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もしもの神々【もしものかみがみ】 もしも世界の神。天界に居を構えているが、普通に地上に干渉していることが多い。 最高位には元々ゲストキャラであった(神々と言っている時点で唯一ではないのだが)唯一神YHVHが立つ。 神々 エターナル カナエールダークカナエール コトワール無限少女 カオス レジェンド 魔神 サタナエルアルテマ ゴメス博士 ダークゴメス 知恵の神 戦の神 ネガーナル WORLD その他 天使 セラフィムラジエート 妖精さん シルフ ウォーターⅢ 神龍 バハムート
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階段を上り、また、私は戻ってきた 目の前には、軽音部室の扉がある さっき、律ちゃんが割ったはずのガラスが、今は綺麗になっていた 私の頭には、さっきから幻聴が響いている 最初は、サイレンのように聞こえていた でも、今は違った これは…私達の、音楽 私達の会話 私達の日常だった 扉を開く 中は、真っ白な部屋に、真っ白な椅子が置いてあるだけだった 部屋とは思ったが、これは、本当は部屋ではないのかもしれない だって…壁が、どこまでいっても見あたらないから 私は、椅子に座った ―――――――――― 映画のようだった いや…映画なんだ これは、私の人生の映画 いつもと同じ風景 いつもと同じ会話 いつもと同じ笑顔 だが、その日が来て、一変した 唯「みんな…!」 私は軽音部室に駆け込んだ この日は、私は憂と約束があったから先に家に帰っていたから、学校なのに私服だったんだ 律「あれ?どうしたんだ唯?」 澪「憂と買い物に行くんじゃなかったのか?」 紬「なんだか急いでいるみたいだけど…」 梓「唯先輩、なんか顔色が変ですよ?大丈夫ですか?」 そして、私は思い出した 唯「憂が…誘拐されちゃった…」 そこから先は早送りされているようにすぐに過ぎていった みんなは警察に通報するように言ったが、私は通報したら殺す、という決まり文句にすっかり怯えてしまっていた そして、ムギちゃんから一生を賭けて返すと約束して、お金を借りて、誘拐犯にお金を引き渡した だが、ムギちゃんにも、そんな急に大金が用意できるはずもなく、中身はほとんどが新聞紙を切っただけの紙切れだった でも、それを入れた鞄に、発信機を入れてくれていたから、追い掛けて憂を助けようとしたんだ… ―――――――――― 白かった部屋は、いつの間にか、真っ黒になっていた そして、座っている私の正面には、あの鉈のお化けが立っていた 「―――」 唯「それで…そうだ、憂が人質にとられたんだ」 「―――」 唯「でも、まだ私だけは…犯人の後ろにいた私だけは助けられたんだ…」 「―――」 唯「でも、助けようと思ったときに、思い出しちゃったんだ…」 憂ばかりが誉められた 憂ばかりが可愛がられた いつも比較されていた 私は 憂を 見殺しにした 病院についた時、私は後悔や、自己嫌悪でいっぱいだった みんなは私を慰めてくれたけど、私には気休めにすらならなかった しばらく経って、警察の人が私に手紙を持ってきた 憂は、誘拐犯に捕まっていた時も、手紙を書くくらいの身動きは出来たみたいで、書き残してくれていたらしい 手紙を見ている人へ 私が無事に解放されていたらこの手紙は捨ててください お姉ちゃんへ この手紙を見ているとき私は死んでいるのかもしれません でも私はお姉ちゃんのことを恨んでなんかいません 私はたとえ何があってもお姉ちゃんのことが大好きです それだけはどうしても伝えたかったんです だからどうか助けられなかったことを後悔しないでください 私はお姉ちゃんに後悔なんてしてほしくありません だから代わりに誇りに思ってください 私は妹のために必死になれる優しいお姉ちゃんなんだって でももしかしたら伝える機会がもうないかもしれないので念のために手紙にしておきます でも手紙じゃなくて自分で伝えられたらいいな お姉ちゃん 私はずっとお姉ちゃんの妹だったことをうれしく思っています もし生まれ変われるとしても私はお姉ちゃんの妹がいいな 「―――」 唯「………」 立ち上がる 私は、このお化けを殺さなければいけない これは、私の劣等感と、罪悪感、嫉妬の形だから 私は、このれんごくの処刑人を殺さなければいけない 「―――ッ!」 唯「―――ッ!」 私達は叫んだ 鉄砲を取り出しながら走って距離をとった さっきまではなかった壁が出来ていた 駆け寄った壁の反対には壇があった 多分、あれが処刑台なんだろう そう思いながら、私はお化けに鉄砲を撃った 鈍い金属音がする やっぱり、これじゃ勝てないや そう考え、でもこの場所のことを考えていた私には、ある戦い方が浮かんでいた そして、私はお化けに回り込むように走り出す そして、私はお化けが近付くのを待った まだだね まだだよ もう少し… 今だ! 鉄砲から飛び出した弾はお化けに向かう でも、狙っているのは頭や体じゃない 足だ でも、私は知っている お化けは、マネキンもそうだったし、きっととっても我慢強い 足が撃たれても、歩いてくる でも お化けは倒れた 処刑台に足を引っかけたんだ 普通なら乗り越えて来たんだろうけど、怪我をした足じゃ躓いちゃうみたいだね でも、これだけじゃ殺せない だから… 唯「えい!」 鉈を持った手を撃った お化けの手から鉈が離れた 私はそれに飛び付いた 重かった こんなのを持って歩けるなんて、お化けはすごいって、素直に思った でも、お化けに持てたんなら私にだって持てるはず そう思い、必死に持ち上げた お化けの方を見てみると、頭の金属の塊が重いのか、立ち上がるのに苦労していた 私はゆっくりと処刑台に上り、鉈を… 振り下ろした 錆びた金属同士がぶつかり合って鳥肌が立つような音が処刑場に響いた そして… 金属の塊が、割れた お化けの顔は見なくても分かっていた だって、私の劣等感や罪悪感、嫉妬なんだもん 私自身じゃないと、おかしいよね? 動かなくなった『お化け』(私)の胸に、鉈を突き刺した これは、この鉈は、誘拐犯が持っていたナイフだから、憂みたいに、刺されないと駄目なんだよね そう思っていると、『お化け』(私)が板を差し出してきた 血に濡れて、真っ赤になっちゃった板 私はそれを受け取ると、処刑台に座り込んだ あぁ…疲れた… 気が付くと、私はサイレントヒルの街中…車から降りて、最初に探索を始めた場所に立っていた 最初と違うのは、空には太陽の光の代わりに月の光があることだけだった 腕の中には三枚の板 目の前には…憂 憂「お姉ちゃん」 唯「うん…」 憂「帰ろっか」 唯「うん…」 憂「帰り方、分かる?」 唯「うん…」 頷き、憂に背を向ける 板を地面に重ねて置く 握った鉄砲には、銀色に光る弾が一発だけ 唯「憂」 憂「…うん」 唯「大好き」 引き金を引く 板の真ん中に穴が開き、そこから少しずつ、燃えてもいないのに炭になって、灰になっていく 強い風が吹いた 思わず目を瞑る 目を開いた時には、もう何も遺っていなかった 後ろ、道の先からサイレンが聞こえてきた 今度は、幻聴じゃない 迎えの、音だ END 335 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 04 34 54.40 ID +gAFgrosO ふむ…終わったな… いろいろ説明してない部分あるからわからないところは訊いてくれれば応えるよ まぁ、説明聞かずに推測して楽しむってやり方もあるけどな 336 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/23(土) 04 39 09.41 ID JrMWE3kSO 乙 唯が罪悪感から裏世界に呼ばれたのは分かるが なんで唯は澪と紬を殺した?必要がなかったように思うんだが 337 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/23(土) 04 41 17.61 ID JrMWE3kSO あと板は何なんや 338 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 04 42 09.53 ID +gAFgrosO けいおん部皆殺しは部員に対する劣等感からの嫉妬により殺された まぁ、実際には誰一人死人は出てないけどな 339 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 04 44 34.97 ID +gAFgrosO 頭を抱える男→罪悪感 跪き、男を見上げる男→嫉妬 真っ赤に濡れた板(何が彫られていたかは不明)→劣等感 340 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/10/23(土) 05 08 07.80 ID JrMWE3kSO 339 なるほど そう考えるときれいな終わり方だね てか誰も死んでないのかw 全員幻覚かい 戻る
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806 :1/4 :2008/11/18(火) 15 52 33 超馬鹿元旦那の話 私28歳 元旦那28歳 A男28歳(大学時代の親友)A男嫁26歳 B男28歳(元旦那の大学時代のサークル仲間) C子24歳(元旦那と同じ会社の子) 結婚して5年目、初めての子供を妊娠。 と同時期に、旦那の大学時代の友達A男が結婚する事になった。 出来婚らしく式(会)は1ヶ月後。 元旦那とA男は、大学卒業後A男が実家の方(北海道)で就職した為長年会ってなかったが、電話などでの交流あり。 私達の結婚式には出る予定だったのだが、身内の不幸が重なり急遽キャンセルとなり会えなかった。 式(会)はA男の地元の北海道。 是非夫婦で参加して欲しいと打診された。 交通費出すし、希望がれば宿泊も2泊面倒みてくれるとの事。 以前ドタキャンした償いとだと。 1ヶ月後なら安定期に入るし、子供が生まれたら旅行も中々行けなくなるであろうかと思い(北海道行った事無かったのもあって) 出席しようと思っていたのだが、旦那に止められ旦那だけ送り出す事になった。 807 :2/4 :2008/11/18(火) 15 53 11 式当日、自宅の固定電話に元旦那から電話が。 式(会)が終了したと言う報告かと思い電話を取ったのだが、元旦那の大学時代の同期のB男と名乗る人が弾丸のように話始めた。 あなたの旦那は浮気相手を式(会)に連れて来た馬鹿野郎だ。 詳しくは式(会)のビデオにちょっと映ってる。送るから見てくれと。 私パ二ック、意味が判らなかった。 元旦那に代わってもらうが、ごめんと言うだけ。 ここでA男嫁に交代。細かい話を聞く。 B男が元旦那発見。だが嫁が違う。 前の嫁と離婚して、再婚でもしたのかと聞いたが、あわあわしてるだけでなにも答えない。 その様子を観た人A男とその嫁がちょっとした喧嘩かと思い仲裁しに来た。 元旦那はB男の勘違いだと言ったが(B男は私達の式に来てくれた人)、元旦那の嫁(私)が知り合いに似ていた為覚えている。 この女C子は嫁じゃないと断言出来る。(C子はこの間ダンマリ。) A男が元旦那に本当かどうか確かめると、元旦那は言い訳しはじめたらしい。 嫁は妊娠してるから心配で置いてきた。でも夫婦で出ると返事したので代役を立てたと。 嫁が妊娠と聞いてC子が怒鳴り出した。 「レスじゃないのか!離婚するって言ったじゃない。お披露目を兼ねて連れて来たんじゃないのか!!」 会場に響き渡る声。招待者の注目を浴びる。 ここでA男が切れる。 「妊婦置いて不倫旅行とはいい度胸だな。それも旅費全部うちらもちだ。」 「嫁が大変な時になにしてんだボケ。」 「不倫カップルなんて気持ち悪いんだよ。式が汚れる。帰れ。俺達の友情は今日限りだ。二度と顔みせるな。」 会場が静かに・・・。 808 :3/4 :2008/11/18(火) 15 54 02 次の日、元旦那はA男&A嫁とB男に連れられて帰って来た。 何故かいきなりA男&A嫁・B男に謝られた。 そして余計なお世話かもしれないが、ビデオを見て欲しいと。 一人で見るのは嫌なのでお願いし、みんなで観る事に。 元旦那はうな垂れたまま、誰の顔も見ようとしない。 ビデオには、A男&A嫁が元旦那・B男に近づいたところから映っていた。 これは言い訳出来ないなと思ったら、涙出て来たと同時に吐き気が。 そして倒れた。起きたら病院で、母が泣いていた。 流産してた。泣いた。自分の弱さに。 母が元旦那を呼び出したのだが、ただ部屋のすみの方で泣いてるだけ。 A男&A嫁・B男も来てくれた。 泣きながら謝っていたが、なにも思わなかった。 809 :4/4 :2008/11/18(火) 15 54 41 後日離婚した。勿論元旦那からとC子から慰謝料は貰った。 A男&A嫁・B男も慰謝料(迷惑料??)を払うと言ってきたが、それは断った。 A男&A嫁のご両親が謝りに来た。 こちらこそ元馬鹿旦那が式(会)をぶち壊してしまい申し訳ございませんと謝ったら号泣された。 元旦那に何故北海道にC子を連れて行ったのか聞いた。 A男の式(会)に大学時代に知り合い(私達の結婚式)に出た奴らは来れないと聞いた。 嫁も妊娠してるしチャンスだと。タダで彼女と旅行出来てラッキーだなーと。 A男に後で嫁が違うと突っ込まれたらどうするつもりだった聞いたら、遠いからばれないと思ったと。 写真に残るがと聞くと、手とか繋がなければいいかって。 まぁ、ビデオには残ったけどねと言うと、ダンマリ・・・。 その後元旦那の大学時代の友人はすべて居なくなったらしい。 A嫁はたまにメールする仲。 C子はご両親にはばれたらしい。謝りに来たいと言われたがお断りした。 B男は自分が余計な事をしたばっかりにと何度もメールして来たのだが、いい加減ほっといてくれとオブラードに包まず何度も言て宥めた。 810 :5/4 :2008/11/18(火) 16 05 57 元旦那とは10ヶ月のスピード婚でした 若い頃の自分の見る目のなさにショック 子供に関しては悲しい以外は考えられない 恋愛する気も無し
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今、ツクールの公式ページを見てみたけど、もしかしたら1台しかインストールできないかも・・・駄目だったらパスワードを適当に入れて試してみて、それが成功すれば数台インストールできるかもしれない。 ~タケ~
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ガッコーチョーに来て、一週間が経とうとしていマス これまでに、目標とは違う悪魔を数体見つけ、抹消してきました この街には、悪魔が多すぎマス このような環境で、ガッコーチョーの人たちは、心穏やかに暮らしていけているのでしょうか? ここは、私が神の使途として、その悪魔達を抹殺していかなければなりません これもまた、神の使途の勤めなのデス そうしていけば、きっと、神のお導きで、目標とする、あの忌々しき淫魔も見つかるでしょう ……それにしても、おなかがすきました 一日、必要最低限の食事はとっているはずだというのに、何故、おなかは悲鳴をあげるのでしょうか? これではいけません 暴食は、大罪デス 食欲に負けてはいけないのデス こらえるようにしなければ ………ぐきゅるるるるるる …とにかく 本日は、あの巨大な黒き悪魔に逃げられてしまいました 再び遭遇した時、今度こそ、あの悪魔をしとめる為にも 本日の分の食事をとる事にしましょう 「…神よ。あなたから与えられたこの尊き恵みに、今日も感謝します」 神へ、祈りをささげて 私は、今日も、食事をいただきマス コンビニ、と言うお店で買った、小さなチョコレートと、よくわかりませんが、「美味しい」と言う意味の日本語が名前でつけられているお菓子デス それを、一個と一本 どちらも様々な種類の味があり、何日食べ続けても飽きません …いえ、そもそも、神からの恵みである食事に飽きると言う自体が罪でした 神よ、どうか、お許しを 私は、まだまだ、修行が足りないようデス ………とりあえず 今日一日の食事は、これが全てデス もっと性格に言うと、残りの食事は水です 日本は、水がタダの国なので、公園でいくらでも水が飲めるのデス それも、イングランドの水よりちょっと美味しくて、飲みやすいデス 水がタダの国なんてありえないと考えていた時期もありましたが、ここ日本は、本当にそのような天国のような国だったようデス 水さえ飲めれば、ある程度空腹を誤魔化す事も可能デス おなかがすいたならば水を飲んで、耐えるのデス これも、神の試練デス もくもくと 学校街郊外の空き地に張ったテントの中で、ニーナはもきゅもきゅ、チロルチョコとうまい棒を食べていく …彼女が本国から持ってきたお金は、必要最低限 しかも、本人の性格的に、募金箱を見ると募金せずにはいられない そんな訳で、彼女本人の食事は、質素を通り越して貧相どころか、体を維持するにも難しいレベルに達していて こんな食事を続けて一週間 どう考えても、餓死ルート一直線なのだが どこまでも頭があったかいニーナは、そんな事実にすら気付かずに、今日もまた、神の試練だと耐え続けるのだった ニーナが餓死しなければ続くかもしれない 前ページ次ページ連載 - 我が願いに踊れ贄共
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「何か、3人とも集中力無さそうだから、そろそろ昼食に行こうか」 澪ちゃんの一言で、みんな荷物を片付け始めた。もう一度言うけど、普段よりも一生懸命勉強も頑張っていたんだよ…? 頑張っていたんだけど…澪ちゃんから見たら、集中力無いように見えたんだ…。もっと頑張らないとなぁ。 私達は、図書館の近くのファストフードで昼食を取る事にした。図書館で勉強するようになって、このファストフードに通う機会も多くなった。 今日はこの後、夏祭りや花火大会もある為か、普段よりもお店が混んでいるような気がした。 「それにしても、今日の唯はずっと笑顔だな…。余程、今日の夏祭りが楽しみなんだな…」 「澪、それはちょっと違うぞ。唯は夏祭りが楽しみなんじゃなくて、梓とのデートが楽しみなんだよ」 「いや、そうかもしれないけど…」 「この後、私達も唯と梓のデートをそっと見に行かないか?」 「バカ!そっとしておいてやれよ…」 「部員が健全なお付き合いをするのを確認する義務が部長にはある!」 「勝手な部長権限を作るな!」 「何だか尾行するみたいで楽しそう♪」 「おい、ムギまで何言って…」 「何?みんなで何の話してるの~?」 私がハンバーガーやジュースが乗ったトレーを持って席に戻ると、3人とも慌てた素振りで何でもないと強調していた。 「それにしても、今日はカップルが多いね~」 辺りを見回すと、5~6組のカップルが楽しそうにお喋りをしている。その様子を見ていると、つい私とあずにゃんの姿を重ねてしまう。 お互い、話す事は他愛の無い事だけれど、それでも一緒に居るだけで幸せと思える時間…そんな時間が、私にも来るのかな…。 「唯先輩♪」 「えっ…あずにゃん!?」 ドキッ…!!不意に呼ばれた私の名前…。急いで振り返ると、そこには…あずにゃんは居なかった。 キョトンとした表情の澪ちゃんとムギちゃん。そして、してやったりな表情のりっちゃん…あっ! 「まさか、私の声真似で唯を騙せるとは思わんかった」 「うぅ、りっちゃん酷いよぉ…」 私のドキッ!!を返してよぉ。あずにゃんの呼びかけで、ドキッとしたかったのに…。 「唯はさ…梓に告白するの?」 ドキッ…!また、りっちゃんにドキッとさせられた。むぅ、りっちゃんは私に意地悪するんだね、そういう事なんだね。 「今日はしないよ…でも、あずにゃんの心に響くような、思い切った告白はしようと思うんだ…」 「へぇ…」 「その為にも…みんなにも協力してほしいんだ!…特にムギちゃんに!」 「私?…うん、唯ちゃんの為なら何でも協力するよっ!」 「あのね…」 私はあずにゃんに告白するシチュエーションだけは既に考えていた。その事について、みんなに話す事にした。 来たるべきその日まで…私とあずにゃんの関係がどんな感じになっていくかわからない…。 でも…私は私自身でしっかりと、あずにゃんに想いを伝えようと考えていた。あずにゃんの心に残ってくれるように…。 「じゃあ、みんな…また明日ね!」 「唯ちゃん、楽しんできてね♪」 「うん、ありがとう!」 昼食を取った後、再び図書館に戻り…食後の眠気と闘いながらも、私は4時間勉強を頑張った。 そして、今は午後5時…。約束の時間まで1時間もあるけれど、私は神社に向かって自然と駆け出していた。 「…で、律はどうするんだ?唯と梓のデートを部長権限を使って見に行くのか?」 「…やめとくよ。唯に、あんな大胆な告白方法聞いたら、唯の本気さが伝わってきてさ…。澪の言うとおり、2人の事はそっと見守る事にするよ」 「そうだな…2人の関係、上手く行くと良いな」 「ふふっ、そうね♪」 「はぁ…はぁ…何とか着いたぁ…」 神社に着いた時には、私は息があがっていた。今は約束の30分前…。夏祭り会場は既に多くの人で賑わっている。 時間には余裕があったのだが、少しでも早くあずにゃんに会いたい一心で、私はずっと走ってきたのだった。 「30分前かぁ…ちょっと早く着きすぎちゃったかな」 さすがに、あずにゃんよりも早く着いちゃったよね。あとは、あずにゃんが来るのを待つだけ…だと思っていたんだけど…。 「ゆ、唯先輩…」 「えっ…あずにゃん!?」 名前を呼ばれ、振り向くと…そこには夕陽に照らされ、頬を染めたあずにゃんが立っていた。 「も、もしかして待たせちゃった!?」 「いえ…私も今来たところです…」 照れながら答えるあずにゃん…。今日のあずにゃんは、今までに見てきた、どのあずにゃんよりも可愛い…。 あずにゃんは、藍色の生地に白椿がデザインされた浴衣を着ている。浴衣は夏祭りには持って来いの格好だ。 そんなあずにゃんの姿を見て、りっちゃんの言葉をふと思い出す。…私は、自分自身の格好に悔やんでしまった。 「うぅ…私…あずにゃんと不釣り合いだぁ…」 「な、何でですか!?」 「あずにゃんは可愛い浴衣姿なのに…私…パーカー…」 「ゆ、唯先輩は今まで、皆さんと勉強していたんですよね!だったら、普段着なのは仕方ないですよ。気にしないでください!」 「あずにゃん…」 「それに…私、今日は唯先輩と夏祭りを楽しめると思うと、嬉しくて仕方ないんです!唯先輩が傍に居てくれるだけで嬉しいんです!」 「…私も、あずにゃんと一緒で嬉しいよ!こんな私だけど…今日は宜しくね!」 「はい…こちらこそ、宜しくお願いします!」 デートの前に宜しくと言い合うのは…何か変かな。とりあえず、私達は一緒に夏祭りの会場に入って行った。 慣れない浴衣姿で、少し歩き辛そうなあずにゃんだったけど、私はゆっくりとその歩調に合わせながら前に進んで行く。 会場には、多くの出店で賑わっている。金魚すくい、ヨーヨー釣り、射的…。夏祭りには定番の物ばかりだ。 食べ物の出店も豊富で、綿あめ、かき氷、イカ焼き…やはり夏祭りには定番の物が色々と並んでいた。 そんな数多くの出店の中で、あずにゃんの気を引く物も現れた。 「あっ…」 「あずにゃん、どうしたの?」 「いえ…こ、これ、食べて良いですか…?」 「…良いよ♪あずにゃん、好きだもんね!」 「ありがとうございます///」 あずにゃんは、嬉しそうな表情でたい焼きを買っていた。だけど、既にかき氷とヨーヨーを持っていた為、あずにゃんの両手は塞がっている。 そこで、私はあずにゃんにたい焼きを食べさせてあげる事にした。 「はい、あずにゃん…あ~ん♪」 「ふぇ…///あ、あ…あ~ん…」 「美味しい?」 「はい…美味しいです…」 あずにゃんは照れながらも、私の差し出したたい焼きを食べてくれた。何だかカップルみたいな感じで…私も少し体が温かくなってきた。 今までも、何度かあずにゃんに『あ~ん』とした事はあったけど、デートと意識している中でやると、やっぱり照れくさいものがあるなぁ。 「こうやって、唯先輩と一緒に居ると、凄く楽しいです!」 「私も、あずにゃんと一緒だと楽しいよ♪ 時間が経つのが忘れちゃうくらいに!」 あずにゃんとのデートの前は、上手く話せなかったらどうしようとか悩んでしまった事もあった。 だけど、いざ夏祭りに来てみると、そんな悩みはどこへやら…。私達はお互いに楽しく話し、笑い合っていた。 好きな人と一緒に居ると、やっぱり楽しいな…。恋って…やっぱり良い物なんだなぁ。 『ヒュルルルル……ドーン!!』 私の恋心を表すような綺麗な花火が打ち上がった。その最初の花火を皮切りに、次々と花火が上がっていく。 そして、夏祭りに来ていた多くの人達が、その花火に釣られるように花火大会の会場に向かって行った。 「あずにゃん、私達も花火大会の会場に行こう!」 「はいっ!あ、でも…」 あずにゃんは少しよろけながら、私の背中にしがみついてきた。 「すみません、歩き辛くて…」 そうだった、あずにゃんは浴衣を着ているから、足元も下駄で歩きにくいんだ…。という事は、走る事はできない。 しかも、多くの人が移動しているから、もしかすると2人はぐれてしまうかもしれない…。となると、私が取るべき行動は一つだ。 「大丈夫だよ、あずにゃん…私があずにゃんを花火大会の場所までしっかり連れて行くから!」 「はいっ…」 私は、あずにゃんの手を取り、ゆっくり歩き出した。あずにゃんとはぐれないように…あずにゃんが転ばないように…。 こうやって手を繋ぐと、手の平や指先から、あずにゃんの体温を感じてくる…。 あずにゃんは今、どんな顔をしているのかな…。私は恥ずかしくて、あずにゃんの方を向けないよ。だって、顔が凄く赤いんだもん…。 「花火、綺麗だね…」 「そうですね…」 私達の目の前で、どんどん打ち上がっていく花火…。私はその花火に心を奪われていた。 でも、花火に心を奪われている時でも、私はあずにゃんの手を離さなかった。 今この瞬間…いや、これから先もずっと一緒に居たいという想いがあったから…。 あずにゃんの方に目を向けると、あずにゃんの顔や瞳が花火の色で輝いている。そんなあずにゃんの表情に、私は吸い込まれてしまいそうだった。 「何か…流れ星みたい…」 打ち上がった後、ゆっくりとキラキラ散っていく花火を見て、私はふと呟いていた。それに対し、あずにゃんも呼応してくれた。 「これだけ流れ星があったら…1つくらい願い事が叶うかもしれませんね…」 「…お願いしてみようか♪」 「はいっ!」 ここで初めて、あずにゃんから手を離した。そして、花火が打ち上がり、消えていきそうになった時…手を合わせてお願い事をした。 『あずにゃんと、これから先も…ずっと一緒に居られますように…私があずにゃんの事を、ずっと守ってあげられますように』 「唯先輩、さっきは何お願いしてたんですか?」 花火大会の帰り道、あずにゃんは嬉しそうな表情で、花火への願い事の内容を聞いてきた。 「ひ・み・つ♪話しちゃったら、効果無くなっちゃうもん♪」 「え~…唯先輩が教えてくれたら…私のお願い事も話してあげますよ?」 「それはダメだよ…。そのお願い事は、あずにゃんの心の中にしまっておいて、ね♪」 あずにゃんは不満そうな顔をしている。だけど、ゴメンね…あずにゃんのお願い事、多分わかっちゃったよ。 花火への願い事をした後、照れながらも、あずにゃんはすぐに私の手を握ってくれたよね。そして、今でもまだ手を繋いでくれている…。 手を繋ぐ理由が私と同じだったら…私と同じ想いだったら…あずにゃんの気持ちもきっと…。 「もうすぐ夏休みも終わりだね…夏休みが終わったら、学園際に向けて本格的に練習しなきゃね!」 「そうですね…先輩達の最後の学園際ですものね!必ず成功させましょうね!」 「うん!」 手を繋ぎ…離れないように歩いている私達を、夜空に輝く沢山の星と満月が照らしていた。 「来年も…夏祭り、一緒に行きたいね」 「そうですね…」 「そうしたら、来年は私も浴衣着てくるね!」 「クスッ、楽しみにしてますね!」 「あっ…あずにゃん!…遅くなっちゃったけど、今日の浴衣、凄く可愛かったよ!」 「ありがとうございます♪…でも、最初に言ってもらえたら、もっと嬉しかったです♪」 「あぅ、あずにゃんゴメン…」 久し振りに、あずにゃんから鋭いツッコミを言われた気がした。だけど、こういうやりとりも日常の幸せなんだなと思う。 あずにゃんと一緒に、沢山の幸せを感じる事ができた…今日の出来事は忘れる事ができないんだろうなぁ。 ―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・― 「澪ちゃん、りっちゃん、主役お疲れ様!」 「唯もお疲れ~。立派に木を演じてたな」 「私…もう絶対ロミオなんてやらないんだから…」 「安心しろ、澪…ロミオ役に限定するなら、残りの人生で考えても役は回ってこないから」 あの楽しかった夏祭りから1ヵ月ほど経った。今は学園祭の真っ只中だ。私達のクラスでは『ロミオとジュリエット』の演劇を行った。 ロミオ役の澪ちゃんと、ジュリエット役のりっちゃんの練習の成果も発揮できたようで、演劇は無事に終わる事ができた。 無論、私も練習の成果は発揮できた。木という役で…ただジッと動かない練習だけど…。 でも、私にとっての本番は明日だ。明日は軽音部でのライブがある。私達にとっては、最後の学園祭のライブだから…。 「明日は…文化祭での最後のライブだね」 「そうだな…。唯は…準備OKか?」 「うん!…ムギちゃんが協力してくれたから…」 「唯ちゃん、凄く頑張ってたから、唯ちゃんの力になれてると良いけど…」 「うん、ムギちゃんのおかげで良い曲になったよ!…澪ちゃんとりっちゃんも協力してくれてありがとう!」 「まぁ、あくまで本番は明日だけどな…。唯、歌詞を間違えたり、忘れたりしないでくれよな…私は明日はフォローできないから…」 「これは唯しか歌えないからな…」 「大丈夫!必ず成功させるよ!」 私達が明日演奏する曲は既に決まっている。今までに何度も演奏してきた曲や、今回初披露の新曲もある。 でも、その中の1曲が私にとって凄く重要な曲なんだ。 「とりあえず、部室に行くか…梓がきっと寂しそうな顔をして唯を待ってるぞ」 「私達、演劇の練習を重点的にやってたから、最近部室に行けなかったもんな…ゴメンな、唯…」 「澪ちゃん、それは私じゃなくて、あずにゃんに言ってあげて…。私は一応、あずにゃんとは毎日メールもしてるし…」 「あら、もうラブラブなのね♪」 「そうなれるかは…明日のライブ次第だよ、ムギちゃん♪」 半ば、軽音部では公認のカップル扱いだけれど…私はまだ、あずにゃんにちゃんと告白をしたわけではない。 夏祭りの時には、それとなく色々と態度で示してみたけれど、もしかしたら、スキンシップの一部と思われてるかもしれない。 だから私は、明日ちゃんとした形で…みんなの前で告白しようって決めている。その為に、3人にも色々協力してもらった。 あとは自分次第だけれど…協力してくれた3人の為にも、告白は絶対に成功させたいと思っていた。 久し振りに部室に来てみると、あずにゃんが1人でギターの練習をしていた。私が演劇の感想を聞くと、良かったと答えてくれた。 だけれどその言葉の裏には、あずにゃんの本音も隠れていて…。あずにゃんは申し訳なさそうな表情で、その本音を話してくれた。 「皆さんあんまり部室に来てなかったから…ライブの事あんまり大切に思ってないのかなって心配になっちゃって…」 私達はクラスが同じだから、いつも4人揃っている。クラスとしての出し物だから、どうしてもそちらを優先して練習する日々が続いてしまった。 それが結果的に、あずにゃんに寂しい思いをさせてしまった事は悪かったと思うけど、決してライブを忘れていたわけではないんだ…。 あずにゃんには内緒だけれど…私達は4人だけでも特訓してきたんだ。あずにゃんの為に特訓してきたんだ…。 「よーし、明日に向けて今日は泊まり込みで練習だー!」 あずにゃんの寂しかった気持ちを汲み取ったのか、最初から計画していたのか…りっちゃんは泊まり込んで練習する事を提案してきた。 でも、その後にさわちゃんが寝袋を持ってきたという事は…最初から泊まり込む気満々だったんだね、りっちゃん…。 …泊まり込む事を聞いた憂が夜食を持ってきてくれたり、ムギちゃんがデザートを用意してくれたり、色々なお菓子があったり…。 学校でのお泊まりって、美味しい事が沢山あるんだぁ…。あれ、泊まり込みの目的が何だかわからなくなってきちゃったよ。 結局練習もしたものの、夜の学園祭を回ったり、色々お喋りもして、何だか気分は修学旅行みたいになっちゃったなぁ。 「電気消しますよー」 時間も夜中の3時くらいになっており、私達は眠りに就く事にした。 みんなとお泊まり…あの時はあずにゃんは居なかったけれど、気分はやっぱり修学旅行だなぁ。 あの時は、みんなで恋についても話したっけ…。経験のなかった私は、恋って何だろうって聞いてたっけ…。 そんな私も、今はあずにゃんに恋をしている。あずにゃん…そういえば、あの時もあずにゃんにメールを送ったんだっけ…。 「あずにゃん…」 みんなの寝息が聞こえてくる。もしかしたら、あずにゃんも既に寝ちゃってるかもしれない…。寝ていたら寝ていたで構わないけれど…。 だけど、あずにゃんと少しお話しがしたくて…とりあえず名前を呼んでみた。 「はい…」 「あっ、まだ起きてた?…少し、お話ししても良い?」 「良いですよ。私も、唯先輩とお話しをしたいなぁって思ってたんです」 「そっか…。なんかみんなでお泊まりしてると、修学旅行を思い出しちゃった。あの時は、あずにゃん居なかったけど… あずにゃんも一緒だったら、もっと面白かったんじゃないかなって思ってたんだ」 「そうですね…私も憂の家でお泊まりしてましたけど…一緒に旅行に行けたら良かったのにって思ってました…」 「そっかぁ…。ねぇ、あずにゃん…その日の夜に送ったメール覚えてる?」 「…覚えてます…」 あの時は、恋バナからの流れで何となく聞いたけれど…。今は、あずにゃんの確かな気持ちを知りたいと思っている。 「あずにゃんは恋した事ある?」 前にメールで送った時は、返事が無かったけれど…今はしっかりと答えを聞けるチャンスだ。 あずにゃんの答えを待ってる間、鼓動が早くなっていくのを感じた。そして、暫く続いた沈黙を、あずにゃんが静かに破った。 「…今まで、恋をした事ってなかったんです。修学旅行に行っていた唯先輩からメールを貰った時も、恋はしていないって思ってました。 だけど、今ではある先輩の事を考えるとドキドキしちゃったり、ギュッと抱き締められると心が温かくなったりするんです…。 だから…今でははっきりと言えるんです。私は…大好きな先輩に恋してるって…。これが…私の初恋なんです」 「そっか…」 「それに…最近は毎日メールを貰っていても、やっぱり会えないと凄く寂しかったんです…。少しだけでもお話しがしたくて… 一目でも良いから会いたくて…何度もその先輩の教室の前まで行ったんです。だけど、頑張って練習している姿を見ると… 邪魔しちゃ悪いと思って…何度も我慢して、部室に戻ってきていました」 「ちょっとでも我儘言ってくれれば…その先輩も、あずにゃんに会いに来てくれたんじゃないかな?その人の練習は、 きっとどこでもできる練習だったと思うし…。それこそ、部室でも、あずにゃんの家でも…」 「そうだったかも…しれませんね。…唯先輩は恋した事はあるんですか?」 こちらにも振られると予想はしていたけれど、あずにゃん自身の恋について具体的に答えてくれたので、逆に戸惑ってしまった。 私も同じように、具体的に答えてみようかな…。一呼吸おいて、あずにゃんの言葉を整理しながら、私は口を開いた。 「あずにゃんと同じだよ…。私も恋はした事なかったし、修学旅行の時も、まだ恋はしてなかったと思う。だけど、今は恋してるよ…。 その子は、とっても真面目な子で、私よりもギターが上手なの…。だから、もしかすると下手な先輩に愛想を尽かしているかもしれない…。 でも、修学旅行のお土産を渡した時に見せてくれた笑顔が忘れられなくて…その子の事を考えると胸がキュンってなったりするの…」 「唯先輩…その子はきっと、愛想を尽かしてなんかいないと思いますよ。頑張る先輩の背中を見て、愛想を尽かすなんて子はいないですよ。 それどころか、憧れの存在になってると思いますよ。いつか、あんな先輩のようになりたいって思っているかもしれません」 「そっかぁ。…私ね、その子に振り向いてもらいたくて…最近、ずっとボーカルとギターを頑張って練習してきたんだ。 明日はライブの本番だけど…私の大好きな子に、私の事を見ていてほしいなって思ってるんだ…」 「きっと、その子も唯先輩の事…しっかり見ていてくれると思いますよ。きっと、誰よりも近い所から見ていてくれると思います」 私は、あずにゃんの言葉を聞いて表情が緩んだ。その様子を見たのか、あずにゃんも優しい表情で私を見てくれた。 私達は、間違いなくお互いの気持ちを確信している。少なくても私はそうだ。でも、今はあえて気持ちを伝えなかった。 例え、あずにゃんの気持ちが100%わかっていたとしても、私なりの告白の方法を考えていたから…。 ジッと私を見ていてくれるあずにゃん…。だけど、もう少しだけ待っててね。明日、必ず想いを伝えるから…。 「恋って…良いよね♪」 「そうですね♪」 お互いにクスッと笑い、静かに目を閉じる。静寂に包まれ、月明かりに照らされている私達…。 声を掛け合ったわけではないけれど、私達は寄り添いながら眠りに就いた。 翌日…いよいよ、私達軽音部のライブの日がやってきた。学園祭の最終日も天気がよく、沢山の人達が来てくれている。 講堂に移動する前、さわちゃんが作ってくれたHTT特製のTシャツに着替え、私達は部室で最後の打ち合わせをしていた。 「手の平に人を3回書いて…飲む!」 「澪も、そのおまじないをやっておけば大丈夫だな!」 いつもは恥ずかしがり屋の澪ちゃんだけど…昨日のロミオ役もしっかりできてたし、今日のステージも大丈夫だよね! 「唯、MCちゃんと考えてきたか?」 「ばっちりだよ、りっちゃん!」 ライブをやる時には、私がいつもMCを担当している。上手くまとまる事もあれば、ついだらだらと話しちゃう事もある。 そんな時は、りっちゃんからドラムで突っ込まれる事もあるんだけど、あれはあれで面白いなって思う。 「特に、今日は3曲目と4曲目の間のMCが重要だからな。唯、失敗しないように頑張れ!」 「えっ?澪先輩、何で3曲目と4曲目の間のMCが重要なんですか?3曲目は『わたしの恋はホッチキス』で、4曲目は『ふわふわ時間』ですよね…」 「その時になったら…わかるから♪」 澪ちゃんは、あずにゃんの頭を撫でながら私にアイコンタクトを送ってきた。大丈夫…必ず成功させるよ! 私は澪ちゃんに向かって大きく頷いた。その様子を見ていたムギちゃんが、嬉しそうに手の甲を差し出した。 「私の手に、みんなの手を重ねて!私、こうやって…みんなと一致団結するぞ、みたいな事をするのが夢だったの♪」 ムギちゃんの言葉に、みんなの顔から笑みがこぼれた。そして、ムギちゃんの手にりっちゃんの手が重なり、その上に澪ちゃんの手が重なった。 さらにあずにゃんが手を重ね、最後に私が手を重ねた。ムギちゃんの言葉をそのまま使うけど、こうするだけで本当に一致団結している気分だ。 「私達のライブ、必ず成功させようね!」(紬) 「「「「オー!」」」」 「私達のライブ、みんなに感動を与えようぜ!」(律) 「「「「オー!」」」」 「私達のライブ、良い思い出にしような!」(澪) 「「「「オー!」」」」 「私達のライブ、最高のものにしましょう!」(梓) 「「「「オー!」」」」 「私達のライブ、終わったらケーキ食べよう!」(唯) 「「「「オー!…オォォ?」」」」 あっ…何か素が出ちゃったよぉ…。今日、まだお茶してなかったしなぁ…。 それに、ライブって結構体力の消耗が激しいから、終わった後ってお腹空いちゃうんだよね。 でも…部室に響くみんなの笑い声を聞くと…余計な力も抜けて、リラックスできたんじゃないかな♪ 講堂に移ると、ライブが始まる前から席はほとんど埋まっている状態だった。舞台そでから客席を見ると、クラスメートの子もみんな見に来てくれていた。 前の席の方には…憂と純ちゃんも見に来てくれている。そして驚いた事に…皆、私達が着用しているHTT特製のTシャツを着ている! 皆、楽しみにしてくれているんだ…。その期待に応えられるように頑張ろうと心に決め、私達はいつものポジションに就いた。 私はあずにゃん、りっちゃん、ムギちゃん、澪ちゃんの順にアイコンタクトを送った。言葉は無かったけれど、みんな微笑みで返してくれた。 そして15時…開演のブザーと共に、幕が上がった。大きな拍手に迎えられ、私はMCを務めた。 「皆さん、こんにちはー!放課後ティータイム、ギター兼ボーカル担当の平沢唯です!ベース兼ボーカル担当は秋山澪ちゃん!ドラム担当は部長の田井中律ちゃん! キーボード担当は琴吹紬ちゃん!そして、もう一人のギター担当は私達の後輩、中野梓ちゃん!」 …メンバーの紹介も終わり、曲目も無事に演奏していく事ができた。曲が始まる前、そして終わった後…みんなが大きな拍手と声援を送ってくれた。 みんなの期待に応えながら演奏できるって…凄く気持ち良かったし、幸せな気持ちだった。ライブって…楽しいなぁ。 曲と曲の間にも、毎回MCを入れていたけれど、笑ってくれたり、同感してくれたり…私の話す事に、皆が反応してくれたのが嬉しかった。 そして、3曲目の『わたしの恋はホッチキス』も無事に演奏が終わり…再び私がMCとして喋り出す時が来た。 「今の曲は『わたしの恋はホッチキス』という曲目だったんですが、皆さんは恋…してますか?…私は、今凄く素敵な恋をしています♪ ドキドキしたり、心が温かくなったり、胸がキュンとなったり…その子の事を考えるだけで、毎日が楽しくなってくるんです! 恋って…良いですよね!恋って、毎日が生き生きするし、自然と笑顔にもなれちゃう、素敵な魔法だと思ってます!」 客席からは、おぉーっという歓声や、同じ女子高生として共感してもらえたのか、うんうんと頷いてくれている人達も居た。 そんなリアクションを確かめながら、私はさらに言葉を続けた。 「私は、今日…そんな素敵な魔法をかけてくれた子に、私の気持ちを伝えようと思っています。恥ずかしいんですけど、これが私の初恋なんです。 その子は、私にとっての初めての後輩で、凄く真面目な子なんです。それでもって凄く可愛くて、私が困った時や、他のメンバーが困った時には、 すぐに手を差し伸べてくれる、とっても優しい子なんです。…私は、そんな素敵な後輩…中野梓ちゃんに恋をしています」 ここで私は、体を客席からあずにゃんの方に向けた。そして、そのままジッとあずにゃんの事を見つめた。 あずにゃんはどんな想いで私のMCを聞いてくれていたのだろう…。そして、今はどんな想いで私の事を見てくれているのだろう…。 「今から、私は1曲歌います。それは…私の大好きな…中野梓ちゃんの為に歌う曲です」 客席は、きっとこんな事になるとは思いもよらなかっただろう。講堂内には、大きな歓声とどよめきに包まれている。 しかし、私が一呼吸おくと…その歓声もどよめきも次第に静かになってきた。あずにゃんは何も言わずに…ただジッとこちらを見てくれている。 「…梓、聴いていてね…『Y to A~キミへの想い~』」 私は視線をりっちゃんに送った。りっちゃんのスティックの音を合図に、私と澪ちゃん、りっちゃん、ムギちゃんの演奏が始まった。 …今から、私の本気をあずにゃんに見せるよ。あずにゃんを梓って呼んだのも、本気の証拠…だから、聴いててね…。 ♪ ひらり舞う桜の季節 キミに出会えた Like だった私の心を…キミは さらって Love に変えてしまった 私をドキドキさせるキミへの想い 夢の中でもキミと会えますように いつでもキミと一緒(とも)に居たいから… はにかむキミの笑顔に…私はドキドキしちゃったの 夏祭りで上がった花火 キミと見ていた 輝いているキミの瞳に…私は のめり込んでいってしまった あの花火に願ったキミへの想い ずっとキミと一緒(とも)に居られますように 最愛のキミを守りたいから… 頑張るキミの横顔に…私はキュンとしちゃったの 抱きつくのはキミのぬくもりを感じたいから… イヤと言われると凹んじゃうけど… 好きだからやっぱり甘えちゃうの… キミといるだけで心が温かくなるよ…キミと 出会えて本当に良かった…だから伝えたいの 好きだよ 世界一大好きだよ…! ♪ 演奏が終わり、一瞬の静寂に包まれた後…客席からは割れんばかりの歓声が聞こえてきた。 と、とりあえず…みんなからは受け入れられたみたいで良かったと思う…。 でも、私が本当に知りたいのは、あずにゃんの気持ち…。私、本気だったから…あずにゃんも遠慮とか無しで、本気の答えを聞きたいな…。 客席からはマイクを使わないと、至近距離に居るあずにゃんとも会話ができないほどの歓声が上がっていた。 私は、自分自身の声が歓声にかき消されないようにマイクを手に取り、あずにゃんに話しかけた。 「これが…私の気持ちです。だから…私と付き合っ…」 まだ告白の途中だったけど…もう、言葉は要らなかったみたい…。これが…あずにゃんの本気の答えなんだ。 あずにゃんは、大粒の涙を流しながら私に飛びついてきた。震えながらも、しっかりと私を抱き締めてくれるあずにゃん…。 そんなあずにゃんを、私も優しく抱き締めた。無事に歌い終えた安堵感もあり、私はこの告白に協力してくれた3人に向けて、にっこりと微笑んだ。 涙で声も震えていて…とても小さな声にしかならなかったけれど…大歓声の中、あずにゃんの答えは私にはしっかり聞こえた 「私も…大好きです…」 講堂に響き渡る、私達の名前…。唯コールと梓コールが鳴りやまなかった。りっちゃん達には申し訳ないと思いつつ、私はあずにゃんから離れた。 目には、まだ光る物が残っていたけれど…あずにゃんはとても晴れやかな表情をしていた。 本当は、ここでキスとかしちゃったら、みんなはさらにヒートアップするかもしれないけど、私にはそこまでできる余裕がなかった。 「みんなぁ、ありがとぉー!!みんなには感謝の気持ちでいっぱいですっ!まだまだみんなの前で沢山演奏したいけど、次が最後の曲になってしまいました! 今日、この瞬間を…みんなと一緒に過ごせた事を心から感謝して…精一杯歌います!!聴いてくださいっ!『ふわふわ時間』!!」 こうして…時間にして僅か30分だけだったけれど…私達の最後の学園祭のライブは大盛況のうちに幕を閉じたのだった。 ライブが終わった30分後…私はあずにゃんから体育館の裏に来てほしいと呼び出されていた。 何かあるのかなと思い、私はいそいそと指定の場所に向かった。体育館の裏は、盛り上がっている学園祭の中で、唯一と言って良いほど人気が無い所だった。 その為、私がその場所に着いた時も、あずにゃん以外に人の気配は無かった。つまり、ここには私とあずにゃんの2人きりという事だ。 「お待たせ、あずにゃん…どうしたの、こんな所に呼んで…」 私が来るのを確認すると、あずにゃんはクルリと私に背を向けた。あ、あれ…何か怒ってる…? 告白も成功したし、あずにゃんから好きという言葉も聞けたから、私達は晴れてカップルになれたと思ったんだけど…。 も、もしかして…冷静に考え直して、あんな多くの人の前での告白なんて何考えてるんですか!?って怒られるのかな…。 私の気持ちを本気で伝える事ばっかり考えてたからなぁ…。あずにゃん、怒ってるのかなぁ…。 「今日のライブ、お疲れ様でした」 「うん、お疲れ様ぁ…」 うぅ、何か素っ気無いよぉ…。さっきの件、全て無かった事にしてください…とか言われたらどうしよう…。 私、絶対…立ち直れない…。多分…いや絶対、残りの高校生活は生きた屍みたいな状態になってそうだよ…。 「あずにゃん…?」 「あんな大勢の人の前で、あんな告白するなんて…何考えてるんですか。私の気持ちも考えてくださいよ…」 あ、やっぱり怒ってらっしゃる…。でも…恋人関係は解消しますとか、私の事嫌いになったとか…それだけは、ご、ご勘弁を…。 「まったく…あんな告白するなんて、唯先輩はズルいです」 「ゴメン…」 「…まぁ良いですけど。何で私が体育館の裏に唯先輩を呼び出したかわかりますか?」 人が誰も居ない…大切な話をする場所に適してる…誰にも聞かれたくない事…つまり…やっぱり別れ話!? 「ゴメン…わからないや…」 今の私には、そう言って誤魔化すのが精一杯だった。告白も上手く行ったと思ったけど、私の勝手な思い込みだったのかな…。 「小学校の時に聞いた話なんですけど…女の子が好きな人に告白をするのは、体育館の裏が一番良いみたいなんです。滅多に人が来ないし、 他の人に話を聞かれる心配も無いから…。たとえフラれたとしても、1人でこっそりと涙を流す事ができるから…。 昨日も唯先輩には話しましたけど、今、私がしている恋が初恋なんです。だから私は今日、初恋の相手に告白をしようと考えてました。 1ヵ月前から、今日、この場で告白しようって考えてたんです…。それなのに…その相手から、一生忘れられない告白をされました。 あんな告白、私からできるわけないじゃないですか…。だから、唯先輩はズルいんです。私よりも一歩二歩…いや、全然追いつけない所に 進んでいるんですから。あんなカッコいい姿見せられたら…あんな感動的な告白されたら…もっともっと大好きになっちゃうじゃないですか!」 そっか…そういう事だったんだ…。別れ話とかじゃなかったんだ…。ホッとしたというか…何か嬉しいな…。 「私の考えてた事、何か小学生そのものみたいで、凄くカッコ悪いです…。告白も唯先輩からされて、計画も全部台無しですよ…」 「ゴメンね、あずにゃん…」 私は、そっとあずにゃんを後ろから抱き締めようとした。ずっと背を向けたままなのは、今の表情を私に見られたくないからなんじゃないかなって…。 そう思った私は、あずにゃんの気持ちを落ち着かせようとしたんだけれど…あずにゃんは、私の腕を解いてしまった。 「だから…」 「…」 突然の事で、私は何が起きたのかわからなかった。だけど、フワリと…私の口元から全身にあずにゃんのぬくもりを感じていくのがわかった。 …そっか、だから体育館の裏なんだ。思考が交錯していたけれど、私はようやくあずにゃんがここに呼び出した理由がわかった。 あずにゃんが話していた体育館の裏の話…人が全然来ない事もそうだけど、フラれて泣いている姿を見られない為もそうだけど…。 告白をして、OKを貰えた時に…その証を交わす瞬間を誰にも邪魔されず…自分達だけの時間を味わう事もできるから、ここなんだ…。 「だから…キスは私からしちゃいました///…別に良いですよ…ね?」 「勿論だよ…梓からのキス、とっても良かったよ」 「唯先輩…」 私は、あずにゃん…いや、梓の頭にポンと手を乗せ、優しく撫でながら伝えた。 「先輩、は要らないよ、梓…」 「うん…ゆ、唯…」 照れながら、上目遣いで私の名前を呼んでくれる梓…。そんな姿がとても愛おしくて…今度は私から梓に口を重ねた。 「大好きだよ、梓…」 「私も…好きだよ、唯…」 少し…並行していたお互いの気持ち…だけど、今日…みんなの前で交わる事ができた。 初恋は、実る事よりも儚く散ってしまう事が多いらしい…だからこそ、こうやって想いが通じた事が嬉しかった。 「そうだ…唯がさっき歌ってくれた曲…あの歌詞って、唯が考えたんだよね?」 「うん、そうだよ。作曲はムギちゃんがしてくれたんだ。だから、ムギちゃんはこの告白には一番力になってもらった人なんだよ」 「そっか…。ねぇ、その歌詞って今見る事できるかな?」 「できるよ~。私、ちゃんと歌詞カード持ってるから♪」 歌詞カードを渡すと、梓はまじまじと歌詞を見つめ始めた。時折、ライブの事を思い出したのか…笑みをこぼす事もあった。 この歌詞には、梓へのメッセージが隠されているんだけど…気付いてくれるかな…? 「この歌詞、梓への想いをたっぷり込めて作ったんだよ…三日三晩寝ずに♪」 「えぇ!?」 この歌詞を考えている時は、常に梓の事が頭から離れなかったなぁ。寝不足になったけど、梓が喜んでくれる事を考えるだけで頑張れた。 梓に早く伝えたくて、聴いてほしくて…。4人で近所の貸しスタジオで練習している事も内緒にして…頑張ったんだよ。 「あっ…」 「どうしたの?」 何かに気付いたように声を発した梓…。その視線は、ある1行を追うように上下していた。 何度も何度も視線を上下させ…そして、フッと顔がほころんでいくのがわかった。 「唯ったら…こんなメッセージを…///」 歌詞の中に隠したメッセージ…どうやら、梓も見つけてくれたみたいだね…。梓の言葉が、それを証明してくれた。 「中野梓も平沢唯が大好きです…」 それにしても…私達はライブの余韻と、2人きりの世界にどっぷり浸っていたんだろうなぁ…。 少し冷静になった私達は、お互いを名前で呼び合っていた事を思い出し、顔を赤らめていた。2人とも、湯気が出るくらいに体が熱くなっていたと思う。 それでも、私は梓のぬくもりを感じていたくて…ギュッと手を繋いでいた。 「唯…」 「な~に?梓…」 「よ、呼んだだけ…///」 「もう…梓!」 「ふぇ!?…な、何、唯…」 「…呼んだだけ///」 こんなやり取りをするのは、初恋が実った喜びをしっかり感じていたいから…。 私は、梓の名前を呼んで、梓を見つめて、梓とキスをして…余韻に浸って、冷静になって赤面して…また梓の名前を呼んで…を繰り返していた。 本当に…幸せな気持ちだった。 翌日…私達は校内認定のカップルになっていた。まぁ、大勢の前で告白をして…その告白を受け入れてもらったのだから、当然なのかもしれない。 だけど、ライブ終了後にできたと言われるファンクラブの存在が、私達を校内認定カップルにする決め手になったようだ。 「唯×梓ファンクラブ…?」 「な、なんですか、これはー!?」 新たなファンクラブのポスターを目の前にして、呆然としている私の横で…梓がりっちゃんに説明を求めていた。 「唯×梓ファンクラブ…これで、『ゆいあずファンクラブ』って読むらしいぜ♪」 「そんな事聞いてるんじゃないんです!律先輩、こんなファンクラブを勝手に作らないでください!気持ちは凄く嬉しいですが!」 「私じゃないし!…って、嬉しいのかよ!?」 話を聞いていくと、このファンクラブを作ったのはムギちゃんでも無いし、勿論澪ちゃんでも無い…。 他にこんなファンクラブを作りそうな人は…まさか、さわちゃん!? 「私は衣装しか作らないわよ…最近徹夜続きで疲れてるのに、ファンクラブなんて作ってる余裕無いわよ…」 ごもっともで…じゃあ、誰がファンクラブを作ったんだろう…。 思ったよりも、このファンクラブの創始者を探し出すのは大変かもしれないと思っていたけど…張本人は私達の身近に居た。 「私、一応2人の恋の相談に乗ってあげたわけだし…これくらい良いでしょ♪私、2人の恋を応援するって決めたんだから! …お姉ちゃんと梓ちゃんには、もっとラブラブになってもらわないとね♪」 ファンクラブの会長は、まさかの憂だった…。どうやら憂は、私が梓へのデートの件で相談した前日に、梓から恋の相談に乗っていたようだ。 自分の事のように考え、色々とアドバイスをしてくれた憂には、私も梓も頭が上がらないので、ファンクラブの設立を正式に許可しちゃったよ…。 現在では、私達の噂は校内に止まらず、町中にも広まっていた。校内認定カップルを飛び越え、私達は町内認定カップルにまでなっていた。 ファンクラブ会員数も1000人を超え、町内にゆいあずフィーバーが巻き起こるまでになってしまった。おかげで、ゆっくりデートもできない…。 「私の告白って…そんなに凄かったのかなぁ」 「破壊力ありすぎだよ…」 でも…この気持ちは確かに梓に届いてくれた。だから、今こうして一緒に手を繋ぎながら歩いていく事ができるんだ。 町を歩けば、色々な人に声をかけられるけれど…それはみんな、私達を祝福してくれているから…。そう考えると、とても幸せな気持ちになれた。 勿論、幸せで居られる一番の理由は、梓が横に居てくれるから、なんだけどね。 「どんな事があっても…これからも、ずっと一緒に居てね。私が梓の事…守ってあげるから…」 「はい…宜しくお願いします///」 交わった私達の気持ちは固く結ばれている。どんな事があっても、この気持ちが揺らぐ事は無いよね、梓♪ 今、2人で歩いているまっすぐな道…この先に、私達の幸せな未来が繋がっていると良いなぁ。 END AZUSA SIDEへ
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ほしの愛をお気に入りに追加 ほしの愛とは ほしの愛の57%は陰謀で出来ています。ほしの愛の26%はハッタリで出来ています。ほしの愛の9%は下心で出来ています。ほしの愛の7%は雪の結晶で出来ています。ほしの愛の1%は苦労で出来ています。 ほしの愛@ウィキペディア ほしの愛 ほしの愛の報道 「あつまれ どうぶつの森」“ほしのかけら”を食べちゃおう♪ 金平糖「ほしのこんぺいとう」登場 - アニメ!アニメ!Anime Anime ほしのディスコ、相方の普段とは違う一面を明かす「あいなぷぅがめずらしく緊張していました」<ダウンタウンDX> - WEBザテレビジョン ポケモンGO調査隊がゆく TOKYO2020編 入江聖奈隊長 世界一のボクサーを癒やすのは、カエルとポケGOだった!(サンケイスポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ドロドロ愛憎劇『奪い愛』最新作は“高校教師” 主演は観月ありさ、岡田奈々&松本まりかと奪い合う - 岩手日報 パーパー「ケンミンSHOW」初登場、絶品モンブランにあいなぷぅ大喜び - お笑いナタリー スペシャがおくる生配信レギュラー番組「BOOM BOOM BOOM ch.」、小関裕太に加え、「BOOM BOOM BOOM BROTHER」という名の新VJとしてほしのディスコがレギュラー出演決定! - PR TIMES コロチキ×京本政樹、トレエン×ジョニ男、安村×児童合唱団「クセスゴSP」でコラボ(お笑いナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース BE FIRST、SKY-HIに強い感謝「一生ついていきたい」「全力で愛を返す」 - マイナビニュース 「みにあまる彼氏」マーガレットで最終回、恋愛初心者な女子×愛が重すぎる男子の恋 - コミックナタリー ほしのディスコ、ヒゲダンっぽい歌を歌う(お笑いナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「ミス千葉大」ファイナリスト・星野愛さん、憧れは今田美桜 12年間のチアリーダー経験も明かす - モデルプレス 『半妖の夜叉姫』弐の章第29話は麒麟丸の重すぎる愛と娘の自立、殺... - マイナビニュース 那須川天心、母の愛にタジタジ「気づけば僕の服を着ている」(Lmaga.jp) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース イケメンが座っていたら「きゅんきゅん」…助手席力グランプリ開始(レスポンス) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 人気声優・ファイルーズあい、プリキュアと共に相席食堂へ・・・千鳥「神回!」(Lmaga.jp) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「南部一郎」ギョーザです 特産カボチャ使用し地域をPR - なびたび北東北 星野源さんのラジオに登場 海底から宇宙へ…絵が変わる 東武宇都宮百貨店のエレベーター|地域の話題,県内主要|下野新聞「SOON」ニュース|下野新聞 SOON(スーン) - 下野新聞 相席スタート山添、元カノ赤井沙希の「寛君、千鳥さんよりオモロイはず」きっかけで大悟軍団とアテレコ対決『チャンスの時間』(TV LIFE web) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 『有吉の壁』ブレイクアーティストが11・11武道館ライブ開催 KOUGU維新、美炎-BIEN-ら集結(オリコン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース スカッとカラオケ熱唱チャレンジNo.1決定戦2時間SP【嵐の全曲丸暗記に挑戦】[字]|番組情報|TNC テレビ西日本 - tnc.co.jp 元世界王者の星野敬太郎さん死去 ボクシング、52歳(共同通信) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「おさまけ」黒羽&白草&真理愛がハロウィンパーティー♪ 新宿マルイで期間限定ショップ開催 - アニメ!アニメ!Anime Anime 「楽しい音楽を作るには、悲しい現実を知る必要がある」音楽クリエイター・ヒャダインさんが語るマンガ愛とアニメ愛(@DIME) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「コロナ後の観光のゆくえ」星野リゾート・星野佳路代表インタビュー - 読売新聞 『それSnow Manにやらせて下さい』見逃し配信スタート! 過去の放送回も配信決定 - マイナビニュース ヘミングウェイ(斎藤工)、詠美(白石麻衣)の愛で予言への恐怖が…『漂着者』 - マイナビニュース 医療逼迫で増加する宿泊療養患者、担当医師が語る診療現場 - JBpress 体操女子日本代表・村上茉愛選手、ドラマ出演の過去を語る - マイナビニュース 生誕500年、信玄公が夢の跡――、ほしのや「本堂山」を歩く - 株式会社 山と溪谷社 アンタッチャブルがめるるを笑いでおもてなし 人気芸人たちが停車駅でネタ披露『芸人鉄道!オワライナー』 - TV LIFE 「平井堅さんおよびピンナップスアーティスト関係者の皆様」薄幸が憧れの平井堅に熱烈オファー!「本当に500万出します」 - COCONUTS 松本まりか、35歳“レス妻”に『それでも愛を誓いますか?』実写化で主演 - マイナビニュース 「みにあまる彼氏」ほしの瑞希と「かぐや様」赤坂アカが対談、コラボイラストも描く - コミックナタリー 日高のり子『彼女はキレイだった』出演 愛(小芝風花)に影響与えた絵本作家役 - マイナビニュース 『おっさんずラブ』香港版、21日配信 現地テレビ局では最高視聴率記録も - マイナビニュース 貝沢に待望こども園 星の子みのり 高崎 - 上毛新聞ニュース パーパーほしの、チョコプラ長田“歌うま芸人”の美声に「ファンになっちゃう」と反響 - テレビドガッチ 星野陸也、名門・水城高ゴルフ部恩師の教え「可能性は無限大」でメダルへ 29日第1R - スポーツ報知 パーパーあいなぷぅ、誰のアドバイスを参考にするのか - ナタリー 叶恭子の芸人殺しトークに、チョコプラ松尾やほしのディスコが大喜びで撃沈! (2021年7月23日) - エキサイトニュース 豊橋中央プロ注目の星野真生「進路はプロ1本」先頭弾もコールド敗退/愛知 - ニッカンスポーツ 千葉大学ミス&ミスターコンテスト2021、ファイナリスト発表<プロフィール> - モデルプレス 後藤真希×高橋愛、初コラボ プリクラ撮影や当時のぶっちゃけトークも - マイナビニュース 比嘉愛未、オファーから1週間経たずクランクインも「みんなを信じて」 - マイナビニュース 『Sky 星を紡ぐ子どもたち』新イベント“星の王子さまの季節”が開催。星の王子さまといっしょに美しい世界を冒険しよう - ファミ通.com 小野正利、アニメ主題歌として不動の人気を誇る『departure!』をblackboardで披露(E-TALENTBANK) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 2021年7月1日(木)南会津町南郷に新規オープン予定の「会津高原 星の郷ホテル」宿泊予約受付開始! - PR TIMES “お笑いに興味がない”と公言する芸人・パーパーあいなぷぅが語る野望「いつかコナンの声優になりたい」(エンタメNEXT) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ジャニーズWEST「でっかい愛/喜努愛楽」発売決定「渾身のエール受け取って」 - マイナビニュース パーパーほしのディスコ&小野正利のハイトーン炸裂「You re the Only…」デュエット映像 - ナタリー 生見愛瑠、謎の5人組で歌手デビューの黒歴史「今日からあなたは“花椿”」 - マイナビニュース 赤楚衛二、『チェリまほ』ハグシーン「温もりや愛を感じた」 安達との共通点も告白 - マイナビニュース Fukaseの前でパーパーほしのディスコが土下座、SEKAI NO OWARI楽曲を歌唱 - ナタリー ポンループ・アミ 水ダウで明かしたほしのへの恋心 ツイッターにはエール続々 - デイリースポーツ 新垣結衣&星野源 仰天のハッピーエンド 交際わずか5か月でリアル“逃げ恥婚” - スポーツ報知 『有吉の壁』“大宮セブン”マヂラブ&GAGがコラボネタ ほしのディスコ&四千頭身の歌ネタも|山形新聞 - yamagata-np.jp 漫画家・星野架名さんが死去 57歳 『緑野原学園』シリーズなど - ORICON NEWS <星野源「不思議」インタビュー>ラブソングに“150%”の自信「他人だからこそ起こる何かは、愛であり不思議」 - モデルプレス 「事故物件芸人2」こがけん主演作の撮影は1日!スタッフの働きに「オーマイガー」 - ナタリー <スポットライト ひと> 炊き出し活動、星野良和さん・百代さん夫妻 - 中日新聞 星野真里と結婚した旦那は誰? 結婚前にいわれた旦那からの『ある言葉』が自信に - grape 『劇場版ほん怖』第2弾公開決定 空気階段、こがけん、パーパーが映画初主演 - クランクイン! 「初の女性」か「初の生え抜き」か 福岡知事選 - 西日本新聞 火災保険申請・地震保険申請サポートのミエルモは、乃木坂46、欅坂46に楽曲提供しているメンバーと製作し、ボーカルのほしのディスコ(パーパー)さんに大熱唱していただきました。 - PR TIMES かが屋・加賀の手紙で2人が涙…活動再開後初のテレビでコンビ愛爆発 - マイナビニュース 【動画】福岡知事選に星野元福岡市議が出馬表明 - 西日本新聞 愛が重い…星野源と中村悠一の“オタク全開”トークにファン困惑!?「この人ガチだわ」「ディープすぎて笑う」 - ニコニコニュース C&K、配信アルバム「アイのうたたち2」本日配信スタートで、チョコプラ長田庄平、パーパーほしのディスコからのコメント公開 - E-TALENTBANK パーパーがカップルYouTuberを熱演!北山宏光&佐藤勝利『でっけぇ風呂場で待ってます』にゲスト出演 - TV LIFE 「これぞ究極の宿泊施設」星野佳路氏が絶賛、顧客をリピートさせる圧巻のシステム - 朝日新聞デジタル 福原遥:ショートヘアでの撮影は「かゆさとの闘い」 「教場II」木村拓哉から受けた“愛のムチ”も - MANTANWEB これぞドロキュン!若き日の竹野内豊が名作「星の金貨」で見せたストレートな愛情表現 - ホミニス 「怖さ120%」でも強い母校、郷土愛/星野氏編4 - プロ野球 - ニッカンスポーツ 「Mステ、行けるぞ!」YouTubeで歌唱力が話題のほしのディスコ、マジ歌で相方あいなぷぅへの思いを... - テレビ東京 「芸人やってた10年間が一瞬で霞みました」 歌でバズった若手芸人が感じる“特技”と“笑い”の境界線 - 文春オンライン 映画「星の子」主演の芦田愛菜さんインタビュー 人を「信じる」って何だろう|好書好日 - 好書好日 チョコプラやパーパーほしの「ウチのガヤ」で歌唱対決、濱田がっく岳は本人と共演 - ナタリー 上手すぎる歌声が「スッキリ」でも話題に パーパーほしのの歌唱力に驚愕の声が殺到 - ENCOUNT ほしの愛をキャッシュ サイト名 URL ほしの愛の掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ほしの愛のリンク #blogsearch2 ページ先頭へ ほしの愛 このページについて このページはほしの愛のインターネット上の情報を時系列に網羅したリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新されるほしの愛に関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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ダッカーの貼視孔から見える視界は、大してよくない。狭すぎるから、悪いと言ってもいいぐらいだ。 でも今は交通事故の心配だけはない。だだっ広い砂漠を、俺のダッカーだけが走っているからだ。 唸りを上げるトラクトル・エンジンの声に混じって、また背後から遠雷の様な音がする。今度は何がやられたのだろうか。俺に今できることは、ハンドルを握って前を見ながら、限界の速度で走るダッカーの履帯が外れないように繊細な運転をすることだけだ。 北へ向かって。そう。主戦場とは、逆の方へ。 「まだ追っ手はかかっておらんようだな」 銃手席のハッチから身を乗り出したラツキ大佐が、呟くように言った。ダッカー、というか戦車というのは走行中、履帯から出る金属音とエンジンの駆動音で、ひどくうるさい。だから、ラツキ大佐は聞こえていないつもりだろう。けれども、乗り慣れた俺にはちゃんと聞き取れる。大佐の独白で、ようやくこの“連絡任務”が嘘だと確信が持てた。 ラツキ大佐の手には、拳銃が握られている。出撃前に、俺の相棒を引きずり降ろし、そして俺を北に走らせている暴力の権化だ。エングレーブなんか施してある辺り、癪に障る。でも、その銃口から銃弾が出ることには変わりない。 俺のいたゲネー要塞は、砂漠という海に浮かぶ小島みたいなところだった。何か古い時代の、よくわからない建物の廃墟だったのだが、掘り起こした地下室に水が溜まっていて井戸を作れたから、そこに集落ができたんだそうだ。そして、南から帝国の連中がやってきたから、軍隊が居着くようになった。村落の名前だったゲネーを、そのまま取ってゲネー要塞という名前になったけれども、実態としては廃墟の頑丈な部分を中核に銃座や砲座を設けただけで、素人眼にも射界に死角があるひどい代物だった。 過去形で言っているのは、たぶんもう、ゲネー要塞も、ゲネー村も、無いと思うからだ。 帝国の空中艦隊が接近している事が分かったのが、四日前。通報を聞いてやってきた連邦の空中艦隊が要塞の傍を通ったのが、二日前。その二日前の夜に、南の空で遠雷みたいな光と音が激しく起きているのを、要塞と村にいる全員が見ていた。そして昨日の朝、帝国の艦隊がやってきた。シヴァ級を連れて。 シヴァ級を、なんと言えばいいだろうか。縦向きにしたハーモニカみたいな奴だ。でも、そいつが出すのは音色なんかじゃない。馬鹿でかい砲弾だ。人間どころか建物だって一発で消し飛んじまう。それを何発も持っているのだから、ゲネー要塞みたいな名ばかりの要塞じゃあとても持ち堪えられないのは、誰にだって分かった。 帝国艦隊の司令官は、要塞に降伏勧告をしてきた。一日待って、降伏しなかったら殲滅する。降伏したら命までは取らない。 要塞司令のケレンクス将軍は、降伏するふりをして打って出る作戦を考えた事を俺達に告げた。誰も表立って反対しなかったけども、嫌なのは雰囲気で分かった。どう言い繕おうが、卑怯な騙し討ちだ。 ゲネー要塞にあったのは、ダッカーが十二輌、砲が故障して戦線から引き上げてきたデーヴァⅢが一輌、ディスガイア装甲車が五輌、戦線に補充として移動中だったトエイが三輌、倉庫で埃を被っていたヤグラが一輌。駐留の歩兵が一〇〇人。そしてあんまり頼りになりそうにない、要塞砲兵隊。最大火力は、据え付けてある十センチ榴弾砲だ。コンスタンティン級についてるのと同じだから、帝国の飛行艦相手になんとかなりそうな、そうでもないような、いまいち頼り切れない奴だった。 頭数だけは立派だから、ケレンクス将軍もやる気になっちまったんだろうと、そう思う。訓示をぶっていたけど、あれは自分に言い聞かせていたんだ。 諸君! この要塞は設立以来経験したことのない未曾有の危機に晒されておる! しかし、よく考えてみたまえ! なぜ帝国の連中は、すぐに攻撃してこないのか! それは、連中はここの水場が欲しいからだ! 攻撃して、この要塞が崩れるようなことになれば、水場を元に戻すのに時間も労力も必要だ! 巨砲で脅し、あわよくばタダで水場を手に入れようと考えておるのだ! しかし、ここは帝国の土地ではない! 盗人にタダでくれてやる謂われはないのだ! だが、諸君! 戦うにしろ、ここで座して帝国艦と戦うのは得策ではない! 連中の火力は侮れぬ。いや、敵にしては立派なものだと言っておこう! 敢えて言う! 我々は火力では連中に比肩しえない! しかし、諸君! 我々、連邦軍は火力で勝る帝国にどう対抗してきたか、思い出してもらいたい! そう、機動力だ! 我々は足の速さで、愚鈍な帝国に勝ってきたのだ! 幸いにして、ここには快速を欲しいままにしているダッカーが十二輌もある! これをもって機動戦を挑むのだ! 降伏を受け入れるよう言えば、連中は必ず占領の為に歩兵を降ろすだろう! その隙を突いて、降下した帝国艦に電撃的に接近して攻撃をかける! 我々が勝つには、この方法しかない!! 伍長の俺が聞いていても、嫌になってくるぐらいの内容だ。将校が聞いたらどれほどのものだろうか。要塞参謀長のラツキ大佐がこういう行動に出たのは、つまり、そういう事だろう。 ケレンクス将軍の目論見通り、降伏勧告受け入れの返事を受け取った帝国艦は地表に降下して歩兵を降ろし始めた。但し、当然だがシヴァ級は浮かんだままだ。下手な事をしたら巨弾が飛んでくるのは、オデッタ人にだって分かる事だった。 そのまま、本当に降伏していたらどれほどみんな幸せだったろう。 ケレンクス将軍は、帝国艦隊には武装解除の為とか言って俺達の車輌を整列させていたけど、あんな風に並ぶのは閲兵式以来だった。将軍としては突撃の為に並べているのであって、当然、武装解除なんかする気は無いみたいだった。俺のダチのダッカーを指揮戦車に指定して、その後部に陸軍旗を持って乗っかっていた。 そんな時だ。参謀長のラツキ大佐が、俺のダッカーに近寄ってきて『連絡任務があるから乗せろ』と言って来たのは。 銃手の相棒は、てっきりケレンクス将軍みたいに乗るんだと思って『後ろが空いてますから、どうぞ』なんて言ったんだが、それを聞くなりラツキ大佐は相棒の胸ぐらを掴んで、喉元に拳銃を押し付けて『そこをどけ。お前が降りろ』と言い出した。そんな事をされたら、もう軍隊の命令とかそういう次元の問題じゃない。相棒はクルカでも飲み込んだみたいな顔でダッカーから降りていった。 俺の隣に座ったラツキ大佐は、拳銃をちらつかせながら俺に言った。 『将軍が突撃を命令したら、北に走れ。これは極秘の連絡任務だ。儂は陸軍司令部に行かねばならん』 真っ平らだった砂漠に、ちらほらと岩の影が見えてくる。ゲネー要塞の回りは礫砂漠だが、少し走れば岩石砂漠に変わる。ここから先は、障害物走みたいなものだ。 俺は、自慢のハンドルを操作しながらダッカーが走りやすい地形を選んでいく。本来、ダッカーは左右の操縦桿を使うのだが、それが性分に合わなかった俺は、この愛車をハンドル式に改造してしまった。 ラオデギア出身の俺は、都会ッ子らしくアマチュア自動車レースに出るのが趣味だった。親には家に金を落とさないだの無駄使いだの、なんだかんだ嫌みを言われ続けていたが、自分で調整した車を転がすのは最高だった。陸軍に召集されてなければ、今でもやっているだろう。一応、そういう経歴を鑑みてもらってダッカーを転がしている訳だが、最初の頃、速さはとにかく操縦桿での運転はとてつもなく不愉快だった。だから、整備兵と結託して特製の操舵装置を作り上げた。ハンドルの角度で左右の履帯速度を変化させられるという優れものだ。ハンドルは、最初のうちはディスガイア装甲車の補用部品からちょろまかしてきたが、そのうち我慢できなくなって、休暇で実家に帰った時に俺の愛車から外してきたハンドルを取り付けた。今握っているのが、それだ。 「おい伍長、まずいぞ!」 ラツキ大佐が急に声を張り上げた。嘘を吐いて敵前逃亡するよりも拙い事があるなら、教えてもらいたい。 「コアテラだ! 帝国のコアテラがこっちに来る!」 ひどく拙い事だ。嘘を吐いて敵前逃亡しても、まだ言い訳のしようも無くはない。大佐もいることだし、弁解のしようでは銃殺じゃなくて営倉入りで済ませてもらえるかもしれない。だけど、コアテラは俺達を殺しにきている。今更、ダッカーで逃げた俺達を捕まえて捕虜にするなんて考え、エゲルで水を探すようなもんだ。 どうして見つかったんだろうかと少し考えたものの、よくよく思えばダッカーを砂漠で高速運転すれば嫌でも砂煙が巻き上がる。まして、目ざとい奴だったら騙し討ちと同時に北へ逃げ出したのが居ることぐらい、すぐに分かるだろう。今更になってやってきたのは、後になって料理できると考えたか、それとも俺達の戦友は存外持ち堪えて帝国艦隊を手こずらせたのか。俺のダッカーがそこに加わったところで勝てたとも思えないが、俺の良心は酷く痛んだ。 「もっと速く走れんのか。追い付かれるぞ!」 「これが精一杯であります、大佐」 平地を走るダッカーでコアテラから逃げ切るなんて、スカイバードに石を当てようとするようなものだ。あっちは空を飛んで一直線にこっちに向かってくるし、ダッカーより速い。その一方で、こっちは平地を走っているとは言っても、でこぼこしている中から速く走れる地形を選び取って走っていかなけりゃならない。俺に路外レースの覚えがあると言っても、コアテラを騙せるような地形でもなけりゃあ絶対に追い付かれる。 隣に座っているのがラツキ大佐じゃなくて、相棒だったならコアテラから逃げる事なんか考えなかっただろう。俺の運転技術と相棒の銃撃で、いつも危機を切り抜けてきた。でもそれで今日で終わりになる。相棒は、たぶんもう死んでる。俺も、このラツキ大佐が乗ってるせいでコアテラに対抗できず死ぬ。あの時、二人揃ってラツキ大佐に刃向かって撃ち殺されていた方が、死に方としては綺麗だったかもしれない。だけど、俺も相棒も、ただの人だった。目先で生き残れる方法を考えるのが精一杯の、ラツキ大佐と同じ俗物なんだ。 でも、潔くない行為には報いがある。俺の婆さんは、俺が幼い頃からよく言っていた。 『スカイバードさまは、全部見ているよ。悪いことをしたら、スカイバードさまの使いがやってきて、罰を与えるんだよ』 悪ガキだった俺は、それを単に脅し文句だと思って無視していた。でも、婆さんは孫の俺に甘く、自動車レース狂いも笑って認めていてくれたから、なんとなく、婆さんの言うことは尊重するようになっていた。 「うっ……」 俺は、急に頭痛と目眩がしてダッカーの速度を落とした。隣でラツキ大佐が怒鳴っているが、耳鳴りがして聞き取れない。 貼視孔から見える視界がぼやけて、別のものが半分重なる様に映り込んできた。 なんだろう。緑色の箱が、砂煙を立たせながら動いていて、それを追っている視点だ。その緑色の箱から、人間が上半身を出していて、そしてそいつは何か腕を突き出している格好だ。 俺は頭を振って意識をはっきりさせようとした。二重になっていた視界が元に戻って、いつも通りのぼろっちいけど頼りにしてきたダッカーの中が見える。 もしや、と思ってラツキ大佐の方を見ると、後ろを向いて拳銃を空に向かって構えている。さっきの良く分からない視界に映っていた人間は、どうやらラツキ大佐で、緑色の箱は俺のダッカーだ。そうすると、あの視界はコアテラから見た俺達なんだろうか。 なんでそんなものが見えたのか、俺には分からない。ただ、視界から見えたダッカーはだいぶん大きかった。あれが現実だったとしたら、たぶん、もうコアテラが持っている噴進弾の最大射程には入っている。無駄弾を撃ちたくないから、まだ撃たないだけだ。 俺は、ハンドルを握り直して落としてしまった速度を上げていく。追い付かれるのは必至とはいっても、それは遅い方がまだいい。簡単に格好良く死ねるぐらい潔いなら、ラツキ大佐の言う通りにしてない。 隣で乾いた音がした。焼いた豆が爆ぜたような音が連続して鳴っている。たぶん、大佐が拳銃を撃ったんだろう。ダッカーの二十五ミリ機銃と比べたら、オモチャみたいな音だった。 そうしたら、また頭痛と目眩、耳鳴りがしてさっきと同じ様に視界が二重になった。ラツキ大佐であろう人物の突き出した手元が、ちかちかと光っている。拳銃を撃っていることは、二重視界のこっち側でやっている事だから理解できた。あっち側の視界が本当にコアテラからのものだとしたら、コアテラに乗っている奴はラツキ大佐の行動をどう思うだろうか。 小癪だな。 唐突に、俺はそう感じた。でも、俺が小癪だと思う理由は無い。無駄な抵抗をしているラツキ大佐に同情とか哀れみとか、こんな状況に追い込んだという類の怒りを感じこそすれ、どうして小癪なんて思う。 憂さを晴らしたい。 これは、一体誰の感情なんだろう。とてもイライラしている。俺だってイライラしているが、それは生存に向けてのもどかしい努力が実を結ばない事に対するイライラだ。でも、この感情の持ち主は余裕がある状況で思い通りにならなくてイライラしている。なんでそんな事まで、俺に分かるんだ。それは分からない。 あれを潰す。 もしかしてこれは、コアテラに乗っている奴の感情なんだろうか。そうだとすれば辻褄は合う。合うけれども、なぜそれが俺に伝わってくるのか。そして、仮にそうだったとしたら、俺にコアテラの操縦席周りじゃなくて、素通しの、空を飛んでいる視界が見えているのは、なぜなのか。 「おい伍長! 何をしておる! もっと速く走れ! もっと速くだ!」 俺は気分の悪さと、そして不可解な現象のせいでまともに運転できなくなっていた。ラツキ大佐にどやされるが、どうしようもない。重なった視界の中で、煙の尾を引く何かが、緑色の物体に向かって放たれるのが見えた。あれは噴進弾だ。あれはダッカーだ。それは分かっていても、俺はどうしようもなかった。ただ、流れ込んでくる感情と、そして記憶に押し潰されて身動きが取れなくなっていた。 雲海を、ひたすらに広大な雲海を飛んでいる。空は藍色で、きらめく星が見える。セレネとメオミーが見える。 そうか。スカイバードだったのか。帝国は、よりにもよってスカイバードを。なんてことをしているんだ。 彼女への仕打ちに、俺は強い怒りを覚えた。その瞬間、俺の愛車はコアテラの噴進弾で吹き飛んだ。ラツキ大佐の間延びした悲鳴が聞こえる。空中でダッカーは引っ繰り返って、空に腹をむけた状態で落ちていく。ああ、こりゃあ、潰れて死ぬな。 実際、俺はその様にして死んだ。 潰れて炎上したダッカーの傍に着陸したコアテラから、操縦士と銃手が地面に降り立つ。 「ひでえ臭いだよな、人が焼ける臭いってのは……」 「ああ……。こればっかりは慣れねえ」 二人共、航空マフラーを口元に寄せてマスク代わりにしながらダッカーに近寄るが、火勢が強く大して近寄れない。 「要人が乗ってるかもしれないって話だったが、やっちまったな」 「いいだろ。どうせ逃がすぐらいなら殺せって言われてたんだ」 「馬鹿、重要な書類の一つでも見付けたら手柄になるだろ。それか、高級将校を捕まえるとか」 「どっちも、燃えちまってるよ」 操縦士は腰に手を当てて、呆れた様にため息を吐いた。そこに、銃手が声をかける。 「だけど、さっきはやけに生体機関の調子が変だったじゃねえか。機嫌がよくなったり、悪くなったり。いつもはちゃんと手懐けてるのに」 「さてなあ……。こいつら、拳銃なんか撃ってやがったから、もしかしたら一発もらってるかもしれん」 「だとしたら、そのせいだ。一回、被弾痕が無いか点検してみよう。帰りに臍を曲げられちゃ困る」 二人は燃えるダッカーを後にして、コアテラを調べて回った。しかし、撫で回す様に触って調べていっても、拳銃弾の命中痕どころか石がぶつかった形跡すら無かった。 首をかしげながら顔を見合わせた二人は、どちらともなくコアテラに乗り込んだ。 「……それにしても、よく拳銃を撃ってたなんて分かるな? 照準望遠鏡で狙ってる俺でも分からなかったのに」 思い出したかのように銃手が言うと、操縦士は複雑な表情で一言だけ『なんとなく分かったのさ』と、呟く様に言った。 銃手は納得しかねた様子だったが、それ以上追求しなかった。 コアテラが飛び去り、あとには炎上するダッカーだけが残った。 名前 コメント
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『好き、嫌い、好き、嫌い・・・なるほど お前は俺のことが嫌いなんだな ならば 死刑!! 俺を恨むなら お前にあたった花を恨むがいい 警吏、連れて行け! 次ッ! 』 「ぼ、僕はあなたが好きです!だから助けてください!! 」 『ならば示して見せよ!貴様の愛の程を!』 A「さて唐突に始まりました、君と愛し合うアドベンチャー選手権。まさしくデッドオアラブ!」 B「始まりましたねー。この闘い、どういった手が出されると見ますか?スズキさん」 A「そうですねー。やはり愛というからには、スタンダードに甘い告白や、それに花束などが有効かもしれませんね」 B「なるほど。しかし、今回は男率88%女率10%うち4割が男の娘と名高い声劇スレが決戦の舞台です。油断はできませんね。」 B「なお、解説は私、イトウカツオと」 A「あなたの心の回遊魚、スズキがお送りいたします」 「受けてみろ!!僕の愛は、これだあああああああああ!!!!」 (バーン!) 「この一千万の預貯金で…勝負だーーーー!!!!」 A「おーーーーっとぉ、いきなりの伏兵だああああ!!!!」 B「まさかの預金通帳!!定期預金です!!現実的かつ直接的なアプローチ!!判定はどうだ――!?」 SE 不正解音 A「引いたーーーー!!挑戦者、初戦、敗退です!!」 B「いきなりのこれで幸せな家庭を築こうアプローチは無理があったかー!?」 「くそおおお!!どうしてだよ!どうして僕の愛を受け入れてくれないんだ!!」 『フン、お前の愛など、所詮 金か――!!』 A「おーーーーっと、まさかの愛は金ではないアピールです!!」 B「これは戦況が難しくなってきました、愛は物ではないまで言いだされたら、ほぼ初対面の挑戦者は勝ち目がないぞ、どうする!?どうなる、挑戦者!!」 A「しかし今までの展開を見るに、お前が言うなって感じですよね」 B「愛とは盲目なものです、そこは察してあげましょう。」 A「さあ、挑戦者、どうする、どう立ち向かう――!?」
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(ブラウン管から)~君のすーがたはー・・・「ブツッ」 アズ・ジブ「・・・」 アズ「どうですか?」 ジブ「どうって何が?」 アズ「今、種・デス種と全100話観て感じたんですが、私達のポジションが 実に中途半端だ!」 ジブ「・・・そうだけど何か?(終了して大分経つのに何言ってんだ?)」 アズ「モロ悪役描写なのに、何か小悪党臭くてショボい!! どーせ悪役なんだから、もっと徹底しなきゃネ! そこでワタクシ考えました!!」 ジブ「その考えとは?」 アズ「スケールでっかく!ナチュラルとかコーディとか関係無しで、 バーンと世界滅亡させちゃいましょう!!核があったら大丈夫!!」 ジブ「(それ種の時にウルトラマンみたいな仮面のヤツがやってなかったか?) まあ私のグロ死も結構インパクト薄かったし・・・いいんじゃないのか?」 アズ「じゃあ早速、核ミサイル局番に電話だ!!」 ジブ「あ、ちょい待ち。」 アズ「あぁ!? 何ですか!!」 ジブ「私達は勿論だが、ついでに強化人間の子等をはじめとするここのクルーも 救ってやれまいか?皆幸福とは程遠かった者達ばかりだろう・・・」 アズ「むっ・・・貴方に言われずともそのつもりでしたよ!」 ジブ「では核ミサイル・・・」 アズ「あ、ちょっと待って。」 ジブ「今度は君か、何だ?」 アズ「ここの子達のついでに、世界中の恵まれない子達も一緒に救っちゃいましょう! あの子達だけってのも何だかねぇ。」 ジブ「そうか・・・。あ、それなら妊婦さんとかもそうだろ。 生まれてくる命に罪はないぞ。」 アズ「そうですね。何か女性殺すのって嫌じゃないですか?」 ジブ「あー、じゃあ女性は除外だな。では男はいいか。」 アズ「えぇー、でも私の父親仕事で殆どいなくて母親とマンツーマンだったけど 寂しくてしょうがなかったですよ!やっぱ父親必要だって!」 ジブ「となると・・・、独身の奴全員か?」 アズ「艦長さんに怒られそうですね・・・」 ジブ「そうすると老人か?」 アズ「弱いお年寄り狙うなんて、それは僕違うと思うー!」 ジブ「んー難しいな・・・よし、逆転の発想だ!まず不要な者から挙げていくと いうのはどうだ?」 アズ「いい考えですね」 この後、8時間にも及ぶ議論が続いた。 プルルルッ! ガチャ。 社員A「どうもこちら核ミサイル110番です!!」 アズ・ジブ「ゴキブリと世界中の心無い人の頭上限定で核ミサイル一丁!」 ジブ「これで悪者とゴキブリは地球から排除されますね」 ???「ちょっと待て!!」 アズ「オルガですか。何です?」 オルガ「あんたたちに言いたい事がある・・・」 ジブ「なにかね?まさか我々のやり方が気に入らないとでも??」 オルガ「そうじゃねえ。・・・けどな、あんた達はなんとも思わねぇのかよ!!」 アズ「なんの事ですか?」 オルガ「心無い奴等なんて死んでも俺には関係ねぇ。 けどな、ゴキブリは? いくら害虫とはいえ、ただの生物に罪はないだろ?? そいつを捕まえて害虫って枠に分類する人間の方がよっぽど胸糞ワリィんだよ!!」 アズ「・・・私が迂濶でしたよ」 ジブ「もしもーし、さっきの取消ね」 オクレ「オルガ、どうしたんだ・・・!?」アウル「ドン引きなんだけど!」 クロト「あいつ、拾い食いでもしたワケ?」 シャニ「なんかぁ、あの触角見てると・・・他人だと思えないんだって」 フレイ「確かに似てないこともないわね」 ステラ「ごきぶりー!!」