約 963,830 件
https://w.atwiki.jp/hyourirowa/pages/58.html
ㅤ大好きな人たちと、一緒にいたい。それ以上は何も望んでなんていない。ただ、生きていたいだけ。ただ、殺されたくないだけ。その願いは、罪ですか? ㅤ誰かを傷つけずとも。悪鬼となるつもりがなくとも。ただ、呪力が少し弱いというだけで、大人たちに不安を与えるというだけで、私たちはどうして死ななくてはならないのでしょう? ㅤ私――秋月真理亜は独り、月明かりの下に立っていた。共に生きると決めた男はもういない。処分対象になっていつ殺されるかも分からない環境に身を置くことは自分から選んだはずなのに、いざ首輪を嵌められてそんな世界に降り立ってみれば、守が隣にいないというだけでこんなにも恐怖心が湧き上がってくる。私だって、守と同じ。繊細で弱くて、優しい……かどうかは分からないけれど、とても人なんて殺せない。 ㅤ名簿の書かれたトランプに伏し目がちに目をやる。人間の顔も、バケネズミ(人間以外)の顔も、描かれているものは様々。 「守っ……!ㅤ……と、早季と……えっと……覚……なのよね……?」 ㅤしかしそこには無視できない、大切な人たちの名前があった。写真を入手できなかったか、早季の写真は幼い頃のものに見える。また、覚の写真は前に会った時よりもかなり老けている。疑問は多少、無いわけではないが、しかしその名前と大まかな風貌、紛れもなく彼らであると断言できる。 ㅤ死にたくなんてない。それならばこの殺し合いに勝てば、生きて帰れるのかもしれない。そんな考えはいくらでも浮かんでくる。"処分"を免れるために生まれ故郷も両親も捨て去って、自然の中で生きることを決めた時のように、足枷となるものを切り捨てて生きる。それはきっと正しいのだろう。 ㅤだけどそのために切り捨てられるのは、幼い頃から控えめな私たちを先導し、引っ張ってきた覚であり。切なさも悲しみも共に分かち合ってきた恋人の守であり。そして私の大好きな親友、早季でもある。 ㅤ確かに死にたくなんてない。その気持ちに、嘘偽りなんてありはしない。でも、いつも隣にいてくれる人がいない世界でどう困難に立ち向かえばいいのだろう。いつか逢いたいと願う人を殺した私は、何を希望に生きていけばいいのだろう。大切なものを失いながら戦って、そうして勝ち残った私に残ったものは何も無い。それは果たして、希望と呼べるのだろうか。 (殺し合いなんて……嫌だよ……。) ㅤ殺意や破壊衝動といったものを、真理亜は知らない。そういった類の感情を抱かぬよう思想教育を施されてきた。ましてや、親友や恋人を殺すなど、想像するだけで身の毛がよだつ。へたへたと、その場に倒れるように座り込んだ。 ――ポトッ。 「ヒイッ……!」 ㅤその時、何かが落ちる音がした。唐突な物音に背筋が凍りつく感覚に襲われる。間もなくして、その音の正体が、自分のザックから何か支給品がこぼれ落ちた音だと気付く。 「鏡……?」 ㅤそれは美しい装飾が成された丸型の鏡だった。裏面には説明書きのようなものがセロテープ貼りで備え付けられている。 (わざわざ鏡に説明書……?) ㅤ不思議な取り合わせだ。鏡など説明されるまでもなく用途は分かっている。もし鏡を用いる文化の無いバケネズミのスクィーラが招かれていることに真理亜が気付いていれば、連鎖的に説明書に疑問を持つことも無かったのかもしれない。しかしその疑問により一周まわって冷静になり、おそるおそる説明書に目を通す。 【ラーのかがみ】 『真実を映す鏡。』 ㅤ拍子抜けしてしまうほどに、あまりにも簡潔に纏められていた。そもそも鏡は真実を映すものではないのか。否、厳密には、鏡に映る像は実態に比べ左右対称であり、人は自分の顔を正しく観たことがない。では、そこを矯正すれば真実なのか? ㅤ堂々巡り。ラーのかがみについての疑問は尽きない。鏡といえば、覚に見せてみれば呪力で形成できる鏡とどう違うのかを分析してもらえるかもしれないが、それは今すぐではない。今は何はともあれ試すのが早い。おそるおそる、鏡を覗き込む。 「…………。」 ㅤそこに映っていたのは、目じりに涙の痕が残った自分の顔。いつかの守と同じ、死への恐怖に怯えていて、頼りなくて――二度とこんな顔をさせたくないと思った彼と何も変わらない表情で自分が映っていた。 「うっ……!」 ㅤそして――何かが頭の中に流れ込んできた。 「わ……」 ㅤ1班にいたはずの少年、Xの存在。すでに、誰かを喪失しているという実感はあった。 「わた、し……」 ㅤだけど、少なくとも"彼"のことは喪失ではなかった。何を失ったかも覚えていない。辛いとか悲しいとかに先行して、その記憶を保持していないことへの恐怖があった。 ㅤましてや、"彼女"はなおさらだ。その痕跡とて辿れていなかったし、その存在を掴めていなかった。 「思い出した……!」 ㅤだから――これは紛れもなく喪失なのだ。 ㅤ感情が決壊し、涙がぽろぽろと零れ落ちていく。夜露に晒されたように、踏み締めた大地がしっとりと濡れていく。 「瞬……麗子……みんな……あっ……ああっ……!」 ㅤ無くしていた友達との思い出を、彼らを失った後で取り戻したのなら――それは今ここで起こった喪失と言って差し支えない。まだ殺し合いも動いていないその時から、真理亜は二人もの友人を亡くした。仮に、オルゴ・デミーラへの反逆に成功し、偶然に早季も覚も守も、誰も欠けることなくこの殺し合いを脱出できたとしても、すでにハッピーエンドは失われているのだ。他の皆が忘れており、誰とも共有できない悲しみを、独り一生抱えて生きていかなくてはならない。仮に皆がラーのかがみで2人のことを思い出したとすれば、今度は彼らの欠けた穴を埋めることのできないまま、蟠りの残った日々が待ち受けている。 ㅤそもそもの話、この世界から脱出しても、瞬と麗子が消された世界が無くなるわけじゃない。見つかれば、私と守も消される。早季や覚の記憶は再び操作され、いなかったことにされる。 「嫌ッ……そんなの……耐えられないッ!」 ㅤ八方塞がりだった。殺し合いなど関係無しに、すでに希望など潰えていた。 ㅤ最初は、6人。そこから1人ずつ脱落していき、今や4人。残った彼らの命も脅かされつつある。 「どうして……どうして私たちは……死ななくてはならないの……?」 ㅤ死に怯えることなどなく、大好きな人たちと一緒に過ごしたかった。それだけで良かったのだ。たったそれだけのことが叶わないのは、きっと生まれる世界を間違えたのだ。100万分の1の悪鬼でなくとも、少し世界に適合できないだけで間引かれなくてはならない。そんな世界だったからこそ、願いは叶わない。 「無理だよ。みんなを殺して生き残るなんてできない。守も……それに覚だって、耐えられるわけがない。」 ㅤ真理亜の世界の人間は、他害感情を抱かない。ボノボをなぞった愛情型社会を形成したことで、他害に結びつくストレスが生まれない環境で生きてきた。それはある意味では幸せなのかもしれないが、しかしその分、与えられるストレスには格段に弱い。 「でも――早季なら耐えられる。」 ㅤそれでも、早季だけは違った。 「早季なら、瞬や麗子の死を思い出したとしても、私たちが死んだとしても、その悲しみを乗り越えて前に進める。」 ㅤそれが、彼女を大好きなところで、同時に少し眩しくもあるところだ。彼女と一緒の道を歩もうとしたら、弱い私はきっと足を引っ張ってしまう。あの時、一緒に町を出ようと言いたかった。だけどそれを言ってしまったら、彼女と積み上げてきた何かが崩れ去ってしまう気がして、言えなかった。 「貴方ならきっと、いつか子供たちが死ななくていい町を作ってくれると思う。だから……」 ㅤああ、本当は。いつか彼女が作り上げたその町で、私も一緒に過ごしたい。やっとまた会えたねって、大好きな早季をもう一度、この腕の中に抱き締めたいんだ。 ㅤでも、駄目だよね。まだ方法は思い付けないけれど――私は人を殺すから。私なんかが貴方の町にいたら、皆の不安を高まらせて、子供を殺す世界に逆戻りさせてしまうから。 「私は早季を――優勝させる。」 ㅤそれは、残酷な願いを彼女に押し付けるということだ。私と覚と守の死から――そして瞬と麗子の喪失から立ち直って、私たちみたいな犠牲者を出さない町を作る決意をさせるということ。 ㅤ瞬と麗子のことを忘れていて、子供を守りたい動機の薄い彼女なら分からないけれど、彼らのことを思い出した上で、さらに私たちまで失った彼女なら、その決意は絶対に今よりもずっと固まる。きっと本懐をやり遂げてくれるに違いない。 ㅤ彼女にこんな役目を押し付けるのも、心が張り裂けそうなくらいに痛む。だけど、やらなくちゃいけないんだ。だってもう、瞬と麗子は死んでるから。あの日々はどうやったって帰って来ない。過去は決して変えられない。だから未来を作ることでしか、その悲しみを埋めることはできない。みんなの犠牲に意味はあったんだよって、そう思えなくちゃ生き残った人たちは報われないから。 「だから新世界を、貴方に託すね。」 ㅤどうやら、涙はしばらく止まってくれそうにもない。死ぬのが怖いのも、殺すのが怖いのも、何一つ変わっていない。友達の喪失も、心を締め付ける。 ㅤ何もかもが心を折りにかかってくる世界。それでも、早季のために戦ってみせると決めた。弱くとも、儚くとも、私なりの在り方でめいっぱい未来を探してみせる。 ㅤその生き様たるや――雪に咲く花の如し。 【B-6/草原/一日目 深夜】 【秋月真理亜@新世界より】 [状態]:健康 [装備]: [道具]:基本支給品 ラーのかがみ@ドラゴンクエストⅦㅤエデンの戦士たちㅤランダム支給品0~2 [思考・状況] 基本行動方針:渡辺早季@新世界よりを優勝させる。 1.人間はどうやって殺そうか。 ※4章後半で、守と共に神栖六十六町を脱出した後です ※ラーのかがみにより書き換えられた記憶を取り戻しています。 【支給品紹介】 【ラーのかがみ@ドラゴンクエストⅦㅤエデンの戦士たち】 真理亜に支給された道具。モシャスの呪文などで姿を偽っている場合、真実の姿を暴く事が出来る。真理亜に植え付けられていた偽りの記憶も、真実のものに書き換えられた。 Back← 015 →Next 014 ある男の帰還 時系列順 016 自然の摂理 投下順 NEW GAME 秋月真理亜 025 紅色の願い
https://w.atwiki.jp/miraclebattle/pages/208.html
第5弾『新世界の強者たち』 全86種+超Ωレア5種 コモン:40種、アンコモン:27種、レア:10種、スーパーレア:9種、超Ωレア:5種 ●自販機ブースター 1セット4枚:100円 ●ブースターパック 1パック8枚:210円 超オメガレア カードナンバー レアリティ 色 カード名 コスト 特殊能力 OP05-超Ω1 超Ω 赤 “超新星”モンキー・D・ルフィ 7/3 OP05-超Ω2 超Ω 緑 “冥王”シルバーズ・レイリー 9/3 OP05-超Ω3 超Ω 白 “白ひげ”エドワード・ニューゲート 9/4 OP05-超Ω4 超Ω 紫 “黒ひげ”マーシャル・D・ティーチ 11/6 OP05-超Ω5 超Ω 青 “海軍元帥”仏のセンゴク 9/4
https://w.atwiki.jp/kaero/pages/102.html
新世界の名無しさん 第25期生。名前はまだない。 ただ、本名がやたら格好いいので格好いいHNを募集中。 中学時代は生徒会で会計を務めた、きっと優秀な女の子。 代表的な名言 ~略歴~ 年月:出来事/役職
https://w.atwiki.jp/sinsekai/pages/13.html
(^ω^)新世界名所リスト(^ω^) ヴァンパイアゲート マジックキーを使うと、この手前に移動することが出来る。 ここを通らなければ新世界内部には入れない。 厳しく警備体制が引かれている。 アーリア市 ヴァンパイアゲートを出ると、この市に到着する。 侵入者をいちはやく撃破するところだけあって要塞などがある。 アメルリア宮殿 アーリア市にある、大きな宮殿。 シュウの居城の一つ。 よく客をここに案内している。 美湖 アメルリア宮殿の中庭にある。 人間界のどこでも映すことが可能。 メガユニット アーリア市からかなり南にある砂漠の中心にある。 超A級の悪魔がはこびる、暗黒の世界。 超強くないと絶対死ぬ。謎がとても多い。
https://w.atwiki.jp/magamorg/pages/1268.html
新世界のヤガミライト スーパーレア 光/闇 コスト5 パワー6000 スピリット・クォーツ ■相手が手札からクリーチャーを召喚する時、名前を一つ言う。相手が召喚しようとしたのが言ったものと同じ名前の多色ではないクリーチャーなら、バトルゾーンに出すかわりに墓地に置く ■SF-このクリーチャーの種族にゴッドを追加する ■Wブレイカー (F)僕は新世界の神……。 作者:ケローディエンス 見ての通りネタです。 まずかったら削除の方向でお願いします。 早速ですが修正しました。 SF=シールドフォースです。 評価 別に良いと思いますよ? こんなカードもあるんですし。 ODA 推理王L・low・light
https://w.atwiki.jp/introintrod/pages/154.html
新世界 ◆rWXv4a4rM2 概要 2008年8月にデビューした固定である(ニュー速VIPwikiより) そもそも、この固定にとって2ちゃんねるは遊びの一環に過ぎない VIPだろうが自己板だろうが、電波板だろうが、2ちゃんねるという結集された板、それぞれの枠組みのほんの一つでしかなく 目指している先は、一般人では到底理解できないだろう。 もちろん、wikiを制作しているぁぃこさんは一般人なので理解が出来ない世界だ! 具体的な説明は避けておこう!決してやらないわけじゃない、「出来ないんだ」!!! この名前「新世界」には”恐らく”私達が生きている世界とは全く別個の新しい世界を指しているのではないかと予想される。 名言 「仲良くねo(^-^)o 」 スキル 改革?(リンク未作成;;) 未知?(リンク未作成;;) 交流固定 蝶 まきひと コメント 名前 コメント 新世界の88%は時間で出来ています。新世界の9%は果物で出来ています。新世界の1%は勢いで出来ています。新世界の1%は下心で出来ています。新世界の1%は明太子で出来ています。 - 固定ハンドル名簿へ ふふふ!このページ見てるのは、お前だ!俺には分かるぞ!!!! お知らせ 特にありません^^ ニュースカテゴリ新着
https://w.atwiki.jp/sinsekai_g/pages/15.html
【新世界ギルド 支店一覧】 ↓GREE支店↓ http //gree.jp/community/3071070
https://w.atwiki.jp/harumagedon/pages/12.html
それでは、冒険を始めよう。 されば、コンテンツを選ぶがいい。 ここだけの話、頑張ってコンテンツ数50目指すぞ!(馬鹿) コンテンツリスト 会長閣下のお悩み相談室(貴様の悩みもハッハア!!) 会長閣下の一番受けたい授業(無知な貴様らに真の絶望を教えてやろう。) 会長閣下妄想劇場 (拡がるカオス) 会長閣下日記 (世界の終わりまで更新) 会長閣下って誰? (知らんとは無謀な奴)
https://w.atwiki.jp/warofbrains/pages/505.html
新世界の王妃 レディ・メア UNDER SIDE コスト パワー HP 種族 学問 8 1 1 - 生物学 ▶ログイン:このユニット以外のすべてのユニット とプレイヤーに1ダメージを与える。これにより 与えたダメージに等しい値を自身のパワーとHP に加える。 所属国 E.G UNION レアリティ SUPER RARE CV 藤澤 友里 illust あかぎ フレーバー あなた・・・大事な話があるの。 ~新世界の王妃 レディ・メア~ ▷効果の解説 ▶このユニットを手札から召喚したとき、 このユニット以外のお互いの全てのユニットとプレイヤーにそれぞれ1ダメージを与える。 この効果によって与えたダメージに等しい値をこのユニットのパワーとHPにそれぞれ加える。 「ログイン」能力は召喚コストを支払って手札から召喚したときにのみ誘発する。 この効果によるステータスの増加は、このユニットが場を離れるまで持続する。 ダメージが軽減されて0になった場合は「ダメージを与えた」判定はされない。 この効果によるこのユニットのステータス値は「3/3 ~ 16/16 」になる。 ▷備考 第3弾『Sword of Nemesis』に収録されたSUPER RAREのカード。 敵味方関係なくダメージを撒き散らし、与えたダメージに応じて強力になるユニット。 <狂学者 ウィットフォード>と同様に、ソウルバーストと自身の効果を併せる事で場のユニットを一掃可能。 あちらとの差として、与えたダメージ分自身を強化する効果を持つ。大量に並んだ相手を一掃しつつ出せればかなり強力になれる。 ただしターンエンド時にダメージを与える<狂学者 ウィットフォード>に対しこちらはログイン効果なため、 <ウェルカム伯爵>起点のコンボ要員には適さない。 また、効果を消されると1/1の貧弱ステータスになってしまう点もネック。 +セリフ 召喚 攻撃 破壊 フレーバーは、<新世界の王 メア>に向けての発言。 「大事な話があるの」からは、おめでたい話か別れ話を想像しやすいがどうなのだろうか。 初出から実装までに、 「お互いのプレイヤーとこのユニット以外のすべてのユニット」の旧テキストに表現上の修正がされている。 △ ▽コメント ビルド戦でソルバからの11/11になったときは強かった - 名無しさん 2017-09-08 17 20 04 名前
https://w.atwiki.jp/sinsekai/pages/11.html
(^ω^)新世界人リスト(^ω^) 大神:シュウ 『NIKODORA◆YSMxXx.8qI』 時の番人;ジークハルト 『NIKODORA◆YSMxXx.8qI』 (^ω^)マジックキー所有者(^ω^) シュウ 『NIKODORA◆YSMxXx.8qI』∞人まで ジークハルト 『NIKODORA◆YSMxXx.8qI』5人まで 稲芽 『京◆Kr6L6V3ak2』2人まで