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クロスベル市内(キャラクター) クロスベル自治州 地域別 クロスベル市アルモリカ村鉱山町マインツ聖ウルスラ医科大学保養地ミシュラム 組織 クロスベル警察クロスベル警備隊《サーベルバイパー》《テスタメンツ》聖ウルスラ医科大学クロスベル通信社アルカンシェルIBC クロスベル市内(キャラクター) 中央広場百貨店《タイムズ》ネストン支配人 シンシア パール ジャネッタ リジョン《リジョンフード》 サザーク《雑貨コーナー》 プラダ(ブティック《ルッカ》) ベイカー(アクセサリ《ベイカー》) ハンソン《ハンソンシューズ》 オーバルストア《ゲンテン》フェルナンド チャコ ウェンディ ハース 《ジロンド武器商会》ジロンド カフェレストラン《ヴァンセット》ホイストフ ノンノ ブラウン セルテオ その他の市民リナリー プルーナ ジーナ コンテ老人 アベル ミミ フロテ バジリオ ミゼット バッジョ ドロテ ケン オネスト老人 行政区クロスベル市民会館シオン クリップ クロスベル市立図書館マイルズ キャサル その他市民クロマ オットー タジク ノバース シャーナ アビー 港湾区麺処《オーゼル》オーゼル その他の市民クーニャ クワイン老人 アミサ 歓楽街劇団《アルカンシェル》イリヤ・プラティエ リーシャ・マオ シュリ・アトレイド バルサモ支配人 受付ローランド セリーヌ ユージーン テオドール ニコル プリエ カレリア アバン劇団長 ハインツ 《ホテル・ミレニアム》レティシア支配人 カイル アーロン ドリス カジノハウス《バルカ》チェリー ガレッティ エリンデ ドレイク・オーナー カーター伍長 新兵ロブソン ソフィーユのアイスクリーム屋ソフィーユ その他の市民客引きピム ラマンダ テージョ ポリセ タップ レイタロッサ リッケ爺さん 住宅街マクダエル邸ジョアンナ ヘルマー キャンベル議員邸キャンベル議員 ヘイワース宅ハロルド・ヘイワース ソフィア・ヘイワース コリン・ヘイワース 住宅シンディ フェリック アンリ イズリ夫人 その他の市民ペイワス レイズ老人 旧市街アパルトメント《ロータスハイツ》タントス老人 コロナ メルスン リマ ゲバル元議員 研修医ミショー 交換屋《ナインヴァリ》アシュリー ジンゴ 修理屋《ギヨーム工房》ギヨーム親方 その他の市民パオラ婆さん ヴァン ルゼ カノン 西通りアパルトメント《ベルハイム》フェイ パンセ コウケン チルル リュウ レイテ・ノイエス マシュー・クロフォード リナ・クロフォード ケン・クロフォード ナナ・クロフォード アパルトメント《ヴィラ・レザン》ルーヴィック老人 オリガ夫人 キンドール ブリジッタ サミィ ベーカリーカフェ《モルジュ》オスカー ベネット モルジュ 《タリーズ商店》タリーズ エルサ モモ グリムウッド法律事務所イアン・グリムウッド ピート その他の市民カテリーナ ブリック ポンス 東通りアパルトメント《アカシア荘》クラリス・シーカー サリナ ユゴット マーシー ボンド クレイユ サニータ マリー クロスベル市 住宅モルス老人 パーラ夫人 ロイ メイリン 釣公師団・クロスベル支部セルダン支部長 コパン ペーター 釣皇倶楽部レイクロードⅢ世 セイラーム 《龍老飯店》チャンホイ フェン パック ルース サンサン 《工芸屋クロンク》クロンク 《フレッシュ・ディンズ》ディンズ その他の市民ルノー爺さん アンネ リリィ クータ ジレ マルテ グリッド 駅前通りクロスベル駅リッド ビリー 裏通りアンティーク屋《イメルダ》イメルダ夫人 ジャズバー《ガランテ》エリック その他の市民アイリス 客引きビッシュ サンドラ オルキスタワーリーリエ ヴィオラ モレット主任 IBCIBCディーター・クロイス マリアベル・クロイス ランフィ コリンナ ポール ウォング ビルズ クレイ ダビッド このページに登録されているタグ 中央広場 百貨店《タイムズ》 ネストン支配人 シンシア パール 百貨店の受付嬢。 遊撃士のスコットの恋人でもある。 ジャネッタ リジョン《リジョンフード》 サザーク《雑貨コーナー》 プラダ(ブティック《ルッカ》) ベイカー(アクセサリ《ベイカー》) ハンソン《ハンソンシューズ》 オーバルストア《ゲンテン》 フェルナンド チャコ ウェンディ ハース 《ジロンド武器商会》 ジロンド カフェレストラン《ヴァンセット》 ホイストフ ノンノ ブラウン セルテオ その他の市民 リナリー 日曜学校の年長クラスに通うの少女。 プルーナ 日曜学校の年長クラスに通うの少女。 ジーナ 家事手伝い。 コンテ老人 アベル 市庁舎職員。 ミミの父親。 ミミ アベルの娘。 フロテ バジリオ チャコの父親。 ミゼット バッジョ 浪人生。 ドロテ ケン オネスト老人 行政区 クロスベル市民会館 シオン クリップ クロスベル市立図書館 マイルズ キャサル その他市民 クロマ オットー タジク ノバース シャーナ アビー 港湾区 麺処《オーゼル》 オーゼル その他の市民 クーニャ クワイン老人 アミサ 歓楽街 劇団《アルカンシェル》 イリヤ・プラティエ リーシャ・マオ シュリ・アトレイド バルサモ支配人 受付ローランド セリーヌ ユージーン 劇団員。 《アルカンシェルの王子》。 テオドール ニコル グノーシス被害者。 草食系男子? プリエ 劇団員。《神秘の歌姫》と呼ばれる。 カレリア アバン劇団長 ハインツ 《ホテル・ミレニアム》 レティシア支配人 カイル 裏通り側の受付人。 アーロン 勤続30年以上のベテランホテルマン。 ドリス カジノハウス《バルカ》 チェリー 交換カウンター担当のバニーガール。 ガレッティ カード担当の男性ディーラー。 エリンデ ルーレット担当の女性ディーラー。 ドレイク・オーナー 若い頃はカタギではなかった。元猟兵? ランディの信頼のおける知人。ベルゼルガーを預けていた。 カーター伍長 帝国軍第十九機甲師団所属の下士官。新兵ロブソンを連れて歓楽街に繰り出してきた。 『男は度胸、度胸があればなんでも出来る』が口癖。なお、少なくともギャンブル運と恋愛運に関しては彼にも度胸はない模様。 新兵ロブソン 帝国軍第十九機甲師団の新兵。上官のカーター伍長に連れられて歓楽街に繰り出してきた。 上官の言葉を心から信じる真面目な青年。 『流石は伍長どのーー不屈だぜ!』 ソフィーユのアイスクリーム屋 ソフィーユ その他の市民 客引きピム ラマンダ テージョ スロットの常連客。 ハマリ台狙い。 ポリセ アルカンシェルのファンの女。 タップ アルカンシェルのファンの男。 レイタロッサ カジノ客の女性。 カルバード共和国人。 リッケ爺さん カジノ客の老人。 住宅街 マクダエル邸 ジョアンナ ヘルマー キャンベル議員邸 キャンベル議員 ヘイワース宅 ハロルド・ヘイワース ソフィア・ヘイワース コリン・ヘイワース 住宅 シンディ フェリック アンリ イズリ夫人 その他の市民 ペイワス レイズ老人 旧市街 アパルトメント《ロータスハイツ》 タントス老人 コロナ メルスン リマ ゲバル元議員 研修医ミショー 交換屋《ナインヴァリ》 アシュリー ジンゴ 修理屋《ギヨーム工房》 ギヨーム親方 その他の市民 パオラ婆さん ヴァン ルゼ カノン 西通り アパルトメント《ベルハイム》 フェイ パンセ コウケン 共和国出身、得意料理は東方料理のチャーハン。 チルル リュウ レイテ・ノイエス マシュー・クロフォード リナ・クロフォード ケン・クロフォード ケン・クロフォード no image 性別 男 年齢 10歳前後 国籍 クロスベル自治州エレボニア帝国 職業 日曜学校生(1206年) 所属 クロフォード家日曜学校(クロスベル大聖堂) 出身地 クロスベル自治州・クロスベル州クロスベル市・西通り 家族構成 父:マシュー・クロフォード母:リナ・クロフォード姉:ユウナ・クロフォード妹:ナナ・クロフォード 初登場 閃の軌跡 III 登場作品 【閃】III・IV 人物紹介 クロスベル市・西通りのアパルトメント《ベルハイム》に住むユウナ・クロフォードの弟。 日曜学校に通っており、近所のリュウやアンリ、モモとは仲の良い友達。 双子の妹のナナ同様お姉ちゃん子である。 帝国軍のクロスベル占領後、混乱する市内からアルモリカ村に疎開する道中で命を助けられて以来、帝国の英雄《灰色の騎士》の大ファン。 双子の為か、姉のユウナからはナナと一纏めに『うちのケンナナは〜』と語られる事も多い。 ナナ・クロフォード ナナ・クロフォード no image 性別 女 年齢 10歳前後 国籍 クロスベル自治州エレボニア帝国 職業 日曜学校生(1206年) 所属 クロフォード家日曜学校(クロスベル大聖堂) 出身地 クロスベル自治州・クロスベル州クロスベル市・西通り 家族構成 父:マシュー・クロフォード母:リナ・クロフォード姉:ユウナ・クロフォード兄:ケン・クロフォード 初登場 閃の軌跡 III 登場作品 【閃】III・IV 人物紹介 クロスベル市・西通りのアパルトメント《ベルハイム》に住むユウナ・クロフォードの妹。 日曜学校に通っており、近所のリュウやアンリ、モモとは仲の良い友達。 双子の兄のケン同様お姉ちゃん子である。 帝国軍のクロスベル占領後、混乱する市内からアルモリカ村に疎開する道中で命を助けられて以来、《灰色の騎士》の大ファン。 語尾に『なのー?』 とつくのが口癖。クルトの事は『綺麗なおにーちゃん』であり、初対面時には姉ユウナの恋人かと勘ぐった。 双子の為か、姉のユウナからはケンと一纏めに『うちのケンナナは〜』と呼ばれる事も多い。 アパルトメント《ヴィラ・レザン》 ルーヴィック老人 放浪癖がある。 ヴェルヌ社製の導力車を購入した。 オリガ夫人 趣味は手芸。 特にパッチワークを楽しんでいる。 キンドール 建築家。 オルキスタワーの外観デザインに携わった。 祖父は旧市庁舎の設計に携わっている。 ブリジッタ サミィ 《ヴィラ・レザン》管理人。 ベーカリーカフェ《モルジュ》 オスカー ベネット モルジュ 《タリーズ商店》 タリーズ エルサ モモ グリムウッド法律事務所 イアン・グリムウッド ピート その他の市民 カテリーナ ブリック 日曜学校の年長クラスに通うの少年。 ポンス 東通り アパルトメント《アカシア荘》 クラリス・シーカー サリナ ユゴット マーシー 証券マン。 ボンド 証券マン。 グノーシス事件の被害者。 多額の借金を負い、住宅街の邸宅を手放した。 「閃」では帝都・ヘイムダルに出張している。 クレイユ サニータ マリー クロスベル市 住宅 モルス老人 クロスベル商工会の会長。 パーラ夫人 ロイ モルス老人の孫。 メイリン モルス老人の孫。 釣公師団・クロスベル支部 セルダン支部長 コパン ペーター 釣皇倶楽部 レイクロードⅢ世 大陸最大のシェアを持つ釣具メーカー《レイクロード社》の跡取り。 「閃」ではケネスという弟とアナベルという婚約者がいることが判明した。 セイラーム 《龍老飯店》 チャンホイ フェン パック ルース サンサン 《工芸屋クロンク》 クロンク 《フレッシュ・ディンズ》 ディンズ リリィとは幼馴染。 その他の市民 ルノー爺さん アンネ リリィ ディンズとは幼馴染。 クータ ジレ マルテ グリッド 駅前通り クロスベル駅 リッド 鉄道マニア ビリー ライムス運送従業員。 社長の息子。 裏通り アンティーク屋《イメルダ》 イメルダ夫人 ジャズバー《ガランテ》 エリック その他の市民 アイリス 客引きビッシュ サンドラ オルキスタワー リーリエ ヴィオラ モレット主任 IBC IBC ディーター・クロイス マリアベル・クロイス ランフィ コリンナ ポール ウォング ビルズ クレイ IBC技術部 ダビッド IBC技術部 このページに登録されているタグ キャラクターリスト クロスベル市 クロスベル自治州
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登録日:2019/04/09 (火) 22 49 20 更新日:2024/04/16 Tue 22 23 22NEW! 所要時間:約 18 分で読めます ▽タグ一覧 FORTUNE・LOVER はめふら はめふらX ヒロイン マリア マリア・キャンベル 主人公 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… X 乙女ゲー主人公 優等生 光属性 努力家 天然 平民 早見沙織 本来の主人公 本西彩希帆 正統派 百合 純粋 絶体絶命!破滅寸前編 金髪 魔法学園 魔法省 私には、気になる異性はいません。私が気になるのも、お慕いしているのも、ずっと傍にいたいと思うのも、カタリナ様なのです。ですから、これからもずっとカタリナ様の傍にいさせてください。 出典:乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…、5話『主人公の実家にお邪魔してしまった…』、2020年4月5日~6月21日まで放送。SILVER LINK.、はめふら製作委員会、© 山口悟・一迅社/はめふら製作委員会 ■概要 『マリア・キャンベル』とは『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』とその派生作品に登場する人物。 および作中ゲーム『FORTUNE・LOVER』『FORTUNE・LOVER II 魔法省での恋』における主人公。 CV:早見沙織 演:本西彩希帆(舞台版) 『マリア・キャンベル』は『FORTUNE・LOVER』の取扱説明書にも書かれているデフォルトネームで、元のゲームでは名前変更が可能。 なお、ミーア・キャンベルではない。 故郷で一番の美人と最も女性人気の高い男性との間に生まれただけあって、貴族の令息令嬢が集う魔法学園内でも一、二を争う美少女である。 性格も優しく穏やかで努力家という、身分差を超えて恋愛したくなるような王道な乙女ゲームのヒロイン。ちょっと天然で、少し抜けたところもある。 好きな食べ物は甘いお菓子で、趣味もお菓子作り。苦手な食べ物は苦いものと辛いもの。 5歳の時に国内で数人しか存在しない程希少な『光の魔力』を発現するが、このことで母が貴族と不貞を働いたという噂が流れてしまう。 この世界では魔力保持者の大部が貴族で、稀に確認される平民出身の魔力保持者は貴族のお手付きから産まれた場合が殆どだったからである。 (実際、本編でもキースは「平民の母親から生まれた」のに「強力な土の魔力保持者」のため、コールマン子爵(*1)の子供として認知され、父に引き取られた経緯がある。) 国の中心から少し離れた小さな町とはいえ、一番の美人だと皆に可愛がられて育った女性だったため余計に疑惑が掛けられる形となってしまった。 マリアは自分が母(CV:久川綾)とよく似ているのに対して、父(*2)とは余り似ていなかったせいだとも推考している。 最初は母に対して「大丈夫だ。お前を疑っていない」と言っていた父は噂が広まるにつれて次第に家に寄り付かなくなり、 母は自分を不幸にした元凶であるマリアと目を合わせなくなってしまい、平凡ながらも幸せだった家庭は完全に崩壊する。 また、親しくしていた町の人や同年代の子供からも遠巻きにされて「煙たがられ」「怖がられ」「避けられる」存在となり、 無視されたりいじめられることこそ無かったものの一緒に遊んでくれる者もおらず、友達は一人もできかった。 いい子にしていればまたいつか元通りになれると信じ、我儘を言わずに家事や勉強へ勤しむだけに留まらず、 皆から嫌われずに認めて貰えるべく、他人の顔色を窺ってはその気持ちを必死に読み取り、その人が少しでも楽になれるよう心を砕く一方で、 自分のことは自分で片付けて、誰かを頼ることも知らずに何でも一人で背負い込んでしまう健気な女の子へと成長していったのである。 努力家の頑張り屋で何事にも一生懸命、という転生後のカタリナやジオルドとソラが抱いた彼女の人物像はそうして形成された。 しかし報われることはほぼ無かった(*3)。 学校で良い成績を残しても「貴族の隠し子だから何か裏でズルをしているんだ」「魔力を使ってごまかしているのだ」と陰口を叩かれてしまい、 クラスメイトと少しでも仲良くなろうとして、練習に励んで上手く作れるようになったお菓子をお昼休みに振る舞ってみても、 誰にも手を付けて貰えず、放課後に一人となった教室で泣きながら食べる羽目となり(*4)、それ以来は誰かのためにお菓子を作るのを止めている。 依然として家に戻ってこない父や相変わらず目を逸らし続ける母など、誰一人として「マリア・キャンベル」という個人に向き合わず、 『光の魔力を持つ特別な子』としてしか見ない現状に絶望しつつ、魔法学園に入学することになる。 生徒全員が魔力保持者である魔法学園へ入学すれば「普通の子になれるかもしれない」「友達になってくれる人が現れるかもしれない」と、 自分のことで精一杯でただ己の身を守り殻に閉じこもっていた彼女はそう思って長年の希望を抱いてきたが、あっさりと打ち砕かれてしまう。 『平民』で『光の魔力』保持者というのは、彼女以外の貴族出身の普通の魔力保持者にとっては二重に『異質』な存在であり、 友達ができるどころか、言いがかりを付けられて罵られたり、頬を打たれたり、足を踏みつけられるといった嫌がらせも受けるようになり、 以前よりもむしろ辛い日々を送る状況に陥ってしまったのである。 光の魔力は喜んで差し出してしまいたいいらないもの、といった風に考えてしまう位に追い込まれようとしていた。 これらの過去はカタリナの前世は知らない。 そのためこれらはスタッフによる裏設定なのか、彼女がプレイしていないニコル・シリウス・逆ハーレムルートで判明する事実なのかは不明。 少なくともジオルド・アラン・キースのルートでは過去は不明らしい。主人公なのに……。 フルコンプリートのクリア特典や発売時の初回限定特典でのみ確認できる設定集などファンの一部にしか明かされない仕様か、 文庫版6巻で存在が発覚するIIの開発時に後付け或いは裏設定が表面化した可能性もあり得る。 コミカライズ版では上記の過去について簡略化されながらも、第22章『最終イベントがやってきた』に追加された回想シーンで取り上げられている。 ちなみに項目冒頭の台詞はWeb版の表記で、文庫版では『異性』から『男性』に改訂されている。 ■ゲームのマリア 平民でありながら魔力を持っていたので、15歳の時に魔法学園に入学する事になる。 周りが貴族だらけで気後れするため食堂を利用しておらず、自分で弁当を持参して食べている。 また調理場で余った物を譲って貰い、その隅も借りて自分用のお菓子を作っている。 彼女にとってお菓子作りは、近所の学校へ通っていた頃は前述の通り苦い経験となってしまったが、 魔力に目覚める前の昔は母と一緒に行っていた楽しい思い出であり、嫌なことや辛いことに遭うと、 母のレシピで作ったお菓子を食べて少しばかりとはいえ元気を出していた。 お菓子はイベントにも関わっていて、好感度が上がって打ち解けると話題に上り、攻略対象に振る舞ってお腹とハートを鷲掴みすることになる。 入学後の学問と魔力のテストで高順位――とくに学問はジオルドに次いで2位――だったため、成績優秀者が入る生徒会メンバーに選出される。 この結果、ジオルドを目の敵にしていたのに3位と、マリアにまで負けてしまったアランから絡まれることになる。 また、カタリナを含むプライドの高い貴族令嬢から嫉妬されてしまい、嫌がらせを受ける事態へと発展する。 ジオルドルートとキースルートではカタリナが、アランルートではメアリ、ニコルルートではソフィアがライバルキャラとして立ちはだかる。 ニコルルートのソフィアだけは、彼女と仲良くなることが攻略の鍵になるので位置付けがやや特殊である。 4人全員のルートクリアで解禁される隠し攻略対象のシリウスルートにおけるライバルキャラは不明だが、 バッドエンドで彼以外の生徒会メンバー全滅という結末を迎えるので、おそらく設定されていない。 ジオルドルートでは生徒会へマフィンのようなお菓子を届けようとした時にカタリナに絡まれることとなり、 お菓子を地面に叩き落とされ、辛辣な言葉を浴びせられながら踏み潰されそうになる。そこに来たジオルドに助けられる。 コミカライズ版1巻の書き下ろし小説では、魔法学園入学前のカタリナがゲーム版のカタリナに憑依する形で追体験しているが、 キースも現れるなど異なる展開となっているので、夢で見ていたのは逆ハーレムルートだった可能性もある。 キースルートではまたカタリナに絡まれ、その取り巻きに火の魔法で襲われそうになった時キースの魔法に助けられる。 両ルートのカタリナ・クラエス断罪イベントでは、カタリナの悪事がジオルドかキースによって全て暴かれた後で前へ出て、 強い意志を宿した瞳でカタリナを糾弾して内に秘めた強さと凛々しさを披露し、食堂に集まった令息令嬢を感嘆させている。 最終的にニコルの卒業式の日に最も好感度が高いキャラと式の途中抜け出し、 攻略対象の告白とマリアの「これからもずっとあなたの傍にいさせてください」という台詞でゲームは幕を閉じる。 『FORTUNE・LOVER II 魔法省での恋』にも引き続き主人公として登場。 魔法学園卒業後は魔法省に就職する事に決め、同省の花形である魔力・魔法研究室に所属。 そこの同僚で昔なじみの天才少年デューイ、上司であるサイラス、他部署の魔法道具研究室に配属されたソラを攻略することになる。 新規攻略対象のライバルキャラは国外追放後に闇の魔力を手に入れて戻ってきたカタリナで、バッドエンドでは彼女と相打ちになって攻略対象が廃人化してしまう。 また前作の攻略対象も登場し、こちらも攻略できる。 ライバルキャラも続投していて、カタリナの代わりとしてフレイやジンジャーが追加されたものの、前作で隠し攻略対象だったラファエルのルートは存在の有無すらも不明。 なおソラについては、ある事件で彼女と知り合って魔法省の預かりになったとあるが、本編の方で彼が魔法省へ連行されたのはカタリナ・クラエス誘拐事件で、 彼女と顔を合わせて旅へ同行したのはその後に起きたキース・クラエス誘拐事件であるため、ゲーム版では異なる事件が発生していた模様である。 Iのように逆ハーレムルートが設定されているのかは文庫版13巻の段階でも明らかにされていないが、 隠し攻略対象は二人存在することが判明していて、その内の一人がエテェネル王国の王弟セザールである。 もう一人については、ソルシエ王国の現国王の異母弟か闇の魔力保持者サラが仕える“彼”ではないかと読者から推測されている。 ■本編のマリア 学園入学時点で攻略対象が4人ともカタリナを慕っていて、彼女へ親近感を持った隠し攻略対象も亡き母の面影を想起させるカタリナの言動で心を乱されてしまい、 前述したジオルドルートとキースルートの個別イベントもカタリナが思い掛けず出番を横取りしてしまった影響で、異性と恋仲に落ちる機会を失ってしまった。 異性への関心が無いという訳ではないらしく、ロマンス小説のような素敵な恋をしてみたいと思ったり、 恋人がいたら素敵なところへデートに連れて行って貰って外の景色がいいところで自分の作ったお弁当を一緒に食べたいとも答えている。 もっとも彼女に恋人を欲する気持ちは無く、攻略対象以外の異性から誘われるようになっても卒業するまで彼氏を作ることは無かった。 項目冒頭で前述した母親もカタリナの訪問を機に自分も変わろうとしてマリアと向き合うようになって、 一緒に新しいお菓子のレシピを考えるまで関係が改善し(*5)(*6)、彼女が魔法省へ入省した時には、 お祝いとして貯めたお金で高価なスカーフを購入して贈っていて、マリアはそれを宝物にしている。 コミカライズ版の母娘和解回(2巻収録の第11章『夏休みがやってきた①』)では、文庫版には無い描写が追加されているものの、 カタリナ視点のみなので、カタリナのニコル攻略パートに次いで内容の理解が難しくなっている。 Web版本編第27話『<閑話>母と娘』か文庫版2巻第3章『夏休みがやってきた』120-126頁を読まないと、全貌の把握は不可能に近い。 魔法学園の入学式で姿を確認したカタリナはその愛らしさに驚かせられながらも破滅フラグには負けまいと意気込んでいたが(*7)、 すぐに優しく謙虚な彼女に魅力を感じるようになり、また彼女が優秀なのは天才だからではなく努力家だからであるということに気付き、更に魅力を覚えている。 土ボコで足を躓かせたり取り巻きとともに専ら苛め抜いていたカタリナが悪事に働かなくても、嫉妬の対象にされて嫌がらせを受ける点はゲーム版と変わりないが、 本来ならばジオルドやキースの助ける局面でカタリナが救い、更に彼女の努力振りへ言及して友達を求める願いにも応えた結果、カタリナに好意を抱いてしまう。 プレイヤー視点だとカタリナを攻略する形になっていたせいか、自称ノーマルであるカタリナも頬を赤く染めて恥じらう彼女の様子にときめかせてしまっている。 最終的にはEDで攻略対象に言う遠回しな告白のセリフもカタリナに言うが、 自分に惚れているとは欠片も思ってないカタリナは「なぜそれを私に言ったのだろうか……」と、意図には全く気付いていなかった。 魔法学園卒業後の女子会でも、マリアに好みのタイプを聞いて自分のことを示唆している内容を返されても戸惑うばかりだったのである。 しかしカタリナにとってもマリアの魅力は並外れているようで、キース・クラエス誘拐事件で義弟の追跡中に泊まった宿で寝室をともにした時は、 ランプの灯りに照らされた影響で普段とは違う何とも言えない色っぽい雰囲気を醸し出していた彼女の寝間着姿に思わず見惚れてしまったり、 「もう私が、男なら絶対、嫁にと懇願していると思う」「このままマリアと見つめ合って話していると本格的にいけない世界に入っていってしまいそう」 という感想を抱くなど、恋愛感情に至らないまでも相当な好意を示していて、別の機会には「もう私の方が攻略されそう」と言わしめる程である。 ゲームの強制力が働いた可能性も否定できないが、 カタリナの傍にいられる地位を得る目的で魔法学園卒業後の予定を変更して魔法省へ就職したり、 ドラゴンの闇の使い魔から襲われてカタリナに救われた後は自分を守ろうとして犠牲になってしまうことを酷く恐れて力を渇望するようになるなど、 ストーリーが進むごとにカタリナの存在感が彼女の中で増しているようである。 近隣会合中の潜入捜査で、無体を働こうとする二人の貴族に部屋へ無理やり連れ込まれた時、心の中で『助けて』と叫んで思い浮かべた相手はカタリナの姿だった。 港街オセアンの散策中に訪れた海で会話を交わした時は、カタリナが許すならどこへでも例え世界の果てまででもご一緒したいという心境に達している。 彼女の望みは、ずっととまで贅沢は言わないまでもせめて許される限りはカタリナの傍にいたい、ということらしい。 前述の寝室の遣り取りでは、頬を赤くした状態で薄っすらと潤んだ目を向けて「どうかずっと傍にいさせてください」と再び告白じみた台詞を口にしており、 頬を熱くさせたカタリナから「……はい」と少し裏返った声で返されている。 近隣会合での騒動後は、大切で大好きなカタリナのために何か役に立てるようになりたいと決心している。 魔法学園在学中は最初の頃こそ心の休まる場所は生徒会室のみだったが、カタリナが率先して生徒会メンバーも嫌がらせに遭わないよう彼女を守ったお陰で、 二年に一度の学園祭が開催される頃にはすっかり馴染んでいて、卒業パーティーでは他の生徒会メンバーと同様に令息令嬢に囲まれるほどの人気を得ている。 カタリナ・クラエス誘拐事件では犯人の闇の魔力を視覚して特定する案を提示したものの、事件発覚が半日近く経過後と時既に遅く解決には寄与出来なかった。 キース・クラエス誘拐事件ではラーナの指揮下でカタリナらに同行し、首謀者の闇の魔力の知覚やキースの治療などで活躍している。 魔法省から入学当初の時点で勧誘されていて、魔法道具研究室部署長のラーナが入省前である魔法学園二年生の頃に彼女と接触している。 新人の部署決め試験では貴重な光の魔力保持者に万が一のことがないよう(*8)、マリア擁する二班の試験監督にはトップクラスの能力を持つローラとネイサンを任命し、 同班では攻撃力の高い魔力が無いという名目で簡単な任務を充て、半ば試す意味で彼女にしか使えない魔法道具を貸し与えるという万全に近い態勢を整えさせている。 実際には闇の魔力保持者が関与した事件に巻き込んでしまい、危うく命を落としかける事態へ遭わせてしまったが。 魔法省の入省後、同じ部署になるデューイとサイラスについてはゲーム版通りスチルイベントが発生して彼らから好意を寄せられるのだが、 マリアは攻略した直後でさえもカタリナの方へ意識を向けているため、現段階では片想いに終わらせてしまっている。 ゲーム版ではソラから壁ドンされているが、本編の彼はカタリナ・クラエス誘拐事件時にカタリナと出逢ってベッドインしかける行為に及んでいて、 魔法省へ入職した後にマリアのことを尋ねられても好みのタイプとしてカタリナの方を挙げており、彼女に靡く様子は今のところ見られない。 光の魔力保持者の中ではトップクラスの魔力量を誇ることもあり、魔法省の入省後は陰で『選ばれし乙女』と呼ばれているマリアだが、 カタリナに再度訪れようとしている破滅フラグを予感しており、ラーナが試作した光の魔力を増幅させる魔法道具(金色のブレスレット)に飽き足らず、 適応者のみ解読可能な失われた魔法が古字で記載された『光の契約の書』によって守れる力を得ようとしている。 また、アレクサンダーという人探し用の魔法道具も所持している。不細工なクマのぬいぐるみを模したそれは自分の意志を持っており、 魔法省の部署決め試験時にはこっそりカバンへ入って勝手に付いてきてしまうほどに彼女へ懐く一方、相性の悪いカタリナのことは嫌っている。 カタリナが参加している近隣会合の期間中は、魔法省へ持ち込まれた事件の解決に動員されていた。 近隣会合の少し前に魔力保持者である12歳の男爵令嬢が行方不明となり、関係者の証言で闇の魔力の使用が疑われたことから、ソラとともに現地調査へ向かっている。 そして光の魔法で記憶を取り戻した農民の目撃情報から貴族の関与している可能性が高まり、国中の貴族が集結する近隣会合での潜入捜査に参加することとなった。 裏方で働く使用人へ扮して捜査している最中にカタリナと偶然出会いながらも、すぐに別れて任務を継続していたが、彼女の美貌が仇となってしまう。 ソラが他国の女性使用人達に絡まれて護衛役を果たせなくなっていたところで、会合で訪れた隣国ルーサブルの中位貴族から目を付けられてしまったのである。 連れ込まれた先の客室棟へ突入したカタリナと男性陣のお陰で事なきを得たものの、潜入捜査の方は何も成果が上がらないまま会場を後にしている。 その後、セザールやカタリナから情報提供された未成年魔力保持者目当ての人身売買の真偽を見定めるため、エテェネル王国との交易港オセアンへ赴くことになる。 同所の潜入捜査では『港のレストラン』の給仕を担当しながら情報収集する予定だったが、魔法省職員で女店主のレジーナから腕を見込まれて料理人に抜擢されている。 カタリナとソラが活動拠点の店に戻らない事態が発生した際には、ラーナやレジーナらが捜索している間に『光の契約の書』の解読を進めて新しい魔法を修得し、 その魔法で二人の居場所へ駆けつけたり窮地に陥っていたカタリナ達の救出を果たして、男爵令嬢誘拐事件の解決や怪我を負ったアルノーの治療にも貢献した。 カタリナに誘われて訪れた孤児院では、買い出し中に酔漢達から絡まれる事態となり、護身術の扱えるサイラスによってカタリナとともに助け出されるが、 その際に光の魔法だけではカタリナを守り切るのは困難だと判断し、護身術の稽古を彼に希望している。サイラスによれば、非常に筋が良いとのこと。 孤児院のある町の近隣での任務中に、カタリナが闇の魔力保持者サラに襲われたことを知ると、全速力で駆けつけた後に彼女の安否を確認している。 相次ぐ闇の魔力関連の事件に王族として責任を感じ、闇の魔力保持者摘発の協力も願った現在のソルシエ国王であるオーウェン・スティアートによって、 カタリナとともに呼び出されることになり、前国王の死後に勃発した王位継承を巡る骨肉の争いで闇の魔法が流出した経緯を説明された上で、謝罪されている。 国王のみならず、ジオルドやアランからも謝罪されることになり、カタリナと同様に二人を受け入れている。 休日にカタリナと買い物をする約束を交わすが、デューイの家族の件で急遽行先を変更し、二人で彼とその兄であるロニーの関係修復に力を貸すことになる。 マリアはデューイに寄り添うだけではなく、光の魔法で彼の父親から暴行を受けて怪我を負ったロニーの治療にも当たっている。 同行していたラーナの助力もありパーシー一家の家庭問題が解決すると、今度は長らく避けていた自身の父親と向き合う決心を固めて実家に向かっている。 5歳の時に魔力が発動した後で風評被害の対象になったのは自分と母親で、父親は家を去ってから定期的に生活費のみ送り届けるという状況が続いていたが、 魔法学園入学後に和解した母親が働き始めてからは風評被害が収まるとともに、父親の素行の悪さが噂されるようになり、同情の対象へと変わっていたのである。 マリアは自分が嫌で家に寄り付かないと思っていたが、アルコールに弱い筈の父親がお酒で問題を起こしつつも以前と同様に自ら稼いで生活費を置いていたこと、 母親の友人からの目撃談で自分の魔法省入省が掲載された記事を持ち歩いていたことを知ると、実は自分の思い違いで、ある可能性を疑うようになる。 確かめる勇気が無く先延ばしにしていたが一念発起し、カタリナの存在に励まされながら対面に臨み、父親に真実を訊ねるとともに和解も果たすことに成功する。 午後には王都の城下に戻り、本来の予定である買い物に行く筈だったが、元生徒会メンバーの友人に待ち伏せられており、お菓子屋へ足を運んでその日を終えている。 翌日にはデューイから食事に誘われるが、その真意に気付くことなく応じた上で、大好きなカタリナも誘うという鈍感振りを再び発揮している。 ランドール侯爵家の現当主が引き起こした婚約騒動の際はカタリナに協力し、フレイ救出作戦の下準備だけではなく、救出実行隊にも参加している。 フレイの怪我と闇の魔力の関与に備えて現場へ突入することになり、カタリナの手で闇の魔法が解かれたフレイを光の魔法で治療している。 ゲームとは異なり、セザールとの初対面はお互い異なる要件で訪れていた孤児院となった。 セザールの留学に政略的な縁談も孕んでいたことは知らされていたが、彼がカタリナと親密そうに接していたため、普段と異なり敵意を露わにする程に余裕を失っている。 そんな出来事の数日後、襲撃事件に遭って、母親は殴られて意識を失い、自身もサラの闇魔法で拘束されてしまうが、カタリナとセザールの共闘で無事解放されている。 ■魔法 魔力は超希少な『光』。魔力は五段階評価で5。これはキースと同等の最高値である。さすが主人公。 この魔力は傷や病気を癒やしたり闇の魔力を感知したりなどが出来るが、攻撃的な事には使えない。 治癒魔法がどの程度まで対応できるのか明らかにされていないが、 ゲーム版のキースルートでバッドエンドを迎えた場合はカタリナからの嫌がらせで自身が一生消えない傷を負ってしまったり、 本編ではソフィアがカタリナの唇を奪ったジオルドを攻撃しようとした時に「せめて怪我が私の魔法で治せる程度のものにしてください」と注意したり(*9)、 森の狸事件中には「少しの怪我なら治癒できますから」と発言しているので、文庫版9巻(IIの途中)までは深傷の完治が困難だったと思われる。 実戦では魔法道具による増幅効果もあり、意識こそすぐに戻らなかったものの、ドラゴンの前脚に蹴られて岩へ打ち付けられたデューイの怪我を全快させている。 闇の魔力によって記憶が操作された者の記憶を戻すことも一応は可能らしい。もっとも成功例は1例のみで、記憶の回復に必要な条件は不明。 魔法省就職後に『光の契約の書』を手に入れて失われた古の魔法も授けられたので、今後は解読が進めば治癒魔法以外でも魔力を扱えるはずである。 男爵令嬢誘拐事件の潜入捜査中には、よからぬことをしている人の心を入れ替える魔法を修得し、それは光の靄で覆った悪人を一時的に改心させる効果があった。 この魔法については緘口令が敷かれたものの、当事者全員が捕縛された訳では無かったため、組織の関係者へ伝わって脅威に映り、キャンベル母娘襲撃事件の犯行動機となった。 同事件後も解読作業は進み、従来の光魔法の強化版が扱えるようになっている。 『闇』の魔力に対する耐性は、現時点ではやや曖昧となっている。 シリウスの持つ闇の魔力は光の魔力保持者であるマリアに再三掛けても一向に通用しなかったが、 電子書籍版で光の魔力保持者とされたラファエルは、肉体こそ乗っ取られなかったものの闇の魔力で他人の記憶を植え付けられており、 また死亡した闇の魔力保持者に操られる形で復讐に生きる人生を送っていて、自力で闇の魔法を解くまでは後ろ暗いことにも平気で手に染めていた(*10)。 光の魔力保持者でトップの魔力を持つマリアもサラが闇の使い魔作成で使用する闇の魔力を感知した時には中てられてしまい、 魔法省の部署決め試験時のように魔法道具で魔力を増幅させて遠距離から知覚した場合でも一時的ながら具合を悪くしていて、 キース・クラエス誘拐事件のように現場まで踏み込んだ場合はドアに掴まったまま真っ青な顔で床にへたり込んでしまう程に消耗している。 ただし、カタリナの闇の使い魔であるポチが子犬姿で影から出現した状態では傍に居ても中てられることなく無事に済んでいて、 サラの闇魔法もフレイに掛けていた時のように万全では無かった場合は調子を崩していないため、強大な魔力が放出されていた例に限るのかも知れない。 ゲーム版では、闇の契約の書と影の狼を操る闇の魔力保持者と化したカタリナ相手に攻略対象と共闘する場面があり、 光の契約の書を解読した成果によるものか、全く調子を崩すことなく、光の魔法で影の狼を撃退したり、カタリナの闇魔法を押し戻す描写が存在する。 ■スピンオフ作品(絶体絶命!破滅寸前編)のマリア 主要登場人物の一人。 取り巻きを引き連れたカタリナによってマフィンが入ったバスケットを地面に叩き落とされてしまうところまではゲームのイベントに近い流れだが(*11)、 その後は踏みつけたマフィンを食べるよう命令しても凍り付いたままだったマリアへ強引に食べさせようとして近付いたカタリナが足を滑らせる展開となっている。 マリアは転倒して後頭部を打ったカタリナを心配し、また足を滑らせた物が自分の作ったマフィンだったために責任を感じる、という人の良さを見せている。 後に果たし状手紙で呼び出したカタリナから謝罪されると、自分を助けてくれたほっかむり仮面の件などでお礼を言うとともに、過去について水に流している。 和解後は友人づきあいをしているものの、本編並みに親しいわけではないため、しばらくお互いファミリーネーム呼びの状態が続いていた。 本編とやや異なる顛末を辿った火の魔法の件以降は、本編とは逆にカタリナの方から請われる形でファーストネーム呼びへと変化している。 カタリナの取り巻きで一緒に罪滅ぼしのほっかむり仮面をしていたシエナとも改めて正式に謝罪された後は名前で呼ぶようになり、 一緒に勉強する約束を交わすくらいまでに関係を改善している。 ■余談 近所の学校へ通っていた頃には養子の申し出も来ていたが、母は幾度も逡巡した末に断っており、 元のような幸せな生活を願っていた彼女にとって最悪の結末にもなり得た親子別離という事態だけは避けられた。 マリアの特技であるお菓子作りは、趣味にしていた母からの影響である。 その腕前はゲーム版の攻略対象を満足させただけではなく、前世と違って高級菓子を口にしてきたカタリナが芝生へ落ちた彼女手作りのマフィンを頬張った時に 「今まで食べてきた数々のお菓子の中でもかなりの上位」「もうそこら辺のプロの料理人にまったく、劣らない素晴らしい出来栄え」と評した程ハイレベルである。 ちなみにカタリナが夢中で完食していたが、もし手を付けていなかった場合はかつて放課後に涙して口へ運んでいた時のように自分で処理するつもりだったという。 有名店が新作を引き下げて出店して美食の祭典とまで呼ばれる魔法学園学園祭でも、彼女が製作したお菓子は好評を博して大繁盛し、優秀賞に選ばれていた。 もし当初の予定通り魔法省へ入省しなかったら、地元の菓子店に就職してパティシエとして腕を振るっていたのかも知れない。 魔法省の入省後は、リアム達がいる孤児院へ訪れた時に、エイミーへお菓子作りを伝授している。 ジオルドやキース等からカタリナを巡る恋のライバルと看做されている。 カタリナによれば「私がマリアにくっついていると、よく引きはがしにきて」とのこと。 「たまに二人の寄り添う姿がまるでお似合いの恋人同士に見える時すらあるので本当に恐ろしい。_よって、マリアという存在も、いまやカタリナとの仲を邪魔する敵、しかも他の敵とは別次元の強敵なのである」 とジオルドに至っては明確な意思を示していて、常に彼女を警戒している。 また男爵令嬢誘拐事件の潜入捜査中に彼女からカタリナについての話を聞くことになったソラは、その様子から 「彼女こそ、カタリナを巡る王子や義弟くんの争いの最大の強敵であるんじゃないかな」という感想を述べている。 ひだかなみ先生によれば「ヒロインなので、一番可愛く可憐な美少女にしたい」をモットーに描いていて、青い瞳は春の空のような気持ちで塗っているそうである。 また、非公式と断った上で『ゲームキャラとしてのビジュアルのイメージカラー』にはピンクを挙げている。 文庫版5巻のコミック『アンの部屋』で「何にでも生まれ変われるとしたら、何に生まれたいですか?」という質問に対して、 「力の強い男の人になって重いものをぱっと運んだりしてみたい」と答えていて、顔はそのままに首から下はムキムキ状態となった衝撃的なイメージ図を晒したが、 コミカライズ版3巻のカバー下イラスト『夢の中で皆の性別が逆転していた……』では清潔感あふれる美少年のマリアくんとして描かれている。 コミカライズ版2巻の書き下ろしSS『私立★破滅フラグ学園』では、カタリナが夢で見た学園系乙女ゲームの主人公として登場する。 舞台となるのは有名私立の破滅フラグ学園で、庶民出身の奨学生という設定である。成績優秀で好奇心旺盛、お菓子作りが趣味なのは共通である。 少し季節外れの時期に転校し、理事長の息子で生徒会長のジオルドと書記のアラン、風紀委員のキース、副会長のニコルを攻略することになるが、 カタリナ(野猿)が前世の親友のネタバレ情報を思い出す前だったせいか、異世界版に存在した隠しキャラについては何も言及されていない。 裕福ではない平民出身だけあって金銭感覚はしっかりしており、潜入捜査先の『港のレストラン』へ赴いた際には放漫経営で赤字続きだった現状を見兼ねて、 料理人役と兼任する形で、帳簿の管理から余分な出費削減策を講じるなど本来は店主が果たすべき職務を代行して業績改善に乗り出す意外な一面を露わにしている。 アニメで演じる早見氏は現実の乙女ゲーである『神々の悪戯』『Code Realize 〜創世の姫君〜』のアニメ版や『裏語 薄桜鬼~暁の調べ~』で主人公を演じていた。 そういう意味でもぴったりなキャスティングである。 容姿については、実在する元祖乙女ゲーム『アンジェリーク』(1994)の主人公アンジェリーク・リモージュ(通称:金アン)に似ていると言われることが多い。 本作の主人公のファーストネームが、悪役令嬢のイメージ源の一つになったロザリアのラストネーム(カタルヘナ)と被るせいか余計にそう感じるようである。 また性格については、同シリーズの二代目主人公であるアンジェリーク・コレット(通称:茶アン/栗アン)の温和タイプとの近似性を指摘する声もある。 アンジェリーク以外では、種族階級差を描いた学園系乙女ゲームの『EPHEMERAL -エフェメラル-』(2016)の主人公クロエと外見が似ていて、瞳の色も被っている。 ちなみに同作は攻略対象に婚約者が設定されている珍しい乙女ゲームで、その婚約者オリヴィアはルート次第で関係が変化し、悪女の本性を晒すシナリオもある。 twitterのアニメアカウントで誕生日・星座・血液型が公表されている。 誕生日と星座は9月10日生まれのおとめ座で、血液型はO型と設定されている。 追記・修正は光の魔力を発動させてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] この手の話だと本来のヒロインも転生者で悪役令嬢を敵視するパターンか、マリアみたいに極端に仲良くなるの多いよね。重い過去持ちなのは珍しいけど。 -- 名無しさん (2019-04-10 11 58 08) 作成乙です。最近の新規ラッシュは嬉しい限り。そしてアホ可愛い野猿カタリナと純真可愛いマリアの組み合わせは実に目の保養になる。 -- 名無しさん (2019-04-10 20 20 25) 魔法が使える=貴族…。ボアザン帝国かっ!! -- い (2019-04-10 22 04 08) はお母親との関係はそこそこ改善できてるけどクソッタレ父親は言及されていない模様 -- 名無しさん (2019-05-25 11 23 30) ↑4 メアリーのでは、隠しキャラである前作ヒーローに会いたくて、ライバルたちとの理解や和解を飛ばして他のヒーローたちを攻略にかかって、結果それが災いして、前作での追放先(北の大地)に飛ばされてたね。(大学編 -- 名無しさん (2019-05-30 15 46 00) 6巻「一人で無理しないで他の人を頼ればいいのよ」「ねぇ、もっと頼って」7巻「前にも言ったと思うけど頑張りすぎは駄目だからね。ほどほどに力を抜いてね」8巻「なんでもかんでも一人で頑張りすぎなのよ! もっと周りを頼ってもいいのよ」再三カタリナから心配されてるけど矢張り性格は直ぐに改められるものではないか -- 名無しさん (2019-07-30 23 06 41) 彼女のポジション(恋愛ゲームの主人公)はプレイヤー自身の写し身的な部分が大きな割合を占めるから、人物像がそこまで細かく設定されていない、またはシナリオパートでほとんど語られないパターンが多いんだよね。ある意味、攻略対象やライバルとなる他のキャラ以上に人物像が予想できないし、その人物像が形成された理由はもっと分からない。カタリナ(の前世の少女)もマリアが学園に来るまでの辛い境遇なんて全く知らなかったわけだし。知らないからこそ、カタリナの他愛ない行動がマリアとその母親にとっていい影響を与えた、ということになるんだろう。 -- 名無しさん (2020-03-16 22 44 57) ↑*2 三つ子の魂百までっていうから幼少期の環境で根付いてしまった性格はそう簡単に拭えないだろう。それでもカタリナをきっかけとして改善され、我が侭(カタリナのそばにいるために魔法省へ行くように(ラファエルによる誘導もあったが)仕向けるとか)が言えるようになったわけで。 -- 名無しさん (2020-04-12 17 13 47) 実は一番カタリナにとって恋愛フラグがたっている相手かも。心の中でとはいえ「私の嫁」とか言ってたし。 -- 名無しさん (2020-04-24 06 17 11) アニメ第5話視聴終了。今回は原作小説や漫画版には無いアニメオリジナルの描写も色々あったけど、とても良い改変だった。漫画版では基本的にカタリナ視点でしか描かれないので、マリアと母親が抱える事情が少し分かりにくいところがあるんだけど、ここでアニメオリジナルの描写を挟むことでアニメからこの作品を見始めた人にもマリア親子の心情が分かりやすくなっている。他キャラ視点のボイスドラマといい、今回の改変といい、限られた尺の中でこのストーリー構成にしたのはとても上手なやり方だと思う。 -- 名無しさん (2020-05-03 03 25 04) ゲームでは婚約者(義姉)を国外追放に追い込み、婚約者から王子達を奪いとる強者である。 -- 名無しさん (2020-05-04 16 46 55) ビジュアルではもうちょっとふわふわした声なのかな?と思ったけど、実態を知るにつれて早見さんが最適と思い直した -- 名無しさん (2020-05-04 23 45 59) カタリナが明確にキュンキュンしてるからなぁ -- 名無しさん (2020-05-10 12 26 45) カタリナへの思いが笑えないくらいどんどん重くなっている。まあこれまでの境遇を思えば無理もないか。 -- 名無しさん (2020-06-12 01 26 56) 「自分をいじめる令嬢共を蹴散らす」「すれ違ってた母との関係を修復する」「閉じ込められていた自分を助けに来る」これで重くならないほうがおかしい -- 名無しさん (2020-06-14 13 07 44) 悪役令嬢と仲のいいヒロイン自体は珍しくないが、男なんてどうでもいいから悪役令嬢のそばにいたいとまでなってるのは相当珍しい。 -- 名無しさん (2020-06-14 23 55 31) 名前だけ見たらメタルギアのキャラかと思った -- 名無しさん (2020-06-15 08 58 25) 誰が言ったかシャイニングレズ -- 名無しさん (2020-06-16 03 05 39) ↑ダークネスレズは誰なんです -- 名無しさん (2020-07-01 22 20 00) 最初はマリアちゃんがラスボスになると思っていました。 -- 名無しさん (2020-08-09 04 59 37) カタリナ様が悪いんですよ…… -- 名無しさん (2020-09-04 18 12 22) ラノベ9巻では守られてばかりだったマリアが初めてカタリナを守ったね、カタリナの事は大切だと思ってる反面助けられてばっかりで助けようとしても気付けば逆に助けられてるのを気にしてたからなぁ -- 名無しさん (2021-02-22 01 32 38) マリアはこの調子だと異性とではサイラスと一番くっつく可能性高いかな?そっち系に片足突っ込んでたけどメアリみたいなガチではなかったし -- 名無しさん (2021-02-28 03 39 14) アニメの筋肉ネタについて加筆した人、ねちねちと嫌味を書いてて、凄く性格悪そう -- 名無しさん (2021-09-14 11 15 01) なんであんな願望を持っていたのか、ギャグではなく正当な理由ラノベも追ってるなら何でなのかわかると思うんだけどな・・・守られてばかりだからカタリナを守れるようになりたいとずっと思ってて徒手空拳まで習いだすわけでね・・・ -- 名無しさん (2021-09-18 15 16 03) 加筆した人に同意する訳じゃないけど5巻のアンの部屋は6巻以降の魔法省編より前の時系列だから理由を遡上適用させるのはおかしい気がする。そもそも5巻には『乙女たちの恋愛トーク』で荷物運びを安請負して後悔する回想シーンがあるからもし力の強い男の人だったら楽に運べただろうと考えてもおかしくないしアンの部屋は軽いノリのおまけエピソードみたいな物だから深く考えて読む物でもないと思う -- 名無しさん (2021-09-18 15 35 10) 物議を醸した加筆の件ですが、外野の意見について裏付けが取れるのか疑わしく、正当な作品批評であるのか検証が難しいため、26日までに異論が無いようであればコメントアウトにしたいと思います -- 名無しさん (2021-09-19 08 39 58) ↑ 着手に踏み切りました -- 名無しさん (2021-09-27 12 43 36) 筋肉マリアのアニメへの不満点があるなら、あくまで原作4コマのマリアは『男の人になりたい(その上でマッチョ)』だったのに男の人になりたいわけでは無かったぽいのが少し残念なところか -- 名無しさん (2021-10-31 00 16 15) なんでや!筋肉マリア結構かっこかわいいやろ! -- 名無しさん (2022-08-12 20 27 54) マリアのねんどろいど出たらカタリナと並べたいのに一向に出てくれないのでカタリナのねんどろいどが未開封状態だ・・・ -- 名無しさん (2022-09-14 18 50 19) 庶民派貴族のサイラスがなんだかんだでお相手として理想な感じするなあ、まあ多分そのために出て来たキャラではあるんだろうけど。 -- 名無しさん (2022-10-27 12 14 15) 昨今いろんな悪役令嬢系のなろう作品が出てきてるけど、この子を超える悪役令嬢と仲良くなる本来のゲーム主人公生まれないよなぁ -- 名無しさん (2024-01-22 22 35 18) ↑『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテ(以下略)』とか、なろうではないが『悪役令嬢転生おじさん』とかもかなり仲いいよ -- 名無しさん (2024-01-30 22 17 57) ↑↑ 白雪姫の世界に転生してしまう義娘が可愛すぎるはかなりいい線いってはいるかな、ただカタリナ程敵意向けて来た人間への対応は甘くなく怒らせた時の怖さはジオルドに匹敵するけど -- 名無しさん (2024-02-26 02 19 51) 名前 コメント
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登録日:2014/06/19 (木) 10 19 05 更新日:2024/01/03 Wed 23 57 07NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 オルランド一族 シャーリィ シャーリィ・オルランド 傭兵 執行者 戦闘狂 狂人 猟兵 百合 碧の軌跡 竹達彩奈 英雄伝説 血染め 赤い星座 身喰らう蛇 部隊長 軌跡シリーズの登場人物。登場作品は碧の軌跡。 CV:竹達彩奈 ゼムリア大陸西部にて西風の旅団と共に最強の猟兵団に数えられる《赤い星座》の部隊長。 異名は《血染めのシャーリィ》(ブラッディ・シャーリィ) 赤い星座の副団長《赤の戦鬼》シグムント・オルランドの娘。 かつて赤い星座に在籍し、現在は特務支援課に所属するランディ・オルランドとは従妹の関係。 武器は赤い星座の工房が製作した火炎放射付きのチェーンソーライフル『テスタ・ロッサ』 帝国の御伽噺に登場する千の武器を操る強大な魔人からその名を取ったという。 まだ少女と言っていい年頃だが部隊長を務めるその実力は凄まじく、結社『身喰らう蛇《ウロボロス》』に所属する《執行者》の域に達する実力を持つ。 洞察眼も相当なもので父であるシグムントも太鼓判を押す程の鋭い観察力を持つ。 かつて闘い方をランディに教わっていたらしく、「ランディ兄」と呼び慕っており仲は悪くなかった模様。 奔放で猫を気に入ったりと普段は無邪気で自由な少女。 しかし、9歳の頃から戦場で生きていたからか、その倫理観は常人とはまるで異なるもの。 その本質は自分を含む人の生死に無頓着で他者を傷付ける事に何の躊躇を持たず、たとえ身内が相手でも一切の容赦のない危険人物。 ランディからは「人喰い虎」と評されている。 闘いに喜びを感じる戦闘狂であり、作中ではある人物と全力で闘う為に全く無関係な人物を重傷を負わせた。 但し、戦闘狂と言っても「強者との闘い」を求める彼らとは違い、彼女の求めるものはあくまでも互いに互角の力量を持った者同士による「好勝負」であり、明らかに格上の強さの持ち主には興味を示さない。 桁違いの力量を誇るアリアンロードを目にした際は「勝てる気が全くしない」という理由で闘う気は欠片もなかった。 またおっぱい星人でもあり、初登場した時にエリィ・マクダエルのおっぱいをムニムニした。 本人曰わく自分は胸がないから羨ましいらしい。 リーシャ・マオと会った際にも狙っていたが隙がない為に出来なかった。 作中では帝国政府の依頼で、ギリアス・オズボーンの護衛の依頼でクロスベルに来日。彼の命を狙うテロリスト≪帝国解放戦線≫の部隊を皆殺しにして殲滅。 その事に激怒するランディを見て、昔と違うその姿にガッカリしてヘタレ扱いしていた。 その時の帰りに銀(リーシャ)に目をつけ、対等に殺しあえる実力者として興味を持つ。 また一目で銀の体型を変える術を見破りで彼女が全力で闘えていない事を察していた。 その後は帝国政府と入れ替わる形でマリアベルと契約。 クロイス家の計画に協力し部隊を引き連れて鉱山街マインツを襲撃。 その半ばでランディと対峙し、ベルゼルガーを片手に奮闘する彼の姿に自分の趣味とは違うけどカッコイいよ、と喜び彼と一騎打ちになる。 しかし、ブランクのあるランディでは彼女の満足させるには物足りないようで彼をあっという間に蹴散らしてベルゼルガーも両断。あっさりと勝利を納める。 ランディの片腕を切り落とそうとするもそこに乱入してきた特務支援課と交戦する。 戦闘後は本命のリーシャを狙ってクロスベルに戻り、彼女と戦う為にアルカンシェルを襲撃。 シュリ・アトレイドが舞う舞台に入り込み、天井のシャンデリアを斬り落とす暴挙にでる。 シュリはイリアに庇われて助かるも、代わりにイリアが下敷きになり再起不能の重傷を負ってしまう。 イリアを傷つけられた事で完全にブチ切れたリーシャと念願の交戦を果たすも、勝負は中断になり結局決着を付ける事は出来なかったようで残念がっていた。 その後はマリアベルに従い、碧の大樹でリーシャとの決着を付ける時を待ち焦がれており、いざ大樹内で再会した際には嬉々として決着をつけようとする。 しかし、特務支援課やアルカンシェルとの交流で成長したリーシャには復讐心はなく、幼い頃から闘いに明け暮れた彼女と《銀》という暗殺業を行う自分は似た存在と評するものの、アルカンシェルで光を見いだした自分と闇しか知らないシャーリィとの違いを見せる為にこの場に現れたと宣言される。 再び彼女と交戦を果たし、リーシャに敗れ失神していった。異変後はマリアベルの勧誘に乗り、結社に入り新たな執行者となったという。 余談だが名前の由来は恐らくリーシャの並び替えと推測されている。 「閃の軌跡」及び「閃の軌跡Ⅱ」では名前こそ出ていないが、《赤い星座》のライバル《西風の旅団》に所属するフィー・クラウゼルの話からするとどうやら彼女とも知り合いの模様。 団長同士の決闘前夜に猫を追っていたら《西風の旅団》の陣地に入り込んでしまったという。 猟兵は基本的に戦闘は仕事と割りきっているので特に揉め事は起きなかったようだが、フィーとは猫好きという共通点からそれなりに気があった模様。 一方で人喰い虎としての本性も感じ取られたようで、自分とは違って一人でも生きていけそうな強い人間と彼女から評されていた。 そして「閃の軌跡Ⅲ」においても参戦が確定している。執行者としてのナンバーはNo.ⅩⅤⅡ、コードネームは「《紅の戦鬼》」。 《赤い星座》の大隊長を務める一方で執行者として結社の依頼も受けているようで、帝国入りを果たす。 スクショを見る限り戦闘狂な部分は相変わらずなようで、フィーとの絡みもあるようである。 「閃の軌跡Ⅳ」ではセドリック皇太子と共に行動している。 星杯以降、「縁があるというか放っておけなかった」という理由でセドリックを気にかけていた。自分の武器とセドリックの騎神の名前が同じだからだろう。 第四相克でも力を貸していたらしく、相克後はかなり消耗していた。 決戦後にセドリックをシグムントに紹介し、セドリックを結社に勧誘した。 「創の軌跡」では頭で分かりながらも、かつての身分への未練や甘えが抜けないセドリックを半ば殺す気で訓練し、「死ぬ気」で努力するという事を教えることで彼が自らの殻を破るきっかけを与える良き師弟或いは相棒のような関係となり、その甲斐あって新人の身でありながらもセドリックは短期間で執行者に上り詰めた。 これまで戦うばかりであった彼女にとって、セドリックは戦い以外で接する機会がある初めての人間であり、本人曰く「弟のような感じ」らしい。同じような境遇のフィーがⅦ組で変わったように、セドリックとの出会いが彼女の転機であり、同時にセドリックにとっても彼女との出会いが転機にもなっている。 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 荒らしコメントが多いので一度リセットしました。消されるコメント例をよく読んだ上で、コメントに気をつけてください。 -- 名無しさん (2014-10-18 15 15 58) 荒し死ね! -- 名無しさん (2015-01-08 23 19 42) テスタロッサの火炎放射機とチェーンソーといい、リーシャへの挑発といい、ドSだな。 -- 名無しさん (2015-01-08 23 54 23) ↑明らかに自分より格上との相手とは戦いたがらない辺り、求道者チックなストイックな戦闘狂と違ってMのケはなさそうよなw -- 名無しさん (2016-03-21 10 21 39) 叩かれること多いけど結構好きなキャラ -- 名無しさん (2016-04-26 14 13 04) 何やってんのシャーリィww <暁にて -- 名無しさん (2016-09-10 07 02 16) 閃Ⅲにも参戦決定か楽しみ -- 名無しさん (2017-06-07 23 41 49) ↑いつの間にかロングヘアになってるっぽいしな。でも、シャーリィが出るってことは、ベルも出るか?? -- 名無しさん (2017-06-08 08 00 27) それと、紅の戦鬼(オーガ・ロッソ)の二つ名受け継いだっぽいけど、親父さんはどうしたんだろうなぁ。碧の後の任務で戦死したか、ま、まさかシャーリィと対決して殺されたとか……!? -- 名無しさん (2017-06-08 15 46 31) シグムントのは『赤の戦鬼』だから微妙に違う。まあ、 -- 名無しさん (2017-06-08 16 28 09) ↑ミスった失礼。シグムントは闘神を引き継いだんじゃなかろうか -- 名無しさん (2017-06-08 16 29 01) ↑2 今確認したら、確かにシグムントは『赤の』だった。でも、闘神引き継ぐって言っても、碧ラストで、『お前を喰らって継ぐことにしよう!』と言って、ランディ食い損ねたのに継いで大丈夫なんだろうか?(苦笑 それと、ランディと再会したときの彼の反応が気になるな。やっぱり頭抱えてそうだが。それと、フィーとも再会するみたいだし、そちらも楽しみ。 -- 名無しさん (2017-06-08 17 16 59) 猟兵王の復活の鍵を幻焔計画が握っていることを考えると西風が計画を奪った鉄血側に付くこともありそうだから二大猟兵団が激突する可能性もあるのかな? -- 名無しさん (2017-06-08 21 05 28) 小物と言うにも狂人と言うにも中途半端なキャラ。評判悪いのもうなずける -- 名無しさん (2017-07-19 09 57 09) ここ全然伸びねーな、一応新作にも出たのに、コンビ組んだデュバリィとも差があるわ -- 名無しさん (2017-12-26 14 49 38) さて、閃4ではどうなるかな。このまま鉄血側になるか、それともデュバリィに付き合って結社&鉄血を離れるか、それとも一人で離れるか。 -- 名無しさん (2017-12-26 14 55 20) 開発者側は人気がでて欲しかったんだろうなとは思う、けど話題になるのはデュバリィのみ、上の人が言うように中途半端だったからか… -- 名無しさん (2017-12-26 15 05 44) せめて終章の前に、リィンが本気出せるようになった頃に -- 名無しさん (2018-02-27 08 06 45) すまんミス、せめて終章の前に、リィンが本気出せるようになった頃に戦いに来て欲しかったわ -- 名無しさん (2018-02-27 08 08 59) ↑3,6 逆に考えるんだ。そんな半端なところが、シャーリィの魅力だと! -- 名無しさん (2018-02-27 09 00 46) 本校の制服可愛い -- 名無しさん (2018-09-25 17 40 21) まさかあのキャラとフラグが立つとは… -- 名無しさん (2018-10-02 12 51 47) ただの弟を心配するお姉ちゃんだった。戦鬼?なんだっけそれ? -- 名無しさん (2018-10-09 10 14 50) 丸くなったなぁ -- 名無しさん (2018-10-09 19 46 34) 次に問うぞ -- 名無しさん (2018-10-15 20 35 36) まぁ、セドくんは、あの叔父貴から一本取れるようになるまでは、シャーリィとの関係を認めてもらえまい。……とはいえ、今のところは二人の関係は疑似姉弟段階だからなぁ……シャーリィ姉と弟君? -- 名無しさん (2019-02-01 18 15 39) シャーリィに執行者相応の闇がないとか書いてある場所もあるが、基本的にこのキャラは猟兵という生き方と今の環境(戦場を彷徨う、ライバルとどつきあう、他)を他と比べても決して捨てられない類だというのが恐らくそれなんだろう。他がもし生き方を変えても本人は宗旨替えできないという類で。 -- 名無しさん (2020-05-16 05 34 30) そんなあたりから、最終的にはほうっておけなかったセドリックにより逆に多重に救われる話…にでもなるのかなと思う。最終章スレスレまで敵のままだろうしな。 -- 名無しさん (2020-05-16 05 44 22) 叩かれるのも分かるが物語を引っ掻き回すのに丁度良いキャラな気もする。そのまま悪人であってくれ -- 名無しさん (2020-09-06 15 46 25) やりたい放題な末っ子気質だったのが執行者になったのと気になって面倒見る弟分が出来て一気に成長した。創でもジンゴとぬいぐるみ談義したりセドリック鍛えたりとなんというか丸くなったな。 -- 名無しさん (2020-09-24 17 09 10) アルフィン√リィンとオリビエの親族候補(予定)になりつつあるとんでもない娘。色々破天荒過ぎて今後が楽しみ -- 名無しさん (2020-12-19 09 44 50) 手のかかる妹→自由奔放なお姉さんって感じだ -- 名無しさん (2021-09-08 23 03 19) どこまでそっち方面に興味があるのかイマイチ不明だが、Ⅳで地味に「女の子の方が好きだし」と言ってたりする。 -- 名無しさん (2021-10-24 15 11 44) エリィのおっぱいも -- 名無しさん (2023-08-22 20 59 57) 名前 コメント
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特別展示2 ____ / \115/\ キリッ . / (ー) (ー)\ / ⌒(__人__)⌒ \ <そして俺がメティスの最強の集団の頂点に立つ。 | |r┬-| | \ `ー'´ / ノ \ /´ ヽ | l \ ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、. ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒)) ※ゼブラ寺の軌跡 115 VIP [] 2010/01/24(日) 22 03 40.50 ID FjtDiczX0 (PC) マスターからの命令だ、明日の21時、お前ら全員一人づつに苦言を呈す。 正直ここまでまとまりのないVIPGになると思わなかった。 119 VIP [] 2010/01/24(日) 22 09 07.77 ID FjtDiczX0 (PC) 人には都合っつーもんがあるんだ、考えろカスが。 最強のGを目指すため、俺の礎になれ その為に震源を授ける。 122 VIP [] 2010/01/24(日) 22 11 59.51 ID FjtDiczX0 (PC) お前のような揚げ足しか取れない無能がいるせいで俺とマスターがどれだけ悩んだか知れよ。 それならこちらもお前の都合なんて知るか、明日の21時だと言っただろう 二度言わせるな。 127 VIP [] 2010/01/24(日) 22 16 10.50 ID FjtDiczX0 (PC) 後これだけは先に言っておきたい、見たら早急に実行に移せ。 前衛はエクス、ガンスリ、アサ以外は作り直してこの職にしろ、絶対だ。 火力のないカスは邪魔だ。 後衛はF極メイド、ヒラ、無詠唱マジだけだ。 そして新規が入ったらその日中に養殖して70まで引っ張れ。 低LvがG内にいるとGの面汚しになる。 反論した奴は蹴れ。 136 VIP [] 2010/01/24(日) 22 24 30.38 ID FjtDiczX0 (PC) 132のようにわかってる奴もいるから助かるが、大半は無能の集まりなんだな。 火力で制す、対人でも最強なのがこれだ。 お前のような甲斐性なしは必要としていない。 141 VIP [] 2010/01/24(日) 22 35 03.29 ID FjtDiczX0 (PC) じゃあお前が名前晒してみろ。 俺に対してでかい口を叩くんじゃあない。 低Lvの小物風情が わかってない奴に言いたいが、PK実装前の今だからこそ力を入れないといけないんだ。 職は火力職、支援は完全支援、ネタ職は死ね。 前衛はAGIかS=D、VITは荷物だから死ね。 新規は2,3回体Lvカンストさせてステや立ち回りを学んでからメインを作成しろ。 144 VIP [] 2010/01/24(日) 22 44 13.86 ID FjtDiczX0 (PC) 正論を返せば黙る、正に矮小な奴の典型だな。 正直に言う。 俺は以前の幹部ではない。 だが影で新たなるVIPGを創設してレベルを上げている最中だ。 そして俺がメティスの最強の集団の頂点に立つ。 163 VIP [] 2010/01/24(日) 23 10 57.94 ID FjtDiczX0 (PC) そしてPK実装後のGについて、一般の奴らもGに入れる。 具体的な条件としては、 ①キャラ or テクがTOPクラスであること ②人脈(ネットワーク)を持っている ③問題処理能力が高い(問題が起きても自分で解決できる) という者を対象に勧誘を行う。 勧誘役は誰でもいい、そして是非は俺と副リーダーが最終決定を下す。 その後連盟本部に本人と思われる捨てキャラで登場して 結晶や装備について威厳のあるお話で火種を撒いて行った。 満子 ボスはサラマンダーでもゼブラでもかってろよ… ゼブラ寺さん、ささやきで文句言う癖そろそろ直しませんか^^; #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (manko.png)
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炎舞と氷嵐の軌跡 P 水/火 3 呪文: ■マナゾーンに置くときこのカードはタップして置く。 ■S・トリガー ■自分のクロスギアを好きな数破壊する。こうして破壊されたクロスギア一枚につきカードを二枚引く。その後破壊したクロスギアの枚数まで自分は手札を捨てる。 作者:神風弐千 収録 DMTT-06 「真武の降臨」 《邪魂転生》 《エマージェンシー・タイフーン》 評価 名前 コメント
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今回の成果は、かなり大きなものになった。 「復旧」技術の最先端をゆく、空中浮遊機関を無傷のまま鹵獲することに成功したからだ。 ただ、他にもっと大きな成果もあったのだが、それは事故によって実物を喪失してしまった。 今となっては、不思議な経験を書き記して、当事者たる自分たちでもそれが事実だったのだと思い出すことしかできないだろう。 我々、アーキル遺跡攻略隊第_____部隊は__時頃、未探索地域攻略のために__侵入孔から侵入した。 __侵入孔は人がやっと通れるほどの小さな通路であるために、大型機材を持ち込むことはできず、拠点構築もできずに攻略の展望が見込めない地域である。 ただ、これは野心家の集まる_____部隊には、危険に見合った見返りのある、うってつけの仕事だった。 地上では戦争が勃発したこともあり、「復旧」技術の需要は留まるところを知らない。 しまいには、一介の考古学者が予算を求めて遺跡攻略隊に接触してくるくらいだ。 軍内部でも、考古学者の攻勢に耐えられなくなってきたのか、考古学者を遺跡へ案内する一方で、考古学に一日の長がある軍人を優遇して遺跡へ送り込むようになってきた。 さいわいなことに、俺たちの部隊は前線に行くことが多く、考古学者が寄ってくる隙もないので、うるさい注文に煩わされるようなこともない。 うちにも考古学者を兼ねた軍人はいるが、_____は雑草煙草中毒者で、暇さえあれば雑草をむしって飯盒で燻して、紙で巻いて火を付けて、煙を吐き出している無口なやつだ。 奴の飯盒で飯を食ったことがあるが、燻した雑草の味がして食えたものじゃないのだけはやめてほしいが。 機材が持ち込めないので、今回は電灯を使うことができない。 電灯のための電気を作るには機材がいるからだ。 当然ながら、昔ながらの方法で攻略していくことになった。 燃料自体は液体なので、いくらでも遺跡に持ち込むことができる。 ランタンの世話になるのだが、なんで奴はランタンを使うと言われても雑草煙草をふかしているんだ。 中毒者に聞いてみたら惰性と答えたので、やはり中毒なのだろう。 古き良き明るさのなかで、俺たちは奥へと進んでいった。 ランタンの動作は快調であり、灯が瞬くこと以外に不安な要素は一切なかった。 あまりにも好調すぎる光量で逆に不安になるほどだったが、_____の雑草煙草の反応もなく、瘴気に巻かれるようなことにはならなさそうだった。 旧兵器にも遭遇しないというのはどういう冗談だろうか。 命の危機から遠ざかるのはいいことだが、宝を守る敵がいないという状況には、宝そのものが存在しないという未来も垣間見えてしまい、嫌になってくるものだ。 困難の先に宝があるという希望もなく、ただ細く長く崩れた洞窟のなかを歩いているのでは、そのうち発狂してしまうかもしれない。 そう思い始めた矢先に、広間に突き当たった。 かなりの大部屋であり、瘴気の心配をしたが、ランタンも、率先して下に降りていった奴の煙草も無反応だった。 _____も考古学者の端くれだ。 瘴気の確認も兼ねて偵察をするということを言いながら、危険がないのをわかっていて、「復旧」技術を誰よりも先に目に焼き付けようとしたのだろう。 _____の話は興味深いものだった。 たとえ、声をかけたが放心しており、一方を凝視している状態だったとしても。 魂を抜かれてしまったのかと思ったが、肩を叩くと正気に戻ったので安心した。 遺跡は人の魂を吸い取っていくところだ。 特に、電灯もない暗闇のなかでは、闇に精神を持っていかれてしまうものもいる。 心配していたが、慌てて俺に事の顛末を話そうとしている_____の様子を見て、一気に雰囲気は弛緩していった。 だが、それも束の間のこと。 青く光るものがいたという話だった。 細長く青白いものが目の前の段差にはまって横たわっていたらしい。 奴の考古学者譲りの悪い癖で、危険がなさそうだと思うと火に飛び込む虫のようにふらふらと近付いてしまうのだ。 それで、大きい音がしたと思ったらその怪物は洞窟へと走り去ってしまった。 大蛇のようなものが急に動いて、残ったのは風だけだったそうだ。 _____はその後、俺たちが見つけるまでその場で呆然と立ち尽くしていた、というわけだ。 夢物語のようだったが、奴が嘘を言ったこともないし、虚言癖があるわけでもない。 とすれば、話は事実だったのだろう。 _____が、怪物が消えていった穴を指すと、たしかに洞窟があった。 正確には洞窟ではない。 人工的なトンネルだった。 弛緩した空気が一気に緊張感によって収縮していく。 悪寒が駆け上がるとともに、今までこの未探索地域で見ていなかった旧兵器の影がちらつき、_____を引きずってその場から退避することを選択した。 それは旧兵器の偵察機だったのか、攻撃機だったのか。 安全な場所で、_____隊の皆で_____から事情を聞き出したが、答えが出ることはなかった。 俺たちの知見でも、奴の見たという大蛇のような怪物になど出会ったこともない。 唯一、聞いていて似ているものといえば、神の御姿だろう。 青白く光り、胴が長いことは見事に当てはまる。 もしかしたら、神は地底に迷い込まれているのかもしれない。 それか、地上で繰り広げられる惨状に目を覆いたくなって、空で起きる惨状に耐えかねて、人のいない遺跡に逃げ込まれたのかも。 冗談交じりで考えをちらつかせると、奴は真っ向から否定した。 生物的なものではなく、明らかに「考古学」的な人工物であることを強調してきた。 形状は四角柱ないし六角柱であり、等間隔に人工的な節目があるものだったそうだ。 しかしながら、動くものを感知して起動したのか、定期的に巡回しているのかもわからないとあっては対策の立てようもない。 トンネルのなかに入ることも考えたが、旧兵器の仕掛けた罠の可能性もあるし、なにより大蛇に轢殺される危険の方が大きかった。 ただ、奴が殺されなかったという観点から推察するに、_____の見た大蛇は好戦的なものではなさそうだということは推測できた。 偵察機や警報機だったという考察もできるが、図体が大きいもので偵察をするようなことは少ないはずで、仲間を呼びに行ったというわけではないと判断した。 加えて、大蛇は掘られた通路しか進めないという直感が働いており、ここにいれば、また大蛇は戻ってくるだろうとさえ思っていた。 結局、廃材を積んで小拠点を作り、奴と俺で青白い物体の偵察も含めて拠点の防衛に当たることになった。 他のものは、地形図を作るために未探索部分を潰している最中である。 触覚を除いた四感で得られる限りのことを頭のなかで処理していると、嗅覚が異常を訴えた。 原因は、奴が俺の横で雑草煙草を吸い始めたからだった。 歩哨のときは酸欠の心配もないし、嗅覚がつぶれて不利になるので雑草煙草を吸う道理もないのだが、_____は雑草煙草中毒なので、いつでも、どこでも吸っている。 奴のおかげで酸欠の危機を免れたことは何度もあるが、その何倍も、煙草のせいで危機に遭遇していた。 考古学者としての功績を煙草が原因の始末書でチャラにしてしまっていて、それでもポケットからおもむろに煙草を取り出しては火を付けている_____は、はっきり言って異常だ。 邪魔だから消せと告げたが、いろいろな理由を付けては、消さないのが毎度のことだったので、俺はそれ以上言わなかった。 奴はいつものように、眼の端で俺を捉えながら、唇で煙草の先を揺らして灰を自分の靴の上に落とすだけだった。 問い詰めたこともあった。 ランタンを使えばいいと言えば、_____はランタンを無くしたと言ったことさえある。 持ってはいるのだろう。 だが、虚偽報告を含み、上長の指示を無視して煙草を吸うのだから、奴がいままでどんな始末書を書いてきたか察せられるというものだ。 いや、察せられるだけでは済まない。 無意味に煙草をふかしていて、嗅覚型旧兵器に察知されて何日も追い回されたときは、確実に奴のせいだった。 当時はなにで察知してきているのかわからなかったが、奴が逃げるときもずっと吸い続けていた煙草の臭いに反応して追いかけてきたのだと結論が出たときには、ぶん殴りそうになった。 生き残ったのが不思議なくらいだ。 予備を巻かずにいた_____の煙草が切れてくれなければ、死んでいただろう。 始末書を提出させて禁煙処分にしたが、奴には意味がなかった。 空間異常が起きている場所に行くのは専ら奴の仕事としているが、俺は、一度安全が確保されてしまえば_____を拠点の歩哨に付けることにしていた。 動き回られると、嗅覚型旧兵器の悪夢がよみがえってくるからだ。 問題児は目の届くところに置いておくに限る。 奴は、煙草を吸う理由をでっちあげて、俺がなにも言わないうちから口癖のようにいいわけのような独り言を口ずさんでいた。 近くに炎があると煙草の火の味がわからなくなるんだ。 暗闇が深いほど目の前の、草の焼けていく茜色が綺麗でいいんだ。 たいていそんなところだった。 煙草をやめられない精神病者なのだが、俺は_____が煙草以外で始末書を書いたところを見ていないので、ますますどう遇していいのかわからなくなっていた。 最初の一本を吸いきって、湿気た端を灰ごと吹き飛ばしながら、奴は俺に話しかけてきた。 俺に率先して報告する事象は、すなわち奴の興味に直結している。 誰かに伝えたい、と思える出来事だったのだろう。 このときばかりは、俺たちが普段から軍人だと思っている_____から、学者先生の悪い癖が垣間見えて複雑な気分になってしまう。 唇に唾液の水分で張り付いた灰を残しながら、奴の口調には隠し切れない興奮が漂っていた。 間違いなく空中浮遊機関だった。 _____は断言した。 煙草中毒者であっても酔っ払いではない奴の言葉は非常に重かった。 考古学者特有の執着による熱弁は、奴が空中浮遊機関に強い情念を注いでいることが明らかなものだった。 いや、奴は地上の熱波を追い続けているだけで、今はそれが空中浮遊機関というだけなのだろう。 ただ、息を吹きかけられて燃え上がる焚火のように熱っぽく話しながら、次の煙草を取り出すことも忘れて必死に言葉を吐き出す姿からは、奴の見た事実を話しているのだということも感じられていた。 奴の主観も合わさって、俺の客観が事実を連想させていく。 ここにあるトンネルは横へと円柱状に彫られており、底の部分が若干平らになっていること以外はなんの変哲もないものだ。 今いる空間に面している場所はトンネルの底から一段高い場所に足場があった。 _____が見たというそれを、トンネルに沿って移動させるための措置なのか、それともまた別の理由かはわからない。 しかし、このトンネルをなにかが動いているということは明らかだ。 どういう仕掛けで動いているのか。 トンネルに仕掛けがあるようには思えない。 常識的に考えれば、底の部分が平らなことを考慮して車輪状のものを転がしているとみるべきだ。 ところが、この底面はわだちの痕跡どころか、車輪の擦れた傷すら見当たらない。 車輪でないとすれば、必然的に超常的なものという可能性が高まっていく。 青白く光っていたとすれば、超常的な物体は、空中浮遊機関であるかもしれない。 _____が自身の考察をあらかた吐き出し終えた後、俺が関心を歩哨に移していると、奴は新しい雑草煙草を押し付けて、いつものことを聞いてきた。 子供みたいに、暇になると地上であったことを聞いてくる。 まるで、奴が自発的に吐き出した話の見返りを求めるかのように。 話で足りないと感じたら横目で見ながら雑草煙草をおまけで付けてくれる。 俺は吸わないし雑草煙草なんて吸いたくないといつも言っているのにだ。 奴のなかでは雑草煙草が便宜に値するものだと思っているのだろう。 それでいて、奴は「大切なものを渡したのだから話してくれるのは当然」といった顔をしてくる。 遺跡にこもりすぎて感覚がおかしくなっていることに気付けていないのだろう。 いつまでも終わらない気がしたので、仕方なく話はした。 食いつきがよかったのは、やはり_____の関心事である考古学に関しての話題だった。 奴の情報源は俺たちからの又聞きしかないわけだから、地上の雑多な情報にはどうしても疎くなってしまう。 最近俺たちがよく口にしている「復旧」という言葉の意味を_____が知ったのも、たった今のことだ。 最近の考古学者たちの合言葉のような口癖が、いつの間にか市井の子供まで口にするようになっていたらしい。 ついには遺跡攻略隊のお偉いさんが取り入れ始めたらしく、今や急速に標語として普及しつつある。 推測のような話を、奴は横目から興奮とともに目を輝かせながら聞いていた。 本当に、子供みたいだ。 煙草を無心に吸っているときの顔とは大違いで、かわいらしいものだ。 「そうか、そんなことが」なんて冷静を装っていても、呼吸が乱れて煙草の吸い方が荒くなり、無駄に炎を出して煙を楽しむことができていないようだった。 地上へのあこがれからだろうか、それとも焦りからだろうか。 皆が帰ってきたが、状況は芳しくなかった。 得点の高そうなものはなく、広間のなかのすべてが持ち出されてしまったかのように、がらんとしていたそうだ。 また、広間から他へ延びる通路はすべて崩落していたらしい。 運よく地図を入手することはできたらしいが、どうやら広間の裏側にもう一つの空間があることが判明し、裏側へ行く道を探さなければいけなくなった。 無理にでもそうしなければ、この空間は他の隊に食われてしまうだろう。 機材で穴を広げられて、電灯と発電機を持ち込んで、巣を作られて。 じっくりと攻略されていくだろう。 少なくとも機動力しかない俺たちにはできない芸当だ。 だからこそ、野心家の集まりならば限界まで進んでいくべきだ。 幸いにも、旧兵器もまったく見当たらないために、皆の意欲は高まっている。 だが、俺にとってはそれこそ回避したい嫌な状況だった。 宝の山が目の前にあるはずで、危機はどこにも見当たらない。 恐怖心を持つ必要はなく、人は勇敢になる。 いいことのはずだ。 だが、勇敢さは時間とともに無茶、無理へと変わっていくことも俺は知っている。 裏側が安全だと誰が保証してくれる。 機材も持ち込めない俺たちが、どうやって瓦礫を撤去できる。 大型旧兵器にどう立ち向かえばいい。 この広間の安寧が、そこにもまだあるだろうか。 最終的に、興奮気味の_____隊を落ち着かせるため、計画を練らせて、一日を終了することにした。 地図を分析すれば、目の前にあるトンネルが環状線構造になっていることはすぐにわかった。 トンネルに沿って進んでいけば裏側に出られるだろう。 結論を急いて、一気に場が沸騰した。 俺は立場上、この雰囲気に逆行せねばならない。 最悪の想定をすれば、それに悪意があろうとなかろうと、空中浮遊機関の大蛇がトンネルのなかの俺たちを跳ね飛ばす可能性があった。 全員で入って全員が殉職。 最悪の結末を避ける必要があった。 だが、今回は簡単に皆を説得することができた。 _____の煙草が赤熱するたびに、空間に漂う熱気を奪ったからだ。 熱を帯びた空間のなかで、俺と奴は瞬時に利害が一致していた。 俺は皆を止めたい。 奴は空中浮遊機関が見たい。 あれだけ興奮していたはずだが、さすがに大蛇に轢殺される趣味はないようだ。 話術が得意とはいえないが、奴の話に耳を傾けないものはいない。 「トンネルに近付いたとき、煙草の味が悪くなった」 _____の嘘が炸裂し、たったそれだけで場の雰囲気に氷点下の危機感が吹き込まれた。 煙に巻くような発言が、議論の方向を強制的に捻じ曲げていく。 奴が煙草の味を言うとき、皆は_____が吉兆の先見を捉えていると瞬時に気付くのだ。 雑草煙草が隊を救ってきた場面は少なくない。 そのために、皆は奴の煙草の味の評価をどこかで待ち望んでいるのだ。 味が悪ければ悪いことが起きる、良ければその逆のことが起きるはずだ、と。 奴の言葉を聞いて、次の行動の積極性を変化させていくものもいる。 隊全体が煙草を占いの道具と認識してしまっているために、奴の不用意な発言で方向性を大きく変えてしまうことまであるほどだ。 奴が煙草を吸い続けているうちは、皆の行動選択の比重が酸欠を察知するためだけの雑草煙草に偏っていくようで、俺は_____が心底嫌いだった。 ただ、このときだけは、空気を察知する煙草が「空間」そのものを俺の望むものへと支配してくれたので、感謝するしかなかった。 最終的に、目論見通りトンネルへの徒歩での侵入は危険だという結論に達した。 では、裏側へはどうやって行くか。 答えは簡単だ。 まず、奴の見たという、洞窟を這う大蛇を確認してから決める。 駄目なら尻尾を巻いて帰る。 行けるならとことん行く。 日和見な結論になるが、大蛇の情報が少なすぎて、今はこう言うほかなかった。 そして、皆は期待の目を_____に向けるのだ。 奴が煙草の味をいいとさえ言ってくれれば、皆を止めている首輪が外れてしまう。 いや、本当は皆どこかで首輪を外してもらいたがっているのだ。 奴の煙草の味が、獲物へ駆け出すための、ご主人様の持つ笛になりつつある。 俺はそれが許せない。 けして、奴の影響力が根深いことへの嫉妬ではない。 雑草で巻いた煙草の感想一つで隊員が命を簡単に投げ出せるような環境にたいして、俺は怒りを向けていた。 _____が煙草の感想をベラベラ喋るような奴でなくてよかったと思う。 でなければ、とっくに_____隊は瓦解していただろう。 睡眠を妨害されるのはたまったもんじゃない。 寝ている間に叩き起こされるのはとても機嫌が悪くなる。 起こした相手にたいしてもそうだし、自分が寝ている間にひっ迫した事態がすぐそこまで迫っているという事実にたいしても。 トンネル前に張り付かせていた歩哨が、寝ている俺の肩を銃床で軽く叩いてきた。 無礼を承知の行動は、明らかな緊急事態が起きていることを暗に示しており、眠気は吹き飛んでしまった。 歩哨は、起き上がった俺に笛を握らせて一緒に付いてくるように促していた。 理由はすぐに判明した。 歩哨に案内されて目的の場所まで行くと、瓦礫で作った障害物の銃眼の先を、もう一人の歩哨が笛を歯でくわえながら見ているところだった。 唇でくわえていないのは、事態が急変したときに反射で吹いてしまわないようにするためだろう。 銃眼から青い光が差していると思って、歩哨がなにを見ていたのかと覗けば、目の前に大蛇が鎮座しており、心臓が締め上げられるようだった。 目をそらしてからもう一度見れば、大蛇が大きすぎて遠近感を一瞬喪失していただけで、もう一度見ればはるか数十歩の距離だと目測を修正することになった。 それでも、一瞬でも目測を誤るほど、大きかった。 奴の言う通り、四角形ないし六角形で長く、人工的な節があり、青白く光る機体。 人間三人分の身長で届くかという高さのトンネルを目一杯使った設計をされており、敵であればどう考えても俺たちの敵う相手ではない。 ただ、外見から判断するのは危険だが、武装はないように思えた。 これは果たして旧兵器だろうか。 それとも、考古学的価値のある旧文明の遺産だろうか。 どうしてこの場所で停止しているのだろうか。 笛を鳴らすべきだが、鳴らせばこれは反撃し、逃走してしまわないだろうか。 笛を鳴らせば皆起きる。 危険がすぐそこにあるという合図だからだ。 だが、笛によって敵にもこちらの状況を露見してしまう。 どうやら、俺でも試案が巡る案件にたいして、歩哨は状況判断を俺に一任することにしたようだ。 起き抜けに持たされた笛は、「俺の判断でいかようにも」という全面的な委任だったらしい。 俺はまず_____を起こすことにした。 奴が見たものは奴にしかわからないからだ。 奴の寝ぼけた顔も、青白い光を見てすぐに吹き飛んでしまった。 「あれだよ」と端的に答えた_____は、すぐに雑草煙草を口にくわえたが、火を付けることも忘れて、目元が潤んでいた。 神秘的で感動的な光景が広がっており、奴が最初の邂逅で吸い寄せられていったのも理解することができるほどのものだった。 奴にとっても、隊にとっても大当たりである。 鉄塊ではない、生きている「復旧」技術の大蛇が鎮座しているという、生涯で二度とないかもしれないほどの幸運に、体が静かに震えていた。 笛が吹かれることはなかった。 刺激しなければあちらが動くことがないという、俺の判断によるものだ。 風に小波が揺られるような速度で睡眠中の隊員は起こされていき、退路確保と小拠点撤収と、偵察とに分類されて持ち場へ動いていく。 足音もしないのに、銃眼から見ている俺の後ろに気配が集結し、人口密度によって気温が上昇していくのを感じていた。 しかし、不安もあった。 大蛇の動きがないのが不気味だった。 歩哨の話では、横開きの扉が開いて、タラップが足場へとせり出してそれきり動きがないというので、なにかを待っているのだろうとは考察することができた。 なにを待っているのか。 _____の予測では、おそらく「人」か「物」を待っているのだということだった。 いつ読んだかもわからない、奴の古い知識が、大蛇を輸送機関に分類した。 扉の大きさからして、おそらくは物資ではなく、人員を輸送するためのものなのだろう。 こういうものは、車列、いや列車と言えばいいのだろうか。 環状線構造を考えれば、広大な広場の外周を、人を乗せて周回するためのもの。 だが、乗るための「人」は、俺たちを除けば誰もいない。 「人」を待っているのだとすれば、人が乗らなければ動くことはないはずだった。 悠長に物事を進めていた俺だったが、失念していることがあった。 奴が最初に列車に出会ったとき、列車はトンネルへと走り去ってしまったのだ。 理由はわからない。 だが、常識的に考えれば、遺跡といえど列車にも時刻表というものがあってしかるべきなのだ。 地上でも時刻表があるのだから、遺跡にないわけがない。 誰を列車に向かわせるか考えているうちに、列車は静かにトンネルへと走り去ってしまう。 音もせず、巨体が動いたときの風が、俺たちの額の汗を撫でていった。 列車を見れていないものたちは心底悔しがっていた。 神秘的な光景がそこにあったのに、みすみす逃してしまったなんて、と。 奴も同様に、次はいつ来るかわからない列車を行かせてしまったせいで、緊張の糸がほどけて、いつも通りに雑草煙草を不味そうに吸っていた。 _____の煙に呼応するように、隊員の不満も高まっていく。 列車が環状線を動いているとすれば、徒歩でトンネルに入ることは不可能と確定した。 轢殺される危険性が証明されてしまったからだ。 生きている機械を相手に深追いをすれば、こちらが分断されてしまうというのは、血とともに体に染みついた教訓である。 では、裏側への移動手段はどうすべきか。 当然ながら、帰ってきたあの列車に乗るしかあるまい。 そして、列車が中立なのか、それとも敵対なのかがわからなければ、俺には列車への乗車を決断することができなかった。 議論が停滞し始めたとき、_____の顔がちらと見えた。 奴はそのとき、煙草を吸っていなかった。 そこで、俺は皆と同じ思い違いをしていることに気が付き、発想が貧弱だったことを反省せねばならなかった。 なぜ裏側に行く必要があるのか。 問うと、当然ながら「今、成果が出ていないから」という答えが返ってくる。 では、成果とはなにか。 「復旧」技術を発見、確保することのはずだ。 では、あの列車はどういったものか。 ここで初めて、奴が口を開いて「空中浮遊機関だ」と答えた。 本当に、こういうときだけ_____は一言で流れを変えていくのが上手い。 隊員に動揺が広がるとともに、話題は空中浮遊機関のことで飽和してしまった。 誰も裏側のことを口にするものがいなくなってしまうほどに。 列車すべてが生きている「復旧」技術とすれば、確保できれば莫大な見返りを約束されたようなものだ。 裏側より先に、あの列車を確保すべき。 結論はすぐに出る。 見返りが大きければ、人は勇敢になる。 英雄として死ねるなら、死をもいとわないのだ。 次に列車が来たときの突撃志願もすぐに一杯になった。 たとえ手が出せなかったとしても、巨大な空中浮遊機関を確保したとあれば、それだけでも食うに困らないだろう。 少数の殉職を許容できれば、の話だが。 列車を待つ間は、とても暇なものだった。 飯を食って、身辺整理をして、銃の手入れをして。 通路の瓦礫を崩そうとしてみたり、崩した瓦礫で障害物を作ったり。 荷物持ちの賭け事をやっているものもいれば、危険のない広間を歩きながら煙草をふかしている_____もいた。 そして、ついにそのときはやってきた。 列車が俺たちの元へ帰ってきたのだ。 それも、長い時間を置かずに、まるで俺たちが待っているのを察していたかのように。 どういう原理で時刻表が作成されているのかわからないが、少なくとも環状線を周回する速度がとても速いことはわかった。 もしかすると、この列車は一つだけではなく、トンネルのなかに同型機がひしめいているのかもしれないが、そうであれば逆に手柄を増やすいい機会といえた。 拍子抜けなことに、志願者は無傷で帰ってきた。 やったことといえば、近付いて、手を触れてみて、列車の側面にインクで_____隊の数字を書いて、青白い光を背に受けながら悠々と帰ってきたことくらいだった。 外傷はもちろん、内傷もなし。 次の志願者は勇敢だった。 段差から降りて、列車の下に潜り込んでいく。 その雄姿を見た_____は後を追うように駆け出して、段差を下りていった。 命令違反だが、空中浮遊機関に一番詳しいのは奴しかいない。 安全と見れば、危険を顧みずに突っ込んでいくのが_____らしいところだ。 そして、二人して列車の下から這い出して、悠々と帰ってきた。 奴は炎にあてられた子供のように、寒い室温にもかかわらず額に玉のような汗を浮かべており、興奮が熱狂へと変わっていくのがはっきりとわかるものだった。 開いている扉を前に、俺は列車に乗るべきか非常に迷うことになった。 旧兵器ではないという確率は高まっていくが、トンネルのなかが本当に酸欠状態だったら死んでしまうことになる。 列車への乗車を志願したのは、こともあろうに_____だった。 我慢ができない、という顔をしていたことは今でも覚えている。 早く未知を知りたい、今知りたい。 そんな悪い癖が発症していて、手に負えなかった。 挙句、「今日の煙草はいい味だ」なんて俺にだけうそぶきやがる。 占いの効力の限界は自分がよく知っているくせに。 これだから嫌なんだ。 ただでさえ奴への好感度は低いのに、一気に下がることになった。 _____が積極的に乗るなら俺も俺も、となるに決まっている。 危険な任務だというのに、奴が乗り気なら安全だと刷り込まれてしまったものたちを抑える身にもなってくれ。 公平を期して、乗せるのは奴だけにした。 そのほうが、_____は自由気ままに調査できるだろうし、殉職するにも一人だけで済む。 奴に死なれるのは新兵十人を失うより痛いのだが、そういう気苦労をわかってくれない_____にはうんざりする。 最低限、条件は付けておくことには成功した。 列車に乗ったら、俺たちの元に帰ってくるまで降車するな。 不用意に触ったり開けたりするな。 煙草を吸うな。 これだけでも、奴の生存確率が上がると信じたかった。 長く感じる時間を過ごしていると、奴が行ったトンネルの反対方向から列車が音もなく滑り込んでくる。 扉が開くと、光に包まれながら奴が手を振って立っており、キザな演出を見ているようだった。 次の瞬間、大歓声が奴を包み、皆は列車から一歩を踏み出して段差の上へと降りていく_____を勇者として迎え入れるべく、皆列車へと駆け寄っていく。 俺を除いて、伝説の占い師の帰還を喜ぶ民衆のような雰囲気になっていた。 ただ、俺は逆に、_____が、知らない場所で奇跡を目の当たりにして宗教者になってしまう瞬間に居合わせてしまったような気分にもさせられた。 冷静なものが見さえすれば、奴の上気した頬からは、誰よりも興奮しているのは奴自身だということがすぐにわかってしまうのだ。 皆の興奮の吐息が冷めやらぬうちに、迫り来る隊員を押し退けた_____は俺に報告をし始めた。 特に危険なものがなかったことに始まり、裏側にも停車場所があって停車したことや、俺たちが他に列車を見なかったことから、列車は一機のみであるということが判明していく。 興味深かったのは、奴の体感では物理法則が魔法によって捻じ曲げられているようだったという感想だ。 窓がないために外の様子がわからないが、心なしか加減速の際に慣性力が失われているような感覚を味わったというもの。 _____がお熱だったのはそういうことだ。 血が騒ぐのだろう。 考古学的に言い直せば、「慣性力とは逆方向の力が的確に加わることにより、慣性力を無力化してしまう物理現象」がそこにあったということである。 あの列車における、上記の物理現象を発生させると考えられる要因はいくつか考えることができた。 「復旧」技術のいずれかが、慣性力を無効化しているはずだった。 慣性力消失についての所見は別途に、_____の名前で提出したが、この時点では、列車が空中を走行するだけのものではないということが判明したことを驚いていた。 空中浮遊機関のほかになにか別の機械が入っていて、それが動力を生み出すとともに慣性力を殺しているのだと推測していた。 奴でさえ、空中浮遊する機関の用途は浮遊にあると考えており、機関が生み出す副次的な効果など考えてもいなかったほどだ。 列車を解剖してみれば、なかにあったのは空中浮遊機関だけという結果に、当時の俺たちは奇跡を見失った顔をしていたはずだ。 考え直せば、俺たちが自分勝手に奇跡を見失っていただけだったのだが。 俺は列車への_____隊の半数を乗車させることにした。 全員で行って全員で死ぬことはないからだ。 半数置いておけば、裏側に行ったものが帰ってこなかったときに報告ができる。 逆に、裏側で成果があったときには、この列車を使って物資を裏側から送り付けることになる。 その際の物資搬出は彼らに任せるので、裏側に行ったものは気兼ねなく搬入作業を行える。 安全性と収穫量を含めた、合理的な判断といえた。 俺と奴は当然、裏側へ行く。 自惚れでなく、陣頭指揮は俺でなければ執れないし、なにより_____を冷静な観点から首輪につないでおけるのは俺しかいないのだ。 また、奴の考古学者としての知識は、未探索地域にはぜひ欲しいもので、雑草煙草というふりを承知で、連れていくことにした。 列車のなかは外見の青白い光とは打って変わって、優しく着色された白色のような光で満ちていた。 椅子は真中から背中合わせに二つで一対といった様子で、乗車口の部分以外の通路部分はすべて同じ構成で形成されていた。 外側に窓はなく、すべて直線的な壁で構成されており、外側の足元はなにか大きめのものを格納するための空間となっているようだった。 それ以外は、怪しい文字の書かれた金属製の札が、蓋や壁や天井に貼ってあるくらいだ。 奴が解読できる簡単なものでも、非常とか警報とかの語句であり、赤や黄色に着色された金属板から、触れてはいけないものなのだと察することができた。 _____は考古学者らしく、後学と報告のために見つけた文字を書き留めているようだったが、果たしてその努力の成果が奴に帰ってくることはあるだろうか。 俺は、知識を養分のように吸い上げられているだけの_____に、報告の見返りは得られていないように思っていた。 列車が扉を閉めて動き始めたらしく、小さく低い音が聞こえてくる。 だが、おかしいこともある。 奴の言う通り、確かに慣性の法則が働いていないようだった。 普通であれば、加速すれば後ろに、減速すれば前に移動するのが慣性というものだ。 だが、立っている俺でさえ、少しも感じることはできなかった。 本当にこの列車は動いているのかも怪しく、実は止まっていて、扉が開いたらもう半数とご対面、なんてことになるかもしれない。 それくらい静かに、なにも起きることなく、外を見て判断することもできないために、皆不安がっていた。 先にそれを経験した_____を除いては。 いや、奴が列車に最初に乗ったときに不安を経験したのかは怪しいところだ。 このときと同様に、ずっと目を輝かせていたかもしれない。 _____と、どこに空中浮遊機関が格納されているのか検討しているうちに、列車の唸り声が聞こえなくなってきた。 停車するのではないだろうか。 経験済みの奴がなにか言ってくれればいいのに、_____は「緊急」と書かれた赤い押しボタンを押そうか迷っているところだった。 不用意に触れるな、という言い付けは守っているようだ。 押したくてうずうずしている_____は、これが停止装置の場合は列車の確保に使えるのではないかと上申してきた。 自爆装置だったら俺たち全員吹き飛ぶのだが。 言わなかったが、俺の視線に負けて、奴は空いていた席にどかっと腰を下ろした。 本当に、考古学者っていうのは、軍人生活が長くなってもこうなのだろうか。 しかし、奴の行動で俺は思わぬ発見をすることになった。 壁に塵やほこりが付着していることに気が付いたのだ。 手を当てるとべったり取れるくらいのほこりだぞ。 明らかにこれは、とても長い年月が経っているという理由だけで起こり得るものではなかった。 壁に塵やほこりが堆積するなんて、物理法則を無視している。 まるでこの壁が床であるかのように、ほこりが付着していたのだ。 俺が混乱している最中、_____はこそげ取れたほこりで真っ黒になった手を見て、なにか考えているようだった。 そして、奴は突然、俺と同じように同じように壁に手を付いて手を真黒にすると、ポケットから手拭いを取り出した。 手を拭くのかと思ったがそうではなかった。 壁に押し付けたのだ。 奴の行動によって車内は騒然となった。 手拭いは見事に壁に張り付いて、落ちてくることはなかった。 列車の扉が開くまで、実験という名のお遊びの場が作られた。 壁になにが張り付いて、なにが張り付かないのかを、皆手持ちの物品で試していた。 半分真面目に、もう半分では笑いながら。 俺ですら、笑いが出そうになるほどだった。 皆、空中浮遊機関の他に、このような作用を発生させる遺物が列車に格納されていると勘付いたからだ。 空中浮遊機関、慣性無効化装置、重力偏向装置。 確保できれば、教本に乗るほどの偉業になるはず。 誰もが、転がり込んできた莫大な幸運を前に笑うしかなくなっていた。 壁には様々な材質、大きさ、形状ものが張り付けられた。 鉄兜、帽子、拳銃、拳銃弾。 鉄球、鉛筆、繊維紙、皮紙。 羽、爪、布、磁石、瓦礫の欠片。 なんでも貼り付けることができる。 明らかに重力異常だと結論付けるに十分であり、磁力による作用、静電引力による作用とは異なった物理現象が存在することをまざまざと見せつけられることになった。 少なくとも、引力めいたものはあると思うのだが、この壁は、まるで壁が床であるかのようなふるまいを見せており、実演はできても原理を解明できるものは皆無だった。 _____も、既存の科学理論で説明できるものではないと悟ったようで、椅子に座りながら、下唇を噛んで壁を見ているだけだった。 人間を張り付かせることができるのではないか、と周りが騒ぎ始めたとき、俺と_____は重力偏向作用がこの列車で利用されている目的について考えていた。 当たり前のようだが、列車の乗客のための機能だろう。 手荷物を壁に貼り付けておけば、楽々と椅子に座ることができるはずだ。 しかし、この設計では人を詰め込むことはできないはずだ。 詰め込もうとしても、椅子に一人、通路に一人、それで終わりだ。 列車自体の目的が旅客であれば、一番効率がいい荷物の詰め込み方は天井のはずだ。 旧文明人が俺たちの倍の身長であったら話は別なのだが。 つまり、列車の目的は旅客ではないということになる。 あるいは、高級旅客車両なのかもしれない。 環状線の高級旅客車両なんてあるだろうか。 この車両の目的がうまく当てはまらなかった。 通常の旅客車両ではなさそうだが、輸送車両ではある。 環状線構造であり、地図を見た限りだと環状線だけで完結しているようだ。 さすがにそれだけは嘘だと判断できた。 列車を導入する際の搬入路は当然ながらトンネルにトンネルをつなげて持ってくる方が確実だからだ。 とはいえ、この列車は環状線から出ていく様子もなく、一つの編成だけで環状線を回っている。 考えが停滞し始めたとき、答えはいとも簡単に表れた。 扉の向こうに、当時は言葉では言い表せない光景が広がっていたからだ。 冷静に書くとすれば、宝物庫と呼ぶべきものだった。 旧文明人がいたら、骨董品展示会と呼んでいただろうか。 誰もが口を開いたまま、声を発することができずにいた。 稼働していないながらも、ほぼ無傷の施設が裏側には広がっていた。 表側との通路が崩落していたのも、裏側を隠して保存するためなのではないかと思ってしまうほどに。 この施設はなにを目的として作られたのだろうか。 なにかの展示物が詰め込まれており、俺たちの知見では理解できないものから、かろうじて理解できそうなものまで、ときには美術品の類も存在している。 ただ、皆展示物よりも、展示物の台座に意識が向いていた。 台座の上には、ガラスとは違う、柔らかく透明なガラスの囲いがあり、展示物は囲いによって外部の塵やほこりと遮断されている。 よくわからない物品よりも、明らかに有用性が確認できるものであり、誰もがまずこれを持ち帰ろうと言い出したほどだ。 囲いは簡単に外すことができ、たやすく持ち上げることができる。 たやすく、という部分が_____隊の関心事だった。 同じ厚さの本物のガラスであれば、同じ作業に人が二人ないし三人は必要である。 空中浮遊機関ほどではないが、あきらかに、柔らかいガラスは「復旧」技術を端的に表していた。 他の隊が柔らかいガラスを先に報告していないように、と祈りながらも、俺たちにはそれをはるかに上回る成果があることで、隊員の雰囲気が乱れることはなかった。 いつもなら早く報告をと焦って、いらぬ失敗をするものだ。 今回ばかりは、誰もが落ち着き払っている。 空中浮遊機関の実物を、稼働品で確保しているのだから。 加えて、慣性無効化装置や重力偏向装置まで付いているとあれば、なにも恐れるものはない。 余裕があるために、裏側の探索も一通りしてしまうことになった。 邪魔な展示物は列車のなかに押し込めて、表側の隊員に回収させてしまえば、探索もしやすくなるだろう。 皆、行けるところまで行く、を実行に移そうとしていた。 ただ、やはり列車が発車すると、裏側に取り残された俺たちは孤独を感じてしまう。 列車が帰ってこないのではないか、と不安になってしまうのだ。 そのために、列車が動くときに吐き出す風を一番に感じて、_____が「列車が来た」と発する大声だけが、だんだんと重苦しくなっていく雰囲気を打破してくれるものだった。 退路のない閉鎖空間というものは、必要ないと普段は思っている電灯が欲しくなってしまう。 壁に、床に、展示物に文字が書かれていたり掘られていたりして、それらの意味がわからず、ランタンでははっきり照らすこともできない。 旧文明人の呪詛であったなら、俺たちは呪いを受けるかもしれない。 信心深いものでなくとも、盗掘者として活動していると自覚のあるものは、この不安を常に抱えている。 罪の意識を感じないのは、文字のある場所に連れてくると、ランタンを片手に壁や床にかじりついて解読しようとしている、奴のような考古学者くらいだろう。 いつからだろうか。 暗い広間においては、ランタンよりも科学のほうが明るく感じられて、心細くなったものは_____のそばに固まるようになっていたのを思い出した。 ただ、旧兵器を撃退するのは、考古学者にはできやしない。 罪を許容するのが考古学者とすれば、罰を跳ね除けるのは俺たちの仕事だ。 裏側の最奥で、俺たちはもう一つの空中浮遊機関を見つけた。 輪切りにされた青白く光る円形のものが、透明なガラス──これも本物のガラスではないのだろう──のような管の断面のなかで、ただ浮かんでいるだけだった。 ただ、かなり大きいもので、横幅は三人が手を広げたくらいあるものだ。 _____は断面の構造をみて、すぐにどのようなものか見当がついたようだ。 あの列車に似ている。 言われてみれば、この断面を円柱状に伸ばしていけば、あの列車とトンネルのようになるだろう。 ただし、この輪切りの円のなかに、空中浮遊機関と思われる機械しか入っていないことを鑑みるに、列車として洗練される前の構造物なのかもしれない。 俺はさらに意見を求めようとしたが、奴はもう誰の話も聞いてはいなかった。 危ないものかもしれないのに、断面を遮る透明なガラスに両手を当てて、発光体に吸い込まれてしまいそうなほど、空中浮遊機関の内臓と思われる部分を凝視していた。 発見の報告と、実物の確保。 どちらが成果になるかを比較すれば、当然ながら実物の確保だろう。 確保の基準が厳しいのが辛いところだ。 動き続けている列車は確保できていないので、確保物の成果に入らない。 たいていは、そういったものは発見の報告をして後人に任せるのだ。 悔しいことに、発見の報告によって、後から来た機材持ちに確保されて成果を上書きされてしまうのは制度の不備としか言いようがない。 それを俺たちの成果として数えるためには、手続きを要する。 研究所設立申請書。 審査を通れば、遺跡の場所を研究所として活用することができる。 旧兵器がいないこと、崩落の危険性がないこと、研究に値する物品が保管されていること。 ここは最高なことに、すべてに適っていた。 瓦礫は撤去する必要があるが、それだけだ。 研究所と認定されれば研究者が植民されるので、遺跡自体が「研究所」として扱われる。 加えて、申請をした_____隊は「研究所を寄贈した」ので、「研究者のために実物を確保した」と認定されるのだ。 研究所は研究をする場所なのだから、たとえ列車が「研究所」内を走り回っていても問題はない。 重要な遺跡を研究所に転換する施策だが、今回の俺たちみたいな、機材なしの連中には重宝されている制度だった。 むしろ、最近はお偉いさんが積極的に研究所設立申請を活用するように命令をしているくらいだ。 なにがあったのかと思えば、有翼系過激派集団が地上へ持ち出された「復旧」技術を強奪する事件が多発しているらしい。 あの、完全無欠なミテルヴィア「帝国」が滅びてしまった反動かもしれない。 我が国の土着ともいえる有翼系組織の急激な拡大によって、制御不能な過激派集団が出てくることは、ある意味では自然な流れだろう。 地下にまでは潜ってこないのは、素直に憲兵たちの働きを評価したいところだ。 生き埋めになって死ぬのだけは嫌だからな。 _____隊にどれだけ給金を支給できるかと考えを巡らせながら、止め方もわからない列車と、巨大すぎて持ち帰れない断面図の二つを抱えた_____隊は、確保できた小物から地上へ搬出することにした。 列車のなかの構造のせいで、物資を輸送するにはとても不向きだということが判明した。 やはり、この列車は人員を輸送するためのものだろう。 物資とともに押し込められた車内で_____と顔を見合わせながら、お互いにそんなことを考えていたに違いない。 人口密度の上昇と持ち出した物資の圧迫によって、奴は非常に気だるげな表情をしていた。 恵まれた輸送環境に喜んだ皆が、ゴミでもなんでも持って帰れば少しは点数になるだろう、という浅はかな魂胆で列車に片端からものを詰め込んでいった結果、「_____隊の総意」で窮屈さにあえぐことになっていたのだ。 このとき、奴から目を離さなければよかったのに、と今でも思っている。 持ち出せる大きさではない空中浮遊機関の断面図を放置して、青白い断面に手を当てている_____を引きはがして列車に乗せてしまったからだろうか。 いつの間にか、奴の煙草中毒が手を動かしていた。 俺が臭いで気付いたときには、車内に煙が立ち込めていくところだった。 その後は、なにが起きたのかわからない。 わかることは、おそらく_____の雑草煙草が原因で列車は壊れてしまったということだけだ。 もしくは、重量物を乗せすぎて、長年稼働していた空中浮遊機関を瞬間的に酷使してしまったからかもしれない。 急に車内の光が明滅したかと思えば、列車がガタガタと大きく振動し始めた。 いや、俺たちが振動を感知することはなかった。 列車がガタガタと激しい音を立てて、列車が分解している最中なのではないかと怖い思いをしただけだ。 壁の部分から金属の擦れる音が聞こえてくることから、列車の側面が外壁に接触しているのだと推測はすることしかできない。 とても怖かったが、外で起きているだろう緊急事態とは対照的に、列車のなかにいた俺たちがなにも被害を被っていないせいで、冷静な状況で恐怖を感じてしまい、過呼吸になる隊員も現れていた。 先ほどは、「なにが起きたのかわからない」と書いたが、訂正しよう。 この次に起きた出来事は、どのような原理でそうなったのか説明できない。 起きたことを、ただ言葉のままに伝え、書き連ねることしかできないのだ。 少なくとも、巨大な空中浮遊機関を全損させて得た経験として考えれば、大赤字であることは確実だろう。 それでも、_____にとっては、損失を補って興奮できる体験だったことは明らかだ。 こんな地下深くまで来ている貧相な考古学者の身でありながら、どれだけ高名な学者よりも先に空中浮遊機関の真理の一端を体験した人物なのかもしれないからだ。 あり得ないこととは思うが、奴がこれを狙って事故を引き起こしたのだとしても、俺は完全に否定することは難しいだろう。 まず、列車の急停車にもかかわらず、投げ出される隊員は皆無であった。 慣性の相殺は事故の際にも有意義に働いており、詰め込まれた車内で物や人が押し潰されたり、足が宙に浮いて吹き飛ばされたりしたものはおらず、実際に起きた事故の度合いに比べれば、現代基準で考えれば奇跡であると断言できるものだった。 もっとも、外の様子がわからないあの時点では、俺も含めて皆、列車が壁にちょっと擦れて緊急停止しただけだと思っていた。 慣性の相殺を体験しただけでもすごいことなのだが、次に起きたことはさらに皆を驚愕させた。 車両の進行方向の右側の席から悲鳴のような「浸水」という金切り声が聞こえてきた。 浸水。 彼らが浸水、と言う理由がよくわからなかった。 ここに浸水をするような要素がどこにあるだろうか。 安定した空間で突如として水が湧き上がったとは到底思えなかった。 左側にいた俺たちは混乱していたが、浸水、という言葉は確かに右側の隊員たちの言いたいことをはっきりと伝えるものだった。 集団幻覚による発狂かもしれないと思い、「溺れる」とか「助けて」とかわめく右側を落ち着かせようと一喝しようとした俺だったが、息を吸った瞬間に彼らの言っていることが瞬時に理解できてしまった。 上手な表現方法が思いつかない俺の言葉で、的確に書き表せればいいのだが。 空気が青くなっていったのだ。 正確には、空間が青く染まっていた。 列車の真ん中を遮る壁から、青い空間が眼前に迫ってきた。 光の関係で壁が青くなったなどというものでは、けっしてない。 青白いなにかが空気に混ざるように、車内に蔓延し始めたのだ。 まさに、車内に水が入り込んだかのように。 青い光についてわかるものはおらず、扉を開けようともがいたり、息を止めたりと、皆が各自の判断で生存策を実行し始めた。 そのとき、_____の大声が聞こえた。 「浮遊力の漏出だ」 嬉しそうな、不安そうな声だったが、それだけで意味は十分に理解できた。 青い光を発しているものはたいてい空中浮遊機関に関する「復旧」技術であるという経験則は、たいていのものが意識として持っているものであった。 青白く光るものが空中浮遊機関なのだとすれば、空中浮遊機関の燃料ともいえる浮遊力が青いものであっても、不思議ではない。 これは、空中浮遊機関の浮遊力の源なのだろうか。 おそらくそうであったのだろう。 この瞬間、俺の頭には誰かが書いた報告書のことが思い出されていた。 必ず閲覧するように指定された、破損した空中浮遊機関についての報告書。 稼働中の空中浮遊機関が破損すると、浮遊力を辺り一面にまき散らす現象が確認されている、という内容だった。 浮遊の強度は様々で、体が軽く感じる程度から、天井まで飛んでしまうほどまであるそうだ。 思い出した途端、それがこれなのだと確信するに至った。 ただ、浮遊力そのものが青いという報告はなかったはずだ。 あのときは_____の言葉に釣られてそう思っていたが、冷静に考えられる今では、空中浮遊機関に共鳴しているような状態であれば浮遊力は青くなるのかもしれないと思い返している。 少なくとも、青く輝く空気を吸い込んで死んだり病気になったりするものはいなかった。 溺れるのではないかと最後まで息を止めて酸欠で死にそうになった隊員がいたのは笑い話にすべきだろうか。 視界が青く染まっていくなかで、たしかに俺たちは水に溺れていった。 体が宙に浮き始めたのだ。 それだけではなく、天井が地面であるかのように、体が上へと吸い込まれていった。 正確には、上ではなく右側面の天井に近い壁の方角へと引っ張られるのだ。 俺たちは左側にいたので、中央の壁に貼り付けられる格好になった。 まるで水のなかにいて、浮力によって水面のある方向へと押し出されているような感覚だった。 そう、あのときの俺たちは、「空気」という液体のなかにいたといっても過言ではないだろう。 人と物が浮き上がる列車のなかで、最初に動きを見せたのは_____だった。 沿岸部のおとぎ話にある魚人やら人魚やらのごとく、青い視界のなかを泳ぎ始めたのだ。 とはいっても、空気の粘性は水に比べれば微々たるものだ。 実際に泳いだわけではなく、壁や天井に手を付けながら、障害物をかきわけて進んでいく。 考古学者の知的探求心のなせることなのか、ずいぶんと頭のめぐりが早いようで、浮遊力の頂点である壁を硬化した水面と見立てれば、反発力で弱い浮遊重力に逆らうことが可能、という話を早口で俺にまくし立てていた。 今なら理解できるが、浮遊力を方向性の違う重力と考えろ、と俺に言っていたんだ。 自然の重力に比べて、あのときの浮遊力による重力は微弱であり、手を壁に押し付けるだけですぐに空中に浮ける、ということだったのだろう。 俺たちは、これからなにかが起きて死ぬんじゃないかと戦々恐々としていたんだぞ。 本当に考古学者ってやつは。 _____の泳ぎ方を真似した俺は、列車のなかを巡ってみたが、どこにも出口が開いていないということを確認したことで落胆してしまった。 今すぐ脱出したいのに、それも叶わないのだ。 結局は、事態が収束するまで、出口のない水槽のなかで空中遊泳をすることだけが、俺たちにできる唯一の手段となってしまっていた。 いつまで泳いでいただろうか。 上へ落ちているのか、下へ浮いているのかもわからないまま、俺たちはとりあえず浮遊物している戦利品や装備品をロープで結び始めた。 浮遊力が天地をかき消しても、ロープの長さが変わるわけではない。 結んでおけば、不意の物体の落下に潰されるという事故を減らせると思ったのだ。 俺の不安は杞憂とはならなかった。 _____は手頃な物品を結び終えると、慌てて煙草を吸い始めた。 興奮していたのに煙草を吸っていた理由を聞き出せば、今回だけは科学的な興味によるものだったらしい。 煙は一時的に重力に逆らって上へと進むが、この状態で煙草を吸うとどうなるのだろうか、と。 結果として煙も浮遊力の働く上方向──と言えばいいのだろうか──に進んでいったので、重力とはまた違った力学が働いているのだと奴が狂喜乱舞していたことは覚えている。 水面の下に立っているみたいだ、と大声で叫んだ_____の声が今でも忘れられない。 しかし、奴が引き起こした出来事なのに、奴が一番いい思いをしているのだけは、今でも許すことができそうにない。 そんなことをしているうちに、浮遊力の漏出も終わりが見え始めていた。 浮遊するという感覚に慣れ始めたというのに、浮遊という感覚が薄れていくことに気が付いた。 天井を蹴って泳いでいた皆が、次第に水底へと沈んでいくように、ゆっくりと落ちていくのだ。 俺自身も例外ではなく、ついに足が列車の床へと着いてしまった。 いや、正確には床ではなく、左側の下部にある荷物置きのような場所に着地することになった。 なかには戦利品にのしかかられるものもいたが、そのときはまだ押し退けられる程度には浮遊力が残っているようだった。 視覚的にも浮遊力が減少していくことは感じられていた。 目の前に広がる青い世界が消えていったためだ。 幻想の世界は終わりを迎え、やがて現実の色を取り戻していく。 あのとき、俺は夢の終わりをどう捉えていただろうか。 今となっては、もうわからない。 床からずれたところに皆が着地しているため、重力が乱れているのだと思いながらも、俺たちはなんとかして列車の扉をこじ開けにかかった。 だが、なんのことはない。 必死に開けようともがいていたのが嘘のように、扉は開いてしまったのだ。 いくつかの扉は変形していて開けることはできなかったが、それでも最終的に見ればほとんどの扉を容易に開くことができた。 ただし、左側の扉は脱出に使えるものではなかった。 扉を開くと、灰色の壁が目に飛び込んできたからだ。 左側の扉すべてにおいて、だ。 上部に隙間はあるものの、ここから這い出そうとして列車が転がったら体は千切れてしまう。 非常時だが、非常時だからこそ、安全な経路から脱出させる必要があった。 右側の扉は無事に開いたようで「安全だ」という声に従って皆が殺到していった。 _____を肩車して尻を押し上げた後に脱出した俺は、この列車がいったいどういった体勢になっていたのかを、このとき初めて知ることになった。 重力がおかしいわけではなかったのだ。 這い上がって周りを見渡すと、列車全体が左へ傾いているのがわかった。 つまり、列車全体が左側に横転し、六角形の車体は、空中浮遊機関のあると思われる底面を横に晒した状態であり、左側の扉から見えた壁は壁ではなく、床だったということだ。 居合わせたものは、皆不思議がっていた。 浮遊力の漏出で天地がわからない状態を挟んでいたにせよ、列車が横転する兆候は見当たらなかったためだ。 いつ列車は横転したのか。 浮遊力の漏出で列車ごと浮いていたのだと言うものもいれば、_____のように、最初から横転していたのだというものもいる。 憶測で語ることはできるが、誰も正しいことを証明することなどできはしない。 俺たちが共有すべき事実は一つだけだった。 せっかく見つけた空中浮遊機関は青白い魅力的な力をすべて失っており、ただのガラクタになってしまったということだ。 損失額の大きさゆえに、大乱闘に発展したのは想像に難くないはずだ。 運がいいことに、研究所設立申請はあっさりと通過してしまった。 大きな成果をガラクタにしてしまったのだから難しいかと思っていたのだが、研究者たちの過大なる賛同によって、研究所として使われることになったそうだ。 軍の上層部からはいい顔をされなかった。 当然だ。 上長は、少し刺激を抑えた俺の報告書を見ただけで、悔しい顔と恨みがましい顔がまぜこぜになっていたほどだ。 空中浮遊機関を丸ごと一つ全損させてしまいました。 確保したのは、点数にもならなそうな小物と、空中浮遊機関だったガラクタと、輪切りになった動くかもわからない空中浮遊機関だけです。 報告書を作り始めて、後悔という言葉の意味を噛みしめた俺にとっても、こんな結末を書いて上に持っていきたくはなかった。 だが、研究者たちはこぞって、俺の無謀ともいえる申請に飛びついた。 「たった今絞めた新鮮な肉と、生きたまま足から吊るされた小鳥があるぞ」 _____に言わせれば、死んでいても無傷な空中浮遊機関なら彼らは飛びつくし、輪切りになって生きているものがあれば、諸々の研究に多大な貢献を及ぼすだろう、という話だった。 私ならそうする、と断言した奴の自身げな表情を見ながら、俺は、奴が地上に出たことが稀なのによく無根拠に断言できるな、と怪しんでいた。 帰ってきた通知書が豪華な装丁だったことで驚かされるとともに、考古学者というのは示し合わせたように常にそういうものなのかと、改めて考えさせられることになった。 嫌味も含めて_____に申請が通ったことを伝えると、奴は「死んだばかりの神を解剖できて、おまけに生きている神の断面図を目の前で見れたなら卒倒するだろうな」なんて冒涜的なことを言いやがったので、気持ち悪さと一緒に、考古学者たちの深淵に半身を漬けてしまったような悪寒にさいなまれた。 生きている空中浮遊機関は分解など怖くてとてもできないが、死んでいるならば安心してバラせるということなのだろう。 それか、生きている空中浮遊機関は大きくなるほど軍人の研究所に接収されてしまうために、飢えた考古学者たちは死肉を漁るしか方法がないのかもしれない。 俺と奴の感性がまったく違うということだけは理解することができた。 考古学者がアーキルで生き残れるのか不安になってくる。 俺の目に映る_____たちは、恐れを知らず、畏れすら亡くした、この世のものではない存在であるような気がしていた。 結局、俺は_____の貢献を称えて、奴を地上に出してやることにした。 奴が隣にいるという事実が怖かったからという、ただそれだけの深層心理からかもしれない。 休暇など取りたがらない奴のために、俺は任務を言い渡した。 遺跡攻略隊の、新たな門出の祝宴への参加である。 上等な衣装を一着タダでもらえて、料理も酒も煙草──本物の高級品だ──も一通り体験させてくれるらしい。 また、演説や質問会の場も設けられており、功績を公の場で──誰にも邪魔されずに、邪険にされずに──自慢できる数少ない機会だった。 _____隊内部で誰が出席するかの競争が激しかったのだが、強引に俺の権限で_____を出席させることにした。 代償は俺のポケットマネーだが、まあいい。 問題児が問題を起こさなくなってくれれば、安い出費だ。 とにかく、なんでもいいから奴には休暇を与える必要があった。 俺は、奴自身の問題を根本から解決しようと本気で思っていた。 五年はまともに地上に出たことがない、とは_____の言葉だ。 自慢なのか自虐なのかわからないが。 実際に隊内の休暇申請履歴を見ていくと、奴の申請の項目だけ白紙一枚という、空恐ろしい事実が目に付くのだ。 一度だけ、雑草煙草とヤケ酒をやって潰れた_____の本音を聞いたことがある。 奴も_____隊のなかでは相当な野心家で、出世のために遺跡攻略隊に志願してここまで来たらしい。 だが、危険のわりに功績が得られないという有様だったようだ。 部隊を転々としているうちに我が隊へ来たらしいが、成果が得られないことでますます休暇を減らして遺跡探索に没頭するようになったらしい。 雑草煙草を吸い始める原因は、まさにそこにあった。 出世のために心身を犠牲にしたことで、奴は心を壊してしまった。 雑草煙草を吸い始めたときのことは覚えていないと言うが、気が付いたときには、一人で隠れて雑草を飯盒に入れて火にかけて煙を吸っていたのだから、自殺を画策していると思って慌てて止めに入ったことは覚えている。 以降、奴は地下での過度の抑圧から逃れるために、雑草煙草を巻いて吸うのが趣味のようになり、時間がたつほど偏執的な煙草中毒者になっていき、もはや雑草煙草なしでは生きていけない体に作り変えられてしまったのだという。 世間では、そういうものを発狂と表現する。 地下に長居しすぎて、有翼人の加護と縁遠い生活をしていたからだろうな。 雑草煙草を吸っていていいことがあったか。 「なにも」 奴の深刻な面がここに集約されていた。 地下の生活にも慣れて功績の一端にかじり付けるようになってきた_____だが、それも雑草煙草が原因の事故や事件ですべて帳消しになっていく。 唯一、継続的に評価できるのは奴が煙草を吸っている間は窒息死の心配をしなくていいということだけだ。 休暇を減らして、心が圧縮されて、煙草を吸って。 その繰り返しの状態が奴の置かれた現状だ。 負の連鎖を断ち切るためには、まず奴に功績を与えて一刻も早く地上に出してやることが必要だった。 今回の奴の功績は、遺跡の踏破に助力したことと、研究所設立申請について最大限に口添えをして成功したことだ。 煙草が原因と思われる事故は、あえてどこにも書くことはなかった。 俺にとっても_____にとっても、これが正常化への唯一の近道だろう。 これで奴が解放されて雑草煙草を捨ててくれることを祈るしかない。 地の底にいる俺の祈りが、神のおわす天体セレネまで届くかは怪しいが。 ああクソ。 奴は今頃、祝宴に参加しているんだろうな。 本当は、俺こそ美味い飯と酒を喉に詰め込みたかったんだぜ。 追記 誰か最新の無線電信技術を使って、セレネまで大声で祈ってくれないだろうか。 奴め、よりにもよって祝宴の場で功績自慢として雑草煙草のことをぶち上げてきたらしい。 馬鹿野郎が、せっかく昇進と出世の機会を作ってやったのに。 電灯が嫌いな保守層へのウケが良かったとかほざいていたが、俺にとっては「_____が雑草煙草を片手に戻ってきた」というだけで頭を抱えることになってしまった。 祝宴の場で出された煙草はとても吸えたものではなかったらしく、くすねたものを俺に寄越してきたが、目こぼしにしても賄賂にしてもまったく釣り合わない。 本当に、奴をどうやって更生させればいいのだろうか。 無神論者が笑うたびに煙が空を求めて天井を這いずる風景は、まだしばらく続きそうだ。 ところで、_____からの報告で、少しばかり面白い話を聞くことができた。 遺跡攻略隊全体の功績が認められたために、隊に対して名付けによる叙勲が行われたらしい。 これからは、数字以外に、固有の部隊名を名乗ることが公式に許されたという。 演目の予定には無かったらしく、知らされていた数少ない関係者以外は驚愕の色を隠すことができていなかったそうだ。 _____から話を聞かされて、きっと俺はそのときの奴のように驚愕の顔をしていたのだろう。 しかも、その肝心な部隊名を俺に教えてくれないというのだから生殺しだ。 いずれ正式な書面で回ってくるというが、そこまで聞かされて待てるわけがないだろう。 ああクソ。 雑草煙草を当分は見逃すことと、部隊名を今知ること。 奴の悪魔的な取引に応じるべきか否か。 どうせ見逃さなくても勝手に吸うんだから、と諦めてしまえば気が楽になるのに。
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登録日:2019/09/06 Fri 00 16 06 更新日:2023/12/14 Thu 19 23 46NEW! 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 あらやだ! アベル ウルトラマンタイガ ウルトラ怪獣 エキセントリック オカマ オネエ ガピヤ星人 ガピヤ星人アベル サイコパス サイボーグ タイガオリジナル怪獣 バトルマニア ヒットマン 円盤が来ない 宇宙ヒットマン 宇宙人 弟 愛すべきオカマ 愛すべきバカ 愛すべき悪役 憎めない悪役 戦闘狂 濃すぎるキャラクター性 真木駿一 腹筋崩壊 兄貴に似せて作らせたこの特注ボディにかかれば、 どんな奴でもイチコロよ♡ ガピヤ星人アベルとは、円谷プロダクション制作の特撮テレビドラマ『ウルトラマンタイガ』に登場した宇宙人である。 CV:真木駿一 ●目次 【データ】 【概要】 【人物像】 【戦闘能力】 【劇中での動向】 【余談】 【データ】 別名:宇宙ヒットマン 身長:190cm~50m 体重:190kg~3万t 【概要】 第6話「円盤が来ない」に登場。 かつて『劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』にて、その強烈なキャラクター性を発揮したガピヤ星人サデスの実の弟。 彼と同じく肉体を機械化しているが、本項目冒頭の台詞の通りわざわざ兄に似せて作らせたため。 そのため見た目は兄と瓜二つだが、カラーリングは青を基調としており、目は赤い。 宇宙を股にかけて活動する「宇宙ヒットマン」であり、今回はウルトラマントレギアこと霧崎に雇われ、トライスクワッドに挑んだ。 なお、機械化による影響なのか体は油でコーティングされているらしく、彼と握手したトレギアは掌をハンカチで拭いていた(しかし結構頑固だったらしく、拭きながら「取れない…」とぼやいていた)。 【人物像】 一人称は「私」。 一挙一動がオーバーリアクションのハイテンションな性格で、普段は「あらやだ!」が口癖のオネエ口調で話すが、激怒するとドスの効いた男口調になる。ガピヤ星人てこんなんばっかり…… 一方で兄を倒したウルトラマンを目にしても特にその事について言及せずにターゲットの登場に興奮したり、「ヒットマンの鉄則」として依頼人以外で自分に接触した人物は躊躇なく殺そうとするなど、根は兄譲りの戦闘狂かつ冷酷。 また、霧崎の本来の姿がヒューマノイド型ではない事を初見で見抜くなど、洞察力にも優れる。 【戦闘能力】 その姿故に武装や戦闘手段は兄とほぼ同じ。 右腕にガピヤスネイクに似た機関銃を装着し、サデステインに似た長剣を持つ。 ただし、一撃の強さを重視しているのか一度に発射されるビーム弾の数は兄に比べて少なく、一発一発は矢のような形状となっている。 また、兄の「ギャラクティカサデスファクション」に相当するパンチ技「ファンタスティックアベルフィクション」も使用する。 【劇中での動向】 本編冒頭にて地球に降り立つが、その直後に「星に帰りたがっている男」に自分を迎えに来た同胞と勘違いされた。 ひとまずその場はその男の話を聞いたものの、「行き先は私が決める」として男を口封じに殺そうとしたところ、そこを偶然通りかかった佐々木カナに妨害され、取り逃がした。 その後は彼らを執拗に狙うが、その最中に工藤ヒロユキと宗谷ホマレと遭遇し、戦闘に突入。 ホマレの電磁トンファーで尻を攻撃されると、「調子に乗るんじゃねえっつーのー!」と激怒し、巨大化。 彼を踏みつぶそうとするが、そこにウルトラマンタイガが出現。 ターゲットの方から来てくれた事に歓喜しつつ、そのまま銃撃戦に突入。 途中でビルを引っこ抜いて投げつけ、それを受け止めて動けない隙を突いての銃撃で翻弄するが、体勢を立て直したタイガにかわされた挙句、 上空から放たれたセグメゲルリングの力による猛毒光線を受けて怯み、その隙にウルトラマンタイタスに変わられてしまう。 うおおおおおお! タ! イ!! タス!!! キレてるよ~! そのキレてる姿に「あらやだ、ゴリマッチョ!」と感嘆するも、鍛え上げられた肉体に銃撃は通用せず、光の銃弾もケツで防がれてしまい、逆に接近戦で圧倒されてしまう。 苦し紛れに な~によ、ダッサい星つけちゃって! とスターシンボルを馬鹿にするが、この発言で彼の怒りを買ってしまい、「ワイズマンフィスト」に対抗して「ファンタスティックアベルフィクション」を繰り出すも、押し負けて吹き飛ばされた。 その先にいたカナと男に対し、 あんた達に出会ってからどうもケチが付いたのよ! と逆恨みのいちゃもんをつけて撃ち殺そうとするが、今度はウルトラマンフーマに妨害される結果に。「邪魔よ!細マッチョ!」 スピード戦士のフーマに銃撃を全てかわされると今度は長剣を取り出し、一瞬の隙を突いてフーマを刺殺した。 ……と思いきや…… 残像だ。 何じゃそりゃあ!? 背後から現れたフーマの本体に剣を奪われて体を斬りつけられ、最期はビクトリーレットで発動した「鋭星光波手裏剣」で一刀両断され、敗北。 あらやだ…。こんなやられ方、兄貴に面目が…… と言い残して爆死。 皮肉にも兄と同じく、惑星O-50出身のウルトラマンに身体を真っ二つに切り裂かれるという最期を迎えたのだった(流石に兄のように再生したりはしなかったが)。 【余談】 スーツはサデスのリペイント。「兄貴に似せて作らせた」という発言だが、これは「本来ガピヤ星人はサイボーグではないが、にもかかわらずサイボーグ化したサデスと同じ姿をしている」という一種の矛盾に対するものであり、ある意味大人の事情をそのまま設定に落とし込んだものと思われる。 尺の都合もあってサデスを超える強さやしぶとさを見せる事はできなかったものの、「短時間でコミカルな言動を連発する」という形でそのキャラクター性を発揮したという意味では、兄に負けず劣らずの活躍ができたと言えるかもしれない。 残念ながら兄と違い、ソフビ人形は未発売。欲しかったら自分でサデスのソフビをリペイントしよう! アベルの声を担当した真木駿一氏は『タイガ』で特撮作品初参加となった。近年の円谷特撮は同じ声優を作品を跨いで何度も起用する傾向があるが、真木氏も2年後(2021年)の『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』にて剛力闘士ダーゴン役でカムバックを果たし、さらにその翌年に放送された同作の続編『ウルトラマンデッカー』にてナレーションを務めることとなった。 あらやだ…。こんな追記・修正、兄貴に面目が…… △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 本人が復活しても誰も驚かないだろうし、兄が復活しても誰も驚かないだろうし、違う兄弟が登場してもたぶん誰も驚かないw -- 名無しさん (2019-09-06 02 42 33) 正しい筋トレ方法を教われば勝てたかもしれないのに・・・。 -- 名無しさん (2019-09-06 06 49 58) さらに変な性格の弟か妹が出て来るような気がしてならない -- 名無しさん (2019-09-06 08 04 15) ガピヤ星人みんながこんなのばっかではないと思いたいが…w -- 名無しさん (2019-09-06 08 19 17) よし、2020年の映画版はサデスとアベル復活と妹を出して湊家と激突だ!画面がうるせえな! -- 名無しさん (2019-09-06 09 07 28) 兄弟揃ってO-50星人に怪獣墓場送りにされてるのは偶然か必然か… -- 名無しさん (2019-09-06 09 19 03) ↑↑そういやこっちも兄が赤で弟が青なんだよな -- 名無しさん (2019-09-06 16 48 56) こうなったら未改造の本来の姿のガピヤ星人の登場が待たれる。ペロリンガ星人に近いんだっけ -- 名無しさん (2019-09-06 17 13 49) しっかしトレギアはなに考えてこんなクセの強い奴を雇ったんだろうか。ノースサタンしかシリアス系の殺し屋宇宙人はほかにもいるだろうに -- 名無しさん (2019-09-06 18 03 05) ↑一番ギャラが安かったとか… -- 名無しさん (2019-09-06 20 07 12) この当たりでトレギアさんに苦労人ポジの気配が -- 名無しさん (2019-09-06 22 13 59) この回辺りからフーマさんずっとすきです -- 名無しさん (2019-09-06 22 27 30) なにげにトライスクワッド全員に見せ場がある回 -- 名無しさん (2019-09-06 23 53 24) 兄弟そろって変人だと親もさぞ大変だろう…。親も子に負けないくらいの変人かも知れないけど -- 名無しさん (2019-09-07 06 08 46) サデスが終始あのテンション崩さなかったこと考えると、怒りという感情があったコイツはまだ普通に見えてくるな。あくまで比較的にだけど。 -- 名無しさん (2019-09-07 09 07 21) この兄弟が送られた先の怪獣墓場に静寂が訪れる気がしない -- 名無しさん (2019-09-07 14 12 11) 似せて作らせたって事は数話前に出て来たデアボリックと組んだらデアボリックキャノンを使えたんだろうか? -- 名無しさん (2019-09-08 08 08 00) 某動画ではサデスがベリアル軍の入団面接を受けてたけどこいつも出るかな。ダークネスファイブが辟易するくらいうるさくなりそうだが -- 名無しさん (2019-09-08 17 34 32) そういやこいつの怪獣リングは出現しなかったな。まあ三人の誰も使いたがらんと思うが -- 名無しさん (2019-09-21 08 25 47) ↑怪獣じゃなくて宇宙人だからな -- 名無しさん (2019-09-21 10 11 03) ↑もし仕込めたとしてもトレギアもキモいオカマ汁にまみれながら仕込みたくはなかったろうな -- 名無しさん (2019-10-16 11 12 20) ↑12 全宇宙で有名かもな、ガピヤ傭兵。戦うのが単純に好きだから強さに反して報酬は格安で済むから貧乏所帯にはありがたいが、命令を無視して突撃したり悪気のない弾みで雇い主を殺害したりで結果損害を大きくさせるって -- 名無しさん (2019-11-11 15 06 34) 兄貴に続いてこいつもウルバト参戦とは…w -- 名無しさん (2020-05-25 17 48 33) 熱血馬鹿の赤い兄貴にオカマ口調の青い弟、後に出るであろう(?)橙の妹はどんなキャラになるのやら…別に出ることないかもしれないが -- 名無しさん (2022-08-03 19 10 01) 名前 コメント
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ロアラジの軌跡 2009年5月6日Lv73放送 なぜかレスが爆発70個以上レスが付きMustangが右往左往する。 2009年6月25日Lv120放送 某黄鯖WIZのRさんから怪しげな音声レターが届けられる。 レターの内容 サンマ!サンマ!サンマ!サンマぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああん!!!あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!サンマサンマサンマの塩焼きジュウウジュウぅううぁわぁああああ!!!あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくんんはぁっ!大根たんの白色ブロンドの肌をジュウジュウしたいお!ジュウジュウッ!あぁあ!!間違えた!ショリショリしたいお!ショリショリ!ショリショリッ!大根おろしショリショリッ!おろしショリショリッ…じゅんじゅんじゅわ!!炊き立てのご飯のたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!パカッフワッされて良かったねご飯たん!あぁあああああ!かわいい!ご飯たん!かわいい!あっああぁああ!ポン酢も垂らしてさらに美味し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!ぐあああああああああああ!!!ポン酢に酢は入ってない!!!!あ…ポン酢トットットッってよく考えたら…ポ ン 酢 ち ゃ ん に は 酢 は 入 っ て な い ?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!ハムッ ハフハフ、ハフッぁああああ!!この!ちきしょー!やめてやる!!サンマの塩焼きなんかやめ…て…え!?見…てる?台所のポン酢ちゃんが僕を見てる?グリルの中のサンマちゃんが僕を見てるぞ!大根おろしちゃんが僕を見てるぞ!炊飯器から炊き立てご飯ちゃんが僕を見てるぞ!!食卓の上からポン酢ちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはサンマの塩焼きちゃんがいる!!やったよハフハフ、ハフッ!!ひとりでできるもん!!!あ、冷蔵庫のサンマちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!あっあんああっああんあポン酢様ぁあ!!き、きめぇよ 死ね!!うわ、キモぁあああああああああ!!ううっうぅうう!!俺の想いよサンマへ届け!!グリルの中のサンマへ届け!
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英雄伝説 暁の軌跡モバイル ストーリーRPG インターネット通信必須 基本無料43.0MB 軌跡シリーズ15周年記念『英雄伝説 暁の軌跡モバイル』 王道オンラインストーリーRPGがついに登場! 「軌跡シリーズ」の世界観を踏襲し、クロスベル自治州やリベール王国、レミフェリア公国を舞台にドラマチックなストーリーが展開される。 軌跡シリーズの個性豊かなキャラクターたちとの掛け合いはもちろん、戦略性の高いバトルシステムも採用! さらに、オンラインならではの要素を多数プラスされた新たな軌跡の物語をお楽しみください。 遊ぶために必要なもの インターネット通信 メーカー USERJOY JAPAN 配信日 2019年8月27日 対応ハード Nintendo Switch セーブデータお預かり非対応 セーブデータはありません 対応コントローラー Nintendo Switch Proコントローラー タッチスクリーン プレイモード TVモード, テーブルモード, 携帯モード プレイ人数× 1 対応言語 日本語 レーティング CERO B セクシャル, 麻薬 わざわざスイッチ版でも 暁の軌跡Mとかモバイルを強調していたから 他の機種と違ってフルインストール版かなと期待したが 蓋を開けてみるとやっぱりクラウドだった -- 名無しさん (2019-11-25 15 00 03) 本編にも影響のあるシナリオをソシャゲでやるのマジでやめて欲しい -- 名無しさん (2020-12-31 15 33 19) 名前 コメント
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キヤロラ衛星の軌跡(楽) 曲名 アーティスト フォルダ 難易度 BPM NOTES/FA(SA) その他 キヤロラ衛星の軌跡 工藤吉三(ベイシスケイプ) A3 楽7 150 210 / 45 いちかのごちゃまぜMix UP! STREAM VOLTAGE AIR FREEZE CHAOS 34 31 5 91 2 楽譜面(7) / 踊譜面(12) / 激譜面(16) 属性 譜面 https //livedoor.blogimg.jp/yanmar195/imgs/4/9/499d9966.png 譜面動画 https //www.youtube.com/watch?v=Gu2sAuWxhzY (x?.?, NOTE) プレイ動画 https //www.youtube.com/watch?v=eqZEq7P4nRs (x2.25, NOTE) 解説 2022/11/01追加。機種連動イベント「いちかのごちゃまぜMix UP!」水色ゲージの解禁曲。 2024/04/04(金筐体)/2024/04/08(他筐体)より『EXTRA SAVIOR A3』で解禁可能。 GITADORA EXCHAINからの移植曲。 名前 コメント コメント(私的なことや感想はこちら) 名前 コメント