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満員となりました。 夏の清里で遊ぼう!
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ランク ブロンズ 調教方針 バランス 得意距離 中距離 心 なし 技 なし 体 なし スピード なし スタミナ なし 根性 1 瞬発 なし パワー 1 タフ なし 気性 なし ゲート なし 早熟性 1 持続性 なし
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楽天GORAで予約する 丘の公園清里ゴルフコース
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タイトル ペンションストーリー 花の清里 メーカー アダルティン 発売 1988年 ハード PC88 メディア FD 攻略に使ったバージョン PC88 自室 移動 叔母の部屋 叔母の部屋 省略しているが「見る」で相手のフルネーム、年齢、スリーサイズ、立場などが分かる。 話す ×2 (叔父は風呂場で死んでいた事が判明) 移動 居間 居間 見る ドア はい 書斎 見る ドア1 はい 湖 調べる 見る ドア はい 書斎 調べる 見る ドア2 はい 居間 調べる 移動 脱衣所 脱衣所 調べる ×2 『叔父さんは風呂場で死んでいた・・・』と主人公が考え始めたらフラグ成立。 移動 叔母の部屋 叔母の部屋 話す 調べる ×2 【果物ナイフ】入手 キス エッチ 移動 家庭教師の部屋 家庭教師の部屋 話す ×2 調べる ×2 【借用書】入手 キス エッチ 移動 お手伝いの部屋 お手伝いの部屋 話す ×3 調べる ×2 【良夫の写真】入手 キス ×2 エッチ ×2 移動 良夫の部屋 良夫の部屋 話す ×3 (家庭教師を目撃した話) キス エッチ 移動 真美の部屋 真美の部屋 話す ×2 キス 「エッチ → はい」でHシーンが見られるがゲームオーバー。本望? 移動 京子の部屋 京子の部屋 話す ×2 調べる ×2 【水着】入手 キス ×2 エッチ 移動 悠梨の部屋 悠梨の部屋 話す ×3 調べる ×2 移動 洋間 洋間 見る ドア はい 台所 見る 冷蔵庫 【固まってないプリン】があるのを確認 見る ドア はい 洋間 移動 居間 居間 見る ドア はい 書斎 見る ドア1 はい 湖 調べる 【女物の時計】入手 見る ドア はい 書斎 見る ドア2 はい 居間 移動 叔母の部屋 叔母の部屋 見せる (一通り) 移動 家庭教師の部屋 家庭教師の部屋 見せる (一通り) 移動 お手伝いの部屋 お手伝いの部屋 見せる (一通り) 移動 良夫の部屋 良夫の部屋 見せる (一通り) 移動 真美の部屋 真美の部屋 見せる (一通り) 移動 京子の部屋 京子の部屋 見せる (一通り) 移動 悠梨の部屋 悠梨の部屋 見せる (一通り) 移動 叔母の部屋 叔母の部屋 あげる ナイフ 移動 家庭教師の部屋 家庭教師の部屋 あげる 借用書 移動 お手伝いの部屋 お手伝いの部屋 あげる 写真 移動 京子の部屋 京子の部屋 あげる 水着 移動 悠梨の部屋 悠梨の部屋 エッチ ×2 (以下編集中)
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標高1300 mほどの清里高原でミノを採集し、羽化させたツツミノガの一種。 北方系の種と思われるが、図鑑を見ても該当種が見つからず。。。ツツミノガ科は、記載されていれば、ミノの形状から容易に絞り込めそうだが。未記載種?? 2021年4月15日 羽化直後 開帳9.5 mmくらい。ツツミノガは前翅と後翅を分離させるのが難しい。。 2021年3月20日 清里高原 ミノは、こんな感じで電柱に点々と付いていた。冬の間は食草から離れてこのような場所で越冬し、春が来たらそのまま羽化するらしい。採集したミノはまったく動かなかったため、すでに蛹になっていたと思われる。 2019年11月4日 清里高原 1年4か月ほど前の同じ場所の同じ電柱にもミノが点々と付いていた。 2019年11月に採集したミノはまだ幼虫だった。
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0324:『清里高原大炎上戦Ⅰ』趙公明vsデスマスク 『これは、限りある時間の中で、未来への輝きを守るために その儚き命を燃やし、運命の道標に立ち向った者達の、物語』 吹き荒ぶ風に草原が波立っていた。俗に八ヶ岳おろしと呼ばれるこの地域特有の強風である。 長野県と山梨県の境界にあるこの高原を、故人は清里高原と名付けた。 正確には山梨県北杜市高根町。縦横に広がるこの大草原に立つ者がいれば、 彼方に八ヶ岳連峰と呼ばれる日本国最高峰の山郡の壮大な連なりを臨むことが出来るだろう。 だが、現実にこの景色を愉しむ程、心に余裕がある者は勿論この場所には居ない。 誰もがただ、目前に繰り広げられる、あまりの現実離れした光景の前に、呑まれる様に立ち尽くすのみである。 言葉を失う仙道と槇村香の横で、デスマスクが呻く様に呟いた。 「と、とんでもねぇ事になっちまったな」 一瞬の出来事だった。見上げる程の巨大な植物が、眼前にそそり立っていたのだ。 全高は二階建ての建造物程はあるか。天へ向かい伸びる茎は、どんな千年樹の幹よりも圧倒的に太く、 縦横に放射状に広がる無数の草葉は、一枚一枚が自分達全員を軽々と覆い尽くせる程広く、長かった。 これが『妖怪仙人』(動植物・鉱物の化身)の元型、趙公明の真の姿である。 「待て、驚くのは早いぞ。アレを見るのだ」 太公望の指し示す先、趙公明の化けた巨大植物の頂点部に、槇村香はこれまた巨大な、花の蕾のようなものが蠢くのを見た。 やがて徐々に開き始める花弁。そして槇村香は息を呑んだ。 夜空に咲いた巨大な山百合、その中心には趙公明の場違いなほどの爽やかな相貌が、くっきりと刻まれていたのだ。 直後、そこから趙公明の声が大音響となり、深夜の清里高原に響き渡った。 『 さ あ っ 、戦 お う じ ゃ あ な い か 。 ハ ーーッハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ 』 悲鳴が聞こえた。 ・・・あたしの悲鳴だった。 「さて、帰るか」 「うっす、帰りましょう」 「まてい」 槇村香が悲鳴を上げている。悟ったような表情で、揃って踵を返しかけたデスマスクと仙道の肩を、太公望はむんずと掴んだ。 帰りたくなるのも無理はない。いや、むしろわしだって帰りたい。しかし、趙公明をこのまま放置しておく危険性は、誰よりも太公望が理解していた。 あらゆる意味でおぞましく、且つ恐ろしい趙公明の元型。しかし制限のためか、かつての規格外の巨大さはない。 うねりながら伸びてきた趙公明の触手を、太公望は真空の刃を放ち切り裂いた。未だ唖然としている者達を叱咤する。 「たわけが、ボサッとするでない。このままほっとけばネズミ算式に増え続けるぞ」 ようやく事態が呑み込めたのか、我に返り身を硬くする三者を横目に太公望は考える。 やはり、収集がつかなくなる前に、なんとしても決着を着けたい。 「よいか、わしが策を授けよう。心して聞くのだ」 頷いて、固唾を呑みながら言葉を待つ三名に、太公望は口早に作戦を伝え始める。 長野県と山梨県、両県の全域を巻き込むことになる激闘が、今、ここに幕を開けたのだった。 ~2~~~~~ 『見 給 え 見 給 え 、 こ の 僕 は 更 に 更 に 美 し く 華 麗 に 分 裂 す る 』 高らかに笑う趙公明の巨大花。そこから撒き散らされた『種』は、強風にも助けられ、瞬く内に清里高原の大草原に散っていった。 大地に落ちた種はとてつもない速さで、地に根を生やし、茎を伸ばし、葉を広げ花を咲かす。 それらは各々が趙公明の『下僕(しもべ)』ともいえる存在で、意思を持つかの様に標的に襲い掛かり、また大地の養分を吸収してさらに増殖する恐るべき兵器であった。 既に趙公明の『元型』、巨大花の周辺は密林と化していた。本体の位置に近い程、『下僕』の成長も早いということなのか。 「くっ、きりがねえぜ」 「た、耐えるのだ。これはおぬしにしか出来ぬことなのだぞ」 ボロボロの衣服、全身には無数の浅手。確かに仙道や香を守ってやる余裕などなかっただろう。 絡みつく触手を引き千切り、涎を滴らせた巨大な食虫植物に気孔波を叩き込む。 デスマスクは太公望と共に、趙公明の『元型』とその『下僕』達の猛攻を凌ぎながら、密林を掻き分け中心部に向おうとしていた。 鞭のように、撓りながら襲い掛かる棘の付着する蔦を辛うじて避わし、太公望が叫ぶ。 「危なっ。ふう、よいか、虎穴に入らずんば虎児を得ず。わしらの狙いは『首輪』の付いておるやつの『顔』だ」 「あ、ああ、何度も云うな。解ってるよ。くそっ」 太公望の真空刃により、足元に散らばった触手を踏み越え、デスマスクは悪態をついた。 話によると、趙公明の顔がそのまま『核』となっているという。そこを一気に叩き潰すのが作戦である。 だが中心部まで後10m程、四方を趙公明の『下僕』達に囲まれながらそれを乗り越え、本体まで辿り着けることができるのか。 舌打ちしてデスマスクは伸びてきた触手を断ち切った。全ては仙道と香の働きにかかっていた。 ~3~~~~ 竜の咆哮、鍵爪が一閃し、又一つ趙公明の『下僕』を屠る。 仙道と香は『元型』のある密林から50m程の距離を保ちながら、撒き散らされた植物達を各個撃破しつつ、風上に回りこんでいた。 大粒の汗が仙道の額に浮かんでいた。細心の注意を払いながら『真紅眼の黒竜』を操る。 既に密林に突入したデスマスクと太公望の姿は見えない。背後でウソップパウンドを振り回し、生まれかけの『分身』と格闘している槇村香に、仙道は声を掛けた。 「香さん。オレとこいつ(『真紅眼の黒竜』のこと)から離れないでください」 「大丈夫よ仙道くん。あたしの100トンハンマーの威力を知らないな?」 香が振るうのはハリボテのハンマーであったものの、香本来の(怪)力もあり、出る杭を打つ程度の役割は充分に果たしていた。 『元型』から吐き出された『種』は、風に流されて殆どは逆方向に飛んで行った。個別に点在する『下僕』もあるにはあるが、単独で来る分には『真紅眼の黒竜』の敵ではなかった。 さらに風上に移動する仙道と香。一刻も早く太公望より与えられた策を実行に移さねばならない。 「きゃあ」 不意に聞こえた悲鳴に仙道は振り返り、仰天した。 見落としていたのか、或いは何処かに潜んでいたのか、突如地中から巨大な蝿取草のような植物が湧き出し、鎌首を擡げ香に襲いかかっていた。 ひと呑みにされようとしているのにも関わらず、一歩も動かぬ香。その右足に蔦らしき物が、絡み付いているのを仙道は見た。 愕然とした。『真紅眼の黒竜』の黒炎弾でも、最早間に合わなかった。 ~4~~~~ 『フフフフフ、キミ達の考えは全てお見通しさ。 風上に回り込もうとしている人間達には 僕の『下僕』達を幾つか放っておいたよ』 大音量で衝撃の事実を告げる趙公明。隣で奮闘しているデスマスクが、凍りついたのが分かった。 太公望の耳にも香の悲鳴は届いていた。密林の中心部まであと5m程か。一層苛烈になる植物の波状攻撃に、懸命に耐えながら機を待っていた矢先の事である。 気が付けば、無数の触手が完全に二人を包囲していた。幾体もの巨大な食虫植物がバリケードさながら、粘着性の触手を揺らめかせ、二人と巨大花の狭間に立ち塞がっている。 デスマスクが荒い息を吐きながら言った。 「聞こえたか太公望」 「うむ、まずいことになってきたのう」 肩で息をしながら悔やむ太公望。疲労が圧(の)し掛かる。 デスマスクの奮闘を盾にさしたる外傷はないが、俄仕込みの真空呪文を連発してきたのだ。 正面突破と見せかけて、太公望の真の狙いは即ち『火計』であった。デスマスクと太公望が囮となり中心部に進入。 その間に仙道と香は『分身』の掃討をしていると見せかけ、風上に回りこみ、『真紅眼の黒竜』にて火を放つ。 植物は火に弱く、ましてこの風である。成功すれば労せずに『元型』を分身もろとも葬ることが出来た筈だった。 しかし策は看破され、仙道達の消息は知れず、自分達は視界を埋め尽くす程の触手に包囲されている。 「まさに四面楚歌じゃな。やむを得ぬ。こうなったら第二の策じゃ。ぬ?デスマスク」 最早一刻の猶予もならぬ。 迅速に新たな策を伝えようとして、しかし太公望はデスマスクの異変に気が付いた。 ~5~~~~ 「デスマスク。しっかりするのだ」 「・・・」 迫り来る無数の触手の気配も感じてはいた。太公望の切羽詰った声も耳に入ってはいた。 冷静さを失っていたわけではない。ただ、遠隔視の能力で、事態の確認をしていたのである。 見えた、仙道と香。趙公明の言うとおり、確かに二人は食虫植物に囲まれ、今にも捕食されようとしていた。 『デスマスクさん。俺を助けてください』『デスマスクさんが俺の力になってくれると嬉しいっす』 『OKだ。おめーに付き合うぜ』 このままでは仙道が殺される。守ってやると誓った。それなのに、側にいてやることすら叶わない。 あの時交わした約束はなんだったのか。仙道に感じた希望はなんだったのか。 「デスマスク、一体どうしたというのだ」 自分の力ではどうにもならない歯痒さ。紫龍がこんな気持ちだったのかもしれない。ふとデスマスクは思った。 かつての十二宮で戦いの最中、紫龍の無事を祈る女(春麗のこと)を、超能力で滝壺に落としてやったことがある。 デスマスクの脳裏にその時の戦いが甦る。あの時の紫龍の絶望と哀しみの表情ときたら、それなりに傑作ではあった。 『オレ達はムウに小宇宙の真の意味を語ってもらった。究極の小宇宙は第七感(セブンセンシズ)だと。人間誰しもが持っている六感を超える能力の事なのだと。 その意味とは人から人へ教えられるものではなく、己自身が戦いの中で自覚し、高めていくものだからだ』 それは紫龍の声。以降、豹変した紫龍の逆襲にあい、無様な敗北を喫した。 そこまで思い出して、目が覚めるような気持ちにデスマスクはなった。 ・・・フッ、そうか、オレ様はそんな事も忘れていたのか。 ~6~~~~ 『 そ ら っ 、 ア ン ・ ド ゥ ー ・ ト ロ ワ 』 太公望を絶望の念が包み込んだ。趙公明の盛大な掛け声と共に、無数の触手が、一斉に襲い掛かかる。 視界を埋め尽くす程の触手に対し、未だ微塵も動かぬデスマスク。避けられぬ。死を覚悟した刹那、太公望はデスマスクに身体を突き飛ばされていた。 次の瞬間、閃光が奔った。 『 ト 、 ト レ ビ ア ー ン 』 デスマスクの耳に、驚愕に震える趙公明の声が届く。 硝煙を漂わせながら、絡みついていた触手が、ばらばらと地に落ちた。 今ならわかる。何故、黄金聖衣に見捨てられ、格下の青銅戦士ごときに敗れたのか。 「お、おぬし」 尻餅を着いて驚愕の表情で見つめている太公望に一瞥をくれて、デスマスクは向き直った。 あえて触手を全て身に受け、小宇宙を爆発させることで、一瞬にして焼き尽くしたのである。 眼前に聳える巨大花を指差して、デスマスクは静かに言い放った。 「趙公明、お前はこのデスマスク様の逆鱗に触れたぜ」 ~7~~~~ 『ブラボー、マーベラス。最高だよ。こんなエレガントな戦いができるなんて』 巨大花が揺れ、恍惚とした趙公明の声が響き渡る。『元型』の傍らにて、枝を鞭の様に振り回していた大木が、又一本薙ぎ倒された。 彼の全身を朧気に包む光はなんなのだろう。おそらくは、デスマスクの中で何かが目覚めたのだ、と太公望は思った。 眼前に繰り広げられる桁違いの攻防を横目に、倒れていたウェイバーを立て直す。 凄まじい速度で跳び回るデスマスク。暗闇より無数に飛んでくる針のような棘を拳の弾幕で叩き落し、背後から槍の様に突き出される鋭い木の枝を紙一重で避わす。 「やるのう」 思わず声が漏れていた。デスマスクの動く先、止まる先で趙公明の植物達が消し飛んでゆく。 だが趙公明も間断無く種子を撒き散らし増殖を図る。破壊と成長、両者の攻防は互角に見えた。 「加勢するぞよデスマスク」 太公望が声を掛けると、デスマスクは一瞬動きを止めて棒の様な物を放(ほう)ってきた。 何時の間に拾っていたのか。化す前の趙公明が捨てた武器(如意棒のこと)だった。 刹那、デスマスクと視線が交錯した。 「・・・」 「・・・」 哀しみ、それにも似ていたがそれ以上の深い何かを湛えた不思議な目だ、と太公望は思った。如意棒を掴む。 「仙道達を、頼むぜ」 それだけを言い残し、再びデスマスクは巨大花を守るように群がる植物達に突っ込んでいった。 ここは任せろ、とデスマスクの背中が言っている。確かに仙道等を救出すればまだ『火計』も可能であるし、勝機も見える。 遊戯王カードとやらの召還の制限時間は15分という、まだ時は残されているはずだった。 「わかった。趙公明はおぬしに任せるぞ」 そう告げて、太公望はウェイバーに跨り、直後には走り出していた。 死ぬなよ、その声が届いたかどうかは解らなかった。 仙道と香を救出するため、緩んだ包囲網を突き抜け、悲鳴のした方角へ草原を疾走する太公望。 冷たい風が頬を打ち付けていた。 ~8~~~~ 『アハハハハ、アハハハハハ。素晴らしい強さだよデスマスクくん』 「チッ、やかましい」 上空から雨霰と降らせた鋼鉄の様に堅い木の実は全て弾き返され、直後に大地から槍衾さながら突出させた筍(たけのこ)は事も無げにへし折られた。 デスマスクという男、信じられない強さだった。疲労があるとはいえ、この『元型』に戻った自分と生身で互角なのだ。 たった今、太公望が離脱したようだが、それは最早どうでもよくなっていた。 戦いたいから戦う。趙公明にあるのはただそれだけだった。 「アイツらに頼るまでもねえ。そろそろ決着を着けてやる」 『フフフ、最早無敵のこの僕を、どうやって倒すというのだね』 攻撃を繰り出しながらデスマスクが不遜に言う。虚言ではない。現にデスマスクの周囲の空気が変わり始めていた。 元より趙公明も勝負を急ぐ事に依存はなかった。火を放たれたら、と考えると流石に悠長に構えてもいられないのだ。 名残惜しいが、そろそろ決着を着けよう。心に決めて趙公明は大地の養分を吸い上げた。 ~9~~~~ ・・・高まれオレの小宇宙よ。 小宇宙が更に高まったようだ。この現象に最も驚いたのは他でもないデスマスク自身だった。 『セブンセンシズ【第七感】』それは小宇宙の真髄。人間の持つ五感(視覚・味覚・聴覚・触覚・嗅覚)+第六感(精神)を越えた第七感。 いわば究極の小宇宙である。(尚、第七感に目覚めているのは黄金聖闘士だけである) 本来の力には遠く及ばぬものの、この身を縛る制限を打ち破り覚醒した小宇宙。デスマスクは負ける気がしなかった。 「フッ、さあ趙公明よ。この『積尸気』を通ってあの世に行け」 デスマスクは右手を空に翳し、小宇宙を集中させた。 力こそ正義。いまだその信念に揺らぎはない。しかし、その力を生み出す源が何なのか、自分は本当に理解してこなかったのだと思う。 気が満ちる。総攻撃を仕掛けようとする趙公明に、デスマスクは裂帛の気合を込めて小宇宙を放った。 『 積 尸 気 冥 界 波 』 『 な 、 な に ? 』 直後、巨大花を純白の光が包み込んだ。 やがて光が消えた時、趙公明の巨大花は見る影も無く萎び、枯れ木のような色彩に変わっていた。 ~10~~~ 『なぜだ、僕の『下僕』達が動かない?』 信じられない事が起きていた。趙公明の呼びかけに対し、蒔かれた植物達が全く反応しないのだ。 鉛のように重たい疲労に支配され、趙公明は何をされたのかを悟った。 『今のは、僕の精神を攻撃する技だったのか』 答えずに鼻で笑うデスマスク。直後、追い討ちを掛ける様な事態が起こった。 後方から火の手が上がったのである。 「フッ?あいつら」 『し、しまった』 悪夢であった。 風上に放たれた火の手は、凄まじい勢いで趙公明に迫る。 さらにデスマスクの技により、植物達との交信も、増殖を図ることも封じられてしまった。 趙公明の『分身』である植物達は、あるものは萎れ、ある物は枯れ果て、あるものは炎に呑まれて始めている。 強まるばかりの火勢に対し、趙公明は全く打つ手が見つけられなかった。 ~11~~~ 熱が伝わってくる。デスマスクは膝を着きそうになるのを堪えていた。『積尸気冥界波』によるデスマスクの疲労も予想以上だったのだ。 だが、休息を取る余裕などあるはずもない。炎に囲まれ、今にも退路を絶たれようとしているのだ。 既に密林は燃え始めていて、ただ巨大花のみがデスマスクと向かい合っていた。それも最早、生ける屍である。 「おめえはもう戦闘不能だ。念仏でも唱えてろ」 『お、恐ろしい男だキミは。『積尸気冥界波』といったね。蟹座の散開星団プレセペは中国では『積尸気』と呼ばれているらしい。 『積尸気』とは積み重ねた死体から立ち昇る鬼火の燐気の事。そう、つまりプレセペとは地上の霊魂が天へと昇る穴。 そして僕が見せられたのは『黄泉比良坂』。それは死の国への落とし穴。冥界の入り口に来た亡者共が黙々と入っていく坂。あそこに落ちたら二度と蘇(ry』 趙公明の声はそこで途切れた。突如、趙公明の巨大花の中心部に大穴が開いていたのだ。 デスマスクの隠し持っていたアイアンボールボーガン、それより放たれた鉄球が趙公明に命中したのである。 轟音と地響き、倒れた巨大花を、容赦なく炎が包みこんでいった。 「マンモス哀れなヤツ」 言い捨ててデスマスクは、燃え盛る巨大花に背を向けた。 ~12~~~~ 深夜の清里高原が紅に染まっていた。強風に煽られ、草原を舐めるように炎が侵食してゆく。 たった今15分の制限時間が過ぎ『真紅眼の黒竜』が消えた。 仙道と香は、戦場より風上の小高い丘で、目を凝らして戦況を確認しようとしていた。 思ったより火の巡りが早い。濛々と立ち上る煙により、既に巨大花の姿を捉えるのは困難になっている。 燃え盛る炎。流れる汗を拭いながら仙道は思い出す。あの時、太公望が来なければどうなっていたことか。 香を襲った食虫植物を遊戯王カード(光の護封剣)にて封じたのも束の間、直後に現れた大量の新手に囲まれ仙道達は進退窮まっていた。 太公望がウェイバーに乗って現れたのは、死を覚悟したまさにその時だった。その後は協力して周囲を一掃し、共に風上まで移動し、『真紅眼の黒竜』にて火を放った。 「ここまで来れば大丈夫っす。香さん」 仙道の声に笑い返す槇村香。蔦が解けても立てなかった香に、先程、遊戯王カード『ホーリー・エルフの祝福』を発動させた。今は辛うじて歩ける程には回復している。 強いひとだ、と仙道は思った。足の痛みにも、心の痛みにも、決して弱音を言わない。或いは、自分に気を使っているのかもしれない。 お互いに、知り合いを全て亡くしていた。自分だけが、泣くわけにはいかないと思っているのだろうか。 ・・・ちくしょう。 着ている試合着で口元の汗を拭く。今は指を咥えて二人の帰還を待つことしか出来ない。 何も出来ない悔しさと、どうにもならない諦めのようなものが、同時に仙道の心にはあった。 「あの二人なら大丈夫よ、きっと」 傍らで勇気付けるように笑う香。相槌を打って、再び仙道は視線を遠くにやった。 苦笑いが漏れて来る。心を見透かされていたのは自分だった、ということか。 そう、太公望はもうここにはいない。全てを見届けてから、再びデスマスクの救援に向かったのだ。 燃え盛る炎に目を奪われながら仙道は、太公望に託そうとして拒まれた、最後の遊戯王カードを握り締めた。 ~13~~~~ 来るんじゃねえ、とデスマスクの叫び声が木霊する。しかし、太公望にウェイバーの速度を緩める気はなかった。 倒れた趙公明の巨大花は、炎が引火して凄まじい勢いで燃え上がっていた。だが、趙公明が本当に死んだのならば、この事態はどう説明できる。 燃え広がる炎の合間を、縫うようにデスマスクに接近する太公望。一刻も早くデスマスクを救出しなければならぬ。 煙幕を抜けるとデスマスクの姿がはっきりと見えた。どうやら触手に絡み付かれ、動きを封じられているようだ。 尚も接近しようとする太公望に向かい、デスマスクが衝撃の事実を告げた。 「良く聞け太公望、オレ様は確かにこいつの『核』を(ボーガンで)潰した。だが、ぐPっ」 「なにっ?」 『そこからは僕が説明するよ。天国(ヴァルハラ)の土産にね』 不意にデスマスクの声が遮られ、その背後から巨大な影がむくむくと起き上がった。 一回り小さくなった巨大花。既存の物とは若干違う形態。そういえば位置も違うか。 しかし、紛れもない趙公明、その表情が刻まれた『元型』がそこにあった。 趙公明、人質とばかりにデスマスクの首を締め付ける触手。密着されている。太公望は唇を噛んだ。 懐には既にリミッターを解除した宝貝『五光石』が忍ばせてあった。が、ここで撃ってもデスマスクを盾にされてしまう公算が高い。 止むを得ず太公望はウェイバーを止め、降りた。足元にも注意を払いながら、慎重に進んでゆく。 デスマスクは趙公明の『核』を潰した、と言った。どういうことだ。『元型』は一体ではなかったのか。 炎のはぜる音が、近くなってきた。太公望はしっかりと趙公明を見据えて言う。 「趙公明、おぬしの望みはわしと戦うことだろう」 『フフフ、まあ聞きなよ』 顎の先から汗が滴り落ちる。舞い上がる火の粉を掻き分けるが如く、太公望は如意棒を構えて徐々に間合いを詰めた。 両者の距離は歩幅にしておよそ二十歩程。尚も接近する太公望を制し、趙公明は語りだした。 『何故、僕が生きているのか。その疑問に答える前に、まずキミ達の健闘を称えさせてもらうよ。 太公望くんの機転、デスマスクくんの強さ。どれをとっても素晴らしかった』 『さて本題に入ろう。先程デスマスク君の精神を攻撃する技を貰った結果、僕の『下僕』達は完全に機能しなくなってしまった。 更にこの僕の精神も深い傷を負い、種子を飛ばし増殖を図ることも封じられた』 『さすがの僕もこれで終わりかと思ったよ。だがね、忘れないで貰いたい。 本来、<僕らは一心同体>。全てを同時に滅ぼさなければ意味がない。かつて太公望くんが実践したようにね』 『僕は残された精神力を振り絞り、鉄球が命中する直前に転移したのさ。もう少し遠くに行こうかとも考えたのだがね。 あえて最も手近な、この場所を僕が選んだことには勿論理由がある。分かるかい?』 『転移するにも、遠くの植物達と交信ができなくなっていたからなのさ。 精神力を消耗した状態では、この場所に転移するのが関の山だった、というのが正確な答えかな。 それに決闘を途中で放棄するのも、紳士として相応しくないじゃないか?』 「もうよい」 一際強い風が吹き抜ける。太公望は遮って如意棒を趙公明に向かい突きつけた。 幾らほざこうがデスマスクを救い出し、趙公明を倒す事に何ら変更は無い。だが趙公明は挑発に乗らず、一笑して続けた。 『アハハハハ、まあ、待ちなよ。理由はまだあるのさ。いいかい? 僕が転移したこの植物は食虫植物と言ってね、本来は飛び回る昆虫や微生物を捕えて消化吸収する植物なんだが・・・』 何を今更、と言いかけて太公望は息を呑んだ。趙公明の巨大花がぱっくりと口を広げたのだ。 朱色の口腔に大量の唾液を滴らすその穴は、人間一人をひと呑みにするには充分な大きさだった。 「まさか、おぬし」 『そう、デスマスクくんは、人質ではなかった、ということさ。 感謝したまえデスマスクくん。キミは僕と“ひとつ”になって、この世に華麗な“華”を咲かすことができるのだから』 話が終わる前に太公望は走り出していた。趙公明の触手が、もがくデスマスクを担ぎ上げている。 今にも趙公明に飲み込まれようとしているデスマスク。逃げろ、とその眼が言っていた。 『さあ、僕と“ひとつ”になろうじゃないか』 うっとりと開く趙公明の口元に、デスマスクの身体が運ばれる。 全力で走りながら太公望は思う。 また、間に合わないのか。また、犠牲者を出してしまうのか。 死に逝く者達の表情が脳裏をよぎる。 残された者達の慟哭が胸を締め付ける。 「もう誰も、死なせはせぬ」 駆けながら太公望は、如意棒を振り翳し雄叫びを上げた。 【長野県と山梨県の県境、清里高原/一日目夜中】 【太公望@封神演義】 [状態]:中疲労。 完全催眠(大阪の交差点に藍染の死体)バギ習得、軽度の火傷 [装備]:如意棒@DRAGON BALL [道具]:荷物一式(食料1/8消費)・五光石@封神演義・鼻栓 ウェイバー@ワンピース トランシーバー×3(故障のため使用不可) [思考]:1、デスマスクを救い出し、火の手から脱出する 2、趙公明に対処する 3、新たな伝達手段を見つける 4、妲己から打神鞭を取り戻す (趙公明を追い詰めて原型化させたのは魔家四将の対策と同じ理屈です) 【仙道彰@スラムダンク】 [状態]:やや疲労 [装備]:遊戯王カード 「光の護封剣」「真紅眼の黒竜」「ホーリーエルフの祝福」…使用済み 「闇の護風壁」…未使用 「六芒星の呪縛」…二日目の午前まで使用不可能 [道具]:支給品一式 [思考]:1、(ちくしょう) 2、首輪を解除できる人を探す 3、ゲームから脱出。 【デスマスク@聖闘士星矢 】 [状態]:少しのダメージ、疲労大。食虫植物に飲み込まれようとしている。 [道具]:支給品一式 [思考]:1、逃げてくれ太公望 2、仙道を・・・ 【槇村香@CITY HUNTER】 [状態]:触手に絡み取られ右足が捻挫したが「ホーリーエルフの祝福」により回復した。若干後遺症あり。 海坊主、冴子の死に若干の精神的ショック [道具]:ウソップパウンド@ONE PIECE。荷物一式(食料二人分) [思考]:1、仙道、デスマスク、太公望の無事を祈る 2、追手内洋一を探す 【趙公明@封神演義】 [状態]:原型化(伝説の巨大花)。超度の疲労、『積尸気冥界波』により、増殖した『分身』の操作不能。 現在、手近の食虫植物に転移済み。デスマスクを捕えた。 [思考]:1、デスマスクを取り込んで体力を回復する 2、戦いを楽しむ ※制限による趙公明の原型の変更点 1、弱点の存在・・・趙公明の顔がついた花が「核」であり、そこを破壊されると趙公明は死亡する 首輪もその花についており、爆発すれば趙公明は死亡する 「核」は趙公明の植物が制圧している場所なら移動可能 2、増殖力の制限・・原作程の増殖力はない 趙公明の体調が万全の場合、一日で県一つ制圧できる程度 ただし、増殖力は趙公明の状態に大いに依存する 3、大きさの制限・・最初の大きさは家と同じくらい 備考:黒炎弾の炎が凄まじい勢いで燃え広がっています。 備考:趙公明の荷物一式×2(一食分消費)神楽の仕込み傘(弾切れ)@銀魂、は地面に落ちています 備考:アイアンボールボーガン(大)@ジョジョの奇妙な冒険とアイアンボール×2は趙公明の脇に落ちてます。 備考:ウェイバーは趙公明の巨大花から20歩程の場所に放置されています。
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0325:『清里高原大炎上戦Ⅱ』プラネタリウムに花束を。 望ちゃん。 何かを成すには誰かの犠牲がつきものなんだよ。 それが大きな事であればあるほど犠牲の数も比例する。 でも僕らは決して自分を棄てた訳じゃない。 自分で決めたことだから、同情も憐れみもいらない。 ただ、悲しんでくれればいい。 ――― 普賢、またわしは繰り返してしまうのか。 火の海。風圧と舞い散る火の粉に、太公望は瞼を閉じかける。 大地に突き刺した如意棒がぐんと伸び、先端にしがみついた太公望を運ぶ。 届け。願いを込めて、太公望は決して屈強とはいえぬその腕を、精一杯に伸ばした。 デスマスクも触手の狭間から辛うじて手を出し、縋り付こうとした。 「――――!」 太公望は天を呪った。二人の指先はあと一寸の差で繋がった筈だった。 だがその時、その刹那、デスマスクは趙公明の食虫花に呑み込まれていた。 次の瞬間、太公望は伸びた如意棒と共に、趙公明の『元型』をも飛び越え、頭から炎の中に突っ込んでいた。 転げながら火を打ち消し、なんとか炎から逃れた太公望の視界に入ったのは、デスマスクを完全に呑み込んだ趙公明と、その身に起こる異変だった。 「やめろ、やめるのだ。趙公明」 太公望が叫んだのと同時、大地が揺れ、大音響が響き渡った。 直後、身体が宙に浮いた。地面を突き破り突如現れた何かが、太公望に激突したのだ。 弾き飛ばされ、背中から地面に叩きつけられ、その衝撃に胃液が逆流した。 太公望を直撃したのは、趙公明の『元型』より生えた凄まじい速度で成長する樹根であった。 振動と轟音は止まるを知らず、太公望は身を伏せて事態を見届けることしか出来なかった。趙公明の周囲にたちまち新たなる森が形成されてゆく。 やがて振動が収まった時、そこには第二の密林があった。 流石に規模は、遥かに縮小していたが、目論見どおり趙公明はデスマスクを養分として取り込み、失った体力を回復させたのだ。 「―――、――趙・・・公明」 再び種子を撒き散らし始める趙公明の巨大花。 更に迫る炎の手の中で、太公望は悲鳴を上げる四肢を叱咤し、如意棒を支えにして立ち上がった。 ~2~~~~~ 『【バックドラフト】のように燃え上がる戦場。なんて素晴らしい舞台(ステージ)なのだろうか』 見渡す限り朱色、灼熱地獄と化した草原。その美しさに趙公明は声を上げた。 眼下には太公望が如意棒を振り回し、無数の『下僕』達と格闘を続けている。 何故、彼はこうまでして戦うのだろうか。趙公明は悪戯心を覚え、問いかけてみた。 『何故、人間なんかに拘るんだい?逃げる事も出来たはずだろう、キミ一人なら』 無言で如意棒を振るい立ち向かってくる太公望。大方、予想が付いているのだろう。 もし太公望が逃げる素振りを見せれば、避難している二人の人間に、この自分が何をするのかを。 性格も、手の内も知り尽くした間柄だった。企んでる事は分からないが、心の底に抱いている想いは分かる。 『可哀想に、キミはいつも、抱えきれない程の重荷を背負い込んでいるんだね』 聞こえたのかどうか、返事代わりに太公望が飛ばした真空波が、趙公明の巨大花を掠めた。 そう言えば、前にもこんなことを聞いたか。だが当時、返ってきた答えは趙公明の中に釈然としないものを残した。 今、改めて聞いたのは、ささやかな好奇心である。趙公明は、やれやれと肩を竦めた。つもりだった。 『ところでキミは、気付いているかい?世界を裏で操る何か・・・ 僕らを砂の城でも作るかのように操作し、生かし、殺す。その“存在”に』 その言葉に、太公望が僅かに反応を見せた。その瞬間、今度は『下僕』の飛ばした手裏剣の様な木の葉が、太公望の額を掠める。 呻き声を上げ、傷口を押さえる太公望。直後に如意棒が一閃し、趙公明の操る植物がひとつ両断され地に落ちた。 『大いなる意思の前には、あらゆる力も、祈りも、努力も、無力に過ぎない。 所詮僕達は、運命の道標に抗う事などできないのさ』 太公望が、切り刻まれた上着衣をばさりと脱ぎ捨てた。どうやら、こちらの話を聞くつもりは無いようだ。 あくまで攻撃の手を緩めず、趙公明は物思いに耽る。或る日、気付いた途方も無い“存在”。 所詮自分も駒に過ぎないのなら、自分の生とはなんなんのか、死はなんなのか。 一体、自分は何処から来て、何処へ行くのか。結論は出なかった。それならば、と前置きして趙公明は続ける。 『僕は悟ったよ。どうせ、踊らされる運命なら、楽しまなければ損じゃないか。 誰かの荷物を背負って、息苦しく生きるのが幸福と呼べるのだろうか』 態度にこそ出さぬが、デスマスクを喰らったとはいえ、趙公明の消耗は深刻だった。増殖力も低下し、思うように植物達を操れない。 しかも火の手が、もう間近の『下僕』達に移り始めていた。そろそろ転移を始めなければ、手遅れになりかねなかった。 だが、太公望の疲労は自分の比では無い筈だった。まさに多勢に無勢、四方から繰り出される植物達の波状攻撃に、太公望は徐々に追い詰められてゆく。 食虫植物のひとつになんとか如意棒を突立てた太公望。その血塗れの顔がにやりと笑って言った。 「やはり、何万年立ってもおぬしとは意見が合わぬのだろうな」 死を、恐れている目ではなかった。 むしろ、あの二人の人間が助かるのなら、自分はどうなっても構わないと、そう考えているのか。 くだらない。全くもって理解できない。だがこれこそが太公望であり、また趙公明の目論見通りでもあり、 それでいいじゃないか。と趙公明は思った。 『そうかもね。それでもキミは足掻くのだろうね。 誰かの意思で戦い、誰かの荷物を背負わされ、誰かの意思で死ぬのだとしても』 不意に太公望が倒れた。足元へ伸ばした植物の蔦が、太公望の片足を浚ったのだ。 追い討ちを掛けるように、幾本もの樹根が、続々と太公望に絡み付いていった。 成す術もなく、根の中に呑み込まれてゆく太公望。もう充分だろう。趙公明は勝利を確信した。 そのまま窒息死するのが先か、炎に巻かれるのが先か。 『アディオース、好敵手よ。トレビアーンな戦いをありがとう』 遂に自分の身体にも火が移り始めた。太公望の最後を、拝めないのが無念であるが、ここまでが限界だった。 勝利の祝砲でも上げたい気持ちを辛うじて押さえ、『核』を安全な場所へ『転移』させるために、趙公明は精神を集中させた。 ~3~~~~~ 呻き声を上げる太公望。幾本もの樹根に締め上げられながら、意識を手放すまいと精神を奮い立たせた。 しかし、それは絶望的な戦いだった。身動きの取れぬ太公望に続々と絡みつく樹根。 凄まじい強さで圧迫され四肢が軋む。最早、呼吸をすることも困難になっていた。視界も霞む。 わしは、ここまでなのか。 遠ざかる意識の中で太公望は思った。思えば、趙公明の言にも一理あるやもしれぬ。 結果的に、みんなを脱出させることも、主催者を倒すことも出来なかった。 挙句の果てに趙公明にやられ、そもそも自分には荷が重すぎたのか。 ―――――(まだ諦めるのは早いぜ、太公望)太公望さん!! 不意に聞こえた自分を呼ぶ声。一瞬、デスマスクの声が重なったのは気のせいか。 一体どれだけ意識を失っていたのだろう。大きな、温かい手が太公望を捕まえていた。 そのまま一気に身体が引き上げられる。抱きとめられて、まず目に入ったのは、忘れもしない針ネズミのような髪型。 その男、仙道が、真っ黒になった顔でにっこりと笑った。 「おぬしは、何故」 呆然と呟く太公望を包むかのように、火の粉が舞い上がる。背後で趙公明の『華』が音を立てて炎上していた。 しかし、燃えているのは、いわば蝉の抜け殻と言っていい。既に『核』そのものは、何処かへ転移してしまったのだろう。 それにしても仙道。遊戯王カードとやらの最後の一枚(闇の護風壁)。それを使ってここまで来たのか。 身をわきまえて、避難しておればよいものを、何故わざわざ死地に赴いて来た。 太公望は拳を握り締めた。殴ってやろうか、とも思った。 「何故・・・」 伝えなければならぬ事もあった。 だが、それ以上、言葉が出ず、太公望はうつむいた。 ~4~~~~~ 「急ぐのだ仙道とやら。熱くて叶わん」 「太公望さん。まだ、慌てるような時間じゃないっす」 仙道はぼろぼろの太公望を背中に背負い、炎上する森の中を駆けていた。 駆け抜けた直後、燃え盛る大木が音を立てて傾き、背後に倒れた。その衝撃で巻き起こる熱風が身体を打ち付ける。 趙公明の森を脱出すると、炎が草原を覆い尽くしていた。しかし、良く見るとまだ、風下に火が弱い場所がある。 そこを通り、大きく迂回すれば、香の待つ風上の丘へ辿り着けるかもしれない。その方向を指差して、仙道は言った。 「あそこを抜ければ」 「うむ、だが趙公明がまだ潜んでいるやも知れぬ。用心するのだ」 走りながら仙道は、ちらりとデスマスクの事を考えた。聞くことは、許されない雰囲気だった。 いつか、話してくれる時が来るまで、仙道は待とうと思った。今は生き残る事だけを考えよう。 火を避けながら無我夢中で走る仙道。正直疲れていた。だが、まだ走れる。生きている。 止まれ、という太公望の声が聞こえる前に、仙道は足を止めていた。正面に立ちはだかる者がいたのだ。 『なんとなく、だったのだがね。驚いたよ。本当に、キミは僕を楽しませてくれる』 ~5~~~~~ 炎を背景にして、趙公明の巨大花が揺らめいていた。 まさかというべきか、やはりというべきか。何処までも一筋縄ではいかぬ相手だった。 勘のいいヤツ、と太公望はひとりごち、仙道の背中から降りて、趙公明と向かい合った。 「もうやめにせぬか、趙公明」 『この期に及んで、野暮なことは言わないで欲しいね。太公望くん』 愚問だった。ここまで来て見逃すようならば、はなから待ち伏せなどする筈が無い。 全く持って迷惑な話である。仙道の前に立ち、太公望は如意棒を構え、嘆息をついた。 「最早、何も言うまい」 如意棒を低く構え間合いを詰める太公望。触手を揺らめかせ、今にも攻勢に出ようとする趙公明の巨大花。 懐に忍ばせた『五光石』が切り札だった。転移直後の、植物の守りが手薄な今なら、命中させられる筈だ。 同じ世界から連れ去られ、そして再会したふたり。まさに腐れ縁だった。だがそれもこれで終わる。 おそらく勝負は一瞬。紅が、津波の様に広がりゆくこの清里高原で、ふたりの時間が止まった。 ~6~~~~~ 二つの影が同時に、炎の向こう側に倒れるのを、少し離れた場所で、槇村香は見ていた。 胸騒ぎに負けて、様子を見に来てしまったのだ。 悔やんでも悔やみきれなかった。何故、仙道を信じて、待っていることが出来なかったのか。 そうすれば少なくとも、自分だけは、死ぬことはなかったのに。 全てが手遅れだった。既に燃え広がる炎は、完全に四者を包囲している。脱出は絶望的になった。 太公望と趙公明の戦いは、相打ちだった。 太公望が放った石の様な物(五光石)が趙公明の『核』に命中したのと同時。 趙公明が大地より飛び出させた、槍の穂先の様に鋭い木の根が、太公望を串刺しにしていた。 枯れ木が傾くように、まず趙公明が地に伏した。太公望も胸板を貫かれ、ゆっくりと倒れた。 仙道が太公望に駆け寄り、必死に声を掛けている。香はそれを眺めている事しかできなかった。 隠れている香の存在に気付いていたのは、趙公明だけ。しまったと思った時には、捕らえられていた。 今も香は樹根に巻きつかれている。全身を束縛され、もがくことはおろか、声を出すことも出来ない。 趙公明が倒れた今も、その呪縛が弱まることはなかった。 その時、影がひとつ、起き上がった。 見る影も無くひび割れた巨大花。その中心で趙公明の相貌が歪んだ。 『まだ、だよ。まだ僕は、戦える』 ~7~~~~~ 激痛に遠のく意識を奮い立たせ、食虫花の触手を太公望に向けて伸ばした。 デスマスクを捕食したように、太公望を喰らい、生命力を回復させてやる。 『さあ、仙道くん、だったかな、おとなしく、そこを、退き、たまえ』 声が切れ切れになる。痛みは激甚という言葉でしか表せなかった。制限の解除された『五光石』が、もろに『核』に命中したのだ。 趙公明は、明滅する意識の中で、『転移』が出来るほどの精神力が、もはや残されていないことを自覚した。 生命力が尽きるのが先か、炎に焼かれ燃え尽きるのが先か。だが、趙公明にはまだ起死回生の策が残されていた。 それは賭けだった。太公望を喰らえば、また新たな場所に、『転移』が出来る程度には回復するかもしれない。 『悲しむことは無いよ、太公望くん。僕の中で、デスマスク君も待ってくれているから』 仙道が、何かを言ったようだが、趙公明にはよく聞き取ることが出来なかった。 視覚も聴覚も乱れ、致命傷に近い傷を負わされながらも、趙公明を支えていたのはただ、執念だった。 眼下には、太公望を懸命に助け起こそうとする仙道の姿が、微かに見える。無駄なことを、と趙公明は嗤った。 既に完全に炎に取り囲まれ、脱出など不可能である。戦う力を持たない、生身の人間に何が出来る。 「オレはバスケットマンですから」 荒んでも、沈んでもいない声が、趙公明へはっきりと届いた。霞んだ視界の焦点が徐々に合わさってゆく。 静かな、それでも毅然とした意思の光を発する仙道の瞳に、趙公明は微かなたじろぎを覚えた。 ~8~~~~~ 「さあ、いこーか」 冷たくなり始めた太公望を、地面にそっと横たえて、仙道は歩き出した。腕には如意棒が握られている。 不思議と心は落ち着いていた。仙道は趙公明の巨大花を見上げて、声を張り上げた。 「一緒に連れてこられたオレの知り合いは、みんな死にました」 何故、戦わなければならないのか。何故、死ななければならないのか。自分達が一体何をしたというのか。 人は死ぬ。そんな当たり前のことを、知らない世界にいた。だが、それを嘆く事に、意味もなかった。 「香さんもオレと同じです。大切な人を失って、苦しんで、それでも一生懸命、前を向いて生きようとしてます」 デスマスクも太公望も、身体を張って自分達を守ろうとした。三井は、襲撃者から香を庇って殺された。 香は、大切な人達を失った悲しみと戦い続けている。趙公明はおし黙っていた。仙道は続ける。 「みんな、何かを守るために精一杯、戦ったっす。だから、こんなオレでも、って」 手当をしても、助からないかもしれない。炎の中で、焼け死ぬことに、変わりは無いのかもしれない。 それでも、命を懸けて自分を守ってくれた人達のために、少しでも報いることができるなら。 「ここからは絶対に抜かせない。その根っ子を掴んでもな」 そう言い放ち、仙道は如意棒を構えた。 剣道を真似たつもりなのだが、我ながらぎこちない構えである。笑うなら笑え、と思った。 やがて、暫し口を閉ざしていた趙公明が、ゆっくりと話し出した。 『誰が何と言おうと、キミは、正真正銘の戦士だ。この僕の、最後の相手に相応しい』 ~9~~~~~ 明らかに慣れない手つきで如意棒を振り回し、絶望的な戦いを繰り広げる仙道を、槇村香は涙を流しながら見ていた。 趙公明の攻撃が仙道の身体を捉え始める。何度倒れたか解らない。それでも仙道は趙公明に立ち向かっていった。 『殺し合うのが戦だ、弱い者が死ぬのが戦だ、大切な人が死ぬのが戦だ』 心底、楽しそうに趙公明が叫んでいる。ぎりり、と香の首元を締め付ける樹根の力がさらに強まった。 どうやら、最後まで見届ける事も叶わないようだ。絶望感と共に、香の意識は闇に堕ちた。 ――――まだ手は残されている。後はお前次第だがな。 一面の闇。前触れも無く聞こえた、覚えのある声に、香は驚いた。 声は聞こえど、姿は見えず。だがその声は、紛れも無いデスマスクのものだった。 デスマスク。何処にいるの? 香の叫びが闇の中に木霊する。やがて、何者かの姿が、徐々に浮かび上がった。 切れ長の瞳、人を食ったような表情、靡く銀髪。紛れも無い、デスマスクの姿だった。 どうして、と呟いた香に向かい、デスマスクはこれまでの経緯を簡潔に話し始めた。 ――――オレは、死を司る蟹星座の黄金聖戦士・・・ そう前置きをして、淡々と話すデスマスク。溢れる気持ちを抑え、香は黙って聞いていた。 趙公明と太公望達の会話から推察はできたが、やはりデスマスクは趙公明に取り込まれてしまったらしい。 しかしそのおかげで、こうして趙公明の内部から、現実の世界に干渉ができるのだ、とデスマスクは言った。 ――――それももう長くは無いがな。じきにオレの意識も消えちまう。だがその前に、おまえに受け取って欲しかった。“これ”を、 デスマスクが両手で差し出す“それ”を、香は無言で受け取った。直後、小さく声を上げる香。 重量のせいか、それとも重圧のせいか、香は“それ”の重みに耐え切れず、膝を落としてしまった。 ――――『アイアンボールボーガン』だ。感謝しろよ、鉄球は詰めてある。 ぶっきらぼうに言い放つデスマスク。ボーガンのあまりの重みに跪く香を、無言で見下ろしていた。 しばしそのまま、見詰め合った。彼の表情の中に、微かな自嘲が見え隠れし、深い理由も分からず、香は胸が痛くなった。 やがて、香の心境を感じ取ったのか、デスマスクが諭すように言う。 ――――まあ、どうせ早かれ遅かれだ。気楽にやりな。 そう、命中するかどうかも分からない。そして、もし趙公明を倒したとしても、この炎の中から脱出する術は無いのだ。 無駄な事を、させられようとしているのかもしれない。それでも、香はボーガンを抱え、しっかりと立ち上がった。 「ありがと、デスマスク」 片目をつぶり、香が微笑むと、デスマスクも、にやりと笑った。 ごめんね。最後まで世話をかけて。今度はあたしが、仙道君を守るよ。 あばよ、と言って闇の中に消えてゆくその男の背中に、香はもう一度、ありがとうと叫んだ。 直後、暗闇に光が指した。眩しさに眼が眩む。熱い、眩しさの正体は、迫り来る業火だった。 気が付くと、初めからそうであったかのように、香は炎の原野に立ち尽くしていた。 夢だったのか。だが、全身を締め付けていた樹根は解け、力なく足元に散らばっている。 そして、腕の中に抱かれた、ずっしりとした重量感が、全てを物語っていた。 鉄球が込められた『アイアンボールボーガン』、それが香の両腕にしっかりと抱えられていた。 ~10~~~~ 趙公明と仙道の戦いはどうなったのか。 眼を移すと、血塗れになった仙道が、肩で息をしながら、倒れた太公望と、趙公明の狭間で仁王立ちしていた。 何かを叫びながら、趙公明が触手を伸ばす。仙道はもう、立っているのもやっとのようだった。一刻の猶予も無い。 腰を落とし、香はボーガンを構え、趙公明に照準を合わせた。 香が人を殺す事を、誰よりも拒んでいた“あの人”はもういない。でも、言い訳なら彼の世でできる。迷いは無かった。 「―――!」 ボーガンの引き金を引いた。発射の衝撃に身体が弾き飛ばされる。 背中から、ふわりと地に倒れた。誰かが支えてくれたと思ったが、柔らかい草叢の中に倒れただけだった。 そのままの姿勢で、飛んでいく鉄球の軌跡を眼で追った。 放たれた鉄球は、趙公明の巨大花の中心に、吸い込まれるように向かっていった。 ~11~~~~ 趙公明であったモノが地に倒れる振動を、仙道は全身で感じた。 同時に吹き付ける熱風、狂い舞う火の粉。それに耐えられず仙道は片手で顔を覆う。 傍らには、胸板を貫かれた太公望が、大きな岩に凭れ掛かっている。 夜空に立上る業火は、容赦なくその包囲の輪を狭め、着実に仙道達の元へ迫っていた。 「香さん」 来ていたのか。煙の中から出てくる槇村香に仙道は手を上げた。 状況はよく解らないが、趙公明を倒したのは彼女なのだろう。 待っていろ、と言ったにも関わらず来てしまった香。しかし彼女を責める事は出来なかった。 自分と同じ気持ちで、ここまで来たのだろう。香は強風に靡く黒髪をたくし上げ、舌を出してはにかんだ。 「ごめんね、仙道君。あたし、戻ってきちゃった」 そう言って、香はしゃがみこむ。倒れて動かぬ太公望を抱きしめ、取り出した布で、すすと血で、汚れた顔を拭き始めた。 少し、きれいになった顔で、眠るように横たわる太公望。結局、それが関の山だった。 そして、まもなく自分達も、生きたまま火葬されようとしている。せめて、一緒に死んでくれる人が居て。 それは果たして救いと呼べるのか。ただ、香の表情はどこか、晴れ晴れとしていた。 「香さん、すいません。太公望さんも、デスマスクさんも、守りきる事が出来ませんでした」 頭を下げる仙道に、香が婉然と微笑んだ。ずきりと胸が痛む。言わなくてもいいことを、言ってしまったようだ。 己の無力さも、惨めさも、噛み締めてきた。きっと、想いは同じ。だから、それ以上、言葉はいらない。 仙道も、香の傍にしゃがみこんだ。まるで他人事の様に、目前に迫り来る炎を眺める。綺麗だな、と思った。 「くぁ」 「もう、こんな時に」 あくびが出てきた。それを見て香が、くすりと笑う。だって、考えても見ろよ。丸一日、寝てないんだぜ。 それでも練習をサボったと、田岡監督は怒るのだろうな。 「帰ったら、釣りに行きたかったなあ」 のんびりと言って、大の字に横たわる。 目を閉じれば、太陽に煌く湘南の海が、今でも鮮明に瞼の裏に浮かぶ。 それにしても、疲れたな。全身が傷だらけだ。もうきっと、立つことは出来ないだろう。 「・・・虹鱒(ニジマス)は、釣れるのか」 不意に聞こえた声に、仙道は仰天して起き上がった。 見ると、薄目を開けた太公望が、力なく苦笑していた。 「仙道君。あれは」 太公望の目が、指が、何かを指し示していた。その方角に“あるもの”を見て、まず香が声を上げ、そして走り出した。 仙道は太公望に視線を戻した。太公望も仙道を見た。その顔に浮かぶ何ともいえない苦笑いに釣られ仙道も、にっこりと笑って言った。 「美味しい梭魚(カマス)が釣れます。そうなったらもう、アツい夏の始まりですよ」 ~12~~~~ 香と仙道が運び、大岩に固定され立掛けられたウェイバー。そこから噴出する竜巻以上の豪風により、炎の中に道が切り開かれた。 その道を、支え合う様に走り行く仙道と香、その後ろ姿が遠ざかるのを、太公望はぼんやりと眺めていた。 燃え盛る炎は既に、足元へ達しようとしている。そして、もはや空気も燃え尽きたのか、呼吸をすることも困難になってきていた。 誰かが、エンジンを掛け続ける為に、残らねばならなかったのだ。そして、彼らはわかってくれた。 『五光石』に根こそぎ体力を奪われ、趙公明に致命傷を与えられたこの体に、せめて出来ることはそのくらいだった。 四国にいる協力者、愛染という男の謎、そして富士山へ向かう目的。始めに出会った時に、伝えなければならぬ事は伝えてある。 ・・・最早、わしがおらんくても大丈夫だろう。 煙のせいか、視力がなくなってきているのか、二人の姿はもう、見えなくなっていた。次第に意識も遠のき始める。 ふと視線を足元に落とすと、一輪の花がそこにあった。それは趙公明の名残、小さな小さな山百合の花。 風に散り欠けた花弁、熱に焦げた葉、しなだれた茎。それでもこの炎の中で、美しい花だと太公望は思った。 ほれ、ホイミ♪ 心の中で試しに念じてみると、淡色の光が山百合を包み込んだ。若干であるが生気を取り戻したように見える。 ささやかな奇跡。喜びが孤独なものだと、分かったような気がした。 太公望は幻を見た。 青い空、芳しい香りが鼻腔を擽る。薄い霧に包まれた花畑に、太公望は立っていた。色とりどりの百合の花が、地平線の彼方まで咲き乱れている。 苦しさは何処にもない。徐々に霧が晴れてきて、やがて、目の前に立つ人影があることに、太公望は気がついた。 『太公望くん。僕はキミに改めて問う』 それは人型に戻った趙公明。この期に及んでか、とげんなりする太公望に、 趙公明は両手を広げ、微笑みながら、語りかけてきた。さすがに敵意は無いようである。 『何故、キミはそこまでして、人間に拘るんだい? この閉ざされた世界から、抜け出せたところで、どうなる。 人間達は、いや僕達ですら、所詮は大いなる意思に操られるマリオネットに過ぎないのに』 しかし、趙公明は答えを待たず、気障な仕草でフッと微笑み、でもね、と言葉を被せた。 『もっとも、今なら分かる気がするよ。あの仙道くんと、もう一人のマドモワゼル(香のこと)。 僕はあの二人を、所詮は力も持たない人間と決め付けていた。だが、彼等が勝負を決めた』 デスマスクくんも素晴らしい強さだったけどね、と趙公明は付け加え、まだ話を続ける。太公望は眼を逸らし、唇を尖らせた。 『太公望くん。キミは、彼らの気持ちが、何者かに操られた結果ではなく、 あの者達の内から出て来たものであって欲しいと・・・』 太公望はゆっくりと目を閉じた。思い出が、走馬灯の様に甦る。富樫との出会いを、共に過ごした時間を、そして別れを。 ダイの真直ぐな瞳。四国に集った者達の願い。デスマスクの捻くれた優しさと仙道と香の勇気を―――。 『―――そう思うのだね』 趙公明が、天使達に囲まれ、満足そうに微笑みながら昇天してゆく。 最後まで派手に、光の中に消える趙公明に向かい、拳を突き上げ、ちゃうわいボケ!と叫んでやった。ざまあみろ。 やがて、花畑に太公望は、独り取り残された。深く息を吸い、改めて思う。 この悲劇に救いは、終わりはあるのだろうか。現状では、正直難しいかもしれぬ。 だが、楽観的過ぎるだろうか。このアホらしいゲームを、それでも仙道ならきっと、 もとい、残された者達、意思を継ぐ者達が、きっと何とかして、終わらせてくれるのではないかと・・・。 「さらば、生きとし生けるものよ」 声に出して、呟いた。花畑の中、太公望の身体も、ゆっくりと天に昇っていく。 いい友がいた。共に生き、力の限り駆けた。 「さらば」 上を向くと、純白の世界が待っていた。 柔らかな光の中へ、太公望は溶け込んでゆく。 「さらば輝ける日々」 光の彼方、太公望は微かな懐かしさを覚えた。 自分が笑ったのが、わかった。 ~13~~~~ 柱に掛けられた時計の針は着実に時を刻み、程無くして二廻り目の終焉を迎えようとしている。 主催陣の集う城塞。最上階のテラスにて、何処からともなく流れる西洋芸術音楽の旋律に身を任せ、大魔王バーンは浅いまどろみの中にいた。 設けられた玉座。その傍らの円状の小机には、ささやかな嗜み。葡萄酒の小瓶と杯が置いてあった。 ふと、大魔王バーンは、階段を上って来る者の気配を感じ、顔を上げた。 「報告します。長野県と山梨県の境界にて、大規模な火災が発生いたしました。 ただ現在は降雨により、火災は収束の方向に向かっている模様です。 尚、現地にて行われた戦闘により、デスマスク、趙公明、太公望以上三名の死亡が確認されております」 片手を挙げて労いの言葉をかけると、短く返事を残し、兵士は音も無く退出する。 既に半数の参加者が脱落していた。戦いに果てた者も、予想外の裏切りに命を落とした者もいる。 そこには善も悪も無く、ただ現実があった。人の想いなど押し潰し、絶望も希望も呑み込みながら、運命の車輪は廻り続ける。 「もののふは死んでゆく」 詠うように呟いて大魔王は、視線を彼方にやった。視界に入るのは、晴天の夜空に、何処までも流れる星屑の河。 大魔王は思う。かつて、星に名を名付けた者に敬意を表そう。風情に理解を示す魔族など、魔界広しといえども一握に足らぬ。 常闇の世界で戦に明け暮れ、明日をも知れぬ日々を送る我等が眷族に、趣など幾ばくの糧にもなりはしないからだ。 「・・・」 まもなく放送である。洋杯を置いて玉座を立ち、本日最後の一瞥を天にくれた。 この空の下に、数々の生が、死が流れていった。そしてこれからも流れ続けるだろう。 星屑の如く、閃光の如く、人は生まれ消えてゆく。 それでも星の名は受け継がれるだろう。 名付人の名も、星に馳せた想いも、いつかは悠久の時の流れの果てに、葬り去られるのだとしても。 それでも余は忘れることはない。 限られた時の中で、閃光の様に輝き、散っていった儚き生命の賛歌を。 頭を振り、いざ任地へ向かわんと、足を踏み出したその刹那。 大魔王は、夜空に広がる満天の星空に、一筋の流れ星を見たような気がした。 【長野県と山梨県の県境、清里高原/一日目真夜中】 【仙道彰@スラムダンク】 [状態]:疲労大、負傷多数(致命傷ではない)。軽度の火傷。太公望からさまざまな情報を得ている。 [装備]:如意棒@ドラゴンボール [道具]:支給品一式 遊戯王カード 「光の護封剣」「真紅眼の黒竜」「ホーリーエルフの祝福」「闇の護風壁」…二日目の真夜中まで使用不可能 「六芒星の呪縛」…二日目の午前まで使用不可能 五光石@封神演義、トランシーバー×3(故障のため使用不可)※脱出前に太公望から貰った。 [思考]:前向き 【槇村香@CITY HUNTER】 [状態]:右足捻挫。少し走れる程には回復した。太公望からさまざまな情報を得ている。 [道具]:ウソップパウンド@ONE PIECE。荷物一式(食料三人分、※太公望から貰った。) アイアンボールボーガン(大)@ジョジョの奇妙な冒険(弾切れ) [思考]:前向き 備考1:デスマスクと趙公明の支給品一式、太公望の鼻栓、ウェイバー@ワンピース、 神楽の仕込み傘(弾切れ)@銀魂、アイアンボールボーガンの鉄球×2@ジョジョの奇妙な冒険、は炎に呑まれた。 備考2:真夜中現在、降雨により、炎は鎮火の方向に向かっています。 【デスマスク@聖闘士星矢 死亡確認】 【趙公明@封神演義 死亡確認】 【太公望@封神演義 死亡確認】 【残り59人】
https://w.atwiki.jp/shiotaono/pages/454.html
塩田鉄道バス八ヶ岳営業所(やつがたけえいぎょうしょ)は、山梨県北杜市高根町清里にある営業所である。 八ヶ岳高原乗合自動車を期限とし、甲州塩田交通八ヶ岳営業所を前身とした、歴史ある営業所である。 八ヶ岳地域を中心とした山梨県・長野県内に広範囲の路線網を有する。山梨県内に拠点を構える営業所としては最大の営業所である。 概要 営業所 特徴ターミナルの充実概要 ターミナル一覧 乗り継ぎ割引 路線八ヶ岳本線 八海本線 西岳本線 蓼科本線 長坂線 川上線 相木線 概要 1901年の八ヶ岳地域への甲州塩田交通線開通後、当時ほぼ未開発であった八ヶ岳地域への開拓促進のため、1908年より鉄道各駅より開発地への乗合馬車の運行を開始し、 当営業所の歴史がスタートした。その後も、路線の拡充を徐々に行っていき、昭和の別荘ブームの到来とともに、長野県地域へ路線網を大きく拡大。 ブームが去った後も、路線の継続やターミナルの整備を経て、現在では「公共交通でも気軽な高原リゾート」を支える一角となっている。 営業所 本部(清里営業所) 山梨県北杜市高根町清里 穴山支所 山梨県韮崎市中田町小田川(穴山操車場内) 蓼科支所 長野県茅野市北山(蓼科ターミナル内) 野辺山出張所 長野県南佐久郡南牧村野辺山(野辺山ターミナル内) 泉郷出張所 山梨県北杜市大泉町谷戸(泉郷ターミナル内) 長坂派出所 山梨県北杜市長坂町長坂上条 韮崎派出所 山梨県韮崎市藤井町駒井(韮崎営業所内に入居) 特徴 ターミナルの充実 概要 営業所にて独自にターミナルを整備し、ターミナルを起点とした路線整備のほか、観光客向けの情報提供・売店・飲食店といったサービスを行っている。 一部ターミナルには増発対応が可能なように、待機所が併設されているものや、車庫が併設されているターミナルもある。 ターミナル一覧 穴山操車場(営業所・観光案内所・飲食店・売店併設) 南清里(道の駅の中にターミナルが存在。待機所あり) 清里駅(駅前ターミナル) 清里営業所(観光案内所あり。営業所に併設。) 清泉寮(清泉寮に隣接。待機所あり) 美し森(美し森に隣接。待機所あり) 泉郷ターミナル(駅前ターミナル、営業所併設) 野辺山ターミナル(駅前ターミナル、営業所併設) 乗り継ぎ割引 清里・八ヶ岳・野辺山エリア内の停留所およびこれらのエリア外の一部停留所(主にターミナル)では、ICカード利用により乗り継ぎ割引が適用される。 乗り継ぎ割引適用時には、乗り継いだ先の便では差額分の運賃のみ差し引かれる形となる。 例外として、割引対象の停留所で乗降時でも、同じルートを戻る場合は適用されない。(そのため、来た道を必ず戻るルートとなる県界尾根やハイランドパークなど、エリア内にもかかわらず除外されている停留所が存在する。) 乗り継ぎ指定の停留所は太字にて示している。 路線 八ヶ岳本線 岳81 穴山駅前-穴山温泉入口-穴山操車場-大豆生田下-北杜市役所入口-須玉橋-須玉郵便局入口-小手指-保険センター入口-南清里-三軒屋-小須田牧場-清里駅(-清里営業所) 岳81 穴山操車場-大豆生田下-北杜市役所入口-須玉橋-須玉郵便局入口-小手指-保険センター入口-南清里-三軒屋-小須田牧場-清里駅(-清里営業所) 岳81 穴山駅前-穴山温泉入口-穴山操車場-大豆生田下-北杜市役所入口-須玉橋-須玉郵便局入口-小手指-保険センター入口-南清里-三軒屋-小須田牧場-清里駅-清里の森-美し森(八ヶ岳赤岳登山口(真教寺尾根)) 岳81 穴山駅前-穴山温泉入口-穴山操車場-大豆生田下-北杜市役所入口-須玉橋-須玉郵便局入口-小手指-保険センター入口-南清里-三軒屋-小須田牧場-清里駅-清里の森-美し森(八ヶ岳赤岳登山口(真教寺尾根))-ハイランドパーク・サンメドウズ-八ヶ岳赤岳登山口(県界尾根) 岳81区間 穴山駅前-穴山温泉入口-穴山操車場-大豆生田下-北杜市役所 岳81区間 穴山駅前-穴山温泉入口-穴山操車場-大豆生田下-北杜市役所入口-須玉橋-須玉郵便局入口-小手指-保健センター入口-高根支所前 岳81区間 南清里-三軒屋-小須田牧場-清里駅-清里の森-美し森(八ヶ岳赤岳登山口(真教寺尾根))-ハイランドパーク・サンメドウズ-八ヶ岳赤岳登山口(県界尾根) 岳81区間 南清里-三軒屋-小須田牧場-清里駅-清里の森-美し森(八ヶ岳赤岳登山口(真教寺尾根)) 岳81区間 清里駅-清里の森-美し森(八ヶ岳赤岳登山口(真教寺尾根))-ハイランドパーク・サンメドウズ-八ヶ岳赤岳登山口(県界尾根) 岳81 韮崎駅-韮崎高校-蔵の前-ゆ~ぷるにらさき-桐の木-穴山操車場-大豆生田下-北杜市役所入口-須玉橋-須玉郵便局入口-小手指-保険センター入口-南清里-三軒屋-小須田牧場-清里駅(-清里営業所) 岳81区間 韮崎駅-韮崎高校-蔵の前-ゆ~ぷるにらさき-桐の木-穴山操車場 岳82 穴山駅前-穴山温泉入口-穴山操車場-大豆生田下-北杜市役所入口-須玉橋-須玉郵便局入口-小手指-保険センター入口-南清里-三軒屋-丘の公園-清里駅-清里営業所-最高地点入口-野辺山ターミナル(野辺山駅) 岳82 韮崎駅-韮崎高校-蔵の前-ゆ~ぷるにらさき-桐の木-穴山操車場-大豆生田下-北杜市役所入口-須玉橋-須玉郵便局入口-小手指-保険センター入口-南清里-三軒屋-丘の公園-清里駅-清里営業所-最高地点入口-野辺山ターミナル(野辺山駅) 岳82区間 清里駅-清里営業所-最高地点入口-野辺山ターミナル(野辺山駅) 岳82区間 南清里-三軒屋-丘の公園-清里駅-清里営業所 岳83 穴山駅前-穴山温泉入口-穴山操車場-大豆生田下-北杜市役所入口-須玉橋-須玉郵便局入口-小手指-保険センター入口-南清里-三軒屋-小須田牧場-清里駅-清泉寮 岳83 穴山駅前-穴山温泉入口-穴山操車場-大豆生田下-北杜市役所入口-須玉橋-須玉郵便局入口-小手指-保険センター入口-南清里-三軒屋-小須田牧場-清里駅-清泉寮-東沢大橋-県立まきば公園 岳83 穴山駅前-穴山温泉入口-穴山操車場-大豆生田下-北杜市役所入口-須玉橋-須玉郵便局入口-小手指-保険センター入口-南清里-三軒屋-小須田牧場-清里駅-清泉寮-東沢大橋-県立まきば公園-天女山(権現岳登山口)※冬季は県立まきば公園止まり 岳83 韮崎駅-韮崎高校-蔵の前-ゆ~ぷるにらさき-桐の木-穴山操車場-大豆生田下-北杜市役所入口-須玉橋-須玉郵便局入口-小手指-保険センター入口-南清里-三軒屋-小須田牧場-清里駅-清泉寮 岳83区間 南清里-三軒屋-小須田牧場-清里駅-清泉寮-東沢大橋-県立まきば公園 岳83区間 南清里-三軒屋-小須田牧場-清里駅-清泉寮-東沢大橋-県立まきば公園-天女山(権現岳登山口)※冬季は県立まきば公園止まり 岳83区間 清里駅-清泉寮-東沢大橋-県立まきば公園 岳83区間 清里駅-清泉寮-東沢大橋-県立まきば公園-天女山(権現岳登山口)※冬季は県立まきば公園止まり 岳83 穴山駅前-穴山温泉入口-穴山操車場-大豆生田下-北杜市役所入口-須玉橋-須玉郵便局入口-小手指-保険センター入口-南清里-三軒屋-小須田牧場-清里駅-清泉寮-東沢大橋-県立まきば公園-小荒間-泉郷ターミナル(八ヶ岳泉郷駅) 岳83区間 清里駅-清泉寮-東沢大橋-県立まきば公園-小荒間-泉郷ターミナル(八ヶ岳泉郷駅) 八ヶ岳本線 甲府駅-甲府駅北口-塩部-湯村温泉-千塚-敷島仲町-敷島-塩崎駅-宇津谷-韮崎駅-韮崎高校-蔵の前-ゆ~ぷるにらさき-桐の木-穴山操車場-大豆生田下-北杜市役所入口-須玉橋-須玉郵便局入口-小手指-保険センター入口-南清里-三軒屋-小須田牧場-清里駅-清里の森-美し森(八ヶ岳赤岳登山口(真教寺尾根))-ハイランドパーク・サンメドウズ-八ヶ岳赤岳登山口(県界尾根)※甲府駅~韮崎駅間は記載の停留所のみ停車 乗合自動車時代から続く伝統路線で当営業所の基幹路線。鉄道空白地帯である北杜市須玉町と高根町を最寄りの駅から結び、清里方面へ向かう鉄道補完路線。 開業当初は甲府以西の鉄道の運行本数が非常に少なかったため、甲府駅を発着地としていたが、現在は穴山駅をメインとし、韮崎駅発着の便も存在する。 穴山駅・韮崎駅発着の便は、穴山操車場以北は同一のルートとなる。 南清里以北の主要停留所は乗り継ぎ指定がされている停留所がほとんどである。 「岳81~83」「八ヶ岳本線」の2系統があるが、後者は設立当初からある本来の路線。現在は免許維持路線としての意味合いが強く、土休日の朝夕に1往復ずつの設定となっている。 八海本線 海81 (清泉寮-)清里駅-清里営業所-最高地点入口-野辺山ターミナル(野辺山駅)-野辺山板橋-佐久広瀬-海ノ口駅前-松原湖駅-松原湖-千代里三差路-麦草峠-横谷-柳添-インターチェンジ-蓼科ターミナル(蓼科湖) 海81 (清泉寮-)清里駅-清里営業所-最高地点入口-野辺山ターミナル(野辺山駅)-野辺山板橋-佐久広瀬-海ノ口駅前-松原湖駅-松原湖-小海リエックス-千代里三差路-麦草峠-横谷-柳添-インターチェンジ-蓼科ターミナル(蓼科湖) 海81 (清泉寮-)清里駅-清里営業所-最高地点入口-野辺山ターミナル(野辺山駅)-野辺山板橋-佐久広瀬-海ノ口駅前-松原湖駅-松原湖-千代里三差路-麦草峠-横谷-柳添-インターチェンジ-蓼科ターミナル(蓼科湖)-笹丸平-石臼台-北八ヶ岳ロープウェイ 海81 (清泉寮-)清里駅-清里営業所-最高地点入口-野辺山ターミナル(野辺山駅)-野辺山板橋-佐久広瀬-海ノ口駅前-松原湖駅-松原湖-小海リエックス-千代里三差路-麦草峠-横谷-柳添-インターチェンジ-蓼科ターミナル(蓼科湖)-笹丸平-石臼台-北八ヶ岳ロープウェイ 海81 (清泉寮-)清里駅-清里営業所-最高地点入口-野辺山ターミナル(野辺山駅)-野辺山板橋-佐久広瀬-海ノ口駅前-松原湖駅-松原湖-千代里三差路-麦草峠-横谷-柳添-インターチェンジ-蓼科ターミナル(蓼科湖)-笹丸平-石臼台-蓼科山登山口-東白樺湖-西白樺湖 海81 (清泉寮-)清里駅-清里営業所-最高地点入口-野辺山ターミナル(野辺山駅)-野辺山板橋-佐久広瀬-海ノ口駅前-松原湖駅-松原湖-小海リエックス-千代里三差路-麦草峠-横谷-柳添-インターチェンジ-蓼科ターミナル(蓼科湖)-笹丸平-石臼台-蓼科山登山口-東白樺湖-西白樺湖 海81 野辺山ターミナル(野辺山駅)-野辺山板橋-佐久広瀬-海ノ口駅前-松原湖駅-松原湖-千代里三差路-麦草峠-横谷-柳添-インターチェンジ-蓼科ターミナル(蓼科湖) 海81 野辺山ターミナル(野辺山駅)-野辺山板橋-佐久広瀬-海ノ口駅前-松原湖駅-松原湖-小海リエックス-千代里三差路-麦草峠-横谷-柳添-インターチェンジ-蓼科ターミナル(蓼科湖) 海81 野辺山ターミナル(野辺山駅)-野辺山板橋-佐久広瀬-海ノ口駅前-松原湖駅-松原湖-千代里三差路-麦草峠-横谷-柳添-インターチェンジ-蓼科ターミナル(蓼科湖)-笹丸平-石臼台-北八ヶ岳ロープウェイ 海81 野辺山ターミナル(野辺山駅)-野辺山板橋-佐久広瀬-海ノ口駅前-松原湖駅-松原湖-小海リエックス-千代里三差路-麦草峠-横谷-柳添-インターチェンジ-蓼科ターミナル(蓼科湖)-笹丸平-石臼台-北八ヶ岳ロープウェイ 海81 野辺山ターミナル(野辺山駅)-野辺山板橋-佐久広瀬-海ノ口駅前-松原湖駅-松原湖-千代里三差路-麦草峠-横谷-柳添-インターチェンジ-蓼科ターミナル(蓼科湖)-笹丸平-石臼台-蓼科山登山口-東白樺湖-西白樺湖 海81 野辺山ターミナル(野辺山駅)-野辺山板橋-佐久広瀬-海ノ口駅前-松原湖駅-松原湖-小海リエックス-千代里三差路-麦草峠-横谷-柳添-インターチェンジ-蓼科ターミナル(蓼科湖)-笹丸平-石臼台-蓼科山登山口-東白樺湖-西白樺湖 海81区間 (清泉寮-)清里駅-清里営業所-最高地点入口-野辺山ターミナル(野辺山駅)-野辺山板橋-佐久広瀬-海ノ口駅前-松原湖駅-松原湖-小海リエックス 海81区間 野辺山ターミナル(野辺山駅)-野辺山板橋-佐久広瀬-海ノ口駅前-松原湖駅-松原湖-小海リエックス 海81区間 (清泉寮-)清里駅-清里営業所-最高地点入口-野辺山ターミナル(野辺山駅)-野辺山板橋-佐久広瀬-海ノ口駅前-松原湖駅-松原湖 海81区間 野辺山ターミナル(野辺山駅)-野辺山板橋-佐久広瀬-海ノ口駅前-松原湖駅-松原湖 海82 (清泉寮-)清里駅-清里営業所-最高地点入口-野辺山ターミナル(野辺山駅)-野辺山板橋-佐久広瀬-海ノ口駅前-松原湖駅-小海大橋-小海駅 海82 泉郷ターミナル(八ヶ岳泉郷駅)-小荒間-県立まきば公園-東沢大橋-清泉寮-清里駅-清里営業所-最高地点入口-野辺山ターミナル(野辺山駅)-野辺山板橋-佐久広瀬-海ノ口駅前-松原湖駅-小海大橋-小海駅 海82 野辺山ターミナル(野辺山駅)-野辺山板橋-佐久広瀬-海ノ口駅前-松原湖駅-小海大橋-小海駅 八ヶ岳地区から、南牧村を経由し、小海方面へ、もしくは麦草峠を越え蓼科方面へと向かう基幹路線。 基本的には清里駅始発だが、接続列車やほかのバス路線によって野辺山駅始発となる便がある。また、清里地区発着の一部便は清泉寮発着である。 また、蓼科方面の路線の一部便は小海りエックスを経由する。(非経由便は小海りエックス入口のみ経由) 西岳本線 西81 清里駅-清泉寮-東沢大橋-県立まきば公園-小荒間-大平-富士見高原-原高原-上里-泉野-尖石遺跡-芹ヶ沢-インターチェンジ-蓼科ターミナル(蓼科湖) 西81 泉郷ターミナル(八ヶ岳泉郷駅)-小荒間-大平-富士見高原-原高原-上里-泉野-尖石遺跡-芹ヶ沢-インターチェンジ-蓼科ターミナル(蓼科湖) 西82 清里駅-清泉寮-東沢大橋-県立まきば公園-小荒間-大平-富士見高原-原高原-上里-原-原柳沢-長円寺-諏訪中央病院-運動公園南-茅野駅 西82 泉郷ターミナル(八ヶ岳泉郷駅)-小荒間-大平-富士見高原-原高原-上里-原-原柳沢-長円寺-諏訪中央病院-運動公園南-茅野駅 西82区間 原高原-上里-原-原柳沢-長円寺-諏訪中央病院-運動公園南-茅野駅 西83 清里駅-清泉寮-東沢大橋-県立まきば公園-小荒間-大平-道の駅こぶちさわ-帝京大学第三高校-小淵沢駅 西83 野辺山ターミナル(野辺山駅)-最高地点入口-清里駅-清泉寮-東沢大橋-県立まきば公園-小荒間-大平-道の駅こぶちさわ-帝京大学第三高校-小淵沢駅 西83 泉郷ターミナル(八ヶ岳泉郷駅)-小荒間-大平-道の駅こぶちさわ-帝京大学第三高校-小淵沢駅 八ヶ岳地区から、富士見町・原村を経由し、蓼科・茅野地区を結ぶ路線。 八ヶ岳泉郷駅発が多いが、一部清里駅発もある。なお茅野駅-原村地区の区間運用も存在する。 西83は、塩鉄線・小海線沿いの路線だが、小淵沢止まりの列車に接続する形で、列車の補完の役割も果たしている。 蓼科本線 蓼81 茅野駅-中大塩団地中-インターチェンジ-蓼科ターミナル(蓼科湖)-笹丸平-石臼台-北八ヶ岳ロープウェイ(諏訪バスと共同運行) 蓼81 茅野駅-中大塩団地中-インターチェンジ-蓼科ターミナル(蓼科湖)-笹丸平-石臼台-北八ヶ岳ロープウェイ-蓼科山登山口-東白樺湖-西白樺湖 蓼81 茅野駅-中大塩団地中-インターチェンジ-蓼科ターミナル(蓼科湖)-笹丸平-石臼台-北八ヶ岳ロープウェイ-蓼科山登山口-東白樺湖-西白樺湖-車山高原 蓼81 茅野駅-中大塩団地中-インターチェンジ-蓼科ターミナル(蓼科湖) 蓼82 茅野駅-インターチェンジ-柏原-南白樺湖-東白樺湖-西白樺湖-大門峠-車山高原-車山肩-霧ヶ峰インターチェンジ-強清水(諏訪バスと共同運行) 蓼82 茅野駅-インターチェンジ-柏原-南白樺湖-東白樺湖-西白樺湖-大門峠-車山高原-車山肩-霧ヶ峰インターチェンジ-八島湿原(諏訪バスと共同運行) 蓼82 茅野駅-インターチェンジ-柏原-南白樺湖-東白樺湖-西白樺湖 中央線茅野駅から観光地の蓼科地区へと向かう路線。諏訪バスと共同運行で、系統番号がついているのは塩鉄バスのみである。 共同運行の関係上、乗り継ぎ運賃については蓼科本線から他路線に乗り継ぐ場合のみ適用され、他路線から蓼科本線へと乗り継ぐ場合、蓼科本線側も通常の運賃となる。(蓼81・82相互間の乗り継ぎ時にも、双方で乗り継ぎ運賃は適用されない) 長坂線 長81 長坂駅-甲陽病院前-高根支所前-南清里-三軒屋-丘の公園-清里駅(-清里営業所) 長81 長坂駅-甲陽病院前-高根支所前-南清里-三軒屋-丘の公園-清里駅(-清泉寮) 長81 長坂駅-甲陽病院前-高根支所前-南清里 長82 長坂駅-スポーツ公園前-旧JA小泉支所-大井ヶ森-甲斐小泉駅-泉郷ターミナル(八ヶ岳泉郷駅) 長坂駅から八ヶ岳地区へと向かう路線。高根地区への地域路線であるとともに、清里以南で岳82の運行範囲である三軒屋-丘の公園-清里駅間を補完する役割も持つ。 長坂駅で塩鉄線・中央線いずれかの接続が考慮されており、長坂折返しの列車の場合は、長坂~八ヶ岳地区間の連絡運輸としての側面もある。 川上線 川01 野辺山ターミナル(野辺山駅)-御所平西-川上駅-大柏木-川上村役場-居倉中宿-梓山 相木線 相01 清里駅-清里営業所-最高地点入口-野辺山ターミナル(野辺山駅)-野辺山板橋-佐久広瀬-海ノ口駅前-東大芝-日向-南相木村役場-立岩湖-滝見の湯-三川(-南相木ダム) 相11 清里駅-清里営業所-最高地点入口-野辺山ターミナル(野辺山駅)-野辺山板橋-佐久広瀬-海ノ口駅前-東大芝-日向-北相木村役場-山口公民館-三寸木 野辺山駅から南相木村、北相木村へ向かう路線。 並行する村営バスが100円のため、南相木・北相木村内は区間にかかわらず100円になる。 南牧村に入った段階で、距離制運賃が適用される。
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摩周湖斜里線 弟子屈町摩周湖畔裏摩周展望台から斜里町川上 1994 年制定 35.0 km 裏摩周 (重複区間) 養老牛←r150 清里峠 緑 札弦 r805→小清水・川湯 (重複区間) 札弦駅前 r805→札弦駅 札弦 r250→神威 清里町羽衣町 (右側東方へ向かうルート) 江南・清岳荘←r857 清里町羽衣町 (重複区間) 清里町向陽←r946 清里町水元町・羽衣町境界 r1115 別ルート (重複区間) 清里町水元町 r857→清里町駅 斜里←R334 斜里川上 R334→旭・東野 中斜里←r1000