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第一回テーマ小説大会:DON・MY※ 甘く見てくれ。 『この世界…、地球は一度滅んでいる。いや、地球ではなく文明が滅んだのだ。生物が棲めなくなったのだ。そして、人類は生きるため地球を捨て、逃げたのだ……。 何百年か後…くわしい年月は分からないが、人類は戻ってきた、地球に。地球には、まだ生物の生き残りがいた。学者が言うには、「進化を遂げたんじゃな~い?」らしい。さらに、人類も進化を遂げていた。異能の力…、俗に言う超能力や魔法、気などの類いだ。また、前文明の遺産が地底より掘り起こされた。異能の力もあり、科学技術は爆発的な発達を遂げた。前文明よりも高度な技術だ。しかし、………』 「そんなものばっか見てないで~、学園に行きなさ~い。」 「へぇ~い。しっかし、暇つぶしに見てたがおもんねぇな。」 俺は、幸村、幸村幸信だ。読み方は、ゆきむらゆきのぶ、だ。……。やはり、違和感がある。名前がどうのこうの、ではない。俺は自他共に認める不幸野郎である。そんな俺の名前に、しあわせ、という字が二重で入ってんだぜ。違和感しかねぇよ。………。自分で言ってて悲しくなってきた。この話はお終いだ。 しかしだ、さっきの番組はおもんねぇ。何がおもんねぇって、みんな知ってるような知識しか言わないからだ。そのうえ、ギャグも微妙だ。……。ギャグだよな?あの学者。 俺も異能の力は使える。俺だけじゃない、両親や学友も使える。そんなことは特別なことではない。前文明にも、Mr.マ○ックとかマギー○司とかいう超能力者がいたらしいが、今の人類は9割ぐらいの奴が使える。父さんは、気だ。急にムキムキになる。正直、かなり気持ち悪い。そして、母さんは、魔法的なものが使える。本人は、「魔法少女よ~。」と言ってはいるが、そんな歳ではない。断じて。しかし、年齢は年齢だが、見た目は結構若い。と思う。家族の贔屓目が入っている可能性もあるが。 「はやくしなさ~い、って言ってるでしょ~。」 母さんが呼んでいる。そうだった、これから学園だった。はぁ、学生やめてぇ…。 学園は割と近い。徒歩で十五分ほど、だと思う。思うと言った理由は、不幸のせいでほとんど歩いて学園に行ったことがないからだ。犬に追っかけられるのは日常茶飯事、車に撥ねられ登校出来ずに病院に送られたこともある。ふぅ~。何時語っても悲しいものだ。 学生服を着て朝食をとって、家を出た。不幸に遭わないように細心の注意を払いながら走るのが、俺の日課だ。 「お~い、ユキじゃねーか。待ってくれよ。」 さっそく不幸になってしまった…。このことが顔に出てしまったのか、ヤツはこう言ってきた。 「何変なつくりの顔してんだよ。」 「変なつくりの顔ってどんなけ失礼なんだよ!変な顔だろ、普通!変な顔もしてないけど!…ハァ…ハァ…。」 こいつは、俺の友人で、三澄幸也。これで、みすみたつや、と読ませる。こいつも、幸せ、という字が入っているが、こいつはぴったりだ。何せ、こいつの能力は、気を使えること。ともう一つ、周りの人間の幸せを無意識のうちに搾り取ることである。それにくわえて、もともとこいつはすごい運の持ち主である。強運とかでは言い表せれないほどである。言うなれば、豪運、だろうか。とにかく、すさまじい運を持っている。問題はこいつに近くにいられると、少ない運がガシガシ減っていく。ということだ。幸也は根はすごくいいやつだ、だからこそ困る。無下に追い払えない。しかし…。とそのとき。 「じゃあどうしたんだよ?そんな『不機嫌だ!』みたいな顔して。」 と、幸也は質問してきた。それに 「お前のせいで今、ガシガシ不幸になっていってるからな!バーカ!バーカ!」 と少し幼い感じだけど文句を言ってみる。…。かなり幼いか。まぁ、それはどうでもいい。俺はあいつのせいでかなり不幸になっているんだから、文句の一つや二つも言いたくなる。 「お前…、バーカ!バーカ!て子供かよ。」 ……。言われてしまった。人に言われると案外傷つくな。 そんな感じで、俺たちは学園に向かった。 この学園はちょっと特殊である。試験の内容が、だ。何が特殊かというと、試験の内容がガチャガチャというもので決定されるのだ。このガチャガチャは地底から掘り起こされた前文明の遺産だ。100円を入れてレバーを回すと丸い容器が出てきて、容器の中にいろんなものが入ってる、といったものだ。何故、試験を決めるものなのに100円を入れないといけないのか?と、学園側に質問してみたことがある。その時の返答は、「現在、学園の経営が困難なんですよ。だから、集められるとこからは集めないと。」だった。……。それでもなんか納得できない。まぁそれよりも、だ。試験内容は、入っていた課題を1カ月以内にクリアすること、だ。試験の内容も色々あり、単純に問題集をやったり、必殺技を習得する、異能の力を使わずに生活する、など様々だ。空っぽで何もしなくても良いというのもあった。そして、2カ月に一回の試験の内容を決める日が今日だ。 「ユキ、この日はいつも嫌そうな顔してるよな。」 「嫌なんだよ実際。不幸のせいでいつも変なのばっかり来るからな。」 「前回は『青春する』だっけか。かなりアバウトだったよな。」 「あれはつらかった。河川敷で何十人もと殴り合い『お前、なかなかやるな。』『おまえこそ。』ってやらなきゃいけないんだぞ。知りあいに見られて少しの間あだ名が、熱血君になったんだぞ。…もう少し捻ってくれても良かったのに。」 「僕は今回も空だったらいいんだけどね。」 「異能の力で楽なやつばっかだしやがって。せこいよな。」 「ひゅ~。あれ?ユキ見てみなよ。壁があるよ。」 「雑すぎるよ!話の逸らし方!」 「おっと、もうこんな時間だ。試験内容決めに行かなくちゃ。」 と、幸也はダッシュで逃げて行った。……。俺も行くかな。俺も急いで教室に向かった。 教室では、みんなそわそわしていた。もう始まってるらしい。出席番号順に教室から出ていく。ガチャガチャは別室に置いてあるのだ。ボーっと過ごしていたら俺の番が回ってきた。俺は席を立ち別室に向かった。 チャリン、ガチャ、ガチャ、コトン。出てきた、出てきた。確認すっかな。………?……空?空っぽ?マジでか。不幸体質のせいでこんなこと起きるわけがないと思っていたが、たまには良いことあるんだな。 俺はこの幸運を………幸運だと思っていたものを噛み締めながら、教室に戻った。 俺はあまり社交的ではない。それは、分かり切ったことだ。しかし、友達がいないわけではない。幸也は親友といってもいいほどだし、クラスメイトともそこそこいい感じに打ち解け合っていた。……はずなんだが、今日はどうも様子がおかしかった。話しかけても無視されるか、曖昧な返事しかしてくれないのだ。少数だと何か機嫌を損ねたのかなと思えるけど、クラス全体はちょっとわからん。まぁ、考えててもしょうがない。帰るとするか。 ん?あれは幸也じゃないか。 「おーい、幸也。」 「………。」 ……。あいつも無視か。いや、聞こえなかっただけかもしれない。 「おーい待ってくれよ、幸也。」 「………。」 もう一度呼んでみたが返事はない。やはり無視されているようだ。よくは分からんが、一人で帰るしかないか。………。べっ…別にあいつと帰りたいわけじゃないんだからねっ。 家の様子もおかしい。いつもならベタベタと絡んでくる父さんが絡んでこない。むしろ、俺を避けてる感じだ。母さんも色々おかしい。いつも夕飯中に学園であったことを根掘り葉掘り聞くくせに今日は聞いてこない。というよりも、帰ってきてから会話ができていない。 …おかしい。このことに関して思い当たるフシは一つしかない。……試験だ。カバンの中をあさり丸い容器を探す。あった……。捨てなくて良かった。もう一度容器の中をよく見てみる。 「……。んっ?これは。」 何回も折りたたまれた紙が容器の底に貼られていた。……なんで気付かなかったんだ、俺。紙を開いてみる。すると、音声が流れ始める。書いてる言葉を音声にする術式が施されているようだ。 『はっはっは、これを読んでいるのは幸村君だろ。これを引き当てるような不幸なやつは君しかいないだろうからね(笑)。』 イライラする。(笑)も、しゃべり方も、言ってることが外れてないあたりも。 『君が不思議に思っていることの説明をすると、君の知り合いの好感度を0にさせてもらった。つまりは空っぽだ。』 「何てことしてくれてんの!?」 『容器の中が空っぽだったのもそのことを示唆しているんだよ。どうだね?素晴らしいだろ?』 聞くな……。それと示唆してることも言わなくていいよ…。大して素晴らしくもないし。 『ここからが本題だ。試験の内容はこの状態から、家族の愛、家族愛。友人を大切にする心、友愛。男女間の愛、恋愛。……最後のは君には関係ないか。』 うるせぇよ!確かに、生まれてからこの17年間そういうことはちらりともなかったけど!他人には言われたくねぇよ! 『君にはこのすべての愛、プラス僕の趣味で同性同士の愛、同性愛を取り戻してもらう。』 えっ!?それ取り戻すというか足してるじゃん!俺は新たな扉は開かないよ!? 『最後に、この手紙は……』 あぁ?よくあるやつか。爆発するとかいう。それは困るな。 『君が照れてる時のしぐさなど、君の恥ずかしい秘密を大音量で再生しながらとんでいくから。』 それはめっちゃ困る!なんでそんなことされなきゃいけないんだ!いじめか!? 「あっ!待て、コラ!」 紙はひらひらと、窓からでて飛んでいく。ここはマンション。さらに、13階である。窓から手紙への距離は15mくらいだろうか。 「くそっ。今ものすっごい不幸だから大丈夫だよな!?」 と俺は、跳んだ、窓から、13階の窓から。 「もう…、ちょい…!」 人差し指と中指で何とか紙をキャッチする。「うおっ!?」がくんっ、と体が引っ張られる感覚におそわれる。落ちていく。地面に引っ張られる感覚の中、俺は姿勢を安定させる。地面が近くなってくる。全神経を足に集中させる。「だらぁ!」膝をクッションにして衝撃を緩和する。……。はぁ……、疲れた。足がしびれてるな。少し足りなかったかな。このくらいですんでラッキーと言ったとこか。 「やはり君の力は凄いな。驚かされるばかりだよ。」 そこには、手紙の主と思われる人物がいた。 「威濤…先生…。ぜんぜん驚いてるように見えないですよ?」 その人物は俺のクラスの担任教師、威濤煌輔。この字でいとうこうすけ、である。 「はっはっは、そんなことはないと思うけどな~。」 …今すぐ殴りたいが、今の自分じゃ確実に勝てないだろう。それに勝てたとしても停学、下手したら退学になってしまう。それは勘弁して欲しい。 「あの試験、どういうことなんですか?マインドコントロールは犯罪でしょう。」 「あれはマインドコントロールじゃないよ。それに心配しなくても最悪の場合僕も何とかするから。」 最悪の場合というのは、俺が試験に合格できなかったとき、ということだろう。とりあえず気になってることを質問しよう。 「で、どうやってその…愛を取り戻すんですか?」 愛を取り戻す、って言うの恥ずかしいな。 「さぁ?それは自分で考えなきゃ。意味ないじゃん。」 それを言われるとどうしようもない。 「それじゃ、もう用がないようなら家に戻りますよ。」 と言って手紙を破りながら家の方を向く。 「あぁ、最後に結果によっては退学してもらうから。」 「なっ!?」 振り向いたとき先生はもういなかった。 俺は部屋のベッドに寝転がり考えていた。 「どうやったら戻るんだろ。」 はぁ…。しかし、どうやって好感度をいじくったんだろうな。マインドコントロールじゃない、と言ってたし。ん?…なんか見落としてる?そう言えば先生は、最悪の場合僕も何とかするから、と言っていた。この言い方だと好感度をいじくったのは先生じゃないみたいだ。じゃあ誰が?……。頭が痛くなってきた。明日考えるかな。 翌日も両親は冷たく、クラスメイトも冷たかった。今日改めて両親やクラスメイトにあって違和感があった。俺に対して冷たいというよりかは…。「おはよう。号令かけて。」先生が来たようだ。…あとで違和感について話そう。 「じゃあ、今日の連絡だけど……」 「先生!」 「ん?…君か。」 「不満そうですね。」 「不満ではないさ、君のことがあんまり好きじゃないだけさ。で、なんか用かい?」 「教師が生徒を嫌いと言っていいんですか?ちょっと話があって。」 「嫌いなんていってないじゃん。話って?告白かな?僕は同性愛者だからウェルカムだよ?」 「嘘ですよね!?」 「ん?アタリ前ジャナイカ。」 少し挙動不審だ。 「納得いかないけど、まぁいいです。本題なんですが、」 「まず場所を変えよう。」 「?ここでいいと思うんですが。」 「人に聞かれたくないじゃないか。」 少し頬を赤らめている。…危険だ!顔にでていたのか先生は弁解してきた。 「冗談だって、…これは。」 これは、の部分が気になったが触れないことにする。先生、昨日は結構シリアスだったのに。いつもの調子に戻ってる。 先生は場所の指定をしてくる。 「体育館裏で…」 「イヤです!!」 「何もしないって。」 「当たり前ですよ!外にでてその辺の木陰でいいです。」 もうイヤだ!!疲れる…!何でこの人こんな会話してるとき生き生きしてるんだろう。 「別にいいよ。さぁ行こうか?」 頼れる人がこの人しかいないなんて不幸だ…。心配でもあるな。だが、仕方がない。行くか。 「で、本題というのは?」 真剣な顔で先生は尋ねてくる。心配は無駄だったようだ。 「それなんですが、みんなの雰囲気がおかしいな、と思って。」 「………。おかしい、というのはどんな感じに?」 先生の態度が少しおかしいな。 「何か俺に対して無関心というよりも、みんながみんなに対して無関心、みたいな。」 「…その通りだよ。」 声のトーンを落として先生は言った。 「はい?その通りとはどういうことで?」 「だから、君への好感度だけじゃなく、この街の全ての人の好感度が0になっているんだよ。」 「はぁ?」 なにを言ってるのか分からない。 「それっておかしくないですか?先生は普通に接しているじゃないですか。それに俺もみんなに対しての感情は変わってないと思うんですけど。」 先生は説明口調で喋り出す。 「それはね、君が不幸だからだよ。好感度…つまりは人の繋がりっていうのは幸せなことだろ。君は不幸だ。つまりこの公式は君の場合ノットイコールなんだよ。」 「別にそんなことは…」 「あるんだよ。君はあの子、三澄っていう子の友達だろ。あの子の側にいると幸せが搾り取られる、そのことを君は不幸だと思っている。それに僕といることも不幸だと思っているだろ?」 「それは…。でも!他の人に対してはそんなことは!」 「…君は心のどこかで人を拒絶しているんだよ。」「……。」 何も言えない。俺は他人を拒絶しているのだろうか? 「僕と同…だ…。」 「えっ?今なんて?」 考え事してたからよく聞こえなかった。 「何でもないよ。」 何でもないような表情していない。どうしたんだろうか。 「それはそれとして、そんなこと誰が?学園側はそんなことしないでしょうし。」 「うん、信じてもらえないと思うけど。」 そこで先生は言葉を区切り、続けた。 「地底人、なんだよね~。」 一瞬思考が止まる。 「ふへっ!?」 やっとでた言葉はそんな間抜けな言葉だった。 「地底人って、悪い冗談……じゃないですよね。」 確かに信じられない。どういうことなのだろうか?すると、先生は俺の思考を読みとったのか語り出した。 「地底人って言うのは今も地底に住んでるわけじゃない。昔…前文明が滅ぶとき人類は宇宙に逃げたのは知ってるね?」「はい、一般知識程度には。」 「そのとき逃げれなかった人類もいたんだよ。考えてみたら簡単なことだけどね。全員が逃げれる訳ないんだから。そして、」 「逃げれなかった人々は地底へと移住した…。」 「その通り。けれど一カ所に集まることはできなかったからみんなバラバラに暮らした。まぁ大体、数十人から百数十人くらいで暮らしていたと思われる。そしてコロニー同士の関係性は皆無だ。違う文化を持ち、違う考えを持っている。非常にやっかいだよ。味方をしてくれるコロニーも有ると思うけど。」 「けれども異能の力は無いんじゃ?」 「そうだね。けど彼らは基本の身体能力が高いんだよ。」 「それは何故です?」 「文明が滅んだとき大気の汚染がひどかったからね、彼らは空気をろ過したり、酸素を生成しながら生きてきたんだよ。それでも酸素は足りなかった。それにあわせて進化していったからね。今のこの酸素がたくさんある中では動きやすいだろうね。バテにくいし。それに加えて僕たち逃げた側は重力の無い空間で進化してきたからね。体力面では圧倒的、だよ。そして、逃げた人類を恨んでいる、あるコロニーが恨みを晴らすために行動を開始したってところだね」 なるほど。頭の中がゴチャゴチャだがだいたいわかった。信じるかどうかは別として。 「でも、どうしてそんなこと知ってるんですか?」 そうだ、このことが気になっている。この人は何者なのだろうか? 「どうしてって…、教師だからね。」 ……。教師だからってそんなことは知らないだろう。誤魔化したいのだろう。言いたくないのなら誤魔化されてあげよう。だが、これだけは聞いておこう。 「先生は味方ですよね?」 先生は少しの間呆けたように口を開けていたが、笑って、初めて信頼できるような声で、言った。 「教師は生徒の味方。当たり前のことだろう?」 「僕の情報網によると、みんなの絆を吸い取った奴らはここにいるらしい。」 地底人の存在を知った日から二週間ほどたった。あれから、俺は自分なりの方法でみんなとの絆を取り戻そうと奮闘したが、結局知り合い程度の関係しかない。地底人の行動もあった。襲撃を受けたのだ。絆を消したのは情報の行き来や連携をさせないためだった。そして、秘密を知っていて、よく二人で行動することになった俺たちが邪魔になったようだ。地底人の刺客たちは何とか撃退することはできた。しかし、その襲撃は俺たちに危機感を抱かせるには充分だった。速度、攻撃の威力などのそれらは普通の気の使い手のそれらより数段上だった。さすがの先生も焦り、先に仕掛けて短期決戦に持ち込もうと提案してきた。反対する理由もないし、正直、自分のやり方に限界を感じ始めていた。それなら、絆を奪い取っていった張本人のところにいき何とかするのは、当然のことのように思えた。 「その情報網は例の味方をしてくれるコロニーの、ですか?」 その質問に 「まあ、そんなところ。」 と曖昧な返事をする先生。一緒に行動するようになって分かったが、先生はいってもいいことははっきりと言ってくれるが、言いたくないことは曖昧に答えてくる。曖昧に答えられたら何度質問しても避けられる。……。絶対に答えたくないなら曖昧にしないでほしい。 「まぁ、疑いたくなるのも無理はないと思うけどね。」 そう言う先生の視線の先には、40階はあろうかというビルが建っていた。 「まさか、地底人がこんなに地底から離れて、空に近いところに潜んでいるとはね。」 先生は半ば呆れたように言っている。このビルはこの街のほぼ中央に建っている。 「盲点だったね~。まさか、こんな目立つ場所だったなんて。…さぁ行くかな。」 「えぇ、こっちは準備オッケーです。」 俺は靴のひもを強く結びなおしながら言った。 「……。前から思ってたんだけどタメ口でいいよ。もう戦友みたいな関係なんだし。名前も煌輔の最初をとってコウでいいよ。」 「イヤ、でも……」さすがにそれは…。 「僕は年齢で人の上下は決めないよ。僕もユキって呼ぶからさ。」 少し考えてから口を開く 「わかった。でも名前は煌輔さんと呼ぶし、俺を呼ぶときも幸信君あたりにしてくれ。」 先生は…いや煌輔さんは快活に笑った。 「はっはっは、わかったよ。さて、本当にいきますか。」 30階あたりまで上っただろうか?だがしかし、何もない。迎撃も罠も。不気味なくらいに静かだ。 「煌輔さん、おかしくないか?罠も迎撃も何もない。情報は嘘だったんじゃ?」「そんなことはない。罠は全て僕が発動しないようにしてるだけだよ。」 「………。」 改めてすげぇなと思ってしまった。簡単そうにいうんだもんな。会話しながらでも足は動かし階段を上る。ちなみにエレベーターは動かなかった。また5階ほど上っただろうか。その階は何もなく壁だけしかないだだっ広い部屋だった。そこには蠢く大量の人影があった。 「やっぱりね、一カ所に集まって僕たちを一網打尽にしようとしていたわけだ。」 煌輔さんは笑いながらそう言った。 すると人影の一つが言う。 「なに笑ってんだよ。今からおまえたちは死ぬんだぜ。前文明の映像のように一人ずつ襲いかかってやられるようなバカな真似はしねぇよ。」 くっ、少し期待してたのに。そうやって一人悔しがっていると煌輔さんが 「幸信君は先に行きな。前の襲撃の時、僕は戦わなかったしね。それに…、一人でボスと戦わないといけないのってかなり不幸じゃない?」 俺はその言葉に笑って答える。 「違いないな。それは不幸だ。」 二人で会話をしていたら、邪魔が入った。 「なに仲良く話してんだよ!!」 言いながら人影は一斉にこっちに跳びかかってきた。 「ぐあっ!」 「ガハッ!」 しかし、跳びかかってきた人影は一つ残らず後方に吹っ飛ばされた。 「幸信君行きな。」 俺は階段まで走り駆け上った。背中越しに煌輔さんの上機嫌な声が聞こえた。 「君たち前文明の映像がどうとか言ってたけど、一斉に跳びかかって全員吹っ飛ばされる映像なかったの?」 俺は最上階と思われるところに到達した。周りを見渡してみると大きな人影を見つけた。 「お前がトップか?」 少し強気に言ってみたがかなり怖い。がたいがかなりいいし身長は二メートル以上ありそうだ。俺より40センチほど目線が高いので見上げるようになってしまう。 「その通りだ。」 大男はその外観にふさわしい野太い声でそう言った。 「俺たちの街の絆はどうした?」 「フハハ、絆という言葉は胸くそ悪いが、いいエネルギーになるのでな。取り込ませてもらった。」 「と言うことは、お前の腹をぶち抜いたら、絆は戻ってくるんだな?」 「貴様にぶち抜けるのか?」 「ぶち抜いてやるさ。」 そこからは言葉もなく睨み合う。足がすくむ。しかし、俺がやるしかない。先に動いたのは俺だった。体重をあまりかけずにジャブを打つ。しかしながら、大男も流石にトップなだけはある。その巨体で軽やかによける。右手でパンチを打つ。大男は左によけた。ここで俺はすかさず回し蹴りを繰り出した、が大男は後ろに跳んで避ける。しかし、大男の後ろは壁だった。大男は逃げ場がなくなる。これはついている、と全体重を乗せた右ストレートを繰り出す。そこで、誤りに気づく。何がついている、だ、そんなことを思ったら――。しかし、俺のミスはもっと大変なものだった。大男は俺の右手を受け止めた、その瞬間俺の右腕は吹き飛んだ。 「なっ!!?」 俺は驚き、後ろに跳んだ。右腕は肩からまるまる吹き飛んでいる。苦痛に耐えていると、大男はにやにやしながら話しかけてきた。 「驚いているようだな。しかし、異能の力は珍しいものじゃないだろう?」それもそうだ、けれどやつは地底人のはず。どうして? 「お前は地底人だろ?なぜ力が使えるんだ!?」「それは昔のことだ。今は科学技術の発達で人工的に力をつけることができるんだよ。もともと力の使える貴様たちは知らないかもしれないがな。」 「く…そっ。」 これは俺のミスだろう。少し考えたらわかったことだったのだろう。この状況は絶望的で…不幸だ。自然に笑みがこぼれてくる。 「?何を笑っている。」 大男は不愉快そうにそう言った。 「不幸だ、今最高に不幸だ。一人で親玉と戦い、利き腕を吹き飛ばされてるんだからな。」 「なら何故笑っている?」「俺が勝つからだ。」 瞬間――。俺は大男の懐に跳び込んだ。左腕に体重を乗せて前に突き出す。…そう言えば、俺の力について詳しく話していなかったな。俺の力は、幸せと基礎能力が反比例する、だ。幸せなら能力が下がり、不幸せなら能力が上がるのだ。つまり、今の俺はすんげぇ強い。 相手は反応できていない。そのまま左手を振り抜く!「ぐほぁ!?」大男の巨体に風穴があいた。それだけではすまず巨体は吹っ飛び、壁をぶち抜き、空中に放り出された。大男の風穴から光が漏れだし、視界が真っ白になる。視界が戻り目を開くと光の粒子が降っていた。「よくやったね。」声がしたほうを見ると、さっき別れたときと同じ姿、汚れ一つない姿で立っていた。 「楽勝だったみたいだな。こんなことなら煌輔さんが戦った方がよかったんじゃ?」 「いや、僕には無理だよ。倒せても命を奪う力がないからね。」煌輔さんは残念そうに言う。 「はぁ!?倒すだけじゃだめだったのか?最初は殺すつもりはなかったんだぞ。」 「ゴメンゴメン。言い忘れてた。しかし、すごい怪我だね。治そうか。」 「ああ、わるいな。」 煌輔さんの能力は、不完全な破壊と不完全な再生、だ。命を消すこともできないし、造ったりする事もできないが、神の奇跡もどきなことはできる。腕を治すことくらいどうってことないだろう。「治ったよ。」 煌輔さんの言葉通り右腕は元に戻っている。まだ少し鋭い痛みが残っているが。 「さて帰りますか。」煌輔さんはそう言って歩き出す。ああそうだ、と言いながら煌輔さんは振り返って言った。 「試験合格おめでとう。」 それから十日ほどたったある日のこと。 「やっぱりこの生活の方がいいな。」 と独り言を言っていると 「君が取り戻した生活だからね。」 と煌輔さんが話しかけてきた。続けて煌輔さんが言ってくる。 「同性愛には目覚めなかったねぇ。取り戻したものは家族愛と友愛だろ。華がないな。」 思わずにやけてしまう。 「ふふん、それが手に入れちゃったんだな。」 「同性愛を?」 「違うよ!男女愛、彼女だよ!」 なんて恐ろしいことをいってくるんだ! 「そっかぁ、君に彼女か。これは驚いたなぁ。」 「煌輔さん、驚いてるように見えないよ。」 …あれから煌輔さんとは友達みたいな感じで接している。 「あの時100円を入れたからこうなったんだとしたら、やすい買い物したな、と思うよ。」 「僕は100円のほうがいいな。」 「夢がないし、安いな煌輔さん。」 最近、力が弱くなっている。理由は分かり切っている。俺がいるこの場所は、とても幸せな場所だから――。
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☆今回予告☆ “小さな寒村でエミュレイター同士の小競り合いが起きている” その知らせを受けた世界安全調停局は、事態の調査と解決を試みる。 調停局の幹部であるアンは実働部隊を編成し、件の寒村にウィザードを派遣した。 村の名前はロックハンド。 ロックハンドには、一つの伝承がある。 大陸を荒らしまわった不死身の怪物を一人の英雄が討ち倒し、地の底に封じた、と。 村人ですらもそれを信じる者は殆ど居ない。ただのおとぎ話である、と誰もが思っている。 赤い月光が、封じられた秘密を照らし出すまでは。 レオン・アークライト ジ・オリジン 第一話「内に潜む者」 ハンドアウト PC①:レオン・アークライト 君は大陸の北方に位置する寒村「ロックハンド」に住む少年だ。 貧しい生活だが、決して不幸ではない。帰る家があり、友人に恵まれ、身を寄せ合うようにして他の村人たちと助け合って生きている。 ある日、君は村の近くの森で奇妙な怪物の死体を見つける。その日を境に、君が信じていた世界は音を立てて崩れ始める。 レオン以外のPCについて:レオン以外のPCは既にウィザードとして活躍している。 ロンギヌスなどのウィザード組織に属している者もいれば、フリーランスとして活動している者もいる。PCの合流をスムーズに行うため、以下の設定を参考にしてください。 世界安全調停局:あらゆる種族、宗教、組織、国家、その他の様々な垣根を越え、優秀なウィザードを招集しエミュレイター事件の解決を図る組織。 調停局に所属する者の多くはイノセントと、情報収集を得意とするウィザードで構成されている。 世界のあらゆる場所に耳と目を持ち、外部のウィザードと連携してエミュレイター事件に対処しているのだ。 局長は元ロンギヌスのウィザードであり、今もロンギヌスと太いパイプを持っている。組織の体制もロンギヌスのそれを参考にしている。 レオン以外のPCは調停局のエージェント・アンに召集され、ロックハンドのエミュレイター事件を調査することになる。 舞台、人物紹介 ☆ロックハンド☆ レオン・アークライトの生まれ故郷。大陸の北方に位置する小さな寒村。これと言った観光資源も無く、 生活基盤もあまり整っていないため、時代から取り残されたかのような雰囲気を醸し出す。街へのバスは1日1本しか無い。 大人だけでなく子供も労働力として駆り出される。 ☆防人と怪物の伝説☆ ロックハンドに伝わる伝承。諸説あるが、大陸を荒らしまわった不死身の怪物を一人の英雄が封じ、無辜の人々を守った、と言う大筋は共通している。 ロックハンドの住人は、死ぬことのない怪物を地の底に封じ祠を建てて封印を守り続けてきた英雄の末裔とされているが、 それを証明する歴史的事実は存在しない。 人物紹介 ☆サクラ・アークライト☆ 74歳/女 レオンの祖母。数十年前にアークライト家に嫁いだ日本人。お世辞にも愛想がいいとは言い難いが、さっぱりとした性格で彼女を慕う村人も多い。 夫は流行病で早逝し、息子夫婦(レオンの両親)はレオンが5歳の時に事故死して以来、女手一つでレオンを育てている。 ☆オルガ・バトロック☆ 23歳/男 ロックハンドに住む若者。村の子供たちの兄貴分であり、気風と威勢の良い青年。5年前に村を飛び出したが、半年ほど前にふらっと戻ってきた。 現在は村の近くの森に出入りし、マタギ(狩猟を専業とする者)のような生活を送っている。 ☆ライド・カービン☆ 13歳/男 レオンの幼馴染の少年。村の外での生活に憧れている。血の気の多い性格だが、電子機器に強いという意外な一面を持つ。 村を出て外の世界を見てきたオルガを慕っている。 ☆タカキ・ホド☆ 13歳/男 レオンの幼馴染の少年。人当たりの良い穏やかな性格。夢は教師になり、村の子供たちに勉強を教えてあげること。 ☆フウカ・ホド☆ 9歳/女 タカキの妹。兄に似て優しい性格の少女。ピーチパイ作りが得意。 ☆アン☆ 22歳/女 ご存じユニオンのボスで可愛いものが大好きなあの人。ただしユニオンはこのシナリオの時点ではまだ設立されていない。 世界安全調停局の幹部の一人で、フリーランスまたは他組織に所属するウィザードを招集し、実働部隊を指揮する権限を持っている。 そのため、指揮官であると同時に交渉役としての顔も持つ。戦闘力は未知数。レオン以外のPCを召集し、ロックハンドに調査部隊を派遣することになる。 ☆ジョン・ウェラー☆ 29歳/男 世界安全調停局に所属するエージェントであり、主に後方支援を担当している。 PC達のロックハンドでの任務をサポートする。ウィザードだが戦闘は不得意。 ☆ノア☆ 世界結界を破壊し、イノセントを放逐してウィザードの世界を作り、エミュレイターを一掃しようと目論む“裁定者” ☆ギュンター・クライスト☆ 19歳/男 ノアに心酔するウィザード。ベール=ゼファーと契約した侵魔召喚師。 ☆花房 典孝☆ 75歳/男 元ロンギヌスのエージェント。ロンギヌスから独立し、世界安全調停局を創設。現在は同組織の局長を務める。 独立後もロンギヌスとの関係は良好で、有形無形問わず様々な形で相互協力を行っている。 ☆ジェラルド・ブリッジス☆ 25歳/男 絶滅社のウィザード。世界安全調停局とは別の指揮系統でロックハンドのエミュレイター事件を調査し始める。 由緒正しい貴族の家柄出身であり、やや高慢なきらいはあるが正義感の強い好漢。 ☆オーランド・スミス☆ 31歳/男 絶滅社のウィザード。ジェラルドの補佐役として共にロックハンドの調査に乗り出す。 華々しい戦果を挙げるジェラルドを内心では疎んでいる。 ☆セドリック・コーデュロイ☆ 44歳/男 絶滅社北欧支部・第8支局を統括する男。野心家で、自身の目的の為に他者を利用することを顧みない狡猾な男。 実際のセッションでは
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えー、まぁ皆さんにかなり遅れての登場(?)となりましたが・・・ これには事情があったのですよ。 まず、 「パソコンを使いこなせない」 これにつきますね。生活に困らない程度には使えます。タイピングもそこまで 遅くもありません。いや、遅いか。 でも、でもでもでも!こういうことはさっぱりなんです。。 ページを作っていただきましたBPさん、ありがとうございます。 そして自分のパソコンを持っていないため、妹や父親とのパソコン争奪戦もあるのです。 これは怖い。 受験が近いときなどは負け続きなのであまりパソコンに触れませんでした。 そのため、あまり研究室にもコメントしていません。 あまりに幽霊会員なので最近このサイトにきたときは、「会員」の欄をみて 自分の名前を確認するのが常となってしまいました。 とまぁ、第一回は語るというよりも言い訳祭になってしまいましたが、そういうわけ なので、あしからず。 あんまり詰め込みすぎるとネタが尽きちゃうし。 おお!キタキタ。これで全員のがそろいましたね。 -- かもめ (2009-02-03 15 36 34) おめでとうございます^^文章は最高です! -- BP3000以下のスピリット (2009-02-03 21 52 15) ありがとうございます。パソコンを使いこなせるように頑張ります。。 -- よいしゃっ (2009-02-04 16 03 57) タイピング、文章表現などは全て「慣れ」どす^^ -- BP3000以下のスピリット (2009-02-04 16 06 22) 名前 コメント
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ルートイベント:第一部 初めて開始したときは校長の話から始まり教室へ メインキャラ全員と話してからクロノスに話しかけると授業 授業終了後レッド寮に案内され1日が終了 次の日からは完全自由行動 毎週日曜日になるとその時点で一番好感度の高いメインキャラからタッグデュエルに誘われる 好感度が同じ場合は 十代>翔>隼人>明日香>万丈目>三沢>亮の順で誘いに来る 誘いを受けるとデュエル場で何人かとタッグデュエルができる 誘いを断わると日曜はそれで終了 後はこの繰り返しで大会前日までにパートナーを見つけよう 最初の1週間は授業に出席すると以下のカードが貰える 5月2日 スコール タクリミノス ひょうすべ 5月3日 カクタス 神魚 タートル・バード 海の竜王 クレセント・ドラゴン TM-1 ランチャースパイダー ゴブリンの秘薬 ファイヤー・ボール 地割れ ハリケーン 強欲な瓶 自業自得 援軍 ホーリー・エルフの祝福 5月4日 黒いペンダント マスドライバー カオス・シールド 収縮 海 盗賊の七つ道具 5月5日 浅すぎた墓穴 闇の量産工場 魂の綱 ダメージ・コンデンサー 5月6日 アイルの小剣士 海神の巫女 グリズリーマザー 水陸両用バグロス スター・ボーイ ヒゲアンコウ 以下固定イベント ■5月15日 一週目:研究所出現 学区内テスト ■一回目:5月17日 ■二回目:6月6日 ■三回目:7月6日 イベントデュエル ■5月23日(寮の入替デュエル) 三沢VS万丈目 ■6月14日(代表選抜デュエル) 十代VS三沢 ■6月23日(学園対抗デュエル) 十代VS万丈目 ■7月12日 学園祭
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第一師団 第二師団 第三師団
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第一精工 本店:京都市伏見区桃山町根来12番地4 【商号履歴】 第一精工株式会社(1963年7月10日~) 【株式上場履歴】 <東証1部>2011年3月3日~ <大証JASDAQ>2010年4月1日~2011年11月7日(上場廃止申請) <ジャスダック>2006年11月17日~2010年4月1日(取引所閉鎖) 【合併履歴】 2000年4月 日 株式会社ディステック 1999年10月 日 株式会社ダイイチパーツ 1999年10月 日 株式会社ダイイチセミコン 1999年10月 日 誠巧技研株式会社 【沿革】 過年度において、創業者一族は事業目的別に会社を設立して事業を展開しておりましたが、平成11年10月から平成12年4月にかけてそれらの事業を当社に集約しております。㈱ダイイチパーツ(平成元年10月設立、事業目的はコネクタ事業の管理会社)、㈱ダイイチセミコン(平成元年10月設立、事業目的は半導体設備事業の管理会社)、誠巧技研㈱(昭和55年3月買収、事業目的は半導体製造装置の製造)、㈱ディステック(昭和54年5月設立、事業目的は金型・自動機等の設備製作)、㈱ディー・エム・シー(昭和59年7月設立、事業目的は電子・電装部品の量産生産)の5社は全て創業者一族所有の法人であります。なお、現在㈱ディー・エム・シーは、当社代表取締役社長小西英樹の資産管理会社であります。 昭和38年7月 モジュールシステム(総分割構造・完全熱処理硬化・総焼入後の全精密機械加工化)による精密金型の専門製作を目的として、小西 昭(故人)が京都市伏見区に資本金9,000千円で第一精工株式会社を設立。 昭和43年11月 アメリカ、カナダ、メキシコ及びシンガポール向けに精密プラスチック用金型の輸出を開始。 昭和46年10月 本格的な輸出業務展開のため、シンガポールに事務所を開設。 昭和51年10月 東京都府中市に府中工場を新設。 昭和53年9月 福岡県大野城市に大野城工場(現 福岡事業所大野城工場)を開設。 昭和54年1月 シンガポールにSINGAPORE DAI-ICHI PTE.LTD.(現 連結子会社)を設立。 昭和56年5月 福岡県大野城市に福岡支社を開設。 昭和57年1月 福岡県小郡市に小郡工場(現 福岡事業所小郡工場)を新設。 昭和61年1月 山梨県山梨市に山梨工場を新設。 昭和63年11月 フィリピンにPHILIPPINE D-I,INC.(現 連結子会社)を設立。 平成元年6月 マレーシアにMDI SDN. BHD.(現 連結子会社)を設立。 平成3年3月 中国に上海第一精工模塑有限公司(現 連結子会社)を設立。 平成4年5月 福岡県朝倉郡筑前町に大刀洗工場(現 福岡事業所大刀洗工場)を新設。 平成6年2月 アメリカ合衆国にDAI-ICHI SEIKO AMERICA,INC.(現 連結子会社)を設立。 平成11年10月 株式会社ダイイチパーツ、株式会社ダイイチセミコン及び誠巧技研株式会社を吸収合併。 平成12年4月 株式会社ディステックを吸収合併。 平成12年4月 株式会社ディー・エム・シーから営業譲受。 平成12年6月 タイにTHAI DAI-ICHI SEIKO CO., LTD.(現 連結子会社)を設立。 平成12年8月 小郡工場を増築。福岡支社を小郡工場内に移転し、福岡事業所とする。 平成12年12月 インドネシアにPT.PERTAMA PRECISION BINTAN(現 連結子会社)を設立。 平成16年7月 株式会社アイペックス(現 連結子会社)を子会社化。 平成17年7月 日本航空電子工業株式会社との合弁事業として、DJプレシジョン株式会社(現 連結子会社)を設立。 平成18年11月 ジャスダック証券取引所に株式を上場。
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登録日:2010/10/04(月) 01 16 13 更新日:2021/02/19 Fri 13 59 41 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 GOD_EATER GOD_EATER_BURST NPC その他大勢 アネット・ケーニッヒ カレル・シュナイダー ゴッドイーター ジーナ・ディキンソン フェンリル極東支部 ブレンダン・バーデル モブじゃない 公式が病気 台場カノン 大森タツミ 小川シュン 誰だっけ、えーと…フェなんとか ←フェニックス? ←フェルナンデス? ←ヒルナンデス? 防衛班 「さあ、始めようぜ!」 「任務を遂行する」 「あの…頑張りましょうね!」 「任務開始だ……」 「っしゃあー!倒しまくるぜぇ!」 「早く撃ちたいわ」 「ミッション開始します!」 「いきます!」 バンダイナムコゲームスによるPSP用ゲーム「GOD EATER」、及び同社が10月28日に発売予定の追加版「GOD EATER BURST」に登場する集団、及びその人員。 フェンリル極東支部に所属し、神機を操りアラガミと戦うゴッドイーター(神機使い)であり、主人公達(第一部隊)とは異なる部隊に身を置く。 神機使いの人手は常に不足しており、部隊間での人員の貸し借りは日常的に行われているため、彼らをNPCとしてミッションに連れて行き、共闘することができる。 (※ストーリーや参加人数が制限されているものなど、一部のミッションを除く) 無印ではPC用に用意されていたキャラデザを用いられていたが、大幅にボリュームアップした「〜BURST」では、容姿の変更やボイスの追加がなされている。 以下、個性溢れるその面々を紹介しよう。 ◆第二部隊(主な防衛区域 支部及び周囲の外部居住区) 大森タツミ cv.森岳志 23歳、突撃兵→装甲兵 防衛班班長を務める男性。 神機 ショートブレード(旧型近接式) 敵の群れを撹乱するのを得意とし、部隊の統率力も高い。 新人や居住区の住民を気遣うなど、面倒見の良い兄貴分。タツミの兄ィ。 オペレーターのヒバリ(17)にご執心の様子で、しばしばデートに誘っている。ロリコn…年下好き。 イメージカラーは赤。女の子に浮かれる反面、戦闘では自ら戦局を覆そうとする彼の活発で勇敢な心を表している。 ブレンダン・バーデル cv.田中大文→前野智昭 22歳、強襲兵 神機 バスターブレード(旧型近接式) 冷静沈着な性格。 実技・戦術理論共に優秀。 無印ではやたらと絶叫していた。 イメージカラーは青。彼の真面目(過ぎる?)な内面を表している。 というかクールキャラって特徴が見つかりにくい気が…… 今日も生真面目にアラガミをぶったぎります。 台場カノン cv.安田早希→広橋涼 19歳、衛生兵 神機 ブラスト(旧型遠距離式) 未だに支部内で迷子になったり、討伐対象のアラガミが何か忘れたり、戦闘中につい誤射して味方を吹っ飛ばしてしまうドジっ娘(笑)。趣味はお菓子作り。しばしば仲間の足を引いてしまうことを思い悩んでいる。 BURST(体験版)ではボイスが充実し、無印よりもギャップに更に磨きが。お胸様も増り(ry ネットでの愛称は「誤射姫」「大馬鹿ノン」などと、非常に愛されている。 イメージカラーは緑。鉄塔の森で愛されフワモテ森ガール(笑) 彼女の場合は服装以外にも遠距離からでもハッキリ判る程のピンクの髪が印象に残るだろう。 お母さん宛のメールをうっかり主人公のターミナルに送信してしまう。そんなドジッ娘っぷりや任務開始時の可愛いらしい激励等、愛らしい内面も表現していると言える。 間違っても彼女の射線上に入ってはいけない。闇遊戯ならぬ闇カノンが出てきてしまうから。ドMゴッドイーターなら話は別ですが。 ちなみに誤射率は、全支部中断トツ(公式記録)。しかしながら神機との適合率も非常に高いらしい。 アネット・ケーニッヒ cv.名賀亜美 16歳、新兵 神機 バスターブレード・アサルト(新型可変式) 追加シナリオで配属される新人の新型神機使いことドイツの蒼い縞々。 高い腕力の持ち主で、力任せにハンマーを振り回し、蒼と白の縞々をチラチラさせる。彼女にとっては攻撃こそ最大の防御である。 攻撃に気を取られて、防御が疎かになりがちなのと、足が遅いのが玉にキズ。 ◆第三部隊(主な防衛区域 エイジス島) 小川シュン cv.粕谷雄也→梶裕貴 18歳、偵察兵 神機 ロングブレード(旧型近接式) 協調性に欠け口が達者と、子供じみた性格。 データベースの人物紹介では、奇襲が得意で剣術の腕は確かとあり、実力は認められている。が、同部隊のカレルいわくコンゴウにも手こずる。 公式ブログでただの子供と言われたり、OPのアニメにいないなど、扱いが…… BURSTでの新規ファッションも、尖りたい・認められたいという願望が現れたやんちゃ坊主風(?)。 カレルと合わせてアホアホコンビ。 カレル・シュナイダー cv.赤羽根健治→入野自由 19歳、狙撃兵 神機 アサルト(旧型遠距離式) 結果にこだわる野心家で、やや人間不信でひねくれている。 金を稼ぐ目的で神機使いをやっており、討伐数を増やすために深追いしすぎる傾向がある。 無印ではギャンブラーの勝負服スーツを着こなし、新規グラは無駄にイケメソで癖っ毛。 なのに彼もOPのアニメにいない。いまいち目立たない。 BURSTではその空気特性を活かし、毒でネチネチ攻める。 更にはリンクエイド時に分け与えるHPを渋る「保身」持ち。 中の人のテンションがそのまんま仮面の少年でマジーンゴー。 ジーナ・ディキンソン cv.田井中ry…佐藤聡美 22歳、狙撃兵 神機 スナイパー(旧型遠距離式) アラガミとの戦いを一対一の「生と死の交流」という独特な捉え方をする女性。 出世や昇進には興味はないらしく、仕事については「好きで撃っているだけ」と、ストイックな生き様をしているようだ。 その仕事ぶりはぶっちゃけヤバい。 また、自己犠牲的な無茶な行動を取ることが多いそうな。 実は甘味好きなジーナさんマジ麗しい。 無印では美乳なパツキンお姉さんだったのだが…新規グラで結合崩壊もとい貧乳お姉さんに進化した。 もはや絶壁を通り越して嘆きの平原…… だ が そ れ が い い カノンと並んでいるところを比べるとその差は歴然。 フェなんとか もしかして:フェデリコ・カルーゾ cv.島崎信長 17歳、新兵 神機 ロングブレード・スナイパー(新型可変式) 追加シナリオで配属される新型男。 潜在的なオラクル活性化能力が非常に高いことが確認されている。 何事も着実にソツなくこなす性格だが、神機変形にもたつく不器用くん。 外見からしてこれといった特徴が見当たらないことや、 推定される保有スキルが(※生存本能・生存本能全開。でも自己回復しちゃうから)微妙なためか空気キャラと化しており、 あげくユーザーからは「フェなんとか」などと呼ばれ、某空腹シスターのようにうろ覚えで扱われている模様。 ……以上、プレイヤーにも公式にも愛されているアナグラの頼もしい仲間達を、今後ともよろしくお願いします。 「あーヒバリちゃん! 立て終わったぜ」 「各員、追記準備はできたか」 「各員、修正忘れはないか」 「な、お前ら何回書き直したんだ?」 「もっと加筆したかったわ」 「私、今日誤字が少なかった気がします!」 「これが本当のアニヲタwiki…」 「本当にwikiは激戦区だ…」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] タツミ兄はGE2の時点で引退していそうなんだよなぁ。勤続年数そうだが、t2bでアリサに助けられた新兵2人の内の女子が台詞からして旧型で、その神機の形状がナイフ系+バックラーという辺りが・・・単純に同型の旧型神機かもしれないが。 -- 名無しさん (2014-05-02 19 18 17) 有料だけどDLCでストーリー付きでくるみたいだね -- 名無しさん (2014-05-27 04 55 20) RBだと新人2人は極東に居ないみたいだね。 -- 名無しさん (2015-03-18 10 56 11) ↑ RBどころか2の前に別支部に異動になってる。 -- 名無しさん (2015-03-18 17 18 12) 防衛班一の胸囲の持ち主はブレ公らしいな。なお最下位は・・・ -- 名無しさん (2016-03-02 10 45 55) ジーナさんの「ばぁん」って自分の中の何かが壊れて金色の羽が生えたんだが -- 名無しさん (2016-11-30 02 36 03) 名前 コメント
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第一回大会日程 ルール 第一回大会結果 第一回大会罰ゲーム内容 第一回大会運営
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(商標登録出願の分割) 第一〇条 商標登録出願人は、商標登録出願が審査、審判若しくは再審に係属している場合又は商標登録について拒絶をすべき旨の審決に対する訴えが裁判所に係属している場合に限り、二以上の商品又は役務を指定商品又は指定商品又は指定役務とする商標登録出願の一部を一又は二以上の新たな商標登録出願とすることができる。(改正、平三法律六五、平八法律六八) 2 前項の場合は、新たな商標登録出願は、もとの商標登録出願の時にしたものとみなす。ただし、第九条第二項[出願時の特例]並びに第十三条第一項において準用する特許法(昭和三十四年法律第百二十一号)第四十三条第一項及び第二項[パリ条約による優先権主張の手続](第十三条第一項において準用する同法第四十三条の二第三項[パリ条約の例による優先権主張]において準用する場合を含む。)の規定については、この限りではない。(改正、平五法律二六、平六法律一一六、平八法律六八) 3 第一項に規定する新たな商標登録出願をする場合には、もとの商標登録出願について提出された書面又は書類であつて、新たな商標登録出願について第九条第二項又は第十三条第一項において準用する特許法第四十三条第一項及び第二項(第十三条第一項において準用する同法第四十三条の二第三項において準用する場合を含む。)の規定により提出しなければならないものは、当該新たな商標登録出願と同時に特許庁長官に提出されたものとみなす。(本項追加、平一一法律四一)
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第一部 現代より少しだけ科学が進歩した未来。 政府などの多大な援助により医療に特化した大学と、それに附属する大病院の設立によって、 短期間で他に類を見ない大きな発展を遂げた都市、新都。 もとは他とさして変わらない中規模都市であったこの地が、そのような発展を遂げるにあたって、 様々な制度が取り決められることとなったのだが、その中でも「在住民医療費特別待遇制度(以下 医特制度)」は それらすべての動きのきっかけとなった制度である。 それは疾病時の身体データ提供により、それにかかる医療費を減免するというものであった。 この制度はその疾病の重度により、S~Eランクに区別されるのだが、 だが実際、この医特制度の身体データ提供とは、重度の疾病により損失した部位の再生治療のために利用されていて、 過去にそのような施術の経歴があるはずもない大半の一般人には、システムの存在すら知らされるわけもなかった。 さらにその事実は大局的に見れば、現代で言う「ヒトクローン技術規制法」により禁じられた、 人間のクローンを作るという極秘プロジェクトの一環であり、新都住民は知らずうちに その計画に加担させられてしまっているという事実はさることながら、 そんな中、都市の中心に位置する新都大学に通う榊原京は、ある病気の経過観察により、 かれこれ半年の入院を強いられている双子の妹の奈桜の見舞いのために、今日も新都大付属病院に足を運ぶのであった。