約 13,548 件
https://w.atwiki.jp/game_staff/pages/48.html
長谷川 朋広 【はせがわ ともひろ】 1997 サガ フロンティア PS スクウェア モンスターグラフィック 長谷川 朋広 モンスター統括 石井浩一 モンスターグラフィック 新井友行, 佐々木倫子, 玉井陽子, 長谷川朋広, 岡庭真一郎, Tonny Waiman Koo, 伊藤博美, 森迫弥生 1999 ファイナルファンタジーVIII PS スクウェア Battle Section Monster Model Designer 長谷川 朋広 沢野誠, 塚本哲, 長谷川朋広 Battle Section Background Designer 長谷川 朋広 長岡紀文, 沖中直, 沢野誠, 塚本哲, 長谷川朋広, 石井晴也 2000 ファイナルファンタジーIX PS スクウェア Texture Section Texture Artist TOMOHIRO HASEGAWA 荒川健, 長谷川朋広, 橋本陵太郎, 石井晴也, 風野正昭, 小松大樹, 仲座たつる, 大川和宏, 佐々木拓史, 沢野誠, 塚本哲 2001 ファイナルファンタジーX PS2 スクウェア Real-Time Graphics Director 長谷川 朋広 2002 キングダム ハーツ PS2 スクウェア Textures Texture Designer 長谷川 朋広 Tomohiro Hasegawa Texture Director 荒川健 Texture Designers 大川和宏, 長谷川朋広, 松本高宏, 仲座たつる, 石井晴也, 小松大樹, 風野正昭, 塚本哲, 上田拓央, 河合倫之輔, 小川知子, 芝猛至, 仲野千佳子, 天野尚 2003 ファイナルファンタジーX-2 PS2 スクウェア Textures Character Art Designer 長谷川 朋広 長谷川朋広, 石井美穂子 キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ (GBA / SQUARE ENIX '2004) Art Director (Character) Enemy Design 岩崎琢也, 佐藤智之, 塚田大悟と共同。 武蔵伝II ブレイドマスター (PS2 / SQUARE ENIX '2005) Special Thanks キングダム ハーツ II (PS2 / SQUARE ENIX '2005) Art Director Texture 2D Character Art Lead Artist 野村哲也(M), 石井美穂子(L), 塚田大悟, 岩崎琢也, 佐藤智之, 福田真美子, 小松大樹, 川口薫, 筒井千春, 皆川二美(SV)と共同。 2006 ダージュ オブ ケルベロス -ファイナルファンタジーVII- PS2 スクウェア・エニックス Character Graphics Character Art Designer 長谷川 朋広 長谷川朋広, 石井美穂子 キングダム ハーツ Re チェイン オブ メモリーズ (PS2 / SQUARE ENIX '2007) Art Supervisor Texture 2007 すばらしきこのせかい NDS スクウェア・エニックス Co-Director 長谷川 朋広 クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- (PSP / SQUARE ENIX '2007) Character Texture Supervisor ディシシア ファイナルファンタジー (PSP / SQUARE ENIX '2008) Character Art Supervisor キングダム ハーツ 358/2 Days (NDS / SQUARE ENIX '2009) Co-Director キングダム ハーツ コーデッド (Mobile / SQUARE ENIX '2009) Art Supervisor Character キングダム ハーツ バース バイ スリープ (PSP / SQUARE ENIX '2010) Art Supervisor Character フロントミッション エボルヴ (PS3, Xbox360, Win / SQUARE ENIX '2010) Artistic Supervisor 七瀬清司, Toshiaki Watanabe, 芝猛至, 荒川健と共同。 2010 The 3rd Birthday PSP スクウェア・エニックス ENEMY ARTIST , Character Texture Supervisor 長谷川 朋広 Tomohiro Hasegawa 長谷川朋広, 風野正昭 2011 DISSIDIA 012[duodecim] FINAL FANTASY PSP スクウェア・エニックス Special Thanks 長谷川 朋広 Tomohiro Hasegawa 2013 KINGDOM HEARTS -HD 1.5 ReMIX- PS3 スクウェア・エニックス Creative Talent Supervisor 長谷川 朋広 Tomohiro Hasegawa Art Director 長谷川 朋広 Tomohiro Hasegawa 2012 FINAL FANTASY VersusXIII PS3 スクウェア・エニックス アートディレクター キャラクター Art Director 長谷川 朋広 Tomohiro Hasegawa 2016 FINAL FANTASY XV PS4/XOne スクウェア・エニックス Art Director:アートディレクター 参考 クリエーターインタビュー【1】 『キングダム ハーツ 358/2 Days』 特許 「ビデオゲーム処理装置, およびビデオゲーム処理プログラム」 『FF零式HD』の開発を手掛けたヘキサドライブ松下社長に直撃! 田畑Dとは『FFXV』でも……!?(1/4) - ファミ通.com 「究極のゲーム」を生み出すには「究極の体験」が必要だ :スクウェア・エニックスBD2が目指す本物の「頂」 « WIRED.jp 『ファイナルファンタジーXV』ファミ通.com 特設サイト 『ファイナルファンタジーXV』延期の裏側と目指す到達点――田畑端氏インタビュー【gamescom 2016】(インタビュー) 記事詳細 | FFXV開発チームさんのマイページ | SQUARE ENIX MEMBERS 『サガ フロンティア 裏解体真書』 『キングダム ハーツ II アルティマニア』
https://w.atwiki.jp/luckystar-ss/pages/865.html
ID xNBnE.DO氏 サイバー☆ゆーちゃんAnother~ゆたかの秘密・ひよりの好奇心~ 「あはは、でね……」 「ふふ……泉先輩らしいな……」 「そーっスね、さすが先輩……」 私は今、みなみちゃんの家に来ています。田村さんも一緒です。 パトリシアさんは仕事が忙しいそうで、ちょっと残念。まあまた遊べる日は来るよね。 「ふう……」 小さくため息をついて、庭で寝そべっているチェリーちゃんに目を向けました。 「……ゆたか?」 「どうしたスか?」 「あ、えっと……パトリシアさんはいないけど、またこうしてみんなで遊べてるなんて、夢みたいだなぁって……」 私は一度、死んでしまいました。 でも、私は機械の身体となってではあるけど生き長らえています。 もう二度と見ることはないだろうと思っていた光景が……目の前にある。それがすっごく嬉しくて…… 「……夢じゃないよ、ゆたか」 「そうっスよ。ちゃんと私達の目の前にいるっス!」 「うんっ」 ここにいられるという奇跡を噛み締めながら、私達は一緒に遊びました。 そして……気が付いたらもう5時を回るころでした。 「あ、もうこんな時間だね」 「じゃあ……夕食、食べていく?」 「いくっス!」 ハンガーからエプロンをとって着るみなみちゃん。とってもよく似合ってるよ。 「何が食べたい?」 「私はカレーがいいっス! 小早川さんは?」 「た、田村さん!!」 「あ……」 みなみちゃんに言われて、はっとしたように口を掌で覆いました。 そう、私は機械の身体。物を食べることは……できないんです。 「ご……ごめんなさい……」 「う、ううん。気にしてないから。じゃあみなみちゃん、コンセント借りるね」 そう言って、私は背中からプラグを抜いてみなみちゃんの部屋のコンセントに差しました。 私のご飯は電気……。こうやって家のコンセントから充電するんです。 「じゃあみなみちゃん、お願い。田村さん、おやすみなさ」 ――ブチッ 『い』 「……こ、小早川さん……どうしたんスか……?」 な、なんか岩崎さんが首筋のハッチを開けて、中のスイッチを押した瞬間に動きが止まって…… 「今……ゆたかは電源を切ってる。充電中でも動けるんだけど、電力が充分に蓄まらないからって、一人じゃない時は毎回電源を切って充分してるみたい……」 「は、はぁ……ケータイみたいっスね……」 「えっと、カレー……だっけ。今すぐ作るから」 扉を開けて岩崎さんは台所に向かったっス。 私はというと……機能停止した小早川さんと二人……ううん、実質一人きり。 「……電源が切れた、か……」 本当に何も反応しないんスかねぇ? そう思った私はおもむろに小早川さんに近づいてみた。 機能停止した小早川さんは、電源を切る前と同じ状態で止まっていた。 身体もピクリとも動かないし、瞬きもしない……呼吸もしてる様子はなくて、完全に死んでいるように見える。 「ふわー……本当に動かない……」 目の前で掌をひらひらさせてみても黒目は動かない。そっと耳に息を吹き掛けても反応はなし。 「……やっぱり、こういう時は……イタズラってのが定番だよね……」 ポケットからペンを取り出していろいろやってみることにしたっス。 まず、額に『肉』…… 「は、定番過ぎっスよねぇ……」 うーん……なにかおもしろそうな落書きは…… ふと閃いた。『焼肉』はどうか。 焼肉マン……うん、斬新だ。書いておこうっと。 お次は……頬にピンク色の渦巻きっ。 「……これもお約束っスよねぇ……」 いっそのことピンク色の竜巻にしてみようかな。車とか人とかも飛ばされてるリアルなの。 キュッキュッ……と。楽しいなぁ、これ…… さて、お次は髪型をいじってみるっスかね。 小早川さんの髪は短いスからね、なにかいい髪型はないかな…… 「……ぽに」 不意に懐かしい単語がでて気が付いた。 そうだよ、ポニーテールだ! 小早川さんのポニーテール……ぐはっ、想像しただけでも…… それからしばらく、小早川さんをいじくり回してみたっス。 テレビだとモザイクがかかりそうなこととかもいろいろやってみたけど…… 「ぜ、ぜんぜん起きないっスね……」 これだけやっても起きないってことは、本気で今『死んでいる』状態なんだ…… 「……見た目は普通の女の子なんスけどねぇ……」 機械の身体になってから一度だけ小早川さんが着替えるところを見てしまったんだけど、昔の小早川さんとほとんど変わってなかったっス。なんとゆー技術力…… これじゃあ、サイボーグだって言われてもちょっとやそっとのことじゃ信用できないのが普通じゃないスかね? 「身体を揺すっても起きるわけがな――」 何気なく小早川さんの肩に手を置いた、まさにその時だった。 ――カチャ……ゴトッ 小早川さんの頭が……床に落ちて……コロコロと……転が……? 「~~~~~~~~~~~~~!!!?」 ななななななななな!! 何が起こったっスか!? 「あ、あれ? なんか真っ暗だよぅ……」 しっ、しかも小早川さんが起きたっス!! 電源を切ってたはずじゃなかったんスかぁ!? 「み、みなみちゃん? 田村さん? いるの?」 「ははははははははい!! こここここここにいるっス!!」 あたふたあたふたあたふたあたふたあたふたあたふたあた(ry 「た、田村さん、落ち着いて! 深く息を吸って……」 スー……ハー……スー……ハー…… う、うん、心臓の鼓動は治まらないけど、だいぶまともになってきたっス…… 「ごめんね、田村さん。まだ話してなかったからびっくりしちゃったよね」 「し、心臓が止まるかと思ったよ……」 とりあえず岩崎さんのベッドの下に入った小早川さんの頭を出して、ベッドの上に乗せて会話するっス。 「私ね、『なにがあっても知能・記憶だけは守らなくちゃいけない』って言われてるの。身体は作り直せるけど、記憶までは戻らないからって」 「な、なるほど……さっきのは緊急脱出用の処置スか……」 「あとね、私の頭の中はちょっと空洞ができたの。話すと長くなるから理由は省くけど……その空洞に予備電源を入れて、頭だけでも二時間くらいなら生きてられるようになったの」 「つ、つまり小早川さんは今……予備電源で生きているってことっスよね……」 「うん。予備電源も充電できるから今は大丈夫だけどね」 そんなことが……これは同人誌でも使えそうっスね。 後で小早川さんからいろいろ聞き出そうっと。 「ただ、こうなると自分一人じゃ動けなくなっちゃうんだよね。身体は頭と繋がってないから動かないし、頭だけだと……」 「と、とにかく頭を戻すっスね」 小早川さんの頭を持って、最初とまったく同じ態勢の身体の上に置いたっス。 「肩にボタンって、結構簡単に首外れちゃうっスね」 「うーん、確かにそうかも。ボタンの位置を変えて」 ――カチャ、ヒュゥゥゥン…… 「もら……お…………」 「小早川さん!?」 ……音からして予備電源ダウン? 身体の電源を切ってるから、それに合わせてるのかな。 っと、さっきのショックで完璧に忘れてた。小早川さんの顔を元に戻さなくては。岩崎さんに見られたら、怒られる可能性が…… ――ガチャ 「田村さん、もう少しでカレーができ」 「あ」 ……い、岩崎さん……タイミング悪すぎっス…… 「……」 あ、ああっ! 無言の岩崎さんの背後に『ゴゴゴゴ』という文字が見えるっス! 「……ゆたかに……何をしてたの……?」 ……それから数分後……私は地獄を見てきたっス……
https://w.atwiki.jp/luckystar-ss/pages/1778.html
涼風が、すっかり夏をぬぐい去った10月の上旬。秋の季節。緑に移ろう赤の季節。 「ここテストに出すかもな」。教壇から聞こえる先生の言葉に、物思う自分の意識を現実に戻した。 退屈な授業の空気。テストの話題に、ちょっとだけみんな、真面目になる。 そんな雰囲気の変化をちらっと見渡すそのなかで、斜め前の席の小早川さんの横顔は平静のまま。 最初っから真面目に授業を聞いていた様子に、さすが、と思った。 次のテストいつだっけ。テストだけじゃなくて、校内持久走大会の日も近いよな。 心のなかでひとりごちながら板書を写していると、離れた席で「先生」と声があがる。 だれの声なのか、迷うことなくそこに目を向ける。 もう何度も見慣れた光景。岩崎みなみの、控えめな挙手。 「小早川さんの具合が悪そうなので、保健室に付き添います」 教室中の視線が集まるなかで、うちのクラスの女子保健委員は淡々と先生に要件を告げた。 あらためて、小早川さんのほうに目を戻す。ほのかに朱の差す頬。真面目に授業を聞いていたのではなく、授業よりも自身の不調を気にし続けていたからこそ、テストの話題にも不動でいたのだと知る。 教室の入り口をくぐるふたつの後ろ姿を、扉が遮る。 教室の空気が授業へと向き戻って、息をついた。 微妙な気持ち。ほっとするような、うしろめたいような。 ほっとしたのは、小早川さんの容態に岩崎がすぐに対処したこと。 うしろめたいのは、自分が小早川さんの不調を察知できず、何もせずに見送ったこと。 四月からこのクラスになって、もう2学期の半ばのいまごろ。 男子保健委員である自分は、未だ、小早川ゆたかに関わったことはなかった。 女子のことは女子に任せるのが当然なのだから、べつに小早川さんをかまいたいということはない。 だからこの懸念は、どちらかというと小早川さんにではなく、自分自身に、対してのもの。 岩崎さんよりも、自分のほうが、小早川さんに近い席にいる。 小早川が体調を崩したとき、いつか、岩崎さんではなく、自分が彼女に接しなければいけない場面が、きっとくるのだと思う。 そんなことを意識し始めたことに、特にきっかけがあったわけではない。 小早川さんのことを好きになったとかいう感情ではなくて。ほんとうに、ただのうしろめたさだ。 自分の行動が、無理解が、小早川さんの不利になっているなんて事実はないけれど。 ただ、そんな仮定を勝手に想像して、自分が勝手に怖がっているだけ。 理由といえば、それが理由で。 仮定に仮定を重ねた勝手な想像が、やめられないだけ。 ――自分でも、ばかみたいだ、とは思うのだけれど。 ぜぇぜぇと息を吐きながら、地べたに座り込みながら、最下位集団のゴールを眺める。 併走する岩崎さんに励まされながら、走りを止めない小さい影。 「お、小早川さん」 周りのクラスメイトも、声を上げる。 岩崎さんの胸にある、上位入賞の胸賞バラには、おもに運動部に所属してる連中が反応する。 これだから運動神経のある帰宅部は。 上位に入るハイペースで走って、なお余分に走ろう、なんて。 運動部で毎日身体を鍛えてる身だとしても、そうやろうとしない。 だけれど、彼女が、今回のそれをやろうと思える動機は。 体力とか、運動の才能とかの問題ではないことも、みんなは、知っている。 無事にゴールして、小早川さんは派手にへたり込む。 大きく大きく息をついて、田村さんと岩崎さんと笑みを交わし合う。 全力を出し切って、満ち足りた表情。 その光景を見て、まず思ったのは、途中で歩くような真似をせず完走してよかった、ということだった。 もし、怠けてゴールしたとしたら、そうした自分自身をみっともなく思うこと。そんなものを、強いられていただろうから。 「……おれ、まじめに走っておいてよかったわ」 そんなつぶやきを聞いて、吹き出してしまった。 自分とおんなじことを考えているやつが、きっと、何人もいる。 持久走を越えて、テストも越えて。学校中が一息をついている印象。 そんなある日の朝、靴を履き替える小早川さんを目にする。 「おはよう」とどちらからともなく声をかけて、どちらからともなく歩き始める。 向かう先はおんなじ教室で、さりとて会話を弾ませるほど仲がいいわけでもなくて。 だから、あたりさわりなく。てきとうな話題。 「小早川さんって、いつもこの時間だっけ?」 遅刻ギリギリ、なんてことはないけれど、それでもけっこう遅いほうである自分よりは先に、いつも彼女は教室にいる。 「うん、今日は、ちょっとね、遅れちゃったんだ」 苦笑する彼女の顔色が、すこし悪いような気がして、 「あのさ」 ぐあい、悪いんじゃない? 口に出そうとして、やめた。 あれから、小早川さんの体調不良の機会はそう多くはなく。 もしそれが起こっても、あたりまえに、岩崎さんか田村さんがちょっとだけフォローして、簡単に済む。 「なに?」 「なにが?」 「なにか、言いかけてたよね」 ずっとそうであったから、今回も、いらぬ心配であろうと思う。 きっと、気のせいだろう、と、ここでは触れなかった。 だから。 「なんでもない」 教室に入って、それぞれの席へ。それぞれの友人と、挨拶を交わし合う。 今日は遅かったね。うしろで、小早川さんたちの会話が聞こえる。 すこしだけ、いつもと様子のちがう彼女に、だれか、気づいただろうか。 気のせいで済めば、よかったのだけれど。 やっぱり、少し顔色が悪いな。 斜め前に座る、小早川さんの横顔を見ながらそう思う。 自分が先に気づいたときに限って、周りはまだ、小早川さんの様子に気がつかない。 岩崎さんも、黒板を向いたままで。 まあ、自分のほうが小早川さんに近い席なんだから、こっちが先に気づくのがあたりまえなのだろう。 ……いままでは、そのあたりまえ、すら、できていなかっただけで。 だから、声を上げた。「先生」と。教室中の視線が、自分に向く、イヤな感覚。 「小早川さんの具合が悪そうなので、保健室に付き添います」 たったこれだけの台詞で、口の中は、ひどく渇いた。 授業の流れを止めた、白い雰囲気と、小早川さんを心配する雰囲気と。 そして、男子の自分が手を挙げたことをいぶかしむ、妙な均衡。 止まった空気を、椅子を思いっきり引いて動かした。 手をさしのべて、言う。 「行こう」 小早川さんは、きょとんとした視線を返して。一瞬口を動かしかけて、やめた。 廊下に出たところで、尋ねる。 「歩ける? いまどんな感じ?」 「いまは、めまいがするだけ」 きっと、そのめまいに吐き気が加わるのも時間の問題で。 「じゃあ、おぶる」 そのことばに、小早川さんは、いちどためらう様子を見せて、 「うん、よろしくお願いします」 とちょっとだけ、頭を下げた。 「ごめんね」と彼女は言った。 「……こっちこそ、なんかごめん」 そんなふうな返事をされて、いぶかしむ様子が背中に伝わる。 特に仲のいいわけでもない男子が女子をおぶる、なんて状況の居心地の悪さをつくったことが、うしろめたくて、そんな返事に。 「いや、ほら。へんな雰囲気つくっちゃって、さ」 「……ごめんね、いやな思いさせちゃったね」 いやいやいや、そうじゃなくて、と。謝罪を重ねる彼女に、強く否定する。言葉の選び方を、間違った。 恥ずかしさとか、正しいことをやりきった感情とか、でもやっぱりやんなきゃよかったという微妙な感じとか、いろいろあって。 いろいろ、あるけれど。 「なんか、いろいろある、けど。そうやって謝ってほしいことじゃないのは、たしか、かも」 すこしの沈黙のあと、こっちの言わんとしてることが、伝わったようで。「……ああ」と納得のつぶやき。 「ありがとうね」 いろいろことばにするのが難しいから、たったのひとこと。 「うん」 それだけで通じることが、気もちいい。 ベッドに寝かせて、ひととおりの手当。保健の先生が、小早川さんにやわらかく語りかける。 「ちょっとした、疲労ですね。休めば、だいじょうぶですよ」 「はい……」 「とりもなおさず、まず睡眠。遠慮なく眠ってください」 そういって、微笑する。 ベッドを遮るカーテンを引いて、先生が戻ってくる。 もう、自分の用事は済んだはずなのに、なぜか、立ち上がる気にはならなくて。 椅子に座ったまま、手持ちぶざたに保健室の中を見渡している自分に、先生が声をかける。 「お茶、飲んでいきませんか?」 「……小早川さんのクラスの、保健委員の方でしたよね、男子の」 天原ふゆき先生から差し出されたカップを、受け取りながら、うなずいた。 初回の委員会か何か、顧問として教師も顔を出す機会がいちどだけあって、そこで顔を合わせたことがあるような、気がする。 「よく覚えてますね」 だから、そんなことに、ちょっと驚いた。 「小早川さんのクラスのことですから」 そう、微笑する。 「……なんていうか、そんなふうに注目されるほど、悪いんですか、小早川さんは」 「いいえ、そんな、要注意っていうようなマイナスなものはありませんよ」 自分の、大げさな言い分を苦笑しながら否定して。 「単純に、がんばりやさんな小早川さんや、彼女の友人たちを気にかけているだけです」 「……ああ、岩崎さんとか」 「そうそう」 それで。と彼女はこっちに視線をおいて。 「男子のあなたが連れてくるのは珍しいことですけれど、なにか変わったことがあったんですか?」 そんなことを、わざわざ、尋ねてくる。 「……いや、まあ、とくに、そういうことはないんですけれど」 なんでもないことなので、なんでもないとしかこっちも答えられない。 「けれど?」 「……岩崎さんにばっかやらせてるのもあれだな、ってずっと気になってて」 「なるほど」 これだけの説明で、すっぱりと、先生はうなずいた。 「すこし、楽になった?」 いたずらっぽく、彼女は笑う。 「……ええ、まあ」 あいまいに、自分は答えた。 この気もちが、認めてしまっていいものなのか、判別がつかない。 チャイムが、なる。いつのまにか、授業時間は終わっていたらしい。 きっとすぐに、岩崎さんたちがやってくるだろう。 席を辞そうと、椅子から立ち上がりかける自分に、先生は言う。 「そういうふうに、他人を気にかける気もちを、恥ずかしがることはありません」 「やさしさとか、愛とかは、そういうちいさいところに宿るものですから」 だいじな、気もちです。と彼女は笑った。 「そう、いうものですか」 そういう気もちを肯定されたことは、すなおにありがたいのだけれど。でも。 「いやでも、やっぱ恥ずかしいですよ。憂鬱なくらい」 恥ずかしいものは、恥ずかしい。 「いつか、わかります」 否定を返されても、先生は動じず。微笑を絶やすことは、なかった。 「いつか、憂鬱じゃ、なくなります」 教室への道中、岩崎さんと田村さんと鉢合わせる。 小早川さんの様子を問うふたりに、軽い疲労で眠ってる、と答えた。 「眠ってるんじゃ、行ってもお邪魔かなあ……」 田村さんが困り顔を浮かべて、じゃあどうしよっか、と岩崎さんに視線を向ける。 「眠ってるなら、あとで行くしかないだろうから、いっかい戻ろう……」 「そうだね、しょうがない」 そこで、ふたりしてきびすを返してくれれば良かったのだけれど、ふたりとも、こっちをむいたままで。 「今回は、ありがとう、ゆたかのこと」 岩崎さんのまっすぐなお礼が、恥ずかしい。 「いや、べつに」 短い、返事。声に出してしまってから、ぶっきらぼうな、悪い印象を与えてしまったかと一瞬焦って。 「照れること、ないのに」 だけれど、微笑む岩崎さんと、なんか、にやりと口端をゆがめる田村さんの表情に、そんな気遣いは消え去った。 そんな反応に反発がわいて。 なにかを言おうとして、照れを否定しようとして。 「……いや、でもさあ、こういうときって、こういう気分にならね?」 でも、出てきた言葉はそんな言葉で。 一瞬ぽかん、とした表情を浮かべた二人は、朗らかに笑う。 「わかる、わかるよ」 他人を思うまっすぐさと、ちょっとの憂鬱が入り交じったつぶやきが。 歩く廊下で三つ重なって、宙に溶けた。 なんか、そうなるよね。 END. コメント・感想フォーム 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/gookaw/pages/21.html
南巨摩郡(みなみこま ぐん) 増穂町 鰍沢町 早川町 身延町 南部町 山梨県の南西部。 #alpslab_base 2004年9月13日に、旧中富町と旧下部町(西八代郡)と旧身延町は合併して、身延町に。 南巨摩郡は増穂町 鰍沢町 早川町 身延町 南部町 の5町。 2003年3月1日に、旧南部町と旧富沢町は合併して、南部町に。 南巨摩郡は増穂町 鰍沢町 早川町 中富町 身延町 南部町 の6町。 2003年1月時点では、南巨摩郡は増穂町 鰍沢町 早川町 中富町 身延町 南部町 富沢町 の7町。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/2294.html
【第一回放送までの死亡者】 時間 死亡者 殺害者 死亡話 死因(凶器) 早朝 早川正道 アーデルハイト 001:出鱈目な事ばかり在るのです 射殺(十一年式軽機関銃) 伊達真央 小早川好信 004:磨り減る精神 絞殺(素手) マルティナ 篠沢具子 006:病院には「死」と言うイメージもある 射殺(ベレッタ M1934) 稲清章 パーヴェル 007:美味しいミルクは如何 頚椎骨折(顎) 竹村尚太 リーザ 012:ネバー・マインド 快楽死(膣) 中丸優 宮崎賢也 014:のらりくらりと罪深き 射殺(コルト M1911) ヴィンフリート 桜井華弥 017:酒は飲んでも飲まれるな 撲殺(ガラス灰皿) 桜井華弥 ヴィンフリート 017:酒は飲んでも飲まれるな 斬殺(爪) リーザ 篠沢具子 020:指の先から紅差す 斬首(日本刀) 朝 小早川好信 マクシミリアン 022:いばらのみち 射殺(CZE Vz25) 真柄守隆 マクシミリアン 022:いばらのみち 射殺(CZE Vz25) 尼崎晴可 マクシミリアン 022:いばらのみち 射殺(CZE Vz25) 篠沢具子 宮崎賢也 024:学校に行こう(不登校的な意味では無く) 射殺(コルト M1911) 【以上13人 残り17人】 【おまけ】 名前 最期の言葉 早川正道 「い――――!?」 伊達真央 「おね、がい……」 マルティナ 「ア……ッ……」 稲清章 「がァ!?」 竹村尚太 「あ、ああぁああぁああアああアアァあああぁあああァあアああああア!!!!!」 中丸優 「ああぁああ! い、痛い…! 痛いよぉ!」 ヴィンフリート 「ち、が…! や、め」 桜井華弥 「…服、着なくちゃ」 リーザ 「! しまっ――――!」 小早川好信 「アッハァ! イイイイイイイイイ!!」 真柄守隆 「…助けてくれた、のか?」 尼崎晴可 「あ、ありがとう、ございます」 篠沢具子 「…う、ふふふふっ…呆気、無い…な…ぁ」 【殺害数ランキング】 順位 人数 該当者 被害者 生死 スタンス 1位 3人 マクシミリアン 小早川好信、真柄守隆、尼崎晴可 生存 無差別 2位 2人 篠沢具子 マルティナ、リーザ 死亡 無差別 宮崎賢也 中丸優、篠沢具子 生存 無差別 3位 1人 アーデルハイト 早川正道 生存 対主催 小早川好信 伊達真央 死亡 無差別 パーヴェル 稲清章 生存 無差別 リーザ 竹村尚太 死亡 無差別 桜井華弥 ヴィンフリート 死亡 無差別 ヴィンフリート 桜井華弥 死亡 対主催?
https://w.atwiki.jp/motorsport_bio/pages/18.html
H Hamilton, Lewis (ルイス・ハミルトン) Hatano, Koutaro (秦野耕太郎/はたの・こうたろう) Hinata, Toshihiro (日向俊博/ひなた・としひろ) Hiranaka, Katsuyuki (平中 克幸/ひらなか・かつゆき) Hirate, Kohei (平手 晃平/ひらて・こうへい) Hoshino, Kazuki (星野 一樹/ほしの・かずき) Hoshino, Kazuyoshi (星野 一義/ほしの・かずよし) Hosokawa, Kenji (細川健治/ほそかわ・けんじ) Hynes, Marc (マーク・ハインズ) Last update Fri 08/08/2008 01 43 43 このページが見られた回数: -
https://w.atwiki.jp/silverstar/pages/56.html
身長一覧 (2008年11月現在) 192 → 神城央牙 189 → 比奈森乃吾 188 → 周防劉仁 182 → 小早川ジークフリート 180 → 金了峻、アンリ・シュタインバッハ 178 → 瀬戸内紫、壬生冴狼 177 → ヨハン・アーレンス 175 → 小早川美春、高崎翔平 174 → 御手洗優 173 → 佐竹蓮二郎、滝沢一太 172 → 相馬香澄、ラクシュミ・ターラ 171 → 星川日織、鈴原淳 168 → 田上樹、本間彰子 164 → 小早川千秋 162 → 青崎鏡華 161 → 小野アキラ 160 → 稲住真琴、常盤華子 158 → 片瀬真央 156 → 白峰まひろ 154 → ヴィクトリア・ベックフォード 152 → 相馬ともえ 147 → 誘波都羽 145 → 小早川撫子 132 → 宇佐美杏 _
https://w.atwiki.jp/nicotetsu/pages/2058.html
糖武軌道線(糖武LRT) 管轄(事業種別)糖武鉄道株式会社(第1種鉄道事業者) 路線距離(営業キロ):??km 軌間:1435mm 駅数:9駅(起終点駅含む) 複線区間:つかさ台〜峰岸 電化区間:全線(直流600V) 最高速度 60km/h 運転指令所 岩崎LRT管理所 概要 糟日部市のつかさ台から糟日部市街地を1周し、またつかさ台へ戻る形の路面電車である。ラインカラーは赤 ● 元々は2017年につかさ台から市街地への資材供給を目的とした貨物線を転用しLRT化、当初はつかさ台〜岩崎〜田村〜岩崎〜小早川〜つかさ台というT字型の路線であったが、 沿線の要望を受けて現在の #8486;型の路線へと変貌した。 糖武環状線の内側をこまめに結ぶ市街電車として沿線住民には親しまれている。 歴史 第5回(2013年):糖武環状線つかさ台駅から環状線内側へ向かう貨物線が開通。 第6回(2017年):貨物線を転用する形で路線をLRT化、当初の開設駅は岩崎駅田村駅小早川駅の3つ。 第7回(2018年):田村駅〜小早川駅間延伸により #8486;字型の路線となる。この時の新設駅は峰岸駅成実駅黒井駅パトリシア学園前駅八坂駅の5つ。 第9回(2023年):糖武環状線の区間快速こなたおよびかなた廃止に伴い、2編成増強。 第14回(2032年):他社と重複している駅名を改称(岩崎→岩崎373プラザ前・黒井→黒井7丁目・小早川→小早川神社前) 駅 駅名 普通 接続路線 備考 つかさ台駅 ● ● 糖武環状線 峰岸駅 ● 岩崎373プラザ前駅 ● 旧・岩崎駅 田村駅 ● 成実駅 ● 黒井7丁目 ● 旧・黒井駅 パトリシア学園前駅 ● 小早川神社前駅 ● 旧・小早川駅 八坂駅 ● 峰岸駅 ● つかさ台駅 ● 使用車両 広島電鉄5100形4編成
https://w.atwiki.jp/katsuo/pages/12.html
2月14日 この日はすべての男にとって特別な日であろう 僕もそのうちの1人であるののは確かだ 僕は少なからず心に期待を寄せて登校した いつも遅刻するはずの僕はやけに早く目を覚まし ワカメよりも先に家をでるほどだった 家を飛び出した瞬間、聞きなれた声がした 「磯野君!」 その声の主は早川さんだった 早川さんはまるで僕を待ち伏せしてたかのようなタイミングででてきた 早川さん、おはよう 「おはよう磯野君!あの…これ!!」 差し出されたのはとても可愛くラッピングされた小さな袋だった 僕がどんなに鈍くても、当然その中身がなんなのかは分かっていた これ、僕にくれるの? 「もちろんよ!昨日、磯野君のために頑張って手作りしたの!」 え…? 早川さんはマフラーに顔をうずめ、照れ臭そうに微笑んでいた 「…好きです、磯野君、私と付き合ってもらえませんか?」 信じられなかった 義理チョコを貰う期待なんかはしていたが、まさか早川さんに 告白されるなんて夢にも思っていなかった 僕はその告白を断るはずもなく、2人の交際はスタートした しかし、僕はこのとき何故か強烈なデジャヴを感じていた これから早川さんと付き合う期待と同時になぜだろう、恐怖に似た感情も抱いていた 「磯野君、早川さんと付き合ってるんですって?」 そう聞いてきたのは僕の隣の席のおてんば娘、花沢さん バレンタインデーの日から1週間が過ぎた頃の、教室でのことだった どこから流れた噂なのかいつのまにかバレてしまっていたのだ 僕は中島や家族にさえ話していないというのに 後から聞いた話なのだが、早川さんも誰にも話したことはなかったらしい いや、えーと、その………… 僕は花沢さんへの返答に困っていた なんせ花沢さんの脳内では、既に僕は夫で、花沢不動産を継いでいるのであろう ここは素直に打ち明けるべきか、いや、そしたら花沢さんは傷つくのだろうか どう答えるのがベストなのだろうと僕が答えを模索していると、花沢さんから口を開いた 「あっはは!隠さなくたっていいのよ!どーせアタシのほうが魅力的だってそのうち気づくから!!!」 なんだ、花沢さんはいつもの花沢さんだ ポジティブすぎて怖い 「ごめんね、隠してて」 そういう早川さんの声が聞こえた どうやらカオリちゃんと話をしているらしい 「………………」 カオリちゃんはうつむいたまま何も言わなかった 握りこぶしをつくり、自分の膝に置いている そして、カオリちゃんの顔はみるみると青くなっていき、とうとう泣き出してしまった 僕も花沢さんも、そしてクラス皆もこれにはビックリしてしまっただろう 「私も磯野君のこと…………好きだったのに………………」 カオリちゃんは消え入りそうな声でそうつぶやいた 手の甲が流れ落ちた涙で濡れている 「ごめ、んね…」 早川さんはうつむき、静かにそう言ったが、カオリちゃんは顔をあげることはなかった クラス中静まり返り、皆の視線はカオリちゃんに向いていた この事件の後、相思相愛であったはずの僕らは、公然と付き合うことができなくなった しかし、恐ろしいことはこれから始まるのだと、この時まだ僕は知らなかった 「あら、磯野君偶然ね」 「あ、磯野君!どこ行くの?」 「ねえ、今日磯野君」 「磯野君!」 なんとカオリちゃんがストーカー紛いの行動をはじめたのだった 学校では早川さんが付け入る時がないようにとずっと僕に話しかけつづけ、 放課後もずっと僕についてくるのだ 休日に出かけても、8割程の確立でカオリちゃんとエンカウントする程だった 電話は1日に何度も何度もかかってくるので、僕や僕の家族もこれには参ってしまい 僕はとうとうノイローゼ寸前までいってしまった 「ごめんね、磯野君、私のせいだわ」 ある日の昼休み、カオリちゃんをうまくまいた僕と早川さんは体育館裏の茂みでこっそり会話をしていた ううん、早川さんのせいじゃないよ、カオリちゃんがまさかこんなことをするなんてね 早川さんはうつむいてしまった 何かいい案はないのか …………ねえ、別れたってカオリちゃんに伝えるのはどうかな? 僕はそう早川さんに提案した 「ダメよ!そんなの!そうしたら磯野君はカオリちゃんと付き合うか…… それを断ったらストーカー行為がもっと酷くなっちゃうかもしれないわよ!?」 確かに、ごもっともだ、あまりいい解決策ではないのかもしれない しばしの沈黙の後、早川さんは口を開いた 「私、やっぱりカオリちゃんときっちり話をすることにするわ カオリちゃんは本当はとてもいい子だもの、こんなことするはずない だから話せば絶対に分かってくれるはずよ」 そう、僕は何故カオリちゃんがこんな行動にでたのかが全く分からなかったのだ この方法でカオリちゃんを止められるかは確実ではなかったが、一番現実味の方法である 僕は少し不安だったが、早川さんの決意した瞳を見ると、何も言えないのだった 「…………磯野君、大変そうね」 花沢さんが次の授業中、小さな声でそっと話しかけてきた まあね、夜もあまり寝れないくらいだよ 僕はカオリちゃんに聞こえていないことを確認してから同じように小さい声で答えた 早川さんがカオリちゃんと話し合ってみるみたいだよ 「確かにそれが一番手っ取り早い方法よねー…………分かった、私も協力するわ!」 花沢さんはそう言って小さく胸を叩いた なんだか、心強かった しかし、この花沢さんの決断が大きな分岐点だったのかもしれない その日の放課後、花沢さんと早川さんで協力してカオリちゃんを説得することになった 僕はいるとややこしくなるから、といって強制的に家に帰されてしまった しかし、はい分かりましたとバカ正直に家に帰るような僕ではない 学校の校庭の人目につきにくい場所にランドセルを置き、待機していた ここなら校舎から早川さん達がでてきたら、すぐに分かるだろう 10分 20分 1時間 時間は刻一刻と過ぎていき、日は傾きはじめる時間となってしまった あまりに遅すぎる、こんなに長時間話し合っているのだろうか? 僕は耐え切れなくなり、教室へと向かうことにする 下校時間を過ぎた学校はとても静かで、もう生徒は誰も残っていない様子だった 僕は5年3組の教室の前にたどり着いた 話し声などは全く聞こえず、もう帰ってしまったのか、と思った ドアを開けることに、少し戸惑う 僕は決意し、そっとドアに手をかけ、ひらく え… 目の前に広がっている光景を、理解することができなかった 早川さんとカオリちゃんが教室の床に倒れこんでいる どちらのものか分からない内蔵がえぐりだされている その横では花沢さんが頭を抱え座り込んで震えていた、目は血走っている 床には血のついた刃の大きな包丁が置かれていた 僕はあまりに非現実的なその光景にどう反応すればいいのか分からなかった これは、夢? 夢なのか!? しかし、教室や彼女らの到るところに飛び散る血の色と、独特の強烈な臭いは これが現実なのだと僕に教えているようだった 「い、いそ…磯野君…磯野君!!」 花沢さんはそう言って立ち上がり、よろめきながら僕に近寄ってきた もしこれが現実だとしたら、あまりに残酷すぎる現実である 恐怖と呼ぶのだろうか、おぞましい感覚が僕を襲い、自然と後ろへと後退する そして振り返り、廊下を死ぬ物狂いで走った 走って走って走って… 目をつぶりながら走る もし、夢なら覚めて欲しい だが、そんなちっぽけすぎる妄想は無残にも打ち砕かれる これは紛れも無い、現実だ 階段に差し掛かり、僕はそのままのスピードで駆け下りようとする あ… 足を踏み外した そんな認識を僕の脳がもったのとほぼ同時に、記憶はそこで途絶えていた 《破滅編・終》
https://w.atwiki.jp/sengoku4/pages/319.html
世代対抗合戦 世代対抗合戦 あらすじ ステージ情報 武将データ 戦局展開・イベント ミッション 推奨携帯道具 特別会話相互 個別 攻略アドバイス 無双演武・外伝の章一覧 あらすじ 明智光秀は娘の行く末を案じていた 好奇心旺盛なのは結構だが、 あまりにも行動が子供じみている このままでは戦国乱世を生き抜くことはできない。 心配のあまり、彼は同じく娘を持つ北条氏康に相談する そして、 悩める親の相談話は意外な方向へと進んでいった ステージ情報 冒頭解説 親を越えてこそ一人前!手を取り合い、親からの試練に挑め! 出現条件 同名のDLCシナリオを購入する 操作可能武将 ガラシャ・小早川隆景・早川殿・上杉景勝・稲姫・島津豊久 難易度 ★★★★★★★★★☆ 制限時間 60分 勝利条件 明智光秀の撃破 敗北条件 味方武将いずれかの敗走 武将データ 新世代軍 備考 旧世代軍 獲得 備考 早川殿 総大将ミッションNo.11の必要武将 明智光秀 道具 総大将 ガラシャ ミッションNo.12の必要武将 北条氏康 武器 ミッションNo.11の撃破対象 稲姫 ミッションNo.10の必要武将 本多忠勝 武器 ミッションNo.5 10の撃破対象 小早川隆景 ミッションNo.7の必要武将 毛利元就 巻物 ミッションNo.2 7の撃破対象 島津豊久 ミッションNo.8の必要武将 島津義弘 武器 ミッションNo.3の撃破対象 上杉景勝 ミッションNo.9の必要武将 綾御前 武器 ミッションNo.4 9の撃破対象 上杉景虎 上杉謙信 巻物 北条氏政 増援ミッションNo.6の護衛対象 高橋紹運 巻物 ミッションNo.1の撃破対象 伊達輝宗 不定 立花道雪 不定 織田信秀 不定 長尾政景 不定 直江景綱 不定 滝川益氏 不定 成田氏長 不定 松平広忠 不定 井伊直盛 不定 浅井久政 不定 井伊直平 不定 斎藤道三 金銭 伏兵ミッションNo.2の撃破対象 最上義光 金銭 島津義久 不定 増援1 島津歳久 不定 島津家久 不定 鉄砲兵長×4 なし 増援1ミッションNo.8の撃破対象 武田信虎 不定 増援2 真田昌幸 不定 森可成 不定 柳生宗厳 不定 戦局展開・イベント 開始直後、ミッションNo.1が発生。 南東砦に接近後、伏兵が出現。南東砦が開門し、ミッションNo.2が発生。プレイヤー武将が小早川隆景の場合、毛利元就に接近後、ミッションNo.7が発生。 ミッションNo.1と2達成後、中央砦が開門。島津義弘が島津豊久へ進軍開始。ミッションNo.3が発生。ミッションNo.3発生後、敵増援1の島津軍が出現。敵増援1が島津豊久へ進軍開始。 プレイヤー武将が島津豊久の場合、島津義弘に接近後、ミッションNo.8が発生。 ミッションNo.3終了後、西砦西門が開門。綾御前と上杉謙信が新世代軍本陣へ進軍開始。ミッションNo.4が発生。プレイヤー武将が上杉景勝の場合、綾御前と上杉謙信に接近後、ミッションNo.9が発生。 ミッションNo.4終了後、北東砦が開門。本多忠勝が進軍開始。ミッションNo.5が発生。プレイヤー武将が稲姫の場合、本多忠勝に接近後、ミッションNo.10が発生。 ミッションNo.5終了後、増援の北条氏政が出現。北条氏政が北条氏康へ進軍開始。ミッションNo.6が発生。ミッションNo.6発生後、敵増援2が出現。敵増援2が北条氏政へ進軍開始。 プレイヤー武将が早川殿の場合、ミッションNo.6達成後に北条氏康に接近後、ミッションNo.11が発生。 ミッションNo.6達成後、北条氏康を撃破すると旧世代軍本陣が開門。プレイヤー武将がガラシャの場合、ミッションNo.12が発生。 東の間道に侵入後、伏兵が出現。井伊直平撃破後、旧世代軍本陣東門が開門。 ミッション 番号 名称 内容 備考 No.1 親たちの攻勢 高橋紹運らを撃破せよ! 撃破対象は、高橋紹運・伊達輝宗・立花道雪・織田信秀・長尾政景・直江景綱の6人 No.2 謀神の小手調べ 毛利元就と斎藤道三と最上義光を撃破せよ! No.3 鬼島津、奮闘 島津義弘の味方兵撃破を阻止せよ! 必要阻止数:30 No.4 愛のある突撃 綾御前と上杉謙信の新世代軍本陣侵入を阻止せよ! No.5 戦国最強を止めよ 本多忠勝を撃破せよ! 制限時間:2分 No.6 氏政護衛 北条氏政を北条氏康まで護衛せよ! No.7 ☆策のみにあらず 小早川隆景はコンボを達成した状態で、毛利元就を撃破せよ! 必要武将:小早川隆景必要コンボ数:300 No.8 ☆伯父上の戦 島津豊久は島津義弘の撃破前に鉄砲兵長を撃破せよ! 必要武将:島津豊久4人の鉄砲兵長を撃破で成功 No.9 ☆受け継いだ義の力 上杉景勝は綾御前と上杉謙信を素早く連続で撃破せよ! 必要武将:上杉景勝制限時間:30秒一方を撃破した時点でカウント開始。 No.10 ☆戦国最強を越えよ 稲姫は敵兵を多数撃破し本多忠勝を撃破せよ! 必要武将:稲姫必要撃破数:300 No.11 ☆親娘喧嘩 早川殿は北条氏康を無双奥義で撃破せよ! 必要武将:早川殿 No.12 ☆成長の証? ガラシャは明智光秀に接近せずに旧世代軍本陣に侵入せよ! 必要武将:ガラシャ本陣東の井伊直平を撃破して奇襲を成功させる。 ☆はボーナスミッション 推奨携帯道具 名称 備考 黒漆太刀 迅速な撃破が必要となるミッションが多い。 戦草鞋 親子盃 ミッションNo.11用に。本シナリオの趣旨にも適う内容のはずである。 特別会話 相互 対象武将 内容 話者 発言 ガラシャ 小早川隆景 ガラシャ 教えよ! そちの父、元就の本は…退屈で人を殺すというが、本当か? 小早川隆景 そんなことはありません。私はその本を読んで、この年まで生きてきたのですから ガラシャ いや…元就もそちも年齢の割に若すぎる…。さては…毛利一家は妖怪一家じゃな? 早川殿 上杉景勝 上杉景勝 む! 早川殿 何を思っているかはよくわからないけど…。そのつぶらな目…必死なことはわかる 早川殿 親を安心させるため…この戦、絶対に勝ちましょうね 稲姫 島津豊久 島津豊久 俺の伯父上は鬼、あんたの父はあの忠勝。でかすぎだよな、俺たちの壁… 稲姫 島津は諦めない、そうではありませんか?諦めてはダメです。壁はいつか越えられます 島津豊久 はーい。…なんか姉ちゃんに怒られてるみたいだ 個別 使用武将 対象武将 内容 話者 発言 ガラシャ 明智光秀 ガラシャ 孫も言っておった…奇襲こそ成長の証と!父上に見つからず、敵本陣、突いてみせるぞ 明智光秀(奇襲) ガラシャ どうじゃ、父上!わらわの成長、著しいであろう? 明智光秀 奇襲を見事、成功させるとは…。嬉しいやら、心配やら… 小早川隆景 毛利元就 小早川隆景 若き子供軍の一員として働かねば…。少し力技で行きますよ、父上 毛利元就(撃破) 小早川隆景 父上との戦、堪能しました。また一手、ご教授お願いします 毛利元就 隆景、やっちゃうようになったね…。その知勇、孫の輝元にもご教授願うよ 早川殿 北条氏康 早川殿 試練とはいえ、お父様と戦っていいのかな…お父様とお母様はケンカしたことないのに… 稲姫 子の成長を見せることが一番の親孝行です!思いっきり、やっちゃいましょう! 北条氏康(撃破) 早川殿 お父様、ごめんなさい…でも、私たち…! 北条氏康 ったく…。腕っ節の強さは俺に似ちまったか 上杉景勝 綾御前上杉謙信 上杉景勝 …景勝が戦、照覧あれ 綾御前上杉謙信(撃破) ガラシャ おお! 景勝があの謙信に勝ったのじゃ!あの老獪な綾様に勝ったのじゃ! 綾御前 景勝…あのうろたえた娘が喜んでいますよ。よかったですね… 上杉景勝 …母上の笑顔が怖い 稲姫 本多忠勝 稲姫 稲は…一個の武人として、父上に挑みます! 本多忠勝(撃破) 本多忠勝 稲、見事。誇り高く、強き武人になったな… 稲姫 父上…! 島津豊久 島津義弘 島津義弘 島津の戦は釣り野伏のみにあらず。喰らえ、豊久。これが島津の真髄よ! ガラシャ 身内に発砲じゃと?ほむ、これが島津流の親子愛か! 鉄砲隊長(撃破) 島津豊久 やった! 俺、鉄砲隊をやっつけた!嬉しくてそこら辺を駆け回りそうだ! 島津義弘 子犬のようにはしゃぎおって…。兜が落ちぬよう、気を付けるのだな 攻略アドバイス 新旧両世代による模擬戦が当シナリオ。 このため、登場する敵将は無双武将・一般武将共に無双武将の親世代で統一されている。 基本的には戦場全体を東西に往復する形で進行していくため、迷うことはまずないだろう。 ボーナスミッションも、親子の無双武将同士で戦わせることを念頭に置けば発生漏らしは避けられるはずである。 ところで、ネタシナリオとは言え今回の光秀殿は凄い。 子離れできない親だったり仔犬のような眼差しをしたりと、ある意味ではガラシャよりも将来が危ぶまれる話である。 無双演武・外伝の章一覧 第一話 第二話 第三話 第四話 第五話 第六話 第七話 第八話 魔性の美女決定戦 天下の色男決定戦 世代対抗合戦 真・信長包囲網 戦国軍略合戦 東西無双合戦(東軍) 東西無双合戦(西軍) 三成失踪事件