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発言者:ファヴニル・ダインスレイフ 対象者:アシュレイ・ホライゾン 愛の力による覚醒というあの日仰ぎ見た孤高の光とは全く違うが勝るとも劣らない輝きを目にしてのファヴニル・ダインスレイフの台詞。 最高だぜホライゾン!お前が本当は出来る子で俺は心底嬉しいぜ!!! 愛の力による覚醒を遂げたアッシュとミステル。そんな二人の輝きが、“絆”という宝が眩しくてたまらない。 どれだけ本気を出しても壊れず折れずひるまず立ち向かってくる宿敵よ。その美しい絵空事(・・・・・・)が愛おしくてたまらないのだ。 こんな展開をずっと自分は待っていたのだと宝を欲する強欲竜は歓喜の咆哮をあげる―― 「最高(、、)だ、てめえら!やっと本気になってくれたなァ、嬉しいぜ!」 「ああ、俺は彼女を愛している。この力はただそのために」 「誰よりも、何よりも、大切だと想っているから───立ち向かえると信じているのよッ」 そんな本気の絆に竜は一層悦びに打ち震えながら、その輝きを目に焼き付けた。愛の奇跡?結構、結構―――!と 崇めた鋼の英雄とは違うが、間違いなく本物の輝きを放つ英雄と戦乙女に対して賞賛の言葉を送る 「認めようじゃないか、名も無き英雄。お前は奴の後継でも、まして模造品(デッドコピー)でもない。 邪竜の本気に値する運命への報復者(アンサラー)よ。 さあ存分に殺し合おう、俺の血を浴びるがいいッーー!」 そうして彼はまだだ、まだ足りないと歓喜と共にその力を高めていく。 誰かのためではなくただひたすらに宝を寄越せ!全てを寄越せと!財宝を求める邪竜の欲望のままに。 本気や覚醒に関しては真っ当な評価が出来るダイちゃん -- 名無しさん (2017-03-07 12 19 13) だから人気があるんだよな -- 名無しさん (2017-03-07 12 22 16) 本気おじさんの尺度は善悪じゃなく本気かどうかだからな。どんな思想や主張であれ妥協なく本気でやってりゃ絶賛する -- 名無しさん (2017-03-07 12 24 14) だから甘粕と相性良さそうと言われているんだよな、後はこのラインでいうならイヴァンさん -- 名無しさん (2017-03-07 12 25 01) だからこそ善悪云々ほざきながら本気度しか見てない糞眼鏡が嫌われる。取り繕ってんじゃねーよ。 -- 名無しさん (2017-03-07 12 27 00) ↑なんかこういう糞眼鏡憎しで難癖つけてるのいるけど、糞眼鏡式エリュシオンは悪行は悪行でマイナスされるんだぞ。例えば本気おじさんはエリュシオンに住めるけどそれは「悪行」がマイナスされないわけじゃなく「成果」で打ち消されるからだし -- 名無しさん (2017-03-07 12 29 25) どっちも本気を愛してるのは事実だろうけど本気おじさんは本気ならどんな悪逆非道でもオーケーで、糞眼鏡の方は極楽浄土の判定基準だとどんだけ本気だろうがその行動が社会貢献に繋がってなければ悪人として裁かれるだけだろう。本気おじさんは極悪人でも商国視点で見れば大いに社会貢献してるからセーフみたいな -- 名無しさん (2017-03-07 12 38 16) 本気おじさんと甘粕は絶対値で相手を評価するけど糞眼鏡は絶対値つけない。どっちがマシかはわからんが…… -- 名無しさん (2017-03-07 12 48 22) 俺の血を浴びろって何か変態臭いな。元ネタ由来だろうけど -- 名無しさん (2017-03-07 13 21 59) 神話ネタ大好きな本気おじさん -- 名無しさん (2017-03-07 13 23 59) (♂)「さあ存分にヌキヌキポンし合おう、俺の白ジャムを浴びるがi」 -- 名無しさん (2017-03-07 16 17 02) ↑練炭<レース・ノウァエ=アルゾ・シュプラーハ・ツァラトゥストラ‼。獣殿<ドゥゾルスト=ディエス・イレ‼。水銀<ウィーエ・メモル・モルティス=アクタ・エスト・ファーブラ‼。448<イヌエシンベエ・マサァシ‼。甘粕<アンメイゾ・イマデウス‼。トシローさん<ヴァーミリアン・バインド・オブ・ブラッド‼。伯爵<ドラキュラ‼。凌駕<デビル・オブ・マクスウェル=パーソナル・アタラクシア‼。ジュン<シンフォニック・エンゲージ‼。礼<ロンド・オブ・ファントム‼。オルフィレウス<エターナル・クロックワーク‼。零示<アンスング・ブルー‼。レオナ<ダンシング・レッド‼。ゼファー<ハウリング・スフィアレイザー‼。カグゼライド<シャイニング・スフィアライザー‼。ヘリオス<レイジング・スフィアセイヴァー‼。アッシュ<コーリング・スフィアブリンガー‼ -- 名無しさん (2017-03-07 17 18 19) 本気だったら愛だって認めるけど、ケルちゃんが言ったように光の亡者らしく愛を強い弱いで判断してるとこもあるから問題はある気がする -- 名無しさん (2017-03-07 18 16 06) 実際グランドだとアリスとミステルさんをつまらん本気として切り捨てているからな -- 名無しさん (2017-03-07 18 21 55) 本質的には糞眼鏡と同じ光の亡者だからな。だが2人の愛を利用して世界滅亡の危機とかやらかした糞眼鏡に比べればそら好感持てるなって。 -- 名無しさん (2017-03-07 18 23 13) おじさんは二人が愛にかけた本気さを認めてるわけで、愛が本気と同等に素晴らしいとか思ってるわけじゃないからな -- 名無しさん (2017-03-07 20 00 06) 愛で覚醒したら認めるけど覚醒しないなら無価値だからな -- 名無しさん (2017-03-07 20 26 21) 糞眼鏡もグランドでグレイ軽くあしらっていたけど仮にアヤへの愛の力で覚醒して自分に並んだら認める台詞吐いていただろうしな。愛情と手強さを半ば結び付けているという手強さや強さに繋がらないなら価値あるものとはみなしていない感じだよな -- 名無しさん (2017-03-07 20 31 15) まあぶっちゃけ糞眼鏡にしろおじさんにしろヘリオスにしろ自分が誰か個人を愛せる人間ではない=自分の経験として愛の力を理解できない以上、「愛で覚醒したから価値のあるものなんだろうな愛って」っていう結果でしか見れないからな -- 名無しさん (2017-03-07 20 35 32) ヘリオスはそこらへん微妙だけど、間違いなくホモ2人は覚醒という価値観ありき。448にいわせりゃ「覚醒という目に見える結果でなきゃ価値ないとか薄っぺらいわ!」になるんだろうな -- 名無しさん (2017-03-07 20 39 30) ヘリオスもその辺ラストバトルでアッシュに言われていたな「立派な奴は強いと決め付けすぎだよ。そういうところ悪い癖だぞ」って。目に見えなきゃ価値がないとは思っていないだろうけど -- 名無しさん (2017-03-07 20 42 17) ↑2 逆におじさんや糞眼鏡に言わせれば「目に見える結果に繋がらない気持ちなんぞ気合が足りない」になるだろう -- 名無しさん (2017-03-07 22 22 05) アマッカスの方が聞き分けが良かった感 -- 名無しさん (2017-03-08 00 36 05) 大尉は努力そのものとかは認めてくれるからなぁ...まぁあっちも問題点だらけの図体のデカい子供だけれだ -- 名無しさん (2017-03-08 00 38 47) 大尉は全うな倫理観や多様性を認める器量はあるんだ、ノリが全てを優先する性格が台無しにしてるだけで -- 名無しさん (2017-03-08 01 09 32) 大尉は価値観も思考回路もわりとまともなんだよな。ただ素晴らしい人間を見るとウキウキして子供みたいになっちゃうだけ -- 名無しさん (2017-03-08 07 33 37) 価値観からしておかしい光の奴隷とノリですべて台無しにする甘粕、どっちがいいのやら -- 名無しさん (2017-03-08 07 59 45) どっちもやかましい。それだけは確かだ -- 名無しさん (2017-03-08 09 34 24) ネタキャラとして見てる分には楽しいメンツではある -- 名無しさん (2017-03-08 11 19 56) こいつらには万仙陣がお似合いだな -- 名無しさん (2017-03-08 12 36 23) ↑9ブラザーの信仰は見返りが無いからこそとかも否定しそうだな -- 名無しさん (2017-03-09 01 05 57) ↑ 糞眼鏡は知らんが、本気おじさんなら本気度で測るから認めるんじゃないかな -- 名無しさん (2018-03-04 21 26 32) おじさん的には焼き土下座はどうなんだろうか? -- 名無しさん (2019-10-27 22 52 18) ↑本気なら耐えられそうだからアリなんじゃない? -- 名無しさん (2019-10-28 07 51 07) お前の血を浴びさせろじゃなくて俺の血を浴びるがいいなのが実に邪竜おじさん -- 名無しさん (2023-07-23 12 53 49) 名前 コメント
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高校生最後の年となった、ある休日。 俺はいつもの喫茶店でハルヒと待ち合わせをしていた。 めずらしい事に今回は俺の方が先に到着したようで、ハルヒの姿はいまだに見えない。 大抵は、どんなに早く来ても俺の方が後になってしまい、奢らされる事になるのだが。 俺は喫茶店の壁にかけてある時計の方をチラリと見た。約束の時間までは、まだ少しある。 と、その時… 「失礼、ここは空いているかな」 いやその場所は連れが座る事になっているんで…と、言おうとする前に、その相手は俺の対面に座り込んでいた。 誰なんだこのずうずうしい人は、と思い相手の顔を見やって、俺は愕然とした。 ── 全知全能の神 ── 「やあキョン、久しぶりだね」 佐々木? 相手が佐々木だと解るまでに少し時間を要してしまった。久しぶりに会った佐々木は、あまりにも色褪せていて…枯れていた。 「くつくつくつ。そんな顔で見ないでくれよ、よりいっそう僕が哀れになる」 あの独特の笑い声が、酷く耳障りな咳音になっていた。 高校2年生の春、SOS団と佐々木団との間で行われた戦いは、様々な事態を招き寄せ、最終的に俺がハルヒの能力を佐々木に移してやる事で、幕が引かれることになった。 俺は能力を佐々木に移してやる条件として、なかば人質にされていた長門を開放する事と、今後SOS団のメンバーに対し危害を加えない事を約束させていた。 それに対する橘京子からの回答は、ならばお互いを干渉し合わないようにしましょう、という物だった。 あの時以来、俺は佐々木と会っていない。実に1年ぶりぐらいの再会だ。 佐々木からはかつてのような滑舌さが失われており、ろれつも上手く回らないようだった。 あまり人と会話をしていない。その事実が佐々木からありありと伝わってきた。 「その通りだよキョン。人と話すのは久しぶりの事だ。だって僕には人と話す必要性なんか、無いのだからね」 俺はギョッとして佐々木を見つめてしまった。いまのは口に出したりしていないぞ。 「簡単な事だよ、キョン。僕は君の頭の中身が読める。なぜかって?僕がそう望んだからさ。僕がそう望めば、世界はそのように変化する。情報改変能力をちょっぴり使っただけさ」 人の頭の中を読むなんて、あまり良い趣味じゃないぜ、佐々木。 「失敬。不快に思ったようだね。なんなら今から君の頭の中を、その事について不快に思わないように変化させてあげようか?」 止めてくれ。 「冗談だよ。簡単なことだけどね、くつくつくつ」 「君は最近、涼宮さんと勉学に励んでいるようだね」 ああ、ハルヒと同じ大学に入りたいからな。あいつがそうしろとうるさいんだよ。 「くつくつくつ。いいね、そうやって何かに打ち込めるというのは、実に羨ましい。僕はもう、そういう気持ちを失って久しいよ」 お前だってそうだろ、有名私立の進学校に通ってるんだから。 「勉強?そんなものはとっくの昔に止めてしまったよ、キョン」 なんだって? 「何の為に僕は勉強するんだい?テストで良い点数を取るため?それならいくらでも情報改変して、全科目満点にする事だって容易いよ。 知識を得るため?それならいくらでも情報改変して、知識を得た事にしてしまえば良いだけだ。僕の脳みそを少し弄って、記憶を書き換えるだけ。実に容易いよ」 しかし、お前には行きたい大学とか、やりたい仕事とかが…。 「大学に入るのなんて簡単さ。情報改変して受かった事にすれば良い。就職についても同様だよ、キョン。面倒な就職活動をパスして、その会社に在籍している事にできるんだから」 俺は佐々木の眼をまじまじと見つめてしまった。どこか病んでいるんじゃないか、俺にはそう思えてならなかった。 「僕は病んでなどいないさ、キョン。この能力を得れば最終的にはみんなこの境地にたどり着くと思うよ。遅かれ早かれ、ね」 だがお前、何でもかんでも情報改変して手に入れて、それで嬉しいのか?自分で努力して手に入れたもののありがたみとかがなあ…。 「くつくつくつ…くくくくくくくくくくっつ、失礼。君からそんな話が出てくるとは。あのオウチャクモノの君からね」 佐々木は耳障りな音でしばらく笑い続けた後、 「うん。僕もそう思ったよ最初の数週間ぐらいはね。だがね、努力して手に入れたものと情報改変して手に入れたものと、どれほどの差があると言うのかね。 少なくとも何も知らない第3者から見れば差は無いと思う。となると、後は自分の自己満足の世界さ」 佐々木は面白そうに小首をかしげ、 「努力して手に入れた場合、何が自分に残されるんだい?何かを成し遂げた達成感?自分の力でやった実力? くだらないと思うよそんなのは。どうしてもそれが欲しいと言うのなら、脳の一部の器官をいじる事によって得る事も可能だよ。脳内麻薬ってトンデモ話が昔流行ったよね。 そもそもさ、僕が情報改変して得る事に達成感を感じる可能性だってあるわけだし。それに情報改変能力だって、立派な僕個人の能力さ。その能力で何かを成し遂げて、恥じる事など何も無い」 「ホントの事を言うとね、キョン。そんなこと自体にも意味はないんだよ。就職する必要なんか、僕には無いんだ。就職なんかしなくても、僕はなんでも思っただけで手に入る。 思っただけで何かを消せる。思っただけで何かを変えれるんだ。いつでも好きな時に。気がかわって変えないことにするのだって自由なんだよ」 まるで喜劇役者のようにおどけた仕草で、手をヒラヒラとさせる佐々木。 「そして僕は気がついてしまったのさ。どんな事でも自由に改変できるのなら、つまりは改変する意味なんかないんじゃないかって」 …何? 「だってそうだろう?僕がその気になれば、この瞬間にでも世界を消失させる事だってできる。また作り直す事も容易い事だしね。そんな世界にどれほどの意味があると言うんだい?あってもなくても変わんないじゃないか。 ロト6で3億当てたとか騒いでる人がいるけど、だからどうだっていうんだろうね。僕はアメリカの国家予算の数倍の資金を瞬時にして得る事ができ、瞬時にして失う事ができる。 君が恋しくなったら、僕は自分の周りに1000人のキョンをはべらす事だってできる。…そんな偽者をはべらせても意味が無いって? そんな事は無い、僕が望めば今目の前にいる君を偽者にして、1000人の方を本物にすることが出来る。僕がそう思えば、世界はそう変わるんだから」 「だけどさ。…そんな事をして一体なんになるというんだろう。何のために僕は改変しているんだい?何でも僕は自分の思い通りに変える事ができる…つまりは、何も変えないのと変わらない・・・つまり、つまり…」 佐々木ははあっと溜息をつき、 「どういえば君にこの事を伝える事が出来るのか、いや、伝わったと言う風に世界を変えてしまおうか?そもそも、君に伝える事に意味などあるのかね。それに、君に伝えたからといって何かが変わるわけでもないんだ」 唾を飛ばしながら、呂律の回らない舌で、一気にしゃべりだす佐々木。 俺はその姿に狂気を感じ取った。 「狂っている、狂っているか…キョン、全知全能であることは、狂っていることなのかもしれない。あるいは人間ごときでは扱う事が無理な能力なのか。全知全能とは盲目白雉と同じ意味か」 「最初のうちは楽しかったよ、キョン。欲しい本も服も情報も知識も遊びも、なんでも手に入るもんだから、いろいろやりたいことをやりまくったよ。もう、やりつくして飽きるぐらいにね」 「そう…そんな事はすぐに飽きてしまう、1ヶ月と持たなかったよ。いくらでも時間のありあまるニートにして、アラブの石油王以上の大金持ちの気分さ。なんでもできる」 「やりたいことをやりつくしてしまう…いや、違うな。そのうち、こんな事をしてなんになるんだっていう、そんな気持ちになってくる。なにもかもが、無意味で無価値に思えてくるようになるのさ」 佐々木は弱々しく喫茶店のテーブルに突っ伏した。 「僕はね、キョン。この世界がまるで牢獄の様に思えてきたんだよ。この世界に存在する事象で、僕の知らない事なんて何一つ存在しない。僕の意のままに操れない事も何一つ存在しない」 「退屈、暇、無意味、無価値、無感動…。何をやっても色褪せて感じる。だって何でも自分の思い通りに出来るから…ああ、この状態を、うまく君に伝える事が出来ないのがもどかしいよ、キョン。 いっそのこと、君に上手く伝わったという風に、世界を改変してしまおうか。それなら容易い」 佐々木、お前どうしちゃったんだ。 橘や九曜達は、お前をサポートしてくれないのか? 「あたしなら、ここにいますよ」 声のした方を見てみると、今まさに橘京子が喫茶店の中に入ってきた所だった。 「あたし達は、お互いに干渉し合わない取り決めになっていたはずです。何故、あなたが佐々木さんに会っているのですか?」 俺に言うなよ。佐々木の方から俺に会いに来たんだぜ? 「そうですか。ならば、お話の方はここまででもういいでしょう。佐々木さん、行きましょう」 橘は汚い物でも見るような目つきで俺を一瞥しながら、 「あなたには感謝しています。佐々木さんに本来の能力を取り戻させてくれたのですから、ですが、それだけの話です。今後はあたしたちに係わり合いにならないよう…」 わかったよ、うるさいな、まったく。 この女は、俺が佐々木から能力を取り上げてまたハルヒに戻すつもりなんじゃないかと、酷く警戒しているのだ。 「さあ、佐々木さん」 橘に促され、佐々木がめんどくさそうに立ち上がる。 「なあ、キョン。最後に1つだけ良いかな。僕にはこの牢獄から抜け出す方法が1つだけあると思うんだ」 …。 「それはね、この世界の全てをいきなり消失させて、その次の瞬間に僕が自殺をすることさ。そうすれば、僕はこの牢獄から抜け出る事が出来るかもしれない」 佐々木、お前…。 「くつくつくつ。冗談だよ、キョン。そんな顔をしないでくれ。今のは忘れてくれていい。いや、僕が世界を改変して忘れさせて上げよう」 そういい残し、佐々木と橘は連れ立って喫茶店から出て行った。 今にして思えば、高2の時、喫茶店で聞いた橘京華の話はあまりにもうま過ぎる、出来過ぎた話だったように思える。 まるでカルト宗教の入信案内か、ねずみ講の勧誘員のように、美味しい部分だけを見せておき、それでいて全ては語らない、詐欺師のような物に思えるのだ。 「能力」がハルヒから佐々木に移った場合、佐々木がこうなってしまう事を、薄々この女は感づいていながら、教えなかったのではないだろうか。 確かに嘘は付いていない。言わなかっただけなのだから。しかしアンフェアな態度。 この女は朝比奈さんを誘拐し、ハカセ君を車で轢き殺そうとした相手なのだということを、忘れるべきでは無かったのだ。 うまい話には裏がある。当たり前のことじゃないか。 ハルヒが自分の能力を自覚していなかったのは、ハルヒが自分に科した防衛策の一つだったのかも知れない。 この世のすべての事象を好きなように操作する事ができると言う事は、この世のすべての事象に対して何も意味が無いのと同じ事。 なんでもやれると言う事は、なにもやることが無くなる事。 RPGでレベル999まで上げたキャラクターが、一撃でボスキャラを屠る事が出来るようになった時、そのキャラクターはその後何をやればいいのだろう。 それを悟った佐々木は枯れ果ててしまった。 それを回避するために、ハルヒは自分の能力を自覚しないという方法を取ったのではないか? 佐々木は、ハルヒと同じように「能力を自覚しない」という決断ができるだろうか。 だが能力を自覚しないと言う事は、無意識の内に世界を改変してしまう可能性が出てくるということだ。それこそ、かつてのハルヒの様に。 それを許すことは佐々木にはできないと思う。ハルヒにはできてもだ。佐々木はそういう性格で、ハルヒはそういう性格だからだ。 それを知っていたからこそ、橘京子は佐々木の方が適任だと言ったのだ。その方が世界は安定すると。 ハルヒから佐々木に能力が移った事により、確かに無意識の内に世界が改変されてしまう危険性は無くなった。 だが、その結果佐々木が背負う事になった重荷は、死よりも辛い負担となっているのではないだろうか。 …などと物思いに耽っている所へ、 「遅れてメンゴメンゴ!なんか道が混んじゃっててさあ、いつもはこんな事ないのに」 ハルヒが喫茶店の中に入ってきた。 まさに佐々木たちが帰っていた、その数分後、入れ替わるようにしてやってきた事になる。 これも、あらかじめ佐々木がそうなるように世界に仕込みを入れておいた結果なのだろうか。 「ん?どうしたの?何か考え事?」 いや、別にたいした事じゃない。 「そう?…ならいいけど。でさ、キョン。今日はいつもの受験勉強の合間の息抜きなんだからね、行きたいところは山ほどあるんだから、今日はとことん付き合ってもらうわよ」 ハルヒは100ワットの笑顔を振りまきながら、俺を席からひっぱり出そうとする。 俺はあわてて領収書を掴むと、椅子から立ち上がった。 しかし、こいつは本当に変わらないなあ。 能力があったときのハルヒも、佐々木に能力を受け渡したハルヒも、本人にその自覚が無いせいか、まったく何も変わらない。相変わらずのハルヒパワーで、俺をどこまで連れて行くつもりなんだろう。 支払いを済ませた俺が、ハルヒと共に喫茶店を出る頃には、俺は佐々木のことを気にしなくなっていた。 俺がそれほどまでに薄情な奴なのか、それともハルヒの笑顔の前にそんな事象は消し飛んでしまったのか、あるいは佐々木の改変能力が発揮されたのか。 そのうちのどれかなんだろうね。 ─ 終 ─
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発言者:綾瀬香純 対象者:ヴァレリア・トリファ Dies irae香純ルートにて、トリファ神父との問答の中で出てきた、彼女の本質的な聡明さを如実に表す台詞。 基本的に香純は常人であり、本人の認識では蓮たちに迷惑かけてばっかりである。 だが香純は、だからといって、悩むのを辞めるのはおかしいと思う。 何にでも、逃げずに正面から受け止めたいし、考えたい。 本当に何をしたらいいのかを、いつも真剣に悩みたい。 失敗したり後悔しても、じゃあもういいやって、極論に走りたくない。 そういうのは、 「選ばされてる、気がするじゃないですか」 その結末は、きっと何かに転嫁してしまいたくなる。 永劫回帰の世界において、全ての人は予めその人生を決められている。言い換えれば選択肢を選ばされている。 特に、聖槍十三騎士団の面々は、メルクリウスから魔名や呪いという形でそのことを突きつけられ、実感させられている。 また、彼ら黒円卓の大半は創造・流出位階に達している……謂わば極論に走って「何か」に責任転嫁してしまった人間の代表格でもある。 香純本人は上記のことについては知らず、会話の流れで素直な本音をいっただけである。だが、だからこそ彼女のこの考え方は、トリファ神父に心の底からの尊敬の念を抱かせた。 香純はこの台詞のシーンのトリファ神父に限らず、櫻井螢やメルクリウスなど、非常に一途で、だからこそ頑迷な人物たちから、形は違えど高評価されている。 登場人物の殆どが異能を持っている中で、数少ない常人だが、決して無力でも無価値でもないことを示すセリフである。 これはマリィを除いて恋をしそうになったと水銀に言わせる月のように生きた太陽ですわ -- 名無しさん (2021-05-29 16 28 42) 第五神座での香純のポジションってどうなってんだろ?月にように生きる太陽ってことだから、邪宗門とは違うニッチな宗教の主神とか? -- 名無しさん (2021-05-30 14 48 31) それは香純の性格を表したものであって、本人は普通に生きて普通に死んでるだろ -- 名無しさん (2021-05-30 18 42 23) 神座自体がもう始まりから選ぶ余地が無いって酷いよな -- 名無しさん (2021-05-30 23 11 19) 第一神座はもうその極論しか生き残れないのですが -- 名無しさん (2021-05-31 18 18 00) 正田卿作品は好きだがちょっとうーんと思う所は人間なんだから転嫁したりどうにもならないから縋り付いたりする事だって有るんだし結局弱い者の立つ瀬を無くしちゃう所にはうーんってなるんだが私だけだろうか、勿論そう言うのに縋らないのは素晴らしいと思うけどさ -- 名無しさん (2021-06-10 01 26 57) ↑でも -- 名無しさん (2021-09-21 18 15 46) ↑×2ゴメン、ミス。でも、そのまま転嫁し続けたり、縋り続けるのは、もはや一時的な逃げでも処世術でもなく、ただの甘えだからな。別に、一時的な心の拠り所として転嫁したり、縋り付くのは正田卿作品は否定していないよ。ただ、いつまでも甘え続けちゃいけないと言いたいだけ。それを立つ瀬を無くしてる、世間に対して面目を保てなくしてると言うのなら、それはそれで正田卿作品も含めて、阿片おじさん案件だと思う -- 名無しさん (2021-09-21 18 33 31) ↑↑↑捉え方が違う。これは例えるなら足の不自由な人に他に頼るな自分の足で立てとか無理なことを言っているわけじゃない -- 名無しさん (2021-09-21 19 08 19) ↑送信ミス)周囲に迷惑かけてしまうけれど足が悪いんだから仕方がないと諦めて考えを止めるんじゃなくて、自分は何が出来るのか、自分を助けてくれる人に何を返せるかと考えて少しでも自分の意志で前に進もうってことでしょう -- 名無しさん (2021-09-21 19 13 14) 強者の理論を振りかざしても結局自分が弱ったときに跳ね返ってくるんだよな -- 名無しさん (2021-09-21 20 04 02) 何かのせいにしないままブッ潰れても本末転倒だとは思うけどな -- 名無しさん (2021-09-22 10 40 36) ↑そういった(他人の責任すら自分の責任に転嫁して背負い込みかねない屑兄みたいな)極端な例を持ち出すのも極論ではあるし、それを言い訳に責任転嫁しまくるのもいるしなぁ -- 名無しさん (2021-09-22 12 30 52) ↑↑それは、確かにその通りだけど、話がズレてないか? 別に、香純は「何かのせいにするな」とは一言も発言してないだろ? 「選ばされてたら、きっと、何かに転嫁したくなるから、自分に出来ることを自分の意志で決めたい」のであって、別に「転嫁するな」とは一言も言ってない。↑の人もコメしてるけど、「極論に走りたくない」と項目に書かれてるのに、「極論に走る」のは論点をすり替えているように見えるよ -- 名無しさん (2021-09-22 17 14 09) 正田の作品って弱い奴はさっさと死ねって感じだよな -- 名無しさん (2021-09-23 07 07 31) 弱者に優しくないのはまぁそうだが、じゃあヒエラルキーの頂点である神には優しいかというと最終的に自身の世界を巻き込んでの死が確定してるから別に強者にも優しくないという 観測者ですらただの虜囚ですし -- 名無しさん (2021-09-23 10 24 41) 常人でメンタルも強めだから、渇望なんていう現実逃避しなくても生きていける。そりゃ神父も水銀も賞賛しますわ -- 名無しさん (2021-09-23 11 44 05) このセリフをマグサリオンが知ったら、どんなリアクションをするのやら -- 名無しさん (2021-09-23 17 45 54) ↑お隣のミリィに対する閣下みたいになりそうやな⋯とは思った。勿論、最後は理解して殺す -- 名無しさん (2022-11-30 16 37 12) こういう奴ほどさぁ~上位者の都合で使いつぶされるんだけど! -- 名無しさん (2022-12-18 01 36 50) 正田世界で優しいというか気持ちよく生きて死ねるのは甘粕やバフラみたいな突っ切ったバカだけだからね -- 名無しさん (2022-12-18 17 23 00) 物理的な意味でなら、当てはまるんじゃねえの? 弱い奴はさっさと死ね理論 -- 名無しさん (2023-01-07 13 27 30) ↑×3 それが現実だし、香純も√によっては普通に殺されるからな。まあ、正田卿作品をプレイしてると、「真面目一辺倒で生きていけるほど、人間強くないぞ」って思うけどな -- 名無しさん (2023-04-20 14 39 20) 名前 コメント
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―――― 昼食時、2年教室 純「梓たちと一緒のクラスになれるかなー?」 梓「さあ、そればっかりは分からないよ」ポリポリ 憂「うーん。梓ちゃんや純ちゃんと別々のクラスになるのは嫌だなぁ」 梓「だね。不安になっちゃうな」ポリポリ 純「お、梓はクラス替え恐怖症かな?」 梓「症状はないけど、言い得て妙かもね」ポリポリ 純「あれっ、梓が素直だ」 憂「でも、私もクラス替えのこと考えると憂鬱だなあ」 純「まあ、正直言うと私もなんだけどね」 純「それでさ、良い事考えたんだけど……琴吹先輩が言ってたじゃん、卒業恐怖症の治し方!」 梓「それがどうしたの?」ポリポリ 純「だからさ、同じ方法で私たちもクラス替えの恐怖を払拭しようよ!」 梓「純にしては、面白いこと思いついたね」ポリポリ 純「でしょ? じゃあ、私からいっていい?」 憂「う、うん。いいよ?」 純「ハイ! 私、鈴木純がこのクラスで絶対にしておきたいこと、それは!」 純「ズバリ中野梓! あんたと付き合うことだ!」 梓「……」ポリポリ 純「あ、あれ……? 私、やっちまった?」 憂「ええと……わかんない、かな」アセッ 梓「うん、いいよ」ポリポリ 純「えっ!?」 梓「付き合おうよ。私、純のこと好きだし」ポリポリ 梓「むしろこっちからよろしく。こんなキュウリかじりまくってる女の子でよかったら」ポリポリ 純「……マジ?」 梓「冗談じゃ言わないよ、こんな事」ポリポリ 純「キュウリ食ってるせいで冗談にしか聞こえない……聞こえないけど」 純「でも、やったー!!」 ―――― 平沢家 憂「ちょっと展開が早くてわかんなかったんだけど……」 憂「どうして純ちゃん、急に付き合いたいなんて言ったのかな?」 憂「あとなんで梓ちゃんはキュウリをかじってたのかな? お姉ちゃん、分かる?」 唯「……」ガタガタ 憂「お姉……ちゃん?」 唯「わかん……ないや」 唯「ご、ごめ……ちょっと、眠くなっちゃった」ゴシゴシ 憂「あ、お姉ちゃん。お残しはめっ! だよ?」 唯「……ごめ、うい……!」ダダダッ 憂「あっ! もう……しょうがないな、お姉ちゃん」 憂「お水もカーペットにこぼして……起きたらちゃんと叱ってあげないと!」プンプン 翌朝 3年教室 紬「しゃらんらしゃらんら~♪」 10分後 和「早いわねムギ……」 紬「6時起きのくせがついたの♪」 11時間後 紬「私がりっちゃんの所に行くわ」 和「じゃあ、私は唯の所に」 時刻不定、律の白い場所 律「はー」トントン 律「結局一歩も歩かないでフケちゃったなー」 律「唯、怒ってくれっかな」 律「言い逃げか! ってか」ズビシ 律「そろそろ朝7時になるかなー」 律「7時になったらアウトなんだよなー」 律「まぁ、いっか」 律「どうせ、唯の告白はうまくいってさ」 律「唯と幸せそうに腕組んでるそいつが誰か確かめに行くだけだろ?」 律「しょーもな」トントン 時刻不定、唯の白い場所 唯「ちんぴら ぽろりん ちんぴら ぽろりん」 唯「ちんぴら ぽろぽろりん♪」 唯「うわ、うわわ、すごいエッチな歌が出来ちゃったよ」 唯「欲求不満だとこうなるって、りっちゃんが言ってたなー」 唯「……あはは、どうせこうなるんだったら、りっちゃんと付き合ってたら良かったね」 唯「ねぇギー太ぁ。あずにゃんは純ちゃんが好きだったんだって」 唯「確かに、チラッとだけどそういう所あったよね」 唯「憂は天然すぎてそういう感じじゃないしね」 唯「うーん……ギー太、いいこと教えてあげよっか?」 唯「りっちゃん、ガチレズと自称するだけあって、すごいテクニシャンだよ」 唯「ワイシャツごしにおっぱい触られてるだけで、すごかったよー」 唯「ねぇギー太、ここってさみしい所だね」 唯「ずっといると……怖くなってくる」 唯「この怖さに耐えられなくて、澪ちゃんは初めに脱落しちゃったのかな」 唯「でも、遅かれ早かれ、こうなる運命だったんだよ」 唯「やってらんないもん。卒業恐怖症? ハッ。だよ」フンス 唯「ほんとさ、3年間ってなんだったんだろうね」 唯「何かあった? 何もなかったよね?」 唯「ギター始めて、ちょっと練習したくらいで」 唯「勉強もろくにしなかったしさ、ただ遊んでたばっかり」 唯「頑張った日もあったよ? あったけど、あの程度が何? って感じで」 唯「遊んでたことと同じくらい、無価値な頑張りだったよ」 唯「うんうん、ギー太もそう思うよね」 唯「せっかくの青春3年間、むだになっちゃったね」 唯「あーあ。なんかさ、元の世界に戻るのが憂鬱になってきたよ」 唯「卒業したら、現実に引き戻されちゃうんだろうね」 唯「そうならなかったらいいな……」 唯「そうだ。私たち、このまんまじゃ気持ちは卒業できないもん」 唯「だから卒業はナシ! ずっとここにいれる!」 唯「ふぁ……ギー太、一緒に寝よ」モゾ 唯「朝になったら、一杯弾いてあげるから、今は寝ようよ」 唯「さっきはあんな風に強がったけど、私ギー太のことは大好きだからね……ぐぅ」 卒業式当日、体育館 紬「――もって、答辞とさせていただきます」 紬「平成二十二年三月一日」 紬「卒業生代表、真鍋和」 紬「代理、琴吹紬」 紬「……」ペコリ トン トン トン 1時間後、昇降口前 梓「ムギ先輩……」 紬「梓ちゃん。今日でさよならね」 梓「そんなことありません! 私、いつでも会いに行きます……」 紬「ふふ、そうね。じゃあ、とりあえず一旦、お別れかしら」 梓「ハイ。あの、ムギ先輩。花束を」ガサッ 紬「あらあら……大きいわね」 梓「本当は、4分の1の大きさだったんです」シュン 紬「そう、だったの……」グスッ 梓「ムギ先輩……な、泣かないでくださいよ……」 梓「わ、私まで……こらえて、たのにぃ……」 紬「梓ちゃん、ごめんなさい……ごめんなさいね……」ポロポロ 梓「ムギ先輩が、謝ることじゃないです……う、ひっぐ」ボロボロ 梓「わああああぁぁぁぁっ……」 梓「う、ぐ、ひくっ、うええええええぇぇぇぇぇっ……」 ―――― 紬(そうして、私たちの卒業式は終わりを迎えた) 紬(卒業式が終われば、唯ちゃんたちは目を覚ますはずだとばかり思っていた) 紬(しかし、私と梓ちゃんの予想、期待に反して、和ちゃん以外は誰も目を覚ますことはなかった) 紬(みんなは、あそこで死んだのよ) 紬(和ちゃんは、やけに確信めいた目をして、そう言った) 終わり。 17
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発言者:エリザベータ・イシュトヴァーン エリザベータ・イシュトヴァーンが、生きるため、 かつて自分達を蹂躙した暴力(ちから)と同化することへの矛盾から、自己の精神を守るべく創り出した防衛手段であり、化粧。 故郷で家族と共に平穏な日々を過ごしていた少女時代のエリザベータ。 しかし、彼女が10歳のある日、そんな日常は覆帯(キャタピラ)の音と共に崩れ去っていく。 それは、歴史上、ハンガリー動乱と呼ばれた出来事であった。 彼女の故郷に突如として現れた、戦車という巨大で、重厚で、堅牢な鉄塊。煉瓦の壁も粉砕し、町一つを瞬く間に瓦礫に変える怪物。 故郷を追われたエリザベータには、それらは人智を超えた怪物のように思われ…… 彼女の心には、無限軌道の音に象徴される暴力(ちから)への憎しみと恐怖とが深く刻み込まれた。 その後、ソ連国内へと強制的に移住させられたエリザベータは、自分と家族の生き場を得る為、国家の兵士に志願する。 訓練時代から、彼女は生来の戦士としての資質と、「暴力を我が物にせねばならない」、 そんな強迫観念が合わさることで飛び抜けた能力を示し、その結果、とある非公式の部隊へ編入されることとなった。 だがその部隊は、不満分子や民族主義者等、ソ連中央にとっての反体制勢力、 それらに対する破壊工作や暗殺を主任務とするものであり、 そこでエリザベータは来る日も来る日も、かつての自分と同じような境遇に置かれた人々を“殺し”続けていった。 「暴力(ちから)によって蹂躙された者が、暴力(ちから)をもって新たな犠牲者を生み出し続ける―― 何と言う矛盾に満ちた自家中毒だろうか。 心が痛い。けれど、私は生きたい。生きる為に、この痛みを遠ざけねばならない」 そうして彼女の心の中で、次第に殺人を続ける兵士としての自分が乖離し始める。 まるで、暗い客席から見上げた舞台に立つ女優のように――― そして、エリザベータは、一つの思考へと至る、 「兵士とは、“私”が全うすべき役柄(・・)なのだ」 「どんなに無慈悲な場面でも、どんなに残酷な筋書だろうと、“私”は何も汚れない。“私”は何も傷付かない。 何故ならあれは、“私”が演じる“兵士である私”(キャラクター)。幕が降りれば消滅する劇中人物でしかないのだから」 それは、兵士としての思考形態への、意識的な“切り替え”。同一人格上におけるセルフマインドコントロールであった。 こうして誕生した天才女優、エリザベータ・イシュトヴァーンは、“兵士”という役をこなす。 演技はより入神の域に。化粧はより巧みに華美に。病はいよいよ膏肓に入り、視点を変えれば自己を極める方向へと突き進む。 優れた“兵士”として生存率を高めるため、環境の必要に応じて、さらに役柄の完成度は高められていった。 時には戦場で、“私”に当たる自分の“女”の部分さえ利用して、部隊内での心理的な主導権を握りつつ、同時に男達同士の争いが起きぬよう誘導させる……そういったことも厭わなかった。 そうして、市井の一人の女性として過ごせるようになるまで、彼女は“兵士”を演じ続けようとしていたが…… 彼女にとっては片面であった、しかし現実には異能とも評すべき“優れた兵士”としての資質、実績が、 ある男の目に留まったことで、またもその運命は変転する。 アレクサンドル・ラスコーリニコフ、ソ連軍内で“幻の英雄”と噂された人物、 時計機構の刻鋼人機となっていた彼により、エリザベータはギアーズの一員に選抜、 心装永久機関を埋め込まれた刻鋼人機と成ったのである。 だが、その新たな所属先で得た“同僚”は、彼女にとって未知の怪物として受け止められた。 鋼鉄を素肌に直接焼き付けるように、軍人という鎧を生身の血肉と交換したアレクサンドルの徹底した殉教者としての在り方。 “切り替え”も必要とせず、闘争に酔い痴れ恥じる事なく、英雄という幻想に人格の全てを同化したイヴァンの純粋な兵士のみの在り方。 日常も戦場も等しく無価値と断じ、他人はおろか自己の存在すら嘲笑するかのような乱丸の空虚な在り方。 これまで、共に戦ってきた兵達は、エリザベータとは程度の差があったとはいえ、 苛酷な現実への適応、あるいはそこからの逃避のため、似たような“仮面”を被る者が大半であった。 しかし、ギアーズの他の面々はそういった者達とは一線を画す、“突出した精神の怪物達”ばかりであり、 彼女は心理的に不安定な位置に置かれることになってしまう。 そんな環境にも順応すべくエリザベータは、染みついた習慣に従い、 より冷徹な、機械的な“兵士”という役柄を練磨せざるを得なくなり…… それは、彼女が守ってきた“一個人としてのエリザベータ”にまで影響を及ぼし始めていく。 「この仮面はもう外せない。この衣装はもう脱ぎ捨てられない。 演じる事は、私にとってもはや生きる事と同じなのだから……。 その、はずだった」 “兵士”として、一個人の私”として分かたれた精神の両面、そのどちらとも出会い、その価値を認めた人物、秋月 凌駕。 彼との出会い、そして交流が、彼女に自己の現状に対する迷いを抱かせることとなる…… 端的に言ってひどい人生だなおい -- 名無しさん (2017-05-20 19 34 29) 不幸な身の上に、生きる為に馴れないして摩耗し、とどめに才能のせいでトンチキ連中の中に叩き込まれるとこはゼファーさんに似てる・・・つまりゼファーさんは高濱の嗜好の塊を男性化させた存在だった・・・? -- 名無しさん (2017-05-20 21 31 05) ↑高濱はゼロインのインタビューで強がってる女の子の心が折れるのが好きとか言ってたような・・・・・・? -- 名無しさん (2017-05-20 22 44 48) 高濱ァは戦士の仮面を着けたヒロインが仮面を剥ぎ取られる展開が大好きだからね。……………でも、そうすることで主人公に弱味を見せるのって良いよね。 -- 名無しさん (2017-05-21 01 16 10) ↑2強がってる女の子...ナギサちゃんかな? -- 名無しさん (2017-05-21 01 34 51) ↑ リーザもナギサちゃんも心が折れるシーンは見ててゾクゾクするよね。まあ、主人公が颯爽と助けに来てくれる事が約束されているだからこそだけど。………だから早くナギサ√アフターでアシュナギを幸せにするんだよ高濱ァ!!! -- 名無しさん (2017-05-21 09 53 41) 恋の為に戦うという凌駕に最大のバグが発生したのがリーザ√だと思う -- 名無しさん (2017-05-21 10 01 04) バグった時かなり焦ったwこの人でもおかしくなるんだなってw -- 名無しさん (2017-05-24 05 48 59) ↑2 まあ、恋心って最も非合理的で非効率的な感情だからね -- 名無しさん (2017-05-24 10 41 04) 但し、その恋心でさえも力に変えることが可能なのが刻鋼式心装永久機関である -- 名無しさん (2017-05-26 11 04 20) 名前 コメント
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自動拾いファイル案たたき台 アーティファクト鑑定用(v2.0.6) アイテムカード効果刻み アビリティカード効果刻み コメント欄 自動拾いファイル案 たたき台 # # 効果が不明の魔法のアイテムはどんどん拾う。後で鑑定しよう。 # 未判明のアイテム # # 持ち物に重ねられるアイテムはどんどん拾う。 # 収集中の薬 収集中の巻物 収集中のロッド (収集中のアイテム # # 魔道具術師は吸収できる物を拾う。 # ? [EQU $CLASS Magic-Eater] 魔法アイテム のロッド 魔法アイテム の杖 魔法アイテム の魔法棒 ? 1 # # 忍者は暗闇の光源を拾う。 # ? [EQU $CLASS Ninja] エゴ光源 暗闇の ? 1 # # ダイス目が普通より大きい魔法の武器は拾う。 # 未鑑定のダイス目の違う武器 # # エゴでもアーティファクトでも無いありふれた装備は # 高レベルでは自動破壊。 # ドラゴン防具等は「ありふれた」装備ではないから壊さない。 # # {並}と判明している装備を破壊。 ? [GEQ $LEVEL 20] !並のありふれた武器 !並のありふれた防具 !並のありふれた矢 !並のありふれたリボン ? 1 # {並}または{上質}と判明している装備を破壊。 ? [GEQ $LEVEL 30] !無銘のありふれた武器 !無銘のありふれた防具 !無銘のありふれた矢 !無銘のありふれたリボン ? 1 # ありふれた名のある装備品っていうのが何を指すのかわからない。 ? [GEQ $LEVEL 50] ~ありふれたエゴ武器 ~ありふれたエゴ防具 ? 1 # # 高位魔法書は銘を刻んで拾う。 # 第一領域の4冊目の魔法書#@md!k 第二領域の4冊目の魔法書#@mh!k 第一領域の3冊目の魔法書#@mc!k 第二領域の3冊目の魔法書#@mg!k # # 低位魔法書は銘を刻むのみ。 # ~第一領域の2冊目の魔法書#@mb!k ~第二領域の2冊目の魔法書#@mf!k ~第一領域の1冊目の魔法書#@ma!k ~第二領域の1冊目の魔法書#@me!k # # 専門外の魔法書はレベル30以上なら自動破壊する。 # 4冊目は300マリポに交換できるので壊さない。 # ? [GEQ $LEVEL 30] !読めない1冊目の魔法書 !読めない2冊目の魔法書 !読めない3冊目の魔法書 ~読めない4冊目の魔法書 ? 1 # # 貴重な薬は間違って壊さないように{!k}と刻んで拾う。 # スピードの薬#!k 腕力の薬#!k 知能の薬#!k 賢さの薬#!k 器用さの薬#!k 耐久力の薬#!k 魅力の薬#!k 増強の薬#!k 経験の薬#!k 耐性の薬#!k 魔力復活の薬#!k 体力回復の薬#!k *体力回復*の薬#!k!q 生命の薬#!k!q 啓蒙の薬#!k *啓蒙*の薬#!k!q 新生の薬#!k 突然変異の薬#!k 紺珠の薬#!k!q 破滅の薬#!k!q 爆発の薬#!k!q 死の薬#!k!q # # 酒、素材、珍品、リボン用の自動拾いを追加した。 # 酒 ビール#酔350 酒 黄金の蜂蜜酒#酔500 酒 りんご酒#酔600 ~酒 ^茸焼酎#酔15000 !q 酒 焼酎#酔800 酒 外来吟醸酒#酔1000 酒 マゴットのビール#酔1000 酒 どぶろく#酔1000 酒 つちのこ酒#酔1000 酒 銘酒 河童の里#酔1000 酒 ^清酒#酔1500 酒 万歳楽酒#酔1500 酒 鬼殺し#酔2000 酒 1420年醸造のビール#酔2000 酒 ヴィンテージワイン#酔2000 酒 霊酒#酔2000 酒 梅酒#酔2000 酒 強い赤葡萄酒#酔3000 酒 銘酒 月世界#酔3000 酒 銘酒 日本海#酔3000 酒 ネクター#酔3000 酒 オークの強壮酒#酔4000 酒 血の色のブランデー#酔4000 酒 超古々酒#酔4000 酒 土蜘蛛酒#酔5000 酒 永琳の酒#酔5000 酒 雀酒#酔6000 酒 酒虫(改)の酒#酔7000 酒 銘酒 直角#酔8000 酒 マムシ酒#酔8000 酒 本物の鬼ころし#酔30000 !k!q 酒 一夜のクシナダ#酔30000 !k!q 酒 ★清酒『反獄王』#!d!k!q 酒 # # 素材は霧雨魔法店で交換した際に得られるMARIPOの数値を刻む。香霖堂でも売れるなら売価も刻む # (~素材 石塊#MARIPO1 (~素材 鉄屑#MARIPO5 素材 チョウセンアサガオの葉#MARIPO10 素材 頭蓋骨#MARIPO30 素材 ガーネット#MARIPO30 素材 光苔#MARIPO35 素材 アクアマリン#MARIPO35 素材 ムーンストーン#MARIPO35 素材 ペリドット#MARIPO35 素材 ラピスラズリ#MARIPO35 素材 アメジスト#MARIPO40 素材 オパール#MARIPO40 素材 砒素鉱石#MARIPO45 素材 京丸牡丹#MARIPO50 素材 ゲルセミウム・エレガンス#MARIPO50 素材 トパーズ#MARIPO50 素材 マグネタイト#MARIPO60 素材 石桜#MARIPO75 素材 水銀鉱石#MARIPO90 素材 ミスリル#MARIPO150 素材 折れた針#MARIPO150 素材 アダマンタイト#MARIPO200 素材 竜の鱗#MARIPO300 素材 氷の鱗#MARIPO300 素材 悪夢の欠片#MARIPO300 素材 高草郡の光る竹#MARIPO400 素材 龍珠#MARIPO500 素材 サファイア#MARIPO550 素材 エメラルド#MARIPO600 素材 ルビー#MARIPO650 素材 竜の爪#MARIPO1000 素材 隕鉄#MARIPO1200 素材 希望の結晶#MARIPO1200 素材 伊弉諾物質#MARIPO1250 素材 ダイヤモンド#MARIPO1500 素材 ミステリウム#MARIPO2000/$140,000 素材 緋緋色金#MARIPO3000 素材 不死鳥の羽#MARIPO3000 素材 銀の鍵#!d!k/MARIPO5000/$1,000,000/現実変容、街移動 (~赤魔法お化けのキノコ#MARIPO10 (~白魔法お化けのキノコ#MARIPO10 (~青魔法お化けのキノコ#MARIPO10 (~黒魔法お化けのキノコ#MARIPO10 (~水色魔法お化けのキノコ#MARIPO20 (~緑魔法お化けのキノコ#MARIPO20 (~極採色魔法お化けのキノコ#MARIPO30 (~灰色魔法お化けのキノコ#MARIPO30 (~無色魔法お化けのキノコ#MARIPO30 (~オニフスベ#MARIPO30 巨大なキノコ#MARIPO2000/!d!k!E/スーパー魔法~の未識別名 スーパー魔法お化けのキノコ#MARIPO2000/!d!k!E # # 珍品は香霖堂で売却した際の売価を刻む # 薄灰色の小箱#$1,000,000 三稜鏡#$30,000 河童の腕#$100,000 星条旗#$100,000 四猿ちゃん#$40,000 月のイルメナイト#$100,000 エイジャの赤石#$700,000 # 使用すると特殊効果あり (~ウルトラソニック眠り猫#$5,000/パワー300のrシンボルへの抹殺 ウィジャボード#$20,000/感知か敵召喚 ケセランパサラン#$250,000/一部キャラは白いオーラ 封魔の壺#$50,000/敵の変身解除 道寿の壺#$120,000/油つぼを一つ生成 # ごく一部のクラス・種族で使用 茂林寺の茶釜#$80,000 スマートフォン#$100,000 河童の五色甲羅#$300,000 巨大な卵#$200,000 金閣寺の一枚天井#$700,000/!d!k/*重い* ラフノールの鏡#MARIPO2000/$200,000 運命の切札#$300,000 スキーズブラズニル#$500,000 貝殻の戦車#$400,000 古のものの水晶#MARIPO800/$30,000 # 売価が安すぎて不要なので壊す。座敷わらしなどで使いたい場合は編集して保護すること (!石の赤子#$100 (!鳥の巣風エクステ (!酔魔の酒の空き瓶 (!少名針妙丸の家 素材 珍品 # 素材・珍品はここでコメントしていないものでも一部種族や職業で用途があるものもあるので必要に応じて確認すること 未鑑定のリボン # # 修復用の武器を自動取得 # 未鑑定の折れたダガー 未鑑定の隼の剣 未鑑定の竜鱗の短剣 未鑑定の折れた剣 未鑑定のカオス・ブレード 未鑑定の緋緋色金の剣 未鑑定の折れた刀 未鑑定の妖刀 未鑑定の大金棒 未鑑定の折れた棒 未鑑定の大幣 未鑑定の雷神の鉞 未鑑定の三叉戟 未鑑定の死神の大鎌 # # 貴重な巻物は{!k}と銘を刻んで拾う! # 性格が狂気の場合は巻物を読めないからいらない。 # ? [NOT [EQU $BERSERKER ON]] 対邪悪結界の巻物#!k 援軍の巻物#!k 配下召喚の巻物#!k 抹殺の巻物#!k 周辺抹殺の巻物#!k *破壊*の巻物#!k 炎の巻物#!k 氷の巻物#!k ログルスの巻物#!k テレポート・レベルの巻物#!k フロア・リセットの巻物#!k 凡庸の巻物#!k アーティファクト生成の巻物#!k 獲得#!k ? 1 # # 貴重なキノコを自動取得 # 重傷の治癒のキノコ 疲労回復のキノコ 全復活のキノコ 魔法お化けのキノコ オニフスベ # # 貴重な魔法棒を自動取得 # 分解の魔法棒 消滅の魔法棒 衝撃の魔法棒 ロケットの魔法棒 # # 貴重な杖を自動取得 # スピードの杖 力の杖 聖浄の杖 *破壊*の杖 体力回復の杖 魔力の嵐の杖 賢者の杖 # # 貴重なロッドを自動取得 # テレポート・アウェイのロッド 岩石溶解のロッド 周辺感知のロッド 全感知のロッド 全復活のロッド 体力回復のロッド スピードのロッド 壊滅のロッド # # 貴重な指輪を自動取得 # 未鑑定のスピードの指輪 未鑑定の加護の指輪 未鑑定の追加攻撃の指輪 未鑑定の肉体強化の指輪 # # 貴重なアミュレットを自動取得 # 未鑑定の賢者のアミュレット # # 貴重な竜装備を自動取得 # 未鑑定の万色ドラゴン・スケイルメイル 未鑑定のバランスドラゴン・スケイルメイル 未鑑定の時空ドラゴン・スケイルメイル 未鑑定のパワードラゴン・スケイルメイル 未鑑定のドラゴン・ヘルム 未鑑定のドラゴン・グローブ 未鑑定のドラゴン皮の靴 # # その他貴重品?を自動取得 # 未鑑定の人形 仙丹 ~干し肉 ~スライムモルド 桃の実 ミラクルフルーツ 蒲焼 # # 無価値な巻物を自動破壊 # !噂の巻物 !暗闇の巻物 !呪縛の巻物 !モンスターの巻物 !アンデッドの巻物 # レベルが上がるとともに不要になることが多い巻物を自動破壊 ? [GEQ $LEVEL 20] !光の巻物 !ドア破壊の巻物 !財宝感知の巻物 !アイテム感知の巻物 !トラップ感知の巻物 !階段感知の巻物 !透明物体感知の巻物 ? 1 ? [GEQ $LEVEL 40] !鑑定の巻物 !解呪の巻物 !魔法の地図の巻物 !トラップ創造の巻物 ? 1 # # 毒キノコを自動破壊 # !盲目のキノコ !恐怖のキノコ !混乱のキノコ !幻覚のキノコ !麻痺のキノコ !無知のキノコ !愚鈍のキノコ # # 投擲武器になる毒キノコを自動破壊 # ? [GEQ $LEVEL 20] !毒のキノコ !脆弱のキノコ !病弱のキノコ !病気のキノコ !疾病のキノコ ? 1 # # 毒薬を自動破壊 # !塩水 !記憶喪失の薬 !脆弱の薬 !無知の薬 !愚鈍の薬 !不器用の薬 !病気の薬 !醜悪の薬 !つよしスペシャルの薬 # # 投擲武器になる毒薬を自動破壊 # ? [GEQ $LEVEL 20] !のろまの薬 !毒の薬 !盲目の薬 !眠りの薬 ? 1 # # レベルが上がるとともに不要になることが多い薬を自動破壊 # ? [GEQ $LEVEL 30] !赤外線視力の薬 !透明物体感知の薬 !減毒の薬 !恐いもの知らずの薬 !毒の薬 ? 1 ? [GEQ $LEVEL 40] !耐火の薬 !耐冷の薬 !抗鬱薬 !解毒の薬 ? 1 ? [GEQ $LEVEL 50] !経験値復活の薬 ? 1 # # 無価値な杖を自動破壊 # !暗闇の杖 !のろまの杖 !スピード・モンスターの杖 !召喚の杖 # # レベルが上がるとともに不要になることが多い杖を自動破壊 # ? [GEQ $LEVEL 20] !財宝感知の杖 !アイテム感知の杖 !透明物体感知の杖 !トラップ感知の杖 !階段感知の杖 !混沌勢力感知の杖 ? 1 ? [GEQ $LEVEL 30] !スリープ・モンスターの杖 !スロウ・モンスターの杖 !解呪の杖 !光の杖 ? 1 ? [GEQ $LEVEL 40] !軽傷の治癒の杖 !調査の杖 ? 1 ? [GEQ $LEVEL 50] !鑑定の杖 !周辺感知の杖 !テレポートの杖 !スターライトの杖 !地震の杖 !混沌勢力退散の杖 ? 1 # # 無価値にひとしい魔法棒を自動破壊 # !クローン・モンスターの魔法棒 !謎の魔法棒 # # モンスターを使役しない場合は不要な魔法棒を自動破壊 # !回復モンスターの魔法棒 !スピード・モンスターの魔法棒 # # レベルが上がるとともに不要になることが多い杖を自動破壊 # ? [GEQ $LEVEL 20] !ドア破壊の魔法棒 !トラップ解除の魔法棒 ? 1 ? [GEQ $LEVEL 30] !マジック・ミサイルの魔法棒 !光の魔法棒 !悪臭雲の魔法棒 !スリープ・モンスターの魔法棒 !スロウ・モンスターの魔法棒 !パニック・モンスターの魔法棒 !恐慌モンスターの魔法棒 !チェンジ・モンスターの魔法棒 ? 1 ? [GEQ $LEVEL 40] !ボルトの魔法棒 ? 1 ? [GEQ $LEVEL 50] !生命力吸収の魔法棒 !ボールの魔法棒 !ドラゴンの火炎の魔法棒 !ドラゴンの冷気の魔法棒 !ドラゴン・ブレスの魔法棒 ? 1 # # 無価値なロッドを自動破壊 # !反感のロッド # # レベルが上がるとともに不要になることが多いロッドを自動破壊 # ? [GEQ $LEVEL 20] !階段感知のロッド !トラップ感知のロッド !トラップ解除のロッド !イルミネーションのロッド !光のロッド ? 1 ? [GEQ $LEVEL 30] !スロウ・モンスターのロッド !スリープ・モンスターのロッド !チェンジ・モンスターのロッド ? 1 ? [GEQ $LEVEL 40] !害虫駆除のロッド !ボルトのロッド ? 1 # !無価値のアミュレット # !破壊のアミュレット # # レベルが上がるとともに不要になることが多いアミュレットを自動破壊 # ? [GEQ $LEVEL 20] !無銘のありふれた魅力のアミュレット !無銘のありふれたテレポートのアミュレット ? 1 ? [GEQ $LEVEL 30] !無銘のありふれた耐酸のアミュレット !無銘のありふれた耐電のアミュレット !無銘のありふれた知能のアミュレット !無銘のありふれた賢さのアミュレット !無銘のありふれた探索のアミュレット !無銘のありふれた博麗アミュレット ? 1 ? [GEQ $LEVEL 40] !無銘のありふれた知性のアミュレット !無銘のありふれた耐破邪のアミュレット !無銘のありふれた反テレポートのアミュレット ? 1 ? [GEQ $LEVEL 50] !無銘のありふれた耐性のアミュレット !無銘のありふれた反射のアミュレット !無銘のありふれた反魔法のアミュレット !無銘のありふれた魔法道具支配のアミュレット !無銘のありふれたテレパシーのアミュレット ? 1 # !無価値の指輪 # !モンスターの指輪 !脆弱の指輪 !無知の指輪 !苦悩の指輪 # # レベルが上がるとともに不要になることが多い指輪を自動破壊 # ? [GEQ $LEVEL 20] !無銘のありふれたテレポートの指輪 !無銘のありふれた浮遊の指輪 !無銘のありふれた耐火の指輪 !無銘のありふれた耐冷の指輪 !無銘のありふれた探索の指輪 !無銘のありふれた警告の指輪 ? 1 ? [GEQ $LEVEL 30] !無銘のありふれた腕力の指輪 !無銘のありふれた器用さの指輪 !無銘のありふれた耐久力の指輪 !無銘のありふれた麻痺知らずの指輪 !無銘のありふれた透明物体感知の指輪 !無銘のありふれた恐れ知らずの指輪 !無銘のありふれた守りの指輪 !無銘のありふれた火炎の指輪 !無銘のありふれた氷の指輪 !無銘のありふれた電撃の指輪 !無銘のありふれた酸の指輪 !無銘のありふれた耐混乱の指輪 !無銘のありふれた耐盲目の指輪 !無銘のありふれた耐暗の指輪 ? 1 ? [GEQ $LEVEL 40] !無銘のありふれた精妙の指輪 !無銘のありふれた威力の指輪 !無銘のありふれた耐毒の指輪 !無銘のありふれた耐水の指輪 !無銘のありふれた耐轟音の指輪 !無銘のありふれた耐破片の指輪 !無銘のありふれた耐地獄の指輪 !無銘のありふれた耐カオスの指輪 !無銘のありふれた耐劣化の指輪 ? 1 # # レベルが上がるとともに不要になることが多い光源を自動破壊 # ? [GEQ $LEVEL 20] !油つぼ !^松明 !無銘のありふれた真鍮のランタン ? 1 ? [GEQ $LEVEL 40] !無銘のありふれた魔法のランタン ? 1 # # モンスター調査がすべて済んでいれば不用 # ~新聞 ~念報 # # その他不用品を自動破壊 # !あばかれた箱 ~箱(空) アーティファクト鑑定用(v2.0.6) #短剣 未鑑定の武器 ^ナイフ (2d4)#シルバー 未鑑定の武器 ^ダガー (1d6)#つらぬき 未鑑定の武器 ^ダガー (2d4)#リリア/ケイン/フィオナ 未鑑定の武器 ^マン・ゴーシュ (2d5)#マエズロス/アザガル 未鑑定の武器 ^短刀 (2d6)#荊軻 未鑑定の武器 ^忍者刀 (2d9)#カムイ 未鑑定の武器 ^隼の剣 (3d6)#破壊 未鑑定の武器 ^独鈷杵 (2d8)#帝釈天 #長剣 未鑑定の武器 ^折れた剣 (2d2)#ナルシル 未鑑定の武器 ^レイピア (2d7)#シルバー/針妙丸 未鑑定の武器 ^ショート・ソード (2d8)#EJ 未鑑定の武器 ^ショート・ソード (4d8)#杖刀偶 未鑑定の武器 ^サーベル (2d7)#グレイス 未鑑定の武器 ^シミター (2d5)#ソウルソード 未鑑定の武器 ^ロング・ソード (3d5)#ノートゥ/アイス/緋想/ファリス/アラン 未鑑定の武器 ^ロング・ソード (4d5)#リンギル 未鑑定の武器 ^ロング・ソード (5d5)#ヴォ・ウォーパル/エクスカリバー・パー 未鑑定の武器 ^バスタード・ソード (4d4)#エオウィン姫 未鑑定の武器 ^バスタード・ソード (5d4)#カルリス 未鑑定の武器 ^グレート・ソード (3d7)#フスベルタ 未鑑定の武器 ^グレート・ソード (4d6)#ザルク/黄昏/フラン/真魔 未鑑定の武器 ^グレート・ソード (9d9)#斬魔刀 未鑑定の武器 ^首切りソード (11d5)#チェーンソー 未鑑定の武器 ^カオス・ブレード (6d6)#ストブリ #刀 未鑑定の武器 ^折れた刀 (2d3)#ベッピン/鬼切丸 未鑑定の武器 ^脇差し (3d4)#白楼剣 未鑑定の武器 ^刀 (4d5)#紅蓮姫 未鑑定の武器 ^刀 (8d4)#アグララング 未鑑定の武器 ^刀 (10d4)#斬鉄剣 未鑑定の武器 ^大太刀 (9d4)#太郎太刀 未鑑定の武器 ^古刀 (6d5)#天羽々斬 未鑑定の武器 ^古刀 (4d8)#綿月依姫 未鑑定の武器 ^妖刀 (10d5)#村正 #鈍器 未鑑定の武器 ^メイス (3d4)#タラトル 未鑑定の武器 ^メイス (4d6)#デーモンベーン 未鑑定の武器 ^フレイル (3d6)#トティラ 未鑑定の武器 ^フレイル (4d4)#フンディン 未鑑定の武器 ^フレイル (4d5)#ゴスモグの鞭 未鑑定の武器 ^フレイル (4d6)#稲妻の拳 未鑑定の武器 ^フレイル (8d6)#ウィンブロウズ 未鑑定の武器 ^ウォー・ハンマー (2d6)#ゴールデン 未鑑定の武器 ^ウォー・ハンマー (6d4)#大黒天/玄翁和尚 未鑑定の武器 ^ウォー・ハンマー (9d3)#アウレ 未鑑定の武器 ^鎖つき鉄球 (3d6)#伊吹瓢 未鑑定の武器 ^鎖つき鉄球 (8d6)#バロール 未鑑定の武器 ^鎖つき鉄球 (25d4)#神罰 未鑑定の武器 ^大金棒 (5d9)#酒呑童子 未鑑定の武器 ^大金棒 (7d8)#死の復讐者 #棒 未鑑定の武器 ^折れた棒 (4d5)#蓬莱 未鑑定の武器 ^花 (9d6)#枯れない花 未鑑定の武器 ^魔導師の杖 (2d2)#ケーリュケイオン 未鑑定の武器 ^魔導師の杖 (2d4)#マグマ 未鑑定の武器 ^魔導師の杖 (2d8)#黒杖 未鑑定の武器 ^魔導師の杖 (3d2)#ガンダルフ 未鑑定の武器 ^魔導師の杖 (4d4)#ブラック 未鑑定の武器 ^クォータースタッフ (1d4)#悔悟の棒 未鑑定の武器 ^六尺棒 (2d11)#アスクレピオス/ビリー・カーン 未鑑定の武器 ^錫杖 (2d7)#六環錫杖 未鑑定の武器 ^ヌンチャク (1d2)#拍子木 未鑑定の武器 ^ヌンチャク (3d6)#龍争虎鬪 未鑑定の武器 ^鉄棒 (7d7)#如意棒 未鑑定の武器 ^鉄棒 (3d8)#三脚 未鑑定の武器 ^大幣 (3d4)#伊豆能売の鈴 未鑑定の武器 ^冥界の大鉄杖 (9d9)#グロンド 未鑑定の武器 ^傘 (3d7)#八雲紫の日傘 #斧 未鑑定の武器 ^つるはし (3d8)#ナイン/饕餮 未鑑定の武器 ^ハチェット (2d6)#セオデン王 未鑑定の武器 ^ハチェット (3d5)#エルミ 未鑑定の武器 ^ブロード・アックス (2d8)#バリ/ロサラング 未鑑定の武器 ^バトル・アックス (3d8) #ドワーフ 未鑑定の武器 ^グレート・アックス (7d7) #魔神の斧 未鑑定の武器 ^雷神の鉞 (6d7)#シヴァ #槍 未鑑定の武器 ^スピア (3d6)#アイグロス 未鑑定の武器 ^オウル・パイク (5d9)#天の沼矛 未鑑定の武器 ^ロング・スピア (2d9)#ロンギヌス 未鑑定の武器 ^ロング・スピア (3d7)#ガエボルグ 未鑑定の武器 ^ロング・スピア (3d9)#グングニル 未鑑定の武器 ^ロング・スピア (4d9)#蜻蛉切 未鑑定の武器 ^ヘヴィ・ランス (3d8)#エオル家 未鑑定の武器 ^三叉戟 (4d9) #毘沙門/ウルモ #長柄武器 未鑑定の武器 ^グレイブ (9d6)#苦痛 未鑑定の武器 ^薙刀 (3d7)#関羽/降妖宝杖 未鑑定の武器 ^薙刀 (3d8)#弁慶 未鑑定の武器 ^大鎌 (6d4)#クロノス 未鑑定の武器 ^ハルベルト (4d8)#蚩尤 #特殊武器 未鑑定の武器 ^扇 (1d1) #綿月豊姫 未鑑定の武器 ^扇 (4d6) #五火七禽 未鑑定の武器 ^鼓 #摩多羅 未鑑定の武器 ^絵巻物 #百鬼夜行 #魔導書 未鑑定の^魔導書 #マリサ #弓 未鑑定の武器 ^ショート・ボウ (x3)#ロビン 未鑑定の武器 ^ロング・ボウ (x4)#バルド/与一/頼政/麻迦古 #クロスボウ 未鑑定の武器 ^ライト・クロスボウ (x4)#ブランド/ウィリアム 未鑑定の武器 ^ヘヴィ・クロスボウ (x5)#ハラド/獅子殺し #銃 未鑑定の武器 ^拳銃 (3d12)#3D 未鑑定の武器 ^拳銃 (12d16)#ビリー 未鑑定の武器 ^歩兵銃 (10d12)#シモ 未鑑定の武器 ^進化する銃 (0d0)#クリムゾン 未鑑定の武器 ^マスケット銃 (0d0)#リップ 未鑑定の武器 ^散弾銃 (8d40)#アンブレラ 未鑑定の武器 ^マグナム (20d16)#ラット 未鑑定の武器 ^マグナム (24d16)#フリーザー 未鑑定の武器 ^マグナム (20d20)#リデン/アブソ 未鑑定の武器 ^レーザーライフル (8d100)#BFG 未鑑定の武器 ^レーザーライフル (0d0)#天使銃 未鑑定の武器 ^ロケットランチャー (0d0)#ハルコンネン #矢 未鑑定の矢 ^矢 (8d4)#バルド 未鑑定の矢 ^クロスボウの矢 (6d5)#ウィリアム #リボン 未鑑定のリボン ^はちまき [25]#ゾク #服 未鑑定の鎧 ^レザージャケット [13]#シヴァ 未鑑定の鎧 ^Tシャツ [1]#HCT #鎧 未鑑定の鎧 ^鎖かたびら [10]#ジャイルズ 未鑑定の鎧 ^鎖かたびら [16]#カスパニオン 未鑑定の鎧 ^フル・プレート・メイル [40]#魂の守り手 未鑑定の鎧 ^ミスリル製鎖かたびら [28]#ローエン #盾 未鑑定の盾 ^鏡 [10]#八咫鏡 未鑑定の盾 ^盃 [1]#星熊盃 未鑑定の盾 ^鉢 [10]#仏の御石 #兜 未鑑定の兜 ^堂々たる鉄冠 [0]#混沌 #籠手 未鑑定の籠手 ^革グローブ [1]#カンベ/カンミ 未鑑定の籠手 ^篭手 [2]#パウアニンメン 未鑑定の籠手 ^ガントレット [3]#コーウィン 未鑑定の籠手 ^リスト・ユニット [1]#古い #靴 未鑑定の靴 ^靴 [0]#ガラス 未鑑定の靴 ^レザーブーツ [4]#シヴァ 未鑑定の靴 ^鉄鋲底の靴 [6]#スロール王 #光源 未鑑定の光源 ^白熱灯#ヱヅソン 未鑑定の光源 ^玻璃瓶#ガラドリエル 未鑑定の光源 ^星#エレンディル 未鑑定の光源 ^宝石#審判 未鑑定の光源 ^石#トラペ/知識/飛行 未鑑定の光源 ^水晶玉#パラン 未鑑定の光源 ^行灯#人魂 未鑑定の光源 ^宝塔#毘沙門 未鑑定の光源 ^鉄鐸#天目 未鑑定の光源 ^玉#龍の頸 #アミュレット 未判明のアミュレット ^眩いアミュレット#ハルモニア 未判明のアミュレット ^貝のアミュレット#子安貝 #指輪 未判明の指輪 ^金有垢の指輪#アホヤ 未判明の指輪 ^金無垢の指輪#一つの指輪 アイテムカード効果刻み #---アイテムカードは説明を刻んで拾う #r レアリティ 高いものほどレア #n 最大枚数 一度に拾える最大枚数 #c コスト 各種交換イベントで使用 #主人公 『陰陽玉』#(r40n6c4)破邪ボール 『大幣』#(r80n5c12)周囲に無属性ボール乱射 壁に隣接時は使用不可 『結界札』#(r50n5c9)全耐性,Lv40+で肌石化 『陰陽玉(大)』#(r70n3c10)強力破邪ロケット 『博麗の巫女のリボン』#(r200n1c30)博麗霊夢召喚(Lvはフロア数) 『魔法のキノコ』#(r15n10c2)マジックミサイル 『キノコペースト』#(r20n7c3)閃光ビーム 『キノコエキス』#(r25n5c5)魔力ロケット 『八卦炉』#(r35n3c8)強力核熱ビーム 『緋緋色金製の八卦炉』#(r100n1c40)*強力*分解ビーム 『魔法の小瓶』#(r75n1c40)一度だけ拠点メニューを開く #紅魔郷 『黒い球体』#(r40n4c2)対象周辺に暗黒レーザー乱射 『古ぼけたリボン』#(r100n1c30)幽体化 『凍った蛙』#(r30n7c2)隣接1体に極寒攻撃 『つらら』#(r30n4c2)冷気魔法剣 『英吉利牛』#(r50n4c7)太い極寒レーザー(威力 現在HPの1/3) 『かき氷(みず味)』#(r45n8c4)対象周辺に冷気ボルト乱射 『雪だるま』#(r80n1c15)氷晶召喚(冷気固定砲台) 『カープボール』#(r90n7c4)隣接1マスに氷塊生成 『じょうろ』#(r30n6c4)気ボール 『武道家の帽子』#(r40n5c9)腕力復活+大幅腕力強化+士気高揚 『かび臭い魔法書』#(r20n10c1)対象1体に連続無属性ボルト 『焦げ臭い魔法書』#(r40n6c4)プラズマ巨大ボール 『三日月の帽子飾り』#(r40n4c10)自分中心強力暗黒ボール 『賢者の石』#(r150n5c20)賢者の石召喚(元素魔法砲台) 『トランプのカード』#(r25n5c4)中距離テレポート 『銀のナイフ』#(r70n3c10)周囲の敵に破片ボルト乱射 『止まった銀時計』#(r160n1c50)時止め 『吸血鬼の日傘』#(r50n6c3)強力投擲 『三段ロケットの模型』#(r60n5c6)地獄の業火ロケット 『血の色の槍』#(r70n5c8)光の剣 『吸血鬼の紅茶』#(r50n1c20)視界内劫火属性攻撃 『巨大隕石の欠片』#(r55n4c10)対象の狭範囲を*破壊*, 『虹色の欠片』#(r80n1c10)無差別にAoEを行うフラン3体召喚 『捻じれた黒杖』#(r90n4c18)自身中心劫火ボール(威力 TD依存) #妖々夢 『萎れた花』#(r40n5c4)視界内冷気攻撃 『雪女のブローチ』#(r35n5c3)非ユニーク睡眠ビーム,耐性無視 『仕込み卵』#(r35n4c3)混乱ボール 『またたび』#(r60n5c4)浮遊+加速 『マヨヒガの茶碗』#(r50n4c7)元素耐性 『妖獣のピアス』#(r80n3c9)魔力ボールばら撒き+短テレポ 『上海人形』#(r50n5c3)閃光ビーム 『蓬莱人形』#(r50n5c8)強力暗黒ビーム 『春告精の帽子』#(r40n7c5)周囲を森か花畑にする 『ヴァイオリン』#(r60n7c5)視界内減速+混乱+恐怖+朦朧 『トランペット』#(r50n7c5)加速+肉体強化+警報 『キーボード』#(r50n7c5)全感知 『小さな切り花』#(r30n5c5)対象敵に隣接テレポ+攻撃 『黒いリボンタイ』#(r80n4c8)対象敵に隣接テレポ+外れるまで連続攻撃 『大小の刀』#(r30n3c10)自身中心ランダム属性攻撃(獄沌聖無歪劫) 『亡霊の提灯#(r30n3c4)幽霊を大量召喚 『亡霊の額烏帽子#(r40n4c7)敵1体に精神攻撃 『亡霊の大扇#(r25n4c5)強力地獄ビーム 『西行妖の花弁#(r60n3c12)非ユニーク敵を追放 『プランシェット』#(r30n5c4)悪魔,妖怪,不死者1体を召喚 『式の帽子』#(r45n4c8)敵1体を魅了 『三途の川幅の計算書』#(r150n8c16)視界内破邪攻撃 『スキマ妖怪の手袋』#(r60n3c20)視界内の道具をランダムに拠点へ送る 『胡散臭げな扇』#(r80n4c8)魔法書1つを消費しその中の呪文を1つ使用 『月の超古酒』#(r60n5c7)HPとMPを交換 『リボンがあしらわれたスキマ』#(r75n3c12)次元の扉 『廃電車』#(r50n3c8)電車属性ビーム 『捻じ曲がった日傘』#(r120n1c50)拠点作成,クエスト中は無効 #永夜抄 『蛍』#(r25n5c1)モンスター感知 『恙虫』#(r70n2c7)恙虫の群れを複数召喚 『夜雀のピアス』#(r40n5c4)鳥系モンスターを数体召喚 『歴史家の筆』#(r80n5c10)指定シンボルの抹殺 『歴史家の帽子』#(r40n1c12)啓蒙+調査 『白沢の角』#(r120n2c16)自分中心時空ボール(幻想郷住人には無効) 『妖怪兎のスコップ』#(r30n8c3)落とし穴作成 『人参のペンダント』#(r30n5c4)ヒットアンドアウェイ 『蒲の穂』#(r30n5c5)体力回復+切り傷治療 『兎の耳飾り』#(r20n5c4)全感知+地形感知? 『人参のネクタイピン』#(r30n4c5)視界内全ての敵の動きを止める 『永琳印の薬瓶』#(r35n7c3)国士無双の薬(士気高揚→AC+50→腕器耐+5→爆発) 『薬屋の編み笠』#(r60n2c16)分身(直接攻撃の半分を回避) 『しなびた兎耳』#(r160n1c25)攻撃を3回無効化 『大きな薬壺』#(r80n3c8)テレポレベル 『月の香炉』#(r60n4c7)周囲の敵に混乱+朦朧付与 『八意印の薬箱』#(r50n3c10)隣接1体のHPを完全回復 『永琳の丹』#(r70n7c4)HP回復+全復活 『優曇華の盆栽』#(r255n5c25)様々な属性の巨大ボール 『月の牛車』#(r70n5c8)妨害を無視する次元の扉(要既知の移動経路) 『焼き鳥』#(r90n8c5)核熱ロケット 『発火符の束』#(r70n8c5)周囲に爆発のルーンを複数設置 『フェニックスの尾』#(r50n8c7)隣接1体に火炎攻撃 『竹炭』#(r60n1c25)視界内火炎攻撃 #花映塚 『向日葵』#(r70n8c8)周囲を花畑(3/4)or森(1/4)にする 『鈴蘭の花』#(r35n4c6)毒ブレス(威力 現在HPの1/3) 『毒素の塊』#(r50n3c9)視界内毒攻撃 『タイタニックと名付けられたボロ船』#(r50n5c6)突進+水攻撃 『死神のぽっくり下駄』#(r40n4c7)対象と場所変え 『六道銭』#(r40n6c5)敵1体をテレポバック+攻撃 『波打つ大鎌』#(r50n7c4)隣接敵を低確率で倒し,中確率でHP半減 『是非曲直庁の記録簿』#(r50n5c7)*鑑定* 『悔悟の棒』#(r180n3c30)*強力*破邪ビーム #風神録 『落ち葉』#(r50n3c4)突風ビーム 『お芋』#(r30n8c3)食料生成 『渦巻きアップリケ』#(r40n4c5)装備解呪+満腹 『不吉な感じのするお守り』#(r75n2c5)破片ボール,要呪縛アミュレット 『河童の水鉄砲』#(r50n8c2)水ボルト乱射 『エンジニアのリュック』#(r60n5c6)縦にのみ拡散する水ボール 『光学迷彩スーツ』#(r90n1c18)超隠密 『白狼の牙』#(r35n5c2)隣接敵1体に攻撃,毒抜けに混乱朦朧 『大将棋の駒』#(r50n1c10)啓蒙 『白狼天狗の大刀』#(r70n4c10)周囲の敵を追放,距離で減衰し壁越し無効 『天狗の葉団扇』#(r50n3c7)巨大竜巻ビーム 『ブン屋の手帖』#(r65n4c9)竜巻属性の攻撃で敵を吹き飛ばしながら突進 『天狗の高下駄』#(r120n1c30)光速化 『星が描かれたネクタイ』#(r75n5c7)閃光ボール 『「守矢神社」と書かれた箱』#(r100n6c7)ミラクルフルーツ生成 『風祝のお祓い棒』#(r50n4c7)水棲敵に特効の水属性ビーム 『白蛇の首飾り』#(r80n3c12)強力空間歪曲ビーム 『蛙の首飾り』#(r80n3c12)カオスブレス 『パラジウム合金の柱』#(r65n1c20)金山彦命降臨 『御柱』#(r70n4c8)電車属性ビーム 『筒粥』#(r30n4c6)地形+全感知+満腹度回復 『目玉のついた笠』#(r35n6c5)水ブレス(威力 現在HPの1/4) 『蛙の石像』#(r25n4c6)隣接1マスに岩石生成 『翡翠』#(r50n1c15)壁抜け 『古代の鉄輪』#(r90n1c15)祟り神1体召喚 #地霊殿 『釣瓶落としの桶』#(r50n4c8)対象に移動し物理+水攻撃 水生成 『子蜘蛛の群れ』#(r60n3c7)視界内混乱+朦朧 『土蜘蛛の牙』#(r60n6c5)隣接1体に攻撃,|毒+毒針効果 『藁人形』#(r40n6c5)精神ボール,HP減少で威力増 『橋姫の鉄輪』#(r160n1c50)自分中心巨大劫火ボール(威力 受けたダメージ量) 『鬼の下駄』#(r30n4c1)地震 『鬼の酒』#(r40n4c8)狂戦士化+加速 『第三の目』#(r55n5c8)視界内強力精神攻撃,不死者特攻 『天使の輪(針金付き)』#(r70n3c3)ゾンビフェアリー召喚 『荷物満載の猫車』#(r60n8c4)近くの敵に混乱+恐怖付与 『核反応制御棒』#(r90n6c8)強力核熱ボール 『八咫烏の眼』#(r80n3c10)*破壊* 『人工太陽』#(r65n1c25)強力*核熱ビーム 『薔薇のつぼみ』#(r35n4c3)近くの敵を吹き飛ばす(巨大な敵には効果薄) 『受話器』#(r50n4c4)一番近い敵に隣接テレポートして攻撃 『覚の閉じた瞳』#(r60n3c10)隣接敵1体に時間逆転+コズミック・ホラー攻撃 #星蓮船 『子鼠の籠』#(r50n6c3)妖怪鼠複数召喚 『ダウジングロッド』#(r30n5c3)全感知 『茄子色の雨傘』#(r40n3c4)反射付与 『一つ目小僧の金槌』#(r50n1c10)金属製の武具を強化 『妖怪行者の袈裟』#(r30n8c3)隣1マス中心竜巻ボール 『雲入道の欠片』#(r35n6c5)気ボール 『ひしゃく』#(r35n7c1)水ボルト 『バケツ』#(r65n4c2)周囲水攻撃+水地形化,水上で威力増 『舟幽霊の帽子』#(r85n4c8)視界内水攻撃+深い水化 『虎縞のベスト』#(r30n4c5)突進 『毘沙門天の宝塔』#(r70n3c12)無属性大型レーザー 『魔人経巻』#(r150n3c25)転読 『魔住職の数珠』#(r20n4c3)電撃ボール 『独鈷杵』#(r30n3c5)周囲の敵に朦朧+麻痺 『蓮の花弁』#(r100n3c20)強力閃光レーザー 『謎の触手』#(r100n4c10)混沌耐性を持たない敵1体に身代わり化 『UFO』#(r120n1c20)ランダムな属性で視界内攻撃 #神霊廟 『山彦のチョーカー』#(r50n5c4)そのフロアで最後に見た敵の特技を使用 『山彦の手袋』#(r35n4c2)轟音ボール 『血に餓えた毒爪』#(r60n5c8)徒手時のみ使用可,隣接8マスに吸血近接攻撃 『邪仙の鑿』#(r25n12c1)隣接限定岩石融解 『キョンシーの札』#(r70n2c5)宮古芳香召喚 『邪仙の羽衣』#(r85n4c10)壁生成ビーム 『怨霊の烏帽子』#(r30n5c4)自分中心強力電撃ボール 『朽ちた素焼きの壺』#(r70n3c10)電撃ボール,HP減少で威力増 『皿』#(r30n12c2)反射されない破片ボルト 『古代の舟』#(r120n1c20)舟召喚 『天子の笏』#(r60n6c5)破邪ビーム 『仙人のマント』#(r40n4c6)視界内指定位置にテレポ,消費時間が少ない 『聖人の宝剣』#(r120n2c30)極めて強力な光の剣 『狸の葉っぱ』#(r80n5c8)近くの敵に変身を試みる #輝針城 『波模様の石』#(r30n5c1)自分中心水ボール,水上で威力増 『剥がれた鱗』#(r55n3c12)視界内水攻撃,地形変化(水) 『ろくろ首のマント』#(r60n5c7)ろくろ首の頭複数召喚 『狼女の爪』#(r60n5c6)対象に飛びついて攻撃 『古びた琴』#(r30n5c4)混乱付与 『古びた琵琶』#(r30n5c4)閃光ビーム 『隙間の折りたたみ傘』#(r80n5c8)壁の向こう側に移動 『天邪鬼のサンダル』#(r50n2c8)場所変えテレポ 『打ち出の小槌(レプリカ)』#(r60n6c8)隣接1体に無属性攻撃 『打出の小槌』#(r30n4c6)腕力耐久+5(30t) 『打出の小槌G』#(r80n2c20)腕力耐久+10(30t,限界突破可) 『ビーターブーツ』#(r40n7c3)地震+士気高揚 『和太鼓』#(r30n4c5)破片ロケット(威力 現在HPの1/3) #紺珠伝 『赤く濡れた杵』#(r30n7c3)団子を複数生成 『金属製の蜘蛛』#(r80n3c8)周囲の妖怪,悪魔,獣を追放(個無効) 『月の団子』#(r200n1c40)9ターン無敵化 『夢塊』#(r25n5c3)非ユニーク1体に睡眠,耐性無視 『安眠枕』#(r45n12c4)敵1体に精神攻撃,対象が眠っていると威力増 『月の機雷』#(r50n6c5)穢身探知型機雷召喚 『白鷺の羽根』#(r90n2c14)自分中心閃光ボール,その後テレポ 『地獄の松明』#(r50n3c7)明かり+視界内精神攻撃 『地獄の道化の帽子』#(r120n1c25)視界内劫火属性攻撃 『篝火』#(r120n10c1)隣接1体を狂化 『旧き仙霊の冠』#(r70n7c7)隣接1体を進化 『女神の首輪』#(r70n3c10)視界内不死者を魅了 『月面クレーター』#(r240n3c30)強力隕石攻撃 #天空璋 『アゲハ蝶の蛹』#(r100n4c8)突然変異1つを得る 『山姥の砥石』#(r120n5c8)一時的切れ味付与 『狛犬の台座』#(r60n3c6)石像化(次の行動まで認識されなくなる) 『お地蔵様の前掛け』#(r160n1c30)次に受けるヘルファイアを1回無効 『茗荷』#(r80n3c10)ユニーク以外の隣接敵全てを追放 『笹』#(r70n6c6)体力回復+状態異常解除 『天龍の鱗』#(r120n7c5)一時的に七星剣を持つ(対邪約70点) #鬼形獣 『賽の河原の積み石』#(r60n1c10)守りのルーン作成 『赤子の石像』#(r100n1c20)敵1体を水没 水上のみ使用可 『鶏の描かれた絵馬』#(r200n4c10)喘息消去+毒耐性 『組長のスカーフ』#(r50n1c10)非ユニーク敵1体を勧誘 『大きな甲羅』#(r60n6c5)自分中心遅鈍ボール 『埴輪』#(r90n1c10)剣士埴輪召喚 『古墳』#(r150n7c7)周囲8マスを岩石化 『天馬の翼』#(r90n3c15)対象に隣接テレポ後H A #虹龍洞 『三毛猫の招き猫』#(r120n1c25)超幸運+反感 『山童の迷彩服』#(r120n3c10)森林内限定超隠密 『天然100%妖怪の山産の煙草』#(r120n8c7)周囲の敵を朦朧減速混乱 『ガラスの管』#(r80n5c6)持続ダメージも付与する破片ロケット 『渾天儀』#(r120n1c30)フロア全体の敵を金縛り 『七色の陰陽玉』#(r40n7c5)虹属性ボール 『虹色のカチューシャ』#(r150n7c7)虹属性ボール アビリティカードの高騰度で威力増 『鉱業廃棄物』#(r160n3c15)周囲8マスを石壁化 # 『緊箍児』#(r90n1c20)猿召喚 『トラバサミ』#(r80n5c5)トラバサミ設置 #黄昏格闘 『鬼の瓢箪』#(r25n5c4)火炎ブレス(威力 現在HPの1/3) 『大岩』#(r20n7c3)腕力依存無属性ボール 『鬼の分銅』#(r60n1c30)巨大化 『帯電リボン』#(r25n6c2)電撃ボール 『火花を散らすネクタイ』#(r40n4c3)電撃魔法剣 『天女の羽衣』#(r45n4c6)元素耐性+AC上昇 『仙桃』#(r45n3c6)物理防御と魔法防御上昇 『浮遊要石』#(r55n4c7)カナメファンネル複数召喚 『巨大な要石』#(r55n3c12)狭い*破壊* 『天界の宝剣』#(r60n1c45)極めて強力な気ビーム 『ひょっとこの面』#(r35n3c4)周囲に火炎ボール多数 『狼の面』#(r40n4c5)突進,当たった敵に気属性攻撃 『獅子舞の装束』#(r50n4c7)強力プラズマビーム 『希望の面(新)』#(r100n4c15)HP500回復+全復活+経験復活 『秘術師のマント』#(r65n10c3)指定方向へテレポ 『異世界のタブレット』#(r90n4c15)視界内強力時空攻撃 『疫病神の腕輪』#(r70n2c8)隣接1体の加速と無敵化を奪う 『石油王の指輪』#(rnc)指定位置に移動し無・水属性攻撃+石油生成 『黒猫の縫いぐるみ』#(r120n1c20)隠密上昇 Lv40+)壁抜け追加 『貧乏神の鉢』#(r100n1c25)視界内非ユニーク敵のHP半減 『獣神のピアス』#(r100n3c16)満腹度を超消費して回復+身体能力上昇 #書籍等 『爆弾』#(r60n9c4)爆弾設置 『光る大玉』#(r15n7c1)ライトエリア 『仙人のシニヨンキャップ』#(r25n4c2)周囲の動物を魅了 『包帯の竜頭』#(r35n5c6)轟音ブレス(威力 現在HPの1/3) 『鬼の腕と書かれた箱』#(r150n1c30)ソウルスティール 『筆型ストラップ付きカメラ』#(r120n16c4)地形,アイテム,敵感知 『フェムトファイバーの組紐』#(r120n1c30)行動妨害,妨害率は加速依存 『愚者の封書』#(r60n7c5)敵1体を指定位置にアウェイ(耐性持ちには無効) 『賢者の封書』#(r255n1c100)テレポした敵を追放+召喚阻害 『蕎麦焼酎』#(r120n7c6)視界内死の光線 『古い恋文の束』#(r150n1c15)種族変化 艷書の怨霊 『古道具屋の眼鏡』#(r30n8c4)鑑定,Lv30以降なら*鑑定* 『クジラの形をした帽子』#(r120n8c3)酒を消費して敵1体に友好化を試みる #新規追加カードが無価値判定されるのでセーフティ カード #テンプレ #『』#(rnc) アビリティカード効果刻み #--アビリティカードの自動拾い #r レアリティ #v trade_value、交換するときに使う #d 発動難易度 #c リチャージに必要なターン アビリティカード『命のカード』#maxHP増加r1v11 アビリティカード『スペルのカード』#maxMP増加r1v10 アビリティカード『勝手に天下の回り物』#効果なしr1v22 アビリティカード『鈴瑚印の団子』#!!腕器耐+3r1v30 アビリティカード『不死鳥の尾』#maxHP増加r4v150 アビリティカード『陰陽玉』#!!破邪ボールr1v14d50c25 アビリティカード『陰陽玉(針)』#!!破邪ボルトr2v37d65c10 アビリティカード『ミニ八卦炉』#!!閃光ビームr1v13d55c20 アビリティカード『ミニ八卦炉(ミサイル)』#!!ロケットr2v45d70c25 アビリティカード『メイドナイフ』#!!ナイフ投擲r1v12d30c10 アビリティカード『メイドナイフ(跳弾)』#!!壁反射破片ボルトr2v30d60c20 アビリティカード『無事かえるお守り』#!!!k!u!d高速片道帰還r1v18d40c100 アビリティカード『蛇の抜け殻入りお守り』#!!毒耐性r2v48d65c50 アビリティカード『半霊の半分』#地獄オーラr2v27 アビリティカード『上海人形』#!!人形1体召喚r2v25d50c75 アビリティカード『アイスフェアリー』#!!@中心極寒ボールr2v28d60c35 アビリティカード『背中の扉』#確率でボルトとビーム無効化r3v64 アビリティカード『鬱陶しいUFO』#確率で投射系魔法・ブレス等無効化r4v140 アビリティカード『太古の勾玉』#AC上昇r2v42 アビリティカード『守銭奴の教訓』#窃盗防止r1v16 アビリティカード『神山への供物』#AFの固定ドロップ確率増加r3v70 アビリティカード『死穢回避の薬』#!!MP200を消費、無敵化r4v135d95c100 アビリティカード『幸運うさぎの足』#確率でアイテム保護r2v34 アビリティカード『弱肉強食の理』#殺戮修正r4v130 アビリティカード『法力経典』#魔道具充填高速化r4v120 アビリティカード『小石ころ帽子』#!!超隠密r4v110d85c100 アビリティカード『はじける赤蛙』#ボルトをロケット化,威力は下がるr3v67 アビリティカード『疾風の下駄』#短距離を突進r3v85d70c12 アビリティカード『偶像防衛隊』#魔防増加r3v72 アビリティカード『かぐや姫の隠し箱』#被ダメ時MP回復,MP減少打撃を軽減r4v115 アビリティカード『頼りになる弟子狸』#!!Lvと魅力実効値で周囲を感知r2v36d55c50 アビリティカード『弾幕の亡霊』#確率でボール無効化r3v87 アビリティカード『鬼傑組長の脅嚇』#敵ドロップ増r3v93 アビリティカード『地獄の沙汰も金次第』#確率で麻痺から復帰+所持金没収r2v44 アビリティカード『肉体強化地蔵』#HP自然回復量増加r2v35 アビリティカード『転ばぬ先のスペル』#MP自然回復量増加r2v43 アビリティカード『商売上手な招き猫』#店の陳列頻度と質上昇r2v41 アビリティカード『山童的買い物術』#店の値引き品増加r1v15 アビリティカード『ドラゴンキセル』#!!士気高揚+加速+狂戦士r2v40d60c100 アビリティカード『暴食のムカデ』#HPが多い時に攻撃回数増加r3v90 アビリティカード『画面の境界』#!!紫式壁越えr3v100d80c8 アビリティカード『打ち出の小槌』#!!ミダス王の手r2v50d70c25 アビリティカード『忍耐の要石』#!!視界内1マスに岩生成r2v46d75c50 アビリティカード『狂気の月』#!!指定位置に隕石ボールr4v125d85c40 アビリティカード『やんごとなき威光』#!!視界内閃光攻撃r3v75d75c50 アビリティカード『ヴァンパイアファング』#!!隣接1体に朦朧殴りr3v82d70c15 アビリティカード『地底の太陽』#!!視界内核熱攻撃r4v145d100c160 アビリティカード『アイテムの季節』#!!敵の『リリーホワイト』召喚r2v32d60c100 アビリティカード『重低音バスドラム』#確率でロケット無効化r3v80 アビリティカード『サイコキネシス』#確率でブレス無効化r3v95 アビリティカード『霊力の標本瓶』#!!maxHPの1/3をMP変換,肉体能力低下r3v60d60c50 アビリティカード『大天狗の麦飯』#!!HP回復肉体復活r3v77d70c100 アビリティカード『資本主義のジレンマ』#6時と18時にカード価が乱高下r2v30 アビリティカード『魔法使いの基礎勉強』#魔法失率低下r2v47 アビリティカード『破壊の美学』#!!破壊r3v80d75c50 アビリティカード『龍の通り道』#最大MP増加r3v88 アビリティカード『けしかける狛犬』#!!明鏡止水r2v33d65c15 アビリティカード『生命爆発の薬』#!!次の攻撃を無効化し気属性爆発r4v118d95c110 アビリティカード『生命の豊穣』#maxHP増加r3v65 アビリティカード『不屈の脳筋』#低HP時に攻撃回数増加r3v63 アビリティカード『半霊のスペア』#地獄オーラr2v26 アビリティカード『静かなる輝き』#!!左右限定の隕石ビームr1v17d50c15 アビリティカード『狂おしい静寂』#!!上下限定の暗黒ビームr1v17d50c15 アビリティカード『賑やかな無力』#!!斜め限定の閃光ビームr1v17d50c15 アビリティカード『刺激的な鱗粉』#!!周囲の敵に混乱+攻撃力低下r1v19d40c30 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勝手版用のアーティファクト拾いファイル作ってみました。間違えている所があれば、修正するかコメントで指摘頂けると嬉しいです - 名無しさん 2017-01-10 22 29 15 ざっと眺めて気づいた/知ってる範囲で修正してみました - 名無しさん 2017-01-13 00 08 05 アイテムカードとアビリティカードの効果を刻むファイルを追加しました。 - 名無しさん (2021-11-07 13 17 24) 素材・珍品についてなるべく網羅するようにし、MARIPO交換時および香霖堂へ売却した際の価格を記述しました。酒については茸焼酎の判定が機能していなかったので修正し、また★清酒『反獄王』を追加しました。 - 名無しさん (2022-06-12 22 09 55) クラスが狂戦士の場合が性格狂気で機能しないため、性格狂気用に変更しました - 名無しさん (2023-02-24 10 50 17) アイテムカードとアビリティカードの自動刻みにv2.0.12までに追加されたカードを追加しました - 名無しさん (2023-11-25 12 56 22) 加えて銘の文字数を削減しましたが、現状でも文字数制限に引っかかるものがあるかもしれません。 - 名無しさん (2023-11-25 13 01 13) クローン・モンスターの魔法棒は序盤から集めて、レベリングに必要かと思います - 名無しさん (2023-11-26 02 31 41) 篭手はベースACが4となっており、パウアハッハ、パウラエゲン、パウアネンのベースACもそれと同値なので見分けられない。ただパウアニンメンだけは例外的にベースACが2なので見分けられる。ということでパウアニンメンのみをベースACで判断するように書き換え。 - 名無しさん (2023-11-26 17 41 46) 名前
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2014年総評案2 大賞 新世黙示録 ―Death March― 49 :総評案2 ◆WC67BWToi2:2015/02/03(火) 22 40 23 HOST O001084.ppp.dion.ne.jp 手抜きと未完成による全月制覇の波状攻撃に襲われた2013年度は、同時にそれを吹き飛ばすような笑いにもまた恵まれたことが印象的だった。 文句なく質は低いのになぜか笑えてしまう。 そんな愉快なゲーム達に囲まれ、KOTYeがネタスレであるということの本質にも迫った意味深い一年は、 低品質とネタ性の芸術的融合によりクソゲーでありながら「雄大」とまで評された 『明日もこの部室で会いましょう』の栄冠をもってして幕を閉じたのである。 そして心機一転、 迎えた2014年度KOTYeは昨年度末の混乱もどこ吹く風、比較的穏やかな新年を満喫していた。 個別を全ておざなりな打ち切りエンドにした挙句 トゥルーで唐突な鬱シリアス展開に突っ走ってプレイヤーを置き去りにした『きみと僕との騎士の日々 -楽園のシュバリエ』、 過度に痛々しい主人公とスキップ使用で8キャラ分のフルコンプまで5分のシナリオを擁し 、Hシーンにおける「じゅぶっ、ニチニチニチニチーー!ドクーーーン!!」という勢いある擬音で住人の心をつかんだ『巨乳JK生主生ハメ生中出し』など、 選評は届いたものの小粒感は拭えない。 過去二年連続で開幕デモンズウォールに蹂躙された影響もあってか歴戦の住人達は落ち着いたものであり、 平和な幕開けだと縁側で茶をすするような思いに浸る者も多くいた。 しかしここは修羅の国。仮初の平和も決して長くは続かないのである。 3月終わりのこと。 年度末と増税前の駆け込み需要、二つの節目に誘われるように特大の銃弾、いや焼夷弾が安穏とした空気を切り裂いてKOTYeの地を爆撃した。 エフォルダムソフトより発売された『銃騎士 Cutie☆Bullet』の登場である。 同じ騎士ものでCG以外散々だった前作の評価や体験版の出来から、 元より人気原画家の画集としてのみ注目されていた今作。 その半分以上地中に埋もれたハードルをすら見事に潜り抜けて行くとは誰に予想できただろうか。 まずはシナリオ。 王国を守る銃士隊に属する主人公がヒロイン達と様々な事件に挑むキャラゲーなのだが、 真面目な場面に茶化しめいたギャグをセットで挟む手法が全編に亘って執拗に繰り返され、しかも尽く滑っている。 元凶となる黒幕の動機からして「半額の日にジムに行くのを主人公の父親に邪魔された腹いせ」と茶番以下の下敷きであり、 病に倒れ銃士隊を主人公に託した父親の本当の死因は「隠れて食べたピーナッツクリームサンドによるアナフィラキシーショック」、 とあるヒロインの母国語が主人公達に空耳で聞こえる設定を元に、 「なんて、んなわけないじゃろ。どうおとしまえつけてくれるんや、ぼけこら?ん?」と意味不明なセリフをクライマックスシーンでまで口走らせる等、 畳みかけるシリアスブレイクが真面目に物語を読み進める気をこれでもかと奪っていく。文量がフルプライスに恥じない程度あることすら苦痛も長く続くゆえクソ要素と扱われる始末である。 加えて期待されていたイラストはSDを除いたCG数が衝撃の35枚。 その大半がHシーンに偏っており、基本2種の立ち絵と少ない背景も相まって 作品の大部分を占める日常パートが「全く絵の変わらない紙芝居」という商品失格の代物と化してしまった。 1JKS=35枚としてCG数の単位に採用されたり、テキストソフトにメーカー名を「絵フォルダ無」と変換され煽られてしまったのも致し方ないことだろう。 当然のごとくメーカーは炎上。 代表の二転三転する釈明等燃料には事欠かず、業界を巻き込んでまさに「ジュウキシーショック」とでも言うべき大惨事へと発展する中、 騒動の絶頂期にエフォルダムソフトは解散を発表した。 この一切笑えない顛末は当スレにも混乱に似た熱気を呼び込み、舞台の昂りに呼応するかのようにここから怒涛の選評ラッシュが巻き起こることとなる。 春祭りの二番手は『心壊少女 ~僕は彼女が×××されるのを目撃した』。 昨年「雨音スイッチ」で住人達を震え上がらせた黒鳥の新作だ。 グッドエンド皆無で前作を遥かに超える狂気とバイオレンスが渦巻き、キャラの壊れっぷりは相当なハイレベル。 ニッチ層には期待の目を向ける者もいたのだが、その狂気は度を超えてゲームの出来までも浸食していた。 まずインストールした段階で目につくこととして、容量が1GBを切っている。 当然まともな内容など望めるはずがなく、シナリオは全編通してレンコンの如くスカスカのダイジェスト状態。 刃物を持って主人公を追い詰めたヒロインが次のクリックで「彼女は窓から落ちて死んだ」とだけ表示されて退場、 などプレイヤー置いてけぼりの超展開が次々発生する。 システム周りも快適とは言えない。特にCG・回想モードは杜撰な出来で、 マウスオーバーで絵が切り替わるサムネイル、 回想できない複数のHシーンを尻目にしれっと紛れ込む7クリックの日常シーン、 ほのぼのした場面の回想中でも切り替わらず流れ続ける回想モード用の陰鬱なBGMといった、想像を絶するカオスが広がっている。 一応グラフィック面に雨音から改善の跡が見られるが、やはりところどころで異様に画力の低い絵が登場する。 続投したアニメ演出はヒロインにコンクリ片を打ちつけるシーンのみに採用した上、 なぜか本編で見なくても回想に登録されると、話題になった誰得路線も健在であった。 擁護しておくと設定や展開自体には随所に光る要素がある。 とはいえあまりの描写不足と作り込み不足の前には無力であり、壊れた少女を描く前にぶっ壊れた制作体制の方を何とかしてくださいよと言わざるを得ない。 心壊少女のわずか1日後には、シリーズの続編かつ単体で完結する物語をうたいながら、 これまでのおさらいに終始する短く無味乾燥な一本道シナリオをフルプライスで売り出した強気な姿勢が光る『Endless Dungeon』がエントリー。 ロープライスにしても許されないフルコンプまで30分という驚きの薄さに加え、 10枚しかないCG中9枚をゲーム外で閲覧可能にして自ら商品価値を投げ捨てる男気を見せた「えろどるっ☆」、 ハードなタイトルに反してほのぼのした日常パートと短く淡白で余韻のないHシーンに終始し、 全体的な古臭さもあいまって行為後即眠ってしまう疲れたおっさんのためのゲームと評された 『堕姫3 ~エルフ貪り調教編~』の二作も間を置かず参戦。 マシンガンの如き猛攻をかけてスレ住人を翻弄する。 そんな中、隙をついてひっそりと戦場をすり抜けようと試みる忍の影があったが、そうは問屋がおろさない。 牛乳戦車の3Dアクションエロゲー、『くのいちが如く-脱がせ!爆乳ニンジャーズ!-』も、 くのいち、3Dという当スレと縁の深いポイントを抑えてしまったためかハンターの目を逃れられず、あえなくお縄となってしまった。 あからさまに閃乱カグラをコンセプトにした本作だが、 マインクラフトで作ったようなステージを粗い3Dモデルがノットトレジャーハンターばりのダバダバ走りで駆け抜ける様にくのいちものの風情やエロスは微塵もない。 そもそも脱がせという割に脱衣モーションすらなく、元ネタには程遠いチープさである。 売りのアクションも低質の一言。 操作性が悪く穴一つ越えるにも苦労する反面、戦闘は適当に殴っているだけで雑魚からボスまで対処できるseal仕様。 冗長なステージと敵の少なさもあって猛烈な作業感に苛まれるのだが、 本作ではこのアクションパートで溜めた金で購入しなければHシーンの閲覧ができない。 そのためパンツを下ろしたまま金回収の作業周回プレイに興じるプレイヤーの悲痛な嗚咽が、 殺風景なマップにひたすらこだますることとなった。 続いて同じ3Dの土俵から世にもおぞましい未知の異形が名乗りを上げた。 KISSによる『カスタムメイドオンライン』である。 カスタムメイドは容姿・性格・服装を自由に設定した理想のメイドと様々なプレイを楽しめる3Dエロゲーで、 追加ディスクも含めて21作と息の長い支持を得たシリーズだ。 その最新作となる今作は、基本無料のオンラインエロゲーという風変わりな試みであった。 特典付きパッケージ版が流通を通して販売されていたため無事エントリーを果たしたものの、 アップデートで日毎姿を変えるなど存在自体が様々な議論を呼び、年度を通して住人を悩ませることとなった。 内容に移ろう。 まず本作はオンラインと銘打ってはいるがゲーム内で他人と繋がる場面はなく、オンライン要素はほぼ皆無である。 メイドの貸し借り、他人のプレイに加わるといった予定されていた機能は現状未実装。年が明けて尚実装の目途は立っていない。 この未実装はオンライン絡みに留まらず、調教度、愛情度といった育成要素からバックログのボイス再生アイコンまでこれでもかと存在する。 パッケージ版特典のアイテムにすら未実装があるあたりに開始前から末期的な状況が見て取れよう。 では一人プレイと割り切ればどうか。結論から言うと、全く遊ぶに値しない。 年末時点でアップデートファイルが9ギガ以上、常時フル勃起の主人公モデル等、数え役満を狙える規模のドラですら序の口程度。 最大の問題は徹底してプレイヤーの煩悩を消化不良にさせるシステムにある。 例えば好みの衣装で着飾ったメイドの艶姿を楽しもうにも一筋縄ではいかない。 衣装の購入に用いる通貨の獲得手段、「仕事」の成功率がメイドの服装に左右される上同じ服で居続けると激減するため、 衣装入手を考える限り好みに関わらず定期的に成功率の高い服への着せ替えを強いられてしまう。 加えて疲労による回数制限が効率重視の傾向を助長しており、コンセプトであるカスタム要素をゲーム自身が否定している。 同種の不便さの最たるものが「夜伽」=メイドとのHに存在する精神値の存在であろう。 この値が愛撫などコマンド一つ毎に減少していき、0になると射精も絶頂もなくプレイがその場で強制終了。 完遂には全コマンドの減少値を把握した上で合計がオーバーフローしないよう計算機片手に管理し続けるという事務仕事の如き作業が必要となり、 行為に集中など出来たものではない。 あろうことかここにも疲労値が存在し、一日に5回程度しかHができないのはエロゲーとして致命的だろう。 本番が正常位の一つしかない貧相な初期状態のプレイ内容も見過ごせない。 新規プレイの追加には夜伽毎に貯まるポイントを用いるのだが、 本番の解放には一日で入手できる20倍以上の値が要求され、その間毎日代わり映えしない前戯を繰り返さねばならない。 その上ポイントには6つの区分があり、解放するプレイ毎に必要なポイント種が固定である。 ゆえに場合によっては好きでもないアナル弄りをひたすらし続けるハメに陥るなど、何もかも自由にさせてはもらえない。 一応課金をすれば本番含む上位プレイの即時解放が可能である。 ただこの課金にも、1500円でポイントを購入すると加算額は税分がさっ引かれた1389Pととなり、 商品の購入額が100P単位なので端数が全くの無駄になる嫌がらせを完備。 そしてプレイ自体がモーションや音声に使い回しの目立つ微妙な実用度であるため、 そもそもこのゲームをプレイする価値がどこにあるのかという疑問に直面することとなる。 これら多くの不便はノウハウもないのに上辺だけを撫でてオンラインゲームの要素を加えてしまったことに起因する。 何も考えずに課金を促し定期プレイを強いる基本無料システムの雛形だけを盛り込んだ結果、 「課金しないと不便しかなく、課金をしてもつまらない」ゲームになってしまったのである。 メイドの3Dモデルは衣装含めとりわけ優れており、これまで同様のスタイルを貫かなかったことが残念でならない。 何事も上っ面をなぞるだけでは大成など夢のまた夢であることをここまで体現した作品も貴重だと言えよう。 さて、地を割り天を焦がす実りの春が過ぎて季節は夏へと移ろい始める。 梅雨も控えた6月の初めには、2011年以来の皆勤を続けるsofthouse-sealの『繁殖きょうしつ~女子校ハーレムなら何をヤっても許される!?~』がエントリー。 ズキュウウウンの効果音付きで「そ、そこに痺れる憧れるぅ!」と射精、「あば、あばばばば……ッ!」と喘ぐヒロインなど、 Hシーンでまで自重せず雨霰と低質なパロネタを乱打して盛大にダダ滑るその姿に誰もがおかえりなさいの生温かい拍手を贈る中、 息もつかせぬクソゲーの攻勢はいまだ衰える気配を見せない。 次いで舞台に躍り出たのは、湿った空気を吹き飛ばさんと各々に必殺の武器を携えた2人の騎士だった 先陣を切ったのは『恥辱の女騎士「オークの出来そこないである貴様なんかに、この私が……!!」』。 凌辱ゲーの雄、ルネという意外なメーカーからの殴り込みである、。 老舗の地力と言うべきか、エロゲーとしての基本部分は問題なく良質なのだが、ポテンシャルの高さを帳消しにする程にデバッグ体制が崩壊していた。 「ヒヤヒウアして」「根さんの顔を」「メテォオ~」といった大量の誤字脱字に始まり、 塗りミスによる画像荒れ、神経衰弱状態の回想モード、山積する細かいバグなど、探すまでもなく粗は次々と湧いて出る。 単体では小石程度でも土石流となって押し寄せる圧力は凄まじく、正常なプレイを妨げるに十分であった。 幸いパッチでほとんどのバグが改善されたため現在は及第点以上の抜きゲーである。 しかし笑えないクソゲーが蔓延る中降って湧いた「ヒヤヒウア」の語感の良さは住人の心を潤す恵みの雨となり、 新たな定型句としてスレに名を刻む不名誉を授かることとなってしまった。 第二陣は縁 -yukari-による「ゲームブック風ADV」「複数主人公視点」を売りとして一部に固定ファンを得た○&○シリーズの3作目、『Knight&Princess』だ。 のっけから環境依存の起動不可バグをやらかし、主人公格の片割れのルートが一周数分のプロローグで終了とつかみは上々。 続くゲームパートでは、ゲームブックであることを考慮して尚看過できない無意味かつ理不尽なGAME OVERの多さがプレイヤーの心を折りにかかる。 ほとんどにエロシーンどころかCGすら用意されておらず、プレイのテンポがいちいち失速。 内容も、 裸で外に放り出されてしまった。私は途方にくれるのだった。GAMEOVER 娼館を探していたら探してた姫が見つかりました。GAMEOVER のように投げやりな超展開ばかりで楽しむ余地は一切ない。 そしてこれら多すぎる分岐を管理しきれなかったらしく、破れては再生する処女膜、妊娠後膨れたりへこんだりを繰り返す腹など描写の不整合から、 ルート解放のためのフラグ取得イベントが対象のルートと繋がっていないという致命的なものまでフラグ周りの不具合は枚挙に暇がない。 おまけに局部にピアスをつけるフラグがONになると回想も含む適用後のシーン全てにおいて画面にピアスの画像しか表示されなくなる金物マニア大歓喜の特大バグを搭載。 唯一の評価点であるエロすらも見事ふいにしてしまった。 シリーズの名物として「ちくしょう」のセリフがあり、本作でも主人公達が口癖として使用しているのだが、 真にちくしょうと叫びたいのが一体誰かはおそらく言うまでもないことであろう。 この翌日には2年ぶりの王座へと執念を燃やすスワンアイが『私たち・花のオシオキ部!~やられたらヤり返す…エロ返しだ!~』で上半期最後のエントリーを掻っ攫う。 本作の特性を一言で表すなら「お粗末」。 半沢直樹から着想を得て作り始め、途中で飽きておざなりに放り投げた感が透けて見える最低の手抜き製品である。 最序盤こそきっちりと纏めて仕上げているが、以降の展開はスワンお得意のハリボテダイジェスト進行だ。 ヒロインは園芸用移植ゴテで優しく触る程度にしか掘り下げられず、全くの無魅力。 「下着泥棒が現れたが難なく捕まえた」、「気がついたら幼児退行していた教師による突然のご奉仕」、 といった無味乾燥な小話とやっつけHシーンが反応に困る小滑りのギャグテイストに彩られて延々と続く。 話の締めとなるハーレムルートですら時系列のおかしな展開の後に35クリックのHシーンを挟み、終始盛り上がらないまま淡々と滑ってゲームエンドである。 「俺は4人に交互に入れていき、全員イカしていった」と童貞の妄想の如き状況描写で幕を引く根性からも、ライターの投げやり加減が見て取れよう。 一撃必殺の大技こそないが全編に渡ってそつなく低質であり、完成されたつまらなさは選評者に「クソさに感心するあまり一周回って面白くなる」と称された。 文章要素のみのストロングスタイルで並み居る強豪と真っ向から殴り合う実力は、さすが一昨年王者の貫録と讃えるべきだろう。 このスワンアイの変わらぬ姿に触発されてか、7月も早々に宿命のライバルが大胆な奇策でもって殴り込み、下半期の開戦を告げた。 『ビッチ生徒会長のいけないお仕事』、softhouse-sealから本年2作目のエントリーである。 まず環境次第でゲーム開始直後に強制終了を食らう程度は、もはやseal製の様式美として流してしまって問題ない。 本作のストーリーはエロゲ大好きな某国の姫がエロゲのような体験をするためメイドを伴って日本の高校に留学するというもの。 途中まではあらすじ通りの展開で話が進むのだが、 ある時突然2人が「未来を救うために過去の日本の学園に留学してセックスしているアンドロイド」であることを語る設定崩壊のモノローグが入り、 一転プレイヤーはポルナレフへと叩き落とされる。 公式サイトにはもちろんそんな記述などなく、背景の説明は一切されない。 エロゲ脳に難色を示していたメイドが姫の処女喪失を笑顔で祝福、 体育館での乱交後に人のいない着替え場所を探して体育館に赴き、そのまま再び乱交開始といった不整合は、ここにきては些細なことだろう。 その後も姫と未来のロボットとを行き来する支離滅裂な展開が続き、ロボットであることを利用して体を入れ替えた2人のHシーンが終わると、 1クリックでタイトルに戻って物語も終了する。 話が置き去りだろうが、回想モードの20枠中13枠が空欄だろうが、これでフルコンプである。 後の検証により、この未来が云々という設定やセリフは過去作からの流用であることが判明。 また上記はパッケージ版の仕様で、DL版ではストーリーが一貫しておりシーンも20枠きちんと存在する。 推測するに、パッケージ版の納期に間に合わなかった部分を過去作から流用してごまかし、 暇があったDL版の方は最低限形を整えてから納品したためこのようなことが起きたと思われる。 流用して尚形にできず、意図的に起動不可を仕込んでパッチ対応による収束を狙ったところ、 特定環境でバグが動作せず起動できてしまったのではないかという声もあった。 パッチで内容が差し替えられ大賞本命の座からは退いたが、 KOTYeに新たなクソの方向性を切り拓いたその雄姿は、笑いを通り越して真顔へと変わった住人達の心に嫌という程焼き付くこととなった。 夏の盛りから秋にかけては過去にヒット作を生み出し地位を築いた人気ブランドが徒党を組んで襲来し、 多くのファンと住人達を阿鼻叫喚へと叩き落とした。 1本目は哲学的なシナリオと美麗なグラフィックで支持を得た「ギャングスタ・リパブリカ」のファンディスク、 WHITESOFTによる『ギャングスタ・アルカディア ~ヒッパルコスの天使~』である。 本作の問題点はとにかく「薄い」ことに尽きる。 プレイ時間からして合計6時間ではファンディスクだろうとフルプライスには厳しい。 シナリオも本筋の構成はよくできているが、日常パートを始めテーマと関係のない部分は一言二言で流される省エネ仕様。 Hシーンですらスワンのバカゲーを思わせるねじ込み具合なのだから、エロゲーとしては首を傾げざるを得ないだろう。 薄いのはシナリオボリュームだけに留まらない。 CG枚数は背景とSDを除いて44、新規に限れば29枚で銃騎士をすら下回る体たらくだ。 質自体前作が見る影もない劣悪さで、本当にクレジットの原画家が描いたのかと声が上がる中、後日メーカーのカミングアウトにより原画詐欺が確定。 未だ鋭意制作中と表記され、発売中の文字すらない公式サイトから漂う露骨な売り逃げ態勢と共に、ユーザーの大きな不興を買うこととなった。 「共和国から理想郷へ」のコピーはどこへやら。完成したのがソドムとゴモラも真っ青な悪業の都市では、名を冠された天使もたまったものではないだろう。 続いてエントリーしたSORAHANEの『はるかかなた』も、これまで積み上げた全てを文字通り遥か彼方に吹き飛ばす出来栄えだった。 全体的に重要な事柄をさらっと済ますシーンが目立ち、 ご都合主義、不可解な心の動きを多く含んだシナリオはお世辞にもテーマとなる死生観や人間関係を描ききれているとは言えない。 中でもメインとなる実妹ルートは飛び抜けて低質である。 突如発覚するヒロインの幾ばくも無い余命に始まり、打つ手なく死んだかと思えばtrueルートでは腎移植であっさり完治。 同じく唐突に病弱と判明した主人公と隔離病室で病人同士の子作りセックスに励むなど、 新設定と超展開の嵐が平和な恋空とでも形容すべきチープなヒューマニズムを伴って容赦なくプレイヤーの横っ面を殴りつけていく。 加えてまともなプレイを不可能にする大量のバグが本作のクソゲーとしての地位を決定的にしている。 新規に導入された独自エンジンが非常に不安定で、当初は強制終了とフリーズが度を超えて頻発。 致命的なバグの改善には発売から2か月を要し、パッチを重ねてある程度安定した現状でも未だフリーズの報告が散見される他、 スキップに既読判定がない等細かい不満点は置き去りのままだ。 バージョンが更新される度にセーブデータの互換性が切れる点も、これだけ修正が相次いだことを考慮すると見過ごすことは出来ない。 システムを一新し、過去二作で好評を得たSF系の世界観から現実的なヒューマンドラマへと転換を図った結果、 儚くも現実世界の厳しさを身をもって知る事となってしまったのは何とも因果な話である。 そして大型地雷祭りも3作目を迎え、全住人を震撼させる衝撃作が姿を現した。 ザウス【本醸造】発のRPGエロゲー、『新世黙示録 ―Death March―』により、KOTYeは未曽有の大災害に直面することとなる。 企画・シナリオにメガテンシリーズの基礎を築いたクリエイターを迎え、ゲーム性に重きを置く本醸造名義久々の新作として鳴り物入りで発表された本作。 しかし往年のファンの期待を尻目に誤字だらけでやけに見辛い公式サイト、劣悪な出来の体験版と危険信号を連発。 いざ判明した全容は大方の予想を遙かに超える常軌を逸したものだった。 本作は突如現れたゾンビに侵攻される日本を舞台とし、3Dダンジョンを探索して敵と戦うRPGパートと、主人公達が事件の真相に迫るADVパートによって構成されている。 前者から見て行こう。 公式ジャンルは戦略RPGであるが、実態はRPGの体裁を整えるためだけに適当に詰め込んだような稚拙なものである。 ソードバトルを称する戦闘はどこぞの反逆者よろしく「火力を上げた剣で殴ればいい」作業ゲー。 一見やりこみ要素として面白そうな剣の合成・強化システムも、 どれだけ丹精込めようと少し進めば型落ちで使い物にならなくなる上ドロップでより強い剣が簡単に手に入るため、結局その一本に他を全て食わせる繰り返しとなる。 敵グラフィックから名前まで使い回しの嵐で単調さに拍車がかかり、執拗なエンカウントで操作量だけは嵩増しされている。 またダンジョン移動の操作性は酷悪の極み。方向転換すら満足に出来ず、コンパスやミニマップがないため容易く現在位置を見失う。 幸い大半がギミックのない一本道で迷うことは多くないが、ゲームが益々単調になったことは言うまでもない。 このパートの問題点は主にUIの酷さと、効果的な手段が限られている上に自明であることだ。 それでいてプレイ時間は15時間前後。 その全てが苦痛に満ちた作業とあっては、存在意義を見つける方が困難であろう。 さて、現時点で既に眩暈のする有様だが、残るADVパートは更なる魔窟となっていた。 まずシナリオをクソたらしめた特大の問題点が主人公の存在にある。 名を鳥海知空(とりみちから)。 主張は一貫せず、自らの言動に責任を持たず、それによって起こる失敗は他人のせいにして激昂し、 常に自分が正しいと不遜な態度を取っているかと思えば折に触れて激しく自己を卑下して鬱に陥るなど、文字通り知性が空としか思えない人格破綻者である。 ストーカー行為を擁護し、二人乗りを咎めた近所のおばさんを人格攻撃するその様は世のルールを弁えているかすら怪しく、主人公失格どころの話ではない。 シナリオが彼の一人称視点で進行する上一貫して成長しないため、プレイ中はこの思想から逃れることができない。 当然共感も感情移入も不可能。30時間に及ぶ長大なADVパートが丸ごと拷問と化してしまった。 主人公よりはマシといえど他の登場人物も大概で、上述したおばさんを除く全員がミストさんに例えられたと言えば理解不能ぶりは推し量れよう。 そしてキャラが理解不能ならシナリオは支離滅裂。 本作の代名詞となった「血まみれの男性や警官の忠告、鳴り響くサイレンを頑なに無視してチーズを買いに行く」イベントをはじめ、 銃を突きつけられた妹を放置して隣の部屋で突然セックス開始等、あらゆる事象から合理性や必要性が抜け落ちている。 また伏線や設定は基本的に回収されず、一本の線に繋げるのが不可能な程構造が破綻している。 顕著な例が中盤で発生するループ展開だろう。 その前後でキャラの性格や立場、世界の在り様に至るまで様々な部分が変化するのだが、 そこからは新たな世界の設定準拠で新たなストーリーが始まり、これまでの設定や展開、多くの謎は全てなかったことにされてしまう。 挙句なぜループしたのかを作中の誰も知らず、明かされないまま放り投げられて終わりである。 この惨状は、おそらくライターがシナリオの都合に合わせてキャラの行動や展開をでっち上げることでしかストーリーを進められなかったことが原因と思われる。 始点と終点、中継地点を先に決め、各々の間は地形を無視して最短距離で繋いだ結果、数々の超展開や不快極まる登場人物が産まれてしまった。 ここにきては些細なことだが、CGも原画詐欺を疑われる低質さで逃げ場はどこにもない。 ヒロインの一人アマテラスとのHシーン、通称アマテラセックスにおける絶頂時に後光が差した一枚絵が束の間の笑いをもたらしたものの、 実用度は何をか言わんやであり、救いのなさに変わりはないままであった。 「黙示録買ってくる」と言い残して消息を絶った者は数知れず、使命として割り切らないとプレイが続かないとの評より「ゲー務」の称号を得るに至った本作。 その凄まじさたるや、発売直後から明確にクソゲーとわかっているのに、訓練された住人達をして最初の選評に1ヶ月以上、 全容の解明には数ヶ月を要した程である。 「キャラが不快な30時間のりんかね」と「15時間のくのいち」のハイブリッドとでも言うべき内容はまさに全方位クソゲーの極地。 苦痛度において隙のない最凶クラスの核地雷と言えよう。 有名メーカーによるこの大攻勢に常連も黙ってはいない。 ここでの知名度は俺の方が上だとばかりに、softhouse-sealが本年3作目となる『セックス あ~ん♪ パンツァー』を投入して勝負をかける。 本作はsealお馴染みの横スクロールアクション。 新要素としてオナニーするか犯されることで溜まるゲージがあり、MAXになると一時的な能力強化ができる。 この強化中でないと越えられない穴や段差が存在し、その度にいちいちオナニーを強制され面倒である。 また強化による跳躍力上昇が公式で説明されていないため、気づくまで何度も無駄に飛び跳ねてはティウンティウンを繰り返すハメになる。 戦闘面については極端なバランスが目を引く。 基本的にボス含めて敵が弱く難易度は極めて緩いのだが、最終面のボスだけはこれまで通りではまず勝ち目がない程強い。 ではどうするか。正解は「とにかくオナニーをし、強化して殴ればいい」である。 エロアニメが全て体験版で確認できる3パターンのモーションの使い回しであるなど、出来は低質で純粋につまらない。 しかしこの「とにかくオナニーをする」という斬新な攻略法はスレに笑撃を呼び、 かつてのような「笑えるクソゲー」を産み出す安駄製造機の帰還として、住人達は束の間の安らぎを覚えるのだった。 だが帰還したのは笑いだけではなかった。 4年前に悪辣な販売手法と事後対応で「cross days」を次点入りさせたお騒がせメーカー、オーバーフローが、 『ストリップバトルデイズ』で久々のKOTYe大賞候補へと返り咲いた。 本作は過去作にオマケで収録されていた同名ゲームに新キャラを追加し、単体で商品化したもの。 パッケージに「野球拳」とある通り、ヒロインとじゃんけんをして服を剥ぎ、移行したお触りモードで好感触を得たら本番に進むという内容である。 グー連打でも余裕で完勝可能、お触り時は全キャラ共通で「乳をつついて舌で舐めればいい」と、ゲーム性は完全に作業そのもの。 新規の2名にボイスがなく、追加キャラ以外のCGがオマケ版の使い回しな上実用性も微妙とあっては、 フリスビー同然の商品価値と切って捨てられるもやむなしだろう。 ただこれらは概ね発売前告知通りの仕様で、ここまでならよくあるゲー無で済んだ話である。 しかし、サプライズ精神こそオーバーフローの真髄と言うべきか。 ソフト付属のアンインストーラーを使用するとインストールフォルダに加えて一つ上のフォルダも纏めて消去してしまう危険極まりないバグが発覚。 同時にCドライブのユーザーフォルダにも悪影響を及ぼし、無関係のデスクトップアイコンが消えたり設定ファイルが壊れてPCの動作が不安定になるなど、 もはや完全にマルウェア同様の挙動を見せた。 かの「みずいろ」と違ってドライブ丸ごと綺麗になる危険はないようだが、被害の出る状況が多いため悪質度で言えば上位互換レベル。 クソゲーを装ってアンインストールを促し、破壊工作を行う「ゲー謀」と名づけられた本作は、 「ヤリ捨てには死を持って報いる」というschool days以来の鉄の掟を我々プレイヤーにも身をもって知らしめる存在だったのかもしれない。 これら怒涛の快進撃の合間には、 全体的に粗だらけの内容に加え、「全自動腰振りマシーン」「グチョップ、パコップ」「ウドピュ~ウドピュ~」 といった個性的に過ぎる言い回し・擬音がゲシュタルト崩壊する頻度で使い回されて真面目に抜く気を奪っていく『艶乳 ~ツリ目で淫らでヤバい秘書~』も参戦。 そして12月末、 セーブ&ロードしか攻略法がなく発狂レベルの難易度を誇るスキンシップ機能と、 雑コラの如き首すげ替えをはじめとする水増し・手抜きの数々で多くのプレイヤーにクリアを諦めさせた 『強引にされると嬉しくて初めてでもよく喘いじゃう令嬢な幼馴染 優衣 「やめて、脚に触らないで……でも本当は気持ちいいの」』が2014年最後のエントリーを果たし、 激動の1年を締めくくった。 年は明け、2015年。 今年度は年末に魔物クラスの襲来はなく、幕開けが静かなら幕引きも静かだと、再び住人達は茶を啜りながらぴりりと冷えた年始の空気を楽しんでいた。 しかし、やはりと言うべきか、このまま終わらないのがKOTYeである。 1月5日の早朝、昨年王者を輩出したミクルプリンの親ブランド、potageより腐臭漂う寒中見舞い、『ヤリ友ペット欲情生活』が投げ込まれた。 本作はレイプ・監禁に興味のある主人公がとある誘いを契機にレイプ動画配信者として目覚めていくという抜きゲー…のはずだった。 蓋を開けてみると主人公の絡むほとんどのシーンが双方合意の和姦のみ。 個別は全てヒロインと幸せにHをしてENDとなる。 挙句の果てに主人公自身が「レイプや監禁は当分いいか」と語りだす始末で、純然たる設定詐欺である。 一応凌辱ゲー然としたNTRルートも存在するが、内容は背景も理由も説明されないまま飛ぶように場面が変わってHシーンを垂れ流すだけ。 また「闇堕ち担当教師・前野」「闇堕ち親父」など悪ふざけでしかない竿役の名前や、 ラリったようなテンションでネットスラングとパロディを乱発する電波じみたテキストからは抜かせようという意欲すら感じられない。 そもそもHシーンが平均20クリックの極薄で、大半の声優が致命的に大根とあってはとても実用に耐えうるものではないだろう。 「前後でぇぇえんんっ……前後ォ前後ぉぉ……」とこの有様でクソゲーネタをぶち込む態度が 「開き直ってわざとクソに作った炎上商法の一種では?」との邪推も産んだが、真相は定かでない。 ただ、たとえどのような思惑だろうと、本作が徹底的に滑りきった最低のゲームであることだけは誰の目にも明らかである。 この8日後には6月の発売以来眠り続けていた魔物、ソフトハウスSORAの『俺がヤマタノオロチなら』が半年を経てようやく目を覚まし、暴れ始めた。 日付は1月13日。奇しくも昨年の不発弾、部室の第一報と同日のエントリーとなった。 印象的なタイトルやわかるようでわからない絶妙なあらすじが注目を集め、発売前に一度話題となっていた本作。 その後は特に俎上に載ることもなく、次第に皆の興味は失われていったのだが、ひょんなことから年明けにして人気が再燃。 とうとう出動した処理班によって封を解かれた先に見たのは、古の香りを現代に運び込む、神話の時代よりの使者の姿であった。 本作は主人公の正体の謎を軸に据えた伝奇サスペンスである。 しかし謎も何もそもそもタイトルの時点で彼がヤマタノオロチであることは明示されており、盛大なネタバレとなっている。 全体の8割を占める共通パート中登場人物達はひたすら正体について思わせぶりな発言を続け、明確にはせず最後まで引っ張るので滑稽なことこの上ない。 そして個別ルートは薄さを極める超展開。 大抵のことを「スサノオがなんとかして解決」し、主人公達の見せ場はほぼ皆無。 カップラーメンを作る間に終わる黒幕との対決の他は基本的にHシーンの詰め合わせである。 エンディングも最後の最後で脈絡なく湧いて出たアマテラスとヒロイン置き去りのアマテラセックスをして幕、 など全編に亘って怒る気も失せる陳腐な作りとなっている。 グラフィックも問題だらけだ。 背景は実写画像の流用で、加工が雑なためキャラの立ち絵とミスマッチを起こしている。 雑さの最たる例として、作中で須賀駅とされている建物に堂々と「鎌倉駅」の表記が残されたままである様は住人を仰天させた。 一枚絵も明らかなデッサン崩れが散見される他、一部の塗りに至っては「たのしいぬりえ」程度のクオリティに突き抜けたものさえある。 また、本作は珍しく音響周りにも不備を抱えている。 BGMは13曲と少なく、Hシーンで探索行動中を思わせる曲が流れるなど、いまいちマッチしていない箇所が多々見受けられる。 効果音はファミコン級にチープで、システムSEに至ってはなぜか人の声である。 カーソルをボタンに乗せると「カチッ」、右クリックすると「ピコッ」、クリックで「チャララ-ン」と妙に機械的なボイスで再生され、 ちょっとボタンを掠めるだけで一々カチカチ喋り出して非常に鬱陶しい。 システム面に言及すると、一行ずつ戻るバックログ、ホイールでの読み進め不可、立ち絵の表示が常に一人分、と骨董品レベルのUIに加え、 神経衰弱状態のセーブロード画面、複数の文が繋がる、コンフィグから戻れなくなる、といったバグも数々完備し、隙なく低レベルに纏まっている。 クソの手数で言えば本年度屈指であり、あらゆる構成要素に重大な欠陥を持つ様は紛うことなきクソゲーである。 ただ昨今問題になっている手抜き売り逃げ狙いの気配は不思議と感じられない。 この低質さはおそらく全て製作者の絶対的力量不足によるもので、10年以上前にお蔵となったゲームが今になって発売されたかのよう、とは選評者の言である。 結局低質に変わりないとはいえ、確かに黎明期はこういった洗練されていない作品が多数あったことも事実である。 10年停滞していると言われつつ、やはりエロゲーも確かに進化を続けている。 本作は便利な現代に慣れてしまった我々に些細な諸々への感謝を思い出させるため現れた、古代のエロゲー達の魂の姿なのかもしれない。 以上、主要なエントリー作品の紹介を終えたところで、今回の結果発表に移ろう。 次点は 『銃騎士 Cutie☆Bullet』、『カスタムメイドオンライン』、『ストリップバトルデイズ』、『俺がヤマタノオロチなら』、 大賞は 『新世黙示録 ―Death March―』 とする。 冒頭でも述べた通り、昨年度は低質な作品を掴まされた鬱憤を吹き飛ばす笑いに恵まれ、負の要素から湧き出るネタの密度をもって決着を見た。 当スレはクソゲーを肴にして楽しむネタスレであるから、当然ネタ性に重きを置くことも一つの選択だが、それはあくまで一面にすぎない。 ゲームとは娯楽である。 心から楽しめるものが良ゲーなら、その対極にあるクソゲーは本質的に「楽しむに値しないもの」、一番のクソゲーは「最も楽しめないもの」のはず。 本年度はまさにそのことをまざまざと見せつけるかのような様相であった。 トレンドとしてはひたすら「薄い」、「寒い」、「つまらない」ことだろうか。 無価値を突き詰めた作品が名を連ね、ただつまらないだけではインパクトがないと切って捨てられる惨国時代。 半端な笑いなど何の武器にもならない「負の境地」がそこにはあった。 このことを踏まえ、次点以上には無価値性、つまりクソゲーとしての完成度に加え、他を圧倒する個性を兼ね備えたものを選出した。 『銃騎士』は寒さを極めたテキストと劇的に少ないCGの二段構えからなる「無価値の象徴」として、 『ストリップバトルデイズ』はフリスビーとデータ破壊ソフトを2500円で売りつけた言語道断な「悪の権化」として、 『俺がヤマタノオロチなら』はあらゆる部分に古今東西のクソ要素を詰め込んだい「クソの博物館」として、 それぞれ特定の方向に突き抜け、条件を高いレベルで満たしたいずれ劣らぬ優等生である。 そして、残るは『新世黙示録』と『カスタムメイドオンライン』。 上記3作があくまで「無価値」をベースに苦痛を足した程度であるのに対し、この2作は「全てが苦痛」。 ベースの時点で無価値を超えた一段高い位置にいる。 甲乙つけがたい両者の明暗を分けたのは、「どちらがより苦痛か」という観点で見た際の「ゲームジャンルの違い」だった。 『新世黙示録』はRPG+ADV。 クリアを目指したゲームデザインである。 にもかかわらずゲーム性、テキスト、グラフィック、プレイ時間とあらゆる要素がそれを強烈に阻んでくる姿は「楽しめない」ことにおいてこれ以上ない完成度だろう。 『カスタムメイドオンライン』も確かに全ての動作に苦痛を伴う完成されたクソゲーなのだが、ここで本作のジャンルが問題となる。 要は「好みのメイドと好みのプレイをする」ことが目的のゲームであるため、興味のない衣装やプレイの確保のために苦痛を受ける必要はないのだ。 その先のHが事務作業でしかなくとも、メインが破綻しているのはあちらも同じ。 そう考えると「目的達成までに受ける苦痛の量」で、『新世黙示録』には及ばないことがわかる。 どちらかを目的にそってプレイすると考えた時、どうせなら苦痛の少ない方を選ぶのが自然な心理である。 ゆえに最も誰からも遊ぼうと思われない作品、『新世黙示録』が2014年度KOTYe大賞受賞に相応しいとの結論に至った。 2013年度が「正」なら今回のテーマは「負」。 クソゲーが「クソ」たる所以に焦点を当てた年度だったと言えよう。 また全月制覇こそならなかったものの本年度も前年に劣らぬ盛況ぶりであり、単純なエントリー総数だけで見れば過去最多の大豊作。 増税を控えた3月28日発売の6作品が次々とエントリーした「五惨家」超えも記憶に新しい。 これらが散々言われている業界の終わりの始まりなのか、はたまた単純に住人のクソゲーセンサーが感度を増しただけなのか、今はまだ答えを出すに早いだろう。 ただ一つ確かなのは、本年度も我々が変わらずクソゲーを楽しみ抜いたことだ。 我々は正義の機関ではないし、審査機関でも、業界を貶めるものでもない。 ただクソゲーを、ひいてはエロゲーを愛しているだけの集団である。 検証がいかに苦痛だろうと、その先が希望の見えない無明の荒野だろうと、余すことなくゲームを遊びつくし、必ずそこからエンターテイメントへと発展させる。 それこそがKOTYeの選んだ愛し方なのである。 かつてない惨禍に見舞われた今回もその精神を忘れず、くじけることなく本気で遊んだことを誇りに思いつつ、 全てのクソゲーを懐広く迎え入れ決して忘れないKOTYeの地平が、エロゲーの空と共に今後も途切れることなくどこまでも続いていくことを願ってやまない。 最後に、栄冠を勝ち取った『新世黙示録』の開発陣一同に、スレ住人の総意として次の言葉を贈ることで今年度は幕引きとする。 「いや、やっぱりこの作品だけはループさせてなかったことにしてもらえませんかね?」
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歪んだ空。 天高く浮かぶ神の居城(ダモクレス)と、この世全ての悪(アンリマユ)犇めく地。 共に幻想の権化たる二つの中間に、異物が一つ浮かんでいる。 飛行船。 それはまだ『金のための見世物』という表の理由がこの世界を支配していたころから、 空を行き、地を見下ろすかつての支配者だった。 しかし今はすでに『聖杯による救世』という裏の理由が全てを席巻した後。 用済みとなり、場違いにすらなった小さな船は、今も空しく漂っている。 その、内側。 とある区画の、とある施設、とある実験部屋にて。 『彼』は、帰還した。 闇の底でなく、光の向こうでなく、ここではない何処かから。 彼は戻り、目を醒ました。 目の前には天井。 そこにはスクリーンが広がっており、画面に映し出された若い男の顔が、彼を見下ろしている。 さして間を置かず、自らが横たわっている場所を認識し。 「……なぜ……だ?」 瞬間、彼は全てを思い出していた。 「なぜなんだ?」 自分の名前は分かる。 どのように生きてきたか分かる。 記憶に欠損は一つもない。 それは良い、良いが、しかし同時にあってはならない事だった。 彼は今、生きている身。故に己の名前が分かる。 どのように生きてきたのかも分かる。 しかしなぜ、『どのように死んだのか』まで、分かってしまうのか。 「なぜ俺を……!?」 水槽の中で横たわる彼は、問う。 スクリーンの向こう側に在る、絶対的存在へと。 「なぜ俺を蘇生したんだ……リボンズ・アルマーク……!!」 生まれ直したばかりの喉が、張り裂けんばかりの切実さで。 彼は――遠藤勇治は、天に向かって叫び声を上げていた。 「意味など無いだろう……価値などないだろう……キサマにとって……俺の、命など!」 モニターの向こうで、リボンズ・アルマークは薄く微笑んでいる。 喚きたてる遠藤を見下げながら。 「理由が欲しいのかい?」 ただ、そう告げた。 「な……んだと……!?」 「君が生き返ったという事実に、君が選ばれたという事象に、なにか意味が欲しいのかと、聞いているのさ」 「どういう……」 意味なのだと口に出しかけ、遠藤は気づく。 それはつまり、そのままの意味なのだと。 単純にリボンズは知りたがっているのだと。 「興味があるんだ。君は何が不満なのかな?」 遠藤が今、なぜこうも憤っているのか。 憤っていると、そうリボンズには見えているのだと。 「君は生き返った。君はここに存在している。それ以上に何を望む?」 遠藤は見るからに納得していない。 何かに、不満を抱いている。 その理由を、リボンズは純粋に分からないから、聞いているに過ぎないのだ。 「ひとまず君の問いに答えるなら……そうだね、『理由はない』、だよ。 偶然だ。偶然に君が死んで、偶然に蘇生する対象が必要で、適当に君が選ばれた、それだけだ」 小首を傾げすらして、この神を名乗る男は疑問を口にする。 「アリー・アル・サーシェスは直ぐに理解していたよ。 君も分からない訳が無いだろう。 僕にとって、君がなんの価値もない事を知っていたなら。 君を戻したことに意味など在るわけないだろう?」 遠藤はよく分かっていた。よく知っていたのだ。 この男にとって、遠藤など何の価値もない。 いっぺんの興味も、関心も在りはしなかったのだ。 「だから僕はわからないな。 些末な疑問だが。 君は死んだ、そして偶然にも生き返った、それの何が不満だ?」 「リボ……ンズ……」 遠藤は誰かの下につく、組織の中の人間だった。帝愛という巨大な歯車の一つ。 上の人間に切り捨てられる末端の姿など幾度も見てきた。 自らが誰かを切り捨てた事もあった。 だから、バトルロワイアル主催の一部となった後も、切られる可能性は常に考えてきた。 一応は覚悟もしていたのだ。ヤバい橋を渡っている、命の危険がある、そのぐらいは理解していた。 死地に立った時も、死の瞬間も、みっともなく足掻きながら、足掻き喚きながらも、 しかし心のどこかで、『ああ遂に俺の番が来たのか』と、考える冷めた自分もいた。 「リボンズ……アルマーク……」 だが、この瞬間を、覚悟したことだけは無かったのだ。 「……なんなんだ、お前は……なんなんだ……?」 己が死ぬ瞬間をイメージした事はある。 人なら誰もがあるはずだ。 病気、老衰、事故、自殺、他殺、なんでもいい。 死の瞬間、命が終わる瞬間は誰しも必ずやってくる。 だからこそ、それは激しく、尊く、そして貴重であるだろう。 己のような取るに足らない人生でも、汚い命でも、死を前にすれば惜しいと思った。 ごく当たり前に、遠藤は死にたくなかった。 必死で生きようとした、藁にしがみ付いてでも、生き汚く、生き続けようとしたのだ。 「……お前は……いったい……」 リボンズは遠藤が不満を持っている、憤っていると見立てた。 しかしそれは少し違う。 遠藤は恐怖しているのだ、今。 凍り付くような寒気を感じている、心から、リボンズ・アルマークに対して。 「何を……考えている……」 そしてもう一つ、己に対して。 生き返ったという『安堵』ではない。 蘇生という事実への、明確な、『恐怖』。 いったいどういう仕組みなのか。 幽霊、ゾンビ、器の転換、クローン、そういった不完全なモノではない。 対価なく、リスクなく、何も引き換えにしない、ただ単に戻ってきた生命。 それは何故か、ある意味で、死よりも恐ろしいように思えたから。 「俺がお前にとって……何の価値もないというのなら……そんな命を再生して……何がしたい……?」 遠藤は知っていた。 その問いの先に、最大の恐怖が待っていると。 「いいや違う、何を……試したんだ……?」 己は『他者より価値のある人間』だ、などと思ってはいない。 自分の命の矮小さ、取るに足らなさ、価値の無さを、遠藤は理解していた。 他人にとってみれば、ましてこの傲慢にも神を名乗るリボンズ・アルマークにしてみれば己など、 まったく意味のない、ゴミ屑のような命としか思われていないのだと。 そんなことは、ああ、分かっていたとも。 けれど、しかし、それでもだ。 己にとってだけは、己の命に価値があるのだと。 信じていた。 信じられていたのだ、それが―――― 『一度きり』しかないのなら、と。 「……お前は一体……何をする気なんだ……」 『俺から何を奪ったんだ』と聞くのはあまりに恐ろしく。 だからもっと恐ろしい答えに繋がる問いを発してしまったのだと、遠藤は気づけない。 「決まっているだろう、人間。何度も言うように、僕は神なんだよ?」 リボンズ・アルマークは呆気なく、答える。 「君たち人類が、最も希求するものを、齎してあげるのさ」 その瞬間、駆け抜けた怖気は、遠藤から言葉を奪い去っていた。 「………………ぁ……ぁ……ぁ……!!」 ぐにゃぐにゃと、視界が歪んでいく。 闇のような絶望が、遠藤の思考を覆い尽くしていく。 今やっと、わかったのだ。 リボンズ・アルマークがやろうとしていること。 このゲームの、最終段階、その更に後。 主催者の目的が達成された向こう側に、広がる世界の形とは。 「恒久的世界平和」 その真の意味。 リボンズ・アルマークの描き出す。 誰にとってもの永遠なる平和とは、はたしてどんな形をしているのか。 その本当の意味を。 遠藤は理解できたから。 一度死に、一度生き返った今だからこそ、理解できてしまったから。 「……お前は……まさか……」 ならば全て。 全ては茶番の世界に通じている。 この時、最後の死を強いられている参加者を除く、後に続く全て。 何もかも、誰の流血も、誰の命も、正しく等しく平等な――― 「僕は人類を救済する。救われた世界に例外など在り得ない」 平和という、まっ平らな、どこまでも続く平面。 ただ一人、この傲慢な男だけを上位種とした、誰の価値も同列に並べられた地平。 「救ってあげるさ。『後の全て』を。この地に呼ばれた贄をもって、人類最後の流血、いや―――」 生き返すということは魔法だ、特別だ。 ならば自然、特別な相手に用いられるべき事象だ。 それが、特別でない、何の感情も価値も見出さない者に実行された、意味とはなにか。 ここに明らかである。 「このゲームこそが。人類最後の『悲劇』の体験となる」 死(りふじん)の無い、世界。 痛(かなしみ)すら無い、世界。 「で……でたらめだ!!」 遠藤は知らず、極大の恐怖を口に出していた。 「滅茶苦茶だ!! 通るか! そんなふざけた願いが!! そんな世界……破綻する!! 成り立たない……在り得ない……そんなもの……秩序の破壊だ……不可能だ!!」 哲学的なことや理論的なことは、遠藤には分らない。 だからこそ本能的に叫んだ言葉は、全て彼の中の真実で、しかし―― 「ははっ、何を言ってるんだい?」 神はただ、愚かな子を見下ろす視線で。 「不可能を可能にするのが、聖杯なんだよ」 否ならば是とすればいいと、それこそ子供のような単純さでもって、答えるのだ。 「ところでね、生き返って早々悪いんだけど、遠藤。君はまた暫く死んでくれ」 「……や……めろ」 「まあ気分を害するのは分かるけど、君のいる飛行船は、もう邪魔なだけなんだ。だから落とす。 その際、いちいち君だけ、どかすのも面倒だしね」 やめろ、違うのだと。 叫ぶ声は届かない。 「なに、心配しなくていいよ」 「やめろ!」 違う、違うのだ。 死ぬことが怖いのではない。 「どうせまた――」 「やめてくれ!」 死ぬこと。 そんなことが恐ろしいのではない。 そんなこと。 『そんなこと』と思えてしまうこと、こそが。 「すぐに生き返ることが出来るよ」 「やめてくれぇぇぇえええぇええええ!!」 白光が視界を覆う。 己の居る飛行船が撃墜されたのだと分かった。 もうすぐ二度目の死を経験することも。 その軽さも。 理解しながら、高熱の粒子によって焼け爛れてていく喉で、ひたすらに遠藤は訴えた。 「やめろ殺すな!!」 命(おれ)を。 「やめろ生かすな!!」 無価値な命(おれ)を。 「やめろ! やめろ奪うなぁぁぁぁ!!」 俺の命の価値を、『〝一度しかない″尊い命』を。 あれほど希求した生への執着を、熱を。 無価値に貶めないでくれ、と。 そんな単純な願いすら、この慈悲深い神には届かない。 蒸発していく遠藤の視界の向こうで、リボンズ・アルマークは微笑んでいる。 「本当に運がいいよ、遠藤。君はこの先に続く素晴らしい世界を見ることが出来るんだ。 贄となり、魂を捧げなければならない参加者達は、永遠に消えていく彼らは、一番の功労者でありながら、それが出来ないんだからね。 ――――本当に、本当に、彼らは哀れだ」 人類救済の為に行われる儀式、そこで流される最後の血でもって。 此度の擬似的な聖杯戦争、その参加者のみを除く、全ての人類を分け隔てなく救ってやる。 「とはいえ、人類救済の為に使われる最後の死だ。 これ以上に名誉なことは無いだろうけどね」 だからほら、満足だろう? 安心したろう? 喜べ、後に続く者達は救われる。君たちは報われる。誰の血も無駄にならない。 奪われる命のすべて、消え去っていく何もかも、戻る世界を作れば納得するのだろう? 神はそう、純粋に信じているのだ。 「―――――――ァ――――」 既に焼けついて機能を止めた喉では叫ぶことすらできない。 それは違う、と。 全てを無価値にしてしまうのだと、訴える事すらもはや遠藤には許されなかった。 二度目の生、そして二度目の死。 実に軽く、軽く、軽く、なんて無価値な、 もはや自分ですら惜しむことのできない程に鮮度の絶えた、些末な命(たましい)が消え去る瞬間。 遠藤は切に恐怖した。 あれほど希求した『生への執着』がとうに薄れきっている事実に。 そして、いづれ訪れるであろう、『次に目覚める瞬間』に。 更に薄まった無価値な人生の再開に。 遠藤は切に羨む。 ここで永久に消える、64の生命、その全てを。 人類最後に『たった一度の生』を全うできる命を。 まだしもそれが、どれほど幸福な事なのかを噛み締めながら。 ああどうか、と。 彼はただ、願う。願うことしか出来なかった。 もうこれ以上、目覚める事の無いように。 何もかもこれで、最後の死(おわり)になるように。 誰か、誰か、誰でもいい。 この恐ろしい神を、止めてくれ。 ◇ ◆ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ COLORS / TURN 7 『Chase the Light!』 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ 「だからそう、君は本当に幸運なんだよ、遠藤」 舞い降りる天使。 ガンダムという、力の象徴の内側(コックピット)で。 下方、燃え尽きながら落ちていく鉄くずを、リボンズ・アルマークは見送った。 「きっとすぐに理解できる。そして感謝することになるさ。 この僕に、そして、ここで消える64の生命にね」 原型を失った飛行船は墜落の途中、地から伸ばされた泥の手に捕まり、汚濁の中心へと引きづりこまれていった。 溶かされていく、潰されていく、しかし内側で鳴り響いているだろう阿鼻叫喚は、リボンズの耳にまで届かない。 興味が失せたようにリボンズは遥か下方の黒色から視線を切り、上に目を向ける。 「この島で未だ生き残る参加者の諸君。六時間ぶりだね」 ダモクレス。 ガンダムよりも上方を浮遊する巨大要塞は既に、ゆっくりと降下を開始している。 「もう一度、改めて名乗ろう。 僕はこのゲームの主催者、リボンズ・アルマーク――人類を導くもの、すなわち神だ」 微笑を浮かべながら、リボンズは開幕を口にした。 「さあ、これより聖杯(キセキ)をこの地に降ろす」 声は島中に取り付けられたスピーカーからも流れだし、この地に生き残った全ての存在へと届けられる。 「見上げるがいい、願望器はここにある」 告げられる言葉。 「首輪を外し、ルールから外れた者達。 僕は君たちに時間を与えた、六時間という猶予を、だ。 そして君たちは選んだ。 殺し合いという理の放棄。 ――これより始まるのは、その結果だ」 最後の段階。 最後の儀式。 最後の闘争。 「六時間前と同じことを、もう一度告げよう。 『どんな形であろうとも、バトルロワイヤルは完遂されなければならない』。 故に――――」 遂に枷は外される。 「主催者として宣言する。 これよりゲームは、第二フェーズへと移行する」 定められたシナリオ通りに。 「この物語を完結させるために。 僕が手ずから―――君達を救済(せんべつ)しよう」 神の力(オーバースペック)は、ここに、残る八つの命へと、その剣を向けた。 「もう一度言う。 君たちの魂が無為なまま消えることを、僕は決して許さない」 64名という、再構築された聖杯で呼び出せる限界の存在質量。 その全の魂を散華させ、消化してこそ、世界の根源(ルール)に触れられる。 世の摂理を変えられる。 リボンズ・アルマークの望みは形になる。 余計な願望に使える魂など一つも無い。 故に最初から、この展開は必定だった。 「せめてその魂の価値を磨き、疾く女神の糧となれ」 最初から、誰の手にも、聖杯を渡すつもりなど無かったのだ。 「理から外れるというならば、僕から彼女を奪って見せろ」 唯一、己のみが、その願望を果たすに相応しいと信じる故に。 彼女を、使い切るに相応しいと信じる故に。 「喜べ。 ここが人類最後の戦場、そして君らの死こそが、人類最後の犠牲(かて)となる」 下方、黒の聖杯より湧き出る汚濁をもう一度見据え。 「そこの目障りな紛い物も、すぐに消してあげるさ。 崇高なる儀式の邪魔だ。一秒すら存在を看過するつもりはない」 そして最後に、下方から登り来る、白き閃光。 「……だけどその前に。 勇敢にも現れた君を、歓迎しなければいけないね」 最初にやってきた尊い犠牲を、視界に入れたその瞬間こそ。 「さあ、救済の時だ。 リボンズ・アルマーク――リボーンズ・ガンダム、これより武力介入を開始する」 この世界における、最後の戦いの始まりだった。 ◆ ◆ ◆ 紅蓮の炎が業と巻き上がる。 散った火の粉が飾り付けられていたカーテンや紙材に燃え移って、その範囲をじわじわと広げていく。 【F-6】に設置されていた展示場。 各々の世界で作られた製品を閲覧できた館内には、それらの展示品はひとつも残っていない。 あらゆる人智、人の生み出した造芸は見る影もなく焼け落ち、あるいは押し潰された。 展示ホールの中心部。出展世界の固有技術を一覧に並べた大型スペースの床を突き破って顕れた黒い泥。 黒としか形容できない色。赤い灼熱を孕ませて奈落より躍り出た泥の波は、自らを塔のように積み重ねて"上"を目指す。 それは人の知恵に預からない、だが確かに人の想念によって生まれたモノだ。 燻る黒煙も燃え盛る焔も、それがこの世に現出しただけの余波に過ぎない。 塔が生み出す余熱だけで近くにあった人工物は融けて炎の塊に姿を変える。 零れ落ちた滴は触れた箇所を焼け爛れさせ、燃え尽きるより前に重量に耐えきれずに倒れ込み、更なる延焼を誘発する。 いずれ被害は全館にのぼり、その後は近くの建築物、街そのものを火の海に飲み込んでいくだろう。 そこまで至ったとしても黒い泥は手を緩める事はない。滾々と湧き出る泥が収まらない限り、殺戮は世界の果てまで起こり続ける。 それこそが是の望みだ。是に人々が願った祈りであり呪いだ。 故に其の名を『この世全ての悪(アンリマユ)』。 絶対善神と対極の名を冠するに相応しいだけの破滅を行うため、是はここに生まれ出でた。 この世の地獄を具現させている大広場。そこに、炎ではない影が立っている。 輝きのない瞳。異様に黒ずんだ左胸。 地下を突き破る黒柱の前に、まるで見守るように傍らに身を置く、爪先から頭頂まで黒一色の長身。 生きるものが存在できない筈その場所で、言峰綺礼は静かに立ち尽くしていた。 「……ほう」 毒が舞う炎上を気に払いもせず、言峰は首を上へと傾ける。 頭上に浮かぶのは天上に吊るされた剣、ダモクレス要塞。だが今ここに限っていえばそれには違う意味が込められている。 即ち、聖杯の収められし祭壇。バトルロワイアルの勝者に与えられる窮極の賞品。 既に潰えた運命を塗り変えるほどの奇跡をくるんだ巨大な揺り籠だ。 「予定とは違った動きだったか。いや、これは予想以上と評すべきかな。リボンズ・アルマーク」 頬をなぞる熱気をまるで意に介さないまま、喜悦さえ孕んだ声をこぼす。 目論見を外れたといいながら、むしろそれを歓迎するかのように。 前提として、言峰の目的はバトルロワイアルの優勝、転じて聖杯の獲得ではない。 元を辿れば主催の組する一員、運営役を務めていた身だ。 商品たる聖杯を手に入れる権利を持つのは殺し合いの参加者と、主催者として参戦を表明したリボンズのみ。 優勝の競い合いにおいて言峰は飽くまで部外者、この戦争の内枠に踏み入れる資格は持っていない。 無論、参加者も他の主催者も全て皆殺しにして残った聖杯を奪う事も手段としてあるが……言峰にはそんな無粋な真似を起こす気はなかった。 「むしろ、こちらの動きなど予測されて然るべきだったのか。 そも私達の望みは始めから相反している。 お前は全ての参加者を手ずから殲滅する必要があり、バトルロワイアルの優勝者として聖杯を使う気でいる。 対して私は―――私自身に望みなどなく、お前が処罰しようとする者のいずれかにこそ聖杯が渡るべきだと思っている」 聖杯に、自ら叶える願いに、興味はない。 これまでの言峰綺礼の人生において変わりなかった結論だ。 興味の対象は別にある。自身が持ち寄った聖杯から生まれるモノ。そして今も戦う、僅かに残った参加者達にこそ。 「その為なら、私はコレを未完成のまま解放する事も辞さん。 破壊しかもたらさぬモノ。後の再生などあり得ないモノ。 神聖にして厳かなる儀式を御破算にするのに、これ程適したモノはない」 放出される泥は、いわばあまりに早い出産で元の形を保てず溶け崩れてしまった胎児の肉片だ。 一個の生命として誕生することは叶わないが、その殺傷性に疑いはない。 人を呪い殺す単一能に特化した悪神の成り損ないは、生まれてこれなかった恨みを晴らすが如く全ての命に降り注ごうとしている。 神を名乗る者(リボンズ)の勝利という定型を打ち壊し、バトルロワイアル本来の形に戻す新たな舞台装置。 いや本来の形すら、ぐずぐずに溶かしてしまいかねない破滅として。 「衝突が避けられんのも当然だったな。互いの目的の達成に互いが邪魔ならば食い合うのが道理。そしてその一点に関して、私は容赦が利かん。 積年かけて築き上げた君の準備、設備、配備。注いできた信念と想念。 それらの結晶である悲願の成就を、達成の目前で粉微塵に打ち砕く。それはさぞ―――ということだ。 強いて言うなら――――――お前の願いを破壊することが、今の私にある、ささやかな願望……という事にしておこうか」 酸鼻極まる殺し合いの果て、去来するものとは何か。 最低にして最悪。混ざり合って出来た蠱毒を抜けて残る物。 ソレを何を思い、何を望むことになるのか。 求める答えは、それだけだ。 その程度の事の為に、己は再び得た命をこの局面に費やそうとしている。 傍から見れば、何とも愚かしい。あまりに馬鹿げてる。 「……分かっていたとはいえ、成る程、私もつくづく救い難い男だ。 御子の再臨を体験したなど信徒が担ぎ上げる程の奇蹟だというのに。 だが仕方あるまい。それにしか関心を持てなかった人生だ。 ならば旅路が終わるまで、私は私として在り続けるのみだろう」 くつくつと、頬を吊り上げて自嘲する。 一度死んだ程度で直らない、否、正しく歪んだ己の性根をたまらなく愉快に感じて。 ―――聖杯を降ろす場所には、必要な条件がある。 本質は霊体である聖杯には、それを現実に繋ぎ止める器と、降霊に耐え得るだけの霊脈を持った土地が必要だ。 バトルロワイアルという形式が開始された時点で、聖杯降誕のお膳立ては終わっていた。 後は予め配置された霊脈が流れる土地に「器」があれば、自動的に降臨の儀が始まる。 ここまでの流れは優勝者が決まり次第起動する、参加者にとってさほど知る必要性のない情報だ。 言峰の隠匿しているもう一つの聖杯も、起動させるには同様の手順を踏まなければならない。 定まれた候補地は三つ。 霊格の高い順に、【B-2】の火口エリア、【D-4】の円形闘技場、そしてこの展示場がある。 荒耶の工房が置かれていたここは、会場内での研究という彼のために止む無しとして帝愛から提供されたものだ。 会場機能の調整の役目を負うという名目がある以上ある程度の格のある霊地の方が都合がいい。 かといって、一番上質な火口エリアを与えるには優遇が過ぎる。 よって帝愛は、最低限会場に手を伸ばせられるだけの土地である展示場地下を受け持たせた。 図らずもそれが、荒耶と結託していた言峰が聖杯を隠匿する場所として利用されることになった。 より確実な召喚を望むなら、当然優れた霊地である火口地、或はエリア中心となる闘技場を選ぶのが常套だ。 立地的にも邪魔が入りにくい山岳部。 まして火山エリアに直接踏み入った参加者はヒイロ・ユイとファサリナの二名のみであり、受けた被害も微少。 リボンズが祭壇をそこに選ばない理由はないと、言峰は判断していた。 よしんばあちら側の未だ知り得ぬ事情で二番目の霊地である闘技場に決める事があっても、 わざわざ最も劣る霊脈の展示場を使う可能性は著しく低い。 故に一切の邪魔が入らないと踏んで、この場所を己の聖杯の祭壇とした。 完璧な聖杯を求めるリボンズと違い、言峰はただ招き寄せるだけでいい。 正確な願望成就など必要ない故に、要害や霊格の憂慮は不要だった。 質や完成度においてイリヤスフィールの「白い聖杯」に大きく劣る黒聖杯が唯一勝る点。 杜撰な準備であっても問題なく起動できる、即効性の優位を効果的に利用したのだ。 先んじてアンリマユを発生させる事で、霊脈の全土を穢し、戦いの主導権は言峰が握る。 機先を制するのは戦いにおいての常道の策。 これでリボンズは既に整えられた道を歩かざるを得ない。 穢れなき酒杯を、汚泥の上に落とすような愚行は侵すまい。 「などと……読んでいたのだがな。やはり私も、衰えたということか」 だがしかし。 現実の光景はその想定を真っ向から覆すものとなって表れていた。 現在、イリヤスフィールを乗せたダモクレスは、言峰の頭上へと位置を定めている。 即ち、アンリマユで構成された泥の塔の真上に。 それで終わらず、今度は眼下の様子など知らぬとばかりに会場への降下を始めている。 元は同一の存在としてあった、いわば兄弟器とでもいうべきふたつの聖杯。 対極の性質でありながら、黒い聖杯は他のどの生命に見向きもせず、引き合うように天上の白を目指している。 もしも万が一、黒聖杯が白聖杯に及んでしまえば、何が起こるのか。 今は完全に弾かれているが、仮に内部のイリヤスフィールに接触し取り込んでしまえば、何が巻き起こるのか。 結果は言峰にとっても想像の埒外。 足りなかった肉片を埋め合わせることで史実の通り、邪神の孕み胎として完成するのか。 それともそれ以上の、ひとつの惑星を侵すだけでは収まらない何かへと変貌するのか。 何れにせよ、この世界のみの崩壊だけで済むとは思えない。 それぞれの参加者を通じ繋がっている全ての並行世界へと、全人類を呪い殺す悪を、雪崩のように流出させる可能性すら存在するのだ。 黒き聖杯は、もはや数少ない、白き聖杯にとって有害な要素である。 残された、ほぼ唯一と言っていい、そして最大の不穏分子。 だからこそ、白と黒の真っ向勝負だけは"無い"と見ていた。 そんな言峰の読みは、それこそ完全に読まれていた。 第三霊脈たる展示場で黒聖杯を起こすことを、リボンズは最初から予測していたに違いない。 並行世界の記録から、第四次聖杯戦争での言峰の行動を分析したのか。 いずれ、こうして言峰が思い描いていた絵図は呆気なく崩壊する。 少しずつ、ゆっくりと、しかし確実に地上との距離を縮めつつあるダモクレス。 目前に吊り上げられた特上の餌に、黒の聖杯は無数に枝分かれした手を伸ばし、糸に縋る餓鬼の如く白光へと殺到する。 自らに触れようとする不浄に、ダモクレスの全体から空間を白く食い尽くす烈光が浴びせられる。 痩せ細った手は指先をかけるのも叶わず、残滓も残さず抹消させられた。 白聖杯を固める防備はまさに万全だった。 器たるイリヤスフィールを魔術的・生体的にバックアップする、今や巨大な量子魔術書と化したコンピュータ・ヴェーダ。 物理的な害から守護する城壁であるダモクレス。 そして何よりも、リボンズ・アルマークの守護がある。 これらが揃う限り、内部のイリヤスフィールに穢れが及ぶ要素は極限までカットされる。 現存する参加者が結集しても、アンリマユが押し寄せても、その城壁が罅割れもしないだろう。 趨勢は明らかで、先は見えている。 何れ、降りてくる神の威圧に押し潰されるが如く、黒き聖杯は消滅させられてしまうだろう。 「まったく、どこまでも傲慢なことだ」 事実として、アレは傲慢だ。 直に接してみて、リボンズの性質は理解できた。 だが傲慢には傲慢なりの理屈が通っていることを、言峰は知っている。 「――――――……なるほど。つまり、お前は」 ひとつの答えが脳裏に浮かぶ。 それは実に単純で、分かりやすい。 故に異論を挟む余地のない、恐らくは的を射ている答え。 ―――あの男は、ただ単に、誰よりも強く己を信じている。 言ってしまえば、 『どうせ黒聖杯は潰すのだから、最も手っ取り早い方法で潰そう』 という、たったそれだけの事なのだ。 直接赴き、『女神(イリヤ)を守る為に危険(どろ)を避けるだろう』という驕りごと天上から押しつぶし、跡形も無く消滅させる。 それを実行移すだけの、圧倒的、自信現れ。 自己の強大さに疑問を持たず。 行為に迷いも曇りもなく実現する。 決して間違いはないと、憚ることなく正当性を謳う。 恒久的な世界平和。 リボンズの掲げる目的。このバトルロワイアルが開かれた真の理由。 言葉にしただけで嘘になるようなそれを、リボンズは本気で叶えようとしている。 叶えるべき願いである故に、叶うのだと確信している。 かつて、同じ理想を叶えるために奇跡を望み、愚かにも全てを喪い何も為すことなく死んだ男がいた。 その男とリボンズの最も大きな差異は、リボンズにとって世界平和とはただの手段でしかないこと。 世界を救う為に幾多の試行をして、聖杯を使うと決めたのではなく。 初めに己があり、己の欲するものを叶えるのに、世界平和という形の結末が必要だっただけ。 人を導くべく造り出された肉体も頭脳も。 純正の粒子炉を備えたガンダムという強大な機動兵器も。 揃えられる限り接収した無数の異世界の技術すら、男にとっては彩を与える付随物でしかない。 自分こそが世界を救う神なのだと豪語し切る、尊大に収まらない精神。 己の力ではなく、己そのものへ対する絶大なる信仰。 それこそが、リボンズ・アルマークにとって、最大最強の武器であるのだと理解した。 「認めよう。 圧倒的な自己への信頼。あらゆる可能性を真っ向から打ち破る事に恐れを抱かない気概。 確かに、人ならざる者にしか届かない境地だ。人の領分を超越したといって過言ではない」 そう、言峰は強さを認める。 「ならばこそ、私も私の望みを言わせてもらおう。 楽園を堕とし、擁する果実を食らうという禁忌の原罪をもって、この主を問い殺す。 ああ、それもまた―――」 微笑のまま、言峰は頭上の白城から視界を外し、目の前と向き直る。 既に展示物は全て燃え落ち、周囲には外からの侵入を拒絶する炎の柵が形成されている。 言峰にも逃げ場はないが、邪魔者の入る隙もない好都合な空間。 それでも、対峙する者がいるとしたら、その者にこそ資格がある。 神にも譲れぬ、己だけの望みを込める資格が。 燃え盛る壁を吹き飛ばす魔手の一撃によって、一箇所の孔が穿たれた。 ずり落ちる壁面。飛散する破片。 切り開かれた空洞から、一つの存在が姿を見せる。 先に待つ、幾億もの呪いの集積した塔に怯みもせず、前へと踏み出す。 熱気舞う空間に、極低温の殺意を篭めた視線が対峙する者に突き刺さる。 心底からの笑顔のまま、言峰綺礼は諸手を挙げて入場者を迎え入れた。 「待っていたぞ。バトルロワイアルを生き残りし者。 それでは、最後の開幕だ。 己が胎を晒し、胸を開け、頭蓋を割り、君が叶えるべき願いを見せるがいい。 ―――コレもまた、其の時を待ち望んでいる」 背後に聳え立つ。 この世全ての悪の根元にて。 「―――――よォ。 俺を差し置いて『悪』の殿堂ここに現るってかァ?」 招かれた存在は。 「ひはっ面白れェ……イイね!イイねェ!さいっこォだねェェ!!」 ソレが在る事を、決して許せぬ彼は。 「ぜンぶ、殺してやるよ」 膨大な狂熱を乗せて、言い放った。 「―――ゲームオーバーの時間だぜ」 ◆ ◆ ◆ 風が吹く。 温度が上がる。 何かが、近づいてくる。 鋼の音が鳴っている。 荒野に鋼の音が響いている。 それは戦いを告げる音。 消えぬ炎の上がる合図。 獣のような人の、人のような獣の、人を超えたモノの、動く証左。 ――――カラ、カラ、カラ、カラ。 鉄の擦れる残響が、嵐の到来を告げている。 ――――ザリ、ザリ、ザリ、ザリ。 砂利を散らす足が、戦火の到来を告げている。 ――――ハ、ハ、ハ、ハ。 熱烈の笑みが、ソレの到来を告げている。 やっと、やっと、やっと来たぞと歓喜しながら――― 「――――開戦だ」 最後の、戦争がやってくる。 ◆ ◆ ◆ 「つまり参加者は誰一人として勝つことなんて出来ない、ということさ。 わかるかい? 原村ちゃん」 「わかりません」 「バッサリだねぇ」 そうして、忍野メメは肩を竦めながら振り返った。 見える景色は前方と同じ、黒の筋が幾重にも張り巡らされた不気味な廊下。 数歩後ろをついてくる少女の表情は、暗い。 「じゃあ『例えばのお話』で解説してみよう。 君は麻雀が得意らしいけど、そのルールを変更できる人に勝てるかい?」 聞くと、少女はやはり不快そうな表情を作る。 あり得ぬこと、起こりえぬこと、つまり非科学的なこと。 それらの問いに答えることは、原村和にとって生産的な行為とはいいがたいのだろう。 忍野が彼女と行動を共にした短い時間。 黒服に見つからぬよう飛行船を脱出し、 この殺し合いの会場、その今や中心地と言っていい展示場内部の外周廊下に侵入するまで。 非現実的な例えを孕んだ話をする度に不満げな顔をされれば、誰にだってその傾向を掴むことができるはずだ。 「ルールを変える相手? まさか対局中にですか?」 「そう、君の嫌いなオカルトじゃない。あくまで論理的な話さ。 点数計算や役作りの条件、それらを都合の良いように設定できる者、所謂ゲームマスターというやつだね」 「勝てません」 「そうだよね」 「というより、それはゲームが成立しなくなると思います」 「まったくもって」 かたく真面目な声。おどけたような声。靴音。 展示場外周廊下に響く音は、この三つともう一つ。 壁を走り、この建造物の中央へと流れ込んでいく黒い筋が蠢く鼓動。 まるで怪物の腹の中のような通路を平然と歩き続けながら、忍野は言葉を続けていった。 「ゲームの勝敗を論じるうえでのポイントだ。 ルールに則って戦う者達が決して勝ち得ない存在がある。 ルールを決めた者、ルールを作りルールの外側に在るモノ。 故に自在、故に無敵、縛られることなく縛りつけるゲームマスター。アウトサイドの力さ。はっはーイイご身分だね」 暗く、黒く、そして長い廊下をただただ歩き続けながら、二人は足と話を前に進めていく。 「だけどね、そう、原村ちゃんがさっき言った通り、その対戦カードは本来成り立たないんだ。 ルールを作る者自身が、作り上げた秩序を乱すのはご法度だからね。 それじゃゲームじゃなくてただの殺戮だ。聖杯を降ろす儀式には成り得ない。 故に――」 ルールを決める者。 ルールに従って動く者。 絶対的上下関係がある、それ故に同じ卓には座れない。 だが可能とする方法があるとすれば。 「『殺し合い』という前提そのもので誘導し、リボンズ・アルマークは成した。 彼が儀式に介入するもっともシンプルな手段。 『参加者自身にルールを破らせる』、ことをね」 ルールに縛られる者。 そしてルールマスター、アウトサイドの力。 忍野が話す『例え』がそれぞれ何を指していたのかは明らかで。 作られた構図は浮き上がる。 作った仕組みを外側から壊せないなら、内側から崩せばいい。 そして修正という名目で自らを割り込ませる。 ゲームを成立させるために『必要な枠』として捻じ込む。 自ら構築した『白き聖杯』というシステムすら欺き、リボンズは参戦を成したのだ。 荒耶宗蓮、言峰綺礼、ディートハルト・リート。 殺し合いという儀式を何事もなく運ぶには、些か以上に難がある人材選出。 並行世界を知るモノならわかる筈だろう。彼らはカオス、この場所に呼び込んで正しき仕事をする筈が無い。 更には内側からの崩壊を仕込まれた禁書目録の変調、その静観。 思えば、幾つもあった綻びの胤。 ルール自体に仕込まれた、ルールを崩す因子。 最初から、状況をこうするために仕組まれたとするならば。 「その結果が、これ」 現に状況は混迷を極めている。 荒耶宗蓮は暗躍を重ね、言峰綺礼は会場にアンリマユを流し込み、ディートハルト・リートは裏切り、インデックスを参加者に与えた。 禁書目録は壊れながらも動き続け、今も変調を続けている。 そうして作られたのが、この、どうしようもない盤面だった。 地は黒き聖杯が蠢き、聖杯戦争という裏の目的すら巻き込んで一切合財を呪いの渦に沈めんとしている。 参加者は首輪という戒めを破壊し、定められたルールを反故にしようとしている。 そこにリボンズ・アルマークは降りていく。 イリヤスフィールという聖杯と共に。 混迷を極め、崩壊の危機に瀕した聖杯戦争の救世主。終わらせるために舞い降りる者。 黒の泥を消し去り、定めを投げ出した参加者の命も全て屠り、聖杯が求めるものを与える男。 強引であろうとも聖杯は納得せざるを得まい。 なぜなら彼こそが、唯一残った『殺し合いに勝ち抜いて願いを叶える者』なのだから。 現にこの場で、聖杯に到達するにおいて、彼より相応しい者は居ないのだから。 そう、だから、この盤面は――― 「彼らは……生き残った彼らは……絶対に……」 「勝てないね」 忍野は断言する。 彼らは彼らのままでは勝てない。 リボンズ・アルマークとの力の差は絶対だ。 いま彼らが握る物はリボンズ・アルマークから与えられたモノ。 いま彼らが振るう力はリボンズ・アルマークに許されたチカラ。 それでは、勝てるわけがない。 勝敗はあまりにも明らかで。 次の忍野の言葉が、その現実を否定する事に繋がると。 果たして原村和は期待でもしたのだろうか。 「でもそれで何か、悪いことがあるのかな」 「……ぇ?」 「だから、リボンズが勝って、たとえば原村ちゃん的には何か不都合があるのかな? ってね」 忍野は更に問いかける。 「だって見ただろう? リボンズ・アルマークが実現する願いを」 「それは……ですが……」 「アイツがいけ好かないとか、アイツのせいで何人も死んだとか、そんなオカルトありえませんとか、そういうんじゃなくてさ。 原村ちゃんが好きな『現実的なお話』としてだよ。 リボンズ・アルマークが勝利し、その願いを……『恒久的世界平和』ってやつを叶える。 夢とか幻想じゃない。誰も殺されない、誰も傷つかない、誰も泣かない。 化学的に論理的にデジタル的に、現実的に、本当にそいつが実現するっていうのなら」 オカルトでも何でもなく本当に、世界が永遠の平和を手にするならば。 「なあ? それでも、ここで永遠に消える64の命の方が価値ありますって、原村ちゃんは言えるのかい?」 永遠の平和と、たった64の命、どちらが優先されるべきかという、それは不条理を挟まない至極単純な問いだった。 この世界を知らぬ者、失われる64人を知らぬ誰かに問いかければ、回答は明らかで。 原村和もまた、一番大切なモノの為に、それ以外を犠牲にしてここに居る以上、忍野の言葉を否定する事は出来ない。 「だから、もう一度言うよ。『命は平等だ』なんて、僕の一番憎む言葉さ」 そして事実、リボンズ・アルマークこそ、聖杯を手にするべき者なのだろう。 彼ほど単純に、世界が希求する願いを願望器に捧げられる者は、他にいないのだから。 「この際だからもう一度ハッキリ言っておく。僕は彼らを助けない」 「…………」 「分かったかい?」 「わかり……ました……」 うつむいた和の声に、諦観が混じり始める。 正しく伝わったのだろう、忍野という男の性分が。 そして理解したのだろう、なぜ今、忍野がここに居るのかを。 「じゃあ、あなたはこれから、どうするんですか? 誰も助けずに、誰も救わずに、あなたは……」 忍野という男を理解して。 絞り出すような問いに、返される答えは、やはり軽く。 「ん? 当然、お仕事だよ。 僕は『この特設かつ即席の不安定な世界が、ふとした拍子に調和を崩さないようにしろ』って依頼されているんだから。 いつものようにバランスを取れって、ね。 だからいつも通り、バランスを取ろう。帳尻を合わせようと思うんだ」 だけどその言い方は、少し引っかかるところがあった。 「だからとりあえず、その『願い』ってやつの。帳尻を合わせるとしようかな」 「……え?」 前言撤回なのかもしれなかった。 軽やかに歩き続けていた男は、展示場廊下に設置された自販機の前、不意に足を止めて、告げる。 「じゃあ、とりあえず、ここからは『この子』をおんぶして行かなきゃいけないから……って、なんだい? 原村ちゃん、さっきからコロコロ表情が変わって面白いね」 伝わっていなかったのかもしれない。 まったく理解していなかったのかもしれない。 事ここに至っても、原村和には、筋金入りのデジタルである彼女には。 「……その子は?」 忍野という、怪奇(オカルト)専門の男を理解することは、到底できていなかったのかもしれない。 「久しぶりのインデックスちゃんだね。 阿良々木くんを追ってここまで来たのかな。だとしたら先回りになっちゃったわけだ」 廊下の突当り、まだかろうじて泥の浸食を免れた窓から差し込む、僅かな西日に照らされた場所。 そこだけは周囲とは少し違う、穏やかな雰囲気を保っていた。 ほんの僅かな陽の光の中央、壁に設置された自販機と首輪換金機の隙間で、少女が一人眠っている。 白い修道服のシスター。 名をインデックス。 恐らく忍野や和と同じ方法で、此処へと移動してきたのだろう。 「これも、さっき言った事なんだけどさ。 平等じゃないんだ、命はね。 リボンズ・アルマークに叶えんとする壮大な救済の願いがあるように。 もしも参加者達に、そんな綺麗で美しい願いに張り合うような、それぞれに抱く、自分勝手な膨大の我欲(エゴ)があるのなら」 忍野は彼女を背負い、また先へと歩き出す。 「その二つの、バランスを、取ってみよう。それが僕の仕事だからね」 飄々と遠のく背中を追いながら、原村和はもう一度、問うていた。 さっきと似たようで、すこし違うコトを。 「あなたは、これから、どこにいくんですか?」 「ん? そうだね、とりあえず阿良々木くんの顔でも見に行ってみるかな。 どうやら彼も近くに来てるみたいだし、ついでに少し話したいこともあるしね」 「あの……」 「そうだ原村ちゃん、これ、バイト代だ。今のうちに渡しとくよ」 「あ……」 古びたお札を受け取りながら、やはり胡散臭そうに見上げる彼女には、まだまだ分からないのだろう。 律儀にお礼だけは、返しながら、考える。 この男、果たして善人なのか、悪人なのか、あるいはただの――― 「ありがとう、ござい……ます」 気分屋なのか。 【 1st / COLORS -END- 】 ――嗚呼。 「Ich weis nicht, was soll es bedeuten」 降りていく。 「Das ich so traurig bin」 ゆっくりと、私は世界に降りていく。 「Ein Marchen aus alten Zeiten」 あと少し、もう少しで、私の願いは果たされる。 「Das kommt mir nicht aus dem Sinn」 さあ、目を開けよう、立ち上がろう。 「Die Luft ist kuhl und es dunkelt」 閉じこもっていた部屋から出よう。 「Und ruhig fliest der Rhein」 お外に出たのは久しぶり、吹き抜ける風が、私の頬をくすぐっていく。 「Der Gipfel des Berges funkelt」 降りていく船の上、夕焼けの空の下、私はここで、待っている。 「Im Abend sonnen schein」 ここで、待っていよう。 あと少し、もう少しだけ、待っていよう。 もうすぐ私のもとにやってくる、誰かの願いを待っていよう――― 「Die Lorelei getan」 今はただ、口ずさむ、ローレライの詩と共に。 【 LAST BATTLE -start- 】 時系列順で読む Back COLORS / TURN 6 『U&I』 Next [[]] 投下順で読む Back COLORS / TURN 6 『U&I』 Next COLORS / TURN 1 『Continued Story』 315 第六回定時放送 ~Loreley~ リボンズ・アルマーク 338 [[]] イリヤスフィール・フォン・アインツベルン 326 See visionS / Intermission 2 : 『悪の教典』 言峰綺礼 321 See visionS / Intermission 1 『LINE』 - Other - 忍野メメ 原村和 328:See visionS / Fragments 11 『正義と悪』- 一方通行 - 一方通行 323 See visionS / Fragments 7 『Mercenary』 -アリー・アル・サーシェス- アリー・アル・サーシェス
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前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 浮遊大陸アルビオンの北東部、岬の先端に聳え立つ名城ニューカッスル城は、 激しい敵艦からの砲撃と、百倍を超える大兵団の前に、遂に陥落した。 ウェールズ皇太子は、混乱の最中に『味方の裏切り』で死亡。 老王ジェームズ1世は、城を枕に討ち死に。アルビオンのテューダー王朝は断絶した。 略奪が始まるも、もはや目ぼしいものは軍資金として売り払われ、非戦闘員は逃れた後。 腹いせのように、残った将兵は嬲り殺しにされ、仲間同士の醜い争いも始まる…。 「おおミスタ・ワルド、不用意に『あの姿』を現さないで頂きたい。こちらの兵にも死者が出たぞ」 「いやいや、済まないね、クロムウェル閣下。ちと面白い奴らがいたもので」 部屋に入ってきた青年貴族はジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド―――― 今は彼を乗っ取った『魔眼のバックベアード』が、にたりと笑いながら答える。 松下の放った『照魔鏡』の閃光で右目を焼き潰され、隻眼だ。 相手は三十代半ばの痩せた男。法衣を纏い、カールした金髪に聖職者の帽子を載せている。 ここは陥落した城内の一室。時は深夜。忌まわしい者たちの策謀が巡らされていた。 「まあ、『ウェールズの命』と『アンリエッタの手紙』は私が奪った。 この恋文があれば、トリステインはゲルマニアと同盟を結べず孤立するだろう。姑息な作戦だがね」 「どちらにせよ侵攻するのに変わりはないさ。『聖地』に攻め込む前に、少し地上基地を作るだけのこと。 遅かれ早かれ、地上の諸国は皆我ら『レコン・キスタ』の下にひれ伏す!! 忌まわしきエルフさえも!!」 『レコン・キスタ』の代表者、貴族会議議長オリヴァー・クロムウェルは、興奮して諸手を天に掲げる。 彼は人間であり、魔法さえ使えない『平民』の司教に過ぎなかった。だが…。 「そうなれば、私の野望も叶うというものだ。協力は惜しみませんぞ」 部屋の隅で声がした。低い嗄れ声ながら、巧みに人心を捉えるような魔性の声。 「ふっはははは、感謝しますぞベリアル閣下。あなたが水の精霊から『アンドバリの指輪』を奪い、 古臭い王家を倒せるほどの強力な軍勢と権勢を私に授けて下さった。 あなたこそ私の救世主、いや、神かもしれない!」 そこにいたのは、白髭の老いた貴族の姿をした『悪魔ベリアル』。 偉大な公爵、炎の王、虚偽と殺戮の貴公子、隠れた賄賂と暗殺の魔神。 闇の王にしてこの世の王。『無価値・邪悪』がその名であり、堕天使のうちで最も美麗にして卑劣。 悪魔の王サタンの別名。クロムウェルは司教でありながら、『悪魔』と結託したのだ…。 「どれ、雌犬(ビッチ)の姫様の恋文を拝見させてもらおうか。ひひひひ」 クロムウェルが下品に笑い、亡きウェールズが遺した古い手紙の封を切る。 すると封筒の内側から『青い炎』が立ち昇り、彼の手を焼き焦がした! 「ぎゃあっ!? 何だと!?」 炎は手紙自身をも焼き捨て、白い灰が残る。 「ふふん、魔法の封印かな。どうもあの『東方の神童』のにおいがするぞ」 『ワルド』とベリアルは、呻いてうずくまるクロムウェルをゲタゲタと嘲笑した。 「さてクロムウェル閣下、アルビオンは滅び、その空中艦隊も接収できた。 準備が出来次第、難癖をつけてトリステインに侵攻することになろう。 その前に私はゲルマニアとガリアを巡り、援軍が送れないよう宮中に細工をしてこよう」 ベリアルが提案する。 「戦場の後始末と軍需物資の徴発には、私の部下をお付けしよう。アルビオンの貴族より有能だよ」 ベリアルの足元の影から、二体の『悪魔』が現れる。 片方は二つの鴉の頭を備え、黒い体と鉤爪を持つ。 もう片方は猿のような顔に黒猫の耳と尾を備え、小役人の制服を着ている。 「『富の魔神』マンモンと、『地獄の出納係』メルコム。力はたいしたことないが、 地下資源や金銭に関わることならお手の物だ。きっとお役に立つことだろう」 悪魔たちは人間に姿を変え、相手を軽蔑しきった笑顔でクロムウェルに恭しく一礼した。 クロムウェルは歯ぎしりしながら立ち上がる。 「ああ、頼みますベリアル閣下。陰謀にかけてはあなたの右に出る者はいない」 「そうだともクロムウェル閣下。私は『人の子』に虚偽と悪意と怒りを吹き込み、 それを大きく育て上げるのが何よりの愉しみなのだからね……」 ベリアルはこの上なく邪悪な笑みを浮かべ、闇の中へ姿を消した。 『ワルド』も同様に部屋から立ち去り、クロムウェルと二人の悪魔が残された…。 「新国家は、『神聖アルビオン共和国』とでも名づけよう。私の、私の国だ。 わ、私は『神聖皇帝』だ。平民も貴族どもも、この指輪で支配してやる」 クロムウェルは、『アンドバリの指輪』の妖しい輝きを見ながら、呟いた。 心を操り、死者にさえ仮初めの生命を与え、傀儡とする指輪。その使い手もまた、傀儡であった。 「ではお二方、まずは『皇太子のご遺体』を探し出して欲しい…」 「ご苦労だったな、『土くれのフーケ』。いや、マチルダ・オブ・サウスゴータ」 ラ・ロシェールの町に取り残され、場末の酒場で不貞腐れていたフーケのもとに、再び『白い仮面の男』が現れる。 「おかげさんでね、ワルド子爵。小童たちの足止めくらいにはなったかい? ……あたしは年増じゃない、二十三歳は女ざかり…ブツブツ」 よく分からないが、精神的に何かショックを受けている。ちょっと眼がうつろだ。 『ワルド』が仮面を外し、隻眼になった素顔を見せる。 本体は雲の上のアルビオン、ここにいるのは『遍在』の分身だ。 「ふふふ、『トライアングル』メイジは結構な戦力だ。もうすぐひと働きしてもらうさ。 なあ、年増、小母さん、オールドミス、お肌の曲がり角、熟女、更年期。ウワッハハハハハハハハ」 「ブチ殺されたいかい…と言いたいが、あんたとは『格』が違う。やめとくよ。 …第一人間かどうか、怪しいしね。命と自由とが保障されて、カネさえ貰えりゃ文句はないさ」 フーケ、いやマチルダも、『ワルド』の漂わせる冷たい妖気に引いている。 彼女はアルビオン貴族の出身。家はサウスゴータの太守で、かつて王家により家名を取り潰された。 アルビオン王家が滅んだと聞いても、『ざまあみろ』と思う以上の感慨はない。 いまさら貴族様に戻る気もないし、盗賊稼業が性に合っている。守りたいものもある。 …でも、一応結婚願望はあるのだ、やっぱり。 (ああ、始祖ブリミル様。どうかあたしに、いい男をお与え下さい。ロリコンの妖怪とかじゃなくて) (つづく) 前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ
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幻想麻雀での特有のルールを解説しています。 採用されている麻雀の基本的なルールについては基本ルールを、 幻想麻雀での卓毎のルールについては卓ルールを参照下さい。 魔力ゲージと能力 喰い替え 牌交換系能力と王牌の関係 魔力ゲージと能力 幻想麻雀では能力有りの卓の場合、魔力ゲージを消費して能力を使うことが出来ます。 能力は魔力ゲージが1ストック以上貯まっている場合に利用可能です。但し、本読み妖怪と少名針妙丸については2ストック以上貯まっている場合に利用可能です。 能力はキャラ毎に利用可能な状況が決まっています。大きく分けると、自摸時、第一自摸時、その他の3つに分類出来ます。 自摸時以外の能力は利用可能なタイミングで利用するかどうかのメッセージが表示されます。 自摸時発動の能力は左下のボタンを押すと能力を発動することが出来ます。 能力を利用するとストックを1つ(或いは2つ)消費します。 継続系の能力や、次局で発動するタイプの能力は状態として表示されます。3Gまでと違い、この状態は同時に複数個付与されます。 魔力ゲージはツモ番毎、局開始時(配牌時)、失点時に増加します。増加量はキャラ毎、卓毎に異なります。また、東場よりも南場の方が増加しやすいです。 キャラ毎にストックの上限も決まっています(1~4)。上限に達した場合はそれ以上貯まりません。 状態系の能力の場合、重ね掛けは基本無意味です(但しリリーを除く)。 第一自摸時の能力の場合は、自身が最初のツモまでにポンやチーをすると能力の利用が出来ません。但し、ダブリーなどと違い、他家のポンやチーがあった場合でも利用は出来ます。チルノやキスメなどの能力でツモ切りになっていた場合も同様。但し、地和など第一自摸の時に和了出来る状況だった場合は能力が使えます。 喰い替え 幻想麻雀ではポンの現物喰い替えとチーの筋喰い替えができる。 そのため以下の事を考えておくと和了率UPや打点UPに繋がる。 基本ルールでも説明されているが、チーの現物喰い換えは出来ないので注意。 喰い替えでの喰いタン (123m - 4mチー打1m) ドラ鳴き対応 (345m - 2mツモ打5m - 赤5mチー打2m) 3色、イッツー移行喰い替え (123345789s - 6sチー打3s) 安全に形式テンパイ維持 (999m - 9mポン打9m) 牌交換系能力と王牌の関係 まず、前提として、幻想麻雀では牌山を生成するときに、王牌(ドラ表示牌などが配置されるツモることが不可能な14枚の牌のこと)とそれ以外を分離していないことが分かっている。 分かりやすく考えるならトランプの場札のように、牌を裏返した状態で山牌として積まれていると考えれば良い。 即ち、プレイヤーはその山牌の最も上の牌をツモ牌として得る、ということである。 よって、この考え方でいえば王牌とは積まれた牌の最も深部(下)から数えて、(原則)13枚(*1)の牌ということになる。 これだけであれば、普通の麻雀の山牌を単純に一直線に並べただけであると考える事が出来るが、幻想麻雀においては ドラ表示牌、嶺上開花牌などのように、ツモ牌以外にも牌が必要になった時に、山牌の最も上の牌を用いるという違いがある。 つまり、 槓ドラがめくられる 嶺上牌をツモる 和了後に裏ドラがめくられる これらの状況の時には、山牌の最も上の牌が用いられるということである。 これは、阿求の能力を使った際に、メルランの能力を使うと、予知したツモ牌と違うツモ牌をツモってくることからも分かる。 更に言うなら、上家がメルランだった場合にメルランが能力を使えば、予知したツモ牌が槓ドラとしてめくられるともいえる。 そして、次に、咲夜、大妖精、小悪魔などのような「牌交換系能力」で牌を交換した場合、交換された牌はどこに行くかというと、 山牌にランダムに配置されるわけではなく、牌山の一番奥へ送られることが分かっている。 つまり、上の考え方でいえば山牌の最も底にそれだけ分の枚数が送られ、代わりに、上から必要な枚数を拾ってくるということである。 さて、先ほども述べたが、山牌の底の部分の牌は通常の麻雀では王牌と言われる部分になる。 すなわち、牌交換などにより、山牌に送られた牌は原則としてツモすることが出来なくなることになる。 ということは、山牌に送られた牌というのは、ほぼツモる事が出来なくなるということであり、 不要な牌を山牌に戻す、という効果の他にも危険牌を山牌に送ることで相手の和了を潰すことも出来る事になる。 しかしながら、牌山をシャッフルする系統の能力、すなわちツモ牌操作の場合であれば、 王牌の部分に有る牌だとしても拾うことが可能であると考えられるため、これらの能力を持っているキャラは拾うことが出来る。 ただし、これらの能力を持つキャラクターがいないならば、或いは居たとしても利用していない状況であれば、 牌交換系能力で使った牌の情報を覚えておけば大きな情報になるのは間違いないといえる。 このことはマニュアルなどにも明言はされていないものの、知っているか知っていないかで大きな差が生ずるのは間違いない。 というのも 咲夜などの能力で山牌に送った牌は基本的にツモられることが無い牌となる これにより、押し出した牌が生ずることから阿求の能力がどれだけずれるか といった情報を知る事が出来るためである。 例えば1であれば、先述の通り、危険牌などが予測されるときに、 相手にツモられない場所に危険牌を移動させることが出来ることになる。 つまり、ツモ牌操作系の能力者が居なければ、危険牌を山牌に移動させてツモられるリスクを負うこと無く危険牌を処分出来るといえる。 そして、2であるが、例えば、阿求の能力発動中に他家が暗槓をしたとすると、 暗槓による槓ドラで1つ、その後の嶺上牌で2つ、本来の予想と比べてズレることになる。 ズレてしまったから、もう覚えていた内容は無意味である、と考えるのは早計である。 そもそも、誰がどの牌をツモっているのかが分かるのだから情報としては決して無価値にはなっていないのである。 他にも限定的ではあるが、大図書館などでドラ表示牌が4枚(三麻なら3枚)ある時に 阿求でツモした際の裏ドラを知る事も出来るといえる(*2)。 勘違いしてはいけないが、このような手法は俗に言う敗者補正などのイカサマというわけではない。 能力無しで考えれば(裏ドラなどが巡目によって変化するとはいえ)牌はランダムに決定されているのと同義である。 つまり山牌の順番が入れ替わるのはツモ牌操作系の能力の効果くらいであり、 牌交換は上で述べた処理が行われているに過ぎない。