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先日、仕事帰りに お知らせ:wikiのメニュー構成を変更しました 店舗に投票できるようにしました 1人一票です 各店舗にコメント欄を設けました 先日、仕事帰りに行ったところ死刑宣告と受け、次の日は臨休 今日は、リベンジも兼ねて開店30分前に着くと、すでにシャッター前に4人並んでいた。 なんとか、ファーストロットに間に合ったみたいだ 5分前にシャッターが開いたので、店主に軽く会釈し店内に入る 大豚Wの食券を買い、麺増しコールをしてカウンターに置く ここで、カウンターにパチンと音を鳴らしておくのが粋だと思う ファーストロットだと、まだゆで汁が出ていないので、変に麺に味がつかずに、本来の小麦の味が堪能できて良い。 麺が投入され、店主が一点を見つめ湯で加減を調整している その横では、助手が豚を切っている まだ、オペレーションに慣れていないのか、豚が薄いのが難点。 今後に期待したい こうして、店内を観察しているうちに出来上がりトッピングを聞かれたので、全マシコール しかし、助手が理解出来ず聞き返して来る 多少ムッとしながらも、ニンニクチョモランマ、野菜トリプル、辛め、脂マシマシをコール 野菜は別皿で出てきて、盛りは豪快そのもので野菜タワーが出来上がっていた あまりに綺麗だったので、デジカメを持つ手が震える(笑) 今日のスープは、ド乳化状態で、いつものようにカネシが立っていない多摩系ミルクスープだった 個人的には、固形脂が好きなので、今回の液体脂はハズレ まぁ、ブレの範囲と言えるだろう 豚はプルプルで最高 野菜もシャキシャキでいつものクタクタではない!新助手効果か キャベツ率が高く、6:4でキャベツ多め!!野菜が高いのに店主の心意気には敬服する あとは、にんにくをもっと多めに入れてくれれば、二郎らしさが引き立つと思われる。 麺はデフォに比べるとやや柔らかいものの、グミグミした食感で小麦の風味が良く出ている 久しぶりに完飲完食 テーブルを拭き、どんぶりをカウンターに上げたところ、 店主に「今度、新メニュー追加するから」と言われた 研究熱心な店主なので、非常に楽しみである きっと、総帥の跡を継ぐのは、この店主か若だと思う。 ご馳走様でしたと言い、店主に敬礼をして店を後にした 今回は、魔法の粉が多かったのか、店を出た後も舌がピリピリした感覚が残った 満腹感と幸福感に包まれて家路についた コメント欄 名前 元ネタは多分 食レポで良く見かける勘違い野郎 - 名無しさん (2019-10-03 08 13 15) 全て読みました。二郎に行く人達って常識ないんですね。不快です - 名無しさん 2018-03-04 08 38 31 なんだか阿保のくせに普通のコメント!つまらない。 - 名無しさん 2015-09-16 12 35 32 自己陶酔野郎のたわけ - ちん 2014-03-14 12 03 57
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でいりぃ・ふぃじる本部には『逆転昔話!~歴史の矛盾に異議あり~』と書かれた看板が掲げられている。 中に入って目につくのは、壁にかけられたパネルやタペストリー。 積み上げられた童話に寓話に神話などの解説書や奇書珍書。 それら、博物館や図書館から借りだされた多くの展示物は、独自の解説付きで区分ごとに分けられていた。 部屋の一角はカーテンで仕切られていて、現在のでいりぃ・ふぃじるの活動は、そのスペースで行われている。 中では次々に届く情報を元に、今後の行動について激論が繰り広げられていた。 と言っても、他の生徒は出払っているのでユリと編集長の間でだけなのだが。 ユリ「猫耳メイド喫茶の爆発なんかホントにすごい威力だったんだから! これはきっと魔法学園への大規模テロ計画だよ! 早くみんなに放送で警告しないと被害者がどんどん増えちゃう!」 編「う~む。それはそうですが、そうすると副会長の演説が問題ですなぁ。 あの嘘は学園祭のお客様をパニックにしないための作戦だったに違いありません。 慌てて報道すれば、生徒会の苦労を無にしかねませんぞ」 ユリ「でもでも!そんな事を言っているうちにも被害は広がってるんだってば!」 そう言ってユリが指差す黒板には、他の報道員からの連絡が次々と自動で書き込まれていく。 その中にはもちろん、中庭近くで犬型モンスターの襲撃があり、複数の負傷者がでた事も含まれていた。 ふ~むと何事か黒板を眺めて考えていた編集長は、新たに増えた情報を見てユリに声をかける。 編「どうやら生徒会以下有志のみなさんの活躍で、中庭の騒ぎは収まったようですぞユリくん。 中庭のことは近くにいる報道員にお任せして、ユリくんには緊急にこちらの取材を頼みたいですぞ」 編集長が指示棒を伸ばして指し示した場所には、博物館からの情報が書き込まれている。 【博物館内で破壊活動の疑いあり。現在、動かずの黄金戦車が行方不明中】 ユリ「ええーっ!?動かない戦車がなんで行方不明なのさ!?」 編「ムウ大陸への道が開けると言われる文化祭の日に動かずの戦車が行方不明。 これは犬の襲撃と同じく重大事件ですぞ。 後のことは我輩に任せ、ユリくんは即刻博物館に飛んで下され!」 下された指令に、驚いていたユリもビシッと背筋をただして敬礼を返す。 ユリ「わかりました!不肖ユリ・オオヤマ、早速博物館に情報収集に向かいます!」 ユリがデッキブラシに飛び乗って出発した後、魔法学園の敷地内に編集長の声で放送が聞こえた。 放送『あーあー、おほん。 こちらはでいりぃ・ふぃじる編集部であります。 現在、一部の場所で魔法障壁が無効になる不具合が発生しておるようです。 原因が判明するまでは、魔法障壁を過信して無茶をされないように注意してくだされ。 以上、でいりぃ・ふぃじるからの、学園祭を楽しむワンポイントアドバイスをお送りしましたぞ』
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ミワシ部隊・第一部隊 「第一隊『憲兵隊』。隊内規律ノ徹底、違反者処罰。朝敵ヘノ刑執行ヲ行イマス。烏有隊長、貴殿ノ指揮下ニテ大八州ノ解放ト安寧ノ樹立ニ尽クシマス。憲兵隊総員、隊長二敬礼!」 【陸八軍医大尉、軍規二基ヅキ処刑スル。最後ノ言葉ハアルカ?】通信記録第■■■号 基本情報 略称 第一隊 代表者 本郷桂憲兵中尉 規模 四個中隊 本部 長野県某市菰引村 概要 大日本帝国陸軍の極秘組織、ミワシ部隊に所属する軍事組織。『憲兵隊』という呼称を持っているが任務は歩兵のものが目立ち、部隊編成はスペツナズ式のローテーションを採用した四個憲兵中隊で補われる。作戦従事、訓練、休暇、新人教育というローテが基準となっている。 ミワシ部隊の対人戦闘を主に担っている都合上、その武器編成は祓魔師及び日本国自衛隊との戦闘を想定している。よって、黒不浄弾等を用いるだけではなく、対人殺傷を目的とした実弾装備も多く装備している。 主な構成員は右派被れの元自衛隊員や民間から募った志願兵であり、本部における訓練を得て第一隊へと配備されている。特に情報秘匿を果たすため、第一隊隊員はそれぞれ舌に烏有先生が開発した『抜舌(ばつぜつ)』と呼ばれる検閲結界を舌に張る儀式を執り行う。民間人からの人数が多いが故の処置で、ミワシ部隊の情報漏洩を極限に減らすことが目的である。 第一隊は本郷桂憲兵中尉の思考を共有し、それに沿って動くことにより緻密な戦術行動を実現。また、作戦行動中の急激な戦闘条件の変更や戦場の霧の登場に伴う情報の欠如などの不足の事態に迅速に対応することが可能となっている。例示するならば、新兵が怯えて銃の引き金を引けない時に本郷桂憲兵中尉は定位置より激励を送り、その恐怖を薄れさせることなどを行う。 ただ、忘れてはいけないのは彼らは生身の人物であるということ。所謂、人との戦いを想定しているがためにそこから逸脱した人物や界異には遅れを取り、戦死する可能性が極めて高いのだ。このため第一隊が用いられるのは隊内粛清、自衛隊襲撃、祓魔師組織への攻撃などが主である。 主な所属者 権利者と合意が取れている場合は、所属するキャラクターのページリンクを張ることができます。(任意) 関連ページ 権利者と合意が取れている場合は、関連する組織、キャラクターや界異、祭具・用語のページリンクを張ることができます。(任意) 権利情報 権利情報は全ての項目を必ず記入するようにしてください。 代表権利者 イワシコ農相 コンタクト先 https //x.com/w9YQhGV1zEPgA70?s=09 他作品での使用範囲 基本フリーです。銃撃戦や現代戦の相手として使いやすいです 登場作品 https //w.atwiki.jp/nandayo/pages/171.html
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地下の射撃訓練場に、断続的に銃声がとどろく。 レオナは両手で構えていた大型の拳銃を下ろし、カートリッジを引き抜いた。 その隣のブースでは、ショートカットの少女が同じように射撃の練習をしてい る。手にしている銃は、レオナが使っているガバメントよりもさらに巨大なデザー トイーグル――本来なら、少女が構えるだけでもひと苦労するはずの代物だっ た。 それを少女は、堂に入った動きで的に狙いを定め、ほとんど銃口をぶれさせる ことなく次々に引鉄を引いていく。 弾丸を撃ち尽くした少女は、イヤーマフをはずしてレオナを見やった。 「グルーピングが悪いのは銃のせい? それともあなたの集中力が欠けている せい?」 「…………」 少女――ウィップの問いに答えることなく、レオナは遠くに置かれた的を見つ めた。自分が撃った的とウィップが撃った的、ふたつを見くらべてみれば、どちら の腕が上かははっきりと判る。それは単なる技量の差であって、銃や集中力の 差ではない――と、レオナはそう思った。 レオナは使い慣れたガバメントにあらたに弾を込め、低い声で呟いた。 「……あなた、わたしを監視しているの?」 「される覚えがあるの?」 「……前科はあるわ」 かつてレオナは、“遥けし彼の地より出づる者”によって開催された“キング・オ ブ・ファイターズ”に参戦した際、“血の暴走”を起こしたことがある。前回の大会 にレオナが参戦せず、代わりにウィップがラルフやクラークとともに参戦したの は、任務の最中にレオナがふたたび暴走する可能性が危険視されたからだっ た。 「あなた、今度の大会にはどうしても出場したいって上申したそうね? 何か理 由があるの?」 「…………」 レオナは口を閉ざし、それ以上のウィップからの質問をさえぎるかのようにイヤ ーマフをつけ直した。 ◆◇◆◇◆ 隻眼の傭兵の前に立ったラルフ・ジョーンズとクラーク・スティルは、そっと視 線を交わして上官の言葉を待った。 部下たちに背を向け、無言で書類をめくっていたハイデルンは、やがて小さな 溜息とともに椅子を回転させた。 「……レオナから、今回の作戦へ加えてくれとの要望があった」 「へえ、あいつのほうから? そいつは珍しいこともあるもんですね」 「ということは、今回の大会は、大佐と俺、それにレオナの3人で参戦というわけ ですか?」 「いや」 ハイデルンはマホガニーのデスクの上に書類を放り出し、ラルフたちを見上げ た。 「その判断を下す前に、おまえたちの意見を聞きたい。前々回の大会終了直後 にレオナが暴走したという事実を踏まえた上で――今回の作戦、レオナの参加 を許可すべきだと思うか?」 そう尋ねられたラルフは、にやりと口もとを吊り上げて笑った。 「どうしてそんなことをわざわざ聞くんです? あいつだけじゃない、俺たちだっ て、教官が行けといやァどんなところにだって行きますよ。レオナと組めといわ れりゃ組みますし、ムチ子を連れてけといわれりゃ連れてきます。何も俺たちの 意見を聞く必要はないんじゃないですかね?」 どこかからかうようなラルフの回答に、それまで眉間にしわを寄せていたハイ デルンが、ふと小さく苦笑した。 「……真っ先に危険にさらされるのはおまえたちだ。現場に立つ人間の意見は 尊重すべきだろう」 「レオナの暴走の原因は、おそらく、封印を解かれたとかいうオロチの影響でしょ う。だとすれば、どこにいたって影響を受けるんじゃありませんか?」 クラークが淡々と私見を述べると、ラルフも大仰にうなずき、 「そうそう。……だいたい、いっしょにいる俺たちのことを案じてくれるってんなら、 そもそもオロチとの最後の戦いの時に案じるべきだったんじゃないんですか、教 官どの?」 無精髭の生えた顎を撫で、ラルフは拳を握り締めた。 「――まぁ、もしまたあいつがこの前みたいに暴れ出すようなら、ブン殴ってでも 正気に戻してやりますよ」 「大佐もこういっていることですし、俺たちのことならどうかご心配なく。……丸腰 でゲリラが待ち受けているジャングルに放り込まれることを思えば、KOFは天 国みたいなもんですから」 「ああ。少なくとも大会期間中はホテルのいいベッドの上で寝られるし、コンバッ トレーションともおさらばできるしな」 「……どうやらおまえたちには愚問だったようだな」 ハイデルンは静かに目を伏せて立ち上がった。 「バーンシュタイン家が建設中の大会決勝戦用のドームスタジアムから南方50 キロに位置する海上に艦隊を展開し、そこに指令本部を置いて私が作戦の指 揮を執る」 「了解です。――しかし教官」 「何だ、クラーク?」 「そのバーンシュタイン家のご令嬢、ルガールの娘ですが、いったい何が狙いで KOFなんか開催する気になったんでしょう? バーンシュタイン家のメンツ…… とも思えませんが」 「それはまだ判らん。……だが、あの連中が裏で糸を引いているという可能性も ある。いずれにしろ、各人、油断をするな」 「はっ!」 ラルフとクラークは、ハイデルンに最敬礼してそのオフィスをあとにした。 ◆◇◆◇◆ 「――よう、お嬢さんがた」 ウィップとレオナがそろって数十発の弾丸を消費した頃、地下射撃訓練場に、 やたらと声の大きな上官が姿を現した。 「ふたり揃って射撃の訓練か。感心感心」 折り目正しく敬礼していたウィップは、ラルフではなくクラークに向かって尋ね た。 「中尉、今回の作戦の件ですが――」 「ムチ子、おめーはバックアップだ」 ウィップの問いを途中でさえぎり、ラルフは悪戯っぽい笑みを浮かべていい 放った。 「今夜にも正式な通達があるだろうが、今度の大会は、俺とクラーク、それにレ オナの3人でエントリーすることになった」 それを聞いたウィップが大袈裟に肩をすくめる。 「――最初からこうなるんじゃないかって気はしてましたけど」 「へへっ、おめぇはアレだ、あの年中反抗期の坊主どもをどうやって引っ張り込 むか、そいつを考えとくんだな。あんな不良少年でも、いざってェ時の頭数には 数えられるからな」 「彼らを参戦させるのは、今回はわたしの任務じゃありませんよ」 ぷいっとそっぽを向いたウィップの隣で、レオナが静かに敬礼をした。 「……ありがとうございます」 「礼なら教官にいうんだな。俺たちはただ、誰がチームメイトでも全力を尽くすと いっただけだ」 「ま、安心しろよ。もしおまえがこの前と同じようなポカをやらかしたとしても、そ の時は俺が責任を持って正気に戻してやっから」 小さな岩のような拳を誇示し、ラルフがにやりと笑う。それを見たウィップが、冷 ややかな口調で釘を刺した。 「たとえそんな事態になったとしても、間違ってもレオナを殴り殺したりしないでく ださいね。大佐は手加減てものができそうにないタイプですし――」 「あァ!? てめェ、ナニいってんだ? 人をまるで不器用な人間みてェにいいや がって――!」 「そのいいようだと、まるで大佐が器用な人間みたいじゃないですか。そいつは 俺も初耳ですね」 「クラーク! てめェまで何いいやがる!?」 射撃訓練場に、ラルフの怒声とクラークの笑い声が響き渡る。 大きな作戦を目前にしているというのに、彼らには気負いというものがまったく ない。レオナが幼い頃から硝煙の臭いの中に身を置いていた彼らが――そこが どんな戦場であろうと――特に身構えておもむくというようなことはないのだろ う。 青い髪を揺らし、レオナはほんの少し、口もとをゆるめた。 「――おいレオナ」 レオナの些細な表情の変化に目ざとく気づいたラルフが、ぎろりとレオナを睨 みつけた。 「おまえ、今笑いやがったな!?」 「はい」 「こ、こいつ、いけしゃあしゃあと――」 「たまには笑えと、大佐から命じられていますので」 「むっ……!」 レオナのもっともな答えにラルフは返す言葉を失い、クラークとウィップは揃っ て噴き出した。 この戦いの行き着くところに待ち受けているものが何なのか、それはレオナに も判らない。何かは判らないが、とにかく恐ろしい敵であることに間違いはない だろう。 しかし、本当の意味でレオナが向き合わなければならない敵は、激闘の先に 現れる何かではなく、激闘の中でレオナにささやきかけてくるもうひとりの自分 ――おのれの心の中に棲む呪わしい“血”であった。 それは、一度は克服したはずの内なる敵だった。二度倒しても二度復活する という可能性も否定はできない。あるいは、レオナが生きているかぎり、何度でも 戦わなければならない相手なのかもしれない。 だが、レオナにその戦いを回避するという選択肢はなかった。だからこそ、今 回の作戦にもみずから名乗りをあげたのである。 敵は強大である。 それでも、決して負けはしない。 レオナにそう思わせてくれるのは、おそらく、このタフな戦友たちの存在がある からだろう。 そして、レオナがほんの少しだけ笑えるようになったのも、彼らのおかげだっ た。
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第1章【門出】 第2章【強襲】 第3章【再起】 第2章【強襲】第1話 第2話 第3話 <プレミアムストーリー有> 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話 第2章【強襲】 第1話 選択肢 好感度 食べ物がなかったから イザナ+1 気持ちよかったから なし そんなことないよ! なし 食べるのが好きなだけ 長道+1 でも、偉いと思う イザナ+1 真面目すぎる… なし 第2話 選択肢 好感度 もちろん 長道+1 誰だっけ… なし その通り! なし よく言った! 長道+1 もちろん、自分さ! なし 試してみようよ 長道+1 第3話 <プレミアムストーリー有> ※以下のいづれかを購入しないと進めません プレミアム ヘルメット(中性) 600光合石 ノーマル 東亜重工のパーカー(中性) 300光合石 ノーマル 東亜重工のパーカー(中性) 500シドニア円 プレミアム 選択肢 好感度 努力の結果 長道+2 運が良かっただけ 長道+1 2位…!? なし 負けた…! 長道+1 次は1位をとる! 長道+2 お手柔らかに… 長道+1 報酬 ヘルメット(男性) ノーマル 選択肢 好感度 一七式って…何? 長道+1 …結果は認めないと なし あとで再戦しよう…! 長道+1 でも、負けは負け! なし がんばります! 長道+1 緊張する… なし 報酬 病衣(男性) 第4話 選択肢 好感度 そんなことない なし ガチガチです 長道+1 よろしく…! 長道+1 班長に敬礼! なし 『あれ』って…!? なし なんの話? イザナ+1 第5話 選択肢 好感度 …勘弁して なし 癖になりそう 長道+1 え?握手…? イザナ+1 何?イキナリ… なし 報酬 重力米おにぎりx4 第6話 選択肢 好感度 夢だったのか… 長道+1 なんでもない… なし 知らぬ仲でもないし、掌位しよう! なし ご近所さんだし、仲直りしよう! 長道+1 任務の無事を願って! なし 弟のためにも…! 長道+1 ち、ちょっとまって! なし 山野…掌位を…! 長道+1 第7話 選択肢 好感度 進路はどっちだ…!? 長道+1 真っ暗で何も見えない…!? なし 了解!! なし もちろん!! 長道+1 何があった!? なし や…山野!? 長道+1 第8話 選択肢 好感度 山野は…!? 長道+1 ガウナは…!? なし 第9話 選択肢なし 報酬 スキンスーツ(男性) 第10話 選択肢 好感度 誰でも死ぬ可能性はあった なし 考えすぎないで 長道+1 そいつは断じて『彼女』じゃない 長道+1 そいつはただの『ガウナ』だ なし 報酬 星白閑シドニアの制服(女性)重力米おにぎりx3 ≪前の章 上に戻る 次の章≫
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(投稿者 Cet) 少年がこの世に生を受けて、まず目にしたのが血の海だった。 どこまでも広がる血の海に半身を埋め、仄かな温かさの中で産声を張り上げた。 少年はその世界に一人きりだった。 夕焼けのような橙色の空、敷き詰められた血液。 その世界では、時間の流れだけを如実に感じることができた。 少年が自分以外の人間を初めて認識したのは、十五歳の時だった。 血の海に一人、人間が立っていた。 「こんにちは」 金髪の、黒いコートを着た男はまずそう言った。 少年は生まれてこの方会話というものをしたことがなかったので、初め、男が何を言っているのかが分からなかった。 「貴方の名前はテオドル・ハルトマンで間違いはありませんか?」 男の問いに、少年は頷いていた。 いつかそのように呼ばれた事のある気がしていた。 というのも、空の彼方から時折声が響いては、少年を呼んでいたのだ。 「テオドル。貴方はこの世界から出たくはないですか?」 男の問いに、少年は応える術を知らない。 何となく意味を量ることはできたものの、自分自身の中に論理を構成する術もまた知らなかった。 「とはいえ、私を認識できた時点で、貴方はこの世界から抜け出しているも同然なのですが」 考えに耽っていた少年に、男はそう言った。 「また来ますね」 そして踵を返し、僅かに歩いたところで突然見えなくなった。 牢獄という表現がもっとも的確であろう、檻の中に少年はへたり込んでいた。 先ほどまでその牢の前に立ち、少年と対話を試みていた男、フォッカーは一つ溜息を吐く。 踵を返し、背後に立つ看守に正面からまみえる。 「とまあ、こんなものです」 「驚いたな……きっと失語症か何かだと思っていたんだが」 少年が収監されている理由は、殺人によるものだった。両親は既に亡くなっており、何年も前からストリートチルドレンとして、強盗殺人と猟奇殺人を頻繁に繰り返してきたらしい。その上看守などの見解によるところ、少年は他者を客観的にも主観的にも認識し得ない、一種の障害を抱えているのだそうだ。 「何故彼が本来認識できないはずの他者を襲い、永らえてきたのか、分かった気がします」 「どういうことだいそりゃ」 「まあ人間を襲おうが強盗をしようが、彼にはどうでもよかったのでしょう」 要領を得ない説明に看守は首を傾げるが、フォッカーはそれ以上に説明しなかった。 「という訳で彼の身柄は皇室親衛隊の名のもと、公安部が引き受けます。よろしいですね」 「ああ頼むよ、殺人鬼と長い間一緒にいるのは御免だからね」 というのも一々看守に許しを乞うような問題でもないのだが、そこはそれ、コミュニケーションというやつである。 本来引き渡しなどを監督すべき立場の刑務所長は、この隔離棟に入ることに難色を示したのだ。かくして今、現場に交渉が鎮座している。 「ああ、それで俺が所長の方にお伺いを立ててくりゃいいんだね? フォッカーさん」 「ええ、後は私たちや貴方々の、お誂え向きの方々の領分です」 その看守は気安げに返事をして、この牢獄から立ち去っていった。 フォッカーはその後ろ姿が通路の角に消えるのを見送ると、再び少年へと視線を戻す。 短い金髪を血まみれにうずくまった少年が一人、ゆっくりとした呼吸を繰り返していた。 手錠で拘束された少年が隔離棟から姿を現す。その付添には数人の看守とフォッカーが当たった。刑務所長他警察幹部からの視線が遠巻きに注がれる。護送車が横付けに停車しており、その正面には二人の皇室親衛隊員が直立不動でいた。 不意にフォッカーがその足を止める。姿勢を正すと居並ぶ幹部たちの方を向いた。 「では失礼致します。ハイル・エントリヒ」 遠間からフォッカーに声を掛けられて、一瞬刑務所長がたじろぐ。 「ハイル・エントリヒ。貴殿らの職務遂行に感謝する」 澱みある口振りでの返答に、彼は一礼を返す。それから再び歩を進めた。 二人の隊員がこちらを見遣る、フォッカーの頷きに反応して、こちらは澱みなく少年の傍らに移動する。そしてそのまま護送車の後部スペースへと乗せた。フォッカーは車両右手の助手席へ。 彼の敬礼に刑務所員らが一斉に敬礼を返す。 誰が言うでもなく、車両が発進した。そして助手席の彼が口を開いた。 「……公安部からの委任状は処理してあるので、お咎めもなし、と」 「課長、この餓鬼っころ一匹にどんな価値があるっていうんで?」 後部スペースの二人の内の一人、パスカル・ローテが非難めいた声を上げる。 「私はフレデリカの『予測』に従っているまでですよ、どうやらその彼は戦闘能力に特化した性質があるのだとか」 「へえへえ、まあどこまでが世迷言かは存じませんがね」 とはいえローテにしても、フレデリカによる予測の範疇がいかに広いかは実感を以て理解しているのだ。だからその時点で非難することを止めた。 「狼さんは利害の鼻がよく利きますねぇ、っと」 と、これは後部座席に座るもう一人、トーマス・ギュンターの言葉。 「まあね、これはまあ一種の慈善事業とでも思わせてもらいますよ」 「偽善事業?」 「違いないですな」 後部座席で一つ笑いの花が咲いた。フォッカーは一切の反応を示さないまま、運転手が一瞬表情を動かした。 フォッカーはそれを見逃さなかった。 「クナーベ、どうしましたか?」 「いや……」 多少の歯切れの悪さを醸し出しながらも答える。 「いっそのこと、この車両が襲撃にでも遭えばいいのに、なんて思いました」 「私達はその為の訓練を日頃行ってきているのですよ、職務に忠実なのは結構ですが」 ハハ、とクナーベは渇いた笑いを洩らす。 「ところであそこの少年、というのも君のことじゃないですよ。 彼は一種の失語症のような症状を抱えていますが、復帰自体は容易いと私は考えています」 「教育、ならフレデリカの領分ですね」 「まあ押しつけようとしているわけではないんですよ、ご安心を」 こちらにも笑いの種が芽吹いた。 「何故って、彼には自覚が無いながらも過去幾度となく対話を繰り返してきたはずだからです」 「他者を認識できないのに?」 「ええ、それとこれとは別。というより、彼にとっては人と対話をしようとせまいと、大差ないというだけのことです」 「どういうことです?」 クナーベは運転しながら問いを投げかけた。 「何故って、猟奇殺人犯の彼には生まれてこの方血の海しか見えていなかったからですよ、彼が話そうと話さまいと、全ては血の海に還元されるのです」 「詩的なのやら、ただ理解が及びにくいだけなのやら」 クナーベはぼやいた。 後部座席では密やかに、時折の皮肉を含んだ雑談が男二人によって交わされていた。 そして拘束され座り込み、一切の反応を示さなかった少年の瞳にふと光が宿った。
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24ページ目 「大佐っ……! 大佐!」 ドアを蹴飛ばすように、というかドアを蹴飛ばしてやってきたのは給仕係の女性兵士だった。 「……」 大佐――スピリグリー・スピニグトライヴ大佐はデスク上に足を乗っけて踏ん反り返っていた。 無造作に髭を生やし、適度に太っていながらも威厳を保った風格のスピリグリーは、舌打ちをしながら女性を睨みつけた。 「……超能力者がここを攻撃してきたのだろう。それについては既にこの男から聞いておる」 スピリグリーが顎を傾ける。 女性はデスクの前に立つ中肉中背の男性に目をやった。 「ブロックK、隊員番号TH72。ジャック・ウルフェンだ」 男は自己紹介をしたのち、敬礼をした。 「――私はブロックMの給仕係を勤める、隊員番号AZ91のメアリー・ラインベルトと申します」 女も同じく自己紹介と敬礼をした。 「いやしかし、まさか【アザーズ】を裏切る行為をするとはね。あの小娘――」 スピリグリーは椅子を回す。きぃ、という鋭い金属音が鳴った。 ――この時、この二人は聞き慣れない単語を確かに耳にした。 「……アザーズ、と言いますと?」 メアリーが先に質問をした。 「ん。いいだろう。どの道我々は助からん。ついでに教えてやる」 スピリグリーは眉を上げながら立ち上がった。 水槽を泳ぐ熱帯魚を少し眺めてから、口を開く。 「――我々【アザーズ】は、今年2013年で創立300周年が経過する秘密結社だ。 アザーズは常に事柄の全てを“シナリオ通りに”行う、というスタンスを通し続けている。 目的は私のような下っ端には伝えられていない。――上層部の指示の通りに、機械的に役割を果たす駒に成り切る。その為に生まれ、その為に育てられたのだよ。8歳で大学までに習う知識を全てインプットし、10歳で5ヶ国語を全て覚え、18歳までには、あらゆる格闘戦術、暗殺術、学問、宗教、政治、近代兵器などの知識及び技能を叩き込まれる。 第二次世界大戦勃発も、国際連合の設立も全て彼らの“シナリオ”の一つに過ぎないのだ。 そして彼らは、邪魔になってしまった駒の数々を、大事件が起きた、という設定(シナリオ)の元に“処分”する――」 スピリグリーはため息をつきながら窓を眺めた。 「私達はこれからその犠牲になるのだよ。駒に指名されてしまった以上、その役割を全うするしかない――いや、全うすることしかできない」 「――その組織の裏切り者がここを破壊しようと?」 ジャックは静かに口を開いた。 「ああ、もとよりここは破壊される予定だった。しかし予定よりも明らかに早い段階で進んでいる……。アザーズも想定外のはず」 唸りながら顎に手をやると、ジャックを睨みつけた。 彼は首を傾げている。 「……何か?」 ジャックが訊いた途端、表情を崩しながら高らかに笑った。 「くっくっくっ……『何か?』じゃないだろう! ……君も“わかりきっている事を聞かされる”のは辛いだろう?」 「大佐、それはどういう――」 メアリーは聞こうとしたが、口を閉ざした。 ――隣のジャックがくすくすと笑っている。 瞬間、メアリーは目を見張った。 彼は首元に手を突っ込むと――そのまま、皮を剥ぎ取った。 「……!」 皮、というのは正確な言葉ではない。マスクを剥ぎ取った、というほうが確実だろう。 「ホワイト学院の高倉戉(たかくら えつ)か……ガキどもの中にも内通者がいるなんて、な」 ふふん、と皮肉を交えてほくそ笑む。 ――マスクを取ったジャック(高倉)の姿は一変、短く切られた緑色の髪を撫で付けていた。 「じき格納庫以外の全てのブロックは爆破され沈む! メアリーとやら、君は見逃してあげよう。ハワイまで頑張って泳ぐといい」 高倉は半笑いでそう言う。――要するに、溺れ死ねという訳だ。 しかしメアリーは同じく半笑いで言った。 「その必要は無いわ。――だって」 髪を纏めていたゴムを解く。頭を軽く左右させ、枝毛一つとない黒髪を揺らす。 「私は超能力者だもの」 神崎美穂は不敵に笑った。 ◇ クラウディアは格納庫とブロックNを結ぶ橋に辿り着いた。 既に日は没しはじめていた。 海に食い込んでいく太陽が、返り血一滴とない真っ白なドレスを橙色に染め上げている。そして橋や格納庫も、その橙に同化するように色付けられていた。 その橋の上に一つ、異形が立ちはだかる。 「ン貴様が侵入者だなァァァァッ!!!」 大柄過ぎるその男は、耳を塞がざるをえないような剣幕で怒鳴り散らす。 クラウディアは、ブレのない視線で男を見据える。 「私の名はッ! レッドヴル・スクエアジャンクション中佐だァァァァッ!!!」 ハンドガンを懐から取り出し即座に発砲する。 クラウディアは、少しはがり首を傾ける。――首元を弾丸が通過した。 「ほう! 今の早打ちを見切ったか!! ならばッ!!!」 レッドヴルは懐から“本”を取り出す。 「“宣言”するッ! 『今から貴様に能力の解説をしよう』!!」 ――そう。これがレッドヴルの能力。 面倒に感じたクラウディアは足を動かそうとしたが、動かなかった。眉を潜めて疑問に感じていると、レッドヴルは高らかに笑い声をあげた。 「私の能力、《この世を意のままに(メルキュール・ラズベリー)》は対象者に能力の説明をする事から始まるッ! この説明をしている間、対象者はいかなる能力を行使したとて、その場から動くことは叶わん!! 諦めて聴き入るがよいッッッ!!!」 クラウディアは拘束を解くことが出来ないとわかった途端、普段の表情に元通りになった。 「この能力は“世界のあらゆる物事”を自由に書き換えることができる絶対絶強不可避不可侵の能力! 例え相手が人外だろうと不死身だろうと私が“書き換え”てしまえば瞬殺中の瞬殺!! 貴様らの、その中学生が思いついたかのような在り来りのチンカススキルでは到底辿り着くことの出来ない境地に私は居る!!! 世界の真理は私の心理也……!」 その間クラウディアは、腕を広げ雄大に語るレッドヴル――の頭上を飛ぶカモメを見ていた。 ある程度説明が終盤に近づいたか、と判断すると。 クラウディアは能力の行使をはじめた。 「ぐゎぼっ――!?」 クラウディアが念じるようにスカラー電磁波を飛ばすと、レッドヴルの首が爆ぜた。 「……動けなくても、遠距離攻撃が使える」 あえて彼女は説明をした。――もはや動きはしないレッドヴルに。 能力を存分に発揮することなく、簡単すぎる落とし穴に気付かず一瞬で絶命した彼の印象は、クラウディアにとって正直強烈であった。 「たぶんお前は、馬鹿なんだと思う」 血を噴水めいた勢いで噴射するレッドヴルの遺体に、それだけ言うと格納庫へと進んでいった。 パスワードやら指紋認証やらを求められたが、クラウディアはスカラー電磁波を用いてセキュリティーを全て無効化していった。 次へ トップへ
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黒騎士のルキアニスふたたび (2) 「忘れるな。俺たちの行うべきことは、雑魚を狩ることじゃあねえ」 椅子を軋らせて、フォン・ベルリヒンゲン大隊長が腕組みをしたまま、その隻眼でルキアニスを見る。 「やってみろ。だが四名すべては駄目だ。お前の小隊でだけだ。これと思う奴を選んでいい。結果は見せろ」 「・・・・・・はい」 やむを得ない。ルキアニスのような一介の小隊長が、己の小隊で、ある戦技を特別に重視しうるのは、ここが近衛騎士団であり、現場を統括する大隊長がそれを許しているからにすぎない。大隊長が小隊でだけだと言えば、覆せない。 近衛騎士団の戦力改善の施策はさまざまに行われている。二つの大隊は、一つの大隊に再編され、二つの中隊となった。旧902はほぼ新902大隊第一中隊という形になった。大隊 それは、アスランとコルネリアを手放した後も変わらない。 手放した、という言い方はおかしいかもしれない。けれど手放した、とルキアニスには感じられる。未練なのはわかってる。でも、もっとそばにいたかった。 そんな風に思っていることが知れたら、ルキアニスと組むように命じられた他の騎士がやりにくくなる。表になど出せない。小隊編成命令は、大隊本部より降りてきたものだけれど、それを要請したのはルキアニスなのだから。 「君たち二人とともに、この小隊を成す、小隊長のルキアニス・アモニス騎士長です。よろしくおねがいします」 一番最初に、おねがいします、というのは少しおかしかったかな、とルキアニスは思った。もう十年も兵隊暮らしをしてるけれど、まだ訓示には慣れない。ルキアニスの敬礼に、アイデシアとニコラの二人も、踵を合わせ背を伸ばし、右のこぶしで左胸を打つ敬礼で応える。 「ただし、まだ小隊としての実戦化を追求するものではない。現在の大隊に求められているのは、黒騎士格の敵を撃破しうる個々人の養成である。これをめざす」 「・・・・・・黒騎士」 アイデシアの唇から、かすかな言葉が漏れる。本人も口に出すつもりは無かったのかもしれない。その唇を厳しく引き締める。ルキアニスは続ける。 「しかしただ目指し、ただ教練をするにとどめるつもりはない。大隊長殿からは結果も求められている。およそ一月後を目途に、大隊長殿の臨席を願い、展示演習を行う」 抗いはしない。けれどニコラは不安げにまたたく。その目で問うのは、どのようにして、だ。 もちろん答えは一つ。弓術と兵法魔術を結び付けて、だ。魔導戦部隊でそれ以外の答えなど無い。けれどニコラは案じ顔をぬぐえない。それは打ち合わせの場になっても変わりが無い。 「中らせることはできるけれど、それだけです」 「そこまで卑下することも無かろう」 アイデシアは言う。 「中らせることが狙いであり、中らせることこそが弓術の本来の真髄ではないか」 「それはそうだけれど」 ニコラは困ったように応じる。 「アイデシアや、ユリアさんもといグラミネア騎士長みたいに、倒せるような魔術を持ってなかったから」 その経緯も、およそ聞いていた。ニコラからでなく、かつてのニコラの小隊長、ヒュドから。それくらいの調べはルキアニスもするし、ヒュドもニコラが弓術を行うことまでは把握していた。ただゴーラ帝国との戦争を前にしたあのころは、ニコラ一人の特技を優先できる状況ではなかった。小隊を一つのチームとして固定し、これを実戦に投入できる体制を作ること第一にしていた。 「風魔術だよね」 ルキアニスは問い、ニコラは答える。 「矢筋を曲げたりとかできるようになりました」 「遠ざかるほど魔術の効果は小さくなるから、矢筋を曲げて当てる方が難しいでしょう」 「はい」 風相の使い手としてのニコラの術評価は同格の騎士の中でもそれほど高くはない。魔導相は虚相で、これの使い手としての評価は逆に高い方だった。ヒュド小隊のときに小隊長から魔導指導を十分に受けられたらしい。魔族は魔導に長けている一方で、四元魔術については力を振るえない。 風相魔道の使い手は、高位になれば、黒の二そのものを飛翔させるようなことすらやってのける。風の属性の随相として、雷を操る術もある。ただニコラはそれほど得意ではないらしい。そこまではルキアニスも把握していた。ニコラはそっと問う。 「僕で、良かったんでしょうか」 「もちろん」 ルキアニスは頷き、応じる。 「近衛騎士団の能力改善は、まだ始まったばかりだから。この小隊も、将来の能力向上を見据えた研究と錬成のためであって、即座の出動を想定してるわけじゃないから」 ああ、とニコラは納得しかけ、ちらりと天井を見て、それから肩を落とす。ルキアニスは問う。 「なに?疑問や不満があるなら言っていい」 「不満ではないです。でも、まだ実戦に出るほどではないから、僕が選ばれたのかと思ったんです」 「それは違うよ」 ルキアニスはかぶりを振る。 「そもそも君たち、ニコラも、アイデシアも、幾千万の帝國臣民の中から選ばれた。実戦に出られるかどうかから選ばれた訳じゃない。実戦に出られるようにするために、私たちの側が後からえらばれたようなものだから」 でも、とつづけながら、ルキアニスはかすかに思った。この二人は、なぜなのだろう、と。 「君たちは戦わねばならない。君たちが戦って勝つことで、果たされることのために」 それを聞こうとは思わないけれど。 「・・・・・・」 ニコラは口をつぐむ。納まった風ではない。気に入らないというより、どうしたらよいのかわからないといった風に。 風の射撃術は難しい。ニコラにそれをすぐに高めさせることは、無理に近いとルキアニスは思っていた。その底上げを狙うなら、むしろ帝國軍が持つ魔道課程の適当なところに入れる方がいい。 「・・・・・・」 ルキアニスは、それとは少し違うことを考えていた。 けれど、それは、ある種の思い付きに見られるのではないかとも、思っていた。 聞かされた時、ニコラをがっかりさせて、その上、小隊長への信頼さえ失わせる気はする。でも今ルキアニスが迷えば、ニコラの自信と自負が失われる。だから、思い切って言ってみた。 「君が近衛騎士であるということがまずある。弓術も、魔術も、近衛騎士である君の一部だよ。風の魔術や虚相が、敵を打つ力に欠けているからといって、構わない」 たとえば、とルキアニスは続ける。 「矢の方を大きくして、風の魔術で飛ばしたっていいんだし」 「・・・・・・」 ニコラは、え?と聞き返しさえしなかった。 ぱちぱちと瞬き、伺うようにルキアニスを見る。無言で見つめ、それから肩を落とす。 やはりがっかりさせてしまったのだと思う。 しくじったかな、とルキアニスも思わないではなかったけれど、やってみれば良いと思うことは、あるのだ。 全然、アイデアがピリッとしなくて毎度のことながらダラダラと
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悪の組織、朝礼の時間 ボス「敬礼――!!」 戦闘員「イィーーーッ!!」 ボス「んむ。では、今日の朝礼をはじめる。まず、【組織訓示】!」 ボス「あくどいこと――?」 戦闘員「大好きデース!!」 ボス「あくどいこと――?」 戦闘員「大好きデース!!」 ボス「あくどいこと――!」 戦闘員「大ー好き――!!」 ボス「んむ、ヨロシイ」 せがれ「チッ…るせーな、朝っぱらから…」 ボス「我が息子よ…朝帰りか、いい立場だな。 今は我が組織の訓示の最中、そんな格好で部下らに示しがつかぬ。 直ぐ顔を洗って列に並ぶのだ」 せがれ「っせーよ、俺は絶対悪の怪人になんかならねーって言ってんだろ」 ボス「息子よ、待つのだ! 息子よ! ……あのバカが……」 戦闘員A「先輩、あの人ボスの息子さんなんですか?」 戦闘員B「ああ…お前、坊ちゃんにお会いするの初めてだったか」 戦闘員A「ボスのご子息なら、次期首領になるかもしれない人じゃないですか。 それなのに怪人が嫌だなんて、なんだか贅沢な人ですねえ」 戦闘員B「昔、まだ小さかった頃は、怪人たちとも仲良くして、俺もよく遊んだものだったが… 成長するにつれ、グレてしまってな…」 子せがれ「ゆくぞ、せいげきスレッガー! きょうがきさまの年貢の納めどきだ! だーく、すぷらっしゅ・ビーム!!!」 戦闘員B「ぐわあー、やーらーれーたー!」 子せがれ「がっはっはっはっはー! くちほどにもないわー!」 戦闘員A「そんなピュアな子がなんであそこまでグレちゃったんですか……」 戦闘員B「さあな…英雄の子には、英雄の子なりの苦しみがあるということかもしれん。 俺達も、親の七光りと言われないよう、ぼっちゃんを厳しく育ててきた つもりだったが…」 子せがれ「トイレ、トイレ…」 (IN:WC) 子せがれ「ふー。すっきり…あ、あれ、紙が…」 子せがれ「わーん、紙がないよー! お、おとうさーん! だれかー! でられないよー!」 戦闘員B「ある時は 不屈の心と、恐怖に打ち勝つ心を育て…そして、またある時は…」 子せがれ「おっ、おとうさん…普通のかっこで来てって言ったでしょ」 ボス「何を言うか。我々悪の組織はこれが正装なり」 戦闘員「イィーーーーッ!!」 子せがれ「皆の前で はずかしいよ…」 先生「あのー、たかし君のお父さん」 ボス「ンム?」 先生「すみませんが、他の父兄の邪魔になりますので、もっと席をつめていただいても よろしいですか?」 ボス「なんだと。貴様、私に指図するというのか!」 先生「ひ、ひいいーーー!! たすけてーーー!!」 子せがれ「や、やめてよーーー!! もう帰ってーー!!」 戦闘員B「こうして人を憎む心と、決して慣れ合わぬ自我を育てた。 それなのに、なぜ…ぼっちゃんは我々の心を分かってくれないのか…!」 戦闘員A「…転職しようかな…」
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第2-56章.第2-57章.第2-58章. 第2-57章. ヴァイサンパヤーナは言った、「ヴィドゥラは、ドリタラーシュトラ王から意に反してこのように命じられ、高い気概を持ち、速さと強さを備えた馬の助けを借りて、静かで忍耐強く、パンドゥの賢い息子たちの住処を目指して出発した。偉大な知性を持っていたヴィドゥラは、パンダヴァ族の都へと続く道を進んだ。そして、ユディシュティラ王の都に到着すると、彼はその都に入り、無数のバラモンが崇拝する宮殿に向かって進んだ。そして、クヴェーラ自身の邸宅のような宮殿に到着すると、高潔なヴィドゥラはダルマの息子であるユディシュティラに近づいた。そして、真理に献身し、この世に敵のいない輝かしいアジャミダは、恭しくヴィドゥラに敬礼し、ドリタラーシュトラとその息子たちについて尋ねた。そしてユディシュティラは言った、「クシャッタよ、あなたの心は元気がないように見えます。あなたは幸せと平和のためにここに来たのですか?ドリタラーシュトラの息子たちは、年老いた父に従順であってほしい。民衆もまた、ドリタラーシュトラの統治に従順であることを願っています」。 "ヴィドゥラは言った、"輝かしい王は、彼の息子たちと一緒に、元気で幸せであり、彼の親族に囲まれて、彼はインドラ自身のように君臨している。王は自分に従順な息子たちと共に幸せであり、悲しみはない。輝かしい君主は、自らの栄達に燃えている。クルスの王は私に、あなたの平安と繁栄を尋ね、あなたの兄弟と共にハスティナポールに行き、ドリタラーシュトラ王が新しく建てた宮殿を見て、その宮殿があなたの宮殿に匹敵するかどうかを尋ねるように命じた。プリータの子よ、兄弟たちと共にそこへ行き、その宮殿で楽しみ、サイコロで友好的な試合をしなさい。クルス族がすでにそこに到着しているのだから。汝はそこで、ドゥリタラーシュトラ王がすでに連れてきたギャンブラーやイカサマ師を見るだろう。王よ、私がここに来たのはこのためです。王のご命令を汝にお認めいただこう」。 ユディシュティラは言った、「クシャッタよ、もし私たちがサイコロの勝負に座れば、喧嘩になるかもしれません。このようなことを知りながら、賭博に応じる者があろうか。あなたは私たちに何がふさわしいとお考えですか。私たちは皆、あなたの助言に従います」。 ヴィドゥラは言った、「私は賭博が不幸の根源であることを知っており、私は王に賭博を思いとどまらせようと努めた。しかし、王は私をあなたのもとに遣わされました。学識ある者よ、有益なことをしてください」。 ユディシュティラは言った、「ドリタラーシュトラの息子たちのほかに、どんな不誠実な賭博師がいるのか。ヴィドゥラよ、彼らが誰なのか、そして私たちが何百もの財産を賭けて遊ばなければならない相手は誰なのか、教えてください」。 ヴィドゥラは言った、「君主よ、ガンダーラの王であるサクニはサイコロの名人で、手際がよく、賭けに必死で、ヴィヴィンガティ、チトラセナ王、サティヤヴラタ、プルミトラ、ジャヤ、王よ、これらの者がそこにいます」。 ユディシュティラは言った、「それなら、常に欺瞞に頼っている、最も絶望的で恐ろしいギャンブラーたちがそこにいるようだ。しかし、この宇宙全体は、造り主の意志のもとにあり、運命の支配下にある。自由ではないのだ。学識ある者よ、私はドゥリタラーシュトラ王の命により、賭博に身を投じようとは思わない。父は常に息子のためになることを望む。ヴィドゥラよ、あなたは私たちの主人です。私たちに何がふさわしいか、教えてください。私はギャンブルをしたくないが、もし邪悪なサクニがサバで私を呼び出さないならば、私はギャンブルをしないであろうか?しかし、もし彼が私に挑戦するならば、私は決して拒否しません。それが私の永遠の誓いだから」。 ユディシュティラ王はヴィドゥラにこのように言うと、時間を無駄にすることなく旅の準備をするように命じた。そして翌日、王は彼の親族と侍従を伴い、彼と一緒にまた、その中にDraupadiと家庭の女性たちを連れて、クルスの首都に向けて出発した。'目の前に落ちるいくつかの華麗な体のように、運命は私たちから理性を奪い、人間は、紐で縛られたように、摂理の支配に服従する'このように言って、ユディシュティラ王、敵の懲らしめ、Dhritarashtraからその召喚に熟慮することなく、Kshattaと一緒に出発した。パンドゥとプリータの息子である敵対する英雄の殺し屋は、ヴァルヒカの王から与えられた車に乗り、王衣をまとって、兄弟たちとともに出発した。王は、王家の栄華に燃え上がり、その前を歩くバラモンたちを従えて、ドリタラーシュトラに召集され、カーラ(時)に命じられたことに駆り立てられて、都から出発した。ハスティナポールに到着した彼は、ドリタラーシュトラの宮殿に向かった。パンデュの息子は王に近づいた。そして、高貴なお方は、ビシュマ、ドローナ、カルナ、クリパ、ドローナの息子に近づき、彼ら全員を抱擁し、抱擁された。そして、強靭な腕を持つ者は、偉大な武勇を備え、次にソマダッタに近づき、次にドゥリョーダナ、サーリャ、スヴァーラの息子、そして彼より先にそこに到着していた他の王たちにも近づいた。王は次に勇敢なドゥシャサナのところへ行き、次に彼の(他の)兄弟たちのところへ行き、次にジャヤドラタのところへ行き、次にすべてのクルスのところへ次々に行った。そして、強靭な腕を持つ者は、すべての兄弟に囲まれ、賢王ドリタラーシュトラの居室に入った。その時、ユディシュティラは、敬虔なガンダーリーが常に主君に従順で、星々に囲まれたロヒニーのように義理の娘たちに囲まれているのを見た。そして、ガンダーリに敬礼し、お返しに祝福を受けると、王は老いた叔父、その知恵が目であった輝かしい君主を見た。王よ、ドリタラーシュトラ王は彼の頭を嗅ぎ、またクル族の他の4人の王子、すなわちビマセナを長男とするパンドゥの息子たちの頭を嗅いだ。そして王よ、見目麗しいパーンダヴァの、人の中の虎を見て、すべてのクル族は非常に喜んだ。そして王に命じられたパンダヴァたちは、宝石で飾られた自分たちの部屋に入った。彼らが部屋に引きこもると、ドゥサーラを先頭にドゥリタラーシュトラの家の女たちが彼らを訪れた。ドリタラーシュトラの娘婿たちは、ヤジュナセニの燃え盛るような華麗な美貌と繁栄を見て、元気がなくなり、嫉妬でいっぱいになった。そして、男たちの中の虎たちは、女たちと会話した後、毎日の体操を行い、その日の宗教的儀式を行った。そして、毎日の礼拝を終えると、最も香りの良いサンダルペーストで身を飾った。そして、幸運と繁栄を望んで、(贈り物によって)バラモンたちに祝福の言葉を述べさせた。そして、最高の味の食べ物を食べて、彼らは夜のために彼らの部屋に引退した。そして、クルスの中の雄牛たちは、ハンサムな女性たちによって音楽とともに眠らされた。敵対する町々を征服した者たちは,歓楽と遊戯に明け暮れた。そして吟遊詩人たちによって甘い音楽で起こされ、彼らは寝床から起き上がり、こうして幸福な夜を過ごした後、夜明けに起き上がり、通常の儀式を経て集会所に入り、そこで賭博の準備をしていた者たちから挨拶を受けた。" 第2-56章.第2-57章.第2-58章.