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また急に澪が立ち止まって喋り始める。 私も足を止めて、澪の言葉に耳を傾けた。 目を少し伏せながらも、力のこもった言葉で澪は続けた。 「昨日の事……なんだけどさ」 「……梓の事か?」 「うん……。ごめん。私、先輩らしくなかったと思う」 「そうかもな……」 「頭では分かっててもさ、焦っちゃって自分じゃどうにもならなくて、苛立って……。 それで……」 澪が少し口ごもる。 私は黙って澪の次の言葉を待つ。 黙ってはいたけど、私は嬉しかった。 澪も澪で梓の事を考えてないわけじゃないって分かったから。 いや、むしろ梓の事を考えていたから、澪も苛立ってしまってたんだろう。 それを澪自身も分かっているんだ。 だから、口ごもりながらも言葉を続けてくれた。 「梓が何か悩んでるのは分かる。何とかしてあげたいと思う。 思う……んだけど、梓は何も言ってくれなくて、それ以上私には何も出来なくなって……。 梓に苛立っちゃってる私に一番苛立っちゃって……。 昨日……、ううん、ここ最近、先輩として最低だったと思う……」 「自分で分かってるんなら大丈夫だよ、澪。 後はそれを梓に伝えてあげればいいんだよ。 分かってても、難しい事だけどさ……」 「そうだよな……。そうなんだよな……」 「そうだよ」 そう言いながらも、私は次の言葉を言い出す事が出来なくなった。 自分の言っている事は正論だと思うし、間違ってないと思う。 澪も私の言葉に納得してくれてるだろうし、難しい事だけどそれを実行しようと思ってくれてるはずだ。 だけど。 私は考えてしまう。 自分で言っておいて、それを自分で実行出来ているのか、って考えてしまう。 既に澪に我儘を押し付けてしまってる私にそんな事を言えるのか。 言ってしまっていいんだろうか……。 と。 その沈黙は急に破られた。 耳を澄ませば聞こえるくらいの微かな声が校舎の廊下に響いたからだ。 普通に話してたら気付かなかっただろうけど、 黙っていたおかげと言うべきか、その呻くような声は妙に私達の耳に響いた。 しかもその呻き声は長く続いて、一度気にしてしまうともう耳から離れなくなってしまった。 「な……、何?」 さっきまでの様子とは一転、別の意味で不安そうな表情を浮かべて澪が呟く。 こんな時でも性格の本質的なところは変わらないらしい。 私はちょっと嬉しくなって、からかうように言ってやる。 「さあなー。お化けかもなー」 「お、お化けって……、そんな非科学的な……」 「世界の終わりの方が十分に非科学的じゃんか。 呻き声の正体、確かめに行ってみようぜ」 「いやいや、もしかしたら誰かが腹痛で苦しんでるだけかも……」 「そっちの方が大変じゃんか。 もしそうだったら、保健室に連れて行ってあげないといけないだろ」 「あっ……、しまった……」 自分の言葉が墓穴を掘ってしまった事に気付いた澪が、 不安一杯という感じの表情を見せる。 私はそれに苦笑して、多分、澪の言葉が当たりだろ、 とフォローしながら、呻き声の発生源を探してみる事にした。 周囲を見渡しただけで、発生源は案外に簡単に見つかった。 見つかった……んだけど、その発生源の場所が普通過ぎたから、 つい私はガッカリして呟いてしまっていた。 「何だ、オカルト研かよ……」 いや、別にオカルト研が悪いわけじゃないんだけど、もっと意外な展開を期待してた私的には拍子抜けだった。 オカルト研の部室からなら呻き声が聞こえてもおかしくないからなあ……。 うん、おかしくない……か? まあ、いいや。 「ほら澪、何か大丈夫そうだぞ。 呻き声が聞こえるの、オカルト研の中からだし」 「何が大丈夫なんだよ!」 「いや、病人や怪我人が居なさそうって意味で。 一大事じゃなくて何よりじゃないか」 「その代わり、呻き声の正体がお化けの可能性がぐっと高くなったじゃないか…」 「私としてはそれでも全然オッケーだぜ?」 「私は嫌だ!」 「でもほら、もしかしたらお化けじゃなくて宇宙人の方かも……」 「どっちにしろ嫌だ!」 相変わらず我儘な幼馴染みである。 だけど、やっぱり安心した。 そういえば澪をこんな感じに弄るのは、すごく久しぶりな気がする。 何か落ち着くな。 こういうのが好きなんだよなあ、私って……。 私はその落ち着いた表情を澪に見せないよう、わざとらしく笑いながら言った。 「まあまあ。とりあえずオカルト研の様子だけ見てみようぜ? チラッと見るだけにしとくから、澪も来いよ。 呻き声は何かの魔術っぽい儀式の声だよ、きっと。 ベントラーベントラーみたいな」 「儀式……ね……。それなら、まあ、ちょっと見るだけなら……。 もしかしたら腹痛とかの可能性も少しは残ってるわけだし……。 でも、儀式だったら邪魔しちゃ駄目だからな。ちょっと見て終わりだぞ。 あとベントラーは魔術の儀式じゃないけどな」 「わーってるって。……って、恐がるくせに詳しいな、おまえ」 突っ込んだ後、あれだけ騒いでおいて今更だけど、 オカルト研の子達に気配を悟られないように、私達は静かにオカルト研の部室に近付いていく。 勿論、その動機の半分はオカルト研の身を心配しての事だ。 学園祭をきっかけに折角仲良くなれたんだ。 あの子達にも何かあったら心配じゃないか。 いや、純粋な好奇心からって動機も半分あるけどさ。 だけど、お化けとか宇宙人とか、そんな贅沢は言わないから何か面白い儀式が見れればいいなあ。 その程度のほんの少しの不純な期待を持って、私はオカルト研の部室の扉をそっと開いた。 おはようございまーす、ってね。と、そんな本当に軽い気持ちで。 でも、そんな不純な思いを持っていたのが悪かったのかもしれない。 オカルト研の中では、私には思いも寄らなかった衝撃的な光景が広がってた。 死体が転がっていたとか、宇宙人が居たとか、チュパカブラが背びれを振動させて飛び回っていたとか、 そういう非常事態は幸いにと言うべきか起こってはいなかった。 それでも。 その時、私が目にした光景はそういうのを目撃するのと同じくらい、衝撃的なものだった。 「ぶふぉっ!」 オカルト研の部室の扉の間からその光景を目にした瞬間、私は思わずむせてしまっていた。 自分でも不細工だと思う酷い声が漏れてしまう。 それも仕方が無かった。 と言うか、これでむせない人間なんているか! 誰だって驚くよ! 私だけじゃなくて、絶対誰だって驚くって! こんなの想像もしてなかったし! 普通なら自分の目を疑うし! はっきり言って、おかしーし! ……とにかく。 オカルト研の部室の中には二人の女子が倒れていた。 一瞬、病気か怪我で倒れてるのかと思ったけど、そうじゃなかった。 勿論、事件に巻き込まれているようでもなくて、二人は元気そうに動いていた。 そうなんだよ。動いてるのが問題だったんだ。 何をしてるんだろうって少し不審に思ったけど、その疑問もすぐに解決した。 解決してしまった。 何でかって、その答えは簡単だ。 何故なら二人とも半裸だったからだ。 いやいや、半裸っていう表現は大人しかった。 正確に言うと、申し訳程度に下着を着けているっていうほぼ全裸の姿で、 二人の女子生徒が抱き合うような距離でお互いに動いてたんだ。 つまり……、その……、あれだ。 お互いに動くって言うのは……、 えっと、お互いにお互いを触り合ったり、お互いの唇を重ね合ったり、 何か舌とか出してお互いの舌に触れ合ってたり、つまりそういう事をしてたんだよ! 何だよ、もう! しかも、よく見たらその女子ってオカルト研の子達じゃないし! 他人の部室で鍵も閉めずに誰だよ、ちくしょう! ああ、もう……。 いいや、もう。 何か疲れた……。 こんな他人の、しかも女子同士のなんて見てられないよ。 そりゃ私だって女子高に通ってる身だし、そういう関係の女子がいるって噂を聞いた事もあった。 誰と誰がそれっぽいかって話題で盛り上がった事もある。 別に女同士でそういう関係になっても、いいんじゃないかなとは思う。 ほら、私ってロックな女のつもりだし。 だけど、聞くと見るとじゃ大違いだ。 何だか見ちゃいけないものを見てしまったって気になってしまう。 私は大きく溜息を吐いて、その場から去ろうとして……、その動きが止まった。 それは私の意思で止めたわけじゃなかった。 私の動きを止める誰かが居たからだ。 私の服を掴んで離さない誰かが居たからだ。 当然、その誰かが誰なのかは分かり切っていた。 澪だ。 澪は私の服を掴んで、食い入るみたいにオカルト研の中の女子二人を見つめていた。 その表情はとても……、その二人の姿をとても羨ましそうに見ているみたいだった。 「ちよっと……、離せよ、澪……!」 オカルト研の部室の中の二人に気付かれないよう私は囁いたけど、 その言葉を聞いていないのか、聞いていて拒否しているのか、とにかく澪は私の制服を掴んだまま離さなかった。 何処までも澪は裸で絡み合う二人をずっと見つめていて、 その表情は前に一度、澪以外の人間が浮かべた事のある表情によく似ている気がした。 それは一年の頃のムギの表情だ。 さわちゃんと唯が接近して、その二人の様子にうっとりしていたムギの表情。 多分、それは憧れだ。自分では手の届かない場所に居る人達への届かない想いだ。 詳しく話した事はないんだけど、ムギはそういう女の子同士の関係が好きらしかった。 ムギ自身が女の子同士の関係を誰かと築き上げたいのかどうかは分からない。 単にそういう関係の女の子同士を見ているのが好きなだけなのかもしれないし、それはどっちでもいい事だ。 ムギが何を好きだろうと、何を望んでいようと、ムギは私の大切な親友なんだから。 だけど。 そう思っている私でも、今の自分の胸の鼓動は止められそうになかった。 誰かの濡れ場を初めて目撃したからじゃない。 女同士の関係が現実にある事を知ってしまったからでもない。 勿論、それらが原因でもあるけど、それだけじゃなかった。 それ以上に胸が痛いほどに騒ぐ理由があった。 私は躊躇いながら、オカルト研の部室の中の二人に視線を戻す。 「お姉さま……」 「ほら、タイが曲がっていてよ」 裸の二人(よく見ると一人は長い黒髪で、もう一人はショートヘアで眼鏡を掛けていた)は抱き締め合い、 お互いに愛おしそうな表情で囁き合って、お互いの肉体を弄り合っていた。 そんな格好でタイとかそういう問題じゃないだろ! しかも、何だよ、その演技掛かった口調は……。『お姉さま』だし……。 まあ、部室に鍵が掛かってなかった事から考えても、 例え誰かに見つかっても見せつけてやろうというくらいの感覚なんだろうな。 それで多少演技臭くても、そういう自分達に酔ってるんだろう。 ……いやいや、そんな事は関係ない。 そんな事よりも重要なのは、その二人を澪がずっとムギに似た表情で見つめ続けている事だ。 幼馴染みだからって、澪の全てを知ってるわけじゃない。 私の知らない澪の姿だって、沢山あるんだろう。 だけど、こんな状況で澪がこんな行動を取るなんて、私の知らない澪にも程があった。 あんな甘々な歌詞を書くだけあって、澪は恋愛に対して人一倍敏感だ。 自分だけじゃなく、他人の恋愛にも敏感で、誰かの恋の話題が出るだけで赤面するくらいだった。 なのに、そんな澪が今、他人の、しかも女同士の濡れ場を目撃して、憧れる様にじっと見つめている。 違うだろ、澪。 そこは部室の中の二人の見物を続けようとする私を、 「失礼だろ!」ってお前が赤くなりながら殴るところだろ。 何だよ……。そんな私の知らないお前を見せないでくれよ……。 でも、それだけならまだよかった。 それだけなら幼馴染みの知らない一面を見てしまって、私が少し寂しくなってしまうだけの事だった。 気付かれないように、もう一度私は澪の表情をうかがってみる。 ムギに似た表情。だけど、ムギとも少し違う澪の表情。 もしかして……、と思う。 胸の奥に秘めていた私の考えが浮かび上がってくる。 だから、私の胸は痛んでるんだ。 「あっ……」 気付かれないようにしていたつもりが上手くいかなかったらしい。 視線に気付いた澪と私の目が合って、その一瞬後に澪は赤くなって視線を逸らした。 気が付けば私も視線を伏せていた。何だか顔が熱い。私も赤くなっちゃってるんだろうか。 正直に言うと、今までそれを考えてなかったわけじゃない。 でも、そんな事、誰にも言えるもんか。 澪が私の事を好きなんじゃないかって。 そんなの自意識過剰過ぎる。 こんな私が同性の幼馴染みに好かれてるって考えるなんて、それ自体恥ずかしくて口に出せるか。 ただ、噂になった事は何度かあった。 いつも傍に居て、皆にコンビとして認められている私と澪。 悪気は無いんだろうけど、そんな関係を見て、私達二人の恋愛関係を想像する子は少なくなかった。 特に下級生かな。 曽我部さんから聞いた話によると、 澪ファンクラブの中には澪の恋人が誰なのかという派閥があって、 それには唯やムギ、梓に果てはさわちゃんや和まで候補が居て、誰が澪の恋人なのかで争ってるんだそうだ。 いや、勿論、極一部の話なんだろうけれども。 と言うか、女同士なんだが……。 そして、その派閥の中で一番大きいのが澪の恋人は田井中律派……、つまり私の勢力らしかった。 ちなみに曽我部さんも私の派閥なんだそうだ。 それは何と言うか……、ありがとうございます……? 当然だけど、本来ならそれは笑い話の一つだ。 少し不謹慎だけど、何事もない生活の中で自分達で想像するだけなら何の問題も無い事だ。普段なら。 だけど、今は世界の終わりの直前っていう非常事態だった。 前にクリスティーナこと紀美さんがラジオで話してたけど、 『終末宣言』以来、自分の特殊な趣味や性格、性癖を告白する有名人は増える一方だ。 勿論、それは有名人だけの話じゃなくて、私の周りの人達でもそうだった。 私の友達の中ではボーイズラブってのが好きだって告白した子が居たし(皆、知ってたけど)、 父さんも友達(男)が急に好きだって告白してきたから驚いたって言っていた(妻を愛しているからって断ったらしい)。 皆、最後くらいはありのままの自分で居たいんだ。 ひょっとすると、オカルト研の中の二人も『終末宣言』後にこういう関係になったのかもしれない。 私にもその気持ちは分かる。 私には特に隠している性癖とかはないけど、 あればきっと誰かに言っておきたいと考えてたと思う。 澪はどうなんだろう……って、私は思う。 澪は追い込まれないと本当の実力を出せないタイプだし、 追い込まれないと本音もあまり口にしない。 でも今は……、人類全体が追い込まれてる状況だ。 まさか、だよな。 澪は別に私の事を好きとかじゃないよな? 澪はただ初めての女同士の濡れ場に驚いて、目を離せなくなってるだけだよな? あの『冬の日』の歌詞も私の事を書いてたわけじゃないよな……? そう考えてしまうから、私の胸は痛いほど鼓動しまっている。 澪に好かれるのが嫌なんじゃない。 澪の事は好きだ。 当然、恋愛対象としてじゃない。親友として、幼馴染みとして、大好きだ。 女同士の関係に抵抗があるわけでもない。 ムギの台詞じゃないけど、本人同士がよければいいと思う。 それが自分自身の事になると分からないけど、 もし誰かに告白されたりしたら本気で考えてみてもいいとも思う。 だけど、その誰かがもしも澪だったら……。 そう考えると、どうしても私の胸は痛くなる。 痛いんだ、とても。 6
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聖マラキの予言、正式名「全ての教皇に関する大司教聖マラキの預言」は、1595年に公刊された予言文書。アルノルド・ヴィオンの『生命の樹』に収録されており、12世紀の聖人マラキの予言という体裁が取られていたが、実際には1590年頃に偽造されたものだろう。1590年の選挙を巡っては、マラキ以外にも聖ブリギッタなどの過去の聖人を引き合いに出した偽預言が出回っていたことが明らかになっているし、「歴代教皇の予言」 というのは、16世紀には何種類も出回っていた、ごくありふれたモチーフだった。 【画像】 『中世の預言とその影響』。高額だが、教皇予言の背景を論じた数少ない日本語文献のひとつ。 マラキの予言は短いラテン語のフレーズ111と最後の散文からなり、歴代ローマ教皇を言い当てているとされている。前教皇ベネディクト16世 (在位 2005年 - 2013年) に対応するのは 111番目の「オリーブの栄光」。 次の教皇とされるのは散文で書かれた予言の中に出てくる「ローマびとペトロ」 (ローマびとペテロ)で、これより後の予言はないため、2012年の終末を信じる論者にも自説の補強材料としていた者たちは複数いた。 だが、もともと適当に区切られた偽予言の終わりに意味などあろうはずがない。短いフレーズの111人分のうち1590年の選挙以降に当たるのは37人分で、それ以前の74人分のちょうど半分にあたっており、非常に安直に偽作されたことが明らかである。 そもそも112番目が本当に予言かどうか自体、はっきりしない。もともとは111番目までしか偽作されておらず、112番目は後から追加された注釈のようなものとも言われているからだ。 ジャック・アルブロンによれば、もともと18世紀末頃に終わりが設定されていたのではないかという。ノストラダムスの予言にも1792年への言及があるように、当時は18世紀末から19世紀初頭がひとつの重要な区切りと認識されていたからだ。それが正しいとすれば、教皇の平均在位期間が近現代になって伸びた結果、21世紀になってもまだ終わっていないだけともいえるだろう(ちなみに1590年以前の約100年間の平均在位年数は7年弱、1700年から2005年までの平均在位年数は14年弱である)。 ローマびとペトロ 2013年には信奉者にとっての「最後」の教皇フランシスコ (2013年 - ) が即位した (選出当初、「フランシスコ1世」「フランチェスコ1世」 などとも表記されたが、カトリック中央協議会の採用している表記に従う)。 彼に対応するとされるのが112番目の散文である。 「ローマ聖教会への極限の迫害の中で着座するだろう」(In psecutione. extrema S.R.E. sedebit.) 「ローマびとペトロ 、彼は様々な苦難の中で羊たちを司牧するだろう。そして、7つの丘の町は崩壊し、恐るべき審判が人々に下る。終わり。」(Petrus Romanus, qui pascet oues in multis tribulationibus quibus transactis ciuitas septicollis diruetur, et Iudex tremendus judicabit populum suum. Finis.) しかし、この予言は初出では2段落に分かれており、ローマびとペトロ (ペトルス・ロマヌス) と「オリーブの栄光」が連続するのかどうか自体、はっきりしない。懐疑派にも信奉者にも、「オリーブの栄光」と「ローマびとペトロ」の間には、何人もの教皇が即位することが想定されているという仮説がある(*1)。 まとめておこう。 そもそもマラキの予言は1590年ごろに作成された偽書であろう。 本当に信頼できるのだとしても、112番目は後から追加された可能性がある。 112番目が最初から予言として書かれたものだったとしても、111番目と112番目の間には、何代もの教皇が即位する可能性がある。 要するに恐怖の大王のケースと同じように、この予言を人類滅亡と結びつけることができるのは、さまざまな仮定をすべて人類滅亡説に都合の良いように解釈した場合だけなのである。 ちなみに、フランシスコがローマびとペトロである理由として、ネットでは以下のような根拠が挙げられている(*2)。 フランシスコがあやかったアッジシの聖フランチェスコの本名はピエトロ(ペトロ)である。 フランシスコはイタリア系移民の家に生まれて、イタリアと接点がある。 フランシスコの本名ベルゴリオは名前に「山」を意味する単語を含んでおり、岩を意味する「ペトロ」に対応する。 だが、こんな薄弱な根拠でよければ、歴代教皇の何人もが当てはまってしまう。たとえば、直近の教皇たちを列挙してみると、 ベネディクト16世 (在位2005年 - 2013年) は、かつて神聖ローマ帝国があったドイツの出身である。同じ教皇名を持っていたベネディクト13世の本名はピエトロ・オルシーニ、対立教皇ベネディクト13世の本名はペドロ・デ・ルナで、これらはともにペトロを意味する。同じ代数の正教皇と対立教皇がペトロを意味する名をもつ例はほかになく、奇しくも13という数字は、ベネディクト16世が退位した2013年に対応する。 ヨハネ・パウロ2世 (1978年 - 2005年) は、バチカン(ローマ)のサン・ピエトロ広場で暗殺未遂事件に遭った。 ヨハネ・パウロ1世 (1978年) は、イタリア出身でローマの大学で学んだ。様々な人にあてた手紙という形式の『イルストリッシミ』を著したが、これはペトロが手紙を書いたこと (『新約聖書』ペトロの手紙1・2) に対応する。また、彼はヴェネツィア総大司教だったことがあり、ヴェネツィアは水の都、船乗りとも縁が深い町であり、漁師であったペトロにつながる。 ヨハネス23世 (1958年 - 1963年) とパウルス6世(1963年 - 1978年)は、ともにイタリア出身でローマの大学で学んだ人物であり、「岩」(=ペトロ)のような意志の強さで、さまざまな異論が噴出した第二バチカン公会議の開催および決議に漕ぎ着けた。 ピウス12世 (1939年 - 1958年) は、在任中にサン・ピエトロ大聖堂の地下でペトロの墓と思われる墓所の発掘を指示した。 と、こんな具合に屁理屈をつけていけば、全員とまではいかなくとも、歴代のかなりの教皇に当てはめられることは明らかだろう。 そもそも、教皇はすべてペトロの後継者とされると同時にローマ司教なのだから、象徴的な意味でだったら教皇はすべて 「ローマびとペトロ」 に適合する。「ローマ生まれのピエトロさん」が教皇になるか、ローマ出身の教皇が 「ペトロ2世」 を名乗ったのならまだしも、そうでなければ 「ローマびとペトロ」 は実質的に何も言っていないに等しい予言である。 フランシスコの治世が終わるまでに世界が終焉を迎えることはないだろうが、それが明白になったときには、むしろこの人騒がせな偽書のほうが終焉を迎えることになる。 なお、『検証 予言はどこまで当たるのか』でもあらかじめいくつか検討しておいたように、フランシスコの次の教皇の時代になっても、あれこれとこじつけてマラキの予言はまだ有効だと言い出す論者は消えないだろう。 しかし、通俗的な意味での日本のノストラダムス・ブームが1999年を境に見る影もなくなったのと同じように、112番目で最後だと散々煽った反動で、マラキの予言もそれ以降は大きな注目を浴びることはなくなるものと思われる。 【画像】 『検証 予言はどこまで当たるのか』カバー。手前味噌になるが、当「大事典」管理者は本書において、日本語文献の中では現在のところ最も詳しいマラキ予言への懐疑的検証を展開した。 ノストラダムス関連 マラキの予言は20世紀後半の時点で残りが少なかったため、ノストラダムス予言とも関連付けて解釈されることがあった。特に、ヨハネ・パウロ2世 (在位1978年 - 2005年) に対応する予言 「太陽の労働」(De labore solis) は、ノストラダムス関連書の中で最も多く引き合いに出された予言だったと思われる。ジャン=シャルル・ド・フォンブリュヌなどは、Mansolを強引に 「太陽の労働」 と読み替え、ヨハネ・パウロ2世が暗殺されると解釈していた。 外部リンク ウィキペディアの「聖マラキの予言」の項目主加筆者は当「大事典」管理者である。これも手前味噌になるが、日本語で読めるものとしては格段に充実した112個の予言すべての解釈を整備し、懐疑的な先行研究がある場合には、それも添えた。 【画像】Peter Bander, Prophecies of St. Malachy 【画像】 『ローマ教皇事典』 【画像】『西洋歴史奇譚』新装版。マラキの予言に関する章はある程度中立的で、日本語で読めるものとしては比較的まともな部類に入るが、創作と思われるエピソードの存在も含め、いくつもの点で注意が必要。 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
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登録日:2019/04/09 (火) 22 16 48 更新日:2024/01/16 Tue 16 30 43NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 CadaverCommander K-クラスシナリオ SCP SCP Foundation SCP-3396 SCP財団 Tiamat アポセオシス 終末の日コンテスト 至天蟲 蟲 終わり、始まり、そしてその間の、忘れられることの多い苦難の物語。 SCP-3396はシェアード・ワールド 「SCP Foundation」に登場するオブジェクトの一つ。 項目名は『The Empyrean Parasite (至天蟲)』 オブジェクトクラスはTiamat。 攪乱クラスはAmida、リスククラスはCritical はじめに さて、いきなり特殊クラスを見せられて困惑した人もいるだろうが、一応言っておくとこれは情報災害ではない。 このクラスは簡潔に言ってしまえばKeterの上位互換のようなもので、脚注にて以下のように説明されている。 Tiamatクラスアノマリーは、財団にとって現在可能な資源と知識を用いてその影響を秘密裏に収容することができず、そのため基本的には財団の直接の戦術的関与の障害となる正常性に関するコンセンサスを改変もしくは完全に無効化するよう計画されている実体を指します。 …微妙にわかりづらいが要するに「財団がどんなに頑張っても隠蔽できないし一般社会に露出してるから、正常性とか無視した武力行使をする」と言えば恐らく大体あっている。 つまりこのSCiPがそれほどまでに強い影響力や拡散性を持っていることの証明でもある。現に元記事のACSでは撹乱クラス/リスククラスともに最悪のAmida/Criticalである。 ただしどこぞのApollyonのようなお手上げ状態ではなく、財団がオブジェクトと全面戦争をおっぱじめていると考えればある意味燃えるシチュエーションな気もする。 いずれにせよ当事者にとってはたまったものではないだろうが。 概要 クラスの説明も終わったのでオブジェクトの詳細に移ろう。 元記事では「変異原性の共生生物のゲシュタルト」とか「カテゴリー4異次元実体」とかややこしい言い方をしているが、SCP-3396の本質はずばり『極めて強力かつ危険な感染症』である。 といっても「感染者を絶対殺す病原菌」とかそういうのではない。てかそれだけなら場合によってはKeterも怪しい。 こいつの性質はそれとは真逆で「感染者自身を危険な実体に超強化してしまう」というものである。 SCP-3396の中枢はアメリカのデスバレーに根を張っており、樹木と昆虫の両方の特徴を兼ね備えた青緑色の実体である。 その幹や枝から、発光する青緑色の液体を垂れ流しており、周囲にはその液体によって浅い池が形成されている。 この樹木昆虫と謎液体は得体のしれない異次元物質からできているらしく、あらゆる物理的な手段での干渉が不可能である。 つまり撤去も破壊も不可能。感染源を排除できないとは非常に厄介だ。 そしてこの謎液体に触れたり匂いを嗅いだりした者はSCP-3396に感染し、SCP-3396-01となる。 SCP-3396-01の体には速やかに異常な組織が発達し、この謎組織はデスバレーに生えている樹木昆虫や謎液体と同じ物理的特性を示す。 つまり外科手術等では除去ができない。感染したら最後である。 SCP-3396-01となった者にあらわれる症状はランダムだが、どれも正常な人類にとって非常に危険なものである。 例えば、ある28歳の女性Dクラス職員の腕に謎液体を塗布し、何か変わったことはないか尋ねたところ、「私は火力を理解した」と発言。 直後に両手にガトリング砲を多数出現させて乱射したため、機動部隊が銃撃で応戦するとなんと身体を爆発四散させ、身体の破片で実験設備を破壊した。 その後も攻撃を受けるたびに自爆と再生を繰り返し、しかも破片は自爆するたびに更に高火力の武器に変化して実験チャンバーに壊滅的な被害を与え、37名が死亡する大惨事に発展。 こうして SCP-3396-01となった女性Dクラス職員はそのまま管理下から逃走。下手な漫画やラノベにも登場しないような最強全身兵器ガールが誕生する羽目になったのである。 また、今度は42歳の男性Dクラス職員に謎液体の匂いを嗅がせたところ、なんと5体に分身。そのまま融合して10本の腕を持つ巨大人型実体に変化した。 そして実験チャンバー内に激しく渦巻く海水を呼び出し、渦に巻かれて霞となって消滅。そのまま行方不明となった。 去る前に彼は「魔法の祝福を呪いとみなすのは汝らがごとき愚者のみなり」と宣言していた。 他にも人間だけでなくトカゲや犬などに謎液体を与えた実験もあったが、どれも極めて深刻な変異を起こしているにも関わらず生命活動に一切の支障をきたさず活動していた。 重要となるのは、謎液体に曝露したすべての生物は元の容姿を損なう以外に生物学的な負の影響をほとんど受けないという点である。つまり実質ただクソ強くなるだけとも言える。 人間の場合は以前の人格や記憶まで完全に保持しており、むしろ知性が向上した奴までいた。 更にはミーム汚染や洗脳まがいの症状も一切ない。まあ力を得たせいか悟りを開いたようなのはいたが。 ただリスククラスがCriticalにされてる辺り、財団からすれば「変異してしまった人間はもはや元のそれではない」という認識なのだろう。 どうやら彼ら自身も感染ベクターになるみたいだし。 3396の主な性質は以上なのだが、ここまで見た限りだと「意外と大したことなくない?」「感染源がはっきりしてるならそこ隔離すればいいだけじゃん」と思うかもしれない。 確かにこいつが現れた初期ならそういう対策もできただろう。 うん、結論から言うと財団が見つけた時点で手遅れだったんだなこれが。 最初にこいつを発見した一般の考古学研究チームは全員01個体になった挙句、こいつを掘り出して露出させた後に人口密集地に戻ってしまい、そのまま感染が拡大。 ある者は殺人、ある者は犯罪、ある者は病気の根絶、またある者は福祉活動のため、その能力を用いるようになり、結果として3396の影響は国際社会に大きな変化を与えるまでに至ってしまった。一応メディア統制によってこいつの存在は公になっていないが、上の立場の人々にとってはもはや周知と言っていい。 そして財団は3396の中枢を見つけたはいいものの、収容や隔離は全くできない状況に追い込まれている。なぜか? 考えてもみてほしい。これの影響を受けた者は強大なミュータントと化す。しかも例外なく全ての人間が適合できる。おまけに現時点でそれらしい副作用は何も見つかってない。 …世界中の国家や要注意団体にとってこいつがどんな価値を持つかは容易に想像できるだろう。 現にデスバレーに存在する中枢領域はその支配権をめぐって財団、GOC、国際連合、その他多数の団体による争いが繰り広げられており、可能な限り衝突を避けるため非武装地帯と宣言されている。01個体群も例外ではなく、既に拡散した彼らを利用するための奪い合いが勃発し、中には組織内での感染を意図的に起こして強化を図る連中まで現れる始末。 財団は全ての01個体の特定および確保、そして中枢領域の獲得を目的として活動しているが、それを上回る勢いで3936の影響は拡散しており、報告書執筆時点で世界人口の6%が既に感染している。このままこいつが財団のキャパシティを超えてしまえば、やがて全人類が『人ならざる者』と化すことによってかつての文明が失われる「TPK-クラス奇蹟論的増殖シナリオ」の発生に繋がるだろうとされている。 だが、こいつは財団が対峙してきた他の終末系オブジェクトとはわけが違う。 彼らの敵となりうるのは単一のアノマリーではなく、かつては守るべき正常性の下で生きていた者達であり、今や力を求めて争いあい、正常性を自ら切り捨てようとする者達。 そう、いわば人類そのものなのだから…。 アポセオシス・ハブ “神格化は有能な人間の起源ではない。彼は現れる。身を折りたたんで無敵の薄膜に包まれ、理由を持って、真夜中によく学んだ目に照らされて、まどろみに包まれ、心の中で避けられた思考の共鳴体として……” ― ウォーレス・スティーブンス 一つの記事としての3396の内容は以上だが、察しの通りこれに関する物語はこの記事だけで終わらない。 こいつは財団wikiにおけるカノンハブの一つ、「アポセオシス・ハブ」の核となるオブジェクトであり、上記の報告書はいわば「プロローグ」のようなものに位置する。 このハブは本家で開催された『終末の日コンテスト』の参加作だった。 これのテーマはずばり「『世界の終わり』を4つ以上の記事で表現してね」というもので、アポセオシスは見事優勝を勝ち取った作品である。 実際、核となる3396はテーマの通り実に終末を感じられるオブジェクトだったであろう。 そういう経緯もあってか、このハブは他の有名なものとは一味違う。 「死の終焉」や「1998年」などでよく知られている普通のカノンハブというのは、1人または複数の著者が何らかの独特な『世界観』をテーマとして立ち上げ、そこから有志たちが更に記事を書き、世界観を広げていくのが基本である。 だがこのアポセオシスはその世界観の「始まり」から「終わり」までの時系列がすべて2つのSCPと4つのtaleによって纏められており、完全な終結が描かれているという特徴を持つ。 前例は普通にあるものの、こういう小規模な構成は中々珍しいと言って良いだろう。 そんなわけで、このハブは数あるカノンハブの中でも初心者には特にとっつきやすい部類である。 3396が現れた世界では何が起こり、どんな終末が訪れるのか。 その過程で財団は、人類は、異常存在は、何を見て何を成すのか。 ここで紹介するには長すぎるので、ぜひとも自分の目で見ていただきたい。 軌道で一人、青は、至天の蟲は、言語を超越した、全ての生命の始まりであった秘密の内的な炎の生物は、ただ見ていた。 自らのなしたことの結果が、悠久を通して描かれるのを、そして自らが大いなるタペストリーに編み込んだ最新の糸が、自らを永遠に喜ばせるのを。 追記、修正は至天の祝福を受けた方にお願いします。 ▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-3396 - The Empyrean Parasite by CadaverCommander http //www.scp-wiki.net/scp-3396 http //ja.scp-wiki.net/scp-3396 この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] もしかしたら全ての人間がこれに感染してscp世界で生き延びて行くことを望まれているのではなかろうか? -- 名無しさん (2019-04-09 23 30 30) とりあえずマスドライバーで大気に拡散させて全人類に感染させようぜ(ゼノギアス感) -- 名無しさん (2019-04-09 23 42 45) ↑↑当たらずとも遠からず。これ自体はアポセオシス・ハブの事の発端に過ぎず、事の経緯と結末を描いたTale(とSCP)が存在する。ネタバレになるが大体、十人十色のオーバーマインド量産型幼年期の終わり -- 名無しさん (2019-04-10 00 37 21) コレが消されずにむしろ優勝取れる(作品の一部)って終末コンテストどれだけ凄まじいオブジェクトがエントリーされてたんだよ -- 名無しさん (2019-04-10 09 30 59) オブジェクトクラスがティアマト(地母神にして怪物達の母)な時点でヤバさ満点やな -- 名無しさん (2019-04-10 13 48 23) 終末コンテストはオブジェクト単品でなく、「SCP含めた4つ以上の記事」を競う形式なのが大きい>優勝 ぶっちゃけこのSCPが原因で生まれたもう一つの関連SCPと、それに対する財団の対応が発想の勝利過ぎた -- 名無しさん (2019-04-10 15 43 02) アポセオシスのハブページのイラストがなんか良いなあ。まさに「最強全身武器ガールはどうなってしまうのか?」だ。 -- 名無しさん (2019-04-11 00 42 38) SCPにおいてX-MEN的な作品は許されないのではなかったのか? -- 名無しさん (2019-04-11 06 57 11) 終末の日コンテストとかいうけどむしろ人類の全盛期始まったなってオチ -- 名無しさん (2019-04-11 07 04 51) ↑↑SCP創作において禁じ手はない。「往々にしてDVされる」定番が存在するだけで、UVさえ勝ち取ればタブーなんてない。 -- 名無しさん (2019-04-11 10 43 15) クロスリンクだって禁じ手だったけどRoget氏がGrand Crosslinkingで流行らしてしまったし -- 名無しさん (2019-04-11 10 57 45) 「単なる超人はX-MENでやれ」「単体でもやばいもん同士を組み合わせるクロステストとか(劇中視点で)危険すぎるだろjk」的な感じだから、要は問題点扱いされている部分を面白さなり納得感なりでクリアしてしまえばもうタブーでも何でもないという -- 名無しさん (2019-04-11 16 16 56) 誰かコードウェル博士呼んできて(火に油) -- 名無しさん (2019-04-11 16 23 46) 大変によくできた読み物だった。X-Menじみた設定から出発しておきながら、陳腐さを感じさせない文章で、着地点は実にSCP的な終末だと感じた。……けど、SCP Foundationを描く物語としては論外だな。未来が、残骸となった岩の球体よりも遥かに大きかったとしても、そこに立つのが不浄で忌まわしい怪物ならば、断じて認めず立ち向かうべきなのがSCP財団。新人職員でも知ってることだ。アポセオシスなんざクソ食らえ。 -- 名無しさん (2019-04-11 22 31 11) ↑実際アポセオシスの世界の財団はその思想を全うした。SCPにより変質した人類は、例え人間性が丸ごと残っていようが人類でなく化け物だと。結果財団は最期まで抗って滅び、対する人類は新たな繁栄を迎えた。「そうしかあれない財団」を書いた話としても、優れた話だと俺は思ったよ -- 名無しさん (2019-04-12 01 21 01) 直接Voteなりディスカッションなりしようぜ ここで言っても建設的じゃないからね -- 名無しさん (2019-04-12 09 07 20) 建設的も何も、コメント欄に感想以外なら何を書けと…って話になるんじゃね? 上二つは感想の範疇だぞ -- 名無しさん (2019-04-12 12 05 03) アニヲタwikiにコメントすること自体が建設的行為ではない、という厳しくも正しい御指摘であるな -- 名無しさん (2019-04-12 16 39 47) これ浴びて最強の現実改変者になりたい…とか考えても絶対成功しなさそう。なんかよくわからないクリ―茶―になりそう -- 名無しさん (2019-04-15 11 24 25) 正常性は維持される -- 名無しさん (2019-04-19 17 20 43) 正直なところアニヲタでしかSCPを読まない層がいる以上、本家ではとかあとの3記事がとかコンテストがとか何を言ってもこれしかアニヲタにない時点では何を言われても仕方ないんじゃないかと思う -- 名無しさん (2019-10-29 07 10 16) 追記 恩人三部作は最初からあの形(アニヲタでは三作1ページまとめて)書かれたのか後で追加されたりまとめたりされたのかわからんけど、どうしても正当な感想を書き込んでほしいなら最初からこれもそうした方がよかったんじゃないの -- 名無しさん (2019-10-29 07 13 03) すげー偉そうでワロタ -- 名無しさん (2021-01-06 11 22 13) とりあえず改稿はしましたが、やはりハブを読んでもらいたいとしか言いようがありませんねこれ。 -- 名無しさん (2021-02-04 21 51 39) チープで厨二臭いの好きね -- (2023-05-22 14 12 01) 名前 コメント
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[終末の序曲 ~オワリノハジマリ~] 【しゅうまつのじょきょく オワリノハジマリ】 [ME-GA-NE-HA-ZU-SE] ハイライト発生箇所 収録作品 関連リンク ポップンミュージック ラピストリアで登場した楽曲。 担当キャラクターはジズ(15-1P-LT絵)。 終末の序曲~オワリノハジマリ~ / フレディ波多江とエレハモニカ BPM 150 新難易度 EASY NORMAL HYPER EXTRA 8 23 35→【エクラル途中】30 42 ハイライト EASY NORMAL HYPER EXTRA 3 3 3 3 古参のプレイヤーにとっては馴染みのある、アーティスト名義および担当キャラクターの曲である。ジャンル名としては「ダークネス」のシリーズ第4弾に相当し、恒例ともいえる不気味な笑い声は曲中で多用されている。すべての事象には始まりがあれば終わりがあるというものだが、変化を受け入れようという作者の意図が感じられる。ハネリズムになっているサビ前とそれ以降でリズムが変わるのが面白い。また、サビ直前の英語ボイスはALTが使われており、いかにも聖夜ならではの手法だ。イントロのリズムがどこかしら水中家族のテーマを髣髴させるような。 N譜面はBメロパートで縦連打と階段の複合という、レベル表記の割には明らかに逸脱した配置があるのが問題。ハイパーは離れた同段2個同時と単押し中心で、癖のある配置がほとんどなく見切りやすい配置になっているため、Lv35にしてはクリア難度はかなり低く、Lv31くらいの実力でも挑戦する価値はあるだろう。難所といえそうなのがサビ前の緩いスライド階段と、サビ後半の左右で縦連打を行いながらのもう片方の手での単押しくらいだが、後者の連打地帯は単押し側が歌に合わせているためわかりやすい。EXはイントロの同時押しが3個になっているため、リズムを覚えればここでゲージを大きく稼げる。Bメロの階段+αや、サビ以降の同時押し・縦連打に混じる16分配置はレベル相応とも言える配置。 ハイライト発生箇所 番号 5Buttons / EASY NORMAL HYPER EXTRA 1 2 3 収録作品 AC版 ポップンミュージック ラピストリアからの全作品 CS版 関連リンク ダークネス(シリーズ) 村井聖夜 楽曲一覧/ポップンミュージック ラピストリア
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トップページ 新聞論評 新聞論評 2010 新聞論評 20100920 this Page 2010年9月20日〆切 新聞論評 200814033 西田修也 1.新聞情報 見出し オンキヨー、タブレット端末を来月上旬にも発売 発行日 2010年9月27日 新聞社 日本経済新聞、朝刊 面数 1面 2.要約 オンキヨーは10月、画面に触って直感的な操作ができるタブレット型端末を国内で発売する。米アップルの「ipad」のようなタブレット型端末は日本のパソコン大手も同様の製品発売を計画しているが、大手に先駆けた市場投入でブランドの認知度を高める予定。(117字) 3.論評 このタブレット型端末の画面サイズは最大のものであり、ipadを上回る11.6型を採用するようだ。OSにはマイクロソフトの「ウィンドウズ7」を搭載。一般のパソコンと同様の操作ができるのは魅力的である。もちろん値段は高いようで店頭価格は6万円前後の見通しである。しかし、持ち運びが出来るパソコンをその値段で買えると思えば気にするほどでもない。 パソコンや他のデジタル機器と接続しやすいなどハード面の特徴を打ち出し、外回りの多い営業担当者の業務端末としても売り込むようだ。これからのパソコンはタブレット型へと変わっていくのだろうか。(255字) 名前 コメント すべてのコメントを見る
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252 :無名草子さん:2009/01/17(土) 08 47 11 さて、先日に続いてレビューなど。 本日のおすすめは、池内恵『現代アラブの社会思想 終末論とイスラーム主義』講談社現代新書。 タイトル通り、現代アラブ・ムスリムの社会思想について扱ったもの。 1967年、第三次中東戦争にアラブ連合がボロ負けしてからの 中東社会の思想についてまとめたものですが、 アラブ社会の共産主義との繋がり、イスラーム主義について理解するには非常に良い本です。 アラブ人が何を考えているか知るには最も手頃ではないでしょうか。 イスラム教が如何に現代社会に適合できず、袋小路に追い詰められているかわかることと思います。 ただし、中東の歴史・事件史については他の本も参照すること。 wikiでは、後半トンデモスレスレとあったが、 筆者はエジプトで公開資料を淡々と読み進め、考察する形を取っているので、 本のトンデモっぷりはアラブのトンデモっぷりをあらわしていると言えます。 だってあっちじゃ、社会的地位のある人が平然とノストラダムスの予言張りのトンデモを主張するんだぜ? 298 :無名草子さん:2009/01/22(木) 13 06 34 >池内恵『現代アラブの社会思想 終末論とイスラーム主義』(講談社現代新書) これはいったん保留にしてほしい。 この本が出たのは2002年。 アラブ思想は深刻な閉塞状況にあるという論旨だったが、 果たしてその見方はその後の7年を占うのに有用だったろうか。 9.11の翌年、この本が日本の読者に与えた戦慄は、 必ずしもその後の歴史の裏書きを得ることは無かったように思える。 476 :無名草子さん:2009/02/05(木) 00 30 37 252 遅レスで、後半トンデモと書いた者だけども、 どっかのレビューでもあったが「陰謀論とオカルトがあんまりつながってない」気がするんだよね 大体、世紀末にオカルトが蔓延するのは、後進国だっつうなら、日本はどうなんだとw オウム事件ってなんだったんだと。当時ハルマゲドンって5%くらい信じてたんだから あと、イスラム圏の人が「西暦」で世紀末を叫んでるってこと自体に、 中東の西洋化を感じることができる、ともいえると思うんだが (実際、1500年代くらいにイスラム暦の世紀末運動は起きている、と鈴木の論文にある) 池内さんはものすごい分析的に見て、勉強になる人だけど(東大オメ) ちょっと、「自分の視点が常に正しい」って力が強すぎる気がする。 あれの三部が代わりに「書物の運命」の二部のサイード批判だったら文句なしベストだけどね。 ⇒アマゾンリンク
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『生徒会の四散』 【第一話~読書する生徒会~】 「ああ、あたしは『ダイの大○険』だぜ」週刊少年ジャンプ連載『ダイの大冒険』。 「デス○ートとかも、読んだぞ」週刊少年ジャンプ連載『DEATH NOTE』。 「ナナ?ああ、NA○Aー」Cookie連載『NANA』。 「チュッパチャ○プス、一本いかが?」1958年にスペインのバルセロナで誕生した、棒付きキャンディの商品名、またそのキャンディを販売する会社名である。会長はこれ一本で落とせる。 【第二話~予想する生徒会~】 「サザエさんじゃないんだから、普通に一年後には私も高校を卒業した、大人の私になってるよ!」物語において話が進行しても登場人物が歳をとらないことを指す『サザエさん方式』。 「俺のことは、それぞれ『お父様』『パパりん』『おとー』と呼ばせようじゃないか」該当多数。杉崎の趣味となっているのでエロゲ方面か。 「私のATフ○ールドは凄いわよ」『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する使徒やエヴァンゲリオンが発生させる防御壁(バリアー)の一種で極めて高い防御力を持つ。『心の壁』とも称されることも。 人類は衰退しますな。ガ○ガ文庫で予習しておくべきだろうか。ガガガ文庫『人類は衰退しました』。 「ブランド名、『鍵』、だな」ゲームメーカー『Key』。『Kanon』『AIR』『CLANNAD』『リトルバスターズ!』などで有名。 「……じゃ、『杉』……じゃイマイチだから、『葉』とか」ゲームメーカー『Leaf』。『痕』『ToHeart』『うたわれるもの』『こみっくパーティー』などで有名。上と合わせて『葉鍵』と呼ばれることもある。 「……じゃもう、いいよ。『エロエロソフト』でいいよ、もう」ゲームメーカー『ねこねこソフト』。『銀色』『みずいろ』『ラムネ』などで有名。 【第三話~暴露する生徒会~】 「崇めよ~、鍋で猫を寝かせよ~」『ねこ鍋』土鍋の中で身を丸くして眠る猫の様子を撮影した動画コンテンツ。 「残念ながら、キミのことをチッヅチヅにはしてあげられないの」『みっくみく』音声合成エンジン「VOCALOID 2」を使用したバーチャル歌手・初音ミクの魅力で 打ちのめす / に打ちのめされる さまを表現した擬態語。「みくみく」の表記もある。 「私は、一騎○千には出てないわ」月刊ComicGUM連載『一騎当千』。 「『おとボク』にも出てないわ」『乙女はお姉さまに恋してる』もしくは『処女はお姉さまに恋してる』の略称 知弦さんの外見的に黒髪のお姉様を指しているものと思われる。 「取り扱い間違ったときのリスクが、グレム○ン並に大きいですけどね」映画『グレムリン』 「チヅえもん!」人気漫画・アニメ『ドラえもん』。 「むしろターミ○ーターだったんですかっ!」映画『ターミネーター』。 「実は、私は神様の友達だっ!」富士見ファンタジア文庫『マテリアルゴースト』。作者の前作。神様とは《世界の意志》と呼ばれるあの人のこと。実際に彼女が対面したのは数分だけだが。 「先生の家は『神○家族』かなんかなんですかっ!」MF文庫『神様家族』。 「むしろ、『世界平和は一○団欒の後に』的だな」電撃文庫『世界平和は一家団欒の後に』。 「そうそう、その時は、利き腕の右手じゃなくて、左手でやったしな」ジャンプSQ連載『テニスの王子様』主人公である越前リョーマが利き腕とは逆の右手で試合を行ったことより 「あたしのは109式まである」同上波動球と呼ばれる打ち方(?)が108式まであるらしい。 「あの頃は、『ボールは兵器!』が合言葉だった」週刊少年ジャンプ連載『キャプテン翼』主人公の大空翼の信条『ボールは友達』 【第四話~リベンジ生徒会~】 会長「杉崎鍵で、『もってけ!セー○ーふく』!ダンス付きで!」2007年5月23日にランティスから発売された、テレビアニメ『らき☆すた』オープニングテーマ登場するキャラ達がOPでダンスをしていた。 会長「じゃ、新シリーズ。『崖の上の杉崎鍵』」スタジオジブリ制作の映画『崖の上のポニョ』。 会長「『風の谷の杉崎健』でもいいよ。」アニメージュ連載『風の谷のナウシカ』及びトップクラフト制作の同名の映画。 ぼうけんのしょが消えた音♪現スクウェア・エニックス『ドラゴンクエスト』シリーズにて、何らかの原因でセーブデータが破損、読み込み不可の際に流れる音トラウマ 『ラヂオの○間』演劇『ラヂオの時間』 【謎の原稿】 【第五話~教える生徒会~】 「信長の野○的視点で見るのはやめましょう。」コーエー『信長の野望』シリーズ。 「第三新東京市」『新世紀エヴァンゲリオン』内での神奈川県のこと。 「じゃぱん」 週刊少年サンデー連載『焼きたて!!ジャぱん』。 「S○NY」『SONY』 【第六話~騒ぐ生徒会~】 「……ニ○ニコにアップされちゃうかもですね、うちの『淫ら』文化祭」動画共有サイト『ニコニコ動画』。 「アンブ○ラ社」『バイオ・ハザード』シリーズ。 「『碧陽ゲームショウ2○○X』でいいです」『東京ゲームショウ』、『特命リサーチ200X』の両方にかけたものと思われる。 暗黒武術会週刊少年ジャンプ連載『幽☆遊☆白書』の闇の世界でのビックイベント。 峰不○子『ルパン三世』のヒロイン、『峰不二子』。 「そうね……今話題の超時空アイドル、ラ○カちゃんでも呼びましょうか」アニメ『マクロスF』のヒロイン『ランカ・リー』。 「三次元がいいなら……765プ○ダクションから、アイドル派遣して貰いましょうか」『THE IDOLM@STER』でのプレイヤーが所属するプロダクションのデフォルトネーム『765プロダクション』。 「ここは意外性を狙って小○幸子さんを……」歌手『小林幸子』。 「ハ○プロ全員」『ハロー!プロジェクト (Hello! Project)』。 「プロジェクト繋がりでJAMプ○ジェクトなんか」『JAM Project(ジャム・プロジェクト)』日本のアニソン歌手グループである。 「劇団○季」『劇団四季』。 【最終話~進む生徒会~】 「スクール○イズみたいにドロドロした人間関係も、まだない!」 「誠より節操無いのは居るけどな」オーバーフロー制作の18禁ゲーム『School Days』もしくは同名のアニメ。 「あと、某動画サイトと違って、時報がそれほど邪魔じゃないわ」動画共有サイト『ニコニコ動画』ある時刻になると動画再生が停止し時報が流れる。 【えくすとら~流行する生徒会~】 「だろ?グレン○ガンとかに便乗しようぜ」アニメ『グレンラガン』。 「生徒会役員に、そんなジャ○プキャラみたいな戦闘力は必要ないよ!」集英社発刊の漫画雑誌『ジャンプ』系列。身体能力他が常人離れしていることが多い。 「元○玉を習得出来るかもしれない!」週刊少年ジャンプ連載『DRAGON BALL』の孫悟空の技『元気玉』。 「漫画なんか顕著よね。ドラゴン○ッドとか20世○少年とか、昔のでいくと漂流○室とかサバ○バルとか……北○の拳もそう。あと変化球気味だけど、デス○ートなんかも、ある種の終末を描いているわよね」週刊ヤングマガジン連載『ドラゴンヘッド』、ビッグコミックスピリッツ連載『20世紀少年』、週刊少年サンデー連載『漂流教室』、週刊少年サンデー連載『サバイバル』、週刊少年ジャンプ連載『北斗の拳』、週刊少年ジャンプ連載『DEATH NOTE』。 知弦さんが、声は出さずに「計画通り」と唇を動かす。週刊少年ジャンプ連載『DEATH NOTE』。 「テニスの王○様なんかが、まさにそれです!」週刊少年ジャンプ連載『テニスの王子様』。 ナ○トとサ○ケぐらいの接点しかなくて全然OK!」週刊少年ジャンプ連載『NARUTO -ナルト-』の『うずまきナルト』と『うちはサスケ』。 「神龍とか」週刊少年ジャンプ連載『DRAGON BALL』のドラゴンボール7個集めて願いを叶えて貰うときに出てくる龍『神龍』。 「クララとか」スイスの文学作品『アルプスの少女ハイジ』の登場人物『クララ・ゼーゼマン』。 「ガン○ムとか」アニメ『機動戦士ガンダム』シリーズ。 「それは普通に『どうぶつ○森』じゃ……」任天堂発売のゲーム『どうぶつの森』シリーズ。 「DSのマイクに向かって『京子ぉぉぉおおお!』とか『気合いだー!』とか叫ぶゲーム」レスリング選手『浜口京子』とその父親である『アニマル浜口』。 「ああ、タマちゃんとかですか?」2002年に多摩川に現れたオスのアゴヒゲアザラシの愛称。某小学生主人公の親友でも猫でもどこかの剣道少女のことでもない。 【隠蔽されたエピローグ】 ちなみに、世界の中心と聞かされたので、愛を叫んでみました。片山恭一の恋愛小説『世界の中心で、愛をさけぶ』。 「よし、じゃあ、このシステムを《マリア様っぽい存在が見てる》と名付けよ――」コバルト文庫『マリア様がみてる』?
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終末の時計塔 第壱の塔 終末の時計塔 第壱の塔 名称 種族 HP 弱点 通常攻撃 技・魔法 ドロップ 式神 備考 アドラメレク 魔神 360 光 殴 死神の鎌シャドウボルトシャドウバーストデクリーズスペシャルミサイルデモンショック 流星のアミュレット(2.0%) - 1~2回行動 アポストル 天使 175 闇 殴 スターハンドスターブレイズスターシャイニングホーリーザッパーセイント・チェイス 光の欠片(1.0%) - インファントデーモン 魔神 180 光 斬 シャドウボルトシャドウバーストダークハンドダークザッパー 灼熱のローブ(5.0%) - ヴィーナスマントラップ 植物 111 斬火地 斬 斬撃(麻痺付与)弱肉強食の追い打ち 素早い木材(1.0%) - クイックシルバー 付喪神 109 - 殴 デススリープデクリーズ 極光のアミュレット(5.0%) - ゴースト 不死 99 光 殴 シャドウボルトドレインタッチ 壊れた財宝(0.5%) - ジャイアントクラブ 水棲 186 雷 突 ドリルコールドハンド 鋼鉄(2.0%) - ダークアイ 超越 209 突 突 凝視(睡眠)ピッチダーク 竹竿(2.0%) - ブロブ 水棲 169 火水 殴 消化 クッション(5.0%) - ランフォリンクス 鳥 150 突雷 突 急降下地獄爪殺法 フレイル(5.0%) - 毒ダメージ:40 レッサーヴァンパイア 超越 250 光 突 吸血コントロールマジックアシッドストームリリースバリアダークルアーシャドウバースト 壊れた財宝(1.0%) A 窮奇 妖怪 172 光 斬 斬撃(即死付与)五月雨攻撃 鉄鉱石(2.0%) - 盾装備 鉱山の村 付喪神 178 地 殴 マイティ・シールドウォールプロバケイションサクリファイス・ボム 鉄鉱石(2.0%) - 土蜘蛛 蟲 120 殴水地 斬 斬撃(毒付与)スパイダーネットブレードネット 天山のアミュレット(5.0%) - 猫又 獣 202 火 斬 斬撃(魅了付与)マジックミサイルメルトウェポンチャーム 綺麗な鏡(2.0%) - 両面宿儺 巨人 318 斬地 殴 ベネブランス・ウォール無呼吸連打 つけもの石(2.0%) - メタルゆっくり 不明 3 - 殴 逃走リジェネレーション ゆっくりメダル(4.0%) E 経験値755固定魔法無効フィールドがダメージネットの場合リジェネレーション使用
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東欧シナリオ#5-女性キャラクター(中篇の前編) 13人中5人目~6人目。 ゼノンの話で出てきた神託少女とそれを追うハンターの話。 バリキーの師のアドリアはコンスタンティノープルのハンター組合のえらいさんで、実際にゲーム内で会えます。 レナ 職業:預言者 年齢:20 「空の月が消え、二つの大きな星が落ちるとき、私の意志が純粋な魂を通じて世の中に伝わるであろう 」 上記の文はビザンチウム教会の書斎の奥深くで見つけた紙の啓示が書かれている本の内容である。 この本を探し出したビザンチウム教会は啓示の時に備え、純粋な魂を持つ存在を探すため捜索を開始し 、捜索隊で一人であったゼノンという若い正直者のゼノンが長年の捜索の結果、アルプス山脈で寂しく 暮らしていたレナを探し出した。 幼いころに両親を事故で失ってから一人で山奥で暮らしていたレナは本に書かれていた純粋な魂を持つ 条件を全て持っており、ゼノンは彼女を説得してコンスタンティノープルまでつれてくることができた 。 しかし、幼いときから人と交わらずに一人で暮らしてきたレナは言葉が不自由であり、人々とかかわり 合うのがぎこちなく、他人との接触を避けて教会の隅で一人でいる時間が好きであった。 こんな彼女を哀れに思ったゼノンは彼女に言葉を教え、他の聖職者達と話をする場を用意して、彼女を 他の少女と同じようにしてみたが、レナは簡単には変わらなかった。 そのように静かに教会の隅で生きてきたレナが20になった年だった。真夏のある日、本当に空から月が 消え、二つの大きな星が落ちる事件が起こった。 皆が落ちる星を見て不思議に思っている間、レナの部屋では神と人との出会いが成り立っていた。神は レナに世界の終末に関する話をいくつかし、レナは神の話を全身で受け入れた後気を失ってしまう。 神の啓示が成り立ったと思ったゼノンはレナを心配して彼女の部屋に駆けつけたが、彼が見たものは倒 れている彼女の姿だけであった。 翌日目が覚めたレナは、我に返るやいなや教会の高位聖職者に呼び出される。そこでレナは神が言った 終末の啓示に対する全てのことを言ったが、貴族と結託して反逆を謀っていたその高位聖職者はこの啓 示が王に知られると自分達の陰謀がばれるかもしれないと思い、レナが嘘の言葉で人々を惑わせて世の 中を混沌に落とそうとしていると言って彼女を監獄に閉じ込め、処刑することにした。 この処罰にかかわらずレナはこの全てのことを神の思し召しだと思い淡々と受け入れた。 監獄に閉じ込められ処刑される日を待っていたレナはある夜、普段から面識があったガブリエルという 聖職者が最後の祈祷のために訪ねてきた。祈りをささげる準備をしたレナにガブリエルは自分の服をレ ナに与え、その服を着て脱出しなさいと言った。あらかじめ準備した縄で自らを捕縛し、まるで自分が レナであったかのような格好になったガブリエルは、レナにゼノンのために必ず脱出に成功するように 頼む。 ガブリエルの助けで監獄を無事に脱出したレナは監獄の前で自分を待っているゼノンに会った。 暖かさと物悲しさが交錯しているレナは初めて感謝の意をあらわし、彼の額に自分の唇を合わせ、ゼノ ンを後にしたまま準備していた馬に乗って道を発つ。 レナは彼女にだけ聞こえる神の声についていき、世界の終末を阻むために旅をはじめようと思っていた 。 ヴァリキー 職業:十字軍 年齢:28 バリキーは貴族の家で生まれた少女である。 普通の貴族少女と違い、幼いころから剣を扱って武術を学ぶことを楽しみ、かなりの男の子達が彼女の 拳に泣かされていた。 彼女の親は女の子らしく育てるために多くの努力をしたが、剣の訓練をするために家出までする彼女の 姿に結局は諦め、時がたてば物心が付くだろうという考えを持って彼女がしたいとおりにすることにし た。 親の干渉が消えるとバリキーはますます剣の修練に没頭し、その実力は上がっていった。 そんなある日、バリキーがいつものように修練しているときであった。一人の女の人がバリキーに近づ き、彼女の修練を見ていた。 女の人の目つきが目障りだと思ったバリキーは喧嘩を売ったが、その女の人はただ笑いを返すだけであ った。 女の人の笑いが嘲笑だと思ったバリキーは剣を取って女の人を攻撃しようとしたが、バリキーが攻撃す る前に女の人の蹴りによって倒れてしまった。 今まで経験したことがないような速さに驚いたバリキーは、初めて経験した敗北を受け入れられず、剣 でまた女の人を攻撃したが、結果はまた一度の蹴りによって倒されるのであった。 バリキーは女の人に跪き、自分の師になってくれと懇願したが、女の人は1年後に自分の攻撃を三度以 上受け止めることが出来たら考えると言い、消えてしまう。 そのときからバリキーは食事の時間を惜しむほど修練に没頭した。彼女の早い攻撃から対抗するように 身を鍛え、その速度をかいくぐって攻撃するために剣を振るう方法を考えた。 そして1年が過ぎた。 1年後もまた女は海岸にいた。バリキーは少女を脱した姿になり、女はもっと成熟した姿になっていた 。 再会の挨拶も無しにバリキーへの攻撃が始まった。このときのために1年間骨折る修練をしてきたので 今回は自信を持っていた。 初めの攻撃は受け止めた。次に入ってくる2回目の攻撃も受け止めた。しかしその後の記憶は無かった 。我に返ったとき、彼女は海岸で大の字に伸びていた。 女はバリキーが気が付くと彼女を起こしてくれ、自己紹介をした。 自分は聖騎士団にいるアドリアという軍人で、自分の攻撃を2回も止めた人はあまりいないと言ってバ リキーの実力をほめた。そして、軍人になりたければ聖騎士団を訪ねてきなさいと言った。 バリキーは翌日すぐに聖騎士団を尋ね、入隊申し込みをした。 王宮で幼いころから才能がある子供たちを集め、特別な訓練をさせて育てている特殊騎士集団である聖 騎士団なのでそのテストは厳格であった。しかしバリキーにとってはあまり難しいテストではなく、す ぐに入隊できるようになった。 しかし、聖騎士団は初期の理念とは違って腐敗しており、彼女のように実力で入ってくる友達は少なか った。そして平民出身と女を無視していたのだ。 このように腐敗していた聖騎士団であったが、その教育方法と実力は確かだったので、バリキーはいつ かはアドリアに勝つと言うという信念で他の子供たちの無視と厳しい教育に耐えた。 しかし、毎年バリキーはアドリアに挑戦し、そのたびに敗れた。 10年後事件はおきた。 その日はアドリアにもバリキーにもめでたい日であった。 アドリアは騎士団初の聖騎士団の副団長になる日であり、バリキーは25歳の誕生日であった。 普段アドリアを可愛がっていた皇帝は特別の彼女のために王宮で盛大な宴を開いた。いつもは貴族たち に引っ張られている皇帝であるが、今回だけは貴族の大きな反発にもかかわらず自分の意を貫徹した。 バリキーの誕生日でもあったその日は、親が盛大にパーティを開こうとした日であった。ところがアド リアの祝福パーティのためにバリキーへの誕生日パーティが無視されてしまうと、彼女の親は頭にきて いた。 そして、自分の誕生日も忘れたまま平民出身の聖騎士であるアドリアの昇進を自分のことのように喜ぶ 娘の姿に、バリキーの親のアドリアに対する反感は高まった。 そしてその反感はパーティの場で爆発してしまう。バリキーの父はアドリアの顔に杯の酒を撒き散らし ながら、侮辱的な言葉をでたらめに言い、数十年間聖騎士団で耐えてきたアドリアも到底耐えることが できずに剣を抜いてバリキーの父を怪我させてしまう。 騎士が貴族の体に傷をつけたことは重罪であり、このことが貴族たちの目の上のたんこぶのようにおも っていたアドリアがやらかした事件であったので、貴族たちは火の様に怒り、アドリアを処罰しなけれ ばならないと皇帝に進言した。 皇帝もこの事件はどうしても見逃すことができず、アドリアを監獄に閉じ込めることはしたくなかった ので聖騎士団を罷免することにした。 こうしてバリキーとアドリアの縁は終わる。お互いに会えば形式的な挨拶を交わしたが、これ以上は個 人的な教えも1年ごとにやった対戦も過去の話になってしまう。 この後、バリキーは廃人のようになってしまう。自分の親を許せず、アドリアにはとてもすまなく思い 、何もできない自分の姿に頭にきて、酒無しでは耐えることができなかったのだ。 3年後、訓練もせずに毎日酒びたりになっていたバリキーの姿はまるで浮浪者であったが、貴族出身の バリキーは騎士団を除名されていなかった。 彼女が居酒屋で酒を飲んでいたある日のことである。一人の若い青年が彼女に近づいた。よくあった軟 派な男だと思ったバリキーは青年が声をかける前に剣を手にとって首を狙った。しかし剣を見ればすぐ に逃げ出すほかの男達とは違い、その青年は彼女の横に座って声をかけた。 自分が皇帝の密偵で、皇帝が彼女に秘密裏に会いたがっているということと、会う場所と方法を知らせ てから男は立ち去った。 バリキーは皇帝がどうして自分に会いたがるのかがわからなかったが、皇帝の命令には絶対な聖騎士団 員であったので皇帝の呼び出しを拒否できなかった。 3年ぶりに人間らしく着飾ったバリキーは密偵に聞いた方法で宮殿に入っていった。宮殿でバリキーを 待っていた皇帝はうれしそうに彼女を迎えてくれた。 皇帝はこの間にあったレナと言う少女の神託事件を話してくれ、教会では彼女の言葉が偽りであり、彼 女を監獄に閉じ込めて世間の混乱を収めたと言っていたが、皇帝は彼らの言葉が信じがたいと言った。 貴族たちでさえ教会の肩を持っていて皇帝は公式的には彼らの言葉についていくように行動していたが 、実際は彼らの言葉を信じていなかったのである。 皇帝はハンター組合を運営しているアドリアにそのことの調査を頼み、アドリアは自分が処理するより は適任者を紹介すると言って、それがバリキーだったのだ。たとえお互いに悪い事件があったとはいえ 、アドリアは自分の唯一の高弟であったバリキーが自分のために壊れていくことを見てはいられなかっ たのだ。 高弟はバリキーに監獄から逃げ出したレナを探し出して彼女を保護し、事件の真相を調査してほしいと 言う願いをし、バリキーはその命令を受け入れた。もし教会の言っていることが真実でレナが偽りの噂 を言いふらしているのであれば彼女を殺すことも承諾すると言った。 翌日バリキーは誰にも言わずに旅に出る。レナを探してシルクロードへ。
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【第29回TRPG村】希望のブリコラージュ ↑村が建ったらここへ 村のテーマは「終末×希望」。 PCたちは、それぞれの強い願いを胸に秘め、荒廃した世界をさまよいます。 共に過ごすうちに生まれる絆や、自分の願いと命を天秤にかける恐怖 救いのない世界の中で、あなたはどんな「希望」を見つけますか? このシナリオでは、NPCを殺すことができます このシナリオでは、サービスシーンを本編として扱うか、そうでないか選ぶことができます 村建て:6月20日村建て予定、更新時間17時、更新間隔48時間 この村の参加者は予め決定されています 6/20〜6/21 17 00プロローグ 6/2117 00〜本編開始(最大48H×4) 6/2917 00〜クライマックス(24Hコミット) 6/30 17 00〜エピローグ ※途中コミットを挟むこともあるかもしれないので、あくまで予定です PL:jpsさん、はやつじさん、kikiさん、青磁さん、まめおさん GM:きりん 見物:Neonさん、澪斗さん、なっつ(Ravinut/walnut)さん、すばる(zero221b)さん、gozaさん、ソルト(@tqml717)さん イントロダクション 長く、長く続いた戦争の果て——— 人類はほとんど滅び、地球は青灰色に覆われた。 大気は濁り、地表は放射能に汚染され、動植物は本来の瑞々しさと誇りを奪われ、見るもおぞましい突然変異体となって醜く残された食料を奪い合っている。 世界を闊歩するのは死者と、置き去られコントロールを失った機械群。 生き残った人間たちは身を寄せ合い、各地に点在するぼろぼろのコロニーの中で震えている。 過去、都市部であった地域には、かつての栄光の残骸である廃墟が立ち並ぶ。 そこに眠っている世界の記憶を求める者は、もういない。 あなたは、そんな世界の中を、歩きはじめた。 ワールドガイド コロニー かつて都市だった場所ですが、今や荒廃して栄華は見る影もありません。 1000人程の住人が、廃材で周囲からの防御壁を作り、身を寄せ合って暮らしています。 統治する権力者や政治はありません。 暴力、麻薬、疫病に支配され、住人は黙ってそれを受け入れています。 PCたちは基本的にここに住んでいます。 市場 露天商が並ぶ賑やかな通りです。スリや物乞いに気を付けてください。 食料や酒、薬の他、廃材や記憶媒体、本なども売っています。 迷い小路 廃材をかき集めて作った"家"が立ち並ぶ住宅街です。 全体的に灰色です。「ホームレス区域」と言うとイメージしやすいかもしれません。 娼館通り 身体を売る者たちが立ちんぼをしています。 怠惰と性病が蔓延していますが、ひとときの夢を買うことができます。 居住区 九龍城跡のようなカオス居住区です。いつ崩壊するかもわかりません。 上に行けばいくほど優遇されている人物が住んでいると認識されています。 記憶の墓場 かつて巨大な図書館だった場所です。 大部分は崩壊していますが、奇跡的に綺麗に残っている一角があり、そこに本や記録媒体が集められています。 今は、変わり者のエトランゼ(ユト)が管理しているようです。 NPC②オノマも足繁くここに通っています。 酒場「ヴァルハラ」 それなりの広さと厨房を持つ、食堂兼酒場です。 決まったマスターはいませんが、人々はここに食料を持ち寄り物々交換をしたり、厨房に立ち入って腕を振るうことで食料にありついたりしています。 人が集まる場所なので、噂話などもよく聞くことができます。 基本的に、メイヤたちが集合&相談場所にしている場所です。また、見学席にいる、この世界の住人もよくここに来ているようです。 住所が「Va11-Hal1-A」である為、通称「ヴァルハラ」と呼ばれています。 コロニーの外 基本情報 コロニーの外には危険があふれています。 少しでも正気を保った者なら、コロニーの外に出ようなどとは思わないでしょう。 平野 大地は腐り、悪臭を放っています。 有害なガスが発生する間欠泉も散見されます。 森 突然変異を起こした動物や植物が、日々闘争を繰り返しています。 体が大きくて強い獣や植物はもちろん、小さいけれども強烈な毒を持つ昆虫や、寄生生物にも注意が必要です。 海 黒ずみ、数十センチ先を見通すこともできません。 どろどろとした波が激しく打ち寄せ、そして引いていく様は、「絶望」の抽象画のようです。 その中には鳴き声をあげる奇怪な海中生物がたむろしています。 その他の脅威 コロニーの外には、意志を完全に失ったオートマータが、何の意味もなく人間(に見える二足歩行動物)を殺して回る姿も見られます。 また、地雷や不発弾、ポイズントラップなど、旧地球時代の兵器に運悪く接触した場合、死は免れないでしょう。 インフラ 他のコロニーに通じる細い道は、辛うじて残っている場所もありますが、たいていは途中で動植物に浸蝕され通行不能になっていたり、地殻変動を起こして途切れていたりします。 実質、他のコロニーに行くのは不可能です。 他のコロニー このコロニーと同じような場所が、世界には点在していると予測されます。 しかし、現状、通信手段がない為、確認をとることができません。(※本シナリオには関係がありません) 地球外 他の星の知的生命体 文明が栄え、そして滅びを迎えようとしている星「地球」に興味を持つ異星人がいる。 そういった者たちは、なんらかの使命を帯び、または個人的な興味でもって、地球に来訪していることがある。 そう、まことしやかにささやかれています。 しかし、定かな情報は何もありません。 いずれにせよ、地球の住人たちは、自分のことで精一杯で、彼らに興味を向ける余裕などないのです。 天国 上空にあるコロニーの一種です。 内部ではかつての豊かな地球を再現しており、非常に希少な場所です。 そこでは特権階級の者たちが選民思想でもって、放射能や汚染から自分たちだけ守られて生きています。 とはいえ、食糧問題や、その環境を守っている技術者の減少や、エネルギー枯渇等の問題が重なり、将来的には維持が不可能であることが見えている場所ですが……。 そこで生まれた子供がイノセンスです。きれいな体と心を持っており、「天使」と呼ばれています。 地上の住人からしてみれば、やっかみの的になっています。 思想 皆、この劣悪な環境で苦しんでいます。 ぼろぼろになった精神が少しでも救われるため、さまざまな思想、宗教が発生しています。 地球信仰 信じ続けていれば、かつての美しく青い地球が取り戻せるはずだと考えています。 "死"信仰 生には苦しみしかなく、死こそが解放で、善だと考えています。 快楽信仰 薬物的快楽、性的快楽、とにかく快楽を多く得た者こそがこの世界の勝者だと考えています。 Q A +... ★通貨がないということは、ワールドガイドにある市場では全て物々交換ですか? ☆政府もリーダー的人物もいないので、安定した通貨はありません。 旧通貨や宝石はそれなりに意味がありますし天国では通貨は使われてるようです。 しかし、「コロニー」での基本は、物々交換と奪い合いです。 価値は、大雑把に分別すると 「武器、兵器>着るものや希少な廃材など、継続的に役にたつもの>食品」 となります。 その他、護衛や性的サービスにも対価が支払われます。 教団は、ある程度の大きさになると隷属する信者への搾取を始めることが普通です。 ★コロニーの人口比率は? ☆半分くらいがビーストで、残りはだいたいイモータル・オートマータです。 エトランゼがちょっと珍しくて、リーガルは1000人中30人いるかいないか。 イノセンスは更に珍しく、コロニーにいること自体「なんで?」って存在です。 ★イモータルはどうやってなるのですか? もとのATに制限はありますか? ☆心臓は止まってしまっていても、「宿主の身体を運動させる寄生生物」により強制的に体が生かされている状態、これがこの世界の「イモータル」のスタンダートです。他の形がよければご相談ください。 イモータルの元となるATは主に「ビースト」「リーガル」「イノセンス」です。 ★イモータルは死にますか? ☆体をコントロールする主要部位(脳)が焼き尽くされるなど、寄生生物が修復不可能になれば、再生ができなくなり、やがて消滅します。 しかし、腕がもげても、胴が刻まれても、(破損度が高ければ時間はかかりますが)修復可能です。 また、腕などのパーツが焼失するなど修復不可能な場合でも、他人の死体などからサルベージして接合すればまた動かせるようになります。 ★オートマータの素材って? ☆基本、機械類です。完全機械でも構いませんし、肉体+機械でも構いません。とにかく体の一部もしくは大部分に武器や兵器を搭載しています。 ★戦争で地上がめっためたになってから何年くらい経過してますか? ☆「遺物が閲覧可能」と「生態系の変化が可能」の中間が500年くらいかなという考えから、だいたい500年くらいとさせてください。 ★この世界の教育ってどうなってるんでしょう? 学校とか、識字率とか。 ☆場合による、の極致です! 教育機関はないです。識字率は、商売とか遺物に関係あったりすれば読めます、という状況です。あと天使はそういう教育を受けているかもしれません。 PCの識字レベルは完全におまかせです。 ★世界に音楽はありますか? ☆もう音楽(芸術)は一般に忘れられて等しいですが、それにすがる人は一定数います。 ★電気は通っているのですか? ☆電気は存在します。ただ、電気は高級品です オートマータの体内に電池や発電機が内蔵されてたり しますが、公共の発電システムなどは、ないです。 ★電気が通っているけど高いってことは、部屋の中は暗いってことですか? ランプを灯して生きてる感じですか? ☆電気は、そういう技術がある人や知り合いから分けて貰えば手に入ります。 そもそも灯りを必要としないビーストとなどもいますが、灯りを必要とするなら、電気や、光る遺物や、蝋燭が必要です。 ただ高度に発展した文明の名残はそこかしこにあるので、必要ならなんでも持っていてください。 ★インフラ状況について知りたいです。水はどこで得るのか、食べ物はどこで得るのか……等。 ☆水は汚水で、食べ物はコロニー外で適当に狩ってくる肉が流通している様子です。汚水は雨水中心です。野菜は、通常、そのあたりで突然変異とか異常進化しているものを食べます。 ★上級市民と呼ばれてる人たちも食料などは同じですか? どういう人がなれますか? ☆政治がないので、上級市民階級という制度は存在しません。天国にいる人たちは別ですがシナリオに関係しません。「上級市民」というのはただのイメージです(すみません)。 ★通貨のない世界でどんな人が「上級市民っぽい人」に該当しますか? ☆安全な水(濾過された水)と、食料(汚染されていない野菜や肉)が手に入って、清潔な寝床のある人たちです。貨幣システムは崩壊しているので、これらのものは、暴力や、他人の好意や、コネで手に入ります。 ★(↑の回答を受けて)「安全な水や清潔な寝床」は、天国からきているのですか? ☆いいえ、天国は地上を見下していて自分たちのものを分け与えようとは一切考えていません。なので、地上の資源の中で少しでもマシなもの となります。 あとは遺物(科学、機械)に精通している技術者がその技術と物々交換で良いものを手に入れるくらいでしょうか……。 普通は、日々、汚染されたものを口にして(もしくはそれすら手に入らず)早死にしてます。 ★シェルターってどんな形? ☆廃材をかき集めて外壁を作っただけの、大きいですがぼろぼろの集落です。 ★空は何色ですか? ☆基本、濁った灰青色です。場所によっては黄色かったり赤かったりします。太陽は、まだ正常な活動を続けています。しかし、太陽はもともと地球に害も恩恵も与える存在です。地球の自衛作用が失われ、太陽の「害」しか受けられなくなった、というのが現状です。 ★天国って移動するんですか? ☆基本、しません。「天国」は残り少ないリソースで維持されており、滅びが見えている状態なので、天使たちもギリギリです。尚、天国はブクブク肥えた傲慢な権力者が運営しているようです。そんな彼らも天使と呼ばれていますが。 ★みんなのいるところから天国は見えてるんですか? ☆少なくとも、「頭上にあって影が落ちる」ような距離にはないです。更に上空です。 あと皆さんのコロニーよりかなり小規模です。 小さなラピュタ、としてイメージして頂ければきっと合っています。 上空10000m 飛行機 上空1300m ラピュタ 上空500m 飛行船 ★NPCを殺す時「宣言」だけだと味気ない気が……。 ☆RPで工夫、が基本ですが、「殺すか殺さないかの瀬戸際の時に何かしらの勝負をして決めたい」のであればSixDiceをご活用ください。 ドラマシーンでのPvPの結末をSixDiceで決めたりするのも有りです。 ルール側からは特に「〇〇しなければ殺せない!」と設定することはないというだけです。 ★言語については、どうなっていますか? ☆識字率はかなり低く、「旧地球」時代の文字はほぼ古文です。 そして、☆少なくとも今このコロニーで話されている言語はひとつだけです。 他のコロニーでは、わかりません。多分違うところもありますが、シナリオに関係ありません。 旧地球時代の言語はご存じのとおり、多種多様な言語があります。 ★ビーストは元となった種の名残をもっているようですが、空を飛べたり四足歩行したりしますか? ☆します。 鳥のビーストは空を飛ぶことができます。(あえて「飛べない」と設定しても構いません) 基本、皆二足歩行ですが、猫など、四足になった方が攻撃力が安定する種族は、戦うときに四足になったりするようです。 また、哺乳類最高の嗅覚を持つと言われる「熊」のビーストであるシンクは、優れた嗅覚を持っている、など、能力や習性を色濃く残しています。 ★サービスシーンを本編として扱えるとありますが、他PCがサービスシーンに返信をすることはできますか? ☆「対話」は非推奨ですが、短めの反応を白に落とすくらいは大丈夫です。 ガチガチの規制は儲けません。あまり時間のとれないPCが不利になることのないようご配慮いただければと思います。 ★一度フレーバー秘密が出たNPCでも、また新しいフレーバーが出てくることってあありますか? ☆あります。基本的に全員へ向けて、フレーバー秘密が用意されている為、NPC1人につき複数のフレーバー秘密を持っています。 キャラクターメイク ①アーキタイプと ②特性×1 トラウマ×2 ……を選択し ③キラートリックを設定すれば完成です。 ※トラウマはイメージに合うものがなければ新規作成OKです。TCに相談してください。 ※ゲーム内ではトラウマ判定があります。自身のトラウマに負けると、平常心を保っていられなくなります。 ※ゲーム中に「トラウマを克服」することがあります。その場合、クライマックスにボーナスを得ます。 ※「表層トラウマ」は公開情報です。「秘匿トラウマ」は隠し設定です。 ※「表層トラウマ」は、PCが受け入れているトラウマです。克服したいか否かは各PCにお任せします。そして、「秘匿トラウマ」に関してはPCはこれに苦しめられ、これを克服したいと望んでいます。PCによっては、「秘匿トラウマ」を自覚していないということも、おおいにありえます。 ①アーキタイプ この世界の代表的な住人です。 ※基本的に「イノセンス」意外は肉体的苦痛にとても鈍感で、普通なら苦痛で動けなくなるような状態でも積極的なアクションが可能です。 +... ・リーガル【体】2【知】3【心】4 かつて地上の支配者だった人間の生き残りです。今や存在自体がとても珍しい個体です。 しかしやはり、突然変異や病により身体に異常をきたしている者がほとんどです。 他のATより体は脆いですが、心を豊かに有しており、皆の心の柱であるムードメイカーになるでしょう。 ・オートマータ【体】4【知】4【心】2 戦場において自分で判断しより効率的に敵を殺すことができる、 そんな自律型兵器として肉体改造をされ、その後行き場を失った者、それがあなたです。 頑丈で、殺傷能力に優れていますが、心を理解することは難しいようです。 +... 【オートマータ(基本形)】 旧地球が生み出した最後の兵器。 前提として、生物をオートマータへ改造する技術はとても確立されているとは言い難く、トライ&エラーの繰り返しだった。 失敗作も多く、安定した製造には程遠い状態だった。 しかし、「敵地へ侵入し、自分で戦況を判断し、殺すべき者を殺し、守るべき者を守り、必要とあれば自爆する」「耐久年数が長く、ある程度は自己修復しながら、繰り返し使用できる」兵器の需要は非常に高かった為、オートマータの研究は続けられた。 (※追記1:当時は国同士で技術を競い合っていた為、 敵に捕らえられて技術を盗まれるくらいなら「自爆しろ」と命令されている個体は多かった) 多くが人間型をしており、生体部分:機械部分の比率は5 5程。 機械部分の比率が高い方が高性能とされるが、あまりに機械部分を増やすと稼働せず「死」んでしまうことが多かった為、多くはこの比率に落ち着いた。 ほとんどが、頭部(脳)は生体部分を残した造りになっている。 理由は前述の通り、「機械にはできない自律思考」が求められていた為。 (※追記2:人間の脳と同じ思考をAIにさせようとすると、かなりのサイズが必要だった。 遠隔操作ができるロボットを操るにしても、それ相応の機材と技術者が必要だった為、 やはり「人間の脳をそのまま使う」方向へ向かったのだ。) ただ、戦闘への恐怖心や敵への同情など、脳の中の、「必要のない感情」を司る分野は遮断されていることが殆どである。 手足のすべて、もしくは一部は機械部分である。 武器に変形するもの、そのまま武器の形をしているもの、身体能力を極限まで高めるための機械化が施されたものなど、手足パーツは実にバリエーションに富んでいる。 内臓は、稼働年数を高めるために一部は機械化されている。 ただ、消化器系に関わる部分など、どうしても機械化できない部分は、人口繊維で強化&防腐処理が施されるに留まっている。 (※追記3:生体部分には、血液が通っている。) 動力は、初期型は充電式だったが、次第に自家発電可能な内臓電池が使われるようになった。 高級なもの(完全に人間のふりをし、スパイとして使われるもの)は、防弾人工皮膚が用いられ、見た目も人間に近い(それでも、メタルコーティングで防御力を高めた個所や、武器部分は、人工皮膚でも誤魔化しようがない。その為に、どうしてもどこかの機械部分は露出する)。 また、そのような「人間のふりをする必要のある」個体は、食事を摂ることができ、後にその食事からエネルギーの一部を作り出せるような機能の開発も行われた。 一時期、世界中のあらゆる科学者が、より高性能、もしくはより特徴のあるオートマータの製造に夢中になった。 あえて感情を残したもの、他種族との交配が可能なもの、大型のもの、小型のもの、動物型のものなど、中には何を意図して作られたかが不明な機能を持つ個体もいる。 それらの特殊個体は、「科学者の知的探求心の結晶」だと説明されているが、本当のところは制作者に聞いてみなければ解らない。 ・ビースト【体】4【知】2【心】3 かつて動植物や昆虫だったものが突然変異や異常進化により意志を持った者、それがあなたです。 耳やしっぽがある、鱗がある、皮膚の一部が硬質である……等、かつての種の特徴を持っています。 能力は平均的です。他の種との交配がしやすいようです。 ・イモータル【体】5【知】2【心】2 あなたは一度死にました。崩れようとする肉体を辛うじて保ち、動いています。 あなたは求めます。血を、記憶を、かつて生きていたというあたたかな実感を。あなたの存在価値を。 能力は、とにかく耐久性に優れています。その他の能力値は低めです。 ・イノセンス【体】1【知】3【心】5 あなたはこの汚染された世界で、奇跡的に穢れのない身体を持っています。故に、肉体的苦痛を感じます。 生まれたばかりのホムンクルス、保護された神子や動物、もしくはどこか楽園から堕ちてきた天使。 あなたの透明な心から紡がれる言葉は多くの者の心を打つでしょう。たとえ、身体が誰よりも脆く壊れやすくても。 ・エトランゼ【体】3【知】5【心】1 あなたが何者かは、あなた自身にもよくわかりません。一説では地球外からの来訪者の末裔とも考えられているようです。 第三の目がある、髪が発光する、軟体である等、生物の常識を超えた特徴を持っており、思考も他者の理解を寄せ付けないものが殆どです。 知力に秀でていますが、心を理解する能力はあまりないようです。 ②トラウマ あなたの体や心に刻まれた傷は時に蘇り、繰り返しあなたを苦しめるでしょう。 しかし、トラウマがあるおかげであなたという人格がある、とも、言えるかもしれません。 ※これは、PCが抱える心の傷であり、PCにとってはネガティブな悪癖です。 それぞれのトラウマに対する「トラウマトリガー」を設定してください。 「トラウマトリガー」に触れた時、あなたの「トラウマ」は噴出します。 取り乱したり、奇妙な行動をとるRPをお願い致します。 +... ・死別 あなたが命より大切にしていた人。あなたはそれを喪ったのだ。何故? あなたが、弱かったから。 あなたはもう二度と、「大切な人を喪った場面」に耐えられない。 それが、自分でも、他人でも。 ・愛執 あなたは傷ついた人を救わずにはいられない。 もう二度と「救えなかった」という後悔をしたくないのだ。 あなたが相手に注ぐ無償の愛情は、あなたを支えるエゴなのだ。 ・戦闘狂 あなたは戦うことに快感を覚えている。 この世の誰よりも強ければ、この世の誰よりも幸せなのだ。そうだろう? ・殺人癖 あなたは少しでも自分の脅威になると思った者を殺さなければ安心できない。 殺せ、殺せ、殺せ。自分のために。守るもののために。 疑わしい者はすべて排除しろ。 ・臆病 傷つけられることはもちろん、傷つけることが怖い。 争いが怖い。憎しみが怖い。いっそ自分さえも怖くなる。 ああ、誰も争わない世界があればいい。そんなことは実現しないのは、知っているけれども。 ・信仰 あなたには強く信じているものがある。 神かもしれないし、思想かもしれない。ぼろぼろの人形かもしれない。 それは妄想だと他人は笑う。だがそれが何だろうか。その信仰こそが、あなたを救ってくれるのだ。 ・自傷 構ってほしい。心配してほしい。傷ついていることを理解してほしい。 それはただの自己顕示欲や承認欲求では済まされない。あなたは、命をかけているのだ。 あなたはそれ以外の方法を知らない。自分を傷つけることをやめることができない。 ・依存 薬物、アルコール、喫煙、性行為、その他。 あなたは特定の行為に寄りかかっていないと自分を保てない。 それがないと生きていけないということを、あなたは受け入れているだろうか。それとも……。 ・否認 今、ここで、とても辛くて酷いことがあった? そんなの嘘だ。何も見えなかったし覚えていない。 あなたは自分を傷つけるものを見つけるや否や、自分の作り出した夢の中に逃げ込む。 「そんなものは認めない」こうすることで、あなたの心は守られる。 ・幼児退行 お腹がすいたり、寂しかったりしたら、泣いて助けを求めればいい。 そうすれば、抱きしめてあやしてもらえる。宝物のように扱ってもらえる。子供とはそういうものだ。 あなたを脅威が襲ったときに、あなたは自分の意志とは関係なく、純真無垢で無力な子供のように振る舞いはじめる。 ・不信 あなたは過去に手酷く裏切られたことがあるか、逆に裏切ってばかりの日々を送ってきた。 故に、あなたは誰も信じることができない。人は必ず裏切る生き物だ。 約束を交わす心強さも、愛を誓う歓びも、心を預ける幸福も、あなたの人生には存在しない。 ・劣等感 世界で一番無価値なもの、それは自分だ。 あなたは、自分がどんなことも人より上手くできず、心身共に脆弱であると思い込んでいる、 こんなにも自分が嫌いで仕方ないのに、何故死にたくないと思うのだろう。あなたの生は矛盾に満ちている。 ・無気力 何をしたって無駄なのだ。この荒廃した世界に何も望めはしない。何故皆気が付かないのだろう。 希望など持てば結局絶望して苦しむだけだ。ならば始めから希望を持たなければ良い。 あなたは、脅威や障害を前にするや否や、容易く膝をつき、抵抗を諦め、一切の努力を放棄する。 ・傲慢 あなたは人より優れている。選ばれた者なのだ。 故に称賛されるべきであり、尊敬され守られるべきであり、人を従える者であるべきだ。 あなたの価値を知らない愚者は、可哀想なのだ。 ・虚言癖 あなたは嘘をつく。息をするように嘘をつく。 人を傷つけないために? 残酷な真実を隠すために? 自分の利益のために? なんでもいい。嘘をついていると安心する。さあ、狼が来るぞ。 ・傾倒 "それ"は、あなたにとって唯一で絶対の価値がある。他人の目にはそう映らないだろうが、関係ない。 あなたはすべてをかけてそれに執着する。 "それ"に少しでも寄与できるのならば、あなたは、自分など容易く投げだせるのだ。 ・危険愛好 見てはいけないもの、致命的な怪我を負いそうなもの。 普通は避けるだろう。だが、あなたはこれに手を伸ばさずにはいられない。 あなたは、自分の命を危険にさらすスリルに触れることでしか、生きている実感を得られない。 ・媚態 あなたは自分の性的魅力を人生の支えにしている。 あなたの魅力的な体や甘やかな技術は求められている。喜ばれている。素晴らしいじゃないか。 それに何の意味が? ……行為に耽っている間は、そんなことを考えなくて済むのだ。 ・記憶喪失 あなたは記憶の一部もしくはすべてを失っている。 そのせいで、自分が何者であるか、確信が持てない。 あなたは自分自身を信用できない。自分自身への否定は、時に耐えきれない苦痛となってあなたを襲う。 ・道化 深刻な問題や、辛いことなど、笑い飛ばしておちょくってしまおう。 すべて、たいしたことではない。意味なんて求めない。 いじり倒して無意味にしてしまえ。問題が目の前から去っていくまで、あなたは巫山戯ることをやめない。 ・潔癖症 汚いものが嫌いだ。触れることはおろか、視界に入れることも、考えたくもない。 あなたは"汚さ"から目をそらし続ける。 "穢れ"は確かにそこにある? だから何だと言うのだ。絶対に受け入れない。関わるな。 ・接触恐怖症 物理的に距離を詰められることが恐ろしい。触れられるのはもってのほかだ。 お願いだ、来ないでくれ。手を伸ばさないでくれ。 それが好意的な仕草であっても、自分にとっては恐怖以外の何ものでもないのだ! ・妄想 誰もが笑顔の、穏やかな世界。優しい魔法にあふれる世界。ふわふわ、キラキラに包まれた世界。 あなたは、そんな世界を思い描き、その世界の住人になることで、幸福に浸る。 例え、いま、目の前でどんな惨劇が起こっていようとも。 ※以下追加予定 システム ※キャラクターは【体】【知】【心】の3つのステータスを持っています。これは選択したアーキタイプにより決定したあと、自分で好きなところに+2します。(2つのステータスに1ずつ振っても、1つのステータスに2振ってもOK) ・シーン作成 感情取得or絆取得の場合 ・①シーン決定 どんな脅威があったか、脅威表を利用して決定します ・②判定 →能力値+2d6≧目標値 で成功です。 →「どの能力値で判定するか(【体】or【知】or【心】)」&「目標値」はランダムに決定されます。 ※出目がどちらも「6」の場合、クリティカルです。素晴らしい成功をしたことになり、「テラーダイス」か「アビリティチケット」のどちらかを追加で獲得できます。 ※絆取得の場合、能動側が受動側にプラスの感情を取っていれば、能動側に【+2】ボーナスがつきます。 ※NPCを殺す場合、宣言だけでOKです。 ・③結果 →判定成功なら、2人で脅威を乗り越えたことになります。 2人が双方に感情を取得します。 秘密取得の場合 ・①シーン決定 →特にシーン表を振る必要はなく、シーン作成PCが指定します。 考え付かなかったらTCや相手PC、見物席に振ってください。 ・②判定 →能動側の能力値+2d6≧受動側の能力値+2d6 で成功です。 →「どの能力値で判定するか(【体】or【知】or【心】)」は、能動側によりランダムに決定されます。 この判定には、アビリティチケット・テラーダイス、どちらも使用可能です。 ※出目がどちらも「6」の場合、クリティカルです。素晴らしい成功をしたことになり、「テラーダイス」か「アビリティチケット」のどちらかを追加で獲得できます。この処理は、能動側/受動側共に適用されます。能動・受動関係なく「6ゾロ」を出したPCのみが、このボーナスを受けます。 ※能動側が受動側にプラスの感情を取っていれば、能動側に【+2】ボーナスがつきます。 ※NPCを殺す場合、宣言だけでOKです。 トラウマの噴出と克服 シーン中(通常シーンでもサービスシーンでも)の中で、何かが自PCのトラウマトリガーに抵触したと「PLが」判断した場合、トラウマが噴出し、PCは狂気的な行動を取ります。 抵触したかしていないかのジャッジは、各PLにお任せします。抵触したように見えても「この程度であれば大丈夫」だと判断した場合、トラウマRPをしなくても構いません。 PCは、トラウマを発動した際、「克服」するチャンスがあります。 トラウマ克服判定にチャレンジするかどうかは、任意です。 【成功判定】 →任意で選択した能力値+2d6≧目標値「7」 で成功。 トラウマを克服すると、克服したPC(NPC)・克服するのにかかわったPC(NPC)共に、能力値成長があります。任意の能力値を+1してください。 秘匿トラウマが噴出した際は、【トラウマ】と【トラウマトリガー】を白窓で公開してください。ただし、トラウマトリガーが複数ある場合、引っかからなかった方のトリガーは公開してもしなくても構いません。公開しない場合、「トラウマトリガーを残している」こと自体は宣言してください。 脅威表 今回の「シーン表」に当たるものです。 この世界は、物理的、精神的な危険にあふれています。 シーン作成は、今までのように「誰かに感情を取りに行く」というイメージではなく、「2人で脅威を乗り越えた(もしくは、乗り越えられなかった」というイメージを想定しています。 ■相手:指定 (1)どこで 1. 虚ろな目をした廃人であふれるコロニーの中で 2. 稼働し続ける機械群に囲まれた場所で 3. 汚染により腐った大地や海で 4. 奇形化した動物や植物が生息する危険な場所で 5. あなたが最も嫌う場所で 6. あなたの大切な場所、もしくは夢の中で orランダム:(コロニーの中or機械群or汚染された地or危険な場所or嫌う場所or大切な場所か夢の中) (2)何があった 1. 襲われた。襲ったのは廃人、モンスター、相手? ……あなた自身かもしれない。 2. 助けを請われた。要求されたのは、物資か食料か、それとも愛情か。 3. 優しさを感じた。相手の? もしくは自分の? "世界の"優しさの可能性も0ではない。 4. 騙されそうになった。奇形生物に幻覚を見せられたのかもしれない。自分を騙したのかもしれない。 5. あなたの苦手分野だ。正直、無視して逃げ出したいが、それが許される状況だろうか。 6. 困難ではあるが、正直、これはあなたの好きな分野だ! orランダム:(襲われたor助けを求められたor優しさを感じたor騙されそうになったor苦手分野or好きな分野) ■解決に必要なステータスと目標値 ①【体】目標値 7 ②【知】目標値 7 ③【心】目標値 7 ④【体】目標値 12 ⑤【知】目標値 12 ⑥【心】目標値 12 orランダム:(【体】7or【知】7or【心】7or【体】目標値12or【知】目標値12or【心】目標値12) サービスシーン表 今回は「ハプニング表」と「(シリアス)表」という2つの表を使います。 どちらを選択しても、得られる効果は同じです。 また、1dの間に2種のサービスを行った場合でも、1dにつき2個のテラーダイスを受け取ることはできません。 サービスシーンでも、フレーバー秘密の取得を試みることができます。 ・判定 →2d6≧目標値「5」 で成功です。 ■相手:ランダム orランダム:(①アシェor②ユトor③キアラor④ツェルノor⑤ゾゾor⑥メイヤor⑦オノマor⑧シンク) ※自分を引き当てた場合、ソロシーンになりますが、任意の誰かを登場させても構いません。また、ランダムで登場したPC以外のPCを登場させても構いません。 【ハプニング表】 (A)状況 1. 触手だ―――触手がきたぞ―――!! 2. なんかぜんらになった。 3. えっ、パラレルワールド!?(学園ものor変身ものorラブコメorファンタジーor和風)※or内容は任意OK 4. こ……これはえっちなのでは……。 5. 彼方からの圧力によるリクエストだ!(料理or食レポorインタビューor実況動画or隠し芸)を披露しなければ!※or内容は任意OK 6. こいつ、よっぱらいだ! いや、ただ錯乱してるだけかも! orランダム:(①触手or②ぜんらor③パラレルパロor④えっちor⑤リクエストor⑥酔っ払い) ※必要なら ④追加ランダム(パラレル):(学園ものor変身ものorラブコメorファンタジーor和風)※or内容は任意OK ⑤追加ランダム(リクエスト):(料理or食レポorインタビューor実況動画or隠し芸)※or内容は任意OK (B)解決法 1. 真面目に努力すればなんとかなるものなのですね。 2. 論破した! 屁理屈でも嘘でも破綻しててもとにかく論破した! 3. あなたのみりょくに相手はめろめろだ! 4. まじかるこすぷれ(メイドorナースorギャルorケモ化orランジェリー)だ!※or内容は任意OK 5. 突然すごくバカになったので問題が認識できなくなり解決しました。 6. 結局暴力だ! orランダム:(①努力or②論破or③魅力or④コスプレor⑤バカor⑥暴力) ※必要なら ④追加ランダム(コスプレ):(メイドorナースorギャルorケモ化orランジェリー)※or内容は任意OK 【(シリアス)表】 (A)状況 1. 自分の過去について 2. 相手(ランダムのPC)の印象について 3. 世界について 4. 自分が望むことについて 5. 相手(ランダムのPC)が望むこと、もしくは望んでいるであろうことについて 6. 今一番気になっていることについて(※1~5から任意でも可) orランダム:(①自分の過去or②相手の印象or③世界についてor④自分の望みor⑤相手の望みor⑥気になることか、任意) (B)解決法 1. 語ってもいい。いや、語りたいのかもしれない。 2. 問いかけた。ふと疑問がわいたのか、それともずっと考えていたことだったのか。 3. 否定した。その一部、もしくはすべてを。 4. 肯定した。少しずつでも肯定しないことには、始まらないのだ。 5. 混乱した。理解できない、もしくは、今日の自分は、少しおかしい。 6. あなたが感じたままに振舞った。(※1~5から任意でも可) orランダム:(①語るor②問いかけるor③否定するor④肯定するor⑤混乱したor⑥感じたまま、もしくは任意) ・テラーダイス 失敗(もしくは望まない成功)をテラーダイスで振りなおす場合、「解決に必要なステータスと目標値」の段階から降りなおしてください。 能動が秘密取得挑戦→受動が秘密取得防御成功→能動がテラーダイス使用、という流れになった場合、受動側も、能動側が変更した後の「解決に必要なステータスと目標値」を使用し、達成値を計算しなおしてください。 ・SIX DICEと「アビリティチケット」 今回SIX DICEで得られるものは「ヴォイドダイス」であはりません。 任意の判定を、自分の選んだ能力で振ることができる「アビリティチケット」です。 また、1日につき、SIX DICEは成功するまで挑戦することができます。 1回成功したら、2枚目のチケットが手に入ることはありません。 ※アビリティチケットは、1日最大1枚入手できます。 ※アビリティチケットは、判定前に使用してください。失敗した判定にチケットを使うことはできません。 ※失敗した判定に、テラーダイスで再挑戦する場合、アビリティチケットを使用することはできます。 ※アビリティチケット使用後、判定に失敗(もしくは望まない成功)し、テラーダイスで振りなおす場合、アビリティチケットで変更した後の能力値を使用します。 ※シーン受動側は、アビリティチケットを使用することができません。 サービスシーンの扱い このシナリオでは、サービスシーンを本編として扱うことができます。 本編ではない扱いをすることもできます。 サービスシーンを落とす前に明記するか、落とす前や後に赤窓で相談してください。 ・クライマックス クライマックスのルールは、通常ルールと変わりません。 SixDice(+絆ボーナス、能動側によるマイナス感情「1」ボーナス+キラートリックボーナス)で勝敗を決めます。 ※【体】【知】【心】の能力値は、クライマックスでは使用されません。 キャラクターセレクト PC① アシェ(担当PL:jpsさん) キャラチップ:discordia テオ・テオドア 「あはは! いいよ、俺をそこに連れていくって言うならさあ! "その気"にさせてみてよ! ほら!」 【体】5【知】2【心】4 AT:イモータル。外見年齢13歳程度、男性、150cm。 迷い小路の一角にひとり分の寝床を確保している。 辺りに落ちている灰を食らう。普通の食事を摂ることはない。 抱えているぬいぐるみの名前は『フィール』。 左利き。 長めの鉄パイプを引き摺って歩いている。 表層トラウマ:幼児退行 トリガー:「危害を加えられそうになる」 能力【存在定義(ゴッドファーザー)】 相手に仮名を与えることでその存在を縛る。 効果は数分程度。 PC② ユト(担当PL:はやつじさん) キャラチップ:AtoZ 渡り鳥 ヴァレリー 「……答えがあるのなら、知りたい。それだけ」 【体】3【知】7【心】1 AT:エトランゼ 性別なし、年齢不明、身長166cm。 3年前、突然このコロニーに現れた。それ以前の記憶がない。 「記憶の墓場」と呼ばれる崩壊した図書館に住みつき、書物や記録媒体をはじめとした過去の遺物を収集している。 どんなものでも修繕を請け負う"繕い屋"として日々の糧を得ている。 髪や肌が仄かに発光しており、特に闇の中では目立つ。普段は服と帽子で隠している。 両手に手袋を嵌めている。 武器はソーラー充電式の光線銃。連射はできない。 表層トラウマ:記憶喪失 トリガー:「過去を問われたり、記憶を刺激するような出来事に触れた」 能力【42】 "疑問"を投げかけることで強制的に相手を思考停止状態(デッド・ロック)に陥らせる。 PC③ キアラ(担当PL:kikiさん) キャラチップ:H)SOCIUS(A 禁断の創造 アダム 「”コロニーに笑顔が戻りますように”。 それが私の願い。そのためなら、私はこの身を差し出すことも厭わない」 【体】1【知】4【心】6 AT:イノセンス。16歳、156cm 毎夜違う相手の家に泊まり、行為の対価として報酬(主に食べ物)を得ている。 得た食べ物は迷い小路の子どもたちに分け与えており、その振る舞いから《聖女》と呼ばれている。 居住区《塔》の上層階に一人で住んでいる。 部屋は《聖女》信者により守られており、誰も入ることは出来ない。 本を読むことが好きで、時間がある時は『記録の墓場』に通っている 表層トラウマ:死別 トリガー:「誰か(懇意にしている者)が瀕死の状況になる」 能力【ヴァージニティ】 瓜二つの実体を持った幻影を作り出す。 幻影は常にキアラを守り続ける。 PC④ ツェルノ(担当PL:青磁さん) キャラチップ:Mad Party 院長 ヒトクイ 「死を望むならば、例え何者であろうと殺しますよ。それが、私の使命ですから」 【体】5【知】4【心】3 AT:オートマータ。稼働年数:500年以上 人体改造前の名はボリス・シュバルツシルト 大戦時の兵器なので、戦闘を好む。 最後の命令を繰り返し続けている。 瀕死の者に死を求めるかと尋ね、肯定されれば速やかに殺している為、『死神』と呼ばれている。 表層トラウマ:戦闘狂 トリガー:「庇われる」 能力【死神の魔眼】 視た相手を麻痺させ、動けなくする。 (放電して電気で痺れさせているようだ) ■前日譚 +... side ツェルノ 度重なる大戦により、地球は壊滅的に汚染され、生き残った人類は滅びの一途を辿っていた。 今ではほぼ滅んでしまった人類の代わりに、環境に適応できるように進化した亜人や、大戦の折に生み出された人型殺戮兵器(オートマータ)が、小規模なコロニーを作り、ひっそりと暮らしていた。 500年前から、彼は「最後の命令」を 実行し続け、そのルーティンは変わることはない。だが、その命令が実行される数は減る一方だ。 汚染された環境に適応できない人類は、 今では殆どが死に絶え、その最期に立ち会う数も減ってきているからだ。 「あなたは、死にたいですか?」 死期が近づいている者の側に膝をついて、 問い掛ける。 肯定されれば、首を掻き切る。 否定されれば、黙ってその場を立ち去る。 返事がない時は生体スキャンを行い、状況を見て判断する。 しかし、否定された上で食べるものを要求される、ということもしばしばあり、 手持ちがあれば分け与えるということもするのだが、 ――その時の相手は少しばかり毛色が違った。 side メイヤ オレは確かに少し疲れていた。 どこまで歩いても、朽ち果てた資材と、灰色しかなくて、どんなに逃げても、肺を侵す汚染された空気と、死、死、死の匂い。鼻のなかに入り込む甘い腐った匂い。死。おわりだ。 受け入れてしまえば楽なのかもしれない。 事実、オレの知り合いは何人もそれを受け入れて、そして、楽になっていった。 俺も……もうだめなのか、諦めるべきか、と思ったとき。 「あなたは、死にたいですか?」 その言葉は天から降ってきた恵みの雨のようだった。 疲れ切って街角の廃材に崩れるようにもたれて座っていたオレの目を開かせるには、じゅうぶんだった。 「いいや」 泣いた。 悔しい。負けるもんか。すべて、すべてその言葉に込めた。 「俺は、まだ死ねない!!」 "死神"の顔には影がかかっていた。俺はそれに向かって叫んだ。 ああ、そうだ。それが彼との出会いだったんだ。 side ツェルノ 「そうですか。…あなたには、こちらのほうが必要でしょうか?」 ツェルノは、行き倒れ寸前の彼に、 年季の入ったスキットルを差し出した。 突然変異により、 人類を襲うようになった 植物から採れる水が入ったもの。 死にたくない、という返答が返ってくる事は少なくはなかった。 けれど、その目に輝きを宿し。 ツェルノ自身を拒絶する様子が無い事は――稀だった。 「私は、ツェルノ。 大戦の折に造り出された 殺戮兵器です。 ……かつて私に下された命令は、味方の人間を守る事と、死にかけている人間を殺す事でした」 「ですが、貴方は今ここで死ぬ事はない」 PC⑤ ゾゾ(担当PL:まめおさん) キャラチップ:H)SOCIUS(Aセット罪業の捕食者 グラ 「"希望"が幻だと理解することが真の"絶望"だと思わねェか?ハッ、愉快だネェ」 【体】5 【知】2 【心】4 AT:ビースト(蝙蝠) 男、年齢17歳、169cm 口が悪く、態度がでかい。 メイヤの計画に参加をしたが、まだ半信半疑でいる。 兄と情報屋をしていたが、1年前に仕事の失敗で兄を失っている。 その際、ゾゾも重傷を負った。そこで、オノマに手当を受けたことがきっかけで知り合った。 居住区の朽ちた階段の家に住んでいる。事務所と兼用。 表層トラウマ:危険愛好 トリガー:心を揺らすスリルがそこにある 能力【Phantom cry】 超音波を発生させる。 対象者は亡霊の泣き声のような酷い音に脳を揺さぶられる。 ■前日譚 +... 男は、瀕死の状態にあった。 全身に傷を負い、自力で立ち上がることもできず、ぐったりと地面に横たわっていた。 (死ぬんだ) そう感じていた。 つい、先ほど、自分の兄が……明るく、挑戦的で、機転の利く兄が殺されたところを、目の前で見たばかりだった。 たったひとりの家族だった。おそろいの蝙蝠の羽根で夜空を飛び回ることが、とても楽しかった。 この荒廃した世界で、唯一、信じられる軸だった。 (最悪だ) 何もかもを、失ってしまった。 男……ゾゾは、全身を襲う苦痛と、唯一の「大好き」を喪った絶望感の中にいた。 自分がいつか死ぬのは、解っている。ろくな死に方をしないであろうことも。 しかし、こんな死に方はしたくなかった。 せめて、死に方くらいは選びたかった。 ……誰かが近づいてくる。 小さな足音。子供か、と思った。 ――俺はこれから、子供に身ぐるみはがれて惨めに死ぬのか。 そう、思った。しかし。 「……なんて傷……あの、飲めますか?」 少女の声。続いて、からからに乾いたゾゾの口に、水が流し込まれた。 (!?) 「このまま死にたいですか? 生きたいなら言ってください、生きたいと……」 少女の手が、軟らかく探るように傷のまわりに触れる。 鋭い痛みが走ったが、これは、介抱なのだということは解った。 「言ってください!」 (……なんでだよ) 疑問しか浮かばない。しかし、追い詰められたゾゾの答えは一つだった。 「……死にたく、ない」 自分でも笑ってしまうほど、掠れた、弱弱しい声だった。 そして、それを聞いた少女の行動は迅速だった。 「えっと、確か、薬……足りませんね。まだ持ってきます。あっ、誰かにはぎ取られないように、移動させますよ? いいですね?」 「いっ……!」 「痛いと思います! 我慢してください! あなたを生かすためです!」 数時間の後に、ゾゾは、軟膏を塗った布まみれになった。 少女が持ってきた薬と、なんだかよくわからない流動食も口にした。 考える暇もない数日が過ぎた。 (……生きてる) 視界が開けてから、自分を介抱した少女を改めて認識した。 やせっぽっちで色黒で、この世界に毒された、リーガルの少女だった。 「なんで持っていかなかった?」 ゾゾがはっきり喋ることができるようになって、初めての言葉は、これだった。 死にかけの者に手を差し伸べるということは、ゾゾの辞書には無かった。 少女は、澄ました顔で、「何を驚いているんですか? あなたが望んだのでしょう」と言う。それから、曖昧に笑った。 「……なんて。自分でも驚いています……普通、あなたの持っているものをすべて頂いて、さようなら、ですよね。でも……私には、無理みたい、でした。自分のことが少しわかった気がします……お元気になられて、私は満足です。あ、見返りはいりませんよ」 ゾゾには、彼女の言うことがまったく理解できなかった。 「お前が勝手にしたことに礼なんか払うか。つかバカなのか。水、食料、手当、時間でお前の丸損だぞ」 「変わり者だからでしょう。こういう者もいるんです」 少女は、目を伏せた。 「あなたのことに必死になっている間は……変な話ですが、私は今、生きている、と思いました」 「俺なんかに構わなくてもお前は『生きている』だろうが。違うのか」 「はい。何かを強く望み……この場合はあなたの生命の維持です。そのために祈り、奔走すること。これこそ、生きる、ということなのではないでしょうか」 ゾゾが顔を歪めていると、少女は「理解してもらおうとは考えていません」と続けた。 「私にとって、"死なないでいること"と"生きること"は別だと、理解できた、というだけの話です」 ゾゾは、一瞬、彼女のことを、死にかけの者に手を差し伸べて満足する宗教家か何かかと訝しんだ。 しかし、彼女には「宗教」の匂いを感じない。 「まあいいや。ひとつだけ答えろ。望むものがあるか?」 こんなことを言う自分に驚きながら、ゾゾは褐色の少女に問いかけた。 「……"幸福"です」 少女の返答は、謎かけのようだった。 「私はそれが何かを知りません。だから自分が何を望んでいるのかも知りません。しかし私はそれを見るまで死ねない」 面倒くさい。面倒くさいのに、どうして自分はこんなことを聞いているのだろう。 やめとけ。もう関わるな。相手がアホでラッキーだった。ゾゾの中の「常識」はそう叫んでいる。 少女は、立ち去ろうとしていた。 「それでは……ああ、そうです。あなた、お名前は?」 「ゾゾだ。お前は?」 「オノマです。では、ゾゾさん。どうか命をお大事に……は無理なら、次は私の見ていないところで倒れてください」 軽く頭を下げた少女、オノマに、ゾゾは声をかけた。 やめておけ、やめておけ……そう、考えているのに。 「オノマ。朝が10ぺんきたらまたここへ来い」 オノマは、振り返り、目を丸くした。 「は、はぁ……わかりました」 ―――。 これが、ゾゾとオノマの出会いだった。 ゾゾは、10日後に、「これが幸福だろう」というものを、オノマに持って行った。 高級品のパン、新鮮な果物、軟らかい布。 情報屋のゾゾだから手に入れることができる品ばかりだった。 しかし、そのたびに、オノマは首を振った。 「私が思う幸福は、これではありません」 決して辛抱強くはないゾゾは、癇癪を起すこともあった。 「謎かけか! 俺を困らせてんのかよ!」 オノマは、戸惑って首を振った。 そんなことが何回か続いたあと……。 オノマから、提案があった。 「私は幸福を知りませんが、幸福を知っている人の本なら読んだことがあります。私が読みますから、聞いていただけませんか。ご意見が欲しいです」 それから……。 時々、オノマによる「絵本読み聞かせ」が、ゾゾの生活に入り込んできた。 NPC ※死んだNPCに対して秘密取得はできません。 ※死んだNPCに対して感情、絆の取得は可能です。 ※NPCは、【秘密】の他にフレーバー秘密を持っています。これは、隠し条件クリアによりアンロックされます。取得方法は「交渉」です。判定の必要はありません。 NPC① メイヤ キャラチップ:曲芸会Hello! 男爵 ミィ 「キミたちがどれほど辛い目にあってきたかは、想像するに余りある。だが、何度でも言おう。オレはキミたちと"希望"に到達できると信じている」 【体】3【知】4【心】4 AT:リーガル 男、19歳、173cm 通称「団長」。ツェルノの旧友。 環境汚染が進み、もはや生き物が住む場所ではなくなってしまったこの場所を脱出して"新天地"へ行こうと、PCたちをスカウトした。 無気力になり、ただ死を待っているだけの「その他大勢の民」に危機感を抱いている。 自分たちが「希望」のさきがけになれると信じている。 武器は日本刀。かなりの使い手のようだ。本人談「これはあくまで護身用。切れ味は良いが、あまり使いたくない」 表層トラウマ①愛執 トリガー:虐げられている者を見た。救わなければという執念に囚われる。 表層トラウマ②媚態 トリガー:愛情を求められた。必要以上の愛情で包まなければいけないと感じた。 能力【I.L.Y】 I Love You 相手を想い、最大限理解しているからこそ、相手の弱点を突くことができる。 NPC② オノマ キャラチップ:Mad Party 黒百合 フィエ 「ごまかさないでください……私は、真実が知りたいんです。痛みを和らげるための嘘は、いりません」 【体】2【知】5【心】4 AT:リーガル 女、??歳、130cm メイヤの掲げる「希望」に賛同している少女。 思慮深く、理性的。時折とても頑固。 この旅でどうしても成し遂げたいことがあるようだ。 キアラを一方的に知っていたようだ。 ユトの「記録の墓場」に足繁く通っており、繕い屋の仕事をしているユトを見ていつの間にか「先生」と呼び始めた。 ゾゾとはそれなりに話をする知り合いのようだ。 武器は、拾って自分で修理した銃だが、扱いは決して上手ではない。 ・表層トラウマ①:臆病 トリガー:脅されたり、目の前で戦闘が起こるなど、暴力的な場面に遭遇した。恐ろしくてたまらない。 ・表層トラウマ②:否認 トリガー:知人の死など、耐えられないことが起こった。受け止めきれない。 能力【夜と霧】 行動順を無視し、割り込みができるキラートリック 誰かへの攻撃を、自分が望んだ相手へそらす このキラートリックを使用すると、そのターンは自身が行動済となる(脱落はしていないが、能動的に攻撃ができない)。 ■前日譚 +... ユト先生がいらっしゃる少し前から、私は、「記録の墓場」に記録媒体を集めることに腐心していました。 その頃は「記録の墓場」なんて名前はついていなくて、ただ、崩壊した図書館の一角に雨風をしのげるような場所があったので、そこに、せっせと本や映像記録や音声記録を集めていたのです。 そのほとんどは「旧地球」のものでした。 皆、見向きもしないものばかりでした。 だって、食べられないし、武器にもなりませんし、生きていく役には立ちませんからね。 それでも、私は、それらが完全に失われてしまうことが、何故か、とても怖くて。 コロニーじゅうに打ち捨てられた「記憶」を拾っては、そこに貯めこんでいました。 しかし、所詮少女1人の力。守ったり、維持することには限界がありました。 そこにユト先生が現れて、実質、それらを保護したり管理をしはじめてくれた時には、自分でも驚くほどにほっとしたものです。 こんなことは誰にも聞けないのですが、私にはずっと疑問に思っていることがあります。 それは、「幸福とは何か」ということです。それはどういう状態で、どういう感情になるものなのでしょうか。 このコロニーの住人の誰に聞いても、快楽や、信仰こそが"幸福"だと説明されるか、さもなくば、笑い飛ばされるのが目に見えています。 ……誰も、幸福を知らない。 当たり前です。光を知らずにどうして光を目指せましょうか。 ……私も、ずっとずっと、そうでした。 でも、いま、私は、幸福を知りたいと願ってやみません。 私には、大切な本があります。 旧地球時代に書かれた一冊の冒険譚です。 本の中の登場人物は、当たり前に"幸せ"の本質を会得しているようでした。 笑って、感情を繋いで、支え合っていました。 時には苦しんだり、ぶつかりあったりもしていました。 しかし皆一様に、"幸せ"を得ようと、全力で邁進していました。 私は、泣きました。 悔しくて。 ……悔しくて!! 苦しいことが当たり前で、"幸福"なんて見たことも考えたこともなかった。 このまま苦しみ抜いて敗北し、惨めに死ぬのなら、私は何故生まれてきたのでしょうか。 私は、"幸せ"をこの目で見るまで、絶対に死ねません。 今までぼんやりと見てきた、このコロニーに蔓延する快楽や信仰が、今の私には、"幸福の追求"ではなく"苦痛からの逃避"に見えます。 ……こんなことを大声で言ったら、殺されてしまいますね。 だから私は、今日も、記録を漁ります。 そこに何かのヒントを探して。 [メイヤさんに出会うのは、この数年後のお話] NPC③ シンク キャラチップ:Mad Party 太鼓打ち ダイコク 「難しいことはよくわかんねーけどさ、ラクになるなら最高じゃんか! っし、頑張ろうぜ!」 【体】6【知】2【心】3 AT:ビースト(熊) 男、15歳、230cm 快活でエネルギッシュな少年。ただ体格が良すぎて少年に見られない。 メイヤの「理想の土地に行こう」というスカウトに1秒でOKした。 あまり物事を深く考えないことを、自分の長所だと思っている。 アシェとは以前からの知り合いのようだ。 キアラを慕っている。本人曰く「友達だ!」 武器は何より強靭なその体躯。木を引っこ抜いて棍棒にしたり、一抱えある岩を掴んで手あたり次第に投げたりと、暴れ始めると手に負えない。 ・表層トラウマ:劣等感 トリガー:自分より勇敢だったり、優しい感情を見せつけられた。自分は何もできないんだと思い込む。 能力【やってやるぜ!!】 ただ全力で相手へ向かう。 その他のチップ予約 gozaさん:Mad Partyセット ヤギ スケープ なっつ(Ravinut/walnut)さん:Cathedralセット 亡霊 キアラ さくらさん:曲芸会セット 慈悲 ギロティーヌ はやつじさん:桃色concertoセット 青の>グレザン 青磁さん:桃色concertoセット 緑の,コンマ まめおさん:曲芸会Hello!セット 裸の王様 キング きりん:桃色concertoセット 黄の∴エニー、桃色concertoセット 碧の∵ラバー ヘルP:麻字里 純 キャラチップ:煌夜の決闘セット 陽狂する常習者 ダイスケ ■ヘルPコメント はいはいはいどうもどうも!! 「今回はGMやりません」新党、まじりんですよぉ!! 新しいことをはじめるわたくしは魅力的でしょう? その「新しいこと」を始めるに相応しい舞台……そう、希望が一層輝くための、どうしようもない絶望の地をご用意いたしましたので、存分に絶望……ああ、いえ、頑張ってくださいねぇ!! 皆さまのご健勝をお祈りしております……。 ヒョーッホホホホホホ! ■今回のヘルPの立ち位置 皆さんのお話を撮影しにきた悪魔。そのままですよぉ♡ ただ、特に「悪魔の能力」とかそういうの与えたり、みたいな役には立たないんですけどね。 今回はあくまで傍観者。たまにルールジャッジやる、みたいな……。 新しいルールが多いんで、途中ルール調整挟んでしまうかもしれませんが、寛大な心で許してくださぁい♡ チュッ♡♡ コメントフォーム TCへの質問や、ご意見&交流など、自由にご利用ください。 名前 コメント