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7 名前: ◆xYQkNOZE 投稿日: 02/06/21 22 02 ID SxiiysuX 現在の状況 *は非選手 <ナゴヤドーム> 川上、井端、小笠原(星野により足を負傷) 音スコアラー*、長谷部ブルペン捕手(星野の殴打により負傷と思われる)* <栄駅構内> 野口、荒木(鈴木平により全身を負傷) <名駅マリオットアソシア> 中村(負傷)、山本昌(重傷)、彦野OB(重傷) <その他> 屋内練習場(BR本部):山田、仁村など幹部 マリオットアソシア非常階段:島野コーチVS橘高審判員 10 名前: ◆xYQkNOZE 投稿日: 02/06/21 22 11 ID SxiiysuX これまでのあらすじ 日本のまんなか中京に本拠地を構える中日ドラゴンズ選手たちは、ある日突然殺人ゲーム『バトルロワイアル』参加者に選ばれる。 友情と裏切り、血と涙、さまざまな死闘を繰り返したのち、ナゴヤドームにたどり着いた川上憲伸たちは星野仙一との決闘に勝つ。 しかしゲームはそれでは終わらなかった。 かつて同じ戦いに巻き込まれた彦野の出現により、中村と山本昌は、悪の黒幕が高見の見物をする名駅ツインタワーのホテルマリオットアソシアへ挑んでいた。 『老人』の刺客により彦野と山本は瀕死の重傷を負う。 そして老人の待つ部屋へたどり着いた中村の孤独な戦いを、川上たちはナゴヤドームのライブビジョンで目にする…。 19 名前: ◆xYQkNOZE 投稿日: 02/06/24 18 06 ID ePlt6lVy 「このわしに傷を付けるとは大した奴…さすが中日の正捕手だ、しかしこのわしに勝てると思うなよ!」 そう絶叫に近い言葉を吐き捨てるやいなや、老人は中村めがけて飛びかかってきた。 しかし年老いた身体はあまりに軽く、中村にいともたやすく捉えられてしまう。 体勢を逆転させ、老人を床に叩きつけると鈍い音がして両腕が折れた。 そして中村は、見てはならないものを目にする。 ……球界最大の機密事項を。 20 名前: ◆xYQkNOZE 投稿日: 02/06/24 18 06 ID ePlt6lVy 東京・大手町。 ものものしい数の警備員が立ち並ぶ読売新聞社会議室に備えられたモニターの前で、原辰徳は驚愕していた。 「んー原君、こんなことも知らなかったのですかー?もっとクレバーにならないといけませんよ?クレバーに。んん?」 そう言って読売ジャイアンツ監督長嶋茂雄は満面の笑みをたたえながら好物のメロンを頬張る。 「し…しかし監督、こんなことがあってもよいのでしょうか」 怯えた顔の原が見つめる先には、読売新聞社社長にして球団オーナー渡辺恒雄の腕から飛び出たチューブやショートする基板が画面に映しだされていた。 「オーナーは今年何歳になると思ってるんです?あの年齢であのパウアーは不思議だと思わないんですか?」 老人が最初の肉体改造、そうだ、読売の大砲清原和博の言う肉体改造ではない、文字どおりの改造手術を受けたのは終戦まもなくのことだという。 それから年月を重ね、身体に不具合が起きるたびに手術を繰り返し、外見は年齢を重ねながらも精神と肉体の若さを保ち続けていたのだ。 「そしてナウ、今のオーナーはですねえ、ブレインだけが生身のヒューマンになっているそうなのですよ?」 恐ろしい。 あの異常なまでのバイタリティはそうして養われていたものなのか。 原はへなへなと床に崩れた。 「いいですか原君、これくらいのことで驚いてはいけませんよ?あのオーナーの最もクレバーなことを教えてあげましょう」 「な、なんですか?」 聞きたくないという表情をして原は顔を上げる。 「オーナーが損をすることを一番嫌っていることは君でもご存じのことでしょう。あのバディーも、そういった考えのもとに造られているのです」 「…え?」 21 名前: ◆xYQkNOZE 投稿日: 02/06/24 18 07 ID ePlt6lVy 「みすみす負け試合をするほどオーナーはクレイジーではありません。中村君との決戦を望んだのは、勝ち目があったからなのですよ」 「勝ち目?」 「そーーーーーーーーーーうです」 長嶋は指を一本立てて、原の目の前に突き出した。 「あの人の身体は、生命の危機を感じると、爆発するようになっているのです」 「爆発……つまり…死ぬときは自分に襲いかかった相手を巻き添えに……?!」 「そーーーーうです!エクセレント!」 自分はこの球団にいてはいけない。 この世のものとは思えない現実を知っていても全く動じない長嶋を見て、原はそう心に誓った。 それを逃れられない宿命だと知っていながら。 22 名前: ◆xYQkNOZE 投稿日: 02/06/24 22 10 ID 1+X767BG 「ごめんなさいね。主人、もうすぐ帰ってくると思うんですけど」 橘高との死闘を繰り広げていた島野は、ツインタワー屋上で赤々と点滅を始めたエマージェンシーランプによってその闘いの中断を余儀なくされ、間一髪で乗用車に滑り込み、西へ向かって走っていた。 思い出すのは、星野夫人との日々。 星野の側近として長く仕えていた島野は、星野の自宅を訪れることもしばしばあり、必然的に夫人と顔を合わせることが多くなっていた。 控えめながら世話好きな夫人の姿に、島野はいつしか淡い恋心を抱いていた。 リビングのソファに座り星野の帰りを待つ島野に、星野夫人は日本茶を勧める。 その日、島野はこらえきれなくなったあまり、思わず夫人の手を握りしめていた。 「奥さん…!」 「!…いけません…!!」 その日以来、島野は気まずくなって星野の自宅を訪れることはなくなり、夫人とも疎遠になっていた。 月日は流れ、島野がやつれ果てた夫人と再会したのは、星野に連れられて見舞いに病室を訪れたときたっだ。 星野が花瓶の水を取り替えに立ったとき、星野夫人は島野の手を取って懇願した。 …お願いします。 …どうか、どうか夫を、星野仙一を、あなたの力で胴上げしてください。 「奥さん…、あなたの願い、叶えてみせますよ」 車は小牧で名神自動車道に入る。 目指すは、甲子園。 24 名前: 代打名無し 投稿日: 02/06/25 00 10 ID 5PKZjg/W 中村の目の前で電流が散っていた。 「道連れだ」 いつもよりしわがれた老人の声。 剥き出しの機械の腕に、逃げる間も無く両の足首を掴まれた。 人間の力ではない。下手に動けば骨が折れるだろう。 鳴り響く警報が五月蝿い。 どこかでランプが光っているらしく、部屋の中が赤い色の光に満ちていた。 「どうした、命乞いの一つもしないのか」 「何故?俺はあなたを殺しに来たんですよ。 あなたが死にさえすればいいんです」 言葉が思うより先に口から滑り出す。 自分が、恐ろしいほど落ち着いているのがわかった。 「…理解できん」 「川上たちはもう一人前ですからね。 俺たち年寄りなんか居なくても、 もう立派にペナントを戦い抜いてくれる…」 「だから、死んでもいいというのか?何故だ? 死んでしまえば全ては終わりだ! わしの権力も財力も、全て消えてなくなってしまう…」 中村は嘆息した。哀れな老人だ。 これが人を信じなかった報いか。 不意に、足首を掴んでいた力が弱まった。 「ち、力が入らん…わしは死ぬのか…し、死ぬのは嫌だ、死ぬのは」 この老人の小さな体が弾けるのに、もう幾許も無いらしい。 「…さようなら」 振り向くことなく中村は部屋を出た。 老人は尚も何かを言っていたが、聞いてやる義理も時間もない。 これほど派手に警報が鳴り響いているということは、 かなりの範囲が爆風で吹き飛ぶのだろう。逃げることは適うまい。 …ただ、自分の死に場所はここではないと思った。 26 名前: ◆xYQkNOZE 投稿日: 02/06/25 11 24 ID H3RGnSII 「昭和33年、栄光の巨人軍に入団以来今日まで17年間、巨人軍ならびに長嶋茂雄のために絶大なるご支援をいただきまして…」 ホテルのフロア中に、野球人はもちろん誰もが聞き覚えのあるあの一節が流れ始めた。 もはや五感をほとんど無くした彦野と山本の耳にも、それはかすかに届いていた。 …ああ、武志、これで終わるんだな。 山本は笑っていた。 不意に、誰かに抱き起こされる感覚がわかった。あれだけの傷を受けて、まだ触覚は残っているらしい。 …武志か? …そうですよ、昌さん。 声に出すことはなくとも、二人の間で伝わる言葉。 「…私は今日、引退しますが、我が巨人軍は永久に不滅です。…」 …終わるのか? …ええ、全て終わりますよ。 …もう、苦しむことはありません。あとは、全て憲伸達に任せましょう。 「…長い間、皆さん、本当にありがとうございました。」 …お前と一緒でよかったよ。 …俺もですよ、昌さん。 …昌、武志、お前らは最高のバッテリーだよ。 「では、そろそろ行きましょうか。」 閃光……………………! 27 名前: 代打名無し 投稿日: 02/06/25 17 43 ID MlVSNaJS 俺たち、とても幸せだったよ。 こんなに長い間、野球の選手でいられたんだ。 この球団に入ったこと、一度も後悔なんかしていない。 だから。 川上、井端、小笠原、荒木、野口。 後のこと、任せたぞ。 お前らなら、きっと掴める。 俺たちも触れたことのない、日本一の称号を… きっと… 28 名前: ◆xYQkNOZE 投稿日: 02/06/25 18 18 ID H3RGnSII 「あ…!」 荒木の頬に涙が伝うのを野口は目にした。 「どうした、荒木?」 荒木は自らのことなのに不思議そうな表情をしてみせる。 「わかりません…、でも、今、なんだか、ものすごく井端さんに会いたい。行かなきゃ」 苦痛に顔をしかめながらも、荒木は野口に寄りかかり立ち上がった。 今きっと何かが終わったのだと、野口も荒木も気づいていた。 だから、薄暗い地下鉄の線路なんて歩かない。いつしか、雨はあがっていた。 30 名前: ◆xYQkNOZE 投稿日: 02/06/25 21 36 ID vvaAMNt6 ツインタワーの爆発とともに巨大画面から巻き起こった爆風が落ち着きを見せると、画面は再びノイズがかった映像を映し始めた。 「お疲れ様でしたー」 CBC加藤小百合アナウンサーの声とともに、見覚えのある場所が現れる。 窓の向こうに名古屋城を臨むこの部屋は、監督クラスの人間のインタビューでよく使われるキャッスルホテルだ。 三脚を畳むADの姿が映り、どうやら取材が終わったところなのだと想像がつく。 次に現れたのは、ソファから立ち上がるスーツ姿の星野の姿。 「で、監督。さっきの質問、答えてくださいよ」 小百合アナが立ち去ろうとする星野を追いかける。 「いやあ、女性にそんな風に言われるとなあ、参ったな」 星野の顔がとろけそうに崩れている。頭を掻く。 「これはオフレコにしておきますから。ね?監督。監督が後継者にしたい投手って、いったい誰のことなんですか?」 「んーーーー、まあ、なあ。内緒だぞ?」 「はぁい!」 小百合の喜ぶ様子を見て、ますます表情がゆるむ。そしてゆっくりと口を開く。 「俺はなあ…。憲伸に後を継いでほしいんだよ」 「川上投手にですか?」 ライブビジョンをじっと見上げていた川上は思わず当たりを見回した。井端と、小笠原と、目が合った。 「ああ…。だがな、どうもあいつはあと一歩のところで、思い切りが足りないんだよ」 「思い切り、ですか?」 「そうなんだよ…、押しが弱いというかな。だから…」 星野の言葉が一瞬止まり、川上は息を飲んだ。 「いっそ、俺を倒して踏み越えてゆく男になってほしいんだ」 「倒す!きゃあ、スゴイですね!」 「まあ、例え話だがな。人気だけじゃなくて実力でエースの名を掴み取る、それくらいの男になってほしいんだ、憲伸には…。」 映像はそこで途切れた。 31 名前: ◆xYQkNOZE 投稿日: 02/06/25 21 37 ID vvaAMNt6 川上はマウンドに横たえられた星野の遺体を見た。 だから、弾切れの銃を俺に向けたんだ。 本気で立ち向かう勇気のない俺を、本物のエースにするために。 この人は、死ぬまで星野仙一だった。ドラゴンズファンに最も愛された男であり、ドラゴンズを最も愛した男だった。 不意に小笠原がベンチの奥に走っていった。タオルを手にして戻ってくる。 川上は、手渡されたそのタオルを、星野の身体にそっと掛けた。 『HARD PLAY HARD』 闘将・星野にふさわしいスローガンが、プリントされていた。 32 名前: 代打名無し 投稿日: 02/06/26 00 47 ID I/HYbtUy 「試合終了、だな」 山田がサイレンのスイッチを押した。 同時に、巨大なモニターから 首輪の位置を示す光点と会場の地図が消えていく。 それに代わり、細い枠に囲まれた文章がゆっくりと浮かび上がった。 十八時二十一分 監督死亡/ゲーム終了 生存者: 2 11 43 47 48 「さて。これからが忙しいぞ」 再び本部にざわめきが戻ってくる。 仁村はどこかぼんやりとその様を見ていた。 全てが終わったのだ。 この球界から「プログラム」が消える。 二人の人間の命と引き換えに… 「そう言えば」 山田がぽつりと言った。 「島野はどうしたかな。死んではいないだろうが」 仁村はそうですね、と生返事をした。 33 名前: ◆xYQkNOZE 投稿日: 02/06/26 11 51 ID eBRgOg6J 名古屋中にとどろくけたたましいサイレンの音に、誰もが安堵の色を浮かべた。 「これから、どこへ行くんですか」 歩を進めようとしていた音に、井端が問う。 スタッフでありながら戦いに巻き込まれて傷ついたブルペン捕手を自分の寺で介抱するのだという。 『壁』さながらの巨体を背負い、音はどこかへと消えていった。 「行こうか、俺達も」 ドームの重い扉を開けた。流れ込む外気が心地良い。 辺りはすっかり暗くなり、今までの惨劇とは不釣り合いに平和な夜空が広がっていた。 気が付くと、向こう側から近づいてくる人影が見える。 あちらもこちらの様子を確認できたのか、大きく手を振っているのが見えた。 「あれ、荒木じゃないか?野口さんもいるぞ」 川上に促され、井端は駆けだした。 間違いない、野口に支えられているのは満面の笑みの荒木だ。 「荒木!」 「井端さーーーん!はは…、すみません、走らせちゃって」 もう何年も会ってないかのような。そんな感覚だった。 井端が目の前にたどり着くと、野口は仕草で肩を貸せと言い、荒木の身体を預ける。 「ちょっ…、おい荒木、重っ…」 「ははは…、井端さん、やっぱり生きてた…」 「バカ、お前みたいなのほっといて死ねるか」 ようやく、選手達に笑顔が戻った。 34 名前: ◆xYQkNOZE 投稿日: 02/06/26 12 04 ID eBRgOg6J それからの球団復興作業は、山田と野口を中心に急ピッチで進められた。 捕手として初のメジャーリーグ行きに挑戦するも敢えなく夢破れた横浜の谷繁。 巨人からは、ユーティリティピッチャー前田幸長亡きあとの補強として平松を。 イチロー放出後に収益が激減したオリックスが選手を大量解雇したと聞けば、山田の縁故で藤立、木村、栗山を採用した。 そして運命のドラフト会議。 山田は過去に類を見ない、上位二名に捕手を選択するという斬新な策に出た。 不況による廃部で急遽ドラフト対象になった河合楽器の若手ツートップも無事に確保。 新生ドラゴンズの誕生は順調に進んでいた。 もちろん、慌ただしさから他球団の動向を調査する十分な余裕はなく、阪神球団に流れ着いた島野が中心となって極秘裏に進めている『星野蘇生計画』など、知る由もないことである。 37 名前: ◆xYQkNOZE 投稿日: 02/06/26 16 36 ID eBRgOg6J 2001年・冬。 名古屋の街の復興は着々と進み、『バトルに加えるほどの面白みもない』として伊良湖にキャンプ名目で送られたファームの選手達も続々と戻ってきた。 破壊された中日ビルの改装のため自宅兼球団事務所仮庁舎となった昇龍館のリビングで、野口は井端とともにノートパソコンを睨んでいた。 選手会長と副会長、書記に会計がまとめていなくなったものだから忙しい。 会計にはまめな男を選んでいてよかった、幸いにして正津の遺品には大学ノートの表紙に『こづかい帳』とマジックで書かれた選手会費帳簿が残っていた。 ピンポーン。 玄関先で、来客を知らせるチャイムが鳴る。 野口はパタパタとスリッパの音を立てて向かう。 「今日から中日ドラゴンズに入団することとなりました、中京大中京高校三年、前田章宏です!よろしくお願いします!!」 最敬礼を通り越して何というのだろう、ブレザー姿にサブバッグと枕を抱えた少年が、膝に着くまで深々と頭を下げていた。 見上げるほどの身の丈にいい体格をしているが、表情はまだまだあどけない。汚れを知らない顔である。 自分たちがなくしてしまったものを、野口は見たような気がした。 そして、彼や新しくこのチームに足を踏み入れる者達の瞳を、自分たちが味わったような惨劇で汚してはならない。 固く心に誓いながら、野口は両の手で、前田と名乗った少年の手を握った。 「ようこそ、中日ドラゴンズへ。」 42 名前: 代打名無し 投稿日: 02/06/26 22 12 ID I/HYbtUy 新しい年が始まって暫く経つ。 川上は、ナゴヤドームの一番ゲート前に来ていた。 シーズン中は人の溢れ返るここも、今は人影もなく閑散としている。 プログラム終了直後は、花を携え泣きながら現れるファンも 少なくなかったが… 直にキャンプも始まろうかというこの季節、 人々は次第に悲しみを忘れていっているようだった。 風が冷たい。 あれから色々な事があった。 沢山の死を埋め合わせる為のあらゆる作業。 名古屋のそこここで葬儀が行われ、 川上たちは必ずそれに参列した。 山本と中村、彦野の三人の死体は見つからなかった。 あの爆発でばらばらに吹き飛んでしまったのだろう。 ただ、焼け焦げた、誰の物とも知れぬ帽子が一つだけ 瓦礫の下から発見された。 遺族の了解を得、その帽子は現在川上の所有物となっている。 これは山本の帽子だったのか、中村の帽子だったのか。 川上は右手に持っていたそれを、そっと己の頭に乗せてみた。 焦げた臭いが鼻を突いたが、大して気にはならない。 ガラス越しにゲートの中を覗き込む。 濃紺の石で作られた慰霊碑が、薄暗い中に浮かび上がっているのが見えた。 犠牲になった選手の名前と球団のロゴが刻み付けられた碑だ。 なんて多くの名前が刻み付けられているんだろう… 見つめている内、だんだんと、その石の輪郭がぼやけて滲んでいく。 川上はガラスに額を押し付け、泣いていた。 46 名前: 代打名無し 投稿日: 02/06/26 23 01 ID I/HYbtUy 投手は川上。 遊撃に井端、二塁に荒木。 それ以外は無名選手ばかりの開幕戦。 山田は黙ってベンチで腕組みをしていた。 ヘッドコーチとなった仁村が、何やら 打撃コーチの佐々木と話し込んでいる。 島野はあれきり戻らなかった。 噂によると大阪にいるというが、もうそんな事はどうでもいい。 橘高も何食わぬ顔で審判を続けている。 もういつまでも過去の事は考えていられないのだ。 これから、ペナントレースという名の生き残り競争が始まるのだから… ドームには沢山のファンが詰め掛けていた。 もうすぐ、試合が始まる。 証明がいつもより眩しく感じられた。 47 名前: 代打名無し 投稿日: 02/06/26 23 02 ID I/HYbtUy 2002、プロ野球セ・リーグペナントレース。 中日はあまりに少ない戦力で精一杯戦い抜いたが、 五位以上に二十近いゲーム差をつけられての 最下位に終わった。 しかし、リーダーとしてチームを引っ張った川上の 焼け焦げた野球帽は 多くの野球ファンの心に残り 以後、彼のトレードマークとして長く親しまれることとなった。 彼らが日本一の称号を掴み、慰霊碑に 優勝旗を捧げるのは、まだ少し先の話である。 50 名前: 代打名無し 投稿日: 02/06/26 23 07 ID tAPZNBxY ∧ ∧ ∧ ∧ /⌒~~~⌒\ [ー山ー] (´昌` ) / ( `〟Щ〟´ )y─┛~~ ~(___ノ ~(___ノ ,γ_ (_ ノγ U ∩_∩) THANK YOU WRITERS ┌───────┐ \ α___J _J and .(| … … | ヽ / ̄ ̄ ̄ ̄\ GOOD-BYE CDBR WORLD! /.| .┌▽▽▽▽┐ .|____|__||_| )) / Φ Φ 、 ( ┤ .| | .| ´ ` ) |Y Y \ またどこかで会おうね \. .└△△△△┘ .| J |) |.| | . ▼ | | \あ\ | 髭 ノ | \/ _人|∧∧∩゛ ∧__∧ . | \り.\ . | - ′ | _/)/)/[ ^_^]/ ( ゚ー´ ).ヽ(`ε´ )ノ .\が\ | ) \ / 〔/\〕 U / ∩∩ ( ) (___) \と.\ .|/ | | | c[ー。ー] | |ヽ(・w・)ノ | | | | |~ /\.\う\| (‐_‐) (__)_) UUUU /∪∪ (___)(_(__) ◎ ̄ ̄◎─┘ .└──┘(∩∩) 91 名前: ◆xYQkNOZE 投稿日: 02/06/29 00 25 ID Meu2ZvK2 「そーれ音重鎮…か。」 現役時代の応援歌をつぶやくように歌ったあと、音は目の前の真新しいユニホームに溜め息をついた。 慰霊祭での読経を終えた音は、監督室まで来るよう山田からの呼び出しを受けていた。 慰霊も済んだしどうにでも好きにしろ、と丸腰で向かった音に山田が伝えたことは、非常に拍子抜けするものであった。 スコアラーから二軍コーチへの異動。 「そんなに選手が大事なら、現場へ戻ったらいい」 山田は事務的にそれだけ伝えると、ユニホーム一式を手渡して無言で部屋を追い出した。 あの外様監督は私に何を望んでいるのだろうか。 それを推し量れるほど、ピッチャー出身の山田と外野育ちの音には繋がりがなかった。 けれども、これもまた運命。 落合の魂は、無事に昇天しただろうか。 『83』の背番号を受けた音は、今、天を仰いで再びユニホームに袖を通す。 ************************ ↑皆の魂が浮かばれますように。と思っての小ネタ。
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焼け焦げ崩れた石壁、炭化した建材、割れた焼き瓦がいらかのように突き出る荒れた大地……幸せだった幼い記憶とともに炎の中に幻と消えた故郷。 それでも、そこかしこにはまばらに生えた雑草。そこにあったものは一度は消えたけれど、今も無のままではないことを伝える緑の芽。 しゃがみこんで瓦礫を一つ持ち上げれば、糸のように細い茎に支えられた小さな小さな二つ花は、まるで太陽のように眩しかった。 瓦礫を掴みあげてはひとところへと放り投げる。 いくつもいくつも……いつまでも。 割れた何かの破片に触れた指先に痛みが走り、ゆっくりと手のひらを返してみると小さな赤い筋にぷくりと朱の珠が無数に浮かび上がって繋がるのをじっと見つめる。 じくじくとした痛みは、誰もいない荒野で自分がいまも生きていることを教えてくれる。 痛みも傷も生きていることの証だ、たとえ血が流れ出ても傷口を押さえさえすれば裂けたものは塞がり、再び肉を盛り上げる。その傷も痛みも……過ちですら自分自身を形づくる血肉となり、心を回すための血潮はまた作られる。進む意思でもって傷口を押さえさえすれば……。 自分自身の生を感じようとしなければ誰かの息吹など感じられるはずがなく、血潮の通った人の温もりを知ろうとつとめなければ命の……魂の存在など思いもかけない。 自分と誰か、互いの生を認められなければ価値観を見せあうこともできない、一人で積み上げるだけでは自分自身というものを作り育てあげることなどできるはずもなかったのに……。 遅きに過ぎたけれど、でもそれに気付かせてくれた沢山の者たちがいるから。 手遅れなことはある、取り戻せないこともある。償いきれない消せないものは今ものしかかるような重みとともにこの肩にかかる。 掬った手のひらからこぼれ落ちてしまった、あまりに多い水。 でもまだ全部じゃないと、こぼれ落ちたものの為にわずかに残された滴を捨てるかどうかを自分で決めろと言ってくれた者がいたから。 俺は自ら選ぶことをもう一度、はじめからは無理でもここからはじめよう。 だから…… だから、誰かを汚さないようになどという言い訳で、自らが傷付くことを、他者が温もりを持つ存在だと知ることを怖れたから身に付けた、あの手袋はもういらない。手袋の呪印が俺を咬まなくとも俺は俺の罪を忘れない。 そんな小さな購いで償いの溜飲を下げるより、傷も痛みも誰かの温もりも、怖いけれど自分の血肉にしていこう。 傷口を押さえていた指をそっと払えば、乾きかけた血と閉じようと生きる傷跡……。そう、だからもう手袋は必要ない。 胸の隠しを探れば、長い間そこに入れたまま水や汗を吸ってしわくちゃになった絆創膏の綴りに指が触れる。触れるたび何故か温かいそれに、まだ使うほどじゃないと、微かに笑えば記憶の中でオレンジの髪を揺らして笑う顔が朧に見える。 耳朶の奥では『だからって消毒しなくていいって訳じゃないんだから』の声も聴こえる。 いま、この見渡す荒野に人影は見えなくとも、世界も俺も一人じゃない。 「聖人エレハザルのように……ただ誰かの家を守りたかったけれど…」 それに失敗し、こぼれ落としてしまった沢山のかけがえのないものたちにこの呟きは届くだろうか。 「……俺はここに、いつか俺たちの家を建てるよ」 呟きは汗粒とともに荒野へと落ち、再び瓦礫を掴みあげてはひとところへと投げ打つ。 いくつもいくつも……いつまでも 「……その男は、来る日も来る日も瓦礫を拾い集めたそうだ。……戦火で焼け落ち放棄されていた、このカルーナ復興の為に軍が派遣されてくるまで、そしてその後もずっと。……復興を仰せつかった曾祖父がその晩年に俺の寝物語に語ってくれた話だ」 執務室の張り出し窓に腰を掛け、吹き込む風を受けながら広がる赤土と灌漑によって潤う緑の絨毯、その光景に瞳を細める。 その男の前後についての話はよく覚えていない。いや、もしかしたら曽祖父はそれを語らなかったようにも思う。 けれど曾祖父が、その話をカルーナの英雄という題目で語り始めたことと、自分が曾祖父にちっとも英雄の話じゃないと反駁したことはよく覚えている。 寝台に起き上がり、生涯色褪せることのなかった薄桃色の豊かな曾祖父の巻き毛が陽を受けて夕暮れの海のようだったことも。 戦場を駆ける騎士の話を期待していた私に曾祖父は笑い、私の髪を撫でてこう言った。 「その男は人として生きていくことを選びとったから……、私はその歩いた道を何度思い起こして見ても英雄だと思わずにはいられない」 それに、と。 --もし本人が聞いたら私が一番好きだった表情を浮かべるだろうしね。 そう言って、この国で今も英雄として語られる曾祖父が悪戯っぽく笑い語った英雄の話。子供だった頃の私には分からなかったが、今ならなんとなく分かる気がする。何を成したかで英雄と呼ばれる者もいよう。けれど本当はどのようにして歩いたか、歩くことを諦めなかったか、ただそれだけが英雄の条件ではないのか、と。 生まれ落ち、生という旅路を終えるその瞬間まで歩いたこと。 曽祖父が語った男が、語られた以前にどのような道を辿り、またその後どのようにその幕を閉じたのか。今となっては知る由もない。 けれど、確かに曽祖父には男をそのように思いたいだけの足跡が見えていたのだろう。今ならばそう思える。 なぜなら私もまた、英雄と呼ばれることを望まず、その名を煩わしく思っていたに違いない曽祖父を、彼が没して後に巷でうたわれるバラッドや、記された功績などではなく、彼の友人とその子孫が語り継ぐ必ずしも一直線とはいえない苦悩や迷い、選択や後悔。そういったものに彩られ、苦しみ抜きながら進んだその足跡をこそ見返したとき、やはり彼は英雄だったと信じて疑わないからだ。
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ゆうやけいつかのいろ【登録タグ L-tone VOCALOID ゆ 曲 鏡音レン】 作詞:L-tone 作曲:L-tone 編曲:L-tone 唄:鏡音レン 歌詞 心臓が全てを終えた時 その日までに何を残すか 涙で前が分からない僕に 突き刺さったひとつの色 何故 人を そんなに忌み嫌って 孤独を 望んでいるみたいだ もう ずっと 僕を ほっといてくれ なんて 言ったきりだ 夕焼けに 染まれ 全て 貴方がまた 笑えるように 夕焼けに 染まれ 全て この街に 向日葵を咲かせ 夕焼けに 染まれ 全て この傘が 欠伸をするくらいに 夕焼けに 染まれ 全て 染まれ ふと 空を 見上げて驚いた これ程に 遠くにあるのか ねえ いっそ 雲や 月に触れられるような 想像と遊ぼう 夕焼けに 染まれ 全て 貴方がまた 笑えるように 夕焼けに 染まれ 全て この街と 音楽と謳え 夕焼けに 染まれ 全て この傘が 欠伸をするくらいに 夕焼けに 染まれ 全て 染まれ あまりにも 変わらぬ景色が 優しく 迎えてくれるからさ 夕焼けと 共に 独り もう少し 待つ事にするよ 夕焼けに 染まれ 全て 貴方がまた 笑えるように 夕焼けに 染まれ 全て 染まれ 心臓が全てを終えた時 その日までに何を残すか それがいつかと分からない僕は 突き刺さったひとつの色に 背を向ける コメント 名前 コメント
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せがれいじり ◆jVERyrq1dU (非登録タグ) パロロワ ニコニコ動画バトルロワイアル 第171話 空が発光するのを見て、俺は目覚めた。 『久しぶりだなみんな。マルクよりも私の方がいいだろう?』 主催者の声が聞こえてくる。どうやら放送のようだ。 俺の不良息子のためにたくさん死んでくれていると嬉しいんだが……。 禁止エリアは自分とは特に関係のないエリアのようだ。 『YOKODUNA ティアナ=ランスター ロックマン ストーム1 ゴマモン』 う……ロックマンが死んじまったか……。いつかおいしく頂こうと思っていたのになあ。 ロックマンの他にも、横綱とかいう、いかにもおいしそうな奴が死んでいるではないか。 やれやれ、さっさと元に戻らないかねぇ。俺は不貞腐れた息子を見て落胆した。 主催者の話は続く。チューモンという奴が飛び入り参加するらしい。 主催側でいざこざがあったかららしい。チューモン自体は別にどうでもいいんだが、優勝が一歩遠のいたじゃねぇか……。 しっかりと管理して欲しいもんだ。息子のためになんとしても優勝しないといけないってのに……。 放送が終わった。 それにしても五人か……少ないな。 くそみそな事はひとまず脇に置いて、これからの事を考えるとするか。 俺は横になっていた体を起こし、地面に座った。暗さで見えないが、ごうごうという音で滝が傍にある事が分かる。 まず、怪我を治療する事が大事だよな。それと萃香ちゃんと合流する事……だな。 だったらやはり町に行くべきだ。町には病院みたいな所もあるだろう。 萃香ちゃんとも会えるかもしれない。殺すべき奴らもたくさんいるはずだ。 よし町に行こう。 俺は立ち上がる。全身に負った傷のせいで、体が悲鳴を上げる。 俺は一応、確認のため、デカチチ女の脂肪を揉んだ時の感触を脳裏に描いてみる。 死ぬほど気持ち悪く、吐きそうになったが、俺の息子は礼儀正しく直立していた。 「ふふ、ふふふふ……うわあああああ!!」 やっぱり治ってないかぁあああ!寝て起きたら治ってるかな、とか考えた自分が馬鹿だった。 「クソ、やっぱりなんとしてでも優勝して、ピエロ共から最強の息子をプレゼントしてもらわないと」 デカチチの感触を思い出してしまったので気持ち悪くなってきた。 口直しに彦麿のムンムンした雄っ気たっぷりのたくましい尻を思い描く。 ふう、やっぱいいもんだぜ。なんかテンション上がってきた。 俺はあえて息子を見なかった。女なんかに夢中になる不良息子なんて知りません。 お父さんがお前を更生させてやるからな。 「やれやれ……普段なら今頃、ガチムチと一発ヤリあってる頃かな……。こんなど深夜だけど頑張らねえとな」 俺は歩き出す。目指す場所は町。探すものは病院、萃香ちゃん。最終目標は息子を元に戻す事。 息子の事を思えば優勝なんて軽いもんだぜ。 初めは山を通り、町へ向かおうと思った俺だったが、考え直し、川を泳いで西側から町へ向かう事に決めた。 理由は、俺が今までずっといた山に萃香ちゃんがいるとは思えないからだ。 この沼みたいな所を通れば萃香ちゃんがいるかもしれないし、いなかったとしても何か新しい発見があるはずだ。 山にはもう用はない。 それに、息子を水につければ何かが変わるかもしれないしな……。 俺は川に入り泳ぎ始める。冷たい水が傷に沁みて中々痛い。 気晴らしにキョン君、イッカクモン君にゲイボルグをぶち込んだ時の事を思い出す。 あの頃は良かったなぁ。 鯨みたいになったイッカクモン君は生きているのだろうか……。 名簿によると、イッカクモンという名は偽名のようなので、生死が分からない。 【C-2 川/二日目・深夜】 【阿部高和@くそみそテクニック】 [状態]:右腕骨折、左手裂傷、頭部打撲、全身打撲、全身に軽い火傷、服が焼け焦げてボロボロ [装備]:時計型麻酔銃(現在針は装着されていません。予備針残り1本)@名探偵コナン [道具]:萌えもんパッチ@ポケモン言えるかなで擬人化してみた [思考・状況] 1.町へ行き、病院と息子を治せそうな参加者を探す。そのためにまず泳いで沼を目指す。 2.ソウルフレンド萃香を探して、息子が直るか掛け合ってみる。 基本.優勝して息子を復活させる。相手が息子の治療手段を持っていなければ男女関係無く殺す。 ※息子は生きていました。ただし阿部さんの脳内と性癖が完全に逆転しています。 そのため阿部さんが萎えるシチュエーションで勃ちます。 逆に興奮するシチュエーションでは勃つどころか萎えます。 ※リヴァイアモンからのダメージ(主に頭部)の影響で、息子の性癖が逆転しました。 脳にダメージがある可能性があるせいか、暴走しやすくなっているようです。 もう一度、同等の衝撃を与えれば息子の性癖が元に戻るかもしれませんが、死ぬかもしれません。 sm170:人はそれを―― 時系列順 sm172:東方萃夢竜(前編) sm170:人はそれを―― 投下順 sm172:東方萃夢竜(前編) sm153:サイレント魔女 阿部高和 sm189:月(前編)
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2月12日20:15分ある大会が開かれた ニュー速VIP勢vsキモオタSNS どっちがけしかけたのかよく分からないが、いつの間にか決まっていた。 みんな大好き兎鍋形式でVIPが二十数人、SNSが十数人という約2倍の人数差で行われた。 結果としては龍宮の使い遊泳弾が戦地を焼け焦がし、VIP勢、SNS勢の両勢力に甚大な被害を与えた。 VIP勢は16人くらいが別室送りになり、1匹が築地から高級料亭に卸された。 SNS勢は見てなかったからよく分からない。 最終的に我らが英雄沸騰様のおかげでSNS勢の大勝となった。 あまりの沸騰様のカリスマぶりにVIP勢から多数の裏切り者を出す結果となり、 SNSのログイン率はうなぎのぼりだ。管理人さんも喜んでるよね。多分。 結論 お前ら遊泳弾いれろ捗るぞ
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【検索用 るーふ 登録タグ 2010年 VOCALOID る 初音ミク 夕焼けP 曲 曲ら】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:夕焼けP 作曲:夕焼けP 編曲:夕焼けP 唄:初音ミク 曲紹介 曲名:『ループ』 夕焼けP の5作目。 動画は無限ループ仕様になっている。 歌詞 割れた空を見て 枯れた花を見て 吐き出す言葉に 何の意味があるのだろう ループする日常 慣れることと すれる心 比例するように (不覚 深く 繋ぐ) くだらない理由が 並べられた 今の自分は 霞んで見えた ここが未来なら あの時まだ 何も知らなかった頃が 白い部屋の片隅には 綺麗な花を飾ってた 色鮮やかな景色なんか 今はもう見えなくなって 導火線に火が灯されるよ 君のいない今を 壊してく・・・ いつかこの日々が 終わる時がくるのかな ループする日常 慣れることと すれる心 比例するように (不覚 塞ぐ 砕く) あの頃の理想は どこかへ行った 重なるものは 無限回廊 どこから来て 今どこへ行くの? 何を求めて彷徨うの? 遠い過去の希望とともに 笑顔も涙もなくして 何も感じず 何も見ずに 生きていくことなど 出来ない 武装した心と体で この傷が 誰にも見えぬように 一人たたずむ闇に 崩れ落ちそうになる 全てを晒してしまえれば 楽になれる? ・・・もう一度 どこで間違えて なぜなくして ここまで来たのだろうか 戻れない日を 悔やむことを 忘れられはしないけれど 繰り返す無機質な日々を ここから作り替えていく 君のない明日が この心を消さないように コメント 救われた曲 -- 遼音 (2012-03-27 17 42 04) 昔、何回も繰り返し聞いてました。大好きな歌です -- 茄子 (2014-09-17 23 24 07) 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
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日焼けは嫌(ひやけはいや) 概要 シンフォニアに登場した称号。 登場作品 +目次 シンフォニア 関連リンク関連称号(リフィルの衣装変更称号) 関連称号(他キャラクターの水着称号) シンフォニア その作品中での説明 リフィルの称号。 水着のイベントで好感度TOP3か選択肢で「先生かな?」を選択すると取得できる。 ボーナスはないが、服装が変化する。 取得者 リフィル 取得条件 水着のイベントで好感度TOP3か選択肢で「先生かな?」を選択する ボーナス - ▲ 関連リンク 関連称号(リフィルの衣装変更称号) ゴージャスお姉さま? 日焼けは嫌 関連称号(他キャラクターの水着称号) 海が好き 渚のマーメード 麦わらボウシ ビーチクィーン 極上ナンパ師 はじめての海 スイマー
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第03回トーナメント:予選② No.2643 【スタンド名】 メテオ・クラッチ 【本体】 豊念寺 惑火(ホウネンジ マドカ) 【能力】 殴ったものに熱を込め、弾丸として飛ばす オリスタ図鑑 No.2643 No.3724 【スタンド名】 アリウム・セパ=エイト・ハンドレッド 【本体】 信田 信夫(ノブタ ノブオ) 【能力】 触れたものに責任転嫁する オリスタ図鑑 No.3724 メテオ・クラッチ vs アリウム・セパ=エイト・ハンドレッド 【STAGE:図書館】◆1KCngmSt1w 小さい頃、信田信夫(のぶた・のぶお)は本が大嫌いな子供だった。 静寂に包まれた巨大な図書館の片隅、壁に背を預けて文庫本のページをめくりながら、彼は独りごちる。 「本が苦手というより……勉強が苦手だったんだな。小学生の頃には、ずっと成績が悪くて愚か者扱いされていたよ。 それで本についても、苦手な読書感想文を書かされるモノ、くらいの認識しかできずに、いっしょくたに嫌っていたんだろう」 「…………」 「でも、ある日気づいたんだ。 僕が勉強を嫌いになったのは、『無能な教師たちのせい』だった、ってことに。 『僕のせいではない』ということに。 そこに気づいてしまえば、あとは簡単だった。 彼らの『間違った』――『多くの生徒には合ってるが、僕には合わない』指導を無視して、『僕に合った』やり方を探すだけで良かった。 勉強が面白くなって成績が上がるようになるまで、それほど時間はかからなかったよ。 本が好きになったのも、それからだ」 信夫は静かにページをめくる。 先ほどの言葉を考えれば小学生ということはないだろうが、高校生ということもないだろう。 おそらくまだ中学生、少年と呼んでもいいくらいの年齢ながら、すらりとした長身。 理知的な中にも、どこか幼さを残す容貌。 コミカルな印象も与えかねない、丸眼鏡。 高い書架に囲まれたこの空間には、不思議なほどに溶け込んでいる。 ――そんな彼の前に、差す影が1つ。 「……あんたの人生に興味はないけれど」 「ん?」 「あんたが、『対戦相手』でいいのよね?」 1人の少女が、腰に手を当てて立っていた。 長い髪。はちきれんばかりの豊かな胸。 この発育っぷりで中学生ということはなかろうが、どこかの制服らしきブレザー姿ということは高校生か。 緑のネクタイを双丘の上に揺らし、少女は胸を張って名乗る。 「私は、豊念寺惑火(ほうねんじ・まどか)」 「信田信夫だ」 「あんたの名前、覚えておいてやる気はないけれど――さっさとはじめて、さっさと終わらせましょう」 少女は少年を見据えたまま、手近な書架から1冊の本を抜き出して――戦いが、始まった。 先手を取ったのは、少女だった。 「ぶっ放せ! 『メテオ・クラッチ』!」 叫ぶと同時に、燃え盛る炎のような人型の像(ビジョン)が出現。 少女が抜き取ったばかりの、ハードカバーの本を殴りつけて…… 次の瞬間、本が炎の尾を引いて弾丸のように飛び出していく! しかし、その進行方向にいた少年――信田信夫は、冷静だった。 「……『アリウム・セパ=エイト・ハンドレッド』」 少年の呼びかけに応じて出現した、スマートな人型の像が、弾丸と化して迫り来る本をはじき飛ばす。 標的を逸れた本は床を2、3度バウンドしながら滑ってゆき、そして静かにチロチロと燃え始める。 ごく軽い火傷にやや赤く腫れた手を小さく振って、少年は何かを確認するようにつぶやく。 「物質にパワーを込めて撃ち出す能力、ね……。エネルギーは熱として込められてるのかな。 だけど、『使った本のせいで』不発に終わったね。形が悪かったかな、もう少し速かったら危なかった」 「…………!」 少女の額に、汗が滲む。 たった1発で手の内を見破られたことに対してもそうだし……それに、少年の従えるスタンド像。 今の迎撃の一瞬だけでも分かる、パワーも速度も精密性も、どれも相当なものだ。 接近戦は不利、遠距離から畳み掛けるのが最善! 『弾』になるものなら、いくらでもある! そう少女は判断し、その手を再び書架に伸ばして――そして、一瞬だけ迷った。 さっきの攻撃、『使った本のせいで』速度が足りず命中し損ねたというのなら、同じような本では、また――!? 「……『迷った』ね?」 「!?」 そしてその刹那の迷いは、致命的な隙を作り出していた。 少年とそのスタンドが、少女の呼吸を読みきっていたかのように突進。一気に距離を詰めつつ、拳を振り上げる! 「め、『メテオ・クラッチ』! 迎撃をっ!」 「遅いっ! ド~~ラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラァ!」 少女が飛び道具の使用を諦めるのと、少年のスタンドが拳の弾幕を繰り出すのは、ほぼ同時だった。 踏み止まって『メテオ・クラッチ』の拳で迎撃に回る、しかし――速い! パワーだけならほぼ互角、しかし『アリウム・セパ=エイト・ハンドレッド』の方が少しだけ、しかし確実に速い! そして正確! 少女の側の拳は、そのことごとくが撃ち落され、そして少女の身体に少年の拳が――! 「――――ッ!!」 「……でも、僕には女の子を殴る趣味はない――だから。 この手が触れてしまったのは、『きみのせい』」 むにゅっ。 少年のスタンドの拳、いや、「手の平」が――少女の胸に、静かに触れた。 図書館に、一瞬だけ静寂が戻った。 真顔で片手を伸ばす、眼鏡の少年・信田信夫。 目を白黒させて固まる、巨乳少女・豊念寺惑火。 少女が悲鳴を上げようと、大きく息を吸ったところで―― 少年は、素早く身を翻した。 「この手が触れてしまったのは、『きみのおっぱいが大きかったせい』――そして」 「……え? ええっ!?」 「そして――『これからきみの身に降り注ぐ不幸の数々』は、すべて、『きみのせい』」 少年は混乱する少女をその場に残し、本棚に囲まれた通路をスタスタと歩いていく。 小脇に読みかけの文庫本を挟んだまま、静かに立ち去ろうとする。 悲鳴を上げそびれた少女は、思わずそのまま見送りかけて―― 「待てや、このエロガキぃっ!」 我に帰ると同時に、大声で怒鳴った。 怒鳴りつつ、傍らの書架に手を伸ばす。 手を伸ばし、本を掴み、最初の時と同じように弾丸として飛ばそうとして…… 手荒に本を抜いた衝撃か――雪崩のように本が、少女の頭上に降って来る! それも――分厚いハードカバーの本が何冊も、十冊ほども! 「え、いっ、うわあっ!?」 「言っておくけど……ギブアップ、したくなったら早めに言ってよ。 こう見えても、僕は紳士だからね。女の子が苦しむ姿は、あまり見たくない」 降って来た本を反射的に『メテオ・クラッチ』で打ち払う少女をよそに、少年はそのまま、部屋から出て行った。 無防備な背中を晒し、あっさりと、広い閲覧室から出て行ってしまった。 ――ふざけるな。 怒りのままに追いかけようとした少女は、そして今度は、盛大にすっ転ぶ。 受身も間に合わず、べったん、と、顔面から床に叩きつけられる。豊かな胸がクッション代わりになったのは不幸中の幸いか。 タイミング悪く足の下に踏みつけていたのは、初手の一撃で「撃ち出した」本。 そしてそれは、『メテオ・クラッチ』が込めた熱の余波でチロチロと燃えていて、その炎が今のはずみで、少女のスカートに燃え移る…… 「あ、あちちちちっ!? ちょ、ちょっと待ってっ!?」 冗談じゃない。こんな、『自分の能力』でつけた炎で火踊りなんて――! とはいえ水場までは遠い、消火器もどこにあるのか分からない、スカートを脱ぎ捨てる決断はちょっとためらってしまう。 ゆえに少女は、とっさに床の上を転げまわることで、小さな火を消そうとする。そして…… ゴンッ! 「あ痛ぁッ……!!」 派手な音を立てて、立ち並ぶ書架の1つに頭をぶつけた。 当然だ。狭い図書館の床で暴れたりしたら、当然そうなる。 涙目で頭を抱えた彼女は、そしてすぐにハッとして目を見開く。 彼女が頭をぶつけた書架が、大量の本を詰め込んだ重そうな本棚が、ゆっくりと、床の上の彼女目掛けて、傾いてくる! 信じられないような不幸の連続。 コントのような失敗の連鎖。 少女は悟る――いまさらながらに、少年の『能力』を悟る。いや、まだ全てを理解したわけではないけれど。 「すべて『私のせい』……まさか、『運命操作』っ!? あの一瞬の接触でっ!?」 悟ったところで、もはやどうしようもない。 さきほどの数倍の規模の本の雪崩、そして、さらに重量感のある本棚そのものが、少女の身体の上へと影を落として……! 少年は、図書館の玄関ロビーにて、再び文庫本を開いていた。 遠くからはドタン、バタン、と激しい物音が聞こえてくる。 どうやら標的は、見事に空回りを続けているらしい。少年は独りごちる。 「僕が操作したのは、『運命』じゃあない。 『意識』、それに『無意識』さ……当人にとっては、似たようなもんだろうけどね」 僕は悪くない――悪いのは、他の『誰か』だ。他の『何か』だ。 それが、強力な力を秘めたスタンド『アリウム・セパ=エイト・ハンドレッド』の根源たる、少年の想いだ。 少年の想いに応えて、ネコの耳を備えたスタンドは、『責任』を『転嫁』する。 触れたものに、全ての『責任』を押し付ける――全てが、『そいつのせい』になる。 意思を持つあらゆる者が、意識の上で、そして無意識の上でさえも、『そいつのせい』だと『確信する』ようになる。 広い範囲の人々の意識・無意識を、直接触れもせずに操作する……これは、そういう強烈な能力だった。 最初の一撃の後、少女が少し『迷ってしまった』のも、クリーンヒットしなかった原因を『本のせい』だと考えてしまったから。 胸を触られた少女の『怒りの反応が遅れた』のも、接触の原因を『大きな胸のせい』だと考えさせられてしまったから。 そして、少女が空回りを続け、自滅と消耗を強いられているのも―― 「ここは地震大国・日本だよ。そう簡単に倒れるような本棚の設置をしてるわけがないじゃないか。 先に到着していた僕が、スタンドのパワーと器用さを活かして、予め『倒れやすくなるように』仕込んでおいたに決まってる。 けれど、トラップ発動の最後の一押しをしたのは、あの子だから――全ては『あの子のせい』、ってことになる」 最後の一言で刷り込んだのは、応用的な使い方――『未だ見ぬ不幸』の数々についての『責任転嫁』。 『不幸な偶然』に見えるようなトラップ満載の部屋。 頭に血を昇らせて、実際に『不幸な偶然』が発生する確率も存分に高めている。 そんな中で、『あなたのせいで』不幸になるのだ、と刷り込まれた標的は…… 何度か『アリウム・セパ=エイト・ハンドレッド』の能力を、身をもって体験してきた標的は。 無意識のうちに。 本人も気づかぬうちに。 吸い寄せられるように、不幸になる。 表層意識が気づくより先に、無意識が不幸の種を拾ってしまい、そして、実際に不幸になる。 「いわゆる勘、っていうのは、一説によると『無意識下の判断』、だそうだよ。 勘で避ける、勘で気づく……無意識の方が表層的な意識の先を行くことは、実際に多いんだ。 その『意識より速い無意識』が、予め危機に気付いていながら、『自分のせいで不幸になるんだから仕方ない』と諦めてしまう……!」 それが、今も大きな音を立てて悪戦苦闘している、豊念寺惑火の陥っている状況。 唐突に火災報知器が鳴り響く。スプリンクラーが作動している音がする。同時に上がる、少女の悲鳴。 炎に関する能力を、可燃物満載の図書館の中で使ったらそうもなるだろう…… そして、突然のシャワーがまた何か『不幸な偶然』を呼んだのか、さらなる物音。続けざまに本棚が倒れていく音。 事態はさらに悪化していく。 少年が指1本動かす必要もなく、悪循環が巡り続ける。 前提条件を整えるのが難しい『使い方』ではあったが、少女は見事に、信田信夫の術中にはまっていた。 ――やがて、物音が途絶えた。 少年は文庫本にしおりを挟んで閉じると、静かに先ほどの部屋へと歩を進める。 ほんの数十分前までは整然と本が並んでいたその空間は、酷い有様になっていた。 まるで、部屋の中で竜巻が暴れまわったかのような様相である。 めぼしい本棚はあらかた倒れ、壊れ、あちこちにひしゃげた本が散らばっている。 その大半は『メテオ・クラッチ』の能力を受けたのか、焼け焦げ、爆発したような状態になっていて…… さらに、そこにスプリンクラーで散布された水が、じっとりと染み込んでいる。あちこちに水溜りもできている。 もはやこの部屋の中に、無事な本が1冊でもあるかどうか。被害額を計算してみたら、きっと大変なことになるだろう。 「まあ、それもぜんぶ『あの子のせい』、ってことにするんだけど……どこに行ったかな」 部屋の中に動くものはない。自滅の果てに気絶でもしてしまったか。 そう思った信田信夫の眼前で、本の山の1つが、不意に動いた。 「ふうっ……。あー、しんど」 「…………っ!」 少年は息を飲む。 焼け焦げた本に埋もれていたのは、豊念寺惑火。バサバサと本を落としながら、ゆっくりと立ち上がる。 その身は満身創痍だ。 制服はあちこち破れたり焦げたりしており、痛々しい擦り傷や打ち身、火傷の跡が白い肌のあちこちに浮かんでいる。 ネクタイも上着もどこかに行ってしまったし、スプリンクラーで水をぶっ掛けられてシャツはスケスケ、ボタンもいくつか飛んでいる。 だが―― 「だけど。『理解』、したわ」 だが、彼女の眼だけは、まだ死んでいない! 未だ尽きぬ闘志を宿し、まっすぐに、信田信夫を見据えている! そして、自信満々に、きっぱりと宣言した。 「あんたの『能力』は、『運命操作』……私が何をしても、私へのダメージは避けられない! 状況を打開しようと足掻けば足掻くほどドツボにハマる、そういう『運命』にされているってことよねっ!! どうっ!?」 ――理解してねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ! 少年は思わず叫びそうになった。 自信たっぷりのドヤ顔で放たれた解答は、完全な勘違い。 あれだけジタバタと足掻いて色々試して、その果ての結論がそれかよっ!? 馬鹿かこの女ッ!? 動揺しかけた少年は、しかし、寸前で気を取り直す。 い、いや、いいんだ。これでいい。勘違いしてくれているというなら、まだ状況はこちらの手の内にあるということ。 あれだけ苦しんでなお『心が折れてない』のは計算外だったが、まだ――! 「そして、もう1つ」 惑火は言葉を続ける。少年の動揺も知らず、そして、揺ぎ無い確信を維持したまま。 彼女は、言い切った。 「あんたには、『覚悟』がない」 ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ…………! たった一言で、部屋の空気の色さえ変わる。 プレッシャーが高まる。少年の手の平に汗が滲む。 どう考えてもこの状況、追い詰めているのは少年の方だ。そのはずだ。 少女は能力を誤解したままだし、互いの受けたダメージも疲労も格段の差。スタンドの基礎ステータスも少年の方が上。 なのに――この気迫はっ!? 「『女の子を殴る趣味はない』? 『僕は紳士』? 『苦しむ姿は見たくない?』 いいや、違うねッ!」 豊念寺惑火の姿に重なるように、いつの間にか彼女のスタンドも姿を現している。 スタンドの像も、本体同様に満身創痍。 しかし燃え盛る炎の勢いは、彼女の視線同様に、熱く、激しく、そして―― 「あんたは、『自分のせい』で誰かが傷つくことに、そして自分が傷つくことに、耐えられないだけだッ!」 炎のスタンド、『メテオ・クラッチ』は大きく拳を振り上げると。 そのまま、他ならぬ『豊念寺惑火の身体』に、『自分自身の本体』に、迷うことなく振り下ろす! 「なぁっ!?」 「何をしても『私へのダメージ』が避けられない『運命』だというのなら――大盤振る舞いよッ! 『相打ち上等』だッ!!」 少年の驚きと少女の覚悟の叫びと重なるようにして、少女の身体が、少女のスタンドが、突進する。 いや、それはもはや、突進などという生易しいものではない。 『メテオ・クラッチ』による『熱の付加』、そして『その噴出』による、人間砲弾っ! 豊念寺惑火自身が一個の弾丸となって炎の尾を引き、信田信夫に襲い掛かる! まさに肉を切らせて骨を断つ、自爆覚悟のカミカゼ・アタック! まずい。少年は直感する。 少女は未だに少年の能力を誤解しているようだが、この対策は『正解』。 『自分のせい』で『自分の身に不幸が起こる』と思い込まされている少女が、その錯覚を抱えたまま十全に実力を発揮する方法。 それは、『それを承知の上での行動』! 無意識が先回りして不幸を察知するまでもない、表層意識で先に不幸を『選択』し、その上でそれを前提に取り入れた行動を取ること! しかし驚いているヒマはない、そうこうする間に、少女の拳は眼前に――! 「くっ……、『アリウム・セパ=エイト・ハンドレッド』ぉッ!!」 がしっ。 迎撃までする余裕はない、間一髪出した少年のスタンドは、辛うじて少女の身体を受け止める。がっしと抱き止める。 ――熱い! 柔らかくて、いい匂いで、意外と軽くて、でも、凄まじく熱いっ! 火傷しそう、ってか確実にしているっ! 少女の身体から放出される熱で、信田信夫の肌が焼かれているっ! 相反する感覚に混乱しつつも、『アリウム・セパ=エイト・ハンドレッド』は忠実に寡黙にその役割を果たす。 高熱の弾丸をしっかと抱き止めて、軽く2mほども床の上を滑って後退して、それでも少年のスタンドはその一撃を凌ぎきっ―― 「さらに……『メテオ・クラッチ』!」 「っ!?」 「ぶっ飛べ、このエロ小僧っ!」 凌ぎきった、そう思った瞬間――少年の身に、衝撃が走る。 それは抱き止めたところから放たれた、ワンインチパンチ。 寸勁の如き腕の振りなしでの拳が、『メテオ・クラッチ』の能力が込められた拳が、今度は少年の身に叩き込まれる! 動揺し、予想すらできなかった少年には、抵抗の余地などない。 人間砲弾として撃ち出されるのは、今度は少年とそのスタンドの方だった。 「あがっ、あじゃはぁぁぁぁぁぁっ!?」 割れるガラス窓。図書館の外に飛び出していく身体。 綺麗に斜め45度、放物線状に撃ち出された少年は、そのまま成す術もなく、硬い路上へと落下していく。 「あんた、『私のせい』だって言ってたけどね…… 逆に言えばそれは、『私の責任と覚悟と能力次第で、状況は打開できる』ってことでしょう? あんたが弄ってたのが、『運命』なのか何なのか知らないけれど。 信田信夫、あんたの敗因は―― 全てを『他人のせい』にして、『自分で』責任を受け止める『覚悟』を持たなかったこと、よ」 雲1つなく澄み切った、青い空の下。 路上に出来上がったちょっとしたクレーターの中心で、最後に少年はつぶやいた。 「こ、こ、この敗北は……『組み合わせのせい』。僕は、『悪くない』」 ――ガクッ。 素直な殴り合いに持ち込んでおけば、スピードと精密性で勝る少年の勝利は揺るがなかっただろうに。 意識を手放すその寸前まで、信田信夫は、やっぱり相変わらず、なのだった。 ★★★ 勝者 ★★★ No.2643 【スタンド名】 メテオ・クラッチ 【本体】 豊念寺 惑火(ホウネンジ マドカ) 【能力】 殴ったものに熱を込め、弾丸として飛ばす オリスタ図鑑 No.2643 < 第03回:予選③ > 当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用を禁止します。 [ トップページ ] [ トーナメントとは? ] [ オリスタwiki ]
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食料ピッツァ系 トニオ製料理など カエル系 その他の食料 食料について このページに関する情報・意見 食料 満腹度=満腹度回復量 最大満腹度=満腹度最大時に食べた時の最大満腹度上昇量 ピストルズ=ピストルズに食べさせた時のエネルギー追加量 HP=HP回復量 最大HP=HP全快時に食べた時の最大HP上昇量 ピッツァ系 ディアボロの満腹度を回復させるための主なアイテム。 ドジュゥウの罠やエコーズACT2の特殊攻撃を受けると焦げたピッツァになり、満腹度の回復量が減ってしまうが、 くさったピッツァの場合は焦げるとマイナス効果が消えるので、わざと焦がしてから食べるのも手。 食料名 満腹度 最大満腹度 ピストルズ 買値 売値 備考 ピッツァ 50 2 4 100 50 満腹度を50%回復。満腹時に食べると最大満腹度+2% ネアポリスのピッツァ 100 4 6 400 200 満腹度を100%回復。満腹時に食べると最大満腹度+4% ポルポのピッツァ 全回復 10 8 800 400 満腹度を最大まで回復し、食べた満腹度に関係なく最大満腹度が10%増える食べると鈍足状態になる くさったピッツァ 20 0 0 50 25 満腹度を20%回復するが、悪い効果が起きるこのゲームでは食料を腐らせる罠は存在しないので、床落ちでのみ手に入る 焦げたピッツァ 10 0 0 50 25 満腹度を10%回復するピッツァ系が焦げるとこれになる。普通には落ちていない くさったピッツァを食べた時に起こるマイナス効果は以下の中からどれか1つ。HPが1になる・最大HP5低下・レベル1低下・精神力3低下・最大精神力1低下 パール・ジャムのDISC+クレイジー・DのDISC or ザ・ハンドのDISCの共鳴中はこれらのマイナス効果は起こらない(が、ver0.10までは満腹度も回復しないバグがあった) トニオ製料理など それぞれ固有のグラフィックが用意されており、料理毎に様々な特殊効果がある。 食料名 満腹度 最大満腹度 ピストルズ 買値 売値 特殊効果 キリマンジャロの雪解け水 10 0 3 600 300 盲目状態が治る、フー・ファイターズのDISCを装備中に飲んだ場合エネルギー+5床に落ちているとクラッシュのDISCの媒介になる※以下の効果は飲んだ階でのみ罠と透明な敵と乳母車の中身が見える、眠らなくなるフー・ファイターズのDISCの射撃ダメージが1.5倍に上昇し、発動や仲間に撃った時のHP回復量が40に増える モッツァレラチーズとトマトのサラダ 10 1 3 600 300 精神力を最大まで回復する 娼婦風スパゲッティ 20 1 4 600 300 前方に虫歯が飛び出し、固定ダメージ40の遠距離攻撃を行う 子羊背肉のリンゴソースかけ 20 10 6 600 300 食べた満腹度に関係なく最大満腹度が10%増える(最大満腹度が10%増えてから満腹度が20%増える) プリン 10 1 3 600 300 鈍足状態と混乱状態が治る億泰のDISCを使った後に食べると、そのフロアのみハラヘラズ状態になる (ver.0.11~) サンドイッチ 全回復 1 特殊 満腹度を全回復し、精神力の最大値+1普通に落ちておらず、サンジェルマンの紙袋に入っていることがあるピストルズに食べさせるとエネルギー+6、たまに+9 カエルの丸焼き 20 1 3 100 50 満腹度を20%回復するカエル系が焦げるとこれになる。普通には落ちていない 焦げた料理 10 0 0 50 25 満腹度を10%回復するトニオ製料理、カエルの丸焼き、サンドイッチが焦げるとこれになる普通には落ちていない 娼婦風スパゲッティの虫歯攻撃は射撃扱いなので、ジョンガリ・AのDISCおよび共鳴「狩りに行こう」で強化できる。両方組み合わせれば90ダメージにも達する(ホルス神等の凍結と組み合わせれば更にUP)。 カエル系 満腹度の回復量は少ないが、ディアボロが食べるとHPが回復する。 HP回復アイテム及び、最大HPを増やすためのアイテムとして運用することになるだろう。 焦げると「カエルの丸焼き」になり、HPは回復しなくなるが満腹度回復量は増える(超巨大なカエル以外)。 ヤドクガエルは食べるとダメージを受けるが、敵に投げても80ダメージを与えられる。それ以外のカエルを味方や敵に投げても回復しない。 超巨大なカエル・ヤドクガエル・ザリガニは出現率が低い。 食料名 満腹度 HP 最大HP 買値 売値 特殊効果 カエル 5 50 1 200 100 HPを50回復する。HP満タン時に食べると最大HPが1増える 大きなカエル 10 100 2 500 250 HPを100回復する。HP満タン時に食べると最大HPが2増える 超巨大なカエル 20 全回復 5 1000 500 HPを全回復する。HP満タン時に食べると最大HPが5増える カエルの死体 5 20 1 HPを20回復する。HP満タン時に食べると最大HPが1増える普通には落ちておらず、カエルがリゾットの攻撃を受けることで変化する ヤドクガエル 10 -80 0 100 50 食べると80ダメージを受ける投げたキャラに80ダメージを与える焦がしてしまえば安全に食べることも可能 ザリガニ 5 10 1 HPを10回復する。HP満タン時に食べると最大HPが1増える他の食料と違って焦げない ウェザーリポートのDISCの発動で、床に落ちているカエルは大きなカエルに、大きなカエルは超巨大なカエルになる。 カエル・大きなカエル・超巨大なカエル・ヤドクガエル・ザリガニをヤバイものから出して持っていると、G・エクスペリエンスのダメージ反射効果が発動する。 リゾットとディアボロが直線上に並んでいて、かつその間の床にカエル・大きなカエル・超巨大なカエルが落ちているときにリゾットの磁力攻撃を受けると、ディアボロはダメージを受けずにカエルがカエルの死体になる。つまり、カエルの死体が出来た時はその延長線上に必ずリゾットがいる。なおヤドクガエルは死体にはならない。 その他の食料 食料名 満腹度 最大満腹度 買値 売値 特殊効果 オレンジ 20 1 400 200 オインゴを倒すとたまに落とす最初から必ず爆弾化されている焦げた食べ物や消し炭にしても食べたら爆発する 鎌倉カスター 7 0 200 100 満腹度を7%回復する普通に落ちておらず、エニグマの紙の中に入っていることがある 猫バーガー猫ステーキ猫ジュース 20 0 悪い効果が起きる(くさったピッツァと同じマイナス効果発生)普通に落ちておらず、猫がDIOの攻撃を受けることでこの無惨な料理に変身する 焦げた食べ物 10 0 50 25 満腹度を10%回復するその他の食料が焦げるとこれになる。普通には落ちていない 消し炭 10 -10 10 5 食べると満腹度を10%回復するが、それと同時に最大満腹度が10%下がる焦げたピッツァ、焦げた料理、焦げた食べ物がさらに焦げるとこれに変化アヴドゥルさんやエシディシの特殊攻撃を受けたアイテムがこれに変化 鎌倉カスターは焦がして食べると3%分お得。 店に売っているエニグマの紙の中に鎌倉カスターが入っていた場合、その鎌倉カスターは売り物になってない (~ver.0.11) 。 オレンジをペリーコロさんに送ってもらった場合、そのオレンジは爆弾化されていない。 食料について パール・ジャムの共鳴はくさったピッツァや猫料理のマイナス効果は防げるが、ヤドクガエルのダメージや消し炭の最大満腹度低下は防げない 爆弾化された食料でもピストルズは問題なく食べてくれる(エネルギー増加の数も変わらない)。 逆に、オレンジは爆弾化を解除しても食べてくれない。 点滴(ハイウェイスターが落とす、満腹度30%回復)は正確には食料ではないので、焦げる事はないしピストルズに食べさせるのも不可能。サンジェルマンの紙袋に入れることもできない。 このページに関する情報・意見 ベットでくつろいでるDIOとプッチ神父って食料や射撃で倒せんの? - 2008-10-13 14 53 35 お前、どこでも聞けば答えてくれると思ってるんだろ - 2008-10-13 16 50 29 ↑×2 俺も知りたいから試してみてくれよ - 2008-10-13 22 15 50 エンペラーで試してみたら無理でした。(自分に帰ってきたので) - 2008-11-01 16 38 17 ↑本当に試したのか…orz いや、俺が悪かった、うん - 2008-11-02 20 54 20 まぁ爆弾使って殺せるけどね - 2009-01-11 15 24 45 落ちてるキリマンジャロの水にクラッシュで攻撃したらその横のジョセフ(じじい)をくいやぶった、これって既出? - 2009-06-16 17 32 40 ↑すまん、装備欄で確認したら既出だったわ - 2009-06-16 17 33 25 今気づいたんだけど、ディアボロの大冒険に出てくるカエルって全部♀で生きてるんだよな、リゾットがカエルのタヒ体にするし、ヨーヨーマッがのっかりてェーしようとするし - 2010-11-09 18 30 58 食べ物が1~2しか与えられないとありますが、消し炭を投げたら3ダメージ与えられました。 - 2011-03-05 02 44 23 ver.13でサンドイッチをドジュウすると焦げた食べ物ではなく焦げた料理になりました - 2011-11-16 16 33 20 verにもよるがここに載ってるの+αの種類だけの食生活。トニオ料理は絶品だろうけどレパートリーが…… - 2014-11-18 22 20 10 おにぎりやパンしか食べれない冒険者もいますし (2021-11-18 11 12 40) ほんと編集お疲れ様です。 - 2014-11-28 23 26 33 爆弾のオレンジピストルズ食べてくれなかった… - 2015-01-13 07 11 10 オレンジは爆弾を解除しても食べてくれない (2018-07-13 10 58 32) 億泰プリンでハラヘラズになっても、億泰のDISCを使うとまたハラヘリ状態になってしまうようだ - 2015-02-26 00 55 19 ハラヘラズ状態でもハイウェイスターの罠を踏んだら腹が減った - 2016-11-10 16 31 51
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朝焼けのコーヒー 作詞/(´Д`)ハァーン 作曲/899 ミルクティーうまい ミルクティーうまい ミルクティーがうまい 午後の紅茶 マリリンモンローのほくろ 音源 朝焼けのコーヒー.mp3