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「古典部シリーズ」の登場人物 このページでは、小説「古典部シリーズ」の登場人物をまとめます。 目次 「古典部シリーズ」の登場人物神山高校古典部折木 奉太郎(おれき ほうたろう) 福部 里志(ふくべ さとし) 千反田 える(ちたんだ える) 伊原 摩耶花(いばら まやか) 『氷菓』登場人物折木 供恵(おれき ともえ) 森下 (もりした) 大出 (おおいで) 関谷 純(せきたに じゅん) 遠垣内 将司 (とうがいと まさし) 糸魚川 養子(いといがわ ようこ) 『愚者のエンドロール』登場人物まゆこ 名前を入れて下さい あ・た・し♪ L 入須 冬実(いりす ふゆみ) 本郷 真由(ほんごう まゆ) 江波 倉子(えば くらこ) 中城 順哉(なかじょう じゅんや) 羽場 智博(はば ともひろ) 沢木口 美崎(さわきぐち みさき) 海藤 武雄(かいとう たけお) 杉村 二郎(すぎむら じろう) 山西 みどり(やまにし みどり) 瀬之上 真美子(せのうえ まみこ) 勝田 竹男(かつた たけお) 鴻巣 友里(こうのす ゆり) 山内(やまうち) 『クドリャフカの順番』登場人物陸山 宗芳(くがやま むねよし) 田名辺 治朗(たなべ じろう) 湯浅 尚子(ゆあさ しょうこ) 河内 亜也子(こうち あやこ) 折木 供恵(おれき ともえ)(クドリャフカの順番) 遠垣内 将司 (とおがいと まさし)(クドリャフカの順番) 谷 惟之(たに これゆき) 十文字 かほ(じゅうもんじ かほ) 安城 春菜(あんじょう はるな) 沢木口 美崎(さわきぐち みさき)(クドリャフカの順番) 入須 冬実(いりす ふゆみ)(クドリャフカの順番) 羽場 智博(はば ともひろ)(クドリャフカの順番) 鴻巣 友里(こうのす ゆり)(クドリャフカの順番) 吉野 康邦(よしの やすくに) 『遠まわりする雛』登場人物尾道(おみち) 善名 梨絵(ぜんな りえ) 善名 佳代(ぜんな かよ) 柴崎(しばざき) 『連峰は晴れているか』登場人物小木 正清(おぎ まさきよ) 神山高校古典部 折木 奉太郎(おれき ほうたろう) 声優:中村悠一 年齢:15歳(『氷菓』~) 誕生日:4月28日 本編の主人公で語り部兼探偵役 神山高校1年B組所属 「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」をと言う「省エネ主義」を信条にしている。 何事にも極力最小限の力で片付ける。逆に厄介なことは全力で避ける。中学からの親友の里志からは「省エネ」、「灰色の青春」などと揶揄されている。 かなりの洞察力と推理力、また他人の意見を統合する能力に大変長けている。 古典部OGである姉からの手紙がきっかけで、古典部に入ることに。 千反田 えるとは四作目短編集『遠まわりする雛』にて彼女に惹かれている様子が描写されている。アニメ版でも、最終回でそのような描写があった。 苦手な人物は、古典部に入る前は姉の折木供恵のみだったが、その後、千反田える、『愚者のエンドロール』時に入須冬実と徐々に増えていっている。 2年へ進級した『ふたりの距離の概算』においては、えるとの距離は縮まっているような描写はない。 えるの影響か不明だが嗅覚や視覚など物語が進むにつれ鋭敏になっている。 成績は「平均点」 アニメサイトのキャラクター紹介 福部 里志(ふくべ さとし) 声優:阪口大助 年齢:15歳(『氷菓』~) 神山高校1年D組所属 総務委員会、手芸部に所属 中学時代からの奉太郎の親友 いつも何か入っている巾着袋を持っている。 モットーは「ジョークは即興に限る、禍根を残せば嘘になる」。そのためジョークを否定しない場合、それは里志が本気で言っていることになる。 「データベース」を自称しており、あらゆる雑学に長けている。古典部入部後の奉太郎の推理の閃きのきっかけにもなっていたりもする。 「データベースは結論が出せない」が決まり文句。その実、本当に結論がだせないのかは不明。 とにかくテンションが高く、気配り上手。端から見ているといつも幸せそうである。 成績は下。データベースを自称するほど物知りだが、自分の興味のあることには幅広く詳しくなる性格で、学校の勉強には興味がないものと思われる。『遠まわりする雛』の「大罪を犯す」では折木の台詞から赤点をとっていることがわかる。 摩耶花から求愛されているが、いつもはぐらかしている。 『ふたりの距離の概算』ではその求愛を受け、付き合うこととなった。 アニメサイトのキャラクター紹介 千反田 える(ちたんだ える) 声優:佐藤聡美 年齢:不明 当作品のメインヒロイン兼古典部部長 神山高校1年A組所属 「豪農」千反田家の1人娘でその所作も相まってお嬢様と言われる。 女子にしてはそれなりに高い身長に、白い肌の美少女の上誰にでも敬語という性格。奉太郎と初対面した際、奉太郎に「全体の印象から離れて瞳が大きい」と思わせたほど。 自身が不思議に思ったことや、興味を引かれたことがあると「わたし、気になります」という決まり文句と、輝く瞳でその謎や興味に納得するまで周りを巻き込む性格。主に折木が被害を被っているが、彼女の性格が二人の距離を短くしたことは確か。 当然、節度、マナーをわきまえている為、いくら気になったとしても相手に迷惑がかかるようならば身を引く。 成績は優秀。 嗅覚を始め五感が大変鋭く、他の人が気付かないものでも感知する。 アニメサイトのキャラクター紹介 伊原 摩耶花(いばら まやか) 声優:茅野愛衣 年齢:不明 奉太郎と里志の幼馴染 神山高校1年生 漫画研究会及び図書委員会に所属 現在の主要人物で唯一所属クラスが不明な人物。 高校生に似合わない小さな身長に童顔の顔から可愛らしく見えるが毒舌キャラ。 奉太郎とは小・中学校ずっと一緒だったが、特別な関係に発展することはなく、むしろ犬猿の仲である。いわゆる腐れ縁というやつで、顔を合わすと互いに毒を吐く。 『氷菓』内で出会って早くもえるのことを「ちーちゃん」と渾名で呼ぶ。 成績はえると同じく優秀。 幽霊やそういう類に弱い。 里志にはずっと思いをよせているが、いつもはぐらかされている。 『ふたりの距離の概算』ではその求愛を受けてもらい、付き合うこととなった。 山奥にある温泉宿「西山荘」(アニメでは「青山荘」)には二人の従姉妹(善名姉妹)がいる。 アニメサイトのキャラクター紹介 『氷菓』登場人物 折木 供恵(おれき ともえ) 声優:雪野五月 年齢:不明 奉太郎の姉。 文武両道のハイパー女子大3年生で合気道、及び逮捕術の使い手。そのために弟の奉太郎に強制力がある身内。 日本各地どころか「世界が好き」らしく、『氷菓』作中は南アジアをヨーロッパへ西進していた。ラストではサラエヴォにいることが示唆されている。 姿は見えず、会話だけの登場であり、奉太郎に文集「氷菓」にまつわるヒントを出していた。 『氷菓』ラストに奉太郎が供恵へ当てた手紙に「それじゃぁまるで精神操作だ」と書いており、奉太郎が薔薇色の高校生活を送れるように、または「氷菓」の謎を解いてくれるように誘導した風がある。 洞察力、推理力は奉太郎の上を行く。 ベナレス(インド)→ニューデリー(インド首都)→イスタンブール(トルコ)→プリティシュナ(コソボ共和国首都)→サラエヴォ(ボスニア・ヘルツェゴビナ首都)と順調に旅をしていた。が、それなりに厄介ごとに絡まれているらしく現にイスタンブールでは日本領事館に匿ってもらっていると発言。強盗に追われてるらしく、電話の発言では数人倒したらしい。 森下 (もりした) アニメでは未登場。 神山高校体育教諭 奉太郎とえるが地学講義室で初対面をしている時、放課後の見回りに来た教師。 大変大きな声でえるを驚かせていた。 大出 (おおいで) 神山高校教諭 古典部顧問 えるの言葉からしか登場していない。 関谷 純(せきたに じゅん) えるの母の兄に当たる伯父。 えるが幼稚園児のころ(3~5歳)、よくなついて、えるのどんな質問にも答えてくれた。 昔、古典部の文集をたまたま、えるが見つけ、その意味を問われ、渋ったもの、えるに本当のことをいったが泣かせてしまい、その頃の事がえるを古典部入部へと至らせた。 10年前マレーシアへ渡航。7年前に行方不明となり、日本の法律上でもうすぐ故人となる人物であり、そのためえるが「氷菓」の思い出の真相を急いだ理由でもある。 33年前の古典部部長。(アニメでは45年前) 10月の文化祭前にどうしても無理を言って文集の名前を関谷はつけたが、創刊号は作成したのか、どこにあるのかは原作では一切語られていない。 遠垣内 将司 (とうがいと まさし) 声優:置鮎龍太郎 神山高校3年E組 教育界の重鎮、遠垣内家の御曹司。 壁新聞部の部長。 私生活でえると面識がある。 供恵の手紙によって彼がいる壁新聞部の部室を訪れたが赤外線センサーや、消臭剤の臭い、制服の上着を脱いでいることなどから「あることに気付いた」奉太郎が彼を遠まわしに脅迫した結果、文集が発見された。 折木が「気付いた」のは「喫煙」。える達も納得したが、真相は判明していない。 しかし、家族親戚を教育関連に置くものとして自身の喫煙発覚は禁忌に近いことは確かで、彼の異常な警戒態度にも一応説明はつく。 糸魚川 養子(いといがわ ようこ) 声優:小山茉美 上山高校司書教諭(アニメでは嘱託職員) 32年前の古典部部長(アニメでは44年前) 旧姓、「郡山」。「氷菓」第二号序文を執筆した本人。 当時の「氷菓事件」をまさに体験、見聞きした人物。 なぜ関谷純が文集を「氷菓」と名づけたのかは分からないと言った。 『愚者のエンドロール』登場人物 まゆこ 冒頭のケータイにでてくる受取人の名前。もうだめです、無理です、ごめんなさいなどメールで女性に謝っている。 名前を入れて下さい 冒頭のチャットのシーンに出てくるハンドルネーム。様々な人物と接触している事が分かる。 あ・た・し♪という人物と「誰かいないか」などという会話をしていた。。 あ・た・し♪ 冒頭のチャットのシーンに出てくるハンドルネーム。名前を入れてくださいから「先輩」と呼ばれる。 相談を受け、「踊ってくれるやつがいる」と、ある人物を紹介する。 L 冒頭のチャットのシーンに出てくるハンドルネーム。某世界的名探偵ではない。チャット文面から「古典部の誰か」である。 チャット内で2人で会話中、名前を入れてくださいから試写会に誘われる。 入須 冬実(いりす ふゆみ) 声優:ゆかな 神山高校2年F組所属 恋合病院院長入須家のご令嬢。えるとは家ぐるみで付き合いがあり、冒頭でチャットをしていた。 『女帝』の異名を持ち、その理由は「人使いが上手くて荒い。入須の周りの人間はいつしか彼女の手ごまになっている」ことから。その当人は確かに高い人心掌握能力を持ち、頭脳明晰である。 入須はクラス展示には参加しておらず、3週間前から北海道へ。事態の騒動を知ったのは一昨日、つまり夏休み最後の日一週間前である。(この日にチャットで本郷、供恵、えると会話している可能性が高い) 2年F組のクラス展示成功に奔走した本人。 本郷 真由(ほんごう まゆ) 2年F組所属 ビデオ映画の脚本家を務めた。 「誰かに」他薦され、ちょっと漫画を描いた程度の彼女はミステリ映画の脚本を書くことになり、その勉強後、執筆した。 える達が試写会をした時点でなれない執筆のためにダウン。倒れてしまい、脚本が途中の段階になってしまっていた。 江波 倉子(えば くらこ) 声優:悠木碧 2年F組所属 背が低く、肩より上に髪をそろえた少女。 本郷の親友。クラス展示には参加していない。 古典部と2年F組の橋渡し的役割をしていた。 物語ラストに出るテロップ「Why didn t she ask EBA ?」(なぜ江波に頼まなかったのか?)の「EBA」とは彼女のことである。 中城 順哉(なかじょう じゅんや) 声優:近藤孝行 2年F組所属 撮影班所属の助監督。 筋骨隆々で肌は焼けており、髪を短く刈っている。 折木達が面談した「探偵役」志願者の1人目 本郷の密室を犯人は窓から侵入、逃げたとし、窓下の夏草は、5月終わりにロケ地を見に行った本郷が忘れたと決め付け、夏草を刈ってしまえば全てが解決と言った。 しかし館に散っていた友人の目を盗んで窓下まで行くのは不可能に近いという折木の言から却下された。 羽場 智博(はば ともひろ) 声優:阿部敦 2年F組所属 小道具班所属。 眼鏡をかけた中肉中背の男子生徒。 奉太郎達が面談した「探偵役」志願者の2人目 館の中は散った生徒で所謂二重密室になっており、どのルートも通れないと前提、その上で海藤のすぐ上にいた登山部の鴻巣が小道具のザイルで一階までおりて窓をあけ侵入、海藤を殺害後元に戻ったとした。 しかし、羽場はビデオ映画を見ておらず、あの窓のたてつけが非常に悪いことを知らなかった。宙吊り女性が窓をがたがたやってるとこで海藤は何をやっていたのか? ただ突っ立っていただけか?と、トリックとしては弱いと奉太郎に却下された。 沢木口 美崎(さわきぐち みさき) 声優:伊瀬茉莉也 2年F組所属 広報班所属。 奉太郎達が面談した「探偵役」志願者の3人目 髪をシニョンにくくり、お団子状にし、それを3つ頭にくくっている髪型。制服でスカーフは外した出で立ち。 非常にエキセントリック且つ、陽気な性格。 彼女はビデオ映画の設定の全てを覆すホラーへの転向を提案。怪人が登場し、最後には2人ぐらい残ってキスしてエンド。 摩耶花の密室の鍵は?という質問に「別にいいじゃない鍵くらい!」と言ってのけた。 一応検討はしたが、そもそも羽場が愚痴った「血糊」の量が足りなさ過ぎる点で奉太郎に却下。 海藤 武雄(かいとう たけお) 声優:小西克幸 2年F組所属 撮影班所属、役者。 浅黒く焼けた筋肉質の体型の男子。 杉村 二郎(すぎむら じろう) 声優:入野自由 2年F組所属 撮影班所属 眼鏡をかけており、ひょろりとした細長い体型の男子。 山西 みどり(やまにし みどり) 声優:小清水亜美 2年F組所属 撮影班所属 髪を茶色に染めており、よく日に焼けた肌で、頻繁に髪を構う女子。 瀬之上 真美子(せのうえ まみこ) 声優:広橋涼 2年F組所属 撮影班所属 全体的に背が低く、丸い印象をうける女子。 勝田 竹男(かつた たけお) 声優:泰勇気 2年F組所属 撮影班所属、役者 顔立ちが人がよさそうな印象の男子。髪を赤く染めている。 鴻巣 友里(こうのす ゆり) 声優:茅原実里 2年F組所属 撮影班所属、役者 地味な装いで一番背が小さい女子 山内(やまうち) 声優:寺島拓篤 里志の親友。 奉太郎が最後に入須へ結果を告げる前に入ってきた男子生徒。「進級がかかっているんだぞ!」という彼の言から里志はかなり崖っぷちにいることがわかる。 そのまま補習に連れて行かれてしまった。 『クドリャフカの順番』登場人物 陸山 宗芳(くがやま むねよし) 声優:森川智之 神山高校生徒会長。2年生。 一見、ぼさっとしているように見えるが精悍な顔立ちで、爽やかな喋りをする好青年。 文化祭開会宣言をした。 総務委員長の田名部とは友人。 田名辺 治朗(たなべ じろう) 声優:福山潤 神山高校生総務委員会委員長。2年生。 眼鏡をかけた真面目そうな生徒。人の話をよく聞き分け、仕事のできる人。 文化祭期間中は多忙らしくずっと総務委員室に詰めている。 生徒会長の陸山とは友人。 湯浅 尚子(ゆあさ しょうこ) 声優:進藤尚美 2年生。 漫画研究会部長。 眼鏡をかけた温和な性格をしている優しそうな女子。 現在のギスギスした慢研のストッパー的な役割、というかむしろそれを使って慢研を宣伝している。 転校した安城春菜とは友人だった。 河内亜也子とは友人。 河内 亜也子(こうち あやこ) 声優:浅野真澄 2年生。 漫画研究会所属。 「とある昔あった事情」でどこか漫画に対して達観した意見を持っている。 いくつもわかれた慢研のグループのリーダー的存在。取り巻きが何人もいる。 絵の腕は確かで塗りもアマチュア以上。同人活動にも詳しい。 リーダ的な存在といっても取り巻きを優遇したり、他人を差別するようなことは無い。 転校した安城春菜とは友人だった。 折木 供恵(おれき ともえ)(クドリャフカの順番) 声優:雪野五月 年齢:不明 折木奉太郎の姉。 文武両道のハイパー女子大3年生。 カンヤ祭の約一ヶ月前に日本に南米経由で帰国した。入須を出し抜いたり、奉太郎を元気付けたりと色々侮れない女性。 カンヤ祭当日には奉太郎に「お守り」としてインクが出ないペン先割れてる万年筆を上げた。 「暇だったら様子見に行くからー」という言葉通り、えるが生徒会長が書いたポスターを見ながらにやけ、「なるほどー」と呟く供恵らしき人物を目撃している。 奉太郎が店番をしていた部室に供恵が来ると「氷菓」と交換に摩耶花からもらったブローチと交換した。そのかわりに同人漫画「夕べには躯に」を置いていき、「それがアンタの暇つぶしになるかどうかはアンタ次第ね――」などと意味深げな台詞を残して去って行った。 「氷菓」では奉太郎にヒントなど出していたが、今回も「なるほどねー」などと「夕べには骸に」を置いていく等、事件を全て見通している様子。 このシーンで初めて顔が割れた。 遠垣内 将司 (とおがいと まさし)(クドリャフカの順番) 声優:置鮎龍太郎 神山高校3年E組 教育界の重鎮、遠垣内家の御曹司。 元壁新聞部。 私生活でえると面識がある。 3年生のためにカンヤ祭の前にすでに部活は引退している。 後輩のためか、カンヤ祭期間中は部室に居座って作業もしている様子。 古典部を取り上げてくれという、えるの頼みに「公平ではない」という観点から断っている。 「面白いネタ」があれば、取り上げることもないと、えるを励ましている。 谷 惟之(たに これゆき) 声優:川原慶久 神山高校1年D組所属。 囲碁部所属。 里志のクラスメイト。クイズトライアルでの里志の博識さから文化祭期間中なにかと執着し「勝負」を挑んでくる。 里志を「面白い」「期待できる」などと評している。 十文字 かほ(じゅうもんじ かほ) 声優;早見沙織 神山高校1年D組所属。 占い研究部所属。部長。(但しかほ1人) 「荒楠神社」の十文字家の2人いる片方の1人の娘。 長髪の長い黒髪に細いフレームの眼鏡をかけた少女。左目下に泣きほくろがある。 千反田家は春、秋に別の神社に豊穣祈願のため参りするがその関連で知り合う。 えるとは幼い頃からの付き合いで大変親しく互いに性格も分かっており、「える」、「かほさん」と名前で呼び合う。 文化祭中、元気がないえるをみかけ、「気になる」ものを見せ、「気になる?」と問いかけて元気を出させた。 えるのようにお嬢様然としていなく、普通の女子高生。図書室が好きでよくそこにいる。 なぜか同じクラスメイトの福部里志とは喋らない。 安城 春菜(あんじょう はるな) 声優:不明 元神高生で、去年転校、現在引越してしまっていない。 陸山生徒会長、田名部総務委員会委員長、河内、湯浅とは友人・知り合いだった。 沢木口 美崎(さわきぐち みさき)(クドリャフカの順番) 声優:伊瀬茉莉也 2年F組所属 天文部所属。 エキセントリックな性格の女子生徒。 古典部メンバーとは「愚者のエンドロール」の探偵役として面識がある。 今回はお料理研究会主催のワイルド・ファイア(料理コンテスト)に天文部メンバーとして参加。天文部の作った料理を試食して料理研部長曰く「彼岸が見えました」。 入須 冬実(いりす ふゆみ)(クドリャフカの順番) 声優:ゆかな 神山高校2年F組所属 恋合病院院長入須家のご令嬢。 どうやら「奉太郎が説いた本郷の真意」によって作られた「万人の死角」は大繁盛のようで、氷菓を置いてくれるように来たえるに礼を言っている。 文集「氷菓」を置いて欲しいという、えるの申し出を快く且つ効率的にはけるように策を練り、頼んだえるにまで指示を出した。 えるの「頼み方を教えてほしい」という申し出に、長年の付き合いから『ある理由』で躊躇するも入須は心理的・資本的など実用的な人身掌握術を細かく伝授した。 のちにやはり『ある理由』が原因で自分が教えたようにならないから今後使わないほうがいいと、えるに釘を刺している。 文化祭中はクラスの係りや、1人で行動するのがいいのか、ぬいぐるみをみたりなど普通に楽しんでいる様子。 最終的にえるから渡された「氷菓」は全てを売った。 羽場 智博(はば ともひろ)(クドリャフカの順番) 声優:阿部敦 2年F組所属 眼鏡をかけた中肉中背の男子生徒。 「ミステリーに詳しい」ことを自称していたこともあり、カンヤ祭でおきた「十文字事件」の探偵役志願者として謎を解こうと「グローバルアクトクラブ」に里志と同じく張り込んでいた。 鴻巣 友里(こうのす ゆり)(クドリャフカの順番) 声優:茅原実里 2年F組所属 えると摩耶花が会議室脇のポスターと「夕べには骸に」を見比べている時、その後ろを通り過ぎている。 吉野 康邦(よしの やすくに) 声優:吉野裕行 放送部所属兼放送部部長。 無造作な髪に眉毛が濃い印象がある男子。 カンヤ祭中は主に目だった催しを客に伝える放送をしていたが、「十文字事件」にて率先してそれを取り上げるようになった。 主にランダム放送、昼12時には目新しい放送しており、それにえるは「古典部」のことを取り上げてほしいと頼んだところ逆に出てくれと頼まれた。 『遠まわりする雛』登場人物 尾道(おみち) 声優:山崎たくみ 神山高校数学教諭。 生徒に大変厳しく、罵倒することもある。竹の棒を持ち歩いており、激昂すると黒板を叩く。 善名 梨絵(ぜんな りえ) 声優:豊崎愛生 伊原摩耶花の従姉妹。財前村で民宿「青山荘」を営んでいる両親の娘。佳代の姉。 眼鏡を掛けている。 自分の持ち物に名前を書くなど、独占欲が強い。 ラジオ体操にあまりいってなかったり等雑な性格をしている。 妹の佳代には厳しいが姉らしい所も見せている。(アニメ版) 善名 佳代(ぜんな かよ) 声優:小倉唯 伊原摩耶花の従姉妹。財前村で民宿「青山荘」を営んでいる両親の娘。梨絵の妹。 みつあみのツインテールの髪型をしている。 気弱な印象をうけ、自分から要求をしたりしない。 しっかりした性格のようでラジオ体操にも皆勤でいっている。 姉の梨絵からは厳しく当たられることが多いが、姉妹の仲が良いところも見られる。(アニメ版) 柴崎(しばざき) 声優:中 博史 神山高校教頭。 えると奉太郎が推理当ての勝負をしようとしたところ、不信な感じで放送が流れた。 二人はなぜあんな放送をしたのか、それで推理することとなった。 『連峰は晴れているか』登場人物 小木 正清(おぎ まさきよ) 声優:不明 鏑矢中学校の英語教師。 登山家。 鏑矢中学校出身である奉太郎はヘリが飛んできたことから小木が「ヘリが好きだったこと」を思い出すも、同じ里志、摩耶花は知ってはいても「ヘリ好き」とは知らなかった。 雷に三回も打たれたことがあるらしい。 奉太郎の「小木はヘリ好き」というのは入学してすぐの頃、授業中、ヘリが上空を飛んだ際に小木先生が窓に駆け寄って空を見上げ、生徒らに「ヘリが好きなんだ」と言ったエピソードから。しかし自衛隊ヘリの編隊飛行には反応しなかったらしい。 『ふたりの距離の概算』登場人物 『その他』登場人物 とりあえず古典部加筆。随時加筆していきます。 -- shiina (2012-06-08 02 31 26) 氷菓登場人物追加。 -- shiina (2012-06-10 21 49 50) 誤字脱字修正。少し早いけど目次リンク設置。 -- shiina (2012-06-11 02 00 46) 愚者のエンドロール追加。 -- shiina (2012-06-13 21 13 36) 誤字訂正 --michi (2012.06.17) 関谷純の登場人物項相応しくないネタバレ削除。 -- L (2012-06-21 01 50 38) 折木供恵及び愚者のエンドロール登場人物項相応しくないネタバレを削除。 -- L (2012-06-26 08 42 29) 声優追加。遠まわりする雛追加。 -- L (2012-07-05 21 44 06) クドリャフカの順番登場人物追加。 -- L (2012-07-09 17 18 20) クドリャフカの順番にての折木供恵追加。 -- L (2012-07-10 09 48 26) クドリャフカの順番登場人物追加。 -- L (2012-07-16 09 05 09) 折木供恵加筆。安城春菜加筆。沢木口美崎追加。入須冬実追加。羽場智博追加。鴻巣友里追加。吉野康邦追加。柴崎追加。小木追加。 -- ainsworth (2012-09-01 11 26 05) 名前 コメント
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氷菓/HYOUKA キャスト/Cast Character Japanese English 折木 奉太郎(Hotaro Oreki) 中村 悠一 Adam Gibbs 千反田 える(Eru Chitanda) 佐藤 聡美 Madeleine Morris 福部 里志(Satoshi Fukube) 阪口 大助 Dallas Reid 伊原 摩耶花(Mayaka Ibara) 茅野 愛衣 Jill Harris 入須 冬実(Fuyumi Irisu) ゆかな Alexis Tipton 江波 倉子(Kurako Eba) 悠木 碧 Jad Saxton 中城 順哉(Junya Nakajo) 近藤 孝行 Alejandro Saab 羽場 智博(Tomohiro Haba) 阿部 敦 Daman Mills 沢木口 美崎(Misaki Sawakiguchi) 伊瀬 茉莉也 Sarah Wiedenheft 海藤 武雄(Takeo Kaito) 小西 克幸 Ricco Fajardo 杉村 二郎(Jiro Sugimura) 入野 自由 Austin Tindle 山西 みどり(Midori Yamanishi) 小清水 亜美 Tia Ballard 瀬之上 真美子(Mamiko Senoue) 広橋 涼 Brittney Karbowski 勝田 竹男(Takeo Katsuta) 泰 勇気 Aaron Dismuke 鴻巣 友里(Yuri Konosu) 茅原 実里 Megan Shipman 折木 供恵(Tomoe Oreki) ゆきの さつき Caitlin Glass 糸魚川 養子(Yoko Itoigawa) 小山 茉美 Linda Young 遠垣内 将司(Masashi Togaito) 置鮎 龍太郎 Ian Sinclair 田山 和哉(Kazuya Tayama) 岸尾 だいすけ Orion Pitts 尾道(Omichi) 山崎 たくみ Phil Parsons 谷 惟之(Koreyuki Tani) 川原慶久 Micah Solusod 湯浅 尚子(Shoko Yuasa) 進藤 尚美 Dawn M. Bennett 河内 亜也子(Ayako Kochi) 浅野 真澄 Brina Palencia 十文字 かほ(Kaho Jumonji) 早見 沙織 Apphia Yu 田名辺 治朗(Jiro Tanabe) 福山 潤 Dave Trosko 陸山 宗芳(Muneyoshi Kugayama) 森川 智之 Jerry Jewell 善名 梨絵(Rie Zenna) 豊崎 愛生 Alison Viktorin 善名 嘉代(Kayo Zenna) 小倉 唯 Lara Woodhull
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《氷菓の守護者 エヴリエス》 C 光文明 (2) クリーチャー:イニシエート 2500 作者:Raczy_32 フレーバーテキスト ハクエルはこの世界線の光文明の長である。正義ではなく、平等を重んじ、そして長には能力がない。この国では、バニラであることに不利はない。 評価 名前 コメント
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『氷菓』読書会ネタバレまとめ1 同じ話題はなるべくまとめてあります。そのためタイムラインの発言とは時系列が変わっております。 (@Tomatsu_A_Tick) 対応するregion、endregionプラグインが不足しています。対になるようプラグインを配置してください。 午後の部開始 感想など youmoutei 「『氷菓』読書会どうなるのか。わたし、気になります」 air_doku それでは予定の時刻になりましたので、第20回エアミス研読書会(米澤穂信『氷菓』)を始めたいと思います。参加者の皆様は、実施要領( http //t.co/LKSJtG7d )に気をつけて、遠慮なく積極的な発言をお願いします。 #air_mys_ken youmoutei 順次こちらにまとめていきます。→ http //t.co/848jKXfZ tack0023 youmoutei 先に言われたww Prugelkrapfen なにから話せばいいのかわからないので、発言者へのツッコミとかしますねー。 youmoutei tack0023 ふっふっふ。いらっしゃいませ~。 longfish801 (さて、みなさんの『氷菓』への評価はどうでひょうか……) youmoutei Prugelkrapfen まあ、適当によろしくお願いします。 Tomatsu_H_Cool どなたが参加されるのか、わたし、気になります。 tack0023 米澤さんの作品を読んだのは「氷菓」が初めてですが、日常の謎系学園ミステリーとしては恩田陸「六番目の小夜子」以来かなーと思います。 youmoutei longfish801 いらっしゃいませ~。またベタなネタを……と思ったら、もう一つ強引に重ねてあるw longfish801 ふたつ重ねるだけだとオヤジギャグ。もう一工夫してこそ紳士。(`・ω・´) キリッ RT youmouteiいらっしゃいませ~。またベタなネタを……と思ったら、もう一つ強引に重ねてあるw youmoutei Tomatsu_H_Cool いらっしゃいませ~。私も気になります。 tack0023 「氷菓」の評価、どういう展開になるか「わたし、気になります」 longfish801 とりあえず感想を。初読のときは(瞼を細めて遠くをみつめる)ええと、学生運動ってのがいまいち感覚的にぴんと来なくて、えっらい渋いのを読んだナーと思った覚えが。 Prugelkrapfen 読書会が気になりますで飽和 youmoutei 何度かツイートしてますが、『愚者のエンドロール』から先に読みました(←)。そちらに比べると『氷菓』は地味ですが、面白かったですね。 mikio_at_ikarum 僕も学生運動が主題とはちょっと懐かしい感じ、と思ったんだけど、僕らの七日間戦争では“活気に溢れるアクティブなスタイル”として肯定的に捉えられていたことを考えると、やっぱり2000年代の「古典部」の話なんだなーと思い直したり。 youmoutei mikio_at_ikarum いらっしゃいませ~。『僕らの七日間戦争』ってそんなでしったけ(未読でした)。 youmoutei もともとのレーベルを考えると、結構意外ですよね。ちょっと驚きました。 RT longfish801 //ええと、学生運動ってのがいまいち感覚的にぴんと来なくて、えっらい渋いのを読んだナーと思った覚えが。 mikio_at_ikarum youmoutei 小説版で、塾講師であるメインメンバーの父親の一人が、かつて学生運動のメンバーだったという設定なのですが、子供達に理解を示す大人として描かれています。うがった見方をすれば、学生運動の“バラ色”の部分を子供達に重ねているのかなと。 mikio_at_ikarum ちとテーマからはずれてるけどw でも、氷菓で学生運動をあのようにとらえた上で、古典部メンバーの成長につなげていくのは巧みだなあと思いました。 tack0023 最初は語り手の折木の冷めたキャラクターにあまり良い印象を持っていなかったので最後まで飽きずに読めるか不安でした tack0023 前半は日常の謎の解明、後半は「氷菓」の真相の究明と言うコンセプトで、それにプラスして序盤と終盤にかけて奉太郎の心境が徐々に変化していくのが良いと思いました。 youmoutei エピソードの積み重ねで人間関係の変化をうまく描いてあるのがいいですね。 RT tack0023 前半は日常の謎の解明、後半は「氷菓」の真相の究明と言うコンセプトで、それにプラスして序盤と終盤にかけて奉太郎の心境が徐々に変化していくのが良いと思いました。 longfish801 そうそう、薔薇色もちょっといいかなと思い始めた折木が、事件に隠された関谷の想いを知って心境が変わるところなんか、アニメを観て初めて「あ、そういう話だったんだ」と感心しました。RT tack0023 前半は日常の謎の解明、後半は「氷菓」の真相の究明と言う Prugelkrapfen もうもふていさんが『愚者のエンドロール』についても言及していたので少し。『氷菓』も『愚者のエンドロール』も、『毒入りチョコレート事件』の影響を強く受けています。『氷菓』で折木が推理するまでの流れは、まさに毒チョコと同じですし。 meter_k_second *古典*部だから古典ミステリのオマージュを入れてくるのでしょうか? RT Prugelkrapfen 『氷菓』も『愚者のエンドロール』も、『毒入りチョコレート事件』の影響を強く受けています。 Prugelkrapfen meter_k_second どうだったでしょうかね、ちょっと資料あさります。ただ、作者の趣味によるところが大きいみたいです。『氷菓』は資料漁りから推理する『六の宮の姫君』にも強く影響を受けているそうで。 Prugelkrapfen ちなみに、古典、という話で言うのなら、『クドリャフカの順番』でまやかが直面するいざこざこそ、その問題ではないか、と。 カンヤ祭 meter_k_second カンヤ祭の由来って叙述トリックの逆になってますよね。読者にとっては*一目瞭然*なのに、登場人物は気付かないという。 youmoutei meter_k_second いらっしゃいませ~。あれは一目瞭然でしたか? Tomatsu_H_Cool 「カンヤ」はわかりませんでしたね……昨日、再読したんですが完全に忘れてました。 longfish801 全然気づいてなかった私。(´・ω・`)ショボンヌ RT meter_k_second カンヤ祭の由来って叙述トリックの逆になってますよね。読者にとっては*一目瞭然*なのに、登場人物は気付かないという。 meter_k_second youmoutei あれを最初、セキヤと読んでしまったもので、「ああ、カンヤね」と気づきました。 youmoutei ええ~? 私もそう読んだんですが、気づきませんでしたw RT meter_k_second あれを最初、セキヤと読んでしまったもので、「ああ、カンヤね」と気づきました。 meter_k_second 人に渾名を付けるとき、私の回りだと音読みにする習慣があったもので。有職読みという訳ではないのですが。RT youmoutei ええ~? 私もそう読んだんですが、気づきませんでしたw youmoutei ああ、なるほどです。 RT meter_k_second 人に渾名を付けるとき// Tomatsu_H_Cool 自分の場合、初出の時に仮名が振られていたせいかせきたに以外の読みが浮かびませんでしたねー。 RT youmoutei ああ、なるほどです。 RT meter_k_second 人に渾名を付けるとき// tack0023 mikio_at_ikarum 「言葉遊び」と言う言葉でもしやと思ったらそれで正解でした(←ネタバレでしょうか?) 「氷菓」 mikio_at_ikarum (個人的にはみなさんが“氷菓”の意味を知ったときにどんなリアクションをしたのかが気になる……) youmoutei 私はちょっとイレギュラーだったので、コメントしづらいw RT mikio_at_ikarum(個人的にはみなさんが“氷菓”の意味を知ったときにどんなリアクションをしたのかが気になる……) Prugelkrapfen ただいまー!いまから読書会参戦するよー longfish801 (十年以上も前のことなんて覚えてへんわ!) RT mikio_at_ikarum(個人的にはみなさんが“氷菓”の意味を知ったときにどんなリアクションをしたのかが気になる……) youmoutei ぶっちゃけ、“氷菓”の意味を知ってから『氷菓』を読んだので、それまでの経緯を踏まえて「ああ、なるほど」という感じでした。 mikio_at_ikarum tack0023 僕ももしやとは思っていたんですが……それでも真相を語られた時は、「榊原郁恵じゃねーか!」と叫ばざるをえませんでした…… youmoutei mikio_at_ikarum ちょwww それおっさんにしか通じないw longfish801 あの……すいません……本当にわかりません……わたし、気になります。RT youmoutei ちょwww それおっさんにしか通じないw youmoutei longfish801 これでどうでしょう? つ http //t.co/RT1SEGHx mikio_at_ikarum longfish801 (脱線ばかりですいません) 夏のお嬢さんという往年の名曲がありまして…… longfish801 youmoutei mikio_at_ikarum ああ! はい! わかりました(笑)。 0ALA そういえば氷菓ってああいう意味だったなぁ(読書会を横目で見ながら) アニメ longfish801 再読をしたら、いや~、アニメ効果絶大。ことごとくセリフがすべて声優さんの声で再生されました。あと初読時はそれほど気にしてなかった、いろいろなタイプの文章を切り貼りしてとりこむところに味があるなと。 meter_k_second アニメのえると摩耶花は原文からだいぶ膨らませてますよね。画と声の効果は絶大です。 RT longfish801 再読をしたら、いや~、アニメ効果絶大。ことごとくセリフがすべて声優さんの声で再生されました。 longfish801 千反田家の検討会に参加した摩耶花の服装が、小説では学校の制服だと知ったとき「このスタッフなら大丈夫……!」と思いました。RT meter_k_second アニメのえると摩耶花は原文からだいぶ膨らませてますよね。画と声の効果は絶大です。 tack0023 え!?「氷菓」って2001年刊行!?今知ってビックリした longfish801 そうそう、小説ではえるの成績がトップクラスになっていて、再読時にちょっと意外に思いました。なんとなくアニメのほうで不思議ちゃんなイメージが強化されていたので……。 Prugelkrapfen キャラ萌え推しになると、どうしても原作とのずれが生じますね。えるはふくちゃんより背が高いですし、原作では。// longfish801 そうそう、小説ではえるの成績がトップクラスになっていて、再読時にちょっと意外に思いました。なんとなくアニメのほうで不思議ち meter_k_second アニメのほうでも成績は良さそうだと思ってました。天然不思議ちゃんで成績が良いという例を多々知っているもので。 RT longfish801 そうそう、小説ではえるの成績がトップクラスになっていて、再読時にちょっと意外に思いました。// meter_k_second ちなみに養殖不思議ちゃんはダメな例の方が多いです、経験上。 Prugelkrapfen 読書会、試行錯誤で参加ちう。 mikio_at_ikarum えるの(成績の良さを含めた)能力的なアンバランスさは、後に遠回りする雛で、ほーたろーさんの自己分析と対比される形で、言及されていたような。 longfish801 おお……ぜんぜん覚えていない……。あとで確認してみます、ありがとうございます。 RT mikio_at_ikarum えるの(成績の良さを含めた)能力的なアンバランスさは、後に遠回りする雛で、ほーたろーさんの自己分析と対比される形で、言及されていたような。 meter_k_second えるが「自分に会社経営は向いていない」というシーンもありましたね。 RT mikio_at_ikarum えるの(成績の良さを含めた)能力的なアンバランスさは、後に遠回りする雛で、ほーたろーさんの自己分析と対比される形で、言及されていたような。 Prugelkrapfen 「さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリ」だけれど、アニメだと全体的にほろ苦さはすべてさとしに押し付けられてる印象ですね。原作でも、さとしには「探偵にはなれない」という諦めがついてまわります。 longfish801 まったくですな。RT meter_k_second しかし、摩耶花に求愛され続けている時点でお釣りが来る。 RT Prugelkrapfen「さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリ」だけれど、アニメだと全体的にほろ苦さはすべてさとしに押し付けられてる印象で meter_k_second しかし、摩耶花に求愛され続けている時点でお釣りが来る。 RT Prugelkrapfen「さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリ」だけれど、アニメだと全体的にほろ苦さはすべてさとしに押し付けられてる印象ですね。 Prugelkrapfen 手作りチョコレート事件… RT meter_k_second しかし、摩耶花に求愛され続けている時点でお釣りが来る。 RT 「さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリ」だけれど、アニメだと全体的にほろ苦さはすべてさとしに押し付けられてる印象ですね。 longfish801 そういえば、えるの対人能力がよくわからないなと。いまアニメの『クドリャフカの順番』ではかなり挙動不審で人に頼み事をするのが苦手そうなのに、なぜ奉太郎や里志には一緒に謎を考えましょうと頼むことができたのか。 longfish801 要するに、好奇心を刺激されたことには誰でも巻き込むけれど、それ以外のことで面と向かって人に迷惑かもしれないことを頼むのは苦手なのかな……と。 Prugelkrapfen 夏休みまで部活一緒なら流石に打ち解けるのでは。RT longfish801そういえば、えるの対人能力がよくわからないなと。いまアニメの『クドリャフカの順番』ではかなり挙動不審で人に頼み事をするのが苦手そうなのに、なぜ奉太郎や里志には一緒に謎を考えましょうと頼 longfish801 ああ、いや、地学教室で奉太郎が初めて(正確には二度目)えると出会ったときのことです。RT Prugelkrapfen 夏休みまで部活一緒なら流石に打ち解けるのでは。 『氷菓』と学園ミステリ youmoutei longfish801 ところで杉本さんは刊行当時にお読みになったようですが、当時は日常の謎+学園ミステリって珍しくありませんでした? longfish801 youmoutei そうですね、2001年だとメフィスト賞がぶいぶい言わせていたイメージが。 youmoutei longfish801 いやその前も、日常の謎+学園ミステリをはっきり前面に出した作品はあんまりなかったような……。 longfish801 Wikipediaによると2001年に舞城王太郎がデビュー、2002年に西尾維新がデビュー、2003年に「ファウスト」創刊。ライトノベルの勢いが盛んになってきた(ガイドブックがたくさんでた)のが2005年頃でしたっけ。 youmoutei 高校を舞台にした日常の謎っぽい(詳しく思い出せないので違うかも)作品といえば、加納朋子『ガラスの麒麟』と若竹七海『スクランブル』くらいしか思い出せなくて……。どっちもあんまり「学園ミステリ」って感じじゃないんですよね。 longfish801 ここを見ても、高校が舞台の作品ってあまりないですね。【ゼロ年代ライトノベル系ミステリ注目作品リスト 2001年度 http //t.co/gj3Glj4I 】 longfish801 (ああ! 光原百合『遠い約束』の表紙がすっごく恥ずかしくて買うのをためらった覚えがあるのに……この数年後には平気であんな本でもこんな本でも買えるくらい汚れてしまって……) mikio_at_ikarum 89年「空飛ぶ馬」91年「僕のミステリな日常」94年頃~?「ルピナス探偵団シリーズ連載」02年「青空の卵」参考までに。どれも「学園日常ミステリ」ではないですなあ。 youmoutei longfish801 mikio_at_ikarum その辺考えると、『氷菓』はかなり新しいところを狙った作品なのかな、と思います。 tack0023 longfish801 air_doku 有川浩さんも2003年デビューです mikio_at_ikarum youmoutei 言われてみるとそうですねえ。 longfish801 何気に新しい時代が始まっていたんですねえ……。RT youmoutei その辺考えると、『氷菓』はかなり新しいところを狙った作品なのかな、と思います。 tack0023 youmoutei 僕は恩田陸「6番目の小夜子」、東川篤哉「放課後はミステリーとともに」が思い浮かびました。後者は事件が起こってるのと必ずしも校内でないので若干違うかもしれませんが。 Prugelkrapfen 『六番目の小夜子』は、米澤先生が作家を志すきっかけとなった本だそうで。//tack0023 youmoutei 僕は恩田陸「6番目の小夜子」、東川篤哉「放課後はミステリーとともに」が思い浮かびました。後者は事件が起こってるのと必ずしも校内でな youmoutei tack0023 『放課後はミステリーとともに』は『氷菓』以後ですからねえ。『六番目の小夜子』は実は未読なので、ちょっとよくわかりませんw youmoutei かなり地味に、ではあるかもしれませんがw RT longfish801 何気に新しい時代が始まっていたんですねえ……。RT youmoutei その辺考えると、『氷菓』はかなり新しいところを狙った作品なのかな、と思います。 Prugelkrapfen これからはラノベ青春ミステリの時代だ、と作者は読んでたようですが、早すぎましたね… // youmoutei かなり地味に、ではあるかもしれませんがw RT longfish801 何気に新しい時代が始まっていたんですねえ……。RT youmoutei その youmoutei すごく戦略的に書かれてる感じはしますね。長篇の体裁になってるところなんかも。 RT Prugelkrapfen これからはラノベ青春ミステリの時代だ、と作者は読んでたようですが、早すぎましたね… // Prugelkrapfen もともと大学生設定だったのを高校生にしたりする程度には投稿さきは意識してたそうで。 youmoutei すごく戦略的に書かれてる感じはしますね。長篇の体裁になってるところなんかも。 RT これからはラノベ青春ミステリの時代だ、と作者は読んでたようで longfish801 ああ、大学生設定なら納得のネタですね。でも、高校生にしたことで青春のほろ苦さは強まったかもしれない。RT Prugelkrapfen もともと大学生設定だったのを高校生にしたりする程度には投稿さきは意識してたそうで。 youmoutei なるほどです。面白いですね。 RT Pruggelkrapfen もともと大学生設定だったのを高校生にしたりする程度には投稿さきは意識してたそうで。// 個別に Prugelkrapfen 読み込みのために付箋貼りまくり。右のはなゆたつさんから頂いた初版。 http //t.co/fbsHZyuH longfish801 折木は柔道部員みたいな、ガタイが良くて寡黙なイメージがあったんですが、この角川スニーカー文庫版の表紙イラストから影響されたのかもしれない……。RT Prugelkrapfen 右のはなゆたつさんから頂いた初版。 http //t.co/SKTJRsJz youmoutei むむ、それはw RT longfish801 折木は柔道部員みたいな、ガタイが良くて寡黙なイメージがあったんですが、この角川スニーカー文庫版の表紙イラストから影響されたのかもしれない……。RT Prugelkrapfen 右のはなゆたつさんから頂いた初版。 mikio_at_ikarum そう言えば、氷菓について毒チョコとの関連性について言及される方がしばしば見受けられるのですが、どの辺にそういったところを感じるのかなーとちょっとお聞きしたいです。僕自身もバークリーっぽさを感じることはあるのですが。 Prugelkrapfen 感じるというか作者本人がそうコメントされていて。推論に推論を重ねるだけでなく、その前の推論や情報を生かした形といいますか。//mikio_at_ikarum そう言えば、氷菓について毒チョコとの関連性について言及される方がしばしば見受けられるのですが、どの辺 mikio_at_ikarum Prugelkrapfen なるほど。確かに推論云々というより情報を積み上げることに時間をかけていますよね>氷菓にまつわる謎 Prugelkrapfen うゆーさんお得意のよねぽ蘊蓄炸裂 tack0023 ところで読書会ツイートはふぁぼっても問題無いですか? youmoutei tack0023 ふぁぼっても問題ないですよ。 mikio_at_ikarum しかし「告白でもするつもりか」と言ってえるにうなずかれて取り乱すほーたろーさんかわいいなあw tack0023 しかし、それにしても11年も前に書かれてた作品だったとは… when_we_cry こんにちは~。80年代にリアルで「斗争勝利」とか、ガリ版を切ってたヒトですw この本の主題、とっても「よくあること」でした(遠い目) youmoutei when_we_cry いらっしゃいませ~。やってらっしゃいましたか、なるほど。 longfish801 おおお。リアリティのある話でしたか……。RT when_we_cry こんにちは~。80年代にリアルで「斗争勝利」とか、ガリ版を切ってたヒトですw この本の主題、とっても「よくあること」でした(遠い目) reiko_0125 昼寝落ちしてた。読書会をロムるか。 when_we_cry 大学生だと「自分で選んだ」感じで悲劇性薄れますしね。QT longfish801 ああ、大学生設定なら納得のネタですね。でも、高校生にしたことで青春のほろ苦さは強まったかもしれない。RT Prugelkrapfen もともと大学生設定だったのを高校生にしたり youmoutei ああ、そういう感じのところはありますね、確かに。 RT when_we_cry 大学生だと「自分で選んだ」感じで悲劇性薄れますしね。// longfish801 うーん、正直この『氷菓』以外の小説だと学生運動って「あの頃の若者は熱かった! 日本中がエネルギーにあふれていた!」とか、あるいは内ゲバとかに至ったことをネガティブに書くかの2つしかイメージが無いからなあ。 mikio_at_ikarum TLみながら5章までよむ。当初提示された「日常の謎」は正直あっさりしすぎだよなーと、初読時にも思ったけれど、全体の構成としてみれば活きてくるなあ。 meter_k_second 序盤の「日常の謎」は伏線を逆算して作ったような印象がありますね。 youmoutei 後への伏線がしっかり張ってあるところがうまいですね。 RT mikio_at_ikarum TLみながら5章までよむ。当初提示された「日常の謎」は正直あっさりしすぎだよなーと、初読時にも思ったけれど、全体の構成としてみれば活きてくるなあ。 youmoutei 何かMKSuzukiさんとかぶった感がw 折木姉 tack0023 折木供恵がどういう人物なのか「わたし。気になります」 Prugelkrapfen 『氷菓』で登場したとある人物が『愚者のエンドロール』でも出てくるのでぜひっ!(ステマ youmoutei あれ? 誰のことでしたっけ……と書いて思い出しましたw RT Prugelkrapfen 『氷菓』で登場したとある人物が『愚者のエンドロール』でも出てくるのでぜひっ!(ステマ tack0023 「海外旅行が好きな奉太郎の姉」位しか分からないんですが。 youmoutei tack0023 とりあえず『愚者のエンドロール』を読んでみると、また新たな(?)一面が。 Prugelkrapfen いや、謎めいた キャラのままですよ、ずっと。ただ、ほうたるよりずっと先の真実が見えているようなひとですね。// tack0023「海外旅行が好きな奉太郎の姉」位しか分からないんですが。" Tomatsu_H_Cool 再読してみたら、存外若くてびっくりしました。 RT tack0023 折木供恵がどういう人物なのか「わたし。気になります」 tack0023 youmoutei 探してみます。 meter_k_second 折木姉がユーゴスラヴィアに行ったのも『さよなら妖精』の伏線だったのか……米澤先生の興味的な意味で。 Prugelkrapfen その線はありうるでしょうね、『さよなら妖精』は古典部シリーズとはるはずだったものですから。ラストも「弓道場」ですし。//meter_k_second折木姉がユーゴスラヴィアに行ったのも『さよなら妖精』の伏線だったのか……米澤先生の興味的な意味で。 Prugelkrapfen ほうたるの独白、「結局里志は仮説を立てられなかった。仕方のないところだろう、もともとやつには期待していなかった。」はあまりにも手痛い。 Prugelkrapfen 折木姉の「それに、そんなに悪い部活じゃないわ。なんといっても秋がいい。」 がなんとも……。それは古典部との関わりの問題を踏まえているのか…。 youmoutei そういう話じゃないんですか? それとも何か裏が……gkbr RT prugelkrapfen 折木姉の「それに、そんなに悪い部活じゃないわ。なんといっても秋がいい。」 がなんとも……。それは古典部との関わりの問題を踏まえているのか…。 Prugelkrapfen あの姉ならすべてを把握していてもおかしくないでしょう…//youmoutei そういう話じゃないんですか? それとも何か裏が……gkbr RT prugelkrapfen 折木姉の「それに、そんなに悪い部活じゃないわ。なんといっても秋がいい。」 がなんとも youmoutei いや、まだ私は夏休み(『愚者』)までなので……。 RT Prugelkrapfen あの姉ならすべてを把握していてもおかしくないでしょう…// when_we_cry シリーズ中「古典部」という部活名がこれほど意味を持ってる作品もないでしょうね。 QT Prugelkrapfen 折木姉の「それに、そんなに悪い部活じゃないわ。なんといっても秋がいい。」 がなんとも……。それは古典部との関わりの問題を踏まえているのか…。 スコンブ youmoutei それは「スコンブ」に語呂が似ているという意味で(違) RT when_we_cry シリーズ中「古典部」という部活名がこれほど意味を持ってる作品もないでしょうね。// mikio_at_ikarum [遅報]氷菓は名作 (読み終わったらしい) when_we_cry 青春は酸っぱく噛み締めるものです( --)ノ (違) RT youmoutei それは「スコンブ」に語呂が似ているという意味で(違) RT when_we_cry シリーズ中「古典部」という部活名がこれほど意味を持ってる作品もないでしょうね。// youmoutei だれうまwww RT when_we_cry 青春は酸っぱく噛み締めるものです( --)ノ (違) RT youmoutei それは「スコンブ」に語呂が似ているという意味で(違) RT when_we_cry シリーズ中「古典部」という部活名が// mikio_at_ikarum 空飛ぶ馬といい、氷菓といい ほんわかした謎だけ追っていればいいのになんで日常の裏に潜むくろぐろとした悪意を探る方向に動いてしまうんですか! 日常ミステリって言ったじゃないですかー! やだー! Prugelkrapfen いや、その真相が描きたかったそうなんですけどねw RT mikio_at_ikarum 空飛ぶ馬といい、氷菓といい ほんわかした謎だけ追っていればいいのになんで日常の裏に潜むくろぐろとした悪意を探る方向に動いてしまうんですか! 日常ミステリって言ったじゃな mikio_at_ikarum Prugelkrapfen もちろんそれが読みたいんですけどねw Prugelkrapfen うぁー名言がでたのでリツイートしたいぞ、読書会w mikio_at_ikarum 悪意と希望をきっちり書ききった上で、日常ミステリとして完結してるところが本当はんぱないんだよなあ……ううう…… when_we_cry そのあたりホント名作ですよね~☆ RT mikio_at_ikarum 悪意と希望をきっちり書ききった上で、日常ミステリとして完結してるところが本当はんぱないんだよなあ……ううう…… longfish801 そろそろ「このミステリは女の子の可愛さをお楽しみ頂くため邪魔にならない程度の差し障りのない日常の謎をお楽しみいただく作品です」という但し書きのある小説がでてきてもいいころ。 Prugelkrapfen そんなみすてり、くそくらえですぅ tack0023 巧い RT when_we_cry air_doku 青春は酸っぱく噛み締めるものです( --)ノ (違) RT youmoutei それは「スコンブ」に語呂が似ているという意味で(違) hako_shit 読書会… Prugelkrapfen 参加すればいいじゃにゃい! RT hako_shit 読書会… hako_shit 覚えてないのと参加の仕方もよくわかんないのと本の感想は面白かったで完結してしまう人間なのとで… RT Prugelkrapfen 参加すればいいじゃにゃい! RT hako_shit 読書会… えるの心理 longfish801 あ、再読時に疑問を感じたことをもうひとつ思いだしました。喫茶店で謎解きを頼まれたとき、里志や伊原にも頼めばと持ちかけた折木に対し、えるは過去を吹聴してまわる趣味はないと断ったのに、後でなぜ急に気が変わったのか。 youmoutei そこも奉太郎に対してと同じく、信頼が生じた、とか。 RT longfish801 //喫茶店で謎解きを頼まれたとき、里志や伊原にも頼めばと持ちかけた折木に対し、えるは過去を吹聴してまわる趣味はないと断ったのに、後でなぜ急に気が変わったのか。 longfish801 ああ、「誰でも巻き添えにする好奇心の亡者」vs「あまり知らない人に面と向かって頼み事をできない性格」のバランスがとれたのかもしれないですね……。RT youmoutei そこも奉太郎に対してと同じく、信頼が生じた、とか。 longfish801 いまパラパラめくって読み直してたんですが、たぶん、文集をみつけて奉太郎に序文の文章から「時効ってことさ」と言われたことが原因ですかね。 youmoutei ああ、それがありましたか。そうかもしれませんね。 RT longfish801 いまパラパラめくって読み直してたんですが、たぶん、文集をみつけて奉太郎に序文の文章から「時効ってことさ」と言われたことが原因ですかね。 when_we_cry いみじくも、えるちゃんは「古典部」の核心をあらわにした狂言回しな訳ですね。RT longfish801 いまパラパラめくって読み直してたんですが、たぶん、文集をみつけて奉太郎に序文の文章から「時効ってことさ」と言われたことが原因ですかね。 mikio_at_ikarum ほーたろーさんから「二人だけでは手も頭も足りない」と言われて、あっさりオーケーだすんですよねえ。 歴史ミステリ when_we_cry そうそう。どんなに推理が達者でも「これがなきゃ結末に辿りつけない情報」が小出しにされる醍醐味♪ RT Prugelkrapfen 感じるというか作者本人がそうコメントされていて。推論に推論を重ねるだけでなく、その前の推論や情報を生かした形といいますか。// youmoutei そういえば、前半と後半が、木に竹を接いだような形になりそうでいてそうなってない、ところがうまいと思います。 longfish801 えるの視点からすると、関谷叔父の謎がずっと中心にあるわけですね。古典部に入部したことから、ずっと。 RT youmoutei そういえば、前半と後半が、木に竹を接いだような形になりそうでいてそうなってない、ところがうまいと思います。 youmoutei 後半の謎は「歴史ミステリ」であるがゆえに、多少殺伐としていても現在にはさほど深刻な影響を与えないといえますが、逆にいえば現在の高校生の日常からは隔絶しているわけで、そこへの導入としての前半部分がよくできているなあ、と。 when_we_cry なるほど! RT youmoutei 後半の謎は「歴史ミステリ」であるがゆえに、多少殺伐としていても現在にはさほど深刻な影響を与えないといえますが、逆にいえば現在の高校生の日常からは隔絶しているわけで、そこへの導入としての前半部分がよくできているなあ、と。 tack0023 なるほど「歴史ミステリー」か… RT youmoutei 後半の謎は「歴史ミステリ」であるがゆえに、多少殺伐としていても現在にはさほど深刻な影響を与えないといえますが、逆にいえば現在の高校生の日常からは隔絶しているわけで、そこへの導入としての前半部分がよくできているなあ、と longfish801 ああ、なるほど……『さよなら妖精』のような、等身大の日常からセカイへ至るような構造がすでにあったんですね。RT youmoutei 後半の謎は「歴史ミステリ」であるがゆえに、多少殺伐としていても現在にはさほど深刻な影響を与えないといえますが、逆にいえば現在の youmoutei なるほど、『さよなら妖精』はそんな話でしたか(未読)。 RT longfish801 ああ、なるほど……『さよなら妖精』のような、等身大の日常からセカイへ至るような構造がすでにあったんですね。// Prugelkrapfen 歴史ミステリでしょうね。『六の宮の姫君』を読んで、「資料をかき集めることで推理する」という方式に出会ったそうで。また、ちたんださんのおじにとっては 現実 でも、古典部にとっては「日本史の教科書で語られる」 過去 なのですから。 youmoutei 後半の歴史ミステリ仕立ては、「長篇に仕立てる」と「深刻な影響を残す事件を起こさない」という命題を両立させるためのものではないかと思います。そしてそれは、ライトノベルのレーベル向けの戦略かなあ、と。 longfish801 いやー、まあ確かにそうだとしても、渋い。渋すぎる! プラグマティズムを「道具主義」と書くくらい渋い。 RT youmoutei そしてそれは、ライトノベルのレーベル向けの戦略かなあ、と。 youmoutei longfish801 まあ、渋すぎるのは確かですがw 再び感想 longfish801 あと、千反田邸でえるが「自転車、どこに置きました?」と訊いてきたのが微妙に気になってます。いや、これは答えはないでしょうけど(笑)。 youmoutei それはwww RT longfish801 あと、千反田邸でえるが「自転車、どこに置きました?」と訊いてきたのが微妙に気になってます。いや、これは答えはないでしょうけど(笑)。 Prugelkrapfen そこはお嬢様なりの気遣いかとw "youmoutei それはwww RT longfish801 あと、千反田邸でえるが「自転車、どこに置きました?」と訊いてきたのが微妙に気になってます。いや、これは答えはないでしょうけど(笑)。" longfish801 なんとなく、豪農ですから農作業用の大きな機械(コンバインとか)が通るのに邪魔にならないところにとめたか気になった、みたいなことかなと思うんですが……。RT Prugelkrapfen そこはお嬢様なりの気遣いかとw tack0023 折木姉が奉太郎に古典部を薦めた理由を考えてました when_we_cry 単純に「古典は継承されるべき」と考えたのか、それとも奉太郎の変化を促したかったのか…「私、気になります」 RT tack0023 折木姉が奉太郎に古典部を薦めた理由を考えてました tack0023 when_we_cry 僕もそのどちらかかなーと思いました longfish801 ウーン、折木姉は関谷のことを知っていたし、えるがたまたま同じ年に神高へ入学することを知っていたかもしれないわけですね……。RT when_we_cry 単純に「古典は継承されるべき」と考えたのか、それとも奉太郎の変化を促したかったのか…「私、気になります」 Prugelkrapfen longfish801 tack0023 どちらもあるのでしょうが、後者の方が強いのでは?『愚者のエンドロール』での姉の動きをみるに。 when_we_cry RT 89ページ "歴史が変わるかな。わたしは歴史家じゃないから、ifを想像したって悪いことはないよね" て台詞からも、やはりそうかなと。Prugelkrapfen longfish801 tack0023 どちらもあるのでしょうが、後者の方が強いのでは?『愚者のエンドロール』での姉の動きをみるに。 youmoutei いわれてみればそんな台詞が。なるほど。 RT when_we_cry 89ページ "歴史が変わるかな。わたしは歴史家じゃないから、ifを想像したって悪いことはないよね" て台詞からも、やはりそうかなと。// tack0023 そういえばそんな台詞が… RT when_we_cry 89ページ "歴史が変わるかな。わたしは歴史家じゃないから、ifを想像したって悪いことはないよね" て台詞からも、やはりそうかなと。// youmoutei そこのところ、「えるはなぜ古典部に入部したのか」自体も一種の謎に仕立ててあるのがまたうまいですね。 RT longfish801 えるの視点からすると、関谷叔父の謎がずっと中心にあるわけですね。古典部に入部したことから、ずっと。// longfish801 「きっと毎日スコンブが食べられるにちがいありません!(わくわく)」ではなかった、と。RT youmoutei そこのところ、「えるはなぜ古典部に入部したのか」自体も一種の謎に仕立ててあるのがまたうまいですね。 youmoutei どんだけスコンブ好きなんですかwww RT longfish801 「きっと毎日スコンブが食べられるにちがいありません!(わくわく)」ではなかった、と。RT youmoutei そこのところ、「えるはなぜ古典部に入部したのか」// お開き longfish801 ……では、残り十分を切りましたので「千反田える」「伊原摩耶花」「折木奉太郎」いちばんカワイイのは誰だと思うか投票を。 when_we_cry (笑)奉太郎に一票。 RT longfish801 ……では、残り十分を切りましたので「千反田える」「伊原摩耶花」「折木奉太郎」いちばんカワイイのは誰だと思うか投票を。 Prugelkrapfen ふくちゃん派涙目"longfish801 ……では、残り十分を切りましたので「千反田える」「伊原摩耶花」「折木奉太郎」いちばんカワイイのは誰だと思うか投票を。" longfish801 ふくちゃんは摩耶花たんに可愛がられていればいいんです……。 RT Prugelkrapfen ふくちゃん派涙目 longfish801 まあ、やっぱり喫茶店で「告白でもするつもりか」と言ったらえるにうなずかれて焦るホータローですな! RT when_we_cry (笑)奉太郎に一票。 Tomatsu_H_Cool 同じく。 RT when_we_cry(笑)奉太郎に一票。 RT longfish801 ……では、残り十分を切りましたので「千反田える」「伊原摩耶花」「折木奉太郎」いちばんカワイイのは誰だと思うか投票を。 tack0023 千反田えるに1票 RT ongfish801 ……では、残り十分を切りましたので「千反田える」「伊原摩耶花」「折木奉太郎」いちばんカワイイのは誰だと思うか投票を。" youmoutei よねp(ry RT longfish801 ……では、残り十分を切りましたので「千反田える」「伊原摩耶花」「折木奉太郎」いちばんカワイイのは誰だと思うか投票を。 youmoutei というわけで、この辺で昼の部をお開きにしましょうか。 longfish801 初読のときは、超文系な知識の幅広さに「物知りな作家だなあ」と素直に思ったのに、再読時は「ああ、知ってることはなんでも書いてみたいんだな」とちょっと可愛らしく思えたな……俺も年を喰った……。 air_doku それではこの辺で、第20回エアミス研読書会(米澤穂信『氷菓』)を一旦お開きに。参加者の皆様、お疲れ様でした。21 00頃より夜の部を始めますので、参加される方はよろしくお願いします。 #air_mys_ken longfish801 おつかれさまでした~。 when_we_cry 楽しい時間をありがとうございました♪ RT youmoutei というわけで、この辺で昼の部をお開きにしましょうか。 youmoutei 皆さんお疲れ様でした&ありがとうございました~。 Prugelkrapfen おつかれさまでしたー Tomatsu_H_Cool おつかれさまでしたー。 tack0023 お疲れ様でした。初参加でしたが楽しめました(*^_^*) ネタバレまとめ2へ
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アニメ「氷菓」用語集このページでは、アニメ「氷菓」についての用語集についてまとめていきます。 多少のネタバレがあります。また真相や種明かしに関しては反転処置を取らせていただきます。ネタバレを見る場合、自己責任でお願いします 加筆・修正・編集大歓迎。 目次 あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行 ん あ行 安城春菜(あんじょう はるな) 去年神山高校を転校した女子生徒。陸山宗芳と田名辺治朗、湯浅尚子、河内 亜也子とは友人であった。 糸魚川養子(いといがわ ようこ) 神山高校司書教諭。 旧姓「郡山」。古典部文集第二号序文を書いた本人。 44年前の古典部部長。 「氷菓事件」に関わる関谷純の学生運動を直に見た生き証人。 伊原摩耶花(いばら まやか) 2012年4月神山高校入学。鏑矢中学校卒。奉太郎とは小中で9年間クラスメイトの「腐れ縁」だったが高校で初めて別になった。 漫画研究会、図書委員会、古典部の三つを掛け持ちしているが、古典部にはある事件で5月に入部している。 背は低く、童顔で可愛らしく見えないこともないが気が短く大変毒舌。 かなりの責任感の持ち主で、勉強も「分からない自分が許せない」という完璧主義者のため成績も上位。 漫画は真剣に取り組み、ミステリもそこそこ読む。 里志を「ふくちゃん」と呼び、何度か告白をしているもはぐらかされている。 入須冬実(いりす ふゆみ) 2011年4月神山高校入学。恋合病院経営者のご令嬢。2年F組所属。 4名家ならず遠垣内家とも縁が深く、千反田とは子供の頃から家族ぐるみでの知り合い。 人心掌握術に長け、頭脳明晰なだけでなく、「人使いが上手く荒く、いつの間にか彼女の手ごまになっている」らしいことから「女帝」の渾名を持つ。 背は高く、すらりとしていて顔も整っている美少女。その美しさからは冷厳が漂っており、高校生らしからぬ風格を感じさせる。奉太郎は「自衛隊の尉官以上にいそう」と感じている。 3人の探偵役がダメであるとされた時、折木と茶店「一二三」で会合。「こうなると思っていた」、「所詮彼らは器ではなかった」、「君自身の技術を証明したといえる」、「君は特別よ」など、「省エネ主義」である折木の主義に反することを言葉巧みに言い、どうか探偵役になってほしいと頭を下げ、奉太郎を探偵役にすることに成功した。 江波 倉子(えば くらこ) 2011年4月神山高校入学。2年F組所属。本郷の親友。 背が低く、肩より上に髪をそろえた少女。 クラス展示には参加していない。 古典部と2年F組の橋渡し的役割をしていた。 「愚者のエンドロール」の最後に出る副題、「Why didn t she ask EBA ?」(なぜエバに頼まなかったのか?のエバとは彼女の事を指す)。 折木奉太郎(おれき ほうたろう) 主人公兼探偵役。2012年4月神山高校入学。鏑矢中学校卒。1年B組。姉、供恵の強制で古典部に入部。成績は平均。一年中間考査時には350人中175人であった。文系選択希望。 省エネをモットーにし、「やらなくてもいいことならやらない。やらなければならないことは手短に」 本人は無意識なのか、よく相槌に「さいですか」と口癖のように言っている。 趣味は、意外に読書ミステリーは「黄色い背表紙に割りと固い内容」のものもいくつか読んでいる。コーヒーにも一家言あり、浅煎りのすっぱいのが好み。 千反田曰く、推理中は腕を組んで前髪を掴み、焦点がなくなると指摘。 ページトップへ か行 神山高校(かみやまこうこう) 生徒数約1000人の一般的な進学校。 文化系の部活動が盛んで、古典部や水墨画部等、珍しい文化部も多数存在。 10月の文化祭は2012年で54回目を数え、51の団体が出展。俗称は「カンヤ祭」。 制服は男子が詰め襟、女子がセーラー服。 その他に「神山商業高校」が存在していることが示唆されている。 神山市(かみやまし) 中部地方にあると推測される緑豊かな地方都市。高山地帯(神垣内連峰)に近い。 北東部には丘陵地帯(陣出)が広がり、中心部からバスで1時間半の山間には温泉も(財前村)。 旧家名家が多く特に有名なのが荒楠神社の十文字家、書肆百日紅家、豪農千反田家、山持ちの万人橋家。家名の最初の文字がすべて漢数字で桁がひとつずつあがっていくため“桁上がりの四名家”と里志が『氷菓』一話にて提唱した。 カンヤ祭(かんやさい) 神山高校文化祭の俗称。神山高校生徒ならば誰もが使っているし、知っているがその由来は誰も知らない。 里志は当初、「神山高校文化祭」→「神山祭」→「カンヤマ祭」→「カンヤ祭」となったのだろうと言った。 実際、その由来は「氷菓事件」の中心人物、千反田えるの伯父「関谷純」が関係していた。 『カンヤ祭』の由来。種明かしにつき、以下反転処置 45年前の1967年、学校側が学力重視の為に文化祭縮小をしようとしたが、生徒は学生運動で反対、計画はなくなったが運動は過熱、グラウンドで行われたキャンプファイヤーが格技場に燃え移り半壊。首謀者は別にいたが表に出ず、名目上のリーダにされた関谷純は退学を余儀なくされた。上山高校文化祭の略称「カンヤ祭」は英雄の「関谷純」の「関谷祭」の当て字である。しかし「英雄」ではなく「犠牲(いけにえ)」として学校を追われた彼を知っている者や古典部は「カンヤ祭」の呼称を「禁句」としている。 機械仕掛けの殺人(きかいじかけのさつじん) 被害者が部屋に入り鍵を掛けた時点で犯人による罠、及び瞬殺されるようなトリックが仕掛けており、それによって成立する密室殺人のトリックの1つ。 毒ガスであったり、ピアノ線、鍵をかけると発射されるボウガンなど。 九命題(きゅうめいだい) チャンドラーの九命題。 20世紀もっとも有名なハードボイルドな作家と評されたレイモンド・T・チャンドラーが言ったミステリを書くに当たっての命題である。 彼が生み出した「フィリップ・マーロウ」は最も有名な探偵といえる。 1945年に『深夜の告白』にてアカデミー脚本賞を受賞。彼の熱狂的名ファンのことを「チャンドラリアン」という。 チャンドラー九つの命題 1.初めの状況と結末は納得できる理由が必要。 2.殺人と操作方法の技術的な誤りは許されない。 3.登場人物、作品の枠組み、雰囲気は現実的たるべし。 4.作品の筋は緻密につくられ、かつ物語としてのおもしろさが必要。 5.作品の構造は単純に(最後の説明が誰にもわかるように) 6.解決は必然的かつ実現可能なものに。 7.謎解きか暴力的冒険談かどちらかに。 8.犯人は罰を受けねばならない。 9.読者に対してはフェアプレイを(データを隠してはならぬ) 桁上がりの四名家(けたあがりのよんめいか) 神山市にはいくつか名家は存在するが、これは里志の提唱である。荒楠神社の十文字家(あれくすじんじゃのじゅうもんじけ)、書肆百日紅家(しょしさるすべりけ)、豪農千反田家(ごうのうちたんだけ)、山持ちの万人橋家(やまもちのまんにんばしけ)。 桁が1つづつ上がっていく為「桁上がり」の「4名家」である。里志の提唱はさておいても、この4名家に教育界の重鎮、遠垣内家(とおがいと)、病院長入須家(いりすけ)、を合わせて家同士の付き合いがそれなりにあり、初対面であっても親の聞き伝えであったり、「他家の挨拶」で見かけたりと一般人にはあまり縁のない方法で知り合ったりしている。 古典部(こてんぶ) 文化祭で発表する文集「氷菓」が30年以上の伝統を持つ歴史ある部。 ただし3年連続部員ゼロで2012年に入部者がいなければ消滅することになっていた。部の目的は定かではない。 部室は特別棟の4階の角。地学講義室と併用。顧問は大出先生。2年前の部室は生物講義室(真下の3階。現在は壁新聞部部室)だった。 ページトップへ さ行 シャーロック・ホームズ(しゃーろっく・ほーむず) 言わずと知れた推理小説家、コナン・ドイルが生み出した世界的名探偵。 イギリス、ロンドンのベーカー街のアパートの一室を借り、助手ワトソンと謎を解明していくのは有名。 大変に膨大な雑学に富んでおり、初対面のワトソンを靴についている砂の種類、靴の減り具合、ほつれた袖、服の色、疲弊による容貌などからアフガニスタン帰りの医師だね、などと言い当てている。このようにホームズは膨大な雑学、犯罪の知識、化学の知識、犯罪における知識などに事件を照らし合わせ、分析、推理する。またよく消去法を使い推察する。またずば抜けた観察眼と注意力は目を見張る物がある。(何故犬はほえなかったのか?) ホームズは知られていない者にはよくあるひ弱な探偵と映るが、大学時代にボクシングとフェンシングとバリツを極めており、ボクシングはプロ級である。 ただ依頼がなく暇になると壁に向かって拳銃を撃ったり、麻薬に手を出すこともあった。 家族は父、母、兄がおり、兄のマイクロフト・ホームズも弟と同等の推理力を持っていたが、探偵に興味がなく、探偵にはならなかった。 女王陛下からの「ナイト」の称号授与を再三断っている。 象徴される「鹿撃ち帽子にコート」という出で立ちにパイプだが前者の二つは挿絵から派生したものでシャーロックは身に着けていない。(犯人と格闘しづらい為など) ドラマではジェレミー・ブレット等が有名。(出演中他界)。近年では金曜ロードショーにも流れた「シャーロックホームズ」で演じたロバート・ダウニー・Jrが、紳士的な従来のホームズを覆すバトル的な描写をし、ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門)を受賞している。 ちなみにホームズを奉太郎、依頼人をえる、ワトソンを里志、レストレードを摩耶花と当てはめて設定、性格が作られた。 シャーロキアン(しゃーろきあん) 熱狂的なシャーロック・ホームズのファン達のこと。日本にも日本・シャーロック・ホームズ・クラブが存在する。 シリーズを「聖典」とみなし、シリーズを書いたのはワトソンの手記とされているが、それは嘘で、コナン・ドイル自体がゴーストライターであり、ワトソンは実在し、書かせられていたなど、研究する熱狂的ファンである。 叙述トリック(じょじゅつとりっく) ミステリ小説において、文章上の仕掛けによって読者のミスリード(認識を意図的に誤らせる)を誘う手法のこと。 具体的には、登場人物の性別や国籍、事件の発生した時間や場所などを示す記述を意図的に伏せることで、読者の先入観を利用し、誤った解釈を与えることで、読後の衝撃をもたらすテクニックのこと。 例:「男女の叙述トリック」。自分のことを僕、俺など男言葉で会話させる、名前もユニセックス(ユウキとかカオルとかメイなど)、外見、仕草を男性であるかのように書いて、実は女性だった。「いい加減口調を直せ。お前は女なんだからな」→物語終了。 女郎蜘蛛の会(じょろうぐものかい) 里志が奉太郎に言った「神高七不思議その1」。どこかに存在しているかも分からない秘密クラブで、毎年新歓時期に張り出されるポスターの中にメモやノートの切れ端だけで欠員が出たときのみ募集しているという。そこには女郎蜘蛛の会と電話番号、そして教室名のみが記されている。 スコードロン(すこーどろん) 日本国の自衛隊において言えば、空自および陸自と海自の航空部隊の中核となる部隊編制単位のこと。スコードロンとは。英語のスコードロン (Squadron) の訳語のひとつである。 日本国の航空自衛隊において、「航空集団 (Fleet Air Force)」、「航空群 (Fleet Air Wing)」の次に「航空隊 (Squadron)」となり、この「航空隊」が航空自衛隊における「飛行隊」に相当する。(他国は「第○戦術飛行隊など編成の仕方が異なる) 里志が行った「自衛隊がスコードロンで飛んできた」というのは基地から1飛行隊、1部隊丸々飛んできた。と言う意味。 ちなみにスコードロン=編隊と里志はいったが、これは「隊列を組んで飛んできた」(フォーメーション)と言う意味ではなく、上記訳語通り、「部隊単位の意味」でいった。 スコードロンは日本語ではほぼ「編隊」と同じ意味であるためでもある。(1編隊、2編隊、3編隊…)2機編隊を分隊、4機編隊を小隊という。14機編隊(編隊長機含め15機)で1中隊となる。 青山荘(せいざんそう) 伊原の親戚が財前村で営んでいる民宿。現在改装中。伊原の従姉妹の善名姉妹がいる。 本館ではいわくつきの話があるらしい。 近くの宿場街では毎年8月夏祭りをやっている。 関谷純(せきたに じゅん) 千反田えるの伯父にして45年前の古典部部長。 幼稚園児だったえるの質問に何でも答えてくれたが、古典部文集「氷菓」の意味を問われ困り、本当のことを話して泣かしてしまった。 10年前にマレーシアに渡航し、7年前にインドのベンガル地方にて行方不明。日本の法律上あと数ヶ月で「故人」となる人物である。 文集の名付け親でもあり、45年前、関谷純に一体何があったのか探し出すことになる。 ページトップへ た行 千反田える(ちたんだ える) 本作メインヒロイン。2012年4月神山高校入学。印地中学校卒。1年A組。 「一身上の都合」により古典部に入部。そのまま部長へ。 神山市の四名家の1つ、「豪農千反田家」の1人娘。 成績は大変優秀で学年5~6位。理系選択希望。 綺麗な黒髪の長髪に楚々とした物腰、背は高くすらりとしている。目が大きい。視覚だけではなく五感全てが常人より鋭敏。 普段はお嬢様然としておとなしが、興味や好奇心にかられるとそれが解決されるまでその興味の固まりになる。 記憶力が秀でているが、奉太郎のような推理力に欠けている。 口癖は「わたし、気になります」。 料理は非常にうまく、抹茶牛乳が好き。しかしお酒とカフェインに非常に弱く、酔うと笑い上戸になり絡む。そして潰れる。 「氷菓」の最後に出る副題、「The niece of time」(時の姪の「姪」とは彼女の事を指す)。 ページトップへ な行 七つの大罪(ななつのたいざい) 「七つの大罪」はいわゆる罪悪そのものではなく、人間を罪悪に導く要因たりえる感情や特性、欲望であると考えられた。 ここで言う罪悪とはキリスト教概念における「罪(sin)」であり、一般的な罪とは異なる。 大食、強欲、嫉妬、色欲、怠惰、傲慢、憤怒。なお英字表記、ラテン語表記、対応する悪魔、対応する動物もそれぞれ違う。 2008年、バチカンのローマ教皇庁より、「新・七つの大罪」が発表された。またガンジーの七つの大罪というのも存在する。 二十則(にじゅっそく) 推理小説家S・S・ヴァン=ダインの二十則。ノックスの十戒と並んで有名な規則。 1.謎を解くにあたって,読者は探偵と平等の機会を持たなければならない。全ての手がかりは明白に記述されていなければならない。 2.犯人が探偵自身に対して当然用いるもの以外のペテン,あるいはごまかしを,故意に読者に対して弄んではならない。 3.物語に恋愛的な興味を添えてはならない。恋愛を導入することは,純粋に知的な実験を, 筋違いな情緒によって混乱させる。当面の課題は犯人を正義の庭に引き出すことであり,恋に悩む男女を結婚の祭壇に導くことは出来ない。 4.探偵自身,あるいは捜査当局の一員が犯人に豹変してはならない。これは厚顔な詐術でありぴかぴかの一セント銅貨を五ドル金貨だと称して人に与えるのと同然である。 5.犯人は理論的な推理によって決定されなければならない。偶然とか暗合とか,無動機の自供によって決定されてはならない。 6.推理小説には,その中に,探偵が登場しなくてはならない。そして,探偵は探偵しなくては探偵とは言えない。その任務は手がかりを集めて, それによって最後に,第一章で悪行を働いた人物を突き止めることにある。 7.推理小説には死体が絶対に必要である。死体がよく死んでおればおるだけいい。殺人以下の小犯罪では不十分だろう。 8.犯罪の謎は厳密に,自然な方法で解決されなければならない。真相を知るのに瓦占い,コックリさん,読心術,降霊術,水晶占い等々の方法を用いるのは禁忌である。 9.探偵は一人だけ――つまり,推理の主人公は一人だけでなくてはならない。一つの問題を扱うのに,三人四人の探偵時としては探偵の集団の頭脳をもってくるのは興味を分散させ,論理の直截の脈絡を断ち切るばかりでなく,発端からして,自分の頭脳を探偵のそれと取り組ませて, 知能的闘いをする心構えの読者に,不当な利益を与えることになる。 10.犯人だと判明する人物は,物語の中で大なり小なり重要な役割を演じた人物でなくてはならない。 11.作者は使用人――執事,馬丁,部屋男,猟番,料理人等々のごとき――を犯人として選んではならない。それは崇高な問題の論点をごまかすことである。犯罪が召使い風情の下劣な仕事であれば作者は,それを記憶に留めるために,本の形にまでする必要はないからである。 12.いかに多くの殺人が犯されるにしても,犯人は只一人でなくてはならない。もちろん,人は端役の協力者又は共犯者を持っても良い。しかし全責任は一人の人物の双肩にかからねばならない。 13.秘密結社,カモラ党,マフィア党等々は推理小説に持ち込んではならない。 14.殺人の方法とそれを探偵する手段は,合理的で科学的でなくてはならない。また作者の想像の中でのみ総菜する珍奇で,未知の毒物を服用させてはならない。 推理小説の作者は,毒物学的に言えば,薬局方の範囲内にとどまらなくてはならない。 15.問題の真相は,終始一貫して明白でなくてはならぬ。 16.推理小説には,長たらしい説明の章節,脇道にそれた問題についての文学的饒舌,精緻を極めた性格分析,「雰囲気」の過重視があってはならない。 そのような事柄は,犯罪の記録と推理では重要な地位を占めていない。 17.職業的犯罪者に,推理小説中の犯罪の責任を負わせてはならない。押し入りや山賊による犯罪は警察の領分であり, 推理小説の作者は明敏な素人探偵の扱う分野ではない。 18.推理小説中の犯罪は,おしまいになって,事故死とか,自殺になってはならない。 19.推理小説におけるすべての犯罪の動機は,個人的なものでなくてはならない。 20.そして私は,自尊心のある推理小説作家なら誰しも今では使うことに潔しとしないいくつかの手法リストを,ここに掲げる。 それを使うことは作者の無能と独創性の欠如を告白するものである。 イ.犯罪の現場に遺棄されていたシガレットの吸いさしと,容疑者のふかしている銘柄を比較して,犯人の正体を決定すること。 ロ.えせ降霊術で犯人を脅し,自供させること。 ハ.偽の指紋。 ニ.替え玉によるアリバイ。 ホ.犬が吠えないので,侵入者が馴染みの者だと解る。 ヘ.双生児とか,嫌疑は掛けられているが無実な人物と瓜二つの近親者を最後に犯人として取り押さえる。 ト.皮下注射器や即死をもたらす毒薬。 チ.警官が現場に踏み込んだ後での殺人。 リ.言葉の連鎖反応実験による犯人の指摘。 ヌ.最後になって探偵が解読する文字,又は数字による暗号。 ノックスの十戒(のっくすのじゅっかい) ノックスの十戒とは、本格推理小説を制作する上で守ることを推奨された十のルールのこと。 大司教まで取り仕切った聖職者、ロナルド・A・ノックスが1928年に“The Best of Detective Stories of the Year 1928”(邦題『探偵小説十戒』)で発表した、推理小説を書く際のルールである。 大司教退職時はカトリックでは英国第2位の高位聖職者であった。 ノックス自身はフェアプレイにこだわる本格ミステリへの皮肉めいたジョークとして十戒を作成したらしく、後の作品では本格ミステリの殻を破る為に意図的に十戒を破っていることがわかっている。 以下が彼が定めたルールである。 1.犯人は物語の序盤に登場していなければならない。 2.探偵方法に超自然能力を用いてはならない。 3.犯行現場に秘密の抜け穴や扉を作る場合、二つ以上作ってはならない。 (『一つ以上作ってはならない』ともされるが誤訳) 4.常識的にありえない未知の薬物や、一般人の理解しづらい難解な科学技術を事件に適用してはならない。 5.中国人を登場させてはならない(この場合の「中国人」は「超常現象を駆使する人物」を指す)。 6.探偵は偶然や勘によって事件を解決してはならない。 7.探偵自身が犯人であってはならない。ただし犯人に変装するなどの場合は除く 8.探偵は読者に明かしていない手がかりによって事件を解決してはならない。 9.探偵の助手にあたる人物(いわゆる『ワトスン役』)は自らの判断を全て読者に知らせなければならない。 10.双子や一人二役の人物を出す場合、その存在をあらかじめ読者に伝えなければならない。 よく「中国人」で疑問を持つ物が多いが中国人=理解できない雑技をする=超能力という解釈が多い。聖職者であったノックスの先入観もある。 当時の欧米では中国人は神秘的な魔法を使うと信じられていた。 「十戒」を意図的に破ったり、「十戒」の記述を逆手にとったトリックを用いた名作は数多く存在している。 現に古典部シリーズ著者米澤穂信による推理小説『インシテミル』に登場した戒律はノックスの十戒とは異なる(明らかに中国人を登場させてはならないと明記等) ページトップへ は行 パイナップルサンド こげ茶色を貴重にした渋い店内装飾と奉太郎が絶賛するキリマンジャロを出す喫茶店。 店内は音楽も流れておらず、静かな時間が流れている。 店員は壮年を迎えた髭の店長らしきマスターが切り盛りしているようにみられる。 早業殺人(はやわざさつじん) 密室トリックの一種。殺害時間を錯覚させる方法。 密室状態におかれたまだ生きている被害者を目撃者に見せ死んでいるように思わせた後でドアを破るなどして“密室”に入り、その時に目撃者に気がつかれないようにして被害者を殺害する。これによって、被害者は密室状態で殺されていたように錯覚させることができる。 つまり部屋に入った時点では被害者は生きているが、その後に犯人が殺し密室が成立するというもの。だがF組の映画ではそれが不可能だった。 氷菓事件(ひょうかじけん) 古典部文集「氷菓」をめぐった一連の事件のこと。原作にて里志が提唱。他にも「45年前の関谷純の事件」や「45年前の事件」や「英雄関谷純の事件」、「優しい英雄」、「あの事件」など様々な呼称が存在する。 事は、幼稚園児時代の千反田えるの伯父、関谷純の問答の末にその答えが怖くなり、千反田は中学時代思い出し気になりだしたことから。 喫茶店「パイナップルサンド」にて千反田が「これまでの謎を解決してきた奉太郎ならば」、とおもって打ち明けことから始まる。 結果、里志、摩耶花も協力を得て奉太郎が推理、当時の運動をみていた糸魚川養子の話を聞いて千反田は涙を流し真相を掴んだ。 氷菓事件の顛末。種明かしにつき、以下反転処置 1967年、当時の英田校長が学力重視政策を打ち出し、平日5日もある文化祭を週末2日にしようとした。これに学生は反発。(当時は「権力主義者」への反抗という、学生運動の風潮があった)演説会や文科系部活の統一を図る為文化連合を組織したものの、首謀者は前に出ず、当時の関谷純が表のリーダにされた。学校側の話し合いと運動の過熱により、文化祭の縮小計画はなくなった。しかし運動の中でボイコット、グラウンドでのシュプレヒコール、キャンプファイヤーなどが行われ、一部が格議場へ飛び火、消火により半壊した。その責任を問われ、「名目上」のリーダの関谷純は退学させられた。 現在でもなぜ火が飛び火したのかは不明である。 神山高校文化祭の略称「カンヤ祭」は英雄の「関谷純」の「関谷祭」の当て字である。しかし「英雄」ではなく「犠牲(いけにえ)」として学校を追われた彼を知っている者(古典部)は「カンヤ祭」の呼称を「禁句」としている。 関谷純が決めた古典部文集の名前、「氷菓」は英語で「I scream」(私は叫ぶ)。 千反田が「氷菓」の意味を聞いてそのあと伯父は『強くなれ。もしお前が弱かったら悲鳴も上げられなくなる日が来る。そうなったらお前は生きたまま死ぬ』と言われ、それが怖く泣いてしまった。 その後関谷家では葬式が行われ、千反田は後に墓参りをした、らしい。 福部里志(ふくべ さとし) 折木奉太郎の好敵手且つ、親友。2012年4月神山高校入学。鏑矢中学校卒。1年D組。古典部、手芸部、総務委員会の3つのかけもち。 中学時代に『ある災難』にあい、奉太郎と知り合う。 背は低く、遠目には女子のよう。いつも巾着袋を持ち歩いている。 モットーは「ジョークは即興に限る、禍根を残せば嘘になる」。 口癖は「データベースは結論が出せない」 奉太郎曰く「似非粋人」で、サイクリングとシャーロックホームズ(ホームジスト)とアーケードゲームは揺るがない。 伊原から何度も告白を受けているがいつもはぐらかしている。 傍若無人な妹がいる。 古丘町楢窪地区(ふるおかちょうならくぼちく) 神山市から北に二十キロいったところにある町。 「愚者のエンドロール」にて2年F組のクラス展示のビデオ映画のロケ地となったところ。 鉛かなにかの金属が取れるということで最盛期には鉱山が立ち並んでいたが、その後衰退、鉱山が閉山となり今は主要産業がない町である。 楢窪地区は特に鉱山の採掘鉱があったところで、交通は不便だが隆盛を極めた地区。大物演歌歌手も訪れたことがあるらしい。 楢窪そのものは廃村になったが、未だ鉱山関連施設は生きており、営業はしている。日曜にしか使えないのはそのため。2年F組が撮影する際には許可を取った。 ホームジスト(ほーむじすと) シャーロキアンは「シャーロックホームズの熱狂的なファン」に対して、ホームジストは「探偵、推理する者に憧れる者」のことである。 言葉自体は存在しなく、~anは~に所属する人、奉じる人などの意味になり、~istは~する人、~主義者などの意味になる。 著者、米澤穂信は「探偵+主義者」をあわせHolmes - ist と読ませた造語である可能性が高い。 ただ傍評はあり、第十話の「折木」の「お前がどう思ってるかしらんが、俺はお前をもう少し高く買う。なろうと思えばお前はいつか、日本でも指折りのシャーロキアンになれると思う」と発言。そのあと里志は顔を暗くして 「…………憧れるよ」と奉太郎を評している。(ホームジストとして「探偵役」の奉太郎に憧れるという意味である) ちなみに原作では「シャーロキアン」のところが「ホームジスト」であり、そのときの回答は「……それに今の台詞は回答に値するとおもうけれどね」と言っている。 (これは先の奉太郎の「……お前はお前にしか出来ないことがあると思うか」に対する台詞である。=「ホームジストになりたい」=探偵役になりたいという意味) アニメで「ホームジスト」を使わなかった理由として米澤の造語だからというのが有力説である。 ボディートーク(ぼでぃーとーく) 第51回神山高校文化祭にて、漫画研究部にて頒布された同人漫画。大変面白いが「夕べには骸にとどっちを選ぶ?」と問われたら「夕べには骸に」を選ぶと伊原は言っている。 本郷 真由(ほんごう まゆ) 2年F組所属 ビデオ映画の脚本家を務めた。 「誰かに」他薦され、ちょっと漫画を描いた程度の彼女はミステリ映画の脚本を書くことになり、その勉強後、執筆した。 本郷は「ある理由」で脚本の執筆を断念している。 ページトップへ ま行 乱れ髪のお化け(みだれがみのおばけ) 里志が奉太郎に言った「神高七不思議その2」。放課後、6時ぐらいに音楽室にいくと長髪を振り乱し、床から這い出し、血走った目で入ってきたものを見るという。 や行 夕べには骸に(ゆうべにはむくろに) 第51回神山高校文化祭にて、漫画研究部にて頒布された同人漫画。伊原は中学の時にこれを読み、これを傑作としている。 ページトップへ ら行 ページトップへ わ行 ページトップへ ん ページトップへ 用語集、雛形作成。 -- L (2012-06-21 00 07 12) 主要人物四人、及び数個単語追加 -- L (2012-06-21 01 29 05) 第一話~氷菓終了までのものを数個追加。 -- L (2012-06-21 08 40 34) 4話まで数個追加 -- L (2012-06-22 13 55 40) 七つの大罪追加 -- L (2012-06-24 09 04 02) 愚者のエンドロールに関する語句追加 -- L (2012-06-26 22 02 59) シャーロックホームズ関連追加。 -- L (2012-06-29 16 53 08) ページトップリンク設置。 -- L (2012-06-29 19 48 28) 千反田「時の姪」、叙述トリック追加。 -- L (2012-07-03 23 42 04) 数個追加。 -- L (2012-07-16 11 20 04) スコードローン追加。 -- ainsworth (2012-09-01 19 01 37) バレンタインチョコ -- 波瑠日 (2012-09-22 21 44 45) 手が回らん。自由に編集できるんだから勝手にやってくれ。そもそもここ編集者パンプキンっつーやつが真面目に編集してたLっつーのおいだしたのが放置の原因なんだろ?米みるかぎりあとはしらんかってにやれ -- ainsworth (2012-09-23 00 18 40) ちなみに俺の編集はテキトー。誤字脱字いっぱい。ただ項目埋めるだけ。ユーザの声は無視。(だって誰でも編集できるだろ?疑問におもったら自分で編集すればいいだろできねーなら黙れ)おk?文句はLっつーやつを追い出したパンプキンにいえ。 -- ainsworth (2012-09-23 00 23 33) 誤字しかねーw -- 名無しさん (2014-04-13 10 28 48) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/airmysken-wiki/pages/111.html
『氷菓』読書会ネタバレまとめ2 同じ話題はなるべくまとめてあります。そのためタイムラインの発言とは時系列が変わっております。 (@Tomatsu_A_Tick) 対応するregion、endregionプラグインが不足しています。対になるようプラグインを配置してください。 夜の部開始 感想など youmoutei 「『氷菓』読書会ですが、わたし、サッカーも気になります」 air_doku それでは予定の時刻になりましたので、第20回エアミス研読書会(米澤穂信『氷菓』)、夜の部を始めたいと思います。参加者の皆様は、実施要領( http //t.co/LKSJtG7d )に気をつけて、遠慮なく積極的な発言をお願いします。 #air_mys_ken youmoutei まとめはこちらですよ→ http //t.co/848jKXfZ mrmtdich 昼の部休んだので、夜の部に参加します。 okgwa こんばんは。昼の部は参加できませんでしたが、まとめは拝見しました。よろしくお願いします。 youmoutei mrmtdich いらっしゃいませ~。よろしくお願いします。 youmoutei okgwa いらっしゃいませ~。よろしくお願いします。 Prugelkrapfen 夜の部だー!わーい!! mrmtdich えぇと、今昼の部のまとめ確認します。 un774 昼の部、実はずっとROMってました。そんな訳で参加です。 youmoutei Prugelkrapfen いらっしゃい……ましたねw youmoutei un774 いらっしゃいませ~。 steelstealstill 参加します!飲み会中で、なかなか発言できないかもですが……。 youmoutei steelstealstill いらっしゃいませ~。飲み会お疲れ様です。 puiter1 昼の部が時間的に厳しかったので、今参加させていただきます。とりあえずまとめを見てきます youmoutei puiter1 いらっしゃいませ~。よろしくお願いします。 youmoutei そういえば昼の部では個別の謎の話を全然しませんでしたねw Prugelkrapfen とりま、眺めてますです。ときどき、薀蓄を披露するうざいひと担当なのでよろしゅう。 mikio_at_ikarum お昼はどうもでした。夜もまったり参加しますよん youmoutei mikio_at_ikarum よろしくお願いします~。 steelstealstill youmoutei よろしくお願いしますー。 米澤穂信を読んだ男 youmoutei Prugelkrapfen そういえばうゆゅさん、「米澤穂信を読んだ男」の件でまるしゅんさんに無茶ぶりされてませんでしたっけ? 最初の謎の別解とかw Prugelkrapfen まあそれはわたしには無茶なので…わたしの得意な方にはなしを持っていくために、それでかつミステリになるよう、考え中ですRT youmoutei Prugelkrapfen そういえばうゆゅさん、「米澤穂信を読んだ男」の件でまるしゅんさんに無茶ぶ youmoutei 最初の「施錠された教室の謎」は地味に条件が厳しくて、別解は出せそうにないですね。よく考えられてると思います。 Prugelkrapfen つまり「米澤穂信を読んだ男(まるしゅん案)」は無茶だとRT youmoutei 最初の「施錠された教室の謎」は地味に条件が厳しくて、別解は出せそうにないですね。よく考えられてると思います。 youmoutei “犯人”は奉太郎の使った鍵を使えないという条件が厳しいですね。 RT Prugelkrapfen つまり「米澤穂信を読んだ男(まるしゅん案)」は無茶だと// Prugelkrapfen なるほどです…別の謎ならできそうかなあ、と考えてますけどねRT youmoutei “犯人”は奉太郎の使った鍵を使えないという条件が厳しいですね。 RT Prugelkrapfen つまり「米澤穂信を読んだ男(まるしゅん案)」は無茶だと// youmoutei 二つ目の本の謎なら、別の解釈をひねり出す余地がありそうですね。wktk! RT Prugelkrapfen なるほどです…別の謎ならできそうかなあ、と考えてますけどね// Prugelkrapfen (『氷菓』ネタを使う気はさらさらなかったとかまさかそんな…)RT youmoutei 二つ目の本の謎なら、別の解釈をひねり出す余地がありそうですね。wktk! RT Prugelkrapfen なるほどです…別の謎ならできそうかなあ、と考えてますけどね// youmoutei ナ、ナンダッテー RT prugelkrapfen (『氷菓』ネタを使う気はさらさらなかったとかまさかそんな…)// okgwa そこまで信頼できない語り手だったとは! QT un774 奉太郎が鍵を開ける場面は実は妄想だったという解決方法が…いやなんでもない。 youmoutei ちょwww RT un774 奉太郎が鍵を開ける場面は実は妄想だったという解決方法が…いやなんでもない。 RT youmoutei 最初の「施錠された教室の謎」は地味に条件が厳しくて、別解は出せそうにないですね。よく考えられてると思います。 un774 youmoutei okgwa 別解というと、もうこれぐらいしか思いつきませんからねぇ…。 I scream mrmtdich 実は、I screamの意味が分からず、ネットで検索したクチです。 youmoutei なるほど、そんな頃にお読みになったんですね。 RT mrmtdich 実は、I screamの意味が分からず、ネットで検索したクチです。 Prugelkrapfen それは昔の歌謡曲でそんなのがあったので知ってましたwRT mrmtdich 実は、I screamの意味が分からず、ネットで検索したクチです。 youmoutei うゆゅさんおっさん疑惑 RT Prugelkrapfen それは昔の歌謡曲でそんなのがあったので知ってましたw// Prugelkrapfen 授業中に先生が歌ってくれました(しろめRT youmoutei うゆゅさんおっさん疑惑 RT Prugelkrapfen それは昔の歌謡曲でそんなのがあったので知ってましたw// okgwa Prugelkrapfen 今ググったんですが、その歌謡曲って米澤穂信氏の生まれ年の曲なんですね。 Prugelkrapfen ちょww吹いたじゃないですかwRT okgwa Prugelkrapfen 今ググったんですが、その歌謡曲って米澤穂信氏の生まれ年の曲なんですね。 youmoutei ナ、ナンダッテー RT okgwa 今ググったんですが、その歌謡曲って米澤穂信氏の生まれ年の曲なんですね。 puiter1 そんなに昔の歌なんですかRTokgwa 今ググったんですが、その歌謡曲って米澤穂信氏の生まれ年の曲なんですね okgwa 1978年とのことで<例の歌謡曲 ちなみに私は米澤穂信氏とほぼ同世代で、その歌謡曲も知ってはいましたから、一応ピンと来ました。 youmoutei 私が小学生の頃なので……(吐血) RT puiter1 そんなに昔の歌なんですかRTokgwa 今ググったんですが、その歌謡曲って米澤穂信氏の生まれ年の曲なんですね 最初の謎 akita_kia 夜の部、参加させていただきます。よろしくお願いします。 これまでにツイートした「米澤穂信『氷菓』&アニメ版、感想・考察」をトゥギャりました(少し長いですが)。 http //t.co/aJzAJt6a youmoutei 遅くなりましたが、いらっしゃいませ。今拝見してます。 RT akita_kia 夜の部、参加させていただきます。よろしくお願いします。 これまでにツイートした「米澤穂信『氷菓』&アニメ版、感想・考察」をトゥギャりました(少し長いですが)。 puiter1 youmoutei あの謎に対する答えは折木=名探偵の図式を示すつかみとしてうまいと思います。ホームズが依頼人の素性を言い当てる的な感じで。 youmoutei なるほど。確かに最初の謎としてはいい感じですね。 RT puiter1 あの謎に対する答えは折木=名探偵の図式を示すつかみとしてうまいと思います。ホームズが依頼人の素性を言い当てる的な感じで。 Prugelkrapfen 作者曰く、折木は「ホームズ」、えるは「依頼人」ですしRT puiter1 youmoutei あの謎に対する答えは折木=名探偵の図式を示すつかみとしてうまいと思います。ホームズが依頼人の素性を言い当てる的な感じで。 puiter1 米澤さんが言ってたんですか。そういえば、喫茶店のシーンとかそれっぽい感じもありますね RT Prugelkrapfen 作者曰く、折木は「ホームズ」、えるは「依頼人」ですし Prugelkrapfen ですね、ふくちゃん=ワトスン、まやか=レストレード警部RT puiter1 米澤さんが言ってたんですか。そういえば、喫茶店のシーンとかそれっぽい感じもありますね RT Prugelkrapfen 作者曰く、折木は「ホームズ」、えるは「依頼人」で steelstealstill 最初の謎は、千反田えると奉太郎の出会いの場面が巧いと思います。本の謎に関する伏線を折り込みつつ、千反田の記憶力の良さを強調する、印象的な出会いを演出していて……。 Prugelkrapfen 古典部キャラをホームズのキャラに当てはめるのは、『野性時代 米澤穂信特集号』インタビューより(ドヤア puiter1 これがファンの力か… RT prugelkrapfen 古典部キャラをホームズのキャラに当てはめるのは、『野性時代 米澤穂信特集号』インタビューより(ドヤア youmoutei RT puiter1 これがよねぽはいの力か… RT prugelkrapfen 古典部キャラをホームズのキャラに当てはめるのは、『野性時代 米澤穂信特集号』インタビューより(ドヤア Prugelkrapfen puiter1 youmoutei やだなあ、たまたま買ったのですよ当時は。まさかプレミアつくレベルの代物になるとは思ってなかったですけどね。 米澤作品のカップル mrmtdich 『折木 奉太郎×千反田 える』と『小鳩 常悟朗×小佐内 ゆき』。どっちのカップルが好きですか? mrmtdich ん? 「『福部 里志×伊原 摩耶花』のカップルは?」って? あいつらもうひっついてるじゃん。 okgwa 難問ですね。まだ予断を許さないキツネと狼と比べると、ほうたるはもはや完全に捕まってるので見ててほほえましいのはほうたるとえるですかね。 QT mrmtdich 『折木 奉太郎×千反田 える』と『小鳩 常悟朗×小佐内 ゆき』。どっちのカップルが好きですか? Prugelkrapfen おさないさん×こばときゅん 一択ですね(小市民厨 思い入れは正直小市民の方がずっと上ですRT mrmtdich 『折木 奉太郎×千反田 える』と『小鳩 常悟朗×小佐内 ゆき』。どっちのカップルが好きですか? mikio_at_ikarum 優劣はないのです。ずっと見ていたい二人(ニヤニヤ)と、ずっと目が離せない二人(恐怖)なのです。 mrmtdich okgwa 私、米澤せんせの作品で初めて読んだの、『シャルロットだけはぼくのもの』だから、『小鳩×小佐内』ペアの方に先に出会ったんで、私はこっち……。 okgwa なお、えるに関する描写については完全に奉太郎は「信頼できない語り手」なので、えるを疎ましがってるっぽい描写は全部割り引いて読んでます。 youmoutei ああ、なるほど……w RT okgwa なお、えるに関する描写については完全に奉太郎は「信頼できない語り手」なので、えるを疎ましがってるっぽい描写は全部割り引いて読んでます。 Prugelkrapfen その発想はなかったwRT youmoutei ああ、なるほど……w RT okgwa なお、えるに関する描写については完全に奉太郎は「信頼できない語り手」なので、えるを疎ましがってるっぽい描写は全部割り引いて読んでます。 akita_kia アニメ版では客観的な描写な分、奉太郎のえるに対する想いが(視線などで)より前面に出てますね。 RT okgwa なお、えるに関する描写については完全に奉太郎は「信頼できない語り手」なので、えるを疎ましがってるっぽい描写は全部割り引いて読んでます。 mikio_at_ikarum 出会ったときから、ほうたろーさん えるのこと観察し過ぎだもんなあ。 okgwa ミステリと恋愛ものって相似点多いと思っておりまして。例えば恋愛もののクライマックスでよくある「いつから好きだった?」は「いつから犯人と気づいていた?」と同じ構図ですし。 youmoutei それは何だか面白いですね。牧薩次『完全恋愛』(未読)につながりそうな。 RT okgwa ミステリと恋愛ものって相似点多いと思っておりまして。例えば恋愛もののクライマックスでよくある「いつから好きだった?」は「いつから犯人と気づいていた?」と同じ構図ですし。 okgwa おっしゃるように恐らく客観的にはあからさまだと思うんですよね。だから映像化するとそうなる、と。 QT akita_kia アニメ版では客観的な描写な分、奉太郎のえるに対する想いが(視線などで)より前面に出てますね。 okgwa 「目が大きい」など、えるについて極力客観的に描写しようとしてるんですけど、要は「可愛い」の言い換え……に思われる、という。 QT mikio_at_ikarum 出会ったときから、ほうたろーさん えるのこと観察し過ぎだもんなあ。 un774 奉太郎が鍵を開ける場面は実は妄想だったという解決方法が…いやなんでもない。 RT youmoutei 最初の「施錠された教室の謎」は地味に条件が厳しくて、別解は出せそうにないですね。よく考えられてると思います。 okgwa 『完全恋愛』は寡聞にして知りませんでした。読んでみます! QT youmoutei それは何だか面白いですね。牧薩次『完全恋愛』(未読)につながりそうな。 meter_k_second 奉太郎は恋愛に鈍感なのだと思います。ラノベ主人公のテンプレートに忠実というべきか。 mrmtdich 『折木×千反田』は、二人で謎解き装置として機能していて(えるたそが謎を見つけて、ほうたるが解く)、『小鳩×小佐内』は、両方とも一人ずつでも探偵として機能できる(小佐内はん、時々『犯人』にもなりますけどね)。それが、このペアの違い。 meter_k_second アニメ第一話エンディングの奉太郎と里志の会話は「①奉太郎がえるに惚れている」「②奉太郎は①を自覚していない」「里志は①と②に気付いている」と解釈しています。 akita_kia 男子主人公が女子からの好意に鈍感で、自分自身の好意も意識してないというのはラノベに良くあり、特にハーレムものに顕著ですね。 RT meter_k_second 奉太郎は恋愛に鈍感なのだと思います。ラノベ主人公のテンプレートに忠実というべきか。 三つの謎 youmoutei ミステリっぽい話もしてみますか。意図的なのかどうかわかりませんが、前半の三つの謎がそれぞれ方向性(?)が違っていて面白かったですね。 mikio_at_ikarum youmoutei と言いますと? youmoutei mikio_at_ikarum 以前、いわゆる日常の謎を「日常の目立たない謎」・「日常のあからさまな謎」・「日常の『事件』」とする分類をでっち上げたことがあるんですが、奇しくもそういう方向に分かれてるかなあ、と。 youmoutei “謎の発見”に重きを置いた「日常の目立たない謎」(狭義の「日常の謎」?)が二つ目の本の謎、「日常のあからさまな謎」が遠垣内先輩のアレ、“殺人ではない”という以外は一般的なミステリに近い「日常の『事件』」が最初の密室の謎(事件にはなってませんが)という感じで。 puiter1 youmoutei なるほど!言われてみるとそうですね mikio_at_ikarum youmoutei なるほど! 確かに、段階的に事件性(?)が強くなっていってるとは感じてましたが。 mikio_at_ikarum 遠垣内先輩のアレが、物語的なターニングポイントにもなっているんですよね。それまでの二つの事件は「当人にとっては合理的なんだけど結果として不可解にみえる」謎なんだけど、遠垣内先輩の場合は彼の心の動きが問題になっている。 mikio_at_ikarum んでもって、ほうたろーさんが事件に積極的に介入することで、動きが出てくるのもあそこから。少しずつ、うごきはじめているのです。 okgwa youmoutei 最初の謎は十分「事件」だと思います。中から開かないわけで、最初読んだときはゾッとしました。もし奉太郎が来なかったら……。 youmoutei えるの態度もあってあんまり深刻に見えませんが、よく考えるとそういうところがありますよね。 RT okgwa youmoutei 最初の謎は十分「事件」だと思います。中から開かないわけで、最初読んだときはゾッとしました。もし奉太郎が来なかったら……。 okgwa 「謎の深刻度」と「真相の深刻度」とのギャップが味、といいますか。その点、最初の謎と最後の謎の対称性が素晴らしいと思います。 QT youmoutei えるの態度もあってあんまり深刻に見えませんが、よく考えるとそういうところがありますよね。 youmoutei なるほど、それはわかりやすくていいですね。 RT okgwa「謎の深刻度」と「真相の深刻度」とのギャップが味、といいますか。その点、最初の謎と最後の謎の対称性が素晴らしいと思います。// youmoutei 何となく、「日常の謎」という言葉の拡散と軌を一にしているような気がしないでもない、というか。 akita_kia 『愚者』で「ミステリー」に対する意味付けの違いが各人の推理内容の違いに反映されていたのと似ていますね。 RT youmoutei 何となく、「日常の謎」という言葉の拡散と軌を一にしているような気がしないでもない、というか。 youmoutei ああ、確かに似てるところありますね。 RT akita_kia 『愚者』で「ミステリー」に対する意味付けの違いが各人の推理内容の違いに反映されていたのと似ていますね。// okgwa 『インシテミル』とも通じますね。正直ミステリファンのひがみ――と思ってましたが、そのテーマ性を思うと失礼な考えでした…… QT akita_kia 『愚者』で「ミステリー」に対する意味付けの違いが各人の推理内容の違いに反映されていたのと似ていますね。 un774 日常の謎じゃなかったら三番目の謎はこんなことになってそう、と一人で妄想。→金庫の中に死体と凶器 血の匂いを扇風機で逃がす okgwa なるほど、ガジェットの置き換えで成立している(作られている)日常の謎、という。 QT un774 日常の謎じゃなかったら三番目の謎はこんなことになってそう、と一人で妄想。→金庫の中に死体と凶器 血の匂いを扇風機で逃がす youmoutei ああそうか! 目から鱗です。 RT okgwa なるほど、ガジェットの置き換えで成立している(作られている)日常の謎、という。 QT un774 日常の謎じゃなかったら三番目の謎はこんなことになってそう、と一人で妄想。 youmoutei メインの謎に対する四人のアプローチに、何となくそれぞれの性格が表れていたのもよかったですね。 主題について Prugelkrapfen 忘れないうちにとりあえず投下。『氷菓』『愚者のエンドロール』に共通するのですが、先生が書きたかったのは、大勢のひとにたったひとりが潰れてしまうという非情な現実だそうで。 youmoutei ああ、いわれてみれば『愚者』もそうですね。 RT Prugelkrapfen 忘れないうちにとりあえず投下。『氷菓』『愚者のエンドロール』に共通するのですが、先生が書きたかったのは、大勢のひとにたったひとりが潰れてしまうという非情な現実だそうで。 mikio_at_ikarum Prugelkrapfen なるほど。そうした非常な現実を「良くないよ」とか「ダメだよ」とか言わずに、淡々と「非常な現実です」と書くところが米澤先生の半端ないところなんだなあ。 steelstealstill 米澤先生がよく言っている「全能感」というのも、結局は同じことを言っているわけですよね。自分が取るに足らない凡人なのか、それとも何か特別な力があるのか、という。 akita_kia Prugelkrapfen 『愚者のエンドロール』では脚本の子ですか。だからえるが余計に思い入れていたのかもしれないですね。 youmoutei その人のことですが、「だからえるが余計に」というのはなるほどです。 RT akita_kia Prugelkrapfen 『愚者のエンドロール』では脚本の子ですか。だからえるが余計に思い入れていたのかもしれないですね。 さよなら妖精とのつながり mrmtdich 古典部シリーズ作品の中で、『ユーゴスラヴィア』って単語出てきたの、どれだっけ? mrmtdich steelstealstill 『さよなら妖精』が、元々『古典部シリーズ』の一環として書かれる予定だった作品だったことを再確認できた瞬間だったんですが、はて、どこで『ユーゴスラヴィア』という単語出てきただろ? mrmtdich okgwa 只今、確認致しました。 okgwa ユーゴと言いますか、『氷菓』でサラエヴォから手紙来てますよね。 QT mrmtdich 古典部シリーズ作品の中で、『ユーゴスラヴィア』って単語出てきたの、どれだっけ? okgwa 違いました。手紙じゃなくて姉からの電話でした<ユーゴ『氷菓』p. 181 毒チョコとの関連性 puiter1 読書会の途中で抜けるとは、何たる屈辱。しかし、眠い。さようなら akita_kia 千反田邸で集まった時の過去の学生運動に関する会話にも表れてますね。まやかの殴る仕草付きの「ぽかり、とやっちゃった」という台詞とか(笑)。 RT Prugelkrapfen もともと大学生設定だったのを高校生にしたりする程度には投稿さきは意識してたそうで。 steelstealstill youmoutei あれ、高校生同志の会話にしては、かなり真剣に語り合ってますよね。「却下、だね」とか。まあ、千反田にしては洒落にならない問題だったということはあるでしょうが……。 youmoutei それだけ重い内容だということかと。 RT steelstealstill あれ、高校生同志の会話にしては、かなり真剣に語り合ってますよね。「却下、だね」とか。まあ、千反田にしては洒落にならない問題だったということはあるでしょうが……。 akita_kia 千反田邸での検討会が推理合戦の態になってますね。 RT Prugelkrapfen mikio_at_ikarum 氷菓と毒チョコの関連性 youmoutei 『愚者』よりもまんまな形でしたね。 RT akita_kia 千反田邸での検討会が推理合戦の態になってますね。 RT Prugelkrapfen mikio_at_ikarum 氷菓と毒チョコの関連性 sakotis_Sekacz 『愚者』は『探偵映画』(我孫子武丸)に似てるというか…RT youmoutei 『愚者』よりもまんまな形でしたね。 RT akita_kia 千反田邸での検討会が推理合戦の態になってますね。 RT mikio_at_ikarum 氷菓と毒チョコの関連性 mikio_at_ikarum youmoutei akita_kia あの後読み返したんですが、確かにまんまでしたw akita_kia やはり、古典「ミステリー」部だったかw RT mikio_at_ikarum youmoutei akita_kia あの後読み返したんですが、確かにまんまでしたw youmoutei 古式ゆかしくw RT akita_kia やはり、古典「ミステリー」部だったかw RT mikio_at_ikarum youmoutei akita_kia あの後読み返したんですが、確かにまんまでしたw 米澤文体 sakotis_Sekacz 喋り方が独特というか、「今の高校生しゃべんないだろww」って感じではなかったですか?というのが気になるのですが。 youmoutei いらっしゃいませ~(シレッ その辺はちょっとおじさんにはよくわからないというかw RT sakotis_Sekacz 喋り方が独特というか、「今の高校生しゃべんないだろww」って感じではなかったですか?というのが気になるのですが。 okgwa 言われてみると、喋り方と言いますか、普通は高校生ってあんなにロジカルじゃないですよね。 QT sakotis_Sekacz 喋り方が独特というか、「今の高校生しゃべんないだろww」って感じではなかったですか?というのが気になるのですが。 sakotis_Sekacz okgwa 「米澤君、君には米澤文体があるよ」と『さよなら妖精』を出す経緯で東京創元社さんの編集さんに言われたみたいですけどね(ミステリーズでのエッセイより)。進学校の高校生だから、なくもないかも…?w okgwa sakotis_Sekacz 米澤文体! 褒めらてるんですかね、それ。でも、なんとなく分かります。進学校っぽさも、確かにありますねぇ。 youmoutei 文体は何だか特徴ありますね。「軽やかに無視してくれたまえ」が自然に出てきそうな(違)。 RT okgwa sakotis_Sekacz 米澤文体! 褒めらてるんですかね、それ。でも、なんとなく分かります。進学校っぽさも、確かにありますねぇ。 sakotis_Sekacz モデルというのが先生の母校斐太高校です、進学校ですw RT okgwa sakotis_Sekacz 米澤文体! 褒めらてるんですかね、それ。でも、なんとなく分かります。進学校っぽさも、確かにありますねぇ。 okgwa なるほど、ああいうのが普通の環境にいらしたのかも知れないんですね。 QT sakotis_Sekacz モデルというのが先生の母校斐太高校です、進学校ですw okgwa 「米澤文体」の典型例と言えそうなのが、p. 43「不毛です」から「褒めて頂くほどのことでは……」のくだりで、ノリツッコミもこんなにお上品になるのか、という。夫婦漫才やってる自覚がなさそうなのがまた。 sakotis_Sekacz ほんとにお気に召してらっさるのですね、伯爵w youmoutei youmoutei sakotis_Sekacz ぐぬぬ……。(これはまとめから除いておくべきか……) okgwa では、軽やかに無視するとしますw QT youmoutei sakotis_Sekacz ぐぬぬ……。(これはまとめから除いておくべきか……) youmoutei okgwa いえいえ、お気になさらずw 再び感想 akita_kia RT longfish801 そうそう、小説ではえるの成績がトップクラスになっていて、再読時にちょっと意外に思いました。なんとなくアニメのほうで不思議ちゃんなイメージが強化されていたので……。 akita_kia longfish801 えるは学業も含め体系的な知識を得る志向があるとのことで、里志の雑学派とは対照的ですが、さらにその二人の知識主義でも解明には至らないという点で、奉太郎との対照になっているという。 youmoutei 再読してみると、最後の手がかりになってるアレがえらく早い段階で、しかも自然に提示してあったのにうならされました。 akita_kia アレと言いますと? RT youmoutei 再読してみると、最後の手がかりになってるアレがえらく早い段階で、しかも自然に提示してあったのにうならされました。 youmoutei akita_kia 『神山高校五十年の歩み』……の凡例までのことでした。 akita_kia なるほど。関係なさそうな事件で出てきますね。 RT youmoutei akita_kia 『神山高校五十年の歩み』……の凡例までのことでした。 youmoutei akita_kia あと、最初のエピソードでのクラス合同授業の話が後で手がかりとして使われてるのも面白いですね。 akita_kia 連作短篇的な形式を上手く使ってますよね。 RT youmoutei akita_kia あと、最初のエピソードでのクラス合同授業の話が後で手がかりとして使われてるのも面白いですね。 youmoutei akita_kia 構成がよく考えられていて絶妙だなと思います。 okgwa 手がかり提示のうまさと言えば、二つ目の謎でえるの嗅覚がキーになりますが、三つ目の謎では逆にそれが封じられていることがポイントになってるのが上手いと思いました。 akita_kia これもそうですね。 RT okgwa 手がかり提示のうまさと言えば、二つ目の謎でえるの嗅覚がキーになりますが、三つ目の謎では逆にそれが封じられていることがポイントになってるのが上手いと思いました。 お開き youmoutei おっと、そろそろお時間なので、お開きにしましょうか。 air_doku それではこの辺で、第20回エアミス研読書会(米澤穂信『氷菓』)、夜の部をお開きにしたいと思います。参加者の皆様、お疲れ様でした&ありがとうございました。 #air_mys_ken Prugelkrapfen 攪乱させてばっかりですいませんでしたー。お疲れさまでしたー。 okgwa 確かにもうこんな時間。お疲れさまです。「楽しかったですよ。時間を短く感じました」 steelstealstill お疲れさまでしたー! youmoutei サッカーのせいもあってちょっとぐだぐだで申し訳なかったですが、皆様ありがとうございました。 un774 お疲れ様でしたー。なんか一人でわけ分からないこと云っててすみません。 ネタバレまとめ1へ
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氷菓 5. 歴史ある古典部の真実 <帰り道> 里志 奉太郎の推理どおりなら 僕たちのカンヤ祭は 少なくとも一人の高校生活を代償に成り立ってることになるね 里志 でもおどろいたよ 奉太郎 なにがだ 里志 奉太郎が謎解きをしようとしたこと自体にさ 奉太郎 俺も 驚いた 里志 フフ 里志 神高入学以来 奉太郎はいくつか謎解きをしてきたよね なんでそんな面倒な事をやったか理由はわかってる 千反田さんの為だろ 奉太郎 千反田の せいだ 里志 それでもいい だけど今日はちがった 引く事も出来たはずなんだ 奉太郎は 里志 今日謎を解く責任は 僕らの間で4等分されていた 解らないと言って逃げても 誰も何も言わなかったと思うんだよ なのに なんでトイレに篭ってまで回答を見つけようとしたんだい? 里志 あれも千反田さんの為だったの? 奉太郎 いい加減 灰色にも飽きたからな 千反田ときたら エネルギー効率が悪い事この上ない 部長職 文集作り 試験 そして過去の謎解き よく疲れないもんだ お前も伊原もな 奉太郎 無駄の多いやり方してるよ お前らは 里志 まあ そうかもね 奉太郎 でもなあ 隣の芝生は青く見えるもんだ お前らを見てると たまに落ち着かなくなる 俺は落ち着きたい だが それでも俺は 何も面白いとは思えないだからせめて その・・ なんだ 推理でもして一枚かみたかったのさ お前らのやり方にな 奉太郎 何か言えよ 里志 奉太郎は 奉太郎は薔薇色がうらやましかったのかい 奉太郎 かもなあ ☆ <自室> 奉太郎 《薔薇色か あれが 薔薇色なんだろうか わからん》 奉太郎 《過去を探求する千反田 カンヤ祭を守った関谷純 あんな風に俺はなりたいのか 本当に薔薇色になりたいのか わからん》 奉太郎 《そもそも薔薇色とは何だ わからん》 奉太郎 《薔薇色と言ったら姉貴もそうだ きっと十年後 この毎日の事を惜しまない か》 奉太郎 《25歳の俺は10年前をどう振り返っているだろう 関谷純は惜しまなかったはずだ 俺は》 ☆ 奉太郎 はい 折木です 供恵 あれ 奉太郎? 奉太郎 姉貴か 生きていたのか 供恵 失礼ね あたしが強盗の一人や二人を相手に殺されると思ってるの? 奉太郎 やっぱりそういう目にあってたのか 供恵 昨日プリシチナに入ったところ 資金健康供に問題なし 次はサラエボにはいったら手紙を書くわ 以上 報告終わり で そっちはどう? 奉太郎 ん ああ 文集を作ってる 氷菓 供恵 ああ 氷菓ね 奉太郎 関谷純の事を調べたよ 供恵 関谷純? 懐かしい名前ね へぇ 今でも伝わってるんだ じゃあまだカンヤ祭は禁句なの? 奉太郎 なんだって? 供恵 あれも悲劇よねぇ 嫌だったわぁ 奉太郎 禁句? 悲劇 嫌だった ちょっと待てよ 関谷純の話だぞ 供恵 分かってるわよ? やさしい英雄でしょ あんたこそ分かってるの? 奉太郎 いいや・・ どうも分かってないらしい 姉貴 聞かせてくれ 関谷純の事を 供恵 そんな暇は無ーい じゃね 奉太郎 こ こ このくそ姉貴ー ☆ 奉太郎 まだ終わってない 千反田たちに披露した俺の説 あれは 間違っているか不十分だったんだ もし生きてたとしたら 関谷純は高校時代を惜しまないだろうか 惜しむ筈が無いと思っていた 自らの そして仲間たちの情熱に順じて高校を去った英雄は その自己犠牲を悔やんでいるはずも無い どこかでそう思いこんでいた だが本当にそうだろうか 奉太郎 たかが文化祭で学校を追われ 人生の局面を変えられて 高校生活といえば薔薇色だ だがその高校生活を途中で打ち切ってしまうほどの 強烈な薔薇色は それでも薔薇色と呼べるのだろうか 奉太郎 そんなはずは無い 仲間のために殉じてすべてを許す そんな英雄がそうそういてたまるもんか それに姉貴はあれを悲劇と呼んだ 関谷純の高校生活は本当に薔薇色だったのか 奉太郎 つきとめてやる ☆ <階段> 摩耶花 おう 福ちゃん 里志 やあ 摩耶花も奉太郎に呼ばれたのかい? 摩耶花 うん 話があるから 放課後部室にこいって 里志 あの奉太郎がわざわざ人を呼び出すなんて 僕の記憶では前例が無い事だね 摩耶花 わたし漫研のほうが忙しいのに <地学準備室> える こんにちは きのうはありがとうございました 摩耶花 ううん 私も楽しかったから 里志 それより奉太郎は? える あの 里志 来たみたいだね 奉太郎 そろってるな 摩耶花 話って何よ 奉太郎 昨日の件で補足する事がある これで 決着になると思う 摩耶花 はあ? あんたねえ える 折木さん わたし この件については まだ知らなければならない事があるようです 奉太郎 大丈夫 たいていの事は今日 補足できるはずだ える は はい 摩耶花 どういう事 折木? 補足ってなによ 奉太郎 補足は補足だ 奉太郎 不完全だったものを完全に近づける為の 後付作業だ 里志 不完全? 奉太郎の説が間違ってたってことかい? 奉太郎 わからん 方向が間違っていたのか 踏み込みが足りなかったのか 摩耶花 わからんって なのに私たちを呼び出したの? 信じらんない 奉太郎 まあ聞け もっと氷菓を大事にするべきだった 関谷純の物語は英雄譚じゃなかったと、はっきり序文に書いてある 里志 それは昨日話して除外したじゃないか あくまで書き手の心象だからって 奉太郎 ああ だがミスリードの可能性もある 里志 そんなこといってたら 奉太郎 それから 争いも犠牲もあの先輩の微笑さえものくだり この犠牲はぎせいでいいのか いけにえとも読めるよな 摩耶花 いけにえ(生け贄)は違う字でしょ 生きるって字で始まる える いえ犠牲と書いてもいけにえと読めます 本来両者は同じものです 奉太郎 さすがは成績上位者 話が早い 里志 読み方に別解があるのはわかったよ でも ほんとはどう読むのが正解かなんて それこそ書いた本人じゃないと 分かるはずもないだろう 奉太郎 そうだとも 本人に聞けばいい 里志 本人? 奉太郎 序文を書いた本人さ 郡山養子 45年前に高校一年生で 現在は60か61 える 探したんですか? その人を? 奉太郎 探すまでも無い すぐそばにいる そうだな 図書委員 摩耶花 ん あ あ そうなの? 奉太郎 そう 里志 そうって える なにがそうなんですか 摩耶花 うちの司書の 糸魚川先生ね 糸魚川養子先生 旧姓が郡山なのね 奉太郎 そうだ あの養うって字の養子はなかなかないだろう まして糸魚川先生は 年のころも完全に適合する 加えて俺たちが古典部と知ったときの あの反応だ 摩耶花 やっぱり折木って変だよ ずっと先生の近くにいた私でも言われるまで気づかなかったわ 本当にチイちゃんに頭ん中覗いてもらえば? 奉太郎 前にも言ったが ひらめきばかりは運がからむからな それで千反田に解剖されてはたまらん える じゃじゃあ 糸魚川先生に お話を伺えば 奉太郎 45年前のことはわかる 奉太郎 何であれが英雄譚じゃなかったのか なんであんな表紙なのか なんで氷菓なんて奇妙なタイトルなのか そして お前の叔父の事も 里志 でも本当に 糸魚川先生がそうだって証拠はあるのかい? 奉太郎 抜かりは無い 実はもう確認を取った 摩耶花 本人に 奉太郎 ああ 二年生のころは部長を務めていたとさ 話を聞くアポも取ってある さあ そろそろじかんだ 図書室へ行こう ☆ 摩耶花 やけに張り切ってるじゃない 里志 あは 奉太郎 まあな ☆ 夏至 陽熱至極しまた、 日の長きのいたりなるを以て也 ☆ <図書室> 摩耶花 糸魚川先生 おっ 糸魚川 ああ 古典部ね ごめんなさい少し仕事が残ってるの 話はここでもいいかしら 摩耶花 あたし 手伝います 糸魚川 ありがとう 伊原さん 糸魚川 何か 私に聞きたいとがあるそうね 奉太郎 はい その前に もう一度こつらの前で確認したいんですが 糸魚川先生の旧姓は郡山ですね 糸魚川 ええ 奉太郎 じゃあ これを書いたのは先生ですね 糸魚川 ええ そうよ でも驚いたわ まだそんなものが残ってたのね 何を聞きたいかはだいたいわかったわ あなたたち 45年前の あの運動のことを知りたいのね 奉太郎 《ビンゴだ やはりこの人は知っている 》 糸魚川 でも どうしていまさらあんな昔の事を もう忘れられた事だと思っていたわ 奉太郎 ええ この千反田が妙な事を気にする好奇心の猛獣でなければ 俺たちも気づかなかったでしょう 糸魚川 好奇心の猛獣? 奉太郎 すいません 亡(猛)者でした える そそんな 亡者だ何て 糸魚川 あなたは どうしてあの運動に 興味を持ったのかしら える 関谷純が私の叔父だからです 糸魚川 あら そうなの 関谷純さん 懐かしい名前ね お元気なのかしら える わかりません インドで行方不明になりました 糸魚川 まあ そう いつか もう一度お会いしたいと思っていたのに える 私も もう一度会いたいと思っています える 糸魚川先生 教えてください 45年前 何があったんですか 叔父の事件はどうして英雄譚じゃなかったんですか どうして古典部の文集は氷菓なんですか 折木さんの推測は どこまで正しかったんですか 糸魚川 折木君の推測 何の事かしら 里志 先生 折木は断片的な資料をつなぎ合わせて 45年前におきた事を推測したんです ちょっと こいつの話を聞いてやってください 糸魚川 あは その話は司書室で聞きましょうか <司書室> 糸魚川 なるほどねぇ それで彼の退学は十月にずれこんだと考えたのね 奉太郎 はい 俺の推測は以上です 糸魚川 この資料だけで 今のはなしを組み立てたって言うの? 奉太郎 こいつ等の推論をまとめただけです 里志 うん 糸魚川 あきれたものね 奉太郎 見当違いですか 糸魚川 あいえ 見てきたようだわ 折木君の話した事はほとんど事実よ このうえ何をわたしに聞くことがあるのかしら 里志 さあ でも奉太郎がなんだか不十分なところがあるっていうんですけど 奉太郎 俺が聞きたいのは一つです 関谷純は 望んで全生徒の楯になったんですか? 全生徒の代表として英雄らしく胸を張り 薔薇色の学校生活に殉じて学校を去ったんですか 糸魚川 本当に 見透かされているようね 糸魚川 ええ ずいぶん昔の話だけど 今でもよく覚えているわ その頃 神山高校の文化祭っていえば みんなの生きる目標みたいなものだった 当時 日本中にうねっていたエネルギーが 神高では文化祭で形になってたっていうところかしら 糸魚川 でも 私が入学した年は 運動がいきすぎて ほとんど暴動みたいになっていたわ その年 当時の校長先生が発破をかけたらしいの 寒村の寺子屋に甘んじてはいけないって それをみんなは 文化祭つぶしだと思ったのね 糸魚川 文化祭の日程を これまでの5日間から2日にするって一方的に通達されて それが引き金になって 大騒ぎに発展した 学校中がピリピリしていたわ 糸魚川 張り紙や演説会 そして 学生側の統一意思を表明しようってところまで運動はすすんだわ 摩耶花 真剣だったんですね 里志 ま 今の僕たちじゃ想像もつかない世界だよね 糸魚川 ぷ そんな立派な話じゃないわ 要は自分たちのおもちゃを取り上げられて 駄々をこねてたようなものだから 摩耶花 そんな 糸魚川 まあ いまだからいえることでしょうけどね 糸魚川 それで 文化祭縮小への反対運動が組織されたんだけど 糸魚川 リーダーには誰も立候補しなかった 処罰が怖かったのね 情けない話だけど そこで貧乏くじを引かされたのが 千反田さんの叔父さん 関谷純さんよ 実際の運営は別の人がやってたんだけど その人 表に名前をださなかった 糸魚川 結局 文化祭の縮小計画はつぶれるんだけど 熱に浮かされて 激しく盛り上がった反対運動で 私たちはやりすぎた 運動の中で 学生は授業のボイコットを打っていて それが一番盛り上がったとき あたしたちは キャンプファイアーできせいを上げたわ 糸魚川 事件はそんな夜だった 格技場で火事が起きたの 建物は 放水で半壊してしまった あれだけは 学生側も正当化できなかった 学校は警察には介入させなかったけど あとでこの件を問題にしたとき 反論できる生徒は一人もいなかった 結果的に学校側が見せしめとして退学処分にしたのが 運動の名目上のリーダー 関谷さんだった 糸魚川 あたしたち学生はなにもせずにただそれを見ていた それなのに関谷さんは 最後まで穏やかだったわ 関谷さんが 自ら進んで学生の楯になったのかって聞いたわね 糸魚川 もう 答えは分かったでしょ? 糸魚川 それから何年か経って なし崩しに文化祭は縮小されたわ 今では三日間ね 話はこれで終わりよ 他には? 何か聞きたいことはあるかしら 摩耶花 それじゃあ あの文集の表紙は そのときの事を絵にしたんですね 摩耶花 犬(狗)は学校側 兎は生徒 犬を道ずれにした兎が関谷純 奉太郎 神高の施設のなかで 格技場だけが飛びぬけて古いのは その時再建されたからですか 糸魚川 そうよ 20年前校舎の建て替えがあったとき 格技場はまだ古くなかったから そのままにされたの 里志 あの先生 先生はカンヤ祭って言葉を使わないんですね ひょっとしてカンヤ祭のカンヤって字は 神山じゃなくて関谷って書くんじゃないですか 摩耶花 福ちゃんどういうこと? 里志 カンヤ祭の由来さ 英雄をたたえて せきたに祭 その読みを変えてカンヤ祭 でもその呼び名は欺瞞だよ 関谷純は望んで英雄になったんじゃなかった それを知ってれば カンヤ祭なんていう呼び名は使わないよね 摩耶花 そうなんですか 糸魚川 ええ その呼び名は 古典部では禁句にしたの える 先生 叔父がなぜ 古典部の文集を 氷菓と名づけたのか 先生はご存知ですか? 糸魚川 いいえ その名前は 退学を予感した関谷さんが珍しく無理を通して決めた名前なのよ 自分にはこれくらいしか出来ないっていってね でもごめんなさいね 意味はよくわからないの 奉太郎 わからない 《本当にわかってないのか 出れも受け取れなかったと言うのか あの くだらないメッセージを》 摩耶花 折木 どうしたのよ 奉太郎 わからないのか? 今の話ではっきりしただろう 氷菓ってのはくだらないだじゃれだ 摩耶花 だじゃれ? 奉太郎 関谷純はおれ達みたいな古典部の末裔にまで自分の思いが伝わるようにしたんだ 文集の名前なんてものに込めてな える どういうことです? 折木さんは氷菓の意味がわかったんですか? 摩耶花 本当にわかったの? 里志 教えてよ奉太郎 里志 奉太郎? 奉太郎 氷菓を英語にしたらどうなる える アイスクリーム・・ ですか? 摩耶花 アイスクリーム それがメッセージなの? 奉太郎 だから駄洒落だと言ったろ 里志 あっ える あの みなさん? えっと 奉太郎 関谷純が残した 本当の言葉はこれだ ☆ 奉太郎 える 思い・・ だしました える 私は叔父に 氷菓とは何の事かと聞いたんです える その時 叔父は私に える そうです 強くなれといったんです もし私が弱かったら 悲鳴も える そう悲鳴も上げられなくなる日が来るって そうなったら 私は 生きたまま・・ ☆ える わたしは いきたまま 死ぬのが怖くて 泣いたんです ☆ える よかった 思い出せました これで ちゃんと叔父を送れます 折木さんの おかげです 奉太郎 える ありがとうございます 折木さん 奉太郎 いや まあ たまたまだ える はい たまたま ですね! 奉太郎 《I scream 私は 叫ぶ か 》 ☆ <地学準備室> 摩耶花 で 文集の台割りとスケジュールをざっくり作ってみたんだけど える 台割りってこう描くんですね すごいです摩耶花さん 摩耶花 そ そう? える でもどこでこんな事を覚えたんですか? 摩耶花 にゃはは それはまあいいじゃん 奉太郎 なあ この 優しき英雄事件 四十五年前の隠された真相とかいう特集記事なんだが 摩耶花 なに 奉太郎 なぜ俺が執筆担当なんだ? 摩耶花 折木が解いた謎なんだから 折木が書くのが筋でしょう? 奉太郎 一番ページ数が多い 里志 そりゃそうだよ なにしろ目玉記事なんだからね える 大丈夫ですか 折木さん 大変そうならわたしがかいてみますけど 奉太郎 お それは 摩耶花 だめよチイちゃん こういうときぐらいしか コイツの使い道なんて無いんだから 里志 アハハ そうそう こき使ってあげないとね 奉太郎 ふん 摩耶花 文句いってないで折木もちゃんと構成 考えておいてよね あ それより福ちゃんの担当するコラム・・・ ☆ <校門> える でも意外でした 奉太郎 なにが える 文集の記事です 結局引き受けてくれましたよね 奉太郎 引き受けたと言うより 逃げ切れなかっただけだ 奉太郎 《 ま 関谷純への手向けくらいにはなるか 》 奉太郎 それより 意外といえば える はい? 奉太郎 前 里志と伊原にも協力を求めたらどうかといっただろう 最初は渋ってたのに どうして急にその気になったんだ? える ああそれは あの時 折木さんは言いましたよね 叔父の謎が解けなくても いつかは時効になっていくのかも と える 確かに十年後の私は気にしないのかも知れません でも今感じた私の気持ち それが将来どうでもよくなっているかもなんて える 今は 思いたくないんです あたしが生きてるのは 今なんです だから・・ すいません まだよく わからないんです 奉太郎 いいさ おれもおなじだし える 奉太郎 まあ とにかくおつかれ える はい では ☆ <自室> 奉太郎 《 折木供恵殿 聞きたいことがあって手紙を送る 姉貴は古典部のことをどこまで知っていたのか どういうつもりで 俺を古典部に入らせたのか 姉貴なら俺のスタイルを知っているだろう そう 省エネだ 古典部に入らなければ このスタイルを見つめ直す事さえしなかった 》 奉太郎 《 姉貴は 俺が古典部へはいることで そういう揺さぶりを受ける事を予想していたのか そして 氷菓 あの文集を通して 関谷純の事件を知って以来 まあ自分のこのスタイルも 悪くないとおもうようになった 》 奉太郎 《 あ いや あくまで相対的な話だが 》 奉太郎 《 しかし これでは まるで 姉貴は・・ まさかね》 奉太郎 《 ここまで書いたのは全て近況報告だと思ってくれ 》 奉太郎 《 いい旅を アドバイス ありがとう 折木 奉太郎》
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氷菓 5. 歴史ある古典部の真実 <帰り道> 里志 奉太郎の推理どおりなら 僕たちのカンヤ祭は 少なくとも一人の高校生活を代償に成り立ってることになるね 里志 でもおどろいたよ 奉太郎 なにがだ 里志 奉太郎が謎解きをしようとしたこと自体にさ 奉太郎 俺も 驚いた 里志 フフ 里志 神高入学以来 奉太郎はいくつか謎解きをしてきたよね なんでそんな面倒な事をやったか理由はわかってる 千反田さんの為だろ 奉太郎 千反田の せいだ 里志 それでもいい だけど今日はちがった 引く事も出来たはずなんだ 奉太郎は 里志 今日謎を解く責任は 僕らの間で4等分されていた 解らないと言って逃げても 誰も何も言わなかったと思うんだよ なのに なんでトイレに篭ってまで回答を見つけようとしたんだい? 里志 あれも千反田さんの為だったの? 奉太郎 いい加減 灰色にも飽きたからな 千反田ときたら エネルギー効率が悪い事この上ない 部長職 文集作り 試験 そして過去の謎解き よく疲れないもんだ お前も伊原もな 奉太郎 無駄の多いやり方してるよ お前らは 里志 まあ そうかもね 奉太郎 でもなあ 隣の芝生は青く見えるもんだ お前らを見てると たまに落ち着かなくなる 俺は落ち着きたい だが それでも俺は 何も面白いとは思えないだからせめて その・・ なんだ 推理でもして一枚かみたかったのさ お前らのやり方にな 奉太郎 何か言えよ 里志 奉太郎は 奉太郎は薔薇色がうらやましかったのかい 奉太郎 かもなあ ☆ <自室> 奉太郎 《薔薇色か あれが 薔薇色なんだろうか わからん》 奉太郎 《過去を探求する千反田 カンヤ祭を守った関谷純 あんな風に俺はなりたいのか 本当に薔薇色になりたいのか わからん》 奉太郎 《そもそも薔薇色とは何だ わからん》 奉太郎 《薔薇色と言ったら姉貴もそうだ きっと十年後 この毎日の事を惜しまない か》 奉太郎 《25歳の俺は10年前をどう振り返っているだろう 関谷純は惜しまなかったはずだ 俺は》 ☆ 奉太郎 はい 折木です 供恵 あれ 奉太郎? 奉太郎 姉貴か 生きていたのか 供恵 失礼ね あたしが強盗の一人や二人を相手に殺されると思ってるの? 奉太郎 やっぱりそういう目にあってたのか 供恵 昨日プリシチナに入ったところ 資金健康供に問題なし 次はサラエボにはいったら手紙を書くわ 以上 報告終わり で そっちはどう? 奉太郎 ん ああ 文集を作ってる 氷菓 供恵 ああ 氷菓ね 奉太郎 関谷純の事を調べたよ 供恵 関谷純? 懐かしい名前ね へぇ 今でも伝わってるんだ じゃあまだカンヤ祭は禁句なの? 奉太郎 なんだって? 供恵 あれも悲劇よねぇ 嫌だったわぁ 奉太郎 禁句? 悲劇 嫌だった ちょっと待てよ 関谷純の話だぞ 供恵 分かってるわよ? やさしい英雄でしょ あんたこそ分かってるの? 奉太郎 いいや・・ どうも分かってないらしい 姉貴 聞かせてくれ 関谷純の事を 供恵 そんな暇は無ーい じゃね 奉太郎 こ こ このくそ姉貴ー ☆ 奉太郎 まだ終わってない 千反田たちに披露した俺の説 あれは 間違っているか不十分だったんだ もし生きてたとしたら 関谷純は高校時代を惜しまないだろうか 惜しむ筈が無いと思っていた 自らの そして仲間たちの情熱に順じて高校を去った英雄は その自己犠牲を悔やんでいるはずも無い どこかでそう思いこんでいた だが本当にそうだろうか 奉太郎 たかが文化祭で学校を追われ 人生の局面を変えられて 高校生活といえば薔薇色だ だがその高校生活を途中で打ち切ってしまうほどの 強烈な薔薇色は それでも薔薇色と呼べるのだろうか 奉太郎 そんなはずは無い 仲間のために殉じてすべてを許す そんな英雄がそうそういてたまるもんか それに姉貴はあれを悲劇と呼んだ 関谷純の高校生活は本当に薔薇色だったのか 奉太郎 つきとめてやる ☆ <階段> 摩耶花 おう 福ちゃん 里志 やあ 摩耶花も奉太郎に呼ばれたのかい? 摩耶花 うん 話があるから 放課後部室にこいって 里志 あの奉太郎がわざわざ人を呼び出すなんて 僕の記憶では前例が無い事だね 摩耶花 わたし漫研のほうが忙しいのに <地学準備室> える こんにちは きのうはありがとうございました 摩耶花 ううん 私も楽しかったから 里志 それより奉太郎は? える あの 里志 来たみたいだね 奉太郎 そろってるな 摩耶花 話って何よ 奉太郎 昨日の件で補足する事がある これで 決着になると思う 摩耶花 はあ? あんたねえ える 折木さん わたし この件については まだ知らなければならない事があるようです 奉太郎 大丈夫 たいていの事は今日 補足できるはずだ える は はい 摩耶花 どういう事 折木? 補足ってなによ 奉太郎 補足は補足だ 奉太郎 不完全だったものを完全に近づける為の 後付作業だ 里志 不完全? 奉太郎の説が間違ってたってことかい? 奉太郎 わからん 方向が間違っていたのか 踏み込みが足りなかったのか 摩耶花 わからんって なのに私たちを呼び出したの? 信じらんない 奉太郎 まあ聞け もっと氷菓を大事にするべきだった 関谷純の物語は英雄譚じゃなかったと、はっきり序文に書いてある 里志 それは昨日話して除外したじゃないか あくまで書き手の心象だからって 奉太郎 ああ だがミスリードの可能性もある 里志 そんなこといってたら 奉太郎 それから 争いも犠牲もあの先輩の微笑さえものくだり この犠牲はぎせいでいいのか いけにえとも読めるよな 摩耶花 いけにえ(生け贄)は違う字でしょ 生きるって字で始まる える いえ犠牲と書いてもいけにえと読めます 本来両者は同じものです 奉太郎 さすがは成績上位者 話が早い 里志 読み方に別解があるのはわかったよ でも ほんとはどう読むのが正解かなんて それこそ書いた本人じゃないと 分かるはずもないだろう 奉太郎 そうだとも 本人に聞けばいい 里志 本人? 奉太郎 序文を書いた本人さ 郡山養子 45年前に高校一年生で 現在は60か61 える 探したんですか? その人を? 奉太郎 探すまでも無い すぐそばにいる そうだな 図書委員 摩耶花 ん あ あ そうなの? 奉太郎 そう 里志 そうって える なにがそうなんですか 摩耶花 うちの司書の 糸魚川先生ね 糸魚川養子先生 旧姓が郡山なのね 奉太郎 そうだ あの養うって字の養子はなかなかないだろう まして糸魚川先生は 年のころも完全に適合する 加えて俺たちが古典部と知ったときの あの反応だ 摩耶花 やっぱり折木って変だよ ずっと先生の近くにいた私でも言われるまで気づかなかったわ 本当にチイちゃんに頭ん中覗いてもらえば? 奉太郎 前にも言ったが ひらめきばかりは運がからむからな それで千反田に解剖されてはたまらん える じゃじゃあ 糸魚川先生に お話を伺えば 奉太郎 45年前のことはわかる 奉太郎 何であれが英雄譚じゃなかったのか なんであんな表紙なのか なんで氷菓なんて奇妙なタイトルなのか そして お前の叔父の事も 里志 でも本当に 糸魚川先生がそうだって証拠はあるのかい? 奉太郎 抜かりは無い 実はもう確認を取った 摩耶花 本人に 奉太郎 ああ 二年生のころは部長を務めていたとさ 話を聞くアポも取ってある さあ そろそろじかんだ 図書室へ行こう ☆ 摩耶花 やけに張り切ってるじゃない 里志 あは 奉太郎 まあな ☆ 夏至 陽熱至極しまた、 日の長きのいたりなるを以て也 ☆ <図書室> 摩耶花 糸魚川先生 おっ 糸魚川 ああ 古典部ね ごめんなさい少し仕事が残ってるの 話はここでもいいかしら 摩耶花 あたし 手伝います 糸魚川 ありがとう 伊原さん 糸魚川 何か 私に聞きたいとがあるそうね 奉太郎 はい その前に もう一度こつらの前で確認したいんですが 糸魚川先生の旧姓は郡山ですね 糸魚川 ええ 奉太郎 じゃあ これを書いたのは先生ですね 糸魚川 ええ そうよ でも驚いたわ まだそんなものが残ってたのね 何を聞きたいかはだいたいわかったわ あなたたち 45年前の あの運動のことを知りたいのね 奉太郎 《ビンゴだ やはりこの人は知っている 》 糸魚川 でも どうしていまさらあんな昔の事を もう忘れられた事だと思っていたわ 奉太郎 ええ この千反田が妙な事を気にする好奇心の猛獣でなければ 俺たちも気づかなかったでしょう 糸魚川 好奇心の猛獣? 奉太郎 すいません 亡(猛)者でした える そそんな 亡者だ何て 糸魚川 あなたは どうしてあの運動に 興味を持ったのかしら える 関谷純が私の叔父だからです 糸魚川 あら そうなの 関谷純さん 懐かしい名前ね お元気なのかしら える わかりません インドで行方不明になりました 糸魚川 まあ そう いつか もう一度お会いしたいと思っていたのに える 私も もう一度会いたいと思っています える 糸魚川先生 教えてください 45年前 何があったんですか 叔父の事件はどうして英雄譚じゃなかったんですか どうして古典部の文集は氷菓なんですか 折木さんの推測は どこまで正しかったんですか 糸魚川 折木君の推測 何の事かしら 里志 先生 折木は断片的な資料をつなぎ合わせて 45年前におきた事を推測したんです ちょっと こいつの話を聞いてやってください 糸魚川 あは その話は司書室で聞きましょうか <司書室> 糸魚川 なるほどねぇ それで彼の退学は十月にずれこんだと考えたのね 奉太郎 はい 俺の推測は以上です 糸魚川 この資料だけで 今のはなしを組み立てたって言うの? 奉太郎 こいつ等の推論をまとめただけです 里志 うん 糸魚川 あきれたものね 奉太郎 見当違いですか 糸魚川 あいえ 見てきたようだわ 折木君の話した事はほとんど事実よ このうえ何をわたしに聞くことがあるのかしら 里志 さあ でも奉太郎がなんだか不十分なところがあるっていうんですけど 奉太郎 俺が聞きたいのは一つです 関谷純は 望んで全生徒の楯になったんですか? 全生徒の代表として英雄らしく胸を張り 薔薇色の学校生活に殉じて学校を去ったんですか 糸魚川 本当に 見透かされているようね 糸魚川 ええ ずいぶん昔の話だけど 今でもよく覚えているわ その頃 神山高校の文化祭っていえば みんなの生きる目標みたいなものだった 当時 日本中にうねっていたエネルギーが 神高では文化祭で形になってたっていうところかしら 糸魚川 でも 私が入学した年は 運動がいきすぎて ほとんど暴動みたいになっていたわ その年 当時の校長先生が発破をかけたらしいの 寒村の寺子屋に甘んじてはいけないって それをみんなは 文化祭つぶしだと思ったのね 糸魚川 文化祭の日程を これまでの5日間から2日にするって一方的に通達されて それが引き金になって 大騒ぎに発展した 学校中がピリピリしていたわ 糸魚川 張り紙や演説会 そして 学生側の統一意思を表明しようってところまで運動はすすんだわ 摩耶花 真剣だったんですね 里志 ま 今の僕たちじゃ想像もつかない世界だよね 糸魚川 ぷ そんな立派な話じゃないわ 要は自分たちのおもちゃを取り上げられて 駄々をこねてたようなものだから 摩耶花 そんな 糸魚川 まあ いまだからいえることでしょうけどね 糸魚川 それで 文化祭縮小への反対運動が組織されたんだけど 糸魚川 リーダーには誰も立候補しなかった 処罰が怖かったのね 情けない話だけど そこで貧乏くじを引かされたのが 千反田さんの叔父さん 関谷純さんよ 実際の運営は別の人がやってたんだけど その人 表に名前をださなかった 糸魚川 結局 文化祭の縮小計画はつぶれるんだけど 熱に浮かされて 激しく盛り上がった反対運動で 私たちはやりすぎた 運動の中で 学生は授業のボイコットを打っていて それが一番盛り上がったとき あたしたちは キャンプファイアーできせいを上げたわ 糸魚川 事件はそんな夜だった 格技場で火事が起きたの 建物は 放水で半壊してしまった あれだけは 学生側も正当化できなかった 学校は警察には介入させなかったけど あとでこの件を問題にしたとき 反論できる生徒は一人もいなかった 結果的に学校側が見せしめとして退学処分にしたのが 運動の名目上のリーダー 関谷さんだった 糸魚川 あたしたち学生はなにもせずにただそれを見ていた それなのに関谷さんは 最後まで穏やかだったわ 関谷さんが 自ら進んで学生の楯になったのかって聞いたわね 糸魚川 もう 答えは分かったでしょ? 糸魚川 それから何年か経って なし崩しに文化祭は縮小されたわ 今では三日間ね 話はこれで終わりよ 他には? 何か聞きたいことはあるかしら 摩耶花 それじゃあ あの文集の表紙は そのときの事を絵にしたんですね 摩耶花 犬(狗)は学校側 兎は生徒 犬を道ずれにした兎が関谷純 奉太郎 神高の施設のなかで 格技場だけが飛びぬけて古いのは その時再建されたからですか 糸魚川 そうよ 20年前校舎の建て替えがあったとき 格技場はまだ古くなかったから そのままにされたの 里志 あの先生 先生はカンヤ祭って言葉を使わないんですね ひょっとしてカンヤ祭のカンヤって字は 神山じゃなくて関谷って書くんじゃないですか 摩耶花 福ちゃんどういうこと? 里志 カンヤ祭の由来さ 英雄をたたえて せきたに祭 その読みを変えてカンヤ祭 でもその呼び名は欺瞞だよ 関谷純は望んで英雄になったんじゃなかった それを知ってれば カンヤ祭なんていう呼び名は使わないよね 摩耶花 そうなんですか 糸魚川 ええ その呼び名は 古典部では禁句にしたの える 先生 叔父がなぜ 古典部の文集を 氷菓と名づけたのか 先生はご存知ですか? 糸魚川 いいえ その名前は 退学を予感した関谷さんが珍しく無理を通して決めた名前なのよ 自分にはこれくらいしか出来ないっていってね でもごめんなさいね 意味はよくわからないの 奉太郎 わからない 《本当にわかってないのか 出れも受け取れなかったと言うのか あの くだらないメッセージを》 摩耶花 折木 どうしたのよ 奉太郎 わからないのか? 今の話ではっきりしただろう 氷菓ってのはくだらないだじゃれだ 摩耶花 だじゃれ? 奉太郎 関谷純はおれ達みたいな古典部の末裔にまで自分の思いが伝わるようにしたんだ 文集の名前なんてものに込めてな える どういうことです? 折木さんは氷菓の意味がわかったんですか? 摩耶花 本当にわかったの? 里志 教えてよ奉太郎 里志 奉太郎? 奉太郎 氷菓を英語にしたらどうなる える アイスクリーム・・ ですか? 摩耶花 アイスクリーム それがメッセージなの? 奉太郎 だから駄洒落だと言ったろ 里志 あっ える あの みなさん? えっと 奉太郎 関谷純が残した 本当の言葉はこれだ ☆ 奉太郎 える 思い・・ だしました える 私は叔父に 氷菓とは何の事かと聞いたんです える その時 叔父は私に える そうです 強くなれといったんです もし私が弱かったら 悲鳴も える そう悲鳴も上げられなくなる日が来るって そうなったら 私は 生きたまま・・ ☆ える わたしは いきたまま 死ぬのが怖くて 泣いたんです ☆ える よかった 思い出せました これで ちゃんと叔父を送れます 折木さんの おかげです 奉太郎 える ありがとうございます 折木さん 奉太郎 いや まあ たまたまだ える はい たまたま ですね! 奉太郎 《I scream 私は 叫ぶ か 》 ☆ <地学準備室> 摩耶花 で 文集の台割りとスケジュールをざっくり作ってみたんだけど える 台割りってこう描くんですね すごいです摩耶花さん 摩耶花 そ そう? える でもどこでこんな事を覚えたんですか? 摩耶花 にゃはは それはまあいいじゃん 奉太郎 なあ この 優しき英雄事件 四十五年前の隠された真相とかいう特集記事なんだが 摩耶花 なに 奉太郎 なぜ俺が執筆担当なんだ? 摩耶花 折木が解いた謎なんだから 折木が書くのが筋でしょう? 奉太郎 一番ページ数が多い 里志 そりゃそうだよ なにしろ目玉記事なんだからね える 大丈夫ですか 折木さん 大変そうならわたしがかいてみますけど 奉太郎 お それは 摩耶花 だめよチイちゃん こういうときぐらいしか コイツの使い道なんて無いんだから 里志 アハハ そうそう こき使ってあげないとね 奉太郎 ふん 摩耶花 文句いってないで折木もちゃんと構成 考えておいてよね あ それより福ちゃんの担当するコラム・・・ ☆ <校門> える でも意外でした 奉太郎 なにが える 文集の記事です 結局引き受けてくれましたよね 奉太郎 引き受けたと言うより 逃げ切れなかっただけだ 奉太郎 《 ま 関谷純への手向けくらいにはなるか 》 奉太郎 それより 意外といえば える はい? 奉太郎 前 里志と伊原にも協力を求めたらどうかといっただろう 最初は渋ってたのに どうして急にその気になったんだ? える ああそれは あの時 折木さんは言いましたよね 叔父の謎が解けなくても いつかは時効になっていくのかも と える 確かに十年後の私は気にしないのかも知れません でも今感じた私の気持ち それが将来どうでもよくなっているかもなんて える 今は 思いたくないんです あたしが生きてるのは 今なんです だから・・ すいません まだよく わからないんです 奉太郎 いいさ おれもおなじだし える 奉太郎 まあ とにかくおつかれ える はい では ☆ <自室> 奉太郎 《 折木供恵殿 聞きたいことがあって手紙を送る 姉貴は古典部のことをどこまで知っていたのか どういうつもりで 俺を古典部に入らせたのか 姉貴なら俺のスタイルを知っているだろう そう 省エネだ 古典部に入らなければ このスタイルを見つめ直す事さえしなかった 》 奉太郎 《 姉貴は 俺が古典部へはいることで そういう揺さぶりを受ける事を予想していたのか そして 氷菓 あの文集を通して 関谷純の事件を知って以来 まあ自分のこのスタイルも 悪くないとおもうようになった 》 奉太郎 《 あ いや あくまで相対的な話だが 》 奉太郎 《 しかし これでは まるで 姉貴は・・ まさかね》 奉太郎 《 ここまで書いたのは全て近況報告だと思ってくれ 》 奉太郎 《 いい旅を アドバイス ありがとう 折木 奉太郎》
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u食器類 第二話 古典部部室のシーン 萩焼 湯呑み 第四話 千反田邸台所のシーン 香蘭社オーキッドレース・大皿 リンク 小物類 第一話 音楽室のラジカセ SONY CDラジオカセットコーダー リンク 第二話 奉太郎の部屋の目覚し時計 CITIZEN (シチズン) パルデジットソーラーコンビ 温度表示 デジタル 電波時計 リンク 第二話 奉太郎の部屋のハンガー Fook 壁掛けハンガー フリップフック リンク 第二話 折木家のリビングの電話機 Sharp インテリアホン リンク 第二話 折木家の車 トヨタ ラクティス リンク 第二話 図書館の猫のぬいぐるみ NEWおすましジジ リンク 第四話 里志の鉛筆型の筆入れ SLIP-ON "Pencil"ペンケース リンク 第四話 千反田邸のトイレ INAX CW-K33 リンク 第八話 入須冬美の携帯電話 docomo STYLE series P-06C リンク 第八話 タロットカード The Rider Tarot Deck Arthur Edward Waite リンク 第十話 里志のメモ帳 ロルバーン ポケット付きメモ リンク 第十二話 万年筆 セーラー プロフィットスタンダード [ブラック] リンク 第十三話 摩耶花の部屋のテレビ パナソニック VIERA TH-L19C5-P(ピンク) リンク 第二十話他 折木家居間のPC 日立Prius One AW33P リンク 第二十二話 水梨神社参集殿のストーブ トヨトミ 対流型石油ストーブ KS-67B リンク 書籍 「堕落論」坂口安吾 リンク 「短編小説を読もう」阿刀田 高 リンク (Q. ヘンリー短編集(1)) 「O・ヘンリ短編集 (1)」リンク (Q. ヘンリー短編集(2)) 「O・ヘンリ短編集 (2)」リンク (チベットちゃん) 「ボッコちゃん」星 新一 リンク (ショート・リンゴ)「ショート・トリップ」森絵都 リンク (忘れ華) 「忘れ雪」 新堂 冬樹 リンク 「夏の災厄」篠田 節子 リンク 「シャーロック・ホームズの冒険」Arthur Conan Doyle、延原 謙訳 リンク 「シャーロック・ホームズの思い出」Arthur Conan Doyle、延原 謙訳 リンク 「夜間飛行」サン=テグジュペリ リンク 「ご冗談でしょう、ファインマンさん」リチャード P. ファインマン リンク ”あとがき”による参考資料 「氷菓」 NHK教育「サブリナ」 リンク 「愚者のエンドロール」 アントニイ・バークリー「毒入りチョコレート事件」 リンク 「心あたりのある者は」 ハリィ・ケメルマン「九マイルは遠すぎる」 リンク 「あきましておめでとう」 ジャック・フットレル「十三号独房の問題」 リンク 「ふたりの距離の概算」 マイクル・Z. リューイン「A型の女」 リンク スティーヴン・キング「死のロングウォーク」 リンク
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「愚者のエンドロール」の各話あらすじ ストーリー|氷菓 公式ホームページ このページでは、アニメ「氷菓」についての各話あらすじについて分かりやすく詳細に紹介していきます。 初見さんにでも理解できるよう、解説などを交えながら紹介します。 多少のネタバレがあります。また真相や種明かしに関しては反転処置を取らせていただきます。ネタバレを見る場合、自己責任でお願いします 加筆・修正・編集大歓迎。 第八話「試写会に行こう!」 第九話「古丘廃村殺人事件」 第十話「万人の死角」 第十一話「愚者のエンドロール」 第十一・五話「持つべきものは」 第八話「試写会に行こう!」 冒頭、女性がメール・チャットをしていた。「L」なるHNの人物からは「古典部」の名前が出ていた。 夏休み最後の週、里志と奉太郎は古典部文集「氷菓」の編集会議のために神高に向かっていた。水泳部決勝進出の垂れ幕をみて里志は自分にはあんな才能はない、今後の未来も可能性薄という。そんな話をしながら部室いくが案の定遅れて伊原にしかられる2人。 しかし千反田がまだ来ていなかった、とおもったらはいってきたと思いきや、皆で試写会にいかないかと誘ってきた。2年F組のクラス展示のミステリのビデオ映画。千反田の知人がそのクラスにいて見て感想聞かせてほしいらしい。その相談をしていて遅れたという。視聴覚室にはいると、闇から染み出るように日差しにでてきた制服姿の2年生女子が招きに応じてくれてありがとうという。 千反田が全員の紹介を終えると女子生徒は入須冬実だ、と名乗った。千反田とは子供の頃から家ぐるみで付き合いが合ったらしい。 ビデオ映画のDVDらしいケースを入須は見せ、これをみてどう思ったかそっちょくな感想がほしいと。入須はカーテンを閉めると、まだタイトルはついていない仮称は「ミステリー」。終わったら1つ聞かせてもらいたいことがあるのでしっかりみるよう。それでは健闘を。 健闘?その言葉に奉太郎はひかかったが映画が始まってしまった。 2年F組の有志は楢窪地区の展示取材のため現地へとむかった。俳優は6人、髪を茶色に染めており、よく日に焼けた肌の山西みどり、眼鏡をかけており、ひょろりとした細長い体型の杉村 二郎、全体的に背が低く、丸い印象をうける瀬之上 真美子、地味な装いで一番背が小さい女子、鴻巣 友里、顔立ちが人がよさそうな印象の男子勝田 竹男、浅黒く焼けた筋肉質の体型の男子海藤 武雄。 山道を歩き、楢窪地区に到着、どこか泊まれる所探し、劇場跡を選ぶ。入る直前、鴻巣が嫌な予感がするなどと呟く。伊原と里志が違う意味で「館物!」と叫んだ。劇場の中は床にガラスが散らばっていて休める所はなかった。そのため館に散って探すことにした。見取り図をカメラが映す。事務所にあったマスターキーを除くキーを使い、散って休める場所を探し始めた。そして調べ終わり、ロビーに集合してみると海藤だけが帰ってこない。みんなで彼が言った右袖下にいって控え室を確認するがいない。右袖をあけようとするが鍵がかかって開かない。鴻巣達がマスターキーをとってきて解錠すると上手袖室内には腹部を地で真っ赤にした海藤が倒れていた。さらにそばには切断された腕。勝田はくそっと立ち直りすぐそばの窓を開けようとするがなかなか開かない。なんとか窓を上におしあげて外を見るが夏草が茂ってるだけで異常がない。さらに部隊を通って下手袖へいこうとするがガラクタで塞がれていた。 そこで再び現れた入須が映像はここまで、この映像の犯人は誰だと思うと。 入須は順を追って説明するという。何が問題か? 里志が完成しないことというと、入須は頷く。この映像は夏休みにしか撮影できないという特殊なロケ地だというのにまだ完成していない。撮影が上手くいかなかったのかという千反田の問いに入須は首を振り、撮影は順調だった、スケジュールも上手くこなし次の日曜で完成するはずだった。伊原の何の問題が?という問いに入須は脚本だ、と。クラスで唯一漫画を書いたことがある本郷真由という子に一時間の映画の脚本が託された。本郷はよくやってくれたが、今見た場面までかいたところで倒れた。 その続きを俺達にという奉太郎の問いに入須は首を振る。そんなことは頼まないと。最初の質問だけれど犯人は誰だと思う?と。 里志はしかし素人が書いた脚本にちゃんと手がかりがまかれているのかと問うと、入須はそのへんは大丈夫と。あの子は神経使って脚本書いていたから十戒も九命題も二十側も守ったはずよ。 里志に聞が、いいや、ノックスの十戒だよ。九命題も二十側も探偵小説にかかせないものだそうだ。そして入須が言う。つまり謎を解く鍵はフェアに提示されている。それを踏まえて犯人は誰だと思う? 古典部3人はいろいろ呟くが最終的に全員奉太郎を見た。物凄く嫌な顔をする奉太郎。この手は奉太郎の分野じゃないかとおもって探偵役はねと里志。気の乗らない奉太郎は真剣に見ていなかったとはぐらかす。 そこで入須を見る。じゃあ入須先輩が考えればいいのではないかという奉太郎の問いもミステリには疎くてねとかわされる。なぜ俺たち古典部が選ばれたのか?と。入須はまず千反田の話を聞いたこと。氷菓の話を聞いたこと。事態の収拾に乗り出したとき君達を思い出した、君達なら探偵役を勤められるのではないかと。 変な期待は困るという奉太郎にそうだなと入須。ありがとうとすまないと頭をさげ、これで試写会は終わりだと去ろうとした時、千反田があの映画はどうなるのかと食い下がった。それになぜ脚本の本郷さんが信頼と体調をそこねてまで途中でやめなければならなかったのか、気になりますと奉太郎に迫った。古典部面々は笑ったが、入須も少し笑ったように見えた。オブザーバーのような役目はどうだろう、うちのクラスの探偵役志願の話を聞いて参考意見を述べる、どう? 古典部全員にもにらまれて奉太郎は諦めのため息をついた。 学校からの帰り道、里志が入須は有名だという。彼女の家族は学校から見える恋合病院の経営者だそうだ。さらに入須には渾名があると曰く「女帝」。奉太郎はサディスティックなのかというと、それは女王様でしょと伊原に突っ込まれる。美貌もさるごとながら人使いが上手く荒く、いつの間にか彼女の手ごまになっているらしい。女帝がご登場したんだから僕らもシンボルの一つもほしいという。 摩耶花は正義かなと。審判と迷ったという里志。里志自身は魔術師で、愚者は千反田に譲るという。どうやらタロットをしっているのは里志と千反田の2人だけのようだった。そして奉太郎は力。千反田は星だとおもったらしいいが。 翌日、千反田は部室につくなり、案内役の人に案内してもらい、探偵役の人に話しを聞こうという。いつの間に打ち合わせしたのという伊原の問いに千反田はチャットですと。神高HPには学生しか入れないチャットルームがあるそうだ。そのうち2年F組の使い、江波倉子が来た。移動しながら里志が質問をする。話を聞くのは助監督、小道具、広報の3人。千反田は江波に何の役をやっていたのかと聞くと、企画に参加していなかったそうだ。しかし本郷と仲が良かった。本郷の特徴をあげて私の親友といった。 2年F組前までくると江波がドアを引くと3人の探偵役志願者がいた。 原作との相違点 原作では奉太郎が「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」というがニ物をもつものもいるしなどといったといった哲学的な話題ふりからの会話だった。 アニメでは里志は奉太郎の評価を保留にしたいでおわってるが、原作ではその先の理由で「氷菓事件を解決した為」の旨を述べている。 原作ではすぐに「氷菓」編集会議に入り、お昼を食べてすべて用事が終わった後、千反田が皆さんこのあとお暇ですか?と誘った。 アニメはへークラス展示で終わっているが、神高のクラス展示についての説明がカットされている。 アニメでは入須冬実は制服姿だったが、原作では紺色の私服姿だった。 アニメでは「6月の文化祭実行委員会での騒動」について覚えていない、といったが原作では「ああ思い出した」と騒動を治めたことを覚えている。(後の里志の話から、騒動を治める意見をもってる3人を見極め、代理として出ている自分がでしゃばると騒動が大きくなるため「3人を使い」、それぞれ意見を述べさせ、騒動を鎮圧した) アニメでは廃村程度の説明だったが、原作では古丘町楢窪地区について詳しく説明されている。 アニメでは本郷は「倒れた」のみで症状は明確に言われていないが、原作では「神経性胃炎及びうつ状態」。 アニメでは山西先輩だと思いますとそれで終わっているが、原作ではじゃぁ勝田先輩だ。力がありそうだからと奉太郎は抵抗している。 アニメでは入須先輩が考えれば、といったが原作では「2年F組が考えれば」となっていて、それに対する入須は広く意見を集めたけれどどれもピンとこなかった、と述べている。 アニメでははまず千反田の話を聞いたこと。氷菓の話を聞いたことと言っているが、原作ではまず千反田と面識があったこと、もう一つは、君(奉太郎)がいたこと、といっている。君の話は千反田と遠垣内と、学外の人間1人とから聞いていて君なら探偵役になれるのではないかと述べている。 アニメではタロットカードの話、翌日、江波の案内探偵役と会う一連の流れになっているが、これは原作「ニ 古丘廃村殺人事件」の序盤のあらすじであって「一 試写会にいこう!」と合体し、アニメとしては大変長い尺となっている。(これは以前にもあった) アニメでは千反田は「チャットです」といっているが、原作では「わたしブラウザがつかえるんです」と言っている。 アニメでは3人いっぺんに1日で話を聞いたが、原作では1日ごとに1人、火曜、水曜、木曜とわけて話を聞いた。 用語集 質疑応答 作中登場の小物、その他 ページトップへ 第九話「古丘廃村殺人事件」 お前らか、ミステリーにくわしいってのは、と大柄で筋肉質、毛の濃い男子が言った。中城順哉、撮影班で助監督と江波が紹介。眼鏡を掛けた中肉中背の男子が羽場智博、小道具班。お団子みたいに髪を3つまとめ、スカーフをしていないチャオっと言ってきた女子が沢木口美咲、広報班。 ではよろしくお願いしますと江波がいい、中城だけ残して去っていった。その時、みなさんで食べようと思っていたといっていたお菓子を机に出す千反田。高級そうな箱に装丁で、伊原がこれってウィスキーボンボン?と眺める。 中城含め全員で食べてみるもかなりウィスキーの成分が強い。全員が思わず口をあけるもなぜか千反田だけがもくもくと平気そう。 全員が落ち着いた所でさぁ始めるかと中城。里志はメモをだし、それをみて伊原が代表して質問する。所にさっきのウィスキーボンボンを2個目を食べる千反田。 伊原 撮影はたいへんだったか? A 撮影は演出なんかも楽しくやれたが、移動が大変だった。 千反田 なぜだったのか? A 見た目が面白い場所ってことで推した奴がいた 里志 楢窪地区は廃村だって聞きましたが、よく立ち入りできましたね? A そいつが管理人に話をつけてくれた。それがなんか関係あるのか? いえ、勉強になりましたとデータベース。 千反田:脚本の本郷の容態はどうか? A あまりよく話しをきいていないがよくないようだ 千反田:本郷はあまり丈夫じゃなかったのか? A 学校も休むこともあったし、撮影にもでてこなかった。 奉太郎:本郷の脚本は評判悪かったのか? A 誰もケチをつけたことはなかった。誰も本郷を責めた事はなかった。 奉太郎;ということは内心はそうしたかった? A:何が言いたい?本郷の仕事は全員が認めていた。もちろん俺もだ。 場を取り直すように伊原が咳払いをする。それでですね先輩、 伊原:本郷から誰が犯人役か聞いていなかったか? A 鴻巣に頑張れよとかなんとかいっていたような。 伊原:では役者の人に聞いてないか、誰かそういう話を受けていないか? A 誰も。 伊原:物理的なトリックなのか、心理的なトリックなのか? A どうちがうんだ? 伊原がだめだこりゃという感じになりほかに質問はないかと中城。俺の話を聞いてもらおうと。いよいよオブザーバーの役割を果す。 中城曰く、普通の客はトリックなんて気にしない、要はもりあがればいいんだと。犯人はお前だ!ときめつけて、犯人が涙ながらに私情を語る。これで話が決まる。 その話を聞いた奉太郎達はあっけに取られ、なぜか千反田だけうん、と肯く。 そういう意味では海藤の死ぬ所はよかった、あの小道具の腕もと。 ミステリーの作法やらなんやら。そんな細かい話よりドラマだ。タイトルもストレートに「古丘廃村殺人事件」とかにして客を呼べる様にしないと。本郷だってそのあたりのことわかってたさ。 しかし中城の話にピンとこない古典部の面々。それで中城先輩のお考えは? あれはあれだろと。密室ってやつだ。他のやつが誰も入れない部屋の中で海藤が死んでいた。さて、犯人はどうやって殺したんでしょう、ってこと。伊原がではどうやってと促すと中城は言う。簡単さ、窓だよ、と。犯人は海藤を殺した後に窓から出て行ったに決まっているじゃないかと。 窓、どうも記憶が曖昧なんですがと奉太郎。里志に見取り図を出すように言うと巾着からだして広げる。里志がペンを交えて説明。海藤が死んでいたのは上手袖。みんなが駆けつけたときは鍵がかかっていた。下手袖にいこうとしたが舞台と通路はガラクタでふさがっていた、そうなると右側通路のドアと窓の2箇所しかなくなる。 そこで千反田が本郷もしっていたのかと言った。里志はそれは重要で、現場の状態も分からず見取り図だけで脚本だけを書いていたら、別のルートも考えていた可能性もある。しかし中城は否定。本郷も1度下見にいったらしい。5月の終わりごろに。 つまりだ、と中城。犯人は窓から出入りした。こうすればドアから出入りせずに海藤が殺せるシーンが取れると。そしてなぜか奉太郎にいきなり「どうだぁあ!」と一括。奉太郎はびっくりして両手で口を塞いだ。 そこで伊原が言う。それはミステリーとして出来が悪すぎると。それは本郷にいってくれと中城。あいつも詳しくなく立派なトリックが用意できなかったと。そこで伊原、だとしても犯人は?と。しかし中城は犯人?と反応が薄い。伊原は仮にそれがトリックになるとして犯人は誰になるのかってこと。 そこで腕を組んだ中城に伊原が畳み掛ける。窓の外を取ったシーンでは生い茂る夏草のせいで人の通った痕跡がない。窓を通るというのは無理ですと。 しかし中城は本郷が書き忘れたかもしれないなどという。伊原はそれをいったらおしまいですと。本郷の脚本は全てつじつまが合っていると聞いていると。中城はだとしたら、と。そこで急になにかひらめいたようにあ、そうだ夏草だ!といった。さっき言った本郷が下見に来た時にはまだ夏草が茂ってなかった。だから本郷は窓を使えると思い込んだ。だったら今度の撮影で夏草を刈り込み、死体のシーンから取り直せば辻褄があうと。 千反田はつまりはどういうことなのかと。窓から入ろうとすると館に散った人たちに目撃される、または危険性があるからつかえないという単純なもの。千反田はなぜかまたうんうんと頷いてウィスキーボンボンを手に取る。3個目。伊原は本郷がどこまで知っていたかによると。奉太郎はそれは本郷の脚本をみればある程度わかるという。江波が次の志願者、羽場を連れてきた。そして却下を伝える。羽場は何かの袋を持って現れた、と千反田はなぜかひゃっくりをした。奉太郎は江波に本郷の脚本要求した。 羽場は本郷はミステリーに詳しくないといった、後ろの机に積まれているシャーロックホームズを指してそれが彼女の一夜漬けだと。ホームズでミステリを勉強しようとしていたのかという伊原に羽場だから素人だっていうんだという。少しむっとする伊原。そこで千反田が本の間にホームズのタイトルの上に◎、○、×、△がかかれた紙片を見つける。奉太郎は使えるネタかどうかの確認だろうと流す。 そこで羽場案が披露。計画的犯行ではなく、たまたま条件がそろったため犯人は犯行に及んだ。その理由は海藤が自発的に上手袖の鍵を選んだから。そしてこれは密室殺人。唯一のルートの窓の外には足跡などはない。つまり海藤を殺した犯人は普通には逃げられなかった。では犯人はマスターキーで侵入。しかしこれは成立しない。鍵がある事務室には玄関ロビーを通らなければならないがどの人物にも見られてしまう。つまり右手通路自体に近づくことが出来ない。 トリックを仕掛けるのに密室に近づくことさえ出来ないから。 羽場は続ける。被害者が密室を作ったことも否定される。他の可能性、機械仕掛けの殺人や、早業殺人も不可能。 そこでもってきた袋から登山用のザイルを出す。小道具班だった羽場は本郷から人が乗っても切れないロープをと要求されていた。これの使い方わかるだろ?という。誰も答えないので羽場は続ける。一階から入れないなら二階からはいればいいと。二階の右通路には鴻巣がいた。鴻巣は華奢にみえて登山部。二階からザイルで1階に侵入、海藤を殺し2階へ逃走した。あの映画にタイトルをつけるなら「不可視の侵入」というところだろうと。 そこで君らの意見を聞こうかというところで千反田しゃっくり。奉太郎はザイルのほかになにか本郷から注文はなかったかと。羽場はむらっけがあったのか、指示されていた血糊が全然たりなくて大量にこちらで用意したと。最後に奉太郎は聞いた。出来てる映像はみたか?しかし羽場は実はまだみていないんだといった。 伊原は羽場にご立腹。古典部の面々は羽場案はいいというが千反田がなんだか納得できないと言う、わからないが。そこで奉太郎がウィスキーボンボンを食べる千反田を止める。先に食べたのを含めてすでに11個も食べていた。伊原の大丈夫?という問いに大丈夫ですよ~だいじょう~ぶ~……ふふふふと明らかに酔っている風。 あの案で賛成ですかと千反田にきかれ、出来ないという。あの映像との矛盾。あの映像では一階の窓は立て付けが悪かった。ザイルで降りて窓をがたがたやってる時海藤はつったってるのか?と。伊原はださからさっきあの映像を見たか聞いたのねと納得。つまり本郷は窓の状態なんか気にしていなかったと奉太郎。 次を呼んできた江波が現れ、頼んだ脚本を奉太郎に渡す。そこで千反田はせわしなく動き、いいなーいいなーわたしもほしいですと酔っ払ったまま。脚本はしっかりしていることを確認。そこで3人目の沢木口美咲がきてチャオ!と挨拶。それに千反田はこんにちは沢木口さんチャオですと会釈した。 沢木口曰く広報班としては早くタイトルだけでもほしい、脚本もこの辺でけりをつけたいと。千反田は本郷は立候補だったのかときくと他薦だったと沢木口。いろいろ質問する千反田がわたし気になります、といってるうちに沢木口が議事録を貸してくれた。 そして沢木口案。ミステリーってきいたらなにを思い浮かべるか。奉太郎がオリエント急行というと沢木口は13日の金曜日とかと上げる。それじゃぁホラーでしょと奉太郎。しかし里志は一般でみるならホラーもミステリーもかわらないと。 沢木口は7人目がいたという。実は本郷はあの出演者以外のキャストをさがしまわっていたという新情報。互いの疑心暗鬼が高まった所、満を持して怪人が登場、どのくらい殺す予定だったのかわからないが、2人ぐらい残してさくっとやっちゃえばよかった。ラストは2人で怪人を倒して朝日にキスで決め。タイトルはそーねー「Bloody Beast」。 でも密室はどうなのかと伊原。鍵がかかっていたのは。そして沢木口は別にいいじゃない鍵くらいとさらっといった。怪人なんだから壁抜けぐらい出来ないとという。そうじゃなかったら…怨霊なのよ! 以上沢木口案。 異常に沢木口案に反対する千反田。顔は真っ赤。理由を聞いてもとにかく違うんです!といったとき、さっっと赤かった顔が真っ白になった、曰く、万華鏡のようです、と。途端にいす机に崩れ落ちた。慌てて伊原が確認するが「寝てる」。 寝ている千反田を見ながら里志と奉太郎は沢木口案を気に入っているという、しかし矛盾はあるけどなと。脚本は綿密で指示も的確。もし最後にホラーで大量殺人をやらかすつもりだったなら血糊の量が圧倒的にたりない。だから却下。 帰り道。千鳥足で伊原に付き添われてかえる2人を見て奉太郎達も帰途につく。里志と雑談をしながらわかれ、道路を渡ると彼女がいた。 入須冬実。ちょっと、茶を飲むだけの時間をもらえないかな。 原作との相違点 原作ではコネがある奴がマイクロバスを回してくれた。 「日曜日限定」に触れていない。 アニメではないが、原作では2日目ではわざわざ千反田からの電話できてくださいね、と奉太郎は言われている。 古典部文集「氷菓」の編集も行われている。 原作では「クリスティーからクイーン、それとカー」と述べている。 原作では「黄色い背表紙の文庫本」を数冊。その後の里志の「ははぁ、すると日本人さっかだね、割と固い所の」といっている。(これで奉太郎が呼んでいたミステリが特定できる) アニメでは里志は「ホームジスト」であることが省かれている。 沢木口が第三話で謎になった図書室の金曜の貸し出しの図書カードに名前が書かれていることについて触れられてない。 アニメでは沢木口はスカーフなしの制服姿だが、原作ではタンクトップにGパン、また肌の色も白くなく、浅黒い。 頭のおだんごのようなシニョンはアニメでは3つだが、原作では両脇に二つである。 アニメではすでに酔っている千反田は沢木口のチャオという挨拶にチャオと返しているが、原作はこの時点で酔っていないので普通にこんにちはといったらダメだし&テイク2された。 原作では3日目の沢木口を待っている最中に出し、7個目で酔っ払った。 アニメでは本郷はむらっけがあって指示された血糊ではたりなかったといっているが、原作ではそのようなことは一切いっていない。 沢木口の大量殺人にかんしても血糊についてあまりふれてない。 用語集 質疑応答 作中登場の小物、その他 ページトップへ 第十話「万人の死角」 本格的な茶店「一二三」に誘われ、本当に茶をするとは思わなかったと入須にいう奉太郎。出され、支払いを持つといわれた茶を飲みながら2人は話し始める。入須は率直に言う。中城はだめだったのか、羽場も沢木口も。奉太郎はそれにはい、無理だと思いますと答える。そこで入須が嘆息、妙な間。残念ですがという奉太郎に社交辞令入らないとばっさり。 どうやら奉太郎は「女帝」との相性が悪いらしい。 彼らのどこが悪かったのかと聞かれ、奉太郎は話し出す。 話し終わり、だから却下した旨を伝える。そこで入須が中城案を却下したのは誰だったと聞いた。羽場も沢木口も。全て奉太郎だった。入須は続ける。 最初妙な期待は困るといった。しかし奉太郎はことごとく中城達の案を葬った。私がそうなると思ったとおりに。彼ら最初から器ではなかった。彼らには最初からあの問題を解く技術がなかいのはわかっていた。そこであれは茶番ですかと言った奉太郎に割って続けて言う入須、とはいっても彼らは無能だとはいわない。ただあの難局に役立つわけじゃないと思っていた。そこでも奉太郎は割って入ろうとするが入須に押し通される。もし君がいなければ、私たちは彼らの案のどれかを採用し、失敗していただろう。それに奉太郎が冷徹ですね、それに非常だ、というと入須は必要ならそうすると揺るがない。 だが期待できる人物はいる。その人物については千反田える、遠垣内将司、学外の人間の3人から聞いていた。この人物なら私の期待に答えてくれるだろうと。そう最初から君が目的だった。古典部などではなく。そして居住まいを正す入須。 折木君、私は君はこれまでの一件で君自身の技術を証明したといえる。君は、特別よと。 さらに入須は言う。君は、特別よ。そこでもう一度頼みたい、2年F組に力を貸して。あのビデオの正解を見つけてほしい。奉太郎は俺に技術などない、ただ運がよかっただけと、しかし入須は歯がゆいなと諦めない。そこでとある話をする。 とあるスポーツクラブで補欠がいた。補欠はレギュラーになろうと極めて激しく努力したがレギュラーになれなかった。そのクラブにはその補欠よりずっと有能な人材がが揃っていたから。その中でもきわめて有能な天性の才のある人間がいた。無論補欠との技量の差は天と地との差。彼女はある大会で非常に優れた活躍をした。大会を通じてのMVPにも選ばれたそこでインタヴュアーが彼女に訊いた。大活躍でしたね、秘訣はなんですか?と。彼女はこう答えた。ただ、運がよかっただけです。と。この答えはその補欠にあまりに辛らつに響いたと思うけれどどう思う?と。 そこでお冷を飲んだ奉太郎を見ながら入須は呟く。誰もが自分を自覚するべきだ……ではないと見ている側が馬鹿馬鹿しい。 少し迷った奉太郎は言った。入須先輩、俺は 翌日、里志とあるいていた奉太郎は休日に自らいくなんて珍しいという里志に入須先輩から問題解決の勅令を預かったという。里志はいつかそうなるだろうと思っていたという。千反田さんだろ?と。しかしそれを否定、そしてお前はお前にしか出来ないことはあるか?と訊いた。しかしないねと里志。最初に言ったろう福部里志には才能がないと。わかった入須先輩にのせられたねと。それでも自分の資質を危ぶむわけだ。 奉太郎は自分は里志を高く買っている。お前はいつか日本でも指折りのシャーロキアンになれると。すると里志はシャーロキアンよりもこころ惹かれるものはあると。そして羨ましい限りだよねと意味ありげに呟くといってしまった。 地学講義室にいくと里志と一緒に準備をしていた所で摩耶花が来た。奉太郎が入ることに驚愕。謎解きにする気になったというと伊原はすぐにピンときたのか入須先輩に何か垂らし込まれたわねと確信をつく。それよりあの後千反田はどうなったと聞くと伊原は今朝電話してみたら二日酔いで寝込んでいたそうだ。レアケースだねと里志がいい、あの映画をノートパソコンでもう一度見ることに。カメラワークが悪いと里志。そこで奉太郎は伊原ならどうとると質問。 カメラワークの違和感をみていたら急に部室の扉が開かれた。おかっぱにちかい髪型に太い眉毛、入ってくるなり里志を拘束する。尾道は本気だぞ!進級できなくなってもいいのか!という言葉から察した奉太郎は補習にはでといたほうがいいぞ~と他人事。密室の謎が、と里志は抵抗するも連れて行ってしまわれるが、また戻ってきて手帳を渡し、いってしまった。そして伊原も行ってしまう。図書当番だそうだ。予めいっておいてくれれば時間をあけたのにと。でも、ごめんね、折木。といって伊原が去る。「わかっている」奉太郎は手を振った。 さて、と1人になった奉太郎は謎解きを開始する。映画を何度もみて推理し、回答にたどり着いた。これが、本郷の真意だと。 約束の時間になり、「女帝」入須が部室にきた。椅子に座り、聞く。結論はでたかと。奉太郎が頷くのを見てでは聞こう、と奉太郎が話し始めた。 奉太郎が推理した本郷のトリックの真相は? 種明かしにつき以下反転処理 あの密室は誰も入れない状態で、唯一のドアが出入り口だった。またマスターキーのある事務所は散ったメンバーの目があるため右通路さえ行くことが出来なかった。これが第二の密室。ではあのトリックはどうなるのか。6人の中に犯人なりえる人物がいないのならば結論は1つ、あそこには7人目がいた。里志が記帳していたメモには所々『懐中電灯』がでてくる。つまり登場人物の誰も懐中電灯を持っていなかった。ここが一点。次にカメラワークが悪いという感想があった。確かに所どころ不自然なとり方や役者がカメラを気にしているとこがある。また本郷は7人目の役者を探していた。つまり、カメラマンが7人目だった。彼らは元々7人いた、全体のシーンを取れないのも7人目が役者だったと考えれば納得がいく。これが重要だが、7人目はメンバーが散っていくのを撮っている。メンバーが完全に散ったのをみてから事務所にいきマスターキーで海籐を殺害後ロビーに戻りマスタキーを返し、メンバーが戻ってくるのをまっていればいい。もしまだ本郷が7人目の役者を選んでいないのならばすぐに選定するのを進める 入須の質疑:1:Q、7人目がいたとすれば誰にも話しかけられないのは不自然。A それが本郷が動機とするものだった。6人から圧倒的に無視される存在だった。2:Q,それなら彼らは少なからず結論にたどり着けるはず。最後までロビーに残っていた7人目を疑わないわけがない。さらにそれでは第二の密室がとけない。 A べつにいいでしょ。それぐらい。観客が謎に悩みさえすればいい。だからあの脚本には探偵役がいない、なぜなら推理する必要もなく、犯人は明らかだから しばらく考えていた入須はおめでとうと言った。どうやら本郷の謎をといたようだなと。全ての事実に一致する以上それが正しいことには間違いがない。そしてありがとうこれで映画が完成すると。そして握手する2人。そして続ける入須。やはり私の目にくるいはなかったようだ。君には技術があったわ。他の誰にもない技術がと。そしてあの映画にタイトルをつけてみないかといわれ、奉太郎はそうですね、内容に即して「万人の死角」というのはと提案。入須は普通の女子生徒のようにいいタイトルだそれに決めようといった。 9月1日いよいよ二学期が始まった。奉太郎は行事が終わると部室にいった、が誰も折らず、千反田の手書きで視聴覚室で映画の試写会をするそうだ。いってみるとすでに始まって犯人がつかまるところだった。 奉太郎が壁に背をあずけているとお、リアル海籐だ、と俳優にあったかのようなリアクションをする。中城と沢木口がよくやってくれたとさすがだねーと誉めてくれる。2人は 「しっかし中城ー」 「なんだい」 「わき汗すごいね」 「えっ!?」 等と会話しながら去っていった。途中羽場とも目があったが舌打ちされたところみるときにいらなかったようだ。里志に感想を聞くと「うん、悪くない」。伊原にあの時こんなこと考えてたのかときかれるとあの時は考え付いていなかった、というと「そう」。なんだろうか。それで千反田は折木さん、わたし、後でですといってさっていった。 里志もま、よくやったよとさっていく。しかし伊原は残り、ちょっと訊きたいんだけどと隅に引っ張っていく。あの解決は折木がだしたんだよね?と確認。全部?多分と。じゃぁあんたは羽場先輩のいったことをどう考えたのと問われ、奉太郎は聞き返す。 あの映画には、どこにもザイルがでてこなかったわよ、と。そこで「ようやく奉太郎も気付いた」。 原作との相違点 アニメでは「冷徹だそれに非常だ」と奉太郎は口に出しているが、原作では出していない。 アニメでははっきり「誰もが自覚すべきだ」といってるが、原作では「呟くそうに」いっている。 原作ではあの後普通に話し合いが持たれ「自分なりの検討をする」と回答した。 原作で里志は「ホームジスト」なのだが、アニメでは完全に「シャーロキアン」になっている。 アニメでは「シャーロキアンになれるぞ」といわれ「憧れるよ」と呟くが、原作では「ホームジストになれるぞ」といわれ、「今のセリフは回答に値すると思うけどね」と里志は答えている。 アニメではF組の試写会となっているが、原作では古典部部室で江波が置いていったビデオテープを備品のテレビでみていた。 用語集 質疑応答 作中登場の小物、その他 ページトップへ 第十一話「愚者のエンドロール」 伊原に引き止められザイルはどうしたのかといわれた。奉太郎はそういわれて気付いた。本郷は「人が乗れるかどうかまで調べて」小道具班に用意したザイル。奉太郎の推理ではそれが出てこない。奉太郎は反論するも伊原の制されてしまう。伊原は最後に慰めるように私の勘違いかなといって去っていった。 奉太郎は大変動揺し、自分は自分の答えにあうように事実をまげたのか?と自問自答する。 そこに里志が来て伊原を同じように「あれはホータローの考えた本郷先輩の真意かい」と。ホータローの推理だと本郷先輩の真意とは違う物だと。叙述トリックについてわかるかいと里志。文章の書き方によってミスリード(誤認)させ、読者を騙すミステリーのトリックの方法の1つ。本郷はミステリに素人で本郷はホームズでミステリを勉強した。そこであの映画、7人目のカメラマンの存在は叙述トリックといえる。しかし本郷が学んだホームズには叙述トリックはでてこない。奉太郎はどこかで読んだのかもと追いすがるが、里志はホータローがそう思うならといって去っていった。 昇降口で上履きをいれ、奉太郎が帰ろうとすると先に千反田がまっていた。2人で帰るも奉太郎は気に入らなかったんだな?と聞くも千反田は川辺で散歩しないかと誘ってきた。 川沿いに並んで座る2人が話し始める。千反田は折木さんはわたしが気になっていることがわかりますか?と奉太郎は映画の結末じゃないのかと言ったが、違った。 本郷さんとはどういう人なのだろうというのが気になっていた。本郷さんは体を壊してまでいるのになぜ入須さんなどを通じて親友の江波さんとに頼まなかったのでしょう。つまりトリックを。本郷さんは体の具合を推してまで脚本をかいたからか?いやでも話に聞く本郷さんはそれほど我が強い人には思えなかった。では結末、トリックに自信がなくなったから?これも違いますF組の皆さんは明らかに不慣れだし皆いいかたです。 では何が本郷さんを追い詰めたのでしょうか。今回の一件見た目どおりではない。本郷さんは折木さんの案がが真相ならば入須さんや江波さんに話しているはずです。わたしは志半ばにして脚本を放棄せざる終えなかった本郷さんの気持ちを理解したい、しかしさっきの映像はそれを教えてくれませんでしたと。 あ、でも折木さんをせめてるわけじゃありませんと千反田。 古典部メンバー3人に欠点を言われ、帰り道自宅に帰らず悶々と悩みながら徘徊する奉太郎。家に帰っても何も分からずベッドに仰向けになる。ふと昔姉がおきっぱなしにていった本棚に近寄り本でも読むかと手に取る。とったのはタロットカード。あの時里志がいった意味をようやく理解して奉太郎は見方をかえたわけだ、というところでひらめいた。 翌日、放課後、入須をまっていた奉太郎は来た入須に「打ち上げに来ないか?」と誘われるが行きませんと断った。そしてお話がありますと。 場所を前の茶店「一二三」にかえて、奉太郎が切り出す。先輩は前俺にここで技術があるといいましたね?と。確かにと入須。奉太郎はその技術というものは「探偵」ではなく「推理作家」という技術だったといった。 奉太郎がたどり着いた入須、江波、本郷、2年F組のこの事件全ての真相 真相は、脚本の本郷は念入りにミステリの勉強もし、「ハッピーエンド」で望んだがクラスの面子はアドリブと暴走を繰り返し、本来死なないはずの海藤を殺す設定にしてしまい、「傷害事件」を「殺人事件」としてしまった。しかし気弱な本郷は口を挟むことが出来ず脚本を投げ出してしまった。つまり本郷の脚本では死体はでなかった。そこで北海道から帰宅した入須は、本郷を「病気」と偽り、脚本を「未完成」にし、すでに軌道修正がきかない「解決偏」をみんなで考えようと「そう思わせ」、「シナリオコンテスト」を本郷という大義名分を使い全員を動かした。しかしクラス内での解決は難しく、そこで折木達も巻き込み、解決を図る。しかし成績が芳しくなく、チャットと評判から知っていた、そして、折木を脚本の「推理作家」役にしようとし、折木の考えた案が本郷の考えたストーリーの代案となった。結果、2年F組のクラス展示は成功に終わった。 全てを話し終え、誰もが自分を自覚すべきだといったあの言葉も嘘か、と奉太郎は問う。しかし入須は動じない。心からの言葉ではない。それを嘘と呼ぶのは君の自由よ、と。それを聞いた奉太郎は「それを聞いて安心しました」と返した。 帰りに奉太郎は名探偵とかかれたポスターに八つ当たりしてしまう。 入須はチャットをしていた。名前を入れてくださいは入須だった。まゆこというHNとチャットを終えると今度はあ・た・し♪とする。 しかし「奉太郎にも気付かなかったことをあ・た・し♪が言い出した」 あ・た・し♪の突いた入須の核心 脚本の子を守りたいから「あたし」に手伝いを頼んだ。つまるところ、面白くない脚本を却下するために、且つその上で脚本書いた子を傷つけない為に表面はいかにも相手のためであるかのように偽って、実際は全部自分の益になるように。まあ、「あのバカ」はそれに気付いていなかったけど 核心をつかれ、入須は私はあのプロジェクトを失敗させるわけにはいかない立場でしたと発言するもあ・た・し♪は何も言わずログアウトしてしまった。 後日、古典部部室で千反田と二人になった奉太郎は脱力していた。そこで千反田に励まされ、本郷さんの脚本はどんなものだったのか気になりますと。それに付き合って奉太郎が推理した本郷の脚本をいう。 本郷の本当の脚本(折木推理) 海藤が死んでいないとすれば密室は解ける。鴻巣が2階の窓から右通路の控え室窓から侵入、海藤を追って手きずを負わせる程度の傷をナイフでする。そこで海藤と鴻巣は何か会話をし、海藤は鴻巣を2階へ逃がす。そのうちに海藤は鴻巣を庇う為に上手袖に入り鍵をかけ、倒れた。そこで鴻巣は全員と合流。そして傷の説明はガラスが散乱しているため倒れた時きったと説明すればいい。7人目は「ナレーター」の役者だった。海藤と鴻巣がなんの会話をしたかはわからないが 最後に奉太郎はお前はこの一件なにかしっていたんじゃないか?誰の案にも共感していなかったというと千反田はわたしは本郷さんと同じだからかもしれません。 誰かが死ぬお話はあまり好きではありません、と。 原作との相違点 千反田と奉太郎は川辺で散歩はしない。 考え込み、夜中まで奉太郎は街を徘徊していない。 アニメでは大変激昂している奉太郎の描写があるが、原作では非常に淡々としており、激情をみせてのもたった1場面のみで終始落ち着いた様子だった。 シャッターのポスターへの八つ当たりはでてこない。 入須の私室の描写が始めてされた。 アニメでは最後、本郷の脚本は本当はどうだったか、部室で会話されたが、原作ではチャット(奉太郎は「ほうたる」HN。千反田は「L」HN)での謎解きで終わっている。 用語集 第十一話「愚者のエンドロール」の質疑応答 作中登場の小物、その他 ページトップへ 第十一・五話「持つべきものは」 「この物語は本編でいうところの11話と12話の間で起きた話である」 市民プールで事件発生!? えるや摩耶花たち古典部メンバーが水着でプールを走りまわる!? 「氷菓」コミックス第3巻限定版付属BD 7/8(日) 24 00から「古典部USTREAM」にて先行配信予定 用語集 第十一・五話「持つべきものは」の質疑応答 作中登場の小物、その他 ページトップへ 愚者のエンドロール素文作成。 -- L (2012-06-24 16 00 46) リンク修正、雛型修正。 -- L (2012-06-24 16 04 20) 8話追加 -- L (2012-06-26 13 21 40) 9話追加 -- L (2012-06-27 23 11 14) 10話追加 -- L (2012-06-28 21 07 20) 11.5話追加。 -- L (2012-06-28 23 33 08) ページトップリンク設置。 -- L (2012-06-29 09 18 26) 十一話追加 -- L (2012-07-02 14 53 24) 11.5話質疑追加。 -- L (2012-07-08 11 29 41) 里志好きなのに麻耶花が奪うー -- 名無しさん (2012-08-20 08 51 49) 名前 コメント