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俺は今、人間の里の商店街で行われているゆっくり加工工場主催のゆっくり福引抽選会場でガラガラに手をかけていた。 商店街でゆっくり加工工場認定の店で買い物をすると福引券がもらえ、この抽選会場でガラガラを回して出た玉の色を回すと商品がもらえるというよくあるな福引だ。 変わっている点といえば商品がすべてゆっくり関連なことくらいだ。 大体生ゆっくり一匹分程度の買い物をすると ハズレでもゆっくり餡子製のお菓子がもらえ、近所では『大したものは当たらないがそこそこ当たる』と評判の福引だった。 俺の持っている福引券は20枚。 ゆっくり20匹分は買い込み過ぎだろと思うかもしれないが、それでも俺にはどうしても欲しい商品があった。 一等景品『ペット用最高級ゆっくりフラン。』 このゆっくり福引の輝かしき一等景品の存在を知ったのは冬越しに必要なものを買い込もうと商店街のチラシを見ていた時だった。 あの圧倒的な暴力性、自らの存在より強いものは存在しないと信じる強大な自我 男の子なら一度はあこがれる百ゆっくりの王者である。 しかしゆっくりフランはかなりの希少種で繁殖力も低いため養殖も未だ軌道に乗っておらず市場ではほとんど出回っておらず 野生種の生息地域もかなり危険度の高い妖怪の住処の付近なため 食用は無論のことペット用の生きたゆっくりフランとなるとそこらの人間にはとても手が出せないほど高かった。 ゆっくりフランを一度で良いから間近で見てみたいものだ、そう思っていた矢先に舞い込んできたのがこの話であった。 ゆっくりフランが手に入るなら冬越しの食料がほとんどゆっくり餡子でも惜しくは無い、冬越し用の貯金はほとんどゆっくり食品に注ぎ込みここに立っているのだ。 その決死の覚悟こそが勝利を呼び寄せる。 ちょっとした買い物のついでに来た周りの盆百共とは格が違う。 贄は捧げた、さあ廻れ運命の歯車よ、我が手に百ゆっくりの王者を来たらせたまえ! ハズレ、8等ゆっくりの育て方Q&Aカラー図解付、ハズレ、ハズレ、ハズレ、ハズレ、ハズレ、6等ゆっくり魔理沙 ハズレ、ハズレ、ハズレ、ハズレ、ハズレ、ハズレ、9等ゆっくり和菓子詰め合わせ、ハズレ、ハズレ、ハズレ、ハズレ 19回がらがらを回して急に冷めた。 何やってるんだ俺。 今年の冬ずっと餡子食ってるとかバカじゃねーのバーカバーカ。 脳味噌ゆっくりしろ俺。 これでゆっくりフランを手に入れられなかったらただのバカだ。 いや既にまごうこと無きバカだ。 自分のバカさ加減に心底嫌気がさしながら最後の一枚でガラガラを一回だけ回した。 するとコロン、と穴から金色の玉が転がりだす。 「お、お、おおおおおおおおおおおお!!!」 俺は思わず叫び声をあげた。 神様ありがとう、いや違う、これはそんなくだらない奇跡なんかじゃない。 この奇跡は俺の力で運命から勝利を捥ぎ取ったという証明なのだ。 「おめでとうございます!」 今年の冬はゆっくりフランと一緒に餡子入りパスタライフを送ろう。 さあ早くゆっくりフランを俺に渡してくれ店員さん。 「出ました!特賞、『ゆっくり霊夢一年分』!!」 なん…だと…? そういう訳で俺は加工工場製の箱詰めゆっくりに部屋を8割ほど占拠された状態で明かりも付けずにひざを抱えて涙目でプルプルしていた。 「ゆっくりはやく出してね!」「ゆっくりせまいいいいいいいい!!!」「ゆっくりうごけないよ!」「ゆっくり動きたいよ!」「こわい!おうちかえる!」 何が『おうちかえる!』だ、俺の方が実家に帰りたい、帰ってお袋や父と共に餡子の介入してこない食卓を囲みたい。 季節は冬になり、俺の家はゆっくりによる全食事への餡子介入が行われていた。 家にゆっくり霊夢が発生し、食料に打撃が与えられた場合 そのゆっくり霊夢を捕獲してゆっくり加工工場に売ってお金にして少しでも損害を補填するのがセオリーなのだが既製品は流石に加工工場も買い取ってはくれない。 そんなわけで、このゆっくり霊夢はすべて加工工場製だし自業自得なので工場に売り飛ばすというわけにも行かない。 流石にこんな事情では実家に帰ってたかるのも憚られる。 ということでゆっくりに冬越し用の貯金を全て注ぎ込んだ俺の食生活は餡子に蹂躙されるがままになっていた。 そんな生活が一週間ほど続き俺の中には沸々とゆっくりへの憎しみが湧き出してきていた。 「おにいさんゆっくりげんきだしてね!」 今俺を励ましたのは6等で当てたゆっくり魔理沙。 少しでもこの大量の餡子を減らすために外に出して運動させて餌に餡子を食わせている。 今のところなんの餡子かは気づいていない。 ああ、思えばこいつを当てた福引でゆっくりフランを当てられたかもしれないのに、そう思うとこのゆっくり魔理沙に対しても怒りが沸いて来る。 逆恨みなのはわかっているが、三食全て餡子生活を送っている俺の胃袋がムカムカして仕方ないと吼えて仕方が無いのだ。 復讐、この餡子まみれの現実から少しでも目を逸らすには俺にはもうこのゆっくり達に憎しみをぶつける以外の選択肢は無い。 それから俺は三日三晩、足りない頭で考えられる限りもっとも辛い拷問を考え続け、ついに考えうる限り最高の拷問を考え出した。 さらに準備に2日ほどかけ、今しがた、せめて冬の間に一食くらいは肉を食おうと思って残しておいた金で必要な道具を買い家に帰ったところだ。 完全に準備は整った、今こそ実行に移すときだ。 『ゆっくりしていってね!』 「お、ちゃんとゆっくりお留守番出来てたみたいだな、ほーらご飯だぞー」 玄関で待ち構えていたゆっくりに俺は懐に入れてある外から来た品の『たっぱ』 (大量の餡子と交換でいやそうな顔をする店主から手に入れた。)から餡子を取り出しゆっくり魔理沙とゆっくり霊夢に与えた。 「わーい!」 「おにいさんだいすきー!」 「むーしゃ♪」 「むーしゃ♪」 『しあわせー♪』 二匹は仲良く餡子を分けて食べあう。 これだけおいしそうに食べられると天国のゆっくり霊夢(屠殺済み)も本望だろう。 ゆっくり魔理沙と一緒にいるゆっくり霊夢は二日前に箱から出してゆっくり魔理沙と遊ばせている。 無論餌は餡子だ。 いくら与えても何の餡子か全く気づかないのでもしゆっくり霊夢一年分が処理できなさそうな時は共食いさせれば大丈夫だと胸をなでおろしたものだ。 「さ、ゆっくり魔理沙もゆっくり霊夢もいい子だから今日はあっちの部屋で遊ぼうか?」 「あっちでもゆっくりしようね!」 「ゆっくりあそぼうね!」 「はっはっは、さあこっちだ」 俺は昨日の夜、計画を遂行するためにセッティングしておいた部屋にゆっくり二匹を抱えていった。 「ゆっくりだしてね!ゆっくりだしてね!」「ゆ゛っぐりおながずいでぎだよ゛ぉお゛おおお゛お゛」 「お゛うぢがえる゛~お゛うぢがえる゛~!」「ゆ゛っぐりう゛ごぎだい゛いい゛い~~!」 『ゆ゛!?』 部屋に入り、四方の壁一面にずらりと並べられこちらを見て助けを求める箱詰めゆっくり霊夢にぎょっとするゆっくり二匹。 「どうしてこんなひどいことするの!?」 「みんなもれいむみたいにゆっくりだしてあげてね!」 「こんなことするおにいさんとはゆっくりできないよ!!!」 ゆっくり魔理沙とゆっくり霊夢が抗議の声をあげた。 「めんごめんご鬼めんご、一度にみんな出したらぎゅうぎゅうづめになってゆっくり出来なくなると思ったから 少しづつゆっくり箱から出していこうと思ってさ、その証拠にほら」 「ゆー?」 そういって机の下で遊ばせていたゆっくり一家をひっぱりだす。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりちていってね!」 「ゆゆ?」 若いお母さん霊夢がゆっくり二匹に挨拶をし、それに続いて赤ちゃん霊夢たちが挨拶をする。 『ゆっくりしていってね!』 「おにいさんうたがってごめんね!」 「みんなでゆっくりしようね!」 『ゆっくり出していってね!!!!!』 その様子を見て安心したのか俺に謝罪の言葉を述べるゆっくり二匹。 それに続いて出してもらえると言われた周りのゆっくり霊夢たちも友好的な声音でこちらに声をかけてきた。 「ゆ~♪」 「ゆっ♪ゆっ♪」 「ゆっくり~♪」 「ゆっくりしてるね♪」 ゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙について机の上を跳ね回り、赤ちゃんゆっくりがそれを追ってころころところがっていく。 そんな風景を見てお母さん霊夢も満面の笑みで見守っていた。 そんな風に遊ばせて30分程度たっただろうか。 「さ、他のゆっくりたちも遊ばせなくちゃいけないからこっちでじっとしててね」 そういって、もともと入っていた箱の中にお母さん霊夢を戻し、赤ちゃん霊夢は、既に宿主の居ない空き箱にしまう。 「ゆ~!もっとゆっぐりぢだい~!!!」 「ゆっくりがまんしてね!」 お母さん霊夢がまだ遊びたいという赤ちゃんゆっくり達をなだめた。 さて、そろそろゆっくりした時間は終わりにして本番に入ろうか。 俺はゆっくり一家のことは一旦ほうっておいてゆっくり魔理沙に近づいて問いかけをした。 「ねえねえ、ゆっくり魔理沙はどのゆっくりが一番好き?」 「ゆゆっ!?」 突然の質問にゆっくり魔理沙は面食らった。 「ゆ…まりさはこのれいむがいちばんすきだよ!」 ゆっくり魔理沙は顔を少し赤らめながら笑顔でそう言うとゆっくり霊夢に近づいてほお擦りをした。 ふう、おにいさんがだいすきって言われたらどうしようかとちょっと緊張しちゃったよ。 これで思う存分拷問できるというものだ。 「ゆ…ゆ゛っ!?」 今度はゆっくり霊夢が面食らう番だった。 「れ、れいむもまりさがいちばんすきだよ!」 「ゆ!…ゆゆっ♪」 「ゆっ♪」 『いっしょにゆっくりしようね♪』 二匹にとっては衝撃の告白の後、お互いの友情を確かめ合った二人はうれしそうにほお擦りをしあっている。 それでこそこの二日間ゆっくり遊ばせて友情を育ててやった甲斐があるというものだ。 俺はむんづとゆっくり魔理沙と仲良くしているゆっくり霊夢の方の頭をつかむと箱にしまった。 「ゆゆっ!?」 「ゆ?れいむをはやくだしてあげてね!」 「はいはい、わかってるわかってる」 俺は別の箱から違うゆっくり霊夢を出すと高速でゆすり始めた。 「ゆ!?ゆ゛っゆ゛っゆ゛ゆ゛っゆ゛ゆ゛ゆ゛っ!!!?」 「ゆ!まりさのだしてほしいれいむはそのれいむじゃないよ!ゆ゛!?ゆ゛っ!」 俺は抗議の声をあげるゆっくり魔理沙もつかむとこちらは軽くマイルドに振動させた。 「ゆ、ゆ~~~~~」 「ゆゆ…」 ゆっくり霊夢の方は完全に発情状態 ゆっくり魔理沙の方はぽっと顔を赤らめて少し息を荒くしている。 俺は既にゆっくり発情テクニックを『ゆっくりの育て方Q&Aカラー図解付』を読みながらゆっくり霊夢で練習することで完全にマスターしていた。 ちなみにその過程でやたらたくさん出来た赤ちゃん霊夢は普通のゆっくり霊夢餡子ばかり食べてた俺の食卓のいい彩になった。 完璧に出来上がったのを確認すると机の上に自作の柵を立てて二匹を放置した。 絡み合う熱っぽい視線、触れ合う吐息 やがてゆっくり霊夢の方が我慢出来ずにゆっくり魔理沙を押し倒した。 「ゆっくりイこうね!」 「ゆ…ゆゆゆ~!?ゆ゛、みんなみてるからゆっくりやめてね!ゆ゛っ!ゆ゛っゆ゛っ!」 最初は驚いて抵抗しようとしたゆっくり魔理沙だったが既に軽い発情状態にあったためだんだんと相手を受け入れていく。 悲鳴を上げたのはゆっくり魔理沙と親友のゆっくり霊夢だった。 「ゆ゛ぅぅう゛う゛ううううううう゛!!!そのまりさはれいむのおともだちだよ!!ゆっくりやめてね!!!」 「ゆ゛!ゆゆ゛!き、きもちい…」 ゆっくり霊夢の激しい振動にゆっくり魔理沙が思わず媚声をあげてしまう。 「!?どうじでぇえ゛え゛!!!どうじでなのま゛りざぁああ゛ああ゛!!!」 「ぢがうのれ゛いむゆゆゆうううううう!!!」 「ゆ゛!いぐ!ゆっぐりいぐぅうううううううう!!!!」 「い゛や゛ぁああ゛あああ゛あ゛あ!!ま゛りざを゛よござな゛いでぇええ゛ええ゛え!!!」 ゆっくり霊夢が絶頂に達しそうになった時、遂に俺の計画が発動した。 「ハンマープライズ!」 「すっきゆでぶぢゃぁああああああ!?」 「ゆ?ゆ゛うううううううううう!?」 俺は特に意味の無い掛け声をあげつつ隠し持っていた金槌で絶頂に達した瞬間のゆっくり霊夢を一撃で叩き潰した。 ははははこの瞬間をこれまで待っていたのだ。 「どうじでええええええええ!!!おにいざんどうじでごんなごどずるのぉ゛おおおお!?」 一瞬前まで肉体を絡め愛し合っていた相手が餡子の塊になりはてゆっくり魔理沙は半狂乱になる。 『いやあああああああ!』『ゆっくりできないひとはかえってね!』『まりさのえっちー』 周りのゆっくりからも非難の声が上がったがそんなことは気にせず俺は別のゆっくりを取り出した。 「ゆ!?ゆっくりできないおにいさんとはいっしょにいられないよ!はやくはなしてね!」 つかまれたゆっくり霊夢が何か言っているがそんなことは気にせず俺は再び激しくゆっくり霊夢をヴァイヴレィションさせた。 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ぅ!?ゆ、ゆゆゆゆゆぅ~」 俺の超絶テクニックの前に瞬く間に発情しとろんとした顔になる霊夢を俺は机の上に置いた。 こうなるともうゆっくり出来ないお兄さんなんてどうでもよくなる、大事なのは目の前のかわいいゆっくり魔理沙のことだけのはずだ。 「ゆ゛ゅ゛ゆ゛ぅ~!!!?」 再び繰り広げられる媚態。 「ハンマーチャンス!」 ゆっくり霊夢がイキそうになる寸前に俺は再びハンマーを振り下ろした。 「ゆ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 媚態と同じく再び繰り広げられる残虐劇、いやさ餡虐劇。 周りのゆっくり霊夢たちは一様に悲鳴と嘆きの声を上げた、ただ一匹を除いては。 「れいむのまりさにてをだすこはゆっくりしんでね!」 ゆっくり魔理沙の親友のゆっくり霊夢だ。 当初の予定通りなかなか面白い餡子模様になってきたが今はこの餡虐劇(グアンギニョル)を繰り返すのが楽しいので放って置いた。 っていうかノってきたぞ俺ヒャッハー。 「ゴルディオンハンマー!」 「すっきrゆわらば!?」 「ドッガバイト!」 「すっきゆわった!?」 「ハンマーミョルニル!」 「すゆってれぼ!?」 大分餡子塊が増えてきたところでそれぞれのゆっくりの様相も変わってきた。 「ゆ…ゆ…どうじで…」 連続交尾で息も絶え絶えのゆっくり魔理沙が俺に抗議の声をあげようとしているので耳を傾ける。 「どうじでま゛り゛ざばずっぎりざぜでぐでな゛いの゛ぉ゛お゛おお゛お゛!!!??????!!!!!!????」 待ちに待ったその言葉を聞いて俺はニヤリとした。 俺の拷問プログラム【ProjectO-nakin】が遂に実を結んだのだ。 そう、俺の考えたもっとも辛い拷問計画とはオナ禁、すなわち性欲を限界まで高め、尚発散させないことなのだ。 しかしただのオナ禁ではつまらない、そこで交尾の最中に相手を叩き潰してお預けを強制させ続けるという方法に出たのだ。 もし人間にこれをやったらPTSDから確実にインポテンツを患うだろうがそこはゆっくり、記憶力の悪さとその本能への忠実さからあっさり性欲に負けている。 【ゆっくりは非常に本能に弱く、しつけが難しいので注意してください】『ゆっくりの育て方Q&Aカラー図解付』P25より抜粋 と書いてあった通りだ。 そして他のゆっくり霊夢たちにも変化が出てきた。 「い゛や゛あああああああああ!ゆっぐりイ゛ギだくなゆ゛っ!ゆ゛っ!」 絶頂に達すると殺されるということを理解しだしたのだ。 しかし必死に俺のテクニックに対抗して性欲を我慢しようとするも結局は発情してすっきりしたところで金槌の餌食だ。 さて、そろそろ飽きてきたので次の段階にいきたいと思う。 俺はつかんだゆっくり霊夢に振動を与えずにそのまま机の上に放り投げた。 「ゆ?ゆ~これならゆっくりできるよ!まりさもゆっくりしようね!」 発情さえさせられなければゆっくり魔理沙と交尾して金槌でつぶされることも無い。 そう思ったゆっくり霊夢は笑顔で魔理沙に近づいていく。 「ゆ゛…ゆ゛おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」 「ゆ゛!?い゛や゛あああああああああ!」 次の瞬間ゆっくり霊夢はゆっくり魔理沙に押し倒されていた。 「ゆっぐりイギだく゛な゛い゛いいいいいいいいい!!!や゛め゛でえ"え"え"ええ゛えええええ゛!!!!!」 「ごべんね゛!ごべんね゛!でもぎも゛ぢぃ゛い゛んほぉおおおおおおおおおおおおお!!!!!」 ゆっくり魔理沙は自分の性欲に負けてゆっくり霊夢をレイプし始めた。 「ゆ゛ぐぅ!ゆ゛ぐぅ!ゆ゛ぎもぢぃい゛!いぐぅぅぅぅ!!!!!」 「ゴルディオンクラッシャァアアアアアアアアア!!!!」 結局ゆっくり霊夢の方が早く絶頂に達し金槌の洗礼を受けた。 実を言うとゆっくり魔理沙の方にはゆっくりの繁殖を抑えるためのヤゴコロ印のゆっくり発芽抑制剤を混ぜた餡子を与え続けておいたので そう簡単に絶頂を感じることは出来ないようにしてある。 ちなみに薬代はまだ払っていない、永遠亭は支払いを気長に待ってくれるのでこういう時は本当に助かる。 ただ集金に来る兎と目を合わせると罪悪感で頭がぐるぐるするのが困りものだ。 「あああああああああああああああ!!!!どうじでえええええええ!!!!どうじでまりざがずっぎりするまえにづぶじぢゃうのおお゛!? ま゛り゛ざがぎもぢよぐなっでがらづぶぢでよおお゛お゛!!」 ヤゴコロ印の薬の効果の程とゆっくり魔理沙が完全に出来上がってケダモノと化したのを確認した俺は最初にしまった赤ちゃんゆっくりに手をかける。 「ゆ?」 「!?ゆっくりはなしてあげてね!ゆっくりはなしてあげてね!」 まだ状況をよく理解できていない赤ちゃんゆっくりと事情を理解して必死に俺に懇願するお母さんゆっくり。 俺はお母さんゆっくりの懇願は無視して赤ちゃんゆっくりを机の上に置いた。 「ゆー?ゆ!まりさおねいさんゆっくりあそぼうね!」 「ゆ゛ゆ゛ぅうぅぅうぅぅ……ゆ゛おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」 さっき遊んでもらっていたゆっくり魔理沙の所に連れてきてもらってご満悦の赤ちゃんゆっくりはぴょこんぴょこんはねながらゆっくり魔理沙に近づいていった。 その無邪気な姿を見てゆっくり魔理沙は一瞬戸惑ったが限界まで性欲をお預けされゆっくりアリスクラスの性闘士(セイント)となったゆっくり魔理沙は かまわず赤ちゃんゆっくりの体を押しつぶして激しく体をゆすり始めた。 「ゆ゛ぎぃぃぃっぃい!?お゛ねえ゛さ゛んやめでえ゛え゛え゛え゛えええええええ!!!」 「い゛や゛ぁああ゛あああ゛あ゛あ!!や゛べでえ゛えええ゛ええ゛え゛え゛ええええ!!!」 「ゆ゛ごお゛おお゛お゛!れ゛い゛む゛ぢっじゃぐでぎもぢい゛い゛い゛よ゛ぉおお゛お゛」 「おねえざんどうじでごんなごどずるのお゛お゛おお゛!?ぼっどゆ゛っぐりじようよ゛おおお゛!!!」 「むほぉおおおお!!!むほぉおおおおおお!!」 「れ゛い゛む゛のあがぢゃんをばなじでぇえ゛え゛え゛ええええ!!!! ゆっぐりざぜであげでええええええええ!!!」 顔中から餡子汁を出して快感を貪り食うゆっくり魔理沙と いっしょに遊んでくれていたゆっくり魔理沙がなぜこんな酷いことをするのかわからず泣き叫ぶ赤ちゃんゆっくり。 赤ちゃんゆっくりを陵辱されて絶叫するお母さんゆっくりの悲鳴の三重奏が俺の部屋で奏でられた。 「うそ…こんなのうそだよね…みんなはやくゆっくりしようね…」 そして親友の所業を信じられないという面持ちで見つめるゆっくり霊夢が居た。 「ぼっど…ゆっぐりぢだがdぐべちゃあああああ!!!!」 『あああああああああああああああああああああ!?』 赤ちゃんゆっくりがついにゆっくり魔理沙の行為に耐え切れずに弾けとび、ゆっくり魔理沙とお母さんゆっくりは同時に悲鳴を上げた。 二匹の悲鳴の意味は全く異なったものだが。 「れ゛い゛む゛のあがぢゃんがあああああああああああ!!!!!!」 「まだずっぎりじでだいどにいいいいいいいいいいいい!!!!!!」 「ほーらそんなに悲観するなよ、まだまだお相手はたくさんいるんだから」 そう言うと俺は次々と赤ちゃんゆっくりを机の上に放り投げた。 『い゛や゛ああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!』 「ゆ゛…ゆっくりすっきりしようね!!!!!!!!!!!!!」 ゆっくり魔理沙に交尾を強要され次々と押しつぶされて餡子塊になっていく赤ちゃんゆっくり。 それを見てお母さんゆっくりは餡涙を流して暴れだした。 「そうかそうか赤ちゃんがつぶされて悲しいよなぁ…」 赤ちゃんゆっくりを全て潰させたところで俺はお母さんゆっくりに話しかけながら頭をつかむと机の上に投下した。 「ゆ…ゆ…ゆ゛っぐりじねま゛り゛ざああああああ!!!!」 「ゆぉおごおおお!?」 投下されるとすぐにお母さんゆっくりはすさまじい勢いでゆっくり魔理沙に体当たりを敢行した。 「おおっと!」 余りの勢いに俺の手作りの柵が壊れそうになって慌てて抑える。 「よぐもれ゛い゛む゛のあがぢゃんをおおおおお!!!」 「ゆぐぉっ!でぢゃう!あ゛んごでぢゃう゛う゛う゛」 命に関わるレベルで押し捲られてもしっかり体を振動させて快感を得ようとしているとは見上げた性欲だ。 しかしこのまま魔理沙が潰されてしまっては面白くない。 「むろ☆ふしっ!!!」 「ゆげぇ!?」 そこで俺は少し手加減して死なない程度にお母さんゆっくりを金槌で叩いた。 お母さんゆっくりの口から餡子が噴出す。 「ゆゆっ!すっきりしようね!いっしょにすっきりしようね!」 「ゆ゛べ゛ぇ!い゛や゛ぁ!い゛や゛ぁ!」 形勢が逆転したと見るやすぐさまゆっくり魔理沙がお母さんゆっくりを犯しにかかった。 なんという性欲、この魔理沙ならうまくセッティングすればアリスでさえレイプできるかもしれない。 どこかにちょうどいいゆっくりアリスがいないだろうか。 「ゆ゛っゆ゛っごべんね゛…おがあざんをゆ゛るじんほおおおおおおおおおお!!!!!すっきりー!」 「ま゛り゛ざも!ま゛り゛ざもすっきりさせてね!」 「もっこり断罪怒りの100tハンマー!!!!!」 「ゆばひょっぶ!?」 「あああああなんでま゛り゛ざだげえええええええええ!!!!!」 おっと変なことを考えていたら金槌を振り下ろすタイミングが遅れてしまった。 危ない危ない魔理沙を絶頂に達しさせてしまったらせっかくの楽しい拷問が終わってしまうところだった、失敗失敗。 そんなことをし続けて一刻半ほどたっただろうか。 「ま゛り゛さ゛も゛すっき゛りし゛た゛いま゛り゛さ゛も゛すっき゛りし゛た゛い ま゛り゛さ゛も゛すっき゛りし゛た゛いま゛り゛さ゛も゛すっき゛りし゛た゛い」 魔理沙が大分げっそりしてブツブツ言い始めた。 そろそろ潮時だろうと思い俺は最終段階に移ることにした。 「魔理沙や魔理沙や」 「ま゛り゛さ゛も゛すっき゛りし゛た゛いま゛り゛さ゛も゛すっき゛りし゛た゛い…」 「次の相手とはすっきりするまでゆっくりしてていいんだよ」 「ゆゆ゛!?もうとちゅうでひどいことしない!!?」 「ああ、もう途中で金槌たたきつけたりしないからゆっくり愛し合っていいんだよ」 「ほんと!?はやく!はやくすっきりさせてね!」 「そんなガッツかずにゆっくりしなって、ほら」 そう言うと俺は最初にゆっくり魔理沙と遊ばせていたゆっくり霊夢をそっと取り出して机の上に置いた。 「れいむ!れいむ!ハァハァまりさはれいむがいちばんすきだよ! まりさのだいじなはじめてのすっきりはれいむのためにとっておいたよ! だからはやくすっきりさせてね!」 ゆっくり魔理沙は親友のゆっくり霊夢とすっきり出来るとわかり大喜びでゆっくり霊夢に近づいていった。 「ざけんじゃねぇこのうすぎたないしろくろがっ!ゆっくりしねぇ!!」 「ゆげぇ!?」 無防備に近づいていったゆっくり魔理沙にゆっくり霊夢のカウンター体当たりがクリティカルヒットする。 「ゆ゛…な、なんでぇ…なんでなのれ゛い゛む゛ううううううう!!!!」 「まわりをよくみてから言ってね!こんなひどいことするまりさはゆっくりはやくしんでね!」 そういって餡子だらけになった机の上を見渡すと度重なる交尾で疲れきった魔理沙に ゆっくり霊夢が上に乗ってドスンドスンと飛び跳ねるとゆっくり魔理沙からビチッ、ビチャッと餡子が飛び散った。 「ゆげぇっ!ゆびゃあっ!やべっ!やべでれ゛い゛っぶべっ!?」 「れいむはしんじてたのに…ま゛り゛ざのごどじんじでだどに゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」 上に乗っかってるゆっくり霊夢も餡涙を流すのであたりは飛び散る餡子ですごいことに、既に餡子まみれなので大差ないが。 「ゆべほっ!ま゛、ま゛り゛ざもずっぎりじだがっだの゛に゛い゛い゛い゛!!!!」 それがゆっくり魔理沙の断末魔となって、彼女は遂に潰れて死んだ。 それを確認して俺は金槌で上に乗っかっていたゆっくり霊夢を壁にたたき飛ばした。 ゆっくり霊夢はべちゃり、と壁際のゆっくり箱に張り付いてそのままずるずる落ちていく。 全てが終わり、俺の心は空虚さに支配された。 俺は昼食代わりにひしゃげて潰れたゆっくり魔理沙を手にとって口に入れた。 ああ、今ならわかる。 俺はゆっくり魔理沙が好きだった。 餡子付けの俺を慰めてくれる唯一の存在である彼女が好きだった。 だから、わかって欲しかった。 この胃のむかつき、もたれを。 だから彼女に同族の餡子を食わせ続けたのだ。 そして気付いて吐き出して欲しかった。 三食餡子尽くしの辛さを、擬似的にでも分かち合いたかった。 「どうして、どうして君はゆっくり餡子を三食ともあんなにおいしそうに食べてしまったんだああああああああああああああああああああ!!!!!!! うわあああああああああ!!!うわあああああああああああああ!!!!」 近所から苦情が来るまで俺の慟哭は続いたのだった。
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夕日の中を木枯らしが吹き抜け枯葉を巻き上げる。 晩秋から初冬への境 豊饒の季節はもうすぐ終わりを告げる。 この季節はゆっくりたちがもっともゆっくりできない、否ゆっくりしてはいけない季節である。 なぜなら冬篭りの準備をしなければならないから。 皆準備の為に跳ね回り食料と資材を集める。 今年生まれた子供たちも母親と同じ仕事が出来るほどに成長し 姉妹達を率いて下草を集めたり、木の実を埋めたりと忙しい。 食料を集め、下草を敷き、入り口を塞ぐ頃には冬が来る。 「まつんだど~」「みゃ~て~」 「ゆ!ゆ!ゆうぅぅぅぅぅ…」 日に日に三日月に近づく月の下 ご多分に漏れず冬篭りの準備に急ぐのは体つきのれみりゃの親子 ただし彼らの準備は食料集めではない。 食いだめである。 冬の間に外に出るゆっくりは少ない。 必然的にれみりゃの餌も少なくなる。いくら狩りに出ても十分な食料は得られない。 したがってれみりゃ種は冬眠するゆっくりとなった。 冬の訪れまでに出来るだけ沢山の栄養分を蓄え、後は眠るのだ。 春先と盛夏に生まれた二匹の子供たちも狩りの仕方を覚え、多くのゆっくりを狩った。 体は指先まで丸々と太り、パンパンに張った血色の良い肌は白桃色に輝いている。 「やったどぉ~ごはんだどぉ~」 捕まえたゆっくりを抱えて巣に戻るれみりゃ親子 少々飛行するのに支障が出ているらしく がさがさと木の枝に体を擦っているが、この程度でなければ冬は越せない。 今回の冬眠場所は大きな木の下に掘った穴の中 入り口は残雪の心配の少ないよう東向き しっかりと下草を敷いたので寝心地は抜群 春まで快適に過ごせるだろう。 「お~いし~どぉ~」「う~」「さいごのでなーだどぉ~」 れみりゃ親子は今年最後の食事となるゆっくりありすを食べていた。 このありすは少々ゆっくりしすぎたの。 この季節の夜に外を出歩いていたのだから。 寒さに強くないゆっくりは晩秋の夜にはけして出歩かない。 夜はれみりゃの時間だからだ。 おそらくこのゆっくりしすぎたありすは 皆が巣を塞ぎ始めるのを見てあわてて冬篭りの準備を始めたのだろう。 食料になるものは殆どとり尽くされた森の中を彷徨い 冷たい秋風に吹かれ動きが鈍ったところをれみりゃに襲われたのだ。 たっぷりと栄養を取った健康なれみりゃは少々の寒さにもへこたれない。 秋風の中を自在に飛び、獲物を狩って冬に備える。 知能は消して高くないれみりゃが今日まで生き延びている理由は このあたりにあるのかもしれない。 「うぅ~はぁっぱぁ~ぱぁっぱぁ~はぁっぱぁっぱぁ~」 ばさばさと落ち葉や枯れ草、小石や小枝を巣の入り口に撒くれみりゃ 遊んでいるのではない。巣穴を偽装して隠しているのだ。 捕食種といえど油断は出来ない。長い眠りに付く冬眠中は尚更だ。 「うぅ~いぃしをつぅんでぇ~すぅきぃまぁをつぅめぇてぇ~つぅちぃをぉぬぅってぇ~」 親子代々伝わる歌のようなものを呟きながられみりゃは内側から穴を塞いでゆく。 巣穴の入り口に石と土と小枝を積み上げ、草や苔を隙間に詰め込む。 さらにその上から土をぺたぺたと塗りつければ封鎖完了だ。 「かんせいだどぉ~」 「やったどぉ~」「これであんしんだどぉ~」 入り口を塞いだらあとは眠るだけだ。 下草の上に親子三匹、川の字で寝転ぶ。 「う~!ふゆどをこすどぉ~!!はるまでぐっすりだどぉ~」 「はるまで~」「ぐっしゅり~」 おそらくもう数日で初雪が舞う。 この一家はそれすらも知らずに眠り続けるのだろう。 暖かい春の日差しが雪を溶かすまで となるはずであったのだが。 「うぅ~」 …ックザッ… …ックザック… 「う~?」 ザック…ザッ… 「うううぅ~!?」 ザクッ 「よしやったぞ!!」 「うー!!」 突然巣の中に光と寒気が流れ込んでくる。 飛び起きたれみりゃの目に白銀の世界と黒い二つの影が飛び込んできた。 「おし、大当たり!れみりゃだ。」 「やりましたね兄貴!!」 男たちはれみりゃを縛り上げると次々と袋の中へ放り込んでゆく。 「みゃあみゃあ!!」 「あがぢゃあああぁぁぁぁん!!あがぢゃあああぁぁぁぁん!!」 泣き叫ぶれみりゃたちを無視して袋を荷車に放り込む。 「ゆっぐりじねぇぇぇ!!」「だぜえぇぇぇ」「う~う~う~!!」 荷台には既にいくつもの袋が並んでいる。中身はすべて体つきのれみりゃかふらんである。 「こいつらは高く売れるからな。これで首が繋がったぜ。」 「兄貴が闘ゆっくりで有り金全部スっちまった時はどうなるかと思いましたけどね。 こんな特技があったんですね。兄貴って。」 この二人は人里に住む与太者たち。金策の為に一稼ぎしに来たのだ。 「死んだ親父がゆっくり取りの名人でな。俺もよく一緒に取りに行ったもんさ。」 「しかし饅頭なんざいつでも一緒じゃないんですかね?なんで今だけ高くなるんです。」 「ばーか、ゆっくりだって旬ってのがあるんだよ。れみりゃやふらんは今ぐらいの奴一番だ。 冬を越すためにたらふく食って油が乗ってるからな。質が違うんだよ。 知ってるか?なんでこいつらに体がついてるのか。」 「いえ、知りませんね。人間みたいに動けるからですかい?」 「それが違うんだよ。こいつらは道具を使える頭がねえからな。 栄養を蓄えるためなんだよこいつらが体つきなのは。」 「へえ、じゃあ兄貴の下腹といっしょですかい。」 「おめぇあとで覚えてろよ。まあそんなもんさ、冬眠中に困らないようにそうなったんだろうな。 同じ肉まんでも頭と体じゃ味も値段も違うんだ。」 荷車をがらがらと引きながら歩く二人 荷台には二十匹ほどのれみりゃとふらん。 「じゃあこないだのれみりゃに自分の子供で肉まん作らせてた店。 だから高かったんですね。」 「そうさ、あの店のは本物の親子だからな。体は取っても死なないってわかってるから体で作るんだ。 赤の他人のれみりゃに作らせると頭も体も関係なしに…おっとまたあったぜあそこだ。」 「よくわかりますね。俺にはぜんぜんわからねえや。」 「年季がちがうさな。年季が」 男はそういいながらスコップでざくざくと雪を掘っていく。 数十センチ掘ればぼこりと土がへこみその向こうには体つきの 「むきゅうぅぅぅ…ごほん……」 紫色の奇妙な物体。そして大量のチラシや新聞紙 一瞬ゆっくりぱちゅりーのようにも見えたが微妙に違う。 もやしのように細いが体がついているのだ。 「ありゃ、違ったぜこいつは」 「なんですこの紙くずまみれのは」 「こりゃあぱちゅりぃだな。体つきのゆっくりぱちゅりーだよ。 穴の塞ぎ方が似てるから間違えたんだ。」 「案外兄貴もあてになりませんね。」 「うるせえな久々なんだから仕方ねえだろ」 男達の会話をよそに冬眠中の巣穴を暴かれたぱちゅりぃは 大量の紙屑に囲まれて眠ったままだ。 いや、反応が薄いだけで起きてはいるのかもしれない。 どちらにせよ頭に霞が掛かっていることに代わりはないが。 「で、こいつは売れるんでしかい?兄貴 こいつの体も油が乗ってるんでしょ?」 「こいつの体はなぁ…ちょっと違うんだよ。」 「と、いいますと?」 「こいつは食うモンがなあ…ああ、見ろよほれ。」 むきゅむきゅと寝言を呟きながら手を伸ばすぱちゅりぃ その手が掴んだのは干からびた野菜くず。 ではなくなんと紙屑の山の中のチラシだった。 「えっと兄貴、まさかこいつ。」 「そのまさかだ。見てろよ。」 チラシを掴んだぱちゅりぃは 「むきゅうぅん。むきゅうぅん。」 それをそのまま口に運んだ。 しばらくの間もしゃもしゃと咀嚼したあとゆっくりと飲み込む。 この間なんと35秒、驚異のゆっくりっぷりである。 よく見てみれば紙屑だらけのぱちゅりぃの巣に食料はほとんどない。 あるのは紙屑ばかりである。 防寒材としては優秀かもしれないが普通なら食料にはならない。 それを食料にしてしまうのが歩く紫もやしことぱちゅりぃである。 虚弱でありながら妙に頑丈な肉体を持つ彼女は 生き延びるために驚異の消化力を身につけたのだ。 「こいつってこんなもんばっかり食ってるんですかね?」 「らしいな。弱くてまともな餌は取れないからこんなもんを食うんだろうが。 栄養も殆どないだろうからな。だから弱いのかもな。」 「卵が先か鶏が先かみたいな話ですね。で、こいつは食えますかね?」 「筋だらけだろうさ。やめとこう。」 その時男たちは下から見上げる視線に気づいた。 いつのまにかぱちゅりぃが目を覚ましていたのだ。 独特のどろりと濁った目で男達を見つめるぱちゅりぃ 常にもぐもぐと動き続ける口をゆっくりと開くた。 「ごほんはどこ?」 「は?」 「むきゅぅ、もってかないでぇぇ…」 蚊の鳴くようなか細い声で喋るぱちゅりぃ 白い雪と黒い土、灰色の紙屑と紫色のぱちゅりぃ 前衛芸術家かなにかなら喜ぶかもしれないが男たちにはもう限界だった。 「はいはいごほんね、ごほんだよ」 そういってちり紙代わりの天狗の新聞をぱちゅりぃに押し付ける。 「むきゅぅぅぅごほん、ぱちゅりぃのごほん」 嬉しいのだろうか上体を陽炎のように揺らすぱちゅりぃ 「あーはいはいよかったねごほんだね。おやすみね。」 「春までねむってようなぁぱちゅりぃ」 「むぎゅうううぅぅぅぅ!!」 ぱちゅりぃの体を紙屑の山に押し込むと そのまま土をかけて埋めもどす。 少々手荒すぎる気もするがなに紙を食べて生き延びられるゆっくりだ。 これくらいはどうということもあるまい。 「しかしあんなゆっくりもいるんですね。兄貴」 「わからんもんだな。案外と」 荷車を引きながら人里を目指す男達 荷台のれみりゃ、ふらんの体力も尽きたらしく静かなものだ。 冬を生き延びようとゆっくりを食べたこのゆっくりたちは 冬を彩る肉まんアンまんとして人々に食べられる。 なんとも因果な事ではないか。 「おそくなっちまったな。しかし」 「晩飯にこいつらでも食いましょうか。」 「馬鹿言うんじゃねえよ。まったく」 このSSに感想を付ける
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現在売り出し中のゆっくりコロリというものを買ってみた。 ゆっくりの被害に困っている農家の人たちが主に使用するそうだ。 別にゆっくり種から被害を受けているわけではないが、試しに買ってみたのだ。 ちなみにゆっくりコロリは、一口サイズの丸い饅頭のようなものである。一セットで20個入り。 ゆっくり種が食うと、中の餡子に毒が回って死んでしまうそうだ。 とりあえず山の中に入るのは面倒だったので、村の中でゆっくりを見なかった聞き回ってみると、それほど時間もかからずに発見した。 「ゆ~、おやさいおいしかったよ!」 「でも、まだたりないね! もっとたべたいよ!」 「ゆっきゅりたべちゃいよ!」 ゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙の親子連れだ。 これだ、と思い、親子連れの前方にゆっくりコロリを撒いておく。 少し待っていると、親子連れがそれを発見した。 「ゆっ? なにこれ?」 「たべものかな?」 親ゆっくりは食べ物かどうかも分からず、邪魔だなと言わんばかりに迂回しようとする。 失敗かな、と俺は内心で落胆していると、好奇心旺盛な子ゆっくりが気になったらしく、口の中に入れた。 「ゆっくりー! おいちいよ! これ、おいちいよ!」 一匹が食べて、食べ物だと分かると他のゆっくりもマネして食べ始めた。 「おいしいよ! ゆっくりたべたいね!」「ハフッハフッ! めっちゃうめぇ!」 全員が一つずつ食べ終えると、一匹が提案した。 「これはふゆのたべものにしようね!」「そうだね! おいしいものはとっておこうね!」 ゆっくりたちは毒とも知らず、ゆっくりコロリを持って行く。一匹が一つずつ。 ゆっくりの家は近くにあるらしく、持って行ったゆっくりたちはすぐに戻ってきた。 饅頭が饅頭を持っていく絵は見ていて面白い。 一匹が一匹ずつ、丁寧にせっせと毒の饅頭を運ぶ。 親子で、せっせと、せっせと、せっせと、せっせと。 それを見ている俺の意識にも少し変化があった。 ゆっくりって思っていたよりも働き者なのかもしれない。俺も頑張らなきゃと思う。 どこか爽やかな気分になっている自分にちょっと驚いた。 次の日、ゆっくりがいた場所付近に行ってみると、親子連れのゆっくりの姿がない。 ほんとにいない。家の具体的な場所が分からないため、昨日の辺りにもいない。探してもいない。 俺は落ち着かなくなった。急いで探す。頑張って探す。 そうしていると、夕暮れ時になってようやく親子連れゆっくりの家を見つけた。 思ったよりも近くにあって、俺は見当違いな場所を探していたようだ。 家の中を覗くと、そこにはゆっくりコロリの効果が発揮されたらしく、大量の餡子を吐き出して一家は死んでいた。 苦しかったのだろう。とても絶叫したままの表情が皮に張り付いているようだった。 ああ、良かった。 俺は心底すっきりした。これで明日も頑張れる。 だってそうだろう。タンスの裏に落ちたゴキブリが、死んでいるのどうかを確認できないのは誰だって嫌じゃないか?
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※独自解釈全開です。 ※ぺにまむ表現があります。 ※虐待成分かなり薄目。 ※初ゆ虐です。お目汚し失礼。 おいおい、もう終わりか? あんよも焼いていないし、餡子だって漏れていないじゃないか。 むしろ、これからが本番だぞ? 人が丹精込めて育てた野菜を食い散らかして、この程度で済む訳無いだろうに。 ……なに? 『お野菜は勝手に生えてくるでしょう』? 馬鹿かお前? だったらどうして山や野原に生えないと思ってるんだ。 ……『人間さんがお野菜が勝手に生えるゆっくりプレイスを独り占めしてるから』? ……なあ、れいむ。 その大嘘、誰から聞いたんだ? ……『嘘じゃない、お母さんがそう言っていた』? ああ、解った。 お前のお母さんも騙されていたんだよ。 ……そうだな、ちょっとだけ教えてやろう。 『嘘つきゆっくり』 昔々、お前のお母さんのお母さんの、そのまたお母さんが生まれるよりもずっと前の事だ。 その頃はまだ人間とゆっくりは仲が良かったんだ。 ゆっくりは人間をゆっくりさせてあげる事でお野菜やあまあまを貰い、 人間はゆっくりに食べ物をあげる代わりにゆっくりさせて貰う。 そうやってお互い仲良くやっていたんだ。 だけどある時、一匹のゆっくりがこんなことを言い始めた。 『人間はお野菜やあまあまが勝手に生えるゆっくりプレイスを独り占めしている』 最初の内は誰も相手にしなかったよ。 みんな知っていたんだろうな。 お野菜は人間が育てている物で、人間がそれを材料にして作ったのがあまあまだって事をさ。 そしてそれが人間がゆっくりするために必要な物だって事もな。 ところがそのゆっくりは同じ事を毎日繰り返し主張した。 やがてそのゆっくりの言う事を信じるゆっくりも現れた。 そうしてゆっくり達は人間の畑を襲い出したんだ。 びっくりしたのは人間の方だ。 今まで友達だと思ってたゆっくりが、いきなり訳の解らない事言いながら畑に押し寄せてくるんだからな。 でもその時はまだ人間も許してくれたのさ。 軽いお仕置きが精々で、大体は叱って終わり。 それが悪かったんだろうな。 そこで潰しておけばその後の悲劇も防げただろうに。 お仕置きされたゆっくり達は群れに逃げ込むなりこう言い出したんだ。 『自分達が見つけたゆっくりプレイスを、人間に横取りされた』、 『自分たちは何もしていなかったのに、いきなり人間に虐められた』ってな。 何匹か死んでいたのも話に真実味を付けてしまったから、その話を信じたゆっくりは多かったらしい。 実際は叱られて悪事を自覚したゆっくりが謝ろうとした際に、『裏切り者は死ね!』って自分達で殺したようだがな。 その話を信じた群れのゆっくり達は激怒したのさ。 『ゆっくりできない人間を懲らしめる!』って周囲の群れを全部集めて、人間に復讐しようとしたんだ。 もちろんそんな大嘘に騙されなかった賢いゆっくりも居たよ。 でも、復讐に燃える群れを止められる程居た訳じゃ無かったし、 何より止めようとしたゆっくりは、軒並み人間のスパイだと断じられて処刑された。 結局賢いゆっくり達は群れを離れ、人間も立ち入らない山奥へ逃げていったそうだ。 そして残ったゆっくり達は一斉に人間を襲い始めたんだ。 今度は人間も黙ってられなかった。 畑荒らしどころか、人間も無差別に襲って来たんだからな。 ゆっくりの攻撃なんて人間にとって大した事じゃないが、行く先々で襲われたんじゃ仕事になりゃしない。 仕事ができなければ人間はお金が貰えない。 お金が無ければ人間はゆっくりできない。 仕方なく人間は襲ってくるゆっくり達を捕まえて事情を聞く事にした。 まだ仲直りできると思ってたんだろうな。 結論から言えば仲直りはできなかった。 むしろ悪化しちまった。 捕まえたゆっくりは同じ事を言い続けた。 「ゆっくりプレイスを独り占めする悪い人間さんは死ね!」ってな。 そりゃそうだ。 ゆっくりは人間がゆっくりプレイスを独り占めするためにゆっくりを殺した、と思い込んでいたんだから。 だが、それを聞いた人間は激怒した。 人間はゆっくりが畑荒らしを自己正当化するために嘘をついている、と思ってしまったんだ。 そうして人間は、自分勝手なゆっくりが大嫌いになって。 ゆっくりは人間をゆっくりさせなくなった。 もうお前にも解っただろう? 人間はゆっくりよりも強い。 だから人間に歯向かったゆっくりは大概死ぬ。 最初の内こそ「歯向かって来たゆっくりだけを殺す」って思っていた人間も、 余りにもゆっくりが悪さを繰り返すもんだから、片っ端から潰すようになった。 やがて人間の中からゆっくりを虐める事を楽しむ奴が現れた。 いわゆる虐待鬼意山、という奴だな。 ……俺は違うぞ? 俺はただ、悪いゆっくりが大嫌いなだけだ。 仲違いしてからもう何千、何万のゆっくりが死んだか知らないが、 たった一匹のゆっくりが吐いた大嘘が、今でも沢山のゆっくりを騙して、そして死なせている。 お前も、お前のお母さんも、そのゆっくりの被害者なんだよ。 そして多分、人間も、な。 ……どうした?なんで泣いている? ……『嘘つきゆっくりはゆっくり死ね』? まあそう言うな。 そのゆっくりはとっくに死んでるよ。 ……『どんなゆっくりだったの?』って言われてもな…… 解らないんだ。 れいむだったかも知れないし、まりさかも知れない。 もしかしたらありすかも知れないな。 人間を襲ったゆっくりの中に居る事は確かなんだが、どのゆっくりだったかは伝わっていない。 おそらく山に逃げた賢いゆっくり達は知ってるかもしれないが、 奴らは人間はおろかゆっくりの前にも姿を見せないからな。 おまけにこの事を覚えてる人間もいなくなってきたから、余計に解らなくなっちまった。 ……『どうして人間さんは覚えていないの?』だって? さっきも言ったが人間がゆっくりを大嫌いになったからさ。 嫌いな奴の事なんて覚えていたくないだろう?そう言う事だ。 オレンジジュースが効いて来たみたいだな、もう大丈夫だ。 ……ああ、ちょっとまて。 これ、お前が駄目にした野菜だ。 こうなったら人間にとって価値はないから、お前にやる。 ……大丈夫じゃねえよ。お陰で俺がゆっくりできなくなっちまった。また一から作り直しだ。 ……謝るなよ。 それよりさっきの話、ちゃんと群れのゆっくり達に教えてやれよ? 人間にもまだゆっくりと仲良くしたい奴が居るからな。 ひょっとしたら仲直りできるかもしれないぞ。 そのためにはさっきの大嘘に騙されたゆっくり達の目を覚ましてやらないと駄目だ。 ……ああ、頼むぞ。お兄さんとの約束だ。 だからその土下座を止めろ。っていうか頭だけでよくそんな器用な真似できるな…… ほら、もう行け。暗くなるとれみりゃが出るからな。 ……おう、『ゆっくりしていってね!』もう来るなよ! ……ふう。 口から出任せとはいえ、よくもあんな法螺話がスラスラ出て来たもんだ。 まあこれで奴らが畑に来なくなれば良し。 来るようならまた同じ話をしてやりゃ、いつかは来なくなるかもな。 畑の被害も胡瓜数本で済んだから殺す程じゃなかったし、 あいつ物わかり良さそうだったから、案外うまく行くかも知れん。 ……さて、まずは畑の周りにゆっくり避けの罠を置くか。 三軒隣の御仁井さんに頼むとして、予算は…… ゆっくりれいむは必死に森の中を跳ねていた。 口に銜えた胡瓜の束を落とさないように注意しながら、今の彼女が出せる最大限の速さで群れに急ぐ。 それ程に先刻の話は衝撃的過ぎた。 人間さんがゆっくりを虐める理由が、まさか昔のゆっくり一人の大嘘のせいだったとは! (はやくみんなにおしえてあげないと!みんなでゆっくりできるかもしれないよ!) あの人間さんは『人間にもゆっくりと仲良くしたい人がいる』と言っていた。 それに悪いゆっくりが大嫌い、と言っていたにも拘らず、畑を荒らしてゆっくりさせなかったれいむを許してくれた。 それもこんなお土産付きで! ならば、あのお話のように人間さんをゆっくりさせてあげれば、またお野菜が貰えるようになるだろう。 その為にも、一刻も早くこのお話を群れの皆に伝えねば! (まっててねみんな!ゆっくりしないですぐかえるよ!) 使命感に燃え、れいむは森を走破していった。 「むきゅ!れいむはそのにんげんさんにだまされたのよ!」 「どぼじでぞんなごどいうのおおおおおお!!!!!」 山の裾野に広がる森の中心、ぽっかり開いた場所にある小高い丘。 れいむが属する群れが注目する中、長であるぱちゅりーはれいむの話を聞くなり嘘と断定した。 「おにーさんがおしえてくれたんだよ!おやさいはかってにはえないんだよ! にんげんさんがゆっくりするためにおさやいがひつようなんだよ! にんげんさんがれいむたちをゆっくりさせてくれないのは、おおむかしのうそつきゆっくりのせいなんだよ! だからゆっくりはんせいしてもういちどにんげんさんをゆっくりさせてあげれば、おやさいもわけてもらえるんだよ!」 必死に訴えるれいむに冷ややかな一瞥をくれ、ぱちゅりーは言い聞かせるように語り始めた。 「むきゅ!そんなおはなし、ぱちぇはいちどもきいたことないわ。 ぱちぇはぱちぇのおかあさんのおかあさんのころからのことなら、なんでもしってるわ。 そのぱちぇがしらないのよ。 だからそのおはなしはまっかなうそなのよ!」 実際に嘘なのだが、その判断基準が自分の知識に無いから、という時点でこのぱちゅりーの程度が知れる。 元々ぱちゅりーの祖母がここに群れを構えた理由は、食料が豊富な場所だった為である。 だから今まで餌が尽きる事は無かった。ぱちゅりーの代になるまで、群れは平穏無事に過ごせていた。 それはぱちゅりーの祖母、先々代の長の非凡な才能の証だったのだが、それが災いした。 今代の長であるこのぱちゅりーは、ぱちゅりー種としては驚くほど無能だった。 先代の長の一粒種だった為、母と群れの皆からかなり甘やかして育てられた結果である。 思慮に欠け、肝心な知識も穴だらけで、唯一保身の為の悪知恵だけはよく回る。 正直長としては全く役立たずなのだが、偉大な先々代の直系という七光りが分不相応な地位を授けてしまった。 この群れは以前ほどのモラルを持たない。 先代まで守られていたすっきりー制限も忘れ去られ、群れのゆっくり口は増える一方。 れいむが人里で畑荒らしをするはめになったのも、群れが付近の草や虫を捕り尽くしたからだ。 本来捕り尽くす前に止めるべき所を放置した結果である。 「それはおさのおかあさんのおかあさんのおかあさんがうまれるより、もっとまえのことだからだよ! それにおにーさんはおやさいくれたよ!にんげんさんもれいむたちとなかよくしたいっていってたよ!」 「そんなむかしのおはなしをにんげんさんがしってるはずないわ。 だいたいどんなゆっくりがうそをついたかすらわからないようじゃ、しょうめいできないじゃない」 まさに暖簾に腕押し、糠に釘。 甘やかされて育ったぱちゅりーは、呆れるほどにプライドが高い。 自分が知らない事は無い、と全然根拠の無い自信に溢れるぱちゅりーにとって、 己の知識に存在しない話なぞ決して受け入れる筈がない。 自分の非を認めないれいむに、ぱちゅりーは次第に苛つきを募らせていった。 れいむにとって、自分をゆっくりできなくさせた悪いれいむを許してくれた人間さんが絶対である。 最初こそ酷く痛めつけられたものの、あのお話を聞いていかに自分がゆっくりできなかったかを知り、納得している と、言うよりあの程度で許してくれた時点で『とっても優しい人間さん』であると思っている。 なにより『悪いゆっくり』だったれいむに、自分のゆっくりを犠牲にしてまでお野菜を分けてくれた事が決定的だった。 そんな『おにーさん』を侮辱されて黙っていられる程、れいむは薄情ではない。 自分の話を聞き入れもせず否定するぱちゅりーの態度に、れいむの忍耐は徐々にすり切れていく。 そして、れいむは遂にその言葉を言ってしまった。 「どうしておにーさんのいうことしんじてくれないの!?」 「ほんとはものしりだなんて、うそなんでしょ!?」 「この、うそつき!」 「ゆ゛ぎゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!い゛だい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!」 『おにーさん』の制裁はとても痛かった。 でも、今の痛みに比べればどれ程優しかったのか。 動けないようにあんよを食いちぎられ、自慢の素敵なおりぼんをビリビリに破かれ、群れの皆にボコボコにされ、お目目を片方潰されて。 全身を鋭い枝で切り裂かれ、にんっしんっ出来ないよう抉られたまむまむで群れの皆に代わる代わるすっきりー!させられる。 じくじく痛む体にのしかかり、盛んにすーり!すーり!してくるまりさと、 激痛しか伝えてこないまむまむにぺにぺにを突き立ててくるありす。 ふぁーすとちゅっちゅっすら未経験のれいむにとって、それは何よりもおぞましい行為だった。 だが幾ら泣き叫んでも、誰も止めようとはしない。 むしろ「んほおおおおおおお!つんでれなのねええええ!かわいいわあああああ!」だの 「ゆっへっへ!いやがっててもまりさのてくにめろめろなんだぜ!わかるんだぜ!」などと盛り上がる始末。 そして身動きの取れないれいむの目の前で、『おにーさん』から貰った胡瓜が全て食い散らかされていた。 「うそつきのれいむにはもったいないからたべてあげるね!」 「うめ!めっちゃうめこれ!」 「や゛べて゛え゛え゛え゛え゛え゛!ぞれ゛ばお゛に゛い゛ざ゛ん゛がでい゛ぶに゛ぐれ゛だの゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!」 痛みからなのか、それとも『おにーさん』の信頼を裏切ってしまった事が悔しいのか。 潰された左目から餡子の涙を、霞む右目から滝のような涙を流すれいむを、尊大にふんぞり返ったぱちゅりーが睨みつける。 「むきゅ!ぱちぇにうそをついたげすはゆっくりしね!」 その台詞に周囲のゆっくり達が次々と追従する。 「げすのくせにおさをだまそうとするからこうなるんだぜ!」 「おやさいがにんげんさんのものだなんて、とんだうそつきのいなかものだわ!」 「ゆっくりできないれいむはくるしんでしぬといいんだねー!わかるよー!」 「ちーんぽ!」 「おきゃーしゃん、りぇいみゅおにぇーちゃんはどうしちぇいじみぇらりぇてりゅの?」 「あのれいむはうそつきだからだよ!おちびちゃんはあんなげすになっちゃだめだよ!」 「「「「「「ゆっきゅりわきゃったよ!!!」」」」」」 そんな群れの様子ををぼやけた視界で捉えながら、れいむは思う。 れいむを取り囲む群れの皆が、全然ゆっくりしていない。 人里へ向かうれいむを心配そうに見送ってくれた幼馴染みのまりさが、 色鮮やかなれいむのおりぼんを「とってもとかいはね!」と褒めてくれたありすが、 れいむに上手な狩りの方法を教えてくれた心優しいちぇんが、 かつて凶暴な蛇かられいむを助けてくれた勇敢なみょんが、 いつもれいむのお歌でゆっくりしてくれた赤ちゃん達とその親達が、 全てのゆっくりが醜く歪んだ表情を浮かべ、れいむが苦痛にのたうち回る様を嘲笑う。 その口から出てくるのは聞くに堪えない罵詈雑言。 群れの幸せを願ったれいむを完全否定する、ゆっくりできない仲間達。 もしかしたら、あのお話に出て来たゆっくり達もこんな感じだったのではないか? (おにーさんのいったとおりだったよ。あのうそにだまされたゆっくりはゆっくりできないんだね。 ……ごめんね、おにーさん。れいむ、やくそく、やぶっちゃったよ。) 間断なく責め立てているはずの痛みさえ、今やれいむには知覚出来ない。 薄れ行く脳裏に浮かぶのは、悲しそうにれいむを見つめる『おにーさん』の姿。 その涙はれいむの現状を哀れんだものか、それとも約束を守れなかったれいむを恨んでのものだろうか。 (………………ご……めん……………な……………さ………い………………………おに………………さ……………………ん……………) 押し寄せる絶望と無念の中で、れいむの短いゆん生は幕を閉じた。
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カラッと晴れた夏のある日、私は自分の家の縁の下を覗いていた。 案の定、ゆっくりまりさが私の家の縁の下で、昼寝をしている。 この時期のゆっくり達は、こんな晴れた日は、涼しく風通しの良いところで昼寝をしていることが多い。 もうおわかりだろうが、私の趣味はゆっくりいじめだ、今日もゆっくりで遊ぶため、哀れな犠牲者を探していたのだ。 起こさないように気をつけながら、ゆっくりを引きずり出す。 しっかり寝ていることを確認してから、帽子を慎重に、取り上げる。 とりあえず、下準備は出来た。 起こさないよう、気をつけながらゆっくりまりさを元の場所に戻しておく。 とてもいい顔で寝ている、きっと楽しい夢でも見ているのだろう。 私は、ゆっくりまりさの帽子を持って、家の中に入る。 死んだゆっくりれいむの、髪飾りを縫い付けた帽子を返してやって、仲間達に嬲り殺しにされるのを見るのは楽しそうだ。 しかし、今回はそれはしない、まずはこの帽子をスーパー袋の中に入れる。 そして、三角コーナーの中に入っていた野菜や、カビの生えたパン、傷んだ挽肉、豆腐、納豆などを帽子の中に投入する。 最後に、カップラーメンの残り汁を帽子の中に注ぎ、よく割りばしでかき混ぜる。 スーパー袋の口を結んで、密閉された、透明な箱の中に入れておく。 準備が整うと、私は表に出てみた、思ったとおりゆっくりまりさが必死に何かを探している。 笑いを堪えながら、私はゆっくりに声をかける。 「やぁ、どうしたんだい?あまりゆっくりしていないけど。」 「まりさはゆっくりしてるよ!ほっといてね!」 おお、怖い怖い、だいぶイライラしているようだ。 「もしかして、帽子を無くしたのかい?」 「!!なくしてないよ!まりさはぼうしあるよ!」 見え透いた嘘を吐くゆっくりだ、懲らしめてやらねば。 「嘘はいけないなぁ、僕も協力して探してあげるよ。」 「それじゃあゆっくりさがしてね!」 あぁ、探してやるとも、ゆっくりとね。 しばらく探すふりをしていたが、そろそろ頃合いだろう。 何気ない風を装って、ゆっくりに話しかける。 「もしも帽子を無くしたんだったら大変だよね、仲間から苛められちゃうよ、このまま外にいたら危ないよね。」 「ゆっ!」 「生きたまま切り裂かれて、食べられちゃうよ。」 「ゆっ!いやだよしにたくないよ!ゆっくりしたいよ!」 顔を真っ青にして、首?いや、体を振っている。 「もしよかったら、僕の家に来たらどうかな?帽子は僕が探してきてあげるから、外にいるよりきっと安心だよ 帽子が見つかるまで、家でゆっくりしていきなよ。」 「ほんとう!じゃあおにいさんのいえでゆっくりしてあげるよ!」 相変わらず上から目線だな、それからしばらくの間、ゆっくりと生活を共にした。 しかし、このゆっくりは本当に腹立たしい奴だ。 口を開けば「ぼうしはみつけた!ゆっくりしてないでさがしてきてよ!」だの、「とっととごはんをよこしてね!」だ。 ゆっくりに感謝の気持ちなど望んではいないが、さすがにこれはイライラした。 しかし、ここで自制心を失って殺してしまっては面白くない。 当初の予定は、一週間かけるつもりだったが3日もすれば匂い、いや臭いがつくはずだ。 ゆっくりのウザさに3日間耐えたに耐えた私の心には、どす黒い何かが渦巻いている。 良し、今日こそゆっくりまりさに帽子を返してやろう。 3日ぶりに、ゆっくりまりさを外に出した、二人が初めて出会った時のようなすっきりとした晴天だ。 「まりさ、ついに君の帽子を見つけたよ。」 「ゆっ!ゆっくりしないではやくもってきてね!」 「それじゃぁ、取ってくるからゆっくり待っていてね。」 「ゆっくりまってるよ!」 ぴょんぴょん跳ねながら喜んでいる。 あぁ、今返してあげるからね。 ゴム手袋、マスクを装備して、あの禁断のスーパー袋の中のまりさの帽子を見てみる、マスク越しでも鼻が曲がるような臭いがする とりあえず、中の腐った食料を出す、まるでヘドロのような物体が出てきた。 帽子はというと、所々カビが生えており、色も茶色に変色している、この帽子を見てあのゆっくりがなんと言うか楽しみだ。 外で跳ねているゆっくりに、スーパー袋ごと帽子を投げつけてやった。 「ぎゅぅ!いたいし!くさいよ!なにするの!」 少々へこんだ体で、ぷくーと膨らんで怒りをあらわにしている。 無視して、ゆっくりまりさを押さえつけて、帽子をつかむゴム手袋とはいえ、触りたくないな。 「君はおっちょこちょいだからね、二度と無くさないように、帽子を体に縫い付けてあげるからね。」 「ゆ゛っ!まりさのぼうしはそんなにきたなくないよ!」 ゆっくりはどんなに汚くても、自分の飾りはすぐに分かる、本当に嘘つきなゆっくりだ。 「あはは、本当に君の帽子じゃないのかい?」 「ゆ゛ぅ゛ぅ゛ぅ!う゛るざいゆっぐぅりだまれぇ!」 無視して、針と糸で体に帽子を縫い付ける。 「ぎゅ!ぎゅ!ぎゅ!いだい!いだいじぃぐざいよ!ばなじでゆっくりはなしで!」 「動くな、皮が破けて死ぬぞ。」 私の言葉が理解できたか分からないが、皮が破けないギリギリの力でひっぱてやると大人しくなった。 しっかり頭に帽子を固定できたか確認した後、軽く蹴り飛ばしてやった。 3日間、一緒に暮らしたゆっくりに、別れの言葉をかけてやろう。 「もう帽子を無くすんじゃないぞ、元気でな!」 「うるさい!じじいはゆっくりせずにすぐしんでね!」 ゆっくりまりさが、林の中へ逃げていく。 本当はもっといじめるつもりだったが、十分すっきりさせてもらった。 それに、私が直接手を下すより、あいつは野生で生きていく方がより苦しむだろう。 ゆっくりは意外に綺麗好きだ。 あんな薄汚い帽子をかぶったゆっくりはある意味、飾りなしのゆっくりより嫌われ迫害されるだろう。 ここ数日、ゆっくりの世話にかかりきりだった、今日はゆっくり休もう。 そんなことを思いながら 私は家に帰った。 臭い付きゆっくり(下)?に続く。 後書き 今回は、虐待成分が少なかったので、すっきり!したかった方は、期待を裏切ってすみませんでした。 次回は、精神的に臭い付きをいじめたいと思います。 ちなみに、fuku1063ゆっくりカーニバル fuku1069ゆっくりカーニバル修正版 なども、書かせていただきました。 fuku1063ゆっくりカーニバルは、非常に読みにくいので、読んでいただけるのであれば fuku1069ゆっくりカーニバル修正版が、多少読みやすくなっていますので、こちらをお読みください。 このSSに感想を付ける
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古き良きゆっくり見スタイル 深夜。俺は、パソコンに向かって頭を抱えていた。俺は小説家なんだけど、締め切り前だというのに原稿がまったく進まないのだ。今月落としたら生活費がいよいよやばい。 そんな俺の苦悩をよそに後ろではゆっくり霊夢が、ボリボリムシャムシャとお菓子を食い散らかしながらゆっくりしている。 このゆっくり、元は友人が飼っていたものだ。 ある日、その友人が旅行に行くからということで俺が留守中預かることになったのだが、その友人はゆっくりを残して旅行から帰って来なかった。 莫大な借金を抱えて夜逃げしたのだ。置いていかれてかわいそうになあ、と思い最初は同情したものだが、すぐに何故コイツが置き去りにされたのかわかった。 食う量が半端ないのだ。一人でならそこそこやりくりできる程度の収入はあったが、こいつが来てから食費がかさんで毎月ギリギリだ。そのくせ、食い物の食い方は汚いわ、 朝は毎日5時に起こしに来て、「ゆっくり!はやくごはんのよういしてね!」とか言うわ、コイツが来てから三ヶ月になるが、いい加減うんざりしてきていた。 なんで今ゆっくりがこんな遅くまで起きて、食べかすを撒き散らしながらソファの上でボインボイン跳ねているのかというと、俺が仕事が終わったら遊んでやると約束した からだった。 「むーしゃむしゃ!」 「はやくしてね!ゆっくりできないよ!」 口のまわりに食べかすを散らかしながら言う。あーはいはい。人の気も知らないで。 今日はこんなもんにしとくか、フウ、と一息ついた所へ、背後からガシャンという音が聞こえた。振り向くと、花瓶が割れていた。カーペットが水でぐしょ濡れだ。 「なにやってんだ!」 思わず怒鳴る。 「ゆっ、れいむはわるくないよ!」 「かびんがかってにたおれたよ!」 そういって跳ね回るゆっくりの口には、花瓶にさしていた花がぐしゃぐしゃになって咥えられていた。お菓子を食い尽くしたので、花瓶の花を食おうとしたのだ。 俺は深ーいため息をつくと、部屋を出て雑巾とちりとり、箒を取りに階段をおりて一階へ向かった。 二階の部屋に戻ると、ゆっくりが俺の机の上に乗ってパソコンに向かい、キーボードの上でバインバインとはねていた。 「れいむもおしごとできるよ!」 嫌な予感がした。箒とちりとり、雑巾を置いてパソコンに近づくと、ディスプレイは黒く沈んでいた。電源が切れている。 偶然、強制終了コマンドが押されてしまったのだ。まさか。まさかとは思うが。祈るような気持ちで電源を入れる。ヴィーン、カタカタカタ……てろりろん♪ はたして、俺の原稿のデータが全てとんでいた。 「れいむがおしごとしたからあそべるよ!」 と得意げにゆっくりがポインポインと跳ねながら俺に話しかける。が、俺はショックで固まっていた。 「ゆっくりしようよ!」 「だまってないではやくあそんでね!」 と何度騒ぎ立てても、反応のない俺に、ゆっくりはとうとう怒りだし、俺に体当たりを始めた。 「いいかげんにしてね!れいむとゆっくりしていってね!」 バスッ。 「やくそくやぶらないでね!」 ドスッ。 「はやくあやまってね!」 バスンッ。 ―プツン― 俺はゆっくりを両手で引っつかみ、そばにあった金属製の、円筒形をした小さなゴミ箱に思いっ切り叩き込んだ。バスン。 「ゆ゛う゛ぅう!?」 ゆっくりの頭がズッポシとゴミ箱にはまる。だが、ゴミ箱の口はゆっくりの体より少し小さかったので、ゆっくりの体は途中で詰まり、 プヨッと顎の部分だけが外に出た状態になった。目深に帽子をかぶりすぎたクリフトを想像してもらいたい。 「まっくらだよ!」 「せまいからはやくだしてね!」 と騒ぎ立てる饅頭を、全体重をかけてゴミ箱の中に足で無理やり押し込む。ギュウウウウウ。ギチギチギチギチ…。 「ぶぎゅううううごっぉごぐぅうううぅ」 ゆっくりとは思えない切迫した声をあげる。ゴミ箱いっぱいにゆっくりの体が充満してビッチビチのギッチギチな状態になるまで何度も何度も踏みつけた後、 ガムテープでゴミ箱の口を何重にもグルグル巻きにして密封した。 「……!……!」 前も見えない、声も出せない、パニックに陥ったゆっくりがゴミ箱ごとドズッ、ドズッと部屋中を跳びはね回る。俺はそのザマを見てひとしきり笑ったあと、 「ドンドンうるせーんだよ!」 と跳ね回るゴミ箱を蹴り上げた。バァァァン!と近所の人々が全員起きてしまいそうな音を上げて激しく壁に激突し、ドスン、と床に落下。 落下したゴミ箱は床をゴロゴロと転がり始め、ゴロゴロ転がって俺の部屋を出て、ゴロゴロ転がって階段までたどり着き、 ガン、ガン、ガンと階段を一段降りるごとに賑やかな音を立てて一階まで転げ落ち、一階の玄関のドアにガシャンとぶつかってやっと止まった。 うわあ。あんだけ転がされたら俺なら三日前の朝飯まで吐いちゃうね。もっともあの中にはゲロが出るスペースすらないだろうけど。 俺はスキップしながら一階まで降りていくと、ゆらゆら揺れているゴミ箱を拾い上げ、思いっきりシェイクしながら叫んだ。 「おーいゆっくり大丈夫かぁー!?もしもーし」 中身がビッチリ充満しているので、振っても何の音もしない。裏拳でガンガンガン、とノックしてみる。 「もしもーし、入ってますかぁー?聞こえてたら返事してくださーい」 無反応なのでガーンとゴミ箱を床に投げ捨てると、俺はゴミ箱をドリブルして廊下を走り回った。みさきくん、パースと言って壁にパス。ガイン。 「ゆっくりはともだちってかヒャッハー」俺は家中駆け回った。 結果、みるも無残な形にひしゃげたゴミ箱。これ、さすがに死んだかな? いや、生きてるな。だってこの中にいたんじゃあどこにも餡子が漏れないもの。餡子が出ない限りゆっくりは死なないからな。ヒエー残酷。 この中、一体どうなってるだろう。物言わぬゴミ箱の中身を想像して俺はゾクゾクした。開けて確認してみたい衝動にかられる。けど、やめておく。 だって、儚月抄でゆゆ様が言っていたでしょう?昔の人は見えない月を想像して月見を楽しんだって。今の俺はその風流な心がわかるよ。 今夜はこのゴミ箱を抱き枕にして寝よう。いい夢が見れそうだ。 おわり(後半が書きたかっただけです) 選択肢 投票 しあわせー! (6) それなりー (1) つぎにきたいするよ! (1) 名前 コメント すべてのコメントを見る
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(嫉妬) 穏やかな日差しの降り注ぐ草原。真っ直ぐに続く道。仲良く並んで歩く二匹のゆっくり。 優しく髪を撫でる風が心地よい。れいむとまりさは「ゆっゆっゆ~♪」と上機嫌で歩いていた。 今日は朝早くから森を出て、人間の里まで「おはなみ」をしに出かけた。今はその帰り道。 良く手入れの行き届いた美しい庭園。家の主の趣味の良さが伺える。 庭に花が咲き誇る季節になると、主は庭を解放し里の皆にも楽しんでもらう事にしていた。 その際、来客には主が自ら作ったお菓子と紅茶が振舞われる。 れいむとまりさもその噂を聞きつけ、お相伴に与ろうと出かけたのだ。 「花より団子」の質であるゆっくりだが、この庭の花々には心を奪われた。 貰ったお菓子を食べる事も忘れ、うっとりとした表情で花を眺める。 「ゆ~。きれいだね、まりさ。」 「うん!とってもゆっくりしているよ!」 「またあしたもこようね!」 「うん!このおにわを、ふたりのでーとこーすにしようね!」 「あら、この庭を気に入ってくれたの?嬉しいわ。ゆっくりしていってね。」 この家の主人である女性がゆっくりに話しかける。黒い長髪の綺麗な女性。里一番の美人と評判の人だ。 人の容姿とはその人の内面を写す鏡なのだろうか。その美しい笑顔もさる事ながら、 誰でもわけ隔てなく接するその人柄、優しさで、彼女は里中の人間に愛されていた。 彼女を目当てにこの庭にやって来る男も多い。この庭の手入れを手伝っている庭師の男もその一人。 庭師の男は彼女の膝に乗せられて楽しそうに笑っているゆっくりを、木の蔭から憎々しげに眺めていた。 なんだあいつら。なんなんだ、あの饅頭共は。饅頭が俺と彼女の庭に入って来るだけでも忌々しいのに。 彼女と楽しそうに話し笑ってやがる。あの笑顔は俺のものなのに。俺の・・・俺の・・・俺の・・・ 庭師の男は彼女がこの庭を造り始めた頃からそれを手伝っていた。 二人で庭の図面を引いた。二人で地面をならした。二人で花を植えた。二人で庭の手入れをした。 二人で造った。二人の庭。二人の、二人だけの庭。 その庭を皆に解放し、里の人たちにも楽しんで貰いたい。彼女からその話を聞いた時、男は正直戸惑った。 だが彼女の嬉しそうに話す笑顔を見た男は、それに反対できなかった。 二人の庭に赤の他人が入って来る。彼女目当ての男達もやって来る。彼女の笑顔は彼らにも向けられる。 彼女の気持ちが自分だけに向かっていない事にも、認めたくはないが薄々気付いていた。 男は我慢した。自分以外の男達が彼女と話すのも我慢した。だが饅頭、お前らだけは駄目だ。 庭石に腰掛けた彼女の膝で昼寝をするれいむ。彼女の長く美しい髪にすりすりするまりさ。 許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。 彼女がゆっくりの髪を梳かしている。気持ち良さそうに鼻歌を歌う二匹のゆっくり。 そのお礼なのか、今度は自分達が髪を梳かしてあげると言って彼女の髪を舐めるゆっくり。 触るな!彼女の美しい髪に、その汚い舌で触れるな! もう我慢の限界。今すぐにあのゆっくりを踏みつぶしたい。 しかし、彼女の目の前でそれをやる訳にはいかない。それにゆっくりにはもっと苦痛を味わって貰いたい。 そこで男は一計を案じた。 (ゆっくり理髪店) 「おはなみ」の帰り道。二匹は道の途中に立てられた看板に気づいた。 『ゆっくりりはつてん』 「ゆっくりりはつてん?」 「なんだろうね。」 二匹は首を傾げる。看板をよく見てみると、そこにはゆっくりの絵が描かれていた。 最初の絵。ボサボサ髪のゆっくり。目には生気が無く、とてもゆっくりしている様には見えない。 次の絵。優しそうな笑顔の人間がゆっくりの髪を整えている。 三枚目。綺麗な髪になったゆっくり。「さっぱりー」と叫ぶその姿はとてもゆっくりしている様に見える。 「ゆゆ!ゆっくりりはつてんっていうのは、れいむたちを『さっぱりー』させてくれるところなんだよ!」 「ゆー!まりさも『さっぱりー』したいよ!どこにいったら『さっぱりー』できるの?」 看板には『このさき ゆっくりりはつてん →』と書かれている。 「このやじるしのとおりにいけばいいんだね!」 「ゆ!いこうれいむ!まりさたちもおねえさんみたいなきれいなかみにしてもらおう!」 「うん!」 矢印の通りに進む二匹。しばらく歩くと前方に椅子に座って鋏の手入れをしている男を見つけた。 「ゆ。おじさん、こんにちわ。」 「ゆっくりしていってね!」 「ああ、こんにちは。ゆっくりしていってね。」 「れいむたちは『ゆっくりりはつてん』をさがしてるの。」 「おじさん、どこにあるかしらない?」 「ああ、『ゆっくり理髪店』ならここだよ。君達はお客さんかい?」 「うん!」 「おじさんがまりさたちをきれいにしてくれるの?」 「ああ、そうだよ。」 「ゆゆっ!じゃあさっそくれいむをきれいにしてね!」 「ずるいよ!まりさもきれいになりたいよ!」 「じゃあじゃんけんでじゅんばんをきめるよ!」 「ゆ!まけないからね!」 二匹のゆっくりは「じゃーん けーん ぽん!」と叫びながらぴょんぴょん飛び跳ねる。 人間の目から見たらどうやって勝敗をつけるのか解らないが、庭師はとりあえず黙って見ている事にした。 やがて勝敗が決まりれいむが先に散髪する事になった。 「じゃあ、れいむはこの椅子に座ってくれるかな?」 「うん!」 「動くと危ないから、動けない様にベルトを締めるよ。苦しいけど、ちょっとの間の辛抱だからね。」 「おじさん!れいむがおわったらつぎはまりさのばんだよ!はやくおわらせてね!」 「はいはい。じゃあ、始めるよ。」 ちょきちょきちょきちょき・・・ 「ゆゆっ!どう、まりさ?れいむはきれいになった?」 「ゆー!きれいになってるよ!はやくまりさも『さっぱりー』したいよ!」 ちょきちょきちょきちょき・・・ 「ゆー。おじさん、まだおわらないの?」 「はやくしてね!はやくしてね!」 ちょきちょきちょきちょき・・・ 「ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!!!!!!」 「どうしたのまりさ?」 「おじさんが!おじさんがれいむのりぼんをきってるよおおおお!!!」 「ゆ゛ーーーーーーーーーーー!!!!」 ちょきちょきちょきちょき・・・ 「やめてね!おじさんやめてね!」 「やめてあげて!りぼんがなくなったらゆっくりできないよ!」 ちょきちょきちょきちょき・・・ 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」 「れ゛い゛む゛の゛り゛ほ゛ん゛か゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」 ちょきちょきちょきちょき・・・ 「あ゛あ゛あ゛あ゛!!!れいむのきれいなかみがああああああ!!!」 「やめろおおおおお!!!!れいむをゆっくりできなくするおじさんはゆっくりしねーーーー!!!」 まりさの体当たりをものともせずに髪を切り続ける男。仕上げに剃刀を取り出すと 鋏では切れない短い髪を残らず綺麗に剃り上げる。 「ゆぎいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!」 「あああああ!!!れいむぅれいむううううううううう!!!!!」 「はい。完成。これで綺麗な饅頭になったね。」 男は鏡をれいむの前に持って来て、れいむに自分の姿を見せる。 「あああ・・・れいむの・・・れいむのかみがぁぁぁ・・・」 「ゆっくりしねええええええええ!!!!」 「待たせたね。次はまりさの番だよ。」 「ゆゆっ!はなせっ!はなせえええええええええ!!!!!!!」 ハゲ饅頭になった自分を見て放心状態のれいむを投げ捨て、今度はまりさを椅子に固定する。 ちょきちょきちょきちょき・・・ 「ゆああああああああ!!!やめてええええええ!!!おねがい!!!まりさのかみをきらないでえええ!!!」 ちょきちょきちょきちょき・・・ 「まりさの、まりさのきれいなかみがああああああ!!!!!」 ちょきちょきちょきちょき・・・ 「いやああああああああああああああ!!!!!」 ちょきちょきちょきちょき・・・じょき 「ゆ・・・まさか・・・」 じょきじょきじょきじょき・・・ 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!ほ゛う゛し゛き゛ら゛な゛い゛て゛え゛え゛え゛!!!!!」 じょきじょきじょきじょき・・・ 「ゆっぐりでぎなぐなっぢゃうよおおおおおおおおお!!!!!!!」 じょきん、ちょきちょきちょきちょき・・・ 「あああ・・・まりさのぼうし・・・どうしてこんなことするのぉ・・・」 ちょきちょきちょきちょき・・・ 「あぁ・・・」 「はい。終わったよ。良かったね綺麗な饅頭になったよ。鏡を見てごらん。」 「・・・・・・」 「なんだ、失神してしまったのか?ん、れいむもか。しょうがねえ饅頭共だ。」 男は髪が無くなった不気味な人面饅頭を抱え、ゆっくり達が住む森までやって来た。 「おい、起きろ。何時まで寝てんだ。」 「ゆ?」 「ゆゆ!いたいよ!なにするの!」 「そのまま放っておいても良かったんだがな。森まで連れて来てやったぞ。ありがたく思え。」 「ゆー。ねてるあいだにもりまでつれてきてくれたの?なんだかしらないけどありがとう。」 「ゆ。そういえばとてもこわいゆめをみたよ。こわいおじさんにまりさのかみがきられて・・・」 「は?何言ってんだ?夢じゃねーよ。お前らの髪は俺が全部切っちまったよ。 今じゃ立派なハゲ饅頭だ。ほら、お互いの顔を見てみろよ」 「ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!!!!!!」 「ゆめじゃながっだのおおおおお!!!!!!!!」 「いいか、お前等二度とあの庭に近づくんじゃねえぞ。次はこんなもんじゃ済まさねえからな。 解ったら仲間の所へ行ってあいつ等にもそう伝えろ。」 そう言うと男はれいむとまりさをゆっくり達の方へ投げる。 「ゆぴっ!」 「ゆげっ!」 「みんなああああ!あのおじさんがれいむをこんなめにあわせたんだよ!かたきをうってよおおお!!!」 「ゆっぐ・・・ゆっぐ・・・ゆえええええええん!!!」 「どうしたの!どうしてだまってるの!れいむがいじめられたんだよ!なんとかいってよ!」 「ゆえええええええん!ゆえええええええん!」 「ゆっくりしね・・・」 「ゆ?」 「ゆっくりできないゆっくりはゆっくりしねえええええええええ!!!!!」 「どうじでえええええええ!!!!!」 end 作者名 ツェ 今まで書いたもの 「ゆっくりTVショッピング」 「消えたゆっくり」 「飛蝗」 「街」 「童謡」 「ある研究者の日記」 「短編集」 「嘘」 「こんな台詞を聞くと・・・」 「七匹のゆっくり」 「はじめてのひとりぐらし」 「狂気」 「ヤブ」 「ゆ狩りー1」 「ゆ狩りー2」 「母をたずねて三里」 「水夫と学者とゆっくりと」 「泣きゆっくり」 「ふゅーじょんしましょっ♪」 このSSに感想を付ける
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美しきゆっくりプレイス 23KB 虐待-凄惨 悲劇 理不尽 ツガイ 飼いゆ 赤子・子供 ゲス 現代 虐待人間 ぺにまむ すっきりー描写注意 *続きものの4作目です *『ふたば系ゆっくりいじめ 542 れいむのゆっくりを鬼意山にささぐ』と 『ふたば系ゆっくりいじめ 579 残酷な夜にれいむの叫びは鬼意山に届かない』と 『ふたば系ゆっくりいじめ 607 ゆっくりキャッスル』の続きものです *一応、前作を読まなくても大丈夫ですが、登場人物・登場ゆん物の把握のために読んでくれると助かります *拙い前作さんにコメントたくさんありがとうございます。とても、励みになります。 *次女れいむのクライマックスです。金ゲスも出ます。主役(?)の銅れいむは出ません。 作・もっちもちあき 「はぁ…」 俺は、今日何度目かも分からないため息をつく。 職場に長期の有給届を出したところだ。 この不況下、クビも覚悟の決断だった。 俺が勤務しているのは、ゆっくり加工所。 もともと、ゆっくりに興味なんてなかったが、大学の先輩のコネもあって、就活がめんどかったので、さっさと決めた。 しかし、どうやら向いてなかったらしい。 2年ほど頑張ってはみたものの、ゆっくりの悲鳴が耳にこびりついて離れない。 ゆっくりなんて、ただの饅頭だと自分に言い聞かせる。しかし、うまくいかない。 先輩は、「お前は優しすぎるんだ」と言う。 とりあえず、辞める前に、有給をとってしばらく考えてみたらどうだというので、そうすることにした。 (とはいったものの、どうしよう…) 考えると気が滅入るが、とにかくどうにかしなければ。 俺は、夜の国道をドライブする。これが俺の気分転換方法だ。 この国道は田舎で、周りに店も無く、平日の夜なんて誰も通らない。 「ん?」 そんなとき、前の方にやや明かりが見える。 (あそこは潰れたラブホのはず?) まあ、あの廃ラブホはガラの悪いガキどもが、たむろってるって良く聞くしなあ。 すると、明るさが大きくなったと思ったら、急に消えたでは無いか。 (なんだ?) すると、廃ラブホのあたりからバイクが2台、けたたましいエンジン音を立てて出てくると、そのまま去っていった。 いつもなら、きっと素通りしてただろう。 だが、なんとなく明かりの正体が知りたくて、廃ラブホに来てしまった。 さっきの不良が、明かりを灯していただけ。そう思うのだが、純粋に好奇心と、自分の現状が不安定なことによる変な勇気。 「ゆんやあああああああ」 声がする。 不良、ではなさそうだ。俺の冒険心はもう止められない。 俺は声のする方へ向かう。ガソリン臭い…。 おそらく、さっきの不良がガソリンに火をつけたんだろう。 火事にならないように消火はしたようだが、中は結構黒ずんでいる場所もある。 (なんで、火なんか…) 火元と思われる部屋に声の主がいるようだった。会話が聞こえる。 「まりさぁ…、おちびちゃんがみあたらないよ…」 「こげくさいのぜ…。きっと、さっきのにんげんさんのしわざなのぜ…」 (ゆっくり?!なんで、こんなところに…) 息をひそめ、2匹の会話に耳を傾ける。 「ありすもいないよ…。こんなのおかしいよ、ありすは、あんなにゆっくりした、やさしいありすだったのに…」 「みんなの、ざんがいさんがあるのぜ…」 2匹は分かっていた。ゆっくりしていない人間さんが現れると、どうなるかを。 ただ、それを認めたくなかったのだ。 「れいむと、まりさの、だいじなだいじなおちびちゃんなんだよ…」 「れいむ…、ここはもうだめなのぜ…」 「ゆううぅ…、おちびちゃん…、ゆわああああああああああん!!!」 俺は、加工所の日常を思い出し、胸を痛める。 ふと目を上に逸らすと、棚の上に何かいる。 赤ゆっくりだろうか?死んでるのか、気絶しているのか、ピクリとも動かない。 2匹は気付いていないようだ。 俺は、意を決して 「ゆっくりしていってね」 と声をかけてみる。 「「ゆ?ゆっくりしていってね!」」 2匹は条件反射的に返事をするが、俺が人間であるためか、警戒してひどく怯えている。 2匹の事情は何となく察しが付く。無理もないだろう。 「に、にんげんさん…。れいむたちをいじめないでね…。ゆっくりしていってね…」 「まりさたちが、かじさんをおこしたわけじゃないのぜ…」 俺は棚まで歩み寄ると、 「お前たちに何かしようってわけじゃない」 つま先立ちになり、棚の上に手を伸ばし、2匹の赤ゆっくりをそっと掴む。 生きているようだが、泣きはらした後がある。憔悴しきって気絶してるようだ。 1匹はまりさ種。おぼうしは避妊用ゴム製品に変えられ、接着剤でくっつけられていた。 額には肉と落書きされている。おさげも毟られて見当たらない。 1匹はれいむ種。 目玉がくりぬかれ、空洞になって餡子が見えている。ぴこぴこは毟られてやはり無い。おりぼんも無い。 体中に、便所の落書きのような卑猥な落書きが書かれていた。 とりあえず、棚に置くと他のも見てみる。 それ以外の赤ゆっくりも何匹かいたが、生きてはいないようだった。 ある赤ゆは、煙草を何度も押しつけられ、体中が焦げており、たくさん餡子を吐いてしまったようだった。 ある赤ゆは、身体を捻ってねじ切られていた。 ある赤ゆは、体中に刺し傷があり、顔がぐちゃぐちゃにされていた。 部屋を見渡すと、ぱちゅりー種の潰れた残骸。 身体の餡子を抜かれたまりさ種。 壁で子ゆがなぜか身体に埋まったまま潰れているれいむ種。 種不明の成体ゆっくりの焼け焦げた残骸もある。 その他にも、潰れた子ゆ・赤ゆが何匹かいるようだった。 「こいつらは、お前らの子供か?」 かろうじて生きていた赤ゆを2匹に見せる。 「おちびちゃん!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」 「おちびちゃん!いきてるのかぜ!へんじしてほしいのぜ!」 どうやら、やはり親のようだ。子供の状態を考えると心が痛む。 (こっちはもうだめだな) 死んだ赤ゆは見せないで、そのままにしておくことにする。 俺は、鞄からオレンジジュースを取り出すと、生きている赤ゆの上からかける。 2匹が目を覚ます。 「ゆあああああ、おきゃーしゃん!きゃわいいれいみゅをたちゅけちぇにぇ!くりゃいくりゃいこわいこわいしゃんで、みえにゃいよう!」 「まりしゃのしゅてきにゃおぼうちと、ありしゅおにぇいしゃん、もえにゃいで!ひしゃんは、ゆっくちしにゃいじぇ、とみゃるのじぇ!」 赤ゆ2匹は、まだ現状が認識できず、錯乱している。 その様子を見て、親ゆ2匹は涙を流す。 「おちびちゃんは、おかーさんはここにいるよ!ぺーろぺーろしてあげるね!」 「おちびちゃん!ひさんはもうないのぜ、すーりすーりしてあげるのぜ!」 赤ゆ2匹をなだめ、ぺーろぺーろやすーりすーりをする親ゆ。色々な感情が渦巻いているのだろうか。 赤ゆや友人を失った悲しみ。全滅していたと思った中で、会えた生き残り。 (先輩は餡子脳はもっと単純だといっていたけれど…) そんな中、赤ゆたちは自分のお飾りが無いことに気づいたようだ。 「れいみゅの、ぴこぴこしゃんとおりぼんしゃんのきゃんきゃくがにゃいよ!ゆっくちできにゃい!ゆわああああん!」 「ゆんやああああああ!まりしゃのおぼうちがにゃいと、おかーしゃんたちにきらわれてしまうのじぇ!」 そうなのだ。ゆっくりにとって、命の次に大事なのがお飾り。 これがないと、他のゆっくりからは「ゆっくりできない」と馬鹿にされ、迫害されるらしい。 下手をすると、捨てる親もいるとか…。バカバカしい、餡子脳の極みだ。 こういう態度を目の前でしてくれると加工所の仕事も精神的に楽になるのだが…。 しかし、予想を裏切る光景が目の前にはあった。 「おかざりなんかより、おちびちゃんがぶじでいてくれれば、おかーさんはそれでしあわせだよ」 「きらうはずなんてないのぜ。おかざりがなくたって、れいむとまりさのじまんの、ゆっくりしたおちびちゃんなのぜ」 「でみょ…、れいみゅ、おめめしゃんもみえにゃいよ…」 「こんにゃ、ゆっくちできにゃい、へんにゃおぼうちでもいいにょじぇ?」 「おかーさんが、おちびちゃんのおめめさんのかわりになるよ。ずっとそばにいてあげるよ」 「おちびちゃんが、かぶっていればすてきなおぼうしなのぜ」 いや、それはどうだろう。さすがにコンドー…。 「おちびちゃん、いもうとのおぼうしがないと、いもうとのことはゆっくりできない?」 「そんにゃこちょにゃいよ!まりしゃは、れいみゅのかわいいいもうちょだよ!」 「おねーしゃん…。まりちゃも、おねーしゃんのおめめしゃんになるのじぇ!」 「かぞくみんなでいれば、しあわせでゆっくりできるのぜ」 俺は驚きを隠せなかった。野良ゆの親子と言えば、「あまあまちょうだいね」だの言ってくる連中だとばかり…。 「お前ら、住むところはあるのか?」 「ゆ?」 いきなり話しかけられて、戸惑うゆっくり一家。俺の事は忘れていたかな? 「ゆう…。ここがおうちだったけど、もうここはこわくていられないよ…」 「だから、べつのおうちをさがすしかないんだぜ」 そう言ったかと思うと、その後、またこいつらは俺を驚かせた。 「おにいさん、おちびちゃんをみつけてくれて、ゆっくりありがとう」 「このこたちだけでも、さいかいできたのは、おにいさんのおかげなのぜ」 お礼…だと…。 俺は打ちのめされたような気分になる。今まで、加工所で自分がしてきたことについて…。 このとき、この有給の正しい使い方が思い浮かぶ。 「お前たち、うちに来ないか。無理にとは言わない。ただ、お前たちがしばらくいいこにしてたら、俺の飼いゆっくりにしてもいいと思ってるんだ」 一家は顔を見合わせる。突然の提案に驚いている。 「まりさ、おちびちゃんのこともあるし、このおにいさんのおうちにいこうよ」 「たしかに、ほかのゆっくりにおちびちゃんはみせられないのぜ」 承諾してくれるようだ。俺は、こいつらを飼ってゆっくりを見定める。 もし、こいつらがいい子にしてたら、加工所を辞めてこいつらと暮らそう。 俺は、車に一家を乗せると廃ラブホを後にした。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 次女れいむは幸せだった。 助かったおちびちゃんたちと、ゆっくりしたおにいさん、暖かいおうち、おいしいごはん、そして愛するまりさ。 (ありすたちや、しんだおちびちゃんのぶんも、しあわせになるよ) おちびちゃんたちの落書きさんは、おにいさんが上から消してくれた。 さすがに、おめめやお飾りやおさげやぴこぴこさんは、元に戻らなかったが。 ちなみに、おにいさんは卑猥だからとおちびちゃんのお帽子もどきを外そうとしたが、おちびちゃんが泣いて嫌がったのでそのままだ。 「おかーしゃん、しゅーりしゅーりしちぇにぇ!」 目が見えないおちびちゃんは、安心させてあげるために、だいたいの時間はすーりすーりしてあげている。 新しいお兄さんは、昔の鬼意山と違って、あまあまくれたり、おちびちゃんと遊んでくれたり、そして何より優しい。 「れいむ、まりさ、これは親の形見なんだ」 おちびちゃんを寝かしつけた後、まりさと2匹でお兄さんの話を聞く。 とても、ゆっくりとしたひととき。 お兄さんは、ガラスさんで出来た置きものと、お写真さんを見せてくれた。 「交通事故で両親を失ったんだ。写真嫌いな親だったから、これくらいしか家族で写ってるのは無いんだけどね」 次女れいむは、まりさと顔を見合わせる。お兄さんも家族を失っているんだと。 「こっちは、両親が大切にしていたものなんだ」 きらきら光ったガラスさんは、とってもきれいな宝物さん。 「おしゃしんのにんげんさんは、とってもゆっくりしたにんげんさんなのぜ」 「おにいさん…」 「何だい、れいむ?」 「れいむは、おにいさんのかぞくさんになるよ!おにいさんに、さびしいおもいをさせたくないよ」 「ゆっくりしたおにいさんの、ごおんにむくいるのぜ」 「お前たち…」 お兄さんは、次女れいむたちを抱きしめた。 「お前たちも辛かったんだよな。俺には甘えていいんだぞ」 「「おにーさん、ゆっくりしていってね!」」 次女れいむは思った。 ようやく、自分たちの”美しきゆっくりプレイス”に辿りつけたのだと。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 愛であきは困っていた。 また、会社から長期の出張を言い渡されていた。 この前の時のように、友人の鬼意山に飼いゆを預けようと思ったのだが、子ゆを失ったからか必死で嫌がるのだ。 「やめてね!めであきおにーさん!あそこはゆっくりできないよ!」とそれはもう、ぐずるぐずる。 こいつらが、俺にここまで拒否反応を示したのは初めてだ。 仕方がないので、別の人間に預けなければならない。 そういえば最近、昔の友人から、ゆっくりの飼い方について教えてほしいと連絡があったっけ。 ダメもとで頼んでみるか。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 「ちょっと聞いてくれ、れいむ、まりさ」 お兄さんが、話があると言ってきた。 「実は、友人の飼いゆっくりを預かることになったんだ」 「「ゆ?!」」 次女れいむと、まりさは不安げだ。 「ゆぅ、おちびちゃんはおかざりがないから、いじめられないかふあんなのぜ…」 次女れいむにはトラウマがある。 赤ゆのころ、同じような状況で、預かった飼いゆっくりの子供に偶然、体当たりをしてしまい、逆に酷い目に遭わされた。 そして何より、そのあとの当時の飼い主の鬼意山の恐ろしさといったら…。 不安で震える次女れいむ。 それを見たお兄さんは、 「大丈夫さ、そいつの話だと2匹とも10万円もする金バッチの飼いゆっくりだというし、躾けもばっちりで品行方正だってさ」 「きんばっちさんなら、だいじょうなのぜ」 「きんばっちしゃんなら、れいみゅをいじめにゃいよにぇ」 「きんばっちしゃんなら、まりしゃのおぼうちもばかにしないんだじぇ」 (いや、それはどうだろう…。何せコンドー…) 次女れいむは金バッチと聞いて、またうかない顔に戻る。 (だいじょうぶだよ…。きんばっちさんは、いっぱいいるよ…。こんどは、いいゆっくりたちにきまってるよ…) 次女れいむは自分に言い聞かせる。 ついにその日がやってきた。 愛であきと、あの金ゲスまりさと金ゲスありすの番が。 「ここだぞ、いい子にして待ってるんだぞ」 『いいこでまってるよ、めであきおにーさん』 (くはー、きったないいえなのぜ。ゆっくりできない、くそしゅうがするのぜ) 『とかいはな、れでぃーとしてふるまうわ』 (なんなの、このいなかものくさい、ものおきみたいないえさんは) 満面の笑みで、愛であきにお答えしつつ、心でお世話になる家をコケにする金ゲス番たち。 愛であきは、お兄さんに金ゲスを預けて去っていった。 「「ゆっくり、よろしくおねがいします」」 しばらくお世話になる家主に”形だけの”丁寧なご挨拶。 「ようこそ、うちのれいむたちとも仲良くしてやってくれよな」 お兄さんも、笑顔で向かいいれる。 (はあ?ばっちなしの、くされげすゆっくりなんかとは、なかよくなんてできないのぜ) (ああやだ、いなかものぷれいすで、いなかものゆっくりとすごすなんて、ぜんぜんとかいはじゃないわ) そこへ、次女れいむ一家も顔を出す。 「!!!」 次女れいむは一発で気がついた。あの金ゲスだ。 (ゆぅ…、どうしよう…) 次女れいむは、まりさの後ろに隠れる。 「まりさはまりさだぜ!ゆっくりしていってね!」 「「ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!」」 まりさと子供たちは、金ゲスの本性を知らないので、笑顔でご挨拶。 お兄さんも仲良くやれそうだと、にこにこ顔だ。 『『ゆっくりしていってね!』』 金ゲスたちも、ご挨拶。 大丈夫。お兄さんもいるし、まりさもいる。自分もあのときのように赤ゆでは無い。 それにきっと、自分があの時の赤ゆだと気づくはずもない。 次女れいむは、警戒しつつも、一応平穏に接している金ゲスを見て、とりあえず平静を保つ。 おちびちゃんたちが、不安がるので自分がしっかりせねば。 「ゆっくりしていってね」と挨拶をする。 その後、金ゲスたちは、普通にお返事してきた。 うん、問題無いはずだ。 さしあたって、問題は起きなかった。 金ゲスも学習し、人間さんに逆らわずに行儀よくしていた。 翌日、朝からお兄さんにお客さんが来た。 「どうしたんですか、先輩?」 「ちょっといいか?」 二人は何やら話している。そして、 「お前たち、ちょっと聞いてくれ。一日ちょっと出かけることにした。帰りは遅くなるから、いいこで留守番してるんだぞ」 「ゆっくりりかいしたのぜ」 まりさが返事をする。 これまで、次女れいむ一家が家に来てから、お兄さんが長く家を空けたことは無い。 (大丈夫だよな。問題行動も起こさないし、ちょっと留守番くらい) 「「ゆっくりいってらっしゃい」」と次女れいむとまりさが見送る。 お兄さんは出かけて行った。 「みんな、ごはんのじかんなのぜ」 まりさと次女れいむは玄関から、居間へ戻る。すると、 「ゆぴゃああああああああああ!!はなしちぇにぇ!はなしちぇにぇ!」 「ゆっくちちないじぇ、やめるのじぇ!」 子ゆたちの悲痛な叫び声が聞こえてくる。 『この、くそきたない、おかざりのない、いなかものは、せいっさいするわ』 「ゆゆ?!きんばっちさんたち、おちびちゃんになにするのぜ!」 見ると、金まりさが子れいむを咥えている。 『それに、なにこのひわいでくさそうな、おぼうしは。いなかもののきわみね!』 泣いて抗議する子まりさを、金ありすが小突く。 『こいつは、ゆんじちなのぜ。きんばっちで、こうきゅうな、まりささまにさからったら、つぶしてやるのぜ』 金まりさが、いつでも子れいむを潰せる体勢で威嚇する。 「ゆんやぁぁぁ!!!おかーしゃん、きょわいようぅぅぅ!!!」 「やめてね!おちびちゃんに、ひどいことしないでね!」 次女れいむが、詰め寄ろうとする。 『おまえ、おぼえてるのぜ。あのときのくそがきなのぜ』 次女れいむは、驚いて止まる。(おぼえていたよ…) 「れいむ、このきんばっちさんのことしってるのぜ?」 「れいむがおちびちゃんだったころ、いじめられたことがあるよ…」 『ずいぶんおおきくなったのぜ。なんでここにいるかはしらないけど、こうつごうなのぜ。しんだおちびちゃんのぶんも、いじめてやるのぜ』 子供たちをゆん質に捕られて、2匹は手出しができない。 金ありすと金まりさが交替で、まりさをボコる。基本的に体当たりだ。 されるがままに、痛めつけられる。 「やめちぇにぇ!おとーしゃんに、ひどいことするなじぇ!」 子まりさが、泣きながら非難する。 「だいじょうぶだよ、おちびちゃん…。まりさ、つよいからぜんぜんへいきだよ…」 全然、平気そうには見えない。 『くそばっちなし、げすまりさが、やせがまんとはわらわせるのぜ。これでも、なめたくちできるのかぜ』 ぼよんと跳ねると、上から一撃をかます。 「ゆぎぎぎぎぎ」 悲鳴を上げないよう、目をつぶって耐える。 そのすきにお帽子が奪われる。 『ゆぷぷ、おぼうしのないゆっくりだよ。おお、あわれあわれ』 「やめ…て…ね、まりさ…の…おぼうし…かえすん…だぜ…」 ダメージが酷いまりさは、金まりさに向かう元気はもう無い。気絶してしまった。 「やめてね!まりさがいたがってるよ!もう、もう、ゆるしてね!」 次女れいむが泣きながら、懇願する。 『げすのくせに、そそるのぜ』 金まりさが次女れいむに近づいてくる。 『ありがたくおもうのぜ』 と言うと、金まりさが次女れいむにのしかかる。 はぁはぁ言いながら、砂糖水のよだれをたらし、ぺにぺにを次女れいむに挿そうとする。 「いやあああああ!!!まりさいがいと、すっきりーなんていやあああああああ!!!!!」 『ていこうすると、がきをつぶすのぜ』 金まりさが無情な宣告をする。 『さっそくあじわうのぜ』 ぬぷぬぷぬぷ 次女れいむのまむまむに金まりさのぺにぺにが突き刺さる。 「いやぁぁ…、まりさぁ…」 『んほおおお、とかいはねえええ!つぎはわたしがつかうわよ、まりさ!』 『わかってるのぜ。めであきおにいさんのてまえ、すっきりーをじゆうにできないのぜ。たまってるのぜ』 『そうなのよ、ぺにぺにがうずくわぁ!つがいのまえで、れいむをおかすのたまらないわぁ!』 (ひどい、ひどいよ…) 次女れいむは絶望に打ちひしがれる。 『すっきりーーーーー!!』 「すっきりしたくないーーー!!」 頭から生えてきた茎は、生えてすぐに金ありすに食べられた。 『ゆふん、しょうこいんめつよ』 金ゲスどもに汚され、次女れいむは心の中でひたすら番のまりさに謝罪する。汚れてごめんなさいと。 『おまえは、きんばっちでゆうしゅうなまりさとありすの、あかちゃんあんこべんじょさんにしてやるから、ありがたくおもうのぜ』 それから、永遠とも思える地獄の時間が続いた。 金ありすと金まりさが、交替で次女れいむを強制すっきりーの毒牙にかけた。 潰れたり、干からびたりしないように、栄養を与えられながら。 生える茎は、片っぱしから食べられた。 特に、金ありすとの行為は最悪だった。 れいぱーにならないように自制しながらも、やはりありす種。 ねちっこく、不快極まりないすっきりーをさせられた。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 気絶から目は覚めていたいたものの、身体が満足に動かない。 犯されて泣く、最愛のれいむの声を聞きながら、自分の無力を呪う。 (れいむ、たすけるのぜ) しかし、何も考えずに動けば、おちびちゃんもゆん質だし、助けられない。 チャンスは1度きりだろう。 幸いにも、金ゲスどもはすっきりーに夢中でこちらを気にしていない。 薄目で周りを見る。すると、棚の上にナイフがある。 (あれをつかえれば…。でも、とどかないのぜ…) しかし、他に方法は無い。 体当たりで棚からナイフさんを落とすしか無い。 失敗すれば、おちびちゃんを潰されるかもしれない。 でも、これ以上、次女れいむが犯されるのを黙っているわけにはいかない。 (まりさは、れいむの”おっと”なのぜ!) 意を決し、まりさが棚へ体当たりをかます。 首尾よく、棚がぐらついて倒れると、すかさずナイフを拾う。 『な、なんなのぜ!?』 金げすたちが慌てる。金まりさは次女れいむとすっきりー中だ。 「くらうのぜ!!」 まりさの渾身の一撃が金まりさに突き刺さる。 『ゆんやあああああああああああ!!!』 箱入りで、痛みに非常に弱い金まりさが泣き喚く。 金ありすも、おろおろしている。 まりさは、金ありすにも一撃。 やはり、こちらも痛みに耐えかねて、泣き喚く。 この隙に、おちびちゃんたちを助けると、次女れいむを助け起こす。 「たすけるのが、おくれてごめんなのぜ…」 「まりさぁ…」 金ゲスどもは、まだ痛みにのたうち回っている。 まりさは、ナイフを持って金ゲスの反撃に備えるが、金ゲスたちはもう戦意を喪失したようだ。 なんとか、助かった。地獄は終わったのだ。 連中をせいっさいしたいのは、やまやまだが、お客様で飼いゆっくり。これ以上は無理だろう。 それにもう、身体は限界だ。 今は、次女れいむとおちびちゃんの傷ついた心を癒すことが先決だと思った。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 帰宅すると、信じられない光景があった。 家の中はぐちゃぐちゃだった。 棚は倒れ、居間はべとべとで酷いとしかいいようがない。 まるで、野良に入られたかのようだ。 次女れいむたち一家は部屋の隅でひと塊りになって、すーりすーりしている。 (そうだ、愛であきから預かった金バッチゆっくりは無事か?!) 預かりものに傷でもつけたら最悪だ。そのとき、 『ゆんやあああああ!!おにいさんたすけてね!たすけてね!』 『あの、いなかものたちにいじめられたのようぅ!』 え?そんな…。良く見ると、金バッチたちの身体には刃物での刺し傷がある。 (治療しないと…) 俺は、少なからずショックを受けていた。 それと同時に先輩の言葉を思い出す。今日は、先輩に慰留されていたのだ。ゲスゆっくりの生態を見せられて。 「ゆっくりの言葉は人間の言葉のようだが、意味の無い鳴き声だ」と言われ、れいむたちを思い出し、そんなことはないと思った。 俺は、こいつらを過大評価していたのか…? そのとき、俺の目にとんでもないものが映る。 (は…、はは…、そうだよな…、こいつらは…) た だ の 饅 頭 だ よ な ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ どうやら、やっとお兄さんが帰ってきたようだ。 (おかえりなさい、いわないとね…) 辛い状態ではあったが、おにいさんには挨拶しないと。 次女れいむが、お兄さんの方を向く。お兄さんがこっちへ向かってくる。そして、 ぐしゃ 「ゆ?」 何が起こったか分からなかった。 お兄さんの足元を見ると、子まりさが潰れてしまっていた。 無残に潰され、何も言うこと無く、果てた。 「ゆんやあああああああああああ!!!おちびちゃん!!おちびちゃん!!おにーざん、どぼぢでぇぇーーー!!!」 冷たい目のお兄さん。こんな表情初めてだ。 「どうしてじゃねえよ、クソ饅頭」 お兄さんが、ある方向を指さす。 そこには、破れたお写真と木っ端微塵になったお兄さんの宝物があった。 「これは、俺の大事な親の形見だっていったよなあ」 お兄さんの声は震えている、怒りで。 「お前らはてっきり理解してると思ってたよ。でもなあ、所詮ゆっくりだもんなあ。会話した気になってた俺がバカだったんだな」 お兄さんは泣いていた。 「俺の家族になるだって?饅頭風情が何言ってんだ?ああ、あれも鳴き声か」 お兄さんは、まりさからナイフを奪い取ると、まりさに突き刺す。 「ゆぎゃあああああああ!!!いたいいいいいいいいいいいいい!!!」 「おにいさん!ごめんなさい!たからものさん、こわしてごめんなさい!」 次女れいむは必死に謝る。 「鳴き声だろ、それも!うっせえんだよ、クソ饅頭!」 お兄さんのナイフが金ゲスたちに散々蹂躙されたまむまむを切り刻む。 「ゆああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」 「饅頭が家族ごっこしてんじゃねえよ!!」 まむまむをグズグズに切り刻まれた。これでもう赤ちゃんを産むことは永遠に不可能になった。 そして、子れいむも潰された。 焼けるような、まむまむの痛みで思考することもままならない中、お兄さんの声がする。 「これでもう、おまえは永遠におちびちゃん(笑)と暮らせないな」 次女れいむは、涙を流す。痛みが原因では無い涙を。 そして、外へ放り出される。 「一生後悔して、苦しんで生きろ」 「れいむううううううううううううううううううううううう!!!!!」 断末魔の声をあげながら、まりさも潰された。 幸せだったはずの”美しきゆっくりプレイス”で見た最後の光景と、お兄さんの声がこれだった。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 鬼意山は、愛であきに頼まれて、ある場所に来ていた。 金ゲスどもの子ゆがゆっくりスクールを卒業して、金バッチを獲得したそうだ。 それで、そいつを引き取り、金ゲスの預け先に届けに来たというわけだ。 (まったく、面倒くせえ) 預け先の奴が外出の用事が出来た為、俺が行くはめになってしまった。 そいつに金ゲスのガキを渡す。 なんだか興奮していたようだったが、俺にはどうでもいい。 そのとき、「ゆ…、ゆ…」と声がする。 野良か? 潰そうと思い近づくと、リボンに見覚えのあるバッチが。 2と書いてある。 「お前…、なんでこんなとこにいんの?てか、生きてたの?」 良く見ると、まむまむが潰れ、衰弱している。 「お、おにーさん…?おかーさんにあいたいようぅ…」 うわごとのように、次女れいむが呟く。 俺は、無造作に次女れいむを抱えると車に乗せる。 (なんか面白そうだし、連れて帰ろう) 次女れいむは、うつろな意識の中で銅れいむを思い出していた。 (おかーさん…。あいたいよ…、あいたいよ…) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ お兄さんは加工所で今も、精力的に働いている。 昔と違い、加工所での仕事にストレスは無い。 「先輩、やっぱりゆっくりの言葉は意味の無い鳴き声ですね」 お兄さんは思う。 加工所こそが、ゆっくりどもにふさわしい、美しきゆっくりプレイスだと。 第4作目終わり これからも続きます よろしくお願いします トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 金バッジがゲスと気付かれないのは猫被ってるから。(飼い主に気付かれないのは違和感あるが。) そして自分が助かりたいが為に、お兄さんの宝物を壊した元・野良まりさはバカ。 お兄さんも両者の話を訊かない点で、圧倒的バカ。 ・・・結論。作者の技量が足りてない。全ての行動や設定が都合良過ぎ。 子供向け絵本を書くように短編で技術を磨くべき。 -- 2018-02-12 11 01 16 このシリーズ最高です やっぱり糞饅頭は虐待されて当然ですよね! -- 2016-01-04 10 52 55 うーん、なんてゆうか文章の構成がへただな -- 2014-06-27 20 28 17 ゲス金バッチはいつ死ぬの? -- 2012-02-25 18 29 14 いやあこの金どもうまくやってるなあ…… むかつくだけで俺には合わないわ -- 2011-05-18 22 12 10 シリーズの最後に金ゲスを潰そうと思ってるんだろうけどさ そんなんでだらだらとシリーズを続けたって全く面白くねえから 出てくる人間が馬鹿過ぎるというか作者が馬鹿過ぎる -- 2011-03-08 12 19 36 作りたい話にするために、いきなり捻じ曲げるイベント作ってる感じだな ここを違和感なく話を運べるようになれば上手い書き手になるんだろうけど この話だと批判書かれてもしょうがないレベルの作り方だし まあ作者は次書く機会があればがんばれ -- 2010-11-26 03 11 41 次女れいむたちの怪我を見て何も思わなかったんだろうか。 ざまあとしか思わんな。 -- 2010-11-03 09 38 16 人間が頭悪すぎて気持ち悪いな… 次女れいむたちの怪我を見て何も思わなかったんだろうか。 まぁとりあえず、この似非金バッチ共に怒り心頭なのだが… こいつら愛でてるお兄さんいい加減にしろよと思うな。 人間にまで不幸を運ぶなよ -- 2010-10-20 09 00 37 人間はみんなバカなんです。お兄さんはわかりやすいバカ像に書かれているだけでしょう お兄さんの中ではゆっくりについての答えが既に出ていたんだと思います あの変わり身の早さ、思考停止っぷりは結論ありきだからだと思います 目の前にゆっくりが「悪」だという状況が転がっている。だがその状況に至るまでの過程は分からない しかし何故そんな状況になったのかを確かめない。それはその第一印象こそがお兄さんの望む結果だからではないでしょうか ゆっくりに同情しているのではなく仕事で罪悪感を感じないための免罪符が欲しかっただけでしょう 最初から職を賭する覚悟など無く、ただ自分が悪いことをしていないことを担保したかっただけ 状況を見ただけでは本当のことが分からないことなど人生の中でいくらでも遭遇します 本気で一家の本質を見極めるならば検証が必要でしょう。しかしそんなことはしていません この一家はお兄さんのオナニーに付き合わされただけに見えます 人間は基本的にバカな生き物なので、 自分がバカだと自覚してないと、自分に都合のよい情報にすぐ飛びついて思考停止してしまうんでしょう そんな風に感じました。 でも使用済みゴムかぶってるような汚物は私なら処分します -- 2010-09-06 19 41 13 うむむむ。 やはり加工所お兄さんがお馬鹿な印象はぬぐえない。 加工所お兄さんは、自分の人生の方向性を決める判断材料にするためにゆっくり達を飼育するとの記述がある。 人生の方向性を決定するための判断材料に対して、あの行動はあまりに短慮かつ短絡的なのではなかろうか。 『あの状況を見て金ゲスが悪玉だとは気付けないだろう』との意見もあるが、 仮に、飼いゆたちがゲス性を隠していたのだとするなら、お兄さんは「ゆっくりに騙された」ということになる。 実際、お兄さんはそのように判断してあの結末になってしまった。 最終的にお兄さんは「ゆっくりは度し難い愚かなモノ」と結論付けている。 なら何故、「金ゲスに騙されているかもしれない」との可能性は考慮しなかったのか? 金バッチに対する信頼?人間ですら聖職者による犯罪が起こっているのに、ゆっくり相手に金とはいえバッジを 取得している程度で全面的に信頼したのか?一種の権威主義だろうか。盲信的だ。 そのうえ「どうしてそうなったのか」を全く鑑みていない。 当事者の一方の意見しか聞いていないし、状況を精査もしていない。 他人から与えられた情報に盲目的に従っている。結論ありきの出来レース会議のような判断だ。 自分の人生において職を辞する覚悟さえしていたようなのに(大げさだな)その判断において、表面だけを見て、 なんら検証も考察もせずに第一印象のみによって即断するというのは短絡的・思考停止のそしりは免れない。 自分の人生に将来に関わることなのだ。思想を変えるほどのことなのだ。もっと慎重に判断すべきだったと思う。 ゆっくりの偽装工作や嘘を見抜くなど、ゆっくりが餡子脳生物なだけに簡単なのだから。 と、まぁ厳しく書いてみたが「その時は気が動転していたから仕方がないか」とも思ったよ。 でもその後、時間が経って冷静に考えられる状況になっても、何も考えてないみたいだね。 当時の状況を多角的に検証してみるとか、バッジ制度の信頼性を調べるとかした様子がまるで無い・・・ 思い込んだらまっしぐらか。 職業選択や自身の思想の問題だぞ?最初はスゴイ苦悩してたじゃないか・・・こんな考えなしで大丈夫か? お兄さんの将来が心配だ。特に結婚や女性問題などで破滅しそうだ。 -- 2010-08-25 12 46 12 ようは金ゲスが狡猾すぎるってこったな -- 2010-08-18 15 17 42 いや、良く読めよ この状況でどうやったら金がゲスって気付くんだよ 飼いゆ家族がやった様にしか見えんだろ 想像力の無いお兄さんのコメントばっかだな -- 2010-08-03 00 28 40 登場する人間が頭悪すぎて気持ち悪い。 人間の行動が、非論理的・思考停止・短絡・想像力の欠如・etc…とにかく低能すぎる。 このお兄さんは、ちゃんと小学校を卒業したのだろうか? -- 2010-06-30 00 35 56 ちょっと金取得緩くないか? こんなゲス試験で一発でばれないのかな -- 2010-06-26 23 02 51 ストレスマッハでえんけいだつもうヒャハー!!!! -- 2010-06-15 22 19 24 きんゲスはゆっくりできないんだねー。わかるよー。 -- 2010-05-18 20 39 29 人間が馬鹿すぎる -- 2010-05-09 23 50 52 話は面白いけどゲスガーディアンな馬鹿人間にストレスマッハ -- 2010-04-04 14 30 08 金そんなにゆるいの? -- 2010-03-17 23 13 19
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(急に降り出した雨 小さな温泉旅館) 「ふー。酷い目にあった。ずぶ濡れだよ。急に降ってくるんだもんなあ。」 「ようこそお越しくださいました。大変だったでしょう。」 「あのー。すみません。泊まりの客じゃあないんですが、その・・・お風呂、入ってもいいですかね? 見ての通りずぶ濡れで。」 「ええ、どうぞどうぞ。お泊りでない方も大歓迎ですよ。」 「それともう一つ。なんというか・・・非常に厚かましいお願いなんですが・・・」 「お召し物の事ですか?それなら大丈夫ですよ。お客様がお風呂に入られている間に乾かしておきます。 ゆっくり温まっていってください。」 「いやー、助かります。荷物は駅のコインロッカーに預けておいたもんで・・・着替えが無いんですよ。」 「その代わりと言ってはなんですが・・・」 「はい、なんでしょう。」 「今度こちらにいらした時は、うちの旅館に泊まっていってくださいね。」 「ははは。わかりました。このあたりには毎年旅行で来てるんですよ。来年は必ず寄らせて貰います。」 「いやー。いい湯でした。ほんとは露天風呂も楽しみたかったけど、この大雨じゃあ・・・」 「あの、お客様・・・非常に申し上げにくい事なのですが・・・」 「なんです?」 「先ほどニュースで流れていたんですが、町の方へ向かう県道が土砂崩れで通行止めになった様で。 迂回路が無いんですよ。復旧は今日中には無理な様なのですが。」 「そりゃあ丁度いいや。もっとゆっくり温泉に入りたいと思っていたところです。 今日はここに泊る事にしますよ。」 「ええ。このあたりで泊まれるところはうちだけなので、うちに泊まってくださいと言いたいところなんですが。 実はお部屋がすでに全て埋まっておりまして・・・」 「え・・・空いてないんですか?」 「一応、一部屋だけ空いております。空いてはいるんですが・・・ 申し上げにくい事というのは、その空いている部屋の事なんです。」 「?」 「その部屋はちょっといわくつきでして。その・・・出るんですよ・・・」 「出る?幽霊でも出るんですか?」 「その部屋・・・座敷わらしが出るんです。」 (栗の間) 女将に案内されたのは中庭を通った先。『栗の間』と書かれた離れだった。 普段客を泊める事は無いらしいが、毎日綺麗に掃除しているのだろう。こざっぱりとして中々良い部屋だ。 ただ、部屋全体の古めかしい造りや、時を経て変色した柱や天井などが、いかにもといった印象を与える。 普通、座敷わらしを見た者には幸運が訪れると言われるが、ここの座敷わらしは他とは少し違うらしい。 女将の話によると、この部屋で座敷わらしを見た客は神隠しに会うの事があるのだという。 女将からは座敷わらしを見た際の注意をいくつか受けた。 『この部屋に出る座敷わらしは赤いリボンを付けた女の子です。ただ、ちょっと変わった姿なのですが・・・ 座敷わらしをみたら絶対に「ゆっくりして」と言ってはいけません。 座敷わらしが喜んでいつまでも部屋に居座るからです。』 『座敷わらしを見たら「向こうはもっとゆっくりできるよ」と言って部屋の外を指してください。 そうすれば座敷わらしは部屋から出ていきます。』 『あと、座敷わらしを絶対に泣かせない様にしてください。 今までお客様が居なくなった時は、必ず夜中に座敷わらしの泣き声が聞こえてきました。』 『確かに座敷わらしを見た者には幸運が訪れると言われています。 かつてこの部屋で座敷わらしを見たお客様の中にも、財を築いた方が居られた様です。 ですがあまりにも頻繁に神隠しに会うお客様が出るので、先代の頃からこの部屋を使うのを止めたんです。』 『いいですか。くれぐれも好運に与ろうなどと思わず、座敷わらしが出たらすぐに追い出してください。 私どもも何度か見ていますが、追い出したからと言って不幸になる事はありません。 ゆっくりしてと言わない事。向こうはもっとゆっくりできるよと言ってすぐに追い出す事。 絶対に泣かせない事。この三つを必ず守ってください。』 女将はこんな事を言っていたが・・・最後の『泣かせない』というのはともかく、すぐに追い出すのはもったいない。 折角の幸運を掴むチャンスだ。逃す手は無い。幸運の神様の後頭部はつるっぱげだと言うし。 座敷わらしにはぜひともゆっくりしてもらい、俺にも幸運を分けて貰おう。 「ゆーゆー。」 「ん?なんか声がした?」 「ゆー。」 「後ろから・・・出たな!座敷わらしちゃん!会いたかっ・・・うわっ!生首っ!!!」 「ゆぅ?」 「お、女の子の・・・生首・・・幽霊・・・」 「ゆぅゆ?」 「ん?リボン・・・赤いリボン・・・て事は、お前が座敷わらしだな。」 「ゆ♪」 「そうか・・・ふふ・・・ふふふ・・・これで、これで俺も大金持ちに・・・ おっと、そうだ。座敷わらしよ『ゆっくりして』いってくれよな。そして俺を大金持ちにしてくれ。」 「ゆ~♪」 「ははは、何言ってるかは解らないが喜んでるみたいだな。」 俺が「ゆっくりしていってくれ」と言うと座敷わらしは喜んで部屋中を跳ねまわり始めた。 時々こちらに笑顔を向けながら、あっちでゆーゆー、こっちでゆーゆー。 何が楽しいのかは解らないが、部屋の中ではしゃいでいる。 その様を俺はじっと眺めている。なぜだろう?見ていて全然飽きない。 ぽよんぽよんと跳ねまわる彼女の姿に、完全に心を奪われてしまった。 可愛い・・・食べてしまいたいくらいに・・・ 触ってみても大丈夫だろうか?頭を撫でてみたい・・・ いや、違う。撫でるのでは無い。もっと違う何か・・・ なんだ・・・なんだ、このモヤモヤとした気持ち・・・ (覚醒) 「ゆ~~~~~~~。」 調子にのって跳ねまわりすぎたせいだろうか。座敷わらしがテーブルの角に頭をぶつけた。 顔から笑みが消え苦悶の表情を浮かべる。 ゾクゾクッ う・・・なんだ、この感覚。彼女の笑顔が苦しみの表情に変わるのを見たら・・・ 急に心の底から浮かんできた感情。黒い・・・抑えきれない・・・ 『イジメタイ・・・イジメタイ・・・イジメタイ・・・』 「ゆ~。」 彼女が俺にすり寄ってきた。慰めて欲しいのだろうか。 胡坐をかいている俺の足の上にぴょんと跳び乗り、ゆーゆー鳴きながら甘えるような仕草をする。 はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・ 今ここで彼女の額にでこピンしたらどんな顔をするんだろう。どんな声で鳴くんだろう。 座敷わらしを泣かせてはいけない?それがどうした。泣かせなければいいのだろう? なぁに、大丈夫。大丈夫だ。一度だけだ。一度だけ・・・ ビシィッ!!! 渾身の力を込めた中指が彼女の額にヒットする。 「ゆぴぃいいいいいいいい!!!!!」 突然の出来事に驚き飛び上がる。そして遅れて襲ってきた激痛。 あまりの痛みに部屋中をぴょんぴょん飛び回る。 ようやく落ち着くとこちらに向き直る。真っ赤に腫れた額が痛々しい。 「ゆっ!」 怒っている、とでも伝えたいのだろうか。大きく息を吸い込み、ほっぺたをぷくっと膨らませ、 俺の事をキッと睨みつける。 ふ・・・ふふふ・・・ほら、大丈夫。大丈夫。泣いてない。泣いてないよ。 もう一度・・・もう一度・・・泣かせなければいい。泣く前に止めたらいい。 まだ大丈夫。まだ大丈夫。 俺はゆっくりと立ち上がると彼女を捕まえようと近づく。 一歩・・・また一歩・・・ 俺の両手が彼女に近づいていく。彼女の表情から威嚇の色が消え、じりじりと後ずさりしていく。 代わりに顔に浮かんできたのは脅え、恐怖。 はぁ、はぁ、はぁ、その顔!その顔!もっと!もっとだ!もっと見せてくれ!!! ビシィッ!!!!!! 「びぃいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!」 ははっ、はははっ!逃げてる!逃げていく!!! 痛みで、恐怖で、顔をくしゃくしゃに歪ませて! こんな狭い部屋で、どこに逃げようと言うのかね! 『ニガサン・・・』 ははははっ!!!無駄無駄!ほうら、捕まえた! 暴れてる!暴れてる!あはははははははははははははははははははははは! 次は何をする?何をする?ねえ、何をしようか? 叩く?抓る?引っ張る?焼く? うふふふふ・・・そうだ!閉じ込めちゃえ! この花瓶・・・丁度いい大きさ。これを上から被せて・・・ 「くらいよ!こわいよ!だして!ここからだして!」 「やめて!おねがい!れいむをいじめないで!!!」 あはっ!喋るんだね!喋れるんだね! いいよ!いいよお!もっと!もっと叫んで!叫び声を聞かせてくれっ!!!悲鳴を!悲鳴を!悲鳴を! 「おねがい・・・ここからだしてぇ・・・」 いいよぉ。だしてあげるよぉ。さあれいむ、君の悲鳴を聞かせておくれ。 「いたいっ!いたいよ!かみをひっぱらないでね!」 「おろしてね!ゆっくりおろしてね!」 うふっ!うふふっ!ライター・・・ライター・・・ライター・・・どこいった? あった!これで・・・これで・・・うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ・・・ 「ゆぎゃあああああああああああああああああああああ!!!!!!」 「あじゅいいいいいいいい!!!!あじゅいよおおおおおおおおお!!!!!!」 「だずげで!だれがだずげでよおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」 はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・もう・・・もう駄目だ・・・ 「ゆええええええええええええん!ゆえええええええええええええん!!!」 辺り一帯に響き渡るほどの大声。れいむは遂に泣き出した。 その泣き声に呼応するかの様に、男に異変が起きる。 眼は真っ赤に血走り、口から牙が生え、色白で華奢な青年が赤黒い大男に変わっていた。 『ヒャア!もう我慢できねえ!gy・・・』 (翌朝) 「お客さん、お客さん。ご無事ですか?」 「返事がありませんね・・・」 「失礼しますよ。」 女将と女中が部屋の中に入る。中には誰もいない。 「やっぱり、いませんね・・・神隠しにあったんでしょうか。」 「たぶん・・・やっぱりこの部屋は使ってはいけなかったんだ。私のせい・・・」 「ちゃんと注意はしたんですから、あまり自分を責めないほうが・・・」 「・・・」 「ところで、神隠しにあった人はその後どうなるんですか? 映画みたいに後でひょっこり現れるとか?」 「私も詳しくは知らないんだけどね。神隠しにあったひとは、もう戻ってこれないみたい。 言い伝えによるとね、どこか別の世界に連れて行かれるらしい。」 「別の世界・・・」 「そして姿を鬼に変えられて、鬼としてそこで一生を過ごすんだって。」 end 作者名 ツェ? 今まで書いたもの 「ゆっくりTVショッピング」 「消えたゆっくり」 「飛蝗」 「街」 「童謡」 「ある研究者の日記」 「短編集」 「嘘」 「こんな台詞を聞くと・・・」 「七匹のゆっくり」 「はじめてのひとりぐらし」 「狂気」 「ヤブ」 「ゆ狩りー1」 「ゆ狩りー2」 「母をたずねて三里」 「水夫と学者とゆっくりと」 「泣きゆっくり」 「ふゅーじょんしましょっ♪」 「ゆっくり理髪店」 「ずっと・・・(前)」 「ずっと・・・(後)」 「シャッターチャンス」
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「ふたば系ゆっくりいじめ 274 嘘つきゆっくり/コメントログ」 この群れの続きが気になる -- 2010-02-28 04 04 53 無能なパチェは基本的にイラつくなw -- 2010-04-09 18 00 19 ゆっくりは基本無能 -- 2010-05-16 22 27 42 泣いた -- 2010-05-22 09 06 01 この後、群れのゆっくりは畑を荒らして虐待鬼異山達にゆっくり殺されました。チャンチャン -- 2010-06-14 19 20 15 ぱちゅりーは無駄に賢い奴と中途半端なカスがいるから困る。 -- 2010-06-21 01 15 32 お兄さんによる制裁パートが読みたい。 森の賢者(笑)を破滅させて下さい。 -- 2010-06-21 12 35 33 潰してぇ… -- 2010-08-21 15 24 56 す、すっきりー!! 優良なまりさやれいむの虐待は本当にゆっくりできるね! -- 2010-09-07 06 25 52 このパチェマジで潰したいな。 お兄さん上手い事話作るなー感心したw -- 2010-10-03 16 22 59 パチュリーは好きだけどこのぱちゅは死んでもいいと思う -- 2011-02-17 09 30 40 頼む、お兄さん、このゆっくりの無念を晴らしてくれ!! -- 2011-02-26 03 23 15 ぢぢぢぢぢぢん゛ん゛ん゛ん゛ぼぼぼぼぼぼぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!! -- 2011-08-09 04 46 53 みょんのセリフおかしいぞwwwww -- 2011-08-23 14 47 56 パチュリーの居る群れの場所を燃やしていいですか -- 2012-01-14 21 44 42 このぱちぇはだめだ。 餡子が腐ってやがる -- 2012-02-19 19 38 08 れいむううううううう -- 2012-02-20 11 11 31 餡子脳より、う○こ脳だな。 -- 2012-03-14 22 06 34 お兄さん、死んだゆっくりの敵をとってね・・・俺から制裁しに行こうか -- 2012-06-20 22 52 30 とくに妖夢とパチュリー頭おかしいなていうか霊夢以外狂ってる(この話だけでは・・・・・・ね -- 2012-07-08 14 33 37 この話のれいむ&おにーさんいがいきちがいだな -- 2012-08-07 09 03 03 この後お兄さんは陸軍士官学校を卒業して5万人の戦争鬼意山に火炎放射器で消毒されましたとさ 続く? -- 2012-10-26 21 31 35 ↓これシリーズものだぞ? 「一言あき」で検索してみ? -- 2012-10-26 23 27 52 ニヤッ 計画通りッ! -- 2013-07-23 04 47 47 ゆっくりできないげすなパチュリーは、とっととしんでね!今すぐでいいよ! -- 2016-01-23 10 11 09 げすなぱちゅりーはさっさとしんでね!あの世でれいむに土下座して謝れ!! -- 2017-07-03 21 14 33