約 15,773 件
https://w.atwiki.jp/narikiri_epilogue/pages/2.html
Story 『瀬平戸』 『White World』 『冬木』 『Horizon』 『クレイドル』 『瑞穂』 Material 英雄名鑑【01~10】 【11~20】 【21~30】 用語集【瀬平戸】 合計: - 今日: - 昨日: -
https://w.atwiki.jp/narikiri_epilogue/pages/32.html
――――空気は遥かに一変した。 『存在』の差、或いは『魂』の重さとでも言うのだろうか。それは其処に居る全ての生命の注目を一身に受けている。 偶像として祀られるだとか、奇行を以て浴びせられるものとは全く以て違うものである――――言うのであれば。 只管に、存在として『重い』。雑多な魂を幾つも束ねようと、彼女達の内の一つにすら届かないであろうという……人間の根幹から成立しているような。 「Was gleicht wohl auf Erden dem Jagervergnugen,」 透き通るほどに美しい。聞き惚れるほどに麗しい。然してその声は幾百の命に塗れている。 視線は、其処に歩み行った少女達に注がれる。そしてその先頭で、高らかに謳い上げる少女に向けて注がれる。 「Wem sprudelt der Becher des Lebens so reich?」 ある者は、初めて直接的に拝むその姿に絶句した。 「Beim Klange der Horner im Grunen zu liegen,」 ある者は、支配される我が身であることを思い出しその身を竦ませた。 「Den Hirsch zu verfolgen durch Dickicht und Teich.」 ある者は、今その手に握りしめていた殺意をすら放棄し焦燥した。 「Wenn Walder und Felsen uns hallend umfangen,」 ある者は、再び相見えるその姿に漸くの終局を見た。 「Tont freier und freud ger der volle Pokal.」 そしてある者は。其処に、魔法少女の残滓を見た。 「嗚呼、来たか。来てしまった。骸を纏て少女を喰らう少女封鎖。絶対にして、虚ろの裁定者――――黒百合学院。そして」 その手には、或いは魔杖が握られていた。その手には、或いは刃が握られていた。その手には、或いは何もない。 そして、先頭を征く少女のその手には、猟銃が握られていた。そして少女は自身が語る通りに、魔弾の射手にして絶対なる狩人であるのだから。 ただそれだけでいい、ただそれだけが事実なのだ。それで全てが成立し、それでこの場にいる全ての存在との力関係は完了する。それは、ただ只管に証明なのであった。 『魔王』の衣を纏う者は、ただ其処に立っていることすら精一杯だった。そして、喉の奥からその名を語ることだけが……今できる、彼女の抵抗であった。 「――――藤宮、明花」 この場に踏み入れた少女達、その中でも一際強く作用する彼女の放つそれは。 それは、正しく『王』の持つ圧力。圧迫。或いは、威光とでも言うべきであろうか。支配者に最も必要とされる……全ての人間に対して『特別なのだ』と認識させる、絶対的な存在感。 その場は混沌としていた。然して、明確な殺意や、想定外の事態による混乱、朧気な意識の中に貫かれようとする意思、或いは這いずり回る謀略をすらも、その意識を独占した。 「御機嫌よう、皆様方。そして、ええ――――“裁定”の時間です」 その白糸の如き指先から、パチリと軽い音がした。 した動作といえば、ただそれだけ。それだけで、其処に居る。全ての少女達が、“身動ぎ一つをすら奪われた”。 時間を止めた――――否。皆、意識がある。身体自体は生命活動は正常に行っている。実際のところ、その場に居る全員がそれがどうして起こった現象なのか理解しているのだ。 ただ、あまりにも理解し難い。ただそれだけの話だった。……今。此処に居る、全ての魔法少女達の動きは。 此の空間を満たしている……藤宮明花、という存在が放った、魔力によって無理矢理に“停止”を“強制”されている。 (……そんな、嘘) たった今。藤宮達生徒会の出現を受けて、強化ガラスの方へと駆け寄っていった山本の隙を突こうと立ち上がった雛菊ひよりは、その圧倒的な魔力量に驚愕した。 理屈自体は単純。然し、こんな事が単独でできる魔法少女など見たことがない……指輪の魔法少女どころか、先にであったコノハナの魔力ですら此処までの現象は引き起こせないだろう。 何か。何かをと考えても、身じろぎ一つ取れない状態では何をすることすら出来ない。文字通り、“何も出来ない”のだ。 「それでは皆様、静粛に。そうですね……ヘレネさん。先ずは……」 「っ! ええ、はい、分かっております、分かっております! 私の不始末は、私の手で! そうでしょう!」 命じられたヘレネが“許可”され、止まった空間の中を動き出す。 魔法少女としての姿すら見せないまま、“山本とひよりが居る、実験室遥か上方の観測室”へと向けてたった一飛で其処に降り立った。 「……チッ、余計な虫まで居やがった」 ヘレネは山本の前に立ち、ひよりへと視線をやると……塵屑を見るかの如く、そう吐き捨てる。 それから、山本の襟首を掴み上げると、そのまま“外へ放り投げる”そしてひよりも同様に……外へと“思い切り蹴り出した”。 スローモーション、というのがその光景に一番近いだろうか。両者の身体は、ゆっくりと、ゆっくりと……まるで、止まっているかのような時間の中を泳ぎ切り。 そしてそこでひよりは、ヨツバが先行して、然して言葉に出せなかった驚愕に苛まれた。 「こんなところでしょうか。では――――」 パチリ、という音と共に、その場に居る人間全てに自由が戻った。 然し、然し――――其処から、直ぐに動き出せる人間は、何処にもいなかった。 ■ 「……コノハナ、さん」 黒百合学院生徒会――――その中に静かに佇む旧知の名を呟いた。 ひよりを見ようとも、此花の形に変化はなかった。ただ冷たく現状を見据えるのみであり……堪らず視線を外す。 たった今、自身を突き落とした金髪の少女、ヘレネもまた既に“面識”がある。無論、最悪な形であったが――――裏を返せば“明確な敵”と見れる相手でもあった。 そして、黒百合学院生徒会長藤宮明花。既に事前に姿形を見せられている。たった今、その絶大な力を見せつけた彼女に。そして、それが従えるもう一人に。“心を砕かれかけた”。 「――――嘘だ、嘘です、それは、それだけは、それだけは有り得ない……有り得ちゃいけない!!!」 それは。瀬平戸の魔法少女にとっては、絶対的な存在と言っていい。 忌々しい諸悪の根源。盤上に、少女の血を以て万の彩を描き出した――――或いは瀬平戸全ての魔法少女の仇敵にして。全ての魔法少女達の、起源。 「ああ、やっぱり。ウチの頭がおかしなったんじゃないんやな……」 或いはそれは、踊り狂う魔法少女。 彼女は純白であり、透明であった。そしてその身を、黒い百合に包み込む。 「お久し振りね。魔法少女」 そうして少女は、無垢に笑った。その名を語ることすら、驚愕に苛まれた彼女達には不可能だった。 黒百合学院が彼女を従えている事実は、正しく一種の絶望であった。自身達を狂わせた元凶すら、最早彼女達の掌の上というのであれば、最早……“どうすればいい”? ひよりの思考能力は停止にすら近い。ヨツバもまた同様だった。提示された情報量に、全くと言っていいほどに思考構築が追いついていなかった。 「――――ふざけるな、ノイスシュタイン! これは一体どういうことだ!!」 そして二人の停止しかけた思考は、山本有香の叫びによって漸く正常に近い値へと引き戻る。 彼女が喰らいついたのは、藤宮ではなく、先ず最初に“ノイスシュタイン”へと向けたものであった。 ヘレネは、許可を求めて藤宮へと視線を送る……当然とばかりに頷いた藤宮に、顔を蒼白く染めながらも一歩前に出た。 「どういう? 私達黒百合学院が此処に現れたということは、理由は一つしか無いでしょう――――貴女に。 我ら黒百合学院生徒会への、反逆の嫌疑がかかっています。その処罰に来た……当然の話でしょう?」 山本は目を見開いた……先程、戯言だと切り捨てたひよりの言葉が。妄想だと取り合わなかった推論が。今此処で、たった今、その一言だけで証明されてしまっている。 いや、これはもっと、もっと酷い形……恐らくは、山本にとって最悪の形で此処に現れた。 「日和ったかヘレネ! 持ちかけたのは君のくせに、ここで私を生贄に捧げるつもりか!!」 「黙れェ! 元はといえばテメェが悪いんだろうが! しっかり隠蔽工作してこなかったから計画がバレて、私が……“粛清”されたんだろうが! だったらテメェも罰を受けろよ、テメェも確り報いを受けやがれ! 死にさらせぇ!!」 最早、山本の感情は呆れにすら近かった。 ここまで呆気無く捨てられるとは思ってもいなかった。ここまで容赦なく切り捨てられるとは思ってもいなかった。 対抗手段、戦闘手段はたった今、先の戦闘によって動力源を破壊されて使用できない……ならばと、後ろを振り返る。 「ま、魔法少女隊!!」 縋ったのは兵士達であったが。大破したMG-AIEのコックピットから引きずり出された三人の兵士達に、戦意は欠片も残っていなかった。 そして残っていたとしても、それに従うことはなかっただろう。事実として、現状無数に居た兵士の殆どが此処には現れていないのだから。 彼女達は。山本の兵士ではなく、黒百合の兵士であり。 「……MG-99さえ、あればぁ!!」 思いを馳せるは最高傑作。あれさえあれば、この危機的な状況も打破できるという確信があった。 そも、あれは藤宮達生徒会に対抗するために作られたものであり、その性能テストは全て想定する数値を上回っていた。 今回は油断から停止する羽目になったが、仮にまともに戦えば姫獣とて相手取って劣らないどころか、一方的に叩きのめすことが出来る自信すらあった。 ……銃を藤宮に突きつける。せめてこの銃撃で隙を作り出し、その間に逃走しようという魂胆であったが。 「あら、それは。“これ”のことですか?」 「……は、何を……!?」 藤宮が銃へと人差し指を向ける――――瞬間。銃が、山本の意思に反して“動き出した”。 それは“起動”した。無論、本来であればありえない。魔力炉が無いと動かない代物であり、そしてその魔力量は魔法少女一人二人では到底補えない量の出力である。 だと言うのにそれは起動した。その魔導の鎧は……ただ、“藤宮から供給される魔力のみを以て”、無人起動を完全に成立させている。 「……そんな」 「山本有香さん。貴女の頭脳はとても素晴らしいものですが……既に、私の目的に必要なものは揃っているのです。 であれば……ええ。賢い貴女ならお分かりでしょう。つまるところ……“お仕事は終わりです”」 山本が後退る。それを、MG-99がぎこちない動きで追いかける。 その顔が蒼白に染まっていく――――先の先まで。素晴らしい最高傑作であり、自身にとっての光であったそれが、今は余りにも眩い破滅の光にすら見えた。 藤宮は笑っていた。其処に一切の表情変化はなかった。それが仮面なのか、それとも本心から笑っているのか、それすらも理解できないほどに。 MG-99の右手が、山本の首を掴んだ。生身の身体で幾ら抵抗しようとも……振り切ることが出来るわけがないことは、自身がよく分かっているというのに。 嫌だ、嫌だと思考が喧しい。明晰であった、天才であったその脳髄は今やただ只管に恐怖と後悔で支配されていた。 こんなところで死ぬ訳にはいかない。自分にはまだやるべきことがある。やりたいことがある。見てみたい光景がある。夢がある。世界から、この天才の頭脳が失われてはならない。 まだだ、まだだ。此処から、此処から生存へと到れる公式を見つけ出して―――― 「ふ、ふじ、藤宮ァァァァァアアアアアアア!!!!!!!!!」 「ええ、はい、さようなら」 ――――それは、命乞いか。それとも、ただの怨嗟か……何方にせよ、藤宮は全く気に留めることもなく。 ばきり、という音がした。ただそれだけで全てが終わる。糸の切れた人形のように崩れ落ちる山本の上に、魔力の供給を絶たれた強化外骨格がガラクタのように覆い被さる。 これにて、山本有香という一人の人間の命が終わり。そうして藤宮は……ぱちりと、手を叩いて。 「さて、次は貴女達の番ですね」 それで、全てが終わったとして。“次の案件に、意識はカチリと切り替わっていた”。
https://w.atwiki.jp/nyoyamikialex/pages/34.html
概要 引用 所属 詳細藍鼠(あいねず)眼の魔女 性格 媒介魔術 髪長姫 異端の魔女 人に近い魔女 関連人物 出張先 参照先 概要 藍鼠(あいねず)眼の魔女マユクニト。 薄紅眼の魔女ナヴィーニャが使役する二百五十六色の魔女の一人。 引用 「事務的なツッコミをせざるを得ない方の身にもなってください」 所属 二百五十六色の魔女。 薄紅眼の魔女ナヴィーニャに従事する存在。 詳細 藍鼠(あいねず)眼の魔女 紀元はラプンツェルと白雪姫とメリーポピンズ。その外殻は御伽噺。 司る字は媒介魔術師。 性格 昔は絵にかいたような優等生だったが、今はナヴィーニャの無茶ぶりに疲れてやさぐれている。 他の魔女たちはそんなマユクニトの様子を反抗期と称して酒の肴にしているようだ。 そんな彼女は自分では真面目な方の人間だと思っている。実際は似たり寄ったり。 天狗。 ミーハー。 媒介魔術 特定のアイテムを消費することで、魔術の効力を増加させる等価交換の術理。 集積・消費が前提となるデメリットと、多彩な魔術に応用できる可能性のメリットは、「窮地からの逆転」という文脈を得意とする。 マユクニトは自身の生物細胞を媒介として多様な魔術を行使する。爪、血、涙、睫毛、かさぶた、垢、ありとあらゆる身体の部位を媒介とする。 特に髪の毛はレートが高い。 髪長姫 『髪には多大な呪力が宿る』という「髪長姫」、あるいは「ペトロシネッラ」伝承を参照することで、魔術を成立させている。 髪を燃料として幅広い魔術が使用可能なほか、髪そのものに魔術干渉を行うことで魔器具として使用できる。 髪によって人形を編むことで神卸術を行ったり、絡繰術を行使することが可能。 異端の魔女 二百五十六色の魔女はほぼ共通の背恰好を持つが、マユクニトはその中では異端。 己の身を魔術の糧とする性質上露出の多い服装を好み、また髪もサラサラのストレートヘアーとなっている。 身体を媒介とするため、他の魔女たちよりも成長・育成のリソースが少なくやや幼い。 常に携帯しているポーチには、散髪セットの他に自身の頭髪がぎっしり詰まっている。 末っ子気質。他の魔女に可愛がられる。 人に近い魔女 己の肉体を媒介として魔術を発動するため、人間に極めて近い身体構造を保っている。 それは、人間への理解が徐々に浸透していくという事でもある。 人間の倫理思考に引っ張られがち。 関連人物 ナヴィーニャ 「せんせー」呼び。 忠誠心も他の魔女よりは高いが、その破天荒な素行にはやや呆れている。 ヴェルダン 偉そうで気に入らない。 ラ・クール・ベル バカ。 出張先 魔女探偵ナヴィーニャ 脇役。ナヴィーニャの助手、補佐として活動している。 参照先 ラプンツェル - Wikipedia グリム童話はイタリア起源? - 今日は店じまいしました 白雪姫 - Wikipedia メアリー・ポピンズ - Wikipedia
https://w.atwiki.jp/obbligato207/pages/702.html
ソドモン・ペガーナ マバディ島(神聖ペガーナ、聖拝ペガーナ)から異端視されているペガーナ諸派のひとつ。そのなかでも、いわゆる秘密宗派にあたる代表的なものが、このソドモン・ペガーナである。過激な異端宗派ではないどころか超穏健的だが、マバディ派からは本流に反するとの烙印を受け、少なくとも、マバディ派の勢力圏では堂々と名乗ることはできない宗派だろう。 メラ神を信奉するこの宗派は、芸術や文芸を尊重し、創作活動の中に人間の精神の本質があると説いているという。この教えはいささか一般性に欠け、また信者獲得の布教活動は行われていないため、デラル・ペガーナのようにマバディ派が黙認するほどの勢力にはなりえないようである。 基本的に、ソドモン派を信仰する一般民衆は皆無と言っていい。しかし、彼らソドモンの聖職者たちは、とにかく西方全域で見かけることができる。彼らは民衆をその《奇跡》(聖霊の力?)で救済し、代償も受けずに去っていくという(長く留まると迫害されてしまう)。いままでマバディ派の功績だと思われてきたことが、かなりの部分でソドモン派の聖職者たちによる救済だったということがわかってきている。 この宗派の聖職者は、招霊衡法を使う。 人物 指導者ソクレ・ナ・モナン ソドモン・ペガーナ教師 所属エグゼリシュ・シルマルリルラ サラール エリカ・シグル 出展:「ワースブレイドエクスパンションセット3【西方術法の書】」 戻る→用語集 用語集/さ行 用語集/さ行/そ 宗教一覧
https://w.atwiki.jp/team2000/pages/23.html
きりん「俺15歳なのに口論が超強い!!俺妨害しか好まないし俺異端だ!!!」
https://w.atwiki.jp/orzbit/pages/76.html
DESSERT ~MELTYKISS外伝~ 2.「 BISCUIT 」 爆炎の魔女に襲われた村は、完全に焼き払われていた。 炭化した遺体が様々な形状で残されている光景は怒りを通り越して恐怖を異端警察隊員に与えていた。 「士気が落ちてますな」 コン=バボンは渋面を深めてモルトに囁くと、モルトは頷いて苦笑を浮かべた。隊員の手前、砕けた口調ではあるものの上官に対する言葉遣いに直っている。ライ・ホップキンを手招きで呼び、3人だけで集まりながらモルトは苦笑いを消した。 「これで士気が落ちなかったら、それはそれで隊員の正気を疑うがね」 「で。これからどうすんです?」 ライが眼鏡の位置を直す。眼鏡を直す暇も無く、出動となってしまった。それが気に入らず、終始不機嫌である。 「爆炎の姿は無し。そりゃそうですわな。暴走した人狼なんかと違って、奴らは隠れる事が出来ますからね」 「特に爆炎は今まで好き勝手やっときながら生き残ってますからな」 コン=バボンもライの言葉に同意の頷きをする。 「斥候を出す。ライ、ここら辺の村々と均等な距離である場所に野営地を設定しろ。コン=バボンは斥候の選抜。各村に設置された駐在所と連携を取って異変が起きたら即座に報告。いいか? 例え村が焼かれても隠れて〝爆炎〟の追跡を行う追跡組も編成して各村に派遣する斥候に同行させるようにしろ。追跡組の選抜は任せる」 2人が頷くのを見て、モルトは笑みを浮かべた。 「奴の性格は聞いていた。それに、この現場を見て確信した。強いのだろうが、派手で迂闊な奴だ。付け入る隙はある」 「だといいんですがね」 肩を竦めてライは溜息をついた。コン=バボンはモルトに笑みを返すと斥候の餞別へと隊へ戻る。 「さて。ライ、我々は野営の準備に取りかかろう。次に〝爆炎〟が出るまで待機する」 ◆◇◆ 野営地のテントの中。モルトは〝爆炎〟の魔女に関する資料に目を通す。 しかし、資料と言ってもそう多くは無い。今までに関与したと思われる事件が列記されてるだけのものだ。 爆炎のアレス。そう、自称している魔女。 人体実験を好み、人を狩っては自らが扱う炎の魔法の実験台にする。 焼かれた村は十数件に及び、〝爆炎〟の仕業であろう行方不明者も多い。 だが、それらの事件の報告から浮かび上がる人物像は、子供、というイメージだった。 危険な力を手に入れて、それを弄ぶ子供。 少なくとも老獪な印象は薄い。 「実際に相対してみないと解らんか」 結局の所、モルトが見ているのは文字の羅列だ。それを見て事前に情報を得るのは大事な事だ。 あとは、それを生で見て照らし合わせる必要がある。 「モルト様」 蚊の鳴くような声にモルトが顔を上げると、グレーンが水差しを手に入ってきた。 モルトは黙って器を手にすると、その器にグレーンが水を注ぐ。 グレーンはモルトの奴隷だった。 帝都に何度か行った折に貴族連中の接待を受け、付き合いで買った奴隷であった。 「グレーン。身体を大事にしろ。特に、指を冷やすなよ。指を凍らせたら引き金が引けん」 小さく頷くグレーンを見てモルトは満足そうに頷いて水を飲み干す。 グレーンの銃の才能を知ったのは偶然の事だった。それまで、グレーンは率直に言って用を足さない奴隷であった。 読み書き、発音も拙い。馬の世話はモルトに買われるまでやっていたのでマシだったが、家事などは毛頭駄目だった。 とは言え、モルトはグレーンを雑に扱う気など全く無かった。奴隷を買うなどと柄にも無い事をした負い目もある。 何とか得意なモノが無いかと模索していた、ある日。 その日は、グレーンに馬を引かせ、モルトは鳥撃ちを楽しんでいた。 ふと、銃声に身を僅かにも振るわせる事の無いグレーンに気付き、撃たせてみる事にしたのが切っ掛けだ。 普通は奴隷に銃を持たせるのは危険な事なのだが、モルトはグレーンの性格から危険は無いだろうと判断を下していた。 最初は戸惑ったものの、モルトから銃の扱いを教わり、グレーンは鳥を撃つ。 結果は、散々なものだった。その日は一羽も仕留める事無くモルトとグレーンは屋敷へと帰る事となる。 だが、モルトは満面の笑顔だった。 漸く、グレーンの得意そうなモノが見つかったのだから。 「〝爆炎〟の能力上、接近して仕留めれる相手じゃない」 再び資料に目を落とすモルト。その姿をグレーンはじっと見つめ、モルトの言葉に頷きを返す。 「最後のトドメはそうなるかもしれんが、兎に角遠距離からの射撃が重要になる」 グレーンはモルトの役に立ちたかった。 今まで、役立たずとして虐げられていた自分に、役に立てる事を見つけてくれたモルトの役に。 それは、今までの反動が大いにある。役に立てるという新鮮さが彼女の気持ちを後押ししていた。 通常であれば、年月や辛い出来事でその気持ちは簡単に立ち消えてしまうだろう。その程度の感情にすぎない。 グレーンが自分の気持ちがどうであるのか理解しているとは言えなかった。 ただ、今は直向きにモルトの役に立てる事を喜んでいた。 「お前の狙撃に期待している」 そう言って立ち上がったモルトは、グレーンの肩に自分が使っていた毛皮の外套を掛けてやってからテントを出た。 テントを出る一瞬、グレーンの顔が歓喜で輝いたのを視界の端に捕らえている。 「本当に大事にするのならば」 夜気に頬を鋭く突き刺されながら、寒さで痙攣したかのように自嘲を浮かべた。 「こんな場所には連れ出さないだろうな」 ◆◇◆ 〝爆炎〟が現れたという報告の狼煙が昇ったのは野営を開始して16日目の事だった。 「野営地から2日の距離か」 報告を受けてライの広げた地図を睨み、モルトは唸った。 「まぁ、間に合わないでしょうな」 ライは肩を竦めた。コン=バボンも苦々しい表情を浮かべていたが、3人に焦りは無い。当然、予測された事態だからだ。 「追跡組が生きてなければ、空振りだ」 そう呟きながら、モルトは野営地の撤収を命じる。 「撤収準備終了後、迅速に移動を開始する。但し、戦力を維持しながらの全力移動だ。疲れて戦えない状態になっては困るからな」 それは、異端警察の限界の1つだった。 軍の兵士の様に長期の訓練が出来ない為、兵士と比べると必然的に異端警察隊員の耐久力は劣る。 異端警察隊員は数年で止める者も多い。故に、兵士と違い長期の視点における育成が不可能に近かった。 モルトが求めるのは軍としての意識なのだが、隊員達の異端警察に対する意識は自警団に近い。 この差は大きかった。 「いっその事、我々で民間の異端警察もどきでも立ち上げましょうかね」 コン=バボンの台詞は冗談めかしてはいたが顔は真剣そのものだった。 「私兵か。悪く無い」 それを聞いてモルトは笑う。 「簡単に言うのはいいがな。どうせ、人数を集めるのは俺なんだろ」 ライはうんざりしたように言って、そして笑った。 「〝爆炎〟を仕留めたら、その報告書を帝国にでも持ち込んで立ち上げを嘆願するとしよう。今は、これで戦うしかあるまい」 笑いながら、モルトは腰にブレンデット家伝来の宝剣を腰に佩いた。 ◆◇◆ 幼い頃に暖炉の火で火傷して以来、マーク・メーカーズは火を恐れていた。 だが、今目の前に広がる炎を見ると、マークはそんな些細な火でトラウマを抱えていた事を馬鹿らしく思うようになっていた。 『私が命ず、炎よその男を焼き払えっ!』 逃げる男を炎が包み込んだ。手に抱えていた子供を自らの炎から遠ざけるように放り出し、悲鳴を上げて倒れる。燃えているのは、体格の良い厳格そうな男だった。陽に焼けて、浅黒く、分厚く硬化した皮膚から農夫であったのだろう。彼の抱えていた子供、男の子は燃える彼を呆然と見つめている。父親なのか、それとも偶然にも逃げる途中で彼が拾った男の子なのだろうか。 もし、父親ならば威厳のある父親だったのだろう。男の子も誠実そうな、善き息子だったに違いない。 彼は泣き喚きながら燃えた。見苦しく悶え苦しみながら。 『やはり外からだと時間がかかりますね。では、内側から』 浮遊する、女性のシルエットをした小さな炎の女。〝爆炎〟の魔女。 『私が命ず、炎よその子を内から焼き尽くせっ!』 男の子の穴という穴から炎が噴出した。 目。口。鼻。耳。尻。 体内で燃え上がった炎が空気を求め外へ外へと焼き尽くす。 幸いな事は、脳が直ぐに燃えて男の子があまり苦しんだ様子は無かったという点か。 そして、男と男の子の焼死体が転がった。 『悪く無いですね。問題は、狙いに集中が多少必要な事でしょうか』 呑気な声。先程の男の悲鳴を聞いた後だからこそ、その声がコントラストとなって皮肉のように響く。 マークは手にした火縄錠銃を握り締めた。 追跡組は何があっても動かず、〝爆炎〟の後を追わなければならない。 だが、マークは自問した。自分は何の為に異端警察に入ったのか? 彼らのような人々を守る為ではないのか。 だが、その考えは唾棄すべき言い逃れであった。マークは自身の正気を保つ為に安易な道へ、匹夫の勇へと走る。 今自分の手には〝爆炎〟を討ち取れるかもしれない武器があるのだから。自分に言い聞かせて。 マークは火縄錠銃を構えた。装填準備は済んでいる。火蓋を開ける。 静かに狙う。銃口が大きく上下する。マークの呼吸が乱れているからだ。落ち着こうとすればする程、息が荒くなる。 そして、突然響いた、炎の熱で家屋がひしゃげる音に身体が痙攣し引き金を思わず引いていた。 爆燃の発砲音。 銃弾は〝爆炎〟の近くを通りすぎ、戸板に命中した。 『な、何?』 驚いた様子で〝爆炎〟が周囲を見渡し、マークに気が付いた。 『成る程。異端警察。そんな所に隠れていたのですね』 マークは慌てて次弾の装填を開始する。震える手で、火薬皿に溢れんばかりに点火用火薬を注ぎ銃口から規定量以上の火薬を投入する。 ただひたすらにマークは次弾の装填に没頭した。そうして迫る恐怖を忘れようと努めている。弾丸を入れてカルカ杖で突きまくる。 もう一発撃てば全て助かる。そう思いこんでいるように見えた。 『私が命ず』 もったいぶるように、〝爆炎〟はゆっくりと丁寧に呪文を唱える。 『炎よ其の男を貫け』 炎の線が鮮やかに引かれた。 その線上にマークが居る。マークへと炎が到達した瞬間、マークが所持していた体中の黒色火薬が爆燃した。 燃えるマークのパーツが飛び散る。 『異端警察、ですか。次の実験材料は聖騎士にしましょう、とも思っていましたけど』 その光景を見て〝爆炎〟は人の形から、只の炎の塊へと成る。 『ウォーミングアップには丁度良いかもしれませんね』 そして、消えた。
https://w.atwiki.jp/eirei/pages/71.html
アンテルス教皇領????~236統率:D 武力:D 政治:D 知力:C 文化:B 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------第19代ローマ教皇。教会で殉教者の聖遺骨を集め、保管を命じた。前教皇ポンティアヌス同様、ローマ皇帝マクシミヌス・トラクスに迫害され、殉教した。聖人。 ウルバヌス1世教皇領????~230統率:C 武力:D 政治:C 知力:C 文化:C 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------第17代ローマ教皇。聖セシリアの夫ウェレリアヌスを改宗に導いたとされる。教会が財産を所有することを認定した。殉教者で聖人。 エウティキアヌス教皇領????~283統率:D 武力:D 政治:D 知力:C 文化:C 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------第27代ローマ教皇。殉教者の遺体はダルマティカ(法衣の一種)を着用させるべきである事を定めた。聖人。 カイウス教皇領????~296統率:C 武力:C 政治:C 知力:C 文化:B 魅力:B--------------------------------------------------------------------------------第28代ローマ教皇。助祭、司祭などの序列を経てきた者でなければ、司教には叙階されない事を規定した。主にヴェネツィアやダルマティア地方で尊敬される聖人。 カリストゥス1世教皇領????~222統率:C 武力:D 政治:D 知力:E 文化:E 魅力:E--------------------------------------------------------------------------------第16代ローマ教皇。元々奴隷で、主人の金を使い込んだり、ユダヤ教徒と争い鉱山送りにされたりした。井戸に投げ込まれて殉教したとされる。殉教者の埋葬されたカタコンベを発掘させた。聖人。この時代、ヒッポリュトスがローマ司教としての自らの正統性を主張して初めての対立教皇が出現した。 コルネリウス教皇領????~253統率:C 武力:D 政治:B 知力:C 文化:C 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------第21代ローマ教皇。司教であれば、殺人、姦通、背教といった大罪も許されるとし、反対したノバティアヌスらを異端に認定した。ローマ皇帝トレボニアヌスに迫害され、チェントゥリチェッレに追放され、殉教する。聖人。 シクストゥス2世教皇領(生まれはギリシア)????~258統率:C 武力:D 政治:C 知力:C 文化:C 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------第24代ローマ教皇。前教皇ステファヌス1世の生んだ、北アフリカ諸教会との関係修復に尽力した。ローマ皇帝ヴェレリアヌスの迫害によって殉教する。聖人。 シルヴェステル1世(シルヴェスター1世)教皇領????~335統率:C 武力:D 政治:C 知力:C 文化:B 魅力:B--------------------------------------------------------------------------------第33代ローマ教皇。ニケーア公会議において、アリウス派を異端に認定した。また、聖十字架の釘で「鉄の冠」を作った。聖人。キリストの血族と会った事が知られる唯一の教皇。 ステファヌス1世教皇領(ローマ)????~257統率:C 武力:C 政治:C 知力:C 文化:C 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------第23代ローマ教皇。迫害から戻ってきた信徒は、ローマの伝統にしたがって異端者でも教会に戻ったものにはその洗礼の有効性を認め再洗礼の必要がないと全教会に指示した。これによってローマ教皇の優位性を示した。しかし、北アフリカの諸教会は反対的であった。殉教者で聖人。 ゼフィリヌス教皇領(ローマ)????~217統率:D 武力:D 政治:C 知力:C 文化:B 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------第15代ローマ教皇。正統思想をおびやかす異端思想が現れ、その対応に苦慮した。14歳以上の若者は復活祭に聖体拝領すべきであると定めた。また切り子ガラス製の聖杯を使い始めた。聖人。 ディオニシウス教皇領(生まれはギリシア)????~268統率:C 武力:C 政治:B 知力:C 文化:C 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------第25代ローマ教皇。ゴート族に荒らされたカッパドキアの教会を援助した。ローマの聖堂区を整理した。殉教者として記載されていない最初の教皇。聖人。 ノヴァティアヌス教皇領????~258統率:D 武力:C 政治:C 知力:B 文化:C 魅力:B--------------------------------------------------------------------------------コルネリウスの対立教皇。コルネリウスは司教であれば、殺人、姦通、背教といった大罪も許されるとしたが、ノヴァティアヌスは、人間に許すことは出来ず、最後の審判でのみ裁かれると説いた。結局、コルネリウスに敗れ、異端者とされる。 ヒッポリュトス教皇領????~235統率:C 武力:C 政治:C 知力:C 文化:C 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------サベリウス主義(後の異端)を批判し、カリストゥス1世に対して自らの正当性を主張した対立教皇。ウルバヌス1世、ポンティアヌスと対立したが、ローマ皇帝マクシミヌス・トラクスにポンティアヌスと共にサルディニアの鉱山で強制労働させられた。しかし、死の直前、対立派と和解したため死後、列聖された。 ファビアヌス教皇領????~250統率:C 武力:C 政治:D 知力:C 文化:B 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------第20代ローマ教皇。ローマ皇帝フィリップス・アラブスとその息子に洗礼を授け、カタコンベ内の施設の拡充をはかり、ローマの教会組織を整備し、殉教者の事跡を調査するポストを創設し、殉教したポンティアヌスの遺体回収など多くの事業を成した。ローマ教皇デキウスに迫害され、殉教した。聖人。 フェリクス1世教皇領(生まれはローマ)????~274統率:C 武力:C 政治:D 知力:C 文化:B 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------第26代ローマ教皇。殉教者の墓の認可や、年に一度の祝賀を定めた。アウレリアヌス帝に迫害された者を支援したために殉教した。聖人。 ポンティアヌス教皇領????~????(3世紀)統率:C 武力:C 政治:C 知力:C 文化:C 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------第18代ローマ教皇。前教皇ウルバヌス1世の時より争っていた対立教皇ヒッポリュトスと共にローマ皇帝マクシミヌス・トラクスにサルディニアの鉱山で強制労働させられた。事実上、この時に教皇職を退くこととなり、強制労働の虐待によって衰弱死した。彼の遺体は後の教皇ファビアヌスに回収された。聖人。 ルキウス1世教皇領(生まれはローマ)????~254統率:C 武力:C 政治:C 知力:C 文化:C 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------第22代ローマ教皇。ローマ皇帝トレボニアヌスの迫害の元で教皇に就き、逮捕された。聖職者と聖務補助の夫人との共同生活を禁じた。殉教し、遺体は現在のデンマークに運ばれた。聖人。
https://w.atwiki.jp/chickenischicken/pages/584.html
なんの理由もなく行動するのが好きだ。 理由なんてない。だって理由がないんだから。わははは。 だからこうして小説を書いている。 物語を紡ぎたくなったからだ。紡ぐんだよ?結うのとは全然違う。まぁ小説を面白くするためには必要なプロセスではあるけど。 そんな感じでキーボードに向かうことになったのである。どんな感じだ。 やりたいことがあったからそれに向かって突き進んでただけ。それは今も同じ。 今はちゃんと仕事もしてるし、社会的な立ち位置もちゃんとある。昔は昔で学校に一日の半分を吸い取られていたんだから、まぁ突き進むって言ったって限界があったわけだ。あれ?学校に行っていた記憶がないんだけど大丈夫かな。つまらないことばかりで覚えていないだけだったりして。脳には綿が詰まっていた!ワタの代わりにな。どっちにしたってなんだか使い物にならなさそうだな。そういえばワタって腸しか指さない言葉だったっけ?あれれ、あれー? 話を一応戻してみるが、自分自身特別な家系に生まれたわけじゃない。おかしな家族や友人に囲まれて育ったわけでもないし、まずそういう人たちからは距離を置かれていた気もする。やっぱり異端は異端なだけで嫌われてしまうみたいだ。そこに異端がいたんだから、なんてなー。わっはははは。 馬鹿笑いは文中でも使用可能らしい。よし、ここで一ページ分ぐらい笑ってみようか。やめようか。わははは。自虐的な笑い。これは却下。わっはははは。作り物っぽいからこれも却下。キャッカッカッカ。笑ってない。 まぁこんな文を書いてるやつなんだ、読んでる方はとっくにわかっているだろうがいま精神状態が危ない。もうこれを書いているので精一杯なんだ。清清するぜー。あぁ、部屋の掃除はしばらくしてないな。放っておいても掃除洗濯シーツの交換その他もろもろ、ついでにご飯が出てくるところに三年もいれば普通の感覚なんてなくなっていくよなー。掃除機の電源すら入れれない気がする。ここ電源だよーと知らせてくれる便利な相棒がいるなら変わってくるんだろうがな。っていうかアパートだったから、家主もいない家賃はもらえないおまけにいた時の態度は最悪な部屋は別の人がもう使ってるかもな。わははは。 あー疲れた。 こんなに運動したのはいつぶりだ? 指先だけっていうのが悲しいけど、食物の摂取以外で運動するのは久しぶりだ。トイレ入ってるか。食って出すだけ。うわぁなんで生きてるんだか不思議になってくるよ。 前にも書いた気はするけど、ここに幽閉されてもう三年と五ヶ月一八日になる。この施設は病院っぽくカモフラージュされてるが、異端者を閉じ込めておく牢屋の役割の地下三階の施設が本命だろう。 最もそんな施設だ。この共用のパソコンから送り出されたこんな異常としか思えない文章は出回っても大した意味にはならないだろう。 でも。 真実を知りたい。 真実を誰かに知ってほしい。 真実は水底で薄ぼけているけど 誰かにこの事実を伝えたい。 伝えなければならない義務がどこかにあると信じている。 どうか、 どうかこの先の結末を見届けてくれ。 この施設はもうじき爆発を起こす。 そんな方法を使ってもきれいにできない菌をまき散らしながらな。わははは。 もちろんその中心、原因か?は自分だ。 この文を妄想として済ませないでくれ。 おねがいだ、おねがいだ、おねがいだおねがいだ……。 誰かに頼み事をする時に言葉を繰り返してしまうのは昔からだ。重要な時ほどそのことを失念してしまってな。 みんなはみんなだけどじぶんはみんなであってじぶんはじぶんはどこにもいなくてみんながじぶんでじぶんはみんなでみんなはみんなでじゆうでしぶんはなれないみんなにしかなれないじぶんはじぶんになれなくてじぶんはじぶんは なにをしたかったのだろうか じぶんが だれともちがう、じぶんになりたかった ごめん ごめんなさい みんなに迷惑をかけてしまう わかってる わかってる でも でも でも これしかなかったことを、理解してくれ。 ごめんなさい、でも僅かな望はまだある。 だれか、このみじめなじぶんを、 じぶんを 殺してください。 それが世界の希望であって、 それが俺の希望。 ずっと俺を支配してきた水底の心理。 殺してくれるのに罪を背負わせてしまうのは申し訳ないけど、 自分勝手で申し訳ないけど、 どうせ水底にある薄ぼけた意見だけど、 だれか、殺シ、て?
https://w.atwiki.jp/furyouyuugi/pages/146.html
御陵 憂衣 御陵 憂衣(みささぎ うい) SSR SSR-Max SSSR[覚醒] 「あまり私を煩わせるな……」 「」 「世界のすべての『裏側』は、我らの監視下に置かれねばならない。例えばYAKUZAであるとかな。」 ローマを根拠地とするバチカンの秘密組織『異端管理局』の極東局長。日伊ハーフであり、父から地位を継ぐ。 どんな場所にも表と裏がある。バチカンにおける表は教皇猊下を中心とする教会。裏は我々異端管理局だ。 コスト24成長型普通 Lv1⇒100攻撃8950⇒__防御7250⇒__特攻3490⇒__特防3490⇒__ 前衛[火]【役強化】異端に下す鉄槌消費手札P 40単体使用回数 2回[攻撃][敵1人][増加][自身][対象自身にダメージ効果付与][狂気 防御貫通・威力5倍][火の構え・【諸刃】火の構え 威力・効果増加・手札P消費なし][役強化 スリーカード威力2倍][2回] 後衛[火]【役完成】熾天使の聖炎消費手札P 20単体使用回数 2回[減少][敵後衛3人][状態異常 ダウン効果2倍][焔帝の構え 回数消費なし・ダウン効果のターゲット変更効果付与][無効化・反射・受け流し不可][役完成 スリーカード][2回] サポート[火]疎まれし血統単体使用回数 制限なし[確率発動][火威力・効果増加][特殊条件 威力・効果増加][火の構え・【諸刃】火の構え 発動率2倍] 【スリーカード威力2倍】【狂気特効】【状態異常 狂気】・敵1人に極大ダメージを与え、自身の攻撃が極大アップする。・攻撃対象が使用する攻撃・必殺スキルで発生したダメージを対象自身が受ける効果を2回まで与える。・直撃対象が狂気状態の場合、対象の防御アップ値を無視して威力が5倍になる。・火の構えか【諸刃】火の構え発動時、威力と効果が更にアップし、手札Pを消費しない。・このスキルは応援効果アップサポートスキルも発動する。・レベルが上がると威力と効果が増加する。 【使用後スリーカード完成】【状態異常 狂気】・最も戦闘力が高い敵後衛3人の全パラメータが特大ダウンする。・対象が状態異常の場合、ダウン効果が2倍になる。・焔帝の構え発動時、効果は得るが残り有効回数を消費せず、ダウン対象に「次に使用する応援スキルのダウン効果の対象が、敵チームではなく味方チームになる」効果を与える。・この効果によるダウン効果は「ターゲットを強制的に自身に向けさせる」効果の対象にならない。・この効果は重ねがけできない。・このスキルは無効化、反射、受け流しすることができない。・レベルが上がると効果が増加する。 ・一定確率で火属性スキルの威力・効果が大アップする。・自身のデッキに含まれる火属性スキルが多いほど威力・効果が大アップする。・火の構えか【諸刃】火の構え発動時、発動率が2倍になる。・レベルが上がると発動確率と効果が増加する。 サポートに継承枠有り 出現日20__/__/__取得方法
https://w.atwiki.jp/lenoa/pages/4.html
あいさつ どうも、レノアの異端児すざくです。 長ではありませんが、立場上このwikiの管理をしています。 このページは主にログ記録やメモなどに使用しようと思います。 自己紹介 本名:○○大輝……隠しても至るところでバレてますがw 年齢:15歳で中3。他のレノアメンバーと同じです。 立場:T学園3年B組、レノア家幹部、ヘロン数学同好会会長、MC部部長、ニコリクラブ会員 趣味:数学、パズル、コンピュータ、etc.. 資格:漢検2級、英検準2級、数検2級……普通すぎるw 資格はないけど:タイピング(TWJRでXHレベル・美佳タイプ300文字/分)やパズルなども得意。 好きなこと:編集作業、意味のないこと、理解する勉強 嫌いなこと:なかなか進まない物事、普通の生活、暗記する勉強 連絡先 腐っても鯛:数学・パズル関連のページ。すざくの主要サイトです。 板持てっても鯛:レノア家方向のページです。 メールは daiki@vo-ov.net まで。メッセでも共用しています。 メモ サウンドノベルのページを作成しました。とりあえず姉さんが頑張ってくれないと困るので、急いでください。(2005/10/04) あまりに更新されてないので啓発も含めて自分のところを更新。とりあえず文化祭も終わったのでそろそろなんらかの動きを始めたほうがいいかな。まずはサウンドノベル辺りでしょうか。アンドロメダはページ作っちゃっていいんだろうか。そういえばメッセ関連のまとめとかザックさんが作ろうとしてたような気もする。書いてみるとまだまだやれそうなことも多いですね。(2005/10/01) とりあえず主要メンバー全員を登録し、基礎は完成しました。あとはまとめサイトとして機能するようにトピックの内容を充実させていきたいです。(2005/08/06) メンバー著作集のページを作りました。大まかにやっておきましたが抜け落ちも多いので適当に補完していってください。(2005/08/05) サークル合併のページを作りました。まだ把握できてない部分もあるのでこれからという感じではあります。(2005/08/05) とりあえずレノア纏め人としてwikiを作りました。今後はメンバーの新たな活動場所となるほか、合併後の拠点としてもやっていきたいと思っています。今後の動きとしては、ゲームやアンドロ計画など、それぞれにおいて専用ページを作り、掲示板よりも迅速で纏まった活動ができるようになったらいいと考えています。(2005/08/04) メンバーからひとこと とりあえず、言わせてください。貴方も充分変人だと。そして、数コン頑張りましょう。(姉小路) 変人の度合いは姉様が一番高いのですが。。。すざく氏の任務遂行能力には頭が下がります。(シャルル) 僕から見たときすざく氏は異端児ではありません。どちらかというと異端児というか異常者は僕の方なのでww(ザック) 連絡版 (連絡があったら編集で書き込んでください)