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雨が降り注ぐこの町で黄色の雨合羽を着た少年が一人、走っていた。 少年は紙を折って作ったボートを道路の端で流れる水の上に浮かべて、それを追っていた。 「僕をクソ雑魚ピエロの下へ連れていけ!」 紙で作ったボートはそのまま水とともに道路の側溝の中へと落ちていった。 少年の名はジョージー・デンブロウ、ホラー映画のITに登場する第一犠牲者である。 だが、ここにいるジョージーは厳密には映画に登場するジョージーとは違う。 彼はネットミームによって生まれた「ペニーワイズがオススメするシリーズ」の世界のジョージーである。 このシリーズのジョージーとペニーワイズの関係は動画制作者によって様々である。 そしてこのジョージーはペニーワイズとはある意味仲が良い世界線のようだ。 ジョージーが船を流した理由はペニーワイズに会うためであった。 ペニーワイズがオススメするシリーズの動画はジョージーが雨の中でボートを流すシーンから始まる。 そしてボートは側溝の中に落ち、ジョージーが覗き込むとペニーワイズが顔を出して動画のテーマに沿った「オススメ」が始まるのだ。 例外も一応あるが、大体はこの流れで2人は出会うことになる。 そこでジョージーはいつものテンプレートな流れを再現することでペニーワイズとの合流を目論んだ。 ようは召喚の儀式みたいなものだ。 このバトルロワイアルの場にペニーワイズがいるかどうかは分からない。 もしいるとしても原作映画に出てくるホラー映画の怪物としてのペニーワイズかもしれない。 それでも、ジョージーはペニーワイズを探さずにはいられない。 兄や友達などジョージーにとって仲間と言える者達はいる。 だが彼らはオススメシリーズで活躍することはほとんどない。 あれらの動画群の世界観から参戦キャラを出すとしたら、ペニーワイズかジョージーくらいしかいないのだ。 よって、こういった企画でジョージーが出会える可能性が存在し、顔見知りと言える相手はペニーワイズしかいない。 このロワイアルでの勝利条件である「森嶋帆高と天野陽菜の合流」を阻止するか否か、 ジョージーにはなぜかペニーワイズが天気の子をオススメする世界線の記憶があった。 ジョージーは先ほど見せられた映像が映画の「天気の子」だということに気付いている。 途中で切られた続きも知っている。 森嶋帆高と天野陽菜がどういう人間でどんな関係か、2人が迎える結末も知っている。 なぜ主催者がこんなルールでバトルロワイアルを開催したのかは分からない。 だが、こんな戦いのせいで結末が改変されてしまったら「天気の子」が映画として台無しになる。 それを阻止するためにも2人の合流は手助けしたい派だ。 事情を知らない者は自分が生き残るために主催の思惑に乗ってしまうかもしれない。 ジョージー1人だけでそんな参加者全てを何とかすることは難しい。 だから協力者としてペニーワイズを探しているのだ。 ちなみにボートは名簿と基本ルールが書かれた紙を折って作った。 それらの情報はタブレットにも載っているらしいので紙の方を使っても問題ないと判断したからだ。 目論見通りボートが側溝の中に落ちたのを見届けるとその中を覗き込んだ。 その中は特に何かがいるわけでもなく真っ暗な闇が広がっていた。 (そう簡単には会えないか) ジョージーが側溝から離れようとしたその時、中から何か物音がした。 その音に反応して再び中を覗き込む。 こんなところに隠れそうな奴をペニーワイズ以外にジョージーは知らない。 仮に本編ペニーワイズだとしてもジョージーには殺されない自信がある。 期待してジョージーは中を見てみたが… 「ぶっぽるぎゃるぴるぎゃっぽっぱぁぁぁぁぁーっ!」 現れたのはペニーワイズとは別のピエロであった! ジョージーは… 立ち向かった! 逃げた! 気さくに話しかけた! 「ペニーワイズ以外のピエロに用はない!」 ジョージーはそう言ってその場から逃げ去った。 その走りはまるで映像を逆再生したかのような綺麗な後ろ走りであった。 ピエロは直ぐに追いかけようとしたが体が穴より大きくて出られなかった。 ピエロはマキタ 26mm ハンマ・ドリルを使ってコンクリートを破壊し穴を広げる! 破壊したおかげで測溝から脱出することはできた。 だが、その頃にはジョージーの姿は既に見えなくなっていた。 「ぶっぽるぎゃるぴるぎゃっぽっぱぁぁぁぁぁーっ!」 ピエロ…否、ピエロの恰好をした殺人鬼は奇声を上げながら取り逃がした獲物を探す。 狂気の殺人鬼にとってこのロワイアルの特殊ルールは何の関係もない。 ただ、目につくものに襲いかかるだけである。 男の名は柊 遼。 川越の指名手配中の殺人鬼だ。 【ジョージー・デンブロウ@ペニーワイズがオススメするシリーズ】 [状態]:健康 [装備]: [道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3 [思考・状況]基本行動方針:映画「天気の子」を守るために森嶋帆高と天野陽菜を合流させる 1:この場にペニーワイズがいたら探す。 2:側溝にいた奴は放っておこう ※様々な「ペニーワイズがオススメするシリーズ」の動画内での記憶を持っているかもしれません。 ※名簿、ルール用紙を失いました。 【柊 遼@高橋邦子】 [状態]:健康 [装備]:マキタ 26mm ハンマ・ドリル@高橋邦子 [道具]:基本支給品、ランダム支給品1~2 [思考・状況]基本行動方針:??? 1:ぶっぽるぎゃるぴるぎゃっぽっぱぁぁぁぁぁーっ! ※参戦時期は「エッチな夏休み」の本編開始前です。 【マキタ 26mm ハンマ・ドリル@高橋邦子】 柊 遼が得物として扱う電動工具の一つ。 おそらく現実に存在するものと同じだと思われる。
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新米警官だったレオンも、今や凄腕のエージェントになっていた。しかし、それと同時に、大量殺人を行った殺人鬼でもあった・・・。 レオンは大統領から、拉致された娘「アシュリー」の救出を依頼され、スペインにある小さな村までやってきた。 ブオォォォン・・・ キキィィ。 警官「この先が例の村だ。」 レオン「わかった。あとはまかせな。おっと、お前らはもう用済みだな。」 パァン!パァン! レオンは警官を始末し、小さな一軒家に入った・・・。 レオン「ちょっと聞きたいんだが・・・」 家の主らしき人物に問いかけても返事がない。レオンはちょっとムカつきながらも、写真を取り出し、問い尋ねた。 レオン「この子をしらないか?」 ガナード「ここで何してる?さっさと出て行け!」 レオン(ちっ!知らねえみたいだな。じゃあ片付けるk・・・!) ハアァァァ! ブンッ! レオンは斧をかわし、銃を構えた。 レオン「ふざけやがって!ぶっ殺してやる!」 銃弾はガナードに当たったはずだった。しかしガナードはまだ死んでいなかった。 レオン「まさか・・・。ゾンビか!?いや、確かに人だ。だが銃は効いてないみたいだ。なら・・・!」 レオンはガナードの頭めがけて発砲した。 レオン「やっぱり死んだか。おどかしやがって!それにしてもなんだこいつ。ゾンビでも人でもなさそうだが、化け物には変わりねえな。これからはこういうやつは殺しとくか。」 そのとき、レオンは暖炉を見ていた。暖炉にはなにか違和感があった。 レオン「なんだ・・・?これ?人の骨か?何でこんなところに・・・?ん!なんだありゃ!頭蓋骨の山だ!何人も殺してる見てえだな。集団にあったら面倒だな。さっさとお姫様救出して帰るか。」 数分後、レオンは村の中央についた。 レオン「うっわぁー・・・。団体さんだよ・・・。どうしよう。こことおらねえと先いけねえし・・・。よし!裏からいこう!」 焼夷手榴弾で村人に気づかれずに通過。 村の奥に着き、ルイスと出会う。 ルイス「ンー!ウンンー!ウー!」ビリッ!「ゆっくり剥がせよ」 レオン「お前はあいつらとちがうのか?」 ルイス「いいや。お前は?」 レオン「違うぜ」 ルイス「なぁ、1つ大事なこと聞かせてくれ。」 レオン「なんだ?」 ルイス「タバコあるか?」 レオン「お前に吸わせるタバコはねぇ!」 ドスッ・・・、ドスッ・・・。 ルイス「ヤベェ!この村のボスだ!」 レオン「ハァッ!」ガッ「何!?」 ビトレス「フンッ!」 レオンは投げられ、そのまま気を失った・・・。 今回はここまでです。なんか疲れました。大体は本編そのままなのですが、多少変えていこうとおもって作りました。ちょっと失敗したかな、 と思いますが、これからも続けますす!
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土曜ワイド劇場 温泉医(ぽっかや)殺人事件カルテ5 ~さいはての岬に立つ女・週刊誌記者殺しが暴く東京~福島~青森浅虫死の連鎖~ 放送年 :2006 放送日 :0311 放映局 :EX 区分 :単 役名 :戸島康一 出演話数: ソフト化: 備考 :◆居酒屋の板前さん 2006 2サス EX 土曜ワイド劇場
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【作品名】寄生獣 【ジャンル】漫画 【名前】島田秀雄 【属性】パラサイト 【殺人数】18人 【長所】中々の殺人数 【短所】殺した数はおそらくもっと多い 【備考】3巻で一人殺害 4巻で生徒、教師、警察官、合わせて17人殺害
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【作品名】魔人探偵脳噛ネウロ 【ジャンル】漫画 【名前】アヤ・エイジア 【属性】歌手 【殺人数】2人 【長所】人の脳を揺さぶる歌 【短所】歌の仕組みにより殺人せざるをえなかった 【備考】台島拓郎と大泉ひばりを殺害 vol.1
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注)5章最後から分岐、ハルヒ視点 別に大きな変化を欲していたわけじゃない。 そうじゃないけど、あまりにも変わらない関係に少し苛立ちが募る。 急激な変化、というのはあたしの性に合っているのかもしれないけれど、あいつは苦手なのかもしれない。 だから結局、あいつにとってあたしの立ち位置は変化がないままなのかも。 ねえキョン、あたしは好きだって言われたことも抱きしめてくれたことも忘れてないわよ? その後、キスしてくれたことも────。 「今日、晩飯でも食いに行かないか」 突然キョンがそう誘ってきて、あたしはとても驚いた。 今まで、あたしからキョンを誘うことは多々あっても、キョンから誘ってきたことなんか1度もなかったから。 だいたい、キョンは付き合いだしてからも変わらなすぎるのよ。いつもあたしが引っ張って行かなくちゃならないなんて、以前と何も変わらないじゃない。 そんなことを思いながらも、あたしは嬉しさがこみ上げてくるのを禁じ得なかった。ただ食事に誘われただけだっていうのに! 「いいわよ。どうせ今日、親がいないし」 自分で素直じゃないなんてことは分かっているわ。でも、やっぱり嬉しいなんて悟られたくなくて、出来るだけ素っ気なく返事をした。 「な、何なら家に来る? あたしが作るわよ」 別に食べにいっても、どっちでもいいんだけど。別に、キョンと2人でゆっくりしたいとかそんなこと全然思ってないけど。別に、せっかくだから手料理を振る舞おうなんて思ってないけど! ……あたしは誰に向かって言い訳してるのかしら? キョンはあたしの提案に驚いたような顔をしたけれど、その後なぜかホッとした顔になった。 え? ここ、安心するとこ? その日の放課後、夕食の材料をキョンと買いに行きながら、あたしはキョンの真意は何だろうと考えていた。だいたい、いきなり誘うなんてキョンらしくないじゃない? なんで今日に限って? それに、あたしが家に来る? と聞いたときの安堵した顔。焦るならまだ分かるけれど、なんでそこで安心するのかしら。 さっぱり分からないわ。 まあいいわ! とにかく今日は腕によりをかけてご飯作ってあげるからね! 覚悟してなさい! なんて張り切って作った夕食時には、特に何もなかったわ。キョンは美味しいって言ってくれたけど、そんなの当たり前じゃない! それより気になるのはキョンの態度ね。なぜか食事の間も、その後もやたら時計を気にしている。帰る時間を気にするなら、食事が終わったらすぐ言い出しそうな物じゃない? 一体どうしたって言うのよ。 そんな疑問をため込むつもりは全然ないわ。 「今日はどうしたのよ」 食後、クーラーの温度を下げすぎたかしら? と思って入れたホットコーヒーを持って居間に移動しながら、あたしはキョンに聞いてみた。 「どうしたって?」 キョンはソファに腰掛けながら、わけがわからん、とでも言いたげな顔をして聞き返す。とぼけているのか本当に何でもないのか、どっちかしら。 「あんたから食事に行こうなんて誘うのは初めてじゃないの。熱でもあるのかと思ったわ」 最初の疑問を口にすると、キョンはあたしから視線をそらして黙り込んだ。何よ、やっぱり何かあるっていうの? 言いたいことがあるならため込まないではっきり言いなさいよ! そんな風に言ってやろうとしたときキョンが口にしたのは、あたしには信じられない言葉だった。 「まあ、その、俺がお前と一緒にいたかっただけだ」 あーもう、何なのよ、あんたは! いつもだったら絶対に言わないようなセリフなのに。 なんで今日に限って? 本当に、今日はどうしちゃったのよ。 付き合いだしたって全然変わらなかった癖に! あたしは動揺を悟られないために、コーヒーカップを見つめ続けた。 「あんたはさ、全然変わらないわよね」 何を言っていいか分からない口が、沈黙は嫌だとばかりに話し出した。あたしが何を言う気なのか、自分でもよくわからない。なぜか心臓が勝手にドキドキ言い出すし、顔に血が集まってくるのを感じるし。 「……と思ってたんだけど。そうかと思えば今日はいきなり食事に行こうなんて言うし」 あたしの気持ちを揺さぶることが目的だったのなら、悔しいけど大成功よ、キョン。こんなことで喜んじゃってるなんて、あたしはなんて単純なのかしら、って自分でも思うわ。 「確かにいきなりだったかもな。悪かった」 ……まーったく、どうしてキョンはこうなのよ! もう、この鈍感! 「何で謝るのよ! あ、あたしが嬉しくなかったとでも思ってるの!?」 ほんとになんでそこで謝るわけ!? どうしてあたしの気持ちが分からないのよ! って、悟られないようにしてるのはあたしなんだけど。 それでも腹が立つわ。いつも平然としてるくせに、どうして突然喜ばせるようなことをするのよ! しかもそれに自分で気がついてないってわけ? どこまで鈍いのよこのバカキョン! 「え?」 驚いた声を上げているキョンを無視して、あたしは続けた。自分の言葉でますます頭に血が上ってくる。 「あの時あんたが好きだって言ってくれて! あたしがどれだけ嬉しかったかわかる? 自分でもとんだ精神病だって分かってるわよ! でも嬉しいんだから仕方ないじゃないの! ただ食事に行こうって言われるだけでも嬉しいんだから!」 自分でも何言ってんだかわかんないわ。しょうがないじゃない。精神病よ、本当に。口から勝手に言葉が溢れてくるなんて、精神病以外の何ものでもないわよ! 「それなのにあんたは、あ、あたしと一緒にいたいなんて急に言うから! あれ以来好きとかそういう言葉も言わなかった癖に!」 もう、自分でも止められない。キョンの言ってくれた言葉が嬉しかったとか、キョンの鈍感さが腹が立つとか、いろんな気持ちがごた混ぜになって頭の中もグチャグチャ。 それでも何も言わないキョンに、冷静さなんて欠片ほどもなくしていたあたしはまた本音を吐露してしまった。 「ときどき、本当にときどきだけど、あんたに取ってあたしが何なのか分からなくなることがあるのよ」 って、もう、あたしは何を言ってるのよ! 何を嫉妬深い女みたいなセリフを吐いてるわけ? このあたし、涼宮ハルヒが。 キョンに顔を見られたくなくて、あたしはキョンと反対側に顔をそらした。 そのあたしの耳に、キョンの溜息が聞こえた。 「あのな。お前はそう言うけどな、俺はハルヒから俺のことが好きだなんて一言も聞いたことがないぞ」 うっ……そうだった。急激に頭が冷える。 そういえば、あたしは告白されたときすら、自分からは「好き」とか言ってないじゃない? 何だか言わなくてもわかるっていうか、そういう雰囲気だったよの! 仕方ないじゃない! それでも、あたしは自分が出来ないことでキョンを責めていたわけで……。 何やってんのよ、もう! 「ハルヒ」 そんなあたしにキョンは言葉を続ける。何よ、お前から言えとか言うんでしょ、どうせ。いいわよ、言ってやろうじゃないの! 「俺はハルヒが好きだよ」 …………。 何よ何よ何よ!! いつもは鈍感でボーッとしてて、自分からは行動を起こさないしあたしには文句ばかり言ってくる癖に、どうしてこういうタイミングでサラッとそんなことが言えるのよ! 「もう……あんたは! 何で人が決意したのに先に言うのよ!」 分かってるわよ、素直じゃないことくらい。せっかくキョンが好きだと言ってくれたのに、こんな風に怒るしかできない自分が嫌になるわ。 「決意って何だよ。先に言うって、後も先もねーだろ。俺が言いたいから言っただけだ」 今日のキョンは絶対おかしいわ。別人なんじゃない? ああ、もう! うるさい! もう! あたしだって……! やっとあたしはキョンの顔を見る決心がついた。顔が熱い。絶対真っ赤になってるわ。そんな顔を見られるのは悔しいけど、それでも面と向かって言わないのはあたしの主義に反するから。 「あたしだってキョンのことが好きなn……」 最後まで言えなかった。 次の瞬間、あたしはキョンに抱きしめられたかと思うと、そのまま唇を塞がれていた。 ちょっと、いくら何でも急過ぎるわよ! いつか見た夢といい、キスするときは強引にしか出来ないの!? そうは思っても、あたしはその乱暴で強引なキスを受け入れざるを得ない。 ごまかしても仕方がないわね。 嬉しかったのよ。物凄く。 キョンに抱きしめられているのが。 キョンにキスされているのが。 恋愛なんて精神病、何度も何度もそう思って、今でもそう思っているけど、あたしがここまで重傷になるとは思ってなかったわ。そのままソファに押し倒されても抵抗もしないなんて。 「ハルヒ、好きだ……」 譫言のように呟いて、耳に軽く歯を立てられた。 ビクッと身体が勝手に反応する。 「ちょ、ちょっと、キョン! ま、待ちなさいよ、ちょっと!」 あたしが焦ったのはキョンの性急さではなく、あたし自身の反応だった。うまく言えないけど、まるで身体の芯に火をつけられたような、そんな感じ。 それは火種としてくすぶり始めて、そのまま一気に燃え広がりそう。そうなったらもう後戻りは出来ない気がして、あたしは怖かった。 「す、すまん……」 キョンは我に返ったのか、身体を起こすとあたしから視線をそらしながらも謝った。顔が赤いわよ。あたしも人のこと言えないでしょうけどね。 「いや、その……ほんとにすまん。理性がどっかに飛んでいってたらしい」 意外にもキョンは正直に言った。何よ、もう、もっとまともな言い訳しなさいよ。死ぬほど恥ずかしいじゃないの。 「もう、いきなり何するのよ、エロキョン」 一応責める権利はあるわよね。あたしに許可なくあんなことしたんだから! 「あたしだって、その、心の準備ってもんがあるんだから……」 「本当に謝るしかない。すまん」 さっきまでの勢いはどこへ行ったのか、キョンは悄然として謝った。 「べ、別にいいわよ、もう……」 あたしの中の火種はまだくすぶっていて、簡単に消すことは出来そうにないわ。もう、キョンの顔を直視できない。 「その、あたしだって、嫌じゃ……ないわよ。だけど……」 すごく恥ずかしいけど、死ぬほど恥ずかしいけど、それでも。 「ここじゃなくて、あたしの部屋で……」 あたしは再びキョンの腕の中に収まることになってしまった。 「その、多分、俺はもう止められそうにないけど、いいのか?」 「いちいち確認するなぁ! バカキョン!!」 だから死ぬほど恥ずかしいって言ってるじゃないの! その後のことは正直言って、良く覚えていないわ。まるで夢の中にいるみたいな記憶しか残っていなくて。 ただ恥ずかしくて、ずっと目を瞑っていた気がする。 それでも、あたしは──── 重ねる吐息がどれだけ熱いかを知った。 譫言のようにあたしを呼ぶ声にどれだけ胸が締め付けられるかを知った。 触れ合う肌がどれだけ愛しいかを知った。 そして──── あたしがどれだけキョンのことが好きかを、思い知った。 ──────────────────── それからしばらく、あたしはキョンの顔をまともに見ることが出来なくなってしまった。 もう、自分でもはっきり覚えてない癖に、顔を見るたびに思い出しちゃってダメ。 キョンはそれを分かっているようで、仕方ないな、という顔をして必要以上にあたしに関わって来なかった。 それはそれで寂しいような……って、ほんとに、どうしたいのよ、あたしってば。 そんな風に自分の気持ちに整理がつかないまま1週間が経った。 その日も何となくぎこちないまま過ごして家に帰った。キョンもこの1週間はあまりあたしと話さなかったから、突然キョンから会いたいと電話が来たのには驚いたわ。さすがに、キョンも業を煮やしたのかもしれない。 そういえば、あらためて考えると1週間あんまりしゃべってないのよね。今までを考えると信じられない。みくるちゃんや古泉くん、それに有希までが心配そうにあたしを見ていたような気もするけど、それを気にしている余裕もなかったわ。 あたしとしたことが迂闊だわ。この1週間、あたしはSOS団の団長であることを忘れそうになっていたかもしれない。団員に心配させるなんて! それもこれもキョンのせいよ! 顔を見たら文句を言ってやるんだから! これが言い訳なのを自分でも自覚しつつ、あたしはわざわざ家の外に出てキョンが来るのを待っていた。 やがて現れたキョンに、わざと不機嫌そうに何の用よ、と聞いてみた。キョンはそれに答えず、突然あたしの腕を取るとそのまま自分の胸に引き寄せた。 「え? ちょ、ちょっと、どうしたのよキョン」 まったく予想外のキョンの行動に戸惑って、思わず声を上げてしまった。文句言ってやる、なんて息巻いてたのにそんなのどっかに行っちゃったじゃないの。 キョンは何も言わず、何も答えず、ただあたしの髪に顔を埋めるだけだった。 様子がおかしいわ。何かあったのね。 仕方ないわね。団員の心のケアだって団長の仕事なんだから。キョンがこうしていたいなら、気が済むまでさせてあげるわよ。 「ハルヒ」 しばらくそのままでいたキョンは、やがて身体を離すと、妙なことを言った。 「SOS団をよろしく頼むぜ」 これは前にも聞いた気がする。当たり前でしょ、それはあたしの団なんだから! あの時と同じようにそう答えるのは簡単だった。 それでも、今はキョンの妙な態度の方が気になるわ。 「何かあったの?」 久しぶりにまともに見たキョンの顔には、少し苦しそうな笑顔を浮かべていて、あたしはますます心配になる。団長にこんなに心配させるなんて、罰金物よ! キョンはわからん、と答えて、少し黙った。あたしも黙って次の言葉を待った。 「SOS団のこれからを考えていたら、無性にお前に会いたくなっただけだ」 何よそれ。 ちょっと、あたしは凄く心配したんだけど。 まあ、あたしが自分のことでいっぱいいっぱいだったときに、SOS団のことを考えてたのは褒めてあげなくもないわ。 でもね。 「SOS団のこれからなんて、あんたが気にすることないわ! 大丈夫、みんなちゃんと団長たるあたしが幸せにするんだから! あんたはあたしについてくればいいの!」 そうよ、団長はあたしなんだから! 正直言って、キョンがそんな風にSOS団を心配してくれていたのは嬉しかった。もしかしたら、あたしの様子がおかしいと、古泉くん辺りに何か言われたのかもしれない。 でも、雑用係にそんな責任を押しつける気はないわ。心配しなくても、ちゃんとみんな幸せな未来が開けているに決まっているんだから。もちろんあんたもよ、キョン。 キョンは少し驚いたような顔をしてあたしを見つめていたけれど、その後やれやれ、とでも言いたげな苦笑に変わった。 それはいつものキョンの表情で、あたしは安心した。 結局あたしはこいつの感情に振り回されているのかもしれない。 それも、仕方がないのかもしれないわね。 それにしても翌日、今度はキョンがあたしから視線をそらすようになったのはなんでかしらね? おしまい。
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山村美紗サスペンス 京都龍の寺殺人事件 【やまむらみささすぺんす きょうとりゅうのてらさつじんじけん】 ジャンル アドベンチャー 対応機種 ファミリーコンピュータMSX2 メディア 【FC】2MbitROMカートリッジ 発売元 タイトー 開発元 トーセ 発売日 【FC】1987年12月11日【MSX2】1987年12月11日 定価 【FC】5,500円(税別) 判定 なし ポイント 有名作家が手がける推理ADV無理矢理アナグラム 山村美紗サスペンスシリーズリンク 概要 ストーリー 特徴 評価点 問題点 総評 その後の展開 概要 推理作家・山村美紗がシナリオを担当したミステリーADV「山村美紗サスペンスシリーズ」の第一作。 同氏が執筆するミステリーサスペンスの1つ「キャサリンシリーズ」を根底としたオリジナルストーリーが展開される。 同作の主人公キャサリンも登場するが、主人公はあくまでプレイヤー自身であり、彼らはサブキャラクター的な扱いとなっている。また、シリーズレギュラーの狩矢警部も登場する。 ストーリー 新作ソフト「京都龍の寺殺人事件」の制作発表会とサイン会のために京都を訪れていたゲームデザイナーの主人公は、サイン会の会場となる京都・竜安寺で発生した殺人事件の現場の第一発見者となった。更に自身が開発した新作ゲームのシナリオと殺人現場の状況が酷似していたことから容疑者とみなされてしまう。 アメリカ副大統領の娘であり、数々の事件に首を突っ込んで解決してきた経歴を持つアメリカ人女性キャサリンと現場で偶然出会った主人公は、 彼女の手助けを受け、自身にかけられた容疑を晴らすべく事件の謎にたちむかっていく。 特徴 本作には日付の概念があり、調査がある程度進んだら主人公の部屋に戻ってそれまで集めた情報をまとめる事で日付が変わる。 ミステリーADVで定番のコマンド選択式。コマンドはアイコンで視覚的に表現されている。 人物の立ち絵は主に顔のアップで描かれ、絵のサイズが大きい。 セーブはパスワード方式。カフェで「中断」コマンドを実行すると、山村氏似のマダムがパスワードを教えてくれる。 基本的に名探偵キャサリンが推理をリードしてくれる。プレイヤーは関係者に話を聞いたり手掛かりを探したりして情報を集める助手的な役割を主に担う。 アイコンの「キャサリン」は、主人公とキャサリンが一緒にいる時にのみ選択可能で、キャサリンが様々な助言を与えてくれる。 評価点 シナリオ全般の出来 下記のようなややこしい名前の問題はあれど、山村美紗が執筆しただけあり2時間ドラマのようなミステリーとしての出来はなかなか。 最初の事件でダイイングメッセージが示されたり、一連の事件の中に密室殺人が含まれたり、尾沢家における遺産を巡る人間関係や血縁関係がストーリーに関係してきたり、といった推理小説定番の要素がふんだんに盛り込まれている。 BGM 切なさの漂うタイトル画面曲や、尾沢家で流れる哀愁感漂う曲、エンディングを迎えた際の安堵感ある曲や、物語の終幕を演出する穏やかなスタッフロール曲など、サスペンスドラマにふさわしい雰囲気溢れる曲がそろっている。 顔グラ 顔グラが大きく描かれている分しっかりと描かれており、元となった俳優によく似て出来も良い。 問題点 シナリオ面 手がかりの為のギミックで人物名がややこしくなってしまっている。 物語冒頭のダイイングメッセージでひらがな六文字が出てくるのだが、該当者が5人(おさわみなこ、おさわなみこ、こさわみなお、こなみさわお、みさわなおこの5人。)もいる上、ゲーム上の表記が全てひらがな表記なので読み辛く、非常にややこしい。 全員がきちんとした役割をもって物語に絡んでくるものの、かなり強引なのは否めない。 しかもこのダイイングメッセージは「上記5人の内の誰か」以上の意味はなく、作中でも殺害された人に連なる人間を調べていけば彼らは出てくる。その為、結局名前をややこしくしただけの存在になってしまっている。 そのせいでスタッフも混乱したのか、エンディングのキャスト紹介で「こさわみなお」が「おさわみなお」と誤記されている。 システム面 コマンドアイコンがモノトーンで描かれているので、やや視認性が悪い。 またアイコンのマークの目や耳といった身体パーツがリアルに描かれていて見た目の印象が少々不気味。「考える」や「中断」は漫画調なのに…。 コマンド選択がかったるい 状況に応じて不要なコマンドを絞り込んで誘導してくれない上、選択肢の数も多いので難易度が高く作業的になりがち。 人にアリバイを聞くという作業にしても『アイコンの「聞く」→ 誰に聞きますか?「人物名」→ 何を聞きますか?「人」→ 誰のことを聞きますか?「人物名」→ 何を聞きますか?「アリバイ」』と、これだけの数を経なくてはならない。 カーソルを使ってグラフィックウインドウ内を調べるADVではお馴染みの謎解きが出てくるが、判定はシビアで詰まりやすい。 判定が狭い場所で詰まってしまいクリアできなかった人も多い。 また、このシビアな判定のせいでシナリオ進行がそのつど足止めされてしまうため、ストーリー進行のテンポは全体的にいまいちになってしまっている。 バグやフラグミスが多い。 例えば、「コマンドを実行してもテキストが表示されない場合がある」「パスワードを入力して再開するとプレイヤーの名前が変わる」など。中にはフリーズや詰みといった重大なものも多い。 + 進行不能バグの詳細 17日に尾沢家に行き、およねにみなこの写真を見せるとフリーズ。 20日にヴィラみやこで「聞く→あたりのひと→さわお」を行わずに移動してしまうと尾沢家のみなおの部屋となみこの部屋へ行けなくなり進行不能になる。 誤植や文章の区切りがおかしい点が目立つ。 特に、誤植に関してはゲームの非常に重要な場面でやらかしており、ずっこけさせられる。 総評 愛憎もつれる人間ドラマや密室トリックといったミステリーサスペンスの王道を行くシナリオを搭載し、FCソフトとはいえ「山村美紗」のブランド力をきっちりと作品に活かし、小説同様に謎解きを楽しめる質の高さをきちんと備えている。 いっぽう、肝心のシステム面では全体的に粗が多く不親切で、進行を阻害するバグも多いため、話を楽しむ事に没頭し辛い。 地道な作業をこつこつ積み重ねられる人なら、タイトルに惹かれて本作を買ってもそこそこ楽しめるだろうが、逆に言えば、元来アドベンチャーゲームに耐性のある人でないと厳しい。 まだシステムがこなれていない時代に発売された作品なので仕方ない部分はあるものの、プレイアビリティ面の配慮含め、もう一歩足りないのがおしい点である。 その後の展開 FC版発売の翌年の1988年にMSX2に移植された。 登場人物の減少や音楽の使用箇所の変更などの多くの変更が施され、難易度はFC版よりやや下がっている。
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返回 第四章 模範男與殺人魔!? 風雨交加清晨,對記者們來說,簡直就像人間的地獄,不僅放不著假,常常還得加班,這使得記者們,一大早就開始有些倦容,似乎已開始感到無奈起來。時鐘剛剛敲過了九下,辦公室裡的人卻不多,但並不是遲到,而是早就已經出了門,忙著報導各種災情與路況。諾大的辦公室中,只留著一些專門採訪刑事案件和等待調撥的人而已。 松岡倒是和平常沒什麼不同,專心的打著採訪的新聞,時而看看手錶,看看身旁仍是空空的座位。太一則是一付坐立難安的樣子,不時抬頭看看四周的人們。而城島呢?還是板著一張臉,嚴肅的看著桌上的文件。其他的人,則大多是懶散的做著自己的事,無奈的看著外面的天候。似乎這場風雨,也吹冷和澆熄了人們的心。 「大家早啊!」一個熟悉的聲音,劃破了辦公室的寧靜,隨即也叫回了人們的鬥志。智也穿著溼透的雨衣和鞋子,用著和平常一樣傻的神情和聲音和大家問候著,此時已有一群人衝向前去,阻止智也再前進一步。 「喔..我的天啊!你把雨衣給脫了吧!」太一叫著。 「你不會想把這身雨衣給穿進來吧!」另一個同事甲叫著。 「喔..這還用問嗎?你以為他是誰啊!他可是智也耶!」同事乙笑著說著。 智也仍一臉迷惘,看著這群對他如此「熱情」的夥伴,說著: 「這是我帶給你們的點心...哈揪...喔!這家的東西很好吃的呢!...哈揪...(智也邊說邊打著噴嚏)」 他話才說完,一雙手接過他手上的食物。 「還是趕快把雨衣和鞋子給脫了吧!就算你不怕自己生病,也別讓辦公室釀成水災!」松岡又跟往常一樣撈叨著。 在松岡的督促下,智也終於以中等的速度,換上了乾淨的服裝,也還好平日松岡就要他在辦公室多留套衣服,預防像這樣少個筋的智也,一會兒吐,一會又把食物吃到衣服上去的。 「喂..老兄..你今天不會還騎著你那輛快報廢的小五十來上班吧!」太一調侃的說到。 「喔..哪有快報廢,它還健康的很呢!」智也不甘心的答到。 辦公室的幾個人,不知何時都聚到了智也的四周,一邊聊天一邊吃著智也帶來的點心。 「不過你也真怪,怎不買輛車,至少這種天氣也叫個計程車!」同事丙說到。 「ㄜ..沒注意到啊!我是騎到一半才發現下雨的!」智也還理直氣壯的說著。 「你不會又是還沒醒就開始騎車了吧!」松岡帶著有些責備的口氣問著。 「這個....」智也吱吱嗚嗚的不知怎麼回答...「我帶來的點心還不錯吧!」然後忙著轉移話題。 看到智也的那付表情,弄得大家笑到嘴都合不起來。 然而此時,卻仍有一個人獨自坐在位子上,那個人就是城島,一點也沒有被他們的氣氛所吸引。 「對了!這兩天我採訪的那件案子大家知道吧!就是那個一連已經犯下四五起的強暴殺人案件!」太一不知怎麼的,邊說還邊打著哆嗦! 或許也算是種職業病吧!不知怎麼聊著聊著,又開始談起了凶殺案件,兇手,也可以算是個殺人魔吧! 「當然知道啊!不過兇手至今尚未確定!不是說有看見嫌疑犯嗎?」同事乙說到。 「是啊!聽說在案發現場的附近有看見可疑的人物!」太一說著,然後頓了一下。 「不過還無法確認,那個可疑人物,像叫什麼來的,對了,叫山崎吧!據調查似乎平時人風評不錯!不論是鄰居,還是公司裡的同事,都覺得他平日沒什麼可疑的地方和不良嗜好呢!對長輩是恭敬有禮,對同事也都很尊重謙虛,甚至可以說可以算是模範的好男人呢!」太一繼續說到。 「案發當時有不在場證明嗎?」松岡問著。 「這個啊!根據他家人描述,最近的一起案件晚上十點他就進房休息去了,此後到案發時間十一點,他都沒在出門過了!至於其他幾起,好像也都是類似的情形呢!」太一答到。 「他家住幾樓啊!有沒有從窗戶出去的可能?」松岡又問到。 「似乎是不可能喔!他家住四樓耶!」太一做出一付不可能的表情。 「所以目前案情陷入膠著的狀態中呢!」太一接著又說。 「或許警察太執著於那個嫌犯了吧!他都有那麼明確的不在場證明了!除非是他家人做偽證!」 「這...可能不至於...親屬的神情好像還蠻篤定的,其中好像有一起還兩起晚上,還有其他客人在家裡呢!」太一想了想...然後說到。 但幾秒中後,太一似乎想到了什麼又說:「不過倒是有一件事挺奇怪的,所想這也是警方那麼執著的原因之一吧!」 「什麼事?」周圍的人都聚精會神的想聽太一接下來要說的話。 「根據有個線民提供,有看過有個狀似山崎的人,好像曾在案發現場附近的xx酒吧出現過幾次,性情有些暴躁,還在那惹事惹了好幾次呢!但可信度好像也不是那麼高,畢竟這和平時的他不大相同。何況長的像的人那麼多。」 「提供的線民沒看過他和什麼人在酒吧見過面嗎?」松岡又問到。 「這倒是沒有,不過好像有聽過一句話,這也是讓警方懷疑的原因之一吧!」太一吞了口水。 「當時好像他在和什麼人吵架,他說到:『山崎那傻瓜?請不要拿他來和我比較』接著就和那個人打了起來。所以才想說或許山崎知道些什麼才是。」 「不過在對山崎問話時,他似乎真的一無所知呢!親戚和認識的人裡,也沒長的和他相像的啊!」 「難道又是失散多年的兄弟,被偷抱走的嬰兒?」同事甲開玩笑的說著。 「這些警方早就調查過了,山崎似乎不是他們親生的孩子,山崎十歲那年才領養來的。」 「是嗎?那還是無法排出雙胞胎的可能性囉!」 「嗯...根據警方調查,似乎是沒有!而且山崎自己的記憶中,也沒有這樣的兄弟存在!」 「山崎親生父母是死了嗎?還是....」 「很像是死於一次意外的車禍中.......」 「那個人知道山崎的名字,而山崎不知道他,難道都只是湊巧嗎?」松岡又開始陷入了沉思當中。 「會不會其實就是山崎本人,不過山崎又不知道是自己,是不是有這種可能?」此時在遠處做著自己事的城島,不知何時也走了過來。 「應該有這個可能性吧!智也」他邊說還邊看著在呆在一旁聽別人說話的智也,眼神依舊是那樣的銳利,臉上仍不具任何的情感。 「咦?」智也仍用傻傻的神情看著城島,一邊四周張望著。 「喔..你問他,他會知道嗎?哈...」大家在一旁七嘴八舌的。 「嗯...如果像組長所說的那樣!可能是雙重人格,甚至多重人格分裂症。」智也想了一會兒,歪著頭答到。 「耶ㄟ..那是什麼意思?」太一驚訝的問到。 「算是一種病症吧!可能是在年幼時受過非常大的打擊,或碰過什麼重大災害,以至於無法承受所引發出其他的人格,可能是為了逃避些事物吧!所以他的第一個人格,可能不知道自己有其他人格的事,也不知道自己做了什麼。假設是這樣,儘管他是在四樓,也有可能有辦法給離開,因為人的潛能畢竟是很大的。」 「喔..還有這樣的啊!哇..沒想到你懂得那麼多!真是太小看你了!」太一佩服的說到。 「哪有,只是點皮毛而已!」智也不好意思的說到。 「你怎麼會知道這些啊!」松岡問著。 「這.....」智也遲疑了一下。 「因為畢竟他念過一年多的某醫學的心理系....」城島仍冷冷的說到。 「啊?什麼?你念過...心理系?不會吧!」城島的答案,讓在場的人都大吃了一驚,包掛松岡在內。 「沒..沒有啦..還不是念了一年多就被人家給踢出來了!」智也不知道該怎麼回答才好。 「我想也是,你的腦袋怎麼可能裝下這麼複雜的東西!」太一又開始吐起智也的槽來。 「當初怎麼會選擇這個科系啊!」路人乙問到。 「沒有啦!就不小心就念了啊!」智也邊說邊摸著頭說著。 「喔..那你現在到底幾歲了啊!不會對我們給謊報年齡喔!」松岡說到。 「他可是資優生,升高二就保送跳級的!憑他當時的程度,再好的學校科系也能念,可不是不小心才念到的。」城島仍然盯著智也看著。 「哇!資優生?你這麼厲害!」城島所說的話,又再度帶給了大家比前一次更大的驚訝! 「喔...組長,你還真了不起吧!知道的那麼清楚...你該不會是對....」太一邪邪的看著城島。 「我可是著盡忠職守的組長,對你們的事可是撩若指掌,所以你們可別背著我偷做什麼壞事,或是偷懶!」城島終於露出了一絲絲的笑容,這也是他難得說出的話,算是稍稍比較輕鬆的吧。 松岡和智也,又來到小純可以的小窩中,吃著小純特地為大家準備的家常菜,智也像是餓了幾天似的,一口接著一口,夾個不停。 「喂..沒想到那件懸了好一陣子的案子,還真的給這小子給料重了!」松岡邊說邊輕拍了一下智也的頭。 智也側了一下頭,一臉無辜的臉看著松岡,然後繼續埋首吃著食物。 「不過怎麼從來沒聽你提過?」達也問到。 「啊!那又沒什麼!反正都被踢出來了!不過組長也真厲害,要不是他提醒,我也不會想到!組長真是太萬能了!」智也雙手緊握,做出一付崇拜的表情,然後又繼續猛把食物往嘴裡塞。 「嗯..不過想一想兇手小時候還挺可憐的!唉.....」小純嘆著氣說到。 「是啊!他繼母真的是罪魁禍首!」達也說到。 「不過他父親也是挺可惡的,竟然沒有發現,又不相信自己的小孩。」小純再度嘆息到。 「就是因為這樣導致他的人格分裂的吧!智也!」松岡說著,邊問到。 「啊!啥?喔..可能吧!被繼母強暴,父親的不信任和毆打,對小孩子來說當然很難承受吧!」智也說著。 「是啊!不過沒想到這麼小的他,有法子想到弄壞煞車,殺了兩個折磨他的人...」小純說著。 「人的潛能是很難說的,何況他充滿了那麼多的怨恨。」智也邊說仍不忘塞著食物。 「不過他後來的養父母那樣的愛護他,難道仍無法撫平他內心的傷痛嗎?」達也無奈的說著。 「或許正因為這樣,才會引發出他更多的人格吧!內心的矛盾與掙扎!」智也抬了下頭,若有所思的說著。 「乖巧的他,和酒吧裡粗魯的他,及冷靜卻凶殘的他,都是在用不同的方式,抒發自己的情緒吧!或許還有我們所沒看見的他呢!」智也雙眼看著遠方說著。 此時的他,眼中似乎略略帶著點哀愁,這也是松岡第一次,看見這樣的他。 (未完..待續)
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【作品名】ミシシッピー殺人事件 【ジャンル】ゲーム 【名前】ベロニカ・ゴールデン 【属性】犯人 【殺人数】一人 【長所】犯行を擁護されまくる 【短所】被害者が屑で物凄く人望が無い 【備考】ブラウンを殺害
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