約 108,445 件
https://w.atwiki.jp/p_ss/pages/1664.html
ゆかちゃんが個人撮影のために居なくなった楽屋。二人で写真のチェックをしていると、 彼女は三人がまさしくアイドル的笑顔で写っている写真を手に取り、溜め息をついた。 「あ〜ちゃんが溜め息なんて珍しいね」 「え?今溜め息ついてた?」 「うん。ついとったよ」 「うーわ、最悪じゃ…」 彼女の視線の先を見る。 「溜め息の原因は…ゆかちゃん?」 「別にそういう訳じゃ…」 言葉を濁しても、視線の先は変わらない。 「最近うちらさ、ゆかちゃんとあんま喋らんよね」 「…うん」 最近ゆかちゃんと話す回数が減っていってるのは確か。 仕事中はいつもみたいに話すんだけど。 でも一言二言の会話があるだけのっちはマシな方。 仕事以外で彼女と話してる姿をまったく見かけなくなった。 「ゆかちゃんも色々あるんだって、きっと。 あんまり人と話したくない気分なんじゃないの?」 「色々って何なんよ」 「え…っと、まぁ、色々は色々だよ…プライベートな問題?みたいな」 「…のっちに聞いたあ〜ちゃんが間違いだったわ」 彼女はそう言って再び写真に目を戻す。 そんなに寂しそうな顔しないでよ。 のっちよりゆかちゃんの方が大切みたいじゃん。 「あ、この写真のあ〜ちゃん、カワイイ!貰っちゃお!!」 彼女の前をわざと遮って、彼女の個人写真を選び取る。 ねぇ、そんな顔しないで笑ってよ。 「ふふっ、またカメラマンさんに怒られても知らんよ」 彼女は口元だけ、笑っていた。 写真の中の彼女より、笑顔を作るのが下手だった。 「大丈夫。あ〜ちゃんの気持ち、皆わかってくれると思うよ」 あるラジオの収録で彼女が泣いた。 彼女が日に日に情緒不安定になっているのは手に取るようにわかっていたから。 いつかこうなっちゃうな、とも予想はついていた。 前にもあったよね。 確かうちらの名前がだんだん有名になり始めた頃。 ゆかちゃんとのっちは正直浮かれてたけど、彼女は違った。 得体の知らない大きな力がうちらを動かしだしていることを、敏感に感じとっていた。 彼女は毎日不安と戦っていたんだって、今ならわかる。 今ののっちなら何だってわかるよ。 彼女にかけた言葉はただの慰めの言葉。 本音を言えば、彼女の気持ちを皆にわかってもらいたくない。 のっちだけがわかれば、良いと思ってる。 今悩んでることだってわかるよ。 はっきりとは言わなかったけど、ゆかちゃんのことだよね? どうしたら、のっちは役に立てる?どうしたら、彼女を救える? ふと彼女から目を離し、ゆかちゃんの方を見る。 丁度メールを打ち終わったのか、思いきり携帯を閉じたかと思うと荷物をまとめ始めた。 「もっさん、今日この仕事最後だよね。もう帰っていい?」 そう言うゆかちゃんの顔は、無表情で怖かった。 だから心配だったんだよ。 ゆかちゃんが彼女の家に行くって車の中で聞いた時。 そんな状態の彼女とゆかちゃんを二人きりにしても良いのかどうか、心配でならなかった。 「大丈夫?」 ゆかちゃんに対してなのか、自分自身に対してなのかわからない、この一言のメールを送った。 返信はいつまで待っても来なかったけど。 つづく
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/2514.html
「生きてるってなんだろ~」 「生きてるってな~に~」 「生きてるってなんだろ~」 「生きてるってな~に~」 「あ~…………」 「お兄ちゃんどうしたの? 溜め息なんてついちゃって」 「OH,聞いてくれよテリー。そりゃ溜め息だってつきたくなりますよ。 今日もバトルロワイアル……。昨日もバトルロワイアル……。明日もバトルロワイアル……。 たぶん来年の今頃もバトルロワイアル……。毎日毎日同じ事の繰り返しで、お兄ちゃん生きてる気がしないんだよ!」 「だってお兄ちゃん、死んでるじゃあああああん!」 「そうだったあああああ! お兄ちゃん、死んでたよおおおおお!」 「生きてるってなんだろ~」 「生きてるってな~に~」 「生きてるってなんだろ~」 「生きてるってな~に~」 【テリー@笑う犬シリーズ 死亡】 【ドリー@笑う犬シリーズ 死亡】 死因:基本支給品のパンを喉に詰まらせる ※幽霊としてさまよっていましたが、死んだことに気づいて成仏しました
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/2074.html
フェイトに呼び出されたなのはとはやてはモニターに映し出されたモノを半ば呆れながら見入っていた 「これは3日ほど前、私が調査中にいきなり襲撃されて迎撃後、回収したモノなんだけど、その調査対象地域が・・・・2人の」 「地球の」 「日本って訳やな?」 「そう、武装解除と解析で今日まで掛かったんだけど」 「うゎぁ~ミサイルまで搭載かぁ」 「ほぇ~しっかしほんま日本の技術は凄いってゆうてもこれは行き過ぎやろ」 「ええ、これはあまりに異質過ぎる、ロストロギアの疑いすらあるの」 「へっ?それは考え過ぎ・・・」 無言で何か耐えるようにフェイトは端にあったモニターを中央で拡大表示した 「ふぇ?」 「はぃ?」 暫し静寂、後に爆発 「「補助がゴム動力???!!!!!??」」 あり得ない衝動に呆然の二人 「頼みがあるの・・・」 うつ向き消え入りそうな声で呟くフェイト 「何?フェイトちゃん」 「なんや一体?」 「カタキ・・・・」 「「???????」」 「ゥグッ・・・・ヒッックッ・・・・バルディッシュのカタキ取ってぇ~」 「「!!!!!!!!!!!」」 イキナリ泣き出したフェイトに慌てる二人。 ふとはやては3日前に提出された書類にデバイスの修理に関する物があったのを思い出し「あぁ」と溜め息を漏らした 「ゴム動力にやられたらそりゃ凹むはなぁ~」 その呟きはフェイトのツボに突き刺ささったらしくガン泣きに入るフェイト 必死でなだめるなのは 一歩離れて溜め息もう一つ吐いたはやては 「今日も6課は平和やね」とうそぶいた。 とある地球の普通な日本の何処にでもありそうな一都市 その町の丘の上に立っている立派な洋館の地下での日常。 「1・2・3・4・***********」 指おり数えながら頻りに首を捻る一人の少女(?)がいた。 「おかしいですねぇ~」 そう呟きながら数えていたものをもう一度見直し 「アルクェイドさん撃退用がヤッパリ足りませんねぇ~」 暫し考え込み溜め息混じりに 「おかしいですねぇ~純粋な金髪だけを狙うよう設定したはずですが・・・・・ムッムッまだ改良の余地はありそうです」 少女(?)は愉しそうに呟きながら地下室を後にした。 単発総合目次へ その他系目次へ TOPページへ
https://w.atwiki.jp/orikyara3rd/pages/504.html
聞き込みを始めて数時間。有力な情報は殆ど無かった。結は道端のベンチに座り、ふう、と溜め息を吐いた。 (まあ、簡単に見つかる訳がないか……) 結はもう一度溜め息を吐いて、聞き込みを再開しようと立ち上がった。が、その拍子に ドン ―――人にぶつかってしまった。 「あ、すみません」 「いえ、こちらこそ……って」 ぶつかった人を見て、唖然とする。薄い肌や髪の色に、黒い瞳、そして白衣。 写真に写っている『井ノ本 透伊』そのものである。 「本当にすみませんでした。では」 目の前の人物が歩きだす。結ははっと我に帰り、彼―――彼女か?―――を呼び止めた。 「あ、あの、すみません」 「えっ当たり屋ですかすみません俺今お金無いです」 とんでもない誤解をされている様な気がする。結は早く話を切り出そうと、写真を取り出して見せた。 「井ノ本透伊さんですか?」 目の前にいる人物は少しだけ目を丸くした後、何でもないように「そうですが」と言った。
https://w.atwiki.jp/monsters/pages/173.html
スライム風呂 3-470様 もう、五分も経ったぜ。 収納ケースの中でゆらゆらと揺れながら、再び玄関の方へ視線を向けた。 彼女が入ってくる様子はない。 溜め息の変わりに、身体の一部をちゃぷんと小さく跳ねさせた。やることもなく、揺れの余韻を感じつつ、静かに彼女の帰宅を待つ。 やっと気配が動くのを感じると、スライムは人を象りつつ、玄関の方から顔を逸らした。以前一時間も部屋の前で逡巡していた彼女からすると、随分と進歩したものだ。 「帰った」 玄関の前で随分逡巡していた割には、素っ気ない挨拶である。 しかし、それは投げ遣りな訳ではないと知っているそれは、やれやれ、と内心で溜め息を吐きつつ、今気付いたかの様に振り返った。 「おう、お帰りユキ。今日は早かったな」 プラスチック製の大きな収納ケースに入る、アクアブルーの人形【ひとがた】は、いやに上手に口元だけ動かすと、綺麗に笑ってみせる。 が、透明なそれの顔は凹凸が分かるだけで、正直笑った程度の変化は見つけられない。それはイケメンだと言い張るその顔も、ユキに対して、あまり成果を成していない程だ。 「まあな。早く入った分、早く出させてくれたよ」 両肘を淵にかけ、ふんぞり返っている姿を見ると、どうしても、収納ケースは実はバスタブではないかと錯覚してしまう時がある。 何だか溜め息が出て、一先ず台所へ足を向けると、ユキは冷蔵庫の前でしゃがみ込んで、中の物と睨み合う。 もう一度溜め息を吐くと、サイドポケットのペットボトルを一つ取り出した。 「やっぱり、ないもんはないよなあ」 「なんだ、まだこだわってんのかよ。単なる水じゃん」 うるさい。 ユキは小さく威嚇して、ペットボトルを煽って中身を開けると、直ぐに水道から水を入れて冷蔵庫へ戻した。 ペットボトルにはミネラルウォーターのロゴが張り付いていたが、随分と前から中身は水道水なのである。 ユキの生活は別段苦しい訳でもないが、毎日お気に入りのミネラルウォーターで生活出来る程、豊かでもない。 節約してこの状況なのだから、貧乏と言えば貧乏なのだろう。 「おいおい、また溜め息だぜ。こりゃ行き先暗いぞ」 「ミズ! あんた水道に流すぞ」 「いいのかよ。大事だろ? 俺」 言われてしまえばぐうの音も出ない。 「大事大事。私入るから、さっさと準備ね」 ミズがにたにたと笑っているのを感じて、ユキはわざと素っ気なく寝室へ消えた。 このアパートは異種族が共同で使用する為に、共同風呂は徴収制となっている。 様々な種族が共同するのである。まれに、やむなく浴場を汚す種族がいるのだ。そう言った種族の場合、掃除していく傍から汚れていくため、肉体労働で返還ということは出来ない。 その為、管理人が掃除の手数料を徴収して行くのである。それも、不平のでない様に、使用者に一律に。 ユキは節約の為に、共同浴場を利用していなかった。 しかし、値段に大差ない銭湯にも行っていない。 だからといって、ユキは風呂に入っていない訳ではなかった。いや、正確には風呂には入っていないが、重要なのは清潔であるかどうかである。 彼女は、毎晩きちんと清潔にしてから、布団に入るのだ。 「温度加減どうだ?」 「ああ、ちょうどいい。大丈夫だ」 少々綻んだ顔をミズに向けてやると、ミズは得意げに笑っている様だ。 褒める様に水面を撫でていると、少々気泡を含んでいる海色の透明なジェルが、一部濁っている様に見えた。 「なあ、なんかミズ濁ってるとこないか?」 「えっちょ、マジで!?」 驚いた声とあからさまに嫌そうな声が、肌を伝って耳に届く。 少々のくすぐったさに身をすくませると、集められた気泡が溜め息の様に吐き出された。 「ま、あとで見たげんから、ちゃっちゃと洗ってくれ」 温かいミズの中で腕を伸ばすと、ミズの一部が肌を這う様に蠢く。 時折啄まれる様な感触を感じながら、肌から、皮脂の張り付く不快感が消えていくのを感じる。 ミズはユキの指先から、徐々に這い上がりつつ、皮脂を取り除いていく。 「んん、今日もよく働いたみてえだな。美味い美味い」 毎度のことながら、皮脂の何が美味いんだ、とユキは苦笑した。 「ま、ユキは皮脂なんかなくても、十分美味いけどな?」 褒めているのであろうが、ちっとも嬉しくない。どころかむしろ気恥ずかしいばかりである。 「ああもう、あんま嬉しくないからな」 「照れんなって。一皮剥いた後のユキ、めっちゃ甘いんだぜ?」 デザート食いたくもなんだろ。囁きながら、胸を這う。 ミズは一気に彼女の皮脂を食い尽くすと、出てきた柔肌に口付ける様に這いつつ、その甘みを楽しんだ。 「っあ、こら!」 急いで立ち上がろうとするユキの下唇に、先程濁っていると指摘された部分を流し込み、絶妙な硬さへ調整する。 ミズがそれを先端は丸い筒状に形を整えると、突然中に現れたモノに、ユキは立ち上がりきれない。 足を滑らせて、浮かしかけた腰をプラスチックケースの底に叩き付けてしまった。 「あ、ぁああッッ!」 痛みを感じるよりも早く、快楽が駆け抜ける。 思わず中を収縮させると、ミズの塊は形を失い、どろりと溶けて中から出て行ってしまった。 「ま、ユキも疲れてんだろうからさ。今日は我慢しとくよ」 ミズの青い波がにっこりと笑顔を浮かべている気がして、ユキはその言葉に甘んじることした。 何より、少し残念に思っているとはいえ、自分から行為を強請ることなど、出来る筈が無い。 お腹の奥に残されたミズの濁りが、媚薬であるとは知らずに、ユキは再び腕を差し出した。 おわり ↑ 名前 コメント すべてのコメントを見る タグ … スライム 人間♀ 微エロ !3-470
https://w.atwiki.jp/tmnanoha/pages/29.html
こんなのどう? フェイトに呼び出されたなのはとはやてはモニターに映し出されたモノを半ば呆れながら見入っていた 「これは3日ほど前、私が調査中にいきなり襲撃されて迎撃後、回収したモノなんだけど、その調査対象地域が・・・・2人の」 「地球の」 「日本って訳やな?」 「そう、武装解除と解析で今日まで掛かったんだけど」 「うゎぁ~ミサイルまで搭載かぁ」 「ほぇ~しっかしほんま日本の技術は凄いってゆうてもこれは行き過ぎやろ」 「ええ、これはあまりに異質過ぎる、ロストロギアの疑いすらあるの」 「へっ?それは考え過ぎ・・・」 無言で何か耐えるようにフェイトは端にあったモニターを中央で拡大表示した 「ふぇ?」 「はぃ?」 暫し静寂、後に爆発 「「補助がゴム動力???!!!!!??」」 あり得ない衝動に呆然の二人 「頼みがあるの・・・」 うつ向き消え入りそうな声で呟くフェイト 「何?フェイトちゃん」 「なんや一体?」 「カタキ・・・・」 「「???????」」 「ゥグッ・・・・ヒッックッ・・・・バルディッシュのカタキ取ってぇ~」 「「!!!!!!!!!!!」」 イキナリ泣き出したフェイトに慌てる二人。 ふとはやては3日前に提出された書類にデバイスの修理に関する物があったのを思い出し「あぁ」と溜め息を漏らした 「ゴム動力にやられたらそりゃ凹むはなぁ~」 その呟きはフェイトのツボに突き刺ささったらしくガン泣きに入るフェイト 必死でなだめるなのは 一歩離れて溜め息もう一つ吐いたはやては 「今日も6課は平和やね」とうそぶいた。 とある地球の普通な日本の何処にでもありそうな一都市 その町の丘の上に立っている立派な洋館の地下での日常。 「1・2・3・4・***********」 指おり数えながら頻りに首を捻る一人の少女(?)がいた。 「おかしいですねぇ~」 そう呟きながら数えていたものをもう一度見直し 「アルクェイドさん撃退用がヤッパリ足りませんねぇ~」 暫し考え込み溜め息混じりに 「おかしいですねぇ~純粋な金髪だけを狙うよう設定したはずですが・・・・・ムッムッまだ改良の余地はありそうです」 少女(?)は愉しそうに呟きながら地下室を後にした。 メルティ ブラット Re Act とクロス 主役は 型月一の魔法少女 まじかるアンバー ごめんなさい 寝てないんです 小ネタへ
https://w.atwiki.jp/oshikake/pages/19.html
「んあっ」 びくっとして、目を擦りながら上半身を起こす。何か嫌な夢を見ていた気がする。でも何を見ていたのか、細かくは思い出せない。 どうやら問題を解いてる途中で寝ちゃった様子で、記憶がおぼろげになっていた通り、大問3に入るよりも前で力尽きている。明日提出じゃないだけ良かったと思おう。 「あれ? 電気……」 僕の部屋の蛍光灯はよくある上から垂れてる紐を引かなきゃいけないタイプで、その紐は延長して無いからせいぜい15センチくらい。元のスイッチ はスイッチで入り口のすぐ脇。長い間放置していると勝手に消えるようなシステムは無い。少なくとも自分で消そうとしなければ消えないはずなんだけど……眠 る前に半分寝ながらも電気だけは消したのかな。 立ち上がろうとして肩から半纏がずり落ちた。 あれ、この半纏って確かまだ隣の部屋のカーテンレールに掛けておいたままになってた気がする。そろそろ寒くなってきたから出そうかなと悩んでて、結局出さなかったような。これも寝ている間に寒いからって取りに行ったのかな? 事実だとしたらもう夢遊病の域だなあ。 とにかく続きを解かなきゃと立ち上がりかけて、背中から入る電灯か月明かりか分からない光の影の中に僕以外の誰かが居るのに気づいた。 「わっ」 「きゃあっ」 僕は思わず大声を上げ、慌ててそこを離れる。同時に向こうも大声を出してひっくり返ったらしく、盛大に尻餅をつく音が聞こえた。僕は扉の方まで逃げて、蛍光灯のボタンを押した。 点かない。ってことはここで消したんじゃなくて蛍光灯の紐を引いたってこと? とりあえず泥棒かもしれないからここは一旦逃げ出して―― 「脅かさないでよね、もう」 「……へ?」 「そっちの電気点けて。こっちを点けてもそっちが消えてたら意味が無いわ」 聞き覚えがある声がそう告げた後、カチカチと音がした。 「蛍光灯、こっちは電源入れたからそっちもお願い」 「あ、うん」 言われるがままにスイッチを入れると蛍光灯が点灯し、その明かりのまぶしさに思わず目を瞑った。 ようやく慣れてきたところで目を瞬かせながらさっきの声の主の方を向くと、呆れ顔の委員長が立っていた。 「あれ、委員長。何してるの?」 「何、って……はあ。確かに私は何でこんなことしてるのかしらね」 僕の腰の抜けた姿を見て、委員長は溜め息を吐いた。 「……うわ」 「今度は何?」 「あ、あの……委員長」 「何?」 「その……服装が……」 「ん?」 自分の服装を見て委員長は、また溜め息を吐いた。今日だけでも吐いた溜め息は多分両手で数え切れないんじゃないかな。 「別に珍しいものでもないでしょう、ネグリジェなんて」 腰に手を当てて「また変なこと言って」とでも言いたげだけど素直に言わせて欲しい。論点が全然違う。 「一般的かどうかということよりもそのネグリジェ、透けてるよ……」 「……うっ」 ある意味絶妙な透け具合で、桃色のネグリジェは下着を着けているのは良く分かるけれど、その色や柄までは分からないという、人によっては1番危ない状況だったりする。さすがにこの格好はまずいと思うな、うん。 それに今まで意識したことは無かったけど、委員長って一般的な女子よりもスタイルがいいんじゃないかなと思う。だからこそこの状況は嬉しいような、困るような。 本気でそこに思い至っていなかったのか、それとも今まで僕が男であるという認識が無かったのか。後者ならば僕は悲しむべきなのかもしれないけ ど、とにもかくにも委員長は慌てて部屋の外へパタパタと走っていく。良く見ると足元にはウサギの人形みたいなものが付いたスリッパを履いていて、委員長が 走っていくのに合わせてそのウサギがヘッドバンギングでもしているかのようで、ちょっと笑えたのは眠たい頭を無理やり起こしているからかもしれない。 結局なんであんな暗がりで黙ってじっと立っていたのか良く分からなかったなあ。とにかく委員長が出て行ってからあまり進んでないし、さすがにもうちょっと頑張って続きを解かないと。 大きく伸びをして半纏を着てから机に向かうと、さっき部屋を出ていった委員長が同じ色のカーディガンを上に着て、今度はしっかり前を止めて戻ってきた。 「どうしたの? 忘れ物?」 「違うわ。……あなた、今日はもう寝るつもり?」 「全然進んで無いからもうちょっとやってから寝ようかなって思ってるよ」 また全然進まなければ、今度は学校でも委員長に怒られそうだから。学校でも家でもっていうのはちょっぴり勘弁してほしいかな。 「でしょうね。だからよ」 「……?」 僕は首を傾げる。その姿に一瞬眉を顰めた委員長だったけれど、すぐにその表情を溜め息に変えてから僕の右斜め前に座った。 「見てあげるわ、勉強」 「あ、でも……」 「さっきは悪かったわ。同じクラスの同じ年だからこれくらいは出来て当然、なんて思ってたけどそうとは限らないのよね。私が浅はかだったわ」 「ううん、そんなこと無いよ」 ちらりと僕を一瞥してから委員長はすまし顔で言う。 「ま、出来が悪いのには変わりないものね」 「うん」 「……ちょっとは否定しなさい」 僕の即答にまた溜め息が出る委員長。 「でも本当のことだから」 「本当でも、少しくらいは言い方に気をつけてくれとか、言うことはあるでしょう」 「言って欲しかったの?」 「別にそういうわけじゃないわ。……でも、プライドは無いの?」 あはは、と僕は笑って首を振る。 「プライドを持っていいのは努力した人間だけだってお父さんが言ってた。確かに僕もそうだと思うよ。努力もしないで言われることを否定するだけの人間はろくな人間にならないから、ちゃんと努力して結果を出してから十分に言い返すことにするよ」 「……そ。それでいいならそうすればいいんじゃないかしら」 「うん。だからもうちょっと頑張るよ」 それから勉強会は、委員長にまた何度も溜め息は吐かれたけど怒られたり、部屋を出て行ったりはされずに夜更けまで続いた。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/45463.html
登録日:2020/07/07 Tue 23 59 56 更新日:2024/01/22 Mon 23 27 47NEW! 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 おっぱい ゲーム製作部 ディーふらぐ! 吸運の申し訳ない子 巨乳 強運 聖立川女学院 部長 高不動はた 高不動はたとは、「ディーふらぐ!」の登場人物。 誕生日 7月7日 血液型 A型 身長 150㎝ 体重 40㎏ 趣味 悪巧み、推理 特技 運吸収、行儀作法、運動 聖立川女学院の二年生でゲーム製作部の部長。栗色の髪を巻き毛にしている。身長は之江より低いが高尾に匹敵する巨乳で、学校内でもトップクラスらしい。 普段は語尾に「の」と付ける口調で話すが、どうやら作っているようで感情が昂ると普通の口調になる。 部長である為か部員の中で唯一部活の掛け持ちをしていない。 「幸福は溜め息の中にある、つまり他人の溜め息を吸えば自分の幸福の度合いが上がる」という持論を持ち、初登場の大会では頻繁に溜め息を吸っていた。ちなみに吸い込んだ幸運を返すには自分の溜め息をついて相手がそれを吸い込むという手順を踏まねばいけない。 あくまで彼女の持論からの行為だが止めた後教師から逃げる最中に階段から落ちたので強い思い込みが運勢を影響していたのかも知れない。強運は確かであり、橋本名選手冒険離島で自分へバルカン砲を撃たせてそこを悠々と歩いても一発も被弾せず五百円玉を拾い、宇宙エロ本争奪ゲームではエロ本冊数は他とは圧倒的大差を獲得している。自分の運への絶対的な自信から最終的に運勝負に持ち込もうとする傾向がある。 自分の事を「強運の権化」「強運の申し子」と言ってるが、堅次からは「吸運の申し訳ない子」と言われた。 目的の遂行のためには汚い手段も厭わず、堅次から「基本卑怯」、部員含めた同じ学校の生徒達からも「流石」「相変わらず汚い」と散々な言われ方をされている。精神攻撃や条件の後付けは勿論、酷い場合は勝負自体が成り立たない手も用いり、更に強引に通したり味方側に話をつけず勝手に行う事もあり、その場合味方側からも強く非難されている。往生際もかなり悪い。 直接勝負する味方の性格を計算に入れてなかったり、自分の計略を逆に利用されたりと裏目に出てしまって負けるパターンも。 作者曰く「方向性はともかく努力家」 一般的な常識や羞恥心は持ち合わせており、男性の溜め息を吸っていた事は内心嫌だった。バーチャルッポイで遭遇した時柴崎家が隕石落ちて消滅したと聞いて「ゲーム買いに来てる場合ですの?」とごもっともな事を聞いていた。 ゲーム好きで、わざわざ学区外の店まで情報を集めて買いに向かう程。年齢的に購入出来ないセロZの品も買おうとした事があったらしい。 鰻が好物。 学校では思い付き同然の勝負事に多くの生徒達が手を貸してくれる事から人望はあるようだが、教師からは問題児扱いされている模様。 橋本名選手冒険離島編で初登場。当初は他の参加者に紛れて船で出会った堅次達と行動を共にする。途中で高尾と騎馬戦を行い敗北し、自分が持っていた鍵を堅次に渡した。二日目に部員達と合流しゲーム製作部(仮)と高尾と宇宙エロ本争奪ゲームで対戦、翻弄されつつも持ち前の強運で圧倒するが、堅次がゲーム盤に一発逆転のマスを書き加えそこまでの目を出された事で敗北した。 夏休みではバーチャルッポイで偶然遭遇、学校で行われるチャリティーバザーの入場券をかけて高尾と対決、高尾の分は意地でも渡そうとしなかったが偶々来ていた学年主任に絞られる事になった。入場券は学年主任がお詫びとして大量に渡していった。 バザーではオークションのチケットを出してリベンジを挑む。最初は乗り気でなかった堅次達だったがコネコネ先生がそれを必要としていたので挑戦を受ける。スタンプカードが看板その物だったり集客勝負を身一つで来た堅次達にやらせようとしたりと卑怯な手を惜しみ無く使うが結局スタンプを押されてしまい、最後に生徒達からの監視のもとで堅次達とだるまさんがころんだを行う事になったが、最終的にタスキを利用され敗北した。 柴崎家の地鎮祭に召集され、鰻目的で来たが踏み入れようとした途端土地から吹っ飛ばされた。 なお、橋本名選手冒険離島編の合宿は学校側に無許可で勝手に行っていたらしく、加えて呪物を無断で聖立川女学院に持ち込もうとする、風間を女装させて無許可で学内への侵入の手引きをするなど、 数々の行動が問題視されて聖立川女学院を退学処分になってしまう。 …が、その後、風間が通う府上学園に転入していたことが判明。しかも風間と同じクラスになった。 どうやら退学は建前で、女学院の上層部から騒動の元凶である風間の監視の密命を指示されていた模様。 堅次に対しては明確な恋愛感情を持ち、「風間様」と呼んでいる。好意自体は隠さないので芦花達からは警戒されている。 運吸収を止めたのは堅次達と堂々と勝負するため。 同じく堅次を意識している高尾には強い対抗心を持ち、前述の精神攻撃として「伝説のパイクラッシャー」と書かれたタスキを着けさせたり、手を繋いでいる所を見ると怒り心頭で手を叩いた。また、風間家に柴崎姉妹と高尾が同居していると聞いた時は打ち上げに乗り込んできて船堀、多摩と共に之江に質問攻めを行った。 芦花の事は眼中に無く、バザーには彼女達姉妹をだしにして堅次を招待するつもりだった。 堅次が自主的に下の名前で呼び捨てにしている唯一のヒロイン。 追記・修正は溜め息を吸って運気を上げてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ピューと吹く!ジャガーの「高幡不動」の本名か何かだと思った。どちらにせよ由来は地名の高幡不動だろうな -- 名無しさん (2020-07-08 09 59 06) まさかまさかの転入!一気にフラグ争いを激化させそうで期待! -- 名無しさん (2023-12-02 00 51 14) 庇いきれない脱走癖…! -- 名無しさん (2023-12-02 09 54 33) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/29191.html
あめふり、ばすてい【登録タグ GUMI あ のなめ 曲】 作詞:のなめ 作曲:のなめ 編曲:のなめ 唄:GUMI 曲紹介 のなめ氏 のボカロデビュー作。 「雨」についての曲です。雨降りの日でも、嬉しくなりたいですね。(作者コメ転載) イラストは のんた氏 が手掛ける。 歌詞 溜め息をついて テレビを消した 今日も雨が降るという 擦れた靴で 今日も歩き出す 頼りない明日へ ずぶ濡れで バス停で二人きり 見知らぬあなたと私 騒がしい静寂を裂いて あなたは言う 「土砂降りの雨ですね」とか そんな当たり前なことを言う笑顔 思わず私は笑った なんでもない一瞬に心が小さく揺れた 夜明けを待って 雨を待った 頼りない背中を探して あなたはいつも黒い傘で 楽しそうにバスを待っていた 積み上げた10分と 私にただ降り注ぐ 懐かしい気持ちにさえ 心はきっと救われていた 空が高くなる頃には あなたを見ることもなく 日々に追われてる私は 溜め息を一つつく 久しぶりに空を見上げた 今にも泣きだしそうな鈍い雲 思わず心が躍って バス停に駆け出した 見覚えのある背中 「久しぶりに会いますね」 いつもの楽しそうな はにかむ笑顔 なんだか恥ずかしくてうれしくて そんな二人の寄り添う傘を 雨音が小さく揺らした コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/evasss/pages/92.html
21 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2008/01/15(火) 03 30 04 3JVhUDGR 窓の向こうに広がる青い空。遥か彼方では一筋の雲が地平線目指しゆっくりと流れていく。吹き込む風に煽られ、机の角とじゃれているカーテンをぼんやり眺めながら私は溜め息を吐いた。 私はどうしてここにいるのだろう。何度ぶつけたかわからない疑問を自分に投げ掛ける。 役目を終え無に還るはずだった私。二人きりの世界に紅い海から一人、また一人と生命が戻り、彼の泣き顔が笑顔に変わったのを見届け、私は世界に別れを告げた。 後悔も未練もない。あったのは彼の願いを叶えられたという喜びだけで、肉体と引き換えに彼を守った時以上に私の胸は満たされていた。でも――。 校庭の隅でざわめいていた木々が落ち着きを取り戻していく。それにつれ、あれだけはしゃいでいたカーテンも無気力に垂れ下がってしまった。仕方なく私は黒板に視線を向ける。 教卓近くで友達と談笑する彼の姿が私の目に映った。楽しそうな彼の笑顔。あの時も彼は笑っていた気がする。 ――気が付くと私は白い天井を見上げていた。耳障りな電子音と微かな薬品の臭いが、朦朧としていた意識を現実に引き戻していく。 私は生きている。その事実を機械的に処理するだけで特に感情は抱かなかった。ただ緊急事態には上司の判断を仰がねばならない。 管制塔に向かおうと身体を起こしたところで私は彼の姿を見付けた。ベッド脇の椅子に腰掛け、驚いたように目を丸くした彼。 「……何か用?」 そんな彼に私はそっけない言葉を残して病室の扉に向かう。彼は俯いているだけで特に反応を見せない。扉が開く音と重なるようにして、ようやく小さな呟きが耳に届いた。 「……綾波、良かった」 その言葉に導かれるようにして振り返ると、彼は泣きながら笑っていた。 半分開いた窓から勢いよく風が吹き込んでくる。煽られたカーテンが視界から消えた頃には、私の視線の先に彼の姿はもうなかった。私の口から溜め息が雫れる。さっきより深かったのは多分気のせいだ。 「……碇君」 何となく彼の名前を呟いてみる。何故かわからないがまた溜め息が溢れそうな気がして、私は空を仰いだ。窓の向こうには先程と変わらず青い空が広がっている。 ――私はどうしてここにいるのだろう。 もう一度同じ疑問を自分に投げ掛け、私は小さく微笑んだ。 名前 コメント すべてのコメントを見る