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白銀系統 初期素材:白銀の指輪(仁川武器屋) 等級 作りたい物 副系統 レシピの例 説明 18 白銀翼の靴 金 白銀指輪+金棒 DEF+9,MATK+9 21 軽革の白銀靴 皮 白銀翼の靴+風魔の手袋 SPD+12,DEF+9 23 聖獣のスタッフ 水晶,魔法 軽革の白銀靴+水晶のアームガード+魔翡翠石+錬金本Ⅱ MATK+23,ATK+23 24 欲望のスタッフ 水晶,魔法 軽革の白銀靴+水晶のアームガード+魔翡翠石+錬金本Ⅱ MATK+24,MDEF+24 25 白銀のアームガード 赤鉄 軽革の白銀靴+獣骨赤鉄剣+錬金本Ⅱ ATK+15,SPD+10 29 秘銀のバンド 白銀のアームガード+黒翡翠+錬金本Ⅱ DEF+20,ATK+9 33 顕著の鎧? 秘銀のバンド+藍鋼の鎧+本Ⅱ DEF+26,SPD+7
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登録日:2021/2/16 (火曜日) 19 58 01 更新日:2021/10/08 Fri 23 16 52 所要時間:約 2 分で読めます ▽タグ一覧 D3パブリッシャー DS なまか まんじゅう アクションゲーム ゲーム シンクアーツ ニンテンドーDS 伊藤淳史 内村光良 深津絵里 牛魔王 西遊記 金角大王 銀角大王 饅頭 香取慎吾 西遊記 いざ、天竺へ〜! 『西遊記 金角・銀角の陰謀』は、2007年にD3パブリッシャーより発売されたアクションゲームである。 2006年にフジテレビ系列にて放送されていた香取慎吾主演のテレビドラマ『西遊記』を原作としたアクションゲームである。 全9ステージで、1ステージ毎に4つに分かれている。 エリア1〜3は雑魚敵を倒しながら行く、所謂道中戦であり、エリア4でボス戦となる。 ボスを倒せば次のステージへ進めれる。 難易度は『かんたん』『ふつう』『むずかしい』の三種類だが、一度クリアした状態のセーブデータから再びゲームを開始すると、新たに『じごく』が追加される。 ◆ストーリー 天竺を目指し、旅を続ける三蔵一行。 旅の途中、八戒が美味しそうに饅頭を食べていた。 それを見た悟空は、「何一人でうまそうなモン食ってんだよ。俺にも寄越せ。」と言うが、八戒は「これは全部僕のです。悟空にはあげませんからね。」とアッサリ拒否。 悟空「なんだよ、俺たちなまかだろ!一個位いいじゃないか!」 見かねた悟浄「やめないか、悟空!俺とお師匠さんの分は一つずつでいいからな。」 しかし… 八戒「ダメです!おまんじゅうは2つしかないんですから。皆ボクの物です!(キッパリ)。」 それを見た三蔵法師「やめなさい!三人とも!これは私が預かっておきます!」 と、八戒から饅頭を取り上げた。 その時だった。 何者かが三蔵法師を鷲掴みにし、連れ去っていったではないか! 三蔵法師「悟空うううう!」 沙悟浄「お師匠さん!」 猪八戒(おまんじゅう…。) 三蔵法師を拐ったのは、以前悟空達が倒した筈の牛魔王! 何故、牛魔王が復活したのか? それは金角・銀角が復活させたからである。 悟空達は三蔵法師を救出するため、牛魔王と金角・銀角に立ち向かうのであった。 ◆操作方法 十字キー…移動 Aボタン…術ゲージ消費で術を使う Bボタン…ジャンプ。十字キーを上に入力した状態で押せば上攻撃、下に押した状態で押せば下攻撃が出来る。 Xボタン…キャラクターチェンジ Yボタン…攻撃 ◆登場キャラクター 【プレイヤーキャラクター】 孫悟空(CV 香取慎吾) 主人公。 如意棒を武器に戦う、ご存知猿のヒーロー。 性能はバランス型。 如意棒のリーチも長く、初心者でも安心して扱えるため、道中は勿論、ボス戦も楽に突破できる。 沙悟浄(CV 内村光良) 釵を武器に戦う頭脳派の河童の妖怪。 性能はスピード型。 動きが素早いが、そのせいで穴に落っこちやすいという欠点を併せ持つ。 猪八戒(CV 伊藤淳史) 金棒を武器に戦う子豚の妖怪。 性能はパワー型。 攻撃力は高いが、半面、豚らしく動きが遅く、敵の攻撃を避けにくい欠点を併せ持つ。 【協力者】 三蔵法師(CV 深津絵里) 悟空達の師匠。 天竺へ向かう途中、上記の様に饅頭の取り合いをやっていた悟空達を見かね、饅頭を取り上げた直後、牛魔王達に誘拐される。 ステージクリア後に見れるムービーで、自身が今、どこにいるのかを悟空達に伝える。 凛凛 原作ドラマにも登場した少女。 本作では迦乳果の店を営んでおり、悟空達が道中で集めた宝石の数だけ迦乳果が購入できる。 老子 凛凛の店で購入した迦乳果と引き換えに、様々な修行を悟空達に課し、見事クリアした者には新たな術を解禁してくれる…が、使用できる術はクセのある物が多くて扱いづらく、新たな術を覚えなくてもクリアは可能であるため、ほぼ空気。 【敵】 牛魔王 悟空達によって倒されたが、金角・銀角の魔力により、復活。 しかも本作では様々なバリエーションがおり、それらが各面のボスとして登場する。 (例)テングザルの様に鼻が長い必中の豪牛魔王、アメフト選手の様な姿をした無敵の鎧牛魔王、水中戦に特化した水中牛魔王等。 金角・銀角 ご存知、劇場版にも登場した鬼の妖怪兄弟。 このうち銀角は謎の刺客としてステージ3のボス敵としても登場している。 雑魚妖怪 道中に雑魚敵として登場する下級の妖怪達。 キョンシー、蝙蝠、大玉、覆面をした盗賊、天女等様々。 ◆アイテム 【回復系】 芋、肉まん、桃まん プレイヤーのライフを回復。 後者に行く程回復量が多くなる。 復活の実 取るとプレイヤーの体力が回復するのみならず、その面で脱落したなまかが完全復活する。 闘魂魂、大闘魂魂 取るとプレイヤーの技ゲージが溜まっていく。 幸せの壺 取るとプレイヤーの体力値が上昇する。 【補助系】 宝石 凛凛の店で購入できる迦乳果を入手するのに必須。 小と大の二種類がある。 時計 そのエリアでのプレイ時間を延長できる。 デンデン太鼓 画面内の敵を一掃してくれる。 【罠系】 爆竹 取るとダメージを受けてしまう。 お札 取ると一定時間プレイヤーキャラクターの頭に?マークが浮かび上がり、動きが混乱してしまう。 ◆エンディング ネタバレ注意! 見事、牛魔王と金角・銀角を打ち倒し、三蔵法師を救出した悟空達。 猪八戒「あの…おまんじゅうは?」 三蔵法師「ありません…助けを待つ間に…その…お腹が空いたので、食べてしまいました…。」 猪八戒「そ…そんな〜」 沙悟浄「まあまあ。お師匠さんは、今回の騒動の発端となったおまんじゅうを、一人で退治なされたんだ。まあ、そう言う事だ。」 孫悟空「うまい!座布団一枚!」 そして再び、天竺に向けて旅を再開する三蔵一行。 孫悟空「お師匠さん、天竺はどっちだ?」 三蔵法師「西です。」 凛凛「じゃあね〜」 追記・修正は饅頭を『退治』してからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 当時小学生だったけどこのドラマと映画がすごい好きでポケモンに次いでやりこんでたゲームだわ…まさか記事が出来たなんて -- 名無しさん (2021-02-17 12 30 55) 名前 コメント
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銀角 ――その男は、前触れも何も無く姿を現した。 「初めまして皆さん、都アッシュです」 『…………!?』 ざわざわと、二年二組の生徒達がざわつき、目の前に立つ男子生徒と、そして「自分達にとって見知った相手」とを見比べる。 「…………!!??!?」 当人にとっても、訳が分からず困惑しているようだった。彼の戦友である火波スザクもこの状況に困惑し、思わず二人の姿を見ているし、普段他人に対して驚きを露わにしない朱鷺子も、この状況に少なからず目を見開いていた。 「そっくり」だった。既に二年二組の一部と化した男――都シスイと、その日転校して来た少年――都アッシュは、細かい差異こそあれ、パッと見て同じ、そっくりな顔をしていた。 「さて……初めまして、だよね? ――兄さん」 『――えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?』 どことなく都シスイに似た、それでいて甘えの利いた、人懐っこそうな笑みを浮かべ、都アッシュはさらりととんでもない発言をぶちかまし、それによって二年二組クラス一同は耐えかねたように大声を上げた。 「……シスイ?」 「いや、俺に弟がいたとか、ガチで初耳なんだが」 休み時間中に、スザクがどことなく遠慮がちに問いかけてきた……何だよ、そんな余所余所しくなる事無いだろ。 「確かお前、麒麟に連れて来られた……んだよな?」 「じぃやとばぁやの話によればな。じゃなきゃ、この能力の説明がつかない」 パッ、と周りの生徒に気付かれない程度に、俺は自分の手の平を軽く金色のオーラで纏ってみせる。 「天子麒麟」。俺の生まれが麒麟に由来すると言う、たった一つの証拠だ。 「あー、んー……どうだ、その……いきなり兄弟を得た気分は?」 「形容しようにも、言葉が何にも見つからねぇよ」 まぁ、それでも言葉に表すなら――「訳が分からない」。 ……答えになってねぇな、これ。 だけど、だろう? そもそも養子同然で血縁もはっきりしない俺に向かって、いきなりあのアッシュとか言う奴は「初めまして、兄さん」とか抜かしてきやがったんだぞ? どう言葉に表せって言うんだ、この心境。 「シスイ……お前、大丈夫か?」 「へ、何が?」 「お前、さっきから、あの男を見る目が怖いぞ」 「え?」 スザクに指摘され、俺は思わず目元を押さえてしまう。確かに筋肉が強張り、まるで睨み付けているようになっているような気がする…… 「お前、今まで他人に向かってそんな表情した事無かっただろ」 「んな訳無いだろ。ホウオウグループとか、特にジングウ! ああ言うのを見る時は、俺だって睨みつける位――」 「いや……だから、な?」 皆まで言わず、まるで言い聞かせるようにスザクが言う。そこに至って、俺はようやくハッとした。 俺が他人を睨むとすれば、それは俺と相容れないもの――つまり「敵」だ。俺は今、敵を見る目と同じ目で、アッシュの事を見ていたんだ。 「確かに、あのアッシュとか言う男の正体は掴めないが……だからと言って、何もそこまで剣呑になる事無いんじゃないか?」 「……いや、な。正直、俺も困ってるんだよね」 「は?」 睨み付けていた事には今気付いたが、実際のところ、俺がアッシュに対して抱いた感情は「そう言うもの」だった。自分でも訳が分からない。何故だか俺は、初対面である筈のアッシュという相手に対し、敵愾心を抱かずにはいられない状態なんだ。 「顔に出さないように、ずっと気を付けているつもりだったんだけどな……何だろ。あいつを見ていると、すげぇ気持ち悪い」 俺は、他のクラスメイト達と談笑しているアッシュの姿を見る。奴の笑い方は、俺のそれによく似ているが、一方で「違う」と感じる笑い方だ。所謂、個性の違いというやつなのだろう。 都アッシュと言う存在は、朝のHR後にはあっと言う間に周囲に受け入れられてしまっていた。現れるなり「俺の弟」を自称した事もあるが、俺と違ってあいつには人懐っこさがあった。ここにいる全員とは初対面の筈なのに、あいつはまるで、何十年来の友人みたいに気さくに話しかけている。その遠慮の無さと、人当たりの良さが、クラスメイト達の心を掴んだに違いない。 (あんだけ明るい笑みを浮かべられるんだ……悪い奴じゃない。なのに――) なんだ、この、さっきからアッシュへと向けられる嫌悪感は。 どうかしている。そう、どうかしている。まだ会ったばかりで、しかも、まだロクに言葉も交わしていないと言うのに、 (何だよ、これ……) あいつの容姿が気に食わない。 あいつの声が気に食わない。 あいつの笑顔が気に食わない。 理由なんか何も無い。「とにかく」気に食わない。理不尽極まり無い感情が、俺の心を支配しようとしていた。 「お、おい、シスイ――」 「大丈夫かい、兄さん? 顔色が悪いよ?」 『!?』 突然頭上から降ってきた声に、思わず俺は顔を上げた。スザクも驚いた表情でそちらを見ている。一体何時の間に近付いていたのか、アッシュが俺を覗き込むように、そこにいた。 「な、何だよ……」 無愛想な物言いになってしまうのは、正直許してほしいと思う。何せ、今の俺にはこれが「精一杯」なんだ。しかしそんな俺の様子を気に留める風でもなく、アッシュは話を続ける。 「いや、だって朝からずっとだよ? 身体の調子が悪いのかなぁ、って」 「お前には、関係……無い……!」 まずい……アッシュがこっちに近付いて来た事で、よりこいつに対する嫌悪感が増している。思わず顔を背けそうになるが、俺はそれを理性によって抑制している……が、それもどこまで持つか分からない。油断すると「吐き」そうだ……! 「つれないなぁ、兄さん。生き別れの弟と初めて会えたんだよ? それなのに兄さんときたら、まだ一度もまともに僕と会話してくれてないじゃないか」 「知るか……俺は孤児同然の出生なんだぞ。それでお前を弟と認識しろって……無理があるだろ、どうしたって」 実感が沸かないのに、どうしてそれを受け入れろって言うんだ……! 「う~ん……兄さん、僕の事嫌い?」 小首を傾げながら、アッシュは問いかけてくる。その様子は、完全に俺の心理状態なんて分かっている風ではなく、純粋に俺への疑問を投げかけている。嫌味などではない、向こうは本当に「分かっていない」のだ。 だから、俺は言ってやった。 「――ああ、そうだよ。俺はお前が気に食わない」 『ッ――!?』 周囲が息を呑むのが分かったが、俺は気にしちゃいなかった。だって、遅かれ早かれ、この本音を俺は言うつもりでいたのだから。 「ふーん……何で?」 「さぁ……何でだろうな」 「何でだろうって……理由が無いの? 非道い人だなぁ、兄さん」 「そうだな、自分でもそう思う……ただ取り合えず、俺はお前が気に食わない」 本音を晒した以上、俺にはもう隠している必要は無い――俺は思いっきり、俺を見下ろしているアッシュを下から睨みつける。それに対して奴は、どうと言う事も無いかのように、涼しい顔をしていた。 「「…………」」 体感時間でかなり長い、しかし実際はそう長くないであろう、沈黙が訪れる。俺は睨み顔で、アッシュは平静に。そして周りはおそらく、息を呑みながら俺達を注視しているのだろう。 一瞬触発の空気の中で、不意にアッシュはにか、と微笑った。 「うん! ――いいね、兄さん。思ったより好きになれそうだ」 「何?」 「だってそうだろ? 最近の人って、他人の顔色伺ってばかりでさ。自分の言いたい事堂々と言ってのける奴なんて、そうそういないし」 「それはあれだ、周囲との軋轢とか摩擦を回避する為の立派な手段だろ?」 「そうだね。うん、そうだ――だけどさ、そのせいで自分の欠点分かってない人とか、増えてるんじゃない?」 「――!?」 言われて、俺は思わずハッとなった。 自分の欠点を他人に言われる。自分が嫌いであると言う事を他人に言われる。それは確かに不快な事だが、しかし、それによって、言われた側は自分には欠点があると言う事を、自分が嫌われる要素を持っているのだと言う事に気付く事が出来る。 人によっては、それ位の事自分で気付けよ、と思うかもしれない――だが、それは「気付ける人間」の言い分だ。どうしたって自分では「気付けない人間」はこの世にいる。それを指摘してやるのも、一つの優しさで一つの思いやりだ。 「……は」 いや、参った参った。降参だ。こちとら、本当に唯の本音をぶちまけたに過ぎねぇってのに、こいつ、その言葉に対して「ありがとう」って言ってやがる。 (前々から俺はお人好しだと言われていたけどなー……こいつ、俺以上のお人好しじゃねぇか) 気が付くと、俺は自分の右手を差し出していた。それを見てアッシュは「お?」と言う顔をする。 「前言撤回――俺も、思ったよりお前の事好きになれそうだ」 「あは」 ぱし、と互いに手を取り合うと、周囲でホッとため息をつく声があちらこちらで聞こえた。 ……ビビらせて悪かったな、みんな。 「これからよろしく頼むぜ、アッシュ」 「こちらこそよろしく、兄さん」 お互い、笑みを浮かべながらそう言葉を交わす。 ――しかし、 (何だったんだ、さっきまでの嫌悪感は……?) 俺とアッシュは、空いている時間に色々な事を話し合った。思わず授業中にも話をしてしまったのだが、そこはそれ、委員長に二人仲良く黙らされた。まぁ、お互いがお互いに話したのは結局のところ、「自分達のこれまで」の事で、それは、お互いがお互いのいなかった時間を補完し合う行為だった。もっとも、俺の出自は「表立っては言えない」事だったので、クラスメイトがいる内は話せなかったけど。 そうこうしていると下校時間になった。 「うわ、もう放課後か」 「時間が立つのは早いねー、兄さん」 「そういやお前、どこに住んでるんだ?」 「ん、結構遠い、かな」 「あ、そうなのか? バイク通学とか?」 「そ、兄さんと同じ」 「どこなんだ? 今度の休みに見に行っていいか?」 「んー、それは後にして……兄さん、ちょっと屋上行かない?」 鞄を肩にかけながら、アッシュがそう言って来た。 「何だ、突然?」 「ちょっと用事だよ。すぐ済むからさ、一緒に来てよ」 「ああ、別にいいぜ」 見知った廊下を進み、見知った階段を上り、見知った扉を開ける――今まで何度も通ってきた道だ、俺が間違える訳が無い。 「ん、誰もいねぇな」 「うん? そうなんだ?」 意外だった。「ちょっと用事」などと言うから、誰かを待たせているかと思ったのに。 「それは好都合だな」 「何でだよ、お前確か用事って――」 「用事あるよ――その相手は、兄さんだもの」 「――!?」 突然背後から襲ってきた殺気に、俺は反射的に前へと転がるように「逃げて」いた。遅れて聞こえてきたのは、空気を切る音――アッシュの右手には、一体どこから取り出したのか、ナックルガード付きのアーミーナイフが握られていた。 「あは、流石は兄さん……これ位で死なれたら、同じ麒麟として恥ずかしいもの」 「ア……ッシュ?」 「あー、違う違う。正しくはASSのAS2。だから〝アッシュ〟……それが僕の呼び名だよ、兄さん」 「何を言って……」 「まさか、ちょっと話をした位で、ちょっといい奴に思えたからと言って、僕が味方だと思ったの、兄さん? ……とんでもない、こーゆー奴が一番洒落にならないんだって」 目の前の男――アッシュは、先程までと全く変わらない表情で……しかし、俺への殺気を全く隠す様子が見えない。飄々としているが、少しでも隙を見せればその右手のナイフで俺を殺しにかかってくる事だろう。 「く――!」 突然の状況変化に頭の整理が追いついていないが、とにかく自分の身を守る事だけを考えて俺は「天子麒麟」を纏う。金色のオーラに全身を包まれた俺の姿を見て、アッシュは呑気にも口笛を吹いた。 「ひゅー、格好良ー。それが兄さんの天子麒麟か。金ぴかでド派手だねぇ」 「派手でもねぇさ。見た目はどうあれ、能力の性質はあくまで対象物の強化だからな」 「あは。兄さんは何にも分かっちゃいないなぁ……天子麒麟を十全に使いこなせていないよ、全く。その力は、そんな風に使うんじゃないだろう?」 そう言うと、アッシュの全身を銀色のオーラが包み込んだ。色こそ違うが、その能力には見覚えがある。身に覚えがありすぎる。 「天子……麒麟……!」 「そ。兄さんと同じ能力だよ、見た目以外はね……どう? 金色と違って渋いでしょ、銀色ってさ」 「どうだか……見た目の派手さ加減は同じだろ」 「うん――けど、兄さんと僕とでは、使い方において決定的に違うんだよ」 そう言うと、アッシュがいきなりこちらに向かって突っ込んできた。 (助走無しで最高時速(トップスピード)!? こいつ、縮地を心得てやがる!?) 見た目こそ超能力そのものだが、やっている事は努力次第で誰にでも身に付けられる技術の技だ。縮地とは、剣道や空手と言った武道で重要視される「足運び」の一種であり、究極系の一種だ。何せ、たかが「足運び」一つが違うだけで、助走無しのトップスピードを生み出すんだからな! 「けど、そん位俺にだって出来る!」 対抗意識が無いと言えば嘘になる。俺はアッシュを上回る「縮地」を用いて、元々奴が立っていた場所に回りこむ。所謂、「後ろを取った」状態だ。 「おー、速いねぇ。天子麒麟で強化しているとは言え、信じられないスピードだ」 「まぁね。昔から俺、逃げ足だけは人一倍あるんだわ」 「よく言うよ。僕が知っている都シスイと言う男は、敵との戦闘中に逃げ出す事はあっても、『いきなり逃げ出す』ような真似はしなかったと思うけど」 「……お前、一体何者だ?」 今日初対面の筈なのに、こいつ……俺の事を、まるで以前から知っているみたいに語りやがる。一体何者だ? 「……僕は僕さ。AS2、通称〝アッシュ〟だよ」 「それじゃ分からない、って言っている」 「もう、物分りの分からない兄さんだなぁ――」 そう言うと、アッシュは俺に向かってアーミーナイフを掲げた――そこに刻まれているエンブレムに気付き、俺はハッとなる。 「まさか、お前――」 「イエス、オフコース! 僕は正式名称、BD‐SS01――Agent-Sisui-Shadow-#1型……都シスイ、貴方のクローンだ」 「……!!」 奴を示す型式番号を聞き、奴が持つアーミーナイフに刻まれたエンブレムを見……俺は確信する。奴は、アッシュは、ホウオウグループの人間だ。 ホウオウグループの所属、と言う事を認識したせいなのか、分からない。突然俺の中に、あの凶暴な嫌悪感が襲ってきた。 「お……う……!?」 「気持ち悪いかい、兄さん? ……僕も気持ち悪いよ、物凄く。今すぐ君をぶっ殺して楽になりたい位だ」 「な……に……?」 「この嫌悪感の正体が何か分かるかい、兄さん? ……麒麟の本能だよ」 「!?」 「麒麟は、仁徳ある皇帝が誕生する前触れとして現われ、そして天に選ばれた皇帝の器を選別する……分かるかい、兄さん? 麒麟が選ぶ王は一人。つまり、一つの土地につき麒麟は普通一頭しか生まれない」 「…………!」 「ところがどうだい? 僕達は二人いる。どちらかしか王を選び、その傍にいる事が出来ない……どっちか一人は要らないのさ、兄さん」 ヒュウ、と、アッシュのアーミーナイフが空中を切る。まるで、俺の首を両断するかのように。 「もっとも、僕らが麒麟でなかったとしても、僕は君を殺すよ、兄さん。だって、僕が二人もこの世にいるなんて、そんな事実はとても耐えられない」 「クローンが、何を言って……」 そこまで言いかけた瞬間、俺は腹部に灼熱を感じた。一体何事かと思ってみてみると、俺の腹に、奴が持っている筈のアーミーナイフが突き刺さっていた。 「が……ッ!?」 「言葉に気をつけなよ、兄さん……僕が君のクローンであると言う事実も、僕にとっては不快でならないんだ……君と言う存在が僕のオリジナルであると言う事実も、僕は許せないんだよ……!」 一体どこから取り出したのか、アッシュは二本目のアーミーナイフを構えていた。俺の腹部に刺さっているタイプとはデザインが異なり、ナックルガードは付いていない。 「君を殺し、僕はいかせのごれにおいて唯一無二の麒麟となる! そして都シスイと言う存在を抹消し、無かった事にするんだ……初めから、アッシュと言う麒麟しか、この土地にはいなかったんだってね」 「ぐ……!」 そんなふざけた事、許してたまるか……俺はそう思い、腹からアーミーナイフを引き抜いた。抜いた瞬間、傷口から血が噴出すものの、直ぐに強化された治癒作用によって塞がる。 「そのナイフ使いなよ、兄さん。貸してあげる」 「何?」 「兄さん丸腰だろ? 今までずっと、素手で戦ってきたんだものね……だけど、僕は得物有りで戦うのがスタイルでね。同じ能力を持つ能力者同士が、しかし片方は武器を使い、もう片方は素手で戦う……これじゃあ、まるで僕がハンデを貰っているようじゃないか」 「…………」 俺は、自分の手に収まっている血に染まったアーミーナイフを見る。 それから少し考えて―― 「いや、要らん」 結局、何時も通りにした。 「……後悔するよ?」 「知るか。今までだって素手だったのに、今更武器なんか使えるか」 「そ――警告はしたから」 「縮地」によるゼロ距離加速。一瞬で俺の傍まで間合いを詰めてきて、その右腕に黒刃が煌く。 「スピードなら、俺の方が上だ!」 その動きに対応し、俺はアッシュを上回る「縮地」によってその場から離れる。再び、アッシュのナイフは空を切り―― 「ふぅ……兄さん、自分の能力を甘く見すぎ」 「え――」 「自分を強化する……確かに、それも一つの使い方だけどね」 そう言いながら、アッシュはこちらに向かって振り返った。そのままの姿勢で、奴は自分の背後にある金網を―― 「その使い方が主流過ぎて、忘れてない? ――元々天子麒麟は、『自分以外の何か』を強化する方向に出来ている、って」 ――奴が金網を押すと、それは支柱となっている太いパイプの部分も含めて落ちた。遅れて、柵が地面に叩きつけられた音が鳴り響く。 「ま……さか!?」 「そう、そのまさか……切ったんだよ、このナイフでね」 そう言って、アッシュはナイフを目の高さまで持ち上げる。いくらアーミーナイフが市販の物より殺傷能力に優れているとは言え、今のは馬鹿げているにも程がある……! それこそ、「鉄をバターのように切る」みたいじゃないか!? 「馬鹿だよ、兄さん。頭悪すぎ。僕らの能力は、道具に対して使えば、その道具の性能を強化し、一級品に仕立て上げちゃうんだ。ナイフならご覧の通り、拳銃ならもっとすごい事になるだろうし――それこそロケットランチャーや、マシンガンにでも使った事を考えたりしたら、ゾクゾクするね」 冗談じゃない……俺は戦慄していた。 「どうせなら、武器でも強化した方がずっと効率が良い」。それは、以前からバク教官に言われていた事だった。能力強化と言う性質を持つ俺の力ならば、武器を強化して更に力を高めるなど容易い事である、と。 しかし、俺はその提案を悉く却下していた。他人を傷付けるなら素手で、命を奪うなら直接その手で。相手を傷付けた感触を、相手を殺した感触を、しっかりと肌で感じる事が出来る手段で、しっかりとその身に忘れる事が無いような手段で。そんな戦い方をするのに、武器は邪魔だった。だから俺は、今まで武器には頼らず、肉体強化による徒手空拳だけで戦い続けてきた。 しかし――俺が武器を今まで使わずにいたのは、それだけじゃない。一方で俺は、自分の能力を軽視していたのだ。武器を強化しようが、肉体を強化しようが、対して差は生まれないのだと、そう考えていた。武器有り対素手で戦おうとも、両者の間にハンディなんて存在しないと。 だが、それは間違いだった。俺は自分の力を、天子麒麟を甘く見ていた。舐めきっていた。 針金を編み、太い鉄パイプによって出来た屋上の柵が、今やバラバラに切り刻まれていた。鉄筋コンクリート製の床は抉れ、幾つもの斬戟痕が残されている。屋上の出入り口である扉も切り裂かれており、そこら中、しっちゃかめっちゃかに日本刀でも振り回したかのような有様だ。 だが、この光景を作り出したのは他でもない。アッシュが握っている、たった一本のナイフによる結果だ。 「はぁ……はぁ……!」 「どうしたの、兄さん? ボロボロじゃないか」 アッシュの言うとおり、俺はズタボロもいい所だった――制服はズタズタに切り裂かれ、致命傷こそ避けてはいるが、全身切り傷だらけになっている。身体から流れ落ちた血で、足元に赤い水溜りが出来ているのが分かる。 今まで――今まで、こういう状況にならなかった訳じゃない。むしろ、多かった。しかしそんな相手でも、俺は今まで遅れを取った事などほとんど無かった。だからこそ俺は、「無手でも得物を持った相手とやり合える」と言う実感を持っていた。 しかし、目の前にいる男は別だ。アッシュはそうじゃない。この男によって強化された武器は桁外れ過ぎる。コンクリートだろうが鉄パイプだろうが、紙っぺらみたいに切り裂くナイフなんて、一体この世のどこにあるって言うんだ!? ましてや人体なんて、掠っただけでも「持っていかれる」! 「だから言っただろ、後悔するって」 「っ……!」 「主義だか信条だか知らないけれどもね――そんなんで勝てたら、苦労しないんだよ」 アッシュが「縮地」に入った――一体何度目の回避になるだろう。何にせよ、相手の攻撃を防御する手段が無い以上、俺に回避以外の選択肢は無い。だから俺も「縮地」を使った。 が、逃げた先に、既にアッシュの姿があった。 「な――先回り!?」 「兄さんの行動パターンは既に把握したよ――消耗しているとは言え、相手に自分の動きを読まれる事位考えられなかったの?」 右肩から左脇腹にかけて、まるで焼きゴテを押し付けたかのような灼熱が襲ってきた。その痛みを感じたすぐ後に、血管が切り裂かれた、その結果の現象として、傷口から勢いよく血が噴出す。 切られた、袈裟切り。クリーンヒット。誰が見ても分かる致命傷。 膝から力が抜け、俺はその場に倒れた。 「か……は……ッ!?」 死に掛けの虫のように、小刻みに身体を揺らしながら、しかしそれでも、都シスイはまだ生きていた。天子麒麟の能力は未だ有効であり、生存本能に従い、彼の治癒能力を最大値にまで高めている結果だった。動けないのは、大量出血によるショック症状を、シスイの身体が起こしているからだ。 そんなシスイの姿を、アッシュは無表情のまま見下ろしていた。 都シスイに勝った。その事実から来る勝利の喜びは無い。強いて言うなれば、その無表情の中に落胆を示していたと言える。 今まで散々ホウオウグループを妨害してきた、アースセイバーの主力戦士の一人。自分のオリジナルであり、同じ麒麟である都シスイを倒した。しかし自分は全くの無傷であり、一方的な暴力による一方的な圧勝だった。 「つまらない」、「この程度か」。アッシュの心情を代弁するなら、差し詰めそんなところだったのだろう。 しかし、感傷はすぐに止め、アッシュはアーミーナイフを振り上げる。止めを刺すつもりだ。 と、その時だった。 「……そんなにこいつの事が気になるなら、いい加減出て来たらどうだい――朱鷺子ちゃん」 「!?」 ショック状態であるが、シスイの表情に驚きが浮かぶ。そしてアッシュの言葉を受けて、もはや扉として意味を成さなくなった出入り口から、小さな人影が姿を現した。 「ト……キコ!?」 「…………」 トキコは無表情にシスイを一瞥すると、彼の方へと歩いていき、そして、アッシュに向かって身体を向けた。それは誰が見ても、彼女がシスイを庇っているように見えた事だろう。 「やぁ、朱鷺子ちゃん。相変わらず可愛いね」 「…………」 にこりと、友好的な笑みを見せるアッシュに対し、朱鷺子は相変わらずの無表情。もしその表情をシスイに見えていたなら、彼はこう思ったに違い無い――「いつか見た朱鷺子が不機嫌だった時よりも、更に不機嫌な時の表情だ」、と。 「何、そんな怖い顔しちゃって? 可愛い顔が台無しだよ?」 「……うっさい。黙れ。一角君のパチモンの癖に」 その声を聞いた瞬間、シスイの身体がビクリと反応した。ここまで他人に敵意を露わにし、尚且つ殺意まで向けているような朱鷺子を見るのは、彼にとってこの瞬間が始めてであったからだ。 「パチモンって……非道いなぁ、朱鷺子ちゃんは。僕は兄さんの偽者じゃないよ。僕は僕だよ?」 「本音はそう思ってない癖に」 「ふ……ん……ところで、そこ退いてくれない? 兄さんが殺せないよ」 「嫌だ。一角君は殺させない。あんたには勿体無いもの」 「僕には勿体無い、ね……軽く見られたものだね、麒麟も」 ため息をつくと、アッシュはアーミーナイフを「消した」。何かしらトリックがあるのだろうが、それこそ瞬きをしている一瞬の内に、彼の手の中からアーミーナイフが姿を消したのだ。 「……ねぇ、何で朱鷺子ちゃんは、そんなに兄さんに肩入れするのさ」 「…………」 「鳥さん……だっけ? 火波スザクみたいに、君と兄さんとの間にそこまで強い因縁は無い。それなのに、そこまで彼を気にする理由は何さ?」 「……さぁ、何でだろうね? 有り触れた理由でいいなら――一角君が好きだから、かな」 「……ふーん」 「シスイが好き」、の件で、目に見えてアッシュの表情が歪むのが見えた。しかし、そんな彼の様子を気にする風でも無く、朱鷺子は言葉を続ける。 「クラスのみんな、そして鳥さんと同じ位、私は一角君が好きだよ――だから、我慢出来ない。私以外の誰かに、一角君が殺されるなんてね」 「……へぇ、大した独占欲だ、ドン引きだね。兄さんもいい迷惑だ」 「そうかもね。でも、そんなの私のしったこっちゃないし」 その時、ちらと一瞬、朱鷺子がシスイの方へと視線を向けた。シスイはそれに気付いたものの、朱鷺子が彼に対して視線を送っていたのはほんんの数秒だった。それはまるで、言葉無く朱鷺子が――「ね、迷惑?」と、シスイに向かって問いかけたかのようだった。 「……イライラするなぁ。こんなに僕は嫌われているのに、兄さんはこんなにも想われている……本当に、本当に不愉快だよ」 ガリガリと頭を掻き、表情を歪め、本当に言葉通り気持ち悪そうにアッシュは言う。 しかしその口元に、急に凶暴な笑みが浮かんだ。それは極めて異質なものであり、まるでアッシュに、「彼ではない何者か」が乗り移ってそんな表情をさせている。そんな不似合いな表情だった。 瞬間、シスイの全身の毛が逆立ち、朱鷺子の表情に今までとは別の嫌悪感が浮かぶ。なぜならアッシュの浮かべた笑みは、あまりにも、「あの男」が浮かべる表情に似ていたからだ。 「――だけど、朱鷺子ちゃん。そう想っていられるのは、あくまで兄さんが君の事をまだ知らないからだ」 「!? な、何を――」 「兄さん見習って、ちゃんと腹割って言ったらどうなのさ――自分はホウオウグループの一員でーす、ってさ」 瞬間、朱鷺子が動いた。 「――――――ッ!!!!!!!!」 それは今まで、シスイが聞いた事の無いような、朱鷺子の声だった。吼えているのかもしれない、叫んでいるのかもしれない。喚いているのかもしれない、泣いているのかもしれない。何とも形容しがたい、奇声とも表現出来ない声を上げながら――朱鷺子は、アッシュに向かって殴りかかっていた。 「破壊衝動(ブレイクダンス)……対象を破壊する、その目的の為だけに肉体を強化・行使する特殊能力。応用力なら僕らの天子麒麟の方が上だけど、最大出力で言ったらそれさえ上回る強力な能力だ――だけど、それだけだ」 感情に任せた攻撃だったせいか、それとも、単純に朱鷺子の動きを見切ったのか。大砲のように飛び出した朱鷺子を、ひらりとアッシュは回避する。その後も立て続けに朱鷺子が攻撃を繰り出すが、その悉くをアッシュはかわしていく。 「ねぇ、止めようよ、朱鷺子ちゃん。こんな戦い不毛だ、仲間同士で争うなんて」 「煩い、煩い、煩い、煩い――!!!! お前なんか、お前なんか、仲間でも何でもないッ!!」 「本当に、僕が傷付く事を平気で言うねぇ、君は」 「煩い――!!!!」 力任せに振られた拳を、アッシュは跳躍によってかわす。そのまま、彼は朱鷺子の頭上を飛び越え、彼女の背後へと回り込んだ。 「う――!」 すぐさま朱鷺子は身を翻し、アッシュへと追撃を入れようとする――しかし、その拳は途中で止まらざる得なかった。 「ッ――!?」 「そうそう、ストップ――じゃないと、兄さんがどうなっちゃうか分かるよね?」 朱鷺子の視線の先。そこには、シスイの頭を掴んで持ち上げ、その首元にアーミーナイフを突きつけているアッシュの姿があった。 「朱鷺子、気にすんな……俺の事……なんて、放っておいて……こんな、奴……ぶちのめせ……」 「ぐ……」 「……もう、この辺で止めにしよう、朱鷺子ちゃん。僕も兄さんの事、今日は一先ず我慢しておいてあげるからさ……だから君も、矛を収めてほしい。じゃないとここから先は、『二人』死ぬ事になる」 「…………」 朱鷺子の表情に葛藤が見えたが、最終的に理性的な選択を彼女は選んでくれたらしかった。ゆっくりと、朱鷺子は構えを解いていく。 「馬鹿野郎……俺の事なんか……!」 「そう、良い子だ」 にこり、と嬉しそうにアッシュは微笑む。その表情は人当たりの良く、見ていて気持ちの良いものであるが――今の朱鷺子にしてみれば不快な、それこそ「悪魔のような天使の笑顔」でしか無かった。 「あ、そうそう……兄さん? 分かっていると思うけど」 「な……に……?」 ぐい、と髪を引っ張り、無理やりシスイの頭を引き上げる。額と額がくっつきそうな距離で、アッシュはシスイの瞳を覗き込みながら、まるで直接頭に叩きつけるかのように、次の言葉を放った。 「僕と朱鷺子ちゃんの事……他の誰かに話したりしたら、兄さんの大事な二年二組を壊滅させるから」 「ッ――!?」 「いや、二年二組だけじゃ物足りないかな……兄さんの故郷、蓬莱山も灰の山にしてあげるよ」 「て……めぇ……!」 「何怖い声出してるのさ……簡単だろ? 僕の事と、朱鷺子ちゃんの事。二人分の秘密を、自分の胸だけに閉まっておけばいいんだからさぁ?」 「……ぐ……」 そこから先、シスイは何も言えず、黙り込んでしまった。アッシュが手を離すと、自力で身を起こす力も残っていないらしく、彼の身体は地面に倒れたままだった。 「くくくっ――あはははははははははははは!!!!」 兄を――敵対するもう一人の麒麟を屈服させられた事がそんなに嬉しいのか。屋上を出て行く時、堪えきれなくなったようにアッシュは笑い声を上げていた。
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「くー…くー…」 太陽が顔を出し、暖かなある日の放課後。 夕重は屋上の貯水タンクに寄りかかって昼寝をしていた。 …正確に言うと、お昼に仮眠を取ろうと眠りそのまま今の今まで爆睡していた。 丁度貯水タンクで周囲から死角になる位置にいたので、屋上で昼食を取っていた学生や、授業をサボった学生たちには気づかれなかったらしい。 「……っくしゅ。………んあ…」 しかし流石に夕方になるとそこそこ肌寒い。 小さくくしゃみをすると、起きたのか軽く目を擦った。 「ゆーえ、ちゃんっ」 「…ん?」 どこから自分を呼ぶ声を聞き、寝ぼけ眼で声のした方を見る。 そこには見覚えのある同級生の姿があった。 「…あー、アッシュだ」 「やぁ、こんにちは」 「おは……あー、うん。こんにちは」 近くまで歩み寄ると、アッシュはにこやかに挨拶をしてくる。 それに大欠伸付きで挨拶を返すと、くすくすと笑い声が聞こえた。 「もしかして、今まで寝てたの?」 「うん。……もしかして、放課後?」 「そうだよ」 「だよねぇ……あー、よく寝た」 ぐっと伸びをしながらそう呟くと、「だろうねぇ」という声が返ってきた。 「…そういえば、アッシュは何しにきたの?」 「僕?僕は夕重ちゃんに用事があって来たの」 「自分に?」 「これ、夕重ちゃんのでしょ」 そう言ってアッシュが差し出したのは、濃紫色の巾着だった。 「犬塚夕重」と白い糸で刺繍が施されているため、持ち主がすぐに分かったのだろう。 「あ、それ自分のだ。落としてたんだ、ありがとう」 「どういたしまして」 「中身見た?」 「見てないよ。見てほしかった?」 「…いや、別に。たいした物入ってないし」 そう言って、巾着を開けて中から何かを取り出し、アッシュに向かって投げる。 「これは…?」 「自分のコレクション。綺麗でしょ」 アッシュがキャッチしたのは、ガラスのような水晶のような不思議な輝きを放つ白鳥の細工物だった。 夕焼けの光を浴びて、半透明の白い体が煌く。 「これは…綺麗だね」 「でしょ。昔よく集めてたの。他にもあるよ」 「へえ、どれどれ?」 巾着の中を覗くと、大小さまざまな細工物がこちゃっと入れられている。 先程の白鳥のような動物をかたどったもの、剣や盾、目玉をかたどったものもあった。 「へえ、同じ形でも色が違うのもあるんだ」 「うん。色が違うとまた違った光の反射とかあって、楽しいんだよ」 「いろいろ集めてるんだね。今も集めてるの?」 「最近はあんまり。また集めようかなぁ」 そんなとりとめもない話をしていると、ふと夕重が思いついたように声をあげた。 「…あ、そうだ。何か一個あげるよ」 「えっ?」 「拾ってくれたお礼。好きなの一個あげる」 「これ、大事なものじゃないの?」 「大事だけど…拾ってもらってお礼しないのは、自分の主義に反するから」 「……そっか。じゃあ、お言葉に甘えることにするよ」 そう笑って、巾着からひとつの細工物を取り出すと、ポケットにしまった。 「大事にしてね」 「もちろん」 その返答に、夕重は満足そうに笑んだ。 銀角と強奪者 「そういえば、これってどこで手に入るの?」 「…どこだっけなぁ、忘れたよ」
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白銀 等級 素材名 レシピ 18 高純度の白銀 21 軽革の白銀靴 高純度の白銀(18白銀)+風魔の手袋(カイロ) 23 聖獣のスタッフ 19↑白銀+19↑水晶+19↑魔法 24 欲望のスタッフ 同上 25 白銀のアームガード 21↑白銀+21↑赤鉄 例) 軽革の白銀靴(21白銀)+藍晶スタッフ(21赤鉄) 26 円月の双環 12Q 27 銀のヘルメット 23↑白銀+23↑鋼鉄 例) 軽革の白銀靴(21白銀)+獣骨鋼鉄剣(21鋼鉄)+Ⅲ↑ 29 秘銀のバンド 25↑白銀+25↑翡翠 33 顕著の鎧 秘銀のバンド(29白銀)+味噌炒め海鮮ご飯(28??)+Ⅲ↑ 銀のヘルメット(↑27白銀)+即席味噌ラーメン(27??)+Ⅳ
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原作:風紀委員 白銀雷 白銀 雷(しろがね あずま) 性別:男 年齢:16歳 クラス:高校2年生 原作での立ち位置:主人公 一人称:俺 二人称:お前、君 相手への敬称:同年代の友人には付けない。他はケースバイケース 関連リンク 黒鉄 硬 水銀 命 とある高校の風紀委員。超能力者。 所持能力は『接触ライトニング』。 触れた物体に対する通電能力。
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うるるんクエスト 恋遊記の攻略対象。 幼少時から紅の護衛兼お目付け役として付き従っている。 いつも紅に振り回され、妹・伽羅は極度のブラコン・・・という苦労しかしらないような白銀。 一人で裁くの魔物に襲われていたところを主人公たちに助けられ同行する事になる。 紅が落ち着き、立派な王になることを切に願っているが、そんな白銀に幸せは訪れるのか・・・。 職業:騎士系 得意:他人の世話 不得意:貧乏くじを引かないようにすること (公式サイトより引用) 名前 白銀 (しろがね) 年齢 32歳 身長 183kg 体重 72kg 誕生日 血液型 声優 川本克彦 該当属性 苦労人、世話焼き、黒髪、ひとつ結び、傷跡、鎧
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プロフィール 年齢 精神年齢は10代前半だと思う(爆沈) お仕事はしてるよ!! 性別 ♂。しかし女言葉も使ったりする(決してオカマではない) 趣味 麻雀以外のボードゲー全般。 ここ5年程度急速にアニオタ化。あれこれ手を伸ばさない代わりに少数の作品をしつこく追求するタイプ。 灼眼のシャナで一番好きなキャラはマティルダ・サントメール。 魔法少女リリカルなのはで一番好きなキャラは八神はやて。 ローゼンメイデンで一番好きなキャラは柿崎めぐ。(ドールだと水銀燈) ハヤテのごとくで一番好きなキャラは・・・誰だろ(コラ) GDW世界との関わり 1995年頃、親父に半ば無理やり「ゴジラvsデストロイア」を見に連れていかれて怪獣世界にはまるが、4年ほどで冷めてしまった(ぇ)。 その後、2006年頃、「黙秘権」で検索してなぜか「G制作司令室(閉鎖)」にさまよいこみ、怪獣熱が再燃。 2007年、G制作司令室のリンクサイトであったOWにドラゴンクエストⅧに登場した神の鳥「レティス」をたった一体引っ提げてGDW世界の片隅に乱入。 その後、さらにOWに「ふしぎの海のナディア」世界を投稿。ナディア世界がウルトラマン世界との関連が示唆されていたという偶然から、「GDW3人娘」の一角、エレム・アーヴィン大佐を紹介される。 更に、その舞台がGDW世界の主要舞台、アトラス・テクトラクタであったことから、一気にGDW世界に入っていき、多数の種族や個体を投稿して行くことになる。既存種族も、性格などを把握できる限りで最大限投稿の対象にしている。 特に、2009年以降は、テルミノ銀河系やシャルバロン銀河系など銀河ロケーションを受け持ってさまざまな種族、惑星、組織を考案。飛石武さんと並び、GDWスタッフとしてトップクラスの創作量を誇っている。(質は無視) 現在はサイト移転中という事もあり、基本的に投稿を控えている。 チャットなどでもキャラ等の提案より相談に乗ることの方が増えてきたかもしれない。 創作傾向 一、スペックは高いものが多い モブからインフレまで幅広く手掛けているつもりではあるが、監視者種族の4割近くが白銀投稿によるほどに多い。もちろん、モブ種族や組織も考案していない訳ではないのだが、やはりインフレの方が楽しい傾向があるのは事実のようだ。 波が激しいので、そのときどちらが浮かぶかはバイオリズム&外的刺激次第である。 もちろん、GDW世界は戦闘ばかりを常にしている世界ではないので、ただむやみやたらにインフレキャラを投稿すればよいものではない。(十分に検証をした上で投稿されるインフレキャラは、必ずしも否定されてはいないのだが…) 投稿ガイドラインはこちら参照。 二、女性率が異常に高い 正確にいえば、男自体は結構いるのだが、作りこみ度は女性の方が圧倒的に高いのだ(汗)。 特に版権キャラの女性は作りこむ性質が強い。桂ヒナギク、八神はやて、高町なのは、フェイト・テスタロッサ、シャナ、水銀燈、などなどは相当作りこんである。 彼女いない歴=年齢の自分と何か関係があるのかは定かではない(別に彼女が欲しいと思ったことすらないのだが)が、女性キャラの人数的には主要キャラ男女構成のバランスとりすら期待されているらしい(マテ)。 三、「正義派」が多い いわゆる神族として世界の中で安定した秩序ある世界に親和性を示す種族を考案することが多い。逆に秩序を乱す魔族は飛石氏の十八番なところがあり、足して2で割ればちょうどいいのだろう(そうか?)。 なお、誤解を招かないように言っておけば、白銀が作った魔族や魔族組織、魔獣もいる(ぶっちゃけ、絶対量で言えば投稿組では飛石氏に次ぐと思う^^)。 四、モチーフキャラが多い とにかく気に入ったキャラや世界観はモチーフを作ってGDW世界に編み込む。「新キャラを見るたびに編み込みを考える」ほどだ。ちょうどこの世界に本格的にはいった頃にニコニコ動画を見るようになったことも影響していると思われる。 個人に一定のヒントを得て作ったキャラは数多い。中には、特にモチーフのなかった人を後からモチーフにしてしまう例や、一人の人物をモチーフに複数の人間をつくる例さえもある。 ちなみに、モチーフキャラの場合声優さんはモチーフ元と同じだと思っていただいて差し支えない(ぇ)。 古代神話、ジブリ作品を中心とした往年の名アニメや、ローゼンメイデン、灼眼のシャナ、魔法少女リリカルなのは、ハヤテのごとく!などの近年のアニメ、ドラゴンクエストやヴァルキリープロファイルなどのゲームに至るまで、編み込んだ世界は数知れない。 種族単位でも、神話世界の種族などをモチーフで編み込むことが多い。ケンタウルス、阿修羅、ガネーシャ、化狸などなど。 絵が全くと言っていいほど描けないので、誰かを挿げ替えた方が脳内でイメージしやすいのが一つの理由だろう(なぬ)。 五、学者や法律家が多い 一応個人的に大学・大学院では法律学を学んだだけあって弁護士や裁判官、司法官、法学者の多いこと多いこと。法律以外にも学者がとても多い。 GDW法律顧問と言ってもよいだろう(←うぬぼれ)。 六、兄弟姉妹の設定が多い リアルでも兄弟姉妹が二人いるためか、比較的兄弟姉妹の設定率が多い。兄弟・姉弟・兄妹・姉妹全て揃っている。投稿キャラのうち、既に兄弟姉妹の設定は10組を超えていると思われる。 七、その他 最近はヒロイズムに対し、それを阻止する役回りを模索することが多い。 ヒロイズムは確かにかっこいいし、個人的にも大好きだ(マテ)。 だが、一歩間違えばそれはただの暴走や自分勝手になり下がる。肝心な時に自分勝手な行動を取って、それがよい結果につながる…という現象ばかりでは世の中は成り立たない。現実には「自爆の原因」になっている例の方がずっと多い(確証はないが多分)と言う個人的な哲学による。 最近は丹精込めて練り上げたキャラに死亡プロット(単なる寿命とは違う)を考えることも増えている。 また、悪役を使命感故に「引き受ける」キャラ等も考案することが増えた。 「№2主義」でもあり、トップにあたる№1よりもそれを支える№2にスポットを当てることも多い。名前が白銀なのももしかしたらその点が由来か?(をい) △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -GDW世界 白銀の賢者分室 GDW メインページ
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白銀 武 CV:相庭剛志 誕生日:12月16日 血液型: 白銀 武EXTRA神攻電脳バルジャーノン 吹っ飛び台詞 UNLIMITED戦術機吹雪 撃震 武御雷(紫) ALTERNATIVE戦術機吹雪 不知火 凄乃皇四型XG-70d EXTRA マブラヴシリーズの主人公。白陵柊学園3年生。「君望」の孝之に次ぐ鈍感野郎で、自己中心型の楽天家。幼馴染の純夏に毎日起こされているのによく文句を言ったり、バカにしたりしている為に、度々「どりるみるきいぱんち」を喰らう。中学2年の誕生日に、3年生の先輩(男)から体育館裏で告白された経験あり。 人間関係 鑑 純夏 隣に住んでいて、毎朝起こしにきてくれる幼馴染 御剣 冥夜 主人公の家に突然押しかけてきた世界的財閥の跡取り。 榊 千鶴 生真面目で口うるさいクラス委員長。 彩峰 慧 寡黙で風変わりなクラスメイト。 珠瀬 壬姫 無邪気で人懐っこいクラスメイト。 神宮司 まりも クラス担任。 白銀 影行 白銀武の父親。 神攻電脳バルジャーノン カイゼル 吹っ飛び台詞 チョバムッッ!! ガガーーーリンッッ!! シメッ…… ジィィィィィィッッッ!! マッヅォォーーンッ! の゛ッ……! エアバーーーーッグッッ! UNLIMITED ALTERNATIVE Ⅳが失敗した時の世界。 戦術機 吹雪 不知火開発の技術蓄積プラットフォームとして試作された実証実験機を、安価な第三世代訓練機の必要性から、不知火の量産パーツ流用を前提に再設計され、97年に正式配備となった。 練習機として搬入された 撃震 人類初の戦術機F-4“ファントム”の帝国軍仕様機。運用性と信頼性に優れている。 任官後、配属された 武御雷(紫) 冥夜ルートのエンドで、冥夜が皆琉神威と共に託してくれた機体 ALTERNATIVE 国連太平洋方面第11軍・横浜基地衛士訓練学校・第207衛士訓練部隊所属の訓練兵。 もともとは白陵柊学園の学生だったが、ある日目覚めると、そこは全く異なる世界だった。 BETAと呼ばれる敵と人類が数十年に渡って戦いを続けている世界……。 どうしてその世界に自分がいるのかもわからないまま、元の世界に帰る方法が見つかるその日まで生き残るため、香月夕呼の計らいで訓練兵となった。 当初は、体力の低さや考え方の甘さのせいで仲間のお荷物でしかなかったが、戦術機と呼ばれる兵器の操縦で類い希な才能を発揮する。 以来、兵士としても人間としても成長していった。 最新作であるオルタネイティヴクロニクル03エピローグにて 念願の復活か 戦術機 吹雪 不知火開発の技術蓄積プラットフォームとして試作された実証実験機を、安価な第三世代訓練機の必要性から、不知火の量産パーツ流用を前提に再設計され、97年に正式配備となった。 11月24日に横浜基地搬入 第207衛士訓練小隊 12月5日 12・5クーデター事件 12月10日 次世代OSのトライアル 不知火 94年から実戦部隊配備開始された帝国軍の次期主力、第三世代戦術機。 12月21日に横浜基地搬入 A-01突撃前衛 12月25日 甲21号作戦 12月29日 横浜基地にBETA襲撃 凄乃皇四型XG-70d 11月24日に横浜基地搬入 2002年 1月1日(火) 桜花作戦
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登録日:2010/07/05 Mon 01 26 43 更新日:2014/07/15 Tue 23 49 39 ▽タグ一覧 解説項目 Gma氏の投稿ガイドラインで分かりにくい部分を、投稿常連の立場から作ってみました。 と言っても、「投稿するに当たって過去に考えたこと」や「これまでにあった実例」が中心になります。 別に「この通りにしたから通る」という保証はできませんし、逆にこれを無視した設定でも通る、ということも十分あり得ますので注意してください。 熱意ある投稿で、GDW世界に対して理解し、それに合わせて考えようとする意欲があれば、ある程度の監修を経た上で採用されることは十分にあると思います。 総 論 (共通ルールなど) 1 まず読もう 設定投稿に際しては、GDW世界の設定をある程度読んでおく必要があります。かなり量が多いので全て理解するのは大変ですが、「よく目を通している」と言うことが分かることはいいことです。 むろん、公開されている情報だけでは分からないことも少なくない(私にも、チャットなどで話していて「えっそうだったの?」と思うことはけっこうある)ですし、世界観とずれているからいきなりダメ、と言う訳ではなく、基本的には生かす方向で監修してもらえるのですが、それでも初投稿なのにGDW世界について咀嚼した上で投稿してくる人は確実にいます。(因みにこういう人は単に投稿の採否云々だけでなく、見ていてもとっても印象がいいです) また、最初に投稿して一発で設定が固定する、ということはまずないでしょう。色々な人からつっこまれたり、質問等に答えていきながら、設定と言うのは固まっていきます。一度つっこまれたからと言って、めげてはいけません。よい代案を出せるかどうかが、中身を詰めるためには大切です。(全てではありませんが、スタッフ勢から代案の提案がある場合もあります) 2 モチーフの起用(こちらも参照) 設定投稿にあたってはオリジナルのアイデアが勧奨されていますが、完全なオリジナルと言うのも難しいと思われますし、また既存の何かと重ならないことはそもそも果てしなく困難なので、イメージモチーフを多用するのはある程度は仕方ない所もあるでしょう。(それにしても白銀の率は高すぎる気も^^) 白銀の場合、元キャラに地球系キャラが多い(ドラゴンクエスト系やローゼンメイデン、魔法少女リリカルなのはなど)ので、GDW世界に合わせようと思えば必然的に宇宙における役割を考える必要が出てきてしまいますし、それが元キャラのそれと一線を画すことは必然に近いですから、かなり別物にアレンジされることが多いです。 白銀が常習犯なのですが(爆)モチーフにする場合は、名前をアレンジすることが必要です(事後モチーフの場合、もう名前変えられないということもあるのですが)。 もっとも、あんまり名前がそのまんまだったり、あざと過ぎると「ちょっとそのまんますぎない?」と返ってくることがあります。かつてGDWエウロパ人=エウロピオンと投稿して、そのまんまかなぁとつっこまれて結局現状のイオニアスに名前を変えました。 もじり方はいろいろありますが、その辺は既存の投稿を参考にもじってみればよいと思います。 また、投稿の際、〇〇がモチーフです、とGma氏に言っても、Gma氏がその元キャラ自体知りませんと言うこともありえます。Gma氏が古今東西全ての漫画アニメ映画小説に精通しているという訳ではありませんし、ましてや見ろ、などと言ったら無茶ぶりも甚だしいでしょう。個人的なキャラその他愛で突っ走るのは空気読んでね、ということになりかねません。(自戒込み) もちろん、運よく知っていれば「ああそういうことか」で話が円滑に進むことはありますが、それをあてにしてはいけません。モチーフ元がある種族その他については、短文でいいので説明を心がけましょう。 こちらに書いてある映画類、ウルトラ怪獣もの、ドラゴンボール、ダイの大冒険、fate stay/night、ローゼンメイデンあたりはまあ一応大丈夫だと思われます。 なお、既にモチーフキャラがいるからと言って、そのキャラのモチーフの投稿を諦める必要はありません。元キャラがいるにしても、完全なコピーではなくモチーフに留まる限り、どの点において似せるか、どの程度似せるかによって個性化は可能ですし、現にそのような例はあります。 ローゼンメイデンの水銀燈であればマクリーン・パムラとメルゴール。後者の方が本物に似ています。両方とも同じ黒い羽の天使ですが、似せる具合を違えることで、個性化ができたという訳ですね。 リリカルなのはの高町なのはであればリブゼラジルとエニエット・コルリフネ。前者は元キャラの「強大な砲撃魔導師」としての特性に着目して作ったもので、後者は元キャラの「喫茶店のかわいい女の子」としての性質に着目して作ったもので、設定だけ見れば同一キャラがモチーフとは信じられないことでしょうね。 もう一つ問題とされるのが、宇宙もの版権設定の「ほぼまる写し」です。Gma氏の個人的なこだわりと言ってしまえばそれまでな気もするのですが、投稿するからにはその辺には従う必要があるでしょう。 どこからどこまでがまる写しでどこからどこまでがアレンジなのかと言うのも難しい問題ですし、元ネタアレンジの多い私もまる写しと言われることは少ないのでこの辺の感覚はよくわかりません。 ただ、GDW世界法則をマスターしてその世界法則での中でも役割を考えれば、ある程度のアレンジはきくと思います。 3 いわゆる「セカイ系」設定について セカイ系設定・・・例えば、一大危機にほんの僅かな主人公とその仲間だけが立ち向かう、というようなシーンを多用する世界ですね。 もうちょっと難しく言えば、個人レベルで世界全体を動かし、その間の存在としての大人や行政の類が描かれない、あるいは描かれても全く働かない世界でしょうか。その意味で世界観の階層が感じられないものですね。 セカイ系設定が悪いとは思わないのですが(灼眼のシャナなんて、理由がついているとはいえ典型的なセカイ系と言えるでしょう)、はっきり言ってしまうとGDW世界との相性は良くありません。 GDW世界にももちろん色々な人物がいますが、高次な存在であればあるほど、下位の存在に関わるのはそれなりに必然性が要求される(中間的な存在に任せておくべきと考えられています)世界であると言えます。 また、高次な存在が過剰にお節介を焼くべきではない、というのも、GDW世界における一つのルールだと思った方がよいでしょう。これは個人的にはGma氏の価値観が色濃く反映されていると思うのですが、ここはそう言う世界だと思って割り切るのも必要でしょう(ジェイミランなどは、「そう言う世界」であることを逆手に取って作った設定だと言えます)。 ある程度は個性の問題として済まされる余地はあります(例えば銀河を一つ借り切るなどすれば、そのような個性を比較的強く出すことが可能でしょう)が、それも程度問題です。「放置しておけば銀河の危機につながるのでやむを得ず介入する」等と言うような必然性がない限り、この点は問題になるでしょう。 もちろん、文明種族の場合は、ある程度までは超ド級のキャラと純粋なモブキャラが触れ合う、ということも背景をきちんとすれば可能(例えば、アトラス・テクトラクタ(AT)で偶然近くに住んでいた、など)だと思いますが、それも「いきなり世界を動かす」ほどのものとするのは難しいでしょう。一大ヒーローやヒロインを作ることはもちろん可能です(白銀もやってます)が、それもよほど特殊な地位にいない限りは(例えば銀河連合の代表とか)あくまでも基本的には「大きな流れの一こま」にしかならないのです。 具体的に何がいけない、と言うのは難しいですが、例えばGex20を超える(惑星をぶっ壊しかねない)ような存在や大規模星間連合の類が例えばアークのような個別の惑星に関わる、というのは必然性が必要です。(OMEGA WARSの場合は、魔神オメガの種がアークに存在するという因縁が元々あったからこそ、銀河全体からみれば一惑星に過ぎないアークにGex18とかになるようなオメガやエル・ドレインが関与することが許されるのです) EPISODES (GDW関連エピソード集) WORLDS (世界法則、現象設定) EVENTS (主な出来事) LOCATIONS (舞台設定、惑星や建造物など) TEAMS (組織、集団、部隊設定) 1、星間連合体を考えるに際して (1)アトラス銀河系への配備 アトラス銀河系は、惑星アーク…つまり地球のある世界で世界観の中心的な役割を担います。従って、投稿をその辺に置きたくなるとは思われます。 しかし、厳しいようですが、アトラス銀河系に惑星や小型の惑星同盟を置くのなら多分大丈夫ですが、例えばオルガナ同盟などに匹敵する大規模な星間連合体を置くことはそれなりに試練が必要だと思います。 アトラス銀河系は流石に世界の中心に近いだけあって設定投稿の密度が高く、既に7つの大型星間連合が設定されており、未来史に至るまでの考証がされていることは考えた方がよいでしょう。 また、アトラス銀河系では、一大イベントとしてオリオン大戦が行われていた以上、置くとなればオリオン大戦において何をしていたのか、と言う整合性の問題も生じえますし、他の星間連合とのお付き合いも考えていかなければなりません。お付き合いをするとなれば、彼らがどれくらいの力を持っているかなど考え、無理のない設定を用意してほしいと言われる恐れがあります。例えば「タイランタでも手が出せないくらい強かった」なんて言ったら、インフレを疑われる可能性があるでしょう。 もちろん投稿が禁じられている、と言う訳ではないと思いますが、その辺については根気よく詰める作業が必要になります。ごく小型の同盟的な星間連合体だとか、大型連合の自治区的な存在であれば、まだまだ余地はあると思いますが。 もし、個性的な星間連合を思いついたけど、その見地からアトラスでは・・・と言うのであれば、ほかにも銀河が余るほどあります。未だ設定が空いている銀河を指名してそこに設置するもよし、既存の銀河でもまだスカスカなところもありますから、そこに投稿する余地はいくらでもあるのではないでしょうか。 (2)銀河勢力の特色づけ まず、銀河を全て制圧している・・・と言うのは、テルミノ銀河系のような矮小銀河を設定する場合にとどめておくのが無難です。現状そう言う設定はなくはないですが、その場合銀河自体が小柄に抑えられていることが多いです。 直径8万光年を越える銀河を単独勢力が何とかしている、という構図は、実際の所かなり無茶と扱われています。(実は白銀のコロンガル銀河連合あたりもそれに近かったりするのだが汗) 仮に対立していなくとも、ある程度の勢力が分立し、良い方向にせよ悪い方向にせよ鎬を削っているのが通常であると考えられています。これは仕方のないことで、巨大すぎる組織は管理が全く行き届かないし、組織として意味をなさなくなってくるし実効統治も名ばかりになるという恐れもあるのです。 もちろん、それを埋めるだけのつめた設定があるんだ、と言えば逆に「個性あるやり方」として注目してもらえるのかもしれませんが、苦心は必要になるでしょう。 次に、注意すべきことはどんな星間連合体もただの(人類的価値観から見て)悪逆非道では済まされないということです。 悪役主義の方は強硬な銀河帝国の類を考えることが多いですし、別に銀河帝国自体は禁止ではないのですが、例えばオリオン大戦の悪役(もちろん善悪二元論では片づけられませんが)と言えばタイランタ銀河連邦ですが、曲がりなりにも宇宙に進出して多数の惑星を傘下に置いていたことを考えれば、単なる「悪逆非道な享楽趣味のおバカ」では済まされないと思われます。悪逆非道をすれば、必然的に配下の星はついてこなくなり、せっかく作った星間連合が瓦解する危険を抱えているのです。 瓦解すらも抑えつける力があったという可能性は否定はできませんが、大きな星間連合になってくれば、それも無理になる可能性が高いと考えられるでしょう。それでも可能だ、と言うのなら、その背景を詰めるのが必須になるでしょうね。 タイランタ連邦でさえ、強硬にふるまいながらも相応の政治力を有し、アトラス連合の混迷に伴って力をつけて来たという設定はきちんと用意されているのです。(こちら参照) それから、ありがちなのが「全宇宙の支配」を目指している、あるいは銀河の支配を目指している「弱小組織」。どんだけ構成員がチートスペックでも惑星1個程度の人員に収まる人数で支配できるほど宇宙は狭くない、銀河も狭くない、星間連合も弱くないと言うことは強調されます。 逆に「身の程を知って下さい」と言われるのがオチです。(ウルトラ宇宙人で「宇宙の帝王」とか名乗ってた連中は、チャットなどでも結構バカにされています)逆手にとって「宇宙的身の程知らず」として考案するのはまだいいのかもしれませんが、「そういう扱い」になることは覚悟しておいた方がいいと思います。 CHARACTERS (種族設定、登場人物など) 1、戦士たちの目安 1、総論 Gma氏はモブ的な景観をもっと描きたいと一生懸命強調しています。 もちろん、私自身もモブ的なキャラは普通に投稿していますが、それでもインフレ級の戦士が増えがちになってしまいます。 まあ、戦士キャラが増えがちになりやすいのは仕方のないことなので、それ自体で文句を言われたことはありませんが。 ただし、中身なく数値だけの戦士キャラを増やすと疑問を提起されかねませんし、戦士と言うからには放浪キャラと言うことも考えられなくはありませんが、組織に所属する場合が中心でしょう。その場合どれくらいの実力が要求されるか、ということは考える必要があると思います。用もないのにGex2ケタ(Gex10は歩く核兵器と言っていい実力者です)をぽん、って言うのはよした方がいいですね。そんな出力をATでド派手に使えば、都市を吹っ飛ばしてしまいます。(もっとも、出力が高いと言っても、戦闘的に使うには訓練がいる、と考えられていますが) それに、戦士と言ったって例えば捜査局の精鋭などであれば戦士でも日常に溶け込ませることは可能でしょうね。 2、戦士の実力 戦士と言う場合、どれくらいが目安でしょうか。 ドラクエの勇者くらい活躍できればよい・・・と言うのなら、Gex4.5あれば十分です。 ぶっちゃけ、ゲーム中のギガデインやミナデインなどを考えても、Gexは5に届かないと思います。Gex5って、普通にセイスモサウルスみたいな超大型恐竜と同じスペックですからね。 星間連合軍の高位戦士でも、Gex7あれば十分な最強クラスの戦士です。タイランタ連邦最強の改造人間兵、ゾウムですらGex7.5だったことを考えればよいでしょう。 また、Gex数値に限らず、手練としてGex1や2上と渡り合うことだって不可能な相談ではありません。もちろん、リアルに考えれば人間がサラブレッドとかに立ち向かう位の相談ですから、それなりの言い訳をきちんと作る必要はありますが、その点ができていれば、Gex1とか2の出力差にこだわる必要はないと感じます。(実例もあります)例えば、刀で切り刻む、なんて言うのでもGex値には反映されませんからね。 現に、タイランタ連邦最強の改造兵ゾウムvsアトラス連合の最強クラスの炎剣術師アロトーア・シャノーは、Gex値には1の差がありますが、剣術で必死に食い下がるシーンが予定されてます(ゾウムもかなりの手練ですが)。 ディガス大使をしたいという場合、現状の個人的なイメージは準大使でGex6~、正大使でGex7~、高位大使でGex8~、評議員大使でGex10~ですが、別にこれより低いこと自体は決していけなくはないと思います。 ただし、仮にこれだけの出力に満たない場合には、ある程度何故彼が大使になれたのか、あるいは大使として上に上がれたのか、背景を詰めておくのがよいでしょう。ディガスは別に戦闘するだけの組織ではない(「戦う賢者」とイメージされています)のですから、大使として役に立てるだけの人材なら戦闘能力が上の水準に満たなくとも、上に行く余地は開かれていると言えます。 もちろん、ディガスも全員が賢者の集団である以上、ちょっとやそっと人並より賢い、程度では埋められませんが…。 ディガスに限らず、騎士団でも騎兵中心ならテルミノ銀河系のレホルリン神獣騎団やアリオナス銀河系のアリオナイツ、ディガスと言うほどではないが優れた戦士ならブリガンディゲードと言う手もあります。ピンキリ抱えてるという意味であれば、ローグリエル大帥軍もOKですから、どれに配備するかはけっこう選び放題な所があります。 そして、ヴァーツ艦隊四天王とかと戦いたい、となれば、Gex20とかがごく普通に必要です。 白銀自身、最初、Gex15超のシャムギル・インディルナを作って艦隊四天王と戦わせようとしましたが、それでも艦隊四天王には勝てないという結論に落ち着いたという経験があります。(をい) そして、Gex20超えのキャラを作るのは、大変どころの騒動ではありません。作ってはいけないとは言われませんが、背景をぴちっと詰めて、人格や盟友関係まで考証しておかなければならないことは覚悟した方がよいでしょう。 白銀の場合、現最強格はアテーン・ミネルクヴァですが、彼女にも 「モチーフはギリシャ神話のゼウスの娘で戦神兼知恵の女神アテネ」 「リーヴァス12大戦神族出身」 「リーヴァス銀河連合7大防衛師団の総司令官」 「リーヴァスで女性では最強格」 等とゴテゴテとくっつけて、何とかOKをとりましたし、その後もエピソードを色々と考えています。 かつて企画投稿用に出した「巨麟」アソルレイアも、GDW世界に正式に組み込むに際しては、色々と背景を考えスペックをコンパクトにする等の対策をねった上で組みこんでいます。 超魔神とサシで戦うキャラの考案は…正直言って超厳しいと思います。かつて挑んで全く歯が立たず散ったくらいならまだいいのかもしれませんが、個人的には怖くて手が出せません(汗)。 また、超魔神自体が、あまり世界観の表舞台に出ることがない、と言う点は留意しておくべきでしょう。つまり、超魔神と戦えるキャラを作ったところで、そんな出力を用いる出番があるかどうか、と言う問題はあります。ある程度の戦士なら、投稿しておいて後から出番や役職を作る余地もありますが、超魔神ガチバトルクラスとなると果てしなく難しいでしょう。 実を言えば超魔神にも今後出番はあるのですが、超魔神とバトりました、といったらそれだけで大型エピになりますから、背景を詰める覚悟が必要だと思った方がいいでしょう。 また、それほどの大型のエピソードになってしまった場合、一惑星に関わる可能性が果てしなく難しくなります。絶対に関わらないということはできないにしても、相応に考証しなければならないと覚悟した方がいいでしょう。 3、高位体の起用 高位戦士を作る場合、種族の中でも高い実力をもった高位体の設定が多くなります。 種族平均の壁がGex10であると設定されている以上仕方のないことですから、それ自体はいけない訳ではありません。 ただし、高位体の作成にはある程度限度があるのも事実です。Gex平均が最低でも6なければ、Gex10を超える戦士が生まれる可能性はほとんどない、くらいに思って間違いないと思います。(と言うか、これでも出力1万倍ですから、リアルに考えれば人間vsゴジラくらい無茶です) また、平均Gex値×2というのも、かなり無茶です。実際にそう言うキャラもいない訳ではないのですが、それらはGma氏が手塩にかけて練ってきた古参キャラばかりであり、投稿でこれらと同格を作ることは難儀であることは注意する必要があるでしょう。 なお、アムーグア帝国や神々の黒歴史と絡めて、その際に作られた生物兵器だ、という考え方も使えるでしょうし、現に使っています。(GDW世界史参照) 2、アークスの起用 アークス=地球人は、地球でのエピソードに使う分には全く問題ないのですが、宇宙で見ると実は使いにくい種族です。 というのも、大体世界観の主舞台が、EUC2050年の前後50年くらいに置かれているのに対し、アークスはEUC2070年まで公式に星間進出していません。それ以降も、アークスの技術独力では、ATに行くのに年単位の月日がかかってしまいます。 遠未来のキャラを作るのであれば別ですが、AT等で活躍するアークスを考えようと思ったら、なぜ彼(女)がATにいるのか詰めておくことが必要でしょう。 もし外見や特性が人間に近い方がよいのであれば、純モブ人類リーヴェアシス、知能指数の高いアナリアン、信心深いサーズニック、指が多いとはいえ医術に優れたスピオアレス、保守的ながら神族一歩手前のネヴィリアン、文字通り神族のプレアディシスなどなど、使える種族はいくらでも用意されていますから、そっちを使う方が個人的にはお勧めですね。もちろん、彼のために新種族を投稿するのもありでしょう。 あと、別にどの種族だから絶対にこうでなければならない、というルールはありません。基本的には種族の中でも例外的にこうだ、と言うのを認めるのがGDW宇宙であるとはよく言われています。(まあ、その例外性は認識しておいた方が設定を深めるのに役立つと思いますが…) 種族の考案 1、種族を作るに際して設定すべきこと 基本的には、「外見」「主たる能力(平均出力、寿命、その他特記事項)」「宇宙での評価水準(開発者か監視者か)」「出身惑星」などでしょうか。 種族を考えるに際し、誰か個人がついてくるとモアベターです。 個人設定があれば、例えば他の人にもその種族の個人が命名しやすくなりますし、この種族ってこういう感じなんだな、と言うのがある程度つかめてきます。 また出身惑星などもできる限り考えたいですね。私もそうですが(もしかするとGma氏も?)名前だけの惑星や遊星も少なくはないですが、どういう環境下でそう言う種族ができたか、あるいはその種族の活動で惑星はどうなっているか、ご都合でも考えられると説得力は増します。また、出身惑星の名前は考えたけど、どこの銀河に置こうか…と言うのは意外と保留しても大丈夫でしょう。もちろん、ATで普通に活躍してほしいならアトラス・イグザ銀河団に置くようにしないと厳しいのですが、銀河はだだっ広いのですから、ある程度は好きな銀河におけます。 もちろん、個別の銀河によってどういう種族が推奨される、って言うのもありますが、投稿してみて別銀河に移す、ということも可能でしょう。 一例 アリオナス銀河系・・・ウルトラ宇宙人モチーフ(アレンジ) クリティアス銀河系・・・変わった外見の種族 ジェネフィル銀河系・・・闇系種族 シャルバロン銀河系・・・アジア神話モチーフ種族 サーヴェンティア銀河系・・・獣系種族 系統種族について考証があるとこれもベターですね。系統種族から外れているからダメ、と言われることはまずないですが、説得力が違います。 個人的には、「星間社会でどんな役割を担っているか」を考えるのが好きですし、これも説得力を増す一つのやり方でしょう。特に、監視者種族を考案する場合はそれなりに得意分野などを詰めた方がよいでしょう。監視者と言うのは「神様」と言い変えられますから、そこまで言うからには、それなりの能力があるんだよね?と言うことがつっこまれます。 戦闘能力の高い戦神族か、官僚や政治家、学者などの多い賢者種族か、技術者を多数出しているのかなどなど、持たせる能力の方向はいくらでもあるでしょう。 戦神族なら、Gex6後半が最低でも必要だと思った方がいいでしょう。また、ある程度は得意な戦闘スタイルについても設定があるとよいでしょう。ベルクリットなら、自ら武器を生成して向かっていく、アスレイジュなら、多数の腕や口から波動技を乱射する、ってな具合ですね。 賢者種族なら、得意分野を考えるか、かつての実績があるとよいですね。 また、こういう役割を考えることで、彼らにどれくらいのスペックを持たせればよいか、などと言うこともある程度決まってきます。 もちろん、これら全部にわたって全て考証するのは難しいでしょう(ぶっちゃけ自分でもそこまでやってない)が、一部でも埋めておけば、あと後に使えるということもありえます。 アスレイジュを考案した例を取ると、最初にイメージしたのは「凄まじい戦神」でした。 戦神と言うとどんな感じか、と考え、思い当たったのがインド神話の戦神阿修羅でした。 とはいえ、3つの頭と6本の腕という奇妙な形をどう説明つけるか…と考えるにあたり、思い当たったのが、GDW宇宙でも屈指の大出力獣、多頭竜のギドラ属でした。 ヴェイガルのように、GDW世界では竜族でも人間化する例があるので、ギドラもそれで人間化して阿修羅になったと考えればよいだろう、と判断し、幸いにしてそれで認められたものです。 2、監視者種族を作る場合 白銀の十八番と言えば、神様=監視者種族として宇宙の秩序維持に貢献し、またそれを見守る種族の考案ですね。 白銀が初めて考えた監視者が、鳥類監視者コアトーンでした。しかし、初期は「鳥人間で自力で飛べる、空間流体力学や幻術が得意というだけでは監視者としてはイマイチ」と言う指摘を色々受けております。 最終的には無事に監視者に列せられることになりましたが、その意味では監視者作りの苦心を知っていたりします。 まず、平均スペックならGex5台、平均寿命7,800年が必須です。と言うか、基本的にはGex6欲しいですね。もちろん、Gex6あればいきなり監視者と言う訳ではありませんが。 6に劣る監視者を考えるならば、それでも神様と呼ばれるだけの実績や歴史、得意分野を用意するのが絶対に必須でしょう。ぶっちゃけ、白銀の考案種族に監視者が多いのは、そういった歴史や得意分野、性格を考えるのが好きだから、とも言えます。 また、裏技の一つが、「実在の神様をモチーフにする」こと。セラムが天使、ネヴィリアンがシュメール神話のアヌンナキ、ファルセナンがエジプトのラー、リヴレイズが天照大神、ベルセディスがポセイドンを元にしているように、神様、あるいはそれに準じる存在として描かれているものに神様らしいスペックを持たせるのは容認されやすい傾向があります。 ギリシャや北欧の神様みたいに「外見上はただの人間」を種族化するのは厳しいかもしれません(個人レベルは作っているけど)が、異形神ならばやりやすいでしょうね。アニメなどの登場者でも、神仙系ならばありとされます。もちろん、神様をモチーフに開発者を作るのもありですけどね。(ガネーシャ=ゲルノリシャスなど一例) 一時は味をしめて、結構いろいろこの技で神様を作っていたりしました(コラ)。阿修羅=アスレイジュ、アヌビス=エンビカル、セト=セドラグズ、文殊菩薩=メズシュリー、スフィンクス=ティコフクス、モスラ小美人=ヒナエルモス、DQ竜神族=ウィラメール、ガメラ=アケメルロスなどなどです。 まあ、最近はネタ元の枯渇のせいか(暴言)マンドリル神やバイソン神などもありますから、外見的に殊更目新しいものを追い求める必要はないとも言えます。 ただし、そうなればなるほど、彼らの星間社会における役割や得意分野をしっかりと考察することが必要になるでしょう。 また、星間連合同様、アトラス銀河系に置くとなれば、相応に背景や役割を詰めることが必要だと覚悟しておいた方がよいでしょう。 MECHANICS (メカ設定、宇宙船など) 戦艦類の考案 戦艦みたいな兵器類ばかり考案されても困る…と言うのが本当の所のようです。まあ当然の話で、兵器類しかないっていうのはリアル世界で道路に戦車とか自衛隊のジープみたいなのしか走ってないという意味不明な光景ですからね。(もっとも、宇宙で自分の身を守るための最低限度の武装レベルであれば、兵器類とは違って判断されるでしょうが) また、戦艦類の速度は無制限ではありません。 ディガス最速の戦艦、ジール級戦艦ですら10MTLですし、ディガスの技術は神話的の域に入っているという点に注意する必要があります。GDW世界におけるインフレを絵にかいたような防衛師団、リーヴァス・セイヴァネスロード最速のスペリオーグ機動団の機動艦すら8MTLにとどまります。また、大型になればなるほど速度は落ちます。 星間連合の主力高速艦として考えるなら、1.5MTL程度で考えるのがまずは王道でしょうか。これを越える、と言うのなら、それを可能にした背景を考えておくのが吉と言えるでしょう。 速度の一覧はこちらにありますから、それと照らし合わせ、無理のない速度を設定するのが吉と言えるでしょう。 スケール感に注意 一つ理解しておくべきは、GDW宇宙のスケール感です。 1MTLと言うと銀河列強と扱われますが、実はこれですら直径10万光年のアトラス銀河系を横断するのに1カ月以上かかります。1KTLだったら100年かかります。オリオン大戦ですら18年しか続いてない訳ですね。これでは、宇宙情勢への迅速な対応など望むべくもありません。 1MTLでも、リーヴァス超銀河系まで行こうと思ったら60年かかってしまいます。 ただし、ここには超光速回廊と言う、現実世界の高速道路にあたるような、数十倍~数百倍にあたる加速可能な航路が用意されているため、かなり時間は縮められています。 それでも、AT~地球なら1週間でいければ十分銀河列強扱いになります。通報して数時間で急行!なんて言うようなことは到底望めないでしょうし、「単なるお遊び」感覚でATまで物見遊山に来ている、と言うのは考えるのは、暇人&大金持ちでなければ困難であることは注意した方がいいでしょう。 リアルでも、1週間の海外旅行に行こうと思ったら綿密に計画を立てて、まとまった金を用意しますよね。 ITEMS (小道具、武器など) 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