げると、暴れるフュージョンの体に、両足の爪を深々と突き立てた。 そのまま上空に舞い上がり、獲物を持ち上げ、落下させようと試みる。 しかし、高密度なフュージョンの重量は見かけ以上で、到底空には浮き上がらない。やがて爪は体表を滑り、鋭利なる刃となって獲物を下から上へと切り裂いた。 「怖いよ、メロディ……。こんなの、私知らない。ピーちゃんどころか、ノイズですらないじゃない!」 顔面蒼白のリズムが、メロディに訴えかける。彼女はプリキュアになって、初めて心底からの恐怖を感じていた。 メロディは返事をしない。痛いほどギュッと掴まれている腕にも、まるで関心を払う様子がない。 ただ、じっとノイズの戦いを見つめていた。 代わりに、ビートが足を引きずりながらやってきて、リズムの肩に手を置いた。 「あれは確かにノイズよ、リズム。でも、大きさは以前の数倍、重量は十倍以上ね。なりふり構わない戦い方は、まるで凶暴な獣みたい……」 「ピーちゃん、どんな気持ちなのかな……。どんな想いで、フュージョンと戦っているのかな」 不安そうにノイズを見つめるミューズの呟きに、リズムとビートは、黙って顔を見合わせた。 力が拮抗しているならば、戦いの趨勢は、より立体的に動けるものに分がある。 鼠よりも、鎌首をもたげる蛇が有利であるように。蛇よりも、空を舞う鷹が有利であるように。 戦いとは、より高い位置に陣取ったものに地の利が働く。 ただし――それは、『飛び道具を持たない』場合においてだった。 フュージョンの目が、赤く凶暴な光を帯びる。その下に大きな口が開いて、大量の空気を吸い込んでいく。 強大な力が、邪悪で、毒々しく、おぞましい力が、フュージョンの口の中に収束していく。 全てを焼き尽くす、破滅の光。 恐るべき威力を秘めた、フュージョンのエネルギー弾が発射される。 それを見て、ノイズはグンと高度を上げると、同じく口を開いた。 赤く細い舌が、チロチロとのぞく。やがてその舌も、口腔から生み出された光に覆い隠される。 ノイズの口の中に、悲しみの力が集結していく。巨大な翼が数回大きく羽ばたき、フュージョンの正面で姿勢を制御する。 フュージョンとノイズが、互いに標的を見据えて狙いを定め、秘めたる力を解き放つ。 それは、生物同士の戦いの次元を遥かに超えた、強大なエネルギーの激突だった。 まるで、世界そのものが絶叫を上げているかのような、異音が鳴り響く。 闇に覆われた空が、鮮血をぶちまけたかのように、一面の赤に染まる。 ほどなくして、高熱を帯びた強風が、薙ぎ払うかのように地表を吹き抜ける。四人は固く目を閉じ、身を寄せ合って、その熱い嵐をやり過ごした。 もしもノイズが高度を上げていなかったら、変身している彼女たちですら、無事では済まなかったことだろう。 目を開けると、暗黒の空が戻っていた。両者の力は拮抗していて、相殺したのだろう。今のは、その余波に過ぎないということだ。 ノイズは地表に舞い降りて、鉤爪での攻撃に切り替える。 爪は幾重にもフュージョンを切り刻む。しかし、今度はノイズが絶叫を上げる番だった。 射程に入ったノイズに向かって、フュージョンが鋭く硬化させた触手を放ったのだ。 数十本もの棘が、ノイズの翼を、足を、胴体を襲い、その内の何本かは、装甲板を突き破って肉にまで到達した。 ノイズは慌てて上空に避難する。しかし、その飛翔速度は、見るからに衰えていた。 「ピーちゃん!」 「待って! メロディ! どこに行こうというの?」 思わず飛び出そうとしたメロディを、羽交い締めにするようにリズムが止める。 泣きそうな顔で抱きつくリズムの腕を、メロディは優しく掴んで、ゆっくりと解いた。 「わたしね、ピーちゃんの気持ちが、わかったような気がする」 「聞かせて、メロディ。どうわかったの?」 ミューズが一歩進み出て、メロディを見つめる。 「ピーちゃんは、悲しいんだと思う。悲しいから、戦っているの」 「悲しいから……戦う。そうね。私には、わかるような気がする」 ビートが胸に手を当て、自問するようにつぶやく。 「ピーちゃんが泣いてるの。傷付いて、苦しんでる。だから、わたし……」 「それでも、ダメと言ったらダメよ! 行かせないから!」 リズムが通せんぼするように両手を広げて、メロディの前に立ちはだかる。 そして、子供がイヤイヤをするように、大きく首を振った。その度に、瞳に浮かんだ大粒の涙が零れ落ちる。 「無理よっ! こんなの、もう私たちが割って入れるような戦いじゃない! メロディまで居なくなったら、私……」 「ピーちゃんは仲間だよ、リズム。そうでなくても、悲しみに耐えてる子がいるなら、行かなきゃ。わたしたちプリキュアは、全ての人の幸せを守るために戦うの」 そうしている間にも、戦局は大きく動く。 負傷して、機動力の低下したノイズは、もう飛行できる利点を活かせなくなっていた。 フュージョンは、両手を下ろして仁王立ちになる。軸足を回転させて、身体の向きを常にノイズに合わせ、機銃掃射のように、その体から大量の飛礫を打ち出した。 飛礫一つ一つの威力は、たかが知れている。高度を取っている、ノイズの装甲板を打ち破れる程じゃない。 しかし、数が出鱈目に多かった。次々と撃ち出される飛礫は、命中した物も、外れた物も、ことごとく旋回して本体へと帰還し、またノイズへと向かっていく。 これではまるで、無数の小さな拳で身体中を殴られ続けているようなものだ。 もはや互角の戦いなどどこにもなく、一方的にノイズが傷つけられ、弱っていくのみだった。 《殺すには惜しいな。ノイズよ、私の一部になる気はないか?》 「誰に口を利いているのだ、下等生物め。不死身の私に、敗北はあっても降伏はない」 《果たしてそうかな? 悲しみを糧に成長するお前は、人類が消えれば転生も叶わぬはず》 フュージョンは、ノイズについて、既に多くの情報を掴んでいた。 吸収し、同化した人々の記憶の中から、ノイズにまつわる記憶を「思い出す」だけの、簡単な作業だ。 《我々の目的は似通っている。お前は、自分の醜い姿と声が憎いのだろう?》 「そうだ。私は忌み嫌われる存在。幸せと同時に生み出され、疎まれ、憎まれ、否定され続ける存在」 《ならば、私と融合すればいい。個体差が無くなれば、騒々しい世の中は、真の秩序と静寂を得るだろう》 「そんな世界ならば、私も消え去るしかない。無論、それは望むところだが……。お前の存在だけは、断じて許さん!」 《人から生まれたお前が、再び人の一部に還るだけだ。認めろ、ノイズ! お前と私の目指す世界は同じだ!》 「違うっ! 私は……」 「全然違うよ! ピーちゃんは、あんたなんかと全然違う!」 突然、第三の声が――巨大な二体の声に比べて、小さく、弱く、それでも凛と響く声が、フュージョンとノイズの会話に割って入る。 ノイズを庇うように両手を広げ、その目の前に舞い降りたのは、キュアメロディだった。その背中には、赤いリング状の羽が左右に二枚づつ広がり、ほのかに淡い光を放っている。 《どこが違うと言うのだ? 自分の姿を疎み、自分の声を嫌い、そのために世界を滅ぼそうとしたのだぞ!》 「そうだよ。だけど、少なくともピーちゃんは、それが悲しいことだってわかってた!」 《自分の目的を叶えることが、悲しいだと?》 「自分の姿を疎むのは、みんなの姿を美しいと思ってるからでしょ? 自分の声が嫌いなのは、みんなの声や音楽を、素晴らしいって感じてるからでしょ? 世界を石にしたら、自分も消えるって言ってたよね。それは、一人で生きるのが、辛いってわかってるからだよ!」 自分は、奏と喧嘩しただけで、どれほど悲しい思いをしただろう。 パパに、冷たく突き放されただけで、どれほどの悲しみに打ちひしがれたんだろう。 ましてや、全ての人から恐れられ、憎まれ、忌み嫌われることを宿命付けられた、ピーちゃんの悲しみはどれほどのものだろうか? 「喜んでる人の陰には、悲しんでる人もいる。成功した人の陰には、失敗して泣いてる人がいる。いつだって、幸せと不幸は隣り合わせだから……。 だから、わたしたちは悲しみを受け入れる。ピーちゃんと一緒に、生きていくって決めたの!」 「そうよっ! 少なくともピーちゃんは、笑顔を知っていた!」 「歌う楽しさを知ってた!」 「それができなくて、悲しむ心を持っていた!」 『幸せも、不幸も認めないあんたなんかとは、全然違うんだから!!!』 日差しの届かぬ漆黒の空に、白、青、黄色の羽が、光の花のように浮かび上がる。 キュアリズム、キュアビート、キュアミューズの三人だった。 「リズム! ビート! ミューズ!」 「ごめん、メロディ、遅くなっちゃった」 「ううん――ありがとう、みんな」 《なぜだ……。なぜ、お前たちは立ち上がる? 戦う理由なら、既に失ったはずだ!》 「ピーちゃんを守りたい。リズムを守りたい。ビートを守りたい。ミューズを守りたい。戦う理由なんて、それで十分だよ!」 メロディの宣言を支持するかのように、リズム、ビート、ミューズがメロディと合流する。 もう、四人の顔に絶望の色は無かった。 恐怖を勇気が駆逐し、迷いは決意に取って代わる。 激しく燃え上がった闘志が瞳に宿り、果敢にフュージョンを睨み付ける。 《……最後の一人になるまで、抵抗を止めないということか?》 「独りになっても戦うよ。わたしだって、この手で守りたい人間の一人だもの!」 「この胸の鼓動が、人が、最初に聴くリズムなの」 「そのビートが鳴り止まない限り、本当の最後は訪れない!」 「音楽の女神の名にかけて、邪悪な存在には決して屈しない!」 「「「「心に音楽が響いている限り、わたしたちは絶対にあきらめない!!」」」」 《やはり、個とは度し難いものだな。力を持って一つに統べるしかないようだ》 怒気を発するフュージョンに対抗するように、ノイズの翼が力強く羽ばたく。 ノイズの赤い瞳が、プリキュアを、キュアメロディをじっと見つめる。そして、厳かな口調で語りかけた。 「どんな悲しみだって、乗り越えられると言っていたな。確かに、見せてもらった――」 「ピーちゃん! 大丈夫なの?」 「ああ、私に考えがある。フュージョンの動きを、一瞬でいいから止められるか?」 「わかった。やってみる!」 《まとめて墜ちろ!》 フュージョンは空一面に、飛礫の弾幕を張る。とてもではないが、避けられる数でもなければ、密度でもない。 そもそも、逃げ込めるだけの空間が一切ないのだ。 ビートとミューズは、それぞれバリアーを展開して四人を包む。 だけど、数が多すぎる! これだけの攻撃を受けては、到底耐え切れるとは思えなかった。 しかし、それらの飛礫が、プリキュアに命中することはなかった。 ノイズが巨大な羽を一振りし、突風を巻き起こす。それで飛礫の多くは弾かれ、残りも軌道を外した。 ただし、完全に回避できたのはプリキュアだけだった。巨大なノイズは、翼風の防御だけでは間に合わず、多くの飛礫にその身体を曝した。 《ノイズよ。先ずは、お前から吸収させてもらおう!》 「よそ見をしていていいのか? もう、一対一の戦いではない!」 《なにっ?》 “プリキュア・スイート・ハーモニーキック!!!!” 遥か上空から、落雷のような勢いでメロディ・リズム・ビート・ミューズの跳び蹴りが炸裂する。羽に宿るフェアリートーンが、四人のタイミングを完璧に同調させる。 この状態でしか放てない、最強の打撃系必殺技。それは閃光のような疾さで飛来し、吸い込まれるようにフュージョンの後頭部に突き刺さる。 ダメージは決して大きくはないが、フュージョンの巨体がバランスを崩して両手を突く。 四つん這いとなった状態では、エネルギー弾も、飛礫だって放てない。 「散れっ! プリキュア!!」 『えっ?』 フュージョンの目が、赤く凶暴な光を帯びる。しかし、フュージョンの背中しか見えていない彼女たちは、それに気付かなかった。 俯いたフュージョンの口が、大量の空気を吸い込んでいく。 強大な力が、邪悪で、毒々しく、おぞましい力が、フュージョンの口腔に収束していく。 全てを焼き尽くす、破滅の光。 フュージョンは振り向きざまに、プリキュアに向けて、その強大なる威力を解き放った。 迎撃も防御も間に合わないと判断して、ノイズはプリキュアの盾となるべく回り込む。 しかし、フュージョンの放った光は、破壊光線となる前に―― 空中で四散した。 「なんっ……だと?」 衝撃を覚悟していたノイズが、驚きの声を上げる。 「一体、なにが起こったの?」 「見て! メロディ。なんだか、フュージョンが苦しんでるみたい」 「胸の辺りを押さえてるわ。そんなところ、一度も攻撃なんて受けてないのに」 「わからないけど、今がチャンスよ!」 メロディ、リズム、ビート、ミューズが、状況を分析し、好機と見て反撃に移ろうとした。 しかし、その動きをノイズが止める。 フュージョンの正面で大きく翼を広げ、胸部に魔力を収束させていく。 「プリキュアよ、下がれ! 一緒に、飲み込まれたくなければな……」 「ピーちゃん! 何をするの?」 「胸を開くって、まさかっ!」 「無茶よっ!」 「フュージョンを、逆に吸収しようなんて!」 体長ならば互角のノイズだが、体格ならばフュージョンの方がずっと大きい。 だが、ノイズはためらいもなく、胸部の吸収口を解放させた。 本来ならば、入口より大きな物を吸い込むことなど不可能だ。しかし、フュージョンの本質は流体である。 原因不明の苦しみで悶え、形状も不安定になっていたフュージョンは、ノイズの吸引力に耐え切れなかった。グニャリと体が伸びて、やがて完全に吸い込まれてしまう。 「嘘っ……そんな……」 「ピーちゃんが、フュージョンを吸収しちゃった……」 メロディとリズムが、状況を受け入れられず、呆然とつぶやく。 吸収口を閉じたノイズは、しばしの沈黙の後、大きく苦しみだした。 「やっぱり、無理だったのよ!」 「苦しいの? ピーちゃん!」 ビートとミューズも悲鳴を上げる。 ノイズは羽を閉じて、首と尻尾を丸め、うずくまるような状態で地面に落下した。 『ピーちゃん!!!!』 ドクン ドクン ドクン ドクン 身体を丸めたノイズは、まるで巨大な卵か、あるいはサナギのようにも見えた。 心音のような不気味な波動に、全身が反応し、大きな震えが走る。 ひと波ごとに、ノイズの身体が、大きく、大きく、肥大していって、そして―― “ギィヤァァ――!!” 吸収前の、更に数倍のサイズにまで巨大化したノイズが、翼を広げ、両足と首と尻尾を伸ばし、大きく叫び声を上げた。 フワリと浮かび上がるその姿は、まさに全天を覆い尽くす。 もう――メロディも、リズムも、ビートも、ミューズも、圧倒されて、声をかけることすらできなかった。 遥か上空まで飛び上がったノイズの目が、赤く、紅く、緋く光る。 何かが――とてつもなく大きな、何かが起ころうとしていた。 赤い翼の輪舞曲――天空より、飛来せしもの!!――へ続く
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スラップスティック ◆Ok1sMSayUQ 会いたい、と思って会えたのは。 きっとそれは運命的なことで、本当は素敵なことなんだろう。 再会を喜んで、ひょっとしたらハグなんかもしちゃったりして。 そんなこと、あるわけがなかったのに。あたしはここに生まれ落ちた瞬間から、 楽園を追放されていたんだってことに、気付いていたはずなのに……。 * * * 「……理樹くん?」 朱鷺戸沙耶は、聡明である。 だから、彼が浮かべるその表情の意味も、向けられたショットガンの銃口の意味も、直後に放たれた言葉の意図も一瞬で察してしまった。 「……君は、誰だ」 出会えたのは、紛れも無い幸運だったと言ってよかった。 森を抜け、さあこれから街を探索しようかというところの道で、沙耶と草壁優季は見つけたのだ。 とりあえず方向だけは間違えないようにと、川べりに沿って歩いたことが要因だったのかもしれない。水場は色々と役に立つ。 ともあれ、彼を――、直枝理樹を発見した沙耶は狂喜乱舞(心の中で)した。ついボドドドゥドオーと口走ってしまったような気がするが、 そんなことは沙耶にとっては瑣末なことだった。沙耶にとって理樹とは殆ど唯一の心の拠り所であり、朱鷺戸沙耶の記憶の大部分を占めており、 彼なくしては、とさえ言えてしまうほどの存在だった。だから優季に見せたスパイらしくもなく、大声を上げ、手を振りながら近づいていった。 優季の戸惑う声にも、彼は大丈夫と言うだけだった。説明など後回しだった。ともかく……話がしたかった。 隣で歩いている女の子は、きっと同行者なのだろう。優しい彼のことだ、困っているのを見捨てられずというところだろうと、思ってしまった。 「もう一度言う。君は、誰だ。なんで僕の名前を知ってる」 警戒心――。そんなものではない。明らかに敵を見る目であり、必要とあれば沙耶を、あるいは不安そうに沙耶を窺う優季を撃つだろう。 恐怖や不安からではなく、冷静に下した判断によって。ああ、と沙耶は思う。 ある程度は想定はしていた。自身が『何度目』かを経験していても、理樹がそうだとは限らない。いや、毎回そうだったではないか。 彼は覚えていない。いつでも、いつだって……。 理樹の隣に立つ女の子は、ぎゅっと力強く理樹の腕を掴んでいた。彼女はこちらを敵視している様子ではなかったが、 視線の先は、理樹だけに向かっている。彼を案じる瞳。心配する瞳。理樹は頼られていた。自分が守るまでもなく、守るものを見つけていた。 入り込む隙間なんてない。そのように理解できてしまい、言いようのない喪失感、敗北感がない交ぜとなり、沙耶は泣き出したくなった。 けど、それでも……。すんでのところで堪え、ならばと沙耶は会話を試みる。せめて、彼の最後の優しさを焼き付けようと思った。 好意が自分に向けられなくとも、彼は自分が覚えているあの直枝理樹だと確認したかった。 それからどうするのだ、ということは考えなかった。言葉が欲しかった。自分の中にある理樹と、目の前にいる理樹は繋がっているところがあるのだと、信じたかった。 「そっか、ごめんねいきなり。フェアじゃないことをしたわ。あたしは朱鷺戸沙耶。きみのことを知ってるのは……そうね、あたしがスパイだから」 「誰から聞き出した。言って欲しい。僕の知り合いか?」 「スパイってとこガン無視しないでくれる?」 「知らない人に冗談言われても面白くないよ。僕はもう……身内しか信じない」 身内なんだけどなあ。口に出したかったが、そうしたところで信じてもらえる道理はないし、刺激しかねない。 身内しか信じない――。明確に放たれた、弓矢だった。何があったのかは察することもできないが、相当に辛いことがあったのだろう。 力になってあげたい、と沙耶は思う。望めば理樹のために刃を振るい、引き金だって引ける。許されるならば抱きすくめることだって。 ズキリ、と心が痛む。いや心は既に傷んでいて、やっとの思いで我慢しているのに過ぎないのだ。 距離はこんなにも近いのに。手を伸ばして届かせるには、あまりにも遠い距離がそこにある。 「きみが、きみらが有名だから、ってことにしといて。ほらあたしの服。きみの学校の制服でしょ? 生徒なのよね。リトルバスターズも知ってる」 「……ああ」 ひらひらと袖を振ってみせると、理樹はようやく得心したという風に銃口を少し下げた。 教えてもらったことだ。リトルバスターズの活躍。武勇伝。日々のどんちゃん騒ぎ。楽しそうに語っていた彼の姿も。 「僕を知ってることには納得した。じゃあ僕に近づいてきた理由は何?」 「同じ学校の人間同士、話ができるかなって。草壁さんもそう思うでしょ?」 「えっ、あ……はい」 突然話を振られ、しどろもどろになりながらも優季も頷く。 すぐに気付いたのだが、理樹に寄り添う女の子の制服は優季と同じデザインだ。よっぽどのことでもなければ同じ学校だと思っていい。 優季の様子からすると女の子のことは知っている風ではなかったが、共通項があれば十分。 とにかく、沙耶としては問答無用などという状況に追い込まれることだけは避けたかった。いや、あるいは――、単に、話を続けたいだけなのかもしれなかった。 未だに自分は、理樹のことを好いているらしいのだから。 「愛佳さん、どう思う?」 「あんまり……騙そうとしている風にも見えない、かな」 「そんなっ、騙そうとなんて」 「はいはい草壁さん。そこは察してあげるところよ」 「察するって……でも」 抗議の声をあげようとする優季を、沙耶は押し留める。それに対して、優季は睨めつけてくる。 あなた、さっきまで飛び上がらんばかりに再会を喜んでたじゃないですか。小声で言われるが、詳しくを説明するには時間がなさすぎた。 状況が変わったの、あたしがぬか喜びしてたってことで今は納得して、と言うと、優季は目の前にいる二人と、沙耶とを見比べて、不承不承ながらも頷いた。 誤魔化されたように写ったか、と少し思ったものの、直後に「私を殺さなかった朱鷺戸さんを信じます」と言われると、不覚にも少し心が緩んでしまった。 確かな事情がある、と思ってくれているだけの、なんとありがたいことか。 「もう一つ尋ねてもいいかな」 「ん、なに? スリーサイズ以外でなら何でも答えるけど?」 「君たちは何をしようとしてたの」 「少しはジョークに反応して欲しいわね……」 「その余裕さを含めて気になるんだよ」 どうにもこうにも笑いが起こるような雰囲気ではないらしい。痛むあたしの心も察しろとぼやきたくなったが、伝わるはずもなく。 はぁ、と少し肩を竦めつつ、沙耶は「みんなで脱出かな」と口にする。 正確には『みんな』の中に『理樹くん』が含まれていることが前提条件だが。そして脱出の手段は問わない。 つまるところ、理樹さえ生きていればというところなのだが、そんなことをバカ正直に話すほど沙耶は間抜けではない。アホだとは思われているかもしれないが。 「そう」 「何よ、そっけないな」 口を尖らせてみせたが、信じられてないのは分かるので、一緒に行動しようとか、今はそこまで踏み込むつもりはない。 常に側にいられなくとも、尾行して護衛するとかなどのやりようはいくらでもあるのだ。沙耶の能力をもってすれば。 優季が反対するかもしれないが、そこはどうにか上手い理由を思いついて納得させよう。ダメなら武力行使に訴えてでも――。 思考をそこまで走らせ、なるべく穏便に事を運ぶべく次の言葉を口にしようとした沙耶より前に、理樹が淡白な反応の理由を告げる。 「必要ないから」 「はい?」 「僕達は脱出なんてしない。ここに留まり続ける」 「……は?」 最初の反応は、言葉の意味を察しきれず。次の反応は、理解できた内容が常軌を逸していたからだった。 「思い違いであって欲しいんだけど。今きみが言ったの、ずっとこの島に居るつもりだ、という意味にしか聞こえなかったわ」 「その通りだよ。殺し合いに参加するつもりはないけど、脱出するつもりもない。ここを僕達の根城にして、居続ける」 「馬鹿じゃないの!?」 沙耶の冷静さを装った仮面が剥がれる。一体何を言っているのだ、としか思えなかった。 殺し合いに参加するつもりはない。ここまではいい。理樹らしいやさしい選択だ。そう言うだろうと思っていたからこそ、沙耶は理樹の敵を排除するつもりでいた。 ところが続きがあった。脱出するつもりはない。それは元の日常に帰るつもりがないということであり、捨てたということだ。 あり得ない。沙耶の頭がその一語で満たされる。 「殺し合いをしてるんだよ!? きみよりもっと凶悪なヤツがうじゃうじゃいる!」 「僕が護る。自衛くらいはさせてもらうつもりだから」 「放送聞いてた!? 一定時間ごとにこの首輪を強制的に爆発させるエリアが設定される! ずっと引きこもるのも不可能だって!」 「脱出はしないけど、生き延びるつもりで行動はするから。首輪は解除しないといけないかな」 そんなの無理だ。沙耶が反射的に口にしようとした言葉は、そのまま自らに跳ね返ってくる。 名目上脱出を掲げているならば首輪をどうにかしないといけないのは理樹たちと共通しているからだ。そこを否定すれば、自分たちも嘘をつくことになる。 反論できずに、沙耶は唇を噛んだ。言葉は飲み込むしかなかった。代わりに出来たのは、その真意を問いただすことだけだった。 「……仮に、できたとしても。それ、元の生活に帰る気がないってことでしょ? なんで? だって、きみの日常は――」 「そんなもの、とうの昔に死んでる」 底暗い目。秘めた深淵から紡ぎ出されたと思える、深い決意の意思と全てを飲み込もうとする暗黒があった。 ちがう。理樹の目を見て、沙耶はそう思うことしか出来なかった。体も震えている。怯えてさえいる。 自分の知る理樹はもっと強くて、最後まで諦めない、自らが絶望の淵に立ってさえ手を伸ばそうとする、そんな人間だった。 だからこそ、あたしは彼に惚れて、全てを捧げようって……。 「真人が死んだ。きっともっと死ぬ、これから。失われ続けるだけなんだ。今まであったものなんて。取り戻せない」 「あ……」 「だから創る。ここで得たものだけを頼りに。僕の、そして愛佳さんとの楽園を」 朱鷺戸沙耶は、聡明である。 愛佳さんとの、という言葉と同時、強く彼女の体を抱きしめた理樹を見て、沙耶は全てを悟った。 理樹は、端から未来を受け入れるつもりがない。ここに居る限り、全ては現在に帰属する。失われてしまった先を考える必要なんてない。 井ノ原真人の死も、いやリトルバスターズの死でさえ、ここにいる限りは途上に過ぎない。まだ『受け入れなくて』いいのだ。 ここから離れてしまえば。ここであったことは全て靄のように消え、失われた結果だけが残る未来なのだと、理樹は断定してしまったのだ。 先に進もうとすれば行き止まりであると。未来なんて存在しないと、理解したのだ。 沙耶はよろめく。理樹の結論は同時に――、沙耶をも殺した。 沙耶も同様に、『現在』しかない。夢の中で生まれたような自分が、うたかたの夢でしか生きられない自分が、可能なことは奉公でしかない。 尽くして、その人のために死ぬ。沙耶が生まれた意味を全うするには、これしかないと思っていた。 消えてしまうことはまだ我慢できる。だが生まれてきた意味さえなく無為に消えることは、耐え難い苦痛だった。 だから残ろうとした。未来に生きる、心から愛したひとのために戦ったという思いがあれば、消えることは許容できた。 理樹の結論は……、自分なんていてもいなくてもいい存在だと断言したに等しかった。 それじゃ、あたしがここに居る意味って何? あたしは『あや』じゃない。帰る場所なんてない。帰属できる集団なんてない。 だから結果しかなかった。理樹くんが生還したのは、朱鷺戸沙耶という存在があったからという、結果が。 その可能性が、なくなった。あたしはいようがいまいが変わらない。理樹くんにも入り込める隙間なんてない。 もう彼に、あたしが関われる余地なんてどこにもないんだ……。 「でも仲間はいる」 崩れ落ちかねなかった沙耶を支えたのは、皮肉なことに自らを殺した理樹本人の言葉だった。 「さっき言ったように、首輪は外さなきゃいけないし自衛のためにやることは山ほどある。そのために仲間は必要だ」 「……仲間」 「だから、その分だけ集めようと思う」 仲間に入らないか? 言外に理樹はそう言っている。それは地獄の淵で垂らされた蜘蛛の糸だった。 手は伸ばさなかった。嫌なら嫌でいいし、自分達に害を及ぼさないならどうだっていい。その程度の認識でしかないのだろう。 それでも……。彼のために仕えられる。代替の効く労力程度の扱いでしかなくても。関われる。側に居られる。 このまま無為に消えてなくなってしまうよりは――。沙耶は掴もうとした。絶望よりはマシだと判じて。 「ちょっと、待ってください」 その間に割って入ったのは、草壁優季だった。 沙耶の前に躍り出るようにして、彼女は理樹の前に立ちはだかった。 意図が分からなかった。自分はともかく、彼女は何も分かっていないはずだ。分かっていることと言えば、 理樹たちが脱出しないと宣言したということ、そして協力者は募るということだ。 優季の視点からすれば、とりあえず協力はできるはずだ。殺し合いをする気がないという時点で、理樹と組むことにデメリットもないはずだ。 なのに何故……彼女は、怒っているかのような顔をしているのだろう。沙耶は分からない問題を出された小学生のように呆然と優季を見つめていた。 「朱鷺戸さんが黙っててって言うから我慢してましたけど……もう我慢できません! 理樹さんでしたっけ? 朱鷺戸さんはあなたのことが好きなんですよ!」 ビシイッ! と。クラスの学級委員長がこらーそこの男子ー! とでも言うように指を指した。 理樹が固まる。隣の愛佳も固まる。沙耶は固まれなかった。 「ほあああああああーーーーーーーーーー!? ななな何いってんですかオノレはぁーーーーーーー!?」 なんでなんでなんで!? あたし一言も理樹くんが好きだなんて話してない! コイバナNGで来たっつーの! 何だコイツエスパー!? はっまさか闇の生徒会の一員!? そうかコイツ無力なふりをしてあたしを探りに来たスパイね! ってなんでやねーん! そんな都合のいい設定があるかーいっ! ってあたしも設定デタラメだっつーの! 沙耶は優季に掴みかかろうとした。しかし顔面を片手で抑えられる。抑えられるもんですかという謎の力強さだった。 「そりゃあなたにとっては赤の他人かもしれませんけどね! 朱鷺戸さんはすっごく心配してたんですよ! 名簿を見た時だって仰天してましたし、あなたを見つけたときはとても嬉しそうな顔をしてて! あなたがどんな目にあったのか私には分かりませんし、きっとどうこう言う資格だってないって分かってます! でも朱鷺戸さんはあなたのことを想って言ってるんです! 今すぐ考えなおせとは言いませんが、少しは話を聞いてやったらどうなんですか!」 一息にまくし立てると、優季は沙耶の頭を突き飛ばした。沙耶は地面に倒れ込む。話を聞いてやれと言った相手に対してするものじゃないだろうという言葉が浮かんできたが、 それよりも沙耶の心には、じんわりとした感情が生まれてきていることの方が大きく、むしろゲラゲラと子供のように馬鹿笑いしたい気持ちがあった。 察されていたところもあり、勘違いされていた部分もある。名簿を見て驚いたのは『長谷部彩』に対してだし、そこは違う。 でも大筋は間違っていない。どうやらバレバレだったようだ。少なくとも、朱鷺戸沙耶は誰かを好いているという推測まではあったのだろう。 自分の不手際もあるとはいえ、こうも短い時間で見透かされていると恥ずかしさよりも優季の洞察力はいいものがあると賞賛したい気持ちの方が勝り、 沙耶は何かしら救われたようにもなった。そこまで考えられるということは、優季はそれだけ沙耶という人間を見ていたということなのだから。 思えば、そうだ。騙そうとしていないと強く抗議していたのは、この推察があったからだと思えば容易に納得がいく話である。 馬鹿みたいな人だ。フリとはいえ殺そうとした自分のために、理樹のためにしか行動しようとしていなかった自分のために。 きっと彼女は、沙耶と出会っていなければ騙され、裏切られ、無残に殺されていたのだろう。 でもその馬鹿にあたしは救われた。 あたしはいつだって、馬鹿に救われる。 仰向けに倒れたので、空が見える。星が輝いている。月がある。 世界は、こんなにも広いのに……。 「関係ない」 沙耶の思惟を遮ったのは、理樹の声。 あれほど恋焦がれていた少年の声は、今となっては別人の声のようにしか聞こえない。 いや、と沙耶は思う。きっとこれが、真に失恋したということなのだろう。 己の傲慢さにほとほと呆れる。朱鷺戸沙耶という女は、今までずっとフラれた男に尽くせるだけの甲斐性があると思っていたらしいのだから。 「僕は既に愛佳さんを選んでるんだ。だから、朱鷺戸さんの事情は関係ない。僕達はここに残るために。君たちは脱出するために協力する。それでいい」 「なっ、あなた……」 「はいはいはーい! 草壁さんもういいストーップ!」 「ひゃあっ!?」 食って掛かろうとしかねかったので、復活した沙耶は優季を羽交い締めにした。 「あたし、これ以上惚気見せつけられると死んじゃう」 「で、でも!」 なおも抗議しようとする優季だったが、沙耶が耳元で「理解したから。フラれちゃったって」と囁くと、 優季は一転して青褪めたような表情とともに済まなさそうに「ごめんなさい……」と返してくれた。 余計なお節介で機会を潰してしまったと思ったのかもしれない。殺し合いの場で浮かべる思考ではなく、沙耶はかえって愉快な気分になった。 いいじゃないの。殺し合いで人の恋路にうつつを抜かしたって。それが青春ってやつでしょ。 「オーケーオーケー。そんじゃ協定を結びましょうか。あたしは『アンタ』の敵じゃないしアンタもあたしの敵じゃない」 「うん、それなら」 「しばらくはここに留まるんなら、ひとつお願いがあるわね。爆弾か何か作ってくれると嬉しいかなーって」 「簡単に言うね……」 「簡単よ。そこらへんの本屋にでも行って科学の本でも読めばひとつやふたつどうとでもなるって。あっこれあくまでもお願いね、お願い」 「……じゃあ、こちらからも。なつめ――」 「恭介ね。確かにあいつならって気はする。探しとくわ。そっちの愛佳さんはなにかリクエストは?」 話を振ってみたが、ふるふると首を振られた。なるほど、探す人もない、か。 そういえば名簿には小牧という苗字は二人いて、一人は死んだ。つまりは、そういうことだと類推して、沙耶は最後の恋慕の残滓を手繰り寄せた。 探す人も帰る場所もないのは、自分も同じ。もし彼女の位置に自分がいれば……。 暗い情念。人の不幸さえ羨む、恋という名の闇。そこには幸せはない。幸せと恋とは、同一ではない。 それでも焦がれてしまう。たとえそれが己を死に至らしめようとも……。 「それじゃお別れね。草壁さん、先に行ってくれる?」 「え、どうして……」 「後ろから撃たれたらたまんないでしょ? あたし、たった今振られたコワーイ女だし。怖いから殺しとこってあるかもだし? あたしが警戒して――」 「……泣き言、私で良ければ聞きますよ」 「泣かないって」 「失恋って凄く痛いと思います。一人じゃ……辛いですよ」 「……っ」 一人じゃ辛い。その言葉を聞いてしまった。だから。抑えていた涙が出てしまった。決壊してしまった。限界だった。 見られたくない。優季にではなく、理樹に。涙を見せてなお、無関心でいられる恥辱に耐えられなかったのかもしれない。 踵を返した。動じる気配もなかった。沙耶の中にあった最後の大義名分が、崩壊した。 「……ちくしょう……」 優季の手をとって、走った。悔しさを孕んで走った。無念を吐き出して走った。 救われてなお、全部なくなった、朱鷺戸沙耶として生きなくてはならない現実は絶望的だった。 誰かのためにではなく、自分のために生きなくてはならない現実が。 あたしは、なんで生まれてきたんだろう。 あたしの幸せは、どこにあるのだろう……。 * * * 嵐のように、朱鷺戸沙耶は去っていった。 気配が遠ざかるのを待ってから、ショットガンを下ろす。 草壁という少女の言葉から発せられた、朱鷺戸沙耶は直枝理樹を好いていたという内容は、しかし理樹の心には何の波紋も残さなかった。 聞いた瞬間は驚いたのに。今は平常となっている己の心の中を見つめて、それだけ愛佳が大切となったのだろうと結論付ける。 「……あの、理樹くん」 「ん?」 「さっきの」 「気にしてないよ。僕の大切な人はまな……」 「そ、そうじゃなくてっ! ずっとここにいるって事の方……!」 「あ……あー」 顔を真っ赤にした愛佳にそう言われると、こちらの心拍数も急に跳ね上がってきてしまう。 考えてみれば、他人の前で自分は彼女が好きだコールを繰り返していたことも思い出してしまい、乾いた笑いが出てくる。 「いや……うん、それ自体は本気だったけど……もしかして」 「だ、ダメじゃないよ! むしろ驚いたっていうか、理樹君、いつの間にあたしが考えていたことをって……」 「ん……まあ、それは、なんて言うか」 興奮した様子の愛佳に、理樹は微笑む。 言ってしまおうか、少し悩む。なかなか恥ずかしい理論だったからだ。 だが人前で惚気まがいのことをしたのだから今更かという気分にもなったので、言葉を続ける。 「帰る場所なんてないから。ここが僕達の居場所でしかないから。帰る必要なんてないんだ」 理樹にとっては愛佳と一緒に居られる現在こそが、唯一の希望の在処だった。 「うん。やっぱり、あたしと一緒」 愛佳は笑ってくれた。 想いを重ねていられる、幸せがあった。 【時間:1日目20 00ごろ】 【場所:E-6】 草壁優季 【持ち物:不明支給品、水・食料一日分】 【状況:健康】 朱鷺戸沙耶 【持ち物:玩具の拳銃(モデルグロック26)、水・食料一日分】 【状況:手足に擦り傷】 直枝理樹 【持ち物:レインボーパン詰め合わせ、食料一日分】 【状況:健康】 小牧愛佳 【持ち物:缶詰詰め合わせ、缶切り、レミントンM1100(2/5)、スラッグ弾×50、水・食料一日分】 【状況:心身に深い傷】 149 戦斗、夜叉と合間見ゆ 時系列順 151 Show time 149 戦斗、夜叉と合間見ゆ 投下順 151 Show time 130 揺れる少女の天秤 草壁優季 [[]] 朱鷺戸沙耶 122 二人だけの楽園 直枝理樹 [[]] 小牧愛佳
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キズナのキセキ ACT1-14「謝ることさえ許されない」 ■ また。 また視界に映るすべてのものが灰色に見える。 わたしの目の前には、大きな鉄の扉。 人間の大人が一人で開けるのも大変そうな、重い扉。 その一番上にランプが赤く光っていて、それだけがわたしの目に色づいて見える。 ランプは文字を表示している。 『手術中』 ……マスターはさっき、この扉の奥へ連れ込まれた。 港の倉庫街での一戦の後。 すぐに救急車が呼ばれた。 大城さんがマスターについて救急車に乗ってくれて、わたしを病院まで一緒に連れて来てくれた。 病院に着いて、お医者様の診察を受け、間をおかずに手術することになった。 当然だった。 救急車の中でうつぶせにされたマスターの、傷ついた背中。そして左手。 わたしが見たって、普通じゃない傷つき方。 救急隊員の人たちが言ってた。 命に関わる、って。 すぐに治療が必要だ、って。 マスターとわたしたちが乗った救急車は、大きな総合病院にやってきた。 到着してすぐ、マスターは準備された手術室に入り、わたしたちは閉め出された。 この分厚い扉の向こう。 マスターが今どんな様子なのか、わたしには知る由もない。 わたしは力なく、そびえ立つ鉄の扉に触れる。 わたしはレッグパーツを装着したままで、左の足首は壊れたまま。 レッグパーツを治してくれる手は……マスターの手は傷ついていて……もしかして、もう治すことはかなわなかも知れない。 「……いや……」 それどころか、この鉄の扉の向こうから、マスターが無事に戻ってこないことだって……あるかも知れない。 だって、命に関わるって、言っていた。 そうしたら、どうなってしまうだろう? わたしはもうマスターの声を聞くことも、あの大好きな笑顔を見ることも出来ないままで。 ただ電池切れの時を待つだけ? それとも誰か他のマスターの神姫になってしまう? あるいはまたお店に戻されてしまう? いずれにしても、もうマスターに会えないのだとしたら。 「……いやです……マスター……」 わたしにとって、マスターは『世界』そのものだった。 マスターがいてくれたから、世界に色が付いた。 マスターがいてくれたから、絆を紡ぐことができた。 マスターがいてくれたから、わたしは……幸せだった。 その幸せを手放さなくてはならない。 不意に、その想像がリアルに胸に迫った。 灰色に染まった視界の影が濃くなったように思える。 心が何かに掴まれて、ぎゅっと握られたように、苦しく、痛い。 マスターがいなくなる。わたしにとって、この上ない恐怖だった。 「いやだあああぁぁ……!」 なぜあのとき、わたしは動かなかったの。 ストラーフの爪を、この身体が裂かれても、止めればよかった。 マグダレーナのミサイルを、脚が砕けても、身を呈して防げばよかった。 そうすれば、マスターが傷つくこともなかったのに! でも、そんな風に思ってももう遅い。マスターは大けがを負い、わたしはこうして不安に泣き叫ぶことしかできないでいる。 ◆ 「なんでこんなことになっちまうんだよ……」 泣き崩れるティアの肩を抱きながら、虎実は悔しげに呟く。 虎実には何も出来なかった。 現場に着いたときには、すべて終わっていたのだ。 虎実が見たのは、遠野がゆっくりと倒れるところだった。 その後、救急車が来るまでの間、半狂乱になったティアを抱きとめていた。 救急車の中で、遠野の胸ポケットにミスティがいることに気付いたのも虎実だった。 ミスティはずっと、電池切れのように眠ったまま動かなかった。ミスティが意識を取り戻したのは、遠野が手術室に入った後のことだ。 虎実は無力感に苛まれる。 ティアもミスティも、一番の友達であり、ライバルだと思っていた。 その友人たちが大ピンチの時に、虎実は何もしてやれなかった。 いま泣き続けるティアの肩を抱いているだけが精一杯。 もう、彼女の涙なんて見たくないというのに。 なんでティアはまた泣かなくてはならないのか。 「なんで、アタシは……こんなに役立たずなんだよ……!」 肝心なときに、いつも、何の役にも立てない。虎実にはそれが泣きたくなるほど悔しかった。 ティアの肩を抱きながら、唇を噛みしめる。 そんな虎実とティアを見て、ミスティもまた無力感に苛まれる。 貴樹の左手のケガは、ミスティに原因がある。 貴樹の胸ポケットにミスティがいなければ、貴樹自身が狙われることもなかったのだ。 親友であるティアにとって、マスターの貴樹がどんなに大切か、どんなに依存しているのか、よく知っている。 だからこそ、自分のせいで貴樹が傷ついたことに、責任を深く感じていた。 しかも、そのケガは、自分のマスターが別の神姫に命じて負わせた……いや、正確には、ミスティを破壊しようと攻撃してきたのだ。 神姫が自らのマスターに命を狙われる。 その事実はあまりにも悲しい。 自らの深い悲しみと重い責任の板挟みになり、ミスティは寄り添うティアと虎実を見ながら立ち尽くす。 「……ナナコ……どうすればいいっていうのよぉ……」 いつも自信たっぷりなミスティの、それは初めて口にした泣き言だった。 ◆ 悲嘆にくれる神姫たちを、大城大介は直視できずにいた。 ティアの泣き声、虎実の呟き、ミスティの嘆き。それらに耳をふさぐこともできず、ただ、手術室前の簡素なソファに腰掛けてうつむき、ただただ、手術が終わるのを待つしかなかった。 あのとき、パトカーを引き連れてきた大城は、予定の時間を大幅に超過していた。 理由は単純で、警察の説得に難儀したのである。 大城は、やんちゃはやめたと嘯いてはいるが、見た目はまったくヤンキーと変わらない。 時間を見計らい、近所の警察署のMMS犯罪担当のところにタレコミに行ったはいいが、逆に裏バトルの主催とのつながりを疑われ、弁明に時間を費やした。 なんとか警察を説得して、パトカーを出してもらったときには、すでに遠野との約束の時間をオーバーしていた。 現地に着くまで、遠野たちが無茶をしていないか心配していた。 心配は的中し、大城の予想を超える事態になっていた。 大急ぎで救急車を呼び、ティアとミスティを回収、遠野について救急車に乗り、病院へ向かう。 茫然自失になっている菜々子も心配ではあったが、そちらは彼女の祖母がいたので、全面的に任せることにした。 彼女たちは警察に連れて行かれたらしい。 病院に着くと、遠野はすぐに救急治療室に運ばれ、そしてすぐさま手術室に移された。 そして今、大城は手術室の前で、まんじりともせずに待っているというわけだった。 あのとき、一体何があったのか。 その場に居合わせた人物たちも神姫たちも、語る状況にない。 だから彼は、自分で見た状況で判断するしかなかった。 大城は大きな疑問を抱いている。 いくらリアルバトルだからといって、遠野が瀕死の重傷を負うなんて、おかしくはないか? バトルロンドは確かに面白くて奥深く、真剣に遊ぶゲームだ。 だが、所詮ゲームなのだ。 なぜそこにマスターの命のやりとりが加わってくるのか。 大城はどうしても納得できない。 (遠野が死んじまったら……俺は菜々子ちゃんを許せないかもしんねぇ……) 最後にはそんなところまで、考えが行き着いてしまう。 大城は暗い瞳のまま、悶々と考えを巡らせ続けていた。 そこに、足音が一つ聞こえてきた。 規則正しい靴音は、迷わず真っ直ぐに、この行き止まりの手術室前へと向かっている。 足音が大城のすぐそばで止まった。 うつむいた大城の視界に黒い革靴が目に入った。ビジネス向けの革靴とスラックスの裾。大人の男と思われるが、今こんなところに現れる人物に心当たりがない。 大城はゆっくりと顔を上げる。 暗い目で無愛想な表情をした大城は、さぞかしおっかない顔をしていたであろう。 しかし、その男性は少し眉をひそめただけだった。 「貴樹の友人にしては珍しいタイプのようだが……君は貴樹の友達かね?」 「……え?……ああ、奴とはマブダチだけどよ……あんたは?」 初対面の相手に随分と失礼な物言いだ。大城の返事も、ついぞんざいな口調になる。 スーツをきっちり着こなした、大人の男だった。年の頃は四○歳を越えているだろうか。ここにいるにはあまりに場違いな人物のように、大城には思えた。 いぶかしげな大城の視線を受け流し、男性は短く答えた。 「父親だ」 その答えに、大城は世にも間抜けな表情を返してしまった。 ◆ 倉庫街のリアルバトルから一晩が明け、昼近くなってようやく解放された。 久住菜々子は茫然自失の状態のままで、取り調べはもっぱら久住頼子が答えていた。 頼子は事件の詳細を適当にでっち上げた。 頼子と菜々子、遠野の三人で倉庫街を歩いていたところを、目出し帽をかぶった人物に襲われた。相手は神姫マスターで、武装神姫をけしかけてきた。 身の危険を感じ、仕方なく応戦した。 結果、神姫たちの被害は甚大、もうだめかと思ったその時、遠野が連絡した友人の大城が、警察を連れて来てくれたのだ。 相手の神姫マスターは泡を食って逃走した。 その神姫マスターに、頼子は面識がない。おそらく、菜々子も遠野も大城もないだろう。 単なる通り魔の神姫だったのだ。 あきらかに適当な作り話だったが、こちらは被害者だという主張を押し通した。 取り調べの刑事たちは当然疑っていた。 朝になって再開された取り調べの際に、頼子は仕方なく切り札を切った。 知り合いの刑事に連絡を入れたのだ。かつてMMSがらみの事件に首を突っ込んだときに、担当だった刑事は本庁のMMS公安勤務だった。 彼は快く身元引受人を引き受けてくれ、すぐに頼子が留置されている所轄の警察署までやってきてくれた。 すると、取り調べていた刑事たちは手のひらを返すような態度となり、頼子と菜々子は早々に釈放されたのだった。 「あんまり無茶言わんでください。こっちも忙しいんですよ」 「でも、これであのときの貸し借りはチャラってことでいいでしょ? たっちゃん」 「……これでチャラなら、お安いご用ですが、ね」 頼子は隣で缶コーヒーをすする、年若い刑事に微笑んだ。 地走達人は苦笑しながら首を振る。彼は警視庁MMS犯罪担当三課所属の刑事で、日々MMS関連の凶悪事件を追っている。 頼子と地走は、とある武装神姫がらみの事件で知り合った。ファーストリーグも二桁ランクの神姫マスターともなれば、事件の一つや二つ、巻き込まれるものである。 その時に頼子と三冬が活躍し、事件を解決した。地走とはその時以来の付き合いである。 「その呼び方をするのは、神姫屋やってる古い友人と、あなたくらいですよ」 「その堅い表情やめるといいわ。そしたら、たっちゃんて呼び名も似合うし、もてるから」 「やめてください」 地走刑事は苦笑した。 出会った頃から、頼子はこんな調子である。にこやかに笑いながら、難局を切り抜けるような女性だった。 その彼女が自分に助けを求めて来るというのは、よほどに差し迫った事態なのだろう。 まさか警察のやっかいになっているとは思わなかったが。 それでも、頼子が道にはずれることをするはずがない。地走にそう信じさせるほど、頼子への信頼は深かった。 だからこそ、彼女の「別のお願い」も素直に聞き届けてしまう。 しかし、一警察官として、堂々と機密情報を漏らすわけにはいかない。 「まあ、これは独り言なんですがね……」 地走刑事はとってつけたような前置きをして、話し出す。 「あの神姫……『狂乱の聖女』を秘密裏に追っかけてる組織があるんですよ」 「組織?」 「ええ。あんまり大手なもんで、そこが動くときには、うちもマークしてるんですが……」 「どこなの?」 「亀丸重工」 さすがの頼子も絶句する。 それは、国内でも屈指の財閥グループの、中心企業の名前だった。 ◆ 夕方。 菜々子は病院にいた。心療内科での診察が終わり、待合室のソファに所在なく座っている。 ここ数日の記憶は曖昧だった。 昨日の夕方、倉庫街でリアルバトルした理由も思い出せない。 はっきり覚えているのは、機械の目だけが露出したのっぺらぼうの神姫をなぜかミスティと思いこんでいたことだけ。 耳元で貴樹が叫んでくれたから、そこは覚えていた。 だが、その後のことはやはりよく覚えていない。 気が付いたときには取調室のドアが開いて、頼子さんが迎えに来てくれた。 そして、自分が今どこにいるかも分からぬまま、病院に連れてこられて、問診を受けていた。 一体、自分はどうしてしまったというのか。この数日、特に昨日の夕方、何があったのか。 ミスティはどうしているだろう? お姉さまは、貴樹は、今どうしているだろうか? チームのみんなや、『ポーラスター』の仲間たちは? 菜々子は漠然とそんなことを考えながら、夕暮れの赤い日差しの中で佇んでいた。 「……菜々子ちゃん、か……?」 野太い声が、菜々子の耳に届いた。 菜々子はゆっくりと声のした方に顔を上げる。 「……大城くん……みんな……」 菜々子はゆっくりと立ち上がる。 菜々子の視線の先で、大城は複雑な表情をしていた。 それから大城の背後には、シスターズの四人と、安藤智也の姿も見えた。 八重樫美緒は花束を抱いている。 誰かのお見舞い、だろうか。 そう思ったとき。 チームメイトの一団から、蓼科涼子が素早く抜け出した。 菜々子に向かって駆けてくる。 前に来た、と思った瞬間、菜々子の身体は衝撃を受けて、床に倒されていた。 右頬に熱い痛みがある。口の中に鉄の味が広がった。 「涼子!?」 「ちょっ……やめろ、蓼科っ!」 緊迫した声。 菜々子は振り向いて見上げる。 まるで鬼のような形相をした涼子を、安藤と大城が両脇から羽交い締めにしている。 菜々子は涼子に殴られた。武道をやっている涼子の打撃だ。一発殴られただけで転ばされるほどの威力があった。 だが、涼子はそれでもまだ納得が行かないようで、転んでいる菜々子にさらに襲いかかろうとして、仲間に押さえられている。 ……なぜ涼子ちゃんは、こんなに怒っているんだろう。 菜々子は漠然と思う。 涼子が辺りもはばからずに大声で怒鳴りつけた。 「あんた……なんてことしてくれたのよ! あの人の手はね! ティアのレッグパーツを作った手なのよ!? 涼姫の装備を作ってくれた手なのよ!? それを……リアルバトルで神姫けしかけて大ケガさせるなんて……腕が動かなくなるかも知れないのよ!? 信じられない!」 涼子の言葉に、菜々子は愕然とする。 思い出した。 あの時何をしたのか。 耳から聞こえる声に導かれて、ストラーフに抜き手を打たせた。 ミスティを破壊するために。 もし、遠野の左手がそれを阻んでいなければ。 ミスティもろとも、彼の心臓まで貫いていたはず。 つまり……自分の神姫と一緒に、愛する人の命さえ奪おうとした! いま初めて認識する事実は、菜々子にはあまりに重く、そして痛い。 うなだれて表情を見せない菜々子に、有紀が追い打ちをかける。 「なんでだよ……遠野さんは恋人だろ?……なのになんで、あんな女のいいなりになって……大事な人を傷つけて……あの女が、そんなに……わたしたちより大事かよ!」 違う。 菜々子は頭の中で否定する。 誰かより誰かの方が大事だなんて、ない。 お姉さまとチームのみんな、どっちが大切かなんて、比べられない。 菜々子にとっては、両方とも大切だった。 だが、それを言葉にできなかった。 いま、菜々子が何を言っても、嘘になってしまうから。 「……憧れてたのに!」 有紀が怒りに悲しみをにじませながら叫ぶ。 「尊敬していたのに……好きだったのに! 神姫を使って、好きな人を傷つけるなんて……最低だっ!」 有紀の言葉一つ一つが菜々子の心に突き刺さる。 有紀も涼子も、菜々子を慕ってくれるチームメイトだった。 菜々子は神姫マスターとしてもっともやってはならないことをしてしまったのだ。 彼女たちが裏切られたと思うのも当然だった。 「ご……ごめ……」 「謝らないで!」 反射的に口をついた謝罪は、涼子の怒声に遮られ、菜々子はびくり、と肩を震わせた。 涼子の声は、地の底から聞こえる呪詛のように響く。 「謝ったって許さない……絶対に許さない!!」 「ーーーーーっ!」 その言葉は菜々子の心を折るのに十分だった。 もう顔を上げることも、声を上げることさえ出来ない。 菜々子は床にはいつくばる以外に何も出来ない。 チームのみんなが、横を通り過ぎていく気配。 誰も声をかける者はいない。 ただ、背中に投げかけられる視線を感じた。 侮蔑、戸惑い、怒り。そうした感情がこもった視線が一瞬、菜々子の背中に突き刺さり、消えた。 足音が遠ざかる。 しかし、菜々子は、足音が消え去った後も、身じろぎ一つ出来なかった。 ◆ 夜の病院の待合室は静謐だった。 最小限の照明で薄暗く、ときどき、職員や見舞い客の気配がする。 昼間の活気は遠く、今は静かで穏やかで少し寒い。 その待合室の奥の隅。 菜々子はいつの間にか、奥まって目立たない位置にあった椅子に座り、身を隠すように背を丸めていた。 うつろな瞳からは、流れた雫の跡が頬へと続いている。 菜々子は思う。 わたしは間違っていたのだろうか。 だとしたら、何が間違っていたのか。 菜々子にとって、何が一番大切かと問われれば、それは「仲間」だった。 武装神姫を共に楽しむ仲間たち。 かつての『七星』、今のチーム・アクセルのメンバー、そして、遠征を続ける中で出会った神姫マスターたち。 菜々子にとって、誰も失いたくない、かけがえのない仲間だった。 その仲間たちの大切さ、仲間とともにいることの楽しさやかけがえのなさは、あおいが教えてくれたことだ。 だからこそ、菜々子は今も、あおいに仲間の輪の中にいてほしいと願う。 だが、仲間たちでそれを理解してくれる人はいない。 今の仲間と桐島あおい、どちらが大切なのか。 その問いを菜々子に投げかけたのは、先ほどの有紀だけではない。 『ポーラスター』の仲間たちにも、幾度となく尋ねられてきた。 その都度、菜々子は答える。 どちらも大切で比べようもない、と。ただ、あおいお姉さまが昔のように一緒にいてくれればいい、と。 それが菜々子の本心だった。 それは、とんでもないわがままだろうか? 途方もない高望みだろうか? そもそも、仲間か憧れの人か、どちらかを選び、片方を切り捨てなければならないものなのだろうか? だが、どちらも切り捨てられずにいるうちに、菜々子はどちらも失うことになってしまった。 どちらも大切にしてきたはずなのに、どうしてお姉さまも今の仲間たちも、そして愛する神姫さえも、わたしの元から去ってしまうのだろう? 愛した人さえも傷つけてしまうのだろう? わからない。 わたしは何か間違っていた? だとしたらどこで間違ったの? 何が間違っていたの? 結論のでない問いがループする。 暗い思考のループは、やがて渦を巻き、菜々子の心を少しずつ飲み込んでゆく。 開かれた瞳は何も見ておらず、光は徐々に失われてゆく。 ……もう、このまま死んでしまえばいい。 そんな言葉が心に浮かび始めた頃。 「……菜々子! こんなところにいたの? 捜したわよ」 聞き慣れた声が近寄ってくる。 頼子さん。ぼやけた意識の中で、祖母の名前を呼ぶ。 頼子は菜々子の隣に腰掛けた。 菜々子は、呟くように、言う。 「頼子さん……わたしは、まちがっていたの……?」 「え?」 「みんな……みんな……たいせつだったのに……わたしからはなれていくよ……」 「菜々子……」 頼子は菜々子の頭に腕を回し、そっと抱き寄せた。 菜々子は力なく、頼子の肩にもたれかかる。 「なんで……? わたしはだれもきずつけたくないのに……みんなでいっしょにいたいだけなのに……なんできずつくの? なんでいなくなってしまうの? いつも、いつも……」 修学旅行から帰った後も、あの暑い夏の公園でも、そして今も。 求め、手に入れたと思っても、菜々子の手から滑り落ちてしまう、かけがえのない宝物。 「菜々子は間違ってなんかいないわ」 その時の頼子の声は、限りなく優しかった。 「わたしは、菜々子を信じている。他の人がどんなに菜々子を責めても、わたしはあなたの味方よ」 「……どうして?」 「家族だから」 頼子は即答した。 菜々子の肩を掴む手に力がこもる。 「あなたはわたしの、たった一人の家族だから。 あなたがいてくれて、今日までどんなに心強かったことか……。 菜々子の両親が……雅人と早苗が亡くなったとき、わたしも悲しくて悲しくて……もう立ち直れないと思った。もう死んでもいいかも、って思ったの。 でもね、あなたがいたから、わたしは死ぬわけにはいかなかった。忘れ形見のこの子を守り、育てなくちゃって。しっかりしなくちゃって、ね。 菜々子がいてくれて、本当に嬉しかった。家族がいてくれて、本当にありがたい、そう思ったの。 だから、助けてくれたあなたを、わたしは決して見捨てたりしない。わたしはずっと、あなたのそばにいるわ」 頼子さんは知らない。 菜々子が、たとえわざとでないにしても、遠野の命を奪おうとしたことを。 それを知っても、頼子は菜々子を許せるだろうか。 でも今は、頼子の温もりが何よりも暖かくて。 「……よりこさん……ありがと……」 菜々子の礼は弱々しかった。 だが、頼子さんの言葉で、暗い思考の渦を止めることは出来た。 菜々子はまた立たなくてはならない。この後、どんなことが待っているとしても、ずっとここで、うずくまっているわけにはいかないのだ。 ほんの少しだけ、気力を取り戻せた。 頼子は優しく微笑むと、不意に立ち上がる。 「それじゃあ、行きましょう」 「……どこへ?」 「あなたを待っている人がいるのよ」 頼子に手を引かれ、菜々子はよろけるように立ち上がった。 思考も身体も、まだぎこちない。縮こまっていたせいか、節々が鈍く痛む。 菜々子はふらつきながら、頼子の後を追う。 エレベーターに乗り、長い廊下を歩いていくと、個室の病棟に入った。 扉のいくつかを通り過ぎ、たどりついた個室。 代わり映えのしない扉の前で、菜々子は立ちすくんだ。 さっき、頼子さんが言っていたことは、嘘だ。 味方なんかじゃない。 なぜ、いま、この時に、わたしをここに連れてくるの。 菜々子は恐怖に身をすくませ、顔を凍り付かせた。 扉の横、患者の名前の表札。 『遠野 貴樹』 と書かれていた。 次へ> Topに戻る>
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24代目スレ 2008/06/22(日) クラスの男の子たちの話題といえば、なんとかいうカードゲームのことばかりです。 ああ、くだらない。バカバカしい。子供っぽくて見ていられない。 校門をくぐってから出るまで、またほとんど誰とも言葉を交わさずに過ごしました。 ああ、今日は天気がいい。 天気がいいから、チェーンソーを担いでお出かけをしよう。 ▽ ラーナ・モントーヤ。中学二年生。背は低くて痩せっぽち。胸はぺったんこで、緑がかった ような色の髪を短く切りそろえています。そういう外見だから、スカートをはいていないと、 ほぼ確実に男の子に間違われます。 自分の部屋の姿見に映るわたしの姿は、地味でつまらない中学生そのものです。 わたしは制服を脱ぎ捨てました。代わりに水玉ドット柄のシフォンワンピースを頭からかぶります。 ラズベリーピンク色をしたセルフレームのオシャレ眼鏡を低い鼻の上にちょこんと載せて、 幅がわたしの手の平ほどもある工具ベルトをウェストにぐるりと巻き付けます。各種ドライバ ー、ペンチ、スパナ、ドリル。愛用の工具の数々を念入りに磨き上げて、ひとつひとつベルト に納めていきます。 そうしているうちに、わたしという存在がだんだんとただの中学生とは別のものに組み変わ っていくのがわかります。 家を出る前に何十秒かお父さんの部屋に入るのがわたしの儀式です。 お父さんは遠くの研究所に出向していて、家にはあまり帰ってきません。だからお父さんの 部屋はいつも雨戸が閉め切られていて、しんと静まりかえっています。本棚にはたくさんの専 門書、ラックの中には古い音楽ディスク、床のあちこちにはわけのわからないガラクタが転が っていて、デスクの上にはスペアの眼鏡が置き忘れてあって、ゴミ箱の中ではずっと前の晩ご 飯に出たのをこっそり捨てたセロリがぱりぱりに乾燥しています。 お父さんの匂いに包まれていると、ふつふつと湧き起こるものがあります。 わたしのお父さんは研究者です。でも、わたしはお父さん似の娘ではありません。この部屋 にある専門書の半分も理解することができません。 かといって、お母さんに似ているわけでもありません。お母さんはロボットに乗ってレスキ ュー業務などをしていますが、わたしにはロボットを運転することはできません。やってみれ ば真似事くらいはできると思いますけれど、お母さんもお父さんもラウル叔父さんもミズホ叔 母さんもデスピニスさんも、頑としてわたしをコックピットに近づけようとはしません。 「子供の乗るものじゃないわよ」 もらう言葉はいつもおなじです。 「行ってまいります」 ズック靴を突っかけて、チェーンソーをぶら下げて、私は家から出ました。 ▽ 『バランガ』という表札のかかった家のインターホンを鳴らすと、おっぱいの大きなお姉さん がばたばたと足音をさせて出てきました。 「どうも、こんにちは」 「あら、あなた」 ゼラド・バランガさん。この町ではちょっとした有名人です。銀色の髪をしたキレイなお兄 さんや、前髪のうっとうしいお兄さんや、いつもウェストのあたりをさすっているお姉さんや、 大声でゲラゲラ笑うヘンなお兄さんに囲まれて、いつもわいわいと楽しそうにしている姿をよ く見かけます。 「なにかご用?」 「ええと、ここに、おっぱいが大きくてエロくて、 もち肌が淫猥で、黒々とした髪が淫らで、白いエプロンが逆に背徳的で、下唇が悩ましくて、 くるぶしがどこか卑猥で、歩き方からしてほんのり猥褻で、細い指先にふしだらな空気をまとわせていて、、 かっちり着込んだメイド服が不思議としどけない感じに見える、 ひと言で言い表すならエッチなメイドさんがいると思うんですけれど」 「お姉ちゃーん、お客さーん」 「通じたんですか、いまので」 どうやら、通じたようです。件の背徳的なおっぱいの持ち主がスカートの端をつまみ上げて ぱたぱたとやって来ました。 「あら、この間の」 このメイドさんとは、以前道ばたで会ったことがあります。大きなおっぱいをしているのに、 あまりブラジャーをしない主義なのだそうです。なかなか倒錯した思想の持ち主です。 「こんにちは。幽霊退治をしに行くので、手伝ってください。ギャランティは支払います」 「ええと」 簡潔に用件を伝えたわたしの前で、メイドさんは細い眉毛を八の字に曲げました。 「幽霊ビルの解体依頼が来たのでロボくんのとこに行ったら、じゃぁここを訪ねた方がいいと 勧められました」 ロボくんというのは、いつのころからかこの町に住み着くようになった、正真正銘のロボッ トです。上半身は10歳くらいの男の子なのですが、下半身はといえば機械丸出しの四本脚です。 名前はマーズというそうなのですが、あだ名で呼ばれていることの方が多いようです。実年齢 は三歳に満たないというのに、怪しげな商売ばかりしている、妙なロボットです。 わたしがあのロボットに抱いている感情は、憧れというのとは違うでしょう。コンプレックス の一種に近いと思います。わたしよりもずっと幼いのに、広い世界を飛び回っている姿に、 妬みのような感情すら覚えます。 「ええと、ラーナちゃん? どうして幽霊物件ばっかり扱うの?」 わたしは以前にも幽霊物件を扱って、ニセ札製造犯に遭遇したことがあります。 「わたしは幽霊とか見たことありません。見たことないものは見てみたいです」 「お姉ちゃん、見せてあげられないの?」 「そういわれても」 メイドさんが困った顔をします。 「メイドさんは、なんですか、いわゆる、霊感の強いひとなんですか?」 「霊感が強いっていうか、あのね、うちのお姉ちゃん、実は人型機動兵器で、 悪霊をエネルギー源にして動いてるんだよ」 なにをいっているのかわかりません。 「悪霊をエネルギー源って、それどういうことなんでしょうか」 「そういえば、どういうことなの、お姉ちゃん」 「そういえば、どういうことなのかしら」 ゼラド・バランガさんの質問に、メイドさんは首を傾げます。 「胸の中でちっちゃい悪霊さんが歯車をまわしているんじゃないかしら」 「そんなに働き者なのだったら、すでに悪霊ではないのではないでしょうか」 「働き者でもなんでも、悪霊は悪霊ですから」 「働き者に悪いひとはいません」 メイドさんは感心したように桃色吐息を漏らします。 「手伝ってはあげたいんですけど、わたし、これから晩ご飯の支度が」 「行ってあげたらいいんじゃないの。 お姉ちゃん、お料理しようとしてもまな板刻んじゃうだけだし」 ゼラド・バランガさんの笑顔に、メイドさんが泣きそうな顔をしました。 ▽ わたしの両親と叔父夫婦が経営しているL&Eという会社は、本来解体業者ではありません。 お嬢ちゃん、ちょっとやってみるかい。1年ほど前のことでしょうか、お父さんたちにくっ付 いて行った現場で、客先のおじさんがからかい半分にそんなことをいいました。その目の前で、 わたしは人型機動兵器を丸々一体解体して見せました。以来、ちらほらと解体の依頼が舞い込 むようになりました。 わたしは解体という作業が好きです。小さなころから着せ替え人形などにはまったく興味が なく、目覚まし時計やラジコンカーを解体してばかりいました。 「あなた、ラーナ・モントーヤちゃんていうんでしたよね?」 OG町から少し離れた、山の中です。まぁるいお尻を振りながらわたしの前を歩いていたメ イドさんがためらいがちに口を開きました。 「お父さんの名前は、ラージ・モントーヤさん?」 「そうです」 「あー」 昔から、お父さんの名前を聞くとこういう反応を見せるひとがちらほらいます。 この、「あー」の意味が、わたしにはわかりません。たしかにお父さんはちょっと変人です。 でも、優秀な研究者が少しヘンなのは珍しくありません。ロボットオタクのロバート・H・オ オミヤ博士、異様な改造機ばかり作るマリオン・ラドム博士、不治の病に冒されているくせに 一向に死ぬ気配がないフィリオ・プレスティ博士、三輪車愛好家のジョナサン・カザハラ博士。 お父さんと同程度かそれ以上におかしな研究者はいくらでもいます。 なぜわたしのお父さんだけが、「あー」といわれるのでしょうか。 「お父さんのことをわたしに聞いてもムダです。わたしはなにも知りません」 「あぁ、そうなの」 「お父さんは昔、なにかすごい発明をしたそうです」 「えっ?」 「でもそれがなんなのか、わたしは知りません。誰に訊いても教えてくれません。 お母さんたちが使っているネオ・エクサランスも、 ネオというからにはプロトタイプがあるはずなんでしょうが、 なんの記録も残っていません。 お母さんに訊いたって、カッコいいからネオって付けてるだけで大した意味はないって笑うだけです」 「じゃ、あなた、なにも知らないんですか?」 「なにも知りません」 「その、あなたのお父さんたちが前の戦争で戦ったことは」 「巻き込まれただけだと聞いています。お父さんたちはあまり話したがりません。 もともとレスキュー用ロボットを開発していたそうですから、 戦争に参加してしまったことが不本意だったからだと思います」 「デスピニスさんというひとは」 デスピニスさんとは、忙しい両親に代わってわたしと従兄の面倒を見てくれていた女性です。 見た目はおっとりした美人なのに、コロニー格闘技のファイターと互角に渡り合えるほど不自 然に強いことで有名です。そういえば、どこかこのメイドさんに似ているような気がします。 「お母さんたちの、遠い親戚だと聞いています。 たぶん、戦災孤児かなにかだったのでしょう」 「そう」 「わたしはなにも知りません、聞かされていません。 わたしは出来の悪い娘だから、お父さんたちに信頼されていないんです」 「ラーナちゃん、それはね」 まろやかな弾力のあるお尻がわたしの顔にぶつかりました。メイドさんが突然立ち止まったのです。 「下がっていて」 メイドさんが声を潜ませます。 木々に囲まれて、灰色をしたビルがひとつ、ぽつんと建っています。今回解体を依頼された 物件がこれです。もとはホテルだったといいますが、観光地でもない山奥にどうしてホテルが 建っているのかはわかりません。解体したあとも、やっぱりホテルが建てられるそうです。大 人の考えることはよくわかりません。 もとは駐車スペースだったのであろうひび割れたアスファルトの上に、潰れた空き缶がいく つも転がっていました。そして、空き缶と同程度に潰れた顔をした男のひとが三人、地べたに しゃがみ込んでいました。 「なんじゃぁ、おんしら」 「このホテルは解体されることが決まっています。危険ですから離れてください」 わたしはメイドさんの前に進み出ました。 「解体だ?」 男たちが立ち上がり、よたよたとわたしに近づいてきます。野良犬並の知性も感じられない 目が、ぎらぎらと獰猛に光っています。 「なんの権限があって、そんなことするんじゃ」 「権限のあるひとから依頼されたからです」 「ここがのぅなったら、ワシら、どこに行ったらいいんじゃ」 「コンビニの前とかの方が快適なんじゃないでしょうか」 「去ね。ここぁ、幽霊が出おるぞ」 「いるんですか、幽霊が」 「おるわけないじゃろう!」 「どっちですか」 「おう!」 男がベルトに手を回しました。現れたものを見て、わたしはガッカリしました。なんだつま らない。スタンガンなら10歳ぐらいのときにほとんどのメーカーのものを解体しています。 「横着しないでください。怠け者に善人はいません」 わたしは工具ベルトからドライバーを一本抜き出しました。何秒もかかりません。スタンガ ンはプラスチックと基板とバッテリーに分解されて、バラバラと地面に落ちました。 「直せませんよ。わたしにできるのは解体だけです」 「てめえ!」 男が銅鑼声を張り上げます。 「やめなさい!」 メイドさんがわたしを押しのけて前に進み出ます。 男たちが黙り込みました。たがいに顔を合わせてなにかヒソヒソと話し始めます。おい、 あれ。ああ、バランガ家のメイドだ。やばいな。エロいな。いや、やらしいな。やらしいという か、もう卑猥だな。卑猥というより、むしろ淫蕩じゃねえか。メイド服が、匂い立つほどに淫らだぜ。 「やめてください! 私はエロくありません! 清純です! 清純派なんです!」 メイドさんの声に、男たちはわっと逃げ出していきました。 「ダメです。あんな、挑発するようなこといったら」 「申し訳ありませんでした。わたしのために、あんなウソまでいわせてしまって」 「ウソはいってませんから! 私、エロくありませんから! ほんとに清純派ですから!」 それでもメイドさんの声には淫水じみた潤いがあって、言葉にはまったく説得力がありませんでした。 ▽ 廃ホテルの中は、かすかなホコリとシンナーの匂いがしていました。 窓ガラスは一枚残らず割られていて、壁紙が剥がされて剥き出しされたコンクリートはスプ レーを吹き付けたラクガキで埋め尽くされています。床の上は、ガラスの破片や空き缶、スナ ック菓子の袋、カップラーメンの容器、得体の知れないソフビ人形などがうずたかく積み上げ られていました。 どうやらこの廃ホテルは、先ほどのようなダメなひとたちのたまり場になっているようです。 「もう、こんな場所の解体を女子中学生に依頼するなんて!」 メイドさんが憤りの声を漏らします。 「依頼を出したのはホワイトカラーのおじさんです。 現場の状態なんかわかっているはずがありません」 ガラクタをズック靴でかき分けながら、わたしは廃ホテルの中に踏み行っていきました。 建築物の解体自体は、ほぼ一瞬で終わります。爆破解体なら、時間も人件費もかかりません。 ただしその前に、いくつかの手順があります。中に危険物が残留していないことを確認し、構 造を把握し、主要な柱や鉄筋を切断しておかなければなりません。 「いないみたいですね、幽霊」 「あのね、ラーナちゃん、さっきの話だけど」 「エロいか清純派かという話だったら、やっぱりエロいと思います」 「そうじゃなくて、その前の」 なにか異様な気配を感じて、わたしはその場から飛び退きました。思わずメイドさんに飛び つきます。ふかふかした胸に顔を埋める形になりました。わたしは息を呑みました。この世に は、なんてふかふかした物体があるのでしょう。少なくとも、我が家にはこんなもの一欠片だ ってありません。 「あっ、ちょっと、なにしてるの」 「ふかふかしてます、ふかふかしてます、クセになるほどふかふかしてます!」 「ふかふかのことじゃなくて」 「そこに、そこに!」 わたしはふかふかした胸から顔を外し、ロビーの隅を指差しました。 暗がりの中に、ぼんやりと浮かび上がっているものがあります。深く考えるまでもありませ ん。あれは幽霊です。あんなものが、生きているはずがありません。 幽霊は女の人でした。顔はぼんやりしていて、見ることが出来ません。長い髪を顔の前に垂 らして、口を大きな楕円形に開いていました。 「オー、オー、オー」 すすり泣くような声が絶え間なく続いています。 「あれはね、悪霊よ」 メイドさんがわたしの頭を抱えました。 「悪霊だったら、大丈夫じゃないのじゃないですか」 「悪い感情から産み出されたものを悪霊というんです。 彼女そのものは、まったく悪くないのに」 メイドさんがなにをいっているのか、よくわかりませんでした。 「彼女は、72時間かけて殺されました」 幽霊には脚が付いていました。ただし、アキレス腱を切断されています。赤黒い傷口が、悲 鳴をあげるようにぱくぱくと開いたり閉じたりを繰り返していました。 ちゅるんと、おかしな音がしました。 「もう大丈夫」 メイドさんがわたしの頭を撫でます。 幽霊の姿は、完全に消えていました。 「なにをしたんですか」 「食べました」 「食べちゃったって、誰が」 「はい、私が」 メイドさんは平然としています。 このメイドさんは、いったいどういうひとなのでしょうか。悪霊は悪いものではないといっ た直後に悪霊を食べるなんて、なにを考えているのでしょうか。そもそも悪霊を「食べる」と は、どういった意味なのでしょうか。 ガシャーンという音がしたのは、そのときでした。入り口のシャッターが下ろされています。 シャッター越しに、ガチャガチャと鍵をかける音がしていました。 横殴りの衝撃がやって来ます。老朽化したコンクリートに亀裂が入り、あっという間にくずれおちます。 土煙を上げながら現れたのは、一台のショベルカーでした。近くの工事現場で使われていた ものを引っ張ってきたのでしょうか。 「見つけたかッ! 見つけたかッ! 見つけちまったかぁッ!」 運転席に座っているのは、先ほどのくだらないひとたちのひとりでした。口から白い泡を飛 ばしています。なにか、ろくでもないものでも摂取したのでしょう。 どうやら、あの幽霊を殺したのは、あの男たちだったようです。幽霊話を流したのも、威嚇 するような目をして廃ホテルのまわりにたむろしていてのも、人払いをするためでしょうか。 とてもシンプルなお話です。 「ああ、バカバカしい」 シリンダーをギシギシと軋ませながら、ショベルカーがバケットを振り上げます。充分なメ ンテナンスもしていなければ、習熟した運転技術も持っていないことは明らかでした。 「頭の悪い使い方をしてあげないでください。機械がかわいそうです」 バケットが落ちてきてコンクリートを破壊します。破片がぴしぴしと顔に当たります。 工具ベルトに手をまわしつつ、わたしはバケットに飛び乗りました。 「解きはなってあげます」 ドライバーとレンチ。それだけで充分です。持ち上がるアームの先にはなにもありません。 バケットは地面に置き去りにされたままです。わたしは止まりません。アームの上に飛び移り、 工具を次々と持ち替えました。3段からなるアームが2段になり1段になり、とうとう完全に消えました。 車体に辿り着くなり、わたしはチェーンソーを起動させました。高速で回転する刃を外装に 突き立てます。激しい火花があたりの光景を明滅させました。露わになったコード群を引き抜 き手の平に絡ませて、点火プラグを抜き取りフィルターを外しストレーナーをつかみます。完 全に沈黙した重機から、屋根を、外装を、メーターを、ざくざくざくざくと外して進みます。 飛び散る火花を、宙を踊るナットを、舞いくるうボトルを、わたしは全身で浴びました。オ イルの香りが嗅覚を満たしてくれます。 痺れに似た甘い感覚がわたしの全身を駆け抜けていきました。この瞬間です。ボルトひとつ、 シャフトひとつ、あらゆる部品のひとつひとつに至るまで、この機械はわたしの手中にある。 これに勝る充足感を、わたしは知りません。 わたしは陶然と微笑みを浮かべました。 「気持ちいい」 「なんなんだ、このガキはぁっ!?」 「お父さんの真似をして、お母さんの真似をして、そうしているうちに、 どういうわけかこういうことばかりできるようになりました」 シートだけになってしまった運転席の中で男が目をひん剥いています。 わたしは荒い息を吐きながら男を見下ろし、チェーンソーを持ち上げました。 「できるのはこれだけです。出来の悪い娘なので」 チェーンソーの唸る声が、ひどくやかましいと思いました。 「そこまでだぁっ!」 背後から、声。見ると、バカバカしいひとたちのひとりがメイドさんを後ろから羽交い締め にしていました。 「それ以上やりやがると」 「やってみればいいんです」 男が放心したような顔をしました。 「やれば、あなたは人質というアドバンテージを失います。 わたしにはなんのためらいもなくなります。わかりますか」 「そういうこと、いったらダメです」 メイドさんの声は静かでした。 「ラーナちゃん」 「こいつ、動くんじゃねぇッ!」 「目を、つむっていてください」 メイドさんの言葉に従うまでもありませんでした。 真っ白にも真っ黒にも見える、異様としかいいようのない閃光がわたしの視界を塗り潰しました。 なにも見えなくなりました。なにも聞こえなくなりました。わけもわからず叫びたいような 衝動で胸がいっぱいになります。 いったい、なにが起こっているのでしょうか。 とてつもなく大きくて、とてつもなく恐ろしいなにかがわたしの前に現れている。それだけ が、震えるほど確信できました。 「非業の死を遂げた魂は、安らぐことがありません」 これは、メイドさんの声なのでしょうか。台風が起こす唸り声にも似ています。 「72時間分の苦痛です。あなた方が産み出した苦痛です。あなた方が引き受けなさい」 耳を覆うばかりの絶叫が轟きました。 ▽ コンクリートが詰められたドラム缶にノミを当てて、げんのうを打ち下ろしました。 バラバラと崩れ落ちた破片の中には、荒れに荒れた黒髪と白骨が混じっています。わたしは しゃがみこんで、骨片をひとつひとつ丁寧に拾い集めました。 ゴミが散乱した床の上には、3人の男が転がっていました。口から泡を吹きながら、わけの わからないことを呻いています。 「彼らは」 「悪夢を背負いながら生きることは、とてもつらいことなんです」 ぼうと、わたしたちの頭上で乳白色の輝きが灯りました。 髪の長い女の人が浮かんでいました。あれは、あの悪霊と同一人物なのでしょうか。姿形は まったく変わっていないのに、怖いとはまったく感じませんでした。 女の人はぺこりと頭を下げました。それっきり、フッと消えてしまいました。 「彼女は」 「成仏って、いうんでしょうか。 ほんとのところどうなるのかは、見たことないからわからないんですけど」 「あれは、悪霊じゃなかったんでしょうか」 「もう悪霊じゃありません。悪い部分は、私が食べちゃいました」 「あなたは、どういうメイドさんなんですか?」 「ねえラーナちゃん」 メイドさんはにっこりと笑いました。わたしは、その下にあるおっぱいのふかふか具合を思 い出しました。 「あなたのご両親があなたになにも話さないのは、 べつにあなたのことを認めていないからじゃないんですよ。 話す必要がないと思ったから、話していないだけなんです。 それは決して悪い感情じゃないんです」 「そういうことを聞いても、わたしの中学生特有の感情は消えないと思います」 わたしは地面に置いてあったチェーンソーを拾いました。 ▽ スイッチひとつで爆発は始まりました。上階から下階へ、破壊は連鎖的に続き、廃ホテルは 内側に折り重なるようにして形を失っていきました。 破片が飛び散るようなヘマはしていません。それでも爆風は起こります。 「きゃ」 メイドさんが舞い上がるスカートを押さえました。 結局、わたしは明日もチェーンソーを担いで外に出かけるでしょう。なにも知らないまま、 なにもわからないままです。 ただ、ひとつだけわかったことがあります。 あまりブラジャーをしない主義のメイドさんは、どうやらパンツもはかない主義のようです。
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チェーンリボルバー解説始動技5D (下段)6D 4D 2D JD J4D 中継技5A 6A 5B (中段)6B 5C 6C 5D・6D・2D・4D 締め技【弐式 ブルームトリガー】 236D 【伍式 アサルトスルー】 214D 【参式 スプリングレイド】 623D その他情報同技補正について 5D割り込み一覧 着地即出し中継技・着地即出し締め技(低空Dすかし)仕組み 着地即出し中継技 着地即出し締め技 したらばノエルスレよりコピペ チェーンリボルバー解説 ノエルのドライブ技。 チェーンリボルバー始動技を出した後(ヒット・ガード不問)、中継技(4回まで)と締め技の 2系統の技を出す事ができる。 同じ技を連続して出すことは不可。 中継技は通常の必殺技か専用の必殺技(締め技)でキャンセル可能。 JDは発生前に着地すると属性が付与され、いきなり中継技、締め技を出せるようになる。 始動技 5D 動作途中に頭体無敵を持つ。 CSと比べて発生が遅くなったため、使いにくくなった。 (下段)6D 前方に移動してからの足払い。 ヒット時はダウンでなく浮かし効果。 4D フェイタルカウンター対応技。 発生から無敵で後方に下がり、前方に火柱のような攻撃を置く。 下がる距離はおよそ1キャラ分ほど。 主な利用法としては無敵技や突進技のスカし→反撃など。 2D 反転ジャンプしながら銃でなぎ払う。下段無敵かつ2ヒット。 下段技をすべてすかせるのが重要なポイントで、相手の下段牽制や暴れを読んで潰せる。 状況に応じて頭体無敵の5Dや、膝上無敵の4Dなどを使い分ける。 CS2では下段をややすかしにくくなった。めくりやすさは変わらず。 JD 真下への射撃。ガードを崩す連携の一つ。 対空ずらしとしても有効な技だが、ガードされると不利。 空中での着地間際に入力するだけでチェーンリボルバー属性が付き、着地後に中継技と絞め技を出せる。 非常な便利なテクなので覚えておこう。 J4D フェイタルカウンター対応技。 ガードプライマー削り技。 前方へ移動し着地してから後方足下を射撃する高速めくり下段となった。 中継技 5A その場ですばやく射撃攻撃。 繋ぎとして使用。 6A 一歩踏み込んでから両手ですばやく射撃。繋ぎに使用。 5B 前方に連続ヒットする蹴りを繰り出す。 ヒット時に距離が開きにくくなった。 (中段)6B 踏みこんでの踵落とし。 単発だが、発生が早いのにモーションが見切りにくいため、近距離での崩しとして使える。 生チェーンで出せば初見で見切られることはめったにないと思われる。 5C 踏み込んでの射撃。 発生が早く、密着なら6Cが繋がるようになった。 6C ガードプライマー削り技。 間を開けて回転させる多段飛び道具(9hit)で攻撃。 ガードさせてヒートゲージ上昇。戻ってくる時に相手を引き寄せる。 5D・6D・2D・4D それぞれ始動技とほぼ同性能。5Dは発生が早い。 しかし、中継技としての4Dはフェイタルカウンター対応技でない。 締め技 【弐式 ブルームトリガー】 236D 移動後前方射撃。連続技の締めに。 近距離でガードされると不利。 【伍式 アサルトスルー】 214D ガードプライマー削り技。 動作途中無敵。前方へ大きく移動し、相手をくぐり抜けて裏側に回って攻撃。 威力こそ高めだが、読まれると隙が大きいので反撃を食らいやすい。RCとセットで。 【参式 スプリングレイド】 623D ガードプライマー削り技。 空中ガード不可のサマーソルト。 相手を大きく打ち上げる。画面端付近で追撃可。ガードされたら反確。 サマーソルトだが無敵は無い。 その他情報 同技補正について チェーンリボルバー中の技をコンボ中に2回以上組み込むと補正がかかり、それ以降のダメージが激減する。 そのため、アドリブでコンボを決める際にはなるべく同じ技を組み込まないようにすると良い。 アサルトスルーは例外。 5D割り込み一覧 着地即出し中継技・着地即出し締め技(低空Dすかし) 本来はチェーンリボルバー始動技のあとにしか出せない中継技や締め技を、 JDを仕込む(入力するが出さない)ことにより着地時に始動技なしでそのまま出すテクニック。 当然、空中でJDを出した後にもそのまま出すことが可能。 仕組み JDを入力するとチェーンリボルバー動作中のフラグが立ち、チェーンリボルバー動作中の扱いになる。 しかしJDを着地でキャンセルすることでJD自体の攻撃はキャンセル出来るが、属性はそのまま残るという 状態になる。 よって、着地後にチェーンリボルバー動作中限定の攻撃が出せる模様。 着地即出し中継技 着地間際に「出したい中継技のレバー入力のみ」+Dを入力。 次にレバー入力を維持したまま「出したい中継技のボタン入力」で中継技の入力を完成させてから着地。 (着地間際のJD入力(出ないように)から「出したい中継技のレバー+ボタン入力」をして着地でもOK) 例:着地間際に空中6D (レバー入力したまま)6C 着地。中継技の6Cが出せる。 着地即出し締め技 着地間際に空中で出したい締め技のコマンドを完成させて着地。 または着地間際のJD入力(出ないように)から「出したい締め技のレバー+ボタン入力」をして着地。 レバー入力とDボタンを入力したままだと、絞め技ではなく始動技が出てしまう模様。 例:236Dの場合6Dを入れっぱなしにしていると、6Dの始動技が出る。 よって、入力する際はレバーもボタンもフリーにしておくと良い。 要は始動技の入力が完成しなければいいので、ボタンだけフリーでいいかも。 例:着地間際に空中236D→着地(着地時入力フリー) 623Dは入力が早いと二段ジャンプになりやすく、遅らせると着地に間に合いにくい模様。 先にJ2D入力(JDの攻撃モーションだけは出さない)でチェーンリボルバーフラグを立て、それから着地間際 に8Dを入力すると良いかも。 着地623Dが出せるのは確定だが、安定させる方法は未確定。要注意。 着地してからコマンド完成ではダメ。 したらばノエルスレよりコピペ 最低空すかしDで236Dを出したいとする。 着地際に236Dを入れると着地して始動無しでいきなり236Dが出てくれる優れもの。 この際236DのDの部分は着地前に入れることを気をつけること。もちろんすれすれで。 次に最低空すかしDで6C(チェーンの方)を出したいとする。 この時は着地際に6DC(DとCは同時押し)を押せばでる。 JCなどからつなぎたい時はかならずJCなどをhitまたはガードさせること。そうしないと違う技が出る。
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『利き唇』/Mitchell Carroll みらい「第一回 プリキュアオールスターズ チュパチュパ この一口に魔法をかけろ 利き唇~!!」 リコ「挑戦者のベニーギョ選手、意気込みをどうぞ!」 ベニーギョ「ちゃちゃっとGETって感じ?」 モフルン「じゃあさっそく目隠しするモフ~」 なぎさ「(――さて、誰が行く?)」 ほのか「(ここはジャンケンで決めるってのはどう?)」 全員「「「(ジャーンケーン……)」」」 みらい「(あちゃ~、わたしか~)」 ベニーギョ×みらい「「(チュッ)」」 ベニーギョ「(やわらかい……そういやアタシ、キスって初めて……)」 モフルン「目隠し、外すモフ~」 リコ「ベニーギョ、なんか顔が赤くない?」 ベニーギョ「も、元からだよ!!」 みらい「じゃあ、この50人の中から、当ててみて!」 ベニーギョ「この中から当てるとか……ちょっちキビシクない?」 ペコリン「さっきのキスの感触はどうだったペコ?」 ベニーギョ「なんていうか……レモンの味?みたいな」 全員「「「………」」」 のぞみ「ベニーギョさん、もしかして――」 りん「(シッ!のぞみ、シッ!!)」 ベニーギョ「じゃあ、まずはこの子から行ってみる?」 はるか「キャ~♡」 ベニーギョ×はるか「「(プチュ)」」 ベニーギョ「(ああ……この子、ほんわかしてるけど、芯はしっかりしてる……さっきは初めてだったからよくわからなかったけど、キスってこんなに相手の気持ちが伝わってくるんだ……)」 きらら「で、どうなの?」 ベニーギョ「アタシ……魔法にかかっちゃったかも」 トワ「まあ、それは大変ですこと」 ベニーギョ「キスって魔法なんだな、って」 みなみ「何か語ってるわ」 ベニーギョ「でも……アタシがキスしたのは、春野はるかではございません!」 判定「ピンポーン」 ベニーギョ「だんだん分かってきたよ、キスってものが。よし、次はこの子」 ベニーギョ×うらら「「(チュッ)」」 ベニーギョ「(こ、これは……レモンの味!!)」 のぞみ「(恋バナ中)――でね、ファーストキスはレモン味って言うけれど、2回目はメロン味、3回目はサクロなの」 ベニーギョ「(なにっ!?ということは……)アタシがキスしたのは、春日野うららではございません!!」 判定「ピンポーン!」 ベニーギョ「図ったな、小娘!!」 うらら「何がです?」 ベニーギョ「次は……この子かな」 あかね「おっ、ウチ?」 ベニーギョ×あかね「「(ブッチュ)」」 ベニーギョ「違う!」 あかね「早っ!!」 ベニーギョ「アタシがキスしたのは日野あかねではございません!」 判定「ピンポーン」 あかね「何でや!?何ですぐ決断できたんや!!?」 みゆき「あかねちゃんの口はお好み焼きみたいな味がするから……」 やよい「(女の人どうしでキスかぁ~……男の人どうしのはマンガでよく見るけど)」 あゆみ「(女の人どうしでキス……男の人どうしってのはマンガでよく見るけどなぁ~)」 ベニーギョ「さて、次は……」 ラブ「えっ、もしかしてあたし!?」 せつな「(殺気)」 祈里「ひっ!?」 ベニーギョ「……やっぱりやめた。じゃあ、このお団子頭のお嬢ちゃん」 六花「(あ~あ)」 ベニーギョ×ありす「「(チュ)」」 ベニーギョ「!!!!!」 真琴「どうしたの?ガクガク震えてるけど」 ベニーギョ「お、恐れ多い事を……アタシはしてしまった……」 ありす「ベニーギョさんとやら」 ベニーギョ「はっ、はいっ!!」 ありす「 わ た し の 足 に 口 づ け な さ い 。」 ベニーギョ×ありす(足)「「(ちゅ)」」 響「えぇ~、スゴい世界……」 六花「これくらいで済んで良かったわよ。ホントだったら足の指の間まで舐めさせられてるところよ」 ベニーギョ「……ア、アタシがキス“させていただいた”のは、四葉ありす様ではございません」 判定「ピンポーン」 ベニーギョ「(何だったんだ今のは……おっ、こんな清楚な感じの子と、キスなんかしていいっての?」 ベニーギョ×舞「「(チュッ)」」 ベニーギョ「(!!!し、舌が……)」 咲「ベニイモさんがヒザから崩れ落ちた!?」 ひかり「そして、産まれたての仔馬のようになってます!!」 亜久里「さあ、立ち上がるのです!!」 エレン「頑張って!もう少しよ!!」 ベニーギョ「ア、アア……アタシがキスしたのは、美翔舞ではございません!!」 判定「ピンポーン!」 マナ「お見事ー!!」 ベニーギョ「(あんな清楚な子が……しかし、なんか自分もやりたくなってきたよ)よし!この子で」 ベニーギョ×あおい「「(ブッチュ)」」 ベニーギョ「(舌に何か当たるな……八重歯か?だが、それが気持ちイイ……)」 あおい「(コイツ……)」 ベニーギョ「――ふぅ。アタシがキスしたのは、立神あおいではございません!」 判定「ピンポーン!」 あおい「あの女、舌入れてきやがった」 ひまり「えぇ~~~っ!!?」 ゆかり「まあ、耳まで真っ赤にしちゃって♥」 あきら「科学では、こういう事は説明できないからな」 ことは「(チラチラ)」 ベニーギョ「(なんだろう、懐かしい何かを感じる……)」 ベニーギョ×ことは「「(ブチュッ)」」 ベニーギョ「(優しい……伝わってくる……アタシを包み込んでくれてる……この子の愛が、温もりが……ああ……)」 いちか「ベニーギョさん……泣いてる……」 ベニーギョ「……決めた。この子だ。悔いは無いよ。アタシがキスしたのは、花海ことはです!!」 判定「ブーーー!!(ダダ~ン♪)」 みらい「残念でした~!ベニーギョさん、罰ゲーム!!」 えりか「罰ゲームは“すっぴんお披露目”~★」 ベニーギョ「はぁ!!?」 奏「あ~、これは勇気いるわね~」 ベニーギョ「冗談じゃないし!!」 アコ「観念しなさい。いい大人が見苦しいわよ」 ゆり「おとなしく罰を受けるのよ(羽交い絞め)」 ベニーギョ「や、やめろ!!」 いつき「(羽交い絞め)よしっ、ことはちゃん、今だ!」 ベニーギョ「やめてくれ!!!」 ことは「キュアップ・ラパパ!ベニーギョさんの顔のメイク、落ちろ~!!」 美希「(――えっ、魔法で落とすの!?あたしせっかくメイク落とし持って来たのに!!)」 ベニーギョ「………」 全員「「「………」」」 ゆうこ「……かわいい!!」 きらら「へぇ~!」 ひめ「ぜんぜん可愛いじゃん!」 つぼみ「キレイです~!」 ベニーギョ「そ、そんなこと無い……」 こまち「だいぶ塩よ……しおらしくなりましたわね」 かれん「メイクで勝気な女性を演出していたけど、素に戻ったってわけね」 くるみ「メイクは魔法、よね!」 めぐみ「うんうん☆」 いおな「(メイク……あたしもお姉ちゃんみたいな素敵な女性になる為に、もっと勉強しないと!)」 なお「よかったね、れいか。唇奪われなくて」 れいか「ええ。初めては、結婚式の日に教会でなおと、と決めていましたから」 END
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P.E.C.チャレンジ P.E.C.チャレンジ戦略チャレンジ PREPARE AND EXECUTE CHALLENGESドロップアタック−Death From Above グラブ・フロム・レッジ−Grab From Ledge 5Xプレデター−5X Predator ステルス・ヘッドショット−Stealth Headshot マーク・プロフィシエンシー−Mark Proficiency 3xフラググレネード−3x Frag Grenade リモート・エクスプロージョン−Remote Explosion スタン−Stunned ビハインド・クローズド・ドア−Behind Closed Doors ソナー・マーク−Sonar Mark シャドー・テイクダウン−Shadow Takedown スティッキーカメラ・ホイッスル−Sticky Camera Whistle 逃走チャレンジ VANISH CHALLENGESバニッシュ・サイレントリー−Vanish Silentry キャット&マウス−Cat and Mouse ラスト・ノウン・ポジション−Last Known Position ポータブルEMPエスケープ−Portable EMP Escape フラッシュバンエスケープ−Flashbang Escape EMPグレネード・スタン−EMP Grenade Stun チョーク・ホールド・フリーダム−Choke Hold Freedom リバイビング・チームメイト−Reviving Team-mates スプリンターセルチャレンジ SPLINTER CELL CHALLENGESマーク・マスター−Mark Mastery アドバンスト・ステルス−Advanced Stealth アドバンスト・クロスコンバット−Advanced Close Combat 10xプレデター−10x Predator アサルトライフル・マークスマン−Assault Rifle Marksman ピストル・マークスマン−Pistol Marksman コラテラルダメージ−Collateral Damage ヒューマン・コリージョン−Human Collision デッドリー・フォール−Deadly Fall エンバイロメンタル・ハザード−Environmental Hazard セキュリティ・ダイバージョン−Security Device Diversion カー・アラーム・インスペクション−Car Alarm Investigation ヒューマン・ケブラー−Human Kevlar グループ・ターミネーション−Group Neutralization オルターネート・ドア・エントリー−Alternate Door Entry ブレーキング・グラス−Breaking Glass エフェクティブ・ムーブ−Effective Interrogation フル・リカバリー−Full Recovery リメイン・アンディテクテッド−Remain Undetected キャンペーン、オンCOOP、オフCOOP、全てのモードにて累計通算。 全解除すると実績「オールラウンド」が取得出来る。 スタートメニューからチャレンジ進行状況はいつでも確認できる。 (但し、オンラインプレイ中にポーズすると相方の画面でも強制ポーズかかるので注意) 戦略チャレンジ PREPARE AND EXECUTE CHALLENGES ドロップアタック−Death From Above ドロップアタックで敵を倒せ Neutralize an enemy using "Death From Above". レベル 1 2 3 必要回数 5 10 30 報酬 400 450 550 オススメマップ ホワイトボックスラボの序盤。 チェックポイント直後パイプを登ってドロップアタックで突入する部屋がある。 グラブ・フロム・レッジ−Grab From Ledge 引きずり落としで敵を倒せ Neutralize an enemy using"Grab From Ledge". レベル 1 2 3 必要回数 5 15 30 報酬 400 450 550 オススメマップ コビンの屋敷 ミシガン通り貯水場 コビンの屋敷は開幕に1人確定でGRABキルできる ミシガン通り貯水場はタレットの敵を倒した先にGRABキルできる場所がある その場所でGRABキル→メニュー開いてラストチェックポイントロード→GRABキルを繰り返せば良い 5Xプレデター−5X Predator 発見されずに敵を5人倒せ Neutralize 5 enemies in a row without being detected. レベル 1 2 3 必要回数 5 10 15 報酬 400 450 550 オススメマップ どこでも。 4人マーク出来るFive-Sevenを装備し、 一人格闘で倒したあとM Aで4人オート射殺していればすぐに解除。 ステルス・ヘッドショット−Stealth Headshot 他の敵に見つからずにヘッドショットを成功させろ Neutralize an enemy with a headshot without alerting other enemies. レベル 1 2 3 必要回数 10 20 50 報酬 400 450 550 敵に気付かれてはいけない。 サイレンサー付きで無警戒状態の敵を排除すればカウント。 マーク・プロフィシエンシー−Mark Proficiency 一度のM Aで最低2人倒せ Neutralize at least 2 enemies in a single Mark Excute. レベル 1 2 3 必要回数 5 50 100 報酬 400 450 550 オススメマップ どこでも。ゲームを遊んでいれば自然に解除される。 3xフラググレネード−3x Frag Grenade 一つのフラググレネードで敵を3人倒せ Neutralize 3 enemies at the same time with a single frag grenade. レベル 1 2 3 必要回数 10 25 50 報酬 400 450 550 オススメマップ 「ラストスタンド」実績の取得過程で自然に解除される。無理に狙う必要なし。 キャンペーンで取るならダウンタウンの開幕。 墜落したヘリから劇場出口に向かい、敵が大量に沸く所。 タイミング良く手前と奥に投げれば手前の3人+奥の5人爆殺で2カウント。 リモート・エクスプロージョン−Remote Explosion 遠隔起動で爆発するガジェットで一度に3人倒せ Neutralize at least 3 enemies by detonating a remote explosion gadget. レベル 1 2 3 必要回数 10 25 50 報酬 400 450 550 オススメマップ 「ラストスタンド」実績の取得過程で自然に解除される。無理に狙う必要なし。 キャンペーンで取るならダウンタウンの開幕。 墜落したヘリから劇場出口に向かい、敵が大量に沸く所。 タイミング良く手前と奥に投げれば手前の3人+奥の5人爆殺で2カウント。 スタン−Stunned フラッシュバンかEMP系のガジェットでひるんだ敵を倒せ Neutralize an enemy who is stunned by a fashbang. or EMP gadget. レベル 1 2 3 必要回数 10 25 50 報酬 400 450 550 オススメマップ どこでも。ゲームを遊んでいれば自然に解除される。 ビハインド・クローズド・ドア−Behind Closed Doors 鏡かスネークカムを使って敵をマークして倒せ Use the mirror or snake camera to mark an enemy. then neutralize him. レベル 1 2 3 必要回数 10 25 50 報酬 400 450 550 オススメマップ コビンの屋敷 冒頭に2人マークして倒せる場面が3回ある。計6カウント。 最初は扉を開いて格闘で倒し、一度外に出て扉を閉めてマークする。 パイプを登り一人引き摺り落とし、右の部屋で2人M A 2階廊下の一人を格闘で倒し、左の部屋の開いてる扉を閉めて2人マーク。 ソナー・マーク−Sonar Mark ソナーゴーグルを使って敵をマークし倒せ Use the sonar goggles to mark an enemy. then neutralize him. レベル 1 2 3 必要回数 25 50 100 報酬 400 450 550 オススメマップ 「ハンター」系の実績取得過程で自然に解除される。無理に狙う必要なし。 キャンペーンだとゴーグル入手するサードエシュロン本部以降しか使えない シャドー・テイクダウン−Shadow Takedown 敵に気付かれずに暗闇で格闘攻撃で倒せ Perform hand to hand takedaowns in the shadows without alerting other enemies. レベル 1 2 3 必要回数 25 50 100 報酬 400 400 550 オススメマップ どこでも。 ゲームを遊んでいれば自然に解除される。 スティッキーカメラ・ホイッスル−Sticky Camera Whistle スティッキーカメラのノイズでおびき寄せた敵を倒せ Make noise with the sticky camera to attract an enemy. and neutralize him. レベル 1 2 3 必要回数 5 10 15 報酬 400 450 550 オススメマップ 警戒状態の敵はスティッキーカメラ鳴らしても反応しない。 一番取り易いのはホワイトラボでスティッキーカメラ入手した直後。 その隣の部屋の敵に使うと、何故か確実に1人か2人ひっかかる。 逃走チャレンジ VANISH CHALLENGES バニッシュ・サイレントリー−Vanish Silentry 一度発見された後誰も倒さずに逃走せよ Once you are spotted, vanish without neutralizing any enemies. レベル 1 2 3 必要回数 5 10 15 報酬 400 450 550 オススメマップ どこでも。ゲームを遊んでいれば自然に解除される。 キャット&マウス−Cat and Mouse ラストノウンポジション(LKP)を探りに来た敵を格闘攻撃で倒せ Perform a hand to hand tekedown against enemy who is investigating your last known position. レベル 1 2 3 必要回数 5 10 15 報酬 400 450 550 オススメマップ ホワイトラボ。 逃走チャレンジの中でこれが一番難しいチャレンジ。 LKPが消える前に倒さないとカウントされない。 敵がLKP射撃中もカウントされない。 敵がこちらを発見した場合 1)LKPに射撃する 2)LKPに近づく 3)こちらが居ないのを確認したら更に探す という動作をする。カウントされるのは(2)の動作中のみ。 参考動画。 http //www.youtube.com/watch?v=IzB9RlF30TY 敵がフラッシュ投げたり、「おまえが来いよ」とチキンムーブ始めた場合は取得不可。 射撃を止めて動き出した瞬間背後か横から掴むのが確実。 オススメマップ ホワイトボックスラボの序盤。 チェックポイント直後パイプを登ってドロップアタックで突入する部屋。 パイプを上って、入り口ドア左側にいる一人だけマーク。カメラコントロール側にいる一人(禿)は放置。 ドロップアタック後即M Aでマークした一人を排除。禿に発見されるので、即ドア左側のコンピュータ裏を通って禿側面、カメラコントロール側へ 禿が発砲やグレネードなど試みたあと、ドア側コンピュータ(少し奥にLKPがある)にカバーするので背後に忍び寄る。 発砲直後、何かしゃべった瞬間に格闘 発砲しなかった場合、覗き見して何かしゃべった瞬間に格闘 ラスト・ノウン・ポジション−Last Known Position ラストノウンポジションから10m以上離れた場所にいる敵を倒せ Neutralize an enemy while standing at least 10 meters from your last known position. レベル 1 2 3 必要回数 10 25 50 報酬 400 450 550 オススメマップ 630 名前 なまえをいれてください Mail sage 投稿日 2010/05/04(火) 23 51 00 ID 68idHSzk キャット&マウスとラスト・ノウン・ポジションを簡単にとれるところってある? いまいち条件がわからないんだよな・・・ 敵がなんて言ってる時なら大丈夫なんだろう? 631 名前 なまえをいれてください Mail sage 投稿日 2010/05/05(水) 00 00 09 ID AuVeQBks キャット&マウスは小瓶屋敷の前で敵を1人にしてやってたな 目安としてはLKPを調べに来た敵が何か言った時に格闘やるのがいいんだが タイミングがシビアなんだよね、何回もやってるうちにタイミングわかるようになるよ ラストノウンはダウンタウンの最初のとこでやったな 上に上る→奥から敵出てくる→わざとみつかる→戻る(暗闇ある所) ラストノウンできた場所にリモートマインorセンサーorスティッキー仕掛けて 10m離れて爆破。爆弾の数だけできて繰り返しできるからオススメ ポータブルEMPエスケープ−Portable EMP Escape 戦闘状態から3人以上の敵をポータブルEMPでひるませて逃走せよ Use the portable EMP to vanish Stun at least 3 enemies while escapling from a combat situation. レベル 1 2 3 必要回数 10 25 50 報酬 400 450 550 オススメマップ どこでも。ゲームを遊んでいれば自然に解除される。 敵に姿を見せて、LKP像が出たらガジェット使用。 隠れて少し経つと戦闘の音楽が止まる。それで1カウント。 フラッシュバンエスケープ−Flashbang Escape 戦闘状態からフラッシュバンを使って逃走せよ Use the flash bang to vanish Escape from a combat situation. レベル 1 2 3 必要回数 5 10 15 報酬 400 450 550 オススメマップ どこでも。ゲームを遊んでいれば自然に解除される。 敵に姿を見せて、LKP像が出たらガジェット使用。 隠れて少し経つと戦闘の音楽が止まる。それで1カウント。 EMPグレネード・スタン−EMP Grenade Stun 一つのEMPグレネードで3人以上の敵をひるませろ Stun at least 3 enemies with a single EMP grenade. レベル 1 2 3 必要回数 10 25 50 報酬 400 450 550 オススメマップ どこでも。ゲームを遊んでいれば自然に解除される。 消化で取るなら 3x Frag Grenade参考。 チョーク・ホールド・フリーダム−Choke Hold Freedom マルチプレイヤーゲームでチームメイトを敵の羽交い締めから解放せよ Free your team-mate from a choke hold in any Multiplayer game mode. レベル 1 3 必要回数 5 15 報酬 400 オススメマップ ソロゲームでは取得不可。 オンラインCOOPを何回か遊んでると自然に解除される。 オフラインでもコントローラー2つあるなら実績wikiのやり方で簡単に解除できる http //www12.atwiki.jp/xbox360score/pages/976.html リバイビング・チームメイト−Reviving Team-mates マルチプレイヤーゲームでチームメイトを蘇生せよ Revive your team-mate in any Multiplayer game mode. レベル 1 2 3 必要回数 5 10 15 報酬 400 450 550 オススメマップ ソロゲームでは取得不可。同上。 スプリンターセルチャレンジ SPLINTER CELL CHALLENGES マーク・マスター−Mark Mastery 一度のM Aで4人の敵を倒せ Neutralize 4 enemies with a single Mark Eecute. レベル 1 必要回数 1 報酬 オススメマップ どこでも Five-seveNのリフレックスサイトアップグレードが必須 アドバンスト・ステルス−Advanced Stealth リトライする事なく発見されずに1レベルクリアせよ Complete a level without being spotted and without retrying. レベル 1 必要回数 1 報酬 750 実績「完全なるハンター」取得時にこれも勝手に取れる。 正攻法で行くならばこちらを参考。 http //www.youtube.com/watch?v=n3mlZ0K_IpU このやり方だとAdvanced StealthとAdvanced Close Combatが同時に取れる アドバンスト・クロスコンバット−Advanced Close Combat リトライする事なく一度も発砲せずに1レベルクリアせよ Complete a level without firing a single shot and without retrying. レベル 1 必要回数 1 報酬 750 オススメマップ サードエシュロンの地下駐車場を普通にノーコンクリアすれば取得。 銃は十字下長押しでしまっておくこと(格闘キルが素手になる)。 受付のお姉さんで解除される。 上記動画も参考になる。 10xプレデター−10x Predator 発見されずに敵を10人倒せ Nertralize 10 enemies in row without being detected. レベル 1 必要回数 1 報酬 400 オススメマップ どこでも。ゲームを遊んでいれば自然に解除される。 取れてない場合Optional Operationからハンターを難易度ルーキーで。 アサルトライフル・マークスマン−Assault Rifle Marksman アサルトライフルでリロードせずに敵を15人倒せ Nertralize 15 enemies with a single magazine using an assault rifle without reloading. レベル 1 必要回数 1 報酬 500 オススメマップ Optional Operationからラストスタンド→サンクトペテルブルク2 難易度ルーキーで開始して電球を全て割り、走り回って格闘→M Aを繰り返すだけで解除。 サードエシュロン本部終盤の"サム激怒状態(常にM A)"を利用しても解除可能。 キャンペーン遊んでると自然に取れているはず。 ピストル・マークスマン−Pistol Marksman ピストルでリロードせずに敵を10人倒せ Nertralize 10 enemies with a single magazine using a pistol without reloading. レベル 1 必要回数 1 報酬 500 オススメマップ Assault Rifle Marksman参照。 サム激怒状態M A時にアサルトが取れてたらピストル、 ピストルチャレンジが取れてたらアサルトに持ち替える コラテラルダメージ−Collateral Damage 敵を盾にした後木製の扉に投げつけて破壊せよ Take an enemy into human shield, and bash him against a wooden door to shatter it. レベル 1 必要回数 1 報酬 500 オススメマップ どこでも。 Optional Operationからハンター→サンクトペテルブルク1 難易度ルーキーで開始して二人目を肉盾して入口に投げる。解除。 入口の木の扉が大きいのでよほどの事がない限りミスらない ヒューマン・コリージョン−Human Collision 敵に敵を投げつけて倒せ Knock an enemy down by throwing another enemy onto him. レベル 1 必要回数 1 報酬 500 オススメマップ 難易度ルーキーならどこでも狙える デッドリー・フォール−Deadly Fall 地上10メートル以上の高さから敵を落とせ Throw an enemy so he falls 10 or more meters. レベル 1 必要回数 1 報酬 500 オススメマップ COOPモズドク試験場。EMPを放電させる部屋で3階から敵を投げ落とせば解除。 ソロでもOptional Operation→ハンターで上記部屋に行ける もしくはサードエシュロン本部、受付嬢とシャッターを過ぎた後のオフィス。 最初の部屋に入る敵を外へ放り投げれば解除。 エンバイロメンタル・ハザード−Environmental Hazard 一つのトラップか爆発物で3人の敵を倒せ Nertralize 3 enemies using a single trap or explosive. レベル 1 必要回数 1 報酬 500 オススメマップ どこでも。 ドラム缶撃って3人倒せば解除なので、自然に取れてるはず。 コビンの屋敷でシャンデリア落としてもOK セキュリティ・ダイバージョン−Security Device Diversion 警報装置を破壊しておびき寄せた敵を倒せ Attract an enemy by disabling a security device. then neutralize him. レベル 1 必要回数 1 報酬 500 オススメマップ Optional Operationからインフィルトレーション→サンクトペテルブルク1。 開幕に監視カメラがあり、それを撃てば敵が集まるので確実に取得できる カー・アラーム・インスペクション−Car Alarm Investigation カーアラームを調べに来た敵を倒せ Neutralize an enemy while he is investigating a a car aralm. レベル 1 必要回数 1 報酬 500 オススメマップ サードエシュロンの地下駐車場。 開始直後に鳴らせる車と暇してる守衛が居る。非常に簡単に取れる。 ヒューマン・ケブラー−Human Kevlar 敵を盾にした状態でM Aで3人の敵を倒せ Mark Excute 3 enemies while holding human shield. レベル 1 必要回数 1 報酬 500 オススメマップ どこでも。低難易度ラストスタンドが楽。 肉盾した後に3人マークしてYボタン押すだけ。 ラストスタンドだと同時に3人しかでない? 楽にとるなら、ミシガン通り貯水場の開幕、二人並んで話している兵隊の真後ろにカバー。 左側を盾にして、左1、右2をマークして終了。 盾にする前にマークしても無効、盾にした後、素早くM Aすること。 コビン屋敷の2つ目のホールがおすすめ 指示どうりドロップアタックした後、反対側2階の敵をステルス状態で拘束 そのままドロップアタックした場所まで戻って3人にM A。 ずっとステルス状態なので落ち着いて出来る。 グループ・ターミネーション−Group Neutralization 一つのガジェットで行動不能にした3人の敵を倒せ Neutralize 3 enemies who are stunned by a single gadget. レベル 1 必要回数 1 報酬 500 オススメマップ どこでも。 キャンペーンよりOptional Operationが比較的楽。 メイン - フラッシュバン サブ - センサー爆弾 に設定して敵の集団に投げつければ解除。 3人マークしてポータブルEMPでピヨらせてYボタンでもOK オルターネート・ドア・エントリー−Alternate Door Entry 扉の反対側にいる敵を扉を破壊して倒せ Crush an enemy on the other side of a door by bashing into or kicking it down. レベル 1 必要回数 1 報酬 500 オススメマップ コビンの屋敷 コビンが居る部屋の扉の前で1分くらい待っていると手下が扉の前まで来るので 鏡で確認した後、扉に向かって近接攻撃ボタンを押す ブレーキング・グラス−Breaking Glass 敵を投げつけて窓を壊せ Shatter a window by throwing an enemy through it. レベル 1 必要回数 1 報酬 500 オススメマップ どこでも。 敵を投げるのはB長押しで肉盾後→スティック倒したままB。 スティック静止状態だと投げずにその場で始末するので注意。 窓の縁に当たると失敗。敵が綺麗に窓ぶち破って落ちれば解除。 どんな窓でもいいわけではない模様。 モズドク試験場の実験観察用の大きい窓では解除できなかった。 すぐに取りたいのならコビンの屋敷。屋敷の窓を閉めれば使える。 エフェクティブ・ムーブ−Effective Interrogation 一回の尋問で3つの尋問の仕方を見せろ Use 3 different special moves during a single interrogation. レベル 1 必要回数 1 報酬 500 オススメマップ 1面のストリートマーケット。 尋問ポイントは 便器 洗面台 トイレの左側のドア フル・リカバリー−Full Recovery Coopゲームで自分が倒されたときチームメイトが蘇生する前に座った状態で5人の敵を倒せ In any COOP game mode, when you are knocked down, sit up an nertralize 5 enemies before your team-mate revives you. レベル 1 必要回数 1 報酬 500 オススメマップ どこでも。 ソロ不可。 ダウン状態はオフライン分割かオンラインゲーム中にしか発生しない。 ルーキー、アーマーフル装備でやれば、ダウンしてからの余裕はかなりある。 蘇生する前に、とあるが5人倒した時点でアンロックされるので、 そのまま蘇生されずに死んでしまっても構わない。 例)協力プレイのモズドク試験場 空輸 第1セーブポイント直後(セクション2のシャッターを開けるところ) 向かって右側のシャッターに入ってすぐのところで倒されれば、狙える位置に敵がゆうに5人いる。 気づかれると目の前の階段を敵がどんどん降りてくるので優先して倒す。 階段を敵が降りてこないようなら、向かって左反対側や正面上階(若干遠い)の敵を。 一応、確定で敵が無限沸きするポイントも存在する http //www.youtube.com/watch?v=BYY5W5TAHhg リメイン・アンディテクテッド−Remain Undetected 逃走後10分間見つかるな Remain undetected for 10 minutes after vanishing レベル 1 必要回数 1 報酬 500 オススメマップ どこでも。 敵と交戦した後、画面モノクロになる場所で10分間放置するだけで取得 Group Neutralization が何度やっても解除されないんだけど・・・・。ヒューマンシールド状態でM Aで3人の敵を倒せばいいんだよね? -- 名無しさん (2010-05-08 01 20 53) Human Kevlarのことかな? 敵を盾にした後にマークしないと解除されないよ。 -- 名無しさん (2010-05-08 22 49 46) 警報装置を壊して敵を倒すチャレンジは何処のマップが良いですか? -- 名無しさん (2010-05-10 19 50 04) Human Kevlarのことかな? 敵を盾にした後にマークしないと解除されないよ。 なるほど。試してみます -- 名無しさん (2010-05-11 18 15 19) セキュリティ:ダイバージョンはどこのマップで取れますか? -- 名無しさん (2010-05-11 20 32 46) Human Kevlar解除されました!ありがとうございます! -- 名無しさん (2010-05-12 15 16 26) 名前 コメント