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ヤマト神国 代表組織(31期(07/1/20)~) 大王 rin 代表 元老 牙闘 前代表(総帥) 枢密卿か? 総参謀長 アイオロス 副代表? 大使 甘党 太政長官 キルア 宮司 平蔵 代表遷移(出典:公式条約) ? テムジン (?-100) 組長 Nemesis (101-109) ミギテ (110-125) 皇女 pipi (126-171) 総帥 牙闘 (172-31) 大王 rin (31-)
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以下、五十音順 あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行 数字 あ行 宇宙艦隊司令長官(帝国) 宇宙艦隊総参謀長(帝国) 宇宙艦隊副司令長官(帝国) か行 機動艦隊 宮内尚書 国内艦隊 国務尚書 軍務尚書 元帥府 さ行 サジタリウス副王府 枢密院 た行 大審院 ティアマト征討軍 帝国宰相 帝国軍三長官 統帥本部総長 な行 内務尚書 は行 辺境艦隊 辺境鎮撫軍 ま行 や行 ら行 わ行 数字
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概要 ムスカの腹心。 物語序盤からムスカのそばに常に居続けて何かとムスカを手助けする。ラピュタ崩壊後は降伏し、捕虜のみとなってバイエルラインの麾下に配属された。 その後、不老不死がバレるといけないので軍を退役。辺境の地でのんびり年金生活をすごす。 だが偽名を使いふたたび軍に入る。ギレンの腹心となりミューブロンまでギレンらと一緒に来る。 そして宇宙艦隊総参謀長の主席副官になる。
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ラヴィル王国方面軍 ラヴィル王国方面軍(らう゛ぃるおうこくほうめんぐん)とは、ラヴィル人民戦線を中心とするラヴィル王国の大規模な内乱を鎮圧するために、北部軍を中心に編成された軍隊。方面軍総司令官は、元帥陸軍大将従二位勲三等功三級田中義輝 ラヴィル王国方面軍総司令官元帥陸軍大将従二位勲三等功三級田中義輝 ラヴィル王国方面軍総参謀長元帥海軍大将正三位勲二等功三級李正仁 征夷大将軍貴族院議長公爵徳川家祐
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エルネスト・メックリンガー(宇宙暦760年頃 - )は銀河帝国の軍人。原作登場人物である。 1 外見 2 略歴2-1 前世 2-2 新版 1 外見 茶色の口ひげをきれいに整えた風貌。見るからに優男といった感じの人物。 2 略歴 2-1 前世 「獅子泉の七元帥」の一人。統帥本部次長、大本営幕僚総監などを務めた。芸術家としても名声を得ており、「文人提督」と渾名された。アレクサンデル・ジークフリード・フォン・ローエングラム帝の時代には宮内尚書を務めた。 2-2 新版 宇宙歴802年、イゼルローン要塞での捕虜引き渡し式に参加。大元帥府参謀長を務めており、階級は宇宙軍大将。(92話) 宇宙歴803年の宇宙歴803年10月、ローエングラム大元帥のクーデター(救国軍事会議のクーデター)後、救国軍事会議常任議員に任命される。また、宇宙艦隊総参謀長を務めている。(117話)
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秘密結社参謀長 秘密結社ヘルラージュの参謀長の証。イベント中限定。 なんとTP再生+10%。色々とやりたい放題だ!
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2マジカル天使 2天使神学生 2ホムンクルス・ストラトスフィア 2エンジェル・ウェイトレス 3エンジェルズ 3エンジェルスレイブ 2戦士 4エンジェルメイド 4鞭天使 4褐天使 2機天使 2ハーピィ 2ハイロゥドッグ 1ヨーヨー天使 1晶天使 3ラッキー天使 4シールド・エンジェル 3スローン“メルキセデク” 3涕天使“マトリエル” 2智天使“ヨフィエル” 2大天使“ラツィエル” 2天使“ハニエル” 1裁天使“ラグエル” 1ヴァーチャー・アイドル“アラエル” 1総参謀長“メタトロン” 2四大天使降臨 2マスプロジェクター
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(色分け)構築済プロモSaga1 タイムスキッパー“宮坂 ありす” ソーラー・レイ 降下猟兵メイド“ソラ・エニシダ” SF-01 アルバトロス×2 透視能力者“三重野 まどか”×2 透視能力者“三重野 まどか”SP 自立型可変宇宙戦闘機SFX-03“AMI” スターバスター“星野 飛鳥”×2 デジタルフュージョン×2 フェザーライト“羽生 美輝”×3 スパークリング・プラズマ×2 女主人“黒木 詩織” オープンフィンガーグローブ×2 ヘアリボン×2 もじもじメイド“小泉 なゆか” ベクター×2 ジェネティックチャイルド“笹野 桃歌”SP×2 炎の支配者“五十嵐 いぶき”×3 マルチサイトガンナー“ヒルダ・ミナカミ” レシーバー“栗谷 ナルミ”SP ライトニングスパーク 調理実習 クロス・フレイム“なつきとふぶき” メイドルPR 看護メイドPR ドギィアイドルPR Saga1(処女)星に願いを×2 Saga1(獅子)スパークリング・プラズマ×4 Saga1(獅子)スパークリング・プラズマSP Saga1(処女)テレパシー×3 陰陽師“賀茂 尭憲” 和巫女“伊雑 あざか” 小仙女“メイホウ” 昇り竜“流ヶ崎 環”SP 式神刹那式×3 式神弐式・改×2 忍者“百地 奈名”×3 捧巫女“狭野 うらら” 捧巫女“狭野 うらら”SP 迎巫女“諏訪 里奈子”×3 式神吽式 竜神“摩那斯”×2 結界符 孔雀明王経法 神将“那由多式” 調巫女“伊雑 あざか” 演歌の大輪“難波 いのり”PR 榊巫女“厳島 美晴”PF メイド侍PR×2 鳴巫女PR 水龍PR Saga1(水瓶)茶吉尼天経 Saga1(処女)茶吉尼天経×3 フォーチュンスター スカディの魔法陣×2 ホムンクルス・アポカリプス“Works666”SP ジャッジメント“ダニエル・ポーラン”×3 ジャッジメント“ダニエル・ポーラン”SP×2 インビジブルマント×2 白の大魔導師“ディーナ・ウィザースプーン”×2 デス×2 純潔の騎士“アニエス・ラ・ブルー”×3 ストレングス“ドロシー・マイア”×3 サイレントウィッチ“ジリアン・マキャフリー”×2 スタッフ・オブ・フォース 王気 公姫“エルマ・テレーズ・トートブルク” ソード・オブ・ジャスティス×2 アークパラディン“イザベル・フランドール” アークパラディン“イザベル・フランドール”SP 呪文封印 スケープゴート エルダーウィッチ“シモーヌ・サン・ジュスト” スペルライター“マギナ・マグス” コンフュージョン テラー アビス ホムンクルス・キャット“チカ・タイガーフィート” サン“コロナ”×2 スクロール アークパラディン“イザベル・フランドール”PF×2 めがね姫PR 涼風鬼姫“鈴鹿御前” アルテミスの化身“アルティア” ダークウィップSP サトリの鬼 さとり“神山 琴音”SP ミッドナイト・ランデブー×2 魔神転生×2 エナジー・ドレイン×3 悪魔“パイモン”×2 怪盗“キャッツ・アイ” 龍宮“乙姫” 龍宮“乙姫”SP サタンの激昂 イビルアイ レヴィヤタンの嫉妬 ドッペルジュガー“カタリナ・ディースカウ” ヴァンパイア・ハイブリッド“夜羽子・アシュレイ” ヴァンパイア・ハイブリッド“夜羽子・アシュレイ”PF×2 湖の女主人“モルガン・ル・フェイ”PR×2 Saga1(獅子)レヴィヤタンの嫉妬×3 瞳天使“ジゼル”VF 地球方面軍総参謀長“メタトロン” アーマゲドン おませなプリンセス“アルテイア・アルフェラッツ”SP マジックアイテム・コレクター“リリア・ベテルギウス” 不朽の歌姫“ディネボラ” 傾国“妹嬉” 妖怪仙人“奎 白霞”×2 モノウィング“サマエル” エルヴン・ストライダー“ロビン・グッドフェロウ” ジャマー“ロュス・アルタイル” 予言者“カッサンドラ・ティレシアス”×2 レディ・バタフライPR オファニム“マシッド”×3 ワンウェイ・トランスホール 砕天使“オフィエル” 裁天使“ラグエル”×3 裁天使“ラグエル”SP×2 電脳妖精“ラプンツェル”×2 天使“ハニエル”×3 総参謀長“メタトロン”×2 パニッシュメントⅡ×2 スペースファイター×2 総参謀長“メタトロン”SP ギガンティックイレイザー“ルニァ”×2 ドラグーン“ェデャエァス” プロペラント・ブースターSP 亜空間魚雷 月接近 ダイバー・トライ“メーュ・ツィー” メイドエンジェル“ソフィエル” バイオモジュール“ハーベストⅠ”SP 自爆 再インストール コズミック・ラブ 大天使“ラファエル” 大天使“ラファエル”SP 涕天使“マトリエル”SP ハイブリッドタイガーPR 涕天使“マトリエル”PR Saga1(処女)スタークルーザー“クラウディア”SP×2 Saga1(処女)スタークルーザー“クラウディア”SP Saga1(天秤)タイムストップ×2 Saga1(水瓶)自爆×4 AAA たぶんレア枠のPR ブラッド・カウンテス“エルジェベート・バートリ” アークエンジェル“ガブリエル” 錬金術師“ルミ・フラメル” アイドル候補生“水無瀬 まひる” バットマスター“未依奈・ハーカー” .
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●中華帝国海軍空母“天津” リュールカ・サトゥルン製AL−31Fターボファンが唸りを上げ、Su-30の着艦フックがワイヤーに噛みついた。 着艦は成功だ。 甲板要員達が一斉に駆け出し、所定の作業に入る。 その光景を、張艦長は艦橋で満足げに見守っていた。 「まずは目出度いですな」 艦長にそう声をかけたのは、現・艦隊参謀長の毛中佐だ。 「うむ」 張艦長は、ふりかえりもせずに頷いた。 「浮遊機雷にひっかかって沈没した連中の穴埋めを我々がしてやったのだ」 「まさに」 毛中佐は、参謀としての能力ではなく、王制党と上官に媚びる“幇間(たいこもち)”として政治的に出世してきた人材特有のそつのなさで言った。 「艦長の決断があったからでしょう」 「艦長」 飛行甲板士官が一礼の後、報告した。 「攻撃隊の損害がまとまりました」 「どの程度だ?」 「参加60機、未帰還6。中破4、小破12―――小破機は24時間以内に前線に戻せます」 「12時間で終わらせろ」 「はっ」 「毛中佐。本国には報告したのか?」 「はい。戦果撃沈10、大破15、基地滑走路を完全破壊」 「よろしい」 張艦長は再び頷いた。 「レーダー誘導による対艦ミサイルが使用出来なかったのは返す返すも残念だな」 「地磁気の乱れによる障害かと思われます」 「それさえなければ」 張艦長は顔をほころばせた。 「もっと中央を驚喜させることが出来たろう」 「今頃、我々の報告を受けて?」 毛中佐も楽しげに笑う。 「中央軍事委員会は、涙を流して喜んでいるだろうさ」 張艦長は、自分達に迫り来る存在を、全く知らなかった。 “涙を流して喜んでいる”だろう相手は、空母“天津”によるラピス基地襲撃の報を受け、むしろ青くなっていた。 「誰が攻撃命令を下したか!」 王制党党中央軍事委員会主席、江党総書記は緊急会議の席上、居並ぶ委員会の重鎮めがけて怒鳴った。 「今、我が国とEUがどんな会議をしているかわかっていたのか!」 中央軍事委員達は一様に黙った。 江総書記の言わんとしていることはわかる。 何しろ、現在、早期終戦を求めるEU相手に外交官達が有利な交渉を進めている最中。 実行支配地域であるモンゴルや東南アジア一帯、そして長年の懸案であるチベットまでを含んだ広大な地域の中華帝国支配を承認させる一歩手前との報告を受けたばかり。 あとは、外交官達の最終的戦果を受け、祝杯を挙げるだけだったのに……。 それが――― ラピス港空襲。 米軍に被害甚大。 この報告が会議場を駆け抜けた途端、米国とEUは、まるで事前に申し合わせていたかのように、会議の席を蹴った後、それぞれの大使館に引き上げた。 以降、中華帝国との一切の交渉に応じようとはしない。 第四艦隊の空襲が与えたのは、米軍への打撃ではない。 自国外交への致命的な打撃だ。 「現時点において」 外交部代表の黄大臣は言った。 「欧米が我が国の要求を呑む可能性は限りなくゼロです」 「元からだろう」 江総書記は自嘲気味に歯を見せて喉で笑った。 笑い声が出てこない。 「元からゼロのことをやってのけようとした―――どこぞのバカが愚かなことさえしなければ!!」 どんっ! 江総書記は机に拳を振り下ろした。 江総書記にとって、状況は最悪だ。 元来、アフリカで発生した未曾有の混乱に乗じ、かねてよりの悲願東南アジア征服に乗り出した時は、十分な勝算があった。 スエズを失い、アフリカを越えることが出来ない欧州。 世界最大の米国債負担率を楯にすれば沈黙するしかない米国。 共に怖れるに足らない。 何より、目先のバケモノ共をどうにかするだけで手一杯のはずだ。 つまり―――怖れる物がなにもなくなったのだ。 そう判断した。 だからこそ、彼は判断した。 これは、代々の王朝がなしえなかったアジア全域を支配する一大帝国に発展させる絶好の機会だと。 東南アジアに我が軍の攻撃を止めることが出来る兵力は存在しない。 経済的に依存する国からの経済制裁は怖れるに足らない。 もし、そんなことをすれば干上がるのは奴らだ。 奪うだけ奪い、破壊するだけ破壊し、混乱が一段落した所で、占領を既成事実として欧米に認めさせるだけでよい。 連中の世論が何と叫ぼうと、実際に占領している既成事実こそが全てだ。 チベットでさえ我が国から奪えない欧米なぞ怖れるに足らない。 後はどうとでもなる。 東南アジア占領こそ全て。 それさえ出来れば、我々の勝ちだ。 彼はそう判断したからこそ、全軍の8割を動員した大博打に打って出たのだが―――。 「―――これが結果か?」 総書記の口から出たのは、そんな言葉だった。 「梁君……これが、君の言った結果か?」 「……」 「答えろっ!」 「……軍事的には勝っています」 梁総参謀長は冷たく言い放った。 「すでに東南アジアのの8割が、我が軍の占領下にあります。少なくとも、私の計画通りには進んでいます」 「計画通り……だと?」 「―――ええ」 梁総参謀長は、隣に座っていた海軍司令員に気の毒そうな視線を送った。 「第四艦隊は勇み足でしたな。現在、艦隊司令部を指揮しているのは政治部に属する一派でしたな」 「政治部が誘導したというのか!?」 「だまれっ!」 激高して席を立った軍政治部長を、江総書記が一喝した。 「今更、あんな艦隊の責任なんてどうでもいいっ!問題はこれからだ!」 「―――紫禁城の軒先にぶら下がりたくなければ」 梁総参謀長は言った。 「“この戦争は貴様等のものだ”―――陛下はそう仰せでしたな。“そうです。全責任は私めが―――戦果は陛下がお取りになればよいのです”」 それは、紫禁城で江総書記が切った大見得だ。 「少なくとも、その中に我々は入っていない。陛下も責任はすべて総書記にあるものと見ているでしょう」 「―――っ!」 まるでゆであがったように顔を真っ赤にする江総書記を無視するように、梁総参謀長はタバコに手を伸ばした。 「―――ふぅっ。閣下、ここまで来たのです。そのまま続ければよいのです」 「どうやってだ」 「ですから」 喋るも煩わしい。 そう言わんばかりの声を、梁総参謀長は紫煙と共に吐き出した。 「欧米とより有利な立場で和平を結ぶまで戦えばよいのです」 「―――出来るのか?」 「勝算はあります」 梁総参謀長は灰皿にタバコをねじこんだ。 「隋第二砲兵司令員」 「―――はっ」 梁総参謀長の声に、隅に座っていた小柄で陰湿な印象を受ける男が立ち上がった。 「例の件、江総書記にご報告しろ」 「はい」 隋がファイルを広げた。 「欧米の軍事力は、我が軍より数段優れているとされますが、これはあくまで電子装備の話に過ぎず、逆に言えば、これさえなければ欧米と我が軍は肩を並べることが出来る―――いえ、数で勝る以上、我々に有利です」 「……」 「そして、欧米軍が魔族なる物共に敗北したのは、まさにこの電子装備が使えなかったからに他なりません」 「……」 「幸い、我が軍の兵器がその影響下でも動くことは、アフリカ各国軍の戦闘記録からも明らかです」 「―――何が言いたい」 「つまり」 隋はファイルをめくりながら答えた。 「人為的に、そんな状況を作り上げればよい―――そういうことです」 「―――馬鹿な」 江総書記は、隋の言葉を一笑に付した。 「あれは未知の電波妨害兵器だと聞くぞ?そんなものをどうやって―――」 「手に入れることは出来ます」 梁総参謀長が隋に代わって答えた。 「……貴様?」 「入手ルートは確保している―――そう言ったのです。閣下」 ―――続けろ。 梁総参謀長は隋にそう命じた。 「はっ。それを爆撃機及び弾道ミサイルに搭載。戦域に大規模に散布します。これにより、例えいかなる最新鋭兵器でも、連中は使用することが出来なくなります」 「……そ、そんなことが……梁総参謀長……き、君は一体?」 「入手ルートは合法と言えるでしょう―――続いて今後の戦闘兵器についてですが――」 第四機動艦隊は結局、インダス川河口付近まで逃げ込んだ。 インダス川は河口現在、中華帝国軍の支配下にあり、空母を擁する第二艦隊もまた、ここに展開していた。 空母2隻と地上からの攻撃の危険性が加わったことで、美夜は追撃の中止命令を余儀なくされた。 翌日。 華僑の発行している新聞には、第四艦隊の戦果が華々しくかき立てられている反面、経済系新聞は、和平会議の停滞が経済界に与える影響について悲観的な記述を羅列している。 「……馬鹿げている」 カッチ湾に浮かぶのは、中華帝国第二機動艦隊の獰猛達。 急激な経済発展を背景に、爆発とまで言われた程急激な経済発展を遂げた中華帝国海軍の空母保有数は、今や世界最大。米国12隻に対して24隻を誇る。 通常動力型の護衛空母まで含めればその3倍だ。 その中で最も巨大な空母。 “天津”級3番艦“長江”の艦橋に陣取るのは、艦隊司令黄提督だ。 背は低いが、筋肉質のがっしりとした体格の持ち主で、鋭い眼光と共にいるだけで威圧感を感じさせる強者だ。 いかなることがあっても弱音を吐いたことがない黄提督が、そんな言葉を吐いたことを、艦隊参謀長は内心意外に思った。 新聞をゴミ箱に放り込んだ黄提督の手の中には、本国から送られてきた通信が握りしめられている。 「提督?」 参謀長は思いきって訊ねた。 「本国は何と?」 「―――前進だ」 「前進?」 「ああ」 黄提督は従兵の持ってきたコーヒーを飲みながら言った。 「万難を排し、前進に前進を重ねよ。軍事委員会の許可なく停止することを禁ずる―――派閥で出世する御方は言うことが違う」 「中央委員会は、狂ったんですか?」 参謀長は自分の口から出た言葉を慌てて飲み込もうと口元を押さえた。 恐る恐る見回した艦橋に政治将校がいないことを、彼は神に感謝した。 「―――安心しろ」 黄提督は苦笑しつつ言った。 「私も同感だ―――それで?」 「恐縮です。外交団とオーストラリアとの交渉は話がついたそうです」 「“モスキート”……“スピットファイア”……か」 フゥッ。 黄提督は、眼下に広がる甲板に並ぶSu-30を見つめながらため息をついた。 「一応、我々と第四艦隊は本国帰還命令が出ている」 「帰還?」 「ああ……これからは、最新鋭戦闘機が使い物にならなくなるから、本国へ戻せ。代わりにプロペラ機を送る。そのための輸送が任務だ……全く、何の冗談だ」 「ミサイルが使えない以上、図体ばかりデカイジェット戦闘機に意味はありません。VT信管がある以上、対艦戦にも使えませんし」 「対地攻撃任務が主眼となることはわかる……だが」 「狩野粒子散布戦は、第二砲兵隊が実施中。東南アジアからオセアニア一体―――魔族軍の散布まで含めれば、南半球全域で、ICやLSIはもう二度と使い物にならないでしょう」 「よくこの国が認めたものだ」 「認めたと、思いますか?」 「……魔族軍の仕業にしたというんだろう?やめろと言ってくれ」 黄提督は苦笑いしながら言った。 「俺達の職場を狭くするな」 「木製機を生産することで」 参謀長は言った。 「国内の木工業者に、また、ジェット戦闘機の数十分の一という低価格で済む通常型戦闘機でさえ、国内の金属、金属加工……その他、数えていたらキリのない業者に仕事を与えることになります」 「……俺の実家は電気業者だ」 「お気の毒です」 「……生産は進んでいるのか?パイロットは」 「パイロットの養成は急ピッチで進んでいます。また、各工場で連日生産される戦闘機及び爆撃機の数はすでに1万機近くに達していると聞きます。我が国に重工業拠点を移動していた欧米では、束になっても我が国の生産能力には追いつきません」 「……飽和攻撃……か」 ―――パイロットは消耗品じゃないぞ。 黄提督は天井を仰いだ。 「……それで」 「わかっている」 それ以上を言い淀む参謀長に、黄提督は力無く頷いた。 「米軍が動く」 「……はい」 その放送が全世界に流れたのは、この日の正午のことだ。 黄提督も、その映像は見た。 テレビに映し出されたのは、スーツ姿の男女が並ぶ集会。 ―――違う。 米国議会だ。 そして今、壇上に立つの金髪の小太りの男こそ、J・ベネット―――米国大統領だ。 ベネットは壇上で静かに語り出した。 「本日、アメリカ合衆国は何の予告もなく、計画的に空と海から中華帝国の攻撃を受けた。 しかも、我がアメリカ合衆国が平和への熱意と希望を捨てずに、彼の政府を相手に誠意を持って交渉を続け、アジアに和平をもたらさんとする交渉の最中にである。 中華帝国軍の航空部隊が大挙して、友好国にして、快く港の使用を許してくれた親愛なる同盟国、イギリス基地にあった我が国の艦隊を爆撃した。 そして、我が艦隊および英国基地に対して重大な打撃を与えた現在にあってもなお、中華帝国政府からは、この事態に関して、満足のいく説明は何もない。 既存の外交交渉を続けることは無用であった。 我が国は、全世界規模の危機に際して中立を宣言することで、我が国に対する軍事行動はないものと信じていた。 だが、中華帝国に対する信頼は、中華帝国自身の手によって覆された。 中華帝国軍のインド洋進出は、まさに中華帝国とその支援国が、我が軍を狙い、以前よりこの海域に、軍事力を展開していた証拠にほかならない。 今行われている和平交渉に一縷の希望をつないだ我が国の努力は水泡に帰した。 その期間中、中華帝国政府は、真相を隠し平和の継続への期待を表明して米国を欺き続け、友好国諸共、だまし討ちした。 ラピス基地への攻撃は、米国陸海軍、そして海兵隊に多大なる被害を与えた。 残念ながら非常に多くのアメリカ人の命が失われたのだ。 すでに中華帝国軍による残虐なる仕打ちにより、東南アジア各国でも、米国の同胞が殺されたと報告されている。 中華帝国軍は、インドを攻撃した。 中華帝国軍は、ベトナムを攻撃した。 中華帝国軍は、ビルマを攻撃した。 中華帝国軍は、インドネシアを攻撃した。 中華帝国軍は、シンガポールを攻撃した。 中華帝国軍は、平和を願う国々を攻撃した。 中華帝国は、インド洋から太平洋にかけての全域にわたる奇襲攻撃をおこなったのである。 過日より続く魔族軍の攻撃に乗じた卑劣なる攻撃は、中華帝国がみずからを語っている。 米国民はすでに世論を形成しており、国家の安全にとってそれが何を意味するか十分に理解している。 陸海軍の最高司令官として、私は軍に対しあらゆる防衛策を命じた。 そして、我が国の国民は決して我々がやられっぱなしの国民ではないことを忘れてはならない。 我々は、この計画的な侵略に打ち勝つのに、いかに長い期間がかかろうとも絶対的勝利を得るまで全力をもって戦い抜くであろう。 私はこの卑劣な行為によって再び我が国が危険にさらされないために、議会と国民の意思の判断が下されんことを確信する。 中華帝国の敵対行為は現実のものとなった。 私は、わが国民、わが領土、そして我々の権益が重大な危機にさらされている事実を見て見ぬふりをすることはできない。 私は国民と共に重大なる決意で立ち上がり、神の加護の元、勝利への道を歩むだろう。 私は今議会に要請する。 中華帝国は、卑怯にも一方的に攻撃を仕掛けてきた。 よって、本日只今より、アメリカが、中華帝国とその支援国と戦争状態にあることを議会は、ここに宣言していただきたい」 大統領の演説が終わり、議会は割れんばかりの拍手がわき上がった。 このベネットの宣言を最も重大なダメージを受けたのは、北京のこの人物だろう。 「総書記っ!」 椅子に崩れ落ちた江総書記を、側近の秘書官達が抱き起こす。 「……」 口をパクパクと開くのが精一杯の江総書記の口に、秘書官が水を流し込んだ。 「―――ふ……ふざけたことを!」 江総書記は怒鳴った。 「何だこの演説は!まるで―――まるで我が軍が攻撃することを知っていたような口振りではないかっ!」 「総書記っ!」 部屋に駆け込んできた政府高官が泣きそうな顔で総書記に告げた事。 それは、中華帝国の経済的な死を意味していた。 「……」 「ど、どうなさるんです?」 「ど……どうするって言われても」 江総書記は呆然とした顔で、何度も弱々しく首を横に振った。 「こんなの……どうしようもあるものか」 「お見事でした大統領」 議会での演説を終え、ホワイトハウスに戻る車内、ワーナー大統領特別補佐官が隣に座る大統領をねぎらった。 「ふん……大したことはないさ」 大統領は楽しげに車窓を眺めながら言った。 「想定通りだ」 「対中華帝国経済制裁法は議会の9割の賛成で成立しました」 ワーナーは声色一つ変えずに言った。 「やはり、先日の国連爆破テロ容疑で、中華系ロビイストのかなりを予備拘束していたのが聞いたのでしょう」 「中国人と、その支援者達の抱える米国債がいくらだったかな?」 「およそ8千―――いえ。1兆ドルは見込めます。滅亡したアフリカ各国分まで含めれば、我が国は発行済み国債の8割を帳消しに出来ました。この関連法案の成立により、中華系企業の資産も没収できます。戦費はもう考える必要さえ有りません」 「素晴らしい」 大統領は楽しげに笑った。 「借金はカードにもなるというだけだよ―――見たまえ」 大統領が窓の外を指さした。 ワーナーが窓の外を見ると、そこには着飾った東洋人の姿があった。 体に合わないことが明白なスーツと時代遅れのヘアスタイル。そしてどこまでも慇懃な態度の集団が、街路のモニュメントにまたがって遊んでいた。 この街でああいう連中がどこの出身か、ワーナーも知っていた。 「何か?」 「どこの国の出身だと思う?」 「中国人でしょう」 「明日から、ああいう連中がこの街でどうなるかと思うとワクワクしてこないか?」 「はっ?」 「滅亡したアフリカに加え、今度は中華帝国とその支援国向けの発行済み国債を合法的に帳消し出来るんだ。これは我が国の経済建て直しにおいては、千載一遇のチャンスだ」 「……はっ」 ワーナーは言った。 「ところで大統領」 「中国人が泣きついてきたか?」 「あれは事故だ。ここですべてを帳消しにしなければ、全面戦争だと恫喝していますが」 「だから売りつけた国債を帳消しにして、関係を清算してやったんだろうが。これ以上のテロを阻止するんだ。各地での中国人とその協力者の監視を強めろ。議会と政府関係からの排除を最優先に」 「世論の誘導を含め、お任せ下さい。それと、海軍からですが、極東方面の主力部隊がハワイから発進します」 「……アフリカ、南米」 大統領の顔が曇る。 「すべてフェイクだと一笑に付した結果がこれだ」 「……は?」 「何でもない。忘れてくれ」 「……南太平洋方面軍司令官からは、極東方面の戦力を回せとの要請が」 「却下だ」 大統領は言った。 「しかし」 ワーナーは今ひとつ、納得出来ないという顔になった。 南太平洋、つまり、パナマ以東を制圧する任務につく部隊とは別に、極東方面、つまり、日本にメサイアなどの戦力を集中するよう、急遽大統領命令を下したのは、目の前の大統領本人だ。 ワーナーにさえ何一つ説明もなしに突然布告された大統領命令に、ワーナー自身も困惑していた。 「これから戦闘が予想されるのは南太平洋です。極東に戦力を集中させると、下手にチンク共を刺激します」 「極東方面軍の相手は、中華帝国軍ではない」 大統領は苦笑混じりに言った。 「人類でさえない」 「―――まさか!?」 ワーナーはその言葉の意味を即座につかんだ。 「魔族軍が、極東へ!?」 「確証は、ある」 「……」 「南太平洋に戦力を回している余裕はない。必要とあったら」 大統領は、親指で自分の首を切るマネをした。 「……はっ」 ワーナーは頷いた。 「戦略ミサイルが使えるうちでしたら」 「南太平洋の司令官に言ってくれ―――報復は、派手にやれと」 end
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蔡英挺とは南京軍区の司令官に2012/11になった人物。 米国の尖閣への安保適用方針に反対 中国軍幹部(2012/08/26) ※その他の報道はニュース系サーチエンジン(蔡英挺)2003~でチェック。 米国の尖閣への安保適用方針に反対 中国軍幹部(2012/08/26) 中国国営通信の新華社は25日、訪米中の中国人民解放軍の 蔡英挺 副総参謀長が24日、米側との会談で、沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)を日米安保条約の適用対象だとする米側の立場に強く反対すると伝えたと英文で報じた。 関連項目 名前 コメント