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オムニバス盤 よい子のヒット・ソング大全集 発売元・販売元 発売元:CBS/SONY 販売元 発売日 1977 価格 1500円(税抜き) 内容 いぬのおまわりさん 歌:斉藤昌子 ぞうさん 歌:伊勢みち子/さやまきよし きしゃぽっぽ 歌:大木わたる インディアンがとおる 歌:山本成子 やぎさんゆうびん 歌:斉藤昌子 サッちゃん 歌:中島まゆ子 おはなしゆびさん 歌:斉藤昌子 クラリネットをこわしちゃった 歌:伊勢百合子/CBS・ソニー児童合唱団 メリーさんのひつじ 歌:さやまきよし/CBS・ソニー児童合唱団 おもちゃのチャチャチャ 歌:中島まゆこ トンボのめがね 歌:斉藤昌子 わらいかわせみにはなすなよ 歌:山本成子/CBS・ソニー児童合唱団 かわいいかくれんぼ 歌:吾妻幸 ロンドンばし 歌:奥本まゆみ/CBS・ソニー児童合唱団 グッドバイ 歌:関根美智子 おつかいありさん 歌:斉藤昌子 しゃぼんだま 歌:伊勢みち子 かもめのすいへいさん 歌:大木わたる ななつのこ 歌:関岡美智子 線路はつづくよどこまでも 歌:東京放送児童合唱団 宇宙戦艦ヤマト 歌:喜利多保 キャンディ キャンディ 歌:大和田りつこ ロックリバーへ 歌:大和田りつこ がんばれドカベン 歌:喜利多保 とんちんかんちん一休さん 歌:すずらんコーラス 天使のパンツ 歌:むとうかんぺい/むとうりつこ パンダがなんだ 歌:塩見大治郎 はじめての僕デス 歌:宮本浩次(東京放送児童合唱団) 山口さんちのツトム君 歌:川橋啓史(東京放送児童合唱団) ユミちゃんの引越し 歌:川橋啓史/大塚佳子(東京放送児童合唱団) およげ!たいやきくん 歌:塩見大治郎 備考
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「剣……心…?」 天海が懐から取り出した鏡に映し出されたのは、神谷薫の想い人である緋村剣心の姿。 果心居士が造り、主催者が剣士達の動きを監視し闘いを鑑賞する為に使っていた鏡。 その中から、天海は緋村剣心を映し出す鏡を取って、ここへ持って来たのだ。 天海が柳生十兵衛等の迎撃を志願してここへ来る時、緋村剣心と神谷薫は、城下の商家に居てここに来る予定はなかった。 しかし、天海は薫がこの場に必ず来ると予測して鏡を持ち込み、その読みは見事に的中。 もっとも、全ての出来事は因果の法則に縛られているという仏の教えを究めた天海ならば、この程度は当然かもしれない。 あの時点で薫達の居る商家を伺う宮本武蔵が鏡に映っており、その襲撃の意図は明らか。 薫の力量では、武蔵のような一流の剣客の死闘に巻き込まれればひと堪りもなく、その場を逃れるのが最上の安全策。 但し、薫は恋人や仲間を捨てて一人逃げるのを肯じる性格ではないし、人斬りが幾人もうろつく城下に一人で出るのも危険。 その点、ここならば居るのは主催者を討たんという正義の志を胸に宿した剣士ばかり。 危険な剣客としては新免無二斎がいるが、無二斎とて他により腕の良い剣客が多く居る中で薫に食指を動かす事はまずない筈。 薫が敵視する御前試合主催者の一員たる天海も居るが、この場の強豪達に比べればあまりに無力な老人に過ぎぬ。 だから、薫が援軍を呼びにここまで来るのはただの必然。 彼女を生かし、願いを適えようとする加護の計らいによって、薫はここにやって来たのだ。 そして、同様に彼女を助ける加護により、この鏡には緋村剣心の決定的な場面が映っている事もまた、必然。 そもそも、この空間は外部とは隔絶した、いわば小さな異世界と言える。 当然、時間の流れも外と同一とは限らず、竜宮城に行った浦島子や邯鄲の夢の如き事態になってもおかしくはない。 この空間における現在が、島のどの時間軸と重なるかは、鏡を見て観測するまで定まっていなかった事。 ならば、鏡に映るのは薫が知る事を望んでいる光景……即ち、剣心達への武蔵の襲撃の帰結の場面となるだろう。 剣士同士の闘いの結末までは天海にも読めないが、宮本武蔵という修羅の人柄については、幾らか知っていた。 あの男が勝算なしに襲撃を決意する事はあり得ず、単純に剣心達が武蔵を撃退するという流れは考えられない。 武蔵が剣心を殺すか、さもなくば剣心が人斬りに戻って武蔵を殺すというのが、ありそうな決着。 どちらにしろそれは薫の望みとは大きく外れており、天海の用は充分に果たす。 「嘘、剣心が……」 案の定、鏡に映ったのは武蔵の木刀によって命を断たれる緋村剣心。 それを見た薫の心は、己の見た物を否定せんとする願望のみに占められている筈。 しかし、如何な大天魔とて、死者を、しかも武蔵の如き剣豪に殺された者を黄泉還らせるなど絶対に不可能。 ピシッ 天海が持っていた、剣心の死を映し出した鏡が割れる。 無論、鏡を割ったところで、それが示した事実までなかった事に出来よう筈もないが。 それでも、鏡の破損は、薫を加護するものが、薫の意志に応じて剣心の死を打ち消そうと励んでいる事の一つの証左。 そして、加護の力が不可能事に注がれている今、薫自身の身を保護する余力はなくなり、薫は無防備となっていよう。 天海の眼が怪しく光るのを見た赤石が前に出ようとするが、次の瞬間、周囲の風景が突如として切り替わり、思わず足を止める。 中央の広間での聖杯の破損による空間の崩壊が、遂に彼等の居た場をも巻き込んだのだ。 丁度、天海が仕掛けようとした時に起きた異変。これは偶然ではない。 実は、聖杯破壊による空間の崩壊は少し前から始まっており、天海の法力によりこの周辺でだけ抑えられている状況だったのだ。 だからこそ天海は薫に仕掛け、他の剣士の介入を防ぐ為、絶妙な時機に力を抜き、空間移動を誘発した。 いきなり景色が全く変化した事で、天海の目論見通り、赤石は警戒して攻撃を中止。 また、この変化が刺激となったのか、遂に斉藤一と新免無二斎が刃を合わせ、激しい斬り合いへと発展して行く。 更に、ここで彼等の闘いに新たに加わる影が一つ。 周囲の草むらの中から、一羽の鷹が現れ、鋭い爪で鎖に囚われた神谷薫に襲い掛かる。 聖杯によって作られた空間が崩壊した時、そこに居た者が島の何処に弾き出されるかは、あらかじめ定められていた訳ではない。 しかし、その中心たる広間に居た剣士達が城の天守閣に飛ばされたように、一定の法則は存在していた。 そして、江戸という数百年続く一大呪術都市を築く程に風水の奥義に通じた天海ならば、それを予測するのは容易な事。 故に、天海は初めから聖杯の破壊をも計画に組み込み、鷹の潜む此処へ薫達を誘導する為、あの位置で迎え撃ったのだ。 鷹も天海が前もってこの場に伏せさせて置いた、いわば伏兵。 元は伊賀で育てられた忍鳥、それを更に天海が仕込んだだけあって、動きの鋭さは相当のもの。 もっとも、そうでなくとも、剣心の死の光景に心を捉われている薫に鷹の攻撃を避ける事など出来る筈もないが。 「あっ!」 悲鳴と共に血が飛沫く。 鷹は周囲の変化にすら気付かないでいる薫の肩に爪を立て、その体内から大粒の珠を抉り出す。 球の表面には「心」の文字。それは、本来は犬田小文吾の持ち物である、「悌」の宝珠。 当初の予定では、「礼」や「義」の宝珠と同様に、一人で多数の剣客を相手取る為の補助として石舟斎に授けられていた筈の物。 しかし、石舟斎は霧を使い敵を攪乱する戦法を考えており、霧を晴らす力を持つ魔性である玉梓と縁の深い珠の所持を拒否。 それを聞いた果心は、「悌」の珠を支給品としたり島に配置するのではなく、珠に玉梓の力を注いで薫に埋め込んだのだ。 「如是畜生発菩提心」の八文字で一度は成仏した玉梓と感応し、珠の文字は「心」へと変わり、玉梓と薫を繋げる媒介となる。 駿河城における御前試合の生き残りの代理として選んだという薫が、あまり呆気なく退場しては問題だという事か、 或いは、本来はこの島に呼ばれるような剣客ではない薫を呪術的都合により巻き込んだ事への償いのつもりなのか…… どちらにしろ、薫は体内の宝珠を通して玉梓の加護を受ける身となり、そのお陰もあって今まで生き延びて来た。 そして彼女の生存が今、この御前試合による蠱毒を叩き潰す為の最大の好機を、天海へもたらしているのだ。 身を抉られた痛みで漸く我に返り、周囲の状況を把握しようとする薫に、天海が優しく語りかける。 「緋村剣心は、死んだ」 薫から奪った「心」の珠を素早く呑み込んだ鷹は、そのまま赤石の牽制に掛かった。 猛禽類としての優れた資質に加え、厳しい訓練と、服部半蔵の遺産の名残、加えて玉梓の加護まで手に入れたのだ。 赤石剛次を相手に、勝つ事までは無理でも、しばらく時間を稼ぐ程度の事は出来る筈。 無二斎と斉藤の勝負もそう簡単には決着が付きそうにないし。 その間に、天海は薫に説く。 「緋村剣心は死んだ。その責は汝にある」 「嘘、剣心は死んでなんか……」 反論する薫の声は、しかし弱々しい。 高徳の仏僧として多くの衆生を導いて来た天海の言葉の説得力は、心身未熟な上に打ちのめされた薫が抗える代物ではなかった。 「汝を守る為にあの男は避けるべき闘いを避けられず、負うべきでない傷を負い……結果、力尽きた」 「そもそも、史上無数の剣客の中から緋村剣心が御前試合の参加者に選ばれたのも、汝と深き縁を持っていたが為」 「汝の為にあの男は死に、汝への想いを重荷として背負ったまま、輪廻すらも許されず永劫に苦しむ事となろう」 「苦しみからあの者を救う方法は唯一つ。汝が自裁する事。それで、汝もあの男も、また世の全ての衆生も救われる」 唐突な事を言い出す天海だが、弱った薫の耳にはそれが絶対の真実であるかのように聞こえる。 いや、或いは本当にそれこそが真理であるのかもしれないが…… 「さすれば、拙僧の積んだ功徳の全てと引き換えにしてでも、汝と緋村剣心が和合仏となって永遠に共に在れるよう計らわん」 「剣心と……一緒に…?」 凶悪な罪人すらもた易く改心させる高僧の威と言。 元々心に隙がある上に、支えである剣心を亡くしたと疑っている今、薫が天海に操られ自死するのも時間の問題であろう。 それでも、周囲の二組の闘いが決着する前に薫を死なせ果心の儀式を破壊せんと、天海は圧力を強める。 だが、自身の薫への働き掛けが、すぐ傍での闘いの帰結へ大きな影響を与えようとしている事には、まだ気付いていなかった。 剣と剣が火花を散らす中、斉藤一は新免無二斎の動きに、ごく小さいながらも確かな隙を見出していた。 (だが、こいつは……) 本物の隙であろうか、それとも罠か。 偽の隙を作り敵を誘い込む戦法は、相手が乗って来ずに慎重に攻められれば偽の隙が本物になる可能性もある危険な手。 この若い癖に老獪な剣士が使いそうな戦術には思えないが、斉藤は、自身の中に焦りが生まれている事を自覚している。 十兵衛が天海と呼んだ老人は、どうも武芸の心得も大してなさそうな女を惑わし、自害させようとしているらしい。 女学生を多く見る中で、あの年頃の娘の危うさ脆さをよく知る斉藤としては、これを黙って見過ごす事は出来なかった。 とはいえ、無二斎との決着を付けなければ、天海の行動に介入するなど不可能であり、それが斉藤の心に焦りを生む。 隠しているつもりだが、もしも無二斎がこの焦りを見抜いているのなら、偽の隙を曝す戦術を選ぶ可能性もある。 斉藤が迷う内に、へたり込んでいた薫の手が動き出し、抱えている剣の柄に近付く。 既に迷う余裕はなく、斉藤は無二斎の隙を目掛けて渾身の片手平突きを繰り出した。 「!?」 紙一重で平突きを避けた無二斎を追って剣を薙ぐ斉藤だが、やはりそれは無二斎の誘いの策であった。 隠し持っていた十手で斉藤の剣を絡め取り、動きを止めた所に剣を振り下ろす無二斎。 咄嗟に剣を手放して逃れた斉藤は、必死に左手を伸ばして薫が抱えている剣の柄を握る。 この体勢、まして左手で武器を掴んだところで、それを持ち直して無二斎の攻撃を防御するのは無理な筈。 或いは、自身の命は既に諦め、薫の武器を奪って自害を防ごうという事だろうか。 まあ、斉藤の思惑や薫の運命など無二斎にとってはどうでも良い事。 無二斎は、斉藤を討つべく壺切御剣を振り下ろした。 天海の威に無自覚の内に圧され、遂に剣を抜こうとした薫は、その剣が忽然と消えるのを目にする。 すぐ傍で戦っていた斉藤一が引き抜いたのだが、その動きはあまりに速く、薫の眼には捉えきれない。 薫が見たのは、引き抜かれつつある剣の側面、そこに自身の顔が写っているのをほんの一瞬見ただけ。 故に彼女の動体視力ではそれが自分である事すら判別できず、印象に残ったのは、その頬に付いた赤い血痕。 それは宝珠を抉り出された時の返り血が飛んだもの。 玉梓の加護の最後の置き土産か、血痕は、薫の大切な人を思わせる、十字の形をしていた。 「剣心……?」 薫は、恋する乙女らしい盲目さでそれを剣心と信じ、自害の失敗を剣心の意志による現象だと考える。 実際、論点を意志の有無だけに限定すれば、剣心が薫の自害を許さず生かそうとするのは充分に有り得る事。 少なくとも、仮に剣心が薫のせいで死んだのだとしても、それで薫の死を望むようになる事は有り得ない。だから…… 「私は……死なない!」 薫は自殺の意志を捨てて立ち上がる。 「剣心はそんな事を望まないし、私も剣心が死んだなんて信じない!私は生きて、剣心にまた会うの!」 天海の説得とは逆に、生きる事を強く決意する薫。 不運もあったが、そもそも仏道においても自殺は推奨されるべき事ではなく、それを仏僧が強いるのには無理があるのだろう。 しかし、無理であろうと何だろうと、天海はやめる訳にはいかない。 と言っても、無二斎と斉藤の闘いは動き始めており、赤石を抑える鷹もそろそろ限界が近そうだ。 一から薫を説得し直す猶予はなく、天海は少々強引な手を使う事にした。 「愛欲に囚われた哀れな女よ。ならば、生きたまま餓鬼道に堕ちるが良い」 天海が言うと、大地が割れ、裂け目から、痩せ細りしかし腹だけは異様に膨れた小鬼……即ち餓鬼が幾匹も現れる。 薫は手にした鞘を投げ付けると、素早く辺りに眼を走らせ、近くに木刀が落ちているのを見てそれを拾い上げた。 「はっ!」 必死に木刀を振るって餓鬼を二体、三体と打ち倒すが、遂に一体の餓鬼に首元に飛び付かれ、慌てて剣を己の側に向け…… 天海は、己の術に囚われた薫が、渡された則重の太刀を木刀と思い込んで振り、居もしない餓鬼と闘う姿をじっと見ていた。 幻術で相手を操り、自分の手で自分を斬らせ、死に至らしめる。 参加者が一人でも自害すれば果心の術が破綻するのは確かな筈だが、こんなやり方で薫を死なせても自害という事になるのか。 下手をすると意味無く命を一つ奪う事になりかねないが、天海の幻術が通じる相手など、この島では薫くらいのものだろう。 試してみて損はあるまいと、天海が更に薫に対して意識を集中した瞬間、天海は小さな衝撃を感じる。 何が起きたのかと周りの状況を確認した天海は、己が背後から刃で刺され、心臓を貫かれている事を発見した。 無二斎は大きく跳んで下がると、鍔元から切断された壺切御剣を投げ捨て、十手に絡めていた打刀を手に取る。 「抜刀術か……」 抜刀術や居合の技は、無二斎が活躍した年代にも既に存在していたが、本格的に発展したのはより後の時代。 合戦がなくなり、室内や道端でいきなり襲われた場合くらいしか、武術を実戦で使う機会として想定しにくくなってからだ。 江戸時代には様々な状況下で敵に襲われた場合を想定し、難を逃れる技が無数に考案された。 もっとも、居合は試合で実用性を確かめる事が難しいだけに、実用に耐えない技も多くあり、それが淘汰されたのは幕末期。 天誅や暗殺が頻繁に行われた幕末には、居合技が多く使われ、最前線で活躍した人斬りには抜刀術の達人も少なくない。 中でも新撰組で暗殺や暗殺からの防護を多く請け負った斉藤は、考え得るほぼあらゆる事態に対応する術を知っている。 体勢を崩した状況で、他人が抱えた剣を咄嗟に掴んでの居合……それすらも、斉藤にとって未知の状況ではなかった。 加えて、左利きという、無二斎が現れてからは固く秘して来た隠し武器をも使っての、左手による抜刀術。 だが、居合と利き手という二つの切り札を切ったにもかかわらず、剣は無二斎の身体にまでは届かなかった。 その最大の要因は、斉藤が体勢を崩した時、無二斎が引き気味で攻めて来た事。 斉藤の反撃を予測した訳ではなく、斉藤を討った後に、既に鷹を圧倒し始めている赤石に襲われるのを避ける為の準備だ。 少し前の無二斎なら、斉藤の次には赤石をも討とうと考え、前のめりに斉藤に斬りかかり、居合の餌食となっていただろう。 だが、今の無二斎には、斉藤や赤石への興味はあまりなく、むしろあの剣客……天海の鏡に映った男に強く惹かれていた。 単に顔が自分と似ているからではなく、その剣筋に、今まで追い求めながら未だ完成していない当理流が目指す型があった故。 本音としては、すぐに城下へ向かいたいくらいだったが、斉藤が簡単には去らせてくれまいと自重していたのだ。 結果、斉藤だけを斬ってすぐにこの場を離れようという姿勢が、無二斎の命を救う事になる。 ある意味では、本人達の意識自覚とは無関係に、息子が父を助けたとも言えようか。 もしくは、武蔵への関心を表に出さず、斉藤が隠れた気配に気付き隙を見せるまで待った、無二斎の自制心の勝利とも言える。 無二斎は、斉藤と軽く剣を合わせながら、少しずつ後に退がって行く。 斉藤も既に無二斎の真意が退散にあると見抜いたが、この危険な男を、しかも切り札を見られた以上、黙って行かせる気はない。 だが、無二斎の方もまた、斉藤が天海に翻弄される薫をかなり気に掛けている事を、見抜いていた。 闘いながら少しずつ薫達から離れて行くと、それだけ天海が何か仕掛けた場合の対応が困難になり、斉藤を焦らせる。 薫が、天海から渡された十兵衛の剣を無意味に振り回し始めたのを気配で感じつつ、斉藤は無二斎と渡り合う。 そして、薫が剣先を自分の首元に向けた時、無二斎は斉藤の気の乱れを利用して大きく距離を取った。 その後、潜んでいた気配が天海を刺し、薫の動きも止まって辛うじて危機は去る。 もっとも、天海を刺した者の正体や思惑が不明である以上、斉藤にとっては油断して良い状況ではない。 斉藤と無二斎は暫く睨み合うが、そうしながら無二斎は徐々に間合いを広げて行き、やがて斉藤も遂に諦めて剣を引く。 二人は踵を返し、逆方向に歩き出す。 無二斎は斉藤が見せた抜刀術と利き腕を偽装する工夫を手土産に、息子を探しに城下へと向かう。 一方、技を見られ刀まで取られた斉藤だが、間接的にとはいえ孫のような年の娘を守れたのがせめてもの慰めか。 ……もっとも、玉梓の加護も失った今、漸く守った薫の命が、この危険な島で何時まで保つかはわからないが。 【とノ伍/草原/一日目/午後】 【新免無二斎@史実】 【状態】健康 【装備】十手@史実、壺切御剣の鞘@史実、打刀(名匠によるものだが詳細不明、鞘なし) 【所持品】支給品一式 【思考】:兵法勝負に勝つ 一:宮本武蔵を探す 二:他者の剣を観察する 心臓を貫かれた身体では後ろを振り返る事すら困難だが、それでも天海は心眼で己を刺した者の正体を把握する。 何故、この男がこの場所に居るのか。 この場所は忍鷹が見張っていたのだから、天海達が現れる前から此処に居て待ち伏せる事は不可能な筈。 広間を出る前に鏡で確認したこの者の位置を思い出そうとする天海だが、思い出せない。 日の出時の死者の通告で監視されている事を悟り、自らの存在感を殺したというところか。さすがは…… 「中村主水、一流の仕事人よの」 「やっぱり知ってやがったか」 主水が此処に居るのは、天海達を待ち伏せていたのでも、偶然でもなく、神谷薫を尾けて天海達の所へ行っていたから。 城下で緊迫した様子で走る薫を見付けた主水は、その後を追う事にした。 そして、主水は薫によって地蔵の下の抜け道に導かれ、その先で天海と十兵衛達が対峙しているのを発見。 隠れたままずっと様子を伺い、空間の崩壊で天海達が此処に来た時、主水も共に飛ばされて来たのだ。 この際、さしもの主水も動揺して気を乱し、斉藤や無二斎に感付かれてしまったが、それも怪我の功名。 主水の気配が誘い水となって斉藤と無二斎が戦い始めた事で、ぐんと動き易くなった。 二組の闘いを隠れ蓑として使い、誰にも姿を見られる事なく、天海の背後に回り込んだ。 その途上で斉藤によって切断された無二斎の刀の刀身を拾えたのは、主水にとっては幸運。 天海を殺すだけなら元々持っていた剣の切っ先でも充分だが、致命傷を与えつつ即死させず話を聞くにはこちらの方が好都合。 斉藤・無二斎や赤石は気配で主水の動きに気付いたろうが、姿さえ見られなければまあ問題ない。 一方、武術においては一流には遠い上に、薫に気を取られていた天海は、背後から刺されるまで主水の存在に気付けなかった。 「お前以外に、その事を知ってる奴は、誰が居る?」 いつでも剣を捻ってとどめを刺せる体勢を保ちつつ、主水は問い質す。 「忠長殿と果心居士と……その辺りは既に死んでいよう。後は柳生の二人か。だが、左様な事を気にしても既に無意味」 「何だと?」 「果心の邪法により、汝等の存在は既に一つの世界にはとても収まりきらぬものとなっている。 聖杯が滅びし今、汝等が帰る術は無いし、帰れば汝の故郷の世界は汝の存在に耐え切れずに砕け散るだろう」 理解不能な事を語る天海。主水は、それを致命傷を負った事による惑乱と判断し、とどめを刺してやろうと決意。 「とにかく、柳生の二人だな。そいつらも俺が始末するから、先に地獄で待ってな」 「すまぬが、拙僧は汝には討たれぬし地獄にも行かぬ。まだこの島で為すべき事があるのでな」 天海の言葉に反論しようとした主水は、既に天海が事切れているのに気付く。 また、天海の身体があまりに軽く、乾燥し切っている事にも。 即身仏。それは、五穀を断ち、水を避け、衆生救済の為、自ら入定して仏となった聖者の事である。 天海はその修行をほぼ成就させていたのだが、生きている間は迸る強い気力に誤魔化されて誰も気付かなかった。 ……いや、無二斎辺りは気付いていて、だから天海を半ば死んでいると評したのかもしれないが。 とにかく、穀断ちの上の荒行で、天海の身体は本当ならばとうに死んでいる筈の状態にまでなっていたのだ。 それでも天海が生きていたのは、即身仏となる前に為すべき事を果たさんとする強い意志の力によるもの。 丁度、地蔵や観音が既に仏となる修行を完遂していながら、衆生を慰め救う為、敢えて菩薩の位に留まっているのと同様に。 そして、主水によって殺されようとした時、天海は意志の力を緩め、自ら死んだ……いや、成仏した。 仏法を守り、衆生を救済する。それを今までとは異なる方法で為す為に。 天海の入定と共に、十兵衛を閉じ込めていた牢は只の網となって崩れ落ちた。 また、ほぼ時を同じくして赤石は鷹を切り落とし、斉藤は無二斎との勝負を切り上げて戻って来る。 「ちっ!」 主水は、天海の言葉と死の意味を掴みきれないまま、剣客達に姿を見られぬよう、素早く叢に身を隠し、立ち去るのだった。 【とノ伍/草原/一日目/午後】 【柳生十兵衛@史実】 【状態】健康 【装備】太刀銘則重の鞘@史実 【所持品】支給品一式 【思考】基本:柳生宗矩を斬る 一:事態を把握する 二:父は自分の手で倒したい 【備考】※オボロを天竺人だと思っています。 ※五百子、毛野が危険人物との情報を入手しましたが、少し疑問に思っています。 【赤石剛次@魁!男塾】 【状態】腕に軽傷 【装備】村雨@里見☆八犬伝 【道具】支給品一式 【思考】基本:主催者を斬る ※七牙冥界闘・第三の牙で死亡する直前からの参戦です。ただしダメージは完全に回復しています。 【斉藤一@史実】 【状態】健康、腹部に打撲 【装備】打刀 【所持品】支給品一式 【思考】基本:主催者を斬る 一 薫のような無力な者は殺させない。 二 主催者を斬る。 【備考】※この御前試合の主催者がタイムマシンのような超科学の持ち主かもしれないと思っています。 ※晩年からの参戦です。 【神谷薫@るろうに剣心】 【状態】打撲(軽症) 【装備】太刀銘則重(鞘なし)@史実 【道具】なし 【思考】基本:死合を止める。主催者に対する怒り。 一:剣心の所に戻る。 二:人は殺さない。 【備考】※京都編終了後、人誅編以前からの参戦です。 ※人別帳は確認しました。 【中村主水@必殺シリーズ】 【状態】頭部に軽傷 【装備】流星剣の切っ先、壺切御剣の刀身@史実 【所持品】なし 【思考】基本:自分の正体を知る者を始末する 一:自分の正体を知っているらしい柳生の二人を始末する 二:できるだけ危険は避ける 投下順で読む 前話 砕ける世界 次話 決闘の帰結
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一人脱落、一人参戦◆cNVX6DYRQU 「おーい、甲子太郎、綸花、どこじゃー?」 森の中を仲間を探して駆け回る坂本龍馬。 無論、城下からまっすぐ北に向かった彼等がこんな所にいる筈もないのだが、竜馬はまだそれに気付いていない。 「のう、わしには負けるがハンサムな男とキュートなガール二人の三人連れを見んかったか?」 いきなり立ち止まって木陰に向かって話し掛ける龍馬……と、返事の代わりに返って来たのは投石。 「うわっと」 龍馬が石を避けると、そのすぐ後から人影が飛び出して龍馬の頭上を飛び越える。 慌てて振り向く龍馬の前にいたのは、地に伏せるような妙な格好で剣を構える蝦蟇のような男……屈木頑乃助。 「何じゃ?」 龍馬の疑問に答える事なく、無言で足を薙いで来る剣を、龍馬は素早く抜いた剣を地面に叩き付けて受ける。 しかし、龍馬の剣は師岡一羽との激戦で既に限界が来ていたのだろう、地面の石に当たった衝撃で切っ先が欠けてしまった。 「いきなりフットをカットして来るとは、バイオレンスな奴じゃな」 龍馬は文句を付けるが、江戸初期から来た頑乃助には通じる筈もなく、蝦蟇は無言で剣を振るい続けて龍馬を追い詰める。 最初に龍馬が声を掛けて来た瞬間、既に頑乃助は何としても龍馬を仕留める決意を固めてしまっていた。 奇矯な男だが、気配を消していた頑乃助をあっさりと見つけたその能力は本物。 しかも、その言葉の頑乃助にもわかる単語を繋いで推測するに、どうやらこの男には仲間がいてそれを捜しているようだ。 頑乃助のがま剣法は一度に複数の敵を相手にするには不向きであり、集団を相手にするなら奇襲しかない。 しかし、この鋭敏な男が仲間と合流すればそれも困難……故に、この男はここで斃してしまわねばならない。 (こりゃあ険呑じゃな) 剣で足を狙う戦法は、戦国期には普通に行われていたらしいが、江戸期の道場剣術では廃れて行った。 同時に足狙いへの対処法も忘れられ、江戸後期には柳剛流なる脛斬りを得意とする流派に剣術界が席巻された事もある。 江戸で剣名を謳われた剣客達が無名の剣士に足を打たれ、或いは足を守る為にがら空きになった上半身を打たれ敗れたのだ。 当然、江戸の剣士達とて負けっ放しだった訳ではなく、研鑽の末に脛斬りへの対抗策を開発して柳剛流を衰退させた。 例えば剣を地に叩きつけるようにして脛斬りを受け、或いは踵を跳ね上げ避けて、隙だらけの面を打つのである。 だが、それらはあくまでも板貼りの道場で竹刀を持って試合する事を前提とした対応法、実戦で通用するとは限らない。 実際に、先程の受けで龍馬は剣を折ってしまったし、足場の悪い森の中で足を跳ね上げ続ければどうなるか…… 何とか反撃したくても、低い姿勢を保っている頑乃助は、攻撃を避けられてもすぐに剣を戻すのでその暇がない。 そしてついに、足を跳ね上げて頑乃助の剣をかわし続けていた龍馬が木の根に足を取られ、大きく体勢を崩す。 その龍馬に、頑乃助は必殺の突きを見舞った。 体勢を崩した龍馬の膝に、頑乃助の必殺の突きが迫る。 頑乃助は龍馬が足を攻撃され続けても上半身の防御を忘れないのを見、佐々木小次郎を葬った膝への突きを使う事にしたのだ。 どうもこの男は足を狙う流派と戦った経験でもあるようだが、膝への突きは他のどの流派にもない筈。 今までのように踵を跳ね上げても膝を狙われては無意味だし、体勢が崩れていては剣で受け止めるのも不可能。 正に頑乃助にとっては必殺の状況だが、龍馬はこの状況に勝機を見出していた。 脛斬りは確かに江戸後期の剣士にとっては奇手であるが、それはあくまで剣術を専修していた剣士にとってはのこと。 剣以外のいくつかの武術……例えば薙刀術においては脛斬りは定石の一つに過ぎない。 そして、龍馬は小千葉道場において、剣だけでなく薙刀も……いや、むしろ剣以上の熱心さで薙刀を学んでいた。 まあ、その熱心さの過半は長刀師範である千葉さな子と触れ合いたいという、非常に不純な動機から出た物だったのだが、 それでも持ち前の要領の良さとさな子の熱心な指導のお蔭で、龍馬は薙刀でも相当の腕前になっている。 実戦で使う機会などないだろうと思っていたその薙刀術の下段攻撃への返し技を、この場面で龍馬は使おうとしていた。 頑乃助が身を乗り出しつつ突きを放ち、龍馬の身体が倒れる。 しかし、突きは決まっていない。龍馬が突かれる前に自ら仰向けに倒れる事で、頑乃助の剣をかわしたのだ。 下段を狙って来る攻撃に対し、その更に下に潜る事によって回避する。 この無謀な技が実戦で成功するか不安はあったが、今回は龍馬が賭けに勝ったようだ。 一方の頑乃助は、突きをかわされたせいで龍馬に無防備な身体をさらけ出す事になった。 慌てて上に跳躍する頑乃助だが、一瞬遅く、龍馬の剣がその足を薙ぐ。 「ちいっ」 龍馬の剣の切っ先が欠けていた事もあって、頑乃助の足の傷はそう深い物ではない。 それよりも問題は今の体勢……前掛かりの状態から跳んだ為、頑乃助は龍馬の身体を飛び越してしまっている。 我流の奇剣の宿命言うべきか、がま剣法は後方からの攻撃に対する受け手がないという大きな弱点を持っていた。 龍馬の追撃を防ぐ為、頑乃助は着地すると間を置かずに地面を二転三転してから振り返るが、そこに龍馬の姿はない。 「ほいじゃ、シーユーアゲインじゃ~」 龍馬はここで決着をつけるよりも、逃走を選んだ。無論、折角の好機を捨てて逃げたのには彼なりの計算がある。 戦ってみて、あの蝦蟇男の奇剣は一対一で戦えば難剣だが、多数を相手にするには向かない技だと感じた。 ならば、(龍馬の主観では)すぐ近くに居る筈の仲間達と合流すれば、殺さずに捕える事も出来よう。 それが龍馬が決戦を避けた理由だが、その裏には殺人への忌避感がある事を本人は気付いているのかどうか。 ともかく、龍馬は血戦の地に背を向け、志を共にする仲間達を目指して(いるつもりで)走り続ける。 頑乃助に背を向けて走る龍馬だが、蝦蟇の気配は遠ざかるどころか徐々に近付いて来る。 どうやら頑乃助に龍馬を逃がすつもりがない上、足を負傷して尚、その疾走は龍馬を上回っているようだ。 (こりゃあ、エスケープするのはインポッシブルじゃな) 思い切り良く逃走策に見切りを付けた龍馬は、神経を背後に集中させて頑乃助の気配を探る。 先程は見事にがま剣法を破って見せた龍馬だが、そう何度もうまく行くとは思えない。 それよりも、頑乃助が追いついて来た所に振り向きざまの一撃で勝負を賭けた方が勝算が高いと踏んだのだ。 龍馬が気配を探る方に気を取られたせいで走る速度は落ち、頑乃助がぐんぐんと近付いてくる。そして、 (このタイミング!) 頑乃助が間合いに入った瞬間、正にベストタイミングで龍馬は振り向き、剣を振るおうとするが…… 「ぬおおおっ」 足をもつれさせて龍馬が転ぶ。 犯人は木刀……龍馬が振り向きざまの一撃を狙っているのを読んだ頑乃助が、その足の間に木刀を放って引っ掛けたのだ。 倒れた龍馬の前には既にがま剣法の構えを取った頑乃助の姿が。 地に伏せていると言う点では二人の格好は似ているようにも見えるが、この状況で戦えば優劣は明らか。 龍馬の喉があっさり貫かれようとした瞬間、頑乃助がいきなり立ち上がって大きく後方に跳躍する。 何故、もう少しでとどめを刺せた龍馬を放って頑乃助が飛び退いたのか、問わずとも龍馬にはわかっていた。 戦う二人に向けて、横合いから凄まじい殺気が叩きつけられたのだ。 龍馬が身を起こしつつそちらを見やると、そこには眼光の鋭い老人……斉藤一が立っていた。 屈木頑乃助は、坂本龍馬へのとどめを刺し損ねた事を後悔していた。 凄まじい殺気に思わず退いてしまったが、よく見ると相手は相当の高齢、しかも武器すら持っていないように見える。 これなら、無視して龍馬を片付けてからゆっくりと相手をすれば良かった、と思ってももう遅い。 ただでさえがま剣法は複数を相手にするのが苦手な上に、ここまでの全力疾走で足の怪我が悪化している。 頑乃助が退却も選択肢に入れつつ出方を伺っていると、斉藤は先に龍馬の足を引っ掛けた木刀を拾って頑乃助の方を向く。 「お主は……」 何か言いかける龍馬を一顧だにせず、斉藤は剣を構えると高く跳躍し、頑乃助の頭上から突きを放つ。 (甘い!) 上空からの地面ごと串刺しにせんとする突き……一見、がま剣法に対抗する戦術としては悪くないように思える。 これならば相手が地に伏せていても問題なく攻撃が届く上に、落下時間の増加に伴って突きが加速され、威力が増す。 その上、地に伏せた姿勢からでは後ろや左右に動いて回避するのは難しいし、前によければ背後を取られてしまう。 しかし、頑乃助には前後左右以外にももう一つ選択肢があるのだ。 頭上から迫る斉藤に対し、自身も負傷を省みぬ渾身の跳躍で迎撃する頑乃助。 両雄の必殺の突きが、空中で交錯する。 「ぐっ」 両者の突きが空中で激突した瞬間、呻き声を上げたのは斉藤の方であった。 「愚かな、人が蝦蟇に跳躍で勝てるか!」 正にその通り、頑乃助の人間離れした跳躍力が、突きに斉藤を上回る突進力を付加したのである。 頑乃助の足が完全でなかった事もあり、斉藤が受けた衝撃はそう大きなものではない。 しかし、斉藤が僅かに上へ跳ね飛ばされた事で、二人の着地時刻に刹那の、しかし致命的と言えるずれが生じた。 先に着地した頑乃助は、その時間差の間に素早くがま剣法の構えを取り、斉藤が着地した瞬間にその足を薙ぐ。 「何!?」 斉藤の足を切り捨てる筈の頑乃助の一撃はしかし、思いがけぬ剣の重さのせいで鋭さを欠き、あっさりとかわされる。 驚いた頑乃助が己の得物を見ると、頑乃助の刀は斉藤が持っていた木刀を切っ先から柄付近まで刺し貫いて一体化していた。 先程の空中での衝突で、斉藤が突きの方向と位置を寸分違わず頑乃助の突きに合わせ、己の木刀を貫かせたのだ。 もしも僅かでも狂いがあれば、木刀は刀と合体する前に割れるか砕け、斉藤だけが武器を失う破目になっていただろう。 剣の時代が過ぎて数十年、それでも弛まずに稽古を続けて来た斉藤の剣の精華である。 斉藤は重くなった上に重心が狂った頑乃助の剣を簡単にすり抜け、下段回し蹴りをその顔面に叩き込んだ。 頑乃助は顔面に強烈な一撃を受けて吹き飛び、使い物にならない剣を手放して着地と同時に鞘を抜きかけつつ向き直る。 しかし、前方には既に斉藤の姿はない。 老人とは思えぬ俊敏さで頑乃助の後方に回り込んでいた斉藤は、蝦蟇の首に腕を回すと、渾身の力で締め上げる。 剣術に関しては一流の頑乃助も、素手による締め技への対処は知らず、蝦蟇の首は今にもへし折られようとするが…… 「斉藤君、ストップじゃ!」 龍馬に声を掛けられて斉藤の力が一瞬だけ緩み、その隙に頑乃助は抜きかけた鞘を思い切り戻して背後の斉藤を突く。 「ちっ」 突きが上手く鳩尾に決まり、頑乃助はどうにかその魔手から脱出して鞘を抜き放つ。 しかし、龍馬が慌てて駆け寄って来るのを見ると、さすがにこれ以上の交戦は無理と判断し、駆け去った。 斉藤は龍馬を軽く睨む。 もう少しであの蝦蟇を仕留められる所を邪魔した事に対する抗議を視線に込めたつもりだが、通じていないようだ。 ついさっき殺されかけたとは思えないような気楽な調子で、龍馬は斉藤に話し掛けて来る。 「そのファイトスタイル、やはり斉藤君か。それにしてもその姿はどうしたんじゃ、玉手ボックスでもオープンしたんか?」 (俺から見ればあんたの方こそ浦島太郎みたいなものなんだがな) そう思うが口には出さず、斉藤は頑乃助が捨てて行った刀を拾い、宙を思い切り突いて木刀を割り、刀のみを取り出す。 やはりかなりの名刀……少なくとも、今まで使っていたエペや木刀とは比べ物にならない。 表情には出さないが満足した斉藤は、それを手に、まだ喋り続けている竜馬を置いて歩み去ろうとする。 「ん?どこに行くんじゃ?斉藤君」 「奴等を斬りに」 龍馬の問いに恐ろしく簡単な答えを返しただけで立ち去ろうとする斉藤だが、龍馬がそんなに簡単に行かせる筈もない。 「奴らっちゅうのは、ワシらに殺し合えとかぬかした爺さんの事か?じゃが、あの爺さんの居所を知っとるのか?」 「いや。とりあえずは城にでも……」 「ああ、あのキャッスルには誰もおらんかった。ワシと綸花っちゅう女子で隈なくサーチしたんで間違いないはずじゃ」 「……」 あっさりと龍馬に先を越されていた事を知って押し黙る斉藤。 まあ、先見性とかその手のものでこの人と競っても勝ち目がないのはわかっていた事ではあるが。 「そうそう、それより甲子太郎を見んかったか?ここらで合流する約束をしとったんだが見付からんくてな」 「伊東さんが?」 伊東甲子太郎……斉藤のかつての同志であり、自らの手で死地に追いやった人。 己の信念を貫いて生きて来た斉藤が、思い出す時にある種の苦さを感じる数少ない……もしかしたら唯一の人物だ。 正直に言うと会いたくない気もするが、それは斉藤にとっては逃げだ。 この程度の事から逃げているようでは、信念を貫いて未知の力を持つ主催者を討つなど到底かなうまい。 「わかった。伊東さんが見付かるまで、俺もあんたに同行しよう」 「おお!そりゃあ助かるぜよ。何せ甲子太郎はキュートなガールを二人も連れとるから心配でのお」 気楽な調子を崩さずに話し掛けて来る龍馬。 龍馬は伊東甲子太郎暗殺の件については知る由もないとは言え、斉藤の老化についてもまるでこだわる様子はゼロだ。 一方の斉藤も、龍馬が自身の死を覚えているのか、或いは死ぬ前の時間から連れて来られたのか、確かめようともしない。 まるで接点がないようでいて、見方によればよく似たこの二人の合同はこの殺し合いに如何なる変化をもたらすのか…… 【にノ弐 森の中 一日目 早朝】 【坂本龍馬@史実】 【状態】健康 方角を勘違い中 【装備】日本刀(銘柄不明、切先が欠けている) @史実 【所持品】支給品一式 【思考】 基本 殺し合いで得る天下一に興味は無い 一 斉藤一と同行する 二 急いで綸花達に追いつく 【備考】 登場時期は暗殺される数日前。 名簿を見ていません 【斉藤一@史実】 【状態】健康、腹部に打撲 【装備】徳川慶喜のエペ(鞘のみ)、打刀(名匠によるものだが詳細不明、鞘なし) 【所持品】支給品一式 【思考】 基本:主催者を斬る 一:坂本龍馬を護衛する 二:伊東甲子太郎を探す 【備考】※この御前試合の主催者がタイムマシンのような超科学の持ち主かもしれないと思っています。 ※晩年からの参戦です。 ※にノ弐の茂みの中に、屈木頑乃助の行李(支給品二人分入り)が放置されています。 森の中を、少女が駆け回っていた。 と言っても、彼女の場合は先程までの龍馬とは違い、誰かを探して、或いは何か他の目的があって走っているのではない。 ただ、己の身体の中に芽生えた恐怖に命じられるままに、当てもなく、己の向かう方向すら意識せずに駆けているのだ。 どれくらい走ったか、ろくに足元も見ずに走っていた少女は、何か丸い物に乗り上げて見事にすっ転ぶ。 「痛た……何よ、これ」 少女……富士原なえかは自分を転ばせた物体を拾い上げて観察してみる。 それは、水晶らしきもので出来た玉で、よく見ると表面に「信」の文字が浮かび上がっていた。 「まるで八犬伝ね」 無論、八犬伝は一部史実を基にしているとはいえフィクションなのだから、この珠も模造品に決まっているのだが。 それでも、どんな仕掛けか淡く光るこの珠を握っていると、己の心を支配する恐怖が引いていく気がする。 「清河さん……」 心が落ち着いて漸く、なえかは清河八郎……命を賭けて自分を助けてくれた侍の事を思い出す。 「戻らなきゃ」 自分が戻って助けなければ清河は死んでしまう……戻った所で既に死んでいるかも、という事は敢えて考えない。 恩人を見捨てて一人だけ逃げるなんて、自分はなんて情けない事をしてしまったのだろうか。 とにかく、今からでもするべき事をしようと、なえかは霊珠と決意を胸に立ち上がる。 「待っててね、清河さん」 その時だった。彼女の前に、傷付いた蝦蟇が現れたのは。 坂本龍馬と斉藤一から必死に逃走して来た屈木頑乃助。 この疾走で足の傷は更に悪化し、最早がま剣法を以前のように振るう事は不可能だろう。 斉藤に折られかけた喉の傷も酷く、これでは息を殺して隠れ潜む事すらままなるまい。 そんな状態でも頑乃助の心は折れない……それを支えるのは千加への妄執か、それとも剣士の意地か。 「待っててね、清河さん」 前方から聞こえて来た声に立ち止まると、同時にそこにいた少女も頑乃助に気付き、咄嗟に剣を抜く。 もしも出会ったのが他の剣士であれば、頑乃助も己の疲労と負傷を考えて逃げに走ったかもしれない。 しかし、なえかの顔に浮かんだ恐怖と嫌悪の表情を見た時、頑乃助は彼女をこの場で討ち果たす事を決意した。 それに、あまりに真っ当な剣の構え、僅かに慄える手……彼女が殺し合いの経験を持たない剣士である事は明らか。 これならば龍馬や斉藤と戦った時とは違い、奇手をもってがま剣法を破られる心配はまずない。 そのくせ、持っている得物は相当の名剣……つまり、彼女は頑乃助にとって絶好のカモでもあるのだ。 「あなたは美しい。お顔も、剣も。しかし、その美しい剣では私の醜い剣にとても敵わぬ」 余裕か、嗜虐心か、或いは単に息を整えるまでの時間稼ぎか、頑乃助は言葉でなえかを嬲り始める。 「一人であの世に行くのは寂しかろう。先程あなたが名を呼んでいた……清河と言ったな。その者はあなたの想い人か? 清河、その名は確かに人別帖にあった。あなたのように美しい女子に思われるとは、さぞかし美男なのだろうな。 その者もすぐにあなたの後を追わせよう。鼻を削ぎ、脚を切って、この屈木頑乃助が必ず息の根を止めてくれよう。」 清河を殺す……その言葉でなえかの手の震えが止まり、キッと頑乃助を睨み付ける。 その様子がまた頑乃助の憎悪を掻き立て、高まる互いの戦意が、自然と闘争を開始させる。 「やあ!……きゃっ」 地に伏す頑乃助に対し、思い切り剣を振り上げて叩き付けようとするなえかだが、その前に頑乃助の鞘が足を打つ。 怯んで隙が出来たなえかの顔面に狙いを定める頑乃助……しかし、ここでよろめくなえかの懐から霊珠が零れ落ちる。 「えっ?」「何!?」 「信」の霊珠が強烈な光を発し、頑乃助もなえかも共に目を灼かれて一時的に視力を失う。 その光の中で二人の心に芽生えたのは、己の剣に対する強い信頼……故に、二人は目の見えぬまま全力で剣を振るった。 「え……?」 視力を取り戻したなえかの目に入って来たのは、串刺しにされ息絶えた頑乃助、そして返り血に塗れた己の姿。 互いに全力の突きを繰り出した結果、負傷した脚が限界を超えた頑乃助の突きが逸れ、壺切御剣が頑乃助を貫いたのだ。 無我夢中で戦っていたなえかだが、我に返った今は、自分が人を殺してしまったという事実にただただ呆然とする。 ここは修羅の集う島、そして、彼女を助けてくれるメイドガイはどこにもいない。 そんな中で何かを為そうとするのならば、己の身を血で汚す以外に方法はないのだ。 望まずして修羅の地に招かれ、充分な覚悟のないまま修羅の道を歩み始めた彼女は、これから…… 【屈木頑乃助@駿河城御前試合 死亡】 【残り六十九名】 【はノ弐 森の中/一日目/早朝】 【富士原なえか@仮面のメイドガイ】 【状態】健康、足に打撲、精神的ショック 【装備】壺切御剣@史実 【所持品】支給品一式、「信」の霊珠 【思考】 基本:殺し合いはしない。 一:清河八郎を助けに戻る 時系列順で読む 前話 運命とか知ったり知らなかったり 次話 焦燥の中で 投下順で読む 前話 存在証明/新たな決意をその胸に 次話 悪鬼迷走 頑張る女達/師匠と弟子/盟友の誓い 坂本龍馬 人の道と剣の道(前編) 鳥獣戯剣 屈木頑乃助 【死亡】 狼狗相食む 斉藤一 人の道と剣の道(前編) 忠臣、亡霊と会い、少女、闇に消える。 富士原なえか 夢十夜――第三夜『暗夜行路』――
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ダンジョン ソロ/マルチ リーダー 作成日 編成詳細 ガンホーコラボダンジョン(制限時間2分) ソロ 志々雄 2018/07/02 link ガンホーコラボダンジョン2 2人マルチ 斉藤一×堕ルシ 2018/08/07 link ガンホーコラボダンジョン2 2人マルチ 斉藤一×マンティコア 2019/03/15 link キン肉マンコラボ 2人マルチ - 2019/05/20 link キン肉マンコラボ ワイワイ 覚醒マシンノア 2019/05/20 link 協力サンデーオールスターズ ワイワイ - 2018/03/12 link サンデーオールスターズ 2人マルチ - 2018/10/08 link 協力シャーマンキングコラボ ワイワイ 覚醒マシンノア×ユージオ 2019/04/24 link ストリートファイターⅤコラボダンジョン ワイワイ - 2019/02/18 link ドラゴンフォレスト 2人マルチ 覚醒マシンノア×カエデ 2019/02/09 link 協力モンハンコラボ ワイワイ - 2018/01/22 link 協力モンハンコラボ ワイワイ - 2018/01/24 link 協力モンハンコラボ ワイワイ 覚醒マシンノア,ユージオ,アメン 2019/03/28 link 銀魂コラボ 2人マルチ アメン×ビッグフット 2018/08/20 link 銀魂コラボ 2人マルチ アメン×ビッグフット 2018/08/21 link 幽遊白書コラボダンジョン 2人マルチ 斉藤一×マンティコア 2019/03/12 link 協力幽遊白書 ワイワイ - 2018/03/26 link 協力幽遊白書 ワイワイ - 2018/03/26 link 仮面ライダーコラボ ワイワイ 覚醒マシンノア 2018/12/04 link 妖怪ウォッチコラボ 2人マルチ 堕ルシ×斉藤一 2018/12/25 link 妖怪ウォッチコラボ ワイワイ 覚醒マシンノア×ユージオ 2018/12/25 link Fateコラボ 2人マルチ 斉藤一×覚醒ルミエル 2019/01/07 link Fateコラボ ワイワイ 覚醒マシンノア×ユージオ 2019/01/08 link SAOコラボ(壊滅級) ワイワイ マシンノア 2018/11/08 link .
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「タイム!」 目の前に立ちふさがる番犬『雲雀恭弥』に対峙する棗恭介は手を上げながらそう叫んだ。 タイム、つまり恭介は恭弥に『待ってくれ』と頼んだのであった。 トンファーで殴られ、しかもタイムを頼んだ恭介だ。 当然同行している伊吹風子からは「どれだけ格好悪くなれば気が済むんですかっ!最悪ですっ!」と呆れられた。 「そんなの僕が許すとでも思うの?」 ただでさえ低い声の恭弥がそれ以上に低い声で睨みながら恭介のタイムは無しで戦闘を続行させようとトンファーを構える。 『戦闘は出来る時に全力でやり合いたい。』 恭弥の言動で思考が読み取れた。 「まぁ、待てお前。ここで俺がタイムを取る事によって俺はパワーアップしてお前と全力で戦えるだろう。ただの地球人からスーパー地球人へと変わるぐらいになっ! どうだ、タイムを取らせる気はないか?」 「…………10分以上は認めないからね」 単純に強い奴と戦い事を読み取った恭介の計算通りであった。 案外こいつを仲間にするのは簡単なのではないかと恭介は思った。 「それとお前の名前を知りたい」 「並盛中風紀委員長、雲雀恭弥」 余程大事な襷なのか『風紀委員長』と書かれたそれを強調させる。 「よし、どうする伊吹」 「そして私に来るんですか!?なんでですか!?」 大きい口を叩いて自分のところにきた恭介の行動に風子は突っ込まずにはいられなかった。 普段、朋也や春原を振り回す風子が振り回される珍しい図がこのバトルロワイアル内にて何回も確認出来た。 「支給品だよ、支給品!お前の残りの支給品になんかないのかよっ!」 「棗さんにだって支給品があったはずじゃないですか!?」 「スイカなんだよ!スイカっ!イカロスとかいう参加者が愛情込めて育てたスイカなんだよっ!」 スイカを投げつけるか? いや、そんなスイカ事にスイカを使ったらイカロスとかいう奴に殺されるのではないだろうか? 説明書きにも扱い危険とか書かれてあるし。 爆弾や刀にじゃなくスイカが扱い危険ってなんだよっ!? いや、いずれスイカ割りしてやるけどよ! 「風子の残りの支給品はすごいですよ!」 中から出してきたのは女物の黒い制服であった。 黒の騎士団、その様な組織の制服らしい。 「どう?あたいこれ着たら大人の女でしょ?」 「……多分ブカブカになると思うよ」 サイズは確かに大人の女サイズかもしれないが、風子は中学生、いや小学生にも見える体なので絶対にサイズが合うとは思わない恭介であった。 これも役立たず。 「棗さん、あなたはスーパー地球人になるとか大見得切ってなんなんですか!? 大体あなた中学生相手に負けてるんですよ!?完全にあなたより年下じゃないですか!?」 「……(多分雲雀も伊吹には年下とか言われたくないだろうなぁ……)」 実際、実年齢よりも上の年齢不詳であるのだが、それは別の話である。 (いや、絶対中学生じゃないだろあいつ……) 案外気が付かないわけでもなかった。 「確かあと1個何かあったよな伊吹?」 「そういえばこれでまだ2つですね」 風子の元々の支給品は今恭介の手にある物干し竿、そして黒の騎士団の制服(女物)であり、もう1つなにかあるはずであった。 「な、なんですかこれはっ!?気持ち悪いですっ!最悪です、最悪です、最悪です!棗さん以上の気持ち悪さです」 風子がデイパックを開けるといきなり素っ頓狂な声を上げた。 その声に一緒に居た恭介は当然だが、傍観を決め込んでいた恭弥すら一瞬風子の方に視線を向けたほどだ。 「なんで俺が気持ち悪い事に分類されてんだっ!」 「自覚ないんですか!?恐ろしい気持ち悪さです!」 「ヒトデに比べたらマシだっ!」 「ひ、ヒトデをバカにしますか棗さん!?救いようがないバカだと思ってましたが、あなたは救いようがない男です」 「……そっちの方が良くね?」 あーだこーだと約5分こんな子供みたいな喧嘩を続けた。 待ってもらっている半分をこんな事に費やしている事には気づかぬままではあったが。 「これはあまりの気持ち悪さで触りたくもないのですが」 ゴソゴソと漁って中から出るのは変な意味でデザインが凝っていて、子供が見たら泣き出してしまうのではないかと思われる大きなマスク。 お世辞にも格好良いとは言えないマスクではあるが恭介には見た事のあるものであった。 「ま、まさかこんな隠し兵器が伊吹のラストの支給品とはな……。これは俺達憧れである最強の証のマスクだ伊吹!!」 「ってこれは棗さん知っているんですか!?」 「理樹に負けてこれを授けたのだがまさか再び俺の手に渡るとは……」 恭介がランキングにてわざと1位からビリに落とした理樹であったが、それをものともせず理樹は再び頂点になり1位を取り戻し、ついにマスク・ザ・斉藤を倒しその座を理樹に譲ったという経緯がある。 「お前は最高に運が付いているな、よしスーパー地球人がお前を護ろう!」 「もうその設定には風子は飽きました」 「ならお前にも設定を作ってやろう。お前はヒトデ魔術師とでも呼んでやろう」 「ヒトデ魔術師!?風子魔術師じゃないのになんでこんなに惹かれるのでしょう!?」 「魔術師じゃなくてヒトデに惹かれたんだろう」 嬉しそうに笑顔になりながらポワ~ンとなっている伊吹をほっといてマスク・ザ・斉藤のマスクを右手に持ちながら恭弥に戻って行った。 恭弥は待ちくたびれた態度を露骨に顔に出して睨んでいたが恭介は怯まずにキッと構える。 「ちょうど10分、タイミングを見計らったみたいだったね」 「へへっ、俺は時を操る力を無意識の内に風の様に放出する魔法遣いさ!通称『時風』」 「変な厨二設定作らなくて良いですから!!因縁の対決でもない対決に時間かかり過ぎなんですよ!」 ○―○―○―●―●―● 「よし、俺は今から斉藤化するぜ」 「強いなら別に炎とかリングも使って良いからタイムさせたのを喜ばせてよ」 炎、リング。 恭介は何を言っているのかわからないが、恭弥の世界にはそういうのがあったという事だけを受け止めながら、マスク・ザ・斉藤のマスクを付ける。 躊躇い、そんなものは恭介にはない。 マスク・ザ・斉藤、物干し竿。 心強い武器が2つ、恭介の手に渡った。 「な、棗さーん?」 斉藤になった恭介は動かなくなった。 もし動かなくなったら風子と恭弥が場に残るという勝敗がわかりきったバトルが行われる事になる。 心配になり恭介に話かけた風子。 「棗?誰だそれは?俺はただの斉藤さ!うまうぅーー」 棗恭介の姿がなかった。 マスク・ザ・斉藤の姿がこの場におり、恭介は跡形もなく消えてしまった。 ――斉藤の正体が恭介なだけなのだが……。 「良いね、ものすごく強くなったみたいだね。これがスーパー地球人か」 「雲雀さんが茶番に乗りました!?」 風子は茶番とは言ったが恭弥にとっては大マジであった。 あのマスク自体が匣兵器(ボックスへいき)なのではないかと恭弥は疑う。 「(相当彼は――強い!)」 恭弥は両手に握るトンファーを振り回しながら斉藤に襲う。 斉藤の目がキラリと光る。 「はりゃほれうまうー!」 ガキンッ!! 鞘に収まったままの物干し竿を突き出してトンファーの回転を強引に食い止める。 そして食い止めながらその突進する斉藤。 「ふんっ、甘いっ!」 しゃがみ込み物干し竿を避けながら跳んでトンファーを斉藤の顔を目掛けて叩きにくる。 「うまうぅぅぅー!」 寸除け。 先程恭介は技をくらいながら避けたが、我ら斉藤は技を受け流す。 恭介と斉藤の力の差は歴然とステータスを激増させていた。 「本当にあれは棗さんなんですか!?風子の知る変な人じゃないです!全部が変な人に退化してます」 風子は斉藤になった恭介をも斉藤とは呼ばなかった。 ただ単に嫌なだけである。 「よし、居合い斬りっ!」 鞘から物干し竿を取り出し、峰が恭弥の体目掛けて向かってくる。 長過ぎる間合いは恭弥に避ける場所がない事を示していた。 ・・ そう、避ける場所がないだけだ。 避ける場所だけが。 「ふん」 トンファーで受け止める事は容易い。 戦闘狂でトンファーを愛用している恭弥でなければ斉藤は今の一撃で勝てたであろう。 相手が本当に悪すぎただけであった。 「君、終わりだね」 片方のトンファーで物干し竿を止めながら進撃し、斉藤に一直線。 斉藤に為すすべなし。 「首取った」 トンファーが斉藤の首元スレスレで停止した。 恭弥が自らの意思で、止めた。 「僕が君の首にショックを与えただけで君は肉塊に変わるんだ」 微笑みながらトンファーを降ろす。 忠告、そして戦いは終わる。 「すごいね君、全然驚いていない」 斉藤のマスクを外す恭弥。 勝負に負けたのに清々しい顔をした恭介の顔が現れた。 風子は恭弥の行動もだが、恭介の態度にも驚かされていた。 「いや、お前がこの学校で死人は出すはずはないと思ってな」 「堂々と意味不明な事を棗さんがほざいてます!」 「…………正解」 「なんでですか!?」 恭介は恭弥の事を初めて見た瞬間から観察していた。 並盛中学風紀委員長と名乗った雲雀恭弥。 この舞台はさっき学校名を確認した時、自分は知らない学校の並盛中学なのを知った。 普通学校は嫌う傾向にあるものだが、この恭弥からは最初の目的地、そして気持ち良さそうに眠る姿に愛着があると判断した。 そんな男が愛着のある場所で人を殺したがるか? 答えはNo.。 つまり結果はどうあれ、死なない自信はあった。 「大体君、手抜き過ぎ。咬み殺したくなるよ」 恭弥は恭介が手を抜いている事に対して苛立ちを覚えていた。 鞘に収めた刀、峰打ち、わざと遅く突く技術。 完全に舐められていた。 「俺は殺されるわけにはいかない。このゲームを終わらせるミッションを実行させるまで! だから雲雀、俺達リトルバスターズに入って対抗してくれないか?」 「嫌だ」 「棗さん良いところ0です」 群れる事が嫌い。 どんな信念でもこれだけは揺らぐ事のない。 故に彼は、誰よりも強い。 「ただ僕はゲームには乗らないからね。棗と伊吹だっけ?ゲームに乗っていない参加者が居たら仲間が探している事だけ教えておいてあげるよ だから僕の目の前から消えてよ」 「……わかったよ」 恭介は仲間には出来なかったが、最低限協力させる事までは持ち込み恭弥を妥協させた。 それだけで今は満足であった。 「暇ならまた相手をお願いしたいね」 屋上への扉が締められ、恭弥1人が屋上に残された。 屋上の扉の向こうは戦いがあった事など感じさせない普通の学校の風景であった。 【G-6 中学校屋上/早朝】 【雲雀恭弥@家庭教師ヒットマンREBORN!】 【装備:仕込みトンファー@家庭教師ヒットマンREBORN!】 【所持品:支給品一式 ランダム支給品×2】 【状態:疲労(中)】 【思考・行動】 1:特に目立った行動はしないが、棗達に人を回す。 2:斉藤と再戦希望。 【備考】 ※継承式編終了後からの参戦です。 「棗さん、次からはどうするんですか?というか風子をいつの間にかリトルバスターズのメンバーに加えてませんか?」 「さて、次はどうしようか」 後半は聞こえない振り。 既に恭介の仲では風子はリトルバスターズのメンバーの1人で、理樹と鈴と真人と謙吾と来ヶ谷と同じく助ける仲間の1人に加えられているのだから。 『ご機嫌いかがですか皆さん?では今から放送が始まります』 学校中に響き渡った。 いや、島中に響き渡った郷田真弓の声。 「おい、伊吹!?」 「こ、これから放送が始まるのですね……」 6時間が経過した……。 【棗恭介@リトルバスターズ!】 【装備:物干し竿@Fate/stay night】 【所持品:支給品一式、海軍用船上槍@とある魔術の禁書目録、イカロスのスイカ@そらのおとしもの、マスク・ザ・斉藤のマスク@リトルバスターズ!】 【状態:疲労(中)、視界不良(小)】 【思考・行動】 1:リトルバスターズを結成して、バトルロワイアルを打倒する。 2:仲間は全員助けてやりたい。特に理樹と鈴は優先的に保護したい。 【備考】 ※Refrain、理樹たちが助けにきた直後からの参加です 【伊吹風子@CLANNAD】 【装備:FN Five-seveN(6/10)@現実】 【所持品:支給品一式、FN Five-seveN予備弾薬(20/20)、黒の騎士団の制服(女物)@コードギアス 反逆のルルーシュ】 【状態:健康】 【思考・行動】 1:棗さんと行動。 2:岡崎さんたちを探す。 3:風子はリトルバスターズなんですか? 【備考】 ※風子ルート終了後からの参加です ※実体で存在しています 【イカロスのスイカ@そらのおとしもの】 いわゆる地雷。イカロスの目の前でスイカを壊すなり食べたりするならば死亡フラグです。 【黒の騎士団の制服(女物)@コードギアス 反逆のルルーシュ】 黒の騎士団の女性に渡される制服。当然色は黒。 【マスク・ザ・斉藤のマスク@リトルバスターズ】 学園の中でも最強に渡される証。ステータスを底上げさせる。語尾には「うまうー」を付けなくてはならない。 運命は、英語で言うとデスティニー 時系列 この島に1人、――がいる! 運命は、英語で言うとデスティニー 投下順 第1回定時放送【『脱出を目指しているあなたに問います。』『ゲームに乗っているあなたに問います。』】 「ミッションスタートだ」 棗恭介 Oath Sign 「ミッションスタートだ」 伊吹風子 Oath Sign 「ミッションスタートだ」 雲雀恭弥 [[]]
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OB選手・さ行・さ 西園寺昭夫 雑賀幸男 才所俊郎 才田修 斉藤明夫 斎藤誠二 斎田忠利 斎田斉 財津守 斎藤克男 斎藤精宏 斉藤巧 斎藤末逸 斎藤隆 斎藤忠二 斎藤達男 斉藤直哉 斎藤宏 斉藤浩行 斎藤雅樹 斎藤正寿 斎藤正弘 斎藤勝博 斉藤学 斉藤貢 斎藤充弘 斎藤幸夫 斎藤喜 斎藤良雄 西能勇夫 佐伯和司 佐伯秀喜 三枝規悦 五月女豊 坂孝一 嵯峨健四郎 坂井勝二 酒井圭一 酒井順也 酒井大輔 堺崇展 酒井豪久 酒井忠晴 酒井勉 酒井敏明 坂井豊司 酒井弘樹 酒井光次郎 栄村忠広 栄屋悦男 坂上惇 榊親一 榊原聡一郎 榊原盛毅 榊原良行 坂口和司 坂口俊一 阪口忠昭 坂口千仙 坂崎一彦 酒沢成治 阪田清春 阪田隆 阪田正芳 阪田芳秀 嵯峨野昇 坂野日出一 坂巻明 坂巻豊 坂本勲 坂本木雄 坂本茂 阪本敏三 坂本登 坂本文次郎 阪本政数 坂本盛明 坂元義一 佐川守一 作道烝 佐久本昌広 作山和英 桜井薫 桜井憲 桜井貞夫 桜井七之助 桜井正三 桜井伸一 桜井太郎 桜井輝秀 櫻井幸博 桜沢三郎 迫田七郎 迫丸公勝 佐々岡真司 笹川隆 佐々木明義 佐々木勲 佐々木修 佐々木主浩 佐々木貴賀 佐々木勝利 佐々木吉郎 佐々木恭介 佐々木健一 佐々木宏一郎 佐々木孝次 佐々木重徳 佐々木信也 佐々木誠吾 佐々木常助 佐々木剛 佐々木信行 佐々木誠 佐々木正行 佐々木光雄 佐々木元治 佐々木有三 佐々木幸男 笹原恵通郎 笹本信二 笹山洋一 貞池広喜 定岡正二 定岡智秋 定岡徹久 佐竹一雄 佐竹学 佐藤昭夫 佐藤一誠 佐藤和史 佐藤和弘 佐藤和宏 佐藤喜久雄 佐藤公男 佐藤公博 佐藤玖光 佐藤敬次 佐藤兼伊知 佐藤貞治 佐藤重雄 佐藤滋孝 佐藤純一 佐藤真一 佐藤進 佐藤誠一 佐藤孝夫 佐藤敬典 佐藤武夫 佐藤剛 佐藤竹秀 佐藤秀明 佐藤秀雄 佐藤秀樹 佐藤博 佐藤洋 佐藤博正 佐藤裕幸 佐藤文男 佐藤文彦 佐藤平七 佐藤政夫 佐藤正治 佐藤護 佐藤道郎 佐藤元彦 佐藤康幸 佐藤幸彦 佐藤好夫 佐藤義則 佐藤竜一郎 佐藤良一 里見進 里見祐輔 真田重蔵 佐野勝稔 佐野心 佐野慈紀 佐野誠三 佐野卓郎 佐野忠澄 佐野仙好 佐野真樹夫 佐野元国 佐野洋右 佐野嘉幸 佐復良一 鮫島秀旗 佐山昌義 猿渡寛茂 澤井良輔 澤﨑俊和 沢藤光郎 沢村栄治 三田政夫 三東洋
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お忍びマイケル マイケル(吾郎) ※マイケル・ジャクソンのまね 1996.6.10 蕎麦屋(客:慎吾、剛 /店主:斉藤洋介) 1996.7.1 回転寿司屋(客:慎吾、剛 /店主:斉藤洋介) 1996.7.29 居酒屋(客:木村、中居、柴田理恵、横山めぐみ) 1996.8.5 カラオケスナック(客:拓哉、中居、柴田、横山 /マスター:斉藤) 1996.9.16 公園(花火する男女:木村、中居、柴田、横山)
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875 :午後の麦茶 ◆aozzrhnk3A :2009/08/02(日) 00 09 17.72 ID 8S7M1uInO よし、即興で中編…いってみるか… アズサ×メカアズサ 軽音部SOS! 律「…やっと行ったか…」 唯「最近あずにゃん荒れてるね…あっ、もしかして生むぐっ」 澪「こらこら、大きな声でそれを言うんじゃない」 唯「ぷはぁ…ごめんね澪ちゃん」 紬「しかしこれは…対策を練らないといけないわね…」 澪「最近はムギのおやつも効かないからな…」 律「ホントだよな、いきなり部室にきて『なにやってるんですか、練習しますよ!』の一点張りだしな」 唯「ほとんど休み無しでやるからもう指の皮がぺろんぺろんだよ…ほら見てー」 澪「痛々しいから見せつけないでくれ、頼む!」 880 :午後の麦茶 ◆aozzrhnk3A :2009/08/02(日) 00 19 43.33 ID 8S7M1uInO 唯「ごめんね、澪ちゃん…ああ、でも本当にどうしよう」 紬「……そうだ!みんなしばらく我慢してて!一週間でいいから!」ダッ 律「え?おいムギ?………行っちゃった」 澪「何をするつもりなんだいったい…?」 ~一週間後~ 梓「よし、今日も終わりです!先に帰りますね!…唯先輩、お家でも四時間練習してください!いいですね!」スタスタ バタン! 唯「あぁ~疲れた~…今日も終わったぁ」 律「さぁて、ティータイムにするか…」 紬「みんなお疲れ~、ああそうそう、対策アイテム持ってきたわよ♪」 澪「本当か!?見せてくれよ!」 紬「もちろん!……斉藤!」パチィン 885 :午後の麦茶 ◆aozzrhnk3A :2009/08/02(日) 00 32 05.61 ID 8S7M1uInO 斉藤「こちらでございます」ゴロゴロ… 澪「あれ、大きいな…?」 唯「あずにゃんと同じくらいのサイズだ~」キラキラ 律「えーと、紬さん?これはいったい…」 紬「ふふふ、これぞ琴吹家の科学力の結晶!その名も…メカアズサよ!」バサァッ! メカアズサ「ブゥゥーン…システムオールグリーン!」カッ! 唯「うわぁ~かっこいい!」 斉藤「ちなみに梓様の骨格を忠実に再現したものをベースに梓様の血を混ぜ込んであります」 紬「つまり…梓ちゃんそのものでもあるのよ!」 斉藤「そして動力は単三電池三本で動きます」 澪「えっ!?そんなに軽いの!?」 888 :午後の麦茶 ◆aozzrhnk3A :2009/08/02(日) 00 40 57.92 ID 8S7M1uInO 唯「でもこれで、あずにゃんをおとなしくさせられるよ!うれしいな!」 律「え?こ、これで?」 紬「大丈夫よ、非常時にはミサイルも出せるし爪も伸ばせるわ!」 律澪(うわぁ…なんか心配だ…) 唯「別の日!」 梓「先輩たちおはようございます!さぁ練習ですよ練習!ほら定位置について!」 律「フッフッフ…梓、これまでいいようにやられてきたけどもう終わりだ!ムギ!」 紬「はい!……対梓ちゃん専用兵器、メカアズサ…発進!」カチッ ガシュゥゥゥウ……… 唯「ごほっごほっ…凄い煙…」 紬「戦闘モードも起動させるときは仕方ないの、我慢して!」 ガキュンガキュンガキュン…ブゥゥーーン! メカアズサ「ニャーーーン!」カッ! 891 :午後の麦茶 ◆aozzrhnk3A :2009/08/02(日) 00 59 36.48 ID 8S7M1uInO ドガッ!ガッ!バキィ! ヒュンヒュンヒュン…ドドォン! 紬「ちょっと危ないから、みんな避難しましょう!」 唯「うん!いくよギー太!」 紬「斉藤、操縦は任せたわよ!」 斉藤「お任せください、だてにラジコン歴長くありませんよ」ガチャガチャ 律「ここでラジコン歴!?何年やってんの!?」 澪「律…ツッコミどころはそこじゃないだろ?」 律「…えっ?」 紬「いいから早く避難して!危ないわ!」 律「あ、ああわかった!ほら澪!」 澪「お、おう!」タタッ! 894 :午後の麦茶 ◆aozzrhnk3A :2009/08/02(日) 01 07 48.91 ID 8S7M1uInO ~数時間後~ ダダダダ…バラララッ… …シーーン 紬「静かになったわね…入ってみましょう」ガチャ 唯「うわぁ、凄い煙…………あ、あれは…!」 斉藤「お嬢様、梓様は気絶しましたよ」ニコッ 紬「よくやってくれたわ…ってあれ、メカアズサはどうしたの?」 斉藤「それがその…梓様にボコボコにされて壊れてしまいまして…」 律「……ああ!鉄くずになってる!?」 紬「じゃあ…梓ちゃんを気絶させたのって…」 斉藤「はい、私です」ムキィッ 唯律澪(斉藤さんって凄い…!) こうして、梓もやりすぎに深く反省し、軽音部に平和が戻ってきましたとさ めでたしめでたし
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2018年7月2日 新#1:筑波山で初デート!? BS11デジタル:26時30分〜26時45分 雪村あおい:井口裕香/倉上ひなた:阿澄佳奈/斉藤楓:日笠陽子/青羽ここな:小倉唯/小野塚ほのか:儀武ゆう子/みお:七瀬彩夏 ゆり:高尾奏音/かすみ:山本亜衣/スーさん:伊丸岡篤/登山道の父親:戸松拳也 2018年7月9日 #2:登山靴ってすごいの? BS11デジタル:26時30分〜26時45分 雪村あおい:井口裕香/倉上ひなた:阿澄佳奈/斉藤楓:日笠陽子/青羽ここな:小倉唯/店長:塾一久 フクザワユキチ:伊丸岡篤 2018年7月16日 #3:飯能にアルプス!? BS11デジタル:26時30分〜26時45分 雪村あおい:井口裕香/倉上ひなた:阿澄佳奈/青羽ここな:小倉唯/雪村恵:久川綾 2018年7月23日 #4:クラスメイトと遊ぼう! BS11デジタル:26時30分〜26時45分 雪村あおい:井口裕香/倉上ひなた:阿澄佳奈/アライ先生:塩谷翼/みお:七瀬彩夏/ゆり:高尾奏音/かすみ:山本亜衣 クラスメイトA:青野菜月/クラスメイトB:小市眞琴 2018年7月30日 #5:思い出を写そう! BS11デジタル:26時30分〜26時45分 雪村あおい:井口裕香/倉上ひなた:阿澄佳奈/青羽ここな:小倉唯/黒崎ほのか:東山奈央/倉上健一:荻野晴朗 黒崎大樹:伊丸岡篤 2018年8月6日 #6:コーヒーってなんの味? BS11デジタル:26時30分〜26時45分 雪村あおい:井口裕香/倉上ひなた:阿澄佳奈/斉藤楓:日笠陽子/笹原ゆうか:牧野由依/倉上健一:荻野晴朗/雪村恵:久川綾 夢馬くん:山下誠一郎 2018年8月13日 #7:働かざるもの、登るべからず!? BS11デジタル:26時30分〜26時45分 雪村あおい:井口裕香/倉上ひなた:阿澄佳奈/斉藤楓:日笠陽子/青羽ここな:小倉唯/小野塚ほのか:儀武ゆう子/みお:七瀬彩夏 ゆり:高尾奏音/かすみ:山本亜衣/スーさん:伊丸岡篤/青羽麻衣:早水リサ/いのちゃん:千本木彩花/女性客:中根久美子 2018年8月20日 #8:ふたつの約束 BS11デジタル:26時30分〜26時45分 雪村あおい:井口裕香/倉上ひなた:阿澄佳奈/斉藤楓:日笠陽子/青羽ここな:小倉唯/黒崎ほのか:東山奈央 みお:七瀬彩夏/ゆり:高尾奏音/かすみ:山本亜衣/黒崎大樹:伊丸岡篤/観音寺の猫:中根久美子 2018年8月27日 #9:それぞれの景色 BS11デジタル:26時30分〜26時45分 雪村あおい:井口裕香/倉上ひなた:阿澄佳奈/青羽ここな:小倉唯/黒崎ほのか:東山奈央/黒崎大樹:伊丸岡篤 女性レポーター:七瀬彩夏/撮影クルーA:佐藤巧/撮影クルーB:宮本一志 2018年9月3日 #10:すれちがう季節 BS11デジタル:26時30分〜26時45分 雪村あおい:井口裕香/倉上ひなた:阿澄佳奈/斉藤楓:日笠陽子/笹原ゆうか:牧野由依/みお:七瀬彩夏/ゆり:高尾奏音 かすみ:山本亜衣/倉上健一:荻野晴朗/BBQをしている人達:松村圭人、佐藤巧、宮本一志 2018年9月10日 #11:ぎこちない縦走 BS11デジタル:26時30分〜26時45分 雪村あおい:井口裕香/倉上ひなた:阿澄佳奈/斉藤楓:日笠陽子/青羽ここな:小倉唯/笹原ゆうか:牧野由依 学校の生徒達:佐藤巧、宮本一志、千葉航平 2018年9月17日 #12:ともだち BS11デジタル:26時30分〜26時45分 雪村あおい:井口裕香/倉上ひなた:阿澄佳奈/斉藤楓:日笠陽子/青羽ここな:小倉唯/倉上健一:荻野晴朗 登山者:佐藤巧、宮本一志、千葉航平、柏田美葉、島澤あい 2018年9月24日 #13:秘密だよ?終 BS11デジタル:26時30分〜26時45分 雪村あおい:井口裕香/倉上ひなた:阿澄佳奈/斉藤楓:日笠陽子/青羽ここな:小倉唯/黒崎ほのか:東山奈央 笹原ゆうか:牧野由依/小野塚ひかり:儀武ゆう子/みお:七瀬彩夏/ゆり:高尾奏音/かすみ:山本亜衣/雪村恵:久川綾 黒崎大樹、スーさん:伊丸岡篤 第1期→ヤマノススメ 第2期→ヤマノススメ セカンドシーズン 第3期→ヤマノススメ サードシーズン
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基本情報 メンバー斎藤慎二 武山浩三 太田 博久 評価 出演番組 基本情報 メンバー 斉藤慎二・武山浩三・太田博久 結成年 2007年 所属 よしもとクリエイティブ・エージェンシー 活動 2007年-現在 現在の活動状況 テレビ・ライブなど 芸種 コント・漫才 同期 渡辺直美 省略名 ジャンポケ メンバー 斎藤慎二 (さいとう・しんじ) 誕生日 1982年10月26日 血液型 O型 出身地 千葉県 経歴 サラリーマン→NSC東京12期生→「ジャングルポケット」結成 エピソード 小学生時代からお笑いの道に入るまでかなりひどいいじめを受けてきた。 お笑いの世界に入る前はサラリーマンだった。 NSC時代はダンス・歌などの成績が1位で、特待生クラスに入っていた。 競馬が好きでトリオ名の由来も元競走馬の「ジャングルポケット」から。 甲子園に出たことがある。 自分のことをルー大柴や嵐の松本潤に似ていると自称している。 武山浩三 (たけやま・こうぞう) 誕生日 1982年12月2日 血液型 AB型 出身地 東京都 経歴 美容師→NSC東京12期生→「ジャングルポケット」結成 エピソード 元美容師。斉藤の髪型は彼がセットしている。 実家は月島でもんじゃ焼き屋を営んでいる。 トリオ内、唯一の喫煙者。 2009年11月現在、水嶋ヒロを意識したパーマを当てた。 しかし、大田のブログでは「商店街にいるおばちゃんみたい」と書かれた。 太田 博久 誕生日 1983年12月10日 血液型 AB型 出身地 愛知県 経歴 NSC東京12期生→「ジャングルポケット」結成 エピソード 高校時代、柔道男子60kg級で愛知県1位に輝いた。 2008年、お台場冒険王ライブのオープニングではしゃぎすぎてアキレス腱を切り、手術を受けたことがある。 評価 ボケ コントでは斎藤、大田のボケがさえる。 時々斎藤と大田が歌う。 武山は漫才でぶっ飛んだボケもする。 ツッコミ コントでは武山がツッコミ。 しかしもう少し精度が欲しい。 漫才では斎藤がツッコムこともある。 少々ノリツッコミっぽくなっている。 ネタ 主にコント。居酒屋やコンビニなど店の設定が多く、斉藤がちょっとしたこと(1円玉を拾った、バーゲンセールの広告が来たなど)を大げさに頼み、太田も徐々に同じノリで大げさに答え、武山がツッコむパターンが多い。 もう一つ代表的なもので(例:大田が先生、斎藤、武山が生徒の関係で斎藤がバカのふりをする。しかし斎藤は大田の作戦で落ち込んでいた武山を元気づけるためだった。) AGE AGE LIVEなどでは漫才を行うこともある。立ち位置は、向かって右が太田、中央が武山、左が斉藤である。ただしシチサンライブなどでMCを務めるときなどは、向かって右が斉藤、中央が太田、左が武山となる。 ネタの途中に斉藤が所々歌うが、実は音痴である。太田も歌う時がある。 オチのとき舞台上に太田のみになっていることが多い。 最後に斉藤が一言セリフを言い捨ててネタを締める、「例:人生なにがあるかわからない……だから面白い」と言って去る。 出演番組 ↓出演番組情報↓ #region出演番組情報 番組名・局 年月 ネタ 結果 お笑いDynamite!(TBS) 2009年12月29日 缶けりで無理やり蹴りに行こうとする斎藤を大田が止めるというコント。 名前 コメント