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赤い文字 話リンク ・ストーリー ・内容 炎と炎 アリサとアリスト Fの季節の血戦 とらわれのなのは なのはの恋路……そしてディアブロの過去 その2
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配置 プードルカットシープ 山羊蟲 3 4 黒毛和山羊 6 クッションヒツジ 8 光雲着の霊羊 火綿羊 11 ゴーストゴート 13 14 闘羊の魔雌 羊貴妃 ※-:出現しないマス 金羊毛騎士団 プードルカットシープ 種族 獣 - 行動名 属性 攻種 射程 対象 効果 通常攻撃 - 無 斬撃 1.5 スキル 丸裸カット 無 斬撃 1.5 敵単 ダメージ ガード サイドステップ 魔法 確率で回避 その他 ※プードルカッター(鎌)所持 黒毛和山羊 種族 獣 - 行動名 属性 攻種 射程 対象 効果 通常攻撃 - 無 打撃 1.0 スキル ブラックテールハエタタキ 無 打撃 1.0 敵単 ダメージ必ずクリティカル ガード カウンタ 直接 確率で反撃 その他 ※黒毛草履(戦闘靴)所持 光雲着の霊羊 種族 獣 - 行動名 属性 攻種 射程 対象 効果 通常攻撃 - 光+~20? 斬撃 1.5 スキル 聖羊料理 光+~30? 斬撃 1.5 敵広 ダメージ魂毒追加 ガード マジックバリア 魔法 ダメージ軽減 その他 ※霊剣 雲海斬(長剣)所持 ※花弱点 山羊蟲 種族 蟲 - 行動名 属性 攻種 射程 対象 効果 通常攻撃 - 無 射撃 2.5 混乱追加 スキル 柵越えハードラー 無 射撃 2.5 敵貫 ダメージ ガード ブロッキング 直接 ダメージ軽減 その他 ※化石三葉銃(銃)所持 火綿羊 種族 獣 - 行動名 属性 攻種 射程 対象 効果 通常攻撃 - 炎+~20? 爆撃 2.5 敵十 スキル 火達磨攻めダルマ 炎+~30? 爆撃 2.5 敵単 6回ダメージ ガード エレメントガード 属性 確率で回避 その他 ※火綿砲(大砲)所持 ※水弱点 クッションヒツジ 種族 獣 - 行動名 属性 攻種 射程 対象 効果 通常攻撃 - 無 音撃 3.0 スキル 安眠枕 無 音撃 3.0 敵単 ダメージ睡眠追加 ガード マジックバリア 魔法 ダメージ軽減 その他 ※モコモコカスタネット(楽器)所持 闘羊の魔雌 種族 獣 - 行動名 属性 攻種 射程 対象 効果 通常攻撃 - 無 魔撃 3.0 スキル 回転毛玉レシーブ 無 魔撃 3.0 敵円 ダメージ ガード ディフレクト 直接 確率で回避 その他 ※羊皮バレーボール(水晶)所持 ゴーストゴート 種族 獣 - 行動名 属性 攻種 射程 対象 効果 通常攻撃 - 闇+~? 神撃 2.5 スキル デヴィルズロア 闇+~? 神撃 2.5 敵縦 ダメージTPダメージ ガード マジックカウンタ 魔法 確率で反撃 その他 ※霊角のナイフ(メス)所持 ※星弱点 羊貴妃 種族 獣 - 行動名 属性 攻種 射程 対象 効果 通常攻撃 - 無 音撃 3.0 魂毒追加 スキル 傾国ボディ 無 音撃 3.0 敵単 ダメージ魅了追加 ガード マジックカウンタ 魔法 確率で反撃 その他 ※傾国歌姫のマイク(マイク)所持 ドロップ 装備 名称 種類 Lv 属性 攻撃 防御 魔攻 魔防 命中 制御 行動 固有ギフト スロット 備考 霊剣 雲海斬 長剣 66 光 963 0 0 0 296 0 0 光20% ○○ 霊剣 雲海斬 長剣 68 光 1007 0 0 0 310 0 0 光20% ○○ 黒毛草履 戦闘靴 20 無 167 0 0 0 49 0 100 痛恨Lv1 ○○○ 黒毛草履 戦闘靴 54 無 550 0 0 0 165 0 330 痛恨Lv3 ○○○ 黒毛草履 戦闘靴 68 無 775 0 0 0 232 0 465 痛恨Lv4 ○○○ 羊皮バレーボール 水晶 82 無 12 102 910 406 148 859 0 痛打Lv4 ○○ 霊角のナイフ メス 68 闇 0 0 775 310 0 387 0 闇20% ○○○ モコモコカスタネット 楽器 68 無 0 0 852 0 0 465 0 浸透効果Lv6 ○○○ 傾国歌姫のマイク マイク 27 無 0 0 222 66 0 133 0 魂毒追加Lv5 ○○○ 傾国歌姫のマイク マイク 58 無 0 0 610 183 0 366 0 魂毒追加Lv11 ○○○ 傾国歌姫のマイク マイク 69 無 0 0 792 237 0 475 0 魂毒追加Lv13 ○○○ 化石三葉銃 銃 67 無 758 0 0 0 530 0 0 混乱追加Lv13 ○ 化石三葉銃 銃 68 無 775 0 0 0 542 0 0 混乱追加Lv13 ○ プードルカッター 鎌 54 無 660 0 0 0 275 0 0 貫通効果Lv5 ○○○ プードルカッター 鎌 68 無 930 0 0 0 387 0 0 貫通効果Lv6 ○○○ プードルカッター 鎌 69 無 951 0 0 0 396 0 0 貫通効果Lv6 ○○○ 火綿砲 大砲 65 炎 832 0 0 0 398 0 0 炎19% ○○○ 火綿砲 大砲 69 炎 911 0 0 0 436 0 0 炎20% ○○○ 羊頭刺繍ワッペン 腕章 18 無 27 36 27 36 27 27 57 HP上昇Lv2 ○× 羊頭刺繍ワッペン 腕章 28 無 46 57 46 57 46 46 92 HP上昇Lv3 ○× 羊頭刺繍ワッペン 腕章 58 無 122 152 122 152 122 122 244 HP上昇Lv6 ○× 羊頭刺繍ワッペン 腕章 63 無 138 172 138 172 138 138 276 HP上昇Lv7 ○× 羊頭刺繍ワッペン 腕章 66 無 148 185 148 185 148 148 296 HP上昇Lv7 ○× 羊頭刺繍ワッペン 腕章 67 無 151 189 151 189 151 151 303 HP上昇Lv8 ○× 羊頭刺繍ワッペン 腕章 68 無 155 193 155 193 155 155 310 HP上昇Lv8 ○× 羊頭刺繍ワッペン 腕章 69 無 158 198 158 198 158 158 317 HP上昇Lv8 ○× 束縛する羊首輪 腕輪 39 無 0 69 0 417 0 69 -396 魂の源Lv6 ○× 束縛する羊首輪 腕輪 57 無 0 119 0 714 0 119 -327 魂の源Lv5 ○× 束縛する羊首輪 腕輪 58 無 0 122 0 732 0 122 -335 魂の源Lv5 ○× 束縛する羊首輪 腕輪 65 無 0 144 0 868 0 144 -398 魂の源Lv6 ○× 束縛する羊首輪 腕輪 66 無 0 148 0 889 0 148 -407 魂の源Lv6 ○× 束縛する羊首輪 腕輪 67 無 0 151 0 909 0 151 -416 魂の源Lv6 ○× 束縛する羊首輪 腕輪 68 無 0 155 0 930 0 155 -426 魂の源Lv6 ○× 束縛する羊首輪 腕輪 69 無 0 158 0 951 0 158 -436 魂の源Lv6 ○× 毛玉つきウールコート 法衣 39 無 0 104 0 452 0 52 -208 精神加護Lv2 ○× 毛玉つきウールコート 法衣 47 無 0 135 0 586 0 67 -270 精神加護Lv2 ○× 毛玉つきウールコート 法衣 65 無 0 217 0 941 0 108 -434 精神加護Lv3 ○× 毛玉つきウールコート 法衣 67 無 0 227 0 985 0 113 -454 精神加護Lv4 ○× 山羊毛皮の羽織 着物 54 無 165 385 0 55 165 0 137 肉体加護Lv4 ○× 山羊毛皮の羽織 着物 58 無 183 427 0 61 183 0 152 肉体加護Lv3 ○× 山羊毛皮の羽織 着物 67 無 227 530 0 75 227 0 189 肉体加護Lv4 ○× 山羊毛皮の羽織 着物 68 無 232 542 0 77 232 0 193 肉体加護Lv4 ○× 山羊毛皮の羽織 着物 69 無 237 554 0 79 237 0 198 肉体加護Lv4 ○× 羊飼いの伝道ベルト ベルト 14 無 21 71 0 0 0 0 21 耐魔防御Lv1 ○ 羊飼いの伝道ベルト ベルト 58 無 122 366 0 0 0 0 122 耐魔防御Lv5 ○ 羊飼いの伝道ベルト ベルト 65 無 144 434 0 0 0 0 144 耐魔防御Lv6 ○ 羊飼いの伝道ベルト ベルト 66 無 148 444 0 0 0 0 148 耐魔防御Lv6 ○ 羊飼いの伝道ベルト ベルト 68 無 155 465 0 0 0 0 155 耐魔防御Lv6 ○ 羊飼いの伝道ベルト ベルト 69 無 158 475 0 0 0 0 158 耐魔防御Lv6 ○ 山羊角アンテナ 髪飾り 57 無 0 0 357 119 0 0 119 耐音防御Lv6 ○ 山羊角アンテナ 髪飾り 68 無 0 0 465 155 0 0 155 耐音防御Lv6 ○ 山羊角アンテナ 髪飾り 69 無 0 0 475 158 0 0 158 耐音防御Lv6 ○ ※本家アイテムデータの並び順と同様 魂片 名称 種族 Lv 属性 ギフト プードルカットシープ 獣 24 無 硬翼強化Lv4 プードルカットシープ 獣 31~32 無 硬翼強化Lv5 プードルカットシープ 獣 37 無 硬翼強化Lv6 プードルカットシープ 獣 43~47 無 硬翼強化Lv7 プードルカットシープ 獣 50 無 硬翼強化Lv8 プードルカットシープ 獣 61 無 硬翼強化Lv10 黒毛和山羊 獣 11 無 攻型強化Lv1 黒毛和山羊 獣 13 無 攻型強化Lv2 黒毛和山羊 獣 19~20 無 攻型強化Lv3 黒毛和山羊 獣 29 無 攻型強化Lv4 黒毛和山羊 獣 31~35 無 攻型強化Lv5 黒毛和山羊 獣 36~40 無 攻型強化Lv6 黒毛和山羊 獣 42~47 無 攻型強化Lv7 黒毛和山羊 獣 51 無 攻型強化Lv8 黒毛和山羊 獣 54~58 無 攻型強化Lv9 光雲着の霊羊 獣 8 光 射衣強化Lv1 光雲着の霊羊 獣 32 光 射衣強化Lv5 光雲着の霊羊 獣 36~39 光 射衣強化Lv6 光雲着の霊羊 獣 42~47 光 射衣強化Lv7 光雲着の霊羊 獣 49 光 射衣強化Lv8 光雲着の霊羊 獣 56~58 光 射衣強化Lv9 山羊蟲 蟲 29 無 堅実強化Lv4 山羊蟲 蟲 32~35 無 堅実強化Lv5 山羊蟲 蟲 36~40 無 堅実強化Lv6 山羊蟲 蟲 44~45 無 堅実強化Lv7 山羊蟲 蟲 48 無 堅実強化Lv8 山羊蟲 蟲 56~59 無 堅実強化Lv9 山羊蟲 蟲 62~63 無 堅実強化Lv10 火綿羊 獣 16 炎 速射強化Lv2 火綿羊 獣 36~41 炎 速射強化Lv6 火綿羊 獣 45 炎 速射強化Lv7 火綿羊 獣 54~59 炎 速射強化Lv9 火綿羊 獣 61 炎 速射強化Lv10 クッションヒツジ 獣 35 無 唱鎧強化Lv5 クッションヒツジ 獣 38~40 無 唱鎧強化Lv6 クッションヒツジ 獣 44~46 無 唱鎧強化Lv7 クッションヒツジ 獣 48~52 無 唱鎧強化Lv8 クッションヒツジ 獣 62 無 唱鎧強化Lv10 闘羊の魔雌 獣 20 無 魔型強化Lv3 闘羊の魔雌 獣 32 無 魔型強化Lv5 闘羊の魔雌 獣 38~41 無 魔型強化Lv6 闘羊の魔雌 獣 42 無 魔型強化Lv7 闘羊の魔雌 獣 51 無 魔型強化Lv8 闘羊の魔雌 獣 56~59 無 魔型強化Lv9 闘羊の魔雌 獣 63~64 無 魔型強化Lv10 ゴーストゴート 獣 14 闇 速唱強化Lv2 ゴーストゴート 獣 33 闇 速唱強化Lv5 ゴーストゴート 獣 40 闇 速唱強化Lv6 ゴーストゴート 獣 42~45 闇 速唱強化Lv7 ゴーストゴート 獣 49~53 闇 速唱強化Lv8 ゴーストゴート 獣 59 闇 速唱強化Lv9 ゴーストゴート 獣 61 闇 速唱強化Lv10 羊貴妃 獣 29 無 神力強化Lv4 羊貴妃 獣 33~34 無 神力強化Lv5 羊貴妃 獣 39~41 無 神力強化Lv6 羊貴妃 獣 45 無 神力強化Lv7 羊貴妃 獣 48~51 無 神力強化Lv8 羊貴妃 獣 56~57 無 神力強化Lv9 羊貴妃 獣 63 無 神力強化Lv10 ※敵並び順と同順 新食材開発 名称 種類 Lv 属性 効果 ゴーストゴートの酢漬け 食料 115 無 行動力が1033上昇する / 命中力が1107上昇する プードルカットシープの煮込み 食料 71 無 防御力が873上昇する / 命中力が890上昇する 羊貴妃の丸焼き 食料 149 無 魔防力が1341上昇する / 行動力が1171上昇する ※並び順は上から順に消費、薬、食料、一般、宝箱、封壺 タイプ:限定イベント 属性:無? マップLv:PT平均Lvを基準に難易度選択(-1、±0、+1、+3、+6)で増減 スキップLv:なし クリアボーナスSB:5+(キャラLv÷10)の端数切捨て クリアボーナスAsh:300+(キャラLv×30)Ash クリアボーナスSP:+1 クリアボーナス:食料&魂片 名称 種類 Lv 属性 効果 羊命酒 食料 1 無 HP全快/睡眠抵抗+5/戦闘中、睡眠追加に抵抗するたびにHPが10%回復する / 料理不可 名称 種族 Lv 属性 ギフト 毛玉の羊精 鳥 6 花 羊界時計Lv1 毛玉の羊精 鳥 12 花 羊界時計Lv2 毛玉の羊精 鳥 18 花 羊界時計Lv3 毛玉の羊精 鳥 24 花 羊界時計Lv4 毛玉の羊精 鳥 36 花 羊界時計Lv6 毛玉の羊精 鳥 42 花 羊界時計Lv7 毛玉の羊精 鳥 48 花 羊界時計Lv8 毛玉の羊精 鳥 54 花 羊界時計Lv9 毛玉の羊精 鳥 60 花 羊界時計Lv10 羊界時計Lv1 武器専用 / 攻撃後、20%で単体対象に睡眠追加追加成功時、対象の待機ゲージ+25~50/追加失敗時、50%で対象にスロウ追加 羊界時計Lv10 武器専用 / 攻撃後、20%で単体対象に睡眠追加追加成功時、対象の待機ゲージ+25~95/追加失敗時、50%で対象にスロウ追加 雑感 2015/2/21の第266回から行われた限定イベント『ザ・ラスト・ミッション』の舞台。 何らかの意志のもと統一された羊の群れを最終防衛ラインで迎え撃つミッション。 火力は侮れない程度にはあるもののイベント敵としては控えめ、異常追加は魂毒・混乱・睡眠・魅了とLv1精神異常のみと、わりとおとなしい。 装備の肉体加護と精神加護による異常回避率の高さは異常頼りのPTにとっては厄介ではある。 だがしかし、このミッションは前座。 本番はクリア後に開放されるザ・ラスト・ミッション・アフターである。 上位難易度の Inferno(+10)、Heaven(+15) を突破する面々は、はたして幾つ出てくるのだろうか。 イベントテキストは リンク先 にて。
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マクロスなのは 第5話『よみがえる翼』←この前の話 『マクロスなのは』第5話その2 (*) アルトがライブ終了と同時に時計を見るとすでに3時を回っていた。 周囲の研究員達は終了と同時に各自の通常業務に戻っていく。しかしその時誰の顔も、疲れを感じさせないほど生き生きしていた。 「じゃあ私も戻るね」 そう告げたフェイトと別れてすぐ、後ろから呼ばれる。 「待たせたね、アルト君」 さっきの所長・・・・・・のようだった。彼の顔も、20歳は若返ったように見える。 「いやはや、昔を思い出してつい『サタデー・ナイト・フィーバー』してしまったよ。はっはっは・・・・・・」 (今日は木曜のはずだが・・・・・・?) と思ったアルトにはなんの事かわからなかったが、ともかくフィーバーの英単語そのままの意味だと理解する事にした。 「・・・・・・さて、これから検査を始めるがいいかな?皆やる気なのでね」 彼の見た先には、研究員の一団が陽気にランカのポップスを歌っている。 「それじゃあ、お願いします」 そう応えると、田所はすぐに研究員を集めて先ほどの格納庫へと戻った。 (*) そうしてアルトと所員達は指揮所に戻ると、すぐに検査の準備を始めた。 VF-25は荷台に乗せられたまま作業員の運転する牽引車で移動し、先ほどの洗車機の前に駐車された。田所の話によるとあの洗車機はこの格納庫の新設した時導入した最新鋭スキャナーで、一度に様々な検査が出来るそうだ。 スキャナーが動き出し、VF-25の上を一往復すると静かに止まった。 洗車してくれないし外見それだけなのだが、田所の操るデスクトップコンピューターのディスプレイには正確なVF-25の3次元図面が出来上がってゆく。なるほど確かに優れ物らしい。 それは一昔前の医療用CTスキャナーのような断面図もあり、田所と研究員達は分担して次々に解析していった。 その情報は中央に投影された全体図とリンクしており、故障と思われる場所に赤い光が灯る仕組みだ。しかし、場所はエンジンファンやベクタード(可変)ノズルだけに留まらず、次々に赤く灯っていった。 「問題はベクタードノズルとエンジンファンだけじゃなさそうだぞ」 コンソールパネルに灯ったキーボードを叩きながら田所が呟く。 (どうやら本格的なオーバーホールになりそうだ・・・・・・) アルトは魂ごと抜けそうなため息と共に、肩を落とした。 (*) 3時間に渡る解析によって合計256箇所の問題点が挙げられたが、アルトが再確認すると半数以上が仕様だった。しかし、確かに気づかなかったヒビや故障は大量に見つかった。変形機構を動かすリニアアクチュエーターの断線、機体フレームの大きな歪みやヒビなどが見つからなかった典型例だ。もしあの時補修材で妥協していたら危なかっただろう。 「それで、修理にはどれぐらいかかりそうなんだ?」 田所所長は修理リストを斜め読みすると答える。 「ヒビと歪みは物質操作魔法で生成、矯正したりして修理ができそうだね。ベクタードノズルとエンジンファンも部品交換と電子機器の移植で済みそうだし・・・・・・うーん、明日にはなんとかなるだろうと思う」 アルトはそのあまりの短さに驚き入ってしまった。 VF-25の交換パーツの揃っているSMSですらこの損傷では自前の修理を諦めてメーカー(L.A.I)に投げるだろう。そして帰ってくるまで丸4日ほどかかるだろうに。 このスピードを実現させるのに物を言ったのはやはり魔法だった。特にこの世界に来て一番驚いた、この『物質操作魔法』だ。 これは大気中の元素に干渉して材質変換したそれを固定。そうして任意の場所に任意の材質の物体を作ることができた。 これはOT・OTMを解析した第25未確認世界にもない技術だった。 これは扱うには適性が必要だが、デバイスはこの原理が限定的に使われている。 デバイスは普段は携帯時の形態である小さな各種アクセサリーに変型するが、使用する際は杖や銃に変型する。 これは『(デバイス内にある)構成情報を元に、空気中の元素を固定。それを生成する』という物質操作魔法とほぼ同様の手順を踏んでいる。 だがこの構成情報がデバイスの容量を大量に食べるので、なのはのような上級者以外は一段階変型が基本となる。 ちなみになのはは不要な支援プログラム、例えば「リリカル・マジカル」というパスワード認識機能やリンカーコア出力が低い者が使う魔力コンプレッサーなどを削除。プログラム言語も特殊なものを使用して極限までカスタムしてあるため容量が半分近く空く。これによりレイジングハートは多段階変型を実現していた。しかしシャーリーなど一流のデバイスマスターでなければカスタムされた各種プログラムの意味がもはや理解する事ができず、整備士を選ぶのが欠点と言えよう。 このようにデバイスは擬似的な物質操作魔法を使えるが、元素固定は現在ミッドチルダの科学力でも魔法以外には不可能で、機械的なものではデバイスのみ行える。 『なぜデバイスだけか?』と言うと、数は多いがデバイスはすでにロストロギア―――――いや、ロストテクノロジーなのだ。 デバイスの心臓部であるフレーム自体の設計・生産技術は100年前の戦争で焼失しており、今も第1管理世界各地で稼働する自動生産工場に100%依存しているのが現状だった。 自力で作ろうにも第25未確認世界ではフォールドクォーツと呼ばれている物質の生成がまずできないし、リバースエンジニアリング(既に存在する実物からその技術を習得すること)にも限界があり、下手に手を出して壊れてもいけないのでその生産工場に手が出せていなかった。 余談だが、六課メンバーで実戦的な物質操作魔法が使えるのは、ヴィータだけだ。 閑話休題 「それじゃあお願いします」 「承知した。・・・・・・ところで『アドバンスド・エネルギー転換装甲』というのは、検査によるとチタンとカーボンの合金のようだが本当にこれだけか?それと、なぜ動くんだ?」 彼がいぶかしむのも仕方ない事だ。OT・OTMに理論も知らずに触れた人間は最初はこうなる。 「あぁ、それはだな―――――」 アルトは軍事機密という言葉を全て頭から叩き出すと、彼の知りうる全てを公表した。 エネルギー転換装甲とは、反応エンジンで発生する莫大な電力で無理やり分子間の結合力を増やし、分子構造を強化するものであること。 しかし結合力を強くした結果ほとんどの場合で分子構造が激変し、性質が変化(例えば鉄が常温で液体になったりする)してしまうため、いままで発見された合金は少ないことなどを説明する。 「―――――つまりOT・OTMは、機械同士が密接にリンク。例えるなら生命のような美しい相互作用を作ることで初めて機能する。そのためこの技術を学ぶ者は上空から下界を俯瞰する鳥のような気持ちで望むことが、OT・OTM理解の最短ルートだ」 先生のごとく田所達研究員に説明する。実は最後は美星学園の機械工学科教授の受け売りだったが、この場にはぴったりだった。 そこで質問があったのか、1人の研究員が手を挙げる。 「なんだ?」 「VF-0のエネルギー〝変換〟装甲も同じですか?」 「あぁ。まったく同じだ」 統合戦争の初代バルキリー『VF-0』や『SV(スホーイ・ヴァリアブル)シリーズ』に使われた第1世代型『エネルギー〝変換〟装甲』。 無重力空間で合成しなくてもいいため合金自体の製作が容易だが、強度もなく、重く加工しにくいので今ではほとんど使われない。 そして時代は統合戦争が終わり、マクロス(SDF-01)が冥王星へフォールドした時に飛ぶ。 そこでマクロスの乗員達は変換装甲より頑丈で軽い合金、反面合成時に無重力空間で分子構成を均一にしなければならないという技術的な欠点を抱えていた第2世代型『エネルギー〝転換〟装甲(ESA。エネルギー・スイッチ・アーマー)』に手を出した。 資源自体は周囲の小惑星から多量に採取できて、天然の無重力空間のおかげでコストパフォーマンスが極めて優秀だったのだ。 その優秀さゆえ、AVF型(アドバンス・ヴァリアブル・ファイター。VF-19やVF-22など)までこの合金は採用されていた。 そして新開発の試作戦闘機YF-24『エボリューション』(VF-25の原型)で部分的に採用された第3世代型『アドバンスド・エネルギー転換装甲(ASWAG)』。これは第2世代型と比べて軽く、加工しやすく、エネルギー効率が4割も向上して更に強度が上がった驚異の合金だった。 しかし製作コストが2~3倍と高いことが唯一の難点となっていおり、フロンティア船団のVF-25も、バジュラとの抗争時はシールドやアーマードパック、FASTパックの追加装甲のみに使われていた。なお、アルトの3代目VF-25は贅沢にもこの装甲に全換装。おかげで全重量が1割ほど軽く、ファイター形態でも常時転換装甲が起動できるなど防御力もさらに向上している。 そしてアルトは現在この3つを超える強度を示す合金は見つかっていないことなどを含めて説明した。 しかしアルトは説明に夢中で、なぜ研究員が公表していないはずのエネルギー変換装甲や統合戦争。VF-25以外のバルキリーについて知っているのか?という素朴な疑問が浮かばなかった。 (*) その後もいろいろ質問が挙がったが、技術的なことばかりでつまらないだろうから、ここは割愛させていただこう。 (*) 2時間ほどかけてOT・OTMの講義をし終わると、早速修理が始まった。 最初は比較的単純なベクタードノズルづくりだ。ASWAG合金の方は、自前でOT・OTMを解析したシャーリーという先駆者のおかげで、魔法を併用した〝コストのかからない〟簡単な作り方が確立されていた。 「あのお嬢さんは元気にやっとるかね?」 合金の合成中シャーリーの話がでて、田所はそう問うて来た。 彼によればシャーリーことシャリオ・フェニーノは、田所がミッドチルダ防衛アカデミーの臨時教授だった頃の教え子だという。 「まったくいつも『田所教授、田所教授』と研究室に来ては、自分の研究の評価とアドバイスをせがむ忙しいお嬢さんだったよ」 どうやらシャーリーは昔から人に迷惑をかけることもいとわないタイプらしい。アルトも自身のEXギア解体事件などを話す。 「ハッハッハ、そうか。彼女は5年前の事故でリンカーコアが8割も小さくなってなぁ。優秀な子だったから、路頭に迷うのは可哀想だと思って、コネで本局の技術部に放り込んだんだが・・・・・・上手くやってるみたいだな」 彼の口元が微笑む。アルトにはそれが孫を心配する祖父のように見えて微笑ましく思った。 その後出来た合金を型に流し込み、鋳造されたベクタードノズルは特殊な熱処理をされて、続く応力検査や耐熱検査を経てVF-25に取り付けられた。そして接地圧計やカメラなどの電子機器を移植。微調整をしているところでアナウンスが鳴った。 『機動六課からお越しの早乙女アルト准尉。フェイト・テスタロッサ・ハラオウン執務官がメインゲートでお待ちです。〝至急〟来てください』 なぜ至急と強調したかわからなかったが、時計を見ると既に午後10時を超えていた。 しかしアルトはこの数時間で田所に親近感を抱くに至っていた。彼は自分の身の上話にも真摯に応えてくれ、いまだに勘当中の父親の姿を彼に重ねていた。 「田所所長、今日は泊まり込みでもいいか?」 「ああ、もちろん構わないぞ。この機体を最後に検査するのは操縦者の君だ。それに、君の身の上話も面白い。ぜひゆっくり話したい」 「じゃあ、よろしく頼む」 走り出すが早いかそう言い残すと、エレベーターへと向かう。制御所から下へと続くエレベーターはタイミングよく登ってきていた。 扉が開き、そこにいた研究員と入れ違いにエレベーターへと入る。しかしその研究員は奥に行くでもなく、こちらへ向き直った。 「アルト准尉、ありがとうございます。おかげで予想より早くできました!」 「は?」 何が?と聞く前に、エレベーターの扉が空間を隔てた。 だがアルトはフェイトがどうしたのか気になったし、VF-25の修理関連のことだろうと深く気にも留めなかったため、再び扉が開いたときには水の泡のように疑問はすぐに消えた。 (*) 田所はアルトに礼を言ったその研究員から資料を受け取ると、興奮の様子が見て取れる彼の報告に耳傾けた。 「アルト准尉のおかげで我々も〝彼ら〟を手伝えたのでB棟の試作1号機がようやく完成しました!あと、試作2号機も准尉のおかげでどうしてもできなかった部分の設計の解析が完了。試作を開始しました!」 渡された資料に目を通しながら、エンジンテストや航法システムのテストなど彼に当面の指示を与え、送り出す。 「はぁ・・・・・・」 彼を見送って制御所に1人になった途端、自然にため息が漏れる。 その自分のため息に気づいてすぐに罪悪感がこみ上げてきて、資料を頭にあてがってうつむいた。 「アルト君。君は管理局を信用してOT・OTMを話してくれたのだと思う。しかし・・・・・・私が今やってることを君は支持してくれるだろうか・・・・・・」 彼は資料を机に放り、窓の外の星空を仰ぎ見る。富嶽山付近は地上に光源が少ないせいか、ここの夜空は瞬きに満ちていた。 そして机に放られた資料からは1枚の写真がファイルから飛び出し、顔を覗かせている。そこには不死鳥の名を冠された戦乙女(ワルキューレ)の姿があった。 (*) 次の日 昨日、ゲート前で記念写真とサイン攻めを受けていたフェイトの救出。そしてVF-25の修理。続く田所との談笑などでHP(ヒットポイント)のなくなったアルトが、貸し出された技研の宿舎のベッドで意識を失うのに数秒と掛からなかった。 そんな彼を起こしたのは朝9時に設定されたメサイアのアラームではなく、全域に鳴り響いたけたたましい警報だった。 SMSで早朝、希に行われる『総員起こし』という伝統行事をどんなに疲れていようと日々乗り切っていたアルトは、そのサイレンに瞬時に意識を覚醒させた。 「何事だ!?」 腕時計を見ると、まだ8時を回ったばかりだった。 すぐに六課の部隊ワッペンを付けた管理局のフライトジャケットを羽織ると、田所のいるであろう制御所に向かった。 建物が隣であるため1分もかからない。そこに着くとすぐに田所から状況が説明された。 ここから50キロほど離れた山間部を走っていた輸送用リニアレール(リニアモーターカー)が、40分前突然出現したガジェットに急襲を受けたらしい。 結果、そのリニアレールで輸送中のロストロギアを守っていた陸士部隊一個分隊と交戦。 陸士部隊はロストロギアを守りつつ後退している。しかし列車の運転室を相手に譲る形になってしまい、今もなお高速で走行しているため地上から増援が送れないらしい。 そのため30分前要請を受けた六課のスターズ、ライトニング両分隊を乗せたヘリが急行しており、もう到着するであろうことなどが説明された。 「んだがそんな前ならもっと早く警報鳴らせよ!」 「新設したばかりの警戒システムだからエラーがあったらしい。ここへの襲撃がなかったことを幸運に思おう。・・・・・・リニアレールの陸士部隊との通信はどうなっている?」 「依然不通!おそらく列車の中継アンテナをやられたものと思われます。しかし敵の『ボール型』の解析情報は途絶前に送ったので、役に立っているはずです!」 通信システムを操作する通信士がそう田所に報告した。 技研は装備の開発だけでなく未確認兵器の解析も仕事の内であり、どうやら警報が鳴る前から田所達はその業務を遂行していたらしかった。 そこで傍受していた無線に声が入った。 『スターズ1、』 『ライトニング1、』 『『エンゲージ(交戦)!』』 『こちらヴァイス。スターズ3,4、ライトニング3,4は無事降下。これより本機は戦闘空域を離脱する』 『こちらスターズ4。陸士部隊と合流。これより車内のガジェットの掃討に入ります!』 ヴァイスのヘリを中継して送られる通信が六課の奮闘を克明に伝える。 しかし、ガジェットⅡ型をあらかた掃討したスターズ1とライトニング1―――――なのはとフェイトはこの世ならざる物を目にすることになった。 『ん?こちらスターズ1、敵新型ガジェットとおぼしき黒い機体を確認。数5。画像データ送ります』 六課のロングアーチと、解析のためこの技研に送られた新型ガジェットの画像はⅡ型のエイのような形ではなく、前進翼と1基の三次元推力偏向ノズルを有した小型機(約10メートルほど)だった。 アルトはその画像を見るなり目の前のマイクにかじりついた。 「逃げろ!なのは、フェイト!」 『え?アルト君?』 なのはが応じる。 「いいか、そいつらは―――――」 必死にその恐怖を教えようとしたが、その前に彼女達はそれを実体験することになった。 『え?ちょっ、マイクロミサイル!?』 『迎撃します!』 通信に混じる連続した爆発音。 『ミサイルの魔力爆発を確認!目標を魔導兵器と断定!』 『ディバイン、バスタァーッ! っ!? 当たらない! なんて機動力なの!』 『・・・・・・なのは、援護を。こちらライトニング1。これよりドッグファイトに持ち込む!』 その後2人の通信には要領がなくなった。よほどの混戦なのだろう。 「畜生!田所所長、バルキリーは!?」 「機体の修理は終わった。しかし午後搬入する予定だったガンポッドの弾丸の搭載をしていない。戦闘は完全な魔法だけになるが・・・・・・」 「それだけあればいい。俺は行く!」 アルトはそう宣言し、エレベーターに飛び乗った。下降する間にEXギアとしてのバリアジャケットを身に纏う。 そして扉が開くと同時に飛翔した。果たしてそこには白銀の翼を広げたVF-25の巨体があった。 コックピットに飛び込んでみると既にエンジンは稼動状態にあり、EXギア固定と同時に多目的ディスプレイの全面に〝READY〟の文字が躍る。 どうやらエンジンは田所が遠隔操作で起動していたらしい。エンジンファンが空気を切り裂く〝キーン〟という心地よい音を響かせる。どうやら相棒は全快したようだ。 多目的ディスプレイを擦って 「行くぞ」 と呼びかけた。 制御所では田所をはじめとする研究員達が慣れない敬礼をしていた。それに短く答礼すると、スラストレバーを45度起こしてガウォーク形態に可変する。 目前には大空へと導くように開いた扉へと続く誘導灯。それに従って開いた扉から滑るように外に出た。 「機動六課所属、フロンティア1、出撃します!」 そう通信で言い残し離陸。推進ノズルからアフターバーナーの青白いきらめく粒子を残して先を急いだ。 (*) アルト出撃の1分後。B棟と呼ばれる格納庫から紺碧色に塗装された戦乙女が1機、彼を追うように飛び立ったことをまだアルトは知らなかった。 ―――――――――― 次回予告 戦場と化したリニアレール。 機動六課に新型ガジェットの脅威が迫る! 果たして彼らはロストロギアを守りきり、生き残ることができるのか!? 次回マクロスなのは、第6話『蒼天の魔弾』 VF-25に放たれる青白い砲弾。それは彼らに、何をもたらすのか ―――――――――― シレンヤ氏 第6話へ
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《超絶姫(ちょうぜっき)の舞曲(ぶきょく)》 永続罠 このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。 ①:自分フィールドに「超絶姫」モンスターが存在し、フィールドに裏側守備表示モンスターが存在する限り、相手はフィールドにセットされた魔法・罠カードは発動できない。 ②:1ターンに1度、手札を2枚捨てて発動できる。 自分のデッキ・墓地から「超絶姫」モンスター1体を選んで特殊召喚する。 ③:このカードが手札から墓地へ送られた場合に発動できる。 デッキから「超絶姫の舞曲」1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。 概要 永続罠。 オリカ作成者 poro(あぽろ) このカードを使用する代表的なデッキ 【超絶姫】 関連リンク
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「ん……?」 グレイがこの世界に現れてから二日が経った。 彼が目覚めたのはベッドの上。それも宿屋にあるような上等なものではなく、どちらかと言うと簡素なものだ。 しばらくグレイはその場で停止する。どうやら状況を飲み込んだ上で、これからの行動を考えているのだろう。 この状況になるまでに憶えている事は、エロールによってこの世界に飛ばされたこと。続いて燃え上がる建物の中での戦闘。それからの記憶は無い。 これがどういう事かを考え、戦闘後に建物から連れ出され、ここに運び込まれたのだと結論付けた。 あの場にいた中でそれができそうなのは、白服の女、高町なのはただ一人。あの後で誰かが来たのでなければ、なのはに連れ出されたのだろう。 ふと、近くに来ていた看護婦が気付き、話しかけてきた。 「あら、目が覚めたんですね」 そう言うと、看護婦がグレイへと歩み寄ってくる。対するグレイは、その看護婦に問い、看護婦もそれに答えた。 「ここはどこだ? 何故俺はここにいる」 「ここですか? ここは聖王医療院です。あなたはミッド臨海空港でモンスターと戦って、その後ここに運び込まれたんですよ」 実に簡潔な回答。おかげで先程の考えが正しかったと証明された。 さて、グレイの頭には現在、一つの単語が引っかかっていた。『ミッド臨海空港』という単語である。 ここで言うミッドとは、おそらく彼の目的地であるミッドチルダ。つまり到着時の状況はともかく、目的地には到達できたという事らしい。 と、ここで看護婦がグレイに一つ伝言を伝えてきた。 「ああ、そうそう。あなたが目を覚ましたら伝えるように言われていたことがあったんでした。 目が覚めて、もし動けるようになったら時空管理局本局に来てほしいって、高町教導官からの伝言です」 ……本局とは一体どこだ? Event No.02『高町なのは』 目覚めてから数日後、グレイが本局ロビーの椅子に座っている。受付の順番待ちである。 普段から腰に差している古刀は無い。どうやら管理局で預かっているようだ。 先日の伝言には、本局に来たときに返すとの旨もあった。だから刀を返してもらう意味でもこちらには来る必要があったのである。 ちなみに他の荷物は病院を出る際に返してもらっている。 と、そんなことを言っている間にグレイの番が来たようだ。受付カウンターまで移動し、用件を伝える。 「高町教導官という人物に呼ばれて来た。取り次いでくれ」 「高町教導官に……ですか? ただいま確認しますので、少々お待ちください」 そう言うと受付嬢は通信モニターを開き、なのはへと連絡を取る。 こう言っては悪いが、いきなり現れてエースオブエースとまで呼ばれるような有名人に呼ばれたといわれても信用するのは難しい。 待つこと数十秒、モニターの向こうになのはの姿が映った。 「あ、高町教導官。あの実は、教導官に呼ばれたっていう男の人が来ているんですが……」 『男の人? その人って、灰色の長い髪をしてませんでしたか?』 「え? あ、はい。確かにそうでしたけど……」 その言葉になのはがしばらく考える。対する受付嬢は反応の無くなったなのはに怪訝そうな表情だ。 (もしかして、空港の時のあの人じゃあ……) 「あの……高町教導官?」 『あ、すいません。じゃあ、その人に待合室で待ってるように言ってくれませんか?』 受付嬢の表情が変わった。本当になのはに呼ばれていたのがそんなに驚くような事なのだろうか? とにかく、すぐに了承して通信を切り、グレイにその旨を伝えた。 「遅い……」 十数分後の待合室。グレイが暇そうな表情でそこにいた。 近くの本棚から本を取り出して読もうとするも、マルディアスとは文字が違うために読めない。 かといって剣の練習もこんな狭いところではできないし、術の練習もまた然り。 それ故に暇潰しすらできずに椅子に座っているほかなかった。他にできる事があるとすれば集気法で回復速度を上げるくらいか。 と、待合室のドアが開く。そこから現れたのはグレイにとっても見覚えのある女性だった。もっとも今は服装も髪型も違っていたが。 「えっと……怪我の具合はどうですか?」 「見ての通りだ。動ける程度には回復している」 まずはその女性、なのはがグレイの具合を聞き、それに答えを返す。 もっとも、動ける程度に回復したら来るよう言われていたので、ここに来ている時点である程度想像はつくのだが。 それを聞き、なのはがほっとしたような表情を浮かべて礼を言う。 「そうだ、あの時はありがとうございました」 急に礼を言われ、頭に疑問符を浮かべるグレイ。どうやら例を言われる理由がサッパリらしい。 どういうことか分からないので、なのはに直接聞くことにしたよう。 「……? 何の事だ?」 「ほら、あの時命がけでモンスターと戦ってたじゃないですか」 「その事か……あそこを出るのにあれが邪魔だっただけだ。感謝されるいわれは無い。 それより、俺を呼び出して何の用だ、高町教導官?」 グレイがそう聞くと、なのはの表情が変わる。今までの優しい顔から多少厳しい顔に。 「一つ、あなたにとって重要な話をするために呼びました」 話は空港火災の日まで遡る。 「なのはちゃん、ちょっと話があるんやけど」 「どうしたの?」 空港火災の日、そこで指揮を執っていた茶の短髪の女性『八神はやて』がなのはを呼び止めた。 表情からすると、何か真面目な話題なのだろう。いつになく真剣な顔である。 「まず、これを見てくれへん?」 そう言ってはやてが出したのは、空港内で確認された何かの反応のデータが映ったモニター。 それは人間だったりモンスターだったり、あるいは炎だったり色々である。 少しずつ時間を進めるような形でデータを進め、そしてある所で一時停止をかける。 「……ここや」 はやてが指差した箇所。その箇所には一秒前まで何の反応も無かった。一秒前までは。 だが、そこに突如人間一人分の反応が現れた。同じように転移の反応も同時に。 これが何を意味するか、理解に時間はかからない。 「え? これって、もしかして……」 「せや。転移魔法かそれとも次元漂流者かは分からへんけど、この時間に誰かがここに転移して来てるって事や」 そのまま再生ボタンを押し、その反応を追う。その反応はどうやら出口を探しながら移動しているようだ。 移動した軌道上のモンスターの反応は少しずつ減っていっている。その反応の主が倒したのだろうか? そしてある程度進んだ時点で再び一時停止。 「そして、この反応がなのはちゃんや」 そう言いながら、その反応の近くにある別の反応を指差す。どうやらこれがなのはの反応らしい。 近くには子供一人分の反応と、大物モンスターの反応もある。 「はやてちゃん、これ……」 なのははすぐに感づいたようだ。その反応の主の正体に。 そう言ったなのはに対し、はやても頷いて返した。 「これは多分、なのはちゃんが助けた灰色の髪の人の反応やろな」 そして、その詳細や目的を確かめるためになのはがグレイを呼び出し、今に至るという訳である。 「えっと……」 そういえばなのははグレイの名を知らない。そのため少し言いよどむ。 それを察したグレイが、自分の名を名乗った。 「まだ名乗っていなかったな。俺の名はグレイ」 「それじゃあ、グレイさん……ここは、あなたがいた世界ではありません」 この後の反応はなのはにも予想はできている。おそらく驚くか、あるいは現実を受け入れるのに多少考えるかの二択。 今までの次元漂流者の場合は、ほぼ全てがそのどちらかだったと、データで見たことがあったし、今まで見てきたのも大抵そうだったからだ。 だが、グレイの反応はそのどちらでもなかった。 「知っている。ミッドチルダだろう?」 その事に逆になのはが驚いた。 ここが異世界だと知っている上で、それで猶ここにいる。それはどういうことか。 いくつか思い当たる可能性はあるが、直接聞いたほうが早い。もしかしたら犯罪目的で違法に転移を行った可能性もある。 表情を若干厳しいものに変え、その疑問を口に出した。 「それはどういう事なんですか? 場合によっては、あなたを拘束しなければいけなくなるかもしれません」 これはどうやら、グレイがエロールから聞かされていた真相を話す必要があるようだ。というより、そうしないと面倒になりそうである。 意を決し、その真相を話した。 「――――俺が聞かされているのは、それで全部だ」 その話は、なのはにとっては信じがたい事であった。 何せ異世界の邪神が復活し始め、完全な復活のための力を蓄えるためにミッドチルダに来ているなどと聞かされても、どう反応すればいいのか分からない。 だが、グレイの目は嘘をついている目ではない。おそらくは真実なのだろう。 「じゃあ、一人でそのサルーインと戦っているんですか?」 相手が神だというのなら、一人で戦うのは無謀。なのに一人でいる……という事は、まさか一人で戦っているのだろうか。 なのははそう思い、グレイへと尋ねる。そして返ってきたのは否定だった。 「いや、仲間があと四人いる。この世界に飛ばされる時に散り散りになったようだがな。 ……そうだ、時空管理局……だったか? お前達の方で同じように見つけてはいないのか?」 飛ばされる時に散り散りになった四人の仲間。それがこの世界に来ているのならば、管理局の方で見つけているはず。 その事に一縷の希望をかけて同じように質問を返すが、なのはから返ってきたのは否定。 「……残念ですけど、あの日に転移してきたのはグレイさんだけでした」 「そうか……分かった」 やはり落胆しているのだろうか、グレイは声のトーンを幾分落として返す。 そうして次の瞬間には、席を立った。 「仲間を探す時間は無い。俺はサルーインを探しに行く」 それはあまりにもいきなりな事。そのせいでなのはは面食らい、のけぞる。 そのまま椅子ごと後ろに倒れるのを何とか踏みとどまり、何とかグレイを引き止めようとした。 あても仲間もないのに出発するという自殺行為を止めたいという一心で。 「待ってください! 出発するって言っても、あてはあるんですか?」 沈黙。 やはりあては無かったらしい。 「それに、相手は神なんですよね? 一人で戦って勝てる相手なんですか?」 さらに沈黙。 「あ、これは絶対無茶だ」という思考が頭を支配しているのだろう。だからといって他の手など思いつかない。 そういう事を考えていたグレイに対し、なのはがとある提案を持ちかけようとした。 「……グレイさん、管理局に協力する気は『なのはさん!』 が、急にオペレーターからの通信が入り、中断せざるを得なくなった。 「どうしたんですか?」 『例の海賊たちです! 次元航行艦が一隻襲われました!』 海賊? この世界にも海賊がいるのだろうか。 そのような疑問を浮かべるグレイを尻目に、通信で二言三言話したなのはが椅子から立ち上がる。 そしてグレイへと向け、謝罪の言葉を口にして部屋を飛び出した。 「ごめんなさい、グレイさん! 急ぎの用ができました! 後で続きを話すので、ここで待っててください!」 部屋に残されたグレイは、一人考えていた。 会話の内容からすると、その急ぎの用とは海賊退治だろう。 ならばある程度役に立つことはできるだろうし、何より待たされるのは御免だ。 そして結論……なのはに同行し、手を貸す。話の続きは移動中でも可能だろう。 その結論を出したグレイは、荷物袋から予備として持っていた武器『アイスソード』を取り出し、それを背に負って駆け出した。 戻る 目次へ 次へ
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動画・データ制作 混沌P シリーズマイリスト マイリストマイリスト 参考:『混沌Pのソドワ @ ウィキ』 データが多いためページ分割邪眼の姫の物語(1) 邪眼の姫の物語(2) 邪眼の姫の物語(3) 邪眼の姫の物語(4) 邪眼の姫の物語(5) 邪眼の姫の物語(6) 邪眼の姫の物語(7) 邪眼の姫の物語(8) 邪眼の姫の物語(9) + 目次 刹那る永遠の邪視 シュベルトフラウ 光の剣:ルミエリオン 【ルミエル・ソード】-光界剣- 疾風神雷のマフラー 《レックレス・サーキットドライブ》 マナエコーロケーションソナー「幽谷」 邪眼王国近衛流人馬格闘術《人馬式格闘術》 《チョッピングフーフ》 《ギロチンフーフ》 刹那る永遠の邪視 [刹那る永遠の邪視](瞳石色=宇宙/-)/常時/必中 この邪視は常時型の邪眼として扱います。 この邪視の持ち主は魔物化できなくなります。 この邪視のランクA・ランクSの効果は、合計で一つの対象にしか与えられません。 ただし魔装【邪視追加】で選択する邪視で[運命停滞の邪視]を選択することで、同時に効果を与えられる最大数を1ずつ増やすことができます。 (【邪視追加】で合計2回、邪視追加IIで合計3回) また求道成長枠獲得において、【邪視追加II】に加え【邪視追加III】【邪視追加IV】……と邪視の同時使用数を増やしていくことができます。(最大VIII:9回まで) B この邪視の持ち主は寿命がなくなります。 また生死判定を行った場合、必ず自動成功します。(HP1で耐えます) A 視界範囲内で効果時間を持つなんらかの効果が発生したとき使用できます。 その効果時間を「永続」に変更できます。 またこの邪視の効果を受けている間は、行使者やそれ自体の効果でも効果解除できなくなります。 (【ブリンク】などの一度効果を発揮すれば消滅するという効果でも解除されなくなる) この効果で永続化した効果は操者が主動作を用いて永続化を解除できます。 (解除時、本来の効果時間を過ぎていた場合、即座に効果は失われます) S 主動作で、接触している何らかのアイテムに対して使用できます。 この効果を使用したアイテムが、破壊、効果を無効化、消滅できなくなり、使用しても消費されずそのまま残るようになります。 残ったそれらを再度使用することも可能です。 (矢弾、ポーションや薬草、消費アイテム、消耗品、破壊によって効果が発生するアイテム、または使用後に破壊されるアイテムなども含みます) 時間ごとの使用回数が定められたアイテムの場合、時間内に何度でも使用可能になりますが、それらのアイテムは「1手番に1回」までしか使用できません。 (エターナルクロノグラスなど「1日に1回まで」のようなアイテム) この効果は同じく主動作を用いて解除できます。 (解除時、それがすでに失われているはずのアイテムは、解除時点で失われます) SS 1ラウンドに1回、補助動作で、視界内のキャラクター1体全で使用できます。 この邪視の効果をうけた対象は、1ラウンドの間、一切のダイスを振ることができなくなります。 判定やダメージの算出などを求められた場合すべて自動失敗になります。 ダイスによって何らかの行動・効果が発生する場合、それが対象にとって有利な効果である場合完全に無効化されます。 対象にとって不利な(貫通に巻き込まれたか決める場合など)効果は通常通り処理します。 ただし生死判定だけは自動失敗にならず、自動的に成功(自動成功ではない)になります。 効果時間中であれば何度生死判定が発生しようと、死亡することはありません。 (生死判定を介さない効果による死亡は有効です) この効果はユエ、神、真神、エタルには効果がありません。 詳細 変幻の邪視を失ったアセロラが発現させた新たな邪視。 その効果は運命を停滞させることで、疑似的な時間の引き延ばしを行うというもの。 死の運命を停滞させることで疑似的に不死に近い状態になる、本来設定された時間を超えて魔法などの効果時間を大きく引き伸ばす、本来即座に消費される物体の消失の運命を停滞させ消費されなくする。 相手の運命を直接停滞させ、数多の行動が結果に到達できなくするなど(某レクイエム風味になる)。 その能力は邪眼という領域を遥かに超えた超常の力と変わり果てている。 この邪眼の瞳石が通常と違いフォルトナそのものとなっているためである。 瞳石という存在が三始剣系のシステムのため真神ではないが、フォルトナに匹敵する力を持つ。 データ出典:『邪眼の姫の物語/第伍百玖拾弐話』01 52, 02 02, 02 12, 02 22, 02 32 シュベルトフラウ (略) データ出典:『邪眼の姫の物語/第陸百参話』04 43, 04 53, 05 03 光の剣:ルミエリオン 名称 知名 製作時期 区分 装備部位 価格 備考 光の剣:ルミエリオン 装飾品 手 魔法のアイテム 効果 この腕輪は勇者アリス専用です。 他のキャラクターが装備しても何の効果もありません。 この腕輪を装備中、勇者アリスは始剣魔法【ルミエライト】-光靈刃-および【ルミエル・ソード】-光界剣-を行使可能になります。 この時、魔力の値は、勇者アリスの知力Bの2倍の値を魔力として用います。 この腕輪を装備中は、守りの剣、穢れの剣、世界を守る理の影響を受けません。 詳細 勇者アリスが所持している腕輪。 腕輪の形をしているが魔剣である。 この腕輪は、始剣魔法を行使するための疑似的なパスとして機能するもののようで、勇者アリスが装備する場合に限り、始剣魔法「光界剣」を行使可能にする。 なお、この腕輪を機能させるために、七王群島の冒険の報酬で得たアステリアの魔剣素体が取り込まれているようだ。 この腕輪は妖精さんでも再現不可能な超技術が用いられている。 そのため仮に新たな魔剣素体を手に入れても量産はできない。 (ただし、技術的な系譜は間違いなく邪眼城系列と認識できるものであったと妖精さんの談) データ出典:『邪眼の姫の物語/第陸百参話』09 37 【ルミエル・ソード】-光界剣- 名称 魔法系統 Lv 消費 対象 射程 形状 時間 抵抗 属性 備考 【ルミエル・ソード】-光界剣- 始剣魔法(ルミエル) MP100 任意の地点 ∞ 貫通 一瞬 必中 - 概要 「魔力+100」点の確定Dを与える。 範囲内全てが対象となる。 効果 どこまでも伸びるルミエルの光を手から発し、光の通り過ぎた場所を全て斬り裂きます。 この魔法は「形状:貫通」ですが、貫通における巻き込まれたかの判定は行わず、範囲内の全てが魔法の対象になります。 ただし術者が《鷹の目》を習得しており、かつ《魔法制御》を宣言した場合のみ、任意のキャラクターを対象から除外できるようになります。 この魔法はあらゆる軽減・無効などの効果を無視して、対象に「魔力+100」点の確定ダメージを与えます。 詳細 ルミエル。その役割は「維持」 善きものを守り、悪しき流れを断ち切る。 それは時に残酷に「善」と「悪」を切り分ける。 光が何かを照らせば、その裏に必ず影が生まれるように。 多くの「善」を生かすために罪なき「悪」を切り捨てる。 故にその本質は「選別」である。 誰かを救うということは、誰かを救わないことだと、そんなことを言った男がどこかの世界にいたそうだ。 なればこそ、高らかに謳おう。 「それでも」と。 データ出典:『邪眼の姫の物語/第陸百参話』09 47, 09 57 疾風神雷のマフラー 名称 知名 製作時期 区分 装備部位 価格 備考 疾風神雷のマフラー 現在 装飾品 首 魔法のアイテム 効果 この装飾品の効果はその手番中2回以上主動作を行えることが確定している場合のみ有効化されます。 (《ファストアクション》が発動している、【マルチプルアクター/クラッシュベア】【リブート】の魔法を受けているなど。【ヘイスト】のように2回以上の行動が確定していない場合、この装飾品の効果は発揮されません) その手番の主動作の回数が1回のみに変更されます。(強制効果です) 同時に次の自身の手番開始まで、自身の器用度Bと敏捷度Bを2倍として扱います。 詳細 怪獣姫パーカーをもとに、器用度敏捷度を強化する目的で作られたマフラー。 行動速度を動きの精密さと鋭さの強化に置換する効果を内包している。 自分より弱い相手にはあまり有効ではなく、自分よりはるかに格上を倒すための装備である。 データ出典:『邪眼の姫の物語/第陸百参話』12 53, 13 03 《レックレス・サーキットドライブ》 名称 区分 タイプ 前提 限定条件 使用 備考 《レックレス・サーキットドライブ》 秘伝 主動作型 なし 魔法使い技能 概要 -30のペナルティを受けて魔法行使判定。 達成値0以上でその手番中魔法で与えるDが+「魔力+“穢れ”」点される(累積) 効果 この秘伝は、主動作型の戦闘特技であると同時に、魔法の行使であると扱います。 そのため使用時には魔法行使時の制限(移動や防具、特技の影響)を受けます。 この秘伝を使用時、任意の魔法技能で魔法行使判定を行います。 このときその判定には-30のペナルティ修正を受けることになります。 その判定で、達成値が0以上になれば秘伝の効果が発揮されます。 この秘伝を使用した手番中、秘伝の判定で使用した魔法技能の魔法で与えるダメージが+「魔力+“穢れ”」点されます。 この特技の効果は、同じ手番に使用して成功させるたびに累積します。 ただし同じ手番に複数回使用する場合、魔法行使判定へのペナルティがその回数だけ倍化されます。 (2回目の使用であれば魔法行使判定に-60のペナルティを受けた状態で判定を行います) この秘伝によるダメージの上昇は、この秘伝以外の何らかの魔法を行使するか、手番が終了した時点で失われます。 この秘伝の魔法行使判定が0未満となった場合は判定失敗となり、その判定の際に受けていたペナルティ修正と同じ値だけHPが失われます。(2回目失敗なら60減少) 加えてその手番の間に成功させたこの秘伝の効果もその時点で全て失われます。 簡単に言うと? 主動作でペナ30受けて魔法行使判定。 達成値0以上になれば次の魔法のD+「魔力+“穢れ”」点(累積可) 達成値が0未満になったら判定失敗でペナと同じ値だけ反動ダメージ。 詳細 アセロラの邪眼王国のスパイディーヴァ、ウワジマが生み出した秘伝。 秘伝ではあるが、同時に魔法の行使としても扱われる。 (なので結果的に主動作型になった) 自身の中の魔力を、意図的に暴走させ、その上でそれを高い技量でコントロールすることで、瞬間的に魔法の火力を増大させることが可能になる。 暴走度合を高めればさらにダメージは加速する。 ただし、暴走した魔力を制御できないと自身が致命的なダメージを受ける危険な技である。 またスパイディーヴァの強い穢れ故か、魔力の増大に穢れの影響が混じるようになっている。 非常に強力である反面、何の対策もなく使用すれば自分を殺しかねない危険な技であるが、スパイディーヴァの負荷を反転させる力であればリスク最小限で使用可能である。 ※なお魔法行使扱いなので各種魔法用の特技が使える。つまり―― データ出典:『邪眼の姫の物語/第陸百伍話』09 07, 09 17, 09 27 マナエコーロケーションソナー「幽谷」 名称 知名 製作時期 区分 装備部位 価格 備考 マナエコーロケーションソナー「幽谷」 現在 装飾品 耳 魔動機 効果 この装飾品、装置をスズが使う時、[全天の邪視]SSを持つのと同じ状態になります。 耳飾りの場合、範囲は半径数km、装置の場合は半径数十kmになります。 この効果は音が正常に聞こえる状態であれば、遮蔽などを無視して位置関係や状態を把握できます。 加えて範囲内においてスズは、異常感知判定、聞き耳判定、危険感知判定、探索判定、地図作成判定、罠回避判定に、自動成功します。 詳細 音による高い感知能力を持つスズの力を引き出す特殊装備。 蝙蝠の耳飾りと大まかな仕組みは同じだが、こちらはマナによるエコーロケーションを音に変換するシステムになっている。 (魔法知覚を装置を通して聴覚用にエンコードするイメージ) それにスズ自身の、異能に近いレベルの感覚を合わせることと、耳飾りサイズでも数km、城に備え付ける大型装置であれば数十kmの範囲の存在を知覚する。 その知覚能力の前において、隠蔽や隠密はもはや何の意味もなさない。 データ出典:『邪眼の姫の物語/第陸百陸話』14 37, 14 47 邪眼王国近衛流人馬格闘術 流派概要 留まりの邪眼王国にて生み出されたケンタウロス用の格闘技流派。 通常ケンタウロスは一般剣族向けのグラップラー技能は形態の違いから習得できない。 だが自国ではともかく、他国滞在中は王族の護衛中でもランスを装備できない場合も多い。 というわけで他国の人族を刺激しないように無手での戦闘術が編み出された。 元々ケンタウロスは武器と一緒に蹄での攻撃も多用するので、既存のグラップラー技能が対応してないだけで格闘自体は得意な方である。 また人馬のフル装備状態での、ある種の甲冑組手のようなスタイルを基礎としたため、通常のグラップラーと違い、制限なく鎧を装備できる。 習得条件 ケンタウロス 《人馬式格闘術》 名称 区分 タイプ 前提 限定条件 使用 備考 《人馬式格闘術》 秘伝 常時型 なし ケンタウロス 概要 ケンタウロスがグラップラー技能を習得可能になる。 また鎧の制限を無視できる。 効果 ケンタウロスが通常習得不可能なグラップラー技能を習得できるようになります。 加えて、グラップラー可ではない鎧(金属鎧など)を装備していても、グラップラー技能を使用することができるようになります。 《チョッピングフーフ》 名称 区分 タイプ 前提 限定条件 使用 備考 《チョッピングフーフ》 秘伝 常時型 《人馬式格闘術》【高所攻撃】 ケンタウロス〈蹄〉 グラップラー技能 概要 〈蹄〉による攻撃に各騎芸【高所攻撃】の効果を受けられる。 また〈蹄〉攻撃の後に【獅子奮迅】可。 効果 前脚を高く振り上げ、相手を踏みつけます。 この秘伝の習得者はグラップラー技能を用いて〈蹄〉による攻撃を行う際、騎芸【高所攻撃】【超高所攻撃】【極高所攻撃】の効果を受けられるようになります。 また主動作、追加攻撃で〈蹄〉を用いて攻撃を行った後に、【獅子奮迅】の効果でさらに〈蹄〉の攻撃を行えます。 ただし何らかの効果で〈蹄〉で複数の対象を攻撃する場合には、この秘伝の効果は適用されません。 《ギロチンフーフ》 名称 区分 タイプ 前提 限定条件 使用 備考 《ギロチンフーフ》 秘伝 《全力攻撃II》変化型 《チョッピングフーフ》【獅子奮迅】 ケンタウロス〈蹄〉 グラップラー技能 適用:1回の近接攻撃?リスク:回避力-6 概要 《追加攻撃》《獅子奮迅》の権利を放棄し、算出D3倍。 効果 前脚を高く振り上げて、ギロチンのように強く踏みつけます。 この秘伝を宣言し〈蹄〉による攻撃を行う時その主動作において《追加攻撃》および【獅子奮迅】による追加の攻撃は行えません。 この秘伝の効果を受けた攻撃が命中した時、そのダメージの算出において、算出Dを3倍として適用Dを求めます。 リスクとして、回避力判定に-6のペナルティを受けます。 また《チョッピングフーフ》同様、複数対象に攻撃する場合、この秘伝の効果は適用されません。 データ出典:『邪眼の姫の物語/第陸百捌話』12 24, 12 34, 12 44, 12 54
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1993年7月OVA発売。 監督 千明孝一 原作 本田恵子 脚本 渡辺麻実 キャラクターデザイン・作画監督 関野昌弘 作画監督補 藤川太、藤田しげる 美術監督 加藤浩 色指定・検査 秋山久美 撮影監督 山口仁 特殊効果 谷藤薫児 編集 尾形治敏、伊藤勇喜子、寺内聡 音響監督 本田保則 録音 波多野勲 音響効果 柴崎憲治 録音助手 鈴木義和 音楽ディレクター 桜井裕子 音楽 めいなCo 設定 浦畑達彦 演出助手 田中洋之 アニメーション制作 マッドハウス ■関連タイトル VHS お江戸はねむれない! イメージアルバム お江戸はねむれない! 原作コミック 本田恵子/お江戸はねむれない! 集英社文庫
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∥ソロモン72姫 アモナラー 序列七位 原典:アモン ソロモン72姫7位。 外見はいかにも悪魔っ娘+姫な感じだが、 実は正義感が強く意外と世話焼きなので他人の喧嘩や争いの調停約をよくやったりする。 趣味は詩で実は密かに自作ポエム日記なるものをつけているとか。 見かけは20代くらいの女性。 普段は太陽のように明るい性格だが怒ると炎を吐きます。 悪魔姫のはずだが実は太陽を司る神様でもあるとか…。 (070106a初出) ∥関連事項 ⇒ソロモン ⇒ソロモン72姫
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昭和57年10月22日作戦決行二時間前 アースラ 「クロノ」 自分の名を呼ばれ振り返る 「フェイト―なんだい?」 フェイトは気まずそうにクロノの左腕を見る。前の作戦でAMFとプログラム破壊型の 電磁情報でBJの左袖が消失し一発のライフル弾が貫通したのであった 「シャマルの見立てじゃ骨にダメージは無いみたいだから一両日で回復するさ」 「―っ、でも私のせいで大事な情報が―」 反論しようとするフェイトに 「いいかい怪我は君のせいじゃない!僕のミスだ!――彼等は強い、甘く見ていると今度は誰か死ぬことになりかねない」 「ごめんなさい…」 「…いや、ちょっと言い過ぎた。大丈夫現場には出られないけどさっさと終わらせてみんなで翡翠屋で打ち上げをしよう」 クロノはフェイトの頭を優しくなでるとさっきまで曇っていたフェイトに笑顔が戻った 昭和57年10月22日午後9時45分 作戦開始 そこには現場の指揮を取る八神はやての姿があった 「いくでなのはちゃんフェイトちゃんシグナム3・2・1」 「「「GO!!!」」」 当初の作戦通り建物の制圧を後回しにしAMF発生装置の破壊に重点を置くことを再度、念話で簡潔にメンバーに通達する 「……なぁシャマル、確か清掃車って…」 目標を目前にヴィータはシャマルに問いかける 「えぇぇっと…確か…」 確かに清掃車である上部の「重機関銃」と「追加装甲」を除いて 「散れっ!」「てぇっ!!」 どががが!! 銃身が唸りを上げる 「主はやて!清掃車両から銃撃を受けています!!目標も逃走!」 「そっちも!?フェイトちゃんとことおんなじ使用やな」 「はやてちゃん!!」 なのはかから念話が入る 「こっちは順調!ディバインシューターで追撃中…チャンス!スターライ…え?」 「どないしたんや!?」 「ひ・非常識、おなか見せてるのに銃身がこっちむいて…」 航空機から光が瞬き―― ガララララッ!! シールド魔法を展開しぎりぎりでなのはは防ぎきった 「うぁ…みんな手間取ってるなぁ。せやけど…まだAMF発生装置が作動してへん今のうちに…」 どかん!! フェイトが追っているAMF発生装置の方角で爆炎があがる!! 第一段階が成功したかに思えた 「はやて!想定外の事態が!!」 「どないしたん!?」 「所属不明の装甲車が施設内に進入しAMF発生装置を破壊!」 同時にハウンドも動きを見せる 建物から部隊を一斉に展開させ隊長の矢島から全周囲の無線が入る 「我々は貴官達との戦闘を一方的に破棄し本来の目標『化け猫』との戦闘を開始する。邪魔をするな」 「うちらは眼中に非ずか…」 はやては一人、悪態をつきつつ各班に新たな指示を出す 「AMF発生装置はうちらの獲物や。それに本をただせば『化け猫』が一番悪いんや!!目標一時変更っ! 目標「化け猫の装甲車」!!」 戻る 目次へ 次へ
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第1話「突然のはじまり」 「我等の怨念は……不滅だ……!!」 「これは……いかん!! 奴を倒した影響で、この異次元が消滅しようとしている!! 皆、早く逃げるんだ!!」 「逃しは……しない!!」 満身創痍の赤い悪魔が、飛び立とうとした一人の巨人を捕らえた。 捕らわれた巨人は、何とかして悪魔を振り払おうとする。 だが、死を覚悟した悪魔の力は強大……がっちりと組み付かれ、身動きが取れない。 仲間の巨人達はそれを助けようとするが……それと同時に、異世界の本格的な崩壊が始まった。 早く助け出さなければ、このままじゃ自分達まで崩壊に巻き込まれてしまう。 一人の巨人が両腕を十字に組み、攻撃を放とうとする。 だが……この状況で打てば、悪魔だけでなく仲間までも打ち抜いてしまう。 ミスを恐れ、攻撃を放つことができない……その間も、当然ながら崩壊は進んでいる。 もはや、猶予はない……そう感じ、捕らわれの巨人は仲間へと叫んだ。 「このままだと、兄さん達までやられてしまいます!! 僕に構わず、早く脱出してください!!」 「馬鹿な事をいうな!! お前を見捨てるなんて、そんな馬鹿な真似……」 「ですが!!」 「くくく……もう遅いわ!!」 その直後。 赤い悪魔の足元に、亀裂が走り……地が裂けた。 悪魔は高らかな笑い声を上げながら、一人の巨人を道連れにして落ちていく。 落ち行く巨人の仲間達は、ただ彼の名を叫ぶしかできなかった。 「メビウス――――!!!」 「……ここは?」 「あ、気がつきました?」 青年が目を覚ました時、その傍らには金髪をした一人の少女がいた。 9歳か10歳の、幼い……しかし、しっかりした感じのある少女だった。 見上げてみれば、見知らぬ天井。 自分が眠っていたのは、見知らぬベッド。 青年はここでようやく、自分の置かれている現状に気づいた。 まったく見覚えのないどこかに、今自分はいるのだ。 何故こんなことになったのか、意識を失う前の事を思い出そうとしてみる。 あの時……兄達と共に悪魔との戦いに望んだ自分は、異次元の崩壊に巻き込まれ…… 「そうだ……ヤプールは!? 奴は一体、どこに!!」 「!!」 いきなり大声を上げた青年に、少女――フェイト=テスタロッサは思わず身をすくませた。 それを察して、青年は一言「あ」とつぶやいた後、彼女に謝る。 どうやら自分の所為で、少し驚かせてしまったらしい。 「ごめん、驚かせちゃったね。」 「いえ、大丈夫です。 もう、怪我の方は大丈夫ですか?」 「うん、ありがとう。 君が僕を助けてくれたの?」 「あ、助けたのは私じゃなくて……」 「フェイトさん、そろそろ……あ。 目を覚ましたんですね。」 「リンディ提督。 はい、丁度今気がつかれたんです。」 部屋のドアが開き、緑の髪をした一人の女性が入ってくる。 身に着けているのは、軍服らしき制服。 提督という呼び名からも、それ関連の人間である可能性は高いだろう。 もしかするとここは、自分もかつて所属していた、あの防衛組織ではなかろうか。 「ここは……GUYSの支部ですか?」 「GUYS……? いえ、違いますけど……あの、GUYSって一体?」 「え……GUYSを知らないんですか? 地球防衛チームの、あのGUYSですよ?」 「地球防衛チーム……?」 リンディとフェイトは、互いの顔を見合わせる。 地球にそんな組織があるなんて、聞いたことがない。 時空管理局の隊の一つなのかもしれないとも思ったが、少なくとも自分達が知る限りでは、GUYSなんて隊は存在しない。 もしかすると、彼は……ある一つの仮説が、二人の頭の中に浮かび上がる。 それを確かめるためにと、リンディは青年へと話を切り出していった。 「とりあえず、色々と確認したいこともあるし……まずは、お名前を教えてもらえませんか?」 「あ……はい。 僕はミライ……ヒビノ・ミライです。」 青年――ヒビノ・ミライ。 またの名を、ウルトラマンメビウス。 彼の新たなる戦いの、幕開けであった。 目次へ 次へ