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あれから一ヶ月後ラッキーはなんとかメンタルが回復した。僕はタブンネに食い荒らされた木の実をジョウトの友達に種を貰ってまた木の実を育てている。あれから調べたが飼いタブンネはトレーナーの技量によって変わるが野生のはいい性格をしているタブンネは少なく僕のみたいな糞媚豚でお花畑思考が多いいらしい。あともう一つタブンネはストレスを感じさせるとミィアドレナリンが発生するらしい。 まぁそれはいいや、あの事件は幸い家は防音の家だから近所迷惑にはならなかった。 お…タマゴが生まれる! ピシッ…ピシッ…ピシャン‼ 「モノ~。」 産声をあげてモノズが生まれた。 そして僕はジャジマンのもとに向かった。 「このモノズはすばらしい能力を持っています。HCDSの4Vです。」 やった‼僕は嬉しそうな顏をして出て行った。 そして自転車でホドエモに向かって買い物をしようとしたら、女の子に向かってタブンネが買い物袋を奪おうとしていた。 「やめて離して‼」 「ミィ‼ミィ‼」 と威嚇して往復ビンタをしようとしている。 あんの糞豚が…! 僕はそのタブンネに向かって顔面に向かって蹴りをした。 「ミギャァ⁉」 僕の蹴りが鼻に直撃して鼻血を垂らしている。 「大丈夫かい?」 「うん。大丈夫。ありがとう。」 そしてタブンネは威嚇(笑)をしながらこちらに襲ってきた。…後ろに子タブンネとママンネらしきタブンネが居た。あの腹に出てるアザはもしかして…? そう思ったが今は目の前にいるタブンネに集中した。 「ミギィー!」 捨て身タックルをしてきたが、それを交わし僕はかかとおとしを脳天にくらわした。 ドガ‼ 「ミガァ…!?」 タブンネは白目を剥いて泡を吹いて気絶した。 「さてと。」 取り敢えず一応エンブオーを出した。 「ミヒィ…⁈」 間違えないな。あの反応はあの時の糞豚だ。生きて居たのか。取り敢えずリカちゃん(女の子の名前)をこの場から離しといた。 「やあ。生きていたのか?」 と徐々に近づいた。 「ミヒィ…ミィ‼」 元リボンネは精一杯威嚇した。 「…なーんてね。」 そういうと警戒をといた。本当にお花畑だな。そう思い僕は素早くダッシュして 「ミヒィ⁈」 頭を掴んで地面に叩きつけた。 「ミガァ…⁈」「チギィ…⁈」 そう言い気絶した。 僕はその間にタブンネ達をモンスターボールで捕獲した(ママンネはそのまま担いで)。 そして手持ちのリザードンに自分の家まで空を飛んでもらった。 リザードンのお陰で早く 着いた。糞豚が起きる前に俺はあることを試すため地下にある空き室にタブンネを拘束してパパンネと子タブンネも同じように拘束した。僕はブルンゲルを出し熱湯を顔面にくらわせた。 ブッシャア! 「「ミギャアアアアアァァァァァ」」 「チギャアアアアアアアアアアアアアア」 …なんだかガキの方が悲鳴でかいな。まあいいや。僕は早速「アレ」をコンセントにさしてバイバニラを出した。 「久しぶりだねー。糞豚ちゃん。君みたいな性格のポケモンでも相手はいるんだねw」 リボンネ否ママンネは恐怖の形相をしている。パパンネは 「ミギィィ!(貴様に関係ない。私は愛してるんだ!)」 「プッアハハハハハハwww笑わせるなw君達は本当に愉快で面白い顏をして面白い思考回路をしてるねwww だからムカつく。」 と僕は冷めた声で言う。その声にパパンネは押し黙った。 「そういえば君たちは害獣呼ばわりされているらしいね。当然だよね。野生では底辺だし、オボンやオレンを採取出来ないときは人里降りて奪ったり弱いやつを襲ったりするし(割愛」 僕はタブンネの「欠点」を言いまくった。その間泣いてたしw僕は最後にこう言った。 「そんなゴミ屑害獣でも役立てるんだよね。それは何かわかる。それはね 君たちが「食肉」になることさ。」 タブンネ達は更に恐怖で歪んだ。 「君たちタブンネという種族はね、苦痛やストレスを感じたときに[ミィアドレナリン]というのが発生して肉質をよくするの。ここまで言えば分かるよね(笑)」 タブンネ達は更に青ざめた。 「あーだけど、君達は殺さないよ。だって君達は 必要な部品だしw」 そう言い僕は子タブンネを拘束してた縄を切って手で掴んだ。 「チギャアアアアアアア‼(ママ、パパぁ助けてー‼)」 五月蝿くタブンネ達が騒ぐから僕は子タブの耳を強く掴んで 「黙れ。次五月蝿くしたらこいつ殺す。」 そういうとタブンネ達は黙った。そして僕は親タブンネどものいるところに厚いガラスで閉ざしてからクロバット(歯、口内を消毒して絶対安全状態)に血抜きをしてもらった。そしてナイフで切った。 ザシュ‼ 「チギャアアアアアアアアアアアア(痛いよーー‼ママーー‼パパーー‼)」 そしてバイバニラに指示した。 「バイバニラ吹雪‼死なない程度でね。」 そういうとバイバニラは吹雪をし始めた。 「それじゃあ頑張ってね~。」 そして僕は部屋を出て隣の部屋に行き成り行きを見るのだった。それにしても生命力ありすぎ。 隣の部屋は糞豚達を監視できる部屋だ。 大体一時間でいいな。その間僕は次育てるポケモンを考察したりした。 一時間後 そろそろ一時間だな。僕は糞豚達の部屋に入った。うお子タブンネ首まで凍ってるし。 「ご苦労様。バイバニラ。」 そういいバイバニラをボールに戻したウルガモスを出した。 「ウルガモス。体を暖めてあげて。」 そう指示して子タブンネを溶かした。 「チピィ…♪チピィ…♪(助けてくれてありがとう。)」 馬鹿すぎるw親の方はしっかりこの後どうなるか理解してるみたいだ。 よしそれじゃあ早速アレに入れるか。そうアレとは「電子レンジ」のことである。 僕は子タブンネを中に入れてやった。子タブンネは不思議そうに「チピィ?チピィ?」と鳴いている。 「それじゃあ親タブンネちゃん達お別れの時間だよ。」 そう言うと必死の形相で鳴き始める。 よーい カチ。 「ヂギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ‼‼‼‼‼‼‼‼」ガンガンガン‼ 今までで一番大きな声で悲鳴をあげながらドアをたたいているどこから出るんだよその悲鳴はw。 そして暫くの間親子をデュエットが流れた。 そして チーン♪ レンジを開けると美味しそうな匂いがした。子タブはエビのように丸くなり目、鼻、口から肉汁が垂れている。親達は絶望の顏で虚ろになって焼きあがった子タブを見つめていた。 その場で全員(ラッキーは除いて)で分けて食べた。味は すごく美味しい‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼ 僕は味に感動してムシャムシャ頂いた。手持ちポケも頂いた。ただ内蔵の中には糞があったから控えた。 「いやー美味しかった。また子タブよろしくね(笑)」 そう言い僕はガラスを上にあげ親タブ達の拘束を解き子タブの骨と食べれない内蔵と頭を投げつけた。すると親タブ達は骨と内蔵と頭で帰ってきた我が子を抱きしめて泣いていた。 その一部始終をビデオカメラに納めて退室した あれから僕は親タブ達に強制的に卵を産ませてその卵を料理に使ったり成長させてローストタブンネにしたりしている。もちろんその変わりに生活できる環境は与えて必要な栄養は与えている。それにしてもタマゴを取る時の表情が面白すぎる(笑) 因みにラッキーはタブンネに対してのトラウマは克服した。今は子タブ(サンドバック用のHBDv)の世話をしている。 こうして今は育成用と食肉用の二つに分けて育てている。「トレーナーの技量が大切」。僕はその言葉を頭の中に入れて今日もまた育成や厳選に励んでいる。 END
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小ネタ集・経験値44ポイント目 タブンネのいる一日 あるタブンネさんの受難 紅の剣 家族への思い、ゆえに…… タブンネちゃんニュース 糞豚の抵抗記録
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1ページ目 2ページ目 3ページ目 番外編(タブンネside) ↑とばっちりどころか早く助けろと言わんばかりに喚く自己中ベビンネじゃね。まぁ最後は小便で溺れてミキサーでソースにされてスッキリしたなw -- (名無しさん) 2012-12-02 18 26 07 この話にせよ空き巣タブンネのssにせよ、人が住んでる家に無断侵入して手持ちポケでも無いのに飯を要求するとか図々しいにも程がある。しかも奪おうとする始末だし・・・マジ糞豚 -- (名無しさん) 2012-12-04 23 35 50 タブンネのための木の実、とか言ってんじゃねぇよ糞豚 -- (名無しさん) 2013-07-06 14 04 54 B述べ死に方ワロタwwww -- (ハルバート) 2013-08-11 14 24 46 久々に読んだけど 、屑ママンネのお花畑っぷりにはイライラさせられるなw -- (名無しさん) 2014-03-04 23 01 51 ずいぶん上から目線なタブンネだ、死んで当然w -- (名無しさん) 2016-06-14 20 55 39 ママににてゆうしゅうだね -- (名無しさん) 2016-12-21 14 26 04 強いポケモンに媚び打って助けてもらうなんて、スッゴくムカつく!! ブーメラン乙 -- (名無しさん) 2018-06-08 16 58 27 ママンネがピィに危害加えていたらもっと面白かっただろうなぁ -- (名無しさん) 2019-12-22 16 41 06 ネタは良いのに俺君がまあまあ無能なのがなぁ… 不意打ちとはいえ自分を気絶させたタブンネの前にピィ出しとくなや -- (名無しさん) 2020-08-23 00 13 03 名前 コメント すべてのコメントを見る
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美味しそう! -- (名無しさん) 2016-07-20 06 21 43 んー美味しそうですね -- (名無しさん) 2017-03-08 05 37 35 ざまあみろ糞豚が -- (踊る蓮) 2020-06-25 19 48 10
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虐待愛好会長が新発明の発表をするようだ。 俺はその発表会を見に行った。 発表会場では、怪しげな布を掛けられた大きな物がある。 発表会が始まるそうだ。オラワクワクすっぞw 会長「今日はわざわざここまで来て頂いて有難うございます、さて、今回の発明はこちら!」 そういって会長はさっきの物体の布を降ろした。 会長「今回の発明品は、タブンネ次元転送装置改で、別次元から呼び出す事も可能になっています。では、そこのあなた、スイッチを押してみてください。」 俺が呼ばれた。いわれるがままにスイッチを押してみると・・・ ミィミィ!ミヒヒ ミィ? ミヒヒヒヒ ブシャァァァァ いきなり大量のタブンネが出現、糞尿を撒き散らす事態になったが、それにも構わず会長は話を続ける。 会長「ご覧の通りです。あらかじめタブンネの倉庫の次元を作っておきました。まあ、そのためにはいろいろ苦労したんですけどねwでは、次はこちらのスイッチを押してください。」 GBプレイヤーとWiiの刺さったモニターが用意してある。多分あれに使うのだろう。おっと、スイッチを押さないと。 ミィィィィィ・・・・ タブンネが消えていく。 あれ?モニターがいつまでたっても・・・ってちょwwwおまwwww 送られたのは俺と会長もだったようで、俺は白い長髪に赤い服にとても長い鞭を、会長は黒い独特な髪型に、胸を開いた黒い服に大きな剣を持っている。 会長「蝋燭を蹴りで壊して鞭をムムムムムムムムムムムムムムッホァイ!」 奇声を上げながら高速で会長はぶっ飛んでしまった。 俺も会長を追おうとしたがとても早くて追い付けそうにない。さっきの会長のやった通りにするかな? やってみたら体は凄い勢いで吹っ飛び、壁もすり抜けていった。 着地した先にエレベーターがある。乗ってみるか。 なんと!その先には、左半分が欠けた頭蓋骨と肋骨がくっ付いたようなものに左目と心臓、臓器、謎の細胞から伸びた歯の刺さった歯茎が合体したような巨大な化け物が、さらにそこに会長と、金髪の女性が倒れていて、 ミビャァァァァァ! 余りの恐怖に糞尿を撒き散らす糞豚共がいた。 とりあえず俺は鞭で応戦するがとてもかなわない。 そこに会長が何故か分身して突撃、それにより何故か化け物が消滅。ましてや自分のいる場所さえ崩壊しだした。 訳の分からないまま会長と2人でタブンネと女性を連れて脱出したが、これから虐待を始めるとの事。 なにをするんだろうと思った瞬間に会長が剣を投げた。 剣はタブンネの一匹に突き刺さり、そのタブンネは悲鳴を上げた。 ミビャァァァァァ! それによりタブンネは更なる恐怖に怯え、女性が目を覚ましたってよく見たらカワイイ! ???「う~ん・・マクシーム?ジュスト?ってその汚い豚は何!」 彼女は思い切り糞豚を蹴り飛ばす。勇気あるなあ。それより今の俺と会長はジュストとマクシームと言うんだな。 蹴られたタブンネは、 ミヒィィィ!ミフゥゥゥゥゥゥゥ! 俺と会長とは違って強気だ。うぜぇ それで俺は思わず手元にあったビンを投げる。 ビンは割れると青い炎を吹き上げる。その炎はタブンネだけを燃やす。 ミギャァァァァァァ!ミィヤァァァァァァン!ミィ!ミィ! 炎を消そうと暴れる者や、俺達に助けを求める者など実に様々でとても愉快だ。更にに何故か俺達や周りには炎が移らず、熱さも感じない。 会長も面白がって眺めているが、いつまで立ってもタブンネはしつこく抵抗する。 炎の消し方も分からないが、取りあえず俺は鞭を取り出し糞豚共に叩き付ける。 ミビャァァァァァァ!ミビャァァァァァ! 糞豚は大きな叫び声を上げる。燃えてるのにどっからそんな声出るのか。ん?叩いたタブンネで声が地味に違うぞ? 俺は会長に頼んで剣でタブンネの手足を刈り取ってもらい、身動きをとれなくした所で俺は鞭でタブンネを叩き始めた。 ミビャミビャミィィィィィンミビャミビャミィィィィィンミビャビャビャミビャミビャミビャミィィィィィィィンミビャミビャミィィィビャァァァァァ・・・・・ とても文面では表しづらいが鞭の音と混ざりいい音が鳴り響く。 ミィィィィィガァァァァァミィィィィィィィ・・・ 夢中になって叩き過ぎてたら全部死んだ。 その後モニターから見ていた助手?が俺達を元の世界に戻してくれたようだが、ここで問題が発生。 タブンネ達はともかく、俺達は元の姿に戻らず、更には女性も連れていってしまった。 会長は若い体を手に入れたようで満足げだったが俺と女性はもう帰るところなさそうだな・・・・ 俺「この先どうしよ?」 会長「ここは私の責任でもあるし、幹部にしてあげましょう。私の権力で言えば信じてくれるでしょう。あの女性の事でしたら、元の次元に戻せばいいですし。」 もうその発言で俺と分かってる人が多い気もするが、幹部になれるのは嬉しい。 あの女性も元のレールに戻してあげないと支障が出る事は間違いない。 俺「はい!お願いします!」 その後俺は「タブンネと鞭の協奏曲」で有名になるがそれはまた今度・・・・
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ベビンネちゃん四匹享年一日か…暖かい家でお腹いっぱい家族の愛に見守られ、微笑みながら眠りについた一寸先は恐怖と痛みと愛されていた家族の助けも届かない絶望の中での永遠の眠りとは儚く無力の極みだな -- (名無しさん) 2012-12-25 02 11 36 人が住む建物に勝手に住み着いたり街へ盗みに行ったりしないタブンネ達だったけど、天使のように可愛いベビンネが怒りを静めてくれたとか子タブンネに癒されるとか自分達がこの世で一番可愛い存在と勘違いしているのは他の糞豚と一緒か。しかも農具をゴミ扱いとか生ける生ゴミと比べたら失礼だろ -- (名無しさん) 2012-12-25 09 36 53 そもそもローブシンさん怒ってないし。癒やされる必要もなかったし。 -- (名無しさん) 2012-12-25 14 00 18 フード生産工場のベビンネなんか木の実も柔らかい寝床も無し。抱っこもしてもらえず達磨にされて苦痛に満ちた数分後に生涯を終えるんだから、一日だけとはいえ家族に可愛がってもらえたなら恵まれてる -- (名無しさん) 2012-12-25 18 00 08 ママンネ「ここには私達とベビちゃんの家だミィ。手を出したら捨て身タックルだミィ!」ガキンネ「ひどいことしたらゆるさないぞ!」と言わんばかりの攻撃と威嚇だな。そんな事をしてる暇があったらベビンネ抱えて避難しろよ(笑)相手との実力差を把握出来ないから全滅したんだろうけど -- (名無しさん) 2012-12-25 20 28 12 ↑避難してもベビンネはこいつらがここに住む前に殺されたベビンネみたいに他のポケモンに殺されたと思うぞ。まぁこの糞豚どもは避難するなんて微塵も考えてないだろうけどwwwwwwwww -- (名無しさん) 2013-12-15 16 15 57
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あの事件の後、しばらくはタブンネを見なくなったという。よかったよかった。…と言いたいが、またタブンネが繁殖したという。正直どこにそんな繁殖力があるのかと呆れている。だが、今度はそうはいかない。前回も勝手に増えていたりしたが、今度の敵は、お前ら自身だ。 友人「タブンネをあの研究施設に放り込んでおいたぞ」 俺「ありがと。それじゃ、始めるかな」 友人「なあ、今回こそは毒ガスお披露目だよな?」 俺「当然。更に、毒ガスが出る仕掛けを押すのは…」 友人「押すのは?」 俺「いや、ネタバレはよそう。今は豚が起きるまで待つんだ」 友人「面倒だし、これで起こすぞ」 持っていたのは眠気覚まし。もとい目覚まし時計だ。となれば… 俺「耳栓も忘れずにっと」 友人「鳴らすぜ?」 俺「良いよ」 準備万端だ。 友人「スイッチオン!」 ジリリリリリリリリリリ!!スピーカーから研究所全体に目覚ましが鳴り響いた。 ジリリリリリリ!! 目覚ましの凄まじい音が施設に響き渡る。耳がいいとか言われる生き物なら、確実に起きるだろう。 「ミイ!?」「なんだミイ!?」「ここどこミイ!?」 豚も目を覚ますか。ちなみにこのカメラは原作で毒ガスを発生させるための部屋だったところを映している。オリジナルは毒ガスで敵のHPを減らせるが、代わりに表で撒いたら裏では毒モンスターができたらしいが…豚にはそんな設定関係ない。 「ミイイ…。なんなんだこの機械は…ミイ」「よく分からんミイ」「触らない方がいいミイ?」「さわらぬ格闘ポケモンにインファイトなしって言うミイ」 んなことわざあるか、豚が。まあ、そのスイッチを押すのはお前らの…「みんな何してるんだミイ?」 「タブネ―!どこに居たんだミイ!?」「気づいたら外に居たんだミイ」「この機械は何ミイ?」「それは押してみても問題ないミイ。安全は保障するミイ」 毒ガスを早く撒くように急かすタブネ―。まあ、当たり前なんだがな。あいつには「毒ガスのスイッチを入れても影響が出ない場所や毒ガスの効果を消してくれる解毒剤の場所」を教えていたのだから。そして、その場所や情報をもらっている事実を他のタブンネに教えたら、あいつは殺されるようになっている。更に、毒ガスをまかないと、あいつは殺される。完璧だ。 「じゃ、じゃあ、押すミイよ?」「押しても大丈夫ミイ」 カチッ 「対タブンネ用ガス、通称T・D・G。散布開始」 突然緑色の毒ガスがまき散らされ始める。今の毒ガスレベルは1。つまり、長時間吸い続けないと意味が無いレベルだ。 「なんだミイ!?この煙は!?」「タブネー!ホントに問題ないのかミイ!?」「タブネ―、どこに行ったミイ!?」 当のタブネ―はスイッチを押されると同時にとっとと逃げ出していた。逃げ足早いなー。 タブンネの裏切りと疑念を描くタブンネハザード2回目はまだまだプロローグだ。これから、研究所を使ったタブンネドラマが展開される…。 「ミイ、ミイ、ミイ、ミイ…」 タブネーは必死に逃げているな。「臆病な性格」「逃げるのが早い」まさにそのまんまじゃないか。素早さの個体値もかなり高いらしい。 「ミイ?」「タブネー何してるんだミイ?」「変な奴ミイ…」 周りのタブンネはタブネーをスルーしているようだな。あいつが逃げる先は電気機関車の中だろう。ガスが入らない上、他のタブンネは気づかないだろう。それに… 「あの中には、鍵をかけるシステムもあったはずミイ…。それを使えば、絶対に逃げ切れるミイ…」 電気機関車の中には食料が置いてあるしな。オレン(眠らせたこいつらから奪い取った)が普通のポケモンなら10日は持つほどの量だ。解毒剤もあるしな。 「た、辿りつけたミイ…後はここに入れば…」「タブネーはどこに行ったミイ!?」「こっちに逃げたって聞いたミイ!」「出てくるミイ!」 あいつらが来たか。でももう遅い。 「ここをこうして…鍵をかけて…ミイ」 カチャ 「よし…開かないミイ…これで安心ミイ…」 「あいつはどこに行ったミイ!?」「あの大きなドア(エレベーターです)の方が怪しいミイ!」「あいつの性格からしてあんなでかい物体には近づけないミイ」「探してガスを止めるミイ!」 ククク…。予想通りだな。だが、タブネーだけが裏切りタブンネだと思うなよ?他にも、争いの火種はあるぞ?さて、他の部屋を見てみるか。 「タブネーめ、どこに行ったミイ…」 一匹の豚が2階にやってきたようだな。2階は今頃修羅場になってるかもな…。 「なにか言い争う声が聞こえるミイ…。一体何が起きてるんだミイ?」 重そうなドアを開けてタブンネが入ると、中は緑色のガスで充満していた。 「こ、これは一体どういうことだミイ!?」 突然毒ガスが充満しているエリアに来たため、驚くタブンネ。そこに「誰か来たのかミイー!?」「リフトをどうにかしてくれミイー!」という叫びが届く。 「な、何かあったのかミイ!?」 慌ててリフトに乗って下に降りるタブンネ。そこに居たのは、緑色のガスに体を蝕まれたタブンネ数匹とそれを看病するタブンネだった。 「こ、これは一体どういうことだミイ!?」「突然タブラスの奴が機械を操作して、上に行ったんだミイ。そしてすぐに、緑色のガスが噴き出てきて仲間が倒れたミイ」「出口がどこにも無かったミイ。タブラスを見なかったミイ?」「見てないミイ。それより、そいつらをこっちに運ぶミイ。ここは危険ミイ」 救援に来たタブンネによって絶滅を免れた2階のタブンネたち。だが、そのきっかけもまた、仕組まれた罠によってタブンネが自ら引き起こした物だった…。 タブネーを探して豚がくる前に2階で何があったか、説明しておこう。何、大したことじゃない。タブラスの性格を使ったものなのだよ。 「あれ、なんだミイ?」「何かの乗り物ミイ?」2階のタブンネたちがリフトについて話しているとき、一匹のタブンネが飛び出した。 「乗りたいミイ!」タブラスだ。タブラスは「せっかちな性格」「好奇心が強い」というタブンネだ。乗らずにはいられない。 「タブラス、待つミイ!」「危険だミイ!」「戻ってくるミイ!」大人タブンネが止めるが、タブラスは聞くわけない。 「ここを入れるミイ?」 ガチャ ウイーン… 「タブラス!」「戻ってくるミイー!」 タブラスを乗せたリフトは上の階に。そして、そこには紙切れが。 「これにそって動けば、面白いことができるミイ?」 直感的にそう判断したタブラスはのこのこと毒ガスのスイッチの近くに。そして…。 「これをこうして…ここを…5にするミイ?」 ピッ ・・・ 「何も起きないミイ…。つまらないから外に出るミイ」 そして、タブラスが出て行ったあと、部屋は毒ガスまみれになったのさ。エレベーターでタブラスが別の階で降りた後、豚が入れ違いで入ってきたんだ。だから豚はタブラスを見なかった。そういう事だ。 ちなみにタブラスが拾った毒ガス散布方法を書いた紙には「この通りに動けばすごいことが起きる!」なんてメッセージをつけてやった。好奇心が強いって馬鹿だよねえ。 タブラスが毒ガスをまき散らしたから2階はパニックに陥っていたが、豚の救援で全滅は免れたらしい。じゃあ、そのころ地下ではどうなっているのかな? 「く…苦しいミイ…」「身体が焼け付くように痛いミイ…」「誰か助けてくれミイ…」 大惨事になっている電算室。どうやら殴られてできた傷のようだが…?どれ、少しここの映像を見てみよう。 ~30分ほど前~ 「あいつだ!あいつだミイ!」「よくも毒ガスをまいたなミイ!」「逃がすなミイ!」「ち、違うミイ!」「僕たち何もしてないミイ!」「冤罪ミイ!」 3匹の豚が6体ほどの豚に追われていた。どうやら別の部屋のようだな…。もう少しさかのぼる必要があるな。 ~45分前・活性処理実験室~ 「なんだか騒がしいミイ」「僕たちは平和を愛する種族ミイ」「ここで穏やかに過ごすミイ」「長老様の所に居れば、心配ないミイ」「その通りだミイ…。争うなど、無意味なことミイ…」 長老タブンネが居る。ここが一番豚の数が多いな。…争いの火種は一見無さそうだが…。 「…なんでよりにもよって長老タブンネの所に入れられてるんだミイ…」「僕たちの嫁を奪い取って(この前の虐待で減ったからタブンネを増やすため)汚した糞タブンネミイ…」「何が長老ミイ…このエロタブンネめ…」 ほう。こいつらは長老タブンネに恨みがあるのか。なるほどな…。この前の駆除で減ったからってメスンネを攫って自分がヤッた長老タブンネを恨んでいる…そういう所かな? 「ほら、そこの3人。さっさと食料を探しに行ってくるミイ!」「長老様がおなかをすかしていらっしゃるミイ!」「長老様に何かあったら一大事だミイ」 嫌いな相手のためにわざわざ働かないといけないのか…。これは苦痛だな。 「「「さっさと行くミイ!」」」「…分かったミイ」「行けばいいんだろミイ…」「言われなくても出ていくミイ…」 これはまた、面白いことになってきてるな。長老がどんなことをしたのかは想像つくが、それに恨みを持つとはな…。観察するかね。 「くそ!あの傲慢豚が!」「あんな糞豚死ねばいいミイ!」「なんであんな糞豚をみんな崇めるんだミイ!」 出て行った3匹のタブンネ。どうやらこいつらがこの後何らかの手段で長老を殺すのだろう。でもな、お前ら自分もその糞豚だってことわかってるか? 「忌々しいミイ…」「食料は探すミイ…」「ここに何かあるミイ?」 培養実験室に来たようだな。そこにはオレンもあるし、万が一の解毒剤も置いてある。 「ここは食料庫かミイ?」「誰もいないミイ…」「もし、ここの事を長老に伝えたら…どうなるミイ?」 もちろん、全部没収されるな。俺が長老なら、全部ひとり占めするだろう。それか、身内であるあの側近には与えるが、お前たちには与えないな。 「これ、なんだミイ?」「何かのスイッチミイ?」「押さない方がいいかなミイ?」 毒ガスのスイッチがある。だが、その毒ガスはこの部屋には出ない。その毒ガスの噴出先はあの長老のすぐ下だ。 「押してしまえばいいかミイ?」「少し待つミイ!ここに紙があるミイ」「何が書いてあるミイ?」 毒ガス噴出先…活性処理実験室。毒ガスの濃度…レベル10。噴出時間…6秒。 「毒ガス…なんでそんなものがあるんだミイ?」「活性処理実験室って…」「長老のいる部屋ミイ…」 その時、遠くから誰かの声が。 「あいつらは本当に屑ミイ」「あんなゴミ屑死ねばいいミイ」「長老様に逆らおうなんて罰当たりミイ」「長老様は大丈夫ミイ?」「恐らく誰も来ないミイ」「あんな豚死んでも誰も悲しまないミイ。長老様さえ無事なら安泰ミイ」 遠くで豚が自分たちを見下している。この発言を聞いた時、この3匹の今まで我慢していたものが爆発した。 「押してやるミイ…!」「もう、許さんミイ…!」「死んで、詫びるミイ!」 カチッ ~活性処理実験室~ 「全く、忌々しい糞豚じゃ。わしの命令を聞かんとは。じゃが、お前たちがたとえ何を見つけてきても、お前たちにはやらんからな!」 やっぱりこういう考えか。まあ、嫌いな奴に餌を与えるなんて普通は無いだろうな。 「あいつらは大体何様のつもりじゃ!わしは長老タブンネじゃ!集落で一番偉いタブンネ様じゃ!そのわしに従わぬタブンネなぞ、タブンネではないわ!」 随分偉そうなタブンネだな。傲慢不遜とはこいつのために用意された言葉だな。 「全く、忌々しい!奴らのメスンネを汚してやって正解じゃ!わしに逆らうとは…屑以下じゃ!」 むしろそれがきっかけになってる気がする。でも面倒だし、お前はもうすぐ死ぬから言わない。 シュー(毒ガス噴出音) 「なんじゃ?この音は…」 突如、自身の前に緑の煙が。いや、自身の足元から噴き出ているのだ。レベル10、要するに、2秒浴びればほぼ即死の毒ガスが。 「ミグアアアアアアアアア…!」ドタッ 「噴出完了」 あーあ、殺されちゃったか。まあ、恨まれる奴がリーダーやるからこういう時に痛い目に遭うんだよな。自業自得自業自得。 なるほど。やっぱりあいつらが殺されるのかな?と思うだろ?俺も思ったさ。でもな、現実は違ったんだ。 「ミグアアアアアアアアア…!」ドタッ 「噴出完了」 「やったミイ…」「これで忌々しい長老は死んだミイ」「当然の報いだミイ!」 流れ的にこいつらが殺されるのが当たり前…だと思ったんだが…。 「このスイッチを下ろして入れなくしておくミイ」「ここは僕たちの砦だミイ」「安住の地を築くんだミイ」 あれ?戻らないのかよ?というか、シャッター下ろして守りを固めちゃったよ。 「ここにはおそらく毒ガスは来ないミイ」「なんで分かるミイ?」「食料があるところに毒ガスをまくわけにはいかんだろうミイ」 まあ、その理論も間違いではないが。でも、戻らなくていいのかよ? 「もうあいつらを見るのは嫌ミイ」「あんな奴ら、死ねばいいミイ」「消えてしまえミイ!」 散々な言い方だが、まあ、正論ではある。ゴミは消えてしまった方がいいしな。 「ミイヤアアーーー!?」「長老様ー!?」「そんな、嘘だミイ!」「しっかりしてミイ!」「誰がやったミイ!?」「よくも長老様を!」 あいつらが気づいたようだな。さて、ここから面白くなるかな? 「何があったんだミイ?」「騒がしいけどどうしたんだミイ?」「何事だミイ?」 長老タブンネを殺されて悲嘆にくれるアホどもの所に別のタブンネ3匹がやってきた。 「長老様が…」「殺されたんだミイ…」「何者かに…」「許さんミイ…」「絶対殺してやるミイ…」「…」 各々怒り狂う寸前の豚ども。だが、それを見ていた3匹の顔に怪しい笑みが浮かんでいたのが俺には見えた。だんだんおかしくなってくるぞ…。 「その犯人に心当たりがあるミイ」 やってきた3匹のうちの一匹がそういった。その瞬間、6匹の目の色も変わったな。 「誰だミイ!?」「教えろミイ!」「絶対に許さんミイ!」 口々に恨み言を言う6匹にその豚が言ったのは、本当の犯人とは全く異なる、別タブンネであった。 「「タブリア」「タブトル」「タブフ」こいつら以外に犯人は居ないミイ」 そいつらは、この3匹の属するグループとは対立するグループのタブンネだった。♀を巡って争っていたり、オレンの取り合いになった時にこいつらに3匹は毎回敗れていたらしい。体よく使われることになったのか。 「どこにいるミイ!」「必ず殺すミイ!」「許さないミイ!」「長老の仇を取るミイ!」「天罰を下すミイ!」「長老に手をかけたこと、後悔させてやるミイ!」 なるほど、だから冤罪で体よく殺されるのか。その3匹は哀れだなあ。 一方的で身勝手な恨みと醜い嫉妬を復讐の刃とし、奴ら6体はやってきた3匹についていき、タブリア、タブトル、タブフ(血だらけで電算室に倒れていた豚)の元に。場所は毒ガスが噴き出てパニックになった仮眠室(もうガスは止まっているが)の隣の休憩室だ。言ってなかったが、ガスは一定時間経つと自動で止まるんだよ。そこに生きているタブンネが居ない間はな。だってもったいないだろ? 「なんだミイ!?」「タブリア、タブトル、タブフはどこだミイ?」「確か、下の階に行ったはずだミイ…」 それを聞くとさっさと出て行ってしまった6匹。早すぎだろ。ありえないけど、隠れてたらどうするつもりだったんだ。 「この下かミイ」「そうミイ」「許さんミイ!」 ダクト(タブンネに梯子は登れないので螺旋階段にした)を降りながら標的を探すタブンネs。ダクトの下のドアを開けた通路の所に、そいつらは居た。 「タブリア、例の電車は動きそうかミイ?」「ダメミイ。エレベーターで行ける上の階も毒ガスが酷いって聞いたミイ」「タブフ、あの子たちの様子はどうミイ?」「毒が回って、酷い状態ミイ…。薬がどこにあるかもわからない状態ミイ」 この状況でも結構しっかりしていて、タブンネにしておくのがもったいないくらいの奴らだな。人間なら、こういうやつらはどんな時でも頼りがいのあるいい人なんだろうけど…。 「見つけたミイ…!」「よくも長老を…!」「生かしておかないミイ!」「!?…なんだミイ!?」「誰ミイ!?」 勝手な妄想街道を突っ走る復讐豚、嫉妬に狂う妬み豚には丁度、恨まれる材料がそろってまして…。 「「「「「「生かして帰さないミイ!長老の仇、いざ取らん!」」」」」」 突然、電波に取りつかれたようにシンクロして雄叫びを上げる豚ども。 「な、なんだミイ!?」「とりあえず、離れるミイ!」「ま、まずは落ち着くミイ!」 いや、気の狂った豚に落ちつけるはずがないからな。言いたいことは分かるけど。 「「「「「「殺してやるミイ!」」」」」」 こうしてあの鬼ごっこが始まり、その結果電算室で無残な状態になったのか。かわいそうに。冤罪でアホに殺されて死ぬなんて最悪の死に方だぞ。 「「「くっくっくっ…。上手くいったミイ。ヒャーーーハハハハハ!!!ざまあ見ろミイ!!」」」 けしかけた豚は大喜びだった。 「や、止めるミイ!「黙るミイ!」ミギャア!」「や、止め「死ねミイ!」ミガッ…!」 先ほどから一方的なリンチが行われている。気の狂った糞豚9匹が3匹のタブンネを一方的に殴り、蹴り続けている。 「オラ!死ね!糞豚が!」ドスン!「ミグアッ…!」 タブリアは押さえつけられ、糞豚のかいりきや捨て身タックルを食らい続けていた。先ほどまで殴られ続けていたのか、顔ははれ上がり、瞳の片方が見えなくなるほどだ。エグイ。 「死ねミイ死ねミイ死ねミイ死ねミイ死ねミイ!」ばきっドカッべしっゴスッ「バキ!」「ミアアアアア…!」 タブトルは顔を徹底的に殴られ、先ほど鼻の骨を折られた。その前に腕と足をへし折られていたようだ。 「長老様の痛みを思い知れミイ!はかいこうせん!」ドーン!「ミギャアアアアーー!」「もっと苦しめ!もっと苦しめ!長老様の痛みはこんなものじゃないぞミイ!」 タブフははかいこうせんで何度も吹き飛ばされていた。腕も足も変な方向に折れ曲がり、もう動けないな。 「ミ…グ…」「ミアア…」「ミイ…ミグッ…」 3匹とももう動けない。このまま死ぬだろうな。 「こんな糞豚に、我らの長老様を汚されるなんて、最低ミイ!」「お前たちなんか、糞豚以下だミイ!」「屑にはそうやって這いつくばる姿がお似合いミイ!」「お前たちはミイミイ神の救いも得られないミイ!ミヒャハハハ!!」「屑を殺してすっきりしたミイ!」「そこで苦しんで死ぬのがお似合いミイ!ミャーハハハ!」 糞豚どもが出て行ったあと、例の3匹がやってきた。 「これが当然の報いだミイ!」「ミイ子ちゃんはこれで僕の物ミイ!ミャハハハハ!」「ミイシアちゃんは永遠に僕が頂くミイ!残念だったなミイ!」 本性丸出しの糞豚。同じ森のタブンネに派閥があったこと自体驚きだがね。 「ま…まさか…」「お前たち…わざと…」「罪をなすりつけたのかミイ…?」 さすがに驚くよな。いくらなんでも、身内のはずのタブンネに裏切られて売られるとは思うまい。 「ミヒャハハハ!面白いほど簡単に引っかかったミイ!」「これで僕たちがリーダーミイ!」「そうとも!初めからこういう計画だったんだミイ!」 滅茶苦茶すぎるやり方故に何故か被害者タブンネに同情してしまいます。まあ、関係ないけどね。 「こんなことをしても…救えないミイ…」「生き残るには…力を合わせないと…」「こんなやり方じゃ…タブンネは破滅する…」 ここの罠に気づいていたのか。でもまあ、馬鹿が多いからねえ。無駄だよ。 「うるさいミイ!このどくどくで永遠に苦しみ続けるミイ!」「ミギャアッ…!」「ミヒャハハハ!いい気味だミイ!そのままどくどくで死ぬがいいミイ!」 こうして電算室に追い詰められた3匹は一方的にぼこぼこにされ、どくどくで更に苦しめられてあの状態になっていた。というわけだな。まあ、眠らせた豚にマシン技を与えたのは俺だけどね。やったのは身勝手な豚だ。 醜い嫉妬でリーダー格を殲滅した3匹の糞豚が自分たちのグループに帰ってきたようだな。先ほどは休憩室には1匹しかいなかったが、今は6匹くらい居る。 「どこに行ってたんだミイ?」「リーダーなら下ミイ」「何か見つけたミイ?」「タブフ様、早く帰ってこないかなミイ」「タブリア様、無事であれば今すぐに…」「毒ガスは…酷いミイ…」 何も知らない♀豚6匹。こいつらは先ほどのやつらの恋豚か。 「みんな、落ち着いて聞くミイ」 実行犯の糞豚が自ら湾曲してリーダータブンネの死を伝える。その内容はこうだ。リーダータブンネが別のグループのタブンネに襲われ、殺された。見つけた時にはすでにリーダーは死んでおり、その実行犯は見ていないが、場所は電算室。彼らは自分たちに「お前たちがリーダーとなり、このグループを守ってくれミイ、頼んだミイ」と言い残してこの世を去った。だから、これからは自分たちが彼らの代わりになる。…滅茶苦茶だな。なんで実行犯を見ていないって言ってるのに別のグループの「タブンネ」がやったって言えるんだよ。そもそも、リーダーがすでに死んでいたのに「自分たちが新たなリーダーとして認められた」って矛盾しているぞ。 「…分かったミイ」「不安しかないけど、仕方ないミイ」「どうして、死んじゃったミイ…タブフ…」「タブリア…もう一度、あなたに抱いてほしかったミイ…」 豚の昼ドラなんて誰も望んでないんだが。 「そういうわけで、リーダー様の癒しのために、抱かれるミイ!」「僕たちはリーダーミイ!」「ミイシアちゃん、これからは僕が満足させるミイ!」 まあ、いつか天罰が下るだろうな。それに、お前らはタマンネをいかれさせたからもう子供が作れないようになってたりするんだが。出るのは腐った液体だ。 「タブフ様…」「死んだ奴の事なんか、口にするなミイ!」「タブリア、どうして…」「僕だけを見るミイ!タブリアなんて忘れるミイ!」「……」「せめて、歓喜の叫びをあげるミイ!」 結局、お前らは満たされないんだな。哀れな糞豚だよ。 生き物は生きている限り腹が減る。それは生物としてあたりまえのことだ。当然、ここの豚も(生命じゃなくて生きているゴミだけど)同じこと。食料のある部屋がほとんど裏切りタブンネによって奪われた以上、奪い合いは避けられまい。 豚が入ってから6時間後 「腹減ったミイ…」「メシまだかミイ…」「何か食べ物は無いかミイ…」 飢えた豚が不満を訴え始めた。残っている食料庫は鍵付きの警備室だが…。 「聞いたかミイ」「なんだミイ?」「上の奴らは食料庫を確保したらしいミイ」 確かに低温実験室にも餌をばらまいたな。でも、確かそれは豚どもが持って行ったんじゃないか? 「そこに行くミイ!」「同じタブンネなら、オレンの御裾分けくらいしてくれるはずミイ!」「なんてったって、同じ森の、同じタブンネなんだからミイ!」 さすがに無理だろうな。普通は、自分たちの物は自分たちだけで使うだろ。そんな俺の予想をよそに、低温実験室に向かった豚ども。そうだ、そろそろこいつらに毒ガスをまかせてみるか? 「なんだミイ?」「ここは食料庫ミイ?」「僕たちにお恵みくださいミイ!」「おなかがすいたミイ!」 本当に低温実験室にやってきた豚ども。でもそう簡単に門番はここを通すわけないか。 「ダメミイ」「どうしてだミイ!」「僕たち同族じゃないのかミイ!」「同じ森の仲間だろうミイ!」 サバイバルにおいて重要なのは食料や水。渡すわけないよな。 「族長の許可なしにここは通せないミイ!」「酷いミイ!」「なんの騒ぎだミイ!」「族長!」 都合よくやってきた「族長」は口にオレンの食べかすをつけてやがる。 「食料を分けてほしいミイ!」「同じタブンネのためだミイ。協力してくれミイ!」「族長様、お願いしますミイ!」 いくらなんでも無理だろ。普通は。 「断る!」「な、なんでだミイ!」「お前たちのようなよそ者にやる分は無いミイ!」「ふざけんなミイ!」「族長様の意思は絶対ミイ。帰れミイ!」「…ふざけるなミイ!」 「…なんだと?誰に向かってふざけるなとか偉い口を利いてるんだミイ!」 族長がキレた。で、アホ豚もキレた、と。そこに待っているのは… 「何が族長ミイ!ふざけんなミイ!(捨て身タックル)」 ドン! 「ミッ…!貴様…!」 当然殺し合い。キレた豚と族長の一派が戦いを始めた。仲間を大切、優しいなんてイメージとは裏腹の腐った本性だ。 「殺してでも奪い取るミイ!」「殺せミイ!」「皆殺しだミイ!」 殺す気まんまんの3匹の糞豚。 「族長である私に手を出す糞豚なぞ、生かして帰すなミイ!」「殺せミイ!」「殺害してやるミイ!」 そして始まる大乱闘(笑)。しかも族長(笑)よりも糞豚sの方が強かった。周りの豚はこの解説の間に戦闘不能になっていた。 「吹き飛べミイ!」「ミギャアアア!」「族長様ああああ!」 こんなに弱い豚がリーダーでいいんでしょうかね? 「さあ…そこを退くミイ!」「退きますミイ退きますミイ!命は取らないでくださいませミイ!」 あっさりと捨て身タックルで弾き飛ばされた族長一派。こいつら弱い。 「飯だミイ!飯だミイ!」「やっとありつけるミイ!」「さっさと渡せばいいんだミイ!」 族長は動かない。死んだか?とおもったら違った。 「おのれ糞豚め…よくもわしに恥をかかせたなミイ!」 カチャ 低温実験室のドアを施錠しやがった。まさか… 「ここのスイッチを押せば…お前たちなぞおしまいじゃあ…ミヒャハハハ!」 カチッ 毒ガスのスイッチを入れやがった。しかもレベルは6。低温実験室の食料はどうする気なのやら。 「ミギャアアアア!?」「毒ガスミイ!逃げ…開かないミイ!」「出せ!出せミイ!」 ドンドン 毒ガスから逃れようにも、出られない。解毒剤など、その部屋にはない。 「ミヒャハハハハハ!死ねミイ!死ねミイ!わしよりも偉い生き物なぞここにはおらんミイ!ミャーハッハッハッ!毒ガスさえあれば、わしは一番偉いタブンネなのじゃ!ミャハハハハ!」 タブンネの信頼を破壊し優しさを消し去り醜い本性のままになったタブンネを観察しつつ自滅させる物語。それが今回のタブンネハザード。 「ミガアアアアアア…苦しい…苦しいミイ…」「身体が…内側から腐っていくみたいだミイ…」「なんで僕たちが…こんな目に…」 毒ガスによって処刑される3匹の豚。そこに誰かがやってきた。 「力が欲しいか?」「だ…誰だミイ…?」「おかしくなったミイ?」「幻聴ミイ?」 ミイミイ神が何やら囁いている。そういえば電算室のタブンネの遺体が無い。 「ここで死ぬのは嫌じゃろう?悔しいじゃろう?醜い糞豚に、卑怯な手で、殺されて無様に死んでいくのは悔しいじゃろう?」 えっと、今回干渉しない予定なんだけど。いったい何してるんすかミイミイ神。 「死にたくないミイ!」「タブンネなんて、最低ミイ!この姿も、捨ててしまいたいミイ!」「もういやだミイ!タブンネを辞めて、別の生き物になりたいミイ!」 おいおい、鍵を開けちゃったし、何より、ドア開けっぱなしだし。ちょっと、何してるのミイミイ神。 「液体化し、精神を浄化し、別の生命体にしてやろうではないか」 言うが早いか、液体化ボトルに入れて持ち去ってしまったミイミイ神。困るな~、毒殺寸前にこんなことされたら。ミイミイ教はいったい教祖様を普段どうしてるのよ。で、当然廊下は毒ガスまみれ。もうスイッチは切らない。レベルだけは3に下げてやるが。 「なんだミイこれは!」「毒ガスが充満しているミイ!」「早くドアを閉めるミイ!」 ドアを閉めた。が…。「全エリア、毒ガス噴出開始」 「ミイイイイイイイ!?」「大変ミイ!あっちの部屋でも毒ガスが出たって…」「こっちも突然毒ガスが噴き出て…」 ミイミイ神は元愛誤さんにあげちゃったけど、ちゃんと管理していないのは問題でしょ。でもまあ、これで他のエリアも混乱するだろ。後は、解毒剤をばらまいておこう。 「なんだったミイ!あの大きなタブンネは!」「さっき、廊下を通って行ったミイ!」「あいつのせいかミイ!ふざけんなミイ!」 本当だよ。こんなことをされたら毒殺の意味が無いじゃないか。全く。ミイミイ教に抗議のメールを送らないとな。 毒ガスがエリア全域にまかれたため、豚どもは大混乱。ある豚は「ミイミイ神を殺せ!」と叫び、別の豚は「助けてミイ創造神さま…」とかほざいてる。 「とにかく、一刻も早く毒ガスを止めないとまずいミイ」「解毒剤が無いとまずいミイ!」「苦しいミイ…」「ぼうやが!ぼうやが!」「落ち着くミイ!」 あちこちでタブンネが廊下に飛び出してきた。その数は150体あたりか? 「とにかく、安全な場所を探すんだミイ!上に行くミイ!」 地下の研究室の豚は一斉に上をめざし、 「地下なら、絶対安全ミイ!」 上の方の豚は一斉に下を目指す。…と、ここで1つ細工をしておくかな。 「なんだミイ?これは?」「張り紙かミイ?」 一部の豚が張り紙に気づいた。そこには… 「毒ガスが発生しても安全なエリア…電気機関車。施錠してある場合、解除できる場所は動力室。解除された場合、15分は施錠できない」 そう、最初に毒ガスをまいた豚が逃げたあの場所だ。残念ながら、逃がしてはやらない。毒ガスをまいた張本人だしな。 「これは張り紙かミイ?」「こっちにもあるミイ!」 上の豚にも張り紙で手助けをしてやる。助けるだけ助けて、最後は毒殺するのだ。 「安全場所である培養実験室のシャッター解除方法…電算室にてパスワード入力。入力コード…糞豚王タブンネ。解除後のシャッター再使用は30分不可能」 さあ、やってみな。その先に、あんたらが会いたくて仕方なかった奴らが居るぜ?最初に裏切ったタブネー、長老を毒殺した豚どもがな。どういう反応するかな。 当然のようにシャッターを解除し、避難所に乗り込んでいった豚ども。そこには大量のオボンやオレン(こいつらから取り上げたもの)と毒ガス用の中和剤、そして裏切り者が居た。 ~電気機関車~ 「な…なんでお前たちがここに居るんだミイ…」 最初に毒ガスをまき散らして逃げ出した豚は、被害豚たちに囲まれていた。 「初めから僕らを殺す気だったのかミイ!」「おまえのせいで、一族が混乱に陥ったんだミイ!」 当然のように罵倒され、非難の的になる。安全地帯に豚が集まったがこれも作戦のうち。最後はどのみち全員殺すしな。 「…こんなところで死にたくないミイ!」 突然毒ガスをまいた豚が突進で前の豚を押しのけて奥の部屋に逃げ込み、閉じこもってしまった。…そんな簡単に逃がしてどうする。鍵がかかって開かなくなった。…そこもどのみち終わりだが。 ~培養実験室~ 「長老様を殺したのはお前たちかミイ!」「よくも長老様を殺したなミイ!」「あんな糞豚殺して何が悪いミイ!」「死んでせいせいしたミイよ!」 こちらでも同じように言い争いが。その奥では 「飯だミイ!」「食べるミイ!」「勝手に取るなミイ!」「それはミイのだミイ!」「ふざけんなミイ!」 腹を減らした豚どもがひしめき合って食料を食い荒らしている。食欲旺盛で結構なことだが、もうお前たちは明日を見ることは無い。もう終焉が近づいている。
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あの事件の後、しばらくはタブンネを見なくなったという。よかったよかった。…と言いたいが、またタブンネが繁殖したという。正直どこにそんな繁殖力があるのかと呆れている。だが、今度はそうはいかない。前回も勝手に増えていたりしたが、今度の敵は、お前ら自身だ。 友人「タブンネをあの研究施設に放り込んでおいたぞ」 俺「ありがと。それじゃ、始めるかな」 友人「なあ、今回こそは毒ガスお披露目だよな?」 俺「当然。更に、毒ガスが出る仕掛けを押すのは…」 友人「押すのは?」 俺「いや、ネタバレはよそう。今は豚が起きるまで待つんだ」 友人「面倒だし、これで起こすぞ」 持っていたのは眠気覚まし。もとい目覚まし時計だ。となれば… 俺「耳栓も忘れずにっと」 友人「鳴らすぜ?」 俺「良いよ」 準備万端だ。 友人「スイッチオン!」 ジリリリリリリリリリリ!!スピーカーから研究所全体に目覚ましが鳴り響いた。 ジリリリリリリ!! 目覚ましの凄まじい音が施設に響き渡る。耳がいいとか言われる生き物なら、確実に起きるだろう。 「ミイ!?」「なんだミイ!?」「ここどこミイ!?」 豚も目を覚ますか。ちなみにこのカメラは原作で毒ガスを発生させるための部屋だったところを映している。オリジナルは毒ガスで敵のHPを減らせるが、代わりに表で撒いたら裏では毒モンスターができたらしいが…豚にはそんな設定関係ない。 「ミイイ…。なんなんだこの機械は…ミイ」「よく分からんミイ」「触らない方がいいミイ?」「さわらぬ格闘ポケモンにインファイトなしって言うミイ」 んなことわざあるか、豚が。まあ、そのスイッチを押すのはお前らの…「みんな何してるんだミイ?」 「タブネ―!どこに居たんだミイ!?」「気づいたら外に居たんだミイ」「この機械は何ミイ?」「それは押してみても問題ないミイ。安全は保障するミイ」 毒ガスを早く撒くように急かすタブネ―。まあ、当たり前なんだがな。あいつには「毒ガスのスイッチを入れても影響が出ない場所や毒ガスの効果を消してくれる解毒剤の場所」を教えていたのだから。そして、その場所や情報をもらっている事実を他のタブンネに教えたら、あいつは殺されるようになっている。更に、毒ガスをまかないと、あいつは殺される。完璧だ。 「じゃ、じゃあ、押すミイよ?」「押しても大丈夫ミイ」 カチッ 「対タブンネ用ガス、通称T・D・G。散布開始」 突然緑色の毒ガスがまき散らされ始める。今の毒ガスレベルは1。つまり、長時間吸い続けないと意味が無いレベルだ。 「なんだミイ!?この煙は!?」「タブネー!ホントに問題ないのかミイ!?」「タブネ―、どこに行ったミイ!?」 当のタブネ―はスイッチを押されると同時にとっとと逃げ出していた。逃げ足早いなー。 タブンネの裏切りと疑念を描くタブンネハザード2回目はまだまだプロローグだ。これから、研究所を使ったタブンネドラマが展開される…。 「ミイ、ミイ、ミイ、ミイ…」 タブネーは必死に逃げているな。「臆病な性格」「逃げるのが早い」まさにそのまんまじゃないか。素早さの個体値もかなり高いらしい。 「ミイ?」「タブネー何してるんだミイ?」「変な奴ミイ…」 周りのタブンネはタブネーをスルーしているようだな。あいつが逃げる先は電気機関車の中だろう。ガスが入らない上、他のタブンネは気づかないだろう。それに… 「あの中には、鍵をかけるシステムもあったはずミイ…。それを使えば、絶対に逃げ切れるミイ…」 電気機関車の中には食料が置いてあるしな。オレン(眠らせたこいつらから奪い取った)が普通のポケモンなら10日は持つほどの量だ。解毒剤もあるしな。 「た、辿りつけたミイ…後はここに入れば…」「タブネーはどこに行ったミイ!?」「こっちに逃げたって聞いたミイ!」「出てくるミイ!」 あいつらが来たか。でももう遅い。 「ここをこうして…鍵をかけて…ミイ」 カチャ 「よし…開かないミイ…これで安心ミイ…」 「あいつはどこに行ったミイ!?」「あの大きなドア(エレベーターです)の方が怪しいミイ!」「あいつの性格からしてあんなでかい物体には近づけないミイ」「探してガスを止めるミイ!」 ククク…。予想通りだな。だが、タブネーだけが裏切りタブンネだと思うなよ?他にも、争いの火種はあるぞ?さて、他の部屋を見てみるか。 「タブネーめ、どこに行ったミイ…」 一匹の豚が2階にやってきたようだな。2階は今頃修羅場になってるかもな…。 「なにか言い争う声が聞こえるミイ…。一体何が起きてるんだミイ?」 重そうなドアを開けてタブンネが入ると、中は緑色のガスで充満していた。 「こ、これは一体どういうことだミイ!?」 突然毒ガスが充満しているエリアに来たため、驚くタブンネ。そこに「誰か来たのかミイー!?」「リフトをどうにかしてくれミイー!」という叫びが届く。 「な、何かあったのかミイ!?」 慌ててリフトに乗って下に降りるタブンネ。そこに居たのは、緑色のガスに体を蝕まれたタブンネ数匹とそれを看病するタブンネだった。 「こ、これは一体どういうことだミイ!?」「突然タブラスの奴が機械を操作して、上に行ったんだミイ。そしてすぐに、緑色のガスが噴き出てきて仲間が倒れたミイ」「出口がどこにも無かったミイ。タブラスを見なかったミイ?」「見てないミイ。それより、そいつらをこっちに運ぶミイ。ここは危険ミイ」 救援に来たタブンネによって絶滅を免れた2階のタブンネたち。だが、そのきっかけもまた、仕組まれた罠によってタブンネが自ら引き起こした物だった…。 タブネーを探して豚がくる前に2階で何があったか、説明しておこう。何、大したことじゃない。タブラスの性格を使ったものなのだよ。 「あれ、なんだミイ?」「何かの乗り物ミイ?」2階のタブンネたちがリフトについて話しているとき、一匹のタブンネが飛び出した。 「乗りたいミイ!」タブラスだ。タブラスは「せっかちな性格」「好奇心が強い」というタブンネだ。乗らずにはいられない。 「タブラス、待つミイ!」「危険だミイ!」「戻ってくるミイ!」大人タブンネが止めるが、タブラスは聞くわけない。 「ここを入れるミイ?」 ガチャ ウイーン… 「タブラス!」「戻ってくるミイー!」 タブラスを乗せたリフトは上の階に。そして、そこには紙切れが。 「これにそって動けば、面白いことができるミイ?」 直感的にそう判断したタブラスはのこのこと毒ガスのスイッチの近くに。そして…。 「これをこうして…ここを…5にするミイ?」 ピッ ・・・ 「何も起きないミイ…。つまらないから外に出るミイ」 そして、タブラスが出て行ったあと、部屋は毒ガスまみれになったのさ。エレベーターでタブラスが別の階で降りた後、豚が入れ違いで入ってきたんだ。だから豚はタブラスを見なかった。そういう事だ。 ちなみにタブラスが拾った毒ガス散布方法を書いた紙には「この通りに動けばすごいことが起きる!」なんてメッセージをつけてやった。好奇心が強いって馬鹿だよねえ。 タブラスが毒ガスをまき散らしたから2階はパニックに陥っていたが、豚の救援で全滅は免れたらしい。じゃあ、そのころ地下ではどうなっているのかな? 「く…苦しいミイ…」「身体が焼け付くように痛いミイ…」「誰か助けてくれミイ…」 大惨事になっている電算室。どうやら殴られてできた傷のようだが…?どれ、少しここの映像を見てみよう。 ~30分ほど前~ 「あいつだ!あいつだミイ!」「よくも毒ガスをまいたなミイ!」「逃がすなミイ!」「ち、違うミイ!」「僕たち何もしてないミイ!」「冤罪ミイ!」 3匹の豚が6体ほどの豚に追われていた。どうやら別の部屋のようだな…。もう少しさかのぼる必要があるな。 ~45分前・活性処理実験室~ 「なんだか騒がしいミイ」「僕たちは平和を愛する種族ミイ」「ここで穏やかに過ごすミイ」「長老様の所に居れば、心配ないミイ」「その通りだミイ…。争うなど、無意味なことミイ…」 長老タブンネが居る。ここが一番豚の数が多いな。…争いの火種は一見無さそうだが…。 「…なんでよりにもよって長老タブンネの所に入れられてるんだミイ…」「僕たちの嫁を奪い取って(この前の虐待で減ったからタブンネを増やすため)汚した糞タブンネミイ…」「何が長老ミイ…このエロタブンネめ…」 ほう。こいつらは長老タブンネに恨みがあるのか。なるほどな…。この前の駆除で減ったからってメスンネを攫って自分がヤッた長老タブンネを恨んでいる…そういう所かな? 「ほら、そこの3人。さっさと食料を探しに行ってくるミイ!」「長老様がおなかをすかしていらっしゃるミイ!」「長老様に何かあったら一大事だミイ」 嫌いな相手のためにわざわざ働かないといけないのか…。これは苦痛だな。 「「「さっさと行くミイ!」」」「…分かったミイ」「行けばいいんだろミイ…」「言われなくても出ていくミイ…」 これはまた、面白いことになってきてるな。長老がどんなことをしたのかは想像つくが、それに恨みを持つとはな…。観察するかね。 「くそ!あの傲慢豚が!」「あんな糞豚死ねばいいミイ!」「なんであんな糞豚をみんな崇めるんだミイ!」 出て行った3匹のタブンネ。どうやらこいつらがこの後何らかの手段で長老を殺すのだろう。でもな、お前ら自分もその糞豚だってことわかってるか? 「忌々しいミイ…」「食料は探すミイ…」「ここに何かあるミイ?」 培養実験室に来たようだな。そこにはオレンもあるし、万が一の解毒剤も置いてある。 「ここは食料庫かミイ?」「誰もいないミイ…」「もし、ここの事を長老に伝えたら…どうなるミイ?」 もちろん、全部没収されるな。俺が長老なら、全部ひとり占めするだろう。それか、身内であるあの側近には与えるが、お前たちには与えないな。 「これ、なんだミイ?」「何かのスイッチミイ?」「押さない方がいいかなミイ?」 毒ガスのスイッチがある。だが、その毒ガスはこの部屋には出ない。その毒ガスの噴出先はあの長老のすぐ下だ。 「押してしまえばいいかミイ?」「少し待つミイ!ここに紙があるミイ」「何が書いてあるミイ?」 毒ガス噴出先…活性処理実験室。毒ガスの濃度…レベル10。噴出時間…6秒。 「毒ガス…なんでそんなものがあるんだミイ?」「活性処理実験室って…」「長老のいる部屋ミイ…」 その時、遠くから誰かの声が。 「あいつらは本当に屑ミイ」「あんなゴミ屑死ねばいいミイ」「長老様に逆らおうなんて罰当たりミイ」「長老様は大丈夫ミイ?」「恐らく誰も来ないミイ」「あんな豚死んでも誰も悲しまないミイ。長老様さえ無事なら安泰ミイ」 遠くで豚が自分たちを見下している。この発言を聞いた時、この3匹の今まで我慢していたものが爆発した。 「押してやるミイ…!」「もう、許さんミイ…!」「死んで、詫びるミイ!」 カチッ ~活性処理実験室~ 「全く、忌々しい糞豚じゃ。わしの命令を聞かんとは。じゃが、お前たちがたとえ何を見つけてきても、お前たちにはやらんからな!」 やっぱりこういう考えか。まあ、嫌いな奴に餌を与えるなんて普通は無いだろうな。 「あいつらは大体何様のつもりじゃ!わしは長老タブンネじゃ!集落で一番偉いタブンネ様じゃ!そのわしに従わぬタブンネなぞ、タブンネではないわ!」 随分偉そうなタブンネだな。傲慢不遜とはこいつのために用意された言葉だな。 「全く、忌々しい!奴らのメスンネを汚してやって正解じゃ!わしに逆らうとは…屑以下じゃ!」 むしろそれがきっかけになってる気がする。でも面倒だし、お前はもうすぐ死ぬから言わない。 シュー(毒ガス噴出音) 「なんじゃ?この音は…」 突如、自身の前に緑の煙が。いや、自身の足元から噴き出ているのだ。レベル10、要するに、2秒浴びればほぼ即死の毒ガスが。 「ミグアアアアアアアアア…!」ドタッ 「噴出完了」 あーあ、殺されちゃったか。まあ、恨まれる奴がリーダーやるからこういう時に痛い目に遭うんだよな。自業自得自業自得。 なるほど。やっぱりあいつらが殺されるのかな?と思うだろ?俺も思ったさ。でもな、現実は違ったんだ。 「ミグアアアアアアアアア…!」ドタッ 「噴出完了」 「やったミイ…」「これで忌々しい長老は死んだミイ」「当然の報いだミイ!」 流れ的にこいつらが殺されるのが当たり前…だと思ったんだが…。 「このスイッチを下ろして入れなくしておくミイ」「ここは僕たちの砦だミイ」「安住の地を築くんだミイ」 あれ?戻らないのかよ?というか、シャッター下ろして守りを固めちゃったよ。 「ここにはおそらく毒ガスは来ないミイ」「なんで分かるミイ?」「食料があるところに毒ガスをまくわけにはいかんだろうミイ」 まあ、その理論も間違いではないが。でも、戻らなくていいのかよ? 「もうあいつらを見るのは嫌ミイ」「あんな奴ら、死ねばいいミイ」「消えてしまえミイ!」 散々な言い方だが、まあ、正論ではある。ゴミは消えてしまった方がいいしな。 「ミイヤアアーーー!?」「長老様ー!?」「そんな、嘘だミイ!」「しっかりしてミイ!」「誰がやったミイ!?」「よくも長老様を!」 あいつらが気づいたようだな。さて、ここから面白くなるかな? 「何があったんだミイ?」「騒がしいけどどうしたんだミイ?」「何事だミイ?」 長老タブンネを殺されて悲嘆にくれるアホどもの所に別のタブンネ3匹がやってきた。 「長老様が…」「殺されたんだミイ…」「何者かに…」「許さんミイ…」「絶対殺してやるミイ…」「…」 各々怒り狂う寸前の豚ども。だが、それを見ていた3匹の顔に怪しい笑みが浮かんでいたのが俺には見えた。だんだんおかしくなってくるぞ…。 「その犯人に心当たりがあるミイ」 やってきた3匹のうちの一匹がそういった。その瞬間、6匹の目の色も変わったな。 「誰だミイ!?」「教えろミイ!」「絶対に許さんミイ!」 口々に恨み言を言う6匹にその豚が言ったのは、本当の犯人とは全く異なる、別タブンネであった。 「「タブリア」「タブトル」「タブフ」こいつら以外に犯人は居ないミイ」 そいつらは、この3匹の属するグループとは対立するグループのタブンネだった。♀を巡って争っていたり、オレンの取り合いになった時にこいつらに3匹は毎回敗れていたらしい。体よく使われることになったのか。 「どこにいるミイ!」「必ず殺すミイ!」「許さないミイ!」「長老の仇を取るミイ!」「天罰を下すミイ!」「長老に手をかけたこと、後悔させてやるミイ!」 なるほど、だから冤罪で体よく殺されるのか。その3匹は哀れだなあ。 一方的で身勝手な恨みと醜い嫉妬を復讐の刃とし、奴ら6体はやってきた3匹についていき、タブリア、タブトル、タブフ(血だらけで電算室に倒れていた豚)の元に。場所は毒ガスが噴き出てパニックになった仮眠室(もうガスは止まっているが)の隣の休憩室だ。言ってなかったが、ガスは一定時間経つと自動で止まるんだよ。そこに生きているタブンネが居ない間はな。だってもったいないだろ? 「なんだミイ!?」「タブリア、タブトル、タブフはどこだミイ?」「確か、下の階に行ったはずだミイ…」 それを聞くとさっさと出て行ってしまった6匹。早すぎだろ。ありえないけど、隠れてたらどうするつもりだったんだ。 「この下かミイ」「そうミイ」「許さんミイ!」 ダクト(タブンネに梯子は登れないので螺旋階段にした)を降りながら標的を探すタブンネs。ダクトの下のドアを開けた通路の所に、そいつらは居た。 「タブリア、例の電車は動きそうかミイ?」「ダメミイ。エレベーターで行ける上の階も毒ガスが酷いって聞いたミイ」「タブフ、あの子たちの様子はどうミイ?」「毒が回って、酷い状態ミイ…。薬がどこにあるかもわからない状態ミイ」 この状況でも結構しっかりしていて、タブンネにしておくのがもったいないくらいの奴らだな。人間なら、こういうやつらはどんな時でも頼りがいのあるいい人なんだろうけど…。 「見つけたミイ…!」「よくも長老を…!」「生かしておかないミイ!」「!?…なんだミイ!?」「誰ミイ!?」 勝手な妄想街道を突っ走る復讐豚、嫉妬に狂う妬み豚には丁度、恨まれる材料がそろってまして…。 「「「「「「生かして帰さないミイ!長老の仇、いざ取らん!」」」」」」 突然、電波に取りつかれたようにシンクロして雄叫びを上げる豚ども。 「な、なんだミイ!?」「とりあえず、離れるミイ!」「ま、まずは落ち着くミイ!」 いや、気の狂った豚に落ちつけるはずがないからな。言いたいことは分かるけど。 「「「「「「殺してやるミイ!」」」」」」 こうしてあの鬼ごっこが始まり、その結果電算室で無残な状態になったのか。かわいそうに。冤罪でアホに殺されて死ぬなんて最悪の死に方だぞ。 「「「くっくっくっ…。上手くいったミイ。ヒャーーーハハハハハ!!!ざまあ見ろミイ!!」」」 けしかけた豚は大喜びだった。 「や、止めるミイ!「黙るミイ!」ミギャア!」「や、止め「死ねミイ!」ミガッ…!」 先ほどから一方的なリンチが行われている。気の狂った糞豚9匹が3匹のタブンネを一方的に殴り、蹴り続けている。 「オラ!死ね!糞豚が!」ドスン!「ミグアッ…!」 タブリアは押さえつけられ、糞豚のかいりきや捨て身タックルを食らい続けていた。先ほどまで殴られ続けていたのか、顔ははれ上がり、瞳の片方が見えなくなるほどだ。エグイ。 「死ねミイ死ねミイ死ねミイ死ねミイ死ねミイ!」ばきっドカッべしっゴスッ「バキ!」「ミアアアアア…!」 タブトルは顔を徹底的に殴られ、先ほど鼻の骨を折られた。その前に腕と足をへし折られていたようだ。 「長老様の痛みを思い知れミイ!はかいこうせん!」ドーン!「ミギャアアアアーー!」「もっと苦しめ!もっと苦しめ!長老様の痛みはこんなものじゃないぞミイ!」 タブフははかいこうせんで何度も吹き飛ばされていた。腕も足も変な方向に折れ曲がり、もう動けないな。 「ミ…グ…」「ミアア…」「ミイ…ミグッ…」 3匹とももう動けない。このまま死ぬだろうな。 「こんな糞豚に、我らの長老様を汚されるなんて、最低ミイ!」「お前たちなんか、糞豚以下だミイ!」「屑にはそうやって這いつくばる姿がお似合いミイ!」「お前たちはミイミイ神の救いも得られないミイ!ミヒャハハハ!!」「屑を殺してすっきりしたミイ!」「そこで苦しんで死ぬのがお似合いミイ!ミャーハハハ!」 糞豚どもが出て行ったあと、例の3匹がやってきた。 「これが当然の報いだミイ!」「ミイ子ちゃんはこれで僕の物ミイ!ミャハハハハ!」「ミイシアちゃんは永遠に僕が頂くミイ!残念だったなミイ!」 本性丸出しの糞豚。同じ森のタブンネに派閥があったこと自体驚きだがね。 「ま…まさか…」「お前たち…わざと…」「罪をなすりつけたのかミイ…?」 さすがに驚くよな。いくらなんでも、身内のはずのタブンネに裏切られて売られるとは思うまい。 「ミヒャハハハ!面白いほど簡単に引っかかったミイ!」「これで僕たちがリーダーミイ!」「そうとも!初めからこういう計画だったんだミイ!」 滅茶苦茶すぎるやり方故に何故か被害者タブンネに同情してしまいます。まあ、関係ないけどね。 「こんなことをしても…救えないミイ…」「生き残るには…力を合わせないと…」「こんなやり方じゃ…タブンネは破滅する…」 ここの罠に気づいていたのか。でもまあ、馬鹿が多いからねえ。無駄だよ。 「うるさいミイ!このどくどくで永遠に苦しみ続けるミイ!」「ミギャアッ…!」「ミヒャハハハ!いい気味だミイ!そのままどくどくで死ぬがいいミイ!」 こうして電算室に追い詰められた3匹は一方的にぼこぼこにされ、どくどくで更に苦しめられてあの状態になっていた。というわけだな。まあ、眠らせた豚にマシン技を与えたのは俺だけどね。やったのは身勝手な豚だ。 醜い嫉妬でリーダー格を殲滅した3匹の糞豚が自分たちのグループに帰ってきたようだな。先ほどは休憩室には1匹しかいなかったが、今は6匹くらい居る。 「どこに行ってたんだミイ?」「リーダーなら下ミイ」「何か見つけたミイ?」「タブフ様、早く帰ってこないかなミイ」「タブリア様、無事であれば今すぐに…」「毒ガスは…酷いミイ…」 何も知らない♀豚6匹。こいつらは先ほどのやつらの恋豚か。 「みんな、落ち着いて聞くミイ」 実行犯の糞豚が自ら湾曲してリーダータブンネの死を伝える。その内容はこうだ。リーダータブンネが別のグループのタブンネに襲われ、殺された。見つけた時にはすでにリーダーは死んでおり、その実行犯は見ていないが、場所は電算室。彼らは自分たちに「お前たちがリーダーとなり、このグループを守ってくれミイ、頼んだミイ」と言い残してこの世を去った。だから、これからは自分たちが彼らの代わりになる。…滅茶苦茶だな。なんで実行犯を見ていないって言ってるのに別のグループの「タブンネ」がやったって言えるんだよ。そもそも、リーダーがすでに死んでいたのに「自分たちが新たなリーダーとして認められた」って矛盾しているぞ。 「…分かったミイ」「不安しかないけど、仕方ないミイ」「どうして、死んじゃったミイ…タブフ…」「タブリア…もう一度、あなたに抱いてほしかったミイ…」 豚の昼ドラなんて誰も望んでないんだが。 「そういうわけで、リーダー様の癒しのために、抱かれるミイ!」「僕たちはリーダーミイ!」「ミイシアちゃん、これからは僕が満足させるミイ!」 まあ、いつか天罰が下るだろうな。それに、お前らはタマンネをいかれさせたからもう子供が作れないようになってたりするんだが。出るのは腐った液体だ。 「タブフ様…」「死んだ奴の事なんか、口にするなミイ!」「タブリア、どうして…」「僕だけを見るミイ!タブリアなんて忘れるミイ!」「……」「せめて、歓喜の叫びをあげるミイ!」 結局、お前らは満たされないんだな。哀れな糞豚だよ。 生き物は生きている限り腹が減る。それは生物としてあたりまえのことだ。当然、ここの豚も(生命じゃなくて生きているゴミだけど)同じこと。食料のある部屋がほとんど裏切りタブンネによって奪われた以上、奪い合いは避けられまい。 豚が入ってから6時間後 「腹減ったミイ…」「メシまだかミイ…」「何か食べ物は無いかミイ…」 飢えた豚が不満を訴え始めた。残っている食料庫は鍵付きの警備室だが…。 「聞いたかミイ」「なんだミイ?」「上の奴らは食料庫を確保したらしいミイ」 確かに低温実験室にも餌をばらまいたな。でも、確かそれは豚どもが持って行ったんじゃないか? 「そこに行くミイ!」「同じタブンネなら、オレンの御裾分けくらいしてくれるはずミイ!」「なんてったって、同じ森の、同じタブンネなんだからミイ!」 さすがに無理だろうな。普通は、自分たちの物は自分たちだけで使うだろ。そんな俺の予想をよそに、低温実験室に向かった豚ども。そうだ、そろそろこいつらに毒ガスをまかせてみるか? 「なんだミイ?」「ここは食料庫ミイ?」「僕たちにお恵みくださいミイ!」「おなかがすいたミイ!」 本当に低温実験室にやってきた豚ども。でもそう簡単に門番はここを通すわけないか。 「ダメミイ」「どうしてだミイ!」「僕たち同族じゃないのかミイ!」「同じ森の仲間だろうミイ!」 サバイバルにおいて重要なのは食料や水。渡すわけないよな。 「族長の許可なしにここは通せないミイ!」「酷いミイ!」「なんの騒ぎだミイ!」「族長!」 都合よくやってきた「族長」は口にオレンの食べかすをつけてやがる。 「食料を分けてほしいミイ!」「同じタブンネのためだミイ。協力してくれミイ!」「族長様、お願いしますミイ!」 いくらなんでも無理だろ。普通は。 「断る!」「な、なんでだミイ!」「お前たちのようなよそ者にやる分は無いミイ!」「ふざけんなミイ!」「族長様の意思は絶対ミイ。帰れミイ!」「…ふざけるなミイ!」 「…なんだと?誰に向かってふざけるなとか偉い口を利いてるんだミイ!」 族長がキレた。で、アホ豚もキレた、と。そこに待っているのは… 「何が族長ミイ!ふざけんなミイ!(捨て身タックル)」 ドン! 「ミッ…!貴様…!」 当然殺し合い。キレた豚と族長の一派が戦いを始めた。仲間を大切、優しいなんてイメージとは裏腹の腐った本性だ。 「殺してでも奪い取るミイ!」「殺せミイ!」「皆殺しだミイ!」 殺す気まんまんの3匹の糞豚。 「族長である私に手を出す糞豚なぞ、生かして帰すなミイ!」「殺せミイ!」「殺害してやるミイ!」 そして始まる大乱闘(笑)。しかも族長(笑)よりも糞豚sの方が強かった。周りの豚はこの解説の間に戦闘不能になっていた。 「吹き飛べミイ!」「ミギャアアア!」「族長様ああああ!」 こんなに弱い豚がリーダーでいいんでしょうかね? 「さあ…そこを退くミイ!」「退きますミイ退きますミイ!命は取らないでくださいませミイ!」 あっさりと捨て身タックルで弾き飛ばされた族長一派。こいつら弱い。 「飯だミイ!飯だミイ!」「やっとありつけるミイ!」「さっさと渡せばいいんだミイ!」 族長は動かない。死んだか?とおもったら違った。 「おのれ糞豚め…よくもわしに恥をかかせたなミイ!」 カチャ 低温実験室のドアを施錠しやがった。まさか… 「ここのスイッチを押せば…お前たちなぞおしまいじゃあ…ミヒャハハハ!」 カチッ 毒ガスのスイッチを入れやがった。しかもレベルは6。低温実験室の食料はどうする気なのやら。 「ミギャアアアア!?」「毒ガスミイ!逃げ…開かないミイ!」「出せ!出せミイ!」 ドンドン 毒ガスから逃れようにも、出られない。解毒剤など、その部屋にはない。 「ミヒャハハハハハ!死ねミイ!死ねミイ!わしよりも偉い生き物なぞここにはおらんミイ!ミャーハッハッハッ!毒ガスさえあれば、わしは一番偉いタブンネなのじゃ!ミャハハハハ!」 タブンネの信頼を破壊し優しさを消し去り醜い本性のままになったタブンネを観察しつつ自滅させる物語。それが今回のタブンネハザード。 「ミガアアアアアア…苦しい…苦しいミイ…」「身体が…内側から腐っていくみたいだミイ…」「なんで僕たちが…こんな目に…」 毒ガスによって処刑される3匹の豚。そこに誰かがやってきた。 「力が欲しいか?」「だ…誰だミイ…?」「おかしくなったミイ?」「幻聴ミイ?」 ミイミイ神が何やら囁いている。そういえば電算室のタブンネの遺体が無い。 「ここで死ぬのは嫌じゃろう?悔しいじゃろう?醜い糞豚に、卑怯な手で、殺されて無様に死んでいくのは悔しいじゃろう?」 えっと、今回干渉しない予定なんだけど。いったい何してるんすかミイミイ神。 「死にたくないミイ!」「タブンネなんて、最低ミイ!この姿も、捨ててしまいたいミイ!」「もういやだミイ!タブンネを辞めて、別の生き物になりたいミイ!」 おいおい、鍵を開けちゃったし、何より、ドア開けっぱなしだし。ちょっと、何してるのミイミイ神。 「液体化し、精神を浄化し、別の生命体にしてやろうではないか」 言うが早いか、液体化ボトルに入れて持ち去ってしまったミイミイ神。困るな~、毒殺寸前にこんなことされたら。ミイミイ教はいったい教祖様を普段どうしてるのよ。で、当然廊下は毒ガスまみれ。もうスイッチは切らない。レベルだけは3に下げてやるが。 「なんだミイこれは!」「毒ガスが充満しているミイ!」「早くドアを閉めるミイ!」 ドアを閉めた。が…。「全エリア、毒ガス噴出開始」 「ミイイイイイイイ!?」「大変ミイ!あっちの部屋でも毒ガスが出たって…」「こっちも突然毒ガスが噴き出て…」 ミイミイ神は元愛誤さんにあげちゃったけど、ちゃんと管理していないのは問題でしょ。でもまあ、これで他のエリアも混乱するだろ。後は、解毒剤をばらまいておこう。 「なんだったミイ!あの大きなタブンネは!」「さっき、廊下を通って行ったミイ!」「あいつのせいかミイ!ふざけんなミイ!」 本当だよ。こんなことをされたら毒殺の意味が無いじゃないか。全く。ミイミイ教に抗議のメールを送らないとな。 毒ガスがエリア全域にまかれたため、豚どもは大混乱。ある豚は「ミイミイ神を殺せ!」と叫び、別の豚は「助けてミイ創造神さま…」とかほざいてる。 「とにかく、一刻も早く毒ガスを止めないとまずいミイ」「解毒剤が無いとまずいミイ!」「苦しいミイ…」「ぼうやが!ぼうやが!」「落ち着くミイ!」 あちこちでタブンネが廊下に飛び出してきた。その数は150体あたりか? 「とにかく、安全な場所を探すんだミイ!上に行くミイ!」 地下の研究室の豚は一斉に上をめざし、 「地下なら、絶対安全ミイ!」 上の方の豚は一斉に下を目指す。…と、ここで1つ細工をしておくかな。 「なんだミイ?これは?」「張り紙かミイ?」 一部の豚が張り紙に気づいた。そこには… 「毒ガスが発生しても安全なエリア…電気機関車。施錠してある場合、解除できる場所は動力室。解除された場合、15分は施錠できない」 そう、最初に毒ガスをまいた豚が逃げたあの場所だ。残念ながら、逃がしてはやらない。毒ガスをまいた張本人だしな。 「これは張り紙かミイ?」「こっちにもあるミイ!」 上の豚にも張り紙で手助けをしてやる。助けるだけ助けて、最後は毒殺するのだ。 「安全場所である培養実験室のシャッター解除方法…電算室にてパスワード入力。入力コード…糞豚王タブンネ。解除後のシャッター再使用は30分不可能」 さあ、やってみな。その先に、あんたらが会いたくて仕方なかった奴らが居るぜ?最初に裏切ったタブネー、長老を毒殺した豚どもがな。どういう反応するかな。 当然のようにシャッターを解除し、避難所に乗り込んでいった豚ども。そこには大量のオボンやオレン(こいつらから取り上げたもの)と毒ガス用の中和剤、そして裏切り者が居た。 ~電気機関車~ 「な…なんでお前たちがここに居るんだミイ…」 最初に毒ガスをまき散らして逃げ出した豚は、被害豚たちに囲まれていた。 「初めから僕らを殺す気だったのかミイ!」「おまえのせいで、一族が混乱に陥ったんだミイ!」 当然のように罵倒され、非難の的になる。安全地帯に豚が集まったがこれも作戦のうち。最後はどのみち全員殺すしな。 「…こんなところで死にたくないミイ!」 突然毒ガスをまいた豚が突進で前の豚を押しのけて奥の部屋に逃げ込み、閉じこもってしまった。…そんな簡単に逃がしてどうする。鍵がかかって開かなくなった。…そこもどのみち終わりだが。 ~培養実験室~ 「長老様を殺したのはお前たちかミイ!」「よくも長老様を殺したなミイ!」「あんな糞豚殺して何が悪いミイ!」「死んでせいせいしたミイよ!」 こちらでも同じように言い争いが。その奥では 「飯だミイ!」「食べるミイ!」「勝手に取るなミイ!」「それはミイのだミイ!」「ふざけんなミイ!」 腹を減らした豚どもがひしめき合って食料を食い荒らしている。食欲旺盛で結構なことだが、もうお前たちは明日を見ることは無い。もう終焉が近づいている。
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オチが笑えたw間違いないww -- (名無しさん) 2012-01-24 01 48 20 呼び方がタブンネ→ネンブタ→ピンクいの→糞豚→糞ゲロ→キモゴミに変わっていくのすこ -- (名無しさん) 2023-03-06 02 43 06
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虐待愛好会長が新発明の発表をするようだ。 俺はその発表会を見に行った。 発表会場では、怪しげな布を掛けられた大きな物がある。 発表会が始まるそうだ。オラワクワクすっぞw 会長「今日はわざわざここまで来て頂いて有難うございます、さて、今回の発明はこちら!」 そういって会長はさっきの物体の布を降ろした。 会長「今回の発明品は、タブンネ次元転送装置改で、別次元から呼び出す事も可能になっています。では、そこのあなた、スイッチを押してみてください。」 俺が呼ばれた。いわれるがままにスイッチを押してみると・・・ ミィミィ!ミヒヒ ミィ? ミヒヒヒヒ ブシャァァァァ いきなり大量のタブンネが出現、糞尿を撒き散らす事態になったが、それにも構わず会長は話を続ける。 会長「ご覧の通りです。あらかじめタブンネの倉庫の次元を作っておきました。まあ、そのためにはいろいろ苦労したんですけどねwでは、次はこちらのスイッチを押してください。」 GBプレイヤーとWiiの刺さったモニターが用意してある。多分あれに使うのだろう。おっと、スイッチを押さないと。 ミィィィィィ・・・・ タブンネが消えていく。 あれ?モニターがいつまでたっても・・・ってちょwwwおまwwww 送られたのは俺と会長もだったようで、俺は白い長髪に赤い服にとても長い鞭を、会長は黒い独特な髪型に、胸を開いた黒い服に大きな剣を持っている。 会長「蝋燭を蹴りで壊して鞭をムムムムムムムムムムムムムムッホァイ!」 奇声を上げながら高速で会長はぶっ飛んでしまった。 俺も会長を追おうとしたがとても早くて追い付けそうにない。さっきの会長のやった通りにするかな? やってみたら体は凄い勢いで吹っ飛び、壁もすり抜けていった。 着地した先にエレベーターがある。乗ってみるか。 なんと!その先には、左半分が欠けた頭蓋骨と肋骨がくっ付いたようなものに左目と心臓、臓器、謎の細胞から伸びた歯の刺さった歯茎が合体したような巨大な化け物が、さらにそこに会長と、金髪の女性が倒れていて、 ミビャァァァァァ! 余りの恐怖に糞尿を撒き散らす糞豚共がいた。 とりあえず俺は鞭で応戦するがとてもかなわない。 そこに会長が何故か分身して突撃、それにより何故か化け物が消滅。ましてや自分のいる場所さえ崩壊しだした。 訳の分からないまま会長と2人でタブンネと女性を連れて脱出したが、これから虐待を始めるとの事。 なにをするんだろうと思った瞬間に会長が剣を投げた。 剣はタブンネの一匹に突き刺さり、そのタブンネは悲鳴を上げた。 ミビャァァァァァ! それによりタブンネは更なる恐怖に怯え、女性が目を覚ましたってよく見たらカワイイ! ???「う~ん・・マクシーム?ジュスト?ってその汚い豚は何!」 彼女は思い切り糞豚を蹴り飛ばす。勇気あるなあ。それより今の俺と会長はジュストとマクシームと言うんだな。 蹴られたタブンネは、 ミヒィィィ!ミフゥゥゥゥゥゥゥ! 俺と会長とは違って強気だ。うぜぇ それで俺は思わず手元にあったビンを投げる。 ビンは割れると青い炎を吹き上げる。その炎はタブンネだけを燃やす。 ミギャァァァァァァ!ミィヤァァァァァァン!ミィ!ミィ! 炎を消そうと暴れる者や、俺達に助けを求める者など実に様々でとても愉快だ。更にに何故か俺達や周りには炎が移らず、熱さも感じない。 会長も面白がって眺めているが、いつまで立ってもタブンネはしつこく抵抗する。 炎の消し方も分からないが、取りあえず俺は鞭を取り出し糞豚共に叩き付ける。 ミビャァァァァァァ!ミビャァァァァァ! 糞豚は大きな叫び声を上げる。燃えてるのにどっからそんな声出るのか。ん?叩いたタブンネで声が地味に違うぞ? 俺は会長に頼んで剣でタブンネの手足を刈り取ってもらい、身動きをとれなくした所で俺は鞭でタブンネを叩き始めた。 ミビャミビャミィィィィィンミビャミビャミィィィィィンミビャビャビャミビャミビャミビャミィィィィィィィンミビャミビャミィィィビャァァァァァ・・・・・ とても文面では表しづらいが鞭の音と混ざりいい音が鳴り響く。 ミィィィィィガァァァァァミィィィィィィィ・・・ 夢中になって叩き過ぎてたら全部死んだ。 その後モニターから見ていた助手?が俺達を元の世界に戻してくれたようだが、ここで問題が発生。 タブンネ達はともかく、俺達は元の姿に戻らず、更には女性も連れていってしまった。 会長は若い体を手に入れたようで満足げだったが俺と女性はもう帰るところなさそうだな・・・・ 俺「この先どうしよ?」 会長「ここは私の責任でもあるし、幹部にしてあげましょう。私の権力で言えば信じてくれるでしょう。あの女性の事でしたら、元の次元に戻せばいいですし。」 もうその発言で俺と分かってる人が多い気もするが、幹部になれるのは嬉しい。 あの女性も元のレールに戻してあげないと支障が出る事は間違いない。 俺「はい!お願いします!」 その後俺は「タブンネと鞭の協奏曲」で有名になるがそれはまた今度・・・・ 名前 コメント すべてのコメントを見る