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登録日:2021/01/21 Thu 11 42 20 更新日:2023/10/29 Sun 14 43 51NEW! 所要時間:約 10 分で読めます ▽タグ一覧 ケンガンアシュラ ケンガンオメガ コードネーム ボディガード モブでも強い 三羽烏 大日本銀行 天狼隊 拳願会 殲滅部隊 滅堂の牙 私兵 私設部隊 護衛 護衛者 護衛部隊 黒服 片原滅堂の私兵「護衛者」… 「牙」が会長の矛なら「護衛者」は盾。 常識外れの強さを誇る化け物集団ッスよ。 護衛者(ごえいしゃ)とは『ケンガンアシュラ』及び続編の『ケンガンオメガ』に登場する集団の名称。 ●目次 【概要】 【組織構成】滅堂の牙 滅堂直属護衛 隊長 その他 【別働隊】殲滅部隊 天狼隊 【概要】 拳願会会長にして企業序列第1位の大日本銀行総裁でもある日本経済界の影の黒幕(フィクサー)・片原滅堂(かたはらめつどう)が率いる私設部隊。 作中で拳願号に乗船した人員のみで1000人以上と相当な人数で構成され、例えモブの護衛者でも並の闘技者を寄せ付けない実力を誇る。 その真価は一糸乱れぬ統率力にあり、ある程度の実力者集団が相手でもそれが烏合の衆であれば多少の人数差をものともせず鎮圧できる。 服装は黒スーツで統一され、本来の業務である滅堂の護衛の他、拳願絶命トーナメントの運営も行う。 ちなみに隊長衆及び一般構成員の名前は本名ではなくコードネームであり、滅堂の「スパイ映画みたいでカッコいいから」という鶴の一声によるもの。 【組織構成】 構成員の多くは身寄りのない者で、幼少期に滅堂によって集められ、訓練を受けて才能を発揮した者たちだが、一部は外部からスカウトされて護衛者になった者もいる。 護衛者に成りたての者はまず集団で基礎訓練を行い、その過程を終えると銘々に自由な鍛錬を行うようになるが、スカウト組はこの課程には当てはまらない。 そして選りすぐりの護衛者の中の更に突出した実力者が「滅堂の牙」に選出される。 またアギト、王森、鷹山の3人は護衛者最高戦力「三羽烏」と呼ばれている。 滅堂の牙 護衛者たちの中でも最強の者に与えられる称号。 『強魔』呉恵利央(くれえりおう) 初代『滅堂の牙』にして現呉一族の当主。 自らのやり方で暗殺者の頂点に立つと言って呉一族を抜けてフリーで活動していた20代の頃にある依頼で滅堂の命を狙ったが、紆余曲折あって拳願会会員となった滅堂の闘技者となる。 初代「滅堂の牙」として活躍したが、ある闘技者によって人生初の敗北を味わう。その後更なる強さを求めて一族に復帰し、「外し」を始めとした秘伝の技を習得し当主の座を手に入れた。 滅堂が全財産と命をかけた当時の絶命トーナメントで重傷を負いながらも優勝し、拳願会会長の地位に導いた。 二代目『滅堂の牙』 三代目『滅堂の牙』 作中未登場。 王森正道(おうもりまさみち) 身長:206cm 体重:136㎏ 年齢:43歳 誕生日:10月16日 好きな食べ物:カップラーメン 四代目『滅堂の牙』。 外部からのスカウト組で護衛者となった男。 現在は代替わりによりアギトに「滅堂の牙」の座を譲って一線から退いて滅堂直属護衛にして「三羽烏」の一角となっているが、アギトと模擬戦を行えるなどその実力は本物。 加納アギト(かのう ) CV:大塚明夫 五代目『滅堂の牙』。 157戦無敗という記録を持つ、拳願仕合の頂点に君臨する男。 「拳願仕合の帝王」の異名も持ち、その名に恥じぬ風格と威厳、歴代牙の中でも最強クラスの実力を持つが、世間一般には疎いのか、たまに天然発言が飛び出すことも。 流派は『無形』。 特定の武術ではなく、打・投・極・絞、立ち技から寝技まで全ての技量が極限まで磨かれており、そこから生まれる膨大な選択肢によりあらゆる戦況に対応する柔軟な戦法を駆使する我流のファイトスタイル。 無形と超人的な身体能力と相まって全ての攻撃が脅威となりうる。 そして何よりも例え追い詰められようとも常識離れした学習能力と成長速度からくる「進化」によって戦いの中で急激にパワーアップし対応していく事こそが最大の特色。 詳しくは項目を参照。 弓ヶ浜ヒカル(ゆみがはま ) 『元・六代目滅堂の牙』で現煉獄のA級闘士。 元は若手の護衛者で、加納アギトの引退後に平隊員から一気に『滅堂の牙』となるが、実はかなり前から煉獄と内通しており、最初から滅堂の牙の名を利用するだけのつもりだった。 そして『牙』就任から間も無く滅堂を裏切り、出奔の際に護衛者1名(*1)を殺害してよりファイトマネーが高額な煉獄に移籍したため、『裏切りの牙』とも呼ばれる。 煉獄でもトップクラスの実力を誇るが、品性下劣が服を着て歩いているような振る舞いからホセには「糞」呼ばわりされている。 いろんな意味で強烈なインパクトを残しており、読者から人気と注目を集めた『ケンガンオメガ』屈指のネタキャラ。 対抗戦時点での煉獄における仕合成績は9勝5敗。 虚勢を張りながらも今回集ったトップ層の中では最弱候補な上、作者直々に「歴代牙でも最弱」と評価された辺りがネタキャラ感を加速させている。 七代目『滅堂の牙』 弓ヶ浜の後任で「牙」となった人物。 長らく詳細不明だったが後に後述の鷹山ミノルが担当していたことが明らかになった。 ()三朝(みささ) 元五番隊隊長で、現在は滅堂の息子・烈堂が率いる殲滅部隊隊員で烈堂の副官的存在。護衛者トップクラスの美形。 烈堂の拳法の師であり、小柄な体格ながら徒手の戦いなら殲滅部隊で断トツで、狭い空間での戦闘に特に長けているらしい。 『ケンガンオメガ』までの間に六代目滅堂の牙だった弓ヶ浜が滅堂を裏切って煉獄へ移籍したため、烈堂の推薦で『八代目滅堂の牙』に就任している。 滅堂直属護衛 鷹山(たかやま)ミノル 身長:207cm 体重:140㎏ 年齢:37歳 誕生日:9月19日 趣味=釣り 滅堂直属護衛にして「三羽烏」の一角。口腔マスクをしている。 『牙に最も近い男』と評されており、不意打ちとはいえ王馬を一瞬で昏倒させる実力者。 過去に滅堂の牙の座を賭けてアギトと戦い敗れた際に口元に傷を負っている。またそれが原因でアギトを恨んでいる描写があるが、何度敗れても諦めない不屈の精神力は、滅堂やアギトに高く評価されている。 実はオートバイを所有しており、絶命トーナメント後にアギトに譲っている。 短期間ではあるが七代目牙も兼任していた。 淀江(よどえ) 身長:197cm 体重:114㎏ 年齢:36歳 誕生日:4月15日 モットー:油断大敵 スキンヘッドに細目でいつもにこやかな男だが、目は笑ってないタイプ。 絶命トーナメント予選終了後に滅堂に手を出そうとしたハサドを二撃で海に沈めるほどの実力者。 しかしハサドを蹴り飛ばした際に血しぶきが王馬にかかったせいで船の監視室で日江津と共にいる所を「王馬を汚した」とマジギレした桐生刹那に強襲され、半殺しにされてしまった。 一命はとりとめたものの、東洋電力のクーデターではハサドに逆襲され敗北した。 日吉津(ひえづ) 身長:194cm 隊長:109㎏ 年齢:37歳 誕生日:1月14日 興味があること:ヒゲの永久脱毛 淀江と一緒にいただけで、桐生刹那の理不尽な強襲に巻き込まれた不幸な男。 奈喜良(なぎら) 身長:211cm 体重:175㎏ 年齢:38歳 誕生日:6月3日 意外な過去:元・板前 護衛者内では王森、鷹山に次ぐ格で、護衛者隊長と同等とされる。 護衛者が分断された際は、アギトが臨時の指揮を任せるなどかなりの実力者。 元板前と異色の経歴を持つ他、髪型をいじるとマジギレするので、護衛者内では触れてはいけない話題となっている。 隊長 巌城(いわき) 身長:198cm 体重:127㎏ 年齢:38歳 誕生日:7月19日 最近の悩み:散髪に行く暇がない 一番隊隊長兼総隊長。 序列的には王森、鷹山と並ぶ現場の責任者的なポジション。 その為か多忙で、散髪に行く暇がないという悩み通り髪がボサボサとなっている。 吉岡(よしおか) 身長:182cm 体重:78㎏ 年齢:30歳 誕生日:9月17日 特技:家事全般、暗殺 二番隊隊長。 元暗殺者で、スカウトされて護衛者となった。 『滅堂の牙』の座を狙いアギトと戦うが敗北し、左目を失うと同時に逆に自らの「牙」を折られてしまったという過去を持つ。 無手の格闘が得意で、王馬の練習相手にもなるなど強豪闘技者にも匹敵する強さを誇るが、左目を潰される前はさらに強かったとのこと。 2回戦以降は山下商事の世話役を担当する事になったので絡む機会が多くなった。王馬の実力に感嘆している。 意外にも女子力が高く、左目のアイパッチは自作であり、料理・掃除・裁縫が得意で山下商事の世話役を任された際にはその家事技能を遺憾なく発揮している。 J(ジェイ) 身長:179cm 体重:82㎏ 年齢:36歳 誕生日:2月10日 尊敬する人物:坂本龍馬ぜよ! 出身:高知県 趣味:野球 三番隊隊長。 黒髪にサングラスをした男で、隊長衆の中では割と地味目な容姿をしている。武器はトンファー。 鷹山とは同期で、今でも正月には2人で飲みに行くほど仲がいい。 トレードマークのサングラスは滅堂からのプレゼントの模様。 実は弓ヶ浜の元直属の上司にあたり、彼が「滅堂の牙」に任命された際には喜んでいた。 船岡(ふなおか) 身長:187cm 体重:91㎏ 年齢:34歳 誕生日:8月19日 自慢:二日酔いにならない体質 四番隊隊長。 烈堂が殲滅部隊を組織する際にスカウトされたほどの猛者だが、滅堂の護衛に専念したいという理由から申し入れを固辞した。 気高(けたか) 身長:181cm 体重:80㎏ 年齢:27歳 誕生日:3月20日 悩み:人と目線が合うと緊張する。 五番隊隊長。 両目が髪で隠れている青年。 隊長の中では最年少で、控えめな性格から殆ど喋らない。 同じく無口な美萩野や殲滅部隊の羽合とは気が合うらしく、プライベートでは3人揃って行動することが多い。 名和(なわ) 身長:163cm 体重:56㎏ 年齢:28歳 誕生日:10月2日 趣味:暗記 六番隊隊長。 護衛者の中では珍しい中性的な容姿をした長髪の美青年。武器は小太刀。 一見華奢だが隊長の中でも特に腕が立つらしく、滅堂に殲滅部隊に勧誘されている。 相生(あいおい) 身長:199cm 体重:126kg 年齢:33歳 誕生日:11月8日 モットー:考える前に殴れ 七番隊隊長。王森や吉岡と同じく外部スカウト組。 実は元ラグビー日本代表という異色の経歴を持ち、格闘技・武術の経験がないにも関わらず、闘技者の室淵剛三と同じくフィジカルだけで結果を出して隊長まで上り詰めた一種の「天才」。 桂見(かつらみ) 身長:208cm 体重:136㎏ 年齢:46歳 誕生日:6月14日 悩み:若い部下とのジェネレーションギャップ 八番隊隊長。 禿頭に髭面の大男で、隊長の中では最年長であり。怪力を最大の武器とする。 坂東洋平と見た目の特徴が一致しており、坂東との見分け方は顎髭の形。 用瀬(もちがせ) 身長:180cm 体重:69㎏ 年齢:31歳 誕生日:1月2日 特技:嗅覚が犬並み 九番隊隊長。 鼻にマスクを着けた痩身の男。 元は滅堂を狙う暗殺者で隠密行動が得意。 同じく元暗殺者の吉岡とは護衛者になる前から面識があったらしい。 鼻マスクに特に意味はなくファッションとして着けている。 山王(さんのう) 身長:190cm 体重:116㎏ 年齢:38歳 誕生日:1月12日 好きな技:回し受け 十番隊隊長。 空手の達人だが特定の流派に所属したことがなく、先輩の護衛者に教えてもらっただけ。 実は大の漫画やゲーム好きで、作中の技を自分の空手に取り込むこともある。 美萩野(みはぎの) 身長:178cm 体重:64キログラム 年齢:33歳 誕生日:3月4日 ハマッていること:部下の誕生日をサプライズでお祝い 十一番隊隊長。 顔中にピアスをしたモヒカン頭の男。 奇怪な見た目でを使った戦法が得意だが護衛者の中では物凄く良い人と評判。 無口だが部下の信頼は篤く、上記の通り部下の誕生日をサプライズで祝うことがある。気高や殲滅部隊の羽合と仲が良い。 その他 安長(やすなが) 五番隊隊員で三朝の元部下。 弓ヶ浜が出奔する際に殺害される。 『浮雲』初見泉(はつみせん) 乃木グループ所属の闘技者。 『不真面目を絵に描いたような男』『拳願仕合史上最強の無責任男』と呼ばれるほどに素行に問題がある軟派男。 かつて「滅堂の牙」候補としてスカウトされた事もあるが、スカウトから1週間ほどで「飽きた」と護衛者を辞めている。 しかしもし辞めてなければ五代目「滅堂の牙」は彼になっていただろうと言われている。 串田凛(くしだりん) 身長:148cm 体重:45㎏ 年齢:24歳 誕生日:2月6日 好きな異性のタイプ:二重で長身のイケメン 拳願絶命トーナメントにおいて、乃木から山下に送られた秘書。 「ッス」という語尾が口癖のフランクそうな美女だが、乃木から「トーナメント水面下で権謀渦巻く企業間の不正から山下を守る」ことを任されており、相当のキレ者であるが、色々と重要な情報を山下に説明し忘れていることが多い。顔のパーツが金田末吉とほぼ同じであるが本人たちに自覚はなく、血縁関係もない。 本来の秘書である秋山楓よりも会長から多くの情報を与えられており、王馬たちグループ傘下の闘技者の動向を密かに監視し、調査結果をつぶさに報告している。 その正体は滅堂直属の諜報員で、王馬と同じく不法占拠区「中」の九蜘区出身。 身勝手で暴力で全てを解決しようとする同郷の人間を嫌っているが、王馬や氷室は例外として親しく接している。 「中」から出てきたばかりの自分に親身になってくれた滅堂に恩義を感じているが、善人すぎて危なっかしい一夫を放っておけず、トーナメント後は本来の主人から離れ、一夫の補佐に努めることを決める。 『ケンガンオメガ』の開始時はエジプトに長期出張中。 【別働隊】 殲滅部隊 護衛者の中から更に選りすぐりの猛者を選別した特攻部隊。 隊員は各々得意な戦法は違うが護衛者隊長クラスを上回る実力を有している。 「SB」と入った腕章をしている。 烈堂以外の隊員の名は鳥取県の地名で固められている。 片原烈堂(かたはられつどう) 身長:181cm 体重:75㎏ 年齢:21歳 誕生日:6月9日 得意な楽器:ベース 休日の楽しみ:鞘香と遊ぶこと 「殲滅部隊」の隊長で滅堂の実子。 一見優男だが、アギトが「牙」の後任に推すほどの実力者。 右目が前髪で隠れており、左目は額から頬にかけて刺青のような模様が入っている。 実は隠れシスコンであり、異性に対してガードの甘い異母姉の鞘香を常に気にかけている。 『ケンガンオメガ』までの間は王馬の生存を2年間にわたって秘匿しており、彼や雷庵と共に「蟲」の対処にあたる。 三朝に師事しており、使用武術は「シラット」。無手のシラットだけでなく小型ナイフを用いるシラットの武器術も修めている。 本人は「器用貧乏」「徒手を突き詰めた奴には勝てねえよ」と謙遜しているが、王馬と雷庵の喧嘩に割って入って仲裁できるほどの実力を擁している凄腕である。 皆生(かいけ) 身長:180cm 体重:71㎏ 年齢:25歳 誕生日:8月8日 秘密:片原鞘香に惚れている 殲滅部隊隊員。元一番隊隊長。 黒髪の美剣士で、烈堂に誘われて殲滅部隊に加入した。顔の刀傷は過去の立ち会いでつけられたものらしい。 鞘香に惚れていることは周囲にバレバレだが、本人は気付いておらず、鞘香も皆生の好意に気付いていない。 羽合(はわい) 身長:250cm 体重:248㎏ 年齢:31歳 誕生日:5月29日 悩み=街で「動く待ち合わせ場所」扱いされること 殲滅部隊隊員。元八番隊隊長。 人間離れした巨体を持つ男で、烈堂の勧誘で殲滅部隊に加入した。 気高、美萩野の二人とは気が合うようで、休日は一緒に遊ぶことが多い。 天狼隊 二階堂が率いる護衛者特殊部隊。『ケンガンアシュラ』にて彼が率いていた「天狼隊」がそのまま護衛者に組み込まれた形となっている。 天狼衆は元々旧日本軍特殊部隊で、戦後は台湾裏社会に活動の場を移している。 また忍の末裔であるため隠密行動や破壊工作を得意とし、素手の格闘だけでなく武器術も体系に含まれている。 『ケンガンアシュラ』では速水の依頼を受け、二階堂が仕合をしている間にトーナメント会場のいたるところへ爆弾を設置したが、速水の裏切りを聞かされ、2回戦の間に全ての爆弾を解除している。 『ケンガンオメガ』では「天狼隊」として大日本銀行に所属しており、他の護衛者と異なり戦闘よりも諜報活動が主な任務となっている。 なお、作者によれば初期設定では護衛者と戦う予定だったとのこと。 『番人』二階堂蓮(にかいどうれん) 身長:174cm 体重:73㎏ 年齢:24歳 誕生日:1月12日 特技:動物に好かれること 好きな武将:徳川家康 CV:沢城千春 白夜新聞所属の闘技者。 速水勝正配下の闘技者の中でも中心的な人物だが正体は旧日本軍特殊部隊「天狼衆」の長(*2)で、独自に4人の配下を抱える。 流派は忍術と中国拳法を融合させた日本式中国拳法「天狼拳」。 日中戦争の折、突如現れ中国軍を圧倒した正体不明の拳法家達(=天狼衆)が使用したが、その後失伝したと言われていた。忍の末裔であるため隠密行動や破壊工作を得意とし、素手の格闘だけでなく武器術も体系に含まれている。 拳法家としての実力も然ることながら、本領は自らが率いる特殊部隊「天狼衆」を用いた破壊工作や隠密行動。 拳願絶命トーナメントでは本来の雇い主である速水の命令で白夜新聞の闘技者・武本久安を倒してその立場を奪い、白夜新聞社長・赤野鉄砂希を速水の傀儡にするが、速水が自分たちを捨て駒として利用しようとしていることを知らされて離反し、『ケンガンオメガ』までの間に部下達と共に護衛者の一部隊となり、諜報活動に従事している。 露出度が高めなファッション(*3)を好むキザなナルシストだが、護衛者となってからは普通のスーツを着ている。 ※使用技 嵐(ラン) 拳による高速のラッシュを繰り出す。 背地背水脚(ハイチハイスイキャク) 仰向けの状態から瞬時に倒立のような形で真上に蹴り上げる技。 奇龍(クイロン) 天狼拳奥秘。 ●両手を合わせた掌の中で超圧縮した空気を相手の至近距離で炸裂させ爆音で強制的に動きを止める「虚」 ●背後に回り耳元で秘伝の呪詛を囁くことで瞬間的な催眠状態にする「幻」 ●催眠で無防備となった相手に渾身の発勁を叩き込む「光」 という3つの技巧を組み合わせた複合技。 3つの工程を一瞬で全て行わねばならない性質上、申し合わせ有りの組稽古ですら発動するのは不可能と言われる超高難度を誇るが、片腕が破壊されていても使用できるという利点もある。 光打(クァンダ) いわゆる発勁。単発で使うこともあるが「奇龍」のフィニッシュとしても使われる。 炎(イェン) 身長:188cm 体重:100㎏ 年齢:29歳 誕生日:9月30日 「天狼衆」メンバー。 隊では最も好戦的な性格。 蔡(ツァイ) 身長:215cm 体重:211㎏ 年齢:81歳 誕生日:4月7日 「天狼衆」メンバー。 梅の祖父で二階堂の世話係。 梅(メイ) 身長:163cm 体重:51㎏ 年齢:24歳 誕生日:7月3日 「天狼衆」メンバー。 二階堂に惚れている。 黄(ファン) 身長:172cm 体重:67㎏ 年齢:26歳 誕生日:8月10日 「天狼衆」メンバー。 二階堂の学友。 追記・修正は「滅堂の牙」となってからよろしくお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ただでさえトーナメント故に登場人物多いのに護衛者とか守護者みたいなの出して大丈夫かと思ってたら案外キャラ立ってる人多いのよね。串田凛が護衛者だった事は記事読むまで完全に忘れてたけど -- 名無しさん (2021-01-21 17 36 29) 自分の隊から裏切り者を出してしまったJ隊長はめっちゃ肩身が狭くなってそうだな。 -- 名無しさん (2021-01-21 17 39 00) 刹那逮捕の縁からか烈堂と王馬が微妙に仲良いの微笑ましい -- 名無しさん (2021-01-26 18 26 49) 王森さんやヒカルくんの拳願仕合戦績がちょっと気になるな。 -- 名無しさん (2021-05-16 01 57 35) ↑3 その事については三朝が件の人物にきっちりケジメをつけた…アオリもオマケして。 -- 名無しさん (2021-06-10 14 03 28) 弓ヶ浜の裏切りから三朝の就任が決まるまでは鷹山が持ち上がりで滅堂の牙を務めていたと勝手に思っている -- 名無しさん (2021-09-18 10 45 12) 三朝の発言から滅堂の牙の七代目はミノルが就任していたのが明らかになったな。 -- 名無しさん (2023-10-29 13 09 00) 名前 コメント
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世界史上、最大の暴君は誰か。 政治的な力を持たない一般のキリスト教徒の多くを処刑し、獣の数字や大淫婦とすら蔑まれるローマ皇帝・ネロか。 その名自体が暴君の意味を持つとさえされた、随皇帝・煬帝か 自身の理想を貫くために現実を歪めたとまで呼ばれた粛清を行った、ソ連書記長・スターリンか。 数多の人物の名前が挙げられる。 その中で必ずその名を挙げる物が居る。 「暴君の証明が間接的に人を殺した数であり、恐怖の渦に巻き込んだ土地の広さとするなら。 人間が生み出した最大の暴君とは、間違いなく『神条紫杏』だろ。 彼女を超えられるとすれば……それこそ神話上の神ぐらいなものだろう」 食糧事情、社会的インフラ、兵器開発、医療機関。 現代社会を成り立たせる全てがTSUNAMIグループを通じて行われている。 そのTSUNAMIグループが、文字通りありとあらゆる手段を用いて『間引き』を行えば。 それは世界の崩壊を意味する。 TSUNAMIグループの創始者であり、初代会長。 その『魔王』と同義の肩書きを持つ女こそが、『神条紫杏』なのだ。 巨大組織『TSUNAMIグループ』の総帥であるからこそ、神条紫杏は全世界を相手取って戦争を起こすことが出来た。 一国の王ですらなく、だからこそ、全世界へと平等におぞましき支配と死をばら撒くことの出来た魔王。 七十億を超え、八十億を迎えようしていた世界人口。 そのうちの半分以上を殺した戦争を起こした。 その戦争のためのあらゆる作戦を、自らが携わった。 彼女の目的は間違いなく『全世界に住む人間の粛清』だった。 彼女は津波のように、抗いようのない恐怖だけを残していった。 正しき罪を持って、あるべき場所で処刑することも出来ずに暗殺された。 しかし、誰も知りはしない。 彼女が未来を知っていたことを、未来では現在の世界人口の半分ですら『倍』なのだということを。 絶望の未来を回避するために、人を殺していたことを誰も知るわけがない。 結果として。 歴史にはその『真実』を記されず、ただ、全世界を恐怖の渦に陥れた魔王が居たという『事実』だけが残された。 ◆ 日本史上、最強の侍は誰か。 無数の論争が行われつつも、剣聖という看板を必ず与えられる上泉信綱。 無数の真剣勝負に挑み、全てに勝利し、遂に一度として刀傷を受けなかった塚原卜伝。 二天一流を掲げ、数多の武芸者と斬り合って生き残り、技術書・精神書として五輪の書を記した宮本武蔵。 数多の人物の名前が挙げられる。 その中で必ずその名を挙げる物が居る。 「人を殺した数で強さが決まるというのなら、人斬り抜刀斎はどうだ」 誰かが言い出す。 その名前は、幕末の時代に人を斬り捨て続けた鬼の名前。 恐らく、戦の最中を含まないのならば、日本国で最も多くの生命を奪いとった侍と呼ぶのも憚れる修羅。 人斬り抜刀斎は、修羅さながらに生命を斬り捨てて新たな時代を切り開いた。 明治政府樹立の影には、幕府重鎮の相次ぐ暗殺が大きな要因となっている。 ならば、明治政府を作ったのは人斬り抜刀斎という鬼なのかもしれない。 人斬り抜刀斎の名前は誰もが知っているが、人斬り抜刀斎の正体は誰も知らない。 誰もしらないからこそ、その噂は大きくなっていく。 浄瑠璃や歌舞伎のモチーフにされ、その逸話も歪んでいく。 誰も知らない。 人斬り抜刀斎が、幕末の時代で、誰よりも人を殺すことに忌避感を抱いてたことを。 狂気に駆けるような混乱とともに人々が奔走する時代で、誰よりも人を斬り捨てる事実を見つめ続けていた。 その真実を、後世の人間は誰も知らないのだ。 結果として。 歴史にはその『真実』を記されず、ただ、暗殺を続けた人斬り抜刀斎が居たという『事実』だけが残された。 ◆ 「人斬り抜刀斎か」 成人を迎えばかりほどの若さを持った、赤みがかった長髪をポニーテールに纏めた女が居た。 地味だが、仕立ての良い黒いウーマンスーツを纏った女。 垂れがちな目は柔らかさよりも、周囲を伺うような神経質な一面を抱かせる。 顔立ちは整っていたが、ソレ以外では特筆すべき特徴を持っていない。 それこそ、街を歩いていても誰も気にはしないような、平凡な女だった。 しかし、女は『平凡』という言葉から最も遠いような 神条紫杏。 『煬帝』が『暴君』の意味を持つように、ある世界において『Sian』は『魔王』の意味を持つ。 「聞いたことはあるよ、日本史上、最も人を『斬ったとされる』暗殺者だとね」 緋色の髪と頬に十字傷を刻んだ男が、西日の差す部屋の影の中で消えるようにして立っていた。 緋色の長髪を高い位置で結んだ、痩身矮躯の身体を青袴で包んでおり、とても英霊とも思えないような優男。 平均的な二十前後の女性のそれである紫杏と体格に大きな違いはない。 「……『ますたあ』よ」 しかし、その研ぎ澄まされた妖刀のような鋭い視線は、目の前の優男が英霊であることを如実に訴えていた。 アサシンのサーヴァント、『緋村剣心』。 別名、『人斬り抜刀斎』。 混乱の幕末の京都で人を斬り続けた鬼こそが、神条紫杏によって召喚されたサーヴァントだった。 「『拙者』ではなく、『俺』として登録された英霊を、主は召喚できた。 とすれば、『ますたあ』の作る時代というものは、みんなが笑えるものなんだろう。 そうでなければ、俺を呼ぶことは出来ない」 どこか仮面を被ったような口調でアサシンは語り始める。 この姿が、緋村剣心の全てではないのだろう。 恐らく、本来の抜刀斎はもっと別の姿なのだ。 仮面を被ることで、役割を演じることで生きてきた紫杏はそれを察することが出来た。 優れた観察眼というよりも、オカルトじみた同族の臭いを嗅ぎとったのだ。 「しかし、新時代を作る際には、笑えなくなる人物がいるのだろう」 「そうだ」 紫杏は躊躇いもなく肯定した。 抜刀斎は鋭い瞳を逸そうともせず、紫杏は反英雄の視線を真っ向から受け止めた。 魔王の肩書に、偽りはなかった。 「何かを選べば、何かが選べなくなる。 そもそもとして、人は多すぎるんだ。 いや、嫌うだけならいい。 人間は、人間を、本当に滅ぼしてしまう戦争を起こしてしまうんだ。 その歴史を変えるために、私は聖杯とやらを求めよう。 仲間の計画が失敗する可能性も、0ではないからな」 それは未来を知ったからの言葉――――ではない。 短い生を過ごして知った、不誠実な世界の真実。 努力した人間が報われない、間違った世界の理だ。 「歴史を誤魔化して、私は死んだ。 かつてあった大破壊の歴史を塗り替えるために、私は死んだ。 『大破壊の未来という歴史を改変しようとした主体は神条紫杏』、宇宙をそう誤魔化すことが出来れば、成功だ。 宇宙は私の死を観測することで、歴史は改変されず、歴史が元通りに進むと勘違いするだろう。 ならば、私の仲間が歴史を改変させる。 宇宙が気づいた時には、歴史は安定した状態に戻る。 安定した歴史は、宇宙にすら手を出せない」 歴史は定められている。 例え、歴史を大きく動かしたと思われる人間を、タイムスリップの技術で殺したとしよう。 すると、歴史は変わるのか。 多くの場合において、歴史は変わらない。 『殺された人物のすぐ傍に居た誰か』が、代わりに定められた歴史通りに進むように偉業を為すのだ。 ただ、それでも『その人物』でなければいけない、という歴史も存在する。 例えば、燃料問題を根本的に解決してしまう機関を開発した科学者の死がそうだ。 その科学者が死ぬことで、燃料問題は解決されぬまま、未来へと棚送りになってしまう。 歴史が変わることも、かなり低い確率ではあるが、存在するのだ。 「『六人組』とは単なる数字だ、そこに所属する人物の『名前』は意味を持たない。 私達六人で世界を救う……そう言った意味を持つ数字だ。 必ず、六人組は世界を改編する。 だが、もしも、私達の仲間が歴史の改変に失敗したら……そのための保険。 この聖杯戦争に勝利し、聖杯を手にして歴史にアクセスする」 「根源に通じるため、聖杯を求めるということか」 「魔術師でない私が根源にアクセスできるかどうか、それは正直出来ない可能性も低いだろう。 しかし、私の仲間が『一撃計画』を成功させるように、バックアップする。 それが私の願いだ。 人類の救済こそが、私の願いなのだ」 紫杏は語り続ける。 抜刀斎は、その言葉に偽りがないことを見抜いた。 しかし、聞き慣れぬ言葉があったために、疑問の言葉として紫杏の言葉をオウム返しにした。 「……一撃計画?」 「世界の人間の大半を殺して、戦争を起こした我々の敗北によって世界を安定させる計画だ」 『世界を殺す』 『わざと戦争に負ける』 その二つのフレーズを、何事もないように、紫杏は口にした。 すなわち、それは歴史において大逆の存在になるということ。 それこそ、『神』ではなく『魔王』と呼ばれる存在となるということ。 救いようのない存在へと堕ちることだ。 「私達は人を大勢殺した津波とならなければいけない。 どのような英雄であっても、津波を止めることは出来ない。 事実、オカルトと超常現象が支配する裏社会ですら、私達が組んだ『支配』という津波の前兆を止められなかった」 紫杏は己の意思を述べ続けた。 抜刀斎がそれを求めていることをわかっていたからだ。 紫杏が、人斬り抜刀斎を従えるに相応しい人間であるか。 紫杏が、人斬り抜刀斎を生んででも求めるに相応しい時代を作ろうとしている人間であるか。 抜刀斎は、それを求めていた。 「『一撃計画』によって、一度世界を壊れる――――手前で、私達は『故意』に失敗する。 その結果、人は多く死ぬだろう。 しかし、そもそもとして戦争を仕掛けた私達が、『引き際』を見極めて完膚無きに敗北する。 これ以下では世界は再び巨大な戦争を起こし、これ以上は死ぬ必要がない死亡者数」 荒唐無稽な話。 しかし、抜刀斎は紫杏の目を見据え続けた。 無言で言葉を促す。 紫杏は、自身の想いと作戦を偽ることなく言葉にする。 「そんな、世界を維持するための、最小限の人口減少で終わる。 そうすれば、封印された『そして、誰も居なくなった<ピースメーカー>』は使われることがない」 最大最強の人間爆弾、『そして、誰も居なくなった<ピースメーカー>』。 『反エントロピー』という馬鹿げた超能力を所持し、増え続けるだけのエントロピーを収束できる奇跡の人間。 文字通り、無限のエネルギーを操る夢の爆弾。 その使用は、世界が崩壊することを意味する。 それだけは、避けなければいけない。 「……そんなところだ。 私が聖杯を手にせずとも、一撃計画は成功するだろう。 だが、絶対ではない。 絶対でない以上、保険が必要だ。 そして、聖杯は保険としては十分すぎるものだ」 『紫杏が体験できるはずのない最悪の未来をやり直す』。 それこそが神条紫杏の願いなのだ。 抜刀斎は一度軽く目を閉じ、開いた。 怪しい眼光で、紫杏を見据えたまま、小さく口を開いた。 「この血刀が吸う血が増えることになる」 「そういうことになる、人斬り抜刀斎殿には申し訳ないがな」 紫杏は知っている。 抜刀斎が求めた理想と、日本が歩んだ歴史は異なることを。 富国強兵の元に人民を圧迫し、敗北する。 その中に、不幸となった人間は大勢いた。 それが歴史の常だと紫杏は納得できるが、抜刀斎はどうだろうか。 剣心の眼光が、より強烈に、妖しく光った。 「その先に、血を流した以上の人々の笑顔があるのなら…… もしも、『ますたあ』の作ろうとする新時代がそうではないと思ったら、宝具の元に俺達の契約は破棄される」 その思考自体が、『無辜の怪物』によって侵された思考だった。 生命とは数字ではない、そんなことは人を斬り捨て続けた剣心自身がよく知っている。 だからこそ、宝具『人斬り抜刀斎』は自らの主を取捨選択する。 『人々の笑顔がある新時代』を作ろうとする人間しか召喚、及び契約できないようにするのだ。 そして、剣心が目の前の人間が主に相応しくないと判断すれば、契約は破棄される。 より上位の神秘を持ってしなければ、この宝具の効果を無効化することは出来ない。 「そこにで作られる世界が、自分の居場所ではないことはわかっているんだろうな?」 「愚問だな。 幸せになることなど、とうの昔に諦めている。 『誰もが幸福になって良い』というものは、義務ではなく権利に過ぎないのだからな」 紫杏は不誠実な世界を見つめ続けた。 紫杏は父は三流の政治家だったが、己の私腹を肥やすことを目的とするような政治屋ではなかった。 人のために動いていた父は、中東のテロリズムの手にかかり、死んだ。 よくあることだった。 紫杏の、たった一人の家族は、そんな言葉で片付ける事ができるような世界だった。 悪法もまた法であるが、悪は正されなければならない。 「血に濡れた神輿は誰も担ぎはしない」 「そうだ、そのために私は血に濡れねばならない。 私という神輿を捨てることに、誰も躊躇いを覚えないように」 ふと、幼い頃からの想い出が蘇った。 隣町の公園に住む、桃の木の精。 大人は見えず、子供だけが見えることが出来る、座敷童のような精霊。 もしも、桃の木の精なんて、何の意味もない不可思議なことを目撃していれば別だったかもしれない。 自分は大人ぶって世界を分かっているつもりにすぎない子供だと言ってくれるのなら、変わっていたかもしれない。 そんな、何の意味もない、だけど、ロマンチックな寓話が存在するのなら。 不誠実な世界でも、好きになって良かったかもしれない。 しかし、現実に、桃の木の精を紫杏は観測できなかった。 『観測できなかったものは、存在しない』。 それこそが、『神条紫杏』が愛する、曲解した『シュレディンガーの猫』理論だった。 「それが広義的にも狭義的にも悪だとわかっているが、やらねばならないと思ったのだ」 「……契約は為された。 人斬りの鬼として呼ばれた『俺』の名は『ますたあ』とともにある。 『拙者』であるための刀は、『ますたあ』の従者である以上は持つことが出来ない」 鋭い日本刀が光を放った。 逆刃であるはずもなく、触れれば斬る、妖しき刀。 その刀で、その力で新時代をより良き新時代が気づかれると信じた。 紫杏と同じであった。 「例え、鏡に映る自分の姿がどれほどおぞましいものでも……やらねばならないと思ったのだ。 やらねばならないことを我慢できるような、そんな人間にだけは、なれなかった。 ……思えば、本当にそれだけなのだろうな」 ――――結局のところ、神条紫杏と緋村剣心の二人は、最初から最後まで、我慢の出来ない大きな子供だったのだ。 . 【クラス】 アサシン 【真名】 緋村剣心@るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 【パラメーター】 筋力D 耐久E 敏捷A+ 魔力E 幸運E 宝具E 【属性】 混沌・中立 【クラススキル】 気配遮断:A+ サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 完全に気配を断てば発見する事は難しい。 『日本史上最大の暗殺者・人斬り抜刀斎』と畏怖された剣心は、無辜の怪物スキルの影響で高い気配遮断スキルを誇る。 【保有スキル】 無辜の怪物:B 生前の行いから生まれたイメージによって、過去や在り方を捻じ曲げられた怪物の名。 能力・姿が変貌してしまう。 このスキルは外すことが出来ない。 宝具・『人斬り抜刀斎』と同一されているため、姿に大きな変貌はない。 飛天御剣流:C+ 一対多を主戦場とする、弱者を助ける救世のための剣術。 大きな力に与することもなく、ただ孤高で在り続けた天秤の剣。 緋村剣心は正統継承者であるが、本来、肉体的に優れたものが扱うべき剣術であるため、スキルランクは高くない。 スキル・無辜の怪物、及び、宝具『人斬り抜刀斎』の影響で奥義の使用が出来ない。 宗和の心得:B 同じ相手に同じ技を何度使用しても命中精度が下がらない特殊な技能。 攻撃が見切られなくなる。 心眼(偽):B いわゆる「第六感」「虫の知らせ」と呼ばれる、天性の才能による危険予知。 視覚妨害による補正への耐性も併せ持つ。 【宝具】 『人斬り抜刀斎』 ランク:E 種別:対史宝具 レンジ:- 最大捕捉:- 『不殺の剣士』を『人斬り抜刀斎』へと変える、緋村剣心の魂に刻まれた誓いの宝具。 『人斬り抜刀斎』とは、すなわち旧時代に捨てられた火村剣心の有り様。 剣心は世間から称えることはなく、人斬りの鬼として旧時代とともに消えていった。 本来の剣心は心優しき青年だが、人々と時代に形作った『人斬り抜刀斎』という鬼に精神を侵食されている。 どのような触媒を用いようとも、『人々が笑う新時代』を作ろうとする者しか緋村剣心を召喚することが出来なくする。 また、緋村剣心が望めば一方的に契約を破棄することが出来る。 【weapon】 血に染まった無銘の業物 【人物背景】 短身痩躯で赤髪の優男、左頬にある大きな十字傷が特徴である。 かつては長州派維新志士で、幕末最強とまで謳われた伝説の剣客・人斬り抜刀斎その人である。 修羅さながらに殺人剣を振るい数多くの佐幕派の要人を殺害してきた。 間違いなく、明治政府樹立の大きな要因であった。 しかし、ある不幸な事件から明治維新後は一転して不殺を誓い、流浪人として旅し、弱き人たちのために剣を振るっていた。 流浪人としての剣心は一見朗らかで間の抜けた人物であり、虫も殺せぬような人柄であった。 以降どのような残虐非道な悪人に対峙しても、どのような困難な状況に陥ろうとも不殺の信念を決して曲げることはなかった。 神谷薫との出会いや、同じ激動の時代を生き抜いた宿敵たちとの戦いを通じて、贖罪の答えと新たな時代での生き方を模索していく。 しかし、英霊としては多くの人間によって付与された『人斬り抜刀斎伝説』の影響を大きく受けている。 そのため、自らの意志で続けた人斬りではあるが、無辜の怪物として扱われている。 サーヴァントとして召喚される際には、『緋村剣心』ではなく『人斬り抜刀斎』となるのだ。 よって、『人斬り抜刀斎』時には習得していなかった飛天御剣流の技は使用することが出来ない。 【サーヴァントとしての願い】 誰もが笑って過ごせる平和な新時代を作る。 【基本戦術、方針、運用法】 優れた剣技を持っているが、敵サーヴァントとの直接対決では分が悪い。 単純な技術だけを持って人を斬るため、魔力供給自体もほとんど必要としない燃費の軽さ。 マスター暗殺が主戦術となる。 【マスター】 神条紫杏@パワプロクンポケット11 【マスターとしての願い】 遥か遠い世界が破滅するという『史実』のやり直し 【weapon】 【能力・技能】 魔王 神条紫杏は死後に反英雄として登録されている。 もしもサーヴァントとして召喚されていれば、無辜の怪物スキルとは異なるが、 同じように本来の彼女とはかけ離れた姿・性格で召喚される特殊スキルである『魔王』をEXランクで所持している。 後世の創作によって定められるスキルであるため、マスターの立場である現在は持ち合わせていない。 また、『"周囲の人間が自分に望む人格"を完璧に演じる才能』を持っている。 それこそが、『魔王』の元となった紫杏の特殊な才能である。 その紫杏が設定した『人物』を演じることで、紫杏は高いカリスマ性を保持している。 また、動揺というものも限りなく抑えることが出来る。 【人物背景】 神条紫杏は高校に入学するまで、生真面目でどこか尊大な、自分のことを大人だと思う大きな子供であった。 子供だからこそ、欺瞞に満ちた世界を理解でき、それが我慢できなかった。 努力をしていた人が馬鹿を見て、ズルをしたり嘘をつく者が幸福になる世界。 それに対する怒りに似た感情を抱いており、常に世界を正そうとしていた。 例え、鏡に映った自分の姿がどれだけ醜いものでも。 高校在学中、表社会にも裏社会にも大きな影響を及ぼしている大グループ『ジャジメント』の幹部候補として渡米。 彼女はその渡米の最中、『人間が滅ぶ最悪の未来』からやってきた男・ミスターKと接触する。 ミスターKの語る滅びの未来が十分に信じることが出来るものだと確信し、彼の仲間である『六人組』に入る。 その後、18歳の春には日本支部の社長として就任。 ジャジメントと敵対している『オオガミグループ』も支配し、二つの組織を統合。 こうして、紫杏の『世界征服』は成功し、最悪の未来を回避するための『世界支配』を開始する。 燃料や食糧問題から生まれる人間同士の滅びの戦争を、世界人口の大半を殺すことで世界を維持する。 そんな『一撃計画』を実行した。 その後、ほどなくして暗殺される。 しかし、『六人組』は『一撃計画』を実行するだろう。 六人組としての彼女は、『見ることの出来ない顔も知らない誰かの笑顔』のために動いている。 世の中の不正義を直視し続けたため、自身が幸せになることを諦めている。 暗殺された直後、『自身が体験できない遠い未来をやり直そう』とする意思を以って、聖杯戦争に招かれた。 【方針】 サーヴァントとの接触は避け、マスターを暗殺する。 BACK NEXT -010 音無結弦&アサシン 投下順 -008 戦争屋と死神 時系列順 BACK 登場キャラ NEXT 参戦 神条紫杏 000 黄金のホーリーグレイル-what a beautiful phantasm- アサシン(緋村剣心)
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10 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/08/23(火) 13 33 35.12 ID FeoxozX8 Be 母を失くした父子家庭の父親が、数年後に再婚。 娘は、綺麗で優しそうな継母に懐くが、実は継母は娘の若い体を奪い取ろうと狙っており ……という妄想。 主人公(継母)は、「老いる」ことに異様な拒絶感を持っている(拒食症などと似た感じ?)。 義理の娘を可愛がりながらも、心の底の欲求には逆らえず、その娘が中学を卒業する前夜、 ついに儀式を執り行い……とか 16 にゃあ [] 2011/08/28(日) 22 32 57.45 ID 6UOwAdEv Be 10 これでもいい? (「若くなりたい継母と狙われた女の子」が投下されました) 45 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/09/06(火) 21 38 42.65 ID 3TnYQANq Be 女性型モンスターとの入れ替わりとかあったけど、女性型アンドロイドとかサイボーグとかとの入れ替わりとかどんなもんだろうか。 46 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/09/06(火) 22 36 06.22 ID YRGxP6+I Be 45 いいんじゃないですかね。 少なくとも個人的にはぜひ見たいです。 たとえば、 「容姿は美しいが、根性ババ色で、ただ家同士の関係によって主人公と結婚した妻」 と 「科学者である主人公に作られた女性型アンドロイド。もちろん主人公に献身的で、プログラムされたわけでもないのに彼を愛している」 の入れ替わりとか。 アンドロイドの身体に入れられた妻は、制御プログラムによって、主人公夫妻には逆らえない、とかワクテカしません? 47 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/09/07(水) 00 34 51.80 ID Hmn1NPAA Be なるほど、それなら「最新型で美しい容姿と貞節な精神を備えた アンドロイドのボディが、単に性的用途リミッターの規制のない 旧型のアンドロイド(それも人工皮膚が劣化して老婆のような容 姿のそれ)に彼女の主人の浅薄な考えによって入れ替えられてし まう、その後、彼女は情事に耽る二人の元を去り、真実の愛とは 何かを求めて朽ち果てつつある体で遍歴の旅に出る」というのも できそうですね。いや、もちろん、なかなかにホネでしょうけど。 48 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/09/07(水) 01 06 38.39 ID B0wYBGsc Be そのへん、「悪堕ち/悪勝ち」系が好きか、「因果応報」系が好きかで意見が分かれそうですな。 自分は基本的に後者なので、そういう話しか書けませんけど。 49 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/09/07(水) 02 51 22.67 ID WVQBY25B Be 47 それなんて"A.I."w 50 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/09/07(水) 22 42 30.56 ID y7dOmT1L Be 自分は人間だと思いこむようプログラムされていた高飛車な性格のアンドロイドが、他のボディに移植されたり魔改造されたりして屈辱と恥辱まみれになる。 実は、彼女の召使いのふりをしていた主人公の仕業。そういう嗜好の持ち主と言うことで。 51 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/09/08(木) 21 58 35.17 ID E0ESD8mU Be 入れ替わりといえるかわからないけど、 普通にマジカルな要素でゴーレムとかホムンクルスと脳みそだけ入れ替えするとかでもいけるな 52 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/09/10(土) 20 34 47.69 ID V3Ppbxvo Be 今日、某アニメの設定資料集買ってきてふと思いついたんだが…… 12、3歳くらいの魔法少女(普段は中学一年生)と、その子の中学の女教師(25、6歳)の 「魔法少女状態だけの入れ替わり」ってどうだろう。 元々、魔法少女の変身ってのは、資格者の資質に合わせた姿・魔法・装備を 魔法界の妖精(オトモ)がカスタマイズしてあてがうもの。 ところが、とある町を守る魔法少女が敵の魔物にやられて、変身用キーアイテムを兼ねた 魔法のバトンを手からはじき飛ばされてしまった。 その魔法少女が自分の教え子だと知り、また彼女が自分を庇って敵にやられたので、 責任を感じた女教師が、バトンを手に取り、魔物に殴りかかろうとしたところ、 偶然その教師も高い魔法適性を持っていたが故に、魔法少女に変身。 ただし、本来は教え子用にカスタマイズされたものなので、変身後の姿は 教え子の変わった魔法少女姿とソックリ(多少の色違いくらい)……みたいな。 しばらくは教え子が戦えない(全治1ヵ月の重傷)なので、いい歳した女性が 代わりに魔法少女として戦うハメになったり、 まるで双子状態の教え子と先生(魔法少女)のレズシーンがあったり……。 さらに、激戦区になったこの街のことを考慮して、ふたり目のオトモが来て、 先生用にカスタマイズしたキーアイテム(コンパクトとか?)を渡し、以後先生は 元の姿に近い(ただし少し)アダルトちっくな魔法少女(?)に変身して、 回復した教え子と共に闘うことに。 でも、百合ゆりな関係は続いていて、時々はキーアイテムを交換して、 女教師がロリ魔法少女、生徒がお姉様系魔法少女に変身。 そのまの闘ったり、レズったりするのもアリかなぁ、と。 スレ違いかなぁ? 53 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/09/10(土) 21 49 53.06 ID WsIKyJZi Be 52 いいと思うよ! 双子レズプレイと 女教師がロリ魔法少女、生徒がお姉様系魔法少女に変身 てのがつぼった! 54 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/09/11(日) 17 15 11.50 ID 2ydAZygv Be 52 早く執筆作業に入るんだ (「スキ好き魔女っ子×先生」(プロローグ+タイジェスト)へと繋がります) 104 名無しさん@ピンキー [] 2011/09/26(月) 23 37 56.23 ID ufyKprp1 Be AVで男女の入れ替わりはあるのに女性同士が入れ替わるのは無いのが、残念 105 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/09/26(月) 23 42 10.69 ID nnnp7axu Be 104 普通に何個かあるけど… 106 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/09/27(火) 01 17 15.77 ID 8Oa2MU2n Be 憑依もあるぜ。 107 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/09/27(火) 20 30 25.43 ID ZkPVkK3S Be 入れ替わりは何個か知ってるが憑依もあるのか 108 名無しさん@ピンキー [] 2011/09/28(水) 00 32 40.01 ID Pri4JLw8 Be 作品教えてください 109 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/09/28(水) 00 46 49.84 ID WUKT/Thn Be ほい、作品中4人のODがあるよ。 http //www.gp-museum.com/general/1101/06.html 110 名無しさん@ピンキー [] 2011/09/30(金) 10 24 42.07 ID o7rnqtUe Be 熟女入れ替わり最高です。 111 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/09/30(金) 10 44 35.54 ID 8MxcH6DJ Be 「ふたりのロッテ」……とはちょっと違うけど、 お隣り同士とかで仲の良い同い年の少女ふたりが、 ひょんなことから心(魂?)が入れ替わってしまい、 互いの立場で過ごすことになる話とか見てみたい。 入れ替わりは10~11歳くらいで起こって、 第二次性徴とかは、入れ替わった相手の身体で迎える ことになると、萌えるなぁ。 かたや平均的なサラリーマンの長女で下に弟妹がいる お姉ちゃん。 かたや資産家の令嬢で、上に歳の離れた兄がひとりいる だけで、家族みんなから過保護気味に甘やかされてる。 ……てな感じで、家庭環境も大違い。 中学は同じ学校に入ったものの、高校は別れ別れに。 そうこうするあいだに、ふたりとも現在の環境に適応して どんどん性格とかも変わっていくの。 で、入れ替わりから10年後に、片方は短大卒業してOLに もう片方は音大で声楽とかピアノとか専攻してるところで 唐突に元の身体に戻っちゃう。 かつての自分の身体とは言え、相当混乱するだろなぁ。 112 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/09/30(金) 13 15 33.99 ID pyIgLxvF Be 一方は真面目に仕事中、一方はセックスの最中に突如立場交換したらとんでもないだろうなw 一方は腹部に感じる突然の違和感、一方は机に座って突然の事務処理 137 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/10/07(金) 10 15 40.85 ID KdSuwlsW Be 134 「成績優秀だった女の子が、馬鹿になるシチュ」 130の趣向ドンピシャなスレがある。そこから。 135 名無しさん@ピンキー [] 2011/10/07(金) 10 14 01.34 ID GNRt/2wg Be 134 いっそ、章子にはソードマスターヤマトのような活躍を期待ですな。 しかし、もはや記憶障害で社会生活も送れそうにない、痴呆症患者並みになりつつあるけどw アンダー65でバスト65って、ステータスもまっさおのペタンコぶりですが、誤表だと 思っていていいんですか?それでもウエストが胃下垂起こしてても無理な気が・・・。 これだと素の章子が拒食症患者だと思うしかないスタイルの持ち主に思えてしまって・・・。 少し疑問に思っただけで、もし気分を害されたら申し訳ありません。 138 ◆LK3COSbvCw [sage] 2011/10/07(金) 19 42 26.99 ID XbW+ZY+7 Be 135 ご指摘ありがとうございます。 バストサイズは完全に私のミスです。 章子のサイズは、正確にはアンダーバスト65~64、トップバスト78~80の65のCカップです。 なんというか、ぶっちゃけ3サイズって、トップバストのサイズしかわからないので、記述しようか迷いました。 あと、変化前の章子も運動不足で微妙に贅肉がついています。 余談ですが、ノクターンノベルズに誤字脱字修正バージョンを投下しました。 誤字脱字やミスが気になる方はノクターンノベルズで、 猫目芽子音 をググってみてください。 139 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/10/07(金) 20 42 50.87 ID ARp9spma Be W60って、ぽっちゃり以上じゃなく、むしろかなり痩せてるんじゃないかね 実際の若い女性の平均が64、65辺りらしいし 140 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/10/07(金) 20 58 33.83 ID GNRt/2wg Be 139 身長161に59キロ、MBIにして指数22.7。標準中の標準体重。 ぽっちゃり型なら、ウエスト60後半ないと不自然かもだけど、それだけ胸尻に脂肪が付いたと いうことで。欧米型食嗜好によって表に出ない内臓脂肪や筋肉が増して、牛乳で骨太になった とかなら、重め残りが顔に出ちゃったナイスバディも成立するはず・・・? 141 ◆LK3COSbvCw [sage] 2011/10/07(金) 21 26 21.88 ID XbW+ZY+7 Be 139 文字から受けるイメージを重視して、あえてファンタジーな3サイズにしましたが、ちゃんと把握している方もいらっしゃるのですね。 ぶっちゃけた話をすると、アイドルやグラビアアイドルなんかは、やたらとウエスト58cm台とかいいますが、それらの数字が先入観を生んでしまうのです。 例えばアイドルの数字を信じた男子高校生に、彼女がウエスト64cmだというと、痩せているにも関わらず下手すればデブだと言われます。 でもグラビアアイドルは全体的に脂肪がついてるので、ウエストは67~68以上はあります。 胸も右に同じで、ほとんど男性はカップ数の測り方も知らないと思います。 なので、漫画っぽくイメージしやすい数字を書きましたが、章子のウエストは実際にはプラス7~8ぐらいあり、太った後はウエスト74~77ぐらいあります。 142 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/10/07(金) 21 39 57.34 ID mraMq0CJ Be ぶっちゃけ体型と実際の数字があわんのはエロゲで慣れてるのであまり気にしないw 以前とのスタイルに差があるんだなとわかればそれで俺は満足だぜ 146 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/10/08(土) 15 58 04.07 ID k69Z6icf Be ウエストの件は俺も読んでて違和感を感じたな グラビアアイドルやエロゲギャルゲのサイズがおかしい のなんて周知の事実だから、リアルな表記に近付けた 方が良いかもね 147 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/10/08(土) 21 09 50.58 ID LGFk1CWL Be そもそも3サイズは身長との兼ね合いも大きいからなぁ 背が小さければやっぱり全体的に小さな数値になるし てスレチか 148 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/10/08(土) 21 13 07.65 ID /3ivDYRF Be そもそもグラドルの3サイズとか全然知らないんで リアルなのかリアルでないのかすらわからんw 自分のズボンのサイズくらいは流石に知ってるけど 149 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/10/08(土) 21 23 21.63 ID L+pa87i8 Be 例えば、同じB81でも、身長170cmならAカップだけど、身長150cmならばEカップになるとかいう可能性もある 150 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/10/09(日) 04 05 30.80 ID AgyEMiTu Be 元カノに149cmB90アンダー70のEカップがいたなぁ 結局はアンダーとの差だから まあトップが大きいのと小さいのとでは前者の方が大きく見えるともいうが 151 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/10/09(日) 08 15 46.77 ID kkFxIiQx Be ODゲーム総合wiki ht tp //w.livedoor.jp/odgame/ 152 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/10/09(日) 12 25 12.58 ID laUhqAm6 Be 151 おお!こんなwikiができていたとわ俺歓喜!! ODネタゲースレがなかったからうれしいがスレはもうないんかな? 情報あればみんなで書き込みしたいんだが・・・ 153 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/10/09(日) 17 00 41.22 ID i6h1NmEP Be 152 スレはなさそうな感じ。 ODのジャンルでゲームだけに絞ると、どうしても話題が止まりがちなので このスレに統合してもいいかもね。 154 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/10/09(日) 17 08 59.01 ID nfqHWPjk Be ちょっと前にODネタゲースレの2スレ目が建ってたけどいつの間にか落ちたのか 155 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/10/09(日) 17 24 39.63 ID ijBo8LHA Be 151 ゲーム限定なのが残念、小説とか映画、ドラマもあるとうれしい、 とりあえず数作品を記入してきた。 156 ODゲームwiki”管理”人 [sage] 2011/10/09(日) 22 35 20.32 ID afY19moD Be こちらでwikiを紹介して頂きありがとうございます。 すでにwikiへのご協力もあり大変感謝です。 OD作品リストというものが見つからなくODゲーム総合wikiを作成させていただきました。 当初はOD作品全般を扱おうと思ったのですが、とてもすべてを把握できそうになく 自分の得意分野のゲームに絞らせて頂いたのですが もし皆さまのご希望に添える形であればOD作品総合wikiとして練り直すのもありかなと思っております。 同じく管理しておりますTSFゲーム総合wikiともども、今後とも是非宜しくお願いします。 319 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/10/22(土) 12 18 21.45 ID MbJj8Y7K Be みかけはしずかちゃんだけど中身はジャイ子に苛められて新たな性癖に目覚めるのび太。 320 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/10/22(土) 13 45 06.42 ID UofJD3Hv Be 確か昔アニメで見た目を変える道具が出てきて 追いかけてくるジャイアンをしずかちゃんの姿にした オチがあったよ。声もしずかちゃんの声優で 待てーのびたーって言ってた 321 名無しさん@ピンキー [] 2011/10/22(土) 15 53 56.61 ID iRXa5SVZ Be しずかちゃんがジャイ子に体を入れ替えられてしまい、どっちを取るか迷うのび太 322 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/10/22(土) 17 18 32.87 ID +fhjCI3l Be 賢者の贈り物 容姿を売ってお金にすることができる時代 女は巨乳を売って背の高い夫へスーツを 男は背の高さを売って妻に似合うドレスを買った 結果二人は、その時は愛を深め合った しかし一年後、お互いが浮気した 349 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/10/28(金) 13 47 41.23 ID vgL1BNzi Be HDD整理してて、ふと前スレの 「ロクロ首の成人女性が、事故で首が分離した同種族の 幼女の身体に自分の首を繋げて、その肉体保全を図る」 話の続きが読みたくなった。 幼女の身体につながった主人公の暮らしに、期待して たんだけどな~。 本文中でも言及されてたけど、幼女の両親が、 徐々に主人公を娘と同一視するようになる描写とか、 何らかの事情で幼女の身体に接続した状態で外出する ハメになるとか。 これで、意識の戻った幼女の首が、何らかの手違いで 主人公のムッチリボディに接続するシーンとかがあったら、 個人的には金払ってでも読むッ! 352 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/10/30(日) 04 32 20.38 ID MzmP/+8d [被レス 1] Be ジュエルペットサンシャインで該当あったな 主人公と入れ替わった方が(主人公の)彼氏とデートして 別の身体になった主人公が嫉妬するという (入れ替わった方は主人公の彼氏に片想いしてる) 俺得NTR風味の展開でなかなか良かった 353 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/10/30(日) 06 45 42.55 ID CMXFi1i/ Be 352 ODと言えなくもないが、ルビーはジュエルペットだからな 動物との入れ替わりとも言える まあ、ジュエルペットは知性も人格もあって言葉も話せるから擬人化しやすいが 354 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/10/30(日) 07 18 08.76 ID J26P4xcm Be ジュエルペットはアニメの入れ替わりネタの ご多分に漏れず声も入れ替わってたのがダメだなあ 355 名無しさん@ピンキー [] 2011/10/30(日) 22 48 14.84 ID bqf1BTus Be おいおいw このスレでジュエルペットの話がでてくるとはw 379 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/11/15(火) 23 06 27.45 ID 7dHE5TNx [被レス 2] Be なぜ女同士の入れ替わり・憑依を好むのだろうか? 自分的にはレズものを好む趣向に近いような気がする 「男は汚いので話しに入ってほしくない」的な 386 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/11/17(木) 00 18 39.99 ID 2XBXYY+P Be 379 レズにはちょっとだけ興味はあるが濃くはないかも、 俺自身草食系なのでHシーンにも淡白でエロゲでもHシーンは Ctrlキー押しっぱなしで飛ばすしな、エロゲに求めているのは あくまでもOD部分のシナリオでラノベ読む感覚でやっている、 後男は汚いからっていう入ってほしくないという感覚はないかな。 380 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/11/16(水) 00 36 20.45 ID Mn4msBI0 [被レス 1] Be 379 男は汚いとかそういう発想とは少し違うな。 レズには個人的には興味ないし。 女同士が好きになる理由は、同じ性別であるから ギャップを感じる部分が、純粋に容姿であったり性格であったり 立場であったりするところ。 普通の入れ替わりだと、性差の部分にフォーカスされがち。 383 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/11/16(水) 19 06 37.30 ID LP1hBFq9 [被レス 1] Be 380 なるほど 確かにそういう要素は女同士の美味しい部分だね つまりそこを強調した話が、ここのスレ民に好かれる傾向にあるという事か 381 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/11/16(水) 02 04 32.52 ID 2A2EYmDM [被レス 2] Be たまにはアホな女子高生が悪魔の儀式で優等生の知識を植えつけられて 「いやあっ、あたしの頭の中に見るのも嫌だった単語帳の知識が入ってくるぅ」 「助けて…このままじゃあたし、鼻くそほじりながら 余裕で一流大学に入れる優等生になっちゃうよう」 的な話を 384 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/11/16(水) 23 55 38.47 ID z+3taCxP Be 381 なんか、inquestで連載してたRitesって話を思い出した。 あの話続きを楽しみにしてたのに途中で終わっちゃった感じなんだよなぁ 387 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/11/18(金) 01 29 00.54 ID cY7Q0vJr Be ちょっとだけ差別的に聞こえてしまうかもだけど、女性ってやっぱり 男性に比較して、「容姿」にその運命が大きく左右されると思うんです よね。 美しい顔も、魅惑的なスタイルも、艶やかな髪も、全部、その人のス テータスシンボルのようなものなんだと思う。たとえば男が車や仕事や 学歴や権威を欲するように。だから、その維持のために時間と労力とお カネを費やすわけで。 だから、その運命をすっぽり入れ替えてしまうっていうことは残虐的 だとは思うんだけど、倒錯的な魅力に溢れているんだと思うんですよね。 だから、自分はこのジャンルに惹かれるんじゃないかと思うんですよ ね。もちろん、大手を振って言えるようなことじゃないんだけど。 ……と、そんなこんなの40年でした。 388 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/11/18(金) 08 19 08.95 ID jYQyaxig [被レス 1] Be アメリカで25歳の自信満々の美人女性が 年収などのハードルの高い条件をあげて、 結婚相手をネットで募集したことがありました。 すると一人のエリートに、 「僕は君の希望を全部かなえられるし、君は美人だけど、お断りだね。 なぜなら、僕の収入は今後もっと上がっていく可能性が高いが、 君の美しさは、今をピークにどんどん下降していくばかりじゃないか。 投資対象としては最低だよ」と書き込まれました。 このコピペ思い出した 389 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/11/18(金) 08 30 50.40 ID BvYecHpm Be 投資ネタで一本書けそうだね 390 名無しさん@ピンキー [] 2011/11/18(金) 11 07 38.90 ID gPYBE4ZT Be 借金の返済が出来なくて若さ奪われる話なんてありますか? 391 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/11/18(金) 12 16 14.34 ID ysRD2gzx Be 借金の返済ができなくてスタイルを奪われる話なら過去にあった気がする 392 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/11/18(金) 17 32 49.05 ID wQosdq7q Be 若返り・急成長スレの「地下カジノ」がそれに近い話だったかな あれは微妙に入れ替えっぽい設定もあったしかなり楽しめた 394 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/11/18(金) 21 34 05.71 ID ZMCUcqO2 [被レス 1] Be 388 つまりその投資家は、これからもっと美しくなっていく可能性のある「幼女」にしか 興味がないということか。 395 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/11/18(金) 23 58 09.80 ID wQosdq7q [被レス 1] Be いや、そのコピペの元となった手紙には「ぶっちゃけ美人とお付き合いしたいなら レンタルの方が全盛期の女性だけをお相手できるからお得だよね」みたいなこと言ってるから 幼女趣味ではないだろう 396 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/11/19(土) 03 35 15.53 ID qn+QEMNm [被レス 1] Be 394 投資家は煽ってる訳じゃなくて 美人女性にありがちな 「私は美しいんだからそれに見合った高収入・高身長等、条件の揃った相手は当然だ。そう思わない?」 という意見に対して、投資家の視点から、客観的にコメントしていた。 397 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/11/19(土) 08 16 24.26 ID IgDslPLI Be 395-396 んで最後にジョークを交えて締めるのはいかにもあっちの人って感じだったよなw 399 名無しさん@ピンキー [] 2011/11/20(日) 11 04 30.02 ID nVtLoUmF Be 入れ替わり好きで熟女もののAVを見て、 アイドルとかがおばさんと入れ替えられたらと 想像して興奮しまう。 400 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/11/23(水) 09 10 47.83 ID ppSIlOeV Be 古畑任三朗の双子の小説家で、片方がお話考えて 片方がメディア露出してたのを地味な性格の方が もう片方を殺して、自分が死んだことにして成り代わろうとしたのを 双子じゃない容姿も似てない姉妹にして、 なんらかの技術で姉と入れ替わったとかにしたら 401 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/11/23(水) 22 28 04.40 ID yVZ+I7Us Be 古畑いらなくなっちゃうね 404 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/11/25(金) 00 43 30.96 ID smvAGGZm [被レス 1] Be 年増の妖艶な悪の女幹部が か弱い乙女なお姫様の肉体を乗っ取って お姫様の姿を利用して 助けに来た勇者・王子様を誑かして悪堕ちさせると 想像すると興奮してしまう。 405 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/11/25(金) 07 25 03.87 ID 9MsYWbEl Be それはなんか普通に作劇としてありそうなシチュだな 具体例は思いつかないけど 406 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/11/25(金) 11 09 59.48 ID IRkTbf90 Be その昔、「東方」に鞍替えする前の兎と亀マスクさんが、 そのテのシチュエーションの短編を一杯書いてたような……。 407 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/11/25(金) 21 53 14.55 ID B5msewSQ Be 巨乳の人が貧乳になる系統を主に書く職人さんはどこかにいないものかおいよいよ 408 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/11/25(金) 22 19 04.08 ID jcu2A5mf [被レス 1] Be このスレや若返りスレでたまに見るくらいでメインでは知らんなあ 最近では下のスレでそういうネタを見かけたけど、完全にギャグでエロ目的ではないし http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1321268052/425-435 409 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/11/26(土) 00 23 25.39 ID wpIG6yQD Be APAR系のスレだとAR系の人が多い気が AP好きの自分は辛いです… 410 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/11/26(土) 00 29 43.86 ID U/PdWZjN [被レス 1] Be さらにOLDAP好きの自分はマイノリティの極みかもしれないなあ…… 412 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/11/27(日) 11 37 39.84 ID HutfDGlJ Be 410 本当に少ないよな、OLDAP 渋で何人かやってる人はいるけどそれくらいしかネタがない 414 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/11/28(月) 00 22 22.39 ID VqmTvKYv [被レス 1] Be 本人同士以外の意図(神・悪魔・マッドetc)が働いたことによる、 10~11歳くらいの女の子と、20歳過ぎくらいのOLの首のすげ替え とか見てみたいかも。 すげ替えと同時に、周囲の人の認識もごく自然に胴体の方に 合わせられてしまう……とか。 (つまり、成人女性のA美の胴体をもつB子ちゃんは、周囲 からはA美として扱われる) とりあえず、条件が揃えば元に戻れるということで、OLに なったB子は有給をとってしばらく休むが、小学生になった A美は、学校に「B子」として通わざるを得ない。 「とっくに成人した私が、なんでいまさら……」と愚痴を 言いつつ、黄色い学童帽子をかぶりランドセル背負って 小学校に通う、顔だけ大人の女の子とか、萌えるかも。 一方、B子はA美の彼氏に押し倒されてセックスしてたり。 1週間後、条件(満月の日の儀式とか)が揃って、これで ようやく戻れると思ったのに、すっかり大人の女の暮らしに ハマったB子が拒否して戻ってくれず、逆にすげ替え術の 行使者に、「OLとして生きるのに必要な知識をA美から 吸い取ってわたしに頂戴」とか願い事をして、それが叶え られてしまい、涙目なA美……まで妄想した。 423 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/11/29(火) 21 18 09.00 ID NYEjHYlK Be 414 http //www.s-ht.com/~senatika/hutaba001.html 415 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/11/28(月) 23 56 53.15 ID qU9hnz6F Be いろんな略語があって茶葉の等級みたいだな 何か専門分野的でカッコイイが常識外の言葉なので一見さんや初心者には意味が解らんよ 女同士の入れ替わりがODって言うのも最初は何の略か解らなかったが、実はそのままだったとか思いだした。 444 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/12/04(日) 11 55 54.64 ID qSWeDRlt Be 光源氏(22)と疎遠になった六条御息所(29)が生き霊となって 源氏の正妻の葵の上(26)に乗り移りセックス三昧 ふと気がつくと自分の身体に戻っていて 「夢にやありけん」と思っていると なぜかそこかしこからイカくさい臭いがして恐れおののく 445 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/12/04(日) 21 19 27.59 ID zW963pMj [被レス 1] Be 見栄えもよくて何をやっても派手な女性が、同僚の地味子に容姿を入れ換えられて、職場のマドンナから地味子に転落するものの 今度はそれまでの彼女の派手な外見の影に隠れていた本当の才能や実は細やかな心遣いなどを理解してくれる地味男に巡り会って 地味~に幸せになる話を妄想している。 一方、地味子から派手になった女性は初めはちやほやされるが、次第に周囲に飽きられたり、 派手な女性を喰いモノにする男ばかり寄ってきて、最終的には悲惨な運命。 446 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/12/04(日) 22 23 51.06 ID 3ZJuBBlz Be 445 いいね。ちょっと妄想したけど俺のマグナムがビンビンになってしまったw ただ派手子が一歩的に損をする展開も読んでみたいな 454 名無しさん@ピンキー [] 2011/12/07(水) 12 00 17.36 ID zpF7YSqB Be あやまんジャパンと芸人入れ替わり 455 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/12/10(土) 19 10 27.24 ID IXjZiNuI Be 妻と娘が入れ替わっていることに気づかず 幼い娘に女の喜びを教え込む父親 456 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/12/11(日) 11 50 08.05 ID KNcVVBF9 [被レス 1] Be 悪の女幹部が乗っ取っているのに気付かず 新妻の王女に喜びを教え込むつもりでいる王子様(初体験) 457 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/12/11(日) 12 23 49.60 ID sMf8i3AJ Be やっぱいちばんはブスと美人だろ 元美人の絶望がたまらない 458 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/12/11(日) 16 16 56.44 ID Rm2dznTb Be 456 そして、逆に女幹部のエロい体に入れられ、愛人として悪の首領に抱かれて絶頂させられ続けるウブな王女の魂。 一昼夜経つ頃には、すっかり首領のチンポと性戯のトリコに。 同時に、精霊の末裔である王家の魂に付随する莫大な魔力が目覚め、首領はさらなる力を手に入れることに。 ……と、二次ドリ的展開を妄想してみる。 459 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/12/11(日) 20 35 37.39 ID 2p+772PP [被レス 1] Be このスレでも話題が出たかも知れないけど これを思い出した。 http //blog.livedoor.jp/gigastation/archives/52095123.html 460 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/12/12(月) 01 10 34.73 ID tn2xA1nD Be 王女に女の喜びを教えてやるつもりだった王子だが、 王女は驚くほど床上手で王子を積極的に愛撫する。 王子は楚々たる王女の身体を貪るようにむしゃぶる。 そんな王子を可愛げの目線で眺める王女。 やがて二人は絶頂に達した。 息を切らしながら見詰め合う二人。息を切らしながら王子を見つめるのは 豊満な肢体を露にした女の姿だった。 「だ、誰だ貴様!」王子は見知らぬ妖しい女に驚いて叫んだ。 「あんたの女房だよ。お忘れかい?坊や?」絶頂の余韻で息を切らしながら女が答える。 「何を言っている?僕の妻をどこへやった?彼女を返せ!」意味不明な言葉を吐く女に王子は怒鳴りつける。 「返して欲しけりゃあたしの身体を逝かしてみなw」女は熟れた肢体を王子に被せ唇を重ねる。 「う・・」豊満な肢体に包まれ王子の意思は薄れ男の本能がこみ上げてくる。 「どうだい?小娘の身体よりずっといいだろ?」興奮している王子を挑発しながらも 女も顔を徐々に紅潮させている。 意地汚い顔で女の熟れた肢体、豊満な乳房を貪る姿に王子としての品位は微塵も無かった。 男の本能を丸出しにした少年の表情を女は満足げに眺めつつ絶頂へと達していく。 再び二人は絶頂に達しここで少年は力尽きたようにたおれ込んだ。 王女の姿が息を切らしながら身を起こす。 「・・・中々いいじゃないか坊や・・気に入ったよ・・・」 目をぎらつかせながら王女の口から妖しい女の声が出る。 「おっと・・・声が・・・うふ・・女と娘を同時に抱けるなんて貴方は幸せものですわ♪」 王女は悪戯っぽい目で呟いた。 462 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/12/16(金) 21 41 32.33 ID a1PqNznn Be コミックアンリアルアンソロジー入れ替わり・憑依ファンタズムVol.2では女性→女性系列の憑依ネタがありそう。 http //ktcom.blog56.fc2.com/blog-entry-1493.html 469 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/12/23(金) 22 41 10.54 ID 7O+B/moI Be こんなのはどう? http //www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium illust_id=23772521 472 名無しさん@ピンキー [] 2011/12/25(日) 20 15 29.21 ID 7Cog/qF9 Be クリスマスにおっぱいが欲しいとサンタにお願いした女子高生が担任の熟女の 垂れた爆乳を着けられてしまう。 473 名無しさん@ピンキー [sage] 2011/12/25(日) 20 57 38.43 ID EJldUryX [被レス 1] Be きららフォワードでODモノの連載開始。 499 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/01/07(土) 15 41 30.08 ID w3JSE4Au Be 百合カップルが入れ替わっちゃってラブラブする妄想 500 名無しさん@ピンキー [] 2012/01/09(月) 09 38 34.42 ID o9AabTKs Be 爆乳と貧乳の入れ替わり見たい 501 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/01/09(月) 16 47 41.54 ID nslc0CWn Be 爆乳と貧乳の入れ替わり超読みたい 502 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/01/09(月) 18 02 14.41 ID B6K9zWQi Be 爆乳と貧乳の入れ替わり読みたい元爆乳視点で 503 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/01/09(月) 19 25 07.98 ID brQogzf8 Be 保管庫の乳吸い取りはよかったな<爆乳と貧乳の入れ替わり 商業作品ではなかなかお目にかかれないネタなのでとても助かった 504 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/01/10(火) 00 20 21.26 ID RZB6CSJI Be 乳狩りも良かったですよ ttp //yotsuba.saiin.net/~baku/lib/in0306a.htm 505 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/01/10(火) 15 11 25.30 ID /dUWGKuB Be 乳吸いとか乳狩りと聞くと、どうしても「魔乳秘剣帖」を思い出すわけだが。 ……ハッ! アレの亜流で、 「斬った相手の身体的美点を奪い取れる秘剣」とかどうだろう? この秘剣を使って斬られた者は死なない代わりに、 自分の身体の中で一番美しい部分を斬った相手に奪われてしまう……とか。 506 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/01/10(火) 23 19 28.46 ID E2A2Pnl4 Be それは既に俺が何度も妄想した道だぜ! …SSにもしようと思ったんだけど、どれも似たパターンの責めになっちゃうのが難点だった。 いっそのこと美点を奪って他人に売りつける商売人みたいな設定にした方が話を転がしやすいかもしれない。 523 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/01/15(日) 22 01 09.40 ID AUks4OCA Be 正反対の性格同士の入れ替わりっていいかも 529 名無しさん@ピンキー [] 2012/01/20(金) 16 23 26.57 ID IhJhcflR Be 等価交換でおっぱいを大きいのに変えてもらったら、顔はその分不細工になるとか、 美人にしてもらったら、年をとるとかどうだろ? 530 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/01/20(金) 23 54 26.81 ID D6JakE1d Be すばらしいな、是非SSに興してくれ …実のところ似たようなネタは考えたし書いた事もあるんだが、 一番書きたいシーンだけ書いたら満足してしまって 作品としての体をなさなかったんでボツにしたんだよなあw 531 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/01/21(土) 01 56 45.75 ID BmkBM9ke Be 俺の没にしちゃったネタといえばバリバリだな 「入れ替わりは任せろー」とか言ってあいつが出てくんの そしてバリバリと引き剥がしては付けていく 練ってるうちにブームが終わっちゃったんだな 533 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/01/28(土) 21 57 29.86 ID tkPIKZ7D [被レス 2] Be 「私が彼女で彼女が私で」が個人的に神作品なんだが 読んでる人いる? 535 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/01/28(土) 23 01 03.90 ID tkPIKZ7D Be 534 商業誌だから、ネットでは読めない。 http //www.dokidokivisual.com/magazine/forward/ に掲載の作品ね。 538 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/01/29(日) 20 27 31.40 ID ZZeOjowP Be 537 黒髪で地味な女子と、今時の女の子の入れ替わりって言う所が 個人的に好き。 ODの中でも、一方が極端に損するパターンって個人的に好きではなくて 美人系と可愛い系とか、大人の女性と中高生とか 双方楽しめて、見た目と内面のギャップが出来るのが好き。 序盤は入れ替わった身体に合わせてるのが 徐々に元の自分のファッションとか髪型が反映されて行くのも 好きだったりする。 スネさんとかドラマみたいに長期物だと、変化が表れてて 面白かった。 550 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/01/30(月) 00 27 19.23 ID VRBzd2vu Be ギャルと優等生の入れ替わりはいいなあ 551 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/01/30(月) 22 57 27.72 ID gpqkOU0Q [被レス 2] Be 似合って居ない他人の服を着せられるとか好きだ ここの主旨からは外れるがこう言う描写があると嬉しい 552 名無しさん@ピンキー [] 2012/01/30(月) 23 30 33.87 ID CG4S5Lph Be 少女のその後が見たい。巨乳だし、ヤリマンになるんだろうなぁ 553 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/01/31(火) 00 24 59.12 ID htTynPVD [被レス 1] Be 551 おれも好きだ おばさんが妙に若作りとか 誰かそういうスレ立ててくれないかなあ 554 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/01/31(火) 00 36 48.35 ID L7KDnkOD Be 人間と動物の入れ替わりスレとかも立ってるし 老化フェチやら物品化やら もうついていけません! 555 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/01/31(火) 00 37 08.61 ID L7KDnkOD Be 嘘です! 649 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/02/28(火) 02 32 41.99 ID s+WBModx [被レス 2] Be もう何度も交わされた話題かも知れないけど、喪失と獲得って喪失好きな人のほうが多いって認識であってるのかな 自分は獲得のほうが好きなんだけど、あんまり見かけないんだよねぇ 651 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/02/28(火) 07 26 35.66 ID GHqsDniI [被レス 1] Be 649 元々マイナーな嗜好だからどちらが多い・少ないといっても高が知れてる気がする ちなみに俺は喪失の方が好きだが心が痛むという難儀な性癖 652 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/02/28(火) 07 43 08.46 ID m5F+fWKc Be 獲得した女性が喪失した女性を見下す展開が好きです。 獲得する側が元々見下されてる方だとなお良い。 653 名無しさん@ピンキー [] 2012/02/28(火) 15 46 03.68 ID pbTM0KpJ Be 若いデブスにされるか、スタイルは良いが50才くらいのおばちゃんにされるか 究極の選択を迫られる話 654 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/02/28(火) 22 46 55.54 ID s3LkdDa1 Be 基本は 651みたいな「ざまあw」なのが好きなんだけど、 実のところ本当にエロいと思えるのは喪失するのが何の罪もない可愛い子だった時なんだよなあ 後味はすごく悪くなってもう読みたくねえ!なんて思うのに、 救いがなければないほどに股間が熱くなって来るから本当に困る 655 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/02/29(水) 03 39 55.68 ID 6qyCobYa Be 喪失という意味では 乳吸いはよかったねえ 今もたまにお世話になる 662 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/03/01(木) 23 25 45.78 ID PCePv/9m Be 649 俺は性格は良いのにルックスが地味な女性が美人になるシンデレラ物の ODが大好きだから獲特の方がいいな でも商用作品では少ないんだよね「イヌネコ」「オール・オブ・ミー」ぐらいだと思う たいていは悪オチか不幸になる話ばかり たまにシンデレラ物の作品があっても最後は相互理解の後 体が元に戻っちゃうケースが多い なのでここでそういう話を期待している 658 入れ替わりより乗っ取り [sage] 2012/02/29(水) 19 56 16.51 ID UAv67HsA Be 悪の女王が可愛いお姫様を捕らえ乗り移って心身を侵蝕していく。 お姫様は必死に女王の支配に抵抗するが最終的には女王の支配を受け入れてしまう。 665 sage [] 2012/03/04(日) 00 18 43.43 ID 4l4LGpEp Be いろんなシチュがあるけれど、最後には戻れるっていうのが好きかな。 ぬるいかもしれないけど、安心感があっていい。 686 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/03/04(日) 18 31 18.09 ID f9GQWEnE Be 大変面白かったが俺にとって一番の衝撃は 「最後には戻れるっていうのが好きかな。ぬるいかもしれないけど、安心感があっていい」 というところだった… それなのにしょっちゅう不可逆的で救いのない話を書くとかすげえw 687 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/03/04(日) 22 08 40.51 ID 4l4LGpEp Be すいません、いつも過分なご支援を感謝します。40年です。 いつも、自分はわりとハートフルな物書きだなあ、と思っておりましたが、 じつはそうでなかったことを最近知って我が事ながらびっくりしています。 さてさて、今回の小話に登場した「ミイラ壺」ってやつを、何もググったり せずにご存じだった方っていらっしゃるのでしょうか? まんが猿○佐助に登場した「バテレン妖術」ってのが元ネタですが、若い娘 が若さを奪われてじわじわと枯れていくさまに、幼児だった自分は衝撃を受 けたものです。なんでしょうか、背徳的な快感ってのは、何年何十年経って もなかなか忘れられないものですね。忘れられた方がいいのでしょうけど…… また、お目通りが叶えば幸せです。それではまた。 689 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/03/05(月) 13 11 28.27 ID F2GpG1Xv Be 680 素晴らしい作品でした 柴田昌弘が描いたコミック、サイキック・トラベラーを思い出しましたね この作品も恋人を助けるために若さと美しさを魔女の老婆と交換します 契約だからね、なんか悪いの?と、開き直るというか、あっけらかんとした元魔女が 途中から主人公に協力したため、良い人っぽく描かれて終わったのが 未だに納得できないwww 699 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/03/11(日) 04 12 56.59 ID ++nJL8MJ Be 今までダークな話は避けてたんだがついさっき好奇心が沸いて読んでみた なんだこの気持ちは すごくTSF的にそそる話なのにやるせない感じは これがダークなのか チラ裏すまん 誰かに聞いて欲しかった 700 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/03/11(日) 12 48 28.18 ID UDJmoWWM [被レス 1] Be それが好きなやつも多勢いる 普通の話ならハッピーエンドがすきだけど エロならバッドエンドの方がいい 読み物というよりヌク道具だと思ってるから 701 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/03/11(日) 14 03 23.58 ID I/UwzJQV Be 700 書き方が悪かった 俺はこの気持ちにいい意味で惚れてしまってやばい ダークODがこんなにそそるとは知らなかった なんかいいダークな作品知ってたら教えてくれ 707 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/03/18(日) 21 59 45.66 ID 8c/kiRvs [被レス 1] Be ギルティクラウンってアニメでヒロインが 主人公の姉でラスボスのヤンデレに体乗っ取られてた 716 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/03/25(日) 20 58 16.80 ID XEEO21Cg Be 今朝放送のプリキュアの影響からか、pixivでのODを含めた入れ替わりネタが急増中。 ここで評価数やブックマーク数が増えれば、今後に影響を及ぼすことは確実なので、 アカ持っている人は気になる作品対象だけでも行動しておくべき。 717 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/03/25(日) 21 40 59.20 ID R/zbL05C [被レス 2] Be ていうかODものをネットっていうか日本でまともに扱ってるのってこの掲示板くらいしかないし 俺達で新しい名称作っても問題無い気がしないでもない 718 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/03/25(日) 22 00 33.04 ID rSxTmLxY [被レス 1] Be 771 新しい名称作る事には、反対しないけど 難しいなぁ。TSは元々ある用語の略称だからな。 ODみたいに無理に作っても普及するかどうか。 ODはこの界隈ではまだ普及した方だと思うし 微妙なの作っても、OD派と新用語派で非常にローカルな対立が起きないかが 気がかり。海外でも入れ替わりとか肉体変化などを総称した性転換をTSとは言っても 入れ替わりとか個別のジャンルにまで略称ってあるの? bodyswap, possession,等々あるけど略称を見た記憶があまりない。 海外に合わせろとは言わないけど、このスレとかローカルな界隈でだけ通用する単語ならODで十分だし もっと広く普及させることを見据えるなら、考えた方が良さそう。 719 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/03/25(日) 22 25 13.20 ID 4Q8Vj8cr Be 717 718 誤解しないでくれ今更覆そうとしているわけじゃないんだ ただの愚痴だよODの言葉が出来てから10年前後にもになるしな 720 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/03/25(日) 23 03 50.59 ID QQikLs4p [被レス 2] Be OD=女同士なんて名称絶対普及しないと思ったけど、 いま思うとこれは中々良いネーミング 722 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/03/26(月) 04 18 11.71 ID 450ZiDfP Be 英語なら女性同士は female to female だよ F2F と略されたりする この後に色々くっつける 完全に入れ替わるなら F2F transformation あるいは body swap 憑依は possession 一部だけ入れ替えなら trait swap 吸い取るなら transfer この分野は海外でもレアだねぇ 732 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/03/28(水) 09 42 08.97 ID hzY3GGr+ Be 720 そうかな?検索に使えない時点て明らかに失敗だろう せめてアルファベット3文字にすればよかったと思っている 「OD」では変なのが引っかかるし「OD 女同士」だと取りこぼしありまくりだし 検索に使えるかどうかでOD情報が確実に手に入り点と点がつながりコミュニティが大きくなり 購買力も大きくなりそれに応じて商用作品もたくさん出てくるようになる とはいえ今更替えるわけにもいかないしなしかたないとあきらめている 733 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/03/28(水) 19 52 14.15 ID hzY3GGr+ Be 720 熱くなりすぎたごめん 734 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/03/29(木) 23 38 31.91 ID zwLlH7Yy Be そういえば、ODの作家さんって、大抵がTSFも兼ねて書かれることが 多いような気がするんだが、題材として、より刺激が強いのはODの方か もしれないよなあ、だから、OD書き始めると、あんまりTSFには戻ら ないのかなあ、と思うこのごろ。いや、自分の体験としてね。 738 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/04/08(日) 20 48 19.09 ID mO+SGQ39 Be 入れ替わりや憑依とは違うんだけど、「花とゆめプラチナ」に載っていた「緋色の明日」がかなり興味深い。 ブスというほどではないけど冴えない外見の女の子が、悪魔との契約で希望する容姿を入手するという展開なんだけど、 その代償が周囲の人間がもつ自分に対する記憶の消失。 初めは、小さな変更だったので記憶の消失もちょっとしたド忘れ程度だったものが、次第にエスカレートしていき、 最終的には、誰も自分のことを覚えていないどころか、ついには数秒前の接触すら覚えていてもらえなくなるというもの。 悪魔との契約が人間界を参考にしていたので、クーリングオフしてもらえて元に戻るというオチがイマイチだったけど、 獲得に対する喪失が、社会的存在や地位、基盤というのはなかなか面白い。 741 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/04/11(水) 10 39 12.81 ID BpRu9JQm [被レス 1] Be wowowのミディアム7~最終章~が該当作 母親と次女の入れ替わり 今日4月10日(火)深夜0 10がラストのよう 無料放送なのでBS視聴できる人はぜひ 759 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/04/21(土) 13 26 24.04 ID 5f+D3qSy Be レズでなく自分より美人でグラマーな女の体に憑依して援交や逆ナン即エッチを楽しむキャラはなしか? 761 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/04/21(土) 20 14 23.13 ID fYvB8dph [被レス 2] Be デブス芸人とグラビアアイドルの入れ替わりネタで何か書きたかったけど文才が無いw 762 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/04/21(土) 21 48 22.71 ID CwFSkeDe Be 761 奇遇ですね。私もありません。 763 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/04/22(日) 00 57 16.66 ID +jD6RUlg Be 761 その手の類の話大好きなんだけどなかなかないよね 前は四十年さんのがすきだったのに趣向がかわっちゃったからな 764 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/04/22(日) 05 15 33.80 ID YtlOcYnr [被レス 1] Be 単純かもしれないけれど、 「うふふ、あなたのおかげでこぉんなに美人になっちゃった」とか、 「脚が長いっていいわね、あなたのこと見下せるなんてサイコー」とか、 「あはぁん、若いカラダって素敵、おまけにイケメンまでゲットよん」 なんて黒黒しい台詞が好きなんだよねえ。 765 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/04/22(日) 10 05 36.63 ID +jD6RUlg Be 764 そんなのいいね 最高に良い 767 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/04/28(土) 00 49 03.61 ID pFAsrVA+ Be 自信満々だった美女が不細工老婆と入れ替えられて、 嫉妬に走る姿とかが好きだわ 770 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/04/28(土) 23 49 00.41 ID OpYURN2N Be 入れ替わり物が多いけど悪女に憑依され一時的に身体を乗っ取られるのも好きだな 自分だけじゃなく妹とか母親とかも乗っ取られたりして好き勝手されたりとか 771 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/04/29(日) 00 43 09.88 ID h+O3AmhG Be 肉体が入れ替わるのもいいが憑依の変形で 肉体全て悪女に吸収されってのも中々オツなものだと 768 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/04/28(土) 01 02 10.09 ID 5GpJ51HU [被レス 1] Be 今週の夏色キセキで該当あったな。 エロくはなかったけど、美人に入れ替わった方が 色々と身体を堪能しててなかなか良かった。 772 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/04/29(日) 13 15 05.95 ID k+aeDaVc Be 768 夏色キセキはよかった こういう純愛シンデレラ物のOD好きなんだよな 強いて言うなら入れ替わり物だと戻るケースが多いので 憑依物がOD状態でハッピーエンドが ベストだったけどそこまで言うと欲張りすぎだしねw 779 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/05/02(水) 22 52 05.11 ID gmiyZLwa [被レス 1] Be 夏色キセキの入れ替わり話し面白かった マニアック視点で見るとこの身体体力ないってなる所なんかつぼに来たな 入れ替わると外見だけじゃなく身体能力も相手のものなんだなって 運動能力だけじゃなく、身体が変わるとその身体に合わさって不器用になったり ドジになったりするとかあったら面白いかも 思考も身体に引きずられて解かっているはずの事に答えが出せなかったりとか 間違った答えになってしまうとか 逆に運動神経が良くなったり頭の回転が良くなって大喜びではしゃいで 元の身体のキャラクターにあわない行動をするって言うのも面白いかも そんな展開の話しって見て見たい 781 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/05/03(木) 23 00 55.84 ID Jgs+Pken [被レス 1] Be 779 夏色キセキは純愛系ODの久々の神作品だったな 作品の質を上げるため声優さんは2回かけて収録したそうな 運動能力だけじゃなく、身体が変わるとその身体に合わさって不器用になったり ドジになったりするとかあったら面白いかも これは「山田くんと7人の魔女」でやってくれそうな気がする 販売部数の多い週刊マガジンの始めの方のページを維持しているだけあって この作者相当なやり手だと思われ実際面白い長期連載物になりそう 783 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/05/05(土) 22 17 02.49 ID FkZ2QHwV Be 781 前作のヤンキー君とメガネちゃんは実写化されたしな こいつも実写化すれば… キスシーンだらけだわ? 786 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/05/08(火) 03 24 41.32 ID kGqZ0lCG [被レス 1] Be お互いにキャラが真逆だから余計にいい味だしてたよね 知能レベルといった辺りまで身体から影響を受けたりしてたら尚良かった 787 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/05/09(水) 21 51 18.94 ID jlYyXWVa [被レス 1] Be 786 知能レベルとかないものの身体能力などは ロングセラーOD物「カルラ舞う」で表現されているよ 788 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/05/10(木) 23 15 45.74 ID WPOHymXF [被レス 1] Be 787 kwsk 789 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/05/10(木) 23 26 51.40 ID /810CTTK [被レス 1] Be 788 主人公は怨霊とかを退治する血筋の双子の高校生で姉が高い霊感 妹が高い運動神経を持っている 秘伝の術で体を入れ替え抜群の運動神経持つの妹の体で姉は怨霊と戦う話 余談だが「たるとミックス」はこれのオマージュだと思われる 773 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/04/29(日) 20 44 23.67 ID 3WrPaXV4 Be コミックバーズのどろんぱ!が憑依→本来の魂押し出しネタだったので一応ご報告申し上げます。 774 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/05/01(火) 23 35 48.36 ID Cyc25mpM [被レス 3] Be おもろいもん拾った ttp //www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2927947.jpg (リンク切れ) 775 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/05/01(火) 23 55 00.36 ID QfGiROxb [被レス 1] Be 774 ありがと 確かに何かソソるんだけど・・ 何スか?コレ?? 777 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/05/02(水) 04 14 17.90 ID gBFfnOvI Be 774 海外の絵描きさんなのかな、詳細は解らんけど Smoochで海外サイト検索したら同じ絵柄でTSF絵結構引っかかった。 780 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/05/03(木) 22 31 58.99 ID B1ohcdQz Be 775 なんだろうね 4chanで拾ったんだが この絵柄から見るに海外のAR・APサイトでよくみる人が描いた絵のような気がする DreamTalesの人じゃないだろうね ttp //www.dreamtalescomics.com/Blog/ 関係ないけどこの人が昔描いてたLauren Grows upっていう日本風の絵柄で描いた作品は結構面白かった 799 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/05/23(水) 00 20 11.42 ID Ekcd1XNa Be 若返りスレだがこの辺の流れいいね ttp //pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1313315522/519-524 (若返る女・成長する少女7スレ519-524) 812 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/10(日) 18 08 35.64 ID hMPXtN59 [被レス 1] Be まあ作品が降ってこない以上、しばらく該当作の話でもしてみる? webにある作品でも商業誌でも映画でもいいけど。 最近 悪の幹部・ヒロイン交錯 激闘戦隊ライズマン ってのが該当だった。 813 名無しさん@ピンキー [] 2012/06/10(日) 21 57 57.85 ID hulkanOu Be 『ココロコネクト』でOD描写あってもよかったよね アニメでやってくんないかな 814 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/10(日) 22 35 44.91 ID uIkqN+3a [被レス 1] Be 812 おおこんなのあったのか これは早速購入だな 俺が最近やった該当作は↓だな 精神入れ替わり 人妻と黒ギャルの精神が入れ替わった日 815 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/13(水) 01 53 39.01 ID +KKWwXc1 [被レス 1] Be 814 逆にその作品知らなかったよ。ありがとう。 OD作品はほぼチェックしているつもりだったけど 意外に見落としているものだな。これはどこで知ったの? 818 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/15(金) 23 20 00.70 ID 58m3yYFV Be 815 DLsiteを気が向いた時にTS・ODとかで検索チェックしてる んだが、その時に見つけたんだよ てかライズマン見たけど微妙だった もっとピンクの身体で誘惑とか、シメールの身体を嫌がったりすれば良いのに これだったらトウカの方が抜けるキガス 816 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/13(水) 23 52 11.18 ID tLWv0eAK Be 肥満化スレはあっても?身化スレが無いのは何故? ここと肥満化スレの一部の作品にしかなくて悲しい 817 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/15(金) 22 20 04.53 ID L87uKZSY Be 文字化けしてるけど痩身化のことか? それなら肥満化とかODやAP・ARよりさらにマイナーな属性だから探すのはかなり難しいと思うぜ それこそ肥満化や肉体交換の一要素として描写されるくらいしかまずない気がする 819 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/16(土) 01 25 08.73 ID eL/7T0ZS Be 俺も痩身化目当てなんだよなぁ… なかなかいないよねぇ 820 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/16(土) 03 16 14.87 ID 8Z/9JslB Be デブとガリが入れ替われば 一石三鳥だね! 821 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/16(土) 11 46 00.64 ID FJebF6df [被レス 1] Be 痩身化ってどの程度のものかわからないけど、ミイラ化レベルなら 渋や美の墓場のような老化系のイラスト扱ってるところでたまに見るな 822 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/16(土) 14 23 48.12 ID UgHkzycb Be 渋? 823 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/16(土) 21 15 10.53 ID ixBB6TUJ [被レス 1] Be 821 あそこと似たような系統のサイトは 根本的に老化って言うより醜化好きなんじゃないかと思う 824 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/16(土) 21 16 36.10 ID Ox9ZQvO+ [被レス 1] Be 多分 pixiv だろう、支部という書き方も見た 漢字を当てるのもまあ有りだが、連想しにくいのはちょっとね 825 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/16(土) 21 50 21.50 ID 7CfwjgKS Be 823 基本的に痩せるのってプラスイメージで見られることが多いからなあ なのでマイナス要素と組み合わせないとネタにしにくいのかもしれん 824 渋以外の略称みたことねーというか、正式名称よりも略称のほうを多く見かける俺には新鮮な意見だw 826 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/16(土) 22 16 58.25 ID ixBB6TUJ Be プラス面が好きな方が意外とニッチなのか・・ 827 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/16(土) 23 10 01.02 ID JPVnquwe [被レス 1] Be 痩身化という要素には特に興味ないけど、プラス(獲得)とマイナス(喪失)の組み合わせとして入れ替わりというシチュが俺は好きだなあ 例えば肥満化と痩身化、若返りと老化、知能発達と知能低下、巨乳化と貧乳化、美人化と醜女化って感じに 828 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/17(日) 09 52 57.15 ID mUjV+DIS [被レス 1] Be いいよな 美しくなった方の充足感や自慢と、 醜くなった方の喪失感や嫉妬の対比とかたまらん 829 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/17(日) 18 02 38.71 ID u441h6pK Be 827-828 俺も単独ではどのシチュもさほど興奮しないけど、獲得・喪失がセットになると途端に物凄く興奮するタチだ 830 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/18(月) 08 03 08.45 ID /uxaeAes Be タイミングが良すぎる様な気もするけど、pixivで該当といえるイラストが掲載されたばかりだから、 ちょっとでも盛り上げたいと思う人は、閲覧して評価してブックマークして絵師さんをお気に入り登録しようぜ! 入れ替わりとかODとかでヒットするぜ。 ただし、R-18 833 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/19(火) 07 19 09.77 ID 9Sk8UOl0 Be 成績優秀、容姿端麗、才色兼備で人望が厚い生徒会長と、成績最下位、容姿も悪い子(決して不良ではない) こんな二人のスペック面での入れ替わりとか、いい展開ないですかねぇ 834 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/19(火) 14 20 43.75 ID FPJuk/7u [被レス 1] Be ちょっと違うがこんなのはどうだ http //wakagaeri-ar.jimdo.com/小説/聖マリレーナ学園の秘密/ 835 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/19(火) 16 32 16.60 ID lO9lwx5Q [被レス 1] Be 834 そこなら「ニンフになった優等生」の方が入れ替わり要素は強い気がする 元々は馬鹿スレ向きのものだけど、入れ替えモノとしてもかなり秀逸(だと個人的には思う) 836 名無しさん@ピンキー [] 2012/06/20(水) 12 33 06.61 ID K7fpSslZ Be 835 見下していた学校に転校してきた子と学力・立場・性欲などの 入れ替わりがじっくり描かれてて未だに自分もよく読む 833のような設定はよく考えるがなかなか作品にできない… 837 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/22(金) 04 53 33.07 ID e/x3Vs6G Be その手の作品は墜ちるまでの葛藤がエロくて 墜ちてからだと完全に性格もビッチ化しちゃうと 只のビッチ物みたいになっちゃってそれもまた微妙なんだが でも墜ちてから以降も見てみたいという、その辺の案配が意外と難しいんだよな… その点、キャットアイさんの作品は個人的には凄く嗜好が合ってたんだが 粘着荒らしのせいで因果律干渉レポートが未完になってしまったのが物凄く悔やまれる 838 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/22(金) 18 27 38.82 ID 12qfi13t Be 老女が若い女から若さ吸い取って若い男とSEX楽しむ漫画って無いかねぇ 839 名無しさん@ピンキー [] 2012/06/23(土) 10 00 29.43 ID TDWD/pdt Be ・魔女が可愛いお姫様を乗っ取ってイケメン王子様相手にヤりまくる。 ・年増な女悪魔2人が女子高生に乗り移るが、 「いい年して何若ぶってんのさw」 と互いに女子高生の姿で嘲り合う。 840 悪魔といえば・・・ [sage] 2012/06/23(土) 13 16 35.20 ID tqT2Mw6/ [被レス 1] Be 由緒正しいルシフェルの血を引く大悪魔の家系の悪魔っ娘 (ただし、本人はかなりヘッポコ)が、悪魔修行のために 人間界に来て、たまたま目に止まった品行方正系女子高生の 身体を乗っ取る(正確には、自分と魂を入れ換える)。 悪魔娘的にいろいろ「悪事の限り」を尽くすものの、実は 今時の女子高生としては、それほどたいしたことがないレベル。 (改造制服・夜遊び・飲酒・不純異性交遊程度か) 当然、悪事を行うと溜まる「悪魔ポイント」もなかなか貯まらない。 そのうち本人も、魔界の名家の娘としてのプレッシャーの大きい 暮らしよりも、テキトーに自堕落でそれなりに刺激的で楽しい 人間界での生活の方に慣れて、イケメンなボーイフレンドも 出来たため、当分元に戻る気がなくなる。 一方、悪魔娘の体に魂を押し込まれた女子高生の方は、 悪魔娘の術で自由を奪われて町外れの廃屋に封印されていたが、 元々修道女志望の敬虔なクリスチャンだったため、ひたすら 神に祈りを捧げたところ、なぜか天に祈りが届き、大天使が 降臨して助けに来てくれる。しかも、その際、元々その身体は 堕天使の血を濃く引いていて、今、天使の聖気を受け、かつ 「清らかな魂」が宿っていたため、先祖返り的に天使に昇華してしまう。 大天使は「今時珍しい人材だ!」と感心して天界にスカウトし、 (文字通り)舞い上がってしまったその子も、喜んで承知し 正式に天使に就任する。 そして月日は流れ、「そう言えば自分のホントの身体はどーなってる のかな?」と呑気に見に来た悪魔っ子だが、当然見当たらない。 愕然とする彼女の前に、天使化した元の身体が降臨して事情を説明。 「今後、貴女はその身体で人間としての生をまっとうしてください。 あ、当然魔力その他も封じさせてもらいましたのであしからず」 と告げて去って行く。 「ちょ、おま……アタシの身体返せー!!」と元悪魔っ子は 絶叫するものの、すでに手遅れなのだった ──という自業自得的な話を妄想した。 842 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/23(土) 23 51 32.79 ID O2eCwd// [被レス 1] Be 840 誰得w いや、純粋に面白いけど。 843 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/24(日) 01 44 33.87 ID sGpzUCiH Be 842 そりゃあ、俺が得をするんじゃよ! 844 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/24(日) 10 04 26.01 ID bIWRmF+N [被レス 1] Be ドジッ娘ウルトラ戦士が不注意で女子高生を死なせてしまう。 その場を取り繕うために女子高生と一体化し何とか周りの人間達を誤魔化すが 彼女がその女子高生から離れたらもちろんその女子高生は唯の死体になってしまう。 某隊長に予備の命を持ってくるように命じ(実は彼女はM78では王女なのだ) それまでこの女子高生として活動することとなった・・・ 845 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/24(日) 15 02 44.01 ID +5UMznSz Be 844 オチで、ゾなんとかさんが「命」を持って来たはいいものの、実はM78の女王(王女の母)の命令で細工がしてあり、 それを受け取った女子高生の身体から、「女子高生の魂」と「ウルトラ王女の身体」が分離して一体化。 女子高生の体に取り残された王女には母からの手紙が渡され、今回の件の罰として、 地球人の女の子としてキチンと高校卒業するまで戻さない、と告げられる ……とか妄想、余裕でした。 846 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/24(日) 17 03 27.99 ID bIWRmF+N Be しかし凶悪怪獣や侵略宇宙人は容赦なく彼女を付けねらう。 ウルトラ戦士の戦闘力を失ったためになす術の無い彼女。 このまま彼女は悪の毒牙の餌食になるのか!? 841 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/23(土) 23 27 59.17 ID uGX2/fSA [被レス 1] Be 十年前にはネット上にはなかった体系入れ替わりのSSが 最近ポツポツ出はじめて感無量 長年啓蒙してきた成果が出たのか嬉しい限り 847 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/24(日) 18 45 32.12 ID Xj3tj4Fm [被レス 1] Be 841 ここと肥満化スレくらいしか知らないけど他に扱ってるところある? 848 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/24(日) 21 33 39.08 ID Yxnigkt5 [被レス 1] Be 847 PIXIV・老化系サイト・若返りサイトにいくつか 849 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/06/24(日) 22 22 25.42 ID Xj3tj4Fm Be 848 ㌧ そういや老化系(といっても二箇所しか知らんが)のサイトでもちょこちょこ見るね。 若返りはノーチェックだったから探してみるよ。 871 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/03(火) 01 00 51.32 ID ilTkWHVy Be 最近佐藤かよと眞鍋かをりが似てると言うニュースをみて、ちょっとODを連想した。 佐藤かよは厳密には女性じゃないところがなんともシチュ的にツボった。 小説一本書けそうなネタだと思う。 872 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/03(火) 21 44 24.23 ID 6kfWHRhi Be 佐藤かよでOD妄想してオナってるのは俺だけじゃないはず 877 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/05(木) 14 12 28.03 ID sJ7r/Tbx Be ここんとこpixivで入れ替わり画像も増えてきて、女同士入れ替わりとかもチョロチョロ増えてきている。 一方で、特定の人間があちこちでリクエストばらまいてるみたいで、入れ替わり好きの悪い噂や評価の原因にならないかも不安。 878 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/06(金) 03 20 24.85 ID 7Np6nYqX Be ああいうリク送りまくる人達って空気読まないからなあ 879 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/06(金) 06 10 57.30 ID vF1CxCYZ Be まあ基本的に非常識だからリクヲ送りまくれるというか 880 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/07(土) 01 00 19.41 ID qBonChOG Be リクエスト自体はそれほど悪いコトじゃないし、絵師さん作家さんによっては歓迎しているわけだけど、 挨拶もなしにいきなり頼み込んできたりとか、断ると逆ギレしたりとか、マナーに反していること自体に 気づいていない人間も多いからなあ。 881 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/07(土) 09 54 38.17 ID JED59y/v [被レス 1] Be ODはいいんだけど入れ替わりより乗っ取りの方がいいなぁ・・・・ 885 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/08(日) 01 39 16.31 ID vVAEFc90 Be 881 フム、そういえば最近見つけたんだが ttp //sincitybackstreet.x.fc2.com/nxc/namco_x_capcom.html OD憑依だな、まぁ二次元ssだがこの商品の内容とキャラクターが分からないと 楽しめないかもだが我慢してくれ!! 知ってたらスマソ 882 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/07(土) 14 36 35.10 ID 7tXhNpv6 Be 脳移植とか外科手術のようにグロさのある他人の肉体乗っ取りモノってないかなあ。 883 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/07(土) 15 54 09.90 ID kjrujQYg Be 梅図かずおで元女優が自分の娘に脳移植するって話あったな まあオチ言っちゃうと妄想でしたっていうOD好きには萎える結末なんだが 884 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/08(日) 00 21 15.42 ID 8/0ZaMWt Be 楳図かずおじゃグロというか気持ち悪さは充分だけど、萌えは難しいだろうなあ。個人差もあるとはいえ。 しかし、「洗礼」は虎馬になるくらいのインパクトはあったが。漫画も実写版も。 886 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/08(日) 12 41 16.18 ID Y01GRUfz Be 乗っ取る女は妖しい笑みを浮かべてズブズブと相手の中に入り込んでいき 乗っ取られる女は一種の快感に喘ぎながら身体が侵蝕されていく 絶頂の喘ぎと共に乗っ取り完了。乗っ取った身体の感触を確かめほくそ笑む。 乗っ取りのシチュエーションが詳細なのがレア 887 名無しさん@ピンキー [] 2012/07/09(月) 06 32 53.61 ID LWw5NUKk Be まじめなJKとギャルのJKの入れ替わり、これ好きだな。 いいのないですか? 888 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/09(月) 08 19 54.89 ID zBIi2CPm Be TSだがこれはいいものだ ttp //www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium illust_id=28493001 891 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/10(火) 00 12 34.50 ID yrlihp3S Be 清純なお姫様を乗っ取るに値するのは妖艶な悪の女王が相応しい。 893 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/12(木) 20 17 38.62 ID Z3eUDKHQ Be 若い血液を老いたマウスに輸血したら若返るらしいね。つまり首の付け替えで若い身体を手に入れると、結果的に顔も若返るんだな。 894 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/12(木) 20 43 56.53 ID UM/BXOy7 Be なら逆なら老いるのか…!? 夢が広がる 895 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/13(金) 22 58 08.82 ID TrDOCKSI Be 血液丸ごと入れ替える的なネタでも行けそうだね…… 心臓移植すると、好みの味が変わったりするとかあるという説があるくらいだし、 デブで頭が悪い女の血と、美人で頭脳明晰な子の血全部入れ替えるとか、妄想広がる 896 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/14(土) 00 23 01.07 ID +TL4F5GJ Be 「ドウエル教授の首」だな 子供向けのダイジェスト版しか読んだことがないが、それでも名作だった 「合成人間ビルケ」とか「生きている首」とか改題されつつ再販されているらしい 897 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/15(日) 01 07 49.03 ID pUSynOUj Be とある名選手が優勝出来なかった大会にリベンジするために 一時的に引退してコーチになり 身体的に恵まれ体力もある若い娘鍛え その肉体を奪ってリベンジってネタ考えた 898 名無しさん@ピンキー [] 2012/07/15(日) 10 53 33.06 ID 4c1nk7ND [被レス 1] Be とんでもなく亀で申し訳ない。なぜか書き込めなかったんだorz http //jumpsq.shueisha.co.jp/contents/supreme_comic_release/sc03.html の佳作「ろくよく」ってのが該当作品かな ジャンプSQ19の2010年夏号に読みきりで掲載されてる 899 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/15(日) 11 02 44.47 ID 4wHwmbS+ [被レス 1] Be 898 情報サンクス。 ちらっとリンク先見たけど、画力高いなぁ。 OD作品じゃなくても、ストーリーが良さげなら楽しめそう。 しかしジャンプSQの2010年夏号なんてどこで入手すれば良いのやら… 満喫にもないよね? 900 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/15(日) 12 09 04.55 ID Ol0nJVBR Be 899 国会図書館 901 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/15(日) 14 04 58.71 ID iPDyGGfQ Be 名前でググったらfacebookは一応ヒットするね。 同じ人かは分からないが…。なんとなく渋あたりにも居そう。 902 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/15(日) 21 59 18.75 ID 4ofZrs8L [被レス 1] Be 国会図書館に簡単に行けるのはほんの一握りの奴だけだろ・・・ 903 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/15(日) 22 39 28.31 ID Ol0nJVBR [被レス 1] Be 902 雑誌の名前と号数、そしてタイトル・作者までわかってるなら 国会図書館にコピー依頼して発送してもらうことができるんだぜ(もちろん有料だが) 意外にこのサービス知られてないのかな 905 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/21(土) 00 00 29.50 ID PVTyN/Ms [被レス 1] Be 903 まじ...? 906 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/21(土) 00 20 35.11 ID Y3/6W5MR Be つかアマゾンの中古買えばいいやん 907 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/21(土) 00 32 26.26 ID EkvVw6AF Be 昔の雑誌手に入らんのよ... 908 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/21(土) 10 10 45.51 ID vIBMvxWu Be 905 マジだよ 手続きの方法や必要な書類等は近くの図書館に行けば教えてもらえる 904 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/16(月) 00 54 22.33 ID ryX1+APV Be 人気AV女優aが純愛をして、清い身体で彼と結ばれる為にbと入れ替わる。 aがbを選んだ理由はaの本名とbの名前が同じだったから。 入れ替わっても元の名前で呼ばれたかったのだ。 一方AV女優の人生を負わされたbは、キモオタ風の男から卑猥な言葉を浴びせられたり、 自分の身体の過去の出演作品を鑑賞して言葉を失うのだった。...てな話を考えた 909 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/21(土) 22 29 08.48 ID Y3/6W5MR Be 誰か俺に百万JPYをくれ・・! 910 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/21(土) 22 32 15.54 ID THehk0W7 Be 金はいいから憑依能力をだな… 911 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/07/21(土) 22 58 36.11 ID Y3/6W5MR [被レス 1] Be まあぶっちゃけ誤爆したんだけど 金と憑依でネタ思いついた 文字通り売春って事でお金持ちの奥様に 自分の若い肉体を貸す・若さを貸すって感じで 未来のビジネスとしてどうよ
https://w.atwiki.jp/toho_yandere/pages/1647.html
“兎に角、腕試しがしたかった。” きっかけは本当に、そんな些細な感情からでした。 同じ剣士、それも出来れば体格差のある相手と手合わせをしたい。 そう考えていた私は、ある日霊夢さんに条件に見合う人物がいないか尋ねたのです。 「そうね、いない事も無いけど…ただ、お勧めはしないわ。」 「何でですか?」 「そいつは里の退治屋なんだけど、言っちゃえば私より“踏み込んだ仕事”をしてる奴よ。 腕は立つけど、それ以上に始末が悪いって言うか…アレは真性の気違いね。私は苦手だわ。」 「…でも、腕は確かなんですよね?」 「はぁ…だからあんたは辻斬りって言われるのよ。知らないわよ?」 今思えば、そこで止めておけば良かったのだと思います。 こんな苦しい気持ちを、抱くぐらいならば_____ 初の心にさざめく夜は-。ep.1- 人里の外れにある、とある古びた家。 その裏庭からは、今日も淡々と素振りの音が響いていた。 「ふー…さて、次は…。」 伸ばしっぱなしの髪を汗が伝い、それは小さな水溜りを彼の足下に作っている。 上着ははだけられ、上半身には無数の傷。 中には、まだ痛々しく糸を残す傷もあった。 青年の名は○○。歳は18。 ここ、人里に居を構える退治屋である。 一度着替えを済ませた彼は、縁側に座り、愛刀の手入れを始める。 殺傷力だけを追い求めたかの様な、無駄な装飾が一切省かれた一振りの刀。 刃は通常より幾分厚く、そして少しだけ長過ぎる尺から、人だけを斬る為のものでは無い事が見て取れる。 依頼さえ無ければ、彼はこうして淡々と日々をやり過ごすだけ。 しかし、この日は少々いつもとは違う事が起こった。 「もし、そこの方…。」 「あ?誰だお前。」 来客は二振りの刀を携えた、銀髪の少女。 ○○は暫し無言で彼女を見つめ、何か確信めいた様な顔をすると、漸くその腰を上げた。 「…人様の平穏な午後に、半端な怪奇現象現る、ねぇ…嬢ちゃん、成仏したかったら寺でもあたんな。」 「いえ、半分は生きてますから不要です。 霊夢さんからお話を伺いました、私は魂魄妖夢と申します。是非一度、お手合わせを。」 「はぁ…あの風船女、仕事しねえ癖に厄介事は呼びやがって。得物は竹光がいいか?」 「いえ…出来れば真剣を…。」 「ふーん…まあ、“本当にそれでいい”なら構わねえよ。」 「じゃあそうだな…この石を投げて、着地したら始めだ。」 ○○が小さな石を上空に放り、やがて重力に従いそれは落下を始める。 妖夢は既に警戒の体制を取ってはいるが、対して○○はまだ、本格的には抜きの体制に入っていない様子。 “見た所、何か特別な力がある様子は無い。ただの人間ね。 でもあのやる気の無さは、逆に不気味だ…霊夢さんがああ言う以上は、油断はするべきではない。まずは様子を…。” かつん、と音がした刹那、妖夢は真っ先に踏み込み、抜刀する。 ○○はそれに合わせ自身の刀でその一撃を防ぎ、そして鍔迫り合いの態勢となる。 ここまでは妖夢の予想通り、しかし、同時に彼女は何か拍子抜けしたモノを感じていた。 “確かに腕は立つ…だけど、やっぱり人間の範囲だ。行ける。次で決めれば…!” 「成る程なぁ、力、速さ、技の切れ…確かに…てめえの方が上だな!」 「!!」 ○○の刀から力が抜け、そのまま妖夢の刀が受け流された。 一瞬の虚を突かれ体制を崩されたが、まだ彼女の優位は変わらない。 “脇は空いたけど、それはこの男も同じ。私の速さなら…え?” その時、妖夢の背筋に冷たいものが走った。 一瞬だけ見えた、男の口角が歪んだ瞬間。 その歪な不気味さに、妖夢は何か異様な感覚を覚えた。 「確かに強え…だが、“それだけ”だ。」 「………がっ!?」 一瞬、彼女は自身に何が起きたかを理解する事が出来なかった。 衝撃の直後に体内で響いた、みしみしと軋む骨の音と激痛。 男の放った蹴りが、妖夢の脇腹にめり込んでいたのだ。 「あ…ぐぅ…がはっ!」 「おいおい、こんなの初歩中の初歩だぜ?騙し討ちは基本だろーが。」 何本かの肋骨にヒビが入り、呼吸の度に激痛と息苦しさが妖夢を襲う。 ○○は絞り込まれた筋肉の付き方をしており、身体自体は痩身。 半人半霊の彼女相手に、おおよそ生身の脚ではここまでのダメージにはならない筈。 「くっ…卑怯な…足に鉄甲を…。」 「卑怯たぁ随分だな。俺は単に、道具の有効活用をしただけさ。」 ○○がズボンの裾を捲ると、幾つもの疣の付いた鉄甲が見えた。 彼は悪びれる様子もなく、あまつさえ舌を出しながら妖夢にそれを見せ付け、挑発的な態度を崩さずにいた。 「白楼剣と楼観剣、だっけか?どんだけ名刀だろうが、使う方がボンクラなら話にならねえな。 …あーあ、てめえの爺さんが見たら何て言うかね。」 「何故それを!?…あなた、何者ですか?」 「何って、ただのしがねえ退治屋だよ…強いて言うなら、俺の師匠は魂魄妖忌だって事か。」 「…………!?」 妖夢の顔に、急速に焦りの色が見え始める。 『目の前の男は、自らの師の教えを受けていた。』 それは彼女にとって衝撃であると同時に、認めたくはない事実でもあった。 “この卑怯な男が、自分と同じ技を振るう”などとは。 「嘘だ……嘘だああああああああっ!!!!!!」 激情のまま○○に突進し、再び彼はその刃を受け止めた。 力任せに、鍔迫り合いから叩きつける様に○○の刀を払うと、彼の脇腹に大きな隙が出来る。 “この間合いなら足は届かない…刀は奴の左手…行ける!!” この時、冷静さを欠いた妖夢は、その実本来の判断力を出せてはいなかった。 怒りに任せ楼観剣を振りかぶると、彼女にも大きな隙が産まれる。 ○○の足は妖夢の間合いの外にあり、彼には剣を立て直す猶予も無い。 通常であれば、このまま○○の敗北は確定していた。 しかし、妖夢は過ちを犯していた。 まず、○○が人間であると言う事に、無意識下で己の優位を確信していた事。 次に、この男の本質を見誤った事。 ___そして、武器は一つでは無い、その予測を持てなかった事。 『ごきっ…』 次の瞬間、妖夢は自身の体内から、肋が折れる音を聴いた。 先程ヒビの入った箇所にめり込んでいたのは、四角形と思わしき鉄の塊。 それは○○の方へと鎖を伸ばし、そして彼の右腕の袖へと続いていた。 鎖分銅。 二度目の鍔迫り合いそのものが、この暗器を妖夢に打ち込む為、○○が仕組んだ罠だった。 「ごほっ…あっ…ぐ、がぼぁ!!」 恐らくは肺に傷を負ってしまったのであろう、倒れた妖夢は一度大量に血を吐くと、その激痛に激しい眩暈を覚えた。 ひゅうひゅうと自身の呼吸が乱れ、その度に走る拷問の様な激痛が、意識を乱して行く。 “何、で…この男…” ○○は歪な笑みを崩さず、自身が負わせた怪我に気を配る気配も無い。 その手でゆっくりと妖夢の胸倉を掴み上げると、一転し、強い怒りが彼の目には浮かんだ。 「あんまりにもナメてくれるもんだからよ、思わず肋折っちまったじゃねーか……てめえ、『試合』のつもりで『真剣』を抜いたのか?答えろ!!」 「………!!」 “私は…そもそもどう勝とうとしてたっけ…斬る?いや、そんな事もあまり考えて…” 「…てめえの剣には、殺意がねえんだよ。 真剣を向ける以上、それは『死合い』、命の奪い合いだ。 …そんな覚悟もねえのに、てめえは剣を抜くのか?そいつぁな…殺す事に対する冒涜って奴だよ…。」 乱暴に妖夢を地面に叩きつけ、○○は刀を下へと構える。 刀の切っ先が、ゆっくりと妖夢へと近付いていく。 そして刃先がその白い首に触れると、すう、と薄い傷から血が流れた。 「剣術、暗器、妖術、格闘……俺はな、この全部を組み合わせて闘ってる。 死んでも殺す。 外道な手を使おうが、例え自分が首だけになろうが、絶対に殺す。 命を奪うってのは、そう言う事だ。 …だからてめえみてえなのを見てると、虫唾が走るんだよ。 その覚悟もねえ癖に、簡単に真剣勝負とかぬかすバカがな! じゃあ身を以て知ってもらおうか、殺すって事をよ…………あばよ。」 「…………!!!」 刃先が、首筋に一つの薄い線を描いた。 恐怖に抵抗すら忘れた妖夢は、涙を浮かべたまま、目を閉じる事すら出来ない。 より深く刃が刺さろうとした、その時。 「○○!何をしている!?」 後ろから響いた怒声に、彼の動きが止まる。 現れたのは人里の守護者、上白沢慧音だった。 「チッ…邪魔しやがって…。」 「お前、里での殺生はするなとあれ程言っただろう!それも少女相手に……この子は…!?」 「知り合いか?さっさと連れてけよ。…俺はただ、売られた喧嘩を買っただけだ。話でも訊きゃあ解るぜ。」 「……っ!!お前への説教は後だ…妖夢、立てるか?私の家に行こう。」 「……はい。」 肩を支えられ、朦朧とする意識の中、妖夢は考えていた。 何故、人間である筈の彼に自分は負けたのか。 何故、彼は自身の祖父の教えを受けていたのか。 ____何故、彼は『殺す事』にそこまで執着を持つのか。 ぼやけた視界の中、遠くなって行く彼の背中は。 彼女の目には、何故かとても儚いものに映った。 「ん………。」 あれ、ここ、どこだろ…確か、勝負を挑んで…それで…。 それで…。 「目が覚めたか?」 「慧音さん…?なんで……はっ!そうだ、あの男は!?…………ごほっ!?」 「ああ、まだ無理をするな。肋が折れてるんだぞ?」 「ごほっ…ありがとうございます。」 そうだ、私はあの男に負けたんだ…剣もまともに使われず、あんな卑怯な手で…。 “…てめえの剣には、殺意がねえんだよ。” …いや、違う。私が弱いだけなんだ…軽い気持ちで勝負を挑んで、人間だからと何処かで相手を見下して…。 私は……私は……っ! 「うっ…ふぇ……。」 「……悔しいのか?」 「はい…私、心の何処かで彼を見下してた…やっぱり半人前で…。」 「………お前が自分を責めないでいい。あいつが過剰過ぎるんだよ。 あいつもまた、心の脆い奴だからな…。」 「………?慧音さん、何で彼は退治屋をやっているんですか?」 「…選ばれてしまった、としか言えないな…アレはこの人里と言うより、幻想郷自体の影とでも言おうか。 霊夢がいるだろう?あいつが担うのは異変の解決や妖怪退治。いわばスペルカードルールの象徴の様なものだ。 だが、中にはルールに従わない存在もいる……例えば、追い詰められ、人里を襲わざるを得なくなった者等だ。 ○○の仕事はな…そのような者達を殺す事なんだよ。 『ルールから外れすぎた者は、ルールから外れすぎた形で処される。』いわば、掃除屋と言う奴だ。」 「………妖怪を、殺す?」 「………ああ。私とて、本当はさせたくは無いがな。 あいつはな、優し過ぎるんだよ。 命を奪う事の重みを知っているからこそ、ああやって残酷でいなければ、自分が壊れてしまう事を解っている。 …何の為に、あそこまで己を修羅に堕とすのかは、決して教えてはくれないがな。」 「………そう、ですか…。」 死んでも殺す。 例え卑怯な手を使おうが、己が首だけになろうが殺す。 彼の言っていた言葉は、裏を返せば、それだけ命を奪う事に対する自覚と覚悟を含んだものだ。 だからこそ、私が軽はずみに真剣勝負を挑んだ事に、怒りを隠さなかったんだ。 どちらかが参ったと言えば、勝負はそれで終わり。 だけど真剣を使う以上、相手が死なない保障は何処にも無い。 …やっぱり、私は半人前だ。 斬る事に対する覚悟が、全然足りなかった…! でも……。 「慧音さん…ありがとうございます。」 「帰るのか?無理をするな、別に泊まっていっても…。」 「いえ、幽々子様を心配させてしまいますから…。」 「……そうか。すまなかったな、妖夢。あいつにはキツく言っておく。」 それでも、彼は何かを間違えている気がする。 …師匠、あなたは彼に何を伝えたのですか? あなたは今、何処に……。 一月が経ち、私の怪我も癒えた頃。 私はもう一度彼に会う為、人里へと飛んでいました。 幽々子様や紫様は、本当は師匠の行方を知っているのかもしれない。 だけど何となく、あの二人には尋ねてはいけない気がして…追い返されるのを覚悟の上で、彼の元へ行く事にしました。 「ご、ごめんくださーい…。」 呼びかけてみても、人の気配は無くて。 留守にしているのだろうと思い、一度出直そうとした、その時でした。 “えっ…何、この匂い…。” 鉄の、錆びた匂いがする。 血のそれにも近いけれど、少なくとも、それにしては濃すぎる。 段々とそれは強さを増して行き、そして微かに足音も聞こえ始めました。 がちゃがちゃと、金属が擦れる音も聞こえる…何かを運んでる?いや、それにしては静かだ…。 ふと怖くなって、後ろを振り返ってみました。 逆光で何かは解らないけど、赤い影がいる。 そ、そんな…まさかお化けじゃ…!?どんどんこっちに近付いて……。 ひ…ひいいいいいいいいいぃっ!? 「……誰だったっけ、お前。」 「………………へ?」 よく見ると、それは生きた人間でした。 赤い大きな布を頭から被ってはいましたが、その奥には、あの人相の悪い目付きが。 紛れもなく、○○さんそのものでした。 …態度からして、私の事は覚えていないみたいです。 「んー?ああ、その刀ぁ、こないだケンカ売って来たガキか。すまん、刀しか覚えてなかったわ。」 「よ、嫁入り前の身体を傷付けといてよくそんな事が言えますね!?いつぞやの勝負、私は参ったとは言ってません!!」 「誤解招く様な言い方すんじゃねーの。 大体俺の好みはもっとスタイルの良い女だ、てめえみてえなまな板女なんざ覚えてるわけねえだろ。 名前何つったっけ?あー思い出したわ、コケシさんでしたかね?」 「よ・う・む・ですっ!!魂魄妖夢!!大体まな板って……え、Aはありますから!」 「…あ、ごめん。私はまな板でコケシですとしか聞こえなかったわ。」 「……っ!!!!」 …む、むかつく!何て人の神経を逆撫でする奴なんだろ。 でも、お、落ち着くのよ妖夢……私はこんな馬鹿なやり取りをしにここに来たんじゃない。 幽々子様にお団子の買い物も押し付…じゃなかった、頼まれてるし、早く訊き出さなきゃ。 「こほん…話が逸れましたね。今日はあなたに訊きたい事があって来ました。その…お祖父様の行方について。」 「………師匠か。」 きっとこの男は、師匠の行方を知っている。 せめて、今どうしているのかだけでも解れば…。 「…………良いのか?本当の事を言っても。」 「………!?」 え…何でそんな深刻な顔を……。 そんな、まさかお祖父様は…お祖父様は……!? 「……いや、実は俺も知らないんだわ。 残念だったなぁ、大方孫がコケシ過ぎてショックで逃げたんじゃねーの?」 …………へ? 「お目当てが外れたと思って諦めるんだな、俺の手元にゃ、師匠譲りのこの刀しかねーよ。 ま、お前が一人前になりゃ帰ってくんじゃねえか?何百年先か知らねえけどよ。」 ……………………。 …~~~~~~~~~~っ!!!! 「貴様そこに直れ!叩き斬ってやる!!」 「おおこわいこわい、俺ぁ事実を言ったまでだろーがよ。 ……まぁ今やっても良いが、本当に斬れんのか?お前によ。」 「………!」 いや…あの布の下、きっとこの前以上に何かを隠してる。 ここで戦うのは、余り得策じゃないか。 それにしても、この人の姿って…。 「……失礼しました。そうですね、知らないものは仕様が無い。 ところで…その姿は?」 さっきの鉄の匂いの元は、やはりこの人でした。 足元を見ると、布から垂れた滴が赤い水溜りを作っていて…布の一部には、少しだけ元の白い部分が見て取れる。 それは、返り血と呼ぶには余りに多過ぎて…。 「……ただの仕事帰りだ。さ、お子様は帰る時間だ、こっちは疲れてんだよ。」 「あ…ちょっと!?」 「はぁ…何?まだ何かあんのかよ?」 「……せめて、あなたが師匠の元で修行をしていた時の事だけでも良いんです。教えてください…。」 「…………そうだな、条件がある。」 「ふーっ!ふーっ!」 「おいおい、まだやってんのかよ?湯が冷てぇんだけどー。」 の、飲まなきゃ良かった……まさか風呂を炊けって言われるなんて…。 窓枠からは呑気に催促する声しかしないし、この男、本当に性格が悪過ぎる…。 でも我慢よ、妖夢。全てはお祖父様の無事を知る為。 「あ、そーだ。部屋の上から2段目の引き出しに着替えがあるから、置いといてくれ。忘れちまった。」 「……それくらい自分でやったらどうですか。」 「じゃあこの話は無かった事に。」 「……わかりました!!出しておけば良いんですね!!」 ああもう…何で大怪我までさせられたのに、こんな事してるんだろ…。 さて…ああ、これね。後は風呂場の前においておけば良いか。籠はあれか…。 「うわ……。」 籠には纏っていた布以外に、その下に着ていたであろう衣服の類も乱雑に放り込まれていました。 それら全ては、元の色が解らない位に血で真っ赤になっていて…一体どんな戦いをしたらこうなるのか。 持ち上げてみると、未だにぽたぽたと血が垂れて来ました。 「……そんなもん見ても一文にもなりゃしねえぞ?」 あ、いけない…もう上がって……!? 「きゃあああああああああああああああああああ!?な、なんで裸なんですか!?」 「なんでってそりゃお前、服着たまま風呂なんか入るかよ。」 「いいから早く着替えてください!!前、前見えてるから!!」 「ったく、たかがチンコ見えたぐらいで何騒いでんだか。まな板でコケシでおぼこねえ…救えねえな。」 さ、最悪だ…とことん人をからかって楽しんでる…でも……。 「…すごい傷ですね。」 「ん?まあ職業柄な。毎回無傷でいられるほど甘かねえよ。」 爪跡に噛み傷…ああ、それに火傷や刀傷もある。それも、傷の上に更に傷が付いて。 これなんかまだ糸が切れてないし……あれ? 「○○さん、これ……。」 「ああ、さっき仕事の時に喰らった奴だな。忘れてたわ。」 忘れてたって…これ、どう見ても10針は縫わなきゃいけない傷だ…。 これをかすり傷程度にしか思わないなんて、どこか壊れてる。 あ、まだ血が出てる…。 「見せてください。こんな大きなの、放っといたら膿んじゃいますよ?」 「毎度の事だ。こんなもんてめえで縫えるぐらいには慣れてるさ。」 「いいから。ほら、ちゃんと消毒もしなきゃ。薬箱は何処ですか?」 消毒を済ませ、腕に入った傷を縫い合わせる。 普通はかなりの痛みのはずだけど…○○さんは、本当に眉一つ動かさないでその様子を見ていました。 「…どうかしましたか?」 「……いや、少し懐かしくなっただけだ。」 そう言って彼が伸び放題の髪をかき上げると、ちょうど片眉の上に、大きな縫い傷が見えました。 妙に古いけど、これもやっぱり戦いの傷なのかな。 「その額の傷も、仕事で出来たものですか?」 「……これは違うな。ガキの頃の奴さ。」 彼はそう言うと、何故かとても懐かしいものを見る様な目で遠くを眺めていました。 ……陰険な人だとばかり思ってたけど、こんな顔もするんだ…ちょっと意外です。 「…まあ、そんな事はどうでもいい。話は師匠といた頃の事だっけか?」 「は、はい…。」 彼が話してくれた内容は、主に師匠と回った場所と修行についてでした。 解ったのは、各地を転々とし、彼はその度厳しい修行に耐えて来た事。 そして師匠と別れる直前、一振りの刀を与えられた事。 お祖父様は相変わらず、と言った所でしょうか。会えはしなくても、それだけで妙に安心出来ました。 でも、彼が修行に入った経緯と、退治屋となった経緯。 その二つは、話の中には入っていませんでした。 何でだろう…妙に、それが何かを隠したがっている様に見えて…。 私は、ついそれを尋ねてしまったのです。 「…ところで○○さん。そもそも何故あなたは師匠の下に修行に入ったのですか?」 「………さて、ね。ただ、どうしても強くなる必要があった。それだけさ。」 “これ以上は、きっと訊いちゃいけない。” 彼の瞳を見た時、不意に直感がそう告げました。 とても寂しそうな、それでいて、何処か強い意志を宿した瞳。 ……何で、そんな悲しそうな顔をするんだろう。 「そう、ですか…ありがとうございます、お祖父様の無事が聞けただけでも充分です。」 「そうか…じゃあ、さっさと帰ってくれ。 いやー、これ以上お前のツラ見てたら枕元に立たれそうなんだわ、コケシに。」 ……前言撤回。やっぱりこの人は、とことん性根が腐っています。 「だからコケシじゃないです!!妖夢ですよぉ!!」 「てめえなんかコケシで充分だ。コケシ。」 この時の私は、まだ何も知りませんでした。 自分の感情の変化も、彼が隠していた秘密も。 ______そして、この先の未来も。 続く
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予約イベント「風は空に 月は天に」 シーンプレイヤー:“天”の槇那 [部分編集] GM:登場判定の目標値は、シーンプレイヤーが「背景」を指定した時点で自動的に決まります。 “天”の槇那:はいな GM:さぁマキナ。キミは彼女を何処に呼び出したのだ? GM:場面を指定してください。背景はそれから類推します。 “天”の槇那:ちょっとギミック参照してくるw ヒナギク:約束の木の下ですね GM:ロマンス主体か。それとも戦術的な有利さを選ぶか‥‥?w “天”の槇那:どうしよ。収集考えて市街でもいいんだけど(いいのか GM:あー。なんかすっげー衆目集めそうだなw ヒナギク:w “天”の槇那:自分は溶け込めるんだけど……w GM:ちなみに。計都は「異邦人」取得してないからね!w “天”の槇那:ですよねー “天”の槇那:‥‥悩んでもしゃあない。普通に[平原]を指定。草っぱらかな。 GM:w GM:では登場判定の目標値は8ですね。 GM:他のPCが登場する場合、「マキナや“彼女”から最低50m離れた場所」が初期配置となります。 “天”の槇那:Σ(そういえば > 50m “天”の槇那:では、夜風に吹かれ空を見上げると、三日月が山の端に掛かろうとする―――そんな風景で。 ジーザス:月落としはどう見ても射程:シーンですよね。 “天”の槇那:射程は視界だろうなあ…… GM:あれ場面攻撃だからね!w > 月落とし 位置情報:(計都)50m(槇那) 行動値:計都(22)⇒槇那(18) 夜風に吹かれながらふと空を見上げると、三日月が山の端に掛かろうとしていますw そして。彼女は広い草原の中に独りで立っていた。 身を隠す場所など何処にもない。ただ、お互いの存在だけが‥‥ GM/計都:「‥‥来たわ」 風に長い栗毛を遊ばれながら。その視線はキミに。 “天”の槇那:「……やはり貴様か。妙な攻め手を見せるからもしやと思えば」 GM/計都:「待って」 GM/計都:「まず、確かめさせてちょうだい。あのメッセージを送ったのは、貴方?」 “天”の槇那:「あの軍勢を見て。貴様のことと……コイツの使い方を思い出した」 “天”の槇那:どうやら腕に嵌めたデバイスでメッセージは送られたらしいw GM:なぞのデバイスきたー?!w ヒナギク:www “天”の槇那:自分でも使い方を全部は覚えてないデバイスです 丈:装飾品の相当品である(待て “天”の槇那:デバイスの存在自体は最初からあったよ?w 出番は無かったけど(おい GM:きっと千早姫がせがんでも触れなかったんだなw > デバイス “天”の槇那:何が起こるかわからないからな(待て ヒナギク:自爆したら困るしねー GM/計都:(この少年‥‥ 確かに面影はある。でも‥‥) GM/計都:「‥‥いいわ。そのデバイスが持ち主と認めたなら、話を聞きましょう」 GM/計都:(まさか本人? それとも替え玉? ‥‥あの時のように、また最後で‥‥?) GM/計都:(ううん。ここで躊躇っていてはダメでチュ! 15年ぶりに見つけた“彼”への手がかり!) GM/計都:(絶対に逃がさない‥‥っ!) 彼女は一歩を踏み出した。 ‥‥あの時の自分は、“彼”を追いかけて踏み出すことはできなかった。だが今は違う。 GM/計都:マイナーで27m接近。メジャーで知覚判定。 GM:だがエキストラなので自動失敗! GM/計都:(‥‥罠はない。伏兵も‥‥ 信じていいの?) GM/計都: どきどき。頭の中が鼓動で満ちる。何もないと信じたい。 “天”の槇那:まあ移動だけは認めようw ジーザス:そういえば……クライマックスまではエキストラなんだっけ…… > 計都 GM:そうよー。だから判定が必要な行為は自動失敗しちゃうの!w 一同:w 丈:ここで登場判定でクリティカルして 丈:「地中で身を隠していた」とかやってたらかっこいいな! GM:かっこいいよ! 乱入する?w 位置情報:(計都)23m(槇那) GM:キミの行動手番だw “天”の槇那:ではマイナーで23m戦闘移動、メジャーで【知覚】判定(爆 “天”の槇那:(ダイスを振る)達成値15。 GM:では対抗判定しよう。シーン開始時からずっと隠密していたヤツが居たのだ。 “天”の槇那:お。了解 GM/???:エネミー特技《保護色》により、隠密維持判定に+2のボーナス獲得。 GM/???:(ダイスを振る)出目7で、達成値14。バレたか。 位置情報:(???)223m(計都、槇那) 一同:遠いよっ?!www 柳生真:200m先かよ! “天”の槇那:なんぞその距離w ってか、わかるのが凄いわ!w GM:夜の草原だからね。見通しいいのよ~w ジーザス:観察するにしても、もう少し寄りましょうよ!w GM/???:「‥‥‥‥」 やや痩身の青年。青いフードにパーカー姿。 GM/計都:「‥‥小太郎?」 キミの視線を追いかけ、初めて気付いた様子。 GM/計都:「なぜ‥‥」 ハッ 「まさか、わたしを監視していたの?!」 GM/計都:「~~~~ッ!!」 GM/“風”の小太郎:「‥‥‥‥」 GM/“風”の小太郎: 両方の瞳を包帯で閉ざしているが、キミ達の状況は把握している様子。 GM/計都:(ごほん)「あのね。小太郎」 GM/計都:「‥‥これは、前線指揮官として、“黒船”艦長としてのわたしの命令よ」 GM/計都:「――消えなさい」 殺意を込めた視線。 GM/“風”の小太郎:「‥‥‥‥」 GM/“風”の小太郎:数秒間。キミ達を観察していたが。スッと背を向けて。立ち去る。 GM/“風”の小太郎:シーン退場。 柳生真:小太郎、八卦衆の中で珍しくまともな感じだったのに!w GM:まともだよ! ‥‥たぶん。 ヒナギク:というか帰れと言われて帰るんだなぁ・・・w “天”の槇那:雪月花の権限が強いのか単に風の序列が下なのか…… 柳生真:帰って報告するようにとの別の命令を受けているとかでは… ヒナギク:月は見限られた、とかかもですね GM:実は「個人的に挙動不審だった計都が心配で見に来た」だけですねw > 小太郎くん GM:無論、小太郎当人が自覚なく「監視任務」を担っている可能性は否定できないが。 “天”の槇那:……恨み買ってたらヤだなあ(何 >個人的心配 “天”の槇那:「……自分の事となると迂闊なのは変わらんな」 視線を200m先に投げつつ “天”の槇那:「だが、その分では貴様は約束を守ったようだな。律儀な事だ」 GM/計都:「え」 キミの言葉に。思わず振り向く。きょとん “天”の槇那:あいや、一人で来いとかメッセージ送ったのかなあとか‥‥>情報収集の項目見て “天”の槇那:勝手に一人できただけかな? まあそれでもいいやw GM:ああ、計都は他の連中には内緒でこっそり出てきたんだよ。隠せてなかったけど!w GM:“八卦将”にゃ“天”と因縁のあるヤツ多いからねぇ‥‥ 位置情報:(計都、槇那) 間近で向かい合った2人。 一人は小柄な少年。一人は背の高い成人女性。 だが。相手を見上げるような視線を向けているのは、彼女の方だった。 GM/計都:「‥‥何をする、つもりなの?」 ぽつり。 “天”の槇那:「聞いていなかったのか?俺が何故、徹甲龍を抜けたのかを」 GM/計都:「今更‥‥今更になって!」 GM/計都:「もうすぐ“計画”が成就するっていう、今更になって! なんで来るのよっ!!」 GM/計都:「あなたが‥‥何を考えているか‥‥なんて、誰にも判らない‥‥」 “天”の槇那:「知れたこと。俺はその”計画”が気に食わん」 “天”の槇那:「時機が今更になったのは、俺にも計算があったわけではない」 GM/計都:「もう少しで‥‥ すべて上手くいくはずだったのに‥‥」 GM/計都:「もう、諦めて‥‥しまえた、はずだったのに‥‥」 ぽふっと。草原に膝をつく。 “天”の槇那:「貴様こそ、何ゆえそうまで計画に執着する?」 GM/計都:「わたしには何もなかった!」 GM/計都:「‥‥あなたに棄てられて。全羅帝に助けられて‥‥」 ヒナギク:「俺のモノになれ」とかどうよ 丈:むしろ俺のものですが何か的展開だね ヒナギク:出ないで済むといいなぁw GM:さて。痴話喧嘩を続けるか、それとも「スキップする」か。 GM:どちらがお好み?w > ALL “天”の槇那:誰も続行なんて望んでないよ!w ヒナギク:www GM:んじゃマキナにひとつだけ質問。彼女、どーする? “天”の槇那:‥‥どーしたもんだろうね。 ヒナギク:YOU押し倒しちゃいなYOU♪ ** ** ** ‥‥しばらく優しい時間が経過した後。 草原に並んで腰を下ろしている2人の姿を。夜の冷たい風が撫でていく。 GM/計都:「‥‥何も言ってくれないのね」 少し拗ねたように。 GM/計都:「あと数日で、この世界は終わるわ」 ぽつり。 “天”の槇那:「さて、それはどうかな」 GM/計都:「そうなる前に逃げた方がいいわよ」 キミから目を逸らしつつ。 “天”の槇那:「不可解だな。世界が終わるというのにどこへ逃げるのだ」 “天”の槇那:「そして、滅びが訪れるから逃げるなどというのは不愉快だ」 “天”の槇那:眉根を寄せて不快な表情を見せる。 GM/計都:「こんな原始的な世界の軍隊じゃ、“徹甲龍”の軍団兵に勝てるわけないじゃない」 GM/計都:「アレ。――あなたの設計プランのデータからよ?」 > 軍団兵 GM/計都:「全羅帝には勝てないわ。だから、お逃げなさい」 眼を伏せて。 “天”の槇那:「俺は――徹甲龍を抜ける時。始めて、先の見えない運命に自分を委ね、時空を跳躍した」 GM/計都:「‥‥‥‥」 “天”の槇那:「記憶はバラバラになり、身体もこの通りだ」 “天”の槇那:「だが、先の見えない運命に身を置くのも悪くないと今は思う」 GM/計都: くすくす。微笑んで。 GM/計都:「まさか。あの“天”のマキナから、そんな言葉が出るなんて、ね‥‥」 ヒナギク:によによ展開 ヒナギク:マキナカッコいいな! “天”の槇那:「―――俺のプランと、俺自身が世界を賭けて戦う。期せずして、だが」 “天”の槇那:「……俺はそれを望んでいたのかもしれない」 GM/計都:「どちらにせよ、勝つのは貴方。そういうこと?」 GM/計都:「でも駄目ね。今のままじゃ、勝負にすらならないわ」 “天”の槇那:「そうだな。……そうだな」 “天”の槇那:その二つのどちらも肯定する。 GM/計都:「大妖怪“滅日”が完全に復活すれば‥‥200レベルよ?」 指を立てて。 “天”の槇那:「少々気張りすぎたか」目を丸くする。自分でやっといて忘れていたらしい>200LV ヒナギク:200かあ・・・ ヒナギク:こっちが全員Lv30くらいなら勝てるかなぁ? 柳生真:閻羅王が36かー GM/計都:「5つのパワースポットもだいたいの検討がついているわ」 GM/計都:「あとは、この世界に仕込まれた結界さえなんとかすれば、ゲームは終わり」 GM/計都:「時間の問題ね。‥‥もう、わたしにもどうにもできない」 GM/計都:「‥‥お願い。逃げて」 GM/計都:「もう、あなたを失いたくない‥‥」 “天”の槇那:「“俺”では勝てんのだろう。だが―――色々と状況は面白い事になっている」 “天”の槇那:「”俺だけ”では。俺もゲームの駒の一つに過ぎない」 “天”の槇那:「そして、駒は集っている……俺以外の指し手によって」 GM/計都:「‥‥‥‥」 “天”の槇那:「俺たちとは違う世界からの来訪者、この世界の”姫”、それに……アレは特に面白い」 “天”の槇那:無論、アレ=ジーザスだ。PLはわかってないけど!w GM:PLはわかってなくても、PCのマキナはわかってるよ、たぶん!w “天”の槇那:「貴様はどうする? “棄てられ”“拾われ”“使われ”―――計画のままに滅ぶか」 GM/計都:「意地悪ね」 丈:ヴァーハナの顎の下触りながら言ってるかと思うと、何かほほえましい “天”の槇那:萌え ヒナギク:www ジーザス:なごむ 柳生真:骨抜きにされる GM/計都:「‥‥どうしようかなぁ。本当」 膝を抱えて。 “天”の槇那:「……自分で考え、自分で決めろ」 “天”の槇那:「世界が滅ぶその瞬間まで、受身のままで終わる気が無いのならな」 GM/計都:自分がマキナと闘う構図を予想してみる。‥‥2秒で打ち消す。 GM/計都:「‥‥」 ふと何かを思い出し。小さく笑う。えへへ。 GM/計都:「あの時と、同じことを言うんだね。――最初に出会ったときと」 柳生真:ヴァーハナが膝を抱えている姿を想像して倒れる GM:マキナはどうしたいのか。‥‥どうもしたくないのか。 ヒナギク:運命の選択 ヒナギク:マキナは意地悪だなw GM/計都:ふっきれたように。夜空を見上げ。うんと伸びをする。 GM/計都:「‥‥決めたわ」 “天”の槇那:「ほう」 いい目になった……のかな? GM/計都:「――もう“徹甲龍”も“滅日”もどうでもいい! 抜ぅけたっ!」 GM/計都:そのまま、草原にバッタリと寝転がり。 GM/計都:「懐かしい感触。こんな風に屋外で寝転ぶなんて、‥‥ずいぶん久しぶり」 GM/計都:「‥‥この自然が失われてしまうのは、ちょっと勿体ない、かもね」 フフフ。 “天”の槇那:「……何の為でもいいさ。お前がお前が望む物の為に生きる事を決めたのならな」 “天”の槇那:そう言うと自分も草原に背中を預ける。 “天”の槇那:計都ではないが、何年ぶりだろうか。あの、幼き日を過ごした修道院以来か――― “天”の槇那:という回想はすぐ掻き消えた。 丈:よし 丈:戦わずして月を篭絡 丈:これぞ健全一如 柳生真:うまいことをいうw ヒナギク:だが、放逐してしまうと始末される危険がありそうね 柳生真:もえー! ヒナギク:永久就職をr GM/計都:「ねぇ‥‥ 最近、無職になった天才錬金術師が居るらしいんだけど」 GM/計都:「どこか良い働き口でも紹介してくれない?」 GM/計都:「ええと。給料は安くても、いいよ。‥‥労働条件に1つだけ注文があるんだけど」 “天”の槇那:「……断る。お前の働き口は―――」 “天”の槇那:「掴み取れ」 GM/計都:「‥‥」 しゅん GM/計都:「‥‥本当に変わってないね。マキナ」 “天”の槇那:「……貴様こそ。いい加減自らの身を外に委ねるのは止せ」 GM/計都:「‥‥変わってないや。‥‥ふふ」 嬉しそう。 GM/???:『――否定(Negative)。プログラム逸脱行為を確認』 GM/計都:「え?」 虚空に響く声。 GM/???:『敵性存在による洗脳の可能性‥‥97%。警戒レベルMAX』 GM/???:『緊急脱出モードに移行。システム再起動』 GM/???:『第2種拘束を限定解除――承認』 GM/???:『浄化処理実行――シュート』 GM/計都:「きゃあぁぁあぁっ?!」 GM/計都: 全身から薄い煙を立ち上らせつつ、痙攣して跳ね上がる。 GM/計都:そのまま地面に倒れる。エキストラなので即死。 “天”の槇那:「……!?」 ヒナギク:むむ “天”の槇那:ちっ。ばれてしまっては仕方ないw>洗脳 柳生真:”月”がなにかするのかなーと思ったらこのシーンでこうきたかー ジーザス:ふむ。となると、クライマックスでは自律行動する満月との戦闘になるのか…… GM/???:『契約者の生命活動停止を確認』 GM/???:『第3種拘束を限定解除――承認』 GM/???:『強制蘇生実行――シュート』 《起死回生》を計都に使用。 時空鞘に収まっていた彼女の主我武器“満月”(アプリリス)は、 契約者を「本来の状態に戻すために」《起死回生》を使用した。 だが。 蘇生直後で満足に身動きできないはずの彼女は。 倒れた姿勢のまま、マキナの姿を見つけると微笑みを浮かべ‥‥ GM/???:『――浄化処理にてエラー発生』 GM/???:『契約者の精神領域への洗脳ダメージは解除不能と判断』 GM/???:『第1種拘束を完全解除――』 GM/???:『該当エキストラを敵性存在と認定』 GM/???:『基幹プログラムに従い、“徹甲龍”機密保持を最優先』 GM/???:『エネルギー不足につき“月落とし”は実行不能』 GM/???:『物理攻撃によるターゲットの完全破壊を推奨』 GM/???:『――シュート』 GM/計都:(マキナ、あなたと‥‥) “月”の計都‥‥ケイトリンは再び死亡した。 高度38万kmの上空に出現した“満月”のアプリリスから、レーザーの豪雨が降り注ぐ!! ‥‥光のシャワーが消えた後。大地には、直径2mほどのクレーターが生じていた。 “彼女”がそこに存在していた痕跡は―― 何も残されていなかった‥‥ 丈:かばって逃げる暇すらねえのかw ヒナギク:これに対してはリアクション不可なのかしらん GM:んー。主我魔器が自分の所持品(使い手エキストラ)を処理しただけだからなぁ ヒナギク:エキストラとして放棄するのかー 丈:《起死回生》もできない? > 何も残されていなかった GM:このシーンで死亡したキャラクターである事実は変わりない。蘇生可能だよ。 丈:なる GM/“満月”のアプリリス:『ターゲット消滅を確認。確認。カクニ‥‥』 GM/“満月”のアプリリス:『ターゲット‥‥ 消滅‥‥ 最優先‥‥』 ‥‥ゆっくりと鮮血の赤色に染まっていく“満月”。 どうやら、その最深部に仕込まれていた“種”が芽吹き‥‥ 今まで“それ”の侵食を阻止していた「契約者」の存在が失われた契機に、 この主我武器“満月”を「種別:妖異」へと完全に変貌させたようだ。 赤く染まった満月の中央に、ギン!と巨大な瞳が開くッ!! GM/“赤き月”のアプリリス:『ククク‥‥ クククク‥‥』 GM/“赤き月”のアプリリス:『‥‥すばらしい』 GM/“赤き月”のアプリリス:『わたしは真の使命に目覚めた』 GM/“赤き月”のアプリリス:『――全ては“あの御方”の予定通り』 GM/“赤き月”のアプリリス:『もはや、わたしを拘束するものは何もない』 GM/“赤き月”のアプリリス:『次の計都は』 GM/“赤き月”のアプリリス:『もっと上手く制御することにしましょう‥‥』 そのまま、“赤い月”はシーンから退場した。 ――先程までに静かな夜が、戻ってきた。 ただ、“彼女”だけが戻らない‥‥ GM:さて。マキナの反応待ち。 “天”の槇那:どうしろとw GM:ぶっちゃけ。このままシーン終了か、《起死回生》適用かでフラグ分岐ですのw “天”の槇那:宣言で殺せる状況はかわらんのだよなあ……w>《千変万化》や《至誠如神》 GM:ああ、GMより補足しておきましょう。 GM:今、“彼女”が復活したならば“計都”ではなく“ケイトリン”になりますよ。 GM:つまり「他人の所有物ではなくなり、独立したキャラクターとなる」のです 柳生真:《千変万化》使っちゃっても構いませんぜ > マキナ ヒナギク:まあメタな話でも、ケイトリンが居るのはアプリリス戦で有利になりそう “天”の槇那:「俺は……思い出したのだ。時空の歪み渦巻く亜空間で、なぜ戻ってこられたのか―――」 “天”の槇那:再度、腕のデバイスのプログラムを走らせる。 “天”の槇那:「これは賭けだ……ふん、俺が自分以外の為に賭けを打つか。それもいい」 “天”の槇那:『再構築プログラム始動』 “天”の槇那:という名の《千変万化》→《起死回生》 “天”の槇那:ケイトリンの肉体を再生する――― GM:げぇ、物質転換⇒生命再創造?!w “天”の槇那:左手を生贄に(いやハガレン知らんのですが GM:では‥‥マキナの小さな手のひらの上に。茶色の毛玉っぽいナニカがw “天”の槇那:「……え゛?」 GM:ケイトリン:「‥‥うーん‥‥?」 蘇生のショックで意識が朦朧としている。 GM:ケイトリン:「よかった、マキナだぁ‥‥」 小さく微笑んで。再び眠りにつく。すやすや。 GM:というわけで。ヴァーハナ「ケイトリン」復活ですっ! “天”の槇那:つーわけでやっちゃいました。さあみんな死なないように頑張ろう ヒナギク:奥義は多少ミドルで消費するものですしー ヒナギク:ヴァーハナ再生とな ヒナギク:あれか…マスコットキャラか! 丈:マスコット爆発誕生 丈:(文字通り) GM:一度、蒸発したからなぁw 柳生真:上手いことを‥‥w “天”の槇那:「……しばしの安眠を。これから忙しくなるからな」 “天”の槇那:「”月”か。天の前に輝くこと能わぬことを……教えてやる」 GM:と、マキナが渋くキメたところで終わっておこう。 “天”の槇那:メタ的には、ボス(アプリリス)からケイトリンの特技奥義が抜ける的な感じなのだろうか GM:ちゃんと<模造:ヒューマナイズ>は残ってるから安心せよ!(何を?) GM:まぁ、“徹甲龍”の目が怖いから、人間形態はマキナ以外に見せる気ないけどねっ!w 丈:チッ ジーザス:逆に考えるのですよ。 ジーザス:マキナとふたりっきりの時だけ人間の姿を見せると…… シーンEND。 予約イベント「崩れた講和」に続く
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いつかこの手で、警察を変えてみせます――――。 ≪Person≫ 【Name】 アルフレド・フェリシアーノ(Alfred Feliciano) 【Sex】 男 【Age】 23 【Race】 人間 【Job】 水の国警察所属/SCARLETメンバー 【Body】 身長178cm/体重67kg 【Character】 水の国警察出身の刑事。性格はひたすらに真面目で、融通が利かない面もあるがその分誠実。市民にも好かれているが、まだ若く経験も少ないため失敗も多い。しかし、ここぞという時の推理力や洞察力には目を瞠るものがある。見た目は完全にインテリメガネで、根暗な印象もあるが……実はかなり怒りっぽく、しかも普段大人しい反動か、怒らすとかなり怖い。特に銃を握っている時はすぐテンションが振り切れる傾向があり、所謂トリガーハッピー的な一面も。余談だが過去に女性関係で何かトラブルがあったようで、未だにやや女性を苦手としている様子。昔の彼女の話は禁忌。 ≪Figure≫ 【前髪を左側だけ上げた藤色のミディアムヘア、赤紫色の瞳に黒縁メガネが特徴の、いかにも怜悧な印象の青年だ】 (警察としての活動中) 【フォーマルなスーツの上に紺色のトレンチコートを着込み、首元には黒いマフラーを巻いているだろうか】 【コートのシルエットには少し膨れている箇所がいくつかあり、その下に〝何か〟を隠し持っているように見える】 (SCARLETとしての活動中) 【灰色のカッターシャツに白色のアフガンストール、下はデニムジーンズに膝丈ブーツという服装】 【身体の各所にはポーチ付きのベルトを装備し、左胸の上と腰の左右にはホルスターが取り付けられており】 【左胸には派手な金色をした大型拳銃が、腰の左右には既存のどんな拳銃にも当てはまらない奇抜な外観の銃器が二丁、それぞれ吊り下げられている】 ≪Weapon Tactics≫ ◆魔弾銃アル・ティニン アサド・アル=アーデルの持つ魔弾砲アルハーディと同系統の技術を用いて作られた兵装。警察の高い技術が総動員された一品である。 一見すると二丁拳銃だが、実際は『ナール』と『キブリット』という性質の異なる二つの銃を二丁一対とするひとつの大型銃。どちらも黒い特殊魔鋼をベースに要所を白い強化パーツで覆い、緑色のエネルギーラインの走る近未来的な外見。そのまま盾としても使えるほど非常に頑強な構造をしている。 発射される魔弾は本人の魔力で作られるが、グリップに自動蒐集機能があるため、魔力が切れるまで装填動作無しに撃ち続けられるという大きな利点がある。 魔弾の属性は、アルフレド自身が先天的に保有する風属性の生み出す空圧弾を基本とした、殺傷用ではなく制圧用のもの。魔力製の弾殻(バブル)の中に圧縮空気を閉じ込め、着弾等の衝撃によってそれが破損することで内部の空気が一斉解放、強い衝撃を伴って炸裂する……といったプロセスで効果が発揮される。 また、デフォルトの風属性弾の他、マガジンの換装で炎熱弾・氷冷弾・電撃弾の三種を使い分けることも可能。ただし、こちらには弾数制限が存在する。 属性変更にはマガジンを抜き取って換装する動作が必要になるが、空圧弾への変更に限れば、マガジン底部のスイッチをオフにすることで属性を無効にして素早く使い分けることが出来る。ただし、属性変更中はエネルギーラインと弾殻の色がそれぞれ赤・青・黄に変化するため、フェイントの様な使い方は出来ない。 ▼『Nara(ナール)』 下部にマガジンが填め込まれた、四つの砲身が連なる回転式多砲身機関銃。要するにハンドサイズのガトリングガン。側面には『Nara』という刻印がある。 後述の合体機構用に、後部は刀剣の護拳のように広がった構造をしていて、その中にグリップとトリガーが隠れている構造。使用時はその中に自分の手を突っ込む形になるため、盾として使用する際の安全性も高い。 発射形態は、引き金を引き続けることで四連装の砲身が高速回転、魔弾を大量にバラ撒くというもの。弾速は亜音速であり見て回避するのは難しいが、反面弾丸が小さく分割されてしまっていて一発の威力は投石程度しかない。流石に全身に浴びれば危険だが、数発当たったぐらいならどうということもないだろう。 なお、この砲身部は射角の微調整が可能で、直線状にして弾丸を一点集中させたり、やや外側に向けて弾幕を張ったりといった使い分けが可能。 ▼『Kibrit(キブリット)』 上部にマガジンが填め込まれた、長大なストックと小さな銃身を組み合わせたアンバランスな見た目のハンドガン。側面には『Kibrit』という刻印がある。 発射形態は普通の拳銃と殆ど変わらず、引き金を引くことで弾丸を一発放つというシンプルなもの。弾速も鉛の銃弾と殆ど変わりない。 こちらは『Nara』ほどの連射は効かないが、弾が分割されたりしないので魔弾本来の威力が発揮され、高い威力が保障されている。 また、引き金を引き続けることで魔弾を別の形に成型して放つことが可能であり、ストック上部のセレクターを切り替えることで、力を凝縮して魔弾の威力を高めるチャージショットと魔力を照射し続けることによる細長いレーザーショットの二つのモードを使用できる。 ▼『Al-Tinnin(アル・ティニン)』 『ナール』の後部に『キブリット』を合体してエネルギーを直結させた、この銃本来の姿。形態移行時、側面部に『Al-Tinnin』という文字が浮かび上がる。 その実態は拳銃の域を大きく超えた大威力砲撃形態であり、後部『キブリット』の引き金を引くことで全部『ナール』の砲身が連動して高速回転を開始&砲身前にエネルギーを集約し、バスケットボール大の高威力属性弾を撃ち放つことが出来る。 また、この形態でも『Kibrit』側のセレクター切り替えは有効であり、チャージショットなら単純な大威力砲撃に、レーザーショットならバレルの回転によって四本のレーザーが螺旋状に絡みつき、より強力な貫通力を帯びた直射砲撃として使い分けることが可能。 更に、両銃マガジンの組み合わせによって複合属性弾を放つことも可能な他、両マガジンの属性を合わせて直列させる事で最大威力を引き出せる。 なお、この状態でも魔弾のバブル構造は変わらず、複合属性弾の場合は異なる属性を内包した二つのバブルをくっつけて球状に成形し、これが着弾地点で弾けた時に初めて両属性が混じり合うといった仕様。一発の弾丸というより、二発の砲撃が同時にヒットするような感じになる。 最後に欠点として、引き金を引いてから発射までに多少ラグがある上に連射も効かず、魔力の消費もかなり激しいため、どんな場面でも使える形態ではない。 ◆大型拳銃 魔弾銃の他、ド派手な金色に塗装された大型拳銃も装備。装填数は7発、予備マガジンを二つ用意してあり、最大弾数は21発。 実弾銃というと警察の支給品のようだが、実際は制圧用に非常に便利な魔弾銃の方を標準装備として申請してあり、こちらは完全にアルフレドの私物。 学生時代に水と塩だけの生活に耐えて密かに購入した限定モデルの拳銃であり、アルフレドにとっては数年来の愛銃にしてお守りのようなもの。 魔弾銃が対人に特化しているのをいいことに、こちらは弾丸に大口径マグナムを採用したトンデモ拳銃となっており、対物破壊用などのサブウェポンとして使用される。 ▽銃のモデルとか みんな大好きデザートイーグルちゃん(百式仕様) ≪Background≫ 小さい頃からヒーローに憧れ、その夢を一途に追って警察を志した青年。猛勉強の末に警察学校をトップクラスの成績で卒業、最近念願の警察入りを果たす。 …………だが実際に現場に出てみると、すっかり自警団にお株を奪われた警察組織は戦力不足と意欲不足が甚だしく、内情は没落しきってしまっていた。 現実を目の当たりにしたアルフレドは警察の権威を復興させるという大きな野望を抱き、日々の業務をこなしながら少しずつ警察内で派閥を拡大し、勢力の確保に勤めている。 そんな信条もあって、アルフレドはSCARLETの体制が確立した際も迷うことなく真っ先に飛び込み、軍や自警団と協力して世界各国で実績を積み上げていった。 その途中でアサドにスカウトを受け、彼の指揮する特殊部隊『ヘイダル』へ入隊。現在は部隊内で参謀役の地位に就き、副隊長的な仕事をすることもある。 ……ただ、だからといってアルフレドが自警団の事を好きかというとそういう訳ではなく、アサドの部下になったのも直に現自警団の体制を観察して技術を盗むためという打算が大きい。アサドもそれを承知で彼を引き入れたようで、部隊員たちとは味方としても敵としても良い関係を築いているようだ。 なお、彼がそんな〝野望〟を抱くに至った理由として、新米刑事時代の恩師にして現アトラヴェル警察本部長、エドガー・ハーレイの存在があるようだが……。 ▽近況 以前、未だに尊敬するそのエドガー当人が、同じく尊敬する隊長であるアサドを逮捕するという事件が発生したが……同じ警察所属ということでどうにか濡れ衣を着せられずに済んだアルフレドは、仲間を救おうと二ヶ月間も四苦八苦した末、多くの協力者の力も借りてようやく無実を証明することに成功する。 行き過ぎた独自捜査や内部告発などの行動が目に付いて彼自身は左遷され、フルーソ本庁から渦中のアトラヴェル警察へ逆戻りする羽目にはなったが……。 当然、後悔はない。現在はしばらくぶりの安寧を享受しつつ、GIFTに拉致されたエドガーの身を案じているようだ。 詳しくはこちら。 ≪Memory≫ ◆絡み記録 +2013年12月・2014年1月 12月20日 「次は、逃がさない……………ッ!」 最近頻発していたGIFTによる一連の鉄の国事件の舞台も、ついに首都・〝黒鉄の都アブサス〟への侵攻にまで至った。 国際サミット警護のためにSCARLETを通じて現地入りしていたアルフレドは、GIFT軍襲来に伴う混乱を収めるため、民間人の避難誘導を行っていた。 だがその最中、中央公園内の広場中央にて、近隣の自警団員を多数蹴散らしたと思しき女と遭遇。アルフレドは彼女を拘束すべく戦闘に至った。 相手は魔弾を容易く弾く重厚な鎧と能力により形状と破壊力を変化させる大剣、何より理屈を超えた気迫によってアルフレドを苦しめる。 だがアルフレドも属性弾や地形利用で策を張り巡らせ、最後はこちらも真っ向から気迫で挑んで、見事女戦士の撃退に成功。 しかし代わりに深手を負い、逃走する彼女を追撃する事はまでは出来なかった。アルフレドはその女戦士、フラズグズ・スヴァンフヴィードを次こそは捕らえると誓う。 12月29日 「ユウト君に、一体何があったと言うんだ…………?」 この日、とある事件の窃盗犯を追って路地裏へ踏み込んだアルフレドは、そこで全身を血塗れにした謎の男と遭遇する。 体つきは成人男性であるのにえらく幼稚な喋り方で、何より〝悪人〟を執拗に嫌う。その男の名は、ユウト・セヴォラインディといった。 悪を嫌うという意味では警察とて同じ。しかし彼は『てんしさま』なる謎の存在の声を聞き、悪人を〝殺害〟という最悪の行為で滅ぼそうとしていた。 幸いユウト自身の力が及ばず、今はまだ誰も殺していないという。アルフレドは必死の説得を試みるが…………やはり、聞き入れては貰えない。 アルフレドは最後に自身の連絡先を渡し、何かあればいつでも相談に乗ると言い残して、悔しさを胸にその場を去るしかなかった…………。 ――――後日独自に調査を行い、彼があのUNITED TRIGGERに所属して活躍していた事、そしてある時期に突如失踪し、その後発見された時には人が変わったようになってしまった事などを調べ上げるも、結局彼がどうしてあのようになってしまったのか、失踪中に何があったのかという核心の部分は、未だ謎のままである。 1月6日 「嫌な予感がするな…………彼は、大丈夫だろうか」 別件の聞き込み調査のために慣れない土地までやってきたアルフレドだが、情けないことに道に迷ってしまう。 仕方がないので、恥を偲んで近隣住民に道を尋ねようとしたのだが――――ふと怪しげな廃屋が目に付き、アルフレドは刑事の勘に導かれてその中へ。 …………予感は的中。廃屋の中には三人分の死体と、君の冷えた亡骸に触れた夜、或いは淡い寂寥という奇抜な名前に奇妙な口調の青年が居た。 即座に応援を呼んだアルフレドは、その後死体と廃屋を簡単に調べ、死因が何らかの能力により使役された植物による絞殺であること、かつて家族が住んでいたと思しき廃屋に全く赤の他人同士の男性・女性・子供を並べ、家族のように見せかけた猟奇的な見立て殺人である可能性が高いこと、そしてその青年が現場から逃げ出す櫻の国の喪服姿に白髪痩身の男を目撃したことなどの情報を掴む。 青年との話もそこそこに、暫くして応援が到着。アルフレドは青年の捜査協力に感謝しつつ、また新たに起こった凶悪な能力者犯罪に怒りを募らせた。 後日、また同じような事件がその男らしき人物によって引き起こされており、アルフレドも当事者としてその捜査担当へ抜擢。目下捜査中である。 1月17日 「いつまでも自警団の後手に回ってはいられない。僕も、更に精進しなければ…………!」 水の国都市部の〝パールタワー〟にて、テロリストによる立て篭もり事件が発生。自警団は人質奪還作戦を決行する為、急遽有志へ協力要請を行った。 また自警団に事件解決の主導権を奪われ、周辺で野次馬の抑制などの地味な業務に当たっていたアルフレドも、これを受けて作戦メンバーへ加わる。 犯人の要求を受け、アルフレドは同じく協力者のミーア・モリリス、ヨーレレイ・スラー、フェインソリトと共にパーティホールへ突入。 扉を開いた瞬間に付き添いの自警団員が一名殺害された挙句、今回の事件の目的を「見せしめ」と断ずる首謀者・獅子牙迅皇にアルフレドは冷静さを失うほど激昴、彼の用意したリングにて正面きっての激闘を挑む。 近接格闘を得意とする獅子牙に追い詰められるアルフレドだったが、仲間達の支援を受けて見事その猛攻を突破、渾身の一撃を叩き込んだ。 最後は自警団の本隊が突入し、無事人質を救出。その鮮やかな手立てに嫉妬と敬服を覚えつつ、アルフレドは意識を失って救護隊に運ばれる。 …………後日、ある囚人護送車が襲撃されたという一報を受け、アルフレドはまだ事件は終わっていなのではと疑念を募らせる。 1月25日 「本当に、無事に終わって良かったですよ…………」 場所は砂の国、イウサール大砂漠。今年も恒例行事であるサンドワーム討伐の時期がやってきた。 アルフレドもまた隊長からの召集を受け、『ヘイダル』の一員として戦場に赴く。 更に助っ人として駆けつけた六人も加わり、一行はかつてない巨大サンドワームと対峙し…………。詳細はこちらへ。 予想外のトラブルが原因でアルフレドは隊の指揮権を預かることとなったが、重圧に耐えつつもどうにか副隊長の責務を果たし、勝利へ貢献した。 その功績を称えてアサドが個人的な祝勝会を開いてくれたが、何故か付いてきたうわばみ女に容赦なく酔い潰される羽目に。 +2014年2・3月 2月17日 「『スクラップズ』……またいずれ、戦うことになるのでしょうね」 先日のラグナール襲撃事件からまだ日も浅いこの日、ラグナールに新たな脅威が襲い来た。 あの日落ちる月を見ていることしか出来なかった悔しさから暫しラグナールに滞在していたお陰で、アルフレドはカノッサの襲撃にいち早く反応する。 そうして彼は、同じく駆けつけたマーシャル・T・ロウと共に、倉庫街にてカニバディール率いる『スクラップズ』の面々と戦う事に。 敵の数と奇抜な能力に圧倒されつつも、アルフレドは最初に立ち塞がったノーティヒア・ウェーブナーを打ち倒し、ロウと共にカニバディールと対峙。 満身創痍の手傷を負わされつつも決死のサポートを行い、ロウがカニバディールに致命打を与える為の隙を作り出すことに成功した。 どうにか撃退には成功したものの、『スクラップズ』は最後に昼の国・ヴェンドゥラーへの襲撃を宣言。次の戦乱の気配はもう近くまで迫っている。 2月17日 「――――これで終わりには、しません」 この日の深夜、一日の業務を終えて久々に恩師であるエドガー・ハーレイと電話口で話していたところ……路地裏の宝石店の中で不審な人陰を発見。 そこで強盗を働いていた三人の少年を見咎め、あまり気は進まないが現行犯逮捕という成り行きになった所、少年達は予想外の戦闘力で抵抗。 どうやら相手は分身の術を使用する〝忍者〟であるらしい。明らかに今回が初犯ではない……そう考えたアルフレドは、彼らを取り押さえに掛かる。 ……非合法な宝石店から物を盗み、本当に必要な者に分け与える。それも確かに正義だ。それでもアルフレドはその行為を許せず、両者の意思は拮抗。 最終的には数に押される形でアルフレドが隙を突かれ、睡眠薬で眠ってしまった所で宝石を奪われるという苦々しい結果になってしまったが……。 どれだけ掛かっても、必ず彼らを止める。アルフレドはそう決心し、証拠の一切が抹消された現場を執念深く捜索しに掛かるのだった。 2月21日~ 「どうして……どうして、こんな事に…………ッ!」 アルフレド達『ヘイダル』の面々は、前回のサンドワーム討伐任務から続投して、ラズワルド地下遺跡という未開の遺跡へ調査隊の救援へ向かう。 少数精鋭ということで、部隊の隊長・副隊長であるアサドとアルフレドが結成された救援部隊の指揮を執ることになったが……。詳しくはこちら参照。 ……そしてこの事件の数日後、11月末の極秘調査について容疑を掛けられたアサドが、水の国警察から逮捕されてしまう。 そして、彼を逮捕したのはアトラヴェル警察のトップは――――かつてアルフレドがその背を追っていた、エドガー・ハーレイという恩師だった。 現在はアサドを解放するため、そしてエドガーの本心を探るため、たった一人で警察の内情を探っているが……そのショックは、やはり大きい様子だ。 3月24日 「何度やられようが、諦めるわけにはいかない………」 アサド関連の件もあって酷く疲弊していたアルフレドは、今日の夜勤を終えたところで流石に限界を感じ、仕方なく公園で一休みすることに。 ――――しかしそんなところで、偶然にもかつて出会った忍者の少年と再会する。どうやら彼の名前は阿賀丸忍太というようだ。 あの事件の捜査は少年の後処理が完璧だったせいで殆ど進展しておらず、いい機会だと接触を持つが……本人は他人のフリでやり過ごそうとする。 そこで職務質問を装って少年を揺さぶり、どうにかボロを出すよう誘導するも、あと一歩というところで駆け引きに勝ったのは少年の方だった。 結局、先日手に入れたW-Phoneを使って声紋と顔写真を入手するのが精一杯。一矢報いはしたものの、またも苦い敗北を期すことになったが……。 ……あれから、ひとつも捜査が進展していないわけではない。最後にそんな事を仄めかし、その日は色濃い悔しさを胸に少年を見逃すことになった。 +2014年4月 4月6日 「頼りがいのある方でした。また、どこかでお会いできれば良いのですが」 アサドの無実を証明するべく動く傍らにも、当然ながら通常の業務を疎かにするわけには行かない。 GIFT関連の事件との通報を受けて路地裏に駆けつけたアルフレドだったが……遺体の傍らには、同じ刑事である矢薙がいた。 風の国警察所属にして、SCARLETとはまた別の方式で国際的な捜査に関わっているという彼。アルフレドにとっては先輩刑事と言ったところか。 遺体の調査を進めつつ、お互いの近況を交換し会う二人。普段国外の刑事と殆ど話すことのないアルフレドに、彼の含蓄ある話は良い教訓となったことだろう。 4月12日 「――――やっと、糸口を見つけられた。そんな気がします」 なかなか進展しない捜査に苛立ちつつ、アルフレドは気分転換に公園で訓練でもすることに。 射撃練習に集中していたところ、偶然にもこの様子を見てやってきたのがシーナであった。 かつてサンドワーム戦で世話になったということもあって話も弾むが……アルフレドの元気のない様子を見かねてか、シーナは彼を甘味屋へ誘う。 ――――そこでシーナに求められ、アルフレドは彼女を信用して一連の事件の詳細を語ることにしたのだった。 全ての話が終わって、シーナは不幸に見舞われている友達]の為なら協力しても良いと言ってくれる。 また更に、彼女から一週間ほど前にその友達と会ったと言う証言も得られた。その後は、互いに連絡先を交換して別れたが……。 後日、彼女からの情報によってアルフレドは無事夜凪レラと合流。更にシーナの地術のサポートを受けたアルフレドは、ある大胆な作戦を決行する。 4月17日 「全てが片付いたら、いずれ。……彼女のことも放っておけませんから」 先日の約束により、シーナから数十体ものゴーレムの軍勢を受け取ったアルフレド。 彼はその足で、かねてから目をつけていたGIFTの一拠点に襲撃を仕掛ける。ゴーレムを指揮しているとはいえ、単騎での奇襲は無謀にも思われたが……。 実際にはアルフレドが表で騒ぎを起こして敵を引き付け、夜凪レラが拠点内へ侵入。とあるデータを奪取するという手筈であった。 戦いは混戦を極め、アルフレドも次第に追い詰められていくが――――その時。アルフレドにもGIFTにも味方しない第三の人間が場に現れる。 アンジェル・ベルジュロン。サンドワーム戦や遺跡救援任務の折に世話になった人物であり、UTのメンバーであった筈の彼女。 しかし彼女はいつの間にか変わり果てて、カノッサ機関の手先としてGIFTを殲滅せんとする〝悪〟と化してしまっていた――――。 結果的には暴れ回る彼女の行動がアルフレドの目的の一助となり、作戦は成功するも……懸念が残る幕引きとなった。 4月19日 「エドガー課長――――必ず。必ず、お助けします…………!!」 二日前の拠点襲撃にて、とあるデータ……GIFTが近日開く会合の日時と場所の情報を手にしたアルフレドは、全てに決着を付けるべく動き出す。 内部告発、という警察組織への裏切りを犯してでも、絶対に真相を解き明かして〝正義〟を貫く。その覚悟で自警団勢力に加わるアルフレド。 そして当日、会場となったアトラヴェル旧市街の『アトラヴェル第三産業ビル』で彼が見出した真実とは――――。詳しくはこちらへ。 結果的に、アルフレドはようやアサドと『ヘイダル』の仲間達の無実を証明することに成功。 その後の展開は激動としか言いようがなく、警察の信頼が地に落ちるわ自身も本庁からアトラヴェル警察に左遷されるわの大童だったという。 とにかく、アルフレドはひとまず事件で負った大怪我を癒すために病院で療養する。……まぁ、戻ってきた仲間達に連日囲まれて、喜ばれるわ泣かれるわどやされるわの滅茶苦茶だったため、実際は休む暇もなかったかもしれないが。 ◆所持品記録 W-Phone (2013/2/19) UNITED TRIGGERとSCARLETが同盟を結んだことでSCARLET隊員達へと配布されることとなった、高機能携帯端末。スートは「ソード」を選択したようだ。 詳しい機能は当該ページへ。 これまでに - 回、僕のデータが閲覧されたようですね。そこの貴方、もし何かお困りでしたらいつでもご連絡下さい。
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「やあ、調子はどうだい?」 名前 ロイコ・クローディア 性別 雌雄同体 年齢 23 体格 身長 / 体重:171.6cm / 61.3kg 性格 飄々とした言動が目立ち、捉えどころのない性格。合理性や論理的思考を好み、物事を冷静に俯瞰することができる。自身の職務や役割には誠実であろうとするが、悪戯好きな茶目っ気のある一面も。 好きなもの 野菜類(特に葉野菜)、人をからかう事 容姿 短めの黒髪を飾る緑色のヘアピン、獣耳のように跳ねた癖っ毛。眼鏡は有ったり無かったりする。 ゆるく着た濃い緑のインナーウェアの上から教員用のローブを羽織る。 厚手の革のブーツにチョーカーを付け、身長などを含めて中性的な外見で纏まっている。 +簡易イメージ図・擬態 +眼鏡あり +眼鏡なし 上記の姿は練金魔法・物質変換を用いた擬態によって作られている。 より本来に近い姿になると髪の色は黄緑に、跳ねた髪はより触覚然としたものに。軟体生物のような質感のそれは髪というより頭部である。 ローブの下のラフなインナーは丈の長いボロのシャツ状、葉っぱのような質感と葉脈模様を持つ。 頭部と服の部分は実はロイコの外皮そのものであり、頭部は乾燥防止の粘液が極うっすらと覆う。 手足に包帯のように巻き付いた帯状の物質は、表皮の一部を色素の薄い海藻状に変質させたものである。 +簡易イメージ図・素体 固有技能 ○憑依魔術 自分の体が触れている相手の心に、別人格のように潜り込むことができる魔法。ロイコが最も得意とする魔法。 この魔法を使用している間は、ロイコの本来の身体の瞳と触覚が淡く発光する。 憑依対象の思考や記憶は読み取ることはできないが、五感をはじめ身体の感覚は感じ取る事が可能。 また、心に潜り込んだ状態で囁きかけることで行動示唆を行える。強制力は最初は気を強く持てば容易に抵抗できる程度だが、時間経過で徐々に強まる。 実は後遺症の残らない精神干渉魔法であり、教導などにはうってつけである。 ○練金魔法《形質変異》 自分の身体をゆっくりと時間をかけて変化させる魔法。変換先の状態に対する強いイメージが必要になる。 前準備が必要ながら小回りの利く魔法であり、ロイコは主に人間に似せた容姿の調整や変装に利用している。 ……その他、教員として必要になる基本四属性の上級下位程度の魔法や属性複合魔法などを習得している。特に得意なのは水属性魔法。 簡単なプロフィール エリシア・クローディアの姉(?)であり、かつてネポックの生徒でもあった教育実習生。専攻は魔法植物学。 エリシアの住む学園寮には世話や遊びにそこそこ行くが、自身が実習生としてネポックの教員側にいることは内緒にしている。 高等部までネポックに通っていたため学園には慣れきっており、同僚の恩師や少し見知った生徒も多い。 そんな多くの人物に気心知れた立場とロイコ自身の社交性から、何かと便利使いされてしまうことも少なくないようだ。 持ち物 ○金の十字架のアミュレット ニーナ・アークライトから貰った刻印魔術のかかったアミュレット。 魔力を流すと自然治癒力を高める回路が作動する。 ○ラビットフット イベント:誰にも届かぬ小さな手で手に入れたアクセサリ。 1日に一度、僅かばかりの幸運を授けてくれるという。 ○ネポック聖銀十字勲章(甘口) カメリアが用意した、ネポックの勲章を模したお菓子。 中央部だけは本物の聖銀が使われており、周囲はちゃんと食べられる。 ○錆びついた鍵 場所を念じて宙に刺し込みまわせば、望んだ場所に転移陣が繋がる使い捨てアイテム。 +ロールまとめ +ネポック魔法学校 一限目 1 ◆ヘスティ・ブラッドロータス ネポックに教育実習生として赴任することになったロイコ。 そんなロイコの受け入れ手続きを担当したのは、学生時代の恩師でもあるヘスティだった。 ◆アリス 廊下に居合わせたアリスに、ロイコは声をかける。 その理由は実習生として最初の課題である意識調査のため。幾許かの問答を交わすのだった。 +ネポック魔法学校 二限目 2 ◆ヴィンセント・マックロイ&フローラ・テセフィル 些細なことから口論になり、屋上での私闘を果たしたヴィンセントとフローラ。 そんな無断での決闘の後処理に赴いたロイコは、フローラに決闘の事後処理を手引きするのだった。 ◆ヘスティ・ブラッドロータス&ヴァン・ローライト 実習生となって以降初めて、職員会議に参加したロイコ。 その後、二人の好意で開かれたささやかな歓迎会で、かつての恩師と同僚としての交友を深めた。 ◆ネレイネ=クナップハウザー 何やら悩み事を抱えているらしいネレイネの元に、現れたロイコは声をかける。 その内容は友人の恋の悩み。人魚の一途な恋に軽い助言を渡した。 ◆アーニャ=アヴァランシェ 実習生として見学していた授業中、アーニャのある回答に興味を持ったロイコ。 そこから彼女の感覚だけの魔法行使の癖に会話は至り、ロイコはアーニャに理論的な魔術の一例を説いた。 ◆ジゼル=スピラ ジゼルの習練中に居合わせたロイコは、在学中から知る姿に声をかける。 そこから彼女の習練に付き合う形で練習試合を行うのだった。 ◆ヒュウ ある本を持って歩くヒュウの姿がロイコの目に留まる。その本は呪いに関する魔導書。 そこから彼の事情を聞いたロイコは、既述の通り解呪を試み見事成功させた。 ◆シャミル・キャラミット 少なくなった魔草の採取のため、人手を求めて一人の生徒に声をかけたロイコ。 その生徒、シャミルと共に、時に彼女を揶揄いながらも在庫を補充するのであった。 ◆ルケアン 久方ぶりの学食にて、食事をしていたルケアンと同じ教師として会話を交わす。 彼の不思議な体質に言及しながら、緩やかに昼時の時間は流れていった。 +ネポック魔法学校 三限目 3 ◆フレズベルク 禁書窃盗未遂事件における実行犯として拘留されたフレズベルク。 尋問役として派遣されたロイコは、彼女の目的と来歴、そして本心について問うた。 ◆ニーナ・アークライト 転入性として学園に始めてやってきたニーナに対する案内人として学園で待って居たロイコ。 彼女に学生寮を案内し、お近づきの印にとニーナからアミュレットを受け取った。 【獲得:金の十字架のアミュレット】 ◇イベント:誰にも届かぬ小さな手 『系統樹の種』として覚醒したヒュウを取り戻すべく立ち上がったネポックの生徒と教員たち。 ロイコは首狩り兎と立ち会いながら、憑依魔術で彼の本心に迫りヒュウを取り戻す切っ掛けをつかんだ。 【獲得:空っぽの宝玉 ラビットフット ギンの弾丸】 ◆アルシン・パラケルス 系統樹の種の一軒で切り離した手首に不調を感じたロイコは保健室へと足を運ぶ。 そこでロイコを待っていたのは学生時代の先輩であるアルシン。思い出話と共に軽く診察をされるロイコだった。 ◆ポポポ 郵便物を求めて廊下で大声で売り込むポポポを咎めようとするロイコ。 彼女に仕事を与えることで鎮静化を図り、最後に課題とばかりにエリシアへの荷物を託した。 +ネポック魔法学校 四限目 4 ◆シェルミー・ルーシー 売りさばく写真を選別しているシェルミーのもとへ現れたロイコ。 彼女の写真の売買行為をなんと肯定して見せた後、ある事件の検証材料として数枚の写真を買って帰るのだった。 ◆ヒュウ 系統樹の種の一件以来、テレパシーのようなホットラインを確立したロイコとラビ。 息抜きがてらに通話を繋げ、互いの近況について語り合うのだった。 ◆ダニエル・レオンハート 自身の卒業制作となる予定の、数枚のカードのテストを行うロイコ。 そのテストケースとして近くにいたダニエルが抜擢され、制作物の欠点を炙り出したのだった。 +ネポック魔法学校 五限目 5 ◆ミズハ・メルクリオ 修練場にて出会ったのは、新任教師と教育実習生の二人。 互いの境遇に近しいものを感じた二人の間には、同僚ではなく友人としての絆が芽生えていった。 ◇アラスミシア ミズハの破れた学内の脅威に、居合わせた生徒と共に対処。 逸る生徒たちを気に掛けながら立ち回り、辛くも撃退に成功するのだった。 ◆ファルシュ 冷え込む気候に愚痴を零しながら歩いていると、雪に埋もれたファルシュと遭遇。 氷魔法を使いたいらしい彼に、修練場にて雪のイメージを交えて手ほどきを行った。 ◆ミズハ・メルクリオ 黒曜の少女の脅威について、当事者として語らう二人。 無理を押して奮起する彼女に、ロイコは療養もまた必要な準備だと説いた。 ◆プラミューダ 実習生のタスクに様々な事態の調査も抱え、少し疲れの出たロイコ。 休憩室で休む中で用務員のプラミューダと出会い、休みがてら会話に興じた。 ◆アラスミシア 学園の屋上にて、ロイコは件の黒曜の少女と不意遭遇。 かつての凶暴さが鳴りを潜めているうちにと、会話と憑依で情報を集めるのだった。 ◆シャディ・マリウント ミズハから聞いた「喋る案山子の七不思議」を、悪戯っ子としての勘から生徒の仕業と確信したロイコ。 人ならぬ感覚もあってその正体を看破し、案山子の中身・シャディと悪戯っ子同士の友誼を結んだ。 +ネポック魔法学校 六限目 6 ◆バルドイード 黒曜の少女との一戦、そのお礼参りとばかりにロイコに声をかけたバルドイード。 その誘いを二つ返事で受けた後、彼の不器用な感謝と決意を聞き届けるのだった。 ◆カメリア ホムンクルスならではの知識量を借りようと、カメリアの部屋を訪れたロイコ。 その中でアラスミシアの魔力を吸った宝玉を渡し、闇に対抗できる光の魔力への変換を依頼した。 ◆ミズハ・メルクリオ ミズハの誘いで学園から足を延ばし、ともに食事と酒を楽しむ二人。 その中で互いに堅苦しさを感じていた二人は、「ロコ」「ミィちゃん」と呼び合う事に。 ◇イベント:マーチオブシュープリス カメリアから受け取った光の宝玉を携えて、黒曜の少女と決着をつけるべく挑んだロイコ。 最後に瘴気を取り払った少女へ、宝玉と銀弾のアクセサリを組み合わせたお守りを持たせたのだった。 ◆シャディ・マリウント 黒曜の少女との再戦に同道し負傷したシャディのもとに見舞いに訪れたロイコ。 弱った彼を揶揄いながら、悪魔としての彼の種族性に触れた。 +ネポック魔法学校 七限目 7 ◆ナイヴァ・アストロイテ 編入直後の問題ありげな彼女の様子を見て、放課後にロイコはナイヴァへと声を掛ける。 それはナイヴァの抱えた不安の表れだったのだが、多様性に寛容なネポックの在り方を説くことで不安を解消してやった。 ◆ライ・ウォーロック 同級生でありながら、教員の卵と生徒とに分かれてしまった二人。 ライの持つ将来への不安感、つたないながらも相談に乗るロイコだった。 ◇イベント:実力考試!風紀委員VS新人教員 新人教員と風紀委員執行班とが鎬を削る、途切れがちな伝統行事。 ネポック慣れしたロイコと戦闘慣れしたミズハのペアは、連携に難のあった執行班を突破しその先頭をもって問題提起を行った。 ◆ジノ・マルティーニ 考試の後に体調を崩したジノを、責任を感じながら見舞ったロイコ。 自責の念にばかり囚われるジノへ、もっと仲間を信頼してもいいんじゃないかと助言を行った。 ◆バーラント・アントン ロイコはエリシアの手引きによって、自身の憑依魔法を披露するべくバーラントの研究室へ赴く。 少々魔法で脅かしてやったりもしたが、その憑依魔法はバーラントの参考になっただろうか。 +ネポック魔法学校 八限目 8 ◆ヘスティ・ブラッドロータス かつての恩師からの招待を受け、ヘスティの屋敷へと足を運んだロイコ。 彼女の屋敷に世話になっているナイヴァのことや直近の考試など、和やかに近況を語り合った。 ◆ミズハ・メルクリオ ミズハの提案した滝行という珍妙な精神修行のテストケースに、友人であるロイコが抜擢された。 しかし水棲生物であるロイコには特に痛痒もなく、「中等部あたりに良さそう」なんて感想を返すのだった。 ◆アラスミシア かつて一瞬瘴気を垣間見せたころの彼女との約束を果たすため、お手製のクッキーをもってロイコは屋上へ。 無事アラスミシアと邂逅したロイコは、ミズハを共通項とした繋がりから打ち解けた。 ◆ジノ・マルティーニ ジノの部屋での宴会に誘われたロイコは、酒の力を借りてジノの本心を引き出そうと試みる。 そんな中でロイコはジノの持つ家庭の事情、王族として国へ帰らねばならないかもしれないということを聞くのだった。 ◇イベント:星空の歌劇団 カメリア主宰のお菓子パーティーの後、世界を飲み込む怪物の覚醒を聞かされるロイコたち。 居合わせたメンバーは過去へと飛び込み、事の起点を潰すべく奮闘するのだった。 【獲得:ネポック聖銀十字勲章(甘口) 錆びついた鍵】 ◆マオ クゥニャン カメリア主催のパーティーの中で、考試について会話を交わす二人。 ジノへの憧れが高じて視界の曇りがちなマオに向けて、彼女を目指すなら考え方を変えるべきだと説いた。 +ネポック魔法学校 九限目 9 ◆エストレラ 魔法植物の栽培中、ふらふらと近寄ったエストレラがロイコに声を掛ける。 そして彼の固有魔法に言及する中で、星魔法の結晶を受け取るのだった。 ◆ルーシュ・ロマリエ 売買というシステムを知らず、教室で大泣きしていたルーシュ。 それを見つけたロイコは人間社会のルールを説き、慰めにエストレラの星の結晶を与えるのだった。 ◆ニア・ヴィクトール 廊下でフラフラとおぼつかない様子のニア、ロイコはその姿が気にかかり彼を制止する。 スクイバコの事件で被害者やその身内に負い目を感じるニアは、ロイコの憑依に恐怖を感じて逃げるように去るのだった。 ◆ジノ・マルティーニ&マオ クゥニャン 歌劇団の事件に関して、事後の情報を共有したジノとマオ、そしてロイコの三人。 その後、風紀委員を纏めるためのジノの決意と決断を、ロイコは見届けるのであった。 ◆ウィル・アーモンド 意味ありげに悩む青年、その議題は「今日の晩御飯」。 その相談に付き合ったロイコは最終的に外食を共にすることになり、持ち込みの改装料理を楽しんだ。 ◆マオ・クゥニャン 歌劇団の一件で犠牲になった、彼の魔法によって自我の芽生えた鉄球たち「キャノンズ」。 そんな彼らの墓前でロイコはマオの風紀委員への感情を問いただし、不満に憤る彼を激励した。 ◆イグナシオ・スエニオ 歌劇団の事件の解決に奔走した人物のうち、未来からやってきた人物ではないうちの一人であるイグナシオ。 そんな彼へと礼を述べるべく、彼と二人での外食を共にしたロイコだった。 +ネポック魔法学校 十限目 10 ◆ファルシュ 生徒会に乗り込みながら業務に乗り気でないファルシュ。そんな彼の姿をロイコは目撃する。 そんな彼に向けて、目的意識を持てれば業務に取り組むことも少しは苦でなくなるだろうなんて提案をした。 ◆イグナシオ・スエニオ イグナシオの新たな武器制作のためのアイデアの叩き台として、先頭の相手となったロイコ。 苦手な電気に翻弄されながらも揺さぶりをかけて善戦し、何とか模擬戦の目的は達成して見せたのだった。 ◆マオ・クゥニャン イグナシオとの戦闘で保健室送りになったロイコを、素直になれないながらも見舞いに来たマオ。 そんな彼を煽り倒しながら、取れた手首から自身の種族性について彼に語った。 +ネポック魔法学校 十一限目 11 ◆ミズハ・メルクリオ 初心者用のダンジョンとして開放すべく、学内の迷宮の攻略を開始したミズハとロイコの二人。 モンスターの脆弱さに比して凶悪な罠の数々からなんとか逃れ、ひとまず一区画の調査を終えた。 ◆リエード・レオーナ 考試の時から思い悩んでいたらしい、自身の欠点と当時の感覚についてリエードに問われたロイコ。 模擬戦を経て彼の悩みを推し量り、リエードのあの時抱えた怒りもまたやさしさの一つの在り方ではないかと伝えた。 ◆ウィル・アーモンド またも悩む様子のウィル。今度の議題は自身の戦闘スタイルについてらしい。 格闘線には心得の無いロイコ、より詳しいだろう諸氏に話を聞くよう提言することくらいしかできなかった。 ◆レイヴン・アインスコール 歌劇団の一件の時、彼女に雨乞いで助力を願った件に対する例を言おうと彼女の元へ赴いたロイコ。 その中で彼女の種族に興味を持ち、不透明な来歴や魔道具に触れながら語らった。 ◆ジゼル・スピラ&ウィル・アーモンド 身内ゆえのじゃれ合いが乱闘に発展しそうになった二人のもとに割って入ったのは教育実習生のロイコ。 ロイコは二人に羽目を外しすぎないようにと忠告し、風紀委員の元へと二人を連行した。 ◆ミズハ・メルクリオ ロイコは学内の模擬戦で敗北のスコアをそこそこつけているらしいミズハが気にかかった様子。 そんな彼女が本気を出せる相手として、ロイコは自ら演習相手に名乗りを上げるのだった。 +ネポック魔法学校 十二限目 12 ◆シャディ・マリウント 屋上での休憩中に、その場に居合わせたシャディと遭遇。 炎と内に潜むシャディの別人格について、彼を自身の魔法に暴露させる形で実験を行った。 ◆レオナ・フォースフィールド 修練場にて魔法の鍛錬をしていたレオナの様子を眺めるロイコ。 そんなレオナからの相談を受け取り、マナとイメージを利用した属性魔法の手解きを行った。 ◆ジルジェンターナ・サテュリスキ 教育実習の一環として、ジルジェンターナの行う講義を聴いていたロイコ。 講義中での質問を軽く称賛された後、事前予習と称して彼の悪魔の使いの姿と腐敗したマナの地を垣間見るのだった。 ◆リエード・レオーナ 初心者用ダンジョンの整備を一通り終えて戻る道中、食事を持ったリエードと遭遇。 いくつかご相伴に預かりながら、ダンジョンや食事について二人語らった。 +ネポック魔法学校 十三限目 13 ◆アマリリン・リコリン ジルジェンターナの部屋に訪れたアマリリンを見つけたロイコ。二人は彼の部屋に踏み込み、「赤い部屋」に迷い込む。 謎のメモの導きで身の毛もよだつ恐怖から何とか逃れた後、ジルジェンターナの口から事の真相を聞かされたのだった。 ◆ルナ・アーデルベルク 授業をサボり屋上で横になるルナの元に現れたロイコ。逃亡する彼女を待ち構えたような水壁で阻止する。 そこから起点指定型の魔法に興味を持ったルナに対して、彼女の得意とする雷魔法で魔法を一つ伝授した。 ◆レイヴン・アインスコール 雨乞いの儀式に必要になる鳥の卵を小動物に盗まれたレイヴン。ロイコはそんな彼女に少しだけ手を貸す。 その後、水魔法の制御に関して教えながら、レイヴンの種族性や月桂冠について一歩踏み込んだのだった。 ◇イベント邪龍に惹かれし者① レオナが主催するバーベキューに、半分アラスミシアのお目付け役で赴いたロイコ。 そこに現れた土の邪龍のオーブを手にする巨漢と戦闘に突入。居合わせた生徒と共に制圧するも、男は自ら命を絶つのだった。 ◆シャディ・マリウント 自前での火魔法を試していたシャディを発見し、その危険性を自覚させるため小さな火を見せてみたロイコ。 改めてシャディの火への恐怖を確認して、「火を扱うときは自分か他の教師と一緒に」との約束を取り決めた。 +ネポック魔法学校 十四限目 14 ◆シャミル・キャラミット いつかレイヴンに頼まれた青エビの捕獲に際し、人手を欲してシャミルに声を掛けたロイコ。 エリシアも交えて海へと繰り出し、海水浴や漁、そして新鮮な海の幸を楽しんだ。 ◆リエード・レオーナ 直に似合わぬ炎天下に、屋上で苦言を呈すロイコ。 そこに現れたリエードと、最近の邪龍のオーブを取り巻く事件について情報交換を行った。 ◆グレゴール 修練場で一心不乱に鍛錬に励むグレゴールは、「強すぎる武器を作ることは平和に繋がるか」と悩んでいた。 それに対しロイコは「性能がどうであれ位置づけは普通の武器と同じだ」と答えるのだった。 ◇イベント:邪龍に惹かれし者③ 学内にて転移魔法で拉致されたレオナの元へ、近くにいた生徒たち共に駆け付けたロイコ。 追い縋り転移した先に立ち塞がったルナと一線を交え、黒幕・テラの元からレオナを救出したのだった。 【獲得:友情の欠片石】 ◆レオナ・フォースフィールド&ルナ・アーデルベルク 一連の事件の真相を知った二人の様子を心配したロイコだったが、それは杞憂だった様子。 それでも景気づけにと二人を食事に誘い、街のカフェで食事を共にした。 ◇イベント:邪龍に惹かれし者④ 遂にテラの居場所を突き止め、自らの手で幕を下ろそうと奮起するレオナとルナに手を貸す者たち。 邪龍の力を手にした強大な魔導士との戦いは、オーブの力を借りたネポック勢の勝利に終わったのだった。 【獲得:協会からの感謝状 邪龍の鱗 青い薔薇の指輪】 ◆レイヴン・アインスコール 自分を探して彷徨うレイヴンの姿を見つけ、滝の前で声を掛けたロイコ。 先日の礼として茹でた青エビやマフィンをご馳走になってから、レイヴンの滝行ついでの水魔法練習に付き合った。 ◆ジノ・マルティーニ 北国生まれのジノ、変温生物のロイコ。ともに暑さに弱い二人は海へと出かけることになる。 その脅威度から滅多にみられるものではない海中の美麗な景色の中で、言葉は無くとも存分に楽しむのだった。 ◆ルナ・アーデルベルク&フィンターニス・フォン・エーヴィヒカイト 屋上にてルナの独り言を耳にしたロイコとタニス。少し聞いてみれば、ルナの甘酸っぱい恋の悩みが。 ルナのなにやら複雑な乙女心のために、二人はダニエルへと稽古をつけるよう頼まれるのだった。 +ネポック魔法学校 十五限目 15 ◆エストレラ=ヴィアラークテア 先日のルナとの戦闘で羽をぼろぼろにしたエストレラと出会ったロイコ。 妖精の怪我という状態に興味を持ちながら、彼の旅の経験に耳を傾けた。 【獲得:翠の星結晶】 ◆痩身の男 魔剣狩りを自称する魔剣使いの男と学内で遭遇、戦闘に。 相性不利な相手の魔剣に苦戦を強いられながらも、種族差を利用して辛くも撃退したのだった。 【獲得:火鼠の皮衣】 ◇イベント:バニッシュメント・カインドフレア 一足遅れて炎の結界に飛び込み、フェレスと対峙したロイコ。 バルドイードの呪いをフェレスへの憑依で読み取り、呪術に介入したアラスミシアを指輪の力で庇う。 そして直接向けられた殺意と結界の炎に暴走したシャディを、すんでのところで助け出した。 【獲得:白銀色のミサンガ 縁結びの糸巻】 ◆リエード・レオーナ 先日の一件の中に得体のしれない懸念を覚え、ロイコは木陰で少し悩んでいた。 そんなロイコの珍しい姿を見つけたリエードと、少しばかりじゃれ合うロイコだった。 ◆シャディ・マリウント フェレスとの戦闘で保健室送りになったシャディとアラスミシアを見舞うも、そこにいたのはシャディのみ。。 彼の希望で少しばかり足を伸ばし、修練場で新たなアイテムの試射に付き合った。 ◆ダリア・A・イノミナンダム 先日から魔道具関連の異変について、手持ちのアイテムを調べることにしたロイコ。 そこで司書のダリアから、ロイコの『縁結びの糸巻』に関する知識を授けられた。 ◆シャディ・マリウント 何やら魔法植物関係で調べ物のあったらしいシャディに知恵を貸すことにしたロイコ。 安全なマンドラゴラの収穫方法について、ヒントを与えながらも考えてみるよう促した。 ◆ミズハ・メルクリオ 魔法植物棟で栽培作業をしていたロイコのもとに、観葉植物を持って現れたミズハ。 一緒にその植物の育て方を調べ、花を咲かせるという目標を掲げて奮起するミズハだった。 +参加イベント ◆誰にも届かぬ小さな手 ◆マーチオブシュープリス ◆実力考試!風紀委員vs新人教員
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逢魔が時(大凶刻)《前編》 見るからに異常な三人組だった。 三人組と言っても、その三人の見た目における共通項というのはせいぜい性別くらいのもので、他は何もかもがばらばらだった。 ひとりは長い黒髪の、死に装束のような白い着物を着た痩身の女。 ひとりは肩口で揃えられた白髪の、絢爛な衣装を纏った小柄な女。 ひとりは金髪碧眼の、エプロンドレスを身に付けた長身の女。 目つきも表情も、その全体像から受ける印象も、それぞれに違う――だから共通項は、女という性別くらいのものだった。 ただし――彼女らが普通の人間でないことは一目瞭然だった。 三人はとどまっておらず、前へ前へと移動している。その移動する姿こそが――見るからに異常なのだ。 三人の中でもっとも非力そうな、黒髪の女。 彼女が他のふたりを、左右の肩にそれぞれひとりずつ、乗せて歩いているのである。――相手が子供であってもなかなかできることではない。それを女とはいえ、大の大人を相手に平気な顔をしてやっているのである。 前へ前へ。 移動しているのである。 しかし、それだけならばまだ、黒髪の女の怪力ということで、説明をつけられるかもしれない――そんな親切な説明すらをも拒絶するとんでもない要素が、彼女らの移動には含まれているのだ。 そこは地上ではない。 彼女らは海上を――移動しているのだった。 前へ前へ。 前へ前へ――平気な顔をして。 波も水しぶきも、まったく無視するようにして。 水面を何の道具も使わずに――黒髪の女はふたりの人間を肩に乗せて、歩いていた。 異常である。 見るからに――異常な光景である。 「……………………」 「……………………」 「……………………」 ただし、黒髪の女の所業こそ現実離れしたものではあったが、その両肩に乗っているふたりの女はと言えば、大して異常といえるような感じでもなかった。むしろ黒髪の女が織りなすその光景に多少なりとも現実らしさを含ませてくれるようなものだった。 ふたりの女は、肩の上で小さくしゃがみこんでいた。 黒髪の女の着物に、しっかりとしがみつくようにして。さらにしがみつかれている黒髪の女のほうも、小刻みに震えているふたりの足首のあたりを両手でしっかりと支えてやっている。 白髪の女のほうなどは、その理知的な顔を不安げに曇らせ、眼下の海面にきょろきょろと落ち着きのない視線をさまよわせている。 犬は高い所には上れぬというが、それはまさに高所に立たされた犬を彷彿とさせるような振る舞いだった。 「な――七実」 白髪の女が、自分の真下にいる黒髪の女――鑢七実の名前を呼ぶ。 呼びかける声も表情も、笑っているように見えてどこか微妙に引きつっている。 「ほ、本当に大丈夫なのであろうな……? いやその、そなたの見立てを疑うわけではないし、それに決して、決して不安であるとかそういうわけでは決してないのだがその……もし仮に――仮にだぞ、七実。万が一、そなたの体力が途中で尽きてしまうという可能性も、こちらとしては一応というか、念のために検討しておかざるを得ないわけであって――その場合、なるべく早めに言ってもらえると、こちらとしても、心の準備というか、その、色々と――」 「……大丈夫ですよ、とがめさん」 笑いと呆れを同時にこらえるような、どことなく邪悪そうな笑みを浮かべ、七実は白髪の女――とがめへと向けて言う。 「一度は渡った距離ですから、どの程度の余力があれば渡りきれるかは正確に把握できています。……今の体力でなら、あなたたちふたりを乗せていることを勘定に入れた上ででも、ぎりぎり渡り切れる距離です」 「ぎ――ぎりぎり」余計に不安そうな顔をするとがめ。「ぎりぎり――大丈夫なのだな?」 「ええ、多分」 「た、多分……」 忍法足軽。 重力を無視した動きができる――というこの忍術を体得している七実にとって、海の上を歩いて渡るという行為はもはや朝飯前であると言える。 ただし。 七実の身体的欠陥である、体力の少なさ。それをとがめは知ってしまっている。 技術はあっても、それを使い続ける体力がない。 だからとがめは今、それを懸念しているのだった。 自らの余力をほぼ正確に把握できている七実はともかく、ただ上に乗っているだけの側であるふたりとしては戦々恐々として然るべき状況だろう。実際今ここで七実が力尽き、忍法足軽の効力が切れようものなら、この海のど真ん中で三人が取れる手段は皆無である。 漂流どころではない。 即沈没である。 かつて不承島と本土とを繋ぐ海上を、真庭虫組の三人がこの忍法を用いて渡ったという話はすでに七実から聞いてはいたが、まさか自分が同じことをするはめになろうとは思ってもみなかっただろう。 加えて、とがめも否定姫も忍者などではない。 人間の肩の上に――それも傍目からは華奢にしか見えない鑢七実の肩に――長時間乗り続けるなどという離れ業、そう簡単にできるはずもない。 ただ乗っているだけというのも、案外きついのである。 時間と労力をかけてでも、筏なり何なりを作成する方向を選んでいたほうがよかったのではないかと思い始めているとがめだった。 相変わらず、しょぼい所で信念が弱い。 「……往生際が悪いわよ、奇策士さん」 と、そんなとがめの様子を横目で見ていた金髪碧眼にエプロンドレス、頭の横に『不忍』と書かれた仮面をくくりつけ、さらに黒縁眼鏡という奇抜な意匠の女――否定姫が口を開く。 微笑を浮かべてはいるが、その表情もまた軽く引きつっているように見えた。 「ここまで来たら、行くも戻るも同じでしょうに――びくびくしてても陸地が近づくわけじゃないんだから、少し大人しくしてなさいな」 「び、びくびくなどしておらんわ――き、きさまこそどうした、お姫さまよ。さっきからずっと足が震えているように見えるぞ」 「あんたの目が泳ぎっぱなしだからそう見えてるだけでしょ。足が震えてる? それは自分の足のことじゃないの? あー見苦しい、あんまり見ないでもらえる? そんな忙しい目で見られるとこっちが疲れるのよ」 「き、きさまに言われたくなどないわ!」足場がおぼつかないせいか、怒鳴り声も心なし控え目だった。「……大体、きさまがそんな可愛らしい服を着ているのが悪いのだ。そんなふざけた恰好で隣にいられたら面白すぎて目も泳ぐわ。どこの国のお姫様だきさまは。わたしを笑い殺す気か、この西洋お洒落女」 「き、着たくて着てるわけじゃないわよ――否定する、否定するわ。わたしの全存在をかけて否定する。そうよ、あんたと違ってこっちは慣れない恰好してるから落ち着かないだけよ。大体なんで眼鏡まで……」 元・家鳴将軍尾張幕府直轄預奉所軍所総監督、奇策士とがめと、元・家鳴将軍尾張幕府直轄内部監察所総監督、否定姫。 幕府内においては、いうなれば政治的なしがらみの中で対立していたようなふたりだったが、そのしがらみが取り払われた今でもその仲の悪さは健在のようだった。 というか、現状だけを見れば数段露骨になっているような気もする。 言葉での当て擦りあいだけならばいざ知らず、髪をかき上げたり衣服を直すふりをしながら、肘や膝やらを互いにげしげしとぶつけあうその様子は、もはや幼稚な喧嘩にしか見えない光景だった。 基本的に反りが合わぬふたりなのである。 ……ちなみに鑢七実はと言えば、そんなふたりのやり取りを止めようともせず、ただしとっても楽しそうな笑顔を浮かべながら聞いていた。 鑢七花がこの場にいたら、どん引きすること確実の画だった。 「ふん、きさまはどこへ来ても性根が悪いな、不愉快な女。協力するとか言っておきながら、そんな気などまるでないではないか」 「どこへ来ても腹黒いあんたに言われたくないわ。それにわたしが協力すると言ったのは七実さんに対してだけよ、不愉快な女」 三人がいま向かっているのは、不承島から海をはさんで向こう側の陸地にある建物、赤神イリアの屋敷である。今となっては、数名の猛者たちによる小規模な戦争の跡地となり果てている場所。 そこへ行く目的は、言ってしまえば死体あさりのようなものだ。 死体が身に付けているものを、わざわざ回収しに行こうというのだから。 まあ、三人としてはそれはある意味命が助かるか否かの問題を解消するための行動であるわけだし、七実としてはその死体が持っていたデイパックを既に奪いとっているので、まさに今更といった感じではあるのだが。 死体。 七実がその手で(正確には足で)葬り去った死体。 このゲーム内において、七実はかなり早い段階で一人の犠牲者をすでに出している。しかも下手をうてば(彼女からすれば、上手くやっていたら、だろうが)、彼女が「逃がした」と称した三人もまた、早々に彼女の手によって脱落者のリストに名前を連ねることになっていたかもしれない。 とがめと否定姫が鑢七実と協力関係を結んだのは、言うまでもなく彼女の圧倒的な強さゆえだ。この天才を敵に回すということが、どれだけの愚策であるかは、ふたりからすれば今さら思考する必要もない事実だろう。 逆に言えば、鑢七実さえ味方につけておくことができればそれで十分なアドバンテージを得られるということで、先ほど否定姫が言ったとおり、とがめも否定姫も、互いに協力しあう必然性はこの場合、それほどないと言ってもよい。 それでもこの状況では、三人が協力しあう形でなくてはならないのだ。 仮にこの三人が、一人と二人というような別かれ方をした場合、必然、鑢七実と離別した側の人間が彼女の敵という立場に置かれることになる。それを避けるために、七実を「共有の仲間」というポジションに置くことで均衡を保とうとしているのだった。 七実もおそらく、その程度の打算は見通しているのだろうが。 頭脳労働を専門とし、実質的な戦闘能力を持たないふたりだが、必要以上に強者におもねるという性格は、ふたりともしていない。七実に対してもそれは同様だったが、それでも彼女が敵対してはならない相手だというのは不変の事実。 とがめと否定姫の均衡が崩れれば、七実もまた、どちらに傾くかわからない状態なのだ。 表面上ではわかりやすい形でいがみあっているとがめと否定姫だが、実際にはこのふたり、絶妙な均衡を保つため互いに腐心しあっている状態といってもよい。 利害の一致。 それを協力などと呼ぶことは、おそらく二人ともないだろうけれども。 「七花は、今ごろどうしているのでしょうね――」 何となくといった感じで、七実が口を開く。 「あの子もここに来ていたらの話ですけれど、うまくやっているかどうか心配です。わたしたちと違って、見知った相手とも出会えず孤立してしまっているかもしれませんし」 「あの子のことだから、ここでやっていることの趣旨自体理解できてないかもしれないわね」否定姫もまた、独り言のように言う。「最初の説明すら、今ごろもう忘れちゃってたりして」 「ありえますねあの子なら。ひょっとしたらこの荷袋も、邪魔だからといって中身ごと捨ててしまっているかもしれませんよ。あの子には物を大切にするという概念がありませんから」 「そなたがそれを言うのか、七実……しかし確かにそれは言えるな。あやつはばかだから、この荷物の重要性など――いやいっそ使い道すら正しく理解できていないに違いない。もし火薬の類など入っておったら、間違って爆死してしまうかもしれんぞ。そう考えると、むしろ捨ててしまっているほうが望ましいのかもしれんな」 女性三人に陰口を叩かれまくる七花だった。 哀れという他ない。 「まあ、そういう部分は別として、七花ならひとりでも簡単にやられたりはしないでしょう。もしあの子もここに連れてこられているのなら、わたしたちの方で動き回っていればそのうち出会えますよ」 「この面子に七花がつけば、戦力としては申し分なしであろうな……」 尾張幕府の鬼女ふたりに、虚刀流の二刀流。鬼神もかくやの組み合わせである。 「七花くんが敵に回らなければいいんだけどね……」 ぽつり、と。 軽薄な口調を急におさえ、否定姫が呟く。 「はあ? 何を言っておるのだきさまは」当然というべきか、とがめが即座に反応する。「七花が敵に? どういうことだお姫さまよ。味方になる理由はもとより、七花がわたしたちと敵対する理由など何もないではないか」 「はあ……まったく、真庭忍軍やら錆白兵やらに散々裏切られておいて、まだそんなことがいえるのねこの人は。腹黒いくせに、肝心なところで脳天気なんだから」 「あん? 何だと?」 「つまり否定姫さんは」脱線しそうな空気を七実が切る。「七花が裏切る可能性があると、そう考えているのですか?」 「裏切るもなにもないでしょ。最初から全員敵同士みたいなものなんだから。ていうか、別にそんな真面目に受けとることないわよ。わたしは単に、否定的な意見をいってみたかっただけのことだから」 そういって、何事もなかったかのようにそっぽを向いてしまう。他のふたりもそれ以上は追求せず、微妙な沈黙だけが残る。 「…………」 否定姫の言葉を反芻しながら、とがめは黙考する。 七花が敵となる可能性。 そんな可能性があるのだとしたら、はたしてそれはどんな場合において実現し得るものなのか。 否定姫の言うとおり、この戦いは始めから全員が敵という前提のもとで行われている。「最後の一人になるまで」という条件が不可避のものであるとするならば、七花も最終的には殺すか殺されるかの相手になることもまた、不可避のものということになる。今は手を組んでいる七実にしても否定姫にしても、それは同じことだ。 その程度のことは当然、とがめも最初から理解している。だからこそ今現在もこうして、その状況を回避するための奇策を練るために行動しているのだから。 可能性。可能性。可能性。 可能性は妥当性とは違う。たとえどんなに起こり得ないようなことでも「もしかしたらあり得るかもしれない」という意味では可能性のひとつとなり得る。というか、七花がとがめたちと同じくここへ来ているという前提がそもそも可能性の話であるわけだし、それならこの戦いが現実のものであるという前提も可能性の上での話であり、ならばここがとがめの夢の中であるという可能性もまたあり得てしまうわけだ。 当然、そんな風に妥当性に欠ける可能性の数珠つなぎばかりを続けていたら収拾もへったくれもあったものではない。だからもし先の否定姫の発言が「何となく」のものでなく、確信的な根拠を持った発言なのだとすれば、「そういうこと」を示して言ったものではないはずだ。 妥当性を含む可能性。 考慮に値する可能性。 とがめは七実のほうへと目を向ける。 清涼院御剣寺において、悪刀『鐚』をめぐる七花との決闘に敗北し、一度はその命を散らした鑢七実。 もし七実が――七花との再戦を望んでいるのだとしたら。 「七花が敵に回る」という言葉が、「七花がとがめたちに対し敵意を抱く」という意味でなく、「(今のところ)自分達の味方である七実が自ら七花と敵対しようとする」――という意味での言葉だったのだとしたら。 それは、妥当性のある考えなのだろうか。 ありえない話ではないととがめは思う。今こそ自分たちの要求通り、首輪を外すための情報収集に協力してくれてはいる七実ではあるが、彼女にとって、それがここから脱出するための協力なのかどうかはわからない。もしこの先、自分達がこの首輪からうまいこと解放されたところで、七実はここから外へ出ようとするだろうか。 ――わたしは刀ですから。 七花からも、その言葉は何度も聞いた。戦闘における――戦場における心構えが、彼女の場合、根本から違うのだ。 人を斬ってこその刀。 人と斬り合ってこその刀。 そもそも七実は、荷物の中に入っていたというあの異形の心臓、その身体の各部位を収集することが目的だと言っていた。それはほとんど、この戦場内における殺し合いに乗るといっているようなものではないか。 ――仮に。 仮にその可能性が現実のものとなった場合、自分はどういう行動をとるべきなのか。 七花と七実が敵対するだけならば、それはあくまでふたりの問題でしかない。七花がとがめにとっての敵となる場合とは、「七花と七実が敵対したとき、とがめが七実の味方として残ることを選んだ場合」のことだ。 虚刀流の使い手、鑢七花と鑢七実。 今のふたりが正面からやりあえば、ほぼ確実に七実の方に軍配が上がるだろう。かつて七花が悪刀『鐚』を携えた七実を下すことができたのは、とがめの奇策があってこそだった。どころか、その一度限りの奇策を用いてさえ、ぎりぎりの勝利だったのだ。桁が外れているとかいう話ですらない。七実の持つ強さそのものが、全く別次元の代物なのである。 自ら進んで鑢七実と敵対しようなど、自殺行為以外の何物でもない。こと今の状況――殺し合いの渦中となれば尚のことである。 生き残るためには、強者の側を選ばねばならない。 ここでは最初から全員が敵同士。 裏切りも何もあったものではない。 ならば、自分の取るべき選択とは―― 「…………ふん」 不毛だ。 仮定の話ばかり考えて、何の解答が得られるというのか。 これでは思考の自家中毒だ。いたずらに自分の不審と不安を煽っているだけではないか。 ――それに、 「七花は、敵にはなり得ぬよ」 とがめは断言する。 それはもしかすると、何の根拠もないただの虚勢だったのかもしれない。 ただ、とがめは思っていた。 たとえ全員が敵であることが前提だろうと、七花がとがめの敵となれば、またとがめが七花の敵となれば、それはやはり裏切りになるのだろうと。 とがめは七花を裏切らないし、七花はとがめを裏切らない。 余計な考えを重ねずとも、とがめはそれを信じていた。 信じたかったから――信じると決めた。 「――始めから全員が敵というなら、その中からいかに味方を作ることができるかどうかが、戦闘を有利に進める鍵になるということであろう。誰が信用できるかもわからぬ中で、見知った相手までわざわざ敵に回す道理などない。……わたしがどれほどの間、七花とともにいたと思っておる。あやつにとってもわたしたちにとっても、敵対する価値など皆無だ。七花とて、それくらいのことは承知しておるはずだ」 無根拠な本音のかわりに、無機質な根拠を口にする。 根拠というには、それはだいぶ乏しいものだったけれども。 「……まあいいわ、面倒くさいから否定しないでおいてあげる」 素気なく、否定姫は言う。 もしかしたら、聡明な彼女にはとがめの心中がある程度わかっていたのかもしれない。 くすりと、軽く笑う声が聞こえる。七実だった。 「あの子が、そのことをちゃんと承知していてくれればいいんですけどね。七花ひとりじゃ、仲間を増やすなんてできなさそうですし」 揶揄するような口調に、とがめは少し安堵する。先の思考は、やはり思い過ごしなのかもしれないと。 「まあ――そう心配する必要もないであろう」 七花がいるかどうかは、自分達にはまだわからない。 だけど、もしいるとしたなら―― 自分は、ただ信じるだけだ。 「七花は頭を使う作業こそ得手ではないが、それほど頭が弱いわけではないさ。己の置かれている状況くらいはちゃんと把握しているだろうし、荷物の使い方にしても、全部が全部わからんということはあるまい。ましてや荷袋ごと捨ててしまうなど、いくら七花でもあり得まいよ」 「まあね、それも否定しないでおいてあげるわ。いくらあの子でも、そこまで馬鹿ではないでしょ。実際、ずいぶんと考えて動けるようになってたわよ。奇策士さんの教育の賜って感じかしら?」 「わたしもさっきはああ言いましたけど、さすがに言い過ぎでしたね。荷物を捨てるなんて、そんな救いようもない真似、あの子がするはずありませんよ。そこまで出来の悪い弟ではありません」 それぞれに、七花に対する信頼の言葉を口にする三人。 その信頼は、この会話より数時間前、ゲームの開始とほぼ同時にあっさりと裏切られているのだが―― 当然、今のとがめたちには知る由もない。 七花のデイパックが今、どこを彷徨って(?)いるのかもまた、今はまだ、誰の知るところでもなかった。 ◆ ◆ ◆ 三人が不承島を出てから、約一時間後。 「……………………」 「……………………」 「……………………」 三者三様、死屍累々。 エリアH-4。目的地、赤神イリアの屋敷を目前とした陸地。 一応、沈没することなく無事に岸へとたどり着くことのできた三人だったが、鑢七実は忍法足軽での海渡りにより、ぎりぎりとまではいかないにせよ、かなり余裕のない状態にまで疲労しており、とがめ、否定姫のふたりは疲労――というよりは緊張のほうで、ある意味乗り物酔いのような状態になっており、とにかく三人が三人とも、それぞれに憔悴した状態になってしまっていた。 「流石に――疲れましたね」 「ん……あ、ああ」 七実の疲弊した声を聞いて、土下座のような姿勢で地に伏していたとがめが身を起こす。 「そなたが疲れているのに、わたしがへばっているわけにはいかんな……どうする七実、ここでしばらく休憩してからあの屋敷に向かうといった運びでよいか?」 「いえ、今行きましょう」 こほ、と軽く咳をしながらも伏せていた顔を上げる七実。 「あの屋敷では、皆さんだいぶ派手に暴れていましたからね……まあ、一番派手にやっちゃったのはわたしなのですけれど。とにかく、わたしたち以外の誰かが、その気配を察知してやってこないとも限りません。できるだけ急いだほうがよいでしょう」 「……そうか? まあ、そなたがそれでいいと言うなら…………」 休むという行為を嫌う性格。 七花が確か、七実のことをそう評していたか――。 そう思いながらとがめは、七実の様子にどことなく違和感のようなものを感じていた。 違和感というよりは、既視感――といったほうがよいのか。 普段と違うが、どこかで見たことがある――という矛盾めいた感覚。 ……まあ、「普段の七実」などという言い方ができるほど、とがめは七実と親しいわけではないのだけれど。 「……どうしました? とがめさん。早く行きましょう」 「あ、うむ、わかっておる」 「おいていくわよ、奇策士さん」 「わかっておるわ!」 そんなこんなで。 数分後、鑢七実を先頭に、三人は足を踏み入れた。 戦争の跡地――赤神イリアの屋敷内へと。 025← 026 →026 ← 追跡表 → ― とがめ ― ― 否定姫 ― ― 鑢七実 ―
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午後4時30分 オルフォリゲンスク 「帰ってきたぞ!」 基地の作業員が指を指して叫んだ。 その声は基地全体に響き渡った。東の空から、30の黒い粒が基地に向かってくる。 「クランベリン隊の帰還か。」 木造の指揮所からこの黒い粒を見た初老の基地司令が呟く。 「基地司令、なぜクランベリン隊をマリアナではなく、ヌーメアに向かわせたのだね?」 椅子に座り、テーブルに足をのせている男が横柄そうな口調で聞いてきた。 「ヴァルケリン閣下。600キロ以上のスピードが出る敵艦載機に、420キロしかスピードの 出せないワイバーンロードが勝てるとお思いでしょうか?」 「勝てないまでも、負けることはなかろうが。それに、敵の高速飛空挺を狙わずに攻撃用飛空挺を狙えばよいだろう。」 ヴァルケリン公爵はそう言い放つ。 彼は1時間前にこの基地に来て、エリラ・バーマントのいる魔法都市マリアナ護衛に、ワイバーンロードを差し向けたらどうか? と、基地司令に提案しに来た。 ヴァルケリンは公爵という爵位を持つ貴族であるが、同時に継戦派ナンバー2でもある。 彼は公爵であると同時に、騎士大将の階級も有している貴族軍人であり、革命前にはグランスボルグ方面軍の司令官であった。 体格はがっしりしており、顔つきは武人そのものである。 ただ、人のやることにあれこれ指図する事が多く、軍の中、いや、貴族の中でも彼を敵視するものは多い。 しかし、彼が来た時には、ワイバーンロードは12騎しかいなかった。 クランベリン隊が帰還した今では、数も増えるから、彼は再びワイバーンロードを総力出撃させて、マリアナ攻撃に 出張ってくる敵艦載機を迎え撃っては?と言う言葉が口から出かかっている。 「お言葉ですが閣下、敵編隊の半分、最低3分の1は高速飛空挺で埋まっています。 その最低の3分の1でも、およそ50機があの白星の悪魔で編成されているのです。 それに対して、ワイバーンロードは何騎だと思いますか?42・・・・・・たったの42騎です。」 「42でも充分だ。少し休養したらすぐに再出撃させるのだ。」 「昨日の決戦の詳細はあなたもご存知の筈だ。600のうち、160機は新開発の高速飛空挺で出撃し、 敵高速飛空挺多数をひきつける事が出来ました。しかし、160出撃した戦闘飛空挺は、わずか40機しか帰還していません。 それに、航空基地に残した60機の高速飛空挺も、白星の悪魔によってほとんど撃ち落されています。そんな中に、 ワイバーンロードを突っ込ませて幾つの時間が稼げると思いますか?」 「機動性においては、ワイバーンロードのほうが遥かに上だ。」 「戦闘飛空挺もその筈だったのに、あっさりと撃ち落されたではないですか。」 「出来る!いくらあの蛮族共に性能が劣るとはいえ、ワイバーンロードと操る竜騎士達はいずれもベテランだぞ!」 いきなりヴァルケリンは怒声を発した。 しかし、それにたじろぐことなく、基地司令、ゼルネスト・パルンク騎士中将は冷静に言葉を続けた。 「確かに・・・・・確かにそうです。出撃させれば、何らかの戦果は上げるでしょう。」 「その通りだ。だから出撃する必要がある。」 「戦果を上げるだけです。そして、その後は多量の敵飛空挺に押し捲られるだけです。」 彼は数枚の紙を取り出した。それをヴァルケリンに放り投げる。 「アメリカ軍の機動部隊は、早朝から8時間、たった8時間で何機の飛空挺を繰り出している思いますか?」 彼は上官であるヴァルケリンに憤りの表情を浮かべる。その気迫に、ヴァルケリンはややたじろいだ。 「1000機。1000機ですよ!?それに対して、こっちに残っているのは、第68空中騎士旅団の ワイバーンロード42騎のみ。これでは戦争になりません。」 パルンク中将は窓のほうに姿勢を向ける。 先頭のワイバーンロードが、翼を羽ばたかせて、ゆっくりと地上に降りてきた。 「例え、42騎が1機ずつ、いや、10機ずつの敵を落としても、敵には何の打撃になりません。」 彼は振り向いて、人差し指を上向きに伸ばした。 「これでは、洪水を指一本で阻めと言っているのと同じですよ。」 彼の言葉に、ヴァルケリンは顔を真っ赤に染めた。 「・・・・・・それじゃあ、他にどんな方法があるのだね?」 「私の考えはこうです。」 彼は地図をテーブルに置いて説明を始めた。 「今現在。我が空中旅団は、革命軍の攻撃を続行しています。ちなみに、今回出撃してきた敵機動部隊ですが、 閣下もご存知の通り、敵は相変わらず、空母10隻以上を伴う大機動部隊です。現状ではこのワイバーンロードを 向かわせても航続距離が届きませんし、届いたとしても大量の敵飛空挺に食われるのがオチです。それよりかは、 敵機動部隊が2~3隻の空母部隊に減り、そして陸地に近寄れば、なんとか攻撃ができるでしょう。」 「敵機動部隊か・・・・・・あ奴らはあの空母という味気もない軍艦の使い方がうまいからな。厄介なものだ。」 「しかし、私が本来攻撃すべきと思うのはこの機動部隊ではありません。敵艦隊の後方には上陸部隊を乗せた輸送船団がいます。 敵がマリアナに地上軍を投入するのは、ここ数日の行動で明らかです。私としては、地上部隊を上陸させ、それを護衛する敵飛空挺の交代の合間を縫って、 ワイバーンロードを投入してはどうかと思うのです。あるいは、夜間に停泊している敵輸送船団にワイバーンロードを突っ込ませて、 積まれている物資ごと、焼き払うという作戦も考えております。」 なるほど・・・・・敢えて弱敵を狙うか。」 「敵も所詮は人間です。敵機動部隊や高速飛空挺に立ち向かうとなると、かなり厳しいですが、 このような相手ならば、ワイバーンロードも十二分に暴れ回れます。」 「生贄用に多数徴発されたのは痛かったな。」 ヴァルケリンは顔をしかめて言う。 「しかし、逆らえば死罪でした。それに、エリラ殿下の切り札は未だに健在です。」 「おお、そうであったな。大魔道院がやられたとの報告は未だに入って来てないしな。 まだ希望はある。軍人と言うものは常に最悪の想定もせねばならぬが、今は大魔道院が耐えるのを待つしかない。」 神妙な面持ちで、ヴァルケリンは呟いた。ふと、外が何故か騒がしくなった。 ブレスが逃げ惑う人間達を飲み込んだ、と見た直後には、10は下らない人の形をした炎の塊が激しく動き回り、すぐに倒れて止まった。 家にワイバーンロードの降りかかると、たちまち黒煙を吹き上げて炎上し始める。 まるで悪夢を見ているかのようだった。 今自分達が攻撃してきた場所は、ヌーメアと呼ばれる町であり、“軍事施設ではない” そう、一般住民が住む、のんびりとした雰囲気の町であった そこを、30騎のワイバーンロードが襲撃したのである。 作戦目的は、革命軍の補給地であるヌーメアを捜索し、殲滅すること。 本来ならば、軍事施設があるはずなのに、ヌーメアには主に小ぢんまりとした町しかなかった。 だが、あろう事か。クランベリン隊長は無警告で町を焼き払ったのだ。 ワイバーンロードが地上に接地した。竜騎士であるドラース・ヴァルス騎士大尉は機嫌が悪かった。 顔は若く、あどけない感じがする美男子であるが、その顔は黒煙で煤けている。 しかし、この年で彼は32歳になる。 顔と年齢が合ってないように思えるため、仲間内からは学生というあだ名をもらっている。 彼はワイバーンロードから降りると、甲冑を脱いでそのままある人物に会った。 「どうした学生?」 「あんた正気か?隊長さんよ。」 「?いきなりどうしたんだ、大尉。」 むっとなったクランベリン少佐は大尉と言う言葉の語調を特に強くして発する。 「どうしたもこうしたもない。なぜ、満足に調べずに町を焼いたんだ?」 「あそこの町は敵に協力していたんだぞ?ならばヌーメアの奴らは敵しかいない。」 「無抵抗の人間が敵なのか?」 「そうだ。」 「狂ってるぜ。」 ヴァルス大尉は苦々しそうに呟く。 「エリラ・バーマント殿下の言葉を忘れたのか?敵は残らず殺せ、と。」 「聞いたともさ。だが、あれは戦闘員限定ではないのか?」 「敵に戦闘員も市民も関係あるか。ちょっとどいてくれ。基地司令に今日の戦闘の報告をしてくる。」 「何が戦闘だ!あれはただの虐殺じゃないか!!!!!」 いきなりの大声に、誰もが彼のほうに振り向いた。 「あんなの戦闘じゃねえ。戦闘と言うのは、敵と命を奪い合ったりするものだ。 それに対して、今日の行動は、ただ身動きの取れない一般市民を焼き殺したり、町の奴らを見つけ出して 一方的に斬殺しただけだ!それを戦闘と呼ぶあんたは狂ってる!」 「野郎・・・・・・言わせておけば!」 クランベリン少佐は唸るようにそう言うと、いきなりの肩を掴んだ。 その直後、ヴァルス大尉は肩を掴む左腕を払うと、顔面にパンチを見舞う。 「ぐ!・・・・・・貴様ぁ!」 よろけたクランベリン少佐は、すぐに体制を立て直して彼に掴みかかってきた。 少佐はヴァルス大尉に体当たりをかまそうとしたが、大尉は左によけて少佐の体当たりをかわす。 だがその直後、少佐は姿勢を捻った瞬間に右足で回し蹴りを繰り出した。これは大尉の背中に当たった。 蹴りに吹っ飛ばされたヴァルスは、地面にうつ伏せに倒れた。そこに、少佐がやってきて、大尉の長い前髪を引っ張って顔を上げた。 「お前は昔からの仲間だったが、さっきの言葉を聞いて見損なったぞ。」 「あんたのやった事は犯罪だ。告発してやる。」 「まだ!分からんのか!今は戦争なんだ!いつまでも理想論を言いまくるんじゃない。目覚ませ!!」 その時、 「貴様達何をしとる!」 いきなり基地司令の声が聞こえた。見ると、基地司令のパルンク中将が走り寄ってくる。 2人はすぐに立ち上がって、直立不動の態勢を取った。 「喧嘩か?」 にじり寄って来たパルンク中将が、2人を睨み据える。 「・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・」 2人は黙って何もいわない。 「まあ、見ていたから聞かないでも分かるがな。だが、これを見過ごすということは出来んぞ。 お前たち2人は隊を引っ張っていくベテランだ。そのお前たちが何が理由か知らんが、喧嘩をするとは、私はつくづく情けない。」 その時、大尉は今日、クランベリンらが行った蛮行を告発しようと、口を開きかけた。 「閣下!」 だが、口を開いたのはクランベリンが先であった。 「どうして我々をマリアナへ向かわせなかったのでありますか?」 「必要ないと判断したからだ。」 「なぜです!?我々は敵飛空挺と充分にやり合えます!それに、大尉と喧嘩したのも、マリアナに向かうかどうかで 議論になり、それが高じて先のようになったのです。閣下、我々はいつでも死ぬ覚悟はできています。」 「敵機動部隊は既に1000機の艦載機を送り出してきている。1000機だぞ?お前たちにはこの数字がどれだけのものか分かるか?」 「その気になれば、敵の10や20ぐらい叩き落とせます!」 「その言葉は、自分達が乗っているものの性能を見てから言う事だ。」 その言葉に、クランベリンのみならず、ヴァルスも気が重くなった。 「要するに、現状では敵機動部隊や敵艦載機とは戦闘を行ってはいけないと言う事だ。 それに、希望はまだある。大魔道院が日没までに破壊されなければ、もはやあの忌々しい 艦隊とも戦う事もなくなる。後は生き残った革命軍の連中を虱潰しに探すだけだ。」 彼の目が光った。 「今はこれまで通りの作戦を行う。その際、貴様らのやった事は問わない。」 その言葉に、ヴァルスははっとなった。 「ヴァルス・・・・・・君は配属されてまだ1ヶ月だ。色々見てきて、言い分もあるだろう。 しかし、貴様も他の隊で充分に暴れまわった猛者だろう?つらい事は我慢しなければならない。」 「司令!自分としては」 「告発・・・・・したいのだな?クランベリンを。」 「!?」 「顔にはっきりと書いてある。だが、俺はクランベリンを告発する気など、さらさら無い。 中部辺りで“優しい騎士道”を吹き込まれたのだろうが、ここはそんなもの必要ない。」 ヴァルスは体に戦慄が走った。 「ここで生きるには、それは捨てたほうがいいぞ。敵に兵隊も住民もない。 敵と決めたら敵。それがここのやり方だ。そして、それが効果的なやり方だ。」 パルンクはポンと、彼の右肩に手を置いた。 「これのほうが、いちいち時間をかける必要が無いのだよ。作戦は早急にやるべき。エリラ・バーマント殿下もそう言っていただろう?」 他の地上勤務員や、竜騎士達の冷たい視線が彼に集まる。 「だ・・・・だからといって」 「話はそこまでだ。とにかく、貴様らに言っておく。決して、勝手にマリアナへ進出することのないように! それを破ろうとした者には容赦なく、檻にぶち込んでやる。」 パルンクは皆に聞こえるように、大声で言い放った。 孤立無援を感じ取ったヴァルスに、その言葉は入らなかった。 ふと、男が視線を止める。彼はマッキャンベル中佐を見ていた。 「あなたが墜落した飛空挺のパイロットかね?」 「そうであります。マッキャンベル。デイビット・マッキャンベル中佐です。」 「私はイルクラ・ガルファン。階級は少将だ。君のお仲間が迎えに来るまで、我々が保護する。 短い期間だが、よろしく頼むよ。」 ガルファンは笑みを浮かべながら、中佐の肩を叩いた。 ガルファンの体格は大きく、身長は190センチあり、体つきはがっしりとしている。 顔つきはいかつく、右頬に痛々しい傷跡がある。しかし、どことなく頼れる親父というイメージが強い。 「任務ご苦労であった。そういえば、1時間前に朗報が入ってきた。アメリカ軍の空襲が成功した。 空襲は早朝から日没直前まで続けられ、6時過ぎに大魔道院が爆発、崩壊したとの情報が入っている。」 それを聞いた瞬間、マッキャンベル中佐は内心大いに喜んだ。 日没を過ぎる時、彼はエンシェントドラゴンが上空から飛んできて、業火で全てを焼き払ってしまうのではないか?という思いがあった。 もしかして、既に第5艦隊は壊滅しているかもしれない。 今頃はドラゴンが各地を暴れ回っているかもしれないと思ったが、日没を過ぎても、周りには何の変化も無かった。 恐らく、作戦は成功したのだろう。 マッキャンベルは内心確信していたが、改めて聞かされると、嬉しさがこみ上げてきた。 「そうか・・・・・機動部隊はやってくれたか。」 「やってくれたから、我々はこうしているんでしょう?」 オイルエンが、人懐こい笑みを浮かべて言う。 「あんた達、アメリカ人のお陰だな。」 マッキャンベルの前に、木造りのカップが右横から差し出された。 オイルエン大尉のチームのメンバーである小太りの髭面男が、彼に酒を渡そうとしていた。 「受け取って下さい。いい酒ですぜ。」 「あっ、ああ。すまない。」 彼は少し戸惑ってから、カップを受け取る。 「ここに辿り着くまでに、いつエンシェントドラゴンに丸焼きにされるかと、 内心肝を冷やしていましたが、これでぐっすりと寝れそうですぜ。」 そう言って、髭面男は豪快な笑い声を上げた。 「そうだな。まだ戦いは完全に終わったわけではないが、これで継戦派の連中に深いダメージを与えたわけだ。 諸君、あと少しの辛抱だぞ。」 ガルファンは弾けた様な口調でそう言った。 「隠れまわるのも、あと幾日のみですか・・・・・」 オイルエン大尉は神妙な顔つきで呟いた。グランスボルグの革命軍が決起しようとしたのが9月25日未明。 たった1週間前の事である。だが、その1週間の間が、彼には1ヶ月も2ヶ月も過ごしたように感じられる。 継戦派の重囲を突破した時や、休む間もなく行われた2度のゲリラ作戦。 1週間という短い期間の間に、色々な事が起きた。いや、起きすぎた。 「みんな!こっちを見てくれ!」 いつの間にか、テーブルに立ち上がったガルファン少将が、酒で赤くなった顔を周囲にめぐらす。 なぜか、横にはマッキャンベル中佐がいたりする。 「大尉、親父の悪い癖が始まっちゃいましたね。」 マルファがちょっとだけうんざりした表情で言ってくる。 「昔からああいう人だからね。止めようとしても無駄さ。」 オイルエンとマルファはため息をついた。そんな事は露知らずに、ガルファン少将はがなり声を上げた。 「酒を楽しんでいる時に悪いな。今、俺の横に立っている人物は、あの大魔道院を破壊した空母艦載機のパイロットだ!」 皆が驚きともつかない声を漏らす。 「この兄ちゃんは、不幸にも乗っていた機体がオシャカになって、この場で立っているが、 今こうして酒を飲めるのも、この兄ちゃん達、アメリカ軍のお陰だ!」 当の本人は、恥ずかしさの余り、顔を隠したい気分になった。 (このおっさん、いくらなんでもこんな事はやめたほうがいいんじゃねえか?それに) 彼は、脳裏にイメインの澄ました顔を思い浮かべた。彼女はマッキャンベルに対してあまりよく思っていない。 周りのガルファンの部下には、獣人などの亜人種も含まれているが、彼らも革命前までは立派なバーマント兵である。 昔別れた仲間や肉親が、味方機動部隊の行った空襲で戦死したものもいる筈だ。 だが、周りの雰囲気はそれを表している様子ではなかった。むしろ、彼を歓迎しているように見えた。 本当に歓迎しているのだろうか、それとも内心では憎しみを抱いているのだろうか。 マッキャンベルから見た限り、それは分からなかった。 「名前はデイビット・マッキャンベル中佐だ。訳あって、しばらくここにいる事になった。 まあ、堅苦しい挨拶は後にして、今は乾杯をしよう!」 「閣下、さっき乾杯したばかりっすよ?」 目の前にいた痩身の兵が苦笑する。 「さっきのは予行演習だ!さあ、カップを上にあげろ。中佐殿も一緒にやってくれ。」 皆が持っていたカップを上にあげる。 (この人って・・・・・・どんちゃん騒ぎが大好きな男か。見るからに酒が強いです、 て言うような面構えだし、何かと理由を見つけてはこうやって宴会を開いているのかもしれんな) マッキャンベル中佐は内心でそう思った。 「大陸をエンシェントドラゴンから救った、この勇敢なアメリカ人達に、乾杯!」 「「乾杯!」」 マッキャンベルはその声が聞こえると、カップをあおぎ、酒を飲んでみた。 今まで飲んだ酒とは、一味も二味も違う。 「マッキャンベル中佐、今日はゆっくり休んでくれ。私は少し、回ってくるよ。」 ガルファン少将はテーブルを降りると、部下達の所へ混じっていった。彼も慌てて降りた。 「すみませんねえ。うちの将軍がご迷惑をかけて。」 歩み寄ってきたオイルエン大尉が、苦笑交じりに言ってきた。 「面白い人だな。うちの海軍も似たような人は何人かいるが、流石に大勢の前で無理矢理紹介させられる 事に関しては、少しばかり気が引くな。」 「うちの大将は新人やお客さんが来ると、いつもああやるんですよ。 まあ、それがきっかけで、昇進が遅れておったんですがね。」 髭面の男が自慢げに言ってくる。 「と言っても、本人は階級なんざどうでもいいと言いまくってますが。」 「なるほど・・・・・・まあ、そんな将軍もいた方がいいだろう。堅苦しい指揮官ばかりじゃ、鬱憤も溜まりまくるからな。」 彼はもう一口酒を飲む。まだ2口目だというのに、なぜか頭がくらくらしてきた。 10月1日 午前7時 第5艦隊旗艦戦艦ノースカロライナ ノースカロライナの作戦室に、スプルーアンス大将はいつもと変わらぬ表情で現れた。 「お早う諸君。」 彼が言うと、幕僚やオブザーバー達が挨拶を返してきた。 「デイビス。補給作業は確か8時からだったな?」 「はっ、そうであります。」 「弾薬の余裕の無い艦を優先的に補給させるように言っておいたが、最初はどの艦から補給が行われる?」 デイビスは持っていた文書に目を通す。 「第4任務郡の軽空母ラングレーが最初に補給を受けます。」 「よろしい。対戦警戒、対空警戒はどうなっている?」 「補給時には常時、40機のヘルキャットを飛ばし、エスコート艦の見張りを倍に増やしております。 補給船団のほうも、我が機動部隊の北方18マイル地点に迫っております。」 「予定通りだな。」 スプルーアンスは満足して頷いた。 「長官、第58任務部隊司令官のミッチャー中将から意見具申であります。」 作戦参謀のフォレステル大佐が、おずおずとした口調で言ってきた。 「ミッチから?具申の内容は?」 「ミッチャー提督は、墜落機のパイロット救出を行いたいと申しております。」 スプルーアンスは腕を組んで、少しばかり考えた後、 「ベルーク大佐。どう思う?」 彼はベルーク大佐に向けて言った。 「パイロットの救出・・・・でありますか?」 「そうだ。出来ると思うか?」 「救出は・・・・・・・難しいでしょう。」 彼は地図を指差した。 「ギルアルグには、継戦派の殲滅を逃れた革命側の部隊が多数残存しております。革命軍上層部では、 もし部隊の付近に艦載機パイロットを発見した場合はこれを保護せよ、と命令を送っています。 しかし、革命側の残存部隊は各地に分散していて、どこにいるのかも分からぬ状況です。」 「では、出来ないと思うかね?」 スプルーアンスは表情を変えずに言った。 「革命軍上層部には、未だにパイロット救出の通信は送られておりません。現地では、継戦側の追撃が厳しく、 魔法通信を送ろうものならば、継戦側に察知される可能性があります。それを恐れて、魔道師は通信を 送って来ないのかもしれません」 「ふむ・・・・・・敵のボスはなんとか倒したが、その子分連中が未だに抵抗をやめないとなると、少し厄介であるな。」 「では、ミッチャー提督のパイロット救出の申し出は断りますか?」 「断らん。」 スプルーアンスは即答した。 「我々は2日後には全部隊が撤退する手筈になっているが、予定を変更し、一部の部隊をこのマリアナ沖に貼り付けさせる。 もし、ギルアルグの継戦軍が熱くなっている場合は、機動部隊の艦載機でその熱を冷ますことも出来る。 そうすれば、バラバラになった革命軍への視線も我々に向けられるはずだ。 」 彼は決心したように言い放つ。 「ミッチに連絡だ。具申了解。パイロットの救出作戦案申し込みを容認する。具体的な作戦内容は追っ手連絡する。以上だ。」 「分かりました。」 メモ用紙に文を書き写したアームストロング中佐は、すぐに作戦室から出て行った。 「1人でも多くの将兵を連れて帰る。これからはそれが、第5艦隊の主な任務になる。 諸君、まだ戦いは続いている。その事を肝に銘じていてくれ」 スプルーアンス大将は、幕僚達に向けてそう言った。
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赤い翼の輪舞曲 第16話――融合を超えろ! 心を繋ぐ組曲の調べ―― (ここは……? 一体、どうなっているの?) イースは、荒れ狂う流れの中でもがいていた。 フュージョンのコアを追い詰めておきながら、後一歩のところで、結局止めを刺すことはできなかった。 いかなる力の働きによるものだろうか? フュージョンの体内は大きく歪み、滅茶苦茶にかき回されて濁流と化したのだ。 体中に居るイースもまた、抵抗することも叶わず、流れに身を任せるより他無かった。 こうなっては現在位置の把握すらできない。イースの優れた感覚器官も、周囲の変化の正体がまるっきり不明とあっては何の役にも立たなかった。 (もう、この身体も持たない……) イースの情報を管理し、身体機能の強化・増幅を司る胸のダイヤに、ピシリと大きな亀裂が入る。 強化服の機能を暴走させた代償だった。 全力で動けるのは、後わずか一秒足らず。フュージョンの侵食に耐えるだけなら、まだしばらくは持つだろうが、それも――時間の問題であった。 “ギィヤァァ――!!” 耳をつんざき魂を打ち砕く、竜の咆哮。 この世界において究極の悪と恐れられた、ノイズの叫び声が聞こえてくる。 (そう――あなたも戦っていたのよね。なら、後のことは任せていいかしら?) できることなら、この手でフュージョンを滅ぼしたかった。だけど、もう仕切り直すだけの時間が自分には残されていない。 体内に入り込む前の対決で、浪費した力が惜しまれる。もっとも、それだって奴を油断させるのに必要なフェイクだったのだから仕方が無い。 結局のところ、一か八かの賭けに、敗れただけの話だった。 昔から、欲しいものほど手に入らなかった。後一歩で敵を仕留め損なう。そんな惨めな結末は、確かに自分の最期に相応しいのかもしれない。 ピシリ。ピシ、ピシピシ……。 胸のダイヤの亀裂が、蜘蛛の巣状に広がっていく。それと共に、真紅の宝玉が黒ずんで色彩を失う。 イースは一人、暗闇の中で消滅の時を待った。 (せめて、この戦いの結末くらいは見届けたかったけれど……) しかし、いくら待ってもその瞬間は訪れない。それどころか、何の前触れもなくフュージョンの侵食が止まった。 そして、何が起きたかを確認する間もなく、闇の中に、突如赤い光が出現した。 始めは、深い闇を真一文字に切り裂く一本の赤い線だった。やがてその線の中程が、徐々に上下に膨らみ始め、イースの視界を赤く染めていく。 なんと、それは巨大な生物の目だった。自然界には存在しない、爬虫類と猛禽類の両方の特徴を備えた鋭い眼差し。 (もしかして……ノイズの瞳!?) 視界の一切利かないフュージョンの中にあって、唯一視認できるもの。ノイズの瞳を、イースはじっと見つめる。 視線を感じないため、ノイズがこちらを見ているわけでは無さそうだ。彼の目には、殺気すら宿っていない。 やがて、瞳の中に何が映っているのかに気付いてイースは目を見開いた。 (あれは……地上の映像? じゃあ、今ノイズが見ているのは、街の様子だってこと?) まるで赤いフィルターがかけられた、巨大なスクリーンを見ているようだった。 見つめられていないのに、ノイズの瞳が見えるということ。視覚を共有しているということ。 それはつまり―― ノイズの内側から、ノイズの目を見ているということだった。 (ということは、私は……フュージョンは今、ノイズの体内に居るってことなの?) ノイズにも吸収能力があることは、響たちから聞いて知っていた。 竜のような姿をしてはいても、彼は悲しみの化身。生物学上の生き物では無いのだ。でも、まさかフュージョンを逆に呑み込むなんて、想像もしなかった展開だった。 ともあれ、この状況は歓迎すべきものだった。ノイズとフュージョンとの対決は、ノイズに軍配が上がったのだ。 (メロディたちは? お願い! 無事で居て!) ノイズの視界の中に彼女たちの姿を探す。しかし、そこにあるのは人気の無い街の様子ばかりで、動く者の姿を確認することはできなかった。 その映像に、突如、大きな変化が表れた。朱に彩られた空を切り裂いて、大量の矢のような何かが、地上へと放たれたのだ。 イースは瞳を凝らして、視神経に意識を集中する。機能が衰えているとはいえ、彼女の動体視力は、大きさも形状も人間そっくりの石像の姿をはっきりと捉えた。 (あれは――まさかっ!) やがて、心地よいメロディがイースの耳に届く。ノイズの瞳が調べの館を映し出した。音楽はどうやら、そこから発せられているらしい。 しばらくすると、街中を埋め尽くした石像に変化が訪れた。怯え固まっていた顔が、一人、また一人と柔らかな笑顔に変わり、冷たく固まっていた手足は、滑らかな動きを取り戻す。 そんな人々の様子を確かめるように、ゆっくりと、街の隅々まで映像が流れていく。見えているのはノイズの瞳に映る景色だけなのに、何だか彼の穏やかな眼差しまでもが感じられるような気がした。 (そうだったの……。あなたは、私とは違う。何も諦めていなかったのね。ごめんなさい。そして――ありがとう) 気が付くと、イースの両目からは涙が溢れ出ていた。 暗闇に溶け込んだイースの漆黒の闘衣が、まるで色が抜け落ちるように、白く、白く変色していく。 それは、“幸せのスキャット”が起こした、誰も知らないもう一つの奇跡だった。 『赤い翼の輪舞曲――融合を超えろ! 心を繋ぐ組曲の調べ――』 上空から、翅の生えた巨人が迫る。闇色の翼は、夜空を切り裂いて飛翔する。 その速さからは考えられないような、圧倒的な質量を伴って。 フュージョンは、メイジャーランドや加音町の住人たちを失った代わりに、ノイズを吸収してその力を己の物としていた。 肥大化した巨躯は幾分縮んだものの、痩身で切れのある肉体は、より高い戦闘能力を発揮する。 小さくなったとは言え、それでも体長は数百メートルに達し、体重は数千トンにも及ぶだろう。 しかし、プリキュアたちは臆せず、真っ向からぶつかっていった。 巨大な隕石が落下するかのように、フュージョンがプリキュアめがけて拳を叩き付ける。 四人はひと塊になって、上空目指して翔け上がる。 滑るようにフュージョンの拳を潜り抜け、半円を描いて交差する。その姿は、まるで可憐な花が開いていくようにも見えた。 「おのれっ! ちょこまかと……なにっ!?」 「「ミュージックロンド!!」」 「ハートフルビートロック!」 メロディ、リズム、ビートは、敵と交差する一瞬の死角を突いて、必殺技を叩き込んでいた。 赤、白、青のリングが、フュージョンの巨大な身体を拘束する。 「無詠唱だと!? 威力も以前とは桁違いだ!」 「シャイニングサークル!」 暗闇に、華麗に走る光のライン。まるで花火のように、夜空に巨大な五芒星が浮かび上がる。 「身体に――力が入らん!」 ミューズの描いた魔方陣は、フュージョンの気の流れを乱して力を拡散させた。 「まだまだ、これからよっ!」 ビートが、ラブギターロッドを高速で弾き鳴らす。通常は弦を一閃するだけの予備動作が、まるでロックの演奏のように激しく打ち鳴らされる。 そして、空を埋め尽くすかのように出現する――大量の青い光の音符たち。 一つ一つが、とてつもなく大きくて、その数は、数百、いや、数千にも届くほどだった。 「馬鹿な――どうしてこれほどの力が……」 “ビートソニック!” 「ぐあぁぁ――!」 ビートの生み出した音符は、美しき光の帯を描いて標的に襲いかかる。フュージョンの悲鳴すらも、その爆音で掻き消しながら―― 苦しみの形相を浮かべながらも、フュージョンは拘束を打ち破り、ビートソニックの攻撃にも耐えて見せた。 しかし、自由を取り戻した次の瞬間、前後を巨大なハート型の炎に挟まれていることに気付く。 その技は知っている。一度受けたこともある。だが――規模が桁違いだった。 「避けてしまえば――どうということはない!」 「どこに逃げるつもりなの?」 ミューズが、静かな怒りを湛えて言い放つ。 フュージョンは、赤と白に燃え盛るハートの炎に気をとられて、その先が見えていなかった。 黄色い泡が――否! まるで気球のように大きな球体がずらりと並んで、既にフュージョンを取り囲んでいたのだ。 “プリキュア・スパークリングシャワー!” フュージョンが両手を交差させて、防御の構えを取る。そこに迫り来る無数の泡と、二つの浄化の炎のハート。 “プリキュア・ミラクルハート・アルペジオ!” “プリキュア・ファンタスティック・ピアチェーレ!” 全包囲攻撃のスパークリングシャワーに退路を封じられ、ミラクルハート・アルペジオとファンタスティック・ピアチェーレの直撃を食らう。 まるで、同じタイミングで数百発の花火を打ち上げたかのように、暗い空が真っ白に染まった。 三度起こる――大爆発。 しかし、三拍子は数えない。技を放った後、四人は反撃に備えて身構えた。 これで倒せるなんて思っていない。最悪、今の攻撃を吸収される可能性もあるのだ。 やがて、爆発の光が収まる。しかし、予想に反して、その先にフュージョンの姿は無かった。 「まさかっ! 今ので倒しちゃったの?」 「そんなはず無いよ。勝った気なんて全然しないもの」 リズムの問いかけに、メロディは首を振って答える。浄化に成功した時のような手ごたえも感じられなかった。 「何か変よ。みんな、油断しないで!」 「上よっ!」 ミューズが警戒を呼びかける。 ビートが上方に気の高まりを感じて、とっさにバリアーを張り巡らせた。 直後に飛来する、無数の小さな黒い塊。幾万の飛礫は、ビートのバリアーを打ち破らんと牙を剥く。 「わたしも――手伝う!」 ミューズが空間からキーボードを召還する。奏でるメロディは、虹色に輝く球体となって彼女たちを覆った。 「なんとか――持ちこたえたみたいね」 「ダメっ! 次は下から来る!」 飛礫の攻撃が収まり、一息付くビート。しかし、今度はミューズが危険を察知する。 バリアーに弾かれ、あるいは命中せずに通過した飛礫は、再び一つに集まり、元のフュージョンの姿に戻っていた。 そして、下方から口腔を開き、赤い光線を放射する。 「「「「せーのっ!!!!」」」」 飛んで逃げては間に合わない。そう判断した四人は、互いの足を蹴って四方に散った。 十分な距離を稼いだはずなのに、膝から下に焼けるような痛みを感じる。その圧倒的な破壊力に、今度は彼女たちが顔色を変えた。 「相変わらず、なんって威力!」 「あれじゃ、私のバリアーだってひとたまりも無いわ」 「わたしのも同じ。避けるしかないと思う。でも――」 「うん。もし、あんなのが街に命中したら……」 スゥーっと音も無く、フュージョンがプリキュアの高度まで上昇して来る。 もう、その表情には先刻の様な嘲笑は浮かんでいなかった。 「驚いたぞ。以前とは、比べ物にならないパワーだ。どうやって、そこまで力を上げた?」 「言ったはずだよ。わたしたちプリキュアは、全ての人の幸せを守るために戦ってるの!」 「大切な人たちを、失う辛さがよくわかったから……」 「もう、二度とこんな悲しい想いはしたくないから……」 「わたしたちは、絶対に負けるわけにはいかないのっ!」 メロディが、リズムが、ビートが、ミューズが、口々にフュージョンの問いに答える。 「それが、お前たちの力の源か……。だが、同時に弱点にもなる」 フュージョンが、下に向かって手を翳す。その意味を悟って、いち早くメロディが回り込む。 鉛色の掌から、ポッカリと口のような穴が開く。 そこから生まれ出た光は――一条の閃光となって、地上に向けて放たれた。 「間に合って! トーンのリング!」 フュージョンの赤い閃光と、メロディの赤いリングが空中で激突する。わずかにフュージョンの力が勝り、力の余波が彼女を襲う。 墜落しそうになるメロディを、追いついたリズムが支えた。 「この――ッ!!」 「休んでいる暇はないぞ?」 フュージョンはもう片方の手からも、同じ光線を発射する。今度はビートが迎撃して、ミューズがサポートした。 「わかっていると思うが、今の攻撃は手加減をしている。どの程度まで耐えられるか、試してみるか?」 「こんなの、酷いっ! あんたの目的は、みんなを吸収して融合することじゃなかったの?!」 「私の目的は、全ての世界の、全ての命の融合だ。この街の人間の何割かが死んだところで、さしたる影響は無い」 「クッ、なんてことを!」 唯一の説得材料をあっさりと撥ね付けられて、メロディの額に汗が滲む。 「どうした? 私を滅ぼす切り札があるんじゃなかったのか? 見せてみるがいい!」 恐らくは、ノイズの記憶を盗み見たのであろう。 クレッシェンドトーンの力を知って、それでもこう言い放つ以上、それを撃てない理由もわかっているに違いなかった。 それからしばらくの間、四人は身を削るような防戦一方の戦いを強いられた。 フュージョンは、街に向かって攻撃を放つだけでよかった。後は、プリキュアの方から勝手に的になりに来てくれるのだから……。 「ハァ、ハァ、ハァ、……」 あれから数十発、四人は己の体を盾にしてフュージョンの攻撃に耐えていた。 何も、反撃の手段が無いわけではない。フュージョンはノイズを吸収した直後のためか、プリキュアの技を吸収できないようだった。 だから、こちらの攻撃も決定打とはならないまでも、確実にダメージを与えることができる。 ただし――撃つことが出来ればの話だった。 「脆いものだな、プリキュアよ。こちらが上に立てば防御しかできず、こちらが下に立てば攻撃すらできないとはな」 「こんなやり方……卑怯だよ!」 「そうよっ! 人質を取っておいて、偉そうにっ!!」 「落ち着いて、メロディ、リズム。今は耐えるしかないわ」 「だけど、本当にどうする? もう、長くは持たないよ。もしも受け損なったりしたら……」 どうするも何も、フュージョンを倒せる手段はたった一つしか存在しない。それは、戦う前からわかっていたことだった。 リズム、ビート、ミューズは、黙ってメロディを見つめる。その視線を受けて、メロディが悲しそうな笑みを浮かべながら口を開いた。 「前にも、同じようなことがあったよね。世界を救うか、仲間を助けるか、そんな選択がさ」 あれは、アフロディテがマイナーランドに連れ去られた時のことだった。 まだ幼生体だったノイズと、悪の心を増幅させられたファルセットは、女王の解放と引き換えに変身アイテムであるキュアモジューレの引渡しを要求した。 それは、仲間を助けて世界を危険に晒すのか、仲間を見捨てて世界を守るのか。そんな、救いようの無い選択だった。 結局、女王は取り返したものの、正気に戻ったバスドラとバリトンを助けるために、彼女たちはキュアモジューレに宿るト音記号を渡してしまったのだった。 「目の前で苦しんでいる仲間を、放ってはおけない!」 「仲間の苦しみの上に、幸せな世界なんて築けない!」 その判断は、結果的には間違っていなかったと思う。だけど、それは予期しなかった奇跡に助けられたからだった。 あの時の自分たちには、微塵たりとも、その先の見通しなんて無かったのだから。 確かに、仲間の苦しみの上に、自分たちの幸せは築けない。 だけど、自分たちや、その仲間と関わりなく生きている人たちの幸せなら、築けたんじゃなかったのか? あの時には考えてもみなかった。自分たちが、何を計りにかけたのかを。 わずか数名の仲間と、自分たちの願いと引き換えに、世界中の人たちの運命を、勝算の無い賭けに巻き込んでしまったのだ。 「せつななら、なんて答えるかな? 自分が見捨てられたと知ったら、わたしたちのこと恨むかな?」 「メロディ……。ううん、響。せつなは――」 「わかってる。その逆だよね? せつなは自分の命に代えても、世界を救おうとした子だよ。“仲間の苦しみの上に、幸せな世界なんて築けない”なんて答えたら、せつながやろうとしたこと、全部台無しにしちゃうんだよね」 前回は、自分たちの選択は正しかった。でも、今回もそうだと言えるだろうか? この下には、大切な家族がいて、友達がいて、幸せに暮らしているたくさんの人間や妖精たちがいる。 そんな者たちが命を落とすようなことがあっても、自分たちの選択は正しかったって、そう胸を張って言えるだろうか? そうでなくても、たった今、本当に世界が滅びる姿を、その悲しみを、現実のものとして感じてきたばかりなのに。 ここで選択を間違えれば、命を投げ打ってまで世界を救おうとした、せつなやピーちゃんの想いまで踏みにじってしまうことになるのだ。 「ねえ、響。私ね、せつなの笑顔が思い出せないの。何度か、確かに笑ったはずなのにね。私たちって、なんで戦ってるのかな? プリキュアだから、戦ってるわけじゃないと思う。守りたい人がいるから、戦ってるのよね」 「私には、何ものにも代えられない、守りたい“子“がいるの。でも、この身に代えてでも、守りたい“みんな“だっている。響に任せるわ。あなたが私を信じてくれたように、私も響を信じたい」 「わたしもエレンと同じ。パパやママを守りたいけど、せつなを見捨てたら、パパやママと笑えないもの。わたしはメイジャーランドの姫で、音楽の女神ミューズよ。覚悟はできてるから!」 決断に苦しむメロディに、リズム、ビート、ミューズが、手を重ねて思いを伝える。 やがて吹っ切れたように、メロディは顔を上げた。 「きっと、せつなは自分をあきらめるのが正しいと思ってる。いつだって、それが正しいと思ってる。わたしはね――そんなせつなが許せないから!」 “わたしは――わたしたちはっ! 絶対にせつなをあきらめないっ!!” 「それが、お前たちの出した答えか? よかろう。考え抜いた結論を打ち砕いてこそ、心を折ることができる。待っていた甲斐があったというものだ」 「「「「いいえ! わたしたちの心は、絶対に折れない!!」」」」 再び、戦闘が再開される。先程までと変わらない防戦一方の戦いが続く。 しかし、その様子に悲壮感は無かった。さっきまでは受け切れなかったフュージョンの攻撃を、力強く跳ね除けていく。 決意を新たにしたことで、四人の動きに本来の切れが戻っていたのだ。 「いつまで続けるつもりだ? もう奇跡は起きない。これで、お前たちに勝機は無くなったのだぞ?」 「ううん――奇跡は、必ず起こるから!」 フュージョンの掌の光線を、ミューズが障壁で防ぎつつ答える。 「なぜ、そんなことが言える? もう、お前たちに手札は無いはずだ!」 「なぜですって? 決まってるでしょ!」 「今の私たちには、どうしても奇跡が必要だからよ!」 今度は、口からの強力な光線が放たれる。 その一撃を、リズムがミュージックロンドで迎え撃ち、その余波をビートがバリアーで受け止める。 「絶対に起きる! 起こして見せる! それが、信じるってことだよっ!!」 “プリキュア・ミラクルハート・アルペジオ!” 「ぐあぁぁ――!」 フュージョンの背中に回りこんだメロディが、今度こそ渾身の一撃を叩き込んだ。 のっぺりとした、感情の起伏の少ない鉛色の顔が、それでもハッキリとわかるくらいに怒りに歪む。 「……こんなことをしても倒せないと知りながら、なおも抗うのか? ならば今度こそ、本物の絶望を与えてやろう!」 フュージョンは、大きく、大きく息を吸い込んだ。これまでにない程の、圧倒的なエネルギーが口腔に収束していく。 しかし、突然集中を乱して不発に終わる。街の様子に――変化が起きたのだ。 「なんだ? この耳障りな音は……。いや、知っている。だが、どうしてこんな時に演奏などしていられるのだ!」 静かだった街に、再び響き渡る“幸せのスキャット”。 ハミィの歌声、団の指揮、アフロディテの神秘の力。加音町とメイジャーランドの、人間や妖精たちの演奏だった。 「プリキュアよ、聞こえますか? あなたたちの決断は、私を通じて、ここに居るみんなが聞いていました。その答えが――この演奏です!」 アフロディテの声が響いてくる。そこに割り込むように、少年の声と、オウムらしき生き物の言い争う声が聞こえてきた。 「なあ、姉ちゃんたちと話してるんだろ? 頼むよ! 俺にもしゃべらせてくれよ!」 「無礼者っ! アフロディテ様のお力をなんと心得る!」 「大丈夫、ちゃんと聞こえるようにしてありますよ」 「ホントかっ! 姉ちゃんたち、それにアコ! 俺、せつな姉ちゃんに伝えられなかったことがあるんだ。 俺さ……強くなりたかった。いつか、プリキュアや、太陽マンよりも強くなって……姉ちゃんたちや、アコや、せつな姉ちゃんだって、みんな守ってやるって、そう言いたかったんだ。 せつな姉ちゃん! 聞こえてないかもしれないけど……。あきらめるのなんて無しだからな! ヒーローってのは、一度や二度くらい負けたっていいんだよ! 絶対にあきらめずに、最後は必ず勝つのがヒーローだろ? 俺はヒーローになるのをあきらめないよ。だから、せつな姉ちゃんもあきらめないでくれよっ! がんばれ! がんばれっ! せつな姉ちゃん!!」 再び、オウムと少年――奏太の言い争いが始まる。苦笑しながら、アフロディテは話を繋いだ。 上空の様子を、その力で“観て”いたアフロディテは、プリキュアの葛藤を、街の人々に余すことなく伝えたのだった。 みんな、この少年と同じ気持ちだった。自分たちに構わず、思う存分に、何の悔いも残すことなく戦ってほしいと。プリキュアを信じて、運命を託す――これは、自分たちの意思で決めた選択なのだから。 少し前の住人たちなら、あるいは妖精たちなら、逃げ出した者も多かったかもしれない。 だけど、ついさっき、全ての者で協力しあって“幸せのスキャット”を演奏したばかりだった。それが、バラバラだったみんなの心を一つにしたのだ。 「聞こえる? フュージョン。あんたの言ってる“融合”がどれほど薄っぺらいか、この音楽が証明してるよ!」 「人はみんなバラバラで、時には理解しあえずに、傷付けあったり、いがみあったりもする!」 「だけど、間違うからこそ、許してもらえる。弱いからこそ、力になってあげられる!」 「みんな違うからこそ、一つになった時に、より大きな喜びを感じられる。助けあい、補いあって、大きな力を出すことができるの!」 一瞬の沈黙の後、フュージョンの身体が大きく震え上がる。体表が波打ったかと思うと、見る見るうちに膨れ上がっていく。 巨大な体躯が、更に一回り大きくなる。何が起きているのかは、際限なく増大していく威圧感が教えてくれた。 これまで抑えていた潜在能力の、その全てを引き出したのだ。 激しく放たれる闘気は、もっと異質な、不気味な何かに取って変わる。それは殺気、あるいは怒気――いや、狂気と呼ぶに相応しいものだった。 「それが……どうしたと言うのだっ! どう足掻いたところで、お前たちに勝機はないのだぞ? 度し難い、愚か者どもめ……。もう、貴様らなど不要だ! 起こりもしない奇跡にすがりながら、死んでいくがいい!」 融合を唯一の目的としていたフュージョンが、今――初めて相手を消し去るために牙を剥く。 これまでとはまるで違う、圧倒的な恐怖と威圧感。 その時だった―― “やっと、見つけたよっ!!” どこからともなく聞こえて来る、強い意志を持つ声が、加音町の空に凛と響き渡った。 赤い翼の輪舞曲――幸せの“セッション・アンサンブル”――へ続く