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2023年ドラフト候補 内野手 176cm 83kg 右投右打 呉港→広島経済大 1999年度生(新1年目) 広角に打てるバッティングが持ち味で、2年次は春秋連続打率3割をマークした。堅実な遊撃守備が光る 指名者コメント一覧2021年度第4回、中日:育成3位(20/10/31) URL一覧ドラフト候補の動画とみんなの評価 球歴 一球速報(打撃成績) 福山ローズファイターズ公式HP 指名者コメント一覧 2021年度 第4回、中日:育成3位(20/10/31) 豆タンク型ショートで、4番を張る打力も持ち合わせる強打者 引っ張れば場外に運び、流せばライトオーバーを放つパワーと、ちょこんと当ててヒットにする技術を持ち合わせる 遊撃守備も、派手さはないが堅実で、スローイングのミスも少ない 去年はもっとさらっとしていた気がするが、この一年弱で一回り体が大きくなった URL一覧 ドラフト候補の動画とみんなの評価 https //player.draft-kaigi.jp/PlayerInfo.php?PlayerId=20276 球歴 https //www.kyureki.com/player/31088/ 一球速報(打撃成績) https //baseball.omyutech.com/PlayerStats.action?playerId=2295735 teamId=66925 cupId=20210038639 福山ローズファイターズ公式HP https //f-rosefighters.jp/member 2023社会人・クラブ・その他野手 中国地方(社会人) 名前 コメント
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ゴルフ場ロッジ内で息を潜める三人の耳が、わざとらしい声。冷淡であろうとして、どこか喜色を隠しきれないそれを聞き取る。 冷泉麻子は二人の顔にちらりと視線を向けた。島田愛里寿は緊張して眉を顰めており、土屋夢屯は顔色を悪くしながら口元をもごもごとさせている。 イヤミったらしいうえにもったいぶった再説明とともに放送が進んでいく。友人の安否が気になっている方も多いでしょう──努めて冷静を装う麻子の頭に武部沙織の顔が浮かぶ。そして、すぐに二度ほど瞬きをして脳内から消し去ろうとした。 (大丈夫だ。あいつは身も心も太い奴だから、私の帰りを待ってくれてる) 今彼女のことを考えてしまったら放送を聞くどころではいられなくなることが麻子にはわかっていた。放送が禁止エリアの指定に移る。愛里寿が大きな瞳を瞬かせ集中しだす。 禁止エリアは──『午後1時よりD-4、』 (まずい)麻子の眦に力が入る。(沙織が向かってた方角だ)(一時間後ということはここからすぐに走っていったとしても間に合うか)(連絡手段がない。そこに留まってて、C-4かD-7に移動するとしたら、さっきの動画の下手人と鉢合わせる)(そうなったら……あの動画みたいに──) 「午後5時よりC-3、午後6時にD-3」「……真ん中で真っ二つだ。どうして?」 土屋が思わず、といった調子で声を漏らした。そして二人の顔を見渡す。 「思ったよりも各エリアで進んでいるのかもしれない……」 愛里寿が主語を省く形で答えた。省いたのは言及したくなかったからだった。何を省いたのかも何故言いたくないのかも二人はわかっていた。 ──予想以上に、この特殊殲滅戦に乗った殺人者は多い。考えを補強するように、放送が次の話題に移った。 『──次に、死者の発表をします。死者は計13名』 麻子はひゅうと誰かが息を呑む音を聞いた。次いで身体が振動を感じたので、元をたどるように視線をやる。土屋の身体が見てるだけでわかるようにぶるぶると震えている。 震える彼女を見て、麻子は何故か武部沙織を想起してしまった。(沙織)そして今度は止めることはできない。『死者の名前は──』(沙織…!) 『五十鈴華』冷泉麻子は凍り付いた。何も言うことも動くこともできなくなった。ただ視線だけが左右を彷徨う。頭を抱えて振るえる土屋がまた視界に入った。(こんな、こんなにもあっけなく)(いつも会って笑ってたあいつがこんなにあっけなく) あっけなく。死ぬのはわかっていたことではないか。 麻子は目を大きく見開いた。あっと何かに気が付いたような声を出していた。『磯部典子──』慣れ親しんだ名前が続く。(沙織) 冷泉麻子は気が付けば両手を固く結んでいた。体制は膝をついて上半身が丸まるようになる。それは武部沙織に残酷な結果が訪れていないことを必死に祈る姿勢であり、以前味わった、心身がバラバラになってしまうような衝撃を必死に耐えようとする防御であった。 そして、丸い背中を再び──人生で二度目に味わう後悔が登ってくる。(なんで私はこんな場所にいるんだ)なぜ留まって彼女についてやれなかったのか。自分は決して取り返すことができない決定的なミスを犯したのではないか。麻子は強く目を瞑る。 麻子は別れたときの沙織の笑みを思い返していた。空に抜けていくような希望を見せるような笑みだった。決してこちらに心配をかけまいとする顔だった。その姿が、目の前で震えている土屋と重なる。 (そうだ。あいつ、一緒にいてほしかったに決まっているのに) バイトに向かう麻子を送り出すいつもの姿をしてくれたのだ。彼女は本当に優しい、強い母性を持った人だった。 そんな人がこんな場所で理不尽に呼び出されて死ぬなど、あってはならないことだ。だから決して起こるはずがない。ましてや、あっさりと名前を呼ばれるようなことはない。麻子は必死に思い込もうとした。思い込もうとして──。 しかし、しかし、五十鈴華は呼ばれたのである! あんなしなやかで強い人が! 日々を一緒に過ごした人が! ……気が付けば死者の発表は終わっていた。麻子は呼吸することを忘れていた。身体は硬直しきっている。続いて結成されたチーム名が読み上げられ、その後に無所属として武部沙織の名が呼ばれる。麻子は強い衝撃で固まった身体をやっとのことで動かして、他の二人の顔を確認した。 愛里寿は気遣うように麻子のことを見ている。土屋の顔色はもう真っ青である。「すまない」麻子は口を開いた。彼女はとにかく武部沙織を探しに行きたかった。 「クラブハウスの場所はわかるな、私は沙織を迎えに行くから──」 言いながら地図アプリを開く。無数の赤点が地図上にあり、病院にあるそれに白い指が触れた。五十鈴華の名前があった。そして、天啓が麻子に降りた。 それは武部沙織が向かっていた方向だ。もしも五十鈴華と出会っていたら近くの施設を拠点にして落ち着くだろう。五十鈴華が死んでいるということは──。 心臓から激情があふれ出て、彼女の体を走らせていた。辛うじて愛里寿と土屋のことは頭の中に残っていた。 「D-4の病院に行く。二人は先輩を頼む。あとで必ず戻るから」 言うだけ言って彼女はロッジを飛び出した。流れる汗も撃たれる危険も気にせず一心不乱に走る。海沿いの道に出て、緩いカーブの道路を彼女は行く。遠い陽炎に誰か二人の人影が浮かび、消えた。 ※ ※ ※ 面倒が増えてしまった。──大洗女子学園戦車道全国優勝の一報を聞いたとき、彼の役人の呟きである。あの日、あの時の迂闊な発言、全国優勝を条件とした学園艦の存続について、彼は把握していた。これによってあのツインテールの少女が友人一同を引き連れ騒ぎ立てることを考えると億劫になる。書面で残っているものでもないが、あのとき録音等をされていたとしたら、その音声はメディアに流れるかもしれない。そうなれば反対運動に呼応して地方紙クラスが騒ぎ立てることは十分にある。 それだけならまだしも、戦車道全国優勝という大業を達成した学園艦なのだ。全く無名の学校が優勝し、約束を果たしたにもかかわらず裏切られた──そのような刺激的なストーリーを作られてしまえば全国クラスの騒動になる可能性も十分にある。 肝心の全国優勝すれば廃艦中止の約束については、手間はかかるが無効にすることは可能である。口約束にも法的効力が発生するとはいえ、肝心の取引の内容が荒唐無稽すぎる。また、あの少女の立場はなんら学園艦全体の利益について代弁しているとみなされるようなものではない。 法廷闘争になったとしても十分に勝てるだろう。しかし、それよりも大きな問題がある。彼は歯を嚙み締めた。 自分が相手が単なる女子高生であるからといって、容易に隙を晒し、その結果国の機関に対して損害を与える人間であると評価されてしまうことだ。 疲れていた、相手は学生、言い訳はできるが、ミスをしたという評価からは免れない。こんなことだけで今まで重ねてきた自分の努力と成果にケチがつく、そんなことはあってはならない──。 彼は歯を食いしばって天井を睨んだ。そして視線をデスクに落として後に深く息を吐いた。 それにしても、西住流はうまくやったものだ。大学戦車道で島田流に優位を形成されたことに反応し、このような奇策に打って出た。まさか本拠である黒森峰の10連覇をわざと捨てることまで平然と行うとは。 わざとらしい事故による敗北でセンセーショナルな話題を作り、その後全く無名の高校が全国優勝を達成する。率いたのは敗因を作った西住流家元の次女。黒森峰を追放された人道的な少女が素人を率いて全国優勝。 これによって黒森峰の風評には多少の傷がついたが、西住流の評判はうなぎのぼりであり、高校戦車道についても例年にない盛り上がりを見せている。 しかし、黒森峰を追放された優しい少女が素人を率いて全国優勝しました。そんなことがありえるだろうか。あり得るはずがない。 まず、この西住流次女の才能については疑うものはない、間違いなく現高校戦車道でトップクラスの能力を持っている。指揮及び作戦立案の面ではピカイチだ。しかし、それを実行できる人員が無名の高校から湧いて出てくるかといったらそんなわけはない。また、戦車車両の問題もある。この学園ではまるで発見されたように次々に新規戦車車両の登録がされているが、学園艦内に長年放置されている車両がそう簡単に動くものだろうか。 ──間違いなく、人員育成、戦車車両については西住流の援助が存在している。 無名であった学園艦の裏には西住流の大きなバックアップがついていたのだ。これならば強豪であるサンダースやプラウダの敗北についても納得できる。黒森峰戦については、もはや西住流の手のひらの上だったということだ。 高校戦車道にも参入し西住流を駆逐するというのが島田流上層部の目論見だったが、それは崩れつつある。そして彼らの求心力低下から、大学戦車道連盟理事長にまで地位を進めた島田千代とその一派が、独自の動きを取り始めたとの報告もある。 ただ、あの試合展開、逆境からの華麗な打開、あっと言わせるような作戦行動。おかげで地味で華がないという評価だった西住流に注目が集まっている。 しかし、これについては西住流の誤りではないか? 高校生の小娘たちがあそこまで綺麗に作戦行動をとれるものだろうか。勝利に万全を期すために試合に対して裏工作を働いた可能性が有る。それならば、西住流による裏工作の証拠が残っているかもしれない。 大洗の生徒会長及び戦車共同体所属自衛官、それに西住流家元が高校戦車道理事の肩書で連盟理事長を伴い、面会を求めたとき、それは確信に変わった。 ここまで学園艦側につくというのは、もはや一蓮托生、よっぽどの工作を全国大会で行ったに違いない。 よろしい、ならば島田も関与させよう。大学選抜と大洗女子学園の間で交流試合を開催する。そして大洗女子学園側が勝利した場合には望みどおり廃校を撤廃しよう。もちろん大学選抜側が勝利した場合は、廃校は計画通りに実施する。 西住しほも世間的には潔癖な人柄と実力主義で通っている。ましてや大学選抜といえば島田流の牙城だ。彼女は派閥の領袖としても、個人としても、この殲滅戦の申し出を向こうは受けざるを得ない。 ここで勝利すれば学園艦の廃艦はもちろん、西住流の勢いを大きく削げる。そして不正の証拠をつかめば、もはや西住流の首根っこを握ったも同然だ。その功績を持ってすれば、何とか省庁内での影響力は保つことができるだろう。 ただし、警戒すべき点がは2点ある。西住流次女の力量と西住流本家の介入だ。天才西住みほについては、徹底して戦車の数量と性能の差で対処する。現在大洗女子の保有している戦車は8台であるが、大学選抜側の参加台数は30台とし大部分をクルセイダーとする。 また、それに加えて特例で超特大兵器を捻じ込む。 まあ、大学選抜を率いるのはすでに成果を残している神童島田愛里寿。その下には特殊殲滅戦の生き残り、他がなかなか遠方の留学先から帰ってこないのに三人だけ帰ってきたことから付けられた、通称(魔の海域の三人)バミューダトリオ。万が一にも負けることはないだろう。 もし、敗北したならばとんでもない無能の烙印を押される上に、多方面──島田流、省庁、民間、政治家──本当に各所にわたって迷惑をかけることになる。正直生きていられるのかも怪しい事態になるだろう。万が一にもあり得ることではないが。 しかし殲滅戦、殲滅戦か。彼は考える。ちょうどいい。前回の特殊殲滅戦をご覧になった方々はそれをきっかけにあの行事に強い思い入れをお持ちになった方がたくさんいる。あまたの犠牲の上でロールアウトした彼女たち3人のパフォーマンスに注目が集まっている。皆さんにも殲滅戦が行われることを周知しておこう。全くの虐殺となるので、試合が成り立つのかも怪しいが。 特殊殲滅戦──島田千代を初めとする主流派は手を切りたがっている。全く同感だ。こんな危なっかしい爆弾をいつまでも抱え込んでいたくはない。ただ、困ったことに先代の家元はこの爆弾を続けたがっているし、思い入れをお持ちの方々もまた存続を望むだろう。これではいつ廃止できるか分かったものではない。 今回は両方にいい顔をしたい。 なので、軍神さん。できればあの三人と島田愛里寿のアピール機会ぐらいは作ってくださいね。 彼は心中で某女子学園にエールを送った。 ※ ※ ※ BC自由学園──BC高校と自由学園が突如として合併することで誕生した大規模な学園である。二校がともにマジノ女学院の分校であり、文化的風土が近いと判断されたこと。ともに学園艦が老朽化しており、2隻の改修や新造を行うよりも、統合した巨大な一隻を建造する方が安上がりであること。これらに加えた多様な観点の上に経営母体と行政の思惑が重なり設立された大規模な学園だ。 この唐突な合併はもちろん生徒たちを納得させることはできなかった。しかし、賢明なる生徒たちは怒りをくっついて来た一つの学園側に向けた。古くはともにマジノ学園からブドウ畑の管理を任され、牧歌的な時間を過ごした二校。現在に至るまでの時代の流れとともに様相をすっかり変え、互いに相いれないほど様変わりしていたのだ。 近いと判断されていた文化的風土はかけ離れたものであり、唐突な合併は激しい拒絶反応を引き起こし到底適応できるものではなかった。何しろ学園艦の老朽化以外は何の問題もなく健全に運営されていた二校である。無理矢理くっつけたものがエラーも起こさず適切に動き続ける方がおかしいのだ。 突然異なる文化のものと生活しなければならなくなった上に、奴らは自分たちの自己表現、社会主張、その機会を理不尽に奪っている──分断は広がった。通常の授業クラスを除き、彼女たちは学園艦の真ん中を境に居住地から活動する場所まで、左右で真っ二つに分かれてしまった。ただ所属高校の違いで、である。 ちなみに教師のコメント。 ──いかに二つに分断されているといっても、全く関りを持たないということではない。むしろ張り合える機会があれば彼女たちは積極的に張り合おうとしている。この対抗心が正しく発揮されれたうえで協力できたなら途轍もない力になる。だから相手方は折れるべきだ。 教師たちでさえ争うこの合併、それによって発生した巨大学園艦の症状──大きなものから小さなものまでより取り見取りだ──例に一つ上げると、学園代表問題であろうか。統合により部活動及び学内活動、大きなものでは戦車道など、大会コンクールで2校分あったはずの参加生徒の枠がいきなり1校分となってしまったのである。もちろん2校の参加者から選抜を行わなければならないが、選抜を実施する側の選択から異論が噴出した。元がどちらの者が選ぶかの段階で揉めたのである。 自由学園中等部のころ、発生していたそんな諍いを冷ややかにアズミは見ていたが、彼女もまた高校生になるとともにこの奇妙な分断に対して向き合わなくてはならなくなっていた。彼女が続けていた女学院花形競技である戦車道は、指導部が完全なレームダックに陥ってしまっていた。上は何も決めることが出来ず、下は味方を砲撃する始末。結果として一回戦負けが続く弱小にまで落ちぶれている状況であった。 彼女は独特な雰囲気、風格というものであろうか? それを持っている生徒であり、そして、オシャレな人。どこか学内対立からも浮いているような感じの少女。それが元自由学園に所属しているアズミの評価である。 彼女は人をどこか浮ついた気分にさせる雰囲気を持っていたていた、学力は高く、才女として認められるには十分、体力は長い手足を機敏に動かしてみている人の目を惹く。多方面に確かな能力を持っている彼女にBCの少女たちは一目置いていた。そして自由学園組もたまにBC側の商業地で食事や買い物を行う彼女に強く指摘したりはしなかった。 しかし、そんな彼女もまたこの世界の女子高生の例に漏れず、戦車道に強い執着を持っていた。そして誰よりも強い勝利への渇望も。優秀な彼女の頭脳は判断する。現在も分断を深めている両者の融和は自分の在学中には不可能である。しかし、現在の分断状態のままでは一回戦を突破することも難しいだろう。 ──融和だけに骨を折って卒業して、勝利の味を味わえないまま去るのは嫌。 だから彼女は、さらに分断を煽った。 バラバラのチームを何とかまとめようとする隊長を尻目に、出身校別の紅白戦をことあるごとに呼びかけた。その上で紅白戦勝者への報酬として、訓練場使用の優先権、対外試合への優先出場権を与えるように工作する。 盛り上がる紅白戦は白熱した。分断は深まる一方であったが、それぞれ立場と尊徳は明確だった。そのうち彼らは勝利に対して貪欲になっていった。 より良い戦術の研究、敵味方の使用車両の性能把握、相手側の作戦傾向の概算。 その年の対外試合、アンツィオ高校の闘い。自由側が代表の優先権をもぎ取ったその戦いで、BC自由学園は初めての勝利を得た。統制も取れず何もできないまま敗北していた烏合の衆は、ようやく戦える体制になったのである。まあ、この勝利自体の喜びよりも、BC代表集団より先に勝利したことを喜んでいたのは致命的な分断と言わざるを得ないが。それでも、勝利は勝利だった。 彼女が2年の秋、自由学園側のエース車長との認識されるようになったころ。 チーム内の雰囲気が徐々に変わり始めている。それは紅白戦を通して互いの力量を認め合い、ついにチーム全体が一致団結するようになったのだ──なんて夢物語ではない。 さらに新しい分断が生まれ始めていたのである。まったく人間は愚かであった。 合併が起こる前、自由学園は中高一貫校で、BC高校はその名の通り単一高校。 本来ならば元BC高校に所属していた世代は3年で抜けるため、BC自由学園は4年後には自動的に自由学園閥で統一されていたはずである。 しかし、合併時の混乱に伴い、全体の生徒数を調整するという名目で導入された制度──大規模な途中入学制度が思いっきり足を引っ張った。 自由学園閥の人員は常に満たされている。中学から高校に上がってくる生徒たちはそのまま中学の時から親交がある先輩からポジションを引き継ぐ。彼女たちはそのままエスカレーターで自由学園代表となり、人員に空きは出ない。 そうなると、厳しいのは高校から入学してきた受験入学組である。貴族のように身内でポジションを回す自由学園メンバー彼女たちが割り込むのは極めて難しかった。何かとエスカレーターで上がってきた内部生に業を煮やした彼女たちは、なんと、人員が不足して消滅するはずだったBC高校閥をそのまま引き継いでしまった。これによってBC高校閥は息を吹き返し、不毛な内戦、権利争いの紅白戦は継続される。 世代交代で解決するはずの出身校問題は、エスカレーターで中学から上がる、代表人員内定の特権を抱えた内部進学組。そんな特権への不満を抱え、対抗しようとする受験組。両者が絶えず人員を供給することでいつまでも続けていける対立となった。元自由高校の生徒がいなくなっても、元BC高校の生徒がいなくなっても。学内対立は、そんな救いがない状態となってしまったのだ。 この問題はいつまでも形を変えて続いていくように皆は思っていた。出身校の対立から入学経緯の差による対立へと移り変わりながら、それぞれBCと自由の名を背負って、続いていくのだと。アズミたちの世代以外は。 そう、アズミたちの世代が問題を解決できる最後の世代だった。 なぜなら、彼女たちの世代はまだ元自由学園の世代。BC高校に隔意はあっても、受験者組にはない。だって私たちが嫌いということになっているのはBC高校出身者、受験して途中から入ってきた受験者組の少女たちはBC高校出身ではない。彼女たちは悪辣なBC高校閥に騙された被害者で、自由学園側の新しい仲間たち。 皆でBC高校に対抗していきましょう! こうして、受験者組は自由学園閥に組み込まれた。BC×自由という形だけの紅白戦は行われたが、受験者組はどちらが勝ったとしても練習場を使用可能で、対外試合にも出場できる。 その年の隊長はアズミが選ばれた。BC自由学園初の満場一致である。 彼女はもはやBC高校は脅威ではないとして、紅白戦の取りやめを行う。これからは自由学園閥の者でやっていく。ということで純粋な力量による代表の選抜を実施した。初めてのBC自由学園、その総力を挙げたチームが完成したのである。彼女たちは全国高校戦車道大会で輝かしい成績を残した。これにより自由学園はBC高校への勝利を宣言した。 BC高校と自由学園の長い対立は自由側の完全勝利に終わった。戦車道で自由学園が完全に勝利したという事実はやがて学園全体に波及し、自由学園閥がBC自由学園を動かしていくこととなるであろう。Vやねん! 自由学園、おお、自由学園に永遠の栄光あれ──。 「いや、それって全く問題の解決になってないざますよね?」 そうである。問題は棚に上げられて今にも発言したのっぽの少女──彼女の高い高い頭に降り注ぎそうだった。 つまるところアズミたちはすべての分断をもう誰もいないBC高校に押し付けただけであった。エスカレーター組と受験者組の相手に対する感情は全く解消されていない。しかしともかく試合には出たいし、勝ちたいのだ。アズミたちが用意したBC高校という敵の虚構に彼女たちは全力で騙されたふりをして、団結した。まだギリギリ出身校の対立で、入学経緯による対立ではないということになっていて、分断の歴史が浅いからできたことである。 当然、エスカレーター組と受験者組の対立は何も解決していない。形骸化していた左舷右舷の学園艦の分断は今回を機に取っ払われたが、今度は前と後ろで分かれており、物理的な壁が設置されそうになっている。 吾輩たちが完全に割を食うざますこれ。のっぽで特徴的な語尾の一年生が肩を怒らせて彼女を睨んでいた。 曰く、エスカレーター組の力量の足りない者や一年生たちは怒り狂っている。代表メンバーに選ばれるはずだったのに。先輩たちが受験者組を優遇して私たちの正当な権利をはく奪した。どこで育ったかもわからない者たちのせいで私たちは試合に出れなかった! 受験者組のせいだ! 「まあ中学から本学で戦車道やってて、受験者組に勝てない奴らも勝てない奴らざますが」 わざわざ禍根を残して去ってくことはないでしょう。OBや保護者から抗議が相次いでるざますよ。 おかげで来年は後始末に追われることが確定的で、またろくに対外戦を戦えなくなるかも──。のっぽな少女はなおも言いつのろうとした愚痴を切った。アズミが妙に凪いだ目で少女を見つめていた。 「だって──」アズミが気品ある笑みを浮かべる。これが内部抗争で巧みに意見を通してきた彼女の武器だった。表情一つで人を呑むことができる、彼女の生来の才能である。「私の代で最強になりたいじゃない?」出てきた言葉は案の定ろくでもなかったが。 「グラップラーみたいな発言ざますね」永遠の美を求めそうな雰囲気のくせに、刹那的なことを言い出した先輩に、少女は顔をげんなりさせた。「先輩なら無事にバトンを渡す努力をして欲しいざます」 「あなたが私だったらそんなことしない癖に」ざます、とつけ加えられた語尾に少女は青筋を立てたが、アズミが表情を引き締めた姿を見て、どうにか怒鳴りつけることを抑えた。 「まあ、冗談はさておき」彼女は続ける。「私たちの学校の最大の特色は内部抗争よ。合併した時、何をどうしようがそれから逃れらなくなったの」人間常に争う対象がいた方が強くなるなんていうのは常にギラギラしてるあなたには言うまでもないことでしょうけど。「それゆえに今までは協力できることも出来ずに惨敗した」 「でも、今回からは違う。私たちは初めてBC自由学園として戦い、勝利した」 「これはどんな融和政策よりも雄弁で鋭いわ」 「今後は負けるたびにみんなが思うでしょうね」 私たちはBC自由学園はこんなものじゃない。一つになって戦えば決して負けないのにって。「”だから私たちが一つにしなきゃ、私たちに従え”が抜けてないざますか?」「余計なことを言わないの」 「とにかく、宿痾からは逃れられない。ねえ」 「この学校の指導者は他のどこより、圧倒的な指導者の才能が求められる」 「それが誰もが従いたくなるカリスマか、誰もを意のままに操る権謀術数なのかはわからない」 彼女は口を閉じて、間を取った。そしてあなたにはどちらの適正もある。両取りできたら、優勝だって夢じゃないかもね。まあ中途半端にコケるかもしれないけれど。 「なりたいのなら、この分断を治めてみせることね」 のっぽな少女は相変わらず強気な目でアズミを見ていた。その目は雄弁に語る。それは言うまでもなく、やってやるという野心の炎だった。お前はごまかさなかったか?という胡乱げな目に変わったが。 「まあ、あなたが無理だったら後輩のマリーがやるわ」「……どんな言葉よりもやる気になったざます」「私があなたをからかうのも、将来マリー隊長あなた副隊長のための布石」「後輩のしかもあれに従うなんてぜったい嫌ざます! というかそういうのってパワハラざますよ!」 「あら、バレちゃった」「キー! というかそもそも混乱を無責任に放る言い訳になってないざます!」「うまく納得して騙されなさい」 のっぽの少女が息を切らして怒り始めた様子に、アズミはけらけらと邪気のない笑みを浮かべる。 少女は今度こそもういいと肩を翻して去っていこうとして、その背中にアズミは声を送った。 「これからはあなたたちのBC自由学園よ。誇りをもって、好きにやりなさい」 のっぽの少女の2年の少女──は鼻を鳴らして去って行く。内心あとで絶対に文句つけに来るざます。来たらもう許さんざますと思いながら。 案の定来た。クドクド言ってきた。怒鳴りつけたら受け流された。チクショーざます! ※ ※ ※ それで、一人目をパララッ。サンダースの制服だったかしら。中途半端な動きだったからついやっちゃった。 撃ってから色々迷ったけど、勝てないでしょう? 国が運営してるなら。じゃあ勝つための動きをさっさと取らないと。 そんなことを次にであったのっぽのあの子に話したの。もう一人サンダースの子を撃った時だったっけ。近くに人が来ていることに気が付けなかったから、反射的に彼女を穴あきチーズにしかけちゃったけれど。……実際言ったわね。穴あきチーズみたいになりたくなかったら協力なさいって。彼女の目はやけに凪いでいたわ。行儀悪く鼻を鳴らして、目を細めた。 彼女、いきなり私はあなたが嫌いですって。面と向かってそんなこと言われたのは久しぶり。散々からかってきたから? 見当違いなこと聞き返しちゃった。 わからないのかって、また鼻を鳴らしてた。あなたのしたことの尻拭いをさせられることは腹が立つ。毎度毎度抗議しても柳に風でけらけら笑うことも。しかし何より腹が立つのは、いっつもギリギリで一歩下がることざますって。 それだけオシャレにふるまって技量も智謀も回るくせに、肝心の鉄火場で一歩引く。冷徹にふるまえるし残酷でもいられるのに。だから解消できたはずの分断が解消できなかったし、優勝も出来ないんだって、中途半端で──臆病。そんなこと言われちゃった。ムカついたわよー? 現実見なさいって、こんなどこだかわからない場所で死んでいくわよ。誰にも覚えてもらえずに。言おうとしたけど、遮られちゃった。 ──われらがBC自由の最大の好機はあーたたちの世代だったざます。吾輩たちもほかの奴らもあーた……あなた方の方針に従ったのは下らない闘争のイデオロギーなんかじゃない。勝てると信じて、勝たせたいと思ったから。皆で勝ちたいと思ったから! ──敗北は何とか飲み込もうとしたざます。分断が解消されていないから。吾輩たちの力量が未熟だからって、……今のあーたを見て気が変わったざます。負けたのはあーたが最後の一歩で怯むせいざます! 臆病だったせいざます! あなたならできると信じていたのに。分断の解消も、優勝も。 ──あなたは最後の最後で自分が信じられないのです。 ざます、隠しきれてないわよ。うるせーざます。 ……黙っちゃってごめんなさい。そうそう、遮られて堂々運営に逆らいますって宣言し始めたの。もう呆れ返っちゃった。もういいわって放っといた。まあ、そのまま死なれても目覚めが悪いから、生き残りの三人には入れてあげようと思ったけれど。ああいう馬鹿は嫌いじゃないから。 その後は、怯えて逃げまどってた三人目のサンダース生を射殺。またぶらぶらして、雑多な寄せ集めたちを迂回して、集団の中に彼女がいるのを遠目に見て。またブラブラ。今度はプラウダの生徒たちが集団を作っていた。そして放送。プラウダと黒森峰の生徒がほとんど死んでいない。 これは何とか作戦練って黒森峰とプラウダを潰し合わせないとって考えたわ。ちょうどいい所にルミがいて助かった。あの子ってば、死体二つの荷物を漁ってるのだもの。有無を言わさず殺しに来るんじゃないかってはらはらしたわ。どうにか人間の言葉を解してくれたから、対黒森峰兼プラウダ同盟は結べた。 まあ、BC自由学園なんて陰湿なところにいたし、ルミも元々同じ計画で動いていたから潰し合わせる工作は簡単に行った。私がしたのはほとんど仕上げ程度のこと。 ちょっとヒヤリとする場面はあったけどね。特に黒森峰の1年生をおびき出すときにルミが手間取ったとき。ルミが射殺する手はずだったのになかなか動かないせいで、私が撃つ羽目になって、危うく黒森峰に捕捉されるところだった。その上しばらく呆然として口がきけなくなるし。 そんなことありながらも計画自体はうまくいって、無事に両方とも全滅させたわ。後は残敵掃討、出会った連中をビシバシ殺して、あの寄せ集め集団どうなったかな、覗きに行った。 親愛なる後輩の顔も見たかったしね。そうしたら、盛大に内ゲバをやってた。もううちの学校が目じゃないくらいの仲間割れ。私が来た時にはもう4人になってて、すぐに3人になった。それで勇敢なる後輩がメグミを庇って2人、二人撃った知波単生を殺してメグミだけ。 ──メグミを押し倒した彼女に、弾丸は命中した。胸部近くですぐに死にそうになってた。私は遮二無二彼女に駆け寄って、傷口を抑えた。ただ取り乱したりはしなかった。彼女を見つめる顔は能面みたいに固くしてやった。ほら、私が言った通りにしないからこうやって死ぬ。あなたは隠蔽されて誰からも忘れ去られる。あなたの能力も意思も努力も何一つこの世には残らない。彼女が血を吐いた。吐いて、私に焦点を合わせた。最期の言葉くらい聞いてやろうと思って、何を言うのかなって身構えていたら、やっぱり中途半端。ですって。最期まで憎まれ口だった。 ああ、ごめんなさいね。また黙ってたわ。ノスタルジーに浸っちゃった。とにかく残った私とメグミが銃を向けあったところで特殊殲滅戦終了。 私たちは家に帰ることが出来た。今は大学戦車道で活躍しています。まあ、サクサク殺していて良かったわね。こうして無事に帰ってこれて立場も手に入った。 あの子も乗っておけばよかったのに。メグミに聞いたらなんか集団の中で浮いちゃって意見が通らなかったって、全く見る目のない奴ら。まああれだけ大言壮語しておいてその体たらくな彼女も彼女だけど。 もっと早くサクサク殺してやればよかった。まあ、これからの日本戦車道を担う少女はいなくなったけど、代わりに私とルミとメグミのバミューダトリオが、日本戦車道を導いてる。 まあだから、あの特殊殲滅戦をやった意味はあったし、あの子が死んだ意味もあったんじゃないかしら。 ※ ※ ※ 時系列順 Back 千切れた隣辺──10人の学生たち Next A A=0×──走れアリス 投下順 Back 千切れた隣辺──10人の学生たち Next A A=0×──走れアリス