約 2,938,545 件
https://w.atwiki.jp/vs-wiki/pages/286.html
SG/046 C 帝国華撃団/~熱き血潮に~ 女性 パートナー 帝国華撃団/~熱き血潮に~ 女性 レベル 1 攻撃力 2500 防御力 4500 【あたしたちの隊長として、一緒に戦ってください!】《花》《軍》 【スパーク】【自】あなたの控え室に「真宮寺 さくら」と「神崎 すみれ」と「マリア・タチバナ」と「アイリス」と「李 紅蘭」と「桐島 カンナ」がいるなら、あなたは相手のリングのカードを選び、相手のリタイヤ置場に置く。 作品 『サクラ大戦』
https://w.atwiki.jp/mjmj/pages/10.html
スキンランジェリー UVシャッター ODコントロール
https://w.atwiki.jp/orirowa2nd_ver2/pages/112.html
熱き血潮に ◆Z2CJJz2v/o ――――豪と、虚空を切り裂きながら板垣退助の剛腕が奔る。 板垣が放った一撃はまさに必殺。 直撃しただけで跡形すら消し飛ぶのではないかと思うほどの一撃が、人体急所である水月に正確に叩き込まれた。 だがしかし相手は人外。魔の頂点たる大魔王である。 これほどの一撃を受けながら、平然と魔王は反撃の一撃を繰り出した。 「むっ!?」 その一撃を躱さんと、その場を飛びのこうとした板垣が怪訝の声を上げ動きを止める。 何時の間にそこにあったのか。 見れば、魔王の腹から口のようなものが生えていた。 そしてその口が板垣の放った右拳に喰らいつき、その回避行動を封じていた。 咄嗟に力を込め、無理矢理拳を引きその高速から脱するも、そこに容赦なく魔王の鉤爪が振り下ろされる。 半端な刃物では傷つける事すらかなわなかった板垣の皮膚が容易く切り裂かれ、そのまま肉を抉り鮮血が舞う。 板垣がたたらを踏み、僅かに後方に下がった。 『■■■■■■■■■■■■■』 久々の肉の感触に歓喜するような、声ならぬ咆哮。 穏やかだったこれまでの姿とはかけ離れた、己が魔性を剥き出しにした魔王の姿。 だが、その魔性を、誰よりも恐れ、誰よりも忌み嫌っているのは他ならぬ魔王自身に他ならない。 強大な力は同時に、強大な凶暴性をも秘めていた。 その野生がいつ爆発してもおかしくない、魔王は常に、そんな危うい状態だった。 暴虐を是とし、殺戮を良とする。 そんな、価値観ならばよかったのだろう。 だが魔王は違った。 平和を愛し、日常を好む。 そんなあまりにも普通な、あまりにも人間的な価値観。 その不幸は魔王として生まれ。魔王にふさわしい力を持ちながら、魔王らしからぬ人間性を持ってしまった事にある。 故に、魔王は恐れていた。 己の力を、己の暴力を、己の暴走を。 そのため、普段の魔王は己の力を制御するために、その力の大半、実に七割を力の抑制に割いている。 それにより、暴力を律する理性と柔和な精神を獲得した。 それが俗に第一形態と呼ばれる姿である。 だが、魔王という立場上、自称勇者や騎士、冒険者との戦闘は少なからずあった。 中には強者もいる。 平和を好む性分とはいえ、素直に殺されるほどお人よしではないし。 自らの役割を放棄するほど無責任でもない。 そのために生み出したのが第二形態。 理性と本能の釣り合いが取れるぎりぎりのラインまで力を解放した戦闘用の姿である。 そして、この最終形態。 といっても、最終形態とは名ばかりである。 何のことはない、力を押さえつける事をやめただけ。 最終ではなく最初。 魔王の、真の姿だ。 『■■■■■■■■■■■■■』 押さえつける理性から解放された、人でも獣でもないモノの雄叫び。 破壊衝動の赴くまま、魔王は板垣へと襲い掛かる。 それに対し、板垣は身構える。 相手の次の攻撃を予測し、後の先で討つ心積もりだ。 来るのは、爪か足か、それとも牙か。 だが、意外!それは尾先! 人類には存在しない部位からの攻撃である。 完全に意表を突かる形となった板垣の身を、鞭のようにしなりを上げた尾先が強かに打ちつけた。 破裂するような衝突音。 100倍もの重力に耐えきった板垣の体制がぐらりと崩れる。 こうなるとさすがの板垣も認めざる負えない。 一国の軍事力に匹敵するとされている板垣退助の武力が、目の前の相手に完全に後れを取っているという事実を。 それも当然。相手は一国どころか世界を支配した大魔王だ。 賢者や戦士といった仲間もおらず。 伝説の装備も持たず。 拳ひとつで簡単に圧倒できる相手ではない。 だが、こんなことなど珍しい事ではない。 意外に思われるかもしれないが、苦戦など彼には珍しい事ではないのだ。 万の軍勢相手に疲弊し追い詰められた事もあった。 政界に蔓延る魔物どもを相手に苦戦を強いられたこともあった。 理解なき国民に理解を訴えかけるため苦心したこともあった。 そしてその全てを乗り越えてきた。 その全てに己が意志を貫き通してきた。 そのためにありとあらゆる力を手にし、ありとあらゆる手段を用いてきた。 そうやって、生きてきた。 そうやって、勝ってきた。 それが板垣退助の在り方である。 ヨグスの意図に縛られるを良しとせず、己の肉体のみを頼りここまで来た。 だが、本当の自由とは縛られぬことではない。 本当の自由とは自ら選択することだ。 自らの意志を貫くべく、自らの意思で全てを決め、実行することを言うのだ。 つまりコレを使わぬも自由。 そして使うもまた自由なのである。 故に、板垣退助は宣言する。 「スキルカード――――『血流操作』」 瞬間、赤い霧が辺りを覆った。 それは一面に蒔き散った板垣の血液が霧化したものだ。 だが、霧が一面に舞ったのは一瞬。 その一瞬で体制を整えた板垣に向かって、霧散した赤い霧が収束してゆく。 ――――スキル『血流操作』。 それは自らの血液を硬質化、射出、霧化など多様な方法で操る汎用性の高い能力である。 だが、板垣が行った使用方法は実にシンプルなものだった。 何の奇をてらうこともなく、血液を凝固させて、ただ身に纏う。 血液の凝固作用を利用した高質化。 その強度は鋼にも勝るだろう。 それは鎧であり武器であった。 幾多のダメージを負った証である大量の出血が、この時より一転、完全なる凶器となる。 全身を赤き血の鎧で覆った、その姿はまさしく――――紅き鬼神。 鬼神が魔王に向かって真正面から突撃する。 拳を振りかぶる板垣。 その光景は、先ほどの焼き直しだ。 先程はその拳は通じなかった、だが、今は決定的に違う点が一つ。 板垣の拳の先に存在する、ひとつの巨大な紅い棘。 接点が少なければ衝撃は収束する。 つまり、面では通らなかった衝撃も点ならば――――貫ける。 『■■■■■■■■■■■■■!!』 これまでとは毛色の違う、痛みを訴えかけるような魔王の叫び。 板垣の正拳突きが魔王の分厚い腹部を破り、その孔から大量の赤い血液が噴き出した。 「ぬっ」 その返り血を浴びた瞬間、板垣の拳を覆っていた血液の鎧がドロリと溶けた。 酸の類か。と一瞬、訝しんだがそうではない。 なるほど、これが他者の血が混じれば無効化されるという特性か。 スキルカードを宣言した瞬間に頭に流れ込んできた情報と照らしあわせて、そう板垣は理解する。 つまり返り血を浴びる度に使用出来る血液の量が減っていくということ。 ならば、こちらの血液が尽きるか、相手の息の根が止まるか、此処から先は根競べである。 「ハァ―――――――――ッッ!!!」 打。 打。 打。 打撃に次ぐ打撃。 拳が肉を打つ音が打楽器のように鳴り響く。 隙間のない連打は嵐のようだった。 降るは拳の雨。 吹くは獣の雄叫び。 もはやどちらのものとも知れぬ血しぶきが飛び交い、戦場を彩る。 魔王を打った拳に返り血を浴びる度に、他の場所から血液を補填しあくまで攻撃を重視する板垣。 それに対して魔王も、攻撃に転化し薄くなった板垣の装甲を文字通り食い破る。 板垣もこれを防御はしない。 なぜなら、ダメージはそのまま攻撃力となる。 魔王の牙によって溢れた血液は再び装甲と化し、板垣の全身を覆ってゆくのだ。 ここからはもう、互いに完全に防御を捨てた命の削り合いである。 無論、ダメージが攻撃力につながる板垣と違い、魔王にノーガードの打ち合いに付き合う道理はない。 だが、板垣がそれを許さない。 パワー、スピード、タフネス。どれをとっても魔王のほうが上だろう。 人類の極地といえど、人外にスペックでは勝ち目がない。 だが、技は、武術家としての技量だけは板垣のほうが上である。 日々の鍛錬という積み重ねにより技を重ねる。 これが生まれついての化け物とは違う、人間の吟味である。 その技量を持って魔王の防御を許さず、攻撃をブチ当てる。 差異はあれどそれの繰り返し。 だがその過程、全てが常人なら触れただけで死に絶えるほどの苛烈さを持っていた。 永遠に続くかと思われた攻防、だが何事にも終焉は来る。 幾度目かの攻防。 魔王の爪が板垣を切り裂く。 だが、これまでとは明らかな違いが出た。 切り裂かれた傷口から血が吹き出さず、ただ白い脂肪が覗くだけだったのだ。 それは遂に板垣の血液が尽きたことを示している。 見れば、健康優良の象徴とも言える板垣の顔色が、見る影もなく青白くなっていた。 勝敗を分けたのは単純な体格差。 2m超の板垣は人間としては規格外の巨体だろう。 だが、魔王の巨大さは次元が違う。 体格に比例して、血液量もまた多いのも道理である。 板垣の全身を纏っていた血液の鎧も遂には右の拳を残すのみ。 対して、魔王は全身を穴だらけにしながらも今だ健在。 その生命力は超次元生物としての在り方をまざまざと見せ付けていた。 そして最後の血液を込めた板垣の一撃も、魔王を倒すに至らず。 返り血により全ては使用不可能になった。 これで、詰みだ。 「■■■■■■■■■■■!!」 理性ではなく本能で勝利を感じ取った魔王が歓喜の雄叫びを上げる。 雄叫びのまま大顎を開き、板垣の肩口から脇にかけて一口で食らいついた。 血の気のない肉を咀嚼するように顎を鳴らす魔王。 喰らわれる板垣は、喰らわれたまま静かに拳を引いた。 血液が底をつき、満身創痍となろうとも板垣の目には諦めの色など一片も帯びてはいなかった。 あくまでも勝利を、己が意志を諦めない。 否、違う、そうではない。 諦める諦めない以前に。 この状況、ここまで板垣の想定通りである。 この距離だからこそできる事がある。 構えるのは拳ではなく貫手。 密接したまま狙うは一点。胸骨の下部、水月。 更にいうならば、最初に打ち込んだ大きな傷口。 危険性を本能で察した魔王が、一刻も早くその息の根を止めるべく齧り付く顎に力を込める。 だが遅い。 勢いよく突き出された指先は、魔王の胸元に空いた大きな傷口に突き刺さった。 そして、板垣はその勢いを止める事無く突き刺した指を傷口に捩じり込み、抉り、抉り、抉る。 ドクドクと魔王から大量の熱き血潮が流れ出した。 それでも板垣は止まらず、肉をかき分けるように魔王の内側を蹂躙する。 強靭な生命力を持つ超生物を殺すには如何とするか? 板垣の出した答えは単純すぎるほどに単純だった。 狙うは外ではなく内。 臓腑を抉り、直接、心の臓を握り潰す。 いかなる生物であろうとも、心臓を潰されて生きていられるものなど存在しないのだから。 これを可能としたのは、布石として最初に打ち込んだ渾身の一撃はもとより。 お互い逃げられぬ零距離での密着。 全身の血が抜け、腕のサイズが一回り落ちていることも、また一つの要因だろう。 「■■■■■■■■!!!!!!」 断末魔の様な魔王の絶叫。 遂に、丸太のような板垣の腕が魔王の中に肘まで埋まった。 そして板垣の腕が、確かに脈打つその臓器をしかと握りしめた。 もはや、板垣を噛み殺すことすら忘れ、魔王は暴れ狂うように叫びをあげた。 「ぬぅん――――!!」 気合一閃。 魔王の抵抗も無視して、裂帛の声と共に板垣は魔王の心臓を握りつぶした。 「―――――――――――」 口からどこに残っていたのかと思えるほどの大量の血液を吐きながら、魔王が声にならない叫びを上げた。 魔王が上空に噴き出した血液が地に落ち、血の雨が降った。 そしてゆっくりと、その巨大が傾き、ドシンという地響きとともに辺りに砂埃が舞った。 板垣は、全身を返り血で赤く染めながら、その姿を見送る。 決着である。 人間、板垣退助の勝利だった。 勝利を収めた板垣はその余韻に浸るでもなく、早急にその場を離れた。 本当にギリギリの勝利だった。 ダメージは多く、なにより血を失いすぎた。 板垣でなければとっくに死んでいる状態だ。 意識があるのが奇跡のようなものである。 この状態を誰かに襲われてはさすがの板垣も言えどもひとたまりもない。 まずは何よりも失った体力を回復することが急務だ。 ここで板垣が取るべき選択肢は三つ。 一つ、どこか拠点を見つけ身を休める。 この状態で、安全な拠点を見つけるのは骨だが、幸いにも市街が近い。 身を隠す場所を見つけるのにそれほ苦労はないだろう。 問題はこれほどのダメージの自然回復を待つとなれば時間がかかりすぎるという点か。 二つ、栄養補給を行い積極的に体力回復に努める。 最低限の支給はあるものの、失ったエネルギーを補給するにはこの程度ではまるで足りない。 食料を探す必要がある。できるなら肉類が望ましい。 野ウサギなどの野生動物がいれば良いのだが。 三つ、病院をめざし輸血を行う。 直接血液を補充するもっとも適切な対処だが。 この舞台に用意された病院にどれほどの設備があるのかは怪しいところだ。 なにより新鮮な血液があるかどうかというのは非常に不明確だ。 どうするべきか。 慎重な判断が必要だろう。 【一日目・早朝/E-4とF-4の堺 平地】 【板垣退助】 【状態】全身にダメージ(極大)、血液枯渇、全身血塗れ 【装備】なし 【スキル】『血流操作』 【所持品】基本支給品、不明支給品1~2 【思考】 基本 自由を愛し、平等に生きる 0.体力回復に努める 1.闘いを挑む者には容赦しない 2.自由を奪う男(主催)を粛清する . . . . . . . . . .. ... .............. .......................................... 一面の赤だった。 むせ返るような血の臭いが辺りを漂う。 池の様な大量の血溜まりは戦場の名残だ。 その中心に横たわるのは巨大な肉塊。 その肉塊が唐突に動いた。 いや、動いたというのは正確ではない。 巨大な肉塊が収縮し始めたのだ。 1tを超えようかという質量は人型のそれに収束する。 というより、初めの姿に戻っていったといったほうがわかりやすいだろう。 肉塊とは言わずもがな、魔王の死体である。 この場においてのは始まりの姿に戻った魔王、もちろん傷はそのままだが。 だが、命の尽きたはずのその肉体が、何故そのような動きを見せたのか。 「がッ――――ハ!」 死体が吐き出すように息を吐いた。 だが、心臓を失って生きていられる生物などいるはずもなく。 それは魔王とはいえ例外ではない。 大魔王は伝統的に心臓を三つ持つ。 板垣と同量、いやそれ以上の血液を失いながら、まだまだ血液量に余裕を見せていた正体がこれだ。 つまり、彼にはまだ二つ心臓が残っている。 端的に言うと、魔王は死んでなどいなかった。 とはいえ、臓器を直接握りつぶされた事には違いはない。 通常であらばショック死してもおかしくない。 それでもなお生きながらえているのは、魔王の強靭な生命力の賜物だろう。 「くっ―――――ぁ」 声を出すのも苦痛なほど胸が痛む。 当然だ胸には大穴が開いているのだから。 板垣から受けたダメージにより、魔王はその力の殆どを失ってしまった。 不幸中の幸いか、それにより押さえつけるべき力をも失った魔王は、理性を取り戻すこととなる。 理性を失っていたころの記憶は正確ではないが、前後の記憶から今の状況は魔王にもわかる。 まさか全力を出した大魔王が人間一人に負けるとは信じ難いが、己の状態からして信じざる負えないだろう。 ダメージは甚大、というより死にそうだ。 今すぐ生命力を回復させなければ非常にまずい。 幸いにも、その方法は知っている。 この場には材料も事欠かない。 簡単だ。 人間ヲ喰ラエバイイ。 「―――――!?」 あまりにも自然に脳裏に浮かんだ発想を必死で魔王は否定する。 魔の王、魔性の本能としての発想。 力を失い、凶暴性を弱めたと同時に、それを押さえつけるべき理性も弱まっている。 つまりは両方のバランスがとれていない。 今の魔王は、非情に危うい状態だ。 「…………篠田は、下流か」 流れる川を見ながら自分が放り投げた勇者を思う。 まずは彼との合流を目指そう。 今のダメージで一人でいるのは危険だ。 また板垣のような化け物に襲われたら為す術もない。 そしてなにより、もし自分が暴走したとして、篠田ならそんな自分を止める事ができる。 そう縋るように、魔王は勇者を求めて歩き始めた。 【一日目・早朝/E-3 川沿い】 【魔王】 【状態】ダメージ(瀕死)、疲労(極大)、精神不安定 【装備】なし 【スキル】『落とし穴』 【所持品】基本支給品、釣り竿 【思考】 1.篠田と合流 ※E-4戦場跡に池の様な血だまりがあります 28 Don t think just feel!! 時系列順 30 転校生 28 Don t think just feel!! 投下順 30 転校生 22 蛮勇引力 板垣退助 22 蛮勇引力 魔王 40 病の呪い
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/11936.html
今日 - 合計 - サクラ大戦 ~熱き血潮に~の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (1) 2013年11月19日 (火) 08時19分52秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/niconico2nd/pages/183.html
熱き血潮に ◆0RbUzIT0To (登録タグ) パロロワ ニコニコ動画バトルロワイアルβ 熱血ゆとり 炎の妖精 クラッシャー 燃え滾る炎の妖精・熱血漢――松岡修造。 溢れる才能を持った眠れる金獅子――星井美希。 ある意味対極の立場である二人の男女は何故か共に行動をする事となり、 二人は今どことも知れない森の中を突き進んでいた。 「ねぇ、しゅーぞーさん」 「おう! なんだ、美希!?」 この数時間の間に彼の事を下の名前で呼ぶようになっていた美希が口を開く。 それに対して松岡は必要以上に熱く反応してみせ、 美希はそれに対し苦々しげな顔したが松岡は気にする素振りを全く見せない。 ここ数時間でわかった事だが、松岡はとにかく熱い。 歩いている時の情報交換――といっても世間話程度のもので、美希の知り合いの話や松岡の身の回りの話をした程度――をした時も、 やたらと感情を露にしては大声を出して咆哮し、全力全開でボディランゲージを行使する。 何度か美希もその事について注意をした。 大声を出さなくても美希にはちゃんと聴こえている、だからそんな必要は無い、と。 しかしながら松岡はそんな美希の意見は聞き入れず、『今年の僕のテーマはそう! 本気! だからこそ、会話も何も全部本気で答えます!!』 と、実に爽やかに言い切ったのだ。 『本当に熱い人なの……でも、ちょっと疲れるかな』と内心複雑な思いを抱きながら、美希はまあいいかとその松岡の言葉に納得した。 今年のテーマなら仕方ない。 「あのね、ずーっとミキ達歩いているけど、どこに向かってるの? っていうか、ここどこなのかな? ミキ、疲れちゃったの」 「なんだよ、文句ばっかり……自分の事ばっか考えてんじゃねーのか?」 美希の言葉に対する松岡の言葉は冷たい。 しかしそれを知ってか知らずか、美希は気にするでもなく尚も言葉を紡ぐ。 「だって、ずーっと歩きっぱなしだよ? お空も暗いし、夜だし。 こんな時間に外歩き回るの、ミキ、よくないと思うな」 「俺だってこの暗闇のところ、このゲームをどうにかしようって頑張ってんだよ!? お前も頑張れ! お米食べろ!!」 「おにぎりはさっき食べたからいいの」 「過去のことを思っちゃダメだよ」 「もう、はぐらかさないで欲しいな……あれっ?」 不意に、美希が歩みを止め、松岡へ向けていた視線を進行方向へと向けて驚きの声を上げた。 それにつられ、松岡も前方へと目をやり――美希と同じように驚いた。 青々と生い茂った葉をつけた木々の中、ぽつんと寂しげに建っていたそれは――。 「富ッ士山だ!!!」 「違うの、旅館なの」 松岡の間違いを適当に訂正しながら、美希は呟いた。 そう、そこにあったのは紛れも無い旅館。 実はこの旅館、美希達が最初に出会った場所の比較的近い場所に存在していたのだが、 二人はそれを知らずその周囲を彷徨っていた為にこうして発見が遅れたものである。 少々古ぼけており、旅館の名が書かれていたであろう汚れた木の板は辺りの暗闇と相まって見えないが――まあ、それは置いておこう。 それよりも問題は、どうしてこんな場所に旅館があるのかという事だ。 辺りは木々で埋め尽くされているというのに、そこだけ整備された旅館が存在するというのは明らかに不自然である。 その存在に疑問を持つのが自然な流れなのだが……。 「早速お風呂に入るの! それで、その後はお布団でちゃんと寝るの」 「汚れ、疲れ。 そんなの全て洗い流しちゃえ!」 二人には、そんな事は些細なものだったらしい。 美希は安眠を求め、松岡はぐつぐつと煮え滾るほどの熱い風呂を求め、その旅館に飛び込もうとした。 だが、その瞬間――。 「まんまんフ○ラアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!??????」 二人の背後から突如、松岡のそれと肩を並べるほどの声量を持った怒鳴り声が響いた。 松岡は咄嗟に振り向き、何が起こったのかまだわかっていない様子の美希を庇うように一歩前へと出る。 視線を前へと向けると暗闇の中明らかに正気ではない様子をした眼鏡をかけた外国人の少年が、 刀を片手にこちらへと突進してきている事がわかった。 「松下さああああああああああああああああああああん!!!」 「松下じゃない! 松岡だ!! 松岡ァァァァァァァァッ―――!!」 叫びながら突進してくる少年に律儀に返答しながら、松岡は美希を押し倒して少年の一振りを回避する。 どう見ても話し合いは不可能そうだ、ならば! 「シューーーーーーーーーッ!!! ゾウッ!!!!」 そう叫び、空振りをして無防備になった少年の鳩尾に蹴りを思い切り放つと、急いで美希を立たせて少年と距離を取った。 少年は悶絶し、奇声を上げながらのた打ち回っている。 美希は混乱している様子で、しきりに何かを言おうと口を開いては閉じ、松岡と襲撃者の顔を交互に見ている。 その様子に松岡は苛立ち、美希の腕を掴んだまま言い放った。 「ちゃんと!! 言えよッッッ!!!!」 「あぅっ、ご、ごめんなさいなの」 美希が混乱をするのも無理が無い事くらい、松岡にもわかっている。 しかし、それでも松岡は美希の態度に対して怒り、怒鳴った。 二人が共に過ごした時間はほんの数時間――だが、それでも松岡は美希には死んで欲しくないと思っている。 だからこそ、松岡は美希を怒鳴ったのだ。『本気』で。 ここで美希をただ守り、美希のその態度を何ら責める事なく。 ただ、この状況では混乱しても仕方が無い――と、片付けてしまうのは簡単だ。 しかし、それではこの殺し合いを強制された場では決して生き残れない。 これから先、松岡がずっと彼女を守れるのか? 答えは否だ。 松岡が少年の一撃を回避出来たのはただの偶然に過ぎない。 もしも少年が大降りをせず、咄嗟に地に倒れた松岡を狙い切り伏せていればそこで自分達は死んでいた。 このゲームが開始してまだ数時間程度しか経っていない今でさえ、そうなのだ。 次が上手くいくとも限らない、松岡が美希を確実に守れる道理は無い。 松岡は美希に、覚悟を持ってもらいたかった。 出会った時の松岡の言葉に、美希は確かにこの殺し合いを現実のものだと悟った。 だが、それでもまだ美希の中には甘えがあったのだ。 松岡がいてくれる事への甘え、この場にいる皆も松岡のようにいい人であるかもしれないという甘ったれた考えが。 故に美希はこうして少年に襲われた今、激しく狼狽している。 このままではそう遠くない未来、彼女は死ぬ。 だからこそ、今の星井美希には必要なのである。 戦う覚悟――即ち。 「もっともっとォォ!!!! 熱くなれよォォォォォォォォォッ!!!!!!」 「ッ!!」 松岡は、自身の思いの丈を星井美希にぶつける。 熱くなれよと。 もっともっと熱くなり、本気になり、本当の自分に出会い、自分を変える覚悟を持てと――全てを変える覚悟を持てと。 その思いが伝わったのかどうなのか、ともかく、美希は口を固く結んだ。 目は泳いでいたが、それでも先ほどまでのようにおろおろと狼狽するような様子は少々なりを潜める。 そんな美希の様子を見て松岡は小さく笑み、すぐに表情を真剣なそれへと変えると少年の方へと向き直った。 松岡が熱い思いを美希に伝えている間、少年は地に伏していた。 しかし、その痛みは次第に癒え――少年は再び刀を手に持ちゆっくりと起き上がる。 荒い呼吸をしながら松岡と美希を交互に見つめ、その狂気で歪んだ瞳に美希は小さく震えながら……。 それでも、強い口調で少年に告げる。 先ほどは狼狽しては言えなかった言葉を……熱い気持ちを持って、少年に向けて。 「ミキ達、何もしないよ! 人を殺すなんて、絶対にしない! だから、その剣、放して欲しいな。 大丈夫だよ、怖くないよミキ達。 ミキ、星井美希。 こっちは松岡修造さん。 大丈夫、怖くないよ」 出てきた言葉は少年への罵声ではなく、少年を落ち着かせる為のもの。 両手を開いて敵意が無い事を示しながら、美希は少年の瞳を見つめる。 まだ身体は震えている……だが、それでも美希はこの少年を説き伏せようと真っ直ぐな瞳で少年を見た。 「ほらっ、しゅーぞーさんも言って!」 美希に促され、松岡も少年に向かって言葉を吐く。 「悔しいだろ、分かるよ。 思うように行かないこと、たくさんあるよな! こんな殺し合いの場所に連れてこられて混乱する……わかるわかる! でもな、我慢しなきゃいけないときだってあるんだよ! 人生、思うようにいかないことばかりだ! でもそこで頑張れば絶対必ずチャンスが来る! 安易に殺し合いをするなんて選択肢を選ぶな! 頑張れよッ!!」 二人の言葉を受けている間、少年はただ無言だった。 しばし、沈黙が辺りを支配し……しかし、それもすぐに終わりを遂げる。 「フッフフフ……アーッハッハッハッハハハハハ……!! あー、おっかっしっ! ホッホッホッ!!」 少年が突如、肩を震わせながら盛大に笑い声を上げる。 その様子に再び美希は驚きの表情を、松岡は憮然とした表情を少年へと向けた。 美希は、先ほどの自分達の言葉で少年が正気に戻ってくれるものだと思っていた。 突然少年が襲ってきたのは自分達を見て恐怖に駆られていた為。 故に、自分達が安全だと教えてあげれば少年はその手に持った凶器を捨ててくれるだろうと。 しかし現実、少年は明らかに自分達に向けて歪んだ笑みを浮かべている。 どうして? ……そう困惑する美希に向け、少年は邪悪な笑みを浮かべたまま叫ぶ。 「最後の一人になるまで戦わなきゃ生き残れねぇんだろうがあああああああああああああッッ!!!! ふざけた事抜かしてんじゃねーぞおま○こバーガー!!」 少年は、決して混乱して美希たちを襲ったわけではない。 しっかりとした意思を持ち、美希たちを殺して生還への道を確保するが為に彼女達を襲ったのだ。 「大体俺はもう一人殺してんだよォォォッ!! それなのに説得だァ!? あー、おっかっしっ!! ホッホッホッ!!!」 少年のその言葉を聞き、美希と松岡に動揺が走った。 確かにこのゲームが開始して数時間が経過している。 だが、まさかもうこの殺し合いの犠牲者が出ているとは、美希たちは思っていなかったのだ。 美希は悲しげな表情を浮かべて少年から一歩後ずさり、松岡は忌々しげな表情を浮かべながら何故か奇妙なステップを踏んでいた。 その隙を見逃さず、少年――キーボードクラッシャーは手にした刀を振り上げて美希へと襲い掛かった。 「どぉぉんべぇぇぇぇちゃああああああああああん!! 死ぃぃぃぃぃぃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」 松岡のステップが放つキュッキュッキュッ、というあまりにも場に相応しくない音が響く中、キーボードクラッシャーは美希へ接近する。 美希も咄嗟に逃げようとしたが、松岡の動きが気になって一瞬対応が遅れた。 すぐにキーボードクラッシャーは美希の目の前へ近づくと、振り上げた刀を持つ片手に力を込めて振り下ろそうとし――! 「ちょっと待って……」 「あぁん!?」 突然、それまでただステップを踏むだけだった松岡が口を開いた。 先ほどまではあれほど強い口調だった松岡だが、その言葉だけは何故か異様に静々としている。 怪訝に思ったキーボードクラッシャーは、しかし、振り下ろした腕を止める事はなく。 ただ視線だけを松岡がいる方へと向け……見た。 松岡が尚も奇妙なステップを踊りながらも、こちらに向けて満面の笑みを浮かべ――禍々しい色をした液体をグラスごとこちらへと投げつけるのを。 「ホホッ!?」 反射的に、キーボードクラッシャーはそのグラスを身体を仰け反らせて避ける。 中身が硫酸など、何か人体に悪影響を及ぼすものとも知れない。 顔の横をグラスが通り過ぎ、自身の身体に何ら影響が無かった事に安堵しつつキーボードクラッシャーは再び美希の方へと向き直り――。 瞬間、身体を突き飛ばされた。 「ごめんなさいなのっ……!」 謝罪の言葉を吐きながら、美希はキーボードクラッシャーを突き飛ばした。 振り下ろしていた刀は回避行動を取った事により既に矛先は美希から逸れていたのだ。 キーボードクラッシャーがグラスに気を取られている一瞬の隙を突いた、今の美希に出来る精一杯の抵抗。 しかし身体を仰け反らせていたキーボードクラッシャーは、その小さな抵抗で大きく身体のバランスを崩した。 咄嗟に刀を杖代わりにして体勢を取り直そうとする。 美希の予想外の反抗に動揺しながらもキーボードクラッシャーは美希へと再び襲い掛かろうとするが――。 「よくやったじょおっ!! 美希ィッッ!!!!」 その隙を見逃す松岡修造ではない。 刀を地面に突き立てたキーボードクラッシャーは、今は完全に無防備。 ここを逃しては、チャンスはもう無い。 「松岡ァァァァァァッッッッッ!!!」 奇妙なステップを止めると同時、自身の名前を叫びながら地面を大きく蹴ってキーボードクラッシャーへと飛び掛る。 松岡は決して遊びでステップを踏んでいた訳ではない。 キーボードクラッシャーの隙を突き、自身の渾身の一撃を叩き込む準備をしていたのである。 ステップを踏む事により生み出される力――摩擦熱。 それを靴底に極限まで集め、たった一度の蹴りに全てを懸ける! 「シューーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!! ゾウッッッ!!!!」 熱を帯びた靴底を加減などせずキーボードクラッシャーへと叩きつける。 瞬間、キーボードクラッシャーは大きく悲鳴を上げて吹き飛び、旅館の玄関へとその身体を打ちつけた。 その事に美希は一瞬、彼が怪我をしていないか確認する為に近づこうとしたが、松岡が止めた。 「逃げるじょおっ!!」 「えっ、でもっ!?」 「大丈夫! 俺について来い!!」 尚もキーボードクラッシャーの安否を気にする美希を黙らせ、松岡は美希の腕を取って森の中へと走り行く。 後に残ったのは地に倒れ伏し、動かなくなったキーボードクラッシャー。 そして、地面に転がり中身をぶちまけた、あんこ入り☆パスタ☆ライスだけだった。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 松岡たちが走り去った後、旅館の中から一人の少女が出てきた。 この少女、実を言うと松岡たちが森の中を迷いに迷いこの旅館を発見する前に、あっさりとこの旅館を見つけていた。 薄汚れた家屋に入るなど、正直言って少女はしたくなかったのだが、"心の広い"少女は渋々とその中に入る。 整備されていない森の中を歩いて疲れていたので、しばしここで休憩をしたかったのだ。 旅館の中でその黴臭さと汚さに内心苛々しながら時を過ごしていると、外から松岡たちとキーボードクラッシャーの戦闘の音が聴こえてきた。 しかし、少女は表には出なかった。 叫ぶ松岡とキーボードクラッシャーの声に激しく苛立ちながらも、だ。 別に松岡たちとキーボードクラッシャーの戦闘が怖くて旅館の中に隠れていた訳ではない。 ただ、少女は彼らのように"下賎"な者達が大勢いる場所に出るのが嫌だっただけなのだ。 旅館から出てきたのは、あの金髪でいかにもオツムの弱そうな身なりをした少女と、やたらと叫ぶ暑苦しい男がいなくなったから。 それを言うならば今でも地に倒れ伏したまま動かないキーボードクラッシャーも、 少女にとって忌むべき"下賎"な輩ではあるのだが、そこは"広い心"を持つ少女。 松岡の摩擦熱キックで完全に気絶し、一言も発していない今の彼ならば、苛々しながらもギリギリ許容する事が出来た。 「どうしましょう……」 先ほどの会話から、この男がこの殺し合いというものに乗っている事はわかっている。 常人ならばこの男から逃げようだとか考えるのが普通なのだが……しかし、少女はそうはしない。 何故なら、高貴なる自分が下賎なる輩にやられる訳がないと、本気で思っているが為。 少女の言う『どうしましょう?』とは即ち、この男を自身の家来にするか否かについて。 本来ならばこんな者を家来にしたくないのだが、今は他に家来もいない状況。 だからこそ、少女は考える。 この気絶した少年を自身の家来にするか否か――少年の意思を無視したままに。 【F-6 温泉旅館・玄関/一日目・黎明】 【鏡音リン@VOCALOID2(悪ノ娘仕様)】 [状態] 苛立ち [装備] レナの鉈@ひぐらしのなく頃に [道具] 基本支給品、不明支給品(0~2) [思考・状況] 0.家来を見つけて愚民共を皆殺しにしてもらう。 1.目の前の男(キーボードクラッシャー)を家来にする? 2.歩きたくない。荷物を持ちたくない。 3.レンに会いたい 【キーボードクラッシャー@キーボードクラッシャー】 [状態]:気絶・腹部打撲 [装備]:無限刃@るろうに剣心 [道具]:支給品一式、不明支給品1~3 [思考・状況] 1:優勝して日本国籍を手に入れる 殺し合い打倒するとか現実逃避してんじゃねええええええええええええええええええ!!!! ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 時折後ろを振り返りながら美希の腕を掴んだまま森の中を走り続ける松岡。 どうやらキーボードクラッシャーは追ってこないらしく、松岡は安堵の表情を浮かべて走る速度を緩めた。 荒くなった呼吸をどうにか落ち着かせようと深呼吸をしながら、松岡は掴んでいた美希の腕を放す。 見てみると、美希もまた肩で息をしながら――松岡を睨みつけていた。 美希の視線に気付き、苦笑をしながら松岡は言う。 「大丈夫! 俺がやったのはただの摩擦熱キック。 あいつは怪我も何もしてない!!」 美希が気にしていたのは、やはりというか、あの眼鏡の少年の事だった。 実際には大きな怪我はしていないものの気絶をしていたりするのだが……まあ、そこは置いておこう。 ともかく、松岡にそう言われ、美希は少しだけ迷った後に微笑を浮かべ――呟く。 「なら、よかったの。 ミキ、誰にも怪我とか、して欲しくないの」 襲われている間も、常にキーボードクラッシャーを気にかけていた美希。 美希の心の底からの呟きに、松岡はしかし厳しい顔を作り言う。 「俺だってそうよ!?」 「うん、わかってるの。 しゅーぞーさん、優しいもんね」 「熱くなってきた……!!」 美希の素直な言葉に照れ、真っ赤になって誤魔化そうとそんな事を呟く。 美希はそんな松岡の様子を見ながらまた微笑み、しかし、すぐにその笑みを曇らせる。 「ミキは……駄目だね。 しゅーぞーさんが言ってくれたみたいに、もっともっと熱くなろうとした。 熱くなって、あの男の子に……殺し合いなんてしたくない、って。 言ったよ? でも、駄目だった……ミキの言葉を、聞いてくれなかった。 その上、またしゅーぞーさんに助けてもらって……」 「気にすんなよ……くよくよすんなよ……」 「えっ?」 落ち込んだ美希に、松岡は優しく呟いた。 「言ったろ? "ずっと"やってみろって……すぐに結果がついてくるもんか。 諦めんなよ、必ず目標は達成出来る! だからこそ、Never give up!!!!」 強くガッツポーズを取りながら、そう締めくくる松岡。 その言葉を受けて、美希は強く心を打たれる。 そうだ……自分は何を諦めようとしていたのだろうか。 諦めちゃ駄目だ、どれだけ失敗しようとずっとずっとやり続ける――。 松岡が一番最初に教えてくれた事だったじゃないか。 「それに美希、あいつの隙を突いて突き飛ばしただろ? それも熱くなってる証拠だ! あいつに襲われたばかりだった時のお前は、何も動こうとしなかった。 でも、俺の言葉を聞いて! 熱くなったお前は!! ちゃんと自分から動いて、あいつを突き飛ばしただろうがッッ!!!!」 それもまた確かな事だった。 結果だけを見ればほんの少しだけ、ただあの少年の胸を軽く押しただけ。 しかし、それでも松岡の言葉を受ける前の美希にしてみれば大きな一歩。 戦う為の――熱くなる為の覚悟が出来たという、確かな証拠。 「誰も殺したくないってんならそうしろッッ!! 殺し合いを止めたいなら、そうしろッッッ!!! 過去の事を思っちゃ駄目、未来の事も思っちゃ駄目。 あはぁ~ん。 一所懸命! 一つの所に命を懸ける!! 誰に言われても、何を言われても、自分の一つの所だけは守るんだッ!!!」 迷うんじゃない、殺し合いに乗っている者が出てこようと何しようと。 自分の信念を曲げず、ただ突き進んでゆく。 それは確かに難しい事――しかし、今の松岡たちにとって一番大切な事。 「……わかったの、しゅーぞーさん。 ごめんなさいなの」 美希は松岡の手を取り――強く力を込めて言う。 「ミキ、絶対に殺し合いなんてしないの。 殺し合いも、絶対に止めるの! 一つのところに、命を懸けるの!!」 美希の言葉を聞き、松岡は顔に爽やかな笑みを浮かべ――しかし、何も言わなかった。 この少女はもっともっと熱くなれる……松岡は確信している。 この少女がいてくれれば、必ずや目標達成出来るとも。 二人の目標――それは殺し合いを止め、このゲームを殺し合いとは違う手段で終わらせる事だ。 「いくじょおっ! 美希!!」 「うん、しゅーぞーさん!!」 松岡と美希は再び歩き出す。 今更あの旅館へと戻っても少年がいるともわからない為に、先ほどまで自分達が走っていた方向へと。 しばらく歩くと開けた場所に出た。 満天の星空と月光が辺りを包む中、二人は後ろを振り返る。 いつの間にか、森を抜け、草原へと出てくるほど歩いていたらしい。 この道の先に何が待っているのか……松岡にも美希にも、わからない。わかるはずもない。 だが、それでも二人は前へと進んだ。 もう迷わない、一つの所に命を懸けるのだと、必ず目標を達成させると言ったのだから。 ………。 「……でもミキ、やっぱり疲れたな。 ねぇしゅーぞーさん、ちょっと休憩しない?」 「あはぁ~ん」 しかし、眠れる金の獅子が、灼熱の炎で真に目覚めるのにはまだ時が足りないようだ。 【E-6 平原/一日目・黎明】 【星井美希@THE IDOLM@STER】 [状態]:普通・ちょっぴり熱くなってきた [装備]:なし [道具]:支給品一式、モンスターボール(おにぽん)@いかなるバグにも動じずポケモン赤を実況、ねるねるね3種セット@ねるねるね [思考・状況] 1.人は殺したくないの。 2.プロデューサーを探すの。 3.こんなゲームに乗らず、人を殺さずにゲームを終わらせる方法を考えるの。 4.しゅーぞーさんは信用できるの。 【松岡修造@現実】 [状態]:普通 [装備]:なし [道具]:支給品一式(おにぎり1個(食料)消費)、鏡@ドナルド [思考・状況] 1.こんなゲームに乗らず、人を殺さずにゲームを終わらせる方法を考える。 2.美希と行動を共にする。 sm28 遥か遠きおっぱい帝国 時系列順 sm35 F線上の帝王 sm33 明治十一年の相楽サノスケ 投下順 sm35 F線上の帝王 sm13 我が﨟たし悪ノ華 鏡音リン sm64 立場、逆転 sm18 卑怯だッ! キーボードクラッシャー sm64 立場、逆転 sm03 SHUZOM@STER 星井美希 sm84 ツイントカマク搭載ゆとり sm03 SHUZOM@STER 松岡修造 sm84 ツイントカマク搭載ゆとり
https://w.atwiki.jp/gunmadovol/
群青窓際ボルケイノ イカれたメンバーとこれまでに起こってしまった惨状をまとめておくサイトです。 編集したいならこれを読んで、どうぞ @wikiの基本操作 編集モード・構文一覧表 @wikiの設定・管理
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/11609.html
今日 - 合計 - サクラ大戦 ?熱き血潮に?の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月12日 (金) 11時33分58秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/orirowavr/pages/183.html
大和正義とンァヴァラ・ブガフィロレロレ・エキュクェールドィことロレちゃんは市街地に足を踏み入れていた。 ビルの立ち並ぶ無機質な街並み。 足音を殺しながら慎重な足取りで明かりのない道路を進む。 いくら深夜とはいえここまで人の気配がない街と言うのは都会育ちの正義には初めての体験である。 別段、闇を恐れるような性質ではないが、人口の街で人の営みが感じられないというのは自然の静寂と違う不気味さがあった。 振り返り、自らの背後についてくる少女を見る。 この不気味な街においても少女の様子にはまるで変わりがない。 明鏡止水の心を持った正義などよりもよっぽど平静を保っているように見えた。 ビルの角に差し掛かったところで、正義が足を止める。 後ろに手をやり背後の幼女に止まるよう合図を送った。 幼女はその合図を全く気にせず歩き続けたので、直接肩を掴んで止める羽目になったのだが。 正義の聴覚は微かに響く足音を捕えていた。 足音は二つ。歩幅と間隔から男と女と推察できる。 男の方は極力足音を消そうと努めているようだが完全には消しきれていない、恐らく素人。 女の方は言わずもがな、警戒はしているようだが平時と変わらぬような足音である。 一人しか生き残れないルールの中、複数名で行動しているという事は殺し合いではない別の方針で動いている可能性は高い。 だが、殺し合いに乗った人間同士の一時的な同盟関係という可能性もあるし、何より甘い想定をしていては致命的な隙となる。 警戒を怠らず正義はビルの陰から足音の方向の様子をうかがう。 そこには予測通りの人影が二つ。 徐々に近づいてくる影がベールをはがされその姿が露となる。 「出多方副会長」 その正体を確認した正義が声を上げた。 隠れていたビルの影から飛び出し、自らの姿を晒す。 正義の姿を認めた相手も驚いたように目を丸くしていた。 「息災で何よりです副会長」 「待った! そこで止まりなさい」 駆け寄ろうとする正義に待ったがかけられた。 正義はその指示に従いその場に足を止める。 「どうされました?」 「ここでは外見も名前も変えられます。まず初めに、あなたが本物の大和君なのか確認したい」 「なるほど。副会長らしいですね。いいでしょう」 正義は納得したように深く頷き、姿勢を正す。 「では僭越ながら、簡単に来歴などを」 大和正義は大和家の嫡男として生を受けた。 大和家は武に身を置くものなら知らぬものなどいないほどの武門の名家である。 警察などにも指導を行っており、曾祖父の代から現当主である父に至るまで全員が名誉師範の称号を戴いている。 大和家は武のみならず礼と義を重んじており、文武両道を理念として掲げていた。 この理念に従い正義も幼少の頃よりあらゆる武術を叩き込まれ、厳しい礼儀作法と多種多様な分野の教育を受けて育ってきた。 大日輪学園に進学後は1年では空手、2年では剣道の全国高校選手権に出場しこれを制覇。 3年では柔道部への転属が予定されており前代未聞の異種目三冠王を目指している。 また満16歳となり出場資格を得て初出場した全日本空手大会では準々決勝で負傷、準決勝を棄権しベスト4に終わった。 「とまあ、こんなところでしょうか」 簡略的に語られた来歴を聞き終え、秀才は眼鏡をクイと上げる。 不敵な笑みを浮かべ、どこか強気な態度で告げた。 「ふっ。まあ大和君はその道では名の知れた有名人ですからね。調べればその程度の情報は分かるでしょう。 さぁ私の質問はここからですよ! 今から君にはもっと私的な学園生活に関する質問に答えていただく! そもさん!」 「せっぱ!」 異様なテンションで男たちは向き合い、対決の様相を呈していた。 互いの証明をかけた勝負が今始まる。 「第1問。大日輪学園の現在の学園長の名前は?」 「大日輪銀河学園長」 「正解。それでは第2問~」 チキチキ大日輪学園クイズを始めた二人をよそに、月乃はぼーと立ち尽くす幼女へと近づいていった。 その目の前までくると、視線を合わせるように屈みこんで語りかける。 「お姉ちゃんは大日輪月乃って言うの。お嬢ちゃんお名前は?」 「ロレチャンである。敬うがよい」 「よしよし。かわいいねぇ。飴食べる?」 「供物か。よかろう。ほぅ……これが味覚なる肉の悦か」 幼女は差し出された飴玉を口の中で転がしながら、なすがままに頭を撫でられる。 どこかほのぼのとした交流を重ねる少女たちをよそに、男たちの戦いは続いていた。 「第9問! 食堂の水曜のみの特別メニューとは!?」 「飛鳥おばさんの元気もりもり量ももりもり特製ランチ!」 「正解!」 戦いは佳境に入り、二人の声も熱を帯びる。 今のところ正義の全問正解。 果たして合格基準はどこにあるのか不明なまま、秀才が最後の出題を行う。 「では最後の問題だ! 我が大日輪学園の校歌を歌ってみたまえ!」 その問いを受けた正義は改めて姿勢を正す。 肩幅に足を開き、後ろに回した両腕を腰のあたりで組んだ。 顎を引き、視線も高らかに歌い上げる。 『大日輪学園校歌 ~熱き血潮に~』 作詞:大日輪 銀河 作曲:秋原 光哉 ♪ ああ~大日輪 少年よ~ 天に輝く太陽となれ~ ♪ 日輪の如く~ 熱き血潮よ~ 燃え上がれ~ ♪ 山も川もないけれど~ 太陽ならどこにでもあるさ~ ♪ 若人よ~ 大志を抱け~ 努力しろ~ 飯を食え~ ♪ 困難なんて~ 若さと勢いで乗り越えろ~ ♪ 何とかならなくっても~ 明日があるさ~ ♪ 若者よ~ とにかく燃え上がれ~ ♪ ああ~大日輪 大日輪 大日輪 我が母校~ 校歌の斉唱が終わり、僅かな静寂が訪れる。 待ちくたびれた幼女と歌姫から、どうでもよさげな呟きが漏れた。 「ファルセット足りてなくない?」 「些事である」 そんな歌姫からのダメ出しも他所に、正義といつの間にか一緒に歌いだしていた秀才は互いに一歩踏み出した。 「どうやら間違いないようですね。会えてうれしいですよ大和君」 「こちらこそ、心強いです出多方副会長」 男たちはがっちりと再会の握手を交わした。 正直序盤の時点でほぼ確信は得ていたが勢いでここまで来てしまった感はある。 「変なクイズ大会終わりました~?」 「変なとは失敬な。大事な確認作業ですよ月乃君」 苦言を呈する秀才をあしらいながら、それじゃあ、と月乃が正義へと向き直る。 「はじめまして。大日輪月乃です。TUKINOって名前でアイドルやってます」 「はじめまして。大和正義です。ご活躍は会長よりかねがね伺っております」 「これはまた、愚兄がご迷惑をおかけしております」 「いえいえ。日頃から良くして頂いております」 そう言いながら、互いに頭を下げ合った。 太陽という共通の知り合いもあってか、スムーズに関係を築けそうである。 「けど、大和正義くんかぁ。どこかで聞いたことあるような……」 その名前が記憶のどこかに引っかかったのか、月乃が頬に指をあて頭をひねった。 心当たりを思い出そうとするが思い出せないようである。 「キミほどではないにせよ彼も有名人ですから、どこかで名前くらいは聞いていてもおかしくはないでしょう」 「うーん。そういうんじゃないんですよねぇ」 「では太陽に聞いたのでは? 彼も大和君には一目置いていますからね」 「うーん。誰かに聞いたというのは、そう、かも……?」 一応の納得は得たのか、そこでひとまずその件は打ち切られた。 秀才は改めるように一つ咳払いをして正義を見る。 「それでは大和君、まずはこの状況で、君はどういう行動方針をもって行動しているのかを確認したい」 「はい。私はたった一人になるまで殺し合うなどと言う方針には従えません。 殺し合いを止め、出来る限り多くの人間と共に帰還したいと考えています」 返ったのはこれ以上ない程まっすぐな意見だった。 秀才とて元より正義が殺し合いに乗るなど思っていないが、ここまでくるといっそ清々しいものがある。 だがその心中を態度には出さず、あえて厳しい口調で試すように問う。 「だが、生き残るのはただ一人という話ですよ。 あると思いますか? 複数の人間が帰還できる、そんな方法が」 「わかりません。ですが『ある』という前提で行動すべきだと考えています。 なかった場合は死ぬだけですが、本当にあった場合に諦めていたなら死んでも死にきれない」 「なるほど。君らしい考えですね」 正義の意見を受けて、秀才は神妙な面持ちで眼鏡を吊り上げた。 そこで固くしていた表情をふっと綻ばせる。 「そして私と同じ考えだ」 諦めないという強い意志を示す。 これこそが大日輪イズムである。 志を同じくする同士との邂逅、これほど心強いことはないだろう。 「大和君。私たちは月乃君の歌唱スキルによってこの殺し合いを止められるのではないかと考えています。 彼女の声をこの島全域に届ける方法があれば、少なくとも争いは止められるともいます」 「出多方さん……!」 秀才の言葉に月乃が目を輝かせる。 それは月乃が掲げた目標である。 秀才は照れ臭そうに眼鏡を上げて、月乃から視線を逸らす。 「……歌で、ですか? 確かに校内放送で聞き及ぶ彼女の歌声は素晴らしいものであると理解していますが。 流石にそれで殺し合いを止めるというのは現実的ではないのでは?」 だが正義はその方針に難色を示した。 当然の反応だろう。 歌で争いを止めるなど夢物語のような話である。 「え、ちょっと待ってください。大日輪では校内放送で私の歌が流れてるんです? 職権乱用じゃない? 何やってんの兄さん」 「いえ、会長ではなく学園長の方針です。特にCDリリース前後は月乃応援週刊として休み時間毎に月乃君の新曲が流れます」 「何やってんのお爺ちゃん……」 もっとすごい職権乱用だった。 身内の恥にドン引きする月乃を置いて話を進める。 「大和君。君が訝しむのも理解できますが、月乃君の歌声には争いを止める力があるのです」 「それは、そう言ったスキルの効果がある、という理解でよいのでしょうか?」 「ええ。確かに月乃君の持つ歌唱スキルには戦意を削ぐ効果があります だがそれは強い敵意を持つモノまでは無力化できず完全ではありません。 ですが、私はスキルどうこう以上に、彼女の歌に賭けてみたくなったのです。 彼女の歌にはその力があると、そう私が信じたのです」 秀才も最初は正義と同じく猜疑的なスタンスだったが、実際に月乃の生歌を聴いて確信した。 いや、確信と言うより、賭けてみたいと思ったのだ。 彼女の歌が世界を癒すさまを見てみたいなと。 その熱意がどれほど伝わったのか、正義は思案するように一点を見つめる。 そして僅かな思案の末、自分なりに飲み込めたのか口を開く。 「なるほど。理解しました。 無効化できなかった人間は当然月乃さんを止めに来る、それを迎え撃って一網打尽にするという事ですね」 「まあ……少し違いますが、そうですね。大和君がいればそれも可能でしょう」 武闘派な正義らしい意見である。 秀才では襲撃されて死ぬ未来しか想像できなかったが、正義がいればそうではない。 理性を重んじるという点では正義と秀才は似通っているが、こういう所は会長である太陽に近いだろう。 「ただ、油断しないでください大和君。 君は確かに強い。だがここにはそういった強さとは違う強さもあるという事を認識しておいてください」 「それは、どういった意味でしょう?」 厳しい目つきで正義が問う。 勝負事の話になれば目つきが変わるあたり、やはりその本質は戦士なのだろう。 強さに対する自信と矜持は誰よりも強いのかもしれない。 「スキルという未知数の要素があるという事です。 このスキルには常識を外れた超常的な行為ができるモノもある可能性が高い」 「なるほど。可能性があるとそう推察する根拠をうかがっても?」 断定ではなく可能性を語る秀才に正義が問う。 その問いに秀才は問いを返した。 「大和君。君も精神系のスキルを取ったのではないですか?」 「はい。お察しの通りです」 秀才は同類である正義ならば冷静スキルもしくはそれに類するスキルを獲得していると予測していた。 そしてその予測は的中したようである。 「ならば君にも心当たりがあるのではないですか? 自らの精神が操作されていることに。 私も火炎放射の炎に焼かれ、痛みも熱さも感じながら『冷静』スキルの効果により冷静さを保っていました。 これは私自身の認識が操作されているという証明に他ならない」 その説明に正義は得心する。 プレイヤー自身の認識を改変するという意味では正義の明鏡止水や観察眼もそうである。 「つまりスキルはアバターを超えてプレイヤーに介入することができている、という事ですね」 「ええ、その通りです。それどころかスキルによっては自身のみならず他者を操作して支配することができるモノもあるかもしれません。 そう言ったものが猛威を振るっている可能性もある。精神耐性を持つ我々には直接的に効かないかもしれません。 しかし、例えば操作された太陽なんかが襲い掛かってくる可能性だってある訳です。そうなった場合に君は戦えますか?」 「……なるほど。確かにそれは厳しいですね」 現実ではなかなかあり得ない状況だが、ここならば簡単に実現できてしまう。 直接的な脅威のみならずそう言った間接的な脅威もあると念頭に置くべきである。 「なので、精神に作用するスキルの効果を月乃君のアイドルスキルで確かめたかったのですが、 私では月乃君の魅了が効いているのかを確かめらませんので、出来れば信頼できる他の人間にと考えていました。 予想はしていた事ですが正義君も精神耐性持ちとなると、はやり別の当てを探すしかなさそうですね」 視線を移す。 正義以外もここに誰かいると言えばいるが。 その先では月乃になすがままに撫でまわされている幼女の姿があった。 「あれは……スキルの効果で懐いているのでしょうか?」 「いえ、ああいう子ですのでなんとも……」 心配になるくらいに基本的には何でも受け入れる子である。 不快に思ってるのか、それとも喜んでるのか、観察眼をもってしてもその内心は見て取れない。 「それで、別の当てとは?」 正義が話を戻す。 秀才の当てがあるという言葉を聞き逃さなかった。 「太陽ですよ。太陽と合流して実験台になってもらおうと」 「なるほど。その口ぶりからして会長の居場所が分かっているのですか?」 「確実ではありませんが、私の冷静スキルと反目する熱血スキルの持ち主を逆説的に探し当てられるのではないか、という月野君の提案した方法です。 まあそれも太陽が熱血スキルを取っているという前提の話ですが」 「取っているでしょうね、あの御仁なら」 「でしょうね」 共通する妙な確信があった。 あの大日輪太陽が熱血などという言葉を選択しないはずがないと。 「しかし、反目するスキル効果による探索ですか、それが確かならますますオカルトじみていますね」 「まあ仮想空間(バーチャル)ですので、その辺は然もありなんと言ったところでしょう」 秀才のその言葉に正義が考え込むようなしぐさを見せた。 自分の言葉の何が引っ掛かったのか、秀才には分からなかったが、すぐに正義が顔を上げた。 「そもそも……ここは本当に仮想空間なのでしょうか?」 そう、大和はずっと抱えていた疑問を口にした。 これには秀才も面を喰らった。 「それは間違いないでしょう、設定したパラメータ通りの体と、スキルなる未知なる能力を与えられ、さらには肉体の外見その物が変更できる。 これは現実世界ではありえない事だ」 現実の自分の精神が操作されている可能性には思い至った事はあっても。 そこに疑問を持ったことはない。 「ですが、キミがそう言うからには根拠があるのですね?」 「根拠、と言うほどのものではないのですが」 そう前置きをして正義は語り始めた。 「恥ずかしながら何分そういう物に疎いので、仮想空間という物に漠然としたイメージしかないのですが。 感覚がバーチャルにしてはリアルすぎる、と感じました。リアルどころかそのものだ、現実としか思えないほどに」 当たり前に受け入れてしまっていたが、それは誰もが感じる事だろう。 いや余りにも違和感がなさすぎて、違和感がないことに違和感を覚えられないのかもしれない。 「それにシェリンと言う説明役が行った最初の説明を思い出してみて下さい。 あの説明の中でここが仮想世界だと一言でも説明されていましたか?」 「えぇ……そんな一言一句覚えてるわけじゃないんですから」 苦言を呈する月乃とは異なり、秀才は口元に手を当て僅かに思案し何かに気づいたようにハッと目を見開く。 「確かに、ゲームやアバターと言ったそれを連想させるワードは出てきましたがバーチャルなどの仮想空間を示す単語は一度たりとも出てきていない……! あの説明の中に嘘が含まれていない保証も本当のことを言っている保証もありませんが、ここが仮想空間であるというのは我々が状況から勝手にそう誤認しただけだ」 「えぇ……二人とも覚えてるんですかぁ」 どうやら二人とも一言一句覚えているようである。 覚えていない月乃に出来る事と言ったら、モチモチとした幼女のほっぺたを弄ぶことしかなかった。 「いや。だとしても偶然その単語が出なかったと言う事もある。 それにここが現実世界であるという方が説明できない事の方が多い」 「ええ、私もここが現実であるとは思いません、ただ仮想空間でも別の何かではないのかと漠然とそう感じているのです」 「別の可能性……」 精神は洗脳や暗示などで説明がつかないこともないが、肉体を別人のように変質させるなど整形でも不可能だ。 現実に影響を及ぼすバーチャル。それが秀才の認識である。 それ以外の可能性など、 「――――ふぁまふぃえあう」 「ん?」 「なんです?」 割り込んできた声に、二人の男が振り向く。 声は月乃の腕の中に納まり、餅のように頬を伸ばされている幼女から発せられたものだった。 「うん? どったのロレちゃん?」 喋りたがっているのを察して月乃が頬から手を離す。 解放された幼女が改めて言葉を繰り返した。 「魂である」 簡潔なその言葉。 だがそれでも何か気付きを与えたのか、二人はハッとしたように深く考えこんだ。 「……魂」 「確かに言っていましたね、魂と」 最初の説明で何度か出た言葉だ。 魂魄制御システム、魂の直接接続。 そんなことを言っていたはずだ。 「魂は存在の根源。その在り様に従い肉も心も変質するは道理である」 幼女は続ける。 それは全てを知る全能の神の如く。 「…………つまりこういう事ですか? ここにいるのは我々の魂そのものであり、敵には魂を操作するシステムがある。 設計図である魂を変質させれば肉体も精神もそれに従い変化すると?」 「然り」 自身の理解をぶつける秀才の言葉に幼女は頷く。 「私たちが魂ってここはあの世みたいなことです? あれ、ってことは私たちもう死んでる?」 「そうではないでしょう。おそらく生霊のような存在であると考えた方がいい。 なるほど。魂が消滅すれば死ぬのは道理だ。肉体と精神の変質と影響、それも筋は通る」 その解釈ならば確かに筋が通る。 いや、筋が通りすぎている。 そうなると別の疑問も生まれてしまう。 まるで答えを知るように、僅かな言葉で導いたこの幼女は何者なのか、という疑問である。 「大和君。この子は何者なんです?」 「わかりません。外見通りの中身という訳でもないとは思いますが。 少なくとも悪意のある人物ではないという点は信用してよいかと」 「それに関しては大和君の見る目を信じましょう」 秀才は大和から視線を外し幼女へと向き直る。 そして直接、月乃に抱えられた幼女に向かって問いただす 「あなたは何者です?」 「ロレチャンである」 「ロレチャン? そのような参加者は……」 「名簿の最後に載っている長い名前の参加者です。呼ぶのに不便なので私が名付けました」 正義が補足する。 「なるほど。それではロレチャンさん、もう一度問います、あなたは何者だ?」 改めて問う。 名前ではなくそう言った存在であるのか、その正体を。 幼女は隠すでもなく平然と答えた。 「我は一にして全、全にして一なる存在である」 「なっ!?」 その返答に秀才がこけそうなほど大きく仰け反る。 だが、何とか踏みとどまった。 「ふっ。危ない所でした、私に冷静スキルがなければ尻もちを付いて腰を抜かしているところでしたよ」 「カッコつけてますけどカッコ悪いですよそのセリフ」 「それで、副会長。今の言葉の何にそんなに驚かれたのです?」 「おや、大和君もサブカルチャー方面は明るくないようですね」 クイっと眼鏡を上げる。 僅かに息を飲み、神妙な面持ちで告げる。 「これは――――とある神話における邪神を表す言葉です」 邪神。 余りにも不穏な響きのある言葉に、正義と月乃は幼女を見た。 「ロレちゃん神様なの?」 「我は我。定義など些事である」 「だよねー」 タプタプタプと両頬を弄ぶ。 その勢いにおっおっおと幼女は声を漏らした。 神をも畏れぬ行為であった。 「よしよし。飴をあげようねぇ。あ、ハッカだ。出多方さんいります?」 「まったく。ハッカが美味しいんじゃないですか。頂きますが、あなたには効果がないとはいえそれも支給品なんですから無駄遣いしない様に」 「はーい」 言いながら缶を振って次に出た、いちご味を幼女の口に放り込む。 表情こそ変わらないが素直に受け入れている辺り気に入っているのかもしれない。 「邪神。それは危険な存在と言う事でしょうか」 「ええ。少なくとも私の知るその言葉を示す存在は危険な存在でした」 「ですが私には今の彼女に危険があるとは思えません。 彼女の言葉の通りだ、彼女は彼女そのような言葉の定義に惑わされるべきではありません」 どこまでも真っ直ぐな正義の言葉。 秀才は嬉しそうにふっと笑う。 「ふっ。私の負けのようですね。分かっていますよ大和君。 彼女の知見が我々に気づきを与えたのも事実、邪険にはしませんよ」 目の前にいる存在よりも神話や物語に語られる話を信じる程秀才は愚かではない。 秀才はデータを重んじるが、データを重んじると言うのはそう言う事ではないのだ。 「と言う訳で、よろしくお願いしますよロレチャンさん」 「うむ。敬うがよい」 ■ 「今後の方針としてGPの確保が重要だと考えます」 話題も落ち着いてきたところで、正義がそう切り出した。 「何故です?」 「脱出方法や他のクリア条件などの情報収集において、重要となるのがGPを使用した『シェリンへの質問』と考えるからです」 「なるほど、それは確かに一理ありますね。 質問によっては秘匿されるかもしれませんが、直接的な返答は得られずとも返答を得られないという事が分かるだけでも収穫にはなる」 解答できないと言う事すらも一つの情報である。 質問内容次第では問いかけることで何か事態を進められるかもしれない。 「それともう一つ。月乃さんの歌唱スキルをSランクに押し上げれば問答無用で争いを止められる可能性があります」 それはある種の理想と幻想を含んだ月乃たちの策とは違い、スキル効果のみに頼った現実的な提案である。 彼女たちの理想を否定するような案だが正義はあえて口にした。 「そうですね。検討はしておきます」 それを理解して秀才はクールに受け止める。 「けど……GPって他の人を倒したときに手に入るんですよね」 「ええ、ですのでそれ以外の獲得方法を模索すべきかと、例えば」 「塔の制圧ですね」 先を繋いだ秀才の言葉に頷きを返す。 塔の制圧ならば血を流すことなく大量のGPが獲得できる可能性がある。 「他にも獲得方法はあるという説明でしたが……」 そこまで言ったところで、新着メールが届いたことに気づく。 メールを見た月乃がつぶやく。 「砂漠のお宝さがし…………?」 それは砂漠エリアの大砂漠でイベントを開始したという告知メールだった。 「出来過ぎなタイミングですね………どうします?」 「GP入手の機会ですが、相応の危険もありそうですね」 他のプレイヤーも集まる可能性は高いだろうし。 方向感覚を狂わせる大砂漠への侵入を余儀なくされる。 危険度は高い。 「どちらにせよ会長がいると思しき方向とは別方向だ。なんにせよまずは会長との合流を目指すべきかと」 「そうですね。まずは兄さんとの合流が先ですよね」 ひとまずは保留、まずは太陽との合流を目指すと言う方向で一致する正義と月乃。 だが秀才は一人、何かを考え込んでいた。 「二手に分かれましょう」 秀才がそう切り出した。 この提案に正義と月乃は怪訝な反応を見せる。 「同意しかねます。確かに分かれた方が効率的でしょうが危険です」 「そーですよ。みんなで一緒の方が安全でしょ?」 「多ければいいという物もないでしょう、足手まといが増えて危険になるのは大和君、あなたです」 この中でまともに戦えるのは正義だけである。 共に戦えるものならばともかく、守護対象が増えれば増えるほど正義の負担は大きくなる。 秀才とて最低限戦えるようアバターを設定したがやはり危険人物に対抗できるほどではない。 「見くびらないでいただきたい。未熟の身なれど、三人程度守護れずしてなにが武術家か」 怒気すら含んだ正義の言葉。 それに対して秀才は一切怯むことなく堂々と言い返す。 「ええ、だからこそ別れるのです。 長引け長引くほど犠牲者は増える。一刻も早く事態を解決することこそが人を救う道です。 つまりこれは三人以上を守るための選択なのです」 「…………しかし」 「大丈夫です。無理はしません。何より太陽と合流出来れば戦力不足も解消される」 正義ほどではないにせよ太陽もまたかなりの武闘派である。 第一目標である彼と合流出来れば懸念は解消できるだろう。 正義が大きくため息を漏らす。 「副会長には敵いませんね」 「ふっ。弁舌ならば大和君にも負けませんよ」 二手に分かれる方針を受け入れると、如才なく次の方針を固める。 共に脱出に向けた情報収集を続け、及び脱出を目的とする同士との合流を目指す。 正義はGPの獲得、秀才たちは正義との合流を目指す方向で決定した。 「合流はどうしましょう? 待ち合わせ時間と場所を決めるとしても、イレギュラーが起きる可能性は高い。 予定に合わせて無理に合流しようとするのも、合流相手を待って一カ所に留まるのも危険だ」 「確かに、何か連絡を取れる手段があればいいのですが……」 顔を突き合わせて頭を悩ませる男二人の様子を見て、月乃がキョトンとした顔で言った。 「ん? このメールって送れないんですか?」 ■ その後、シェリンに確認したところ。 メールは連絡先を知る相手ならば送ることができる。 連絡先を知るにはコネクトする必要がある。 コネクトとは5秒以上の単純接触によって行われる。 メールは1通出すのにGPを10pt使用する。 などと言う情報を得た。 「しかしずいぶんと回りくどい説明でしたね」 正義たちと別れ、太陽がいると思しき方向に向かって秀才たちは進んでいた。 シェリンは問えば答えるものの1項目1項目を逐一問う必要があった。 余程伝えたくなかったのか、随分と遠回しな返答である。 だが、これもおかしい。 参加者に使われたくない機能ならば、そもそも実装しなければいい。 何故、そんな機能があるのか。 「あっ、思い出した! 正義くんだ!」 唐突に月乃が声を上げた。 秀才の思案が打ち切られる。 「何を言っているんですか。思い出すも何も先ほど出会ったばかりじゃないですか」 そんな事も忘れてしまったのかと、月乃にかわいそうなモノを見る目が向けられる。 「違いますって! 聞いたことがあるようなって言ったじゃないですか! 確か善子から聞いたんですよ、正義くんって」 「善子? ああ、美空ひかりさんの本名でしたか」 あのトップアイドルと堅物の正義に繋がりがあったなど、意外な話である。 「どのようなご関係なんですか?」 「えっとそこまで詳しくは……アイドル始めるきっかけになった少年の名前ってくらいしか」 「そうなんですね」 意外な繋がりがあるものである。 人間関係の妙に秀才はしみじみそう思った。 [D-4/市街地/1日目・早朝] [出多方 秀才] [パラメータ]:STR:E VIT:B AGI:B DEX:B LUK:B [ステータス]:健康 [アイテム]:焔のブレスレット(E)、おもしろ写真セット、回復薬×1、万能薬×1 [GP]:10pt [プロセス] 基本行動方針:出来る限り多くの人間と共に脱出を目指す 1.自分の向かいたい逆に進み、太陽を探す。 2.月乃の歌でこの殺し合いを止めたい 3.ある程度の目途が立ったら正義との合流 [大日輪 月乃] [パラメータ]:STR:E VIT:B AGI:D DEX:D LUK:A [ステータス]:健康 [アイテム]:海神の槍、ワープストーン(2/3)、ドロップ缶、回復薬×1、万能薬×1、不明支給品×1(確認済) [GP]:10pt [プロセス] 基本行動方針:歌で殺し合いを止める。 1.兄さんを探す。 2.金髪の人(エンジ君)には、次に会ったら負けない。 【ドロップ缶】 いちご、れもん、めろん、ハッカなどいろんな味の飴が入った四角い缶。 演説、歌唱など声を使うスキルをブーストする(上限A) また沈黙などの声に関する状態異常を回復する 「よかったね、飴。分けて貰えて」 「うむ。よき供物。重畳である」 月乃から幾つかの飴を分け与えられご満悦のようである。 その代わりと言う訳ではないが、正義も秀才と月乃に薬セットから回復薬と万能薬を分け与えた。 正直、自身一人で使うには持て余していたためちょうどいい機会であった。 具体的な行動方針は正義に一任された。 砂漠エリアへと向かうか、それとも塔の制圧に向かうべきか。 決断せねばならないが、ロレちゃんがいる以上、安易な選択はできない。 その幼女、ロレちゃんを見る。 その正体は邪神であるという。 鵜呑みにするわけではないが、確かに神と言われれば納得できない事もない風格はある。 「まあ、だからと言って何が変わる訳でもない、か」 自身が秀才に行った言葉を思い出しながら、そう呟いた。 [D-3/市街地/1日目・早朝] [大和 正義] [パラメータ]:STR:C VIT:C AGI:B DEX:B LUK:E [ステータス]:健康 [アイテム]:アンプルセット(STRUP×1、VITUP×1、AGIUP×1、DEXUP×1、LUKUP×1、ALLUP×1)、薬セット(回復薬×1、万能薬×1、秘薬×1)、万能スーツ(E) 火炎放射器(燃料75%)、オートバイ(破損) [GP]:10pt [プロセス] 基本行動方針:正義を貫く 1.人殺し以外のGPの獲得を目指す(塔の制圧、砂漠のイベントなど) 2.脱出に向けた情報収集、志を同じくする人間とのとの合流 3.何らかの目途が立ったら秀才たちとの合流 4.海があったらオートバイを捨てる。 [ンァヴァラ・ブガフィロレロレ・エキュクェールドィ] [パラメータ]:STR:E VIT:E AGI:E DEX:E LUK:E [ステータス]:健康 [アイテム]:飴×5、不明支給品×3(未確認) [GP]:290pt [プロセス]:全ては些事 ※支給品を目視しましたが「それが何であるか」については些事なので認識していません。 038.二つのE/その声は誰がために 投下順で読む 040.vent the anger… 時系列順で読む 検証:影の反対には太陽があるのか? 出多方 秀才 役に立ってから死んでくれ 大日輪 月乃 敵か味方か!?『New World』にあらわれた最凶の男 大和 正義 炎の塔 ~ 行く者、去る者、留まる者 ~ ンァヴァラ・ブガフィロレロレ・エキュクェールドィ
https://w.atwiki.jp/ocg-o-card/pages/10480.html
《グラン・ガイア・ボルケイノス》 効果モンスター 星10/地属性/恐竜族/攻2900/守2400 このカードは特殊召喚できない。 自分フィールド上に存在する地属性・恐竜族モンスター3体を 生け贄に捧げた場合のみ通常召喚する事ができる。 このカードは魔法の効果によって破壊されない。 1ターンに1度だけ自分のメインフェイズに、 相手フィールド上の守備力が一番高い表側表示モンスター1体を破壊することができる。 この効果を発動する場合、このターンこのカードは攻撃する事ができない。 part20-227 作者のコメント 生きる地砕き、かつ 地砕き耐性。 作者(2007/09/18 ID oI8lHPWw0)の他の投稿 part20-200 / part20-202 / part20-209 / part20-221 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/akatonbowiki/pages/12353.html
このページはこちらに移転しました lalalaランジェリー 作詞/PK 絹のようなしなやかな感触よりも 綿の感触に安堵する いつまでも汚れなくなんて幻想に 捕らわれて進み出せない現実に 敢えて汚れに飛び込む lalalaランジェリー lalalaランクイン lalalaラインナップ lalalalalala ライドオン