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とあるオタクの手記 シェルター内の備え付け地図を手にとって周辺状況を確認する。 森の囲まれている為、ある程度の肉や果物には困らないと言った印象だ。 まずは少し歩いて南東に固まっている3棟にお邪魔した、簡易バールでドアをこじ開けるが罪悪感は感じない。 生きる為には仕方のない事だし、家主ももう居ないと思っているからだ。 しかし・・・・・・めぼしい物はあまり無い、仕方ないので冷蔵庫にあったコーラを飲みながら家の中に落ちていた裁縫の本で勉強する事にした。 しまった、裁縫の勉強をしていたらすっかり夜になってしまった。 家に落ちていた懐中電灯を手にとってもう少し探索を続ける事にする、向かいの住宅の中には拳銃のM1911とそれの弾が落ちていた。 ありがたい、ぎこちない手つきで弾を込めてから構えてみる 長らく頼りになりそうだ。 拳銃を手に入れる事が出来て幸先良い、そう思いながら鼻歌混じりに道路を歩いていると民家の中から男の人に声を掛けられる。 「このクソデブ野郎!その銃をとっとと捨てやがれ!」と。 男が何に対して興奮しているかは分からない、その手にはキラキラと光るナイフが握られている、何もするつもりは無い。 こちらに敵意は無い事を精一杯伝えようとしたが、相手は聞く耳持たなかった、窓を開けてこちらに一直線に向かってくる! 何故だ、何故生き残る事が出来た僕達がこんなくだらない事で殺しあわなければならないのか! 相手の得物がぼくの身体に触れるか否かの距離まで引きつけ、相手の眉間を狙って引き金を、引いた。 大きくのけぞる男、リコイルで痺れるぼくの手、額に開いた穴からはドクドクと血が溢れ、頭の中の一部が辺りに飛び散った。 吐き気に襲われ、言い訳をする やらなきゃ殺されていたんだと、そう思わければ人を殺したと言う罪の重さに苛まれそうだった。 世界が終わってしまっても、人としての道は踏み外したく無いと思っていたのに、どうして・・・どうして・・・。 ……泣いていても仕方ない。 相手の持っていたバックパックを背負い、持っていたダイヤモンド製のナイフをそっとポケットに閉まってぼくはその場を後にした。 やるべき事は銃の弾丸の確保だ、M1911に対応する45口径の弾は100発分しか無い。 相当切れ味の良いダイヤモンド製ナイフで戦うと言う手もあるが、接近戦はリスクが高い。 まずは弾を確保する事を優先するべきだと考えたぼくは東へ向かって歩き出すと、兵士のゾンビがぼくの目の前に現れた! 離れた箇所から数発撃ってみるも効果はあまりあるようには感じられない、だから僕はできる限りゾンビを引きつけて頭を狙って撃った、当てにくいならば近くで撃てばいい。 件のゾンビが装備していたジャケットはボロボロで着る気には慣れなかったが、持っていたダッフルバッグを開けると……すごい! RM88 BattleRifleだ!更に狙撃銃化キットまで入っていた!使いこなせるようになればこれほど頼もしい武器は無いだろう! ウキウキ気分でバックパックの中身をダッフルバッグの方へ移して背負う、少し身体は動かしにくいが今のところは拳銃でやっていけそうだ。 その先に見えるのは白衣を来た人たちの死体だ、どこかの研究者だろうか、CBMと水を大量に持っていたのでありがたく頂戴している途中、奇妙な物を見つけた。 何の法則性を感じさせずに次々と色が変化している液体が入っているガラスフラスコだ。 なんだこれは? ゴム製の蓋を取って匂いを嗅いでみる、とても甘い匂いがする 思い切ってそれの中身を飲んでみる……か、身体の調子がおかしい! 毒か!? いや、違う!毒なんかじゃない!むしろ身体に力が湧いてくる!少し力が強くなった気がするし、走るのも速くなった気がする!なるほど、人の身体を強化する薬だったのだろうか? 今後は同じ物を見つけたら積極的に飲んでみよう いくつか銃火器専門店を巡って弾もそれなりに集めた しばらく戦っていくには困らないだろう。 ダッフルバッグにもそろそろ物が入らなくなってきた、歩くのもしんどくなってきたし車等の移動手段が欲しい。 ……機械工学の本を読んで必要最低限の組み立て分解はできるようにしようと誓った。 この世の全てが壊れてしまうと人は生き延びる為に必死になるのか、はたまた抑圧してきた自分を解放したがるのか。 一方的に武器を捨てろと叫んで拒否したら攻撃してくる人たちが大半だ、説得しようにもキモメンの言う事なんか耳に入れない。 しかしだ、こちらは明らかに飛び道具持ちなのにこぞって相手は刃物や鈍器で攻撃してこようとする、だからぼくはゆっくりと銃を構えて引き金を引く。 それだけで先ほどまでギャーギャーまくし立てる相手は二度と動かなくなる、殺さなきゃ殺されてしまう、無理矢理自分を納得させるしか無かった。 街から少し離れた所に建っている民家に持ち歩いていた荷物を全て床にブチ撒ける。 ようやく一息付ける拠点を発見出来たのだ、服は脂汗が乾いて悪臭を放っている為それを脱ぎ捨ててトイレタンクの水と固形石鹸でジャブジャブ洗って簡単に干しておく。 4日ほど軽く寝て起きての繰り返しで精神が参ってしまいそうだった、冷蔵庫にあったピザをホットプレートで温めて食べる、美味しい 久しぶりに満足な食事を取る事が出来、ぼくはそのままベッドで泥のように眠りこけた 久しぶりにゆっくり寝て身体の疲れは癒えた。 そう言えば拠点の地下を探索していなかったと思いだし、頭を掻きながら薄暗い地下室へ降りていく。 す、すごい!短刀に脇差!あ!日本刀に野太刀まで置いてあるじゃないか!家主は大の日本贔屓かサムライの一族だったのか!? ゲームでしか見た事無かった本物のサムライソードに否応なしにテンションが上がる、薄暗い地下でカタナを構えて振ってみる、主人公になった気分だ! そうなると湧き出てくるのは試し切りしたいと言う欲望 それに最適な場所は無いかと地図を広げて目に付いたのは……科学研究所だ。 そう言えば科学者の殆どがIDカードを持っていた、もしかしてこれが使えるのでは無いだろうか 思い立ったが吉日、僕は救急箱と食料 ハンドガンの弾と日本刀を携えてラボへ向かって歩いて行く。 入り口は案の定厳重に閉ざされていたが死体となっていた科学者が持っていたIDカードを通すと……開いた。 それと同時に背中に走るのは口や文章では表し辛い強烈な"嫌な予感"、この研究所で何があったのか、僕はそれを間もなく知らされる事となる。 入り口を降りた先にあったのはタレットだ、銃口をこちらに向けている!素早くM1911を抜いて発砲、当たり所が良かったのか一撃で爆発した! 旅立ちの頃とくらべて随分と銃の扱いが上手くなったと自分でも痛感する。 シャッターを開けながら探索していると出てくる出てくる!僕がいつぞや地上で見かけたあの薬が! ウキウキ気分になりながらそれを拾い集めていく、間もなく自分がやってきた事を後悔する未来が待ち受けているとは知らずに。 とある部屋に入って目に入ってきたのは緑色の液体で満たされた巨大なカプセル、まるで悪者が自分の身体を治す為に入るような、アレがまんま自分の目の前に広がっているのだ! それは4つあったが、3つとも中身は空だった そしてもうひとつを何気なく見やる……。 これは……なんだこれは!? 酷く変形した人間だ!いや、これが人間である物か!化け物だ! 気分が悪くなって培養槽から目をそむけた時、クリップでまとめられたファイルが落ちていたので何気なくそれを拾って読んでみる。 ……なんて事だ、僕が有難がっていたあの薬は、この生物から作られているだって!? もう何が何だか分からない、こんな所に立ち寄るべきでは無かったのだ! 早く帰ろう! もう二度とこんな所には … …… ……… 「この化け物が……元人間、か」 軍用のジャケットやパンツで身をまとった人間のような何かの死体がそこに転がっている。 防衛用のタレットで綺麗に頭をブチ抜かれたそれ、虫のような羽が生えており、樹の皮みたいな肌をしているそれがどうしても元々は自分と同じ人間とは信じ難い。 しかし……奇妙な体験をし、それでもなおこの崩壊した世界で人間として生きようときた事だけはこの小さな手帳から伺える。 彼は人間だった時にどこで道を違えてしまったのか 自分が醜悪であったせいで人々が聞く耳持たなかったとトコトン思い込んでいたようだ。 そりゃ誰だってこんな化け物に遭遇すりゃ必死で追い払おうとするだろう。 どちらにせよ、こいつの生命は此処で終わってしまったんだ。 俺はこいつが持っていたダイヤモンド製のナイフで死体を捌き、研究所の奥へと足を運んだ。 ―――リプレイ:キモオタだって精一杯生きていけるんだ Dead End... +← あとがき はい、物の見事にSafeモード起動忘れてハチの巣にされました。 後から分かるように変異薬ガブ飲み人間やめましたプレイを目指してた、NPCは道具生成する機械と言う事で遭遇次第脅して即射殺☆ミ だいぶ時間かけた割にはガバガバプレイでごめんなさい 次は全身CBM内蔵サイボーグか何かをやりたい Cataclysm最高!
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キキィッー! 律「はっ…はっ…」タタタッ 指揮官「こ…これは…田井中総理じゃないですかっ!!なぜこちらへ?危険ですっ!!離れて下さいっ!!」 律「うるせぇっー!!」タタタッ 機動隊「「………」」ポカーン… 指揮官「な…何をもたもたしているっ!!総理を護衛しろっ!!」 機動隊「「は、はいっ!!!」」 律「はぁ…はぁ……」 ビルの中は外と違い妙に静かだった… 澪たちはこっちの様子を伺っているっていうのか? ―「澪…澪!」 扉の向こうから聞き慣れた声がする…… バタンッ 律「はぁ…はぁ…和っ!!」 和「律っ!!み…み…澪が…澪が…」ポロポロ 泣き叫んばかりの声を出す和の隣には…… もはや虫の息の音ほどになっている澪がそこにいた…… 律「み……澪……?」 澪「…………」 律「澪…何で…何でだよっ!!何で私より先に行こうとするんだよぉっ!!」 律「こんな再会ってありかよぉっ!!おいっ!!聞いてんのかよぉ、澪っ!!」 澪「………とぅ……り…つ…」 律「澪…今何て…?」 澪「……ありがと……律……」にこっ その笑顔は最後の灯火かのようにすぐに消えてしまった ~~~ ??? 「ムギちゃ~ん、みんなまだ来ないし、二人で何か遊びをしよ~よ~!」 「あら、いいわね~何をする?」 「んーとねーえーとねー…」 ガチャッ 「「!?」」 「唯とムギか…早かったな…」 「澪ちゃ~ん!待っていたよ~!」ダキッ 「わっ…こらっ!!いきなり抱きつくなっ!!///」 「あらあら…ふふふ…」 「澪ちゃんも来たことだし、律っちゃんとあずにゃんには悪いけど、先にお菓子食べちゃおうよ!」 「そうね…そうしましょ♪」 「盛り上がっているところ…悪いんだけどさ…」 「ん?どったの澪ちゃん?」 「二人はまだ…ここにいるべきじゃない…ここに来るのは早すぎるっ!!戻るべきところに早く戻るんだっ!!」 「………」 「私のせいで二人はここに来ているんだ…せめて二人だけでも戻れるようにする義務は私にはあるっ!!」 「澪ちゃん……」ギュッ 「! ゆ…唯……///」 「澪ちゃん…苦しかったんだよね…ごめんねぇ…」 「唯ちゃん……」 「絶対寂しいもん…一人なんて…手を握りあえないし……」 「………」 「今こうして澪ちゃんの気持ちが分かり合えるのも…手を握って気持ちがつながっているからなんだよ…」 「ごめん……本当に二人とも……ごめん……」 「はい♪」サッ 「……!?」 「紅茶よ、澪ちゃんが前気に入ってくれたものよ♪」ニコッ ズズッ 「…あったかい……」 「あったかあったか♪」 「ふふ…あったかあったか♪」 失って気づいた… こんなあたたかさが私の周りには実はあったのだと… 「くっ……うぐっ……グスッ…」 「澪ちゃん…泣いてるの?」 「な…泣いてなんかないっ!!///」 「大丈夫よ♪律っちゃんと梓ちゃんはまだ来てないのだから…」 「まったく…二人とも…」 「アハハ~」 「うふふ♪」 「でもね~ムギちゃん…」 「ん?何だよ?唯…」 「そうね~唯ちゃん…」 「む…ムギまで何だよ?」 「どんなに離れていても私たちにはっ!!」 「放課後ティータイムというバンドの絆があるのよっ!!」 ~~~ 病室・ICU キュィーン…バスンッ 憂「お姉ちゃん…どうしてなの…どうして私を一人にするのよっ!!お姉ちゃんの意地悪っ!!」 梓「憂……」 医師「もう電圧は上げれないのかっ!!」 看護師「もう最大値なんですっ!!」 憂「お姉ちゃん…先に行ったりしたら…私…お姉ちゃんのこと…嫌いになるよ…いいの?お姉ちゃん…嫌なら目を覚ましてよっ!!お姉ちゃんっ!!」 梓「う…憂……」 医師「くっ…残念ながら…最善を尽したのですが……」 梓「!?そ、そんな…唯先輩…嘘ですよね……?」 医師「……21 34…九時間という長い時間…平沢唯さんはよく闘ってくれました…」 梓「……嫌です…そんなの…嫌です…唯先輩…いつか放課後ティータイムのメンバーで集まろうって言ってたじゃないですか…」 梓「約束を破って行ってしまうなんて…最低ですっ!!約束は守って下さいよっ!!グスッ…」 ピピッ…ピピッ… ピピッ…ピピッ… 憂「お姉…ちゃん…?」 梓「唯先輩…?」 医師「奇跡だ…本当に奇跡が起こったんだ…人工呼吸に切り替えるっ!!呼吸器をっ!!」 看護師「はいっ!!」 梓「唯先輩…信じてましたよ…グスッ……」 憂「うっうっ…お姉ちゃぁん…大好きだよぉ…ありがとぉ……」 病院 『手術中』フッ… ガラッ 斎藤「先生!紬さまは…!」 執刀医「急所の近くに弾丸がありましたため苦戦しましたが…何とか成功しましたよ…」 斎藤「あぁ…ありがとうございます…何とお礼を申し上げれば良いものやら…」 執刀医「頑張ったのは彼女ですよ。私はただ、彼女の努力に手助けをしただけです…」スタスタスタ 斎藤「うぐっ……ふぐっ……」 救急車内 律「澪っ!!しっかりしろっ!!お前はそんな弱っちい奴じゃないだろっ!!」 救命士「止血しましたが…輸血が間に合わない…」 律「なぁっ!!もっと急げよっ!!澪が死んでしまうんだぞっ!!おいっ!!急げよっ!!」 救命士「落ち着いて下さい!こちらも最短ルートかつ最速で病院に向かっておりますから!」 和「澪……澪……」 別病院 『手術中』パッ 律「澪…頼むから…死なないでくれ…」 和「澪……」 ―「総理!こんな所にいたのですか!」 律・和「!!」 副総理「心配しておりましたよ!まったく…真鍋補佐官まで…」 和「ごめんなさい…」 副総理「…?誰の手術ですか?」 律「そ…それは―」 和「秋山澪…今日一連に起きたテロの首謀者…」 副総理「ええっ!?」 和「でも……私たちの親友でもあるんです!」 副総理「(なおさら)ええっ!?」 …… キャスター『ニュースです。本日一連して起きた閣僚テロの被害を受けた平沢厚労大臣の意識が回復、琴吹財務大臣の手術が成功したもようです』 キャスター『今回のテロにつきまして、警視庁はテロ集団を摘発。摘発に際し負傷した首謀者が回復してから逮捕に移す方針です』 コメンテーター『いやぁ…まさか、こんな立て続けに閣僚が狙われますとは…分からない世の中ですねぇ…』 キャスター『戦後史上初のテロ事件の終焉を迎えることができ、一安心と言えば一安心ですが…』 コメンテーター『今回のテロは国民が巻き込まれなかったものの、内閣の立て直しに時間が掛かると思われます』 キャスター『これからの田井中総理の頑張りに期待したいと思います。次のニュースは…』 …… 病室・ICU 唯「あはは!律っちゃんマスコミから応援されているよ~!」 憂「そうだね!でもお姉ちゃんも早く退院できるように頑張ってね!」 唯「ガッテンです!」ビシッ 数日後・病室 バタンッ 和「………」 澪「………」 和「…意識…戻ってるんでしょ?」 澪「バレちゃったか……」 和「当たり前よ…そんなことをしても裁判から逃れられないわよ…」 澪「うん……」 和「今さらだけど…怖いの…?」 澪「うん……」 和「もう…私よりも裁判に慣れているかと思っていたのに…クスッ」 澪「………」 澪「でも…もう良いんだ……」 和「………」 澪「私がやってきたことは決して許されないこと…それを特別に償うことができるんだ……」 澪「それなりの覚悟はある…全部正直に話すつもりだ…」 和「その調子よ…澪!頑張らないとっ!澪が償えるよう、応援しているわっ!」 澪「うん……今私にできる精一杯のことをしよう!」 同じセリフを誓ったあの日と違って今の私の心は決して重くない… そうか…私は和に対して求めていたことはこのことだったんだ…… 今やっと気づけた気がする… ありがとう……和…… 公判62日目 訴因変更などもあり、審理の長期化、異常とも思える公判日数… 3年近くもかかった…… もはや私の人生の大半は、裁判に費やされたと言ってもいい… そう…私はこのくだらない、裁判というやりとりでピエロを演じてきたのだ… だが、今は心が軽い… 裁判官「主文、被告人秋山澪に8年3月の禁錮に処す」 !? 私にしては軽い刑ではないか……? 前科の仮釈放の取消しを含め、 他に爆発物取締罰則第1条違反、騒乱、殺人、監禁、住居侵入などを首謀したのだ… それらをを鑑みたら、死刑か検察側が主張する無期禁錮が妥当だというのに…… 裁判官「この判決は、あなたの裁判に対する積極的な態度から出たものです。 裁判は見せしめだけのものではありません… この裁判はあなたの更生のためでもあります… あなたにはまだやり直すことが出来るのです… この判決のように、あなたの頑張り次第であなたの未来はより良いものとなるで しょう…頑張りなさい……!」 自然と笑みが出てくる… 澪「はいっ…!」 裁判官の顔を覚えておきたい…なのに涙腺がゆるいせいか見えない…… 裁判官「良い返事です…!」ニコッ カンッ…カンッ… 生まれて初めて見たあったかい裁判であった… 数年後… 澪「………」 看守「手紙だ!」 澪「あっ!はい!」 看守「今回はいつも以上にあるなぁ…紙と鉛筆を用意するか?」 澪「あ、はい!お願いします!」 カサガサ… 澪(和からだ…) 『月一の手紙ももう数十回もやっているのね… 元気にしているかしら?私たちは相変わらず元気にしております。 律の内閣ももう安定していて正直ここまで持つとは思わなかったわ…(ここ律に内緒ね) 面会が出来るまでまだ時間はかかるけど、面会出来る日を楽しみにしているわ。 本をまた提供するね。これで寂しさを紛らわしてね! ……… ……… 刑期が終わること、澪のこれからを祈って… あなたの親友 真鍋和より』 澪(和……いつも月一に本を数冊送ってくれるよな……) 澪(あっ…これ唯の手紙で憂ちゃんが気に入っていると言ってた本だ…すぐ読もうと…) 澪(次の手紙は…律だ…忙しいはずなのに大丈夫かよ……) 『お~す!澪!元気にやっているかー!美人総理律っちゃんさまからの手紙だー! ところで、私の支持率が上がったんだぜー!ついに7割を突発! 澪にも見せてやりたかったぜ!くっー!』 澪(あいつ…前の手紙見てないな…刑務所でも新聞は読めるのに…) 『しかーし!自慢はそれだけじゃなーい!この前、国連でカッコ良い演説を披露したら、大喝采を浴びたぜ! もしかしたらノーベル平和賞?だったりしてな!』 澪(調子に乗ってるな…まぁ、あの演説は本当に良かったからよしとするか…) 『それよりもさ、澪も世界に目を向けて見ろよ!本だけじゃ分かんねぇことだらけだしさ! グローバルを感じてみろよ!出所したすぐ私の所に来い! 律っちゃん総理がグローバルというものを体感させてやる!』 澪(律……) 私は何度も安堵した。 律を殺そうとして失敗したことに… あの時もし成功していたら、今こうして律と文通をすることすらなかったのだから… あの時の自分が本当に怖かった… だが、今は律からの手紙がある… あったかい… これが親友なのだろうか… 私がどんなことをしても受け入れてくれる仲間なのだ… こんな大切なことに気づくのに、時間がかかりすぎてしまったのだな… 澪(出所したら、律とどこに行こう?) 澪「ふふ…細かいことは後で考えよう…今私に出来る精一杯のことをしよう!」 私の胸の高鳴りはまたおさまる気配がしなかった… 終わり 戻る
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http //books.vipdoor.in/mangaup/ww2727 梅沢先生の作品。 紹介する内容よりコメント返信の方が人気が高いという変な漫画。 あとれんずがでてくる。 関連作品としてシグナルマンが挙げられる。
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戻る クオリティ高すぎだろこれ…泣いた… -- (名無しさん) 2010-02-12 02 00 53 この言いようがない気分は何なんだ… -- (名無しさん) 2010-02-12 03 38 11 …これ凄すぎ -- (名無しさん) 2010-02-12 08 07 04 政務官報われなさすぎだろw -- (名無しさん) 2010-02-12 16 11 22 同意ww政務官いい奴なのにww -- (名無しさん) 2010-02-12 16 28 11 人に恨まれるって怖いことなんだね…gkbr -- (名無しさん) 2010-02-12 19 59 08 スゴいがこれほどVIPに似合わないSSはないなw -- (名無しさん) 2010-02-13 11 46 05 澪瓶ほどじゃないが泣いた…良い意味で -- (名無しさん) 2010-02-16 09 53 47 なにこれすごい…… -- (名無しさん) 2010-03-16 01 10 53 市販のサスペンス小説よりもためになる話だったな。友情はやっぱり大切だなぁ… -- (名無しさん) 2010-03-31 11 50 19 澪も甘いな。 -- (名無しさん) 2010-04-11 13 13 10 これほどスケールのでかいイケメンりっちゃんは他に類を見ないなw 作者GJ! -- (名無しさん) 2010-04-13 18 11 45 りっちゃんよりも唯とムギがイケメンじゃね?むしろ -- (名無しさん) 2010-04-13 18 50 20 終わりで泣いた…これはすごい… -- (名無しさん) 2010-04-13 19 38 16 けいおんキャラも名無しの脇役も全く活かせてない 場面をツギハギしただけじゃロクなSSにならないっていう良い見本だな -- (名無しさん) 2010-04-30 07 42 15 種死そっくりなSSだなこりゃ。 澪をシンに、律・紬・和をラクシズに当てはめるとあら不思議。 -- (名無しさん) 2010-05-01 12 28 50 友情の話というよりもすれ違いと引き下がることのできない段階まで来てから気づく人間の葛藤を表している話だと思うなぁ すごく考えさせられるよ -- (名無しさん) 2010-05-01 17 54 39 種死に似ているとはまでいかないが、まぁ、映画とか漫画ではよくありそうな話だよね 面白かったけど どちらかというより冷蔵庫の事故の方がウケるのに -- (名無しさん) 2010-05-04 03 19 30 律豆しばぇ… -- (名無しさん) 2010-05-20 20 22 20 作者さん天才です -- (名無しさん) 2010-07-10 23 07 50 最後とスレタイで泣いたな… 後の祭でも大切なものに気づくことさえできたことが澪の唯一の救いだな -- (名無しさん) 2010-07-13 09 32 28 え? -- (名無しさん) 2010-07-13 17 21 30 これ感動じゃ? -- (灯油) 2010-08-28 23 32 48 いろいろあってジャンルの変更は無いです。。 -- (管理人) 2010-08-28 23 57 23 律豆しばかわええ -- (名無しさん) 2010-12-19 00 02 51 政治の話からどうなるかと思いきや、こうなるとは。面白い! -- (通りすがり) 2010-12-19 00 24 07 澪は甘すぎないか? 汚職の罪を澪一人に被らせて五年のブタバコ行きにしたのは律だろう? 和は死んでもよかった -- (名無しさん) 2011-01-16 22 18 44 専門家適当すぎwww -- (ケイオンダイスキ) 2011-03-26 23 37 12 SP革命篇…… -- (名無しさん) 2011-04-17 22 28 10 なんか微妙だな〜 -- (名無しさん) 2011-06-08 01 05 19 微妙というより腑に落ちない… -- (名無しさん) 2011-08-16 17 41 09 コメ欄にイケメンりっちゃんってあったので飛びついてよんだ。 結論言うと、終わりはSS自体が良い終わりだったので、そう見えないこともないんだけど、 序盤で(いくら仕事上で派閥争いであったとは言え)友情をダシにして澪にえげつない裏切り方したことは許されないと思う。 (たぶんそこがコメ欄で言われる腑に落ちないとか微妙な点) こんなに感情移入できたしストーリーもよくできていたと思う。 コメ欄で人物関係を種死に例えていた人がいるけどすごくピッたしだと思う。 ただ裏切った中では数年たった中でも、澪のことを気にしていた和は個人的にまだ許せる。精一杯謝ってたし。 -- (名無しさん) 2011-12-14 15 45 49 確かにこんな律はイケメンとは言えない。 全てを明らかにして辞職すべきだった。 -- (名無しさん) 2011-12-14 17 57 03 けいおんSSを読み始めた時の長編です。 今見返しても今一つ釈然としないものがあります。 下のコメントに同意ですね。 -- (名無しさん) 2012-05-29 20 16 51 素晴らしいカス律であった -- (名無しさん) 2012-06-19 09 13 04 律がすごいムカつくな -- (名無し) 2012-06-19 10 36 34 色々釈然としないところがある。 いかにも昔のSSという感じ。 -- (名無しさん) 2014-07-03 02 21 23 かなり昔に読んだ作品でなんか懐かしい。 賛より否の方が多そうだが、これはこれで良くできてるなと思う。 -- (名無しさん) 2015-10-12 23 00 18
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私が直接手を下すわけではない… しかし、私の命令で着々と物事は進む… 作戦の状況はBからの無線でしか聞けない Bが外した時の作戦も考えてある… 隠れるための移動ゆえ、警備隊は逆にいない 厳戒警備体制はヘリでの監視、車内のSPの多さを考慮した所以だ スナイパーには手厳しい状況だ だから、用意してあるのだ 原油をたっぷり貯めたタンクローリーと花火を大量に積んだトレーラーを… ちょっと休憩! 部下A「リーダー、食事の準備が出来ましたっ!」 澪「ん…もうこんな時間か……」 澪「豆料理なんて久しぶりだなぁ……」 ―「おっーす!」 澪「」 ―「私は世界一美しい豆、律豆しばってんだっ!」 澪「………」 律豆しば「ねぇ、知ってる?フジツボって人間の傷口から―」 ダンッ!プチッ… 律豆しば「ドゥギャアアアアア!!!」 部下A「どうかしましたか?リーダー」 澪「い…いや、何でもない…はぁ…はぁ……」 首都高沿い・某廃ビル 部下B「………」カチャリッ 部下B「ターゲットを発見…(狙撃範囲に)入るまで待機……」 澪『………』 部下B「?…ヘリと共に大型車も続行している…?」 澪『気にするな。集中しろ』 部下B「はっ!!」 部下B「………」 澪『………』 部下B「……入った」 ターンッ 澪『無線を切る…退散しろ…』ブツッ 首都高はカオスと化すだろう… ~~~ ??? カッチャカッチャ… 「う~ここのフレーズ難しいよ~!」 ガチャッ 「あら、唯ちゃん早いのね」 「ムギちゃん!遅いよ~!」 「ウフ♪ごめんなさい。早速紅茶をいれるから待っててね」 「わ~い!」 …………………… 「さぁ、どうぞ♪」 「ありがと~ムギちゃん!」ズズッ 「ウマイ!」 「ふふ♪良かった♪」 「律っちゃんと澪ちゃんとあずにゃん遅いねぇ~早く集まってお菓子食べたいなぁ~!」 「違うわよ、唯ちゃん。私たちが早く来過ぎたたのよ……」 「ほぇ…?」 ~~~ 病室・ICU 憂「いやあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!お姉ちゃぁぁぁぁぁぁぁん!!!」じったばった 梓「憂危ないよっ!」 医師「離れて下さい!感電しますよ!」 キュィーン…バスンッ キュィーン…バスンッ 憂「嫌だぁ!嫌だぁ!嫌だぁぁぁぁ!お姉ちゃん!お姉ちゃぁぁぁぁぁぁぁん!!」 梓「憂!離れてって!危ないって!」 キュィーン…バスンッ キュィーン…バスンッ 医師「くっ…電気マッサージの電圧を上げてくれ!」 看護師「はいっ!」 キュィーン…バスンッ …… 首都高 ヒュー…パンッパンッ… バァンッ… チリジリジリ… 律「くっ…何だっていうんだ…!はっ…ガソリン!?」スクッ… 律「早く…ここから出ないと………これも…澪の仕業か…くっ…」よろっ… 律「まさか、最後は狙撃と見せかけて事故とはな…本当に私を殺そうとしやがる…ふっ…澪にしては念を入れ過ぎじゃねぇのか?」よろっ… ―「生存者がいるぞ!大丈夫ですか!」 はは…どうやら私は神様から寵愛されているようだな… 唯やムギはどうなんだろうな… …… キャスター『ニュース速報です。首都高速埼玉新都心線でタンクローリーとトレーラーが衝突する事故があり、一部通行止めとなっております』 澪「………」 部下A「………」 記者『現場では激しい火災とトレーラーに積荷であった花火の火薬で大変近づくことができません! 乗用車1台が巻き添えをくらい、負傷者1名を近くの救急病院へ搬送…ん!!』 記者『新たな情報ですっ!!この事故で病院へ搬送された負傷者はなんと田井中総理ですっ!! どうやら、テロから避難しようとしたところを狙われたのだと思いますっ!!』 キャスター『現場から以上でした』 澪「何でだよ!!」ダンッ 部下A「り…リーダー…」 澪「何で総理は死んでないんだよっ!!最後の最後でしくじりおってっ!!」 部下A「お…落ち着いて下さい…今は次をどうするか考えましょう…」 澪「……ちっ」ギロッ 部下A「………」 澪「Bは…今どこにいるんだ…?」 部下A「今掃除(証拠隠滅)をしながら配備した車に乗っているかと…」 澪「あいつを干せっ!!なすりつけろっ!!失敗の原因はそいつにあるっ!!」 部下A「い…いくらなんでも酷じゃ…ないですか…?」 澪「なん…だと…?」ギリッ… 部下A「そもそも今回は失敗する可能性があったじゃないですかっ!!」 部下A「それを部下に全部押しつけるのは…リーダーとしてはあまりにもムシが良すぎますよっ!!」 澪「言いたいことは…それだけか…?」カチャリッ 部下A「なっ…!!」 澪「計画はなっ!!実行に移ったら失敗の可能性があるかないかなんてどうだっていいんだよっ!!実行に移れば後は行うだけだっ!!」 澪「物事にはなっ!!結果への対応が全て求められんだよっ!!部下の失敗を全部上司が尻拭いだぁ?お前こそムシが良すぎじゃないのかっ!!あぁ?」 澪「失敗での対応を本人に取らせないならお前に取らせるっ!!撃つぞっ!!」 部下A「じゅ…銃を…下ろして…ください…」 澪「ふぅー…こいつも干せっ!!」 部下C「はっ!」 部下A「…ま、待ってくださ…」 澪「………」 澪「……クソッ…」ギリッ 首都高沿い・救急病院 律「くっ…あぁ…病院か…」 ―「おぉ…総理、目を覚まされましたか!」 律「あぁ…副総理か…」 副総理「お察し致します…あの大事故からご無事で何よりです…!」 律「………」 副総理「今、公安がテロ集団の逮捕に動いております…ついに正義の鉄槌が下されるんですよっ!!」ワクワク 律「正義の…鉄槌か…」 副総理「抵抗すれば発砲もやむを得ませんね…」 律「!?発砲…だと…?おいっ!!公安の部隊は今どこにいるんだっ!!」 副総理「東京の〇〇の〇〇ビル―」 ガタッ 副総理「!!…総理っ!どこに行かれるんですかっ!!安静にしていないと―」 律「うっせぇっー!!」バタバタバタ もう向かうしかない 取り返しがつかなくても… もう手遅れだとしても… 今は向かうしかない 東京・某廃ビル カツン…カツン… 「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……」 この苛立ちをどうすれば良い……? ただひたすら謝るしか能のないコイツに求めるなんて愚の骨頂だ…… では、なぜ私はコイツの所に来たんだ……? コイツに何を私は求めているというのだ……? 澪「和……」 和「ごめんなさい、ごめんなさい…、はっ…!!」 澪「お前は何に謝っているんだ…?お前は何のために謝っているんだ…?私をどうしたいのだ…?」 和「み…澪…グスッ…わ…私は…澪に…澪に…昔の様に…昔の澪に戻って欲しいの…!」 澪「………」ギリッ 和「私は…澪を救えなかったことに謝っているの…本当に後悔しているわ…今…こんなことになって…澪がこんなに傷ついていたのに……」 和「私は…澪を本当に支えてやれなかった……私は…パートナー失格ね……」 澪「………」 和「澪…ごめんなさいね…早く気づいていれば、あなたを一人にすることがなかったのに……」 澪「………」 和「許してくれなくてもいい…私は…澪からどんなことをされたって構わない…!なぜなら……」 澪「………」 和「なぜなら…私は…澪を…心から信じているから……」ニコッ 澪「………」 何でコイツはこんなにも笑っていられるんだ…… 澪「っ………」 和「! 澪……」 頬から熱いものがつたわってくる… 私は…こんな…こんなくだらない執念のために… 澪『私にできる精一杯のことをしよう』 あの時捨てた本当にくだらないものを…こんな奴を…傷つけてしまっていたのか… 私の方が…本当にくだらない… 澪「うっぐ……くっ……」ポロポロ 和「澪……」 カシャーンッ…! 『公安だ!内乱の罪でお前らを逮捕する!抵抗すれば発砲をする!無駄な抵抗は止めて投降しろ!』 「尻尾捕まれたぞ!」 「もう俺らはおしまいだ!」 「あんなリーダーに着いて行ったのが間違いだったんだ!」 数々の叫び声… もう取り返しのつかないところまで来たのだな…… 和「澪…投降しよう…」 澪「………」 和「今なら間に合うわよ…ね?取り返しのつかない前に…さぁ…」 澪「………」 和「………」 澪「……ふっ…」 澪「あぁ……そう……だな……」 和「み…澪…!!」パァ- 私の負けだ…… まったく……和には……かなわないよなぁ…… ターンッ…… ドサッ 和「!?……澪……?」 「自分だけ投降なんてムシが良すぎるんじゃないですかねぇ?」 澪「かはっ……ぐぶっ……」 部下A「アンタはやっぱり二流なんだよっ!!人質に懐柔されるなんて二流のリーダーがやることだっ!!」 部下A「いや…それ以下だっ!!」 和「澪っ!!澪っ!!ウソでしょ……?ねぇ?澪っ!!」 部下A「悪いが、アンタを干してこっちはトンズラする…これは俺をコケにしてくれたお礼だ!」ドカッ 澪「ブグッ……カハッ…カハッ……」 部下A「あーばよっ!!ペテン師めがっ!!」カツンカツンカツン… 和「み…澪……?」 澪「はぁ…はぁ……」 目が……霞む…… 和「澪…ふざけるのもいい加減にして…ウソ…だよね…?」 澪「はぁ……はぁ……」 和の声が……聞こえなくなる…… 和「ねぇ!澪ってばっ!」 澪「……はぁ………はぁ…………」 まぶたが……重い…… 和「澪っ!!大丈夫なら返事してよっ!!」 澪「……………」 6
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一方 律「うぅっ…澪…澪…」 紬「推測だけど、これまで政府を狙ったテロは澪ちゃんが関与しているかもしれないの」 律「えっ…?」 紬「梓ちゃんから聞いたんけど、二ヶ月前に澪ちゃんは仮出所したらしいの…今は澪ちゃんは既に時の人…だからマスコミは仮出所まで取り上げられことはなかったのよ」 律「それとテロと何の関連性があるんだよ!澪は…澪はそんなことをするはずがないだろっ!!」 紬「それじゃあ、今のところテロの標的は誰になっていたかしら?梓ちゃんに憂ちゃん、唯ちゃん…ここから何が導き出せるかしら?」 律「つまり…澪に行き着くわけか…」 紬「あくまでも、推測よ…」 律「だとしたら…何で澪は私に直接攻撃してこないんだよ…!」 紬「テロはね…相手を直接攻撃するのではなく、間接的に攻撃するのよ、目的のために」 律「………」 紬「今回の目的は、律っちゃんと関連がある人を攻めて律っちゃんを追い込む…まさに生殺しの様なもの…本当に憎んでいないと出来ないことよ」 律「澪が…私を…憎んでいる…だと…?」ガタッ 私は崩れ落ちた… もはや取り返しのつかない所まで来てしまっているのか…? 病室・ICU ピピッ…ピピッ… 「ん…ん…あれ…?」 ピピッ…ピピッ… 「ここは…あっ…憂!あずにゃん!」 ピピッ…ピピッ… 「寝ちゃっているのかな~?風邪ひくよ~二人とも!」 ピピッ…ピピッ… 「そうだ!布団をかけてあげようと!これなら二人も大丈夫だね!」 ピピッ…ピピッ… 「よ~し!これでばっちり!」 ピピッ…ピピッ… 「そういえば、ここ病院だね~何でここにいるんだろう…?」 ピピッ…ピピッ… 「まっ…ベッドにいたから戻るかぁ~あれ…?先に誰か寝てる…」 ピピッ…ピピッ… 「私…?」 ピピッ…ピッ…ピ―――― 東京・某廃ビル 和「………」ガタガタガタ 澪「本当に何もしゃべんないとは…何かしゃべろよ!」ドカッ 和「うぐっ…かはっ…はぁ……」 部下A「リーダー…余りやり過ぎると…」 澪「あ?」ドカッ 和「ごほっ…げほっ、けほっ…」 部下A「いえ…」 澪「あぁ、次の作戦か…15 30からでやれ……」 部下A「は…はい……」 澪「あと、こいつを閉じ込めておけ!」 部下A「りょ…了解…しました…」 カシャーン 部下A「悪く思うなよ…全部あんたらが悪いんだからな…けっ!」スタスタスタ… ここでやっと我に返った… それと同時に目から溢れ出るものが止まることなく流れ続けた… 和「澪…どうして…どうして…」ポロポロポロ… 澪「………」 部下A「リーダー!準備・配備完了です!」 澪「そうか…ご苦労…」 部下A「次の財務省で田井中政権もおしまいですねぇ~」 澪「あぁ…実に楽しみだ…そのために私はいろんなものを捨ててきたのだからな……」 …… 律「…クソッ!!バカ野郎っ!!私のバカ野郎っ!!」ダンッダンッ 紬「だとしたら…ここはもう危険ね…」 律「な…なぜ……?」 紬「あら?今までの話覚えてないの?澪ちゃんがテロに関与していると仮定したら、テロの標的が憂ちゃん、梓ちゃん、唯ちゃんと続き、律っちゃんを除く人物が次に狙われることになるのよ?」 律「む、ムギ…まさか…」 紬「そう…次に狙われるのは…私…」 律「そんなっ!!そんなのって…ありかよ…!!」 紬「律っちゃん、私を政界に連れて来てくれてありがとう…本当に楽しかったわ…」ニコッ 律「ムギ……」 紬「いろんな世界を見れたし、いろんな人にも会えたわ…ただ、学生時代でやったクリスマス会みたいに放課後ティータイムのメンバーと憂ちゃん、和ちゃんとで集まることが出来なかったのが一つの心残りだけどね……」 どうしてこうなったんだ… 紬「それじゃ、律っちゃん、また会いましょう♪」パチンッ ガシッ 律「お、おいっ!!離せっ!!」 連れ出されるなか、ドアで遮られるまでムギの顔を見続けた… 結局、私はムギを守れなかったのだ… リーダーなのに…仲間一人さえも私は救えなかったのだ…… 律「離せぇぇー!!ムギィィー!!」 バタンッ 紬「………」 秘書「大臣…これで本当に良かったのですか…」 紬「ふふふ♪じゃなきゃ、やりずらいでしょ?」 秘書「本当にあなたは気配り上手な方でした…」カチャリッ ターンッ 律「離せっ…!えっ…?」 「銃声がしたぞー!」 「琴吹大臣が撃たれぞー!」 「救急車はまだかー!」 律「そ…そんな……」 SP「総理…急ぎますよ…」 律「………」 …… 記者「速報です!15 42に財務省大臣室で琴吹大臣が銃撃されたもよう! 現場は大変混乱しております!琴吹大臣は現在、救急病院へ搬送中!意識不明の重体!」 キャスター「また番組を変更しましてお送り致しております。 15 42頃、琴吹財務大臣が財務省大臣室にて銃撃され、意識不明の重体となっております。 これで平沢厚労大臣の爆撃事件に続き、第2の犠牲者となりました」 澪「………」 部下A「はははっ!田井中政権、ついに墜ちましたね!」グッ 澪「そう…だな……」 澪「………」スタッ 部下A「リーダー…どこへ?」 澪「気分を換えたいんだ…ちょっとふらつく…」 部下A「気をつけて下さいよ…パトカーの音がしきりに外から聞こえますんで……」 澪「分かってるよ……」 バタンッ 部下A「………」 部下A「黙っていりゃぁ、良い女なのによ……」 燃え尽きて 我が手に残る 虚しさよ 我に言わせよ 我に聞かせよ 執念を燃やすだけの人生は、はっきり言って華がない… ただ、血と汗を流すだけで自己満足すら得られない… それを是としてやってきた私にはもう戻ることは出来ない… 出来るのは自分に精一杯の嘘をつくだけ… もう、それでしか…自分を…自分の人生を…守れない… 澪「何やっていたんだろ…私……」 ふとこぼれる小口にただ苛立ちが積もる… 和「うっ…うっ…」ポロポロポロ そして、なぜコイツの前に私は来たのだろう… 和「澪…うっうっ…澪…ううっ…」ポロポロポロ 澪「何だ……?」 和「!!」ビクッ 澪「何だって聞いてんだよ!」ガンッ 和「………」ガタガタガタ… 澪「……ちっ…」 澪「あぁ…そうだ…ムギも病院送りなったそうだ……」 和「!!ど、どうしてなの…?」ガタガタガタ 澪「………」 澪「何がだ……?」 和「どうして…私じゃなく…唯やムギをそんな目に会わせるのよっ!!」 澪「………」 和「あの二人が澪に何をしたって言うのよっ!!私だけ…私だけを苦しませれば良いじゃないっ!!」 澪「……ふっ…ふふっ……」 澪「ふふっ…ははっ…あははは……」 和「…?」 澪「アーハッハッハッハッハッハッ!!!!」 和「み、澪……?」 ガシッ 澪「苦しいか?あぁ、そうだよな?自分のせいで他の奴が痛い目に会っているからなっ!!お前と律だけは徹底的に苦しんでもらわんとなっ!!」 和「み…澪…ごめんなさいっ!!私…あなたを苦しませる気はなかったのよっ!!」 澪「うるさいっ!!!!今さら謝ったってもう遅いんだよっ!!!!私だけ退け者にした罰だっ!!!! 特に和っ!!!!お前は私の味方だと言ってたはずなのに堂々と裏切りやがって…お前だけは律以上に苦しんでもらうからな…覚悟してろよっ!!!!」ギロッ キィー、バタンッ 和「澪…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…」 私は澪がいなくなった先に向かってひたすら謝るしかなかった… 車中 律「………」 「総理、よろしいかと…」 律「………」 「総理!!」 律「あ…何だ…」 「今から総理は避難施設に隠れることになります… もはや首相官邸など公的機関におられましては危険です。 一旦、公務から離れた方が身の安全かと…」 律「そうか……」 唯に続いてムギ… もし澪がテロに関与していると仮定すれば、次に狙われるのは最後に残る私… 律「……クソッ…」ボソリッ prrrrrr… 律「はい…」 『田井中総理ですか?私、警視庁公安部の者です。 もうすぐ総理とのアクセスができなくなられるとお聞き致しましたのでご連絡させていただきました』 律「公安…?今日のテロについてか…?」 『お察しの通りです。いやぁ、大変ですね…司法省も狙われているんですよね? 公安庁も動けないと思うと心中残念ですねぇ~』 こんな時でも管轄争いか…そんなことしている場合か 律「…早く要件を言え!」 『失礼致しました…滅多に総理でもお伝えもしない情報ですから慣れないものでしてね、お伝え致します』 『本日一貫して起こったテロを招いた組織を判明致しました。 組織名もなく、人数もあまりないようなので、集団とでも言いますか…比較的新しい集団です。 集団の目的は現政権、田井中内閣の倒閣。 公安部員の捜査から首謀者は秋山澪…おや、昔の政敵と同姓同名ですね…こんな偶然もあるんですねぇ~』 なんてことだ…ムギの言った通りじゃねぇか… 『東京〇〇区の○○ビルでその集団の一員が出入りしているとの目撃情報があり、そこが拠点ではないかと思い…』 律「やはり…そうだったのか…後は任せる…ご苦労…」ピッ 律「……はぁ~…」 なぜか、肩の荷が降りる感じがした… いや、力以上に何かが抜ける感じだ… 夢であって欲しい… 誰かが「これまでのは嘘です」とさえ言ってくれればもう何も要らない… 律「なんだよ…これ…私が望んだ将来ってこんなんなのかよ……」 ただうなだれるしかなかった…… 東京・某廃ビル 澪「最後の作戦だっ!!これで田井中政権の灯火は消えるっ!!気を引き締めて挑むようにっ!!」 部下一同「「はっ!!」」 部下A「これまでの流れを受け、内閣は逃げに回り、警察が動きに回るっ!!そこで今回は厳戒警備体制のスキを狙った作戦だっ!!」 澪「警察と言えど公安…ヘマを起こせばこれまでの努力がおじゃんになる…」 部下A「現在、首都高で埼玉方面に向かう公用車に乗っている総理を狙撃するものだっ!!」 部下A「目的地点から狙撃を行うっ!!Bっ!!お前の腕にかかっているっ!!」 部下B「はっ!!」 澪「B…頼んだぞ…お前なら出来る…」 部下B「外しはしませんよ…リーダー!」 澪「その意気だ…!」 もう戻れない段階にまで私は来てしまっているのだな…… 失うものはもう自分の手で潰してきたんだ… 私が心配するものなんてもうない 5
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第104話 希望を胸に、精一杯生希望(生きよう)(前編) 先程聞こえた2度目の放送で、再び仲間の死を知った。 メルティーナ、夢瑠、エイミ。 あまり交流は多い方ではなかったが、それでも皆いい人だったと思う。 だが――みんなもうこの世にはいない。 おそらく神界で死んだ時と同じように、二度と蘇れはしないだろう。 死んだらエインフェリアに戻るだけ、なんて甘い事があるとは正直思えない。 だからこそ何としてでも生き延び、プラチナと会わなくてはいけないのだ。 根拠はないが、彼女とならこの殺し合いを壊せるような気がしている。 幸いあの後ミカエルに見つかることはなく、俺も洵達も放送で呼ばれずに済んだ。 ならば仲間の死を悼むのは脱出してからすることにして、今は自分に出来ることだけを考えよう。 そうと決まれば、まずは洵達と合流だ。 そう思い、放送のすぐ後でコミュニケーターを手に取り――そして再び地面に置いた。 「……まだやめといた方がいいかな」 出来る事なら今すぐにでも行動したい。 洵達と合流して、平瀬村で仲間の捜索を始めたい。 だが――自分はそうやって頭を切り換えられたが、あの少女や洵はそれが出来ているだろうか? 洵は俺よりも死んだ皆と付き合いが長いし、夢瑠とは同郷だったって話だ。 もしかしたら、今頃塞ぎ込んでいるかもしれない。 あの少女にしても、知り合いを呼ばれていない保証はない。 そもそも彼女はエインフェリアでなく極々普通の女の子だ。 友人の名前が呼ばれていた場合、俺や洵とは比べ物にならないくらいショックを受けることだろう。 もし今洵が彼女を宥めているとしたら、通信はしばらく控えておいた方がいい。 (あれから爆発音もしてないし……戦闘が終わったってことは伝わってるよな?) 派手に攻撃をしてきたミカエルの性格を考えると、誰かと遭遇するなり派手な音を響かせてくれるだろう。 少なくともこの平瀬村でそれを行った場合、どこに隠れていても音が聞こえるように思える。 つまり、静かな今ミカエルは誰とも戦闘していないことになる。 俺とミカエルが両方生き延びたまま放送を跨いで戦闘している可能性は消えるわけだ。 心配をかけることはないだろう。 (先に少し村を散策しておこうかな……) 通信をするのはそれからでいいだろう。 そう思い歩き出そうとした時だった。 『どうやらミカエルは振り切ったようだな』 相変わらず淡々とした声が、コミュニケーターから聞こえてきたのは。 ☆ ★ ☆ ★ ☆ チェスターを止められなかったことが、少しだけ悲しかった。 いや、本当の事を言うとものすごく悲しかった。 あまりに自分が情けなくて、泣き叫びたいほどだ。 「クレス君……チェスター君の事は……」 マリアさんは、僕に気を使ってくれている。 本当なら、気を使う必要など無い対等な関係のはずなのに。 塞ぎ込んで足を引っ張ったりせず、自分一人でキチンと立ち直れる。最初に出会った時、僕はそう宣言したのだから。 だけど、僕はあの時ミントの死に動揺してマリアさんの足を引っ張ってしまった。 ミントが励ましてくれるまでは、一人で立ち上がることもできなかった。 僕は弱い。放っておいては再び何かしらの問題の原因とになる。 ――おそらく、そう思われてるだろう。 だからきっと、マリアさんはさっきからこれほどまでに僕に気を使っているんだ。 情けなかった。みんなを守ると誓ったのに、今の僕は守られてるだけのようなものだ。 何一つ成せていない。 何も出来ていないのに、ただダラダラと生き長らえてしまっている。 ボーマンさんという人のおかげで運よく命拾いして、マリアさんの足を引っ張っただけの僕がまだ生きている。 目の前でアーチェが死ぬのも止められない、弱い僕なんかが。 多くの人の心を救えたであろうミント達の代わりに、僕なんかが…… でも、僕はまだ生きているのだ。生きているのだ、動く事が出来るのだ。 先に逝ってしまった人と違って、まだ僕は生きている。戦える。 ミントやアーチェ、他の知らない人達の代わりに、未来を変える事が出来る! ならば、こんな所で立ち止まるわけにはいくまい。 僕は、成さなきゃいけないんだ。 死んでいった人のためにも、ルシファーの打倒を! 「もう大丈夫ですよ」 だから、笑う。 本当はまだ引きずっているけど、それを表に出したくはない。 これ以上、マリアさんに迷惑をかけたくない。 だから、笑う。 僕の一番の目的は、『ルシファーの殺害』ではなく『大切な人を守ること』なんだ。 ルシファーを倒すのはそのための手段に過ぎない。 それを忘れてルシファーを憎むあまり暗い顔をしていては、次に出会う善良な人と手を取り合えなくなるかもしれない。 戦う事に執着して、弱き者を怯えさせては何にもならないんだ。 だから、笑う。 弱き者の手を取って、彼らの事を守るために。 (これでいいんだよな、チェスター……) 復讐に駆られ、去って行ってしまった親友を想う。 彼は「誰もがお前みたいに正しくあり続けられるわけじゃねえんだよ」と言っていた。 きっと分かっていたんだろう。 怒りに駆られて復讐に走ってしまう事は、決して正解なんかじゃないって。 あんな風に怒りに駆られた状態では、誰かを救うことなんて出来やしないって。 復讐は成し遂げられても、弱き者に手を差し伸べ、誰かを守り抜くことは出来ないって。 だからきっと、チェスターは一人で行ったのだろう。 誰かを守るために殺人鬼への怒りを押し殺す僕と居ても、互いのためにならないから。 正しくあろうとする行為を、自分が邪魔してはいけないから。 「ルシファーとの戦いはこれからも続くんですし、頑張らファイト(ないと)いけませんもんね」 こんな状況だけど、僕は笑顔を無くさないでいよう。 嫌な事や悲しい事がたくさんあったダオス討伐の旅も、みんながいたから楽しかった。 みんなの笑顔があったから、全てが終わったあとで笑って昔を語ることができた。 だから、この殺し合いでも笑顔を忘れずにいることが出来れば、きっとここでの出会いを良き思い出として語れる日がやってくる。 ミントと共に過ごした日々を、暗い気持ちなしに懐かしむ事ができる。 そのためにも僕は笑う。 復讐を終えたチェスターがいつでも帰って来られるように。 僕自身が、彼の帰れる場所でありつづけられるように、。 マリアさんが、心配しなくて済むように。 精一杯の笑顔と渾身のギャグで、みんなも笑顔になれるように! 「…………」 あれ? おかしいな……マリアさんの反応が薄い…… 今までのギャグと違い、意味は同じだけど異なった単語を引っ掛けたから理解して貰えなかったのかな? うーん、ギャグは高度すぎてもダメってことか…… よし、今度は分かりやすいようもうちょっとレベルを下げて…… 「大切な人の未来を守るためにも、前を未来(見ない)といけませんし」 さあ、笑って下さいマリアさん、僕の渾身のギャグで! これから辛いことがたくさんあるだろうけど、だからこそ笑わないと! 「…………っ!?」 って、えええええ!? ちょ、ま、マリアさん!? 何でそんな物騒な物をいきなりこっちに向けるんですか!? そんな怖い顔をしてないでホラ、スマイルスマイル…… 「荷物を捨てて両手を高く上げなさい」 うわあ、目が本気だあ。 ……よく分からないけど、ここは素直に従っておこう。 出会ってまだ1日も経ってないけど、マリアさんは僕の大切な仲間だ。 こんなところで変に揉めたくなんかない。 何であんなに怒っているか分からないけど、とりあえず落ち着いてもらうためにも言う事を聞くのが一番だ。 「は、はい……えっと、これでいいですか?」 荷物を離れた位置に放る。 にも関わらず、依然マリアさんはサイキックガンをこちらに向けて掲げていた。 ☆ ★ ☆ ★ ☆ 「……何だ、食わんのか」 放送によりルシオもミカエルも生きていると判明して3時間以上が経過した。 放送後に連絡を取り隠れ家に選んだ民家にルシオを招き入れた俺は、現在居間で食事を取っている。 勿論食べているのは支給された微妙な味のコッペパンだ。 民家にあるもので何かを作って(ミランダに作らせて)もよかったが、毒物の類を混入されては困るからな。 「腹が減っては戦が出来ぬ、とまでは言わんが、戦闘に若干の支障が出る。 俺やミランダに迷惑をかけぬためにも食える内に食っておけ」 そうとだけ言って、再びパンを口に運ぶ。 『ミランダを見捨てていく』という選択肢を、おそらくルシオは認めない。 だとすると、今後どうするか考え直す必要が出てくる。 別行動を取っても何とか一人で生き延びるくらいの実力がルシオにはあるだろうと思っているが、足手まといを守りながら生き残れると思うかと言われると首を捻らざるを得ない。 ミランダを守ってルシオが死にでもしたら、この数時間が無駄になる。 『結果的にルシオが死んだ』というならまだしも、『死にそうな状況に放り込んだら案の定死んでしまった』というのは避けたい。 ルシオの死をしったヴァルキリーの反応も確かに気にはなるのだが、ルシオという便利な駒をわざわざ捨ててまで知ることではない。 あくまで『ルシオの死』という最悪の結果になってもそれはそれで楽しみようがあるというだけのことだ。 「……ああ、分かってるよ」 分かっている人間の表情ではないな。 そう思ったが、わざわざ指摘をしたりなどしない。 ルシオが口にパンを運ぶのを眺めながら、現在玄関で見張りをしているミランダの事を考える。 ――ルシオを待っている間、民家は終始無言だった。 こちらに警戒心を持っているのだろう。デイパックを大事そうに抱えていた。 恐怖から言葉を失くしたというよりは、情報をこちらに渡したくないため敢えて会話を避けているというように見えた。 こちらとしても今後の方針をしっかりと考えておきたかったので、わざわざ話しかけたりはしない。 そうこうしている内に放送が始まり、ルシオとミカエルの生存を知った。 戦闘音が聞こえなくなった事を見るに、ルシオは上手くやったのだろう。 まだ近くにミカエルがいて姿を隠した状態だったら不味いと思い、5分ほど間を開けてから通信をすることにした。 そしてルシオと無事合流し、ミランダを生かしておく必要性が皆無になったのだが―― (キュア・プラムスを受けた時と若干異なるものを感じたが、おそらく同様の魔術なのだろう……) ルシオとの合流後、ミランダに支給品を見せるよう伝えた(俺が言っても警戒されるだけだと思いルシオに言わせた)際、ミランダはそれを頑なに拒んだ。 ミランダ曰く、俺達を信じていないわけではないが、大事なものが入っているので他人には見せられないのだとか。 切り札に成り得る支給品を隠そうという知恵があるだけ、無条件で他人を信じる愚か者よりは使えそうだ。 それになによりミランダには不思議な力がある。 俺達を攻撃する気がないと示すため見せてくれたあの祈り。 あれのおかげで先の戦いの傷は大分癒えた。 ミランダ自身はそのせいで疲労していたようなのであまり多用は出来なさそうだが、奴がいると非常に便利だと思われる。 あの治癒能力を考えれば、ミランダは生かしておいた方がいい。 少なくとも、ルシオと別行動を取る際に自分に同行させてまでわざわざ始末する必要はないだろう。 ということは、ミランダにはこの先さらに働いてもらわねばならない事になる。 今の内に休んでおいた方がいいだろう。 『放っておいても人数は減ってくれるだろうし、しばらくはミランダの疲労回復を兼ねて休息を取る』 それが先程俺の決めた当分の行動方針だった。 勿論、ルシオ達には後半部分しか伝えなかったが。 まだルシオが合流する前にミランダと決めた潜伏先のこの民家は、出入り口が二か所ある。 一か所はミランダのいる玄関で、もう一か所は台所にある。 二つとも鍵をかけられるようだったので今現在は施錠をしており、ドアを破壊されない限り侵入される事はない。 勿論、ドアノブを捻れば、鍵がかかっていることから中に誰かが隠れていると分かるだろう。 それでも、ドアを壊されれば物音で侵入者の存在に気付けるのだ。 施錠をせず、気付かぬ内に侵入されて暗殺されるより遥かにいい。 いざとなればもう一方の出口から撤退すればいいからな…… とはいえミカエルにだけは十分気を付けなくてはならない。 奴ならドアを破らずとも民家ごと俺達を抹殺できるだろう。 なので、ミカエルがこの民家に近付き次第すぐさま撤退できるように、玄関の覗き穴から外の様子を探る見張り役を立てる事にした。 それだけでなく、ミカエル以外の人間が民家に近付いてきたら一番近くの部屋に飛び込み、ドアを破壊し入ってきたそいつに不意打ちをする役目を負う。 ルシオは「こちらから不意打ちをして、相手が殺し合いに乗って無かったらどうするんだ」と言ってきたが、 「何かしら声をかけることもせずいきなり侵入してくる奴は、まず間違いなく殺し合いに乗っている」と言って説得した。 そんな若干危険な役目を引き受ける者以外は、基本的に休息を取る。 睡眠不足が原因で判断力の低下を招かぬよう、一人は睡眠を取ることにした。 さすがに二人寝るのは襲撃があった際困るので、一人は起きたまま適当に体を休める。 襲撃時の物音で飛び起きてから敵との対峙までの時間を多めに取るため睡眠を取る者は2階で、起きている者は見張り担当の者と共に極力早く襲撃者の対処に移る必要があるので一階の居間に待機する。 この布陣で残りの8時間ほどを乗り切り、ミカエルも移動したであろう時間――次の放送が終わって2時間程経ってからの予定だ――に行動を開始する予定だ。 最初の役割分担は、俺の打ち身を治したため疲労したミランダを先に眠らせ、ルシオには見張りの役目を頼んだ。 その際にミランダの荷物をチェックするつもりだったのだが…… どうやら思った以上に俺は警戒されているらしい。 2階のどの部屋にも見当たらないと思ったら、厠と思しき扉に鍵がかかっていた。 扉を引いた際、中から寝ぼけたような声で「もう交代ですか?」と言ってきたことを見るに、どうやらこの中で眠りについたらしい。 その場は「姿が見えないので心配しただけだ」と誤魔化しておいたが、警戒は強めてしまったとみて間違いないだろうな。 扉を壊して入ってしまえば逃げ場がないため成す術もなく殺されてしまうと言うのに眠っていたという事は、中にいれば安全だと思っているということだ。 ルシオに気付かれずに扉を破壊しミランダを殺害することはほぼ不可能なので、厠の中で殺される場合ルシオも俺と手を組んで殺し合いに乗っているという事になる。 『殺し合いに乗った奴が体を張ってミカエルから逃がしたりなどしない』といった理由からだろうか、とにかくミランダは少なくともルシオの事は『乗っていない』と思っていると見ていいだろう。 『ルシオを信頼している』ということから『ルシオとミランダは秘密裏に同盟を結び、優勝を狙っている』という可能性が生まれたが、これはすぐさま無いであろうと思考の外に追いやった。 確かに後から合流するという形を取れば繋がりを推測される事を避けられるが、見ず知らずの相手の信頼を得る際には一人よりも二人でいる方が有効だ。 顔見知りの俺を発見し別行動を取ることに決めたならともかく、あの時は俺が奴の背中を取った。 俺が奴に気付くより先に俺の存在に気が付き、別行動の旨を伝えてから俺の視界に入らぬ場所までミランダを行かせ、それから俺に背後を取らせる――そんなことはまず無理だ。 それに、最後の一人になるために同盟を結んだのなら、わざわざ危険を冒してミカエルの相手を引き受けるものだろうか? ミカエルとも組んでいた、というのは100%ない。それだったらあの時俺を殺していたはずだ。ルシオとミカエルが組んでいたら、はっきり言って俺に勝ち目はなかっただろう。 とにかく、あの二人はおそらく殺し合いには乗っていない。 ルシオに関しては乗っていないと断言してもいいだろう。 もっとも、俺は乗っているので、ルシオ達が俺と敵対するかどうかは全くの別問題だが。 まあとにかく、ミランダは生かしておく価値がある。 とはいえ、あの女は俺の事を信用していない。 先程は己が乗っていない事をアピールするためのパフォーマンスとして傷を治してくれたが、今後はそうはいかないだろう。 ルシオが頼めばやってくれるかもしれないが、俺と二人きりの状況ではまずやってはくれまい。 というよりそもそも二人っきりの状況を良しとしないだろう。 ミランダを始末するためならそれっぽい理由をつけて俺達二人とルシオ単独というチーム分けを行うが、今後も利用していくつもりなら不信感を与える無理矢理な理由づけは避けた方が得策だ。 だが、戦闘能力が低そうなミランダをお人好しのルシオと組ませるのにも不安が残る。 足を引っ張り、ルシオを死に追いやるだろう。 やはり今後は三人で動くのがベストだ。 ただ、そうなると人数を減らすため参加者を殺す事が困難になってしまう。 このデメリットをどう補うか。それを考えねばなるまい。 「ヴァルキリーの心配をする気持ちも分からないではない。だが……ハッキリ言って、その心配は不要だと思うがな。 あのヴァルキリーがそう簡単にくたばるはずがない。ヴァルキリーが命を落とす可能性より、俺達が先に死ぬ可能性の方が遥かに高いと思うぞ」 本音を言えばどこかで死んでくれているのが一番なんだがな。 残念だが、現実はそう甘くはないだろう。 ヴァルキリーならミカエルとでも平気で渡り合いそうだ。 彼女が1日を越すことすらできないとは、とてもじゃないが思えない。 「そりゃ、そうだけど……」 「まあいい。食事をとりながらゆっくり気持ちの整理をしろ。次は俺が眠らせてもらう」 ミカエル戦の疲労が残っていそうなルシオを先に寝かせるべきかと最初は考えていたのだがな…… それに寝過ごして放送を聞き洩らしたくはなかったので仮眠は放送後がよかったのだが、この分だと俺が先に眠った方が早そうだ。 食事を取って眠りにつくよう説得するのに時間を費やすぐらいなら、さっさと休息を取らせてもらう。 「今すぐ食事を終え、お前が眠ると言うのならば別だがな」 「ああ、いや、先いいよ」という覇気のない返事を受け、二階へと続く階段に足をかける。 視界の端に、玄関の覗き穴から外の様子を窺っているミランダの姿が映った。 相変わらず、大事そうにデイパックを抱えている。 (ふん、まあいい……何が入っていようと関係ない。油断せず、牙を剥いてきたら始末するまでだ) ミランダに倣い厠で寝ようか迷ったが、寝違えでもしたら洒落にならないので素直に和室で寝ることにした。 ルシオもいることだ、仮にミランダが乗ってるとしてもまだ襲われはしないだろう。 (阿衣……) 生前の頃を思い出す、畳の匂い。 倭を感じる一室で、俺は仮眠を取ることにした。 ゆっくりと瞳を閉じて、世界で一番大切な人を思い描く。 ――放送で言っていた『ご褒美』とやらで、もしかしたら再び阿衣と共に生きられるようになるかもしれない。 (俺は別に、多くを望むわけじゃない) ただ、生還後にエインフェリアとしてでなく、人間として――阿衣の兄として再び生きる。 それだけでいいのだ。 それだけで俺は満足できる。 (もしも再びお前とともに生きられるなら、今度は――) 今度は、道を誤らない。 そう心に誓いながら、俺は夢へと落ちて行った。 ☆ ★ ☆ ★ ☆ 第103話← 戻る →第104話(後編) 前へ キャラ追跡表 次へ 第83話 ルシオ 第104話(後編) 第83話 洵 第104話(後編) 第83話 ミランダ 第104話(後編) 第97話 クレス 第104話(後編) 第97話 マリア 第104話(後編)
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レイパーありすに自らの罪を自覚させてみようとしたが失敗した(タイトル) 作者名:蛇足あき 『無理だな』 受話器の向こうからは、そんな返事が返ってきた 「せめてもう少し考えてくれよ……お前は虐待お兄さんなんだろう?」 『お前の条件が無理すぎるんだ。レイパーありすに罪を自覚させたいってだけでも大変なのに……殺され たれいむの復讐をしたい。挙句にお前自身の手でだ。愛でお兄さんのお前が出来るはずが無い』 この愛でお兄さんは、典型的なレイパー被害に遭った ちょっとした買い物に出かけて、飼いれいむ1匹で留守番させた そうしたら、窓をぺにぺにで壊した、レイパーありすが入ってきて、れいむを犯し殺した お兄さんが、買い物から帰ってきた時には、既に遅く、れいむも、実った子供も、黒ずんで死んでいた 側には、幸せそうな顔をして眠る、レイパーありすが、図々しくも居たと言う事だ 虐待お兄さんにとっては、テンプレートすぎて、同情すら湧かない 『そもそもそうなる前に、防弾ガラスにしておけって、あれほど言っておいたじゃないか』 「今更変えても、もうれいむは戻って来ないんだ……なんか方法がないか?」 『無理だって。地震、雷、火事、親父って災害と思って、再発したりしないように、さっさと潰しとけ』 「それじゃあ、れいむが浮かばれないじゃないか!」 『はぁ~……』 受話器の向こう側の虐待お兄さんは、溜息を吐いた レイパーありすは、虐待対象としてはかなり使いづらい相手だ 何らかの新薬、改造ゆっくりによる虐待とか レイプさせつづける虐待とか むしろ、レイパーありすを使っての虐待とかならともかく レイパーありすを虐待するのは、並大抵の方法では無理だ その原因は、レイパーありす独特の思考による 基本的にはゆっくり全体にも言えるが、全ては自分が、周りにゆっくりできる事を与えて居るのだという 考えが主になり、被害に遭うのは、相手が悪いと思い込む レイパーありすは、その頂点に値すると言っても、過言ではない 全てのゆっくりにとかいはな愛を与えた。死んだのは愛に耐えられなかったから それを逆恨みするのは、いなかものだから 嫌がっているのは、ツンデレだから そんなレイパーありすに、己の罪を自覚させるのは、並大抵の方法では無理なのだ それも今回の場合、虐待する人物が、愛でお兄さん本人で、かつ殺されたれいむに謝罪しながら苦しめる という、普通ならば誰だって不可能だと、匙を投げる事なのだ 下手な方法を取れば、精神を崩壊させて、自らの傲慢さを、強いて言うなら過去を守る 『ただ痛めつけるだけじゃ自覚しないし、ましてや下手に強くやると、死んじまったり、精神を崩壊させ るぞ?その辺は分かってるのか?』 「……なぁ、どうしても無理なのか?お前のような虐待お兄さんでも……」 『う~ん……』 虐待お兄さんは悩んだ 相手が愛でお兄さんとはいえ、ゆっくりに関する事以外ならば、それ並に仲が良いのだ 出来る事ならば、なんとかして願いを叶えてやりたいし、上手く行けばその方法も知りたい 『……まぁ、当てが無くも無い』 「本当か!?」 『ただ、彼女でも出来るかどうかは知らないぞ。いくらなんでも無理難題だからな』 「彼女?」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 蛇足1 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ありす。ご飯だよ」 愛でお兄さんの言葉を聞き、ありすはぴょんぴょんと近づいていく 「きょうのでぃなーもなかなかとかいはね!」 「ああ。さ、今日もとかいはなマナーを学ぼうね」 「ええ。きたならしくむーしゃ、むーしゃするのは、いなかもののすることよ!」 愛でお兄さんは、ありすに一般的、正確にはバッジが取得できるような飼い方をしていた それこそ本当に、れいむに接しているかのように 『レイパーありすを、飼いゆっくりにし、愛でなさい』 そんな一文を守っていた その後に実行する、復讐の為に ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ゆ~、ゆゆ~~、ゆゆ~、ゆ~~ゆ~」 ありすが何やら、歌いながら動いて居る 腰?のような所を捻らせたり、時折くるっとターンを決めたりと 「ありすは今日もダンスかい?」 「ええ!だんすはとてもゆっくりできるわ!」 そう言いながら、ありすはだんすを再開した 傍から見ていれば、それはダンスとは程遠い。好きに動き、好きな時に止める れいむのおうたのように、規則性が無かった (成功しているな……) だが愛でお兄さんは、満足していた 次に書かれていた事 『レイプ以外に没頭する行為を見つけさせなさい』 レイパーありすは、基本的にレイプこそがとかいはな行為だと思って居る 同時に、それが最上級の幸せだとも思って居る それがあるかぎり、レイパーありすにとって、レイプと言うのは常識だ だからまずは、それを止めさせる事 だが同時に、紙には注意事項が書いてあった 『ただし、それを強制的に与えてはいけない』 その理由は、愛でお兄さんにも理解できた 強制的にそれを教えては、それが本当に幸せな事かどうか、人間では分からないからだ 本当はすっきりしたい。でも言われたからこれで我慢している そうなったら、レイプが常識なままである可能性がある だから自らの発想で、幸せな行為を見つける必要があるのだと 他にも注意事項があった 『すっきり制限をしてはいけない』 これは問いただした所 『禁欲をしていたら、いつ爆発するか分からないわ。すっきりを我慢して、それだけを願う個体になる可 能性があるのよ』 と、答が返ってきた 実際、ありすは最初の頃は、与えられた玩具に、1人すっきりを毎回の如く繰り返していたが、ダンスを しているうちに、その回数が減ってきている それは同時に、レイプよりも勝る行為が出来た証拠でもあると、彼女は言っていた だんすの他にも、『しゃんはい』やら『ほーらい』やらという名前をつけた人形で、人形遊びをしたりも している このありすの中で、既にレイプ行為は、最優先事項でなくなって居るのだ (だけど、問題はまだあるんだよな……) 愛でお兄さんは、少しだけ焦っていた ここまでするのに、1カ月かかってしまっている ありすの寿命がどれ位かは知らないが、必要な行為はまだまだある それまで持つかも、れいむの事を覚えて居るかも不安なのだった ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『んほおおおお!!!!まりさのまむまむはさいこうねえええ!!!!』 TV画面に、醜いレイパーありすが映る 『やめるんだぜええ!!!まりざはすっきりじだくないいい!!!』 『まりさったら、つんでれねええ!!!たくさんとかいはなあいをあげるわあ!!!』 『ゆぎゃああああ!!!ありずはじねえええ!!!』 これは典型的な、レイプ行為を収めたビデオだ 愛でお兄さんは、それをありすに見せている ありすはソレを見て 「あのありすはとかいはじゃないわね!れいぷなんて、いなかもののすることよ!」 なんて言っていた 「そうだな。レイプはゆっくりできないな」 お兄さんは、僅かな期待を込めて、ありすにそうかえす 「そうね!ありすのようなとかいはをみならってほしいわ!いなかもののありすなんて、ゆっくりできな いわね!」 「……」 だがありすは、そんなお兄さんの僅かな期待など知らずに、自分のしてきた行為だけは違う。そう考えて いた だがそれは、計画が失敗した訳ではない (やっぱり、まだ早いのか……) 次に書かれていた事 『醜いレイパーありすの行為を見せつけなさい』 これは、レイプ=汚らわしい行為である。その概念を覚えさせる事だ レイパーありすにもさまざまいて、レイプ行為そのものを肯定している輩から、自分だけはレイプではな いと言い張る個体がいる それを束ねて、レイプ行為が汚らわしいと思う個体にする、ということだ ただ、やはり注意事項が書かれていた 『だけど、これはあくまでレイプそのものを嫌わせる行為であって、自らの行為をレイプだと思わせる時 ではない事に注意して』 つまり、今はまだ自らの行為が、レイプだと教えるべきではないのだと 無理やり教えたら、当然ながら意固地になって反発し、レイプ行為そのものを認めて、精神を崩壊させる 可能性があると 上手く行けば、直に結びつくかも知れないが、可能性はとても低いから期待はしないようにとの事だった (むしろ上手く行っている方だな) 注意事項はまだあった 『時期を気をつけないと、レイパーに戻る可能性がある。1人すっきりが無くなってからが良い』 ソレを見て、レイプ行為が再び戻っては、それこそ本末転倒だ むしろ、戻らない方がおかしい、といっても過言ではない だが、愛でお兄さんは運良く、ありすがレイパーに戻る事はなかった 時間が問題だが、計画その物はとても順調に進んでいた ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ゆゆ!とてもゆっくりしているありすだね!」 「まりさもとってもとかいはね!ありすのだーりんになってもいいわよ!」 「ゆゆ~!!もちろんだよ!」 愛でお兄さんは、ありすの番にとまりさを買ってきた 「どうやら、お2人とも気にいったようだな」 「ええ。おにいさん、ありがとう!」 「ありがとう!」 ありすとまりさは礼を言いながら、早々に自らのおうち(巣箱)へと行ってしまった もちろん、これも計画の1つである 『番を作り、子供を作らせなさい』 この行為自体は、さして重要ではない 例えた話 「んほおおおおおおお!!!!!!!まりさのまむまむはさいこうねえええ!!!」 「やべてえええ!!!ありすやべてえええええ!!!!」 「……」 レイプ行為であっても、まだ問題はない 必要なのは、子供なのだから (しかしそれにしても……このありすはまだ、自らの行為だけは違うって思っているのか……) 愛でお兄さんは、心底ありすに苛立っていた 出来る事なら、今すぐに潰したい でもそれでは、れいむが浮かばれない 必死に我慢し、ありすのレイプ行為を見逃していた 「すっきりーーーー!!!」 「もっと……ゆっくりしたかった……」 結局、まりさはそのまま死んでしまった 「と、いかんいかん」 まりさはどうなっても良いのだが、問題は子供だ 「お、おにいさん!きゅうにはいってくるなんて、いなかものよ!」 「待て待てありす。お前の子供が危険なんだ」 と、愛でお兄さんは、砂糖水で満たされた箱にまりさを入れる まりさの頭から生えた蔦は、一時は枯れそうだった物の、染み渡った砂糖水から栄養を吸収して、なんと か実りはじめていった 「まりさああ!?!!どうしてしんじゃったのおお!?!!」 ありすは、まりさがどうしてそうなったのか、理解できないようだった まりさの死に様が、TVで見たレイパーの犠牲者と同じとは考えないで 「……」 お兄さんは必死に我慢して、赤ゆっくりが実るように助けていった 実った子供は、ありす種が4匹と、まりさ種が3匹 (計画は順調だな……できれば、本当に今すぐ終わってほしかったが……) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「さあおちびちゃんたち、きょうもとかいはなだんすをするわよ!」 「「「「「「「ゆっきゅりりきゃいしちゃよ!」」」」」」」 ありすは生まれた赤ゆっくり達に、惜しみなく愛を注いでいった 赤ゆっくり達は、ありすから直々にとかいはな行為を教わって育っていき 特にレイパーに成る事もなく、誰1匹欠ける事も無く、順調に姉妹仲が良いままだった 「……」 対して、愛でお兄さんは、複雑な顔をしていた 今から自分がする行為は、愛でお兄さんの名前に、反する行為だからだ いくら復讐の為とはいえ、例え既にまりさという、関係ないゆっくりを見殺しにしたといえ ありすが元凶とはいえ、ありすを深い悲しみに追いやり、赤ゆっくり4匹を殺す (それでも……それでも俺は!) 今までの日々よりも、れいむとの思い出が勝ったのか お兄さんは、ありす達が注意を向けなくなった隙に、部屋の隅に置いてあった黒い箱から、ソレを取り出 した 紙に書かれていた事 「んほおおおお!!!」 『別のレイパーありすに、子供達を襲わせなさい』 「ゆ!?」 箱から出したレイパーは、一直線に赤ゆっくりへと向かっていく 「おちびちゃんたち、にげてええ!!!」 「「「「「「「ゆわああ!!!!」」」」」」」 ありすはレイパーありすに立ち向かうように、赤ゆっくり達との間に立つ 赤ゆっくりは、幾つかのグループに別れながら、散らばって逃げ出す 「危ないありす!」 愛でお兄さんは、ありすを捕まえて、透明な箱へといれた 「はなしておにいさん!!ありすのおちびちゃんたちがああ!!!」 「大丈夫だ!直に助ける!!」 愛でお兄さんはそういうものの、やや緩慢な動きで赤ゆっくり達へと近づいていく 「んほおおおおお!!!このおちびちゃんのまむまむはしめつけがいいわああああ!!!!」 「も、もっちょゆっくちちちゃかっちゃ……」 「ありすのおちびちゃんがあああ!!!!!」 「ゆえーん!!!まりしゃおねえちゃーん!!!」 「ありしゅのいみょうちょがああ!!! 愛でお兄さんは、実にゆっくりとした動作で、赤まりさ1匹と、赤ありす2匹を助け出し、ありすと同じ 透明な箱へと入れた 他の赤ゆっくりは、全てレイパーに犯し殺させた 「んほおお!!そんなところにかたまって、にがさないわよおお!!!!」 レイパーありすは、透明な箱に入れられたありす達へと向かって行く 「ゆえーん!!ゆえーん!!!」 「きょわいよおお!!!」 「んほおおお!!!このとうめいなかべさんもなかなかよおお!!!」 レイパーありすは、透明な壁にぺにぺにを擦り付けて居る 正確には、その向こう側にいるありすへと擦り付けたかったようだが 当然ながら、ありす達はその光景を、いやと言うほど間近で見ているのだ 「このいなかもの!!!れいぷなんて、いなかもののこういでおちびちゃんを!!」 「んほおおお!!ありすったらつんでれねええ!!!」 ありすが罵るも、レイパーありすは聞く耳持たず、ぺにぺにを擦り付けて居る 「ゆえーん!!ゆえーん!!」 「ゆっくちできにゃいよお!!!!」 「おきゃあしゃーん!!!」 一緒に居る3匹の赤ゆっくりは、泣き叫び、助けを求めて居る (そろそろかな……) 愛でお兄さんは、レイパーありすを掴んだ 「すっき……な、なにをするの!はやくてを」 そのまま愛でお兄さんは、レイパーありすを床へと叩きつける 「ゆぎゃ!!」 ベチン!! ぐしゅ 「ゆぐぅぅうう!!!」 レイパーありすを足で押え、ありす達を透明な箱から出した 「おにいさぁあん!!!」 「ゆえーん!!きょわきゃっちゃよー!!!」 「きょのいにゃきゃみょにょぎゃあ!!」 ありす達は、愛でお兄さんへと近づいていく 「は、はやくたすけなさい!そうしたら、たくさんとかいはなあいをあげるわ!!」 足で押えられたレイパーありすは、ありす達を見てそう言った 「なにいってるの!あんなのはとかいはじゃないわ!」 「つんでれもどがすぎるでしょおお!?!!はやくたすけてええ!!!」 「おにいさん!このありすをせいさいしてね!!」 「ああ」 愛でお兄さんは、更に強くレイパーありすを踏みつける 「ゆぎいいいい!!!とかいはじゃないありすなんてじねええええ!!!」 ぶちゃ!! 凄まじい怨みを発しながら、レイパーありすは潰されて死亡した 「ゆぐ……おちびちゃん……」 一気に4匹の子供を失ったありすが、涙を流して悲しむ (……) それが計画なのだ レイパーに大切なものを奪われる苦しみを覚えさせる事 それが、後々の事に重要になる ただし、重要なのは、まだ自覚させる時ではないという事だ レイプがゆっくりできない事 レイパーに襲われるとゆっくり出来なくなってしまう事 あくまで、レイパーを憎むようになるのが重要なのだ 子供を助けたのも、次の作戦に必要だからだ もしかしたら、この段階で、ありすは過去にしてしまった行為を、悔やんで居るかもしれない だが、愛でお兄さんは、そんな事は関係なかった (苦しめ……苦しむんだありす……れいむが味わった苦しみも、俺が味わった憎しみも、こんな程度じゃ ないんだからな!) 既に愛でお兄さんは、愛でお兄さんとは程遠い人になってしまった ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「む~しゃ、む~しゃ」 「だめよおちびちゃん!それはとかいはじゃないわ!」 「ゆ!ゆっくりりかいしたよ!」 赤ゆっくり達も成長し、ようやく赤ゆっくり言葉が抜けるようになってきた レイプ事件で、全員が全員、レイプ行為に嫌悪感を抱き、ありす達もレイパーとなる事がなく、順調に育 っていった (そろそろだな……) 愛でお兄さんは、紙を見ながら、そう思った 「ありす。食後のすいーつはどうだ?」 「そうね。きょうもとかいはなすいーつをたべましょう」 「ゆわーい!」 「まりさもたべたい!」 「順番を守るのがとかいはだぞ。ありすとありすで来てくれ」 「ええ。さあ、おちびちゃん。ままについてきてね!」 「ゆっくりりかいしたよ!」 「まりさ達はお留守番だぞ」 「ゆっくりまつわ!」 「りかいしたよ!」 愛でお兄さんと、ありすと、1匹の子ありすが、隣の部屋へと向う 次の計画に必要なのは、残った2匹の子供だ その計画を邪魔しないように、親と1匹の子供は別室へと向かわせる 「さ、今日は美味しいタルトだぞ」 「ゆ!なかなかとかいはね!」 「いただきます!」 ありす親子が、タルトを食べて居る間に、愛でお兄さんは、残った2匹が居る部屋へと向かった 「ゆ?おにいさん、どうしたの?」 「すいーつはまだかしら?」 愛でお兄さんは無言で、ありすの方を揺さぶった 「ゆ?ゆ?ゆ?お、おにいさんなにするの?!」 「まりさにもしてー!」 遊びと勘違いしているまりさが、愛でお兄さんへと近づいていく 「ゆゆゆゆゆゆゆ……」 揺さぶられたありすは、徐々に目つきがおかしくなっていく 「まりさもまりさもー!」 そんな事を言っているまりさの前に、ありすを置いた 「ゆ!つぎはまりさのばんだね!」 目を輝かせながら言うまりさへ 「んほおおおお!!!」 発情したありすが襲いかかった 『子供同士でレイプさせなさい』 「ゆ!?おねーちゃん!やめてええ!!!」 「きもちいいわああ!!!んほおおお!!!!」 醜くレイプ行為をする2匹を、愛でお兄さんは、冷ややかな目で見ていた 「おにーさんたすけてえええ!!!」 まりさがそう叫ぶ 「ああ。すぐにありすを呼んでくるぞ」 そういい、愛でお兄さんは、ゆっくりとありす達が居る部屋へと向かう 「おにいさんがたすけてよおおお!!!」 「んほおおお!!」 そんな言葉を無視して、お兄さんは部屋を後にした そうしてしばらく待った後、ありす達の前へと、息を切らして愛でお兄さんが向かった 「ど、どうしたのおにいさん?とかいはじゃないわよ?」 「大変なんだありす!お前の子供が!」 「ゆ!」 全てを聞く前に、ありすは急いで、子供達の居る部屋へと向かった 「ふたりとも!なにが……」 ありすが見た物は 「いいわああ!!まりさのまむまむさいこうよおお!!!」 「やべでえええ!!おねえぢゃんやべでえええ!!!!」 レイパーとなった我が子が、同じ姉妹を犯して居る光景だった 「な、なにしてるのおおお!!!いますぐやめなさい!!!」 ありすは急いで、子供達へと近づいていく だがそれを待たずして 「「すっきりー!!」」 2匹仲良くすっきりし、黒ずんでいった 「あ……ああああああああ!!!」 ようやく、ありすが辿り着いた頃には、2匹の子ゆっくりは、死亡してしまった 「ありすのおちびちゃんがあああああ!!!!」 そんな悲しみに打ちひしがれるありすに、愛でお兄さんは言った 「急にありすがレイパーになったんだ……助けようにも方法が無くてな……間に合わなかったか……」 「うそよおお!!!ありすのおちびちゃんがああ!!!そんなのうそよおお!!!」 ありすは泣き喚き、死骸にすりすりをし続けた それで戻ってきて欲しいと、そう願いを込めて 当然ながら、そんな奇跡は起こる事はない 「ゆぐ……おちびちゃんたちがあ……」 「ありす……お前の子供は、まだ居るじゃないか……」 愛でお兄さんは、タルトを食べて満腹になったのか、眠っている子ありすを持ちながらそう言った 「ゆぅ……おちびちゃん……」 「残ったこの子だけでも、守るのがとかいはじゃないのか?」 「……そうね!おちびちゃんたち!ままはとありすをみまもっていてね!」 ありすは残った子ありすに、最大限の愛を注ぐように、すりすりをし続けた 「……」 愛でお兄さんは、笑いを堪えていた (後少し……後少しで……) 残った最後の1匹の子供 最大限に注ぐ愛情 そしてレイプに対する価値観 お膳立ては整ったのだった ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ゆ~、ゆゆゆ~~、ゆ、ゆ、ゆゆ!」 「そうよ!とってもとかいはなだんすよ!」 「ゆ!ありすもとかいはね!」 「おちびちゃんは、もうりっぱなとかいはよ!」 子ゆっくりも成長し、殆ど亜生体の大きさになった 親ともども、レイプを心から憎み、とかいはなだんすに日々精進する (頃合だな……) そうして、愛でお兄さんは、最後に書かれた作戦を、実行する事にした 「ダンスをして疲れただろう?おいしいご飯があるよ」 「ゆ!なかなかのたいみんぐね!」 「とかいはなでぃなーのじかんね!」 「はい」 愛でお兄さんは、少し距離を離して、2匹の食事を置いた 2匹はそのまま、自分の信じるとかいはなマナーに従って、食事をし出す 「……」 2匹ともが、食事に注意を向けたのを確認して、愛でお兄さんは、親ありすを掴んだ 「ゆ?な、なにをするの?おにいさん」 そのまま、子ありすにもしたように、親ありすを揺さぶっていく 「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆ……」 子ありすの時のように、親ありすの目が徐々におかしくなっていく ぺにぺにもまた、醜く大きくなっていった そのまま愛でお兄さんは、子ありすの方へと向けさせ、親ありすを置いた 「ありす!大変だ!」 わざとらしいように、愛でお兄さんはそう叫んだ 「ゆ?」 「お前のお母さんが、レイパーになったぞ!」 「ゆ!?」 子ありすが驚きながら振り返ると 「んほおおおおおおおおお!!!!」 そこには醜い、レイパーとなった、親アリスが居た 「ゆぎゃあああ!!!」 「んほおおおおおおおおおおおおおお!!」 親ありすは、迷う事なく子ありすへと圧し掛かった 「やめてええ!!!おかあさんやめてええ!!!」 「いいわあああ!!!すごくしまってきもちいいいわああ!!!とかいはよおおおお!!!!」 「……」 直に見ては居なかったが、それがまるで飼いれいむを犯した時のように思えて、愛でお兄さんは拳を強く 握りしめた 「すっきりいい!!!!!」 どぷどぷと、子ありすへと精子くりーむが流れ込む 「ど、どぼぢで……おがあざん……」 子ありすは、どうしてそうなったのか、分からないと親ありすを見る 「……ゆ?」 親ありすは、1回すっきりした事により、賢者モードになったのか、落ち着いて子ありすを見た 「ど、どぼぢでおちびちゃんからおちびちゃんがでぎでるのおお!?!!」 その惨状に、親ありすは混乱した 「お前がやったんだよ」 そんな親ありすに、愛でお兄さんはそう伝える 「うそよお!!ありすはそんなこと」 「お前が、レイパーになって、子供を犯したんだよ」 否定する親ありすに、愛でお兄さんは更に伝える 「ちが!ちがう!!ありすは!」 「れいぱーの……おがあざんなんが……じねぇ……」 「ゆ……」 子ありすは、怨みを親ありすへと向けて、死んでしまった 実っていた赤ありす達も、徐々に黒く腐っていく 「あ……ありすは……ありすは……」 「お前が犯したんだ。レイパーになってね」 愛でお兄さんは、ただ単純に事実を伝える 「ゆ……ゆぅ……」 ありすは否定できない レイプという行為の非道さを学び、味わった今では 自らの行いが、レイプ以外の何ものでもない。そう知ってしまった今では 最愛の子ですら、レイパーになったら犯してしまった。その事実がある今では 「助けてと言っていたよな。お前の子供は」 「ゆ……ゆ……」 「ツンデレなんかじゃなくて、本当に嫌がって、お前に助けを求めていたよな」 「あ……あ……」 「あの子供も、レイパーになって姉妹を犯したよな」 「あ……ありすは……ありすはぁあ……!」 「お前がレイパーだったからじゃないのか?それを子供も真似したんじゃないのか?」 「ありすは……ありすは……れいぱー……」 「今まで、お前はそうして、とかいはなあいとして、レイプ行為をしていたよな」 「ゆぐ……ゆぐ……」 「お母さんに裏切られて、レイパーの親の性でレイパーになって、ツンデレだと言われて犯されて」 「ありすは……」 「レイパーだな」 「ご……ご……」 ありすは、ようやくここに到って、自分の行為がなんだったのかを理解した 「ごめんなさああい!!!!あじずがあ!!あじずがれいぱーでえええ!!!」 レイパーは罪だ それはとかいはな教育で良く分かっていた 子供にもそれを教えた でも自分は違うと考えていた 愛しい子供がいるのは、とかいはなあいの末に生まれたと でも自分がした事は、レイプ行為だった そう 「お前の番のまりさも、死んだよな」 自分の最愛の夫も、そうして殺した 「ごべんなざああい!!!ばりざあああ!!!」 「れいむの事を覚えて居るか?」 遭遇したゆっくりも、そうして殺した 「でいぶうう!!!ゆるじでえええ!!!」 「他にも居るんじゃないのか?」 今までに与えたとかいはなあいは、全てレイプ行為だったなら 「みんなあああ!!!あじずをゆるじでえええええええ!!!!」 ありすはいままで、延々と憎いレイパー行為をしていたのだと ようやく、自覚した (……はぁ……) れいむが襲われた日から、半年余り 最後の方法 『残った子供を、ありす自身が犯して、全てを繋げさせる』 長い時間を掛けて、自らの手で目標を達成した 上手く行くかもどうかも分からない作戦で、ありすはようやく、自らの罪を自覚したのだ だが、それを終えた愛でお兄さんの中にあったのは、空虚だった 全てが終わった時は、達成感に満ち、ありすの泣き喚く姿に、虐待お兄さんのような笑みを浮かべて居る そう思っていたのに 「後悔しているのか?」 「ごめんなさああい!!!ごめんなさああい!!!」 最愛の子ありすの死体に縋りつき、ありすはただ泣き喚いて居る それが虐待お兄さんが、一般的に言う『鳴き声はごめんなさい』とは到底思えなかった だがそれでも、そこにれいむの敵を討ったという、達成感もなく 本当に、これでれいむが浮かばれたのか、それだけを考えるお兄さんしかいなかった ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 以下蛇足2 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 後書き やっぱり無理だな まあ他にも天才がいる時点で、敵うも何も無いけど ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
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パシャッパシャッ…パシャッパシャッ…パシャ… 記者「秋山議員!今回の収賄事件について何か一言を!」 澪「……」スタスタスタスタ 記者「無言で通り過ぎました!党幹部からお咎めを受けたのかと思われます!」 キャスター「いやぁ、相変わらずの秋山議員ですねぇ…」 コメンテーター「今回の収賄事件は秋山議員の支持基盤に対する摘発に繋がりましたから打撃が大きいんですよ」 キャスター「支持基盤を失えば、秋山議員はもはや死に体ですね」 コメンテーター「懲罰委員会の結審も大方予想がつきますねぇ」 澪「死にたい…か…」 澪「クソッ!何が収賄だ!票を得るために私が党にどんだけ貢献したと思っているんだ!」ダンッダンッ キャスター「今は田井中派が勢力を伸ばしておりますね!」 コメンテーター「クリーンな政治家として評価で高いですからね」 キャスター「それとは対象的に、秋山派は古典的な政治家グループだったとも言えますかねぇ…」 コンコン… 澪「くっ…、どうぞっ…」 ―「落ち着いたかしら?」 澪「ごめん…和…どうしても、気持ちが抑まらなくて…」 和「それは別にかまわないけど…澪だけに責任を負わせる党も党だわ…」 澪「和…私どうしたら…」グスッ 和「残酷な話だけど…もう澪は政治生命は絶たれたとしか言いようがないわね…」 澪「!! そ…そんなことって…!!」 和「政治の世界ではよくあるの。わざとマスコミや世論からの非難を集めさせて議員個人に党の責任を負わせるという方法がね…」 澪「そ…そんな…」クラッ… 和「……澪、あなたはここまでよく頑張って来たわ。高校の時の恥ずかしがり屋の澪とは違い、今は理念に燃えるリーダー的存在の澪になってきたじゃないの…」 澪「政治家は選挙に落ちればただの人だ…結局、私は党から使い勝手の良い票集めに使われたというわけか…」 和「澪……」 澪「私が政治家になったのは、決してやましい気からなったわけじゃない。未来の子ども達に夢を与えたいだけなんだ…高校の文化祭で私たちがやったように…」 和「澪…私が言えるのは第2の人生を歩んだ方が良いということ…それしか言えないわ…」 澪「うぐっ…くっ……」 澪「グスッ…グスッ…」 和「政治家は身分自体がギャンブルな職業なの…はめるかはめられるかの弱肉強食の世界…ピュアな気持ちだけではダメなの…」 澪「ごめん…和…グスッ…ここまで私を…グスッ…助けてくれたのに…」 和「何言っているのよ…私は澪の秘書を務めただけなんだし…澪のサポートぐらいしかできてなかったのだから…」 澪「うぇっぐ…グスッ…」 コンコン 和「来客よ。ほら、しっかりなさい」 澪「うん…」 ガチャッ 律「おーす!お二人さーん!元気かー!」 和「律…あっ…」 律「きししし…気にするな和!」 和「しかし、あなたは議員、しかも田井中派の重鎮…私は議員秘書よ…ところで、ここに来た理由は…?」 律「ふふ…テレビを見てみろよ!」 キャスター「与党の総裁選がもうすぐ始まりますね」 コメンテーター「立候補に立った田井中議員は国民からも党内からも支持が厚いものですから期待大ですね」 澪「こ…これは…?」 律「へへーん!分かっただろ?私は総裁選に出るんだ!」 澪「なっ…!」 和「ちょ…ちょっと!律!」 律「まぁまぁ、落ち着いて聞けよ。私は自慢をしにここに来たわけじゃない!」 和「ど…どういうことなのよ…律?」 律「んだよ、和も分かんねーのか…まず、総裁の権限は党内では絶大っつうことは分かるよな?」 和「ええ…」 律「そこで私が総裁になった暁には澪を追い払った老害共を逆に追い払うんだよ!」 澪「り…律……」じーん… 律「真面目な澪がそんな汚い金に手を出すわけないだろ?どう考えても今回のは老害共の仕組んだ罠に違いない…!」 和「でも、それって危険なことなんじゃ…?」 律「政治家は全てがギャンブルなんだ。それぐらい覚悟しなきゃどうする!それに澪の言われもない汚名をいつまでも放っておけないしな!」 澪「り…律…うわーん!」 律「おやおや…強かなイメージの秋山議員も泣きべそですか?」 澪「……バカ律…///」グスッ 和「総裁選までには幸い澪に議員資格はあるわ…律に投票するしかないわね!」 澪「ああ!もちろんだとも!」 律「そっか!その元気な声を聞けるだけでも安心したよ!」 澪「な~に、困った時はお互い様だろ!」 律「よーし!総裁選頑張るかー!」 律「すっかり、お邪魔になったな…」 澪「いや…励ましてくれて…ありがとう…律…///」 律「あーもうっ!湿っぽいのはなしなし!じゃーなー!///」 和「澪…本当にあなたは人に恵まれているわね…」 澪「ああ…そうだな…」 …… ?「律っちゃん…澪ちゃんの様子はどうだったの?」 律「ははっ、あいつ完全に私のことを信じきっていやがるぜ…まぁ、総裁選の票は確実だがな」 ?「なら…あと一息ね」 ??「律せん…田井中議員、次の会合の時間が迫っていますよ!」 律「おっと…もっと話をしたかったが、すまんな!」 ?「頑張ってね律っちゃん…いや…田井中総裁…」ニヤッ ブロロ… 走り出す公用車を見送りながら、政治は親友をも裏切るものだと実感した私は、自分もいつか裏切られるのだとただ思うばかりだった。 …… 記者「速報です!総裁選で田井中議員が総裁に任命されました!」 キャスター「いやぁ…予想通りと言えば予想通りの結果ですね…」 コメンテーター「つまり、次の選挙で別の党に政権が移らない限り、首相は確実ですねぇ…」 澪「り…律のやつ…ついにやったじゃないかっ…!」 和「祝電も用意しておかないとね…」 prrrrr… 和「はい…秋山議員事務所です…えっ!?そ…そんな!!」 澪「?……」 和「はい…はい…秋山に伝えておきます…」 ガチャンッ 澪「どうしたんだ…和…?」 和「残念な知らせだわ…懲罰委員会から、あなたを弾劾するという結審が出たの……」 澪「そうか…仕方ないもんなな……」 和「何を言っているの!?澪!律のこれからの頑張りをフイにするつもりなの?」 澪「律が私の汚名を返上してくれるだけでも私は嬉しい…もう、これ以上は望まないことにしたんだ…」 和「澪……」 澪「それより、和…祝電の準備は良いか?最後は政治家らしく終わりたいからさ……」ニコッ 和「……」 和「ふー…あなたには負けるわ…」 澪は田井中内閣が組閣する前に議員資格を失ったのである。 … 澪「和達と別れてもう一週間か…そういえば律達選挙で圧勝したよな…あ、テレビ、テレビっと……」 記者「田井中内閣が組閣されました!各閣僚をお伝えします!」 内閣総理大臣:田井中律 与党総裁 田井中派 外務大臣:〇〇〇〇 財務大臣兼内閣特命担当大臣(金融担当):琴吹紬 琴吹グループ元取締役 与党議員 田井中派 厚生労働大臣兼内閣特命担当大臣(少子化):平沢唯 与党議員 田井中派 澪「ふふっ…律達は喜んでいるんだろうなぁ…ムギは風格があるなぁ…唯は相変わらずだなぁ…」 内閣総理大臣補佐官:真鍋和 民間採用 澪「えっ………?」 澪「ど…どういうことなんだ…?なぜ和が律の内閣に…しかも、総理大臣補佐官って……」 prrrrrr… 澪「は…はい…もしもし…」 ―「あ、秋山さんですか?お久しぶりです。私、田井中総理秘書の中野梓です」 澪「あっ…あ…梓か…久しぶり…だな…」 梓「あきや…いや、澪先輩ご祝電ありがとうございます。田井な…いや、律先輩も喜んでいましたよ!」 澪「そ…そうか…それは…何よりだ……」 梓「また、お会いすることがあれば是非よろしくお願い致します。律先輩も澪先輩の助けになりたいと言っていましたし…」 澪「………」フルフル… 梓「それではまたお会い出来ますように。ご支援ありがとうございました」 ガチャッ…ツーツーツー… 澪「………」フルフルフル… 澪(どうして…?何で…?和は私に黙って…そっちへ…)ワナワナ… 澪「クソッ!!クソッ…!!何が親友だっ!!何が第2の人生を歩めだっ!!クソッ!!裏切りやがってっ!!」ガクッ 私はその場で崩れ落ちた。 ただ、自分の握り拳を床に叩きつけるしかなかったのだ… 寒空の中、私はふつふつと沸き上がる感情があった。 新内閣発足に浮かれる人々に冷ややかな眼差しを向けながら、私はこれからのことを考えた。 そしたら、いろいろと案が浮かんできた…組織の策で向こうがくるならこっちも組織の策でいくしかない。 澪「ふふ…簡単じゃないか…インフォーマルな形で攻めていけば良い…」 もはや、私には新内閣への興味はなくなっていた。 ただ、親友をダシにして私を裏切ったあいつらに痛い目を会わせないと気が済まない。 澪「ふふ…細かいことは後で考えよう…今私に出来る精一杯のことをしよう!」 私の胸の高鳴りはおさまる気配がしなかった… 次の日の朝、二人の検察事務次官が私の自宅に訪れ、任意同行を求めた。 大阪地検特捜部に連れられる車中、かつては私の部下だった検察事務次官がつぶやいた… 「部長、へたうちましたな…」 澪「……うるさい…」ボソリッ そして、私は事実上、逮捕されたのであった。 生まれて初めて、かけるばかりのものと思っていた手錠をかけられたのだ。 そして私は初めて詰問する場所とばかり思っていた被告席に立ったのである。 ここまで人の目を集める場所とは知らなかった。 壇のせいか私を見る裁判官の目は人間にある嫌らしさを感じさせるものであった。 澪「ふふ……」 被告人はいつもこんな状況でこんな気持ちでいたのだな… 私の前職を省みれば本当に皮肉である。 確かに私はまだ若い… だが人一倍の努力と経験はしてきたと思う。 大学在学中に司法試験に通り、志望していた検事になった。 各地を転々とし、キャリアを重ね、しまいには関西の検察庁で私の名前を知らない人はいないに等しいくらい実力をつけたのだ… だが、私の心は満たされなかった。あの時の様な―― 澪・唯『♪あぁ カミサマお願い二人だけの Dream Timeください』 ――どうしてもあの思い出ほど満足できることは今はできない… 人に夢を与えられることをしたくてたまらなかった… 正直、今さらそれが叶えられるのは国会議員しかなかった… 与党に入党し、関西での名声を利用して、もちろん一発当選した。 党の支援もあった。もちろん、家族や友達、仕事仲間からも…そして何より私の支えになったのは… 高校の時からの親友・和だ。 私のわがままを聞いて議員秘書になってくれたのだ。 最もありがたかったのは、和が私の精神的な支えとなってくれたことだ。 後援会の初めての挨拶でしくじった時も和は励ましてくれた… まさか、あの時もまた公衆の面前でパンツを晒す羽目になるとは…/// でも、今はどうでも良い… 私はダシにされたのだ。 仲間だと信じていた放課後ティータイムのメンバーと和から良いように利用されたのだ。 看守「ほら1567番、今日は寒くなるからこれを使え」ガタンッ 澪「…ありがとう…ございます…」 そう…この使い捨てカイロの様に… … 公判29日目、私はそれまでの裁判の記憶がない。 判決を読み上げる裁判官。 堅苦しく言っているのを記者が必死に耳を傾けるのだ。 実に滑稽である。 私に言い出された刑は刑法第197条通り、5年の懲役であった。 酌量なんていらない。裁判も駆け引きなんだ。 マスコミで脚光を浴びる事件なら甘い判決は控えるべき。 裁判官の判決は妥当だと私はまるで他人事のような感じで冷静に裁判を評価していた。 刑務所というものはブタバコと言われるものだから臭いものかと思えばそうでもないようだ。 ここで5年近く過ごすと思うと何だか逆にこそばゆい気がした… 私が服役中、田井中政権は不調の滑り出しだった。 総務大臣のスキャンダルに、自殺する国土交通大臣、外務大臣は国際安全保障会議でイニシアティブを他国に取られるという有り様… 全部、別派閥の閣僚だが、田井中政権は無様な姿を国民に露呈してしまっていたのだ。 澪「はぁ……」 正直、それで私の気分は晴れることはない… 理由は友人の苦しみに同情しているからでも、この国の将来を憂いているわけでもない。 こいつらが苦しんでいるのは、私の手による苦しみではないからだ。 …… 田井中政権発足から4年 政権は何とか持ち堪えていた。ただ未だに経済情勢は好転しない。 経済財政諮問会議終了後 紬「ふぅ……」トントン 律「お疲れさん、ムギ!」 紬「あら、律っちゃん…」 律「今晩どう?」クイッ 紬「あら、久しぶり飲むわね」 律「唯も呼んでいるんだぜ!」ニカッ その笑顔に一瞬の疲れがにじみ出ている… 律っちゃんの方が大変なのよね… それなのに自分よりも周りを気にしてくれる…これが律っちゃんの一番尊敬できることかな… 紬「梓ちゃんは?」 律「仕事終えてかららしい…多分大丈夫だろう」 紬「放課後ティータイムの再結成ね…久しぶりだわ~」 律「………」 2
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出会い …はぁ。…はい、お疲れ様でした。結果はまあ…予想通りなので、なんとも。仕方がないですよ、体力はないですからね。…頑張ってるだけで可愛い? またそんな… マイページ ルールは、ひと通り勉強してきました。 意外と出来そう? 実際はそんなことは… 私のフォーム、おかしいですか? やるだけはやってきますね、はい。 [苗字]君の試合、観に行きますね。 登校 朝 おはよう。今日はお互い頑張りましょうね。 球技大会の種目はテニスで…正直、不安です… 昨夜はテニスの練習法を読みました。…遅いですよね。 試合の前に、少し練習につき合ってくれると… [苗字]君は何に出るんですか? 昼 運動したらお腹が空きますね…。昼食はどうしますか? お弁当、ありますよ? 食べに来ませんか? 一緒に学食に? 恥ずかしいので…着替えてきます。 あの…タオル持ってなければ、貸しましょうか? 午後はもっと[苗字]君の試合を観れるかな? 夜 後片付けをすませたら、随分遅くなりましたね。 う~ん…これで明日は、筋肉痛ですね。 [苗字]君は活躍できました? 私は…それなり? 早く寝ないと明日までに疲れがとれませんよ? [苗字]君とテニスでダブルスを組めたら、素敵ですね。 アルバイト [苗字]君、いつもありがとう。今日もよろしくお願いします。 好感度レベルアップ [苗字]君を応援してる声、聞こえてました? それも、恥ずかしいかな… 好感度MAX …ちゃんと片づけまですみましたか?それじゃ、帰りましょうか。…結果はさておき、様にはなってた?えっと、今日の私の試合のことですか?…ええっと、一応最低限のことは、教本を調べて練習してみて…基本的なことは調べればわかりますけど、その通りに動くのは難しいですよね。そこが運動部の子との違いなのかな。 デート 約束 もしもし。電話をくれて、ありがとうございます。それで、あの…ご用件は?少しは一緒に、運動を?そうですね、少しくらいなら。ええ、わかりました。お手柔らかにお願いしますね? あ、[苗字]君ですか? 声が聞けて…嬉しいです。あの、あまり歩かない予定で…ちょっとまだ、身体が痛くて…はい、了解しました。任せておいて、大丈夫ですよね? はい、[苗字]君からの電話なら…いつでも大丈夫です。お散歩くらいから、身体を動かしましょうか。ええっと…もちろん大丈夫です。できれば…いえ、なんでも。 当日 はい、お待たせしました。一応、スポーツウェアは持って来ましたけど…そんなにすぐ運動できるようにはなりませんから、お手柔らかに、ですよ? ボス戦 開始 あの、時間がないんですけど…仕方ないので、早くしましょう。 勝利 あら…やればできるものなんですね。 敗北 反省してる場合でもないので、もう行かないと… バトル 開始 スマッシュで決めましょうね。 声援 できるだけのことはしましょうね 勝利 [苗字]君、ますます素敵になりましたね。見てると…ドキドキします。 はい、とってもよく動けてましたよ。何かコツを掴んだんですか? 敗北 大丈夫ですよ、たまにはこういうこともありますから。 この前の疲れが残ってて? あまり無茶しないで下さいね? タッチボーナス お疲れ様です 結果は予想通りで やるだけやりました