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「ゆっくり避妊ありす」 市場で買い物を済ませ、荷物を持って家へと続く道をひた走る。 というのも、家には飼っているゆっくりれいむとゆっくりまりさが待っているのだ。 最初は「ここはれいむのおうちだよ」などと神経を逆撫でする言動にずいぶん苛立ったものだが、飴と鞭で うまくしつけてやれば、何とか飼えないこともない。 程度を加減して苛めれば、いい感じにストレス発散になるから、なかなか有益な生物だ。 家までもう少し、というところで僕はあるものを見つけた。 「ゆ!!ゆっくりしていってね!!」 僕を目にするや否や、本能に従ってお決まりの台詞を吐く。 そいつは、いわゆる“ゆっくりありす”だった。 金髪にヘアバンドが目印で、どちらかというと珍しい部類のゆっくりだ。 そいつはダンボールの中に入れられていて、うまくはまっていて自力では出ることができないらしい。 そして、そのダンボールには『拾ってください』と筆文字で書いてある。 どうやらこいつ、誰かに飼われていたが捨てられたらしいな。 「おにいさん!!ありすをゆっくりたすけてね!!そしたらとくべつにゆっくりしてあげてもいいよ!!」 この癇に障る喋り方も、きっと捨てられた原因のひとつだろう。 確かに、普通の人間の感覚ならこの言動はイラっとくる。人によっては殺意すら覚えるだろう。 だが、僕は違う。僕にとってゆっくりに対する殺意など存在しない。そこにあるのは、ただゆっくりを虐待 して得られる恍惚感だ。 「あぁわかった、助けてあげるよ」 「ゆ!!ありがとうね!!とかいはのありすが、とくべつにゆっくりしてあげるよ!!」 都会派気取りの台詞を聞き流し、僕は家に向かうのは止めて別の道へと進む。 こいつを飼ってやることに、異存はない。しかし、このまま連れて帰ることはできない。 なぜなら、ゆっくりありすは発情すると他のことには目もくれず、他のゆっくりと交尾を始めるからだ。 交尾って言い方は生易しいな。いわゆるレイプである。 レイプされたゆっくりは、成長が不十分であれば当然蔓を生やした後朽ち果ててしまう。 僕のかわいいれいむやまりさが、こんなクズゆっくりに殺されてたまるか。 ということで、僕は永遠亭の女医にゆっくりありすの不妊治療…ではなく避妊治療をお願いすることにした のだ。 治療はたったの5分で済んだ。 ありすの両頬に親指をねじ込んで、ぐいぐいこね回すだけ。 皮を突き破り、餡子に至った指の振動に、ありすは悲鳴を上げていた。 「ゆぎゃあああああああ!!!いだい、いだいよおおおぼぼぼぼぼぼぼ!!!」 その後、傷に何か特別な薬を塗ると、傷はたちまち塞がってしまい、 「ゆううううう、すっきりー!」 と、まるで交尾の直後のように清々しい表情を見せたゆっくりありす。 僕は受付のウサギに治療費を支払うと、ありすを抱えて今度こそ帰路についた。 「ゆ!!おにいさんのおうちで、ゆっくりしてあげるね!!ゆっくりかんしゃしてね!!」 「はいはい、ゆっくりゆっくり(笑)」 適当に相槌を打つ。ゆっくりを飼うコツ、それはゆっくりの発言を真に受けず、ゆっくり受け流すことだ。 そうすることで、無駄なストレスを溜めずにゆっくりたちと長きに渡って付き合い、虐待することができる。 最近それができないやつが多くて困るよ。カルシウム足りないんじゃないのか?って思う。 いつもより45分遅れて、自宅に到着した。 玄関の扉を開けると、その音を聞いてかれいむとまりさがピョンピョン跳ねてくる。 「ゆゆっ!!おかえりなさい!!ゆっくりまってたよ!!」 「おなかすいたよ!!ゆっくりごはんもってきてね!!」 「はいはい、ゆっくりゆっくり(笑)」 餌をねだって僕を見上げる二匹……視界に入るのは、僕が抱えているもう一匹のゆっくりだ。 「ゆゆっ!?そのこはだあれ?ゆっくりできるこ?」 「ゆっくりできないなら、まりさたちのおうちからでていってね!!」 顔が見えていないから、こいつが誰なのかわかっていないらしい。 僕はありすの顔が二匹に見えるように、向きを変えてやった。 その瞬間、二匹の顔色が変わる。 「ゆぎゅ!?ありす!?」 「ゆっくりでてってね!!ありすとはゆっくりできないよ!!」 ある程度成長してから捕まえた二匹だから、ゆっくりありすの危険性はよく知っているらしい。 同じゆっくりであるにも関わらず『ゆっくりできない』と拒否し始めた。 「大丈夫大丈夫、こいつとすっきりしても、死なないから」 「ゆ!?」 ありすと交尾をしたら、よほど成長したゆっくりでないかぎり朽ち果てて死んでしまう。 それが他種のゆっくりの常識だ。 だが、このありすは避妊治療を施したから、交尾をしても赤ちゃんはうまれないし、朽ちることもない。 僕はそう説明をしたのだが、ゆっくりありすがどれだけ危険か今までの人生(ゆっくり生)で学んできた二 匹は、なかなかそれを信じようとしない。 「だめだよ、ありすとはゆっくりできないよ!!ありすとゆっくりするとしんじゃうんだよ!!」 「そんなことないよ!!とかいはのありすが、とくべつにゆっくりさせてあげるね!!」 僕の腕から飛び降りたありすは、さっそくゆっくりれいむに引っ付く。 頬を摺り寄せるのは、交尾の始まりの合図だ。 振動を与えられて、頬を赤らめるれいむだが、生存本能のほうがまだ勝っているらしくありすを拒絶する。 「ゆ゛!!ゆっくりはなれてね!!ゆっくりどっかいってね!!」 「れいむうううううっぅぅぅぅ!!そんなおこったところもかわいいいい゛い゛い゛い゛!!!!」 一度スイッチの入ったありすは、どのゆっくりにも止められない。 れいむに圧し掛かって、交尾時特有の粘液を纏い、さらにはばら撒き始める。 おいおい、ここを掃除するの誰だと思ってるんだよ… 本来ならここでありすをブチまけている所だが、避妊の成果を見たいので放っておく。 「ゆゆっゆゆゆゆゆっゆゆゆゆ、やめでよお゛お゛お゛お゛お゛お゛!! れいむっ!!れいむじんじゃうよお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!」 「おじしゃん!!れいむをたすけてあげt、ぐぎゃああああおあおあおあおあおあおあお!!!???」 「おじさんじゃなくて、おにいさんだ、と言ったら何度分かるんだ、この低脳饅頭が(笑)」 まりさをぐいぐい踏みつけるのもほどほどにして、ありすとれいむの交尾を観察する。 しばらくすると… 「ゆううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ、すっきりー♪」 「あ…がぅ…ゆぎゅ……」 満足げなありすとは対照的に、満身創痍のれいむ。 通常なら、れいむはこの後朽ち果てると同時に新たな生命を生み出すはずなのだが… 肝心の蔓が生えてこない。ありすの方も、不思議がっている。そして… 「ぎゅ……ゆ…ゆ?…………すっきりー♪」 あろうことか、れいむの方まですっきりしてしまった。 子供はできない、朽ち果てることもない…どうやら、永遠亭の女医の避妊治療は成功らしい。 が、今度はありすの方が不満そうだ。今までとは勝手が違うから…ではなく、生まれてきた子供も犯すつも りだったらしい。 改めて考えると、とんでもない性欲魔人だな。 とにかく、これでれいむやまりさが死んでしまう心配はないから、安心して3匹まとめて飼えるな。 あれから2週間。虐待しつつ生かしつつ、僕のゆっくりライフに変化はない。 変化があるとすれば、それは3匹のゆっくりにとってだろう。 最初、交尾しても朽ち果てないことに、れいむとまりさは喜んでいた。 一方ありすは、交尾しても相手が赤ちゃんを生み出さないことを不思議がっていた。 「ゆ?どうしてありすのあかちゃんができないの!?」 そのせいか、ありすが一方的に交尾を始めることが多くなっていった。 やはり赤ちゃんができてこその交尾なのだろう。 「まままままりさあああああ!!いっしょにあぎゃちゃんづぐろうねええええええ!!!!」 「いぎゃがががががががやめでええええええええ、すっきりー♪」 それでも、相手がすっきりするだけで、赤ちゃんはできない。 自分もすっきりしているからいいのだが、なんとなく満足できないゆっくりありす。 3日もすると、その異変はありすの精神をゆっくり蝕み始める。 「どおじてええええええ!!??どおじてありずのあがちゃんできないのおおお!!??」 交尾の最中も、ありすの声は快感を伴っておらず、どちらかというと必死に子孫を残そうと頑張っているよ うに見えた。 でも、どんなに頑張っても交尾相手がすっきりするだけ、自分がすっきりするだけ。 どんなに交尾を重ねようとも、相手の頭から蔓が生えることはない。赤ちゃんができることはない。 「どおじでえええええ!!!あがぢゃんづぐりだいよおおおおお!!!!!」 数十回の交尾の末、疲れ果てたありすは部屋の隅っこでひとり喚き始めた。 すっきりはできても、本能として『子孫を残す』という点での充実が得られないからだろう。 しかし『すっきりー♪』と交尾の余韻に浸るれいむとまりさは、そんなのお構いなしである。 9日目。ありすにとっての交尾の目的は“すっきりすること”から“あかちゃんをつくること”に完全に置 き換わっていた。 「ゆぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅあがじゃんんんんんありずのあがぢゃんんんん!!!!」 「ゆふふふふふうふんほおおおおおおおおおおおおおお!!!すっきりー♪」 それでも、相手はすっきりするだけ。そのうち、ありすは自分がまったくすっきりできていないことに気づ いた。 赤ちゃんができない。自分もすっきりできない。そんな交尾に何の意味があるのか。 そこまで考えて、人間並みの知能があれば交尾をすることを止めるのだが、そこはやはりゆっくり。 交尾を止めることをせず、自分が満足するまで交尾を重ねることになる。 「あががががががあがぢゃんんんん!!!!ありずのあがぢゃんんんんんんっがおおおおおおあああ!!」 「ゆううううううううすっきりー♪んああああっほほほほほほほほすっきりー♪」 「いぎゃああああああああどおじでええええあがぢゃんできないのほおおお!! どぼじでずっぎっりできないのぼぼぼぼおおおおおおお!!!!!!?????」 交尾を終えるたびに、満足げに去っていくれいむとまりさ。 れいむとまりさは、自分の愛を正面から受け止めてくれている。ありすはそう思っている。 でも、ありすは全然満足できない。赤ちゃんができない。すっきりできない。 どうして?どうして赤ちゃんができないの?ちゃんとすっきりできるようにしてるのに。 どうして?どうしてすっきりできないの?今まではちゃんとすっきりできたのに。 どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして? どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして? 交尾のたびにすっきりよりも遥かに苦痛が上回る。 交尾のたびに流す涙で、頬の皮はすでにくしゃくしゃだ。 交尾のたびに、満足して去っていくれいむたち。 自分はいったいなんなのだろう。 れいむとまりさをすっきりさせたくて、こんなことをしてるんじゃないのに。 相手のことはどうでもよくて、自分さえすっきりできて、相手から赤ちゃんが生まれればそれでいいのに。 どうして“それ”ができないの?今まで簡単にできた“それ”がどうしてできないの? どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして? どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして? そんな疑問と、すっきりできないお預け感が、ありすの精神をえぐり続ける。 14日目。ありすに劇的な変化が訪れる。 「ゆぎゃ嗚呼ああ☆あべおっろ♪あおおああ$おおあありいり!!???」 「んほほほほおおおおおおおお!!!すっきりー♪」 声にならない叫びを上げて、れいむたちをレイプするありす。 いつもどおり、すっきりー♪な結果に至るだろうと思っているれいむたちは、その身をありすに任せる。 実際、れいむたちはすっきりするだけで、朽ちることはまったくない。 永遠亭の女医の避妊治療は、恐ろしいまでに完璧だった。 やはりダメだ。すっきりできないし、赤ちゃんもできない。 気が狂いそうになりながら…いや、既に狂ってしまったありすは、立て続けにれいむたちを犯し続ける。 この頃になると、もう一匹ずつ犯すのが面倒になって、3Pというマニアックなプレイが主なものとなってい た。 やはりダメだ。 「どおじでええええええええええええ!!!???」 どんなにあがいても、赤ちゃんができない。 「どおじでありずのあがぢゃんができないのおおおおおおおおおおおおお!!??」 どんなにあがいても、すっきりできない。 「ずっぎりできないのいやあああなのおおおおあああにいいいいいい!!??」 すっきりしようとすればするほど、すっきりできない悶々とした気持ちだけが蓄積していく。 ありすは、限界に達しようとしていた。そして… ブチッ! ありすの中から、何かが切れる音が聞こえた。 「ん頬青ああおあえrbなえt@あ@tbな@てんb@おあえtgじゃ!!!」 ありすが、壊れた。 中身のカスタードクリームを吐き出すことはしないが、涙・涎・粘液等など、ゆっくりが体の構造上出すこ とのできる、ありとあらゆる体液をブチまけながら、出鱈目に辺りを飛び跳ねている。 おいおい、ここを掃除するの誰だと思ってるんだよ… 本来ならここでありすをブチまけている所だが、もっと観察したいので放っておく。 「ゆ!?ありす!!ゆっくりいていってね!!」 「んびゃえおt8913ろじゃtbt-あ0あぽあ11111」 さすがに心配になったれいむたちの呼びかけにも、ありすは反応を示さない。 これは…完全に逝ったな。そう思ってありすを取り上げようとするが、その前にれいむたちがそれを阻んだ。 「おにいさん!!ゆっくりまってね!!!!」 「これからまりさたちが、ありすといっしょにすっきりするからね!!」 あぁ、そういうことね。 れいむたちにとって、ありすは“すっきりする”ための道具と化していたのだ。 どんなに交尾を重ねても朽ちない、赤ちゃんができない。 そうとなれば、あとはすっきりするための交尾を重ねるだけ。 人間で言えば“セフレ”のようなものだ。 でも、れいむたちはありすが今までまったくすっきりできなかったことに、気づいていないのだろうか? 「んんんほほほほほほおおおおおおおお、すっきりー♪」 「あががががががんぎょおおおおおおおおおおおお、すっきりー♪」 早々にフィニッシュする二匹。そして、次のありすの絶叫に、僕は自分の耳を疑った。 「和えが得荻は@絵t@q034うtq90う4t09q@0ぴっ………すっきりー♪」 今…何といった?すっきりって言ったのか? 確かに言った。ここ2週間すっきりできなかったありすが、“すっきりー♪”と言ったのだ。 次の瞬間、さらに驚くべき現象を僕は目にすることになる。 ありすの頭から、蔓が数本生えてきたのだ。 次々と実がなっていき、それは小さな小さなゆっくりの姿へと変わっていく。 そうか、やっと理解できた。れいむやまりさが赤ちゃんを作る代わりに、ありすが赤ちゃんを作ったのだ。 すっきりできない原因を排除したことで、やっとすっきりすることができたありす。 その満足そうな表情ときたら、今にも天に昇っていきそうなものだった。 だがおかしい、永遠亭の女医の避妊治療は完璧のはず。 これで赤ちゃんが生まれては、避妊治療の意味がない。 そう思った僕だったが、次のありすの行動を見て安心する。 意識を取り戻したありすは、再び発狂して辺りを飛び跳ね始める。 その衝撃で蔓はすべて切断され、赤ちゃんゆっくりは成長過程で切り離されてしまったのだ。 まだ緑色の、未熟児……これでは、「ゆっくりちていってにぇ!」などとかわいい声を発することもできな いだろう。 一方のありすは、と言うと… 「亜rht34hpつぷはいうhrぎうあg費4おあrぎおあrぎいありおおいあろいj!!!!」 一度キレてしまった“モノ”は元に戻らないらしい。 ありすは二度と“とかいは”の知性を取り戻すことはなく… 「ゆぎゅ……ゆっ………ゆっ……ふっ……」 時折、視界に入ったり音が聞こえたときだけ、ぴくっと反応するだけの…物言わぬゆっくりとなった。 れいむとまりさは、ありすのことなどすっかり忘れて別の部屋で遊んでいる。 毎日死なない程度に虐待してやり恐怖を植えつけてあるから、物を壊すことはないだろう。 「ゆ………ゆ………」 そこらへんの雑草を口に突っ込むと、反射的に咀嚼を始めるありす。 2週間前の、都会派気取りのありすの面影は……どこにもない。 …でも。 2週間まったくすっきりできなかったありすにとって、これこそが最高のすっきりなのかもしれない… あとがき 虐待スレ9の551あたりを読んで、勢いで書いてみたよ!! 酒の勢いって怖いね!! これを入れて5作ぐらい書いたけど、全部酒の勢いで書いたよ!! それじゃみんな、すっきりしていってね!! 作:避妊ありすの人
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愛で ぬるいぢめ というかいぢめてる・・・というのか? 初投稿です。なんというか・・・ごめんなさい 【ちぇん】さんが入室しました。 ちぇん:ゆっくりしていってね!!ってだれもいないんだねー、わかるよー。 ちぇん:ひとりでいてもひまなんだねー。 【Chen】さんが入室しました。 Chen:ゆっくりしていってね!! ちぇん:ゆっくりしていってね!!Chen、あいたかったよー! Chen:Chenもちぇんにあいたかったよー! ちぇん:ちぇんもChenもあいたかったんだねー、わかったよー。 Chen:そうしそうあいなんだねー! ちぇん:い、いきなりそんなこというなんてわからないよー/// Chen:そんなふうにてれるちぇんのことがChenはだいすきだよー。 ちぇん:ゆふふー。ところでChen、Chenはどこにすんでるのかなー? Chen:Chenは鬼井市の鬼井町にすんでるよー。 ちぇん:ぐうぜんってあるんだねー!ちぇんも鬼井市の鬼井町にすんでるよー! Chen:ちぇんもここらへんにすんでるのー?びっくりだよー! ちぇん:そうだよー!じゃあChen、えきまえのゆっくりしょっぷさんはしってるかなー? Chen:しってるよー!あそこのおねえさんおにいさんたちはやさしくて、とってもかっこいいしきれいなんだよねー。 ちぇん:いいよねー、あそこのおにいさん、おねえさん。 Chen:じゃあさ、ちぇん。そのとなりのかふぇさんはしってるかなー? ちぇん:ゆ虐かふぇさんだねー、しってるよー! Chen:あそこのちかくをとおるといつもれいむやまりさのこえがひびいてるねー。 ちぇん:ちょっとこわいけど、あそこのえすぷれっそさんはおいしいんだよねー。 Chen:Chenもあそこのえすぷれっそさんはだいすきだよー。きゃらめるまきあーとさんもおいしいよねー。 ちぇん:ねー。 Chen:ところでちぇん ちぇん:なにかなー? Chen:ちぇんのいえってどこなのー? ちぇん:ちぇんのいえはゆっくりしょっぷさんのかどをみぎにまがってすぐだよー! Chen:なんだってー!じゃあちぇんのおうちとChenのおうちはおとなりさんなんだねー。 ちぇん:びっくりしたんだねー、わからないよー。 Chen:ねえ、ちぇん Chen:こんどChenとあってみない? ちぇん:おふかいってやつだねー!わかるよー。 Chen:じゃあ日時を- 【ななしのゆっくり】さんが入室しました。 ななしのゆっくり:どうしてちぇんのあかうんとさんがかってにつかわれているのおおおおおおおおおおおお!!!!わきゃらないよおおおおお!!!!!! ちぇん:やべっ! Chen:やば、みつかった! ちぇん:え? Chen:あれ? 【ななしのゆっくり2】さんが入室しました。 ななしのゆっくり2:おねえさん、かってにちぇんのあかうんとさんをつかわないでっていつもいってるでしょおおおおおおおおお!!!! Chen:あーあ、ばれちゃった。 Chen:しかたない、落ちますねー。 【Chen】さんがログアウトしました。 ちぇん:じゃ、俺も落ちるか・・・。 【ちぇん】さんがログアウトしました。 ななしのゆっくり:おにーさん!かってににげないでよー! ななしのゆっくり2:おねーさん、まってよー! 【ななしのゆっくり】さんがログアウトしました。 【ななしのゆっくり2】さんがログアウトしました。 落ちない [[このSSに感想を付ける 感想フォーム]]
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「れいむ? そろそろ出てきてくれてもいいんじゃないか?」 「いやだよ!! おにいさんがあやまるまで、でていかないよ!!」 「ふぅ・・・まいったなぁ・・・」 半刻ほど前のこと 「れーむー? れーむー? いないのか?」 「出てこないとお饅頭食べちゃうぞー?」 「・・・反応なしか。本当に食べちゃうぞ」 「むーしゃ♪ むーしゃ♪ しあ「ゆっくりしていってね!!!」 「ゆゆ~ん♪ れいむのおまじゅうはどこ~?」 「れ、れいむ。いたのか・・・」 「おまんじゅうさ~ん? ゆっくりでてきてね♪」 「れいむ。お饅頭さんはもう・・・」 「なんでたべちゃったのぉぉぉ!!! おにいさんのばがぁぁぁ!!!」 それから今までこの調子だ 新しいお饅頭を準備しても、真摯に謝っても出てきてくれない ずっとお茶菓子の入っている戸棚の中に、顔だけ入れて 後頭部はこちらに向けたまま、頑として許してくれない 「悪かったよれいむ。お詫びに明日外にご飯を食べに行かないか?」 「ゆゆ!? どういうこと?」 「今日の出来事は俺が悪かった。替わりといっちゃ何だが、明日一日一緒にゆっくりしないか?」 「んー・・・おにーさん!! それとひとつだけ、れいむのいうこときいてね!!!」 「それで許してくれるなら、なんでも聞こう」 「おくにはいりすぎてでられないから、ここからだしてね・・・」 次の日、外は一面の銀世界だった 昨日の夜のうちに降ったのだろう、とても寒い しかしれいむがとてもはしゃいでいるので、これから出かけるところだ 「ゆゆ~・・・すごいゆきだね!!! まっしろだね!!!」 「寒い・・・」 「おにーさん!! はやくいこうよ!!」 「お、おう・・・元気だな」 特に目的は無いがとりあえず近くの丘まで行く事にした 「ゆ♪ ゆゆっ♪ ゆゆ~ん♪ ゆっくりしていってね!!!」 「結構積もってるな。『かまくら』とか『ゆきだるま』作れるかもな」 「ゆ? なにそれ? ゆっくりできるの?」 「なんだ知らないのか、じゃあ作ってやるよ」 「ゆゆ~♪ おにーさんがんばってね!!!」 「任せておけ、とびっきりでっかいのを作ってやるよ」 そんな約束をしてから一時間ほど いつの間にかその辺で遊んでいたはずのれいむは居なくなっていた あんまり遠くへ行ってない事を祈って、かまくらの中で待つ事にする 「寒~、いくらかまくらの中でもやっぱり寒いな・・・」 「・・・っくり」 「お? 帰ってきたかな?」 「ゆっぐじいれでね!! そとはゆっぐじできないよ!!!」 「早く中に入って来い、暖かいぞ」 「ゆっぐじはいるよ!!! ゆゆ~♪ぽかぽかだね!!!」 「まぁ、外よりは暖かいだろ。それよりお腹減ってないか? ちょっと寒いけどここでお昼にしないか?」 「ゆっくり~♪ たべる♪たべる♪」 どこで遊んでいたのか鼻水が凍って顔についていて汚い しかし、かまくらは始めてみる筈なのにぜんぜん驚いていないのが悲しい 「すごいね!!」とか「すごくゆっくりできるよ!!!」とか期待してたのに・・・ 「ゆっくりたべたよ!!! しあわせ~!!!」 「はい、お粗末様でした。さて午後は何する?」 「ここをふたりのゆっくりぷれいすにしようよ!!!」 「ここって、このかまくらを?」 「そうだよ!! いつものおうちとここ、ふたつあればきっとゆっくりできるよ!!!」 「多分、ここはそんなに長い間はもたないぞ。雪って晴れるとすぐ溶けちゃうし」 「ゆゆっ!? ゆきさん! ゆっくりしてね!! とけないでね!!!」 「今は大丈夫だろ、それに冬の間は平気。でも春まではもたないな」 「ゆゆ~・・・ざんねんだけど、しょうがないね」 そんなこんな他愛も無い話を二人でした 「外は寒くてゆっくりできない」とか「親切なれみりゃが助けてくれた」とか要領を得ない話だったが それなりに冒険をしてきたようだった、しかもあげた覚えの無いお菓子まで持ってるのはなぜだろう 「おっ、また降ってきたな。もっと寒くなる前に帰るとするか」 「ゆっくりかえるよ!! おにーさん!! ゆっくりいそいでね!!!」 「家に着いたら風呂でも入るか。体が冷えちまったしな」 「おっふろ♪ おっふろ♪ ぽかぽか~♪」 相変わらず暢気なれいむだったがあのお菓子は誰のだろう 知らない人から物は貰わないように教えてるはずなのに・・・ ~おわり~ すっぽりとじゃすとふぃっとしちゃったんだね~、わかるよ~!!!きっとおにいさんにひっぱって出してもらう時には、「きゅっぽん」てなったとオモウw -- ゆっけのひと (2009-04-11 05 29 46) 名前 コメント
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森の中に入ると、そこには沢山のゆっくり達が蠢いていた。 「ゆっくり~~♪」 「ゆうゆう~♪」 その数およそ50、アリスやパチュリーも混ざっている。 「ゆ? おにーさんどうしたの?」 「ゆっくりできるの?」 近寄ってきたのは、ゆっくり霊夢・魔理沙・パチュリー・アリスの四匹だった。 「そうだよ。君達は?」 「れいむたちはこの群れのリーダーだよ!!」 「とかいはのありすがきちんとしてるからだよ!!」 「むっきゅ~!!!」 そうか。リーダーが居るのか、予定を少し変更しなきゃな。 「そうか、偉いなー!! 実はねおにーさんは料理人なんだけど、口の肥えているゆっくり達に味見をしてもらいたくて、食べ物を持ってきたんだ」 背中のリュックから沢山のお菓子を取り出す。 最初は四匹に食べさせてみる。 「ゆゆ!!! おいしーよ!!!」 「うっめ!! これめっちゃうっめ!!!」 「うん!! てぃーたいむにはさいこうね!!!」 「むっきゅーーー!!! ごはんごはん!!!」 気に入ってくれたようだ、作戦を進めよう。 「美味しかったかい。それなら、ぜひとも他のゆっくり達の意見も聞いてみたいんだけど……」 「いいよ!! みんなにたべさせるね!!!」 どうやら、群れと言う体系を取ってはいるが、根は純粋な野生ゆっくりの集まりのようだ。 四匹が号令をかけると、他のゆっくりが集まってくる。 「おいしーの?」 「わかるよーー!!!!」 「ちーんぽ!!」 数を調節して残さずに与える。 食う事には長けているゆっくりだ。 直ぐに全員が食べ終えた。 「ゆ!!! うぐぐ!!」 そして全員が苦しみ出す。 「わがらないよーーー!!!!!」 「ちーーーー……」 残ったのはあの四匹だけ。 「ゆゆ!!! みんなどうしたの!!!!」 「おきてね!!! まりさたちのめいれいだよ!!!」 「しえすたにはまだはやいよ!!!」 「むっきゅーーー!!!!」 なにが起きたのか分からないようだ、これが人になれているゆっくりだったら真っ先に疑ってくるものだが。 「もしかしたら、皆寿命だったのかも?」 「ゆ!! そんなことないよ!! まだみんなゆっくりできるよ!!!」 「でも、群れのリーダーのお前達は、曲がりなりにも体が強くできているんだよ。他のゆっくりはそれよりも早く死んじゃうんだよ」 「「「「ゆーーー!!! もっどみんなどゆっぐりしだかっだーー!!!!」」」」 我ながら変てこな説明だが、どうやら信じたらしい。 ここまで来ればあと少し。 「それじゃあ、キチンとゆっくりできるようにお葬式をしないとね」 「ゆ~? お葬式って?」 「死んだ後も、魂がゆっくりできるようにするための儀式さ。これをすれば死んだゆっくり達もゆっくりできるんだよ」 「そうなんだ!! おにーさんれいむたちおそうしきするよ!!!」 「まりさもやるーー!!!」 「どうすればいいの? れくちゃーしてね!!」 「むっきゅーーー!!!」 「いいよ、でもこれは君達がやらないと効果が無いんだ。分かった?」 「「「「ゆっくりりかいしたよ」」」」 そうして、俺は、ゆっくり達に指示を出していった。 最初に、死体を一箇所に集めさせる。 「ゆっゆ!!」 幸い、近くに大きな穴があったので、そこに落とさせた。 次に、四匹に灯油の入った容器を持たせ穴の上からかけさせる。 「ゆゆ? これなーに?」 「良く燃えるようにするのさ、火になってお空に飛ばすんだ」 「ゆゆ!! わかったよ!! みんなにゆっくりかけるね!!!」 最後に、ゆっくり達に蝋燭を咥えさせる。 「良いかい。ゆっくりできますようにってお願いしてから、その蝋燭を下に投げるんだ」 口の使えない四匹は、顔を上下に動かして答える。 そして一瞬の静寂の後。 「「「「……!! ゆっくりしてね!!!!!」」」」 四匹が一斉に蝋燭を投げ捨てた。 同時に、高く高く伸びる炎。 「ゆっくりしてねーーー!!!」 「みんなげんきでねーーー!!!!」 「みんなはありすのおともだちだよーーー!!!」 「むっきゅーーー!!!」 思い思いの言葉を叫び、その炎を見続ける四匹。 作戦は成功、時間もソロソロだ。 「……ゆゆゆ!! あづい!!! あづいーーーーー!!!!!!」 「どうして!!! まりさがもえてるよーーーー!!!!」 「わからないよーーーー!!!!」 「ちーんぽーーーー!!!!」 「「「「!!!!!!!」」」」 突然、炎の中から声が上がる。 ビックリした四匹が凝視すると、中では激しく蠢くゆっくり達。 そう、未だ生きていたのだ。 先程混入した毒は、致死量に達しなければ仮死状態から蘇生する。 数十のゆっくり家族に実験して、致死量を完全に把握した甲斐があった。 そして、穴の下はまさに地獄絵図だ。 「どーしでーーー!! しんだんじゃないのーーー!!!」 四匹も騒然となる、何せ今まで死んでいたのだから。 「ああああーーーー!!!!」 「ぎゃーーーー!!!」 「ぷっでぃ~~~ん!!!!」 「わがらなーーーい!!!」 「ちーーー!!!」 下では、本当にゆっくり達が死んでいく。 「たずけでーーー!!!」 「れーだー!!!」 四匹に助けを求めるように、必死に炎を纏いながら登ってくるゆっくり達。 「あ゛あ゛あ゛!!!」 「ゆゆゆ!!!!」 そのどれもが、途中で力尽きて火柱の薪となる。 上の四匹は、唯呆然と見ている事しかできない。 「……」 「……」 やがて声が聞こえなくなった。 全員がしっかりとやけ饅頭になったのだろう。 うん、満足。 早速帰って新しいメニューを考えよう。 「お前達が皆を殺したんだよ」 「……!! ゆーーーちがうよーーー!!!」 「れーむたじはやっでないーーー!!!」 「たがいはのありずはそんなごとしないよーーーー!!!!」 「むぎゅーーーー!!!!!」 そう言い残して、俺は麓へと降りていった。 このSSに感想を付ける
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※現代もの ※すごいぬるい 「う〜寒い寒い。」 不本意な残業を片付け、僕が最寄り駅へと帰ってきたのは夜中の10時を回る頃であった。 このまま家路を急いでもいいのだが、なんとなく温かい物が欲しい。 体感では氷点下を下回るであろう身を刺すような寒さに、僕は完全に参っていた。 「何か温かいのが欲しいな・・・缶コーヒーでも買って帰ろう。」 運よく駅から5分ほど歩いた人気の無い街頭の下で、お目当ての自販機を見つけた。 財布から小銭を3枚出し、投入する。 チャリンと小気味の良い音が響いて、購入可能である事を示すランプが点灯した。 「この自販機、半分がつめた〜いだけど、この時期に買う奴とかいるのかな・・・」 そんなどうでもよい事を考えつつ、僕は缶コーヒーのボタンを押した。 普段ならガコンッというこれまた気分の良い音を立てて缶コーヒーが出てくるのであろうが、今回は違った。 ベチッ 「ゆぎゅっ!・・・・っぅぁああ゙あっつゔうぅゔゔうぅぅゔうゔううゔううう!!!!??!」 「うお!?」 流石の僕も驚いた。何が流石なのかは判らないが。 自販機の取出口から変な音がしたと思ったら、すぐさま絶叫に変わり響き渡ったのだ。 一体何なのだろうか、僕はすぐに取り出し口を開けて中を覗き込んだ。 「ゆ゙っ・・・ゆ゙っ・・・」 ゆっくりだ。暗くて良く見えないが、取り出し口の中にグレープフルーツ大のゆっくりれいむらしき物がうずくまっていた。 熱々の缶コーヒーが直撃したのだろう。打撃と熱のコンボを叩き込まれたれいむはかなりのダメージを受けているようだった。 「おーい、大丈夫か?」 とりあえず声をかけてみる。こんな場所に入り込んでいたれいむの自業自得ではあるが、 そのまま死なれても寝覚めの悪い事になりそうだったからだ。 「ゆ゙ぅ・・・な゙に?なんなの?いだいしあづいよ・・・」 なんとも頭の悪い返事が帰ってきた。見た感じは喋れない程の重症ではなさそうだった。 とりあえずこのままでは如何ともし難い。缶コーヒーも取り出せないので、僕はれいむを引きずり出す事にした。 ついでに火傷の治療も兼ねてもう一本オレンジジュースを買うことにした。 今買った缶コーヒーをやっても良かったのだが、なんとなくカフェインが悪影響を及ぼしそうだったので避けておいた。 「ゆぅ・・・つめたくてきもちいいよ・・・」 120円のつぶつぶオレンジジュースをよく振り、れいむに飲ませてやる。 ついでに火傷している場所に少し垂らしてやると、れいむはみるみる回復していった。 5分もするとれいむは完全に回復してしまった。相変わらずの不思議生物っぷりである。 そろそろまともな会話もできるだろうか、僕はれいむに問い正してみることにした。 「なぁれいむ、どうしてあんな所に入ってたんだ?」 「ゆ!おそとはさむかったからあそこでゆっくりしてたよ!!あったかいしすごくゆっくりできたよ!!」 その理由は大体僕の予想してた通りであった。田舎の自販機とかは蜘蛛とかよく入ってるもんなぁ。 と言うかゆっくりできてねえだろ・・・もう忘れたのだろうか、流石餡子脳。 「れいむ、あそこは温かくてゆっくりできてたかもしれないけど、入ってるとゆっくりできなくなるんだよ。」 僕はれいむに言い聞かせてやる事にした。我ながら意味不明な説明だが。 それでもゆっくりの餡子脳には十分な説明だったらしい。れいむはすぐに納得してくれた。 「ゆ!?そうなのおにいさん!あんなにゆっくりできてたのに・・・ ・・・わかったよ!れいむはべつのゆっくりプレイスをさがすよ! おにいさん、ありがとうね!」 「分かってくれて嬉しいよ。それじゃあな、気をつけろよ。」 野生にはゲスが多いという。しかしこのれいむは聞き分けの良い部類らしかった。 靴を餡子で汚す結果にならなかった事を僕は安心した。 缶コーヒーを片手に僕は歩き出す。後ろの方でれいむがピョンピョン飛び跳ね続けていた。 缶コーヒーも飲み終え、幾分温まった僕は家路を急いでいた。 しかし、15分ほど歩いたところで、一つの違和感に、気付いた。 「あいつらって・・・取り出し口の蓋開けられたっけ・・・?」 そう、ジュースの自動販売機の蓋は外開きなのである。 内開きであれば無理矢理入る事もできるが、外開きの場合では手の無いゆっくりには蓋を開けることが出来ない。 実はこの話には真相があったのだ。 〜約1時間前〜 「ゆぅぅぅん・・・さむいよ・・・ゆっくりできないよ・・・」 吹き付ける風に震えている野良ゆっくりは紛れも無い、あのれいむである。 おうちを持たないこのれいむは、日々寒さと闘い、ゆっくりできない日々を送っていた。 そんな繰り返しかのように思えた日々の中で、れいむの前にその男は現れた。 「やぁ!僕は虐待お兄さん!」 後の経過は諸君等が想像する通りであろう。 温かくてゆっくりできる場所があると誘われたれいむは、お兄さんの手によって自販機にぶち込まれてしまった。 中から出てくる事は簡単であるが、こんなゆっくりした環境からわざわざ出てくる事は無いだろうというお兄さんの考えであった。 中でのゆっくりした環境と、缶コーヒーがぶち当たったショックとその後の気持ち良い治療のせいで、れいむの餡子脳からは 「誰かに入れられた」という記憶がすっぽり抜けて落ちてしまっていたのだ。 時期を同じくして、青年の町では怪事件が頻発した。 夜な夜な自販機の取出し口にゆっくりが詰め込まれているというものだった。 比較的体の小さいあのれいむはまだ幸運な方であった。 酷いものになると無理矢理詰め込まれ、自力での脱出はおろか人が引っ張っても脱出が不可能なゆっくりがいた。 一家全員が無理矢理押し込まれて地獄絵図さながらになっていたケースもあったという。 そういったゆっくりは職員に生きたままミンチにされ、引きずり出されていった。 また、別の誰かのイタズラなのか、取り出し口の中で缶に埋もれて死んでいたゆっくりもいたそうだ。 その自販機はあったか〜いの方が全て売り切れになっていたらしい。 1週間後 今日も不本意な残業を片付け、僕は家路を急いでいた。 あのれいむは元気でやっているだろうか、願わくばどこかで無事にゆっくりしていて欲しい。 そう思いつつ僕はポケットに手を突っ込み、歩を進める。 自販機には、立ち寄らなかった。 終 あれ、虐待してねえや
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いままで書いたもの とかいはコーディネイター 「「ゆっくりしていってね!」」 空気の湿った薄暗い森の木のうろから元気のいい声が二つ響く。 声の主はゆっくりである。幻想郷の有名人の顔を大きくして太ましく したような造型の生首饅頭。それのうちのゆっくりれいむとゆっくり まりさであった。れいむの頭上には青々とした茎が生え、まりさは上 機嫌に鼻歌など漏らしながらそこに実っている実を眺めている。 「いいおてんきだねれいむ!」 「そうだね! こんなにいいおてんきならおちびちゃんもゆっくりう めるね!」 この二匹は出合ったその日につがいになり、つがいになったその晩に 子作りをして、夜明けとともに出産に臨んでいるという、ゆっくりに はよくあるタイプのつがいであった。 「それじゃゆっくりうむからおひさまのあたるばしょにだしてね!」 「ゆっ! もううむの? はやい! きた! おちびちゃんきた!」 これで勝つるとばかりにおおはしゃぎしながら、身重のれいむを押し ていくまりさ。それとは対照的にれいむは非常に穏やかな顔でゆ~ゆ ~と歌を歌っていた。 小鳥の囀りが聞こえてくる頃、れいむがまりさを制止した。いよいよ 出産の時かとまりさはそわそわうきうきしながられいむの頭上を眺め 続ける。 と、そこに二匹の鳥がやってきた。獲物を狙う鋭い目でれいむの頭上 を旋回する。 まりさは慌てて声を上げた。 「ゆゆっ! とりさんはむこうにいってね! いまからかわいいおち びちゃんをうむんだからね!」 そう言って、ぷくーっと膨れながら鳥に向かってぴょんぴょんと飛び 跳ねる。 まるでゆっくりしていないまりさとは対照的に、非常に冷静である種 威厳すら感じる空気を纏ったれいむはこう一言。 「とりさん、おちびちゃんをゆっくりたべていってね!」 「どぼじでぞんなごどいうのー?!」 これにはまりさも大慌て。膨れて跳ねるのを忘れて涙を流しながられ いむに向かって絶叫する。 それがまずかったのか……もしくは最初からまりさなど眼中になく、 このタイミングはたまたまだったのか……鳥はれいむの頭に止まると 羽を休めながら茎に実った実をゆっくりしていない速さで啄ばんだ。 「やべでー! ぞれはばりざのだいじなおぢびぢゃんなんだよー?! おでがいだがらゆっぐりやべでねー?!」 まりさの懇願。しかし鳥には言葉は通じず、れいむの頭上に実ってい た無数の実はわずか二匹の鳥に全て食べられてしまった。 「ゆ゛あ゛ー! ばりざのおぢびぢゃんがー!!」 すっかり小奇麗になってしまったれいむの頭上を見たまりさの慟哭が 響く。その声量に驚いたのか、れいむの頭の上で行為に及ぼうとして いた二匹の鳥は慌ててどこかへと飛び去っていった。 れいむはその鳥たちを眺めながら、元気良くこう言った。 「げんきでね! れいむのおちびちゃん!」 れいむがこんな対応をしたのにも当然ワケがある。 このれいむ、実は植物型のゆっくりなのだ。 植物型のゆっくりは、雄役のゆっくりと交尾すると頭上に茎を生やし そこに果実を作る。この果実は消化が悪いものの非常に美味で栄養価 も高く、他の野生動物の恰好のエサとなるのだ。 食べられた後、野生動物の体内で果実の中にある微笑な種が芽吹き、 動物の糞と共に排出される。植物型ゆっくりの誕生である。 生まれた植物型ゆっくりはほぼ未消化で排出された果実を食べながら 赤ゆっくりの時点で自立し、生きる為の知恵をその場その場で学びな がら厳しい自然を生き抜いていくのだ。 ちなみに、植物型ゆっくりは一回の交尾から数百ほども生まれるが、 親という庇護者がなく、更に一度に数百と生まれる生態上から、個の 執着というものが非常に薄く、痛みに鈍感で死ぬ事に恐怖しないので 外敵にやられずに成体まで成長できるものは一桁に満たないのだ。 のだが、 「ゆぁーん! おきゃーしゃんどきょにいるにょー?!」 「りぇーみゅさびちーりょー!」 「どうちちぇまりしゃのからだがくちゃいくちゃいにゃのー?!」 「おにゃきゃすいちゃー!」 「やめちぇー! ありしゃんこっちこにゃいでにぇー!」 「いちゃいよー! ゆっくちできにゃいー!」 「「「「「もっちょゆっくちちちゃかっちゃー!!」」」」」 まりさ どうも、不純物の因子が混じってしまったせいか。 あの鳥の糞から生まれた数百の赤ゆっくり達は、親の不在による不安 や体の汚れ、空腹と痛み等植物型ゆっくりらしからぬ事を訴えながら 成体になれる一桁どころか、わずか一日で全滅してしまいましたとさ。 おわる このSSに感想をつける
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「ゆっくりしていってね!!!」 うだるような暑さの中、縁側でボーっとしていた俺の近くでそんな声が聞こえてきた。 「ん?」 暑さでまいっている体を無理矢理動かして、声の下方向を向くと、そこにはゆっくり一家の姿が有った。 「なんだ。ゆっくりか。どうしたんだ?」 「ゆっくりしてたらここについたんだよ!!!」 「おにーさん!! ここはいまからまりさたちがあそぶから、おじさんはじゃましないでね!!!」 「はいはい」 生憎熱くてそんな気は起きない。 しかも俺に虐待の趣味はない。 「ゆっくり~~~♪ していってね~~~♪」 「ゆ~~♪ っくり~~~していってね~~~~♪」 「「「ゆ~~!! おか~しゃんたちすぎょ~~い!!!!」」」 こんな暑い中、良くそんなにはしゃいでられるなぁ。 「ゆゆ!! おに~さん!! それはなぁに?」 一匹の赤ちゃん魔理沙が、俺の足元までやってくると興味津々なご様子で尋ねてきた。 「これは、桶に水を張ってるんだよ。こうすると涼しいんだよ」 それでも熱くなっていた。 ……ぬるいな……。 「ゆゆ!! おにーーさん!! これもれいむたちがあそぶよ!! だからどいてね!!」 「そうだよ!! あかちゃんたちがあついあついしてるからすずしくさせるんだよ!!!」 ……、いや涼しくって言ってもなぁ。 「お前等が水の中に入ったら解けちまうだろ?」 「はぁ? おにーさんばかなの? れいむたちがとけるわけないよ?」 「ぷぷぷ!! おにーさんはばかなんだね!! だからこんなところでぼーっとしてるんだね!!!」 何言ってんだ? もしかして今まで川や湖に言った事がないのか? 「お前等は知らないのかもしれないけどゆっくりはかわやm……」 「うるさいよ!! れいむとまりさがだいじょうぶっていってるんだよ!!」 「そうだよ!! このみずはぬるいから、さっさとあたらしみずをくんできてね!!!」 「「「ばかにゃおにーしゃん!! はやくちてね!!!」」」 ……。 どうなっても知らないぞ。 ―― 「ほら、汲んできてやったぞ!」 「ゆ!! おそいよ!! やっぱりおにーさんはがかなんだね!!!」 「そうだね!! もっとてきぱきとうごいてね!!!」 ぶつくさ文句を言いながら、桶の周りに赤ちゃんを集める母親達。 「ゆっくりはいってね」 「ゆっくりはいりゅよ!!!」 ザッブゥ~~ン 景気の良い音を出して、岡ちゃんゆっくり達が中へ飛び込んでいく。 「ゆ~~~♪ つめたくてきもちい~よ♪」 「しあわせ~~~~♪」 何とも気持ち良さそうな表情を見せてくる赤ちゃん達。 「ゆゆ!! よかったね!! おにーさん!! どこにとけてるあかちゃんがいるの?」 「やっぱりばかだね!! まりさたちのほうがあたまがいいみたいだね!!!」 得意げな顔を俺に向けてくる母親。 仕方がないから、このまま様子を見届けてやろう。 「ゆ!! こうするともっときもちい~よ!! ぴゅ~~~♪」 「ゆっゆ!! ちゅべた~い!!」 「おか~しゃん!! こっちにもやっちぇね!!!」 「ぴゅ~~♪」 「ゆっゆ♪」 水を口に含んで、赤ちゃん達にかけ始めたのはお母さん魔理沙だった。 「ゆっゆ!! おに~さんはばかだね~~♪」 そして、そんな事を言いながらずっと俺を見続けているのはお母さん霊夢。 まさしく、下等なモノを見下すような表情で俺の事を見ている。 ―― 「ゆ~~~♪ ゆ~~~♪」 「ゆっゆ~~~~♪」 それから十分ほど経っただろうか? 相変わらず赤ちゃん達は元気に桶の中ではしゃぎ回っている。 「ぴゅ~~~♪」 そして、水をかけ続けるお母さん魔理沙と。 「ゆっゆ~~~♪ あかちゃんはれいむたちみたいにりこ~だね~~~♪」 俺から視線を外したが、未だに勝ち誇ったような表情をしているお母さん霊夢。 いずれも楽しそうな表情の親子がそこに居た。 「……!! ゆ? ゆゆ!!!」 最初に表情を変えたのは赤ちゃん達だった。 「おか~~しゃん!! なにかへんじゃよ!!」 「からじゃがへんだよ!!!」 「ゆ? きっとおみずがあったまってきたんだね!! さっさとばかなおにーさんにかえさせるから、いっかいあがってね!!!」 俺に、と言う事は聞き流すとして、やはりこの危機に気付いていないお母さん魔理沙は、赤ちゃん達に上がってこいと命じた。 「ゆ!! あぎゃりゅよ!! ……ゆ~~~、ゆ゛!!!」 「? あああああ!!!!! あがじゃんがーーー!! どーーーじでーーー!!!」 水から上がり、桶の縁に体を乗せた瞬間、柔らかくなった体が破れ、どろどろと餡子が流れ出していく。 「ゆーー!! おがーーしゃーーん!!!!」 見れば、あっちでもこっちでも赤ちゃんは餡子を流しながら絶命していく。 残っているのは、その様子に驚いて桶の中に戻った数匹だけだ。 「ゆーーー!! どうじでーーー!! れいむのあがじゃんたじがーーー!!!」 「なんでーー!! さっきまでゆっくりしてたのにーーー!!!!」 先ほどの表情とは打って変わって、顔を真っ赤にして泣き叫んでいる母親達。 その目線の先には残った赤ちゃん。 「そのままうごかないでね!! ゆっくりそこにいてね!!!」 「うごいたらだめだよ!! いまおかーさんたちがゆくりかんがえるからね!!!」 「ゆーー!! わぎゃっだーーー!!!」 「ここでゆっぎゅりじでるーー!!!」 桶に赤ちゃんを入れたまま、うんうん言いながら考え続けている。 でも、そろそろ時間切れだろう。 「ゆーーー!! おがーーしゃーーん!!」 「れーみゅのからじゃがとげでるーー!!!」 「どどどどどどうじでーーーーー!!!!!!」 「あああああ!!! まっででね!! いまだすげるよ!!!!!」 桶の中で解けていく赤ちゃん達を救うために、お母さん魔理沙が桶の中へ飛び込んだ。 「ゆっくりこのなかにはいってね!!」 大きな口を開け、中に赤ちゃんを入れる。 「ゆ!! いまそとにでるから……ね?」 ああ、どうやら口の中で解けちゃったらしい。 今頃、口の中には餡子の味が広がっているんだろーな。 「……? まりざーーー!! ど^じだのーー?」 「ゆゆゆ!! あがじゃんが!! まりざのぐちのなかでとげじゃっだーーー!!!」 「ゆゆゆ!!!! どーじでーーー!!!!!」 「わがらないーーーーー!!!!!」 「水の中に入ったからに決まってるだろ」 この様子じゃ、何時まで立っても頭を抱え込んでいそうなので、代わりに説明してやる。 納得するかどうかは別として。 「ゆゆ!! おにーざんはがかだよ!! れーむたちがとげるわけないもん!!!」 「ぞーだよ!! きっどおにーさんがおみずになにがいれたんだよーー!!!」 「ゆゆ!! そんなごとするおにーざんはゆっぐりしねーーーー!!!!」 「まりさたちのあがじゃんに、ひどいことをしたあにーざんはゆっぐりしねーーー!!!」 やっぱり、こいつ等に説明しても無駄だったか。 「それなら、お前等が川に入ってみたらどうだ? それで解けなかったら、おれがした事にしても良いぞ?」 この方法は使いたくなかったが、仕方あるまい。 「ゆ!! ばかなおにーざんだね!! ぞんなこどしなぐでもきまっでるのに!!」 「そうだね!! でも、せっがくだがらまりっさだちがつぎあってあげるよ!!!」 未だ泣き喚く二匹の後を追って近所の川へ、見つけた瞬間に二匹は勢い良く飛び込んでいった。 「ゆ~~~♪ れいむたちはとけてないよ!!」 「そうだよ!! やっぱりおにーさんはうそつきのおおばかものだね!!!」 入った途端にいち早く勝利の表情を浮かべて、再び俺を罵倒し始める。 でも、桶と違い流れの速いこの川では、その時間もあまり残っていなかった。 「? ゆゆ!! れーむのからだがとけてるよ!!」 「!! まりしゃのからだも!! なんで?どーじでーーー!!!!」 「だから初めに言ったじゃないか。解けるぞって」 「「!!!!」」 ここまで来て、漸く二匹は新しい知識を身につけたらしい。 しかし、それを活用する機会はもう無い。 「ゆーーー!! おにーーさんたずけでーーー!!!」 「にんげんはおよげるんでしょ? まりさたちをはやくたすけてーー!!!」 既に半分解け始めている体を酷使し、大声で俺に助けを求めてきた。 「おにーさんはばかだから、およぎかたなんてしりませーーーん!!!」 「!! ぞんなごどないよーーー!! おにーさんはれいむたちがとけることをしっでだよーーー!!!」 「あたまがいいおにーさん!! まりさたちをたすけでーーー!!!!」 もう無理だ。 あの状態ですくい上げても、自重で餡子が溶け出すだろう。 「あああーーー!! れいむのながみがでてるーーー!!!!」 「まりざのながみもーーーー!!!!!」 断末魔を聞くのは忍びないので、俺は静かにその場を後にした。 「「ゆっぐりしたけっかがこれだよーーーー!!!!!」」 家に帰った俺は、好物の鍋焼きうどんをゆっくりパチュリーと一緒に啜った。 「むきゅ!! ばかはしななきゃなおらないのよ!!!」 このSSに感想を付ける
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ゆっくりいじめ系122 ゆっくりアリス愛の劇場-1 それからのアリスはゆっくり一家とうち解けた日々を過ごす。 ゆっくり姉妹や母とは少し距離が開いていたが、それが逆にほどよい距離感となって、神経質になっていた姉妹も許容できるつきあいとなっていた。 一方、退屈な冬ごもりの日々に突然あらわれた多種に興味津々だったのは赤ちゃんゆっくり。 すぐにアリスになついて、今はアリスの額の上でぽんぽん跳ねて遊んでいる。 「ゆっゆっゆ~、楽しいよアリスお姉ちゃん!」 「ゆっくり遊んでね!」 アリスの顔もまんざらではない。 自分の巣穴にいれば、昨日まで吹きすさんでいた地吹雪に巻き込まれ、飢えながら凍え死んでいただろう。 だが、今はおうちの中でみんなの体温で暖まれる幸せ。食べ物だって満足な量ではなかったが、ゆっくり一家と同じ食事なのだから文句は言えない。むしろ、差別されないことに感謝すべきだろう。 、そして何より、誰かと遊びながら日々を過ごせる幸せ。 幸福が増長させたのだろう。アリスはいつのまにか、今年はこのまま冬を越せると思いこんでいた。 最初の雪が止むまでという話はすでに忘れ去っている。 その日の夕方、赤ちゃんゆっくりが遊び疲れて寝入るのを見守るゆっくりアリス。 気がつけば、自分を取り巻くように母ゆっくりとゆっくり姉妹が自分を見つめていた。 意を決した一家の眼差しに気づかず、アリスはようやくみんなにかまってもらえるとばかりに満面の笑み。 「赤ちゃんも寝たから、これからゆっくりしようね!」 だが、アリスに向けられたのは寂しげなほほえみだった。 「ううん、アリスはあまりゆっくりできないよ!」 「ゆ!?」 姉ゆっくりの気遣うような表情に、きょとんとなるアリスの顔。 姉ゆっくりの後の言葉を、妹ゆっくりが続けた。 「天気もゆっくりよくなってきたね!」 「うん! 明日からお外でもゆっくりできるね!」 一緒に暮らせるのは天候が回復するまで。 その約束を、ただ一匹アリスだけが気がついていなかった。 アリスが自分から言い出すことを期待していた妹ゆっくりは少し失望の表情。 「それじゃあ、陽がのぼったらアリスは自分のおうちに戻ってね」 「……ゆ?」 「五日分ぐらいのたべものをわけてあげるから、その間に食べられる木の皮とか自分で集めてね!」 折角のアドバイスにもかかわらず、アリスが笑顔のまま凍り付いていた。 そのまま、目を見開いてぷるぷると震える。 「……ゆゆゆゆゆ?」 震えがどんどん大きくなる。 体がはじけるんじゃないかと姉妹が思った頃、アリスの感情が先に弾けた。 「どうぢで、ぞんなごどいうのおお!」 血走った目で咆吼するアリス。ゆゆっと寝かしつけたばかりの赤ちゃんが飛び起きるのもかまわず、アリスはわんわんと泣き続けた。 「ゆっぐ……ひっく……っ! アリスはずっとここにいるよおおお! ここが、あ゛り゛ずの゛お゛う゛ち゛な゛の゛お!!!」 そんなアリスの傍らへ、ぴょんぴょんと跳ねて近づくのは赤ちゃんまりさ。 大泣きするアリスのそばに寄りそう。 「よちよち」 アリスお姉ちゃん泣かないでと、かつて自分がそうしてもらったとおりに慰める赤ちゃんゆっくり。 だが、その優しさもアリスには届かない。 「アリスを追い出すくらいなら、役に立たない赤ちゃんを追い出せばいいのにいいいいいい!!!」 とてつもないアリスの言葉に呆気にとられるゆっくり一家。 ゆっくり一家にとって、今最も大切なものは赤ちゃんゆっくり。アリスなどと比べられる存在ではなかった。 次第に姉ゆっくりの顔に色濃く浮かぶ失望。あれだけ辛い思いをさせて教えたことが本当はまったく身についていなかったことへの徒労感。 それは、事情がわからない赤ちゃんゆっくり以外、すべてのゆっくり一家に浮かんでいた。 「今日ゆっくりしたら、明日は出ていってね」 「い゛や゛、い゛や゛、い゛や゛だよおおおお!」 ぐずり続けるアリスに冷ややかに告げて、各々のねぐらに入る母ゆっくりと妹ゆっくり。 ただ一匹、姉ゆっくりが気の毒そうな視線をアリスへ向ける。 「おうちの入り口を塞ぐときは手伝ってあげるからね!」 「……ゆっぐ、ひっぐ……」 最大の譲歩と慰めを示したのに関わらず、アリスは一向に泣き止まない。 仕方なくため息を残して、姉ゆっくりも家族を追ってねどこに入っていった。 すやすやと眠る姉ゆっくり。 ふかふかの寝藁の上で、家族揃って寝入っている。 心地よい寝息を立てるその口元には、やんわりとした笑み。 姉ゆっくりの夢の中に、一匹のゆっくり霊夢の姿があった。 アリスが邪魔をしてくるまで、姉ゆっくりが一番遊んだ親友。穏やかな気性で、傍にいるだけで優しい陽だまりにいるような気分にさせてくれた、本当の親友。 夢にあらわれた親友といるのは、懐かしい景色。紅葉の赤が映える秋口の川原で、二匹寄り添って落葉に見入っていたあの時の光景。 親友に連れられて、せせらぎの川原をずっと歩いていく。 やがて、たどりついた目的地。 「誰も住んでないよ!」 声を弾ませるれいむの前にあるのは、大樹の根元にできた自然の洞穴。 ゆっくりまりさたちが住んでいる洞穴とほとんど同じ大きさだった。 だが、さらに優れているのは洞穴を守るように力強く張っている木の根。 「んゆーっ! ゆっくりしたおうちーっ!」 この森には先住のゆっくりがいない未踏のほら穴は数少なかった。 ゆっくりまりさが興奮気味にはしゃいでいると、ゆっくりれいむが意を決したように口を開く。 「まりさ!」 いつもはおっとりして魔理沙の後を追いかけがちなゆっくり霊夢には珍しい強い声。 「ゆっ!?」 思わず振り返るゆっくりまりさ。 どうしたのと覗き込むと、ゆっくりれいむの顔色がみるみる真っ赤になっていく。 「ここだと、二人でゆっくりと暮らせるよ!」 その言葉に、今度はゆっくりまりさが顔を真っ赤にする番だった。 「ゆ、ゆー!」 驚きと喜びが同時にはじけて、ぷるぷるとまりさの体が揺れる。 二匹だけでゆっくり暮らす。 それは、お互いが家族を離れて新しい家庭を築くという、いわば求婚に近いものだった。 同時に、それは姉ゆっくりまりさがれいむと出会って以来、待ち望んでいたことでもあった。 「ゆっ! ゆっ! ずっとずっと、ゆっくりーっ!」 興奮気味にまくし立て、ゆっくりれいむに飛び込んでいく。 はあはあと身を寄せ合い、体を絡ませる。向かい合い、御互いの舌を相手の奥深く差し入れて、ちゅぱちゅぱと絡ませあう。 だが、まだ交尾までは至らない。 姉ゆっくりの体は交尾に耐えられる大きさだったものの、今無計画に子供をつくっては近づく冬を揃って乗り越えられなかった。 ちゅるぽんっと、湿った音とともに離れる唇。 「ゆっくり雪がとけるころ、一緒に暮らそうね!」 「うん、春になったら家族をゆっくりつくろうね!」 れいむの言葉に、まりさはまた嬉しくなって体をすりよせる。 ふうふうと荒くなる息を交わして、擬似の交尾で熱い体を慰め合う二匹。 濃厚な愛の語らいが続いていく…… が、姉ゆっくりの夢はそこでもやがかかりだす。 いつしか、目覚めようとしていた。 さっき寝入ったばかりだというのになぜだろう。 朦朧とした目をしばたかせる姉ゆっくり。 もう少し夢の続きを見たいのに、急速に意識が鮮明になっていく。 同時に、体を覆う気持ち悪い感触も明らかになっていった。 まず最初に感じたのは、全身をべっとり濡らす湿り気と、息苦しいほどの体圧だった。 開いた目がぼんやりと肌色をうつす。 焦点を顔のすぐ前に合わせると、じんわりと映像をむすんでいく。 自分の顔の真正面に、真っ赤な顔でよだれをまきちらすアリスの顔があった。 息苦しいと思ったら、唇を奪われていた。荒い息を吐きながら懸命に舌をこじ入れようとして、滴るアリスのよだれが姉ゆっくりの半身をぬめぬめと輝かせている。 ぞわわわわと、姉ゆっくりに湧き上がる鳥肌。 「むぐぐぐうううううう!」 唇をふさがれて言葉にならない悲鳴。 ふるふると震えるが、がっしりとアリスに押さえ込まれて後ろに下がることもできない。 荒い息遣いにさらされて、姉ゆっくりの目に恐怖でじんわりと涙が浮かぶ。 やがて、ぷはっとようやく唇される唇。 だが、それは次の段階へ移るための支度でしかなかった。 べろんと、アリスの舌が姉ゆっくりの強張る全身を舐め上げる。 「ひぐううう!」 嫌悪でうめく姉ゆっくり。 アリスの舌は、姉ゆっくり顎のあたり、成長したゆっくりなら子供を生み出す部分を執拗に舐め上げようとする。 「や゛め゛でええええ!」 交尾を前提とした意図を露骨に感じて、衝撃で震えていた体を必死に動かす姉ゆっくり。 ごろんと横に転がると、姉ゆっくりいた空間にアリスが顔面から沈みこむ。 よほど夢中なのか、アリスはそれにも気づかず、何もいない寝床にぶるぶると体をこすりつけている。 が、空虚な感触にすぐに身を起こした。 「どこなの、まりさあああ」 ねっとりとした口調で周囲を見回し、腰を抜かしたようにずるずると後退する姉ゆっくりを見つけた。 よだれを垂れ流しながら近づいてくるアリス。 姉ゆっくりは壁に後ろをつけて、しわくちゃな泣き顔でいやいやをする。 「どう゛じで、ごんな゛ごどずるのおおお!」 姉ゆっくりの悲痛な声。 ゆっくり一家の見立てでは、アリスはまだ発情期ではなかった。 凶悪な本能ではなく、アリスは理性による思考の果てに動いているはず。なぜ、一方的な交尾というゆっくりといえど許されない行為にはしるのか、姉ゆっくりにはまるでわからない。 すると、アリスはにっこりと善意に満ちた笑顔を浮かべた。 「アリスがいなくなると、アリスのことが大好きなまりさは寂しいよね! だから、代わりにアリスの赤ちゃんをあげるね!」 目の前がまっくらになる姉ゆっくり。 アリスは理屈と相手への善意から行動している。問題はその前提は大きく狂っていることだった。今さら修正が聞くとは思えないほどに。 「ぞんな゛の゛、い゛ら゛な゛い゛いいいいいいい!」 後ろを向いて巣穴の奥へ逃げ込もうとする姉ゆっくり。 だが、アリスの行動はすばやかった。 「別にまりさだから、子供をつくりたいってわけじゃないからね!」 叫びながら、後ろからとびかかる。 背後から姉ゆっくりの黒い帽子と髪を噛み、飛び上がろうとした姉ゆっくりは地べたに落下した。 「ゆべ」 反動でつぶれかける姉ゆっくりの体。 アリスはその機を逃さない。姉ゆっくりの上にのしかかって、逃げられないように体重をかける。 「ゆーっ♪ アリスのことが大好きなくせに、最初は嫌がってみせるのがかわいいよおおおお!」 「ゆぎいいいいい!」 身をくねらせるアリスに、姉ゆっくりの大きく見開いた目が白目になっていく。同時にあふれ出す滂沱の涙。 アリスは自分と交尾できることをそこまで喜んでくれる姉ゆっくりに感動し、その耳元でそっと囁く。 「こども、たくさんつくろうね! まりさのためなら三十回はすっきりできるからね!」 「やだああああ! だずげでええええええええ! れいむぅううう! おかあさああああああん!」 姉ゆっくりが泣き喚いたその瞬間、姉ゆっくりにかけられていたアリスの重みが消えうせた。 「ゆべらああああ!」 悲鳴とともに吹き飛んだのは、アリスの体。 ふーっ、ふーっと、獣のような息に気がついて見上げれば、母ゆっくりの鬼神のごとき表情。その後ろには青ざめた表情の妹ゆっくりと、不思議そうに姉ゆっくりを見下ろす赤ちゃんゆっくりがいた。 一方、アリスは母ゆっくりの体当たりで壁に平べったくはりついている。 へにょりと剥がれ落ちるなりこちらを振り向いて、母ゆっくりの表情に気づいた。 「ゆ!? そんな顔、怖いからやめてね!」 アリスがぷんぷんと、怒ったそぶりで母ゆっくりを責める。 「皆にもアリスの子供をつくってあげるから、嫉妬しないで待っていてね!」 母ゆっくりは応えない。 ただ、どすどすとアリスの傍へかけていき、その不埒者を頭からまるかじりしただけだった。 「あ゛っ、あ゛ーっ!」 あまりの予想外のことに、アリスは混乱した。 頭からたれてくる母ゆっくりの唾液。そして自分の餡子。 「だめ゛ええええ! いくらアリスのことをあいしていでも、だべるの、ら゛め゛ええええ!」 母ゆっくりは、こんな汚物を食べたくなかった。 そのまま、ずりずりと引きずって補修したばかりの出入り口の壁にぎゅうううと押し付ける。 「むぎゅうーっ!」 圧力のまま、へにょりと体がよじれるアリス。 「ゆっくり消えてね!」 当初は姉への暴行に血の気が失せていた妹ゆっくりも、今はふつふつと怒りがたぎっている。 母に続いてアリスを押しつけると、今日応急処置を施したばかりの壁がみちみちと鳴った。 「やめでええ! ぎづいいいいいい! ……ゆっ! ざっ、ざむ゛い゛いいい!」 アリスの体が裂けた隙間に沈みこんでいく。 ついには、そのまま穴を抜けて外に放り出されると、突貫工事で穴を塞いでいくゆっくり一家。 「どうじでええ! みんな、均等にあいじであげるのにいい!」 壁の向こうのアリスの声も次第に遠くなり、やがて完全にふさがる壁。 ゆっくり一家に、もはやアリスへかける情は無い。 アリスが必死に外から壁に体当たりしても知らないふり。 やがて、外から聞こえるのは吹きすさぶ風の音だけになっていた。 翌日、見渡すばかりの快晴。 雪が降り始めて以来の好天に、ゆっくり一家は出入り口の壁を壊し始める。 頑丈な壁に作り直すのと、外にでてそのための資材を探すためだが、さらには閉じ込められていた子供たちの気分転換の意義もある。 特に昨日のアリスのことは、姉ゆっくりの心に若干の影を落としていた。 同情という善意を示して、つけこまれるという裏切り。最初はすべてのゆっくりがそうではないかと、ゆっくり不信に陥りつつあった。だが、落ち着くにつれ、姉ゆっくりはゆっくりアリスだけが異常なのだと思えるようになっていた。ほとんどのゆっくりは、ゆっくりれいむのような掛け値ない優しさを持っているのだと思い直し、調子を取り戻しつつある。 巣穴のすぐ傍で青白く固まったゆっくりアリスを確認したのも、姉ゆっくりを安心させる一因となった。 そんなわけで、母、姉、妹、赤ちゃんの順で雪原に飛び出したゆっくり一家。 どんな資材がいいだろうねとゆっくり話し合い、姉がゆっくり霊夢との思い出から川原に大きくてへらべったい石があるよと提案。 親子は一列になって雪の上を歩いていった。 残されたのは、青白く丸まったゆっくりアリス。 よく見れば、その蜂蜜色の髪が外気にさらされていた。髪の先端から滴るしずく。 おりしもの日差しが、薄氷を少しづつとかしていく。 そのことに、ゆっくり一家は誰も気がつかなかった。 ゆっくりいじめ系124 ゆっくりアリス愛の劇場-3に続く
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八月。 蓬莱の人の形も うだるような猛暑の中、全国の都道府県の代表48校が凌ぎを削る、過酷な大会が開催されていた。 ~全国高等学校ゆっくり野球選手権大会~ 即ち、ゆっくりをボールにした野球(通称ゆ球)の大会である。 高ゆ連が採用したゆっくりボールは、小麦を何重にも塗り重ねて外皮を強化した ゆっくりである。丈夫で安全なゆっくりボールは、安全性を追求する世間の風潮に対応するための、会心の策であった。 また、繁殖して生まれた子供達も強化ゆっくりとなったため、資源や経費の節約にも多いに役立ったのである。 本日はその大会の一回戦第二十四試合。この試合で二回戦に進む24校が決定するのである。 一回戦最後のカードは東方義塾vs幻想学園。 東方義塾がここまでこれたのは、エースピッチャーのおかげである。 その名は虐待お兄さん。3年生であり、今年が高校生活最後の夏である。 エースのエースたる所以はその変化球にあった。 今大会で使用するボールは、高ゆ連により れいむ種に統一されている。 ピッチャーはそのリボンや口に手をかけて、ゆっくりを投じる。 以前の硬球以上の引っ掛かりがあるため、様々な魔球が大会を彩っていった。 虐待お兄さんも、そんな魔球の1つの使い手である。 ナックルボールの要領で投げる、"ゆっくる"である。 ゆっくりの後頭部に爪をつきたて、はじくようにゆっくりを投じる。 ほぼ回転の無いゆっくりは、その気分に任せてわずかながらの空中制御し、自然とバットを避けようとしてくれるのだ。現代が生んだ最強の魔球であるといえよう。特に、虐待お兄さんのそれは爪の食い込みと弾きが強く、ゆっくりをゼロ回転で投じることができるのだ。 さらに、虐待お兄さんはその投球の9割以上"ゆっくる"を投げる、 生粋のゆっくるぼーらーなのである。 その圧倒的な魔球に、この試合にもプロのスカウトが多数視察に来ているほどである。 対する幻想学園は、その打撃力を売りにしてここまで勝ち上がってきた。 特に1年生にして4番をつとめる稗田阿求朗・通称あきゅろーもまた、プロの注目を集める人物だった。 あきゅろーのバッティングセンスは恐ろしいほどで、1年生ながら県大会では打率9割という驚愕の成績を残している。 まさにゆっくりを打つために生まれてきた、ゆ球の申し子なのである。 そんな2人の対決は、球場を大いに沸かせていた。 この日の対戦成績はここまでで1安打2三振。 試合は9回裏を向かえ2-1でわずかながら東方義塾がリードしている。 幻想学園は あきゅろー以外の選手は、魔球"ゆっくる"に対しほぼ手も足も出ず、あきゅろーの出塁をきっかけにどうにか1点をもぎ取ったという状態だった。 迎えた9回裏、1アウトを取った後、虐待お兄さんは痛恨のフォアゆっくりを出してしまう。 虐待お兄さんはその疲れからか、ゆっくりを握る手がつい震えてしまっていた。 投球直前に発情してしまったゆっくりは、謎の液体を分泌して、虐待お兄さんの投球コントロールに悪影響を及ぼしてしまったのだ。 9回裏で1点差。1アウトランナー1塁。 迎えるバッターは、あきゅろーである。 『大丈夫、今日はこっちが押してる。』 虐待お兄さんは心の中でつぶやく。 あきゅろーだけを警戒するのであれば敬遠という手もあるのだが、1アウト1・2塁ではあきゅろー以外の選手相手でも失点の恐れがある。 間近に向かえようとしている自らのスタミナの限界を考えると、同点も避けたい状況であった。 次の投球を控えて、虐待お兄さんは儀式を行う。 自身の心を落ち着けるために、ボールに向かって独り言をつぶやくのである。 「もし打たれたら、お前の家族全員バットで100叩きだからな!」 ……自身の心を落ち着けるための儀式なんだってば。 「あかちゃんはだめええええええ!!」 そう叫ぶゆっくりを握り、魔球”ゆっくる”を投じる。 ゼロ回転のゆっくりは、どうにか あきゅろーのバットを逃れようとキャッチャーミットに逃げ込む。わずかに届かず空を切るバット。 ストライク。 キャッチャーミットに辿り着いたゆっくりは興奮気味に語る。 「ゆ! いますっごい! すっごいかぜきたよ、おにーさん!」 先ほどまで泣いていたのが嘘のように、楽しそうである。 続いての投球。外角低めのストレート。 「ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”」高速回転するゆっくりは空中制御などできるわけもなく、真っ直ぐにキャッチャーミットに吸い込まれていく。見逃し。 ツーストライク。 「ゆ、おにーさん……きぼぢわるいよぉぉお……」 イケメンキャッチャーは構わず虐待お兄さんにボールを投げ返す。 あと1球。あきゅろーさえ抑えれば何とでもなる。 虐待お兄さんはその魔球に絶対の自信を持っていた。 この大会、優勝してプロに行く。 その野望が虐待お兄さんの疲れきった身体を、再度燃えさせた。 観衆が固唾を飲んで見守る次の投球。 球種はもちろん"ゆっくる"だ。 セットポジションから投じた1球。 『ゆゆ、おにーさんのばっとなんてあたらないよ! ゆっくりからぶってね!』 とばかりに見下した表情で、ゼロ回転で迫るゆっくり。 その表情を目にした瞬間、あきゅろーの中の何かが弾けた。 「ゆべぇっ!」 避ける暇すらないスピードのバットスイングがゆっくりを襲う。 ゆっくりの急所である顔面の中央を打ち抜く、完全なるジャストミート。 元が球体状の物とは思えぬほどひしゃげる、ゆっくりれいむ。 次の瞬間にそれだとわかるほどの、文句の付け所の無いホームランであった。 ガックリと膝を突く虐待お兄さん。 「なんでごんなごどずるのおおおおおおお!!?」 ゆっくりはそのままバックスクリーンに直撃した。 試合は2-3で幻想学園のサヨナラ勝利。 虐待お兄さんの高校ゆ球生活は終わった。 人目をはばからずに涙を流し、マウンドの餡子を袋に詰めていく虐待お兄さん。 その様子を見て、少し申し訳なさそうな表情を見せながらダイヤモンドを回るあきゅろー。 あきゅろーも、虐待お兄さんには何か通じる所を感じていたのであろう。 あきゅろーは その後審判と係員に頼み込んで、ホームランとなったゆっくりを回収した。 バックスクリーンに落ちていたそれには、まだ息があったのだ。 最初の強化ゆっくりを丹念に作り上げた、職人達の成せる業である。 あきゅろーは 球場を後にしようとする虐待お兄さんに声をかける。 「あの……これ、使いますよね?」 そういってホームランゆっくりを手渡すあきゅろー。 「ありがとう、助かるよ。よかったら一緒にくるかい?」すでに心が通じ合ってることを理解する虐待お兄さん。 その手には係員に無理を言って譲ってもらった、先ほどのホームランゆっくりの家族達を詰めた箱がある。そう、虐待お兄さんは有言実行なのである。 「是非お供させてください。よかったら、妹も同行させてよろしいでしょうか?」うれしそうに応える あきゅろー。 そこに勝者と敗者の壁など無い。 ゆ球を通じて、心の交流を果たした2人の球児達の、心温まる風景であった。 このSSに感想を付ける
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ゆっくりCUBE2 ※登場キャラクターがちょっと変わり、罠を増やしました。 こんにちわ、上白沢慧音です。 まず皆さんに謝らなければなりません。 SOW、ではなくSAWでした。 SOWというのは作者がやっているFPSのネットゲームのことで、SAWとはなんの関係もありません。 ご了承ください。 さて、今回登場するのはまりさ、ありす、ぱちゅりー、めーりんです。 結果は明らかと思っているかもしれませんが生暖かい目で見てやってください。 まりさは目を覚ました。 辺りは鏡張りでできた奇妙な部屋だった。 そして周りには、同じく不思議そうに辺りを見回しているゆっくり達がいた。 「ここはどこ? ゆっくりできるの?」 そう、尋ねる。 すると、部屋にいたありすとぱちゅりーが反応した。 「いなかくさいけどまあまあゆっくりできるわ!」 「ほこりっぽいけどだいじょうぶよ」 そして、もう一匹。 「じゃおおおん」 「ゆ!? なんでグズめーりんがこんなところにいるの!? しんでね!」 まりさは汚い物を見るかのような目でゆっくりめーりんに叫ぶ。 それを見たありすとぱちゅりーも調子に乗る。 まりさは多少はかしこく、多少は力があるのでリーダーとされることが多い。 ありす達は本能的にそれに反応したのだろう。 「しゃべれないいなかものめーりんはしんでね! このよにいらないよ!」 「むきゅ! あなたがいるとどくしょのじゃまになるわ! きえてなくなってね!」 起きた途端罵声を浴びせられ、めーりんは訳がわからなかった。 だが、これだけは把握していた。 今自分がいじめられようとしていることを。 「じゃお! じゃおおん!」 自分は何もしてないと言っているのだが、まりさ達には伝わらなかった。 「なにいってるかわからないよ! きもいよ!」 「しょせんいなかものはくずね!」 「じゃまだからきえてなくなってね!」 三匹はめーりんに向かって体当たりを仕掛ける。 めーりんは体の皮は厚いが、戦闘能力は皆無に等しい。 実際戦えば強いのだろうが、この饅頭には戦うという知能がなかった。 「じゃお、じゃお~ん」 「きもいよ! なきごえきもい! きもいやつはこのよにいらないからしんでね!」 「いなかものすぎておなかがいたいわ! きたならしくしんでね!」 ゲラゲラと笑いながらぼこすかと体当たりを食らわせ、めーりんはボロボロになっていた。 その時、ぱちゅりーが叫び声をあげた。 「まずいわ! このへやどんどんみずがはいってきてる!」 それに反応して二匹はぱちゅりーが言った先を見た。 細い管から水が勢いよく噴出している。 川の流れとは違う勢いに、4匹は身の危険を感じ取った。 「あそこからでられるわ! いっしょについてきて!」 そう言ってぱちゅりーが先頭になってありすとまりさを率いた。 めーりんは厚い皮のおかげかたいした怪我はなく、表面だけがボロボロになっていた。 急いで3匹の後追う。 「じゃお?」 その時きらりと輝く一つの物体を発見。 気になって近づいてみる。 「めーりんがじぶんからしににいってるよ!」 「ばかのだいめいしね!」 三匹は嘲っているが、めーりんは光るものに夢中だった。 光るものは細長い棒のような形で、先端に歪な四角い突起があった。 めーりんはそれを口の中に放り込んで急いで部屋を出た。 4匹が向かった先には、ある一本の通路があった。 ゆっくり一匹分が通れるほどである。 「さっさといこうね!」 「まって!」 通路を通ろうとするまりさをぱちゅりーが止めた。 「なにがあるかわからないわ! このめーりんからさきにいかせましょ」 「そうだね! めーりんはどうなってもいいもんね!」 「ぱちゅりーあったまいいー!」 賞賛されるぱちゅりーは照れ隠しにそっぽを向いた。 めーりんは何も知らずに通路に入る。 一歩、また一歩と進んでいくが、何の気配もない。 「やっぱりだいじょうだよ! ぱちゅりーもいっしょにいこうね!」 「むきゅ、そうだったみたいね、ごめんねみんな」 「べつにだいじょうぶよ! とかいはありすはかんようだもの!」 そう喚いているときだった。 がちゃん、と機械が動く音がする。 瞬間、めーりんの真後ろに鉄のアームのようなものが壁に付いていた。 「じゃお?」 めーりんが不思議そうに見ていると、アームは横をすべるように進んでいく。 慌てて走り出し、通路を越えた。 「な、なんだぜあれは……」 「わからないわ でもくずめーりんにできてわたしたちにできないことなんてないわ!」 「ありすのいうとおりよ!」 三匹は最初アームに驚いていたが、やがて勇気を出してありすが行く事になった。 「ゆっ! とうぜんよ! れでーふぁーすとだもの!」 そう言って通路を進んでいく。 やがて再び機械音が聞こえた。 お構いなしにアリスが進んでいくと、いきなり体に衝撃が走った。 「ゆぶぇっ!?」 何が起きたかわからず、横目で見るとアームが自分の体を掴んで壁に叩きつけられている。 ぱちゅりーとまりさの悲鳴が聞こえた。 だが、それも自分の悲鳴で塗り替えられた。 「ぎゅぼお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ごごっごごっごごっごがぎぎぎぎぎ!!」 アームが横にすべるように進む。 ありすを壁に張り付かせたまま。 摩擦でありすの体は摩り下ろされていた。 通路の壁にクリームの線ができる。 「ぎゃぎゅぎゅぎょげげげげげばっ! …………!!」 口を摩り下ろされ、何も喋れなくなる。 だが、残った目だけは痛みと恐怖を表していた。 アームが去った後は、ありすの折れたカチューシャと皮だけが残っていた。 「ありずう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!! どうじでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」 「むぎゅう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!! だんでぐずべーりんはだいじょうぶなのお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!?!?」 二匹は通路の入り口で擦り寄って怯えている。 しかし、そんな二匹を時間が待ってはくれない。 「むぎゅ、うしろからみずのおとがするわ! まりさ、がんばって!」 「やだよぉ! ばじゅりーがさぎにいっでよぉ!」 泣き叫びながらまりさはぱちゅりーを押し出す。 仕方なくぱちゅりーは通路を進んだ。 また、あの機械音が聞こえる。 その瞬間、ぱちゅりーは横っ飛びをした。 アームは彼女がいたもとの地点に叩きつけられる。 そしてそのアームにぱちゅりーは噛み付いた。 「むきゅー!」 横にすべるアームにしがみついてなんとか出口にたどり着く。 まりさはそれを見て、泣きべそをかきながら同じ事をした。 何とか渡りきったまりさは、めーりんに体当たりを食らわせた。 「どおじであのどぎじなながったの!? ありずよりおまえがじねばよがっだのに!」 「ぞうよ! どうじてあのとぎおじえてくれなかったの!?」 理不尽な事を言って二匹はめーりんに八つ当たりをした。 二匹にとって彼女はただの鬱憤を解消する道具でしかないのだろうか。 次の部屋は何もなかった。 ただ扉だけがおいてある。 しかし、ものすごい距離だった。 「なにかあるわ! めーりんさきにいきなさい! ほらぐず!」 ぱちゅりーがめーりんを突き飛ばして走らせる。 めーりんが部屋を歩いていると、地面が揺れた。 「なななななに!?」 「ぱぱぱちゅちゅちゅりりりー!! そらがおちてくるよ!」 見てみれば、天井が段々と迫ってくるではないか。 ぱちゅりーは誤算だ、と思った。 この距離ならめーりんが助かり自分達はつぶれてしまうではないか。 ならばどうすればいいか。 「まりさ、わたしをめーりんのいるところまでなげてね!」 「ゆゆ! そんなことしたらぱちゅりーとめーりんだけたすかるぜ! そんなことはさせないぜ!」 「ちがうわ! わたしがめーりんをなげとばすからめーりんになげてもらえばあいつだけしぬでしょ!?」 その言葉にまりさは顔を輝かせる。 「そうだぜ! やっぱりぱちゅりーはあたまがいいぜ! それっ!」 まりさはぱちゅりーの髪をくわえ、思い切り投げ飛ばす。 実際には勢いをつけて転がしているのだが、それでもぱちゅりーはめーりんの元へたどり着いた。 「ぱちゅりー! はやくめーりんをなげてね!」 「……ごめんねまりさ! このめーりんはほかのへやにもつかうからまりさはそこでしんでね!」 突然の裏切り。まりさは目を丸くした。 なぜ、さっきまで一緒になってめーりんをいじめていたのに。 「どおじでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!」 「むきゅ! かんたんよ! まりさよりくずめーりんのほうがいうこときくしずっとりようできるわ!」 そう言ってめーりんとぱちゅりーは部屋を出て行ってしまった。 置いていかれたまりさは急いで出口へ向かう。 もう天井はすぐそこまで来ていた。 その時、ぱさりと何かがまりさの後ろで落ちた。 「ゆっ! まりさのぼーし!」 ゆっくりにとっては命に等しい帽子が天井に引っかかり落ちたのだ。 慌てて拾う、だがもうその行動のおかげで出る事は不可能になった。 「ゆぐぐぐ! おもいぜ! だれかだずげでね!」 助けを求めるが誰も返事をしない。 「ぼでがいでずう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!! まりざをだずげでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!」 今度は本当の悲鳴。 天井の重さに圧迫されて体にひびが入る。 溢れる餡子は目から、口から溢れていた。 「ゆびゅべべっ!! ぎぎぎっ!! だずげべぇ……」 ズシン、と音がして部屋は閉ざされた。 出口からは餡子が一筋流れ出た。 次の部屋は質素な部屋だった。 一本道の坂があり、その中を振り子のように鎌が通り抜けていた。 「めーりん はやくいきなさい」 「じゃおおおん!」 言われた通りに進むめーりん。 振り子が遠ざかったのを確認し、進もうとしたそのときである。 「えいっ」 「じゃぐぼぼぼぼっぼぼ!!?」 奇妙な悲鳴を上げてめーりんは真っ二つになった。 ぱちゅりーは彼女の髪を引っ張り、鎌の餌食にさせたのだ。 「くずなめーりんにはおにあいね!」 そう笑ったとき、ぱちゅりーはめーりんの死骸から輝くものを見つけた。 最初にめーりんが拾ったものである。 「きれいね、これはぱちゅりーのたからものにしてあげるわ」 そう言ってそれを咥えて外に出た。 だが、そこはまたガラス張りの部屋だった。 その奥から慧音が現れる。 「おめでとう、ゆっくりぱちゅりー」 張り付いたような笑顔で笑う。 「そんなことはいいからここからはやくだしてちょうだい!」 「わかったわかった、じゃあその鍵を渡してくれ。外に出るには必要だ」 ぱちゅりーはさっきの輝くものを吐き出す。 宝物がなくなるのは惜しい事だが、命には変えられないと思ったのだ。 「さぁ、出口はこっちだ」 「むきゅ! おねーさんありがとう!」 出て行くぱちゅりーを慧音は冷たい目で見送った。 外ではアナウンスが流れる。 『今回の優勝者はゆっくりぱちゅりーでした~! やはり頭脳派ですから生き残る確立はまりさと半々でしたかねぇ。 めーりんが最後まで生き残っていた事にも驚き! これだからゆっくりCUBEはやめられない! 換金は出口の方でしておりますので予想が当たった方はそちらへどうぞ~』 ■■■ 「むっきゅー! さすがわたしね!」 喜びながら森の中を駆け回るぱちゅりー。 見捨てた饅頭などどうでもよく、今は出られた事の嬉しさに酔いしれていた。 その時まりさの群れがぱちゅりーの前に現れる。 「まりさたち! わたしね! にんげんのわなからだっしゅつできたのよ!」 褒められると思った。 すごいねぱちゅりーとか、どうやったの!?とか言われると思っていた。 「そうだね! まりさたちのなかまをぎせいにしてね!」 「むぎゅ!?」 ぱちゅりーは唖然とした。 なぜ? 見られていたのか? ぱちゅりーは知らない、あれがマジックミラーだという事を。 そして参加者の家族にもそのショーを見せる事を。 「まりさをみごろしにしたぱちゅりーはしんでね!」 「ちね! ゆっくりちね!」 「じごくにおちろ!」 「むぎゅ゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!!!!!!」 パチュリーの悲鳴が、森の中に木霊した。 あとがき。 生存確認。 登場させたゆっくりは全滅させる主義でしたが群れは殺せませんでした。 ゆっくりめーりんのやわらかさは紅美鈴のおっぱいのやわらかさと一緒だと思っています。 一応誤字については以前の後書きにも書きましたが慧音に謝らせました。 ごめんね、何でこんなに言うのかといえば英語の誤字は日本語の誤字よりめっちゃ恥ずかしいからです。 喫茶じゃ書き込めないんだよね そういやスレに報告できたの一回だけなんだよね 恐ろしい。 家庭の事情ですので沖になさらず。 このアフォが書いた作品。 霊夢の怒らせ方 ゆっくりデッドライジング1~3 霊夢のバイト 慧音先生とゆっくり ゆっくりCUBE ゆっくりと男 虐待おねーさん 書いた慧音のムチムチおっぱい:神社バイト このSSに感想を付ける